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#壬生キヨム
onaikotaro · 1 month
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流星の予報をみながらそのための傘の用意を考えること/壬生キヨム
(壬生キヨム『似而非氏との夜』cieliste)
流星と傘のモチーフは心の奥底に眠る童心のどこかを刺激する。でも流星に当たっても痛くないようにするための傘とは書いていない。流星に雲が刺激されて降る雨のための傘かもしれない。なりゆきを想像させる。それに「予報」も「考える」も実際の行動に移したわけではなく、未然の淡さに留まるところも歌の感じと合う。
〈口を開けて歩いたおとこが次の日に星を食べたとすぐバレたこと/壬生キヨム〉星はかき氷のシロップのように着色料を含んでおり舌や歯に色がつくのか、それとも歯が金色に欠けたのか。どのようにバレるのか想像させる余地がある。
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poedei · 8 months
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虚無なのにありよりのあり壬生キヨム敵か味方かそれとも無敵か
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fy-yi · 7 years
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444writing · 3 years
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星の筆記具
とざされた都市でお前も見たはずの彗星の名を付けるインクは 真夜中の誰にも出さない手紙こそ丁寧に書くいつものくせで ささめきの直接伝える勇気くらい持っているけど月さえ遠い この色の名付けの権利がお前にある 煩わしいって顔をしてくれ 見つけづらい星ばかり愛し もう見えない背中ばかりを追いかけている 知らぬ間に無くなるインクを補充する(俺の)知らない夜更けがあったか 恋文の燃やした煙の行方まで星に届いてほしいと思う 決闘を申し込むとき彗星の名の色で書いて渡しに行くから
書・壬生キヨム / tw @kiyomumibu
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oka-akina · 7 years
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2017年まとめ
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 息切れのめだつ一年でした。しょっちゅう体調を崩しており、だましだまし書いたりなんだり。といっても、寝たきり・ひきこもりに近かった年にくらべれば、できることは増えたので、ヨカッタと思いたいです。うろうろ散歩というか、ちょっと遠出みたいなのはけっこうしたろうか。小一時間電車に揺られるくらいが体力的にちょうどいいのかも。  けっこう口ごもることも多かったな。たんぶらーの記事にしようとしてやめた下書きがいっぱいある…。秋のイベントのレポートは長々書いて放り出している。
〈参加したイベント〉 2月 静岡文学マルシェ 3月 文学フリマ前橋 4月 Text-Revolutions 5 5月 文学フリマ東京 8月 尼崎文学だらけ 10月 Text-Revolutions 6 11月 折本フェア(College event Adeの企画) 11月 ポストカードギャザリング(ストリートフェスティバルインシズオカでの静マルさんの企画) 11月 文学フリマ東京
 テキレボ5では#おじコレを主催しました。レビュー書くのがトロくて申し訳なかったのですが、新刊を一足先に読ませていただく、おじ関連のご本を委託させていただくなど役得でした。またやりたいなー
 あまぶんは「おかわだふれあいパーク」というよくわかんねえ展示もどきができて楽しかったです。こういうの、一年にいっかいくらいあると面白いですね。関西に遠征も楽しかった。
 また、壬生キヨムさま、森瀬ユウさま、海崎たまさま、合同や隣接ありがとうございましたm(_ _)m キヨムさんとつくったチロルチョコ楽しかった! そして齊藤さんの作品をあまぶん&テキレボでお預かりさせていただいたのもたいへんうれしくワクワクしました。
チロル命がけで取りに行ったよー!超かわいくできましたーー!! pic.twitter.com/1S8ddQ9Mjk
— 壬生キヨム@土曜日 東オ42a (@kiyomumibu) 2017年2月11日
〈個人誌〉 ・「飛ぶ蟹」(短編集。アンソロジーやwebの再録+書き下ろし1) ・「未完の漫画と踊りつつある叔父さん」(企画もの。在庫なし ・「昨日のかみさま」(突発本。在庫なし ・「人魚とオピネル」 ・「踊る阿呆」
