#パット壊滅
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… 前日にシニアツアーの行われた太平洋クラブ大洗シャーウッドコースで月例会。 セッティングがツアー用で、ラフが深く、いつもと違ったピンポジション。 はまりました……パター壊滅。 4パット4回。 パーオンでダボ3回。 前日の夕刻に雨で、ショットではグリーンは良く止まったものの…… マレットで強気がノーカン状態。 50cmも3回外して、放心…… #太平洋クラブ #大洗シャーウッドコース #ゴルフは修行 #パット壊滅 #強気はくずさない #返しを必ずいれるぞ https://www.instagram.com/p/CRLv5v_gHzH/?utm_medium=tumblr
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米同時テロ9・11 20年 報復戦争の教訓 対テロ戦争(4) 自殺兵士 戦死の4倍 2021年9月15日【国際】
「アフガニスタンから米軍は撤退しました。しかし兵士を家族に持つ人々にとっては、これからが仕事の始まりです。兵士たちは『何のための戦争だったのか?』と自問しています」
米兵家族の反戦団体「声をあげる兵士家族の会」(MFSO)の全国コーディネーター、パット・アルビソさんはこう語ります。海兵隊所属のアルビソさんの息子は、同時多発テロ後の対テロ戦争で、イラクとアフガニスタンに合計6回派遣されました。
最初の派遣では現地の子どもたちと交流しようとサッカーボールを荷物に詰めました。しかし戦場では、恐怖におびえる女性や子どもばかりいる家に押し入り、「テロリスト」を捜索する日々。帰国後もトラウマに苦しんでいます。「息子はまったく困惑した状態でした。帰還兵の自殺者統計に自分の家族が入るのではと毎日心配している人は多くいます」とアルビソさんは語ります。
戦闘で心病み 米ブラウン大学ワトソン国際公共問題研究所によると、今年6月までの集計で、対テロ戦争をたたかった現役・退役の米兵3万177人が自殺したと見積もられます。実際の軍事作戦で死亡した米兵は7057人です。
研究所は、自殺者が軍事作戦による死者の4倍超に達し、増加傾向にあることについて、「軍と米国社会が兵士のメンタルヘルスをうまく管理できていない」と指摘します。
背景には、凄惨(せいさん)な戦闘経験による心的外傷後ストレス障害(PTSD)、社会生活への復帰の困難に伴うストレス、銃を入手しやすいことなどが指摘されています。
何度も戦地に 医療技術が発達し、負傷した兵士が治癒後に何度も戦地に派兵された事例が目立ちます。戦争が長期化し、大手メディアも報道し��いなか、一般国民が兵士の“貢献”に無関心になっている無力感もあるといわれます。
バイデン大統領はアフガンからの米軍撤退完了を宣言した8月31日の演説で自殺者の多さに言及。「帰還兵とその家族は地獄の苦しみを味わってきた」と語りました。一方で今は「過去ではなく将来を見る時だ」などと述べました。
MFSOで活動するメアリー・ラドキーさんは「アフガン戦争についてごまかして語ってはならない。壊滅的な損失と悲劇を世界に広げた戦争だ」と強調。「今の課題は戦争の本当の歴史を語り、遂行した人々に責任を取らせることだ」と話しています。(ワシントン=島田峰隆)
(しんぶん赤旗、2021年9月15日)
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美容クリニックにテックスタートアップの方法論を持ち込むSISU、施術価格の透明化やオンライン即時評価などを提供 最近では多くの人が、肌のたるみやシワの補正するためにボトックスやフィラー(注入)治療を顔に受けるようになっている。新型コロナウイルスの感染蔓延でその傾向はさらに強まったかもしれない。ベンチャーキャピタルがこの分野に目を向けるのも不思議ではない。小規模で散在していた眼鏡店の市場がWarby Parker(ワービー・パーカー)のようなスタートアップによって壊滅的な打撃を受けたのと同じように、裏通りの美容クリニックの非常に変化に富んだ経験がいま投資のターゲットになりつつある。 SISUは、この比較的未開拓の世界にテックスタートアップの方法論を持ち込んだ美容クリニックのチェーンだ。同社は現在、GreycroftとBullpen Capitalが率いるシリーズAラウンドで550万ドル(約58億円)を調達している。このラウンドには、PCHの創設者兼CEOであるLiam Casey(リアム・ケイシー)氏、Voxproの共同創設者であるDan & Linda Kiely(ダン&リンダ・キーリー)氏などのエンジェル投資家とともに、Mana VenturesとGaingels Syndicateも参加した。 今回調達した資金は、米国の美容クリニック市場に参入し、唇、あご、目の下、頬、眉などの「顔の特徴」の施術価格を標準化するために使用される。また、シワ除去注射、真皮や顔のフィラー(ヒアルロン酸などの注入)、レーザー、歯のホワイトニングなどの治療も提供する予定だ。いうなれば、Face as a Services(サービスとしての顔)、FaaS事業を展開している。 SISUによると、ボトックスの利用者は単位ごとに課金されるが、多くの場合は結果に関係なく最大本数が販売されることが多いという。SISUは、患者の希望価格を設定するだけで、ウェブサイトには「オンラインでの即時評価」と「デジタル予約」の機能を用意する。 同社は米国でeコマースプラットフォームを立ち上げ、東海岸では20施設の美容クリニックの開設を計画している。アイルランドではすでに8つのクリニックを展開済みだ。 創業者自らが「美容治療のためのOne Medical」と呼ぶSISUは、Dr. James Cotter(ジェームズ・コッター博士)、Dr. Brian Cotter(ブライアン・コッター博士)、アイルランドの起業家であるPat Phelan(パット・フェラン)氏によって率いられており、以前は通信市場で名を馳せていた。フェラン氏は、米国の消費者信用調査会社のTransUnionに2015年に4400万ドル(約46億4200万円)で売却したオンライン本人確認技術を擁するTrustevと、2012年に売却したモバイル接続管理技術をCubic Telecomの両方を設立した人物だ。 彼らは大きな市場に参入している。一部の推計によると「美容医療」市場は2023年までに145億ドル(1兆5300億円)に達すると予測されている。 画像クレジット:Blackrock Clinic [原文へ] (翻訳:TechCrunch Japan) Source: テッククランチ・ジャパン
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破滅的な若者たちと英国フットボール発祥の文化“Football Casual”<カジュアルズ>の黎明期を描いた映画『アウェイデイズ』日本公開
英国ユース・カルチャーを描いた青春映画の足りなかったピースが遂に埋まる。 1979年、イングランド北西部マージーサイド州バーケンヘッド。カーティとエルヴィスはEcho & The Bunnymenのギグで運命的な出会いを果たす。そして2人の間には誰にも邪魔することの出来ない友情が芽生える。しかし、それは互いに惹きつけ合いながらもどこか不安定で、いつ壊れてもおかしくないコントロール不能なものだったー。
圧倒的な暴力とセクシャル、そしてロックンロールに満ち溢れ、現代人にとってはどこか滑稽にも映ってしまう映画『アウェイデイズ』の世界は、ケヴィン・サンプソンが1998年に上梓した同名小説を基に、ポストパンク時代の研ぎ澄まされていたエナジーを記録した真実の物語である。
Joy Division、The Cure、Magazine、Echo & The Bunnymen、Ultravoxの音楽をバックに、若者たちが自らの拠りどころを探し、絶対的な者へ憧憬を抱き、そして形成された“族”の中で避ける事の出来ない運命にもがき苦しむ様をリアルに映像化している。また、これまで日本ではほとんど紹介されることの無かった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”<カジュアルズ>の黎明期を初めて切り取った映画でもある。
本国では公開当時『さらば青春の光』(1979年)、『トレインスポッティング』(1996年)、『コントロール』(2007年)、さらには『スタンド・バイ・ミー』(1986年)等の映画を例えに、さらにこれら全ての要素を詰め込んだ、若者の生き辛さを描いた小説『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著/1951年)のジャックナイフ版であると紹介された。本国公開より11年の月日を経て遂に日本での劇場公開が決定。英国青春映画の足りなかったピースがようやく埋まろうとしている。
<STORY> 語られる事の無かった<カジュアルズ>黎明期を描いた、破れかぶれの青春の物語。 母親を1年前に亡くした19歳のカーティは下級公務員として働きながら、郊外の中産階級の家庭で悲しみにくれる父、そして血気盛んな妹モリーと暮らしていた。収入のすべてはクラブ遊び、レコード、サッカー、ライブに費やしている。そんなある日、《Echo & The Bunnymen》のライブでカーティはエルヴィスに出会う。エルヴィスはカーティが魅了されていた悪名高いギャング集団“パック”の一員だった。彼らはピーターストームにフレッドペリー、ロイスのジーンズ、そしてアディダスのスニーカーを履いてスタジアムで常に問題を起こしていた。エルヴィスはカーティに“パック”と付き合うことが危険であることを警告した。それよりもエルヴィスはカーティの様に芸術、音楽、詩、そして死について語り合える友人をずっと待っていた。そして、いつしかエルヴィスはカーティに夢中になっていく。しかし、カーティの“パック”への憧れはエスカレートして行き、エルヴィスの警告にもかかわらず、危険な世界の扉を徐々に開いていくのだった。ある日の遠征(=Awayday)でカーティは成果を得るが“パック”のボス、ゴッドンに認められることはなかった。自分よりも、謎に包まれた存在のエルヴィスが尊敬を集めていることに苛立つカーティ、自分の想いが届かないことに苦悩するエルヴィス。次第に綻びは大きな傷になっていくのだった…。
<カジュアルズとは?> 一般的にイングランドでは毎週末にサッカースタジアムに通う労働者階級のファッションを“Football Casual”と呼ぶ。フーリガンの別称として“カジュアルズ=Casuals”という言葉を使う向きがあるが、Football Casualという言葉自体は80年代に入ってから雑誌がカテ��ライズして広まった言葉であり、70年代の終わりに、何千というリヴァプールのサポーターたちがチームに帯同してヨーロッパをまわりアディダスのスニーカーを手に入れ、それを履いてロンドンのチームとの試合に行く、それを見たロンドン子たちが衝撃を受け真似ていったという大きな流れがある。リヴァプールでは自分たちを“Scallys”と呼び、カジュアルズはロンドンでの呼称として広まった。まずフットボールありきで、スタジアムに入り易くするためにスポーツブランドに身を隠す様になったと言われている。
<劇中を彩るポストパンク、ニューウェイブの名曲群!> Young Savage by Ultravox All That Jazz (Exclusive Recording) by The Rascals Nag Nag Nag by Cabaret Voltaire The Light Pours Out Of Me by Magazine Slow Motion by Ultravox Saturday Night (RS Organ Home Demo With Vox 2/78) by The Cure Insight by Joy Division Going Up by Echo And The Bunnymen Just For A Moment by Ultravox Where Were You by The Mekons When You're Young by The Jam Night Rally by Elvis Costello The World by Dalek I Sleeping Gas by The Teardrop Explodes Electricity by OMD(Orchestral Manoeuvres In The Dark) Being Boiled by The Human League I Am The Fly by Wire Damaged Goods by Gang Of Four
『アウェイデイズ』 プロデューサー:デヴィッド・A・ヒューズ 監督:パット・ホールデン 脚本:ケヴィン・サンプソン(原作「AWAYDAYS」ケヴィン・サンプソン著) 出演:ニッキー・ベル、リアム・ボイル、スティーブン・グレアム、イアン・プレストン・デイビーズ、ホリデイ・グレインジャー、サシャ・パーキンソン、オリヴァー・リー、ショーン・ワード、マイケル・ライアン、リー・バトル、レベッカ・アトキンソン、ダニエレ・マローン、デヴィッド・バーロウ、アンソニー・ボロウズ 他
原題:AWAYDAYS|2009年|イギリス|105分|カラー|ビスタ|5.1ch|DCP|映倫審査前 © Copyright RED UNION FILMS 2008 本国公開2009年5月22日|日本語字幕:額賀深雪|日本語字幕監修:イノベヒロキ/LRF 宣伝:VALERIA|配給:SPACE SHOWER FILMS
公式HP|awaydays-film.com 公式twitter|@awaydays_film 公式facebook|@awaydays.film.japan
『アウェイデイズ』 10/16(金)より新宿シネマカリテほかにてロードショー!以降、全国順次公開! © Copyright RED UNION FILMS 2008
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ひとみに映る影 第五話「金剛を斬れ!」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (※全部内容は一緒です。) pixiv版
◆◆◆
ポーポーポポポーポポポー…
「こちらは、熱海町広報です。五時になりました。 よい子の皆さん、気をつけてお家に帰りましょう…」
冬は日が沈むのが早い。すっかり暗くなった石筵霊山では、 防災無線から地元の小学生の声と、童謡『ザトウムシ』の電��リコーダー音だけが空しく響いている。 一方、霊山中腹に建つ廃工場ガレージで、私は…
「ピキィェェェーーーーッ!!!」 「紅さん、落ち着いて下さい!」 「うっちゃあしぃゃあぁあーーー!!こいつがあ!鼻クソッ!殺人鬼のクソ!私の口、口にッ! お前も間接クソ舐めろゲスメド野郎おぉぉ!!こねぁごんばやろがあぁぁあああああああ!! キエェェーーーーッ!!」
その時私は言葉にならない奇声を上げながら、皮を剥かれた即身仏ミイラに向かって、半狂乱で錆びついたグルカナイフを振り回していた。 そこそこ大柄な譲司さんや、ガタイの良いアメリカ半魚人男性の霊を憑依したイナちゃんに取り押さえられていたにも関わらず、 どこから出ているかわからない力で、ミイラをジャーキーになるまで切り刻もうと試みていた。
そのまま体感二分ほど暴れ、多少ヒスが冷却してきた頃か。 突然ガレージ外からオリベちゃんがツカツカと近寄ってきて、
「!」
私の顎を強引に掴み上げた。 ラメ入りグロスを厚く塗られた彼女の唇が、私の唇に男らしく押し当てられる。
