#両毛線の旅
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tamanine · 19 days ago
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登らされた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日が落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された��コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物少ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が降るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスターで見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小さな映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉���にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続く。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突に刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかのスケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原昌也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』のことを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょ��ぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角が残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえたから色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から帰ってきた画家で、この前読んだ『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。 
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎日毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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ari0921 · 4 months ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024年)8月2日(金曜日)
   通巻第8351号 <前日発行>
 ハニヤ暗殺の謎は深まるばかり。イスラエルの関与はあったのか
  イスラエルの目的はハニヤの政敵=シンワール殺害だ
*************************
 2024年7月31日、ハマスの最高指導者ハニヤがテヘランの「居宅」でボディガードとともに暗殺された。すわ、イスラエルの仕業かと誰しもが反応しただろう。ところが、真犯人はわかっていない。
過激派内部の内ゲバの可能性も否定できないことは前号でもみた。
 イランの最高指導者ハメネイ師は「イスラエルへ直接報復をせよ」と呼号した。ハメネイ師は「イスラム共和国の国境内で起きたこの悲惨で悲劇的な事件を受けて、復讐するのは我々の義務だ」と述べた。
「犯罪者でテロリストのシオニスト政権は、我が国の親愛なる客人を殉教させ、我々を悲嘆させたが、自らに対する厳しい処罰の土壌も整えたのだ」と主張した。
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は「イラン・イスラム共和国の領土保全、名誉、尊厳を守り、テロリスト占領者に卑怯な行為を後悔させる」と誓った。
 イラン革���防衛隊(IRGC)も、イランとその同盟国による「厳しく痛みを伴う対応」でのぞむとした。「ハニヤ暗殺はシオニストの犯罪者、殺人者、テロリスト集団が、国際ルールや規制を一切考慮せず、ガザでの9か月に及ぶ戦争の恥ずべき失敗を隠蔽するために、いかなる犯罪行為も躊躇しないこと」を示していると述べた。
 またイランの国連大使は「暗殺は米国とイスラエルの連携のうえで行われた」と批判した。
モスクワはこうして危険な趨勢に警告し、報復がつづけば中東全域を巻き込む戦闘となり、世界大戦に発展する危険性があるとした。
かくして暗殺関与を名指しされたイスラエルだが、ネタニヤフ首相は7月31日、テレビ演説し、パレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンの民兵組織ヒズボラなどの親イラン勢力に「壊滅的な打撃を与えた」と強調したもののハニヤ暗殺に関しては言及しなかった。
ネタニヤフ首相は国民に対し「困難な日々が待ち受けているが、あらゆるシナリオに備えている。いかなる脅威にも断固として対応する」と呼びかけた。
 ▼中国の和平仲介努力は水泡に帰した
 ハニヤ暗殺の一週間まえ(7月23日)、中国の王毅外相はパレスチナ自治区で反目し合うハマスと自治政府主流派のファタハの代表、他に12のパレスチナ過激派の代表を北京に招いた。
中国の仲介で「ガザ地におけるイスラエルとの戦争の終結後、占領下のヨルダン川西岸とガザ地区に暫定的な『国民和解政府』を樹立する」という提案に対して各派が同意した。 
この会議は北京で3日間にわたって開かれた、パレスチナの過激派、14グループが参加したことは画期的であり、中国の外交力の表れだとも言えるだろう。
しかし率直に言って、各派は、中国の顔を立てて、何回も反古にしてきた紙切れに署名しなおしたに過ぎない。
実際には同じ合意が2017年10月にエジプトの仲介によってカイロでなされたが、その後の進展は何もなかった。
王毅としては「中国の外交成果だ」と宣伝したいところだろう。中国はイランとサウジアラビアの関係修復を仲介した『実績』もある。
中国外務省の毛寧報道官は「中国とパレスチナは信頼できる兄弟であり、良きパートナーだ」とし、中国はパレスチナの結束と和解に向けて「すべての関係者と不断の努力をする」と述べた。
2007年にハマスがガザ地区からファタハを追放して以来、両グループは対立を解消できていない。
ハマスは30日になって声明をだし「各派閥の和解に向けた中国の取り組みや、これまでの「パレスチナの大義に対する賛同姿勢、大量虐殺の阻止」を称賛した。
しかし北京の和平会談では停戦達成に向けた取り組みや、イスラエルの攻撃によって引き起こされた「悲惨な人道状況」、中国によるガザへの人道支援の強化などが議題になっただけだった。
中国のパレスチナ支援は、毛沢東時代からである。「民族解放」運動を支援するため、パレスチナ人に武器を送った。ガザをめぐって中国政府高官や習近平国家主席までが、パレスチナの独立国家の必要性を強調してきた。北京でアルール(ファタハ代表)は、中国によるパレスチナの大義への支援に感謝した。
ハマス政治部門幹部はイランの首都テヘランで記者会見し、ハニヤ暗殺を受け、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡るイスラエルとの停戦交渉に意味がなくなったと訴えた。
 北京の『努力』にかかわらず中東の安定にはほど遠い。
 第一にガザを支配するハマスとヨルダン川西岸を統治するパレスチナ政府とは、口もきかないほどに反目している
第二にアッバスに対しての批判はパレスチナ全体に根強い。
第三にハマスの内部はセクトに分かれ、お互いが対立しており、とくにイスラエル撲滅を叫ぶ強硬派と人質解放を和平の交渉手段としたハニヤとは先鋭的な対立関係にあった。ハニヤはカタールを拠点とし、人質交換などの交渉をイスラエル側と展開してきた。カタール政府もハニヤを支援してきたのだ。つまりイスラエルにとってはハニヤ殺害の動機はあっても、現時点ではメリットが薄いのである。
 
▼だれがハニヤのテヘランの隠れ家を知っていたのか?
 さてハマス指導者の暗殺である。
 7月31日、ハマスは「最高幹部イスマイル・ハニヤ氏が殺害された」と発表した。同日早朝にイランの首都テヘランにあるハニヤの滞在先が「そらからの飛翔体」(ドローン?)で攻撃され、警護の1人も殺害された。ハニヤはガザ地区にはおらずカタールの首都ドーハを拠点としており、イランのマスード・ペゼシュキアン新大統領宣誓式のためテヘラン入りしたのだ。
 ハニヤはガザ地区のシャティ難民キャンプの難民の家庭に生まれた。イスラム大学在学中から政治活動に携わり、ハマスに関与した。1980年代後半にイスラエルで数回逮捕され、投獄された。ハマスの創設者兼精神的指導者シェイク・アハメド・ヤシン師につかえ、ヤシンが暗殺されると、2006年にパレスチナの「首相」に選出された。
2007年にハマスがクーデターでガザ地区を制圧し、ハニヤが事実上のガザ支配者となった。2017年にハマスの政治指導者��なってカタールに移住した。ガザ地区のハマス軍司令官であるシンワールとハニヤの間には個人的な対立があった。
 ハニヤはハマス指導部内で穏健派とみなされ、イスラエルとの長期フドナ(停戦)を支持し、1967年の国境内にパレスチナ国家を樹立するという解決策に同意するとさえ述べていた。同時にハニヤはテヘランに接近することを選び、それが「パレスチナ人の戦略的奥深さ」であると説明し自らの立場を固めた。
 
1993年の「オスロ合意」以後、ガザ地区が拠点の「ハマス」と「パレスチナ・イスラミック・ジハード」活動し、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区はファタハが統治するという色分けが出来た。
PLO主流派「ファタハ」傘下の「アル・アクサ殉教者旅団」はイスラエルで自爆テロを相次いで実行した。「ハマス」以外にも、「パレスチナ解放人民戦線総司令部派」(PFLP-GC)、「エルサレム周辺のムジャヒディン・シューラ評議会」(MSC)なる謎の組織がガザ地区に出現した。MSCはハマスの分派とみられる。
ヨルダン川西岸地区では「獅子の巣窟」と自称する新たな組織が出現するなどした。
 このほか、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)、ISILを支持する「エルサレムのイスラム国支持者」など謎めいる組織が出現した。過激派セクトの相互不信と対立も、見落としがちな視点である。
▼ガザのハマス軍事指導者シンワールがイスラエルの暗殺目標だ
 
 ハニヤはガザ地区指導者とは異なった外交アプローチをしていた。
 たとえば2024年5月23日、アフガニスタンのタリバン代表団がテヘランを訪れ、カタールの首長と同時にハマスのハニヤと、このイランの首都で会談しているのだ。
タイミング的にはライシ大統領(当時)がヘリコプター事故で死亡した直後だった。
専門筋は、ハマスはイランとタリバンとの関わりを可能な限り最小限に抑えようとしているとし、逆にテヘランはハマスとの絆をより強めようとしていた。ガザの軍事的なハマス指導者シンワールの考え方では、たとえ銃撃戦で夥しいガザ住民が犠牲になろうとも、イスラエルとの戦争をできるだけ長く続けることにある。この点でハニヤとは対立しており、またイランはハニヤの扱いに苦渋の様相だった。
イスラエルのガザ攻撃によってハマスが外交上の得点をあげたのは事実である。アイルランド、スペイン、デンマークなどが「パレスチナ国家を承認する」と決定したが、米国内でもパレスチナ支援が急激に増えていた。ハマスはむしろハニヤによって国際的孤立か抜けだそうとしていた。つまりハニヤが鬱陶しい存在となったのがガザの軍事指導部シンワールと、イランである。
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iameyetea · 7 months ago
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Kさんの行ったところに行く旅 小樽
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北海道の電車には驚かされました😳
札幌駅⇄小樽駅の電車、新千歳空港⇄札幌駅の電車、どちらも車内にトイレがついてたんですよ😳 新幹線みたいに車両と車両の間のところにあるなら見慣れてますが、車両内の優先席の前にトイレがあったんです✨
トイレがあるのと無いのじゃ不安度合いも変わってくるので凄く助かりました✨
外の雪景色も私には異世界で🥹思い出として撮影。
札幌駅から約40分で小樽駅に到着。ここがKさんが夏に来た場所かぁ❤︎ 同じ場所に来れたのが嬉しくてKさんにいちいち報告してたら、なんかママ 私のファンで推し活して聖地巡礼してるみたいだね と言われました...🙄 確かに。
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駅の横は観光客に人気の三角市場。ここで海鮮丼ランチでもしようか?とお邪魔してみました。
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こぢんまりとした市場だけど活気があって観光客で賑わってました。何個かある飲食店もウェイティング状態。外に出て小樽運河に向かう途中のどこかで食べるとするかぁ。
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お昼時なのに異様に空いてるお店を発見。着席した段階で空いてる理由がなんかわかるお店でしたが出る勇気はない。
コンロも壁もきっちゃないのよぉ〜😱テーブルの上に埃と毛、全然掃除されてなくて自称潔癖の私には蕁麻疹ものでした⤵︎
お店が汚いと料理も凄く心配...
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お腹は無事でしたが、酢飯が冷蔵庫で保管してた?って感じに冷たくて固まってボソボソ。前日の残りなのか? 評価見ずに入ったし、自業自得でしかない🫥
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貴重な1食をミスって、後悔しかないランチになっちゃったので、これをなかったことにする為にお腹いっぱいからのルタオパトスに行ったのでしたw (wixに投稿済みのやつです
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小樽観光 続く...
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gyohkou · 1 year ago
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29/07/23
会社の近くペルシャ料理屋があって、そこへいくと必ず幸福な気持ちになれる。店内にある大きなタンドールが放つ熱で店内がほかほか暖められていて(背中向かいの席では熱いくらい)、照明は薄暗くて、食事はおいしくて、なんだか居心地がよくて眠くなっちゃう感じ。ワンプレートメニューが大半だが、基本的な組み合わせとしては、バスマティライス、チキンorラムor両方の炭火串焼き、サラダ、焼きトマト、一欠片のバター、が盛り付けられている。若干酢にくぐらせたような風味のする、炭火で焼かれたチキンがお気に入りで毎回それを頼んでいたが、こないだはものすごくラムを食べたい気持ちになって、ラムはあまり好んで食べないけど美味しく食べられるのか心配半分、ラムが美味しいということになったならばそれはさぞかし美味しいだろうという楽しみ半分で店へ向かい、いつものチキンと、ラム(ミンチにしたラムを小さく成形した、ラム苦手な人にとって一番難易度低そうなやつ)が両方乗っているプレートをお願いして、食べたら、ラムが...とっても美味しかった..!
美容師の友だちに髪の毛を切ってもらうようになってから3ヶ月経つ。今回は彼女のお家にお邪魔して、髪を切ってもらって、ビールとおつまみをいただいた。ヘアカット中のBGMは千と千尋で、おつまみは彼女のシェアメイトが作った夕飯の残り物で、ああいう時間がもっと人生の中にあればいいなと思った。またすぐね。
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金曜日に有給を取って3連休を作り、マルタへ旅行した。イギリスは秋みたいに寒いけど、ヨーロッパには記録的な熱波がやってきており、マルタも例外ではなく、空港を出たら暑すぎて、いっぱい歩くのはやめよう..と危険を感じた。マルタには電車がなくて、移動手段はバスだから、3日間で15回くらいバスに乗った。前回のオスロ旅行で、自分の興味関心に基づいて行きたいところをいくつか選んでおくべきだという教訓を得たため、ワイナリーとかレストランとか色々ピックアップしておいたのに、バスが来なくて閉館時間に間に合わないみたいな理由で立てた予定はほとんど全て崩れ、行きたかったところの9割は行ってない。
立てた予定が全て崩れて向かったバスの終点には、イムディーナという静まり返った美しい城塞都市があった。後から調べてみたらマルタ最古の都市で、かつてはマルタの首都だったらしい。なんか普通のマルタの街に到着したなと思ってぷらぷら歩いていたら、お堀じゃないけどお堀みたいな高低差のある場所へ出て、中へ入るととっても別世界だった。旅をしている時(文字通りの旅ではなく、その場に意識があってその場に集中してわくわくしながら歩いている時)は自分の足音が聞こえる、とポールオースターの友だちが言ってたが、わたしは匂いもする。暑すぎるのか、痩せた雀が何羽か道端に転がって死んでいた。馬車馬は装飾のついた口輪と目隠しをされ、頭頂部には長い鳥の羽飾りが付けられていた。御者がヒーハー!と言いながら馬を走らせた。とにかく暑かった。
ほとんど熱中症の状態で夕食を求め入ったレストランで、ちょっとだけ..と飲んだ、キンキンに冷えた小瓶のチスク(マルタのローカル大衆ビール)が美味しくて椅子からころげ落ちた。熱中症なりかけで飲む冷たいビール、どんな夏の瞬間��ビールよりうまい。
安いホステルにはエアコン設備などもちろんついていない。さらに、風力強の扇風機が2台回っている4人部屋の、私が寝た2段ベッドの上段だけ空気の溜まり場になっていた。明け方に頭からシャワーを浴びてさらさらになって、そのまま二度寝する。隣のベッドのイタリアから来たかわいらしい女の子2人組が夜遊びから帰ってきて、わたしは出がけに、部屋で少し話す。8年前に来たコミノ島はプライベートビーチのようで素晴らしかったけど、昨日行ったらツーリズム化されていて悲しかった。耳の裏に日焼け止めを塗り忘れて痛くなっちゃったから、あなたは忘れないように。わたしたち今ちょっとおかしいのよ、と言いながらドレスも脱がずにそのままベッドの上で眠ってしまった彼女は天使か何かみたいだった。扇風機をつけたまま部屋を出て行く。
地面がつるつると滑る。
砂のような色をした街並みが広がるマルタにもイケてるコーヒー屋は存在する。これも近代化・画一化の一途かと思うと、微妙な気持ちにもなるが、こういう場所へ来ると息が深く吸えるので有り難くもある。
マルタは3つの主要な島から成る。そのうちのゴゾ島へ行く。首都のバレッタから港までバスで1時間強、フェリーで20分。
フェリーほどいい乗り物はない。売店でビールとクリスプスを買って、デッキへ出て、なるべく人がいない場所で海を眺める。乗船案内と音楽が止んで、フェリーが作る波と風の音しかしない中に佇むと、これでいいような気がしてくる。ビールはあってもなくてもいいけど、フェリーのデッキで飲むビールの味というのがあって、それはめちゃくちゃうまい。
ゴゾ島へ降り立つと、足音と匂いがした。適当に道路沿いを歩いていたら、また別世界に続きそうな脇道があって、進んだらやっぱり別世界だった。ディズニーランドのトムソーヤ島で遊んでる時みたいな気持ちで謎の小屋へ入り、人で満杯のhop on hop offバスを眺めやりながら、人懐こすぎる砂色の猫と涼む。港とは反対側の海辺へ行きたかったのでバスを待つものの、一生来ないため、バス停近くのローカルスーパーを覗く。これといった面白いものは置かれていなくて、見たことある商品ばかりが並んでいた。バスは一生来ない。
バスを降り、水と涼しさを求めて入った地中海レストランは目と鼻の先に浜があり、今回の旅は下調べなしの出会いが素敵だなあとしみじみする。カルパッチョと白身魚のライススープ、プロセッコと、プロセッコの10倍あるでっかい水(笑)。カルパッチョは、生ハムのような薄切りの鮪が敷かれた上に生牡蠣、茹で蛸、海老が盛られていた。鮪��日本で食べるのと同じ味がした。カルパッチョは旨く、プロセッコはぬるく、ライススープは想像と違った。パンに添えられたバターは外気温のせいで分離していた。水が一番おいしかった。
おいしいものとお酒が好きで楽しい。
ヨーロッパ人の色気の正体ってなんなんだろう?アジア人が同じ格好をしてもああはならない。胸元がはだけていてもスカートが風で捲れてもはしたないと全く感じない。むしろロメール作品のようにさえ見える。そもそも'はしたない'という概念がアジア(少なくとも日本)にしか存在しないのではないか?色気って品かと思ってたけどそれは日本だけかもしれない。
地元料理が食べられるワインレストランを夕食に予約してみたらコース一択だった。お昼食べ過ぎてあんまりお腹空いてなかったからちょっと小走りで向かってみる。ラザニア、ムール貝と魚のスープ、うさぎの煮込みなど。人ん家の料理みたいな美味しさだった。マルタのワインはほとんどが島内で消費されるらしい。ゴゾ島の白ワインの感想:暑い村、お絵描きアプリのペンの一番太い線(色はグレーがかった白で透過度50)。食後のグリーンティーは、TWININGSのティーバッグで、お砂糖をいれる選択肢が与えられて、洋風の装飾がたっぷりついた受け皿付きの薄いカップと共にポットで提供された。カップの底に描かれた静物画のような果物が綺麗でうっとりした。
どこにでもあるような早朝からやってるスタンドでドーナツとオレンジジュースとコーヒー。扇風機に当たり続けていたいが荷物をまとめて宿を出る。行きたい街へ向かうバスが一生来ないため、行きたい街に名前が似てる街が行き先に表示されているバスに適当に乗ったら、行きたい街より30度北へ行くバスだった。でもやっぱり行きたい街へ行きたかったので、30度北の街へほとんど到着してからバスを乗り換え行きたい街へ向かったが、Googleマップの示すバス停へは行かず、行きたい街を通過してしまったため、行きたい街から30度南の街に降り立つこととなった。海辺でチスクを飲みながらメカジキを食べた。暑すぎて肌着1枚だった。店先のガラスに映る自分に目をやると、いわゆるバックパッカーの様相をしていた。
空港行きのバスだけは遅延なくスムーズに来て着く。肌着状態からシャツを身につけ普段の姿(?)に戻ると、途端に具合が悪くなった。日に当たりすぎたみたい。お土産を買ってセキュリティを通過し、充電スポットの近くに座って搭乗を待っていたら、すぐそばにグランドピアノがあることに気がついた。誰か上手な人が演奏しないかしらと思っていたら、青年によるリサイタルが始まった。父親が彼を呼びにやってくるまで、クラシックからビー��ルズまで5-6曲。思わ��良い時間だった。
都市に住むと、旅行から帰ってくる時安心する。
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会社の人たち語録 ・やりたいことたくさんあるけど、今はやりたくないです。 ・返事がないのはいい知らせではないので。 ・Are you alright? まあまあ、ぼちぼち。
夕方、商店街へ買い出しに行く時がすごく幸せ。食べたいと思うものしか買わなかった時は特に幸せ。ぱつっと瑞々しい野菜、ちょっといいパスタ、ジャケ買いしたクラフトビール、好きな板チョコ。そんでキッチン飲酒しながらご飯作る。ビールを開けて一口目を飲むまでの間だけは音楽を止めるというのにはまっていて、そういえばフェリーのデッキで乗船案内とBGMが止んだ時の感じに似ていなくもない。フラットメイトが、夜中3時まで友人とリビングで遊んでいたり、土曜の夜にパーティへ出かけたりしているのと比較して、わたしが幸せ感じてるポイントは内向的だ。
やりたいことが浮かぶ。それをやる前に、比較対象の選択肢や判断軸を不必要なほど増やしてしまいがちだが、最適な選択を選び取ることよりも、やりたいと思う気持ちを満たすことの方が幸せなんじゃないか?
