#天才カワイイ大優勝!
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天才カワイイ大優勝! / 初音ミク
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奇跡の19時帰宅
こんな時間に家に帰れたのいつぶり!?マルマルモリモリ仙入でござんす。書きますよ、ええ。なんか色んな人のタンブラアハ(フランス語風)を読ませていただいたんですけど、僕があまりにもお笑いの人みたいになってしまっています。いや、うれしい、嬉しいんですけど。そこまでhumorが僕にあるとは思えないんですね。自分で書いた漫才ゴッリゴリに忘れましたしねえ!?
つーわけでなんの捻りもなしに普通に書こうかなって話。紹介っていうかただの一言コメントじゃのうこれ。ケイショウリャク
〇園堂香莉
読み合わせの時点でなんかもうしっくりきすぎて、あーこの人になりそうだなあって感じでした。今までたい焼きの演出様っていうイメージだったのでやっぱなんでも出来ちゃうタイプの人かい!ってなりました。漫才に組み込みやすい題材にして下さりありがとうございました。そして無断でほぼアイデア丸パクリしてしまいまして申し訳ありませんでした。
○近未来ミイラ
役者が難しいだって!?よく言うよ!全然できてるじゃあねえか!って思ってますいつも。普通の人はあんないつも作品を壊さない程度にアドリブ入れたりとか出来ないんですよ、あー羨ましい。完全な僕の持論なんですが1番笑かしてやりたいのはながーい時間一緒にがんばった共演者の皆さまだったりするわけですよ。みーらさんはそれを当たり前にやるからすごいです。ミーラさんのおもしろパスをいつも殺してしまって申し訳ないでございます。精進致します。
〇たぴおか太郎
声も動きも読み方もぜんぶすげえ、、って毎稽古なってました。僕はなすかさんが演技できなくなるぐらい笑わせに行こうとしてるつもりです。生意気に台本に無いセリフ勝手に言ってくれってお願いしても笑顔で聞いてくださってほんとにあたたかみのある人だなと。共演できてよかったなって一番思います。
〇錫蘭リーフ
個人的に秋公で一番仲良くなれた人。ほんとに嬉しいです。自分勝手な理由ですが、外公まっったく参加できずなんとか舞台だけでもお役に立とうと首を突っ込みまくりました。まじでシゴデキだし優しすぎるしおもろいし演劇の超大先輩でめちゃうまだし。これからも嫌われない程度にひっついてなか卯前でお話ししたいですね。
〇帝京魂
稽古場でたくさんご一緒できて、なんか先輩の鏡って感じがずっとしてました。新歓でハンパなかったんでめちゃうまな人なのは知っていたはずなんですけど、お客さんからどう見えるのかってところからじゃあどういう意識でどう演技すればいいのかっていう結びつきがすごーくわかりやすくて。演出補佐として頼り甲斐がありすぎてびっくりしちゃいました。パワーキャラ共演したいですね、いつか。
〇箏
カボスとドリアンのおかげ(せい?)でよく話すようになりましたね。セイロンくんのところにも書きましたが舞台関係だけでも役に立ちてえ、。っていうので首突っ込みまくりでした。首ニョッキニョキニョキです。高いところの葉っぱ食べるうです。あなたもやっぱうまいよねえって感じ。動きが少ない役でも全然すごいことが証明されたし。エチュードでうわあうますぎいって一番なるのはルーベですね。対応力エグい。一緒に共演してみたいし、一緒にコントとか漫才してみたい。
〇苔丸
エンドロでたくさんお世話になったと思ったら次はがっつり共演できて嬉しい限りです。ほんとにほんとにこけさんなしでちゃうかは回らないんだろうなあってしょっちゅう思います。こけさんがいないという事実が新人をとても不安にさせます。それぐらいデカいです。あとなんで稽古後にあんな美味しそうなご飯作れちゃうんですか?見習いたいところしかないです。
〇響夜
ほんとハマってるよね今回。嬉しいですおじさんは。なんかなびやは堂々と生きてる感じがすーごいいい。話してて安心します。なびやが険しい顔で下を向くようになったらちゃうかは終わっちゃうんじゃないかと思います。あと発想力が天才すぎます。君が舞台で良かったですマジで。
〇ミル鍋
ちゃうかのオアシスです。ゆにさんと犬の話してる時の癒され具合ハンパないです。僕だけじゃなくみんながゆにさんとおはなしして何らかの栄養を得ています。間違いないと思います。鬼の課題を提��した後に、眠たそうにでもちゃんと話してくださって、その後稽古を見てダメをくださって、最強ですね。個人的にはアローさんとふざけてるのを勝手に見るのも好きです。そのままでいてください。
〇西峰ケイ
やっぱりセンスの塊ですよね。立て看盛りなしで「はえ!?」って言いました。生き様がオシャレというか。完全ナンバーが漫才やるって聞いてからちゃんと練習しないとと思った記憶があります。去年の新人も新歓もらびさんのインパクトがしっかり頭に残ってて、そうさせる凄さを持ってらっしゃるんだろうなと。もうちょっと待っていてください、吹田にお邪魔いたします。
〇あろハム権左衛門
めちゃくちゃ演技が上手い先輩っていうイメージだったんですけどお話しするとめちゃくちゃ面白くて。吹田コントを超絶真面目に練習してたのすごい印象に残ってます。あとキレッキレのキャスパ。もっとお話ししたいなと思う先輩です。支部長ですからお世話になると思います。キングヌーの話とかしたいですね。
〇アリリ・オルタネイト
イルルさんはほんとにたくましい先輩だなあっていつも思います。演劇という言葉も表情も動きも気をつけないといけないものの中で笑顔で言語の壁を蹴破ってるのがもうほんとに凄すぎます。5年インドネシアに住んでも英語もインドネシア語も全く上達しなかった人もいるのにですよ。これカワイイと思うーって言いながらサラッとえぐい舞美案出すのもすごく印象的です。ちゃうかの財産です、間違いなく。
〇〆切三日前
好きだからぁ!からはや4ヶ月です。早すぎです。やっぱりみてる人を惹きつける雰囲気をみそかさんは持ってるなあって思います。舞台で映えるというか。日本が下手すぎますねごめんなさい。また共演したいですねー次は別れ話は避けたいですけど。吹田に迷い込んでしまったと聞きました。僕もそちらに行きます、しばしお待ちを。
〇黒井白子
けっぺきの◯田さん!!けっぺきを無理矢理にでも見に行かなかったことの後悔がすごいです!でもみてなくても伝わる白子さんの演劇経験値マシマシ感。白子さんが出してくださるダメは全部稽古中に自分が感じたモヤモヤが言語化されたものでほんとにエグいてえええええって感じです。頼り甲斐がありすぎますほんとにマジでとっても。演劇連れてってくださいついていきます。逆にお笑いライブとかも行ってみたいかもですね。
〇中森ダリア
優しいんですよねえ、とっても。図書館であってもちゃんとラムダじゃん!って気づいてくださって。キラッキラなお友達を差し置いて数秒でも僕に時間を割いてくれたのがもう嬉しい。楽屋で話しててもエヴァの話とかiPhone変えた話とかとても気さくに話してくださって。ザやさしい先輩です。色んな人と仲良くできるっていうのもひらりさんレベルだと立派す��る才能ですよね。見習いたいです....
〇きなこ
なんかきなこに関してはみんなということ一緒になりそうですね。空気清浄機すぎます。人生でもなかなか出会ったことないレベルのほんわかさ。なのに演技めっちゃしっかりできるっていうギャップにびっくりです。きなこもちをきなこにあげた時の笑顔がすごい記憶に残ってます。またあげます。ソノカワリフランスゴオシエテ。
〇暁レミエル
家遠すぎるのに大集に8時半に来てたのがすごい印象に残ってます。演補に宣美に映像になんでもマルチにこなすのがイカつい。演技も日に日にクオリティが上がってるのが側から見てもわかってあーやっぱすげえなと。時間がたくさんとけるちゃうかで自分とかと同じレベルで動けてる時点で凄すぎです。
〇肆桜逸
ニキっ!!ニキと稽古場でジョジョ��話してる時の楽しさ尋常じゃなかったですよ!!!7部のアニメ見たいっすねえ!っていうのは置いといて。ニキは頼り甲斐がありすぎると思ったらノリがいいところもあって、ほんとに楽しい人だなと。外公に自分が出れなかったのが本気で悔やまれます。それでもオペ席でポージングしてるだけでオペしてる価値あるぐらいには楽しいです。悲しいですね、、、、ニキ、いなくなっちゃうの。あ、吹田で会えるじゃん、よかった♪
〇埖麦
器用なやつめ。この一言に尽きる気がしますむぎは。誰といても周りがびっくりするぐらい見えてるし、気が使えるし、ダメだと思ったらちゃんと言えるし。なんで僕がこんな偉そうに評価してるのかわかんないですけど、みんなができそうで意外にできないことを当たり前にできちゃうのがむぎかなって。演技の話?言わずもがなうめーよ。どうしてもセリフ把握してる分相手の言葉を受け取るっていうのがやればやるほど難しくなるのにむぎはずっとできるのがすごい。エチュードでも当たり前に受け取って上手く返せるのがすごい。僕の好みなんですけど、、って言って演出も思いつかんエグい提案できるのがすごい。うん、すごい。
〇紫苑
なつめもいっぱい作業きてたから話す機会がincreaseしてHAPPYでした(ルー大柴か)わたくしは忘れません。1時に今宝塚にいると言ってきたあの夜のことを。いやコンテンツ力高すぎるな。なに?歩きで石橋までa few hoursかかるって。あとやっぱり僕が印象に残ってるのは音響オペしてる姿ですかね、いつもおっとりなイメージなのにシュバって音響フェーダー動かしてて勝手にギャップ感じてました。うまい。
〇水琴冬雪
ノンスタをこんなにしっかりわかる人だとは思ってませんでしたよベガさん。バイクのくだりがノンスタイルとまんま一緒なのを一瞬で見破られた時はびっくりしましたね。ベガさんはど��ネタが好きなんでしょうか。僕「BAR」のネタとか好きですね。ビフィズス菌の囁きのやつです。ベガさんの某コントが井上にしか見えないんです僕には。すいません冗長な文章で。いやあベガさんの脚本はすごい!笑いの混ぜ方が大胆でメリハリがしっかりついてて僕はスーゴク好きですね。今日の起床連絡大喜利大会はなかなかいい線行ったと自分で思ってるんですけどどうなんでしょうか。
なっが。こんなんしてるから5分尺やと思って作った漫才が9分やったりするねん。
もうええわ、どうもありがとうございました。
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(1/4/2023)
Raging Supermarket
Here I will put the original version of the stories. If you find any errors or want to add translation, please tell me. May put translations here if I find it. May add the images later. Will make it look better later.
001
Eiichi
Q01
エンジェルの好きなところ
エンジェルの好ましい点など数限りなくある。あえて挙げるとすれば、一途さだろうか。いつも細かなところまで見てくれているのが本当にありがたい。お前の愛に応えるべく、さらに上を目指す。相思相愛という言葉がこれほど似つかわしい関係性もないだろう。
002
Kira
Q01
エンジェルの好きなところ
清らかで美しくありながら、情熱的な部分も持ち合わせているその心。エンジェルが俺へと届けてくれる想いには、どんな表現であれ必ずひたむきな強さを感じる。それが俺に限りない喜びをくれる。俺がどれだけ愛を伝えていても、いつもお前には敵わないと思う。
003
Nagi
Q01
エンジェルの好きなところ
やっぱり、とびっきりカワイイところだよ☆ ナギたちってずっと一緒にいるから、段々似てきてるのかも♪ エンジェルがボクを褒めてくれたり、笑ってくれたりするたびにすっごくドキドキしちゃう。だって大好きな相手なんだもん。そこも、ナギと同じだよね?
004
Eiji
Q01
エンジェルの好きなところ
俺を優しく見守ってくれるところ、かな。どんな時もエンジェルが傍にいるって思ったら、できないことなんて何もないかもしれない。それくらい前向きな気持ちになれるんだ。いつもありがとう、たくさんの勇気をくれて。俺の心の支えは、いつだって君なんだ。
005
Van
Q01
エンジェルの好きなところ
ワイらのことをしっかり信じてついてきてくれる、眩しい姿を特に愛しとる。ワイが好きやでって伝えた時はちゃんとそれに応えてくれるから、エンジェルは人生における最高のパートナーなんや! このまま2人3脚で進んでって、楽しいことたくさんしよな!
006
Yamato
Q01
エンジェルの好きなところ
いつも素直なところ。どんなおれの一面も笑顔で受け入れてくれてるだろ。心があったかくて、真っ直ぐなんだよな。見てるだけで、こっちまでなんだかうれしくなっちまう。すげぇパワーだ。これからもおまえのことを教えてほしい。もっと好きになるために。
007
Shion
Q01
エンジェルの好きなところ
包み込むような癒しをもたらしてくれるところだろうか。エンジェルは常に我を理解しようと、そっと寄り添ってくれる。おかげ��天草の胸はいつでも温かい。贈ってくれる愛の深さも、想像を容易に凌駕していく。どうかこの先も傍にいてほしいと願うばかりだ。
008
Eiichi
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
好みに合わせて、俺が最高のひとときを贈る側でありたいと思う。全て俺に委ねてほしい。お前はその心ひとつで来ればいい。少し遠出して、その場所でしか得られない経験を分かち合うのも楽しいだろう。お前の良い思い出の中でも、いつも共にありたいのだ。
009
Kira
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
最初にお前の希望を聞きたい。おおよその方向性が決まったら、後は俺がプランニングをしよう。俺の趣味はインドアなものが多いが、もちろんそれに合わせる必要はない。相手に喜んでもらう。それが何より優先すべきことだ。お前の幸せは俺の幸せでもある。
010
Nagi
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
ボクがしっかりリードしてあげる☆ 流行ってるところとかナギのお気に入りスポットをたっくさん入れた、完璧なデートプランを作っていくんだから♪ おうちデートもいいけど、一緒に外にお出かけする方がナギは好きかな~。もちろん、手を繋いでね☆
011
Eiji
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
君がしたいことを俺も一緒にしたいな。リードされたいっていうか、君を笑顔にする手伝いがしたいっていうのが正しいのかもしれない。だから、遠慮しないで何でも言ってほしい。もし俺が場所を選ぶなら、外かな。やっぱり緑が綺麗なところになる気がする。
012
Van
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
アンタが行きたい場所でも、ワイのおすすめでも、どんな希望でも叶えたるで! ワイはどっちかって言うたらアウトドア派やけど、部屋でまったり過ごすんも外とはまた違うよさがたくさんあるもんや。どこでもしっかり楽しませたる! 安心して任せといてや。
013
Yamato
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
行き先はおまえに合わせて考えるのがいいと思う。おれに付き合わせると、絶対外で体を動かすもんになるからな。そればっかじゃ面白くねぇだろ。あとはその時の気分を大事にする。その日の天気とかもあるし、直接顔を見て、ぴんと来たところに行くのはどうだ?
014
Shion
Q02
エンジェルをおもてなしするなら?
前に立ち力強く引っ張っていくという行為は、少々不得手だ……。ゆえにそなたとは、肩を並べ互いを気遣いつつ、ゆっくり歩みたいと思っている。行き先は落ち着いて過ごせるところが望ましい。家の中や、外ならばゆったりと散策を楽しめる場所などだろうか。
015
Eiichi
Q03
自分にとってHE★VENSとは
HE★VENSは俺の全てだ。常に心を傾けるべき存在であり、心を預けられる素晴らしい相手でもある。才能に溢れるメンバーたちを率いるリーダーとして責任感を持ち、��しい世界を見せねばならないと肝に銘じている。俺が一番楽しませてもらっているな。
Q16
Kira
Q03
自分にとってHE★VENSとは
この手で守るべきもの。俺1人では到底叶えられないことであっても、7人であれば達成できる。この奇跡が俺を成長させると共に、志を同じくすることによる喜びを与えてくれる。これからも陰日向にメンバーのことを支え、エンジェルを楽園へ導きたい。
017
Nagi
Q03
自分にとってHE★VENSとは
最上のものを生み出せる最高のグループ。パフォーマンスの時は凸凹な個性がパズルのピースみたいにぴったりハマる。想像もつかない化学反応を生み出したりして、すっごく気持ちいいの! ちょ~っと抜けてるとこもあるけど、そこはナギがフォローしてあげる☆
018
Eiji
Q03
自分にとってHE★VENSとは
一緒にいると心強い。立ち止まっちゃいそうな時は背中を押してくれるし、年齢差なんて感じないくらい、ありのままの自分でいられる。でも馴れ合いってわけじゃない。俺もみんなに相応しい自分でいたいから、頑張れるんだ。幸せな毎日をもらってばかりだよ。
019
Van
Q03
自分にとってHE★VENSとは
いいところは伸ばし合って、足りひんところは補い合える。エンジェルを想う心は同じ、バランスのええグループや! 共同生活しとるだけあって、規則正しいし相手への気遣いも持っとるから、心地よく過ごせるんやな。盛り上げ役のワイがみんなを笑顔にしたる!
020
Yamato
Q03
自分にとってHE★VENSとは
最強! それ以外にねぇだろ。信じあってるからこそ、遠慮なしに本気でぶつかりあえる。一緒にいれば未来がひらけてく。立ち止まってる時が全然ねぇのがいい。そんなやつらの中でも、斬り込み隊長はおれの役目だ。いつも結果を出せるようにそなえてるぜ。
021
Shion
Q03
自分にとってHE★VENSとは
なくてはならぬもの。温かな受容を我に感じさせてくれた、唯一無二の仲間たちを愛おしく思う。そして、HE★VENSだからこそ紡ぐことが叶う美しい音色は何ものにも代えがたい幸福……。皆に支えられるばかりでなく、我にできることで役に立ちたい。
022
Eiichi
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
予知能力だな。危機を事前に察知していれば、対策を立てそれを回避することが可能になるだろう。ただし、それ以外のことは知りたくはない。お前との未来は、俺自身の力で切り拓いてこそだ。時に予想もつかないことが起きるのもまた、人生の素晴らしさだろう。
023
Kira
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
物や場所に宿る残留思念を読み取る能力だ。誰かに大切にされていた思い出。作り上げるまでの秘められた努力。どんなところにも、何らかの物語が存在する。歴史から学ぶことは多い。先達の姿をしっかりと見据えた上で、常に新しい俺をお前に見せたいと思う。
024
Nagi
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
瞬間移動で決まりだよね☆ 仕事の時にも便利だし、気に���ってた遠いところにもあっという間に到着できちゃう♪ もちろん、キミの近くにもね! 困るのは、運動不足になっちゃうかもしれないのと、途中の景色が楽しめないくらい。他はいいことずくめでしょ☆
025
Eiji
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
テレパシーとかよさそう。相手が何を望んでいるのかがきちんとわかったら、全部叶えてあげたいなって思う。そしたら、もっと君と近づける。でも、誰にでも秘密はあるものだし、勝手に全部知っちゃうのは絶対良くないよね。だから、君に直接聞くことにする。
026
Van
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
せっかくなら、めっちゃ魔法!って感じの能力が欲しいわ~! 炎とか水とか風とか雷を操るようなやつや。ま、現実やと出番がいつになるのかワイにもわからんけど(笑) エンジェルのピンチに颯爽と駆けつけてさっとカッコよく助けるんが、理想の姿やな!
027
Yamato
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
今より遠くまで見渡せるようになるとか、すげぇ力が強くなるとか、そういうやつだ。いろいろべんりだし、力はあればあるほどいい。おまえを守るためにもな。ま、トレーニングでもなんとかなるけどよ。そういうもん以外は、おれには使いこなせる気がしねぇ。
028
Shion
Q04
特別な力を持てるなら何がいい?
空を自在に飛べる能力が望ましい。鳥のように心のままに羽ばたき、樹々や大地を高い場所からゆったりと眺める。同じ風景でも、陸を踏みしめ歩く時とはまた違う心地になるだろう。歌詞を作るにも、新たな発想が生まれるやもしれぬ。さぁ、そなたも共に……。
029
Eiichi
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
妥協せず己の心に向き合っていくこと。エンジェルに伝えたいことをどう表現すべきか、どこまでも考え抜き、そのためにできることは何でもしたい。グループ曲でもそのスタンスは変わらない。理想を追い求め、仲間とともに最高の音楽を目指している。
030
Kira
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
歌に込めた想いが伝わるように、言葉選びや歌い方にこだわることだ。おしゃべりな方ではないから、普段俺自身の心の内を伝えることは少ない。だからこそ、歌にはあらゆる想いをのせたいと思っている。そのために必要な挑戦は続けていきたい。
031
Nagi
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
一緒に曲を作っていく人たちとのコミュニケーションは大切にしてる☆ グループ曲だと、メンバーとの話し合いをナギが仕切ることもあるんだよ~? みんな個性的だから大変なこともあるけど、腕の見せ所って感じ♪ 主体的に関わることで成長もできるしね☆
032
Eiji
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
ちょっと前までは、自分の中にある感覚に任せて、自由に歌うことを大切にしてたんだ。最近はもう少し踏み込んで、歌を聴いてくれた人がどういう風になってほしいかも考えて、いろんなバリエーションを試すようにもしてる。音楽の幅も広がってる感じがするよ。
033
Van
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
今も昔も、音楽は楽しく! がモットーやな。だからこそ、テンション高めのソロ曲が多かったんやけど、最近は曲のテイストも広がってきた気がするわ。ソロやグループのどんな曲調でも、ワイなりに本気で楽しんどるで。何事も、中途半端が一番カッコ悪いやろ?
034
Yamato
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
いろいろと考えるのは性にあわねぇ。とにかく、自分の中からわきあがってくる感覚っつーもんを大事にしてる。それを納得のいく形でエンジェルに見せられるようになるまで、がむしゃらに突き詰めていく。おれにはそのやり方がぴったりだと思ってるぜ。
035
Shion
Q05
曲を制作する上で大切にしていることは?
至高の音楽のため、死力を尽くすこと。詞も、歌も、パフォーマンスも、妥協は許されぬ。我らの音楽は愛するエンジェルに贈るものだからな。そしてそれが、HE★VENSの輝きにも繋がっていく。理想とする音楽に向け、たゆまぬ努力を続けていきたい。
036
Eiichi
Q06
自分のチャ��ムポイントは?
「口元のほくろ」だろうな。外見の中でも特徴的な部分であり、他者から見てもわかりやすい。これがあるとないとでは、随分印象も変わってしまうだろう。表情を豊かに見せてくれる生まれついてのギフトとでもいうべきもので、俺自身気に入っている。
037
Kira
Q06
自分のチャームポイントは?
難しい質問だが「目」と答えたい。「目は口程に物を言う」という言葉もあるが、俺が口下手なことを差し引いても、視線を交わせば通じ合うものがあるだろう。自分の感覚というより、周囲の人々が褒めてくれることが多いので、嬉しくて挙げさせてもらった。
038
Nagi
Q06
自分のチャームポイントは?
