#印象派庭園花美の庭
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#浜名湖花博2024
来場者として訪問するのは不思議な気分
#富士山静岡空港15周年 の展示もしっかり撮影したものの #自分が運営側にいないのは何故 ?
#浜名湖ガーデンパーク
#lakehamanahanahaku2024
#印象派庭園花美の庭
#花美の庭
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#のたね
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤ���ヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批���母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網��詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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オロンジュの名残り
三、色彩と竜の変容。ロレンスはなんともすばらしい色彩の生成を展開している。というのは、もっとも古い竜は赤色、赤=金色で、螺旋状の宇宙に横たわるか、人間の脊柱にとぐろを巻いている。だが、その竜の両義性(善なのか、悪なのか?)の瞬間はいつ訪れるのか?人間にとって竜はまだ赤色だが、それに対し、善なる宇宙の竜は、春の微風のごとく、星々のただなかで半透明の緑色になった。赤色は人間にとって危険な色になった(ロレンスが喀血の合間に執筆していたことを忘れてはならない)。
‐ジル・ドゥルーズ「批評と臨床」
そしてその吉備国から上っていらっしゃる時に、亀の甲羅に乗って、釣りをしながら鳥が飛び翔るような恰好でやって��る人に、速吸の海峡で出遭った。そこでその人を呼び寄せて、「おまえは誰か」とお問いになった。答えて、「自分は国つ神です」と申した。また、「おまえは航路に通じているか」とお問いになる。答えて、「詳しく知っています」と申す。さらにお問いになる、「お供をしてお仕えしないか」。答えて、「お仕え申し上げましょう」と申した。そこで船棹を差し出し渡し、その人を船に引き入れた。その人に名をお与えになって、槁根津日子と名付けた。これは倭の国造らの祖先である。
‐「古事記」
さて、最後に、いささか個人的な感想のたぐいを書きつけて、この章のとりあえずの結びとしてみた��。例の太陽の塔のことである。
なによりも巨大で、なによりもへんちくりんだということだけで憧れていた太陽の塔を万博会場で見られなかったわたしが、その実物を見たのは、つい数年前のことである。二十年あまりが経過してはじめて訪れた万博記念公園は、かつて雑誌で穴があくほど見たあの非現実的な夢の祭典の痕跡をあとかたも残していなかった。(中略)たしかなことは、太陽の塔に付着した複数の顔が、いずれも笑っていないことくらいなのである。
‐椹木野衣「日本・現代・美術」
ー1896年、オンフルール
「ごみを出さなくてはならないから、あなたのお部屋のごみを今日中にまとめておいて。必ずよ」
僕のお母さんが言う。小学校に通いだしてから自分でやりなさい、と言われ、渋々だがやりだしたことは多い。食事の後に、食器を台所に出すこと。花壇に水をやること。我が家で飼っている犬のダニに残飯を与えること。あれに触るな、これに触るなと言われるよりもましだけど、正直めんどくさいと感じてしまう。学校から帰ってうとうとと休んでいるときなどに頼みごとをされた時には、正直に嫌だと言ったこともある。校庭で虫を眺め、いじくったり、学校の友達と追いかけっこをしていた方が気楽でやりがいがある、と感じる。
「はい」
と僕は返事をし、自分の部屋に向かう。でもすぐには作業には取り掛からないつもりだ。夕食までは時間があるし、ベッドに横になり、ぬいぐるみで遊ぼうと考えた。
30分ほど、熊のぬいぐるみをベッドで眺めていると、お母さんが僕を呼んだ。ごはんが出来たようだ。お父さんはまだ帰ってこないので、お母さんとお婆ちゃんでの三人の食事だ。お婆ちゃんは僕の学校での出来事を聞くのが好きなので、よく話してやる。今日は学校のチューリップについて話してやった。毎日お昼になると、ピエールと二人で水をやりに行くのだと話してやった。彼女はその話を面白がって聞いていた。チューリップが好きだと言った。
歯磨きをした後、部屋のごみをまとめている時に、神について考えた。教会と学校は違うと母や友達が語っていたけど、教師はよく神について話す。彼女が司祭なのではないかと思えるほどに。特に生徒に注意する際には頻繁に、だと言える。僕は神をピエール見たことがないので分からないけど、いざという時に神が助けてくれたりするだろうか。でこは、僕も敬虔なクリスチャンになれるだろう。それというのも、お父さんの同僚がギャンブルについて語りながらそのようなことを冗談めかして話していたからだ。僕はこれをいざという時の言いまわしにしようかと考えている。そのようなことを布団に入ってからも考えていた。
翌日、僕は予定通り、釣具店に向かった。学校が休みだったからだ。海が近いのだ。
財布と釣り具と細々とした日用品と弁当を持って出かける。歩きながら、天気を見ていた。ここ数日晴れた日が続いているので、暗くなるまで釣りができるだろうと考ハえた。釣具店に着くと、店長はいつも通り「ハリのいいのはいたかい」と聞いてくるので、意味の分からない冗談だと思いつつも、適当に受け流すことにしている。彼の名前はジャン=ピエール。男性である店長の顔は、月並みだけど、精悍な印象を与える泥臭い中年である。
いつも通りミミズを買って出る。前回は釣糸が切れたので少し頑丈そうなのを調達することにした。
海岸に行く前に雑貨屋へ向かうことにする。いつも行く店で名前はブランシュ・エ・フュイユ(「枝と葉」という意味)。安くて手頃な商品が揃っているのだ。テーブルクロスや花瓶を買ったのもそこだ。それに関しては母も喜んでいた。そもそも、商品を眺めるのが、好きなのだ。椅子も沢山あってくつろげる。
お店に着くまでに神について考えた。神の形状のようなものについて考える。神はどんな姿をしているのだろう、とか話した人はいるのだろうか、とかだ。そのうち分からないものは分からないとなった。
雑貨屋について棚の辺りを眺めていた。目ぼしいものは無いなぁ、と考えたけど、ちょっとぼーっとしてたら、店長が話しかけてきた。
「いいのはあるかい」
「あ、どうだろう。もうちょっと見てみる」
雑貨屋の店長は初老の男性でジョエルと言っただろうか。老人のようにも見える。
「釣りに来たんでしょ?こないだタバコ屋のせがれがひどく立派なメバルを釣っていた���、よく来るんだ」
「それなら僕も釣ったことあるよ。大人のみんなはいろにこだわりを持っているらしい。違う生物なんだとか」
「そうだったかな、あれ、でも……」
そうして、店長は去っていった。
外が曇っている。夕方まで続けるのは無理か。
「別世界に行きたいかい」
と聞いて、僕は何か悪いものが店長に取り付いたのかと思った。「え」
僕は言う。言っている言葉が聞き取れなかったからだ。人は「止まれ」と言われて気付かない場合もある。そのようなことを僕は説明したい。
「別世界に行きたいかい、べつせかい」
「あ、え、別世界。どこか他の世界ということかな」
「そうそう、最近ちょっとした気付きがあってね」
「ふぅん、どんな」
「そこの、うちの店の暖炉。あるだろ」
「あるね」
「そこの上の端の隙間。そこが別世界に繋がってる」
別世界という言葉は妙なドライで突き放した響きを伴うものだった。山の中、みたいな。
怖い、と思った。
「怖いけど、行ってみたいかも」
と正直に話した。
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2022年の文化活動(一覧)
昨年もあちこち行きました!全部で104か所。正直、あまり覚えていないモノもありますが、深層心理には刻まれていると信じて。 最も印象的だったのは、やはりフェルメールかしら。頑張って高層バスや新幹線で遠出したのも記憶に新しい(ベルナール・ビュッフェ美術館、DIC川村記念美術館)。仙崖のヘタウマ日本画は新たな発見であった。メディア芸術祭が終了してしまったのは残念。
クリスチャン・マーク トランズレーティング [翻訳する]@東京都現代美術館
Viva Video! 久保田成子展@東京都現代美術館
ユージーン・スタジオ 新しい海@東京都現代美術館
Journals 日々、記す vol.2@東京都現代美術館
MONDO 映画ポスターアートの最前線@国立映画アーカイブ
多層世界歩き方@NTTインターコミュニケーションセンター
オープンスペース2021 ニュー・フラットランド@NTTインターコミュニケーションセンター
奥村土牛 - 山崎種二が愛した日本画の巨匠 第2弾@山種美術館
ウェアラブルEXPO
視覚トリップ展@ワタリウム美術館
絵画のゆくえ2022@SOMPO美術館
2022 都民芸術フェスティバル@東京文化会館
アジアの聖地 - 井津健郎 プラチナ・プリント写真展 - @半蔵門ミュージアム
第14回 恵比寿映像祭@東京都写真美術館
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展@東京都美術館
岡本太郎現代芸術賞展@川崎市岡本太郎美術館
木村伊兵衛と画家たちの見たパリ色とりどり展@目黒区美術館
FACE展2022@SOMPO美術館
接近、動き出すイメージ@トーキョー・アーツアンドスペース本郷
オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動展@アーツ千代田3331
メトロポリタン美術館展@国立新美術館
VOCA展 2022@上野の森美術館
tagboat Art Fair 2022@東京ポートシティ竹芝
ミロ展@Bunkamura ザ・ミュージアム
どうぶつかいぎ展@PLAY! MUSEUM
きみとロボット@日本科学未来館
浜口陽三、ブルーノ・マトン展@ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展@東京都現代美術館
吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる@東京都現代美術館
Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展@東京都現代美術館
Chim↑Pom展:ハッピースプリング@森美術館
2121年 Futures In-Sight展@21_21 DESIGN SIGHT
SF・冒険・レトロフューチャー×リメイク~挿絵画家 椛島勝一と小松崎茂の世界~@昭和館
鉄道と駅展@ガスミュージアム
日本の映画館@国立映画アーカイブ
シダネルとマルタン展@SOMPO美術館
カリブラテンアメリカストリート2022@錦糸公園
デザインフェスタ vol.55@東京ビッグサイト
スコットランド国立美術館 美の巨匠たち@東京都美術館
技研公開2022@NHK放送技術研究所
特別展 宝石 地球が生みだすキセキ@国立科学博物館
ボテロ展@Bunkamura ザ・ミュージアム
ポーランドフェスティバル2202@渋谷ストリームホール
明治神宮御苑の花菖蒲
ゲルハルト・リヒター展@国立近代美術館
音楽の日 2023@アンスティチュ・フランセ 東京
2022 イタリア ボローニャ・国際絵本原画展@板橋区立美術館
自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで@国立西洋美術館
キース・ヴァン・ドンゲン展@パナソニック汐留美術館
アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真@東京都写真美術館
TOPコレクション メメント・モリと写真@東京都写真美術館
瞬間の記憶~創刊150周年~スポーツ報知 報道写真展@東京都写真美術館
ライアン・ガーダー われらの時代のサイン@東京オペラシティアートギャラリー
森鴎外記念館
ベルナール・ビュッフェ美術館
ヴァンジ彫刻庭園美術館
フカシル「旅する美術史」
浮世絵動物園@太田記念美術館
Indeoendent Tokyo 2022@東京ポールシティ竹芝
国立科学博物館附属 自然教育園
ルードヴィヒ美術館展@国立新美術館
日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱@東京藝術大学大学美術館
野口哲哉展 -armored space-���座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
スイス プチ・パレ美術館展@SOMPO美術館
Perfume 9th Tour 2022@有明アリーナ
PROGRESSIVE LIVE 2022~エイジア イン エイジア イン 吉祥寺
仙崖のすべて@出光美術館
大倉山記念館オープンデイ
第52回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展@日本科学未来館
見るは触れる@東京都写真美術館
イメージ・メイキングを分解する@東京都写真美術館
ジャン・プルーヴェ展@東京都現代美術館
MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ@東京都現代美術館
地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング@森美術館
学年誌100年と玉井力三@日比谷図書文化館
東京ビエンナーレ2023はじまり展@寛永寺
東京ビエンナーレ2023はじまり展@東京ドームシティ
鈴木大拙展 Life=Zen=Art@ワタリウム美術館
江東区まつり中央まつり@木場公園
DIC川村記念美術館
コミテコルベールアワード 2022 -The beauty of imperfection- 展@東京藝術大学大学美術館
WOW 25th Anniversary Exhibition「Unlearning the Visuals」 @寺田倉庫
アートウィーク東京2022
・HIROSHI SUGIMOTO OPERA HOUSE@ギャラリー小柳
・クリスチャン・ヒダカ&タケル・ムラタ展@銀座メゾンエルメス フォーラム
・第八次椿会 スバキカイ8 この新しい世界@資生堂ギャラリー
・吉増剛造展@タケニナガワ
・ストーリーテラー - 映像表現の現在 -@日動コンテンポラリーアート
・日に潜み、夜に現る@ペタロン東京
・Neue Fruchtige Tanzmusik@ユタカキクチギャラリー
・見附正康@オオタファインアーツ
・N@コタロウヌカガ
新木場&夢の島 わくわくおさんぽアートフェス
夢の島熱帯植物館
フジタが目黒にやって来た@目黒区美術館
つながる琳派スピリット 神坂雪佳展@パナソニック汐留美術館
大竹伸朗展@国立近代美術館
Maroon 5 World Tour 2022@東京ドーム
闇と光 - 清親・安治・柳村@太田記念美術館
初代国立演芸場さよなら公演12月定席公演(上席)@国立演芸場
生誕90年「事物の本質を見抜く眼」 バーニー・フュークスの世界@代官山ヒルサイドフォーラム
本屋の文化祭 チェコアニメ上映会@武蔵野公会堂
ピカソとその時代@国立西洋美術館
鉄道と美術の150年@東京ステーションギャラリー
今年も新たなアートとの出会いに期待。
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[香港旅遊優惠]【日本聖誕好去處】2022必去聖誕燈飾、活動整合|日本環球影城、東京晴空塔、橫濱紅磚倉庫、京都平安神宮、四國高知城、神戶布引香草花園、伊豆Granpal公園
[香港旅遊優惠]【日本聖誕好去處】2022必去聖誕燈飾、活動整合|日本環球影城、東京晴空塔、橫濱紅磚倉庫、京都平安神宮、四國高知城、神戶布引香草花園、伊豆Granpal公園 https://www.jetsoday.com/%e9%a6%99%e6%b8%af%e6%97%85%e9%81%8a%e5%84%aa%e6%83%a0%e3%80%90%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%81%96%e8%aa%95%e5%a5%bd%e5%8e%bb%e8%99%95%e3%80%912022%e5%bf%85%e5%8e%bb%e8%81%96%e8%aa%95%e7%87%88%e9%a3%be.html 又到聖誕,又到聖誕~日本一直係香港人聖誕節好鍾意去嘅國家,之前幾年因為封關無得去,今年終於可以再去日本過聖誕啦!唔知大家買咗機票未呢?小編幫大家整合咗2022年日本各地嘅聖誕活動,燈飾、市集,應有盡有!即刻一齊睇下有咩玩,計劃定行程啦!咁耐無去過日本,去之前記住睇埋2022日本自由行懶人包,同埋羽田機場交通攻略、成田機場交通攻略! 【日本環球影城】2023年活動整合|UNIVERSAL COOL JAPAN 2023——《SPYxFAMILY》、《名偵探柯南》合作確定! 【四國高知城——ART+ +高知城 ひかりの花図鑑】 日本三大夜城之一嘅高知城冬季點燈活動「ART+ +高知城 ひかりの花図鑑」已經開始咗啦! 高知城位於日本四國高知縣,2014年被日本全國約4300位「夜景鑑賞師」評定為日本三大夜城之一,意思係喺月光或者燈光照耀之下,夜晚會散發出同日間截然不同景色嘅城堡。今年嘅點燈活動「ART+ +高知城 ひかりの花図鑑」由即日起去到下年1月29日。呢個活動嘅賣點係透過大型投影同埋立體音響,將與「日本植物學之父―牧野富太郎」淵源極深嘅植物,以及同時代印象派畫家嘅作品以光雕科技呈現出黎,係一場沉浸式嘅光影藝術體驗。 活動分咗好多個區域,一共有九大亮點,例如天守閣嘅「光之花夜城」、二之丸樓梯嘅「梵高的向日葵小徑」、二之丸嘅「莫內之庭」,全部都好靚!透過專屬手機APP,仲可以蒐集高知城入面嘅花卉插圖,再喺三之丸「高知城植物圖鑑」 欣賞採集到嘅花卉,有得打卡又有得玩! 高知城 地址: 日本高知県高知市丸ノ内1丁目 2-1 (地圖) ART+ +高知城 ひかりの花図鑑官方網站 東京開關5���必去新景點|藏壽司 SKYTREE、Volks秋葉原HOBBY天國2、東京迪士尼旗艦店、Daiso 旗艦店|日本旅遊景點2022 【神戶布引香草花園——古堡聖誕節2022】 有無諗過喺日本都可以過一個異國風情嘅聖誕呢?號稱日本最大香草園嘅「神戶布引香草花園」今年將會帶俾你一個不一樣的聖誕節! 「神戶布引香草花園」入面種植咗200種花卉同埋香草,加埋有成75,000株植物!距離神戶市區唔算太遠,只需要乘搭10分鐘纜車就可以抵達。由即日起到12月25日更加會舉辦「古堡聖誕節2022」期間限定慶祝活動,當中最受觸目嘅一定係25米高嘅金色聖誕樹。呢棵聖誕樹用咗約1000顆聖誕燈飾裝飾,睇落金光閃閃,氣氛一流! 除咗聖誕樹可以打卡之外,呢度仲有其他嘢可以玩。例如「古城的聖誕節」就係以中世紀德國古城「瓦爾特堡」為主題打造嘅瞭望廣場,利用園區裏面嘅花草樹木營造出「Botanical Chrsitmas」嘅感覺。園內仲有「神戶聖誕市集」,售賣聖誕雜貨、美食,同埋特色飲品。小編都好想去感受下氣氛啊! 神戶布引香草花園 地址: 日本兵庫県神戸市中央区北野町1丁目 4-3 (地圖) 神戶布引香草花園官方網站 真的開關了!駐大阪小編分享嚟日本前注意事項、新景點大集合、當地防疫措施! 【伊豆Granpal公園——伊豆高原Granillumi】 位於日本靜岡縣嘅伊豆Granpal公園今年舉辦第8屆伊豆高原Granillumi! 伊豆高原Granillumi係日本首創嘅體驗型燈飾表演,由推出至今已經獲得多項殊榮。有別於一般燈飾,呢個活動結合咗遊樂設施、燈光表演等等項目,睇燈飾之餘仲可以有唔同互動體驗。今年第8屆嘅活動主題係「大冒險」,主場地以大海為設計概念,利用各式各樣嘅燈泡打造出波浪、船隻、魚群,非常壯觀。園內仲分為唔同主題,每一區都設有多個打卡點。展出日期由即日起去到下年8月,一定要搵時間去下先得!
