#地味に関税にビビってた
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yoghurt-freak · 1 year ago
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自然の味そのまんま 飲むヨーグルト
中標津のショッピングモール「東武 サウスヒルズ」で現地のご当地ヨーグルトを物色してた時にふと目についたこの商品・・・!
丹那牛乳さん😍
北海道の錚々たるご当地ヨーグルトが並ぶ中、静岡県が唐突に紛れ込んであって興奮💨
しかもこのパッケージ見たことない。
中身はきっとわたしの好きな「飲んでやさしいヨーグルト」。
なぜこんな姿に!!?
自然の味そのまんま
これは「自然の味そのまんま」というブランドで、「こだわりの味協同組合」さんが販売されているものらしい。
平成8年に静岡県の中小食品メーカーが中心とな��て立ち上がった組合で、食の安全性に関する独自基準をクリアしたものにだけ「自然の味そのまんま」のブランドマークを付与。
その理念を理解してくださるお店にだけ卸していらっしゃるんやって✨
まさか初対面が中標津になるとは。
スペック
丹那地区の限定酪農家さんの生乳87%。
牛さんが食べる飼料は分別生産流通管理(遺伝子組換え作物の意図せぬ混入を5%以下に抑える管理)されたもの。
お砂糖には精製・漂白をしていない洗双糖を使用し、N-1乳酸菌を配合して発酵させた飲むヨーグルト。
N-1乳酸菌
信州大学の細野明義教授(現名誉教授)と全国農協乳業協会の共同研究で発見された、生きて腸まで届くプロバイオティクス乳酸菌。
継続摂取で有害な菌が減少し、腸内フローラのバランス改善が期待できるそう。
腸内環境が良くなると腸内の代謝が活性化し、腐敗産物であるアンモニアやインドールが減少することで、お通じの嫌な臭いが抑えられるとか🚽✨
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 開封 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
さらっとした軽い質感。
つんとした甘い香りが少々。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧ 頂きます🙏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
おいしーーーーー!
さらっさらの質感で、喉を鳴らしながらゴクゴク飲める爽快さ✨
なのに味わいはしっかり。
まろやかなお乳感と発酵のすっきり感が共存してて、腰に手を当ててグビグビ行きたい気持ちよさ😋🥛
一気飲みしたら勿体無いと思いつつも、喉が欲するヨーグルト。
夏バテ気味の体によく染み込む…ありがたや。
毎回思うけど、紙パックサラサラ系飲むヨーグルトの一般的なイメージで飲むとビビるぐらいおいしい。
無駄な味付けが一切ない、お乳に真っ直ぐなヨーグルト。
============================ 無脂乳固形分 8.9% 乳脂肪分 2.2% ————————————————— 栄養成分(100gあたり) エネルギー 78kcal たんぱく質 3.0g 脂質 1.9g 炭水化物 12.2g 食塩相当量 0.1g カルシウム 110mg ————————————————— 原材料名 乳(生乳(静岡県産))、砂糖、乳製品 ————————————————— 購入価格 258円(税別) ————————————————— 製造者 函南東部農業協同組合 丹那牛乳処理工場 販売者 こだわりの味協同組合 ============================
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zubaban · 2 years ago
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ニュース 01/13〜01/15
「最終的には、数十億人の命が危険にさらされる可能性がある」:福島雅典京都大学名誉教授の会議での全発言を記録させていただきました - In Deep
んー。逆だったら日本人は外国で生活保護受けられるの?
→人工透析のガーナ人男性「生活保護の必要性は明らか」却下の取り消しを求める | チバテレ+プラス
はよ捕まれ
→「破産者サイト」運営者、個人情報保護委が初の刑事告発…名前や住所を地図上に表示(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
タイトル好きw
→麻生太郎氏「防衛増税 国民の理解得た」に批判集中 “キングオブ老害”の会合費は年664万円(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
尾身会長インタビュー 新型コロナ第8波 状況は? 今後は? | NHK | 新型コロナウイルス
利権亡者はマジで死んで欲しい
→コロナ補助金で赤字4億→黒字7億 病院平均、患者拒否��受給も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
なんだかなぁ
→コロナ補助金で赤字4億→黒字7億 病院平均、患者拒否で受給も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
当たり前。即刻議員バッチ剥奪しろ
→ガーシー氏、通常国会欠席なら懲罰委員会開会へ「3回目のルール違反。かけるだけの事案になる」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
内部の批判も表面化してきたか
→民間軍事会社ワグネル、ロシア国防省を批判…戦果を言及されず「勝利を盗もうとした」 : 読売新聞オンライン
こういう代行を利用してもいいじゃん
って意見が多い事にビビる
→障害者雇用「代行」急増 法定率目的、800社利用 | 共同通信
まぁ確かに署名までするのは異常だけどね 政��犯ではない事は濃厚だし、議員の不正や好き勝手やってた事が露わになったという意味では鬼畜でもないと思うけど
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hkaneya · 8 years ago
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コレキター! 盛り上がるー! #airforce180 #barcelona #charlesbarkley #eastbay #12歳の時には買えなかった #地味に関税にビビってた
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xf-2 · 5 years ago
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いわゆる慰安婦像などが撤去される。記者会見にて、大村・愛知県知事、津田大介監督が明らかにした。大村知事は、事前に展示物について把握していたことを認めており、確信犯であったとして扱うべき状況だ。 津田大介氏は、記者との質疑応答において、(彼らの言う少女像について)「韓国の大使館前にあるものと同一」である旨を認める発言を行った。私も知らなかったのだが、世界には慰安婦像の金型は4つあるそうで、そのうちの一つが日本にあるらしい。確かに鋳型で作るものだから、量産金型が存在するとは思う。そのうちの一つが日本に在るらしい趣旨のことを口走っていた。かつ、今回、展示された慰安婦像は日本で新造されていたものらしい。
記者との質疑応答において、新作であるか否かが問われた。新作?という表現に「え?なんだ?」と感じたのだが、津田氏も最初は少しわからなかった様子。記者より、台座?か何かのパーツが装着され、完全状態で展示できたのは初めてみたいな話があり、私は「え?慰安婦像って、いくつかのパーツがあるの?」と驚いた。部品構成で考えると、金属製の部分と木製の椅子があることはわかる。どうやら、それ以外に台座かカーペットか何か、下部パーツがあるようだ。その部品が何なのかは、私にはわからなかった。 物凄くどうでもいい情報かも知れないが、会見における質疑応答では、「ほぉ、それはトリビア」という情報も飛び出しており、なかなか興味深かった。
これらのパーツが装備されたことで、「新作になるのか?」みたいな質問趣旨であり、記者が再質問していく中でこれらのディテールが明らかになっていった。このあたりの話も含め、記事には一切、書かれていない。
私が感じたのは、「愛知県が、税を投じて展示を続けた場合」には、日本にある量産金型を用いて、日本中が慰安婦像になる危険性があったという恐怖だ。こういう状況にあったことは、会見を聴いていないとわからない。ネット上でも保守も発信していない情報であり、ある意味では貴重だろう。 メディアが配信した記事を論じるだけでは、この分野は足りない。
個人的なトピックとしては。 柴山文科大臣の公式Twitterにて、公開でお返事を頂いた。実はかつて請願の紹介議員になって頂いたことがあり、本当に昔のことだけ���どもお会いしたこともある。流石に覚えていないだろうけれど。 一介の市議に対し、公開でお返事を頂いたことは嬉しかった。感謝の思いもTwitterで返信したのだが、時代の変化を感じた。
さて、撤去の記者会見だが、まず大村知事が一時間ほど。これを閉じてのち、津田大介氏の会見となった。私はライブで聴いたのだが、大村知事については後半部分を。津田氏の会見はほぼ全てを聴いた。(途中で連絡があった際を除き全て聞いた。)
大村知事の会見において着眼したのは、大村知事が事実上の確信犯であったことが明らかになった点だ。メモ・速記の類をとれていないため、数字に誤りがあれば訂正をお願いしたいが、「四月半ばには展示の方向性、および展示物についても把握していた模様」だ。津田氏らが率いる実行委員会の独断ではなく、知事も了解のうえで実施にしていることが会見で明らかになった。
また、四月の後半であるが、日付けを明示した上で、文化庁の交付決定通知を得ていることも触れていた。この部分は、名古屋市長からの撤去要請や国費を投じるかについて言及した官房長官との関連で出てきた話だ。 大村知事は、「交付決定を受けている」ことを述べ、事業の実施後(つまりトリエンナーレが終わったのち)、文化庁に対して国費を頂けるよう手続きを行う趣旨の発言を行っていた。 その際には「交付決定を紙で頂いている、日付けも入っている、額も記載されている」と、文化庁の予算をもらえることの正統性を述べていたように感じた。はっきり言えば、”どうしても国費は欲しい!”という思いが透けて見えた。
その際に交付決定を受けたこと、事業として採択を受けたことを論拠のように述べていたが、大村知事は間違っている。キャリアから考えれば、いささか不勉強ではないかと感じた。大村知事は、かつて県連会長も務めているし、国会議員を五期務めている。副大臣や政務官も務めており、内閣を含め行政庁の動きは知っていて当然だ。
文化庁の上級省庁は、文部科学省である。 行政庁としてのトップは、文部科学大臣である。大村知事ではない。予算案は、行政庁である文化庁が提案し、議会が承認して初めて執行される。県知事と県議会も同様だ。交付決定通知の文書は、そのまま予算執行ではない。 かなり初歩的なことであり、何を言っているのかまったくわからなかった。
文化庁として予算案を提案するか否かの権限は、文部科学大臣である柴山先生の職権である。愛知県知事の職権ではない。また、文化庁の官僚が最終決定ではない。有識者会議などの手続きも必要かと思うが、今回の文化庁の事業助成は満額でスムーズに行くとは思えない。 また、最終的には国会の承認という、議決が必要である。これは立法分野の話であり、提案権は行政職である大臣にあっても、最終決定は国会という議会承認が必要だ。衆参両院で��党を占める自由民主党は、党の部会で厳しく本件を追及している。私は、ゼロでいいと思っているが、確実に減額処置はなされるだろう。なされるべきだ。
大村知事は、中止にする理由を安全上の理由などにすり替えていた。実際、テロ予告に相当するようなFAXがあったそうだが、被害届は出していないともコメントしていた。ガソリンの携行缶に言及した内容だったそうで、テロ予告と受け取ったという回答だった。ただし、ニュアンスとしては具体的に示されていたとは考えられず、刑法犯として罪を構成するか否かはわからない。
(私は爆破予告を具体的に受け、被害届を出し、犯人が逮捕され、司法の場でシロクロつけて、かつ議会で取り上げ、議会だよりを用いて市民に報告した。議会に対しては内容証明郵便をもって主張した。)
知事は、会見において「慰安婦像の展示」についての責任は明言しなかった。また、慰安婦像以外の、昭和天皇の御真影を焼く映像についても、日の丸・星条旗を汚損するかのようなドーム状の構造物についても言及はせず、ノーコメントを貫いた。ロジックとしては、芸術や表現については、中身にコミットすべきではないという論法だった。 だが、予算はどうしても欲しい雰囲気で、自分たちは単なる被害者だと言わんばかりの主張を繰り返した。記者らは、ある意味ではグルみたいな論調の社が多いため、そのまま会見は続いた。
このあたりは私なりの分析だが、文化庁の助成がストップすると「足りない分を、県が支出せねばならない」のだろう。そうなると、この状態では県議会がスムーズに通るか自信がなく、県費の増額を嫌ったのではないか?と感じた。愛知県が8億超、名古屋市が2億超の事業であり、文化庁の7800万円は総額からすれば比率は低い。 だが、増額を議会に諮るのは面倒だ。知事も了解のうえで好き勝手にやらせて、国から助成を受けられなかったため、増額してくれと議会に行っても素直にうんとは言うまい。まぁ、単に面倒くさいというだけではないかな。
他、思うことは、文化庁が協賛から離れた場合のダメージだ。3年ごとに開催している芸術祭だが、今回、離れられると3年後の開催にも打撃がある。また、企業協賛も錚々たるメンバーだが、看板として文化庁が使えなくなると、企業協賛も得られにくくなる。金もだが、看板も大事ということだろう。 ただ、交付決定を「紙でもらってる」だとか「額も記載されていた」と、二元代表制で生きる者からすると上から目線というか上滑りしたロジックで必死に強弁する姿はあさましかった。
ならば、慰安婦像をはじめ、昭和天皇の御真影を焼く映像や国旗を侮辱するような展示物について、知事として会見でしっかり言及し謝罪すべきだったように思う。それは認めず、金はくれ、看板も使っていきたい、紙でもらったもんは、ぶっちゃけく��ダサいと思った。
そのため、私のターゲットは、文化庁の助成、この部分を目標とし続けることに変更はない。
津田氏の会見について。 正直、ちょっと見直した部分もある。なかなか男らしい部分もあった。思想は相いれないが、わかっている部分はわかっていると思った。 例えば「中止ではなく休止扱いとし、事態の収束後に、再度展示する」などの方法はなかったのか?という趣旨の質問に対し、実行委員会にはそういう思いもあったことを認めた上で、電凸を始めとした抗議活動を沈静化させるためには、「すぱっと中止」するしかない旨、明言。これはネット対策としては正しい対応で、判断としては正しい。 展示物の作者ら、全員からは(撤去の)了承は得られていないことを述べ、私の責任だと芸術監督としての責任で自分が背負うことを述べた。この点も、私には高評価だった。
公共でやるため、企業協賛らへの電凸などが苦しかったことも言及。実行委員会側の応対人数も増加させたが手がまわらず、美術館などにも電話が波及していったことを、苦しそうに述べていた。この部分は、本心だと思う。
記者からは、韓国とベトナムに関する像の話もあった。ライダイハンの像であると推察する。津田氏は、ここにも正面からコメントしており、実行委員会で検討はしたし、天秤を釣りあわせる意味で自分も考えた趣旨のことを正直に述べ、テーマが日本で展示し撤去されたもの、もしくは許可が下りなかったものを対象にしていることを理由に回答した。 ライダイハンの像を設置について、片一方ではなく設置すればよかったのかなみたいな発言もあり、そうしなかったことの全ての責任は自分にある旨、発言し謝罪していた。 (大村知事がひどすぎて、誉めたくもないのだが、津田氏の会見がよく見えてしまったのだろう。)
文化庁の予算の話に戻る。 これは、不採択扱いに変えるなどし、ゼロ回答にすべきだ。少なくとも減額は間違いないだろう。 そうしていく。私は、そう動く。
津田氏は、大村知事ほどにはここは言及していない。官房長官の発言を圧力とか検閲と感じたか?みたいな質問に対し、かなり気を使った回答をしており、そういう意味では文化庁の助成金を重視している空気はあったが、大村知事ほどこだわってはいないように感じた���知事に比較すれば、男らしさを感じた。
だが、予算については気が気ではないのが実情だろう。 今回の芸術祭は、多額の税金が投じられているのみならず、企業協賛も相当にある。何を作るにも予算は必要だが、”芸術家”には対価が払われるようだ。少なくともハフポストの記事では、その趣旨の回答を津田監督はしている。
これらの実行委員会の、反日展示物みたいな製作者にも「対価は払われる」と見るべきだろう。ようは慰安婦像の作者や、昭和天皇の御真影を焼く映像の作者、日の丸・星条旗を汚損するかのような作品の作者にも、だ。 ここは津田氏の友人らで構成されているようで、会見でも素直に応えていたのだけれど、「総額が削られた」場合には、まずしわ寄せが来るのは津田氏の友人たちだろう。
ようは、文化庁の予算が減額されると、県費を簡単に��増額できないので、どこかを削らねばならない、と。反日展示物というべき作品の、作者の取り分が大きく減る。 というか、大村知事は名古屋市長のことをかなり悪しざまに述べていたが、名古屋市は素直に金を出すのだろうか。すでに予算は通っていると思うし議決は得られているとは思うが、9月議会で(名古屋市議会でも)ひと悶着ある可能性はあるし、名古屋市長はかなり面白くない思いもしたと思う。
となると、総予算が不足する可能性は高いわけで、 文化庁とビヨンド2020が逃げて、企業協賛が逃げ出すと、いよいよ足りない。 活動家みたいな方が混じっていたとして、行政から金を引っ張ることが難しくなる。
ゆえに、文化庁の予算には、かなりピリピリしているのだろうと私は感じました。 リード文としては長くなってしまいましたが、会見の様子や今日あったことを述べていきます。かつ、抗議先や私たちの効果的な動きを述べます。
本稿は、実際の記者会見の様子や私が政治家として実際に動いたことを述べていくものです。先に述べておきますが、メディアの配信記事をベースに論じているネット保守論壇の意見とは、かなり違うと思います。 で、リアルに即したものであろうと思っています。
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(OGP画像)
最後まで撃ち抜け
担当する職員は、かなり疲弊していることは事実だろう。記者会見でも言及していた。 私は、非常にドライであるので、敢えて第一目標に実行委員会事務局を掲示する。
および愛知県の本庁舎に。 ここは休日だろうから、ほぼ窓口は機能していないだろう。だが、第二目標として掲載を続ける。
人数こそ少ないが、県クラスであれば休日対応もしているはずだ。 (してなかったらごめん。)
抗議方法の雰囲気も少し変えていこう。
弱点は、明示された。 確かに展示物の撤去も実施された。
「日本人なら」という声とか、美徳がどうとかいう話はあるだろう。 だが、それはダメだ。
私が政治家として得た経験と、ある意味では現場指揮官として感じる空気。 ここで、しっかりと振り抜いておくことは重要。
冒頭で津田氏のことを誉めすぎたが、もう一回、誉めておく。 彼がネットを含め、今後も指揮をとることがあるとして、(実際あるだろうが)、彼のためにもなる。
こういうことをしたら、どうなるか。 それは痛感したように思う。
で、どこまで続くのか、というのを脳裏に刻み込んでおかせたほうが、彼のためにもなる。 そして、私たちのためにもなる。
日本人が本気で怒っており、中止しても「いったん、展示したこと」には怒りが静まらないと。
こりゃ国内での展示は無理だな、と。 公共でやるのは無理だ、と。 きっちり思い知らせてやったほうがいい。
恨みとは言わないが、私だってヘイト認定を受けて、総攻撃にあったことがある。 少しでも弱みを見せれば、徹底的にやられてきた。
「あぁ、反撃はされるし、きっちり白旗をあげないと駄目だ」と。
そのためには、弱点を徹底的につくよりない。
抗議の論法
愛知県知事の会見について攻めるべきだ。
津田氏への個人攻撃は控えたほうがいい。
好きにしてくれとは思うが、恰好が悪い。 「あぁ、津田が嫌いだから抗議の電話ね」と扱われると、効果が半減する。
ま、ちょっと可哀想だなって思ったことは私も正直に書いておく。
攻撃対象は、公人であるべきだ。
大村知事は、県の行政トップである。 すでに半壊した津田氏を責める必要はあんまり、ない。 事務局への攻撃が継続すれば、どちらにせよ津田氏へのダメージなる。 (現場の責任者として、疲弊していく電話対応のスタッフを目の前にしているそうだ。)
抗議方法案
愛知県知事の記者会見がひどかった。 テロ予告などは許されないが、抗議が殺到した理由について正面から受け止めたものではない。
文化庁など、国費の投入は絶対に反対である。 我が国の方針に明確に反しており、このシビアな状況で慰安婦像を国内で量産させる危険性すらあった。
その件については一切釈明や謝罪がない。 自分たちは完全なる被害者のように振る舞っており、怒りを感じた日本人が納得できるようなものではなかった。
展示物に対しての抗議が殺到したにも関わらず、その点は明言を避けるなど逃げまくっている。その上で、国費だけはくださいみたいな、あさましい会見であった。
撤去したからいいではなく、芸術祭をこれからも継続していくならば、行政トップとして、原因を明示し、責任を明かし、きっちりと謝罪すべきだ。
みたいな内容でお願いします。
あくまで一案です。
あまり難しいことを言う必要はなく、「撤去したとは言え、あの展示物には傷つきました」ぐらいの短い電話でも結構です。
話せる人は、がっつりやってもOKですが、最終的には抗議の数がいくらとかいうカウントになります。
抗議先
担当する職員は、かなり疲弊していることは事実だろう。 敢えて第一目標に実行委員会事務局を掲示する。
および愛知県の本庁舎に。 ここは休日だろうから、ほぼ窓口は機能していないだろう。だが、第二目標として掲載を続ける。
人数こそ少ないが、県クラスであれば休日対応もしているはずだ。 (してなかったらごめん。)
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
(愛知県県民文化局部文化部文化芸術課トリエンナーレ推進室内)
住所:〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
TEL:052-971-6111(代表)
FAX:052-971-6115
(愛知県) 代表電話:052-961-2111 知事室 :052-954-6000 県議会事務局:052-954-6730
知事室(執行部)には、「何を考えているんだ!」という抗議を行って頂きたい。被害者は日本国民であるという観点で言えば、愛知県民以外であっても良いと思う。 また、議会には「是非、議会で知事部局を質して頂きたい」という依頼の形でお願いします。 ※ 議会は予算を審査する立場のため、双方へのアプローチは微妙に異なる。
(名古屋市) 代表電話:052-961-1111 市議会総務課(庶務係)052-972-2083
※ 名古屋市は、愛知県知事から攻撃を受けるような発言を受けているため、「愛知県知事の発言ってないですよね」「でも、名古屋市も予算だしてますし、それは抗議します」ぐらいで大丈夫。 「減額ってできないんですかね?」ぐらいは言ってもいいかも。
県と違い、休日対応の職員数には限りがあると思うので、できるだけソフトに。名古屋市は攻撃しないように。 月曜日でもいいと思う。
企業は、かなりのクラスの会社もあるため、コールセンターは開いてると思う。 月曜日も継続していこう。ここは、効いていることがわかっている。
助成 ・文化庁 ・一般財団法人 地域創造 ・損保ジャパン日本興亜 ・野村財団 ・一般財団法人 東海テレビ国際基金 ・cooperacion espanola(スペイン国際開発協力機関) 政府機関 ・公益社団法人朝日新聞文化財団 ・芸術・文化による社会創造ファンド ・beyondo2020
協賛の一部を紹介、イオン、シチズン、愛知県医師会、麻生グループ、名古屋競馬、VOLVOに愛知県宅建協会、三菱UFJ銀行、TOYOTAまである。
株式会社豊田自動織機、株式会社百五銀行、愛知県農業土木研究会、NDS株式会社、株式会社LIXIL 中部支社、愛知県私学協会、一般社団法人愛知ビルメンテナンス協会、株式会社コングレ、トヨタ紡織株式会社、公益社団法人愛知建築士会、豊田通商株式会社、日本製鉄株式会社 名古屋製鉄所、東海東京証券株式会社、名港海運株式会社、愛知県農業土木測量設計技術研究会、名古屋商工会議所、株式会社クレディセゾン 東海支社、東和不動産株式会社、ホーユー株式会社、株式会社NHKプラネット中部、名古屋ファッション専門学校、阪和興業株式会社、カフェ コンセッション、興和株式會社、トーテックアメニティ株式会社、アイシン精機株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、愛知県行政書士会、愛知県舗装技術研究会、伊勢湾海運株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社デンソー、豊島株式会社、豊田合成株式会社、日本たばこ産業株式会社 東海支社、三井住友海上火災保険株式会社、学校法人愛知医科大学、愛知県美術館友の会、朝日電気工業株式会社、天野エンザイム株式会社、一般財団法人荒井財団、OKB大垣共立銀行(多すぎるの後略、詳細リンク先)
協賛意外にも、協力という項目があり多数の企業が名を連ねる。 また、会場提供にも多数の企業が掲載されている。
あいちトリエンナーレ2019  122 tweets 3 users協賛・協力https://aichitriennale.jp/sponsor/index.htmlあいちトリエンナーレ2019開催にあたり、ご協力をいただいた皆様を紹介します。
これは、ほとんど掃討戦に近い。
そして、それは重要なことだ。
実績に利用される危険性
公共で展示されたことは、事実だ。
今後、「実績」として悪用されていくだろう。
すでにハンギョレ、朝鮮日報、中央日報が紙面化しており、 謎の阿吽の呼吸を見せている。
記事はすでに在り、使われ続けていくだろう。 ここは確実視されている。だからこそ、私たちは続ける必要がある。
今日の記者会見で、確認する旨表明しました。 https://twitter.com/kotsubo48/status/1157018089780740096 …
慰安婦像が税を投じて芸術祭(愛知)で展示されています。ハンギョレ・KBSが既に報じています。   文化庁の助成事業のようですが、調査をお願いします。事業は、あいちトリアンナーレです。https://samurai20.jp/2019/08/oomura/
もうすっかり利用されています。 きっちりと確認をお願いします。 ハンギョレ新聞http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34007.html … 朝鮮日報http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2019080280008 … 中央日報https://s.japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=256111&servcode=400&sectcode=400 …
「少女像がさびしそうに見えます」子供が手を握ってくれた
[現場]日本最大の国際芸術祭、少女像が初展示 数百人の市民訪れ…「実際に少女の姿が見える」
52人がこの話題について話しています
日本国内に量産金型が存在していることも明らかになっている。 いまもあるかはわからないが、今回の慰安婦像は日本��内での生産だ。
量産できる可能性は残っており、日本中に慰安婦像が展示されまくる危険性は、まだ除去されていない。 むしろ会見において顕在化した。
和田先生の考えは、もっともだと思います。
津田大介氏は「表現の不自由展その後」について確信的に「公立の部門」で開催したと述べた。国の助成事業で、ある主張の展示を利用しようともくろめば「日本が国として認めた」と利用される可能性が。国民は、展示が過去どういう主張に使われてきたのかを考え声を挙げたのではhttps://ameblo.jp/wada-masamune/entry-12501155839.html …
和田政宗:国の助成事業を利用しようもくろめば、「国として認めた」と利用される可能性が
「あいちトリエンナーレ問題」。 津田大介氏は中止した「表現の不自由展・その後」について、確信的に「公立の美術館や行政の文化事業」で開催したと述べた。 国の助成…
5,416人がこの話題について話しています
ちなみに、 大村知事や津田氏は、和田先生を直接的に攻撃することはない。
いま彼らが怖いのは、文化庁の助成金のカットだろう。 官房長官が言及したことには、かなりビビっている(特に大村知事)様子で、会見でも気を使った回答をしていた。
和田先生は、菅官房長官の側近であり、参院選では地元に何度も官房長官が入っている。
ここで和田を撃てば、どうなるかは彼らはわかっているはずだ。 だからこそ、ここは「和田押し」で行こう。
政治家というのは、こういうときに弾よけというか、盾にして進めるための存在でもある。 みんな選挙で力を貸しているわけだから、是非とも利用させてもらいましょう、それは悪いことではない。
和田先生に、少々、被弾しても構わない。 むしろ和田を撃てば、「上が動きやすい」ぐらいに思っていいと思う。 (こんなこと書いたら怒られるかもしれないが。)
じゃんけんぽんで、相手が確実にチョキを出しているときに、 手札にぐーがあるなら、全力でグーのカードを切るのは普通のこと。
和田先生の露出をあげ、RTなどで拡散していこう。
どちらにせよ、和田先生は徹底的に言及して行く。 そもそもCBCテレビが選挙期間にやらかしてるわけで、むしろ躊躇う理由がどこにもない。
斬り込むと思うので、タイミングをあわせて援護射撃を。 (このあたりは、特にアクセス数の大きなまとめサイトやTwitterのインフルエンサーなど。)
文化庁の事業を停止するロジック
ここは大村知事の会見を聴いたうえで策定したロジック。
色んな先生がいると思うので、私のは私の案として。
交付決定がされていること自体は事実であり、通常であれば減額が限界だと思う。 理由は、トリエンナーレはこの実行委員会にも各種の団体が入っており、このような展示物だけではないからだ。例の一派だけの分だけ、減額。 これが普通の考え方。
その上で、ゼロにする方法。
虚偽申請みたいな論法とか、信義則みたいな話はやれる。 大村知事が実行委員会が掲げるテーマであるとか、展示物について把握したのは四月の半ば。決定通知はその後であった趣旨のことを会見で述べていた。
ここは会見をしっかり文字起こしして調査して欲しいけれど、時系列の話。
文化庁が決定をし、書面で採択を伝えた際、大村知事は「把握していた」のだ。 文化庁がこれを把握していたか否かだけれども、把握してなかったと思う。ここは調査が必要だけれど。
その意味では、愛知県が「国をあざむいた」という主張は成立する。 助成の申請をする上で、不誠実だという論法で、事業採択したことが誤まっていたというやり方なら「ゼロ回答」に持って行くことはできると思う。
このやり方は、文化庁の官僚の面子も守るロジック。 ある程度は素直に応じるのではないか。
県知事の、そして県行政の、管理能力の欠如。 芸術監督自身が「炎上する可能性」を想定し、知事も了解したうえで進めていた。
結果として文化庁にもダメージを与えている。 把握しつつも報告せず、文化庁の面子まで潰そうとしたわけだ。
この論法ならば、ゼロ回答を求めることは不可能ではない。
まぁ、それでもいくらかは支給されるだろう。 採択の通知を出しておいて、完全にゼロは正直むつかしい。 だが、ゼロを求めていかねば、減額もできない。
彼らは、自分たちが被害者みたいなことを言っているが、 文化庁こそ被害者みたいなもので、県知事も芸術監督も好き勝手にやって、 危ないかもな?と思いつつ踏み込んで、見事にドボンしたわけだけど、 巻き込まれた文化庁のほうが被害者だ。
だから、文化庁には「大変でしたね、貴方も被害者ですね」「ところで、嘘つきにはお金あげんでいいと思いますよ?」「国民として、あんな展示物について私の税金を使われたくありません」ぐらいは言っていい。
(文化庁) 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表) 03-5253-4111 御意見・お問合わせ
休日はつながらない可能性も高いですが、メールだけでも送ってもらえると、強力な援護射撃になります。
ぼそっと書きますが、協賛、消してくれんかな、と。 その場合は、3年後のトリエンナーレにも影響でてくるし、今後の企業協賛に影響でてくるんですよね。
ぶっちゃけ、バタバタで中止したのって、文化庁の顔色だけじゃないだろうなって。
星条旗の件で外務省とか大使館が面倒なことになって、文化庁も身動きできないような状況になりつつあったとか、そういう話もあったんじゃないかなって。 あくまで推論ですけど。
愛知県の衆議院議員(7区)の鈴木淳司議員の投稿。
下記の二点は注目すべき点だと思います。
>①現状について  本日(8月2日)、文化庁は主催者側と会う予定だったが、急遽キャンセルとなった。今後は未定。したがって、事実関係や今後の対応について確認は取れていない。
> ③今後について 申請の時点で、この展示については申請内容に含まれていなかった。そのため、再度第3者委員会を開き、有識者のご意見を聞いた上で、文化庁として判断したい。
文化庁が実行委員会に「会いたい」というか、会う予定だったらしいんですよね。 それをキャンセルになって、そして中止。
ここで会ってしまうと、どういうことを言われるかわからないし、ある意味では恐れをなして「さっさと中止」にしたという経緯ですよね。
で、知事の記者会見。
ならば、文化庁の助成を吹っ飛ばすロジックで可能だと思います。
このあたりは調査が必要でしょうけれど、それは私の仕事ではなくて、 国会議員と官僚の仕事だと思います。
私がすることは、読者に「さて、国民の声を挙げていきましょう」と呼びかけること。 ゼロにする動きを国会議員がとれるように、環境整備を行っていくことだと思ってます。
時代の変化
少し取り留めもないBlogになってしまったので、最後ぐらいは良い話を。
文部科学大臣が公式アカウントで、公開で返信をくれました。 びっくりしました。
言ってみるもんだな、と思ったのは秘密。
今日の記者会見で、確認する旨表明しました。 https://twitter.com/kotsubo48/status/1157018089780740096 …
慰安婦像が税を投じて芸術祭(愛知)で展示されています。ハンギョレ・KBSが既に報じています。   文化庁の助成事業のようですが、調査をお願いします。事業は、あいちトリアンナーレです。https://samurai20.jp/2019/08/oomura/
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時代の変化を感じます。
私も、御礼はTwitterで書きました。
柴山大臣、ありがとうございます。 よろしくお願いいたします。 柴山先生に請願の紹介議員になって頂いたことがあります。かなり昔のことですが、署名提出時にお会いさせて頂きました。 大臣就任の際、本当に嬉しく思いました。 (私はその後、市議になりました。)http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_seigan.nsf/html/seigan/1772538.htm … https://twitter.com/shiba_masa/status/1157157134313775107 …
今日の記者会見で、確認する旨表明しました。 https://twitter.com/kotsubo48/status/1157018089780740096 …
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柴山大臣、ありがとうございます。 よろしくお願いいたします。 柴山先生に請願の紹介議員になって頂いたことがあります。かなり昔のことですが、署名提出時にお会いさせて頂きました。 大臣就任の際、本当に嬉しく思いました。 (私はその後、市議になりました。)http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_seigan.nsf/html/seigan/1772538.htm … https://twitter.com/shiba_masa/status/1157157134313775107 …
今日の記者会見で、確認する旨表明しました。 https://twitter.com/kotsubo48/status/1157018089780740096 …
他にもいくつか紹介議員になって頂いたと記憶しております。 当時(民主党政権下)、これしか戦う術はないと信じ、かなりの数の請願を作りました。http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_seigan.nsf/html/seigan/1770207.htm … 最初は、誰も紹介議員になってくれませんでした。柴山先生には、本当に助けて頂きました。ありがとうございます。
24人がこの話題について話しています
tweetでも触れていますが、かつて紹介議員になって頂いたことがあります。 当時は自民は野党で、民主党と戦っていた時代のことです。
国会法に基づく請願というものがあり、直筆署名には限定されますが、実際に下記のように公式に扱われる手法があります。 ロビー活動としては、国民が取り得る最強の手法だと思っています。
(陳情と違い、公式に保存されます。ただし、現職国会議員が紹介議員になる必要があり、事務所との調整作業など事前準備がかなり大変。)
請願名「国旗・国歌法の改正を求めることに関する請願」(衆議院)
請願名「尖閣諸島・沖縄への自衛隊配備と日米同盟強化を求めることに関する請願」
色んな請願を書きました。 えっと、上記の請願は、私が作ったものです。
かなり大変な準備なのですが、単年度に限っていえば日本会議を超えた年もあって。思えばネットのロビー活動とか署名運動のはしりだったな、と。
当時はまだ市議でもなくて。 上京費用とかめっちゃ苦労してて、バイトとかして貯めたお金で行ってた。
最初は紹介議員もなかなかつかなくて。 柴山先生は、かなり初期のころに、ぶっちゃけ何の面識もなかったのにあっさりOKくれた事務所だったと思います。
お会いしたのは一度だけだと思��。 たぶん柴山先生は覚えてないでしょう。
気づけば、柴山先生は大臣になっていた。 ニュースを見たとき、嬉しかったけど、それ以上に驚いた。
当時、紹介議員になってくれた先生なんて、あの頃は若手として扱われていて、中堅とは言えないカテゴリで、党内でもペーペー扱いされてた気がする。 私なんて、市議選に敗れて浪人中、ただの政治少年みたいな存在だった。
熱いハートだけが武器で、野党だった自民は総議席数が70とか80ぐらいじゃなかったかな。30とか40事務所を飛び回るって、���ぼ半数と付き合うみたいな話で。 正直、事務負荷も含めしんどかった。あんまり寝てなかった。いまも、か。
ただ、今でもお付き合いがずっと続いている先生もいる。結構な数、いる。 (Blogにはあんまり書いてない。情報源とかでもあるし、実際に動かすときにさくっとやれるよう、人脈を見せてないほうがスムーズだから。)
みんな、よく付き合ってくれたなぁって。最初の出会いは、基本的に全員、飛び込み営業みたいなやり方だった。(野党自民だからできたことだと思う。)
派閥も基本的には関係なくて、風通しもよかったなぁ、とか。 時代の変化みたいなのは、ここにも感じる。
尖閣の請願とか、いま見ると紹介議員のメンバー凄いなぁ、と。参議院も同じく紹介議員がいるわけで、衆議員だけでこのメンバーか。いまは軽々に声もかけれないや。 (かけるけど。)
どれぐらい昔のことかと言えば、第177回国会は、2011年1月24日に召集された通常国会。会期は8月31日までの220日間。 まだ10年はたっていませんが、思えば昔のことになってますね。
当時、ともに請願を書いた仲間は、TPPのやつは三橋さんと連名だったり。 押し紙のやつは、渡辺哲也さんが共闘してくれたり。あとは、NHKのスクランブル化の請願を作ったのも私だったりします。 いまのロジックの基本政策みたいの、色んなのを作りました。
消防団の福利厚生と防災とか、子供手当の問題を指摘したやつ。あと何を作ったっけ。。。
当時のメンバーも、思えば重鎮みたくなってて、 一部は市議になってたり、一緒にやった仲間が秘書になってたり、 議員会館をウロウロしてると、「あの時、署名したんですよ!」って言われたり。
直筆・郵送というのは、当時はハードルも高かった。 数も集まらなくて、苦労もあった。 いまも活動を継続している同志は、いまや中堅もしくは古参。
同志の市議たちが、ネットを駆使しはじめた今、 「そら、強いわ」と言われているのは、実はここで。 ネットを経由してのリアルの付き合いが、多分、日本で一番古い。
今回も、まるで「見てきたような」というぐらい、 謎の的中率を誇っているような気がするし、読者も感じているだろうけれども、 もしかしたら、愛知県の県職員とか名古屋市職員に私の読者がいたり、かつて署名に協力してくれて人間関係あったりで、事実上の内部リークが続いているなら、「当たるほうが当たり前」かもしれません。
見てきたようなというか、目が凄まじい数あるのかも、です。 ほら、大村知事、津田さん、私は貴方の後ろにいるかもしれませんよ。 というのはジョークですけどね。
もしかしたら津田さんやその周囲の人も見るかも知れないから、ジョーク以外も書いておきます。 この部分、文化庁の助成とか公共とか行政の部分は、私の領域です。 イデオロギー的な論争とか、いわゆる言い合いみたいなやつとか、もしくは政治活動とは違うんですよね。だから貴方たちのフィールドに降りていくこともしない。ここで戦う。
三権分立のうち、行政と立法、 ここにはここのルールがあり、その縛られた世界で私たちは生きてる。 この分野では、この分野のルールがあるんだ。
どんなにロジックをすり替えても意味はない。 私は芸術はわからないし、その分野では貴方には叶わないだろう。けれども、この分野の内部手続きであったり、動き方、指揮の仕方では負ける気はまったくしない。 どうこう言っても仕方ないんだ。炎上させたり、メディアが叩いたり、かつてはそれで倒せたかも知れないが、時間をかけて私たちも経験を蓄積してきた。
端的に言っておきますが、どうにもならんよ。 津田さんは、かなり知事に敬意を払っているようですが、このままでは知事も焼け落ちる。 事務局メンバーの疲弊だけでは済まない、ということは述べておきたい。
それが公共を巻き込むといことの重みで、軽々にここに来られても困るというのは、今からまだ思い知ることになるだろう。 私たちにも公人としてのプライドがある。
覚えておいて欲しい。 政治は、怖いよ。そして、少なくとも俺は怖いタイプの政治家だと思う。 ジャーナリストとして、外部から撃つことに慣れ切っていて、どこかで政治家なんて怖くないって思ってたんじゃないかな。
正面から政治そのものと戦ったことはなかったと思う。 安全地帯から撃つのと、真正面から斬り合うことは、違うんだ。痛みを伴う。
今回、こちらの陣営が押してる。 戦局全体を見渡せば、いまの推移は悪くない。
ふと昔のことを思い出した。 苦しい戦いばかりだった、厳しい戦線ばかりだった、 理解なんてされなかった。
淡々と事務方として戦う戦場、孤独と一緒、 いまみたいにチヤホヤ(?)されることもなくて、保守=変なやつという括り。 リアルで顔出しでやってる人間なんて極一部で、実名型のネットロビイストだともしかしたら最古参かもしれない。
ネット保守の組織化を訴え、ロビイストとの重要性を説いた。 時代は行動する保守の全盛期で、見た目に綺麗な活動を主としてたら、腰抜け扱いされて味方に撃たれたり。
柴山大臣から返信をもらって、請願のことを思い出した。 時代の変化を感じる。
いま、保守派はある程度の組織化ができてきた。 私にも後輩市議ができており、各地に中核となる政治家が誕生してきた。 統制射撃みたいなこともできるようになり、足並みを揃えた動きもできるようになった。
最初は、一人だった。
あと少しだ。
きっちり、最後まで行こう。
まだ戦術的勝利に過ぎず、戦略的勝利には至っていない。
ここでしっかりと撃っておく。
共に、皆で、一歩を踏み出していこう。
盾には、私たちがなる。続け!