全部☆ って言いたいところだけど、あえて言うなら「唇」かな。撮影の時とか、開き方や閉じ方を意識的に調整するの。ナギのプロフェッショナルな表情管理に必要不可欠! だから特に念入りにケアするよ。エンジェルをこの唇で、もっと魅了していかなきゃね☆
039
Eiji
Q06
自分のチャームポイントは?
あまり具体的なところが思いつかなくて。「雰囲気」って答えでもいい? 優しいとか、一緒にいると落ち着くって言ってもらえることが多いから、本当に強いて言えばなんだけど。君が良いと思ったところを知りたい。見た目だけじゃなく中身も大切にしたいから。
040
Van
Q06
自分のチャームポイントは?
待ってたで~その質問! そりゃもちろん、このキリッとキマった眉毛やんな! 身だしなみとして簡単に整えとるけど、基本は元々の形を活かしてるんや。意外と忘れられがちなとこやけど、少し変わっただけで人相も違うもんになるから、重要やな。
041
Yamato
Q06
自分のチャームポイントは?
「筋肉」。毎日トレーニングして鍛えてるから、自信あるぜ。だれに見せても恥ずかしくねぇってやつだ。とくに好きなパーツは、背中だ。自分じゃあまり見えねぇから、しっかり意識してきたえることにしてる。男はごちゃごちゃ言わず背中で語るもんだからな。
042
Shion
Q06
自分のチャームポイントは?
「髪の毛」は我ながら好ましいパーツだ。取り立ててケアやセット���施さずとも、指先をくすぐる触り心地や、風になびき頬に当たる感覚も気に入っている。頭を撫でてもらうことが多いのもそういった理由だろうか。ただ、前髪の伸びすぎには注意せねば。
043
Eiichi
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
この命に関する研究だ。何故、このように生まれ付いたのか。何故、死ぬことはないのか。尽きない謎を解き明かさずに放置しておく手はないだろう。俺はエイベルとは違う。真実を掴み、己の望む生を全うしたい。急ぐことのない永遠の旅路には、いい供だしな。
044
Kira
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
自分とゆっくり向き合い、心穏やかにひとり暮らしたいと思う。心ゆくまでピアノを奏でる。様々な本のページをめくる。世界の中で俺だけが異なる時間に生きている。下手に周囲と関わりを持つことはしたくない。庭に留まったキースと似ているかもしれない。
045
Nagi
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
ずっとやりたい!って思ってたことを順番にぜ~んぶやってく♪ 諦めなければ、人生には思いもよらない素敵なことが起きるんだって、ミカは知らなくても今のボクは知ってる。だからきっと、ひとつ叶えたらまた次って、すぐに新しい願いが生まれてくるはず☆
046
Eiji
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
エリックがしてたみたいに、真剣に造園に向き合いたいな。新しい品種の花を生み出したりね。かけ合わせをいろいろ試して、庭の中での配置にこだわりながら、お気に入りの形や色の花をたくさん作りたい。それで、その花たちと長い人生を分かち合っていくんだ。
047
Van
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
冒険の旅に出る! いろんなもんを見て、いろんな人と出会って、新しいもんをどんどん取り入れていくんや。陽気に生きるっちゅうヴァージル本来の希望と同じやな。世界は広いし、もしかしたらワイみたいに永遠に生きとる仲間がどこかにおるかもしれんしな!
048
Yamato
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
今と同じだ。わざわざ特別なことはしねぇ。7人で暮らしてた頃のヒューゴみてぇにな。長く生きるほど特別だって思うことはどんどん減ってく気もする。それなら変に構えずに、普通に暮らすのがいいんじゃねぇか。なんてことない小さな楽しみを大事にしながら。
049
Shion
Q07
もし永遠に生きられるとしたら?
世界がどこにたどり着くのか。行く末を最後まで、この目で見届けたい。栄えてはまた滅びゆく国々。新たに生まれる生命の息吹。宇宙への広がり……。きっと今の天草には計り知れないような未来が味わえるのだろう。閉じた世界を愛したシモンとは異なる部分だ。
050
Eiichi
Q08
恋愛をするとどうなる?
アイドルに恋愛は厳禁。ゆえに特定の1人に対して恋愛感情を抱くこともないのだが……。尊敬できる相手であれば恋に落ちる可能性もあるかもしれないな。とはいえ、依存し合う仲ではなく、対等なパートナーとして互いに高め合えるような関係を���いていきたい。
051
Kira
Q08
恋愛をするとどうなる?
相手への好意を表に出すことはあまりないだろう。自分の想いが正しいのかどうか、慎重になるからだ。交際するからには、先を見据えて相手の人生に責任を持つ必要もある。例え両想いになれたとしても、距離感は大事にしたい。「親しき仲にも礼儀あり」だ。
052
Nagi
Q08
恋愛をするとどうなる?
気になる子がいたら、アプローチは積極的にするかも☆ だってその子のことをいろいろ知りたいでしょ? こんなことを言ったら、あんな顔をするんだ、とかさ♪ キミのことはナギがいっぱい可愛がってあげるから、ぜ~んぶボクに見せてよね☆
053
Eiji
Q08
恋愛をするとどうなる?
好きな子のことは何でも知りたいんだけど、いざって時に上手な質問をしたりとかは難しいかも。ちょっとした時に声をかけたり、料理を振る舞ってみたりして距離を縮める感じかな? 案外、メンバーに対してやってることとあまり変わらないのかも……。
054
Van
Q08
恋愛をするとどうなる?
ええなと思ったら猛アプローチやな! もちろん誰でもってわけやないで。ちゃんとワイの中に好きになった理由も持っとる。それに、自分で言うのもなんやけど、好きになったら一途な方やと思うわ(笑) 断られたって諦めへん。何度でもアタックするで~!
055
Yamato
Q08
恋愛をするとどうなる?
別にいつもと変わらねぇんじゃねぇか? 駆け引きとか回りくどいことは苦手だから、どうしてほしいか直接聞いたりするかもな。あとは、おれができることを全力でやる。それだけだ。腕っぷしには自信があるから、危ねぇことから守ってやれるとは思うぜ。
056
Shion
Q08
恋愛をするとどうなる?
愛が芽生えるほどに心を許した相手ならば、片時も離れず、常に共にいたいと願ってしまうかもしれぬ。我の考えを汲み取り、尊重してくれる者ならなおのこと、希少な存在ゆえ、失うことが恐ろしくすらある。我の全てを捧げ、大切に関係を紡ぎたいものだ。
057
Eiichi
Q09
意外だと思われそうなところは?
1人だと静かなことが意外だと言われるな。メンバーやエンジェルの前では無意識に気を張っているが、普段からそのイメージだと思われがちだ。特に眼鏡を外すと己のスイッチが切れる感覚がある。何も考えない時間を寝る前に必ず取り、心をリセットしている。
058
Kira
Q09
意外だと思われそうなところは?
表情には出にくいが照れ屋なところがある。新しい環境には戸惑うし、初めての人に会う時は緊張する。極力そうした部分を見せないように努めるのは、俺の理想のアイドル像に近づくためだ。堂々としていると評されるのは、努力が実っているようでありがたい。
059
Nagi
Q09
意外だと思われそうなところは?
エンジェルたちには伝わってると思うけど~、ナギはかっこいいことも大好き☆ いつでも宇宙一キュートなナギだけど、プライベートではクールなコーデを着たりして、色んな自分を楽しんでるんだ。あまり決めつけずに、自分がいいと思うものを取り入れたいな♪
060
Eiji
Q09
意外だと思われそうなところは?
意外かどうかはわからないけど、俺って結構わがままで、自分勝手だなって思うことがあるよ。良く言えば、マイペースなんだけど……。特に兄さんやメンバーには、こうしたい!ってこだわりを伝えることも多い。甘えすぎてないかなって、反省してる。
061
Van
Q09
意外だと思われそうなところは?
あまり見えへんやろうけど、ワイ結構几帳面なタイプなんやで? きっちりするところはしておきたい。なんや本棚に抜けがあると気になるし、それこそコンプリート癖みたいなもんもあるわ。変なとこ細かいっちゅうことやな(笑)
062
Yamato
Q09
意外だと思われそうなところは?
普段の自分つっても、おなじだぜ。仕事の時とリラックスしてる時でそんなに差はねぇよ。……あー、できて当たり前って思ってることもほめられたりはするな。漢字の読み書きとか。そりゃ、難しいやつはわかんねぇけどよ。こういうのもギャップってもんか?
063
Shion
Q09
意外だと思われそうなところは?
普段とは自然体ということであろうか。興味を抱いたことには積極的に携わるようにしている。自身で望んだことは貪欲に突き詰め、極め抜きたいという想いがあるのだ。常日頃、メンバーに助けられる姿を見せることが多いゆえ、エンジェルには意外やもしれぬな。
064
Eiichi
Q10
カフェで頼みがちなものは?
コーヒーだな。あまり豆の種類にこだわりはないが、アイスアメリカーノがあればそれを頼んでいる。ホットも悪くはないのだが、温度が高すぎず手軽に水分を摂取できる点と、すっきりとした味わいが時と場合を選ばないのが、注文の頻度が高まる要因だろう。
065
Kira
Q10
カフェで頼みがちなものは?
これを注文しようと決めて店に足を踏み入れることが少ないので、自分の中で普段から必ず頼むメニューというものはない。幸い好き嫌いもあまりない。誰かが選んだものと同じものを注文することが多いと思う。提供も早く、効率的だからな。
066
Nagi
Q10
カフェで頼みがちなものは?
限定のスイーツは絶対選ぶよ☆ 大抵は旬のものが使われてるから、美味しさは約束されてるもん。その時にしか食べられないって特別さが素敵だし、経験したことのない味にときめくよね~。定番系だとプリンかな? お店によって全然違うのが面白いんだ♪
067
Eiji
Q10
カフェで頼みがちなものは?
うーん、そのお店の人気のメニューを選んじゃうかな。メニューを開いて、定番!とかおすすめ!って書かれてるとついつい目に入ってきちゃって。ドリンクだけじゃなくて、軽食もよく頼んでるよ。卵のサンドイッチとか、シンプルで優しい味が好きなんだ。
068
Van
Q10
カフェで頼みがちなものは?
ワイ、遊び心のあるメニューが好きでな~。ワンプレートにいろんな料理が乗ってるのとか、セットメニューがええな。お得やし、どれから食べようか考えるのも楽しいやん。一度に目の前に並ぶから賑やかな感じも最高! このワクワクが外食の醍醐味やんな!
069
Yamato
Q10
カフェで頼みがちなものは?
どうせ店に入るんだったらガッツリ食いてぇ。毎回、1つにしぼりきれなくて困る。オムライスやビーフシチューなんかをよくたのんでる。和食よりは洋食を選ぶことの方が多いな。デザートはそこまでこだわらねぇが、一緒に行ったやつが頼むんなら付き合うぜ。
070
Shion
Q10
カフェで頼みがちなものは?
喫茶店は、立地や同行者如何で、我にとって安らぐ場所とは限らぬ。それゆえ心乱されても構わぬよう、軽く済ませることにしている。豊かな香りを漂わせるハーブティーなど、癒されるものが望ましい。あまり挑戦は好まぬ……。普段からよく知る味のものが良い。
071
Eiichi
Q11
冬の思い出といえば?
クリスマスに赤いセーターを着ていたらサンタみたいだと瑛二が羨ましがったことがあってな。翌年からは、2人で同じセーターとサンタの帽子を被ってクリスマスを祝うことにした。お揃いを喜ぶ瑛二の姿を見ていたら、子供ながらに嬉しい気持ちになったものだ。
072
Kira
Q11
冬の思い出といえば?
冬は空気が澄んでいて星がよく見えるから、他の季節よりも空を見上げる時間が増える。幼い頃に見た、満天の星空の記憶が強いせいだな。長い夜の間、本を読み、疲れたら部屋の窓から星を見上げる。今も暇があれば、そんな風に過ごしている。俺の好きな時間だ。
073
Nagi
Q11
冬の思い出といえば?
お正月に家族と過ごすのが好きだったな~☆ あったかい部屋でごちそうが食べられるし。トランプとかすごろくも恒例になってて、大人たちに勝てるまで挑戦したりして。家族ももちろん子供相手だからって手を抜かないから、天才のボクといい勝負だったんだよ♪
074
Eiji
Q11
冬の思い出といえば?
クリスマスは兄さんとお揃いのセーターを着てお祝いしてたよ。洋服の模様がとても可愛かったし、何よりお揃いなのが嬉しくて、いつもよりもはしゃいでた気がする。ツリーの飾りつけをして、ごちそうを食べて、プレゼントを開けて……全部が素敵な思い出だよ。
075
Van
Q11
冬の思い出といえば?
冬はワイの誕生日もあって、イベントも目白押しやからワクワクするわ~! イルミネーションを勢いで見に行ったら、カップルだらけで場違いな感じやったこともあったけどな。ま、1人でも景色には感動したし、ロマンチックな時間を過ごせたわ。1人やけど!
076
Yamato
Q11
冬の思い出といえば?
雪かきが大仕事だったな。実家の神社の境内が広いから、すげぇ時間がかかるんだよ。体を動かすのは昔も嫌いじゃなかったし、楽しみもあったからいいけどな。積もった雪を雪だるまにしてみたりな。掃除が終わってからもずっと遊んでたもんだ。
077
Shion
Q11
冬の思い出といえば?
生まれた地では雪は珍しく、たまに降ると不思議に思ったものだ。ずっと外で眺めていたこともあるのだが、頭や体に雪が積もり、真っ白になってしまった。周囲の大人は驚いていたが、雪と一体になれたようで嬉しかったな。翌日には風邪を引いてしまったが。
078
Eiichi
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
レイジングマーケットへようこそ、エンジェル! 美しく誇り高いお前には、レッドソーダを勧めたい。フルーツの風味豊かなソーダで、刺激的な味がポイントだ。爽やかな口当たりはリフレッシュに最適だろう。普段の生活にも必ずや新鮮さを与えてくれるはずだ。
079
Kira
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
マイルドな味で、芳醇な香りに癒されるコーヒーはどうだ? 朝、豆からコーヒーを淹れてみると、ゆっくりとした時間の流れを感じられて、生活の質が上がるような気がする。自分で淹れたコーヒーは格別の味だ。お前にも、俺と同じ幸福を味わってみてほしい。
080
Nagi
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
ボクのおすすめは、上質な素材を使ったコーンフレーク☆ 甘くてハッピーな味で、ミルクをたっぷりかけて食べれば、栄養のバランスもGood♪ フルーツでアレンジするのも良いよね☆ で・も、キミと一緒に食べたらも~っと美味しくなっちゃうかも♪
081
Eiji
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
オーガニックなブルーベリーを添加物なしで仕上げた優しい味のジャムを食べてみて。ゴロゴロした果肉で食べ応えも抜群で、パンに塗っても、アイスのトッピングでも美味しく食べられるよ。君の日常が、このジャムでちょっとでも華やかなものになるといいな。
082
Van
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
ポテトチップスは無性に食べたくなるよな~。ワイのおすすめは、とれたてのジャガイモを厳選して使っとるやつや。ウェーブカットで厚切りやから歯ごたえも良くて、食べ出したらもう止まらん! アンタと食べさせあったら、にっこりスマイル間違いなしや��。
083
Yamato
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
トレーニングするなら、欠かせねぇのがプロテインだ。効率よく栄養を摂取できるのがいい。おまけにこいつはストロベリーヨーグルト味で飲みやすいから、もっと飲みたくなっちまう。おまえも同じやつ飲んで、力つけてみねぇか? 後はおれが教えてやるからよ。
084
Shion
Q12
レイジングマーケットのおすすめは?
我が選んだのは栄養価の高い緑の野菜が入ったグリーンスープ。具だくさんで野菜の旨みが凝縮され、濃厚な味わいが特徴だ。温めるだけで飲めるゆえ、貯蔵にも向いている。仲間と分け合うのも良いな。そなたにもきっと温もりと笑顔をもたらしてくれるであろう。
#heavens#uta no prince sama#eiichi otori#kira sumeragi#nagi mikado#eiji otori#van ku#van kiryuin#yamato hyuga#shion amakusa#text
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ほまたんかわいすぎんか
4:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:18:33.55 0 キメキメ自撮りも良いけど集合の柔らかい顔のほまたんがくっそ可愛い
5:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:20:04.67 0 どこまで可愛くなれば気が済むのか
18:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:27:04.74 0 ちゃんと在宅にもメッセージくれて偉いな ℃-uteリーダーの舞美魂を感じる
21:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:29:19.87 0 可愛くてスタイル良くてパフォも良くて性格も良いとか完璧超人かよ
24:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:35:03.79 0 この子やさしいよね 周りが見えてるというか
33:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:43:49.71 0 生で見たら脚が超なげえ 一般人ではお目にかかれないスタイル
38:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:46:35.68 0 ビジュアルのほま!! …と言いたいところだが唯一無二の声質を持ちダンスも上手い
52:名無し募集中。。。:2023/11/30(木) 23:57:01.30 0 ほまたん色々な立場の人に感謝していて優しい子だね
61:名無し募集中。。。:2023/12/01(金) 00:09:15.48 0 ほまたんが幼児体型から女体化してるのが最高にエロスを感じる
64:名無し募集中。。。:2023/12/01(金) 00:16:17.49 0 キレイとカワイイのアウフヘーベン
70:名無し募集中。。。:2023/12/01(金) 00:29:09.20 0 女の色香があるねえ それでいて清潔感を感じさせるのは天才だな
73:名無し募集中。。。:2023/12/01(金) 00:32:54.51 0 こんな童顔だけど割と考えが大人なのよ
69:名無し募集中。。。:2023/12/01(金) 00:25:46.62 0 また優勝したか
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2020-8月号
毎月8日発行 アンビグラム作家の皆さんに同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。 発行が1日遅れました事をお詫び申し上げます。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、 逆さまにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。 詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/@2r96
◆今月のテーマは「音楽」です◆
8月号の参加者は [ 赤川広幸氏、 douse氏、 増池誠史氏、 葛飾出身氏、 lszk氏、 ぴにょん❦氏、 ゆうた氏、 海氏、 意瞑字査印氏、 あずまうど氏、 フロクロ氏、 peanuts氏、 kawahar氏、 TALAF氏、いとうさとし氏、 ヨウヘイ氏、 siun氏、 伊藤文人氏、 兼吉共心堂氏、 サボンテ氏、 あらたかな氏、 igatoxin ] 計22名
参加者の皆様には「音楽」からイメージする語句でアンビグラムを制作していただきました。作家の皆様の創意に満ちた文字のサンプリングをお楽しみください。
まず赤川氏の作品からご覧ください。
『マキシ��ムザホルモン』 @赤川広幸氏
鏡像型。 ロックバンド名が左右の完璧なシンメトリーになっています。例えばABBAのロゴなどもシンメトリーですが 本作を見ると10文字をコントロールし驚くほど巧みにデザインされています。作字好きにはたまらない仕上がりで眺めながらお酒が飲める極上アンビグラムです。
今月は赤川氏の作品を皮切りに傑作揃いです。
『宮本浩次』 @douse氏
回転型。 「宮本浩次(ロックバンド エレファントカシマシ、フロントマン)」の人名アンビグラム。 逆立ちして見ても同じように読ます。文字同士の対応解釈が素晴らしくて字余りがほとんどありません。色の濃淡も計算されており すんなり読める安定感の高いアンビグラムです。
『雅楽』 @増池誠史氏
旋回型。 雅正の楽舞 「雅楽」のアンビグラム。「雅」を90°回転させると「楽」になるデザイン。みやびやかで美しい傑作です。
『TELECASTER』 @葛飾出身氏
回転型。エレクトリックギターの名称をアンビグラム化。逆立ちして見ても「TELECASTER(テレキャスター)」と読むことができます。映像作家としても活躍している氏のレタリングは躍動感があり毎回 目茶目茶カッコいいです。 ジョージ・ハリスンが『レット・イット・ビー』のレコーディング・セッションで使用したのもこのギターです。
『弾く ⇄ 聴く』 @lszk氏
鏡像型。鏡面対称アンビグラム。「弾く」を鏡に映すと「聴く」と読める神品です。独特の字形でありながら可読性は高くて 見ていて嬉しくなるアンビグラムですね。
『A面 ⇄ B面』 @ぴにょん❦氏
鏡像型。素晴らしい作品が続きます。「A面」を鏡に映すと「B面」と読むことができるアンビグラムです。まさにレコードを引っくり返す仕様になっていて凄いです。またアルファベットと漢字は調和しており字形に統一感があります。
『音楽』 @ゆうた氏
回転型。逆立ちしても読める「音楽」と 合字(Ligature)で描かれた「音楽」の2種です。「音楽」回転型はとても美しくデザインされています。ちなみに「音楽」の回転型はTOK715氏やフロクロ氏の前例があります。合わせてご覧ください。
@TOK715氏→ @フロクロ氏→
『music』 @海氏
回転型。とにかくかわいいデザインのアンビグラム。逆立ちしても「music」と読めます。アルファベットが動き出しそうな楽しいレタリングです。独自性が強い海氏の感性には驚かされます。
『輪舞』 @意瞑字査印氏
回転型。 逆立ちして見ても同じように「輪舞(ロンド)」と読めます。 輪になって回りながら踊る意味があるので自己言及タイプのアンビグラムでもあります。
『chip-tune』 @あずまうど氏
敷詰式回転型。 音楽ジャンル「chip-tune(チップチューン)」のアンビグラム化。 chip-tuneなのでChainアンビグラムにして基盤回路をイメージさせる素晴らしいアイデアです。 往年の携帯ゲーム機の液晶画面の様にも見えます。
『歌唱』 @フロクロ氏
回転型。 逆立ちして見ても同じように「歌唱」と読めます。 字画が欠けて白飛びしている様子がとても面白いです。 人の目は曖昧な外形をしたモノを見ると最適化されたラインを勝手に認識してくれると言いますが 優秀なアンビグラム作家はそういった錯視を利用して作字するのです。
『重奏』 @peanuts氏
回転型。 逆立ちして見ても同じように「重奏」と読めます。「重」の字の略し方がクールです。アンビグラムは密度の違う文字を対応させるために文字を略すワザが必要なときがありますが本作はそれに成功しています。 金管五重奏を彷彿する素晴らしい作字ですね。
