#伊勢実恩
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kennak · 5 hours ago
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首都圏にあるムスリム墓地 霊園内にあるムスリム区画には見慣れない墓が並ぶ 無機質な太陽光パネルが取り囲む高台に見慣れない墓が並ぶ。鮮やかな花が供えられ、墓石にはアラビア語が刻印されている立派な墓。四方をブロック塀で囲んだだけの簡素な墓。盛り土だけの土まんじゅうのような墓……。これらはすべて宗教上の理由で土葬を必要とするムスリム(イスラム教徒)が眠る墓だ。 1980年代後半からパキスタン人やバングラデッシュ人をはじめ多くのムスリムが労働者として来日した。一部は日本人女性と結婚するなどして定住し、彼らの配偶者となった女性も改宗した。いまや日本に住むムスリムは外国人と日本人を合わせて約34万人ともいわれるが、人口増加とともに深刻な問題になっているのが墓不足だ。 ムスリムは宗教上の理由で土葬を望むが、火葬率が99.9%を超える国内にはムスリムの土葬が可能な墓地は限られている。また、ムスリム向け土葬墓地の新設計画が持ち上がっても、地元住民から反対の声があがり、計画が頓挫してしまうケースも少なくない。 「ムスリムの土葬が可能な墓地のない沖縄から遺体が運ばれ、埋葬されたこともあります。いまでは全国から問い合わせがあります。一方で、約束を守らないなどトラブルが多いのも事実です」 こう話すのは、ムスリムの土葬を受け入れる霊園のひとつである埼玉県本庄市の本庄児玉聖地霊園を管理する早川壮丞さん(77)だ。ムスリムの墓不足の「実態」、そして埋葬現場に立つ当事者としての「本音」や「悩み」を聞いた――。 霊園には礼拝室や洗体場も 霊園は丘陵の頂上にある。周囲にあるのは工場だけだ 関越自動車道「本庄児玉IC」から車で15分。市の中心部から離れた丘陵地の坂道を上ると、突如「本庄児玉聖地霊園」の看板が現れた。丘陵の頂上にある霊園の周囲に民家はなく、太陽光パネルが林立している。 霊園の入口近くにはプレハブの管理事務所が建つ。その中には礼拝室がもうけられており、管理事務所の隣には洗体場もある。管理事務所を出て砂利の坂道を上ると、そこには平地が広がっており、入口にアラビア語の看板が立つ。その奥には見慣れない墓が並ぶ。ここがムスリムの土葬墓地区画だ。 本庄児玉聖地霊園は、全国でも10ヵ所程度しかないムスリム土葬墓地のひとつだ。なぜムスリムの土葬を受け入れるようになったのか。こう問うと、早川さんは苦笑いして「『先見性がありますね』なんて言われることもありますが、ムスリムの増加を見越していたわけではありません。まさに偶然が重なった形でした」と明かした。 「墓地を開設した1995年、当時許認可を管轄していた保健所の担当者から『土葬もできる墓地として申請しますか』と尋ねられました。というのも、この周辺地域には土葬の風習が残っていたためです。そこで、1万7000坪の敷地すべてを土葬ができるように申請しました。それがスタートです。 霊園には地主がいて、管理面を私の会社が担当しておりますが、地主が土地をめぐるトラブルに巻き込まれ、紆余曲折の末、4800坪だけが墓地として残りました。残りの土地には現在、太陽光パネルが置かれております。 もともと日本人向けの墓地であり、最大で270基の日本人のお墓がありました。もっとも、土葬を希望する人は長年現れず、現在に至るまで日本人による土葬の申し込みはわずか1件だけです。近年は墓じまいをする人も多く、収益は激減。墓地の維持が長年の悩みでした」 14体もの遺体が無許可で埋葬された 霊園内のイスラム区画 思わぬ事件が起きたのは、経営難に苦しんでいた2019年初めの頃だった。 「霊園の敷地内にムスリムの遺体が私の許可なく埋葬されていたのです。普段足を踏み入れない場所に重機が通った跡があり、それを辿っていくと石とブロック塀が並べられていました。調べたところ、そこには遺体が埋葬されていました。 私の許可なく埋葬していたパキスタン人は群馬県伊勢崎市にあるモスクの関係者を自称していました。土地をめぐるトラブルがあったのは先にお話した通りです。彼は『私はこの土地を購入している』という主張を譲りませんでした。その後も遺体の無断埋葬は続き、合計で14体もの遺体が埋葬されました。 イスラム教では埋葬は死後早いほどよいとされており、彼らは夜中に遺体を埋めるので現場をおさえられませんでした。警察に相談したところ、『現行犯じゃないと対応できない』とのことでした。そこで、監視カメラを設置したところ、ある日、夜中に重機が現れた。『これは埋葬するな』と思ったら、案の定でした。 警察に協力してもらい現場を取り押さえましたが、そこには20人ほどのムスリムがいました。私が管理する霊園内での出来事ですが、彼らは『土地を購入しているから問題ない』と言い張ります。結局、警察立ち合いの下、2019年10月に事務所内で念書を取り交わしました。このときばかりは、パキスタン人の男も態度を一変させ、しきりに『もう二度をやりません』と頭を下げていました」 「無断埋葬」事件の結末 14体もの遺体が無断で埋葬されたが、その一帯はのちに正式な墓地になった 無断で埋葬された14体もの遺体はいま���残る。早川さんは続ける。 「許可なく埋葬されたとはいえ、一度埋めたものを掘り返すことはできません。亡くなった方に罪はありませんからね。結局、そのまま墓地にして、いまでも残っております。 本来、正規の埋葬代金を請求したいところでしたが、200万円を支払ってもらうことで話をまとめました。男は警察官の前で念書に署名・押印し、その書類はいまでも保管してあります。もっとも、1銭も支払われていません。数ヵ月後、念書を取り交わしたパキスタン人は行方不明になり、現在に至っております」 このトラブルについて、本庄市役所の担当者はこう話した。 「土葬については経営者・管理者の方が判断するものであり、行政としてはいいともダメともいう立場ではありません。(埋葬をめぐり、本庄児玉聖地霊園で)トラブルがあったことは把握しておりますが、民間同士のやりとりのため、こちらが何か言える立場にはありません」 予期せぬ事態に困惑した早川さんだったが、東京都・大塚にモスクを置く宗教法人「日本イスラーム文化センター」の責任者から数年前に「ムスリム向けに区画を購入したい」という打診があったことを思い出した。 「大塚のモスクに連絡したところ、改めて『ムスリムの墓を受け入れてほしい』との話がありました。お墓がある限り、何としても霊園を維持していかなければいけません。ある意味、苦渋の決断ではありましたが、受け入れを決め、遺体が無断埋葬されていた場所の近くにムスリム専用の区画をつくりました」 恩義から草刈り 最初に埋葬されたガーナ人男性の墓。早川さんは無償で石材を提供した 最初に埋葬されたのは、大塚のモスクから紹介された埼玉県草加市に住むガーナ人男性だった。 「2019年6月です。一緒に来日した友人たちが故人のために必死にお金を集めたそうです。ただ、埋葬代を用意するのがやっと。本来、墓石代は別途ですが、霊園に余っていた石材を無償で提供し、どうにかお墓の体裁を整えました。友人らはその恩義から定期的に霊園を訪れ、毎年のように草刈りを手伝ってくれます」 墓地に眠るムスリムの国籍は様々だ。最も多いパキスタンのほか、バングラデシュ、スリランカ、インド、インドネシア、イラン、中国、ミャンマー、イラク、ウズベキスタン……。ムスリムの外国人と結婚した日本人もいる。 「受け入れを始めた2019年は8件でしたが、2020年は9件、2021年は23件、2022年は21件、2023年には31件まで増えました。今年は現時点で19件ですが、全体的に増加傾向にあり、合計で111件です。宣伝をしたわけではありません。口コミで広がったようです。ニーズがあったということでしょう。なお、キリスト教徒の土葬区画ももうけており、こちらは合計で5件です」 埋葬されたムスリムの居住地は、最も多いのが霊園の所在地である埼玉、次いで群馬だ。霊園がある本庄市は利根川を渡れば群馬県伊勢崎市という立地であり、また群馬はとりわけ外国人労働者が多く、ムスリムも多い自治体だ。一方で、本庄から遠く離れた場所も少なくない。 「ムスリム墓地のない富山や新潟、宮城、沖縄の方もいます。いまでは全国から問い合わせがあります。地域のモスクを通しての申し込みもあれば、個人からの申し込みもあります」 白い布で包み、掘った穴の中へ ファミリータイプの墓地もある 日本に住むムスリムが死去した際、母国に輸送するという手段もあるが、燃料費の高騰もあり、利用したくても利用できない現状もあるという。 「成田には専門の業者がいて、遺体を運ぶと母国に輸送してくれます。ただし、高額です。以前は60~70万円でしたが、いまは90~100万円に値上がりしています。日本に暮らすムスリムの多くはもともと出稼ぎに来ていた人たち。決して裕福な人ばかりではありません。 こうした事情も考慮し、埋葬料金は当初26万円に設定しました。一時、地主の意向で45万円に値上げしたこともありましたが、現在は30万円に落ち着いています。墓石代については別途という形です」 現在、ムスリムのお墓は111基。新たにファミリータイプの墓地の区画も設置した。早川さんは、ほぼすべての埋葬に立ち会ってきた。 「遺体が霊園に運ばれると、洗体室で遺体をきれいにして白い布で包みます。それからムスリムの区画に移動し、白い布に包まれた状態で1メートル50センチ以上掘った長方形の穴にゆっくり下ろし、頭をメッカの方角に向けて状態で土をかけます。遺体は棺には入れません。つまり土に返す形です。 ひとつの遺体につき、区画は1メートル50センチ×2メートル50センチ。御影石の立派な墓もあれば、土の中に埋めただけの質素な墓もあります。国による違いもありますが、基本的には経済力次第です。 印象に残っているのは日本で生まれ育った10歳のバングラデシュ人のお嬢さんが埋葬されたとき。お父さんは泣きながら穴から出てこなかった……。彼は週末になるとお嬢さんに会いに来ています。日本人に比べ、ムスリムは墓参りにくる頻度が高いと感じます」 管理費を払わないムスリム 霊園を管理する早川さん ムスリムの土葬を受け入れたことで霊園の維持は可能になった。だが、悩みや気苦労は絶えないという。 「お墓の収益なんて微々たるもの。何とか維持できているような状態です。日本人とムスリムでは価値観がまったく違うこともあり、新たな悩みも出てきました。 ムスリムにとって値切るのは当たり前。埋葬してから値切ってくるので呆れてしまいます。向こうは10人以上で事務所に入ってきて、『高い。安くしろ』と訴える。あまりにしつこいので『持って帰ってくれ』と言ったこともあります。こっちはひとりで、向こうは集団ですから怖いですよ。 ムスリムは女性も手ごわい。盛んに『お金がない』と訴えてきます。あまりにもしつこい場合、やはり『持って帰ってもらうしかないね』と伝えます。すると女性は観念して『払います』と現金を取り出す。たとえお金があってもないと言い張る。日本人の感覚とはまるで違います。 約束を守ってくれないのも困ったものです。埋葬をしたいという連絡を受け、準備して待っていても、当日に現れない。こうしたことは一度や二度ではありません。また、年間1万2000円の管理費を払わないケースも多い。これでは草刈りもまともにできません。うちの場合、区画のサイズは決まっていますが、勝手に増設し続ける人もいます。 もちろん常識的なムスリムも多くいます。ただ、彼らは基本的に自分たちの慣習や常識を大切にしており、日本の風習や考え方をさほど意識していません。多文化共生というのは双方の歩み寄りがあってのもの。自分の主張ばかりでは相手も嫌になってしまいます。地域住民の反対により、各地でムスリム向け墓地の計画が頓挫していますが、そうしたことも根本にあるのでしょう」 後編記事『「闇土葬」が行われている…〈ムスリム土葬墓地不足問題〉在日イス���ム教徒向け霊園経営者が懸念する「最悪の事態」』では引き続き、ムスリム向け土葬墓地不足の「実態」、そして霊園を管理する当事者としての「本音」や「悩み」を紹介しています。
「無断で死体を埋められた」「お金を払ってくれない」…ムスリム土葬墓地経営者が明かす、墓不足の「実態」と当事者の「深刻な悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
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elle-p · 2 years ago
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P3 Club Book Mitsuru Kirijo short story scan and transcription.
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桐条美鶴の暴走
桐条美鶴は悩んでいた。
どうやら、自分は普通の同年代の女子とは、少し違っているらしいのだ。
思えば、いままではシャドウとの戦いと、勉学に明け暮れる毎日だった。愛する父親のため役立つことなら、どんな苦労も厭わなかった。そしてそれは、ごく普通のことだと思っていた。ごく最近までは。
きっかけは、やはり修学旅行だろう。日ごろの学校での勉強と違い、たとえ数日のことであっても、学友たちと朝から晩まで寝食をともにすることで、ほんのちょっと、自覚せざるを得なかった。何というか、一般常識的に、自分は少しズレているのではないか、と。そういえば特別課外活動部の仲間も、生徒会のメンバーも、自分から距離を置いているのではと思えることが、しばしばあるような気がする。
つい先日も、真田明彦に「なあ、私は······普通とは違うのだろうか?」と率直に相談してみた。美鶴の質問を聞いた明彦は、いつもの爽やかな笑顔のままピクリとも動かなくなり、たっぷり1分ほど時間を置いた後に、個性というものがいかに大切か、ひとりひとり違う人間とはなんと素晴らしいことかといった内容で熱弁をふるい、歌を歌いながら立ち去った。曲目は『世界にひとつだけの花』。最後まで、美鶴と目を合わせようとしなかったのが、印象的だった。
これはやはり、遠回しに「問題あり」と言っているのだと、さすがに理解できた。
生徒たちの上に立つ生徒会長として、そして特別課外活動部を率いる責任者として、これではいけない!いまさら、一朝一夕で一般常識とやらを身につけることは不可能だろうが、せめて、せめて周囲の人々に慕われるような、そんな人間になろう!そう美鶴が発奮したのも、無理のないことだろう。そして、彼女の性格上、行動は迅速だった。---はた迷惑にも。
「か······会長っ?いま、何と言······」
「ど、どうかしたのか?い、いや······違うな······どうかしたの?ち、千尋ちゃん?」
「か、かいちょおぉぉぉつ���?」
生徒会室に、生徒会会計である伏見千尋の絶叫が響き渡った。美鶴の“慕われる人柄になろう作戦”が発動した翌日の放課後。彼女はさっそく、それを実行し、戦果を上げていた。
やっていることは大したことではない。まずは形からだけでもと、美鶴が知る限りでもっとも人当たりがいい少女---山岸風花の喋りと動きを真似しようと思った。それだけだ。
それが、予想以上の破壊力だったことは、誰にとっても不幸なことだった。美鶴はただ、千尋の「会長、この件はどう処理しましょう?」との質問に、こう返答しただけだったのだ。
「ち、千尋ちゃんは、どうしたらいいと思う?」
そして、にっこり。
柔らかい笑顔、のつもりだが、日ごろ使っていない表情筋を酷使したため、頬の端がピクピクしていることに本人は気づいていない。おかげで、それは笑顔というよりも、どう見ても何かを企んでいる顔にしか見えない。
それでも、悲鳴を上げて真っ白になった千尋を心から心配して、美鶴が優しく声をかける。
「大丈夫?千尋ちゃんっ?」
これがトドメとなった。
ぴきっ。千尋の中で何かが壊れる音がした。
「いやあああぁぁぁあ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!私が悪かったなら謝ります!お願い!許して!言いたいことがあったら死ぬほど責めてくださって構いませんからぁ!丸呑みにして生きたままじわじわ胃の中で溶かしていくみたいな生殺しはしないでぇ!ごーめーんーなーさーいー!!」
ありうべからざる異常な現象を目撃し、千尋の脆弱な精神は、簡単に灼き切れていた。恐怖に翻弄され、被害妄想で心は満たされ、ついには胎児のような丸い姿勢でうずくまって、ごめんなさい会長を差し置いて彼には手を出しません、とか訳のわからぬことを呟いている。
