#ガンダム端白星
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マジで欧米のやつら自分達の倫理観クッソ遅れてるのに最先端走ってる気でいるのが終わってる。その上愚かなアジア人にこの素晴らしい価値観を布教してやろうとしてくるのあほらしすぎる
[B! 差別] アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』褐色肌の主人���スレッタに白人声優抜擢→「人種差別」「ホワイトウォッシング」と叩かれてしまう : ユルクヤル、外国人から見た世界
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--深海人形-- Q.お前がカミーユになるんだよ! A.嫌だよ!
※クロスオーバーネタ注意
※全体的に閲覧注意
※雑多にネタをぶち込み
※キャラ崩壊注意
※女の名前で悪かったな!(※ロマサガ3最強体術 タイガーブレイク)。
クワトロ「最近な、私はニュータイプの超感応を封じるには、精神汚染が一番有効では?…との考えに至ったのだ。」
カミーユ「そうですか。じゃ、大尉が実際精神汚染されて実例見せて下さいよ。」
クワトロ(…此のガキィ……。)
…後日。
シロッコ「…私だけ(ry 、一緒に連(ry 」
※「…お前も一緒に連れて行くゥ!!」で主人公を精神汚染して来た系ラスボス(※自分で自分を精神汚染しちゃってニュータイプとしても役立たずにならねぇかな此奴)。
…。
…ニュータイプに匹敵するオールドタイプの実力者のヤザンとガトーは、面白い程まるで気質が正反対なので、「…よくぞ、此処迄、対照的に作ったな……(感嘆)。」…としか言い様が無い(※戦いへの動機が軽い奴と重い奴、思想が弱い奴と強い奴)。
…。
一部の界隈でソロモンの悪夢がニュータイプと一度も交戦して無いのにも関わらず『ニュータイプに対抗出来る特記戦力オールドタイプ(※…本当にニュータイプと戦って勝ったオールドタイプと同格)』扱いされて居るのは、作中で、試作三号機に乗って居た時のコウは、明らかに擬似ニュータイプか強化人間と化して居たので、其処のシーンが論拠になって居ると思う(※本当にワイでは珍しい真面目な考察)。
…。
※最近のガソダムネタに付いて行けない読者へ。読んでね⭐︎
※明らかに簡単でも分かり易くも無い説明
宇宙世紀は、基本的に激烈な男尊女卑の男社会(然し、実際、現実の宇宙開発分野は、極端に女性が少ない男社会になって居るので、其の延長線上でしか無かったりする)である上、地球至上主義(但し、宇宙戦国時代以降は立場が逆転する)で、特権階級である生粋のアースノイドが、宇宙移民(スペースノイド 宇宙棄民とも)を重税やら産業やらで支配し搾取して居る構図が成り立っています。
…だからこそ、後者を理由に、サイド3のジオン公国は、コロニー落としで地球を虐め、連邦に楯突いて一年戦争をはじめ、其の後、公国が解体されて共和国になった後も、名も無き有象無象のスペースノイド(連邦視点)達、アクシズ、ネオ ジオン、袖付き、デラーズフリート等の、「…一体、何処から、湧いて出て来たんだテメェ等!?(※率直な感想)。」…としか言い様の無い出現の仕方(※作劇とプラモデル販促の都合上やけにポッと出が多い)をするジオン残党が、アースノイド、引き続き、連邦を憎んで、軍事力によるスペースノイドの独立を目指して、テロリズム、反乱を行ったり、其奴等を取り締まる為の軍事組織、ティターンズみたいなエリート()集団が結成されたり、…更に、男尊女卑観点で言うと、紫BBA(キシ姉)が矢鱈他の父と兄弟達に負けない様に頑張ってたり(※ニュータイプ研究へ熱心に出資したり、キマイラ隊、ノイジーフェアリー隊を自らの配下として結成し運用してる。…物の見方を変えれば、長男と末っ子の坊やが軍事面で出来ない、手を回せ無い分、頭が良くない兄弟の頭が回らないのを補完する分を、率先的に請け負って居るとも考える事が出来る)、Zガンダムでレコア辺りが全力で女の惨めさだのと主張し出したり、シロッコの様な不審者が女性解放を謳ったり、もっと、後世になると、マリア主義を謳うザンスカール帝国みたいな何かアレな人達(※言語化難しい)が台頭して来たりする。
…まぁ、未だ、度重なるコロニー落としやらで人類の九割が死滅して皆ドン底のアフター コロニー、そして、我等がコズミック・イラよりかは遥かにマシ。
…と言うか、コズミック・イラは、第一目標が『相手方の絶滅(共存等絶対しない!出来ない!無理!彼奴等は俺達と同じ人間である筈が無い!!)』とか言う双方が絶滅戦争を極めて居る状況ですので……()。
※結論:ガンダムは アニメじゃ���いけど アニメ見ろ(※外伝含めて本編見ろ)。
…其れでもついていけなくなったり、辛くなったり、何が何だか分からなくなった時は、最悪、機械類だけを、MS、MAだけを見ていましょう(※此れはW、SEED、鉄血、水星等の、アナザー方面のでも同じと言える)。
…。
某弓術素人に負けるks雑魚弓兵話読んで、「…シロッコって中国語分かるの?(※宇宙世紀ってC.Eと違って英語しか使われて無いよね?)」…って思った方へ。シロッコは分からないけど、RXQ-03は分かります。其う言う調整を受けて居るから(※他のEffigy、RXQも調整受ければ、アストラギウス銀河の公用語だろうが、グラドスの言語だろうが、ペンタゴナ星系の公用語だろうが、ククト語だろうが分かる様になる。通訳としても運用出来ますね⭐︎)。
…。
宇宙世紀同じ穴の狢選手権〜罵り合い宇宙
※クロスオーバー?注意
※キャラ崩壊注意
※会議形式
※敢えて名前を出さず寸劇進行
※美形会議のパロディあり
「おい、シロッコが最終話でやった事覚えてるか?彼奴ジオン絡みの痴話喧嘩に入って行った最中にティターンズ艦隊ソーラレイで焼き払われてたぞ?!」
「お、おい……辞めろヤザン。」
「…つか、閣下は、全然、前線に出て無いよな?…自分で参戦せず、遠くから見てるだけ。ティターンズ乗っ取った後に、後ろで見てるだけのリーダーに終始しなかったシロッコを見習ったら如何だ?」
「ヤザン!許さぬ!!連邦兵士の分際で閣下を閣下呼ばわり等と!!」
(コーヒー吹く)
「…かっ、…閣下……!!…ぬぬ!やはりティターンズ!!貴様等は悪辣外道!!」
「うっうっ、コーヒーが喉に詰まった、…だが、お前の言うシロッコが、本当に実戦闘にも参加する(※注:…詳しくは分かりませんが、白兵戦徽章は前線のみならず、後方、輸送路勤務でも取れるようです。モデルとなった独逸軍の白兵戦章が其うでした)儂の様では無い(自虐)リーダーであるのならば、あんな痴話喧嘩の見物人などしておらんだろう……。」
「かはっ!!!!!!!!」
「うわー!!シロッコが血を吐いたーー!!ならんかったんだ!前線に出たのは部下に示しが付かないから、…と建前では言いながら、本音では、元から前線に立って戦う気なんて全然無かっただなんて!」
「かはぁ!!!!!!!!!」
「身内が追い討ちをかけて居るな。」
「ティターンズは阿保の集まりと言う事か。」
「そうか……。では、此の問題に答えてみるが良い(急にタブレットから画像出す)。」
**問題:** ���数 \( f(x) = e^{x^2} \) の次の項目を求めなさい。
\( f(x) \) の導関数 \( f'(x) \)
(※注:Chat gptに作らせました。問題に不備があるなら、其れの所為です。責めるならChat gptを責めて下さい)
「…答えは、\[ f'(x) = \frac{d}{dx} e^{x^2} = 2x e^{x^2} \]…だな。」
「 「!?!???!?!?!???」」
「流石だな、ヤザン。…さて、こんな問題も分からないのか?アナベルとやら。」
「…かっ、閣下ァ!!!!(助けて下さいの意)。」
「…うむっ……………何じゃこりゃぁ?!」
「…閣下ァ!この様な問題を解くのは、私には、到底、無理です!」
「フハハハハハッ!どうやらティターンズの方がお前達残党より賢かった様だな!」
「…ぬぬぬぬっ!やはりティターンズは悪辣外道!」
※…何これ???????(※部外者の声)。
…。
ワイと縁のあるおもちゃ達
アスラン・ズラ ほぼ公式公認かがりん大好きかがりん大好きすぎて何て破廉恥な!妄想を普通にする殿堂入りおもちゃ。トゥー!ヘァー��界隈共通の挨拶)!ザラじゃない!ズラだ!