「んっむ…オ…オリベちゃん…!?」 <同じライスクッカーからゴハンを食べる、それが日本流の友情の証だそうね> 同じ釜の飯を食う?まさか、彼女も見てたのか。あの衝撃的なサイコメトリー回想を。 それでいてなお…私の汚い口に、キスを…? <それが何?子育てしてたら鼻吸いぐらいよくやる事よ。 だぶか(『逆に』を意味するヘブライ語のスラング)、これであなたも私のベイビー達の鼻水と間接キスしちゃったわね!> 嘘つき。今時医療機器エンジニアが、だぶか鼻吸い器も使わずに育児するわけがない! 私の思っている事を読み取った彼女が、テレパシーで優しい嘘をつきながら私を抱きしめてくれたんだ。 「お…お母さぁん…!」 これが人妻の魅力か。さりげなくナイフは没収されていた。
<ほらジャック、あんたもよ!> 「は!?」 次にオリベちゃんは、イナちゃんの肉体からジャックさんを引っ剥がして私に宛がった。 互いの唇が触れ合っている間、ジャックさんのコワモテ顔がみるみる紅潮していく。 「ぶはッ!」 唇が離れると、ジャックさんは実体を持たない霊魂にも関わらず、息を吸う音を立てた。 そして赤面したままそっぽを向いてしまった。 「��…やべえ、俺芸能人とキスしちまった…!」 たぶん彼は例のサイコメトリーを見ていないんだろう。ちょっと悪い事をした気分だ。
しかしオリベちゃんは既に譲司さんまでも羽交い絞めにしていた。 <コラ怖気づくんじゃないわよ!> 譲司さんは必死に抵抗している。 「そうやなくて!さすがに俺がやるとスキャンダルとかがあかんし…」 <男でしょおおおおおおぉぉぉ!!?> 「ハイイィィィィ!!!」 次の瞬間、譲司さんはとても申し訳なさそうに私と接吻を交わした。 そのまま何故か勢いでリナやポメちゃんともチューしちゃった。
全員が茫然としていると、いつの間にか意識を取り戻していたイナちゃんが私を背後から押し倒した。 「きゃっ!イナちゃん!?」 「みんなだけズルい!私もチューするヨ!」 そ、それはまずい!私はプロレスの手四つみたいな姿勢でイナちゃんを押し返そうとする。 「違うのイナちゃん!これにはわけが…うわーっ!!」 しかしなす術なく床ドンされ、グラデーションリップを精巧に塗られた彼女の唇が、私の唇に男らしく押し当てられる。
互いの唇が離れるのを感じて私は薄目を開けると、 目の前ではイナちゃんが『E』『十』の手相を持つ両手の平を広げていた。 「これ。ロックサビヒリュのシンボル」 肋楔の緋龍。さっきサイコメトリー内で、肉襦袢の不気味な如来が言っていた言葉だ。 どうして彼女がそれを? 「…見てたの?」 「意識飛んで、暗いトンネルでヒトミちゃんとヘラガモ先生追いかけた。 そしたらアイワズが、赤ちゃんのヒトミちゃんに悪さしてた」 アイワズ?もしかして、あの肉襦袢の事?イナちゃんは何か知っているのか…。
すると突然ポメラー子ちゃんが「わぅ!」と小さく鳴き、動物的霊感で床に散らばった半紙の一枚を選んで口に咥えた。 そのまま彼女はそれを私達の足元に置く。半紙には『愛輪珠』と書かれていた。 「これ、小さい頃私が書いたやつ…!」 「愛輪珠如来(あいわずにょらい)…」 譲司さんが呟いた。その語感は、忘れ去っていた私の記憶の断片とカチリと噛みあった気がした。
イナちゃんも、別の半紙を一枚拾い上げる。あの『E』『十』が書かれた半紙を。 「私、悪いものヒキヨセするから、 子供の頃から、韓国で色んな人見てもらってた。 お寺、シャーマン、だめ。気功行った、教会で洗礼もした。だめだった。 でも幾つかの霊能者先生、みんな同じ事言うの…コンゴウの呪いは誰にも治せないて」 私と譲司さんが同時にはっとする。 金剛…愛輪珠如来に続いて、またイナちゃんの口からサイコメトリーと合���するキーワードが飛び出した。
「まえ、気功の先生こっそり教えてくれた。地面の下はコンゴウの楽園あって、強い霊能者死ぬとそこ連れて行く。 アジアでは偉い仏様なアイワズが仕事してて、才能ある人間見つけると、 その人死ぬまでにいっぱい強くなるように、呪いかけていっぱい霊能力使わせる。 私のロックサビヒリュもそれで付けられた。 それ以上は私あまり知らない。たぶん誰もよく知らないこと思う」 地底に金剛の楽園?まるで都市伝説みたいだ。 でも、その説明を当てはめれば、愛輪珠如来と赤僧衣がしていた会話の意味が、なんとなく理解できる。
「なんだそりゃ。じゃあお前の引き寄せ体質は、呪いとやらのせいだったのか?」 ジャックさんの眉間に微かな怒りのこもった皺が寄った。 「うん。私、本当は悪い気をよける力使いヨ。でも心が弱ると、ヒリュが悪さするんだ!」 イナちゃんは悪霊を引き寄せた時と同じように、両手をぎゅっと固く握り合った。 今の私達はもう、この動作の意味を理解できる。 これはキリスト教的なお祈りのポーズじゃなくて、両掌に刻まれた呪いを霊力で抑えこんでいたんだ。
「…ねえアナタ」 突然リナがイナちゃんに問いかける。 「高校生ぐらいよね?年はいくつ?」 「オモ?十六歳だヨ」 「1994年生まれ?」 「そだヨ」
リナは暫く神妙な顔つきで何か考え、やがて口を開いた。 「どうやら、アナタにも…いいえ。 もうこの際、この場に集まった全員に知る権利があるわね」 そして顔を上げ、私達全員に対して表明した。 「紅一美と即身仏、そして倶利伽羅龍王について。アタシが知ってる事洗いざらい話すから、よく聞きなさい」
◆◆◆
1994年、時期は今と同じく十一月頃。アタシは紅一美という少女によって生み出された。 いや、正確には、アタシは石筵霊山に漂う動物霊の残骸をアップサイクルした人工妖精だ。 当時はまだ、リナという名前も人間じみた知性も持っていなかった。
アタシは与えられた本能に従って、自分を本物の鳥だと信じて過ごしていた。 そんなある日、金色の炎を纏った大きな赤い蛇に襲われて、食べられそうになった。 アタシはソイツを天敵だと見なして、無我夢中で抵抗した。
結論を言うと、ソイツはこっちが情けなくなるぐらい弱っちかった。 というより、戦う前から手負いだったみたい。 返り討ちされたソイツは、アタシを説得するために知能を与えて、こう語りだした。
「俺様は金剛の魂を金剛の楽園へ導く緋龍、その名も金剛倶利伽羅龍王だ。 本来ならお前如き軽くヒネってやれるが���今の俺様は裏切り者に大事な法具を盗まれ、満身創痍なのだ。 お前を生み出した者の家から金剛の赤子の肋骨を持ってきてくれるなら、お前の望みを一つ叶えてやるぞ」 そこでアタシは、そのクリカラナントカと名乗ってきたソイツに、人間になりたいと祈った。 知能を授かって、自分が人工の魂だと知ったとき、自分も霊魂を創って生み出してみたいと思ったからだ。 でもクリカラは、「今の俺にそこまでする力はない」と言って、アタシの顔だけを人間に変えた。
アタシは肋骨を取り返しに行く前に、まず人里に降りる事にした。 一刻も早く人間の世界を知りたかったから。それに、人間の顔をみんなに自慢したかったからだ。 ところが霊感のある人間達は、みんなアタシを見ると笑った。クリカラはアタシに適当な顔を着けたのだと、その時初めて知った。 だからアタシは腹いせに、クリカラの目論見を全て『裏切り者』にチクってやろうと考えた。
改めて自分が生み出されたガレージに戻ると、アタシは初めて内部に仕組まれたトリックアートに気付いた。 そのガレージ内は、なまじ霊感の強い人間が見ると、まるでチベットの立派な寺院みたいに見える幻影結界が張られていたの。 緑のトタン壁や積み上がった段ボールは、極楽絵図で彩られた赤壁とマニ車に。 黄ばんだ新聞紙の上に砂だらけの毛布が敷かれただけの床は、虎と麒麟があしらわれた絨毯に。 中央に置かれた不気味なミイラは、木彫りの立派な観音菩薩像に。 人間の霊能者並の知性と霊感を得たアタシにも、それは見えるようになっていた。
すると、漆塗りのローテーブル、もとい、ベニヤ板を乗せたビールケースの上で物書きをしていた小さい子が、元気よく立ち上がった。頭は丸坊主だけど女の子だ。 その子に…一美によって生み出されたアタシには、女の子だとわかった。 「書けた!和尚様、書けましたぁ!」 幼い一美は墨がついた手で半紙を掲げる。そこに書かれているのは少なくとも日本語じゃない、未知の模様だ。 すると観音像から白い気体が浮かび上がり、とたんに人間形の霊魂になった。
「あぁ…!」 思わず感嘆の息が漏れた。その霊魂は、結界内の何よりも美しかったのだ。 赤い僧衣に包まれた、陶器のような滑らかで白い肌。 まるで生まれつき毛根すらなかったかのような、凹凸や皺一つない卵型の頭部。 どの角度から見ても左右対称の整った顔。 細くしなやかで、かつ力強さをも感じ取れる四肢…。 これこそ真の『美しい人』だと、アタシはその時思い知った。 和尚、と呼ばれたその美しい人は、天女が奏でる二胡のような優雅な声で一美と会話したのち、アタシに気付いて会釈をした。
一美が昼寝を始めた後、その美しい人はアタシに色々な事を語った。 その人の名前は金剛観世音菩薩(こんごうかんぜおんぼさつ)、生前は違う名を持つチベット人の僧侶だったらしい。 金剛観世音…(ああ、面倒ったらしいわ!次から観音和尚でいいわね!)は生前、 瞑想中に金剛愛輪珠如来と名乗る高次霊体と邂逅した。 その時、如来に自分の没後全身の皮膚を献上するという契約を交わし、悟りを開いて菩薩になった。 皮膚を献上するのは、死体に残留した霊力を外道者に奪われなくするためだと聞かされて。 だけど、実際はその如来や、如来を送りこんできた金剛の楽園こそ、とんでもない外道だったの。
イナちゃんが話していた通り、愛輪珠如来はアジア各地の霊能者に、苦行という名の呪いや霊能力、特殊脳力を植えつけていた。 しかも金剛の者達は、素質のある人間は善人か悪人かなんてお構い無しに楽園へ迎え入れる方針だった。 それこそ、あの殺人鬼サミュエル・ミラーだって対象者だった。 そして、サミュエル・ミラーが水家曽良となって日本に送られてくると、 金剛の楽園で水家の担当者は愛輪珠如来になった。
だけど、愛輪珠如来と幽体離脱した観音和尚が水家の様子を検めた時、水家はNICの医師達によって、既に脳力や霊能力を物理的に剥奪されていた。 そこで如来は、水家と同じ病院で生まれた一美に、水家の霊能力を無理やり引き継がせたの。 それだけじゃ飽き足らず、一美の肋骨を一本奪って、それを媒介に、呪いの管理者である肋楔の緋龍を生み出すよう観音和尚に指示した。 観音和尚はここで遂に、偽りの仏や楽園に反逆する決意をしたのよ。
彼は如来の指示に従い、石英を彫って、緋龍の器となる倶利伽羅龍王像を作った。 但し、一美の代わりに自分の肋骨を自ら抜き取って、それを媒介に埋め込んだ。 この工作が死後金剛の者達に気付かれないように、彼はわざわざ脇腹の低い所を切って、そこから自分の体内に腕を潜らせて肋骨を折ったの。 そして一美の肋骨は、入れ替わりに自分の体内に隠した。
観音和尚は脇腹から血を流したまま七日七晩観音経を唱え続けた後、事切れて即身仏となった。 すると即座に生死者入り混じった金剛の者達が現れ、契約通り彼の遺体から生皮を剥いでいった。 霊力を失い、金剛の楽園にとって価値がなくなった遺体は、心霊スポットとして名高い怪人屋敷のガレージに遺棄されたわ。
一方何も知らないクリカラは、一美のもとへ向かっていた。 そして一美に重篤な呪いをかけようとしたその瞬間…突然力を失った! クリカラが自分の肋骨は一美のものではないと気付いた時にはもう遅かったわ。 仕方なくクリカラは、一美を呪う事を一時断念して、金剛の楽園へ退散した。
観音和尚はアタシに以上の事を打ち明けると、穏やかな顔で眠る一美の頬をそっと撫でて、続きを語った。
没後、裏切り者��して金剛の楽園から見放された観音和尚は、怪人屋敷に集う霊魂や人工精霊達に仏の教えを説いて過ごしていた。 そして四年の歳月が流れた1994年、彼のもとに、不動明王に導かれし影法師の女神、萩姫が現れた。
「どういうわけか、金剛倶利伽羅龍王が復活しました。 龍王は県内各地のパワースポットを占拠して力を得ています。 一美は私達影法師にとって大切な継承者ですが、磐梯熱海温泉を守る立場の私は龍王に逆らえません。 どうか彼女を救うのを手伝って下さい」
これはアタシの想像だけど…クリカラは同時期韓国で、新たな金剛のターゲット、イナちゃんから力を奪ったんじゃないかしら。 萩姫に導かれ、観音和尚が猪苗代の紅家に向かうと、一美の胸元には確かに緋龍のシンボルが浮かび上がっていた。
観音和尚と一美の家族は協力してクリカラを退けたが、少ない霊力を酷使し続けた彼の魂はもう風前の灯火だった。 クリカラが完全に滅びていない以上、一美がいつまた危険に晒されるかわからない。 だからアナタの両親は、アナタを一人前の霊能者にするために、観音和尚に預けたのよ…。
◆◆◆
「以上、これがアタシの知っている事全て」 リナは事の顛末を語り終えると、改めて全員と一人ずつ目を合わせた。 私をさっきまで苦しめていた色んな感情…不安や悲しみ、怒りは、潮が引くように治まってきていた。 「この話、本当なら、アナタが二十歳になった時にご両親が話す予定だったの。…ていうか、明後日じゃないの。アナタの誕生日。 はっきり言って、観音和尚はアナタの友達が猪苗代湖で騒ぎを起こした頃には既に限界だったわ。 だから彼は最後に、アタシを猪苗代へ遣わせたの。 それっきりよ。以来、二度と彼を見ていないわ…」
数秒の沈黙があった後、私は口を開いた。 「リナにとって…観音寺や和尚様は、美しかったんだよね?」 物理脳を持つ人間と違い、霊魂は殆ど記憶を保てない。 だから彼らは自分にちなんだ場所や友人、お墓、依代といった物の残留思念を常に読み取り、 そこから自分の自我目線の思念だけを抽出して、記憶として認識する。 リナがこの観音寺を美しいと表現したのは、単に私の記憶を鏡のように反射しただけなのか、それとも…。 「少なくとも、この場から思い出せる景色を見て、今アタシは美しいと感じたわよ」 「…そうなんだね」
お蕎麦屋さんの予約時間はもうとっくに過ぎているだろう。 けど、私は皆に一つお願いをした。 「すいません。十分…ううん、五分でいいんです。 ちゃんと心を落ち着かせたいので、少しだけ瞑想をしてもいいですか?」 皆は黙ったまま、視線で許してくれた。 「わぅ」 構へんよ。と、ポメラー子ちゃんが代表して答えた。
影法師使いの瞑想は、一般的な仏教や密教のやり方とは少し異なる。 まず姿勢よく��禅を組み、頭にシンギングボウルという真鍮の器を乗せる。 次に両手の親指と人差し指の間に、ティンシャという、紐の両端に小さなシンバルのような楽器がついた法具をぶら下げる。 その両手を向かい合わせて親指と小指だけを重ね、観音様の印相、つまりハンドサインを作れば準備完了だ。
瞑想を始める。目を瞑り、心に自分を取り囲む十三仏を思い描く。 仏様を一名ずつ数えるように精神世界でゆっくりと自転しながら、じっくり十三拍かけて息を吸う。 「スーーーーーー…………ッフーーーー…………」 吐く時も十三拍で、反対回りに仏様と対面していく。 ちなみに一拍は約一.五秒。久しぶりにやったけど、相当きつい。肺活量の衰えを感じる。 でも暫くすると…。
…ウヮンゥンゥンゥン…ヮンゥンゥンゥン…
<何?何の音!?> 「この1/f揺らぎは…ああっ!紅さんや!」 私の頭上のシンギングボウルが一人でに揺らぎ音を奏ではじめ、皆がどよめいた。 実はこれは、影法師を操るエロプティックエネルギーという特殊な念力によるものだ。
…ワンゥンゥンゥン…ヮンゥンゥンゥン… テャァーーーーーン…!
息苦しさと過度の集中力が私の体に痙攣を引き起こし、時折自然とティンシャが鳴る。 波のように揺らぎ、重なり合った響きが、辺り一帯を荘厳な雰囲気で包み込む。 その揺らぎを感じて、私も精神世界で変化自在な影になり、万華鏡のように休みなく各仏様の姿に変形し続けている。 私は影、私は影法師そのものだ。完全黒体になれ。 そして心まで無我の境地に達した時、この身に当たる全ての光を吸収し…放出する!
テャァーーーーーン…!