最後まで戦う人は、FBでのイイネ・シェア、Twitterでの拡散をお願いします。
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supopon · 2 years ago
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考えちゃうよねー
言うよね~
令和、本当に呪われた元号な気がしてきたな。 何か良いニュースあったっけ…?記憶力のない私がぽつりぽつりと思い出せる出来事って全部悪い出来事ばっかりなんだけど…。 元々良い事よりも悪い事の方が記憶に残る脳ではあるけども、それにしてもあんまりだろう。
7.8事変後、これまで何も知ろうとせず池沼ライフを全うしてきた事を申し訳なく思っている。 あんなに追い詰められていた人がいたのにな。 今まで散々悪事に加担、もしくは主導している疑惑がニュースになってきたのにそれでも自民支持してきた人達、実は私と同じでニュースの内容よく分かってなかったんじゃないか? だって理解できていたら自民に入れないだろ…。私が自民に入れてこなかったのは単なる逆張りだけど。 長いこと実権を握り過ぎると腐る、というのは身近にもよくある話だと思う。 話の規模がショボ過ぎるけど昔勤めてた百貨店もそうだった。長年異動せず同じフロアに居続ける社員たち。 まあ、商品が細かく複雑で知識を要するので慣れた人間でなければ回らなかったんだろうが、管理職・ベテランはすっかり主と化して新人を委縮させるだけさせて育成は二の次だったように思う。 入って早々に使えないと判断された私は管理職男から威圧的な態度を取られ続け余計に委縮してあの頃は本当に精神的に少しおかしくなってたと思う。 頭おかしくなり過ぎて仕事帰り、別れた男の家の前までふらーっと歩いちゃったりしたこともあったな。 管理職男に気に入られた女は飲み会帰りのタクシーの中で口説かれたそうだ。本人からも聞いた。 女の母親が怒り狂って後日乗り込んできたというエピソードは勤務期間の中で一番愉快だった。管理職男はビビってバックレたらしいけど。嫁が出産したばかりでそんな事してたクズ男。 十年以上前のことでも不快な思い出は鮮明に残ってるもんだなあ。 階段から蹴り落とす妄想を何度繰り返しただろうかあの頃は。 何の話してるんだか分からなくなった。
ろくに納税もしてない立場で言えた事じゃないけど、与党は日本を潰したい団体と組んで結果日本のクオリティが下がっても自分達さえ豊かに暮らせたら知ったこっちゃないってスタンスなんだね。 山上氏のお陰でアホの私にもそれがはっきり分かった。 何が美しい国��よな。日本は終わったよ。私が何もないのは私のせいだけど、山上氏がああなったのは間違いなく自民統一党のせいだと言える。 あの人は自分さえ良ければいいという大多数とは違って根が優しく真面目過ぎたんじゃないだろうか。 思い込んだら 試練の道を という星飛雄馬の歌詞を思い出してしまった。 思い込んだらというのは妄想という意味ではなくて、自分がやると決めたなら、的なニュアンス。 解放者になると決めたら何年でも孤独に準備を進めて決行する意志があった。 モリカケサクラ問題が出る度に、自殺者が出る度に「この夫妻は一体どんな死に方するんだろう」と思ってたけど、一番「でしょうね」な形に落ち着いた。 献花で号泣していた女性は何を想って泣いていたのだろうか。どういう関係よ?と冷めた目で見てしまうのは最下級国民だからか?あの方は何かしら恩恵があったんだろうな。 連日のニュースで闇を知れば知るほど「これで良かったんだ」と思えてくる。これで何も変わらないことが一番恐ろしい。山上氏の行動が実を結ぶことを心から願っています。 殺人を肯定することはありませんが、それしか手段がないという状況はあり得ると思います。政治という目に見えない力で殴ったり蹴ったり殺しにかかってくる相手に一般人が立ち向かうには武器を持つしかない。 どこかで山上氏=炭二郎+エレンイエーガーと書かれてて笑ったが、本当に漫画に出てくる意志の強い主人公そのものだと思った。 昨日、大阪拘置所に近いという差し入れ専門店からほんっとうにささやかながら品物を送らせてもらった。 オンラインで注文して銀行振込で支払い、翌日には届けてくれる。本当に便利な社会になったな。本当に本人へ届くか半信半疑ではあるけど、何もせずにはいられなかった。 直接現金書留を出すのはどうしても抵抗感が残る。どこでどう人が繋がってて情報が漏れるか分かったもんじゃない。 悪いけどうちの田舎は自分含め職業意��が低いと思ってるから信用できない。 「さっきの女、山上ガールズだわwww」ってなること請け合い。 ネットにその懸念を書き込んだら共感してくれる人もいて安心した。皆さん結構送ってらっしゃるようだったので…。 人の出入りが多い地域なら良いんだけどね。世界は狭いし、田舎はもっともっと狭い四畳半だからな。 山上氏の伯父さんが弁護士関連で既に動いているそうなので、近いうちに窓口が開かれるんじゃないだろうか。そうすれば送金のハードルはだいぶ下がって、支援が更に集まるんじゃなかろうか。 私は底辺馬鹿なりに、継続してささやかな差し入れを続けたいと思う。まずは自分の人生なんとかしろよと思って���つも何かを見過ごしてきたけど、見過ごしたところで自分はどうにもならなかったから、もういいやwここへ来て思ったけど私が一番無関心なのって自分の人生だ。 だから関心を持てたことの中で、出来そうなことはやっておこう。出来ない���由を探すのではなく。
支離滅裂すぎる。本読んでも地頭悪いから文章力上がらんだろなー。(と早速出来ない理由をグダグダと)
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xxxdicekxxx · 4 years ago
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最近、メインの仕事以外で活動しているのがclubhouseで集まったメンバーで作るアイドルグループの案件。 今は3つのコンセプトのグループを企画していて、そのうちの一つが「牛丼アイドルプロジェクト」というグループ。 牛丼が好きで、牛丼を愛し、牛丼のように万人に愛されるアイドルグループを目指そう!という、コピーは大げさでアレなんですが、なんとなく集まった制作メンバーなのに、思ったよりも本格的な内容になりそうだけど、そんなに肩肘張らない、それこそ「ちょっと牛丼食いに行こう」みたいな感じでスタートしましたw そんな牛丼アイドルグループを始動させるにあたり、牛丼という食べ物について、もっと知っておこうということで、プロジェクトチームが各方面に情報収集に奔走した中で、キャピトル東急にキャピトル牛丼があることを、チームメンバーのウドー音楽事務所のMackさんが教えてくれて、それならば行くしかあるまいということで、プロジェクトチームの有志メンバー8名でキャピトル牛丼を体験しに行くことになりました。 牛丼1杯5000円(税・サービス料金込みで5687円w)の牛丼を食しに、いざキャピトル東急へ。 Mackさんのアレのおかげでモエシャンドンのロゼからスタートとか、牛丼食うのにって笑っちゃったりもしてw 結果から言うと、めちゃめちゃ美味かったwそして牛丼そのものも美味しかったのですが、食事をすることで得られる満足感がハンパなかった。味の密度がすごいので、最初に見たときにには量少ないんじゃないかと思ったけど、食べてみるといやそんなことはなくて、少しずつ食べても口の中で���旨味がすごいから全然少なく感じないw 香の物も味は薄味なんだけど、旨味はあって、は〜これだけで日本酒飲みたいとか思ったり。 普段から良いモノ、というかろくなモノ食ってないのでとにかく感動しておりました。あと、ナプキン膝に敷いて飯食ったの何十年ぶりなんだろう、、、( ;∀;) あとオイラはカジュアルな格好(白のマーチンにデニム、黒のパーカ姿)ですが、キャピトルのスタッフの方々のサービスとホスピタリティがすばらしくて、入館前にビビってたのが嘘のようにリラックスできて、最初から最後まで楽しい時間を過ごすことができました。 へんな話、普通に地下アイドルの現場行ったら、入場料とチェキ代合わせたら5000円とか普通なんですけど、それと比べたらオイラがやってる現場はそこまでお客さんを満足させられているのかと考えたら、もう全然ダメだなぁと猛省することしきり。 なんか悪ふざけ(だったのか?)から始まったプロジェクトだけど、得るものは多かった会合でした。 (その後、居酒屋に行ってハイボール飲みすぎて、5000円払った半ヲタ関係者でありました( ;∀;)) #clubhouse #キャピタル東急 #牛丼 #牛丼アイドル #マインドセット #5000円 #クラハ #クラハアイドル (ザ・キャピトル東急) https://www.instagram.com/p/CM93VSIHugy/?igshid=whopn75ra8wn
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ayana-mikihara · 4 years ago
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五十音字連想ゲーム
周りの人間が続々とやっているのでやってみようとしたのだがどうしても「自分をこう見せたい」みたいな意図と打算が抜けなくて困った。抜ききれなかったけど投稿。
あ アデリーペンギン:当アが好きな動物。目が逝っててかわいい。
い 池田モンキーパーク:全国で唯一高校の卒業資格が得られる猿山。授業中にパイ投げが始まったり土曜講習やってる2つ隣の教室で交尾が行われていたりする。
う 宇佐見蓮子:当アの人生を狂わせた女。実在する。実在しないと困る。そのうち個別でなんか書く。
え SF研:当アの巣。パイセンをしばけたり税金と学費で沸かした湯でコーヒーをしばけたりする。
お 女女新しい女:当アの脆弱性。ずっと存在する概念のはずなのに語彙が振られていない。おかしい。厄介オタクなので百合のことを百合と言えず女女と言うらしい。
か 廻想体:当アが好きなフォント。推しのVが(社会の女と)ゲリラ配信を行うときのサムネが黒字に白い廻想体で「ゲリラ」だけなので推し始めてからすこし怖くなってしまった。
き 京都:当アが好きな都市。宇佐見蓮子を追い求めてさまよう。京都中の喫茶店を回りきるのが人生の目標。
く 靴べら:当アが最近ぶっ壊した。いきなりバキッと音を立���て崩壊したのでビビった。まだ使えるので買い替えていない。
け 原稿:当ア最大の敵でありアイデンティティ。最近本当に書けないので申し訳無さを感じるとともにアイデンティティの拡散に苦しんでいる。救済けな?
こ 理原ひなり:推しのVtuber。生きる意味その1。「やべー女女があるらしい」との噂を聞きつけて通っていたら本人の人間性に惹かれていた。そのうち個別でなんか書く。
さ 最高人生:当アが���でマジヤバだったときに鬱のことを鬱というと鬱になるので鬱のことを言い換えるために用いた語彙。
し 除湿:当アの今月の標語。フォロワーに決めてもらった。先月は「蛮勇」。
す 睡眠:当アが非常に苦手としている行為。寝付きが悪く世界からの孤立感を感じるのが原因っぽい。
せ セーラームーン:推しのVの人生のバイブルとなっている漫画/アニメ。LOVEに満ちており最高。世界を信じられるようになる。
そ ソースカツ丼:さまざまな県が名物と主張している食べ物。福井県のやつが当アの好物。カツカレーも好きだしカツが好きなのかもしれない。
た 卓球:当アが中学と猿山に通っていたときに打ち込んでいた競技。現代では絶滅しかけた日ペンの使い手だった。部活の同期とは誰ひとりとして連絡がつかない。
ち 築抄:当アが主宰を務める大阪大学コウメ太夫研究会の会誌。「こ」の項はコウメ太夫と死ぬほど迷った。第二号は当アが原稿を書けるようになり次第出る。
つ Twitter:当アを含むさまざまな人間の人生を喰らって生きる怪物。やめようね。
て Discord:当アがフォロワーと通話するために導入したツール。おしゃべりが楽しい。ただ寝なければいけないのに切りがたくてズルズル話してしまうのは改善すべき点。
と 当アカウント:最近の一人称。「当ア」と略すことができる。インターネットっぽくてお気に入り。
な 名前もない怪物:当アが大好きな楽曲「crazy sunshine」に登場する。飲もうとしてくる。カラオケで歌うと超気持ちいい。
に 人間:当アが愛しなおかつ嫌う生物。そろそろ人間2とかにアップデートしてほしい。
ぬ ぬりえ:ぬとかこれくらいしか思いつかない。当アはちょっとでもはみ出したりすると萎えるのでやりたくない。
ね ねこ:当アが好む動物。でも飼うのはめんどくさいので概念としてのねこを飼いたい。
の 野原美奈子:当アが小学校2年生のときの担任教師。極悪非道にして人間のクズ。そろそろ死んでそう、死んでてくれ。
は バーチャルyoutuber:ネットで話題の某記事を見て当アはもはや好きではないと気づいた存在。星の軌跡を辿る旅路に 夢を見れる時代は終わった
ひ 人の心:2018年初頭以降当アが取り戻すべく奮闘しているもの。どうやらデパートやホームセンターには売ってないことが最新の研究で分かった。
ふ フォロワー:生きる意味その2。かわいいし優しいし愛しい。FUCKIN' HUGE LOVE……。
へ 癖:太ももと尻の境界。膕。
ほ ポリゴンZ:当アが好きなポケモン。目が逝ってるしインターネットっぽいし特殊火力最強で最高。剣盾に登場し次第復帰する。
ま マツモトキヨシ:独特の感性(グレープ味を「スポーツドリンク」と評すなど)から繰り出される個性的味わいが持ち味のエナジードリンク屋。缶と中身の色が違うのも高得点。
み 道端:当アのInstagramの主な撮影対象。道端に落ちてるゴミに謎のキャプションを付けるスタイルがウケ、妹にフォローされるなどした。
む 無:中学時代の友人に「無って何?」と聞かれ「身の次で目の前」と咄嗟に答えたのが人生のハイライト。
め 眼鏡:当アの本体。最近新しいの(性懲りもなく宇佐見蓮子イメージモデルを買った)が届いたが度を入れてない。コンタクトと併用していこうと思う。
も モンスターハンター:当アが最もやり込んだゲームシリーズ。未だにド下手。狩猟笛が好き。
や 焼畑農業:当アが大学に入ってから関心を持っているテーマ。お前らは焼畑を何も理解していない。当アも理解していない。
ゆ ゆるキャン△:当アが人の心を失った原因であるところの漫画/アニメ。みんなも斉藤恵那に感情移入してアニメを見て狂おう。
よ 予備校:猿山3年目に初めて塾っぽい場所として東進衛星予備校に通った。ずっと寝てるのに好成績を叩き出し続けていたので「眠り姫」と呼ばれた。連絡がつく友達は1人。
ら ラーメン:当アの好物。つけ麺が好き(つけ麺をラーメンに含んでよいかは議論の余地がある)。元は別に好きでもなかったがとある人のせいで狂った。彼女とは連絡がつかない。
り 理学部物理学科:当アが宇佐見蓮子の影響で志望していた学部学科。どうして今文学部にいるんですか?
る ルークプラザホテル:しりとりの強カード。長崎市に存在するらしい。
れ レールの敷かれた人生は嫌だのレ:どこかで聞いた芸人のネタの一部。ドはどつきまわすぞのドで、ミ以降は存在しない(レールの敷かれた人生は嫌なので)。
ろ ロボット:インドの映画。SF研の新歓で見て中毒になった。続編はあまり良くないっぽいので見てない。
わ 笑い:なんだかんだ当アが好むテーマ。人を笑わせたくて人生をやっているフシがあるっぽい。
を ヲタク:当アの宿敵。しね!
ん ンゴロンゴロ:タンザニアの地域。コーヒー豆が美味しい。
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sakura-whirlwind-blog · 5 years ago
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【小説】JOKER 第一部
プロローグ
  〈1〉
  深夜零時。
ロレックスに目を落とした緒方進(おがたすすむ)はブリーフケースを手に、生ぬるい海風を受けながら水銀灯の明かりで照らされた新庄市郊外の公園に立っている。
海に面した絶好のデートスポットなのだが、残念な事に交通の便が悪い上に駐車場すらなく、昼間でも子供でさえロクに遊びに来る事が無い。
緒方の両隣りに二人、公園の入り口と四メートル道路に停めたベンツに運転手代わりが一人貼りついている。
全員原色のスーツに金ネッ��レスならプロ野球選手の夜遊びと言えない事も無いだろうが、広域指定暴力団矢沢組の組員は落ち着いたビジネススーツが常だ。
そしてブリーフケースには二百万円分のメタンフェタミン――覚醒剤が入っている。
取り引き相手は調子に乗っている街の半グレ。
昔で言うストリートギャングだ。
半グレと言っても若者ではない。若い頃にやんちゃをしたがいいが足抜けに失敗し、ヤクザになる器量も無いチンピラだ。
 麻薬が若者に蔓延している、というのは半分正解で半分間違いだ。
 昨今の若造は非正規労働などで麻薬に金を渋るどころか、タバコにさえ金を落とさない。
 麻薬を使っているのは女を薬で縛って風俗で働かせるか、末端の構成員を薬で縛り付けるかのどちらかだ。
 スポーツ選手や芸能人は大金を落とすが、それは表沙汰にしない為の口止め料としての意味合いが強く、普通に流通している薬はそこまで高くない。
 そんな価格設定をしたら麻薬依存症患者は年収五千万円以上に限られてしまうだろう。
 そしてスポーツ選手や芸能人などの成り上がりはともかく、そんな高所得者は基本的に麻薬など嗜む事は無い。
 麻薬というのは貧乏人を貧乏人に縛り付け、思うがままに操る道具なのだ。
 緒方がそれでも月収に相当する額のブリーフケースの重みを感じていると、年甲斐もなくスウェットを来た男が軽のワゴンで公園に乗りつけた。
 逆向きにかぶった野球帽はヤンキースなのに、スウェットはボストン大学という統一性の無い男の後ろに三人の若造が続く。
 間違いなくアメリカのストリートギャングを意識しているが、残念ながらエミネムにもJAY-Zにも見えない。
 オーバーサイズの服をだらしなく来た日本人だ。
「緒方さん、金持って来ました」
 ヤンキース帽がポケットから雑に札束を出して見せる。
 それでクールだと思っているのだからタチが悪い。
「ブツはある」
 緒方が顎をしゃくると若い衆がヤンキース帽の札束を確認する。
 帯どめしてある訳でもなく、おおよそでしか金額は分からない。
 しかし、金額が違っていれば差額を血肉で支払う事になる事はヤンキース帽も理解しているだろう。
 若い衆がざっと金を数えた所で、水銀灯の下にトレンチコートの男が忽然と姿を現した。
 紫色のどぎついトレンチコートに西洋風のピエロのマスク。
「ハッピー、ハロウィーン」
 おどけたような合成音声が響いた時、緒方は背筋から嫌な汗が滲むのを感じた。
 遭遇するのは初めてだが、ヤクザや半グレをターゲットにしたハッピートリガーの噂は緒方も聞いた事がある。
 トレンチコートに突っ込んだ手が引き抜かれた瞬間、銃声と共に足下と背後の遊具で火花が爆ぜる。
「緒方さん!」
 若い衆の一人が銃を抜いてピエロ――ジョーカーに応戦しようとする。
 ジョーカーのトレンチコートが開いて、内側から映画でしか見た事の無いショットガンより大振りな銃器――グレネードランチャーが姿を現す。
「ハロウィーン? 失敬、まだ五月だ」
 ジョーカーのグレネードが火を噴くと同時に地面が爆発して公園に身体が投げ出される。
 半グレがへっぴり腰で公園の外に出ようとした瞬間、ジョーカーのもう一方の手に自動小銃が握られていた。
「屋根よぉーり高い、鯉のーぼーりー」
 自動小銃が瞬き、公園の出口付近に無数の弾丸がばら撒かれる。
 隙を突いて緒方は裏手に停めたベンツに向かって走る。
 初対面とはいえ、こんな火器を狂ったように撃ちまくる狂人を相手になどしていられない。
 自動小銃が向きを変え、ベンツの防弾ガラスに傷が穿たれる。
 それでも緒方がベンツに戻る間に、半グレの連中は軽のワゴンに向けて疾走している。
 ジョーカ��のグレネードがベンツに向けられる。
 助手席に転がり込んだ緒方は叫んだ。
「出せ!」
 猛スピードで走り出すベンツをジョーカーは追って来なかった。
 緒方はあの猛烈な砲火の中、生き延びた事を奇跡のように感じていた。
  〈2〉
   午後八時。
 没個性的なダークスーツに身を包んだ三浦清史郎(みうらきよしろう)は新庄市駅前にある新庄商店街の場末のバー『サイレントヴォイス』を訪れている。
 新庄市は首都圏のベッドタウンとして栄えている太平洋に面した、人口八十万の町だ。
 駅前の商店街では二百を超える店舗が活況を呈しており、湾岸という事もあり工場地帯も存在する。
 耳に心地よいJAZZが流れる中、清史郎がショットを二杯開けた所でパリッとしたスーツを粋に着こなした慶田盛弁護士事務所の慶田盛敦(けだもりあつし)が現れた。
 互いに若手と呼ばれる頃に知り合い、今では二十年の付き合いになる。
「待たせたようだな。今幾つか案件を抱えていてね」
 慶田盛弁護士事務所は警察の冤罪事件を扱う事で、その道では知られている弁護士事務所だ。
 日本では警察が立件した裁判では99%の確率で検察が勝利している。
その検察がでっち上げたものを、証拠を積み上げ無罪に、更には真犯人を警察に突き出して解決する。
 それが慶田盛弁護士事務所の仕事であり、清史郎の三浦探偵事務所は裁判の為の情報である事件の調査依頼を受けている。
 売れ筋である浮気調査などはしていない為、懐には常に隙間風が吹いている。
「最近はこっちも忙しくてね」
 清四郎はスコッチを注文した慶田盛とグラスを合わせる。
 ���サイレントヴォイス』のマスターは、以前ヤクザに恐喝されていた所をジョーカーに扮して助けたという経緯がある。
 もっとも通い続けて十五年だから隠す事もありはしない。
 気のおけない古い友人のようなものだ。
「吉祥寺の死体遺棄事件の件は進展はあったのか?」
 吉祥寺の死体遺棄事件とは、富山純也二十五才宅で、川上千尋二十二才が自傷行為で死んでいたというものだ。
 死後二日後に近所の人間に通報された事から、警察は富山を死体遺棄事件の容疑者として逮捕。書類送検した。
 富山は無罪を主張し、慶田盛弁護士事務所に泣きつき、慶田盛が三浦探偵事務所に調査を依頼したのだ。
「川上は富山と同棲していた。富山の証言では自傷行為など考えられない」
 同棲していた富山が被害者の死亡時に出張で家を空けていた事はアリバイとして記録に残っている。
「それは本人から直接聞いている」
 慶田盛の言葉に清史郎は頷く。
「川上は都内の建築会社で事務をしていたが、実は裏で足つぼマッサージをしていた。これは歩合給で明細書も無い手渡しだ。小遣い稼ぎには丁度良かったんだろう」
 清史郎は店舗の写真を慶田盛に見せる。
 富山も都内の広告代理店に勤務していたが収入はお世辞にも良いとは言えず、川上としては将来を考えても副収入が欲しかったという所だろう。
 その辺りの事情はマッサージ店の同僚から聴取住みだ。
「富山は言っていなかった。どうやって調べたんだ」
 慶田盛が驚いた様子で写真を手に取る。
「足で稼いだんだよ。で、マッサージ店には川上に執着している、大野正則という客がいた。この男は二十歳でコンビニでアルバイトをしていたが、その給料のほとんどをマッサージ店の指名につぎ込んでいる」
 清史郎は大野と、彼がコンビニで働いている写真を見せる。
 大野という男が川上に執着し、横恋慕していた事は他の店員からも話が聞けている。
「じゃあ、そいつがストーカー化して川上を殺したのか?」
 やりきれないといった様子で慶田盛がスコッチに口をつける。
「このコンビニには別に野原椎名という二十五才のアルバイト店員がいる。この女は大野と交際していると公言しており、ストーカーの気質もあるようだ。大野は全面的に否定しているけどな」
 清史郎は野原と、野原が大野を尾行している写真をカウンターに乗せる。
 追っている者は追われている事は忘れがちなものだが、大野が川上を付け回し、その大野を野原が追い回していたという訳だ。
 そして道ならぬ恋に破れた野原は凶行に出た。
「じゃあ、野原が大野と川上の関係を勘違いして……」
 話を整理するようにして慶田盛が言う。
「川上の切創は手首と腕に集中している。これは自傷行為というより防御創だ。更に他に傷跡も無い事から自傷行為の常習という事も考えられない。仮に大野が殺したとするなら、体格差から刺殺になった事だろう。つまり傷跡から考えても同程度の体格の相手から切り付けられたと考えないと成立��ないんだ」
 警察から入手した傷跡の写真には古い傷跡は一つも無い。自傷行為が常習性を持つという事を考えれば自殺の線は消えたと考えていい。
「川上は外に助けを求めに出ようとは思わなかったのか?」
「手のひらも切られていたんだ。普通の神経ではドアノブを握る事もためられただろうし、本人も富山が帰ってくれば助かると思ったんだろう」
 富山は残業や出張が多く、帰宅時間は一定していなかった。
 富山が出張を被害者に伝えていなかった事も証言から明らかになっている。
 清史郎は資料の束を慶田盛に渡す。
「毎度仕事が早くて助かるよ。これで検察の容疑を晴らして真犯人を起訴できる」 
 慶田盛が満足そうに言う。探偵業をしていて良かったと思える一瞬だ。
「で、娘の学費の件なんだが……」
 清史郎は慶田盛に話を切り出す。
 大学を卒業してすぐに結婚し、娘ができて半年と経たずに妻が離婚を申し出た。
 不倫である事は分かっていたが、彼女の名誉の為に黙って養育費を受け入れた。
 とはいえ、慶田盛弁護士事務所の依頼者の多くは金銭的に厳しい者が多く、その仕事を更に下請けする三浦探偵事務所の実入りはとても良いとは言えない。
 一年で五十件の冤罪事件を解決した年もあったが、その年の収入でさえ四百万を少し上回る程度だったのだ。
 テナント料と養育費を払ってしまえば食費もロクに残らない。
 半ば商店街の好意で事務所を置かせてもらっていると言っても過言ではない。
 そしてようやく養育費を払い終わったと思ったら、元嫁が娘の学費を請求して来たのだ。
 慶田盛いわく法的には支払いの義務は無いとの事だが、娘を大学に進学させてやりたいという思いはある。
「示談にするのが一番じゃないか? 向こうも本気で学費を巻き上げられるなんて思ってない」
「敏腕弁護士が中途半端な事を言うじゃないか」
「君の元奥さんは金が欲しいだけで最初から娘を大学に行かそうなんて思っていない」
 慶田盛の言葉に清史郎は石を飲んだような気分になる。
「私が支払うと言えば嫌でも大学に行かせなくてはならなくなるだろう」
 元嫁に対する愛情など欠片も無いが、娘に対する愛情は残っている。
「そんな金が君のどこにあるって言うんだ。夕食を場末のバーボンで済ませる男の食生活がこれ以上荒むのは見るに堪えない」
 慶田盛の言葉に清史郎はため息をつく。
 確かに慶田盛の言う事に間違いは無い。
 ――あの女のせいで自分も娘も……――
 ジョーカーとして稼いだ金を出せば解決可能だが、帳簿に乗らない金を出したなら国税局に乗り込まれる事になる。
 結局私生活は何一つ変わっていないのだ。
「しばらくしたら仕事の量を増やすさ」
 ジョーカーを演じ始めたのは与党と矢沢組が推し進める新庄市再開発計画を阻止する為だ。
 その行方を占う知事選挙が四か月後に控えている。
「もう歳なんだ。いい加減町を騒がすハッピートリガーなんてやってられないだろう」
「これはそこいらの冤罪なんてモンとは次元が違う。新庄市に生きる人々の生活がかかっているんだ」
 清史郎が言うと慶田盛が苦笑する。
「相変わらず正義感だけは人一倍だな」
「皮肉を言うならお前も大手の弁護士事務所に転職したらどうだ?」
 清史郎の言葉に慶田盛が笑みを浮かべる。
「それこそ真っ平だ」
 清史郎は笑みを交し合うとグラスの底に残ったバーボンを飲み干した。
 慶田盛も自分も世間で言う所の真っ当な大人にはなりきれていないのだ。
  〈3〉
   今年で二十七才になる円山健司はマンションの部屋のボタンを適当に押していた。
『はい、どちら様ですか』
「amazon様からの御届け物です」
 本物のamazonの箱を抱え、配達員の服装をしているのだから疑う者も無いだろう。
 ――注文客以外は――
 マンションのオートロックをパスしようと思ったら、住人について行くのが一番手っ取り早い。
 しかし、それ以上に手堅いのが郵便物の配達員になりすますという方法だ。
 amazonであればほとんどと言って良い人間が利用しており、世帯主では無くてもファミリー向けマンションなら家族が注文している可能性もある。
 そしてオートロックをパスしてしまえば、実際にその部屋にものを届ける必要など無いのだ。
 健司はオートロックをパスすると非常階段で配達員の服装を箱に収め、ビジネススーツに身を包んだ。
 どこに居ても違和感を感じさせないという点で、ビジネススーツはほぼ最強のアイテムと言える。
 健司は時刻が二十二時になるのを待って、十四階の廊下にクリスマス用のランプを天井から垂れ下がるように飾り付けた。
 全て両面テープで一瞬で剥がせるようにしてある。
 更に待つ事一時間、程よく酔ったスーツ姿の男がエレベーターから出て来る。
 健司は息を飲んで男の背後につけ、クリスマスの飾りつけを一斉に点灯させる。
 男の胡乱な目と意識が飾り付けに向いた瞬間、健司は男の両足を抱えるようにして廊下から外に向かって放り出していた。
 悲鳴を上げる間も無く、鈍い音が階下から響く。
 八階以下なら死亡の確認も行うが、十四階で生きている事はまず無い。
 飾り付けの一方を引っ張って仕掛けを回収し、箱に収めてエレベーターで悠々とマンションを後にする。
 明日には会社員自殺の報が流れるかも知れないし、流れないかも知れない。
 いずれにせよ、目的を果たした健司は『殺し屋』へと足を向けた。
 『殺し屋』は歌舞伎町の風俗ビルの一室にある。
 夜更かししてまで仕事をする気は無い為、殺し屋と書かれた看板の電源を入れ、のれんをかけるのは明日の朝九時になってからだ。
 ボックス席が二つにカウンターが六脚。
 お品書きには殺し方のメニューが書かれている。
 客はその中から死因や死体の放置の有無などを選択し、健司は見積もりを出してターゲットを殺す。
 ごくごくシンプルなビジネスだ。
 今日のターゲットはヤクザに貸し渋りをし��銀行の支店長で、死因は自殺で死体は放置で良いという事なので仕事としては楽なものだった。
 とはいえ、調査に四日かけて二百万の報酬。
 ヤクザが稼ぐ額��比べれば雀の涙だが、踏み倒される事を考えれば前払いでささやかに仕事をする方が余程いい。
 殺し屋も楽な仕事ではないのだ。
  〈4〉
   渋谷のクラブ『クイーンメイブ』で、三浦清史郎は所在無げに立っていた。
 本日のDJはKENこと前田健だ。
 アップテンポのR&Bと若い男女の支配する空間で、中年の疲れたサラリーマンといった体の清史郎は明らかに浮いている。
 健がボックスのVIP席を用意してくれているが、一人でそんな所に座っていても落ち着かないだけだ。
 健のパフォーマンスが一段落した所で、清史郎は二十歳過ぎのTシャツにデニムのショートパンツといった服装の女性に声をかけられた。
「ジョーカー、何疲れてんの?」
「仕事とここの空気のダブルパンチだ」
 声をかけて来たのは長い髪を茶色に染めた飯島加奈というコンビニの店員だ。
 快活な女性で、見ている限り店長より仕事をテキパキとこなしているように見える。
 仕事さえ違えば有能なのかも知れないが、このご時世では仕事があるだけでも儲けものだ。
「ノれば楽しいって」
 加奈がしなやかな身体を動かしてダンスらしきものを踊って見せるが、清史郎には真似をする事もできそうにない。
「俺の頃、ダンスは学校の授業に無かったからな」
 清史郎はカウンターでアーリータイムズを注文する。
 酒屋ではボトルで買っても千円程度なのに、クラブではショットで四百円取られるのだから暴利もいい所だ。
「私の頃だって無かったってば」
 加奈がカシスオレンジを注文しているとパフォーマンスを終えた健が近づいて来た。
「どォよ、俺のパフォーマンスはよ」
「毎度疲れるよ」
 清史郎は肩を竦めて答える。
「釣れねぇ態度、クイーンはどうだった?」
 健が加奈――クイーンに話題を振る。
「いいんじゃない? ここではナンバーワンなんでしょ?」
 楽しんではいたが加奈もDJの良し悪しは良く分かっていないようだ。
「だろ? 俺、最高にクールだったよな?」
 言って健がスクリュードライバーを注文する。
 健だけは店舗でDJをしている為にドリンクが無料だ。
「センスがいいのは認めるけど、ここのクラブで一番でも他所で一番って事にはならないから」
 ぴしゃりとした口調で加奈が言う。
「これだけで食っていけるとは思ってねぇよ」 
 悄然とした口調で健が肩を落とす。
 DJを優先している為、不規則な生活の彼は普段は日雇いのバイトをしている。
 全員が飲み物を手にした所でダンスフロアを横切ってボックス席に向かう。
「に、してもよジョーク、昨日のヤクザ連中のビビりっぷりは最高だったな」
 楽しそうな口調で健が合皮のソファーに腰を下ろす。
「エースは機械いじってただけ��しょ? 仕込みをしたのはあたしとジョーカーなんだから」
 加奈が健――エースを叱責するような口調で言う。
「俺は俺で神経使ってんだって。第一お前らだけじゃWi-Fiのクラッキングもままならねぇだろ」
「その危険地帯にジョーカーが踏み込んで機材を仕掛けてるんじゃない」
 清史郎はITに関しては門外漢だが、昔ながらの盗聴や盗撮、ピッキングといった技術は職業柄身につけている。
 しかし、大手の情報企業と契約していない為、早いという利点は存在しない。
 現在一般的な興信所は大手情報企業と契約しており、端末の通信履歴からクレジットの支払い履歴まで二十万円から六十万円でパッケージで購入している。
 ETCの履歴まで買えるのだから、全て現金で賄い、更に携帯電話もスマートフォンも持たないので無ければ市民の生活は筒抜けだ。
 だが、情報企業に頼るという事は、利害が密接に絡んでいる対象を調査できなくなるという事も意味している。
 従って検察を敵に回している清史郎は情報企業を利用できないのだ。
 その清史郎がジョーカーという仕事をするに当たって健をスカウトしたのは、単にDJは複雑な機材を器用に使っているという思い込みだけだった。
 最初はヤクザに嫌がらせをするただの乱射魔演出という構想だったのだが、健のITスキルが想像以上に高く、健の元同級生で実務能力に長けた加奈が加わり、神出鬼没のハッピートリガー、ジョーカーが誕生する事になったのだ。
「そこはWINWINじゃね? 俺の真似は二人ともできないんだろ?」
 勝ち誇った様子で健が笑みを浮かべる。
「現金回収したの私なんだからね」
 封筒を手にした加奈が健に向かって言う。
昨夜のヤクザの取り引きでジョーカーが登場した時、どさくさに紛れて半グレの落とした金を拾ったのは加奈なのだ。
「で、幾らになったんだよ」
「がっつかないの。バラけてたので百十一万。ジョーカーが三十一万でいいって言ってるから四十万」
「あざーっす!」
 健が笑顔で加奈から封筒を受け取る。
「に、してもボれぇよな。俺なんて一日工事現場で働いても七千円だぜ」
「私だって八時間みっちりシフト入って八千円行かないんだから。あんたは税金の天引きが無いだろうけど、私はガッツリ取られるんだから」
 加奈が小さくため息をついて言う。
「私は確定申告で青息吐息だよ」
 清史郎は苦笑を浮かべる。
 本業の探偵は労力の割に儲かっているとは言い難い。
 その中で臨時でも帳簿に乗らない収入があるのはありがたい事だった。
「ジョーク、辛気臭ぇ話は無しにしようぜ! 今日は俺のおごりだ」
 健がバーテンにボトルを注文する。
 ――今日の所は好意に甘えておこう――
 清史郎は明日から始まる地道な仕事に思いを馳せた。
   第一章 殺し屋VSジョーカー 
  〈1〉
  「まさかお前まで手玉に取られるとはな」
 純和風の邸宅の四十畳ほどの上座から、矢沢組組長矢沢栄作の声が響く。
 矢沢は東大出身で大手の組の金庫番をしていた経済ヤクザだったが、手腕を見込まれて盃を受けて新庄市を任された男だ。
 大型カジノ施設と契約し、建設費用だけで二千億円を超える大規模開発事業に着手。
 地域活性を謳ってケツモチをしている与党の知事を、市民公園を作ると言って与党の市長を当選させ、財務局を握って人口八十万程度の町である新庄市の経済活性としてカジノ施設を呼び込む段階まで運び込んだ。
 しかし、新庄市には古くからの商店街があり、カジノ施設に一斉に反対。
 この動きを野党が連合して支援した事で、矢沢組の工作虚しく市会議員選挙でまさかの野党大勝与党過半数割れとなった。
 そこで組として商店街に圧力をかけ、一方で麻薬や売春で治安を悪化させて風紀を乱すという策に出た。
 そこに商店街からの刺客のように出現したのがジョーカーだ。
 従って、今回の取り引きでたかだか百万程度の損失を出した事は問題ではない。
 手足となる半グレが震えあがり、商店街が盛り返してしまう事の方が問題なのだ。
 ジョーカーは確実にドラッグか銃のある時にしか出現せず、空取り引きで警察を使って捕えようとしても決して出て来ない。
 支配下にある警察でも公安とマル暴がジョーカーを追っているがかすりもしない。
「完全に俺の失態です」
 緒方は畳に額をこすりつける。ジョーカーが来るかも知れないと備えていても、圧倒的な火力を見せられて対応できる組員など存在しなかった。
「お前で駄目なら誰が行っても同じだろう。幸いヤクは複数のルートでさばいている。一か所の取り引きが潰れたくらいでプランに変更は無い」
 矢沢の言葉に緒方は頭を下げ続ける。
 ジョーカーに遭遇すれば十中八九取引どころではなくなるし、組員の士気の低下につながるだろう。
 しかも、ジョーカーの正体はまるで分らない。
 ヤクザが取引の現場に発砲魔が現れたと被害届を出せば、警察と幾ら緊密な関係にあるとはいえジョーカー逮捕の前に麻薬取引や銃刀法で御用となる。
 警察が味方と言っても、捜査させる理屈が見つからないのだ。
 従って、科捜研を動かしてジョーカーを特定するという事もできない。
 かと言って、ジョーカーらしき人物は大手の情報企業のデータベースにも存在しない。
 そもそも個人が特定できていないのだから、企業から情報を購入しようが無い。
「カジノ施設反対派は金で分断しろ。一億二億なら建設の際に財務局の法で水増しできる」
 矢沢の言葉を緒方は脳裏で反芻する。
 これは緒方の裁量で動かして良いのが二億円程度という話だ。
 商店街含め、新庄市でカジノ施設に反対している事業者は七百に上る。
 二十万円づつ配ったところで効果は見込めないし、家業と住み慣れた町を捨てさせるには最低でも二千万は必要になり、十人買収したところで七百の事業者から見れば雀の涙だ。
 二億という金をどう効果的に使うか。
 麻薬の売買で風紀と治安を乱そうとしたところで、商店街が機能して失業者も少ないという環境にあっては大きな効果を見込めない。
 警察は見逃してくれても市民に監視されているようなものなのだ。
 ――いつまでもこの状況を引き延ばす訳には行かない――
 半年後の知事選で知事が敗れ、反対派の知事が誕生すればカジノ施設誘致契約が破談となり、二千億を超える金が利益ではなく損失として計上される事になるのだ。
 それは矢沢組の滅亡を意味していた。 
 
 〈2〉
   午前八時半。
 『殺し屋』に出勤した健司は店舗の掃除を始める。
 明るく綺麗な店舗は客商売の基本中の基本だ。
 『殺し屋』を訪れる客は決して多くはないが、だからと言って手を抜いて良い理由にはならない。
 風俗ビルの一室というどうにもならない立地上の限界はあるにせよ、一国一城の主として近隣の風俗店や飲食店と比較して店舗が清潔かつ快適であるという自負がある。
 カウンターとボックス席を磨き上げ、店の前に出した看板の電源を入れて暖簾をかける。
 健司はカウンターの中で客の訪れを待つ。
 健司が『殺し屋』を始めたのは大学卒業から四か月が過ぎてからだ。
 在籍中に内定を取る事ができず、無職のまま卒業を迎えて露頭に迷う事になった。
 住んでいたアパートも追い出され、頼ったのは風俗嬢になった同級生。
 働いているという店舗を訪れ、偶然奥のテナントが空いているのに気付いたのだ。
 幸運な事に鍵は開いたままで、住む所の無かった健司はそのままそのテナントを利用する事にした。
 しかし、いつまでも居座る訳にも行かず、就職する必要があったが卒業した後では求人がほとんど無かった。
 そこでテナントを利用して自営業を始めようと考えたのだ。
 偶然町で見かけた『冷やし中華はじめました』という張り紙をヒントに、テナントのドアに『殺し屋はじめました』というビラを貼ったのだ。
 それまで人間を殺した事は一度もなかったが、どんな仕事にも初めては存在すると割り切った。
 最初の客は風俗ビルで働く風俗嬢だった。
 ターゲットはストーカー化した客。
 苦労はしたものの、一か月で痕跡を残さずに殺す事に成功した。
 以後、口コミで話題となり、多くの人が『殺し屋』を訪れるようになった。
 依頼を二百もこなす頃にはだいぶ勝手が分かってきて効率的に殺す事ができるようになってきた。
 四年が過ぎた今ではオプションサービスも充実させ、店もリフォームした。
 今では年収一千万を超えている。
 ヤクザに比べればささやかなものだが、悪事を働いているわけではないから商店主としてはこの不景気にあって良い方ではないかとも思っている。
 健司がカウンターに立っていると、一人の客が暖簾をくぐった。
「いらっしゃいませ! ご注文がお決まりになりましたらお申しつけください」
 言って冷茶を注いだグラスをカウンターに座ったビジネスマン風の男の前に出す。
 男がお品書きを見て目を細める。
「殺しの注文というのは相手の氏名が分からないと無理なのか?」
「素行調査であれば興信所を使われるのが一番です。当店では速やかな仕事を心がけておりますので本業以外の仕事は見合わせております」
 健司は男の様子を観察する。一見するとビジネスマンに見えるが、作り笑いに慣れていない��否、笑わない職業である事が見て取れる。
 能面のような顔の裏に押し殺した暴力的な雰囲気は、警察か暴力団員かそれに近い者だろう。
「前金で二千万」
 男がにこりともせずに言う。
「当店は誠実がモットーでございます。確実に殺せないターゲットをお引き受けする事はできません」
「それなら総理大臣でも殺せるのか?」
「名前と住所どころか一日のスケジュールまで手に入りますから、さほど難しく無いターゲットだと考えております。ただし知られている通り警備も厳重ですから時間も必要となり費用も高くなります」
 健司が言うと男が低く唸る。
「総理大臣でも不可能ではないと?」
「もちろん、オーダーが首つり自殺などですと難しい案件にはなります」
「首つり自殺は難しいか……面白い事を言う」
 男の口元に小さな笑みが浮かぶ。
「二千万はターゲットの調査費用という事でどうだ? 成功報酬は四千万」
 健司は小さく息を飲む。
 金払いがいい相手である事は確かだが、それだけの力の持ち主でもあるという事だ。
 ――失敗すれば命は無い――
 しかし、ヤクザを敵に回せばテナントから追い出されるだけでは済まないだろう。
「繰り返しになりますが当店は殺し屋でして、興信所ではありません。ターゲットの補足は素人のようなものです。その二千万円でターゲットを補足されましたら確実に殺させていただきますが、二千万円を頂いてもターゲットを補足できるとは限りません」