ヤザン ZZで公式におもちゃにされた
ガトー ワイはアナベル・コケコッコーだと思ってる(鶏)。…で、あんな様でも(寧ろだからか?)異様に人気がある所為か、シロッコとは又違う変な弄られ方、コラ、ネタが多い。核条約破る会代表だの、素で頭がちょっと(可也?)弱い子の為、アナベル・ダチョー、ガトー俺恥ずかしいよ、生きてるだけで生き恥の男だのと弄られる。更に公式方面では、登場機の機動力がガタ落ちするだろうに武装マシマシで出撃したり、遺志を継ぐ偽物が出て来たり、スパロボ発のネタもある。…尚、アスラン、シロッコ等とは違い、こうしておもちゃにしてると(丁度0083作中のデラーズフリートの如く)必死に猛抗議して来る狂信的な層が居るとの事。
シロッコ 公式でも二次創作でも笑かしに来る木星帰り(この時点で木星帰りと言う称号と同じ称号を持つシャリア・ブルさんに失礼)。ガンダム総選挙によれば、75位であり50位であるヤザンよりも低い(※因みに坊やは74位でガトーは8位)。言う程、人気無い(確信)。更には、ヴァルキリプスでは何もせず、ロクに出番すら無かった(※…と言うか、早よ地獄に(ry )。
カミーユ 女みたいな名前しているだけで弄られ(&此奴による反撃)確定と言う大変かわいそうな美男子。まぁ、性格も所業もエキセントリックだから仕方無いんですけどね。ミリ知らさん。
コウ 中の人が野菜王子と同じ、モンチッチとか言うサイコパス上官に虐められる虐められっ子、アンバランスピーキーな実力と意外にあたおかな性格、作中で度々見せる顔芸、紫豚の被害者、お注射等マジでネタに事欠かない漢(でも、見た目は、野菜王子以上に合法ショタ)。
水神七瀬 最近はおもちゃにして無いけど、一応掲載。この娘は公式の時点で中々性能面でも性格面でもやべー奴なのだが、何だかんだ言って公式はその特徴を活かし切れてる気がする。そんな気がする。…ワイは活かし切れて無いけど……(※遠い目)。尚、拙作では館主様()と主頭様()の尊厳を破壊するのが主任務(※他との絡みはあんまり無い)。
ブレア御嬢様 最早R-18要素しか取り柄の無い女。それ故、まともな(?)露出度が愚かしい迄に低い服装となった新作で、人気と支持が大きく失墜した。総合的な実力的には割と弱い方なのだが、それ故に、拙作では、上位ランクを狩って相手に恥をかかせる為に持ち出される事が多い。まるで(ジオン残党やらマフティーと言うより水星に出て来る)テロリストみたいだが。
格ゲー、CAVEシュー、アイレムシュー(特にR-TYPEシリーズ)、サガシリーズ よく此処からネタ取って来る。
ウェイン兄弟 おもちゃではありません。私の兄弟です(でも虐めるし遊ぶ)。
…。
※以下SMネタ注意
…ふーけつと館主様(※出来ればそーけつも)が、もっと、色々な、人間家具か花瓶にされる話描こうかな(※如何転んでも、塾女さんへの嫌がらせ呼ばわりされる奴)。
…。
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各地句会報
花鳥誌 令和6年3月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年12月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
氷川丸の円窓いくつ北塞ぐ 昌文 十字架のかたちに燃る蔦紅葉 美紀 倫敦を遠く大使の冬薔薇 佑天 望郷の眠りの中に木の実降る きみよ 女学院に尖塔のかげ冬紅葉 久 冬木立の向かうをつくりものの海 緋路 昏き灯のランプシェードとポインセチア 和子 十字架を解かざる蔦の冬紅葉 光子 凍空や十字架赤き鉄であり 和子 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天
岡田順子選 特選句
みなと町古物を売りに行く師走 荘吉 窓は冷たく望郷のピアノの音 俊樹 氷川丸の円窓いつく北塞ぐ 昌文 冬館キラキラ星のもれ聞こゆ 美紀 冬日和トーストに染むバタと蜜 季凜 ガンダムを磔にする師走かな 緋路 革命は起こすものかも冬薔薇 緋路 誰も振り返らぬ早過ぎた聖樹 佑天 胼の手の婆キューピーを路地に売る 俊樹 古硝子歪めし冬の空はあを 久
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月2日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
神鏡の底まで蒼く冬の月 かおり 右手上げ思索のポーズ漱石忌 修二 綿虫のうすき影負ふ百度石 かおり 戯れにペアのセーターそれは無理 美穂 冬帝の裾に鉄橋灯されて かおり 赴任地は裏鬼門なり漱石忌 美穂 後戻りできぬ吊橋冬枯るる 愛 大枯野則天去私のここに居る 美穂 綿虫のことづてありと君に来る 愛 牝狐の頭に木の葉町娘 成子 憑き物を落とす霰に打たれをり 愛 落葉踏む音を楽しむ童かな 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
亡き父よもう雪囲ひ始めしか 喜代子 百二才冬空へ帰られし 同 眠る山内で動めく獣達 都 年忘れ新入り下戸でじよう舌なり 同 門松の早や立ち初め禅の寺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
冬菊を挿して祈りの夙夜かな 宇太郎 布教師の顎鬚白し報恩講 すみ子 投薬のまた一つ増え落葉蹴る 悦子 入隅に猫の目青し冬館 宇太郎 三途から戻りし者の年忘 同 闇一枚まとひてよりの浮寝鳥 都 露座仏の思惟の指さす空は冬 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
冬の朝遠くに今日の始��音 恭子 空青く舞ふ白鳥の透きとほり 幸子 塀の猫すとんと消えて師走かな 三無 冬の雲切れて見下ろす日本海 白陶 枯菊のかをり残して括られる 多美女 路地裏に声の弾みし焼芋屋 美枝子 カリオンの音の明るさや十二月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
寄せ鍋を囲みし人のまた逝きて 秋尚 まろまろと伊豆の山やま冬景色 怜 乾きたる足音空へ冬山路 三無 子離れの小さき寄鍋溢れをり のりこ 床の間に父の碁盤や白障子 三無 ご奉仕の障子新し寺の庭 和魚 信楽のたぬきと見合ふ障子越し 貴薫 煌めきをところどころに冬の山 聰
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
茶の花やエプロンで無く割烹着 昭子 風花にして降るとも降らぬとも 世詩明 ポインセチア抱けば幸せさうに見ゆ 昭子 武生花鳥必死に守る年の暮 みす枝 彩りも音も無く山眠りけり 英美子 雪まろげ仕上げは母の手の加へ 時江 糶終へて皮ジャンパーの急ぎ足 昭子 着膨れて女は手より立ち上がる 世詩明 古暦パリの街角にて終はる 昭子 街師走吹かるる如く人行き来 みす枝
令和5年12月12日 萩花鳥会
冬の月句友ともども偲ばれて 祐子 五羽が風邪萬羽が処分魔の鶏舎 健雄 冬の空めげず生きると決心す ゆかり 一年の抱負も薄れ年の暮 吉之 首かけし手袋母の匂して 美惠子
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令和5年12月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
この先は冬雲傾れ込む山路 あけみ 白菜を抱きかかへつつ持つ女 令子 こんなにも長年参じ近松忌 同 オリオンの名残惜しみて冬の朝 あけみ 晩秋や娘の云ふを聞き入れる 令子 さきたま花鳥句会(十二月十五日) 初霜や狭山の畑を曳く煙 月惑 頑なに一花残して冬薔薇 八草 終焉の一ト日のたぎり冬紅葉 紀花 枝折り戸の軋む庵や枇杷の花 孝江 今年酒老舗の店や菰飾 ふゆ子 くちやくちやの枯葉纏ひて大欅 ふじ穂 廃校を渋柿たわわ守りをり 康子 三年間無事に埋めよと日記買ふ 恵美子 何をするわけでも無しに師走かな みのり 落葉積む赤き帽子の六地蔵 彩香 嫁ぎ来て冬至南瓜を五十年 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
口重き男に隣り近松忌 雪 九頭竜の黙が寒さを増すばかり かづを 散る紅葉散りゆく黄葉なる古刹 同 枯菊や香りと共に燃え上がる 英美子 手焙に触れれば遠き父の事 同 賀状かく龍天空へ飛躍せり 玲子 父母の眠る故郷恵方道 やす香 山眠るひもじき獣抱き抱へ みす枝 鼻水をすすれば妻もすすりけり 世詩明 熟し柿つつく鴉は夫婦らし 同 人にやや離れて生きて帰り花 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
黒門の枡形山に裘 幸風 冬蝶を労はるやうに母の塔 同 眠る山起こさぬやうに歩き出す 白陶 隠れんぼ使ひ切れざる紅葉山 経彦 冬帝と対峙の富士や猛々し 三無 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 山門へ黄落の磴細く掃く 斉 黄落の野仏は皆西へ向き 炳子
栗林圭魚選 特選句
蒼天に山脈低く雪の富士 芙佐子 空を抱くメタセコイアの冬支度 三無 SLに群がる揃ひの冬帽子 経彦 かなしことうすれゆきたり冬霞 幸子 笹鳴の過ぐ内室の小さき墓 慶月 法鼓聴く銀杏落葉の女坂 亜栄子 古寺の法鼓の渡る師走かな 久子 冬帝や明るき供花を陽子墓碑 文英 笹鳴や少し傾く城主墓 芙佐子 枯芝の広場の狭鬼ごつこ 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月19日 福井花鳥会
赤き玉転がしながら毛糸編む 啓子 住み古りて遺木の数多なる落葉 清女 着膨れてストレス無しと云ふは嘘 同 雲たれて空塞ぎをり十二月 笑子 ささやきを交はす綿虫寄り来たり 同 神殿に大絵馬掲げ年用意 同 毒舌も競り合ふ友や年忘 泰俊 それぞれの色を尽して末枯るる 雪 小説を地で生く男近松忌 同 墨をもて仏描きし古扇 同
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令和5年12月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
母と娘の悲喜こもごもや古暦 雪 大いなる一つの鳥居や神の留守 同 近松忌日有り気の一文箱 同 筆に生れ筆に死す恋近松忌 同 初雪や瓦は白く波打てり みす枝 初雪や誰彼となく首縮め 同 さんざめく市井を抜けて見る聖樹 一涓 神々の眠れる山や風の音 ただし 捨て猫のすがる眼や雪催 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月24日 月例会 全選句を掲載いたします。◎が特選句です。 当日の席題は「青」でした。
坊城俊樹選 特選句
二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 暦売る神となりし日遠くして 慶月 極月や足踏みかすか男衛士 音呼 ◎���マリア棘やはらかき冬薔薇 和子 楽団の喧騒を待つポインセチア 順子 幔幕のうちは見せざり年用意 千種 聖夜待つランプの中の空青し 和子 悴んで十字架を小学生仰ぐ 順子 ◎十字架に鳩の休息クリスマス 要 朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象 一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子 著ぶくれのままカフェオレを飲むつもり 光子 著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天 冬帝のふくらませゆく日章旗 和子 ◎冬深む宿痾なる瘤持つ鯉へ 光子 ◎身じろがぬ寒鯉威してはならぬ 慶月 寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 ◎擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子 旧華族らしき猫背を外套に 順子 二の鳥居辺り冬帝在し険し 慶月 寒鯉の鐚一文も動かざる 千種 凍雲に閂かけよ大鳥居 月惑 ◎大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか ◎きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子 オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 数へ日の水あをいろに神の池 要 外套のポケットに怒りを握る 和子 冬ざれの鯉の影なき池の底 炳子 上野は勝つてゐるか像の極月 慶月 歳晩や動きさうなるさざれ石 眞理子 聖樹の灯巻き込んでゆくボロネーゼ はるか 冬眠の蛇を諾ふ斎庭なる 光子
岡田順子選 特選句
◎神の鳥冷たき影を像に置く はるか ◎極月や足踏みかすか男衛士 音呼 初対面黄色のマフラーして彼女 政江 花柊零るる坂の神父館 要 未知の先あるかのごとく日記買ふ 妙子 聖マリアと棘やはらかき冬薔薇 和子 ◎枯蓮のいのちの水に眠る朝 佑天 裳裾冷たき暁星のマリア像 俊樹 なかなかに僧には会へぬ師走かな 眞理子 十字架に鳩の休息クリスマス 要 鷗外の全集売れぬ隙間風 俊樹 窓越しに著ぶくれの手が師を招く はるか 朱き鯉悴みもせず行者めき 軽象 一枚の青空に垂れ冬薔薇 和子 著ぶくれの犬にユニオンジャックかな 佑天 霜晴や空ラのリヤカー巡回す 千種 ◎英霊の言の葉の外年詰まる 軽象 寒禽の寄り添うてゐる像の肩 政江 年逝くや素木の鳥居乾くまま 要 擬態して聖夜の街に紛るるか 炳子 数へ日の嵌つてしまふ小津映画 炳子 大鳥居いくつも潜りクリスマス はるか きらめける虚構を踏みぬ霜柱 妙子 オルガンを踏み込むクリスマスの朝 光子 ◎くちびるの端で笑つて懐手 和子 ◎手つかずの落葉を散らす神の鳥 はるか 数へ日の水あをいろに神の池 要 ◎外套のポケットに怒りを握る 和子 サグラダファミリアみたいな銀杏枯れ 俊樹 風冷た悲しくなけれども涙 政江 二百万余の英霊よ竜の玉 昌文 ◎微動だにせぬ零戦と年忘れ 俊樹
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お友達とおでかけしたり本を読んだり、ガンダムの映画行きたいね~となったのでちょっとずつアニメを観たりしてました。ガンダムはほとんど触れたことがなくて(水星の魔女は0話?と1話を見て、続きも見るぞ~と思ったまままだ見れてない……)知識がないんですけど面白いですね~。イザーク好きだな……。 追記よりお返事です。絵文字だけ送って下さった皆さんもありがとうございました!
