#全然知らない冬を体験して全然知らない春を体験したい
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歌って、しゃべって、弾き語る! よりさん今年最後のライブ配信! ・ 台本なし。 あるのはピアノとマイクのみ。 よりさんが何を歌って何を話すのかは、その時の気分次第。 ・ 配信ならではの交流を楽しみながら、素敵な時間を一緒に過ごしましょう! (クリスマスライブもするよ) ・ 配信期間 : 12月11日(日)〜12月末まで配信予定 配信時間 : 20:30又は21時頃スタート (配信時はその都度ツイッターでお知らせします) ※毎日配信ではありませんが配信できる限りお届けしていきます。 ・ 《 ツイキャスにてメンバーシップを開設しました! 》 https://twitcasting.tv/membershipjoinplans.php?u=yorico_music ・ 【 メンバーシップ特典 】 限定ライブ配信、ファンミーティング、限定コミュニティなど。 『裏YORISTA【強者】』メンバーは裏スタ配信にも参加できます。 チケット買い忘れ防止、 聞き逃しナシ、 ふと思い出して聴いてみようかな、 を全て満たしてくれる大変お得なプランでございます。 入会退会もご自由に、 良い感じでご活用ください。 ・ ・ ・ 【 裏YORISTA 】とは? シンガーソングライターYORICO(より子)がお届けする、 弾き語りライブとラジオが楽しめるライブ配信です。 ・ 配信日程や配信内容など、 全てその時のよりさんの気分次第という、 非常に自由なコンセプトでお届けしております。 ・ それでも参加してみたい、 歌を聞いてみたい、 話を聞いてみたいという方は、 是非遊びに来てください! ・ 配信情報はその都度ツイッターでお知らせしていますので、 こちらをチェックしていてください。 Twitter : @YORICO_MUSIC https://twitter.com/YORICO_MUSIC ・ #ライブ配信 #皆様のご参加お待ちしております ・ ・ ・ ・ ・ ・ #何も決めないで自由に何かをしてみると #その時本当に必要な話とか演奏とか歌が出てきたりする #そしてこの冬は今までとは違う冬にしたいので #何が起きても楽しんでいく #歌える時に歌って #話せる時に話して #やれる時にやって #自分の細胞に何度もハッタリをかましていって #全然知らない冬を体験して全然知らない春を体験したい #私の体 #ヨロシクな https://www.instagram.com/p/Clv1Q63Jm6J/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#ライブ配信#皆様のご参加お待ちしております#何も決めないで自由に何かをしてみると#その時本当に必要な話とか演奏とか歌が出てきたりする#そしてこの冬は今までとは違う冬にしたいので#何が起きても楽しんでいく#歌える時に歌って#話せる時に話して#やれる時にやって#自分の細胞に何度もハッタリをかましていって#全然知らない冬を体験して全然知らない春を体験したい#私の体#ヨロシクな
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魔法じかけの林檎
誰もがその林檎を欲しいと思ったけど
千鈴は林檎しか食べない。どんな食事を用意しても食べないのに、林檎を切ってあげると、それは食べる。だから、お見舞いのときは、私は必ず林檎を持っていく。 精神病棟だから病室には行けない。けれど、看護師さんに手を取られて、千鈴は面会室には現れる。精彩のない無表情でソファに座る。待っているあいだに切り分けた林檎を並べたお皿を、私は千鈴の前に置く。 その甘い香りか、お皿を置いた音か、それは分からないけど、千鈴は林檎に目を落とし、ひと切れ、手に取る。そして、言葉はなく、しゃり、しゃり、とゆっくり林檎を食べていく。 姉の千鈴。妹の五鈴。私たちは、十三年前に一卵性のふたごとして生まれた。 幼い頃は、ふわふわのカールの髪に結ぶ、色違いのリボンが見分けるコツだった。それと、泣いているのはたいてい私で、褒められているのはたいてい千鈴。 千鈴は泣き虫の私を揶揄ったりもしたけど、けして意地悪ではなかったし、優しい姉だった。私は、よく千鈴のあとを追いかけて走���ていた。私たちの毎日が壊れた、あの日もそうだった。 ふたごって何かかわいいねと言われながら、同じ小学校に上がった春だった。私たちは一緒に下校していた。 にぶくて泣き虫な私をまた揶揄って、千鈴は駆け足で先を走っていた。春風に、千鈴の髪を結う白いリボンがひるがえった。ひと気が減っ��きた角を曲がり、「千鈴、待って」と息を切らす青いリボンの私は顔を上げ、はっと立ち止まった。 こちらを振り返って笑っている千鈴のすぐ背後に、知らない男の人が立っていた。私は千鈴の名前を叫ぼうとした。遅かった。男の人は、強引に千鈴を抱え上げ、そのまま路地に駆けこんでしまった。 茫然とする私の耳に届いたのは、服を引き裂く音、千鈴の泣き声、男の人の荒い息── そのとき、偶然同じクラスの男の子たちが通りかかって、私は泣きながら千鈴が引きこまれた路地を指さした。私は何もできなくて、男の子たちが声を上げたり、大人を呼んだりしてくれた。 けれど、千鈴の心にはすべてが手遅れだった。その日から千鈴は、感情も記憶も喪失した、息をしているだけの人形のようになった。外出はもちろん、家庭で過ごすことさえ困難と診断され、精神病棟で過ごしていくことになった。 しばらく、千鈴は何も食べなかった。点滴で栄養を摂っていても、見る見る痩せていった。ふっくらした薔薇色の頬は蒼くこけて、腕も脚も折れそうになって、しっとり白かった肌もぱさぱさになっていった。 そんな千鈴を見るのをつらいと言い出したのは、私より両親が先だった。何かと言い訳をつけ、千鈴のお見舞いに行かなくなった。私が千鈴に会いたいとせがむと、「病気が伝染って人形になるから」とおとうさんは目をそらした。おかあさんは「千鈴のぶんまで、いい子にしてね」と虚ろな瞳で私の頭を撫でた。 それでも私は、千鈴に会いたかったから、そばにいたかったから、お小遣いを全部交通費に当て、両親には「友達と遊んでくる」と言って、こっそり千鈴のお見舞いに行った。 私と千鈴が幼稚園の頃に読んだ、子供向けにした神話の絵本の中に、こんな話があった。どんな病も傷も治す、魔法の林檎を果樹園で守る女の子がいた。彼女は、林檎を盗みにきた泥棒に殺されてしまった。その死を哀しんだ女神様によって、彼女は花のすがたとして生まれ変わった── 魔法の林檎は、半分食べれば、どんな病気も癒える。全部食べれば、永遠に若く生きられる。そんな、不思議な黄金の林檎。 ひとりになってしまった部屋で、その絵本を読み返した私は、その林檎が欲しいと思った。林檎が心まで癒すかは分からなかったけど、そんな魔法に頼らないと、千鈴は壊れてしまうのではないかと怖かった。
「ねえ、千鈴」
��季節はあっという間に巡り、着こんだコートのポケットに、懐炉を入れておく冬になっていた。吐く息が白く、雪が舞う日も多かった。 家から駅まで歩いて、病院の送迎バスが来る駅までふた駅。ありがたいことに、マイクロバスの利用は無料だった。私はその日、お年玉をもらってお金があったので、千鈴のお見舞いに差し入れを持ってきていた。
「お花に生まれ変わった女の子のお話、憶えてる? もしあの子が魔法の林檎を食べてたら、殺されても死ななかったよねって一緒に話したよね。だからね、千鈴も林檎を食べたらつらくても咲えるかもしれないって、今日は林檎を持ってきたの」
かたわらに置いていたビニールぶくろから、駅前のスーパーで買ってきた林檎を取り出した。千鈴がめずらしく、ゆっくりとだけど視線を動かし、それを見た。私は精一杯咲って、「ちょっとでも食べよう」と千鈴の手に林檎を持たせた。
「林檎を食べたら、千鈴にも治る魔法がかかるから」
千鈴は何も言わなかった。でも、それから、林檎だけは食べてくれるようになった。 それが、千鈴の必死の声だったのだと思う。本当は千鈴も、食べたいし、しゃべりたいし、咲いたいのだ。でも、できない。あの体験がおぞましく焼きついて、自分を思い通りに動かせない。 いつか心が癒えるように、掠奪された自分を取り返して傷を乗り越えられるように、千鈴は願いをこめて林檎を食べた。
「……千鈴だったら、こんな間違いしないのに」
一方、千鈴が欠けた家庭で、おかあさんの態度がおかしくなりはじめたのは、事件から一年が過ぎた頃だった。 私のテストの答案を見ていたおかあさんが、ふとそんなことをつぶやいた。「えっ」と私がちゃんと聞き取れずに問い返すと、おかあさんは突然、答案用紙をびりっと音を立てて破った。
「千鈴なら、こんなテストぐらい百点が取れるでしょう!」
言われていることがとっさに分からず、ぽかんとおかあさんを見た。おかあさんはゆがんだ顔を覆って、フローリングにくずおれて、わっと泣き出した。どくどくとあふれる涙で、床に散らばった不正解だった私の字がふやけていった。 私はしばし突っ立ってしまったけど、「おかあさん」とこわごわその肩に手を置いた。おかあさんはその手を振りはらって、「あんたなんかいらない!」と金切り声で叫んだ。
「千鈴! 千鈴を返して‼ 私のかわいかった千鈴はどこなの、ねえ、どこに行ってしまったの!」
私ははたかれた右手を握りしめ、視線をとまどわせた。おかあさんは、砕けたガラスみたいに床に這いつくばって泣いている。その嗚咽に、千鈴の名前が混じる。 私なんかいなかったみたいに。自分の娘は千鈴だけであるみたいに。 ああ、おかあさんは千鈴に会いたいんだ。いつでも会える私なんか、どうでもいいんだ。おかあさんに必要なのは、一年前まで、無邪気に咲って、当た��前に私たちの中にいた、健やかな千鈴──
「ほ……ほんとに、五鈴は、ダメだよね」
何で、そんなことを言ってしまったのか分からない。
「私からも、五鈴にこれくらいできないとって、しかっておくから」
それが幼い頭でやっと考えついた、発狂しそうなおかあさんのなだめ方だったのかもしれない。
「おかあさん、泣かないで」
おかあさんが震えながら泣きやんで、鼻をすすって顔を上げた。
「私はここにいるよ」
おかあさんが手を伸ばし、私の頬に触れた。
「千鈴……?」
私はおかあさんに向かって微笑み、うなずいた。その拍子、おかあさんは私を抱きしめて、また泣き出した。 でも、耳にきりきりする、痛ましい泣き方ではなかった。安堵で声をつまらせ、やっと家にたどりついた子供のような慟哭だった。 こんなに、おかあさんは千鈴を探していたのか。傷ついてしまう前の千鈴を求めていたのか。 だったら、私にできることはひとつだ。おかあさんの前では、私は千鈴を演じる。千鈴のふたごの片割れである私にしか、それはできない。 千鈴がいなくては、おかあさんが壊れてしまう。だから、千鈴が治るまでは、帰ってくるまでは、おかあさんの前では私が千鈴になる。
「五鈴は……つらいかもしれないけど」
その夜、おとうさんが帰宅する頃にはおかあさんは泣き疲れて、リビングのソファで眠っていた。「『千鈴だよ』って言ったら、おかあさん、すごくほっとしてくれたの」と私がつたなく説明すると、おとうさんは言葉を失くしたものの、私の頭に大きな手を置いて言った。
「おかあさんの前では、千鈴でいてくれるかな」 「うん。おとうさんも、私のこと五鈴って呼んじゃダメだよ」 「……ごめんな、五鈴」 「千鈴、だよ」 「ごめん、……ごめん千鈴。守ってやれなくて、本当にごめん──」
おとうさんにぎゅっとされて、スーツの糊の匂いの中で、「大丈夫だよ」と私は言った。 その言葉が、五鈴としてだったのか、千鈴としてだったのかは、分からない。おとうさんの腕に力がこもったのも、五鈴に対してだったのか、千鈴に対してだったのか、分からなかった。 それから、私は家庭では千鈴を演じるようになった。千鈴のように勉強も運動も、口調も身だしなみも頑張った。「五鈴」はいなくなったわけではなく、いつも偶然その場にいないかのように振る舞われた。私だけでは修復しなかった家庭が、私が千鈴になることで、少しずつ明るくなっていった。 もちろん、私を「千鈴」と呼んで、買い物に行けるようにもなったおかあさんについて、近所の人は怪訝そうにひそひそ話をした。私がひとりのとき、「無事だったのは五鈴ちゃんよね?」と心配そうに声をかけられることもあった。私はあやふやに咲ってかわし、家に駆けこんで、おかあさんに百点を取ったテストを見せた。おかあさんの穏やかな笑顔が、私のきしみそうになる心を支えた。 本物の千鈴のお見舞いに行くのは、相変わらず私だけだった。家のことを、千鈴には話したほうがいいのかと思ったけど、刺激を与える話は先生を通してからと看護師さんに言われていた。 近所の人の訝る目を思い出し、あんまりお医者さんには言いたくないなと思った。やっと見つけた落ち着く手段を、やめたほうがいいとか言われたくない。 千鈴は事切れた瞳のまま、静かに林檎を食べている。私たちは、いつ千鈴が帰ってきてもいいようにしているだけ。だけど、千鈴が戻ってきたら、私はどうなるのだろう。 どんどん希薄になっていく五鈴という私は、まだあの家に存在しているのだろうか。帰ってきてほしいと思って、私だけがこうして本物の千鈴を見捨てていないのに、千鈴が帰ってきたら、きっと私が一番報われない。 私が演じる千鈴は、周りの理想を裏切らないように、美しく築かれていった。言葉ひとつ、仕草ひとつ、細心の注意で千鈴らしくした。千鈴以上に千鈴だったかもしれない。 おかあさんが外では私を「千鈴」と呼ぶし、家に来たクラスメイトたちは、「あれ……五鈴ちゃんだっけ? 千鈴ちゃんだっけ?」と混乱して、いつのまにか「えーっと、千鈴ちゃんだよね!」と思いこんでいった。 テストや教科書に名前を書くときも「千鈴」と書いた。さすがに本名を把握している先生たちは、最初は「え?」という顔をするものの、私もクラスメイトも──何より親が「あの子は千鈴ですよ」と言うので、触れてはいけない、あるいは関わりたくないと思うらしく、次第に何も言わなくなった。 私は人前では淑やかに咲う反面、部屋でひとりになると、自分の鼓動がうるさくて過呼吸になるときがあった。 私は綺麗。私はいい子。私は──違う、全部千鈴だ。綺麗なのは千鈴。いい子なのは千鈴。じゃあ私は? 私は何なの? 私はどこに行ったの? 千鈴の偽物として生活していて、私自身の価値はどうなってしまったの? どんなに演じても、千鈴本人になれることもないのに、なぜ私は不毛な嘘をまとっているの? 千鈴として咲うほど、私は咲えなくなっていく。千鈴として振る舞うほど、私は何も感じなくなっていく。 自分を切り崩していく中で、中学生になった。最近の公立中学は物騒だからと私立に進んだ。私を千鈴としてあつかうことは、ご家庭の事情があるから、と小学校の先生が伝えたらしい。生徒証などの公的な書類になるもの以外では、私は千鈴として通った。 葉桜の緑が鮮やかな五月、一年生の中間考査では首席を取れた。ほっとして貼り出しから教室に戻ろうとしたとき、「あ、おいっ」という声がして肩をつかまれた。 私は立ち止まって振り返り、そこにいたブレザーの男の子に首をかしげた。黒いさらさらとした髪、まだ童顔の大きな瞳、誰なのか心当たりはなかった。けど、「千鈴なのか?」と声変わりもしていない声が言う。私は貼り出しにある名前が、千鈴であるのを一瞥した。
「……そう、だけど」 「えっと……元気にしてたか」 「ええと、あなた──」 「洋介だよ。谷村洋介。その、……あのとき、妹のほうが俺とか和義を呼び止めて。俺は、学校まで先生を呼びに行ったんだけど」
私はその男の子を見つめた。引っかかる記憶はなかった。 あのとき、どんな男の子たちに声をかけたかもよく憶えていない。クラスメイトではあったはずだけど、特に彼に印象はない。
「ちゃんと、学校にも来れるようになったんだな」 「……��うずいぶん経ったから」 「そうか。あ、千鈴は何組なんだ?」 「A組よ」 「すげ、進学クラスじゃん。俺は一般のC組だけど、また今度、ゆっくり話でもできたら」 「そうね」 「よかった、ちゃんと生活できるようになったなら。ずっと心配してたんだ」
洋介くんは優しく微笑むと、「じゃあ」とそばにあった階段を降りていった。妹のほう。五鈴のことは、名前さえ出てこないのだろうか。 それから、ときおり洋介くんが声をかけてきて、私たちは話をするときがあった。この人、千鈴が好きなのかな。そう気づくまでに、時間はかからなかった。 幼い頃からの想いなのだろうか。再会して始まった恋心だろうか。 後者だとしたら、君が好きになったのは千鈴じゃなくて五鈴なんだよ、と伝えたい心がふくれあがってきた。幼い頃からの気持ちだったとしても、それなら彼には、本物の千鈴のことを言っておきたかった。 どうして、本当のことを知ってもらいたいと思うのだろう。知られたところで、状況をかき乱すだけなのに。 ���梅雨の合間に晴れた日、雨粒が芝生できらきらする中庭のベンチで、洋介くんとお昼を過ごしていた。洋介くんはお弁当を食べはじめていたけど、私はお弁当ぶくろを膝に置き、躊躇っていた。「食べないのか?」と言われて、曖昧にうなずいた私は、気を引き締めて洋介くんを向いた。
「あのね、洋介くんに知っていてほしいことがあるの」 「ん、何だよ」 「……これ、なんだけど」
私は胸ポケットから生徒手帳を取り出し、生徒証のページを開いて、洋介くんに渡した。洋介くんはそれを受け取り、怪訝そうにページを見つめた。
「これが?」 「名前を見てほしいの」 「名前──」
洋介くんの目が、そこに記される私の名前をたどった。まぶたが押し上げられる。
「え……これ、五鈴って」 「私ね、ほんとは五鈴なの」 「は?」 「みんな千鈴だって思いこんでるけど、私もそう思われるように千鈴を演じてるけど、違うの。私は五鈴──」 「え……ちょっと、待てよ。演じてるって、じゃあ、ほんとの千鈴は?」 「千鈴、は──」 「てか、わけ分かんねえし。何でそんな演技してんだよ」 「ち、千鈴を演じないと、誰も私なんか見ない、し」 「はあっ? 千鈴はあんなことがあったんだぞ⁉ お前なんかどうでもよくなるのが普通だろ。……くそっ、最低じゃないか」
最低? 私が? 何で? ぽかんとしてしまうと、洋介くんは忌ま忌ましそうに立ち上がって、中庭を出ていってしまった。私はそれを見送り、本当にわけが分からなくて、洋介くんの反応が正常なのか異常なのかさえ判断できなかった。 だって、私が千鈴にならないと、大人たちはまるで歯車が合わなかったじゃない。なのに、私が間違いだったの? そのとき、突然気づいた。魔法の林檎になっているのは、私なのだ。おかあさんにとって。おとうさんにとって。あの事件から目をそらしたい人、すべてにとって。 私という林檎が、麻薬のようにみんなの意識をごまかし、ひととき忘れさせて、麻痺させている。私が千鈴になることで、千鈴が傷つけられた事実はゆがめられ、偽りの安心をみんなに与えている。 やがて、太陽が白光する夏が来た。季節外れでちょっと高い林檎を買って、私はまた千鈴のお見舞いに行った。 千鈴は林檎を食べる。しゃく、と噛み砕く音と共にこぼれる甘酸っぱい香りに、私は涙が出てくる。 このままでは、私が壊れてしまう。私が見せる幻覚は、薬でなく毒だ。そんな調和は、今すぐやめないといけない。 ふと、口元に冷たい酸味が触れた。はっとすると、虚ろな表情のままだったけど、千鈴が私の口に林檎を分けようとしていた。私は千鈴の瞳を見つめ、久しぶりに、五鈴として咲った。 林檎を受け取り、さわやかな味を頬張った。口の中に、新鮮な味がふわりと広がる。 林檎を食べていたら、女の子は死ななかった。でも、もう死んでしまった。だけど、女神様によって花に生まれ変わった。 千鈴もきっと生まれ変われる。綺麗な花としていつかまた咲える。私も弱い大人の犠牲になり、千鈴が花になれたすがたを演じてみせなくていい。そんなことをしなくても、千鈴は咲けるから。その千鈴の生きる力を信じることが、魔法じかけの林檎になって、五鈴としての私を癒やしてくれる。 千鈴じゃなくていい。弱い心に見せる幻にはならなくていい。そんなことをしていても、今度は私が死ぬだけだ。 再び咲えるようになる千鈴と共に、私は私のまま、嘘偽りなく生きていっていいんだ。 私がこくんと林檎を飲みこむのを見た瞬間、確かに千鈴の瞳が、ほころぶようにほのかにやわらいだ。
FIN
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はぎはぎと揺する
トーキョーアートブックフェアへ、東京都現代美術館に。MoT。なんと朝から小雨が降っていて、さすがに真冬用のコートを出したら暑いだろうな…?(人よりも極度に暑がり)と思ったが、それしかコートがなかったので着ていく。なんと、寒かった。全然暑くなかった。なんなら手袋も欲しいくらいに寒い瞬間もあった。45分に着いた時には開場前の列はほぼ無いくらいだったが、同行した友人と合流した11時ちょうどには、列は伸びに伸びていた。それでもすぐ入れたし、混雑は午後のほうが濃厚だった。昼時に「2階のサンドイッチ」で席を取れたのは奇跡かもしれない。私たちが座ったあとからどんどん人が来て「席ないね」と言って去っていった。
おいしすぎる美術館ごはん。カマンベールチーズとクルミと鶏肉とマスタードのサンドイッチ。パンが堅くておいし〜い。いつぞや流行ったマリトッツォみたいにクリームたっぷりのなんらかのサンドイッチ(?)も中にさらに固めのクリームチーズが入っており、なにもかもが泣くほどうまかった。こんなに美味しいことがあっていいのか?カフェラテを含め価格は2000円ほど。こんなに美味しいなら2000円は納得であった。外国の味がした。
アートブックフェアはかなり海外のクリエイターや印刷所、プレスの参加が多く、会場も全然日本じゃなくて面白かった。日本語で説明してくれるブース主の方もいたが、英語や、日本語が書かれたボードを使って教えてくれる方もいた。使う言語が限定されていない場というのは、厳密な商業主義の現場でなければ、気楽で愉快でいいなあと思った。私は英語の聞き取りもできないし、文を組み立てて話すこともできないが、読むことはできる。一冊、欲しいと思った英語の本があったが、価格的に断念した。今回は価格でかなり断念した。いい事だと思う。結局買って帰ったのはステッカー3つと、ワークショップで手作りしてもらった缶バッジ1つ。ブックフェアでの買い物というより、ブックフェアに行ったおみやげ、という感じかも。いつか資金をためてきちんと本を買いに行きたい。それでも特殊印刷や特殊紙のブースがかなり楽しく、ステッカー等もそこで買えたので、ブックフェアの本質的な部分もきちんと楽しんだ。ブックには様々な側面がある。コンテンツ(内容)よりも私は外側、装丁やデザインに興味があるので、その部分のアートを求めるのもまたブックフェアの客であるとは、一応言えるだろう。そもそも、私が内容に興味がある本というのはものすごく限られている。新刊の日本語のハードカバーでも買うか買わないかだから(私はかなり日本語を偏愛している)、日本語以外の、テーマが抽象的であったり思想・哲学の方面からの着想によるアートが内容であれば、あまり意欲がわかない。どちらかといえば、思想・哲学や抽象思考について文字がぎっしりと詰められた学術書のほうが読みたい。もしくはフィクション。日本語の小説は文体の好き嫌いがあるので苦手だが、英語なら文体のこともなにもよくわからないので、好き嫌いがない。その代わり、自分の読みが正しいのかどうかもわからないので、本当に小説を読めているのかはわからない。でもまあ小説とは多少��りともどの言語であれそういう側面があって、母国語だからわかるというものでもないしな、と思うと、言語による文章を自分の中に取り込むことは、言語の種類が変わったところであまり変わらないのかなと思う。もしくは地続きな話なのかなと。そのうち、サリンジャーの小説は、内容を覚えているのだし、英語で誤読せず読めるようになりたいなとは思う。辞書を引いてもいいので、ふつうのものをふつうに読めるようになりたい。解釈や意味付けはその先の話として。