「二千万を手に高跳びとは考えないのか?」
「飛んだ先で失業すれば同じ事です。地域の皆様に愛される店づくりが当店のモットーです」
 健司の言葉に男が破顔する。
「俺は矢沢組の緒方。二千万はここに置いていく。ターゲットはジョーカーと言われている銃の乱射魔だ。俺はお前が気に入った」
 言って冷茶を飲み干した緒方が席を立つ。
 ――これは大変な事になってしまった――
 健司はジョーカーという謎の相手を探るために、出したばかりの看板と暖簾を引っ込めた。
  〈3〉
   午前五時。
 健は薄汚れた作業服を着て、年季の入った肉体労働者の列に混じっている。
 ホームレスも珍しくないが、ホームレスでもとび職になると一日に二万円以上稼いでホテルに泊まっていたりするから、定住しないのは税金対策といった事情が大きいだろう。
 午前六時半、一台のワゴンが健の前に停車する。
「おい、若ぇの、乗れ」
「うぃっす」
 筋肉隆々といった古参の肉体労働者に囲まれていると既にやる気が萎えてくる。
 労働者ですし詰めのワゴンで移動する事小一時間、朝日が白々と空を照らす中健は自分には一生縁の無さそうな高級マンションの現場にいた。 
 現場監督のどうでもいいような話に続き、ラジオ体操をさせられる。
 眠いだけならまだいい、ラジオ体操が終わってからが地獄だ。
「コンパネ運んで来い! トラック入れねぇじゃねぇか!」
 自分に向けられた言葉と気付いた時には、組まされるらしい土工の目が険悪になっている。
 男がコンパネと呼ばれる90cm×180cmの板を十枚程抱えて通用口に出ていく。
 健の腕力では精一杯頑張った所で三枚だ。
 この板を敷いてその上をトラックが走れるようにするのだが並べるだけでも容易ではない。
 健はもともと運動神経が良い方ではない。
 高校では情報科学部でLinuxを使用してITの全国コンテストで優秀賞を手にした生粋のインドア派だったのだ。
 PCの扱いと音楽好きなのとでDJには一定の技術も知識もあったが、一般科目では赤点スレスレで奨学金がもらえるような成績でも無かった。
 そんな中、PCを触れて音楽もできるDJという職種を選んだ。
 しかし、一晩パフォーマンスをしても六千円程度にしかならないし、他にもDJはいるのだから毎日入る事などできはしない。
 従って一人暮らしのワンルームの家賃を払っていく為には、DJの仕事を妨げない、時間にゆとりのある職業に就くしかなかった。
「チンタラ運んでんじゃねぇ! 三枚しか運ばねぇってタマついてやがんのか」
 年配の作業員がヤニの混ざった唾を吐き捨てる。
 健が運んだコンパネをトラックの通路に並べていると、いら立った様子の作業員が近づいて来る。
「シャベル持って付いて来い」
「シャベルってどこにあるんスか?」
「ふざけてんのか! テメェで見つけろ! 遅れたら承知しねぇからな」
 健は屈辱にも似た気分に耐えながら、建設現場をうろついて乗ってきたワゴンでシャベルを見つける。
 今日拾われた工務店はどうやらマンションの裏手に穴を掘っているらしい。
「ここに管通すんだからな、掘れたら石詰めだ」
 幅は四十センチ程、深さは六十センチは掘らなくてはならない。
 総延長は二十メートルにはなるだろう。
 小型のユンボを使って欲しいが、既に他の管と入り組んでおり不可能らしい。
 配管の順序が逆になるという事は設計ミスの可能性も高いだろう。
 健はだるくなる腕を支えるようにして必至でシャベルで穴を掘る。
 要領の良し悪しなど分からない。分かるのは掘らなければ怒号と罵声が飛んでくるという事だけだ。
 昼過ぎに作業が終わったと思いきや、
「ネコでガラ片付けて来い」
「ネコって何っスか」
 反射的に首を竦めながら健は尋ねる。
「手押しの一輪車だ! この使えねぇボンボンが……」
 健は奥歯を噛みしめながらネコを探して歩きまわる。
 ネコを見つけてもガラ運びという重労働が待っている。
 健は暗澹とした気分で工事現場を歩き回る。
 ――俺だってジョーカーの一員だってのに―― 
  〈4〉
  「暑っつ~い! ったく、エースのヤツ今日は土建屋だなんて……」
 加奈がマイナスドライバーで水銀灯にへばり付いたガムを剥がしながら言う。
 ガムの中には火薬と小さな信管が仕込まれている。
「休みがお前だけだったんだから仕方ないだろう」
 清史郎はシャベルで地面に埋まった火薬を穿りながら言う。 
 乱射魔ジョーカーには秘密がある。
 それは実際にはモデルガンしか持っていないということだ。
 そこで、予め花火で集めた火薬をセットしておき、ヤクザが商売をしようという所で爆破して妨害する訳だ。
 モデルガンには赤外線カメラが搭載されており、Bluetoothで健の端末とつながっている。
 清史郎が引き金を引くと同時に健が火薬にセットされた信管を反応させ、銃撃のように見せかけているというだけなのだ。
 だからグレネードランチャーの爆発と言っても、実際には大きな花火が地面の下で爆発しているだけで殺傷能力など存在しない。
 とはいえ、撃たなかった方向にも埋め込んだ火薬はあり、子供などがうっかり触って怪我をしてしまう可能性もある。
 従ってジョーカーとしての仕事の後は必ず後始末が必要になるのだ。
「まぁ、ジョーカー一人に炎天下で作業させるわけにも行かないし。歳だし」
 加奈の言葉に清史郎は苦笑する。
 加奈と健は二十一歳だが、清史郎は四十五歳だ。
 肉体的に無理のきかない歳という事は重々承知の上だ。
 炎天下でひたすら火薬を撤去する事四時間。
 仕事を終え、加奈と一緒にたこ焼き屋の店先で麦茶を飲む。
 近年おおだこが当たり前になっているが、清史郎が行きつけにしている昔ながらのたこ焼きはピンポン玉より少し小さい程度で味も良く、言えば店のおばちゃんが麦茶を出してくれるというサービスがついてくる。
「おばちゃん、最近ヤクザはどうだい?」
 清史郎は店主兼店員の初老の女性に声をかける。
「あんたに相談したらそれっきりだよ。派手なドンパチがあったみたいだけどね」
 おばちゃんの言葉に清史郎は笑顔を返す。
 警察や興信所に相談してもヤクザ絡みの事件は解決しないが、しがらみの無い三浦探偵事務所とジョーカーなら不可能も可能になるのだ。 
 商店街や商工会の中でも事情は不明だが、清史郎に依頼をすればヤクザが引っ込むという都市伝説めいた話が広がっている。
 だが、あまりに知られ過ぎると清史郎がマークされ、ジョーカーを出現させられないという事になる。
 従って三浦探偵事務所は慶田盛弁護士事務所とは緊密な関係にあるが、地元の商店街とは付かず離れずの関係を続けているのだ。
 加奈と一緒にたこ焼きを食べているとスマートフォンが着信を告げる。
 健が清史郎が仕掛けた無線wifiのクラックシステムで、ヤクザの新たな取引を察知したのだ。
 ――健が稼ぎたがるのも分かるがな――
 火薬を調達し、設置し、身体を晒す身としては、ヤクザが本腰を入れない為にもジョーカーの出番は抑えておきたいところだった。
  〈5〉
   健司は朝のラッシュアワーで意図的に駆け込み乗車に失敗した。
 健司に乗車を妨害された形のスーツ姿の男性が、苛立った様子で最前列に立つ。
 山手線の次の列車が来るのは四分後だ。
 健司はポケットからsimフリーのスマートフォンを取り出す。
 simフリーではあるがsimも入れていなければ、個人情報にかかわる情報も一つとしてインストールしていない。
 健司はスマートフォンを操作するフリをして考える。
 ジョーカーは新庄市から出ていない。
 矢沢組から健司の得た情報は散文的なものだった。
 ヤクザが取引をしようとする、もしくは刀や銃で武装した状態で市民を脅そうとする。
 ヤクザが警察��通報できない時に、狙ったようにジョーカーが出現している。
 単純に考えて情報が筒抜けになっているという事��ろう。
 乱射魔と支離滅裂な口調という仮面が狂人を作り上げているが、警察を巧みに避けている事からもジョーカーが充分過ぎる程に理性的な人物である事が分かる。
 相手は狂気の人間ではない。恐ろしい程の知能犯だ。
 健司は矢沢組から入手したドライブレコーダーの映像を繰り返し『殺し屋』のカウンター内のPCで再生���た。
 ヤクザが出ていき、しばらくして銃火がひらめき、慌てふためいたヤクザが逃げてくる。
 どの映像も流れは同じだ。ヤクザがドライブレコーダーを使っているというのは不思議なものだが、ヤクザも交通事故では警察の世話になりたくないという事だろう。
 ジョーカーの紫のトレンチコートとピエロの仮面にはモデルが存在する。
 アメコミ最高の悪役とも言えるバットマンに出てくるジョーカーだ。
 相手の頭脳から推し量ってもそれくらいの事は分かってやっているのだろう。
 敵を混乱させるという意味ではジョーカーは最高の仕事をしていると言っていい。
 では、ジョーカーの行動にロジックは存在しないのだろうか。
 その最大の理由は新庄市に活動を絞り、矢沢組と戦っているという点に存在するだろう。
 ジョーカーの動機が判明すればその正体を絞り込めるはずだ。
 健司の後ろに列ができ、周囲が人垣と言っても良い程になる。
 ほとんどの人が急いでいるかスマートフォンを操作している。
 毎日このような息苦しい思いをするのが分かっていて、どこの会社も出社時刻を一緒にしているのか謎だが、このような状況が起きる事で仕事を円滑に進められるのも事実だ。
 駅のホームは渋谷のスクランブル交差点のように混雑しており、点在する監視カメラからも死角になっている。
 列車が見えた所で健司はsimフリーのスマートフォンを線路に放り投げた。
「落ちましたよ」
 健司の言葉に周囲の人間の視線が線路に落ちるスマートフォンにくぎ付けになる。
 健司が乗車を邪魔した男が慌てた様子で胸ポケットに手を当てる。
 健司はスマートフォンを拾おうとするかのように踏み出しながら、素早く男の背を押す。
 男が線路に転がり落ちるのと列車が到着するのは同時だった。
 ブレーキ音と悲鳴が駅のホームを支配する。
 ――これで今日もお客様を笑顔にできた――
 健司は動揺を装いながら駅員の誘導に従って満足感と共にホームを後にした。
  〈6〉
   潮風が香る深夜の埠頭の倉庫街。
 緒方は三十人の組員を伏せさせ、更に暴走族を張り込ませて取引に臨んだ。
 捌くドラッグの金額は一千万。
 ジョーカーが金を狙っているならこの好機を逃すはずが無い。
 半グレの三団体の代表がベンツで乗り付け、ヘッドライトの光を背に向かってくる。
 ――どうするジョーカー――
 傍から見ればこれ以上のカモは無いだろう。
 しかし周囲には銃で武装した構成員と、それに数倍する人数の暴走族がいるのだ。
 仮に強襲に成功したとしてもこの包囲網を抜け出る事は不可能だろう。
 金をアタッシュケースに入れた男たちが近づいて来る。
 ジョーカーは金を見せた時に最も多く出現する。
 緒方はドラッグの詰まったスーツケースを手にヘッドライトに身を晒す。
「緒方さん、ご苦労様です」
 半グレの代表のスーツ姿の男が言う。
 アタッシュケースが開かれ、帯どめされた札束が姿を現す。
 緒方もスーツケースを開いてロシア経由の最高級品を見せる。
 と、緒方は場違いな程騒々しいエンジン音を聞きつけた。
『奢れるヤクザもコンバンハ』
 拡声器の声と共に波を蹴ったボートが一直線に突っ込んでくる。
 船首に立ったジョーカーが銃を抜いて問答無用で撃ち始める。
 緒方の周囲で火花が散り、半グレが慌てた様子でアタッシュケースを取り落とす。
 伏せていた緒方の部下がジョーカーに向かって応射を開始する。
 ジョーカーがグレネードランチャーを構えて砲火を閃かせる。
 ベンツの車体が火を噴いて浮き上がる。
 倉庫街の至る所で爆発が起こり、火の手が上がる。
 ただの撃ち合いなら警察も黙っているが、火災が発生したのでは消防が動き追って警察も出動を余儀なくされる。
 ボートが埠頭の岸壁を掠め、ジョーカーが猛火の中を歩んでいく。
「今宵のコテツは鉛に飢えて、オイラの引き金も軽くなるゥ~」
 相変わらずの意味不明な言葉でジョーカーが戦場となった埠頭を蹂躙する。
 雄たけびを上げた半グレの一人が鉄パイプを振り上げてジョーカーに向かっていく。
 鉄パイプの一撃を受けたジョーカーの動きが鈍る。
「あの世の旅も道連れ世は情け、痛いの痛いの焼死体」
 ジョーカーが鉄パイプを奪い取って半グレを路上に蹴り飛ばす。
 ジョーカーが怒り狂ったようにグレネードを乱射する。
 緒方は炎で崩れ落ちる倉庫を避けて部下のベンツに向かって走る。
 この乱射の中では同士討ちが危ぶまれるどころではない。
 まずは消防がやって来る前に現場を離脱しなければならない。
 取り残される組員や半グレには悪いが、矢沢組としても幹部が尻を蹴飛ばされたままブタ箱に入る訳には行かないのだ。
  〈7〉 
 
 
「……ッ」
 清史郎は左腕を押さえたままボートの床に腰かけている。
 夜の海から見えるのは照明で浮かび上がる工場の幻想的とも言える光景。
 酔狂なカップルなら観光に来るのかも知れないが、現在の清史郎にその余裕は無い。
 ボートが揺れる度に左腕が痛み、肩から背中までもが痛むように感じられる。
 ――腕を折られたか――
 折れたと言っても粉砕骨折では無いだろう。
 粉砕骨折なら幾ら警察OBの探偵から護身術を習っているとはいえ、鉄パイプを奪って蹴り飛ばす事などできてはいない。
 問題なのは常識的に考えて鉄パイプを持った敵に対してなぜ発砲しなかったかという事だ。
 客観的に見ればこれほど奇妙な事は無いだろう。
 狂気の道化師、ジョーカーなのだからと見逃してくれる輩ばかりではないだろう。
「ジョーカー、大丈夫?」
 気遣う様子で加奈が声をかけてくる。
「今回の作戦はリスクは織り込み済みだったんだ。鉛弾を食らわなかっただけでもいいってモンだ」
 清史郎は虚勢を張って言う。
 健が入手した情報は矢沢組が最も警戒している取引、もしくはジョーカーをおびき出そうとしている作戦だった。
 当然もっと楽なターゲットを探す事も可能。
 しかし、健がこの難度の高い作戦にこだわり、清史郎もジョーカーの名を上げる為に乗ったのだ。
「ジョークには悪かったけど今日だけで六百万だぜ? 一人二百万ってすごくね?」
 ボートを運転しながら健が言う。
 百人以上が動員されている取引を強襲する為に海路を選んだのは正解だった。
 通常は予め現場に潜んでいるが、今回はヤクザが張り込む事が分かっていた。
 脱出の目途もたたないのに予め潜むという手段は使えない。
 と、なれば相手が考えてもいない方向から強襲して、対応されるより早く逃げるという方法だ。
「アタッシュケース拾って来るのも命がけだったんだから。あんたは安全な所でPCたたいてるだけだからいいかもしれないけど」
 加奈がボートでPCを操作していた健に向かって言う。
 清史郎が派手に暴れている隙に半グレが落としたアタッシュケースを回収したのは加奈だ。
 ヤクザが銃で応戦して来る中で拾ったのだから、生きた心地がしなかったのであろう事は想像に難くない。
「ジョークだって腕を切り落とされたとかじゃねぇんだし、保険証が使えねぇなら金あんだし海外で手術とかもアリじゃね?」
 楽観的な口調で健が言う。確かに健の案もいいが致命的な欠陥がある。
「ジョーカーは左腕を殴られている。保険の記録に残らなくても俺が左腕をギプスで吊っていたら正体を宣伝してまわるのと同じことだ」
「あ、そうか」
「あ、そうかじゃないでしょ! だいたいあんたが怪我してるわけじゃないんだから」
 加奈が虚を突かれた様子の健に向かって言う。
「腕は町の獣医に頼んで治してもらうよ。問題は探偵事務所の方だな」
 町の獣医であれば顔なじみだし、保険の記録に残る事も無い。
「事務所はほとんど客来ねぇからOKじゃね?」
 相変わらず楽観的な様子で健が言う。
「エースってば本当に失礼なんだから」
「本当の事だからいいんだけどな。でも選挙が近づいているからカジノ反対派の人たちが現職知事の裏情報を求めてくるかもしれない」
 情報が盗まれたものなら裁判では証拠にならないが、盗み出して内部告発の形をとって匿名でばらまくという事は可能だ。
「与党の現職知事って矢沢組がカジノ呼ぶ為に当選させたんだろ?」
 健の言葉に清史郎は頷く。
 元々災害避難地域指定だった公園の指定を解除し財務省に許可を発行させ、企業が進出できるよう実際に動いたのは与党だ。
 暴力団が本体か与党が本体かというのは、鶏と卵のパラドクスを解くに等しい。 
「でも物的証拠が無い。音声データやメールは改ざん可能だから決定打にはなり得ない」
「手書きのサインの入った書類が無いと証拠にならないって訳ね」
 加奈が話を要約して言う。
「それって探偵とかの仕事じゃねぇのか?」
 健の言葉に清史郎は痛みを感じながらもため息をつく。
「私はその探偵なんだよ。儲かっていないだけで」
「とりあえず一人二百万入ったし、ジョーカーはひとまずお休みするしかないわよね」
 加奈は状況を落ち着いて観察できているようだ。
「でもよ、選挙が終わって反対派が勝ったら出番も無いんじゃね?」
「そもそも反対派を勝たせる為に始めたんだよ。目的を忘れないでくれ」
 商店街と探偵事務所を守る為のジョーカーなのだから脅威が消えれば戦う必要は無い。
 もともと町を守る為の義賊として、健も同意して始めた事なのだ。
「あ~、キャデラックに乗りたかったぁ~」
 船の縁に寄りかかって健が空に目を向ける。
「外車ディーラーで試乗でもすればいいでしょ」
「そういう事じゃねぇんだよ。こう、リッチな気分でパーッとやりたかったって言うかさ」
「気持ちは分からなくも無いけどさ、私らもともと何千円で一喜一憂してたんだからね」
「へぇ~い」
 加奈に言われた健がため息をつく。
 二人のやり取りを聞きながら清史郎は考える。腕を折られたジョーカーが休養すれば、不死身の化け物のようなイメージが揺らぐ事になる。
 双方の総力戦の様相を呈した今回の戦いで、相手もジョーカーが手傷を負った事は分かっているはずだ。
 ――大人しく休養というわけには行かないか――
 清史郎は加奈に目を向ける。
 IT機器を素早く操作できない以上、空白期間にジョーカーを演じられるのは加奈だけだ。 
  〈8〉
   ジョーカーは手傷を負った。
 店内の観葉植物の葉を丁寧に拭いながら、健司は緒方からの情報の意味を考える。
 圧倒的な火力を持ちながら、鉄パイプを手に向かって来る敵に対してジョーカーは無策と言っても良い状態だったのだ。
 これはこれまで一人も死者を出していないというジョーカーの姿勢と符合する。
 その後の乱射により埠頭は混沌と化し有益な情報は集まっていないが、ジョーカーが現金の入ったアタッシュケースだけを手に海に逃れた事は間違いない。
 ――ジョーカーは人を殺さないという前提で考えたら――
 単純にヤクザを驚かせたいという、愉快犯の姿が浮かび上がる。
 だが、愉快犯ならリスクの高いヤクザを狙う理由は少ない。
 銃器を振り回さなくても、健司のような一般市民相手に全裸になって見せるだけで充分に他人を不快にする事ができる。
 ヤクザに警察に通報できないという弱みがあったとしても、それ以上にリスクは大きいはずだ。
 ヤクザに恨みがあるのだとしても、それならば落ちた金だけ拾うという点では実質的にダメージはほとんど与えられていない。
 収入として考えているなら猶更ジョーカーの行動は不可解過ぎる。
 愉快犯でありながらそれは副次的なものでしかなく、目的の為の手段に過ぎない。
 だが、愉快犯である事を手段とする目的とは一体何だろうか。
 ――僕のような常識人では手が届かないと言うのだろうか――
 健司は観葉植物の葉に霧吹きで水をかけながら考える。
 矢沢組は一体誰に何をし、その結果ジョーカーを生み出したのだろうか。
 健司は店内の照明を切り、暖簾と看板を店内にしまう。
 店を出て新宿のチェーン店の居酒屋に向かう。
 健司が一杯のビールと焼き鳥を二本腹に収めていると、三人の男が連れ立って店内に入ってきた。
 健司は三人組がボックス席に入るのを確認してアタッシュケースを手にトイレに向かう。
 三人組が毎回このチェーン店を使う事と、最初にビールを注文する事は分かっている。
 健司はスーツを脱ぎネクタイを外してケースに収め、代わりにエプロンを身に着ける。
 保冷剤で冷やしておいた缶に入ったビールを、同じく冷やしておいた100均で買ったグラスに注ぐ。
 そのうち一つにはシアナミドを混入してある。
 シアナミドは無色透明の抗酒剤で、副飲する事でアルコールアレルギー反応を引き起こす禁酒用の薬品。
 一言で言えば一口飲む事で急性アルコール中毒症状を引き起こすのだ。
 健司は三人の席におしぼりが置かれ、店員が去るのを待ってビールジョッキを手に席に向かう。
「お待たせしました」
 健司はターゲットにシアナミドを混入したビールを手渡し、両手にビニールの手袋を嵌めてトイレの傍に潜む。
 ややあって鍵をかけていないトイレに青ざめ、脂汗を流したターゲットの靴が覗いた。
 健司は入れ替わるようにしてすれ違いながら様子を確認する。
 シアナミドにより意識は朦朧としているようだ。
「介抱しますよ」
 健司は男を抱きかかえるようにしてトイレのドアを後ろ手に閉じる。
 男が便器に前のめりになって嘔吐する。
 健司は男の頭を掴んで便器に押し込むと首の頸動脈にシャープペンシルを突き刺す。
 男の首から血が噴き出すのに合わせてトイレの水を流す。
 音消し水とはよく言ったものだ。
 窒息と出血の双方で男が瞬く間に衰弱して行く。
 相手がプロレスラーだろうとこの状態で健司に抗する事はできはしない。
 健司は男の脈を取って死亡を確認するとエプロンとシャープペンシルを放置し、元通りスーツに身を包んで会計を済ませて店を出た。
 殺害方法は分かっても誰が殺したのかは目撃されていない限り分からないだろう。
 ――小さな仕事でも手を抜かない事が顧客満足度につながるんだ―― 
  第二章 二人目のジョーカー 
  〈1〉
  「矢沢組のヤツら慎重になってやがんな。もう大口取引はしねぇらしい」
 清史郎の耳には爆音と左程変わらない音が響いている、クイーンメイブのボックス席で健が言う。
 清史郎は獣医に頼んでギブスなしで左腕を固定している。
 診断は骨にヒビが入っているとの事で、二週間は安静にする必要があるらしい。
「そりゃ百人集めて失敗したなら、もう大口でジョーカーを誘おうなんて思わないでしょ」
 言って加奈がカクテルで唇を湿らせる。 
「一回の取引でせいぜい百万円。しかも街中でやってやがる」
 健がラップトップを開いて矢沢組の予定表を表示させる。 
「儲けが少ないからやらないって話にはしない約束でしょ?」
 加奈が健に睨みをきかせる。前回の襲撃は加奈は反対だったのだ。
「でもよ、ジョークは骨折してるし、街中でグレネードはさすがにヤベェだろ」
 カクテルをチビチビ飲みながら健が言う。
 確かに街中では自動小銃がせいぜいといったところだ。
 仮にグレネードを使ったとしても、見た目が派手なだけで破壊力が無い事が露呈する。
「自動小銃でも相手を驚かすような事はできるだろう。演出次第だ」
 清史郎は頭を巡らせながら言う。
 今となっては拳銃を抜いて撃つくらいではヤクザは驚かない。
 下手をすれば一人二人射殺されても驚かないかも知れない。
 と、なればどうやって驚かせるかが問題になってくる。
「演出って言うけど、ジョーカーは左手が使えないんでしょ?」
「そこだ。連中は俺が腕を怪我するのを見ている。ここで動きを止めればジョーカーというキャラクターの怪物性が損なわれてしまう。そこで今回は加奈にジョーカーを依頼したい」
 清史郎の言葉に加奈が驚いたような表情を浮かべる。
「町の人たちがカジノに反対できているのは、ヤクザがジョーカーを恐れているという漠然として安心感があるからだ。ジョーカーが怪我で動けないとなったらヤクザを恐れて寝返る住人が出てくるかもしれない」
 清史郎の言葉に加奈が思案顔になる。
「……そういう事なら……でも策はあるの? 私はジョーカーみたいに相手を脅せないよ?」
 加奈の言葉に清史郎は頷く。
「喋るのはマイクで私が担当する。元々ボイスチェンジャーを使ってるからスピーカーから音を出してもヤクザには分からないだろう」
 清史郎は矢沢組のリストの一つを指さす。
 雑居ビルの屋上での取引。
 金額は百万だが人が多く割かれている訳ではない。
 そしていざとなれば清史郎も右腕一本で戦うのだ。
  〈2〉
  「ありがとうございました」
 客の手に両手を添えるようにしてつり銭を渡す。 
 我ながら流れるような動作だと加奈は思っている。
 品物は働き出してから一週間で覚えたし、二か月で発注も任されるようになった。
 オーナーが発注していた頃に比べて売り上げは八%上昇している。
 業者のパレットに乗った商品が運び込まれ、そこに緩慢な動作で大塚という中年女性が向かっていく。
 大塚はこのコンビニに長く勤めているが、何をするにも動きが遅く、やる事が雑だ。
 加奈は母子家庭ではあったが高校時代は生徒会長を務めていた。
 生徒会の切り盛りでは過去最高の生徒会長だったという自負もある。
 奨学金を借りて大学に入学したいと何度思った事か分からない。
 しかし、その度に返済の目途が立たないという現実で踏みとどまった。
 加奈が借りる金額では返済する頃には五十代。
 キャリアウーマンとしてバリバリ働いて行けるならいいだろうが、男社会の中で目立っても左遷されるのがオチだ。
 奨学金を諦め、近所のファミレスとコンビニの双方を天秤にかけた時、ファミレスの厨房は嫌だったし、発注のような頭を使う仕事がしたかった事からコンビニで働く事にした。
 しかし、今現在、視線の先では大塚が商品を手前から、しかも違う棚に並べている。
 新しい品物を後ろに、古い品物を前にしなければ賞味期限切れで廃棄になる。
 それはコストとすら呼べるものではない。
 注意した事は一度や二度ではないが、返ってくるのは「今時の若い子は」という恨みがましい言葉だけだ。
 仕方なく業務の合間を縫って品物を並べなおす。
 そうすると今度はレジに長蛇の列ができる。
 大塚はバーコードの読み込みも遅ければ、テンキーの打ち込みもできない。
 公共料金などの支払いも一々店長にやらせている。
 店長は一体何の弱みがあってこの女を雇っているのか分からない。
 それでも、このリスクを織り込んだ発注で収益を上げたのは自分の手腕だ。
「飯島くん、これじゃ困るよ。お客さんを待たせているじゃないか」
 抜き打ちでやって来たマネージャーの言葉に加奈はため息をつきたくなる。
 自分がレジにいればこのような現象は起きないのだ。
 そして、レジにいれば大量の食品を廃棄しなくてはならなくなる。
「分かりました。棚の商品を並べなおしてもらえますか」
 チクリと言い返し、立ち仕事で痛む足を引きずって加奈はレジに向かう。
 こんな事をこの先何年続けて行けばいいと言うのか。
 少なくとも大塚がクビにな��ない限りは、ただでさえハードなコンビニの仕事すらまともにこなす事ができないのだ。 
 ――ジョーカーとしてならもう少し有能に働けるのに―― 
 
 〈3〉
   深夜、ビルの屋上に銃声が響き火花が散る。
 ビルの給水塔の上で清史郎が見ている下で、四人の男たちが手にしたバッグを胸に抱える。
「迷えるヤクザよコンバンハァ!」
 二階分高いビルの屋上から、ワイヤーを伝って自動小銃を乱射しながらジョーカーが降下して来る。
 ヤクザの一人が屋内に逃れようとした所でジョーカーの自動小銃が火を噴いてドアを蜂の巣にする。
 恐慌状態に陥ったヤクザの前に、床の上で一回転したジョーカーが立つ。
 この辺りの動きは加奈の方が本家よりいいと言える。
ジョーカーの自動小銃が火を噴き、ヤクザたちの動きが止まる。
清史郎はありあわせの材料で作った分銅でヤクザの手からケースを叩き落す。
「金は天下の猿回しぃ~、回る回るよ目が回るぅ~」
 床を滑ったケースがジョーカーの足元で止まる。
 ジョーカーがケースを手に屋上のフェンスを乗り越える。
「それでは諸君ごきげんようそろ、面舵一杯腹八分目ぇ~」
 ジョーカーがフェンスを乗り越えてビルの外に姿を消す姿をヤクザたちは茫然と眺めている。
 加奈はほぼ完ぺきに、運動神経という面では清史郎以上にジョーカーを演じて見せた。
 ヤクザたちがスマートフォンを取り出して連絡を取りながら屋内へと消えていく。
 加奈は当初隣のビルの屋上に潜んでおり、ヤクザの取引するビルとの間にはワイヤーが取り付けてあった。
 清史郎の合図で火薬を爆発させ、加奈は小型の滑車を使ってビルの屋上に降り立った。
 予定通り混乱に乗じて清史郎がヤクザの金のアタッシュケースを叩き落し、それを回収した加奈は予め用意されていた脱出用のワイヤーで一目散に逃げ去ったという訳だ。
 清史郎がヤクザの去っていった通用口を見ていると、二人のヤクザが姿を現した。
 痕跡を確認するか、ジョーカーを追跡しようという考えかもしれない。
「イナイイイナイバウアアァァァァッ!」
 万が一に備えてジョーカーに扮していた清史郎は、咄嗟の判断でショットガンを手にヤクザたちの前に飛び降りる。
 銃声と共にドアを吹き飛ばす。
 今度こそ恐慌状態に陥ったヤクザたちは階下へと消えていった。
  〈4〉
   健司は『殺し屋』のカウンターでグラスを磨きながら考える。
 ヤクザは取引を分散させるという戦術を取ったが、ジョーカーは確実に一か所一か所を狙い撃ちにしている。
 被害総額は大きくないのだろうが、心理的な影響は大きい。
 ――ここで敵の目的は明らかになったと言っていい――
 これは心理戦なのだ。
 矢沢組が恐れるに足りない存在だと思わせる為のデモンストレーションなのだ。
 実際矢沢組の構成員たちも明日は我が身と必要以上に警戒しており、結果として街中での暴行などで警察に捕縛されるケースも散見し始めている。
 警察もヤクザと事を構える事はしたくないだろうが、暴行は立派な犯罪だ。
 矢沢組を弱体化、もしくは弱体化して見せている目的。
 これは幾つかのケースが考えられる。
 例えば同格の田畑組がシマを狙っているケース。
 しかし、これでは全面戦争がしたいと言っているようなものであり、そうなれば別の第三の組が弱った二つの組を併合してしまうだろう。
 更に言えば『本物』の銃器を使っているのだとしたら、これまでに過失で殺してしまった人間が居てもおかしくはないはずだ。
 これまであれだけ派手に銃を乱射していて軽度のやけどくらいしか負傷者がいないというのは、空砲かモデルガンかのどちらかだろう。
 そして犯人がヤクザであるなら、モデルガンなどという恥ずかしいものは持ち歩かないだろう。
 第二の敵が政治結社だ。
 現在矢沢組の推す現職与党の代議士が知事を務めている。
 三か月後には知事選が予定されており、野党は連合して対立候補を立てている。
 現在新庄市には土地の価値だけで二千億を超える空き地が存在し、そこに巨大カジノカジノを誘致するか、市民公園にするかで市民の世論が割れている。
 カジノが実現すれば莫大な金額が動く事になり、矢沢組は軽く数百億は稼ぐ事になるだろう。
 一方、野党が勝利してしまえば議会も野党に握られた事から市民公園が確定。
 造園業者や、スタンド付きの運動公園を造る建築業者がいくらか儲かるにせよ、利権はほとんど存在しない事になる。
 本来矢沢組こそが野党を攻撃しそうなものだが、野党のカルト的な集団ないし、狂信的な人間が矢沢組を狙っている可能性は否定できない。
 しかし、カルトや狂信的な人間がここまで綿密な計画を練り、実行に移せるだろうか。
 そこが政治結社を敵に想定した場合のボトルネックとなってくる。
 第三の相手は想定が難しいがカジノに反対している市民だ。
 市民の大半は再開発計画に興味を持っていないが、商店街や商工会は地場産業が脅かされるとして強硬に反対している。
 矢沢組はこの商店街の切り崩しを行っていたのだが、その矢先にジョーカーが出現するようになり、商店街を攻略するどころではなくなってしまったのだ。
 そう考えると、人のいい商店街の人々こそが実は矢沢組の最大の敵という事になる。
 ――商店街がジョーカーの可能性――
 だが、それなら情報漏洩が少なからずあるはずだ。
 ――もし商店街の誰かがジョーカーで、他の人間は知らないのだとしたら――
 ジョーカーは一方的に守るだけで損をしているように見えるが、最終的には商店街が守られるのだから自分の仕事も守る事になる。
 ――商店街の何物かが、か――
 健司はPCで商店街の店舗の情報を検索する。ほとんどが個人事業主でHPもまともに作れているとは言い難い。
 そんな中、健司は気になる存在を発見した。
 ――人権派弁護士、慶田盛敦――
 直接の関与の有無は別にして、慶田盛が商店街や町を守ろうとするのはありそうな事だった。
  〈5〉
  「急な訪問で恐れ入ります。慶田盛先生の事務所は意外と質素なんですね」
 新庄市の雑居ビルの一室を訪れた健司は慶田盛敦に向かって言う。
「君は……殺し屋との事だが……」
 当惑した様子で慶田盛が応接用の合皮のソファーに腰かけて言う。
「屋号のようなものです。ただの飲食店ですよ。保健所で営業許可も取っています」
 健司は爽やかな笑みを浮かべる。
「で、歌舞伎町の飲食店がここに一体何の相談なんだい?」
 敏腕弁護士という割にはお人よしなのだろう、慶田盛が問うて来る。
「店が襲われたんです」
 健司の言葉に慶田盛の視線が険しくなる。
「それは警察に訴えるべき案件なんじゃないのかい?」
「歌舞伎町で店が襲われた程度で警察が動くと思いますか?」
 健司が言うと慶田盛が思案気な表情を浮かべる。
「相手に目星はついているのかい? 組関係だと厄介だぞ?」
 歌舞伎町という事を意識しているのか慶田盛が言う。
「ピエロのマスクに紫のトレンチコート、銃撃で店は蜂の巣です」
 慶田盛の表情が一瞬硬直する。
 ――慶田盛はジョーカーを知っている――
「最近はそういった愉快犯が流行っているようだね」
「慶田盛先生はご存知ないのですか? ジョーカーと呼ばれているようなのですが」
 慶田盛の顔がポーカーフェイスに変わるが遅すぎだ。
 今更表情を消した所で知っていると言っているようなものだ。
 健司はさり気なくソファーの隙間に盗聴器を滑り込ませる。
「噂で聞いている程度だね。でも、弁護士だからといって探偵の真似事ができる訳じゃない」
「慶田盛先生は懇意にしている探偵などはおられないのですか?」
「古い付き合いの探偵はいるけどね。彼を紹介するにはそれなりの理由が必要だよ」
 慶田盛が慎重に言葉を選ぶ。
「店が襲撃された以上の理由が、ですか?」
「僕はその破壊された店舗の写真すら見ていないんだよ? 被害実態が明らかではないのに探偵の手を煩わせると思うかい?」
「随分と庇われるんですね。逆に興味が湧いてきましたよ」
 健司は切り上げどころと判断してソファーから立ち上がる。
「貴重なお時間を頂きありがとうございました」
 健司は慶田盛と握手しながら唇の端が吊り上がりそうになるのを堪える。
 ――これで慶田盛が探偵に連絡を取ればその相手がジョーカーである可能性は高い―― 
 
 〈6〉
  「いやぁ~俺たちマジ凄くね? もうハリウッドレベルだって」
 クイーンメイブのボックス席で健がいつものように能天気な口調で言う。 
「たちじゃなくて身体張ってる私たちが凄いの」
「お前PCなんて触れないだろ」
 健が加奈に言い返す。
「PCコンビニの使えてるし!」
「ンなの使えてるうちに入らねーよ。な、ジョーク」
 健の言葉に清史郎は肩を竦める。加奈と比較すればPCを使える方だろうが、ITというレベルには程遠い。
 ヤクザの事務所に仕掛けた盗聴器をBluetoothで飛ばしたり、WIFIでデータを引き抜いたりといった芸当は清史郎には不可能だ。
 しかも従来の興信所の盗聴器探知は電波の周波数帯で探っている為、健のカスタムした機材を探知する事ができない。
 健は新庄市のヤクザの誰よりも彼らの動きに詳しいと言っても過言ではないのだ。
 その中から清史郎が獲物になりそうな案件を選び出し、加奈と下準備を行っているのだ。
「なぁ~んか納得行かない」
 加奈が口をとがらせるが、こればかりは健の能力を素直に認めるしかない。
「エースの情報収集能力がなければ火薬を仕掛けにも行けないだろ」
「土建屋の癖に何かムカつく」 
「土建屋じゃなくてDJだっつーの」
「DJで食ってる訳じゃないでしょ? なら土建屋じゃない」
「ンだとコラァ!」
 声を荒げる健を清史郎は慌てて宥める。
 手を挙げるような青年ではないが、つまらない事で耳目を引くのは得策ではない。
「俺は二人におんぶにだっこだ。二人がいなければジョーカーなんてやってられない。そうだろう?」
「私もジョーカーやったしね。やってないのはエースだけ」
「俺がいなかったら起爆できねぇじゃねぇか」
 むっつりとした口調で健が言う。
「裏方の仕事があっての晴れ舞台って事もあるんだ。もっとも、舞台役者が良くなかったらどんなに裏方の仕事が良くても芝居にはならない」
 清史郎の言葉に加奈がため息をつく。
「ジョーカー人間できてるわ」
「単に口の上手いオッサンってだけかもな」
 健が悪童のような笑みを浮かべる。
「多分エースの言う通りだろう。で、いよいよ選挙まで三か月を切った訳だ。矢沢組だけじゃない、カジノ関連の企業が再開発計画に群がってきている」
 清史郎は話を本来の筋道に戻す。
「それは分かるけどさ、ヤクザは脅せても民間企業はどうにもならないんじゃない?」
 加奈の言葉に清史郎は頷く。
「そこは商店街と市民の手に委ねる。俺たちが考えなきゃいけないのは、矢沢組をあと三か月どう騙し抜くかって事なんだ」
 最終的にカジノ施設を選ぶか、市民公園を選ぶかは市民の手に委ねられるべきだ。
 ジョーカーはそこに介入しようとする矢沢組をけん制しているに過ぎない。
「一年以上見破られてねぇんだし、今更どうって事も無いんじゃね?」
 健が楽観的な口調で言う。
「一年って言っても綱渡りだったじゃない。ジョーカーも怪我したんだし」
 常に現場を見て来た加奈が健に向かって言う。
「人生にはスリルがつきものだろ」
「必要ないのにスリルをつける必要ないでしょ?」
「人生にはロマンが必要だよ。なぁ、ジョーカー」
「私の人生にはロマンらしいロマンは無かったよ」
 明らかに会話を楽しんでいる健に清史郎は苦笑する。
「人生堅実が一番なの。あんたみたいのが一番ホームレスに近いんだから」
「お前だってコンビニ店員以外何ができるよ」
「ちょっとジョーカー、何とか言ってやってよ」
 怒った様子の加奈が話を振ってくる。
「景気が良くなったら事務所で求人でも出すよ。それより今は仕事をやり抜く時だ」
 清史郎の真剣な言葉に二人が頷く。
 ――後三か月――
 この凸凹コンビと一緒に駆け抜けなければならない。
 
 〈6〉 
  「ここの探偵事務所では人探しをしたりはしないんですか?」
 健司は三浦探偵事務所の安普請の椅子に腰かけて、所長兼調査員の三浦清史郎と向かい合っている。
 慶田盛は健司が面会した翌日に同じく新庄市に居を構えている三浦に連絡を取った。
 探られている事を多少は警戒しているだろうが、昨日の今日で会いに来るとは思っていないだろう。
「今の所請け負ってはいないね。知っているかどうか知らないが、日本の年間行方不明者は二十万人。警察が民事だと言って��ジを投げるレベルだ。うち毎年六千人前後が死体で発見される。これが日本の行方不明の実情だ」
 四十五歳、探偵というより疲れたサラリーマンを思わせる風貌だが、どこにでもなじめるという点ではこの風貌は役に立っている事だろう。
「携帯電話の通信記録を探ったりしないんですか?」
「そういう情報は大手の情報企業が握っているんだ。契約していなければ盗み出すしかないだろうし、それをすれば犯罪だ」
「企業が形はどうあれ本人の同意なしに情報を持っている事は犯罪ではないと」
「正当だと思えば契約している、と、答えたら君に私の考えは分かってもらえるかな」
 清史郎はかなり真っ当な昔気質の探偵であるらしい。
 三浦探偵事務所は商店街の噂では浮気調査などではパッとしないが、事件性のある案件だと警察を出し抜く腕前なのだと言う。
「独り言だと思って聞いてもらえればいいんですが、ジョーカーという男をご存知ではないですか?」
「知っているよ。少なくとも片手には余るほどね」
 掴みどころのない口調で清史郎が言う。
 ――だが、他の商店街の人間はジョーカーと聞けば逆に動揺したものだ――
「ヤクザ相手にモデルガンを振り回す愉快犯。前金で一千万。正体が分かれば更に一千万」
 健司はリュックサックから帯留めされた札束の入った紙袋を押し出す。
「これだけ流行らない事務所だ。一千万を受け取って私が雲隠れするとは考えないのかい?」
「見つけられなくても差し上げますよ」
 健司は内心で清史郎がジョーカーであるとの確信を強めながら言う。
「そういう事であれば遠慮なく預かろう。所でジョーカーについてもう少し詳しく話を聞けないかな? さすがに名前だけでは調査にならない」
「僕もまた聞きでしか知らないんですが、ヤクザが武装しているか麻薬を所持している時に出現し、モデルガンを利用してあたかも本物のように見せかけて驚かせ、ヤクザが金を落としていけばそれを拾っていく。そういう話です。被害に遭っているのは主に矢沢組で、矢沢組は現職与党知事のケツモチをしている」
「つまり、君の推理が正しければ現職知事と利害関係にある人物が選挙で優位に立つべく矢沢組を攻撃している、攻撃しているように見せかけているという事だね?」
「そう、その人物の特定が難しいんですよ。ヤクザの情報を自分の家のPCのように自在に覗き見て、常に有利な状況でモデルガンによる脅迫を行っている」
 そこが健司が最も解せない所だ。
 この三浦清史郎という男は探偵としては優れているように察せられるが、ITに強いようには見えない。
 情報を買っている訳でも無いのだとしたら、一体どのようにして情報を得ているのか。
 更に情報を得たとしてそれを整理し、取捨選択する事も必要になる。
 事務員の一人もいないこの事務所のどこに実務を取り仕切る人間がいるというのか。
 自分はこの男の何かを見落としているとでも言うのだろうか。
「つまり、ジョーカーという人物にはハッカーとしての側面もあるという事だね?」
「そう考えないと辻褄が合いません」
「では、ハッカーであり、モデルガンでヤクザを脅すジョーカーという愉快犯を特定してほしいという事だね」
「結論としてそういう事になるかと」
「プライバシーに踏み込むつもりはないが、そのジョーカーという人物の特定にどういった動機があるか聞かせてもらえるかな? 参考までにという事で構わないが」
「僕が矢沢組に依頼されたからですよ。でも僕の力だけでは見つけられそうに無い」
 健司はチェスを指すかのような心境で言葉を選ぶ。
 目の前の男がジョーカーである可能性は限りなく大きいのだ。
「君も探偵なのか?」
 清史郎の言葉に健司は肩を竦めて名刺を差し出す。
「歌舞伎町で殺し屋を営んでおります円山健司と言います」
 言った瞬間、清史郎の顔に何かグロテスクなものでも見たかのような表情が浮かぶ。
 健司はその表情をこれまで嫌という程見てきたのだった。
  第三章       殺し屋
  〈1〉
   清史郎は拙いとは知りつつ、円山健司を尾行していた。
 尾行を知られたとしても、探偵が依頼者の事を知ろうとする事に問題は無い。
 そもそもがジョーカーなどという得体の知れない人物を探せという無理難題なのだ。
 例え自分がジョーカーであったとしてもだ。
 電車を乗り継ぎSUICAのチャージマネーが尽きそうになった時、円山は新宿の歌舞伎町にある『殺し屋』という店舗に入っていった。
