#ドラゴンソウル
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unskilledpoint · 1 year ago
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Donald Trump Admin
SUPER Z ドラゴンソウル KAISHI DA
Kan kan I see, sorry, Bruce Lee, to be, to me - so let's go!
Ham kyo hyaku pasento rapanese fire. What are we talking about.
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siim-tv · 3 years ago
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【竜神王のつるぎ】ステータス
DQWの【竜神王のつるぎ】の性能や習得スキルなどを紹介しています。【竜神王のつるぎ】がおすすめの職業など、参考にしてみてください。 目次 ▼【DQW】【竜神王のつるぎ】の基本情報 ▼【DQW】【竜神王のつるぎ】の習得スキル ▼【DQW】【竜神王のつるぎ】の限界突破スキル ▼【DQW】【竜神王のつるぎ】の評価 (more…)
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athena-i-tes · 5 years ago
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暁星の月10日 イルクンサンド、シアーポイント
朝早くにカイネスグローブを出発した。宿を出ると遠くの空まで見渡せるいい天気だった。
シアーポイントのドラゴンが時々ドーンスターの街に降りてきて困っているらしく、首長からドラゴン退治に関する布告が出ていたので、山道を辿り西へと向かうことにした。
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川を渡り山を登ると、急に天気が変化した。朝はよく晴れていたのに、次第に曇って来て小雨が降ってきた。山の天気は変わりやすいというけれど、雨は勘弁して欲しい。何より寒い!
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山には雪が積もっていて、雨で体が冷えてしまったので着替えることにした。アークメイジのローブはしっかりした生地でできており、フードもついているので悪天候の日でも旅が幾分かましになる。
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山道を歩いていくと、ドゥーマーの遺跡を見つけた。地図で確認すると、イルクンサンドという場所らしい。遺跡の外には山賊が野営していて、不用意に近づいたところ交戦する羽目になってしまった。バルバスが我先にと駆けて行ったが、広いので見失ってしまい、いつの間にか私だけ門の外に取り残されていた。私に気付いたジェナッサが少し慌てていたのが可笑しかった。
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遺跡は外側だけでもかなり広く、山賊たちは屋根の上に板を通して移動できるようにしていたようだ。ぐるりと外周を歩き、遺跡に入ってみようかとも思ったのだけれど、遺跡の入口へは橋が架かっていなくて向かうことができそうもなかった。
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遺跡の中に入るのは断念して、とりあえず食事をとることに決めた。いつの間にか雨は止んでいたので、外で食事をするのも悪くなかった。
山賊が用意したらしい調理用の火があったので、山中で狩った鹿の肉を焼くことにした。ジェナッサが鹿を捌いて焼いてくれた。彼女の顔が火の明かりに照らされる様子が美しくて、料理ができるのを待ちながらつい見惚れてしまった……。
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食事をした後は、シアーポイントへ向かってさらに山を登っていく。巨人の野営地の横をそっと���け、木立の中を進んでいく。
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もう少しでシアーポイント……というところで、ドラゴンが舞い降りてきて交戦することになった!どうやらこれが賞金をかけられているシアーポイントのドラゴンらしい。ジェナッサが斬りかかり、私が炎の精霊を出す。
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ドラゴンを危なげなく退治できた……と思ったら、すぐ近くから別のドラゴンの咆哮が聞こえてきた。私たちが戦っている音を聞きつけ、別のドラゴンが降りてきたようだ。
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連戦になったのは予想外だったけれど、同時に���われたわけではなかったのは幸いだっただろう。足場の悪い雪の急斜面で、ドラゴン二匹を相手に立ち回るなんて、考えたくもない。
一度の戦いでドラゴンを二匹倒したけれど、賞金首のドラゴンは一匹だけだから、首長から貰える賞金も一匹分なのだろうな。ドーンスターのあの首長がそんな気前のいいことをするとは思えない……そもそも、ドラゴン一匹分の報酬だって、大した額はもらえないだろう。まあ、賞金のためだけに戦ったわけじゃないからいいのだけれど。一番大事なことは人々が安全に暮らせることだ。それに、私もドラゴンソウルを得ることができたのでよかったと言えるだろう。
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空を見ると陽が沈みかけていた。地図を確認し、一番近くの我が家――ヘリヤーケン・ホールを目指して下山することにする。ドラゴンの骨や鱗も手に入れて、荷物がだいぶ重くなっていたので自宅で整理もしなければならないだろう。
山を降りたあたりで、綺麗な夕焼けを見ることができた。
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ヘリヤーケン・ホールに帰宅するのは久しぶりにだった。小さな畑に植えた植物が育っていたので、適当に収穫をしていると、バルバスが急に駆け出した。見ると山賊が、玄関の扉をこじ開けようとしていた!バルバスは立派に番犬として戦ってくれたことになる。夕飯はご試走しなければならないだろう。
普段は旅をしているし、スカイリム各地にある自宅を留守にすることが多い。特にヘリヤーケン・ホールやテイクビュー邸、ウィンドスタッド邸の三軒は、城壁に囲まれた場所に建っているわけではないので、山賊や巨人に襲われる危険性も高い。他のホールドの自宅を警備してくれる私兵のように、誰か住み込みで警備してくれる者を探したほうが良いかもしれない。
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pudknocker · 7 years ago
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ドラゴンを打ち倒し魂を吸わんとするドヴァーキンの前に現れ、「魂を奪われるものの痛みがお前に分かるか?」といった感じのちょっとズキッっと来る事を言う。一瞬見直してしまいそうになるがその直後に高笑いとともにドラゴンソウルを横取りする。
TES V:SKYRIM用語集【ミラーク】
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karasuya-hompo · 6 years ago
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Skyrim:ガイコツさんの冒険25-2
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 モーサルの町に入ると、ひときわ立派な建物の前に人々が集まり、なにやら抗議でもしているような様子だった。 住民たちの声の中には、この町にはウィザードなどいらない、といったものも混じっている。身なりのいい男が訴えを聞き、イドグロッドに伝えてあると答えていた。魔術師をめぐってなにかトラブルでもあったのだろうか。  こういった、町や土地に根付いた問題に、流れ者はあまりかかわらないほうがいい。その土地に住むわけでもない者が考えることは、そこで生きていく者とはなかなか咬み合わないものだ。良かれと思ってしたことも、土地の人々にとっては後々の迷惑になりうる。  ……私はたぶん、生前からある程度お節介だったのだろうと思う。そうして首を突っ込んだことで、かえって悪い結果をもたらしたことがあるに違いない。「あちらから���まれたわけでもないのに、不用意に関わらないようがいい」と感じたのには、なにやら深い実感��伴っていた。
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 モーサルの鍛冶屋は、他の家屋に比べると傷みが少なく、建てられてそれほどたっていない感じがした。都市の改築計画かなにかで追加されたのかもしれない。(注:mod【Hold Capital】シリーズで追加)  鍛冶屋の前で少年に声をかけられた。いきなり私に向かって、この町の人じゃないでしょう、と言ってきたのだ。その様子には、小生意気だとか好奇心旺盛だとかいうのではなく、なにかを憂い諦めたような不思議な雰囲気があった。名前を尋ねるとジョリックと名乗り、そしてぱっときびすを返すと走り去っていった。  いったいあの子はなにが言いたかったのだろうかと思いつつ、町の中心に引き返す。錬金店の看板が出ている軒下に、上品な装いの女性がよりかかっていた。店に入るのに無言で前を通り過ぎるのも無礼かと軽く挨拶すると、さっきジョリックと話していなかったかと聞かれた。彼女はイドグロッド……首長の娘で、「ヤング・イドグロッド」と呼ばれているらしい。  ここの首長の家系は霊感に優れているらしく、母ほどではないけれどあれこれ感じるものも分かるものもあるという。そんな彼女が気にかけているのは、ジョリックのことだった。あの子の母親にしては若いが、であれば姉だろうか。どこか悪いところがあるのではないかと、ホワイトランのダニカ司祭に見てもらったことがあるという。異常はないとのことだったが、やはり様子がおかしいので、健康状態についてしたためた手紙を届けてくれないかと頼まれた。  そういったことならお安い御用である。ここでの用が済めばホワイトランに戻るのだから、そのついでにでも届けるとしよう。
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 錬金店を経営しているのはラミという女性だった。村は小さいが、あたりに自然が多いからだろうか。様々な素材を扱っている。魚が多いのは、水辺にあるせいかもしれない。
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 錬金店の前にあるのが宿屋ムーアサイドだった。看板の絵柄が少し不��味だ。名前といい、沼地というのはやはり陰気なものなのだろうか。私としては、氷の浮いた水が冷たそうだと(今は触れたとしても感じないのだが)思うくらいである。  それにしても、奥にあるあの廃屋はどうしたのだろう。町外れならばそういったものが取り残されていても不思議ではないが、首長の長屋や宿屋のすぐ傍に廃屋があるというのは不思議である。すぐに取り壊されて更地にされたり、あるいは建て直されたりしそうなものだ。
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 昼を少し過ぎているせいか、宿の中にそれほどの人はいなかった。他の多くの町がそうであるように、旅の商人や市民兵たちが一服しているのが見受けられる。