はじめましてイチカ様。突然の~の方 はじめまして! 睡眠��間を削ってまで読んでいただいただけでなく、感想を送って下さってありがとうございます……! 情景描写や掛け合いなど褒めていただけて本当に嬉しいです……。風花はキャラクターも世界観も本当に大好きで、どのお話も大事に書いていたので、齟齬がないと仰っていただけてほっとしました。 おまえが咲かせた春だった、本当に物凄く半端なところで終わっていて申し訳ないです。長編は絶対全部ハッピーエンドにする勢としては長らくあのままにしていることが本当に心苦しいです……。 あの連載自体は完結という表記をしていますが、先生がいなくなってからのフォドラ、復讐に囚われるディミトリ、5年後の彼らも書いていくつもりでいます。再開するとしたらもう一回プレイしとくか……という気持ちでいるので、いつになるかは未定なのですが……。 再開時にもしまだ足を運んでいただけていることがあるならば、その時はまた読んでやっていただけたら嬉しいです。 温かいメッセージをありがとうございました!
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Well well well. Looks like we are getting a second Gundam Hajiroboshi kit, just not the one I was expecting (I assumed we’d be seeing Hajiroboshi Alector in HG form at some point).
The new wings seem to be evoking Marchosias’, though they’re far from identical. Is this going to be a bridge to Alector, or is Alector a ‘what if’ that we won’t actually see in action in the Urdr Hunt story, despite it appearing in the G app? Time and the next episodes will presumably tell.
From a design point of view, it’s not bad. I think it’s got a slightly nicer silhouette than the original version, and I’m amused that the bulk of the mass is going to be on the waist (which should avoid the weight distribution issues occasionally suffered by the HG IBO Gundam frame). Still, it’s largely just a repaint with new accessories.
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📛 063 「空手バカ一代」 #12。
テレビの中で 「空手バカ一代」 が はじまりました。今回は 「白刃の恐怖をくぐる (第12話)」 というお話です。戦後初めての "第一回空手選手権大会" で 優勝し、体重500kg超えの闘牛ライデンゴーを浜辺で倒し、鬼殺しの一本背負いのタケバヤシを非常階段で倒したアスカケンは 「俺は間違っていたと」 番組のはじめから間違っています。難しい独り言をぶつぶつと呟くアスカケン。そんなところに キラリと左目が光る男が現れ、持っていた刀で小島テーラーのコジマさんの黄色いバケツを真っ二つにします。フッと消え去る刀男。空手界に敵が多いとはいえ、あんな危なっかしい男に狙われる筋合いはないとアスカケン。と、そんな中 「北海道からですよ先生!」 と手紙を片手に弟子のアリアケが駆けて来ます。「いよいよ来たか!」 とアスカケン。「やっとヒグマが見つかったさうだ!」 と手紙を読むアスカケン。新聞社から 10,000円の交通費が同封されています!とアリアケ。「今日の午後の汽車で立つ!」 とアスカケン。場面は変わり、駅のホームで 「行ってらっしゃい先生!」 とアリアケ。「うん、アリアケ、常に前進!」 と、とりあえず汽車で前進する先生。「先生、勝ってください!必ず勝ってください!」 と弟子。「泣くなアリアケ!」 と泣かない先生。「あ、先生!弁当です!」 と弟子。「ありがとう!」 と良い弟子を持った先生。「お願いです、勝って勝ってください」 と弟子。「俺は勝つ!必ずヒグマに勝ってやるぞ」 と先生を乗せた汽車は ホームで涙ぐむアリアケを置いてヒグマの待つ北へ向かいます。そんな中、ガタンゴトンと揺れる汽車の中で 只ならぬ殺気を感じるアスカケン。キョロキョロするアスカケン。気のせいかとアスカケン。近くの席に座っていた ちいさなこどもが 「怖い、怖いよーっ」 と泣き叫んでいます。「紛れもない殺気!容易ならぬ敵だ!」 とアスカケン。あゝ汽車の中で壮絶なバトルが繰り広げられるのかと思いきや、何事も無く下車するアスカケンは フェリーらしき船に乗り換えます。先ほど泣き叫んでいた ちいさなこどもとお姉さんも乗船していたやうで、彼らの両親は "八高線の列車転覆 (1947年2月25日午前7時50分ごろ、八王子駅発高崎駅行きの八高線がカーブ���曲がりきれずに 脱線、転覆。死傷者679人を生んだ大事故)" で亡くなられたさうです。そんなこわい話をしている中で 「怖いよーっ!」 と またこわくなった ちいさなこども。どうやら 小さなお子さまは 殺気を敏感に感じ取っているみたいです。「ん?あいつだ!」 と雨が降り出した中で あいつを見つけたアスカケン。「フフフフフ、来たなアスカくん」 と刀男。「何故だ!何故俺を付け狙う!」 とアスカケン。「デッキには人影もない。アスカくん、勝負をして貰おうか」 と人の話を聞いているのかいないのか 勝負のことしか考えていない刀男。剣術界の世界に恨みはないはずなアスカケンは 売られた勝負はとりあえずお買い上げしてしまいます。「凄い殺気と剣の腕前っ!」 とアスカケン。「このままでは躱しきれなくなる!」 とアスカケン。「剣道三倍段っ!」 とアスカケン。「けんどーさんばいだん?」 と無知なわたし。という訳で インターネッターしてみたところ、刀や剣などの武器を持つ相手に 柔道や空手などの武器を持たない者が立ち向かう場合、相手の3倍の技量 (赤い彗星のシャアを想像) が必要らしいということのやうです。そんなこんなで、6段らしい刀男に対し18段の技量で挑まなければいけないアスカケン。そんな空手バカと刀バカの必死な戦いの中に 「お兄ちゃーーん!」 と 先ほどのちいさなこどもが 「アルテイシアかっ!」 とばかりに割って入ってきます。「お陰で手元が狂ったわ。命拾いをしたなアスカくん。勝負はお預けだ」 と茶々が入ってやれやれだぜって感じの刀男。命拾いをしたっぽいアスカケン。「それじゃあさやうなら」 と ちいさなこどもと別れたアスカケンは 「自ら空手バカの道を歩む」 と自分に語りかけながら とりあえずお知らせに入ります。お知らせが明け、札幌のやうな街並みがチラチラと映るなか "札幌日報新聞社" に着いたアスカケンは "空手対熊の対決" を企画した新聞社の編集者らに会いに行きます。「見せ物風には宣伝しないでください、ひとりの空手バカの夢の追求ですから」 とよく分からないことを真顔で言うアスカケン。新聞社の新聞屋さんから 「え!ここにいるんですか!」 と ヒグマさんが既にスタンバイしていることを聞いて驚くアスカケン。新聞社の中庭らしき場所、檻の中に吠えたヒグマがいらっしゃいます。「たしかにデカい」 とアスカケン。軽い一撃で相手を即死させるらしいヒグマ。「とにかく、たっぷりと餌を与えてください」 と万全なコンディションなヒグマと戦いたいアスカケン。「今日のところは温泉にでも浸かってお休みください」 と新聞屋さん。そんなところに 「アスカがヒグマと一騎討ち?」 とアスカケンをつけ狙って北海道にまで来てしまった刀男。そんな中、すっかり先生に惚れ込んだ新聞社の編集長と��話を楽しむアスカケン。「やらねば��らぬ、超人という夢の追求の為に」 と、超人ロックか正義超人の世界に足を踏み入れるのが夢らしいアスカケンは 新聞社の方に車で送って貰うのですけれど、その途中 「アスカくん、降りて貰おう」 と刀男がその行く手を阻みます。「執念深くもここまで追ってきたのか?」 と、わたしと同じ意見なアスカケン。「アスカくん、勝負をさせて貰おう」 と勝負のことばかりな刀男は 驚いて逃げ出した新聞社の車を破壊します。「あんたも武術家のはしくれなら恥を知れ!恥を!」 とアスカケン。どうして見ず知らずの刀男にここまで追いかけ回させるのか、それとなく刀男に聞いてみます。すると彼は 「肩と腕の骨を折られたタケバヤシの無知の親友」 とのこと。「あゝやっちまった」 と わたし。「泣き言も言わんし負け犬にもならん!」 と泣き言も言わぬし負けドッグにもならぬアスカケンは 「ヒグマとの戦いに集中したい!とにかくクマと戦わせてくれ!」 と刀男との勝負を止めやうとするのですけれど、凄まじい形相で襲い掛かって来る刀男。ヒュッと振り下ろされた刀を 既のところで上着を投げつけ躱すアスカケン。真っ二つにされた一張羅の上着。「いかんっ!すべて躱し続けるしかないっ」 とアスカケン。「初めて体験する苦しい戦い!」 を感じているアスカケンは 「ヒグマよ待っていろーっ!」 と叫びます。「とどめっ!」 と刀を振り下ろす刀男。と、途端に ジェットストリームアタックを仕掛けてきたトリプルドムに立ち向かうガンダムのやうな映像に切り替わり、痺れるほどの空手技で刀男をぶちのめすアスカケン。「勝った!よくぞ勝った、この強敵に!」 と、実写映像を交えながら熱く語るアスカケン。気絶しているっぽい刀男。「いやあ手首の骨を折ったくらい」 と真剣を持った者を相手にして、相手の手首の骨を折ったくらいで戦いを済ませた さすがなアスカケン。「いよいよヒグマとの勝負だ、クマよヒグマよ 必ずお前を仕留めて見せるぞ!」 と格好良さげな台詞とともに アスカケンは次回に向けて突っ走ります。
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『機動戦士ガンダム』の生みの親の一人である安彦良和氏は、40年前に「ガンダム」のキャラクターを作り上げた。近年では『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で登場人物たちの過去、すなわち「歴史」を描いてきた。
71歳の安彦氏は、実際の「歴史」とも向き合っている。目下のライフワークは近現代史をテーマにした作品。『虹色のトロツキー』では中国東北部に存在した日本の傀儡国家「満州国」を描いた。連載中の『乾と巽』では「シベリア出兵」に取り組んでる。
複雑な背景を持つ近現代史をなぜ描き続けるのか。安彦氏は「善悪二元論で歴史を解釈することは、とても危ない」と、歴史との向き合いかたに警鐘を鳴らす。
日本が歩んできた道を問い続ける安彦氏に、歴史と向き合う作法と意義を聞いた。
人間は、トラウマで心にかさぶたを作る
インタビューに応じる安彦良和氏
――安彦さんは『虹色のトロツキー』で、「満洲国」にいた人々に取材を重ねています。戦後74年を迎えた今、近い将来に戦争経験者がいなくなることが現実になろうとしています。
あの戦争で、生きるか死ぬかの経験した人がいなくなる。そういう時代が来る。平和だからこそですが、一方では大変恐ろしいことだなと思います。
僕は1947年生まれで、タッチの差で戦争を経験していない。「戦争は絶対いけない」「どんな戦争もやっちゃいけない」と、生死の境をさまよってきた人たちの言うことを厳かに聞かなきゃいけないという思いがある。