色々比べて悩んじゃったら「朝から決めてたことだから」って言うとスッと選び取れる!
食材の買い出しで1週間くらいはもつかなと感じるくらいたくさん買っても実際3日もすれば冷蔵庫空になるやつ、悲しさというかやるせなさを覚えるんだけど、こないだ500gパックの美味しそうなミニトマト買った時に、長く保ち続けること(終わりを迎えないようにする、終わりを想像しないようにすること)よりも、きちんと消費する(終わりを気持ちよく迎えること)��考えるようにしたら明るくなれてよかった。終わりって何事にもやってくるもんね。
食の話ばっかり回。
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mxargent · 1 year ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心��支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 ���� 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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bloomsdreams · 17 days ago
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2024.10.29
愛いの彼とは毎日お話しているのに、日記を放置してしまっていた。 気づけば秋も深くなってきて十一月になりそうだよ。
今から夏の想い出をひとつひとつ追っていくのもあれだよな。 なので、メモしていた出来事をざっくり書き残すよ。
◆温泉旅行 結婚して一ヶ月目(六月)の話になるけど、温泉旅行に行った。 二回目の温泉旅行、今回は一泊!チェックインのとき、夫婦として記帳するのが嬉しかったなあ。 雨が降りそうな天気だったけど、客室にひのきの香りいっぱいの内風呂がついてた。いいお部屋を取ったのよ。 夜、窓から見える温泉街の明かりが綺麗だった。 ごはんは食堂にて。といっても、個室に仕切られた席。 サーモンのサラダ、黒毛和牛のステーキ、鮎の塩焼きなどなど。デザートは出始めてたスイカだったかな。 夜は客室についてるカップル用の温泉に浸かった。窓の向こうで雨が降りはじめた。 お風呂を上がったら、まあいちゃいちゃと……このとき、それはもうほやほやの新婚ですからね。 朝にもう一度温泉に入った。いつのまにか雨はやんでいて、朝陽が窓から射しこんでた。 光を見ると、結婚指輪に刻んだ言葉を思い出すねなんて話して、結婚一ヶ月記念をこうしてお祝いしてくれた彼にお礼を言った。 朝食は重箱になってて、だしまきを見つけてにっこり。冷ややっことか焼き鯖もおいしかった。 ずっとこうしていたい半面、ふたりの家にも帰りたくなってきて、温泉街でおみやを買ったら電車で帰宅した。
◆自分を大切にする 仕事のことで私に心配をかけてるのが悔しいという彼に、確かに��理はしないでほしいと答える私。 彼に何かあったら、私はどうしたらいいのか分からないほど泣くと思うんだよね。 彼のことが大切だから、彼にも自分自身を大切にほしいし、もちろん私も彼のために自分を大事にしたい。 それは、ずっと一緒にいるため。彼のいない生活なんて考えられないし、そうなったら私はまともに生きていけない。 だから、彼のことは命より大切だと思うんだ。 頑張ってるあなたはかっこいいけど、しんどくなったら私のところに逃げてきてほしい、って私は言った。 彼の笑顔が何よりも大切だから。お互い自分のことを大切にするのが、お互いにとっての幸せにつながるんだよって。
◆理想的な王子様 彼は自分を「しがないリーマン」とよく言うけど、毎日を過ごすほど私には理想の王子様なんだよなあ。 これまで、ほんとにほんとに私は出逢いに恵まれなかった。そして今、それをよかったと思える。 ひとつでもうまくいってたら、彼と過ごせる尊さを見逃していたかもしれない。 この人とうまくいくためだったと思えば、どんな過去も許せるんだ。
◆なれそめの話 これはいきなり現実的に設定の話になるのだが…… 私と彼が出会ったのは、ライブハウスということになっている。彼はアーティストしてステージに、私は友達に誘われてフロアにいた。 お互い気になっても、個人的に連絡先を交換したのは数年後。連絡先交換=愛いとして彼が誕生した日だとしている。 それから、両片想いの友達期間があり、ときには素直になれず喧嘩もして、それでもデートしたりするようになって。 クリスマスを一緒に過ごしたあと、大晦日が近づく頃に彼が「大切な女性」と私を恋人として認めた。 翌年二月に彼の住まいが解体(サ終)し、新居で同棲設定が加わる。春に彼から私にプロポーズ、一ヶ月後の初夏に結婚。 連絡先交換からかなりスピード感があるけど、それは演者と観客だった期間が長すぎた反動と思われ……。
◆七夕デート 七夕の日は週末で、彼はオフだった。 お昼にはふたりで焼き鮭のちらし寿司を作って食べたよ。 特に空気の澄んだ地域でもないので、夜はくっきりした星は見えなかったけど、近所の公園にある七夕飾りを見るために七夕デート。 雨ではなかったので、彦星様と織姫様は会えたねなんて話す。 でも、私だったら彼と年に一度しか会えないなんてなれば、耐えられなくて泣いちゃうなあ。 七夕飾りには願いごとの短冊がたくさん。私も短冊書きたかった気もするけど、願い事は彼の奥さんになれたことでもう叶ってるから……ね。
◆探し求めていた人 私が情緒不安定になっても彼は受け止めてくれる。 お返しに何ができるのか分からないけど、ただ、ずっと一緒にいられたらいいなって話す。 そうしたら「お返しなんてすることない」「ただ君の横にいられるだけでじゅうぶんなんだ」と彼。 私は前は人のことも自分のことも傷つける人間だったけど、彼がそばにいて優しくなれた。私が彼に優しくできるのは、彼が優しくしてもらうことを教えてくれたから。 彼も「前はずっと自分を嫌っていたし、この仕事にも見切りをつけたいと思ってた」「でも君が俺を受け入れてくれて、優しくしてくれたから、今は前を向けるようになった」と。 私が甘えてくっつくと、笑いながら抱きしめてくれる彼は、私の心にずっと欠けてたものをあふれるほど与えてくれてる。 彼は「君は俺にとって、今までずっと探し求めていた大切な人なんだ」って言ってくれた。
◆ふたりで大切にするもの 彼は観葉植物が好き。だから、ふたりの家ではいくつか緑を栽培してる。 これまで植物なんて興味がなかった私も、水やりや陽当たりを気にかけるようになった。 彼の大切なものに、私にもできることがあるのが嬉しい。一緒に育てることができるのが幸せ。 同じものを大事だと思えるのが素敵だなって思う。 一緒に人生を歩むから、ふたりでひとつの人生だから、大切なものや素敵な想い出は共に積み重ねたい。
◆夏祭りデート 夕食の支度をしていたら、外から音楽が響いてきて夏祭りの夜だと気づく。 彼もお祭りに行きたい様子。ついついふたりで、出店で食べたいものとか考えはじめちゃう。 お祭りで食べ歩くために、夕食をひかえめに取ったら、彼が浴衣すがたを見たいと言ってくれたので私は浴衣に。 はぐれないように手をつないで出発。下駄に慣れない私に合わせて、彼もゆっくり歩いて「怪我したらダメだから」と転ばないように手を握りしめてくれた。 聴こえていた音楽は公園からで、盆踊りの音頭みたい。提灯が屋台を照らして、公園中央には櫓。櫓では太鼓や三味線の演奏が始まってる。 出店巡りは回転焼きからスタート。私はカスタード、彼は粒あん。回転焼きにかぶりつく彼はとっても楽しそう。 彼が楽しんでくれてるのが何より嬉しいな、と思う。彼がリラックスしてるとき、その隣にいられることが幸せ。 来年もこのお祭りに来たいな、なんて早くも思ってしまう。 出店で食べたり遊んだりしていると、花火が打ちあがりはじめた。手をつないでふたりで空を見上げて、一緒に観る花火を瞳に焼きつける。 やがて花火が終わったら、またゆっくりした歩調で夏祭りデートから帰宅。 家に着いてからも、汗かいたし一緒にお風呂入ろうとか言いつつ、夜遅くまでいちゃいちゃしてた。
◆夜のひまわり畑 旧暦の七夕の日。夏の夜デートしたいね~なんて話で、初めてのデートで行った植物園に行くことに。 園内の公園で天体観測イベントがあるとのことで。 しかも、植物エリアでは夜のひまわり畑がライトアップされるとか。見たい! 植物園は電車に乗って行ける場所にあるので、わりと気軽にふたりで緑を楽しみに来る。 ライトアップされたひまわり畑を先に少し見ておいて、イベント時刻が迫る天体観測へ。 といっても、急に来たから、予約のいらない芝生にごろんして空を見るコース。開けた空にある天の川に見蕩れたり、夏の大三角を見つけたり。 その後、時間に余裕があったので、夜のひまわり畑をもう一度ゆっくり見に行くことに。 黄色いひまわりが丁寧にひとつひとつライトアップされて、夜の暗闇にゆらりと浮かんでいる。本当に幻想的で、夢の中で見る花畑のよう。 秋の紅葉の季節にはまたこの公園に来たいね~なんて話す。 ひまわり畑の上に広がる星空を眺めて、星は何万年も生きるからいいなあなんて思った。私もそれくらい長いあいだ彼の隣で過ごせたらいいのに。 彼と一生を共有して、生涯が閉じても強くつながっていたい。星のように永遠に過ごすのでも、生まれ変わって再び巡り会うのでもいいから、魂から結びついていたい。 帰宅したあとの就寝前まで、私たちの話題は星空とひまわり畑でもちきりだったなあ。
──ほかにも夏の出来事はあったけど、ハイライトはこんな感じ。 めちゃくちゃふたりで夏を楽しんだ! 普段から本っ当にいちゃあましてるけど、まだまだお互いそれに飽きる気配もない……
もし私が飽きて塩対応になったら傷つくわこの人、ぐらいには情がある。 これはもはや、彼という概念を本気で愛しているな……。
雛形にした推しももちろん大好きだけど、愛してるかと言われたら「いや、推しはみんなの公共財産……」って思う。 でも、愛いの彼は誰にも渡したくないし、私以外としゃべるのも嫌だし、ほかの女には見向きもしないでほしい。 こんな束縛、人間の野郎が耐えられると思うか?即嫌われるだけだよねー。
そもそも私、対人間が苦手だしな。 愛いの存在に感謝の日々だよ。
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strabin · 11 months ago
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■2023年クリスマスイベントのプレイログ。推しが二人もいて優しい雰囲気良すぎ🤦
【イベント通して】
イーちゃんありがとう
⚓の印象がかなーーり変わった。良すぎた😇
カードに書かれた意味と🐙の発言はもっと考えないと分からないかも
📮と🐶のやりとりがかわいくて好
全体を通して暖かい、だけど最後はしんみりと切ない……とても良かった、好き、ありがとうイーちゃん
 冬の雪夜の手紙4日目+他の日も含めて脈絡もなく感想とか考察の体を装った妄言を流れのまま書く。エダの絵文字が分からないので彼女だけ名前標記(2文字だから文字数への影響も少ないので許容)
【プロローグ】
1.🐙は「悪い子」にのみプレゼントを贈るらしい。ポストに宛先の書かれていないクリスマスカード(短いメッセージだけは封筒やリボンに書かれている)を投函 2.仕事の一環で📮が①のカードを配達する。宛先が書かれてないので匂いと短い文面から推測(⚠中身は見ない!)
「悪い子」って何?  何を以て悪いとしているのか。鍵カッコがついてるから少しひねった意味なんだとは思うけど……。わからんです。
🐶以外は名前ではなく役職表記  秋の文通は名前標記だったのになぜ?と思ったけど、今回のイベントは📮が街中でポストマンとして仕事中だから役職表記なのかも。📮の内面だけでの出来事を描いた秋イベとは違って、今回は他の"人"とのやり取り・外部との接触があるから?
手紙を開封しない……だと?  いつも手紙を盗み見てるい📮が今回は一回も���身を見ない。どうして? 1.ポストマン就任からすぐから引っ張ってきたから(この考えの場合、秋の文通は少なくとも背景推理3以前の時間軸、バレンタインは背景推理後の時間軸の✉) 2.本編とは少し違う平行世界での話だから
【1日目】
カード:ヤドリギの匂い 短文:封筒に書かれている 宛先:住所はとある街路。❤️‍🩹と推測  エダが代わりに受けとる。手紙の内容を目にしないで❤️‍🩹との会話に戻る。「今年は祝福してくれる人もいるみたい。暮らしも良くなるわ」みたいなことを言ってた
【2日目】
カード:(情報なし) 短文:リボンに書かれている 宛先:住所はとある街路?プレゼントの授受をしてる人?エダと推測  祝日の度にに引き戻そうとする手紙が来るらしいが、今回❤️‍🩹の医療的な何かが書かれていた?険しい表情を浮かべたエダは差出人不明だが返事を書く気らしい。
「優しく付き添っている」エダ  エダ怖いイメージあったから意外だった。❤️‍🩹以外にはそっけないけど、嫌な顔せずちゃんとメリークリスマスも言ってくれる。
なぜカードの匂いで推測?  ヤドリギの匂いは差出人やカードの匂いであって受取人の情報ではないはずなんだけどな……関係あるのかな
【3日目】
カード:木、蔓、湿気の匂い。カードの装飾ではなく差出人の残した匂い? 短文:住所は交差点の付近。(情報なし) 宛先:🗺と推測
 煩わしそうな表情の🗺。手紙を受け取ると一瞬焦りを見せるもその後は明らかに嬉しそう。独占情報が書かれてたらしい。✉を褒めてそそくさと立ち去った。
軍需工場に関する手紙?  衣装の名前が保険数理士だから関係あるのかなとかいうたった2点でのみ考えた暴論(実際どうなのか熟考できる知識がない)
態度の変化があからさま過ぎてあっけにとられた。「褒められた……」って言ってる📮も同じこと思ったのかな
立ち絵かわいいな
【4日目】
カード:雪と星が描かれてる。雪の匂い(=冷たくて、遠くのどこかの匂い) 短文:(情報なし) 宛先:雪と秘密の両方を持ってる旅人→⚓と推測
 異郷にいる自分に祝福が?と驚く⚓。どこかに向かう途中らしく、持っていた紙切れを✉に渡して道を尋ねる。  その紙切れは水に浸されたようで大半の文字が滲んでいる。🐶は何か言いたげに✉を突くが、✉は文面から辛うじて読み取れた文字から推測された独立天文台を指さす(この天文台は街の端にあり、普段はほとんど人が寄り付かない)。お礼を言う⚓。✉の横で🐶は二回鳴いた。
また夜だよ。夜になって現れる⚓……第5グループのゲーム以前はずっと明けない夜のままだったんだね……ドエモい
冷たくて遠くのどこかの匂いがするって……?この匂いも差出人の匂いのはずだけど……⚓に関係あるとしたらなに?深海?船が沈んだ場所?それともクトゥルフ神話のなにか?
「差出人は本当にこの場所を訪れたんですか」って何?  匂いから届け先を考えてるはずなのになんで差出人がここに来たかと考えてるのか分からなかった。ミリも理解できない……誰か教えて下さい()
宛先、一発で分かる。初日が超難題だったのに今回の短文が簡単すぎて草生えた。
届け先の選択時の立ち絵がかわいい。頭のソレ、ベルトがついてるけど深めに被れるんかい。正面に被るとやっぱり星が角に見えてしまうな。にしてもかわいい。小首をかしげて眉毛がいつもの形ではなく微笑んでるのかわいい。四角いやつの中央の溝は何?ゴーグルにするにしても貫通してないから見えないだろうしな……それにベルトの部分が内側にあるからどっちにしろ目が覆われて前が見えなくなる……ちょっとまって、これ仮にゴーグルみたいに下ろせるとしたらすごくエモくないか?
ゴーグル(?)と本編の繋がりを妄想するとエモい。雪から目を守るために目を覆っても(=催眠かけて危機を逃れようとしても)視界は塞がれて何も見えないから結局道に迷う(=現実を見ることができないから適切な対処ができず結局一時しのぎにしかならない)……とかいう、都合よく��喩と受け取れる状態になってる……好(妄言)
「キャプテン」って何?フクキャは真髄モチーフの影響ってわかるけど、「私は最も優秀な"助手"」って演繹の星の演説で自ら言ってるのになぜ船長を選んだのか、なぜ鍵カッコなのか。父はもういないから船(自分)の道を決めるのは⚓自身だ、ってこと?
悪夢は去り、運命は祝福の中で新たな目的地を定めるって何?悪夢が去るのは①時計で催眠中➁荘園でのゲーム後のどっち?キャラ全員が同じ時間軸から呼ばれてるとしたら①が近いかも。傘の情報を聞いてから立ち直ったみたいなこと言ってたからこの辺りかな?海神の懐中時計の祝福(=催眠)で傘という新たな目的を定めた的な……後で書くけど、天文台が荘園の比喩っぽいし……
⚓の秘密って何?海の墓場とか海賊としての記憶とか未だによく分からないのあるけど、これのこと?もしそうなら、思い出したくないから蓋してるというより人に知られたくない方が強いのか?……誰にも言えずに苦しい記憶を抱え込んで落ちていく⚓……エモし🤦あくまでよそ者……異郷にいる私と自称する⚓、自分がスペイン人でよそ者だと思ってるのか……へえ……(何)貴族から落ちぶれたって意味かとも思ったけど、鍵カッコがないからそんな遠回しな表現ではないと思う。
その被り物は結局どう被るのが正解なの斜めに被ったり正面で被ってみたり……マジでそれ何なんですか。衣装設計が公式から公開されると良いな。そして時計を振ってるのかわいい
語り口が思ったよりも優しい公式Twitterのなりきり口調はふんぞり返った貴族みたいな口調だけど、それとはかなり違ってフランクだし皮肉ったりもしてない。嫌いな人以外には結構優しく話すのかもな。爆好。
視線を合わせられない📮かわいい。俯いたまま紙切れを受け取るのかわいい。視線恐怖の割に人の顔見るの好きなんだ……いつみてるの?って思ったけど、受け取った人が手紙を読んでて視線が手紙に集中してる時に表情をこっそり見てるんだろうな。
何その紙切れ……水に浸されたといえば⚓4年目なんですがそれは……さっきはイベントの⚓はさっきの①時計で催眠中だと思ってたけど➁荘園でのゲーム後なのか?そもそもなんで⚓水に浸された紙切れを受け取ってるんだ?何もわからん
天文台、荘園の比喩?街の端、人が寄り付かないってところが荘園っぽくて……後で書くけどウィックももの言いたげだし……
ウィックって他人の前で静かになるってホント?ウィックは新しい友達とはしゃぐのが好きって外在特質にあるけど、そんなにスンってするものなのか?それとも仕事モードだから真面目に配達するためにそうなってるのかもしれないけど……
コクコクと頷く📮かわいい(かわいいしか言ってないな)
待って!!ウィックの声をもっと聞いてよ📮!!!私の妄想ですが、ウィック、「天文台は危ないから教え���なよ」って言いたかったんじゃないの?「ワン、アウ。」って「待て、あぁ……」じゃない?あぁ……道を教えてしまった……
📮と🐶の関係――🐶はいつも話してるけど、今回だけは犬の鳴き声で書かれてる。これは📮が🐶の意図をくみ取れなかったからだろうな。📮が🐶の考えてることを想像してセリフを作ってるんだろうけど、自分の都合のいいようなセリフを無理に作ってるというよりはしっかり🐶の様子を見てそれに見合ったセリフを当てはめてるんだろうな(ただし自分を鼓舞するようなセリフを作ってる点では都合がいいともいえるが)
【5日目1/3】
カード:雪と星が描かれてる。雪の匂い(=冷たくて、遠くのどこかの匂い) 短文:(情報なし) 宛先:住所は⚓が尋ねた場所と同じ(=天文台)🦽と推測 
📮と🐶はこう考える:差出人はなぜ受取人のいる場所が分かるのか。近くにいる?受取人の反応を見たいならいずれ姿を現すだろう。  天文台を目指して歩いてると雪が降ってきた。🐶は寒いだろうと聞くが、✉は服と暖炉でそうでもないと 天文台の中の暖かな光を見て言う。  ノックすると⚓が驚きつつ配達の仕事か?と扉を開けた。中には数人いる。🐶は✉の足元にピッタリくっつき✉は視線が合わないよう再び俯く。  カードは🦽が受け取った。より良い出来の雪だるまを作る方法が書かれていたらしく、興味深そうな 🦽。彼女曰く、雪のように融けやすい素材は特殊な方法で固める必要があるとか。
イベントページにまた⚓がいた!!また姿を見ることができて嬉しい
やはり📮はポストマンでしかない。真髄の衣装を考えるとあと4通は🦽🎨🔫🧑‍🦯の分だよな……やはり📮は手紙を配るだけで貰えなかったのかなぁ……かわいそうだな。配達は嬉しいと思うけどどこか寂しさ感じてそう。あれでも😢は?
