#原種チューリップ7年め
Explore tagged Tumblr posts
Text
今週末は初夏を思わせる陽気となりそうです。桜の花びらが散るなかを散歩したり、カップ状に開いたチューリップの間を蝶々が舞っている姿を見かけたり、ツツジの花の鮮やかな姿を楽しんだりしながら、太陽のエネルギーを享受しています。ベランダのバラたちもぐんぐん成長していますし、メダカたちの食欲も旺盛です。
私たちの周りで繰り返されるこうした自然の営みはごく当たり前の姿のように見えますが、それは私たちが『原因』と『結果』というカルマの法則を魂のどこかで理解しているからだと思います。文字通り、種を蒔けば花が咲く、という『タネ』や『仕掛け』があることも経験上、知っているからなのでしょう。
最近の私の寝る前のお楽しみは、NETFLIXの『人生はマジック』というシリーズを観ること。今時のユーチューバーのような風貌のマジシャン、ジャスティン・ウィルマンが予想を超えたエンターテイメントを見せてくれます。今まで何度も目にしてきたマジックおなじみの『タネ』や『仕掛け』も、オリジナリティ溢れる斬新な演出と彼の巧みな話術でアップデートされていますし、なんと言っても彼の使うトリックには愛とユーモアと優しさと癒しがたっぷり込められていて、思わず涙…となってしまうのです。このショーの素敵なところは、マジックというものが『タネ』や『仕掛け』を介在とした心の中に起こる不思議な現象のことだと気付かされることです。そして、その現象は時として素晴らしいメッセージへと変化するのです。
その点では、ミディアムシップもある種のマジックだと言えるかもしれません。その昔、近代スピリチュアリズムの黎明期にミディアムたちが空中浮遊をしたり、エクトプラズムなどの物質化現象や霊言を伝えていた頃、ハリー・フーディーニをはじめとする一流の奇術師たちがミディアムたちのトリックを暴き出そうとしました。中にはトリックを使ったイカサマもあったでしょうが、本物の霊現象にも、実は『タネ』や『仕掛け』があります。
何故ならば、霊界通信は霊界、スピリットたちがもたらすエネルギー、メッセージという『タネ』と、ミディアムシップのメカニズム、『仕掛け』によってもたらされるからです。奇術と異なる点は、ミディアム自身は『仕掛け』自体は理解していても、『タネ』がどこから来るのか、どのようにそのミディアムシップというマジックが成立するのかを予め知らされていない、即興だというところです。
この『人生はマジック』の中のエピソードの中で、ミディアムシップの仕組みに似たマジックがありました。初デートの場面で、あるカップルがレストランのテーブルを挟んで座っています。男性の後ろにはジャスティン(マジシャン)が隠れて座り、両手だけを使って二人羽織の要領で目の前に座っている女性にマジックを見せるのです。もちろん女性にはマジシャンの姿は隠れていて見えませんので、目の前の男性がマジックを披露しているように映ります。また、男性には予めどんなマジックをするのか知らされません。そして、言うべきセリフもその都度ジャスティンから小声で指示されますから、男性は全くの即興で振る舞わなければなりません。
春学期のクラスで、生徒さんから私のブログからリンクしていたアイイスのYouTube動画やサーモン、霊界通信のデモンストレーション原稿などが見られなくなっていると教えていただきました。どうやら、アイイス事務室がなくなったのと同時にアイイスのYouTubeアカウントと事務室ブログが閉鎖されたようです。その代わりといってはなんですが、デモの動画が一つだけ私のファイルに残っていたので先日YouTubeにアップいたしました。2017年の夏、私がアイイス認定ミディアムになって、一年未満の頃のデモです。途中、他の方の顔が映っている場面はカットしています。今とは違って初々しい〜(自分で言う?)。私の周りで二人羽織のようになって一緒に働いてくれているスピリットの存在、感じられますか?
youtube
明日はアイイスのスプリングフェスティバルが開催されます。残念ながら私は都合があって参加できませんが、アイイス認定ミディアムの皆さまの素晴らしいデモンストレーションのメドレーをぜひ楽しんでください!ご参加はこちらからどうぞ。
・・・・・・・・・・
4月21日・22日に開催するワークショップ『ALL ABOUT ミディアムシップ』ではミディアムシップがもたらす素敵なマジックに触れ、霊界の『タネ』や『仕掛け』について学びながら、さらにスピリットたちの光に近づいていただきたいと思っています。多分、今回もあっという間に時間が過ぎてゆくでしょう。皆さまのご参加をお待ちしています💕
All About ミディアムシップ
4月21日(日)10:00~17:00(1時間のお昼��憩あり)
4月22日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込)
両日共に同じ内容です
どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
ミディアムになりたいと思っている人、ミディアムの役割について知りたい人のための6時間ワークショップです。アイイスでの講師歴9年、ミディアム歴8年、イギリスのアーサー・フィンドレイ・カレッジにて数回に渡って講師・プロの為のミディアムシップ、サイキックアート、トランス、シャーマニズム等のワークショップに参加し、海外のミディアムとも交流のある講師による最新の情報を含めたレクチャーとゲーム感覚で楽しめる実習を通じて、あなただけの唯一無二のミディアムシップを作り上げていく過程を経験していただきます。
あなたの中に潜在する本来の能力を知り、それを呼び覚まし、育み、特化した分野をさらに伸ばして磨き上げましょう。そして同時に自分の苦手な分野を知り、それを伸ばす方法も試してみましょう。
ミディアムシップは決して完成することのない、永遠に学び、伸ばし、育むことのできる能力です。その過程を指導霊の応援と協力のもと、楽しみながら一歩一歩着実に進んでゆきましょう。大切なのは、自分に期待しながら挑戦し続けること、自分を信じて諦めないことです。練習すればするほど、そして失敗を重ねるほど感覚が研ぎ澄まされ、あなたは素晴らしいミディアムになれるでしょう。
レクチャー内容
・ミディアム、ミディアムシップとは
・ミディアムシップの種類とその役割
・良いミディアム、ミディアムシップとは
・霊能力はなぜ与えられ、なぜ失効するのか
・ミディアムとサイキック
・想像と霊感の違い
・デモンストレーションとカウンセリング
実習
・シッティング・イン・ザ・パワー
・ミディアムシップクイズ・30問に挑戦!解説付き
・サイキック、ミディアムシップ、トランス各実習
・直感と指導霊により深く繋がるための各実習
このワークショップは以下のような方に向いています
・ミディアムシップついての理解を深めたい
・ミディアムシップの練習、経験をしてみたい
・ミディアムという役割に興味がある
・ミディアムになりたい
・指導霊との繋がりを深めたい
・本当の自分の人生の目的を探りたい
・自分自身の可能性や能力を探りたい
・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
このワークショップは2019年4月17・21日に開催した同タイトルのワークショップの内容と同様ですが、一部を加えたりアレンジしてアップデートしています
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。
ショップからも直接お申し込みいただけます。
・・・・・
サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
5月19日 担当ミディアム:澤輪・森
6月30日 担当ミディアム:ゲスト・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
・・・・・
ドロップイン・ナイト 木曜日 19:00〜20:00
5月23日(木)指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
夏学期クラスのスケジュールが決定いたしました。サイトとショップにてお申し込みを受付中です。(アイイスのサイトでも告知されています)
春学期に蒔いた霊性開花という名の種を、眩しい太陽と清らかな水、豊かな土壌、そして爽やかな夏の風のエネルギーを享受しながら、共に大切に育んでゆきませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
アウェアネス・ベーシック前期 Zoomクラス
月曜日:10:00~12:00 日程:5/13、5/27、6/10、6/24、7/8
火曜日:13:00~15:00 日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
・・・・・
アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス
土曜日:19:00~21:00 日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
・・・・・
アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回
・・・・・
アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00 日程:5/14、5/28、6/11、6/25、7/9
木曜日:10:00〜12:00 日程:5/9、5/23、6/6、6/20、7/4
・・・・・
アウェアネス・マスターZoom クラス
火曜日:19:00〜21:00 日程:5/7、5/21、6/4、6/18、7/2
金曜日:19:00〜21:00 日程:5/17、5/31、6/14、6/28、7/12
・・・・・
サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00 日程:5/12、5/26、6/9、6/23、7/7 水曜日:16:00~18:00 日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
・・・・・
インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス
月曜日:16:00~17:00 日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
土曜日:10:00~11:00 日程:5/11、5/25、6/8、6/22、7/6
・・・・・
マントラ入門 Zoomクラス
土曜日:13:00~15:00 日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
・・・・・
トランスZoomクラス
土曜日:19:00~21:00 日程:5/18、6/1、6/15、6/29、7/13
・・・・・
サンスクリット・般若心経 Zoomクラス
月曜日:13:00~15:00 日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
水曜日:19:00~21:00 NEW! 日程:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10
サイトのクラス紹介ページはこちらです。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
#Youtube#awareness#unfoldment#mediumship#spirit communication#spiritualism#spiritual awakening#spirituality#霊界通信#スピリチュアル#ミディアムシップ
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和5年7月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和5年4月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 春昼や質屋の硝子なないろに 小鳥 伊勢屋質店今生の花とほく 光子 菊坂に豆煎る音や花の昼 和子 一葉の質屋は鎖して春の闇 はるか 本郷の亀を鳴かせて露地住ひ 順子 おかめ蕎麦小声で頼み万愚節 いづみ 文士らの騒めきとすれ違ふ春 三郎 一葉を待つ一滴の春の水 光子 物干に如雨露干したり路地の春 和子
岡田順子選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 金魚坂狭め遅日の笊洗ふ 千種 菊坂の底ひの春の空小さし 光子 坂の名のみな懐かしき日永かな 要 赤貧の欠片も少し春の土 いづみ 本郷の間借りの部屋の猫の妻 同 質店の中より子規の春の咳 俊樹 止宿者の碑のみ残すや蝶の舞 眞理子 本郷の北窓開く古本屋 きみよ かぎろひの街をはみ出す観覧車 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
花冷の背後より声掛けらるる 美穂 幾年も陽炎追ひて遊びけり 散太郎 濃きほどに影のやうなる菫かな 睦子 化粧水ほどの湿りや春の土 成子 画布を抱き春の時雨を戻りけり かおり 昼月は遠く遠くへ花満開 愛 シャボン玉の吹雪や少女手妻めく 勝利 麗かや砂金三つ四つ指の先 睦子 成り行きの人生かとも半仙戯 朝子 鞦韆の羽ばたかずまた留まらず 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
花吹雪卍色と云ふが今 雪 花冷に後姿の観世音 同 そぼ降りてひと夜の契り花の雨 笑 観世音御手にこぼるる花の寺 同 お精舎やこの世忘れて糸桜 啓子 逝きし友逢へないままに朦月 同 裏木戸を開ければそこに花吹雪 泰俊 御仏と咲き満つ花の句座に入る 希 愛子忌や墓にたむけの落椿 匠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月5日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
縋りつく女心や桃の花 世詩明 肌寒く母の手紙はひらがなぞ 同 啓蟄や鍬突き立てし小百姓 同 日野河原菜花の香る祭りかな ただし 菜の花や石田渡しの蘇る 同 雛祭ちらしずしそへ甘納豆 輝一 ぽつたりと落ちて音なき大椿 清女 花吹雪路面電車の停車駅 同 大拙館椿一輪のみの床 洋子 花の山遠く越前富士を抱く 同 吉野山日は傾きて夕桜 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月6日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
花の下天をを仰げば独り占め さとみ 春陰やおのが心のうつろひも 都 春耕や眠りたる物掘り起す 同 左手の指輪のくびれ花の冷え 同 園児等のお唄そろはず山笑ふ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
膝をまだ崩せずにをり桜餅 秋尚 登り来て本丸跡や花は葉に 百合子 葉脈のかをり弾けて桜餅 同 桜餅祖母の遺せし会津塗り ゆう子 売り声も色つややかに桜餅 幸子 木洩日の濡れてゐるやう柿若葉 三無 春愁や集ふふる里母忌日 多美女 伍しゐても古草の彩くすみをり 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
心経をとなへ毛虫に火をはなつ 昭子 マンホール蓋の窪みに花の屑 昭子 栄螺売潮の香りを置いてゆく 三四郎 金の蕊光る夕月てふ椿 時江 禅寺の読経流るる花筏 ただし 若者の髭に勢や麦青む みす枝 龍が吐く長命水の春を汲む 三四郎 花吹雪受けんと子等の手足舞ふ みす枝 土器の瓢の町や陽炎へり ただし 海遠く茜空背に鳥帰る 三四郎 紅梅のことほぐやうに枝広げ 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
片棒を担いでをりぬ四月馬鹿 三無 薬草園とふ門古りて松の花 和魚 だんだんと声ふくらみて四月馬鹿 美貴 四月馬鹿言つて言はれて生きてをり 和魚 松の花表札今も夫の居て 三無 白状は昼過ぎからや四月馬鹿 のりこ 一の鳥居までの大路や松の花 秋尚 松の花昏き玄関応へなく 美貴
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月11日 萩花鳥会
京よりの生麸草餅薄茶席 祐 不帰のヘリ御霊をおくる花筏 健雄 ただ一本ミドリヨシノの世界あり 恒雄 堂々と桜見下ろす二層門 俊文 猫に愚痴聞かせて淋し春の宵 ゆかり 杵つきの草餅が好きばあちやん子 美惠子
………………………………………………………………
令和5年4月13日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
便り待つポストをリラの房覆ふ 栄子 畑打つや鍬を担ひし西明り 宇太郎 軒下の汚れし朝や燕来る 都 桜蕊降る藩廟の染まるまで 美智子 桜蕊降るももいろの雨が降る 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
何氣なく来て何気なく咲く花に 雪 神御座す杜の新樹に聞く鳥語 かづを 老の踏むひとりの音や落椿 ただし 野辺送り喪服の背に花の蕊 嘉和 夜ざくらのぼんぼり明り水あかり 賢一 喝采の微風を受けて花は葉に 真喜栄 生きる恋はぜる恋ととや猫の妻 世詩明 葉ざくらに隠されてゐる忠魂碑 同 眩しさを残して花は葉となれり かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
極大と極小としやぼん玉宙へ 要 穴出でし蟻の列追ふ園児どち 経彦 頰をつく石仏の春愁 貴薫 酸模を噛む少年の今は無く 要 稲毛山廣福密寺百千鳥 同 瑠璃色を散らし胡蝶の羽ばたきぬ 久 春陰の如意輪仏へ女坂 慶月 棕櫚の花年尾の句碑に問ひかくる 幸風 朴の花仏顔して天にあり 三無
栗林圭魚選 特選句
蝌蚪の群突くひとさし指の影 千種 峠道囀り交はす声響き ます江 美術館三角屋根に藤懸かる 久子 こんもりと句碑へ映るも若葉かな 慶月 微かなる香りや雨後の八重桜 貴薫 朝の日に濃淡重ね若楓 秋尚 落ちてなほ紅色失せぬ藪椿 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
通勤のバスから見ゆる日々の花 あけみ 花馬酔木白き房揺れ兄の家 令子 亡き鳥をチューリップ添へ送りけり 光子 偲ぶ日の重く出たるや春の月 令子 あの頃の記憶辿って桜散る 美加
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
矢車の音きしみ合ふ幟竿 世詩明 風よりも大きく揺れて糸柳 啓子 花万朶この世忘れて花の下 同 あたたかやお守りはねるランドセル 同 甘き香の女ごころや桜餅 千加江 春場所や贔屓の力士背に砂 令子 落椿掃きゐてふつと愛子忌と 清女 春の虹待ちて河口に愛子の忌 笑子 散りそめし花の余韻も愛子の忌 同 城の濠指呼の先には花の渦 和子 花筏哲学の道清めたる 隆司 故郷の深き眠りや花の雨 泰俊 山道の明るさを増す百千鳥 同 ほころびて色つぽくなり紫木蓮 数幸 花桃に出迎へられて左内像 同 瞬きは空の青さよ犬ふぐり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