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 その一隅に、派手な身なりのオークが座っていた。(注:NPCの服装変更modのせい) いったいなんなんだとつい見ていると、「旅の人、曲をご所望か」と問われた。どうやら吟遊詩人らしい。オークの吟遊詩人とは珍しい。しかし……ホワイトランのミカエルや、イヴァルステッドのリンリーは、こんな派手な服装はしていなかった。どうにも虚仮威しのように見えてしまう。それに、オーク独特のあのだみ声の歌か……。丁重にお断りして、女将らしきレッドガードの女性に声をかけた。  ジョナという名の彼女は、最近はモーサルに立ち寄る旅人がめっきり減ってしまったと嘆いていた。もともと人で賑わう町ではないが、それでもいくらかの行き来はあった。しかし内戦が勃発しドラゴンが飛来して以来、客足はほぼ途絶えてしまったのだという。  そんな中、遺跡探索のため数日厄介になりたいと言う私はありがたい客らしく、この近くのことで知っていることならなんでも教えるわと喜んで話を聞いてくれた。  ウステングラブもフォルガンスールも、モーサルの北の沼地にあり、町の人々は決して近寄らないのだという。 「ただ……そうね、一つだけ気になることがあるわ。いえね、もう半月くらい前だと思うけど、ダークエルフの魔術師が、五、六人ほどの冒険者らしい人たちを連れてやってきたのよ。それでぶつぶつと昔はどうだったとか言っていたから、昔モーサルに来たことがあったのかしら。その人たちも遺跡についてなにか話していたの。彼等がフォルガンスールに向かったのは確かだと思うんだけど、でも、それっきり見かけてないのよ」  彼等は、ダークエルフの魔術師も冒険者たちも、あまり感じのいいタイプではなかったらしい。ダークエルフは剣呑な様子で始終不機嫌な顔をしていたし、冒険者たちは手に入れてもいない宝の分前について話していたという。  彼等に比べると私は上等な部類らしく、ジョナは気遣う言葉をかけてくれた。 「行くなら気をつけて。あの人たち、目的を果たしてそのままどこかへ行っただけならいいんだけど、もしそうじゃなかったら、なにかあったんだわ」  私は彼女の話を聞いて、まずフォルガンスールに行ってみようと決めた。
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 モーサルを北へと出て沼地を進む。奇妙な石のサークルを見つけた。祭壇か、古い儀式場だろうか。しかし供物が残っているでもなく、ただ石の柱とサークルがあるだけだ。  モーサルの近辺には鮮やかな青い色をした、釣鐘型の花がよく見つかる。デスベルだ。湿気の多い沼地ということもあって、目新しい菌糸類もいくつか見受けられる。それらを摘むためわざわざ下馬しようとは思わないが、下りた後で手近にあれば、いくらか手に入れておこう。
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 遺跡の傍にはキャンプが作られていた。ダークエルフの魔術師と冒険者たちが来た証だ。そして、立ち去ったならテントも荷物も持って行ったはずなのだから、彼等はまだ中にいることになる。……半月も探索を継続するとなると、よほどの準備が必要だ。キャンプ地にいくらかの備品は残っているが、とても長期間の滞在を支えるものには見えない。  見回していると、一つのテントの中に日記を見つけた。人様の日記を勝手に見るのはやはり申し訳ない気もするが、状況を知る手掛かりになるなら、善人ぶってばかりもいられない。  読んでみると、それはダイナス=ヴァレンという男の残したものだった。彼はゴールドールの秘宝について聞いて以来、鍵を探してタムリエル中を旅したらしい。そしてとうとうブラヴィル―――シロディールの小さな町だ。小さいといっても、スカイリムのそれとは異なる。……だからといってどんな町なのかは、一瞬思い描けたような気がするのに、もう出てこない。ともかく、彼はそこで鍵を見つけ、手に入れるために持ち主を殺していた。ジョナの感じたとおり、いや、それ以上に、ダイナス=ヴァレンというのは危険な男らしい。  妄執に取り憑かれた狂人か。なにかに執着するあまりタムリエル中を旅したというのはウィンドヘルムの錬金術師ヌレリオンもそうだが、彼はどれだけ偏屈だとしても、そういった犯罪にまでは手を���めなかったのだろう。手段を選ばないほどの悪人になっていたら、店を構え弟子を傍に置くなどといったこともないように思うのだ。  しかしヴァレンは違う。彼は既に人を殺していたし、連れてきた冒険者たちは敵や罠を避けるための捨て駒で、邪魔になれば処分するつもりでいた。
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 気を引き締めて遺跡に踏み込む。石造りの構造体に、金属で作られた重厚な装飾。ノルドの遺跡墓地として、だいぶ見慣れた光景だ。
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 中にはお定まりのドラウグルが跋扈し、そして、さっそく罠だ。どちらの犠牲になったのだろうか。冒険者が一人死んでいた。ヴァレンと他の冒険者たちは、ドラウグルを始末しながら先へ進んでいったのだろう。
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 ここにもまた一つ、冒険者の遺骸が転がっていた。  回転柱のパズルは既に解かれ、ドラゴンクローの錠も開いていた。ただ、壁の一部に切れ目が入り、隠し扉のようになった部分は見過ごされたらしい。アイボリーの爪……ノルドの遺跡の鍵が、はるばるブラヴィルで所有されていたとは驚きだ。
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 幸い、出てくるドラウグルたちは一太刀で片付くほど弱い。私は急ぎ足で奥へと向かった。
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 罠は多いが、私もだいぶ探検慣れしたらしく、危険な場所はなんとなく察することができるようになった。螺旋階段の床が鉄格子になっていたものは、そのまま乗っていれば水の中に落とされたのだろう。軽くつま先で叩いて反応させ、傍のレバーで元に戻して進む。……水の中に落ちて死んだ冒険者もいたのかもしれない。だとすれば、落ちなくて本当に良かった。いくら自分がスケルトンだからと言って、生身の死体と狭い水の中に浸かるのはぞっとしない体験になるだろう。
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 そしてその先でついにダイナス=ヴァレンに追いついた。―――彼の死体に。  ここまで来たものの、ドラウグルたちに殺されたようだ。冒険者たちも皆、ここまでの間に死んで、もう誰も彼の盾にも囮にもなってくれなかったのだ。  私はヴァレンの懐から象牙の爪と、もう一冊の手記を手に入れた。どうやらこれが、テントにあった日記に書かれていた「研究の成果をまとめたもの」らしい。そこにはゴールドールのこと、その息子たちのこと、私が訪れたゲイルムンドの間のこと、このフォルガンスールのこと、そして、サールザルと呼ばれる場所のことについて書かれていた。  ゴールドールの息子は三人。 末子のミクルルというのがこのフォルガンスールに立てこもり、三日三晩の戦いの末に敗れたらしい。ジリクはかなり腕の立つ魔術師で、サールザルで10人もの腕利きの追手を蹴散らしたという。ゲイルムンドの間にて最後に討伐されたのがシグディスだ。ゲイルムンド卿はそこで相打ちになり、ハラルド王が彼のためにあそこに墓地を建てたと書かれている。  分身してくるシグディスにはかなり手を焼いた。ミクルルについては強いということしか書かれていない。しかしおそらく私にとって、ジリクが最も手強い相手のような気がする。  それにしても、サールザルとはどこなのだろうか。  ともあれ今は先に進むほかない。
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 レバーの組み合わせで開く複数の鉄格子を抜け、落石の罠を避け、ドラウグルを排除し、辿り着いた先には大きな格子で塞がれた、下へと降りる螺旋階段があった。  傍の鎖を引いてみたが、矢が飛んでくるだけでなにも起こらない。どうやら少し複雑な仕掛けのようである。 
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 脇の小部屋には、これまでにも何度か見たようなレリーフが飾られている。これは獣の皮をまとった女性だ。美しいが、どこか危険な香りがする。
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 ここにもピラーパズルがあるが、これは固定されていて動かせないものだ。ということは、どこかにある動く方を、これに合わせればいいのだろう。
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 別のレリーフもあった。こちらは禿頭の老人が描かれている。彼の背後、左右に描かれているのは……ドラゴンの翼かもしれない。  獣の皮の女性ともども、��ちらも左右に信者らしきものを従えている。狼の女王と、ドラゴンプリーストを描いたものかもしれないが、私に考古学の知識はないか、あったとしてもささやかなものなのだろう。特に分かることはなにもなかった。  回転するパズルを見つけ、隣の部屋とまったく同じように配置���ればいいのか、それとも線対称にするべきなのか迷ったが、致命的な罠もあるまいと、私は充分警戒しながら、まずは同じ配置にしてみた。スイッチは、隣の部屋のあの鎖だろう。正しい組み合わせになっていれば、格子を開けるのではないかと思う。他にスイッチになりそうなものもない以上、もう一度鎖を引いてみた。  しかし それでは矢が飛んできただけだったので、今度は線対称にする。そして改めて鎖を引くと、
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 無事に鉄格子が開いて通れるようになった。  それにしても罠や仕掛けの多い遺跡だ。追手であるゲイルムンド卿を足止めするためのものなのか、それとも、ゴールドールの息子が逃げ込んできた時点でこうだったのか。追われている最中に大掛かりな工事などできないとすると、仕掛けの複雑なものは古くからあるものなのだろう。だが簡単に仕込めるものは、ミクルルとその取り巻きたちが仕掛けたものなのかもしれない。
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 そしていよいよ、奥の間への扉に辿り着いたと思ったとき、
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 扉の脇の篝火が消えるとともに重い石棺の蓋の動く音がし、ドラウグルが起き上がってきた。  ドラウグルの中でも上位のものとなると一撃ではといかないが、それでも危険ではなかった。ここまで地道に重ねてきた研鑽のおかげだ。
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 次々と起き上がってくるドラウグルを一掃し、象牙の爪で扉を開ける。中は広大な広間になっており、中央に据えられた石棺こそが、ミクルルの葬られたものだ。  私が中に踏み込むと、その気配を察知してミクルルが起き上がる。周囲からも何体かドラウグルが現れる音がする。  だがこう言ってはなんだが、ゲイルムンドの間で戦ったシグディスに比べると、はるかに弱かった。彼が強かったのは分身たちと合わせて使ってくる「揺るぎなき力」のシャウトのせいだが、たとえそのためでもだいぶ手間取ったのは事実なのだ。しかしミクルルには、三日三晩も戦ったという往時の力はほとんど残ってい���かったのか。それが周囲のドラウグルたちにも影響し、ここには強敵がいなかったのかもしれない。