「え······お、おい、伏見?みんな?ど、どうしたんだ?何が起こった?」
千尋の狂態に、ようやく状況に気づいた美鶴が周囲を見回したときには、すでに生徒会室の中には、まともに口がきけるものはいなかった。
「そ、それは······申し訳ありませんでした······って言うのも変ですね。うふふ」
「いや。私が半端に山岸の真似などしたのが悪かったのだ。やはり、本物には敵わない」
生徒会室の惨事が、数台の救急車のサイレンをもって幕を引かれたあと、美鶴は廊下でたまたま出会った風花を連れ高等部校舎の屋上へとやってきていた。作戦失敗に少々へこみつつ、美鶴は無断で手本としたことへの侘びを風花に告げ、自分のミスの原因を率直に訊いてみる。
「やっぱり······口調や立ち居振る舞いって、その人だけのものですから······。無理をしてもどこかでボロが出るのは仕方ないです」
「しかし、それでは······皆に一歩引かれてしまうのだ。私の態度は、どうも硬すぎるらしい」
「だったら、話す内容かなあ······」
「内容?」
「少ししか······一緒にはいられませんでしたけど、荒垣先輩って話してみると面白い人だったんですよ。最初はちょっと怖くて近づきにくかったですけど、けっこう冗談とか言うし」
「冗談か。なるほど······」
美鶴の脳裏に、高等部に上がったばかりの頃の荒垣の面影が浮かぶ。確かにあの事件が起きるまでの荒垣は、どちらかというと陽気なタイプで、いまで言えば順平のようなパーソナリティの持ち主だった。
「そうか······納得いった!山岸、恩にきる!」
「え?あ······桐条先輩?どちらへ?」
「さっそく寮に帰って、草稿を練ってみる!明日は幸い、全校集会がある日だからな!」
そう言って、風花を取り残したまま、猛スピードで美鶴は立ち去った。それは、入浴中に「わかった!」と叫んで裸のまま往来へ飛び出したアルキメデスのような勢い。もちろん、美鶴は何にもわかっちゃいなかった。
翌日の朝、講堂には集会のため全校生徒が集まっていた。恒例の眠気を誘う校長訓示、学年主任教師からの諸注意のあと、「続いて、生徒会からのお知らせがあります。会長、どうぞ」とのアナウンスが、エコーを伴い講堂に響く。そして、いつものように堂々と背筋を伸ばした。桐条美鶴が壇上に姿を現わした。
カツカツと靴音を響かせ舞台中央に立った美鶴は、演台上のマイクの角度を軽く直し、視線を前に向けて講堂を隅々まで脾説する。それは正しく、王者の貫禄。昨日のようなイカレた様子は微塵も感じさせない、常と同じく凛々しい姿に、舞台袖に控える生徒会役員たちが胸をなでおろした、その瞬間。
「······おっはー☆」
······ざわつ。
軽く短いざわめきが広がる。一瞬、その場にいた全員が、自分が幻聴を聞いたと思ったに違いない。ただひとり、山岸風花だけが、昨日の不用意なアドバイスのことを思い出し、顔面蒼白にして固まっている。
ざわざわざわざわ。
徐々に増えるざわめきに、美鶴は焦っていた。おかしい。こんなはずではなかった。最初に軽いツカミで聴衆の緊張をほぐし、その後、小粋なジョークの連打で笑いの渦を我が物とするはずが······。そのために、わざわざ古書店で『アメリカンジョー 100選』やら『大人のフランス小話』やらを買い漁って研究したのに。やはり、美鶴が幼いころに 一世を風靡した朝の子供向け番組の名セリ��とはいえ、ネタが古すぎたのだろうか?しかし、最近では滅多にテレビも見ない自分に思いつくネタは······あった!確か伊織が言っていた最近流行りの······。
「······お手上げ侍」
しーん。
今度こそ静寂が周囲を包み込む。生徒ひとりあたり、平均して5本ずつ白髪が増えていた。もはや働く者はいない。そして、しばしの言葉の真空状態を経て、「いやあぁぁぁぁぁ!!」と響き渡る千尋の絶叫。昨日のトラウマが、このタイミングで蘇ったようだ。ここが学校でなく職場だったら、PTSDで労災がおりるに違いない。
その日、月光館学園に緊急出動した救急車は、10台を越えたという······。
放課後、今度こそ真剣に、美鶴は落ち込みまくっていた。ほぼ徹夜で考えたスピーチが目も当てられない失敗に終わったことも原因だが、何より、アドバイスを活かせなかったことを風花に告げに行った際。
「別に構いませんけど、今度からは一般人の目の前でマハブフダイン (氷結ハイブースタにより威力1.5倍) は止めてくださいね、うふふ」
とか、ぐっさり言われたことが、相当に堪えていた。あれで、風花は意外と毒がある。ちなみに風花の目は、微塵も笑っていなかった。
そんなわけで、美鶴は意気消沈して寮への帰路をとぼとぼと歩いていた。と、そこに。
「あれ?やっほー、美鶴センパイ」
と、声がかけられる。それは、美鶴も良く知った、岳羽ゆかりの声であった。いつもならここで、「ああ、ゆかりも今帰りか?」などと、自然と会話が始まるのだが、連日の失敗で美鶴はすっかり調子を狂わせていた。思わず、美鶴の口を突いて出たのは。
「や、やっほぉー、ゆかり······」
言葉が美鶴らしくないなら、態度も美鶴らしくなく、ゆかりの反応を下から窺うような、おどおどした表情になっている。
「······」
「······」
「······きもっ」
ぐっさり。
容赦のないゆかりの言葉が、美鶴の胸に深く突き刺さる。そして---。
「う······ううっ」
「あ、あれ?美鶴センパイ?」
「······うえっ」
「え?ウソ?ちょ、ちょっと泣かないでくださいよ!ご、ごめんなさい、ごめんなさい。ちょっとした冗談ですから。あー、よしよし」
子供のように、美鶴は泣きじゃくっていた。
---夕刻。なかなか涙が止まらない美鶴を、ゆかりは長嶋神社の境内へと連れてきていた。小さジャングルジムや、その向こうの境内が、照り映える夕陽で橙色に染まってゆく。
「すまない······ゆかりにまで、愛想をつかされたかと思って、つい······」
「だーかーら!違いますって!だいたい、仲良くなかったら上級生相手に『きもっ』なんて言えるわけないじゃないですか?」
やや目の端は赤いものの、美鶴は何とか泣き止んで、今は少し落ち着いた様子だった。
「で、いったい��うしたんですか?今日のセンパイ、はっきり言ってヘンでしたよ?」
親しさゆえとはいえ遠慮のないゆかりの物言いに、美鶴はうぐっと言葉を詰まらせるが、それでも淡々と先日からのことを説明した。すべてを聞き終えたゆかりは、大きく溜め息をつくと、ばっさりと切り捨てるように言う。
「バッカじゃないですか?」
「ば、馬鹿とは何だ! これでも真剣に······」
「バカですよっ!」
そう言って美鶴の目を見つめるゆかりの表情は、なぜだか少し怒っているようだった。
「ゆ、ゆかり?」
「センパイ、ぜんぜんわかってない!」
怒っているようで、それでいて、少しだけ寂しさを含んだ顔。
「いいですか、一度しか言いませんよ?少なくとも寮の連中や生徒会の人たちは、誰も美鶴先輩を敬遠なんて、まして嫌ったりなんてしてません!見ててわからないんですか?」
「ゆかり······」
「風花が美鶴先輩に親身にアドバイスしたのはどうしてです?いつもと違う先輩にみんなが驚いたのは、いつもの先輩がいいと思ってるからでしょ?まったく、いつも自分ひとりで納得して突っ走るの、悪い癖ですよ?」
「私は······このままでいいのかな?」
「そのままの先輩で、いいんです!」
「······一般常識がなくても?」
「はなから期待してません!」
「······嫌われて、ないか?」
「みんな、先輩が好きなんです!」
どくん。
ゆかりの言葉に含まれた、ひとつのキーワードが、美鶴の胸を打つ。それは、自分でも気づいていなかった、もっとも欲しかった言葉。
「も、もう一度!」
「へ?」
しょんぼりと気力を失っていたはずの美鶴が、一転してすごい剣幕でゆかりに詰め寄る。
「いまのセリフ······」
「え?みんな······先輩が······好き?」
じ~ん。
そんな描き文字がバックに見えるように、美鶴は全身を震わせて感動していた。そして、 さらに顔を紅潮させつつ、ゆかりを問い詰める。
「ゆ、ゆかり······は······どうなんだ!?」
「わ、私っ!?私は······きですよ」
「聞こえない!」
「あー、もう!そんなことわざわざ口に出して言わなくても······。あ······」
言わなくてもわかるだろう、と言いかけて、ゆかりは美鶴の目を見てしまい、そして悟る。美鶴はもちろん言わずとも理解していた。だが、いま必要なのは、はっきりとしたゆかりの言葉なのだ。それを訴えかける、美鶴の必死な視線を受けて、ゆかりは苦笑しつつ言った。
「私も、美鶴先輩が好きですよ。······ほ、ほかの人と同じようにですけどね」
心からの言葉を美鶴に贈り、それでも妙な感じに誤解されないよう釘を刺すことも忘れない。
「さ、さて!そろそろ暗くなりますから、さっさと寮に帰りましょう!」
ゆかりが、軽く染まった頬の色を隠すように、ベンチから腰を上げて美鶴に背を向けた。そしてそれを追うように、美鶴も慌てて立ち上がる。
「お、おいゆかり!ちょっと待て、できればもう一度······その······」
ゆかり以上に頬を染めて、美鶴が先ほどの言葉を重ねてねだる。しかし、ゆかりは構わず先をずんずんと歩いてゆく。
「知りません。もう十分でしょ?」
「······ゆかりは、意外とケチなのだな······」
「ケチって何ですか!ケチって!」
「ケチじゃないか。先日だって······」
「あ、それ蒸し返します?先輩こそ······」
ぎゃあぎゃあと喚きつつ、薄明のなかを歩くふたり。その姿は、10年来の親友同士のもののよう。美鶴の小さい悩みは、いつの間にか春の雪のように融け去っていた。
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yotchan-blog · 2 months ago
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2024/11/12 19:00:04現在のニュース
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alvvaysechoes · 1 year ago
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いつもお世話になってるいる方への年末の贈り物
いわゆるお歳暮というもの
いつもいつも悩んでしまう
一体何を贈ったらよいのか
ずっと健康で元気でいてもらいたい
だからビールとか、健康に良くないと言われている加工食品(ハムや練り製品、、塩分の強いもの)は贈りたくない
甘い物も糖尿病になってほしくないから贈りたくない(贈り物だとどうしても量が多くなるから
本当にずっとずっと健康で元気でいてもらいたいから
そんなわたしはにわか健康オタク
でも、海苔とかお茶🍵とかはなあ、、
友人に聞いたら
うちは毎年🍊にしてるよ!って
でもきっと思うに果物、米は大量にあるんだと思う
その方は長野に住んでいるというだけで
農家ではないのに
夏は長野の名産?シャインマスカット
冬は長野の名産の🍎を送ってくださる
正直この🍎のおかけで風邪ひいてないんだと思う
ありがたい🍎免疫力up up アップル🍎🍎🍎
あ、去年の今頃クリスマスの1週間前にコロナに罹患したけどもももも
だからこちら側としても絶対に喜んでもらえる物を贈りたい!
と伊勢丹ネットから和牛や🦀を、選んだりもしていたけど、、
和牛ってこんな少しこんな数枚でこんなにするの?
🦀も実際送られるものはどんなものなのか..貰った事ないから実際のサイズ感わからない
(そんな食べた事もないから価値がわからない
だから昨年からJCBのギフトカードにしてみた💦
自分の好きなものを自由に買って喜んでもらいたいから
でもやっぱりギフトカードだと味気ないかな..
それプラスお肉にしようか!(予算オーバー 
きっと向こうも来年から更に倍返ししてくる
そうだ🍎のお返しに、喜んでもらいたい一心で和牛贈ったら
次の年からシャインマスカット夏に追加で送られるようになったんだった
気を遣わないでいいのに..
贈り物が雪だるま式に膨らんでしまう
正直こちら側が恩返しとして贈るだけなのに
正直大切なお金使って欲しくない
自分の���めに使って欲しい
いっそのことお互いフェードアウトしたらいいのか
でもきっと🍎が届かなくなる時は
それは永遠のお別れの時だから寂しくなる
そんな事考えるのもいやだ
やっぱり永遠に🍎送って欲しい
ありがたい🍎
世界一あったかい🍎
「愛と感謝をこめて」とメッセージ添えたから喜んでくれるといいな🎅
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shangrila2016 · 1 year ago
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なりたい自分、変わりたい自分、叶えたい夢や願望、変えたい状況、そして本当にあなたが望む未来へと、私が持つスピリチュアルな能力と、あなたのガイドやハイヤーセルフと繋がり、メッセージを通訳しながら、あなたの望む現実・未来の創造や本当の自分の人生を生きる為のお手伝いします。
伊勢神宮のお膝元 伊勢のスピリチュアルヒーラー 松本 じゅんこです☺︎
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美しい満月の夜📷✨
8月に入りました✨🌻✨
わたし達は明日8月1回目の満月をお迎えします
満月を迎えると次はライオンズゲート🦁
収穫の満月とライオンズゲートで
時空を超えるポータルを超え
古代からの叡智と現代を結ぶ
宇宙からのエネルギーは最高潮です💫
満月とライオンズゲートのエネルギーをうけて
「こうしたい」 「ああしたい」とゆう意図
特別にポジティブな意図を設定するに
相応しいエネルギーなのだそうです🗝✨
1人 ひとりに繋がっている祖先、ガイド、
神様との繋がりが濃くなり
素晴らしい恩恵を受ける
心の深いところから癒しに導いてくている
これまでの収穫を促す
エネルギーでもありポータル。
大きな成長を感じられるトキでもあるそうです。
まだまだ暑い日は続きま��が
お互い無理せず共に8月を過ごしていきましょう🌞
自分との調和を大切に
感性、感覚、感情を日々大切に
自分と繋がり
自分の望む人生を創造する
1人でも多くの方が
本来の自分の生き方を見つけ
イキイキとした毎日を過ごして頂けますように🙏✨
Have a miracle harvest fullmoon🌝❤️
Shangrilaスピリチュアルリーディングセッションでは、あなたのハイヤーセルフやガイドと繋がり、お一人お一人丁寧にあなたへのメッセージや現実に沿ったアドバイスをお伝えしていきます🌝
☆ 本当の自分の気持ちや自分自身に触れると様々なことが変化しはじめ、人生が動き出します。
本当のあなたと
あなたを繋いでいきます😊✨
お問い合わせ・ご予約✉︎
℡090-2617-8527(21時まで)
ヒーラー
松本 じゅんこ
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nazna-314 · 5 years ago
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2019.07.10 7☆3DREAM #萩野陽向子 #伊勢実恩 #すたーと #豊田市 #ご当地アイドル #toyota #localidle https://www.instagram.com/p/CA1zULTBCGR/?igshid=k135arqerv0j
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jaguarmen99 · 2 years ago