忠直郷ゆかりの鬱金桜とぞ 雪 椿てふ呪縛の解けて落つ椿 同 春愁や言葉一つを呑み込んで 同 御襁褓取り駈け出す嬰や麦は穂に みす枝 鶯の機嫌良き日や鍬高く 同 ただならぬ人の世よそに蝌蚪の国 一涓 あの角を曲つてみたき春の宵 日登美 春の果次も女に生れたし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 さきたま花鳥句会(四月二十一日)
清冽な水は山葵を磨き上げ 月惑 連写して柳絮の舞ふを収めけり 八草 天守閉ぢ黙す鯱鉾朧月 裕章 行き先は行きつく所柳絮飛ぶ 紀花 南無大師遍照金剛春の風 孝江 揚浜に春の虹立つ製塩所 とし江 柳絮飛ぶ二匹の亀の不動なり ふじ穂 筍堀り父編むいじこ背負ひ来て 康子 花吹雪ひと固まりの風の道 恵美子 満天星の花揺らしつつ風過ぎる 彩香 夢叶へ入学の地へ夜行バス 静子 啓蟄やピンポンパンの歌聞こゆ 良江
………………………………………………………………
令和5年4月23日 月例会 坊城俊樹選 特選句
真榊はあをばの中に立つてをり いづみ 水の上の空のその上鳥の恋 順子 掌の中の春の蚊深き息を吐き 炳子 耳朶を掠めて蝶のうすみ���り 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 春の闇より声掛けて写真館 順子 零戦機日永の昼の星狙ふ ゆう子
岡田順子選 特選句
玉砂利の音来て黒揚羽乱舞 和子 耳朶を掠めて蝶のうすみどり 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 風光る誰にも座られぬベンチ 緋路 緋鯉とて水陽炎の中に棲み 俊樹 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 蜂唸る神の園生に丸き井戸 炳子 佐保姫は夜に舞ひしか能舞台 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
つかまへし子亀に問へり亀鳴くか 美穂 亀鳴くや拷問石にある哀史 ちぐさ 亀鳴ける賓頭盧尊者撫でをれば 美穂 板の戸に志功の天女花朧 喜和 連子窓に卯の花腐し閉ぢ込めて かおり 大人へのふらここ一つ山の上 光子 ふらここや無心はたまた思ひつめ 同 ふらここや関門海峡見下ろして 同 さくら貝ひとつ拾ひて漕ぎ出しぬ かおり 午後一時直射にぬめる蜥蜴の背 勝利 花冷の全身かたき乳鋲かな 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
落城の如く散りたる落椿 世詩明 三人の卒業生以て閉校す 同 双葉より学びし学舎卒業す 同 氏神の木椅子はぬくし梅の花 ただし 鳥帰る戦士の墓は北向きに 同 草引く手こんなですよと節くれて 清女 雛あられ生きとし生くる色やとも 洋子 官女雛一人は薄く口開けて やす香 露天湯肩へ風花ちらちらと 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
1 note
·
View note
Photo
矢澤秀成先生のガーデニング講座で植えてから、ずっと植えっぱなし7年めの原種チューリップ、満開😄🌷 . . . #原種チューリップ #原種チューリップ🌷 #原種チューリップ7年め#tulips #tulips🌷 #tulip #tulipseason #チューリップ満開 #チューリップ満開🌷 #庭のある暮らし #mygarden #mygardentoday #mygardentulips #春のにわ #ズボラ主婦 #ズボラガーデナー #stayhome #stayathome #stayhomestaysafe #矢澤秀成 #矢澤秀成先生 #外出自粛 #外出自粛中の過ごし方 #外出自粛中 #自宅の庭 #自宅での過ごし方 #引きこもり主婦 #コロナウイルスが早く終息しますように #静かに暮らす #チューリップ好き https://www.instagram.com/p/B_Ust6xpGln/?igshid=1dnp8bo43p1fd
#原種チューリップ#原種チューリップ🌷#原種チューリップ7年め#tulips#tulips🌷#tulip#tulipseason#チューリップ満開#チューリップ満開🌷#庭のある暮らし#mygarden#mygardentoday#mygardentulips#春のにわ#ズボラ主婦#ズボラガーデナー#stayhome#stayathome#stayhomestaysafe#矢澤秀成#矢澤秀成先生#外出自粛#外出自粛中の過ごし方#外出自粛中#自宅の庭#自宅での過ごし方#引きこもり主婦#コロナウイルスが早く終息しますように#静かに暮らす#チューリップ好き
0 notes
Text
日本に「見えない戦争」を仕掛け始めた中国
日本は「全政府対応型アプローチ」で備えよ
2020.11.16(月)
樋口 譲次
「新しい戦争」の形
21世紀の戦争は、国家が堂々と紛争の解決を軍事的手段に訴える分かりやすい従来型の戦争から、知らないうちに始まっている外形上「戦争に見えない戦争」へと形を変えている。
この「新しい戦争」の形を初めて実戦に採り入れたのはロシアである。
その実戦とは、2014年のロシアのクリミア半島併合と東部ウクライナへの軍事介入であり、西側では「ハイブリッド戦」と呼んでいる。
ハイブリッド戦は、『防衛白書』(令和2年版)によると下記のように説明されている。
軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法であり、このような手法は、相手方に軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになります。
例えば、国籍を隠した不明部隊を用いた作戦、サイバー攻撃による通信・重要インフラの妨害、インターネットやメディアを通じた偽情報の流布などによる影���工作を複合的に用いた手法が、「ハイブリッド戦」に該当すると考えています。
このような手法は、外形上、「武力の行使」と明確には認定しがたい手段をとることにより、軍の初動対応を遅らせるなど相手方の対応を困難なものにするとともに、自国の関与を否定するねらいがあるとの指摘もあります。
顕在化する国家間の競争の一環として、「ハイブリッド戦」を含む多様な手段により、グレーゾーン事態(純然たる平時でも有事でもない幅広い状況)が長期にわたり継続する傾向にあります。(括弧は筆者)
東西冷戦が終結して2000年代に入り、複数の旧ソ連邦国家で独裁的政権の交代を求めて民主化と自由を渇望する運動が起こった。
非暴力の象徴として花や色の名を冠した、グルジア(ジョージア)のバラ革命(2003年)、ウクライナのオレンジ革命(2004年)、キルギスのチューリップ革命(2005年)などがそれである。
また、アラブ諸国においても「アラブの春」と呼ばれた同様の運動が起こり、2010年から2011年にかけてチュニジアの民衆が蜂起した「ジャスミン革命」を発端として、エジプト、リビア、イエメンなどでも独裁・腐敗の政権が倒された。
シリアでは激しい内戦が最近まで続いている。
これらの民主化と自由を求める運動によって、かつての衛星国を失ったロシアでは、本運動は米国や欧州などの西側が介入・扇動し、旧ソ連邦国家やアラブ諸国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化させた意図的な体制転覆あるいは陰謀であり、一種の戦争であるとの見方が強まった。
そして、ロシアもまた、このような脅威に晒されているとの認識が高まり、安全保障・国防政策上の中心的テーマとして急浮上したのである。
それを背景として、2013年2月に発表されたのが、ロシア連邦軍の制服組トップであるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長による「予測における科学の価値」(『軍需産業クーリエ』、2013年2月27日付)というタイトルの論文である。
ゲラシモフ論文は、「21世紀には近代的な戦争のモデルが通用しなくなり、戦争は平時とも有事ともつかない状態で進む。戦争の手段としては、軍事的手段だけでなく非軍事的手段の役割が増加しており、政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化することが行われる」と述べている。
そして、ゲラシモフ論文による21世紀の戦争では、非軍事的手段と軍事的手段との比率を4対1とし、非軍事的手段の役割の大きさが強調されている。
そのように、ゲラシモフは「戦争のルールが変わった」と指摘���ており、いわば「新しい戦争」の到来を告げたのである。
その後、2014年にウラジーミル・プーチン大統領が承認した「ロシア連邦軍事ドクトリン」は、前年のゲラシモフ論文の考え方を踏まえて作成されたとみられている。
ロシアの2014軍事ドクトリンでは、政治的、外交的、法的、経済的、情報その他の非攻撃的性格の手段を使用する可能性が尽きた場合のみ、自国およびその同盟国の利益のために軍事的手段を行使するとの原則を固守するとし、最終手段としての軍事とその他の手段との連続性を示唆している。
そして、同ドクトリンでは「現代の軍事紛争の特徴および特質」と題して10項目を挙げ、ハイブリッドという言葉こそ使っていないが、ハイブリッドな戦い方が現代戦の特色であることを強調している。
「現代の軍事紛争の特徴および特質」を時系列的にまとめると、次のようになろう。
平・戦時の境目のない戦い→ハイブリッド戦/グレーゾーン事態
①軍事力、政治的・経済的・情報その他の非軍事的性格の手段の複合的な使用による国民の抗議ポテンシャル(相手国民への宣伝戦・心理戦による懐柔)と特殊作戦(リトル・グリーンメン)の広範な活用
②政治勢力、社会運動に対して外部から財政支援および指示を与えること
③敵対する国家の領域内において、常に軍事活動が行われる地域を作り出すこと(東シナ海:尖閣諸島~沖縄、南シナ海)
軍事活動への移行
④軍事活動を実施するまでの準備時間の減少
軍事活動
⑤グローバルな情報空間、航空・宇宙空間、地上および海洋において敵領域の全縦深で同時に活動を行うこと(マルチドメイン作戦)
⑥精密誘導型兵器および軍用装備、極超音速兵器、電子戦兵器、核兵器に匹敵する効果を持つ新たな物理的原理に基づく兵器、情報・指揮システム、無人航空機および自動化海洋装置、ロボット化された兵器および軍用装備の大量使用(技術的優越/先進的兵器)
⑦垂直的かつ厳密な指揮システムからグローバルな部隊および指揮システムネットワークへの移行による部隊および兵器の指揮の集中化および自動化
⑧軍事活動に非公式の軍事編成および民間軍事会社が関与すること
(以上、括弧は筆者)
つまり、「新しい戦争」の特徴・特質は、まず、純然たる戦時と認定しがたい条件の範囲内で、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し、相手の知らないうちに外形上「戦争に見えない戦争」を仕掛ける。
それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使したマルチドメイン作戦による軍事活動をもって戦争の政治的目的を達成することにあると言えよう。
ロシアは、旧ソ連邦国家やアラブ諸国の民主化や自由を求める運動を西側による体制転換の脅威として非難しているが、むしろそれを逆手にとり、実際にウクライナやシリアで「新しい戦争」を展開しているのはロシアの方である。
そして、最近ロシアとの軍事的接近を強めている中国が、「孫子」の伝統と2人の軍人によって提唱された「超限戦」の思想と相まって、従来と形を変えた「新しい戦争」を描く「ロシア連邦軍事ドクトリン」に関心を示さないはずはないのである。
すでに始まった中国の対日“戦争”
習近平国家主席は、故毛沢東主席のほかに、ロシアのプーチン大統領をロール・モデルとしていると言われている。
クリミア半島併合などの実戦で採用された「ハイブリッド戦」に代表されるロシアの軍事ドクトリンは格好の教材である。
習近平主席は、中国のシンクタンクにその研究を命じ、それによって、中国の台湾統一戦略や尖閣諸島・南シナ海などへの海洋侵出戦略に大きな影響を及ぼしていると見られている。
そこで、中国がわが国に対して仕掛けている「新しい戦争」について、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿って分析してみることにする。
①「軍事・非軍事手段の複合的使用等」について
中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」を軍の政治工作の項目としているほか、軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させるとの方針も掲げている。(令和2年版『防衛白書』)
米国防省によると、輿論戦は、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を得るとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的としている。
心理戦は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとする。
また、法律戦は、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するものである。
中国は、海洋侵出の野望を実現するため海軍および海警局の先兵として海上民兵(リトル・ブルーメン)を活用している。
海上民兵は、普段、漁業などに従事しているが、命令があれば、民間漁船などで編成された軍事組織(armed forces)に早変わりし、軍事活動であることを隠すため、漁民などを装って任務を遂行する。
東シナ海の尖閣諸島や南シナ海で見られるように、海上民兵は、中国の一方的な権利の主張に従い、情報収集や監視・傍受、相手の法執行機関や軍隊の牽制・妨害、諸施設・設備の破壊など様々な特殊作戦・ゲリラ活動を行う。
同時に、係争海域における中国のプレゼンス維持を目的とし、あるいは領有権を主張する島々に上陸して既成事��を作るなど幅広い活動を行い、中国の外交政策や軍事活動の支援任務に従事している。
その行動は、「サラミ1本全部を1度に盗るのではなく、気づかれないように少しずつスライスして盗る」という寓意に似ていることから、「サラミスライス戦術」と呼ばれている。
「サラミスライス戦術」を行う海上民兵が乗船する漁船などの周りを海警局の艦船が取り囲み、公船の後方に海軍の艦艇が待機し、島や岩礁を2重3重に囲んで作戦する様子が、中心を1枚ずつ包み込んでいるキャベツの葉に似ているので、これを「キャベツ戦術」と呼んでいる。
そこには、前述の通り、計算尽の巧妙な仕掛けが潜んでいる。
まず、中国は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である尖閣諸島を、中国の「領海・接続水域法」で自国領土と規定した「法律戦」に訴えつつ、妥協の余地のない「核心的利益」と主張している。
その虚構の上に、尖閣諸島周辺海域で漁船(海上民兵)を活動させ、その保護を名目に法執行機関(海警)を常続的に出動させている。
そして、「釣魚島は中国固有の領土である」という題目の白書を発表するとともに、いかにも尖閣諸島を自国領として実効的に支配しているかのように国際社会に向けた大規模な「輿論戦」を繰り広げている。
同時に、日本および日本国民に対しては力の誇示や威圧による士気の低下を目的とした「心理戦」を展開している。
このように、中国の日本に対する「戦争に見えない戦争」は、すでにこの段階まで進んでおり、中国の尖閣諸島奪取工作は危機的状況にまで高まっている。
そして、中国は、同島周辺地域で不測の事態が起きることを虎視眈々と窺っており、もしそのような事態が発生すれば、力による現状変更の好機と見て軍隊(海軍)を出動させ、軍事的解決に訴える態勢を整えているのである。
②「敵対国家内の政治勢力や社会運動に対する財政支援・指示」について
米有力シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は2020年夏、「日本における中国の影響」についての報告書を発表した。中でも、中国の沖縄工作が注目される。
報告書は、中国が世界中で展開する戦術には、中国経済の武器化(取引の強制や制限)、 物語的優位性の主張(プロパガンダと偽情報)、エリート仲介者の活用、在外華人の道具化、 権威主義的支配の浸透などがあるとした。
こうした工作を中国は日本に対しても行い、表向きの外交から、特定個人との接触などの隠蔽、強制、賄賂による買収(3C=covert, coercive and corrupt)を用いているとしている。
特に、尖閣諸島を有する沖縄県は、日本の安全保障上の重要懸念の一つであり、米軍基地を擁するこの島で、外交、ニセ情報、投資などを通じて、日本と米国の中央に対する不満を引き起こしていると指摘��る。
報告書は、中国共産党が海外の中国人コミュニティに影響を与えるために使用する多くの方法の一つが中国語メディアであり、ニュースメディアを通じた中国の影響力の最も重要なターゲットは沖縄だと指摘する。
この件については、日本の公安調査庁も年次報告書(2015・17年の『内外情勢の回顧と展望』)において、中国官製メディアの環球時報や人民日報が、日本による沖縄の主権に疑問を投げかける論文を複数掲載していることを取り上げ、沖縄で中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいるものとみられ、今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要すると問題提起している。
そのように、中国が沖縄に「独立宣言」させる工作を進めている可能性があるとして懸念が広がっている。
③「敵対国家の領域内における軍事活動地域の創出」について
中国は、尖閣諸島周辺の日本の領海や接続水域に法執行機関である海警局の艦船を絶え間なく送り込み、同諸島の領有をかたくなに主張している。
この動きは、2019年から強まっており、今年、各国が新型コロナウイルスへの対応に迫られる中でもその攻勢はむしろ激化し、これまでとは違った危険な局面に入っていると見られている。
尖閣諸島周辺での中国公船等による接続水域内入域および領海侵入は、今年4月中旬から110日以上連続した。
そして、5月8日、日本の領海に侵入した中国海警局の2隻が、そこで漁をしていた日本漁船を追尾し続け、3日間にわたって領海への侵入を繰り返した。
この件について中国外務省の報道官は、「日本漁船が中国の領海内で違法な操業をしたため海域から出るよう求めた」と主張した。
すでに尖閣諸島は自国領であるとの前提に立ち、あくまで自国の海で主権を行使しているに過ぎないとうそぶく始末である。
中国では、2018年1月に人民武装警察(武警)部隊が、また同年3月には武警部隊の傘下に海警局が、それぞれ国務院(政府)の指揮を離れ、最高軍事機関である中国共産党中央軍事委員会(主席・習近平国家主席)に編入された。
この改編を通じ、海警局の法執行の強化および武警・人民解放軍と融合した軍隊化が図られた。
その結果、尖閣諸島周辺海域で行動する中国海警局の艦船は、準軍隊としての性格と役割を付与され、東シナ海を管轄する人民解放軍の「東部戦区」とともに一元的に作戦行動をとる体制が整ったことになる。
さらに、中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)は今年11月初め、海警局(海警)の権限を定めた「海警法」案の全文を発表し、国家主権や管轄権が外国の組織、個人に侵害されたときは「武器の使用を含めたあらゆる必要措置」を取れると規定した。
また最高軍事機関である中央軍事委員会の命令に基づき「防衛作戦などの任務」にあたることも明記された。海警局の艦船は、大型化し、軍艦並みの兵器を装備しており、法制定後は海軍との連携を一段と強めるとみられている。