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 アミュレットの一部が手に入った。それに、彼が持っていた体力を吸い取る剣も、戦利品としてもらっていこう。  今回はたまたま苦戦することはなかったが―――やはりジリクが一番危険だ。魔法に対処するのが得意な者、隠密行動に長けた者であればともかく、正面から戦うしかない私にとって、強力な魔術師というのが一番手に負えない。  盾の魔法を少しでも強化するべく回復魔法の訓練をしてもらわねばなるまいし、サールザルとやらへ行くときは、頼りになる傭兵を雇ったほうがいいかもしれない。もちろんそれまでに、私自身の腕を磨くことも怠るわけにはいくまい。  なお、奥にはシャウトを身につけられる言葉の壁もあった。やはりこのドラゴンクローの鍵のかかった場所には、必ず言葉の壁があるようだ。覚えられたのは「冷気」という言葉である。  どういう効果があるのかは分からないが、闇雲に身につけても使いこなせなければ意味がない。ドラゴンソウルも余っているというわけではないのだから、慎重に考えるとしよう。
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 裏道からの帰路、行きで見つけた手付かずの隠し扉を開けてみた。中には立派な宝箱があり、貴重なものこそ入ってはいなかったが、売却すればいくらかまとまった金になりそうなものは手に入った。  ダイナス=ヴァレンは奥に進むこと、最奥の宝のみを求めて、他には見向きもしなかったのかもしれない。  しかし彼が奥まで進めたとしても、ミクルルに勝てたかどうかは謎だ。道中のドラウグルすら手に負えなかったのでは、おそらくただ殺されていただけだろう。それにしても、このアミュレットにそれほど執着していたとは……。こうして手にしてみると、シグディスから手に入れたものもそうだが、大した力があるわけではないのだ。  もともとは一つだったアミュレットである。三分割したせいで、その効力も弱まったのかもしれない。
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 外に出たときには21時を回っていた。暗い灰色の空には雪までちらついている。
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 帰路、道もなければ目印になりそうなものもない沼地で少し方角を見失い、そのついでに石��が見つかった。どうやら魔術師向けの恩恵が得られるようである。  今度こそ迷���ないよう方角を見定めて、モーサルを目指す。
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 無事にモーサルに帰り着き、ジョナに部屋へと案内してもらった。広々として居心地の良さそうな部屋である。  なにげなくベッドサイドの本を見てみると、「世界放浪の書」というタイトルが目を引いた。もらうことはできないが、ここで読むだけならば構わないらしいので、私はそれを手にベッドの端に腰かけた。内容は、ソリチュードの詳しい案内書きだった。どんな施設がどこにあるかまで詳しく書かれている。これが11巻なら、ホワイトランなど他の町を記したものもあるのだろうか? “世界”と冠されているなら、スカイリムのみならず他の国々の主要都市のものもあるのかもしれない。あるならぜひ読んでみたいものだ。(注:残念ながら存在しない。ちなみにタイトルはXI巻、中には6巻と書かれている。おそらくXIをVIと勘違いした翻訳ミス)  それにしても、と私は手に入れた二つのアミュレット片を取り出して眺める。偉大なる魔術師ゴールドールとその息子たちが存在したのは第一紀、つまり4000年ほど昔だ。その頃に彼等が逃げ隠れし、戦った遺跡と、父ゴールドールの力の源といわれるアミュレットが残っているとは驚きだ。  紙や木はそれほど長く残らない。石造りの遺跡であればこそ長い年月にも耐えたのだろう。そしてアミュレットのほうは、秘められた力ゆえか。いくら息子たちがろくでなしだったとはいえ、偉大な実父を殺してでも手に入れたかったとは、本来の力はどれほどのものだったか。ヴァレンが最終的に欲したのは、アミュレットを三つ揃え、その本来の力を復元することだろう。そうすれば……彼のような、魔術師としてはかなり腕のない者でも、偉大なウィザードになれたのかもしれない。もっとも、ゴールドール本人の偉大さは、決して魔力やアミュレットのためだけではないだろう。
 ともあれ、明日はウステングラブへ行き、ユルゲン・コーラーの角笛を手に入れてこよう。  おそらくそれだけで一日が過ぎるということはあるまいから、あいた時間はゆっくりとモーサルを見て回りたい。できるだけ早く起きて遺跡に行こう。  そう思っていると、遠慮がちにジョナから声をかけられた。どうしたのかと尋ねると、遺跡はどうだったか、ということだった。  ダイナス=ヴァレンの一行を見ていた彼女としては、私が途中から引き返してきたのか、なにか見つけてきたのか気になるのだろう。私は簡単に、中を十分に探索できたこと(アミュレットの件は伏せておくことにした)、ヴァレンたちは死亡していたことを伝えた。  すると彼女は、それだけ腕が立つなら、一つ聞いて���しいことがあると言った。 「この宿の奥に、焼け落ちた家があったでしょう?」  焼け落ちたものかどうかまでは見ていなかったが、あの半壊した廃屋か。ジョナによると、あそこにはフロガーという男が妻子とともに住んでいたが、ある晩に火が出て妻子は焼け死んでしまったという。フロガーは無事だったが、家と妻子をなくしたその翌日から、別の若い女と暮らしている。そのせいで町の人たちの中には、フロガーが火をつけたのではないかと考える者もいるという。 「首長も真相を知りたがっているんです。でもこういうことは、町の人間にはなかなか調べようもなくて……。それにもしなにか危険なことだったら、私たちではどうしようもありませんから」  たしかに、妻子を焼き殺して新しい愛人と暮らすなどということを平気でする男だとしたら、まともではない。  それにもしそれが誤解なら、やはり誤解だとはっきりさせるべきだろう。  よし。では明日はまずウステングラブへ行き、帰ってきたら、町を散策する前に首長イドグロッドに会うとしよう。「気さくなかただと聞いたので挨拶をしておこうと思った」といった程度のことにしておいて、その後で町をあれこれ見て回るなら、旅人としては自然な振る舞いだ。  必ず解決できるとは約束できないが、できるだけのことはしてみるとジョナに約束すると、彼女はほっとした様子だった。
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siim-tv · 3 years ago
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【竜神王】装備ガチャ
DQWの【竜神王】装備ガチャを紹介しています。装備の適正職業や習得スキルなど参考にしてみてください。 目次 ▼【DQW】【竜神王】装備の基本情報 ▼【DQW】【竜神王】装備の特徴 ▼【DQW】【竜神王】装備の評価 (more…)
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athena-i-tes · 6 years ago
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星霜の月20日 ランヴェイグのファースト、コールドロック峠、エルダーズ・ブラッド・ピーク
ホワイトランの自宅一階に設置された、小さな路床で朝食を温め、ジェナッサ、リディアと一緒にのんびり食事をしてから、朝の市場を散歩がてら巡った。ソラルドの母親のフラリアが宝飾品店の開店準備をしているところだったので、挨拶をし、ソラルドから何か便りがあったかと尋ねる。何の連絡もないが、今は危険すぎるので期待もしていないと言う。私が残念がると、逆になだめられてしまった。彼女の表情には以前のような焦りや不安はなく、穏やかな様子だった。
……そういえば私の父上と母上には、最近手紙を書いていないな。私が出す手紙も果たしてきちんと届いているか確証はないけれど、近いうちに手紙を書くことにしよう。
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それにしても今日は大変な一日だったな。遺跡を巡り敵と戦い……そういう意味ではいつもと同じなのだけれど、ジェナッサとちょっとしたことで言い争いになってしまった。
力の言葉が刻まれた壁を探すために、ホワイト平野の北にある遺跡を目指すことにした。天気はよく晴れていて、平野では巨人とマンモスがのんびり散歩をしていた。
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山道を登っていくと古い石段があり、その上にランヴェイグのファーストと呼ばれる、ノルドの遺跡があった。階段を登ったところで昼食がてら軽く休憩をして、それから遺跡の入り口に向かった。 急に、武器を構えた亡霊が襲ってきたので驚いてしまった。ここはドラウグルではなく、亡霊が守っている遺跡なのかと考えたのだけれど、実際はもっと酷いものだった……。亡霊は「やりたくない!」と悲しみの声を上げながら次々に私たちを襲ってくる。
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遺跡の中は一見普通のノルド遺跡のようだったが、ドラウグルが現れず亡霊が襲ってくることがやはり不気味に感じる。
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内部はあまり入り組んだ構造ではなく、大きく開けた場所の奥に、言葉の壁があることに気が付いた。――この時は壁から出る力(目に見えるし声のようなものも聞こえる!)にすっかり気をとられていて気が付かなかったのだけれど、壁の前にこれ見よがしに宝箱が置いてあるのは不自然だった。普通は、ドラウグルが安置された棺桶、その奥に宝箱と言葉の壁があるはずなのに、肝心の棺桶がないなんて!(後でよく調べたら、棺桶は上に吊るされていた。まったく手のかかった罠だ)
ともかく、ようやく見つけた壁に近付こうとした私は、横の壁伝いに歩き、刻まれた文字から力を吸収した。と、ここまでは良かったのだけれど、私を気遣って近づこうとしたジェナッサが、宝箱の前に設置されていた罠である落とし穴に落ちてしまったんだ。
彼女の名誉のために書いておくけれど、彼女は宝箱に目が眩んで罠にかかったわけではないんだ。決して!壁を調べに行く前に、私が彼女に待機するよう言っておけば、それだけであの事件を防げ��のかも知れない。 目の前で彼女が落ちるところを見てしまった私は、気がすっかり動転して、彼女を追うために自分から落とし穴に飛び込んでしまった。
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落とし穴の先は半球型の牢獄になっていて、下には水が溜まっていた。先に落下したジェナッサの様子を確認したが、どこかぶつけて怪我をした様子もなかったので安心した。 ……ここから先は……あまりに私的なことなので、ここに書くかためらうけれど(私専用の日記なのにいったい何を悩んでいるのだろう)……ジェナッサを追って私が罠に飛び込んだことが原因で、彼女と言い争いの喧嘩になってしまった。今思い返してみると、かなりくだらない喧嘩なのだけれど、この時はお互いに必死だったこともあって……ああ、何だか照れ臭いな。やっぱり詳細を書くのは止そう。 落とし穴を作ったのも、遺跡に亡霊をさ迷わせていたのも、すべて死霊術師の仕業だった。ずんぐりした体格で、山賊みたいな髪型の変わった魔術師だった。この死霊術師を倒し、鍵を開けて牢から脱出して、私たちは遺跡を後にした。
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遺跡から出ると、比較的近くからドラゴンの咆哮が聞こえた。ランヴェイグのファースト横の石段をさらに登り、小さな洞穴を抜けたところに、ドラゴンの住処となっている丘があった。ここでも壁から力を得ることができるため���近付いていくと、私たちに気付いたドラゴンが襲ってきた!