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 今年は「人魚とオピネル」「踊る阿呆」をしっちゃかめっちゃか書いていた記憶が強いです。全然線がひけなくて焦りました。  「人魚とオピネル」は公募に出そうとしていて、かんぜんに肩に力が入ってしまい難航。間に合わなくても字数に満たなくてもいいから気の済むようにしよう…字数いかなかったら同人誌にしよう…と半アキラメモードになったらスッといきました。そういうもんですよね。  「踊る阿呆」は、人魚となんたらがダメなときにちょこちょこメモ書きしたりなんだりしていたのですが、いざ始めたら進みが悪かったもの。ただ多少は学習するもので、だめだなーと思って寝かせるともっとだめになるというか、書きどきみたいなものがありますね。ほっとくと別の話になっちゃうから、いま、いまいま!と書いた感じ。  「人魚とオピネル」は8月あまぶん、「踊る阿呆」は10月テキレボが初売りだったのですが、思っていた以上にいろいろなかたにお手にとっていただき、またあたたかいお言葉もちょうだいしまして、たいへんたいへんうれしいです。  それぞれ方向性がちがう(ような気がする)、これまで書いたものともちがう(ような気がする)のですが、どうにか着地できてよかったですし、なんらか楽しんでいただけるところがありましたら幸いです。
 昨年は、長めのものを「ぎょくおん」「晩年のままごと」「水ギョーザとの交接」とみっつだしていたので、ペースは落ちています。が、うーん、こんなもんかなあと思いますし、もっとゆっくりでもいいくらい。瞬発力は下がっているけど、それはそれでゆっくり考えて書こうとしている時期なのかなあと前向きにとらえたい…。
 また、短編集の「飛ぶ蟹」は在庫が少なくなってきておりますが、ほかに短編集がないので刷りたすかもしれません〜  そして「未完の漫画と〜」「昨日のかみさま」と、イベント合わせで企画もの的に薄い本つくるのがたいへん楽しかったです。未完のなんたらは、ようするに蛇足というか自分で書いた二次創作みたいなもんなんですけど、あたたかい&アツいお言葉かけていただきうれしかった。めぐ叔父さんのこと書くのはやっぱり好き。子どもの視点でセックスシーン書くのも挑戦でした。
〈アンソロ参加作品など〉 ・「飛ぶ蟹」(テキレボアンソロ「嘘」 ・「膝とボイン」(六角形アンソロ「べんぜんかん」 ・「昨日のかみさま」(うさうららさんとコラボ版)(文芸コンピ「インプットセレクター」 ・「蟹座の沈没」(壬生キヨムさんトリビュート「権謀術数」 ・「イビサの泡パーティー」(テキレボアンソロ「祭」 ・「他家のヒグマ」(フリーペーパー「パラレル本棚」
 まいど思うことですけど、わたし「〇〇の△△」って題が多いね…ハライチみたいだ…。  いろいろおじゃまさせていただきましたけども、「昨日のかみさま」をうささんとコラボできたのがとってもとってもうれしかったです。すごくすごく貴重な時間でした。
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 ふりかえりトークでもふれましたが、わたしがはたちんときに書いた演劇の作品と読み比べてくだすって、「踊りと百合的要素とそこにいないマドンナ、マドンナは木の実のなまえ等があって、実際にいまだにおかさんを捉えて離さないマドンナがいるんだろうかと感じました。」とおっしゃっていただいたのがすごくびっくりしたのです。やはり書くことって連続しているのかもしれないな。
 そのほか300字SSやポスカラリーなどの企画に参加しまして、掌編をいろいろこさえました。  そのあたりをまとめて折本フェアに参加したり、折本ネプリを配信したり。小さな紙ものがわたしのかわりに旅をしてくれたり、あるいはとおくにいるかたにコピー機を通じて作品をみてもらえたり、なんだか素敵だなあとしみじみ噛み締めました。  アンソロのweb公開やカクヨム、折本がきっかけで、初めておかわだの読んだよとお声がけしてくださるかたがちょこちょこいらっしゃって、たいへんうれしかったです。いろんなチャンネルを開いておくと面白いこともあるもんだなあ。
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 今年はイベントでお声かけていただいたり、は、はじめて、さ、さささ、サイン!というものをさせていただいたり(きたねえ字でほんとすみません)、おかわだのしっちゃかめっちゃかなイベント参加のもようをみてサークル活動をはじめたよというお声もいくつかいただき、あの、ほんとに、うれしかったです。ぎょくおん読んだというかたが、友だちにあげるからともう一冊お求めくだすったのとか、ほんと、震えるほどうれしかった。  また、文フリで、学生さんかな?、これは何字くらいでどれくらい時間かけて書いているんですかとか、執筆歴とか、なんかそういうこときいていただけて、ドキドキしました。うまく返答出来なくて恐縮ですが、うれしかったです。やっていることが、なにかしらひとに伝わることがあって、なにかのきっかけになったり参考になったりするというのは、ほんとにほんとにうれしいものです。  いやーほんとね、ハードルをさげてゆきたいよね。ダンボールにマジックで値札書いてもいいよね。