前述の通り、海警局の艦船は、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返しており、周辺で操業する日本漁船も「海警法」の対象となるのは間違いなかろう。
このように中国は、日本領域内の尖閣諸島ひいては南西諸島周辺を焦点に軍事活動を行う地域を意図的に作り出していると見ることができ、今後、不測の事態が生起すれば、一挙に軍事活動へとエスカレートさせる危機が迫っていると考えなければならない。
④「軍事活動への短時間の移行」について
中国は、東シナ海の尖閣諸島、南シナ海そしてインドとの国境で、領土的野心を露わにしている。
今年6月に���国とインドの国境付近で発生した両国軍の衝突は、中国が自国周辺の領有権主張を巡り、一段と強硬姿勢を取るリスクを浮き彫りにした。
また、その衝突によって、中国が国境付近の現状を変えるため、現場の比較的小規模な小競り合いを利用しごく短時間に軍事作戦へ移行することも明らかになった。
同じように、中国の尖閣諸島を焦点とする日本に対する軍事作戦は、「Short, Sharp War」(迅速開始・短期決戦の激烈な戦争)になると見られている。
そのシナリオの一例はこうだ。
米国がINF全廃条約の影響で、東アジアに対する中距離(戦域)核戦力による核の傘を提供できない弱点に乗じて、中国軍は日本を核恫喝してその抵抗意思を削ぐ。
同時に、対艦・対地弾道ミサイルを作戦展開し、それによる損害を回避させるべく米海軍を第2列島線以遠へ後退させるとともに、米空軍を北日本などへ分散退避させる。
その米軍事力の空白を突いて、中国軍は、海空軍を全力展開して東シナ海の海上・航空優勢を獲得し、その掩護下に海上民兵や日本国内で武装蜂起した特殊部隊などに先導されて尖閣諸島をはじめとする南西諸島地域に奇襲的な上陸作戦を敢行し、一挙に同地域を奪取占領する。
まさにその軍事作戦は、迅速に開始され短期決戦を追及する激烈な戦争、すなわち「Short, Sharp War」を追求している。
その際、米陸軍および海兵隊は、中国軍の侵攻に遅れまいと第1列島線への早期展開を追求するため、中国軍の侵攻と米地上部隊の展開が交錯する戦場でいかに主導権を握るかがカギである。
したがって、日本や第1列島線の国々は、米陸軍・海兵隊の受け入れをスムーズに行う体制を平時から整備することが重要である。
⑤「マルチドメイン作戦による戦争」について
中国は、日米などが新たな戦いの形として追求しているマルチドメイン作戦(MDO)という言葉を使用していないが、それに相当する概念を「情報化戦争」と呼んでいる。
中国は、2016年7月に公表された「国家情報化発展戦略綱要」などで表明しているように、経済と社会発展のための道は情報分野に依存しているとし、軍事的側面からは情報化時代の到来が戦争の本質を情報化戦争へと導いていると認識している。
そして、「���報戦で敗北することは、戦いに負けることになる」として、情報を生命線と考えるのが中国の情報化戦争の概念であり、そのため、従来の陸海空の領域に加え、敵の通信ネットワークの混乱などを可能とするサイバー領域や、敵のレーダーなどを無効化して戦力発揮を妨げることなどを可能とする電磁波領域、そして敵の宇宙利用を制限する宇宙領域を特に重視して情報優越の確立を目指している。
この際、中国の情報化戦争は、米国のような全般的な能力において優勢にある敵の戦力発揮を効果的に妨害する非対称的な能力を獲得するという意味合いもあり、新たな領域における優勢の確保を重視している。
前述の通り、「孫子」の忠実な実践者である中国は、情報化戦争の一環として政治戦や影響工作も重視している。
また、1999年に発表された中国空軍大佐の喬良と王湘穂による戦略研究の共著『超限戦』は、25種類にも及ぶ作戦・戦闘の方法を提案し、通常戦、外交戦、国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦などを列挙し、これらのあらゆる手段で制限なく戦うものとして今後の戦争を捉えており、中国の情報化戦争に少なからぬ影響を及ぼしていると見られている。
⑥「技術的優越の追求と先進的兵器の使用」について
中国は、2019年10月1日の建国70周年の軍事パレードで23種の最新兵器を公開し、軍事力を内外に誇示した。
その中で、超音速ミサイルや無人戦闘システム、電子戦などに力を入れていることが明らかになったが、パレードで公開された最新兵器はすべて実際に配備されていると説明されている。
その一部を紹介すると下記の通りである。
新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」、極超音速滑空ミサイル「DF-17」、超音速巡航ミサイル「CJ-100/DF-100」、超音速対艦巡航ミサイル「YJ-12B/YJ-18A」、最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」、攻撃型ステルス無人機「GJ-11」、高高度高速無人偵察機「WZ-8」、無人潜水艇(UUV)「HSU001」など
中国は、全般的な兵力やグローバルな作戦展開能力、実戦経験でなお米国に後れを取っているとはいえ、今や自国からはるか遠くで作戦を遂行する能力を持ち、インド太平洋地域の紛争を巡る米軍および同盟国軍に対する接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を有する自国製兵器を幅広く取りそろえている。
中国は、米国に対する技術的劣勢を跳ね返すため、特に、海洋、宇宙、サイバー、人工知能(AI)といった「新興領域」分野を重視した「軍民融合」政策を全面的に推進しつつ、軍事利用が可能な先端技術の開発・獲得に積極的に取り組んでいる。
中国が開発・獲得を目指す先端技術には、将来の戦闘様相を一変させるゲームチェンジャー技術も含まれており、技術的優位性の追求を急速かつ執拗に進めている。
⑦「ネットワーク型指揮システムによる部隊指揮・兵器運用の集中化・自動化」について
中国は、建国以来最大規模とも評される「軍改革」を急ピッチで進めている。
軍改革は、2016年末までに、第1段階の「首から上」の改革と呼ばれる軍中央レベルの改革が概成した。
2017年以降は、第2段階の「首から下」と呼ばれる現場レベルでの改革を着実に推進し、そして「神経の改革」と呼ばれる第3段階の改革に着手している。
中国は、中央軍事委員会に習近平総書記を「総指揮」とし、最高戦略レベルにおける意思決定を行うための「統合作戦指揮センター」を新設した。
これをもって、習近平総書記が、統合参謀部や政治工作部などで構成される中央軍事委員会直属機関の補佐を受け、統合作戦指揮センターにおいて中国全軍を集中一元的に指揮する体制が整ったことになる。
また、中央軍事委員会/統合作戦指揮センターの直下に、従来、総参謀部が持っていた多くの作戦支援部門の機能を統合し、航空宇宙部、ネットワークシステム(サイバー)部、電子電磁システム部および軍事情報部から構成され、情報の戦いを一元的に遂行できる戦略支援部隊が編成された。
さらに、これまでの「七大軍区」が廃止され、軍全体で統合運用能力を高めるため、統合作戦指揮を主導的に担当する「五大戦区」、すなわち東部、南部、西部、北部および中部戦区が新編され、常設の統合作戦司令部がおかれている。
これに先立つ2014年7月、環球時報(電子版)は、中国軍が2013年11月、東シナ海に防空識別圏を設定したのに続き、「東海(東シナ海)合同作戦指揮センター」を新設したと伝えた。
合同指揮センターは、中国各軍区の海、空軍を統合し、東シナ海の防空識別圏を効果的に監視し、日本の軍事的軽挙妄動を防止するのが目的だと報じている。
このように、中国は、マルチドメイン作戦としての情報化戦争で「戦える、勝てる」(習近平総書記)よう、統合作戦遂行能力の向上と効率的な部隊・兵器運用に向けて、ネットワーク型指揮統制システムによる部隊指揮および兵器運用の集中化・自動化に注力している。
⑧「軍事活動への非公式の軍事編成および民間軍事会社の関与」について
中国は、2010年7月に国防関連法制の集大成となる「国防動員法」を制定した。
同法は、有事にあらゆる権限を政府に集中させるもので、民間の組織や国内外に居住する中国公民に対して、政府の統制下に服する義務を課している。
国防動員の実施が決定されれば、公民と組織は、国防動員任務を完遂する義務を負い、軍の作戦に対する支援や保障、戦争災害の救助や社会秩序維持への協力などが求められる。
同法は、日本国内で仕事をしている中国国籍保持者や留学生、中国人旅行者にも適用され、突発的に国防動員がかかった場合、中国の膨大な「人口圧」がわが国の安全保障・防衛に重大な影響を及ぼす。
そのことについて深刻に受け止め、有効な対策を練っておかなければならない。
また、同法は、国が動員の必要に応じ、組織および個人の設備施設、交通手段そのほか物資を収容しおよび徴収することができると定め、その際の徴用の対象となる組織や個人は、党政府機関、大衆団体、企業や事業体等で、中国国内のすべての組織と中国公民、中国の居住権をもつ外国人をも含むすべての個人としている。
つまり、本法律は、中国に進出している日本企業や中国在住の日本人をも徴用の対象としている点に注意が必要である。
コロナ禍によって、マスクをはじめとする薬や医薬品、医療機器など、日本人の生命や国家の生存に関わる生活必需品や戦略物資が不足した。
その原因は、中国でマスクを生産していた日本企業が中国の国防動員の徴用の対象となったことにあり、医薬品などを極度にまで中国に依存し、脆弱性を露呈した厳しい現実を決して忘れるわけにはいかない。
他方、中国は、2017年に軍隊と民間を結びつけ、軍需産業を民間産業と融合させる「軍民融合」政策を国家戦略として正式採用した。
その狙いは、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用することにある。
中でも、最先端の軍民両用(デュアル・ユース)の技術を他国に先駆けて取得・利用することを重視していることから、民間セクターと軍事の壁を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に活用する動きを強めている。
そのため、国有企業と民間企業の相互補完的な関係づくりに取り組みつつ、米国の軍産複合体を目指すとともに、国有企業の規模・シェアの拡大と民間企業の縮小・後退を意味する「国進民退」を積極的に推進し、政府の官僚を「政務事務代表」としてアリババやAI監視カメラメーカーのハイクビジョン(海康威視)などの重点民営企業に駐在させ、政府官僚による民営企業の直接支配を始めている。
このような共産党一党独裁体制下での軍民融合は、軍事力の近代化・強化がすべてに優先する「軍国主義」化に拍車をかける危険性がある。
軍民融合政策と同時に警戒しなければならないのが、「国家情報法」である。
同法は、「国家情報活動を強化および保障し、国の安全および利益を守るため」(同法第1条)、国内外の情報工作活動に法的根拠を与える目的で作られた。
その第7条では「いかなる組織および国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助および協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない」と定め、国内外において一般の組織や市民にも情報活動を義務付けている。
つまり、中国は軍民融合政策と国家情報法を一体として運用しており、そのことは、日本の企業や研究者が意図せずして、あるいは気付かないうちに、人民解放軍によるドローンや人工知能(AI)などの民間の最先端技術や専門知識の取得を助け、新たなリスクを生み出す可能性があることを意味している。
このように、中国は、軍事活動に民間の組織や公民を動員する体制を敷き、また、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用するため、民間セクターと軍事の境界を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に積極的に活用する動きを強めている。
以上、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿いながら、中国がわが国に対し仕掛けている「新しい戦争」の形について概要を説明した。
それから読み解けることは、中国は、ロシアの軍事ドクトリンとほぼ同じ軌道をたどった行動や工作を行っているということだ。
ロシアが、当初ウクライナで行ったこと、すなわち純然たる平時でも戦時でもない境目において、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し知らないうちに始められた外形上「戦争に見えない戦争」、それと同じあるいは更に厄介な戦争を、中国は日本に対しすでに仕掛けていることは疑う余地のない事実である。
もし、それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使した情報化戦争をもって戦争の政治的目��を達成しようとすることも、ロシアのクリミア半島併合や東部ウクライナへの軍事介入と同じと見なければならない。
「全政府対応型アプローチ」で備えよ
「新しい戦争」の形である外形上「戦争に見えない戦争」の大きな特徴および特質は、軍事力を背景とし、軍事的手段と非軍事的手段を複合的かつ連続的に使用することにある。
したがって、わが国の防衛も、軍事と非軍事の両部門をもって構成されなければならない。
その軍事部門を防衛省・自衛隊が所掌することは自明である。
では、これまで説明してきた中国の非軍事的手段である「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」の「三戦」、そして政治、外交、経済、文化などの分野の闘争、さらに常態化しているサイバー攻撃などに対しては、どの行政組織がどのように備えているのであろうか。
それ以前に、わが国が中国の「戦争に見えない戦争」の挑戦を受け危機的状況にあるとの情勢認識があるのか、ななはだ疑わしい。
そこでまず、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」や習近平国家主席の国賓来日など、誤った対中情勢認識に基づいた日中関係の推進は、直ちに是正されなければならない。
そのうえで、中国の複雑多様な非軍事的手段による脅威を考えると、政府内各省庁のそれぞれの任務所掌事務・機能を結集した「全政府対応型アプローチ」(all government approach)を取ることが何よりも重要である。
しかし、各省庁の縦割り行政では、効果的・実効的な対応は期待できないので、その弊害をなくし、政府が総合一体的な取組みを行えるよう、行政府内に非常事態対処の非軍事部門を統括する機関を新たに創設することが望まれる。
例えば、内閣府または総務省に「国土保全庁」(仮称)を設置するか、米国の「国土安全保障省」のように、各省庁の関係組織を統合して一体的に運用する「国土保全省」(仮称)を創設する選択肢もある。
そして、国家安全保障局(NSS)の補佐の下、国家安全保障会議(NSC)を国家非常事態における国家最高司令部とし、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣および防衛大臣(4大臣会合)を中核に関係閣僚をもって国家意思を決定し、最高指揮権限者(NCA)である内閣総理大臣が軍事部門の自衛隊および非軍事部門を集約する「国土保全庁」あるいは「国土保全省」に対して一元的に指揮監督権を行使するピラミッド型の有事体制を作ることが必要だ。
他方、わが国は「自然災害大国」であり、平成7(1995)年1月の阪神淡路大震災や平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災をはじめ、ほぼ毎年全国各地で大規模自然災害が発生し、その都度、共助、公助の不足が社会的課題として指摘されてきた。
近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震などによって国家的危機の発生が予測されている。
併せて、中国による広範なサイバー攻撃や高高度電磁パルス(HEMP)攻撃があれば、一般住民をも直接的・間接的に巻き込まずには措かないのである。
このように、国民保護や重要インフラ維持の国土政策、産業政策なども含めた総合的な対応を、いわば「国家百年の大計」の国づくりとして、千年の時をも見据えながら行っていくことが求められる。
つまり、わが国の安全保障・防衛を強化するためには、社会全体でわが国を守る仕組み・取組みが不可欠であり、国民の「自助、共助、公助」への責任ある参画を促し、それを「民間防衛」の組織へと発展させることが更なる喫緊の課題である。
一方、軍事部門を見れば、わが国は、戦後の「経済重視・軽武装」政策を引きずり、いまだにその充実強化が疎かにされている。
最大の課題は、列国と比較して防衛費が極端に低く抑え込まれていることだ。
日本は、中国の「情報化戦争」を念頭に、30防衛大綱で「領域横断(クロスドメイン)作戦(CDO)」を打ち出し、自衛隊の能力構築を始めた。
CDOでは、従来の陸上、海上、航空の活動領域が宇宙空間へと拡大し、さらにサイバー空間や電磁波空間といった新たな活動領域が加わった。
そのように、軍事活動の領域・空間が3つから6つへと一挙に倍増し、多領域・多空間に拡大して戦われるのが近未来戦の際立った趨勢である。
そのため、これまでの自衛隊の組織規模をスクラップ・アンド・ビルト方式で再編成するのには一から無理があり、従来の防衛力を基盤として、中国の新たな脅威に対抗できるCDO能力を付加的に強化するには、自衛隊の組織規模の飛躍的拡大や最先端のハイテク装備の取得が必須である。
また、CDO(米軍はマルチドメイン作戦:MDOと呼称)を前提とした日米共同作戦には、両軍のC4ISRをネットワーク化することが不可欠であり、そのような防衛力の整備には防衛費の倍増は避けて通れない。
米国は、中国との本格的かつ全面的な対決に踏み出し、そのため今後、世界の分断が進むと予測されている。
つまり、米中対立は、米中間に限られたものではなく、自由・民主主義を支持する国々と共産主義中国との対立であり、他ならぬ日本自身の問題である。
その対立が前提の世界において、日本が二者択一で同盟国の米国をさて置き、中国を選択することがあってはならない。
同盟が成り立つには、①価値の共有、②利益の共有、③負担の共有、そして④リスクの共有、すなわち戦略的利害の共有が必要である。
米国が中国との新冷戦を決意している時、日本が安全保障・防衛上の利益のみを享受し、新冷戦において生じる米国の通商や金融、テクノロジー、外交、それに安全保障・軍事などの負担やリスクを、中国との経済関係を重視するあまり、日本が共有する明確な姿勢を示さない場合、同盟は成り立つはずがない。
そのうえ、米国からは見放され、中国からは経済面で裏切られた上、安全保障上の敵対心を露わにされるのは必定である。
コロナ禍とともに戦後最大の安全保障の危機に直面している今こそ、日本は米国との同盟関係を一段と深化させ、米国と同じ構えで中国に備えることが強く求められる���である。
そして、日米同盟を基軸として、インド、オーストラリアの4か国(クワッド)に台湾などの周辺諸国やASEANなどを加えて、「自由で開かれたインド太平洋」構想(戦略)の下、インド太平洋版「NATO」へと発展させることが今後の大きな課題でもある。
16 notes
·
View notes
Text
一月前半日記
1/1
新年あけましておめでとうございます。お雑煮を作ってお酒を飲んで近所の神社まで初詣に行ってオコタで帽子の続きを編んでいました。外がキンキンに寒くて気持ちが良かった。寒ければ寒いほど魂が研ぎ澄まされる、気がする。(血圧が上がるせいか?)