しかし、そこで「お説ごもっとも」と、思考停止をしてもいけない。
「戦争」や「戦い」を一般論化して、何が肯定されるか、また否定されるかというのは、なかなか難しい。ただ、戦争を経験した人が「とにかく戦争はダメだ」と語る証言は、とても貴重だと思うんです。
もっといえば、本当に生死の一線を越えてきた人たちの中には、そのことを語り残さなかった人もいるでしょう。
――過酷な体験は振り返りたくないという人を、私たちが責めることはできない。
「思い出してどうなるのか」「悪いことを思い出すだけ」と、あえて語らなかった人もいたと思うんです。
人間というのは、トラウマで心にかさぶたを作る。それを剥がすのは、残酷なことじゃないかと。それを語らせるのは、非常に微妙な作業でもあります。
そのかさぶたが、ある日突然破れて、感情が噴出することもある。本当に深刻なトラウマっていうのは、必死にかさぶたでふさごうとするけど、癒えないわけですよね。
我々の親の世代は、一種の自己防衛で語らなかったという気もします。語られていない歴史、そこに思いを致すことも必要かもしれません。
『虹色のトロツキー』で描いた「リアルな目線からの満洲国」
『虹色のトロツキー』単��本
――『虹色のトロツキー』の主人公は、ウムボルトという青年学生でした。なぜ旧満洲を描こうと思ったのですか。
そもそもは、ある時期に当時の旧満洲を撮影した写真を見たことがきっかけでした。多くはいわゆる宣伝写真でしょうが、そこからは人々の生活の匂いを感じた。
いわゆる「満洲モノ」と言われるものには2パターンがありました。一つは、加害者として、あるいは被害者の立場から「満洲国」を告発するもの。もう一つは「馬賊」モノのような娯楽作品です。
そのどちらでもなく、「満洲国」という存在を正当化はしないまでも、そこに生きた人たちを描きたい。
なので、等身大のウムボルトという、日本人とモンゴル人との間に生まれた青年学生のリアルな目線で旧満洲を描こうと思いました。
――主人公は無名のキャラクターで、その周りに関東軍の石原莞爾や辻政信、満映理事長の甘粕正彦、女優の李香蘭など実在の人物が出てくる。無名の人の目線からあえて物語を描いたのはなぜですか。
ウムボルトは混血の青年、いわばマイノリティです。その意識は僕の中にもあった。
マイノリティの意識が自分にもあるからですかね。馬の骨の話もそうだし、北海道っていうのはある意味で外地ですからね。北海道は今でも本州を「内地」と言っているくらいですから。
メインストリートではない、辺境の目線から見えてくるものがあると思うんです。
左から李香蘭、甘粕正彦、辻政信、石原莞爾
――「満洲国」は「帝国日本の脆い理想が現実と渡り合った成れの果て」だったと。そこにいた青年たちは、理想と現実が複雑に交錯した時代を生きた。その舞台となったのが満洲建国大学でした。
満洲建国大学は、石原莞爾が唱えた「五族協和」の理想に基づき、石原の支持者だった辻政信が開学させた。新国家に有用な人物を生み出すための国策大学でした。
しかし、その実態はとても多様だった。門戸は様々な民族に拓かれ、中国やモンゴルの人も入学していました。
印象的だったのは、中国や旧満洲の人たちが建国大学に入りたがっていたということことでした。もう日本の敗戦が目の前に迫っているようなときでも、喜んで入学した人がいた。そういう夢があったのかもしれない。
『虹色のトロツキー』2巻(中央公論新社、2000年)、248-249頁
「五族協和」「王道楽土」というのは、単なる空虚なスローガンではなく、彼らなりにあくまで一つのリアリティを求めた言葉だった。実際に、そこを本気で目指していた学生もいたわけです。
建国大学の同窓会の雰囲気や結束の固さを見ていると「この人たちは真面目だったんだ。本気だったんだ」という気がしました。
それらも含めて、全ては世界史の過酷な現実に押し流されてしまった。それが歴史���恐ろしさだとも思うわけです。
善悪だけでは語れない。それが「歴史」だ
「善悪二元論で歴史を解釈することは、とても危ないと思います」
――つまり、善と悪だけでは語り得ないっていうところを表現したいっていうのがあった。
「満洲国」は、軍国主義や日本の大陸侵略を象徴する国家ではありますが、それだけでは語り得ないのではないか。
確かに、旧満洲をめぐる陰謀めいたものが挫折し、否定され、大きな悲劇が起きた。あの国はどうしたってつぶれる運命だった。
しかし、実はそんな単純な話ではなかったのではないかという思いもあるんです。善悪二元論で歴史を解釈することは、とても危ないと思います。
――作品では、独断専行でノモンハン事件の犠牲者を増大させた陸軍参謀・辻政信が登場します。辻はガダルカナル島攻防戦を指導するなど「作戦の神様」と呼ばれましたが、戦後は旧軍の精神主義を体現していた人物とみなされた。そんな「絶対悪」とも評される人を、安彦さんはコミカルに描きました。
『虹色のトロツキー』で困ったのは、取材で当時の話を聞くと「みんないい人だった」という話になることでした。
連載していた頃、辻政信は世間ではそれほど扱われていなかったと思います。もちろん「悪」とされても仕方がない人ですが、実際に関係があった人から話を聞くと、みなが「魅力的だった」と言うんです。
「神出鬼没な人だった」「声がでかかった」とか、懐かしい目で語るんですね。
人間というのは「こいつは超悪い人だった」「こいつは善人だった」と単純に割り切ることはむずかしい。直接会ったりすると意外と魅力的で、コロっと好きになるようなことがあると思うんです。
なので、無条件に悪と断じたりするのではなく、面白いキャラだが基本的にダメだよと。そういうリアリティを反映した描き方をしたほうがいいんじゃないかなと思ったんです。
尾崎秀実(左)とリヒャルト・ゾルゲ
―― 一方で、戦時中のスパイ事件(ゾルゲ事件)に絡んで処刑されたジャーナリストの尾崎秀実については、少し不気味な描き方だなと感じました。尾崎は戦後に平和主義者として語られがちでしたが…。
尾崎については中途半端な描き方しました。家族を愛した平和主義者として語られますが、単に平和を愛した人物ではありません。
尾崎は近衛文麿首相のブレーンで、そのための言論活動もしていました。講演では「資源を得るために日中戦争をどんどんやれ」というようなことを言っています。
そして日本の情報をソ連のスパイ、ゾルゲに売っていた。娘たちには「いずれ戦争は終わります。日本が勝ちます。頑張りなさい、堪えなさい」って言うんですが、彼が売った情報で、日本は戦略的に負けたわけです。
それなのに戦後の僕らは、尾崎が獄中で妻と娘に書いたメッセージ「愛情はふる星のごとく」に涙するわけです。「平和主義者なのにこんな目にあって、家族も可愛そうだ」と。この本はベストセラーになりました。
尾崎を戦争の犠牲者として、無条件に平和主義者と定義するのは、戦後的な美化だと思います。
戦後の「マルクス主義」的な歴史観の是非について
幼少期から漫画家になるのが夢だった安彦氏だが、かつては学生運動の闘士だった。1966年、故郷の北海道を離れて青森県の弘前大学に入学。学生運動に身を投じた。 後に弘前大全共闘のリーダーとなったが、大学本部占拠事件の責任を負わされ1969年9月に逮捕、翌年に除籍された。その後、安彦氏は上京。たまたま目にした手塚治虫の「虫プロ」の求人広告をみて応募。採用された。 当時の学生運動を描いた山本直樹の漫画『レッド』の登場人物・安田は安彦氏がモデルとされている。
――戦前は『古事記』の神話さえも史実として教えられましたが、戦後は批判的に読まれるようになった。戦後、歴史の教科書は大きく変わりました。
戦前期は基本的に「悪」の時代。戦後は「善」の時代とされますよね。
民主主義の下、過去を悔い改めない人たちを少数派にし、「善の戦後史」を作れば、日本は世界に輝く平和国家になる。それが戦後の民主主義教育の考え方でした。
でも、なかなかそうはならないわけで、いくら経っても悔い改めない人たちがいるわけです。そして、その色合いはむしろ強まってく。そこに大いなる「なぜ」があるわけです。
――その「なぜ」とは。
戦後の支配的革新思想「マルクス主義」、もっと言えば「社会主義」の敗北につながる問題です。
世界では18世紀ごろから「人権を大事にしよう」という思想が、啓蒙思想として出てきます。そして「世の中は時代が進むにつれて、より人権が尊重されるようになり、必ずよくなる」という考え方あった。それは今でもあります。
でも、ヒューマニズムだけでは力が足りない。それを科学的に立証しなければいけない。歴史には停滞する時期や逆行する時期もありますから。
それを冷徹に分析し、まあ世の中はおおむね「進歩」している。そう捉えたのが「マルクス主義」でした。
この思想は「科学的」であることを売り物にしていた。世の中の「進歩」を信じていた人々は、それにすがった。
やがて「科学的」であるはずの思想を盲信する人が生まれ、「党派」をつくり、それを教団化し、宗教的なものになってしまった。
ただ、それにも終わりがやってきます。1989年にベルリンの壁が崩壊し、90年に冷戦が終結し、91年にはソ連が崩壊した。社会主義の実験は失敗に終わり、「あれあれ、善玉が負けちゃった」となる。
「社会主義は善」「悪は滅び、善は勝つ」という思想が、逆に不幸を招いたような気もするわけです。
撤去されるレーニ���像(ソ連・リトアニア共和国・ビリニュス)=1991年8月23日
――社会主義は、自らが否定した宗教的なものになってしまった。内ゲバもあったし、それこそヒューマニズムが欠如していた。
おっしゃるとおり「科学」という名の神を信仰する宗教になってしまった。
結論を言えば、やはりヒューマニズムを安易に「卒業」してはいけなかった。それが社会主義、史的唯物論的な考え方に置き換えられた時点で失敗したと思うんですよね。
歴史への科学的な姿勢こそ、思想の進化だと我々はずっと思ってきたわけです。ヒューマニズムなんて甘っちょろい。現実に負けてしまうとね。そういう考え方の中で人間的な目線を置いてきちゃったんです。
「ニュータイプ」に憧れを抱くのは危うい
インタビュー場所は安彦氏の自宅の一室。壁には安彦氏が描いた作品が飾られていた。
――安彦さんがおっしゃるように、今を生きる私たちがヒューマニズムを取り戻すためにはどうすれば良いのでしょうか。
ヒューマニズムを、ひたすら素朴に追求することじゃないですかね。
簡単に言えば、階級格差や貧富の差を見すえて、もっと人権が尊重される社会にする。もっと多くの人が幸せだなと思える社会を地道につくっていく。そういうことだと思うんです。
前衛党を作って、戦略的に練り上げた革命を達成して、究極の理想社会に向かって指導されていくべきだ……みたいな部分を否定すればいい。
ヒューマニズムの社会をつくるには、もっとたどたどしくていいんですよ。みんなが「他人の痛みを知ること」「他人の気持ちになること」を意識する。そういう社会を目指そうということです。
――一方で、私たちは心のどこかで「よき指導者」を求めているような気もします。マスコミでも「新たなリーダーが必要」みたいなことが言われます。ともすれば、『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビのような、強いリーダーシップを求めてしまいがちです。
リーダーを求めること自体は良いと思います。ただ、リーダーに全権委任するのがいけない。リーダーだって人間で、限界があるわけです。「いい人だと思ったけど案外ダメだな」と思ったら、さっさと見限る分別を持っていればいい。
宗教的なカリスマや、『ガンダム』でいう「ニュータイプ」的なものに憧れを抱くのは危うい。常に権力者を疑いながら、くよくよと迷いつつ、道を探し求め続けるしかない。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の単行本。12巻の表紙にはジオン公国の総帥、ギレン・ザビが描かれている。
――それは、古代ギリシャのオストラシズム(陶片追放)からずっと続いている。