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 イベント出ることも、小説書くことも、こういうろくでもねえ人物がのうのうと生きているぜということも、こう、どうにかなってるんだぜって、堂々やってゆきたい。「おれもできるかも/書けるかも」「むしろおれのほうがうまくできそう」って思ってくれたのなら、とてもとてもうれしい。  わたしは強くも正しくも勝ちもしないけど、書いて読んでを続けてゆ���たいしょぞんです。(というかわたし、勝ち負けとか強さとか正しさみたいなものにわりとアレルギーがあるんだな、最近気づいた)
 来年は、1月にうさうららさんとの詩画集「架空便」が、浜松のギャラリーイベントにて頒布されます。そして5月に修復と蘇生のアンソロジー「金継ぎ」を主催します。ちょっとこのあたりはまたお知らせしますね。まあとくにかわりばえしないしない一年がまたやってくる感じです。
 それではよいお年をお迎えくださいませ。わたしはこれから寿司を作ります…。  
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radicalota · 7 years
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ふとそこで思いもよらぬ行動が必要となり、
久しぶりに展示を行います。
見に来てね。
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壬生キヨム(短歌)×Ota(絵)ふたり展 「ふとそこで思いもよらぬ行動が必要となり、」
会期:2017年9月16日(土)-9月18日(月)    12:00-20:00 ※最終日19:00まで 場所:ONE PLUS 1 gallery    大阪市北区中崎3-2-1    (地下鉄谷町線中崎町駅2番出口を出て徒歩5分) 電話:06(6359)1388(ギニョール)
http://one-plus-1.net/
展示に関する問い合わせ先:[email protected]
壬生キヨム(短歌)とOta(絵)のふたり展を行います 壬生キヨムが性別のない世界の短歌を詠み、Otaがその絵を描く
ー男とか女とか言う前に、「人間」でしょう 自身の性別と向き合ってちょっと開放されてもいいんじゃないー
短歌を「観る」ってどう?
※ギャラリー1階と2階で異なる展示を行います 1階:壬生キヨム原案の短歌劇「ことわりさん」より世界観の展示 2階:「ふとそこで思いもよらぬ行動が必要となり、」展の2部構成となります
*Profile* 壬生キヨム(Twitter: @kiyomumibu) 1984年生まれ 在野の学芸員 虚空派の歌人 「かばん」所属
Ota(Twitter: @TivruskyPepelu) 1987年生まれ 臨床検査技師(病理学) Painter 無所属
【同時開催】 壬生キヨムの短歌が舞台になります
短歌劇「ことわりさん」より
2017年9月17日(日) 13時-/15時半-/18時- 大阪中崎町イロリムラにて 詳しくは芝居maker Gooooo To JのHPをご確認ください http://goooootoj.webcrow.jp/
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onaikotaro · 1 year
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目が光る病気の人が夕方に虹を作りに向かう二丁目/壬生キヨム
(壬生キヨム『作中人物月へ行く』白昼社)
虹は光だけではできず、水の粒が必要である。眼球も見方によっては水の粒であるし、もしかしたらその病人は夕方に涙を流しているのかもしれない。病人だけで虹がかかる。二丁目というと新宿二丁目や虹だけにLGBTqを連想しやすいが、そこへ至る手前で止めた方が美しい。イメージは、住まいのある一丁目から三丁目の夕日へ至る手前の二丁目くらいだ。なんとなくノスタルジアな町並みで。
それにしても、目が光る病気の人は外界の光を捉えて像として認識できるのだろうか。
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fy-yi · 7 years
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二〇一七年八月自由詠
朝凪空也
なにものにもなれないことに気づいても心臓はまだ動き続ける
一億回/一生(ヒト) 今何回目? 私の鼓動