1/2
帽子が編み上がりました。水通しすると繊維がほんわり軽くなってかぶりやすくうれしい。このかたち気に入ったので色違いでもう一つ編みたいな。
1/3
暴飲暴食のお正月なのでお昼からとんかつを食べ、晩ご飯もしっかり食べ、夜食までしっかり食べてしまった。胃袋が膨らみ切っている。
1/4
炬燵とカセットコンロの組み合わせは危険です。お餅を焼き焼きおぜんざいに。明日から仕事始めですが本当に始められるのでしょうか?餃子の皮を捏ねながら何の仕事をしていたか思い出せずにいます。
1/5
リハビリだと思って過ごそうと思ったけれど激しく忙しかった。こ、これが正月明けの空気。
1/6
ブリティッシュエロイカでワッチキャップを編んでいます。編みやすくて良い糸だなぁ。でもみっしり編もうとして肩と腕がパンパンになります。冬の夜釣りに行く人のための帽子なので防寒性に全振りです。
1/7
ささささ……(寒すぎて「さ」しか発せなくなった)。道端の水たまりが分厚く凍っておりました。足を乗せてみたかったけど職場の真ん前だったのでやめてしまった。お昼休みに見に行ったら小さな水の痕が残っていた。
1/8
朝からクロワッサンとパンオショコラを食べる贅沢。予熱したトースターに5分入れておくとパリパリになっておいしい。とくにパンオショコラはチョコレートがとろけてたまりません。紅茶もいいけど久しぶりにコーヒーでも良かったな。
1/9
お昼寝していたらいつの間にか夜になっていた。わーん!取り返すようにスコーンを焼いてミッドナイトティータイム。クランベリージャムと合わせるのが一番好きだな。生クリームは泡だてて冷凍しておくとちょっとココアに浮かべたりスコーンにつけたりしたいときに便利です。
1/10
ワッチキャップ完成。腕が筋肉痛です。弾力があって太い糸は編むのに力が要るんだな。次はドイリーを編みたい気持ち。
1/11
紅茶を買いにムジカへ行く。道中、小さな公園の池がひび割れている!と近づいてみると分厚い氷がそのまま浮かんでいた。もう夕方になるというのに、日本はえらい寒波です。
1/12
朝から牡丹雪がちらついていた。こんなお天気の日はおうちでお茶を飲みながらずっと窓をながめていたいと思う。スターオブ��ンガルのチャイを作ったらスパイスの香りと紅茶の香りがかち合わなくておいしかった。やさしい気持ちになれる味。
1/13
うーん今日はダメな日。休み休み。熱いお湯に浸かりたい。水栽培している原種チューリップ ちゃんたち、意外に芽を伸ばしていて、見習いたいなと思う。何故か睡蓮鉢に浮かんでいる謎の球根(強風で吹き飛ばされたと思われる)も一緒に入れてあげようかな。
1/14
ちょっとだけ春の風を感じた。今年はお花見できるかな。植物園も行きたい。日々に削られないようへし折られないように。
1/15
ネイルの日。ラベンダー色と草色の組み合わせ、合うねえ。左手はメタリックピンクとエメラルドグリーン。帰り道に何度も爪を街灯にかざしてしまいました。
1 note
·
View note
Text
ランス10総評
道中ストレス溜まりすぎて同じような愚痴を何度も書いてたので全て削除して一つにまとめようと思います。R-18作品だから良い子の皆は読んじゃだめだよ!あとネタバレもりもりだよ!
一部の途中で違和感の積み重ねが爆発して断��、二部とかそのへんさらっとネタバレ読んでふーんってなりつつ放り投げて今ランス6やってます。楽しいです。
ここからはあくまでこのゲームはnot for meだなってスタンスでどうしてそう思ったのかをつらつらと書いておきます。7,6,5,1,8(マグナムまで),9(メインストーリーラスボスで投げる、ヒロイン個別ルート適当にネタバレ読んで済ませる)、ときて今回10にうろ覚えのまま挑んだわけです。
1.戦略ゲー風なのにご都合主義的なぬるい展開
死闘感に説得力がないんですよね。例えばですね、ランス6ではマジノラインという魔物の侵攻を防ぐ国境に敷かれた万里の長城みたいな施設が機能しなくなってしまったことで魔人が攻めて来るわけですよ。サブ的にもう2人かな、魔人はいたけど実質指揮とって攻めてきた魔人はカミーラさんだけ。この侵攻、わずか二週間でゼス本土の3/4くらい侵略しています。まークーデター起こってゼスはろくに戦うことができる状態ではなかったという背景はありますけれども。
それがですね、ランス10では魔人を倒せるのはランスだけ(仲間になった魔人や健太郎の日光を使うって発想が一切ないのも違和感ありますけど)、そうしてランス君の遊撃部隊が4国を駆け回って魔人を倒すのがストーリーの骨格となってるんですね。
……移動してるうちに数週間余裕で経つし、無理あらへん???どこでもドアもなんもないなかランス君が全国を駆け回って魔人ぶっ倒して全部の国を救う。無理ありすぎでしょ。戦国ランス見てみろや、それがどれだけむずいかってのがわかるだろうが。下手に同時に多方面に開戦宣言したら手が回らなくてひーひー言ってた記憶があります。私、未だに政宗の領土とったことないです、そこまで自信がなくて。あいつらは喧嘩ふっかけなけりゃ安全すからね。ま、そんな感じでですね。せめて作戦フェーズで領土どんくらい奪われてるかとか視覚化されればもちっとぎりぎり感を共有できて多少納得できたんでしょうが、なんせ戦況、バーでしか表示されないからイマイチわからんし。そうして絶望的状況から全部の国、仲間キャラが死なずにたどり着く第二部へと繋がるハッピーエンド。ご都合にしか見えないんですよね。
あと部隊って概念もこのゲームやってるとうまく噛み合ってないんです。だって実質魔人に挑んでるのはランス君とその仲間です。戦国ランスなら部隊人数が増えれば部隊は強くなり、戦う度に人員は消���し、補充やなんだに軍資金を割かねばならなかった。それにきちんと洞窟探索などでは各1キャラクターをユニット化しててきちんと集団戦、いわゆる戦争と戦闘の棲み分けができていた。なのにこちらではただ部隊レベルって概念があるだけで人々を率いている描写なんて殆どないし、それこそ遊軍としてこっそり動いてるならこの設定はおかしいわけですよ。結果としてもともとランスの世界にあった才能限界、技能レベルという概念がゲームシステム上から霧散したわけです。才能限界は人類が魔人を越えられない絶対的な強さの壁として描かれるものだったし、技能レベルは努力しても届かないものがあるということを印象づけるスパイスだったはず。それがキャラクターカードに記載されるだけのまったくもってゲーム上活かされることのないパラメータへと成り下がった。僕の考えたキャラクター設定を見てくれ。悪いんですけど設定だけとか興味ないです。
あと魔人もぶっちゃけ強さをゲーム難易度からでしか描いてなくて、テキストだけ見てるとめっちゃ弱いっつーか。詰めが甘すぎるんですよね、敵側が。何回見逃すんだよ。魔人も魔人で6と7で絶望の象徴だったはずなのに、ぶっちゃけランス10では魔人(笑)って感じでですね……特にレキシントンシナリオ。ちょっとレキシントンシナリオだけはなろう臭強すぎてなんかハッピーエンドっぽいエアー出してる中心人物に全く共感できずすごいやる気がなくなったのは覚えています、はい。引きこもりが魔人の力を手に入れたので私をいじめた人類皆殺しにします!タイトルつけるならこうですか?まずその発想自体がなろう臭すぎてきつかったです。それに引きこもりの体乗っ取ろうとして逆に乗っ取られる魔人、ランス君いなくても倒せるんじゃないですかね、魔人って。知らんけど。
上げたらキリないんですけどね…そもそも強くてニューゲームで魔人圧倒して第一部のエンディングにたどり着くシステムが才能限界とかそういった諸々の世界設定と合ってねーよとか勇者お前ランス殺そうとする前にもっと他にやりようあんだろ?とかぶっちゃけランダムに襲ってくる勇者と自称魔物エリート集団うざすぎるとか、後半魔物エリート集団がランス城の魔王候補の美樹ちゃん攫いにきたときのやつらのここは俺に任せて先にいけ描写とか誰得なんだよもっと割くべき描写あんだろとかまぁ色々ありますけどここまでにしときます。
下手に地域制圧型の形を取らずに一本道RPGにすればよかったのになぁってのが総合的な感想ですかね。どっか一国にたどり着いてそこから協力しろ!みたいに徐々に隣国と手を取り合って土地を奪われて撤退しつつどうにか戦線を維持しながら起死回生の妙手を探して大元をぶっ倒す。そういう一本道であれば途中仲間になった魔人���か日光とか、そういうのをシステム上うまく取り込めたんじゃないだろうか。鬼畜王意識しすぎて失敗した感が個人的にはあるなーという印象でした。
2.万能キャラ、ミラクルさんとクルックーの弊害
困ったことがあれば大抵どうにかしてくれる2大巨頭ですね。このせいでより絶望感というものが薄くなったように思います。
勇者と相討ちして死んだランス君→速攻クルックーが生き返らせる
パイアールシナリオの最後の最後で脈絡なく万能アイテムをくれて魔人をざまぁするのを手伝ってくれるミラクルさん
生命の重さが薄れた瞬間と一気に冷めた瞬間です。なんかどうせこの二人が最終的になんかするんじゃん?って思ってしまってアホらしくなってしまいました。パイアールシナリオがトドメです。素では????って声出た。いくらなんでもご都合主義を連発しすぎる。ご都合主義ってのはやって最後に一回とかですよ、受け入れられるのは。
3.アレなシーンのバリエーションのなさ
まず最初に言っておきたいのは私は過程のないエ□はほとんど食指が動かないという前提です。それを元に今回のアレなシーンを評価すればハンコみたいに同じような展開ばっか、という感じでしょうか。ほぼほぼ罠にはめられてランス君とS○X!襲われてるだけなのに、初めてなのに悔しい感じちゃう!からのメロメロ。こればっか。飽きました。初めて初見でCtlスキップしました。一応読むんですよ、普段は。暴力系のキツイシーン以外は。今回はかったるくて飛ばしました。あとはそういうシーンの描写すげー適当。めっちゃ短い。正直そういうシーンどうでもいいんですけど、シーンマスに止まって、媚薬試してみよう→反転して朝チュン、あれやべぇで終わったあのシーン、なんでHマスにした???ってくらいなんも面白くもなければなんのサービスシーンにもならない雑な描写だったし、私の推しなんて本番前に反転してこのあとめちゃくちゃしたって文だけで終わらせられています、冗談抜きに。苦労して姉妹まとめて倒せば脈絡なく姉妹+ランス君とのシーンが挿入され、ランス君そっちのけで姉妹が熱烈にキスしているようなシーン(描写3クリックくらい)。悪いけどドン引きだよ。家族愛的にお互いを心配していると思っていたのでいきなりそういうシーン見させられてもドン引きだよ。
後はnaked カードっていうのがありましてそれを入手時に小話が挟まれるんです。8割くらいランス君との混浴でドッキドキというだけのお話です。何も面白くない。唯一面白かったのはランちゃんがカスタムの3人と入浴時に会話しているシーンだけでしょうか。そういうのでいいんだけど、過去作やってる人へのサービスって。まぁこれは私がエ□方面全くいらない派なので需要自体はあるんですかね、naked な立ち絵とか。
4.ランス君のキャラ、周り��反応への違和感
これが一番の原因かなぁ。とにかく周りがランス君あげあげ系ばっかりなんですよ。一見否定的な人もでもこいつは何かやってくれる…エ□いの好きなしょうがない人ね、っていうやれやれ系肯定派ばっかりです。なろうの主人公みてぇ。
違和感MAXになったのはマリアの最高傑作であるチューリップ3号(戦車)をデコイに使えってランスが言ったシーンですね。パイアール君との技術量の差からどんどん壊されていって残り2台くらいしかないっていうような状況下で、パイアール君が執拗にチューリップ3号を壊そうとするのを逆手に取った作戦を提案したわけです。そらマリアちゃん癇癪起こすよ。でもこういう提案自体はとてもランスらしいと私は思ってました。違和感がすごかったのはこの後です。
もっとマリアの気持ちを考えろと周りに非難されてぐぬぬとなるランス君。
そうして珍しくフォローなんていれちゃいます。
ランス君<わかった、嫌ならやらなくていい。お前が泣くなら、やらんでいい。だから泣くな(うろ覚え
その場にいた他のヒロイン<ランスかっこいい…
私<どこが????????