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各地句会報
花鳥誌 令和4年12月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年9月1日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
散歩する頭上に置きし蟬時雨 ���代子 初老なる夫婦八人墓参り 同 名月やうるはしき夜はゆつたりと さとみ 新涼やメダルの如き耳飾り 都 月白し八十路女の薄化粧 同 漁火や月より遠き船の道 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月5日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
蝸牛進退ここに尽きたるか 雪 静もれる故山はみだす虫の声 かづを 鬼ヤンマ唯我独尊そのままに 数幸 虫の音や今日の命のつきるまで 雪子 彼岸花蕊の情念撓めけり 笑 秋の蝶縺れて解けてまた縺れ 希 倶利伽羅の谷底埋めし曼珠沙華 千代子 山門の落慶法要赤のまま 天空 山門の檜の香り曼珠沙華 々
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
縁台が身の置き所盆の月 宇太郎 去ぬ燕神の杜へと集まり来 和子 秋時雨幽かに日射す山の裾 益恵 雨上がるぽつてり重き鶏頭花 都 つみれ汁どんな魚かと盆の客 すみ子 蹌踉けくる秋の蚊を打つ掌 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜に手波で送る万灯会 世詩明 大根を種蒔くごとく踊りの輪 同 近松の碑黒き露葎 ただし 花鳥誌を拾ひ読みする柏翠忌 同 胸を開け峠を行くや青葉風 輝一 秋深し山粧ふや手をかざす 同 針山に待ち針錆びてゐる残暑 清女 今朝の秋きりりと髪を結ひ上げて 同 抱かれし赤子も一人墓参り 蓑輪洋子 空蟬の銅色をいとほしむ 同 ふるさとの火祭を恋ふ孟蘭盆会 同 犬引いて犬に引かれる青田道 秋子 陶の里古き甕墓秋陽濃し やす香 秋草に隠る甕二つ三つ 同 通り過ぐ風のささやき大花野 誠 団栗の十津川淵へ落つる音 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
多摩川の風の広さやねこじやらし 美枝子 待宵の月にかかりし雲動く 和代 太刀魚の尾まで隈なく光伸び 秋尚 香を辿り見上げる空に葛の花 教子 一叢の露草の青向き向きに 多美女 一山を覆ひ尽して葛咲けり 三無 手際よく太刀魚捌く島の嫁 多美女 露草の儚く萎える句碑の午後 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
暫晴��急ぎ稲刈り火蓋切る さよ子 陽が沈み無人駅舎に秋津飛ぶ 世詩明 お十夜の庭石ことに湿りをり さよ子 芋虫も愁ひの時のあるらしき 上嶋昭子 黒数珠や梅の家紋の墓参り ただし 一人暮しと見られたくなし秋すだれ ミチ子 人住まぬ屋根にも月は影落とし 英美子 銀河濃し鬼籍の人を懐かしむ みす枝 虫を聞く闇に心を近づけて 信子 細くなる髪を眺めてゐる秋思 中山昭子 洗ひ髪口に咥へて甘えけり 世詩明 朝霧の緞帳音なく上りゆく 時江 父は父私は私鳳仙花 三四郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
名月や巻雲淡く細くあり 和魚 一晩の伽となりゆくちちろかな 聰 木道の空何処までも秋の雲 秋尚 こほろぎの屋敷稲荷に住みついて 怜 草むらを抜け露草の楚楚として 秋尚 湯煙もやがて紛れて秋の雲 怜 さつきまで庫裏に人居りちちろ虫 あき子 つゆ草を残し置くなり墓掃除 エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月13日 さくら花鳥句会 岡田順子選 特選句
かなかなや夢二の絵にも黒い猫 令子 植物園はるかな道に桔咲く 裕子 蜩や一里を登る尼の寺 登美子 柏翠忌師の口癖よ「しようがないや」 令子 学校のこと話す道鰯雲 裕子 師弟なる五灰子生きろ柏翠忌 令子 青い目のバックパッカー秋澄めり 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月13日 萩花鳥会
大相撲元気を貰ふ秋場所に 祐子 たつぷりと生かされ米寿の彼岸花 健雄 宝石か朝露庭の曼殊沙華 恒雄 爽やかさ簞笥から出たシャツズボン 俊文 秋の灯や沁沁友と語り合ひ ゆかり 文書けば秋蝶ゆるやか折りかへし 陽子 爽やかや一分音読はじめたり 美恵子
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令和4年9月16日 伊藤柏翠忌俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
飛べば憂し飛ばねば淋し火取虫 雪 地に落ちし火蛾の七転八倒す 同 裸火搦め取られし火取虫 同 炎帝に万物黙す他は無し 同 忘れずに約束のごと曼珠沙華 みす枝 兜虫見つけ揚揚子の戻る 同 紺碧の空に小さく燕去る 同 剝落の蔵を背にさるすべり 上嶋昭子 砂時計くびれ見てゐる庭の秋 同 甕墓に離れ離れに彼岸婆 ただし 曼珠沙華淋しき風の甕の墓 同 甕墓の底の暗さや盆の月 同 浅間山焼りは雪の峰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月16日 さきたま花鳥句会
人待ちの小半酒や秋しぐれ 月惑 銀漢をよぎる宇宙観測船 ��馬 新都心ビルの凹みに秋入日 八草 秋暁や路地に酵母の甘き湯気 裕章 四方に散り芒に沈むかくれんぼ とし江 歳時記の手摺れのあとや秋灯火 ふじ穂 綾なして咲き継ぐ窓や牽牛花 ふゆ子 朝顔をからませ町家昼灯す 康子 草むらの道なき土手にカンナ燃ゆ 恵美子 白粉花咲きて従妹の嫁入日 静子 居酒屋に恩師と出会ふ良夜かな 良江 鶏頭の赤さを増して咲き揃ふ 彩香
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令和4年9月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
地虫鳴く甲深き靴はく朝 久子 白樫の森黒々と台風来 眞理子 雨粒を玉と飾れば花野かな 眞理子 昼の虫静かに聴きぬ濡れ鴉 久子 一面に火群立ちたる曼珠沙華 幸風
栗林圭魚選 特選句
白樫の森黒々と台風来 眞理子 かまつかや燃えあがらんと翳深く 千種 四阿に鴉と宿る秋の雨 斉 登高をためらふ今日の風雨かな 真理子 団栗の袴はづれて光りけり 久子 開門の前のしづけさ萩しだる 千種 秋出水さわは飛石を隠すまで 眞理子 群れも良し一茎もまた曼珠沙華 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
江戸生れ浅草育ち柏翠忌 世詩明 柏翠忌三国に残る墓一つ 同 柏翠師みなし児にして月仰ぐ 同 虫時雨して父恋し母恋し 同 ちらり見ゆ女の素顔柏翠忌 令子 河口から虹屋へつづく月の道 笑子 柏翠忌城下にのこる里神楽 同 月窓寺ふたつの墓碑に星月夜 同 草相撲では一寸鳴らしたる漢 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
水鶏笛一人夜更に吹く女 雪 男有り愛子の墓の草を引く 同 虫すだく九頭竜に闇引寄せて かづを 大花火人なき家を照らしけり たけし 弔句書く筆の悲しさ蚯蚓鳴く みす枝 夕月を崩してをりぬ池の鯉 同 過疎の村今は花野の風の中 英美子 日焼して盗人冠りの農婦かな 千代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月25日 月例会 坊城俊樹選 特選句
どの窓も歪むことなき秋の空 和子 銀杏の匂ひ拭へと下乗札 順子 なめらかに吹かれ秋蝶それつきり 和子 風うねる度敗荷になりかけて 小鳥 手庇の薄きに秋の蝶が消え 和子 碑のうしろ一切曼珠沙華 同 昼はまだ黄泉へ遠しと法師蟬 順子 人々は秋日に溶けて印象派 小鳥 竜淵に潜み国葬待てる森 はるか
岡田順子選 特選句
冷やかや手渡されたる阿弥陀籤 ゆう子 石橋を掃く庭番や柳散る 眞理子 落葉のみ掻き寄する音陰陰と 要 秋蟬の大音��の骸なり 俊樹 落蟬の眼とはなほ瑠璃なりし 同 香具師の声ありし境内昼の虫 要 地に転ぶまま靖国の銀杏の実 昌文 眼裏に黒き温みや秋日濃し 小鳥 金風を乗せ大仏を真似たる手 光子 秋天へ金の擬宝珠の衒ひなく 要
栗林圭魚選 特選句
石橋を渡る人影水澄めり て津子 銀杏の匂ひ拭へと下乗札 順子 お守りの小さき鈴の音野分晴 美奈子 桜紅葉いよいよ昏き能舞台 佑天 碑のうしろ一切曼珠沙華 和子 雅楽部の復習ひ音零す宮の秋 順子 敗れ蓮と成り切るまでを濠の風 はるか
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年9月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
天高��バベルの塔は小指ほど 古賀睦子 うす衣の雲の行方よ女郎花 由紀子 夕映えて剥落のなき鱗雲 美穂 露の身を映す鏡架のくもりぐせ かおり 蚯蚓鳴く誰もゐぬ時計屋の時計 ひとみ 大漁旗鰯の山のてつぺんに 喜和 揚花火空に遊びて降りて来ず 朝子 眠られぬままに秋思のままにをり 光子 夏彦の怪談と行く秋の夜 桂 城門の乳鋲は無言盆の月 朝子 あの夏の天地の焔壕暗く 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年5月11日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
したたかに顔を打つなり化粧水 世詩明 天平の庭白牡丹眩しけり 同 み仏のなんじやもんじや風光る ただし 羅や大方に父似一寸母似 清女 桜満開の軍旗祭りや七十五年 輝一 聞き役も時にははづしつつじ見る 蓑輪洋子 丈六の金の観音寺の春 やす香 海原に風の道あり波の綺羅 同 馬酔木咲く近くて遠き明治の世 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
立待花鳥俳句会 令和4年6月1日 坊城俊樹選 特選句
鯉幟風の階段ありにけり 世詩明 老夫婦夏痩せの身の重かりし 同 美しき日傘の人の振り向かず 同 相寄りて源氏蛍の河和田川 ただし 葉桜や茶筅に残る薄みどり 同 老いの肘掬ふや目髙五匹まで 輝一 鮎置いて門を去り行く釣り師かな 誠 村の子の手足を洗ふ清水かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
立待花鳥俳句会 令和4年7月6日 坊城俊樹選 特選句
手花火や素足に女下駄を履く 世詩明 一筋の水を落して滝白し 同 釈迦仏渡と共に祭らる六地蔵 ただし この奥に東光寺あり地蔵盆 同 軋みかと思へば虫や秋の風 輝一 何となく筆持ちたき夜天の川 清女 明易やドラマの様な夢を見て 同 眉と目に力あふるる大日焼 蓑輪洋子 勤行の夫の後行く夕立風 同 落雷に神木青く光りけり 誠 図書館の茂りの中の大欅 同 猿田彦夏越し��ひ輪をくぐる 信義
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
立待花鳥俳句会 令和4年8月3日 坊城俊樹選 特選句
枯れた字を書くと言はれし生身魂 世詩明 三國山車祭に見合ふ辻屋台 同 飛ばされてゆく星もある天の川 同 古里へ立つ汽車減りし盆の月 ただし 子供達木魚を打てり地蔵盆 同 山寺や老鶯の声心洗はる 輝一 川泳ぐ蛇とかけつこ下校の子 同 兵一人炎天の中帰り来ぬ 誠 家々の火影の中を花火船 同 ぺちやんこの胸の谷間を流る汗 清女 太公望さつぱりですと日焼顔 同 蓮池に生まれて蓮葉に寝る蛙 やす香
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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2022/8/27〜
8月27日 カスタムくんに会いに出かけた! 片道2時間の少し複雑な乗り換えを頭にたたき込んだ。あと少しのところで初めての路線乗り換え。そこでお財布を忘れていることに気がつく。え〜〜……!!と、でも、なんとも戻るしかない。そして戻ったらまた同じ道を出発する元気もないし、カスタム君の午後の部にも間に合わない。横浜駅構内にはブルーナカフェが入っていてナインチェかわいいけれど、心はすっかりカスタムくん。
合計3時間程の旅を0円でしてしまった。
戻りながら電車で日記の文字起こしをして、最果タヒの展覧会のオフィシャルブックを読む。もう1年以上私の部屋にある本だけれど、昨日、この本にマンスーンさんが寄稿していることを知り、もう一度読むことにした。
駅のホームでおじさんに話しかけられる。 私に顔を近づけて「一言、二言で終わるから!」と言われ、イヤホンを外��と「あなたは美人です。だからすてきな彼氏がいるんでしょう。そしてその人と結婚して、絶対に幸せになって下さい。」と言って、去って行った。(“絶対に”の位置が「“絶対に”その人と結婚して〜…」だったかも知れない。) 揶揄う相手を間違えている。
ヨドバシカメラで洗濯機をみる。 1人だとただの鑑賞会をして終わってしまうので友人に付き添ってもらった。ドラムより縦型の方が私の生活には合っていそう。コストダウンできた分で何かしようと思った。 友人がフィルムの現像を出していて嬉しかった。自分以外の人が写真を撮っていると嬉しい。
8月28日 夜にライブイベントに参加する予定があり、1日を、それまで体力を保たせて帰宅後もきちんと過ごせるように時間を過ごしていた。 夜の予定が本当に苦手になってしまう。 もともと、ライブには1人でよく行っていたけれど、チケットを取った時の喜びから、そのライブが近づくにつれて憂鬱になることばかり。ライブの中身より、その時間を耐えた開放感と夜の街にいる喜びに、ライブ=楽しい、という印象をもっていて、ライブって楽しい。
でも、いつもの日曜日をいろいろ終えて、そこからお出かけするのはなんかいい感じ。みんな帰っていく中でわたしはこれから!みたいな。 途中、ディズニー帰りのお姉さんが隣に座り、携帯で新幹線を予約している様子で、これから大阪まで帰るのか〜と眺めていた。
臨海副都心の街に久しぶりに降り立てて、しかも日暮れ時の涼しい夏の日曜の夜で最高だった。ライブ中も、外の景色とか今の空の暗さとかが気になって、元々終演までいるつもりはなかったけれど、早めに会場を後にした。 フットサルをしている人達、それ以外は、日暮れ時の公園の人達はみんないなくて、ビルの赤いランプが点々と映えていた。
夜の海沿いの首都高を眺めながら、ほとんど千葉なのでは?と思いながら、意外と日曜日もお仕事お疲れ様な人が多い、と思いながら、ライブ会場の粗悪なパイプ椅子から座って鑑賞することを想定されていない高さの舞台を見ることで痛めた身体を引きずりながら、涼しい夜を帰ってきた。
8月29日 実家へ少しだけ帰ってみる。 母と同じ時に京都にいたらしい。近所の梨園で無人販売を始めたらしく、梨を1袋買った。ちょうどもぎ取ったところで、その場で詰めてくれる。1,000円で5,6個入っていて、1つだけ貰ってあとは実家に置いてきた。
実家は色々家の補修を済ませていた。 庭の一部にコンクリートを打って通行しやすくしたり、��なり劣化していた木のデッキと縁側をプラスチックの擬木のデッキにして手入れしやすくしたり、施工不良でずり落ちた屋根を葺き替えたりしていた。 また駅まで車で送ってもらう。 昔、塾に行くために下車していた駅は、駅ビルがかなり充実していて、駅横のデパートはショッピングモールみたいになって格が落ちていた。
池袋のビッグカメラで洗濯機を買った! 他店で目星をつけた製品をもう一度紹介してもらい、その内、一つ前の型がかなりお買い得だった製品に決めた。満足のいく行程で購入まで漕ぎつけた、と思っていると、最後にポイントプレゼントキャンペーンの紹介(セールス?)。どこかの国の必殺技くらいにしか思っていなかった“格安SIM”のことが少しわかった。
帰宅して眼科へ。ペッパー君みたいなお兄さんに検査してもらう。使っているコンタクトのゴロゴロがつらくて、とても毎日装着できないことを伝えると「そうですよね〜、◯◯さん(私の名前)はかなり乱視が強いので違和感はあると思います。」と流れるように答えてくれてペッパー君。「���薬や装着液を使ってもあまり軽減しなくて…」と言うと、「え…?装着液ですか…?」と人間になってしまった。装着液ってハードコンタクトにしか使わないらしい。「(ゴロゴロするのは)慣れれば感じなくなりますかね〜」と言うと「慣れませんよ〜。ずっと違和感は残りますよ。」とペッパー君に戻った。
梨の皮を剥いて、カットして、今までで1番カットされた梨っぽい造形になって嬉しい!包丁を新しくして良かった。
8月30日 夕食のお誘いメールをもらった。 職場の飲み会が無くなったご時世でとても助かっている身だけれど、少人数の少し心落ち着ける人選の会だと、行きます!と返事をしてしまう。 (食事の席に変わりはないので、少しずつこれから憂鬱度が増していくのだろうな。) でもお誘いメールに“参加してくれると嬉しいです。夕食を取らない派であれば飲み物だけのオーダーでも構いません。ご一緒できるのを楽しみにしています。”とあり、ならば!となったのかも知れない。 基本的に、他人から気を遣われてしまうタイプだと思っていて、(こんなにしたら逆に相手に悪いかな)と不安を抱かせてしまうくらい気を遣ってもらえると嬉しかったりする。(だから、家族や身内の無礼にしょんぼりするし、いつまでも引きずったりする。)
妹と喋れていた頃、その最後の方は彼女とそんな感じの関係でなんか良かった。祖母のお葬式を中抜けして一緒に帰った時、少しお互いの近況を話して、お葬式も大事だけど、テストや課題や明日の大事なことがあるよね、みたいな話をした気がする。
上司の思いつきで明後日は都庁へ行くことになった。昼食問題は自分に正直になって乗り越えよう。
職場で2日連続で病欠した人がいて「また病んでいるん��ゃないか」「お前何かしたんじゃないか」みたいな会話が飛び交っていた。 その人がお休みすることで仕事が増えることの迷惑より、ただ何か面白がって言っている愚痴に聞こえて、とっても私は落ち込んだ。
明日で8月が終わる。暑中見舞いは2通お返事が来た。
8月31日 今日は何もなかった。 そんなことはないはず。だけど、今日は何もなかった。
9月1日 都庁へ行った。1階のエントランスの巨大なピロティが、何かの搬入口みたいな空間なのに人だけが通っていて不気味。 ロビーにはアルソックの警備ロボットがウロウロしていて可愛い。 ずっと閉鎖されていた45階の展望室は、なんと今日から再オープンのよう!警備員のおじさんが「ちょうど今日からなんですよ。」と教えてくれる。 用務まで東京観光案内所で23区と市区町村のパンフレットを眺めて、再来週行く予定の府中市のお散歩マップを手に入れた! 隣は全国都道府県の観光マップが揃っていて楽しい。月替わりショップは今日から山梨県で、オープンしたてなので信玄餅の入荷数を数えていた。
用務が終わり、昼食に行くみなさんを��送って展望室へ。新宿から眺める東京は、何かありそうで、特別何もなくて、意外と住宅街が細々とよく見える。 誰でも弾けるピアノに人がたくさん並んでいて、代わる代わるに上手に演奏していた。みなさん力強いタッチ。
午後から職場へ戻るため、中央線に乗る。 平日の昼間の中央線っていろんな人がいる。ビンテージっぽいTシャツとキャップ、短パンにサンダルを身につけて、手にはフライトの本があり、昨晩の音楽イベントのストーリーを投稿している男の人がいた。
職場に戻ると、昼食をとれない、人前で食べられないことを、また今日も明るみにしてしまい、そのことを話されているな〜小声で遠くで、というのを察知したりした。あと都庁のどこかに傘を忘れたことに気がついた。
帰り道で稲妻を5回見た!