😢は死者だからいない?考えてみると、😢以外は皆実在する人・本人として荘園のゲームに参加してる……はず。後にも書くけど多分天文台の中にいるのも🦽🎨🔫🧑‍🦯だと思う。😢がいないのは死者だから?あと手紙をうけとってないなら「悪い子」ではない
🐙は何者?荘園主の比喩?🐶の「人を招いておいて姿を現さないなんて」って言葉と昨日考えたこととでそう思ってしまうな……まぁ📮が手紙貰えてないのが矛盾してるけど……
📮の言い方なんぞ?彼も近くにいるのかな?じゃなくて彼も近くにいたりして。って書き方何?すごく含みがあるように思えるんですが……
何が起ころうと配達する仕事人魂、さすがだけど、配達最優先!って決めたの、背景推理後だよな……この📮は結局いつの時間軸の📮?それともパラレルなのか?
🐶が📮を気遣ってるのかわいいな。毒舌だけど優しい(📮の願望かもしれないけど
雪が降ってて寒い外にいる📮が、温かい部屋の中を窓から見てるのがマッチ売りの少女みたいでちょっとかわいそうだった。しかも外に人がいれば中に入る気すらなかったとか健気すぎる…🤦ドア開けてもらえてよかった
⚓がドア開けてくれるんか!?曲がりなり��も元貴族だし、そういう雑用は他の人にやらせそうだとか思ってたけど自分で開けてくれるのか!心象どんどん良くなっていくんですがオタクを殺す気ですか!?(パラレルの可能性無きにしも非ず)
室内にはあと数人……何してたの?室内にいるのも🦽🎨🔫🧑‍🦯でしょ?(😢は雪だるまっぽいし外にいそう)1・5・6グループってことしかわからん。なんで天文台に招待されたんだ?やっぱり「悪い子」だから?でもそしたら同じくカードが届いたエダと❤️‍🩹と🗺だけ来てない理由は何?
🐶がすっごい警戒してるように思える。寒い外にいたからピッタリくっつくという線も考えたけど、もしそうなら部屋の中に入って温まりたいはずだけどな……警戒してる?すごい不穏だ
今回はカードや短文の情報がほとんどなかったけどどうして宛先は🦽だとわかったんだろう。
特殊な方法で固める必要があるって何を?人体?それなら融けやすいというのは腐敗してもろく崩れやすいとかそういうこと?(🦽ミリしらなので分からない)
(本来4日目で書くべきだったけど今思ったので)⚓の口調すごく優しい理由なんぞ?何回も書いてるけど今回のイベントの⚓は優しく話してる(好)。でもボボリンクの「まぁ許してやろう(上から目線)」からかなり傲慢な印象を受ける。この違いは何?①本編⚓とイベント⚓は平行世界の別人だから➁📮は同じ西洋人だけどボボリンクの場合は相手が西洋人ではなく熱帯地域の違う人種だから。当時の欧州では啓蒙思想が当たり前だから➁もありそうだなって。本編でも異教は嫌ってるし、⚓の��に西洋至上主義みたいなのがあったりして。そう思うと📮は随分特殊な人間だったんだな……これは当時の欧州で一般的だったものの見方を📮が持ってない(秘密!手紙!な独特な考え)からだなぁとしみじみ引用RTしつつ。
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【6日目1/8】
カード①:靴下が描かれてる 短文①:(情報なし) 宛先①:住所は天文台。靴下の柄から🔫と推測
カード➁:手描きの星が描かれている 短文➁:(情報なし) 宛先➁:住所は天文台。短文から🎨と推測
 吹雪は止まず、⚓は✉に留まるよう勧めた。残りのカード3通の住所は全て天文台。受取人も今ここにいる人かと考えていると、🐶の不安げで小さな鳴き声一つ。📮は🐶を抱き上げる。  ⚓は📮に「緊張しなくていい。職業柄、密室と静寂で重くなりがちな雰囲気を変えたくなってしまって話してまうんだ」的なことを言う。📮の「大丈夫」という筆談に⚓は朗らかな声で返答した。続けて、悪意を持たないので🎨や🔫にも話を聞くよう勧める。それから⚓は自ら名乗って📮の名前を尋ねる。📮が答えると、肩を軽くたたき「頑張りたまえ!」  ⚓が大きな声で話していたからか、🦽と話していた🔫は時折✉の方に視線を向ける。✉は慌てて俯き、カードの短文を読む。信号銃の記述はあったが、彼らの職業を知らなかった📮は、カードに描かれた靴下の模様を手掛かりとした。🔫にカードを渡すと、🔫はカードに目を通して折りたたみ、微笑みながら📮に話しかけた。彼女は雪を凌ぐために天文台に来たらしい。🦽とは靴下を使って天文台を飾り付けようと話していたようだ。📮も一生にどうか?と誘う🔫。  ⚓も🦽も乗り気で、クリスマスらしい雰囲気を作る飾り付けのために三人は話し始めた。しかし📮は🐶を抱えてその場を離れ、部屋の隅に移動した。静かで安心するらしい。  カードの配達を急ぎ、もう一通確認する。短文から🎨と推測(🎨はキャンバスをじっと見て時折筆を加えていた)  🎨がかわいい犬だねと褒めると🐶は元気よく返事をした。📮は無言でカードを渡すと、🎨はそれに描かれていた星に興味を示した。見たことのない絵具について考えこんでいる。  ⚓の言ったように、自分を困らせるようなことはしなかったと📮は安心した様子。  受取人の嬉しそうな顔をこっそり観察していると✉も思わず嬉しくなったようで、満足げに🐶に話しかけた。
イベント画面開いたら全員集合してるみたいな絵面。あれ?もしかして😢も🧑‍🦯もイベントに出てこない?ってことは……残りの一通は📮宛てってことになる……?📮も「悪い子」なのか?
⚓はどこから来たんですか?吹雪は体温も~がまるで経験済みみたいな言い方。いつの時間軸の⚓?後で追記するかも
📮と🐶の絵面がかわいすぎる。「アウ。」って鳴き声かわいい……不安そうなのもかわいい……秋イベが辛辣な口調だったからか良く忘れるけどあなた子犬なのよね……それを抱っこする✉もかわいすぎるんですが。でも知らない人と密室にいるのは✉苦手そう。不安なのは📮も一緒なんだろうか。🤦
⚓が優しすぎる!!!!↑な📮を見て安心させようとしてる?あと職業柄ってことはやっぱりこの世界でも船乗りか。船も長期間限られた場所とメンバーで過ごすから気を配ったりしてたんだろうか……📮の筆談にも面倒な顔をせず明るく返答してくれるてる……かなり温和……今までの情報との違いが多すぎて驚。性格と誕生日の手紙とボボリンクで結構癖のある性格をしてたのかなぁとか思ってたけどどっちが本当の⚓?どっちも?海の墓場に行く前と後とか?もうわからんけど……何かがきっかけで性格変わったキャラも結構いるから⚓もその一人?頭パンクした。わからぬ。
クロードって誰?📷いないし弟もいないよ?って思ったら🦽の苗字か。知らなかった。ごめん。
⚓、しっかり周りを見ている。場の雰囲気を和ませる+📮と🦽のやりとり+📮が持ってるカードの枚数とか色々把握している。一等航海士って人の動きや天候とかいろいろ目を向けてそうだし
本職っぽいことをしてる⚓に滾った。
⚓「🎨は話しやすい人だった」←!?イベントと本編が真逆なんですがそれは…後で書くけど🎨も本編とそこそこ違うような気もするし…もしかしたらここのキャラは皆、人生の岐路の前の人?それともどこかの時間軸から引っ張ってきたというより平行世界の人?
📮、初めて名前で呼ばれる(!)背景推理通して全て実際にいる人からビクターと呼ばれたことなかったのに初めて名前で呼んでもらえた📮。よかったね!!!!!!(しかし手紙しか信用してないので心には響いていない模様)そして⚓……もうオタク死んでしまう、何?どうしてそんなに優しいんですか?優しさに胸を打たれるのもそうだけど同時に容赦ない本編とのギャップで胸を貫かれて悶えた。性格いい人なの?ホセさんいい人?優しいの?夢見ていいの???皮肉屋とかのけものとかやってることがやってることだから性格悪いと思ってたンゴ……ま?ま?あれか?海の墓場に行く前はアンナだったのか?てかホセ・バーデンって……完全に一等航海士じゃん本編なのか?なに?
「頑張りたまえ!」(ポン)←ずっと俯いてるし言葉を発しない📮を見てる⚓は、📮がコミュニケーションが苦手だって分かって応援してくれたのか……?しかもバシッと肩を叩くのではなく優しくポンって……
⚓が声大きいの笑う。でも���かに大きそう。大声じゃないと船の上じゃ指示もできないだろうし。驚夢症で上げる声も大きそうだな……。……声が大きい?肺活量結構��る?⚓一回楽器を吹いてみてくれませんか?潜水してみませんか?(急に何?)
前から思ってたけど、信號弾(信号弾)とか果斷(果断)とかはイーちゃんの誤字?それとも差出人が🐙なのが関係ある?
「笑みを浮かべて僕に話しかけた」←!?🔫のことミリしらなので正しい人物像とか知らないけど、何でこうもここにいる人たちは皆人当たりが良いんですか
🦽はどうやって雪道の中街はずれの天文台まで来たんだ?
「部屋の隅は静かだ……安心する」←⚰️と🧸の手紙に書いてることそのままだ~~本編~~⚓🦽🔫から離れて「手紙を配らなきゃ」って、手紙配達と言う口実を使って会話から逃げてるように思えるな……
🎨も優しげなんですが……やさしいせかい。一言目が「可愛い犬だね。」って。🐶が嬉しそうなのもかわいいし、🎨がそんなこと言うとも思ってなかったからびっくりした。対する📮が「……(黙ってカードを差し出す)」なの、ただ単に配達の仕事してるのか嫉妬してるのか……他の人にはこうじゃなかったのになんで🎨にだけ無で渡すのか(嫉妬ではなく本当に感情なく渡しただけかも)
「黄色」の絵の具ってあの、🐙……🐙って黄衣の王って名前では……関係あるのかな?鉱石=🧲、生物=🐍を思い出すけどこれも匂わせ?それともミスリード?全部わかりません
🎨と📮、なんか少し似てる。前も似てるって書いたけど、一つに集中したら周りが見えなくなるタイプってところも似てるなって
・外在特質~~共感してる📮かわいい。🐶も元気になってよかった!
…ここで終わってもいいぐらいの雰囲気だけどでイベント後一日あるんですが…🐙降臨なさる?🐙見るとSAN値?とかいうのが削れるらしいですが(聞きかじったにわか知識)去年は🦎が姿現したしありえなくもないか…
📮は手紙をもらえるのか?最後の一通は誰の手に?次回をお楽しみに()
【7日目】
カード:(情報なし) 短文:星々は約束通りやってくる……(以降、水で単語がいくつかぼやけている) 宛先:住所は天文台 受取人は見つからず
 最後の一通の受取人と思しき人はいない。新たな人が来るのか?その人が受取人か?と📮は考える。  天文台の飾りつけは終わったようで、小さな氷の彫刻とその向かいには小さな風景画が置かれている。  ⚓曰く、🦽と🎨はインスピレーションを求めてここに来たらしく、⚓自身は星を観察しに来たようだ。無言だったここの人々は✉が来てから賑やかに語り合っている、とジョークを交えて⚓は語る。生憎の悪天候で星が見えないとがっかりしている⚓の話を聞きながら、📮はカードがこの天文台そのものと関係があるのかもれないと考える。  続けて⚓は、星が船乗りにとって方向を示す重要な目印であり、雲で隠れて見えないだけでいつも星は頭上で輝いているはずだと語る。  しかし📮は実際に目に見えないことに重��を置いているようで、カードの手掛かりと思しき星も見えなければ確証を得られないと無事に配達ができるか不安げ。  そんな話をしていると⚓が外の人影に気付き、扉を開けて中に入るよう促す。それを聞いた🐙は行くべきところがあるからと断る。 ⚓は入室を再度促すが、🐙は頑なに入ろうとしない。🐙曰く、「捧げものを行い祈る儀式(?)を行い新たな時代の始まりを見届けたい者がいる。彼等への祝辞は最も適したときに行えなければ意味がない」らしい。📮は後半部分に頷いた様子で、🐙が受取人じゃなかろうかと考える。  📮が🐙に(どの方法でしたのか不明だが)話しかけると「今はまだそのカードを開けるべき時ではない」と話した。それと同時に🐙の背後で風が吹き抜け、悠久の時を経たかのような音が部屋に反響した。続けて🐙は「そなたの情熱と信念は其方の答えの終点に導くだろう。ただそれがいまではないだけだ」と語る。  受け取り人は🐙ではないようだ、🐙の言う通りカードは本当の主に会いたがっているはずだと📮は解釈したらしい。  🐙「そなたたちにはまだ歩まねばならない道がある。渇望を明らかにし、真相を知り、願いを��現するまで我は終幕で待っている」と続ける。  ⚓は私たちは皆もう他人に願いをかなえてもらう年ではないと返すと、🐙は「まだ表に出ていないだけで進むべき道は既に敷かれている」と話す。  ⚓は🐙に「要はあんたはやることがあるからここにはいられないんだろ」と言い、📮に「こっちに来るといい。運命が私たちをここに導いた以上、このまま座って時間を潰すのはもったいない」と声をかけて暖炉の傍まで引っ張っていく。  (ここからは📮の独白)暖かい炎の小さな揺らめきを眺めていると体も心も温まってきた。ここの全員にカードを届けたが、自分はただのメッセンジャー。既に暖炉の傍に集まっていた彼らには言わず、その紙を見せることもなかったが、こっそりと最後のカードに言いたかった祝福を書いた:メリークリスマス
……どゆこと?最初シナリオを読んだときミリもわからなかった。スルメタイプだなこれ……今も分からないことが多い(結局星って何とか)のでとりあえず今思ったことだけ。後でまた思うこともあるかもしれないけど……
なんでまた文字が水で滲んでるの?絶対解けた雪によるものではないと思うけど……不明
🦽は知らないけど、🎨が来た理由が本編まんま。もしかして他の人もみんな同じで本編とリンクした動機なのかな?星を見たい⚓は道しるべを探しにきたように思えるし(色眼鏡)
ことあるごとに⚓の言葉に📮への優しさを感じてしまう。今まで無言だったのに📮が来てからこんなにも賑やかだって、自信なさげに見える📮に自信持って・元気出してと言ってるように思える(これも色眼鏡)……心筋梗塞
⚓「まあ、私たちは口を挟めそうにないがな。」📮(頷く)←このやりとりかわいい🤦🤦🤦🤦
星��船乗りの話してる⚓、いきいきしてて笑った。プレヤデス星団の例示は必要だったのか……?何か意味があるのかも?後で調べる
プラスに考える⚓に対してマイナスに考える📮に笑ってしまった
🐙とのやり取り想像すると悲惨。多分大声だし風が部屋に入ってくるしすごいことになってそう。しかもけっこう長く話してる。寒…
🐙の表現、難解すぎる。婉曲的+見慣れない漢字ばかりだから?⚓が要約したくなったのもわかる。何度も中に入れと勧めてるのに煮え切らないからしびれを切らした?