芥川賞を受賞した『ハンチバッグ』、書店で何気なくひらいたら初っ端から面白すぎて即座にレジに向かってしまった。半分くらいまで読んで止まっている(施設の中の食堂の描写あたり)。ほかにも『N/A』とか『##NAME##』とか、気になるものはあるが、どれもだいたいテーマというか行き着く先は同じだろうなという気がする。ハンチバッグも含め。まずたぶん女の話だし、未婚の女の話だし、つまりある程度は少女の傷つきのその後またはそのままの話だし、芥川賞候補がほとんどそんな感じになっているのは、というか純文学のシーンがだいたい「そこ」に焦点をあてているのは、世相を反映しているというか、それこそが世相で面白いなあと思う。いま、新人の男性の純文学の書き手って誰がいて、何を書いているのだろうか、と思うくらいには(想像がつかないくらいには)女性から見た世界のほうが、どうやら面白く感じる人が多いようだ。女には問題がいっぱいある。そもそも自分が女なのか、と疑問に思う人は、そもそも自分は男なのか、と疑問に思う人より相当多いだろうと思う。女のほうが性欲が弱い、または性欲への発達が遅い、または弱い人が多いから。男のほうがどうやらセックスしたいという欲望はかなり抗いがたいものとしてあるようだ、というのを、文化的なものなのか本能的なものな���かはさておいて、現状そうらしいと、どうやら確かに感じてきた。女とセックスしたいという欲望が自分に強く生まれれば、自分は男だという自認を持つのは直接的な理由として有り得るだろうが、女はそこまで「男とセックスしたい」というのは、セックスを知る前にはそれほど(割合的に)多いことではないと思う。男とセックスしないままだと、たぶん元々性欲が強くない女は、男とセックスしようとはそんなに思わないと思う。そうなると、性自認は女性だが、性的指向はアセクシャルだろうか?と思う人がどんどん増えると思う。私自身はセックスを経験するまではまったくセックスに興味が無かったのだが、経験したら、その後確かに性欲というものを、とくに、他人に向かう性欲というものを感じるようになった。これは1回電流を通してみないと、回路が開かないようなことかもしれない。個人差がある話だと思うので自分のこと以外はわからないが、男はそこまで文化的に後押しされなくても性欲の力で「男」に目覚められるのに対し、女は文化的にかなり後押しされないと、男と番うことに対して積極的にはなれないのでは?と感じている。男は基本的に女にとっては「加���者」だし、ふつうに考えてあまり関わりたくない。これはとくに日本だからというのがあるかもしれない。このあたりの事情が最近噴き出していて、女から見た世界のほうが、男から見た世界より、よほど面白いものになっているのではないだろうか。あくまで純文学新人賞の話であって、現実の男性から見た世界の面白さの話ではありませんが。
絲山秋子『神と黒蟹県』、井戸川射子『共に明るい』、凪良ゆう『汝、星のごとく』と合わせていきなりハードカバーを4冊買った。凪良ゆうの本屋大賞は、わたしが読むものではないだろうなと思っていたが、たまたま久しぶりに通話した友人に「尋常じゃない」という感じの感想を言われて、とにかく読んでほしいとのことだった。私がそういう物語に対してどういう反応を示すのか、私も興味がある。黒蟹県も一編読んで、こういう小説は「いい小説」だなあ、と、エンタメではないのに、物語というよりは語り、ナラティブなのに、「落とし所」があるのって、話として偉いよなあと思った。私はいしいしんじの『四とそれ以上の国』の各編に、とくにこれを感じる。面白い小説は読みたくなくて、「いい小説」が読みたい。いい小説というのは、結局は村上春樹が言うような「いい小説」になるのだろうが(ちなみに村上春樹の小説は、私はあまりいい小説とは思わない。いつもファンタジーで因果関係がよくわからないから)、そうすると『老人と海』とかを読んだほうがいい。『人間の絆』も買ってあるが読んでいない。これは『月と六ペンス』が最高に良かったために買ってある。井戸川射子は、詩が好きなので、芥川賞受賞後第一作の小説を買ってみた。詩は好きだが、小説はあんまり?と思ったので、芥川賞受賞作は読んでいない。でも今回のはなんとなく詩っぽいんじゃないかなと思ったのだった。勘です。とくに中身を立ち読みしたわけでもない。
社会学の教科書が開かれなさすぎてそろそろ埃をかぶっているが、まあ、人生の全てが勉強なのでいいか、と思う。専門用語はいくらかおさらいしてから試験に臨もうと思うし、家族の章だけは読み終わった方がいいと思うが、それ以外はもういいやと思っている。英語は一日さぼるとそれだけ単語が抜けていくが、最近は単語よりも文意そのものを読み間違えていることが多いので、焦らず落ち着いて読む技術に集中したい。まあもうできることも限られているので、足掻いても仕方がない。
明日は午前中お金を下ろしてから歯医者に行って、午後はアルバイトの面接で、明後日にはもう荷物を纏めて受験地のホテルにチェックインしている。とにかく受験票と元気な体があれば大丈夫、と言われたので、それだけ忘れずに持っていこうと思う。
2023.11.26
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混迷した世界の指南書 『武士道』 藤原正彦(2008) 『この国のけじめ』 文藝春秋
新渡戸稲造『武士道』が売れているという。昨年末(二〇〇三年)公開されたアメリカ映画 「ラスト・サムライ」の影響もあるとかで、数社から合わせて百万部以上が出ているそうだ。 これを聞いて意を強くした。 『武士道』が英語で書かれたのは明治三十二(一八九九) 年であ る。百年以上前の本を現代日本人がこぞって読むのは、健全な危機感のあらわれと思うから (5)である。 庶民は知識や理屈を持っていなくともときに鋭い感覚を示す。多くが「いまの日本は何かが おかしいぞ」という素朴な実感をもっている。グローバルスタンダードを取り入れるといって、企業はリストラをする。学校では「ゆとり教育」を取り入れる。その結果、職のない中高年があふれ、地方の駅前商店街はさびれ、小学校では国語や算数の時間が減らされ、小学生から大(10) 学生に至るまでの学力低下は著しい。庶民はこうしたことに「自分たちの親や祖父が大切にしてきたものが壊されつつある」と感ずるのだろう。我々のよってたってきた価値観とは何だったのか、(1)というルーツ探しに似た感覚が『武士道』を手にとらせているのだろう。 『武士道』の著者・新渡戸稲造は幕末の南部藩(いまの岩手県)で下級武士の子として生まれ、札幌農学校(現・北海道大学)で農業を学んだ後、アメリカに留学しキリスト教クェーカー派 の影響を受けた。アメリカからドイツへ渡り、研鑽を積んだ後、札幌農学校教授、台湾総督府技師、(5)京都帝国大学教授、第一高等学校校長などを歴任、農学者および教育者として活躍するかたわら、東西思想の調和を目指し「太平洋の懸橋たらん」ことを悲願とした。東京女子大の初代学長、国際連盟事務局次長なども務めた日本の誇る国際人である。 『武士道』が書かれた明治三十二年は日清戦争と日露戦争の中間期で、清を破った新興���家日本に世界が注目��ながらも警戒心を持ちはじめた時機である。新渡戸はベルギー人法学者夫妻と散歩中(10)、日本には宗教教育がないと話したところ、「宗教なし! それでどうして道徳教育を授けるのですか」と驚かれた。その後いろいろ考えた結果、自身の正邪善悪の観念を形成しているものが幼少期に身につけた武士道であることに気づいたのである。 同時代人である内村鑑三や岡倉天心にも共通するが、新渡戸には日本人の魂を西洋人に理解させたいという熱い思いがあった。そして英語で武士道を紹介することを決意する。西洋人に(15)も理解しやすいよう、ギリシアやローマの哲学、聖書、シェイクスピア、ニーチェなどと我が国の本居宣長、平重盛、頼山陽、吉田松陰らを比較しながら武士道精神の本質について説いた。 (1)『武士道』初版は一九〇〇年にアメリカで出版され、たいへんな賞讃を受けた。感激したセオドア・ルーズベルト大統領などは、何十冊も買い、他国の首脳に送ったという。その後多くの言語に訳されたが、日本語訳は明治四十一年以来、新渡戸の弟子で東大総長を務めた矢内原忠雄訳(岩波文庫)をはじめとしてさまざま出ている。 (5) 私は勤務する大学の学部一年生に対して、日本の名著を講読するゼミを担当している。こと十年近く、真っ先に学生たちに読ませるのが『武士道』である。受験戦争をくぐり抜けて大学に入学したての学生たちは、『武士道』を読んで一様に驚く。高校までに習ってきたこととあまりに違うことが書いてあるからである。とくに戸惑いを見せるのは、(10)名誉に関する部分である。 武士道では、名誉はしばしば命よりも重いとされる。「それ故に (武士は)生命よりも高価であると考えられる事が起れば、極度の平静と迅速とをもって生命を棄てたのである」(矢内原忠雄訳・以下同)という箇所を読むと、戦後民主主義の教育にどっぷりつかった学生たちは、「名誉より自分を大切にすべきだ」とか「生命は地球より重い」などと拒否反応を示す(むろん(15)新渡戸は「真の武士にとりては、死を急ぎもしくは死に媚びるは等しく卑怯であった」とも述べており、いたずらに死を賞讃しているわけではない)。 (1)学生たちのそうした批判に対して、私は「それではあなた方は一体どうやって価値判断をするのですか」と問う。すると「自分の理性で考えます」「主体的に考えています」などと答える。「すごいなあ、なぜそれほど自分の理性に自信が持てるんですか」と問うと学生は困ってしまう。人間には、理性や論理だけでなく、価値判断の基��となる倫理的な座標軸がなければならない。(5)それがない論理的思考は単なる利益追求とか自己正当化に過ぎない。座標軸の役割を果すのは、外国の場合、主に宗教だから、外国人は宗教のない人間を信用してよいものか訝る。 宗教の力がそれほど強くない我が国でその役割を果してきたのが武士道である。武士道は平安時代末期から鎌倉時代にかけて、「戦うものの掟」として生まれた。それはいわば(10)戦闘におけるフェア・プレイ精神だった。卑怯な振る舞いはしてはならない、臆病であってはならない、という観念である。 騎士道がキリスト教の影響を受けて深みを得たように、単なる戦闘の掟だった武士道にも、さまざまな「霊的素材」が注入されたと新渡戸は言う。 まず仏教、なかでも禅が「運命を任すという平静なる感覚」と「生を賤しみ死を親しむ心」(15)を武士道に与えた。 そして主君に対する忠誠、祖先に対する尊敬、親に対する孝行という他のいかなる宗教でも教えられなかった美徳が神道からもたらされた。さらに孔子と孟子の教えが、(1)君臣、父子、夫婦、長幼、ならびに朋友の間の五倫の道、また為政者の民に対する仁慈を加えた。 こう書くと外国のものが多いようだが、禅にしても孔孟の教えにしても、中国ではごく一部の階層にしか広まらなかった。これらの思想は日本人が何千年も前から土着的に持っていた(5)「日本的霊性」 とびたりと合致していたから、武士の間にまたたく間に浸透したのである。 江戸時代になると実際の戦闘はなくなった。それとともに武士というエリート階級の行動指針であった武士道は、物語や芝居を通して次第に庶民にまで行き渡り、戦いの掟から精神へと昇華し、日本人全体の道徳的基準となった。武士道精神はこうして「遂に島帝国の民族精神を表現するに至った」のだ。 (10)武士道は成文化されていない。聖書やコーランのような経典がない。武士道は「書かれざる掟、心の肉碑に録されたる律法」として親から子へ、口から口へと伝えられた。そして知識よりその実践こそが本質とみなされたのである。 私の父・新田次郎は、幼いころ父の祖父から武士道教育を受けた。父の家はもともと信州諏訪の下級武士だった。生家の二階には三畳の間があり、子供は容易なことでは入らせてもらえなかった。(15)なぜならそこは切腹の間だったのである(実際に使われたことはないらしい)。幼少の父は祖父の命で真冬でも裸足で『論語』の素読をさせられたり、わざと暗い夜に一里の山道を(1)上諏訪の町まで油を買いに行かされたりした。父は小学生の私にも武士道精神の片鱗を授けようとしたのか、「弱い者が苛められ���いたら、身を挺してでも助けろ」「暴力は必ずしも否定しないが、禁じ手がある。大きい者が小さい者を、大勢で一人を、そして男が女をやっつけること、また武器を手にすることなどは卑怯だ」と繰り返し言った。問答無用に私に押しつけた。 (5)義、勇、仁といった武士道の柱となる価値観はこういう教育を通じて知らず知らずに叩き込まれていったのだろう。義とは孟子が言うように「人の路」である。卑怯を憎む心である。林子平は義を「死すべき場合に死に、討つべき場合に討つこと」と言っている。勇とは孔子が「義を見てせざるは勇なきなり」と言ったように、義を実行することである。そして仁とは、「人の心」。慈悲、愛情、惻隠の情、「強きを挫き弱きを助ける」などがこれに含まれる。 (10)他にも、礼節、誠実、名誉、忠義、孝行、克己など大切な徳目があった。なかでも名誉は重要で、恥の概念と表裏をなし、 家族的自覚とも密接に結ばれていた。前述したように名誉はしばしば生命より上位にくるもので、名誉のために生命が投げ出されることもたびたびあった。 武士道精神の継承に適切な家庭教育は欠かせない。戦前に国や天皇に対する「忠義」が強調 された、という反省から戦後は日本の宝物ともいうべき武士道的価値観がまったく教えられなくなったのは不幸なことである。(15)戦後教育しか受けていない世代が親となり先生となっているから、いまでは子供にこれを教えることも叶わない。 (1)新渡戸の『武士道』は日本人の美意識にも触れている。 武士道の象徴は桜の花だと新渡戸は説く。そして桜と西洋人が好きな薔薇の花を対比して、「(桜は)その美の高雅優麗が我が国民の美的感覚に訴うること、他のいかなる花もおよぶところでない。薔薇に対するヨーロッパ人の讃美を、我々は分つことをえない」と述べ、本居宣長の歌、(5)敷島の大和心を人間はば、朝日に匂ふ山桜花、を引いている。 薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。 (10)それに比べて我が桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。桜の時期にはしばしば雨が降り、ときには数日で散ってしまう。自然の大きな力に逆らわず潔く散る。 「太陽東より昇ってまず絶東の島嶼を照し、桜の芳香朝の空気を匂わす時、いわばこの美しき日の気息そのものを吸い入るるにまさる清澄爽快の感覚はない」、つまりこの清澄爽快の感覚が(15)大和心の本質と新渡戸は説く。 (1)日本人は、このような美意識を持ち、いっぽうで行��原理としての武士道を守ってきた。新渡戸はまた、吉田松陰が刑死前に詠んだ、かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂、(5)を引く。吉田松陰は黒船来航以来の幕府の政策を痛烈に批判し、安政の大獄の際に死罪に処せられた。この歌は、たとえ行き着く先は刑死とわかっていても、正しいと信ずることをせずにはおれないという松陰の告白である。名誉のためには死も恐れないという態度である。 こうした「大和心」といい「大和魂」といい、武士道精神の精華といえよう。これを世界の人に知らしめた新渡戸の功績は訳者の矢内原忠雄の言うように「三軍の将に匹敵するもの」がある。(10)日清戦争後の三国干渉等で世界が日本に警戒心を強めていたときに、軍事力でなく、誇るべき民族精神によって日本を世界に伍する存在としたのである。 明治維新のころ、海外留学した多くの下級武士の子弟たちは、外国人の尊敬を集めて帰ってきた。彼らは、英語も下手で、西洋の歴史や文学もマナーもよく知らなかった。彼らの身につけていたものといえば、日本の古典と漢籍の知識、そして武士道精神だけであった。それでも彼らは尊敬された。(15)武士道精神が品格を与えていたのである。 世界は普遍的価値を生んだ国だけを尊敬する。 イギリスは議会制民主主義を、フランスは人権思想を、(1)ドイツは哲学や古典音楽を作った。自然科学のうえでもこれらの国は多大な貢献をした。現在経済的にも軍事的にもたいしたことのないこれらの国が国際舞台で主要な役割を果せるのは、彼らの創出した普遍的価値に世界が敬意を払っているからである。 私は、日本の武士道精神と美意識は、人類の普遍的価値となりうるものと思う。 (5)二十一世紀は、武士道が発生した平安時代末期の混乱と似ていないでもない。日本の魂を具現した精神的武装が急務だ。 切腹や仇討ち、軍国主義に結びつきかねない忠義などを取り除いたうえで、武士道を日本人は復活するべきである。これなくして日本の真の復活はありえない。国際的に尊敬される人とは、自国の文化、伝統、道徳、情緒などをしっかり身につけた人である。武士道精神はその来歴といい深さといい、身につけるべき恰好のものである。 (10)新渡戸は「武士道の将来」と題した最終章にこう書いている。「武士道は一の独立せる倫理の掟としては消ゆるかも知れない、しかしその力は地上より滅びないであろう。(中略)その象徴とする花のごとく、四方の風に散りたる後もなおその香気をもって人生を豊富にし、人類を祝福するであろう」 世界はいま、政治、経済、社会と全面的に荒廃が進んでいる。人も国も金銭崇拝に走り、利害得失しか考えない。 (15)義勇仁や名誉は顧みられず、損得勘定のとなり果てた。 ��こ数世紀の間、世界を引っ張ってきたのは欧米である。 ルネッサンス後、理性というものを他のどこの地域より(1)早く手にした欧米は、論理と合理を原動力として産業革命をなしとげ、以後の世界をリードした。論理と合理で突っ走ってきた世界だが、危機的な現状は論理や合理だけで人間はやっていけない、ということを物語っている。それらはとても大切だが、他に何かを加える必要がある。 (5)一人一人の日本人が武士道によりかつて世界の人々を印象づけた高い品格を備え、立派な社会を作れば、それは欧米など、荒廃の真因もわからず途方に暮れている諸国の大いに学ぶところとなる。これは小手先の国際貢献と異なる、普遍的価値の創造という真の国際貢献となるであろう。この意味で、戦後忘れられかけた武士道が今日蘇るとすれば、それは世界史的な意義をもつと思われる。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
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“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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帰ってきて、3時間くらい昼寝をした。いつぶりだろう。
01.今年の夏以降、なんだか忙しくて気持ちが休まらなかった��� 春は少しの間休職していたので、時間の進みが比較的ゆっくりだった。 学生の頃のように短髪を10回も脱色して、賑やかな色の服を着て、肌の一部が見える格好で外に出て、友達と遊んだ。 その写真を、普段は通知に反応することさえしないのだが、家族のライングループに一枚投稿した。飼い猫が亡くなって以来、二度目の帰省の時に父から「大阪のおばちゃんみたい」と言われた。 わざわざ言わなくてもいいのに伝えてくるのは、多少なり自分たちの望んだ娘の姿ではないと思ったこととか、20代も終わるという年の女が何をしているのかと感じたこととか、 そういうのを匂わせた軽めの侮蔑、軽口に見せかけた非難、雑談の中で不意にダメージを与えることで、言われた側に爪痕を残し、言う側の意図を暗黙のうちに汲み取らせようという魂胆が垣間見える…ような気がした。 ここでふと我に帰る。そこまで考えてしまうのは少し極端だ、と自分で気がつけるようになった。
初手でここまでマイナスに受け取ってしまうのは、私の問題もあるのだろう。私は私の自我が非常に不安定な存在であることは知っている。
02.年末になると、会社からビジネス手帳が配られるのだが、これまで活用法が見出せずにほぼ白紙で毎年捨てていた。 もったいないと思いつつも、書くことが特にないし、日々の予定は私の場合は流動的なものが多いので、iPhoneのカレンダーで管理する方がよかった。今年の手帳もその例に漏れない。
ただ、来年からは自炊の献立を決めておいたり、毎月末に書く振り返りカード(100均のカードカレンダーの裏面に殴り書きしている)を貼付したり、好きなyoutubeチャンネルやドラマ、漫画をメモしたりするのに使う予定だ。 あわよくば資格や趣味の勉強もこの手帳で管理したい。自分なりにフォーマットを整えて(ボールペンの手書きで殴り書きだが)今月��ばから試験運用している。
私は非常に気分屋なので、少しでも手間に感じたらいくらでも途中で放棄してしまう。 しばらく経って再開することがあったとしても、来年末にまたほぼ白紙の手帳を捨てている可能性は高い。 なので、今年末から慣らしておこうという計画だ。うまく行くかは神のみぞ知る。
03.インターネットとの付き合い方をこれまでも何度か考えるタイミングがあり、snsもアカウントやコンテンツ(文章など)を作ってみてはしばらくして消すことを繰り返してきた。 先日、その中でも比較的長く残していたtwitterのアカウントを完全に削除した。とはいえ、データがweb上に現れなくなるのは30日後らしい。
Xになってからほぼ更新していなかったのでtwitterと書かせてもらうが、景色や特定のオブジェクトの写真を加工して載せたり、よく閲覧していたサブカル文系根暗ツイッタラーに影響を受けたツイートを投稿していた。
割とtwitterの中だけで育った交流もあったので、以前消そうとした時は後ろ髪を引かれる気持ちがあり、結局消せなかった。 ここ一年ほどは、たまにログインはするが投稿は更新しないという中途半端な形に落ち着いていた。当時から、仲良くなった人とは実際に会ってお茶をしたり、 ブラウザに依存しない他のアプリケーションで繋がったりしていたし、リア友にはtwitterがなくても繋がれるし、という状況は変わっていない。 決め手になったのは広告やおすすめ機能、全く自分と関連のないインフルエンサーの引用リツイートに埋め尽くされたタイムラインの不愉快さだった。 ネットで拡張された現実の先に、ただ誇張されただけの歪んだ現実があるという地獄のループをひたすら体感させられるような。
他の人たちと同じように、10年前に存在したような静かなインターネット(それでいて物理的距離を跳び越えた、新しい刺激をもらえる場所)を探し、行き着いた場所でアカウントを作成すると、前述した旧サブカル文系根暗ツイッタラーたちが軒並み同じ場所に鞍替えしていて、少し可笑しかった。 ネット越しの文章でも、やはり長く接しているとアンテナの張り方が似るものだと思った。
04.長いこと疑問だったが、自炊の面倒臭さと外食の手軽さを天秤にかけた時に、自炊の方が節約になるという人は少なくとも食費についてきちんと記録し、管理しているのだろう。 高校受験で燃え尽きて、その時鍛えた義務教育的教養の貯金の切り崩しで大学に来てしまった私は、すっかり負の意味でキャンパスデビューしてしまっていた。
活字があればとりあえず最後まで読んでしまうような子供だったの��、長い文章が読めない。 短文もインクの染みを追うだけのような感じで、意味が把握できない。数字はもともと苦手意識があったので尚更。 地図も、観察も、実験も、買い物も、人との会話でさえも、とにかく全ての情報を遮断したかった。事実拒否するような言動をしていたと思う。(当時周囲にいた人については申し訳なかった)
何度も書いてきたきたことだが、私は学校に行かなかった。 昼間はバイトの時間まで、布団を敷いて寝巻きのまま、自室の天井を見つめ続けた。 幼い頃、博物館や図鑑や論文のようなアカデミックな要素に憧れていたのをふと思い出しては、泣いた。 燃え尽きで志望校などなかったとはいえ、実際に今大学という場に所属できているのに、目の前に大規模な図書館やいつでもアクセスできる論文の山があるのに、私はそれらに近づくこともせず、8年もの間天井を眺め続けた。
その間に、字を読み書きするのが嫌ではなくなるとかのレベルで状況の改善もあった。 ただ、私にとって自分が本来の興味関心に沿った行動をとることができるまでに、8年以上の歳月がかかることは完全に予想外だった。 数年耐えれば治ると信じていたから。
社会に出て数年が過ぎ、自分の環境を自分の働いた給与によってコントロールできるようになってから、突然蓋が開いたかのような変化が見られて驚いた。 一人暮らしは9年目を迎えた。 社会人で食費を何も考えずに出せるようになると、準備の時間や水道代、ガス代、材料費、設備の初期投資がかかる自炊について、本当にこれは節約になるのか疑問が湧いた。(我ながら平和ボケしていたと思う)
特に一軒家を借りて住んでいるので、マンションの一室と違い、自炊ができる環境は最初から整っていない。 そこからお金をかけて揃えるとなると、考えることも多い。 まぁ数年経てばそこそこ設備も揃っているのだが、これは一旦確かめてみようということで、一週間の献立を立てて、実際に作った分で食費を計算してみることにした。
案の定一週間で二千円以下という結果だった。 外食であれば私は喫煙できるカフェとかに行くので、ランチだけで1,000円近くすることもある。そう考えると、当然自炊の環境は整えて正解だったということになる。 生活にかかるお金を管理することを、燃え尽き症の名残もあって長年避けてきたが、ちょっと来年からはがんばってみることにする。
05.海が近い町は良い。平野の緩急のない、ただ茫と広がる風景よりも好きだ。 埋立地なので風が強く吹き、冬は寒い。日差しは均等にならされたアスファルトに照り付けて眩しい。 空はどこから見ても開けていて、月がよく見える。大人になってからの記憶では、色や感触が鮮やかだ。 幼い頃の記憶は、まるで字幕すらない白黒映画のようで、情緒はあるのだが、断片的ゆえに淡白で、内容がよくわからない。
これまでの時間、自我の在り方と、これからの時間、自我の在り方を同居させることは非常に難しくて、たまに悩む。 同じ人間が体験しているとしても、これまでとこれからをいつまでも延長線上のように考えておくことはできない。あまりにも違い過ぎて。