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沖縄は、ニューカレドニアと同じような手法で、中国が浸透を図っている例として挙げられた。島民の独立運動への関与を深め、日本や在日米軍の勢力拡大を阻止しようというのである。沖縄の重要性 IRSEM報告書は、日本は島国気質が残り、国民の日本人としての一体感が強いとしたうえで、「沖縄や琉球諸島全体は例外である」と紹介した。島の住民には第二次世界大戦の苦い経験から、本土への複雑な感情が残ると説明し、それが中国に付け入るスキを与えていると指摘する。「住民は、日本(本土)��対して意見が分かれている。親中感情が広がっており、対中貿易で地元が恩恵を受けることで、助長されている。それは、中国にとっては利用可能な弱点であり、戦略的な好機にもなる。琉球諸島は、太平洋の第二列島線(伊豆諸島から小笠原諸島、ニューギニアに至る中国の軍事防衛ライン)へのアクセスを固められる位置にあるからだ。さらに、一石二鳥の効果も見込める。日本だけでなく、沖縄の在日米軍を妨害できる」日本では「沖縄独立」論と聞いても現実味が乏しく、一部の過激な議論のように響く。だが、中国が沖縄の反米軍基地運動に乗じているのは間違いない。報告書は、こうまとめている。「沖縄には、米軍基地を敵視し独立を求める住民運動があり(中国には)、好都合だ。島民は大多数がアンチ東京派で中央政府に反感を抱いている。その表れとして、二〇一八年には米軍基地に異議を唱えてきた玉城デニー知事が当選した。沖縄県は米軍の縮小を目指して戦っている。東京の中央政府は、沖縄が一方的に独立宣言する危険について深刻に受け止めている。中国は、外交や偽ニュース、さらに米軍基地に近い沖縄北部への投資拡大によって(独立を)促している」
【正論12月号】仏研究所が警鐘 中国の沖縄浸透工作 産経新聞パリ支局長 三井美奈 - 産経ニュース
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uchu-household-blue · 3 years ago
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「骨組みとしての追跡小説+犯罪という要素」バリエーションとして出てきたという在り様、すんごい分かる気がしてきた。交差点のイメージはもちろんのこと。尾行に限るとかではなくて。群集のいる、大勢の生活が混ざっているなかで、個としての今は、手段や道具にすることに徹していくようにもあって、でも推論ってそういう仕事に完結出来ないし...型からはなかったと思えば、何を問いてもいいじゃんだもんね、安心してきた 乱歩の『屋根裏の散歩者』も都市文明発とあって、なるほどな~。だ
伊「当時の 新聞の普及、同時代の要素の取り入れ、細かく耳に入ってくる
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犯人だとか事件だとかの
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写し取って推理小説になって。凄い...(呆れ)。
そして、事件の真相のほうとしては種明かし。詩的には。。?
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この辺り....! 創作自体も結末と効果の統合も、裏返しなんだのにねって!思う。
登場人物としての警察、ヴィドックという名前。デュパンという人物にモデルはいたのか、実在したヴィドックという男、元犯罪者でなんと自らものち警察になって知ったる裏事情や情報貴族的な手腕を生かし-働いていた。この話自体もtoo nice だけど。見落としてばっかの身体のない残念な警察だよみたいに言って『けなして』いるのは、作者ポーがモデルの人物がヴィドックであるという読みをさせないとか?隠すためだったと、あった。読みをさせにくくするでいいかな。何か理由として不思議さを物語に閉じ込めようのほうか、容易く比喩して終わるなでもいいのか、そんな。ポーと社長の関係を写してもいいと私は思ったんだけど、とにかくこれを見て、ヘミングウェイの『移動祝祭日』にあった恩人をばかにする感じを思い出して(いまいちつかめないでいた傲慢さの運用というか)(:北村さんの声と表情で触れたら10月よりだいぶ分かりやすかったかも。) ひとつは読み物のギミックとしてでもいいけど、新たにこう...だってポー自身でもあるんだからデュパンは。↑とかは「いい奴」程度に、評判というものがこんなもんさでもいいし(もしかしたらずっと斜に構えた物言いをしてる)パリの日々の話では感じなかったし今も「共闘出来る仲間さ」をジョーク交じりで思う感じはきっとあるけど、。信用とか評判って群集としては重量はあれども流れになると軽く、そうやって空気の中にあるもので、でも...語り方はあくまで都市型というか、あ、心理の象徴と具体がうまくあると。頭のない、オランウータンめ、みたいなほうの差別距離でもいいのか否か。一緒にいなくてもいいけどねくらいの距離に思えたのもあるし。結果責任とか、推理した責任て何だ。作り手としての試すような嫌な感じ、感傷、ーーー推理における表層と深層ねぇ....警察側がへたくそで自分がいないとねぇ.....ははぁ傲慢さで保つしか出来ないかの様なものも含めてそっか、どちらの性向の人物がどういう役とかそういうことじゃなくて、(俺がいなきゃ何も出来ねぇなみたいな事ってどんなに小さな男の子でも言うしそこ自体は表だけこうして分かった)「情報」を扱うということはすべてそういうものだと。そんな感覚に行きついた。推論という在り方の極論は、何重にも表と裏が入り組んでいて、簡単には明かされないものだぜ?くらいでいいかもと。でもって『のちの職業作家』という性質も、なるほどで。『情報貴族』というワードでも伊勢物語とか、日本でも平安末期の荒れた感じや文化的な豊かさは一致しちゃうよなって。 資本のシステムの話ならばそうか、恐怖の奴隷か、とも思えて納得した。
そうこうして追記メモ、手柄が分けられていく時の在り方や、なんか評価に匿われていく時の手段化を惜しまない自己投影とか。盗みとか、犯人とか。日常の心境とか。武器をいまいち物理では持たない形の貴族性や同時に没落のように扱われる面もあるけれど心に整合性を持つための過程を歩めること、言い切られていくことや感傷を深層として取り合わない傲慢を、いい奴に任せてもいくこと。バディもののように収めるやつのこと。ひいては縦社会にも準えられていく危機状況の行く手,表裏のこと。事件の真相だとかを詩的な統合を含みながら巧みに行い、表層だけが分かってもらったりもしていること。もしくはデュパンでなくポー側は、情報を点滅にせず心理を深く見出し、貴族的に たゆみなくとり組んだこと。要約と差別のシステムだった。
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森の人というくらいで温厚なイメージがあった?/「まだ実際に見たことすらないもの」/動物園に?やってくる、人間の都合か。 犯人に仕立てられていくという差別とか。人間心理に他ならなくて、ネタが明かされてもペラくない。。
泣けてくるんだけども、もちろん自分の優越だってのは①の時もなんか思ったけど、セカンド��ピニオンに救われうるものとか。医者の見立てがまだ救済かといえば済まず、悪くて手元に考え方の術がないー少なくともまだ、だから対抗も出来なかったこととか。のちに診断のあったことまでの順番とかが違くて自分の不可抗力なものが意外さとして現れてくれるとか。だったら仕方なかったねとか言って思いが出て、なぐさむ。ありがたーいみたいな、悔しさもそこに隠さずにいられるというか。泣きたくなくて。 、、ポーの創作に、ここでいいやーは感じないよな、でも。懸命にいざるを得ないけど、デュパンと没落貴族なマインドが漂う街の日に、馳せることになれたんだ。
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kachoushi · 3 years ago
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各地句会報
花鳥誌 令和4年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年11月4日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
小六月ぼちぼち仕舞ふ鍬と鎌 由季子 木枯や五分刈り頭分け目つけ さとみ 気にかゝる今日の運勢冬に入る 都 短冊の文字のくづしや一葉の忌 同 兄逝きて里は遠きに冬ざるる 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月6日 零の会 坊城俊樹 選特選句
江戸よりのお香に塗れ菊仏 順子 古井戸を漕ぎて船屋の冬支度 はるか 舟魂の神は留守なる佃島 いづみ 鉄を裁つ音が遠くや小六月 光子 参道は潮へつづき神の旅 同 馬鹿高きビルの月島秋日和 梓渕 菊日和ひなたのまんなかに赤子 光子 秋寂の魑魅魍魎のもんじや焼 炳子 汐風にすだれ名残の佃煮屋 はるか 冬蝶の羽根重たげに船溜り 美智子
岡田順子選 特選句
教会に貼る福音や野ばらの実 和子 離れ里紅葉且つ散り元は海 いづみ 聖ルカの曳く影長し冬近し 眞理子 もんじや屋の電球秋のエレキテル 俊樹 鉄を裁つ音が遠くや小六月 光子 参道は潮へつづき神の旅 同 聖ルカへひと声高く海猫帰る 三郎 江戸風味買ひに佃の冬浅し いづみ 佃煮を売りて一献今年酒 三郎 元漁師ばかりがゐたり報恩講 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
恋しても愛してならぬ木の葉髪 世詩明 神苑の葉擦れの音や神の旅 みす枝 吹かれても土を離れぬ秋の蝶 信子 幾度も糸先舐めて一葉忌 上嶋昭子 見えねども秋を惜しみてゐる鳥語 信子 おそろしき閉館あとの菊人形 上嶋昭子 褒貶は湯気の彼方��おでん酒 同 秋天にハングライダーゆつたりと 錦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
浅漬の出るおやつ時祖母の家 美貴 流れゆく綿虫瑠璃を極だたせ 三無 日輪に溶けて綿虫見失ふ 同 そば処まづは浅漬け山盛りに 迪子 浅漬の昆布のぬめりも一菜に 貴薫 大綿の行先未だ定まらず 秋尚 冬あたたかへら鮒釣りの竿の黙 三無 重力を無くし大綿さ迷ひぬ 秋尚 今もなほ冬温かき笠智衆 有有 冬あたたかベンチに鳩の忘れ羽根三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月11日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
窓を打つ音傾ける古簾 雪 菩提樹は枯れ秋潮は音も無く 同 叡山の虚子碑しぐれて古り給ふ 匠 俊樹選なしと来る文そぞろ寒 清女 新米と��に告げて供へけり 和子 手紙には里の落葉も入れもして 雪子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
峠路は叩く雨降る神の留守 あけみ か細くも白さ汚さず菊残る 紀子 白日の耳目を引いて冬の虫 登美子 まだ若き葉もありさうな柿紅葉 紀子 山間の忠霊場に木の実降る 同 干柿を吊るして揺れる風を見る 光子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年11月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
来ては去る鳥語の中に笹鳴も 和子 学園祭ネイルの指で大根売る 都 松茸や鉄灸の香に偲ぶ郷 宇太郎 山粧ふ電動椅子の行く田舎 同 渡し場の冬の小石に下駄乾して 悦子 鐘楼に釣鐘は無し帰り花 益恵 橡の実干す山家の縁を鉄に 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
今朝の富士凜とそびえて冬に入る 和代 陽子墓碑ぬくき冬日を肩に乗せ 三無 凩の夜は読みきかすごんぎつね ゆう子 庭を掃く音の乾きや冬に入る 三無 凩や磨き上げたる鍋ふたつ ゆう子 木洩れ日の落葉の音を踏み登る 秋尚 一湾に凩の波せめぎ合ふ 美枝子 凩やくつきり浮かぶ富士の峰 白陶 茶の花や暗き葉影にぽつんと黄 三無 多摩川も富士も一望冬に入る 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月13日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
秋天に知床岬盛り上がる 独舟 時雨るゝやかの花街は川向う 晶子 煙突の遺る銭湯冬の月 同 凩の夜の決断のプロポーズ 岬月 蝦夷富士の裾を踏みつけ大根引く 雅春 蝦夷富士のひつくり返る大根引 同 風花や小樽運河に舟一艘 同 (順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月16日 萩花鳥句会
茶の花やコロナの谷間吾娘来たる ���子 畑で買ふ丹後枝豆宅急便 美恵子 初霜や名も無き草の薄化粧 吉之 庵主逝く嵯峨野路泣くや京しぐれ 健雄 茶の花や母の法要一人して 陽子 冬立つや里の浜辺は波静か ゆかり 野良猫も日向につどひ冬ぬくし 克弘
………………………………………………………………
令和3年11月16日 伊藤柏翆俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
九頭竜の黙が募らせゐる寒さ かづを 師を偲ぶ三国時雨の中にかな 同 ひとつ付き二つ付いては秋灯る 富子 大根の畝高々と鍬を打つ 真喜栄 越前の七浦繋ぐ野水仙 みす枝 旧仮名の句集読みたる夜長かな 世詩明 高虚子を継ぐ中子忌を修しけり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
凩の風の縺れは雨が解く 世詩明 面影はしぐれの中に去来せる 和子 木枯しに病棟の樹の揺れ止まず 昭子 木枯しに独りの髪をかき上げつ 同 夫のこと母のこととも時雨るる夜 同 黒猫も散歩してゐし小六月 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
刀傷めける一すぢ蔦紅葉 千種 水音と鳥語に紅葉且つ散りぬ 三無 冬鳥の礫の黒く梢渡る 斉 大玻璃戸腕組む漢冬に入る 亜栄子 移築校舎に金の標章鳥渡る 炳子 盆栽の松へと大いなる落葉 千種 火炎立て三和土を焦がす榾火かな幸風 どの道も櫟落葉やこの径も 亜栄子 行秋や薬舗の壁に由美かおる 月惑 縄文は地下の賑はひ落葉踏む 菟生 鬼ごつこ落葉舞ひ上げ走る鬼 三無
栗林圭魚選 特選句
お醤油の焼ける匂ひのして小春 久 盆栽の松へと大いなる落葉 千種 万葉の歌碑に散りつぐ紅葉かな 芙佐子 菅公の梅に冬芽の尖り立つ 同 防人を恋ふ妻の歌碑積む落葉 眞理子 静寂なるハケの小川の冬桜 文英 梁は漆黒の蔵神の留守 亜栄子 鯉跳ねて十一月の水歪む 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
角取れし男の如く古団扇 雪 虚子の野菊左千夫の野菊いづれとも 同 落葉踏み思索の道となりにけり 上嶋昭子 七五三まうすまうすと祝詞かな 同 今日ばかり御座す神の子七五三 一涓 晩秋や朽ちて横たふ榧巨木 紀代美 冬空に硝子をはめる指物師 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月25日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
落葉して見知らぬ空のあるばかり 美穂 天空に続く棚田や神渡 千代 冬薔薇の空の向うは眩しくて かおり 蒼穹に掛けたる稲架やかくれ里 千代 終りなき螺旋階段冬の月 愛 大根積む仏頂面の女かな かおり テーブルの日向を歩く冬の蝿 桂 手に触るる化石の時間虎落笛 喜和 山茶花やエロスを説きし比丘尼逝く 久美子 不実なる昼と夜の顔月夜茸 睦子 驛ピアノ男の指が生む小春 美穂 メレンゲの如く白鳥眠りけり 久恵 箱階段踏めばみしりと冬館 かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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shinjihi · 4 years ago
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伊藤詩織氏に告発され刑事事件及び検察審査会でも不起訴となった山口敬之氏の独占手記
続き
「レイプ犯」に送った「お疲れ様です」メールの謎
そしてもう1つ。「薬物を盛られてレイプの被害に遭った」と思っている人ならば、絶対にしたはずの行動をあなたはしなかった。それは病院での検査内容にかかわることです。
あなたは、ホテルを出て数時間後に婦人科に行ったと証言しているが、そこでどんな検査を受けましたか? 
妊娠していないかどうかだけを検査し、ピルをもらったと言っている。ホテルの部屋での、英語の独り言の内容と符合します。
 