9月2日 聴く・見る・読む、何を受け取っても、どこかで気持ち悪いレーダーが働いてしまう日。何も聴きたくない見たくない読みたくない。なので、自分の頭の中で健やかな都合の良いイメージやストーリーを流していた。
今日も何もなかった。 でも、以前同じ部署だった方にばったり会って「相変わらずかわいいですね〜」と言ってもらった。 「ヘッドホンおしゃれですね。」と言ってもらい、でもただのファッションなんです、ファッションといえば◯◯さん(相手の名前)のメガネっておしゃれですよね、といつも思っていたことを伝えることができた。「眼鏡はね、こだわりがあるんです。」と言っていた。眼鏡市場で買っているとのこと。
掃除をして爪を切って写真を撮って梨を剥いて花の水を換えて鏡を磨いてお香を焚いて洗濯をした。
場所性の本に、写真や芸術作品を作る人は場所のアイデンティティの要素をダイジェスト的に捉える、みたいな文があり、ある作家は、以前住んでいたプレーリーの土地を、グミの匂いの中に見出した、とあって、その作家の作品を観たくなった。
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[翻訳] コロナ禍と印中対立のなかのインド華人
中国系インド人の愛と憧憬
2020年7月25日 アスミター・バクシー
ガルワーン渓谷事件後の印中関係緊迫化、コロナウイルス・パンデミックによる反中感情の高まりとともに、インド系中国人コミュニティは集中砲火を受けている
3月17日、41歳のミュージシャン、フランシス・イー・レプチャは、急遽切り上げたプリー〔※オリッサ州の都市〕旅行からコルカタに戻る列車の中にいた。新型コロナウイルスは全国でその存在感を示しつつあり、ナレーンドラ・モーディー首相が厳重な全国ロックダウンを発表する日も近かった。レプチャが家族と一緒にまだプリーにいた間も、彼がチェックインしようとするとホテルの宿泊客は反対の声を上げ、路上では「コロナウイルス」と呼ばれ揶揄された。
フランシスは中国系インド人で、母方と父方の祖父は1930年代に他の多くの人と同様に日本の侵略から逃れてインドに来た。彼らはダージリンで大工として働き、地元のレプチャ族の女性と結婚した。のちに彼の両親はコルカタに移り住み、そこで彼は生まれ育った。
このミュージシャンは1980年代に幼少期を過ごし、ドゥールダルシャン〔※インド国営TV局〕で『ミッキー・マウス』や『チトラハール』を見たり、マドンナに憧れたり、クリフ・リチャードの「ダンシング・シューズ」に合わせて頭を振ったりと、これらを6歳で楽しんでいたわけだが、童歌「ジャック・アンド・ジル」に関係があるという理由が大半だった。彼は流暢なベンガル語と「荒削りなヒンディー語」を話し、そして、彼によれば「ほとんどお向かいのチャタルジー一家に育てられた」という。
列車がガタンゴトンと進むなか、冷房寝台車の他の乗客たちは、彼には自分たちが何を言っているのかわからないと思い込んで、「中国人」について疑いの声を上げはじめた。フランシスはすぐさま口を挟んだ。「私は流暢なベンガル語で、自分がコルカタ出身で、中国に行ったことはなく、彼らに感染させることはないと説明した」のだという。「彼らの顔を見せてあげたかった」。
コルカタに戻ると、フランシスはプリントTシャツを注文した。彼はコルカタ・メトロのセントラル駅の真上に住んでいるのだが、それが明るい否定のメッセージとなり、かつ人種差別に対して有効なツールとなるだろうと考えた。フランシスのさっぱりとした白いTシャツ��上の端正なベンガル語のレタリングには「私はコロナウイルスじゃない。コルカタ生まれで中国には行ったこともない」とある。
6月15日、国土の反対側では、俳優兼歌手のメイヤン・チャンが、過去13年にわたって本拠地と思ってきた都市ムンバイで、夕食をともにするために友人宅を訪れていた。彼らはテレビのニュースを見ていたが、その放送は特に憂慮すべきものだった。2つの核保有国が数十年間争ってきた境界である実効支配線に沿ったラダックのガルワーン渓谷でインド���20人が中国軍に殺害されたのだ。
「衝突の後、ダウン・トゥ・アース誌のインタビューに答えた時、私の最初の反応は怒りでした。『どうして私が自分の愛国心を証明しないといけないのか。どうして私がインドを愛し、中国を憎んでいると言わなければならないのか』。私はその国のことを知りもしません。中国というレンズを通して自分が引き継いでいるものは理解していますが、それだけです。私にはインド以外の故郷はありません」と彼は言う。しかし、彼の経験上、怒りは何の役にも立たない。「その代わりに、私は異文化交流の美しさについて話しました。それはインド全土に存在するものです。私たちの外見だけを理由に自分たちの仲間ではないと考える人々には驚かされます」。
チャンもまた中国系である。彼はジャールカンド州ダンバードに生まれ、ウッタラーカンド州で学校教育を受けた。彼の父親は歯科医で、チャンもベンガルールで歯学の学位を取得している。彼は自分の家系を詳細に遡ることはできていないが、先祖が湖北省の出身であることはわかっており、そこは1月以来、ニュースを席捲している。新型コロナウイルスが最初に報告された武漢とは、同省の首都である。
37歳の彼は、主流エンタテインメント産業で名声を得たおそらく唯一の中国系インド人コミュニティ出身者である。2007年にTV番組『インディアン・アイドル』の第3シーズンで5位になり、2011年にはダンス・リアリティ番組『ジャラク・ディクラー・ジャー』で優勝し、さまざまなTV番組やクリケットのインディアン・プレミアリーグなどのスポーツイベントの司会を務め、『バドマーシュ・カンパニー』『探偵ビョームケーシュ・バクシー!』『スルターン』『バーラト』という4本の大作ヒンディー語映画に出演してきた。
しかし、この数ヶ月の間、彼もまたCOVID-19についての世間の興奮と、そして目下の印中対決についてのそれを感じている。パンデミックのせいで人々が人種差別的���言を黙認しているため、彼はオンラインや路上で野次られてきた。実効支配線での印中対峙後は、これに無言の圧力、あるいは彼が言うところの飽くなき 「愛国欲」が続いた。「医療、経済、そしてある程度の人道的危機の最中に国境での小競り合いや恐ろしい話が出てきて、どう考えていいのかわからなかった」と彼は言う。
中国系インド人3世として、チャンとフランシスは共通点が多いように見える。二人ともインドで生まれ、家系は中国に遡り、家業を継ぐという中国的伝統から逸脱し、ディーワーリー、イード、クリスマス、旧正月をまぜこぜに祝って育ち、フランシスが的確にもこの国の「微小マイノリティ」と呼ぶものに属している。
この二人はまた、パンデミックが世界中で反中国の波を引き起こし、米国のドナルド・トランプ大統領が新型コロナウイルスを繰り返し「中国ウイルス」と表現している時にあって、中国系インド人が味わっている苦難を象徴している。インドでは中国との国境問題が状況をさらに悪化させている。怒りの高まりにより、政府は59の中国製アプリを禁止し、大臣たちは中華食品やレストラン(大半はインド人によって経営されている)のボイコットを求め、中国の習近平国家主席の肖像が燃やされ、COVID-19と紛争は危険なまでに一体視された。
この敵意の副作用はチャンやフランシスのような市民や北東部インド人が被ることになり、路上で暴言を吐かれたり、家から追い出されたりした。デリー在住の中国系ジャーナリスト、リウ・チュエン・チェン(27歳)は、地元のスーパーで人種差別的な悪罵を浴びせられた。「私の母はいつもならウイルスから身を守るためにマスクをするように電話で言ってきたはずですが、国境紛争の後は顔を隠すためにマスクをするよう言われました」と彼女は言う。
印中関係が緊迫するなか、世代を越えて広がりつづけているトラウマである1962年の中印戦争の記憶が前面に出てきた。では、こんな時代にあって中国系インド人であることは何を意味するのだろうか。
中国人の到来
インドにおける中国系インド人コミュニティの起源は、1778年に海路でインドに上陸した商人、トン・アチュー〔塘園伯公〕、またの名を楊大釗に遡る。伝承によれば、アチューは当時のイギリス総督ウォーレン・ヘイスティングスより、日の出から日没まで馬に乗るよう、そしてその間に彼が通過した土地は彼のものになると言われたと、あるいは(より公式なヴァージョンでは)彼のホストとなったイギリス人に茶を一箱プレゼントしたおかげで土地を与えられたとされている。
フーグリー川沿いにあったアチューの土地は、現在はアチプルとして知られている。彼を讃えて記念碑が建てられ、中国系インド人の巡礼地となっている。アチューの後を追って何千人もの中国系移民が続いた。彼らの上陸港はコルカタであり、長年にわたっていろいろな職業の多様な集団が植民地インドの当時の首都にやってきた。
「1901年の国勢調査はカルカッタに1640 人の中国人がいたと記録している。中国人移民の数は20世紀最初の40年間、特に内戦と日本の中国侵略のために増加しつづけた」と、デバルチャナ・ビスワスは2017年8月に『国際科学研究機構人文社会科学雑誌』に掲載された論文「コルカタの中国人コミュニティ:社会地理学によるケーススタディ」1の中で書いている。
ダナ・ロイの祖父母も、日本による侵略の時期にインドにやってきた。コルカタの学校で演劇を教えている36歳の彼女は、『亡命』と題した作劇のプロジェクトに取り組んでいるときに、母方の中国人家系を辿った。「中国の家庭は一夫多妻制だったので、私の祖父は三度結婚しました。そのうち一人は中国で亡くなり、二人目は第二次世界大戦中に日本の侵略から4人の子供を連れて逃れました」と彼女は説明する。彼らの家は、広東省の小さな村唯一の二階建ての建物で、日本軍はそれを司令部としたのだという。
ロイの祖父は、その頃には既にインドで輸出入業を営んでおり、インドにはヒンディー語と広東語の両方を話す中国系の妻がいた。彼の職業柄、家族を船で渡らせるのは容易だった。「叔父の一人には眩暈症があり、大きな音を怖がっていたのですが、(道々)聞いたところでは、村から逃げる際に日本の戦闘機に追われたからだとのことでした」と彼女は言う。
長い間、彼らは均質的集団として見られてきたが、インドに来た中国人は実際には相異なるコミュニティの出身だった。その中でも最大のものは客家人で、まず皮なめしに、最終的には靴作りに従事した。彼らはコルカタのタングラ地区に住み着いた(市内に2つあるチャイナタウンのうちの1つであり、もう1つはティレッタ・バザール)。このコミュニティは他のいくつかのグループのように一つの技術に特化してはいなかったが、ヒンドゥー教のカースト制度が皮革を扱う仕事をダリトのコミュニティに委ねていて、客家人にはそのような階層的制約がなかったため、彼らはコルカタで皮なめし工場の経営に成功することができた。
チャンが属する湖北人コミュニティは歯医者と紙花の製造に従事していた。「ラージ・カプールやスニール・ダット主演の古いヒンディー語映画に出てくる花は全部私たちが作りました。俳優がピアノを弾き、メフフィル〔舞台〕の上に花々が吊り下がっていたなら、それは全部���が家の女たちが作った物です」とコルカタ湖北同郷会会長、65歳のマオ・チー・ウェイは言う。
広東人は大半が大工で、造船所や鉄道に雇われたり、茶を入れる木製コンテナづくりに雇われたりしていた。1838年、イギリス当局はアッサムの茶園で働かせるため、多くが広東人の職工や茶栽培農夫からなる中国人熟練・非熟練労働者を導入している。
1949年に毛沢東率いる共産党が政権を握ると、中国への帰国は問題外であることが明らかになった。そのため、女性たちはインド在住の家族と合流しはじめ、すぐに東部諸州の中国人居住区にはヘアサロンやレストラン、ドライクリーニング店などが点在するようになった。
寺院が建てられ、コルカタのタングラとティレッタ・バザール、アッサム州のティンスキアには中国人学校ができた。賭博場や中国語新聞、同郷会館などもでき、春節や中秋節を祝うほか、中国の儀礼に従って結婚式や葬儀を行うようになった。
「彼らがコルカタに定住し始めた18世紀後半から、1960年代初めまで、中国人移民は、とりわけ同じ方言グループでの内婚や、文化実践、独特の教育システム、住居の排他的なあり方を通じて『中国人アイデンティティ』を維持することに成功した」と、張幸は彼の論文「中国系インド人とは誰か?:コルカタ、四会、トロント在住中国系インド人の文化的アイデンティティ調査」の中で述べている2。
このコミュニティと祝い事の時代は、1962年の印中紛争で突然終わった。戦前には5万人と推定されていた中国系インド人の人口は約5,000人にまで減少した。彼らの多くはその後、海外に移住した。
融合する文化
「アイデンティティとは、単に『私は中国人か、それともベンガル人か』というよりも複雑なものです」とロイは言う。「アイデンティティを主張したり断言したりする必要性を本当に感じるのは、それが奪われつつあると感じたときだけです。アイデンティティについて聞かれたとき、特にこのような時世には、『他のインドのパスポート保持者はこんなことを聞かれるだろうか』と疑問に思うのです」。
ロイは中国系移民と地元民との不可避的な混ざり合いの象徴である。彼の母親は中国系で、ベンガル人と結婚しており、一家はタングラやティレッタ・バザールから離れたコルカタ南部に住んでいる。ロイがこれらの地区を訪れるのは、たいてい中国式ソーセージを買うためか、たまに友人と中華の朝食を食べたりするためだ。
今日の中国系インド人は、中国的伝統が失われていく一方、国籍と文化遺産の間の摩擦が増えていくという二重の現実に直面している。例えば、かつてコルカタのチャイナタウンで行われていた旧正月の祝賀会は、ほとんどがプライベートなものになっている。チャンはただ友人を家に招待することが多い。ロイは親戚とご馳走で盛大に祝ったり���「みんなが忙しければ」ただオレンジを食べて祝ったりしている。
若い世代が広東語や北京語ではなくヒンディー語や英語を学びながら成長し、儒教のような中国の伝統的な宗教的習慣から遠ざかるにつれ、彼らのアイデンティティの中国的側面はますます衰えつつある。以前はそのアイデンティティの別称として機能していたタングラも、今や混合文化に道を譲った。また、環境問題により1996年には皮なめし工場が閉鎖された。
それでもフランシスのように、自分たちの文化を守るためにできることをしている人もいる。彼は友人と毎年の旧正月にはコルカタで龍の踊りを披露する。「私たちは衣装と太鼓を身につけ、旧チャイナタウン、新チャイナタウンその他、コミュニティが散在しているコルカタの各地で4日間にわたって上演するのです」とのことだ。彼らは彼が子供の頃に喜んで受け取っていた赤い封筒入りのお金を配る。
しかし、帰属と受容という、より大きな問題は残ったままである。チャンによれば、自身がエンタテインメント産業に加わっていることと「ヒンディー語とウルドゥー語に堪能」であること(彼はボリウッド作品を観て育ち、父親はマフディー・ハサンのガザル歌謡が大好きだった)は、人々が常に彼を「インド人」として受け入れてきたことを意味する。彼のファンは年齢層やエスニック・グループを跨いで存在する――『インディアン・アイドル』に参加していたときには中国人コミュニティが彼を支持し、より若いファンは彼が「K-POPスターやアニメ・キャラクターを彷彿とさせる」ゆえに彼を愛している。しかし、ソーシャルメディアで意見を表明することは、特に最近では危険であり、時に大騒ぎになる。
「CAA(修正市民権法)のような問題については、間接的に言及して自分の意見を伝えるようにしています。これは大事なことだからです」、彼は言う。ガルワーン渓谷での衝突の後、陸軍大尉を名乗る匿名アカウントが、彼のYouTube動画の一つにコメントして、国家に忠誠を誓い、インド人兵士への支持を公に表明するよう彼に求めた。「私はそれを大したことではないと思い、〔陸軍大尉という〕彼の名乗りに引っかけて『敵との戦いに集中してください、あなたの仲間の国民とではなく』と言いました」。
ジャーナリストのリウ・チュエン・チェンは、アイデンティティとインド政治の両方についての自身の率直な物言いは、コミュニティ内では異例であり、しばしばオンラインやオフラインで嫌がらせの標的になることにつながっていると述べる。「一度、エアインディアの飛行機に乗るとき、係員たちが私に有権者証ではなくパスポートを見せろと言い張ったことがありました。彼らは私がインド出身でないと信じていたからです」、彼女は言う。「私はパスポートを取ってすらいなかったのに」。
年長世代の政治との関わり方はやや異なっている。彼らは今でも中国政治を追いかけてはいるが、距離を置いている。「調査中、国民党シンパと共産党シンパの間にあるコミュニティ内の分断を感じました」とジャーナリストのディリープ・ディースーザは言う。彼は1962年の印中戦争の歴史を、当時強制収容されていたジョイ・マーの口頭の語りとともに記録した『ザ・デオリワーラーズ』3の共著者である。
「しかし、それだけです。彼らは台湾とPRC(中華人民共和国)の対立を私と同じように見ています。そこに親戚はいるかもしれませんが、台湾市民になりたいとか、PRCに忠誠を誓いたいというようなものではありません」。
このような関わりの多くは目に見えない。このコミュニティに共通する話として、彼らは頭を低くして注目されずにいることを好む。これは1962年に中国系コミュニティと関係者が強制収容された結果という部分が大きい。
消えない恐怖
1962年の戦争後、中国軍が国境東部のNEFA〔北東辺境管区〕、国境西部のアクサイチンに進出したとき、インド世論は怒りと疑念に満ちていた。インド人は当時の���ャワーハルラール・ネルー首相の保証に憤慨し、中国に裏切られたと感じていた。今回もまた、この敵意の矛先はインドの中国系コミュニティに向けられていた。
作家クワイユン・リー氏が学位論文『デーウリー収容所:1962~1966年の中国系インド人オーラル・ヒストリー』4で書いているように、「国民的な熱狂に駆り立てられ、主流派インド人は中国人住民を追放し、時に暴力を振るい、また、彼らの家や事業を攻撃したり破壊したりした」。
リーは付け加える。インド当局は「毛沢東支持に傾いた中国語学校や新聞、中国系団体を閉鎖した。蒋介石(台湾)を支持する学校、クラブ、新聞は活動を許された。これらの学校やクラブは、マハートマー・ガーンディーの肖像とインド国旗を孫逸仙〔の肖像〕と十二芒星の〔ママ〕国民党旗の横に加えた」。
これらの状況は、当局に「敵国出身者」を逮捕する権限を与えるインド国防法が1962年に成立し、1946年外国人法と外国人(制限区域)令の改正が行われたことと相まって、ラージャスターン州のデーウリー収容所で中国系インド人を抑留するための「法的なイチジクの葉〔方便〕」になった、とディースーザは言う。
3000人近くの中国国民または中国系の親族をもつインド国民がスパイ容疑で逮捕され、最長で5年間拘束された。
「ガルワーン渓谷の小競り合いが起こったとき、私はそれについて思いもしませんでした。祖母が最初にそれを口にしました。『もし雲行きが悪くなったら、私たちは逮捕されるかもしれない』」、チャンは言う。「たとえ私達も同じことを考えていようがいまいが、そんなことは起こらないと彼女を説得するのが私のおじと私の役目でした」。
フランシスは1962年に当時10代前半だった母親がダージリンの祖母を訪ねており、二人とも収容されたという思い出話を語る。イン・マーシュも同様であり、1962年11月に13歳でダージリンのチャウラスタ地区から父、祖母、8歳の弟と一緒に収容所に連行された5。
マーシュのように、このコミュニティの多数の人がインドを離れカナダ、米国、オーストラリアに向かった。しかし、歴代の政府がこの歴史の一章を認めたり、謝罪したりしていないことを考えると、圧倒的なトラウマと裏切られたという感情は今日に至るまで残っている。