ていうかまずランス君のこのセリフ、個人的にすごいランス君っぽくなくて気持ち悪かったんですよ。お前フォローなんてするキャラじゃないだろ、周りに責められたら逆ギレくらいするだろ。あとなんだそのなろう主人公みたいなセリフ。そう思ってたら外野からのランス君がかっこいい発言。もうね、申し訳ないんですけどね、このヒロイン9で急にデレた勢なんですが一々ランス君のことかっこいい…って言わせるキャラみたいになってて私もう好きじゃなくなってたんですよ、9の段階で。
そういう感じで最終的に主人公の解釈違いみたいなんを起こして投げました。ランス6始めた��ですが心地良いです、具体的にはダニエルさんがランス君ガチクズ認定してあわよくば殺そうって魂胆で無理難題ふっかけたり、寝言は寝て言えよって感じでランス君のお誘いはねのけまくる序盤のヒロイン達だったり。ランス君は私の中ではモテキャラではないんです!!!ガチで嫌われキャラなんですとある方面では!!これよこのぞんざいな扱い!!!笑
今までのシリーズは大体シナリオを通して落とすメインヒロインがいたわけです。それが今回はいないからどうにも全てのキャラの掘り下げが薄い。キャラが薄っぺらい。ついでにいうとランス君の本命は最初っからランス君ラブ勢なのでここもそんなに精神的なアップダウンがない。これがお祭りゲーなら許してたと思う、でも最終章でもうこれ以上キャラの描写は見込めないってときにできるだけ全てのキャラを拾おうとしてくれた努力は認めるんですが結果としてなんだこれってなってしまったんです。
そういうのが積み重なってもう無理だ、となってやるのをやめてしまいました。キャラの掘り下げであるボーナスシナリオはね、食券という券(上限3枚まで保持できる、各長いストーリークリアしたあとでのみ見られる。一人見��のに一枚使用)を使ったガチャでしか見られないんですよ。好きなキャラが見られない。あとカードのレベルを大幅に上げてくれる効果があるおかげで強いキャラを選びがち。大抵ね、強いキャラと弱いキャラがはっきりしてるのでね、そうなるんですよ。キャラゲーなのにキャラを選べない不自由さ。このランダム要素になんの利点があるんでしょう。唯一運良くウルザちゃんだけ食券イベ3まで読めたんですが、彼女は最後までランス君とある程度の距離を置いたお付き合いをしてくれていてよかったです。ウルザちゃんまでメロメロにされてたら多分画面叩き割ってたから。そういう意味で今回アレなシーン彼女のはなくて個人的によかったです。あと食券2のキムチさんとのやり取りは好きでした。あと魔人レイとメアリーのお話は好きでしたよ。以上です、好きなところは。
思い返せばなんとなく9で一気にツン勢が落ちたあたりでこれじゃない、ってモヤモヤはあったんですよね。それが今回一気に吹き出した感じでした。だから私はランスシリーズにおける変化に適応できなかった一人なんでしょう。三十年もかかりましたからね、8からはスタッフ総入れ替えですし。変わって然るべきところはあるでしょう。そこが合わなかったと。そういう人がいたんだなということで、ここにひっそりと書いて締めくくります。クソゲーかっていうと運要素は強いけどゲームとしては結構面白いと思いますよ。私は根幹のストーリーが合わないと思うと楽しめなくなってしまう人種というだけでこのゲームをクソゲーとは言いきれないです。心情的には叫んでますけど。若干一部のキャラの扱い雑だし。でもそういうのでクソゲーと評価するのはまた違うかなぁと。だから最初にも言った通り、このゲームはnot for meだったなぁ、悲しいなぁっていう。そういう感想で、〆たいと思います。
0 notes
Text
2017春アニメがはじまるぞ~!スタジオディーン春アニメのご紹介☆彡
皆様こんにちは!イマ・グループ広報、まちこです!・∀・)ノ
いよいよ3月も下旬、明日からはなんと4月です!どひゃーーーーん!(๑°⌓°๑) 4月からはグループ会社のソル・インターナショナルに新卒さんがやってくる予定なのですが、目下その準備に大わらわ!わたしも入社後2週間、研修のお手伝いをするので、今からドキドキです✧٩(ˊùˋ*)و✧ この模様は、4月以降のブログでもお知らせしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにお待ち下さいね♪
さて、4月といえばもう一つ、そう!新作アニメがはじまります!!! というわけで、お待たせしました!今期のスタジオディーン製作の新作アニメをご紹介しましょう!
■カブキブ!
http://www.tbs.co.jp/anime/kabukibu/ TBSほかにて4月6日(木)から毎週木曜深夜2時28分~放送 ※その他の放送局については公式Webサイトをご覧ください
<概要> 榎田ユウリの人気小説「カブキブ!」をテレビアニメ化。アニメ���ャラクター原案をCLAMPが担当する。 監督は米田和弘、シリーズ構成は中村能子、アニメキャラクターデザインはまじろ。
<ストーリー> 歌舞伎大好きな高校1年生、来栖黒悟(くるす くろご)の夢は、部活で歌舞伎をすること。 けれど、入学した高校にそんな部は存在しない。 「それなら、自分たちで作っちゃえばいいんじゃない?」 親友のトンボと一緒に、まずはメンバー集めに奔走するけれど……!? 青春歌舞伎物語、開幕!
<関連動画> https://youtu.be/a9KbgsBSYq0
■リルリルフェアリル~魔法の鏡~
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/rilurilufairilu/ テレビ東京系列6局:4月7日(金)17:00~ 他
<概要> 「リルリルフェアリル」は株式会社セガトイズと株式会社サンリオとの共同開発で誕生した女児向けキャラクターで、日本での新しい“妖精エンターテインメント”を目指しています。戦いのない平和な世界に、不思議な種から誕生した個性豊かな小さな妖精「フェアリル」たちが、自分を大切にし、夢を追いかけます。人間と共に自分だけが持つ「鍵」(フェアリルキー)で開くドア(フェアリルドア)を探し、成長していく人間との絆のストーリーで、キャラクターのかわいらしさや優しい世界観が小学低学年の女児の憧れとなっており、その母親層からの支持も得ています。 2017 年 3 月 25 日(土)をもって終了した第 1 シーズンに続き、妖精と人間の絆を軸とした第 2 シーズン「リルリルフェアリル~魔法の鏡~」の放送が決定しました。
<ストーリー> フェアリルとは「種」(フェアリルシード)から生まれた羽根のついた小さな妖精たち。 チューリップのフェアリル「りっぷ」を中心に、花の妖精・虫の妖精・人魚の妖精などたくさんのフェアリルたちが暮らす「リトルフェアリル」での生活は、毎日がとびきり素敵なできごとでいっぱい。 いつか自分だけの特別なドアを見つけるために、学校に行ってさまざまな授業を学んだり、友達と遊んだり、イベントに参加したり。毎週たくさんの個性豊かなフェアリルたちに出会えます。 第 1 シーズンで多くのファンを集めた「りっぷ」「すみれ」「ひまわり」「ローズ」の 4 人のフラワーフェアリルに加え、りんどうから生まれたフェアリル「りん」が登場。 人間の世界(ビッグヒューマル)と行き来できるようになったフェアリルたち。第 2 シーズンでは、フェアリルの世界と人間の世界の2 つの世界を舞台に主人公たちそれぞれが夢を叶��るために、人間や妖精とバディ(相棒)を組み、 互いに切磋琢磨しながら、夢の実現に向けて進んでいきます。 ファンタジー絵本のような世界観と、たくさんの個性豊かなキャラクターで贈る、夢を見つけ成長していくストーリーです。「フェアリル達に会ってみたい!」「リトルフェアリルに行ってみたい!」と感じること間違いなしです。 最強カワイイ妖精エンターテインメントの世界へようこそ!
いかがでしょう! スタジオディーンでは今期2作の新作アニメを制作しております! どちらも春らしいさわやかなアニメです☆彡 放送が今から待ち遠しい~!
では、本日はここまで!またのお越しをお待ちしております。 イマ・グループ広報まちこでした~♪εε~~(ノ゚▽゚)ノ
© CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD. © 榎田ユウリ/KADOKAWA/カブキブ推進委員会 © 2015,2017 SANRIO/SEGA TOYS サンリオ・セガトイズ/テレビ東京・リルリルフェアリル製作委員会
■□■――――――――――――――――――― 【グループ各社 ホームページのご紹介】 ■ 株式会社イマ・グループHP □ 株式会社イマ・グループFacebook ■ 株式会社バンジハンエースHP □ 株式会社ソル・インターナショナルHP ■ 株式会社ソル・インターナショナルTwitter □株式会社スタジオディーン HP ■ 株式会社スタジオディーンTwitter □株式会社アルファー HP ―――――――――――――――――――■□■
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和3年7月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年4月1日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
春彼岸阿弥陀背にして説法を 柏葉 母編みし毛糸のベスト解いて編む 由季子 解く帯に桜一片舞ひ落ちぬ 都 人に酔ひ酒にほろ酔ふ花の園 同 初蝶の行きつ戻りつ旅立ちぬ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月1日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
天蓋は万朶の桜愛子の忌 かづを 最古てふ天主や花の海に浮き 同 椿落つ秘めたる想ひ絶ち切れず 笑 花の寺御仏こぞりて笑み賜ふ 同 走り根の絡む老木の花淡く 希 鐘楼門栄華の花は盛りなり 同 初蝶の止まつてばかりゐる黄色 雪 ぽつたりと云ふ落ち様の肥後椿 清女 濠は今満月のもと花万朶 数幸 ねむたげな目をして地蔵花の寺 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
花屑の起伏を流れたる音頭 要 あかんばうだらんと垂れて八重桜 いづみ カーブへと都電の軋む花の駅 眞理子 霾やホテルアスカのネオン消え 光子 白き指触れれば老いてゆく桜 順子 花山のお狐さんの花見酒 きみよ 風光る都電カーブに傾けば 光子 花追うてちんちん電車下町へ きみよ 丁字路に男惑へば花ふぶき 和子 貨車つづく花の昼なら長々と 和子 春惜しむやうに各駅停車かな いづみ 花衣花の音頭に揺れ止まず 慶月
岡田順子選 特選句
花屑の起伏を流れたる音頭 要 花吹雪その一瞬の神かくし 久 北病棟梟徘徊する深夜 公 世 山頂は花の冠雪なりしかな 俊樹 春昼の子爵の気配する館 きみよ 動くたび翠玉に化け春の蠅 小鳥 落つ花も落ちざる花も狐憑く 俊樹 お屋敷は棕櫚の置かれし復活祭 いづみ 山吹や古き稲荷に鬼女の謂 千種 都電行く花のレールを懇ろに 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
愛子忌や花の仏の目鼻だち 世詩明 陽炎や聖火近づく靴の音 ただし 尼様の逝かれて久し花の庵 清女 春愁や廊下に邪魔なすべり台 同 屋根の上猫を消し去る花吹雪 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月9日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 塵芥浜に打ち寄す涅槃西風 よみ子 紅椿落ちしまゝなりいくへにも 寛子 朧の夜磨りて薙刀月なりぬ 依子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月9日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
亀鳴くや狸小路といふところ 清 子猫には知らぬ値札の差でありき 同 新しき街にもなれて朧月 同 いつの間に少女は乙女初蝶来 晶子 ほつとする出会ひに似たり蕗の薹 寛子 鮨屋出てちよいと歌碑まで啄木忌 のりこ 舞姫の余波の浜の桜貝 岬月 空海の学びし都霾れり 雅春 花は葉に大樹あくまで孤高なる 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
葱坊主砂丘の畑に海を見て 栄子 縮こまりゐしが色めき勿忘草 史子 妹の炊く釘煮の味や春の潮 佐代子 花曇貝殻拾ふ習はしに 幸子 チューリップ閉ぢて乗せゐる細き月 都 払暁の厨に水を撒く浅蜊 宇太郎 大手門潜り落花の畏まる 悦子 鞦韆や正面にある日本海 益恵 大土手に游がせ青き鯉幟 益恵 囀や赤子は喃語はなしかけ 和 子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
もこもこと花に潜りし虻の尻 三無 著莪咲くや十年祭のとしあつ師 文英 石楠花の色の溢れて空の青 同 虻戻る宙の一点違へずに 秋尚 野の草も木々も輝く寺うらら 瑞枝 影淡く残しほぐるる牡丹かな 秋尚 若楓日に透けて師の十年祭 文英 蜃気楼より戻りくる大漁旗 三無 手のひらに残花ひとひらとしあつ忌 同 花筏小鷺の暫し石の上 文英
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
笑ひ皺深き自画像山笑ふ 清女 ヘリコプター右往左往の霾ぐもり ただし 一輪の菜の花明り無人駅 英美子 二百羽の白鳥去りて水落とす さよ子 となりからグラタン届く蝶の昼 清女 黒々と土掘り起こす夫の春 錦子 お姉さんと呼ばれし母の古浴衣 清女 昭和史を読み継ぐ窓や冴返る 上嶋昭子 落花浴び二人の会話とめどなく 中山昭子 風光る子の背で踊るランドセル 英美子 霾れり外は砂塵の匂ひあり 中山昭子 日差し受け新樹ふくらみ山太る みす枝 牡丹の土くろぐろとごろごろと 信子 調停を終へて出で来る白日傘 上嶋昭子 四月馬鹿小さくなりし力こぶ 三四郎 豊麗といふ重さあり八重桜 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
草団子つかまり立ちし子の笑ふ 実加 花の雲散りては隠れ鳥の群 あけみ 空色のファーストシューズ若草に 登美子 自転車で駆け抜けてみる花吹雪 紀子 花の下貨物列車がゆつくりと 同 リード張る犬の目の先青葉萌ゆ あけみ 草餅を炙るおばあの手の記憶 同 春の灯や見覚えのある泣きぼくろ 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月12日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
花万朶天守の高さ残し散る かづを 天主てふ高さ支へし花の雲 同 天帝の機嫌のよしや雲雀また 同 散る花に戦争語る皺深く みす枝 はじめての大地歩む児風光る 同 春愁や黒が似合ふと云ひし人 雪 鳥帰る古墳の山を越えて行く 千代子 涅槃図の嘆きの蛇の舌赤し ただし 葱坊主蝶遊ばせて三畝ほど 高畑和子 天に紅地に錆色の落椿 英美子 鯉幟青空支配してゐたる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月12日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
妻の座に一人占めなる春炬燵 世詩明 巣立鳥軒離れるに啼き叫ぶ 同 春水の池も小川も老舗宿 和子 風の中ゆつくり曲がる花筏 千加江 チューリップどんな空にも納まりて 同 吾が前にチューリップ揺れ百八色 昭子 児の描く屋根より高いチューリップ 啓子 春塵や踏台見ゆる古本屋 泰俊 義士祭や夕日の端に寺箒 同 黒髪の如くつらつら椿かな 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
とりどりの緑の若葉森太る 三無 淡く透け風を誘ふ栃若葉 秋尚 初蝶は白でありけり水辺ゆく 和魚 地を漁る鳩嬉嬉として躑躅燃ゆ 三無 サッカーの声を散らして若葉風 怜 若芝を歩く足裏に気の満ちる 貴薫 東屋の池の水枯れ著莪の花 せつこ 傾きし午後の日集め山吹黄 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月13日 萩花鳥句会
秀吉を偲ぶ醍醐寺春の星 祐子 入寮す荷解きの窓春の月 美恵子 金の座の柔人生花吹雪く 健雄 明日発つ子に取り分ける桜鯛 陽子 春の月言葉少なに客送り ゆかり さくらさくら今は無人となりし駅 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