『かごめ』 @増池誠史氏
回転型。 綺麗でキュートで面白いです。そのまま「かごめかごめ」とくりかえし輪になって回るわけですね。
『たいこ』 @kawahar氏
回転型。 三つ巴の120度の回転アンビグラム。 読み順は 白字で下部「た・い」、上部「こ」です。 kawahar氏らしい奇想の作品です。
『子供のバイエル』 @海氏
回転型。楽譜「子供のバイエル」のアンビグラム化。 逆立ちして見ても同じように読めます。 上品で美しい装丁が再現されていて嬉しくなります。
『夏フェス』 @TALAF氏
振動型。 同じ字形が連続していて「夏」にも「フェス」にも読める字体設計になっています。こうみると音楽と祭とは関連性が高いですね。
『楽器/演奏』 @いとうさとし氏
図地反転型。 ジグソーパズルのように陰陽で嵌りあうタイプのアンビグラム。楽器の中からくり出されるのが演奏ということですね。
『メトロノーム』 @ヨウヘイ氏
鏡像型。 左右に振幅する音楽用具の名称をシンメトリーに作字する発想力が素晴らしいです。 ヨウヘイ氏は他にも優れたシンメトリーアンビグラムを多数発表しています。
『歌姫』 @siun氏
回転型。 音楽記号をレタリングしたような優雅な作字作品です。対応解釈も大胆かつシンプルで素敵です。
『HANON ハノン』 『CZERNY』 @海氏
回転型。 共に練習曲集のアンビグラム化です。『HANON ハノン』は逆立ちしても同じように読めます。 そして『CZERNY』は横にしても縦にしても同じように読める面白い対応になっています。色合いは実際の装丁に沿ったものになっています。
『歌 ⇄ 詩』 @意瞑字査印氏
鏡像型。 「歌」を鏡に映すと「詩」と読めるアンビグラム。捺された印鑑もちゃんと鏡像化しています。
『からおけ』 @伊藤文人氏
回転型。 逆立ちしても同じように読めるアンビグラム。文字をジッと見ていると「お」の字がなんだか楽しんでいる人の顔に見えてくる和気藹々とした温かみのある作品です。
『音楽 ⇄ rythm melody harmony』 @兼吉共心堂氏
回転共存型。「音楽」を90°回転させると「rythm melody harmony」になるアンビグラムです。音楽の要素は リズム・メロディ・ハーモニーの三要素からなるということですね。天才的なアンビグラムです。
『Hurdy Gurdy』 @lszk氏
回転型。 ハンドルを回して演奏する楽器ハーディ・ガーディのアンビグラム化です。 本作も当然回るわけです。大納得。 lszk氏はこの楽器の奏者でもあります。
『弦楽器』 @サボンテ氏
旋回型。 一文字三面相の3方向アンビグラムです。「弦」を左右に90°回すと それぞれ「楽」「器」になります。 読めますし最高にカッコいいアンビグラムです。神品。
『どらむ ⇄ ほるん』 @伊藤文人氏
回転共存型。 「どらむ」を引っくり返すと「ほるん」になる回転アンビグラムです。また背景のドラムの絵も180°回転させるとホルンの絵になるトリックアートになっていて文字と絵がシンクロした楽しい作りになっていて驚きます。
『夜好性』 @あらたかな氏
回転型。「夜好性(zutomayo/ヨルシカ/YOASOBI)」をアンビグラム化。夜の帳を思わす布文字で形作られた字形が可愛らしくて面白いです。
ラストは私の作品を
『鍵盤』 @igatoxin
旋回型。「鍵」を90°倒すと「盤」になるアンビグラムです。
「音楽」をテーマにしたアンビグラム祭 いかがでしたでしょうか。実は月刊アンビグラムで「音楽」を御題に扱うのは今回が2回目になります。以前行った1回目の模様も合わせてご覧くださいませ。 「音楽(2017-5月号)」→
お忙しい中 御参加いただいた作家の皆様には深く深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は『植物』です。朝顔、ひまわり、菖蒲、水芭蕉、 参加者が自由に 植物 というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は8月31日、発行は9月8日です。 それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2017年 4月{ミステリー} 5月{音楽} 6月{童話} 7月{食} 8月{宇宙} 9月{回文} 10月{GAME} 11月{TOY} 12月{駅}
2018年 1月{書初め} 2月{蟲} 3月{映画} 4月{色彩} 5月{対語} 6月{アイドル} 7月{数学} 8月{恐怖} 9月{メカ} 10月{神} 11月{スポーツ} 12月{どうぶつ}
2019年 1月{書初め} 2月{地図} 3月{漫画} 4月{職} 5月{都市伝説} 6月{速度} 7月{道具} 8月{文學} 9月{デパ地下} 10月{漢字4文字} 11月{学校} 12月{怪物}
2020年 1月{書初め} 2月{ART} 3月{気象} 4月{ギャンブル} 5月{カワイイ} 6月{建築} 7月{まつり}
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Perfume Is the Global Future of J-Pop
Paper Magazine 2019年1月14日掲載
Erica Russell 執筆
訳出元: http://www.papermag.com/perfume-j-pop-2625743387.html
それは暖かな10月の夜、わたしは東京都心部から新幹線で1時間半ほどの、比較的閑静な沿岸に位置する都市・静岡にある屋内スポーツスタジアムのプレスボックスで、暗闇のなか座っていた。満員のアリーナとスタンドが眼下に広がり、20代のおしゃれな若い女の子たち、パリッとしたスーツとアーティストグッズを身に付けた40過ぎのサラリーマンなどが、おとなしくスマートフォンをしまい込み -このコンサートの決まりごとのようだ- めいめいにうちわやお手製のポスターを掲げている。わたしを含めた観衆は、日本で最も有名なアーティストグループの一つがステージ上に登場するのを忍耐強く待っている。時おり、会場の片隅から誰からともなく掛け声が響く。「のっちー!」女性が絶叫し、その背後から男性が「あ~ちゃーん!」と叫ぶ。「かしゆかー!」別の声が鳴り響く。この痺れるような開演前のコール&レスポンスは、我々が今からここで観ることになる女性グループの一人一人にファンから向けられたもの。:Perfumeである。
数分が経ち、場内が暗転すると、レーザーがネオンの流れ星のように縦横にスタジアムを切り刻む。音楽がスピーカー・アレイから弾け出す -まるでエイリアンの宇宙船が屋上に着陸しようとしているかのように聴こえる、未来的なビートのモンスターが- そしてステージ背後の巨大なLEDスクリーンには、踊る3人のシルエットが投影され、パネルが一枚ずつステージ上で開いてゆくと、あ~ちゃん、のっち、かしゆかがアリーナの下から迫り上がり、金属製の高いリフターの上でアンドロイドのようなポーズをとる。���快なEDMの花火とキラキラのダンスポップシングルからなる脈打つセットリスト、その最中(さなか)で彼女たちが魅せた革新的なビジュアル・パフォーマンスがわたしの度肝を抜いた。: 踊るホログラムとイメージ・マッピング!シンクロする影のプロジェクション!振り付けそのものが彼女たちの背後にある画面とシームレスに相互作用するなんて!レーザーについては言及したっけ?わたしは虜になってしまった。これってマジでポップの未来だ。
3月30日、グループは静岡とまるで異なる場所でライブを行う -具体的には6,812マイル離れた、マンハッタンのミッドタウン地区、ハマーシュタイン・ボールルームで。ニューヨークからその後のワールドツアーを開幕すると、春に向けて5つの都市(シカゴ、ダラス、シアトル、サンノゼ、そしてロサンゼルス)を巡り、そしてカリフォルニア州インディオで開催されるコーチェラ・フェスティバルに出演した初の女性J-Popグループとしての地位を確立するはずだ。待望されたこのフェス・セットは、欧米におけるJ-Popの転換点になるだけでなく、アジア圏においては既に現象になっているほどの高い評価を、国際的にグループにもたらすだろう。これはPerfumeにとっても大きな契機になるが、それ以上にアメリカの音楽産業におけるアジア系の顕在化をもたらすだろう:Perfumeと同年に出演予定のBLACKPINKは、韓国で最も急成長しているアーティストの一つだが、彼女たちもまた、このフェスで最初の女性K-Popグループとしてラインナップを飾る。
Perfumeのきらめく「フューチャー・ポップ」という称号- それは同時に昨年8月にリリースされた最新アルバムのタイトルでもあり- 表面的には前向きだが、核となる部分には、彼女たちが過去の負け犬時代に培った強烈な同志の絆が鼓動として息づき、それは間違いなく彼女たちの未来への勝利宣言だろう。2000年代初頭、広島のタレント養成スクールに通っていた西脇綾香(あ~ちゃん)樫野有香(かしゆか)大本彩乃(のっち)の3人が結成したグループは、2002年、ぱふゅ~むとしてカワイイ系で賑やかなシングル曲「OMAJINAI⭐︎ペロリ」でインディーズデビューを果たす。翌年、東京へと移ると、Capsuleのメンバーとしても著名な音楽プロデューサー、中田ヤスタカと出会った。続く数年、彼女たちはポスト渋谷系サウンド -渋谷系はキッチュなサブジャンルで、90年代後期、主に東京の渋谷界隈で人気を博したレトロ趣味なポップサウンドだ-を志向し、弾むようなビットサウンドに着想した「Sweet Donuts」「Monochrome Effect」などのシングルを発表、若く早耳なインディーズファンの一定の支持を集めるが、一連の音楽的イメージにそぐわず、不定期なリリースでは、商業的な成功を収めるには至らなかった。2008年に至るまでの数年間、インディーシーンの外へと一瞬の躍進を求めて奮闘を続けたのち、彼女たちのスタイルはより洗練され、エレクトロニックかつ紛れもない未来的なものに進化した。中田ヤスタカに導かれ、Pefumeを象徴するサウンドやスタイルを見つけ出した結果、商業的なブレイクを迎える。
ほぼ同じころ、グループは7枚目のシングル「ポリリズム」をリリース。この爆音にきらめくシンセポップが、日本のメジャー放送局NHKのキャンペーンソングとして採用されたおかげで、J-Pop地図の一隅にその名を記すこととなった。オリコンチャート(米国におけるビルボードチャートに相当)でトップ10入りを果たすこと数ヶ月ののち、デビュースタジオアルバム『GAME』を発表。これが彼女たちの最初のNo.1アルバムとなる。5枚のチャートトップアルバム、多くのワールドツアー、3つのファッションコレクション、そしてOK Goのミュージックビデオへのカメオ出演(もちろん、事実だ)などなど、輝くメロディアスなテクノポップ、スペーシーなAuto-Tuneやヴォコーダーへの傾倒よりも、このトリオにはるかに多くのことをもたらした。
Perfumeは過去10年間に渡り、そのきらびやかなビジュアルやハイテク演出(日本のビジュアル・アートとメディアのフルスタック集団ライゾマティクスが専属でプロデュースする)、シャープに仕上がったスタイル、実に印象的な振り付け(長年の指導者であるMIKIKOによる)を世界に知らしめてきた。今日(こんにち)の日本においては、Perfumeは現代のスーパースターであり、彼女たちの顔はトレンドの町・原宿のビルのいたるところに掲げられ、六本木の豪奢なデパートでは音楽が溢れだしている。ひょっとすると彼女たちの成功において最も重要だったのは、個性を重視したアイコン化だったかも知れない。それがメンバー交代を避けられない日本のアイドルグループからは一線を画す事になったのだろう。
謹んでご紹介しましょう。彼女たちがPetfumeです。:グループの実質上のリーダーであり、天真爛漫なあ~ちゃんは、その賑やかな性格にトレードマークのポニーテールがよく似合う。優雅なかしゆかはロングのストレートヘアで、日本の伝統工芸を愛している。そしてピリッと静かな��っちは、自然体なクールガールで、東京のどの美容室でもいい、フラッと立ち寄ったあなたが「のっちで」と言えばボブカット、というぐらい有名だ。わたしはソールドアウトとなったライブの終了後、楽屋で彼女たちと出会ったのだが、そのエネルギッシュさに驚いてしまった。ハイヒールで一糸乱れずノンストップで踊り続けた後だというのに。鑑賞したその振り付けの多くが、ごく最近になって習得したものばかりだということを知ったわたしは、畏敬の念を覚えた。
「最初にフューチャー・ベース(「Future Pop」のような)に取り組んだときは、どうやってテンポを合わせるかすら分からなくて。それはMIKIKO先生が振りを付けた後も同じだったんです。それまで踊ったどんなダンスとも違うリズムだったので」あ~ちゃんは通訳のアヤを通じてそう認めた。かしゆかが付け加えて「FUTURE POPツアーの振り付けがどうなるかほんとうに楽しみにしていたので。アルバムを受け取ったあと、MIKIKO先生がどんな振り付けを思いつくのか想像したんですよ」
わたしが気付いたのは「If You Wanna」でボーカルパートがお互いにステージ上で補完し合う様(さま)であったり、新曲「FUSION」で一種の完璧な状態を作ろうとする様(さま)だったのだが、かしゆかは驚いた様子で「私たちのダンスのシンクロがどうやってうまくいくのかご存知みたいですよね?それって興味深いです。(アクターズ)スクールに通っていた頃からなんですけど、一緒に歌おうとすればするほど、お互いの個性が発揮される感じだったので」
どんなに良い香水(”good perfume”)でも、多種多様な成分の化学反応に依存するものだが、このJ-Popグループは、その個々においても全体を超えるような素晴らしい香りを放つ。のっち、かしゆか、あ~ちゃんがトップノートとすれば、バックステージのスタッフやマネージャーはボトムノート、共にプロジェクトをまとめ上げ、ビートに精通し、20年に及ぶ広い賞賛を浴びるプロダクションの天才、プロデューサーの中田ヤスタカはPerfumeにおけるミドルノートに相当するだろう。
「私たち、基本的には中田さんの意思を汲み取ろうとするんです」���っちがビート職人との仕事の様子を語る。「とってもシンプルなデモ音源を(どんなアルバムを制作するときでも)まず頂くんですけど、ものすごくシンプルな感じの。私たちの歌を録音すると、中田さんが他の音と一緒に最終的な形にまとめ上げて完成させるんです。たぶん中田さんにとって歌声って、最終的に仕上がる音楽の要素の一つにすぎないんだと思いますよ。とにかく中田さんのファンなので、彼とはあえて良い距離を保つようにしていますね。その距離感が音楽をとても新鮮にするのかも」
高度に調和した楽曲、アートワーク、パフォーマンス、プロモーションなど、全てを含んだこの完璧な完成品が、国内はもとより海外でのPerfumeの存在感を確立��た。海外ツアー当時、彼女たちは熱狂的な反応を熱心なファン、特にアメリカのファン達から率先して受け取っている。「海外のファンの皆さんは大声で自己主張しますよね」あ~ちゃんが教えてくれ「日本だと、一種のチームワーク的な礼儀正しさがあるというか。周りを見渡して、友達が楽しんでいるのか確かめて、誰にでも礼儀正しくしようとするんです。でも海外のファンの皆さんは、自分の「好き」を直接ステージにぶつけてくる感じ。あと、とっても正直ですよね。もしある曲を知らんかったら、ほんとうに知らんから。もし知ってたら一緒に歌ってくれるし」
もちろんテクノロジーも、この日本のポップグループが持つ底知れぬ神秘性に欠くことのできない役割を果たしている。ドローンからAIまで最先端のテクノロジーに手を染め(一度観たら)忘れられないような、パフォーマンスと呼応するオーディオビジュアル演出を発信しているのだ。(昨年)11月には、力強いステップとともに度肝を抜くような「FUSION」をパフォーマンスした。日本の先端企業(NTT)Docomoと組んだ「FUTURE EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ」では、あ~ちゃんは東京、のっちはニューヨーク、かしゆかはロンドン、3人が世界の異なる3都市で同時にダンスを踊り、全くの同時刻になめらかにつなぎ合わされたそのパフォーマンスが、サイバーテックなライブストリーム・ショーとなった。
3人にとってテクノロジーは個人的にも、毎日の生活にも深く浸透しているようで、それはオフのときでも変わらない。「スマホなしでは生きていけないですよ」笑いながらかしゆかが言う。「自分が何時に起きて、何時に寝たか把握してますから。この新しいアプリは先週スマホを何時間使ったか教えてくれるんですけど、私の場合だとSNSに24時間、ゲームアプリに22時間も使ってるんです」(彼女はARゲームアプリ『妖怪ウォッチランド』を見せてそう言った。同名のアニメが元になったゲームで、目下のお気に入りだ)
「技術によるディストピアの未来」の可能性を恐れ、うんざりしている人たちもいるいっぽうで、PerfumeはARナイトクラブ、自己増殖するクリーンな都市、VRショッピング、『宇宙家族ジェットソン』風の家電製品、便利な自動運転カーなど、希望に満ちたユートピアを「Future Pop」MVの中で表現している。アルバム『Future Pop』において、Perfumeは「TOKYO GIRL」「無限未来」のような紛れもない傑作で未来の理想と隠しようもない楽観主義を高らかに歌い上げているが、本人たちにとっての未来とは、果たして正確にはどんなものなのだろう?結局、彼女たちが想像する未来は、テクノロジーよりもはるかに人間的なものだった。
「メールやスカイプ、SNSを使って、みんなが実際に合わなくても、対面しなくてもコミュニケーションできるようになりましたよね。でもちょうど今みたいに、同じ場所で直接会話するのも時に��重要なんじゃないかなって思います。あなたがはるばる静岡まで、私たちに会いに来てくれたみたいに!それってすごいことですから」のっちがそう伝えてくれた。
「世界はどんどん便利になっていって、私が思い描いていたものはぜんぶ現実になりましたけど、それでもオーガニックなものや人間性って、将来的にますます特別になると思うんです」かしゆかが続けて「例えばハイテクなセットもプログラムするのは人間だから。それに私はスタッフのみんなが後ろで支えてくれる、ハイテクじゃないパートも大好きなんです。今日だったら200~300人のスタッフさんがライブに参加してくれてるんですよ」
「誰でも自分の意見をはっきり言えて、個性に自信を持ちながらもお互いを気遣うことができれば、それって理想的ですよね。」あーちゃんが微笑み、うなずきながら答える。「年齢も性別も、肩書も関係ないような、それが私が望む世界かな」
Perfumeはほぼ20年に渡り、日本で最もエキサイティングで予想もつかない、洗練された音楽と映像を絶え間なく発信し続けてきたが、たった一つだけ変わらない真実がある。:それは、あ~ちゃん、のっち、かしゆかのシンクロしたその手の中に、未来がしっかりと握られているということ。
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20221203
2022年シーズンお疲れさまでした。今季はロッテだけじゃなく横浜市民としてベイも応援していたのでセの話もややわかるようになりました。あとヤクルト優勝の瞬間を神宮で生で観られたのはいい思い出です。ライト側からつばみちゃんの傘をフリフリしました。むねくんラブです。むねてつ過激固定派です。
むねくんに負けないようロッテの安田くんにもがんばってほしいな。そんな安田くんはバスケが好きです(プチ情報)。
実際に球場通うようになると球団によってイベントとかファンクラブ会員特典が全然違うのでおもしろいなあと思ったシーズンでした。ハマスタ、マリン、ベルーナ、神宮しか行ったことないけど、球場グルメは神宮とZOZOマリン(マリンはミルクソフトが群を抜いてうまい)が好き。座席のフカフカ具合はベルーナドーム。試合前イベントや球場内で楽しめるのはZOZOマリン。ハマスタはウイング席の風がとても気持ちいいため、シーズンシートじゃないときはウイング席で観ることが多かったです。
ロッテのファン感は選手と撮影会に当選したので、すがのとなりたくん(かわいい)とお写真撮りました。ベイは有料抽選だったのでとりあえず様子見。1個前の投稿でファンフェスの簡易レポしてます!
ベイはみんな仲良くて明るくて元気な印象。ロッテはみんなおとなしいので……。きつねダンスを踊ってないのは多分ロッテと中日だけだと思います(私調べ)。踊る御幸は解釈違いなのでハマスタで踊る流れになったとき、ベンチ裏に姿を消してたら大変萌えちゃうな。都合が悪くなったら「……」って黙る癖があったり、みんながワチャワチャしている輪の中には入らず一歩下がってニコニコ眺めている御幸にとても萌えているので。いまのところきつねダンスをする可能性の高いキャラはハム所属の雅さんという事実。
推しのおじおじこと小島和哉くん���今年は打線の援護に恵まれず、不運すぎて観ていてつらいことが多かったので、来年こそおじおじにとっていいシーズンになることを祈っています。ちなみに今回の本にでてきた帽子のつば裏ネタ「強気に攻めろ!」は、おじおじのエピソードが元ネタになります。
もしロッテに入ったら甘いもの苦手なのにパイの実やビックリマンチョコやコアラのマーチを広報に食べさせられて笑顔(?)の御幸をたくさん見たいな。球場入り口でお出迎えしてくれる御幸も見たい(ファンサに命をかけているロッテ)。でも寺先生はロッテを認知していないと思うので(弱気なロッテファン)ヤクルトあたりが妥当なのかな。つば九郎とわちゃわちゃしてる御幸、めちゃくちゃ見たい〜!でもでも、パでスタメン捕手じゃないときはスタメンDHで出場する御幸も見たすぎる。後半から捕手にポジチェンする感じの。ファーストスタメンでも◎。ファーストの守備についてドキドキワクワクしてた御幸がとてもかわいかったので、もう一度お目にかかりたい。白河は、御幸のこと「捕手以外したくないとか言う奴だと思ってた」と言ってましたが、御幸の変にプライドがないところ(ちゃんとプライドはあるけど努力家で謙虚だから)、全然頑固じゃないところ、こだわりはあるけど、それ以外はむしろ従順なところ、素直でとってもかわいいね。秋大決勝のあと片岡監督に「まだ戦力として見てくれていたならよかったです」と言ってたり、ほんと謙虚だよなぁ。謙虚だし健気。あれだけ周囲から持て囃されているにも関わらず、天狗になるどころか調子にも乗らず、努力家で驕らないところがほんとうに好き。がんばり屋さんでえらいね、一也くん。でも本人にとって野球を頑張ることは息を吸うのとおなじくらい〝あたり前のこと〟なので、そこを褒められても「?」って感じなんだろうな。そんなところも大好き。
御幸がロッテに入団すると「こんないいことがあるよ」のひとつとして紹介したいのは、絶対に女子アナと結婚しないところです。ロッテは12球団唯一、女子アナと結婚した選手がいません。理由はキー局に勝てないからです。素朴でのびのびしたロッテをどうぞよろしくお願いします!(?)
そして遅くなりましたが青道高校、甲子園出場おめでとうございます。からの完結おつかれさまでした。
優勝を決めたあとの流れ、神奈川県⚾️大会の決勝戦を観に行っていたので解像度爆上がりでした。御沢のハグ、御幸がどんな顔で沢村に駆け寄り、抱き上げたのかをしっかり観たいので是非アニメで詳細をお願いしたいところです。少年のように屈託のない満面の笑みの可能性〜!甲子園優勝したら沢村くんのことお姫様抱っこしちゃうのかな?今回の抱っこ事件から距離感がバグって、御沢がよくハグするような仲になったらどうしよう〜(いらん心配)。沢村くん、御幸に関しては甘えるの下手だから、拗ねた顔で御幸の胸元にほっぺや頭ぐりぐり押しつけて、無言でハグを要求してたらかわいいな。いまの御幸なら「んだよー」って苦笑しながらひょいっと抱っこしてくれそう。「たかいたか〜い」とかしてくれそう。そして倉持にポイって返却しそう。
あと鳴ちゃんが始終かっこよすぎてビックリしましたが(顔は始終カワイイ)、そのあとの御幸と鳴のハグで爆萌してしまい、そこから記憶がなくなりました。
そして私はアオアシとジャイアントキリングを履修しているので、ワールドカップめちゃ楽しく観ています。学生時代はいろんな国の試合を観つつ、ルールをおぼえるために後輩の男の子と夜な夜なウイイレやってました、なつかしー!倉持くん三笘のユニ着てそうだね。
誰のものにもならない孤独な天才が大好きなので達海猛の魅力にズブズブです。一方かずやくんは仲間に恵まれていてほんとうによかったね。御幸がサッカーの天才だったら達海みたいに孤独だったかもしれない。だから寺先生は御幸からサッカーの才を奪ったのか……? 絶対深読みだね!