 信じられない事だが、冗談でないとするなら殺人を生業とする人間が看板を出して店を営業しているのだ。
 円山は自ら隠れるという事が無い。
 本当に殺人が生業なのだとしたら、その手段に余程自信を持っているという事なのだろう。
 清史郎は逡巡しながらも暖簾を潜る。
 相手にその気があればビルに入った瞬間から監視カメラで自分を監視していても不思議ではないからだ。
「いらっしゃいませ! ご注文がお決まりになりましたらお気軽にお申しつけ下さい」
 円山が人が違ったような口調で声をかけてくる。
「さっき会ったばかりだろう? それよりこのお品書きというのは本当なのか?」
 お品書きには殺人方法や死体を残すのか残さないのかなど様々なオプションサービスが書き込まれている。
「はい、迅速丁寧をモットーに確実にターゲットを殺させて頂いております」
「例えば、この絞殺で死体を残すというオプションにした場合、警察に犯人特定されやすいんじゃないのか?」
「企業秘密にはなりますが、TPOに応じて柔軟に対応させていただいております」
「ジョーカーはどうやって殺す事になっているんだ?」
「お客様の情報を開示する訳には行きませんが、強いて言うなら殺し方は問わないとの事です」
 円山の言葉が事実なら矢沢組はなりふり構っていないという事だろう。
 ジョーカーは確実に矢沢組に打撃を与えているのだ。
「じゃあ俺も注文したいんだが構わないか?」
「どのようなご注文でしょうか?」
 爽やかな笑顔で円山が言う。
「ジョーカーをオプションサービスで九月三十一日に殺してほしい」
 清史郎の言葉に円山の目が見開かれる。
「前金で一千万。不足なら五百万を追加する」
 清史郎は受け取ったばかりの一千万をカウンターに乗せる。
「ジョーカー殺害日時の指定は確かにオプションで追加可能ですが……」
「ジョーカーを殺す日時の指定は矢沢組からは無かったんだろう?」
 清史郎が言うと円山が顎に指を当てて思案気な表情を浮かべる。
「依頼が重複した事は初めてで、対応致しかねます」
「いや、重複していない。私が矢沢組の手先で、追加でオプションを申し込んでいるとしたならどうなんだ? 君は依頼主の事をどれだけ調査しているんだ?」
 清史郎の言葉に円山の表情が曇る。
「お客様のプライバシーを優先して営業しております。業務上必要な情報は収集致しますが……」
「九月三十一日、ジョーカーは新庄市商店街の外れ、たこ焼き屋千夏の前に現れる」
 清史郎の言葉に円山の表情が強張る。
「もしお客様がジョーカーだった場合……」
「自分を殺してくれという依頼はこれまでなかったのか?」
 円山が何かを試すような視線を向けてくる。
「もちろん、そういった依頼もございました」
「なら問題は無いだろう?」
「……つまり、あなたは探偵としての任務を全うし、殺し屋に仕事を依頼しに来た。そういう事ですね」
「そういう事になるな」
 清史郎が笑みを浮かべると円山の口元に笑みが浮かぶ。
「矢沢組がそれ以前の日時を指定して来たら?」
「それこそ二重契約は無効だと言えばいいだろう?」
「矢沢組がジョーカーの正体を教えろと言ってきたら?」
「ここは興信所ではないのだろう? それに私は九月三十一日にジョーカーが現れるとは言ったが、私がジョーカーだとは一言も言っていないぞ」
 円山は殺しという商売にプライドを持っている。
 そのプライドに反する行為はできないはずだ。
「了解しました。九月三十一日に現れるジョーカーを殺します。しかし、他に機会がある場合もありますので悪しからず」
 円山が一千万の入った紙袋を掴んでカウンターの内側に置く。
 これで円山の精神には一つのストッパーがかかった事になる。
 後はいかに円山を寄せ付けないように立ち回れるかだ。
  〈2〉
  
 してやられた。
 健司は先制に成功したつもりが、乗り込まれて悪条件を飲ま���れた事を今更ながらに実感していた。
 三浦の期日を守れば選挙は終わってしまうだろう。
 矢沢組は選挙で勝利する為にジョーカーを殺したいのだから、仮に殺せたとしても契約違反と言いかねない。
 そもそも条件は問わないという話だったのだから構わないと言えば構わないのだが、ヤクザがそのような道理を飲むとは思えない。
――そもそも乗り気な仕事では無かったのだ――
 とはいえ、呑気に構えていてはヤクザに消される事になる。
 九月三十一日に殺せたとしても、それは報復の意味しか持たない。
 そして九月には三十日までしか存在しない。
 十月一日を無理やり九月三十一日と解釈できない事も無いが、完全に手玉に取られたとの感を禁じ得ない。
 緒方が猶予として見るのは何週間だろうか。
 幸い緒方は健司が三浦と接触した事を知らない。
 まだジョーカーを探していると言えば時間稼ぎはできるだろう。
 最悪二千万はドブに捨てたのだと言うくらいの器量は緒方にはあるだろう。
 しかし、それでは殺し屋の看板に傷がつく。
 創業四年、地道に仕事を続けて来た実績に泥がつくのだ。
――三浦清史郎を殺すか――
 それを考えて健司は三浦の余裕が気にかかる。
 三浦がジョーカー本人だというならそれで構わないだろう。
 しかし、ただの連絡役だったり複数犯だったりした場合はどうなるだろうか。
 ジョーカーは死んでも蘇る。
 その事の方が矢沢組にとって脅威だろう。
 ジョーカーのテンプレートが商店街で共有される事にでもなったら、矢沢組は人的物量的に無数のジョーカーに襲われて新庄市を撤退しなくてはならなくなるだろう。
 その時、ジョーカーを殺せと依頼されたなら、一体何人を殺せばよいのか分からず、それだけの数を連続で殺せば証拠を残す事になりかねない。 
 そうなれば警察に捕らえられて全てが水の泡だ。
――そう、殺すのは三浦清史郎ではなくジョーカーである必要がある――
 その為にはジョーカーの仕事の実態を掴まなくてはならない。
 これまでのジョーカーの襲撃箇所と状況を再確認する。
 ジョーカーは神出鬼没のように見えるが、確実な逃走経路のある場合以外は出現していない。
 ジョーカーは矢沢組の取引の全てを俯瞰し、最も有利な形を作り出している。
 と、なれば健司も事前に情報を収集しなくてはならない。
 以前緒方が入店した時、店内のシステムでスマートフォンはクラックしてある。
 緒方のスマートフォンを経由して矢沢組組長矢沢栄作の端末に潜入する。
 ホストを掌握して矢沢の端末から矢沢組の取引データを吸い上げる。
 半グレたちは無料WIFIに接続している者が多く、セキュリティも糞も無い。
 健司は新庄市の地図を広げ三浦の心理を読もうとする。
 正面切っての対決の後で、あの食わせ物が仕掛ける事は間違いないのだ。
  〈3〉
  始発電車で歌舞伎町を訪れた清史郎は街路を歩き回りながら、人通りの少ない場所や人目につかない場所にトランプのジョーカーのカードを置いていく。
『殺し屋』がテナントに入ったビルの前の壁にはスマートフォンと接続したラズベリーパイの監視カメラを設置した。 
 監視カメラの映像は近場の喫茶店でタブレット端末で見ようと思ったのだが、歌舞伎町には静かに端末を見る事のできるような喫茶店が見当たらなかった。
 仕方なく新宿駅前のコーヒーの不味いチェーン店に足を向けた。
 電波は良好、通勤前の客も訪れておりタブレット端末を見ていても不審には思われない。
 スマートフォンを操作して朝のニュースをチェックするが、特に気になるような情報は無い。
 八時二十四分、円山が風俗ビルにスーツ姿でやって来た。
 一見地味なスーツ姿に見えるがバーバリーにリーガルのシューズといったいで立ちだ。
 見る人間が見れば逆に趣味が良いと答えるだろう。
 屋内の監視カメラを警戒して清史郎はビルには監視カメラを仕掛けていない。
 九時きっかりにスーツ姿にアタッシュケース姿の円山がビルから出てくる。
 清史郎は円山が新宿駅に向かったのを見て小走りに店を出る。
 円山を捕捉し、充分に金をチャージしたSUICAで改札を潜る。
 円山を尾行する事二十分、新庄駅で円山は列車を降りた。
 チャージマネーで改札が通れて良かったと思える一瞬だ。
 昔なら駅によっては乗り越し清算をしなくてはならないところだ。
 円山は商店街を突っ切り、三浦探偵事務所にほど近い喫茶店に入っていく。
 清史郎は更に離れた喫茶店で画像を喫茶店のものに切り替える。
 商店街の店にはセキュリティの名目で三浦探偵事務所の監視カメラが取り付けられているのだ。
 円山が注文するより早く、店員がコーヒーにトランプのジョーカーを添えて差し出している。
 円山の表情が一瞬硬直する。
 清史郎は商店街の店に予めジョーカーのカードを配り、前払いで商品を出すよう話をつけておいたのだ。
 これで円山は自らが監視対象である事を知る。
 コーヒーを飲み干した円山が喫茶店を出て周囲を見回す。
 ――追われる気分はどうだ、円山――
 円山は午後六時になると歌舞伎町のビルに戻り、吉祥寺の自宅であるらしいマンションに帰宅した。
 清史郎は吉祥寺界隈の店に金とトランプのジョーカーを配り、路地裏などにカードを仕掛けて帰路についた。
  〈4〉
  「って事は正体バレちまったのかよ」
 相変わらず騒々しいクイーンメイブのボックス席で健が声を上げる。
「殺し屋って名刺出してる殺し屋って狂ってるとしか思えないけど」
「腕に余程の自信があるんだろう。今の日本じゃ老衰や自殺や病死や事故死以外の異常死が毎年十七万件発生しているんだ。死体なんかあった所で警察の手が回る状態じゃない」
「ジョークと話してて思うんだけどさ、警察って何してんだ?」
「総資産一億円以上の人間の事は守ってるだろうさ。後は交通違反の取り締まりだな」
 清史郎は答える。実際警察が殺人や行方不明を事件化する基準は分からないのだ。
 確かなのは毎年日本では殺人事件は百件前後しか起こってはならず、検挙率は96%を下回ってはならないという暗黙の了解があるという事だ。
「どっちみち最初から警察は味方じゃないでしょ。矢沢組が商店街に嫌がらせをしても見て見ぬふりだったんだし」
「だよな。俺たちジョーカーが正義の味方なんだ。そうだろ」
「多少稼がせてもらってるけどね」
 健も加奈もジョーカーという仕事には少なからず誇りは持っている。
 士気が高いという点では矢沢組と戦っていく上で大きなアドバンテージになるだろう。
 殺し屋円山健司がジョーカーの核心に近づいたとは言っても、健と加奈まで特定している訳ではないのだ。
 そして健のITを見て警戒していた為、あの新宿の風俗ビルにはスマートフォンも時計も持ち込んでいない。
 顔は間違いなく撮影されているだろうが、顔認証は広範なエリアから自在に情報を引き抜けるようなものではない。
 いつ、どのカメラに映っているのか分からなければどのカメラをハッキングすれば良いのか分からない。
本当の所は分からないが、公には警察でも店舗など個人のカメラの映像は捜査協力や令状で記録を閲覧しているのだ。
健のIT技術にした所でカメラを特定し、通信可能な距離で『物理接触』しない事にはデータを閲覧する事などできないのだ。
「円山って野郎の鼻を明かしてやろうぜ。こっちは天下御免のジョーカーなんだ」
「でもさ、ジョーカーを探り当てたって事は相当の切れ者なんじゃない? 殺し方だって一つや二つじゃないからこれまで捕まってないんでしょ?」
 加奈が慎重論を述べる。この慎重さがチームの要になっていると言ってもいい。
「じゃあどうするってんだよ。まさか止めるとは言わねぇよな」
「多少趣向を変える必要はあるだろうな」
 清史郎はカバンからジョーカーマスクをのぞかせる。
「マスク……一体何枚あんだ? 量産して成功すんのは北朝鮮のモロコシくらいだろ」
「そっか……これをこれまで被害に遭った半グレに匿名で送り付ければ……」
 ITには弱くても頭の回転の早い加奈には分かったようだ。
「確実な取引情報を手にした本物の銃を持ったジョーカーが出現するんだ」 
 清史郎の言葉に健が唖然とした表情を浮かべる。
「さっすがジョーカー。でもよ、俺たちと鉢合わせにはならねぇのか?」
「一応発信機は取り付けてある。合成音声のスイッチを入れれば起動する仕組みだ」
「じゃあ信号がなかったら作戦決行って訳ね」
「それに送り付ける相手はこっちが選べるんだ。事前に動きを掴む事も難しくないだろう」
 清史郎はこれまでの取引の状況から矢沢組に逆らいそうな半グレをリストアップしている。
 表立って逆らう事はしないだろうが、ジョーカーとしてなら薬をガメるくらいの事はしかねない連中だ。
「でも、それって少ししたら矢沢組に露見するんじゃない?」
「ああ。でも矢沢組は確実に疑心暗鬼に陥るし、本物の銃弾が飛んでけが人でも出ればジョーカーに対して慎重にもなるだろう」
「最高にクールだぜジョーカー! ジョーカーが犯罪者だったら今頃大金持ちだぜ」
 健の笑みに清史郎も笑みで答える。
「じゃあ今日の仕事もクールに決めましょ」
 加奈の突き出した拳に三人の拳がぶつかる。
 本家ジョーカーは最高のチームなのだ。
  〈5〉
   自宅まで嗅ぎつけられたとは。
 午前七時、健司は朝食を食べようと吉祥寺の喫茶店に入った所で、ジョーカーのカードと対面する事となった。
 もっとも、ずっと尾行されていたなら自宅が特定されるのは不思議でも何でもない。
 一番の問題は探偵に四六時中張り込まれたらジョーカーどころではなく、他の仕事も一切できないという事だ。
 動揺を押し隠し、それでも周囲を警戒しながら歌舞伎町の店舗に向かう。
 ドアに挟んだ髪の毛が落ちた様子は無く、侵入者はいないようだ。
 店内に入り、一通り掃除を終えると鋭利に削ったシャープペンシルをカウンターから取り出す。
 殺しの方法はいくらでもある。
 相手が尾行しているなら、人通りの少ない所に誘い込んで始末するという方法も取れるのだ。
 健司は尾行のプロである三浦を警戒する事を止め、路地裏へと足を踏み入れる。
 一定歩いた所で振り向き、シャープペンシルを引き抜く。
 が、そこには三浦の影も形も無��った。
 四六時中張り込んでいるという訳ではないという事だろうか。
 健司が安堵しかけた瞬間、路上に落ちているトランプのカードに気付いた。
 ――ジョーカー!――
 三浦はこちらの考えを見抜いて行動に出ているのだ。
 と、言う事は人通りの少ない所は三浦本人に監視されない反面、ヤクザを監視しているような遠隔装置で監視している可能性が高いだろう。
 ――この僕が身動き一つ取れないと言うのか――
 健司は拾い上げたトランプのジョーカーを握りつぶした。
  
〈6〉
  
 深夜の路地裏、半沢芳樹はジョーカーマスクと紫色のどぎついトレンチコートに身を包んで、汗が出るほどにトカレフを握りしめている。
 部下二人が矢沢組とヤクの取引をする事になっており、そこをジョーカーのフリをして襲撃するのだ。
 成功すればタダでドラッグが手に入り、失敗してもジョーカーのせいだ。
 うだつの上がらない半グレの四十代、ヤクザに昇格できる見込みも無い。
 忠義を示せと言う方が無理というものだ。
 視線の先には金を手にした部下の姿、ヘッドライトで周囲を照らす矢沢組のベンツがある。
 部下が金を出し、組員がスーツケースを開いてドラッグを見せる。
 半沢はそのドラッグを見ているだけで身体にアドレナリンが駆け回ったような気分になる。
「動くんじゃねぇ! こっちにヤクを寄越せ」
 取引成立の寸前に半沢は銃を手に飛び出す。
 矢沢組の構成員がスーツの内側から銃を抜く。
「金もヤクも俺のモンだっつってんだ!」
 半沢は先制して引き金を引く。轟音が響き矢沢組の構成員が気圧されたように見える。
 立て続けに引き金を引いて距離を詰める。
 矢沢組の構成員が引き金を引き、半沢の頬を掠める。
 ジョーカーの姿で出ていけば怯むと思っていたのだが、反撃は想定外だ。
 それでもここが正念場と半沢は引き金を引く。
 一発の弾丸が矢沢組の構成員の鎖骨の辺りを貫く。
 凶悪な一瞥をくれて矢沢組の構成員たちが引き上げていく。
 半沢は両手でヤクを掴んで高笑いする。
 こんなにチョロい商売にこれまでどうして気付かなかったのだろう。
 ――ジョーカーを続ける限り俺は無敵だ――
  〈7〉
   事務所に次々に凶報が舞い込む中、矢沢組の緒方は状況の変化を理解していた。
 ジョーカーの模倣犯は自然発生的に生まれたものではない。
 本当に模倣する脳があるなら金や麻薬を要求する訳が無い。
 と、すれば中身は町の半グレや暴走族と察しがつく。
 とはいえ、数は厄介であり、ジョーカーの真似をすれば処刑だと言った所で本物のジョーカーもどこかにいるのだろうから半グレは高をくくって矢沢組の命令に従おうとはしないだろう。
 そして更に厄介なのはちゃんとジョーカーを模倣できて��る者もいるという事だ。
 ジョーカーを見たら撃てというのは簡単だが、半グレが連合して矢沢組に反旗を翻したら手足を失った矢沢組に抵抗する術は無い。
 矢沢組は権力と金と麻薬は持っているが、マンパワーが多いという訳ではないのだ。
 ジョーカーはその弱点を的確に突いて来たのだ。
「緒方、考えは無ぇか?」
 電話越しの矢沢の言葉に緒方は頭を巡らせる。
「ジョーカーマスクに百万の懸賞金をかけてはいかがでしょう?」
 マスクをつけている人間の罪を問わず、マスクを差し出せば百万やると言えばわざわざ危ない橋を渡ろうという連中は少なくなるだろう。
 その上でジョーカーの撃滅を図ればいいのだ。
「その手は使えそうだな。問題はマスクがどれだけ出回っているかだが」
「数は多くないと考えます。そもそも同時多発的にジョーカーが出現したという事は、誰かが創意工夫して模倣されたのではなく、何者かが意図的に行ったと考える方が自然です」
 言って緒方は組員たちに通達を出し、ついでに警察にも懸賞を知らせておく。
 公権力が銃刀法で取り締まりを開始すれば半グレは震えあがってジョーカーの真似などしていられなくなるだろう。
  〈8〉 
 
  健司は新庄市のホテルの床に落ちた髪の毛を拾いながら、事態の急変と自分の読みが正しかった事を知る。
 三浦は健司に捕捉された事で作戦変更を余儀なくされた。
 健司も身動きできなくなったが、それはお互い様なのだ。
 そこで今回のジョーカー量産化計画を演出したのだろう。
 しばらくの間町中にはジョーカーがあふれる事になる。
 矢沢組が引き締めを行っているものの、偽ジョーカーの模倣犯も出現し本来の偽ジョーカーより多くのジョーカーが出現しているのが現状だ。
 ――でもこの狂騒はすぐに終わる――
 健司は日が暮れるのを待ってアタッシュケースを手にホテルを出る。
 三浦が四六時中張り付いている訳ではない事も分かっている。
 いずれにせよ仕事を迅速に済ませれば証拠も残りはしないのだ。
 深夜の人気の消えたオフィス街を歩きながら手に手術用のビニール手袋をはめる。
 靴のサイズは自分の標準よりワンサイズ大きく、髪型は大きく変えていないが頭にはカツラをかぶっている。
 一般で売られているカツラには、インドの仏教徒やヒンズー教徒が出家する時の髪の毛が使われている。
 そして、インド人の髪の断面は日本人が楕円であるのに対し正円に近い。
 仮に髪が現場に落ち、科捜研が調査したところで出てくるのは謎のインド人という事になるのだ。
 健司は予定していた地点にたどり着くと、持ってきたボルトを電柱の穴に差して二・五メートル程の高さにまで登って電柱に寄り添うようにして立つ。
 予定通りスポーツバッグを手にしたジョーカーが走ってくる。
 中身は半沢という三下の半グレだ。
 正面だけに注意を向け、自分の身長より上には注意が向いていないらしい。
 健司はボルトに引っ掛けたテグスを引っ張る。
 ジョーカーの首にテグスが食い込み、仰向けに倒れかかる。
 アイスピックを手にした健司はジョーカーに圧し掛かるようにして飛び降りる。
 アイスピックがジョーカーのマスクと頭蓋骨を貫き、脳を攪拌する。
 健司はアイスピックをその場に放り捨てて、テグスもそのままに歩き去る。
 アイスピックもテグスも殺人犯を特定する決定的な証拠とはなり得ない。
 少し歩いた所で歩きやすい靴に履き替え、手袋を脱いでしまえば何一つ痕跡は残らない。
 意識していたが三浦に行動を監視されていた様子は無い。
 三浦はマスクをばらまいた事でジョーカー業を一定退いたのかも知れない。
 それならそれで……
 ――ジョーカーを名乗れば問答無用の死が訪れる――
 それでもジョーカーを続けられる者がいるだろうか。
 健司の受けた依頼はジョーカーの殺害であって三浦清史郎の暗殺ではないのだ。
  〈7〉
   緒方は苦い気分で事務所でTVを見ている。
 一週間で九人のジョーカーが殺され、四人のジョーカー、三人の組員が射殺された。
 ワイドショーは死体にピエロのマスクをかぶせる愉快犯として報道している。
 常識的に考えればそうなのだろう。
 だが、現実にはジョーカーの模倣犯が跋扈し、殺し屋円山がジョーカーを殺しまくっているのだ。
 この問題の裏が表ざたになれば矢沢組に捜査の手が伸びる。
 組長が事情徴収という事にでもなれば、知事選敗北は必至だ。
 この銃弾飛び交い殺し屋が闊歩する状況は、客観的に見れば矢沢組の内部抗争なのだ。
 ――やってくれたなジョーカー――
 日用品を用いて鮮やかに殺しを遂行する健司に対する恐怖は広がっており、それなりの数のジョーカーマスクが届いてもいるが、それでも自分だけは大丈夫と考えるのが人間の性であるらしい。
「兄貴、県警本部長が来ています」
 部下の言葉に緒方は舌打ちしたくなるのを堪える。
 何人か人身御供に出す必要はあるだろうが、それでジョーカー問題が片付く訳でも無い。
 今の新庄市はさながらギャングの蔓延る六十年代のニューヨークだ。
 このネガティブイメージの中ではカジノ施設の誘致も集客の為だなどという言葉で誤魔化せない。
 ――だが、商店街も打撃を受けているはずだ――
 緒方は次善の手を考えながら県警本部長を待たせてある応接室に向かう。
「緒方です。この度はお騒がせしております」
「いや、そうかしこまらんでくれたまえ。私がこうしておれるのも矢沢組あっての事だ」
 県警本部長の茨木義男が本革張りのソファーから腰を上げて言う。
 茨木は東大卒のキャリアで矢沢の後輩に当たり、同じゼミを受講していた間柄だ。
「殺人事件は起こせない。それが警察の不文律でしょう?」
「今回のカジノ施設建設は内閣肝いりでもあるんだよ。情報操作で反対派が工作しているように演出する事は可能だろうよ」
 転んでもタダで起きないのが政治家やエリートというものであるらしい。
「つまりはカジノ施設反対派が、賛成派の人間を殺してピエロのマスクをつけていると?」
「そういう報道になっているだろう?」
 茨木の言葉に緒方は唖然とする。
 当事者としての立場で見ていた為に気付かなかったが、一般視聴者の目線で見るとそういう風に見えるのだ。
「で、私の在任中にこれだけの死者を出しているんだ。票は囲い込めているんだろうね」
「固定票は押さえております」
 実際の所、矢沢組は内紛に近い状態で票を囲い込めるような状態ではない。
 大手のチェーン店などでは本部通達で票の取り込みができているが、個人事業主は依然として反対の姿勢を崩していない。
 ――やる事成す事裏目に出る―― 
「死人は出る、カジノ施設はできないでは私の本庁復帰が危うくなるんだよ。その意味は分かっているだろうな」
「はい」
 不満げな茨木に緒方は短く答える。
 ――県警本部長が殺害されれば流れが変わるかもな――
 緒方は脳裏にあのとらえ所のない殺し屋の姿を思い描いた。
  第四章       トリックスター
  〈1〉
  「最近俺たちが出てもヤクザもビビらねぇのな」
 クイーンメイブのボックス席で健がぼやく。
 本物の銃を撃つジョーカーもいれば、ジョーカーを狙い撃ちにする殺人鬼も存在する。
 実際に死人も出ているのだから今更驚かす程度ではヤクザも怯みはしないだろう。
「銃で撃たれるって不安。前より遠慮なく撃たれてる感じ」
 加奈が沈んだ様子でカクテルに口をつける���
「おいおい、私たちの本来の目的を忘れたんじゃないだろうな。私たちの目的はカジノ施設誘致の妨害だ。今の状況でカジノ施設がオープンしたとして誰がテナントに入るんだ? 暴力がこれだけ蔓延る状況を許した現職知事は窮地に立たされている。住民の安全と地域の活性に誠実に取り組む人物が取って代わらなければ市民が納得しない」
 ショットのバーボンを口に運んで清史郎は言う。
「いや、確かにジョーカーの言う事は分かるんだけどさ、昔は良かったっつーか、実入りが少ないのは我慢するとしてもよ」
「私たちの本当の目的に近づいているんだから喜んでいいはずなんだけどね」
「選挙の公示まで三日、世襲できそうな人間がいない以上与党は今更候補者を変更できないし、現職のまま選挙を戦う事になる。野党には追及の材料が掃いて捨てるほどある。これで負けるようなら本当に世の中が腐りきってるってだけだ」
 健と加奈の気持ちを察しながらも清史郎は言う。
「もう少しで全部終わっちまうんだよなぁ~。何か微妙だぜ」
「コンビニも忙しいって言えば忙しいんだけど、税金は取られるのに退職金も無いし年金のアテもないし」
 健が仕事にやりがいを感じられないのも、加奈がお先真っ暗だと言うのも理解できる。
「そうは言っても九月三十一日にはジョーカーは死ぬんだ」
「してやられましたよ。九月に三十一日なんて無いじゃないですか」
 ボックス席に当たり前のように現れた円山が言う。
「誰だテメェ!」
 健が身を乗り出す。
「歌舞伎町で殺し屋を経営している円山健司と言います。ここが三浦さんの本当の事務所だったんですね」
「まさか一週間で九人も殺したのって……」
「やだなぁ~僕はもっと殺してますよ。警察だって報道内容には気を遣うんです」
 涼しい表情でグラスを手にした円山がボックス席に座る。
「人殺しだってバラすぞ、テメェ」
 健が円山に向かって噛みつきそうな声と表情を向ける。
「ご自由にどうぞ。何か一つでも証拠が存在するならね」
「で、その殺し屋さんがここに何の用?」
「いや、本家のジョーカーはどうしているのかと思ってね。偽物でもこれだけ殺せば本家も仮面を捨てるんじゃないかって思って」
「おたくの言う通りだ。こんな凄腕の殺し屋がいるならジョーカーなんてやるだけ損だ」
「本当にそう思っていますか? 本家はまだ何か隠し玉を持っているんじゃないかって思うんですけど」
「随分と余裕かましてんじゃねぇか。ジョークを殺ったらテメェを殺す」
「殺しはしたくないけどジョーカーを殺させる事は絶対にしない」
「人望があるんですね。いっそ事務所でこの二人を雇ったらどうです? 今より金回りはよくなるんじゃないですか?」
「殺し屋より儲かるとは思えないね」
「それはリスクを負っていますから」
「テメェは嫌味を言いに来たのか。悪いが俺たちはテメェになんざ負けねぇ」 
 頭に血の上った健が言う。
「そうそう、一つプレゼントがあるんです」
「あんたがくれるものなんてロクなものじゃないと思うんだけど」
「野党連合の候補を殺すように県警本部長から依頼を受けたんです」
 笑顔で言った円山がグラスを空ける。
 突然の事に健と加奈が硬直する。
 選挙期間中に候補が殺されてしまったら票が分散し���現職が有利となる。
 どれだけ黒い噂があったとしてもだ。
「それは俺たちに守って見せろと言っているのか?」
「さぁ、気まぐれですよ。僕はこれでもあなたの事が嫌いではないんですよ」
 言った円山が席を立って去っていく。
 加奈と健が茫然とその背を見送る。
「私たちと候補者をまとめて葬るつもりか……」
 清史郎は思案する。候補者を守る為に張り付けば二人まとめて殺される可能性がある。
 しかし、候補者を放置しておけば間違いなく殺されるだろう。
 具体的な殺人予告という訳ではなく、あったとしても警察はアテにはならない。 
 市民は自衛するしか無いのだ。
――どうする……―― 
「なぁ、ジョーク、どうすんだ?」
「あんたも少しは考えなさいよ」
「考えてるって。頭の中じゃあの野郎を三十回は殺してる」
 非生産的な事を考えている健が言う。 
「ジョーカー、私、どうしていいか……」
 加奈は追い詰められた様子だ。
「こうなったらお望み通りにしてやろう。ジョーカーの最期を見せてやるんだ」
 清史郎は一抹の寂しさを感じながら笑みを浮かべて見せた。
 円山を前にして取れる手は一つしか無いと言っていい。
 ――あの男はこの結果を望んでいたのだろうか――
  〈2〉
  『……皆さん、この町の惨状は突然起きたのでしょうか? その根幹には市の中央にある広大な県の土地があります。この土地は江戸時代に火災の延焼を避ける為に作られた防災の為の土地でした。しかし新庄市が栄えるに従い、土地の価格が上がり莫大な利益が生まれる事が分かってきました。ヤクザやギャング、財界の人間はその利権に群がっているんです。もし、彼らの思い通りにさせるなら彼らの存在を容認する事になります。二百年前の先人の知恵に従い、ここを防災を兼ねた市民公園にする事こそが行政の成すべき事です……』
 夕暮れの新庄市の駅前で野党候補の峰山春香が声を上げる。
 聴衆はさほど多くはないが商店街や青年団が集まって盛り上げようと四苦八苦している。
 清史郎はオープンカーのハンドルを握りながらタイミングを計っている。
『ジョーカー、スタンバイOKよ』
 イヤホンから加奈の声が聞こえてくる。
『警察は野党の候補に人は割いちゃいねぇ、殺るなら今だ』
 健の声を受けて清史郎は紫のどぎついトレンチコートを羽織り、ピエロのマスクをかぶる。
「そこのお前……」
 演説を警備していた警官が警棒を手に近づいて来る。
「制服ギャングも久しからず」
 清史郎は銃を引き抜く。
 警官の足元で火花が爆ぜる。
 聴衆だけでなく、夕暮れの帰宅ラッシュの人々の足が止まる。
「綺麗ごとでマニィをロンダリィ! 俺はハッピーにトリガー、堅実な人生が諸行無常!」
 清史郎は自動小銃を抜いて選挙カーに銃弾を浴びせかける。
 銃声が響き至る所で火花が散る。
 ガードマンに守られて逃れようとする峰山の背に向けて引き金を引く。
 血を噴出させた野党候補が倒れる。
「こんな時には正露丸! キャベジンがあれば国士無双ゥ! ユンケル飲んだら夜金棒!」
 峰山が選挙カーに運び込まれ、現場から離脱しようとする。
『ジョーク、サツが動いた。射殺してもいいって言ってやがる』
 健の言葉に清史郎は生唾を飲む。想定してはいたが、想像以上に警察もなりふり構っていないらしい。
 清史郎はオープンカーで選挙カーを追い、グレネードランチャーで後ろ半分を吹き飛ばす。
 煙を上げた選挙カーが路肩で停止する。
 清史郎は高笑いしながら選挙カーの脇をすり抜け、オープンカーで町を駆け抜ける。
 無数のパトカーが清史郎のオープンカーを追う。
『ジョーク、法定速度は無視してくれ、俺がナビゲートしてんだし、今更ネズミ捕りが怖いって訳でもねぇだろ』
 健のナビゲーションでパトカーを避けて清史郎は埠頭へと向かう。
 銃声が響き、音速より早く飛んだ弾丸がオープンカーに襲い掛かる。
 警察が矢沢組の懸賞を狙っている事は健のハッキングで知っている。
 制止する警官の声と銃撃を受けながら、フルスロットルのまま岸壁から海上へと車体を躍らせる。
 肩と背中に銃弾を受けた清史郎は冷たくなり始めた海の中へと沈んでいく。
 清史郎が意識を失いかけた時、淀んだ海の中にウェットスーツに身を包んだ加奈が姿を現した。
 
 
 〈3〉
   警察が捜査した結果、海で手に入れる事ができたのは一台の盗難車とピエロの仮面と紫色のトレンチコートだけだった。
 知事候補が襲撃された事もあり、今後清史郎がジョーカーの扮装をすれば正体が露見する可能性は極めて高くなるだろう。
 ――本家ジョーカーは死亡した――
 健司は病院の廊下を歩きながらポケットの中のビニール手袋の感触を確かめる。
 野党候補は銃創を負って病院に入院している。
 実際には銃創など負っていないのだろうが、ジョーカーと候補が一芝居打つのだとしても病院は避けて通れない。
 ――悪いけど僕は殺しの依頼は完遂する――
 健司は候補の部屋の前のボディガードの様子を観察する。
「すみません。新庄市後援会の青年団の円山と言います。先生はご無事でしょうか?」
「先生はご無事だ」
 鉄面皮のボディガードが返答する。
「それを聞いて安心しました。一言無事をお祝い申し上げたいのですが構いませんか?」
「十分だ」
 ボディガードの言葉に笑みを返して健司は一人部屋に足を踏み入れる。
 両手にビニール手袋をはめ、小銭袋を握りこむ。
「やぁ、先生、ご無事なようで何よりです」
「無事なものか。ポリの弾丸を四発も食らったんだ」
 そこで見た光景に健司は言葉を失った。
「お陰で選挙が終わるまで退院できそうにない」
 三浦が笑みを向けてくる。
「バカな……あなたは……」
 身を隠さなくてはならないはずだ。
 治療する為にも……。
 ――治療する為に候補に成りすましたと言うのか――
 入院している間は世間の目は避けられる。
 それでは候補はどこに消えたと言うのか。
「お前は野党候補を殺せというオーダーを受けたはずだ。今彼女は立候補しているが、生死不明で野党の統一候補ではない。今は慶田盛弁護士事務所で事務の手伝いはしているが選挙活動はしていない。それでもお前は殺すのか?」
 健司は清史郎の言葉に笑いがこみあげてくるのを感じた。
「詭弁にも程がありますよ。ほとんど屁理屈じゃないですか」
「屁理屈でも君は依頼に忠実なんだろう? あと面会は手短に頼むよ。これでも歳でね、銃創って言うのは堪えるんだ」 
 銃創が堪えているのは本当らしい。
「それでも最後には候補は復活しなきゃならない」
「死んでいなければね」
 カーテンの影から姿を現した女性がグレネードランチャーを構える。
「まさか……」
「ジョーカーは死んだ、ヒットマンは来た。これで充分だ。なぁ、ジョーク」
 ラップトップコンピュー��ーを小脇に抱えた青年が言う。
「ゲームオーバーだ」
 清史郎が不敵な笑みを向けてくる。
 健司は小銭袋を窓に投げつける。
 砕けたガラスの破片を拾い上げて身構えながら退路を探る。
 ガラスの破片で候補の命を絶つつもりだったが今三浦を殺した所で意味が無い。
 今は割れた窓の外に逃れる隙さえあればいい。
 女性の指がグレネードランチャーの引き金にかかる。
 猛烈な爆音と閃光が室内に満ちる。
 健司は窓の外に身体を躍らせた。
 ――これで知事候補が殺された事になるのか――
 健司は地面を転がり、人目を避けながらバッグから出した白衣を羽織る。
 ――僕は最期までジョーカーに踊らされたって訳か――
 敗北感より、どこか清々しさを感じながら健司は病院を後にした。
  〈3〉
  「慶田盛弁護士事務所では峰山候補を歓迎しますよ」
 新庄市にある、冤罪に強いと噂の弁護士事務所で峰山春香は未だに自分の身に起きた事が信じられないでいる。
 峰山が候補に決まったのは公示二日前、そこから慌ただしく野党の党首などと会談を交わし、選挙戦の流れになったのだが、その直後に慶田盛敦という弁護士が現れたのだ。
 慶田盛の噂は峰山も聞いており、信頼できる人物であるとは感じていたが、話の内容は想像のはるか斜め上を行くものだった。
 新庄市の乱射魔ジョーカーの本家は、冤罪事件の解決を主に行っている三浦探偵事務所の所長三浦清史郎だったのだ。
 三浦は知事選を前に町に大量のジョーカーマスクをバラまいて一時的に身を引いた。
 しかし、ジョーカーと野党知事候補は確実にターゲットを仕留める円山という男に命を狙われているのだ。
 更には矢沢組がジョーカーに懸賞首をかけており、警察も生死を問わないという条件でジョーカーを狙っているという。
 そこで三浦が出して来た案がジョーカーに候補者が襲われて入院、ジョーカーは警察に追われて死亡、更に候補者の運び込まれた市民病院に現れる円山を三浦が撃退するというものだったのだ。
 三浦は警察に追われて手傷を負う事は間違いなく、それならば知事候補と入れ替わって入院してもゆっくりと治療ができる。
 一方春香は慶田盛弁護士事務所で投票日三日前まで、事務職として短期採用される。
 円山のターゲットは知事候補であり、事務員殺害ではなく、その一線を越えてこないのも円山という男なのだという事だった。
「何もかもが信じられないわ。生死不明で選挙戦を戦うなんて……」
「野党の党首が連日新庄入りするって話になったじゃないですか」
 春香は慶田盛弁護士事務所の安普請の椅子に腰かける。
「それはいいとしても、いいえ、大きな借りを作る事になりますし……」
「市民に対して不誠実だと?」
 春香の心中を察した慶田盛が言う。
「その通りよ。三日前に復活なんて話が良すぎるし」
「でも、実際問題あなたを救う手立ては他に無かった」
 事務所の電話が鳴り、慶田盛が受話器を手に取る。
 ボタンを押してスピーカーに切り替える。
「私だ。円山が知事候補殺害に現れたよ。こっちで見かけだけは派手な爆薬を爆発させて追い出した。これで知事はテロリストにまで襲われた事になるわけだ。しばらく身を隠さなきゃならない理由が増えたんじゃないか?」
「三浦さんですね? あなたが身体に銃創を負ったという話は聞いています。あなたはどうしてここまでやったんですか?」
「若い連中と付き合いがあると、柄にもない正義感なんてものも持つものなのさ」
 三浦の言葉に春香はため息をつく。
 実際の傷はどうあれ、体面上知事候補は集中治療室にかくまわれるだろう。
「市民病院が告発したらどうするつもり?」
「それは無いさ。与党の市長になってから予算を削減���れて、市民病院では上から下まで味方しようなんてヤツはいないんだから」
 慶田盛が肩を竦めて見せる。
「あと、仕事柄マスコミの相手をするのは苦手じゃないんだ」
「ああ、こいつは口先だけは有能だからな」
 二人の言葉を聞いていた春香は苦笑する。
 悪だくらみのような作戦だが、この二人にとってはこれは健全な正義のスポーツのようなものなのだ。
 
 〈4〉
   野党候補の入院先で爆破テロが起こった事で、与党候補に対する疑惑は大きなものとなった。
 野党候補は生死の境を彷徨っていると報道されている。
 清史郎は病院で何不自由なく治療生活を送っている。
 のだが……。
「なぁ、ジョーク、ここで寝てるってのは何かの冗談だろ?」
「怪我してるのは事実なんだから無茶言わないの」
 健と加奈は連日競うようにして病室を訪れている。
「お前ら、もうジョーカーの出番は無いんだぞ? 知事選も候補が無事を表明すれば一発で決まる。もうやる事は無いんだ」
 清史郎が言うと健が叱られた犬のような表情を浮かべる。
「いやさジョーク、俺、土建屋辞めたんだ」
「私も……その、コンビニ辞めたんだ」
 清史郎は二人の言葉に唖然とする。
 このご時世に仕事を自ら捨ててどうしようと言うのか。
「ジョーク、儲からないっつってるけどよ、俺が手伝ったら何とかなんじゃね?」
「先に言わないでよ。採用するなら私の方が得なんだから。多分」
 清史郎は額に手を当ててこみ上げてくる笑い声を抑える。
 傷に響くが笑いたくなるのだから仕方がない。
「お前ら、馬鹿じゃないのか? こんなオッサンと組んだって心中するようなモンだろ」
「それでもいいくらい楽しかったんだよ」
「またスリル、くれるんでしょ?」
 清史郎は笑い声をあげて身体を起こす。
 傷が引きつるが痛みなど気にならない。
「資本金はお前らと合わせて裏金三千万円。社員は三人。一人はオッサン。ジョーカー探偵事務所とでもするか」
「何かダセェ。中年は変に英語にするから逆にカッコ悪いんだよ。三浦探偵事務所でいいだろ」
「中年のセンスが悪いのは今に始まった事じゃない」
 清史郎は憮然として健に言い返す。
「じゃあ新しい門出に」
 加奈がバッグからワインのボトルを取り出す。
 若い二人は自分に老ける暇を与えてくれないらしい。
 清史郎はコップに注がれたワインを掲げる。
「乾杯」
 紙コップが音もなく打ち合わされ、新しい何かが動き始めた。
  エピローグ
   清史郎は健と加奈を引き連れて病院の廊下を歩いている。
 向かいからスーツ姿の峰山春香が歩いてくる。
 握手しようと峰山が手を差し出してくるのを無視して清史郎は右手を軽く上げる。
 峰山が応じて右手を挙げてハイタッチすると、清史郎と峰山は入れ替わるように方向を変える。
 清史郎の背後でフラッシュが瞬き、峰山が光とシャッター音に包まれる。
 生死不明から無傷での生還。
 これほどの宣伝も無いだろう。
 ジョーカーはカジノ施設を阻止するというその使命を果たしたのだ。
   選挙戦は野党党首が連日交代で訪れるという形で、野党が攻勢を強めていた。
 そして投票日三日前に野党候補が無傷で出現。
 暗殺者に狙われていた事を告げ、改めて支持を訴えた。
 緒方は事務所で出来の悪すぎる茶番劇を見せられたような気分を味わっている。
 ジョーカーという乱射魔が出現、殺し屋に依頼をしたらジョーカーの模倣犯が大量に出現。野党候補を狙ったら本家ジョーカーに命を狙われ、生死不明から一転蘇った。
 市民の心理を考えるまでもなくこの選挙は完敗だ。
 何処で何を間違えたのかなど分からない。
 否、最初からこの町には矢沢組を受け入れない何かが存在していたのだ。
 近々上層の組から矢沢更迭が告げられるだろう。
 だが、緒方は矢沢にとって代わろうなどとは思わない。
 ――この町にはジョーカー��いう化け物が存在するのだから――
   十月一日、健司はいつものように殺し屋のカウンターの内側にアルコールを吹きかけている。
 もしも、九月に三十一日が存在しているならジョーカーが殺されてやると言っていた日。
 新庄市では市民の支持を得た新知事の誕生でお祭り騒ぎらしい。
 と、殺し屋の戸口に宅急便の配達員が現れた。
「殺し屋様ですか? Amazon様からのお届けものです」
 記憶には無いが健司は笑顔で箱を受け取り、伝票にサインする。
 ナイフで慎重に箱の封を開けるとそこにはピエロのマスクが収まっていた。
 健司は口元に笑みが浮かぶのを感じた。
 ――確かにジョーカーは死んだ――
 健司はその自然な笑みを機械的な笑みの後ろに隠し、カウンターを磨き始めた。
 今日も新たな客がやって来るに違いないのだ。 
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huonggiaquyetd · 5 years ago
Text
軽自動車の美味しいお店
なかった母の軽自動車 点検出そうとエンジンかけようとしたら
バッテリー上がっちゃった
ディーラーにヘルプした軽自動車の輸出と現地生産 ◆ 日本独自の規格としてやり玉に挙げられる事も多い軽自動車である。軽自動車優遇があるから登録車が売れないのだとは米国の弁だ。確かに車庫証明が不要な地域があるとか税金が安いなど、特に地方や  …続きを読…
いや別に 軽自動車いやって人もいるからね〜
軽自動車面白いですよ(沼に落とそうしてる顔
子供をここ一週間、一時保育で、車で送り迎えしているんだけど、今日は特に横風が強くて、ハンドル何回も持っていかれそうになって、ビビりながら運転してた。普通車でも持っていかれるってことは、軽自動車は、もっとヤバいんだろうなあ。コワイ、コワイ。【お知らせ】 台風19号による影響で、第23回(2019年度)関東学生対抗軽自動車5時間耐久レースを中止させていただきます。
赤帽はその辺の軽自動車の2倍の車高ですなw かつての軽自動車みたいに税法上の優遇やお目こぼしがあって普及が進み産業が潤うとそこに砂糖山にたかるアリのように税金かけて折角潤ってる業界をつぶす流れを何度も見ましたたが、それは焼き畑的にあるところから収奪して…
【聞いた話】 あらゆる車に乗ってきて、最終的に1番いい車は何か?と言ってきたお客がいて それは4ナンバーの軽自動車だとのこと。 コスパ最強だそうです。今日は名義変更で春日部の軽自動車協会に来ました
タントもちょうど263000キロ!