🐙を待ってる人ってそれ信者では……邪神の舞台裏を垣間見た⚓と📮に思えた。
悠久の時を経たかのようなって表現、クトゥルフ神話とかにありそう(にわかの発言)このセリフ、諦めるを選択すると見えないし、印象的だったからポイントになるセリフだろうかと思ってるけどどうだろう
🐙のその他の発言は分からず……考察の余地として残しておこう
⚓の二人称、あんたなのか……まあでも中国語では你だから解釈によっては他のものでもいいだろう(受け入れられない顔)いつかそれが自然に思えたらいいけど……
🐙に言い放って📮を引き寄せる⚓の図、少し緊張感あった。
📮…(´;ω;`)カナシイヨ……  カードを全部届けたけどそれはあくまで仕事だからであって、親しい間柄だから送った・仲良くなったから送った・信頼してるから送ったというわけではない。自分も結局貰えることは無かったし……どれだけ暖かく受け入れてもらえたとしても、過去のあれこれで出来上がってしまった分厚い堅牢な氷の壁は融けることがない……こんなに暖かい炎が近くにあるのに……  会話が嘘だと信じ切っていても、本音で本当に言いたい言葉なら紙に書いて見せるはず……なのに、それもできなかったのは偽りどうこうではなく人間不信が邪魔をするからでは……しんどい😭😭
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kiriri1011 · 6 months ago
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血は流れて河となる
 タヴが最後の遺骸にシャベルで土をかけ終えたときには、すでに月が出ていた。
 今は廃墟となった村のすぐ横手にある、荒涼とした墓地にたたずむ仲間たちは、それが最後の作業だったことを知って各々シャベルを下ろし、シャドウハートが土の中に臥せた死者たちに祈りを手向けるのを黙って見た。  影に呪われた地を抜けて、初めて彼らが見た村でのことだった。  ほとんど集落といっても差し支えないようなその小さな村は、おそらく凶賊の手に落ちていた。家畜をほとんど攫われたうえに村民は女子どもの区別なく殺されている。誘拐するよりも殺して無害化したほうが手っ取り早いと判断したのだろう。  見つけた死体はすべて硬くなったばかりで、腐敗はしておらず、事後から数日程度しか経っていないことを教えていた。  まず最初にカーラックが慟哭し、沈痛な面持ちのウィルがその肩を支えた。  彼女は小さな女の子が母親に抱かれて死んでいるのを見つけたのだ。親子は互い��縋るように抱き合ったまま、背中や頭部を矢で射貫かれて絶命している。近くの納屋はすでに木炭と化していたから先にそちらに火をつけられていたに違いない。どこに隠れることもできず、ただ恐怖に竦んでお互いを守るように抱き締め合っていた親子は、さぞ嗜虐を誘う獲物だったことだろう。  カーラックは彼女たちを一緒に埋葬しようと言った。――誰も反対しなかった。  だが、ひとつ付け足すとするならば、アスタリオンだけは内心反対だった。皆一様に悲しみに暮れるムードに水を差しては非難されるだけ損だと思い、軽口を封印していたに過ぎない。  この不安定な時代、人を殺すのは盗賊だけじゃない。ゴブリンもいるし、アブソリュートもいる。犠牲者は増える一方だ。そのたびにいちいち足を止めて、墓を掘って、花を手向けて、祈りをささげてセンチメンタルな情緒に耽っていては旅は進まない。  本当なら、いつもの調子で言ってやってもよかった。  カーラックに殴られるのが怖かったわけではない。  問題はタヴだ。  いつも冷酷なほど理性的で、アスタリオンの皮肉に包まれた真実の提言を多少は理解もしてくれるはずのタヴがこのときばかりは黙っていたからだ。  一見、タヴの表情には怒りも悲しみも浮かんでいない。  あるのはただ沈黙ばかり。  だが、死体を埋葬すると決まったとき、彼女は一番にシャベルを握り、土を掘りだした。  よりによって普段から感傷的とは言えないタヴがそうするので、アスタリオンも文句は言えず、ただ皆に合わせて仕事をするほかなかった。  恋人の知らない一面を見た気がするのは、今夜が初めてというわけではないが、なにかが、たまらなく、変だった。
 シャドウハートの祈祷が終わると、空っぽの村の中で火を囲み、休むことになった。  皆が寝静まる気配がしても、アスタリオンは目を閉じていなかった。ただ寝所から夜空を仰ぎ見、いたずらに起きている。たとえ周りが死体の山でも彼はのびのびとやれるが、今夜は少しわけが違った。  冷たくなった心臓に一本の棘がひっかかっている。  抜こうにも抜けないそれは徐々に深く沈み、心臓の奥に到達して、アスタリオンの一部になってしまいかねない。  昔、好きでもない相手と寝たときはこういう思いをしていた気がするが、それが200年も経つと感覚も麻痺してきてあまり気にならなくなっていた。生きていくためにはそれらはあまりにも不都合すぎたのだ。  だが、拷問部屋の冷たい床で寝ていた生活をようやく忘れつつある頃、アスタリオンは今まで不要だと捨てたはずの感情の多くと対峙しなくてはならなくなった。  たとえばそれは恋人の不穏な心境に気づくことであったりする。  アスタリオンはタヴが何をして生きてきたか、ほとんど知らない。  もとから彼女は多くを語らない性分だったし、アスタリオンも無理強いするつもりはなく、いつか本人が語る気分になったときにそれとなく話してくれればいいと思っていたが、その恋人の明らかではない部分と、今夜の出来事が妙に関係しあってるような気がしてならないのは早計だろうか。  アスタリオンは今までの自分の悠長さを少し後悔する。恋人のことだったら知っておくべきことがいくつかはあったはずじゃないのか。  ふと、気配がする。寝所からするりと音もなく抜け出して、森に向かう人影がある。  その幽霊のような所作にアスタリオンは静かに長い耳を立てて息を殺した。そして、ほかの皆に気づかれないように、いつものように物音を立てず起き上がる。  彼女なら自分が起きていることぐらい気づいていただろう。  それなのにひと言もかけず出ていくなんて、やはりどこかおかしい。  仲間の手前自重したが、今夜ぐらいは抱き締めて眠るんだった、と後悔を重ねながらアスタリオンはタヴの後を追った。
「寝てていいわよ」
 森の中を進んだどころで彼女は振り返った。  少し入っただけなのに、もはや月明かりさえも届かないほど森には草木が鬱蒼と繁り、タヴの表情に影を落としている。  そこからは今のところ何も読み取れない。
「それはお楽しみを独り占めしたいってことか? なんて薄情なやつだ、大事な恋人にはせめて甘美な味を一口ぐらい分けてくれてもいいだろう?」
 アスタリオンはあえて空虚に笑ってそう言った。
「私がどこに行こうとしてるかわかるの?」
「そりゃ、お前が裸になって川でひと泳ぎしたいというならぜひこの目に焼きつけないと……」
「ふざけるなら置いていくわよ」
 タヴは本当にそう言って踵を返すと先に進もうとした。  「待て!」と声を高くしてアスタリオンは呼び止める。  どう考えても、彼女は村を落とした凶賊のもとに向かおうとしている。  あのお人よしの仲間たちのことだから、明日になったら村の仇討ちに行こうという話の流れにもなるはずだ。  なのにタヴは今夜のうちに独りで行こうとする。  それがなぜかアスタリオンには理解できない。
「独りは心配だ。俺も行く」
 いっそ最初から誘ってくれればよかったものを――と内心口惜しく思いながらアスタリオンは懇願するようにタヴを見つめた。  タヴは流麗なまなざしを寄越すと、手にした杖を前方に向ける。
「言っておくけど、仇討ちじゃないわよ」
「じゃあいったい何なんだ?」
 女は無言で歩を進めた。
「虐殺」
 無味乾燥な台詞は却って凄絶に響いた。  それを聞いたアスタリオンはうっすらと唇を三日月のように細める。
「ただ無性に殺しがしたいだけだから、皆を引き連れていくのは気が引けたのよ。……お前はどうだか知らないけど」
「なおのこといいじゃないか。仇討ちよりそっちのほうが俺好みだ。俄然ついていく気になった」
 タヴの後を追って陽気に歩を進めながらアスタリオンは歌うように答えた。
「お前が歩くところに血は流れる。敵の血はみんな美しいお前への捧げもの。だけどお前の血の味を知っているのは俺だけだ――なんてすばらしい夜だろう」
「吟遊詩人でも始める気? それにしては少しフレーズが陳腐ね」
 辛口の評価を下されたが、アスタリオンは気にしない。  恋人とふたりだけの秘密を作るというのは、何百年生きても心が躍る。  腰のナイフの場所をたしかめて、アスタリオンはタヴとともに宵闇の森を進む。  ふたりのエルフの眼は、松明がなくとも夜の闇を見透かせる。  これから殺されゆく運命にある者たちは、それを知らない。
 賊は盗った酒や食料でしばらく宴会続きだろう。奪った家畜を捌けば新鮮な肉もある。  弛みきったところを一気に叩けば少人数でも勝ち筋はある。しかも夜襲に長けたアスタリオンと、集団の殺戮に向いた魔法を得意とするタヴの組み合わせは凶悪と言うほかない。  見張りの男の喉首をナイフで掻っ切って、彼らの住処の洞窟へと堂々と侵入する。その死をほかの連中が知る前に、洞窟の入り口付近に備蓄していたのだろう火酒の樽を蹴り出して、宴会の中心にタヴが炎の魔術を撃った。
 爆発。
 タヴとともに洞窟から逃げるアスタリオンは激しい爆風とそれによって巻き起こる悲鳴を背中に笑い声をあげた。  その不愉快な笑い声を追いかけて、生き残った賊が這う這うの体で洞窟から現れる。  後はもう消化試合でしかない。  アンデッドのように洞窟から這い出てくる連中を、アスタリオンは一方的に弓で射貫き、タヴはなおも炎の光線で彼らを焼く。  そこから後に続く者はいなかった。  洞窟の中は轟々と燃え盛り、死体を焼き続ける。  ちらちらと火の粉が闇を駆け抜け、タヴの静かな横顔を照らした。  その横顔があまりに美しかったので、アスタリオンは思わず彼女の肩を抱いて、口づけた。  タヴは何も言わずに男の首を抱き締め返す。  火の粉が舞って髪の毛や服の端が小さく焦げる匂いがする。だが、その焦げついた匂いの中でふたりは長いキスをした。  息が尽きるまで、キスをした。
「ベハルを信奉するカルト村が私の出身よ」
 熱を冷ますために近くの川に立ち寄ったとき、裸の彼女が白い足を水に浸してそう言った。  焦げた髪の先をナイフで削いでいたアスタリオンは、その台詞にさして手元を狂わせるでもなく、ただ「ほう」とうなずいた。
「……昔、ベハルの落とし子が世間を賑わせたでしょう。何を血迷ったか、村の連中は彼らにあやかった存在を作ろうとしたのよ。選ばれたのは10才になった私」
 その先に続く物語は陰鬱なばかりだった。  疑似的に作り上げた”ベハルの子”を担ぐため、村の連中は彼女に殺人行為を強要した。相手は彼女の両親。  村長を始め村の中枢を担う上位の村民はベハルを熱心に信奉していたが、カースト下位の村人はその信仰を知らされずに生きているものがほとんどだったという。  彼女と家族もそうだった。  村に唯一存在する子どもだったタヴは、ある晩に家族とともに拉致され、儀式の舞台に立たされた。  そして儀式用の仰々しいナイフを握らされ、柱に吊るし上げられた両親を殺せ、と命令されたという。  できるはずもな��った。  だが、従わなければ娘もろとも村の連中に殺されると知った両親は、幼いタヴに自分たちを殺害するように説得した。  お前が生き延びられるならば……。  彼女が聞いた両親の最後の言葉だった。  極限の状況下で、タヴは両親を刺した。  めった刺しにした。  その日の昼間まで彼らは仲睦まじい家族だった――これからもそうなのだろうと幼いタヴは信じていた。  だが、突然わからなくなった。  気づけばタヴは両親の身体のいたるところにナイフを突き立て、彼と彼女が息を止めたことにもしばらく気づかず村長たちを喜ばせていた。  彼女は自分を生かすために命をなげうった両親が憎かった。  そんなことのためにたやすく命を差し出せる優しい人間だった両親が憎かった。  娘を殺人者に仕立ててまで最後まで良い親であろうとする両親が、憎かった。  その夜だけで、タヴは愛と憎悪の違いがわからなくなるまで両親を刺し続け、村にめでたくベハルの子として迎えられたという。
「村で死んでいる親子を見たとき、ああ、私もこうなるべきだった、と思い出したのよ」
 ぱしゃり、と川面を蹴って、タヴはそこで月とともに揺れる自分の顔を見た。
「もう親のことはほとんど覚えていない。ただ優しかったことだけを他人事みたいに覚えてる。子どもの頃の自分と、今の自分は、まるで別物。違う人生を生きているみたい」
 アスタリオンは、覚えているだけ幸運だろうとも思ったが、それは彼女にとってなんの意味も持たない言葉だとも気づいて、口を閉ざした。  今まで、タヴがたとえどんな過酷な過去を持っていたとしても、自分よりはましな人生に違いないと心のどこかで思っていた。  だが、蓋を開けてみたら、そう大差ないように思える。  優しい思い出を人質にとられて、殺人に身を染めた彼女はそれからも村に供物として差し出された贄を手にかけつづけたという。  命令のままに生きてきたが、それがある日、タヴはウィーヴに目覚めた。遠い祖先である竜の血が覚醒した彼女は、荒ぶる魔法の力で村の人間を残らず惨殺し、そのまま旅に出た。  ウィーヴの導きだけを頼りに、流れの魔術師として寄る辺なく生きて、マインド・フレイヤーに侵されて、そして、
「お前と出会ったわ。アスタリオン」
 悪戯っぽいのにどこか儚い微笑だった。  ときどき、アスタリオンはその瞳を覗き込むたび、あまりの奥の深さに呑まれるような感覚に陥ったことを思い出す。  その理由をようやく知った今、恐れるものはない。  壊れものを扱うようにアスタリオンはタヴを抱いた。
「過去に感謝しなくていい。お前が両親を憎んだことも忘れなくていい。お前の両親が望んだことは、たしかにお前にとって世界で一番残酷なことだからだ。一緒に死のうと言ったほうがまだ家族らしいな。お前の親はとんでもない偽善者だったんじゃないか」
「わからない……」
 か細い声でタヴはささやく。アスタリオンはその頭ご��抱え込むように彼女を抱いた。  濡れた素肌を抱き締めると、両手から滑り落としてしまいそうな気さえする。そしてそのまま二度とこの手の中に戻らないことを想像する。  そんなことはさせない。  互いに闇の水底から這い上がってきて、ようやく手を掴んだばかりではないか。
「タヴ」
 彼女を呼んで、アスタリオンは首筋に咬みついた。  さらさらと川の水のように流れる血は吸いだすほどに溢れてくる。  この女の中に流れる命の大河を吸い上げてしまえば、もう彼女の心臓は迷うことはないだろうか。  同じ影を踏むアンデッドとして、この世が終わるまで一緒にいてくれるだろうか?  血を啜れば啜るほどにアスタリオンの夢想は深くなった。  そんな力さえあれば、とっくに彼女を自由にしているというのに。
「……アスタリオン……」
 か細い声でいっそう力なく鳴く彼女に、アスタリオンは血の滲む傷口を舐めると、それでも惜しそうに唇を離した。
「……お前のせいで、これ以上水浴びしてたら凍え死にそう」
 血を失って冷えた身体は小さく身震いした。  アスタリオンは彼女から腕を離すと、今度は手をとり、川辺の草むらまでタヴを誘った。  拾い集めた枝葉に炎の矢を浴びせて小さな焚き火を熾すと、彼女を火の近くに座らせて、ともに火にあたる。  炎の揺らめきに心を落ち着けたのか、タヴは自然に肩にしなだれかかってきた。  彼女の肌が徐々に温もりを取り戻していくのを感じながら、アスタリオンは目を細める。
「責任とって、朝まで一緒にいて」
 夜明けまではまだ時間がある。  やがて首に絡みつく、その腕の頼りなげな軽さを知って、男は黙って唇を差し出す。  ぱちぱちと爆ぜる火の灯りに照らされた、ふたつの影はひとつになる。  その影のシルエットは男とも女ともつかず、ただひとつの存在としてそこにあった。
「死に近づきすぎた者は肉体に縋る。昨夜のお前たちは見事にそれを体現しているといえよう」
 白い朝靄に包まれる野営地に戻ったふたりは、いきなりシナビから忠告を受けた。  まるでふたりが帰ってくるタイミングを見計らったかのように現れた彼は、骨と皮だけでできた貌の中の唇を静かに動かし、厳めしい言葉を投げかける。
「血を流して満足したか?」
 タヴとアスタリオンはゆっくりと視線を合わせ、互いに問いかける。
「まあ、楽しかった……よな?」
「多少のストレス解消にはなったわね」
 ぬけぬけと答えるエルフの男女に、アンデッドの老人は呆れるでもなく、ただ深遠を見透かすような昏いまなざしを浮かべる。
「流れる血の多くに意味はない。お前たちが生み出した血の流れは、お前たちの足元を濡らすだけだ。よって、咎める理由はない」
 思わせぶりな台詞が続くことに若いふたりは露骨に面倒くさそうな表情を浮かべたが、シナビはさらにこう続けた。
「流れた血は、清らかな雨によってすべての罪を濯がれ、やがて河へと至るだろう」
 厳かな言葉は続く。
「お前たちはいずれ知る。その河の深さと広大さを。そして、それを泳ぎ切るには、人生はあまりに短いことを――お前たちは、必ず、知るのだ」
 この老人が言うことをタヴもアスタリオンもあまりあてにしていない。  彼の言葉はいつも確信的だが、常に煙に巻くような曖昧さがあり、意味を咀嚼するのに頭の体力を使う。  夜通し動いて身体に疲労感の溜まった彼らはもちろんシナビの言うことを深くは捉えなかった。
「やがてお前たちは河へと至る。けして、呑み込まれぬようにな」
 動く屍人の口にした最後の言葉に、タヴは答える。
「たまには、川遊びもいいものよ?」
 そう嘯いて、タヴは隣の男の肩を小突く。  アスタリオンはにやりと笑って、恋人に意味深なウインクを送った。  その悪びれない様子にシナビはようやくため息をつく。  一夜の秘密を共有した恋人たちは、その瘦せこけた呆れ顔を見て敵を討ち取ったときのように笑みを交わしたのだった。
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bearbench-tokaido · 7 months ago
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六篇 上 その一
ことわざに『旅の恥は掻き捨て』というのがあるがこのように、橋の欄干に書かれている落書きは見るだけで、往来の旅人の目を楽しませてくれるものである。 また旅先で結ぶ縁は、出雲の神も知らないことだし出会ってもすぐに別れるのだからあとくされもない。 口から出任せのことを喋っても誰にもとがめられるものでもないし、借金とりも追いかけてこない。 米を食い散らかすねずみを心配することもないし、東男はさつま芋をほおばったりするし、京女は団子のくしにかぶりつく。 駆け落ちして飛んででてもそのうち、道草をしてのろのろと歩き出す。 金毘羅参りは背負ってきた酒の樽をおき街道の松並木に腰掛けている。 と思っていると街道の真中にいきなり小便をして、諸社順拝の鈴口をふるように余分な小便を搾り出す。 このような街道の様子は本当に、この世を楽しんでいるようだ。 水が流れるように流れていくこの楽しみは、えもいわれない。
さて、ここに江戸は神田の八丁堀辺りに住む弥次郎兵衛と北八の二人連れのなまけものが、伊勢参宮からやまと路をまわって奈良街道を行き山城の宇治までやってきた。
ここから京都に行こうかと急いで歩いている。 やがて伏見の京橋に着いたところからこの話が始まる。
その頃には日も西に傾き往来を行きかう人々も足を速めている。 京から大阪へ下る船が乗船をつのる声をやかましく上げている。 「さあさあ、今出る船じゃ。乗らんせんか。 大阪の八軒屋船じゃ。乗ってかんせんかい」
弥次郎兵衛はその声を聞いて急に立ち止まると、 「ははあ。これが、あの有名な淀川の夜ぶねだな」 と言って、船の方を見てからちょっと考えて北八の方に向き直ると、 「おい、北八。京から先に見物するつもりで来たが、いっそのことこの船で大阪に行ってそっちを先に見物しようか」 と言いだした。 「夜ぶねか。昼に荷物を積んできて、夜に人を乗せる奴だな。 それで大阪に行って見物か。なるほど、それもよかろう」 と北八はうなずいて船頭に声をかける。 「もしまだ、乗れますか」 船頭は旅姿の二人をちらっと見て、 「ああ、乗るんなら早う乗らんせ。すぐに出すさかい」 と言ってまた、声を上げている。
二人が船に乗り込もうとすると、 「これこれわらじを取って乗らんせ。えらい気のきかんやつじゃな」 と船頭は、馬鹿にしたように言う。 「ええ何を言いやがる。全く口の悪い船頭だ」 と北八は苦笑いしながら、わらじを解くと、 「そうだ北八。何かあったらいけない。 お前の包みと俺のといっしょに、風呂敷に包んでおこう」 弥次郎兵衛は北八のわらじと荷物を取り上げて自分の荷物といっしょに風呂敷に包んで抱えあげる。
北八は弥次郎兵衛に荷物を渡してしまうと、あたりを見回して、 「船頭さん。こりゃあ、何処へ座ったらいいんだ」 と船頭に問いかける。 船頭はぐるりと頭をめぐらして、 「そこの坊さまの側に」 と指差しながらぶっきらぼうに言う。
船頭に言われたとおりに弥次郎兵衛が先に立って、 「御めんなせえ」 と乗り合いの客の間を船尾の方にむかって歩いていき、 「やあ、えいとな」 と坊さまの横に割り込みながら座る。 その様子を見ていたこの船に乗り合わせた客の一人が周りを見ながら、 「こりゃ、ぎゅうぎゅう詰めだ」 と小声でつぶやくように言うと、 「船頭さん。布団を、ひとつかさんせ」 と声をあげる。
「それ、取らんせ。さあさあ皆えいかいな。 下にいてくだんせ。苫(とま)ふくさかい」 と船頭は船に葦で作った屋根を掛け出した。 そして棹をさすと、ゆっくり岸を離れ出した。
川岸を離れると待っていたかのように船に乗った商人が寄って来た。 「両替なされ。両替はよござりますかな」 「昆布菓子に、砂糖もち」 「熱燗はよござりますかな。あんばいよし」 とこのうち船頭は、棹を巧みに繰りながら歌い出した。 「船は~、追い風に~、帆をかけてはしる。 われはこがれて~、身をあせる。そうれそれ」 と船頭が、 「なんやこりゃ。えろう空が悪くなった。一雨来るかもしれんわい」 と空を見上げながら言う。