「オモナ…すごい!」 そっと目を開ける。眼前に広がる光景は、もはやガレージ内ではない。 「そうか。ここが…あんたが信じ続けた故郷なんだな」 今ならイナちゃんやジャックさんにも見えるようだ。 懐かしい赤と真鍮のお御堂。窓辺から吹き抜ける爽やかな風。 そのお御堂の中心で、とりわけ澄んだ空気を纏って立つのは、仙姿玉質な金剛観世音菩薩像…和尚様。 そして、頭と両手に法具を置き、和尚様とお揃いの赤い僧衣を纏った私。 ここは、石筵観音寺。私が小さい頃住んでいたお寺だ。
『よく帰ってきましたね』 和尚様の意思が聞こえた。声でもテレパシーでもない、もっと純粋な波動で。 彼はまだ滅びていなかったんだ。 「あの…私達、申し訳ありません。和尚様の記憶、見ちゃって…それで…」 『一美』
和尚様は私の両手を取り、彼の胸の中に沈めた。ティンシャが「チリリリ」とくぐもった音をたてた。 心なしか暖かい胸の中で、私の手に棒のようなものがそっと落ちてきた。 両手を引き出してみると、それは細���い小さな骨…赤ん坊の頃に失われた、私の肋骨だった。 顔を上げると、和尚様の優しくも決意に満ちた微笑みが私の網膜に焼きつき、瞑想による幻影はそこで分解霧散した。
『行くのです』 彼は成仏したんだ。
次の瞬間、私達を取り巻く光景は薄暗いガレージに戻っていた。 でも、今のはただの幻影じゃない。和尚様のお胸には穿ったような跡が残っている。 私が握っていた肋骨はいつの間にか、何らかの念力によって形を変えていた。 「これは…プルパ」 <プルパ?> オリベちゃんが興味津々に顔を寄せる。 「私知てるヨ。チベットの法具ね。 煩悩、悪い気、甘え、貫く剣だヨ」 イナちゃんが私の代わりに答え��くれた。
そう、プルパは別名金剛杭とも呼ばれる、観世音菩薩様の怒りの力がこもった密教法具だ。 忍者のクナイに似た形で、柄に馬頭明王(ばとうみょうおう)という怒った容相の観音様が彫刻されている。
「オム・アムリトドバヴァ・フム・パット…ぐっ!!」 馬頭明王の真言を唱えてみると、プルパは電気を帯びたように私の影を吸いこみ…
ヴァンッ!…短いレーザービームみたいな音を立てて、刃渡り四十センチ程の漆黒のグルカナイフに変形した。 「フゥ!あんた、最強武器を手に入れたな」 影を引っ張られてプルパを持つ手さえ覚束無い私を、ジャックさんが茶化す。 「武器って、私にこれで何と戦えって言うんですか!?…うわあぁ!」 途端、プルパは一人でに動き、床に落ちていた『金剛愛輪珠』の半紙にドスッと突き立った。 「ウップス…」 ジャックさんも思わず神妙な顔になる。 どうやら、和尚様は…本気で怒っているらしい。 憤怒の観音力で、私に偽りの金剛を叩き斬れと言っているんだ!
◆◆◆
私達はガレージのシャッターをそっと閉じ、改めて公安警察内のNIC直属部署に通報した。 自分達はひとまず怪人屋敷内で待機。 譲司さんがお蕎麦屋さんにキャンセルの連絡を入れようとした、その時だった。
カァーン!…カァーン! スピーカーを通した鐘の音。電話だ。譲司さんはスマホをフリックする。 案の定、画面に再びハイセポスさんがあらわれた。 『やあ、ミス・クレナイ。さっきはすまなかったね。 石筵にあんな素晴らしい観音寺があるなんて、僕は知らなかったのさ』 「いえ、こちらこそ取り乱してすみませんでした。 …あの光景、ハイセポスさんも見られてたんですね」 『おっと、幻影への不正アクセスも謝罪しなければいけないかね』 彼はいたずらっぽく笑った。
『また電話を繋いだのは他でもない。ミス・リナの一連の話を聞き、一つ合点がいった事があってだな… ああ、その前に、アンリウェッサ。蕎麦屋の予約は僕が勝手にキャンセルしちゃったけど、構わないね?』 「え?あ、どーもス��マセン!」 譲司さんはスマホを長財布に立てかけようと四苦八苦しながら、画面に向かってビジネスライクな会釈をした。
『実は僕には兄がいて、中東支部で彼も殺されたんだ。 だが彼はある時突然、「俺はこいつの脳内で神になってやる」とかなんとか言って、水家の精神世界で失踪してしまった。 それから暫く経ち、僕達NIC職員のタルパが兄を捕獲すると、彼はこう言ったのさ…「俺は龍王の手下に選ばれた、神として生きていく資格があるんだ」とね』 「龍王!?」 「どうして水家の脳内に!?」 私達全員が驚きにどよめいた。
『そう、お察しの通り。君達の宿敵、金剛倶利伽羅龍王の事だろうさ。 龍王はなんでも、水家の脳内に蠢く『穢れ』を喰らっていたらしい。 そして僕の兄は、穢れを成長させるには沢山の感情が必要だから、あまりタルパを奪い尽くさないでくれとのたまったんだ』 「穢れ?」 『ジョージとオリベは知っているだろう』 「穢れ」譲司さんの額から汗が流れ落ちた。「…自我浸食性悪性脳腫瘍(じがしんしょくせいあくせいのうしゅよう)」 彼の口から恐ろしい言葉が飛び出した。
自我浸食性悪性脳腫瘍。私も知っている病名だ。 通称タピオカ病とも呼ばれるそれは、脳に黒い粒々の腫瘍ができて、精神がおかしくなってしまう病気だ。 発病者は狂暴になって、自分が一番大切な人を殺したり、物を壊したりするという。 ただでさえ殺人鬼の水家がそれに感染していたとなると…恐ろしいの一言に尽きる。 『その通り、穢れとはタピオカ腫瘍だ。 本来は生きた人間を狂わす脳腫瘍だが、霊魂にそれを感染させれば、そいつは強力な悪霊と化す。 だから龍王は、水家の脳内に閉じ込められたタルパ達を、穢れた腫瘍粒に当てがっていたんだ。 悪霊をたらふく喰って強くなるためにね。兄はその計画にまんまと利用されていたのさ』
ジャックさんが画面を覗きこむ。 「水家は、安徳森に俺達が救出された時には失踪していたんだよな? まさか、奴は今もどこかで、龍王のエサ牧場としてこっそり生かされ続けてやがるのか!?」 『そこまではわからない。だがこうは考えられないだろうか? 観音和尚の計らいで一たび力を失った龍王は、ミス・パクから霊力を吸収し、更に福島中のパワースポットを乗っ取って復活した。 すると金剛の楽園にとって因縁深い男、水家曽良を見つけ、更に水家の精神世界でタピオカ病という副産物を発見する。 彼は、水家の精神を乗っ取ってタルパを生ませ続ければ、ほぼ無限に悪霊を生み出し喰らえる半永久機関に気づいた。 そして自分が楽園で高い地位を獲得できるほど強大化するその日まで、フリードリンクのタピオカミルクティーを浴びるように飲み続けているのさ!』 「は、半永久にタピオカミルクティーを…アイゴー!」 イナちゃんが身震いする。いや、さ、さすがにそれは飛躍しすぎでは…。 とはいえ、この仮説が正しければえらい事だ。
「けど…」 譲司さん��おずおずと手を挙げる。 「もし水家の脳内でそんな強い悪霊が育っとったら、霊感を持つ誰かが既に発見しとるのでは? 水家はNICの強力な脳力者捜査官がおる公安部だけやなくて、マル暴にも指名手配されとります。 俺の友人にも、マル暴で殉職した霊がいますが…そんな話聞いたことありません」 <そうね。悪霊説は無理があるわ。 それでもあの殺人鬼は一刻も早く見つけ出さないとだけど> オリベちゃんが同調した。
私はその時、ふと閃いた。オリベちゃんといえば… 「そういえばオリベちゃん、ここに来た時、怪人屋敷の二階に気配がするって言ってましたよね?」 <え?…ええ。でも、一瞬だけよ。 ファティマンドラのアンダーソンさんを見つけた時には消えていたから、てっきりアンダーソンさんの霊だったんだとばかり…> 『二階?…ああ、でかしたぞオリベ!これは灯台もと暗しだ!』 突然、ハイセポスさんがはっとした顔を画面いっぱいに近寄らせた。 『誰か、そこの階段を上ってごらん。そうすれば大変な事実に気がつくだろう! ああ、僕達は今までどうしてこれを見落としていたんだ!!』
画面内で心底嬉しそうにくるくる踊るハイセポスさんとは裏腹に、私達の頭上にはハテナマークが浮かんでいる。 とりあえず、私とオリベちゃん、ジャックさんで階段へ向かった。
◆◆◆
階段脇には館内図ボードがあった。影燈籠で照らしてみると、この工場は三階建てのようだ。 ジャックさんがボードを指さしながら、水家と共通の記憶を辿る。 「そういや、水家が潜伏していたのも二階だったな。 二階はほぼ一階の作業所と吹き抜け構造で、あまり大きな部屋はないんだ。 ええと、更衣室、事務所、細菌検査室…ああ、そうだそうだ!あいつが占拠していたのは応接室だ。」 「じゃあ、二階の応接室に向かいましょう! 影燈籠は光源がない場所では使えないから…」 私とオリベちゃんはそれぞれスマホを懐中電灯モードにした。
一つ上のフロアに出て、真っ暗な廊下を進む。 幾つかのドアをドアプレートを読みながら素通りしていくと、確かに『応接室』と書かれた部屋があった。 鍵は開いていたから、私達は速やかに入室する。
室内を見渡すと、端に畳まれたパイプ椅子と長机、それに昔小学校などによく置いてあった、オーバーヘッドプロジェクターが一台見える。 <応接室というより、まるで工場見学に来た子供達向けの教室みたいね> 「水家の私物はもう警察が回収したんでしょうか?それより…」 それより気になる事がある。オリベちゃん、ジャックさんも同じ事を考えていたように頷いた。 「…この部屋、あいつの残留思念や霊がいた気配を全く感じねえ。 あいつが潜伏していたのはここじゃねえみてえだな」 「本当にここが応接室なんでしょうか?ドアプレートは誰でも簡単に付け替えられますよね」 <ええ。それに、さっきの廊下、広かったわよね? 左右どちらにも沢山ドアがあって。どこが吹き抜けだっていうの?>
私達は改めて階段へ戻った。ここは…三階だ。 「二階が、ない!?」 私はまた階段を下ってみる。一階。上る。三階。 だからといって、一つ分フロアを隔てるほど長い階段じゃない。明らかに次元が歪んでいる!
イナちゃんや譲司さんも含めて、一階の階段前に全員集合する。 私は外灯が当たる場所に移動し、影の中のリナに呼びかけた。 「あんたはどうだった?私絶対二階がなくなってたと思うんだけど…」 「そうね。アタシ、途中で外に出て壁から入ろうとしたけど、それもダメだった」 <でも、次元が歪むなんて事、本当にあるの? NICは心霊やエスパーの研究でも最先端だけど、人間がテレポーテーションする現象は見た事ないわ> オリベちゃんは欧米的にわざとらしく肩をすくめた。 「現代解明されとる量子テレポーテーションは、SFみたいな瞬間移動とは別物やしな。 だったら、逆の発想や…イナ」 「オモ?」 譲司さんはイナちゃんに、スマホで音楽をかけながら一緒に階段を上るよう指示する。
『背後からっ絞ーめー殺す、鋼鉄入りのーリーボン♪』 ビクッ!…音楽が鳴り始めるやいなや、私は思わず身構えて、キョロキョロと周囲を伺った。 イナちゃん、よりにもよって、どうしてその曲を選んだんだ。 「あははは!ヒトミあんた、ビビりすぎよ!」 「う…うるさい、リナ!」 休みの日には聴きたくなかった声。 この曲は、私を度々ドッキリで連れ回す極悪アイドル、志多田佳奈さんのヒットソング『童貞を殺す服を着た女を殺す服』だ。タイトル長すぎ!
『返り血をっさーえーぎーる、黒髪ロングのカーテン♪』 「歌うで、イナ…仕込みカミッソーリー入りの♪」 「「フリフリフリルブラーウス♪」」 二人は階段を上がりながら、暗い廃工場の階段というホラー感満載の場に似つかわしくないアイドルポップを歌う。 しかし、 「「あーあー♪なんて恐るべき、チェ…」」 『…リー!キラー!アサシンだ!』 二人は突然、示し合わせたようなタイミングで歌うのを止めた。 イナちゃんのスマホから、佳奈さんの間抜けな声だけが階下に響く。 「なんだあいつら。歌詞を忘れたのか?」 肩でリズムを取りながら、ジャックさんが見上げた。 <…待って。あの二人、意識がないわ!> オリベちゃんが異変を感知。慌てて彼らを追いかけようとすると、その時!
