#ハヤカワ・ミステリ文庫
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「なんの本? 何も考えずに読めるおもしろい本を探しているのよ。今後十年間は、ようやく医者になれてもそんな本を読んでいる暇なんてなさそうだから」エミリーは大きな笑みを浮かべ、ジェレミーはぎこちなく笑う。少し調子を狂わされている。立て直さなければならない。 「ああ、ホラー小説のアンソロジーだよ。心安らぐ現実逃避手段とは言えないね」
— アレイナ・アーカート著/青木創訳『解剖学者と殺人鬼』(2023年11月Kindle版、ハヤカワ・ミステリ文庫)
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「なんで、そんな昔の話を読むの?」と、スペンサーは少年に尋ねられます。 「当時の人々の生活がどんなものだったか、知りたいのだ。読むことによって、六百年の隔たりをこえた継続感が得られる点が好きなんだ」 「おれは、人々の生活について知れば知るほど、人間のことがわかってくる。ある程度の概観がえられる。当時、自分にとってなんらかの価値があると思えるものを手に入れるために、人を殺したり、拷問にかけたり、苦しんだり、努力したり、悩んだ人々が大勢いた。今、彼らが死んで六百年たった。それはいったいどういうことなのか‥‥」
(ほぼ日の学校長だより - ほぼ日刊イトイ新聞から)
ロバート・B・パーカーの『初秋』(ハヤカワ・ミステリ文庫)です。1981年に原作が発表され、翌年すぐに日本語訳が刊行されます。両親から育児放棄(ネグレクト)された15歳の少年と、私立探偵スペンサーとのまっすぐな心の交流が描かれて、感銘を受けた作品です。
彼が読んでいたのは、バーバラ・タックマン(1912~1989)の『ア・ディスタント・ミラー』(1978年)という歴史書です。
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初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ) | ロバート・B. パーカー, 菊池 光 |本 | 通販 | Amazon
離婚した夫が連れ去った息子を取り戻してほしい。―スペンサーにとっては簡単な仕事だった。が、問題の少年、ポールは彼の心にわだかまりを残した。対立する両親の間で���け引きの材料に使われ、固く心を閉ざして何事にも関心を示さない少年。スペンサーは決心する。ポールを自立させるためには、一からすべてを学ばせるしかない。スペンサー流のトレーニングが始まる。―人生の生き方を何も知らぬ少年と、彼を見守るスペンサーの交流を描き、ハードボイルドの心を新たな局面で感動的に謳い上げた傑作。
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2023年6月17日に発売予定の翻訳書
6月17日(土)に発売予定の翻訳書は1冊のみです。 ハヤカワ・ミステリ文庫の「メリカ探偵作家クラブ賞受賞シリーズ、衝撃の第一作」とのこと。おもしろそう。
血塗られた一月
アラン・パークス/著 吉野弘人/翻訳
早川書房
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2023/03/28(26-p.31)
夕方、あまり保育園で寝てこなかった子ども氏(1歳)の愚図るのを寝かしつけてから、ポール・アダム『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』(Paul Adam, Paganini’s Ghost, 2009 / 青木悦子訳、創元推理文庫、2014)を読みおえる。謎解き音痴の僕でも犯人は何となく推測できてしまったし──クリスティを読んで少しは鍛えられているのだろうか──主人公ジャンニのヴァイオリン職人兼修復師としての特性は、一作目のほうがよりよく活かされていたようにおもう。とは云え歴史ミステリと宝探し的アドヴェンチャーはおもしろく、現代の若き天才ヴァイオリニストの物語も、パガニーニの足跡とうまく重ね合わされていて良かった。三作目も間をあけずに読もう。
夜にアガサ・クリスティー『ヒッコリー・ロードの殺人』(Agatha Christie, Hickory Dickory Dock, 1955 / 高橋豊訳、ハヤカワ・クリスティー文庫、2004)の冒頭を読む。ポアロの順番からいくと23冊目の『満潮に乗って』あるいは書かれた順で短篇の『ヘラクレスの冒険』を読むところだが、ドラマの放送が近づいているこちらを繰り上げてさきに読む。ここのところ田舎の貴族の話がつづいたが、今回は都会的な、若者の話だ。ドラマで良い味を出しているミス・レモンが出てくるのもうれしい。