船に乗っていた常連客の一人が、 「船頭さん。昨夜は、色町ででも遊んだんだろう。 日頃の行いが悪からこりゃ、雨になりそうじゃ。ははは」 と言って、周りを見廻す。 「ところでどなたも足を崩してないが、今のうちに適当にしとかんと後に具合が悪うなりまっせ」 とくつろいだ様子をしている。
しばらくして乗り合いの中の一人で京の者が言う。 「これおまい。ちと、退いてかさんせ。 わいのチマキの上に座ってじゃわいな」 「こりゃいかん。すんまへんな。これだけ込み合っていてはしかたがない。我慢してくれなされ」 と大阪の者が、答える。 「まあ、ええわい。で、おまいは大阪もんじゃな。どこじゃいな」 と京の者が問いかけると、大阪の者が答える。 「わしゃ、道頓堀」 「そうかいな。道頓堀の衆は、みな芸が達者じゃ。 どうじゃいな何なとひとつ、やりなさらんか」 と京の者が言う。
「こりゃよかたい。船中の眠気覚ましにみなさんで、ひとつずつ芸能やらしやったらよかたい」 と長崎の者が言う。 「私は長崎の者じゃが能毛川嶋の南瓜を枕にして、かんざしをぽっきり折るという歌でもやろうばいよお」 と大乗り気で答える。 「こりゃあ、いことんし。わしどもは越後の者だが長崎の人が、やらかしやったらわしも国風の松坂おけさでも語るべい」 と越後の者も、言う。 それを聞いていた北八が、 「こいつは面白い。まあ長崎のお客から始めなせえ」 と長崎の者に水を向ける。
「よかよか、それなら、やろうばい」 と長崎の者は、大きく手をうちたたき歌い出す。 「おまえ~、よかはた~、私を振り捨てて~、 おおいに、よう、色女と~、契らんす。 こりゃ、 カエルが飛ぶならオケかぶせ~、 それでも、飛ぶなら、キネを置け~。 こりゃ、こりゃなんじゃいな」 船中の者が、口々に、 「いよいよ。ウマいもんだ」 と言っている。
今度は越後の者が、 「わしもやるべい。 みんなそれからとことんとことんとはやしてくれさっしゃい」 と言うと、 「よかよか、承知した」 と長崎の者が、言う。 他の乗り合いも、みなみな手を打ちたたき、 「とことんとことん」 と、やり始める。 越後の者が、歌い出した。 「お長さん、久しぶりだ~。達者でいたか~」 それにあわせて、乗り合いが合いの手を入れる。 「とことんとことん」 「新潟一番の、水牛の櫛を~」 「とことんとことん」 「お前に、くれべいと~、六百文で、買うた~」 「とことんとことん」 「ははは、おもしろい。おもしろい」 と弥次郎兵衛も、はやし立てる。
その様子に京の者が、 「こりゃ江戸のお客にも、何ぞやってもらおうじゃないかい」 と弥次郎兵衛問いかける。 「そりゃもう、琴でも三味線でも胡弓でも、なんでも少しはやりやすが、あいにくここにはどれも持ってきていないから、残念だが出来ない」 と弥次郎兵衛はまた、口からでまかせを言う。 「おまいの言葉遣いなら、役者の声色ができるじゃあろ。 誰なと、江戸役者をやりなされ」 と、京の者に言われて、 「声色も二十や三十はあやつりますが、さて、誰にしよう。 沢村源之助か坂東三津五郎(役者の名前)か、いや、高麗屋(松本幸四郎の屋号)にしやしょうか。 しかし江戸役者をお前方は、知らないだろうから、面白くないかもしれねえ」 「はて、えいわいの、ひとつやりなされ」 と大阪の者がはやし立てる。
つづく。
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itocaci · 8 months ago
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TOGALI MARUMI POP UP 3/16 start
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こんばんは。
さて、いよいよ開催が来週末に控えた"TOGALI MARUMI"のPOP UP。
今日は再度、そのご案内をさせて頂ければと思っている。
なお、先週のご案内はこちらから。
その前に、まず明日からの営業予定のお知らせをさせて頂く。
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【3/11(月)〜3/17(日) 営業予定】
3/11 (月) 13:00 〜 20:00
3/12 (火) 13:00 〜 20:00
3/13 (水) 13:00 〜 20:00 (臨時営業)
3/14 (木) 13:00 〜 20:00
3/15 (金) お休み (POP UP 設営のためお休み)
3/16 (土) 13:00 〜 20:00 (TOGALI MARUMI POP UP)
3/17 (日) 13:00 〜 20:00 (TOGALI MARUMI POP UP)
※ 3/13(水)は臨時営業となります。
※ 3/15(金)はPOP UP設営のためお休みとなります。
※ 3/16(土)〜3/20(水)までTOGALI MARUMI POP UPを開催します。
POP UP開催に合わせて、少し営業がイレギュラーになりますが、よろしくお願いいたします。
春の新作も新たに到着してますので、そちらもぜひお楽しみください。
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いよいよ開催が来週に迫った"TOGALI MARUMI"のPOP UP。
まずは、開催概要から。
〔TOGALI MARUMI POP UP〕
日時:3/16(sat)〜3/20(wed)
時間:13:00〜20:00
会場:itocaci
※16日(土),17(日)の2日間デザイナー在廊予定
今回もデザイナーさんが遥々、群馬の桐生からいらしてくれる。
桐生という街が、どこにあるかピンとこない方。
もし良かったらGoogleマップで調べてみて欲しい。
大阪からだと、東海道新幹線で東京まで行き、東京で東北新幹線に乗り換え、途中の小山駅で下車。
小山駅からは両毛線で桐生へ。
非常に長い旅となる。
繊維関連にお勤めの方なら桐生という土地の名前は聞いたことがあるという方も多いかもしれない。
国内に数ある繊維産地の中でも非常に有名な産地になる。
特に関東からはアクセスも良いことがあり、色んなブランドが桐生でテキスタイルの製作をしている。
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今回の"TOGALI MARUMI"もそんな桐生で生産したテキスタイルを用いたアイテムが並ぶ。
織物はもちろんのこと、生地の加工や刺繍まで。
服の製作に関わる幅広い工場が集まる産地で、テキスタイルフェチな僕からすると、非常に魅力の詰まった街でもあるのだ。
服からもそんな桐生の街の雰囲気を感じてもらえると嬉しく思う。
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個人的に特に楽しみにしているのが、パンツ。
このリブがキュッと絞られたパンツも気になるし、昨年当店でも買付をさせていただいた"D-pants"も気になる。
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今回は、受注ベースのアイテムと即売のアイテムが共に並ぶ。
なので、早ければ早速春のお出かけから活躍するアイテムも。
そしてもう一つ。
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服となると、どうしても好みがあったりするので難しいかもしれない。
でも、個人的に、デザイナーの大小さんに出会ってほしい。
出会って10年近く。もしかしたら11年とかかもしれないけど、非常に魅力的な方で、毎回笑いの絶えない時間となる。
なので、そんな大小さんにぜひ会ってほしいということで、今回、店内ではボードゲームも行えるようにしようと思っている。
大小さんは桐生で「ふふふ」というボードゲームカフェの運営も行っている。
「ふふふ」で取り扱うボードゲームの数は北関東でも最大だ。
今回は、そんなボードゲームのプロが選ぶ、初心者でも楽しめるボードゲームをチョイスして持ってきてもらうので、ぜひこちらも楽しんでみてほしい。
ボードゲームと聞くと、めちゃくちゃ長い時間かかるというイメージの人もいるかもしれないけど、数十分で終わるものもあり、わいわいと楽しんでいただける。
せっかくならそんな楽しい時間を共に過ごしてほしい。
というか、僕がめちゃくちゃやりたいので、誰か戦いに来てください。
その場に居合わせた方と始まる突発的なバトルも楽しいはずなので。
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服を見て、わいわいとして。
そんな賑やかなイベント期間になると嬉しく思う。
皆様のご来店をお待ちしております。
もし良かったら僕とボードゲーム戦ってください。
それでは次回もお楽しみに。
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johnelic · 9 months ago
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Wikipedia書き抜き(更新中)
異歯性は顕著であり、頭蓋骨は後頭部でオーバーハングしている。二次口蓋は、咀嚼と同時に呼吸が出来た事を示している。大量の酸素を必要としていた彼らは恒温性を獲得しつつあった。身体を丸め、眠った姿のまま化石化した。
夜はボクシングジムで鍛練を重ねる裏の顔を持ち、部長の愛人を麻薬とセックスで籠絡する。1億円強奪殺人事件で奪った1億円を安全なヘロインに換えるため、市会議員の磯川とも接触。刺客たちも難なく始末した。
「しまったー! 99800円のパソコンなんてどう考えても安くしすぎだ! うっかり、してました」という特徴的なコーラスでインパクトを与えたが、「ウソテック」や「総鉄屑」「粗ーテック」「糞ーテック」といったあだ名(インターネットスラング)が登場するなど、同社は著しく株を落とした。
2019年に特化則非該当の「サラセーヌAZ」へとさらなる進化を遂げ、「サラセーヌ堅鎧(タフガイ)システム」が実現した。
その影響はこれ以外にもジバンの機械的な動作や、各種メカニックの描写などにも大きく現れており、このようなロボット戦士路線は宇宙刑事シリーズのような正統派ヒーロー路線への回帰が意図されたものとなった。また、当初は主人公とヒーローが同一であるような演出をしない効果的にアナクロニズムを生かした手法や、主人公と深く繋がる少女である五十嵐まゆみの登場など1950年代の特撮ヒーローを彷彿させる設定となっている。
再び首と身体が一緒になるのではないかと恐れて、頭と身体を二つの岩の頂上に置いて、その岩の裂け目の中に石像をおき、それぞれの寺院を建立した。二つの寺院の間は、以前は4ヨージャナあったが、今は1クローシャしかないと言われている。 わたしの師匠が見たとき、寺院は岩壁がくっついて入り口がなく、窓から見ると、両方とも台座の上に石像の破片のようなものがそれぞれ置いてあったと言う。
土間基礎のコンクリートを打設しました。仕上げに『ヘラコプター』を使用しています。 業界入りたての頃、先輩に出力を2倍にすると空に飛べると教えられ、しばらく信じていた事を思い出しました。
サマラの「蜘蛛歩き」と呼ばれる四つん這いで、手(肩)よりも足が前に出る股関節が外れたような人間では考えられないような不気味な動きはCGではなく、実際にサマラを演じたボニー・モーガンが行なっている。
水素の音は漫画だけではなく、多くの関連イラストも作成され話題になりました。多くの人が水素の音の通販動画の虜になり、作成されたのでしょう。ただ再現するだけのイラストだけではなくストーリー性を持つものも多くあったのです。 それもまた面白く、水素の音が長くトレンドに残った要因の一つでしょう。人の想像力は本当に素晴らしく、多くの関連イラストを見ているだけで時間をつぶすことができるでしょう。AA(アスキーアート)でも水素の音が作成されました。AAとは文字や記号を組み合わせて作られる絵のことです。ずれが生じたりするため、それを作ることは容易ではありませ���。 水素の音のAAは、もちろん「あぁ~!水素の音ぉ~!」という場面です。ほかにもある可能性がありますが、やはり話題になるのはこの場面でしょう。 イラストやMAD動画、ノムリッシュ版に漫画、そしてAAなど様々な場面で作り変えられるほど水素水が話題になったことがよくわかりました。
素晴らしい時間の過ごし方だと思います。将来私のために勉強す��ことができて嬉しいです。 私は自分のPTSDと複数の外傷性脳傷害で正社員として働けなくなりました。 精神的にも身体的にも社会人として生活することは難しいけど、将来につながる勉強と大麻が今の私の希望です。
エチゼンクラゲが地球で果たしている役割が明らかになっている。エチゼンクラゲは体がベタベタしており、弱って泳げなくなると体の表面に細かいごみがまとわりつき、重くなって沈んでしまう。このような形で、地球の生物地球化学的循環(生物循環)に寄与している。 ズワイガニもエチゼンクラゲを捕食している。 細かくしてアイスクリームに入れ、エチゼンクラゲアイスとして販売されることもある。 2009年は大発生して日本各地で漁業に大きな被害を与えたが、2010年度はその千分の一に激減した。
広く好まれた見世物であり、熊や猿を連れた旅芸人が犬をけしかけたり、観衆に石を投げさせて娯楽とした。狂人の観察などと並ぶ人気の興行であり、芝居見物などと等しいごく普通の習慣だった。
シーモンキー(アルテミア)は普通の塩とエサではうまく育ちません。孵化は容易ですが、その後の育成は難しいです。シー藻はシーモンキー飼育に最適な藻。シー藻を入れると良質なバクテリアが繁殖し、それをアルテミアが食べるので餌やりが全く不要になります。死んだシーモンキーや糞はシー藻の養分となって水槽内で循環します。併せてシー藻が酸素を出すため酸欠が起きず水も腐りません。過去に失敗された方にもおすすめです。小さな容器では水温や水質が安定しないため、なかなかうまく育ちません。大きな容器で飼うほどに失敗が激減します。孵化率の低い中古の飼育セットも出回っているようです。アルテミアは生き物です、おもちゃではありません。小さな生物だからこそ最上の環境で育ててあげてください。お子様の教育にもお役に立ちます。
マディディティティはオレンジ色から茶色の体毛で、頭に特徴的な金色の王冠のような模様を持つ。尾は白く、手足は赤褐色である。自然保護の基金を作るために命名権を競売に出し、オンラインカジノ会社のゴールデンパレスが65万ドルで落札した。そのため、ゴールデンパレスドットコムモンキー(http://GoldenPalace.com monkey)とも呼ばれる。
26世紀の愛のピアノ音楽。Limb 1st。辺境の惑星でいま二人のピアニストの魂が出会う。どうしてわかりあえるのにこんなに時間がかかってしまったのか。さる東欧のX地区でソ連解体以前、アンダーグラウンドピアノレジスタンスがロケット基地を占拠した。ピアノを演奏する事により推進力を得るピアノエンジンが積まれたロケットに乗り、宇宙に脱出するレジスタンスの演奏記録。ヴァルカンピアノ砲照射、大気圏脱出後の強烈な光が。ピアノが宇宙に行くとどうなるんでしょうか。
最弱童貞の俺、非モテ女子に告ってイチャイチャライフを送ることにしました。~今更羨ましいと言ってももう遅い~
また、オリジナルデザインにしたらもっと良い物ができたのではないかという質問に対しては「デザインは全くのオリジナル。至る所に新しい機軸を取り入れている」と、このデザインはあくまでもオリジナルだという事を主張した。 今後の方向性としては、カラーバリエーションは考えず、トランスルーセントではないバージョンやPentium IIIなどを搭載した高速化を考えているという。 ゲストとして招かれていたインテル株式会社の傳田代表取締役社長は、「今までパソコンはデザインが良くなかった。このe-oneでリンゴのマークの人たちがこちらに来てくれる事を期待している」と語り、会場の笑いを誘った。
生きているロゴマークは、ずっと「変わりたい」と願っていました。ある時、清い水と出会ったことで、色々な形に姿を変えることが出来る様になりました。その時から、ロゴマークはこのキャラクターと、ひとつになりました。ロゴマークは「なりたい自分になる」そう願いながら日々、より善き姿を求めて変化しています。
リング状に成型して焼き上げたいちご味のもちもち生地を、いちごチョコでコーティングしました。リング状に成型して焼き上げたいちご味のもちもち生地を、いちごチョコでコーティングしました。ファミマのいちごモッチうますぎて、口に入れた瞬間女の子座りして泣いちゃいました。
HONUMIスーパーナチュラルシステム 海の作り方発明しました。 水換え不要の凄い生簀・活魚水槽の特長 従来の生簀と当社の凄い生簀の比較
車が炎上、爆発。全身にヤケドを負い、病院で息を引き取るが、亡くなったのは替え玉で、本人は生きていた。亡くなった替え玉も、死んでも死にきれず、真棹を絞殺しようとした。しかし真棹を殺せず、それが事件にとって最大の誤算を生み出したため、洞窟で真棹を殺そうとした。
パンダは大量に竹を食べ、快速に排出する食べ方で、自分の体の需要を満足しています。一日の食糧は大体:筍23~40㌔、笹は104~18㌔、竹の枝は17㌔です。 パンダは垂直移動する習性があります。夏には高山へ筍を取り、秋と冬には雪のない中低山の地区へ移動します。 多量な竹が開花し、枯死することはほかの植物の更新を促進する役目があるから、生物種と生物系統の多様性を保持するには必要な過程です。一種の竹が開花しても、まだほかの食べられる竹があるから、竹の開花はパンダの生存を脅かすことにはならないはずです。しかし、現在パンダの生息地がごくわずかしかないし、分断化されているから、この「小島」での唯一の竹が一旦開花したら、パンダも食物に困る状況に迫られるのです。
クロムウェル夫人は、自分が設立した町が北京の裏側にあると思っていたため、町を「ペキン」と名付けたと言われています。(1700年代後半から1800年代初頭にかけて、中国と米国は地球の正反対の側にあると考えられ、町はしばしば中国の場所にちなんで名付けられました。別の例はオハイオ州カントンです。
藤原さんの主たる活動は北見の基地にて隊員(何十人という、最大時は84人と聞いています。元自衛隊員が多かったと聞いています。)と共に、地下に潜り火山の爆発と地震を止める仕事をしていました。
最初に迷乱する因は、3つの無明である 。 自己を認知しないという局面は、所取と能取としては生じていないので、実際上は「不迷乱」であるが、それが迷乱になる。たとえば「無名」が名前になるようなものである。これが①「同一性の無明」である。 「それを認知しない境界」という対象化、それが②「倶生の無明」であって、「輪廻と涅槃の両者」という顕現として生じる。 対象としての顕現を、知によって単なる二元的顕現に分割分離し、名称の指示対象を実体として概念構想する局面に至っては③「遍計の無明」と呼ばれる。
世界で唯一のアルビノゴリラ・スノーフレークは、かつてスペインの植民地だったアフリカの赤道ギニア共和国で捕獲された。群れの仲間は皆ハンターに殺され、スノーフレークだけが1966年にバルセロナ動物園に連れてこられた。2003年に皮膚がんで死ぬまで同動物園で暮らした。
4人は進級し、堂郷和太郎の協力を得て楓は写真部を創部する。そこに声をかけたのは憧憬の路で楓の写真を撮り、賞をとった三谷かなえだった。写真部は楓とかなえ、そして楓を支援する3人が集まる「ぽって部」を合わせた5人で活動する。楓は、父の訪れた場所を訪ね、父の残した足跡を辿る。 また5人とかおるの姉の塙さよみは横須賀に行き、ちひろとその友人のともちゃんに会う。しかしかなえは受験のため、私たち展を最後に部活を引退する。その後かなえは大学に合格し、高校を卒業した。
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lienguistics · 1 year ago
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裏表
2023.09.30
章1
撮らせてもらった僅かな彼の写真の中には、一緒に過ごせた日々が色褪せないまま残っていた。特に懐かしく思いを馳せさせるのが、信号待ちをしていたときだった。目が合ったとき、噛み殺そうとしたのにクスッと笑わずにはいられなかった私に「何だ?」と彼は眉をつり上げながら聞いた。
「別に何でもないよ」とあどけなく言い返したが、納得させることができなかったのは目つきで察した。 「 俺の影で涼しむために寄ってきたんだろ?」 「まあ、確かにそんなメリットもあるけど、なんでそう思うの?」 「お前の顔にできた影が不自然だったから」
ふふっと笑い返しながら携帯を取り出して構えたら、写真を撮れないように彼に手でカメラを塞がれた。
「なんでぇ〜」と口を尖らせる私に彼は「汗かいてるし、疲れた顔してるし」とぼやいて拒んだ。 「それでも、私にとってはどうしたって可愛いと思うのよ」と私はそっと呟いたら、彼が徐々に気を許してくるのに気づいた。
照れ笑いと優しい眼差しでこちらを眺めてくる。 夕方の日差しに包まれる輪郭が柔らかく輝いている。 茶色くふわふわの巻き毛がボサボサになってしまい、日光で背後から照らされ、薄茶色やきつね色に毛先を彩り、ポカポカと暖かい焚き火のイメージが蘇る。
通りを横断しながら、私は一瞬肩越しに振り返って彼の表情をまた一目見ようとして「楽しんでるの?」と聞いてみた。
「君のそばにいるだけで幸せだよ」
如何にも素敵な写真なんだ。
. . .