「「…リー!キラー!アサシ…ん?」」 『わ・た・し・童貞を殺す服を着た女を…』 「オモナ?もうサビなの?」 彼らはまるで時を止められていたかのように、また突然歌いだした。 スマホから流れる音楽との音ズレに、イナちゃんが困惑する。 「やっぱりそうか。オリベ! 今から…ええと、ひーふーみー…八秒後きっかりに、俺に強め��サイコキネシスをうってくれ!」 何かに気付いている譲司さんは、そう言うと階段を下りはじめた。
五、六、七…八! <アクシャーヴ!>ビヤーーーッバババババ!!! 「わぎゃぁばばばばばば!!!死ぬ!死ぬーっ!!」 オリベちゃんの頭が紫色に光るのが傍目から見えるほど強烈なサイコキネシスを受け、譲司さんは時間きっかりに叫び声を上げた。 「げほっ、げほ…あーっ!ほら!行けたで、二階!皆来てみ!!」 少し焼けた声で譲司さんが叫ぶ。 「わ、わきゃんわきゃん!?」 飼い主の危機を察してポメちゃんが階段を駆け上がる。 私達もそれに続くと、途中で全員譲司さんに器用に抱きとめられ、我に返った。 「わきゅ?」 「あれ?」 「俺達、今…」
「どうやらこの階段には、二階周辺を無意識に飛ばしてまう、催眠結界が張られとるみたいやな。 それならテレポートより幾分か現実的や。 ただ、問題は…これ作ったん誰で、どうやったら開けられるかって事やな…」 譲司さんが目線で、二階入口の鉄扉を指し示した。 そこには、白墨で複雑極まりないシンボルが幾つも丁重にレイアウトされて書かれた、黒い護符が貼ってあった。
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置き薬や非常食などの備蓄品は、キャンピングカー生活でも「備えあれば憂いなし」【車中泊女子のキャンピングカー生活】
「キャンピングカーで生活している」と聞いて、どんな暮らしぶりを想像するでしょうか。相当なワイルド・ライフ? いえいえ、そんな事はありません。堅実に、ご家庭と同じような備えもしてあります。 キャンピングカー生活だからこその備えといえば、乗用車に必須な三角停止表示板や発炎筒、消化器もあります。しかし、いざ使用しようとした時に壊れていた、なんてこともありえます。いつもお世話になっているキャンピングカー仲間さんとそんな話になって、ダルマジャッキを出してみたら動かなかったことがありました。たまには動作確認してみることも大事ですね。 【工具類】 自分では大した事はできないけど、必要最低限の基本的な工具、電球やヒューズなどは持っています。我が家(Rocky21)はアメ車なのでインチ対応のレンチや、特殊な四角穴ビットも各サイズ揃えています。 数年前、オイル交換の際に作業員さんが無理にひねってドレンボルトがなめってしまった事がありました。それを伝えられないまま、次のオイル交換時に発覚。引っかからないので開けられない、という事態に。そこで作業員さんが考えたのが、ボルトのアタマを工具で削るという荒技! なんとか ���事に開ける事ができて、オイル交換することができました。臨機応変に対応していただいて、ありがたかったです。 【置き薬】 自分の体質において欠かせない胃腸薬、葛根湯、そして定番の解熱剤、虫さされのかゆみ止め、絆創膏など一般的なものを揃えています。念のための下痢止めや酔い止め(遊覧船などに乗る前に)、傷パットや包帯なども。冷えピタは虫さされの腫れを抑えるのにも重宝します! 【非常食】 災害時の備え…というだけでなく、場所があまりにもローカルなためスーパー/コンビニが見つからないという事態にはよく見舞われます。そんな時のために、袋ラーメンと冷凍うどん、レトルトのカレー、ゼリー飲料を常備しています。 非常食の代表と言えば缶詰ですが、味が濃くて個人的にはあまり好きではありません。乾麺も便利なのですが、キャンピングカー生活では茹で汁(およびスープの残り)を捨てるのが大変なので、滅多に作りません。ラーメンスープも飲み干せないので、たいてい炒め野菜など次の料理の調味料にしちゃいます。 ちなみに【携帯トイレ】も積んでいます。そもそもは登山用に購入したのですが、キャンピングカー生活においても非常用に役立つと思い、2つ常備しています。何が起るか予測できないですからね。 (松本しう周己) あわせて読みたい * 原因は「凡ミス」。サブバッテリーの残量がピンチになったのは…【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * キャンピングカーの電気・バッテリーを長持ちさせる秘訣とソーラーパネル使用時の注意点【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * 道の駅「きららあじす」から白壁の町並みをそぞろ歩き(山口)【車中泊女子の全国縦断記】 * キャンピングカーにおけるLPG問題・暖房をガスにするメリット/デメリット【車中泊女子のキャンピングカー生活】 * キャンピングカーにおけるLPG問題・ガスコンロと冷蔵庫をどう動かす?【車中泊女子のキャンピングカー生活】 http://dlvr.it/QQsFZD
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おニューのかさぶた、ペットに食われろ / Your New Scabby Pet, Will Be Flea-Ridden Lyrics, Music: Uramanbou Illustration: Manbou no Ane http://www.nicovideo.jp/watch/sm13749609
赤信号 停車 待ちぼうけ 広い歩道 開けた視界 静かな風 I wait patiently at a red light crosswalk as a gentle breeze blows, with a clear view of the spacious, open sidewalk 後方 衝撃 揺らぐ 全身 Someone hits me from behind, nearly knocking me off my bike 突っ込んできたのは一台の自転車 The offender was someone else on a bicycle 謝りもせずどこに行く Without a word of apology, they ride off somewhere 後輪がグニャグニャになっちゃったぞ I hope your rear wheel becomes flabby ペダルに足乗せ体重かけてもさっぱりきっぱり動きゃしないよ So that it becomes simply impossible to ride or turn the pedals もう動かない俺の愛車 その名は「安全弁 ゆる男」 My own beloved, now inoperable wheels are named "Safety Valve Shaking Man"
名前も知らぬ犯人よ 覚悟しろ Unnamed criminal, prepare yourself 今からお前に48の呪いをかけてやるぞ I will now lay 48 curses upon you
1.上下の歯が絶滅する夢見ろ 1. You will dream of your top and bottom teeth being destroyed 2.お気に入りの服の袖が千切れろ 2. The sleeves of your favorite clothes will be ripped off 3.携帯が通話中に爆ぜろ 3. Your cell phone will explode during a phone call 4.かつおぶしが歯ブラシにからまれ 4. You will find bits of bonito tuna stuck in your toothbrush 5.想定したより深く爪切れろ 5. You will get a hangnail that's deeper than you first thought 6.大事な書類で印鑑違えろ 6. Your important documents will be mislabeled 7.ものすごく早く眉が伸びろ 7. Your eyebrows will grow staggeringly fast 8.往路も復路も切符をなくせ 8. You will lose the tickets for both your vacation trip and the return 9.「ハブ対マングース対お前」やれ 9. You will find yourself between a pit viper and a mongoose 10.思春期平均より長く続け 10. Puberty will continue for much longer than average 11.アスパラの筋を噛みあぐねろ 11. Eating asparagus will become physically unbearable 12.押入れの奥でなめこが育て 12. You will find mushrooms growing inside your closet 13.ドロップス白いのばっかりが出ろ 13. You’ll only ever get white Sakuma Drops 14.ウィルスソフトに写真を消されろ 14. A virus program will delete all of your photos 15.履歴書最後で書き損じろ 15. A horrible error will be at the end of your resume 16.おばあちゃんに背筋で敗れろ 16. Your grandmother will break her back
損傷は甚大 特殊なパーツが壊れて問屋に発注 The damage is serious, so I order special parts from a crumbling wholesale store 修理費は8000円 所要日数は10日間 The repair cost is Y8000, and takes ten days 犯人の手掛かりもなく途方に暮れるのみ With no name or trace of the offender, I'm at nothing but a loss 憎しみだけがつのる日々を Only my hatred grows day by day
粘着系男子の本気を見せてやる I'll show you the seriousness of a clingy boy 小さな嫌なことが毎日とめどなく溢れだせ I will be endlessly spilling petty curses, every single day
17.男子中学生に論破されろ 17. You will lose an argument with a middle school boy 18.版画の授業彫刻刀忘れろ 18. You will lose the chisel you need for woodshop class 19.落とし蓋のサイズ間違えろ 19. You'll get the wrong size lid for your cooking pot 20.意図しない形で下ネタ言え 20. Any meaningless thing will be taken as innuendo 21.素足で思いっきりビー玉踏め 21. You will use all your resolution to walk barefoot on cold marble 22.加齢に引き連れて枕が臭え 22. Aging through the years will be marked by your repugnant smell 23.バナナの種を全力で噛め 23. You will use all of your power to bite a banana person 24.耳の後ろのニキビが潰れろ 24. The pimple in the crease behind your ear will burst 25.ベルトのバックル突然吹っ飛べ 25. Your belt buckle will suddenly snap off 26.���っかり利き手と逆のハサミ買え 26. You will accidentally buy the wrong handed scissors 27.のりとリップを間違えて塗れ 27. You’ll mix up your chapstick and a glue stick and make a mess 28.近所の子供に忌み嫌われろ 28. The neighborhood kids will become intolerable 29.隣の席にバカップルが座れ 29. A pair of soppy lovebirds will sit next to you 30.交通費が思ったよりもかさめ 30. Your travel expenses will increase more than you thought 31.やけに水っぽい米が炊けろ 31. Your cooked rice will be extremely watery 32.再放送すら見逃せ 32. You will only just miss a good rerun of your favorite show
33.おみやげ代計算に入れ忘れろ 33. You’ll forget to factor in the cost of expenses 34.特殊な楽器をプレゼントされろ 34. You will receive an absurd musical instrument as a gift 35.地域のゴミ袋値上げしろ 35. There will be a price hike on the cost of trash bags in your area 36.必死にねり消し作って無くせ 36. You’ll become desperate when you don't have a kneaded eraser to use 37.ちっちゃいタオルで全身拭いてろ 37. You will only have a tiny hand towel to dry off your whole body 38.大盛り頼んでちょっとだけ残せ 38. You will order a large serving but only get leftovers 39.肩パット職人に好かれろ 39. You will be well-liked by workers with shoulder pads 40.友達がみんなモヒカンになれ 40. All of your friends will get mohawk haircuts 41.J2の試合のチケット当たれ 41. You will win a ticket to a J2 game 42.なぜか股関節が亜脱臼しろ 42. You will somehow displace your hip joint 43.海外でMAD素材になれ 43. You will become material for MAD videos overseas 44.一晩中屋根のシミにビビれ 44. A smudge on the roof will keep you awake and apprehensive all night 45.クリームパンが甘過ぎて落ち込め 45. You’ll become depressed when you eat a cream bun that's far too sweet 46.おニューのかさぶたペットに食われろ 46. Your brand new scabby pet will be flea-ridden 47.ボタン型の電池飲み込め 47. You will swallow a button cell battery 48.家の裏でマンボウが死んでろ 48. A sunfish will die at the back of your house
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リアルドールを使うとき、最高の衛生を維持する方法
ダッチワイフを持つことはかなりの投資です、そして何人かの人々にとっては、それが正しく世話をされていることを確かめることは非常に重要です。しかし、あなたはダッチワイフ通販の世話をする方法を知っていますか?あなたはそうではないかもしれません、そしてそれは実際にとても重要です。この記事では、あなたのラブドールの世話をするための最善の方法と、それが長続きすることができるようにあなたがそれのために正しい世話をすることを確実にする方法を論じるでしょう。
ラブドールを使用している場合は、水性潤滑剤を使用することをお勧めします。あなたが望むなら理論的にはシリコンを使うことができますが、これはシリコンのものよりきれいにするのがはるかに簡単です。あなた自身の皮膚の裂傷を防ぐために、これらはすべての開口部に入るときに使用されるべきです。最後に欲しいのは、あなたの陰茎が擦れてしまうのですね。これを心に留めておいてください。
それが132cm~148cmラブドールの体重になると、あなたは手や手首にあなた��全体重をかけないようにしてください。多くの場合、彼らは体重を支えることができないかもしれません、そしてあなたが注意しなければ彼らは間違いなく壊れることができます。これはTPEよりもシリコーンの方��一般的ですが、注意が必要です。あなたがそれを後背位にしたいならば、あなたは家具かいくつかの枕で彼女の下の胴体を支えるべきです。