明日ご納車なので宜しくお願い致します
威厳の表し方はこれくらいの方がいいですよね。
我々日本国民の象徴なのに庶民的な軽自動車とか乗ってたらそれはそれで叩くくせに…なにがしたいんだろう。わいの軽自動車セルボくん フォグつけて、LEDライトバーつけて、リフトアップしてオフタイヤ履かせて酷道しばきまわしたいンゴww
I’m at 軽自動車検査協会 神奈川事務所 in 横浜市, 神奈川県
半年動かさ
兵庫 格安 軽自動車
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kuborie · 6 years ago
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リアル・日本で一番悪い奴ら。北海道警察銃器対策課と函館税関は「泳がせ捜査」と称し、覚醒剤130キロ、大麻2トンを「密輸」。主導したのは、100丁以上の拳銃を押収し、「銃対のエース」と讃えられた稲葉圭昭警部だった。覚醒剤使用で逮捕後、8年の刑期を終えてシャバに出た稲葉は、自らの罪と組織ぐるみで行なわれた違法捜査の数々を告白、事件の風化に抗っている。
稲葉圭昭は1953年10月、北海道沙流郡門別町(現日高町)に生まれる。営林署に勤めていた父親は転勤が多く、稲葉家はその後、瀬棚町(現せたな町)、室蘭市、厚沢部町など、道内を点々とする。稲葉は父親に3歳から柔道を仕込まれ、成長とともに腕を上げ、そのことが警察への道を切り拓いていく。
──柔道に打ち込んでいた少年時代の話からお聞きしたいのですが。
倶知安中学に2年生で転校して柔道部に入りました。倶知安は羊蹄山の麓にある小さな町です。2年の3学期の終わりに札幌へ昇段試験を受けに行き、5人抜きをやって初段を取りました。それを見ていた道警の師範が、「俺も倶知安出身だ。お前、高校決めたのか?」と聞くんです。決めてないと答えると「じゃ、北海行け」。すぐに北海高校の先生に会わせてもらって決まっちゃった。
──北海高校は柔道の名門校ですね。そこで稲葉さんは番長だったとか。
みんなが言ってただけです。
──高校は札幌市内ですから盛り場を遊び歩いたのでは?
1年から3年のインターハイが終わるまでは、朝昼晩ずっと稽古で遊ぶ暇なんてないんです。当時は先生がやってる道場の寮に寝泊まりしてました。朝4時半からバスの時間の直前まで稽古して、朝飯をかっこんでバス停に走る。1時間近く車中で揺られ、学校に着くと授業中ぐっすり寝て、3時に授業が終わると道場に直行、すぐに稽古です。6時に終わってバスで帰って夕飯食ったら9時過ぎまで稽古。毎日、気持ち悪くなるほど柔道に打ち込みました。ほとんど休みはなく、たまに先生の許しが出ると日曜日に映画を観に行ったぐらいです。
──1953年生まれの稲葉さんの高校時代は69年から71年ですね。柔道から解放された日曜日にどんな映画を観ましたか?
高倉健や菅原文太の任侠映画です。あ��ころは東映の映画館で3本立てをやってました。でも、3本いっぺんに観ちゃうとグチャグチャになってわけわかんなくなるんだよね。洋画は観た記憶がないです。
──補導歴があるそうですね。
インターハイが終わって遊びを覚えたてのころでした。喧嘩や恐喝、万引きなんかが大好きでね、いつも友達とスリルを味わってました。いまは男女共学の進学校で簡単には入れないそうですが、当時はメチャクチャな男子校でした。街を流しては喧嘩ばかり。補導されたときは札幌駅で、なんで喧嘩になったのかは忘れたけど相手の高校生を脅かして殴って、「お前ら、ナメんなよ」って言って帰ろうとしたら大人に声をかけられた。「ちょっと待ちなさい」と。悪いことにそれが私服の鉄道公安官で補導されちゃった。後日、札幌中央署に呼び出されて取り調べです。
──そのころ、将来どんな仕事に就きたいと思ってましたか?
警察官にはなりたくなかった。補導されてるし、ぜったい嫌でした。教員免許を取って柔道の指導者になろうかと、うっすら考えていたぐらい。柔道の特待生で東洋大学に入って教職課程は取りました。でも、教育実習の費用が3000円かかるのがわかって、カネないし、面倒くさくなってやめちゃった。
──しがらみもあって柔道の特別採用で道警に入ります。なりたくなかった警察官になってみていかがでしたか?
1976年4月に入り、10月にすすきの交番に配置されてすぐのころ、先輩と警邏(けいら)に出ると、すすきの交差点の真ん中に穴が開いてたんです。北海道は雪の影響で、よく道路が陥没します。「稲葉、参報出しとけ」と先輩に言われました。参考報告というA4サイズの用紙に状況説明と補修工事を依頼する文を書いて交通課に提出し、翌日に同じ場所を通ったらもう直ってた。警察ってスッゲエなぁ?と感動しました。当時は、22歳の兄ちゃんでしたから無理ないですよね。
警察官になった翌年の1977年4月、稲葉は柔道特別訓練隊員として道警本部警備部機動隊に配属される。78年に道警が全国柔剣道大会で優勝したのを期に柔道を引退し、79年8月に道警本部刑事部機動捜査隊に異動。機捜でエス(情報提供者)を使った捜査手法を叩き込まれ、一癖も二癖もあるエスたちとの「信頼関係」を築いていく。84年4月に巡査部長に昇任し、札幌中央署刑事第二課暴力犯係主任、88年4月より北見署刑事課暴力犯係主任。90年4月に警部補に昇任し、旭川中央署刑事課暴力犯係主任となる。
──機捜の任務はどういったものですか?
札幌市内の夜間の捜査態勢を強化し、殺人や強盗などの重要突発事件に対応するために組織されました。札幌市内には7つ警察署がありますが、どの署も泊まりの刑事が少なかった。当時、一番多い札幌中央署でも7人ほど、小さい署だとせいぜい3人。それじゃ事件があっても対応できないから機捜ができたんだけど、課せられたノルマを達成するための点数稼ぎをするような方向にズレていったんです。
──罪状と逮捕した相手によって点数が決まっていたそうですね。稲葉さんの著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』には、〈覚醒剤の所持で逮捕すると、一〇点。それが五グラム以上だとプラス五点〉などと実例が挙げられていて、設定の細かさに驚きました。2人組で捜査するため、ペアで月30点以上挙げるのがノルマになっていて、達成できないと罰則もあったとか。
俺が機捜に行ったときにはすでにそうなっていて、「稲葉、110番じゃメシ食えんぞ」と直属の上司に言われたんです。「とにかくエスを作れ。稲葉さんという役所(警察署)にエスが電話をかけてくるようになったら、お前もやっと一人前だ」と。そのころは上司に言われたことをスポンジのように吸収して即実行してました。
──ヤクザや水商売関係者たちに名刺を配りまくります。『恥さらし』を映画化した『日本で一番悪い奴ら』でも面白く描かれていました。
あの名刺は、知り合いのヤクザのアイデアなんです。俺はそいつから兄貴と呼ばれてました。「兄貴、俺はヤクザ辞める。印刷屋に勤めるから名刺作ってくれ」と言うので「好きなの作ってこい」と言ったら、いろんなのを次から次へと持ってきた。ステッカーになってたから、すすきののパチンコ屋やサウナ、スナックなんかにベタベタ貼って。みんな欲しがったんですよ。
──魔除けのお札みたいですね。
そうそう。サウナの横に公衆電話がダーッと並んでいて、そこにも貼りまくりました。
──『恥さらし』に〈私はエスを作るために、まずは指名手配犯の被疑者を追って、聞き込みを繰り返し、その指名手配犯の知り合いとはほぼ全員と接触しました。〉と書かれています。なぜ、彼らとの接触がエス作りに?がるのですか?
人を覚えないことには始まらないから。指名手配犯を捜すには、いろんな人間に会わないといけない。その一人ひとりから枝分かれした人の?がりもあって、すべてが人脈になる。ひとりを追えば、それだけ人を覚えられるんです。
──エスになる人とならない人をどうやって見分けるんですか?
簡単に言うと、友達を作る感じ。なんとなく気が合うというか。最初からこいつをエスにしようと思って近づくことはなかったですね。何か情報くれたらいいな、ぐらいの気持ちです。
──エスから情報を取るときはどんな気持ちですか?
相手次第、ケースバイケースです。例えば、ヤクザの抗争事件が起きたときの情報は末端の組員ではわからないから、必然的に幹部クラス以上が相手になるじゃないですか。組織内でのエスの地位によっても、気持ちや心構えは変わってきます。また、必要な情報に応じてエスは異なります。マル暴だったらシャブの情報だって取らなきゃなんないし。少し話はズレますけど覚醒剤の場合は、山口組、稲川、住吉、極東のように組織が異なっても全部?がってるんです。ある組織の奴が別の組織に平気でブツを流しちゃう���
──組長から末端の組員まで全員が、稲葉さんのエスだった組があったそうですね。
いまでも何人か付き合いがあるけど、ほとんど堅気になりました。ジンギスカン屋の親父とか。
──生活保護で暮らす覚醒剤常用者のおばあさんのエスもいた。映画でも印象的なシーンでした。
俺が若いころの話だから、たぶんもう亡くなってますね。出会いはガサをかけたときで、座布団の下にシャブを隠してた。「ババァ、どけよ」と言っても動かないので無理矢理どかしたら出てきた。それからよく電話をかけてくるようになって、指名手配のヤクザの居場所なんかを教えてくれました。映画観たら思い出して懐かしかったです。
──機捜の次はマル暴刑事になります。1991年に稲葉さんが旭川で捜査したヤクザの射殺事件について話していただけますか。
旭川のある組織が山口組の傘下になったんです。それがきっかけで、その組織の総長と最大派閥の組長が対立し、「総長が組長のタマを取る」という噂まで聞こえてくるようになった。でも、まさか俺たちの耳に入ってるのにやらねぇだろ、と高を括っていたら本当にやった。組事務所の2階で定例会をやっている最中に発砲事件が発生し、組長は窓から飛び降りたけど着地したときに骨折、さらに上から撃たれて重傷を負った。俺が組事務所に着いたときには、ひとりの幹部が頭を撃たれて死んでいた。 銃を用意した組員を指名手配し、逃亡を助けた組員を犯人隠避で逮捕したけど、実行犯は捕まらなかった。 発生から1年ほどたったころ、実行犯の内妻が月に一度、札幌に行っているという情報が入って、調べると東区のあたりで高速を降りているのがわかった。電話の設置場所から潜伏先のアパートが判明し、向かいの一軒家を借りて捜査員ふたりに張り込ませた。それで1カ月後に踏み込んで逮捕したんです。 その後、総長を逮捕したけど、共謀共同正犯で起訴することはできなかった。それでも、いままで大先輩たちが誰も捕まえられなかったヤクザの大物を初めて逮捕できて、誇らしく思いました。苦労しましたよ。小技を使わない、きれいな、本当の刑事の仕事でした。……あれが最後だったな。
1993年、警察庁は全国の警察に銃器対策室を設置させる。その背景には90年の長崎市長銃撃事件、92年の金丸信自民党副総裁銃撃事件など、銃器を使った重大事件の発生があった。稲葉は、道警本部防犯部保安課銃器対策室(96年より生活安全部銃器対策課)の銃器犯罪第二係長となる。従来の地道な捜査手法では押収実績を上げられないことに焦った銃器対策室幹部は、所有者不明の拳銃(クビなし拳銃)の押収を認め、手段を選ばず数を稼ぐよう捜査員に指示。稲葉はエスから入手した拳銃を、コインロッカーに入れて匿名で通報したり、自首減免規定を悪用して所有者ではない人物に話をつけて自首させたり、自作自演や捏造を繰り返しながら拳銃押収のスコアを上げていく。
──上司から「クビなしでいい」と言われたとき、稲葉さんのなかに反発はありませんでしたか?
クビなしってのは捜査官としては邪道でプライドが許さなかったんですが、「とにかく出せ! 手段は問わない」的な波が押し寄せていましたから。そんなときに上から「クビなしでも構わない」と言われたら文字通り渡りに船でした。さっそくエスたちに電話して、「クビなしでもいいらしいぞ」と言って持ってこさせました。
──成果を出して出世したかったからですか?
それはないですね。警察社会は昇任試験に受からなければいくら仕事で実績を残しても偉くはなれません。叩き上げの素晴らしい刑事でも仕事を何にも知らない勉強一筋の幹部の指示命令には、それが間違っていても逆らえないんです。
──稲葉さんは銃が好きですか?
好���ですよ。あれ見てください(部屋の本棚に銃の専門誌『Gun』のバックナンバーが並んでいる)。刑務所にいるとき読んでたんです。なかでは本読むしかやることないんだもん。
──パキスタン人のマリックがエスになったとき、ロシア人マフィアから入手した拳銃を稲葉さんに渡します。その拳銃について、『恥さらし』にはマニアックな記述があります。〈拳銃を確認しに行くと、ドイツ製で二十二口径の回転式八連発銃でした。他の拳銃よりも細い弾丸を使う珍しい銃です。〉と。
珍しいですよ。初めて見ました。アルミニウスというメーカーの22口径で、通常の回転式拳銃は弾倉に5発か6発入るのが、あれは8発。サイズはちょっと大きい。あの拳銃はマリックに持たせて自首させたけど、もったいないよね。
──マリックはどんな人ですか? 当時は小樽で中古車販売業を営んでいたそうですが。
約束はちゃんと守ります。凄くいい奴です。行方がわからなくなってたんだけど、今年になって連絡があったんですよ。いまは栃木で解体業をやってるそうです。息子たちを日本に呼んで仕事を手伝わせて、家も買って真面目にやってる。夏に車で札幌まで来てくれました。
──久しぶりに会ってどうでしたか?
嬉しかったぁ。大通公園で抱き合っちゃいましたよ。
──どんな話をしましたか?
死んだ(渡邉)司の話とか。
──渡邉司も稲葉さんのエスでしたが、のちに稲葉さんの銃対課時代の元上司、方川東城夫を脅迫します。「違法捜査をバラしてやる」と。
あれは警察も悪い。俺は情報が欲しくてエスを利用しているという気持ちが常にありました。ズルいのよ。そういう生活してると自分のズルさに……負けちゃうよね。押し潰されそうになるときがある。良心の呵責っていうの? なんて説明したらいいかわからないけど……正直には生きてないですよね。
──渡邉司はどんな人でしたか?
エスの仕事は一生懸命やってましたよ。でも、司は警察を利用してた。それはお互い様だけど……。常にカネがない奴で、いつも「ビッグになりたい」と言ってました。拳銃や覚醒剤、大麻はもちろん、ブランド物の時計や財布のコピー商品を売ったり、いろんなことをやってました。でも、俺が知らないところで何やってるか、さっぱりわからない。俺は自分のエスから家の場所を聞かないようにしてたから、奴がどこに住んでるのかも知らなかったし。ほかからガサが入ったときにチクったと思われるのが嫌でね。
──稲葉さんは渡邉司をほかのエスより大事にしていた感じがします。
よく動いたからね。指示したらすぐに実行しましたよ。俺のまわりの評判はあまり良くなかったけど。
1995年の國松孝次警察庁長官狙撃事件ののち、警察の銃器捜査はさらにエスカレートしていった。銃刀法が改正され、コントロールド・デリバリー(泳がせ捜査)と拳銃の譲り受けが立法化。泳がせ捜査やおとり捜査の過程で密売組織から合法的に拳銃を購入することができるようになった。 稲葉はエスの石上に拳銃を大量に押収できるネタはないかと相談。元ヤクザの石上は知人である関東のヤクザに「拳銃を売ってくれ」と持ちかけ、ヤクザは1丁あたり40万円で石上の話に乗る。その取引を端緒にして密売ルートを洗うという捜査方針が道警銃対課で固まり、警察庁も了承して警察庁登録50号事件に指定、道警と警視庁と千葉県警の合同捜査が行なわれることとなった。稲葉は石上の若い衆のヤクザに扮し、石上とふたりでヤクザに直接会って拳銃を購入する。1996年8月、稲葉にとって初めての潜入捜査だった。
──警察官であることを隠して取引相手のヤクザに会ったときの気分はいかがでしたか? バレたら殺されるかもしれないですよね。
ビビりますよ、本当に。おっかないでしょ。現場は浅草のビューホテルでした。あんまり思い出したくないです。いまでもザワザワっとくる。ザワザワくるような経験は何回もあるけど、あのときが一番です。
──潜入が一番なら、ほかにザワザワきた経験は?
拳銃を暴発させたのが、おっかなかったですね。提出用と密売用の拳銃を。1回はひとりのとき、あとの1回は司と向かい合って座っているときだった。自動式拳銃は弾倉を抜いても薬室に1発残ります。弾が残ってるのはわかってたんだけど、スライドを引いた俺の手が滑ったんです。バンと弾が出て、危うく司を殺すところだった。司は真っ青な顔してました。
──思い出したくない話で恐縮ですが、潜入捜査の話をもう少しだけ。相手のヤクザに稲葉さんの素性が割れないよう、石上からヤクザの挨拶や言葉遣いの特訓を受けたそうですね。具体的にはどんな。
ひとつ覚えているのは、「面倒みてくださいと言わなきゃダメだぞ」と言われて、「なんでそんなこと言わなきゃなんねぇんだ」と言い争いになった。けっきょく言わなかったけど。ふだん使わない言葉って、急に使えない。無理ですよ。
──ホテルの部屋でのヤクザとの拳銃の取引は、映画では綾野剛が稲葉さん、中村獅童が石上を演じ、緊迫した状況を再現していました。
潜入のことは思い出したくないですね。拳銃をたくさん挙げるには究極の捜査手法だと思いますが。
順調にみえた交渉は、相手のヤクザが稲葉の体の一部に注目したため、一触即発の状況となる。柔道経験の長かった稲葉の耳は畳や相手の柔道着で擦られ、カリフラワー状に変形していた。「お前、柔道をやっていただろ。サツにしか、そんな耳の奴はいない」とヤクザは疑い、稲葉の耳元に拳銃を突きつけ、撃鉄を起こした。「こいつはレスリングをやっていたんだ」と制止した石上の機転で稲葉は殺されずにすんだが、2回の取引で計8丁の拳銃を購入しただけで、それ以上の成果に?がることなく、命がけの潜入捜査は幕引きとなった。 2000年、石上は稲葉に拳銃の大量摘発の計画を持ちかける。香港マフィアが違法薬物を密輸するのをわざと3回見逃して油断させ、4回目に拳銃を200丁密輸したところを荷受人の中国人もろとも摘発。道警銃対課と函館税関はその計画に乗って合同捜査を開始するが、4月に覚醒剤130キロを石狩湾新港から入れた直後に石上が失踪。そして、覚醒剤の密輸を香港マフィアから聞いた関東のヤクザから稲葉に問い合わせの連絡が入る。稲葉はそのヤクザを石上の共犯者だと思い込んでいたが、そうではなかった。ヤクザは、「石上にやらせたのなら俺にも──」と、今度は大麻2トンの密輸を見逃すよう要求。その代わり拳銃は用意できると言う。
──大麻の密輸の片棒を担ぐことを求められたとき、断ろうと思いませんでしたか?
上司に報告したら、「ヤクザに会って断ってこい」と言われたんだよね。いまさら何ビビってんだ、と思った。仕方ないから東京でヤクザに会って、「エラい奴らはやめろと言ってるんだけど、関係ないからやっちまえ」と言ったんです。
──大麻2トンですよ。ビビって当然じゃないですか。
いや、ビビるとかビビらないとかのレベルは完全に超えちゃってる。東京から帰って、「言っときましたよ」と上司には?の報告をしました。ところがそれから何カ月たっても大麻が入ってこない。「どうなってんのよ」とヤクザに連絡したら8月に入ってきた。上司に「断れって言ったじゃねぇか」と凄く怒られたけど、「来ちゃったもんはしょうがないじゃないですか」と開き直った(笑)。「どうするの?(大麻を摘発したら覚醒剤を)130キロ入れたの喋られるよ」と逆に脅しをかけて。もうイケイケですよ。恐いもんナシ。
──しかし、けっきょく肝心の拳銃は、関東のヤクザのルートからではなく、稲葉さんがストックしていたマカロフを出します。覚醒剤と大麻の「密輸」に税関まで巻き込んでしまっているから、やるしかなかった。
「どうしても20丁ないとダメか?」と税関の奴に聞いたら「ダメです」と言うから。司をアジトに呼び、その数のマカロフをバッグに詰めて、「明日の朝、ロシア船に置いてこい。そして税関に電話しろ。奴らに花を持たせる。そのあとで道警に電話しろ」と言った。それで司がロシア人とふたりで小樽港に停泊している貨物船に侵入し拳銃を置いてきたんです。
──この2001年4月の小樽港でのマカロフ20丁(および実包73発、サイレンサー1個)の押収をマスコミは大々的に報じ、現在も税関や海上保安庁のホームページに載っていますが、実際は組織ぐるみのヤラセだったということですね。
銃対課のエラい奴にはすべての段取りを報告して、「今日、20丁あがりますから」と言っておいた。そしたら、もともと銃対課では俺の直属の上司で、そのとき警備部外事課にいた中村(均)まで、「俺も乗せてくれと」と言ってきた。外事課は外国人犯罪者を取り締まる部署ですから。
──イ��チョカミですね。
最初の段階から中村にも「シャブ130キロ入れて、そのあと道具(拳銃)入れたいんだよね」と伝えてあった。中村は「いいんじゃねぇか、どうせ入ってくるんだからよ」と言っていた。
──最初に入ってきたその130キロの覚醒剤の話を少し聞かせてください。
1キロずつ小分けされた覚醒剤が130袋あった。半分の65キロを石上が車に積んで、俺の知り合いを運転手にして東京へ走った。残りは俺が預かることになり、ズタ袋に詰めたら3つぐらいになって、ひとりで担げると思ったけど重くて歩けないの。ふつうの65キロと覚醒剤の65キロって違う気がしたよ。置いてけないし、ふらふらになりながら車に積んでアジトまで運んだ。それから俺が1キロ抜いて(笑)、残りは後日、石上が持っていった。
──1キロのうち100グラムを稲葉さんが所持、残りはエスたちに分配したそうですね。稲葉さんはこの100グラムの覚醒剤が、組織ぐるみで違法捜査が行なわれたことの物証になると考えていたと『恥知らず』に書かれています。
参加した皆さんの足枷しようと思ったけど、ならなかったんだよね。
──石上はその後どうなったんですか?
北海道にいるらしいよ。
──会いたいと思わないですか?
思わないね。奴は覚醒剤130キロの代金8000万を香港マフィアに払ってなかった。カネの回収に来た香港の連中に、その半金の4000万を俺が持ち逃げしたと言い訳をしたらしい。俺が刑務所に入って間もないころ、弁護士が面会に来てそう言うから、「そんな馬鹿な話あるわけないじゃないですか。先生、付け馬みたいなマネやめてくださいよ」と怒ったんです。石上が、香港マフィアと?がっている別のエスを連れて弁護士の事務所に行ってカネを要求したそうだけど、奴らが言うことを弁護士が鵜呑みにしたことも腹立たしかった。
2000年4月に石狩湾新港から陸揚げされた130キロの覚醒剤のうちの900グラムは稲葉のエスたちが密売。その後も稲葉は刑事の立場を利用して覚醒剤や大麻の密売に積極的に加担していく。かつてはカネに困っているエスがいれば自らカードローンで数百万の借金をして貸してやるなどしていた稲葉だったが、密売に関与しだして以降は、その売り上げをエスたちとの交際費のほか、複数あるアジトの家賃、高級車やバイクの購入資金に充てるようになった。
──売る側の立場になったわけですが、当時の覚醒剤は品質が安定していましたか? 効き目というか。
入ってくるその時々によって違いました。ゴジラってのがあったな。
──ゴジラ?
打つと、ボワァーッと熱くなるんだけどそれで終わり。熱くなる感じがゴジラっぽいからそう呼ばれたシャブがあった。
──初めて聞きました。
買っちゃうと、効かなくても返品できないんです。「今度はちゃんとしたの入れてよ」と言うしかない。効かないシャブは捨てずにとっておいて、次にちゃんとしたのが入ったときに混ぜて売ればいい。でも、化学物質だからおかしな反応して溶けることがあるんだよね。ベッチャベチャになっちゃって大損したことがありますよ。
──大麻は体に合わなかったそうですね。
やってみたけど合わないね。
──ウズベキスタン産の上物をゲットしたと書かれていました。
あれはスッゴイ効きましたよ。一服で床になっちゃったもん。ひとりだったから助けを呼ぼうとしたけど、電話もできなかった。ロシア人マフィアがいつもお土産に、黒いゴミ袋いっぱい入ったのを持ってきてくれたんだよね。そのウズベキスタン産の大麻��桶に開けて、上からハシシをおろし金で削ってまぶし、さらにブランデーを噴きかけて匂いづけして売る。ハシシは缶詰にした状態で入ってきました。
──そのブレンドするやり方は誰が考えたんですか?
自分で。そうやって生乾き状態のまま、50グラムや100グラムごとに袋に詰めて売りました。
──幾らで売ったんですか?
俺は窓口にならないでエスに売らせてたから覚えてないけど、いい小遣いになったんだよね。元はタダだから。小樽の飲み屋の連中が買いにきてたみたい。
──面白いことやってたんですね。
香港マフィアから2トン入ってきた大麻は、LPレコードの直径、厚さ5センチほどに圧縮されてました。1枚が1キロで、ビニールで密封された状態で2000枚あった。北海道は大麻がたくさん穫れるから俺たちもやろうとして、刑務所の溶接工場にいた奴に大麻専用の圧縮機を作らせたんだけど全然ダメだった。香港マフィアの大麻はおそらくタイかカンボジア産で、あっちは国家事業のようにやってるのでかなわない。粘り気がある大麻を強くプレスしてあるんだよね。それをペンチでむしってパイプに詰めて吸う。ある会社の社長に1キロ170万で売ったことがある。「高くない?」って言われたけど、「いやいやいや、こっちは危険をおかしてるんだから」って。当時、業者間ではキロ40万ぐらいでした。俺、酒は飲まないけど、一度ハッパ吸ってビール飲んだら、喉から食道を通って胃に流れていくのがわかったもんね。旨いなって! ……ちょっとは真面目な話もしませんか(笑)。
稲葉は2001年4月、警部に昇任、道警本部生活安全部生活安全特別捜査隊に異動となる。第3班の班長として、銃器や薬物に関する捜査をするのが主な任務だった。ところがそのころ、渡邉司が稲葉の銃対課時代の上司で小樽署の副署長になっていた方川東城夫を脅迫。脅しのネタは当時の銃対課の数々の違法捜査だった。稲葉はエスの暴走の責任を取らされ、仕事を干されてしまう。そして01年11月から覚醒剤を使用する。
──最初は炙りだったそうですが、気持ちよかったですか?
うん、最初はね。スカーッと、曇り空が急に青空になったような。なんにも恐いものないぞ、という感じになるじゃないですか。その後、司に注射してもらったけど、注射は炙りと比べ物にならないぐらい凄い。「全然違うな、おい」って言ったのを覚えてます。でも、続けてると体がどろんどろんになるんだよね。
──日常的に覚醒剤を打つようになり、渡邉司をはじめとするエスたちとも疎遠になっていきました。そのころは水に溶いた覚醒剤を注射器で吸い上げて打つのではなく、注射器に覚醒剤をそのまま入れて針を血管に刺し、逆流した血で溶かして打ったこともあるそうですね。
そうそう。知り合いから聞いたのを思い出してやってみたんだけど、すぐに血が固まって針の穴から出ていかないんだよね。ダメだった。
2002年7月5日に渡邉司が覚醒剤を所持したまま札幌北署に出頭し逮捕。その後、渡邉は札幌地裁の勾留尋問で稲葉の覚醒剤の密売と使用を告発する。7月10日、稲葉は覚醒剤の使用罪で逮捕(その後、3件の容疑で再逮捕)。そして渡邉は8月29日、札幌拘置所で自殺する。
──稲葉さんのアジトへのガサで92.92グラムの覚醒剤が発見されました。石狩湾新港から130キロ入れた覚醒剤の一部ですね。違法な泳がせ捜査の参加者全員の足枷にするつもりで残していた。
そう。あのブツがそうです。付き合ってた女に「おい、お前預かれや」と言って、ずっと持たせてた。女はアジトのカーテンを欲しがってたから、「やるから取りに来いや。そのときブツ持ってこい」と言ったら夜中に来た。カーテンを渡してブツを受け取ったその翌日に捕まっちゃった。覚醒剤をやりだして半年ほどたったころ、エスのひとりに言われたんです。「親父、シャブやめるときはパクられるときだからね」と。そっか……と思ったけど、本当だったね。言ってくれたエスは、俺が刑務所から帰った翌年に肝硬変で死にました。
──覚醒剤使用と、覚醒剤や拳銃の不法所持では、罪悪感がまるで違ったようですね。
恥じてました。取り調べで覚醒剤の小さい所持(単純所持)と大きい所持(営利目的所持)、拳銃の所持はすぐに認めているんです。だけど、使用だけはなかなか認められなかった。認めても詳しい状況は言えなくて、?をついたり──。
──『恥知らず』には〈取調官が呆れるようなことも言いました。「注射器を持っていたら、犬が突進してきて刺さったんです」〉と書かれています。
変なことばっかり言ってたよね。認めたくないんじゃなくて……後悔の現れじゃないでしょうか。覚醒剤やってる奴らを俺は機捜のころからずっと捕まえてきました。その経験が跳ね返ってきている。奴らと同じだと認めたくなかった。でも、1回やってしまったらやめられない。当時は目のまえに売るほどあったわけだから(笑)。「こんだけあんのによ、やらねぇ手はねぇだろ」と冗談で言ってたけど、ほんとにやめられなかった。いまはもうやってないよ。
──次の著書『警察と暴力団 癒着の構造』で稲葉さんは、稲葉事件を扱った2冊のノンフィクションに事実と異なる記述があると批判しています。例えば、稲葉さんの体に残った覚醒剤の注射の痕についての警察官の証言部分に関し、〈確かに注射針を刺した直後には小さな穴ができていたが、基本的にはすぐなくなった。(中略)私の周りで覚醒剤をしていた者たちを見ていてもそうなのだが、シャブダコは1回できてしまうと、その後、消えることはない。だから、彼らが書いたことが本当なら、それは今でも私の腕にあるはずだ。〉と。
(腕をまくって)きれいな腕でしょ。これは拘置所で自殺に失敗したときの傷。
──ズボンのジッパーの金具で手首をえぐったそうですね。
「何やってんだ、この野郎!」って看守に怒られちゃった。次は首を吊ろうとした。舎房のタオル掛けに上着を掛けて首に巻いたんだけど、体重をかけるとタオル掛けが折れてしまった。自殺防止のためにタオル掛けには切れ目が入っていて簡単に折れるようになっていたんです。自殺未遂で2回も保護房に入れられました。保護房は首を吊れないように天井が凄く高かった。窓がなく、灯りは裸電球だけ���トイレと水飲み場は床にくっついてる。メシを入れる穴がひとつあって、そこに看守の覗き窓がある。保護房では、ずっと寝ていました。そのうちシャブが切れてふつうの精神状態に戻ると、裁判で役所のこと(銃対課ぐるみの違法捜査のこと)を喋っていいのかどうか、凄く葛藤があった。
──拘置所で、信頼していた上司が迎えにきてくれると信じていたそうですね。
横になっていても何か音がするたびに、「あっ、次席が迎えにきてくれた」と思って飛び起きてた。まだシャブが効いてたし、おかしかったんだろうな。本気で思ってたんだよ。次席というのは、俺がいた当時、銃対課の次席だった渡辺(英雄)のことです。なぜそう思ったかというと、捕まるまえに「ちょっとメシ食いに行こうか」と会いにきたから。あとでわかったんだけど、エラい奴に言われて様子を見にきたんだね。拳銃であれだけヤバいことをやったのに、まさか裏切られるとは思わなかった。裏切りという言葉が適切かどうかわからないけど……。あの人らはどんなことして俺に拳銃出させたの? 腹は立たないけど、悲しいね、凄く。あの人らは俺より歳上だから道警を退職しているけど、生きてはいる。でも、沈黙を守ってる。言えない理由はわかるけど、あんだけ拳銃の違法捜査をおんなじ気持ちでやっててさ……。いまさらどうしてほしいってのはないよ。ないけども……ちょっと嫌だね。
──稲葉さんは公判で、銃器捜査での自らの違法行為とそれに関わった上司の名前を出していきます。勇気ある告発だと思いますが、十分ではなかったかもしれません。事実、道警は関係者を、減給、戒告、訓戒、注意などの軽い処分で幕引きしてしまいます。
どうせ誰も信用しないだろうし、他人のせいにしていると思われると考えて、闘いはシャバに出てからと決めました。それで親や女房や子供のことに折り合いつけて、千葉刑務所に行ったんです。人間はいざとなったら折り合いを付けられるんですよ。8年間服役して、帰ったときは両親とも健在でした。親父は3年まえに死にましたが。
──2016年3月、札幌地裁は道警銃対課が97年に行なったおとり捜査に関して「重大な違法があるのは明らか」と断定、再審が決定しました。稲葉さんたち銃対課がマリックや渡邉司らエスを使ってロシア人船員アンドレイ・ノボショーロフに拳銃と中古車の交換を持ちかけ、罠にかけて逮捕した事件です。
アンドレイには本当に申し訳ないことをしたけど、せめて再審が決まってよかった。逮捕の日、「ロシア人が拳銃を持って小樽港に来ました」と俺が銃対課の課長補佐(中村均)に情報を上げると、課長(小林隆一)、次席(渡辺英雄)、指導官(方川東城夫)、課長補佐(中村均)らが道警本部に集まって捜査会議を開き、「アンドレイを船の外におびき出し、マリックを逃がしてから現行犯逮捕する」という捜査方針が出た。それを聞いて俺は、「そんなことできるわけないじゃない。逮捕されたロシア人が黙っていませんよ」と悪態をついた。結果的にはその通りやってしまうんだが……。事件から7年後の2004年、俺は服役していた千葉刑務所から、自分の共犯として、彼ら4人を札幌地検に偽証と有印私文書偽造で告発したんです。とっくに指導官の方川さんは自殺してるんだけど……。出所後、弁護士事務所に彼らの検事調書を見にいきました。課長の調書を読むと、全部、方川さんのせいにしている。
──稲葉さん逮捕の21日後の2002年7月31日、方川東城夫元銃対課指導官は札幌市内の公園のトイレで首を吊ります。稲葉さんの事件に関し、道警本部で監察官の取り調べを受けているなかでの自殺でした。死人に口なしです。
おかしいでしょ。遺族もいるんだよ。「方川が指揮をしてやった。俺は知らない」だなんて。4人で捜査会議を開いて、どうするかが決まってるわけ。課長の指示なしではやらない。方川さんは気が弱いんだから、独断でやるわけがない。なのに「俺は知らない」と言う。なんで正直に言えねぇんだよ。それが一番悔しいね。ヤクザじゃあるまいし、死人に口なしなんてさ、あり得ないでしょう。
──稲葉さんはいま、どうやって生計を立てているんですか?
八百屋と探偵です。探偵はやりたくなかったんだけど、友達に探偵を紹介してくれと頼まれて、他人を紹介するなら自分でやったほうがいいと思って始めました。下の息子とふたりでやってます。
──どんな依頼が多いですか?
浮気調査や素行調査、家出人捜し、ストーカー対策とか、いろいろです。
──22歳の稲葉さんは、道路の穴を発見の翌日に書類1枚で塞いでしまう警察の力に感動しました。63歳になったいまは警察をどう思ってますか?
なきゃないで困るし、あっても困るときがある。昔は警察に身を守ってもらったけど、いまは警察から身を守る時代になってきているんじゃないですか。警察官による盗撮や猥褻行為──。このまえ道警でもあったけど、俺が昔やってたのと同じように、調書を偽造して挙げたり。いつ犯人にされるかわからない。 それに道警はいくつか未決事件を抱えているようだけど、捕まえられんのか? と思うよ。昔と比べて警察力は落ちてるから。 警察を恨んでいるわけじゃない。悪いことやったのは俺だし。道警から憎まれてはいないと思うけど、とっぽいサツが俺の車のなかにシャブをポンと投げ入れたら……なんて考えたりもする。気をつけろよ、と忠告されたこともあるし。最初の本を出す直前、いろんなことがありました。家のまえに乗用車が1台やってきて、助手席の男がこちらをカメラで撮った。オマワリだよね。頭にきて尾行したら、車は道警本部に入っていった。向かいの駐車場で張り込みをしていたこともある。婦警っぽい女がうちの八百屋に���根を買いにきたことも。
──これまでの人生を振り返ってどう思いますか?
24歳で刑事になってから犯した違法捜査は数え切れません。道警にいたころは時々苦い記憶が甦って、そのつど「このツケはいつ払うんだろう?」と自問自答していました。「何もかも誰にも知られずに定年を迎えて退職金をいただいて何食わぬ顔して暮らすんだろうか?」と。でも、いまはそんな気持ちはありません。素っ裸にされて何もかも暴露され、秘密もない。こんな気持ちが楽な暮らしはありません���。組織の犠牲になったと決めつけて、俺のことを被害者扱いする人がいるけど、それは違うんだよ。『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督に会ったとき、「稲葉さん、ぜったい楽しんでたね」って言われました。考えたことなかったけど、言われてみたら、楽しんでたのかな。
──映画、面白かったですね。
面白かったぁ。5回ぐらい観に行った奴いますよ。ポン中だった知り合いが観たら、またやりたくなったって。ヤバいよね。俺が出てたのわかりました?
──えっ、出てたんですか?