中国系インド人はなおも傷を癒やす途上にある。アッサム州の同コミュニティ出身の48歳の女性(匿名希望)は、ガルワーン渓谷事件の後、89歳の父方のおばから電話を受けた。彼女はまたも強制収容されるのではないかと心配していた。「私はそれを笑い飛ばし、心配させまいとしました。私はね、もしまたそんなことになったら、皆一緒に行ってダルバートを食べましょうって言ったんです」と彼女は言う。
大昔の法改正はまた、1950年以前にインドに来た、あるいはインドで生まれた中国人移民のほとんどは決してインド市民権を与えられないということを確実にした。例えば、彼女のおばは今や87年間インドに住んでいる。「彼女は今でも毎年外国人登録事務所に行って滞在許可証の更新をしなければいけません。ここは彼女が知っている唯一の故郷ですが、法的には決して帰属することはなく、常に部外者のままです」と彼女は言う。
以上のような要因が、生まれた国への忠誠心を公にするようインドのこのコミュニティをせっついている。例えば、ガルワーン渓谷の衝突の後、コルカタでは中国系インド人が「我々はインド軍を支持する」と書かれた横断幕を掲げてデモ行進をした。
「人々には中国共産党(CCP)が中国系インド人のことを大して気にかけていないことに気づいてほしい。彼らはおそらく我々が存在していることすら知らない。もし私が完全ボリウッド風でやりたいと思ったら、『マェーンネー・イス・デーシュ・カー・ナマク・カーヤー・ハェー〔※私はこの国の塩を食べてきた、の意〕』と言う〔=愛国心を歌い上げる〕ところまでやります」とフランシスは言う。「私の優先順位は単純です。私はインド市民であり、インド憲法に従って暮らしており、私の支持は常にこの国にあります」。
印中間の緊張がすぐには緩和されそうにないなか、アイデンティティと帰属意識の問題が頻繁に前景化されるかもしれない。チャンの不安もまた、このような思慮をめぐるものだ。「エンタテインメント産業の誰もが仕事はいつ再開できるのかと心配していたとき、敵のような見た目の顔をしているから自分には誰も仕事をやりたくないのではないかなどと、余計な不安を私が感じていたのはどうしてでしょうか」と彼は問いかける。
http://www.iosrjournals.org/iosr-jhss/papers/Vol.%2022%20Issue8/Version-15/J2208154854.pdf ↩︎
張幸(北京大学外国語学院南亜学系副教授)は女性。引用論文は2015年刊行の論集に掲載されたもの。これを補訂したと思われる2017年の雑誌論文あり。 ↩︎
http://panmacmillan.co.in/bookdetail/9789389109382/The-Deoliwallahs/3305/37 デオリワーラー(デーウリーワーラー)はデーウリー収容所帰りの意。 ↩︎
1950年カルカッタに生まれ、強制収容は免れたが1970年代にカナダに移民した著者が、トロント在住の客家人元収容者4人の聞き取りをもとに2011年にトロント大学オンタリオ教育研究所に提出した修士論文。 ↩︎
元デーウリー収容者で、収容経験を述べた『ネルーと同じ獄中で』(初版2012年、シカゴ大学出版会より2016年再刊)の著者。 ↩︎
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NoxRika
桝莉花
朝、目を覚ますと、「もう朝か」とがっかりする。希望に満ちた新しい朝起なんてほとんどなく、その日の嫌な予定をいくつか乗り切る作戦を練ってから布団を出る。
マルクスの「自省録」を友人に借りて読んだ時、初めは偉そうな言いぐさに反感を持ったが、日々の中で些細な共感をするたびに、ちょっとかっこいいんじゃないかなどと思うようになった。嫌な予定を数えるだけだった悪い癖を治すため、そこに書いてあったような方法を自分なりに実践している。半ば寝ぼけているから、朝ごはんを食べている時には、どんな作戦だったかもう思い出せない。
ただ、担任の堀田先生に好意を寄せるようになってからは、今日も先生に会いに行こう、が作戦の大半を占めている気がする。
リビングへ出ると、食卓には朝食が並んでおり、お母さんが出勤姿で椅子に半分くらい腰掛けてテレビを見ていた。
「あ、莉花。見てニュース」
言われた通りにテレビに目を凝らすと、映っていたのはうちの近所だった。
「えー、引き続き、昨日午後五時頃、○○県立第一高等学校で起きました、無差別殺傷事件の速報をお伝えしております」
全国区のよく見知ったアナウンサーの真剣な顔の下に、速報の文字と四名が現在も重体、教師一名を含む三名が死亡とテロップが出た。
「え���、これって、あの一高?生徒死んじゃったの」
お母さんは眉根を寄せ、大げさに口をへの字にして頷いた。
「中学の時のお友達とか、一高に行った子もいるんじゃないの?」
しばらくテレビの画面を見詰めながら考えを巡らせた。お母さんは「大変大変」とぼやきながら立ち上がり、
「夕飯は冷蔵庫のカレーあっためて食べてね」
と家を出て行った。
中学の時に一緒にいた友だちはいるけれど、知りうる限り、一高に進学した子はいなかった。そうでなくても、今はもうほぼ誰とも連絡は取り合っていないから、連絡したところでどうせ野次馬だと思われる。
地元の中学校に入学して、立派な自尊心となけなしの学力を持って卒業した。友だちは、いつも一緒にいる子が二人くらい居たけれど、それぞれまた高校で「いつも一緒にいる子」を獲得し、筆マメなタイプじゃなかったために、誕生日以外はほぼ連絡しなくなった。誕生日だって、律儀に覚えているわけじゃなくて、相手がSNSに登録してある日付が私の元へ通知としてやってくるから、おめでとう、また機会があれば遊びに行こうよと言ってあげる。
寂しくはない。幼いことに私は、自分自身のことが何よりも理解し難くて、外界から明確な説明を求められないことに、救われていた。友だちだとかは二の次で、ましてやテレビの向こう側で騒がれる実感のない事件になんて構ってられない。
高校で習うことも、私にはその本質が理解できない。私の表面的なものに、名前と回答を求め、点数を与えて去っていく。後にこの毎日が青春と名乗り出るかも、私には分からない。気の早い麦茶の水筒と、台所に置かれた私の分の弁当。白紙の解答用紙に刻まれた、我が名四文字の美しきかな。
学校に着いたのは七時過ぎだった。大学進学率県内トップを常に目標に掲げている我が高校は、体育会系の部活動には熱心じゃない。緩く活動している部活動なら、そろそろ朝練を始めようという時間だ。駐輪場に自転車を停めると、体育館前を通って下駄箱へ向かうのだが、この時間だと、バスケ部の子たちが準備体操をしていることがあり、身を縮こまらせる。今日はカウントの声が聞こえて来ないから、やってないのかな。横目で見ると、女子バスケ部に囲まれて体育館を解錠する嬉しい後ろ姿が見えた。
担任の堀田先生だ。
そういえば、女子バスケ部の副顧問だったな。
背ばっかり高くて、少し頼りない猫背をもっと眺めたかったけれど、違う学年の、派手な練習着の女子たちに甲高い声で茶化されて、それに気だるげな返事をしている先生は、いつもより遠くに感じた。あ、笑ってる。
いつも通りに身を縮こまらせて、足早に玄関へ駆け上がった。
出欠を取るまでまだ一時間半もあり、校内は静まり返っていた。
教室のエアコンを点け、自身の机に座り、今日の英単語テストの勉強道具を机に広げた。イヤホンをして、好きなアイドルのデビュー曲をかける。
校庭には夏季大会を前にした野球部員たちが集まり、朝練にざわつきだす。イヤホンから私にだけ向けられたポップなラブソングを濁すランニングのかけ声を窓の向こう側に、エアコンの稼働音だけが支配する教室。
「おはよー」
コンビニの袋を提げて入って来た風呂蔵まりあは、机の間を縫い縫い私に近寄って来た。
イヤホンを外しておはよう、と返すと、彼女はそのまま私の前の席に座った。片手でくるくるとした前髪をおでこから剥がし、もう片手に握ったファイルで自分を仰ぎながら、馴れ馴れしく私の手元を覗き込んだ。
「早くない?」
「小テストの勉強今からやろうと思って」
「え、やるだけ偉くない?私もう諦めてるよ」
目の前で手を叩いて下品に笑う。
「いや、普通にやっといた方がいいと思うけど」
叩きつけるような返事をした。
手応えのないコミュニケーション。読んでいた分厚い英単語帳を勢いよく窓から放り投げ、そのまま誤魔化すように浮遊する妄想と、バットとボールが描く金属音の放物線。オーライ、オーライの声。空虚な教室の輪郭をなぞり、小さくなって、そのまま消えた。
「いやー、はは」
向こうが答えたのは、聞こえないフリをした。
まりあとは、限りなく失敗に近い、不自然な交友を持ってしまった。中学を卒業し「いつも一緒にいる子」と離れ、高校に一年通っても馴染めず焦った私は、次なる友だちを求め私よりも馴染めずにいたまりあに声をかけた。短期間で無理やり友だちを作った私は、学校へ来ることが苦手な彼女に優しく接することを、施しであり、自分の価値としてしまっていた。その見返りは、彼女のことを無下に扱っても「いつも一緒にいる」ことだなんて勝手に思い込み、機嫌が悪い時には、正義を装った残酷な振る舞いをして、彼女を打ちのめすことで自分を肯定していた。
出会ってからすぐに距離が縮まって、充分な関係性を築き上げる前からその強度を試すための釘を打っているようなものだ。しかし、人を穿って見ることのできない彼女は私を買い被り、友人という関係を保とうと自らを騙し騙し接してくる。それもまた癪に触った。要はお互いコミュニケーションに異常があるのだ。でも、それを異常だとは言われたくない、自分の法律を受け入れて友だちぶっていてほしい。それは全くの押し付けで、そのことに薄々気付きながらも、目を背けていた。
ちょっとキツい物言いで刺されても、気づかないふりするのが、私たちだったよね。あれ、違ったかな。
しかし、もともと小心者な私は、根拠のない仕打ちを突き通す勇気はなく、すぐに襲い来る罪悪感に負け、口を開いた。
「あ、ねえ…ニュース見た?一高の」
「知ってる!やばくない?文化祭で生徒が刃物振り回したってやつだよね?めっちゃかわいそう。びっくりしてすぐに一高の友達にラインしたもん」
「何人か亡くなってるらしいじゃん」
「え、そうなの、笑うんだけど」
「笑えないでしょ」
それが、彼女の口癖なのも知っていた。勘に触る言葉選びと、軽薄な声。最早揚げ足に近かった。
「あー、ごめん。つい」
片手をこめかみに当て、もう片手の掌をみなまで言うなと私に突き出してくる。この一瞬に関しては、友情なんてかけらもない。人間として、見ていられない振る舞いだった。
「ごめん」
また無視した。小さな地獄がふっと湧いて、冷えて固まり心の地盤を作って行く。
ただ、勘違いしないで欲しい。ほとんどはうそのように友だちらしく笑いあうんだから。その時は私も心がきゅっと嬉しくなる。
黙り込んでいると、クラスメイトがばらばらと入って来て教室は一気に騒がしくなり、まりあは自分の席へ帰っていった。ああ全く、心の中にどんな感情があれば、人は冷静だろう。愛情か、友情か。怒りや不機嫌に支配された言動は、本来の自分を失っていると、本当にそうだろうか。この不器用さや葛藤はいつか、「若かったな」なんて、笑い話になるだろうか。
昼休みの教室に彼女の姿は無かった。席にはまだリュックがあって、別の女子グループが彼女の机とその隣の机をつけて使っている。私は自分の席でお弁当を広げかけ、一度動きを止め片手でスマホを取り出し「そっち行ってもいい?」とまりあにメッセージを送った。すぐに「いいよ!」が返ってくる。お弁当をまとめ直して、スマホと英単語帳を小脇に抱えて、教室を出た。
体育館へと続く昇降口の手前に保健室があり、その奥には保健体育科目の準備室がある。私は保健室の入り口の前に足を止めた。昇降口の外へ目をやると、日陰から日向へ、白く世界が分断されて、陽炎の向こう側には、永遠に続く世界があるような予感さえした。夏の湿気の中にもしっかりと運ばれて香る校庭の土埃は、上空の雲と一緒にのったりと動いて、翳っていた私の足元まで陽射しを連れてくる。目の前の保健だよりの、ちょうど色褪せた部分で止まった。毎日、昼間の日の長い時間はここで太陽が止まって、保健室でしか生きられない子たちを、永遠の向こう側から急かすのだ。
かわいそうに、そう思った。彼女も、教室に居られない時は保健体育の準備室に居る。保健室自体にはクラスメイトも来ることがあるから、顔を合わせたくないらしい。準備室のドアを叩くと、間髪入れずに彼女が飛び出てきた。
「ありがとねえ」
「いいよいいよ、もうご飯食べ終わった?」
二人で準備室の中に入ると、保健室と準備室を繋ぐドアから保健医の仁科先生が顔を出した。
「あ��、二人一緒にたべるの?」
「はい」
私はにこやかに応えた。その時に、彼女がどんな顔をしていたかわからない。ただ、息が漏れるように笑った。
先生の顔も優しげに微笑んで私を見た。ウィンクでもしそうな様子で「おしゃべりは小さい声でお願いね」と何度か頷き、ドアが閉まった。準備室の中は埃っぽくて、段ボールと予備の教材の谷に、会議机と理科室の椅子の食卓を設け、そこだけはさっぱりとしている。卓上に置かれたマグカップには、底の方にカフェオレ色の輪が出来ていた。
「これ、先生が淹れてくれたの?」
「そう、あ、飲みたい?貰ってあげよっか」
「…いいよ」
逃げ込んだ場所で彼女が自分の家のように振舞えるのは、彼女自身の長所であり短所だろう。遠慮の感覚が人と違うと言うか、変に気を遣わないというか、悪意だけで言えば、図々しかった。
ただ、その遠慮のなさは、学年のはじめのうちは人懐っこさとして周知され、彼女はそれなりに人気者だった。深くものを考えずに口に出す言葉は、彼女の印象をより独り歩きさせ、クラスメイトは彼女を竹を割ったような性格の持ち主だと勘違いした。
当然、それは長くは続くはずもなく、互いの理解と時間の流れと共に、彼女は遠慮しないのではなく、もともとの尺度が世間とずれている為に、遠慮ができないのだと気付く。根っからの明るさで人と近く接しているのではなく、距離感がただ分からず踏み込んでいるのだと察した。
私は、当時のクラスの雰囲気や彼女の立場の変遷を鮮明に覚えている。彼女のことが苦手だったから、だからよく見ていた。彼女の間違いや周囲との摩擦を教えることはしなかった。
彼女は今朝提げてきたコンビニの袋の口を縛った。明らかに中身のあるコンビニ袋を、ゴミのように足元に置く。違和感はあったけれど、ここは彼女のテリトリーだから、あからさまにデリケートな感情をわざわざ追求することはない。というか、学校にテリトリーなんてそうそう持てるものじゃないのに、心の弱いことを理由に、こんなに立派な砦を得て。下手に自分の癪に触るようなことはしたくなかった。
「あれ、食べ終わっちゃってた?」
「うん。サンドイッチだけだったからさ」
彼女の顔がにわかに青白く見えた。「食べてていいよ」とこちらに手を伸ばし、連続した動作で私の手元の英単語帳を自分の方へ引き寄せた。
「今日何ページから?」
「えーっとね、自動詞のチャプター2だから…」
「あ、じゃあ問題出してあげるね。意味答えてね」
「えー…自信ないわあ」
「はいじゃあ、あ、え、アンシェント」
「はあ?」
お弁当に入っていたミートボールを頬張りながら、彼女に不信の眼差しを注ぐ。彼女は片肘をついて私を見た。その視線はぶつかってすぐ彼女が逸らして、代わりに脚をばたばたさせた。欠けたものを象徴するような、子供っぽい動きに、心がきゅっと締め付けられた。
「え、待って、ちょっと、そんなのあった?」
「はい時間切れー。正解はねえ、『遺跡、古代の』」
「嘘ちょっと見せて。それ名詞形容詞じゃない?」
箸を置いて、彼女の手から単語帳をとると、彼女が出題してきたその単語が、今回の小テストの出題範囲ではないことを何度か確認した。
「違うし!しかもアンシェントじゃないよ、エインシェント」
「私エインシェントって言わなかった?」
「アンシェントって言った」
「あー、分かった!もう覚えた!エインシェントね!遺跡遺跡」
「お前が覚えてどうすんの!問題出して!」
「えー、何ページって言った?」
私が目の前に突き返した単語帳を手に取って、彼女が嬉しそうにページをめくる。その挙動を、うっとりと見た。視界に霞む準備室の埃と、彼女への優越感は、いつも視界の隅で自分の立派さを際立つ何かに変わって、私を満足させた。
「午後出ないの?」
私には到底できないことだけど、彼女にはできる。彼女にできることは、きっと難しいことじゃない。それが私をいたく安心させた。
「うん。ごめんね、あの、帰ろうと思って」
私は優しい顔をした。続いていく物語に、ただ次回予告をするような、明日会う時の彼女の顔を思い浮かべた。
「プリント、届けに行こうか。机入れておけばいい?」
私は、確信していた。学校で、このまま続いていく今日こそ、今日の午後の授業、放課後の部活へと続いていく私こそ本当の物語で、途中で離脱する彼女が人生の注釈であると。
「うん。ありがとう。机入れといて。出来ればでいいよ、いつもごめんね」
お弁当を食べ終えて、畳みながら、彼女の青白い顔が、心なしか、いつもより痛ましかった。どうしたのかと聞くことも出来たが、今朝の意���悪が後ろめたくて、なにも聞けなかった。
予鈴が鳴って、私が立ち上がると、彼女がそわそわし始めた。
「つぎ、えいご?」
彼女の言葉が、少しずつ私を捉えて、まどろんでいく。
「うん。教室移動あるし、行くね」
「うん…あのさ、いつもさ、ありがとね」
私は、また優しい顔をした。
「え、なんで。また呼んでなー」
そのまま、準備室を出た。教室に戻ろうと一歩を踏み出した時、背中でドアが開く音がした。彼女が出てきたのだと思って足を止め振り返ると、仁科先生が保健室から顔を出して、微笑んできた。
「時間、ちょっといいかなあ?」
私が頷くと、先生は足早に近寄ってきて、私を階段の方まで連れてきた。準備室や保健室から死角になる。
「あのさあ、彼女、今日どうだった?」
「へ」
余りにも間抜けな声が出た。
「いつもと変わらなさそう?」
なんだその質問。漫画やゲームの質問みたい。
「いつもと変わったところは、特に」
「そっかあ」
少し考えた。きっと、これがゲームなら、彼女が食べずに縛ったコンビニ袋の中身について先生に話すことが正解なんだろう。
まるでスパイみたいだ。中心に彼女がいて、その周りでぐるぐる巡る情勢の、その一部になってしまう。そんなバカな。それでも、そこに一矢報いようなんて思わない。 不正解の一端を担う方が嫌だ。
「あ、でも、ご飯食べる前にしまってたかも」
「ご飯?」
「コンビニの、ご飯…」
言葉にすれば増すドラマティックに、語尾がすぼんだ。
「ご飯食べれてなかった?」
「はい」
辛くもなかったけれど、心の奥底の認めたくない部分がチカチカ��っている。
「そうかあ」
仁科先生は全ての人に平等に振る舞う。その平等がが私まで行き届いたところで、始業の鐘が鳴る。平和で知的で嫌味な響き。
「あ、ごめんね、ありがとう!次の授業の先生にはこちらからも連絡しておくから」
仁科先生はかくりと頭を下げた。「あ、ごめんね、ありがとう!」そうプログラミングされたキャラクターのように。
「いえ」
私は私のストーリーの主人公然とするため、そつのない対応でその場を去った。
こうして過ぎてゆく日々は、良くも悪くもない。教育は私に、どこかの第三者に運命を委ねていいと、優しく語りかける。
彼女の居ない教室で、思いのほか時間は静かに過ぎていった。私はずっと一人だった。
放課後はあっという間にやってきて、人懐っこく私の顔を覗き込んだ。
ふと彼女の席を振り返ると、担任の堀田先生が腰を折り曲げ窮屈そうに空いた席にお知らせのプリントを入れて回っていた。
「学園祭開催についてのお知らせ」右上に保護者各位と記されしっとりとしたお知らせは、いつもカバンの隅に眠る羽目になる。夏が過ぎれば学園祭が来る。その前に野球部が地方大会で強豪校に負ける。そこからは夏期講習、そんなルーティンだ。
堀田先生の腰を折る姿は夏の馬に似ていた。立ち上がって「あの」と近寄ると、節ばった手で体重を支えてこっちを見た。「あ」と声を上げた姿には、どこか爵位すら感じる。
「莉花、今日はありがとうね 」
「え?」
「お昼まりあのところへ行ってくれたでしょ」
心がぎゅっと何かに掴まれて、先生の上下する喉仏を見た。
絞り出したのはまた、情けない声だった。
「はい」
「まりあ、元気そうだった?」
わたしは?