次は入浴です。お風呂や温水シャワー、そしてマイルドな抗菌石鹸を使って、30日ごとに私たちの人形を徹底的に掃除することが重要です。水やシャワーを浴びて人形を座ってもかまいませんが、頭や首を水没させないようにしてください。セックスドールの質感が損なわれることがよくあります。
今、人形の顔を洗うために、あなたは湿った布と若干の穏やかな抗菌性石鹸を得なければなりません。あなたは、水に頭を浸す必要はありませんが、あなたは穏やかなストローク、すべての皮膚に対してこれを行う必要があります。すべての表面領域を取得してください。
終わったらタオルを乾かしてタオルを使ってください。あなたはそれが皮膚を着るので、それをこすりたくしないでください、しかし、一旦それをきれいにするならば、パットを乾かすために、非常に小さなパットを使ってください。
大人ラブドールが最終的に完全にクリーンアップされるまで待ちます。それが完了すると、あなたが持っている更新粉を得る必要がありますし、皮膚にそれをブラシ。これは、皮膚を非常に柔らかくしておくために使われます、そして、ビロードのように。これは重要ですが、あなたは、これは潜在的に溶融し、皮膚をワープする可能性がありますので、あなたが人形を乾燥するブロードライヤーまたは任意の種類の熱源を使用しないことを確認します。
現在、これをきれいにするために、あなたは挿入物を取り出すか、彼らを取り出すことができないならば、彼らを残すことができます。あなたが彼らを取り出すならば、きれいな、滅菌された表面に彼らを残してください。さて、あなたがしたいことは、膣の灌漑に入れられる抗菌性石鹸と水の組み合わせで地域をフラッシュすることです。これは徹底的に徹底的に任意の混乱の領域をきれいに助けるために使用されます。あなたは、直接それを保持して、同じことをすることによって、同様に挿入物でこれをすることができます。
完了すると、それは最高の更新粉末をもう一度得ることです。これは、すべてが新鮮で新しいもののように見え続けるでしょう。使用するのは素晴らしいです、そして、あなたはその更新粉で地域をほこりにすることができます。何かがこれの内側に付着して、それを成長させるのを防ぐために、徹底的に乾燥されることを確認してください。それはあなたが既に見てきた外面と一緒にその領域で熟女ラブドールを新しいものにするために、あなたは同様に外の空洞を得るために確認する必要があります。
さて、あなたは可能な限り最善の方法で人形を片付けたいので、これは知っておくことが重要です。それをきれいにする時間をかけて、実際にあなたがあなたの人形の上にきれいできれいな表面を持っていることを確実にすることによって、あなたはそれをきれいに保つことができます。より長い期間。
最後に、セックスドールを屋外に持ち出す場合は、直射日光を避けてください。これは、セックス人形を保管するという点でも重要です。注意を怠ると、リアルドールを日光の前に置くことがあるためです。 TPEの肌が日光の当たるときに老化するという理由だけで、日光は実際にはシリコーンのものよりもTPEのリアルドールにはるかに害を与えます。それを引き出すつもりならば、肌を覆うように働くか、またはそれの結果として起こるかもしれないどんな種類の肌ダメージも防ぐのを助けるために傘を使う。
性人形では、自分の個人衛生を考慮する必要があります。あなたは長い間それを持ち歩きたいのです、そしてあなたはそれを大事にしたいのです。超乳ラブドールを適切な場所に配置して、これらの両方を確実に実行することで、自分の人形に最良の治療を確実に与えることができます。あなたが人形の世話をすることを確認してください、そこから、あなたはあなた自身の個人的な行動のはるかに良い結果があるでしょう。
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慟哭は復讐の声 2.僕は君たちのファンさ
2017年3月に行われたサタスペのキャンペーン・青空爆発ドッグスの最終話を小説風に脚色したものです。
病院の朝はどこか静かで、掃除が行き届いているせいなのか空気が余計に澄んでいるような気さえした。パットは目を擦りながら昨晩を思い出して全員を見渡す。眠気に負けた我々を乃木先生は外に放り出さず、危篤状態のアリエルの病室に詰め込んだ。それなりに仲良くしているらしいマヤンだけは毛布が掛かっていて、恭ちゃんは備え付けの固いソファに沈んで帽子で顔を隠している。ヴィンスは扉の横で遅くまで警戒していたが結局腕を組んで胡坐で寝ていて、一松はベッドサイドにもたれ��って細い指をアリエルの手にそっと重ねていた。こんな寝起きも今までの仕事でもよくあることだったけれど、全員が死んだみたいに不気味だと感じてしまう。嗚呼、考えてはいけない、思惑は現実を呼ぶ。パットは雑に頭を掻いて眠気を散らした。その途端に電話が鳴り、慌てて取るとたぶん近所の人の声だった。パットさん、パットさんと呼ぶ声はどこか余所余所しく、脅えている。 「あなたの家燃えてますけど」
車に置いてあった荷物を整理しながら、マヤンはいくつかの食糧やお酒を取り出した。備蓄しておいて良かったと言い、それらを均等に分配しておまけに手榴弾もつけて全員に渡してくる。パットだけはそれに目もくれず、清々しい空の向こうに星座を見ながらさめざめと泣いていた。青空爆発ドッグスはパットの「消防が遅すぎるぞー!」の叫び声で目を覚まし、彼のアジトが無くなったことを知った。そんな安いところ住んでるからですよ、と嫌味を言ったのは崔で、どうせみんな燃えるよ、と諦め気味なのは一松だ。一つだけわかったのは、この件は長引けば長引くだけ住処が爆破されると言うことだ。 「そういえばヴィンスには渡さなくちゃいけないものがあったね?」 気が付けばマヤンの姿がそこに居らず、さり気無くヴィンセントの背後に回っていたことに誰も気が付けなかった。素早く起勢を行ったかと思うと亜流の緩慢な動きで空気を扇ぎ、大きな背中に気を入れるように手を押し出す。しかし衝撃を与える前にヴィンセントが半身を振り返りそれを力強く受け止めた。 「前はちゃんと受けてくれたのに今回は受けてくれないんだね……」 「いや二回も同じことされたら流石にわかるだろ」 じゃあこいつは受け取っておくぜと武骨な手をひらひらとさせるが、他の三人からはなにも見えなかった。一体なにを受け取ったのだろう。 「そういえばヴィンス、今回は銃が欲しいって言ってたよね?」 どういう銃がお好みかな? 火力が欲しいのか、扱いやすいものが欲しいのか。マヤンはまるで商人のように例を上げていく。ヴィンセントはこの中では戦闘が得意ではあるが、今まで肉体だけに頼っていて武器の類は扱ったことがあまりない。そしてこれからもメインで使っていこうと言う訳ではない。大袈裟なものを貰っても宝の持ち腐れと言うものだろう。 「取り回しのしやすい小型の物が良いか」 「じゃあ牽制用で良いわけだ。自動拳銃で良さそうだね」 しかしそう言ったあとのマヤンの表情は曇っていった。何度か呻いた後に、まずいよヴィンスと呟く。 「ここって意外となんでも揃ってるわけじゃないんだよね」 具体的にはオススメしようとしたベレッタを取り扱っている場所が無いと言う。軍艦島に行けたなら話は別だが、今は普通に歩くことすらままならない状況だ。無理はしなくて良いと気遣ったヴィンセントとのやり取りを見ながら、崔が思い付いたようにマヤンの頭をポンポンと叩く。 「マヤンくん、君だったらデリバリーで買い物したついでにベレッタも手に入るんじゃないのかい?」 少年は一瞬ポカンとした。それから納得したように部屋の隅に移動して徐に札束を取り出す。それらをバラッと宙に舞わせたかと思うと、両手をパンと叩き真面目な顔で目を瞑った小気味好い音が白に溶けていく。 「時計仕掛けの、名の下に」 全員が聞き取れたのはそこまでで、あとはよくわからない架空言語を途切れなく紡いでいる。あれはマヤンがたまにやる奴なので今更突っ込んだりはしないが、舞った紙幣が金色の光を放ち彼の手に集まっていくのをいくら眺めても理解はし難いと思えた。合わせた手をそっと放していくと、光が一つの銃を象っていく。おまたせ!とニッコリ笑った手の中にはベレッタが既にあった。そう、欲しかったベレッタだ。ヴィンセントは一拍反応を遅らせてから受け取った。ついでに移動用のヴェスパの鍵も渡される。 「僕はJAIL HOUSのほうに顔出してくるよ」 もうちょっとご飯とか必要だしね、と軽快にシトロエンを出していった彼を見送ると、全員も行動しようとその場を後にした。
とにかくミナミ以外にも行けるようにしなければ、と方針が決まったのでまずは取っ掛かりを見つけるためにパットが走り出した。大阪ドーム近くのコンビニへ行くと最近起こった奇妙な出来事でもないかと雑誌類を読み漁る。何故ドームに来たのかと言うと、ヴィンセントが推してきたからだ。 「ドームは敵がいっぱい来るじゃないか」 「……それは間違ってないけど間違ってるよヴィンス」 そんな会話をしながら乃木クリニックを後にしたが、なかなかの収穫があったかと思う。『話題のイメクラ森の仲間たち』とか『野球界の新星サザンクロスペンギンズ』とか『ドブネズミのように美しく生きる』とか、なんかあいつらっぽいではないか。亜侠の情報収集とはいつだってこういう違和感から始まるのだ。 さてみんなに報告しなければと携帯を取り出したところで、丁度良く電話が鳴った。番号は非通知だ。非通知?パットは前に大人たちから注意されたことを思い出していた。要は知らない人からの電話は出るなと言った忠告である。しかし今は出たほうが良いような気がする、微妙に悪いことをしている気分になったパットはキョロキョロと周りを見てからこっそり外に出てマルチボードでコンビニの屋根の上までやってきた。それから電話を取る。 「君たちが青空爆発ドッグスだね?」 声はなにかの機械を通したようにザラザラしていて、低音の男性のようだった。 「誰だお前は、名を名乗れ!」 「嗚呼、僕の名前はメガディプテス」 復唱しようとしたのどがつっかえる、なんだその滅亡した種類の古代生物みたいな名前。そんな覚え辛い男に電話番号を渡したこともなかったはずで、さてこの電話の向こう側にいる彼の気が知れない。 「一体何者だ貴様」 「僕は君たちのファンさ」 ファン。fanatic。狂信者と言う意味である。しばしば音楽やスポーツの文化活動に勤しむ者のことで、異常なまでに魅入られた楽しそうな人たちのことと思って差し支えないだろう。一体いつから我々はディスカバリーチャンネルを放送していたのか。まさか盗撮。現実と実績から遥かかけ離れた謎の支持者は、楽しそうに息を漏らしたあとに『奴らから身を隠す情報を教えてやるよ』と言った。 「なにが目的だ?」 当然ながら信じられないパットは誰も見ていないのを良いことに顔を強張らせていた。いきなり協力者が現れるなんて普通思わない、元より悲観的な性格だったので殊更に驚く。 「さっき言った通りさ」 「なにか言ってくるんだろ? 報酬だとかそういうので脅してくるんだろ?!」 「いやそういうのは良い」 そういうのは良いから落ち着け、と言われるが少年の手は今や色を失くして真っ白になっていたし、体の震えは収まりそうもない。その癖頭は沸騰しそうなくらいに熱く、千本針で刺されているような痛みがあった。震える声が、嘘だ、嘘だと呟き続けるので、メガディプテスはこれは駄目だと思ったのか簡潔に内容を答えた。ダンボールだ、ダンボールを被ると良い。システム的には、この国は変な人で溢れかえっているので変な人になろうという話だった。 「木を隠すには森さ」 「人を隠すにはダンボールか」 「そういうことだよ」 男はまたなにか見つかったら連絡すると言って電話を切った。通話終了の効果音を数回聞いてから、パットは苦しい鼓動を抑えながら携帯をしまう。そしてコンビニへ駆け込むとトイレの鏡の前でいつも使っている紅を取り出した。何故こんなものを持っているのかと言われると、そういう風習の元育ったのでと言わざるを得ない。どうしてそんなことをするのかについては、聞く前に親元を離れたためにさっぱりわかっていないし、勝手に魔除け厄除けの類なのだと思っていた。紅が底をついたときは、きっと化粧品を買うお金はないのでそのままやらなくなるだろうと思っているが、どうしてなかなかのびが良い代物で八年くらいは普通に持っている。今更もったいぶることもない。パットは赤を指で撫でると頬に描いていたペイントの延長線を加え始めた。 トイレから出ると店の隅に雑然と積まれているダンボールを吟味し始める。いくらまだ小さい体とは言え、人が一人入れる大きさのダンボールなどそうそう無い。あれこれと山を崩しているといよいよ店員が話しかけてきた。パットの渾身の隈取を見たその表情は引き攣っていた、そりゃそうだ。身を隠せるくらいのダンボールを、と尋ねると店員はバックヤードを探し始め、その通りに持ってくるなり逃げていった。なるほど確かに人払いの効果はあるようだ、悪いことをしたようにニヤリと笑うと、パットはいそいそとダンボールを被りいつも通りマルチボードに乗った。これで完璧だ、誰にも見つかることはない。彼はこの後、高速移動する箱型の飛行物体としてミナミを騒がせることを知らない。 その頃、先に乃木クリニックに戻ってきたのはヴィンセントだった。ミナミから出られない状況は思っていた以上に窮屈で、何処にも行けなかったのが正しい。仕方なく待合室に居座って知り合いに手当たり次第連絡しているところだった。ヨーロッパからやってきたハングリー精神を持つ輩は多く、境遇が同じと分かれば打ち解けるのも容易い。尤も蹴落とされるときは容赦も無い。今回はその時では無かったのか、二人ほどから有力な情報が貰えたのがラッキーだ。 一つ、欲の無い動物を信組とする新興宗教が多くなっていると言う話。これは動物園を支配しようとしていたキングの願望が大きくなった故の情報操作によるものではないか? そしてもう一つ、オオサカの水辺に流れ着く不法投棄で釣り人が困っていると言う話。あのロボットを作ったのだ、試作と失敗の数も多いだろう。それらはどこへ捨てたのか? どちらも調べればあの獣共に近付けそうではあった。 宗教に関しては崔が最近一悶着あったし、アウトドアは一松の日常である。二人に後は任せよう、そう思いながら一息つくために窓辺に近付いたヴィンセントは風を切って影を落とす塊を目にした。顔の半分くらいはある石だろうか、そう丁度鈍器になりそうな大きさの。そんなものが自分目掛けて飛んできている。思わずギョッとしながら、ヴィンセントは背中からバッドを抜き打線を見極めた。窓ガラスが派手に割れた次の瞬間には、かつてピンチヒッターとしてチームを勝利へ導いた一振りがその巨大な石を吹っ飛ばす。しかし強力なホームランを犯人の男は涼しい顔でその石を右手でパシッと掴んだ。長い虎の尻尾かと思ったが、辮髪のようだ。男は愉快そうに口角を上げると、スカジャンの背に鮮やかに映える虎の刺繍を見せながら茂みの中へ消えるように隠れてしまった。確か一松が言ってた奴かな。 若干苛立ちながら窓の外を睨んでいると、今度は電話が鳴った。番号は非通知である。雑に操作をして相手を尋ねると「嗚呼、今度はヴィンスかぁ」などとフレンドリーな口調で言われた。 「お前は誰だよ。まるで知り合いのようなことを言うな」 「パットから聞いてないのかい」 「いや、聞いてるけどお前のこと知らねぇし」 「そうか、そっかぁ……」 「名前も名乗らない奴を理解しろなんて無理だろ」 「メガディプテスだっつってんだろ」 「わかりにくいんだよその名前!」 理不尽なことで怒っているというのは、言ったあとに気が付いた。電話越しにしょんぼりした空気が伝わってくる。確かに善意で情報を与えているのに怒られるのはちょっと辛いかもしれないな……全く身に覚えのない相手だけど。 「で、なんの用事だ?」 「そうそう、新しい方法を見つけたんでな」 男はパッと明るい声で話し始める。今使ってるダンボールにセクシーなお姉さんのイラストを描けと言う話だった。これで敵の目を掻い潜ることが出来ると。真面目に聞くんじゃなかったとヴィンセントは頭を痛ませる。 「目立つけどヤバすぎるって目を逸らされる奴じゃないか」 「ふふ、君は馬鹿だなぁ。これに目を向けてる間にダンボールからスッと抜ければ視線を移すことが出来るではないか」 本当にその程度でどうにかなると思っているのか、こいつは。しかし胸を張っているのが目に見えるようなので、仕方なく生返事を返していると電話を切られてしまった。そもそもこの情報を話して実行する奴がいるか?と難しい顔をしているヴィンセントの耳に、ガコンとドアになにかがぶつかる音が聞こえた。またなにか敵がきたのかもしれない、しかし昨晩のリーダーの件もある。いや、そうでなくてもリーダーを島で一回殺しかけている身、次やったら信用問題に関わってくるだろう。ヴィンセントは考えてからそっと隙間から覗いた。大きな段ボールがあった。爆発もなにもしないようだとわかるとようやく扉を開けてその箱と向き合う。少しだけ空いた穴は視界確保の為だろうか、よく見知った大きく赤い目と視線が合った。 「ヴィンス?」 「リーダーか」 変にギクシャクしなくて良かったと思ったのも束の間、パットが段ボールから出てきた瞬間にその体は驚愕で固まった。顔面一杯に赤い線を広げた化粧が奇妙な他無かったからだ。 「顔どうした?」 「え、隈取だよ隈取。さっき電話で言っただろ」 「いや、俺の所にも電話来たけどさ、あいつ別に言ってなかったぞ?」 「念には念を、だ。ところでなにか手掛かりは見つかったか?」 「……嗚呼、そう、新しい策を教えてもらったんだが」