病院やその後、連絡したNGOの対応に不満を述べてはいるが、どう言い訳しても、あなたは結果として血液検査を受けなかった。
あの段階では、「デートレイプドラッグを飲まされてレイプされた」とは思っていなかったからではありませんか?
 
もしあなたが、実は血液検査を受け、その結果を持っているなら、ぜひそれを提出してほしい。「デートレイプドラッグ」の成分は出ていましたか? 
出るはずがない。そんなものは誰も使っていないからです。検査結果さえあれば、「薬を盛られて抗拒不能な状態にされた」というあなたの主張は根底から崩れることになります。
 
結局のところ、あなたがいま「薬を盛られてレイプされた」と思い込んでいるのであれば、それはあの朝からそう思っていたのではなく、あとから時間をかけて自ら思い込んでしまったということになります。違いますか?
 
それを示すもう1つの物証がある。それは、私のTシャツを着て部屋を出ていった詩織氏を見送ったあと、ワシントン到着後の4月6日夜に受け取ったあなたからのメールです。
「山口さん、お疲れ様です。無事ワシントンへ戻られましたでしょうか? VISAのことについてどのような対応を検討していただいているのか案を教えていただけると幸いです。 伊藤」
これが、被害者がレイプ犯に送る文面でしょうか? 私をレイプ犯と思い込んでいるのであれば、最初のメールで一切そのことに言及しなかったのはなぜですか? 
事案から2年以上過ぎてから記者会見まで開いて、「薬を盛られてレイプされた」と訴えたあなたとは、当時は認識が違っていたからではありませんか?
 