囀のやみておくつき土匂ふ ゆう子 鶯の声の滴の落つる句碑 三無 大空を抱きて長閑母の塔 亜栄子 法鼓鳴る終の牡丹のいよよなる 慶月 鯉幟岡本太郎の目がふたつ 千種 武士の如蘖ゆる城址かな 斉
栗林圭魚選 特選句
年尾来よ陽子の墓へ虹架けて 俊樹 シーサーの睨みの門扉松の芯 亜栄子 初蝶来うすむらさきの影を追ひ 久 若楓威を持ちて守る年尾句碑 文英 葉の蔭に香り残して花通草 秋尚 春行くやおほよそおうてゐる時計 久 武士の如蘖ゆる城址かな 斉 枡形の山峡深く藤懸かる 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年4月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
うららかや女医に診られてゐる鼓動 一涓 グクと泣く鍬先に詫び畑を打つ 同 訪へば由利に左内に花吹雪 同 ことごとく合掌解きて紫木蓮 同 初蝶の黄のあまりにも濃ゆきこと 雪 雨上がり燕大きく十字切る 信子 天を指す指より甘茶光り落つ みす枝 化粧水顔を叩けば夏めきぬ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………��………………………
九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
風光る帆を張る船は膨らみて 佐和 風光る紙飛行機の未知の空 久美子 胸もとへ闇はゆるやか花衣 佐和 風光る臍の緒ほろと母の手に 睦子 花屑を浮かべ流離の水となり 朝子 星月夜帰船に満ちし博多港 佐和 ゆるゆると緋鯉にゆらぐ春の雲 勝利 いつまでも止めぬ石蹴り風光る 久美子 花蘇枋久女多佳子のこゑ聞こゆ 美穂 風光り手押しポンプは水を吐く 洋子 空までも君と一緒の半仙戯 さえこ 炊出しに悪漢もゐて彼岸寺 喜和 かくれんぼいつかひとりの春の暮 ひとみ たちがみの天馬とまがふ仔馬生れ 千代
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌令和2年8月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
令和2年5月5日 さゞれ会
累々と墓黒々と落椿 雪 落椿踏むにつけても偲ぶ人 同 落椿女を踏むと云ふ男 同 表札に士族とありて武具飾る 匠 閻魔様に折り合ひつけて彼岸寺 同 夫逝きし白を極めるつつじかな 笑 満開に共に歩みし人のなく 雪子
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年5月7日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
葉桜の香り流るる足羽川 英子 夏近し手足やさしく風過ぐる 同 角砂糖白磁に溶けて街薄暑 都 遠き日にここで迷ひし麦の秋 同 一輪の余花に集まる日差しかな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月11日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
髪止めに真珠一つぶ五月来る 上嶋昭子 喪のひとの手のひんやりと若葉どき 同 大砲のごとく筍置かれけり 信子 鉄塔の四脚も植田の中となる 同 楮漉く千年の里風光る 時江 金泥に波打つ裾野竹の秋 同 花吹雪殉国の人偲ばばや みす枝 月光に濡れて新樹の艶めけり 同 晴天に大きくうねる鯉幟 さよ子 青梅の落つる音してふと不安 同 大空を大きく沈む代田かな 錦子 バイブルに手をおく祈り風薫る ミチ子 草朧ふはりと人の現れし 中山昭子 百匹の大河を跨ぐこひのぼり 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月12日 萩花鳥句会
城山を消して卯の花腐しかな 小勇 老いし猫病みて添ひ寝や明易し 祐子 夏めくや開襟シャツにスニーカー 美恵子 春昼や地上の雀おにごつこ 吉之 工夫してマスク文化は手縫ひから 健雄 ひと月半家籠る間に夏めきて 陽子 葉桜や四女は無事に嬰児を ゆかり 産土の原始の森の椎若葉 克弘
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年5月12日 さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
黙々と祖母想ひ剥く夏蜜柑 裕子 釜の艶褒められもして夏炉守 寿子 鯖へしこ無口な兄が酔ふ夕べ 登美子 夏籠写経もひとり墨を磨る 令子 振り向けば囲まれてゐし遠蛙 紀子 海夕焼け劇画の如き雲なりし みえこ 父からの筍二本と帰路につく 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月13日 芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
もこもこの優しき綿毛白木蓮 けんじ 紙風船薬の匂ひふくらませ 孝子 静かにもおでましならず雛の間 寛子 春の山眠り解くや獣道 依子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月13日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
島浦の永久なる茅花流しかな 栄子 叢雨の止みて香の立つ花楝 益恵 若布干す近寄る孫も追ひ払ひ すみ子 番傘に宿屋の太字夏の雨 幹也 柏手に滝音遠く加はれり 宇太郎 緑陰に臼置かれあり陣屋跡 都 東照宮深くに沈め夏あざみ 悦子 新緑を天蓋にして墓眠る 佐代子 若布干す並びし媼皆一糸 すみ子 鰻食ふ昔の川の匂ひして 幹也
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月16日 伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選 特選句
牡丹の芽ほぐるる音の有るや無し 雪 揺られざるまま揺られゐし糸桜 英美子 陸軍墓地裏山道や著莪の花 ただし ジョンウェイン様に御目もじ春の暮 和子 農小屋を開くこと待つ燕かな 富子 竹の秋一山を似て一寺なる 一仁 青葉風軍馬の像の駈けるごと みす枝 子供の日兜かぶせて大将に 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月21日 鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
初蝶に待たるる思ひして人に 雪 永き日や遅るにまかす置時計 同 濁世いま風を靡かせ薔薇香る 一涓 結ひ今も眼裏にあり植田見る 同 水口に水踊り入れ代掻きぬ みす枝 一面の黄金焦げゆく麦の秋 同 終夜月明るくて明け易し 直子 村眠る代田に星を溢れしめ 信子 荒島岳そつくり映す代田かな 昭子 花芯より崩るは哀し白牡丹 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月 零の会(投句のみ)
坊城俊樹選 特選句
茉莉花の月よりたたなづくかをり 光子 海ほほづき写真に遺る姉二人 炳子 天帝の夜へひとこゑや青葉木菟 順子 括られしままのふらここ雲流る 眞理子 薄暑かなひとはひとから遠ざかる 公世 チューリップみだらに割れて蕊黒し 和子 眉を引く八十八夜のバスルーム いづみ 白藤のゆさり青磁の大鉢に 眞理子 まつしろな水へ噴水落ち続け 千種 夕暮が燃え尽きてゐる薄暑かな 伊豫 吸ふ息を肺に満たして春惜む 小鳥 出棺を見送りに出る花の下 清流 列島をがらんどうなる薄暑来る 伊豫
岡田順子選 特選句
昼寝覚なんたる猫の目の蒼さ 公世 街一切消えてゆくなり春夕焼 和子 括られしままのふらここ雲流る 眞理子 スケボーの子に引つぱられ藤の花 小鳥 撫でてゐる馬は相棒ライラック 光子 こ煩い姉にまつかなアマリリス 三郎 塵芥車のうた角に消え街薄暑 小鳥 薔薇見えて噴水見えぬ席であり 千種 青といふ頑是なきもの子どもの日 公世 桜蕊降り頻る日のとしあつ忌 清流 俯いてからの青空姫女菀 慶月 股ぐらを通り抜けたる青嵐 伊豫 十字架の薄暑の胸となりしかな 俊樹 谷根千の古寺を過ぎりてつばくらめ 梓渕
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月 なかみち句会(投句のみ)
栗林圭魚選 特選句
一八の花に湧く風しなやかに 秋尚 摩崖仏仰ぎ見る目に若葉風 有有 幣揺らす五月の風や祝詞上ぐ 貴薫 青空へ姿勢正して緑立つ 秋尚 品書は心太のみ峠茶屋 美貴 矢車や音立てやをら廻りだし せつこ 紫に波打つ藤の幹猛る 怜 産土の杜ふくらませ楠若葉 同 若葉風兄に会ひたく無言館 あき子 豆桜富士山見ゆる峠道 ことこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月 風月句会(投句のみ)
坊城俊樹選 特選句
空つぽのブランコのまだ揺れてゐる 和子 薔薇咲かせ運命流しくる隣家 慶月 少年の拳にささる薔薇の棘 炳子 踏み切りに人疎らなる駅薄暑 慶月 狛犬は韓国風の宮薄暑 要 愁ひつつ神鈴振れば青葉風 政江 鏝跡の壁の屋敷と白薔薇と 慶月 青蔦の囲む窓よりランプの灯 政江 さざめきを洩らし薔薇園閉鎖中 眞理子 まどかなる月へまつたき白薔薇 千種
栗林圭魚選 特選句
大ぶりの豆大福や古茶を汲む 眞理子 湧き上がりつつ鎮れる新樹かな 要 富士塚の頂上よりの若楓 同 大空に連なるこゑの揚雲雀 幸風 鉄線の花に触れ去る影一つ 久子 揺るぎなき銅の鳥居や夏の蝶 亜栄子 グッピーと共に隠居や新茶汲む 亜栄子 蝦蛄剥きし指の痛みに白ワイン 要
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月 福井花鳥句会(投句の��)
坊城俊樹選 特選句
黒髪の娘の洗ひ髪すぐ乾く 世詩明 一気呑みビールは咽を鳴らしけり 同 柏餅供へて偲ぶ吾子のこと 千代子 囚はれのごとき身なりて春は逝く 和子 四月尽人通り無きこの街に 同 菜園の中は蝶々の交叉点 千加江 吾子ら来ぬ牡丹咲けど亦散れど 昭子 深海の色の紫陽花贈り来る 同 自粛にてクロスワードす日永かな 令子 ひとひらの光となりて花は葉に 啓子 遠ざかる思ひ出ばかり花は葉に 同 ダム見えて無尽蔵なる蕗の径 よしのり リラ満ちて無人校舎の無���情 数幸 初蝶の黄の滴らんばかりなる 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年5月 九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
フーコーの振り子の孤独五月闇 伸子 卯の花や仏の胸に彫る仏 成子 街薄暑時をきざまぬ花時計 豊子 紫陽花に薄水色の雨の降る 千代 弥陀仏の薄目の奥の楠若葉 さえこ 少年の孤独の前にかたつむり 朝子 来し方を肘の蛍と戻りけり 愛 潮の香の高きふるさと夏の月 洋子 花卯木垣に咲かせて尼の留守 初子 永仁の壺中に深し五月闇 喜和 夏の蝶天を破りて降り来たる 朝子 卯の花の乱れやすきを篭盛に 豊子 桜桃忌磁針はいつも揺れ迷ふ 伸子 アパートの小暗き窓や夕蛍 志津子 生き方を変へねばといふ夏来る 光子 籠りゐの春漸くに夏の立つ 由紀子 新樹燃ゆ薬五粒に生かされて 初子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌令和2年7月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
令和2年4月4日 零の会
坊城俊樹選 特選句
吉宗の浮世の果ての桜かな 三郎 亀鳴くや鏡の奥に天球儀 ゆう子 キックボード止まりて春の服を脱ぐ 小鳥 校庭の声の戻らぬ半仙戯 はるか すかんぽをぽかんと手折る亭午かな 炳子 別れ来し帯にほてりや花衣 眞理子 外国の絵本重ねて花の宿 小鳥 宅配の青年曲がる花の闇 公世 亀鳴くと覗けば口を開ける鯉 瑠璃 花下の窓あける王氏の大音声 和子 ちりぢりや少年少女とは落花 千種 アネモネに無いものねだり云ふ女 順子 佇みて人を畏るる花の下 瑠璃 どことなくなんとなく白春の空 梓渕
岡田順子選 特選句
春泥の轍は屯田兵のころ 俊樹 春昼や仏壇の酒少し減り 瑠璃 アパートの窓一枚の花の宴 伊豫 零戦の操縦席を花で埋め 佑天 チューリップ蕾は特攻隊の数 俊樹 花屑の風に走らされて渦 小鳥 ちりぢりや少年少女とは落花 千種 都電大曲りして花の急坂 梓渕 この男田螺を捕りて日々覗き 慶月 蛇穴を出でて王子の狐捕る 梓渕 禿頭の花守となり恩師生く 眞理子 シスターの鋸引く音や花満ちて 和子 二人とも独りが並ぶ日向ぼこ 荘吉 太白の照らす夜中を蘖ゆる 俊樹 散骨のことはさておき花の門 要
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年4月5日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
花の散る鶉山像の衣服にも 柏葉 のどけしも鐘を鳴らして消防車 同 古墳を見に坂を降りれば長閑なり 同 野良猫の居場所を探す花の冷 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年4月10日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
春の雷角笛拭いて走り去る 佐代子 六地蔵供花はなけれど著莪咲いて 史子 春疾風猛りし窓に小さくゐる 都 日参の旗に犇めき黄水仙 悦子 落椿踏まずに行けぬ城址坂 益惠 風光る杖に力を込める径 幸子 強東風を迎へ撃つたる磯馴松 益惠 籠り居て駅弁買ひに蝶の昼 悦子 薯植ゑる夜の雨音安らぎて 和子 書を習ふ生徒五人や花明り すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年4月13日 芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
もこもこの優しき綿毛白木蓮 けんじ 紙風船薬の匂ひふくらませ 孝子 静かにもおでましならず雛の間 寛子 春の山眠り解くや獣道 依子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年4月14日 萩花鳥句会
くろぐろと蝌蚪くろぐろと犇めきぬ 小勇 客一人花の浮橋一輌車 美恵子 雲のごと空に流れし花吹雪 吉之 遠い日のマスク美人に浪漫あり 健雄 目に見えぬものにおびえて春の闇 陽子 春の日の日本海へと落ちにけり 克弘
………………………………………………………………
令和2年4月19日 風月句会報
坊城俊樹選 特選句
春の闇呪文のやうに呼ぶ名前 久 退屈な子ら懐に山笑ふ 斉 日時計の石のオブジェや蝶の昼 炳子 暮の春透明クレヨン注文す 千種 乳鋲に花のほほゑむ田安門 幸風 蝶の影濃く付き纏ひ夏近し 秋尚 春泥の轍重ねて収穫す 斉
栗林圭魚選 特選句
結納の日の大いなる桜鯛 慶月 暫くは光となりて桜散る 秋尚 紫雲英田を揺らして風の届きけり 同 日時計の石のオブジェや蝶の昼 炳子 手を合はす嫗見つめし春夕焼 貴薫 散る花に俤寄せてとしあつ忌 亜栄子 校門の閂鎖さる花曇 炳子 ワイナリーの桜と届くボトルかな 慶月 春灯やはらかく閉づ謡本 要
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
大木の辛夷も我も空仰ぐ 紀子 二百円春の筍笊に売る みえこ 初花や鳥来て鳴きて枝揺れて あけみ 白い色いちごの花が咲きにけり 光子 車検終へバイク一走暮かぬる 紀子 少年の挨拶彼岸詣道 令子 春宵のどこかで響くヒールの音 登美子 ふらここの互ひ違ひに揺れる影 裕子 おしやべりな友手付かずの桜餅 登美子 母子草名前を知りて摘めもせず みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
牡丹に月の金粉こぼれけり 豊子 海峡の空押しあげて鳥帰る 初子 元寇の浜鎖し固め松の芯 かおり 壱岐の海底の底まで青葉潮 喜和 ふりむけばすべてまぼろし花の雲 美穂 天空は海原のもの島の夏 さえこ 海遠き土地に生まれて桜餅 光子 陽炎へる海を背にして曽良の墓 初子 抱き上ぐる命重たき雛の夜 寿美香 片足は海が支へて春の虹 ちぐさ 荷風の忌ゆつくり戻る黒電話 寿美香 大切な人みな空へ石鹸玉 かおり 彫り深き水夫は海市見たと言ふ 同 玉手箱持ち少女らの磯あそび 志津子 せせらぎが集めて散らす春の色 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Text
4月の各地句会報
平成29年4月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成29年4月1日