アダムスキー救世教大神殿は、その名前の割りには信仰心の薄そうな人々で溢れかえっている。あらゆるおまじないを心掛けている自分のほうがよっぽど神様を信じているような気もしたし、こんな奴らも救ってしまう神様など信じないほうが良い気もしていると、崔はドリンクバーをお代わりしながらエントランスを盗み見てからパソコンルームに戻った。席についているうちにホットコーヒーは冷めてしまっていて、質の悪さがまざまざとわかる。アダムスキーと言えばデジタル手法がお得意と言うのもあって、そちらの設備が充実しているのが有名だ。ずらっと並べられたコンピューターは宇宙人との通信手段の足掛けとして用意されたものを表向きは善意で市民に無料貸し出ししている。その実インターネットは独自のサーバーにだけ繋がっていて、信者があれこれとでっち上げつつ宇宙人を讃えただけのページに飛ばされるのだが教養に明るくない人間にはそれがわからないのである。そして宇宙人はなんでも解決してくれると思い込んだ彼らが入信するループだ。 しかしそのインターネットも抜け穴を使えばワールドワイドウェブへ飛ぶことも出来るし、おまけに動物占いが大人気と来た。どんな宗教でも動物はとかく密接に関わっているものであるし、神話なんか昔からアニマルパラダイスだ。つまりそこから新興宗教も着想を得ることが出来るのではないかと崔は思ったのである。今までお金をバラまいてきたけれどチームメンバーからは散々な言われようだったので、お大臣は封印だ。久し振りに集中してディスプレイを見続けている。わかったのは、自分たちがあまりにも唐突にテレビに出てきたので掲示板でアラサガシが行われていることと、秋頃にお世話になった紅葉狩りツアーが再開したことと、動物図鑑がamazonからオススメされることくらいか。よくわからないな、と思いつつドッグスの面々に連絡を取っていく。 最後に会話をしたのは一松だった。 「動物図鑑ってなにそれ。もうあいつら動物じゃないから意味無いじゃん」 「だって『もしかして:ムツゴロウ』とか出てくるんですよ。私たち完全に動物に詳しい人だと思われてますよ」 「その人一番遠い人だよね、保護もしてないし好きでもない」 「まぁこういうことなんですよ。一番有力そうなのは掲示板ですかねぇ」 「ちょっと見てみたけど、悪口流してるのが二、三人で固定されてるね。半年前の孤島の出来事も妙に詳しい、これがあいつらの手下だと特定出来れば情報は掴めるかも」 「なるほどなるほど、わかりましたよ……あれ?」 不意に画面にノイズが走ったのを崔は見逃さなかった。カーソルに砂時計が現れたと思ったらそのまま止まってしまい、うんともすんとも言わない。文字がブレていき、点滅にも似た状態になって数秒経つと恐らくパソコン関係者が一番見たくない青色が現れる。 「なに?」 「いや、ブルースクリーンになってしまいまして」 「えぇ……再起動してみたら?」 一松にそう言われて電源を落としてみるも、改めて点けた画面は相変わらずで崔は首を傾げながら本体をバンバンと叩き始めた。 「叩かないで恭ちゃん」 「テレビとかこうしたら直るじゃないですか」 直んないよ、と呟こうとした一松の耳に、なにやら不穏なざわめきが聞こえた。第三者の声がした。大丈夫かと聞こうとしたところで食い気味に大丈夫だよと崔が叫んだが、きっと自分に言ったのではないと唐突に切られた電話の通話終了音で察する。嗚呼、信者にバレたんだな……。
◇
JAIL HOUSへ行ったマヤンが食料を取りに来てほしいと連絡をしてきたので、一松は一通りうろついた後にそちらへ立ち寄った。ロボットの一件で場が混乱していたと聞いたが、一日経ってしまえば相変わらず亜侠が屯していて大量の酒臭さと品の無い会話が充満している。ここはこうでなくっちゃ、と思った一松の前にバーカウンターでつまらなそうに頬杖をしているマヤンが現れた。どうにもこの喧騒が苦手なのだと最初に集まったときに言っていたはずだ。詳しいことは聞かなくて良いと思ったので、どうこうしてやろうと言う気は無いがさっさと用を済ませてしまおう。 「マヤンちゃん、隣良い?」 「どうぞ」 「ついでに金くれ」 「……そう言われると思ってジャリ銭作っておきましたよ」 小さな拳が差し出されるので下に手のひらで器を作って待っていると、チャリチャリと金属の擦れる音が聞こえた。普段の生活ではほとんど聞いたことの無い音である、マヤンや崔にとってはゴミ同然らしいが少なくとも一松にとってはとても有用性の有る金額なのだ。ちなみに財布と言うものはドッグスの活動をするようになってから手に入れた。カエルの顔をしたポーチにそれをしまい込んでいるとさっき仕入れたバランス栄養食を並べてどれがいい? と尋ねてくる。メープルが好きだ。 「リーダーからダンボールの話聞きました?」 「なに言ってるんだろうねあの子」 「一応用意しましたけど僕たち凄く頭悪そう」 一応用意した辺りがマヤンの優しさと言ったところだろうか、一松は面倒臭いと思って探しもしなかった。 「嗚呼、恭ちゃんの話もしとくね」 「えっなに?」 「アダムスキーのところでパソコン壊したって。バレたら一日修理することになると思うんだよね、どうにか出来ないかな?」 「はい?」 まさに寝耳に水と言った表情でマヤンは目を丸くしている。わかる。こっちも吃驚した。少年は頭を抱えて変な声で呻いたあとに、ちょっとリーダーと相談する、と引き攣った顔で言った。手伝えることがあったら言ってね、と声を掛けて、一松はノートパソコンを起動する。 結論から言うと大した情報は得られなかった。場所を特定出来れば活動場所がわかるかと思ったが、掲示板を盛り上げている十数人を手当たり次第調べ上げる時間は恐らくない。だったら頭を叩いたほうが早そうだと思ったし、そうするべきだと。しかしまぁ、この年になっても知らない自分に会えるのだなと一松は重い胸の内を撫でるように息を吐きながらいくつかの文章を見つめた。酷い言われようだ。益体の無い屠殺だとか動物虐待だとか、あることないことをよく言えるものだ。並べられた誹謗中傷を、せめてリーダーやマヤンが知らないようにと願った。いや、本当は大したことなんかじゃない、皆はもっとタフだしこの程度なんともないだろう。別にいいんだ。皆のことが心配で勝手に苦しくなってるだけだから。こんなことは知られたくはないな。 ノートパソコンを雑に閉じて、珍しく深い溜め息が小さい口から吐き出された。その顔にいつもの飄々とした微笑みは無い。眉間に皴の寄った切れ長の目が人一人を恨みで殺せそうな程度に暗い色をしている。少しの間ぼぅっとしていたが、やがて隣から上回る負のオーラを感じ取って一松はビクッとしながらそちらを見た。マヤンはこのひと時で目の下にくまを作っていて目は煤けた金色で要するに死んでいる。肌と髪の艶も無くなって口元に力は入っていなかった。典型的な疲れた人がそこにいた。 「ご苦労様マヤンちゃん」 頷きのようなうたた寝のような首の動きをしてマヤンは椅子に腰掛けると懐から濃いオレンジ色の酒瓶を取り出した。ラベルはカルヴァドスの一種だったと思うが、正規品かどうかまではわからない。彼は直接瓶に口をつけると急な角度でそれを煽る。あんなに綺麗な体でいたいと言っていたのに、と思うのは野暮だろう。 「良い飲みっぷりだね」 「飲まなきゃやってられないって奴だよ」 「そう、お疲れ様」 まさか一枚だけ魔の鋭角に折れていたなんて、マヤンがブツブツ言い始めるともう一松にはよくわからない話だった。金を時に変換し比喩的同義物による時間逆行を感知した猟犬に見つかってSANチェックとかさっぱりだ。この子リーダーと別のベクトルでおかしいんだよなぁ。 「これあげるね」 ようやく一松がそこにいたことに気が付いたようにこちらに顔を向けると、手元に数枚の札を紐で丸めたものが転がってきた。何故これをと疑問をぶつける前にマヤンは席を立っていて、もう入り口に向かっているところだった。その手には貴重品を入れるしっかりした小型のケースと白い粉が握られている。これからキメにいく人みたいだ。後でハルシオン錠を粉末にしたものだと教えてもらった。 「じゃ、リーダーのとこ行ってくる」 「いってらっしゃい」 彼がそっと消えてしばらくしてから車のエンジン音が聞こえた。危ない運転だけはしないで欲しいな、と思いながら一松はもう一度ノートパソコンを開いた。他の掲示板、出来れば地域を限ったところに書き込みがないだろうか。完全に絞り込めなくても検討がつけられればなんとかなるかもしれない。あとは位置情報を照合してみよう。結構な時間と精神力を掛けて、敵はミナミの北部で活動していると見て良さそうだった。それからいくつか見つかった画像の中で建物の中からチームを盗撮したものがあり、目につく全ての店から住所を割り出して、薬局がテナントに入ったビルであるらしいことがわかる。ここに入ってきた人物を確定出来ないだろうか。とりあえ���出来ることはここまで、一松は携帯を取り出してヴィンセントに一連を引き継いだ。
マヤンと話した作戦は、なにも出来なくなるくらいなら無理やり眠らせて休ませようと言うことだった。OSの不調がこのオオサカでどれだけの災難かご存じだろうか、この町のパソコンは希に壊れやすく、文字通り寝る間を惜しんで直さなければならないのである。そして寝ないで過ごした亜侠と言うのは、それはもう使い物にならない。だからこその注射器とハルシオンだった。 乃木クリニックの玄関を蹴破ったまでは良かったがその後の動作が全くなかったマヤンを心配しながらヴィンセントとダンボールが出迎えてくれる。少年の柔らかい頬はげっそりとしているようで、一切の覇気は感じられない。もはや掛ける言葉も見当たらず、ヴィンセントは黙って車の荷物を運ぼうと外へ出た。 「どうしたマヤン、顔色が悪いぞ」 ダンボールから這い出ながら顔を芸術にしたパットが話しかける。一瞬の間を置いてから力無く手招きをした後、彼は上着から品の良い箱と白い粉を見せてきた。こそこそと悪巧みのように顔を俯け合い、やつれた声が使い方を説明していく。箱の中身は時計だった、ケースが二段に分かれていて下に細く小さい針のようなものが入っていて、マヤンはそれが弾だと言った。針を巻くためのつまみを押すと、この針が標的目掛けて飛び出すらしい。文字盤のカバーガラスを開けると照準器にもなる。 「えっなにこれ! 凄いスパイっぽいよ!」 対してパットのテンションは爆上がりだった。そりゃどこぞの高校生探偵っぽい装備の、しかもマジもんを使えるとなると心が弾まないわけがない。それだけで彼が良い仕事をしたと褒めてやりたくもなる。一体どこで見つけたのこんなもの、と勢いで尋ねたかったが、ただマヤンが取り繕えないほどに顔色が悪かったのでグッと飲み込んだ。それが通じてしまったのかマヤンは自嘲気味に笑う。 「正直これ買うときはノリノリだったんだけど途中で疲れちゃってさ……」 「そっかそっか……」 小さな肩をポンポンと叩くといよいよマヤンが泣きそうだったので、どうか休んでほしいと思った。ちょうど良いタイミングでヴィンセントも食事を持って戻ってきて、それらを必要な分だけ分けていく。昼食もまだだったらしく、棒状の栄養調整食品を貪るマヤンは「とりあえず後は任せたから」と良いながらベッドのある部屋を勝手に借りに消えていった。 「ついていくか?」 「ついてきてくれんの?」 「恭一囲まれてんだろ、全員と戦闘になったらどうすんだ」 「そうならないように頑張るけど、心強いよヴィンス」 「じゃあさっさと行こうぜ」 「うん、行こう」
折角良い情報が手に入ったところなのにこんなトラブルに見舞われるとは。白い服に頭の円盤をくるくる光らせた信者に囲まれながら、崔は何度も壊れてないことを強調して説明した。モニターはとっくに電源を落としたが、どうしたどうしたと詰め寄ってくるものだからバレるのも時間の問題かもしれない。崔は人だかりの中心でいよいよ言い訳も思いつかなくなっていた。 「いやこれは違うんだよ、直る直るちょっと待って……!」 弁償だ何百万円だと怒鳴ってくる老若男女の声に普段の落ち着きも失くしてしまい、心情を表すように帽子がずり落ちてきた。こんなに囲まれては逃げることも難しい、そうでなくても狡いことは出来ない性質だと自負している。だから机の裏、自分の後ろにダンボールが迫ってきていることには気が付かなかった。 「悪いが恭ちゃん、眠って貰おう」 ヴィンセントが崔の位置を確認して伝えてくるなり、パットはダンボールを被り突撃してしまった。どうにも猪突猛進の衒いがあるようだ。しかし素早さとは最強のステータスである、先手を取るための手段に仁義などは無い。少年は誰かに見つかる前に、誰よりも早く狙いを定めて腕時計型麻酔銃を撃った。流石に初めて使う銃なので大分緊張はするし、一松が教えてくれた薬の回りやすい部��は分かり辛いにも程があるが、なんとか当たったようだ。僅か小さい針はキラリと光りながら、勢いを落とすことも無く崔のうなじに刺さった。途端に彼の体がグラつき、足を滑らせて後ろに倒れ込む。拍子にキーボードに後頭部がバァンとぶち当たり、いくつかのアルファベットが宙を舞う。白い幽霊みたいな恰好の人々がアストラル体が飛んで行っただの意識体だけが逃げただのと騒ぎ出し、追い掛けろと言い合いながらバタバタと去っていった。ミッションコンプリート。 「大変だな」 鮮やかに事を終えたリーダーのことを眺めていたヴィンセントはボソッと呟いた。頑丈な体は人波に薙ぎ倒されることはなかったが、まぁ倒れるような事態にならなくて良かったと思うべきか。そのままずるずると眠った崔を運ぼうとするので、流石に手を貸さなければと駆け寄る。脱力した崔に肩を貸すような体勢で移動すると、施設の影に停めてあった彼のスバル360R2の座席に横に放り込んだ。いびきはかいていないが眉間にしわが寄っていた。 ぐったり二人目のパットを車で待っているように言ってから、ヴィンセントは一松に教えてもらったビルを探し始める。住所がわかっているので割とすぐに見つけられたものの、怪しい人物に関しては五万といるからと訝し気にされてしまった。有力そうな心当たりは、カワイイ女の子のキャラクターの着ぐるみが近くでチラシを配っていて、休憩すると言ってビルの二階を使っていたことくらいだ。それがあの女の子かどうかは判別が付かなかった。こういうのは女のほうが得意だろう。一松を女扱いしていいのかという問題は、置いておいて。
空には早く動く雲が浮かんでいて、見ているとちょっとだけ楽しい。崔の慎ましい寝息を聞きながら、パットは助手席で豆の缶詰をウォッカでつまんでいた。ヴィンセントがいなくなったあと、重たくなった肩を回しながらストレスの負荷を認識してしまってややしばらくはなにもしたくない気分だ。だと言っても他人にとっては知る由もないことで、遠慮無く鳴り響き始めたカンフー映画のテーマソングが携帯の呼び出し音であることをようやく思い出すと忌々し気に耳に押し付けた。 「誰だお前は!」 「やっほー!」 切った。またチャララとイントロが始まる。 「誰だお前は!」 「やっほー!」 やはり切った。 しかし二度あることは三度あるとも言い、こんなタイミングで前に言われたマヤンの「女性からの電話を切るのはとても失礼なことだと僕は思うな」との苦言を思い出して渋々、嫌々、やむを得ず、仕方なしに電話に出るともう一度砂糖が溶けたような可愛いソプラノで挨拶される。 「誰だお前は」 「リボンちゃんだよぉ」 「お掛けになった電話は」 「明日の朝デートしよ?」 パットは一瞬時を忘れ、眉間に手を当てながらゆっくり息を吐き出した。そして確認するように彼女の台詞を単語ずつ呟くと、啖呵を切るように言い放つ。 「この危機的状況でデートに誘うってどれだけ非常識か解ってない?」 「だってパットが一日会うなって言うから電話したのにそういう対応って無くなぁい?」 「なら仲間の危機をなんとかしてもらおうか?!」 「えーだって私には関係無いしぃ」 あいつらのやってることなんて知らないもんっ。拗ねるような口振りに、彼女が電話の向こうで柔らかい頬を膨らませているのが目に浮かぶようだった。それを考えると愛しさのあまり抱きしめて何度でも謝りたいし、機嫌取りとばかりにぷぅとした艶やかな唇にキスを、って俺はなにを考えているんだ。ふぁっく。余った百倍の憎しみが左手の中指をキッと立たせる。しかし、こう何度もちょっかいを掛けられるのも今後困るだろう、一度相手の要求を呑み込んでやって満足させるべきかもしれない。パットは狂犬のような唸り声が聞こえないように悩みながら、金は出せないから奢ってくれとだけ頼んでデートの誘いを了承した。嬉しそうな息遣いがそっと耳に届いた。 「パットは話わかるぅ」 嗚呼、それはもう花が咲くように美しく笑っていることだろう。想像するだけで胸が高鳴るが、苦しさのほうが勝って上手く声が出てこない。油の切れた機械のように、パットはぎこちなく抑揚のない声をしていた。 「どこにいけばいい?」 「なに言ってんのよ、デートって言ったら男の子が決めるもんでしょ」 「わかったよ……」 こんなにときめいていても女って面倒くさいな、と言うのも本音だ。ようやく出てきた安堵は溜め息になって台詞に混じり、大変に嫌そうになった。そんな態度も、素直じゃないんだからと彼女は笑う。さて、場所はどこがいいだろう。言い掛かりでも追われている身、出来るなら刺客の目を欺けて、他の不特定多数もこちらを気にしない場所が良い。木を隠すなら森と言ったか。 「悪いが大阪ドームに来てくれ」 「うんわかった、明日の十時ね」 楽しみにしてる、とリボンちゃんは慎まし気に言った。それから軽いリップ音がした気がするのだが、パットはもう意識を手放していた。眩暈と頭痛で耐え切れなかったのか少女のキスにハートを射貫かれたのかは、もう定かではない。日が傾き始めた頃に戻ってきたヴィンセントが発見した彼の姿は白く、魂が近くを浮遊していたと言う。