綾野剛さんが市電に乗ってるシーンを覚えてますか? サングラスかけて隣にいます。原作にほぼ忠実に撮ってましたね。俺は映画みたいに役所(警察署)ではセックスはしなかったけど(笑)。道警にいたときは、あんな感じで楽しく過ごさせてもらいました。悪いことやったりね。
稲葉圭昭 1953年生まれ。76年に北海道警察に採用され、機動隊に柔道特別訓練隊員として配置される。道警本部機動捜査隊、札幌中央署刑事第2課、北見署刑事課、旭川中央署刑事第2課を経て、93年、道警本部防犯部保安課銃器対策室(のちの生活安全部銃器対策課)に異動。警察庁登録50号事件やロシア人船員おとり捜査、石狩湾新港泳がせ捜査など、数々の違法捜査に関与。捜査費捻出のため、自ら覚醒剤を密売。2002年、覚醒剤使用で逮捕され、懲戒免職。覚せい剤取締法違反、銃刀法違反の罪で懲役9年を宣告される。11年9月、刑期満了。著書に『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』、『警察と暴力団 癒着の構造』がある。『恥さらし』は、「日本で一番悪い奴ら」のタイトルで映画化(監督:白石和彌)され、稲葉をモデルとした主人公の諸星要一を綾野剛が演じる。現在は札幌市内で、いなば探偵事務所を営んでいる。
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xf-2 · 7 years ago
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籠池理事長が押し切った
森友学園問題が再燃している。財務省の公文書改ざんは論外だ。だが「安倍晋三首相が小学校建設に特別な便宜を図ったのではないか」という本来の疑惑は皮肉にも、改ざん前の文書が明らかになったことで、逆に潔白が証明されつつある。改ざん前文書と会計検査院報告の核心部分を読んでみよう。
森友学園問題は本質的に異なる2つの問題がごちゃまぜになって報じられている。1つは公文書改ざん問題だ。国会は3月27日に財務省理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官の証人喚問をすることを決めた。
佐川氏は刑事訴追を受ける可能性があることを理由に「だれが、なぜ、どのように改ざんしたのか」など肝心な部分で証言を拒否する可能性がある。だが、麻生太郎財務相兼副総理は会見などで「理財局の一部の職員によって書き換えられた」「佐川氏が責任者」と認めている。
細かい事実関係はどうあれ、大筋は「『森友側と価格交渉はなかった』『関係文書は廃棄した』などと語った佐川氏の国会答弁と辻褄を合わせるために、理財局と近畿財務局が組織を挙げて文書を書き換えた」という話ではないか、と私は思う。
いずれにせよ、国会質疑と検察当局の捜査によって真相は明らかになるだろう。
改ざん問題とは別に、森友学園には本来の疑惑があった。それは「安倍首相が森友学園に特別な便宜を図っていたのではないか」という問題である。公文書改ざん問題でも、改ざん前文書に首相の昭恵夫人の名前があったことを理由に安倍政権を追及している。
だが、文書にある昭恵氏の「いい土地ですから、前に進めてください」という発言は近畿財務局の担当者が本人から聞いた言葉ではない。森友学園側(おそらく籠池泰典理事長)が「そう言っていた」という伝聞にすぎない(改ざん前文書=以下同じ=の40ページ。http://www.asahicom.jp/news/esi/ichikijiatesi/moritomo-list/20180312/all.pdf)。
安倍首相は昭恵夫人の言葉自体を「そんなことは言っていない」と否定している。
改ざん前文書に昭恵氏の名前と伝聞による発言があったというだけでは、首相の関与を証明するには不十分だ。新たな証言や証拠が出てくれば別だが、公表された改ざん前文書によって「首相の便宜供与が証明された」とは、とても言えない。
それどころか、改ざん前文書を読むと、財務省近畿財務局と国土交通省大阪航空局が籠池氏に押しまくられていた事情が鮮明に浮かび上がっている。
問題の経緯を振り返ると、もともと問題の土地にはコンクリート片や古い上下水管、生活ゴミなどが地中に埋まっていた。土壌汚染もあった。森友学園はそれを国側の費用負担できれいにしたうえで、いったん土地を借り受けたが、いざ小学校を建設する段になって「新たなゴミが見つかった」と言い出した。2016年3月である。ここから話がこじれていく。
学園側は国に対して「小学校建設の工期が遅延しないよう国による即座のゴミ撤去」を要請したが、大阪航空局は「予算が確保できていない等の理由から即座の対応は困難である旨を学園に回答した」(改ざん前文書の69ページ)。
学園側は2017年4月の小学校開校を目指していた。そこで学園はどうしたか。「本来は国に対して損害賠償請求を行うべきものと考えているが、現実的な問題解決策として早期の土地買受けによる処理案」を提案した(同)。
提案を受けて近畿財務局と大阪航空局は「学園の提案に応じなかった場合、損害賠償に発展すると共に小学校建設の中止による社会問題を惹起する可能性もあるため、…売払いによる問題解決を目指すこととした」(同)。
つまり、開校まで1年という段階で「新たなゴミが出てきた。国が処理しないなら損害賠償で訴えるぞ」と言われて、答えに窮した近畿財務局と大阪航空局がやむなく売却を決断した。
そういう構図である。以上の経過は改ざん前文書に出てくる。
「特別な便宜」は見当たらない
ここで興味深い問題がいくつかある。まず「新たなゴミが出た」という話は本当か。大阪航空局と近畿財務局は現地調査して「新たなゴミを確認した」としているが、昨年11月に公表された会計検査院報告はこれに強い疑問を投げかけている。
たとえば、大阪航空局が確認の根拠にした工事写真には「(深度)3.8mを正確に指し示していることを確認できる状況は写っていない」うえ「別途、廃棄物混合土の深度を計測した記録はない」ことを踏まえると(新たなゴミの)「裏付けは確認できなかった」と結論づけた(会計検査院報告108ページ、http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/pdf/291122_zenbun_1.pdf)。
ここでは土地の所有・管理者である大阪航空局の責任が重い。「新たなゴミ」の存在、あるいは不存在をしっかり確かめていれば、別な対応を考えられた可能性もある。
この局面で国の担当者と森友学園、工事業者の3者が口裏合わせしたかのような音声テープの存在が報じられている(https://mainichi.jp/articles/20171203/ddm/002/100/135000c)。国側が森友側に調子を合わせて「新たなゴミ」の存在を認めたがっていた様子なのだ。
そうだとすると、なぜ大阪航空局と近畿財務局は森友側に同調したのか。実は「新たなゴミ」などなかったかもしれないのに、なぜ「ある」という前提で話を進めたのか。いったいどんな弱みを握られていたのか。そこが焦点になる。
改ざん前文書に基づくなら、答えは「国を損害賠償で訴える」という「脅し」だ。損害賠償の話は会計検査院報告にも出てくる。国が損害賠償で訴えられるのは名誉な話ではないから、担当者が「ビビった」としても理解できる。
もしかしたら、メモにできない話もあったかもしれない。そんな材料があったなら森友側が国に迫った構図はますます強まる。なかったならなかったで損害賠償話が脅す材料だったという話になる。ここは検察も徹底的に捜査するだろう。
さらに言えば、森友学園は2015年3月に独自に実施したボーリング調査の結果「軟弱地盤であることが分かった」として賃貸料の値引きを求めたが、近畿財務局が依頼した地質調査会社は「特別に軟弱とは思えない」との見解を示したにもかかわらず、同局が値引きに応じていた経緯もある(改ざん前文書の53ページ、及び会計検査院報告104ページ)。森友側が当初から、あの手この手で値引きを迫っていた様子が浮き彫りになっている。
いずれにせよ、国が大幅値引きせざるをえなくなった背景に「安倍首相の特別な便宜」は見当たらない。改ざん前文書で明確になったのは「損害賠償話で国が森友側に脅された」という事情である。
新たなゴミをよく調べもせず、損害賠償をチラつかされてビビった大阪航空局と近畿財務局は「情けない」というほかはない。本当にゴミが想定以上に深くまで埋まっていて、それを知らずに貸し付けたなら訴訟ざたになっても仕方ない。受けて立つ道もあったのではないか。
そうせずに、大幅値引きに追い込まれた(積極的に同調した?)のは大阪航空局と近畿財務局の失敗である。佐川氏は改ざん前文書を読み、関係者から話を聞いて経過を知るにつけ「これは財務省の責任問題になりかねない」と受け止めて、改ざんを指示したのかもしれない。
一言で言えば、改ざん前文書が打撃を与えたのは安倍政権ではなく、財務省と国交省だ。そうであれば、改ざんはマスコミが報じているように安倍政権を守るというより、財務省(と近畿財務局)を守ろうとする意図だった可能性がある。
とはいえ、安倍首相の側も昭恵氏が森友学園の名誉校長に収まったり、学園を訪れ、児童の歓待に「感涙した」りしたのは軽率のそしりを免れない。昭恵氏は籠池氏に体よく利用されたのだと思うが、利用される側にも落ち度はある。そこは首相も率直に認めるべきではないか。
「特例」だが、歪められてはいない
もう1点。野党や安倍政権を批判するマスコミは改ざん前文書に「特例」という言葉があるのを材料に、あたかも取引が安倍首相の「特別な便宜に基づく特例承認」であるかのような印象操作にも懸命になっている。
改ざん前文書は「特例」の意味を文書中できちんと定義している。特例という言葉は何度か登場するが、たとえば「予定価格の決定(売払価格)及び相手方への価格通知について(平成28年5月31日)」という文書の2ページ目だ(改ざん前文書の68ページ)。
森友学園に対して国有地を貸し付ける契約は「10年間の事業用定期借地契約」を結んだうえで「売買予約契約」も結ぶ二段構えになっていた。この「貸し付けた後で売却」という手続きを「特例的な内容」と呼んでいたのだ。
それは「普通財産貸付事務処理要項」(平成13年3月30日付財理第1308号)という通達に基いている。その第11の1に「特例処理」という条項があり「この要領により処理することが適当でないと認められる場合には、理財局長の承認を得て別途処理することができるものとする」と定められている(https://www.mof.go.jp/about_mof/act/kokuji_tsuutatsu/tsuutatsu/TU-20010330-1308-14.pdf)。
この条項に基いて、近畿財務局は理財局長に承認を求め、局長は「普通財産の貸付けに係る特例処理について」(平成27年4月30日付財理第2109号)という通達で承認した。
なぜ、そんな手続きが可能になったかといえば、土地を所有、管理する大阪航空局が「急いで売却しなければならない事情はなく、いったん貸し付けた後の売却でも問題はない」との判断だったからだ。加えて「売却先が公共性の高い小学校」という事情も考慮された。こうした経過も改ざん前文書で説明されている。
つまり行政手続きとして適正に認められた特例であり、首相が特別な便宜を図った結果、歪められてしまった手続きとは言えない。大阪航空局と近畿財務局、本省理財局という役所同士の話し合いで決まった特例である。
さて、以上を指摘したうえで、会計検査院についても書いておこう。先週のコラム(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54875)で指摘したように、会計検査院は財務省と国土交通省からそれぞれ改ざん後と改ざん前の文書を入手しながら、見て見ぬふりをしていた。
ということは、改ざん前の文書を読んでいたのだから、会計検査院は上に書いてきたような経過はすべて承知していたのだ。
それにもかかわらず、会計検査院の報告は「本件土地に係る決裁文書等の行政文書では、本件土地の売却に至る森友学園側との具体的なやり取りなどの内容や、有益費の確認、支払等に関する責任の所在が明確となっていないなど、会計経理の妥当性について検証を十分に行えない状況となっていた」と書いていた(113ページ、http://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/29/pdf/291122_zenbun_1.pdf)。
「森友学園側との具体的なやり取り」の一端は、今回の改ざん前文書の公表で初めて明らかになった。知っていながら知らないふりをした会計検査院の罪もまた重い。
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kuroda-kanbee · 7 years ago
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数年分のコピペ014
7月 16, 2017 9条教は   なぜか憲法1条~8条は守らない。   憲法96条も守らない。   1条~8条は天皇、96条は改正手続き。9条教が守らないのも納得。   19条(思想および良心の自由)、20条(信教の自由)、21条(集会・結社・表現の自由)あたりにも敏感と思われるが、   12条(自由・権利の保持の責任および乱用の禁止)のことは忘れている。      それより13条(個人の生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利の尊重)を忘れているほうが問題。   この条文は、アメリカ独立宣言由来の民主主義にとって一番重要な条文。   これに比べたら、平和主義は枝葉末節の思想。   89条(公の財産の支出又は利用の制限)が私学助成と矛盾しかねないのも無視する。   とにかく、9条だけは御題目のように毎日読むが、他の条文は目を通したことも無い。   憲法三大原理を理解しておらず、特に「国民主権」を守る気が無い。   「在日主権」は遵守する。   9条以外の憲法はどうでも良いが、「護憲派」を自称したがる。 過コピペ@2ch 生活のため真実に背く 他 【タブーかもしれないコピペ集】 (via realedge) (元記事: kakopipe.blog38.fc2.com (nawakatから))
7月 16, 2017 「南京大虐殺」ではない・・・これが「南京事件」です【日本人が襲われた】 覚書。私的ログ倉庫です。 2014年 8月29日 http://gofar.skr.jp/obo/archives/11404
58 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@:2014/08/27(水) 1926年7月から、ソ連の莫大な援助をもとに蒋介石(しょうかいせき)が、張作霖の打倒を目指して北伐を開始しました。 そして、3月の南京占領の際に、支那兵は突然、日本領事館を襲いました。 日本領事館内には、領事夫妻を始め、領事館員の家族や武官、南京市内に住む日本人が避難していました。 金庫はハンマーで叩き壊され、女性は服を剥ぎ取られ裸にされ、金目のものを持っていないか確認され、子供たちは泣き叫び、地獄絵図となりました。 領事夫人は、27人に輪姦(レイプ)され、 30数人いた日本人婦人は、少女に至るまで陵辱されました。 その際、日本領事館員も、日本軍人も、避難してきた日本人居留民も、まったく抵抗しませんでした・・・海軍陸戦隊は、武器も持たずに領事館にいたのです。 荒木大尉一行は、武器を持っていなかったため、茫然と見ているしかなく・・・後に、荒木大尉はそれを恥じて「申し訳ない」と自決することになります。
これが「南京事件」です・・・これこそが「南京事件」です。 ちかごろはインチキ、ウソ話の「南京大虐殺」ばかりが取り上げられるようですが、 それ以前に、南京攻略まで至る様々な出来事があったのです。 死者だけは出なかったので幸いでしたが・・・英、仏、米の領事館、民間人には死者が出ました。そのため、揚子江のイギリス軍艦は、南京城内へ砲撃しています。 しかし、日本の軍艦は何もしませんでした・・・なぜなら? 当時の幣原外交は弱腰で「支那(しな)を刺激しないように」という訓令があったためです。 日本の外務省は、事を荒立てないため、広報に「わが在住婦女にして陵辱を受けたるもの一名もなし」と、まったくの嘘(うそ)を書きました。 退去令が出され、揚子江流域からは、日本人は全員着の身着のまま、財産を放り捨てて内地に引き揚げざるを得ませんでした。 幣原外交は「日支友好」「不干渉主義」でした。 こうした外交は、支那(しな)の対日政策を増長させていき「ちょっと暴れれば、弱虫の日本は逃げていく」と思われ、 暴力はエスカレートしていったのです。
[ 捏造 南京大虐殺] 反証 いろいろ + 中国��産党工作  【朝日新聞は南京事件でも捏造していた】本多勝一、写真捏造を認める! [南京大虐殺] 捏造写真を 元朝日新聞記者 本多勝一が 捏造と認める 『週刊新潮』グラビア  南京攻略戦・兵士たちの証言 「城内空っぽ。誰もいなかった」「虐殺あるはずない…」[中国プロパガンダ「南京大虐殺」の真実] 日本人が説明した日中戦争の経緯と中国ネット + 支那大陸近代歴史&雑学 [日本人必修かも] 反日在日朝鮮・韓国人+サヨク の ディスカウントジャパンの論法  反日工作機関 [売国・朝日新聞] 従軍慰安婦捏造 以外の 悪行 [工作手法] 朝日新聞 外国メディアを使った 反日記事ロンダリングの仕組み [南京攻略戦] 南京事件で40万人虐殺…安倍首相、米歴史教科書の歴史歪曲に「本当に愕然とした」 「創作された『歴史』の修正を主張する時期に来た、反撃せよニッポン!」ケント・ギルバート 毛沢東と#・譿ホ + 抗日戦勝記念行事と習近平 + 南京 + 反日左翼 [アエラ・工作記事] 日本からの「独立論」強まる 描く青写真 「独立宣言し、各国に働きかけて国家承認を求める」「朝日新聞ウィークリー AERA」 支那(中国)大陸 歴代 南京大虐殺 一覧 [南京大虐殺問題・従軍慰安婦問題・靖国問題]日本国を貶める三大歴史カードの元凶  朝日新聞    [中国情報戦] 日米開戦とベトナム戦争の裏側で (元記事: gofar.skr.jp (rainbowflower-gardenから))
7月 16, 2017 拉致なんてないと言ってた人たちリスト 土井たか子 辻元清美  村山富市 田辺誠 田英夫 志位和夫 野中広務 中山正暉 朝日新聞 日教組 和田春樹 坂本義和 吉田康彦 河野洋平 Twitter|元気な日本を愛する日本国民 @ashitaninareba7 (via ashzashwash) (petakirinから)
7月 16, 2017 天皇制・天皇制度どちらも共産党が作った言葉。日本人なら皇室が正解 アカは、憲法上の仕組みがあって皇室が存在していると思いたいから 「制」「制度」と言う言葉にあてはめようと言葉遊びを繰り返す。 皇室は日本の文化そのものだから制度云々の前に継続して存在しているんだが。 761 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2005/09/22(木) 02:34:52 ID:yGde+St30 ≫740皇室を解体するために、アカが作った造語なんだよね?制度を廃止する!というニュアンスの『天皇制』という造語。 765 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2005/09/22(木) 06:35:10 ID:TZ79WnNw0 ≫740 かなり昔から天皇制って言葉になんとなく違和感を感じてたけど、あんたのおかげで氷解した。ありがとう。 過コピペ@2ch 小学生の頃 左翼教育受けてた奴 (via bochinohito) 「天皇家」という表現も同じようなものだね。 「天皇」を苗字みたいに思ってるやつw ただしくは血筋を表すなら皇室、皇統と書く。 そもそも一般家庭と一緒に論じてしまうのが間違ってるんだな。 あと、保守を名乗ってる奴でも間違いが多いのが「御皇室」という書き方。 Ch桜も「今週の御皇室」などとふざけたタイトル名のコーナーがあるが、「皇」の字の前に良かれと思って「御」の字を重ねちゃうのがいいと思ってる輩を増やしてしまう原因にもなるので本当にやめて欲しい。本来「皇」の字の上につける文字は「天」以外に存在しないため、頭に御の字をつけると逆に不敬であると言われている。つまり、庶民からみて「皇室」は十分敬った言い方だ。 また、崩御、薨去なども頭に御の字を付けないのが正しい。 (via lumpleteza)
7月 16, 2017 日本の皇室は現在の日本国につながる国家が始まって以来ずっと続いているため、たとえば中国の唐王朝などの歴代の王朝や、現存する日本国外のウィンザー朝(イギリス)、チャクリー王朝(タイ)のような「国内に存在した他の王朝と区別するための王朝の名前」を持たない。強いて言えば、「日本」という国名そのものが王朝名である。 皇室 - Wikipedia (via invoke)(元記事: Wikipedia (awarenessxxから))
7月 15, 2017 #トランプ大統領の��策を日本に置き換えてみる ・中国、韓国、北朝鮮からの入国禁止措置 ・反日思想の在日韓国朝鮮人を強制送還 ・安い中国製品に対して関税20% ・日本企業や外国企業に日本国内の雇用を増やさせる ・韓国との国境に壁を作る \最高じゃんwww/ 500円さんのツイート (via windsock)(元記事: twitter.com (windsockから))
7月 15, 2017 これが日テレの忖度かw→ 玉木の親は香川県獣医師会の副会長 玉木の弟は獣医師 玉木の秘書は元日テレプロデューサー 玉木の秘書の夫は日テレ報道番組制作会社の会長 獣医師会は玉木に100万円の献金 玉木は父親に1000万円の借金(無利子のため実質的な献金の疑い) 獣医師会は加計学園の獣医学部新設に反対 玉木は獣医師会の会合で獣医学部新設は潰すと発言 怪文書の出所は今以て不明だが、持ってきたのは玉木 怪文書を真っ先に本物だと肯定した北村元議員は現獣医師会顧問 玉木と獣医師会の関係が明るみになっても日テレの報道番組では不自然な安倍叩き (via shinjihi)(peckoriから)
7月 15, 2017 今日、伊集院さんがラジオで言っていた、『自分は無信心で神様も信じてない、だけどお地蔵さんを蹴れるかっていうと無理だし賞味期限切れのおにぎりを踏めるかっていうと無理』という話、なんか大事な気がする。 そういうのが根っこにあるものとして暮らすけど、たまにそれが無い人に出会うと怖い。 幸福太郎さんのツイート (via mug-g) 興味深い (via hispwsbi)(元記事: twitter.com (salazosulfapyridineから))
7月 15, 2017 「腰痛」は、経験した人しか分からない痛みと辛さがある。そして、痛みが酷い上に、「どうすれば完治するのか」がはっきり分からないため、絶望的な気持ちになるものである。 私もそんな経験をした1人。私の場合は腰椎の椎間板ヘルニアだった。それも「手術をした方がいい」と言われるレベルの。ところが、ある整体院で教わった体操を実践しているうちに、みるみる痛みがとれて治ってしまったのだ。今回は、その方法をご紹介しよう。 最初に断っておくが、この記事で紹介する方法は、私にとっては効果が大きかったが、腰痛に悩む全ての人にとって有効である保証はない。あくまでも「実践したら私は治りました」という話である。 ・26歳で椎間板ヘルニア発症 ちなみに私が椎間板ヘルニアになったのは、26歳の時。「腰の痛みが酷い」と思って病院に行ったら、「MRI検査が受けられる大きい病院に行ってください」とのこと。 言われるがままに行った病院で検査を受けると、「腰椎4番5番の椎間板ヘルニア」と診断されたのだ。MRIの画像を見ると、確かに背骨から軟骨が飛び出しているではないか! 「マジかよ」という気分に追い打ちをかけるように、「手術した方がいい」と整形外科の先生からのご宣告。 ただ、生来のビビりであることに加えて、「腰椎椎間板ヘルニアは手術しても治るとは限らない」程度の知識があった私は、なんとか手術なしで治そうと考えた。整形外科だけでなく、整体院や鍼灸院などに行けば、どこかに有効な方法があるのではないかと思ったのだ。 ・病院を何件も回る それからというもの、ネットで「ここの鍼灸院がいい」という評判を見つければそこに行き、腰の具合が変わらなければまた別のところに行くという生活。全部で10件近くまわっただろうか。保険が効かないところが多かったため、経済的な面でも相当な負担だった。 ・思い出したくない坐骨神経痛 当時は、腰の痛みも酷かったが、強烈なのは坐骨神経痛! 私の場合は座れないタイプだったため、仕事面でも生活面でも支障が大きかった。足の指先までしびれる神経痛は、今でも思い出したいくない程である。 そんな時、ある整体院に行ったところ、先生に「手術しなくても、今から教える2種類の体操をすれば大丈夫」と言われた。最初は「腰椎の椎間板ヘルニアが体操程度で治るわけない」と思っていたが、やってみると本当に治ってしまったのだ! その体操は以下の通り!! ・体操1 まず、仰向けになり膝を立てる。そのまま腰を動かさずに、膝だけ左右にゆっくりと振ろう。左側が床についたら今度は右側というように、膝を180度の範囲で動かす。これだけである。この時大事なのは、ちょうど腰の当たりがほぐれているような感覚があること。「気持ちいい0」とまで感じられればベストだ ・体操2 次の体操も仰向けの状態で行う。まず、膝をゆっくりと持ち上げて、両腕で抱え込む。ちょうど、寝ながら体育座りをしているような格好だ。それから膝をゆっくりと胸に近づけていき、「これ以上は無理」というところで姿勢をキープ。この体操は、腰の部分が伸びて心地いいような感覚を感じながら行うのが重要。痛みを感じない範囲で、ゆっくりとやろう。 ・体操をする時間は? 長時間体操を行う必要は一切ない。腰痛の酷さにもよるが、1つの体操につき5分で合計10分。それを朝と寝る前の1日2回行えばOK! 非常にお手軽である。 ・効果は徐々に出る ただ、この体操はやってすぐに効果が出るというものではない。私の場合は、1週間くらいすると「ちょっと楽になったかな」という感覚があり、1カ月くらいすると、確実に快方に向かっているという実感があった。3カ月くらいするとほぼ痛みを感じなくなり、完全に痛みを感じなくなったのは6カ月後である。なので、根気よく続けることが大事! ・痛みをおして行うのは厳禁 なお、痛みが強い場合は、体操を完璧にやらなくても大丈夫。痛みで膝を左右180度まで動かせなかったり、膝を抱え込もうとしても膝が胸に着かないかもしれないが、最初はそれでも問題ない。続けているうちに徐々に可動範囲が広くなっていくので、無理のない範囲で行うこと。むしろ痛みをおしてやるのは厳禁だ。 ・痛くて全く動かない場合はどうするのか? 私自身そうだったのだが、中には「痛みを感じない範囲って言われても、ちょっとでも動かしたら痛いわ!」という人もいるだろう。そんな時、使えたのは「牽引」だ。整形外科や整体院の器具を使って行う、腰痛持ちにとっては、おなじみの方法である。 私の場合、牽引だけをしていても効果は薄かったが、牽引するとほんの少しだけ痛みがマシになったので、それから体操をするという手順を踏んだ。腰痛に悩んでいる人からは「牽引しても治らない」という声をよく聞くが、私にとっては「体操できる程度に痛みを抑える方法」と考えると有効であった。 ただし、牽引器具は全ての病院や整体院にあるわけではない。「やってみよう」と思っている人は、事前に電話やホームページで確認して、設置している病院を選ぶのがいいだろう。 ・快方に向かっている感覚を得られたら? 体操を続けて、よくなっているという感覚を得られたら、次は腹筋と背筋の筋トレをしてみよう。体操を教えてくれた先生いわく「腹筋や背筋が衰えると背骨の負担が大きくなる。それも腰痛や腰椎椎間板ヘルニアが発症する一因」なのだそうだ。なので、腹筋や背筋をトレーニングすることで腰の痛みを和らげるともに、再発のリスクを軽減させるのである。 やり方は、よくある腹筋と背筋の運動と同じ。ただし、これも痛みのない範囲で、ゆっくりと行うこと。回数も、状態に合わせて無理のない程度で問題ない。腰の具合が快方になっていくのに合わせて、少しずつ回数を増やせばOKだ! ということで、以上の内容をまとめると、体操できる程度に体を動かせる人は、体操 → 腹筋・背筋の筋トレという流れであり、体操もできない程に痛みが強い人は、牽引 → 体操 → 体操である。 ・「体操なんかで治らない」という思い込みを捨てる 腰痛に悩んでいる人の中には「腰痛体操は知ってた」という人も多いだろう。ただ、知っていたとしても、どこかで「体操なんかでは腰のヘルニアは治らない」とか「ヘルニアを治すにはブロック注射や手術などの痛みを伴う治療が必要」思っている人が多いのではないだろうか?  確かにそのような人もいるだろう。だが、シンプルなこの体操でも、毎日続けることで私のように効果を発揮する例もある。時間もお金もかからないため、腰痛に悩んでいる人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。 【腰痛持ち必見】体操してたら腰椎ヘルニアが治った / 時間もお金もかかけずに腰痛を治す超簡単な方法はコレ! - ロケットニュース24 (via darylfranz) (元記事: rocketnews24.com (aki-zizi-memoから))
7月 15, 2017 まず言いたいのは、私たち一人一人が「アルコールは薬物である」ということをきちんと認識しなければならないということです。20歳以上は摂取できる合法的な依存性薬物です。コカインや大麻、覚醒剤やシンナー、睡眠薬の仲間で、中でも依存性が高いです。知ってほしいのはアルコールの薬理作用として、依存症までいかなくても、ひどい行為に及ぶことがあるということです。例えば自殺とアルコールは関係性が高い。DVや虐待などに、アルコールが介在しているというデータも出ています。お酒との付き合い方を考えるためには、まず子どものころからアルコールについてきちんと学ぶ教育や体制を整えることが必要です。 東海イズム:オピニオン 「インタビュー(42)アルコールによる社会問題 依存症者の支援研究 実践教育に生かす 健康科学部社会福祉学科 稗田里香准教授(特集企画)- 毎日新聞 (via gkojax)(元記事: mainichi.jp (gkojayから))
7月 15, 2017 212 :名無しさん@1周年:2017/03/06(月) 12:18:22.27 ID:Kg2VV5aU0 いやね、そもそも飲食店の10年生存率って15%程度なんだわ。 20年保つのは1%も無い。しかもこの不景気。 飲食って一見儲かる。だから簡単に参入する。が、ほとんど脱落する。 個人経営で出店して最初の2,3年は驚くほど儲かる。余程不器用でなければ。 新しい店で活気もある、店長も店員もやる気にみなぎってる。客は入る。 現金商売羽振りも良く、客のねぇちゃん引っ掛けて、ブイブイ。青年実業家気取り。 2年目くらいで最初のダレが出て来る。従業員。 飲食最大の敵は従業員の飽き。近隣店舗ではない。 毎日同じ作業で刺激も無いから。 手を抜く、質を落とす、ダレてるのは客にも伝わる。 ほんの少し質を落としても翌日の売上に直結するわけでは無い。 クレームになるわけでも無い。ジワジワと落ちる。 が、落ちる原因が分からない。 ヘタに成功体験があるから軌道修正もできない。 徐々に時代と合わなくなってくる。 なんとか10年もったとしても、今度は経営者も飽きてくる。 多店舗展開で刺激を求めるが目が届かなくなりリスクが増大する。 最悪は食中毒。 品質管理、売上管理。大企業で組織的にそれらの訓練をした経験が無い。 リーマン経験でちっと利口なヤツだと企業がそれら一見無駄に思える活動が 実は組織を長期的に維持する要であることを学ぶ。 が、それがわかるヤツは脱サラはしない。 飲食経営の分の悪さ、リーマンの気楽さも理解できるからだ。 若くして飲食初めて高級車に美女乗せてるヤツが不憫でならない。 10年後は85%の確率で借金まみれで逃走。 【飲食】 “マネーの虎”川原ひろし社長、ラーメン店全店舗閉鎖 [無断転載禁止]c2ch.net (via pinball-1973) (元記事: daily.2ch.net (fumi-tanoから))
7月 11, 2017 わかった!* 部落、皮製品、肉屋、精肉、焼肉店、屠殺業、野中広務、北朝鮮、辻元清美、獣医師、生コン、万景峰号、産廃業者、これらの利権、はぜーんぶ繋がってるのかな!?
7月 11, 2017 ■老眼が自然に治ることはない 【Yes】治ったように感じたら核白内障 ■ブルーベリーは目の健康にいい 【No】確かなエビデンスがない ■目が疲れたらマッサージ 【No】網膜剥離や白内障の原因に ■近視は病気ではない 【No】強度近視は病気 ■目に優しいコンタクトならドライアイでもOK 【No】ドライアイはコンタクトに向いてない ■コンタクトは保存液に入れておけば安心 【No】保存液に洗浄力はほとんどない ■眼球体操では目はよくならない 【Yes】よくなるどころか網膜剥離の危険 ■白内障は放置すると緑内障へのおそれが 【Yes】白内障は緑内障の始まり ■白内障の予防薬で進行が止まる 【No】白内障は薬では治らない ■手術は症状が悪化してからでいい 【No】早く発見手術をすれば視力が回復 ■白内障の手術はどこでも同じ 【No】執刀医によって結果は全く違う ■アトピーや花粉症でも網膜剥離になる 【Yes】目をこする、かくのは禁物 ■網膜剥離はすぐに手術するべき 【Yes】最高の腕の眼科外科医を見つけて 詳しくはソースにてhttps://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170709-00010086-jprime-life まとめたニュース : 「眼球体操やブルーベリーが目にいい」はウソ 目のジョーシキがくつがえる! (via 774rider) (元記事: matometanews.com (nerazurinerazuriから))
7月 9, 2017 オウム真理教に殺された坂本堤弁護士が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、 全員事件の起こる半年前より後に越してきた人たちだった。 そのうち5世帯が創価会員。 神奈川県警は失踪事件当初、この住人達全員に行動確認をかけていた。 その矢先に突然県警本部長のレイプ疑惑や生活安全課幹部がノミ屋を張っていた疑惑が次々と出始め、行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及もとまった。 それで勢付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今回の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。 当時の官房長官だった野中広務は北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始め、自民党の実質的な党首となって���明党を政権に引き入れた。 ネトウヨもまだいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、この頃から俺達の国はもうおかしかった。
7月 9, 2017 ▼母親と 「私の母は、口に出して約束したことは必ず守ってくれました。そして、自分に誤りがあるとわかったときは、大人に謝るのと同じように、はっきり子どもに謝りました。これは信用の根本であり、したがって『躾け』と『教育』の土台です。私はいま見習っています」 対話の中で - 恐山あれこれ日記 (via ginzuna)(元記事: blog.goo.ne.jp (esakiから))
7月 9, 2017 戦争をせずに国を侵略する方法 copipeism: スイス政府発行の民間防衛白書 第一段階 「 工作員を送り込み、政府上層部の掌握と洗脳 」 第二段階 「 宣伝。メディアの掌握。大衆の扇動。無意識の誘導 」 第三段階 「 教育の掌握。国家意識の破壊 」 第四段階 「 抵抗意識の破壊。平和や人類愛をプロパガンダとして利用 」 第五段階 「 教育やメディアを利用して、自分で考える力を奪う 」 最終段階 「 国民が無抵抗で腑抜けになった時、大量移住で侵略完了 」 (ds9-garakから)
7月 9, 2017 前にも書いたけど、従姉妹がマルチ商法にハマった時、辞めさせるのに効果的だったのはYoutubeで様々なマルチ商法がアップしている説明動画を逆に観せまくること。観せていくと「このやり方はうちだけって言ってたのに全部一緒だ…」と青ざめて一気に洗脳が解けた。 マルチ商法にハマった時辞めさせるのに効果的なのは「毒をもって毒を制す」的方法だった - Togetterまとめ (via 46187)(元記事: togetter.com (takeawalk365から))
7月 9, 2017 鎖国が教科書に復活するようですが、 これも鎖国がなぜ行われたのかそこを解説すべきでしょう。 ついでに島原の乱を起こした天草四郎どもがどういうことをやっていたのか きちんと教科書に書いてあげるべきだとも思います。 なぜか島原の乱については戦後は一方的な構図で書かれていますが、 むしろ幕府軍には多くの農民も参加していました。 子供を人質に取られかけたり、略奪や焼き討ちにあったりした事で 天草一党許すまじという意識があったからでしょう。 宗教を利用して分裂を作ってそこに付け入って植民地を獲得していく ということを当時はアジアのそこかしこでやられていたわけで、 日本でも同じ事をさせない必要が確かにあったのです。 教育分野を日本人の手に取り戻さねば (via kramerunamazu)(kay-ikegamiから)
7月 9, 2017 背乗り(はいのり)とは? & 背乗りは外国人スパイにとっては絶好の身分保障 北朝鮮が関与した背乗り事件の例で、もっとも有名なのは、辛光洙(シン・ガンス)事件だ。 この男は金正日の命を受けて日本に潜入し、大阪で暮らしていた日本人の戸籍を乗っ取って、日本で日本人の拉致を指揮していた。1978年に起きた13歳の横田めぐみさんの拉致を実行したのもこの男だった。 日本の警察や公安は、この辛光洙(シン・ガンス)の背乗りを把握していなかったが、背乗りとは一度成功すると、長期間に渡って身元が発覚しないことが多い。 同じく日本人拉致の実行犯だったチェ・スンチョルという北朝鮮の工作員は、1人のみならず、2人の日本人の戸籍を背乗りしている。 2012年に逮捕されたオウム逃亡犯の高橋克也や菊地直子も、やはり他人の戸籍を背乗りしていた。 日本にはスパイ防止法がないので、こういった背乗りは外国人スパイにとっては絶好の身分保障になる。日本人に「なりすます」悪意のある人間を、厳しく取り締まらなければならない理由はまさにここにある。 拉致も、スパイ行為も、扇動も、収奪も、情報漏洩も、何もかもがやりたい放題にな���て日本は何一つ対抗できない。 こういった「なりすまし」日本人が役所に就職すると、日本人の戸籍をすべて引き抜かれて国外に持って行かれ、さらなる背乗りが可能になる。 あなたの目の前にいる人間が、もしかしたら本人ではなくて、誰かの「なりすまし」だったら、薄気味悪くて仕方がないはずだ。しかし、そういった事態が日本の裏側でずっと起きているのである。 背乗り(はいのり)とは? ウィキペディアより。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E4%B9%97%E3%82%8A 被災者の戸籍が、大量に乗っ取られる危険な事態になっている。DARKNRESSより。2013年 9月21日 https://darkness-tiga.blogspot.jp/2013/09/20130921T1536000900.html#OILSvfI.twitter_tweet_count_m%C2%A0 (via awarenessxx)(powliticsから)
7月 9, 2017 陸幕の人から聞いた「ここが変だよシン・ゴジラ」で笑って納得したのは「会議中のテーブルに菓子が山積みになっていない」です。今度はいつ食事できるかわからない状況なのに、会議時間を利用してカロリー補給しないことはありえないんだそうな。菓子なのは「調理時間なんかとれるか!」だそうな。 ねおんさんのツイート (via tar0)(kay-ikegamiから)
7月 9, 2017 日本って普通に、死刑廃止も菜食主義も全世界に先駆けて取り入れて、失敗こいた経験のある国だということが普通に見過ごされてると思う。 外人「なんで日本は死刑廃止も菜食主義も鼻で笑ってるんですかホワイ?」 日本人「死刑は1400年前、菜食主義は300年ぐらい前にやったら、死刑廃止では国が滅亡寸前になる程犯罪者が増え、菜食主義では結局ピグミー族レベルまで身長が縮んだからや!」 Herokey Aveさんのツイート (via toronei)(元記事: twitter.com (kunigakuから))
7月 9, 2017 引きこもり時代に人から言われて、心に響いた言葉。「助けてって言いなさい。勝手に遠慮して諦める前に言いなさい。今は、助けたくても、お節介が焼き辛い時代なの。伸ばされた手は取れるけど、手を伸ばしてくれないと掴めない。必ず掴んでくれる人はいるから、信頼できる人を探す努力をしなさい。」(via joy-fftl)(元記事: twitter.com (ryoh8218から))
7月 8, 2017 泉放送制作 サンモニ 金富 マスコミによる洗脳報道 2017-06-20 テーマ:腐れかけのテレビ フジテレビ  東京都 港区台場2-4-8 ※韓国MBC 東京都港区 台場2-4-8 18F      朝日新聞  東京都中央区築地5-3-2 (AFP、NYT) ※東亜日報  東京都中央区築地5-3-2      毎日新聞   東京都千代田区一ツ橋1-1-1 ※朝鮮日報  東京都千代田区一ツ橋1-1 4F     読売新聞   東京都千代田区大手町1-7-1 ※韓国日報  東京都千代田区大手町1-7-1 8F      日本放送協会  東京都渋谷区神南2-2-1 ※中国CCTV  東京都渋谷区神南2-2-1 ※韓国KBS   東京都渋谷区神南2-2-1NHK東館710-C           【日本のテレビメディアの外資比率 】      フジテレビ 29 . 8% ( 違法状態、外資が2 , 3位 ) TBS    13 . 5%( 上位2社が外資 )  日本テレビ 21 . 9%( 違法状態 ) テレビ朝日 12 . 5% 電通    19 . 6%( 筆頭株主は外資 ) MXテレビ  0% https://ameblo.jp/kiyosiro-e/entry-12285275614.html 泉放送制作 サンモニ 金富 マスコミによる洗脳報道|今日ボクが見た風景 Ⅱ (via worldwalker2)(toutiku-m44から)
7月 8, 2017 叔母の入院してる病院から「大部屋がいっぱいで個室に移すから差額ベッド代が一日に2000 円かかりますって。」電話がきました。 それで、「本人の希望以外の、病院の都合上の移動で個室に入るときは、厚生労働省が支払いの義務はないと言ってるよ」と抗議したら、ただになりました。(via otsune)(元記事: twitter.com (playwithから))
7月 8, 2017 背乗り(はいのり)とは?