以下ロッテの宣伝です。
人のお菓子を勝手に食べちゃう松川こーくんとモノマネで先輩をいじる朗希のバッテリーが有名ですが、パリーグ盗塁阻止率No.1のトシくんのことも是非よろしくお願いします。ロッテだから全然注目されない〜!逆にすごい!!
トシくん、去年はほんっと打者に走られまくってて、まったく刺せなかったのに(失敗したとこしか見たことない)、1年でこんなに成長するなんて……うれしいな。やっぱり伸び代のある若手は応援しがいがあるね。
私が死ぬまでにはリーグ優勝してほしいな。
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西表島にて、2020
皆さんこんにちは、ご機嫌いかがでしょうか?初めまして、初書きこの新入部員のテラヤマです。本来このブログはもっと早く公開させるべきものでした。公開が遅れた理由は私がそういう(ダラける)性質の人間であるという一言で説明できるでしょう。すみませんでした。それはさておいて、このブログで報告する活動内容は2月14日から18日の5日間かけて訪れた西表島遠征についての報告です。これはちっひによる声掛けにより、西表島で滝やマングローブをはじめとする広大で偉大な自然に触れ感動を味わいたいとの旨を抱き、ちっひ、小松、馬場、ソラ、イクロー、そして私テラヤマの6人の部員が集まり、知られざる新たなジャングル島に踏み入れ冒険するというお話です。 大まかな日程は、成田~石垣へ約3時間のフライトand ルートビア飲み放題決戦、2日目は石垣港より西表島までフェリーで約1時間の移動、ユツン川を上り滝上を目指す。3日目はイクロー合流、メインイベントであるカヤックでマングローブを見ながらツーリングandからピナイサーラの滝を目指す。4日目は浦内川を上り、マリュドの滝、カンピレーの滝を見に行くこと、そして最終日5日目は石垣島に戻り、各自観光し、22:30頃に成田着で解散。この大まかな行程計画の時制に基づき個人的に印象に残っていることを好きなように書き込んでいきたいと思います。どうかよろしくお願いします。※この文章は標準語で書かれています。
1日目 本来は12:30に集合だったのですがトラブルにより私がが遅れてしまいました。本当にひやひやしました。でも天候にも左右されずに無事南国に向け、飛行機は無事離陸しました。ついたのは18:30頃、さっそく外に出て感じたのはとにかく蒸し暑かったということ、それは北国出身の私にとっては言葉が通じる外国に来た気分でしてたが同時になんか心地悪かった。その後バス移動で石垣港へ・・・その周辺で夕食を兼ねた探検部の伝統行事が開催された。その名もルートビア飲み放題決戦、それはA&Wというローカルのファストフード店にて繰り広げられる根ビール(ルートビア)を一番飲めるやつを決めようという行事だ。特別な褒章はない。実はそのお店ルートビアが一度頼むと飲み放題!てなわけで各々立派なハンバーガーを片手に決しておいしくもないシップのにおいがしてちょっとバニラが香るコーラのような飲み物をぐびぐび飲み嫌な顔を随時見せるのだ。何がいいのか?これぞ若気の至りである。参考記録ではあるが前回大会では柴倉先輩が7杯を飲み干し優勝したらしい。その結果をたった1杯上回った馬場君が8杯で優勝、探検部記録を更新したが彼をはじめ他の部員も激しい頭痛などにより元気がなかったように思える。
みなさんお疲れ様でした。その後その晩は近くの公園でテントを立てて寝ました。 2日目 この日はフェリーの時間の関係で6時過ぎには宿泊していた公園を出発し港へ、その後1時間弱かけて西表島に向かいました。天候には恵まれているものの、高波というのもあって私は軽く船酔いをしてしまいました。
8時ころにようやく我々は東京から約2000キロ離れた西表島に上陸しました。西表島は島の半分以上が森林で囲まれており、エネルギッシュな滝や美しい海などの自然の他にもイリオモテヤマネコをはじめとする特別な生態系が存在する亜熱帯気候の島だそうです。この日のメインイベントはユツン川をトレッキングしながら登り落差が約30メートルあり、通称3段の滝とも呼ばれているユツンの滝を目指し、そこで自然の持つエネルギーを分け与えてもらうというものでした。港からバスに乗り、最寄りのバス停で下車しそこから40分ほど歩き川の入口に到着。準備完了、そこからいよいよ冒険が幕を開けました.
入山道を進んでいくにつれて普段の活動では見られないような亜熱帯性の植物やたまにひょろっと姿を見せてくれる色鮮やかなトカゲなどに魅了されながら歩くこと約1時間、水が地にはねる音が徐々にはっきり聞こえるようになってきました。
隊員の皆が目標点に近づくにつれてテンション上がりまくり!道中での疲れが嘘みたいにうかがえなくなりました。
そしてついに目の前には名の通り3段に連なった落差が高い滝、個人的に人生ではこの滝よりも高く迫力のある滝を見たことはありました。しかし、晴れ上がった空に透き通りせせらぎを聞かせる水、本州とは季節違いの力強い緑の森、こんなにも絶対条件がそろった環境で見た滝は絶品でした。
せっかくなので隊員らは滝下に潜り込み水を存分に浴びたり、
滝上を目指していました。滝上ではイメージ通りの青い海が望むことができたり、
実際の滝の落差を見るなど非日常を存分に楽しむことができたと思います。
その後来た道を戻り、最寄りのバス停まで歩きバスに乗車、するとさっき乗せてくれた運転手で自称秋田県カリフォルニア州出身のファンキーなおっちゃんアゲイン。目的地までの乗車時間が長かったこともあり会話が生まれすぐに打ち解けることに成功!楽しいお話をありがとう!旅や遠征は人との交流があるからこそ面白いのか?と思うようになったきっかけになってくれました。下車後買い物を済ませた。この日はミトレアキャンプ場にてちっひによるコンビーフ入りのゴーヤチャンプルを食べて就寝、
施設はまるで屋根のないホテル同然と言えるくらいの充実してました。よく寝られました。
3日目 この日はカヤックに乗りながらマングローブを見た後途中でカヤックを降りてピナイサーラの滝を見に行くというのが計画でした。朝キャンプ場を出て、育朗君と待ち合わせをしました。実は彼、スケジュールの把握ミスで前代未聞の離島での合流、んでやねん!しっかりしてくださいね!彼と合流したのちの指定された場所でロビンソンの赤い車を待っていました。ロビンソンとはカヤックなどのレンタルショップ「ロビンソン小屋」を営み、過去には水曜どうに出演したこともある名物爺である。
ロビンソン小屋のハナさん(左)とロビンソンさん(右)
出典 https://makimaki13.hatenablog.com/entries/2011/07/1
あいにくにも天候は雨、そんな中彼の赤い車を待っているとロビンソン向来、ハンサムでよくしゃべる陽気なおじさんというのが第一印象でした。小屋まで我々隊員を送迎している途中、人生初脱輪をかましたり、相方のハナちゃんに圧倒されていたりとお茶目でカワイイなんて思ってました。
その後出発地点にでカヤックに乗り込み川を漕ぎ上がり開始した。天候は風雨で最悪である。漕いでも流される、本来の目的はきれいなマングローブを間近で見ることだったはずだが・・・必死で漕いでようやく終着点に到着、その後熱帯雨林をかけて滝を目指し1時間ほど歩きました。
悪天候であったがために非常に歩きにくく、イライラしていました。もしこれが観光だったらマジで最悪です。だけど突然これが冒険や探検である以上最高のスリルとコンディションだったのではないでしょうか?(私だけ?)そんなスリリングな道中を進むこと約1時間、轟音をたてる滝が目の前に立ちはだかっていました。 これがピナイサーラの滝なのです。
ピナイサーラは落差が54mと沖縄県内で最も落差がある滝であり、名の由来は顎鬚(ピナイ)が下がった(サーラ)ように見えるからということみたいです。つまり長い顎鬚のようだということでしょう。素敵なネーミングセンス��と思いませんか?知っての通りこの日は風雨、そのため増水し、水量が多く普段以上の迫力が感じられました。
私たちはあくまでも探検隊なので滝を見物して終わるわけにはいきません。
隊員たちはみな滝下の岩をよじ登り一番水が強く多く当たるところを探し命がけで水浴びに出ました。これ以上人生で水を浴びるために緊張したことはありませんでした。ようやく一番水が当たる場所に到達しホットしていると、 瞬く間にあり得ない勢いで圧力が真上に振ってきました。
びっくりするほど痛かったですが、爽快感は天候に恵まれていなくてもマジ半端なかったんすよ。レベルの高い非日常的経験ができたことで自然の大いなる豊かさを体感できたと思います。超気持ちよかった!! 気分が晴れ晴れとした隊員たちは雨の中さらに滝上を目指しさらに上りました。到着いてみると一見普通のゆるい瀬でしたが、地上が見えるところまで行き覗くと落差が激しく迫力がありました。
滝上では、流れる水の上で横にあるものもいれば、
大きな上海蟹を見つけるもの
眼鏡を落として焦っているものも1名いましたが運よくイクロー君が見つけてくれました。ありがとう。
ここでの私が思う探検部的収穫は大きめの上海ガニ(通称)1匹、黒い眼鏡1個、そして豊かな自然が見せつけるスリルの3つ。面白い収穫ができたと思います。 その後ロビンソンとお別れし、再びミトレアキャンプ場で取った蟹入りの鍋で体を温め、
部長&副部長コンビ
小松先輩の美しい雄姿
焚火をして就寝しました。 この日の活動で私が大きく感じたのは悪天候でのアウトドア活動は確かにリスクがあり気分も上がりにくいもです。しかし考え方を少し変えるだけでなんだかすごく楽しくなってくるということです。だからこの日は悪天候でもすごく楽しい探検ができて印象に残る日になりました。自然が与えてくれる可能性は無限大です。だからみなさん、ぜひ外に出ていきましょう!もし良ければ一緒に!
4日目 4日目は西表島を代表する川である浦内川を遊覧船で途中まで上り、下船後、マリュドの滝、カンピレーの滝の2つを見に行く計画でした。この日の天候は曇り8時までにはバスに乗り込み、チケットを購入して浦内川遊覧開始!浦内川は延長18.8㎞の県内最長の川でありで数多く種類のマングローブやマリュドの滝、カンピレーの滝が見られる二級河川だそうだ。またウラウチフエダイなどをはじめとする珍しい魚がたくさん見られる貴重な川でもあるそうです。色黒でロン毛のちょいと口調に癖がある船上スタッフの解説に耳を傾け川を上り始めました。彼の解説の中で、実はマングローブという植物は存在しないということ、昔は水田があったことなどといった意外な事実を教えてくれたことが非常に印象に残っています。約30分の乗船後、30分のトレッキングでようやくマリュドの滝を見ることができました。
名前の由来は丸い淀みというところから名付けられたそうで、その淀みの中にはサメが存在するといった伝説もあるそうで、非常に夢とロマンがある淀みだなぁと思いました。遠くから見たというのもあってそんなに迫力は感じられませんでした。しかしいつかはそのサメを見てやろうと思います。その後今度は2つ目の滝、カンピレーの滝に到着しました。
滝自体はそんなに大きなものではありませんでした。しかし周りには無数の甌穴がありました。 ほとんどがきれいな円形状をしたものでした。
また中にはとてもきれいな形をしたハート形の甌穴を発見! それもそのはず、このカンピレーの名前は神々が交流する場所、座る場所ということからの由来のようで実際女神を招いたという伝承があるそうです。もしかするとこれを見た隊員にもより楽しい日々が近いうちに訪れるかもしれない。
そう思わせるような非常に神聖な場所なのだと思います。本来はこの先の険しい道を上りマヤグスクに拝みに行く予定でしたが、時間の関係上カット。 道中のブランコに揺られる通称ちひろ、ハートが見れてよかったですね 今度は同じ浦内川でもマヤグスクに行くという一つの課題ができたので近いうちにチャレンジしてみたいと思います。もし行く機会があれば、ぜひハート上の甌穴を探して自分の運命をを期待しましょう!ご一緒に!
天然のブランコに乗る通称ちひろ、ハート形見れてよかったね!?
この日の宿泊先は急遽の変更で日本最西端である豊原バス停から歩いて40分のところに位置する南風見田キャンプ場、
最西端でっす!ちなみに私は本州最北端の県出身ですバス停でまた例のあの運転手とお別れしてから結構歩きましたが途中で夕日が沈む海やヤギ
見慣れない植物に触れながら歩いてキャンプ場を目指しました。
到着後キャンプ場の火場でタコライスを作る隊員たちがいる一方で場内の五右衛門風呂を一人で沸かす馬場君、
出来上がったタコライスは前回の反省を生かしてしっかりレタスが加わったことで非常においしく食べることができました。
一方火場で温まってしまったせいか、涙を流しながらも沸かしたお風呂に馬場君以外が入浴を拒否、かわいそうでした。ごめんなさい。
夜、時間が経つにつれて野郎たちは酒に飢えたのかまさかの白湯で飲み会をはじめ出しました。私の予想とは裏腹に相当盛り上がってしまいました。アルコールなしで盛り上げられるのは一種の才能かもしれない。そんな楽しい宴の一方、ちっひと小松先輩ら女子たち明日以降のスケジュールの調整に精を出していました。さすがだと関心してしまいましたが任せっきりの男性陣はもっと積極的な関わり合いをするべきだったと反省します、私も含めて。この日は居合わせたイタリア人女性ともお話ができてうれしかったです。やはり知らない人やものやことと関わるのは楽しいと改めて感じた瞬間でした。人間は常に刺激を求める動物なのである。
5日目 最終日 とうとう最終日に差し掛かりました。この日の夜にはもう東京にいるなんて信じられなかったです。この日はキャンプ場を出て例のバス運転手が紹介してくれた忘れな石、バスで港へ向かい石垣島へ戻り観光し、その後空港に向かい夕方沖縄を離れるという計画でした。 朝準備が完了しバス停との中間距離に位置する忘れな石を訪れました。
今はきれいな海が臨んでおり有名な散策スポットになっています。忘れな石とは戦時中、奥に見える波照間島の島民が強制移住させられた地であり、当時マラリアが流行していたその場所で3分の2もの人が命を落としてしまったという負の遺産を忘れることなく継承していこうということが一つの目的だそうです。そんな今は朝日が差しこむ輝く海の周りを散策している私たち、少しは平和に対する関心を持つべきだと考えさせられました。静かで波の音が心地よい場所、素敵でした。
バスに乗り込み港へ、そこから正午前に西表島を離れました。
石垣島では皆が一緒にご飯を食べ、その後各自観光
女子チームの観光の様子
石垣島での観光を終えてお土産を手にし・・・ 飛行機に乗り込み完了。機内にて、気持ちわりぃ、今冷静にこのアングルから見ると
帰京したのは22:00過ぎ、西表島とは反対に都会では帰りの電車やバスに乗ろうと急いでいる人々の様子がうかがえました。私個人としてはそんな後者よりもやはり前者のような時間の流れがゆったりと感じられる環境が幸せだと感じるなぁと改めて確認することができました。最後は電車が遅れたりして最後まで疲れ切ったと思いますが何とか皆無事に帰宅ができたようで安心しました。企画者をはじめとする隊員、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。 今回こうして偉大なジャングル島で自然に触れ、様々な価値観や経験ができたことはこれからの人生において大きなアドバンテージになったと思っています。また本来の企画が予定通りいかなかったという点は結構ありましたが、それをカバーするだけの代案の提案、柔軟な対応、理解ができていたことに大きな成長を感じることができさらに隊員のレベルアップがこれから期待できると信じてます。これからも「非日常的体験」を追求していきたいと思います。「西表島にて」以上で完。 テラヤマがお伝えしました。
※この文章は訛っていません。標準語で書かれていました。
第1回テラヤマ的 オ・マ・ケ 西表島編
最終日、バス停での最高で最低な髪形 メイビーインスパイアド バイ 布袋寅泰? 彼には尊敬するミヤジに似てると言ってやってくださいね!
選考理由 とにかく彼らしく逞しいという点と良きムードメーカーだったため So kakkoii! お読みいただきありがとうございました!