AIBOより長生きしちゃう僕たちを知恵ある者(ホモ・サピエンス)とヒトは名付けた
ゴミの日に合わせて今日もわたくしは段ボール箱縊り殺しぬ
満足した豚になりたいプラトンじゃなくてプランクトンになりたい
壬生キヨム「鍍金的深夜のファミレス」
でたらめに星が並んだ夜のこと 目を光らせて出かける準備
お星さまの評論家気取り彼氏気取りにぎやかな深夜のファミレス
星同士のケンカだパンチが当たるたび夜空に上がるぐちゃぐちゃな星
来年の花火は一緒に見ようね、とコメット・ハレーと約束したこと
図書館で迷うというのは本たちに愛されている証拠なのだよ
おおい、ぼくだ。いい子にしてれば小さな死をあげるよ窓を開けておいてね
視えなくても残った絆があるかぎりトゥインクルぼくはだまされないぞ
戦いは昨日の明日 おとうとは短歌バイキングで腹いっぱい
絶対に泣かないことを条件に星の紳士に会わせてあげる
彗星にみんな何かを盗まれて、恥ずかしいから話はおしまい。
泉由良「夜中の理性」
闇の中コンロの下に蛍光のデジタル数字の03:45
真夜ん中台所に直立してもフォークで髪は梳かない理性
開くなり光を溢す冷蔵庫まるで月夜の救命ボート
一度だけガス火を点けてみようかと でもまぶしかつたらきつとかなしい
真夜中にメッキのスプンやフォークでなど丹念に磨き魔女みたいかも
電気スタンド話し相手のアルコホル 珈琲に至る失態の夜
夜中は甘美だれも居ないから甘美他人に映写機で見せてあげたい
横になる縦になる斜めになるいづれ枕元には時計は無いです
角砂糖、ミルヒ、メモ帖、万年筆、夜中は私の所有するもの
無頼派の床に寝転ぶ女なら夜明けといふ名の朝は知らない
http://necotoco.com/C36/2017/09/01/tanka2/
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fy-yi · 7 years
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fy-yi · 7 years
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fy-yi · 7 years
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二〇一七年八月題詠「砂」
朝凪空也
この岩が砂になるまでわたくしはきっとあなたを待っていましょう
星砂はいのちの残滓こんなにもたくさんみんなどこへ行ったの
砂嵐眺めるヒトデ、海綿はワーカホリック。アニメの話。
砂を噛むようなと例えた人はさて砂を噛んだりしたのかどうか
何処からか入り込んでた砂つぶがザリリと廊下で鳴ったため息
偲川遙
風緩む館山の春の砂浜で 友とふたりただ波を聴く
思い立ち砂を握りて手を開く 落つる砂の音は波に消されて
手の砂を払いしあとに振り向けば ただ名も知らぬ海草のみある
ふと見れば砂中に半ば埋もれたる 巻き貝の殻そっと手に取る
引き潮に取り残されたる貝の殻 滴る砂の虚しきことかな
壬生キヨム「足で立つこと」
村長の家を訪ねる海賊に名を奪われた星をたよりに
想像と違った味だ失ったものを探せぬひとのスープは
ぼくはぼくだ初歩的な考え方だ孤独のために砂漠を歩く
何も無いところでみつけるいちめんの砂つぶ・孤独・美しい井戸
いつまでも憎まれたまま黙ってるかつては空をたがやしたひと
砂を掘る みつけることは選ぶこと そのさみしさが今ならわかるよ
ル・プチ・プランス最後のページにそっくりな景色の中で眠り心地だ
あこがれを詰め込み砂漠の図書館で見たことのないあおをみつける
どの子どもも寝る必要がある食べる必要がある足で立つこと
光は敵 孤独をうつす目を持ったフェネックきみを飼いならしたい
泉由良「旅と砂と日々」
育ちゆえ海に慣れないままだから砂から硝石ばかりを拾ふ
砂浜でサンダルに付いた微粒子を何処まで持ち帰れば旅だつた
光から家に帰れば平日の埃か砂か倦怠なのか
はてしないいつかの物語のなかの仄かの色づく砂丘の群れよ
大切な海の硝石をテーブルの隅に溜めれば砂粒残る
日常は箒を持たない人間が砂を掃きたい綺麗にしたい
それは夢それは現実だつたから口から砂を噎せながら吐く
家のなか視えない砂が掃き溜まり這ひ蹲る這ひ蹲つてゐる
砂に生まれ露に暮らした人生の終焉がまだ地平に見えず
水の音が遠く遠くにささやけく砂を捨てずに季節を過ごす
http://necotoco.com/C36/2017/09/01/tanka1/
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fy-yi · 7 years
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fy-yi · 7 years
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二〇一七年十二月自由詠