それで何がいけないんでしょうか。やはり、指導者はほしいですよ。もちろん個々人の能力差は当然ありますし、権力欲で成り上がろうとする者も絶えずいる。
だからこそ、僕らは目を肥やす必要もある。「あいつはろくでもねえ」「この人がいいな」と、ずっと観察し続ける。
「ナショナリズム」と「パトリオティズム」の違い
『虹色のトロツキー』の原画。描かれているのは主人公ウムボルト
――『虹色のトロツキー』の主人公ウムボルトは「五族協和」にこだわっていました。自分は「満洲国人でありたい」と。一方で、民族主義の発露は、時として自民族が優れているという選民思想、偏った愛国心の萌芽となる危険性もあります。
かつて親しくさせていただいていた松本健一さんという思想家がいました。彼は意識的に「ナショナリズム」と「パトリオティズム」を分けていました。「ナショナリズムには乗れないけど、パトリオティズムならいい」と。
「よき愛国心」という定義は難しいけど、愛国心というよりは「愛郷心」というのかな。「国」となると色々な要素が入ってくるんだけど、ふるさとを愛する心みたいなニュアンスをこめておられたと思います。
――「故郷」と書いて「くに」と読ませることもありますね。
パトリオティズムは、同郷心に近いかなと感じます。ウムボルトは、パトリオティズムとしての「満洲国」の可能性を探っていたのだと思います。
もしかしたら「満洲国」というエスニック国家が存在し得たんじゃないかと、僕も思うわけです。無論、それを存在できなくしたのは、当の日本だったわけですが。
「五族協和」という標語の是非は別として、石原莞爾などは「満洲国民になる」みたいなことを一時言ったりしていました。
――作中で、李香蘭が「日本人が中国人になったり、中国人が日本人になったりするって間違っている」「目的が、国が違う同士が仲よくするためにお役に立てるならいいことなんじゃないか」と話すシーンが印象的でした。
「満洲国」というビジョンを示しておきながら、「満洲国」というアイデンティティを形成するのを結局最も強力に妨げたのが日本だった。そこに大きな問題があるんじゃないのかな。
「五族協和」を掲げながら、本当の意味で「満洲人のための国家建設」をしなかったわけですからね。結局は日本のためだったわけですから。
「人と人は、わかり合えない」 だからこそ…
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の単行本。表紙にはガンダムとララア(17巻)、シャアとララア、ララアが搭乗する機体「エルメス」(21巻)が描かれている。
――『機動戦士ガンダム』でも、ジオン公国の選民思想的な「ジオニズム」という言葉が登場しました。
『ガンダム』の舞台は宇宙ですが、そこには地球上で繰り返されてきた争いの構造が埋め込まれています。地球を出て宇宙に移住した彼らは、民族としての結束を保つために「ジオニズム」というイデオロギーを形作るわけです。
ユダヤ教の選民思想や、ナチス・ドイツのゲルマン民族の優越思想、そして戦前日本の純血思想、これらは古代からずっと続いてきた構造です。
自分たちを選民と考えれば、それ以外の人々への差別が生まれ、ルサンチマン(被害者意識)がまた生み出される。
人はルサンチマンを再生産し、他者と争い、それを繰り返してきた。それぞれの時代を生きた人間たちが、何千年にもわたって積み重ねてきた葛藤。それが「歴史」であり、『ガンダム』が提示したメッセージでもありました。
つまりは、「人と人はわかり合えない」ということです。
「シベリア出兵」を扱った連載中の漫画『乾と巽』。安彦氏は、いまも歴史と向き合っている。
――歴史と向き合うということは、わかり合えない他者と向き合うことでもある。
中には「人はわかり合えるはずだ」と信じる人もいるでしょう。人間にとって平和に暮らことが何よりの希望なのに、なぜ戦争をしてしまうのかと問い続ける人もいる。
しかし、実のところ逆だと思うんです。人と人は、わかりあえなくて当たり前なんです。この「人と人」は、「国と国」と言い換えることもできます。
「きっと自分のことをわかってもらえる」という考えは危険です。其処から反感や絶望が生まれる。「ニュータイプ」なんてものも幻想です。「だったらいいな」ということを究極的な夢として表現している。だからアムロとララアの関係は悲劇的に終わる。
もちろん、だからといって、「わかり合えないなら何をしても良い」ということでもありません。
安彦氏のアトリエ
「わかり合えない」という前提を認めた上で「でも、わかりあえたらどんなにいいだろう」と考えること。そうすれば、相手の良いところが見えてきたりもする。私たちの身近な人間関係もそうですよね。
人は、歴史を巻き戻すことはできません。でも、似たようなことが繰り返されるのだったら、「なぜあの時失敗したのか」「あの時、もしもこうしていたら…」と考える。それが、同じ轍を踏まないために必要だと思うのです
【インタビュー後編はこちら】
<安彦良和 やすひこ・よしかず>1947年北海道生まれ。70年弘前大学中退後上京し、手塚治虫の「虫プロダクション」でアニメーターになる。73年にフリーとなり、以後『機動戦士ガンダム』など大ヒットアニメの主要スタッフとして参加。キャラクターデザイン、作画監督、監督などアニメ界でマルチに活躍。79年『アリオン』でマンガ家としてデビュー。90年『ナムジ 大國主』で第19回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。2000年『王道の狗』で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。12年『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で第43回星雲賞を受賞。マンガ作品は『ヴイナス戦記』『神武』『虹色のトロツキー』『イエス』『天の血脈』『ヤマトタケル』など多数、著作は『原点 THE ORIGIN』などがある。
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現場主義限界耐性
なんだか毎日夜寝をしちゃう。夜まで体力が持たなくて夕方に寝ちゃうのだ。そして21時とか22時に起きる。晩御飯を頂く。そしてもくりで通話しながら本を読んだり勉強したりという趣味の時間をたんのうする。今日はなんと通話相手の友人が眠くならなかったこともあり4時まで本を読んでしまった。『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』である。村上春樹と柴田元幸がライ麦畑翻訳に関して話すこの本はすいすいすいすいすーいと読める。言っていることが逐一よくわかる。村上春樹は分かりやすくものごとを伝えることの天才だな、というか秀才だな、というか優秀な人だなあ、頭がいいなあ、ありがたいなあと思う。村上春樹のライ麦畑翻訳にあたってはそういう感じだったのか、とか、サリンジャーってそういう感じだったのか、とか、全ての話が面白い。とにかく何においてもものの「あわい」というもの、境界というもの、そこにサリンジャーなりホールデンはいて、翻訳も読後の感覚も、どうも何もかも「中間」「中途」という、何事をも決定づけないという態度が、サリンジャーへの真心のように思える。ところで講談社英語文庫みたいな、講談社が名著の英文を文庫で売ってくれているシリーズでライ麦畑とナイン・ストーリーズを持っているはずなのだが、また部屋を大捜索したがなかった。「また」というのは���ズオ・イシグロのBaried Giantも部屋の中で無くしているからである。英語の小説のみこんなに消失しているということは、まとめてどこかにやって忘れている可能性が濃厚。「今」読みたいものが手元になく読めないことはものすごいストレスを発生させる。Baried Giantは手元にないことにいらつきすぎて古本を通販したら、かなりの書き込み(おそらく男子大学生によるもの。4色ボールペンで先生の言ったことをすべて書き込んでいると思われる)があり、結局新品をAmazonで買うことにした。17日に届く。講談社英語文庫の2冊はどうにか見つけ出したいところだが、これ以上どこを探せばいいのだろうか。本棚もダンボールも全て見たけれどどこにもない。しかし売ったり捨てたりしたはずもないし人に貸した記憶もないから絶対に所持しているはず。手元には村上春樹のキャッチャー、野崎孝のライ麦畑が揃っており、あとは原文があれば完璧、というか、原文がないと翻訳夜話2の面白さの確認がぜんぜんできず、ほぼ無意味である。こんなことってあるかい。どこへ行ってしまったんだい。
プロメアを見てガロリオを浴びたい。ヒロアカを読んで出勝を浴びたい。ガンダム2話も見たいしリコリコ全話も見たいしデパプリも気になるし、今週のアイカツも期限切れる前に見なきゃいけないし、タイバニ2はネトフリ(未加入)だがやっぱり見たい。こんなにも映像作品に意欲を発揮しているのは、PCでアニメを見ることをやっと再開し、なかなか快適な空間を作れたからである。水星の魔女の1話がとくによかった。(プロローグも見た)チェンソーマンもアニメが追いつく最後のチャンスな気がするし日本のアニメ的叡智の結集そして最先端がここに詰まっていると思うので早く見たいし、ガンダムは最初から見るのがリアルタイムじゃないと長くなっていくから大変だし、そういえばドンブラザーズも見たいんだった。長い話数のものはできるだけリアタイしたほうがいいという真理をようやく理解した。逆に1クールものならあとで一気見してもそこまで負担ではない。とにもかくにもヒロアカですが…6期が始まってしまいましたがまだ見ていません。5期をまだ見ていない気がするし、原作で先に読んだほうがいいのか?と思いつつ、原作は11巻まで読んだところで、やっぱり読み返そう、となぜか1巻からまた読み始め、いま5巻くらい。何をやっているんだ。いや、かっちゃんに対する考えや感じ方、他人の言及を聞く度に、最初から読み直さなくては、考え直さなくては、という使命感に駆られる。早く36巻まで行ってそして本誌に追いつきたい。そうすれば少しはわかる、爆豪勝己というキャラクターのことが。もちろん全部はわからないけれど、少しはわかると信じている。でも全く分からないかもしれない。今��ところわかっているのは、彼は「静かな人」だと出久が思っている=彼は「静かな人だ」ということだけだ。あと幼少期の思考については一人称でモノローグがあるのでわかっている。わかっているがモノローグの言葉のうちに秘められた思いというのはやはりコマの中の絵から読み取るしかなく、どうしてもそこに個々人の読みのブレが出てくると思う。私は幼いかっちゃんは自分だけ「できる」ことに孤独を深めていった(「できない」出久への失望と「置き去り」感:実際には逆だが)とあのページを読んだが、もちろんそうではないという読み方もできる。あとMIU(ドラマ)もいい加減見たいなと思っているし、洋画もいろいろと気になっているのがある。コンテンツを摂取すると媒体がなんであれかなりぐったりしてしまうので時を選ばなければならないが、今はかなりなんでも吸収したいという意欲がある。私にしては珍しいことだ。つまり、珍しく元気ということです。
就労移行支援施設に正式入所することを迷っている。交通費の問題。梅子(交通費の出資者)の意思に反していること。生家内の人物と同居することに慣れてきたこと。体験生としての通所により社会復帰への抵抗感がなくなってきて、アルバイトを始められるのではないかと思うこと。アルバイトで交通費を貯めてから、また折を見て正式入所すればいいのでは(冬にはもう少し近いところに新しい事業所ができるとのこともあり)とも思う。とにかく、フルタイムで障害者雇用を目指すために半年以上を費やすか、という問いに、私は今すぐ答えを出すことができない。であれば一旦保留して、週2~3のアルバイトをしながらでも考えようか、くらいの気持ちになっている。体力はいまだそこまで戻っていないので、今から働けるのか、と言ったら、そこはソフトランディングで行くしかないとは思うが。