なので、新しく生まれていく自我と生きていくことを選択することにした。 そうしてゆくと自分で自覚することが、いまだに襲われる自死への羨望を遠ざけ、生活を喜劇と設定しなくても、自然体で続けていくことに繋がると信じている。
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今年のノーベル平和賞が発表され、日本原水爆被害者団体協議会が受賞しました。授賞理由は「核兵器のない世界を実現するための被爆者の努力」、��目撃証言を通じて核兵器が二度と使用されてはならないことを示した」という二点だそうです。予測がつかなかった結果ですが、今現在、地球のあちこちで起きている核をめぐる緊迫した情勢に一石を投じたといえるでしょう。80年もの長い年月、被爆経験を世に広め、核兵器廃絶と平和への想いを紡いできた当事者たちの活動と努力が評価されたのは、人は武器を持たずとも勝利できることを証明しています。
9月29日に開催したサンデーサービスで行ったサーモンをお伝えします。読みやすいように編集を加えています。
・・・・・・・・・・・・・・
今、肌に涼しいそよ風が吹いてくるのを感じています。それは、秋のそよ風。
秋という季節を運んでくれる、爽やかな風です。
そして、どこからともなく涼しさを纏った風が季節の変わり目を伝えています。
皆さまも同じように、秋の到来を今、感じていらっしゃるかもしれません。
また新しい季節がやってきて、季節が変わる毎に気分を変え、着るものを変えるために衣替えをする人もいると思います。
周りを見渡してみると、自然の中にもそのような活動が見られます。
色づいた葉が枝から離れ、枯れた枝が幹から離れ、地面に落ちます。
また、たわわに実った果実がその代わりにその木を彩ります。
そして、木々は新たに衣替えをします。
そんな新たな季節という装いを纏った自然を私たちは見かけることができます。
そして、その姿から私たちが学べることは、身辺整理をしてみることで気づくものがある、ということです。
季節の変わり目にそうした衣替えをしてみたり、整理整頓してみたりすると、いかに自分が無駄なものに囲まれているか、必要のないものに溢れた生活をしているか、そういったことに気づくことができます。
また同時に、そうした物理的な無駄なもの、着るものですとか、持ち物ですとか、身の回りのものだけではなく、私たちの内側にあるもの、さまざまな感情、あるいは心理的なもの、そして人生の中の時間軸において得てきたもの、それらを日常的に知らないうちに、溜め込んでいるのではないでしょうか。
私たちは今、たくさんの便利なものに囲まれていますが、その便利なものに、振り回されていないでしょうか。例えば、スマートフォンなども便利なものですね。
けれども、私たちはまるで癖のように、日常的に見るともなくネットサーフィンをして、必要のない情報に翻弄されがちです。あるいは、テレビをつけっぱなしにして、見るともなく画面を眺めながら、別のことを考えたりしています。
私たちはたくさんの人間関係をつくっていますけれども、その中にもたくさんの無駄なことが含まれていないでしょうか。友達と会って、おしゃべりに夢中になっていうべきでないことを言ってしまったり、必要のないゴシップ、噂話などに花を咲かせたり、余計なことをついつい喋ってしまっていないでしょうか。
日常の中で、無駄に忙しくしている時間を持ったり、無駄に思い悩んでしまったり、今、必要のないこと、あるいは気の進まないことをしたりすると、どんどん本当の自分の姿から遠ざかってしまわないでしょうか。
こうした季節の変わり目は、自分にとって本当に大切なこと、本当に必要なこと、自分にとっての優先順位はいったい何であるか、そういったことに気づくのに最適な時です。
今、冬が刻々と近づき、自然はそれに逆らわずに自らに変化を起こしています。そして、必要のないもの、色づいた葉���枯れた枝、たわわに実った果実、それらはまた次の生命へと引き継がれます。新たな枝、幹、そして土壌へと、自らの栄養分を譲り、還元します。
そして、存在し続けます。
それが、ありとあらゆる生命に与えられた、自らを守り、存続させる絶対的なルールです。
必要なものを、必要なだけ、必要な時に持つこと。利用すること、役立てること。そんなふうに無駄にエネルギーを持たない、使わないことを今、自然界が見せてくれています。
それは、自分自身を大切にする方法の一つです。
過去を振り返らず、未来を心配せず、今、やるべきこと、必要なことだけをすること、それが最もシンプルな、本来の自分自身でいつづける方法です。
そういった無駄に気づくことは、自分を癒し、肉体と心と魂のバランスをとって調整し、自在に、自分の意志で自分の人生を切り開いてゆくエネルギー源を蓄える方法でもあります。
ですから、大切なエネルギーを無駄なことに使わないようにしましょう。無駄な感情を持ったり、無駄に時間を使ったり、無駄な行動をしないようにしましょう。そして、そのエネルギーは有効なものに使いましょう。
それには、何が必要でないか、ということに気づく必要があります。それをきちんと掃除する習慣をつける必要もあります。整理整頓したら、自分を褒めてあげましょう。
そこに綺麗な花を飾ってください。居心地のいい空間を作って、そこに座って自分自身を見つめてください。
あなたの本質は、そうした身の回りのもの、着るもの、持ち物ではありません。また、あなたの感情や、行動、思考、そして肉体も、あなたを本当に表すものでもありません。
それらは、あなたの本質ではありません。あなたの本当の価値を語る物ではありません。
新しい季節になって違う装いに身を包んでも、それはあなたの本当の姿ではありません。
それらは、永遠ではないからです。
物も感情も、いつかは消えてなくなります。
永遠なるものは、あなたの内側に存在します。
それは、光です。
あなたは、もうそうした光を既に持っていて、秘めていて、ただ、それに気づけばいいのです。
ぜひ、本当の自分に気づくために必要でないものを、この季節、自分自身を見つめながら探してみてください。
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12月8日(日)・9日(月)に開催する6時間ワークショップへのお申し込み受付を開始いたしました。こちらからお申込いただけます。
Clairvoyance A to Z 〜霊視能力の目覚め〜
12月8日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
12月9日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込) 両日共に同じ内容です
どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
日常生活において、私たちは主に目、視覚からさまざまな情報を得ています。
その比率は80~90パーセントとも言われています。
私たちはそれぞれ独自の経験や能力を最大限に活かしながら霊性を伸ばしていますが、霊的能力の中で最も使われているのも霊視能力、クレアヴォヤンスです。
霊的な視点を持つことは、自らの霊性を育むだけでなく、日常生活においてもさまざまな気づきに繋がります。
私たちの周りには、既に色鮮やかな美しい世界が広がっているのにも関わらず、固定概念や先入観、偏見というフィルターを自ら無意識にかけているため、真理を見ていないのです。
霊性が育まれると、今まで見えなかったものが見え始めます。
愛や笑顔、真心や思いやり、善や良心という光のヴィジョンに出会えるようになります。
霊性が育まれると、自分の本当の姿を思い出し始めます。
本当のあなたは、肉体ではないこと
本当のあなたは、唯一無二だということ
本当のあなたは、完全だということ
本当のあなたは、全てに繋がっていること
このワークショップでは、クレアヴォヤンスについて学び、実践していただきながら、霊的な視力を伸ばすことを目的としています。
あなたの挑戦を喜び、励まし、支えてくれるスピリットの存在と一緒に、光の時間を過ごしませんか。
主なレクチャー内容
・クレアヴォヤンス、クレアヴォヤントとは
・クレアヴォヤンスが現れる時
・クレアヴォヤンスの歴史と背景
・クレアヴォヤント6つのスタイル
・肉眼とサードアイの違い
・クレアヴォヤンスが構成される仕組み
・クレアヴォヤンスとチャクラ・オーラとの関係
・ヴィジュアライゼーションの方法
主な実習内容
・クレアヴォヤンス Sitting in the Power
・ヴィジュアライゼーションエクササイズ
・サインに気づき、分析する
・クレアヴォヤンス トランス
・クレアヴォヤンス ヒーリング
・オーリック、サイキック、ミディアミスティック各種リーディング
このワークショップは以下のような方に向いています
・クレアヴォヤンス��関する理解を深めたい
・霊視の練習、経験をしてみたい
・ヴィジュアライゼーションの方法を試したい
・指導霊との繋がりを深めたい
・本当の自分の人生の目的を探りたい
・自分自身の可能性や能力を探りたい
・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
2025年1月開講の春学期クラスへのお申し込み受付を開始いたしました。春はフレッシュスタートにピッタリな季節です。一年の目標を立てたり、気持ちを切り変えたり、新たな想いを胸に抱きながら、一緒に自分の内側にある光について学んでみませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
クラスの詳細はこちらのページをご覧ください。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
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アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス
土曜日:19:00~21:00 日程:1/11、1/25、2/8、2/22、3/8
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アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回 お申し込み締め切り:1/14
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アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00 日程:1/14、1/28、2/11、2/25、3/11
木曜日:10:00〜12:00 日程:1/9、1/23、2/6、2/20、3/6
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アウェアネス・マスターZoom クラス
月曜日:19:00〜21:00 NEW! 日程:1/6、1/20、2/3、2/17、3/3
火曜日:19:00〜21:00 日程:1/7、1/21、2/4、2/18、3/4
金曜日:19:00〜21:00 日程:1/17、1/31、2/14、2/28、3/14
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サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00 日程:1/12、1/26、2/9、2/23、3/9 水曜日:16:00~18:00 日程:1/8、1/22、2/5、2/19、3/5
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インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス
木曜日:19:00~20:00 NEW! 1/9、1/23、2/6、2/20、3/6
土曜日:10:00~11:00 開催時間変更 日程:1/11、1/25、2/8、2/22、3/8
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マントラ入門 Zoomクラス
金曜日:10:00~12:00 NEW! 日程:1/17、1/31、2/14、2/28、3/14
土曜日:13:00~15:00 日程:1/18、2/1、2/15、3/1、3/15
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トランスZoomクラス
木曜日:10:00~12:00 開催曜日変更 日程:1/16、1/30、2/13、2/27、3/13
土曜日:19:00~21:00 日程:1/18、2/1、2/15、3/1、3/15
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サンスクリット・般若心経 Zoomクラス
水曜日:19:00~21:00 日程:1/8、1/22、2/5、2/19、3/5
金曜日:13:00~15:00 開催曜日変更 日程:1/10、1/24、2/7、2/21、3/7
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以下はサンデーサービス、イベント、ワークショップのご案内です。
ドロップイン・ナイト
10月17日(木)19:00〜20:00 会員限定・参加費2,500円
指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
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モーニングワーシップ&コミュニオン(目覚めと祈りと瞑想)
10/27(日)9:00〜10:30 担当ミディアム:開堂・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/81863607665
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サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
11月17日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:松山・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
11月17日へのご参加は以下のリンクよりご参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/82999529211
2月16日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:本村・森
3月16日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:亜笠・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
2月・3月へのご参加は以下のリンクよりご参加ください
https://us02web.zoom.us/j/82349628335
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クリスマス・サービス
12月22日(日)13:00〜15:00
参加ミディアム:開堂慈寛・森 梢・澤輪 燕・亜笠 未來
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
12:50 クリスマスソング 13:00 開会の祈り 13:03 遠隔ヒーリング 13:10 サーモン 13:17 サーモン 13:25 霊界通信のデモンストレーション 森ミディアム 13:25~13:45 トータル・サイキックアート 亜笠ミディアム 13:45~14:00 トータル 澤輪ミディアム 14:00~14:15 トータル 開堂ミディアム 14:15~14:30 トータル 14:30 クリスマス瞑想 14:45 もらって嬉しいクリスマスプレゼントメッセージ 14:57 閉会の祈り 15:00 閉会
当日は以下のリンクよりご参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/87859851547
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スピリット・コミュニケーション・トゥワイス NEW!
2月2日(日)20:00〜21:00 会員限定・参加費2,500円
出演ミディアム:恵子・森 梢
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ
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紅の深染めの衣色深く
みかつるが主である審神者を探しに黄泉路へ行く話。
序
「次の作戦が終わったら、三日月宗近をお前の隊の副隊長にしようと思うんだ」
大阪へ出陣前の朝、第一部隊隊長であり近侍でもある鶴丸国永を私室に呼び付けるなり、まだ幼さの残る横顔で審神者が明るい調子で言った。 寒さも残る初春の日だった。袖を通さずに羽織を肩から掛け、折り畳み式の文机の前に審神者が寛いだ様子で腰かけている。そのすぐ傍の火鉢からは、パチパチと小気味よく炭の音が鳴る。 「これまた突然な話だな」 刀としての性か、寒さにはあまり耐性のない鶴丸が、審神者の背後を陣取る形で火鉢に近づき、両腕を摩りながら言った。 主である審神者の生きる時代では「くーらー」なる物があり、これが中々快適なのだが、電気の通らない今居る元禄の時代には、用意できるのは火鉢くらいなものだった。 「突然でもないよ。前々から考えていたんだ。で、その報告が今日になっただけの話」 寒そうにする鶴丸に、審神者が体を半分傾けて灰式懐炉を投げてよこす。 受け取った灰式懐炉から漂う木炭の強い燃臭が、鼻腔にこびりついた。どうもこいつの臭いは好きじゃない。灰式懐炉を両手で包み込むと、ほんのりだが掌にぬくもりが広がる。 浮かない様子の鶴丸をじっと見つめながら、審神者が不思議そうな顔をした。 「何か問題が?三日月は人当たりも良いし、実戦経験はまだ少ないけど第一部隊でも十分通用するくらい強いよ」 「別に問題はないさ。……ただなあ……」 「ただ?」 「いやいや、何でもない」 まだ本丸に来て日が浅い三日月宗近が、鶴丸はどうにも苦手だった。避けている訳ではないが、積極的に関わりたいとも思わなかった。 師弟刀という仲でもあるし、今回が初対面という事でもない。美術品として共に隣同士に並んだ過去もある。人見知りしている訳じゃあない。 本丸では、実直でよく笑う男と評判だったが、鶴丸にはそれが今一つしっくりこなかったからだ。 確かに良く笑うし、人当たりも良い。強いというのも、経験上何となく感覚として知っている。だが、以前内番で手合わせした時は、本気を出さずのらりくらりとかわされてしまった。予測が出来ない男、そう思った。 鶴丸は驚きが好きだ。予測出来ない事が起こるとわくわくするし、それをどう乗り越えてやろうかと熱くなる。 その点では、鶴丸にとって三日月宗近という存在は、何を考えているか分からない、予想出来なくて面白い存在の筈だった。 だが、だからこそ、三日月が苦手なのかもしれないと、鶴丸は思う。 三日月宗近は冷めている。驚きとは、全く無縁の境地に達している様に見えるのだ。一言でいえば、心が死んでしまっているようだった。 なら、いっそ驚かし甲斐があるではないか?そう考える半面、彼と居ると、そちら側へ引き込まれてしまいそうになる気がした。三日月の瞳には、そんな力がある。これは確信だった。 心が死んでしまう事は、鶴丸が一番危惧している事だ。それだけは、あっちゃならない。 「しかし、きみは随分と彼を買っているんだな。いっそのこと三日月宗近を近侍にしてみたらどうだい」 顎に右手を当てて、面白半分で言ってやれば、審神者はむっとした表情になり、鶴丸の正面に向き直るとむすっとした声できっぱりと言い放った。 「それはお前じゃないと駄目だ」 「おやおや、嬉しい事を言ってくれるねぇ。それまたどうしてだい?まさか俺に惚れているなんて言う訳じゃないだろう」 「お前を見ていると、昔貰った千羽鶴を思い出すんだよ」 「そりゃ何だ?」 軽口をするっとかわした主の思いもよらない返答に、鶴丸はきょとんとした。 「折り紙の折り鶴を、文字通り千羽作って糸で綴じて束ねた物だよ。鶴は長寿のシンボルだろ?病気快癒や長寿の俗信があって、床に伏せてる人への贈り物として好まれてるんだ。って折り紙から説明しないとダメか」 そういうと審神者は、懐から四角い手拭いを出すと器用にそれを畳んでいく。すると、みるみる内にそれはただの手拭いから見事な鳥の形になった。ほう、と鶴丸はため息を吐いた。 「こういうの。本当は和紙で作るんだけど」 ピン、と、両翼に当たる部分をひっぱると、鶴丸に良く見えるように掌に乗せて見せた。 「こいつは驚いた!人間ってのは器用なもんだ…成程確かに鶴らしい」 「あはは、まあね」 素直に感心する鶴丸に、審神者が微笑む。それから、真面目な表情になってどこか遠くを見る目で言った。 「昔さ、事故に遭って死にかけた事があるんだ。その時の事は、正直あまり覚えてないんだけど。目が覚めた時、病室に真っ白い千羽鶴が飾られていたんだ。縁起が悪いからって、ご丁寧に首が折られてない奴がね。本当は折るのが正解らしいけど、嬉しかった」 「……きみは慕われてたんだな」 「そうだね。まあ贈り主に再会する前に、面会謝絶のままとんとんと審神者になったんだけど」 軽く肩をすくめて見せた後、昔話だと笑う。 鶴丸も主の立場を深く知っている訳ではないが、時の政府とやらは結構強引らしい事が感じ取れて、権力者というのは何百年経っても変わらないのだなと、心の中で嘆息した。 「それで?その千羽鶴が、中途半端に鶴らしい所が俺を思い出すってのかい?」 「ああ、違う違う。縁起が良いなあって思うんだよ。鶴丸は時々変に卑屈になるね」 別に卑屈になった訳じゃない、言えば向きになっていると返されそうなので、言いかけた言葉を喉元に留める。 「縁起が良いから、お前を近侍にしたいんだよ。僕を死地から連れ出してくれた、真っ白な千羽鶴みたいにね。それに鶴はめでたいだろ?」 「あっははは、験担ぎって訳か」 「そういうこと」 にっと笑う審神者に、鶴丸もつられて笑う。 この人は、相も変わらず何の迷いもなく俺を鶴だと言ってくれる。鶴丸は、灰式懐炉のじんわりとしたぬくもりが心の中にも広がるような心地だった。 「と、そろそろ出陣の時間だね。三日月の話は作戦が終わったらまた話すよ。相変わらず僕は本陣で待機だけど、戦果を期待して待ってるよ」 ��中時計をちらりと見て、審神者は鶴丸に顔を向けて再び悪戯っぽく笑いかける。 「ああ、驚きの結果をきみにもたらそう」
一
時は元禄から慶長一九年、大阪冬の陣。 歴史修正主義者率いる江戸改変大坂方面家康暗殺隊に対して、鶴丸率いる第一部隊は、形勢不利に陥っていた。 大口を叩いておいてこの様だ。だが、本陣まで追い詰められての隊長同士の一騎打ち、鶴丸は負ける気がしなかった。小傷は負ったがまだまだいける。 ちらりと背後に控える総大将である主を見やれば、険しい面持ちで一騎打ちを見守っている。 主である審神者と一瞬だけ視線を交わすと、鶴丸は「任せておけ」とニッと口元に笑みを作る。 それに一拍子遅れて、審神者の表情が少し和らぐ。意味が通じたらしい。ここで負けたら主の懐刀としても名折れである。 助走をつけながら分身とも言える刀を軽く右手で構え、素早く背後に回り隊長を切り捨てると、鶴丸に届かなかった敵の刃は、空しくその場の地に突き刺さる。 後は敵総大将の首を頂きに行くだけだ。そう思うより先に鶴丸の視界の隙間に入った”それ”に悪寒が走った。 鶴丸の様子に気付いた他の隊員たちが、審神者の元へ駆け寄る。 まずい。どちらも共に距離がある。 「ええい」 軽く舌打ちをし、すぐさま足場近くの地に突き刺さった刀の鍔を蹴りあげる。 回転しながら宙を舞う切っ先がそれの左目に命中すると同時に、甲高い銃声が鳴り響いた。 この時代の物ではない拳銃を握ったまま、にっかりと笑ったそれが、血飛沫を上げながらゆっくりとした動作で倒れる中、鶴丸の背後でどさりと鈍い音がした。 遅かったか!鶴丸が振り返ると、守るべき存在である主が仰向けに倒れ、どくどくと血を流していた。 鶴丸は、さっと血の気が引いて行くのが分かった。 「主ッ!!!」 「きゅうしょは、はずしました……でも……」 鶴丸が駆け寄ると、隊員の一人である今剣が言う。真っ先に審神者の元へ駆けつけ覆いかぶさったらしい彼の衣服は、審神者の血で染まっていた。 「急いで弾を除かないと感染症の恐れがありますね」 傷口に触れながら太郎太刀が静かに言った。 気を失いながらも、呻く審神者の顔色は、平常、色素の薄い鶴丸よりも白かった。それとは対照的に、彼の真っ白な斎服袍は左の肩口から赤に染まっており、これではどちらが鶴か分かったものではない、そう鶴丸は思った。 「……すまん、俺が油断したばかりに」 「いえ、鶴丸。あなたの判断は正しかったですよ。あそこで敵の総大将を討っていなければ弾丸は逸れることなく急所を討ち抜いていたでしょう。これは隊全体の問題です。まさか結界が施された本陣に潜んでいるとは……」 「そこの御仁たち、反省会は後にしてくれないかい。作戦も一応は成功したし、早い所応急処置をして主を本丸へ連れ帰ろう」 今剣の両肩に覆いかぶさる様な姿勢でいた審神者の右肩を担ぎ直し、歌仙兼定が呆れた声で言う。それに続く様に、無言で山姥切国広が、左肩を気遣うように支える。その表情は、何時も以上に暗かった。