昼も脳裏に描いたシナリオを、口の中で反芻する。
「普通でした、割と」
先生は次の言葉を待ちながら、空になったまりあの椅子を引き寄せて腰掛ける。少し嫌だった。目線を合わせるなら、私のことだって、しっかり見てよ。
「でもお昼ご飯、買ってきてたのに、私が行ったら隠しちゃって」
「どういうこと?」
「ご飯食べてないのにご飯食べたって言ってました。あんまりそういうことないかも」
「あ、ほんと」
私を通じて彼女を見ている。
まりあが、先生のことを「堀田ちゃん」と呼んでる姿が目に浮かんだ。私は、そんなことしない。法律の違う世界で、世界一幸せな王国を築いてやる。
「先生」
「私、まりあにプリント届けに行きます」
「ほんと?じゃあお願いしようかな、莉花今日は吹部は?」
「行きます、帰りに寄るので」
「ねえ、莉花さんさ、まりあといつから仲良しなの」
「このクラスになってからですよ」
「そうなんだ、でも二人家近いよね」
「まりあは幼稚園から中学まで大学附属に行ってたと思います。エスカレーターだけど高校までは行かなかったっぽい。私はずっと公立」
「あ、そうかそうか」
耐えられなかった。
頭を軽く下げて教室を出た。
上履きのつま先が、冷たい��下の床だけを後ろへ後ろへと送る。
私だって、誰かに「どうだった」なんて気にされたい。私も私の居ないところで私のこと心配して欲しい。そんなことばっかりだよ。でもそうでしょ神様、祈るにはおよばないようなくだらないものが、本当は一番欲しいものだったりする。
部活に行きたくない、私も帰りたい。
吹奏楽部のトランペット、「ひみつのアッコちゃん」の出だしが、高らかに飛んできて目の前に立ちふさがる。やっぱり行かなくちゃ、野球部の一回戦が近いから、行って応援曲を練習しなきゃ。ロッカー室でリュックを降ろし楽譜を出そうと中を覗くと、ペンケースが無かった。
教室に戻ると、先生はまりあの椅子に座ったまま、ぼんやりと窓を見ていた。
私の存在しない世界がぽっかりと広がって、寂しいはずなのに、なにを考えてるのか知りたいのに、いまこのままじっとしていたい。自分がドラマの主人公でいられるような、先生以外ピントの合わない私の画面。心臓の音だけが、後から付け足した効果音のように鳴っている。
年齢に合った若さもありながら、当たり障りのない髪型。 短く刈り上げた襟足のせいで、長く見える首。そこに引っかかったUSBの赤いストラップ。薄いブルーのワイシャツ。自分でアイロンしてるのかな。椅子の背もたれと座面の隙間から覗くがっしりとしたベルトに、シャツが吸い込まれている。蛍光灯の消えた教室で、宇宙に漂うような時間。
私だって先生に心配されたい、叱られたい。莉花、スカート短い。
不意に立ち上がってこちらを振り向く先生を確認しても、無駄に抵抗しなかった。
「うわびっくりした。どうしたの」
「あ」
口の中で「忘れ物を…」とこぼしながら、目を合わせないように自分の席のペンケースを取って、教室から逃げた。
背中に刺さる先生の視線が痛い?そんなわけない。
十九時前、部活動の片付けを終えて最後のミーティングをしていると、ポケットに入れていたスマートフォンの通知音がその場に響いた。
先輩は「誰?」とこちらを見た。今日のミーティングは怒りたがらない先輩が担当で、こういう時には正直には言わない、名乗り出ない、が暗黙の了解だったから、私は冷や汗をかきながら黙っていた。
「部活中は携帯は禁止です」
野球部の地方大会の対戦日程の書かれたプリントが隣から回ってきた。配布日が昨年度のままだ。去年のデータを使い回して作ったんだろう。
そういえば、叱られたら連帯責任で、やり過ごせそうなら謝ったりしちゃだめだと知ったのも、一年生の時のちょうどこの時期だった気がする。ただ、この時期じゃ少し遅かったわけだが。みんなはとっくに気付いていて、同じホルンパートの人たちに迷惑をかけてから、人と関わることはこんなにも難しいのかと、痛いほど理解した。
昔、社交には虚偽が必要だと言った人が居たけれど、その人は羅生門ばっかりが教材に取り上げられて、私が本当に知りたい話の続きは教科書に載っていなかった。
「じゃあ、お疲れ様でした。明日も部活あります」
先輩の話は一つも頭に入らないまま、解散となった。
ぼんやりと手元のプリントを眺めながら廊下へ出た。
堀田先生は、プリントを作る時、明朝体だけで作ろうとする。大きさを変えたり、枠で囲ったり、多少の配慮以外はほとんど投げやりにも見える。テストは易しい。教科書の太字から出す。それが好きだった。
カクカクした名前も分からない書体でびっしりと日程の書き揃えられた先輩のプリントは、暮れかかった廊下で非常口誘導灯の緑に照らされ歪んだ。
駐輪場でもたもたしていると、「お疲れ」と声をかけられた。蛍光灯に照らされた顔は、隣の席の飯室さんだった。
ちょっと大人びた子で、すごく仲がいいわけではなくても、飯室さんに声をかけられて嬉しくない子はいないと思う。
「莉花ちゃん部活終わり?」
「うん、飯室さんは」
「学祭の実行委員になっちゃったんだ、あたし。だから会議だったの」
「そっかあ」
「莉花ちゃん、吹部だっけ?すごいね」
「そ、そんなことないよ。それしかやることなくて」
自転車ももまばらになった寂しい駐輪場に、蒸し暑い夕暮れが滞留する。気温や天気や時間なんて些細なことでも左右される私と違って、飯室さんはいつもしっかりしていて、明るい子だ。ほとんど誰に対しても、おおよそ思うけれど、こんな風になりたかったなと思う。私の話を一生懸命聞いて、にこにこしてくれるので、つい話を続けてしまう。
飯室さんとの距離感は、些細なことも素直にすごいと心から言えるし、自分の発言もスムーズに選べる。上質な外交のように、友達と上手に話せているその事実もまた、私を励ます。友だちとの距離感は、これくらいが一番いい。
ただ、そうはいかないのが、私の性格なのも分かっている。いい人ぶって踏み込んだり、自分の価値にしたくて関係を作ったり、なによりも、私にも無条件で踏み込んで欲しいと期待してしまう。近づけばまた、相手の悪いところばかり見えてしまうくせに。はじめにまりあに声をかけた時の顔も、無関心なふりをして残酷な振る舞いをした時の顔も、全部一緒になって煮詰まった鍋のようだ。
また集中力を欠いて、飯室さんの声へ話半分に相づちを打っていると、後ろから急に背中をポン、と叩かれた。私も飯室さんも、軽く叫び声をあげた。
「はーい、お嬢さんたち、下校下校」
振り返ると、世界史の細倉先生が長身を折り曲げて顔を見合わせてきた。私が固まっていると、飯室さんの顔が、みるみる明るくなる。
「細倉センセ!びっくりさせないで」
「こんな暗くなった駐輪場で話し込んでるんだから、どう登場しても驚くだろ。危ないからね、早く帰って」
「ねえ聞いて、あたしさ、堀田ちゃんに無理やり学祭実行委員にされたの」
「いいじゃん、どうせ飯室さん帰宅部でしょ。喜んで堀田先生のお役に立ちなさい」
「なにそれー!てかあたし、帰宅部じゃないし!新体操やってるんですけど」
二人の輝かしいやりとりを、口を半分開けて見ていた。たしかに、細倉先生は人気がある。飯室さんが言うには、若いのに紳士的で振る舞いに下品さがなくて、身長も高くて、顔も悪くなくて、授業では下手にスベらないし、大学も有名私立を出ているし、世界史の中で繰り返される暴力を強く念を押すように否定するし、付き合ったら絶対に大切にしてくれるし幸せにしてくれる、らしい。特に飯室さんは、細倉先生のこととなると早口になる。仲良しグループでも、いつも細倉先生の話をしていると言っていた。
イベントごとでは女子に囲まれているのは事実だ。私も別に嫌いじゃない。それ以上のことはよく知らないけれど、毎年学園祭に奥さんと姪っ子を連れてくると、クラスの女子は阿鼻叫喚する。その光景が個人的にはすごく好きだったりする。あ、あと、剣道で全国大会にも出ているらしい。
私はほとんど言葉を交わしたことがない。世界史の点数もそんなに良くない。
「だから、早く帰れっての。見て、桝さんが呆れてるよ」
「莉花ちゃんはそんな子じゃないから」
何を知っていると言うんだ。別にいいけど。
「もう、桝さんこいつどうにかしてよ」
いつのまにか細倉先生の腕にぶら下がっている飯室さんを見て、なんだか可愛くて思わず笑ってしまった。
「桝さん、笑い事じゃないんだって」
私の名前、覚えてるんだな。
結局、細倉先生は私たちを門まで送ってくれた。
「はい、お気をつけて」
ぷらぷらと手を振りながら下校指導のため駐輪場へ戻っていく先生を、飯室さんは緩んだ顔で見送っていた。飯室さん、彼氏いるのに。でもきっと、それとこれとは違うんだろう。私も、堀田先生のことをこんな感じで誰かに話したいな。ふとまりあの顔が浮かぶけれど、すぐに放課後の堀田先生の声が、まりあ、と呼ぶ。何を考えても嫉妬がつきまとうな。また意味もなく嫌なことを言っちゃいそう。
「ね、やばくない?細倉センセかっこ良すぎじゃない?」
興奮冷めやらぬ飯室さんは、また早口になっている。
「かっこ良かったね、今日の細倉先生。ネクタイなかったから夏バージョンの細倉先生だなと思った」
「はー、もう、なんでもかっこいいよあの人は…。みんなに言おう」
自転車に跨ったまま、仲良しグループに報告をせんとスマートフォンを操作する飯室さんを見て、私もポケットからスマートフォンを出した。そういえば、ミーティング中に鳴った通知の内容を確認してなかった。
画面には、三十分前に届いたまりあからのメッセージが表示されていた。
「莉花ちゃんの名字のマスって、枡で合ってる?」
なんだそりゃ、と思った。
「違うよ。桝だよ」
自分でも収まりの悪い名前だと思った。メッセージはすぐに読まれ、私の送信した「桝だよ」の横に既読マークが付く。
「間違えてた!早く言ってよ」
「ごめんって。今日、プリント渡しに家に行ってもいい?」
これもすぐに既読マークが付いた。少し時間を置いて、
「うん、ありがとう」
と返ってきた。
「家についたら連絡するね」
そう送信して、一生懸命友達と連絡を取り合う飯室さんと軽く挨拶を交わし、自転車をこぎ始めた。
湿気で空気が重い。一漕ぎごとにスカートの裾に不快感がまとわりついてくる。アスファルトは化け物の肌みたいに青信号の点滅を反射し、黄色に変わり、赤くなる。そこへ足をついた。風を切っても爽やかさはないが、止まると今度は溺れそうな心地すらする。頭上を見上げると月はなく、低い雲は湯船に沈んで見るお風呂の蓋のようだった。
やっぱり私も、まりあと、堀田先生の話題で盛り上がりたい。今朝のこと、ちょっと謝りたい。あと、昨日の夜のまりあが好きなアイドルグループが出た音楽番組のことも話し忘れちゃったな。まりあは、堀田先生と細倉先生ならどっちがタイプかな。彼女も変わってるから、やっぱり堀田先生かな。だとしたらこの話題は触れたくないな。でもきっと喋っちゃうだろうな。
新しく整備されたての道を行く。道沿いにはカラオケや量販店が、これでもかというほど広い駐車場と共に建ち並ぶ。
この道は、まっすぐ行けばバイパス道路に繋がるが、脇に逸れるとすぐ新興住宅地に枝分かれする。そこに、まりあの家はある。私が住んでいるのは、まりあの住むさっぱりした住宅街から離れ、大通りに戻って企業の倉庫密集地へと十分くらい漕ぐ団地だ。
一度だけまりあの家に遊びに行ったことがある。イメージと違って、部屋には物が多く、あんなに好きだと言っていたアイドルグループのグッズは全然なかったのに、洋服やらプリントやら、捨てられないものが積み重なっていた。カラーボックスがいくつかあって、中身を見なくても、思い出の品だろうと予想がついた。
まりあには優しくて綺麗なお姉さんがいる。看護師をしているらしく、その日も夜勤明けの昼近くにコンビニのお菓子を買って帰って来てくれた。お母さんのことはよく知らないけれど、まりあにはお父さんが居ない。お姉さんとすごく仲がいいんだといつも自慢げにしている。いいなと思いながら聞いていた。
コンビニの角を曲がると、見覚えのある路地に入った。同じような戸建てが整然と並び、小さな自転車や虫かごが各戸の玄関先に添えられている。風呂蔵の表札を探して何周かうろうろし、ようやくまりあの家を見つけた。以前表札を照らしていた小さなランタンは灯っておらず、スマートフォンのライトで照らして確認した。前に来たときよりも少し古びた気がするけれど、前回から二ヶ月しか経っていないのだから、そんなはずはない。
スマートフォンで、まりあにメッセージを送る。
「家着いた」
既読マークは付かない。
始めのうちは、まあ気がつかないこともあるかと、しばらくサドルに腰掛けスマートフォンをいじっていた。次第に、周囲の住人の目が気になり出して、ひとしきりそわそわした後で、思い切ってインターホンを押した。身を固くして待てども、返事がない。
いよいよ我慢ならなくて、まりあに「家に居ないの?」「ちょっと」と立て続けにメッセージを送る。依然、「家着いた」から読まれる気配がない。一文句送ってやる、と思ったところで、家のドアが勢いよく開いた。
「あ、まりあちゃんの友だち?」
サドルから飛び降り駆け寄ろうとした足が、もつれた。まりあが顔を出すと思い込んでいた暗がりからは、見覚えのない、茶髪の男性が現れた。暗がりで分かりにくいけれど、私と同い年くらいに見える。張り付いたような笑みとサンダルを引きずるようにして一歩、一歩とこちらへ出てくる。緊張と不信感で自転車のハンドルを握る手に力がこもった。
ちょっと、まりあ、どこで何してるの?
男の子は目の前まで来ると肘を郵便受けに軽く引っ掛け、「にこにこ」を貼り付けたまま目を細めて私を見た。
「あ、俺ね、まりあちゃんのお姉さんとお付き合いをさせて頂いている者です。いま風呂蔵家誰も居なくてさ。何か用事かな」
見た目のイメージとは違った、やや低い声だった。街灯にうっすらと照らされた顔は、子供っぽい目の下に少したるみがあって、確かに、第一印象よりは老けて見える、かな。わからない。大学生くらいかな。でも、まりあのお姉さんって、もうすぐ三十歳だって聞いた気がする。
恐怖を消し去れないまま目をいくら凝らしても、判断材料は一向に得られず、声の優しさを信じきるか、とりあえずこの場を後にするか、戸惑う頭で必死に考えた。
「あの、私、まりあと約束してて…」
「えっ?」
男性の顔から笑顔がすとんと落ちた。私の背後に幽霊でも見たのか、不安に強張った表情が一瞬覗き、それを隠すように手が口元を覆った。
「今?会う約束してたの?」
「いや、あの」
彼の不安につられて、私の中の恐怖も思考を圧迫する。言葉につっかえていると、ポケットからメッセージの通知音が響いた。助かった、反射的にスマートフォンを手にとって、「すみません!」と自転車に乗りその場から逃げた。
コンビニの角を曲がり、片足を着くとどっと汗が噴き出してきた。ベタベタの手を一度太ももの布で拭ってから、スマートフォンの画面を点灯した。メッセージはまりあからではなく、
「家に帰っていますか?今から帰ります。母さんから、夕飯はどうするよう聞いていますか」
父さんだった。大きいため息が出た。安堵と苛立ちと落胆と、知っている言葉で言えばその三つが混ざったため息だった。
「今友だちの家にプリント届けに来てる。カレーが冷蔵庫にあるらしい」
乱暴に返事を入力する。
一方で、まりあとのメッセージ画面に未だ返事はない。宙に浮いた自分の言葉を見ていると、またしても不安がじわじわと胸を蝕んでいく。
もしも、さっきのあの男が、殺人鬼だったらどうしよう。まりあのお姉さんも、まりあももう殺されちゃってたら。まりあに、もう二度と会えなかったら。あいつの顔を見たし、顔を見られちゃった。口封じに私も殺されちゃうかも知れない。まりあのスマートフォンから名前を割り出されて、家を突き止められて、私が学校に行ってる間に、家族が先に殺されちゃったら。
冷静になればそんなわけがないと理解出来るのだけれど、じっとりとした空気は、いくら���っても、吐いても、不安に餌をやるようなものだった。冷たい水を思いっきり飲みたい。
とりあえず家に帰ろう、その前に、今一一〇番しないとまずい?いや、まだなにも決まったわけじゃない。勘違いが一番恥ずかしい。でも、まりあがそれで助かるかも知れない。なにが正解だろう。間違えた方を選んだら、バッドエンドは私に回って来るのかな。なんでだ。
コンビニ店内のうるさいポップが、霞んで見える。心細さで鼻の奥がツンとする。スカートを握って俯いていると、背後から名前を呼ばれた。
「莉花ちゃん?」
聞きたかった声に、弾かれたように振り返った。
「まりあ!」
まりあは制服のまま、手にお財布だけを持って立ち尽くしていた。自分の妄想はくだらないと、頭でわかっていても、一度はまりあが死んだ世界を見てきたような心地でいた。ほとんど反射的に、柄にもなくまりあの手を握った。柔らかくて、すべすべで、ほんのり温かかった。まりあは、口角を大きく上げて、幸せそうに肩を震わせて笑った。
「莉花ちゃん、手汗すごいね」
「あのさあ、結構メッセージ送ったんですけど」
「うそ、ごめん!気づかなかった」
いつもみたいに、なにか一言二言刺してやろうと思ったけれど、何も出てこなかった。この声も、全然悪びれないこの態度も、機嫌の悪い時に見れば、きっと下品で軽薄だなんて私は思うんだろうな。でも今は、あまりにも純粋に幸せそうなまりあの姿に釘付けになるしかなかった。もしかして、私の感情を通さずに見るまりあは、いつもこんなに幸せそうに笑っているのかな。
「本当だ、家に行ってくれたんだね、ごめんね」
「そう言ったじゃん!て言うか、何、あの男の人」
「あ、柏原くんに会った?」
「柏原くんって言うの」
「そう、声が低い茶髪の人。もうずっと付き合ってるお姉ちゃんの彼氏」
「そ、そうなんだ」
やっぱり、言ってることは本当だったんだ。盛り上がっていた様々な妄想が、全部恥ずかしさに変換され込み上げてくる。それを誤魔化すように次の話題を切り出す。
「どこか行ってたの?」
「一回、家を出たの。ちょっとコンビニ行こうと思って。今お財布取りに戻ったんだけど、入れ違っちゃったかも、ごめん」
「普通、私が家行くって言ってるのにコンビニ行く?」
「行きません」
「ちょっとくらい待ってくれる?」
まりあは、
「はあい。先生かよ」
ちょっと口を尖らせて、すぐに手を叩いて笑った。
いくら語気を強めても、仲良しで包みこんで、不躾な返事が返ってくる。それがなによりも嬉しかった。怖がることなく、私と喋ってくれる。欲しかったんだ、見返りとか、自分の価値とかルールとか全部関係なく笑ってくれる友だち。あんなに癪に触ったその笑い方も、今はかわいいと思う。
「先生といえばさ、柏原くんって、堀田ちゃんの同級生なんだよ。すごい仲良しらしい」
「え!」
柏原くんって、さっきの男の人のことだ。堀田先生が三十前後だとして、そんな年齢だったのか。というか、堀田先生の友だちってああいう感じなんだ。ちょっと意外だ。
「大学時代の麻雀仲間なんだって。堀田ちゃん、昔タバコ吸ってたらしいよ、笑えるよね」
「なにその話、めちゃめちゃ聴きたい」
飯室さんが仲良しグループと喋っている時の雰囲気を、自然と自分に重ねながら続きを促すと、まりあは嬉しそうに髪をいじりだした。
「今もよくご飯に行くみたいだよ、写メとかないのって聞いたけど、まだ先生たちが大学生の頃はガラケーだったからそういうのはもう無いって」
「ガラケー!」
私も手を叩いて笑った。
「莉花ちゃん、堀田先生好きだよね。いるよね、堀田派」
「少数派かなあ」
「どうなんだろう。堀田ちゃんが刺さる気持ちは分からなくはないけど、多分、細倉先生派の子のほうが真っ当に育つと思うね」
「わかる。細倉先生好きの子は、ちゃんと大学行って、茶髪で��巻いてオフショル着てカラコンを入れることが出来る。化粧も出来る。なんならもうしてる」
コンビニのパッキリとした照明に照らされ輝くまりあ。手を口の前にやって、肩を揺らしている。自分の話で笑ってもらえることがこんなに嬉しいのか、と少し感動すらしてしまう。
「今日もムロはるちゃんの細倉愛がすごかったよ」
「ムロはる…?」
まりあが眉をしかめた。
「飯室はるなちゃん、ムロはるちゃん」
本人の前では呼べないけれど、みんながそう呼んでいる呼び方を馴れ馴れしく口にしてみた。ピンときたらしいまりあの「あー、飯室ちゃんとも仲良しなんだ」というぎこちない呟きをBGMに、優越感に浸った。私には友だちが沢山いるけれど、まりあには私しか居ないもんね。
コンビニの駐車場へ窮屈そうに入っていく商品配送のトラックですら、今なら笑える。
「最終的には細倉先生の腕にぶら下がってた」
「なんでそうなるの」
「愛しさあまって、ということなんじゃないかな」
「莉花ちゃんはさ、堀田ちゃんの腕にぶら下がっていいってなったら、する?」
「えー、まずならないよ、そんなことには」
「もしも!もしもだよ」
「想像つかないって」
「んー、じゃあ、腕に抱きつくのは」
「え、ええ」
遠くでコンビニのドアが開閉するたび、店内の放送が漏れてくる。視線を落として想像してみると、自分の心音もよく聞こえた。からかうように拍動するのが、耳の奥にくすぐったい。
細倉先生はともかく、堀田先生はそんなにしっかりしてないから、私なんかが体重を掛けようものなら折れてしまうのではないか。「ちょっと、莉花さん」先生は心にも距離を取りたい時、呼び捨てをやめて「さん」を付けて呼ぶ。先生の性格を見ると、元から下の名前を呼び捨てにすること自体が性に合っていないのだろうとは思うけれど。
そもそも、「先生のことが好き」の好きはそういう好きじゃなくて、憧れだから。でも、そう言うとちょっと物足りない。
「莉花ちゃん」
半分笑いながら呼びかけられた。まりあの顔をみると、なんとも言えない微妙な表情をしていた。引かれたのかな。
「顔赤いよ」
「ちょ、ちょっと!やめてよ」
まりあの肩を軽く叩くと、まりあはさっきよりも大きな声で笑った。よろめきながらひとしきり笑って、今度は私の肩に手を置いた。
「でも、堀田ちゃん、うちのお姉ちゃんのことが好きらしいよ」
「え?なにそれ」
「大学同じなんだって、お姉ちゃんと、柏原くんと、堀田先生。三角関係だって」
返事に迷った。自分の感情が邪魔をして、こういう時に飯室さんみたいな人がどう振る舞うかが想像できない。
本当は、堀田先生に好きな人がいるかどうかなんて、どうでもいいんだけど、そんなこと。それよりも、まりあから、明確に私を傷つけようという意思が伝わってきて、それに驚いた。相手がムキになっても、「そんなつもりなかったのに」でまた指をさして笑えるような、無意識を装った残酷さ。
これ、私がいつもやるやつだ。
そのことに気付いて、考えはますます散らばってしまった。
「そんなの、関係無いよ」