俺��ちはこういう奴らだよ。そう嘲笑ったのは他でもないリーダーだったと、一松は記憶している。青空爆発ドッグスはいつだってかっこよく決まらない。最後に依頼を成功させてはいるが、その過程は失敗ばかりだ。そんなものと言ってしまえば仕方が無いのかもしれないが、しかし今回はそれで良しとしてはいけないのだ。キャラクター物の情報を漁った挙句に辿り着いた「着ぐるみの中でセックスしたいあなたへ」とか言う広告がでかでかと表示された画面を見ながら、一松はモコモコした赤髪を両手でぐしゃぐしゃと乱した。テーブルには数十分前に食べたお菓子の箱がまだ転がっている。マヤンちゃんのあの哀愁漂う背中を思い出したら、悪い予感がしても頑張らないわけにはいかなかった。 バーテンダーがもの言いたげにこちらを見てくるので、小銭を投げつけながらジントニックを頼んだ。そうだ、整理し直そう。まだ辿ってない情報がある、水辺の不法投棄だ。流れてくるならそれまでに目撃証言があるはずだろう。オオサカの地図を見ながら水路を確かめつつ、発端を探していくとどうやら道頓堀近くに大量に廃棄されているものの内比較的重たいものが沈んでいるようだ。そしてこれらのパーツはロボットを作る過程のものだともっぱらの噂で、ある程度完成された精密機械を分解したところ動物の生態を真似た機構を使っているとのこと。そういえば動物に纏わる機械を作る会社が前に有名にならなかったっけ、と言う書き込みを見た瞬間、一松の携帯が鳴った。 「もしもし?」 「メガディプテスですどうも」 もはや恒例になった、ノイズ混じりの男の声だ。 「あー、あのうちのチームに変なことを吹聴して回ってる」 「変なこととは失礼だな全く」 「それで何の用かな?」 「吾研究所で開発されたキエテナクナールを使えば自分の姿を消して移動できるようになるんだよ」 そりゃまぁ唐突だな。ハハハ凄いだろーと見えもしないのに威張っている彼に、だったら最初からそれをくれれば良かったじゃないかと言う文句は飲み込んだ。 「凄いけど、それは貰えるのかな?」 自慢で終わりか? と尋ねた一松の元に、バタ���タタタと小さな駆動音が近付いてくる。横を見ると丁度小さいヘリコプターみたいなものが空を飛んでいた。確かドローンと言う奴だ、それが小包を抱えてゆらゆらしていた。ドローンは大きく斜めに傾くと、その反動で箱を落として用は済んだとばかりに去って行く。味気無い包装は突然動き出すことも無かったので一松は手に取って蓋を開けた。 中身は更に小さくて、ペンギンを象った丸いピンバッジのようだった。くちばしの部分が出っ張っていてボタンになっている。一松がパーカーにバッジを取り付け躊躇い無くボタンを押すと平坦な胸の辺りから色が消えていき、周りが透けて見えた。 「周囲の反射率を即座に計算してマイクロ単位の物質を放射し君をガード、その反射率を再現して一分くらい風景と同化出来るのさ」 「結構とんでもないもの作るね」 「まぁ、これに見合う活躍を期待しているよ」
◇
いくつもの街頭とすれ違いながらスバル360R2は夜の道路を走り、僅かな振動を横たわる体に伝えていた。着メロはどうにもしっくり来ないので貰ってからずっと強めのバイブを設定していた携帯が、今震える。未だ朦朧とした意識のまま、崔は届いたメールを開くと説明も無しに画像ファイルが添付されていた。寝こけながら画像を確認するとどうやら知り合いのようだった。いや、知り合いと言えるものだろうか、確かに妙に世話を焼くようになったけれど。コンクリートが打ちっ放しの暗い室内に、簡易な木製の椅子、そこに座らされキツく縄で縛られたカスミの姿があった。眠い目を擦りながら更によく見ると、なんとも大仰にプラスチック爆弾やドラム缶が積まれている。またこの人は厄介事に巻き込まれたようだ、しかし今回は私の責任なのか? 崔はもう一度メッセージが無いことを確かめると、誰かから掛かってきた電話に対応した。 「もしもし?」 「へけっ!」 もう可愛らしい声を捨てたのによくもまぁ猿芝居をするものだ。崔は理解出来ないとでも言いたげに眉を顰める。 「なにか誤解があるようですねぇ。その人は私とはなんの関係もありませんよ」 「おや、それはどうかな?」 「えぇ、かたや亜侠の私と前回のクライアントで大手に努める人ですから。なんの接点もありません」 接点が無いというのも素っ気ないだろうが、深い間柄だと思われても困る。少なくとも今は他人であったほうが良い。しかし、公太郎は高笑いに臥すと、それならそれで構わないと言った。そう言えばネズミ総選挙では敵だったのか、個人的な恨みもあるわけだ。 「これ虎っ子には反対されてるけどね」 「嫌なネズミですねぇ」 愚痴を言うように呟く。 「これでもファンは多かったんだけどね」 「皮を被っていたからバレなかった、一部の人間が騙されただけでしょ?」 「タレント稼業なんてそんなもんさ」 「じゃあ引退ってことで納得して欲しかったんですけど」 「そうさな、もう人間だから引退はしてるさ」 ただやり残したことはある。その声にはなにか強い意志を感じたが、崔にはまるで興味の無い話だった。どうせこちらにはろくでもない話に違いない。他人事のように、まぁ上手く行くと良いですね、と思ってもない言葉を投げ掛ける。公太郎のほうはなにが楽しいんだが声を抑え切れないようで、この爆弾は一日で爆発してしまうよと宣言してきた。明日の夜にカスミが死ぬかもしれないと言うことだ。 「目の前でなにか起きるようでしたらこちらもそれなりのことはさせて頂きますよ」 「嗚呼、是非足掻いてくれよ」 「では近い内にお会いしましょう」 「その時を楽しみにしてるよ、へけっ!」 もはやただ不快な掛け声だけを残し、その通話は途切れてしまった。掛け直そうとも思わないし、今は眠気のほうが勝って面倒臭い。くあっと欠伸を一つ吐き出してから、運転席と助手席に誰かが座っていることに気が付く。嗚呼そりゃ、自分は寝ていたのだからチームの誰かに運ばれているわけだ……。なけなしの気力を振り絞って前を覗き込んでわかったのは、ハンドルを握っているのはヴィンスで、助手席には泣き声が聞こえるダンボールが鎮座していることである。 「ヴィンス、これなんですか」 「リーダーだよリーダー。運転中だからなんかあんならそっちに話してくれ」 それも道理かと納得しながら、リーダーと呼ばれた物体をトントンと叩くとダンボールが持ち上がって顔が見えた。なんというか酷い顔だった、化粧が落ちてドロドロになっている。憐憫極まりなく、崔がコートのポケットからハンカチを出しパットの顔から紅を拭き取ってあげると白くなった肌が現れた。血の気が無いと言う意味で。 「大変面倒をお掛けしたようですね」 「いやいいんだ、恭ちゃんのせいじゃない。ゾンビとデートしなきゃならなくてね」 「嗚呼そう言う……ええと、申し訳ないけど知り合いがこの件に巻き込まれてしまいまして」 画面を見せながら、携帯をパットに手渡す。もう少し面倒掛けることになりますよリーダー、崔はそれが限界だったのか返答も聞かないまま座席に寝転がった。閉じた瞼に、一瞬だけ画像のカスミを思い出す。可哀想に。自分を疫病神と言ったのは果たして誰だったか、昔から言われていたのか、それともドッグスに入ってからそんな不運に付き纏われているのか。周りを巻き込んで大抵のことが上手く行かない亜侠なんか珍しくない。 「私は疫病神でねぇ、私と関わってしまったらあなたにも悪いことが起きると思いますよ」 ならば敢えて逆手に取ろう。こちらも不幸に見舞われているが、あちらも最終的には大損だ。崔は届くわけもない皮肉めいた忠告を呟くと、一足早く夢を見始めた。
マヤンからのお願いの電話で自分を取り戻したパットは、やることが残ってるヴィンセントと別れて乃木クリニックへ戻っていた。会計曰く、今日は疲れたから買い物が出来ないとのこと���朝にアジトが無くなったところなのでそれだけは確保しなければならない。力の抜けた成人男性を半身に背負いながら病院を訪ねれば、相変わらず知性に溢れた顔立ちの先生が怪訝そうにこちらを睨んでくる。パットは可愛い顔立ちではないから愛欲の目で見られることはないが、決して優しくもされない。土下座も辞さない勢いで必死に頼み込み、財布の中身をチラつかせてようやくしょうがねぇなと温情を貰うのだった。 通されたのは地下の倉庫だった。ある程度整理はされているものの、掃除は行き届いておらずこの季節には肌寒い部屋だ。薬品棚がひしめき合っていて通路に寝られるかも怪しい。ここなら空いてるから使っていいよと言い、先生はぶつくさ文句を垂れながら去って行った。せめて毛布くらい貸して貰えば良かったかもしれないと思いながらぴくりとも起きない崔をロッカーに押し込み、マヤンへの連絡用に写真を撮ってから自分はダンボールを被って眠る。どこにも怪しいところは無い完璧な擬態である。スニーキングスキルの高さ、是非褒められたいところだ。尤もドッグスのメンバーは一様に冷めているので褒めてくれないのが目に浮かぶ。 一方その頃、マヤンは送られてきた写真と「この中に恭ちゃんが隠れている」に対して、溜め息を吐いた。手の込んだクリアリング��は感心するが、崔を隠した場所はどう考えても死体のそれである。ロッカーでしょ、わかるよ、リーダーの考えてることなんて僕にはわかる。敵から姿を隠すためとは言え、年上に対してこの扱いよ。場所はこの際どこだって構わないけれど。そう腹を括りながら辿り着いた新たなアジトで、疲労のあまり勢い良く酒瓶を煽ると僅か数滴しか舌に落ちず、いつの間にこんなに飲んでたのだろうと若干後悔しながら携帯から巨大掲示板へアクセスする。なんてことはない、近隣で怪しいことをしている輩を適当に告発しているスレッドだが、白衣の男が炎天堂に入っていったのを見かけたと言う書き込みを見つけるとカスミの一件を教えてくれたヴィンセントに折り返し連絡をした。今日はもうこれで休ませてほしい。マヤンは力尽きたように床に寝そべると、そのまま意識を手放した。
「カスミさんが攫われた?」 電話越しで一松が半ば呆れたように聞き返してくる。 「向こうからの嫌がらせだ、可哀想だしなんとかしようぜ」 「いきなり言われても」 「それに死んじまったら恭一、引き摺ると思うんだよ」 ヴィンセントはなんとなくそんな予感をしていた。それなりに彼と仕事をしてきたつもりである、崔と言うのは構いたがりな癖に理由を付けて相手との距離を無意識に置いて、もう随分会わなくなる相手でも心配していると話題に上げる男だ。誰かがいなくなるのが寂しいのに自分からは手を伸ばせないらしい。相手の手も取れないらしい。どこか悟ったような顔をして、黙ってしまう男なのだと考えている。本当のところははぐらかされてなあなあになっているからわからないけれど、とにかくカスミが死ぬのは駄目なのだ。 「……その相棒の勘に免じて協力するけど、手掛かりはあるの?」 「ある。軍艦島の労総本部ビルで爆弾を大量に購入していった白衣の男がいるとさ……あ、やっべコンビナートに見つかった、後は頼むな」 ヴェスパのエンジンをふかしたあとに大急ぎで切られた通話に耳を痛くしながら、一松はそりゃ無茶だろと思いつつパソコンから顧客名簿をハッキング出来ないかと打ち込んだが、接続直後に不審な添付ファイル付きメールが大量に送られてきてすぐさま引き返した。検索サイトのトップに『阪神まさかの敗北』の文字がでかでかと掲げられている。これはしばらく道頓堀に近付けないな。 パソコンを閉じるとわざとらしい咳払いが一つ、胡乱気なバーテンダーが昼と同じように注文を待っている。結構な時間座って酒を頼み続けていたし、これ以上は二日酔いが心配だ。弱いほうではないが、不調を持ち越したくはない。帰って寝なければ、と思ったところでそもそも帰る場所が無いことを思い出した。 「マスター、ご相談が」 一松は財布の蓋を開けると、そのまま下に向けてバラバラと小銭を落とした。バーテンダーどころか、周囲の客も驚いたようにこちらを見つめる。交渉に置いてインパクトと言うのは大事だ、路上生活者の手持ちなんてたかが知れているから普通に渡したところでどうせ相手にしてもらえないだろう。 「休める場所を探してるんだ。どの部屋でも良いから、これで買わせてくれ」 バーテンダーはお金を丁寧に懐に仕舞い込み、一松をカウンターの奥の部屋へ、そこから地下へ続く梯子を降り、カビだかホコリだかで汚れ切った場所へ案内した。樽が所狭しと並ぶ古い酒蔵だ。部屋の隅に蜘蛛の巣があるのが懸念されるが、屋根があるのは素晴らしい。あでもそこらへんの酒は飲むなよ、いつのだかわかんねぇから、バーテンダーは軽い口調でそういうと店のほうに戻っていった。 この部屋には蝋燭すら無いようだ。一松はいつもの癖でパーカーのポケットを漁ってから、ジッポーは失くしてしまったことを思い出して仕方無く壁にもたれ掛かった。部屋が暗いならさっさと寝てしまおう、明日だって朝から動かないといけないのだから。
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アメリカで出産&子育て 買ってみたもの1〜アメリカ編〜
出産前にBaby showerしてもらってたくさんもらったり、日本人のお友達からたくさんお下がりもらったりしたけど、これむっちゃ役に立ったわー!とかそういうのをレビューしておこうと思いました。個人的な感想なので参考程度によろしくです。 あとタイトルがその1になってるのは、離乳食とか始まったらまた買ったものレビューしようかなーとおもってるので直近の生まれてから1-3ヶ月ぐらいで使ってるものについてって感じです。日本で買ってきたもの編も作ろうと思うよー。時間あれば。 ちなみにAmazonのBaby registoryに入ってる商品は出産予定日の2ヶ月前かな?に1回だけ15%オフになるのでその時にbaby showerでもらわなかったものは大量にまとめて買ったのでした。
何はともあれまずはこの本、Baby Bargainsを用意するのがオススメ。いろんな商品のレビューが書いてあって、うちはベビーカーでバガブーの超高いスタイリッシュなん買おうと思ってたけど、レビュー見て目が覚めたw「オランダ製のおしゃれなやつやけど、作ってるのは台湾の工場やで。」とか、「Sex and the Cityにでてたからステータスを示すためにセレブが買ったりして高級ブランドになったけどさぁ・・・」みたいなことかいててハッ!ってなったw欲しいもの買う前にぜひチェックするといいかも!
★Bathing★
Summer Infant Comfy Bath Sponge →◯
風呂タブおっきいのもらって、首がぐらんぐらんする小ちびちゃんをプラスチックなツルツル面の上に置くのは厳しすぎる。。!のでおっきめスポンジをかったらフィットして小ちびちゃんも暴れても落ちなくていい感じでした。でももらったお風呂専用なんかも。もらったお風呂はPRIMO EuroBathでちょっと大きめなやつでした。
Ultra Soft Premium Sea Wool Sponge →△か×
海綿スポンジ。水を含ませて小ちびの頭の上で絞って洗う時とか流す時とかに使い中。手足洗う時も使ってるけどガーゼでも代用できたりするかな。△なのは、なんか握った時固いなーとおもってちょっと切り裂いてみたらサンゴみたいな白い小さい石が入っててこれで全体的にふにゃふにゃの小ちびをこすってたらと思うと震える。。徹底的に調べたので今は安心して使えるけど注意。
Skip Hop Waterfall Bath Rinser Cup with Rubber Lip & Handle →◯
くじら型の上がり湯やかけ湯の時に使う取っ手付きミニ洗面器みたいな。うちの小ちびは常にあったかいお湯を身体にかけてないと泣いちゃうので地味に便利。
★Diapering★
Ubbi Steel Diaper Pail →◯ これは便利やった!オムツゴミ箱!専用カートリッジとかなくても全然におわへんし、そもそもオムツ専用ゴミ箱とかいらんやろーとか思っとったけど、いるわほんま。うちの小ちびさんは1日あたり10−15回はオムツ変えとる。やから専用のゴミ箱の存在はありがたい。あと結構大きいかなーと思ったけどトイレの便座よりちょい低いか同じぐらいの高さでトイレの横においてるとそこまで圧迫感もなく。ほいでオムツゴミ入りすぎないのもいい!オムツで満タンになったゴミ袋をゴミ箱から取り出した時点でむっちゃ重い!でもなんとか女性は運べる重さ。一度、満タンになったゴミ袋をゴミ箱から出した後に5、6個オムツゴミ追加していざごみ捨て場へ!と思ったら持ち上げるの大変やって旦那さんにいってもらった。。オムツの中身って水分やからほんま2、3個でも結構重量あるんなー。
Amazon Elements Baby Wipes, Unscented →◯ 旦那さんが見つけてきたワイプ。amazon elementsなんてブランド?があるんやー。普通に安めやし匂いもないし、定期購入中。1ヶ月に1回届くようにしてるけどうちの小ちびやと足りひんかもしれん。重力あるからしゃーないけど、残り数枚べっちょべちょやでこれ。 ※追記 やっぱり足りんかったので、Huggies Natural Care Baby Wipes, Refill��買ってみた。1枚当たりの値段は一緒で量が多いのでこれでもいいかなぁ。なんかアロエとかビタミンEとか入ってるらしいけど今の所小ちびのお尻は大丈夫そう。
Huggies Little Snugglers Baby Diapers newborn →◯ snugglersはindicatorがついてるので、おしっこしたらオムツについてる線が黄色から青色にかわって替えどきがわかりやすいとこがお気に入り。おかげでこまめにかえれて今の所お尻は荒れてなくてきれい。snugの方はたぶんindicatorなしやから少し安め。ちなみにhuggiesはくまのプーさん、pampersはセサミストリートが印刷されてて著作権的なあれがうるさいディズニーやからか小売店いくとhuggiesの方が何セントか高め・・・あとpampersはindicatorついてるんやけど、おしっこして色が変わったらなんかケミカルなにおいがしてあまり好きやないかも。でもhuggiesはちょっとおしっこやうんちのにおいがそのまましてる感じからどっちがいいかは人それぞれかなー。New bornは4.5kgまででサイズ1は4kg-6kgなのであんまり買わなくていいみたい。ときいてたけどうちの小ちびは3kgなかったから結構Newbornサイズにお世話になりました。 ※追記 なぜかサイズ1やとHuggiesもケミカルな鉄っぽい匂いがきになる。。。肌荒れさえなければHuggiesでもPampersでもどっちでもいいんちゃうかなー。ちょっとおむつのやわらかさが違う気がするので好みかな。うちはHuggies派。
SKÖTSAM Changing pad →◯ Ikeaで買ったオムツ替えマット。結構便利。うちはベビーベットは寝室にあってその上で替えるよりはリビングの方があったかいし床置きでもいいやーという派なので。夜中置きてオムツ替える時もリビングまで出ないかんけど、電気つけて旦那さん起こすのもいややしな。ペットのおしっこpadをマットの下の方において小ちびの頭が来る方は枕をおいて使用中。小ちびが万が一おしっこ飛ばしてもシートが吸収してくれるので被害は今のとこそこまでなし!洗えるしね!この商品はいいんやけどIkeaから届いた時に穴があいてて、カスタマーサポートが最悪やった。。。 ※追記 友達曰く、寝返りするようになったら暴れるからベルト付きのおむつ変えパッドがいいそう。こういうのかな?