ぷらいべったーで「あなたの滅び」を公開にしました。pixivにも上げようと思うものの、コピペしてキャプションを付けるだけの作業を億劫がっている。近々かっちゃんの小説(出勝)をあげる時にでも、ぱぱーっと作業してしまいたい。かっちゃんの小説が終わったら、ずっと止まっているフィガファウの「いかづちください」「恒河沙」をやっと書きます。今幸いなことに「小説を書くモード」に体と頭が入っているので、時間はかかりますが1日3000字くらいを週に2回書けるといいな、くらいのペースで進んでおります。何はなくとも二次創作。小説を書く楽しさは二次創作から始まっているし、今日改めて考えて、オリジナルも二次創作での作話の手法の延長線上でやるべきだと思った。だから何はなくとも二次創作を書けるだけ書く。情熱がある時に書く。「小説を書くモード」に入れているのは幸いなので、書くのは今だ!という気持ちがある。そういえば、オリジナルを書くモチベーションを上げるために公募ガイド秋号を買った。さまざまに公募への夢が膨らんで良い��good.新人賞を1年に1本投稿していたと高瀬隼子さんがおっしゃっていたが、1本に1年かけるのか…とおののいた。仕事をして生活をしていれば自由時間など限られてくるので、そのくらい一つの作品を時間をかけて書くものなのかもしれないが、私はもっと量産型というか、頭の中で考えている期間がながいものだと10年とかになるので、頭の中で書き終わったものをタイピングで出力するだけだから、それさえ終われば1年に何本か書けるな、と思った。BL、百合、児童文学、純文学、SF短編、ラノベ、などなどのネタ(設定)だけは頭の中に結構ある。ただこれらが頭の中で書き終わるかというともっと頻繁に取り出して設定メモなどに出力しないといけないし、常から考えていないといけないのである程度一つの作品に集中することが必要だし、だとすればやはり頭の中で1編書き終わっているBLから出力すべきかなあと思う。出力したらしたで、書き直したい部分も出てくるだろうし、そうすると無職の今の状態でも3ヶ月くらいはかかるのかもしれない。合間に二次創作を書きまくってしまうだろうし。
障害年金申請のための動きが止まっている。不動産屋に前の住居の敷金を問い合わせることもまだできていない。カード会社にその利用料金はサービスをもう止めてもらったのですがそういう連絡はありましたかと聞くこともできていない。公的な連絡なにもかもに腰が重くなっている。どころか腰が床に接着している勢いで何もしていない。こういう時はたいてい人生の岐路で迷っていて何かそれが片付かないとほかの何もできない、という状態のときだ。人生のことさえ解決すればわりと行動できる。ということでそろそろ決めなければならない。
2022.10.15
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永遠のロマン!宇宙に興味を持った人々の熱い想い
集計期間:2020年11月16日~11月18日 回答数:17357
世界中がコロナ禍に揺れた2020年ですが、ウイルスとは無縁の宇宙に関するニュースも多かったことをご存知でしょうか。
11月16日には宇宙飛行士の野口聡一さんらが搭乗する新型宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げに成功し、12月6日には小惑星探査機「はやぶさ2」が、約6年間のミッションの末に小惑星「リュウグウ」の砂を採取し、無事に地球へと持ち帰りました。
そこで今回は「宇宙」に関する意識調査を行いました。
宇宙に興味を持ったことはありますか?
回答者17357名のうち、宇宙に興味をもったことがあるという人は全体の約65.7%を占めました。
ここからは、具体的にどういうことに興味をもったのか、寄せられた意見を見ていきましょう。
人類のロマン!宇宙に憧れる人々
<宇宙のどんなところに興味がある?>
・星や惑星に興味が湧いた。野口さんすごい人生ですね
・地球以外に月とか色々あり、不思議だなあと思って、星とかも興味あります。
・宇宙は、謎だらけで人間が小ちゃい存在と思わざるを得ない果てしなさがある上に、たまに星を見上げながら無になるのが好き
・宇宙人は存在しているか? とかあの星の光はどのくらいだろう? とか
・未知なる暗黒の世界!簡単な発想をすると何処から何処までの大きさだとか?とにかく分からないし事だらけだと言うことです。
・小さい頃から宇宙関係が好きです。何十万光年先に地球と同じような暮らしがあるかもしれない、と思っています。宇宙ステーションや月など自宅にある天体望遠鏡で時々観測しています。
・◯◯光年先の恒星など少し調べ自分の年齢と照らし合わせ、あの星の光は自分の産まれた時に輝いた光が今になって届いているのだと宇宙の不思議を思いながら見上げた事がある。他、他国が計画している地球でない星への移住計画や、日本からの宇宙旅行販売など、興味を持ち新聞記事を読む事がある。
・今見えているオリオン座の中で、超新星爆発してすでに存在していない星があるとか。近い将来その爆発の光が地球に届くというので、星空の晩は必ずオリオン座を探しています。
・ブラックホールはどうなっているか。宇宙は本当に無限なの。宇宙は分子の様な物ではないだろうか。
・宇宙の果ては何処だろう、星から星への距離はどれくらいだろうと宇宙の広さ的な事に興味を持った事があります。
・宇宙には自分たちの考えや想像などを��るかに凌駕するほどの神秘性に溢れています。土星の輪やミルキーウェイに馬頭星雲など、誰かが手を加えたようなそんな不思議さに惹かれる思いがあります。
・空を見上げると思うんですが、行き止まりはあるのかなぁー?とか、永遠と続いているなら絶対地球の他に人類がいる!!なんて思ってます。UFO信じてます(汗)
・星空を眺めて宇宙に想いをはせたり、流れ星を観に行ったりしてます。宇宙人はいるのか?とか、ブラックホールとは何かな?とか、宇宙では時間の感覚が違うのかな?とか知りたい事が沢山あって興味深いです。宇宙の難しい専門知識はチンプンカンプンですが、何となくロマンを感じます
・宇宙には、宇宙人や、月にはウサギがいるのかなと知りたいぐらいです。
・宇宙は少しずつ広がって言っているっていうけど、じゃあ宇宙は何かの中にあるってことかなって思う。宇宙の外が存在するんじゃない?
・小さい頃は、自分の体は小さい細胞からできているのと同じように、もしかしたら自分が広い宇宙にいる宇宙人の細胞の一部なんじゃないかとか、人間のことを広い宇宙のアリのような存在として見ている大きな人間がいたり、もっと大きい世界があるんじゃないかとか、宇宙に終わりはないというけれど、もしかして端っこがあったらそこは真っ白なんじゃないかとか、壮大な妄想をしていた。
・自分はどころからきたのか考えるときに親の遺伝子から人類のことから最終的に宇宙を考える宇宙飛行士が神父になったとか宇宙から地球をみたときに神を感じたという話が興味深い
・宇宙の果てについて考える事がある138億年前にビックバンが起こり宇宙空間という次元が形成されるのだが宇宙空間の外側には何があるのか疑問に思うことがある。それが“宇宙の果て”つまり宇宙を風船に例えると風船の中が我々の宇宙であるなら風船の外側には何があるのか?想像すら出来ない存在があるのだろうか?それとも何も存在しない“無”なのか?そして宇宙は永遠に存在するのか?風船が破裂するように突然消えて無くなるのか不安に思うことがある。
<宇宙に興味をもったきっかけ:幼少期の体験>
・子供の頃から宇宙に興味があります。ハレー彗星が観測出来るとなり、望遠鏡を覗き込みはまりました。
・子供の頃に母の実家で見た天の川に一目惚れしてから空を毎日見る様になった。東京の空にはほぼ星は見えないけどね
・小学生の頃、父親にプラネタリウムへ連れて行ってもらってから宇宙への興味が湧きました。高校の理科の選択授業も地学を選択していました。毎年様々な天文ショーもあるので自宅で見たりしています。
・うちゅうのひみつ、というマンガで読める図鑑を小学生の頃愛読していたので、その頃はとても宇宙を身近に感じていた。
・小学生の頃、サディスティックミカバンドのアルバムに感動し、スペースコロにー計画等に興味を持ち、松本零士の世界にはまり、スペースシャトルやハインラインの小説へはまった。
・実家の近くに宇宙センタ��があり、小さい頃からよく遊びに行っていたため、自然と興味を持つようになりました。
・小学生の頃、図書館で星座についての本を見つけて以来、宇宙に関心を持つようになった。学生時代、根っからの文系で数学や化学は苦手だったが、天体についての問題だけは得意に。今は子どもと天体望遠鏡を覗いて楽しんでいる。
・小学生の時に、毛布に包まって家のベランダからはじめて流星群を観てから、星や宇宙に興味を持った。専攻することは無かったが、今でも天文台やプラネタリウムには行っている。
<宇宙に興味をもったきっかけ:フィクション作品>
・朝の連ドラ「まんてん」を見たときに行ってみたいと、思った
・恐怖新聞に描かれていた円盤が来たを子供の頃に読んで宇宙に興味を持ったことが有ります。
・子供の頃に宇宙戦艦ヤマトやキャプテンハーロックに魅了されていた頃はいつか宇宙に行ってみたいと思っていました
・銀河英雄伝説を見て、宇宙のイメージを膨らませました。
・セーラームーン世代なので、宇宙の戦士になる予定でした。
・子供の時セーラームーンが人気で好きなセーラー戦士の惑星をひたすら調べていた。
・宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、キャプテンハーロック、クイーンエメラルダス、千年女王、銀河旋風ブライガー、イデオン、機動戦士ガンダムetc.大好きでした。
・サンライズの機動戦士ガンダムを観て、私達も大人になったらコロニーでの生活が当たり前になり、蒼い地球を眺められると信じていました。
・幼少期からウルトラマンの導きで、宇宙や科学の話題には常に興味と関心を持っている。現在でも、ブルーバックスや科学雑誌の愛読者です。
・プラネテスや宇宙兄弟など漫画の影響で宇宙に興味を持った。
・星の王子さまを読んで、本当に宇宙には星の王子さまがいて、会えたらいいなと幼少期に夢見ていました。
・最初に宇宙に興味を持ったのは、小学校の頃ヴェルヌのSF 月世界旅行 を読んだときでした。ガガーリンはすでに飛行していたかも知れないのですが、あまり印象にはなかったです。
・宇宙に興味があるというか、特撮が大好きだから、宇宙から異星人が地球にせめてくるかも?なんて妄想は何万回とした。ウルトラマンもいると信じている。それに、宝塚の宙組が1番好きなのも、宇宙が好き?きになる?からかもしれない。
・子供のころはちょうど、テレビ番組で銀河鉄道999を見て宇宙への憧れを膨らませていました。それからですかね、趣味の登山に必ず天体望遠鏡を持って行くようになったのは。まあ子供から20~30代後半の話しですけどね、今は眠れない夜に外へ出て星を眺めています。
・巨大な中性子星が地球に接近したらどうなるのかという動画を見たことがあるが、宇宙には私達の知らない神秘的なものがある一方で生命が存在出来ないような危険な要素が溢れており、宇宙に関心を持ったと同時に地球という稀有な存在の素晴らしさについて改めて感じることが出来た。
<宇宙に興味をもったきっかけ:その他>
・土星の輪っかが気になり、望遠鏡を買いました
・初めて天体望遠鏡で月を見た時、クレーター���見た。綺麗さにびっくりした
・宇宙の面積か何かを計算していた学者があまりにも難し過ぎて精神疾患になった、という話を聞いた時。宇宙の面積自体もそうだが、その宇宙の中に何があるのかもの凄く興味が湧いた。
・はやぶさがイトカワに到達してイトカワの石を持って帰った時。そしてそれが映画になった時は興奮して観に行きました。
・宇宙の謎に迫るため、大学院まで物理学を専攻した。訳があり企業に就職したが、今でも宇宙のこと、特に宙が意味する時間のこと、時間とは何か考えている!