しまった。これだから、重いって思われちゃうんだよ、私は。もっと笑って「え、絶対嘘!許せないんですけど」と言うのが、飯室さん風の返し方なのに。軽やかで上手な会話がしたいのに、動作の鈍いパソコンのように、発言の後に考えが遅れてやってくる。まりあの次の言葉に身構えるので精一杯だった。
「あはは」
まりあは、ただ笑って、そのあとは何も言わなかった。
今までにない空気が支配した。
「私、帰るね」
なるべくまりあの顔を見ないようにして、自転車のストッパーを下ろした。悲鳴のような「ガチャン!」が耳に痛い。
「うん」
まりあは、多分笑っていた。
「また明日ね」
「うん」
漕ぎ出す足は、さっきよりももっと重たい。背中にまりあの視線が刺さる。堀田先生の前から去る時とは違って、今度は、本当に。
遠くで鳴るコンビニの店内放送に見送られ、もう二度と戻れない、夜の海に一人で旅立つような心細さだった。
やっとの思いで家に着くと、二十時半を回っていた。父さんが台所でカレーを温めている。
「おかえり、お前の分も温めてるよ」
自室に戻り、リュックを降ろして、ジャージに着替える。また食卓に戻ってくると、机の上にカレーが二つ並んでいた。
「手、洗った?」
返事の代わりにため息をついて、洗面所に向かう。水で手を洗って、食卓に着く。父さんの座っている席の斜向かいに座り、カレーを手前に引き寄せる。
「態度悪い」
「別に悪くない」
「あっそ」
箸立てからスプーンを選んで、カレーに手をつける。
「いただきますが無いじゃん」
「言った」
「言ってねえよ」
私は立ち上がって、「もういい」とだけ吐き捨て、自室に戻った。
父さんとはずっとこうだ。お母さんには遅い反抗期だな、と笑われているけれど、父さんはいつもつっかかってくる。私が反抗期だって、どうしてわかってくれないんだろう。
まりあの家は、お父さんが居なくて、正直羨ましいと思う。私は、私が家で一人にならないよう、朝はお母さんが居て、お母さんが遅くなる夜は父さんがなるべく早く帰ってくるようにしているらしい。大事にされていることがどうしても恥ずかしくて、次に母親と会える日を楽しみだと言うまりあを前にすると、引け目すら感じる。勝手に反抗期になって、それはを隠して、うちも父親と仲悪いんだよね、と笑って、その話題は終わりにする。
せめて、堀田先生みたいな人だったら良かった。
そう思うと心がチクッとした。あんなに好きな堀田先生のことを考えると、みぞおちに鈍い重みを感じる。先生に会いたくない。それがどうしてそうなのかも考えたくない。多分、まりあが悪いんだろうな。まりあのことを考えると、もっと痛いから。
明日の授業の予習課題と、小テストの勉強もあるけど、今日はどうしてもやりたくない。どうせ朝ちょっと勉強したくらいじゃ小テストも落ちるし、予習もやりながら授業受ければどうにかなる。でも、内職しながらの授業は何倍も疲れるんだよな。
見ないようにしてきた、ズル休みという選択肢が視界に入った。スマートフォンを握りしめたままベッドに寝転がって、SNSを見たり、アイドルのブログをチェックしていると、少しづつ瞼が重くなってくる。
瞼を閉じると、今度は手の中に振動を感じる。まどろみの中で、しばらくその振動を感じ、おもむろに目を開けた。
画面にはまりあの名前が表示されている。はっきりしない視界は、うっすらとブルーライトを透かす瞼で再び遮られた。そうだ、まりあ。
私、まりあに文化祭のプリント渡すの、忘れてた。
目が覚めた。歯を磨くのも、お風呂に入るのも忘れて寝てしまったらしい。リビングを覗くと、カーテンが静かに下がったままうっすらと発光していた。人類が全て滅んでしまったのか。今が何時なのか、まだ夢なのか現実なのか曖昧な世界。不安になって、急いで自分の部屋に戻りベッドの上に放りっぱなしのスマートフォンの画面を点けた。
「あ…」
画面に残る不在着信の「六時間前 まりあ」が、寂しげ浮かんでくる。今の時刻は午前四時、さすがに彼女も寝ている時間だ。すれ違ってしまったなあ、と半分寝ぼけた頭をもたげながらベッドに腰掛ける。髪の毛を触ると、汗でベタついて気持ち悪い。枕カバーも洗濯物に出して、シャワーを浴びて…。ああ、面倒だな。
再びベッドに横になると、この世界の出口が睡魔のネオンサインを掲げ、隙間から心地いい重低音をこぼす。
あそこから出て、今度こそ、きちんとした現実の世界に目を覚まそう。そしてベッドの中で、今日を一日頑張るための作戦を立てて、学校へ行くんだ。いいや、もうそんな力はないや。
嫌になっちゃうな、忙しい時間割と模試と課題と、部活と友達。自律と友愛と、強い正しさを学び立派な大人になっていく。私以外の人間にはなれないのに、こんなに時間をかけて、一体何をしているんだろう。何と戦ってるんだ。本当は怠けようとか、ズルしようとか思ってない。時間さえあれば、きちんと期待に応えたい。あの子は問題ないねと言われて、膝下丈のスカートをつまんで、一礼。
勉強なんて出来なくても、優しい人になりたい。友達に、家族に優しくできる人になりたいよ。わがまま言わない、酷いこともしたくない。でも、自尊心を育ててくれたのもみんなでしょ。私だって、画面の向こう側のなにかになれるって、そう思ってる、うるさいほどの承認欲求をぶちまけて、ブルーライトに照らされた、ほのかに明るい裾をつまんで、仰々しく礼。鳴り止まない拍手と、実体のない喜び。
自分を守らなくちゃ。どこが不正解かはわからないけれど、欲求や衝動に従うことは無謀だと、自分の薄っぺらい心の声に耳を傾けることは愚かだと、誰かに教わった気がする。誰だったかな、マルクスかな。
今の願いは学校を休むこと。同じその口から語られる将来の夢なんて、信用ならない?違うね。そもそも将来の夢なんてなかった。進路希望調査を、笑われない程度に書いて、それで私のお城を築く。悲しみから私を守ってね。
目を開けると目前のスマートフォンは朝の六時を示していた。
「うそだあ」
ベッドから転げるように起き上がると、枕カバーを剥がして、そのまま呆然と立ち尽くす。今からシャワー浴びたら、髪の毛乾かしてご飯食べて、学校に着くのは朝礼の二十分前くらい。予習の課題も小テストの勉強もできない。泣きそうだ。
力なく制服に着替えると、冴えない頭でリュックサックに教科書を詰め込み部屋を出た。肩に背負うと、リュックの中で二段に重ねた教科書が崩れる感触がした。
続く
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「子どもだと思ってからかわないで…」「大人をもてあそぶものじゃないよ、きみ」
「勇利、デートしないか?」 ヴィクトルにそう誘われたとき、いったいどういうつもりなのだろうと勇利はあきれてしまった。勇利は、デートだとか、色恋だとか、そういったことにはうとく、経験もなく、そんなことよりスケートのことで頭がいっぱいだという性質なのだ。それをヴィクトルも知っているはずなのにデートをしようとはどういう了見だろう。きっとヴィクトルのことだから、「好きな子はいるの?」「愛されたことを思い出すんだ」と言ったときのようなかるい気持ちなのだろう。あるいは、勇利はそういうことをしないから、体験させてそういった方面の情緒も伸ばそうとしているのかもしれない。ヴィクトルとしては親切のつもりなのだ。大きなお世話だからほうっておいて欲しいと勇利は考えた。ぼくが子どもだと思って……。 勇利はそっけなく断ろうとした。実際、「しません」と言うために口をひらきさした。しかし、その直前で思い直した。ヴィクトルのこれまでの傾向からして、一度断っても、これからさき、何度もそういうことを言ってくるだろう。そのたびに勇利はむっとすることになる。それなら、一度付き合って、そのあとは二度と誘ってこないようにしたほうがよい。そうしよう。勇利は決心し、おとがいをつんと上げて答えた。 「いいよ」 「本当かい? うれしいな」 ヴィクトルがにっこりした。まるで本当に喜んでいるみたいだ。勇利は感心してしまった。きっとヴィクトルのデートとは、誘うところからもう始まっているのだろう。相手をよい気分にさせるものなのだ。 「じゃあ明日、十時に」 ヴィクトルが待ち合わせ場所を指定した。一緒に住んでるのに外で会うわけ!? 勇利は声を大きくして反対しそうになったけれど、慌てて口をつぐんだ。きっとそういうものなのだろう。デートについて何も知りませんという幼さを示すことはない。当たり前のような顔をしていなければ。「やっぱり勇利は子どもだ。こういう子どもっぽさが心配なんだ」とあなどられてしまう。 「わかった」 勇利は落ち着きはらってうなずいた。ヴィクトルは熱っぽい瞳で勇利をじっとみつめていた。ぼくにそこまでしなくていいのにと勇利は思った。 何を着ていくのかということは大きな問題だった。正直なところをいうと、勇利は、動きやすい服装がよかった。ジャージとまではいかなくても、簡単な、かるい服が希望だったのだ。しかしそれではいけない。ヴィクトルが「勇利は完璧だ。もう俺の助けはいらない」と思い、経験のためにデートに誘うなんて考えつかなくなるように、きちっとしたところを見せなければならない。そうでなかったらこのデートの意味がない。 勇利は衣装戸棚を開け、ヴィクトルがいつか買ってくれたスーツを出した。濃い色の、勇利にしっくりと合う上質な服だ。これならドレスコードのあるような店にだって入れる。どんなところへ連れていかれても、「ぼくこんなかっこうで」「場外れなんじゃ」と戸惑うことはないだろう。髪もきちんと上げておこう。眼鏡はないと不便なのでかけておく。これは我慢するしかない。 勇利は身なりを整え、姿見で確かめてみた。変ではない。たぶん。気持ちもしっかりしている。スケートのときもそうだが、衣装というものはずいぶん精神に影響を与えるのである。 「マッカチン、ヴィクトルとデートしてくるよ」 勇利はぴんと背筋を伸ばし、余裕をもって待ち合わせ場所へ向かった。初めてのデートにすこし不安はあるけれど、そんなことではヴィクトルに子どもと思われると気を引き締め、試合にのぞむような心構えになった。そういえばヴィクトルはすでに家にいなかったようだ。さきに出たのだろう。しかし、待ち合わせ場所についても、彼の姿は見当たらなかった。どうしたんだろ……。勇利は街路灯のそばに立ち、しずかにあたりを見渡した。やはりヴィクトルはいない。彼はたいへん華があり、いるだけでぱっと目立つので、現れたらすぐにわかる。どこかに寄り道でもしているのだろうか? まだ時間はあるので遅刻ではない。 表面的には落ち着きはらって、内心では失敗しないようにしないとと不安に思いつつ待っていると、どうも通りをゆく人がちらちら自分を見ているような気がしてきて、勇利はますます心配になった。何かおかしいだろうか? 鏡では普通に見えたのだけれど、見落としでもあっただろうか。どこか妙なのだろうか。ヴィクトルが靴までそろえて見立ててくれたのだから、ちぐはぐだということはないと思うのだが。もしかしたら、単純に不釣り合いなのかもしれない。こんな上等の服、勇利には似合わないのだ。 「勇利!」 どうしよう、とたまらなく不安になったとき、ヴィクトルが背後から現れて勇利の前に立った。 「待たせてごめんね。遅れちゃったかな。どうしたの? 不安そうな顔してるね」 ヴィクトルを見た瞬間、勇利は気持ちがすっと落ち着くのを感じた。ヴィクトルだ。今日もかっこうよい。彼もスーツを着ている。なんて似合うのだろう。世界一──いや、宇宙一すてきだ。このひととデートをするのだ。 勇利は、ヴィクトルと釣り合うようにふるまわなければ、ヴィクトルに子どもと思われないようにしなければ、という気持ちで、自然と背筋が伸び、凛とした表情になった。 「べつに不安なんかじゃないよ。大丈夫。どこかへ寄ってたの?」 勇利は平然として、かすかに微笑すら浮かべて尋ねた。ヴィクトルはにっこりして、手にしていた花束を差し出した。 「これをね……。勇利よりさきについていようと思ったのに、きみはどんな花がいいだろう、あれもいい、これも欲しいと見てたら時間がかかってしまって。ごめんね」 「どうもありがとう」 勇利はヴィクトルの上品な花束を落ち着きはらって受け取った。青い花をふんだんに使った、清楚で可憐な花束だった。失敗してはならないと一生懸命勉強したので、ロシアではデートのとき花束を渡すものだと彼は知っていた。しかし、思った以上にすごいことだという気がした。優美で品のある、愛情の感じられる花々だ。自分が特別な待遇を受けているかのようである。いかにもデートっていう感じ……。勇利はどきどきしてのぼせ上がりそうになった。いけないいけない。ヴィクトルに幼稚だと思われる。これくらいもらって当たり前という顔をしていなくちゃ……。 「綺麗だね」 勇利はほほえんでささやくように言った。ヴィクトルはうっとりした目で勇利をみつめた。 「勇利のうつくしさにはかなわないけどね」 出た! ロシア男の愛情表現! いやロシア人の特徴なのかは知らないけど! 勇利は、すごいな、とまた感心してしまった。本当のデートじゃないってわかってるぼくでもめろめろになりそう……。落ち着かなくちゃ。おおはしゃぎしてる場合じゃない。お世辞お世辞……。 「その服、着てくれたんだね。やっぱり勇利に似合うね。なんて綺麗なんだ。勇利のようにうつくしいひとはいない。一緒に歩くと、見蕩れて道に迷ってしまいそうだ。気をつけるよ」 「…………」 なに!? なんなの!? いくらデートでもちょっと言いすぎじゃないの!? 勇利は不安をお��えた。ヴィクトル、ぼくにいい経験をさせようと思って気合い入れすぎなんじゃ……。そんなに気を遣わなくてもいいのに。今日一日、この調子で続けるつもりだろうか、と勇利は心配になった。これは、「これくらい言われて当然」という顔をしているのは大変そうだ。がんばらなくては……。勇利は改めて気を引き締めた。 「ありがとう。ヴィクトルが選んでくれたからだよ。貴方はぼくのことをよくわかってるからね。愛情を感じる」 勇利は花束に頬を寄せて微笑した。 「花も、ぼくに合うようにしてくれたんだね。すごくすてき。ありがとう。照れちゃうな」 「勇利……喜んでくれてうれしいよ……」 ヴィクトルはたまらないというようにささやき、勇利の腰を引き寄せて歩きだした。勇利はぎょっとした。なんでそんなにぴったりくっついて腰をしっかり抱くんだ! いやデートだからだろうけど! 当たり前なんだろうけど! こころの準備が……。気を引き締めたわりには内心でうろたえてしまった。普段からヴィクトルは接触過多なたちだけれど、デートだと思っているときにそうされると焦ってしまう。幼い証拠だ、と勇利はすこし落ちこんだ。ヴィクトルがデートでもして大人の世界を教えてやろうと思うのも無理はない。ちゃんと、二度とそんなことを思われないようにがんばらなければ……。 「どこへ行くの?」 「ないしょ」 ヴィクトルが片目を閉じて指を一本立て、にっこりした。勇利はとろんとした目つきになった。かっこいい……。あっと、だめだだめだ……見蕩れてる場合じゃない……夢中にならないようにしないと……。 ヴィクトルがまず勇利を連れていったのは、美術館の庭園だった。とくに何かがあるわけではないけれど、そもそもサンクトペテルブルクはどこを見ても情緒的でうつくしい風景なので、ただの庭とはいえ、すてきな場所だった。 「勇利をここに連れてきたくて」 ヴィクトルはベンチに座って優しく勇利に話しかけた。 「俺がよくひとりで──あるいはマッカチンと一緒に来る場所なんだ。考えごとなんかをしたいときにね。ごく普通のところだけれど、俺にとっては大切なんだ」 勇利はうなずいた。ヴィクトルの私的な時間を使うための場所なのだろう。 「ヴィクトルの特別なんだね。教えてくれてありがとう」 勇利はこころから言った。ヴィクトルは笑みを浮かべ、勇利の肩を抱き寄せた。勇利は、近い近い、と思ったけれど、デートだし、慌てるわけにはいかないし、気恥ずかしいながらも素直にうれしかったのでじっとしていた。すこしだけ照れて、膝に置いたヴィクトルの青い花束を撫でた。 「いままで何度も来たの?」 「そうだよ。ちいさなころからずっとだ。ここは静かに過ごすのにうってつけなんだ」 「ぼくに教えたからには、ぼくがここに入り浸るかもしれないよ」 勇利はいたずらっぽく言った。本当はそんなつもりはなかった。ヴィクトルのひとりの時間を邪魔したりしない。しかしヴィクトルは笑ってうなずいた。 「いいよ。ただし、そのときは俺も一緒がいいな。何か思い煩うことがあるときは俺が勇利を助けたいよ」 ヴィクトルがあまりに熱心な様子なので、勇利は、ヴィクトルは本気で言っているのではないかとあやぶんだ。少なくとも、彼はこのときヴィクトルの言葉を信じた。あとで思い上がりだと自分にあきれるだろうけれど。 「ここで勇利と過ごせたらなとずっと考えてたんだ」 ヴィクトルは優しくつぶやいた。 「本当に勇利に教えたかったんだ……」 勇利は、自分のためのデートにしては、あまりに熱烈すぎると感じた。それとも、こういうことも経験のうちなのだろうか? 「そういうことを言うと本気にするよ」 勇利はからかうように言った。 「いいよ」 ヴィクトルはこのうえなく誠実に答えた。 「俺は真剣だ」 「…………」 勇利はどきっとし、慌てて口をひらき、たわいないことをしゃべりだした。いささかつじつまが合っていないような気もしたけれど、構うものかと思った。本当にどきどきしてしまった。だめだめ……これはヴィクトルの気遣いのデートなんだから……。 昼食に誘われた店は、格式張ってはいないけれど、上品な印象の、しゃれたレストランだった。上流階級の者が隠れ家にするような、あたたかい、ちいさなところだ。落ち着いた雰囲気は勇利をなごませた。家庭的な料理を彼は楽しみ、ヴィクトルの話にほほえみながら耳を傾けた。食事が終わったときは大満足だった。 「美味しかった。ありがとう」 「あそこは好きな店なんだ。ほかにも勇利に味わってもらいたい料理があるから、またふたりで来ようね」 「そうだね」 そのときは「デート」ではないだろうけれど、ヴィクトルと楽しい時間を過ごせるのならまた来たい。勇利は素直にうなずいた。 午後は、美術館や博物館をめぐったり、川沿いの道を散歩したりして過ごした。 「車で出掛けようかとも考えたんだけど、もっと身近な場所がいいかと思って」 「うん。ぼくは家の近くをまだ知らないから、こういうのも楽しいよ」 「遠出はまた今度しよう」 勇利は黙って微笑した。次の機会などないことを彼は知っていた。 ヴィクトルはいつもどおり優しく、愉快な話をしてくれたけれど、普段より物静かで、しかし情熱的で、何か目つきに深い意味があらわれていた。勇利は感心してしまった。たとえ勇利のためだからと思ってしたデートでも、こんなふうにいかにも熱っぽくふるまうことができるのだ。ヴィクトルはすごい。本当に浮かれちゃいそうだな、と勇利は自分を戒めなければならなかった。いや──彼はすでに、本当のデートとしてヴィクトルとの時間を楽しんでいた。こころはどきどきしどおしだった。ヴィクトルをみつめるだけで頬が紅潮した。しかし同時に、頭の中では、ヴィクトルはそういうつもりではないとわきまえてもいた。ヴィクトルは「本物」を経験させようとしてくれてるんだ。だったらぼくだって本気になってもいいのかもしれない。今日一日だけとさえわかっていれば……。 「そろそろ夕食にしようか」 ヴィクトルは腕時計を確かめて言った。 「レストランを予約してるんだ」 「すごいところ?」 「そんなに緊張しなくていいよ。いまの勇利にふさわしい店だから」 「普段のぼくは?」 「普段は……」 勇利は笑いだした。いつもの自分がありふれて冴えないことくらいわかっていた。ヴィクトルも笑った。 「でも俺はいつもの勇利もいとしいよ。かわいいこぶたちゃん」 「いつものぼくとこぶたを同じように考えないでよ」 「そうだね。勇利はいつでもこぶたちゃんだ」 「どういう意味」 「いまもそうだ。俺のこぶたちゃんだ」 愛称のつもりらしい。まあいいけど、と勇利はくすくす笑った。ヴィクトルの「こぶたちゃん」は、あまくてとろけるような響きを帯びている。 連れていかれた店は、確かに昼間とはすこしちがう、格調高いところだった。この服でなければすっかり慌ててしまっていただろう。昼の店は上流階級の者の隠れ家だったけれど、ここは上流階級の者が堂々と通うレストランといったふうだった。品格があり、礼儀を心得ていなければ入れないようなところだ。勇利ひとりではとても食事できない。そう伝えるとヴィクトルは笑って答えた。 「勇利が来るのにふさわしい店だと思うけど、きみがこういうのを苦手にしているのはわかってる。あまり通いたくないってこともね。ただ、たまにはこんなところもいいさ。そのときは俺と一緒に来よう。いいだろう?」 注文はすべてヴィクトルにまかせた。ワインは口当たりのよいさわやかなものだったけれど、だからこそヴィクトルは注意を忘れなかった。 「飲み過ぎないで。俺のこころはダンスバトルを期待してるけど、ここではまずい」 「ぼくのこころだってまずいと主張してるよ」 「もししたくなったら言って。場所を変えよう」 「なりません」 きちんとした店で、しっかりした作法を要求されているにもかかわらず、勇利はちょっと緊張しながらもくつろいでいたし、とても楽しかった。ヴィクトルが優しく勇利をみつめ、機知に富んだ話をし、いかにもおまえが特別だというまなざしをしていたからかもしれない。これがデートか、と勇利は思った。ヴィクトル・ニキフォロフの一流のデートだ。確かに経験すれば自分が変わるかもしれない。なんてすてきな時間なのだろう。勇利はテーブルに飾ってあるヴィクトルの青い花をみつめた。でも、あとでさびしくなりそうだな、とすこしせつなくなった。 「デザートはアイスクリームでいい?」 ヴィクトルが尋ねた。勇利はにこにこした。 「あんまり食べたら太っちゃうかも」 「一緒に走るよ」 勇利はかるい笑い声をたてた。ヴィクトルがまっすぐに勇利をみつめた。 「なに?」 「綺麗だ」 「…………」 何なんだこのひとは、と勇利は思って目をそらした。頬が熱い。デートというのは、なんの脈絡もなく相手を褒めるものなのだろうか。知らなかった。勇利はすこし黙りがちになり、運ばれてきたアイスクリームをもくもくと食べた。 「急に静かになったね」 「ぼくはいつでも静かです」 「そうかもしれない。でも、最高ににぎやかなときもあるね」 「酔ったぼくのことは忘れて」 「忘れないよ」 ヴィクトルは瞳を熱意できらめかせてささやいた。 「一生忘れない」 「…………」 勇利は目を伏せた。 「……勇利」 「……なに」 「何か言ってくれ」 勇利は上目遣いでヴィクトルを見た。 「アイスクリーム美味しい」 ヴィクトルが笑いだした。 食事のあとは、川沿いの道をまた歩いた。ひろい川は昼間とはちがう顔を見せていた。