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江戸川乱歩絶賛の歴史ミステリー なんだけど、どうも乗り切れないまま終わってしまった。ラストはなかなかに...『時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)』ジョセフィン・テイ ☆2 https://t.co/ch42B4MlNq #booklog
— いなえしむろ (@inae466) Mar 2, 2023
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「ぼくは店をあけたばかりのバーが好きなんだ。店の中の空気がまだきれいで、冷たくて、何もかもぴかぴかに光っていて、バーテンが鏡に向かって、ネクタイがまがっていないか、髪が乱れていないかを確かめている。酒のびんがきれいにならび、グラスが美しく光って、客を待っているバーテンがその���の最初の一杯をふって、きれいなマットの上におき、折りたたんだ小さなナプキンをそえる。それをゆっくり味わう。静かなバーでの最初の静かな一杯──こんなすばらしいものはないぜ」
長いお別れ ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 7 / レイモンド・ チャンドラー,清水 俊二
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【誤】謎解きのための糖分補給 ⇩ 【正】糖分を取るための言い訳 #読んでいる本 #2分間ミステリ #ドナルドjソボル #ハヤカワ文庫 #読書 #休日の過ごし方 #短編小説 #ミステリー小説 #ミステリー小説好き #たった2ページなのに #あれれーおかしいぞー #が #見つけられない #名探偵への道のりはまだまだ長い https://www.instagram.com/p/CMnkxZysNP5/?igshid=vl3mc1dhobl4
#読んでいる本#2分間ミステリ#ドナルドjソボル#ハヤカワ文庫#読書#休日の過ごし方#短編小説#ミステリー小説#ミステリー小説好き#たった2ページなのに#あれれーおかし��ぞー#が#見つけられない#名探偵への道のりはまだまだ長い
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本が届いた。昨日はいい日だった。 田中啓文『信長島の惨劇』(ハヤカワ時代ミステリ文庫) これは電書でいいかなと思ってたんだけど、帯につられて紙本を買ってしまいました。
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⬆ジョー・イデ著『IQ2』(ハヤカワ・ミステリ文庫)装画描きました。
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狭くてちらかった小さな店で、床から天井まで本がぎっしり並び、四、五人の立ち読みの客が新しい本のカバーにせっせと指紋をつけていたが、誰も彼らに注意を払わなかった。
— レイモンド・チャンドラー著/村上春樹訳『大いなる眠り』(2017年9月Kindle版、ハヤカワ・ミステリ文庫)
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2023/03/19(21-p.414)
子どもを連れて百貨店へ、ひつじのショーン展を観にいく。子ども氏(1歳)にとっては、はじめて行楽だ。はじめのうちは戸惑っているのか、おっかなびっくりであったが、慣れてくると愉しそうにしていた。
催事場の隣はおもちゃ売場で、ミニカーを買ってあげる。棚のまえで抱え上げて、自分で選ばせたら、日産GT-Rと、はとバスが選ばれる。帰ってから与えるとご満悦で、ずっと握りしめていた。
都庁のほうまで散歩して、折角だからと展望室へ上がってみる。東京を一望するが、まだ遠くの景色はよくわからないのか、さほど興味は示さなかった。手近に触れられる物のほうが今は愉しいのかもしれない。
お出かけの合間に、ジョルジュ・シムノン『メグレと若い女の死』(Georges Simenon, Maigret et la Jeune Morte, 1954 / 平岡敦訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2023)を読みおえる。犯人を��破る瞬間と、ラストシーンが印象的で恰好よかった。ほかのメグレも読みたい。新訳あるいは復刊のつづくことを期待する。
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