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急斜面でドラゴンと戦ったこともあり、倒したドラゴンの死骸は、ドラゴンソウルを放出しながら山の斜面を転がり落ちて行った……。こんな事は初めてで少し面白く思った。
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ドラゴンの骨や鱗は重いけれどそれなりに高額で売れるので、死骸が転がって行った方を探してみると、木に引っ掛かっていた。凍ってよく滑る石に登り、鱗と骨をいくらか回収することができた。
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骨があった場所の近くに狩人が小さな野営地を作っていた。彼女は、狩りを終えて休憩していたら上からドラゴンの骨が落ちてきたので驚いたと話していた。彼女に断って少し火に当たらせてもらい、そ��から一番近くの町であるモーサルに移動した。昼間は良く晴れていたのに、遺跡を出てからずっと雪が降っている。ジェナッサはこの後仲直りするまで、あまり口をきいてくれなかった。
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athena-i-tes · 7 years ago
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黄昏の月14日 モス・マザー洞窟、北ブリトルシン峠、ブローテッド・マンの洞窟
今日はファルクリースの北側の探索をした。色々あったが……とりあえずは無事に戻れたので良かったと思う。
ファルクリースから出る時に、集落の入り口を警備していた衛兵たちがざわつき出した。すると間もなく聞き覚えのある吠え声がし、フロスト・ドラゴンが大きな翼を広げて舞い降りてきた。
私たちがファルクリースを離れる前で良かったと思う。衛兵たちだけでは心許ないし、朝、人々が働きに出る時間帯だったから運が悪ければ誰かが巻き込まれてしまう危険もあった。
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ドラゴンを倒して、いつものようにドラゴンソウルを吸収する。衛兵たちが駆け寄って来て、「伝説のドラゴンボーンのようだ」とかなり驚いていた。ファルクリースはドラゴンの襲撃で壊滅したヘルゲンのすぐ近くだし、人々は不安に思っているに違いない。ともかく被害が出なくてよかった。
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街道沿いに北へ進むと、製材所が見えてきた。外で仕事をしていたハートという女性によると、ここはハーフムーン工場という名前らしい。ペイルの自宅をもう少しましな「家」にするためには追加の材木が必要だったので、発注できるか相談すると、希望の場所に届けておいてくれるという。材木の注文手続きをしながら彼女の顔を見て驚いた。目が真っ赤だ……もしかすると彼女は吸血鬼なのではないか?
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製材所の裏手に獣を捌く小屋があったが、鹿の肉に混じってどう見ても人間の骨にしか見えないものが落ちていた。……これはちょっと洒落にならないぞ。
だが彼女は私たちに襲い掛かってくるわけでも、目の前で人の血を吸っていたわけでもなかったので、とりあえず様子を見てその場は去ることにした。この製材所の近くを通る時は気を付けるべきだろう。
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宿屋で噂話を聞いた時、狩人たちが数人行方不明になっているという情報を教えてもらっていた。その狩人たちが向かったというモス・マザー洞窟はハーフムーン工場の近くだったので様子を見に行ってみると、洞窟の前に男が座っていて、こちらの姿を見ると助けを求めてきた(一瞬、見張りの山賊か何かかと思ってしまった。すぐに呼び掛けてもらえてよかった)
彼は狩人の仲間たちと一緒に熊を狩ろうと追っていたが、この洞窟に熊を追い詰めた際、スプリガンに襲撃されたのだという。そして仲間たちは可哀想に命を落とし、彼は負傷しながらもどうにか洞窟の外まで逃げてきたの��そうだ。薬を持っているかと訊かれたので、売っている薬よりも私の魔法の方が効くと説明して、治癒の手を彼にかけた。傷が塞がり、彼の顔色も良くなったので安心した。
傷は癒えたが、彼はこのままファルクリースに帰るわけにはいかないという。仲間たちの死体をきちんと埋葬したいのだとか。気持ちは分かるが、だからと言って怪我が治ったばかりの体でスプリガンと戦うのは無茶だ。私とジェナッサで何とかするからここで待っているようにと彼を説得し、二人で洞窟の中に入ることにした。
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スプリガンというのは確か、キナレスの眷属なのではなかったっけ。ハーシーンと異なり、自然の循環のひとつとしての狩猟を司るキナレスは、人が狩りで獣を殺しすぎないようにスプリガンを作ったのだとか。ヴァルドルたちは熊を深追いして、運悪くスプリガンに遭遇してしまったのだろう。
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洞窟の中は森のようになっていて、とても美しい場所だった。ヴァルドルが言っていたとおり、狩人達が洞窟の中で死んでいた。スプリガンたちは最初木と同化していて、私たちが近付くと急に現れ襲ってきた。奥にいたスプリガンが一番強かったように思う。
スプリガンたちを倒し、ヴァルドルに報告すると、彼は感謝を告げ、礼だと言ってダガーをくれた。仲間たちを埋葬してからファルクリースに帰ると言う。気を付けて帰ってほしいな。
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さて、洞窟を出て空を見ると太陽が高く昇っていた。ちょうど昼時だったので、洞窟前のヴァルドルが座っていた木に腰掛けて昼食にする。
それから北の方角へぐるりと回り、北ブリトルシン峠へ行ってみることにした。ウィンターホールド大学のエンシルが欲しがっている「タンディルの杖」を持っている魔術師が潜んでいるらしい。強力な魔術師たちとの戦いになるかもしれないと警戒していたが、あまり強くない死霊術師が一人居ただけだったので拍子抜けしてしまった。
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無事に杖を回収して、それから洞窟の奥へ進んでいくと、 急に開けたところに出た。地図によると南ブリトルシン峠と呼ばれる峠の入り口で、ここは北と南で山の中を通る形で繋がっているらしい。
目の前に広がる湖の中にある崩れかけた塔が、イリナルタの深淵と呼ばれる場所だ。ネラカーからかなり前に「アズラの��」を探すようにと指示されていた場所だ――地図で名前を見るまですっかり忘れていた!
ただ、「深淵」というくらいだから外見に反して広い場所かも知れないと考えた。探索に時間がかかりすぎて遺跡や洞窟の中で宿泊する羽目になるのは避けたかった。明日以降に再び訪れることに決めて、今日の所は入るのはやめておく。
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湖のほとりを歩いているうちに陽が暮れてきた。赤い夕陽が湖を照らす光景は、とても綺麗だった。
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ファルクリースに戻る途中、ハーシーンから「狩場」として指定された場所、ブローテッド・マンの洞窟の前を通りかかった。私はどうするべきか迷ったが――ジェナッサは、デイドラに気に入られたら死後デイドラの領域に魂を捕らわれてしまうと言われているため、デイドラの術中に嵌るのは危険だと言う。(恋仲になる前は、そんな話はしなかったな。彼女が私を心配してくれていることはよく分かる) ただ、もう既にメリディアやサングイン、シェオゴラスなどのアーキテクトは貰っているし、今更そのデイドラが一つ増えたところでどうという事は無いようにも思える。
意を決して洞窟に入ると、そこには死体がいくつも転がっていた。かろうじて息のあったカジートが、「あいつを狩れ」と言い残してこと切れた。死体は皆ハーシーンに集められた狩人たちらしい。シンディングが全て殺したのだろうか?彼はかなり強いようだ。そんな力を少女を殺すことに使ったなんて……彼女が経験した恐怖は想像を絶するものだっただろう。
洞窟の中だが赤い空に月が浮かんでいるのが見える。ハーシーンの力が及んでいるに違いなかった。 シンディングは私の姿を見ると驚いたようだ。――追いかけてくるのはハーシーン信者の狩人だけだと思っていたのだろう。彼は見逃してくれたら私の味方をすると言ったが、その場しのぎの命乞いめいた言葉を信用できるはずもない。彼を殺すつもりだと告げると、彼は洞窟の奥から鋭い爪で襲い掛かってきた。
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ウェアウルフと戦うのは初めての事だった。長い腕と鋭い爪で、素早い動きでこちらを引き裂こうとしてくる。二度ほど彼の爪を肩に受けてしまった。アイアンフレッシュを唱えていたものの、凄まじい威力だ。生身の人間が襲われたらひとたまりもないだろう。ジェナッサと協力して何とか彼を倒す。 ハーシーンに言われた通りにしないと呪いの指輪は外れないとのことだったので、シンディングの毛皮を剥ぐと、人の姿(なぜかシンディングにそっくりだった)のハーシーンが現れた。私が彼の望み通りにシンディングを殺したことをハーシーンは喜び、シンディングの皮で作られた鎧を、報酬として置いていった。 自分と言葉を交わした、元人間の皮の鎧を着るなんて何だか悪趣味だ。着用するのは止しておこうと思う。
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遅い時間にファルクリースに戻った。宿屋に入ると少女の父親であるマシエスが悲しそうな顔で酒を飲んでいたので、彼に事の顛末を報告した。彼は、亡くした娘は戻らないが、犯人が死んだことで同じような被害はもう出ないだろうと言ってくれた。
ファルクリースの墓地で少女の魂が、アーケイの元で安らかに眠れることを願うばかりだ。
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karasuya-hompo · 6 years ago
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Skyrim:ガイコツさんの冒険21
 イヴァルステッドから戻った私には、いくらか新たな気分が生まれていた。  ドラゴン襲来の謎を追うつもりならば、ドラゴンボーンであるか否かに関わらず、そして、ドラゴンボーンという”力に優れた血脈”にあるならばなおのこと、心身の鍛錬が必要だ。力を得るため、その力に溺れぬため、身近な問題にこそ真摯に取り組まねばならないし、日々の暮らし、スカイリムの良き人たちとのつながりを大事にする必要がある。  そういったささやかなものが、自分がなんのために力を求めたのか、それを間違えぬよう道を照らしてくれるに違いない。  であればこそ焦りは禁物だ。  私はこの日、少し前から気になっていた洞窟を見に行ってみることにした。スカイリムの洞窟や廃墟には、敵がいないことがない。鍛錬場所としても手頃だろう。