森田愛子生誕百年記念俳句会
坊城俊樹選 特選句
愛子忌につゞく虚子の忌花の句座 越堂
愛子忌の一香献ずこと叶ふ 省吾
かげろへる北前船や日本海 匠
春灯の柏帖右に虹の帖 省 吾
法名は妙愛大姉愛子の忌 龍聲
雀の子ひととき遊ぶ虹屋跡 道夫
春の虹立ちなば君やわたらまし 二三枝
参道に燃えて語らず落椿 中山昭子
春潮に逝かれしことも哀れなる 省吾
華やぎの病床屏風春灯 松陰
鳥帰る在さば白寿の愛子の忌 清女
身ほとりに愛子の声を東風に聞く かづを
燭の火の風に煽らる愛子の忌 信子
琴弾きて応へたまへや愛子の忌 ミチ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月1日
枡形句会
栗林圭魚選 特選句
雨を吸ひ花木五倍子の黄烟りをり ゆう子
木場堀の跡地そぞろに風光る 陽子
花の雨八人だけの城址冷え 文英
水色の雨の菫や踏むまじく 三無
老桜の耐へてしつかと咲き始む 和代
学寮の忙しき出入り桜草 亜栄子
菜の花の色流れ込む車窓かな 瑞枝
花冷や指先の傷癒えぬまま 亜栄子
山笑ふ濃淡に彩重ねつつ ゆう子
下り来て斜面に淡きすみれ草 清子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月1日
零の会
坊城俊樹選 特選句
下ぶくれ地蔵みな手に風車 鯨
門を鎖し花を余らす御廟かな 鯨
土まんぢゆう江戸の椿よ桜よと 順子
春の雨解脱門へとゆるびけり 三郎
フランスパン縦にかじりて花衣 久
何に背く逆回転の風車 佑天
屍より這ひ出で来たるなめくぢり 八之助
とくに濃き花下に彳む黒衣かな 光子
春陰に峨々とやありぬ土まんぢゆう 順子
さくら色してゐる万愚節の蕎麦 八之助
チューリップ濡れて西向観世音 炳子
童唄天降れば廻り風車 順子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月4日
さくら花鳥句会
栗林眞知子選 特選句
動かすは尻尾だけなり犬のどか 紀子
小浜湾みおろす野辺の青き踏む 令子
足跡を残す生き物春の泥 紀子
母が結ふ三つ編み固し入学子 登美子
永き日の犬に引かるる老夫かな 登美子
母かとも思ふ人ゐて花の下 寿子
長靴のぐにやりぐにやりと春田かな 登美子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月6日
三日の月花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
花衣脱ぎて湯宿の客となり 由季子
花筏押して押されて散り散りに 都
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月6日
県民会館花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
親のなき雀も来たる花むしろ 龍聲
誘ふごと逃げるが如く蝶の舞ふ 英子
味真野に隠れ沼あり亀の鳴く 秋野風
亀鳴くの亀鳴かぬのと姦しく 雪
棟上げの木の香りたつ蝶の舞 英子
花嵐ととのはぬもの美しき 英子
虚空いま掌中にあり大桜 龍聲
法堂の甍濡らして春の月 越堂
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月7日
芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
花の冷稽古用具の重きこと 久美子
人声も埃も沈め花の雨 由紀子
夫の歩のだんだん小さく花の下 よみ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月7日
鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
涅槃西風珍しき鳥連れてきし 史子
観世音桜を挿頭し子の笑ふ 悦子
遺句集の薄きを綴ぢる彼岸寒 都
峡谷の阿呆話や馬酔木咲く 益恵
花明り峡にひとつの診療所 美智子
貝母咲く友と笑つて切る電話 和子
入学式終へし列車の人いきれ 幸子
黄水仙犬の命日祈る庭 史子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月10日
武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
その後の消息いまだ亀の鳴く 英美子
黒板に担任の名や春の風 昭女
姿見に春愁の吾ありにけり 昭女
首塚の四囲に赤赤落椿 信子
花三分なれど華やぐ巫女溜り 昭子
春愁の眉寄せ給ひ御秘仏 越堂
花冷やうなじ冷たきネックレス ミチ子
蓬けても蓬けなくても猫柳 雪
花吹雪風の形に川を越ゆ みす枝
弱法師に鎌倉遠し椿寿の忌 越堂
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月10日
なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
遠く散り身ほとりに散り花吹雪 三無
行く先のこんがらがつて蜷の道 秋尚
小さくて大きな花よすみれ咲く 和魚
石垣の間を選びつくしんぼ 有有
茎立ちの葉牡丹朝の停留所 美貴
道端の杉菜林となる緑 ます江
鉛筆の削り忘れて花曇 貴薫
謎解きの文字消えかかる蜷の道 秋尚
ひとときの落花のなかに佇めり 貴薫
しきりなる落花に修すとしあつ忌 三無
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月11日
萩花鳥句会
畦を焼く煙の匂なつかしや 牛子
円山の枝垂れ桜や人人人 小勇
春の川生き抜く鯉は五十歳 祐子
うかつにも孫に騙され四月馬鹿 孝士
帰宅せば庭の辛夷の散り敷きぬ 七重
満開の辛夷ロードを来て城下 美恵子
八重山路戦火の辛夷地上戦 健雄
天幕を包むがごとき桜かな 吉之
萩往還白き壁なる花辛夷 圭三
分限者の家も空き家に花辛夷 克弘
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月16日
伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選 特選句
春愁の眉根淋しき阿修羅像 雪
佐分利川さくらの中を流れけり 一仁
黄水仙厠の神に飾りもし ただし
山深く佐々木小次郎像朧 阿希
少年の背筋まつすぐ麦青む みす枝
お市忌の墓に落花の舞ひ止まず 越堂
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月16日
風月句会
坊城俊樹選 特選句
行春や一人が最小単位にて 千種
石垣の険しさに付く花の塵 鯨
せはしなく穴を湿らす春の蟻 鯨
蒼きまで白き桜を活けにけり 和子
しかたなく落花の舞ひを風の出て 幸子
まつろうて縦横無尽もんきてふ 眞理子
ひそやかに旧家軋める草若葉 ゆう子
春の蠅昔硝子の臍にゐる 千種
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
たんぽぽを握る子供の長まつ毛 貴薫
花筏組むべき水面左右に揺れ 千種
花の雲薄墨色に石の街 ゆう子
道ひとつ奥に香りて山椒の芽 貴薫
春蚕飼ふ闇を二階に古館 眞知子
初燕空を小さくしてしまふ 斉
春惜しむ背となりゆく追ひかけず 千種
三尺に満たぬ若木も花は葉に 淸流
多摩の丘起伏の果てのすみれ草 三無
窓を打つ風音破調春の昼 久子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月19日
福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
囀やここらあたりは長者町 和子
別邸の塀の外まで囀れる 和子
寺の名は忘れし枝垂桜かな 嘉子
囀や千年杉の秀に日射し 嘉子
落椿水琴窟の蹲踞に 令子
柳の芽川の淀みはそのままに 美代
桜散る大地に花を置くやうに 松陰
皆我に向くかに千の落椿 雪
春や昔虹屋の法被小提灯 雪
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月21日
鯖江花鳥俳句會卯月抄
坊城俊樹選 特選句
甘茶仏指の先より滴らす 越堂
時計屋のミステリアスな蝶の昼 信子
朧夜やふと痛み出��糸切歯 昭子
一と嵐一山呑んで飛花落花 みす枝
遠い空ばかり見てをり生身魂 スヱ子
囀りぬ北支に斃る父の碑に 一涓
春昼の女医に診られてゐる動悸 一涓
花筏日本海へ流れゆく 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月23日
花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
いやさうに男の子や母の春日傘 順子
招魂祭へ禰宜の押し行く車椅子 芙佐子
緑立つとんと踵に舞の音 光子
陽炎の中に迷彩服の男 佑天
かぎろひの奥より国歌這ふやうに 野衣
濠に波立つや胡蝶を照らすべく 光子
散る白さ去りゆく白さ春惜しむ 和子
この渕を出ず双蝶となりながら 順子
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
よきことも無けれどよろし風光る 七湖
汚れなき空に残花の揺れてをり て津子
手水舎の水なみなみと夏近し 小鳥
銀杏若葉半身に影を抱へをり 秋尚
禿頭の残花払ひ来木遣衆 順子
幾段も光を溜めて若楓 梓渕
春闌けて蒼穹光る葉を落す ゆう子
春に散るものを集めて竹箒 佑天
この渕を出ず双蝶となりながら 順子
読み止しの本へ降り来る桜蘂 眞知子
拝殿の奥春愁のままの伯父 要
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月27日
みどりや花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
行く春や道行きのごと影連れて 陽子
団地みな同じ窓持ち春隣 世詩明
花散らしの雨野菜芽吹きの雨 久子
春の夜や離ればなれの位星 世詩明
千人に千の憂ひや柿若葉 清女
懐かしき姐さん揃ひ春の句座 和子
大往生百十七歳桜散る 清風
石ぬくし猫は細目で恋をする 秋子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月27日
九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
百畳の端にて拝す涅槃絵図 佐和
教会の茶摘や里のをみなどち 志津子
傾斜地の茶摘の果ての遠汽笛 順子
首に笊掛けて茶摘みのひと葉づつ 地人
航跡のさらに伸びゆく春眠し かおり
葉柳のをりをり触れて水輪生む 孝子
特攻兵送り茶摘の日もあらむ 光子
手遊びの歌の一つに茶摘歌 友子
腰を折る背の小さき茶摘笠 朝子
尼御前も姉さん被り茶摘籠 初子
茶摘女の紺手甲に立つ小指 勝利
太陽の指にからまる茶摘かな 朝子
灯台の径に香の追ふ花海桐 志津子
海峡の渦を象る落花かな 志津子
一面の絵図を変へつつ花筏 喜和
若作りして鬱ぎをり暮の春 勝利
甲冑の目の奥光る朧の夜 千代
新妻のちともどかしき茶摘かな 孝子
ぞくぞくと天界を指す若緑 ふじの
池の闇縫うて艶めく春の鯉 かおり
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年4月
花鳥さざれ会
坊城俊樹選 特選句
花の句碑心のままに蝶のとぶ 龍聲
水面を綾なすものに花筏 天空
句座入りの靴の爪先花の塵 秋野風
初花に夜の石仏踊り出す 匠
(順不同 特選句のみ掲載)
3月の句会(追記)
平成29年3月11日
札幌花鳥会
吊橋を過る滾りに春の月 独舟
鳶職の凍てし足場を確と踏む 岬月
人肌の灰を寄せるも炉の名残 岬月
春灯や女の酔ひは首に出る のり子
ほつれ髪なほして母の雛納 のり子
氷紋の日毎に変はる朝の空 親子
春光や天窓細き地下通路 晶子
1 note
·
View note
Text
4月の各地句会報
平成30年4月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成30年4月1日 第七十二回愛子忌句会 坊城俊樹選 特選句 古草に牧羊の影愛子の忌 嘉子 春の潮たつぷり愛子語らばや 省吾 花柩本家の前を通りしや 千代子 夭折の愛子を今も椿寺 信子 眼裏に虹屋俳小屋藪椿 ミチ子 拾はずに居れぬ赤さや落椿 雪 落ちるべき所に落ちてゐる椿 雪 囀も咲き満つものも忌の心 嘉子 春の虹消えて久しや愛子の忌 健吉 愛子忌の読経の空を鳥帰る 清女 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月4日 さくら花鳥句会 栗林眞知子選 特選句 一村を挙げて言祝ぐ入学子 登美子 入学の子に捧ぐ歌口ずさむ 実加 手庇で見る日本海風光る 令子 満満と水はる春の田圃かな 令子 長き髪バサリと切りて入学す あけみ (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月5日 三日の月四月句会 坊城俊樹選 特選句 道標又一つ消ゆ春寒し 喜代子 うららかや大河大きく蛇行せる 都 残雪の白山今も鼓動せり 都 年ごとに童に帰る蓬摘み 都 バス降りし朧の中を別れゆく 都 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月6日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 田起しに付き餌をあさる鷺一羽 よみ子 夕桜夫を杖としひとまはり 孝子 峠路は恋の道とか風薫る 久美子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 筍の背伸びする音あるやなし 世詩明 調律師ボロンボロンと蝶の昼 越堂 鴨帰るこれより淋し日野の河 さよ子 点眼の仰ぐ梢やさへづれる 八重 しだれ桜三面鏡に溢れをり みす枝 水辺まで辿りつくまで青き踏む ミチ子 さみどりは伸びゆく色や入学す みす枝 遠足の二本で足りぬ教師の手 昭女 花月夜稜線いまだ昏れ残る 時江 偏屈で筍掘りの名人で 昭女 山笑ひ野に喝采の湧く如し 越堂 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句 囀りや木道階段ささくれて あき子 その上の輪も出来かけて踊子草 秋尚 鴨番桜蕊ふる暗き池 ことこ 老犬と歩幅合はせる春の雲 美貴 小流れに導かれ来て踊子草 和魚 若蘆の影のすつくと揃ひ立ち 秋尚 前の子の影踏み歩く長閑かな 美貴 小さき子に巡査敬礼春の空 美貴 八重桜まだまだまだと散りゆかず 有有 葉の陰にドガの隠せし踊子草 有有 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句 伝説の湖を守るかに残る鴨 俊子 花冷の欄干を背に聴く唱歌 都 日本種のたんぽぽ一つ城の跡 佐代子 雑踏の中の城址や桜咲く 幹也 城山を仰ぎ残花を浴びてをり 和子 鶯のまだつまづける一の城戸 栄子 城の径花の残心辿り��り 悦子 踊子草城門脇に控へをり 史子 花散るや開花指標となりし木も 益恵 犬ふぐり畦に小花の青を敷き 立子 昔此処船着場てふ八重桜 すみ子 白き館見し目を染める若楓 美智子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月10日 萩花鳥句会 花冷の言葉通りの夜なりけり 牛子 振り返る九十年の朧かな 祐子 園児みな出番のありし流し雛 孝士 離島から十五の門出海おぼろ 健雄 出店なき指月公園花の宴 圭三 春の空枝伸びらかに大欅 克弘