犯罪的な行動を次々と企画・実行することが可能 そもそも、他人になりすまして、どんなメリットがあるのか。もちろん、いろんなメリットがある。 背乗り(はいのり)した人間が外国人だったら、当然、日本人になりすますことで、日本の行政サービスを受け、生活保護を受けたり、年金を受けたり、日本人として日本企業に就職することが可能になる。 また、背乗り(はいのり)した人間が犯罪者だったら、当然、過去の自分の犯罪を抹殺することが可能になる。 さらに、背乗り(はいのり)した人間の戸籍を使い捨てするのであれば、その人間になりすまして多額の借金をしまくり、最後にその戸籍を捨ててカネを持って逃げることが可能になる。 背乗り(はいのり)する戸籍が裕福な家系であれば、その家系を名乗ることによって身分詐称で箔を付けたり、遺産を乗っ取ったりすることもできるようになる。 あるいは、背乗り(はいのり)することによって元の自分の戸籍と、背乗りの戸籍をふたつ使い分けることができるので、マネー・ロンダリングも可能になる。 背乗り(はいのり)した人間がスパイだったら、日本人の国籍を取って日本人として安心させて政治家・公務員に近づき、情報を盗み取ることが可能になる。 要するに、背乗り(はいのり)するというのは、他人の戸籍を乗っ取って犯罪的な行動を次々と企画・実行することが可能になるのである。 だから、多くの犯罪者は背乗り(はいのり)の機会があれば、それを実行する。 実際に、背乗り(はいのり)の事件は多発している。北朝鮮・韓国系の犯罪者が、まず目指すのがこの「日本人なりすまし」なのである。 背乗り(はいのり)とは? ウィキペディアより。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E4%B9%97%E3%82%8A
被災者の戸籍が、大量に乗っ取られる危険な事態になっている。 DARKNRESSより。 2013年 9月21日
https://darkness-tiga.blogspot.jp/2013/09/20130921T1536000900.html#OILSvfI.twitter_tweet_count_m%C2%A0 (via awarenessxx)(xf-2から)
7月 5, 2017 「ドラゴンクエスト」の作曲家 すぎやまこういち さん 「日本が嫌いな、日本を壊したいというメディア、いわゆる反日メディアというものがあると感じています」 水島さん 「以前、参議院選挙でNHKが選挙前日に放送する『党首走る』という番組で、小泉さんは全て見下ろす形で撮り、岡田さんは見上げる形で撮った。そして小泉さんの顔はワイドレンズで撮った、微妙に魚眼レンズみたいにゆがむんです。岡田さんの方は50ミリの標準レンズできちっと撮る。こういうことをやっていたんです」 すぎやまこういち さん 「安倍晋三さんのスピーチの時だけ、僕が聞いて感じたのは、中音部以下のやや低音域にちょっとイコライザーをかけつつエコーをつけて、リバーブをつけて、もやもやっと聞こえにくくしている。僕は見てて商売柄、やってるなと思いました。音楽やって録音の作業はプロとしてやってますから、ハッキリそれは分かりました」(via shinjihi)(petakirinから)
7月 5, 2017 先生が、授業中に質問をします。普通に「分かるひとー」とだけやっちゃうと、手を上げる子が固定してしまうからなのか、ちょくちょく変則的な当て方をします。「じゃあ、今答えた〇〇の後ろに順番で当ててくぞー」みたいな。 で、当然のことながら、とっさに質問に答えられない子も出てきますよね。あーとかえーーと、とか言いながらしばらく黙っちゃうような子。 普通の先生なら多分、分からないことを責めないまでも、「あ、分かんないか?じゃあ他にわかるひとー」と言って、すぐに次に行っちゃうと思うんですよ。少なくとも、私が子どもの頃の先生はみんな、例外なくそうでした。
ところが、その担任の先生の場合、当てられた子が困っているのを見ると、こういうんです。 「じゃ、〇〇にアドバイス出来るひといるかー?」って。
で、はい!って答えた子は、決してその子本人が答えたりはしないんですね。わざわざ席を立って、分からなかった子のところまで行って、ひそひそ声で答えを教えてあげるんです。 で、最終的には、最初当てられた子が答える。で、先生は「その通り!××(教えてあげた子)もよく教えられたなー」といって両方褒める。
「え、そんなこと?」と思われるかも知れないですが、私、このやり方凄いと思ったんですよ。 ちょっと考えただけでも、 ・最終的に答えるのは最初に当てられた子なので、答えられなかった子の自尊心が傷つけられにくい ・教えた方は単純に「教えてあげられた!」ということで自尊心が満足する ・分からないことを生徒同士で教え合う、という習慣づけになる ・問題によっては、教え方を考えることで問題への理解が深まる ・生徒同士のコミュニケーションにもなる これくらいのメリットはあるなーと。
後から長男に聞いてみたところ、恐らく背景というか下準備として、「人の考えをちゃんと聞いて、考えて、受け入れられるというのは大事なこと」だということを、普段からその先生は言っているようなんです。 小学校の学校公開で目撃した、先生の工夫が凄かった | Books&Apps (via kikuzu)(元記事: blog.tinect.jp (akiocarsから))
7月 4, 2017 虐められて、暴行されたら、必ず病院へ行って、医師から『殴打による、○○負傷』とか何でもいいから、『診断書』を書いてもらえ。 そして、 警察に行け。診断書がある以上、『暴行の事実が確認できないので、被害届は受け取れない』とは警察は言えなくなる。 自ら死ぬな、殺してでも、生きろ。Twitter / kwan2nd (via yellowblog)(sananoteから)
7月 3, 2017 * 【事実】, 拡散希望, * 政治家、国会議員は日本国民が投票して政策や議論を委託した日本国民の代表です。, * マスコ��は高い給与を貰っている、どこの国の人かは分からないサラリーマンであり、日本国民の代表ではありません。, (via shinjihi)(tra249から)
7月 3, 2017 うちの娘も夜中の1時過ぎまで会社にいた事があった。迎えに行って無理矢理帰宅させた。労基に行く、と言ったら、その後過剰過ぎた仕事が分散された。そういう時はモンスターペアレンツと揶揄されようが子どもが嫌がろうが親は介入していい。死んでからでは遅い。埒不埒さんのツイート (via do-nothing)(元記事: twitter.com (imajojoから))
7月 1, 2017 言っとくけどこれ民主党が改悪したせいで日本人の税金が使われてるからな(´・ω・`) 【爆病】 来日中国人が日本の医療制度に「タダ乗り」・・・経営ビザで国民健康保険に加入し3割負担で治療を受け帰国 | 保守速報 (via himmelkei)(元記事: hosyusokuhou.jp (aki-zizi-memoから))
7月 1, 2017 「マーク・ザッカーバーグはFacebookを19歳で作ったんだから若いやつらはもっと挑戦するべきで・・・」って説教してくる熟年には「ではカーネルサンダースは65歳でケンタッキーを作ったので年だからって言い訳できないですね」って反論するようにしている おもしろツイートさんのツイート (via gkojax)(hkjから)
7月 1, 2017 「ナポレオンは3時間しか寝なかった」というアレがブラックな労働環境を後押ししたことは間違いないので、対抗策として「シーザーは毎日必ず8時間寝た」とか「成吉思汗の9時間睡眠を邪魔した者は誰であれ首を刎ねられた」みたいなやつを広めていきたい。 前川誠さんのツイート (via gkojax)(hellisinyourbrainから)
7月 1, 2017 大学生がリビアについて、「なんで国連は市民への攻撃をやめさせないんですか?」と質問してきた。国連や国際法の勉強はしたことがないというから、やむを得ない疑問かと思ったので、私なりに説明してみた。そもそもね、から初めて。
・そもそも、人間社会が自然状態から社会契約によって成り立ったものと仮定するなら、国際社会というのは社会契約で成立した「国家」を一義的な当事者とし ている。これが古典的な考え方だ。国家とは(色々な定義の仕方があるが)、領土と国民と主権と政体によって成り立つ。主権が誰に属するかは国家の形態に よって違うが、国家の主権(state sovereignty)は絶対である――これが古典的な国際社会に対する考え方。
・それに対して、社会契約思想が成立した啓蒙主義の時代になると、「普遍的価値」や「普遍的人権」というものが世の中にはあり、君主がそれを侵害すれば社会契約は破綻し、君主は主権行使の正当な権限を失う――という考えがブームになった。これが、英米仏の革命を経て18世紀末以降にポピュラーとなった「革命」の思想だ。
・以来、国家主権vs普遍的人権のせめぎ合いが、現代国際社会における大テーマとなった。つまりは、普遍的人権を保護する為なら国家主権の侵害は正当化されるのだろうか、という命題だ。
・1945年までは一般的に、その答えはノーだった。国家主権>普遍的人権だった。人権とは、国家が社会契約に則り国民に保障するものだった。しかしニュルンベルク裁判などを通じてホロコーストの実態が明らかになり、それではダメだということになった。
・余談。たまに誤解されているのだが、第二次世界大戦において連合軍はホロコーストの被害を食い止めるためにドイツを攻撃したのではない。ナチス・ドイツ の領土拡張・侵略を食い止める為に反撃したのであって、ドイツ占領地域を解放してみて初めて、強制収容所の実態を知ることになった。ユダヤ人をはじめナチ スが迫害する人々を強制移住させ虐殺しているという情報を連合軍は得ていたし、ユダヤ人民族絶滅計画の情報も得ていて、非難声明も出していたが、実態が本 格的に明らかになったのは戦後の話。
・この経験を経て、国際社会は国家の枠を超えた普遍的人権を守るのだ、人権に対する最大の侵害は戦争である、よって国際社会は戦争の再発と人権侵害を防止しなくてはならないと、国際連合と世界人権宣言が作られた。
・けれども、理念は別として、国際連合は主権国家の集合体だ。加盟国(=主権国家)の多数意見に反したことを国連事務総長や国連職員が糧に決めて遂行できるような、そんな超国家的機関ではまったくない。
・そこに国連のジレンマがある。国家主権の枠を超えた普遍的人権の保護をミッションとしているが、主権国家の委任がなければ動くことはできない。そして国家主権を侵害することも、よほどの特例がない限り、できない。というか、ほとんどできない。
・その特例のひとつが、国連平和維持活動(PKO)だが、これも別に国連事務総長が「あの国に侵攻してその国民を守り なさい」と命令して動かすものではない。国連安保理や国連総会において、必要な数の加盟国の合意を必要とする。国連PKOというのは実は国連憲章に明確な 規定がなく、国連憲章の「6章半」と呼ばれ(これを説明しているとさらに長くなるので、検索されたし)。明確な規定がないので運用や解釈も時代によって変 化してきたが、大まかに言えば、国家間の紛争後の和平維持や、内戦調停後の平和維持に派遣される。内戦の真っただ中でどちらかの側にPKOが味方してドン パチやるわけでは、ない。そしてリビアの場合のように、まだ国際的に「政府」として認められているものが存在している状態で、PKOがその国の領内に侵攻 していって国民を保護したり、政府を倒したりすることは、今の国連憲章では認められていない。国際法も、国際機関がそんなことをするとは想定していない。 そして今更だが、「国連軍���などという、ウルトラ警備隊的なものは存在しない。PKO部隊とは加盟国が提供する部隊の寄せ集めだ。
・今の国際社会と国際法でそれが可能なのは、つまり一国の国家主権を侵害して領土に押し入りその国民を保護する、なんて行為ができるのは、同じく「国家主 権」をもつ「主権国家」だけだ。国家が他国の主権を武力で侵害すること、それはすなわち戦争だ。国家が国家に戦争を仕掛ける権利は、国家にとっての自然権 のようなものだ(生命・自由・財産などが人間にとっての自然権であるように)。そもそも国際法とは、国同士が戦争の法を定める過程で整備されていったもの だ。
・しかし現実主義(realpolitik)で動く世界では、国家が自国兵士の生命や納税者の血税を使って、他国に侵 攻しその国の国民を保護するからには、相当の理由が必要だ。「普遍的人権」という道義的理由だけで、兵士の命と巨額の軍事費を使って他国に戦争を仕掛けて もいいと国民合意が得られる民主国家は、現実にはそうはない。むしろ、独裁者を追放するために戦争したせいで民主国家の指導者が次の選挙で権力の座を追わ れたりする。なので、「大量破壊兵器の開発を防ぐため」「自分たちへのテロを防ぐため」「地域の安定を図るため」など、道義的なもの以外の実利的な大義名 分が必要となるのだ。
・それとは別に、国際社会が承認する実体ある統一政府がもう存在しない状態での介入がある。これは古典的な国際法でいうと「戦争」にはならない。「戦争」 とは古典的にはあくまでも国家vs国家のものだからだ(余談だが、「対テロ戦争(war against terror)」という抽象的なものに対する「戦争」とは本当なら、「war against hunger(飢餓に対する戦争)」とか「war against crime (犯罪に対する戦争)」などと同じレトリックや政策スローガンだったはず。なのに、「war against terror」に法的概念としての実体を与えようとしたのがチェイニーだったのだが、それを話すと長くなるので、よければ本を読んでください。なんて な)。
・たとえばユーゴスラビア内戦におけるボスニア紛争やコソボ紛争では、主権国家同士の軍事同盟機構=NATOが、周辺勢力に侵攻を重ねるセルビア勢力を空 爆・介入したわけだが、そのとき旧ユーゴスラビアは完全な分裂状態にあり、国際社会が認める「政府」は存在しなかった。ゆえにこれはNATOによる軍事介 入であって、同盟国の集団であるNATOが「主権国家」相手に(国際法的な意味での)「戦争」をしたわけではない。
・主権国家に対して戦争を仕掛けるのと、主権国家がもう正当に存在しない状態の地域に軍事介入するのとでは、その行為の重みがまったく違う。何より、自国 民にとっての、そして国際社会においての、イメージが違う。イメージなんて、と思うかもしれないが、国内政治や国際政治において「perception(ど ういうイメージで見られているか)」は実はすごく大事なことなのだ。イメージの善し悪しが、正当性を決めたりするのだから。それからイメージの問題とし て、軍事介入というのは数日や数週間で終わるとイメージがあるが、「戦争」となると(6日間戦争とかは別にして)短くても数カ月、下手をすると数年かかる というイメージがある。民主国家において、国民に「戦争」を受け入れさせるには、上記したように相当の大義名分と準備が必要となる。「限定的な介入」と言 えば、まだ議会の合意を得易い。民主国家とはそういうものだ。
・となるとリビアの場合、国際社会の大多数がカダフィ政権の正当性を認めず、かつカダフィ政権の代わりになれる対抗勢力がまとまった形で台頭しなければ、 つまりリビアは内戦状態にあってその主権は一時的に消失していると認定されなければ、軍事介入は難しいということになる。ぐるりと話を戻せば、一国の主権 というのは国際社会において古都ほど左様に強固な、尊重されるものなのだ。
・では、カダフィ政権が正当な政府であり続ける間、国際社会がその主権を侵害せずに何ができるか。それは残念ながら、制裁くらいしかない。禁輸とか、海外資産の凍結とか(飛行禁止空域の設定が議論されているとの情報もあるが、これは主権侵害にあたると思う。イラクに対しては第一次湾岸戦争後の武装解除を順守させるために実施したのであって、リビアに対してはそもそもの法的根拠がないのではないか?)。
・「responsibility to protect(守る責任)」の議論もある。つまり国家には国民の身体生命 人権を保護する責任あるのだから、それを脅かす国家に対して、国連をはじめ国際社会は人道上の理由から介入し、人々を守る責任があるという考え方だ。集団 虐殺、戦争犯罪、民族浄化、人道に対する罪――がその対象となる。カダフィ政権による反体制派虐殺は「人道に対する罪 (crimes against humanity)」に相当すると私は思う。アナン前国連事務総長が提唱し、05年に国連総会が宣言し、06年に国連安保理が支持し、09年に総会決議となって採択されたが、実施例はまだなく、定説になっているかは疑問。もしかしたらリビアが、初の明確な適用事例になるのかどうか。
・集団虐殺、戦争犯罪、人道に対する罪を国境を越えて裁く機関として2002年に設置されたのが、国際刑事裁判所(ICC)だ。しかし国家の主権を超えて、そうした行為を裁くことはできない。設置条約の締約国でない国に、ICCの司法管轄は及ばない。そして、はいそうです。リビアはもちろん、締約国ではないのだ。
・くどくどと書いてきたが私が今思うに、国際社会がリビアに軍事的に手を出す為には、カダフィ政権はもはや政府としての機能を失った、リビアは内戦状態に ある、ないしは無政府状態にあると宣言する必要がある。ただしそうした時に、いったいどの国が主導してあの国に軍事介入しようとするだろうか。アメリカや イギリスが、今一度ムスリム国家に軍事介入したがるだろうか。まさか。したくても、状況的にできるはずもない。ムスリム国家に軍事的に手出しできるのは、 同じムスリム国家しかないと思う。しかし同じように国内に反政府デモを抱える長期独裁政権の国々が、いったいどんな大義名分でリビアに介入できるのか。国 境の安定化とか地域の安定化しか思いつかない訳だが、となると今までだったらエジプトしかない。そのエジプトに今、そんな余裕はないはずだ。とすると国際 社会には、(いつもの)非軍事的な手段しかない。
・なので国際社会が国連を舞台に、非難声明とか経済制裁を検討している間に、リビア国内の戦いは続く。
・もちろん、非軍事的手段→軍事的手段と段階的にエスカレートしていくのが外交の常識なのだから、いきなり軍事介入があるはずもなく。とはいえ、であるがゆえに、今そこにある虐殺に対して、国際社会は常に無力だ。
・誤解のないように。私は「さっさと軍事介入しろ」と言ってるわけじゃない。「なんで国連はさっさと国連軍を派遣して虐殺を止めさせないんだ」という声や 不満に対して、「いや、あのね」と言いたい訳だ。他国の国家主権を否定するなら、自国のを否定され侵攻されても文句は言えないのだし。
・ところで内戦といえば(私にとっては)日本の幕末なわけだが、あの時はイギリスが明確に薩長革命勢力を支援し、フランスが(あまり役に立たなかったが) 幕府を支援した。よってその結果、イギリス大使���は皇居の目の前にあり、フランス大使館は(当時は江戸の外で、別にオシャレな街ではなかった)広尾にあ る。カダフィを支える外国勢力はどこか。そして欧米各国は今、後押しするべき対抗勢力を見定めるのに、必死なのだろうと思う。 ・国連はウルトラ防衛隊じゃない - 水川青話 (via nakano)(quote-over100notes-jpから)
7月 1, 2017 麻生財務相はまた、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスから最高格付けを取得したことに関しては、「ボツワナより日本の国債が低いと出したのは確かムーディーズじゃなかったか。その程度のところだと思っている。他に興味はない」と指摘した。 麻生太郎財務相が経済情勢について「経済政策は大きく変えない」 - ライブドアニュース (via rompers-heroine)(元記事: news.livedoor.com (impossiblemodelfactoryから))
7月 1, 2017 福岡市HPの市民からの意見で 「公共施設にハングル語の看板が多いのはなぜ?」との質問に 「韓国人はよく物を壊したり、トラブルが多いので ハングル語の注意書きが必要なのです」 って回答されてて、そういう事か!!と膝を打ちましたw U-1速報 : 公共施設にハングル語の看板が多いのはなぜ? (via isikasa)(元記事: u1sokuhou.ldblog.jp (gkojax-textから))
6月 30, 2017 「しかし、アリペイを利用するのはやめた方がいいと私は思います。「新潮45」でも詳しく描きましたが、アリババ・グループの創業者ジャック・マー(馬雲)は中国共産党とベッタリで、顧客の個人情報を平気で政府機関に引き渡すからです」 「たとえば中国では、人権派弁護士が地方で起きた事件の調査に行くためにアリペイで電車のチケットを買うと、その情報がすぐに当局に伝わり、駅で警察が待ち構えていて妨害されたりします。さらにひどくなると、突然アリペイが使えなくなる。困った弁護士が、家族のアリペイを借りて電車のチケットを購入したら、詐欺罪で逮捕されて晒し者にされたこともありました」 「私も中国政府に批判的な風刺漫画を描いていたら、ある日、突然アリペイが使えなくな��、非常に困りました。それ以来、私はアリババ・グループのサービスは一切使わないようにしています。日本の皆さんもぜひ気をつけて欲しいと思います」 「中国IT最大手アリババの決済サービスは使ってはいけない」中国人漫画家が日本人に警告 | デイリー新潮 (via dotnuke) (元記事: dailyshincho.jp (dotnukeから))
6月 30, 2017 今、ホテル・ルワンダを見終わって、一番あぁって思ったセリフが、「虐殺された映像を世界に流せば世界が救ってくれる」の返答に「いや世界はそれを見て「残虐ね」と言ってディナーを続けるよ」との部分でした。 nobさんのツイート (via hutaba)(元記事: twitter.com (kininaru10から))
6月 28, 2017 いま電車で後ろに立ってる二人のお爺さんが「敵の女房は味方」「使えない上司には使えないイエスマンを当てがうに限る」など心に響く謎の格言を次々と産み出しててヤバイ Twitter / kyrierich (via netinago99) (元記事: twitter.com (rainbowflower-gardenから))
6月 25, 2017 【きみがよ丸】  強制連行がウソであるという動かぬ証拠がきみがよ丸。
在日一世や二世は自分たちのルーツを知っています。 済州島と大阪を結ぶ定期便の名前が、 【きみがよ丸】だったからです。 日韓併合時代の済州島民にとって きみがよ丸の名前を知らない人はいなかったでしょう。
この船の名前がおおっぴらになると 在日朝鮮人達に何が起こるか。 強制連行がウソであるという動かぬ証拠がきみがよ丸。 (この出稼ぎ用の定期航路は大人気で、 のちに第二きみがよ丸も就航するほどだった)
・詳しく調べれば、きみがよ丸に乗ってきた  善良な人達はあらかた帰還事業で 帰国したことが解る。 ・さらに調べれば、朝鮮戦争当時に日本へ  密入国してきた朝鮮人達がクローズアップされる。 ・もっと調べれば、李 承晩ラインの時に釈放された  在日の凶悪犯達のことも 白日の下に晒される。 ・つまり自分たちの先祖達が凶悪犯だらけってのが、  実に論理的に判明してしまう。 在日朝鮮人達がなんとしても隠し通したい上記のことを、 君が代を聴いたり目にしたりするたびに思い出してしまうから 君が代をあそこまで憎む理由。
在日は君が代のメロディでも歌詞でもなく、 【きみがよ】という4文字を見たり聞いたりするのが 何よりもイヤだったのです。 君が代の出だしを聞くだけで 自分たちの祖先が悪人であると思い知らされる。 それが日本人にばれるんじゃないかと気が気ではない。
6月 25, 2017 フィンランドに行って一番驚いたのはバギーで子どもを連れている人は電車やバスの公共交通機関は無料、博物館や美術館も無料。子連れママができるだけ外出できるための政策らしい。国をあげて教育に力を入れるってこういうことなんだなって心底思った。邪魔とかそういうレベルの低い話じゃない。 tonkoさんはTwitterを使っています (via toronei)(元記事: twitter.com (another-gentlandから))
6月 25, 2017 性をアンタッチャブルなものとして扱うのは小学生までで、それ以上になったら、自身の性や性欲と向き合わざるを得なくなる。それを未成年は性について考えなくていいとか、性欲がないとか、綺麗事で蓋をして風通しを悪くするから健康的に受け入れることができず歪むんじゃないかな 音楽ナスカさんのツイート (via gkojax)(yellowblogから)
6月 25, 2017 独、仏の20倍!欧州で最もレイプ犯罪率の高い国はスウェーデン。 他のヨーロッパ諸国における、 レイプ被害の報告は、年間100件強に対し、 スウェーデンではなんと5000件以上である。 (´・ω・`)え?北欧がなんだって? 【マンガ規制】石原「北欧はキリスト教のおかげで倫理観がしっかりしてる」 (via peperon999)(元記事: instapaper.com (onibi-onibiから))
6月 25, 2017 任天堂の岩田前社長が残した言葉 「自分の長所を見つけるには、自分が楽にできることを探すこと」 感情的な人間が陥りがちな努力主義・苦労主義をぶっ飛ばす冷徹で理知的な言葉だと思います Twitter / nijieith (via drhaniwa)(enzoooooから)
6月 20, 2017 警察は告訴状の受理を非常に嫌うが、究極的には(法的には)拒めないことはさすがにわかっている。 だから、法律家としては、被疑者の行為が犯罪構成要件を満たすことを説得的に記述した、ビシっとした告訴状を書いて、 「これは犯罪事実の申告にはあたらないから告訴として取り扱いません」という逃げ道を塞いでやればよい。 そういった告訴状を持って、告訴人を同行して警察署に行くと、さすがに警察官も素直に受け取る。 と常識人なら思うだろうが、なんとそれでも受け取らないのである。警察は常識の通用する機関ではない。 「この、告訴状と書いてありますけど、これはひとまず、事実上、コピーだけ頂いて参考にさせていただきますので」 とか言って抵抗することが多い。 「告訴状の受理を拒絶されるということでよろしいですか。では警察署長宛に内容証明でお送りするしかないですね」 と言うと警察官は慌てる。しかし、私の場合は、その場で警察官と交渉した結果、きちんと捜査をしてくれる、進捗報告もしてくれるという内々の約束を得て、告訴状提出の強行はいったん引っ込め、コピーだけ取ってもらって帰ることが多い。 別にこちらの目的は、告訴状を受理してもらうことではない。捜査をしてもらうことが目的だから、捜査をしてくれる目処さえ立てば告訴状はどうでもよいわけである。きちんとやってくれなかったら、そのとき初めて内容証明で告訴状を出してもよい。 やりたくない事件にだけ「抑制的」な警察を動かす方法 - 弁護士三浦義隆のブログ (via otsune) (元記事: miurayoshitaka.hatenablog.com (ganeshstから))
6月 19, 2017 最近わかってきたんですが、なんかこう、(個人的な)価値観と異なる生き方をしている人を「あー自分とは違う生き方の人なんだな」とは思えず「あの人は非常識だ≒(社会の)迷惑だ」という構図に落とし込まないと納得できない人っているんですね。そういうの、本人も大変でしょうが周囲もしんどい。 Twitter / bono_kichi (via hutaba) (元記事: twitter.com (okatyo54から))
6月 17, 2017 【韓国】 李氏(りし)朝鮮の時代は、 本当に「韓国人にとって良い国といえたのか?」 ねずさんの ひとりごと | 2008年11月04日 http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-220.html
辻本さんのブログ「中韓国を知り過ぎた男」(右側にリンクがあります)に、韓国に関する記事があり、そこに昨日僕は以下のようなコメントを掲載させていただきました。 現代の北と南に分かれる前の「李氏朝鮮」というのは、中韓戦争になった折、韓国側の将軍だった李氏が、戦闘中に自国を裏切り、中国と通じることで政権を奪って王位についたという、いわば泥棒政権なんですね。 以後400年にわたり、李氏は中国の属国として対中国土下座外交を行います。庶民の生活なんぞほったらかしだった。いわば同国人による植民地支配が行われていたのが李氏朝鮮の時代の韓国です。 政治体制は、いまの北朝鮮に似ています。ヤンバンと呼ばれる韓国人貴族だけが贅沢な暮らしをし、一般市民は貧窮のどん底。 下のURLをクリックして写真をご覧になるとわかりますが、半島一の大都市ソウルですら、その中心街である南大門前が、まるでホームレス広場となっていました。これが歴史の事実です。 当時の韓国庶民は、ヤンバンという貴族たちにとっての奴隷以下の存在でしかなかった。 そのあまりの下品さに、次々と東亜各国を植民地化した列強ですら韓国にはまったく手を出していない。なぜかといえば、国が貧しく、市民はコジキ同然で、植民地化する魅力がまったくなかったから、といわれています。 いまの韓国の歴史番組などを見ますと、まるで李氏朝鮮の時代は人々が王侯貴族のような生活をし、女性たちは美しいチマチョゴリを着て優雅に暮らしていたかのごとく描かれていますが、これも真っ赤なウソ。 当時のチマチョゴリは、ヤンバンが町にいる女性を我がものとするため、女性の乳を露出させるために着させた服でしかない。 どこの世界に温帯地方でありながら女性に乳を露出される服を着させた国がありますか。 長男を産んだ女性はその時点で乳を露出した。要するに女性が性の捌け口程度にしか扱われていなかった時代の産物がチマチョゴリで、国辱ものの服でしかない。 乳の露出を禁止したのは日本の朝鮮総督府です。 これも写真が残っている。そんなに昔の李氏朝鮮時代が良いのなら、現代韓国の女性も全員乳を露出して町を歩いてもらいたいものです。腹がたちます(怒)
少し解説します。 韓服は、男女共通の上着であるチョゴリと、巻きスカートであるチマ(裳)によって構成されます。 日本国内にある朝鮮学校でも、女子学生の制服としてチマチョゴリの様式を取り入れています。 もともとは、このチマ・チョゴリ、李氏朝鮮の後期から妓女服の影響で丈が短く袖の細いチョゴリ(上着)狭い袖が流行したものですが、19世紀にはチョゴリが乳房を覆えなくなったため、両班層の女性はチョゴリとは別に、胸覆いを使っ��と言われています。 しかし、下級階層、特に男児を生んだ女性は乳房を露出するのが誇りとされていたそうです。 現在一般に見られるチマチョゴリは原色を使い派手な物が多いのですが、李氏朝鮮時代の韓国時代のチマ・チョゴリは、朝鮮民族が「白衣民族」と自称してきたように、白一色が標準だったようです。この点でも韓国の歴史ドラマの華やかな民族衣装は、史実と異なります。 さらにいえば、韓国朝廷は、庶民に対して色つきの服の着用を禁止していた。 ただし女性のチマはこの限りでは無く、娘と未婚女性は赤いチマ、既婚女性や中年女性は藍色のチマ、老女はあさぎや灰色のチマを着用するとされた時代もあったそうです。また、生成りの漂白されていないチマとチョゴリは主に未亡人や喪中の女性が着用したといいます。 問題は、現代韓国人の多くが誇りとするチマ・チョゴリが、実は、李氏朝鮮王朝における貴族階級(ヤンバン)たちが、自国の庶民に対し、女性が胸を露出した服を着用することを推奨していたという事実です。 朝鮮半島も温帯地方にあたりますから、冬はやはり寒いです。その寒い土地で育まれた衣装が、女性が胸を露出するもの・・・というのは自然に考えて、やはり考えにくい。 だいたい家事を行うのに、胸がぶらぶらしていたら邪魔でしょうがない。 李氏朝鮮は儒教国家であるといいますが、やはり、こうした胸の露出は、多くの儒学者の非難を受けたのだそうで、1910年日本総督府が置かれた後、1930年代に至って、ようやく女性の社会進出と相まってチョゴリの丈が長くなり、女性の胸の露出がようやくなくなりました。 この服が、ほんとうに民族の誇りといえる服なのか、どうにも疑問の残るところです。 韓国が教科書で、日本総督府の施政が国辱ものであり、それ以前の李氏朝鮮の時代が素晴らしい日々であったというなら、是非、世界を歩く際に、本来の韓服(白装束・胸出し姿)を現代韓国に復活してもらいたいもの���す。 おそらく自国の国民から猛烈な反発が起きると思いますが。。。。
もうひとつ言うと、朝鮮半島の人口は、 1753年:730万人 1850年:750万人 1906年:980万人(第二次日韓条約により1905年より朝鮮は日本の保護国へ) 1910年:1312万人(日韓併合条約により、1910年より朝鮮は日本の一部となる) 1920年:1691万人 1930年:1968万人 1940年:2295万人 1944年:2512万人(1945年、日本の敗戦により総督府の統治権は米軍へ移譲) 現代 約4600万人
李氏朝鮮は、1392年に建国されましたが、当時から日本統治の時代まで、韓半島の人口はほとんど増加していません。それが、1910年の日韓併合以降、わずか30年で人口は2.5倍に膨らんでいます。これは何を意味するのでしょうか。 ボクは韓国人が嫌いとか、そういう意識はまったく持ち合わせていません。 日本国民であれ、どこの国の人であれ、それぞれが幸せになろうと必死で生きている。 一生の間に、学び、恋し、妻子を愛し、家を育み、誰かが死ねば悲しむ。 それがあたりまえの、普通の人間の姿だと思っています。 世界中、人が人であるならば、対話によって、お互いに理解しあい、愛しあい、学びあうことが可能であると信じています。 しかし、そういう人間としてあたりまえの感情を阻害するものがあります。 それがイデオロギーの対立や、妙に植え込まれたプライド、自尊心です。 そんなくだらないものに染まり、非難しあい、果ては殺しあう。愚かなことです。 隣人同士、互いに反発しあうことより、互いに学びあう姿勢が第一だと思います。 田母神氏の論文もしかりです。歴史観は、ヒダリの人たちのもつそれとは大いに異なるものでしょう。しかし、そうした説もあるというなら、冷静に何が真実であったのか、互いに研究し、そこから何かを学び取るという姿勢が、まず必要なのではないでしょうか。 頭ごなしに否定するのは簡単です。でもそういう姿勢からは何も生まれない。 何も理解できない。偏狭なナショナリズムに凝り固まることなく、謙虚な気持ちで歴史を学ぶ。。。戦後60年・・そろそろそうした素直な気持ちをみんなが持ってもよい時代にはいってきたのではないかと思います。
【追記】 なにか言葉足らずな感じなので、もう少し細くします。 ねずきちは、李氏朝鮮の時代というのは、貴族であるヤンバンたちがもっぱら庶民から搾取をし続けた時代だと思っています。いまの北朝鮮と同じです。庶民は家畜奴隷以下の存在でしかなかった。当時の李氏朝鮮時代の庶民の平均寿命は24歳であったともいわれ、とにかく国民の多くを占める庶民は、食うことすらままならなかった。 これは人間の本能で、人は自己の遺伝子のコピーを残そうとする生き物ですから、飯が食えず若死にするしかないような環境の中で人が生き残ろうとすれば、てっとりばやいのが、男であればヤンバンの仲間に入れてもらうこと。女であればヤンバンに宮廷に連れて行ってもらいヤンバンの女になること。そのためには、ヤンバンが通りがかったときに胸を露出するくらい(生き残り子を残すためには)やむを得なかった。 そのヤンバンたちは、日本統治後、かなりの人数が国外退去した。 そして日本が敗戦となったあと、再び半島に戻ってきた。北にいる者は北の役人となり、南にいる者は政治、経済をとりしきった。 もどってきたかつてのヤンバン達にとっては、李氏朝鮮の時代は、まさに天国です。最良の時代だった。彼らにとって李氏朝鮮時代の王宮は、美しい女たちが着飾り、平和と富を謳歌した素晴らしい時代であった。そして日帝は、そのすべてを奪い去った・・・ 要するに現代韓国で語られる過去の栄光というのは、国民のほんの一握りのヤンバンの栄光の歴史なのだといいたいのです。 そのヤンバンのおかげで、半島の多くの人々(庶民)は約400年の長きにわたり、収奪され、殺され、富を奪われ続けた。その様相は、英国のインド支配どころの話ではない。庶民は人間とすら認識されていなかった。 その証拠と言ってはなんですが、韓国には、日本で言う「昔ばなし」がない。昔話、童話は、庶民の言い伝え文化です。これを言い伝えるのは庶民であり、老人です。庶民が老いるまで生きることが叶わなかった国には、童話はない。昔話もない。ちなみに日本でも、応仁の乱の頃や、戦国時代の「民話」というものはありません。 ドイツやデンマーク、オランダ、イギリス、スペイン、日本には、数多くの民話があり、童話があります。ちなみにフランスも、ルイ王朝の搾取時代によって、庶民が生かされず、このため、民話がほとんど伝承されていません。 ねずきちは思います。庶民が、ふつうの人々が、あたりまえに子を残し、老いるまで生きることができる国というのが、良い国なのではないかと。 ヤンバン達にとっては、自分たちの過去の栄光を奪い去った日帝は、未来永劫許されざる存在なのでしょう。 しかし、そのヤンバンたちは、韓国の多くの庶民に、いったい何をしてきたか。 そのことを多くの韓国のみなさんに冷静に振り返っていただきたいものだと思っています。
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cunited-tech · 8 years ago
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ベンチャーの間接部門の仕事の進め方:専任スタッフなしで総務/人事/経理/法務をがんばる方法
間接部門とは、(売上に『直接』貢献する)営業や製造などの直接部門をサポートする部署のことで、一般的には、総務/経理/財務/人事/労務/法務などをまるっとひっくるめて「間接部門」と呼ぶことが多いです。
会社によって事情は全く違うと思いますが、フルタイムスタッフ30名程度までは間接部門の専任者ナシの方がいいかなー、という印象を持っています。
今回の記事では、間接部門の専任スタッフがいない弊社での、間接業務の考え方と仕事のやり方を書いています。 実際のところ、間接部門の組織をどう設計するべきかは、 ・業態(オンライン/オフラインビジネスなど) ・事業規模 ・事業成長スピード ・外部監査があるか などで、とるべき手段が大きく変わるので、事例のひとつとして読んで頂ければと思います。
(貴山敬 @tkiyama)
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目次
弊社でのやり方:専任者ナシ、みんなで分担してやる 成長するために専任者を置かない 総務/経理/人事/法務を全部できる人なんていないよ 間接部門の仕事は減らせる だらしない人が間接部門の仕事を増やす問題 法務は事業責任者が自分でやる 人事は事業責任者が自分でやる 士業の専門家に丸投げしちゃダメ 入門レベルは自分で勉強 さいごに
弊社のやり方:専任者ナシ、みんなで分担してやる
弊社はフルタイムスタッフ20名の所帯で、音楽・語学・資格などさまざまなジャンルの教えたい人と習いたい人をマッチングするC2Cマーケットプレイスと、実店鋪でのカメラ教室の、2つの事業を運営しています(その他にもいろいろ仕込んでます!)。
現在、以下の理由から、間接業務だけを担当する専任スタッフを置かずに、みんなで間接業務を分担する、というやり方をとっています。
・成長するために専任者を置かない ・総務/経理/人事/法務を全部できる人なんていない ・専任者を置くほどの業務量がない(業務量は減らせる) ・お金ない
成長するために専任者を置かない
「間接業務をまるっと任せられる専任者を採用して、他スタッフは事業成長に専念した方がいい」みたいに言われることが多いけど、そんなことなくて、専任者を置くと成長スピードが逆に落ちることがあると考えています。
実際のところ、フェーズによって全然事情は変わるし、(組織の立ち上げ時期は特に)そもそも社員数は少ない方がいいよね、ということもあるんだけど、弊社が専任者を置いてない一番の理由は、会社のカルチャーが管理重視に変わっちゃうからです。
間接業務だけやる人は、仕事に一生懸命な人ほど、どうしても管理業務を増やしてしまいます。 優秀とか優秀じゃないとかそういうことじゃなくて、管理スタッフとしてこれは本能。
「それいまどうでもよくない?」と事業責任者が主張しても、理論武装した管理スタッフにはかなわない。軽トラにフェラーリのエンジンをのせようとするというか、管理レベルを引き上げるタイミングを必要以上に早めてしまうわけですね。KPIのレポート、そのためのミーティング、契約書の整備、各種リスク対策などなど、結局のところ事業責任者の時間を使うことになるので、管理レベルを高くしようとして事業成長の足を引っ張ってしまう。
管理レベルは低くて良い、というわけではもちろんないです。「ベンチャーは成長が全て!管理なんて要らないぜ!」みたいな荒っぽいことを言う人は多いけど、それでは当然ダメで、間接業務を軽視した結果、決算が間違ってて利益率を誤解してたとか、うっかり炎上したとか、気づいたら後ろから刺されてましたとか、残念な経験をした人は界隈にたくさんいると思います。
会社を大きくしようと思ったら管理部門を強化する必要がありますが、いつ、何を、どこまで管理するかが超重要で、適切な時に、適切な管理をすることで、成長速度をむしろ引き上げることができるわけです。 事業がまだ小さな段階で成長速度をコントロールするためには、事業責任者が自分で管理レベルを決めることが大切なことだと考えています。
(稀に、管理スタッフでありながら直接部門の優先順位を理解して対応できる人がいますが、そういう人は超貴重。)
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「2017年初の全社プレゼン資料を全て公開します」で、弊社の全社会議について書いてますが、例えばこういう会議をどの程度やるかとかも、「ミーティングで議論してると仕事した気になる」病にすぐかかっちゃうので、試行錯誤しつつ、今のフェーズで必要なものだけやるようにしています。
総務/経理/人事/法務を全部できる人なんていないよ
間接部門の仕事がわかってない人は、「全部まるっとよろしくー」って1人に頼めると思っちゃうけど、そんなの無理。
小さな会社で専任の間接部門スタッフを置くと、その人が、総務/経理/人事/法務など、全ての間接業務を担当することになります。それぞれ、専門知識と制度設計が必要な業務で、特に組織の立ち上げ時は難易度が高い。 「うちはベンチャーだから何でもやってね!」みたいに1人に押し付けてしまうと、引き受けた人が大変な思いをすることになります。
「間接部門」とひとことでまとめられるけど、それぞれの業務に求められる専門性も難易度も全く違う。全ての間接部門業務をこなせる人は、勉強もスポーツもできて、しかも絵も上手です、みたいな人。
それに、それぞれの専門知識が高い人は、大企業とか士業で経験を積んだ人で、年齢もそれなりに上なことが多い。そういう人はスタートアップのカルチャー(と年収レンジ)があわないことがほとんどです。
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nanapiの元CTOの和田さんが CTO募集とかフルスタックエンジニア募集とか都合の良いこと言っちゃだめ というブログの中で、みんなが欲しがるフルスタックエンジニアCTOについて、
・アーキテクチャの設計ができて ・スマホアプリできて ・サーバサイド開発もできて ・インフラもひと通りできて ・マネージメントできて ・イケてる提案もしてくれる ・あと、言うことは聞いてね みたいなことを考えてる人が多い。すごく多い。まずね、いないよそんな人。
と書いてるんだけど、これとすごい似てる。ベンチャー経営者が欲しい間接業務の専任者って、
B/S P/L C/Fを理解してて
契約書を読めて弁護士とも会話できて
いろんな規程もささっと作ることができて
会社法とか税法もまあまあ知ってて
将来を意識して給与テーブルを設計できて
労働法に詳しいけど労務トラブルにはビビらずに
組織のスピード感を落とさずに管理してみせます。
あと、文句いわずに雑用もこなします。
みたいな人。そんな人いるわけないでしょ。
(もしも「うちの会社は全部一人でやっててうまくいってるよ」ということがあれば、その人は超大事!)
間接部門の仕事は減らせる
一見かなりの量に見えますが、ちゃんと制度設計とマニュアル化を進めれば、業務量はものすごく減らせます。
特に、経理や労務系は定常業務が多く、勤怠管理、経費精算、請求書のとりまとめなどなど、毎月発生するものから1年に1回しか発生しないものも含めて多岐にわたりますが、この手の定常業務はマニュアルを作ればかなり効率化できる。
例えば、初回60分かかった業務を、2回目は30分、3回目は5分でやれるように、同じ作業を繰り返すほど業務効率化されていくようにして、かつ誰がやっても同じ時間で終われるようにする。しんどいのは最初の1回目だけ。対応方法のマニュアル化をきっちり進めれば、2回目以降の負担は激減します。逆に言うと、段取りを整理してマニュアル作成しないと、いつまでたっても業務量は減りません。
イレギュラーはつきものですが、真の意味でのイレギュラーなんてほとんどなくて、たいていは一定確率で発生するから、イレギュラーが発生する都度、対応マニュアルを整備していけば時間とともに業務プロセスを洗練させることができる。
社会保険手続きや給与計算、各種税金計算などの処理を外部の専門家に委託する場合も多いと思いますが(弊社もそうです)、社内でも社外でも同じことで、リクエストするときの考え方や具体的な段取りを整理する。だから、「間接業務が多すぎる!」と思ったら、人を増やす前に、まずは段取りを見直すことが大事です。
弊社はこのマニュアル作成方針に従って、業務を整理してきました。地道な業務設計あるのみ。
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だらしない人が間接部門の仕事を増やす問題
経費精算や請求書の提出などは、いずれにせよやることなんだから、言い訳せずに、決めたルールで期日を守ってきっちりやってもらう。こういうのは諦めない心でやるしかない。ルールを守らない人がいると段取りが乱れるので、この手の仕事はすごく手間(と担当者のストレス)が増えます。たとえば経理業務を滞らせるのは、請求書を出し忘れてたとか、とても初歩的なところだったりします。 専任スタッフがいると、〆が近づくと何度かにわけて担当者にリマインドしたり、ミスを修正してあげたりするんだけど、それってただの二度手間だし、何よりも各スタッフの収益管理レベルがいつになっても上がらない。
経理担当以外の社員は経理業務を理解できなくていいよ、みたいな謎の風潮があるけど、そんなことない。仕事を増やすわけじゃなくて、どうせ必ずやる作業なんだから、期日を守ってミスなくやりなさい、ということですね。
例えば、こちらは弊社の請求書管理マニュアルの一部。ルールをこうやって整備して、これ見てきっちり自分でやってね、と全員にお願いしています。
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経費とか請求書はみんなすぐ経理担当者に任せようとするんだけど、カネを使った人が用途を一番わかってるので、購入者が自分でやるようにした方が、結果一番楽になる。要は、楽するために、みんなで自分できっちりやろうよ、ということ。 こういうのは習慣なので、「うちの会社は、そういうのは自分でやるんだよ」という文化になれば、みんなやるようになります。
法務は事業責任者が自分でやる
契約書は、甲とか乙とか時代遅れな呼称が残ってて読みにくいのでアレルギーを起こす人が多いんだけど、要はただの日本語です。
もちろん法務リスクと事業の大きさによるんだけど、契約書作成は事業リスクの判断そのものなので、契約書作成と相手との交渉は、(必要あれば弁護士の助けを借りて)事業責任者が自分でやった方がいい。 契約書は万が一のために作るというのもあるけど、その万が一が起きないように、契約当事者同士がリスクを認識することの方が大切なことで、契約書の準備とチェックは、事業責任者として大事な作業と考えています。
人事は事業責任者が自分でやる
実際のところ、かなりケースバイケースで異論も多いと思いますが、弊社では、入社後に同じチームで働く人(事業責任者または部門長)が、人事担当者です。最初の面接から労働契約の説明、その後の人事考課まで、同じ担当者が行います。 最低限理解しないといけない労務関連の法律はいろいろあるけど、(必要あれば社労士に相談しつつ)自分で勉強してもらいます。
こうしてる理由は、一緒に働く人だけが、夢と現実の両方を伝えることができるから。
一番大事なことは、入社後に直接一緒に働く人が採用を決めること。事業とチームの、魅力と未来を語れるのは今まさにその仕事をやっている人だけです。その事業を直接やってない別部門の責任者がプレゼンテーションしても、どこかで薄っぺらい感じが伝わってしまって、採用力が下がってしまう。
また、未来を語るのと同時に、 (時に冷たい)現実を誠実に伝えることができるのも、入社後に直接一緒に働く人だけです。自分のを含めてたくさんの労務トラブルを見てきましたが、トラブルの多くは大事件があったとかではなくて、小さな不満の積み重ね。「聞いていない」「こんなはずじゃなかった」「言ったのに対応してくれない」みたいなのがお互いに少しずつ蓄積していって、どこかで最後のひと押しがあって、残念なことになる。
そうならないように、やりたいこと、やってほしいこと、会社の進む方向性、具体的な勤務ルール、職場の雰囲気とかについて、入社前から、そして入社後も、出来るかぎりお互いの認識が一致するように、一緒に働く人がファーストコンタクト(一次面接)から担当することがとても大切なことだと考えています。
士業の専門家に丸投げしちゃダメ
よく、「うちは弁護士/税理士/公認会計士/社労士 etc に任せてるから大丈夫 ( ー`дー´)キリッ」みたいに言う人がいけど、中身をよく聞くと、「任せる」ではなく「丸投げ」してることが多いです。
外部の士業の人は、その業務のプロフェッショナルだけど、クライアントの会社のことは素人。士業の専門家の知識と経験をリスペクトするのは当然だけど、こちらの会社の創業の経緯、メンバーの変遷、事業の変化、過去に痛い目にあったこと、色々なことを今やっている/やっていない理由等、外部の人には当然ながらわかりません。
だから、弊社では、基本の考え方は自分で言語化してドラフトを作ってから、外部の専門家と相談して勉強しながら作り上げていって、最後の実務の詰めをお任せする、というスタイルをとります。 契約書でいうと、なぜその契約書が必要で、どこにリスクがあって、キモとなる条項はこれ、などを文書化したものを実質的な契約書1stドラフトとして、弊社の担当者が自分で作ってから弁護士と相談をはじめます。
大事なことは、基本設計を丸投げしないこと。外部の専門家に丸投げすると、ほんとうに簡単にトラブルになります。こちらの事情を把握されないと一般テンプレートを適用されるだけなので、専門家に任せて楽したつもりがトラブルの種を蒔いているだけ。当然ながら、問題になったときにケツをふくのはこちらです。そういう時は、どっちかというと士業側じゃなくてクライアントが悪くて、こちらの事情を士業の人にわかるように適切に伝えていないことが多い。丸投げダメゼッタイ。
(稀に、「どうしてこちらのことがそんなに理解できるんですか?」みたいな共感力と全体把握力が抜群な士業の人がいます。そういう人にあたったら超ラッキー。抱きしめて離さないようにしましょう。)
入門レベルは自分で勉強
「総務/経理/労務/法務とかは専門知識が必要だから云々」みたいな言い訳するヒマあったら、まず自分で勉強する、というのが弊社の基本スタンスです。
外部の専門家にお任せするときも、入門レベルでもいいから、こちらに知識がないと丸投げになってしまう。「任せる」と「丸投げ」は違います。エンジニアと仕事する優秀なプロデューサーがプログラミングを勉強するのと同じで、同じ目線になれるように勉強するしかありません。
ご参考まで、弊社で推奨してる経理などの教科書はこちら。
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ちなみに、いろいろ探したんだけど、労務だけは良い教科書がありません(もしあったらぜひ教えてください)。労務トラブルは表に出ないから、本にもウェブサイトにも本当のことは書いてない。経験に基づく運用ノウハウが詰まっているのは社労士(と人事担当者)の頭の中だけなので、社労士の人に教えてもらいながら勉強するのがベストです。
さいごに
ここまでいろいろ書いてきましたが、結局のところ、個人のポテンシャルを強く信じてるというか、努力すれば何でもできるよね、という私の思想から来ているように思います。
自動車工場でいうライン生産とセル生産の違いと同じなんですが、部分最適による効率化よりも全体最適を大事にしてます。できるだけ分業しない。一人でなんでもやる。その方が結果的に効率的だし成長するし、変化に強い。 職務範囲を明確にして分業した方がいい状況って、実はあんまりないよねー、と思っています。
間接業務は、それぞれに法制度含めた専門知識が求められるものですが、ヒトモノカネの流れをデザインする仕事であって、そういうことを自分達でできるチームが強い組織になると考えています。
今回の記事が、人数が少なくて間接業務をどうやっていいか困ってる人とか、総務や経理のアウトソーシング方法に悩んでる人のお役に立てたらうれしいです。 それから、この記事に興味をもっていただけた方は、いいねとかシェアとかしていただけると、もっと会社のノウハウをがしがし書くぞ!というモチベーションにつながるので是非お願いします!
※サイタでは エンジニア、 プロデューサー、 デザイナー、 ユーザーサポート を募集しています。ご興味ある方はぜひ!