壬生キヨム「幸運シロップ漬け」
甘いのはいやですピンと跳ね飛ばす角砂糖それくらいのわがまま
悪魔だとわかってしまったいとしさの幸運をすべて紅茶にとかす
せっかくの機会ですからしあわせを余分に払って犬にもあげる
意思の固さくらいのパンだあなたとは別の形で出会いたかった
どこにでも売ってるものを買いに行く雨の日に古い長靴はいて
理想的な耳の少年 生き方が君に似てるとおもってしまう
偽物の夜明けに気づいて引き返し必殺技を何度か使う
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fy-yi · 7 years
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二〇一七年十二月題詠(2)
壬生キヨム「ヴェクサシオン」
テーマ詠(灯)
初飛行に向かう飛行士ののちに友人となる癪持ち点灯夫
飛ぶことをまるであなたが考えたように観察されてる夕もや
帰るたび気持ちの離れてしまうこと夕暮れ何もかもよき友人
逃げられない場所を選んだ責任の目印にしてはいけない「自然(NATURE)」
安全な場所にいますか大声であなたを表す記号をさけぶ
いくらでも遠くへ行ける渡り鳥 きみの灯りの元に帰るよ
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fy-yi · 6 years
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oka-akina · 8 years
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賀状
もう空が白みはじめたのかとぎょっとしたが、ちがった、すりガラスごしの隣の家の壁だった。白っぽい壁が夜明けの曇りにみえたのだ。正月だからしんせきのうちに泊まりにきており、窓がどこをどう向いているのかわからなかったためで、たぶんこういうたぐいの見間違いや思い違いが日々のいろいろにあるのだろう。そのたび、勝手に驚いたりかなしんだりしているのだろう。 一年が早い。ぼさっとしていると体感二、三日で半月ほどたっている。もっと早いときもある。体調は一進一退で、アタマも書くことの調子もそう。キレがよくないことを自覚しつつ、ともかく死んでいないので大丈夫といいきかす。
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(きょねんにひきつづき元旦は白鳥をみにいきました)
あけましておめでとうございます。やっと年賀状を書いておりまして、めったに会わない/会っていないひとほど毎年ハガキをくれるので、ありがたいことだなあと思います。一年に一度そのひとのことを思い出しながら、元気ですかとか子どもが大きくなったねとか、遠くの町の遠いかれらの明るい一年を祈るというのは、なんだかいい時間ですね。友人たちの生活のことも何もよくわからないけれど、ともかくよい一年でありますように。そういう祈りや願いがいぜんよりも大事なことのように思えるのは、ちかごろわたしがそれらに助けられているからでしょう。どうにもならないことが多いから、がんばってねとかうまくいくといいねという言葉は、けっこううれしい。かつては無責任に口にしたくないとキリキリしていましたが、考え方はかわるものです。 昨年のはんせいと今年のよていを書いていたのですが、いつだって行き当たりばったり出たとこ勝負だったことに気がつきました。総括に向かない日々です。
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●昨年のこと 〈出した本〉 「ぎょくおん」、「晩年のままごと」、「水ギョーザとの交接」、「すよすよおまた」(えも氏と合同) 個人誌みっつ出せてよかった。演劇でいうと二時間もの公演のイメージで、当社比ハイペースでした。予想外にいろいろな方にお手に取っていただき、またお言葉をお寄せいただきたいへんうれしかったです。ほんとにとてもとても励みになっておりまして、大げさな言い方しますけど、書くほうのじんせいを選んでよかった。そして思いがけず仲良くなったえも氏とおもしろいことできたのもうれしかったです。
〈アンソロ等参加〉 ・「飴と海鳴り」(テキレボアンソロ「猫」) ・「空き地の山羊」(おっさん×少女アンソロ「掌を繋いで」) ・「ドーハの寸劇」(アラブBLアンソロ) ・「川べりのフライデー」(スピッツトリビュート(←これはいつ公開なんだろう…?) ・「スイッチ・オフと苺ジャム」(誰も死なない/死ねないアンソロ「不殺遊戯」) ・「講和条約と踊らない叔父さん」(テキレボアンソロ「和」) ・「しからばポロロッカ」(季刊ヘキvol.6 キョウダイ×秋) ・「飛ぶ蟹」…(テキレボアンソロ「嘘」(1月か2月に公開)