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 その洞窟は我が家の少し北、山の麓にある。中になにがいるのか、なにがあるのか、さて、行ってみるとしよう。
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 洞窟の入り口は、どこからか漏れ来る天然の光に照らされていたが、すぐ奥には人工の炎の明かりが見えていた。
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 どうやら遺跡の一部とつながっているらしい。私は床に描かれたルーンを見つけ、それを踏まないようそっと置くの扉に向かった。
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 自然の洞窟と、人造の遺跡とか入り混じったそこは、不思議と荘厳な気配を漂わせていた。なにもかもが人工の、仰々しく壮大なものにはない、気取らぬ静謐さが感じられる。  その中を、スケルトンが徘徊していた。この程度の相手であれば造作もない。いささか歯ごたえがなく残念なくらいだ。そう思って先に進んでいくと、
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 魔術師らしき生身の男を一人見つけた。  彼はいったい何者だろうか。善良な魔術師であれば……と思うが、すぐそこにいるスケルトンが彼を襲わないということは、死霊術師に違いない。もちろん、だからといって悪人とも限���ないが……。  世の中にはこういうとき、自身の安全が第一だと、相手に気付かれる前に問答無用に射殺してしまう者もいるという。しかし私にはどうしてもそれはできなかった。  気付かれなければいいと思いつつ、できるだけ足音を殺し、気配を盗んで通りすぎようと試みた。  だが私程度の隠密の技術ではスケルトンすら誤魔化すことはできなかった。  死霊術師は檻の中にあった男の遺体を蘇らせ、すさまじい氷の渦を放ってきた。まずい。これはどうやら、そのへんの三流術師ではない。アイスストームの魔法は、彼が持つ杖から放たれているようだが、アイスジャベリンの魔法も無視できなかった。
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 スケルトンと憐れな男は、他愛なく眠りに戻らせた。しかしそこからは、決して楽な戦いではなかった。  私は魔力の盾を用いて死霊術師の魔法をどうにか防ぎつつ距離を詰めた。正直に言えば、自分が冷気に強いスケルトンで良かったと、これまでで最も強く思った瞬間だった。さもなければ、回復の薬でも追いつかないほどのダメージを受けたに違いない。  近づいてさえしまえば、魔術師が身に着けているのは他愛もない布切れにすぎない。スキン系の魔法を用いないかぎり、脆いものだ。  劣勢になると命乞いをしてきたが、こんなふうに通りかかる者を殺し、あの男のように利用していたとあっては、見過ごすことはできない。  そして私は、達人と言えそうな魔術師ともどうにか渡り合うことができたと、達成感を得て先に進んだ。(彼が持っていた魔法の杖は、高く売れそうなのでいただいていくことにした)
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 どうやらこの洞窟・遺跡は、イリナルタ湖の北にある山を貫通しているらしい。出たところには馴染みのあるホワイトラン近郊独特の景色が広がっていた。しかし、スケルトン程度ならばともかく、高位の魔術師がいるようでは、気軽に山越えをして近道をする、というわけにはいくまい。  さて、これからどうしようかと思っていると、目の前の街道を、牛を連れた農民が歩いて行った。
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 どこへ向かうのだろうか。街道を道なりに東へ行けば、ホワイトラン方面だ。それとも、その途中で別の道に入るのだろうか。牛の散歩か、それとも売りに行くところだろうか。
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 そんなことを思いつつしばし立ち止まっていたが、なんとなく後に続くように歩き出した。まだ昼過ぎだ。ホワイトランまでのんびりと歩いて行くのもいい。騎馬の旅は快適とはいえ、それゆえに見落としているものもあるに違いない。  どうせなら、道の脇の草花でも摘んで帰って、錬金術の練習でもしてみようか。このへんの道端には、赤や青の野花が点々と咲いている。ラベンダーもあるし、ツンドラの綿も見つかった。時には黄色や青の蝶も見かける。こういったものは、馬を走らせていればただ通りすぎていってしまうものだ。  たまには歩かなければならないなと思っていると、そのときだ。「助けてくれ」と叫ぶ声がした。  はっとして見ると、道の先であの農民が、二頭の狼に襲われていた。いかん、助けなければ!
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 慌てて駆けつけ、剣を抜く。狼程度であれば今更敵というほどのものでもない。しかし、無防備な農民が噛み殺される前に倒せるかどうかが肝心だ。  幸い、二頭仕留めたときには男はほっとした様子で、頭を抱えた姿勢から立ち上がるところだった。男は何度も頭を下げ、牛とともに道に戻った。  私も再び、道端の野草を摘みながら歩き出した。そのせいでだいぶ歩みが遅くなったらしく、気がつけば道の先に農民と牛の姿は見えなくなっていた。……このあたりにはそれど危険な獣は出ないと思うが、今のようなこともある。袖すり合うもなんとやらだ。追いかけて、もう少しだけ様子を見たほうがいいだろうか。  そんなことを思いつつ歩いて行くと、農民の代わりに、三人連れの旅人に出会った。どうやら商人が、オークの戦士とノルド……だと思うが、勇ましい女性の弓使いを護衛に旅しているらしい。  グレイムーア砦の前の道で、それぞれの道の行く先を見渡してみたが、あの農民の姿はどこにもない。彼が無事に目的地に着くことを祈ろう。  私は、ホワイトラン方面へと道を折れた。  その途端、すぐ傍の廃墟から山賊たちが姿を見せた。  たかが山賊とは言えない。みすぼらしい装備でも、豪の者はいる。
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 しかもそこに、オークの獣使いまで乱入してきた。山賊に雇われているのか、召喚されたクマも私だけを狙ってくる。  さすがに四対一では分が悪い、場合によっては逃げることも考えねばなるまいと思ったが、幸いにも彼等の武器はなまくらで、盾と防具��十分防げる程度だった。  重装備のオークを後回しにし、軽装の山賊を二人と、クマを仕留める。
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 ……相変わらず、切るつもりもなく首を切ってしまうのはどうしたものだろうか。私にそんな残酷な趣味はないはずなのだが。  ともあれ、三人+一匹が相手ではどうなるかと思ったが、切り抜けられて良かった。こういった自体にも慌てず対処できるよう、もっと経験を積み、腕を磨かねばなるまい。  ほっとするとともに、いくらかの自信を得て道に戻った私だが、
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 街道の傍らに倒れた男を見てぎょっとした。まさかあの農民か。だとしたら、一緒に行ってやるのだった。そう思ったが、服装や髪型からして、どうやら別の男のようだった。だがおそらく、先ほどの賊に襲われたに違いない。傍らには鉄の剣が落ちている。精一杯応戦したのだろう。  身元の分かるものがあれば、せめて家族に伝えてやろうかと思ったが、そういった所持品は懐になかった。埋葬してやることもできない以上、黙祷の一つでも捧げるのが、私にできるせめてものことだ。  それにしても、あの牛飼い(?)の男は無事なのだろうか。
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 そんなことを考える私のはるか前方、上空を、鳥とは思えないものがよぎって飛んだ。よりにもよってドラゴンだ。これでは、戦う心得のない者はひとたまりもない。しかも場所はホワイトランからそう遠くない。私は剣を抜くと走り始めた。
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 私の存在に気付いたドラゴンが、空から氷のブレスを吐き出してきた。いくら冷気が得意とはいえ、これはさすがに平気とはいえない。愛用の盾の代わりに、魔法の盾をいつでも呼び出せるよう左手に備える。
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 空にいられては手も足も出ないが、地上に来れば話は別だ。  だが、魔力の盾ではドラゴンの牙を防ぐことができず、一噛みごとに私もひどい傷を受けた。だが、あの死霊術師が連発したアイスストームよりはまだ御しやすい。私も深手を受けたが、ドラゴンの顔も血まみれだ。真っ白な鱗に、鮮血��赤がすさまじい。  不利と見たか、間もなくドラゴンは大きく羽ばたいて飛��上がった。逃がすわけにはいかないと、私は空を見上げながら必死に後を追った。
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 ドラゴンが再び地上に降りたのは、あの西の監視塔だった。  そこにはホワイトランの勇猛な衛兵だけでなく、先ほど行き会った旅人たち、オークの戦士と女弓使いもいた。これほど心強いことはない。しかし同時に、私の目の前で誰かが死ぬかもしれないという焦りも生じる。戦えば仕方のないこととはいえ、そして名も知らぬ相手であろうとも、共に戦う者が倒れていくのは見たくない。  ドラゴンボーンとやらが、ドラゴンスレイヤーとして有利な力を持っていればいい。だが現実にはそうではないのだ。ドラゴンの力を身につけることで、より強くなれるとしても、それが必ずしもドラゴンに有効だとは限らない。  私がドラゴンに致命の一撃を加えられたのも、オークの戦士の援護があればこそだ。
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 弱ってきたドラゴンの頭に乗ると、力尽きかけていては振り落とすこともできず、ブレスすら吐けなくなる。その好きに私は、渾身の力で剣を突き立てた。  なんとか倒すことが叶った。しかも、共に戦った者たちに犠牲者は出ていない。
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 ホワイトランの衛兵も、旅人たちも皆無事だ。  私がドラゴンソウルを吸収すると、彼等は口々に、こんなのは今まで見たこともないとか、驚きの言葉を口にした。そこにはいくらかの賞賛、畏敬と、そして不安があるようにも感じる。だが私一人で倒したわけではない。ドラゴンソウルだのなんだのは、体質みたいなものではないか?  むしろ―――私はたまたまドラゴンボーンであるがゆえに、他の皆とは違う目で見られ、違う扱いをされるのだ。ドラゴンという強敵に、共に立ち向かった仲間として、等しく無事を喜び、健闘を讃え合うことはないのである。  一抹の寂しさを覚えつつ、私はなにか用事があるようなていで彼等の傍を離れ、街道を歩き出した。  ドラゴンとの戦いには思ったより時間を要したらしく、時刻は5時を回っていた。ホワイトラン、ドラゴンズリーチに寄って解呪できるものがないか見てこようかと思ったが、このまま歩いて戻るなら、寄り道はしないほうがいいかもしれない。