そして、このメールに関してもう1つ、あなたの悪意を指摘しなけれ��ならない。あなたはこれまでに、週刊誌などに対して、私とのメールのやり取りを部分的に公表していますが、このメールはあえて伏せている。
それはなぜですか? 都合が悪いと思っているからですか? 
それならば、私を犯罪者に仕立てるという目的において「都合のいいメール」と「都合の悪いメール」があるということになる。
全てのメールが時系列で明らかになれば、私が何を言いたいかわかってもらえるでしょう。私の主張に矛盾があるというなら、ぜひ指摘してほしい。
 
なぜ「犯罪が行われなかった可能性」を否定できないのに、あなたの心中では長い時間をかけて断定的な被害者感情と私への憎悪が醸成されたのか。そして、都合のいい事実だけを提示するという操作まで行って、私を犯罪者に仕立て上げようとしたのか。
本当のところは、あなたにしかわからないことだ。
今後の民事訴訟のなかで明らかにされていくことを期待します。しかし、ここまでわかっている事実関係から、1つの可能性を類推することはできます。
⑤ワシントンでの仕事への強い執着
私があなたに初めて会った時、あなたはキャバクラ嬢でしたね。
2013年9月、国連総会の取材でニューヨークに滞在していた時に、知人の記者に連れられて行った日本人相手のキャバクラで、キャバクラ嬢として私の隣に座ったのがあなたでした。
私がTBSのワシントン支局長であることを知ると、あなたは途端に、「ジャーナリズムの仕事がしたい」と非常に熱心に訴えました。そして、ニューヨークの日本のテレビ局を紹介してほしいと何度も繰り返しました。その執拗な要求は、少したじろぐほどだったのをよく覚えています。
その後も、あなたは自分の願望を実現するため、私に繰り返しメールを送り付けています。そのうちの一部を抜粋します。
「(前略)ぜひTBSのニューヨーク支局にてインターンをさせていただきたく連絡差し上げました。ご検討、お力添えしていただけないでしょうか? よろしくお願いします」
「たびたびのメールすみません。もしインターン採用の可能性があるのであれば、できたら今週中に面接していただけたら幸いです」
 
インターン希望者が面接日時を指定してくる異常性にたじろぎ、当時TBSニューヨーク支局ではインターンを募集していないという事実を伝えました。その後も、TBS以外の日本のテレビ局を紹介してほしいという、あなたの要請は続きました。
 
結局、あなたは私の紹介で日本テレビのニューヨーク支局でインターンをすることが決まりましたね。採用が決まった時、あなたは下記のメールを送ってきました。
「今日本テレビの〇〇さんからお電話いただいて採用との報告をいただきました!! 本当に本当にありがとうございます! 全力でインターン頑張ります。(中略)このご恩は一生忘れません!! ありがとうございます!」
一連のメールは常にあなたから来て、私はそれに返信する形でしたね。そしてキャバクラで出会ったあと、あなたに会ったのは、昼間に某支局長を紹介し��1回だけです。
それ以外、私はあなたを1度も食事に誘ったり、誘惑したりしたことがないことは認めますね?
「本気です!」あなたから届いたエモーショナルメール
その後も私からあなたに連絡を取ることはありませんでしたが、14年9月になって、またあなたから連絡がきました。
「(前略)現在絶賛就活中なのですが、もしも現在(TBSワシントン支局で)空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。宜しくお願いします! 東京にお戻りの際はぜひお会い出来たらうれしいです」
「早速のご返信ありがとうございます! 本気です! プロデューサーのポジションに応募させていただきたいです。ぜひとも検討していただけませんでしょうか? よろしくお願いします!」
「どんな形であれ、ジャーナリズムのお仕事に携われるなら雇用形態は問いません。どうぞよろしくお願いします!」
 
また、!マークのたくさんついたメールが何度も送られてきました。あなたの強い要望がきっかけとなって、問題となった恵比寿での会食がセットされました。
あなたが元来、エモーショナルなメールを打つタイプだとしても、一連のメールを見ればワシントンで仕事をしたいという熱情は並大抵ではなかったことは明らかですね。
 
一方、ワシントン支局長を務めていた私があの時、一時帰国したのは、前の月に『週刊文春』に寄稿した「韓国軍にベトナム人慰安婦がいた!」について、会社の賞罰委員会から呼び出されたからでした。
 
この寄稿は、私がアメリカの国立公文書館で発見した公文書に関するものでした。
ベトナム戦争当時、韓国軍兵士用の慰安施設が当時のサイゴン市内にあったことを示す公文書を見つけたので、私は事実関係の検証や関係者へのインタビューを重ね、TBSのニュース番組で放送するために、数カ月かけて取材をまとめ上げました。
「性暴力の被害を受けた」――解任されると態度が一変!
しかし、TBS報道局幹部はいろいろな理由をつけてなかなか放送しない。数カ月にわたる交渉の末、2015年2月、TBSは納得できる理由も示さないまま、「放送しない」との最終決定を伝えてきました。
私としては、伝えるべきニュースを明確な理由も示さずに封印しようとする会社の決定に承服できず、やむなく『週刊文春』に寄稿という形で取材成果を発表しました。
 
これがTBSの内規に触れるということで、会社の査問を受けるために一時帰国を命じられていたのです。この経緯と、私が何らかの処分を受ける可能性があるということは、あなたにも伝えていましたね。
 
私がワシントンに戻ってあなたからビザに関する問い合わせを受けたあと、4月中旬頃から私に厳しい処分が出そうだという噂が広まり始め、その噂どおり、結局、私はTBSワシントン支局長を解任され、日本への帰国を命じられた。
そして、TBSワシントン支局でインターンをしたいあなたの希望を叶えることができなくなりました。
 
あなたが「私から性暴力の被害を受けた」と言い出したのも、なぜかその時期です。
��意識のない私をホテルに連れ込み云々」といったメールを初めて受信したのが、4月18日のことです。それ以降、あなたからは大量の敵対的な攻撃、罵倒、返信が遅いという非難など、メールのニュアンスが一変しました。
最初の穏便なメールを送ってから2週間の間に、あなたに何があったのでしょうか?
 
その後、私がTBSを辞め、本を出版し、テレビに出演するようになったことについて、あなたは記者会見での配布資料にこう書いています。
「山口氏が権力側で大きな声を発信し続けている姿を見たときには、胸が締め付けられました」
「権力側で大きな声を発信し続けている」との断定は、あなたがジャーナリストを名乗るのであれば、内容を説明する義務を負うでしょう。
 
不起訴処分が出てから10カ月も放置した末に、私がメディアに露出するようになってから改めて記者会見を行い、検察審査会に不服申請をしたのはなぜか。
私には、あなたの強い自意識が、自分が被害者であるという思い込みを生み育て、その後に起きた落胆や怒りが私への憎悪を極大化し、いまでは自分の記憶まで歪めてしまっているのではないか。
そう思えてならないのです。
野党政治家たちがなぜ、あなたの味方になったのか?
最後に、どうしても指摘しなければならないことがあります。あなたは記者会見で、
「上からの大きなパワーを感じました」
という抽象的な表現で、政治の介入について匂わせました。
しかし、実際に政治家を味方につけて利用していたのはあなたではありませんか?
 
昨年7月に検察の不起訴処分が決まったあとも、あなたとあなたの協力者が「私に性的暴行を受けた」と吹聴し、週刊誌やテレビ局にネタとして売り歩いているという情報は、私の耳にも入っていました。
しかし、あなたの主張がもともと事実ではないので、私は気にしていませんでした。
 
しかし、5月中旬に『週刊新潮』が記事を載せた頃から、なぜか複数の野党政治家があなたの側に立った発信を始めるようになりました。
まず、民進党の参議院議員、有田芳生氏が、あなたの会見の3日前の5月26日、
「来週、この事件をめぐって新たな動きがあるようです」
と会見を予告するようなツイートをし、それに対してあなたは「いいね」を押しています。
なぜ、野党政治家があなたの会見の予定を事前に知っていたのか。あなたが伝えたのですか? 
政治とは縁のなかったあなたは、いつからこうした政治家と交友を持つようになったのでしょうか?
 
有田氏はその後何度も、あなたの主張を検証もしないまますべて事実とし、私を犯罪者扱いするツイートやリツイートを繰り返しました。
 
同じ民進党の衆議院議員だった井出庸生氏や柚木道義氏も、国会の委員会質疑であなたの記者会見について触れました。そして柚木氏は私の著書を掲げ、私を犯罪者と断定したうえで質問を繰り返しました。
 
そして不思議なことに、あなたの記者会見と呼応した野党政治家の動きと全く同じタイミングで、私の所に大量の誹謗中傷のメッセージが寄せられるようになりました。
「首つって死ね」
「家族もまとめて心中しろ」
Eメール、ツイッター、フェイスブックなど、ありとあらゆる電子通信手段を使ったこうしたメールは、多い時は1日に100通を超えました。私のみならず、私の家族や知人にまで、凄惨なメッセージが送り続けられました。
 
そして送り主のプロフィールを見ると、「共謀罪反対」 「反原発」 「九条の会」 「外国人参政権を推進する会」といった組織のメンバーか、その主張に賛同する人がほとんどでした。
あなたは5月の記者会見で、「共謀罪よりも強姦罪改正を優先して審議してほしい」と主張しました。私に大量の陰惨な誹謗中傷を送り付ける方々の多くも、「テロ等準備罪」を「共謀罪」と呼び、廃案を強く求めています。
これはまったくの偶然なのでしょうか?
権力によって「もみ消された」と主張するおかしな面々
結局、今回の出来事は、突き詰めれば「飲みすぎたあなたが、自分のしたことを忘れてしまった」というだけの極めてシンプルな、よくある些事でした。
もちろん、権力の不正や政治的主張とは全く無関係でした。
 
しかし「犯罪事実がなかった」という事実を認められないあなたが、「薬を盛られた」という妄想を起点として、犯罪をあったとするストーリーを創作し、自ら作り上げた虚構を信じ込んだために、「逮捕され起訴され有罪判決を受けるべき事案が権力にもみ消された」と主張するに至った。
そして、どういう思惑と連携があったかは知りませんが、複数の野党の国会議員や支援者があなたを支援し、私を罵倒し続けた。そして私に対する攻撃は、未だに続いています。
 
万が一、あなたの主張どおり、裁かれるべき犯罪が不透明な政治力によってもみ消されたり不問に付されたのであれば、それは大変な問題です。
 
しかも今回あなたは、まったく別個に機能した「警察」 「検察」 「検察審査会」のすべてが、それぞれに政治的に歪められたという、とんでもないことを主張しているのです。
非常に重要なことを主張するのですから、「上からの力を感じた」 「事件が消えてしまう」 「ブラックボックス」というような抽象的な、あるいは情緒的な表現でなく、具体的に問題点を指摘して下さい。
 
私を犯罪者に仕立て上げて刑事罰に処すというあなたの企てが最終的に失敗に終わってなお、不正があったと言うのであれば、「警察」 「検察」「検察審査会」それぞれについて、何が起きたのか。
それを具体的に示すのはあなたの責任です。
「勇気ある女性」ではなく、「偽りの女王」
あなたが「ブラックボックス」だと思っていることの多くは、あなたの脳内で起きた「ブラックアウト」というありふれた現象に過ぎない。そしてあなたの勘違いと思い込みが、行政と司法によって粛々と退けられただけのことです。
あなたの主張を背負って裁判を戦える検事などいないから不起訴となり、一般国民からなる検察審査会も、当然それを支持した。
 
一方、あなたは自分が間違っている可能性を知りながら、記者会見を開いた。この会見であなたは多くのものを得た。あなたの名前は世に知られるところとなり、「勇気ある女性」と称���され、野党政治家や一定勢力からの支援も獲得した。
 
会見で得たものがもう1つ。あなたは大手出版社から単行本を出されたそうですね。
その本の宣伝文句に、
「この本を読んで、あなたも���像してほしい。いつ、どこで、私に起こったことが、あなたに、あるいはあなたの大切な人に降りかかってくるか、誰にも予測はできないのだ」とある。
 
私は、今後あなたと飲食するすべての男性に同じメッセージを送る。
全く事実と異なる主張でメディアとネットでリンチに遭い、社会的に深刻なダメージを負った私は、あなたが民事訴訟に打って出た以上、徹底的に闘う。
痴漢の冤罪被害のように、「性犯罪被害に遭いました」と偽りの記者会見をすれば大きな利得を得る社会は間違っていると考えるからです。
 