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ひとみに映る影 第七話「紅一美に休みはない」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←←
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
◆◆◆
ただただ真っ白な空と海があった。 天地を分かつ地平線すら見えないほど白いその空間に、私、ワヤン不動という影だけが漂っていた。
未だ点々と炎がちらつくその身体は、浅い水面に大の字に浮き、穏やかなさざ波に流されていく。 ここはどこだっけ、私はどうしていたんだっけ。 そういった疑問は水にさらされた炎と共に鎮静していった。
遠くに誰かがいる気配がした。軋む身体を起こすと、沖縄チックな紅型模様の恐竜が佇んでいる。 濡れて重たい両足を引きずり、そこに近づくにつれて、段々と海は深くなり、かつ水が温かくなっていく。 立ったまま胸まで浸かる程深くなると、まるで露天風呂に入っているように、頭がぼーっとしてくる。
恐竜の隣には小さな足場とベンチがあり、可愛らしい白装束を着た金髪ボブカットの女性が座っていた。 丸く神々しい後光がさしていて、顔は逆光でよく見えない。天女だろうか。 ベンチから足だけを温水に投げ出し、足湯を楽しんでいるようだ。私は水中からそれを見上げている。 (ああ…誰だっけこの人。どこかで会ったことがある気がするけど…) 挨拶するかどうか迷う。気まずい。いずれにせよ、何か声はかけよう。 ここはどこですか、とか、あなたは誰ですか、とか… 「…アガルダって、何なんですか」 いや、どうしてそうなるの。私。完全に変な人じゃん。 だめだ、頭が回らない。案の定天女は苦笑した。 「いきなり凄い事聞くよね」
「知らないんですか?金剛楽園アガルダ」 「あんただって知らないんじゃん。 まあでも…金剛有明団(こんごうありあけだん)っていう、なんかこう、黒魔術師達の秘密カルトがあるらしいよ。 世界中から霊能者の魂を収集してて、何かにつけて金剛、金剛ってウザい喋り方するんだって。それじゃない?多分」 「ああ。それですね」 「てか、そんなの聞いてどうするの」 「滅ぼす」 「ウケる」 天女はコロコロと笑った。
「ここは何なんですか」 「私の夢の中…それかあんたの夢かも? ま、どうでもいいんじゃない?」 「あなたも金剛の使者?」 「まさか。私だって昔、観音和尚様にはお世話になったんだよ?」 「え…」
逆光の影をエロプティックエネルギーでどかして、私は改めて天女の顔を見た。 ああ、そっか…金髪にしたんだ。中学の時はさすがに黒髪だったよね。 髪、そうだ、髪だよ。私はその天女…いや、その祝女に問うた。
「あのさ。どうでもいいけど…ゴムか何か持ってたりしない? さっきから髪がメチャクチャお湯に入ってるんだ」
◆◆◆
何の脈絡もなく目覚めると朝になっていた。 私は怪人屋敷エントランスのソファで眠っていたらしい。 サイレンや話し声が騒々しい。外光が射しこむ窓越しに、救急車や数台のセダンが見える。 「一二、三!」 救急隊員さん達が、担架からストレッチャーに何かを乗せた。白い布にくるまれた、岩のような何かの塊を… そうか。ああやって外に出せているという事は、全て終わったんだ。 私達は殺人鬼を見つけて、悪霊を成仏させて…たくさんの命を救ったんだ。
「あ…紅さん」 譲司さんがこちらに駆け寄る。 「紅さん起きましたーっ!」 <ヒトミちゃん!>「オモナ!ヒトミちゃーん!」 オリベちゃんとイナちゃんも…みんなボロボロだ。全身煤埃や擦り傷だらけの譲司さんに比べればマシだけど。 オリベちゃんに肩を借りて立ち上がると…バシン!私は超自然的な力に頬を打たれ、衝撃で尻餅をつく。 「リナ…」
「アナタ、ワヤン不動になって、何回死んだの?」 「…」 「何人分殺されたの」 殺人被害者達の死の追体験。あの時はハイになっていて恐怖を感じなかったけど、今思い出そうとすると、身の毛もよだつ感覚が鮮明に蘇る。 「うう…数えればわかるけどさ…」 「じゃあ、二度と数えないことね。 アナタは…ちゃんと生きて帰ってきたんだから」 「え?」 宇宙人体のリナは長い腕で私を影ごと抱きしめ、子供をあやすようにぐしゃぐしゃに頭を撫でた。 「良かった…。アナタの精神がアレと相打ちにでもなったら、アタシ観音和尚に顔向け出来ないもの…」 初めて見た、いつも気丈なリナの泣き顔。彼女は涙を流しながら、人間の姿に縮んだ。 それはとても綺麗だった。美人だった。
その後私達は警察やNICの職員さん達から聴取を受け、昼過ぎにようやく解放された。 水家曽良は表向き被疑者死亡で書類送検とされ、未だ脳細胞が活動し続けている遺体は研究対象としてドイツのNIC本部に収容されるらしい。 待ちに待ったお蕎麦屋さんに私達が到着した時、既にテレビではニュース速報が流れていた。 皆神妙な顔で画面に見入っていたが…
ぐぎゅるるるる…
私の腹の虫が重い沈黙を破った。慌ててトートバッグを抱きこんでも、もう遅い。 「くくく…やるなぁ、あんた…」 ジャックさんやリナの表情にじわじわと含み笑いが浮かんでくる。 普段なら恥ずかしいとか、タレントとしてはオイシイだとか思うけど、なんかもうダメだ。 ぐぎゅぅぅぅるるる…空腹と疲労と寝不足で、私はリアクションの一つも取れない。 「笑うなや。ワヤン不動様昨日飲まず食わずで、あんだけ働いてくれとったんやから。なあポメ?」 「わぅん」 譲司さんとポメちゃんの優しみ。有難い。 でも、すいません。もう限界です。糸が切れたように私はテーブルに突っ伏した。 <や、やだ、ヒトミちゃん!? ていうか何その手、ダイイングメッセージ!?> 霞む意識の中、私はお品書きを指さしていた。 最後の力を振り絞ってオリベちゃんにテレパシーを送る。 <お願い、こ、これを…注文して下さい…!> <いや、私日本語読めないんだけど。 イナちゃん、これ(鴨南蛮)なんて書いてあるの?> 「アヒルナンバン大盛り」 「かもなんばん!!」 なんかノリツッコミしたら自力で復活できた。 代わりにリナ、萩姫様、ジャックさん、譲司さんが抱腹絶倒した。
ようやく腹ごなしを済まし、私達は民宿に戻った。 荷物を下ろすやいなや、全員示し合わせたように脱衣所へ直行。 昨日も入った露天風呂だけど、めちゃくちゃ気持ちいい! 「あーーーー!染み入るーーーーっ!」 「本当よぉ!アナタ達バカだわ、せっかく磐梯熱海に来たのに、ちっともお風呂入らなかったんだもの!ねえ萩ちゃん」 「同感同感!イナちゃんは日本の温泉初めて?韓国の方々も温泉好きなんですってね?」 「そです、私達オンセン大好きヨ!気が清められるですねー!」 <うちの風呂もこれぐらい広かったらなぁー。そっちはどう、ジョージ?> すると衝立一枚隔てた男湯からレスポンス。 「pH結構高いなー!」 <いやダウジングしてどうすんのよ!> 「冗談冗談。あのねー!そもそも空気がめっちゃええの! 湯気で保湿されとるし肺まで癒されるわ!なあポメ?」 「あぉーん!」 ポメちゃんも上機嫌のようだ。
私も男湯に声をかけてみる。 「ジャックさーん!うちのおんつぁどうしてますー?」 おんつぁは会津弁でバカの意。実は、プルパ型に戻った龍王剣をさっき男性陣に預けたんだ。 霊泉と名高い磐梯熱海温泉を引っ掛ければ、あれも少しはマシな性格になりそうだけど、女湯に入れるのはさすがに嫌だったから。 「おう、同じ湯船に入れたくねーからよ、言われた通り洗面器で漬けておいたぜ。 真っ黒なのは治んねえな!ハッハ…うおぉ!?」 「わぁ!」「きゃわん!」 男湯で異変!女子一同がそれぞれタオルや霊能力を身構える。 「ど…どうしたんですか?ジャックさん!」 「い、いや、その…龍王剣の中から…」 「中から…?」 「アー…剣じゃなくて、持ち手からなんだがな…あんたの和尚が馬頭観音になって出てきた」 「はぁ!?」
そんな馬鹿な。和尚様は成仏されたはず。 まあ、既に観音菩薩になられた和尚様が『成仏』というのもおかしな話だけど…。 「ま、まさか観音和尚、お風呂入ってるの?裸!?」 リナが衝立を覗こうと飛び上がった。私は咄嗟に影手を伸ばし、阻止する。 「こらっリナ!和尚様の前でそっ、そんな破廉恥をっ!!」 「うるさいわね!いいのよアタシはインターセクシャルだから、どっちに入っても! これは美的好奇心であって猥褻な気持ちは一切ないわよ!」 「ヒゲと声以外ぜんぶ女のクセに何言ってるんだっ!やーめーなーさーいってのーっ!」 「アイタタタ、暴力反対!アナタだって本当は見たいんじゃないの?」 「んなわけあるか!!そりゃもう一度会いたいけど…っていうか小さい頃は一緒にお風呂入ってたもん!!」 「ずるい!このスキモノ!!」
すると衝立越しにヒョコッとポメちゃんが掲げられた。 もみ合っていた私達は不意をつかれて膠着する。 ポメちゃんの口には、何の異変も起きていない龍王剣プルパが咥えられていた。 「ハーイ、ドッキリ大成功!したたびでーす!」 譲司さんが裏声で腹話術する。 私とリナも、いつもテレビでやっているリアクションを返した。 「「…ぎゃーっ!また騙されたーーっ!!」」
そうこうしているうちに、また日が沈み始めた。 夕方五時。荷物やお土産をミニバンに詰めこみ、私達は民宿を後にする。 本当は猪苗代湖や会津方面の観光案内もしたかったけど、NIC職員のオリベちゃんや譲司さんが警察で事件の後処理をするため、私達はもう東京へ戻らなければならない。 そこでまず、萩姫様を大峯不動尊へ送りに行った。
「あんな事があったけど、また遊びに来てね」 萩姫様はまた正装である着物に戻っている。けど、帯飾りや例のロケットランチャー型ポシェットといった小物に、オルチャンファッションの影響が残った。 「もちろん、また来るですヨ。ハギちゃんがバリとか韓国来る時も私呼んで下さいね」 そう言うイナちゃんの耳にも、萩姫様を彷彿とさせる黒い紐飾りピアスが揺れる。 通りがかりに寄ったお土産屋さんで売っていたやつだ。 私達一同と固い握手を交わし、萩姫様はお社へ消えていった。
◆◆◆
車に戻ると、道路沿いに小さな原付屋台があった。 ポッ、ポポポポ…ガラスケース内で、ポップコーンが爆ぜている。バターの香りが漂う。 その傍らではエプロンを着たジャックさんが、フラスコ型喫煙具を吹かしていた。 彼は私達が戻ってきた事に気付くと、屋台についている顔とお揃いのマスクを被り、スイッチを入れる。 ブゥーン…屋台の顔に仕込まれたスピーカーから、電子的ノイズが漏れる。
「アー、アー。ポップコーン、ポップコーンダヨ…ヨォ、ガキンチョ共! ポップコーンダッツッテンダロオラ!ポップ・ガイノウェルシー・ポップコーンガオデマシダゼェ!」 ボイスチェンジャー声に合わせて、屋台の顔ポップ・ガイはガコガコと顎を上下する。 何でちょっと逆ギレ気味なのかはよくわからないけど、これが彼の定型口上文なのだろう。 「今日ハ閉店セールダ、トビッキリノポップコーンヲ食ワセテヤル。 マズハオ前ダ、紅一美!」 ガコンッポン!ポップ・ガイの顎が大きく開き、口から焼きたてのポップコーンが一粒飛び出した。 それは物理法則に反して浮遊し、私の手の中に落ちる…あっつ! 「ソラ食エ、騙サレ芸人!アッコラ、フーフースルナ!」 「だ、誰が騙され芸人ですか!…あつつ!」 ポップ・ガイにそそのかされて、私は熱々のポップコーンを口に運んだ。 …結構しょっぱい。そして胸焼けするほど油っこい。けど、麻薬的な美味しさ。 アメリカ人の肥満率が高い原因の片鱗に触れた気がする。
ポップコーンを嚥下すると、私の足元で、影が独りでに蛇の目模様を描いた。 「これは…」 見覚えがある。安徳森さん…ファティマンドラの種に見られる模様だ。 ジャックさんはマスクを被ったまま、スイッチを切った。 「そいつはファティマの目、トルコではナザール・ボンジュウと呼ばれるシンボルだ。 邪悪な呪いや視線を跳ね返し、目が合った悪しき魂を抜き取る力がある。 あのクソの脳内地獄で、安徳森が俺達タルパを保護するためにばら蒔いてたやつだ。 あんたが本気で金剛ナントカと戦うつもりなら、持っていけ」 蛇の目模様は影に沈んでいった。 つまりジャックさんのポップコーンは、彼の命を構成する欠片だったようだ。 「ありがとうございます」 私はファティマの目という霊能力を授かった。
ジャックさんが再びスイッチを入れる。 「次ハオ前ダゼ、ジョージ・アルマン!」 ガコンッポン!射出された新たなポップコーンは、譲司さん目がけて飛んでいった。 アルマンは、譲司さんがイスラエルに住んでいた時の旧姓だ。 「あっつ、はふっ…ん? …ポップコーン種総量に対してバターが七〇%、レッドチェダーパウダーが五%、更に米油が…って、嘘やろ!?こんなに油使うん!?」 「バッカ、この野郎!読み上げるんじゃねえ!企業秘密だぞ! 養護教諭になるなら美味いポップコーンの一つも作れねえと、ガキ共にナメられるだろ」 「せ…せやな…?けどこれ、食べさせすぎたらあかんやつや! ほどほどに振る舞わせて貰うわ、ありがと」 譲司さんが授かった魂の欠片は、ポップコーンの秘伝レシピのようだ。 いずれバリ島に遊びに行って、ご馳走になりたいな。
お次はオリベちゃんだった。 <うわ、確かに凄くジャンクな味だわ。 これは…ああ、懐かしいなあ…!> オリベちゃんは目を煌々と輝かせて、ぼーっと中空を眺める。 「ちょっとアナタ、何が見えてるの?一人で浸ってないで教えてよ、ねーェ」 リナがオリベちゃんの眼前で手を振った。 <ごめんごめん。あまり懐かしいものだから… 私が貰ったのは、これ。テルアビブ・キッズルームの、たくさんの楽しかった思い出よ> オリベちゃんが淡い紫色に発光し、周囲がテレパシー幻影に包まれた。
オーナメントやおもちゃで彩られたカラフルな家で、様々な脳力を持つNICの子供達が遊んでいる。 人形ジャックさんは、幽霊の女の子とアドリブで物語を話し合い、それを器用そうな男の子が絵本に綴る。 幼いオリベちゃんは、人に感情を与えるエンパス脳力者の女の子と、脳波をぶつけ合いながら睨めっこをしている。 その勝敗を判定しているのは、弱冠八歳で医師免許を持つ天才少年だ。 部屋の奥では彼らの様子を、二人の優しそうな養護教諭さんが暖かい視線で見守る。 「まあ。アナタ、子供の頃から素敵なファッションセンスしてたのね」 <もちろん!なにせテレパシー使いはシックスセンスが命だもの!> 「うふふふ」 こうしてリナと会話するオリベちゃんを見ると、彼女のキラキラした笑顔は子供の頃から変わらないものだったんだとわかる。 『出てこいよ、ジョージ。みんないるぞ』 長い髪のサイコメトラーの少年が、クローゼットの扉をノックした。 すると、中から…分厚い眼鏡をかけた小柄な男の子が、前髪で顔を隠しながら、遠慮がちに現れた。 「オモナ!ヘラガモ先生、とてもちっちゃいなカワイイ男の子だったの!」 イナちゃんが両手を頬に当てた。確かに子供の譲司さんは、精悍な今の顔からは想像がつかないほど可愛い。 というより、先程のサイコメトラーの少年…例の殺された『アッシュ兄ちゃん』の方が、大人になった譲司さんによく似ている。 この二人の少年の魂が混ざりあって、今の彼があるという話を、まさに象徴しているようだ。
「ねぇジャック、アタシ達にはないの?」 「わう!わう!」 リナとポメちゃんがジャックさんの周りをくるくる回る。 「ア?ドーブツ共ニヤルポップコーンハネエヨ、帰ッタ帰ッタ」 「馬鹿野郎、ポップ・ガイ。宇宙人のお客様なんて上客じゃねえか。無下に扱うんじゃねえぞ」 「ショーガネー、コイツヲ食ライナ!」 器用にポップコーン機構を操作しながらマスクスイッチを切り替え、ジャックさんが腹話術を披露する。 ガコンッポポン!射出された二粒のポップコーンはそれぞれ異なる軌道を描き、リナとポメちゃん目がけて飛んだ。 「先に言っておくとな。リナ、あんたには、水家の中にいたタルパ共の情報だ。 あいつは記憶を失った後も、金剛の呪いの影響で、無意識にあらゆる霊魂を脳内地獄に吸収していた。 人間だけじゃなくて、土地神やら妖怪やら色んな奴を吸い取っていたから、見ていて退屈しなかったぜ。 タルパを作るのがあんたの本能なら、何かの役に立つかもな。だが物騒な怪物だけは作るんじゃねえぞ」 「わかってるわかってるゥ!ああっ凄いわ! ツチノコからゾンビまで…あーっ妖怪亀姫もいるじゃない!」 妖怪亀姫って…猪苗代湖を守る神様の一人じゃん。 まさか、ハゼコちゃんが暴れた時に逃げ出して、そのまま水家に魂を奪われたとか!? 私、昨晩とんでもない方を成仏させちゃったかも…リナが福島の神々を再建してくれる事を祈るばかりだ。 「ポメラー子のは夢の中で発現する。フロリダの農村の記憶だ。 何も無くてだだっ広いだけのクソ田舎だと思っていたが、犬にとっちゃ最高のドッグランになるだろうよ」 「ほんま最高やん!良かったなあ、ポメ。俺仕事さっさと済ますから、今夜は早く寝ような」 譲司さんがポメちゃんの頭を優しくなでた。ポメちゃんは黙々とポップコーンを食べている。 彼女と譲司さんが夢の中の大自然で駆け回る、微笑ましい光景が目に浮かんだ。
「じゃあ、最後はお前か」 ジャックさんがイナちゃんを見る。でも、イナちゃんは目を逸らした。 「私いらない」 「あ?」 マスクスイッチをオン。 「バカヤロー、オ前。俺ノポップコーンガ食エネエッテカ? 安心シロ、幽体デデキテルカラ、カロリーゼロダゾ」 「いらないもん」 「アァ!?」 スイッチオフ。 「何なんだよ?」 「だって…食べたらジャックさん消えちゃう」 「!」
ジャックさんとポップコーン屋台は、既に薄れかけていた。 自分の魂を削って私達に分け与える度に、彼は少しずつ摩耗していったんだ。 ジャックさんがマスクを脱いだ。 「あのな、俺は二十年以上前に殺されたんだ。もうとっくにいない筈の人間なんだよ。 だから、そんな事気にするな」 「ウソ。じゃあどうして、ジャックさんずっと成仏しなかった? 本当は、オリベちゃん達が見つけてくれるの待てたでしょ」 「…どうだかな」 「せかく会えたなのに、どうして消えなきゃいけない? これからオリベちゃんの子供育つを見ればいい、これからヘラガモ先生バリで頑張るを、傍で見守ればいい! どうしてあなた今消えなきゃいけない!?」 イナちゃんが握りしめた両手が、ジャックさんの胸を無情にすり抜ける。 ジャックさんは掠れた幽体でその手を優しく掴んだ。 「イナ」 「!」 そして、初めて彼女を名前で呼んだ。
「霊魂が分解霧散する事を、仏教徒共がどうして成仏だなんて呼ぶか知ってるか? 役目を終えて砕け散った魂は、エクトプラズム粒子になって、自然界に還る。そして、新たな生命に吸収される。 宇宙の営みってやつだ。宗教やってる連中にとっちゃ、それは宇宙や仏と一つになる、尊い事なんだそうだ。 俺は既にジャック・ラーセンじゃねえ。クソ野郎に霊魂を切り貼りされた、人工のクソ怪物だ。 それでも…お前みたいなガキの笑顔に弱い性格は、生前と変わらなかったんだよなあ…」
ジャックさんの目から涙が零れ始める。彼の霊魂が更に希薄になっていく。 「…オリベ。ジョージ。俺の事…諦めずに見つけてくれて、ありがとう。 おかげで、お前らと遊んだ記憶をまた思い出せた。 歪な関係だったけど…短い時間だったけど…クソ楽しかったよな。 …なあ、イナ。そんな顔するなよ。魂を清めるのが、お前の力なんだろ? だったら祈ってくれよ。俺が世界中に飛び散って、宇宙と一つになって、もっともっと沢山のガキ共を笑顔にできるように。 綺麗な花を咲かせる生命力になって。人間を動かすハッピーな感情になって。…最高に美味ぇポップコーンになって。 スリスリマスリ…って、祈ってくれよ。頼む…!」 ガコンッ!コロロロ…ぼろぼろに涙を零し、声をきらしながら、ジャックさんは最後のポップコーンを作った。 それはポップ・ガイの口から力無くこぼれ落ち、イナちゃんの足元を転がる。 「…頼むよ…」
イナちゃんはしゃがみこみ、そのポップコーンをそっと拾い上げた。 それはもはや喫煙具から立ち昇る煙のように、今にも消えてしまいそうな朧な塊だった。 「スリスリマスリ。スリスリマスリ」 ポップコーンはイナちゃんの両手に優しく包み込まれ、そのまま彼女の魂に溶けた。 「…それでいい。カナヅチは今日で卒業だ。もう溺れるんじゃねえぞ」 「ウン」
「イナ」 抱き合って、ぼろぼろに泣く二人。イナちゃんは顔を上げた。 薄れ行くジャックさんが、半魚人から人間の顔になる。 水家に似せられた髪型や背格好。ただ、彼はよりがっしりとした体格で、首が太く、彫りの深い黒い目を持つインド・ネパール系人種の男性だった。 「ジャックさん」 「…おっと、違う。これじゃねえ。これも作られた顔だったな」 魂がほぐれていくにつれ、より深層に眠っていた、彼の自意識があらわになる。 ジャックさんは、ジャック・ラーセンさんは、私達の前で初めて素顔を見せた。
「アイゴー…!」 「な、諦めがついたか?俺みたいなチンピラにこだわってねえで、もっと良い男を見つけろよ、イナ」
最後にそう言って、ジャック・ラーセンさんは分解霧散した。 本来の彼は…殺人鬼の言う通り、確かにちょっと魚っぽかったかも。 全身を鱗のような細かいタトゥーで覆い、オレンジ色に染めたモヒカンを側頭部に撫でつけ、ネジや釘が煩雑に飛び出した屋台やマスクと同じようにピアスまみれな… 言うなれば、ポップ・ガイのお父さんみたいな人だった。
こうして、私達は熱海町を後にした。 リナは千貫森に帰り、タルパ仲間と共に福島のパワースポットを復興する。 オリベちゃんは水家の遺体と共にドイツへ飛び、譲司さんはバリ行きを延期して警視庁公安部に向かう。 その間、イナちゃんは私の家に泊まって待機する事に。私の次のスケジュールは…連ドラ『非常勤刑事(デカ)』のロケで福井へ行くのが、明明後日。それまでは自由だ。 そして明日は私の誕生日!やっとイナちゃんと渋谷や原宿で遊べるぞ。 私はそう思っていた…渋谷スクランブル交差点にあのロリータ服の悪魔が現れるまでは。
◆◆◆
十一月六日、正午〇時。 ヴー、ヴー…トートバッグ内でスマホが震えた。画面には、『イナちゃん』。 「紅さん鳴ってるよ、ほら出てあげなさいよ」 ディレクター兼カメラマンのタナカDが、ファインダーを覗いたまま言う。 私は不貞腐れて電源を切った。 「二十歳になったのに、まだまだ大人げないなー。ま、ヘリコプターは機内モードってのも正解だけどね」 座席にふんぞり返ったアイドル、志多田佳奈さんが言う。 「私はヘリに乗せられるだなんて聞いてないです。 どうして誕生日にこんな所にいなきゃいけないんですか」
ここは東京上空千メートル、小型ヘリコプターの中。 だいたい私は非常勤刑事のロケで福井に行くんじゃ…多分、それすら事務所が用意した偽スケジュールなんだろうけど。 今度、ドラマ主演の伶(れい)先輩に言いつけてやるんだから! そもそも、どうしてこんな事になったのか。それは遡ること二時間前。
私はイナちゃんを連れて、竹下通り(たけしたどおり)でウインドウショッピングをしていた。 あそこはロリータファッションの聖地で、個人的にロリータにはあまり良い思い出がないから、普段足を踏み入れる事は無い。あくまで観光地だから連れて行くんだ。 そう思っていたけど、実際に行くと、普通に楽しかった。 猫の額ほど狭い路地に、各種ファストファッションの直営店から、煩雑なノーブランド品を売るセレクトショップまで所狭しと詰め込まれている。 更に中空には、死後ポップな姿を取るようになった霊魂や、人々の感情の結晶らしき可愛いモンスター、誰かが作ったマスコットタルパなどがひしめき合い、イナちゃんがそれを見て飛び跳ねながら歓喜する。 さながら多感で繁忙な思春期の女子高生の心を、そのまま結界にしたようなカオス空間だった。
服やアクセサリーなど、両手に戦利品入り紙袋を大量に持って、私達は電車で渋谷駅へ。 (この時、やたらめったら嵩張るロングブーツを二足も買って後悔したのは、言うまでもない。) そのまま観光を続行するのは難しいため、荷物は駅中にある宅配サービスカウンターに預ける事に。 ついでにイナちゃんが、コインロッカーからスーツケースを取り出し、それもバリへ配達して貰えるように手続きしたいと言う。
「テンピョウ書けました、お願いします」 「はい、少々お待ち下さい」 私はカウンター脇でイナちゃんが送り状を預けるのを眺めていた。 スーツケースの分と、原宿で買った荷物分。 「あと、これもお願いします」 「はい、かしこまりました」 ん、もう一枚?覗きこんでみると、そこにはこう書かれていた。
『お届け先 ゆめみ台 志多田佳奈様 品名 紅一美 ナマモノ/コワレモノ/天地無用 お届け希望日 今日 したたび通運』
『ヌーンヌーン、デデデデデン♪ヌーンヌーン、デデデデデン!』 天井スピーカーから阿呆丸出しなイントロが聞こえてくると同時に、私は条件反射でイナちゃんを置いて宅配カウンターから逃走していた。
『ヌーンヌーン、デデデデデン♪ヌーンヌーン、デデッデーン!』 階段を下り外に出る。こんなところで捕まってたまるものか。
『背後からっ絞ーめー殺す、鋼鉄入りのーリーボン♪』 出口付近にある待ち合わせスポット、モヤイ像が見えた。 …奇妙な歌を垂れ流すスピーカーと、苺の髪飾り付きツインテールが生えている。あのロリータ悪魔のシンボルが。私は血相を変えて更に走った。
『返り血をっさーえーぎーる、黒髪ロングのカーテン♪』 私を嘲笑うアイドルポップと、ただただスマホカメラを向ける無情な喧騒。 それらはまるで、昨日までの旅を締めくくるエンディングテーマのようだ。 但し、テレビ番組ではエンディング後に次回予告が入る。
『仕込みカミッソーリー入りの、フリフリフリルブラーウス♪』 そして次回が来たら、また過酷な旅に出なければならない。 嫌だあああぁぁ!行きたくないいぃぃ!! 私はイナちゃんと渋谷で遊んで、お誕生日ケーキを食べて、空港に見送りに行って、お家に帰ってゆっくり寝て、福井で女優をするんだああぁぁぁ!! ていうか考えてみたらイナちゃんもグルだったあああぁぁぁ!!!裏切り者おおおぉぉぉぉ!!!
『防刃防弾仕ー様の、コルセットーもー巻ーいてる♪』 スクランブル交差点に、爆音を撒き散らすアドトラックが現れた。…天井に、なんか生えてる。 『…ご通ぅぅぅ行ぉぉぉ中の皆様あああぁぁ!!』 渋谷駅に響き渡るロリータ声。諸行無常の響きあり。 ドゴッ!…体が乱暴にすくい上げられたような浮遊感。背後を振り向くと、宅配業者制服の男達が私を神輿みたいに担ぎあげている。 「オーエス!オーエス!」 『こんにちはァー、したたび通運でーーーす!!』 私はあれよあれよとスクランブル交差点へ運ばれ…トラックに集荷された!