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 醸造所を過ぎて山道にさしかかった頃には雨になった。  私は、胸の中にある疎外感を紛らわすため、明日はなにをしようかと考えながら歩いた。鍛錬などどこででも、なにでもできるのだから、ウステングラブに向かってましってもいいのだが、ハイヤルマーチと呼ばれる地方に向かうのは初めであるせいか、今ひとつふんぎりがつかない。  どうしようかと考えて思い当たったのは、キナレスの司祭の頼みごとだった。  ホワイトランの広場にある樹木についてだ。枯れつつある木をなんとかしたいと言っていた。そのために必要な、ネトルベインなるものを取ってきてくれて言われている。話を聞いたのは初めてホワイトランに行ったときだ。そのときはまったく土地勘もない上に、自分になにができるのかも分からなかったから、聞くだけ聞いてそのままになっていた。しかし今なら、様子を見に行くことくらいはできるだろう。手に負えなかったら引き返せばいい、と思うのにも、ある程度の自信は必要なのである。  我が家に帰り着いて地図を見ると、オーファンロックという場所はヘルゲンから程近い、山間にあるようだった。これならば一日で行って帰ることもできるだろう。  よし、明日はオーファンロックでネトルベイン探しだ。そう決めると、気力の充実を感じられた。今夜は早めに寝て、明日に備えるとしよう。
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karasuya-hompo · 6 years ago
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Skyrim:ガイコツさんの冒険18
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 イヴァルステッドへの道は、先日のサマーハウス探しで見つけていた。  地図で見ると、ヘルゲンを通ってリフテンに向かったあの街道の、途中で北上すれば良さそうだったし、そのとおり辿り着けたのだ。  迷う気遣いがないためか、私は少し寝過ごして、起きたのは朝6時少し前だった。空にはまだ月が残り、空模様もあまりよろしくない。出かけるのにいい天気とは言えないが、スカイリムでそれを言うのは贅沢だ。私は手早く朝食を済ませると、中洲にかかった新しい橋を南に渡り、さっそくヘルゲンに向かった。
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 ヘルゲンを通って山道にさしかかった頃には、雪になっていた。  麓のあたりで、レッドガードの男が2人、女性に絡んでいるのを見かけた。強い調子で詰問しているので、助けが必要だろうかと少し近づいてみたが、同じくレッドガードの女性は少しもひるまず男たちに言い返しており、私の手助けなど不要に見えた。  実際、助けてほしいなどとは言われもしなかったし、男たちも人違いだと認めた様子だったので、私はそのまま先を急ぐことにした。
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 イヴァルステッドに着いたのは、9時前だった。  一般的な社会生活を送る人たちはそれぞれの仕事にとりかかる時刻だ。あれこれと尋ねて回るのは迷惑かもしれないが、朝方や夜に訪問するよりは良かろう。
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 まずは宿屋で情報収集しようと、一週間ばかり滞在してすっかり馴染んだヴァイルマイヤーに立ち寄った。  時刻が時刻なので村人たちの姿は少なく、旅の巡礼者や商人が数名と、シフトの都合で休憩時間になるらしい民警員たちがいるくらいだ。
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 私は主のウィルヘルムに声をかけ、軽食を頼むとともに、ハイフロスガーについて知っていることがあれば教えてほしいと頼んだ。  宿の主である彼にとっては、時折やってくる巡礼者が貴重な客であることがなによりで、それ以上のことは知らなかった。そういった巡礼者たちは、グレイビアードに会うことはかなわずがっかりした様子で下山してくるという。また、グレイビアードたちが山を下りて姿を見せることもなく、下界からは完全に孤立した場所だという。  ウィルヘルムの関心は、ハイフロスガーよりも村の脇にある墓地にあるようだった。  先日もちらりと聞いたのだが、隠匿の炉床地と呼ばれるそこに、幽霊が出るという。そのせいでますます客足が遠のき、宿屋としては死活問題らしい。  私は、ドラゴンと戦おう、その謎を解こうとするのであればもっと強くならねばならないと考えていたから、こういった調査は望むところだった。  ウィルヘルムという男はお人好しで、客が減って困っているにも関わらず、行かないほうがいいと私を引き止めた。彼自身がその目で幽霊を見て恐れていたのもあるし、以前墓地に向かったウィン……なんとかという男が戻ってこないのもその理由だった。  無理はしない程度に見に行ってみると約束し、私はカウンターを離れた。  ついでに、吟遊詩人であり給仕でもある若い女性・リンリーにも話を聞いた。彼女にとってハイフロスガーは、どういった理由でか、一種の憧れの場所のようだ。実際に登ろうとは思うが実行はしがたいらしく、その代わり、あの上になにがあるのだろうと空想することが楽しいらしい。  巡礼者たちはこれから登ろうとする者、そして失望とともに降りてきた者で、彼等も具体的なことはなにも知らなかった。確かなのは、山の中腹、と言ってもかなり高い位置に僧院があり、そこまでは誰でも行けるということだ。しかし、僧院の扉はいつも閉ざされており、叩いても返事はなく、中に入ることはできなかったらしい。
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 宿を出れば、すぐそこに墓地の屋根が見える。これだけ近い位置にあって、しかも幽霊が出るとなると、穏やかでない。しかし今はまず、ハイフロスガーについて聞いてみることと、それから山を登ってみることだ。
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 山に向かう石橋の前では、ウッドエルフとノルド、二人の男が立ち話をしていた。  ノルドの男はクリメク、ウッドエルフのほうはグウェリン……いや、グウィリンだったか。二人とも気さくで人当たりのいい村人で、先日もいくらか話をしたことがある。 「やああんた。今度はなにを探しに来たんだい?」  私を見ると、グウィリンが陽気に声をかけてきた。  ハイフロスガーについて調べているのだと言うと、グウィリンは、山のいただき、いつも雲に隠れて見えないところになにがあるのか考えてみるのが楽しいと、それだけだったが、クリメクは月に一度か二度の割合で、捧げ物……食料や生活必需品を届けに僧院に通っていると言った。  誰も下界に下りてこないのだから、逆に誰かがそういったものを届ける必要があるのは道理だ。しかしもしクリメクのような男がいなかったら、グレイビアードたちはどうするのだろうか。元にクリメクは足を悪くして、近頃は僧院に行くのが大変だと語った。もし彼が届け物をやめてしまったり、あるいはできなくなったら、まさかただ飢えて死ぬだけということもあるまいが……。  それともグレイビアードとは、こういった俗世の存在とは違う、人ならざる者なのだろうか?  ともあれ、どうせこれから向かうのだからと、クリメクに変わって物資を届けるため、荷物を預かることにした。
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 山道を登っていくと、にわかに雲が晴れ日がさしてきた。険しい山道を登るのには丁度いい。  道の脇には、先日も見かけた狩人がいた。あのときは、「このへんで建材を運ぶ者を見かけなかったか」と尋ねて彼を面食らわせたが、今日聞きたいのはグレイビアードのことだ。  彼の知っていることも村人と大差なかった。ハイフロスガーやグレイビアードにも特に興味があるわけではないという。なのに何故この山にいるのかと問うと、この山がキナレス、カイネとも呼ばれる神に関わるかららしい。  キナレスは獣や植物といった自然物の神だ。狩りそのものを遊興と考えるハンターがデイドラ・ハーシーンを信仰するように、日々の暮らしとしての狩りを生業にする者はキナレスの加護と恩恵を望むという。  キナレスがハイフロスガーとどう関わっているかは、山道の脇にある標章を読めば分かるらしい。
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 それはそうと、狩人は「オオカミが出るから気をつけろ」と言ってくれるのだが、実際に出てくるのはフロストトロールである。  ろうそくを作るのに、以前はトロールの脂肪が必要だったが、今はホワイトランの謎の館からもらってきた巻物がある。だから出てきてくれてラッキーだとは思わないが、錬金の実験をしていると、失敗ばかりですぐに尽きてしまう素材だ。目などとともに、ありがたくいただいていこう。  さて、標章を読みながら登っていくと、晴れ間はほんのひとときで、またすぐに雪になってしまった。  標章に書かれているのは―――3つめを気付かずに読み飛ばしてしまったが―――人間がどうやってドラゴンとの戦いに勝ったかという、その過程だった。  本来シャウトはドラゴンのもので、人間はその強力な言葉、力に圧倒されるだけだった。しかし、それを憐れんだキナレスと、パーサーナックスなる者が、ドラゴンの言葉を人間に伝えた。それによって人間はドラゴンの支配から逃れることができた、といった内容だ。  ドラゴン語は非常に強力なものなので、むやみに使えば別の争いが生まれるからだろうか。ユルゲン・ウィンドコーラーという始祖は、声を正しく使うためにハイフロスガーを築き、そこで声の道を伝えることにしたらしい。
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 サマーハウスを探していたときは、3つめか4つめの標章あたりで引き返した。これ以上進むと山の裏側に回ってしまうし、「こつこつと自分たちで資材を運んで建てた」というのに、こんな険しい山道を、遠くまで往復したとは考えられなかったからだ。  今日はそれを越えて更に登り、ついに僧院に辿り着いた。  クリメクの言っていたとおり、僧院の前の供物箱に荷物をおさめる。そして、グレイビアードとはどんな存在なのだろうかと、いささか緊張しつつドアを叩いた。  巡礼者たちにその扉が開かれることはなかったが、私の前には、あっさりと開かれた。  現れたのは、灰色の僧服に身を包んだ老人だった。  見たところ、なにも食べずに行きていけるような人間離れてしたところはない。ただ、同じような年、長い顎鬚、僧服の老人が四人も集まってくると、何事だろうかといくらか落ち着かない気分になった。  彼等は、私が間違いなくドラゴンボーンであることを示すため、まずは”声”を出してみろ、我々に味わわせてみろと言われた。  そのとおりに"ファス"という言葉を発すると、風の塊のようなものが彼等をよろめかせる。グレイビアードはそれに満足した。  私はともかく、ドラコンボーンとはなんなのか、この声の力とやらはなんなのか、彼等ならば正確なことを知っているだろうと、尋ねられるかぎりのことを尋ねた。煩わせるかと思ったが、快く……というよりどことなく喜んで教えてくれているようなのは、私以前にここを訪れたドラゴンボーンたちが、自身がそうであるということに関心がなかったり、あるいはそもそも呼びかけに応えなかったりしたからだろうか……。  ともあれ、ドラゴンボーンとはシャウトの使い手だが、その中でも特に、竜の力を直接取り込んで自分のものにできる、竜の血脈に連なる者のことだと分かった。ドラゴン語を人間に教えたのはキナレスだが、力そのものは竜神とも言われるアカトシュが力を分け与えたらしい。  そのためドラゴンボーンき、シャウト使いではあってもただの人間であるグレイビアードたちが数年がかりでやっと理解し身に付けることのできる竜の言葉を、簡単にマスターすることができる。ただしそのためには、言葉そのものをなんらかの形で学ぶことと、その力を引き出すため竜の魂が必要になるようだ。  つまり、―――そうか。"ファス"という言葉を覚えたのは、ブリークフォール墓地だ。金の爪を取り戻しに行ったあの奥地で、私は妙な碑文を見つけた。そこで気づかないうちに学んでいたらしい。そして、西の監視塔でドラゴン一体分のソウルをしっかり吸収したことで、”ファス”が使えるようになったということだ。  とすると、私に話しかけてくるアーンゲールという老人以外の三人は、迂闊に口をきくと、その言葉で相手を害してしまから黙っているそうなのだが、では、それだけの力を身につけるのにはいったい何十年修行したのだろうか。  いや、それよりも私はどうなのだろう。簡単に身につけられるのはいいが、そのせいで、適当に話す言葉が彼等のように、相手を傷つけたり殺してしまうようなことにはならないのだろうか。  アーンゲールに尋ねると、ドラゴンボーンはその素質ゆえに言葉を最も正しく理解することができるため、意識して竜語、シャウトを出さないかぎりには、決してそんなことはないとのことだった。