★Feeding★
Munchkin Deluxe Dishwasher Basket →◯ 食洗機用のかご。哺乳瓶の乳首入れとかついてて便利なんやけど食洗機の中で結構幅とっちゃうんよなー。あと、洗剤使って洗うことに抵抗のある人はやめたほうがいいかも。でも毎日のように哺乳瓶か搾乳機使ってる時期があってしかも小ちび生まれたてで泣きまくりでもう疲労困憊やって家事とかできへん!!ってなってたうちにとってはお助けアイテムやった。後述する哺乳瓶の細かい部品だけ入れて洗ってる。
Dr. Brown's Original Bottle Newborn Feeding Set →◯ アメリカで超売れてる哺乳瓶らしい。小児科医の先生もいい商品だよーってほめてた。なんか独自技術?で気泡があまりできへんようになってて、赤ちゃんが空気を飲み込むのを防いでくれるらしい。確かにうちの小ちびちゃん、この哺乳瓶使うと結構吐き出さずに飲んでくれる。新生児期はPreemieのnippleを使ったほうがいいってラクテーションコンサルタントにいわれたのでうちらは追加で購入しといた。強めに吸わへんとミルクがでてこーへんみたいで、母乳と比べると哺乳瓶のほうが吸うのラクやわーみたいなことを赤ちゃんが覚えへんようにする狙いがあるそう。この哺乳瓶はちなみにプラスチック。 ※追記 こないだ搾乳した母乳をこのボトルにいれて小ちびにやろうとおもったらなんと拒否!最初は何の問題もなかったのになー。。。他の哺乳瓶ためさないとなぁ。フルセットで買わずに試し試し買ってったほうがいいんかも。
Dr. Brown's Bottle Brush →△か× 哺乳瓶用ブラシ。最初は洗いもん少なかったから使っとったけど後からいっぱい増えて食洗機に移行したので今はあんま使ってへんかな。。。あと哺乳瓶って傷つけたらばい菌たまるからあかんっぽいけど、ブラシのところで傷つくよお。がんばってスポンジ部分だけで洗ってたわ。まぁなくてもいいかな。。。
Dr. Brown's Microwave Steam Sterilizer →△ 哺乳瓶とかを電子レンジで消毒できる容器。それがうちんちの電子レンジが小さくて買った後入らんかったっていうね。。。旦那さんが魔改造施してくれてなんとか入るようになって、今では食洗機で洗った後に一応念のため消毒しとこーってことで使い中。最近おしゃぶりも使うようになったからそれも入れて使えるから便利ではあるんやけど、電子レンジの大きさちゃんと確認すべし。
My Brest Friend Nursing Pillow, Buttercup Bliss →◯ 授乳クッション。名前はベストフレンドをもじったダジャレらしい。でもむっちゃ便利!授乳中背中が丸まってしまうのが悩みやけど、赤ちゃんをおいて授乳できるからすんごいラク!あとアメフトポジションとかもやりやすくて乳腺つまりそうなときよくやってるー。ほんまはこのクッション使わず傾いてリクライニングチェアーにもたれておっぱいやるのがいいってラクテーションコンサルタントに言われたんやけど、母乳量が多いのでどうしても椅子とか汚したくなくてこちらをだいぶ利用しておりまするー。
Medela Pump In Style Advanced Breastpump Starter →◯ 自動搾乳機。保険で購入できたのでラッキー!初期の母乳出ないときにコンサルタントに出ないでもいいから使えーつかえーって言われてむっちゃ使ってたら母乳が今度はですぎて今に至る。胸が張りまくって痛い時は今も使ってる。のでとりあえず1台あると便利。やっぱ手動よりは自動のほうがラクやと思う。。。あと搾乳中は両手ふさがって前かがみになっとかなあかんから何もできへんので搾乳用ブラジャーも買おうか悩み中。。。むっちゃ見た目ださいけどな!
Lansinoh Stay Dry Disposable Nursing Pads →◯ ブラジャーにはる母乳漏れを防ぐ使い捨てパッド。これないとうちもう服にシミできまくりやわ。ほんま母乳多い人にとっては神アイテム。寝る時も1日中つけてる。外に出てて母乳パッドがびしょびしょになってしまったら若干におってしまうんやけどまぁしょうがないすな。こまめに張り替えが大事!medelaのパッドよりはこっちのほうが形が使いやすかった!個人的に!
3PACK Womens Seamless Nursing Bra →◯ 授乳ブラ。肩紐のとこにホックがあって胸のパットをびろーんって外すタイプ。どっちかっていうと日本で買ったスポブラみたいなんが一番使いやすいんやけど、うちみたいにミルク量が多いとお風呂上りが大変で・・・あったまってるのもあってむっちゃ漏れてしまうのでスポブラタイプやと着る際にちょっと時間がかかってぽたぽたヤバかったり、おっぱい圧迫してぴゃーーってなるのでこのタイプが着やすい。ホックタイプは最初は難しかったけど慣れかな。ホック外したあとのパット部分をおっぱいの下側にくるっと丸めて収めて使ってみてるけどみんなどうしてるんやろ。とりあえずホックとスポブラタイプ両方使い分けしております。
Milkmaid Nursing Poncho →◯ 授乳ケープ。これがアメリカのやつにしては柄がかわいくて気に入ってるー。みんなにも可愛いって言われるのでちょっと外での授乳の気分が上がる!でもやっぱ難しいなぁ。どうしても頭までかぶって小ちびの位置微調整したりせなあかんくてポンチョから顔だしたら髪が静電気とかもあってぐちゃぐちゃ。商品としては結構薄いペラペラやけど透けはしないし持ち運びには便利。ちなみに前みた人はカフェで普通におっぱい出して授乳してた。アメリカですなー。
babyletto Madison Swivel Glider →◯ グライダーチェアーってなんていうんかな揺り椅子?このブランドやなくていいんやけど、Amazonで安めでかわいかったのでとりあえずこちら買ってみた!授乳する時や小ちびが泣いてる時にゆらゆらすると落ち着いたりするので便利!あとラクテーションコンサルタントにはグライダーチェア必要っていわれたわ。ただ、白色にしてしまったので、汚したくないー母乳多いからこぼしたりしたら大変やーということでほんまにパンパンのときは使わず。。。悲しい。まぁまぁの量の時は防水シートとかひいて使い中。いいんかそれでー。 ※追記 友達曰く最初は揺り椅子便利やったけど、大きくなるにつれて寝返りしたりで動きまくるので結局広めのソファーでやってるわーとのことでした。うちんちはまだ重宝してるけど確かにでかくなるにつれて横抱きして授乳してる際に側面というか肘置きの下あたりをびよーんって伸びて蹴って動く動く。乳首持ってかれるわ。でかくなってくとひざの伸縮のタメ幅が伸びるね・・・今後どうなるかなー。
★Gear★
Ergobaby Easy Snug Infant Insert →△ エルゴのインサート。新生児から抱っこ紐使いたい時にこれを使いましょうっていう商品。うーん、正直一回しか使ってないのです…使った時はもちろん新生児で、小ちびちゃん首がまだすわってへんからグラグラするし、胸に顔つけると息できてるか不安やし、かといって背後にもたれさせるようにすると前かがみな感じで首後ろに手を当てて姿勢を保たなあかんくて親がつらい。あと暑いのか顔真っ赤になってたりしてるかんじやから、冬の間でもう少しで首が座るってころやと使えるかな?でもそれやったら首が座るまで待って使えばいいんちゃうやろかーという感じです。
Ergobaby Four Position 360 Baby Carrier →? 言わずと知れたエルゴの360。買ったけど上に書いたインサート入れた一回しか使えてへんのでレビューは保留。首座るの4ヶ月ぐらいらしいのでまだちゃんとした出番はなし。アメリカAmazonでかったけど、エルゴの本体にも日本語で注意書きとかあってエルゴの日本人気すごいなぁ。今んとこ前向き抱っこしてみたいという旦那さん専用。うちはnapnapを日本で買ってマ���にもってきてもらった!うち小さいから、エルゴの適正身長に届いてへんというね…153cmぐらいやったかな?うち146cmやからな…
Fisher-Price Rainforest Melodies and Lights Deluxe Gym →◯ プレイマット。なんか建てつけが悪いんかちょっと柱がバランス崩れそうでこわいんやけど。小ちびは初期は全く興味なさそうやったけど、最近(2monthぐらいからかな?)足でいっぱい蹴ってガシャガシャ鳴らしてるのが好きみたい。あとは上のライト点滅もじーっとみてたりする。まだ物を掴むって感じやないし寝てるだけやからちゃんと遊んでもらってへんけど、これから使ってくれるといいなー。しかし思ったより小さいで。
Fisher-Price Snugabunny Cradle 'N Swing with Smart Swing Technology →◯ もらったSwingなんやけど結構でかい!ほんで揺れるなー。しかしうちの小ちびは最近使い始めて小ぐずぐずやったらいつの間にか寝てる。大ぐずやともう抱っこしか泣き止まへんけどな。生まれたてのときに使ってみたらちょっと揺れすぎて吹き飛ばされそうやったので2ヶ月ぐらいから使うといいかも。今やとちょっと身長がでかくなったので寝そべるというより座る姿勢やからお腹のところの肉がおむつの上に乗ってるのがちょっとかわいそう。ホワイトノイズがあってうちの小ちびは好きみたい。メリーで鳥がぴよぴよ上で回ってるのは角度のせいかあんま見てくれへん。。。ふとした瞬間にみつめてたりするけど。
HALO SleepSack →◯ 寝る時に使うおくるみで手とか固定できる優れもの。ベイビーシャワーでもらった!完全寝落ちしたときは手をマジックテープで固定しても大丈夫やけど寝る前のぐずぐず度によっては手を動かせへんのがストレスなんかギャン泣きになっちゃうのでコツがいるけどあったかそうでよく眠るしあと、なんかかわいい。ただマジックテープが洗濯するとき他のものにひっついちゃうからネットにいれてるけどそのまま乾燥機に放り込むと乾きにくい。。。しょうがないけどなー。
★Nursery Décor★
Dexbaby Diaper Caddy and Nursery Organizer for Baby's Essentials →△ オムツオーガナイザー。ベッドにつけたけど、うちんちは結局ベッドでオムツ替えせんかったのでオムツ入れるところ以外だけ小物入れて使い中。っていっても頻繁に使わないものを入れてるなー。熱さまシートとか、清浄綿とか、お尻荒れの薬とか。うちの子オムツかぶれ今んとこ大丈夫みたいやから使う機会あるやろかー。ベッドでオムツ替えする人は多分便利。
StorageWorks Polyester Storage Box →◯ 整理箱。地味に便利すぎて3個入りを2回買ってしまった!newborn服(肌着、0-3month), 小物(よだれかけ、ガーゼ、靴下など),3-6month服の3つに分けた箱はリビングのカラーボックスに入れて常に使ってる。それとオムツの整理箱としても活躍中。オムツとワイプとベビーローションとか首荒れのとこに塗る薬とか、オムツ替え&着替えの時に使うもの放り込んでる。あとは6ヶ月以降のんとかまだ出番なさそうなのは整理せずとりあえずこの箱に入れてベッドの下に保管中。ちなみにカラーボックス(棚)は日本から持ってきたもので、中々このサイズにあう箱ないなーと思って妥協してこれに落ち着いた感じ。奥行き、横幅はぴったりやけど、高さが低めで少し損。まぁしょーがないー。
★Toy★
Baby Einstein Octoplush →◯ たこのぬいぐるみで音楽がなるやつ。うちの子なぜかこの音楽でぐずぐずしてるときはおとなしくなりがち。ギャン泣きの時はもう抱っこ以外効果ないけど。モーツアルトだかベートーベンだかの曲をオルゴールみたいな可愛い感じで鳴らしてくれる。短めやけど3曲入ってる。自分で掴んで鳴らすことはまだできへんけど助かってるー。各足に色が書いてて英語とスペイン語とフランス語でorangeとかredとかいってくれるので学習にもいいみたい。はよ自分で押してくれへんかなー。
Oball With Rattle →◯ ※追記(3/2/2017) なんとリコールのニュースが出てたのでラトル付きのはあかん。プラスチックの窓が壊れて中のボールがのどにつまっちゃうそう。 http://wset.com/news/nation-world/rattles-recalled-after-reports-of-children-gagging-on-small-parts 言わずと知れた知育玩具オーボール。リンク先はなぜか2つセットで1つのみの販売リンクが消えてて謎なんやけど、うちらはカラカラ音が鳴るやつにしてみた!これが一長一短で、音に興味を示してくれるんやけど落とした時に洗ったら透明の窓のとこに水が入って衛生的に微妙。とりあえず今は小ちびは掴んで舐めたりしてる段階でアルコールは避けたいから清浄綿で拭いてるけどラトルなしで丸洗いできるやつか窓のとこに隙間がないようなのを店舗で見て確認したらいいかも。
長かった・・・!意外と買ってる!と思うけどベイビーシャワーやセカンドハンドでもらったものがほとんどなんよねー。ありがたい。他もらったもので型版が古いのでもう売ってへんやつでいうとFIsher PriceのSoothing Motions Glider(Swingあるならいらんと思うけど)とかGracoのトラベルシステムのストローラーとか日本からもってきたプーさんのベビーベッドとか。これらもすごい活躍してくれててトラベルシステムはやっぱ一人でLyftやUber使うとき便利。ベビーベッドも柵が上下するやつなので身長低いうちにはありがたい。。。 ちなみに言わへんのもやらしいので書いときますが、amazonのリンクが貼られてるやつはアフェリエイトプログラム入ってるのでなんか買ってもらえると1ドルずつぐらいうちにバックがあると思われるのでうちが喜びます。しかしやすいな。
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