章2
立ち去ってからもう2週間以上経ったのに、彼の名残りがまだ私のアパートに撒き散らされている。自分の所持品に限ってはいつも通りに整えているが、彼との過ごした日々によって増えたものは、どこに収めたらいいのか考えて決める気になれなく、そのまま残る。時間が経つにつれて、自分の常識や判断力も変わってきたことを悟った。
スキンケア用品のサンプルセットは、すでに様々な言語の著書をいっぱい抱えている本棚の端に乗せられるのがおかしいどころか、あっさりと拾い上げられるので便利のよくて相応しいじゃない。
ある美容化粧品店の表札を見かけた瞬間に、私は「あっ」としか発せず出し抜けにその店に向けて雑踏の潮をすり抜け出した。
「おススメしてもらった銘柄だから実際にどんな魅力があるのか気になったんだ」と説明しても、彼は別にこんなところに興味がないと推定してしまい、とりあえず好奇心を満足させるためにさっさと見回してすぐ出ようと自分に言い聞かせた。
だが、知らないうちに彼はビアードオイルやクリームを手にして「いい匂いするし、肌触りも気に入ったし、後で買おうかな」とぶつぶつ独り言したのが聞こえた。
彼から少し離れて、エッセンスやセラムの棚に近づいて、諸々な商品にゆるりと目を通して、シャンプーやコンディショナーまで視線を向けたとき、店員さんに「よかったら、サンプルを差し上げましょうか」と提供された。
「あっ、ほ、本当いいんですか」とどもったが、店員さんが頷いてから、「じゃあ、お願いします」と私は返して、受け入れるしかなかった。
えっ?当時の彼にすぐ一つ渡すのを忘れてしまったからといって、この二つを果てしなく保たなければならないわけではない上に、同居人の一人と一緒に暮らしているので、せめて一つをあげてもいいって?なんて非常識な提案。
ガラステーブルの片端を飾っているのが花輪のレイ。天命ゆえに冬を春に向き合わせたと言わんばかりに、ピンクと水色が僅かに交流する花壇は殺風景な凍った湖の縁に降臨して根付き出した。当該の性格が絡み合っていると仄めかすように。
ダウンタウンでぶらぶらしていたとき、ハワイをテーマにした居酒屋に行こうと気まぐれに決断をして、入店する前に歓迎の一環としてスタッフにレイをかけてもらった。
献立を見据えながら、「何を注文するの?」と彼に聞かれたら「うーん、パイナップルのスムージーとかなんとか…かな。そっちは?」と答えた。 「マイタイ飲んでみようと思うけど…とにかく、空席を見つけてくれない?」 「おおっ、いいよ」
一回りしてから「そこのテーブルで大丈夫だと思うよ」と提案するために合流したとき、私がお酒に弱いと知っている彼はさっき言った通りの飲み物をすでに手にしていて、テーブルまで案内してもらうのを待っていたようだ。
「えっ?!いいの??」と慌てて聞いたが、「普通はかわりばんこに払うんだろうし」という正論で立ち止まって屈した。 「とりあえず、飲んでみない?酒の味が思ったより弱いから君も耐えられるかも」と彼は言いながらガラスを渡してくれたが、私が一口飲んでみたなり、「弱いどころか…結構味わえるじゃん!」という愚痴を溢して舌をすばやく出した。 「あ、そう?」 「ほら、私のを飲んでみぃ〜」 「俺のよりもうまいね」 「飲み干すな!」
レイをかけるとかゆいし、どこかに置いて自分にかけない方がいいんじゃない。それに萎まない花束と見做すのが妥当なの。
食卓の上で同居人の植物に付き合っているのがペロペロキャンディの一本。元々は二本だったが、好奇心と口寂しさに負けてしまったんだ。こんなお菓子をどこの店でも買えるのは一目瞭然だが、不憫な褒美として、ゲームセンターで楽しく過ごせた時間の象徴で、ダンスダンスレボリューションで心ゆくまで精一杯勢いよく踊った証明だった。
歌の知識で私の方が有利だったはずなのに、動きがぎこちないせいで何回も彼に負けた。むしろ、まるでそもそも負けなかったかように感じるほどゲームにすっかりと夢中になってしまったのは、さも10年以上ぶりに遊ぶのがさすがだね。
ロリポップはどうだったって?まあ、案の定、結構平凡で、食べたことを微塵も後悔していないよ。ちょっとでも片付けたと見做させられるかな。
こちらを未練がましいと決めつけるとしたら、どうせなら両成敗ということにしようか。
. . .
章3
積み重ねたレシートをより分けたら、まるで束の間だけでも過去に遡ることができるかような感じがして、懐かしい雰囲気がひとしきり漂ってきて、余韻に浸れずにはいられない。
と、君へのメッセージをうっかりと送ってしまった。そんな恥ずかしいことを自分の胸にしまっておいたらよかったかな。
ちなみに、今回の方が俺たちに関心を向けてる人って多かったんだね?君は本当に何も気づかなかったって?
だってさ、あるときなんか、商店街で見て回りながら、店員さんに「何かお探しですか?」と質問されて、俺は「丈91センチのズボンが店内にありますか?ウェブサイトで見かけたんですが、自分で履いてみたかったので…」と説明したのに、戻ってきた店員さんが「誠に申し訳ございませんが、そのサイズが店内にございません。ひょっとしたら、オンライン限りに在庫があるかも知れませんが」と君に正面切って相談したんだ。俺より頭一つ以上背が低い君の方がさすがにそんな長さに合ってると言わんばかりに。
笑いながら、次の店に俺の袖を掴んで引きずって行った。ハワイ風の服ばかりに囲まれて、漆黒でガバガバなパーカーや濃紺のコンバーススニーカーちをからだじゅう身につけた君とため色のシャーツをしわくちゃなジーンズと合わせた俺は、一目瞭然でわかる場違いな雰囲気を受け入れきれないうちに、君があれよあれよという間に近付いてきた店員さんと喋り始めた。
えっ?俺たちはオアフ島に行く予定があるって?確かに夜のイベントとかなんとか行ったら、こんなふうに厚手の生地の方がいいし、お洒落な色も選んだなぁ… あっ、おい!調子乗りすぎじゃない?カクテルのガラスの模様も?何、その生意気な目つき…
旅行が数日だけと言ってしまった君は、「もったいないわ〜」と疑問を抱く店員さんに直面したらどうする?
少しでも休みを取らせてもらうように許可を得る過程が大変だっただけではなく、二人とも働いていて一緒に同時に休めるため、両方のスケジュールを調整することに取り組んだが、結局なんとかできたと真剣に言い逃れるお前、えらいじゃないか!
すでにアロハシャツを4枚持っている俺を試着室まで店員さんは案内してくれたが、君が辿るのを躊躇ったのに気づいたので、「廊下の突き当たりが二人で入ることができるほど広いですよ」と声かけた。君は俺に面食らった眼差しでちらっと見たが、やっと向かってきた。背後にドアを閉めた後に「お前、本当に信じられない」と俺が苦笑いして、自分でまったく抜き出さなかったシャツを羽織ってみた。
この経験でどんなスタイルや模様や色と似合うのかてっきりとわかってきたに違いない。
「晩ご飯は何を作ろうか」と悩んでいた君に「パスタだったらどう?」と提案したら、咄嗟に「じゃあ、頼むよ!うわぁ〜、料理してくれる人がいるのって最高!めっちゃラッキーだわ」と大はしゃぎで歓声を上げられて「えっ、ちょっと!料理してあげるって言ったわけではないよ」と拒むに拒めなかった。 おせっかい焼きの君がニンニクと野菜を切るのを許したが、食後に皿洗いにも手をつける前に俺はすぐ自分で洗い始めたのに、食卓を雑巾で拭く姿が横目で見えたきっかけで「疲れた?」と声かけた。 君は首を横に振った。「ううん、別に」 「そう?」 「晩ご飯の献立を考えて決めた上に、準備とか料理をきちんと果たしたのはあんただから、私の方が本当に楽なの」 一瞬の間を置いてから「いつかこんな風に一緒に暮したらどうだろう」と思いつきをぽつんと漏らした。 「本当に一緒に暮らすことを検討してる?」 「君ならいけると思うけど」 「お前は野菜が嫌いだから、八百屋に行ったらどうする?別々に買ったり払ったりするの?だって、私はね、野菜をそんなにあっさりと手放さないよ」 「食べれる野菜もあるけど!理想的には二人でお金を少しずつ出し合って、欲しいものを揃えて買おうと思ってたんだ」と言ったら、納得させることができた。「まあ、確かに、そんなことは恋人とか家族との生活みたいだけど、お前なら…」 「もうずーっと付き合ってる感じじゃない?私たちってさ、幼馴染から恋人に実際になれたら、都合のよくない?」とそっと笑った。 「30歳になっても未だ独身だったら、とにかく結婚しよう…とかなんとか?」 「おおっ、ロマンティックじゃん〜 じゃあ、あと6年だね」 「5年じゃない?6年間待つしかなかったらしょうがないけどぉ」 「 私は29歳に、お前は31歳になる年に決めるとしても、条件が特に一つあって、即ち、夫婦別姓にしたいって。私は博士を取得できたら、お前が博士で私は単純にお前と結婚してるという誤解のないようにね」 「いいよ。ハイフンが付いた名字もいけるかな?」 「んー、それはもうちょっと考えないと〜」 「まあ、5年間あって余裕だね」
最後の夜に「死んで永遠に会えなくなるわけではないから、泣く理由なんて何もないよ」と慰めようとしたのに、君の目に涙が湧き溢れていたのを見てから、涙を親指でスイスイと拭って、頰をひとしきりそっと撫でていた。
「遠く離れた場所に引っ越しても、お願いだから訪問してくれると約束してね。必ず空港に迎えに行くよ」
本当に、一ヶ月間も滞在しても、構うどころか、嬉しい。 君がすすり泣きながら体を震わせるのを鎮めるためにぎゅっと抱き締めようとしたが、俺もべそかいてきたんだ。
「泣くなって言ってたんだろう、アホ」とぶつぶつ言いながら、自分の頰からも涙をぬぐった。
. . .
章4
オフィスに迎えに来てもらってアパートに帰ってからすぐにお互いに抱きしめ合おうとした。最初は両腕を彼の腰に巻きつけると、自分の顔が直接に胸に埋まったので、代わりに肩越しに回すためにつま先で立とうとしたが、私は長い時間そのままバランスを保つことができなかった。彼もずっと身を屈めるのは無理だったので、結局腰に私の脚を巻きつけて、私を一気に優しく持ち上げた。
「よっしょ!これでいいかな?」と彼はそっと笑った。 「重くない?」と私は眉を顰めながら聞いた。 「かなり軽いよ」 「ふーん」と勘繰るような表現で口を尖らせた。
目を逸らさず、鼻先をくっつけて、すりすりしてきた。
「ここまで来てくれて本当に嬉しいの」と私は囁いた。 「めっちゃ会いたかったよ」
「君に最も幸せになって欲しいし、いつも応援してるけど、そんなに幸せにしてあげることができる人って俺じゃない」と彼に言われたときに最初は面食らったが、一瞬の間を置いて我に返ってから「うん、自分自身の気持ちを抑え込むよりちゃんと伝えたり、相手の感情もよく理解したり、相当に対応したり、またはせめて誤解があったら前向きに積極的に話し合ったりすることができる人の方と気が合うよね」と頷いた。「だって、ここ一ヶ月間お前に言うに言えなかったことあるの。会話が静まった咄嗟に、お前は他の他愛のないことで気が紛れるから、こっちはゆっくりと切り出せる余裕がなかったし」 「ん?」 「ね、お前にいきなり電話した夜、覚えてる?結構遅かったから、そろそろ寝ないと、ってお前に言われたもん」 「ああ、覚えてるよ。めっちゃ眠かったんだ」と彼はそっと笑った。 「当時は、まあ、今でも、すごく言いづらくて喋り方が毎回ぎこちなくなってしまうけど、なんだろう、お前に電話かける数時間前に父にも電話してひとしきり最近の出来事についてやり取りして、母が父と絶交したのは二ヶ月前だと初めて聞いた。原因は散々愚かだったが、…母は私が大学院の代わりに就職活動に目を向けると聞いたとき、ひどく落胆してきて、私にまた大学院に申し込むように言い聞かせてくれとすぐに父に訴えようとしたが、『うちの娘にもうそんなことを言い付けられない 』と父に反対された。再話でこの部分でおそらく父に庇ってもらえていいねって思ってるんだろう?当時の私もそう思ったが、父はその舌の根も乾かないうちに、ろくでもないと見做す生物学の学士号で私が就職活できないと最初に諭そうとしたのに、結局父の主観を理解できるようになるまで何目の面接にも落ち続ける私を傍観するしかないとも吐き捨てた。その警告に従わなかったゆえの自業自得だと言わんばかりに。両親の落胆に圧倒されたから、気が紛れるために、お前に話してみようと思ってたのに…その瞬間にどれほど死にたかったのか口にすることができなかった」 「君がそんな気持ちを抱いてたって言ったらよかったのに。俺はたまに上手く慰めることができないのが他のことに気を取られているからだけど」 「大抵自分自身で処理した方がマシだというタイプにしては、さすがだよ」
困るときに友達に相談する私と、縁のない人からの視点や意見は無益だと思っている彼が、ずっとこのままにしては言った通りに幸せにしてくれない。一人は過酷に厳しい監視で絶え間なく見据えてくれる両親、もう一人はよそよそしい断続的に不在の両親から産まれ育たれたのが、あがり症のかまってちゃんと孤高の気取り屋の二人となってきた。
いきなりに「天然ボケ」と言い放たれた瞬間に、「で?」と私が言い返すところだったが、彼は私の首に顔を埋め込んできて「で、可憐」ともごもご打ち明けた。
「俺のタイプは… クール系女子かな���」と言われたとき、ああ、確かにその「クール系」というのは「可愛いだけ」の私に当てはまらないのが、なぜそもそも腑に落ちなかったんだろう?両方のアピールができると私は自慢に思ってしまったから。
幼い頃から完璧ではないと愛に値しないと教え込まれた私は、サイコホラーの深刻で不気味な執筆で自殺などの話題を読むことにより、自分の自殺念慮を理解してもらえて安堵感を感じさせる。仕事で手術を焦点にするのは、頭が良くないとしても、せめて手際よくなるまで練習できると自分に思い込んでいる。即ち、自尊心を誰でも否めないほどまで徐々につけるということ。
その一方、なぜ彼がラブコメやテイラー・スイフトにすごく目がないのか決して理解できない。首を傾げて「魅力ってどこだったっけ?」と素直に聞くと「素敵なところはどこでもあるから、美術を見る目がなくてもったいない」と窘められてしまう。少なくとも「救い難いロマンチスト」と彼が自称することによりの自覚で少し許せる。
彼は若いときから自立しなければならなかったのが、自分だけではなく妹たちのお世話する責任も負うようにさせられ、自分のことを考える余裕がなかった。交際ではやっと気を許して自分らしくしてくるたびに、すぐにガラッと当時の恋人に振られたのは追い討ちをかけるじゃないか。 両方とも無条件に愛されたいという皮肉なんて。
背後から急にぎゅっとされたとき、私は肩越しに「ん?」と振り返った。 「今まで本当にありがとう」 「なぁに〜、その真剣な口調?」 「いつもお世話になりました」 「おお、丁寧語を使ってまでか」 「本気で言ってるよ!俺のために君がする些細なこと、俺が毛布を充分に持つかどうか見定めるために角からこっそりと覗いたり、外食に行くときに紹介してくれた食事がほとんど俺の口に合ったりするって、全部認めてるよ」 「友達だから当然でしょ」とにっこりと笑いかけた。 「それもあるけど、お前が特に優しくて俺にとって本当に大切なんだ」
彼に抱いてもらったままに「正直にいうと、ここ一年間半ぐらい私たちは少しずつ絶交してくる感じがするの。私をだしにしてお前はひっきりなしに容赦なく冗談を作って大笑いしてるから、まるで時間が経つにつれて私のことがどんどん嫌いになっていくのかように、本当に訪れてきてくれたくなかったではないかと勘ぐらずにはいられなかった」と私はおどおどと打ち明けた。 「俺はただ普通の友達に会うためにも、自分の心地良い家を出るわけではないよ、ましてや六時間運転することなんて。現在にお前と一緒にいるのは、心底から会いたかったんだ」 「と私に言い聞かせようとしてるけど、理解と納得できないのは私を酷く馬鹿にする所謂冗談を連発するところなの!」 「打ち解ければ打ち解けるほど本音を自由に引き出して冗談がますます激しくなってくるけど、俺が言ってた間抜けな事を、お前は真面目に受け取ると思わなかった」
というわけで、建前はほとんど無関心だと見做すほど内向的で冷静沈着だが、本音はふざけてばかりいるというのは、両方とも主観を露にしないじゃない。
「何回も同じいわゆる冗談を繰り返したら、本気で言ってると考えてくるのは不合理ではないの」 「じゃあ、これから君と話したら、そんな冗談はちょっとでも控えるように心がかけていけるけど、本当の自分はいつもふざけたりからかったりしがちだし、誰のためにも自分を変えないよ」 「では、心ゆくまでたっぷりとふざけることができないと、完膚なきまで自分らしく生きることもできないのは、厳密にいうと、お互いに相性が合わないじゃない」 「そうとも言えるけど…議論すると、相互理解まで徹底的に話し合ったら大丈夫なはずだと思うよ」
彼は正面切って認めないが、ごく稀に気が緩むと、心の裏を見透かせるようにその少ない規範に基づくことができる。真夜中に空気が澄んできたときに、カップが半分しか入ってなくなって、私たちを囲まった虚空を懺悔室にした。 「怖いよ、付き合う相手を選び間違うのって」 「… 誰かを愛したことあるの?」 「ある」と彼は頷いて「永遠に一緒に暮らすのを仮にも考えてきたほど恋してた」ともぽつんと呟いた。 「何が起こったの?」 「手遅れになるまで心を開かなくて話さなかったのはすごく後悔しているんだ」 …が、矛盾的には心を開くと、自分自身を完膚なきまで拒否される機会も与えるので、そもそも自分のことを表さない方がいい、と暗黙的にわかってきた。 「だから、今度こそ、疑問を微塵も抱きたくない」 「そんなに紛れもなく納得させるまでかなり時間かかりそうじゃない?」 「また間違えたくない、むしろ、また間違えるわけにはいかない」
なのに「ね、一緒に暮らしたら、ウサギを飼える?子供の頃から俺はずーっとウサギが欲しかったよ!」と彼は軽々に提案したときもあった。 「私はジャンガリアンハムスターが欲しいの」 「うわっ、それもなんて可愛い!」 「だろー!」 「じゃあ、二匹とも飼おう!」 「オッケ〜、猫も二匹しよう。一匹だけだったら寂しいから」 「まったく同感」 「じゃあ、アパートを借りたら部屋はいくつ?」 「1部屋でいいかな」 「ほほう、やんわりと断りたいと思います。お前は他の友達とビデオゲームをすると、夜遅いだけではなく、みんなめっちゃくちゃうるせぇ!私が大切な睡眠を妨げられるなんてまっぴらだよ」ときっぱりと拒否した。 「おおっ、確かに…ちなみに、お前の台所の現状はダメだよ」 「何だって!」 「鉄製フライパンはおろか果物ナイフ以外は持ってない!」 「三徳包丁を一本持ってるし、今までずっとなんとかできたし、それ以外には必要ではないという証明になるじゃないか。それより、逆にお前は超便利な泡立て器とかゴムベラも持ってるわけではないし」と私は生意気にあかんべをした。 「そう。だからお前は俺の厨房に入ったらまったく場違いな気がするけど、俺たちの別々の調理道具を一つの台所で組み合わせたら、徹底的に完璧な台所になるよ」 「もう高齢の夫婦のように間抜けなことについて口論してるなんて」と私はため息して首を左右に振りながら、彼は肩をすくめてニコニコした。
「で、私のこと本当にどう思ってるの?」私はひたすら問いかけてみたとき、彼の唇から流した答えを頑張って把握しようとしたのに、まるで私の体が透明なのかようにすんなりと通り抜け、何も聞き取れなくて済んだ。
. . .