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 ともあれ彼等は、ドラゴンボーンがシャウトを正しく使えるよう、導く役目を負っているという。  その一環として、”ファス”に続く次の言葉、”ロー”を私に教えてくれた。ファスは「力」を意味する。その力が相手を圧倒するが、「均衡」を意味するローをマスターすることで、より力強くなるらしい。  アイナース老人から私に、あの碑文から流れ込んできたように、言葉のイメージとその深い意味合い、”言葉そのもの”が伝わってくる。  ……彼等はこれを、何年もの長い修行で身につけただろうに、こんなふうにあっさりと誰かに伝授してしまうのは、悔しくないのだろうか。それとも、そういった自身の心も含めての修行なのだろうか。―――そうかもしれない。人にはない強力な力を身につけ、それに溺れず的確に使いこなすということは、力を暴走させる我欲や衝動を御すということでもあるのだろう。であればこそ彼等は恬澹としているのかもしれない。  たしかに私自身、他の人たちと大差なければこそ、人並みに真っ当に過ごしている。むやみと争ったり、他人を暴力で脅して言いなりにしようとしたことなどない。(少なくとも蘇ってから後は) しかし強大な力を手に入れた後にも、同じように判断できるのだろうか。  だが今は、彼等が与えてもいいだろうと判断したものを、身につけていくしかないようである。アーンゲールも、私がこの力を使いこなすための自制心と気質を備えているかはまだ分からない、と言った。
 “ファス・ロー”が使いこなせるようになったと判断された後、私は老人たちに中庭へと促された。
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 いつの間にかすっかり晴れていた空の下で、”ウルド”、「旋風」を教わった。  これは自分の体を風のごとく素早く前へと運ぶ力らしい。短時間だけ開くある門を、ウルドの力でここから駆け抜けてみろと言われる。老人の一人がやって見せたように、私もそれを真似してみると、思いの外簡単にこなすことができた。  素質は十分だとアーンゲールは認めてくれた。しかし、己の技量が知恵を上回らぬようにせよと、厳しく言いつけられた。言われるまでもない。……だが、折りに触れ言い聞かせてもほしい。今はつくづくそうだと思えることが、この先どうなるかは分からないのだから。  ドラゴン出現の謎を突き止め、解決するには、力が必要だろう。シャウトは間違いなくその力になるはずだ。しかし、慌てて進んだせいで私自身が暴漢と化しては話にならないのだ。少なくとも今の私には、自分をしっかりと律していけるという確信がないのだ。  解決が遅れるほど、犠牲者は増える。いくら兵士や冒険家、傭兵たちがドラゴンを倒してくれるとはいえ、いつもどんなときも誰も死なないというわけではないのだ。だが慌てるあまり、私がドラゴンと大差ない危険な存在になっては意味がない。
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 ウルドで駆け抜けた門の先から、ホワイトランが見える。意外に近かったのだなと驚いた。あのドラゴンズリーチにバルグルーフ首長がいて、ここに来れたらなぁと夢想していたりするし、町には宿や商店、民家があり、いつも人々が行き交い賑わっている。  おそらくここは私の故郷ではない。だがしばらく過ごしただけの土地でも、今では気に入りの我が家もあり、見知った人たちもいて、親しみは覚えている。だから、どうなっても構いはしないとは、言いがたい。  私は私なりに、自分にできることをしよう。それはともすると、ドラゴンボーンであるがために、他の人たちよりも少し多くのことかもしれないが、ただそれだけだ。
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 僧院を出たのは17時半を過ぎた頃だった。知らないうちに、ずいぶん時間を過ごしていたらしい。あそこにあるのはブリークフォール墓地だろうか。  私はアーンゲール師から、試練の一つとして角笛の回収を指示された。始祖ユルゲン・ウィンドコーラーのものであったという角笛を、ウステングラブなる場所から手に入れてくるよう言われたのだ。そこはシャウトを使わなければ進み難い場所らしく、この試練をこなすことで、必要最低限のシャウトを使いこなせるようになったという証になるらしい。  ウステングラブは、スカイリムのかなり北、湿地帯にある遺跡ということである。モーサルという要塞の北、首都ソリチュードの東だというから、私がまだ行ったことのないあたりだ。  しかしまずは、イヴァルステッドに戻って……クリメクにはちゃんと、物資を届けたという報告をしなければならないし、修行も兼ねて、明日はまず、隠匿の炉床地を調べてみるとしよう。
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 クリメクは宿の前で一服していた。ついでに、中にはいったということを言ってみようかと思ったが、いらぬ話だろう。聞かれれば正直に答えてもいいが、問われもしないのに喧伝することでもあるまい。  クリメクは、来月までに足が良くなるといいのだが、と案じている。届けているのは干し肉などささやかなものだから代価などもらっていない、と彼は言っていた。それなのに、ちゃんと届けてなければならない、届けてあげようと、足が治ることを願っているのだから、不思議なものだ。話を聞くかぎり、信心というわけでもないようだし、つまりはただの善意に違いない。なんの見返りもなく七千階段を登って降りて……立派なことだ。  と思っていたら、突然、妙な二人組がやってきた。  褐色のコートに、おかしな仮面をかぶった二人で、彼等は突然私に、おまえがドラゴンボーンかと尋ねてきた。  その言いようがひどく剣呑だったのと、自分からそう名乗るのはどうもおこがましい気がしたので、「グレイビアードたちはそう考えているようだが」と答えた。  すると彼等はいきなり私を嘘つき呼ばわりし、生かしておけないと身構えた。  別に私がドラゴンボーンでないならそれはそれで少しも構いはしないが、こんな町中で、近くには村人もいるというのに、なんと無法な者たちか。  ―――と私は応戦の構えをとったが、駆けつけてきた衛兵たちの力戦で、決着はあっさりとついてしまった。
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 私なぞ、味方を巻き込んではなるまいとと思えばこんな狭い場所で剣を振り回すのも躊躇われて、そてどうしようかと、ほとんど様子を見ているだけだったのだが……。  衛兵たちは、すべきことをしたというあっさりした様子で、さっさと持ち場に戻ってしまう。ううむ、見事なプロフェッショナル……。
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 小さな村の衛兵など取るに足りないとでも思って、町中で襲撃を決行したのだろうか。愚かな者たちだが、それにしても何者だろうか。変な仮面の下は、普通の人間の顔だ。  ただ、片方の懐に一枚の紙片が入っていた。  それによると、ソルスセイムなる場所にミラーク卿というのがいて、彼等はその信者らしい。そして、ミラークこそが本物のドラゴンボーンであり、それ以外の者は偽物、人心を惑わす騙りであるから、処分せよと……。  ソルスセイムがどこにあるのかは知らないが(ということは、生前もまったく聞いたことがなかったのか、よほど馴染みのない場所なのだろう)、私が西の監視塔でドラゴンソウルを吸収し、ドラゴンボーンだということになったのは昨日。その前のおこぼれをもらってしまったときから考えても、せいぜいで3日か4日だというのに、随分行動の早いことだ。  どうやら、この二人を片付けたところで、刺客はこれからも来るに違いない。ソルスセイムに行って調べれば、止める手立ても分かるのかもしれないが……、いずれは修行のために出掛けてもいいだろうが、今は、スカイリム、この近郊のことだけで手一杯だ。
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 ともあれ、宿の前に死体とは商売の邪魔でしかあるまいと、私は2つの死体を川に流してしまうことにした。乱暴かもしれないが、彼等の宗旨も分からないのだし、このへんに放置しておくよりはマシだろう。  この川はどこへ流れていくのだろうか。途中の岩場などに引っかからなければ、流されたものはいずれは海か、大きな湖などに行き着くのかもしれない。
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 ヴァイルマイヤーは、仕事を終えた人たちで賑わっていた。 「やあ、おかえり。グレイビアードには会えたかい?」  戸口の近くにいたグウィリンが、気さくに声をかけてくる。と思えば、突然、材木向上のんな主人テンバがやってきて、板のサイズが違うと彼を叱りつけ始めた。「腕の長さに切るように」と言いつけたらしい。グウィリンはそれを自分の腕の長さに切ったのだが、テンバはテンバで、自分の、つまりノルドの腕の長さに切ってほしかったようだ。  それなら、まぎらわして指示を出したほうにも落ち度はあると思うのだが、彼は一方的にグウィリンをなじり、「こんな長さでは役に立たない」と言う。それはまるで、小柄なウッドエルフである彼自身のことも言っているようで、私は聞いていてもあまりいい気分ではなかった。  しかし当のグウィリンは、今度から気をつけます、と素直に謝って、しかも、叱られたことを特に気にしている様子もない。私がつい、大変だなと声をかけると、 「まあね。でも彼女はただ吠えるだけで、噛み付いたりはしないんだ。それにテンバさんは近頃、クマの害でカリカリしてるからね。仕方ないよ」  と、少しもテンバに含むところはないらしいのである。  なんというか……たとえばグレイビアードたちがドラゴンボーンに嫉妬しないとしたら、ともするとそれは、彼等が優れて自制心と理性で、そういったものをしっかりと封じ、抱くべきでない邪な心だと、戒めているからかもしれない。  けれどグウィリンはそうではないような気がする。テンバに腹を立てはするが、怒っても仕方ないとか、彼女も大変なんだと理解を示してにこやかでいるのではなく、心から、彼女はよく怒るけど決して乱暴なことはしない、だからいい人じゃないか、と思っているような……。そんなふうに、人の良いところ、世界の良いところを真っ先に、そして自然と目にとめているのではないだろうか。  だとしたら、これこそ脱帽ものだ。