平成30年4月14日 零の会 坊城俊樹選 特選句 囀の一つが遠き花街かな 光子 隠れ棲む人あるやなし蔦若葉 眞知子 十二階川の向かうの貝やぐら 要 料亭の昼はしづかに藤揺らす 光子 見番や龍神の小さき碑へ春塵 和子 墨堤に鬱々として啄木忌 佑天 墨堤の水のひびきが若葉より はるか 鬢に触れ藤の下ゆく向島 光子 スカイツリー曲げなんとして春疾風 梓渕 蔦絡む置屋名残りと見るからに 眞知子 花街の春塵に在り荷風めく 光子 牡丹へ花街の路はまた折れし 順子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句 山鳩の鳴けば芍薬急に散る ゆう子 藤の花鉄路のカーブ膨れをり 亜栄子 すみれ踏みしなやかに行く猫のゐて 美枝子 夏近し鉄棒回る綺羅の靴 亜栄子 母逝きて風むらさきの諸葛菜 多美女 花の塵風の行方を着色す 教子 谷深く山藤の景揺るぎ無く 瑞枝 今年はも鶯なきし夫の墓地 陽子 すみれ摘み中子師の身を案じをり 美枝子 つつじ燃ゆ直立解かぬ兵の墓 三無 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月15日 風月句会報 坊城俊樹選 特選句 遅き日を森に漂ふ火の匂ひ 千種 森古し夏の近さに噎せ返り 千種 蒲公英は昔からここに咲いてゐた 佑天 ビニールのキリン引摺る春野の子 佑天 乾きたる音を残して蜥蜴消ゆ 秋尚 春昼や耳底のジャズに揺られつつ 眞知子 大池へ傾れて春の野原かな 佑天 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 解れんと力を溜めて蕨かな 秋尚 喋りたきやうな嘴春の鴨 眞知子 石南花や湿り気残る橋に添ひ ます江 栃の花こぞりて天を指す律儀 三無 乾きたる音を残して蜥蜴消ゆ 秋尚 葉の色に紛らふ栃の花見分け 淸流 橡の花いくつも幾つも見えてくる 秋尚 灌仏会として雨落つきらと落つ ゆう子 春光の嘴へ人へとあまねかり 眞知子 虻宙を広げてたつた一つゐる 千種 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月16日 伊藤柏翠俳句記念館卯月抄 坊城俊樹選 特選句 初蝶と呼ばるる為に我に逢ふ 雪 花筵押への四隅杖を置く ただし 魔法瓶中央に置く花筵 ただし 花散りし枝に祈願の恋みくじ やすか 雨無情初蝶に吹く風無情 清女 蝶一つ句碑に一つは敷石に 英美子 燕くる似たる屋号もたがはずに 阿希 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月18日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 遺跡野の発掘遅々と草おぼろ 越堂 青き踏む虚子山脈に連なりて 越堂 チューリップそのしどけなきくづれ 和子 人影の見えぬ屋台や花の雨 嘉子 野の匂立てて草餅出来上る 嘉子 車窓より村にをの子や鯉幟 令子 ペンギンのよちよち歩く春日和 千代子 蝌蚪生れて細かき命犇めける よしのり 音の無き音を踏み行く落椿 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月21日 鯖江花鳥俳句会卯月抄 坊城俊樹選 特選句 北窓を開け白山へ存問す 越堂 天を指す右手は濡れず甘茶仏 昭子 甘茶仏まつこと小さき肩濡らす ただし 山小屋を開ける釘抜き赤かりし ただし 友や来る鬱金香に声かけて 一涓 妻もまた丁字の重き香を疎む 一涓 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月22日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句 春惜むパリーの恋のその続き 順子 葉桜をゆく束帯の勅使かな 野衣 蝌蚪の群れ天地創造泥の中 達彦 本殿に幔幕神池に渓蓀 千種 うららかや衛士は制服ごと古ぶ 光子 靖国に集めて寂し桜草 斉 英霊に聞こえよがしに囀れる 淸流 夏近し道の矢印白く並ぶ 和子 神池に残ると決めし鴨三羽 眞知子 招魂祭黒タクシーに賓を 順子 日章旗ゆたかに白く青葉風 和子 春闌けて献木の洞闇深き ゆう子 躑躅燃ゆアイドルへ列崩さざる 要 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 ふつくらと歳時記ほつれゆく暮春 千種 戦跡の石に並びて春日傘 秋尚 黒塗りの車が控ふ招魂祭 斉 本殿に幔幕神池に渓蓀 千種 陽炎の奥処幔幕神鏡も 千種 ふれてみる新樹の葉先やはらかし 荘吉 爪立ちて踊子草の群舞かな 斉 桜草小さき風を一つづつ て津子 招魂祭勅使下向の木沓の音 梓渕 日章旗ゆたかに白く青葉風 和子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月26日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句 鞦韆の鉄錆匂ふ雨の夜 かおり 遠足を吸ひこんでゆく科学館 佐和 鞦韆漕ぐなほ情動は昂りて 勝利 チューリップ一年生はもう下校 初子 乗り捨てし風のぶらんこ揺れてをり 阿佐美 少年が鳥となりたる半仙戯 豊子 薫風に蹠を見せて歩む象 朝子 読み止しの瞼だるき蝶の昼 豊子 潮騒の寄する花菜の透き間より かおり 千年の仏の胡座風薫る 佐和 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月 県民会館花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 夜桜の闇を篝火妖しうす 越堂 この春や千紫万紅眩むほど 数幸 山笑ふ遺影を撮りに写真屋へ 清女 生きてゐる限り春愁愛子の忌 清女 愛子供華プリマバレリーナてふ椿 千代子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成30年4月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句 師の句碑へ葉桜となり枝垂れけり 清女 花静か空余りにも青ければ 雪 あの人は花のトンネルぬけて来し 雪子 春愁を噛み殺しゐる阿修羅仏 越堂 登校児守る母あり麦青む 匠 古墳あり大山桜天蓋に 越堂 金粉をふりし和尚の花便り 和子 拾ふとは赤き椿の為にある 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 雪折れの音を背山に聞く夜かな 越堂 左義長や母の形見の長襦袢 ただし 木々芽吹く木の芽峠の石畳 誠 あの柿もあの栗の木も雪折れに 清女 眉毛にも雪をつけたりバスの中 輝一 西日射し朱色に染まる弥生尽 和子(山田) (順不同 特選句のみ掲載)
0 notes
Text
3月の各地句会報
平成30年3月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成30年3月1日 三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 羽子板に負けて顔中墨一杯 柏葉 春寒や小指立てたる夢二の絵 都 雛遊び浮名の君も老いけらし 都 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句 男坂下なる宿は雛の家 いづみ 天神の生臭きかな梅まつり 伊豫 囀に上野の鐘の応へけり 慶月 梅の香に塗れてをりし路地の子は 眞知子 凡百の梅に埋もるる琵琶法師 亜羅多 浮世絵とおぼしき梅ヶ枝の黒き いづみ 女坂なり豊穣のものの芽に 千種 浅蜊売る江戸の女に女惚れ 千種 置屋鎖し梅紅白を契りとし 順子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月7日 さくら花鳥句会 栗林眞知子選 特選句 籠りゐる部屋から雪の花を見る 紀子 料峭の石橋包むむしろかな みえこ 雪解けの道を選びてこぐペダル 栄江 豪雪に静寂も闇も埋もれぬ 登美子 さざなみの立つ川岸や鳥帰る 寿子 豪雪のニュース福井の名が流れ 実加 暇さうな踏切眺め春の昼 登美子 写経寺へと雪道を辿り行く 令子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月9日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 山に住む人みな老いて長閑なり 孝子 啓蟄や取りに戻りし忘れ傘 よみ子 長閑とはこんな日のこと老二人 久美子 この雪の下に田もあり畑もあり 由紀子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月10日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句 流氷の哭くや網走番外地 岬月 流氷といふ大陸へ出航す 岬月 屋上の剥げたパンダや春の雨 のりこ いつしかに父のしごとの雛飾り のりこ 雪間より森の大樹の影を曳く 秀夫 日めくりの七曜淡し二月尽 親子 野あそびへ投げ出す子らのランドセル 和加 春めきぬ陶器の犬の艶めきも 清 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 雪囲ひ解いて仏間を明るくす 文子 子育ての頃の社宅のチューリップ 昭女 大潮の引くが如くに雪解かな 雪 春炬燵和服の女膝入れず 世詩明 啓蟄や散歩帰りの犬の鼻 英美子 天帝の笑へば山も笑ふかな 錦子 春立ちしばかりと云ふに逝きしとは のぶ子 豪雪や音なき音を積み上げて みす枝 蕗の薹とも見えざりし蕗のたう 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句 梅満開翳れば香り満ちて来し 俊子 草萌や小さき地蔵のとろみし目 都 凍らせて蝦夷のしじみの届きたる 幸子 春光や翼のあれば鳥と飛ぶ 佐代子 連結の貨車の入替へ春近し 幹也 老いぬれば寡黙の夫と春炬燵 和子 山の端で二つに解け春の雲 栄子 浮上して春を背鰭に六六魚 悦子 魚売女鰈干しをり東風の浜 史子 雛祭る祖母手作りの犬箱も 益恵 空青し金柑友と捥いでをり 立子 春の鳶虚空蔵菩薩の空舞うて すみ子 春愁の耳に調音訥々と 美智子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句 蜷の道辿れば杭の裏に消え 和魚 蜷の道途切れて水の嵩の増し 貴薫 きらきらと波綾なして葦の角 三無 蜷の道辿りてはかな見失ふ あき子 枝移りする鳥影や春障子 怜 春障子影絵となりし背の丸味 三無 きつ先の僅かに割れて蘆の角 秋尚 行先のこんがらかつて蜷の道 秋尚 波の如煌めく葉影春障子 せつこ ぼんやりと影の膨らむ春障子 秋尚 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月13日 萩花鳥句会 白魚網光を掬ひ上げしのみ 牛子 ハンドルで巡りし探梅恋しくて 祐子 椿咲く岬や野点デビューの娘 美恵子 残る世も花も待たずに兜太去る 健雄 啓蟄の光やはらかガラス拭き 晴子 休耕田若者集ひ野焼かな 圭三 白魚の光もろとも掬はるる 克弘
平成30年3月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句 後輩に団旗引き継ぎ卒業す 霞牛 日に酔ひしごと雪吊の縄弛む 霞牛 卓の上に廻る事なき風車 雪 金銀の折鶴乱舞春灯 雪 小屋裏の積みし残雪獣めく みす枝 岩壁を鎖り頼りの遍路なる 玲子 如月の客は疎らに船だまり 一仁 梅香る合格の絵馬踊り出す ただし 花ぐもり寝釈迦手枕して在す 世詩明 猫柳きらりと光る銀鼠 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月17日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句 受験子のリュック重たし坂長し ゆう子 三椏の終の香りや石の門 百合子 ランドセル飾り一礼卒業す 清子 伸び急ぐアスパラガスの午前午後 亜栄子 春の野に鴉の尾羽根落ち青き ゆう子 参考書静かに閉ぢて大試験 白陶 青空に弾む光や花辛夷 百合子 春光や多摩川面の伸び縮み 美枝子 春の香に満ちる野に出で綻びぬ 節子 童謡の二番を散らす春疾風 ゆう子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句 ものの芽の赤く尖りて句碑守る 眞理子 初花のときめき知らず子の遊ぶ 慶月 武士の墓の剥落涅槃西風 眞知子 花辛夷明かりや鐘の天女像 久子 耄けゆく土筆電車を聞きながら 慶月 内陣の如来を遠く春灯 佑天 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 土佐水木黄の甘やかに涼やかに ゆう子 花みもざ影を動かす風を呼ぶ 陽子 もてなしは多摩の春野と年尾句碑 亜栄子 住職と檀家総代春火桶 千種 紅椿喝采の眼を浴びて落つ 三無 春愁やカレー饂飩の染みひとつ 眞知子 内陣の如来を遠く春灯 佑天 初桜雲間より日の躍り出て 三無 塋城へ続く椿の暗き道 千種 羊羹に挿す爪楊枝初桜 眞知子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 フルートの音に高校を卒業す 和子 雛の日まなざし遠く遊ばせて 和子 仔犬そと地べたにおろす暖かし 昭子 大雪は解け降灰はのこるなり 令子 下萌えて殿と動かぬ力石 千代子 古民家のひよこ三匹山笑ふ 雪子 指の傷まだ癒えずをり水温む 雪子 単調な雨音聞いてゐる朝寝 雪 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 啓蟄や庭の鏡に蜘蛛一つ 雪 思ひきり髪を乱して朝寝かな 雪 啓蟄と云ふ靴磨きたくなる日 雪 背戸山の芽吹きの風を聴く庭かな 越堂 桃の花赤子やはらかよく笑ふ みす枝 大朱蝋の大蝋涙や涅槃寺 ただし 東京の渋谷区も降る春の雪 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句 戦跡の石の一つへ花の影 眞知子 大鳥居裳裾に花を侍らせて 梓渕 こごむ背の小さき人へ菫かな 眞知子 飴玉のなかなか溶けぬ花の下 政江 初蝶の野に引いてくる乳母車 順子 菫へと大きな影の過りけり 眞知子 片側は隠れて春の鳥居かな 小鳥 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 一条の光差しては椿落つ 政江 堅く閉づ女子校の門糸桜 眞理子 戦跡の石の一つへ花の影 眞知子 花一片能楽堂の昏きへと 要 献木の蘖として花ひとつ 俊樹 一片の目の端に落つる花明り 伊豫 墨の香の塔婆に触るゝ花ミモザ 政江 川沿ひはけもののぬくみ桜咲く しの 花の下はないちもんめの樹霊かな 亜羅多 菫へと大きな影の過りけり 眞知子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月22日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句 強東風や鳶を吹き上げ吹き下し 由紀子 来ぬ人を待つ頰杖や風信子 眞知子 生者にも死者にも潤み春の月 豊子 白魚の水にしあれば水の色 孝子 春眠の膝に西条八十と猫 寿美香 貝寄風や耳のかたちの貝の殻 豊子 相寄りて添へぬものなり柳の芽 睦子 白魚の番屋胴長下げて留守 光子 貝寄風や藻屑に混じる虚貝 豊子 春田打つ媼に風の集まり来 洋子 分校のたつたひとりに燕来る 寿美香 学舎を振り向かぬまま卒業す 久美子 七曜の過ぐる早さに木の芽吹く 孝子 春の虹かけて海へと大裾野 洋子 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林眞知子選 特選句 朝東風や愛宕の神馬嘶きて かおり 雲雀東風羅漢五百の顔さまざま 由紀子 山焼くやおのづと現れし地震の跡 孝子 汽水へと波の穂美しき彼岸潮 千代 旅客機の透けて南へ柳の芽 勝利 春昼の納屋に古りたる糸車 初子 連獅子となりて芽柳大揺れに 睦子 白魚の番屋胴長下げて留守 光子 星一つ加はる宵や涅槃西風 千代 囀や尼寺への途はかく細し 睦子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月 県民会館花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 雪籠してゐて入つて来る噂 清女 銭湯の消えて機町小正月 龍聲 金剛の雫煌めく軒つらら 越堂 念力の失せて卒寿の二月尽 龍聲 二ン月の二十八日ふと淋し 和子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年3月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句 母のよな叔母の旅立つ春の星 千代子 腰伸ばし白山眺め畑を打つ 千代子 本堂の前に最も残る雪 雪 木々芽吹く音聞こし召す観世音 雪 春の日や露座の観音乾きつゝ 匠 踏青の野に人影のすでにあり 匠 豪雪のあとの晴間の道を行く 天空 春水となり九頭竜の川ゆたか 越堂 白梅の香の枝折戸の向かうより 和子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成30年2月19日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 雪籠心に祀る幾仏 雪 鉄瓶の音の噴き出す雪の夜 のぶ子 泣きにゆくところを得たり雪岬 世詩明 砦めく卍が辻の雪捨場 昭子 海は吠え水仙の岬黙すのみ 越堂 墓じまひの話ちらほら冴返る みす枝 振り返る一乗谷の雪女 昭女 褪せてなほ正座崩さぬ内裏雛 みす枝 その時のセーター赤き青年よ 雪 間のびせし柱時計や日脚伸ぶ 文子 豪雪に埋れて村の沈黙す さよ子 (順不同 特選句のみ掲載)
0 notes