二
(弾は除かれました。今夜が峠でしょう)
本丸の救護班の報を受けた鶴丸は、灯りも持たずに主の部屋の前で立ち尽くしていた。 「峠、か……こりゃまいったね」 障子一枚を隔てた向こう側で、主である審神者は伏せっている。肉体だけが伏せっていた。 確かに息はある、しかし魂とも呼べる気配がなかった。 数は僅かばかりだが、特に霊力の強い刀剣男士たちは、その事に気付いていた。 気付いた者は、皆一様に思う所のある様な顔をして各々の寝所へ戻って行った。だが、鶴丸はその場から離れる事が出来なかった。 今朝方に見た、折り鶴を折って見せた主の顔が脳裏をよぎる。まだ、僅か十数年しか生きた事のない少年の顔。 鶴丸は両の手に握り拳を作り、わなわなと拳を震わせた。 「すまん、主……。俺は器用じゃないから、千羽の鶴は折れそうにない……。だが……」 「鶴丸」 意を決して、その場から立ち去ろうと背を向けたその背後から、たおやかな声に呼び止められる。 振り返ると、灯りを手に佇むように彼は立っていた。 視線の先は、鶴丸ではなく、審神者の部屋だった。彼も事態に気付いたのだろう。 「……遠征から帰っていたのか、三日月宗近」 「ついさっきな」 「そうかい、ご苦労さん。じゃあな」 何処かこの場には不釣り合いな、穏やかな声で話す彼に少し苛立ちを感じながら、さっさと切り上げようと背を向けた。 悪いが、今は三日月の相手をしている暇はない。 が、間髪いれずに三日月に右手首を掴まれる。存外力が込められていて、振り払う事が出来ずにいると、静かな声で尋ねられる。 「その傷で何処へ行く?」 「おいおい、傷を見ればわかるだろう。手入れ部屋に決まっている」 もう一度振り返れば、三日月の瞳とかち合う。 蝋燭の灯りに照らされて鈍く光る、闇夜に浮かぶ青の光にじっと見つめられると、まるで全てを見透かされているような気分に陥る。 「手入れ部屋とは逆方向のように見えるが?」 「……俺は方向音痴でね、ちょいと間違えただけさ」 「とてもそうは見えないが?」 「そりゃお宅の思い込みだろう」 「見た通りを言っただけだ。思い込みなどではないさ」 「それを思い込みって言うんだ。いい加減、この手を放してくれないかい。傷口が痛くて仕方ないんでね。さっさと手入れに行かせてくれ」 「鶴丸」 ばつが悪くなって、鶴丸は、はあ、と溜息を吐きながら空いた手でボリボリと頭を掻いた。 ここで再び言い逃れをしたとして、彼は見逃すだろうか?普段なら、曖昧な笑みを浮かべてはぐらかされてくれよう。だが、今宵はそうはしてくれないであろう力強さが、己の手首に込められていた。 今宵、何故こんなにも三日月が自分に執着してくるのか分からないが、存外この男は強情なのかもしれない。鶴丸は、そんな事をふと思った。 もう一度深い溜息をこぼすと、やれやれと観念したように鶴丸は白状した。 「黄泉の国へ、主を迎えに行ってくる」 「イザナギのように禁忌を犯すのか?」 「ああ」 見つめ合ったまま答えると、鶴丸の右手首に込められた力が、少しだけ緩んだ。だが、まだ解放する気はないらしい。 「……先程太郎太刀は今日が峠と言っていたが?鶴丸よ、それではまるで、審神者が死んだと言っているようではないか。確かに今あの部屋には…」 「おおっと、早とちりは止めてくれ。主はまだ死んじゃあいないさ。だが、主は”あちら側”に居る」 三日月の言葉を遮るように、鶴丸は手首を掴まれたままの手を挙げて言った。 「どういうことだ?」 少し怪訝そうな声で、三日月が問う。 「っと、そうだな……何て言えばいいか……。俺はこうして現世の肉体を得る以前に、主とそこで出会っている。丁度その時、主が黄泉の釜戸で煮炊きしたものを食べようとしていたからな、気まぐれに手を叩いてこちらへ引き戻したんだ」 「それはまた初耳だな」 「誰にも話しちゃいなかったからな。自然の摂理に背いたんだ。石切丸辺りが聞いたら、呆れるか怒るかのどっちかだろうな」 そう言って鶴丸が、少しニヤリと口元を歪めると、 「それはあるな」 三日月が、続く様に袖を口元へ寄せて笑った。 あれほど敬遠してた三日月と笑い合うなどと、鶴丸は少し奇妙な気持ちになり、表情を引き締める。 「まあ、経緯は話すと長くなるから手短に話すが…。兎に角、主は”あちら側”へ引き寄せられやすい体質になってる事は確かだ。だから、一刻も早く迎えに行ってやらないと、手遅れになる可能性がある」 「と、言うと」 「ヨモツヘグイを為す前にって事だ」 黄泉戸契、それは文字通り黄泉の国の食べ物を食べ、黄泉の国の住人になる儀式の事だった。ヨモツヘグイを為した者は、神であろうがあちら側の住人となってしまう。 かつて昔の主と共に葬斂された過去のある鶴丸は、それをよく知っていた。幸か不幸か、鶴丸はヨモツヘグイを為す前に現世へ舞い戻る事になったのだが。 「しかし今から黄泉比良坂へか?」 三日月の知る黄泉への入り口は、本丸からは遠かった。とても人の身では、一昼夜で行ける距離ではない。 すると、再び鶴丸が「誰にも言うなよ?」と、前置きをしてから白い歯を見せる。 「黄泉への抜け道を知っている。行くだけなら時間はかからない。それに俺にとっちゃ遊び場みたいなもんだ、連れ帰るだけなら何の事はないさ」 「……鶴丸、お前、かなり危険な遊びをしているようだな」 「人生には驚きが必要だろ?その一環みたいなもんさ」 実際、黄泉の国の住人を驚かすのは大層楽しかった。これは鶴丸だけの秘密である。 「そういうこった。だからこの手を放してくれ」 白状すべきことは大体白状した、もう良いだろうと、鶴丸がその手を強引に振り解こうとすると、あっさりと解放された。 拍子抜けして三日月の方を見ると、彼は何時もの曖昧な笑みを浮かべながら、口を開いた。 「あいわかった。では、俺��行くとしよう。一人より二人の方が心強いだろう」 思わぬ提案に鶴丸は少しぽかんとしたが、直ぐに眉を顰めた。 「遊びじゃないんだ、ほいほいついて来られちゃ困る」 「遊びで行くつもりはないよ」 「分からないのか?足手まといだ」 明るい調子で言う三日月を睨むようにして、語気を強めて言うが、彼は意に介していない様子で言い返す。 「こう見えても俺は強いぞ?」 「実戦の話をしてるんじゃあない。それに、黄泉への抜け道は俺だけの秘密なんだ。周りに知れ渡ったら、困るだろう」 黄泉の国へ頻繁に出入りしていたことが白日の下に晒されれば、今まで通りともいかなくなる、鶴丸はそう考えていた。それに三日月には、心を許すつもりはなかった。 「戦わぬ戦ならば、俺の方が経験豊富だぞ?それに、俺は口は堅い方だ。秘密は守ろう」 「食い下がるな……理由でもあるのか?」 あまりのしつこさに、そう漏らしてから、鶴丸はしまったと思った。このままでは押し通される。 「……まだ俺は給料分も働かせてもらっていないのでな」 言葉や表情とは裏腹に、彼の瞳は摯実そのものだった。恐らく鶴丸が初めて目の当たりにした真剣な眼差しだ。 無意識に、こくりと喉が鳴る。それから、軽く首を振ってから、三日月の目を見据える。 「どうやら本気みたいだな。分かった…ついて来い」 「あいわかった」 根負けした鶴丸に、三日月は破顔した。
三
「ついたぜ。ここが入り口だ」 「これはまた珍妙な場所が入り口だな」 「ま、本来は出口みたいなもんだけどな。ここはそのひとつさ」
鶴丸の後を付いて行ったその先は、本丸にある刀装部屋だった。 それから鶴丸が「よっと」と、声を出しながら、本殿の中心に鎮座する鏡を端に退ける。鏡が置かれていた場所は、ただの板張りの床であった。 その後ろ姿を見つめながら、三日月は、鶴丸の傷口から染みた衣服の血が既に黒ずんでいる事を、少し残念に思う。あれが朱色ならば、さぞ映えた身ごしらえであろうと思ったからだ。 三日月宗近は、鶴丸国永に好意を寄せていた。それも、恋の歌を詠う方の好意である。 審神者の気まぐれによる采配で決まる内番で、鶴丸と当たった時も、ついうっかり見とれてしまう程度には、自分は重症らしかった。 刀が恋とはまたおかしな話だが、一目見たその時から、鶴丸のその長く美しい細身の刀身に、自分にはない濃い血の臭いを感じ取り、惹かれた。一目惚れというやつだった。 鶴丸とは、祖を同じくする師弟刀という間柄であり、同じく平安の時代に生まれ、同じくうぶ姿で生き続けたが、片や三日月は、長年見守ってきた主の最期に、ただ一度だけ振われただけの身であった。 血を知らぬ不殺の剣との呼び声は、聞こえが良い。だが、���日月には、そんな己が酷く不格好に思え、鶴丸がいっとう眩しく見えた。あの血の宿る刀身が欲しい。 その点では、審神者は己を刀として振ってくれる。助けに行くには、十分すぎる理由があった。 鶴丸への好意は、現代で言うところの「こんぷれっくす」とやらが由来するのかもしれないが、三日月には、そんな事はどうでもよかった。ただ、戦場で赤に染まる鶴丸をずっと見てみたかった。さぞ、美しい事だろう。 だが、どうにも自分は好かれていないらしい。嫌われてはいないが、距離を置かれている。理由はわからないが、それだけは気付いていた。 故に、今回同行を許可してくれたのは意外であった。我を通してみるものだなと思いつつ、鶴丸は思いの外押しに弱いのかもしれないと、まるで弱点を見つけたようで、少し愉快な気持ちになる。 そう一人ほくそ笑んでいる時だった。 「俺の手を握ってくれ」 鶴丸のほっそりと、だがしっかりとした青白い手が、己に向かって差し出される。 「世話されるのは好きだが、流石の俺もそこまで童ではないのだが…」 少しはにかんで、遠まわしに拒否してみると、鶴丸が面倒くさそうな顔をする。 「……これはあちら側へ向かう時の約束事みたいなもんだ」 「そういうものか」 「ああ。今から俺が言った事は、必ず守ってくれ。俺達は付喪神と言っても、今は人の身だ。下手をすると戻れなくなる可能性が出てくる」 「あいわかった」 何時になく真剣な様子で言う鶴丸に、三日月は、何時もの調子で雅やかに頷いた後、鶴丸の左手を固く握りしめる。その手は、想像以上に薄く張りがなく少々心配になった。 そんな己を胡乱気な目で見ながら、鶴丸は一呼吸置いてから続けた。 「ひとつめは、俺の手を決して離さない事だ」 「この手を離してしまったら、俺の魂ごと引き裂かれてしまいそうな話だな」 ふと、そんなフレーズが頭に過り、口をついて出る。存外この状態は悪いものではない気がしたのだ。 「真面目に聞いてくれ。ふたつめ、何があっても絶対に抜刀するな」 「何があってもか?」 「そうだ。これも人の身である俺たちの約束事だな。黄泉の国の連中は、食い意地の張った奴らが多いが、下手に刺激しない限り手を出しては来ない。勿論手を出して負けるなんて事は思ってないが、今回は主探しが主役だからな」 手を出した事があるのか?と、少し思ったが、敢えて口を噤んだ。これ以上鶴丸を刺激したら、連れて行ってもらえなくなる可能性があるからだ。 「そして、声をかけられても後ろは振り返るな。何があってもだ。破ったらどうなるかは、流石の俺も知らないんでね」 「それで最後か?」 「そうだな、それからこれは後の話になるが……黄泉の国から帰ったら必ず禊を行う」 これについては、神である三日月もピンときた。黄泉の穢れを流すための儀式だ。神は穢れを嫌う。刀の付喪神である三日月も例外ではなかった。そう思うと、鶴丸の血に惹かれる己は、もう妖刀なのかもしれないな、と心のどこかで思った。 と、そこまで考えた所で、ある事に気付く。 「……もしや、怪我もしてないお前が時折、手入れ部屋に入ってるのは……」 「何で知ってるのかは知らないが、そういうこった」 悪びれもせずに言ってのける鶴丸に、三日月は思わず嫣然と笑った。 「さて、覚悟は良いな」 「ああ、出来ているぞ」 合図するように鶴丸の左手を握りしめると、鶴丸が何かを思い出したような顔をする。 「おおっと、そうだ。少しだけ目を瞑っててくんな」 「あいわかった」 「それじゃあいっちょ、行くとするかねぇ」 三日月が、鶴丸に応じた瞬間、足場が揺らいだ。 ふわふわと宙を浮いたかの様になったかと思うと、次の瞬間、まるで氷の壁を強引に突き破るような、激痛と冷たさが同時に襲い、思わず目を見開く。真っ暗闇だ。 「さーて、鶴丸御一行の到着だ」 鶴丸が事もなげに告げると、痛みは消え去り、足場も安定していた。しかし、視界は暗いままだった。 「……先に説明して欲しかったものだなあ」 「文句は言いっこなしだぜ。入口の開き方は秘密にしときたかったんでね。それに、最初に言った筈だぜ?”出口みたいなもん”だってな」 ニヤニヤとした声だ。どうやら鶴丸に、からかわれてしまったらしい。 「しかし黄泉の国とは、斯様に暗いのか」 「ここはまだ入り口だ。先はもっと暗くなるぜ?」 鶴丸が一人で行きたがった理由が、分かった気がした。これは一人の方が格段に楽だ。 そこへ己を連れてきた。鶴丸の覚悟を考えると、三日月は心が躍った。 「っと、そうだ。これを持っててくれ。流石に片手じゃ難しいからなあ」 そういうと鶴丸は、何やら四角い小さな小箱を手渡してきた。そのまま動かすなよ、と念を押して。 なにしろ暗くてよく見えないが、ひとしきり物音を立てた後、じゅっという音がしたかと思えば、一瞬だけ場が明るくなる。どうやらマッチ箱だったらしい。それにしても、マッチとは驚いた。審神者にでも貰ったのだろうか。 そして、暫くしてから微かだが蓬の臭いがした。 「煙管か?」 「ご名答。こいつはまあ、魔除けみたいなものだな」 「それなら俺も持ってるぞ。遠征土産にと、貰ってきたものがある」 懐から黄色い手拭いで包んだ物を得意げに見せてみるが、鶴丸の反応はいまいちだった。 決まりが悪くなって、懐にそれを戻すと、三日月は本題に入った。 「して、審神者をどう探す?霊力を辿るのが簡捷と思うが……」 「ああ、それは俺も考えていた。だが、それだけじゃあ頼りない」 この途方もない闇の中、流石に審神者のまだ小さい霊力を辿るのは至難の業だ。かといって三日月にはそれ以外の方法は知らない。 「すると?」 「見当を付けておいた」 「ほう」 成程、これは一度この地で審神者と出会った経験が生きるな。三日月は、素直に感心した。 「黄泉の釜戸へ向かうぜ。道案内は任せておけ」 「ならば俺はその助け舟となろうぞ」 三日月は、頭の房紐を解くと、ふっと己の息を吹きかけた。すると、房紐がするすると音を立てながら、蔦に変化して伸びて行く。 「葡萄葛の蔦だ。これをしおり糸としようではないか」 そう言うと、蔦の先が鶴丸の右手小指に巻きつき、余りの蔦が地面に落ちた。興味本位に引っ張れば、ピンと張る。なるほど見事なしおり糸だ。 「こいつは凄いな、お宅、そんな芸当が出来るのか」 「はっはっは……これくらいは造作もないぞ。では、ゆくとするか」
四
鶴丸の歩調は淀みなかった。目的地へ迷いなく進んでいる足取りだ。相当こなれている事が分かる。 暫くすると、腐った果実の香りが辺りに満ちた。どこか心惹かれる、危険な甘さを孕んだ香りだと、三日月は思った。 奥へ進むほど、その腐った果実の様な、甘く濃い匂いは強くなっていく。臭覚が麻痺しそうだ、そう思った時、三日月は、ある事に気付いた。この匂いには覚えがある。 「鶴丸���」 「何だ?」 握った手を強引に引き寄せると、そのまま三日月は、自身の腕の中に鶴丸を収める。その弾みで鶴丸の煙管が、ぽとりと地面に落ちた。 鶴丸の、さらりとした滑らかな髪の毛が頬に触れる。少々こそばゆいが、そのまま鶴丸の頭に鼻を寄せると、いよいよ疑惑は確信へと変わった。 「やはりな」 「いきなり何だ」 片手で軽く押しのけようとする鶴丸の背を空いた手で押さえながら、三日月は呟いた。 「お前からは、良い匂いがするな」 「おいおい、いくら俺が男前だからって、こんな時に口説くかい?するなら後にしてくれ。今はそれどころじゃあ……」 「だが、それは死の臭いだ」 「何だと?」 笑いを含みながらも戸惑った様な鶴丸の声が、一瞬で張り詰めた。 「お前からは、死臭がすると言っているのだ」 静かに、だがはっきりと、三日月は告げる。 「……もう一度言ってみろ。ただじゃあ置かないぜ」 少し怒気の含まれた声音だ。だが、三日月はそれを受け流す。 「何度でも言うぞ。鶴丸よ、これ以上黄泉の国への出入りは止めろ。このままでは、自身で審神者を傷つける事になるぞ」 暗に妖刀になるぞ、と、念を押せば鶴丸の殺気は一層強くなった。 「三日月宗近。てめぇに指図される筋合いはない、俺がどうするかは、俺が決める事だ。少なくともてめぇじゃあない」 初めて聞く、押し殺したような低い声だった。だが、三日月には、それは強がりに思えてならなかった。 「そんなに死ぬのが怖いか」 「何を」 闇の中で、鶴丸が引き攣るのが分かった。 「黄泉へ出入りしているのは、死への恐怖からではないのか?死が満ち足りたここならば、自分が生きている事が実感出来るからなあ」 辺りを軽く見回しながら、歌うような抑揚を帯びた口調で三日月が言う。 すると鶴丸は、何時もの調子を取り戻したように、笑いを含んだ声で返した。 「おいおい、俺たちは刀だ。何時折れるかも分からない刀が死ぬのを怖がってたら、話にならないだろう」 「卵の白身の方だ。心、とも言うな」 鶴丸が反発するより早く、三日月は続ける。 「心が揺れなくなるのが、そんなに怖いか?」 「いい加減に……」 詰問するような三日月に、うんざりした様に鶴丸が口を開くが、やはり彼は意に介さず、口元を綻ばせた。 「驚きなら、俺が与えてやろう。さすれば不安も解消されるであろう」 まるで名案だと言わんばかりの、自信満々な声で言う。 沈黙が辺りを包んだ。 力を抜き、黙って答えを待つ三日月の胸に身を預けると、鶴丸はぼそりと、呟く様に言った。 「…………そりゃ無理な話だな。三日月宗近、心が死んじまってる人間に、ゆで卵のお宅に、そんな芸当出来る筈がない」 「ゆで卵……俺がか?」 きょとんとした声で、三日月が問い返すと、鶴丸は真面目な様子で言った。 「ああ、凝り固まって、何をしても揺れないゆで卵だ」 まるで確信した様な言い回しに、三日月は苦笑した。 「俺だって、揺れる事はあるぞ。今も揺れに揺れておる」 「どうだかな」 ぶっきら棒に、鶴丸は否定する。 「好きだ」 「は?」 「鶴丸よ、お前を好いていると言っているのだ」 突然の告白に、鶴丸がいよいよ当惑した顔になる。が、三日月はそれに気付かない。 「どういう意味だ、そりゃ」 「こういう意味だ」 そう言って、三日月が空いた手で、鶴丸の頬に触れる。辿るように、その手に柔らかなそれを見つけると、そこに己の唇を押し付けた。 鶴丸の痩身が強張るのと同時に、三日月の足を踏みつけ、押しのけようと必死にもがく様が伝わった。 足の痛みに構わず、さらに深く口付ける。暗闇の中で、卑猥な音だけが響いた。 生温かいそれを口内に侵入させると、鶴丸はより一層激しく暴れたが、繋いだ左手を離そうとはしなかった。何とも律儀な奴だな、と、三日月は苦く笑うと、解放してやる。 「ん……ふっ……はっ……は」 「分かってくれたか?」 ぜえぜえと息を吐く鶴丸に、三日月は真剣な声で問うた。 呼吸を整えると、己の腕の中で鶴丸がくつくつと喉を鳴らし、体を震わせる。 「あっはっは、こりゃ愉快だ。刀が恋だって?しかも天下五剣様が、この俺にかい?」 さっきまでの暴れ様とは裏腹に、鶴丸は平常心を保っていた。 「そうだぞ。一目惚れだ」 「ふざけるのも大概にしてくれ」 ひとしきり大笑いした後、鶴丸は呆れた声で告げた。 「どうやっても信じてくれんか」 意気消沈した声で聞けば、鶴丸は少し考えるように答えた。 「そうだな、俺を心の底から驚かしてくれたら信じてやるさ……だが、それは主を」 「では試そうか」 鶴丸が言い終わるのを待たずに、す、と、三日月の手が離された。 「おい、馬鹿!」 鶴丸が離された手を掴み直そうとするが、空しく空気を掴む。空気を掴むと同時に、気配が一瞬で消えた。三日月の霊力を辿ろうにも、ぷつりと糸が途切れてしまっている。これは意図的に消されたものだ。 「くそっ!!!あの野郎!!!」 三日月の房紐だけが、鶴丸の小指に残された。
五
ざわざわと、しだれ柳が揺れる様な音がする闇の中、審神者は辺りをふらふらと彷徨っていた。 ぼんやりとした意識の中、審神者は思った。ここには覚えがある。以前、真っ暗闇の中で白く光る鶴を見た場所だ。 「今回は居ないなあ……」 きょろきょろとあたりを見回すが、鶴は見当たらなかった。 「……腹、減ったなあ」 あれほど嫌悪していた無味無臭の兵糧丸が、今は恋しかった。 「ん?」 くん、と鼻を鳴らすと、どこからか良い匂いがした。 その匂いを釣られるように辿っていくと、ぐつぐつと音を立てる釜戸のある場所に辿り着く。 辺りは先程までの暗闇と違い、やや明るかった。周りにはうっすらだが人影が沢山見える。 釜戸の前には、何やら列が出来ていた。列があると並びたくなる。そんな習性に従って審神者が最後尾につくと、後ろから枯れた声がした。 「今日はあなたが最後です」 「最後って?」 何となく振り返ってはいけない気がして、振り向かずに尋ねる。 「千人目ということですよ。ささ、お食べなさい」 後ろの声が、脇から手を差し出す。その手には、とりめしに似た握り飯が乗っていた。何の肉かはわからないが、とても食欲のそそる良い匂いがして美味しそうだ。 「ありがとう。凄くお腹が減ってたんだ」 手に取ろうとしたその時だった。背後から瑞々しい音と共に「ぎゃ!」という喉を絞った様な悲鳴が上がり、審神者が手に取るより早く握り飯が地に落ちた。 形を崩した握り飯からは、じゅうじゅうと音を立てながら煙が上がり、中からは大量のウジ虫がうぞうぞと蠢いている。 「ひっ」 思わず飛び退くと、暫くして、むっとした強烈な腐臭が辺りに広がる。噎せていると、その背をやさしく撫でる大きな手の感触があった。 「これ審神者、それを食べてはならないぞ」 「……三日月?三日月じゃないか!」 振り向くと、審神者を覗きこむように伺う三日月の顔があった。 「はっはっは。捕まえたぞ」 そう言って、背後から三日月が審神者を優しく抱きしめてくる。気付けば腐臭は消え去っていた。 「それにしても、三日月はどうしてここにいるの?」 「お前を探しておったのだ」 「探す?探すって……そうだ、ここは何処なんだろう?三日月は知ってる?」 気付いたらここに居た。そうだ、自分はどうしてここに居るのだろう。前後の記憶がぷっつりと途切れてしまっていた。 「さあなあ」 とぼけた様な三日月の声。これは知っている声だ。でも教えてもくれない声だ。審神者はそれをよく知っている。 「ねえ……」 「出しにしてすまんな」 言いかけた声を制止して、くしゃりと審神者の頭を撫でながら、三日月が言う。 その声音は、何時になく柔らかく、そしてすまなそうだった。 「何の事?」 あまりにもすまなそうな声だから、不思議に思い、尋ねたが、やっぱり笑って誤魔化されてしまう。 面白くなくて、頬を膨らませれば、益々すまなそうな顔をされので、ここは大人になろうと審神者は思った。 「さて、ここは危険だ。早々に立ち去ろうぞ。……待ち人も居るからなあ」 腕の中の審神者を解放してやりながら、三日月が微笑んだ。 「待ち人って、もしかして……」 審神者が言いかけた、その時だった。 「見つけたぜ」 聞きなれた声がした。 「その声は……鶴丸!」 振り返れば、血の付着したぼろぼろの衣を纏った鶴丸が立っていた。表情は良く見えないが、少し硬いように思えた。 慌てて駆け寄ってみれば、鶴丸は審神者を認めてニッと笑う。良かった、いつもの鶴丸だ。そう安心して息を吐く。 「俺より先に主を見つけて驚かそうとしたんだろうが……生憎だが、予想通りだぜ」 鶴丸が、淡々とした口調で言った。何の話だろうか。 「ふむ、駄目だったか」 対して三日月も、独り言のように零した。何となくピンとくる。さっきの謝罪はこれだ。 「実直と評判の三日月宗近様だ。主をほっぽって俺を驚かそうなんて考えないだろうからな」 そう言う鶴丸の言葉が、何時になく尖っているものだから、審神者はぎょっとして顔を見る。冷たく醒めた笑い顔だ。 喧嘩でもしたのだろうか?二人とも、ああ見えても大人だったので、審神者にはそれが想像が出来なかった。 「まだ怒っておるのか」 「もう怒っちゃいない。人生は長い。ま、ただの戯れだと思っておくさ」 「戯れ、か」 そう呟いて、微笑む三日月の顔が少し曇った様に、審神者は見えた。 「つ……」 審神者が口を開きかけた時だった。審神者でも分かるくらいに周囲が殺気立ち、ぞくりと背筋に冷たいものが走った。 どうやら周囲を何かに囲まれたらしい。ぶつぶつと何か言っている声が聞こえるが、うまく聞きとれない。 「……三日月宗近。俺が居ない時に一体何をしたんだ」 審神者を守るように傍に寄り添い、周囲を見渡しながら、鶴丸が尋ねる。 「審神者に飯を供する輩がいたものでな。桃を投げてやったぞ」 剣は抜いてないぞ、そう言いたげな三日月に、鶴丸は溜息をついた。 「……やれやれだぜ」 已むを得まい、そう鶴丸が刀に手をかけた時だった。 「鶴丸よ。下がっておれ」 鶴丸の前を三日月が立ちはだかった。 「三日月宗近?そこをどけ。尻ぬぐいは俺がやる」 「さっきも言ったであろう。これ以上穢れれば、ただでは���まぬと」 「ただで済まないのはお宅の方だぜ。今回ばかりは、天下五剣様の出る幕じゃあない」 ここは黄泉の国だ。黄泉の国では剣の強さより、穢れへの耐性がものを言う。 その点では、三日月より勝っていると、鶴丸は自負していた。 だが、三日月は退こうとせず、鶴丸の指に結ばれた房紐が垂れる方角を見て、そちらへ身体を向けた。 「はっはっは、審神者は頼んだぞ」 そう一笑すると、鶴丸が剣を抜くより早く、三日月が抜刀した。 「分らず屋!」 鶴丸の叫びを振り切るように、黄泉の者を斬り付けると、腐った肉片が、びちゃりと音を立てて、三日月の衣服に飛び散った。 「押し通る」 そのまま構わずに、黄泉の穢れを浴びながら三日月は道を作り、走り抜ける。 審神者の手を引きながら、その背に続く鶴丸は、案じた。 ある意味、穢れに馴れ切ってしまっている自分とは違う。血の穢れすらもまともに知らぬ三日月に、黄泉の穢れは刺激が強過ぎる。 鶴丸の予感は的中した。 闇が薄まり、出口まで後僅かばかりかという時だった。がくりと、三日月が膝をついた。 「三日月!!」 思わず鶴丸が声を上げる。 「やあ、嬉しいな……三日月と呼んでくれるか」 「どうして抜いた!!」 三日月も馬鹿ではない、こうなる事くらいはわかっていたであろう。だからこそ、鶴丸にはそれが理解できなかった。 「これ以上、鶴丸が穢れたら困るからなあ……審神者も悲しむだろう」 「三日月!三日月!!」 枯れた様な三日月の声に、審神者が縋りつく。 「泣いてくれるな。審神者よ、少し穢れを被っただけだ。死ぬわけじゃないぞ……」 その頬に触れながら、三日月は諭す様に言った。 「……くそ、約束を二つも破りやがって……やっぱり足手まといじゃないか」 苦虫を噛み潰したような顔で鶴丸が言えば、三日月は笑った。 「はっはっは……それでもお前は、俺に来いと言ってくれたではないか」 「それは」 本気の目をしていたから。そうだ、最初から三日月は本気だった。それなのに、鶴丸はどこかでそれを否定していた。分らず屋は、自分だったのだ。 「もう、見守っているだけというのは、嫌だからなあ……」 そう呟く三日月に、鶴丸は思い知らされた。 三日月宗近は達観などしていない、ただ、大らか過ぎるだけだったのだ。どうして、そんな単純なことにも気付かなかったのか、鶴丸は、奥歯を噛み締めた。 彼だって、普通に傷つくし、寂しいと思うこともあるだろう。だが、自分と形は違えど同じように、悠久とも思える時の中で、凪いだ海��様に振舞う事で心を守ってきただけなのだ。鶴丸は、そう思った。 「もういい、喋るな。すまん……ゆで卵なんて言って」 「……鶴丸?」 三日月が不思議そうな顔をする。 「気持ちは分かったって、言っているんだ」 判然とした、確かな声で鶴丸は三日月に告げる。自分への好意は本物なのであろう、と。 「そうか、そうか……俺は幸せ者だなあ」 別に気持ちを受け入れた訳じゃない、そう言う前に三日月は静かに瞼を閉じた。 「鶴丸!どうしよう、どうしよう……」 三日月の手を握り、審神者が鶴丸を見る。蒼白で、今にも泣き出しそうな顔だ。 「……大丈夫だ。三日月の言うとおり、死んだわけじゃない。少し穢れを浴び過ぎただけだ」 だが、このままではまずい。手入れ部屋まで行き禊をするまでには、時間がかかり過ぎる。 考えろ、何か手はある筈だ。鶴丸がそう頭をひねった時だった。三日月の懐から黄色い手拭いがちらりと見えた。 「これは……」