『あーあー♪なんて恐るべきー、チェリー!キラー!アサシンだ!』 「何!?何!?何なんですか!!?」 男達が私に何かを背負わせ、トートバッグごとベルトで固定していく。 目の前では、いつの間にか宅配業者制服に着替えたイナちゃんが敬礼している。 「ヒトミちゃん、したたび通運空輸便だヨ!」 「え?は?は!?」
『破壊されしーオタサーからー…』 トラック天井に運ばれる。棒とロープが生えたバルーンク��ション。 ああ。空輸便って。察した。『…遺族ーのー声はー確かに届ーいたー♪』
…わたし 童貞を殺す服を着た女を殺す服を作るよ もっともっと可愛くて 殺傷力も女子力も高い服を…
サビに差し掛かったアイドルポップが遠ざかっていく。 私は…飛んだ。逆バンジージャンプで射出されて、渋谷のど真ん中で空を舞った。 あーあ、結局また騙された。ばーかばーか。テレビ湘南に水家曽良の腐乱死体送りつけてやる。ばーかばーか。
そして無限にも思える長い一瞬の後、私は再び渋谷の地へ…落ちず。 なんとそのまま、上空を旋回していた小型ヘリに空中で捕縛され、拉致されてしまったのだ…。
「はーい、ドッキリ大成功!毎度おなじみ、志多田佳奈のドッキリ旅バラエティ、したたびでーす!」 放心状態の私をよそに、悪魔的極悪ロリータアイドル、志多田佳奈さんが『ドッキリ』と書かれたプラカードを掲げた。 異常が、事の顛末だ。(これは誤字じゃない。異常なんだ。) 「ちなみに今回のドッキリは視聴者公募で、ペンネーム『ビニールプール部』さんのアイデアをやらせて頂きました!ありがとうございました~!」 「何が視聴者公募ですか。あんた達全員ビニールプールに沈めてやろうか!? だいたい、どうしてイナちゃんまでグルなんですか!」 「あの子はねぇ」 タナカDが画角外から、私と佳奈さんの会話に割って入る。 「昨夜SNSに紅さんと福島観光してる写真をアップしてたから、アポを取ってみたら、あっさり快諾してくれてですね。 今日あなたが渋谷に行く事も洗いざらい教えてくれたよぉ。『カナさん一番好き日本のアイドル!』とか言ってね」 げ、そうだった!忘れてたあああぁ!! 宅配サービスカウンターに行くのも予定調和だったのかあぁぁ!! 「目的地に着いたら電話かけ直してあげなさいよ」 「目的地じゃなくて渋谷に帰して下さい」 「そう言うなよ、一美ちゃん。 今日から記念すべき新企画が始まるんだから」 「新企画?」
佳奈さんが座席の下からフリップを取り出す。 おどろおどろしいフォントで『調査せよ!綺麗な地名の闇』と書かれたフリップを。 「じゃじゃーん!新企画、『綺麗な地名の闇』!」 「何ですか、物騒な…」 「一美ちゃんはさ、ゆめみ台って行ったことある?」 「ゆめみ台?電車の乗り換えで通った事ぐらいはありますけど」 「ゆめみ台の旧地名は知ってる?」 「知らないです」 「ジャジャン!これです」 佳奈さんがフリップ上の『ゆめみ台』と書かれたポップなシールをめくる。 するとネガポジ暗転カラーで『蛇流台』と書かれた文言が現れた。 「じ…じゃりゅうだい…」 「蛇流台a.k.a.(アスノウンアス)ゆめみ台は、元々土砂崩れが起きやすい場所だったんだって。 だから今は人が住めるように整備されて、ゆめみ台って綺麗な地名になった。 それって涙ぐましい努力の歴史だと思わない?」 「はぁ」 「そこでね!この企画では、そーいう一癖あるスポットのいい所も暗部も、体を張って紹介していけたらなーって思うの! というわけで一美ちゃん、今日はゆめみ台国立公園でロッククライミングね」 「ああはいはい…はい!?」 「大丈夫!もう蛇流台じゃなくてゆめみ台だから崩落しない!」 「それ以前の問題です!ロッククライミングなんてやった事ないですよ!? どーして突然拉致されて、挙句崖まで登らなきゃいけないんですか!? 私まだ一昨日までの疲れが抜けてないんです!!」 「え?一昨日まで何してたの?」 除霊…とはさすがに言えない。 「…徹夜で…別番組の、廃墟探索ロケ」 「あ、その企画いいね」 しまった!鬼に金棒を与えちゃった! 「い、いえ、私はクライミングがいいな!その方が健康的だし!」 「ひょっとして一美ちゃん、お化けが怖かったのかい?」 「うるさい!」 カメラ外からタナカDにチャチャを入れられた。 怖いも何も、実際は私が分解霧散させちゃったけど。 そんな事より…
私はフリップ下部に書かれた幾つかのご当地ゆるキャラ達を見ていた。 ゆめみ台の物と思しき台形のパジャマ姿の子や、他にも鳩みたいなもの、犬みたいなものもいる。 その中に一つだけ異質な…毛虫らしきキャラクターを見て、私は戦慄を禁じ得なかった。 灰色の毛、歯茎じみた肌、潰れた目、黄ばんだ舌… 似ている。金剛倶利伽羅龍王に、あまりにも似ている。 「佳奈さん。この下に描かれたゆるキャラ達…まさか、今後これ全部まわるんですか?」 「ん?知ってるキャラがいた?」 どうやら…私に休息の時はないみたいだ。 これもイナちゃんが導いた、『気』の巡り合わせなのかもしれない。
金剛有明団、きっとすぐ近い将来相見える事だろう。 私はトートバッグの中で、静かにプルパ龍王剣を燃やした。
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びしょうじょさんのイベントに行ったこと
モデルさんというかレイヤーさんというかオンライン男娼とかヰタセクスアリサー(自称)とか、そんな美少女さんのイベント・「小料理屋美少女」に行ってきたんだよという長い長い日記が、書きかけのままぱそこんのメモ帳に沈殿していたので、貼っておくもの。ほんとに尻切れ。7/8のできごとです。
#小料理屋美少女 夢のようなひとときでしたー!美少女さんはお写真集のままほんとにほんとにきれいで、そして残念美少女さんシリーズのまんまほわほわでかわいらしかった…!中野さんとのゆるゆる仲良しトークにたいへんなごみました〜 pic.twitter.com/uQKye8Y8pZ
いちどだけ富士山に登ったことがあるんだけど、てっぺんはいっしゅんだった。天気がわるかったし高山病だったからかもしれない。頂上には頂上という事実があったけど、うれしさよりも「こんなところまで来てしまってどうしよう、ここから同じだけ歩いて帰らなきゃいけないんだ」って絶望のほうがつよかった。わたしみたいなクズが日本でいちばん高い場所に来てしまっていいんだろうかとも思った。わりあいどこへ行ってもそうで、着いた瞬間帰ることばかり考えている。富士山は下山して五合目に帰ってきたとき、いちばん感激した。ああ帰ってこれた、終わった、よかったって。景色はあんまり覚えてないや。
美少女さんのイベントに行ってきました。小料理屋美少女と銘打って、フードやドリンクが出つつ美少女さんがトークなさるとのことでしたが、なんかもうすごかったので記録。ほんとうにきれいでかわいくて優しくてちょっとエッチなおにいさんでした。現実すごい。現実がぶっ飛んでる。
イベント一週間前、圧倒的な風邪。熱・頭痛・めまい��鼻づまり等、考えうるかぎりの風邪の諸症状全部盛りで、小説の進みがわるいと体の調子もわるいです(逆かもしんないけど相互に悪循環なんだ)。 当日はなつこさんとご一緒させていただくことになっており、あんまり迷惑かけないようにしよう、とにかく体調だけでも戻そうとモダモダ。 ついったランドではびしょうじょさんふぁんの方々みなさん、「小料理屋イベ楽しみすぎて美少女さんの夢みちゃった!」などつぶやいてらっしゃったのですが、おかわだは一週間ばかりずっとなつこさんの夢を見ていました。夢ですらご本尊にたどり着けないの。
前日夕方ごろ熱も下がり、気分よくアイロンなどかけていました。浴衣で行くかワンピースで行くか迷いつつ、お気に入りサンダルのかかとも直したのでわくわくな気持ち。気分を盛り上げようとリトルダンサーとブエノスアイレスのDVDを借りてきました。「おどるおとこたち映画」というくくりね。 (���トルダンサーはバレエを始める男の子の映画、ブエノスアイレスはゲイカップルがケンカと仲直りを繰り返す映画。台所でタンゴ踊るシーンがスキ) おどるおとこたちって、おかわだはびしょうじょさんのことなんだと思ってんの? イモウットにも「水ギョーザ〜のめぐちゃんに似てるね」って言われたけど(うちのイモウット本当イモウット)、ほんと、精神がぶっこわれてない? 熱は下がったけどあたまはだめなままです。 ひとりレイトショー二本立てをしつつマニキュアを塗る夜。日付が変わったしゅんかん、ああ今日だ〜と思ったしゅんかん、とつぜん気分が垂直落下しました。このイベントが終わったら何を楽しみに生きてくゆくのだろう…いや、そもそもわたしのようなクズがどうしてあのような美しい人をみにゆくことがゆるされるのだろう…まちがっている…TLで明日楽しんできてね的なお声をいくつかかけていただいたけど相当ハズカシくないか…おまえは何を浮かれているのだ…このところ好きで書いている小説すらうまく扱えていないクズなのに…めそめそ泣く。とりあえず映画を観終え、暗い日記をぶろぐにあっぷして寝る。外ではからすが鳴き始めていた。
6時半に目が覚め、何を思ったかカレーをあたためて食べる。朝から天気がよくボンヤリする。富士山のことを考える。 気づいたら8時半。すっぴんだし着替えてもいない。いったい2時間も何をしていたのか。カレーと放心か。家を出なくちゃいけない時間まで20分、いつものリュックにすべての荷物が入っておりカバンを入れ替えるよゆうがない、そもそもゲタやサンダルでは目標の電車にダッシュできねえ、アッ詰んでる、放心、そうこうしているうちにあと10分、ともかく手近な服を着る。ブエノスアイレスの影響か、無職の香港ボーイみたいな格好になりトテモかなしい。何をしにゆくのか。そしてベランダの金魚草に水をあげ忘れたことに気づき道中ずっと落ち込む。草花の世話ひとつできないクズがどうしてあのような美しいひとを(以下同文)
渋谷着、なつこさんと合流。近道のつもりが道に迷う。朝の道玄坂界隈は閑散として、うさ叔父〜って感じでした。よれよれのオニーチャンや化粧の濃いオネーチャンがぽつぽつ歩き、外国人のオニーサンがゴキゲンにくっちゃべりながら何かの搬入をしていた。階段の途中に飲みかけの酒とコップふたつと吸い殻ふたつが落ちてたんだけど、ほんと、なんなん? あ◯のごが別れ話したか、アランがナンパしたか、どっちだろう。 そうして会場に着いてやっと気づいたけどロフト9てユーロスペースの下でしたね。5月も6月も来てるとこじゃねーか。ほんとう地図ひとつ読めないクズがどうしてあのような美しいひとを(以下同文) それでもまだ開場一時間前で、一番乗りでした。���少女さんが私服でご準備されているところが見えてしまうという…。ととととととりあえずきっちゃてんに入り、ようすのおかしいおかわだをなつこさんがなだめてくださいました。ほんとありがとうございます。整番ヒトケタのチケットだったんですが、何番までの方お入りくださいって言われてんのにぼけっとしているおかわだをなつこさんがアテンドしてくださいました。ほぼ介護ですね。
イベントは大盛況でした。席いっぱいでしたしランダムチェキなど瞬殺で…。 開場中、ステージに割烹着すがたの美少女さんがとことこって歩いてきて物販の案内するなど、「ふつうに出てきちゃう感」がライブハウスっぽいというか、いやむしろですね、なんかこうほんとに小料理屋のママが「いま支度しちゃいますね〜」ってカウンター拭いてる感じでした。お声カワイイのもあいまって、おしゃべりの感じがフワッフワなのです。 12:00定刻どおりスタート、も、やはり美少女さんとことこ〜って出てきてふつうにふわふわおしゃべりし始める感じ。BGMブチ上げてヒュー!みたいなんじゃないの。あっこんにちわ〜って、ほんとにお店開けるおかみさんね。ついったーのお写真まんまです。背が高いから浴衣が寸足らずになってしまうそうで、ふくらはぎぐらいからおみあしがみえちゃうのね、遠目で見るとミディ丈のタイトスカートはいてるみたい(似合いそう)。 乾杯はまさかお客全員のグラスをまわってくださるという…!うそだろ、送別会の課長より気さくじゃない…?なんかどこをみたらいいのかわかんなくてすでにキャパオーバーでした(おっぱいみてました)。下駄をカラコロさせつつの割烹着お姿でテーブルまわってほんと…ママみがすごい。 フードは美少女さんが大部分を自宅で仕込んできたというまさかの「ほぼ手料理」! そんなことあんの?! 「さわらの西京焼き炊き込みご飯」と「麻婆豆腐イタリアーノ」をなつこさんとシェアしました。名前だけ書くとフシギな創作料理ですがちょおおいしかったです。 各50食おつくりになったそうで…さわらをフライパンでえんえん焼き、中華鍋すりきり3杯の麻婆を用意し、バゲットのパンをオーブン3回まわしして地獄のような量を泣きながら切ったとおっしゃってました。
ゲストで中野さん(中野さんの漫画「生きてる暇もない」ちょおスキなんです)のご登場。何をするのかわからず来ましたとおっしゃってましたが、ほんとにそんな感じの深夜ラジオみたいなトーク。二十年近くのお付合いだそうでどなたかが「夫婦漫才」とつぶやかれてましたが、ツーカーなんだな〜!って感じです。おしゃべりしながらドンドン話が飛躍したり、ぶっ飛んだとこからの引用を挟んだり、「気の合う男の子たちが好き勝手しゃべってる」あの感じ。「ここの会場は避難経路たくさんあるね」→「でもバキみたいに腕クロスしてパリーン!ってガラス破りたい」(同じポーズ)、「そしたら沙村広明のアレのが」、とかなんとか、字起こしするのムズカシイな。かわいかったです。 中野さんはバリバリ大阪弁の方で、美少女さんも関西出身でらっしゃるのでつられてなのか、ふわふわーっと関西なまりが出ててかわいかったです。 中野さんがついったにあげてる残念美少女さんシリーズのお話をするさい、「これスライドにうてるの?」とその場で会場のMacをつないだのですが完全にぶっつけで、Safariから中野さんのアカウントでtwitter入ってそれをうつというまさかの流れ…。美少女さんがデータを入れたUSBを忘れてきちゃったそうで…残念美少女さん最新話更新を目の当たりにしました。「Macわかんない」「クリックできない」「最大化できない」とわたわたしているおふたりがかわいかったです。 (もう「かわいかった」しか言ってなくないか)
ものすごおくエンターテイナーでらっしゃいます。お召し物で歩き方や表情がガラッと変わるのがスゴイ。割烹着のときはママみがあふれてて、白バニーは格ゲーのキャラっぽくカンフーっぽい動き。お耳と足がもふもふで、サイとか剣とか持ってたのしそう〜にポーズ決めてらっしゃいました。 そしてそして黒バニーになるとハイヒールコツコツさせて妖艶な流し目をバシバシきめてらして…おひねりたくさん挟まれつつ「ふふっ」て微笑むのがモ〜えろい…!お写真集そのまま(やっぱりあれほとんど修正してないんですね、ほんとあのまんま)のお姿で、しかし動きがあるぶんよりやばい感じでした。黒バニーはね、動くとほんっとうにすごい。おひねりはさまれるときのちょっとしたポージングとかお顔の表情とかがほんとうにすごい。演技というか「なっちゃう」のかなあ。 なんかこう磨き上げたお身体やかわいい衣装たちのことをほんとうに大事にしてらして、ほんとうにお気に入りで、「見て見て〜」って楽しんでらっしゃる雰囲気がたいへん気持ち良かったです! お客さんを楽しませよう感と、衣装を着ると自然にかわいくなっちゃう感が半々でらっしゃるのかな、すごくてすごかった。
…というところで日記は止まっていました。富士山の話でどうやってオチをつけるつもりだったのかよくわかんないですけど、なんかこう、すげえところに行ってきた感だったのでしょうね。おひねりガーターにさしこんださいいいにおいがしました。 気が向いたら続きをアレするかもです。
ほんとですね、黒バニーちゃんや白バニーちゃんのおしりでいっぱいでした…!こちらの割烹着の下が浴衣で、その下が越中褌締めてらしたので、こう、想像で補っていただければ…!(???) 今度お会いする機会ありましたらTLに流すにはアレなおかわだの秘蔵これくしょんを自慢しますね…😎 pic.twitter.com/kOi5m7cDU5
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越境
1
19歳にして老け切って死にそうだ。二十歳にでもなったら本当に身も心も水分をなくして乾ききるのではないかと思う。
アスリートとしての俺の成績は絶好調で、世界選手権でこそ表彰台のてっぺんを逃したものの他は全部敵なしで一番高い場所に立った。それなりに嬉しくて心が浮き立ちもしたが、その膨らむような喜びはすぐにしぼんでいった。 心が満たされなくて虚しくて虚しくて仕方ない。
二段ベッドの下に寝転がって、耳にイヤフォンを突っ込みながらベッドの天板を眺める。日本での仕事を終えたユウくんはカナダに帰ってしまったし、学校の授業は未だにイマイチ理解できないし、どこかに出かけようにも中途半端に顔が売れてしまったので外に出るのも億劫だ。大学のバーチカルでスケートを滑らせたり部屋でゲームをしたり、俺の19歳の初夏はそうやって緩慢にながれていった。
「あっつ! 暑いわ! エアコンいれとけよ北野、蒸し焼きになるよ」
干物になるのと蒸し焼きになるのとどっちがマシだろう。寝返りをうって、部活から帰ってきた田坂くんにお帰り、と言う。
田坂くんは机とベッドの間を体を横にして進み、部屋の隅に荷物をおろした。シャワーを浴びてきたのだろう、乾ききってない後ろ髪が束になっている。
洗濯物を出して荷物を整理した田坂くんは机に向かい、いつものノートに書き込みを始める。ひょろりと背が高いくせにノートに顔を近づけて書くので、その後ろ姿は大げさなくらい縮こまる。ノースリーブから伸びる首や肩は日毎に焼けていく。
狭い部屋の気温が下がっていくのを感じながら俺は目を閉じる。なだらかな滑り台を下って眠りに落ちるところで田坂くんが引き出しを閉める音が鳴った。特段大きな音ではなかったけれど、滑り台は突然V字のジェットコースターになって俺は現実に放り出された。
「…田坂くんさあ」
「ん?」
俺はこの寮にほとんどいないけれど、田坂くんとはそれなりに距離感がつかめるようになった。田坂くんは日本の部活スポーツ的集団生活とか上下関係の中で右も左もわからないでいた俺の面倒を同じくらいそれなりに見てくれる。よく笑って器用に同級生とも先輩とも人間関係をまわしていて、器用だけど人を見下すようなところがないさっぱりした奴、というのが俺の田坂くん像だった。俺が無言でいても嫌な顔をしないし部屋を散らかしすぎているとたしなめてくれるしいい成績をとってくれば祝福してくれる。
「そのノートって何書いてるの、いっつも」
「練習でやったこととか、課題とか、今日教わったこととか。高飛び用の日記みたいな」
「すげ…それってコーチとか監督にいわれるの」
「んーん、中学のときに顧問にいわれてからやってんの。なんか日課みたいな感じ。誰に見せるわけでもないよ」
「田坂くんってストイックだよね。俺この寮にきて日本人がフィジカルでハンデあるスポーツでもそれなりに結果残すわけわかったわ。みんなすっごい真面目」
「そうかな」
「好きな時間まで遊んで好きな時間に起きて練習いくとかさ、女の子と遊んでウェーイ、とかしないよね」
舌がいつもより滑らかにまわる。
「いやいや集合時間決まってるから。北野だって雪山行けばみっちり練習するんでしょ」
「するけどさ」
「それに遊んでる奴はそれなりに遊んでるよ」
「そうなの? 田坂くん彼女いないんだっけ」
「うーん…」
しんしんと部屋の温度が下がり、適温になったのかエアコンの音が静かになった。廊下から陽気な話し声が聞こえてくる。
「いない、かな。好きな子はいるけど」
「何かすんごい時間かかったね」
「いや、なんていうか。見て北野」
田坂くんが差し出したのはLINEのトーク画面。犬の写真のアイコンが田坂くんで、話し相手は自撮りのアイコンの女の子だった。1コマに遅刻しそうという他愛のないやりとりだった。田坂くんは急げ、というメッセージと走る犬のスタンプを送っていて、女の子はややあって「しんいちくんのおかげで間に合ったっす!」と敬礼をするウサギのスタンプを送ってきている。俺にとってのしんいちくんは田坂くんで、この子にとっての田坂くんはしんいちくんだ。
「…どう思う?」
「普通に、仲よさそうっていうか」
いやしかし、これは。田坂くんのさっきの苦悩がわかった気がする。
「…で、付き合ってないんだ…? って感じ。いつからこんな感じなの」
「一年くらい」
「なげーよ。田坂くんって結構ヘタレ? その間なんかしたの?」
「いや聞いてよ北野、深い事情があるんだよ」
田坂くんの“事情”というのはこうだった。
自撮りガール(ユマちゃんと言うらしい)と田坂くんは高校の同級生で、お互い学校は違うけど長野から東京の大学に進学した。田坂くんは高校時代から自撮りガールのことが好きで高2のときに一度振られている。その後別の女の子と付き合ったりしたけどやっぱり自撮りガールのことが好き。自撮りガールとはずっと高校のグループで遊んだりして交流が続いていて、一年前からこんな感じのやりとりが続いている。田坂くん的には17歳の失恋を思い出してしまい一歩が踏み出せず、自撮りガールも特に何もしてこない。
田坂くんがでれでれしながら時折挟む、彼女の天然エピソードをのぞくと10秒で終わるような関係だった。
寮の食堂で機転のきいた冗談をとばす当意即妙で如才ない田坂くんはどこにいったんだろう。恋というのはかくも恐ろしい。
「それでこの子は今彼氏いるの」
「たぶんここ1年は、いない」
田坂くんと目が合う。そらす理由もないのでそのまま眺めていたら見つめ合うみたいなかたちになってしまった。
「どんな子かわかんないから何ともだけど、好意的に解釈すれば田坂くんがなんかするのを待ってる感じ」
「好意的に解釈しなければ?」
「とりあえずキープしとこ、か、暇だから構ってもらおちょうどいいし、のどっちか」