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 ところで、宿にはバシアヌスというなかなかハンサムな若者がいて、今日もなにやら悩んでいる様子だ。好きな女性がいるらしいのは、先日の来訪でもちらりと聞いている。  今日は彼と、たしか……ラエンといったと思うが、狩りを生業にしているウッドエルフが話していた。こうして見ると、ウッドエルフの男というのは本当に小柄だなと思う。ノルドがかなり大柄なのもあるが、バシアヌスのほうが体格がいいと、彼が座っていてもはっきり分かるのだ。  ……それではたしかに、ノルドである自分の腕の長さの板を求めていたテンバにとっては、グウィリンの切った板ははっきり短かったことだろう。
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 ところで私はというと、ノルドよりは小柄だが、ウッドエルフよりは大柄である。やはり私はレッドガードかブレトン、あるいはインペリアルに違いない。……個人差というものも普通はあると思うのだが、不思議とそういったことはない世の中である。
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 ともあれ時間的に混みあった宿ではなかなか座る場所もなかったが、ロフトのテーブルにあきがあった。そこも間もなく、老婦人との相席となったものの、居心地はいい。  ……ところで、どうもさっきからテンバに付け回されているような気がするのは、気のせいなのだろうか。グウィリンのような心持ちになれない私にとっては、あまり敵に回したくはないタイプなのだが……。  と思っていたら、クマ退治を持ちかけられた。なるほど、それを頼みたかったのか。この近郊に限らず、どこでもいいからクマを倒して、その証拠に毛皮を10枚持ってきてほしいという。近郊でなくてもいいのかとつい念を押すと、クマの害に腹が立つあまり、とにかくクマを減らせば自分のように困っている誰かが助かるのだから、それでいいとのことだった。  どれだけクマに恨みがあるのかも知れようという依頼内容だが、近郊に限らないあたり、本当に彼女は”吠えるだけ”で根のいい人なのかもしれない。無論、テンバでなくても誰か、街道を行く旅人なども助かる話なのだから、この依頼を断る理由もない。
 ヴァイルマイヤーにまた寝床をとり、ウィルヘルムには、明日 墓地に行ってみると告げると、「本当に気をつけてくれよ。危ないと思ったら、逃げても恥じゃないんだからな」と念を押された。彼はよほど、ウィンなんとかを止めなかったことを気に病んでいるらしい。  寝床はいつもどおり、質素だがよく手入れがされていて清潔だ。ジュニパー入りのハチミツ酒で一杯やって横になると、とろとろと心地好いまどろみがやってきた。  明日はとりあえば、墓地を調査することだ。それから、余った時間次第で、どうするかをまた考えよう。  ウステングラブへ行くのは、明後日か、明々後日、ともするともう少し先になるかもしれないが、……焦って力及ばないのも、力だけが過ぎて器が足りないのも、問題なのだから。  いくらかの人助けをしながら、自分の腕と器を鍛えるのが一番いい。そうして良き人たちと関わり、つながっていれば、そうそう道を誤ることもないだろう。  明日は無事に調査が済んで、ウィルヘルムを安心させてあげられるといいのだが。そんなことを思う私の耳に、リンリーの柔らかな歌声が聞こえてきた。
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karasuya-hompo · 7 years ago
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Skyrim不動産案内番外編:My High Hrothgar Tower
 あー……めんどくせ。  グレイビアードのじいさんたちが、いったい俺になんの用だってんだよ。アルドゥインは倒したしパーサーナックスのじいさまは無事だしオダさんは元気に飛び回ってるし、某女将はちょっとした魔法のテストでそっと転がしてあるし、そりゃまあシャウトの碑文探しとかは全然しちゃいないけど、もう俺に用なんかないだろっての……。  こんちゃー。おーい、誰かいる~? っていないわけないんだけど。  おっ、……えーっと……あんたは……アイナースじいさん? で、俺呼んだのはなんなんだ? ん? ついてこいってのかな。アーンゲールじいさん以外普通に喋れないっぽいのがまどろっこしいんだよなぁ。  中庭になんかあるのか?
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 あの物見の塔がどうかしたのか? 説明的な台詞出しとくと、パーシーじいのとこに登る道のすぐ脇の塔な。中に入れるのかなと思えば、出たところは塔の上なだけっていう。  ここがなんなんだよ? 入れっての? 上から見渡して見つけてほしいものがあるとか? って言ったって、カジートの目がいいってのは暗視であって、視力そのものはそれほどずば抜けてるわけじゃ……。  入れば分かるってのかな。まあいいや。
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 へー!! こういうことか! いつの間にか中が変わってたから、何事かと思って俺を呼んだとか? ……別に困ったわけじゃないみたいだな。外界のことに関与しないからって、なにも知らないわけじゃなし。  見たところ肥沃土のプランターがあるだけで、別に敵はいないみたいだ。  とにかく、俺に調べてみてくれってこと、でいいのか? ほいほい。いくらシャウト使えるからって、そうそう使わないのがあんたたちだもんな。  じゃあ、帰りに報告に寄るから、少し待っててくれよ。  ―――で、梯子段と、落とし戸か。なら、まず下から見てくるとするか。
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 へー。これってあれか? 今までにも一つ二つあったけど、どうも使い勝手的に今ひとつだったハイフロスガーの��宅系。前のはやたら狭いし暗いしで、かといってハイフロスガーらしい質素さっていう感じでもなくて、紹介する気になれなかったんだが、これはかなりいい感じだぞ。
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 かなり明るく補正してあるけど、まあリビングだな。それにしても……アイディア勝負だなこの絵。「額に入れた絵」なんて物はなかったはずだから、なにかを工夫して組み合わせて作ったんだろうが、押し花っぽいのとかあるし。
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 って、コスコス音するからなにかと思えば、誰かいるじゃん!?  そこで錬金やってるの……グレイビアードの新人……のわりにじいさんだしな。でも知ってたらアイナースじいがわざわざ調べてくれなんて言わないだろうし。深く考えないでおくか。  あのー、あんたいったい……? あ、売買してくれるのか。ほー、そりゃ便利だ。  錬金・付呪台の脇にあるのは本棚だが、まあこれを素材入れとかにしてもいいし、って、普通に魂石とか入ってるなここ。
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 ちなみに階段の裏側は陳列スペースだ。奥にはマネキンも並んでるし、ディスプレイもそこそこできる感じ。  で、奥のドアの先は、またドアが3つ、と。  左は……
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 ここが自室ってわけか。シンプルだけど広いし、ごちゃごちゃ物があるのが苦手なタイプには丁度いいだろうな。  それに、風呂つき。
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 んー……いい具合に肩近くまで浸かるし、治癒効果もあるみたいだな。……脱げって? 面倒だし……。
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 正面はフォロワー用の共同部屋で、ベッドは3台だけど真ん中のはダブルベッドだから、最大4人まで寝られるのかな。……あいてるベッドあるのに真ん中のを2人で使われたら誤解するけどなこれ。  しかし俺、今日はセロさんら連れて来てないから、ちゃんとフォロワーが中に入れるのかは確かめられないんだよなぁ。
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 で、右側の小部屋は鍛冶設備、と。  上にドゥーマーのでっかいお面あったけど、ここも排気口はドゥーマー風なのか。どういう事情なんだろうな。  別に隠し部屋とかがあるでもなし、地下はこんな感じかな。  あれこれ内装がすごいってわけじゃないけど、必要なものがシンプルに揃ってるし、使い勝手はよさそうだ。  で……上は、と……。
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 大立石か。
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 で、これだけ?  タロス像がある理由が今ひとつ分かんないけどな。グレイビアードって別にノルド派じゃないだろうに。どうせなら、ドラゴンの像とかのが似合うんじゃないかと思うが、まあ住まいが別にグレイビアードっぽいとかじゃないし、いっか。  で、このハシゴから更に登ると、
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 元々はここに直結してたんだよな、この塔の入り口。  ただ、この改築だと本来のドアは封鎖されて、足元の落とし戸から中に戻るみたいだ。あとはまあ、飛び降りるか。  ―――そういえば、氷晶……じゃないな。霊体化だっけ? 無敵化できるの。どうせならあれ使って飛び降りるか……って、あれ? 俺覚えてない?? ……てことは、命がけでダイブするか、中に戻るか、それともこのままどっかにFTするか、か。  んー……そうだなぁ。シャウトでも探しに行くかなぁ。たまに見つければ覚えてるけど、それ以外はずーっとほったらかしてるし、ドラゴンソウルばっかり無駄に溜まってるし。別に使うことなんてめったにないけど、とりあえずすることないしな。  で、えーっと……在り処を教えてもらったはずなんだが、どこだったっけなぁ……。
 それにしてもこの住処、住むならドヴァーキンらしいドヴァーキンだろうけど、俺はそうじゃないし、それに、ハイフロスガーに入るのにロード、中庭でロード、塔の中に入るのにロード、設備のある地下or二階に行くのにロード、出るのにロードじゃ、さすがにちょっとな。  せめてダイレクトに塔の前に飛べればなぁ。  まあいいや。じゃ、北シュリークウィンド砦にでも行くか。
 ―――って報告すんの忘れてるじゃん俺!? ……まいっか(´・ω・`)
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