そして何より、性暴力の被害者ではないあなたが、自分でもそうではないと密かに知りながら、表向き性犯罪被害者を標榜して生きることは、本当の性犯罪被害者のみならず、他ならぬあなた自身を貶めることになる。
大変残念なことです。
著者略歴
山口敬之
https://hanada-plus.jp/articles/259
1966年、東京生まれ。フリージャーナリスト・アメリカシンクタンク客員研究員。90年、慶應義塾大学経済学部卒、TBS入社。以来、25年間、報道局に所属する。報道カメラマン、臨時プノンペン支局、ロンドン支局、社会部を経て2000年から政治部。13年からワシントン支局長を務める。16年5月、TBSを退社。著書に『総理』(幻冬舎)など。
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hi-majine · 3 years ago
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落語「胆(きも)つぶし」
「おい、久太、どうだ、ぐあいは? じつは、いま、おらあ、妙斎先生のところへ寄って、おめえの容体《ようだい》を聞いてみたんだが、どうも病状がはっきりわからねえ。先生のいうには、なんでも、おめえが、腹のなかでおもってることがあって、ひとにはなすにゃあはなせねえ。そのおもいを通すことができねえというので、ただひとり、胸のなかでもって、くよくよなにかおもってることがある。それが病いのもとだというが、そのおもってることをいってしまわねえうちは、薬を浴びるほど飲んでもきかねえ。まあ、早《はえ》えはなしが、おめえの腹のなかに、病いの器《うつわ》、まず、ここにひとつの徳利があるとするんだなあ。そのおもってることをいってしまわねえうちは、いわば、その徳利に栓《せん》がしてあるというようなもんだ。だから、いまのところじゃあ、いくら浴びるほど薬を飲んでも、その徳利のなかへへえらねえで、栓がしてあるから、みんなそとへあふれてしまう。それを、おめえがおもってることをひとにはなしゃあ、はじめて栓があくというりくつ。そこへ薬をつぎこみゃあ、ききめがあるというんだ。それだから、まあ、おれに、なんのことだか知らねえが、はなして聞かせねえ」 「それじゃあ、おいらの腹のなかに徳利ができて、その徳利に栓がしてあるから、その栓を抜かなくっちゃあいけねえってんで、兄貴がきてくれたのか。それじゃあ、兄貴は、おいらの腹のなかの徳利の栓抜きだな」 「うふふ、まあ、早えはなしが、そんなものよ」 「けれどもねえ、兄貴、こればっかりは、だれにもはなせねえ。だいいち、はなしたところでむだだ。むだだから、このまんま、薬も飲まず、めしも食わず、いっそ死んでしまったほうがいい」 「ばかなことをいうねえ。むだってえことがあるもんか。おめえも男じゃあねえか。しっかりしろい」 「いいや、むだだ」 「久太、そんなにおめえがかくすんなら、おいらあはなすが、じつは、おめえのからだが、だんだんわるくなるんで���おいらあ、好きな酒も、このごろは、ろくに飲まねえ。飲まねえ���いうなあ、ほかじゃあねえが、おらあ、おめえには、一通りならぬ義理がある……というなあ、ほかじゃあねえが、おめえのとっつぁんに、おらあ命をたすけられた。わすれもしねえ十年ばかり前に、ひとと大まちげえをして食らいこんだときに、おいらが、若ざかりで喧嘩《けんか》早かったもんだから、また、牢内《ろうない》で、おなじようなやつとあらそいをして、すんでのことで、キメ板でぶち殺されようというところを、おめえのおやじさんが口をきいてくれたばっかりで、命がたすかった。そのときに、おいらが、『このご恩はわすれません。娑婆《しやば》へでたら、きっと恩がえしをいたします』といって、ふたりともに、この娑婆へでたから、恩がえしをしようしようとおもっているうちに、でると、まもなく、おめえのとっつぁんは病気、『ああ、こまったなあ。とっつぁん、おいらあ、早く両親にわかれたから、おめえを、実の親とおもって、これから孝行をしようとおもうに、情けねえ。これがわかれになるのか』……いま、息をひきとるという間ぎわに、おいらがいうと、とっつぁんが、おいらの手をにぎって、『それじゃあ、富蔵、おめえにたのみがある。おいらが死んだそののちは、天にも地にも身寄りのねえこの久太、どうか、こいつのことを、なにぶんたのむ』というから、『そりゃあ心配しなさんな。おいらが、命にかえても、きっと世話をしようよ』『それじゃあ、富蔵、たのんだ』というのが、この世のわかれ。おいらあ、娑婆へでてくると、しあわせにも、たったひとりの妹が、一軒のうちをかまえて、抱《かか》えの芸者《こ》こそはまだねえけれども、さいわいに商売がいそがしく、早く親にわかれたから、おいらのことを自分の親同様に、『兄さん、兄さん』といって、あげ膳《ぜん》、据《す》え膳であそばしておいて、小づけえ銭をあてがっちゃあ、『寄席《よせ》へでもいっておいで』と、じつに、やさしくしてくれる、その妹も大事だが、妹よりおめえには、義理というやつがあるだけに、なおさら心配でならねえから、どんなことだか知らねえが、おめえの親だとおもって、おいらにはなして聞かせねえ」 「けれども、兄貴へこれをはなしゃあ、きっと笑うにちげえねえ」 「ばかあいやあがれ。ひとの命にかかわることを、笑うやつがあるもんか」 「けれども、兄貴、笑うばかりならいいけれども、ほかへいってしゃべられると、なお、おいらが外聞《げえぶん》がわりいや」 「なあに、いやあしねえ。大丈夫だよ」 「それじゃあ、兄貴へはなすが、笑っちゃあいやだよ。だれも聞いちゃあいやあしめえな?」 「だれも聞いちゃあいねえ。大丈夫だ」 「それじゃあはなすが、きっと笑わねえかい?」 「ああ、笑やあしねえ」 「じゃあ、いよいよはなすが、じつは、兄貴、おらあ恋わずれえだ」 「うふふふ」 「それみねえ。笑うじゃあねえか」 「なあに、笑ったんじゃあねえ。いまのは……その……なんだ……まあ、いいじゃあねえか……恋わずれえ? しっかりしろい。いい若《わけ》えもんが、恋わずれえたあ、なんてえこった。相手はだれだ?」 「その相手が大変《てえへん》だ」 「いったい、だれなんだ?」 「おもて通りの伊勢屋のお嬢さんだ」 「えっ、あの呉服屋の伊勢屋のか? ……さて、たいへんなもんに恋わずれえをしゃあがったな。けれども、たいそういい女だって評判だが、ひとり娘だから、そとへもめったにださねえ。おれもみたことはねえ。なんで、おめえが見染めたんだ?」 「なあに、みんなが、『いい女だ、いい女だ。年ごろで、婿《むこ》をさがしているそうだが、だれが、婿になるか、婿になるものはしあわせだ』なんていうから、そんないい女をひと目みてえもんだ。どうしたらみられるだろう、呉服屋だから、買いものにいったらみられるだろうと、おらあ買いものにいった」 「うん、なにを買いにいった?」 「ふんどしを一本」 「ちぇっ、気のきかねえものを買いにいきゃあがったな」 「そうすると、若え衆が、さらしをだして切っていると、奥で、お嬢さんがのぞいていたっけ。つかつかとでてきて、若え衆のうしろへ立って、背なかを膝でちょいちょいと突きながら、『ちょいと、おまえ、そのお客さまになるたけまけて、長く切ってあげておくれ』といったもんだから、たいへん長く切ってくれた。ふんどしが一本に、手ぬぐいが一本、ふきんが三枚とれた」 「おっそろしくまけてくれやあがったなあ」 「それから、切り立てのふんどしを持って、おれが、湯にいく途中、うしろから、ぴたぴたぞうりをはいてきたひとが、『もしもし』と、呼びとめるから、だれかとおもって、ふりけえってみたら、伊勢屋のお嬢さんだ」 「それじゃあ、なにか、おめえのあとを追っかけてきたのか? そりゃあほんものだ。てめえどころじゃあねえ。むこうが恋わずれえだ。おいらあ、あすこへ出入りをしている女|髪結《かみゆ》いと懇意《こんい》だから、なんとか、ひとつ手つづきをしてやろう」 「まあ、兄貴、それからさきをお聞きよ。おいらを呼びとめたから、『なにかご用でございますか?』といったら、『あなたのお宅はどちらでございます?』てえから、『このさきの米屋のうらです』っていうと、『あなたは、おひとり身でいらっしゃいますか? それとも、おかみさんがおありでございますか?』『まだ、ひとりでございます』『なぜ、おかみさんをお持ちなさいませんの?』『わたしみてえなもののかみさんには、なり手がございません』『うまいことをおっしゃる』って、おれの手をぎゅーっとにぎった」 「ええっ、こんちくしょう。たいへんなことになったな。よし、おいらあ、すぐに帰ってはなしをしてやらあ」 「まあ、兄貴、待ってくんねえ」 「だって、こんなこたあ、早えほうがいいや」 「それでも、まだお嬢さんに逢わねえ」 「なにをいってやがるんだい。おめえが湯にいくときに、あとを追っかけてきて、おめえの手をにぎったじゃあねえか」 「ううん、そりゃあ夢だ」 「なんだ、夢だ? おっそろしく長え夢をみゃあがったな。夢なら夢と、はじめっからことわりゃあいいのに、ばかにしゃあがんな」 「その夢をみてから、どうか、夢でなく、ほんとうにたった一ぺん、せめて、口でもきくとか、手でもさわってみたいとおもって、それから、ぽーっとして、だんだん食うものも食えなくなり、こんなに枕《まくら》があがらなくなった」 「まあ、たいへんな女に恋わずれえしたもんだ。しかし、そいつあ、とてもおよばねえこったから、すっぱりあきらめな。伊勢屋のお嬢さんより、もっといい女が世のなかにゃあいくらもあらあ。おいらの妹も芸者をしているが、妹のともだち芸者にも、いくらもいい女がある。おめえの好きな女を、おいらあ、きっと女房に持たしてやるから、夢のことは、すっぱりあきらめて、一日も早くからだをなおしねえ」 「いや、だめだ。いくらおもい切ろうとおもっても、夢でみたお嬢さんの顔が、目のさきへちらついて、もう、どうにもならねえ。食わず飲まずに、いっそ死んだほうがいいや」 「ばかあいえ。おれが、きっと、なんとかしてやるから、そんな気の弱えことをいわねえで……おや、もう日が暮れらあ。どれ、あかりをつけてやろう。となりのばあさんに、おれがたのんでってやるから、たまごのおかゆでも食ってみねえ。それから、先生のところへいって、たのんでいくから、せっせと薬を飲みなよ。じゃあ、おらあ帰るから、しっかりしなくっちゃあいけねえぜ……ええ、おたのみ申します。先生は、おうちでございますか? ごめんくださいまし……ええ、先生、さきほどは、どうもおじゃまをいたしました」 「おお、これは富蔵さん、どうぞこれへ……ときに、ご容体はいかがでしたかな?」 「なるほど、先生、おもってることがあるにちげえねえ。しかも、恋わずれえなんで……」 「いや、それは、近ごろめずらしい。相手は、いずれのどういう婦人でございますな?」 「それが、先生、ばかばかしいんで……おもて通りの大家《たいけ》の伊勢屋のお嬢さんを、おまけに、一度も逢ったことも、みたこともねえ、ただ、評判を聞いていただけのことなんですが、そんないい女なら、みたいもんだとおもっているうちに、夢をみたんだそうで……夢で、はじめて女の顔をみて、それから、目のさきへちらついて、なにをみても、みな、その女の顔にみえるってんで……それから、わたしが、いま、そういったんです。『いくらおもったって、天道《てんとう》さまへ石投げだとおもい切れ。もっといい女を持たしてやるから……』と、こういったんですが、なかなか、いまのようすじゃあ、おもい切れそうもありませんが、なんとかしようはございますまいか?」 「いや、それは、お気の毒ですな。みぬ恋にあこがれるといって、これは、とてもおもい切れますまい」 「どうも弱りましたねえ。先生、なんとかしようはありますまいか?」 「ふーん、いままでに、あまりそういう病気は手がけたことがありません。わが医道の古い書物にでておりましたが、唐《もろこし》に、むかし、そういう病いにかかったかたがありました。唐《もろこし》呉国《ごこく》に、沢栄《たくえい》という郷士《ごうし》があって、このむすこさんが、ときの帝《みかど》のお妃《きさき》に、いまのはなしのように恋いこがれ、夢がもとでわずらった。なにしろ、郷士のことだから、ありとあらゆる手を尽くしたが、どうもおよばない。ところで、そのころのえらいうらない者にうらなわしたところが、これは、犬の年月そろった、二十から三十までの女の生胆《いきぎも》を飲ませれば、平癒《へいゆ》するというので……それが、また、そのころ唐とくると野蛮国で、人間を売り買いするところだから、いいあんばいに、それが手にはいって、病気が全快したというが、わが国では、とてもそんな薬は手にはいらぬから、いや、お気の毒さまですが、多少なりともききめのありそうなくすりでもあげておきましょう」 「そいつあ弱りましたなあ。わずらうのにことをかいて、たいへんなものをわずらやあがったもんだなあ」 「まあ、お茶でもめしあがれ」 「どうもありがとう存じます。しかし、まあ、薬をなにぶんよろしく……万が一たすからねえもんでもありませんから、どうぞ、おねげえ申します……弱ったなあ。