六
「三日月!良かった!」 三日月が、瞳を開くと、薄闇の中で安心したような審神者の声がした。 「気付いたか、三日月。……遠征先の人に感謝するんだな」 ぶっきら棒に、しかし明るい声音で鶴丸が言う。 鶴丸の手には、三日月の手拭いが握られていた。 桃の木は霊木で、その木から生る桃は穢れを払う。どうやら鶴丸は、自分に桃の汁を飲ませて穢れを払ったらしかった。 どのようにして飲ませたのか、三日月は胸が高鳴ったが、あえそこには触れない事にする。 「礼を言うぞ、鶴丸」 「礼なら遠征先の人に言ってくれ」 微笑めば、鶴丸が少しばつの悪そうな顔で告げる。 「それもそうか」 言いながら、三日月が立ちあがる。それを認めてから、鶴丸が息を吐いた。 「さて主、主とは一先ずここでお別れだ」 不安そうに鶴丸の顔を見上げる審神者の頭に、鶴丸がぽんと手を置く。 「心配するな。ここを抜ければ、きみは元の肉体に戻る。ここでの事も、忘れちまうだろう」 「そういうものなの?」 「ああ。主にとって、ここは夢みたいなもんだからな」 「そう……でも、良かった」 「何がだ」 不思議そうにする鶴丸に、審神者がはにかんだ。 「三日月とのこと、少し心配していたんだ。でも、これなら彼を副隊長に据えても大丈夫そうだね」 「何の話だ?」 三日月がきょとんとしている。 主の危機に、鶴丸はすっかり忘れていたが、そういえば朝そんな話をしていたことを思い出す。 三日月に近寄りたくなくて、嫌がっていた、朝の自分。それが今はおかしくて仕方が無かった。 「……ああ、そうだな。これから右腕として、宜しく頼むぜ」 そう言って鶴丸が三日月の肩に手を置く。 「はっはっは。右腕、か」 「不満かい?三日月の旦那」 笑みを含んだ声で鶴丸に聞き返されれば、三日月は改まった声で言う。 「あいや、よきかなよきかな」
戦場で、朱に染まりながら舞う白い鶴を傍で見れる。 三日月は、それが慶賀に堪えなかった。
終
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ってもしょうがないようなことだけど、なんか。おはこんにちは、トシ美穂です。今日は所属している。今日は2023年1月25日水曜日です。
いや、これ、めっちゃ寒い日に取っております。東京、今何度なのかな。お上っても0度とか1度とか、そんな世界で、そうでしょっていう寒さの日にね、取っております。
なんか前回、編集ソフトを音声編集に変えたって言ってたけど、早速ね、もうくじけて戻しました。なんか前回、音質ちょっとあれだったからね、もう諦めました。それはそれとして、なんかね、昨日、昨日か、
私、離婚を言い渡される夢を見たんですよね。なんか、それもさ、なんか変な感じでさ、寝る前からさ、夜寝る前に、こう、なんていうの、寝室に布団敷くからさ、う��、ペットじゃなくて、布団なんですよね。
こう、ちょっとレイヤーを変えたりして、家具をちょっと運んだりしてから、布団敷くんだけど、なんかその、家具の配置を変えた辺りから、なんかこう、変なさ、うちにしないはずのさ、謎のお香の香りがし始めてさ、
なんか変な変な顔するねって言って、そしたら夫も、うん、確かにって言ったんだけど、そんな中でさ、そんな中って、別にそんなに寝てまで匂ってたわけじゃないけど、寝たら夢で、なんか夫が、なんか他の女性を連れてきてさ、なんか、こういうわけなので、離婚してくださいって言って、えー。ってなっちゃってさ、 なんかそれが、すごい長いし、変なリアリティのある夢でさ、変なんだけどね、なんか、夢だから、その、あ、女性、連れてこられた女性と、なんか夫が一緒に、もうここに住んでたりとか、絶対明らかにおかしいんだけど、色々おかしいんだけど、なんか心理だけがさ、なんか本当のものっぽい、私の、
なんか、離婚するって言われて、なんか後で急に逆上してさ、すごい夫にわあわあ言ってみたりとか、まあまあ、なんかそういうさ、心がすごい変な感じになって、目覚めて、はあ、夢だったって思ったんですけど、 なんかそれで、ああ夢だだ、寝直そうと思って、こう、気持ちを切り替えてさ、目を閉じたはずなのにさ、目を閉じて寝たら、もうその夢の続きになってんですよ。
そして私は子供を連れて秋田へ帰ったって。ところが、会社始まっててね、なんでよ。みたいな夢から出れなくてさ、すごい同級生に会ってさ、自分が離婚したって、なんか言うのが辛かったりとかさ、なんかその妙なさ、辛さ、手触りみたいのが、
なんかこんなに離婚って辛いんだって、しみじみ思いましたね。なんか、友人で離婚経験者とかもいますけど、その、私がもう結婚をする前に、はるか昔にさ、独身時代の友達が、私が独身のうちに結して離婚したみたいな子もいたんだけどさ、 それはね、彼女が望んできたことだから、 離婚できてよかったねみたいな感じで言ってたけど、言われた方は辛いし、一回離婚する方も結構辛いんだろうなと思って。なんか今更ね、時が過ぎたけど、今更そんなこと思いましたね。そういう経験をされた方、本当お疲れ様です。
じゃあなんだろう。今日の今のテーマはですね、今の雑談となんも関係ないんですけど、バレンタインを炊き上げるです。バレンタイン炊き上げですよ。お焚き上げ。いわゆるおたき上げってやつですね。
何もメッセージ募集してないんで、これは私の書き上げってことです。うん。なんか、子供時代の話、前回ちょっとしたじゃないですか。その、kyだったみたいな。なんかそれからのちょっと連想っていうか。バレンタインってやっぱ、
うん、なんか子供の私には難しすぎたんですよね。その、小学生時代のバレンタインって。もうなんか変な思い出しかなくてなか。それをね、ここで喋ってすっきりしたい。なんかいつも私が喋ってすっきりしたいみたいな話多くて、本当すいません。聞いてくださってる方、ありがとうございます。じゃあ、そんな感じで第18回になります。始めましょう。聖なる欲望ラジオ。
そもそもですね、私たちの世代って、今、私40ですけど、友チョコ世代じゃないんですよね。今もうバレンタインなんてみんなともチョコなんでしょ。知らないけど。
どうなんでしょうね。私の認識では、ともチョコ以外のチョコはほびたっていうことになってるんですけど、逆になんかこう、とチョコ行事として、
うん、なんか別の差が発生してそうだなっていうのが感想なんですけど、どうなんでしょうね。子供がね、もうちょっと大きくなったら、なんか見えてくるものがあると思うんですけどね。まだ幼稚園児だから、そういうことは特に発生してなくって、身近なものとして、こう、なんかバレンタインを目視する機会が全然ないからさ、どういう風になってるかわかんないんですけど、 私たちの時代はあれだったんですよね。バレンタインと言えば、本当にさ、女の子が男の子にチョコを送る日。でもさ、それ、そもそもどうやって気づきました。バレンタインという存在に気が付くっていうのを。
私、すごいさ。それがまずさ、なんか思春期の宣伝みたいのがあったわけ。小学校3年の冬なんですけど、3学期になって、すごいその時、うちのクラスでタケオが流行ってたんですよね。
それがこう、ただの助けおじゃなくて、全校助け鬼っていうやつで、全校生徒参加するわけじゃなくて、校舎の全てを使った助けお。
なんかその体育館で始めて、体育館に助けようったらさ、捕まった人がこう、手を繋いでさ、なんかさ、になってそこにいるじゃん。それは、その、メイン会場としては体育館なんだけど、もう校舎、校校舎中どこを走り回ってもいいみたいなやつなんですよ。
ちょっとね、今、皆さんね、良識ある大人の皆さんは、これ聞いて、あって思ったと思うんですけど、やっぱこの後ね、事故が発生して中止になるんですけど、先生から禁止令が出ちゃうんだけど、まだ禁止令出てなくって、 もうそれにみんなで夢中になってたんですよね。3学期の間ずっと、もう朝教室に行かないんですよ。もう選手おったまま体育館に直行して、体育館にランドセル置いて、やるやるつって入って入れて、つって入って、もうばーって遊んでから 持っていくみたいな。もう朝一で朝来たら助けよ、2時間目の休み時間のちょっと長いとも助けに、昼休みも助けよみたいなのを。クラスのも参加してない人ほとんどなかったですね、
なか、男女合わせて10人ぐらいかな、そんぐらい。残りの子たちはもう全員やってるし、私もやってるみたいな。足遅いけどね。なんかそれはすごい面白かった。非常にエキサイティングだったんです。小学校の数少ない楽しい思い出ですね。
そうやって夢中になってさ、もう目が、目がさ、ぐるぐるになってさ、もう毎朝体育館に行ってたんだけど、あがさ、体育館に行ったらさ、
すごいが、人がいなくなってんの。あれって、いつも体育館に来たらさ、その捕まってる人とかさ、鬼とかさ、その助けられる人たちを守って、鬼とかいるはずのとこに誰もいなくて、で、ワイちゃんっていう、ちょっと仮にしますけど、女の子だけ1人でこう、平均にポツンって 座ってて、ワイちゃんはやや面白キャラなんですよね。なんか率先して話題を提供しに来てくれる感じの子。で、ワイちゃんにさ、どうしたんこれ。みたいな。みんなどうしたこれ。って言ったら、 バレンタインっていうのがあってさ、そこで、そこで私、生まれて初めてバレンタインをさ、認識したんですよ。
バレンタインっていうのがあって、なんか女子が男子にチョコを送る日でな。か、好意のある相手にチョコを送る日で、今日はみんな教室に行ってチョコをあげたり受け取ったりしているってワイちゃんが言うんですよね。
ま、マジかよってなって。マジかよって言ってないですけど、小学生だから秋田弁でマジかよ的なこと多分言って教室に戻ったら、本当にそのままの光景が振り広がってたんですよね。
なんかもうポカーンっていうかさ、それどこで知ったの。っていう。今年から始めるとかさ、誰が言った。みたいな感じも。あ、でも今思うと、なんかそれまで知らないで生きてるのもなんか不思議っていうか。
前も言ったけど、私はこの子、読者なんですよね。その、リボンとか仲良しとか読んでない。確かにリボンとか仲良し読んでれば、あの時代のさ、少女漫画ってもうすごかったよね。合の自己予告がすご。
1月の自分、みんなバレンタインのチョコってやって、メインキャラたちが乗ってるとか、なんかヒーローキャラがチョコ食ってるみたいな、なんかそういう感じだったと思うけど、でも、もうバレンタインの話ばっかりみたいな。それを読んでないって、確かにそうなんだけど、一方でさ、そんなコロコロになって、当然チョコの話あっただろうって思う。
私が読んでた時って、おぼっちゃまくんとか、ツキかハマルくんとかが、その、アニメ化されて、人気な作品だったけどさ、絶対そんなぼっちゃまくんだってさ、お坊っちゃまくんがさ、さよちゃん、チョコくださいでしとか言ってたと思うしさ、ツキかハマルくんだったら、きっと、なんか、ただでチョコを集める人だとか言って集めてたら決まってるじゃん。なんか、なのにさ、それを
気づかないんだろうって。なんか、自分と関係ないものとして捉えてたのかな。何か都会の風習でしょ���みたいな感じで流してたんですかね。とにかくさ、その、生のバレンタイン、そこに、本当にリアルにさ、その秋田の小学校にバレンタインがあるっていうのを、その日にさ、 計算すると、1991年2月14日にさ、私は気づいたわけか。本当、みんなどうやってバレンタインしてたんだろう。教えてほしい。てか、まず同級生に教えてほしいけどね。それでですよ、そんなわけで、私はすごいバレンタインとか、なんか苦手
だったんですよね。その、当時のさ、前回話したみたいな、自分の空気読まない性質みたいなキャラクターですよね、キャラクターと、その、好きな男の子とか、好きじゃなくても、 小学生の場合タてなんか見てると、なんか、ウォッチャーとして見てると、結構適当っていうか、もう今年は誰にチョコあげる。みたいなさ、
その、最初はクラスのかっこいい子にあげてるけど、なんかさ、だんだん、そのお兄ちゃんがいる子、お兄ちゃんがいる子のお返しが豪華である、しっかりしているってことが判明してきて、なんかそっちに行こうかな、みたいな、そういう、そういう、わりかし適当なノリ、ノリではあったと思うんですよね。そういう適当すぎるノリはあるにせよ、 基本としてはさ、そういう女の子が男の子にチョコをあげる。なんか私は、なんかもうさあ、そういう女の子みたいな感じがダメだったんですよね。ダメって、やっぱ。
うん、本当はね、私は結構、内面はね、バリバリバリバリ女子なんですよ。内面はっていうか、恋愛的なものはさ、全然片思いはしてたし、もう保育園の頃からさ、めっちゃこれっぽいから、そんなバレンタインの時に好きな子いない年なんて別にないんですよ。
ないけど、なんか一方でさ、なんかそういう行動、自分の振る舞いとしてのその調子っぽくなさと、そのチョコをあげるっていう行為を、全然こう、すり合わせることができなくって、なんか戸惑いしかなかったんですよね。それに対して、
なんだろう、なんか、今の若い子なんか、そういう、なんていう女性性を許容されるのはどうなんだろう、みたいな。そういう、なんていうの、もうちょっと一般化した感じで考えるかもしれないけど、私の場合は、そういうさ、���想の一般化みたいなの、行われてるわけじゃなくて、なんかもっと狭い範囲で、自分が本当にただ そこに釣り合わないっていう、釣り合わない、釣り合わせられないっていう感じで、どうしても行けなかったんですよ。で、そうやって、そもそもねこを読んで、バレンタインを流してるぐらいなんですけど、なんか、それでさ、
恋バナとかしたことがなかった。恋バナ、もう始まってますよね、3年生と。なんか、そういうのに、こう、映えて、参加しないみたいな 感じのスタンスだったと。その、チョコをあげるなんてとんでもないっていう気持ちがやっぱあったんですよね。
なんか、なんかさ、もう次の年もさ、ちょっと誰にあげる。って相談始まるんですよね。その3年生の時、どうやって相談してたかちょっと謎だったんだけど、4年生以降は、帰り道に、なんか分かってきた。4年生で帰るメンバー変わったんだ。
なんか、4年生ぐらいで、仲良しグループの組み直しがあって、3年生までは、多分家が近いっていうだけの仲間で入ってたけど、その辺は さ、4年生ぐらいになると、もっと、なんていうの、なんか思想的な理由で、理由っていうか、なんかこう、もうちょっとキャラクター別のグループ作り直されて、そのメンバーで帰ることによって、より見れば、
によって、チョコの相談っていうのが出てさ、なんか、誰にあげる。って言われて、なんか、でも、それに、なんか、別にあげないし、みたいな感じで、なんかこう、くくってさ、参加しないで、でも、それがなんか、クーブってる風に取れないっていうか、友達もさ、あははは、ま、トシマちゃんはね、みたいな、トシマちゃん、わかんないですよね、みたいな感じでさ、 なんか、そういう、そうだったんですよね、だから、こう、なんか、これ、これ、あまりにも、この、傷、傷ってことじゃないけど、 心に焼きついた光景だから、そのままね。そういうな。何年生までは多分家が近いっていうだけの仲間で帰ってたけど、その辺は
3、4年生ぐらいになると、もっと、なんていうの、なんか思想的な理で、理由っていうか、なんかもうちょっとキャラクター別のグループに組み直されて、そのメンバーで帰ることによって、よりプライベートの話が出るようになっ��。そうそうそう、そういうことだ。
それによって、チョコの相談っていうのが出てさ、なんか、誰にあげる。って言われて、なんか、でも、それに、なんか別にあげないしみたいな感じで、なんかこう、クールぶってさ、参加しないで、
でも、そう、それが、なんか、クールぶってる風に捉われないっていうか、友達もさ、あははは、まあまあ、トシちゃんはね、みたいな、トシマちゃんにはわかんないですよね、みたいな感じでさ、なんかそういう、そういうキャラだったんですよね。
だからこう、なんかこれ、あまりにも心の傷。傷ってことじゃないけどさ、なんか心に焼きついた光景だから、そのままね、小説に書いてあったことがあんだけど、バレンタインの相談の季節になると、もう3人組で書いてるのに、その友達がさ、2人で前にさ、何せ2つ並べて書いてるっていう絵になんのよ。
その期間だけ。今ぐらいですよね。だから3学期始まるともうバレンタインの相談。何をそんなに相談することあったのかわかんないけど、1日とかでは終わんなくて、 私はその2人のサウンドセルが並んでるの1歩2歩遅れて、こうね、とぼとぼってついていくっていう感じの期間だったんですよね。寂しい寂しい。
参加してるのもそんなにさ、よく聞くと聞いたこともあるけど、聞いててもそんなにときめき行事ってわけでもないですよ。さっき言ったように
お返しの計算とかがだんだん入ってくるようになって、あげれるのはまともにあげれるのは3個ぐらいかなってなってんですよ。話聞いてる。なんか、ときメモガールズ最後みたいだよね、あれあれ、3個までしかチョコあげれないんだよね。その、手作って、自分で手作ったチョコとさ、買ってきたチョコとさ、あと、なんか義理チョコみたい やつしかあげれないんだよ。そんな。そんな感じで、多分みんな、現実的に、あれだけばらまき成功で配る子たちもいたけど、もうクラスの私全員に配るみたいな豆の子もいる反面、普通の子は3個ぐらい多分あげてたんですよね、
3歩をいかに配分するかっていうやつがさ、その、5年生の時だったか、6年生の時だったかさ、私の、その、一緒に帰ってる友達の片っぽのエイちゃんっていう子が、 私、校長先生がって言い出したんですよね。それが、理由が多分お返しが豪華だからって言って。えー、何言ってんの。確かに。確かにさ、そん時の校長先生ってすごいいい先生だったんで、 親しみやすい校長先生でも、街の中でもカリスマとしてよく知られたさ。
そりゃいいよ。素敵な王子様だけどさ、チョコみたいな。担任の先生ならわかるけど、校長先生にチョコなんか私としては口には出さなか。
校長がなんか1人の生徒にお返しするっていうのは、あんまり現実的にはあり得なさそうだけどなと思ってさ、なんかってこう、ささやかな感じのお返しになるんじゃないかなって思って見てたんですよ。ま、ぼっちしてたんですよ。そしたらさ、すごいまん。またすごいでっかいお返しもらってきてさ。
確かに本当、校長先生にあげる人っていないから、多分1人だった。その子1人だったみたいで、校長先生はホクホクしてお菓子をくれたみたいなんですよ。もう、そうかみたいな。校長先生からだったら私もあげればよかったなみたいな。
ねえ、みんなのバレンタインどうでしたか。なんかそんなことしてる人もいました。なんか結構打算的な、でも楽しいバレンタインですけど。
それでですね、今回は、この1番炊き上げたい案件に入っていくんですけど、その先生にチョコっていう話ですよ。私がその、3年生で、初めてのさ、参加バレンタインをやった後に、4年生になるわけじゃないです。
4年生って言ったらさ、全然、その時、好きな男の子いたけど、でもさ、やっぱ、やっぱ、それあげるっていう風にはなんないけど、なんか、バレンタインとか、ちょっと参加してみたいなみたいな、なんかちょっとしまってみたいなって思ってたんですよね。
そんで、思っちゃって、で、その時の担任の先生が、男の先生で、もう3年目だったんですよ。その時 ね、3年目って言ったら、とってもね、3年目の2月なんて、めっちゃお世話になってるじゃない。そして、最後じゃないですか。多分3年も珍しいけど、多分4年目。担任ってのはないから、もうね、ちょっとこれは1つチョコあげちゃおうかなと思って。
まあね、恋ではないけど、結構ね、私的にはすごい好感持ってる先生だったからさ、チョコあげちゃおうと思ったんですよ。
そんで、でも、なんか、チョコをどうやって調達したらいいかわかんなかったんですよね。小学校4年生で、 みんなさ、そん時、まあまあ、その行動半径にもよるか、その市街地に住んでる子は、別に1人でさ、可愛い雑貨ショップとかに行ってさ。
で、昔はその町にもさ、イオンとか行かなくても、街にも小さな雑貨屋さんがあって、なんかファンシー、ファンシーグッズっていうとこでさ、バレンタインの季節のあれば、可愛いチョコが並んだりとかしてたから、近けりゃそういうとこにさ、別に1人で行って買ってくることもできたと思うけど、我が町にはさ、それがなくって、それをしたければ、親に連れてってもらうしかないわけですよ。
でさ、ファンシーショップ
ね、そもそも、ファンシーショップに連れて行ってくださいって親に言ってチョコを買うって、なんかさ、あんまりだろうと思って。それ、あんまり。それ、みんなでもやるっていうことですよね。なんか、なんか、それがもう、私はできなかったんですよね、 チョコを。親にチョコを買う姿を見せるっていうのがさ。別に先生に買うチョコだから先生に買うんだよって言えば、そんなあれでもないのに。先生、まだ未婚だったんですよ。一応、未婚の先生だったからな、彼女はしかったけど。なんか、でもね、ちょっと、ちょっと違う意味が入っちゃう感じもなきにしもあったじゃん。
そ、今。今。今のモラル感で考えると、いや、あり得ないしって感じだけどね、なんかそれが、子供的にはそういう感じだったんですよ。それでさ、それを見られたくないから、どうやって調達しようか悩んだ結果、その地元のスーパーに買い物行く時にさ、あ、私も行くみたいな感じでついてって、地元のスーパーにまで調達しに行ったんですよ。
地元のスーパーでも、ファンシーまで行かないけど、その隣町のさ、ファンシーショップに行くよりは、全然揃わないけど、一応その特設コーナーみたいのにさ、ドーンって。こう、いろんなさ、スーパーなりのいろんなバリエーションのチョコを手作りするだけじゃなくって、もうできてるやつもさ、
多少のやつもさ、多少の値段の、その、100円ぐらいまでだったら置いてたかな、それなりのチョコをたくさん積んで展開してるわけですよ。