美術館や博物館がきらきらと輝いて、まるでひかりの都のようだ。それも都会的なものではなく、しっとりとした、情緒のあるきらめきだった。それらを、川の水面がすっかり写し取っていた。 「楽しかったかい?」 「うん」 勇利はこっくりうなずいてから訊き返した。 「ヴィクトルは?」 「楽しかったけど、有頂天になって、なんだかずっと浮かれていたよ。記憶がさだかじゃない」 勇利はくすっと笑った。 「すごい口説き文句だね」 「口説き文句じゃない。本気で言ってる」 「そっか」 勇利は花束を持った手を後ろにまわしてかるく指をからませ、ヴィクトルよりさきに立って機嫌のよい足取りで歩いた。するとヴィクトルがすぐに追いついて二の腕をつかみ、勇利を振り返らせた。 「本当だ」 「…………」 ふたりは立ち止まってみつめあった。ヴィクトルの瞳はこわいくらいの真剣さで勇利を射すくめ、勇利の頬は自然と紅潮した。 「勇利が綺麗すぎて、かわいすぎて、あまりに可憐で、何を話しても愛らしくて、俺は楽しくて、胸が騒いで、もうこころの中はめちゃくちゃだったよ」 ヴィクトルは腕をつかんでいた指をすべらせて、勇利の手を取った。勇利はぼうっとなって手をひっこめたくなったけれど、動けなかった。 「いまもめちゃくちゃだ」 ヴィクトルがささやいた。勇利には、彼はめちゃくちゃに見えなかった。落ち着いて、すばらしくかっこうよく、ぞくぞくするほど男っぽく見えた。 「勇利」 ヴィクトルの瞳が熱狂的にきらめいた。彼はこのうえなく熱愛のこもった声でささやいた。 「きみのことが好きだ」 勇利はどきっとした。手足がふるえ出しそうだった。ものが言えなかった。きみのことが好きだ。ヴィクトルはそう言ったのだ。 「好きだ。──好きだ」 勇利はすっかりとりのぼせてしまった。デートをして愛の告白をされるなんて思っていなかった。こんな──こんなに緊張して、どきどきして、泣きたくなるものなのだろうか? 勇利の瞳はうるみを帯び、視線はヴィクトルの顔から離れなかった。ヴィクトルの胸に飛びこみたいと思った。抱きしめられたいと思った。ぼくも大好きと伝えたかった。 しかし勇利は思いとどまった。これはちがうのだ。そういうものではないのだ。本気にしたらヴィクトルが困る。そうだ。こういうのを上手くあしらえなければならないのだ。勇利がきちんとした一人前の受け答えをすることができれば、ヴィクトルは納得して勇利をもう子ども扱いしたりしないだろう。好きなひとはいるかとか、愛されたことを思い出せとか、デートをしようとか、そんなことは言わなくなるにちがいない。ヴィクトルにこういった方面を気にかけてもらわなくても、立派にちゃんとできるというところを見せなければ。 勇利はふいと顔をそらした。 「好きってなに?」 勇利がしとやかな口ぶりで尋ねると、ヴィクトルは目をまるくして瞬いた。 「え?」 「好きって言うけど、ヴィクトルはぼくとどうなりたいの?」 「どうって……」 「ぼくと何かしたいの? ぼくをどうしたいの? ぼくとどうにかなりたいの? ヴィクトルみたいなすてきなひとが? 何も知らない、子どもっぽいぼくなんかと?」 「勇利──」 「子どもだと思ってからかわないでよ」 勇利はヴィクトルをにらみつけた。ヴィクトルが慌てたように言いつのった。 「からかってなんかない! 俺は本気だ。勇利、俺は本当にきみのことを──なんていうか──その──あんまり好きすぎて上手く言えないんだが──、くそ、これじゃ俺のほうが子どもだ……」 「真剣にぼくのことが好きなの?」 「真剣だ!」 「だったらそんなんじゃぜんぜん足りない」 勇利は顔をそらすと、おとがいをつんと上げて拗ねたように言った。 「足りない……?」 「きみのことが好きだよなんて、それっきりで不足がないと思ったら大間違いなんだから!」 ヴィクトルが何か言いたげに口元を動かした。勇利はヴィクトルにぱっと向き直り、眉根を寄せて、澄んだ目で彼をみつめた。 「もっとちゃんと愛情を見せて」 「…………」 「もっと情熱を見せてくれなきゃいやだよ。好きって言って終わりなの? それだけ? 本当に? ぼくのこと真剣に好きなのにおしまいなの?」 「…………」 ヴィクトルは何も言わなかった。勇利の頬は燃えるように熱かった。勇利はそっとヴィクトルの手からみずからの手を引いて取り戻し、もじもじしながらうつむいて花束を抱きしめた。ど、どうしよう。すごいこと言っちゃった。うわあ……。 そろそろ夢のさめる時間だった。いつまでもヴィクトルとこうしてはいられない。ヴィクトルはすてきなことを経験させてくれたし、勇利もそれにじゅうぶん──とはいかないまでも、なんとか応えられたのではないだろうか。すばらしい一日だった。 ヴィクトルが勇利に一歩近づいた。 「勇利──」 「……なんて」 勇利はつぶやいて顔を上げ、彼に笑いかけた。ヴィクトルが瞬いた。 「びっくりした? ぼくもなかなかちゃんとできるでしょ?」 「え?」 ヴィクトルがふしぎそうな表情をした。勇利はいたずらっぽく言った。 「なんだかとんでもないことを言っちゃったって自分でも思う。でも、あのヴィクトル・ニキフォロフをあしらえるんだから、そんなに子どもじゃないでしょ?」 「…………」 「ヴィクトルはぼくのこういう方面が心配でデートを教えてくれたんだろうけど……」 「えっ?」 「もういいよ。ありがとう。今日は楽しかった。ぼくちゃんとできてたでしょ? ヴィクトルも安心したよね?」 「……勇利。何を……」 「すごくいい体験をさせてもらったと思う。ぼく途中から……ううん、ほとんど最初から、本当にヴィクトルとデートしてる気になって……もう完全にその気になって、ずっとどきどきしてたんだー」 勇利は胸に手を当ててにっこりした。ヴィクトルは幾度も瞬いている。 「ヴィクトルはぼくにいろいろ教えてるだけのつもりだっただろうけど、ぼくはもうすっかりめろめろ……恥ずかしいけど。でもちゃんとヴィクトルのエスコートに応えられてたんだからいいよね? 合格でしょ? まさか告白までしてもらえるとは思ってなかった……」 勇利は頬に手を添え、ほうっと夢見るように息をついた。 「そこまでしてくれなくてよかったんだよ……ヴィクトル、すっごく真剣だったから、ぼくほんとにとろけちゃったよ。だけど、いくらぼくのためでも、あんなこと言うのはだめだよ。だってぼくはヴィクトルが好きなんだよ……」 勇利は恥じらいのほほえみをヴィクトルに向け、にっこりした。 「すごく好きなんだ……。あんなふうに言われたらぼく本気になるからね! ヴィクトル、困るでしょ?」 ああ、恥ずかしい。勇利はちょっとうつむき、それからまたにこっと笑った。 「でも今日はありがとう。本当に……」 「…………」 「帰ろっか」 勇利が歩きだそうとすると、ヴィクトルがさっと手を伸べ、さっきのように、ぐっと腕をつかんだ。勇利は驚いて彼を見上げた。ヴィクトルの瞳にはまじめなひかりが浮かんでいた。 「どうしたの……?」 彼はふいに、愉快そうに笑いだした。口元をふるわせ、肩も揺らして、くすくすと可笑しそうに笑った。 「な、なに……?」 「勇利、きみは……」 ヴィクトルはたまらないというように笑い続けた。 「俺がきみにデートを体験させるためにこんなことをしたと思ってるのか?」 「ちがうの?」 勇利はぽかんとした。 「ほかに考えられないじゃない。ヴィクトルがぼくを誘う理由なんてある?」 「理由ならある」 ヴィクトルが顔を近づけた。勇利はどぎまぎしてまっかになった。 「おまえが好きだ」 ヴィクトルの低い声が耳元をかす��た。勇利は今日彼と過ごした中で、いちばんぞくぞくっとした。ヴィクトルがほほえんだ。 「ああ、きみが好きだって言葉だけじゃよくないんだったね。そうだな。もちろんそれで不足がないとは思ってないさ」 ヴィクトルがぐいと勇利の腰を抱いた。身体がぴったりとくっついて、勇利はぐらぐらとめまいを感じた。な、なに。なんだ。なんだ。なんなの。なにこれ……。 「勇利。おまえはぼくとどうなりたいのと言ったね。どうしたいんだって……」 「ま、待って。待ってヴィクトル……」 「勇利としたいことはたくさんあるよ。まずは手始めに……」 「あ、あの……」 ヴィクトルが勇利のおとがいをすっと持ち上げた。彼と目が合い、青い瞳がすぐそこにあることに、勇利はますますくらくらした。倒れそうだ。いや、ヴィクトルが��を支えてくれていなかったら倒れている。 「勇利……」 「こ、子どもだと思ってからかわないで……」 「俺はおまえを大人だと思っている。大人なのにいとけないからますます夢中になるんだ。勇利……」 「ヴィ、ヴィクトル──」 「おまえを愛してる」 くちびるが重なった。勇利は息もできなかった。一度ふれて、離れて、もう一度ふさがれたときには、腕全体で抱きしめられていた。それから熱っぽく甘噛みされて、くちびるを舐められて、舌が優しく入ってきて、激しく口内を愛撫されて、そして、そして──。 勇利は脚から力が抜けてしまった。 「勇利」 ヴィクトルは勇利がくずれないように抱いてにっこりした。勇利はぽーっとなって彼をみつめていた。目つきは完全にとろんとして、わけがわからない状態だった。勇利のくちびるは赤く濡れていた。 「愛と情熱を見せればいいんだったね」 「あ……あ……」 「本気になってくれるんだろ?」 「あの……」 「俺のことが好きなんだよね?」 「えと……」 ヴィクトルは勇利をしっかりとした自分の身体に寄りかからせ、腰を引き寄せてゆっくりと歩きだし、にこにこした。 「おまえには言いたいことがいろいろあるけど、今後の話もたくさんあるよ」 「そ、その……ぼく……」 「俺の愛と情熱はまだじゅうぶんじゃないだろう? そのこともふくめて、帰ってからじっくり相談しよう……」 「あ……」 な、なんだか大変なことになっちゃったみたい……。勇利はまったくなりゆきについていけなかった。完全に夢見ごこちで、何が起こっているのかわからない。ただ、ヴィクトルがあたたかいなとか、いい匂いだなとか、キスってあんな感じなんだ……すごい……とか、ヴィクトル……好き……とか……そんなことばかり考えていた。 「勇利」 ヴィクトルはいとおしそうに笑い、はしゃいだ様子で勇利の髪にキスした。 「大人をもてあそぶものじゃないよ、きみ」
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散ってしまう前に見られて良かった
2023.04.08
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\おにわさん更新情報📸/ [ 栃木県那須町 ] アートビオトープ那須 “水庭” Art Biotop Nasu “Water Garden”, Nasu, Tochigi の写真・記事を更新しました。 ――那須のアートレジデンスの敷地に建築家 #石上純也 さんがデザインを手掛けた、約300本の樹木🌲が立並ぶ雑木の庭。 ・・・・・・・・ ボタニカルガーデン アートビオトープ「水庭」(みずにわ)は建築家・石上純也さんがデザインを手掛け、2018年に完成した庭園。 ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞🏆などの受賞実績のある石上純也さん。個展も行ったことあるし、芸術祭とかでも作品を観に行った好きなアーティスト(建築家なんだけどアート寄りの印象があります)のひとり。その方が手掛けた庭園だなんて――2018年はタイミングを逸して行けなかったのですが、個人的には2019年最も見に行きたかった庭園!ようやく行くことができました。 「水庭」のあるアートビオトープ那須は新幹線の停車する那須塩原駅からは約20kmの那須高原にあり、陶芸スタジオ、ガラススタジオを併設した長期滞在型のアートレジデンス。海外含めアーティストを迎え滞在する中で創作された作品が、中庭などの敷地内に残されています。 なおこれらのスタジオでは創作体験をすることも。その他ギャラリー・カフェ☕️などの利用も可。…一言で言うとこれだけでもオシャなスポットだで。 そして「水庭」について。構想文は公式サイトに石上さんのコメントがあるのでそちらを読んでいただくとして――アートビオトープ那須に隣接した土地にはかつて水田🌾とそれに用いられていた用水路があり、そうした土壌と、ホテルの建設の為に伐採予定だった樹木を活かして構想されたのがこの庭園。 “ボタニカルガーデン”というタイトルが付いているけど、植物園的な意味というよりは―― #雑木の庭 と呼ばれるジャンルになるのかな。 構想から完成までは4年もの歳月を要したそう。重ならないように配置されたという高木に、分裂した水たまり💦のように数多く配された――かわいさを感じる池ももちろん画になるのですが、歩いていると飛び石もユニークで面白い!樹木や草花に関しては今後極力自然に任せてゆく…ということだそうなので、庭園としてどのように育ち・変わってゆくのかまた観に来たい。 この作品で石上純也さんは『クールジャパンアワード2019』と文部科学大臣新人賞を受賞(新人賞、というのが意外…)。 また施工を手掛けた静岡県焼津市の造園会社『静岡グリーンサービス』さんは2018年に造園大賞を受賞していました。(※この作品で受賞した訳ではないみたいだけど、一応) なお庭園の見学は、庭園見学のみ(お土産つき)とランチ🍽+庭園見学と2つのコースがあるのですが、自分が訪れた日はランチ+見学は予約がいっぱい。 そしていわゆる――寺社仏閣とかの日本庭園と比べれば高い値段設定にも関わらず、山奥にあるこのガーデンを見に――意外と多くの若者が訪れていたというのは面白いなあと思って…正直こんなに見学者がいると思ってなかった。 (個人的には――いわゆる“日本庭園”らしいものも、こうした“現代的な庭園”もどちらも好きなので――若者がこの場所に訪れたいと思ったきっかけとかメカニズムというか、そこにすごく興味がある) 東京ドーム約1個分という広さの庭園で、個人的にはこれまでで一番写真を撮ったんじゃないかってぐらい撮ったのですが、サイト上は無理やり20枚程度に絞りました…。 人によっては写真でも魅力的に感じる場所かもしれないけど、(まあどの庭園もそうなのだけど)これは体験型の作品だと思います。訪れた上でピンと来ない人もいるかもしれない。けど僕はすごく楽しかった! なお公共交通機関では那須塩原駅からの送迎バス🚌を使うのがベスト――なのですが、那須に行くならばどーしても奈良美智さんの『N’s Yard』にも行きたくて!(こちらもまだ行ったことなかった!) この2箇所、距離では8km程度なのだけど…その2箇所付近を結ぶ公共交通機関はなくて…一度黒磯・那須塩原まで戻らなきゃいけない、でもその時間ロスが勿体無い――と頭を悩ませて色々調べた結果、自分は“道の駅からのレンタサイクル”という手段を取りました🚲 高原のアップダウンはなかなか大変だけど、走っていて気持ち良い場所には違いない。自転車派の方への参考になればと。 〜〜〜〜〜〜〜〜 🔗おにわさん記事URL: https://oniwa.garden/nasu-water-garden-%e6%b0%b4%e5%ba%ad/ ーーーーーーーー #庭園 #日本庭園 #garden #japanesegarden #japanesegardens #botanicalgarden #botanicalgardens #那須 #那須町 #那須塩原 #nasu #栃木 #栃木県 #tochigi #art #artgallery #ランドスケープ #landscape #おにわさん (アート・ビオトープ那須) https://www.instagram.com/p/B1NbjcCAJ17/?igshid=fbj25i5mhsix
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第22屆中日青少年書畫音樂交流大會日本福岡5日4夜文化交流團
活動背景:中日兩國政府將2019年定為"日中青少年交流促進年"。此次交流大會旨在在構建兩國青少年的友誼,並透過藝術及文化交流讓青少年體驗當地文化以及宣揚和平精神。交流大會中的書畫獎項將由各官方及各中日友好機構代表成員親自頒發,日中兩國各地將派出不同年齡層的表演隊伍相互觀摩交流。是次項目是高規格的官方活動,並獲中國外交部及日本外務省全力支持。國家的官方網頁及日本當地的新聞放送社均會報導此難得的中日友好青少年交流盛事。
活動日期 : 2019年8月18日至22日 (五日四夜) 活動對象 : 4 – 18歲對藝術及表演有興趣的學生 參加資格:1)港澳區書法、繪畫「佳作賞」入選者及其隨行家庭成員。 2)港澳區青少年兒童表演隊伍及其隨行家庭成員。 費用:每人港幣$18,500 (費用包括機票、住宿、部份膳食、交通、入場門卷、活動材料)
行程亮點
代表香港出席在日本舉行的書畫比賽頒獎典禮/交流演出
正宗日本和服(浴衣)穿著體驗
親自製作獨一無二的陶瓷
體驗日本傳統茶道 ‧ 品嚐高級綠茶
參觀福岡亞洲美術館
金鱗湖畔戶外寫生
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行程
Day 1 (18/8) 抵達福岡
香港->福岡
出發日期 : 8月18日
航班 : 港龍航空 KA 380
香港國際機場出發時間 : 10:50am
飛行時間 : 3小時40分鐘
到達福岡時間 : 03:30pm (日本時間)
福岡 (Fukuoka) 位於日本群島的西南部的九州地區,氣候溫暖,風景美麗,交通便利。九州地區九包括福岡縣、大分縣、長崎縣、熊本縣、鹿兒島縣、宮崎及佐賀縣等7個縣。福岡市為九州的第一大城市,也是九州經濟、娛樂的重要核心,人口約150萬。它在1997年、1999年、2000年被亞洲週刊連續3次評為“亞洲最佳城市”!在2015年發行的《MONOCLE》雜誌「宜居城市排名」中,福岡位居世界第12名,是亞洲第2。在眾多中國、韓國訪日遊客的調查中滿意度為列日本全國排名第一。
福岡市是一座非常緊密凝聚而有活力的城市,無論居住與工作地點,以及娛樂等設施都相當鄰近。福岡擁有出發與到達航班數量名列日本前茅的福岡機場,機場距離市中心相當近,從福岡機場到博多車站,搭乘地下鐵僅需5分鐘時間。
福岡市飲食文化豐富,擁有全日本第一的大排檔,入夜後在路邊過百間的大排檔(屋台)可品嚐全國知名的博多拉麵(豚骨拉麵)、海鮮料理、碳烤雞肉串、牛雜火鍋等等。行程中已預留了兩晚讓大家盡情享受福岡處處不同的地道美食。
福岡的自然景觀得天獨厚,青蔥的山巒環抱著福岡的市區,從市中心稍微往外走便看到美麗的博多灣。市內更有數個大型公園,如海中道海濱公園、大濠公園及舞鶴公園等,一整年都能欣賞到各季節不同的鮮花,四處皆有青山綠水的美麗景觀相伴,是少數能夠讓都市人接觸大自然景觀的美麗城市。
抵達福岡後將安排團員到達酒店,首三晚將入住福岡市蒙特埃馬納酒店或同級酒店。酒店位於福岡市中心天神地區,交通十分便捷。鄰近天神區的屋台大排檔,大家可輕鬆步行前往,體驗當地地道美味的飲食文化。
福岡蒙特埃馬納酒店 Hotel Monte Hermana
地址:福岡市中央區渡邊通3丁目4-24
Day 2 (19/8) 第一站 - 到訪福岡亞洲美術館 Fukuoka Asian Art Museum (FAAM)
福岡市博多區下川端町3-1 博多河畔城7和8 樓
福岡亞洲美術館位於博多Riverain內的河濱區內的River Rain中心大樓。美術館於1999年開幕,是現時世界唯一有系統地收集和專門展出亞洲當代藝術作品的展覽館,同時也會邀請亞洲的藝術家和研究者進行美術交流。美術館收藏了亞洲23個國家和地區大約2900件美術作品,在世界上是僅此一處!亞洲的近現代美術既不同於西洋美術,也有別於日本的傳統文化,擁有自己獨特的魅力。美術館自開設以來,每三年舉行一次「福岡初・福岡發」的“福岡亞洲藝術三年展”,受到國際上很高的評價。
(鳴謝Japan Discovery相片)
亞洲展廳 - 系統地展示及介紹亞洲近現代與當代藝術的發展。館藏品無論在質還是量上都堪稱世界頂級。
藝術咖啡廳 – 是一個可以享受藝術、咖啡與書籍的開放空間,並提供約一萬本與亞洲、藝術相關的書籍和雜誌予到訪者免費閱覽。
兒童角 - 為孩子們設置的專用空間。備有鬆軟的沙發和座墊可供休息。同時還為孩子們準備了各種形狀各異的積木及亞洲國家的兒童繪本等。
精品店 - 陳列許多原創商品或相關出版品,以及亞洲各國風情的小商品及生活雜貨等。
Day 2 (19/8) 第二站 - 出席第22屆日中青少年書畫音樂交流大會
Acros (アクロス) 福岡交響音樂廳 (福岡縣福岡市中央區天神1-1-1)
中日青少年書畫音樂交流大會創始於1997年,由九州日中文化協會創辦,今年是第22屆。日本前首相村山富市、鳩山由紀夫以及著名的中日友好人士白西紳一郎擔任此活動的相關職務,活動久負盛名,影響力大。活動獲中國外交部及日本外務省全力支持,是日本與中國青少年文化藝術交流的重要活動平台之一。
(アクロス) 福岡交響音樂廳 - 位於福岡都心「天神」地區,是一個國際・文化・情報的交流中心。音樂廳約有 1800 個座位。而館內還有多功能的展示廳,以及常設展示福岡傳統手工藝品的美術展覽廳。
第22屆日中青少年書畫音樂交流大會執行委員及資料
今年的交流大會將於八月十九日下午1時30分假アクロス福岡交響音樂廳舉行。大會將邀請中國駐福崗領事及各友好縣、市支持機構的代表頒發証書予中日兩地書畫得獎的青少年及兒童,節目中不乏中曰兩地青少年及兒童的精彩表演。
去年頒獎典禮中石原進委員長頒發獎項
去年頒獎典禮日本國會議員鬼本誠先生頒發獎項
來自中國各地每年均有超過幾百位青少年及兒童參與這個書畫交流大會盛事,兩國在近年更派出不同的音樂、藝術表演隊伍在交流大會中演出,讓兩地青少年及兒童相互欣賞彼此文化藝術及進行交流。
去年香港得獎者在典禮中上台領獎的一刻讓人感動,在數百位從中國、日本各地遠道而來的參與者及多位重量級嘉賓面前領獎可謂意義非凡。領獎的青少年及兒童來自各個年齡層面,可見藝術的鍾愛及溝通無年齡的界限。
香港隊成員大合照,出席的香港代表團團員難掩興奮又自豪的心情。
大家對陌生的日文獎狀感興趣,懂日文的團員即時為大家充當翻譯。(這張得獎名字給小編去掉了)
會場中展出過百件兩地青少年兒童的作品。
大會活動另一亮點就是兩國各地青少年兒童展現出不同的藝術文化的音樂、舞蹈的表演。充分體現兩地孩子的多元及獨特的文化氣質。十幾支隊伍的出色表現讓人留下深刻的印象,也為交流大會帶來活潑的火花。
去年開幕式有來自中國汕尾義興的龍獅團表演傳統的南獅技術
日本學生的歌唱演出
日本學生的舞蹈演出
中國學生的舞蹈表演
香港學生的舞蹈表演
全場躍動起來的熊本熊Kumamon現身歡迎大家!