「…だよね」
この寮の中でこんなに長く喋ったのは初めてかも知れない。小指の先ほどの自撮りガールの容姿はまあまあだったが、自撮りなんてあてにならないしとりたてて美人でもないのに変に垢抜けていて色っぽい女の子というのも世の中にはいる。そしてそれは実物の醸し出す匂いみたいなものによるので、どのみち写真では何の判断もできなかった。
「北野だったらどうする?」
「えー…ちょっと思いつかない」
「そこをなんとか」
「だって俺、あっちから来てくれる子のことをいいな思うから…」
「憎い。イケメン死ねばいい」
「いやでも、うーん…はっきり言うかな。好きだから付き合ってって。その子に好きな男ができたら、自分の気持ちがぐずぐずになりそうだし。好きな気持ちってキラキラしててすごいエネルギーじゃん。それが腐って毒になりそうっていうか」
窓から午後の日差しが低く射して、田坂くんの日に焼けた肩をストレートティーみたいな色に染めた。
ユウくんならこういうとき何ていうんだろう。
「うん、そうだな」
田坂くんが目を吊り上げて自分に言い聞かせるように言うので俺は慌てて
「俺の感想だから。俺その子のこと何も知らないし」と、言った。
「いや北野は多分そういうの間違わないんだよ。頭の99%がひとつのことでできてる奴は���ンプルに思考できる」
田坂くんはどーもな、と言いながら何度か頷いて、また机に向き直った。
シャープペンシルがノートを滑る音があとに残った。
「…ってことがあって。ユウくんなら何ていう」
田坂くんが自主練に出かけたその夜、俺はユウくんにスカイプを繋いだ。13時間の時差の先にいるユウくんはさっぱりとした顔をしている。午前中の白い光が頰にひだまりを作っていた。
「え、俺に聞くの?」
「いいじゃん」
「俺女の子のことなんてわかんない…どのみち彼が何かしないと始まりもしなけりゃ終わりもしないんじゃない? って気がするけど」
「俺と一緒じゃん」
「じゃなきゃアレだよ、スポーツやってると3割増しでかっこよく見えるっていうじゃん。いや、言ってたの。俺の中学の同級生が。目の前でダンク決めるとか、バク転決めるとか? 出来栄え点マックスでつく完璧なトリプルアクセル決めるとかですよ」
「田坂くん陸上部だっつーの」
「ダンクもバク転もできるかも知れないじゃん」
「何の参考にもならなくてびっくりだわ。ユウくんだったらトリプルアクセルやるの?」
「うーん、トリプルアクセルでもいいけど好きだよ付き合って! って玉砕覚悟でいく。ていうか1年も待たない。高校生の時に振られたらその後すぐ2回3回行くなあ。それでダメならいつまでも待ってるよ、って言って安心できる男ポジションになって持久戦に切り替えて、彼女が誰かに振られたりして弱るタイミング待つね。
あと、少なくともアヅには相談しない」
「うっさいな。ていうかめちゃめちゃねちっこい。こわっ」
ユウくんはたしかにズレている人だけど、信じられないエネルギーで欲しいものを掴みに行く。その力が必要以上に強い。順位も、練習場所も、友達も、たぶん恋人も、自分の好きなこと全部。その反動なのか興味のある分野がひどく限定されていて、ほとんどのことにはとても淡白だ。
自分の欲しいもので自分の世界をつくる。それが積み重なって、この人の磁場みたいな自信を作ってるような気がしてならない。ユウくんの、ときどき人を殺しそうなくらいに光る独特の目もそういうところからきているのだと思う。
「だってそれくらいしてダメだったらどう頑張ってもダメでしょ」
「まあね」
「それにしてもアヅが田坂くんと恋愛の話をしているのが嬉しい。俺今自分でびっくりするくらい嬉しい」
「どうせ俺は友達少ないですけど」
「拗ねないで。そういう話ができるようになったら友達だよ」
窓の外に目をやると夜がとろとろと渦巻いていた。夕飯のカレーがようやく主張をなくして腹が平らになってくる。
「俺8月×日に帰国することになった。仕事で」
「それ早く言ってよ、いつまでいるの」
「10日いれるから、遊ぼ。そのへんアヅの予定は今のとこどう」
「たぶんっていうか、何もない」
「やった。どっか行きたいとこある?」
うーん…と俺はしばし思案する。俺は帽子でも被ってればいいけどユウくんの顔はどこへ行っても目立ちすぎる。
「…うちの地元のしょーろー流し」
「精霊流し? アヅ精霊流し行きたいの?」
「九州 の有名なやつみたいなじゃないよ。もっと小ぢんまりしたやつ。じいちゃんとばあちゃんが毎年行ってる気がする。俺も結構行ってるからそこそこ案内できる気がする。海に船を浮かべて燃やすのがきれいだった気がする。それに田舎だし夜だからユウくんいても周りにわかんない、気がする」
「気がするばっかじゃん。何その自信のなさ」
「俺、だいたい全てうろ覚え」
「じゃあ精霊流し行こ。俺見たことないから楽しみにしてる」
待ち合わせとかは近くなったらまた。と決めて、俺たちの会話は気の向くままに転がっていった。
そろそろ出かけるとユウくんが言うので1、2、3とふたりで唱えてスカイプを切る。ベッドに仰向けに寝転がると、さっきまでのふわふわとした体の軽さは消え失せて、背中に根が生えたように重い。けれど体の芯は温まっていて、ひたひたと忍び寄るような夜も今は怖くない。8月まで俺は干からびずにいられるだろう。
ある夜中、激しく喉が渇いて目が覚めた。
デスクの上には着信のランプを明滅している田坂くんのスマホがたてかけてあった。窓の外がぼんやりと白く明るい。
あまりに静かで、時間がなくなったみたいに、なんの気配もない、田坂くんの身じろぎも寝息も聞こえない。
時計をみると2時30分、深夜だった。
俺はただしばらくそうして目を開けていた。
久し振りにここにきたな、と思った。
去年、試合中のケガで死にかけて入院していたときにときどき、こういう状態で夜中に目が覚めた。
ただ、何でもなくなっている。感情も感覚もなくて、ただ宙に浮いている。自分が5歳なのか、40歳なのか本当にわからない。今がいつでここがどこで、今日はどんな1日だったか。全部が夢みたいに思える。自分がたくさんの管に繋がれて延命されている老人だと言われたらああそうかと思うし、これから生まれる子どもだと言われたらああそうか、と思える。
俺は死ぬのか、気がおかしくなるのかと、こうなるといつも思った。嬉しくもなければ怖くもなかった。
けれどこうしていると、いくつかの記憶が光景になって像を結ぶ。
俺が海外から帰ってくるたび、頰をほころばせた母の顔。
カズくんがつくってくれたかき玉の味噌汁。
遠征先でベッドが足りなくて、一緒に寝たユウキの控えめな寝顔。
卓と一緒に見たノルウェイの星。
弟が気に入って着ていた、俺のお下がりのボロボロのブルゾン。
家族がいること。
自分に好きな人がいること。
ユウくんの光をたたえた目。いい匂いのする鎖骨のあたり。
全部うしろに過ぎ去っていくけれど虚しくない。
体が再びベッドに沈んでいく。心が白くなる。恋は足かせにならない。
視界がもう一度馴染んだ暗さに戻って眠りが足から俺を満たす頃、田坂くんの恋も叶うといいな、と思った。
初夏は瞬きのなかに過ぎ去って、太陽が狂ったように照りつける日々が続いた。東京の夏の暑さはうちの地元よりカリフォルニアより体力を消耗する。頭の中でお手玉みたいな音がシャリシャリ鳴るくらい。
「啓吾、俺服ほしい。付き合って」
「スチール撮る時もイベントのときもテレビの取材のときも飲み会のときも遊びの時も家にいる時も寝る時もNIKEのジャージを着ているお前に何があったの?」
俺のジャージはとあるオシャレな人に寄せているのだが、みんなアンテナが低いのか指摘されたことは一度もない。
「来週ユウくんに会うから」
「ああそういうこと、」
と言って啓吾はスマホを取り出して何かを探し始めた。
「どうせ店の場所とかわかんないんだろ」
「うん」
「何系がいいの」
「やりすぎないけどカワイイ感じの。そもそもブランドも全然わかんないから啓吾選んで」
「supreme近くにあるからここでいいっしょ、とりあえず。ダメならその辺のよさそうなとこ行こ」
持つべきものはフット��ークの軽い兄だ。ふだん地元の北陸で暮らしている啓吾は俺より東京に詳しい。
買い物を終えて、仲間が集まるメシ会までの繋ぎにカフェに入った。
店内に人はまばらで、オーダーを終えて俺は窓の外に目をやった。東京はどこに行っても人ばかりで今も少し気分が悪くなる。不調なときなどは道行く人全てが、みんな友人を持って恋愛をして仕事ないしは学業を持っているーーーつまり俺より遥かに優れたーーー人々、に見えて、羨ましくてしんどくて仕方なかったりする。
友人の結婚式のために上京してきた啓吾は当然だけどひと月前に会った時と何も変わってない。啓吾はスマホから目を上げて
「そういやちょっと前に言ってたお前の寮の相方、どうなったの」
と言った。
「どうなったって?」
「彼の恋愛、なんか進展した?」
「あ、それ。何かうまくいったみたいだよ」
「まじ。よかったじゃん」
「どうしたの急に」
「お前に恋愛相談するなんて日本の大学生も色々やべーなって思って覚えてたの」
なんだそりゃ、と抗議をしようとしたらカフェオレがふたつ運ばれてきた。
田坂くんが「ユマちゃんにおっけーもらった!」と教えてくれた日、俺は聞かなくても何となくわかった。高校の仲良しメンバーでディズニーに行ってきたという田坂くんは整形したかレフ板を当てているのかというくらいに、光っていた。目が晴れた日の遠浅の海みたいに輝いていて、素顔とTシャツの白が蛍光灯の下で明るく浮いて見えた。人間って簡単だ。その簡単さが偉大だ。「おめでと」と俺が言うと「ありがと」と田坂くんは笑って、それがあまりにも子どもっぽい信頼に満ちた笑顔だったので俺は照れてしまった。
「…女の子は恋をすると綺麗になるといいますが」
「うん?」
「男も見栄えがよくなるんだなと思いました。勝負写真は恋しながら撮るべきなのかも」
あれからひと月、田坂くんの笑顔は頑丈になった。なんというか説得力のある笑顔で今この人生きてるのが楽しいんだろうな、と思う感じ。そのパワーが彼に今までにない魅力をもたらしている。ちょっとユウくんを思い出す。
「いや意味わからん。今更だけど服それでよかったの。お前羽根井ユウトに会うときやたら服装に気使うね」
啓吾��向かって上目遣いをして、わざと目をしばたかせる。
「ぶりっこすんな」
「まあ、そうかも」
俺は家族にユウくんのことは友達だと言っているけれど、啓吾は本当のところはどう思っているんだろう。俺が朝も夜もなくユウくんを思っていることを知られている気もするし、そうでない気もする。
「別にいいけど」
「そこは聞けよ。ユウくんって横乗りの人じゃないから何か気になんの。あっちいつもパリッとしてるし」
「聞いてもわかんねえわ。いいじゃんパリッとした羽根井ユウトとだらっとしたお前で。こいつら何の共通点もなくね? っていうのが逆に友達っぽくて俺は感動する」
「何目線だよ」
「兄目線だよ」
「そういえば啓吾は俺に恋愛相談とかしたことないね」
「当たり前だろ俺の方が経験値高いわ」
それもそうだな、と納得してカフェオレをすする。自動ドアが開く気配と店員の挨拶。足元に吹き込んでくる、夏の闇が柔らかく湿る気配。啓吾がスマホを触る指先の動き。兄ともしなかったことが、去年知り合ったばかりの他人とできた。何だか誇らしい気分だったが、啓吾に笑われるのが恥ずかしくて緩む口元を手で隠した。
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大人は俺をクールだとか無口だとかいいように言ってくれるが、俺は考えを口にする技術が未熟な上にそれを磨こうともしないゆえのただの口下手だ。10歳で親元を離れて大人の中で育って、周りの人がそれでよしとしてくれたのもあるし、雪山での滑りを見てもらってそれで全部判断してくれればいいと俺が思い続けていたというのもある。結果として俺の口はマツコデラックスより重く、代わりに周囲をじっと見る癖だけがついた。
太陽は相変わらず狂ったようにぎらぎら輝き、スポンサー仕事をこなす度に俺の心は水分を失い、そしてあろうことに田坂くんの瑞々しさに陰りが見えてきた。
ゴムが伸びた、と最初は思った。冷たい水でパンパンの水風船みたいな田坂くんのパワーが少し間延びした。そのときは水風船そのものがくたびれて容積が広がっただけで、水が減った風には見えなかった。けれど田坂くんの声の調子だとか俺へのダメ出しだとか、彼の規則正しい毎日のルーティンが少しずつほころびていき、俺は田坂くんを満たしていた水が漏れ出ているのを知ることになった。田坂くんの口から彼女の名前を聞かなくなり、決定的だったのは俺が見る限り欠かさずつけていた「部活ノート」を開かずに遠い目をしたまま部屋を出て行ってしまったことだ。もちろん本人からきいたわけじゃないし、田坂くんの不調が彼女とのトラブルとは限らない、部活の調子が思わしくないのかも知れないし友人関係が芳しくないのかも知れない。でもあれは失恋の濁りだ、恋によってもたらされた輝きがみるみる枯れていく。こんな時でも俺の口は全く開かず、俺は自分の臆病さにほとほと嫌気がさした。大切なものを拳ひとつ分の差で掴み損ねたような気がする。
かくて俺は約束の日まで何とか生き延びる。
目を覚ますとユウくんの代わりに綺麗に畳まれた客用布団があって、俺は働かない頭で廊下へ出た。ユウくんの声のするほうに吸い寄せられるように体が動く。犬か俺は。
「おはよ。見てアヅ」
仏間では洗顔も着替えも済ませてさっぱりした体のユウくんと頭にタオルを巻いたばあさんが精霊馬をつくっていた。ユウくんの膝のあたりで、キュウリの馬が畳に自立して小首を傾げている。
「うまいじゃん」
「ほんと? 俺初めて作ったんだ。もうすぐご飯だって。顔洗ってきなよ」
ばあちゃんが弟の海莉(カイリ)も起こしてこい、と言うので俺は気のない返事をして伸びをした。啓吾は朝から出かけたらしい。
ユウくんと俺の夏休み。ユウくんがうちの実家にいるというだけでこの間まで乾ききっていた心が抱えきれないくらい水を含んでいる。廊下のきしみまで心地よく感じた。
窓の外はたぶん暑すぎるせいで空気が揺らめいて見える。花壇にはばあさんのダリアが開いていて、物干しには啓吾と海莉のTシャツが干してあった。ユウくんはうちの女性陣と打ち解けるのがとても早く、前回の初訪問で母とばあさんとすっかり仲良くなった。朝食の味噌汁の匂いが穏やかに漂ってくる。
朝食を済ませて、俺とユウくんはじいさんの作業小屋に向かった。木と土の匂いのするここが俺は結構好きだ。
「じいちゃん今日の精霊流し、俺の車乗ってく?」
「いやその前に用事あっから、ばあさんと軽トラでいく。お前らふたりで来い。6時頃から始まってっから」
農機具の手入れをしていたじいさんが奥から藁船を出してきた。ユウくんが来るというので頼んでおいたのだ。
「わあ、すごい、なに? なに、船?」
うちの精霊流しは藁船に盆飾りだとかお菓子や戒名を書いた紙を入れて川に浮かべて燃やす。これはじいさんが使うものよりずっと小さくて、ティッシュケースひとつぶんくらいの大きさだ。俺たちにちょうどいい。
「こいつが友達連れてくるから藁船をひとつ作ってくれって言うからさ。中に入れるもんはばあさんに聞いてみな」
「ありがとうございます。俺精霊流しって初めてなんです。毎年こうやって作るんですか?」
「おお。ここらじゃ生まれた時に作って赤ん坊を入れるんだ。昔はそれをそのままとっておいて、死んだ後の初盆に使ってたわ。今ははそこまではしないけど」
「海莉が生まれたとき入れてたの覚えてるよ俺」
「お前これに海莉を入れるの好きだったよな。海莉が歩きだしてからもよく入れてたよ。嫌がってるのに入れるもんだから海莉がぎゃんぎゃん泣いて啓吾が怒ってた」
口をあまり開かないじいさんの訛りと、窓を白く浮き上がらせる朝の光。俺の一番古い記憶でもじいさんは老人で、スケートパークの店番と畑を行き来する生活をずっと送っている。俺とユウくんはじいさんに礼を言って作業小屋を後にした。
ユウくんが犬の散歩をしてみたいというので俺はスケートボードを持って外に出た。母がついでに到来物のマスカットを伯母の家に持っていけというので請け負う。ユウくんの歩幅に合わせてゆっくり地面をプッシュして進んだ。
夏の午前は澄んだ匂いがする。草いきれ、熱されてゆくアスファルトや木材、濃く茂った木々、それらを溶かして冷やしたみたいな匂いだ。
川沿いの伯母さんの家まで堤防の上をいく。俺たち以外に人影はなかった。
眼下の家では塀かららブーゲンビリアがこぼれている。まだみずみずしいオレンジ色の花が砂利に積っていて、もったいないとも贅沢とも感じる。タチアオイの花が色あせ始めるかたわらでムクゲの木が控えめな花をいくつも開かせている。たくさんのものが次から次へと実ってはこぼれ落ちていく。
「なんか、いいね」
ユウくんが目を細める。
「スケートリンク作ってさ。こういうきれいな場所でずっと子どもたちに囲まれて毎日スケートだけできたら幸せだな。アヅも山向こうとかにいてさ、スノボしてるの」
ユウくんが時々口にする、泡みたいな夢の話が俺は好きだ。本当に叶える気があろうがなかろうが、言葉で幸せを作ることは無罪で無垢な遊びにすぎない。それを下らないなんていう奴は親愛を知らない奴だ。
「…もしその場所からスキー場が遠かったら、隣にスケートパーク作ってスケートしてるわ、俺」
ユウくんは目を糸みたいにして笑った。フレンチブルドッグのマルは鳴きも止まりもせずひたすら進んでゆく。
ユウくんは50代のマダムを骨抜きにする何かを持っているらしく、玄関先での挨拶ですませる予定が5分後には俺たちはおばさんちの居間でスイカを食べていた。
家に帰って今度はひやむぎを食べて、昼寝から起きても空はまだ抜けるように青かった。大質量の夏が空から溢れ出してまちを満たしている。俺たちは閉鎖したスケートパークで夕暮れまで遊んだ。
SUVにユウくんを乗せて浜へ向かう。右の頬にくすぐったさを感じて視線だけをユウくんに向けた。
「なに」
「アヅが運転してるのがかっこよすぎるのでしっかり見ておく必要があるんです」
「ユウくんは免許とんないの?」
「あった方が便利なのはわかってるんだけど、教習所に通うのがめんどくさい」
「オフシーズンにとりあえずあっちでとればいいじゃん。俺免許とってわかったけど、インドアな人ほどいいよ車。電車とかバスと違ってひとりで移動できるから」
ユウくんは煮え切らない表情を浮かべている。これはあやふやにされるパターンだ。
「日本にいるときは俺が運転するからいいけど」
ものごとを煙に巻く時の曖昧な笑顔が霧散して、ユウくんがふにゃっと笑った。
3
午後5時の黄色い光に照らされた浜にはもう人が集まっていて、俺は見知った顔に挨拶をしながらユウくんを誘った。
波止場にはいくつか小舟が寄せられてる。船の主に藁船を託して、遠浅の沖で流してもらう。丸山のじいさんを見つけて声をかけた。
「おめえのとこのじいさんは?」
「多分もうすぐ来る。俺今年、じいさんとは別にご精霊流したいから頼むわ」
船賃(とここらでは呼ぶ)を差し出すと、丸山のじいさんは俺に両手を合わせてから恭しく受け取った。赤黒い��師の手は、うちのじいさんの手ともまた違う。潮と陽光を浴びてひび割れてはまた皮膚を張る、そんなことを繰り返してできあがるやわらかな鉄みたいな手。
「あと30分くらいで始まるから、それまでに持ってこお」
ユウくんと一緒に人だかりから逸れて、デイパックを下ろした。藁船の中におにぎりと盆菓子、提灯を入れた。
「ねえアヅ、おにぎりは何で?」
「あの世までの道中で腹減った時用じゃない? あ」
半紙を片手に俺は間抜けな声を出した。
「なに」
「戒名を書いた紙入れるんだけど、うちの曾祖父さんと曾祖母さんのはじいさんが毎年入れてるから今年もふつうにそうすると思うんだよね。てことは俺らは誰の名前を書きゃいいの?」
「え、ここにきてそれ?」
「一応戒名はメモってきたけど、ふつうに考えたら曾祖父さんと曾祖母さんの帰りの船二艘できちゃう」
「うちの大叔母さんなら去年亡くなったけど」
「いやこれお盆で帰省した人を見送る船でしょ、大叔母さん、北陸から送り出されても困るっしょ」
「むしろ東北と北陸で2艘あっていいんじゃない? ないよりマシじゃん。乗り心地いいほう選んでもらって」
「大丈夫? バチ当たんない?」
世界選手権でメダルをとっていようがなんだろうが、世界で一番スノボとスケートが上手くても、小さな藁船を前に俺たちは無力である。祟りを恐れるガキふたりは途方にくれた。 途端に周囲の音が大きく聞こえる。周りは先祖を弔うために集まっているのに、俺たちはここにきて弔う先祖を探している体たらくだ。
ユウくんが唇を引きむすぶ。
「アヅ、海の神様は俺らが多少バカでも許してくれると思うの」
「海の女神が50代マダムだったらユウくんが何しても許してくれるだろうね」
「真剣にきいて。藁船も小さいし、ここは初心者として清らかな心で勝負しよう」
「うん?」
「弔いたいことを流そうよ」
「例えば?」
「地球上で亡くなった人とか。個人個人は弔う人がいるだろうけど、そ��を大きい単位で捉えるんだよ。これはご先祖を敬う儀式でしょ? 直接血が繋がってなくたって縁があればいいんだよ。同じ地球に同じ時間生きていたってだけで、その人と俺たちは縁があるよ。その人が育てた小麦でつくったパンを食べたかも知れないし、その人が組み立てた部品が俺たちのスマホに使われてるかも知れない」
ユウくんは目に力を込めて、ゆっくりと力を込めて俺に語りかける。人の話が大きくなればなるほどおかしみを感じてしまうのは、俺自身のものさしが小さいからだろうか。茶化せないくらい真剣なその眼差しに稚拙さを超えて敬愛を感じてしまう。ユウくんのものさしは恥ずかしげもなくそんなことを言えてしまうくらいきっと大きいのだ、たぶん。
「ユウくんの言いたいこと、わかった。ただ俺、ものさし小さいから自分に直接起こったことしか気持ちを入れられない。だけどちゃんと弔いたいこと入れるよ。あっちの世界に帰る人たちに混じって送り出したいこと、思い出した」