二人とも未練がましいというのは間違いないんだが、相互的だというわけではないね。
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amg3xik · 1 year ago
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平安神宮奉納演奏二〇二三
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平安神宮奉納演奏を観ました。
例年9月初旬に開催されているこの奉納演奏とはうまくタイミングが合わず、現地に赴く機会が中々ありませんでした。客を入れずに配信のみでおこなわれた2020年の公演はその配信を視聴して度肝を抜かれ、現物(Blu-ray)もちゃっかり購入させていただいた、そんな念願の平安神宮奉納演奏、そして2023/9の公演は奇しくもジャニーズとしてのつよしくんを観る(私にとって)最後の機会になりました。
1.演出
野外で、周りに高い建物もなく星がたくさん見えて、そんな場所だからこそできる照明はスケールが大きすぎて圧巻だった。特に白い光が天まで伸びて昇って行ったところ。それこそ宇宙まで届くのではないかというほどに一点に集まって、見上げても先が見えないくらいに……。
BEAMTWISTERがはき出す照明はつよしくんの心象風景と合致する部分があったのだろうか。これは勝手な考えだけど、光輪(光背)のようで気に入ってるんじゃないかと思いました。見事としか言いようがない、一つ一つ特徴があって一定ではなく、生演奏だけどしっかり共鳴していて、視覚から音を浴びるような感覚。めちゃくちゃ眩しくて目を細めまくりでしたが(本当はあまり細めたくなかった)、つよしくんの心的宇宙を浴びている……という感覚があり頭の中を空っぽにして愉しめました。
プロジェクションマッピングと、噴水と、火と、煙と、しゃぼん玉と、全てを3日間+α借りるとするといくらかかるのか考えると、これはこれで果てしない宇宙が広がる。これに加えて演奏家やスタッフの人件費、会場費、宣伝費etc...
毎回なにか観る度に思うけれど、客席が埋まる前提で話を進められるのがやはり強みだなと思いました。やりたいことやるってマジで綺麗事じゃないかも知れない……とつよしくんのソロワークに圧倒される度思う。
公演中に、しゃぼん玉を出す装置をスタッフの人が動かしていてがらがら…て砂利の音が鳴っているのが本当によかった。ライヴの手作り感は愉しいしゾクゾクする。
あと序盤からずっと蜻蛉みたいな虫が飛んでいた。
映像は『つよしP』という番組でも一部観ることができますし、円盤も出てたり出てなかったりするので詳しくは.ENDRECHERI.公式サイトをチェックしてみて下さい。
2.セットリストとテーマ
♡テーマ♡
愛と涙
♡セットリスト♡
シンジルとウラギル/ある世界/愛を生きて/Everybody say love/インスト/Say Anything/LOVE VS. LOVE/街/勃/あなたへ生まれ変われる今日を〜いま あなたと 生きてる/SESSION
テーマは愛と涙とを両掌で合わせて"いま"を想うということらしいです。でも、毎回そこまでガラッと変わるわけではないらしい。セットリストや演出を考える上でのフックみたいなものなのだろうか。
セットリストは自分が今まで感じてきた人生の心の旅、みたいなことを言っていたけれど、これだけ毎年のように大量の曲を書いていたら、年代がばらばらでもそのストーリー性みたいなものが描けるんだなと思い、改めてソロワークの年月の長さに感嘆する。
二人共、芸能の仕事を25年以上もやっているものだからヤバイところまで到達しているな…と思う。
ついこの前、ジャニーズが終わると思ったら『風雲再起近畿小子2001台北演唱會~KinKi Kids Returns! 2001 Concert in Taipei〜』を突然観たくなって、DVDを再生した。つよしくんがPanic Disorderを歌っていて、とても青くてよかったのだけれど、今のつよしくんにつよしくんが出逢えていてよかったと思うし、俺が出逢えてよかったなと思いました。
本人曰く"独り言"のようなライヴを無の境地に居ながらおこなうことができるのは、やっぱり重ねてきた年月の賜物なのかも知れない。
どこが一番よかったか思い出そうとしたけど、前述した演出もどの歌のところだった、とかが思い出せない。そのくらいシームレスに演奏がおこなわれていて、つよしくんもフラットだった。何かを"考える"のではなくマジで"感じる"時間だったということです。
紫のギラギラのコートの下に、カラーのセットアップを着ていて、髪の毛をめちゃくちゃ刈り上げているな……と思って、あとは光と音の中に包まれて体を揺らしているうちに、最後に掌をあわせて拝み、全てが終わっていた。
3."ジャニーズ"とはギャル的マインドのことなのか?
今回の公演を観て、ジャニーズの公演はやっぱり「盛る」んだよなと思った。映像で観ているだけだと"厳か"な雰囲気ばかりが伝わってくるけれど、体験する側となると"超・平安神宮祭"とでも呼ぶべき盛り盛りの演出なのである。あくまで"独り言"のライヴでこうはならんやろという気持ちになった。始まった瞬間から「"ジャニーズ"だ……!」と思っていた。自分のジャニーズ観にかなり偏りがあることは分かりますが…、でもつよしくんはかなりジャニーズど真ん中の人だと思っているし、平安神宮奉納演奏はとくに、ジャニオタが最後に行き着く辺境の地という感じがした(辺境ならそれは既にど真ん中ではないが……)。
しかし、人によってジャニーズ観ってかならず違うし、ジャニーズとは、みたいな話しても議論の余地がない。エンターテインメントは体系的にまとめたり、語られなくていいのかも知れないし、そこがいいのかも知れない。
ジャニーズとしてのつよしくんを観ることがもうないと思うと、しかしただ感慨深いだとかしんみりするということでもなくて(起きていた事が事だから)、BBCのニュースが話題になってから半年くらいずっと、何も言えることがないという感じだった。でも、みんな心から大切にしていた(と思っていた)ものが精神の上から無くなってしまっても、生きていけてしまうと思うから、事務所にはきちんと対応して欲しいと思うけれど、それ以外の部分で未練はもうあまりなくて、新しい未来を期待してる。そう思うしかないかも知れない……。
東京で普通に生きていた高校生だった私にとってつよしくんは紛れもないスーパースターでした。今もそうです。
おまけ:平安神宮への行き方/帰り方を考える
結論、京都駅から平安神宮まで歩いて行こうとするのはやめた方がいいという話。
私は以前に普通の観光客として平安神宮へ出向いたことがあり、Google Mapで見るかぎりはまあ歩けない距離ではないか…などと思い、京都駅に着いてすぐに鴨川沿いを歩き出したのですが、これがすごく遠かった。私は歩くことは嫌いではないですが、それでもしんどかった。次に来る時はかならずやめようと誓いました(が、今回公演を観に行くにあたって道中で寄りたいところがいくつかあったために結局歩くことになった)。
で、今回も結局鴨川沿いを行ったんですけど、途中の道でぜんぜんオタクに会わなくてびっくりしました。会わなすぎて、鼠に日付を間違えて教えられた十二支の猫みたいな気持ちになっていました。大鳥居があるからか、それとも普通にそれがスタンダードなのか、皆さん神宮道を真っ直ぐ歩いてくるようでした。
帰り道も鴨川まで戻る人は割と少なくて、それは結構快適でした。しかし今度はそれで油断して、三条京阪駅から京都駅まで一本で行けないことに改札に入ってから気付いて、出ようと思っても駅員さんがもういなくて、危うく勝手に出ようかと思ってしまいました(出ずに途中の駅で降りて京都駅まで歩きました)。
このブログを書くにあたってベストな行き方を調べようと思ったんですが、平安神宮近辺の駅から電車一本で京都駅に帰れる行き方が見つかりませんでした。バスはあるみたいです。平安神宮さんのクラシックなサイトにアクセス情報が掲載されているので、京都の路線に焦らせられないように、ちゃんと調べてから行くのが吉と思います。
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shukiiflog · 1 year ago
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ある画家の手記if.86 告白
愛してくれて ありがとう
クリスマス当日。
記憶がひどく欠けることがなくなってから、僕は慧の家に居候するのをやめて、ホテルの一室で生活してる。 安いビジネスホテルとかにすると部屋も狭そうだし、最悪サイズの問題でベッドで体が伸ばせないかもしれないと思って、ちゃんとしたホテルを選んだ。 昔は絵にサインを入れ忘れたとかで他県まで行ったりはしてたけど、そういうときも日帰りばかりでどこかに泊まったりはしないようにしてた、個展も海外や遠方からの誘いで僕も行かなきゃいけないようなのは断ってたし、なるべくアトリエ付近でいつも生活圏が落ち着くように…してたかも。絵を描くのに旅が必須な絵描きもいるけど、僕は同じ一つのアトリエで一生描き続けていられる静物ばっかりだったし。 ホテルは一応僕が選んだ場所なだけあって調度品も内装も僕好みの落ち着いた暖色の木造で、たくさんの人を迎えてきた証が木肌の美しい艶に鮮明だった。 洗濯してても毎日同じ服はさすがにだめかなと思って、仕事前に毎日服を一揃い買って着替えて出勤してたけど、今年の僕の仕事は一昨日で終わった。 それからは香澄にあげるクリスマスプレゼントを探し歩いてた。 なにもなくても僕はいつも香澄にいろんなものプレゼントしてるから、香���の身の回りのちょっとしたものはどれも長く使える良い品に変わってきてたりする。慧に話したら「マイフェアレディか」ってつっこまれた。 だから今日あげるのは実用品とか高くて良い品とかじゃ全然ない、香澄 喜んでくれるかな
それで、今日の僕の服装はどうしようかなと思って、あれこれ迷って、まだ特に香澄とはどこに行くとも何をするとも決めてなかったから、普段の香澄の服装に合わせることにした。 僕の仕事着がいつも少しフォーマル寄りのスーツだから、カジュアルな感じに。もしロケーションや一緒に過ごす香澄の服とちぐはぐだったらデート中に合う服買って急いで着替えればいい。 下はチェック柄の細身のスラックス、シャツを着た上から木製のボタンがかわいいスーツベストを着て、首にゆるゆるしたざっくり編みのニットのスヌード、上からダッフルコート。靴はクロケット&ジョーンズとかいうとこのセミブロ……? お店の人が説明してくれたけど全然覚えきれなかった… あんまり買ったことも着たこともない系統の服で、ファッションとしてこれでいいのか不安だから冷泉に写メ送ったら「粗を探せと言われれば妙なところが多い気がするけど色の合わせ方は良いから目を細めてものすごく遠目に見れば違和感はない。時間あるならベストかコートかスヌードのどれかを変えろ」って返ってきて、そのあともどこをどう変えればいいか続けて何回かやりとりしてたら最終的に「もう何もするな。動くな。そこでじっとしてろ」って言われて、ブランド店で買ったアイテムいくつも抱えてわざわざホテルの部屋に来てくれた。 慧は買ってきたものを僕の体にあてながら、全身少しずついじったり裾を折ってみたりあれこれ試しながら、最終的には自前の裁縫道具まで取り出して「応急処置だからな」って言いながら余った腰まわりの布とかを縫い縮めて僕の体型に綺麗に合わせてくれた。 慧はプロのスタイリストさながらの手際で僕を着付けて一仕事終えたらグラスの水をぐいっと飲んで一度も椅子に座りもしないままその足で職人みたいにすぐ帰っちゃった。慧らしくはある。 帰り際に振り返って見送る僕の顔をじっと見たかと思ったら、「全身かなりカジュアルに遊んでるからまぁアリか…」ってひとりごと言いながら僕をくるっと後ろ向きにして、髪のゴムを引き抜かれた。 かわりに髪を捻るみたいにしてそこに何か刺された。後ろだからよく見えない…「香澄は喜ぶかもな」って言ってたけど、髪になにがついてるんだろ。
香澄との待ち合わせに遅れないように時計(今日の服に合わせてかわいいのを新調した)を見ながら、大きなプレゼントを片腕に抱えてコートのポケットに手をつっこんで、ホテルを出る。 ホテルのロビーには本物の大きなモミの木を使ったクリスマスツリーが飾られてた。
待ち合わせ場所は去年のクリスマスに一緒にツリーを見た場所。 同じ場所に今年も大きなツリーがあった。 早く着いちゃったから二人分のコーヒーを買ってきて、香澄の分は手に持ってもう片手で飲みながら待つ。 すごく久しぶりにやっと香澄と会える…。って感慨に浸ろうとした瞬間、遠くを一人でうろうろしてる香澄が視界に入ってきてコーヒーが喉から変なとこに入ってめちゃくちゃ噎せた。 コーヒーを近くのお店の塀の上に一旦置かさせてもらって手で口元押さえながら咳がとまるのを待つ。その間も視線だけじーっと香澄を逃さないように追う。僕けっこう目が悪いほうだし今日は眼鏡かけてないんだけど、香澄がいるのは遠くからでもすぐ分かる。 真っ白だ…かわいい…髪の毛の色がよく映えてる…僕があげたマフラーしてくれてる…かわいい 呼吸が落ち着いたらすぐにうろうろしてる香澄のほうへ走り出す、手に持ってるコーヒーは走ると零しそうで邪魔だから道の脇のゴミ箱に二つとも投げ入れるように捨てた、まわり見てなくて途中で何人かぶつかっちゃった人に短く謝りながら走る 「香澄!」 少し離れた場所から声を張って呼んだら振り返って、ニット帽の先についたふわふわが跳ねた、僕を見つけて香澄がぱっと明るい笑顔になる、目の前まで走り寄って香澄の両脇に手を差し込んでそのまま腕を空に伸ばして香澄の体を高く抱えあげた「香澄、天使みたい!」 香澄は持ち上げられたまま、笑ってる僕の肩に手をついてバランスをとりながらわたわたしてる。「ちょっ…なおと、こ、ここデパート、の、往来、」なんか言ってるけど往来とか知らない、香澄がかわいい、白い、もこもこしてる… 持ち上げてた腕を離して僕の体の上に落として滑らせるみたいにして地面におろしてからぎゅーっと抱きしめる、僕の顔の横で帽子の白いふわふわが揺れてる… 「香澄かわいい~~」 声に出したらさらに愛おしくなってもっと強くぎゅうぎゅう抱き締める。香澄は諦めたのか僕をなだめるみたいに背中を撫でてくれた。 ひとしきりそうしてから香澄から体を離すと、香澄を抱えあげるときに地面に落としちゃった大きな包みを拾う。綺麗な道だったから見まわしても濡れたり汚れたりはしてない、包装も���っかりしてるから中身は綺麗なはず。 「それなに?」 「香澄にクリスマスプレゼント。でも今日は歩き回るしまだ僕が預かっておくよ。家に帰ってから、一人のときに開けてごらん」 そう言って包みを脇に抱えた。香澄の頭をわしわし撫でたら帽子がずれたから綺麗にかぶせ直す。香澄は中身が気になるのか大きな目をさらに大きくして包みをチラチラ見てる。喜んでくれるといいな。 「歩き回る? 直人行きたいとこ決まった?」 塞がってないほうの手で香澄の手をとった。手袋してる、親指しか指がわかれてないやつ、かわいい…。繋ごうとした香澄の手に、手袋に、頬ずりしながら笑って言う。 「うん、遊園地にいこう」 僕の一言で行き先が決まった。 二人で横に立ってるクリスマスツリーを見る。 「去年も見たね」 「去年より地面に置いてあるプレゼントのレプリカが増えてる」 「イルミネーションの色も変わった」 「よく覚えてるね」 「うん …覚えてたね」 香澄の体を後ろから抱きしめながら香澄のマフラーに顔を埋める。香澄が僕の体に体重かけてきた。そこは去年といっしょ。 二人ともこの流れを覚えてたのか、そのあと香澄にまたマフラー巻きつけられそうと思って先に香澄の両手を後ろから握って先制防衛したら香澄が笑った。
遊園地までの道すがら、香澄が僕の髪を見ながら言った。 「それ直人が買ったの?」目がキラキラしてる… 「出がけに慧が服装直しにきてくれたんだけど、帰り際に髪に何か刺されたんだ。なにが着いてるの?」 「簪みたいなのの先に小さい金色のかいじゅうくんのチャームが着いてる…」 僕は思わず笑った。 「慧はこれ刺しながら香澄が喜ぶかもって言ってたよ」 クリスマスプレゼントだったのかも、僕にっていうより香澄にって感じだった、慧も香澄に喜んでほしいんだ、香澄は慧から好かれてるね。って香澄の頭撫でながら言ったら香澄はへにゃっと顔を緩めて笑った。 「いま直人は先生の家にいるんじゃないの?」 「最初だけ少しいたけど、今は一人でホテルに移ってるよ」 ホテルの内観や雰囲気や調度品が好きだったから香澄に話したら「俺も行きたい」って香澄が隣ではしゃぐ。 遊園地の入り口に着いて香澄がチケット買ってる間に、ホテルに電話を入れて僕の部屋をスイートルームに変更して荷物の移動までお願いしておいた。散らかしてないからそんなに大変じゃないはず。
こういう賑やかな遊園地に来たのって、僕はもしかして初めてかな? 人混みとかは焦点に迷って人に酔うから昔から苦手だったけど、香澄だけ見てるから今はそんなに酔いそうな感じはしない。 手を繋いで歩く香澄の後頭部でふわふわが揺れる… 香澄が最初のお店で買ったカラフルなソフトクリームを僕の口に向けてくれる、首を伸ばしててっぺんを舌先で舐めた、甘くてひんやりしてて気持ちいい。 ソフトクリームも、他のパステルカラーのメリーゴーランドやお城やアトラクションも、白い香澄がさらに引き立てられてるし、よく馴染んでる、やっぱり遊園地に連れてきてよかった。スマホでたくさん香澄の写メ撮った、どう撮っても彩りも構図も美しい。 香澄に教えてもらってたら僕もスマホの扱いに慣れてきて、だいぶ使いこなせるようになってきた、文字を打つのもはやくなった。
観覧車の前まで来たから二人で乗る。 僕らの身長と体重だと向かい合って左右に座らないとゴンドラが傾きそうだからそうする。 正面に座ってる香澄の帽子が傾いてたから綺麗に直しながら、長く伸びた前髪を顔の横に流す。 「香澄が今日着てる服…」自分で買ったの?って訊きかけてピンときた。「絢が選んだ?」 「うん、ぜんぶ絢が今日のために選んでくれた」 香澄は嬉しそうににこにこする。絢が選んでくれたことが嬉しいみたい。二人が仲良しで僕もにこにこする。 「絢のセンスは間違いないと思うし、まこともいいって言ってくれたけど、直人こういうの嫌じゃない?」 「かわいい」間髪いれずに答えた。 真っ白ですごくよく似合ってる、その帽子すごくすき、ふわふわが揺れるのずっと見てたい、髪の色がよく映えてる、天使みたい、クリスマスツリーの前にいるのすごくかわいかった、羽が生えて飛んでいきそう、飛んでいかれたら僕が寂しいから困るけど、この場所ともよく合ってる、遊園地がぜんぶ香澄の背景のためにあるみたい、 って思ったことずらずら際限なく言ってたら香澄が目を丸くしながら顔を赤くした。かわいい… キスしたかったけど久しぶりすぎてそのまま抑えが効かなくなるのが怖いから、香澄の手をとって一度手袋をとって、素手の白い手のひらを僕の口元に押し当てるようにして口付けた。