在表演隊伍的精彩大合照中不難發現「熊本熊」及熊貓“東東”的位置。
Day 3 (20/8) 第一/二站 – 分組進行文化體驗項 一) 日本陶瓷製作
陶瓷二字,包含了陶土製做較粗獷的陶器,及以瓷土或高嶺土燒製,顏色細白而密度及硬度較高的瓷器。日本 47 個縣中,各出產不同的陶瓷食器。因為陶瓷都是取當地陶土或瓷土燒製,故大多以「產地名+燒」來命名,名稱如「伊萬里燒」、「唐津燒」、「美濃燒」等,都是以這個方式來命名。
要認識日本陶瓷,且由三大名陶開始:佐賀縣的有田燒(亦即伊萬里燒)、岐阜縣的美濃燒及愛知縣的瀨戶燒。
「 九州陶瓷之鄉」佐賀縣,孕育出「伊萬里・有田燒」、「唐津燒」等等陶瓷珍寶,以及一代代的陶瓷藝術巨匠。而「有田燒」是指出產於佐賀縣有田町一帶的瓷器。從前「有田燒」都是經由伊萬里港輸出到歐洲及日本國內各地,因此「有田燒」又被稱為「伊萬里燒」。
有著4百年歷史的有田燒是日本代表瓷器之一,亦是日本歷史上最早的瓷器。由中國(景德鎮)及朝鮮傳入的製瓷技術發展出來的有田燒,以其以青花瓷、猶如透明的漂亮白瓷、色彩絢麗纖細的彩繪等燒製技術,為瓷器界定下新的美學標準,聞名世界。
學員將到訪其中一個位於福岡廣場的陶瓷工作室,親身體驗並親手製作出獨一無二的陶瓷。
Day 3 (20/8) 第一/二站 – 分組進行文化體驗項 二) 和服(浴衣)體驗
和服是日本的傳統服飾,現今日本人大多在重要場合時穿著,例如:成人式、茶會、婚禮…等,看似簡單的和服其實大有學問。浴衣為夏天時的和服,差別在於浴衣是以棉質布料製成,材質輕便較為清爽涼快,衣袖也改為直線式的衣袖。日本人通常會在花火大會或是盂蘭盆會中���著浴衣。
穿著和服地點落在歷史猶久的大濠公園附近。大濠公園對許多福岡市民來說就像是城市裡的綠洲,自開園至今約80年,曾歷經許多歷史的變遷,如今已是大部份福岡縣民的休憩最佳場所。 穿好和服後就是大家手機瘋狂拍照的時候!:D
這兩年的學生穿起和服多漂亮!
Day 3 (20/8) 第三站 – 閒逛福岡OUTLETS瑪麗諾亞城
行程中總不忘抽點時間去逛逛Outlet。這間大型商場於2000年開幕至今,屬於九州品牌暢貨購物中心,以開放建築格局分為三大區域,大家想得到的時尚品牌、運動、居家生活、戶外休閒、文具等都能在這裡發掘到。從時裝、運動服飾、家品、室內用品等不同類型的店舖都有,總共約有170間。
摩天輪這棟(Marinoa Side) 1樓有小遊戲區,2樓還有電動遊戲場。 不喜歡購物的你又可以去這區逛逛 。
Day 4 (21/8) - 第一站 - 前往八女茶之文化館
位於八女市的茶之文化館的館內寬廣舒適,在這裡能看到玉露茶的介紹、各種日本茶的聞香、體驗茶文化並了解茶的製作過程,二樓也有茶室可以參觀,習得許多茶知識後還可以到喫茶區品嚐茶類餐點、品茶。文化館提供八女茶工房做體驗,姑綠茶的製作(石臼輾抹茶、烘焙茶、綠茶)、品茶會(闘茶会)、沖泡茶方式體驗(お茶の淹れ方)、和菓子的製作(和菓子作り)。
學員此次會體驗當地的茶道及品嚐「八女傳統本玉露」茶葉的綠茶。品嚐最高級綠茶的滋味。愛喫茶的人就不能錯過!
Day 4 (21/8) - 第二站 – 前往大分縣由布院童話村 - 漫步英國童話小鎮
金鱗湖是位於日本大分縣由布市湯布院町地區由布院溫泉旁的一個水池,面積0.8公頃,週長400公尺。由於在早晨池面常出現晨霧,成為代表由布院溫泉的景觀之一。 由於位於由布岳山麓,因此也有「岳下之池」、「岳下池」的名稱;在1884年儒家學者毛利空桑在此見到夕陽照射反射出像魚鱗的金色光影,便取了「金鱗湖」的名稱。
從湯の坪街道一直走到金鱗湖,沿途都有各色各樣特色的小店,而且都是日本傳統建築,大家在這裡可以發掘到很多日式雜貨、特色小食、精緻紀念品,許多更是由布院限定的。走到金鱗湖之前,會經過這個以英國主Cotswold童話鄉鎮小鎮為建築藍本的Yufuin Floral Villalge。在這個美麗輕鬆的英式小村莊裡,到處都放滿了可愛的佈置,村裡有很多特色小店、博物館、足湯、精品及服飾店及餐廳等等。有些店館還飼養了可愛的貓頭鷹、松鼠及兔子。
村內到處都散發著英式歐洲小鎮的味道。
金鱗湖畔戶外寫生體驗
景色優美的金鱗湖是來由布院必遊景點之一,聽說湖水很奇特,西邊會湧出溫泉,東邊則是湧入淡水,也因為有這樣的溫差,所以清晨的金鱗湖很容易會霧氣飄渺,是最夢幻的畫面。
坐在湖畔旁嘗試把所見的美景畫下來,或把美好的回憶描繪在自己的Art Journal與日記裡又是一件樂事。
Day 4 (21/8) - 黃昏前啟程前往別府 - 入住杜之湯度假村
Morinoyu Resort 度假村位於別府,距離山地獄(Yama Jigoku)不到 1.2 公里,距離別府地獄(Hells of Beppu)1.3 公里,鄰近地獄蒸氣料理工房鐵輪(Jigokumushikobo Kannawa)等景點,酒店設有全方位 SPA,並提供水療養生中心、免費 WiFi、溫泉浴場和免費接駁車服務。
Day 5 (22/8) - 第一站 – 參觀太宰府天滿宮
地址: 福岡縣太宰府市宰府4-7-1
太宰府天滿宮是供奉著被稱爲學問之神的菅原道真公,雖然供奉道真公的神社在全國約有12,000社,但其中「太宰府天滿宮」是被當做天神信仰的聖地。爲祈禱考試合格、學業有成的參拜者整年絡繹不絕。
前往「太宰府天滿宮」會經過「太宰府天滿宮表參道」這條熱鬧的街道,道路盡頭就是「太宰府天滿宮」。這條表參道雖然不長,但卻有非常多特別的地道小吃!如圖中有梅花圖案的經典糕點小吃「梅枝餅」,它在太宰府隨處可見。相傳在千年前的平安時代,一代文人菅原道真因受讒言迫害而被流放至太宰府。道真公並不適應當地的生活,一名老婦好心地做了插上梅枝的烤餅送給道真公吃,便成為了今日「梅枝餅」的由來。
前往天滿宮的參道上還能看見許多石造鳥居,以及由國際知名的建築大師隈研吾所打造出的星巴克概念店,木頭交錯的設計,成為大家的朝聖地之一。
到達太宰府後很多人會摸一下「御神牛」像的頭部,相傅撫摸御神牛像的頭部便能得到智慧。主殿兩旁有各式各樣的御守賣,最多當然是祈求學業順利、考試合格的御守。每年約800萬人到此參拜祈禱學業順利、金榜題名、工作錄取及升���考試順利。
「太宰府天滿宮」充滿著歷史悠久日本傳統文化特色,宮內四季有不同豐富景色,是一個很值得遊覽的地方。
參觀完天滿宮,我們便啟程回溫暖的家。
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回程日期 : 8月22日
航空公司資料 : 港龍航空 (航班編號:KA 381)
福岡機場出發時間 : 4 :40pm
飛行時間 : 3小時35分鐘
到達香港時間 : 7:15pm
期待與大家一起踏上這個獨一無二的福岡深度文化交流之旅!
查詢:香港藝術交流協會 電話:2370 1078
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クロード・モネ(1840-1926 Calude Monet)。印象派。 フィラデルフィア美術館(Philadelphia Museum of Art).
アルジャントゥイユの鉄橋 (Railway Bridge at Argenteuil 1873). ル・ポール(Port of Le Havre (1874). Path on the island Saint Martin Vetheuit (1881). Morning Haze (1894). Waterloo Bridge Morning Fog (1901). ジベルニーにあるモネの庭園(フィラデルフィア美術館)。 Japanese Footbridge Giverny(1895). Japanese Footbridge and the Water Lily Pool,Giverny(1899). Nympheas Japanese Bridge (1918-26).
他の場所で見たモネの作品。 散歩、日傘をさす女性(1875 Woman with a Parasol-Madame Monet and Her Son).ナショナルギャラリー、ワシントンDC (2/17/2019)。 ナショナル・ギャラリー、ワシントンDC(2/17/2019)。 ヴェトゥイユの画家の庭園(1881 The Artist’s Garden at Vetheuil)。 セーヌ川のほとり(1880 Banks of Seine Vetheuil). キクイモの花(1880 Jerusalem Artichoke Flowers).
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202205
観劇予定が吹き飛んでしょんぼりしていたところに、仕事で大きめのミスを2回ほどやらかし(2回目のはたぶんお客さん側の方が…とは思うし、他の人もそう言ってくれたけど、言った言わないになると弱い立場…)くさくさしていたところ、誘ってもらって薔薇を見に行ったり、お肉を食べたりして救ってもらった5月は美しい季節。旧古河庭園に実は初めて行きました。雨が降った後の緑のにおいが濃いのはいい。薔薇の香りも良いし水も滴る肉厚な薔薇の花びらは宝石でも載せてんのかいってくらい美しい(美しさをぶち壊す語彙)、お茶室で抹茶と茶菓子の菓子には薄荷が使われていて甘さと爽やかさが絶妙で好きな味だった。お肉はメンタルに効く。
篠田桃紅展、墨を使った作品は湿度の多い日に見ると、乾いているはずなのにどこか筆のしっとりとっぷりした感じが蘇ってくるようでいいなと思う。桃紅という名前が美しくて好き。書については全然詳しくない。素人もいいところなんだけど、まぁだいたいのものを気持ちがいいなとか雰囲気で見ているのでいつもと変わらない。
ジャム・セッション石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策。長い!展覧会名が長い!お前はブリジストン美術館!というのは全然時代について行けてないひとみたいだから、そろそろやめた方がいい。でもなんでアーティゾン美術館…前はブリ美って言ってたけど、いまはゾン美なんだって。実はゾン美になってから始めて行ったので、ずいぶんと綺麗なラグジュアリーな空間になってちょっと落ち着かなかった。エレベーターとかに係の人がいると、いつもいや自分でやるから…の気持ちになるので一生庶民…エレベーターで上に上がる展示室の美術館、親切設計で係の人がいるのは分かっているんだけど。展覧会の内容、 鈴木理策×ジャコメッティのが一番面白かった。写真は 柴田敏雄のエモーショナルの排除、ごくシンプルに見えてダイナミックなものが普段見ている写真とは違って新鮮だけど、絵画における抽象画といわれると、何となくわかるようなそうでもないような。その後の Transformation 越境から生まれるアートはふ~んで終わってしまった。正直なところ、ルノワールがそんなに好きではない。幸村精市が好きだったから、好きになりたかった。昔はそう思わなかったけど、年を取るにつれて、腐っていく肉の塊だという表現について納得せざるを得ない気になってくる。常設にザオ・ウーキーの青い絵画があってほっとした。あれを見ていると、じわっと溶けていくみたいで心地よい。でもソファは前のほうが特別感があってよかった気がする。記憶のかなた。
スコットランド国立美術館美の巨匠たち、言い過ぎでは?と思った。確かに ラファエロ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、レンブラント、ヴァトー、ブーシェ、コロー、スーラ、ルノワール(HPからコピペ)あったけど。ベラスケスは確かに良かったし、レンブラントもまぁまぁだけど、巨匠の中に ヴァトー、ブーシェ、コロー、スーラ、ルノワールは入るのか?ラスキンの聖母とか、あと個人的にはヴァザーリの習作が見れて嬉しい。普通に上手だな~と思う。イングランドとスコットランドの画家だけだと弱いんだろうな、とは思うんだけども。でもそっちメインでまとめた方が面白かったよ、きっと。章立ても…
ボテロ展、思ったより楽しかったな。丸くて太った造形にしか興味がないのは、潔くてさっぱりしていい。静物画は特にそう。
泉屋博古館の光陰礼賛もいい。わたしはキャプションに女流画家と書かれるのが嫌なのですが、女性画家と書いてくれてよかった。記憶違いだったら恥。よく言われるのは、男性画家とは言わないのにというのはそうなんだけど、ここになるといろいろ面倒なので、割愛。昔の金持ちはセンスがいい。斎藤豊作は印象派、点描というワードがあったのだけど、画面の印象はナビ派っぽくて面白かった。
イケムラレイコ展は何年か前に行ったのがいつだったか調べてみたら2019年で記憶では3年も前ではなかったのに。そうか3年も…3年しか…?絵画よりもアルカイックな顔の半透明なガラスがライトに照らされてぼんやりそこにあるのが綺麗でよかった。人がいない方がしんとしていて、作品をぼんやり見ることができる。撫でてみたいな、冷たいのかな、凹凸はどんなだろうと想像しながら見てみると、そのまま引き込まれていくような、そうでもないような。「限りなく透明な」。そのまま パウロ・モンテイロ展「場所のない色」に入って、それまでの暗い中の光から一変して、明るい中の色に途方に暮れてしまった。ブラジルの現代アーティストらしい。よく見ると可愛いなって思えてきて、面白かった。
今月の映画は刀剣乱舞の花丸だけ。正直なところ、さほど期待はしていなかったから、逆に面白いと思った。一部の刀の描かれ方について、もともと花丸って不平等に描き方が特化している刀とそうでない刀がいるので、あらゆる派生の中で一番我々の描く同人誌っぽいので、ハイハイと流してしまう。推しさえよければいいのか(花丸の中で推しというか旦那である大般若長光の描かれ方はパーフェクトだった)と言われた黙るしかないけれど、このコンテンツにいちいち何かを言っていたらキリがないので、2.5にしろ何にしろ、もう好きな時に好きなように摂取します。
読んだ本『犬の心臓・運命の卵』高校の教科書に載っていたら、女子たちがドクター・ボルメンタール×フィリップ・フィリーパヴィチで盛り上がっただろうなという最低な感想。犬は悪くない、いつだって人間が悪いよ。運命の卵、ちょっと笑った。ルシア・ベルリンの新しい作品集『すべての月、すべての年』の表題の作品が一番好き。海の中で海の生きものみたいに回転しながらまぐあう男女と離れた瞬間にタコ墨みたいに漂う白い精子、馬鹿みたいに美しいのに馬鹿みたいにシモの話で、でも健全なふうに書かれるし、ラストはそんな情緒から落とすみたいな別に落としてはいなくて、予想の範囲内なんだけど、それまでの寄り添いから付き離れるので、さらっと終わるので、情感に余韻がないのがまた乾いていて最高。京極夏彦『書楼弔堂』は最後の章タイトル未完がほんとうにずるい、こういう終わり方をする、これはずるいとなる…出来事なんてたいしてなくて、ただキャラが本屋で話をするだけでこんなに面白いのはさすがだなぁと思う。北村紗衣『批評の教室』を読んで特に批評がしたいわけではないけど、何となく確認したほうがいいような気がして。関係ないし、特に調べようと思ったこともないからぼんやり、クリストファーノーランの作品て見てて息苦しいなと思っていたのだけど、やっぱりそういう特徴があることが分かって、すっきりした。いつかテネットも見ようと思う。
追記:何か忘れていると思って、読んだ本にアンナ・カヴァンの『鷲の巣』があったのを思い出した。得意の不安と不条理の話。語り手である「わたし」の精神状態が最初から最悪の状態なので、「わたし」に共感できるものも何もなく、ただ嫌な男であって、圧倒的自然への畏怖以外に共感できることはなく、ただひたすら不条理への不安を共に肌で感じ、また読者は「わたし」の気持ちや他者への態度に対して不快な気持ちになり、ずっと快楽とは程遠い読書になる。カタルシスもなく、不条理は不条理として淡々と処理させる。でも結末を見届けなくてはいけない気持ちになって、ページを繰っていく。
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