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手軽さの陰に落とし穴、キャッシング利用の注意点

「友人の結婚式が続いてピンチ！」「身内の急病ですぐに帰省しなければいけない！」急にお金が必要になった時便利なのがキャッシングです。 でも、便利だからと安易に使っていると、返済に苦しむ事も少なくないのです。

手軽さゆえにハードルも低いキャッシング

必要な時に簡単な審査で現金を借りられるキャッシング。担保や保証人も不要なため、お金を用意する手軽で便利な方法の一つです。 今は、消費者金融のキャッシングだけではなく、クレジットカードや銀行カードでも手軽にキャッシングができます。

消費者金融は敷居が高いと感じる人でも、手持ちのクレジットカードで、駅やショッピングモールなどにあるATMからキャッシングする事ができるのです。 買い物をしたいけれど手持ちのお金が少しだけ足りない、旅先で予定より多くのお金を使ってしまった。そんな理由で1万円、2万円のキャッシングをした事のある人も多いのではないでしょうか。

そんな時、預金を引き出すのと同じような意識でキャッシングをしてはいませんか？その手軽さゆえに何度もキャッシングを繰り返し、気が付いたらキャッシングの返済のためにキャッシングをする羽目になっている場合も多いのです。

そもそもキャッシングをするためにクレジットカードを作る人はいないでしょう。カードの申し込み時にキャッシング枠をゼロにできればいいのですが、中にはできないカードもあります。そんな場合、キャッシング枠は頼んでもいないのについてきた機能のはずですが、それを使ってしまう人が少なくありません。

通常、金融機関からお金を借りる時は、審査を受ける必要があります。属性審査や個人信用情報の審査、銀行などではそれに加え所得を証明する書類を要求される事もあります。手間もかかり、審査が終わるまでの時間もかかります。

でも、クレジットカードのキャッシング枠は、クレジットカード作成時に審査を通った人なら新たに審査する必要がありません。ATMへクレジットカードを挿入し、必要な金額を打ち込むだけ。この手軽さが、そのハードルの低さがキャッシング利用者を多く生み出しているのです。

クレジットカードのキャッシングの年利は？

クレジットカードのキャッシング、金利は一体どれくらいなのでしょうか。

クレジットカードの支払い方法にリボ払いがありますが、こちらは金利が高いのでなるべく避けたい支払方法と言われています。そのリボ払いで15％。

キャッシングの場合は利息制限法により、10万円未満なら年20％、10万円以上100万円未満なら18％、100万円以上は15％と利率の上限が規定されています。

実際に借り入れした場合を考えてみましょう。50万円の借り入れに毎月2万5千円の返済をした場合、銀行のフリーローンなどで設定されている年利6％の計算なら、22ヵ月の返済で返済総額は528,126円となります。クレジットカードのキャッシング年利18％になると、返済は24ヵ月まで延び、返済総額も598,915円まで膨れ上がります。50万円の借金に対し、2年で10万円近いお金を払う事になるのです。

追加の借入に要注意

クレジットカードに限らずキャッシングは、何度でも繰り返し利用できます。限度額内であれば、返済期間中でも追加で借り入れする事ができるので、返済しながら新たな借り入れをしてしまい、返済が困難になるケースが多いのです。

キャッシングを利用する場合は、自分が毎月返済可能な金額を考えて利用しましょう。追加でキャッシングする場合は、現在の借り入れ残高と月々の返済額をきちんと確認してください。追加の返済額が加えられても支払いできるのか、自分の返済能力を超えてはいないか、計算してキャッシングを行ってください。

簡単にお金を借りる事ができるキャッシング、その仕組みを理解して、賢い利用を心がけたいものです。