あそこにチョコある。って思ったけど、なんかさ、やっぱそっちに接近する動きがすごいさ、すごい不審な動きじゃんと思って、なんかそれ、それさ、えさ、もう親に悟られたくないわけ、そこに接近してるっていうのを。接近しても、むしろこう、顔にシュッて、自分で会計
吸うのも怪しいしさ、なんかそれを、そのコーナーを見ても、まだ。ってなって、もじもじもじってなっちゃってさ、しょうがないからさ、普通の食品コーナーでさ、なんとかこう、自分用のチョコだと思ってもらえる範囲内で探そうと思って、 普通のさ、お菓子よりも、子供のさ、ネルネルとか置いて、普通の花に行ってさ、ひょって左右の棚に目を走らせてさ、そん時、あ、コチョコが目に止まったんですよ。アチコ可愛いじゃん。
ピンクだしさ、ピンクの山だし。そんで、私、アポーチョコ好きだしさ、アポチョコ、これぐらいならなんとかなると思ってさ、アポーチョコとって、親のかにって入れたんですよね。
それ���なんかさすがにね、何もとめられず、ちょっと何か、当然なんない食いたいんだなと思って、普通にそのままですってゲットしたんです。で、やっぱゲットした俺はあとは先生に渡すだけ。なんか渡した時の記憶が
ないんだけど、なんか
その、その後に起こった出来事の衝撃でね、渡した時のことは消えたんでしょね。それでですよ、普通に渡したはずなんですよね。3年目だからさ、先生。
そんで、おいとだよ、アサミさん。 先生が朝来たらさ、私多分その時期なんかこう、教室に馴染めなくて。なんか高校と違う感じだけど。別にみんな友達だけどさ、なんかそういう仲良しグループでコミって話をすることが4年生になると多くなってたから、 あんまり朝教室にいなくて。もうね、助けようとかやってないんですよ。やってないからさ、なんか職員玄関あたりでうろうろしてるってのは、うちのいつもの朝の過ごし方だったと思うんですけど。
そしたら先生がさ、担任の先生がちょっとちょっと声かけてきたんです。クーナに。そんで、なんかね、何かを私に渡したんですよ。なんか包み入ってさ、多分入ってた なって。お返し、私には個別で渡してくれたって思うじゃないですか。でもさ、開けて何が入ってたか覚えてないな。チンマイザ10円に対して、10円のお返しみたいなのが入ってたんですよね。
そんで、その日の、その日ですよ、帰りの会が終わる頃にさ、先生がさ、じゃあこれからホワイトデーのお返し返すぞって言って、
めんどくさいって言ってた。え。私だけ。
え。ってなったわけですよな。そんで、みんなにはさ、なんかペコちゃんのさ、なんかハンカチとかついたペコちゃんじゃなかったかな。なんかさ、500円ぐらいのちゃんとしたさ、箱に入った可愛いお返し、 つまりそれ、先生としては、あ、そうそうそう、返す時にか、そのお返し、私に渡す時に、お前とチョコだったかな。って先生言ったんですよね。言ったからね、私は、その、個別で、その米、お返しで、みなには素敵なみんないいチョコくれた子にはいいお返しで、私以外女子全員にさ、 私が女子全員、先生にいいとこを渡したんでしょうね。
私だけ何も先生からもらわなくてさ。そん時さ、回ったから当たり前なんですけど、人から見れば、あとだけ回ってないってことは、とだけあげてないんだなっていう風になるじゃないですかね。それで、やっぱなんか男子とか周りの男子とかにやっぱなぱはな、今年もやっぱとあげねえわ。そうだな。つって、 あの時コトさん、なんか衝撃を受けたことは。あんまりないね。なんかやっぱ先生、先生にあげる時も見つからないようにしてあげたからさ、みんなの中では、去年と同じくさ、不参加の私になっちゃって、 なんか、以降ね、私はバレンタインをずっとね、不参加で過ごしました
ね。別にそんなことがあったからじゃないけど、なんか、バレンタイン、すごい、やっぱやな感じに感じるようになって、初めてね、手作りとかを作ったのは、30、 3歳でしたね。夫にあげるために、なんか、チョコのおやつみたいな、すぐできるやつ作って、うん。と思って、 ま、バレンタインにこれで人生初参加だと思って、うん、お焚き上げ。以上でございます。なんか、すごい、またまた、しりすぼみみたいな、私の思い出話。いつもすぼみだよね。ごめんなさい。そんなね、切ない思い出でございました。
先生、でも、ケチじゃない。なんか、この話、いいんだけど、別に、素敵な先生でさ、尊敬してんだけどさ、なんか、この件だけ、すごいケチだなって思いますね。うん、そんぐらい。みんなとさ、別に私と、私のポチョコをさ、なんか先生が手抜きってとったことが、私は悲しかった。なんか、 しょうがないんだけど、ほんとにしょうがない。
そう、逆の立場になった時、そこまで考えられるかっていうこと思うと、ちょっと難しいけど。なんか、3年目の先生だったらさ、その、このチョコをどうにかゲットするまでの私のさ、その余曲折、心の苦しみみたいなので理解してほしかった。なんかこのチョコになったのにはきっととも苦労したんだな。
あれですよ、貧乏じゃないって多分知ってるから余計ね。なんか貧しくて、それだったらなんか先生も多分500円名前くれたと思うけど、あの経済状況を知ってるから、逆になんなんだこれ。みたいな、なんでこうなんだって思ったのかもしれないですね。
ああ、なんか、はあ、やれやれみたいな話。なんかいつもよりテンパっと早口の喋りですいませんでした。なんか言い訳させてもらうと、ひたすらに寒い。
今聞いたらさ、alexaに聞いたら、外の気温が今0度こんなおさまってるのに、そしてそこでエアコン切って喋ってるわけなんで、めちゃくちゃ寒いんですよね。まあ、でも、なんて言うのかな、
キャラに合ってない行事があるって、結構辛いことだなと思って。
この時代のバレンタインって、もう学校行事みたいな勢いだったからさ、学校公式行事ではないんだけど、学校で、もうね、先生にみんなあげるっていうぐらいだから、全員参加行事みたいな感じなんだもん。
なんていうの、その、私の場合は、運動会とかもさ、あってない行事だけど、それはなんか自分の能力、スキルに合ってない行事であってさ、そういうのはみんなそれぞれあるわけじゃないですか。そのさ、学芸会で、なんか演奏うまくできないなとか、
なんか演劇とかを声出せなくてやりたくないなっていう子とか、色々いると思う。それと同じだと思うんですけど、なんかこれ、すごいさ、キャラクター、性格とさ、でもね、そっか、今、色々あるよね。その、同性愛の子とかもね、なんかこういうの、強要されたっていう気分だったりとか々、あったんだろうね。私だけじゃなくてね、 きっといろんなね、バレンタインの辛みがそれぞれにあったと思います。楽しい思い出ある人はそれでいいんだよ。全然いいんですけどね。
ね、楽しい思い出ないな。あと、なんか恋愛。そうそう、さっきね、好きな男の子がいたっていう話をしましたけど、なんか恋愛上の必要性も感じないわけですよ、個人的にさ、なんかその、チョコレートをあげてさ、告白するっていうのが、 なんか別な、そんな機会欲しくないんですけどみたいな。
有効性がなくないですか。なんかそのね、既に付き合ってて、なんかきゃっきゃうふふみたいな、バレンタインのチョコだよ、はいみたいな。そういうのは別にやってりゃいいと思うけど、
なんかいきなりさ、
知らない人がちょっと持ってかってくると、やっぱそんなにね。
でもいいことがあるのかね。なんだ、
いい人もいたんですかね。あいさん。でもこれはしてもしょうがないか。じゃあちょっとね。こんな感じですけど。グダグダですけど、すいません。お便りしたいと思います。
前の以前の会に感想をいただきました。感想というか、そのテーマお便りをくださった人がもう1回ト便りを送ってくださいました。ラジオネーム弥生さんからのお便りです。以前、この嫉妬をどうしたらのレターを送ったものです。
これ、2回前でしたっけ。嫉妬の話ね。その、自分より恵まれて、そのあいつへの嫉妬みたいな会ですね。とても真摯な回答をいただけて驚きましたし、同時に心からありがたかったです。本当にありがとうございます。どういたしましてです。なんか、なんかね、むしろ私の経験をめっちゃ載せて喋っちゃってすいません。
ラジオ自体は配信された当日に聞いていたのですが、あれこれ考え込んしい考込んでしまい、お礼が遅くなってしまいました。すみません。全然いいんですよ。
トシさんの配信を聞いて、なんだか自分はもっともっとと思うばかりで、結局足元は乱れていなかったのかもしれないなと感じました。なんというか、他人の登った山頂の写真をたくさん見るけど、自分の登ってる山については深く考えていないというか、過去よくわからない日々ですみません。笑い過去とじいや、めっちゃわかりますよ。このヒー。わかりやすいです。すごい
ね。山頂の写真で、写真がインスタに上がっててね、この山登ったんだみたいな。でも本当はね、写真ってとこも味噌で、それさえ本当に山頂なのかどうかみたいなね、感じですよね。なんかいい景色もすごい下の方で撮ってるかもしれないみたいな感じ。
続きを見ます。としさんの愛ある言葉にすごく救われました。本当にありがとうございました。これからも配信きつ聞き続けます。
いや、どうもありがとうございます。psちなみに私が覚えていた嫉妬のエピソードは岩波新書の方でした。あの本もすごく名誉だと思っております。ということでしたね。ご丁寧にご感想のお便りありがとうございます。
え。なんか本当に私の。私のさ。と鋭い目も出てた会だったと思うんですけどね。少しでもお役に立ててましたら幸いです。なんか色々ね、考えるきっかけになったのであれば、本当ありがたいです。こちらこそです。
それから、通信で触れていただいたその嫉妬のエピソードは岩波新書の方だったっていう話で、こちらの研究もありがとうございますね。こっちだったんだ。じゃあ、話がかぶっちゃいましたね。そのダビンチ副都事件と。多分、岩波新書の方に入ってから話がかぶっちゃってたんだけど
ね。ちょっとね、ちょっと書いてもらって、ちょっと嬉しくも。はい。恥ずかしくもあり、この前も言ってたようなね、ちょっと過分なお言葉、ありがとうございました。
前も言ったんですけど、なんか、このテーマを送ってくれた人がもう1回送ってくださった時に読み上げるんですけど、それ皆さん義務に思わなくていいですからね。本当にね、 頂戴したから読んでるだけでこうへけ。私やってないわ。みたいな風に思わなくて大丈夫です。じゃあ2通目のお便りいきます。こんにちは。第7回でお便りを読んでいただいた氷砂糖です。
お便りを受けて青春とラジオの思い出のテーマ募集をされていましたが、送ろうかなと思っているうちに時間が経って募集が打ち切りになっていました。そうなんですよね。ただ、トシさんとラジオい出の話はぜひ聞いてみたいので、今頃になってなんですが送ってみます ね。コイザさんが聞いてた音楽のラジオ送ってください。中学、高校の時はミュージックスクを聴いていた他、ジェイウェブアクロスザビューアクロスザビューアコフリザンとかクールドライブメーカーズとか。クセドライブメーカーですね。すごい懐かしい。スガシカオさんが担当していたこ。
tbsラジオオトバンユースケサンタマリアさんがパーソナリティナックファイブ、ジャパニーズリーブなどを聞いていました。
オイサトさんはこのジェイウェブとかさ、聞ける地域だったんですね。ちょっと羨ましい。その若い時にさ、このナックファイブのジェイブだの聞ける地域、めっちゃ充実してますよね。でも逆になんかこういうさ、 いろんなラジオ局聴ける人で、ミュージックスケアも聞いてたって、すごい少ないと思います。
あのミュージックスクエアは、nhkfmは全国ネットなんですけど、ネットじゃない全国放送なんですけど、すごい地方からの便りが圧倒的に多かったんですよ。東京めっちゃ少なくて、なんでかなって思った時あったんですけど、あー東京の人は選択肢が多いんだって途中で私気づいたんですよね。選択肢の多い中でも、ミュージックスクエアも聞いてたんですね。
いや、でもこんなさ、フリランとかクルードライブメーカーとか、すしか、こんなん聞きたい。知らない。聞きたいっていう感じですね。楽しそう。
jwebの番組って、あんまり予想時にさ、ネットされないよね。その、東京fmだと結局秋田でも聞けたりするけど、jwebのね、ここしか。ここか。あと、大阪。なんかね、大阪にもいいラジオ局があってさ、そっちでもなんか楽しげなことやってんなっていうのは情報誌とかで分かってるんだけど、昔はね、どうしても聞くことができなかった。
羨ましいです。ちょっとすいません。まさこいザトさんのお便り、終わっておりません。当時はラジオで流れた曲をカセットテープに���音して聞いていて、後からcdを集めていきました。同じ、同じ。
それと、ライブに行ってみたいと思うようになって、都内の大学に進学するモチベーションになりました。ちなみに初めて行ったライブはキリジです。キンジキリン。いまだに、いまだにね、知らない。キリンジ好きなんだけどね。
あれ、でも都内に住んでいたわけじゃないんですね。これを読むとね、トシさんのエンディングの曲紹介はちょいちょい好きな曲が入っていて楽しみにしています。これからも無理��ないペースでポッドキャストを続けてください。
ありがとうございます。曲紹介聞いてくださってるの、すごい嬉しいです。このね、実を言うと、このミュージックプラストークの、
なんつうの、再生回数は少ないです。その、普通の、それ以外で聞いてる方に比べて。なんか最初の頃はね、もう全然、2とか3とかだと、もうそのカウンターこれ。こっち全然回っていかないけど。みたいな感じだったんですよ。なんか、でも今もうちょっと聞いてもらえるようになってね、こいサトウさんがどちらで聞いてるかわからないですけど、局所会までは聞いてくださってるっていうことで、すごい嬉しいです ね。ライブに行ってみたいと思って。都内の大学、これすごいわかります。私もね、やっぱ東京の大学行ったら超ライブ行こうって思ってましたね。なんかライブで話したりもしてみたいな。
なんかすいません、今ここで私が聞いてたラジオについて詳しく語る時間はなさそうなんですけど、なんかライブの話とか別の会でね、できたらいいかな。
東京に来たらすごいライブ行くぞって、私もね、思ってたんですけど、東京、東京ってライブ会場すごいすごい有料じゃないですか。だから私こっちに来てもね、意外と��台、 仙台で見たりしてますね。なんか仙台のロックロックこんにちはっていうスピッツが主催する夏のイベントが仙台で今もやってるよね。やってて、それがね、それに引っかけて帰省するみたいなのをよくやってましたね。
ライブの思い出やりたい。ちょ、もやもやした。すごいお返事になってしまってすいません。オイサトさん、ご丁寧にありがとうございました。ラジオの思い出もね、またやりたいんですけどね。じゃ、次のお便り行かせていただきます。ペンネーム春の予感です。
私は小説家を目指しています。バイトをしながらちまちま健康を出しています。出会いのない日々ですが、心の支えはいつか作家になったらファンの中から恋人を見るです。下品です。すみません。
見つかっていうとこがちょっとあれだよね。ところで、小説家とファンが恋に発展することってあるんでしょうか。作家同士で結婚した人、かっこ島本理生さん、川上美恵子さん。漫画家だと朝乃美さん。かっことじはそこそこいますが、ファンと発展した人ってあまり聞きません。小説家の恋愛事情が気になったので質問してみました。ここに音符マークが書いてあります。質問してみました。
ps自分作家なんですよって名乗る場面ってちょっぴり恥ずかしいかもしれません。そこってどうするんでしょうか。って言ってて、このファンの中から恋人を見つけるのはやめた方がいいぞって、これ、私読んだ時思いましたね。なんかネタにマジです。みたいな感じだったら申し訳ないんですけど、なんかそれはさ、 うん、いろんなことがあるから、やめた方がいいような気がする。うまく分かれれなかった時にさ、そのアンチに変わるのは怖いから、やめた方がいいと思う。そういうやつでさ。確かになんか小説家
の時ってなかなかね、出会いは確かに難しい。でもね、恋愛事情、小説家の恋愛事情っていうことで言うと、なんか私、やっぱ周りの出会いとか、色々何回もさ、機会があって聞いた気がするけど、 すごいみんな普通すぎるからね。忘れてく。もう今誰も思い出せないもん。どういう出会いだったかなって。こんな彼氏と付き合ってたなっていうぽわんとしたさ話上のイメージはあるけど、出会いがなんだったかってのは全然覚えてないですね。そんぐらいみんな普通の出会い。
普通ってなんだろうね。お仕事。その、小説家専業になる前に仕事してた人だったら、そこで出会った人とかだったり。そんな感じで。うん。そのね、やっぱ小説書いてる場所回りはみんな警戒していたんじゃないかな。
やっぱさっきも言ったけど、うまく別れ出なかった時に、なんか揉めた時にさ、なんか不利益が出るようなとこでは恋人を作らない方がいいのではって思いますね。それは、1番あるのはその担当編集ですよね。
やっちゃいかんと私は思ってましたね、なんか。だって
ね、別れてさ、それですごい支援がさ、エコが残った場合にさ、その会社の人、特定の人とかだけじゃなくて、なんか業界に悪い噂を広められたりとかするんじゃって。すごい。なんか別に特定の誰かがいるわけじゃないですよ。この人が好きだけど、デモとかっていう、ためれば何もね。そういうのは担当さんに対して一切なかったですけど、なんかそういうことになんないように、すごいさ、 男性の担当さんに関してはこう、何も考えないようしてました。何も。なんかすごい。もうチンって主要素みたいにさ。
だから
恋愛事情。何も面白い恋愛事情なかったな。うん。なんかどっからかはみんな彼氏発生するけど、ペンネームで会う人ではないことが多いんじゃないでしょうかね。
だから、だから、この春の予感さんも逆に今。今ですよ、今。出会いのない日々ですが書いてるから、どうしても出会いないのかもしれないですけど、今の方がおすすめですね。私としては違う例の坂さんもいるかもしれないけど、 時間逆なんですよって。なの。画面が恥ずかしい問題は。
うん、別に名乗る。なんか、若い時はさ、やっぱ自分雑なんですよって言えないって。なんかエッセイにも書いたけど、美容院とかで言えないって書いたんですけど、なか、30過ぎたら言えますね。なんか、私はその時ライターになってたから、もうライターですって。それはなんかあんま恥ずかしくないけど、 うん、そういうこともあるかなって。大人になると受け止めてもらえるようになるから。かの予感。さんも結構大人かもしれないですけど、年齢がわかんないですけど、
大丈夫ですよ。多分恥ずかしくないと思う。なんかさらっと流してもらえる気もする。こんな回答でいいでしょうか。あまり面白くないお答えですいません。皆さんお便りありがとうございました。もうお一方ね、 あるんですけど、ちょっとたくさん読んだので次に回させていただきます。皆さんいつもお便りありがとうございます。
この番組ではご意見窓口として真島のアカウントを解説しております。会話にリンクがありますので、こんな話してほしいこんなこと聞きたいみたいなご要望、
あと土質問とかご感想がありましたらお気軽に送ってみてください。マシマの匿名サービスですが、ラジオネーム、年齢、ぼかした居住地など書いてもよければこう本部の中に埋め込んでいただけると幸いです。あとですね、ここでキャストの中ではお知らせし忘れてたんですけど、ブログを最近新しくしまして。
前ね、エキサイトブログでだらだら古い古い場所のままでだらだらやってたんですけど、リニューアルをあれしました。はてなブログでちゃんとした広告がね、エキサイトはもう広告がひどかったから、広告少ないプランにして
バンとね、オリジナルのドメインで独自ドメインでやってますので、たまに見ていただければ幸いです。でも、この番組のお知らせがあるぐらいです。はい。これ聞いてたら逆に見なくてもいいかなっていう感じもするんですけど、これ話とか、あの、載せてる可能性もあるので、 気になる方はぜひアクセスお願いします。
それでは最後に曲紹介コーナー行きたいと思います。この番組では、spotifyのmusicplustokという機能を使って、j-pop大好きな私がテーマにまつわる曲を選び、番組の終わり直すということをしています。spotifyでお聞きの方以外にも、曲紹介部分までは一緒にお楽しみいただけますと幸いです。
えっとですね、今日はバレンタインの思い出っていうことで、バレンタインの曲自体は存在してるんですよね。perfumeのさ、チョコレートdiscoとか、必ずもうこのシーズンになるとtokyofmから1回は聞くっていう感じなんだけどね。他にもさ、ベビーメタルとか、あとエレオさんとか。最近
感じなんですけど、今回みたいな、なんていうのくさんからのバレンタインみたいな曲があったらいいなと思ったんですけど、自分では見つけられず。
なかなかね、ちょうどいいバレンタインの曲が、私的にしっくりくる曲がなかったので、今回はもう違う曲を流してしまおうと思います。
冬っていうことで普通に粉雪をですね。デミオメンじゃない方の粉雪を。なんか無理やり流したい曲をここに押し込んだみたいな感じですけど、デミオメンじゃない方の粉雪を聞いてもらおうと思いました。きり王の粉雪ですね。
96年リリースかな。これ調べるの忘れちゃった。95年か6年ぐらいのリリースですね。なんか若い方には分からないかもしれないけど。あと年代逆に上の方も押さえてないと思うんですけど、デメの粉雪以前はこの曲が粉雪だったんですよ。粉雪と言えばキリやんっていう感じだったんですよ、 給料自体がね。なんだろう、割とこう、時代の荒波に揉まれて、こうね、痕跡をうんこ残せなかったまで言ったら悪いけど、その、 認識している世代が狭いのかなっていう感じはするけど、私とかはもうドンピシャだったんですよね。中学生、中3か中2だったから、中3だよね、きっとね。
いや、これがね、なんか切ないメロディーラインで、すごいいいんですよ。ポップスですけど、ドポップスな感じなんですけど。闇の面の粉も結構すれ違いみたいな曲だけど、こっちの粉もやっぱりす違い。すれ違いとは言ってないかな。
なんか、なんとなくさ、レミオ場面の粉雪って、うん、すれ違ってるけど、割と前向きっていうか、やり直そうとしている。やり直すってか、こう、 カップルのマンネリのうまくいかない時期をなんか超えようとしてる曲なんかなって、個人的にはぼんやり。ちょっとちゃんと聞いてなかった。すいません。
私、レミオメン結構好きなんですけど、なんかレミの好きな曲ってもっと他にあるからさ、粉雪にそんなに思い入れあるわけじゃないみたいな感じですね。
一方で、その、このキュリオの粉雪の方は、なんかもう終わった恋出演。
失恋もさ、ただの失恋じゃなくて、なんか振られた、好きだったのに振られたとかじゃなくて、好きじゃないけど付き合ってたのを相手に見抜かれて振られて意外と寂しいみたいな、なんかそこまで細かいこと言ってないんですけど、私的にはそういう、もう
もう心がすごい寒いことのシチュエーションに聞こえるんですよね。昔からそう聞こえてたし、今聞き直してもそういう感じの曲かなと思うんですけど ね。ちょっと私のバレンタインも、やっぱりその、心が寒い感じだから、割とね、無理やり繋げるならば、この給料のこ気に繋がるかなと思いました。
この曲のいいところは、うん、さっきも言ったけど、やっぱこう、キュッキュッとなるこのサビですね、サビを聞いていただきたいですね。
あんまり他に説明したいことはないんですけど、なんかもう、我���世代としてはさ、このキュリオの方の粉雪を忘れないでいたい、これも名曲であったから、忘れないでいたいっていう強い思いがあります ね。あとね、ちょっとまた、やや無理やりですけどね、色々雪がね、今週は降って、地域によっては大変だったりしたと思うんですけどね、この後あんまり降らずに、なんかこう、パパっとさ、ぽそぽそと、この雪ぐらいで終わるように、1月だからね、まだね、まだ色々あるとは思うんですけどね。祈りながらこの曲をお送りしたいと思います。
spotifyでお聞きの方はこの後曲が流れますが、私とはここでお別れになります。最後までお聞きくださりね。今回もまた長丁場ありがとうございました。またお耳にかかれましたら幸いです。それでは、聞いてください。kirioで粉雪。
こんにち���。トジマみほです。収録している今日は2月2日木曜日です。いや、2月に入りましたね。2023年がもう12分の1終わってしまいました。どうします。どうしますっていうか、 私的にはでも2月に入ると誕生月だ。イエイ。っていう感じでね、結構テンション上がりますね。なんですけど、テンション上がったとか言いつつ、昨日からですね、2月に入ってからたいちょ。
clovanote.line.me
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1週目7日目〜 Time out
盗撮
食事 バランスのとれた食事2 体にやさしいご飯(ニシくん) ひっつみ(ニシくん)
特殊物 押し花のしおり まわり灯籠 ストロー付きのジュース パソコン(ヒガシくん) 薬研(ニシくん) パソコン(ニシくん)
アクシデント ゴキブリ2 鈴の音 煙 虹1、2
娯楽 調理セット 楽しい曲 テレビ 飼育本 催眠術
質問カード 人間が忘却の能力を失ったら 子供は欲しいですか? あなたたちに未来はありますか?