〈Web企画系〉 ・Twitter300字ss…毎月参加できました。 300字関連では、テキレボ企画300字ssポストカードラリー「手紙」「鏡」に参加。静マルポストカードギャザリング、あまぶんssポスカもですね。 ・後半、ヘキライにちょこちょこ参加。 ・ワンライはほとんど参加できず、ときどき気まぐれに。
さまざまおじゃまさせていただきありがとうございました。これから公開のものもありますが、どれも気に入っています。長編を書くのとはちがった筋肉の使い方で、とても楽しかった。ヘキライでは自分として実験的なことをやっており面白く参加させていただいております。Web企画で書いたものはだいたいぷらいべったーに投げているんですが、ちがう場所の方がいいのかなあ。悩みどころです。
そして文章ではないですが、ぎょくおんPVを作れてよかった。そのせつはさやさんお世話になりました。また、テキレボアンソロ「和」の「講和条約〜」をステージ企画で朗読していただきまして、ほんとにほんとにうれしかったです。藤ともみさんmis0noさんありがとうございました。きりさんに「ぎょくおん」朗読いただいたのもとても嬉しかったな。
左脚壊死太郎企画「七本脚の蜘蛛」や崩れる本棚さんのフリーペーパー「パラレル本棚」にもおじゃましました。イベントはあまぶんのだらけスペースが楽しかったな〜 旅に出るのはわくわくする。また先月、だざいしょうにこそこそ出しまして、何かになればいいなあと思います。
文章を書くこと、物語を作ることはどこまでもひとりの営みで、毎度〆切の前には「これってわたしが書かない限り終わらないんだ…!ひとり、ひとりだ…!」と思うんですけど(カイジの佐原のせりふです)、しかしそこからいろいろな方とお話できたり、何か一緒に作ったりすることもあって、とても楽しくうれしいことです。ほんと気が小さいのでついったーのリプライすら自分からあんまりできないのですが(小学校のころの休み時間、友だちに声をかけられなかったタイプです)、なにか話しかけて下さる方や、りつうぃっとやふぁぼなど、本当にありがとうございます。本格的にひきこもりで誰とも話さない日がざらなので…インターネットに助けられている…。
●今年のこと イベントで予定しているのは、 2/12 静岡文学マルシェ (壬生キヨムさんのところにおじゃまします&ポストカードギャザリング) 3/26 文学フリマ前橋 (森瀬ユウさんと合同です) 4/1 Text-Revolutions (おじコレ企画をやります/森瀬ユウさんの御本を委託でお預かりします) 5/8 文学フリマ東京
げんざい3末の公募に出すものをネチネチやっており、それがどうにも難航していて気分は泥泥泥です。時間的な余裕がなければあきらめますが、下読みを…どなたか…なんにんかの方に…お願いできれば…いやほんと書き終わらなきゃそんなぜいたくできねえんですけども…。べったーにあげたこれを下敷きにしてますけどぜんぜんちがうものになりつつあります。1ページ目からちんちんとかきんたまとか連発でほんとうにどこに出すつもりなんだよという気がしてきた。
本は、ひとまずみじかいものをまとめた小品集を予定しています。テキレボアンソロに寄せたものなどネットでみられるものがほとんどなのですが、じぶんとして紙にしておきたいなあと思い…。おそらく文フリ前橋あわせです。
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(テキレボアンソロ「嘘」に提出した↑を、表題にしようかなあと思っています)
そのあとは未定です。昨年同様、行き当たりばったりでしょう。まあ昨年だって1月アタマのこの段階では、3月に出す「ぎょくおん」が全然書けてなくて、タイトルも決まらず、郡司がまだ探偵という可能性も残しつつ(何を書こうとしていたの?)うじうじしていた頃なので…。何が起こるかどこに向かうか、まだなにもわかりません。でもそれがとてもうれしいし、つまり死んでない。
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おおみそか、オトウットがうどん食いたいとぼやき(年越しそば食べたのに!)、コンビニでアルミ鍋の天ぷらうどんを買いました。夜中で、夜より黒い黒猫が前を横切った。拙作「水ギョーザとの交接」のなかで「叔父さんが唯一作れる料理」としてこういう鍋焼きうどんの話がチラッと出るんですけど、叔父さんというのは独身で無職でぶらぶらしていて死にかかっている人物なんですけど、独身のオトウットはこれすら「アキナ作ってくれよ」とすましており、ついでにいえばイモウットのオットーも「作れるのは冷凍チャーハンまで、鍋焼きはハードル高い」とのことで、そうかあって思った。そうかあ。たまごを落として食べました。つゆにひたってぐずぐずの天ぷらがとてもおいしかった。朝になってまた黒猫がうろうろしており、またしても横切られたわけですけど、近くに猫屋敷があるから仕方ないのだとオトウットたちに教えてもらいました。そうかあ。つまり不幸ではないです。今年もよろしくお願いします。
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