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fruitycoleslaw-blog · 8 years ago
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第1章 Hello World
物語を面白くするのは誰だ? 答えは主人公の周りの人間である。 僕の留学体験談もそのような物語と変わらない。 留学に行く前の話。 僕は少なからず期待を抱いていた。 というのも僕の高校は結構英語に力を入れ自分の英語の力は少なくとも日常会話程度では困らないという至極まっとうな驕りがあった。 まぁ当たり前なのかもしれない。 「This is a pen」 から始まった英語教育も5年間終えてある程度の自信があったんです。 留学当日。 成田空港に車で母に送ってもらい搭乗券を取り、乗り込む。 もう航空機内は英語が飛び交っていた。 だがまだわかる。 何が食いたいとかはわかる。 「あれ、これいけるんじゃね?」 とか調子に乗りながら眠りについた。 アデレード空港に着き関税を抜ける。 関税を抜けるとそこは灼熱でした。(川端康成風) 何よりまず暑い。 到着日は4月27日。 気温30度。 一般的な地獄かな? もうわけがわからない。 関税を抜ける時に少しキョドッてしまったのを不審に思われたのか。 麻薬犬も一心不乱に追いかけてくる。 横のお姉さんも俺のビビリ具合に苦笑い。 ええ、ビビりますよ。 久々の海外でこの仕打ち(5年ぶりの海外)。 そしてホストファザーとご対面! 金のネックレス。 サングラス。 刺青。 ハゲでレスリングの選手みたいな体型。 半袖半ズボン。 怖いわ。 普通に怖いわ。 小沢仁志か。 もう容姿だけで震え上がれるレベル。 そして第一声。 「G’day!」 … 僕もこの瞬間までは英語大丈夫かと錯覚してた。 僕の英語教育だと会話の最初は 「Hello, how are you?」 だったはずだ。 なんだ…この5年間の英語教育をさっさとゴミ箱に捨てましょう感覚は。 うっかりまた飛び立つところでした。 意識が。 そんなこんなでガイドさんの怪しい日本語のヘルプが5分くらいで終わり。 「頑張ってね〜」 と言われ。 ホストファザーの車に。 そこからもう二人。 すでに極限状態。 何話したらいいかわからないし見た目怖いし運転荒いし。 一般道路百キロで走ってたけど錯覚だよね? ここ頭文字D? 一般道路って何? レインボーロードだったら奈落の底落ちてるよ? 少しの拙い会話もしていざホストファザーの家へ。 デカイ。 控えめに言ってデカイ。 プールあるし部屋4つあるし。 何より猫4匹いる。 1匹たりとも押入れでは寝てないですけど。 ビリヤード台もあってキッチンもでかくて、全ての部屋にテレビある。 本当に当初の僕としては気絶しかけるサイズだった。 慣れてしまうとそうでもないんだけど。 僕の部屋は8畳くらいの縦長の部屋。 一人用のソファがテレビの前にあって本棚もあってその下にゲームが入ってた。 まぁ結果から言うとそのゲームにはだいぶお世話になるのですが、それはまた後のお話。 どれを使ってもいいし何してもいいからね。 というホストファザーの説明も聞き取れたので何となく舞い上がって。 部屋に戻って3時間くらい寝ました。 どうやら疲れていたみたいです。 4時くらいにドアをノックされて。 「What time do you want to have a tea?」 って言われて。 「あぁ、おしゃれなイングリッシュティーでも淹れるのかな?」 と思って。 「Now」 って答えたのですが、これが間違い。 Teaとはオーストラリア英語で夕食を刺すんです。 4時に晩御飯は食べないですしホストファザーもそんな時間に用意してるわけないですから 「No」って返ってきました。 今考えるとNoの後も色々言ってたんですけど理解できてなかったです。 そんなこんなで晩御飯。 確か初日はマッシュドポテトとクランスキーだった気がする。 クランスキーはソーセージを玉ねぎと甘辛く炒めたもので、マッシュドポテトはマッシュドポテトです。 美味しかったのですがポテトを米代わりにはできなかった。 ポテトって日本だとマクドナルドぐらいでしか当時食べていなかったもんでして。 ポテトサラダもそんなにたべなかったので、マッシュドポテトをそんなに人生で食べてこなかったんですね。 まぁ食べきれたんですけど。 その後はルームメイトと話をして寝ました。 ルームメイトの話は次の章で。
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zembeer · 8 years ago
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ロバーツ最高裁判所長官、カーター元大統領、クリントン元大統領、ブッシュ元大統領、オバマ大統領、そんでアメリカ国民の皆さん、世界の皆さん、ほんまおおきに。 ワシらアメリカ国民はな、きょう、あかんようになってきてるアメリカをもう一回うまいこといくようにして、国が国民の人らに約束したことをしっかり守るために、国と一緒にがんばろうや言うて約束したんや。 ワシらと一緒に、アメリカちゅう国と外国のみんなと一緒にこの後何年かは、どないしようかいうて決めるつもりやで。 そやけど、ワシらみんなに待ってるのは平たんな道ちゃうで。たぶん��っちもさっちもいかんように思うことも出てくる思うわ。 そやけどな。ワシらはきっと大丈夫や。それはなんでか? それはな、ワシらアメリカ人はや。4年ごとに、きっちりお行儀よう、喧嘩せんようにこうやって政権を移行する為に集まるやろ?そんなことできるんやから大丈夫やで! ワシらトランプ政権はね。この政権引き渡しの間の、オバマはん、そしてオバマはんとこの嫁はんの、、あのー。。あれ、、あれ?なんていうたかなぁ。。そや。ミシェルさんな。そうそうミッシェルさんや。 あの二人からほんまようしてもろた。ワシほんま嬉しかった。あの人らほんまようできた人やで。ほんま立派。 そやけどここからや。こっから大事やで。きょうの就任式。これはただの就任式ちゃうで。特別な日や。なんでかわかるか? 今日はな、単にワシらが、ひとつの政権いうもんを次の政権の方に渡す、まぁそれか、1つの政党から別の政党に引き渡すとかそういうもんとちゃうねん。言うたら「大きな力」、かっこよういうたら「パワー」やな。 それをここワシントンの政治屋からアメリカの国民。そう。あんたらにワシが返させた日やからや。 ほんま長かった。ワシントンのほんま一握りの連中が国の政治のおかげでええ思いする一方で、アメリカのみんながぎょうさんその分のツケを払わされてきたんや。 ワシントンはええよ。そら賑やかで金持ちになったかもしれんよな。そやけどあんたらはその分金持ちになったか?楽になったか?ぜんぜん何にもありつけてないやんか。 政治屋はそらええ思いしてきたかもしれんよ、そやけどみんなはどや?仕事はのうなってもうたし、勤���てた工場も閉まってもうてもうあらへんやんか。 今ええ思いしている連中は自分らのええようにしてきたかもしれんけどね。ワシらのことをちょっとでも考えて守ってくれた?そんなん聞いたことないで。 エラい人らが勝った勝った!言うてるのはワシらが勝ったいうのとまったく別もんやんか。 エラい人らがワシントンでやれパーティーやお祝いやどんちゃん騒ぎしとる一方で、実際がんばって現場で必死に闘ってるぎょうさんの人達。「家族」そう。「家族」や!家族がお祝いするような気分にひっとつもならんかったやんか。 でもな。心配あらへん。今日からガラっと変わるで!ワシが今日から言うたら、「今!」「ここから」始まるんや。 なんでかいうたら、この瞬間自体がワシのもんとちゃう。みんなの瞬間だからや!。ちょっとええカッコいうたな。でもこれはほんまやで、今日はここに集まっているみんなのもんやとワシは思っとるよ。 そんで、忘れてないで。アメリカのなかでワシの話をテレビやネットでも見てる皆んなのもんでもあるんやで。 今日という日は、「みんなの日!」もう「みんなの日」ちゅう祭日にしてもええくらい。みんなへの大感謝デーや。そんでな、このアメリカ合衆国は、みんなの国なんよ。 ほんまに大事なことよこれは。どっちの政党が政権をとるかみたいな話ちゃうねん。ええか?「このワシントンのキンタマをみんなできっちり握っとんのか?」それがいっちばん大事なことなんや。 2017年1月20日はな、みんながこの国を取り返した日として多分忘れられん日になるで。この国から忘れられていたと寂しゅうなってた人もな、もう心配はいらんよ。この国があんたらを忘れられることはないんや。 もう大丈夫や。みんながあんたらの話しをちゃんと聞いてくれるようになるよ。外国の人らかて例外やない。これまで見たことのないような動きになるし、あんたらもその仲間の一人として、びっくりするようなぎょうさんのことが起きるよこれから。 これからの起こるぎょうさんのことにはな、ただなんとのう起きるんちゃうで。信念があるねん。どんな信念か?そらな。国はみんながようなる為にがんばって働くもんやいうことや。 アメリカのみんなはな。チビらをええ学校入れたったり、嫁はん子供、歳行った親父やお袋のために犯罪者に怯えんでええような住む場所と、そんで自分たちのためにええ条件の仕事をしたいと思うやんか。 そらね。別に恥ずかしいことでもなんでもない。当たり前の話しやで。むしろよう弁えたようできた人やで。これほんま。 そやけどな。あんまりやと思うやろ?全然違うやんか、自分らの周り見渡したら。 母ちゃんと子供は貧乏で見るに堪えんし、国中に錆びたボロ工場が「これわしらの墓石かいや!」いうくらい溢れかえっとるわ。 なんや学校一つ行かせるにも、物事一つ教えとうでもカネカネカネでとても払えん。やればようできるような若っかい子らもな、ちゃんと実になることも勉強できとりゃせんやんか。 挙句の果てには犯罪やー、ギャングやー、シャブや言うて死なんでええような、ぎょうさんの人間が殺されとんねん。あの子ら生きとったら思ったらワシほんまよう言わんわ。 このアメリカの殺し合いはな、いま!ここで!そや!いま、ここで終わるで! ワシらは一個の国や。えらい目おうとる人らの痛みはワシらの痛みなんや。で、みんなの夢はワシらの夢。そんでな、いまえらい目おうとるみんながな、ええ生活になるのはワシらみんなの成功や。 ワシらはな、心は1つ、故郷も1つ、そんで今日ほんまの意味で一連托生いうやつになったんや。 きょうのワシの宣誓はな、すべてのアメリカのみんなに尽くすと決めた宣誓や。何十年もな、ワシらは、アメリカの会社や仕事を潰しながら、他所の国の連中にええ思いさせてきたったんや。 よその国の兵隊をようしたったのに、情けないことに、うちらの身内の兵隊をえらい目に遭わせてきたんや。 よその国の国境を守ってやっとるのに、自分らの国境はガバガバのツーツーにしてきたんや。 そんで、何兆ドル!何兆ドルやで!そんな大金をよその国でばらまいとるのに、アメリカの会社やら仕事はめちゃめちゃに廃れてもうとるがな。 ワシらがよその国にええ思いさせたっとるのに、ワシら身内のカネも昔の力も、そんでなによりも「ワシら世界一のアメリカ人や!」いう自信はどっか行ってもうた、ほんまそれこそ遥かかなたの銀河系でっちゅうくらい遠くに行ってももうたわ。 置いてけぼりにされた何百万人ものアメリカ人の働くおっさんのことも考えんと、1つ、もう1ついうて簡単に工場を閉鎖しやがって、みんなおらんようになってもうた。 別に贅沢しとるわけとちゃう普通の家の人らのちょっとばかりの蓄えを、がんばってる人らの家からもぎ取って、よその国にバラまいとるようなもんやで。 でもな。そんなことももう昔話になるで。 今日からな、ワシらはこれから先のことを見ていくやで。きょうここに集まってくれたみんなにな、新らしい「これっ!」ちゅう方針を出すで。 全部の街、ぜんぶの外国の首都、そんで権力が集まる全部の場所で、この話は「ほんまかいや!?」言うて噂になるで! 今日この日からな「新しいビジョン」ちゅうやつが、がワシらの国を治めていくんや。 この瞬間からな。アメリカ第一や!安全第一ちゃうで「アメリカ第一!」。 貿易とか税金、よその国から入って来るヤツ、よその国との揉め事一切のすべての決めごとはなは、アメリカの働くみんなとアメリカの家族がええ思いできるように決めていくからな。 よその国が、ワシらが考えたモンを作って、ワシらの会社をくすね取って、ワシらの仕事をめちゃめちゃにするという盗賊みたいなことから、ワシらの国境を守らんとあかん。 「保護主義」っちゅうやつや。これこそアメリカがもういっかい強おて、金持ちになれる方法や。 ワシは全力!フルパワーでみんなのために戦うで。何があってもみんなに「あのおっさん口だけやんけ」とは言われんようにするわ。 アメリカはもう一回勝ち始めるで。ちゅうか、今まで見たことないくらい勝ちまくるで。 ワシらは仕事を取り戻すで。ワシらは国境を取り戻すで。ワシらは豊かさを取り戻すんや。そして、ワシらの夢を取り戻すんや。 ワシら、どーんと新しい道路とか、高速道路作ったり。ばーんと橋かけたり、どっかーんって空港とかトンネルとかそんで、ばぁーーーって鉄道を、このワシらの国にぶわぁーーーーって引きまくるよ。 ワシら、生活保護でぼけっと金だけもろとるような人間を引っ張ってでも仕事につかせるようにするで。 アメリカ人の手で、アメリカの働く人らによって、ワシらの国をもう一回立て直すんや。 ワシらのルールはホンマ簡単。たった2つや。これを守らんやつは承知せんで。 ひとーつ!アメリカのものを買う。ふたーつ!アメリカ人を雇う。 ワシらは、よその国の人間にも、友達や、仲ようしよや。とは言うよ。そやけどな、よその国も、自分たちがええ思いするように自分一番でやってもええいうことでもあるわな。 ワシらは、自分らの生き方を他の人たちに押しつけるようなことはせんようにしながら、自分たちが他人も羨むような生活ができるようになることで、他の人間たちの手本になったらええねん。 ワシらは古い同盟関係をより強うしながら、新たらしい同盟関係を作りたいねん。そんで、まともな国同士で示し合わせて、あのめちゃめちゃなイスラムのテロの連中を叩き潰してこの地球上から駆除したろ思っとるねん。 ワシらの根っこにあるもんはな、アメリカちゅう国に対する完全な忠誠心や。 そんでな、この国への忠誠心を通して、ワシらはお互いが「おっお前なかなかちゃんとしとる奴やないけ!」って思える世の中にしたいねん。 もしな。愛国心をバカにせんと心を開いてくれたらな。それこそ偏見とかが生まれへん世の中になるんちゃうかなと思うで。 聖書も言うとるやん。「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」て。 ワシらみんながな、心を開いてよう話おうて、そら、気に入らんこともあるやるけど、そんな時はちゃんと膝詰めて話おうたらええねん。でもな、最後はちゃんと団結せなあかんよ。 アメリカが団結したらな、だーれも、アメリカが前に進むのを止められるわけないで。 そこにビビったらあかん。ワシらは守られる。そんで守られ続けるんや。 ワシらは、最強の軍隊、そして、法律を守るために働いてる男の人、女の人に、守られとるんやで。 そして一番大切なことやけどな。何をかくそうワシらは神さんに守られとるんやで。 えらい長話になってもうたな。これで最後���さかいよう聞いてや。 ワシらは大きいこと考えて、大きい夢を見なあかん。 アメリカのみんなは、努力をしとる。ワシは知っとるで。みんなよう頑張っとる。 この国ががんばってありつづけるいうことをちゃんと理解しとるわ。 ワシらは、「あれが足らん、これが嫌や」言うて文句ばっかり言うて、やることもやらんと困っとる人間を放置するような政治家はもう絶対にうけつけんよ。 お利口やけど空っぽな話をする時間はもうやめや。 「やる!」言うたらやるときが来たんや。 もう出来もせんことをああだこうだ言うのはヤメにしょうや!アメリカの心意気!闘争心!この気合入ったワシらの魂を打ち負かすようなややこしい話なんかあるわけないねん。 ワシらはもうしくじるような��とはないで。ワシらはもう一回調子ようなって、みんなでええ思い出来るようになるで。 ワシらはこの新世紀のはじまりに、宇宙の謎を解き明かして、地球を病気の心配ないようにして、未来のエネルギーとか産業とか技術を利用できるようにしてるんや。ワシあんまり難しいことわからんけどな。 この新しい国の誇りはな、ワシらの魂を呼び覚まして、新しいものの見方をできるようになって、バラバラになっとるもんをもう一回繋ぎなおしてええ方向にいくんちゃうかな。 ワシらの兵士が絶対忘れんかった、「おじいちゃんの知恵的なやつ」をを思い起こすときや。 それはワシらが黒い肌でも、褐色の肌でも、白い肌でも、ワシらは同じ愛国者としての赤い血を流して、偉大な自由ちゅうやつの恩恵をもろうて、そんで、偉大なアメリカ国旗を讃え尊敬するちゅうことや。 デトロイトの街はずれで生まれた子も、吹きっさらしのネブラスカのクソ田舎で生まれた子どもたちも、同じ夜空を見てる、同じ夢で心をいっぱいにしてる、そんで同じ神さんから命をもろうた子やっちゅうことや。 だからこそアメリカ人のみんなに言うで。近い街にいる人も、遠い街にいる人も、小さな村にいる人も、大きな村にいる人も、山から山へ、海から海へとな、この言葉を伝えるわ。 あんたらはもう二度と無視されることはないで。 あんたらの声、希望、夢はアメリカの運命を決定づけていくんや。 そんであんたの勇気、ええ人さ、愛がワシらの行く道の案内人になるんや。いっしょに、ワシらはアメリカを再び強うしょうや。 ワシらはアメリカを再び豊かにするで。 ワシらはアメリカを再び誇り高い国にするで。 ワシらはアメリカを再び安全な国にするで。 そんで、一緒に、ワシらはアメリカを再び偉大にするんや。 おおきに。えらいおおきに。 神さんの祝福がみんなにあるように。神さんがアメリカを祝福してくれたらと思いますわ。 
全文日本語訳はこちら http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170121/k10010847631000.html 英語全文はこちら http://diamond.jp/articles/-/115158 
こういう才能に嫉妬だわ。すごく分かりやすいよ。素晴らしい。
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socialmoviesblog · 8 years ago
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映画「カルテルランド」のメモ
▼ISによる中東の混乱、アフガンの軍閥割拠による内乱状態、日本の北方領土問題に至るまで…
▼「元をたどればこれもアメリカが原因かよ!」とウンザリすることが近年多い。
▼「ああ、ヘゲモニー国家とは、どれだけ図体がデカかろうと、こうして威信を失うことで、失墜していくんだな…」と、痛感させられる。(注2)
▼この「カルテルランド」も、その流れの中にある作品だといえる。
▼と、同時に「その後、世界はどうなっていくのか?」について大いに考えさせてくれる作品でもある。
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▼本作は、メキシコで勢力を拡大し続ける麻薬カルテルたちと、彼らの暴力から生活を守るべく立ち上がる地域住民たち、そしてアメリカ側の国境沿いで自警団を結成し、カルテルの密入国を防ごうとする人々の戦いを追いかけたドキュメンタリー。
▼映画は、夜の暗闇の中、青いドラム缶を転がす覆面姿の男たちを映し出すところから幕を開ける。
▼彼らこそ、メキシコーアメリカの国境沿いで麻薬物質メンフェタミンの精製を行う麻薬カルテルのメンバーたち。
▼「アメリカ人の親子に作り方を教えてもらった。俺たちの作るもんは質がいいぜ!」とうそぶく覆面姿の男たち。
▼青いドラム缶に入った薬品から麻薬を作り、国境を越え不法に売りさばくという…
 ▼後に描かれることとなるが、メキシコにはこうしたカルテルが大きいもので7つ以上、小さいものを含めると無数にあり、メンフェタミンだけでなく、コカイン、マリファナなども含め幾多の薬物が彼らにより密輸されている…
▼しかし、なぜメキシコはこんなおっかない麻薬製造大国=「カルテルランド」となってしまったのか?
 ▼歴史をひもとけば、その起源は1860年代…英国VS中国の「アヘン戦争」に敗れ、薬漬けにされた中国人移民たちが、この地に渡ってきたころにあるという
▼その後、1920年代にお隣のアメリカが「禁酒法」を施行したことで「禁じられた酒代わりのマリファナ」需要が増加。
▼これに乗じて、中国人移民から教えてもらった製造技術をベースに���た麻薬の精製がさかんになっていった。
▼だが、一番のブレイクスルーは1960末期から~70年代。
▼ベトナム戦争のトラウマによる社会全体の無気力状態、ヒッピームーブメントなどが重なり、米国で麻薬需要(コカインなど)が一気に増えたのだった。
▼これにあわせてメキシコでも麻薬精製に乗り出すギャングたちが急増していく。
▼特に勢力が大きかったのは、1920年代からある老舗「ゴルフォ・カルテル」。後に、ここの分派から「メキシコ史上最凶の暴力装置」ともいわれる「セタス」が生み出されることとなる…
▼もちろん、国家権力側もそれを黙ってみているわけがない。
▼1970年代には、かの神曲「サイレントマジョリティ―」にも登場する「どこかの国の大統領」リチャード・ニクソンが「麻薬戦争」を掲げ、ドラッグの撲滅に着手。
▼メキシコ政府軍や、メキシコ警察に、武器輸出や、取り締まりのノウハウを伝授しながら、国境をまたいだカルテルの壊滅作戦に乗り出していく。なお、その「麻薬戦争」につぎ込んだ予算は数兆円にも上るといわれている。
▼しかし…ケシ畑の上空を戦闘機が飛んで枯葉剤を巻くなどして、メキシコの麻薬カルテルの勢いは止めたものの…
▼1980年代になると、今度はメキシコの隣のコロンビアに麻薬製造の拠点が移動。
▼その過程で、パブロ・エスコバルなど「麻薬界の帝王」が生み出された。
▼そして結局、コロンビアで製造⇒メキシコ・ルートを経由⇒アメリカへ密輸という別の流れを生んでしまい、今度はコロンビアを叩くことに…
▼しかし、その間に今度は、メキシコで勢力を落としたはずのカルテルが復活したり、新たなカルテルが生まれたり…など、モグラたたき状態が引き起こされた。
▼なお、先述した「セタス」は、ニクソンの「麻薬戦争」の際に駆り出されたメキシコ政府軍の人員の一部が寝返り、ゴルフォ・カルテルと合流する形で生み出されているという。中には、グアテマラ内戦時に活躍した陸軍特殊部隊のメンバーまで採用している。だから彼らはメキシコ軍の特殊部隊とほぼ変わらない強さを誇るのだ(怖すぎる…)
▼加えて、1990年代にNAFTAが締結したこともあり、輸送網や道路網の大規模整備がメキシコーアメリカ間で行われたことも大きく影響。
▼整備された輸送網のおかげで「人・モノ・カネの自由な移動」が促進されたが、同時に、麻薬の密輸も「促進」されてしまったのだ…。
▼かくして、現在に至るまで「麻薬カルテルの乱立」と「麻薬密輸の大規模化」が続くこととなってしまった…
 ▼こうして経緯を振り返ってみたが、問題は何か?
▼もちろん、違法かつ人体にも有害なものを作るヤツらが悪い。
▼が、なぜ作るのか?といえば、買う人たちがいるからだ。
▼そして、誰が買うのかといえば…アメリカだ!
▼実際、世界にはマリファナ愛用者が1億6000万人程いるそうだが、その20%にあたる3250万人はアメリカ人。
▼また、アヘン剤(アヘン、ヘロイン、モルヒネなど)の場合は世界で4500万人だが、アメリカ人はその30%の1400万人を占める。
▼そして、コカインでは世界にいる愛用者1750万人のうち、33%を占める570万人がアメリカ人だという。
▼ちなみに、アメリカでは、不良や、パリピや、特定の人種…など麻薬の使用が一部の人たちに隔たっているわけではない。
▼元大統領・ビル・クリントンですらも過去のマリファナ使用が疑われている。で、その際「吸ったことは吸ったが、肺には入れていない」という味わい深い言い訳を残しているww
  ▼ともあれ、こうしたデータからも分かるとおり、メキシコがカルテルランドならアメリカは世界最大規模のドラッグランドといえる。そんな国が隣にあるため、メキシコの麻薬製造は規模拡大を続けてしまう。
▼メキシコのカルテルランド化も「元をたどればアメリカかよ!」現象の1つだったのだ
 ▼映画では、年々規模を拡大していくカルテルから自分達の生活を守ろうと立ち上がる2組の集団にスポットが当てられる。
▼1つは、メキシコ国境沿いから1700キロ離れた場所にあるミチョアカン州。ここで町医者をしているホセ・マヌエル・ミレレスという人物を中心に結成された自警団。
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▼この町では、「テンプル騎士団」という麻薬カルテルに愛する子供達や親族を殺された住民たちが山のようにいる。中には、13人の親族が一度に殺された例も。墓の前で泣き崩れる村人たち。
▼ふつうなら、こんな悪事には警察が介入し、「テンプル騎士団」の一斉摘発がなされるところ。だが、そうなってはいない。
▼というのも、こうした国にはよくあることだが麻薬密輸で得た金を賄賂にし、カルテルたちは警察を手なづけてしまっているようなのだ。だから親族がカルテルに殺されても真剣には捜査してもらえない。そのため、町民に上納金をゆするなどやりたい放題のカルテル。
▼こうして、町の人たちは日々、恐怖におびえながら暮らすしかなくなっている…
▼それに対し、「こんなことでは町がダメになってしまう」と立ち上がったのが、ミレレスだった。
 ▼取材する監督に、スマホの画像をみせるミレレス。
そこには、カルテルにやられた住民たち3人のさらし首が……(超残忍)
▼「次の標的は自分達。このままやられるか銃をとって立ち向かうか?君ならどうだ。」
▼そういうと、ミレレスは、邸宅で町の人たちを集め決起集会を開く。
▼そして「カルテルから街の人を守る自警団」を作り出したのだった。
 ▼こうして拳銃を撃つ訓練を始め住人たちでテンプル騎士団のアジトを突き止めていく
▼そして、襲撃!その際のルールは「ヤツらが撃ったら撃ち返す。逃げたら見逃す。」
▼これまで普通の市民だった人達が、かかんにカルテルと銃撃戦をするのでビビる。
▼突然の攻撃にひるむカルテル。攻める自警団。こうして3週間で1つの街を奪還!
▼その間、他の街も巡りながら「助けてほしい人を助けに来た」と演説。
▼ミレレスには、なんともいえないカリスマ性があり、大家族に加え、愛人もたくさん。
そしてひとたび「立ち上がろうぜ!」と演説すれば、道行く人たちは大喝采を送る。
 ▼こうして賛同者は増え続ける。白いバンダナを車にはためかせ進軍する自警団。
▼そして、気づけば6つの街を奪還。住民たちが自治できるようになるまで自警団が監視するという。
 ▼そしてもう1組が、国境のアメリカ側に小屋を建てて住む男、ティム・ネイラー・フォーリーを中心とする「アリゾナ国境自警団」。
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▼彼らは「自分たちの街は自分たちで守る」と武装し、国境を乗り越え麻薬を密輸しにくるメキシコのカルテルメンバーたちを捕獲。そして追い返している。
▼「それは警察に任せればいいのではないか?」と思うが、警察がこの場所に来るにはなんと車で1時間半以上かかるのだという。
▼「開拓時代の西部と同じだ。ここには法は存在しない」と、ティム。
▼「新興国のメキシコはともかく、先進国中の先進国アメリカでさえこんなか…」理由は違えど、両国のあまりの無法ぶりにため息が出る…
 ▼しかし、ここには「アメリカ流」の特殊な統治技法が働いているようにもみえる。
▼それは、いわば「法の制定を通じた無法の制定」ともいえる技法。
▼たとえばグァンタナモ収容所。そこでは捕獲した「テロリストとみられる人物」に対し、水攻めのような非道が拷問が日々行われていた。
▼なぜ、こんなことが許されてるのか?「捕虜ならば戦時国際法に従い人道的に処遇する。だが、彼らは捕���ではないから、拷問は禁じられていない…」という。
▼この例からみるべきことは何か?それは「捕虜に人道的処遇を行う=合法 / 捕虜に人道的処遇を行わない=違法」という法のフィールドを作り出すことは、別の視点をとれば、「ただし、捕虜ではない者」については、「何も決まっていない」という「無法のフィールド」をも同時に生み出すということ。
 ▼アメリカはこうした「法の措定を通じた無法の措定」を様々なやり方で、おそらく自覚的に行っている。
▼それがよくわかるのが、国連憲章の条文作成や、日米安保の条文作成にも深くかかわったジョン・フォスター・ダレス元国務長官がよく使ったロジック。
▼「Aはaとする。ただし、AがBである間はbとする」というタイプのレトリック。
 ▼たとえば、1972年までの米国の沖縄統治について。サンフランシスコ講和条約の第三条によれば…
「アメリカが、国連に、沖縄・小笠原を信託統治領とする提案を行った場合、日本はこれに同意する」
「ただし、そうした提案が行われるまでの間は、アメリカはその島や住民に対し、行政、司法、立法のすべての権力を行使する権利を持つ」とある。
▼これは、大枠アメリカが日本の同意の元、沖縄を国際法に基づく信託統治領とすることを書いたものだ。
▼しかし、これに「ただし…」からの一文がつく。
▼ここには「アメリカが国連に提案をしない間は、アメリカの好きに沖縄を処遇できる」と書かれている。
▼で、実際にアメリカは国連に提案をしなかった。だから、「そうした提案が行われるまでの間…」がずーっと続き、その間は、アメリカが好き放題に統治できたのだった。
▼これこそ「Aはaとする。ただし、AがBである間はbとする」の典型例。建前上は「Aはaとする」だが、そのAがいつまでたっても訪れないようにすれば、「Bはbとする」が実質となる。そして「Bはbとする」に「本当にやりたいこと」を書いておけば、「Aはaとする」の「見かけ」にかかわらず、「やりたいこと」ができるようになってしまう…それがこの「Aはaとする。ただし、AがBである間はbとする」ロジックの核心。ルールある法の領域を設定しながら、そのただ中に、「やりたい放題(無法)」の領域を同時に作りだすのだ。
 ▼そして、このロジックを最大限に活用したのが「集団的自衛権」の制定だ。
▼「集団的自衛権」について書かれてた国連憲章51条には、ダレスの手が入っていることが史実でも確認されているという。
▼二度の世界大戦の反省をふまえ誕生した国際連合はこんなビジョンで戦後世界を統治するつもりだった。「第二次大戦後の世界は戦争を違法とする。そのうえで違法の戦争を行った国は、それ以外の全加盟国が協力して国連軍を作り、違法国を袋叩きにする」…これが国際連合が大戦後行う「集団安全保障」の枠組みだった。
▼だが、そこに、「戦争は違法。そのうえで戦争を行った国は、自国+同盟国で同盟軍を作り違法国に立ち向かう」というまるで別のロジックをもつ集団的自衛権が滑りこまされた。
▼「国際社会全体で違法国を管理していく集団安全保障ロジック」と「一部の国による同盟関係で、仮想敵国を管理していく集団的自衛権ロジック」。
▼そもそも「同盟軍A」VS「同盟軍B」という関係こそが大規模な世界戦争を生んだという反省からスタートしているはずなのに、また、「同盟軍の論理」が滑りこまされた…
 ▼これは何なのか?もちろん直接には中南米諸国がアメリカなど大国の侵攻を恐れ各自で結んでいた協定が、集団安全保障の誕生により奪われてしまうのでは…という危惧から始まっている。
▼だが、おそらくアメリカ(ダレス)はこれに自覚的にのっかった。
 ▼「戦争は違法。よって違法国は国連軍が制裁する。ただし、国連軍の制裁がおこなわれるまでの間は、個別または集団的自衛権で対処してよい」つまりは、「Aはaとする。ただし、AがBの間はbとするロジック」を発動。
▼実際には常任理事国5カ国には「拒否権」があるため、「AがBである時間(国連軍の制裁がおこなわれるまでの間)」の方が長くなる。すると、その間は、集団的自衛権にのっとった同盟軍で動くことが多くなる。その際、大規模な軍事力を背景に、その同盟軍の指揮権をもってしまえば「AがBである間は、指揮権を持つアメリカの好きに軍事的行動が行える」とふんだのだ。
▼それが証拠に、集団的自衛権の制定と並行して、ダレスは、次々と軍事同盟を結ぶため世界各国を奔走している。どんどん軍事同盟を結び、その指揮ができるトップになれば、実質上は「やりたい放題に」同盟軍を動かせるからだ。
▼そして、戦後世界はだいたいその目論見どおりとなったのだった。
 ▼「Aはaとする。ただし、AがBの間はbとする」…Aという法を制定しながら、その中に「Bの間はb」という「Aの骨抜き化」を図る文言をはさみつつ、bの文言に「自国のやりたいこと」を思いっきり書き込んでいく。法はある(「Aはaとする」)。だが、その中に「やりたい放題」ができてしまっている(「Bの間はb」)。「法を通じて生み出された(管理されたやりたい放題の)無法の場」…
 ▼しかし、こうして滑り込ませた「無法を生み出すための法」の技法である集団的自衛権は、その後、ベトナム戦争の介入理由に使われた末、アメリカに「トラウマ的な敗北」をもたらす…。そして、この皮肉な敗北がアメリカ社会に深刻な麻薬汚染を引き起こしてしまったのだった。
▼さらに…そのことが別の「無法空間」の創出を引き起こす。
▼それがアメリカ国境沿いだ。ここで住民が自警団を作らねばならないような状況を放置しているのは、「警察が遠いから」だけではないと思う。
▼というのも、たとえば映画「フード・インク」などをみればわかるがNAFTA締結以降、米国は国境をこっそり超えてきたメキシコの不法移民を安く雇い、食品加工工場などで働かせることで企業の利益を上げてきた。自由競争で勝ち抜くには、表技だろうが裏技だろうが「安く買いたたける」労働力が必要なのだ。
▼だからこそ、アメリカ―メキシコ国境は、メキシコの「不法移民」を活用するために、あえて「ゆるゆる」にしているのではないか。あえての「無法空間」を生み出しているのではないか。
▼そして、その副産物として麻薬の密輸もやりやすくなり、米国の増える麻薬需要を、満たすことが可能になる…
 ▼もちろん、そこまで計算づくで制度設計しているわけではないだろう。しかし1980年代以降の新自由主義の流れの中で、「技能はさほどないのに、中途半端に高い賃金をとる」自国の労働者は、他国の安い労働力や、自国内のイレギュラーな労働力等に置き換えられていく。
▼その結果、没落し、棄民化される市民が増え、現実を忘れたい彼らの麻薬需要も、増えていった。
▼それに呼応し、新たに増えた需要分の密輸量も増えていく。
▼その流れに対応するため「あえての国境ゆるゆる化」が要請される…と考えることができる。
▼こうして、「領土―国民―国家機構」が対応する従来の国民国家の領域とは異なる領域がアメリカーメキシコをまたいで再編成されていく。「カルテルランド」とは、こうして形成された新たな領域の名前でもあるのだ。
 ▼しかし、「管理された無法の場」というが、本当に「管理」しきれるものなのか?
▼例えば米国は「管理された無法の場」に法を打ち立てようとするアリゾナ自警団の出現をも織り込んでいただろうか。
▼映画では、民衆の支持を集めながら破竹の勢いで、カルテルを追い払っていくメキシコのミレレス達と、勢力拡大を恐れたメキシコ警察とのぶつかり合いが描かれる。
▼もしアリゾナ自警団が力をつけていけば、こうした「内戦状態」がアメリカでも起こらないとは限らない。映画でも「民間自警団の数が過去最高になっている」との報道が、なされていた。「管理された無法空間」の管理を逃れ「単なる無法空間」となってしまう危険はないだろうか?
 ▼映画で描き出されるアリゾナ自警団のリーダー、ティムは、父から受けた虐待の反動で、酒、麻薬にハマった過去を持つ人物。その後、家族ができたものの、2008年の経済危機で職を失い、妻とも離婚。人生に絶望し、アメリカを放浪しながらトレーラーハウスで暮らす中、麻薬カルテルの不法侵入の話を聞き、突如、正義に目覚めて、自警団を始めたのだった。
▼自分の人生の絶望感を、正義感で埋め合わせる。無価値に思えていた自分の人生が正義のために立ち上がることで価値を帯びてみえてくる。
▼そうした人物が立ち上がれば立ち上がるほど「管理された無法空間」の管理は食い破られていく…
▼その文脈でみれば、ドナルド・トランプの「トランプウォール発言」は、「あえての無法空間」というアメリカ流統治の「ゆらぎ」に対応したものだったとみえてくる。その意味では、とてもシャープな状況認識だともいえる(だからといって、その発言を支持するという意味ではない)。
 ▼こうして「管理された無法空間」が「単なる無法空間」に近づくにつれ、アメリカはどんどんとメキシコに似てくることとなる。
▼カルテルを取り締まれず無法空間化するメキシコ、ミチョアカン州。なぜそうなるのかといえば、国民たちの自衛権の譲渡である強大なゲバルトが、当の国民のために使われていないからだ。
▼言い換えれば、国民のためのゲバルトをパブリックマインド(公共心)を持たぬアクターが簒奪してしまっているからだ。
▼ゲバルトにアクセスできる人間、もしくは「ゲバルトにアクセスできる人間」にアクセスできる人間たちの私欲のためにゲバルトが使われたり、使われなかったりしていく…
▼そのことは「管理された無法空間」が管理できなくなるにつれアメリカでも進むだろう
▼「もう管理できないんだからほっとけばいいや。もっとお金が儲かる空間の管理に、ゲバルトは使おう」となっていくだろう。というか、なっている結果が今のアメリカ国境なのかもしれない。
▼すでにトランプ政権のとりまきは、パブリックマインドなどなさそうなビジネスマインド満載の人材だらけ。今はまだ「アメリカ国民のための政治」を謳っているが、そのうち、メキシコ化が進むだろう。
 ▼映画では、カルテルから街の奪還を続けていたミレレスが、陰謀めいた飛行機事故により大けがを負ったあげく、2014年に武器の不法所持で逮捕されてしまう。
▼そしてカリスマ性のあるリーダーを失った自警団は、カルテルのメンバーかどうかまだわからない人にも暴力をふるったり、住民に迷惑をかけるメンバーが現れる等,統率が取れなくなっていく。
▼そして、自警団ナンバーツーが、ミレレス不在の間に、メキシコ政府の懐柔に屈する。その結果、自警団は州警察所属の「地方防衛軍」として再出発を図ることとなる。カルテルにも、カルテルを取り締まれないメキシコ警察にも抗って自警団を立ち上げたはずなのに…気付けば、「サツの犬」に…
▼「ほら、君の銃だよ」と警察から���ンを手渡され、満足そうなナンバーツー。どうにも後味の悪い映像が続く…ラストの牢屋中のミレレスの変わり果て姿をみると、なんとも言えない気持ちになる…
 ▼かくして、国家の法の中の無法空間に新たな法を打ち立てる者。その法を違法だとして取り締まる者。その勢力を自陣営に取り込むもの。幾多の力が複雑に絡み合いながらも「カルテルランド」は消滅することなく生き延び続け、「領土―国民―国家機構」の国民国家的枠組みをゆるがし続けていく。
▼既存の国家機構は残るものの、そこを生きる人々の意識は「国民」とはズレ、その結果、従来の「領土(国境線)」とはズレた、別の共同性が生み出されていく。
 ▼たとえば、観念の中の「神の国」に所属することで、従来の国民国家の領土をいくつもまたぎながら、新たな統治の領域を作り上げていく「イスラーム国」。
▼同じアプリケーションをダウンロードし、現実世界を別用の世界に読み替えることで、従来の国民国家の領土をいくつもまたぎながら、世界規模で共同性を作っていく「ポケモンGO」的世界。今はゲームでしかないが、そのうちゲーム内で稼いだ金などを使って、ゲーム内で提供される物資を買って生活できるようになれば…ゲーム会社が雇うセキュリティエージェントにより治安が保たれるようになれば…ここに1つの国のようなものができるかもしれない。
▼そして、従来の国民国家の領土をいくつもまたぐ「麻薬製造―消費のグローバルなネットワーク」をベースにしながら、麻薬を使って「トリップ」し「別の世界の住人」となった人々の共同性なき麻薬利用者共同体「カルテルランド」。
 ▼「領土―国民―国家機構」の国民国家的枠組みをゆるがし、新たな領野を生み出していく動きは、これからも各所で続いていくだろう。
 注1)
■ついでにいえば、尖閣問題の背後にも「アメリカの影」がある。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/11/senkaku_n_3424555.html
■上記記事から引用すると…『日本が米国と沖縄返還協定締結に向けた交渉を進めている頃、米国は、日本、韓国、台湾と、繊維交渉を行なっていた。1955年、アメリカは繊維製品の関税引き下げを行っており、これに伴い、アジア諸国からの安価な繊維製品の輸入が激増。米国繊維業界では、繊維製品輸入制限運動が高まりを見せるなどの貿易摩擦が起こっていた。ニクソン元大統領は、翌年の再選がかかった大統領選挙で有利に戦うために、米国の繊維産業を保護し、台湾から譲歩を引き出す代わりに、尖閣諸島を台湾に与えるという事を考えていた。
しかし、サンフランシスコ平和条約で、尖閣諸島は、沖縄の一部だとみなされている。ここで、尖閣諸島を日本に返還しないなら日本と米国の間で進めてきた沖縄返還協定がぶち壊しになるとキッシンジャー安全保障担当は反対。結局は尖閣諸島を日本に返還することになった。しかし、米国は台湾とも良い関係を続けたい。そのため、沖縄返還協定の調印後の記者会見で、米国国務省の広報担当は、「米国政府は尖閣諸島の主権に関して、中華民国と日本の間に争いがあることを承知している。米国は同諸島の日本への施政権返還が、中華民国の(領土)主張を侵害するものではないと信ずる」とのメモを読み上げている。』
■つまりは、アメリカが沖縄を占領したとき一緒に尖閣も占領した。だから、沖縄を日本に返す時は尖閣も日本に返すはずなのだが、台湾は「沖縄返還の際に、尖閣諸島を日本に返還せず、そのままアメリカ の施政権下においてくれれば、台湾は繊維交渉で妥協してもよい」と言ってきた。
■筋論からいえば、「いや、尖閣はこれまでアメリカが占領していて、その時に文句を言わなかったんだから、アメリカが占領していた場所。それをアメリカの意思で日本に返すのだから台湾の言い分を聞く必要はない」と、アメリカが台湾を一蹴してくれていればよかった。
■しかし、台湾がアメリカに繊維を輸出してほしくなかったものだから機嫌をとろうと「なるほど。台湾の言うことも一理ある。だから、尖閣がどっちのものかは日本―台湾で話し合ってくれ」としてしまった。。
■よって、その台湾は「自分のものだ」という中国からみると、尖閣は自分(台湾=中国)のものだということは一理あるのだから、「俺のものだ」と主張してもよいではないかということになり、一時「棚上げ」はあったものの今のような状況になってしまった。
■だから尖閣問題も「元をたどればアメリカかよ問題」の1つではある。
■ただ、「尖閣がどっちのものかは日本―台湾で話し合ってくれ」の時にサボって話し合わなかったのは日本…なのだから、日本のせいでもあるのだが…
  注2)
■米国の象徴ともいえる「自由の女神」の台座のプレートには「戻る祖国なく、動乱に弄ばれた人々を、私のもとに送りたまえ。私は希望の灯を掲げて照らそう、自由の国はここなのだと。」という詩が刻まれている。
■しかし、先の大統領選では、その詩と真逆のことを言った候補者が大統領となった。この時、自由の女神は崩れ去り、アメリカは自分が49年前に撮った映画そのものの「猿の惑星」となったのだった。
■うーん、「猿の惑星」はとても予言力の高い映画だったんだなあ。今一度観返してみたい。
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