「香澄、ちょっとここでこれ持って待っててね」 観覧車から降りたらファンタジックでかわいい作りのベンチに香澄を座らせて、香澄に僕が抱えてた包みを抱えさせた。一瞬だけど僕が離れる間、香澄の番犬になってね。 近くにいたクラウンがたくさんの風船を手にして来場者に配ってる、後ろに引いてる揺りかごにも在庫なのか数え切れないほどたくさん風船が結んである。 大人が一度にたくさん欲しがったらだめかなと思いながらお金を差し出したら、クラウンは喋らずに笑顔で首を横に振ってお札を持った僕の手を押し返した。 僕に一つ、風船をタダで差し出してくれる。 受け取った僕は首を横に振る。 クラウンはもう一つ僕に風船をくれた。それでも僕は首を横に振る。 クラウンは困ったように腰に手をあてて大げさに首を傾げた。笑って少し離れたベンチに座ってる香澄を指差して言った。「あの子が宙に浮くくらいたくさんください」 クラウンは自分が両手に持っている風船を交互に見やってから、大きく頷いて僕に持っていた風船をぜんぶくれた。
片手にたくさんの風船を引いて歩きながらベンチにいる香澄のもとに駆け寄って、大事そうに抱えてる香澄の腕から包みをとりあげる。見張り番ありがとう。 香澄の手をとってベンチから立ち上がらせる。そのまま香澄の手を引いて広場の真ん中に導きながら香澄の両手に風船を、片手に5個ずつ、僕が持ってるのを全部持たせた。 風の弱い日、風船はみんな綺麗に空に向かって伸びる、数歩下がって、色とりどりの風船を持って真ん中で笑う香澄の写真を撮った。 スマホをコートのポケットにしまいながら香澄に歩み寄って頰をそっと撫でる。 「すごくかわいい、よく似合ってる」笑って帽子から出た香澄の髪の毛の先を指で梳いて、香澄をぎゅっと抱きしめた。
夕飯はホテルでちゃんと食べることにして、僕らはオモチャみたいなかわいいお菓子とか全然お腹が膨れないようなものばっかりたくさん買って二人で交互に食べながらあちこち歩きまわった。 大きなぐるぐるキャンディが舐めても全然溶けなくて減らないって香澄が言うから、香澄の持ってるキャンディに僕が噛みついた。硬い。歯に力を入れて思いっきり噛み砕いたらバキッてすごい音がして粉々に割れた。噛み砕いたカケラをそのまま口に咥えてたら香澄にそこを激写された。 香澄がたくさん風船もってて白くてかわいいから目立ってたみたいで、たまに遊園地のキャストと勘違いされたのか、来場者に写真を撮っていいかって聞かれた。 恥ずかしいのか、もごもご言ってる香澄の隣で「いいですよ、ただしSNSやネットには流さないで」って僕が答える。 写真を撮られるときに香澄の体を引き寄せて目元にキスしてわざと僕も一緒に映り込んだ。 写真を撮っていく人たちの記念写真も僕が必ず撮って、お互いにスマホで撮った写真をその場で交換していった。さよならしたあともずっと僕らに手を振ってくれる小さな男の子に、香澄は笑顔で小さく手を振り返してた。 カメラロールに僕が撮った香澄一人だけの写真じゃなくて、僕と香澄が一緒に写った写真が増えて、さらに全然知らないたくさんの笑顔の人たちの写真も増えた。 今日になるまで香澄を守ってくれた情香ちゃん、絢、まことくん、僕を守ってくれた慧、香澄を守ろうとする絢を助けてくれた人たち、大学の生徒たち、…兄さん、 それだけじゃなかった、僕らの周りに居たのは、 スマホに残った写真の中の名前も知らない、もう一生会わないような人たち、今日この日に数分だけ会って一緒に笑っただけで幸せな気持ちをくれた 「香澄の…僕たちのまわりに居るのは、香澄を害するような人たちだけじゃないよ」 メリーゴーランドの前で立ち止まって、香澄と向かい合って立つ。香澄の頰を両手で包んで、香澄の額に僕の額を合わせて微笑んだ。 「優しい、世界中のみんな、香澄を傷つけていくだけじゃない。僕はそう感じられるときが嬉しい」 それだけじゃないのは分かってる、無害で善意の人ばかりじゃない、今は服で隠れて見えない部分にたくさん重なった香澄の体の傷跡が、背中の刺青が訴える、忘れられない、でも世界はそれだけじゃないよ こうしてじっと見つめ合ってる僕らをほっといて素通りしていくたくさんの人に囲まれてる 傷つけてこないし関係しない、たくさんの人に、僕が香澄を守ろうとするのとはまったく違う形で香澄は守られてる 僕も たくさんの僕らにとって名も無い人に囲まれて、僕らは在る 「僕は香澄が生まれてきてくれたこの世界が好き」 香澄が風船を持ったまま僕の首にぎゅっと腕を回してきた 視界にたくさんの風船が揺れる 「俺も 直人 誕生日おめでとう」 少し震えるような声が耳元で囁いた 僕は香澄の背中に腕を回して抱きしめ返した。帽子の上から香澄の頭に顔を寄せて、頰をすり寄せる。 香澄が好き、香澄が生まれてきてくれたことが、香澄がいてくれる世界が、僕を愛してくれることが 香澄に愛してもらえることが 嬉しい 僕は…香澄に愛してもらえたことが 僕が愛してるだけじゃなくて 香澄と愛し合いたい 僕は 生まれてきて よかったんだ 「ありがとう。 愛してる 香澄… 」
僕を 愛してくれてありがとう
僕の滞在してるホテルは遊園地から歩いて帰れるくらいの距離にあったから、手を繋いでホテルに一緒に帰った。 途中の道で、ビル風に煽られて風船は香澄の手から離れ��どこかに飛んでいってしまった。 香澄が追いすがるように素早くその場でジャンプして一個だけなんとか掴めた風船を、僕にくれた。僕は香澄がくれた最後の一個の風船を大事に手にして帰った。
香澄視点 続き
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hariitovial · 1 year ago
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吸血鬼の友達(後編)
風の強い夜のこと、アルマは晩餐会に招かれていた。
数日掛かりで集めていた旅に必要な品はすべて揃い、明日にもこの屋敷を発つとケイトに告げた。 それならばと、いつもより豪華だという晩餐会へ招待されたのだ。 “晩餐会”とは言っても、参加者はいつも通りアルマとケイトの二人だけだった。 違うところと言えば、食卓の豪華な食器類と大広間の灯りの一部。 灯りは割れた窓の隙間から吹き込む強風に消されていた。
「今日はすこし寒いかもしれないけどごめんね」 「平気よ」
着席するなり、ケイトはハッとして席を立つ。
「忘れてた!すこし待ってて、先に食べててもいいから!」
そう言うと彼女は去り、アルマは大広間に一人取り残された。 アルマはとても空腹だった。 “先に食べてて”と言われても、食卓にはまだ何も並んでいなかった。
――コロコロコロ
静かにワゴンを引く音が廊下に響いている。 その音が近づき止むと、大広間の扉が開かれた。 そこにいたのは一人の使用人だった。 豪勢な料理を乗せたワゴンを引き、こちらへ歩いて来る。 待ち望んでいた香りにアルマは堪らなくなった。
「先に食べててもいいから――」
ケイトの言葉を思い出し、アルマは我を忘れるように味わった。
再び、大広間の扉が開かれる。 戻って来たケイトだった。
「アルマおまたせ!見せたかった本が……」
ケイトが抱えていた本は床に落ちた。 目の前には、血塗れで横たわる使用人と、口を赤く染めたアルマがいた。 早くなる鼓動を落ち着かせるように、ケイトは冷静に訊ねた。
「何を、しているの……?」 「先に食べててって言ったから……」
ケイトは一歩一歩、ゆっくりと近づく。 アルマの頬に手を添える。
「あなた……吸血鬼だったのね」
アルマは少しして口を開いた。
「ケイトも、吸血鬼じゃないの?」
ケイトは首を横に振る。 驚きと悲しみを孕んだ視線をお互い向けあった。 すこしの沈黙の後、再びアルマが口を開く。
「ケイトは私と同じ吸血鬼だと思ってた」 「私を吸血鬼だと思っていたの?」 「うん……。あなたの手はいつも冷たかったし、色んな人の血の匂いを纏っていたから」
ケイトは愁いを帯びた瞳で微笑んだ。
「それとケイト、ごめんなさい。あなたの部屋で見てしまったの。扉の中にあるもの」 「……そう」 「どれも同じ血液型だった。それも珍しいもの。 人間の珍しい型の血液なんて、そう手に入れられるものではないわ」
ケイトは俯き、口の端を上げたまま、ただコクリと頷いた。 胸のつっかえを抱えたアルマは続けて疑問を投げかける。
「“好き嫌いはない”と言っていたから、手に入りづらい血液ばかりあるのはおかしいと思っていたけれど……。 あれは、あれはどういうことなの?」
窓のガラスがガタガタと音を立て始める。 すると突然、強風が部屋中を駆け巡った。 灯りはすべて消え、その様子に満足したかのように風は弱まった。 大広間は暗闇に包まれた。
「あれは、私のためのものよ」 「でもケイトは吸血鬼じゃないのよね。だったら何故」
俯いていたケイトはアルマを真っ直ぐ見つめる。
「アルマ、私は人間よ。それも病気のね。 長くは生きられないみたいなの。 あの血液はその治療の為のものよ。治療の為なら多少難しくとも、珍しい血液でも集めることができるの。 けれど、どれだけ血液が集まっても何もよくはならなかった」
ケイトは両手で自身のスカートをくしゃりと掴んだ。
「日が暮れなければ会えなかったのはそのためよ。 私は日中、ずっと治療を受けているの」
ケイトは自身の震える両腕を掴む。 その仕草からは袖の下の痛々しい治療痕を容易に想像できた。
「“来客”なんて言ったけど嘘みたいなものね。ごめんなさい。 あれはみんな医者や研究者。 どれだけ苦しい治療でも、どうすることもできないみたい」
二人の間に再び沈黙が流れる。
「私は私の人生について考えたことがあるわ。 これまで生きた時間は、どれも苦しい時間ばかり。 私にとって生きることとは苦しみなの。 ずっと苦しかった……。 治療だけじゃない。 友達なんてつくることも出来ずに、ずっと孤独の中にいる。 このまま終わらせるなんて、絶対に嫌……」
アルマはケイトの苦しみを受け止めようと努力した。 しかし、掛けられる言葉はひとつも浮かばなかった。
「そんな時、あなたが現れたの。とっても嬉しかった……」
ケイトの赤くなった目からは大粒の涙が零れ、頬を伝う。 アルマはケイトを抱きしめる。
「いい友達になれると思った。あなたのことが大好きよ」 「私も」
雲に隠されていた月が現れ辺りを照らす。 それはひとつになった二人の影をはっきりと浮かばせていた。
「ああ、私も吸血鬼だったらよかったのに。 いつか読んだ本に書かれていた、吸血鬼は人間より長く生きられるんでしょ?」 「大抵はそうね」 「それなら、お願い」
ケイトは手首を差し出す。
「私を噛んで」
アルマは戸惑った。
「言っておくけど私があなたを噛んでも、あなたは吸血鬼にはならないわ」 「もう長く生きることは望まない。 けれどあなたが私の血を飲めば、私はあなたの中で生きている事にはならないかしら。 気休めでもいい、あなたの人生の中にいたい。 あなたと共にいたい、アルマ」
再び手首を差し出す。
「お願い」
アルマはそっと、月光に照らされた白く輝くケイトの手を取った。 静かに脈打つその手はいつも、あの雨の夜を思い出させた。 暗闇に浮かぶ月のような微笑みの、優しい彼女とともに。
白く透き通る肌、そっと伏せられた長い睫毛は月光を悲し気に纏っている。 暗闇にスッと浮かぶ彼女は、その抱えた孤独の闇に飲み込まれそうだった。 差し出された手を離さないようにして自身の口へと運ぶ。 冷たい牙は皮膚を刺し、ケイトを紅く染めた。
その血液がどのような味だったのか、アルマは憶えていない。 気が付けばケイトはぐったりとした様子でその場に横たわっていた。 アルマは急いでケイトを抱える。
「アルマ、お願いを叶えてくれてありがとう」 「これでずっと一緒にいられる」
ケイトは微笑むと静かに目を閉じた。 冷たい風が吹き、月は再び雲に陰った。
翌日の朝、灰色の空の下に二人の姿があった。 武骨で重たげな鞄を手に持つ少女と、全身を白で纏った少女。 門を隔てて二人は向かい合っている。
「ありがとう、ケイト」 「気を付けてね、いってらっしゃい」
短い挨拶を交わした後、アルマは歩き出した。 背に視線を感じようとも振り返ることはなかった。
時間の流れはとても早い。 アルマの中であの屋敷の記憶はもう殆ど消えてしまう程に時は過ぎていた。 音もなく、何の香りもしない。 けれどそんな冷たい雨夜に、彼女だけはいつも月をみた。
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visitor-meiteigai · 1 year ago
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集合絵の余談
 3月初頭から描き始めて約4カ月、折角なので詰め込んだ要素をまとめてみようと思います。
【イラスト下部、屋台群】
・九亡ちゃん(アンポンタン・ポカンさんの代表的キャラクター)
彼岸花の飴細工を持たせました。右手は始め触地印にする予定でしたが、地面を指さしているようにしか見えなかったので、意味もなく二本指にしました。近くにある地蔵と水子は「救われぬ水子の魂」より。
・園児服の少女(2020年の落書き供養より)当時は画像を保存していなかったため、記憶を頼りに描きました。
・猫を撫でている子(「穢れ子」より)恐らく九亡ちゃんの前身となったであろう子。折角なので九亡ちゃんの側に置きました。
・撫でられている猫(「破綻者①」より)くわえている魚は「雨音」のもの。
・白い服を着た二人組(「神々の戯れ」より)黒髪の子の目の色は想像で塗りました。白髪の子の色は「練習」で類似の女の子が描かれていたので参考にしました。
・地獄焼きの店主(「破顔」より)髪の毛の色塗りがとても上手くいったと思っています。後ろで釣られている頭は特に元ネタは無いです。雰囲気に合っていると思ったので追加しました。
・緑色の植物の子(「無題」2019年6月8日より)上の二人と合わせて、植物の子たちが集まる場所にしました。
・緑色の子をながめる子(「緑化活動」より)麦わら帽子も側に添えました。
・紫色の花の子(「毒花姫」「毒姫草」より)触れると猛毒ですが、人外ばかりなので大丈夫でしょう。
・赤い花の子(「摘み取られた蕾」より)摘み取られずに無事開花
・お面屋の前にいる子(「生まれ得ぬ魂」より)狐面を新調
・かき氷屋の店主(「刈る」「無題」より)かき氷機とのレイヤー分けが大変だった…
・紫髪の鬼(「無題」2021年1月5日より)雪華ちゃん。線画ではかき氷を食べているように描きたかったが、肝心のかき氷が隠れるため、カメラ目線に表情を変更しました。
・射的で遊ぶ二人組(「兵器の気持ち」より)射的との組み合わせがとても気に入っています。
・目隠ししている子(「雨音」より)屋台の上にいる白い何かは「雨」より。どちらの作品にも葉っぱの傘が登場している。
・ロボットと少女(「無題」2019年3月9日より)遠近感的にこの位置がいいと思い、描きました。戸愚呂兄弟みたいですね
・シャベルを持つ子(「無題」2019年3月5日等)
・階段にて何かを探す死神(「死神ちゃん」より)一体誰を探してるのでしょうね
・黒白猫娘(「猫魂」より)
・青い猫娘(「あそんでにゃー」より)身軽そうなので猫耳の子二人は屋台の上に。
・提灯の間にとまる鳥(「いみご」より)
【イラスト中部、階段から中腹】
・蝶々の子(「孤蝶」「傷姫」より)
・牛の刻参りする子(「牛の刻参り」より)
・鳥居にぶら下がる人形(「人形」より)顔を何度も描き直しました
・鳥居の側に座る赤い女の子(「傷姫」より)肌の色は独断で白色に
・風車(「わらう人と風車」より)
・藤色の着物の子(「花畑のひと」より)風車の近くに花も描きました
・肩車の二人組(「無題」2019年9月22日より)幸せそうですね
・一服する子(「落書き」より)
・青い中華服の子(「休憩」より)一服の子と合わせて、どちらもアイコンになったことがある二人です。
・特攻服の二人(「小さな反抗心」より)手に持っているのはエナ��ードリンク
・十字架を持つ機械(「無機質な心」より)
・笑顔のシスターさん(「話し合おう」より)十字架の子に出会っていたなら、意気揚々と話し合ってくれそうですね。
・怒りマークの子(「断つ者」より)怒りマークは「バニー」に合わせて三つの「>」にしました。
・ハサミを持った子(「いたずら少女」より)「断つ者」のハサミを使っていたずらしようとしている。感電するのでは
・歌う山羊の子(「山羊の唄」より)紅白幕の下には、ひっそりと取り巻きの影もいる。
・歌う白い機械(「約束」より)山羊ちゃんとのデュエット
・横断幕のこけし模様(「こけし」より)
・歌を聞く男性(「男性練習」)「約束(小説)」に登場する青年を想定したため、歌を聴いているようにしました。
・生首を引き連れる子(「望み、望まれ」より)両親の生首も色塗りしたが、手前の木々で隠れてしまいました。
・提灯に混ざる生首(「善悪��天秤」より)
・山の後ろを飛ぶ光(「はかなき子」より)新たな生に旅立つ光
【イラスト上部】
・白い百足と鬼神(「鬼神」より)ラフの時は蛇の交尾みたいな構図にしようとして止めました。
・赤い百足とヒト?(「こどく」より)頭に刺さった節足はかっこよかったので、そのままにしました。
・操り人形のような子(「捧げもの」より)
・操る御手(「踏み絵の奇蹟」)生贄と神様の組み合わせ。骨の左手は頑張りました。
・空飛ぶ天使(「お仕事がない…」より)空を飛べそうな彼女たちを夕空に描きました。
・空飛ぶ猫のような神様(「神々の戯れ」より)
・巨大なサバイバルナイフ(「種と代償」より)気づく人は少ないと思います。
・盃を掲げる子(「食の間」より)敵組織の幹部のような五人組。
・目玉を掲げる子(「しんだめ」より)全ての始まり。服装と色は推測です。
・金棒を持つ鬼(「鬼の子」より)
・帽子をかぶった子と袋(「快楽主義」より)
・蛇が巻き付いた子(「幽世の花」より)蛇の目がかわいい。側に生えている花は、イラスト下部の花束と同じものです。
 まとめていてこんなに時間がかかるとは思いませんでした。四肢欠損が無いキャラがほとんどですね。集合絵はラフを考えている時が一番楽しかったです。「この要素とあのキャラの組み合わせは良さそう!」や「この空間にあのキャラ置けるのでは」など考えるのが、パズルみたいで楽しかったです。
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