・宇宙人はいまーす!笑 UFOらしき飛行物体を何回か見ているので、宇宙には興味深々です!
・プラネタリウムの月一講座に15年以上通った。天体観測や天体ショーを郊外にも見に行った。UFOも見たこと有り。
・はやぶさ(初代)キッカケ以来JAXAファンです。
・アポロの月面着陸を生放送で観てから好きです。
・はじめて買った写真集はアイドルでもなくモデルでもなくハッブル宇宙望遠鏡のものでした。また、生まれる3年前にハレー彗星が地球に接近してしまったので、70代のおばあちゃんになるまでしっかり生きて見届けるまで死ねません。
・むかーし、中学生の頃に冬の寒い中、自宅から近い児童公園で同志数人と冬の星座の美しさを見てから今日まで、事あるごとに遙か遠くの星々に思いを馳せている。時には写真を撮ってみたり、NASAのレポートを読んでみたり、家族で地球外知的生命体の話をしてみたり。話題は尽きない。
<宇宙に行ったらしてみたいこと>
・宇宙旅行が出来る時代にうまれたかったな
・宇宙船に乗って、地球を見てみたいと思っていた。
・ロケットが安全でリーズナブルで乗れるなら生きている間に行ってみたいような気はする。
・未知の宇宙を見たい。果てしない宇宙を体験したい。酸素がなく浮遊してみたい
・子どもの頃は宇宙飛行士にも憧れたものですが、「宇宙服を着ている時に顔がかゆくなったらどうするのか」という質問の答えが「我慢する」だったのでもう憧れはありません。何の苦痛も面倒もなく行けるなら遠い宇宙がどうなっているのか見てみたくはあります。
・優秀な人間だけ宇宙に行けるのは叶わない夢の話だが、世界中の人間がコロナ感染恐怖な今日、宇宙なら、心配なく生きていけるか、行ってみてみたい
・星に興味があるのでよく天文台に行きます。プラネタリウムも大好きです。壮大な宇宙の事を考えるとワクワクします。一般人も気軽に安全に(料金も安く)宇宙旅行に行ける日が来るといいな。ただ、実現する頃きっと私はもうこの世には…。人生の修行を終えて身軽になったら、千の風になって銀河を飛びまわりたいです。
・月に行って青い地球を観てみたいです。あと宇宙旅行で海王星まで行ってみたいしブラックホールも観てみたいです。ロマンがありますよね。
・まさに今。片思いしている相手が、どうやら星が好きみたいなので。
<その他>
・落ち込んだときに自分は宇宙の点なのだと言い聞かせます
・用事があって、先日、フィンランドに行ってきました。ロバニエミの星空、箒でヒョイと取れるくらいに星が近く大きくて驚きました。コロナが落ち着いたら、北欧の星空を、ゆっくりじっくり楽しみたいです。
・JAXAの採用に応募したが落ちた。
・流れ星や月を見るのが大好き。今回の打ち上げの様子を見て、タッチパネルを操作していたり今までとは全然違う宇宙服をきているのを見ると、そのうち自分も宇宙に行けるんじゃないかと思ってしまいました。
アンケートにご協力いただきありがとうございました。
グノシーの「アンケート」タブにて、毎日新しいアンケートを更新しています。ポイントが手に入るものもあるので奮ってご参加ください。
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--深海人形-- じゃあなアル!元気で暮らせよ!クリスによろしくな!
※後半:クロスオーバーネタ注意
※サガとガソダムの話ばっかりだけど、基本、雑多
※全体的に閲覧注意
※キャラ崩壊注意
※私は、三流のハッピーエンドよりも、一流の悲劇を選びます。
…サガシリーズは、只管、只の物理攻撃か武術(である筈)なのに状態異常かデバフを相手に付与する技多い(※薙ぎ払い、骨砕き、かの有名な流し切り、かめごうら割り、イドブレイク等。…その上、地相を変える技すらある……)。
…。
シロッコの格闘スタイルは、鯖折り以外の幸せ投げを使って来ないほのかちゃん(fromDOA)みたいなイメージ(※仮に彼奴が幸せ投げを使って来たら不幸投げだよ)。
…。
…如何でも良いけど、拙作では、ニュータイプには(※ロマサガ的に書くと)全武器に閃き適性があって、『レフトハンドソードの様な左利きじゃないと本領発揮しない武器(かレフトハンドソードそのもの ※元ネタはロマンシング サガでマルディアスの神々が英雄ミルザに与えた武器)』使わせると、右利きでも左利きと同じ火力出せると言う謎の仕様あります(※バグでは無く仕様)。
…。
星の屑作戦を遂行するガチの��、それがデラーズフリートであり、アナベル・ガトーだ。
…。
…バーニィや戦争をしたくなかった学徒兵達の意志を戦後、最悪のテロリズムで踏み躙った屑の集まりがあの艦隊でありデラーズでありガトーです。皆様忘れないで。
…。
…精神的に成熟するとニナを許せる様になるが、反比例してガトーを許せなくなる(※更に成熟すると、何処にも勝利者は居ない事を嘆く様になる)。
…。
※クロスオーバー注意
…前回の話でシロッコに千手観音とタイガーブレイク(どちらもロマサガ2・3における体術最強技)使わせようとしたけど、それだと、「…この様で、何故、格闘の心得無いって名乗れるんだ?(※才能の方は知らん)。」…と言う事になるので没(…EXVSでThe Oがジャイアントスイング使うので、それ使わせようと思ったけど、あの魚人相手だと、ダメージ出せないので没)。
凶器攻撃で流し切りとパリィ使わせる案もあった(※其れに、流し切りが完全に入ったら腕力ダウンのデバフ入るんで美味い)。棍棒技でかめごうら割り(※防御デバフ技)と言う案も……(※全部ロマサガ仕様……)。
…。
※クロスオーバー・男リョナ注意
※ステカセキングにバーニィのビデオレター音声を再生して欲しかっただけの話(※本当に、それだけがやりたかっただけの話)。
※人間(※ジェロニモじゃない奴)に負ける悪魔超人ステカセキング(※…ステカセ自体は家電として時代遅れと各所で言われてるし仕方無いか……)
※前作(※--深海人形-- どんな存在に対しても平等に優しい世界なんて、何処にも無い。世界は非情である。後半収録のシロッコ回)との温度差が凄い(※鬱極まりない)。
※ステカセがマジで悲惨な負け方するので、ワイ以外のファンも注意してね……読まないで……(※…ワイ書いてて辛かったよ……)。…ステカセキング結構好きなので尚更……(※…じゃぁ!何で描いたんだよ!?)。
「…我々は、対超人試合での人間について研究して居ます者です。…標本(サンプル)が致命的に足りず、…如何か貴方の御力を……。」
それに対して、ガトーは、二つ返事で了承する。
「…ほう、良かろう。…最近、退屈して居るのでな。」
…。
その日、ガトーは、予め用意して貰って居たプロレスラーのコスチュームを着て、リングの上に上がった。
対戦相手は、ステカセキングと言う機械仕掛けの悪魔超人だった。
「只の人間が相手か!…此れは申し訳無い位に、楽に勝ててしまうな!」
…只の人間(ソロモンの悪夢)。…然し、ガトーはガトーで、ステカセに対して失礼な反応をして居た。
「…何だ?あの完全自立型の奇天烈アンドロイドは?」
…そして、試合開始のゴングが鳴る。
���ると、早速、ステカセキングは、背中のランドセルからカセットを取り出し、それを入れる。
「…これだ!強化カセット:ニュータイププログラム!」
「ニュータイプだと?!」
「此れはな、名だたるニュータイプのアルゴリズムをシミュレーションプログラムとして入れたカセットだ!」
…因みに、シロッコのデータは入って居ない。あんなののデータを入れたら、ステカセは爆発してしまう。
…さて。それを聞いたガトーの反応は大層冷ややかなものだった。
「…なるほど。…『詐欺』だな。…何もかもが醜悪。出来が悪い。」
「でも、アンタはニュータイプじゃない!オールドタイプだろ!」
そう言って、ステカセが機敏に精密に動くも、すぐに動きを見切られた。…更には、こうも言われた。
「…連邦の白い悪魔にしろ、赤い彗星にしろ、魔性の毒婦にしろ、彼等に匹敵する程の強化人間にしろ、この様な温い動きでは決して無かったぞ。」
その瞬間、ガトーが、超速で、高く飛んだかと思うと、ステカセの頭を掴み、膝蹴りの一撃を喰らわせた後コウの首を捻る感覚でその頭を両手でキツく捻った後、其の儘、強く蹴り飛ばした。
「…そんな……!!!!」
かくして、ニュータイプ プログラムをインストールしたステカセをあっさり瞬殺した。
その後ステカセの背後を取って、パロスペシャル後にニードロップを仕掛けた上に、一気にステカセの背中を何度も踏み付け、打撃と衝撃を与えた後、ニュータイプ プログラムの入ったカセットを引き摺り出し、乱暴に、リング外へと捨てる。
「……愚かな事だ。ニュータイプの殆どが、撃墜王、英雄と知られて居るとは言え、そのニュータイプにあやかろうなどとは下らぬ!!」
「これで勝ったと思うなよ!」
「…戯言を。」
すると、ステカセは、又、背中のランドセルから新しいカセットを取り出し、セットする。
「…再生、スタート。」
…アル、良いか。よく聞いてくれ。
その時、ある音声が流れ出す。それは、バーニィ、サイド6でNT-1 アレックスとザクII改に乗り込んで交戦した末戦死したジオン公国のMSパイロット、バーナード・ワイズマンが遺したビデオテープの物だった。
…そして、その音声は、少しずつだが、やがて、周囲に強く響く様になった。まるで何か力強く悲壮な魂が籠って居るとしか思えない程に。
この包みの中には、俺の証言を収めたテープや、証拠の品が入っている。このコロニーが、核ミサイルの目標になった訳を、知る限り喋った
(…何だ此の音声は……?コロニー……?…核ミサイル??)