絵
オワー危険度MAX なぜ…スペシャルを使わない…????WAVE3終盤でも…
キーワード7あいた 1日1個なのかな 10日目までは アプリ版では一気にいくつかあいたきもするけど気のせいかも 絵もあったからな 成績表欲しい
小4の冬に施設にいたのは児童相談所に通報されたからかな ニシくんが通報したんだろうか…
小6、中1、中2で3回か ヒガシくんが暴力を受けて入院した時点で決めたのか… 中2の「一緒に暮らしましょう」に肯定の返事をもらえてたらやめたのかな 多分中2で確実に死ぬ量を入れたと思うんだけど
家業を手伝うから学校に通えない子供おかしすぎる 中学生ひとりはまだわかるけど 学校通えてない…うーんんんん 一種の不登校扱いなのかな
キーワードあいた!夏祭りだ なんでここで? 暴力スチルアプリと違うなメモ 盗撮:あの日
と思ってみたら あの私は平和な世界でいてほしくてあの別に何か他意があるわけじゃ
着替えさせるの忘れてて ヒガシくんまじでごめん
900!あと99~
あ〜そうだ肺に穴があいたから胸が苦しいっていう所に繋がるんだ もしかしてヒガシくんの入院費、ニシくんが? いやまさか
引き出しはエコー写真が入ってる引き出しかな 人参ゼリー嫌いなの知ってて食わせるの可愛いオブかわいいだな
盗撮なくなっちゃった キーワード9 鍵あいてるけどかけら足りないな
鈴の音で一気に反応するニシくん辛いよ お母さんほとんど鳴らさなかったそうだからなあ… ニシくんやっぱちょっと壊れてるな… スチルついたらなおさら ヒガシくんがいると冷静になる ニシくんなんでこんなに献身なんだと思ってたけど ほんとは逆でヒガシくんがいるからワガママになれるのかな ワガママって言っても2人で暮らしたいとかそういうレベルですけど……
今更だけどこの顔のアイコン何!? そういえば部屋って丸かったんだな ヒガシくんなら部屋の角使って上に登れそうという気もしたんだけど
虹やったら文字化けのなんか出てきた 虹2か 霧やるかと思ったらアクシデント上限こえた!はじめて!! カビパンだしてみるか…?なんか消えないしな 尿は出したくない… カビ生えてる時点で菌糸がわたってるからダメ!!!!1 食うな!!!!!!!!
思春期のニシくんVS思春期よりちょっと前のヒガシくん プラコップじゃなくてもっと雰囲気のあるグラスで出してくれ 風呂の親密度規定値に達しませんでした!!!!(忘れてた)
クソッじれってーな!!! あああ 就寝の親密度ない 入浴ミスったからかな
天井から父さんが!(羅漢なら出るけど)
ニシくん…………(踊りの振り付けまで覚えてるの…) ヒガシくん 気付け なんでフリ知ってんだと ヒガシくんニシくんに関してはかなり鈍いよな というか鈍くても大丈夫っていう安心感があるのかな
特殊物もなくなってしまった~
ニシくんが飼いたい動物 牛となんだ?100万かあ ヒガシくんはナマケモノかな
全部なくなった!!!!あと質問しかないや ヒガシくんとの子供なら欲しいです(即答)無理だろ(即答) なんでこういう時だけ勢いがあるんだよ
「ここに凄く可愛い大きな子供がいるからね」 めちゃくちゃこえ~~~~~~~よ!!!!!
えっ!?Ver1.1更新データって何!?!?!?!! えっこれメタ的なバージョンじゃねえの!? 実験者に暴言を吐くとヒガシくんが怒る(ごはんが出なくなるかもしれないから)
培養室あいた 要望もうきけないよ~ご飯あげちゃった… この胎児どう見ても…なあ…
8日目
盗撮見れない~~~~~~~
子供にどっちか選ばせるの酷じゃない? 養育能力で決めてくれ
もしかしてこれ尿出さないとダメですか? リコリスにします ワザマエ擬似アニメでヒガシくんをいじめるな 笑う 一緒に食べよう(低音) 私もリコリスは無理 リコリス文字化けした!これもしかして文字化けってヒントなのかな
雨の音にまじって自動車っぽい音��るんだよな 雨文字化けした! 雨の記憶、ヒガシくんに会ったから上書きできたんだなー
謎のやつ出た 続きも出たけど今日の分のアクシデント終わってしまった
「可愛いですね」「うん」 これヒガシくんは虫がかわいい、ニシくんはヒガシくんがかわいい では…
アプリ版のマークみてもこれ多分詰んじゃったな 深淵の記憶エンドかな? 一応尿出すか(嫌…) でもこれ虐待キーワードのだからいらないよなあ
アクシデント使い終わっちゃったんだよねえ!!!!! 人を不幸に~はアクシデント おれおぼえた
全てが好みなので結婚したいとか(2回言った) ヒガシ→ニシ:俺と違ってよく笑う、俺に対して敵意がない ニシ→ヒガシ:結婚したい(…) 放っておけない
不満聞くと娯楽を求めてくる
アプリだと報酬ルーレットだっけか 幸福のガス知ってるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!特典SSよんだから!!!!!!そうかガスこれか!!!!!!!! 突然BLゲームみたいになったじゃん(BLゲームだよ) えっやだ和姦して欲しい…せめて最初は…うーん…カフェオレも同じか?ニシ、ちょっと飲んで耐えてくれ ヒガシくんって指定してあるじゃん いやでもニシくん、信じてるぞ 誕生日王子様の君の正しさを ヒガシくん鼻いいな~ ウーーーーーーーーッ(罪悪感) あっよかった エッチな感じじゃない
あれ?人生ゲーム2出たけど渡せないや
私はあなたの味方だと~ で食事要求
んじゃニシくんもカフェオレ飲んでもろて ちょっと…詰んじゃったから… LSDっぽいんだよな~… おっすてるのか?飲むんかい!!!!!! あっこれメニューにもエフェクトかかるんだ ヒガシくんのときかかってたっけ ヒガシくんは20分くらいがほんの数分でニシくんは数秒が数分に… このカフェオレ飲ませちゃダメな気がする…
そういえばしばらくもしかして平成後期くらいが舞台なのかなと思ったけど おもくそ現代でしたね
クマ990 あと1勝が長いんだよな~下がる時下がるし とか言ってたらストレートで999いけた クマフェスしか勝たんな トキシラズ取れてよかった
あれ 入浴こんなさっぱりしてたっけ 入浴00になってる 親密度クリアしてるけど昨日クリアしてないからかな
Ver1.2の更新データ なんだこれ…
実行できるアクションがありません 完
詰んだというかこれ、もしかして更新データが入ってないからエゴエンドとかいけないってこと? アプリの時もそうだったけどニシくんの「明日は眠れない~」みたいな後から何も起きない そういうさだめなのかもしれない
盗撮 食事 シャオナンペイ(ヒガシくん) 体に優しいご飯(ヒガシくん) 崩れたロールキャベツ(ヒガシくん) 特殊物 何かの種(ニシくんへ) リコリス1、2 ユーカリの葉(ニシくんへ) アクシデント 霧3、4 雨1、2(2は文字化け) 謎の四角のやつ(文字化け)2 娯楽 落ち葉1、2 タブレット1、2 質問カード 人を不幸にする真実は隠したほうがいいですか? お互いの第一印象を教えてください ここでの不満はなんですか? 私はあなたの味方だと思いますか? 一生後��するような過ちを犯したら二度と繰り返すことはないですか? お互いの匂いがはどんな匂いですか? 絵
9日目
この四角外に繋がってる?
ニシくん「嘘はつきませんよ」「正直者じゃないと素直に~」 うーん
人の考え~で食事要求 カフェオレで……
絵 出た~~~~~~~久しぶり ロールキャベツ1、2で家族の絵 絵7かな ヒガシくんの後頭部あるのが気になるんだよな…離人症っぽい
驚き~でアクシデント要求
2人で半分ずつ飲んだら? 薬強くなってる… ヒガシくんでもメニューにフィルタかかってたわ
ネコチャン!?
じゃあニシくんにも飲んでもらおうかのう… ああ…小さい頃のヒガシくん… スチルちょっとびっくりした ホラーの文脈じゃないですか??????? ニシくんほんとに心の底からヒガシくんの事好きなんだな…
盗撮が一向に出ないから質問してくしかない しかしアプリ版でこんなに盗撮でなかった記憶ないから多分これどっかでエンド回収しないとだめなのかな ローダンセ/エゴがもしかしてトゥルーなの…?
ショタニシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ニシくんやっぱ子供のころは敬語じゃないんだ? 今の(子供の頃の)自分自身を捨てたい 常にかヒガシくんの前だけかは不明 多分ヒガシくんを守れなかったのが嫌なのかな ニシくんの方はわかるんだけどヒガシくんがここまでニシくんの事理解してるもんか? 敬語じゃないニシくんも好き 愛だな
人殺しは殺すべきか? 殺すべきではない→自分を殺したヒガシくんを責める事になる 殺すべき→妹を殺した父の親友を殺すべきになってしまう かな 2人とも回答なし ヒガシくんも心の底では思い出してる感じだな
折角だしあのカード出しとくか
これやっぱローダンセ/エゴエンドに行くルート封鎖されてる!!!文字化け多分これ破損してるから進まないてことだな?
星空2のスチル良すぎる
エッチな本のニシくんの発言なあ もしかして母親の介護をしていたから見たのか?と思ったけどニシくんが母親を冗談でもそういう風に言うように見えなくて… やっぱ売春してたんだろうなと
僕には逆効果…です… かわいすぎて好き セキュリティパス何度でも見たい
ぎゅーにゅーとこっぺぱん~
実行できるアクションがほぼ尽きている アクシデントが余ってるからアクシデントちゃんと起こさないとダメだったな とはいえ多分これルートまだ開いてないんだよな カフェオレ幾つあるんだろ
盗撮 食事 崩れたロールキャベツ(ニシくん) コッペパンと牛乳(ヒガシくん) コッペパンと牛乳3(2人に) 特殊物 幸福のカフェオレ3~5(ヒガシくん、ニシくん、ヒガシくん) 望遠鏡1、2 マニキュア2(ニシくん) セキュリティパス アクシデント 文字化けの四角のやつ 3 雨3 鳥1 星空1、2(2は文字化け) 娯楽 エッチな本1、2 質問カード あなたは正直者ですか? 人の考えを読むことが出来ますか? 驚きがない人生はつまらないですか? 自分を嫌う人を好きになれますか? 人殺しは殺すべきだと思いますか? 母親に愛されていますか? 絵
10日目
質問2つしたらVer1.3のデータがきた でも項目増えるわけじゃないんだよなあ もしかして日数の問題かな 序盤全然質問しなかったから
可愛いな……(寿司) ニシくん完全にお母さんだよな
カフェオレを飲めッ! なんか帰って来れなさそうで怖くはある… あー…これ妹… カフェオレもしかして毎日1杯ずつのんだら専用エンドなのかな
コンプレックスの質問は娯楽 だけど娯楽つかいきっちゃった 助けがくるか はご飯
食べてください…寿司を… 時間めちゃくちゃだけど
ニシくんとヒガシくんに出てるカフェオレ中身違うんじゃないかなあ
スパダリ知らねえのか!?ニシくん…!?
この黒い四角 出られるんじゃないの??
ニシくん、せめて妹のことヒガシくんに言ってあげなよ 君いつも自分のことは隠してるよ…
できることなくなっちゃった… 調理実習の時材料もってけないの あるね…持ってきてない子いたわ
10日終わった!深淵の記憶エンドかな
いや、あの 電源 きられ これ…2人死んだというか…消えてない?
「中途半端な実験となりましたね。次回はもっと効率よく進めましょう」
そんな~ エンドなし タイムアウトだった エンドなしあるんだ というか最後のテレビの電源消したみたいな演出にめちゃくちゃショック受けてる
盗撮 食事 寿司(ヒガシくんへ) 寿司(ニシくんへ) シャオナンペイ(ニシくんへ) 特殊物 幸福のカフェオレ6、7(両方ニシくん) アクシデント 文字化けの四角 4 雪1、2、3 オーロラ 娯楽 質問カード 時間はあなたの味方ですか? 食事が提供されなくなったらどうしますか? あなたにコンプレックはありますか? ここに助けが来ると思いますか? スパダリを知っていますか? 人間以外になれるなら何になりたいですか? 絵
盗撮 食事 特殊物 アクシデント 娯楽 質問カード 絵
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅰ
花鳥誌2024年1月号より転載
日本文学研究者
井上 泰至
「恋の季題」は材料も尽きてお開きとしたが、書き物は続けてほしいとのお話だったので、『虚子百句』を私なりに読んでいくことにしたい。
まず、本書の成り立ちや、おおよその性格を説いて、なぜこの書物を丁寧に読んでいくことにしたのか、その理由をあらあら述べておきたい。
本書は昭和三三年、すなわち虚子の亡くなる前年の自選句集である。京都の便利堂からの依頼を受けたもので、短時日の間に選んだものであるから、本書の価値は、ある程度割り引いて考える必要はある。が、ともかくも虚子が、自分の代表作と認めた百句だったことは間違いない。
選句の基準については、追々検討を加えていくが、まず揮毫しやすく、たびたび揮毫してきた句であったことは、序で虚子自身が明らかにしている。本書は、虚子の揮毫を写真で掲載し、五十句ずつを高濱年尾と星野立子が分担して、簡単な句の評釈をつけるという趣向のものだった。年尾の跋文によれば、虚子も事前に二人の文章を検したという。
本書の企画を持ち込んだ便利堂は、明治二十年創業の書店兼出版社である。コロタイプ印刷機を早くに導入し、美術書の出版で信頼を得た。岡倉天心が創始し、今日でも美術史学の権威的雑誌の位置を保っている「國華」は、便利堂の図版印刷の高度な技術が遺憾なく発揮されたものである。
四代目店主中村竹四郎は、国宝級の貴重書の複製印刷をも数々手がけ、『虚子百句』刊行の翌年には文化功労者として表彰されている。虚子の字は、それ自体が俳句文化の遺産としての価値を持つ、と認識されていたわけである。
つまり、主役は百句のみならず、その揮毫でもあったわけで、この点には留意しなければならない。書は、運筆から句の呼吸や中心点を確認できる。同じ字であっても、楷書か行書かといった書き分けがあれば、それは句の眼目ともなる。
一例を挙げよう。小諸市立虚子記念館に残る十二ヶ月十二句の揮毫を屏風に仕立てたものは、展示の目玉だが、「心」を詠んだ句が三句ある。
鶯や文字も知らずに歌心 虚子
二三子や時雨るる心親しめり 同
我が心ある時軽し罌粟の花 同
このうち三句目のみ「心」はきちんと楷書で書かれ、他の二句はややリラックスした崩し字となっている。三句目は愛児六を失った悲嘆の中で詠まれた句だからである。書道家に聞くと、「心」の字のバランスは、筆をとる者の「心」を反映するのだと言う。
こうした鑑賞の醍醐味も『虚子百句』にはあることが、当然予想される。年尾の跋文によれば、この頃の虚子は眼が弱って、それが字に出てしまっている、という。確かに、青年期・壮年期のそれから比べ、運筆の力や字配りを焦点化する眼の力の衰えは隠せない。それでも、修練とは凄いもので、序文の虚子自身の言によれば、百句の大方は一、二時間で揮毫してしまったというから驚きである。字の味わいも、私の能力の範囲で解説を試みたい。
本書の構成は、春夏秋冬・新年の部に分かれ、各部の句の配列は、成立順となっている。従って明治・大正・昭和と万遍なく句が拾われている。『百人一首』が古典和歌そのものの粋であり、歴史でもあるように、『虚子百句』も虚子の句業の入門書にして到達点でもある。これが本書を読む何よりの理由である。
本書の装幀を担当した福田平八郎(一八九二〜一九七四)についても、簡単に触れておこう。虚子との縁は、『虚子京遊録』(昭和二三年)『喜寿艶』(昭和二五年)に続き、これが三度目である。 大分出身で、上村松園や竹内栖鳳も出た京都市立絵画専門学校を卒業。京都日本画画壇で重きをなす。トリミングやデザイン感覚に秀で、書物の装幀も得意とした。『虚子句集』の竹の絵は、自家薬籠中の画題であったと考えられる。
本書は二〇一〇年、岩波書店から復刊された。解説は東京大学教授であった、日本近代文学専攻の野山嘉正が担当した。
最後に一言。平成期、伝統派で、虚子句の解説つき選集といえば、稲畑汀子氏の『虚子百句』が定番だった。虚子自身の選句とは違ったところに新味を出した素晴らしい本だが、時に稲畑氏らしからぬ、非常に硬い内容と文章の評釈があるのは惜しい。この連載は、あくまで虚子の自選に立ち戻り、虚子句の成立事情と、選句の背景を平易に語ることに徹したい。ただし、この自選句集の性格上、私の虚子観・俳句観が問われることは言うまでもない。
1 美しき人や蚕飼の玉襷
初出は明治三十四年四月三十日の新聞『日本』。季語は「蚕飼」。蚕はふつう四月に孵化して繭籠る。
初出では「蚕」の題で内藤鳴雪・坂本四方太・河東碧梧桐・佐藤紅録らの各三句も載る、題詠句である。虚子の他二句は〈蝋燭の灯影に白き蚕かな〉〈蚕飼ふや年々ふやす桑畠〉。『新歳時記』にはこの句を採用せず、写生句らしい〈逡巡として繭ごもらざる蚕かな〉を載せたか。
蚕は食欲旺盛だ。食べ残した桑やフンは蚕網(さんもう)を使って取り除く。蚕は眠る。睡眠と脱皮を四回ほど繰り返して成長すると、絲を吐き始める。ここで蔟(まぶし)という仕切りのある箱に移す。繭籠らせるのである。絹糸を吐き、繭を成す様は、実に神秘的だ。春の陽が漏れてくる中、吐き出されたばかりの絹糸は光そのものである。この過程に、ひと月ほどはかかる。
蚕網をかけ、桑を与えると、蚕は網目を通り上にあがる。蚕網の下は蚕のフンと桑の食べ残しが残る。網を上げると、蚕とフン、食べ残した桑の分離ができる。蚕の成長に合わせて網目の大きなものへ変えながら使用する、といった具合である。丁寧さと経験が要求される女性の仕事である。
養蚕は、明治期日本の主要産業だった。欧州では産地の南仏で病害が発生し、需要が高まったのである。巨利を成した者も多い。出荷は横浜が多かった。
女性は襷掛けで、髪も縛る。明治期の浮世絵等を見ると、襷の色は赤が代表的である。かの富岡製糸工場では、技術のある女工は赤襷をして周囲から尊敬されたという。
国を挙げての養蚕業振興を宮中も率先して奨励し、皇后美子が手ずから養蚕を行い、浮世絵などで宮中養蚕が喧伝された。皆赤襷で、髪はおすべらかし、すなわち、後ろでまとめた髪に「長かもじ」を継ぎ、水引や絵元結などを掛けて、長く垂らしたのである。
結髪の問題にこだわったのも、襷掛けの女性は、皆髪を結ったり、挙げたりして、うなじがあらわになる点が一句の焦点だと考えるからである。つまり、「美しき人」の美しさの拠って立つところは、「襷」に暗示される、黒髪と白いうなじだったのだ。
「玉襷」という言葉は、『万葉集』以来ある言葉で、これ自体一種の神々しさを醸し出す。『虚子百句』の評釈で、年尾が宮中養蚕を詠んだと解したのも一理ある。しかし、もっと重要なのは、「玉襷」は「うなじ」の連想から、大和の畝傍山を呼び出す決まり文句だったことの方である。謡曲の「恋重荷」に用例がある。虚子がこれを知らないはずはない。
蚕と繭の「白」と、後れ毛を残したうなじの「白」の連想が、この女性の「美し」さを支えるものだったと考えたい。虚子は、和装の女性の髪にはかなり執心した。
「まあ旦那でいらしつたんですか。どなたかと思ひましてね。お断り申しましたですけれど何だか気になりまして、一寸御挨拶だけに。どうも姉さん有難う。姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる。
小光は総髪の銀杏返しに結つてゐるのが仇つぽくて、薄つすらと白いものゝついてゐる額の広々としてゐるのも美しい。 (『俳諧師』) 小光のモデルは、女義太夫の竹本小土佐で、虚子は彼女の語りがかかる東京中の演芸場へ出かけ、追い回したのであった。虚子の眼裏に焼きつけられた美しさは、挙げた髪やこぼれた鬢にあった。
谷崎潤一郎も言っている。女性美の焦点は首だと(『陰翳礼賛』)。和服で身体が露出するのは、首・手先・襟足だ。首は細く長くなければいけない。「猪首」という言葉を想起すればよい。肌は白くなければいけない。そこにうなじの後れ毛が色気を呼ぶ。
「玉襷」はその呼び出しであり、それは説明しないことが肝要だから、「美しき」とだけ冒頭に置いて謎を掛けた。だから、『喜寿艶』でも、この句については、木で鼻をくくったような説明しかしていない。
完全な主観句で、実際にそういう女を見たのか、絵の中の女か、記憶の中の女か、そんなことはどうでもいい。小説家志望で主観派が本質だった虚子らしい、冒頭の一句なのである。『虚子百句』は『新歳時記』のような教育的意義を取り払った、「作家」虚子の選集だった。
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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study abroad diaries 〜フラッグスタッフ編〜
こんにちは、国際教養学部3年の中谷佳也です!私は2年の秋学期と3年の春学期の約1年間、アメリカのアリゾナ州にあるNorthern Arizona University (NAU)に留学をしています。このブログを通して、留学について少しでも知ってもらえたら嬉しいです:)
まずは簡単にNAUの説明をします!先ほども言った通りNAUはアメリカのアリゾナ州、Flagstaffという町にある大学です。とても自然豊かな場所で、毎日のようにきれいな月と星空が見えます!!ダウンタウンへのアクセスもとてもいいです!そして、アリゾナ州と聞くと砂漠やサボテンを想像する人が多いかもしれませんが、実はNAUはそのイメージとは全然違います。なぜなら標高2000mに位置しているからです!!標高が高いので日差しが強い&寒いです。サングラスや日焼け止めクリームは必須アイテムだし、今年の冬はめちゃめちゃ雪が降りました。3月の下旬、日本では桜が咲き始めるころだと思いますが、Flagstaffではまだ雪が降っていました。日本にいるときはあまり雪が降ることもなかったので、わたしてきには新鮮で雪の日もとても楽しかったです!
(1,2枚目は夏のキャンパス、3,4枚目は雪の積もっている冬のキャンパスです!!)
また、NAUに通うと広大な自然を体感することもできます!キャンパス自体自然豊かで緑であふれているというのもありますが、なんといっても近くに素敵な場所がたくさんあるのです!
見てくださいこの写真たち!
1枚目は、かの有名なグランドキャニオン国立公園の写真です。写真からはあまり伝わりにくいですがとても高さがあって、自然のすごさを感じました。NAUからは車で1時間ほどで行けるのでとっても近いです!!私が行ったのは秋でしたが、冬に行くと雪が少し積もっているグランドキャニオンを見ることができます、とっても綺麗です!
そして2枚目と3枚目はHorseshoe Bendというところです。馬の蹄のような形をしているのでこの名前になったそうです。ここもとても素敵な場所でインスタ映えな写真がたくさん撮れちゃいます!こちらもNAUから車で2時間ほどと近めです。
そして最後に4枚目と5枚目!ここが私の1番のお気に入りでAntelope Canyonという場所です。鉄砲水と風によってこの渓谷は作り出されていて、上から差し込んでくる太陽光がとっても神々しくて本当に素敵な景色を見ることができます。
このように日本にはない広大な自然に触れて、たくさん思い出ができました!どこに留学するにしても日本では経験できないもの、その場所ならではのスポットなどあると思うので、素敵な経験ができること間違いなしです!<3
ここまで私の学校生活についてあまり説明していなかったので、最後にその説明とわたしが普段留学生活を送っていて大切にしていることを書きたいと思います!
まず学校生活についてです。授業は1日2コマ~3コマ取っている人が多いイメージで、授業時間は50分のものと75分のものがあります。留学生は様々な授業を取ることができるので私は今学期は、hospitalityやgenderの授業を取っています!NAUはhospitalityの学部が有名なのでいろんな種類の講義があって面白いです。ホテルやレストラン、チーズやコーヒーについての授業もあります!また、日本よりもアメリカの方がgenderの教育が進んでいるイメージでアメリカだから学べることもあると考え、genderの授業もとってみました。教授は聞きやすい英語を話してくれる人がほとんどだし、質問や相談をした時にはとても優しく親身に対応してくれます!課題が多かったり英語でうまくコミュニケーションが取れなくて悩むこと不安になることは誰でもあると思いますが、周りの教授や学生が絶対に助けてくれるので一人で抱え込まずにヘルプを出して、周りを頼るのが留学では大事だと個人的には思っています。
それから、NAUでは毎日のようにイベントが開催されていて規模の大きいものも多くとても楽しいです!特に印象に残っているのがhomecomingです。留学するまではhomecomingの存在も知りませんでしたが、これは卒業生たちを学校に招待して様々なイベントを楽しむというもので1週間にわたって開催されます。日本の大学では考えられないような規模の大きいイベントで、大学内に遊園地ができました!!ジェットコースターや観覧車、バイキングなど色々あって、即興で作られた1日限定の遊園地とは思えないほどでした。どのイベントも新鮮で楽しくて、全部がいい思い出です。
そして最後に、私が留学生活を送っていて大切にしていることを書きます。それはずばり「少しでも良いなと思ったことには挑戦する」ということです!慣れない環境、言語、文化に囲まれ委縮してしまうことは誰でもあると思います。もちろん��うではない人もいると思いますが、少なくとも私は留学が不安だったし最初は悩みもたくさんありました。留学前は海外経験もそんなにありませんでした。いまも不安になることがゼロになったわけではありません。でも不安ながらも良いなと思ったことに挑戦してみて「あれ、意外と自分できるじゃん!!」と思えたり、それがきっかけで素敵な出会いがあったりします。挑戦といっても大きなことでなくていいんです。たとえば新しく友達ができてもっとその子と仲良くなりたいと思ったら、自分からごはんに誘ってみるとか。興味のあることがあったらダメ元でもメールしてみるとか。良いなと思うことに対して自分から行動してみるその意識が、留学生活をより良いものにしてくれると私は信じています。深刻に考えずにとりあえずやってみよう!くらいの軽い気持ちでいれば、いろんなことが経験できますよね!なので留学予定のある方や留学に興味がある方にはこのことをぜひ覚えておいてほしいなと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました、なにか質問などあったら気軽に聞いてください!!