夕暮れの真っ赤な光は炎みたいで、世界が遠く近く揺らぎ、全てが陽炎に見える。ユウくんと俺はそれぞれ短冊みたいな紙に弔うなにがしかを書き込んだ。半紙で包みお供え物の傍に添えると、見慣れた船のかたちができた。
丸山のじいさんに藁船を渡して、俺はユウくんを連れて防波堤に上がる。
ユウくんの故郷ではいつかの春にたくさんの人たちが亡くなっている。彼は公の場でそのことを事あるごとに口にするけれど、俺が彼から直接そのことについて聞いたことは、なかった。
灯を灯した小舟が、赤い軌跡を残して夜の海を滑っていく。毎年ぼんやり見ていたこの景色がこの土地にしかないことを俺は最近知った。東京には東京の、サンクレメンテにはサンクレメンテの、このM浜にはM浜の夏の終わりがある。甘い潮の香り。
港湾防波堤の外に出た船が集まり、精霊流しが始まる。火を灯された藁船がひとつ、ふたつ、と海に放たれる。頼りなく波にたゆたいながら炎を上げる姿は近いようで遠く、炎はそれ自身が意思を持って登っていくように見えた。
「ここに来てから、オリジンとナショナリティーについてずっと考えてたの」
コンクリに直に座り、一緒に沖を眺めていたユウくんが視線を動かさずに話し始める。
「出身と、国籍。カナダって移民がすごく多いの。アフリカ系とかロシア系とかたくさんいるけど、国籍はカナダっていう人。出身地と国籍が一致してない人が多いから、何人って意識がないままただ身近にいる人と仲良くなるんだよね。何人ですか、ってもあまり聞かないしね」
それはアメリカでも感じる。俺らもああはいはいアジア人ね、でよくひとくくりにされている。
「そんな中でいてさ、俺カナダにいると自分は異邦人だって自覚があって、でも俺は出身も国籍も同じな日本っていう場所があるから、まあいいやって思ってたの。それがアイデンティティーなのかなとも思ってた。でもここに来てから外国感があったの。すごく越境してる感じがした、体ごと」
越境、という言葉をユウくんは苦しそうにもう一度繰り返した。
昼間、ここでスケートを教えたいと話していたときもそれを感じていたのだろうか。
「みんなすごく親切だしすごく綺麗で気に入ったの、俺。この街を。なのにここを外国に感じちゃってすごくショックだった。でも、この景色を見たらなんか体が内側から膨らむ感じ。心がふくふくする。死んだ人をこうやってまた送り返すんだって、何が見えたり聞こえたりしてるわけじゃないのに理屈抜きですごいわかる。こういう感覚が共有できるなら、越境してたっていいのかなって。考えてたのがばかばかしくなった。
馴染まないから寂しいってわけじゃないんだなって。…伝わるかな」
きっと姿が似ているゆえにユウくんは疎外感を覚えたのだろう。靴脱ぎのある家で、畳の部屋で、黒い髪と瞳の人たちのなかで。似ている誰かといればいるほど、自分を知らされる。兄と、弟と、師匠のマチくんと、ユウくんと。
馴染まないから寂しいわけじゃない、俺はその言葉を反芻する。
ユウくんは俺の返事を催促せず、聞こえるか聞こえないかの音量でハミングを始めた。
その、子どもの頃にスキー場から帰る車の中で聴いたラジオみたいな遠くて甘い声が、懐かしくて親しくて、今俺のいる場所を自覚させた。
手が届かない広い空と黒い海、そして立ち上る送り火。恋人を隣に置いて、夏の終わりを見送る。ただここにいる。そんな気持ちが体の奥から湧き出てくる。
ユウくんが自��な動作で俺の手を握った。着信ランプが点滅するスマホをスワイプする、くらいの何気なさで。確かにそのことを覚えている。
そのとき、海に向かって座っている俺たちのうしろのほうから濃くてざわついた空気が突風になって襲ってきた。俺はそういう風にしか感じなかった。
魅惑的で禍々しくて、一度身を任せたらもう永遠にここには帰れないのにそこに加わりたくなる、そんな恐ろしい甘さに体の芯が震え上がり、俺は反射的にユウくんの手を強く握り返した。
ユウくんのハミングは止まらずまるで目に見えるように夜を縫って、鳥みたいに奔放に立ち上っていく。かすれて、甘く、でも震えを秘めていた。そのままユウくんがほぐすように俺の手をほどいた。
そして歌が終わる。俺は呆然とユウくんの横顔を見た。
静けさがやってきた。恐ろしい静けさで、それはユウくんの歌が消えた外側だけの世界じゃなくて、俺の内側も空っぽになっている。
「ねえ、アヅもわかるでしょ」
「何、今の」
「多分今のって、この土地で生まれてこの土地のものを食べて、この土地に守られてないと感じないんだよ。ああ俺たちはここの子どもなんだなって思った。あ、この土地って日本ね。もしかしたら日本全部じゃないかもだけど、まあS市とM市は入ってるよね。俺とアヅが感じるんだから」
「答えになってない」
「だって俺もわかんないもの。俺がたくさんの人を送ろうとしたのがよくなかったのかなって思うけど…そういえばアヅは何を送ったの?」
ひと際大きな炎が上がる。精霊流しの最後を飾る、神社が出す大きな船だ。風向きが変わったのか、こちらにも藁の燃える香りが漂ってくる。
「…俺は人じゃないよ、友達の、気持ちっていうか、恋」
ユウくんが小首を傾げる。
「田坂くん。寮で部屋の。失恋したの、この間。悲しい気持ちが悪いものにならないといいなと思って、向こうに帰る人たちに悲しい気持ちだけ一緒に持ってってもらおうと思って…笑わないでよ」
「笑わないよ。その発想はなかったわ。アヅは優しいね」
最後の船が朽ちていく。もう一度ユウくんの手に触れてみた。
「友達ができたんだね」
ぬるい体温だけがあって、もう何も起きなかった。
4
どの夏も等しく終わる。ユウくんはトロントに、俺は東京に帰って秋を迎えた。初秋の闇は暗いみずみずしさをたたえ、吸う空気の中にも夢のようなまろやかな香りをたくさん含んでいる。
田坂くんの報告は、忘れた頃にあっさりやってきた。
「ユマちゃんと別れた」
その目は明るかった。以前のように答えを探してさまよったりしない、子どもの目ではなくなっていた。綿飴みたいな想念をまとっていた雰囲気は消えて、余計なものがそぎ落とされたようだ。眩しいものを見るような気すらした。
「うん」
「北野がいなかったら付き合えてなかったから、言っておこうと思って、ありがとな」
田坂くんは帰ってくるなりそれだけ言って、机に向かってノートを開いた。
「あー…それと」
しばらくその背中を眺めていたら、田坂くんが向き直った。
「俺もなんか、相談とか、できることあったら、するから」
狭い部屋は再びシャープペンシルがノートを走る音だけに満たされる。
田坂くんが食堂に行ったあと、俺はユウくんに電話をしてみた。出なかった。満腹になったみたいな多幸感に満たされてベッドに転がる。
初夏の俺と秋のこの俺は何も変わっていない。俺の問題は何も解決していない。スノーボードをやればやるほど天才との違いを知らされる。俺がどんなに巧くなってもマチくんやケヴィンの方が圧倒的にかっこよくて、ずっと一緒にやっていたユウスケはどんどん映像の世界で認められていく。皆がトンネルから出て行き、その逆光の後ろ姿だけが目に焼き付いている。永遠にあっち側にはいけないことを知るほどに足元が崩れていく。褒められれば褒められるだけ、メディアで辛い苦しい話をしたり着飾った写真を撮られるだけどんどん自分自身が分割されて柔らかな部分が散り散りになっていく。でも。
傷んだり、惨めに晒されても、歩みがどれほど徒労でも、そこに重要な意思決定ができたなら。自分で始めて自分で終えることができるなら。
枕元の携帯が震えた。ディスプレイにユウくんの名前を認める。
けれど干からびて老衰して死なない。始まりの終わりを求めて、俺は画面をスワイプした。トロントは早朝だ。
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2.ingeraş
「たっだいま! アイリちゃん」
オニーチャンだよ。 後ろから抱きつこうとするおれの両腕をアイリは見事、かわしてみせた。チッ。やれやれまったく、どうしてこうも機敏に動けんのかね。目、見えないのにね。 そう、妹のアイリは目が見えない。いわゆる全盲ってやつ。二歳の頃、夜中に突然四十度以上の熱を出したアイリはそのまま失明した。原因はなんてことない、ただの麻疹。麻疹で失明するなんて、この平成の世にありえるのか? 誰だってそう思うよね。でも実際にアイリは失明しちゃった。なぜかっていうと実にシンプルなお話で、おれとアイリが生まれ育った家は『超』を何万個つけても足りないぐらいのウルトラ貧乏で、両親はアイリを医者に診せる金すら持ってなかったわけ。笑えるでしょ? いや、笑ってくんなきゃ困る。当のアイリがこんなにも明るく、毎日生きてんだから。一緒に笑ってやんのが兄の役目ってもんよね。 両親? それならおれが十五、アイリが十二のときに死んだ。二人はアパートの裏手にある木にロープをかけて、仲良く首吊り自殺。いわゆる借金苦って人は言うけどさ、そりゃどうだろーね。金とかそういう問題じゃなくて、もうとにかく全部どーでもよくなっちゃって、この世界からオサラバしたかっただけじゃねーの? おれはそう思ってる。なんつーか、どんだけがんばっても歯ァ食いしばっても泥水すすってもなーんにもうまくいかなかったらさ、そりゃ死にたくもなるわな。ま、あの人たちがそんなふうに毎日頑張ってたとは思えないけどね。特に親父は。 親父もお袋もブラブラブラブラ、仲良く揺れてたよ。ブラブラ、ラブラブ、ションベンとクソ垂らして。ああ、アイリの目が見えなくて、ほんとーによかった。そんときばかりはこう思ったよ。働きもせず昼間っからメチルアルコール飲んで、子どもたちの前で平然とお袋を犯すような筋金入りのロクデナシクソ野郎だった親父はともかくとして、そんな筋金入りのロクデナシファッキンシット野郎だった親父にブン殴られながらも懸命に支えてやってたお袋のあんな醜い顔、アイリには見せたくなかったもんね。おにーちゃん、いたい? またぶたれたの? っておれの顔を手さぐりで撫でてくれた小���いころのアイリちゃんは、本物の天使みたいだった。あ、いまでももちろん、キミはオニーチャンの天使ですけどね。 それにしても、親父を殺す手間が省けたのはありがたかった。
いきなり孤児になった中学三年生のおれと小学六年生のアイリは、東京の西多摩郡に住んでた親父の兄貴のところへあずけられることになった。 ただしそこはなんつーか、そう、地獄だった。ロクデナシファッキンシット野郎の兄貴はやっぱりロクデナシファッキンシット野郎だった。しかもかなりの。親父が中ボスだとしたらそいつはラスボス。ナルホド、親父なんてまだカワイイほうだったのね。こんなこと考えちゃうレベルにラスボスは強かった。 おれたちの伯父にあたるソイツは、畑の隅にあるデカい納屋のなかにおれを連れこむと、おれをボコボコに殴りつけたあとでケツの穴にチンコをぶちこみやがった。ほんと、アゼンとしちゃったよおれ。ビックリするわ痛いわで、叫び声すらあげらんなかった。まあ叫んだところで誰も助けになんてこなかっただろーけどね。 テメエがやられんのか可愛い妹がやられんのか、好きな方を選んでいいぞ。伯父のヤツ、こんなことホザいてたっけなあ。あのさ、そんなの決まってんでしょーが。
「どっちもお断りだね。このヘンタイウンコ野郎」
おれは、壁に立てかけてあった草刈り用の鎌で伯父の頭をブッ刺した。 ものすごい量の血が出たけど、死ななかったと思う。あのヘンタイウンコ野郎はあんくらいでくたばるようなタマじゃねえ。殺してやりたかったけど。ケツとチンコを出したまま頭に鎌が刺さっている伯父改めヘンタイウンコ野郎の姿はコッケイで、おれはいつまでも笑い続けた。イシャ、イシャを呼べ、こうくり返すヘンタイウンコ野郎のケツを蹴り上げながら、ずいぶんと長い間、笑ったよ。ケツの穴から血を流したまんまでね。あれはもう、クソおもしろかった。 カマ掘られた勇者はくさりがまでラスボスに勝利しましたよ。チャンチャン。
ってわけで、トーゼンのようにその家にいられなくなったおれは、アイリを連れて西多摩郡を脱出した。 捨て身のヒッチハイクで都心部まで戻るトラックを捕まえたおれとアイリは、ここで家族と会うことになってるんだと嘘をついて新宿の歌舞伎町の近くでトラックを降りた。サービスエリアの食堂でおれたちに飯まで食わしてくれた親切な運転手サンは、最後まで本当に大丈夫かって心配そうにしてたけど、おれはいいかげんな嘘をまたついてそれをかわした。ちょっとだけココロが痛んだ。でも、ホントのことを話したところでどうなる? この親切な、でも無関係な人をただ、困らせるだけでしょ? だからおれは、ウソツキになったのよね。
初めて見る新宿のネオンはキラキラピカピカ眩しくて、それからめちゃくちゃキレイだった。 アイリにも見せてあげたいなって思ったね。おれたちも一応は都内で育ったけど、二十三区外だったし。そもそもアイリは二歳で失明してるし。女の子はキラキラピカピカしたものが好きだから、夜の歌舞伎町のネオンを見たらアイリも喜んだと思うな。きっと。 それにしてもあのウンちゃん、いいやつだったなあ。まだまだ若かったみたいだし。たぶん、今のおれと同じくらい。二十二、三ってとこだろう。顔もカッコよかったし、ああいうヒトにだったらチンコぶちこまれても、それかぶちこんでもいいのになあ。もう二度と会えないだろーけど、あのヒトのことはきっと一生忘れないよ。あー、会いたいな。もしもどこかで会えたら、ぜったいセックスしようね。
さて。 ラスボス夫婦は自分の子どもたちが残したものを、おれとアイリに与えてました。ま、簡単に言っちゃうと残飯なんだけどね。ふざけんな、おれたちは犬かよって最初は抗議してみたけど、そんなのムダだったね。せめてアイリにはマトモなもん食わしてあげたかったんだけどね。とにかく背に腹はなんとかっていうから、おれたちはしょうがなくそれを食ってた。だからおれたちはいつだってひもじくて、ガリガリに痩せてた。でも、それでもラスボス夫婦の家にいれば、一日に二回の飯が食えた。それが歌舞伎町にきたとたん、おれたちはなにも食えなくなった。そりゃそうよね。金もなにも持ってないんだから。 歌舞伎町にきて二日目の夜から万引きを始めた。おれにはなかなかの万引きの才能があったみたいで、一度も捕まるようなヘマはしなかった。それでも小学生の、しかも目が見えない女の子を連れたおれはよく目立った。そのうえ着替えもせず風呂にも入ってないんだから、めちゃくちゃ臭かったと思うのよね。おれもアイリも。だからだんだん、目をつけられるようになった。 万引きで日々の食糧をチョータツしてたおれは困ってしまって、アイリを新宿御苑の近くの花園公園に隠して、渋谷まで歩いてどうにか食うものを手に入れようとした。どこかべつの街に行けばまた、万引きができるって思った。でも、ムリだった。あのころ栄養失調状態になってたおれには、渋谷まで歩いてく体力なんてこれっぽっちも残ってなかった。歩けなくなって、コンクリートの上に転がったおれは泣いた。都会のねずみ色の空に向かって叫んで、ひたすら泣いた。で、気が済むまで泣いたら必死こいて立ち上がって、ファミレスの裏のポリバケツに顔を突っこんだ。 これ食ったらアイリを迎えにいこう。おれはそれだけを考えて、バケツのなかのゴミを食った。
それから、あたりまえのように半ホームレス状態になったおれとアイリを救い出してくれたのは歌舞伎町界隈をシマにしているヤクザ、仁友会の顧問の男だった。 ソイツを初めて見たときおれは、女だと思ったのよね。ゆるくパーマがかかった赤い髪を一つにまとめて、細い紫色のスーツなんて着てさ。そのうえ指輪だのピアスだのネックレスだのアクセサリーをいっぱいつけてたんだから、勘違いするのもトーゼンだよね。 ビックリするほど赤いマセラティから降りてきた『ソイツ』、ユダはおれとアイリを見てこう言った。
「うちのシマにこんな汚いものがあっていいはずがない。家で風呂に入れ」
はあ、あの、意味わかんないんですけど。 でも、そのころなんともタイミング悪く初潮を迎えちまったアイリを、風呂に入れてやりたかったのよね、おれ。薬局で万引きした生理用ナプキンも底を尽きかけていたし、そのときはまだユダのことを女だと思っていたおれは、ユダの家に行けば生理用ナプキンを分けてもらえるかも、なんてことも考えてた。 ユダはホントにおれとアイリをマセラティの後部座席に乗せて、自分の家に連れて帰った。そしてまずアイリ、それからおれを順番に風呂に入れてくれた。あの日、風呂場でドギマギとしているおれをよそにユダはさっさと服を脱ぎ、アイリを抱き上げた。そこでおれは初めてユダが男だって知った。アイリをキレイに洗って生理の面倒までみてくれたユダは次に、アイリのときよりかなり乱暴におれを裸にした。そして笑えるくらい泡立った、いい匂いのするタオルでおれのことを洗い始めた。まったくきたねえなあ、ユダが笑いながら言ったセリフ、まだちゃんと覚えてるよ。ユダの「きたねえなあ」は、優しかった。 これはおれとユダだけの秘密だったんだけど、まあいいや。ユダはおれの下半身を洗うとき、タオルじゃなくて自分の指を使った。そのせいなのかおれ、自分でもビックリするほど勃起したわけ。そして、なんとそのまま射精しちゃったんだよね。ドックンって。もしかしたらドッキュンだったかもしれない。あれは死ぬほど気持ち良かった。それから何度も経験したセックスなんかとは比べ物になんないくらい、サイコーに気持ち良かった。これだけはハッキリ言っとくけど、ユダの指は魔法の指だよ。この男だか女だかわかんないヒトに、チンコいれてみたいなあって思ったよ。切実にさ。
その日からおれとアイリはユダの億ションに居候。 ヘーゼンと居候ライフを楽しんでたおれとは違って、アイリは掃除や洗濯を必死んなってやろうとしてた。ユダはメクラのくせにそんなことしなくていいって笑ったけど、アイリのヤツ、タダで世話になるわけにはいきません! ��ーんて言っちゃってさ。案外ガンコなのよねあの子。花瓶割ったり洗剤ぶちまけたり、はじめは失敗ばっか。それでもユダは文句も言わないで、アイリの好きなようにさせてくれてた。もしかしたらこの子にはなにを言ってもムダだって、諦めてたのかもしれないけどね。 おれは毎日のように一緒に風呂に入ろうってユダに頼んだ。五回中三回は断られたけど、それでも五回に二回はユダはおれと一緒に風呂に入って、また指を使ってくれた。機嫌の悪いときは毎日違う色のマニキュアが塗られた足でおれのチンコをしごくんだけど、それはそれでめちゃくちゃキモチイイんだよね。あるときおれはユダに、ユダにチンコをいれたいって言ったんだ。イッショーケンメイお願いしたんだ。なのにユダはニッコリ笑うばっかり。指の動きを早くするばっかり。けっきょく最後までいれさせてくれなかった。チンコ。 あれはたぶん、おれの初めての失恋だった。あの夜おれが飛ばした精子はユダの口唇と浴室の鏡を、これまでにないほど汚したに違いないよ。
こうしておれはユダが顧問をやってる仁友会の構成員になった。 にしたってまさか、自分がヤクザになるとはね。ショージキ夢にも思ってなかったよ。それに、ヤクザになんかなりたくなかった。どんなにつらい仕事でも汚い仕事でもいいからおれは、カタギでいたかった。シャブだのチャカだの物騒なものとは関わりたくなかったし、ペンチで人の指をバチン! なんてしたくなかった。今でもヤダよ。あんなこと。実際ガキの使い以下の売人たちの尻拭いは死ぬほど大変だったし、ロシア人には何度も騙された。人の指の骨は意外と硬くて、詰めるのは苦労した。それにうるせえ。とにかくうるせえんだ。なかにはションベン漏らしたりゲロ吐いたりするヤツなんかもいて、くせえしきたねえ。だからホントに、ホントに嫌だったのにね。ただ生きてくためだけだったら、新聞配達とかパチンコ屋とかでよかったのにね。ただ住民票はおろか戸籍すらあるか怪しいおれとアイリが、この大都会でそーゆー仕事に就けるわけがないのよね。それに、やっぱりアイリのことを考えるとすぐに気持ちがぐらついた。 アイリにカワイイ服着せたりウマイもん食わせたり旅行に連れてったり、してあげたいなって。見えなくてもさ、感じるでしょ。でもそれには金が要るね。ハイ、ただそれだけ。あと、まあ、ショージキちょっと未練があった。ユダに。いつかアイツを抱ける日がくるんじゃないかって、考えてた。先っぽだけでもいれるのが許される日がくるんじゃないかって、本気で期待しちゃってた。まだ叶ってないけど、いつか。 あのね、アイリちゃん。美人で賢くて勘のいいキミのことだからなんとなく気づいているでしょうけど、あの魔法の指のせいでオニーチャンはホモになっちゃいました。ごめんね。
「お兄ちゃん! 包丁持ってるんだからやめてよっ」 「またそんなことしてるの、アイリちゃん。危ないから料理なんてやめてっていつも言ってるでしょ」 「嫌。だってお兄ちゃんの料理、食べられたものじゃないもん」 「肉と野菜切るぐらい、オニーチャンにもできます。キミは味つけだけやりなさい」 「でも」 「でもじゃないの。いいから座ってて」 「過保護」 「なに?」 「なんでもない。もういい。部屋で本でも読もーっと」
アイリはふて腐れて、妙な自虐ネタを言っている。 おれはそんなアイリを無視して、スーツも脱がずに台所に立った。アイリが刻んでいたのはタケノコの水煮だった。シンクのなかに置かれたボウルにはピーマンが三つ、浮かんでる。それからパックに入ったままの牛肉。これは料理音痴なおれにだってわかる。今日の夕飯はチンジャオロースだね? ねえ、そうでしょう? アイリちゃん。
「お肉は細切りにしてね。それからピーマンはちゃんと種を取ってよ。あと、スーツぐらい脱いで料理したら?」
ハイハイわかりましたよ。 気がつくと鼻歌。チンジャオロースは好きだ。それと、今日は関西に出張に行ってたユダが帰ってくる。あれから七年、おれはまだユダと一緒に風呂に入ってる。でも、どうしても抱けない。ユダにチンコをいれる夢、叶ってない。まあいいさ。人生は長い。おれのチンコも長い。なんてね。
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