わずらうのにことをかいて、とんだものをわずらやあがって……そりゃあ、犬の年月そろったものも、広い世間にゃあねえこともあるめえが、おめえさんの胆を売ってくれともいえねえし……だいいち、犬の年月そろったものなんぞが、むやみにいるもんじゃあねえし、こまったもんだなあ……おい、いま帰ったよ」 「おや、兄さん、お帰んなさい」 「おお、おめえ、もう帰ってたのか」 「ああ、きょうはね、お客さまが、早くお帰りになっちまって、おかみさんにさそわれてね、水天宮さまへおまいりにいったの」 「おお、そうそう、きょうは、五日だっけな。さぞ、ひとがでただろう」 「でたともさ。きょうは、犬の日だからね」 「そうそう、きょうは、犬の日の水天宮だっけ」 「それに、わたしゃあ、犬年の犬の月の犬の日に生まれたんだから、犬の日の水天宮へは、子どもの時分から欠《か》かさずにおっかさんがつれていってくれたの」 「なにっ、それじゃあ、おめえは、犬の年月そろっているのか?」 「ああ、そう」 「……あの……犬の年月、おめえが……うーん」 「なにも、そんなにびっくりしなくったっていいじゃあないか」 「わからねえもんだなあ。もっとも、おれがずぼらで、しばらくそばにいなかったから、犬年ぐれえのことは、いわれりゃあおもいだすが、年月そろっていることは、聞くのは、いまがはじめてだ」 「なにもはじめてだって、そんなにびっくりするほどのことはありゃあしない。それに、犬年のものは、ひとにかわいがられるってから、芸人商売には、たいそういいんだってさ。なにしろ、きょうは、くたびれたから、わたしゃあ、兄さん、さきへ寝かしてもらいますよ」 「ああ、さきへ寝ねえ」 「ああ、ばあや、兄さんのお膳をそこへ持ってきておあげ。わたしが、さっき持ってきたおさかながあるだろう?」 「おお、ばあや、お世話さま。おらあ、手酌でぼつぼつやるから、おめえは、おもてのしまりをして、さきへ寝ねえ」 「さようでございますか。それじゃあ、おさきへごめんをこうむります」  富蔵は、ひとり手酌で、ぐびーり、ぐびーり飲みながら、久太のことをかんがえると、酒ものどへは通りませんくらいで…… 「ああ、義理はつれえもんだなあ。このまま久太の野郎を見殺しにしたら、さぞ草葉のかげで、あれのおやじが、おれをうらむだろう。現在、目の前に薬はあるんだが、その薬を飲ませるにゃあ、天にも地にもかけげえのねえ、たったひとりの妹を殺さにゃあならねえ。また、妹も、きょうにかぎって、おいらが気がつかずにいた犬の年月そろってたことを、うかうかとはなしをするというなあ、なんたる因果だろう。それにまた、あの妹は、早く親にわかれたから、親がわりにおいらに孝行するんだといって、このやくざの兄貴をばかに大事にしてくれる。その妹を手にかけたら、鬼のような兄貴だと、冥土《めいど》にいる両親がうらむだろう。ちぇっ、こりゃあこまったなあ。どうしたらよかろうか?」  と、しばらく腕ぐみをしてかんがえておりましたが、 「えーっ、義理にゃあのがれられねえ。もしも、この薬がきいて、久太がなおった顔をみたら、おいらあ、すぐに冥土へゆき、妹はじめ両親にわびをするよりしかたがねえ。妹、どうかかんべんしてくれ」  と、ひとりごとをいいながら、手燭《てしよく》を持って台所へゆき、出刃庖丁《でばぼうちよう》をとりだし、そっと砥石《といし》にかけ、手燭をふっと吹き消して、妹の寝間へしのびこみ、寝息をうかがいますと、枕もとへ有明《ありあけ》の行燈《あんどん》(一晩中つけておく行燈)をおき、昼間のつかれに、すやすやと寝いっている上へ、富蔵は、馬乗りにまたがって、突き立てようとして、妹の顔をみると、なんにも知らず愛らしい顔をして夢をむすんでおります。その顔をみては、どんなに心を鬼にしても突き立てられませんから、目をつぶって、ぐーっとばかり突き立てましたが、手もとが狂って畳へずぶり。妹は、物音におどろいてはねおきながら、 「あれーっ、だれかきてくださいよ」 「しずかにしろ。おれだよ、おれだよ」 「おまえは兄さん、わたしは、おまえさんに殺されるおぼえはない。わるいことがあるなら、あやまりますから、かんにんしてください」 「なに、そうじゃあねえ。わるいこともなんにもねえ」 「それじゃあ、なんでそんなことをするの?」 「うん、これか……これはな、こんど、友だちにたのまれて、茶番狂言の手つだいをするんで、ちょいと、その稽古《けいこ》をしたんだ」 「そうかい。まあ、茶番狂言の稽古ならいいけれど、わたしゃあ胆をつぶしたよ」 「えっ、胆をつぶした?! それじゃあ、もう薬にゃあならねえ」
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endekashi · 4 years ago
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何がいいんだか…。
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なかなか八方へ行かないと言われているえんでかし。いやいや、そんなこと…あるなあ。去年は里山へ行けないから散々お世話になったけど今年は全然行ってないや。久々の風の無い晴れ。こんな日なら、しょうがねえ行ってやるか〜。
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本日はなせツアー。ハイク少なめ、そして木の無いオープン斜面。実は初心者にも門戸が広い。ただ、天気が良くて風も弱い日じゃないとね〜。だからね八方なんてろくなもんじゃねえすよ。今日はどんだけろくなもんじゃねえか皆さんにバシッとお伝えしますんでね、ちゃんと目かっぽじって読んで下さいね。朝靄が綺麗で胸糞悪くなります。
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久々の好コンディション。当然の如く数々の滑り手、ガイドに会いました。まずは愚楽肉酢。今日の助手は、あ!明日一緒に長澤探検隊に行くVertical Landの伊藤裕規君やん。先週は色運動倶楽部行ってたみたいだし、引っ張りダコやんけ。明日ヨロピコ。
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トマホーク in da house! 彼のyoutubeチャンネルおもろいすよ!今日は行かないって言ってたけどまた不帰行っちゃうのか!?
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そのトマホークを撮りにきたFujita drone。ドローン撮影から確定申告まで幅広く承っております。
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誰かわかんないけど、冥淫羅淫のジョニー君。あれ、連れてるお客さん、どっかでみたような。
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波輪亜曾恩のマモさんも!
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極め付けは武流雨苦離不の柴田ケンゴさんまで!みなさん勢ぞろいです。
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そんなに八方っていいもんかね〜。スキー場の標高自体高いから、リフトでスキー場のトップに行くだけで凄いいい景色しか見られないし、
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息を飲む絶景の中、
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30分強も登らなきゃいけないんですよ〜。
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で、30分もかけて登った割にはこんな木の無い北斜面のどでかい沢地形のオープンバーンしかないし。
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せっかく昨日人が入ったのに風リセット入ってるし、
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雪だってちょっと風で叩かれてるけどスノーボーダー的には全然気持ちいいほうていだし、
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外国人少ないから全然競争率低くてこんなどでかい斜面しか空いてないし、
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もういい雪だったからさっさと帰りましょうよ〜。え?もう一本行きたい?しょうがないな〜。なんでみんなこんなに八方好きなのかな〜?
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あ、晩帝さんだ。いつも大所帯ですねえ。で会うといつもお客を勧誘するえんでかし。こっちおいでよ〜。
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尾根はカリカリだったのでスプリット組にはクトーつけてもらって真っ直ぐ目に登りました。初心者向けの登りではないですね。
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で、また小一時間登っても、こんな地形に富んだ面白い斜面しかないし、
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標高が下がれば風の影響が少なくて、雪が良くなってくるし、
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温度上がってるけど、まだ早いからそんなに腐ってないし、
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まあ、唯一いいとこと言えば渡渉で誰か落ちないか盛り上がるくらいなもんだよね。
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わかりましたか?みなさん。八方行ったってね、最小のハイクで最大最高な斜面しか滑られないんですよ!なんでみんなそんな好きなのかな〜?
見てください、みんなのこの沈んだ顔。
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なんちゃってー!やっぱ八方サイコー!またいいタイミングで狙ってこー!えんでかしだってたまにゃ行くんですよ!
では皆様、お疲れ山でした!&おしょっ様でしたー!!
明日は長澤探検隊 feat. Vertical Land ツアーだ!頑張るぞー!
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yotchan-blog · 3 months ago
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2024/10/15 19:00:22現在のニュース
阪神・藤川球児監督が就任会見 「選手がグラウンドで荒ぶるように」(毎日新聞, 2024/10/15 18:57:31) 「物価高も賃金上がらず」主婦、米農家、被災者…それぞれの衆院争点(毎日新聞, 2024/10/15 18:57:31) カメルーン大使、長崎の被災協を訪問 「絶対に行かなければと」(毎日新聞, 2024/10/15 18:50:00) 公明、「自民裏金議員」35人を推薦 選挙区事情を重視か | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/10/15 18:48:29) 阪神の藤川球児新監督が会見 恩師の後を受け継ぎ、「運命なのかな」(朝日新聞, 2024/10/15 18:48:26) 準々決勝敗退の仙台育英・須江監督「原因が何なのか、長い迷路かも」(毎日新聞, 2024/10/15 18:42:51) 「食事は食パン1枚の日も」…生活に不安抱く市民 福岡2区で第一声(毎日新聞, 2024/10/15 18:42:51) 伊勢崎3人死亡事故、危険運転致死傷罪で審理へ 地裁が変更認める(朝日新聞, 2024/10/15 18:40:54) 衆議院選挙、地方創生の具体案で戦え 慶応義塾大・小幡績教授 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/10/15 18:40:03) 大阪メトロが運行を委託するバスが信号無視、交差点で衝突事故…運転手「ぼーっとして見落とした」([B!]読売新聞, 2024/10/15 18:36:05) 衆院選公示 石丸伸二氏は出馬せず(毎日新聞, 2024/10/15 18:35:24) 愛知・岡崎署で勾留中の男性死亡事件、遺族が賠償求めて県を提訴(朝日新聞, 2024/10/15 18:33:14) 松島新地の料亭で売春させた疑い ホストクラブの実質的経営者ら逮捕(朝日新聞, 2024/10/15 18:33:14)