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わたくしの心差しは
しばらく何の文章も書いていないから澱が溜まってしまったと思う。言葉を編集することをしないとだめだ。単語と単語を組み合わせ、文字と文字を高速回転で当てはめては放り出し、頭の中の音に乗せて、どうにかぎりぎり意味がつながるくらいの文章を切り貼りで生成する。見た目にもよいのが佳い。文をつなげてこのように段落にする時には目に入った画面のなかで文字の羅列の詰まりが自分に丁度良い、つまり図像として好ましくなければ書いても意味がない。自分は自分の「文の見た目」の好みを知っているので、それは何を考えずとも感覚で選びとる事ができる。単純に言えば、どこを漢字にし、どこを平仮名にし、どの漢字を使い、どこに句読点を打つか。句読点は読んでいる時の音楽のほうにも関係するので、見た目よりは音に左右されているかもしれない。それでもあまりに句読点がないときは、さすがに見辛いなと思い、入れる。小説でやっている時が一番楽しいが、この日記でやっている時も結構たのしい。見た目と音を自分の好きな文でいつでも再現可能にしておく。ほとんど意味はない。あってもあまり意味がないし。
希死念慮のないただのうつ状態に久しぶりに陥った。とはいえ数時間で回復したと思うのだが。これは肉体疲労がないぶん、薬がよく効いている。この数日仕事を休みっ放しなので、肉体疲労がない。今日はびっくりする事に仕事をさぼった。とくに体調は悪くなかった。仕事に行くことを考えるだけでパニックになり、ただただ行きたくないというだけで休んだ。用意する時間も起きた時間も、仕事に行ける条件は何もかもが完璧だった。私自身だけが全く仕事に行ける状態ではなかった。なんでやねん。兎に角もう、自分にこれが最後だよ(さぼるのは)と言い聞かせて休んだ。とても悲しくなったが、欠勤の連絡を入れたのちパニックは治まって、気づいたら3時間寝ていた。すでに8時間は寝ていたのによく眠れるなあと思った。今「よく眠れる」ということにはっとしてずつーるを確認したら、その時間がちょうど気圧低下していた。なんだ。気圧か。もうそりゃしょうがねえ。今まで偏頭痛が酷くてその影に隠れていたのだが、気圧が下がるとかなり落ち込むしパニックになりやすいし、最終的に寝る。まさに今日のパターンだった。最近、というより、独居になってから、偏頭痛がぱったりと消えた。注射も打っていないが、薬を飲むほどの痛みも、月に2回あるくらいになった。今までは注射を打ってなお、月に10〜15回薬を飲んでいた。注射を継続した効果が出たのか、生家からのストレスから解放されたからなのか、どちらもなのか、分からないが、とてもとても、らく。痛みがないというだけで可処分時間が増える増える。仕事中も痛みがないので目の前のことに集中できる。朝起きて爆発的に痛くて吐きそうという思いもしなくてよくなった。注射の効果だとしたら、全偏頭痛民に勧めたい。エムガルティという1本1万3500円(保険適用済)の注射を。3ヶ月分買って自己注射するので、3ヶ月に1回は4万円近く出費するのだが、基本的に高額医療制度で2万くらい返ってくる。私はこの注射を打つことで再び働けるようになった。
ということで夕方にはふらふらしながら、1メートル歩くのに3秒かけて(体感)セブンイレブンに行った。前回コピー用紙が切れた時にもたもたもたもたして最終的に私が主導権を奪い取って勝手にセットし蓋を閉めた時の店員がまた居て若干気まずかったが、私はその時も今日も別に怒っていた訳ではなく、ごくふつうの客だったため、まあ、見逃してほしい。そしてチョコレートが食べたかった(1年に1回だけ黒いチョコレートが食べたくなる)のだが、無かった。マシュマロも食べたかったのだが、無かった。プリングルスも、無かった。手頃な冷たいコンビニスイーツも、全然なかった。おいおい。全てにおいて「負け」じゃねえか。しかし他のものでどうにか糖分をしこたま、一応シーザーサラダも買って、またふらふらと帰った。そのうちの何割かを食べ、冷蔵庫にしまい、𝕏を見ていて時間が経った。やや回復し皿を洗い、歯磨きをし、爪を塗るまでにいたった。
私はほんとうに「働きたくない」人種だ。小学生のころ、働かなくていいという理由だけで大学教授になりたかった(一生勉強だけしていればいいなんて夢のような仕事だ!)。何よりも勉強というか、紙に字を書くことが好きだったので、勉強だけしていたかった。考えることも好きだし。しかし高校一年でその時は来る。成長期・思春期・うつがセットで襲いかかり、ほとんど睡眠障害になり授業は起きていられず、起きていても何を言われているのか全く分からず、考えることも覚えることもできず、という直面したことのない事態に陥り、勉強は全くできなくなった。(25歳で治療が成功してから、高校の勉強の文系科目は独学で終えた。塾講師として高校生に教えながら。)
本当に働きたくなかった。なんならもう、動きたくなかった。うつで余計に体は動かなくなり、生きること自体がきつくなった。兄は働かない人だったので、兄が許されてなぜ自分は働かなければいけないんだという思いと、兄が働いていないぶん、私が働いてせめて社会に貢献しなければという思いをふたつ抱えていた。とにかく兄のあけた穴の補填に忙しい人生だった。そんなことはあの親たちのもとに生まれた時点で、瑣末なことだが。
それが、19で初めてしたアルバイト、通信販売の受電が、もう、びっくりするくらい自分に合っていて、びっくりするくらい評価され、働くのは異常なほどの緊張をともなうものの(毎回駅のトイレで下痢してから出勤していた)、もしかして…これは…人に褒められるチャンス!ということに気付いた。私は非常に人に褒められたいタイプの人間である。浪人中の12月まで働いて、そのお金で冬期講習に行き、受験した。
大学時代、マクドナルドのアルバイトは、「世界一自分に向いていない職業」だと思っていたが、友人の勧めで始め、本当に向いていなかったし、うつが激化していたので毎日に近く号泣していたが、これも楽しかった。笑顔だけは良いと褒められた。あと、深夜の清掃は褒められた。スピードに追われる、かつ体と頭を同時に動かす仕事が世界で一番苦手なのだが、マクドナルドはまさにそれだった。しかし、それを1年ほど経験したことで(もちろんずっと一番下っ端のクルーだった)、接客だけは自信を持てるようになった。新卒のSEはまったく頭が働かず、精神科行きとなったが、そのおかげで病気が判明し(うつ症状の重い双極性障害2型)、いよいよ書店のアルバイトとしての人生が始まった。これはもう「楽しい」しかなかった。最初の店舗がおそろしくブラックだったため、かなり厳しく躾られ、昭和的な思想でガチガチにされ、ここでも毎日号泣していたが、とにかく楽しかった。掛け持ちの学習塾は、全く仕事という感覚がなく、お金が貰えなくてもボランティアでやりたいくらい本当に楽しかった。緊張感など一秒も感じず、人に教えるのが楽しすぎて夢中になった。ちなみに働きすぎて27の時に大宮駅で倒れた。このようなことを何回か繰り返して今に至る。書店も慣れてくるとだんだんやることがわかってきて、こちらも緊張を感じなくなった。今の店舗は書店ではないが、似たような小売で、系列店舗での経験もあるためそこまでハードルは高くない。ただ肉体への負担がかなり大きい。一秒も休めない。文字通り休憩がないシフトなので、とにかく隙を見て水を飲みに行くしかない。この辺りも慣れてくれば自分のペースが掴めるだろう。初っ端からコロナで5日間欠勤して、かなり体力も落ち、今のところ最悪なスタートを切っている。ただ、諦めずに食らいついていけば、というと大袈裟だし気負いすぎかねないので注意が必要だが、できる範囲で通い続ければ、きっと大丈夫だろう。今度こそ、というか今回は久しぶりに2年程は勤務し続けたい。2年勤続することが、私にとってはかなりのハードルだが、さまざまな症状が改善しているので、今回は行けるのではないかと思っている。まあ、だめでもあまり落ち込まないように。でもなんか、できる気がしています。
2023.8.2
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うたかた
今年の冬はあまり寒くなかった。 地域によってはそんなことなかったかもしれないが、 私の暮らす街は例年に比べたら寒くなかったと感じた。 まぁそれでも1月2月くらいまでは、 さすがに冬らしい寒さがあって些か出不精になってしまい、 あまりジムに足を運ばなかったが、 3月初旬にはアウターを羽織らずシャツだけで 外を歩けるようになった。 3月の半ば過ぎには桜の花も咲き始めた。 やはり暖かいのだ。 それでまた少しずつジム通いの頻度も増えている。 街中のランニングも再開した。
春はいつも美しく心地よい。
とはいえ年度の節目はやはり例年忙しい。 会計周りの仕事をしているので、 この時期は業務量が俄に1.5倍くらい増えるのだ。 こんなことをあと15回くらい繰り返すのかと思うと 些か嫌気がしてくるが、 元来無能な私にしてみれば 続けられる仕事にありつけただけでも 幸運なことだと思うようにして、 時折湧き上がってくる劣等感をはぐらかしている。 はぐらかしていると言っても全くの現実逃避というわけでもない。 “続けられる仕事に就く”というのは、 私が社会人になってから最も望んだものなのだ。 そう考えるようになったのは、 半世紀近く生きてきて やはり私は無能だったからだ。 勉強でも仕事でもスポーツでもTVゲームなんかでも 大��の中で同じことをすると 私だけができないとか、 私だけが遅いとかを散々経験してきたので、 どんなにみっともなくても これはもう認めざるを得ないと思っている。 少なくともやるべきことが抽象的だったり観念的だったり 判然としないことは当然理解できなかったので 営業の仕事は一切身に付かなかった。 そこで具体的に同じことを繰り返すことで 一定の成果に繋がる単純作業を求めていたら、 会計の仕事に辿り着いた。 特定の個人の思想に引き摺られず、 企業会計原則が絶対の世界は比較的居心地が良かった。 その世界の中で特定の個人と仕事観で揉めることがあっても 外の世界に比べたら、それはまだ小さい話だ。 簿記の勉強を始めようと思い立った日から、 簿記の資格と知識はかれこれ20年近く私の生活を支えている。 今では些細なものだが経験則や職務経歴も加わっているので、 薄給ではあるが“続けられる仕事に就く”というのは この上ない幸福なことだ。 私も無能なりにここまでよく足掻いたと思っている。 まだもう少しは生きていける。
【蛇足】 そんなわけないと解っていても 桜田門駅で電車を降りる人を見かける度に 「今の刑事だ」って思っちゃう。w
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【解説】ポップ
はじめに
スプラトゥーン3買ったらドハマりしたのでアレンジしよう! というわりと安直な発想で作ることを決めた本作でした。おもしろすぎる……。
ゲーム体験がとってもエキサイティングなので、そういう要素を入れようかと当初思っていたのですが、作りはじめてみるとこれがすごく大変で。 まず一曲一曲の個性が強いこと。そして完成度の高いこと。さらに転調の仕方がしれっとズラしたり、遊び心のある方法ばかり。おまけに歌モノ(歌とインストの中間ぐらい?)であることから、歌の豊かさに打ち勝つだけの方法論が必要だったりと、とにかく超えるべきハードルがたくさんありました。 これを崩すのは本当に難しいぞ……と恐れおののきました(これは本当に)。
なので最初はこれは「演奏してみた」なのでは? みたいなトレース気味の叩き台が出来上がっては行き詰まってを繰り返していました。 そうこうしている内に締め切りが近づいてきて、もうこれは自分の中にあるものを率直にぶつけるしかないということになって、捏造パートを繰り返し作ってヒーヒー言いながら作りました。
これまでアレンジCDを何枚も出してきましたが、今回のCDが一番難易度が高かったと感じました。スプラトゥーン、おそるべし。
1.あいつをやっつけろ! 原曲:Splattack!
戦闘中に流れると嬉しくなっちゃう曲ですね。これは絶対入れたいと思っていました。調べてみると1からあるおなじみの曲なんですね(僕は3からはじめました)。 リフ(繰り返されるフレーズ。この場合はギター)主体の曲はとってもいじりづらい。リフ自体を変えてしまうのが多分手っ取り早いのですが、元の最高リフをなくすなんてとんでもない! ということで、この曲はだいぶ「演奏してみた」寄りになりました。
イメージは直球でスプラトゥーンのゲーム体験です。アドレナリンがドバドバな感じ。
2.路地裏で起こっていること。 原曲:バンカラジオ
僕はすりみ連合が大好きで、こいつらにお菓子とか差し入れを持って行きたいとずっと思っています。彼らが統治(?)するバンカラ街はぐるぐる回ってみるだけでそのディテールの完成度に驚きます。
東京の主要駅っぽさと、九龍城っぽさが混ざったような感じがあります。 雑然としているようで複雑な道理で存在している街。新しい建物の間に古い建物がいきなり現れる東京っぽさ(古いデザインの野暮ったいひさしがあるお店!)。街の中央の外側にあるアパートやマンションの、隣接する建物との間隔の狭さは九龍城! 違法建築ファンとしてはとても嬉しい。
この曲はバンカラ街のイメージを中心に作りました。それとスパイキーとダウニー。彼らってなにをしているんでしょうか。カッコいいけどちょっと怖い。スーパーサザエってなにに使うものなの……? スプラトゥーンの登場人物には、しばしば表の顔と裏の顔があります。そこも意識しました。 表と裏、とりとめのない混沌さ、トリップ的なサウンドを盛り込んでみました。
3.むかしむかしのスミソアエ伝説 原曲:スミソアエの夜
まったりした曲を入れたいなと思っていたんですが、スプラトゥーンってまったりした曲が全然ない! ということで初代からやっていた人にそういうのある?と聞いてみたら、この曲を教えてくれました。
スミソアエってやばくないですか。語呂はやたらいいのに酢味噌和えて……。 でもそんな単語が急に出てくるのもスプラトゥーンっぽいですよね。
ブキが既存の文明のパーツを変なかたちで組み合わせているなら、伝承もきっとたくさん掘り起こされているはず。スミソアエなんて言葉もきっともっと神秘的な言葉に聞こえているのかもしれません。まさか調理法だなんて少しも思っていないはず……。
もしかして、ホタルが影響を受けたり参考にしたのはこんな曲? みたいな想像でこの曲を作りました。「~地方のメロディより」ってヤツですね。 メインで使っているのはカンテレです。 この楽器は別口で知っている人も多いかもしれませんね。すごくいい音!
4.春一番
オリジナルのイントロです。最後の曲なのでちょっと豪華にしてみました。
メインで鳴っているリードシンセはモーグ(シンセメーカー)のモデリングです。モーグ、最高の音!
5.春雷轟々 原曲:春風とペトリコール
個人的な春のイメージって、さわやかとかいい気持ちみたいなものではなくて、なんかもっと、全世界がわらわらと動きはじめるような、ちょっと気後れしてしまうぐらいのパワーがある感じなんですよね。0が急に1になる衝撃というか、冬の死そのものの世界がまた動きはじめるような感じ。 なので原曲のさわやかでふわっとした部分を、もう少し活き活きとした感じに変えていく方向にしました。
テーマは春の雷。春の訪れには雷が鳴ることがありますよね。天気が急に不規則になったり。
雷が放電するときには空気中の窒素が酸素と結びついて、雨に溶けます。それが地中に降り注いで、稲は根から窒素を取り込み、より強く生い茂ることができます。 雷が稲妻と言うのはそういうことなんですよね。
というわけで、春のエネルギーの満ちた感じを演奏で表現してみました。 再現部前の混沌とした部分がお気に入りです。
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今日の東京は、ここ数日の暖かい気候から一転して寒い1日になりそうです。メダカの食欲が少しずつ落ちてきて、あまり日光浴をしなくなってきたのは、冬籠りの準備をしているからなのかもしれません。どうぞ十分に暖かくしてお過ごしください。
10月7日から1ヶ月半以上続いているイスラエルとハマスの戦闘の休戦が昨日から4日間の予定で始まっていますが、素朴な疑問が湧き上がってきます。何故休戦ができるのに、中止にできないのでしょうか。何故4日間なのかもわかりません。どんな大義名分で戦争が正当化されるのか、罪のない子どもたちが巻き込まれ、殺されるのが許されるのかも理解できません。この4日間で戦争を始めた人たちが頭を冷やし、正気に戻るのを願っています。自分達のエゴに気づくことを祈っています。聖地をめぐる紛争が起きたとされる遠い昔に生きていた人はもう誰も存在しないのに、何故今もまだ個人的な憎しみを持ち続けることが可能なのかもわかりません。私にはアメリカ人の家族がいますが、かつて戦争で戦い、原子爆弾を落とされた国に住む敵国の人間として、敵対視したり憎んだりすることはありません。元々オリンピ���クの「頑張れニッポン!」にも共感できず、国というよりも選手個人を応援することが多いです。国と個人を同一視しないからなのかもしれませんが、スピリチュアリズムに惹かれたのは、そうした傾向があるからかもしれません。
先日、Apple TVで『エンフィールドのポルターガイスト』という映画を観ました。1977年、ロンドン近郊の街エンフィールドで実際に起こった怪現象を追ったドキュメンタリーです。調査員による数ヶ月の間の調査中に起こった怪現象は1,500件を超え、この映画の中でも再現されています。エンフィールド事件の主人公は11歳の少女のジャネットで、19世紀のアメリカで起きたハイズビル事件の当事者であるキャサリンとマーガレッタのフォックス姉妹と同世代ですから、まさに20世紀版ハイズビル事件といえるでしょう。思春期の子どもが持つ潜在的なエネルギーは時に計り知れない大きさで発揮され、ポルターガイストと呼ばれるような重たい家具を動かしたり、不可思議な現象を起こすことが稀にありますが、通常は単なる一過性の物理現象とされることが多いです。
ここからはネタバレになりますので、ご注意ください。エンフィールドに住むホジソン家の次女ジャネットは、ある時から家の中で起こる怪現象に悩まされ始めます。始めはノック音だけだったのが、家具が勝手に動いたりするようになると、近所で噂が広まり始めます。そこで調査に乗り出したのが、英国心霊調査協会(SPR)のメンバーであったモーリス・グロス��ガイ・ライアン・プレイフェアでした。当時の膨大な数の録音テープが調査記録として残っていて、映画ではそれぞれの役を演じる俳優達が自分の声を出さず、録音された当事者達の声に合わせて口だけを動かしている逆アテレコの演出が現実感を膨らませています。他にも写真や動画などの記録が数多く残されていて、調査員が連日泊まり込みながら片時も離れずに家族の様子を観察していたことが窺えます。ドキュメンタリーは4つのエピソードに分かれていて、3つ目まではよくある怪奇物といった感じで、ホラー映画が好きな人にとっては特に目新しい展開ではないかもしれません。けれど、エピソード4で初めて、調査員のモーリス・グロスが執拗に記録を取りながら調査に尽力していた理由が解き明かされます。
彼は元々、機械や電気装置に関する特許を持っていた優秀なエンジニアでしたが、エンフィールド事件の調査に入る約1年前に、22歳の愛娘を突然の交通事故で亡くしていました。彼が心霊研究に興味を持つきっかけとなったのが、娘の死後に起こった数多くの不思議な出来事でした。娘が亡くなった同じ時間に時計が止まっていたり、娘の母親が別の場所で体調を崩していたのです。最も不思議だったのが、娘が事故の直前に自分の弟に送っていたバースデーカードでした。彼女が亡くなったのが丁度弟の誕生日で、そのカードの表には頭に包帯を巻いた女の子の絵が印刷されていたのです。彼女は事故で頭を強く打ち、病院に運ばれた後、頭に包帯を巻いた姿で息を引き取っていました。また彼女は、カードを開いた面に「私も、もうすぐこうなる(頭に包帯を巻く)」というメッセージを書き残していたのです。モーリス・グロス自身は、このポルターガイスト現象に娘の霊が深く関わっていると感じていたそうです。そして、亡くなった彼の娘の名前もまた、エンフィールドの怪現象を引き起こした少女と同じ、ジャネットだったのです。
このドキュメンタリーの最後にホジソン家のジャネット本人が登場し、当時の現象に嘘や偽りがなかったことを証言しています。ハイズビル事件もエンフィールド事件も、思春期の子どもが持つ潜在的なエネルギーが起こした単なる物理現象ではなく、その現象に知的な存在が関わり、その現象を通して気づきのメッセージが届けられたことに深い意味があります。
心霊現象や霊界通信を通して、個人的で親密な愛に溢れる癒しや励ましのメッセージを受け取り、それが人生観を変えるほどの価値を持つものだと知る人がいます。宗教も元々は人生観や幸福観、価値観の源泉として生まれたものですが、個人的な行為である筈の信仰が宗教となり、国そのものになった途端、性質が変わってしまうのか、戦争にまで発展してしまいます。ですから、心霊現象も説明がつかない、個人的な気づきであり続けた方がいいのかもしれません。
私が自分のサイトやブログに『Awareness and Art』というタイトルをつけているのは、スピリチュアリズムがアートだと思うからです。アートは争わず、ジャッジしません。説明や分析も必要とせず、科学で証明されなくても価値が変わらないものです。そして、その価値は見る人が自由に判断していいのです。
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秋学期のクラスで行った誘導瞑想をショップにアップしました。丁度今、出雲では神在祭が開催されています。来年のご縁について会議中の神々に出会い、ご縁の不思議に触れてみませんか。
誘導瞑想「オアシス」 34:30
この瞑想では、“青の都”とよばれるシルクロードのオアシス都市サマルカンドを訪ねます。砂漠の中に佇む美しく鮮やかな青い色をした迷路のような都市を彷徨い歩きながら、イスラム教とゾロアスター教の持つ異なる神秘性の対比と教えに触れます。オアシス都市が教えてくれる、あなた自身が持つ霊的な美しさに出会ってください。
誘導瞑想「神在祭」 34:14
毎年出雲大社で旧暦10月に開催される神在祭に参加し、神々をお迎えする神事に参加する瞑想です。人間の生活に関わるあらゆる事項を司る八百万の神々が一堂に集い、清められた神聖な空間で来年の縁結びについての会議が執り行われる中、自らが祓い清められるのを感じながら、私たちに与えられた「ご縁」の役割と意味を尋ねてみましょう。
誘導瞑想「死者の日」 32:36
アステカの神様に迎えられ、毎年メキシコで行われる祝祭「死者の日」が誕生した場所を訪ねる瞑想です。現在も昔から伝わる伝統的なお祭りに参加し、故人の魂をこの世に迎えるための祭壇を訪れます。アステカ族の死生観に触れながら、カラフルに彩られた街の中で、楽しく陽気でユーモラスなお祭りを一緒に楽しんでください。
誘導瞑想「コスモス」 32:00
ギリシャ語で “宇宙の秩序“ “調和“ “整列“ を意味するコスモスの世界を体験する瞑想です。中央チベット西部の街、ギャンツェにある密教寺院ペンコル・チューデを訪ね、コスモスを表す密教美術に出逢いながら、仏陀の清らかな活動と人間の意識、感覚といった日常的な活動の調和の中に住む完璧な美に触れてみましょう。
誘導瞑想「女神の島」 30:55
この瞑想では古代ローマ時代に遡り、かつて地中海貿易の中継点として栄えたキプロス島を訪ねます。オリンポス山の麓にあるのどかな村を散策し、古くから伝承されてきた住民たちの繊細な手工芸に出会い、美しいモザイクに導かれてゆきます。愛と美の女神アフロディーテの誕生の地である、この島の愛に溢れたエネルギーに触れてください。
誘導瞑想「サグラダ・ファミリア」 30:58
スペインの都市バルセロナの象徴である、サグラダ・ファミリアと呼ばれる聖家族教会に導かれながら、神聖な空間の有機的な美しさに触れてください。自由自在に進化し成長し続ける建築物の根源となるエネルギーから学べることは一体なんでしょうか。また、この壮大なプロジェクトを見守る建築家の魂からのメッセージも受け取ってください。
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今後のイベント・ワークショップ 詳細はこちらから
ドロップイン・ナイト 各回とも木曜日 19:00〜20:00
・12月14日(木)指導霊のサイキックアート
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霊界からのギフト ~直感と繋がる~
・12月10日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
・12月11日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
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2024年春学期クラスへのお申し込みを受け付けています
2024年春学期クラスへのお申し込みを受付中です。新たに単独でのアウェアネスベーシック前期クラス(全5回)を含むラインナップが揃っています。
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継続受講の方は直接ショップからお申込みください。
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新たな年を迎え、共に霊性開花の光を灯し続けましょう。皆さまのご参加をお待ちしています!
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