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grossherzigkeit · 5 years ago
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【浄土宗の心棒】  去る2月末、宗教の視点から社会をえぐるノンフィクション・マガジン、『宗教問題』誌29号を発行いたしました。今回の特集は「浄土宗大騒乱」。その名の通り、日本を代表する���統仏教宗派・浄土宗内で、おかしな不祥事が続発していることについて各種の取材をしたものです。  宗教団体もまた人間の集団ですので、残念ながら組織運営上の不祥事というのも、起こらないとは限りません。それこそ『宗教問題』誌というメディア自体が、それらを追いかけ続けながら発行されている媒体で、ちょっと一般の感覚からは目を疑うようなおかしなスキャンダルが発生する場合も多々あります。  ただし、一つの教団から短期間のうちに2つも3つも不祥事が飛び出てくるといった事態も、また珍しいことです。そして浄土宗という教団はここ最近、まさにそのような“珍しい”事態に陥っていたのでした。それぞれの詳細は本誌に書いてある通りですので購読していただきたいのですが、まずは何と言っても大本山清浄華院(京都市上京区)の法主人事問題です。伝統と格式ある大本山の法主(住職)が1年以上にわたり、今現在も空位となっている問題で、かつその原因は清浄華院と、浄土宗の教団本部である浄土宗宗務庁との間の紛争なのだと、これは浄土宗内でもっぱら語られている話です。東京にいるとそんな目につく話でもないのですが、京都では地元の新聞や全国紙の地方版などでかなり盛んに報じられている「一般のニュース」で、かつ今なお解決のメドが立っていない“異常事態”です。また東京のほうでは浄土宗系学校法人・大乗淑徳学園(東京都板橋区)で昨秋、教員が異常なまでの激務を訴えた末に自殺する事件が発生。同学園では教員人事をめぐっての労働争議も発生しており、一体その経営がどうなっているのか、極めて注目すべき事態となっています。そして同じく昨秋、浄土宗の宗務庁では税の申告漏れが発覚し、1400万円の追徴課税を支払うといった事件も起こっています。  前述のように、特に僧侶の個人犯罪でもない、こういう“組織的不祥事”が1年ほどの間に立て続けに発生するというのは、宗教界においてそれなりに珍しいことです。一体この背景には何があるのか、そして浄土宗教団というものの体質とは何なのか、そういう話を、さまざまな浄土宗関係者を訪ね歩いて記事にまとめています。そうした関係者の方々の言、またライターさんたちの取材情報から、“浄土宗の現在”というものを読み取っていただければ幸いです。  ただ雑誌制作を終えて私が個人的に感じたのは、「浄土宗とは意外なほどに中心軸のない教団なのだなあ」ということでした。日本の仏教宗派とは、善しも悪くも“開祖教”のようなところがあります。浄土真宗は“親鸞教”、曹洞宗は“道元教”、日蓮宗は“日蓮教”のような体裁を、“仏教”という枠組みさえ超えかねないほどに追及してしまうような部分が、本当に善しも悪しくもあるのです。ただその“開祖教”心理こそが、そうした宗派に力強い求心力、心棒を与え、今日に至るまでの活力を生み出している部分もあるのです。無論、浄土宗の開祖とは日本仏教史のスーパースターの1人、法然です。浄土宗内にも“法然愛”は間違いなく満ち満ちており、その思いは今日の浄土宗を支える重要な柱の一つです。ただし今回の弊誌の特集でも指摘されていますが、今日の“浄土宗教団”を組織的に成立させたものとは、何よりも政治権力でした。無論、そこには僧侶、信者たちの力も確実に加わってはいるのですが、「徳川家康が信仰し、庇護した宗教が浄土宗だった」という圧倒的事実は、浄土宗の何よりも大きな心棒でした。大本山増上寺は徳川家の菩提寺であり、総本山知恩院は江戸時代を通じて徳川将軍家の養子が門跡(住職)となり、京都東山の地から天皇家の御所を見下ろして威圧する意図さえ込められて、その伽藍を巨大化させていくのです。  徳川幕府を否定して成立した明治新政府は当然のように浄土宗に厳しく、それへの政治的対応に追われた東京・増上寺を中心とした浄土宗の勢力は、知らず知らずのうちに知恩院を中心とした勢力との間に溝をつくっていきます。終戦直後の1947年、知恩院は何と総本山でありながら浄土宗から脱退。この状況は62年に解消しますが、法律的に現今の「宗教法人浄土宗」はこの時にできたもので、実は「その歴史は60年にも満たない」と言うことも、必ずしも間違いではないのです。  以後、「新浄土宗」の中では「新しい教団のあるべき姿を打ち立てよう」という議論よりも、「二度と分裂しないように、激しい議論などは避けてナアナアでやっていこう」という姿勢がむしろ目立ってきたといいます。今回、本誌の取材に応じた前述・清浄華院の執事長は、法主人事混乱の原因の一つとして「出身の地方にもよるが、京都の本山のことなんてどうでもいいという関係者が一定数いる」ということを挙げておられます。求心力、ガバナンス、コンプライアンス、呼び方はさまざまでしょうが、そういった考え方がややもすると浄土宗には希薄な部分があり、それが何かのきっかけで今回、目に見える形で吹き出てきたのかという気もするのです。今回の本誌特集で大乗淑徳学園の不祥事を取り上げましたが、10年ほど前には同じく浄土宗系・佛教大学(京都市)が宗門との関係見直しを画策しているといった情報が流れて騒ぎになったことがありましたし、また同じく浄土宗系・正智深谷高等学校(埼玉県深谷市)が悪質な偽装請負事件を起こしたとしてメディアに叩かれたのは2012年のこと。関係学校に対するグリップも、妙に甘い印象があります。  そして、そういう旧来の体質的問題とともに、現今の浄土宗の動揺のいわば“A級戦犯”として一部関係者が激しく指弾するのが、昨秋まで宗務総長を務めていた豊岡鐐尓氏です。本誌では結局その肉声に触れることはできませんでしたが、同氏に関しては「横暴、傲慢、剛腕」のような世評が確かにあり、特に清浄華院問題に関しては「豊岡氏の個人的なイチャモンのようなことで始まった紛争」と言い切る浄土宗僧侶さえいました。ただし、逆を言えば心棒なきままフラフラとした運営を続けてきた近代の浄土宗にあって、豊岡氏とはそこに強力なリーダーシップを打ち立てようとした、期待のリーダーだったと評する人も同時にいるのです。  豊岡氏は三重県伊賀市の名門浄土宗寺院の生まれで、「そこの寺の住職と言えば、少し前まで押しも押されもせぬ地元の超名士だった」と、ある浄土宗僧侶は語ります。同じ寺の先代住職だった豊岡氏の父親は旧上野市の市長で、豊岡氏はその政治家たる父の膝下で、「政治とは何か」を間近に見て育った人物だそうです。長じて豊岡氏は自身も市長選に出馬するも惜敗。そして宗門政治の世界に入り、2011年に浄土宗の事務方トップ、宗務総長の座に就きます。 「豊岡氏は宗務総長になって執務室に入った時、そこに飾られていた過去の総長たちの肖像を見て不遜な感じで笑ったという。『俺はこんな奴らとは違うのだ』と言わんばかりの態度で。だが、それが彼の個性であり、その“力強さ”に期待を寄せていた宗門人は少なからずいた」(ある浄土宗僧侶)  現在、豊岡氏は浄土宗内で極めて毀誉褒貶の多い人物になっています。それは彼がある意味で“ナアナア”ではない、ハッキリとした態度を示す人物だったことをも表しているのだろうと、私は感じています。ただし、“政治”とは結果責任です。豊岡氏の剛腕は結果的に浄土宗に混乱と動揺をもたらしただけで、総長3期目を狙った活動も頓挫、昨秋に地位を降りたことは前述の通りです。  浄土宗とはかくのように、歴史的にかなり根深い課題を抱えた宗教団体で、今回本誌が特集で取り上げた諸問題は、たまたまそうしたマグマが分かりやすく地表に出てきた瞬間の像だったのかもしれません。本誌は「宗教の視点から社会をえぐるノンフィクション・マガジン」を標榜するメディアですが、今回の特集はそんな浄土宗という“狭いコップの中の騒動”を切り取ったものに過ぎぬ、社会的な視点への広がりはない、悪い意味での業界紙的特集と呼ぶこともできるとは思います。ただ、“ナアナア”でことが動く時代は過ぎ去り、良質なリーダーシップというものが求められている時代に、社会全体が移行しつつある現在であるのも事実かと思います。そういう時代の中で、あえて今回「浄土宗」というコップの中の嵐を、読者の皆様に提示させていただいた次第です。ご関心ある方々にご購読いただければ幸いです。
2020年3月12日 小川 寛大
↓↓↓『宗教問題29』のアマゾンでのご予約・注文は以下から!!↓↓↓ https://www.amazon.co.jp/dp/4991000289
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shangrila2016 · 2 years ago
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なりたい自分、変わりたい自分、叶えたい夢や願望、変えたい状況、そして本当にあなたが望む未来へと、私が持つスピリチュアルな能力と、あなたのガイドやハイヤーセルフと繋がり、メッセージを通訳しながら、あなたの望む現実・未来の創造や本当の自分の人生を生きる為のお手伝いします。
伊勢神宮のお膝元 伊勢のスピリチュアルヒーラー 松本 じゅんこです☺︎
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皆さま、ありがとうございました📷✨
3月25日(土)は三重県津市で行われた、インドやLAなど、海外でも上映、オファーされていて、ワールドワイドで活躍されている
映画「愛の地球へI•II」の海響監督の映画の上映会&ワークイベントに公開セッションゲストとして参加させて頂きました🌏✨
今回のワークは「のろい解除ワーク」        人生をHappyよりHappyにするひみつの方法。  ★詳しくは下記リンクにて
「のろい」と聞くと、興味があっても怖かったり、ちょっと引いてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。
だけど、閉じ込めてきた、のろいや封印、ネガティヴなエネルギー、それは今世からのもの、時空を超えた古い時代の過去世からのものなど、多次元に複数存在していて
そのエネルギーを解放していくと、これまで囚われていたことに、気づくと囚われなくなっていたり、怖かったことが怖くなくなったり、悩んでいたことが悩みでなくなったりと、その恩恵は計り知れず、びっくりするくらいエネルギーが軽くなって、まさに人生がよりHAPPYに、望む方向へと更にHAPPYへと転換していきます。
そしてそれは可能だと実感しています。
わたしは、それを実際に経験していて、自分自身がどんどん、変化していて生きやすくなって、
どんどん自分を好きになって、自分を大切にできるようになっていて、自分を信頼できるようになって、 人ってこんなに変わるのかと、自分でも驚いています。
なので、今回も凄く楽しみにしていました😊
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最近似てきたと言われる、愛の地球へ配給事務局の宮地まゆみさんと(向かって右)😊 まゆぽんは、愛の人です‼️その在り方がとても素敵で尊敬しています。
今回も海響監督の誘導でアンドロメダの宇宙存在
トゥルラに繋がり、海響監督とみなさんとワークを行いました🛸✨
ワークの中でも、アンドロメダの存在、トゥルラや海響監督と、みなさんと行った、のろい解除のワークは、とても深いワークになっていて、大切なメッセージを伝えてくれています。
少しでも興味のあるかた、なんだかわからないけど気になる方、絶賛のろい解除をしたい方、
ぜひ、アーカイブ配信みてください🛸💫
ハワイ、セドナ、LAから帰国したばかりの海響(MIKI)監督のクリスタボウルの細胞まで届く半端ない高波動サウンドそして海響監督とトゥルラの息ぴったりのかけあいも、ワークも盛りだくさんです‼️
海 響監督、スタッフの皆さま、会場のみなさま、オンラインでご参加のみなさま、本当にありがとうございました✨
自分との調和を大切に
感性、感覚、感情を日々大切に
1人でも多くの方が
本来の自分の生き方を見つけ
イキイキとした毎日を過ごして頂けますよ���に🙏✨
Enjoy🛸❤️
Shangrilaスピリチュアルリーディングセッションでは、あなたのハイヤーセルフやガイドと繋がり、お一人お一人丁寧にあなたへのメッセージや現実に沿ったアドバイスをお伝えしていきます🌝
☆ 本当の自分の気持ちや自分自身に触れると様々なことが変化しはじめ、人生が動き出します。
本当のあなたと
あなたを繋いでいきます😊✨
お問い合わせ・ご予約✉︎
℡090-2617-8527(21時まで)
ヒーラー
松本 じゅんこ
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nazna-314 · 5 years ago
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