ここで戦うのをやめると、自分が自分でなくなるような……
(…一体、声の主である此奴は誰なのだ……?)
連邦が憎いとか、隊長たちの敵を打ちたいとか、言うんじゃないんだ。
…やがて、最終的にも、この音声の詳細についてを分かりかねたガトーは、凄まじい形相でステカセに突っかかった。
「何だ此の音声は?!(…此れも実験の内に、入って居るのか?)」
此処で親切に、丁寧にも、ガトーの為に、ステカセは説明を初めた。
「ジオンの、限りなく学徒兵の立場に近い、戦争末期に徴兵された若い新兵が遺して行ったビデオメッセージを俺がダビングしてカセットに録音した者だ。」
其の言葉を聞いたガトーは、尋問にも近しい勢いで激しく問い詰める。
「……我々ジオン兵を愚弄する気か?」
すると、ステカセは、此う答えた。
「彼等を盾にし見捨てて迄生き延びた。彼等の奮戦を愚弄しているのはお前達の方だ。」
…そして、未だに、ビデオレターをダビングしたテープの音声は続いている。
そのことで、連邦軍の兵士や、ガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。彼らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思った事をやってるだけなんだ
ステカセに対する、ガトーの"尋問"は、やがて"拷問"に匹敵する其れへと変わって行った。
「何を意味の通らぬ事を言っている?何も知らぬ門外漢が。ただの金属の塊が。若き血潮の彼等はジオンの為に戦の中で散り英霊となったのだ。」
その、国粋主義的で綺麗事としか言い用の無い言葉を聞いた、その時代遅れの家電の姿をした悪魔超人は軽蔑する様に言う。
「……この悪魔が!!!!」
「連邦に言え。」
…然し此の武士然としており、義に厚い筈の男は、何処迄も冷淡な��答で返事を返した。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分の事を責めたりしないでくれ。これは俺の、最後の頼みだ
然し、ガトーと同じく、ステカセの反応は変わらない。
「現実逃避か?」
「…ジオンの為に玉砕した将兵は皆例外無く英霊となったのだ。これ以上の説明は要らなかろう?茶番は終わりか?此の煩いだけの喋るガラクタ風情が。」
「あぁ。分かったよ。何れだけ悲痛な遺言が響いても、お前の魂は震えなかったんだな。…惨めで何処迄も哀れだ。」
「黙れ。ただ喧しいだけの機械風情が。」
ガトーはありったけの悔しさを込めその悪魔超人を、何度も何度も、強く殴って、最後には、その腹部を、完全に破壊しようとする。
「…アル!!」
もし、運良く生き延びて戦争が終わったらさ、必ず、このコロニーに帰ってくるよ
会いに来る、約束だ
もう既に、ステカセキングから流れる音声に耐え切れなくなったアナベル・ガトー、彼は凄まじい形相で猛攻を続けた。その機械超人を完全にK.O.所か木っ端微塵にし、破壊する為に。
「再生を停止させろ、音声を停止させろと言っているだろ。」
然し、其のビデオレターをダビングしたカセットからは、未だに、音声は再生されており、未だ、彼の神経を逆撫でし続けて居る。
これでお別れだ、じゃあなアル
「嫌だね。」
そう言うと、ステカセは、一瞬の隙を利用し、ガトーの左手に、刺々しく激しい音波を食らわせて、骨と筋繊維に只ならぬダメージを与える。
「…グゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛!!!!」
「これでお前の左腕は!」
「南無三!!!!」
それでも、彼は右手だけが動くと言う状況でもステカセへの攻撃を辞めなかった。
(…右手もボロボロだ。…だが……)。
…正に、戦場で荒々しく戦う機械の如く、その機械腹部を、殴り続け、蹴り続ける。彼には心身共に、痛みの感覚なんてもう無かった。そんなもの何も無かった。
…左手が…、…最悪の場合お前の左手と同じになるかもしれないな、ケリィ……。
…そして、訊かせて下さい。…如何か、お願いします。如何か答えて下さい。……閣下。…ジオンにとって、一体、何が一番正しかったのですか?…本当に、我々のジオンにとって正しい事とは何だったのですか?…本当にお願いします、…閣下……。
…そして、最後に、その時。
元気で暮らせよ!クリス…
ステカセの腹部が--中のカセットごと--完全に破壊された事により、今迄誰かの魂にも響く様にと流れ続けて居た音声は完璧に沈黙した。
この試合の勝利者は、ガトー。
人間が超人を倒したと言う華麗なるジャイアントキリング(大物食い)。完膚無き迄のK.O.勝ち。そうして、ガトーは、音波の衝撃で酷く傷付き--何の--心身共に--痛みも無かった先程とは打って変わり--激痛が走る様になった左手を、同じく其れと同じかそれ以上の激痛が走る右腕で押さえながら、思わず残骸となった対戦相手を見下ろす様に鼻で笑って居た。
「…何と醜い。ジャンクより酷いな。」
…その時ガトーは、ソロモンの空で見た無数の僚機と味方の残骸を思い出していた。
「…お前の様なのはソロモンの海に、沢山……。」…戦争の勝利者等、何処にも居ない。
…。
※補足
※…「連邦に言え」はSEED ECLIPSEの「世界に言え」が元ネタ。
…。
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FF7REMAKE エアリスの新しい設定とは? メタ的考察と妄想
※※ 注意 ※※ この記事は、該当作品の核心に触れる記述が含まれている可能性があります。
フィーラーとニコニコ弾幕
フィーラーは、すっと画面の端をよこぎったり、うじゃうじゃと大量に現れたりする。この動きと反応は、あるものに似ているように思う。それはニコニコ動画に流れる弾幕コメントだ。動画の重要な場面になると現れてきて、その動画の成りゆきを見守るように飛びまわる。運命の番人、フィーラーとは、このニコニコ動画のコメントをメタファーしたものかもしれない。
弾幕: ニコニコ大百科 https://dic.nicovideo.jp/a/弾幕 ネットミーム: wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/イ���ターネット・ミーム
流言、ネットミームをビジュアル的に表現する上でニコニコ動画は、もはやスタンダードな存在であるように思われる。この表現と視聴感覚は、現代の世代の新しいスタンダードであり、これを新しいゲームの物語に組み込むことはクリエイターの思考としては、当然の帰結であるようにも思われてくる。
バルス祭り 2013 Twitter ニコニコ実況 2ch https://www.youtube.com/watch?v=nZLPQJBSDrU ニコニコ弾幕大辞典 https://www.nicovideo.jp/watch/sm2898941
たとえば、なろう系や異世界転生ものなどで、とつぜん空中にプロパティ・ウインドウが現れるのは、ドラクエやMMORPGの感覚を小説や漫画に取り入れたものだろう。これと同じように、ニコニコ動画などの視聴感覚をRPG世界に持ってきたものがフィーラーかもしれない。これによって、ネットミーム=模倣=ジェノバ因子という批評表現を成立させているとも言えるだろう。
エアリスはゲーム実況配信者?
スクエニのインタビューで、リメイクにおいてエアリスには新しい設定が追加されたと語っていた。フィーラーがニコニコ動画のコメントだとすれば、もしかしたらクラウドは一緒に配信を見ている視聴者であって、エアリスは配信主ということになるかもしれない。
そうすると、よく言われる「エアリス2周目説」も、あながち間違っていないようにも思われてくる。エアリスはゲームを楽しく配信することが目的であり、VTuberに近い存在なのかもしれない。フィーラーもクラウドもエアリスの中では大事なフォロワーであって、一緒にFFのゲーム世界を楽しむことを目的としているとも思われてくる。
Aqua Ch. 湊あくあ (VTuber) https://www.youtube.com/channel/UC1opHUrw8rvnsadT-iGp7Cg 10万人のハートを撃墜した星井美希(765プロ)の生配信 https://togetter.com/li/1557561
つまりクリエイターは、リメイクの製作をゲーム実況配信になぞらえることによって「現代に合わせた設定」を試みたのではなかろうか。そう考えてみると、エアリスの英語版声優に実績のあるゲーム実況配信者を起用したことも繋がってくる。エアリスの演技には、配信者特有の心理を微妙かつ的確に表現できなければならないからだ。これが「エアリスの新しい設定」なのかもしれない。
Briana White(Youtube): Strange Rebel Gaming https://www.youtube.com/channel/UCm7oVGkl_IWV6bgv9GY6rjw
RPGは演じるということ
RPGとはロールプレイングゲームの略である。会社などでテレアポの講習をするときに、お客さん役とスタッフ役に別れて、電話での会話シミュレーションを行う。これをロールプレイと言う。つまり、演じることがRPGの根本的な意味だ。
実況配信者やVTuberも、この意味でロールプレイだ。番組としての顛末を考慮しつつ配信を進行させ、有意義なエンターテイメント体験を提供する。また、定められたゲーム世界を出ることはできないながら、実況配信者はコメンテイターのように批評的にも振る舞う。FF7がポリゴンによる人形劇的世界なら、リメイクは受肉バーチャルアイドル配信劇なのかもしれない。
RPGは、もともとテーブルゲームから生まれた。カードやフィギュア、サイコロを使って、物語世界をプレイヤー同士でシミュレーションするゲームだ。ここから進行役のゲームマスターをコンピュータに置き換えることで、コンピュータRPGは生まれる。テーブルトークRPGとは、FF7の世界からすれば古代種のような存在と言えるものかもしれない。少し前に流行ったカードゲームの「人狼」は、この源流の系譜を継ぐものと言っていいだろう。
会話型心理ゲーム 人狼DX https://www.amazon.co.jp/dp/B010ELIFMY/ wikipedia : テーブルトークRPG https://ja.wikipedia.org/wiki/テーブルトークRPG
エアリスは古代種セトラの子孫であるから、このテーブルトークRPGの演技的な要素を、物語において体現する存在であるのかもしれない。テーブルトークRPGのゲームマスターとゲーム実況は、ある意味でよく似ている。どちらも「ゲーム」という場所と時間をプロデ��ースして提供するものだ。そして、この「演じる」という行為は、ライフストリームの思想とも関係が深い。「人は死んだら星に帰る」というのは言うなれば「人が生きる」ということは「魂が生物を演じているだけ」だとも言えるだろう。
これはクリエイターがよく体験する精神状態で、自分は本当は何者でもなく、いまはただその役割を演じているだけに過ぎないというような思いだ。クリエイターは深い部分で、このような確信を持てるからこそ、人を共感させるようなリアルな表現を生み出すことができるとも言える。
何者でもないからこそ何者にでもなれるのであり、本当に何者にでもなれなければ物語は紡げない。他者の境遇を自分のものとして感じられるからこそ、そこにリアルなドラマを展開させられるのである。ライフストリームというのは、この何者でもなく、そして何者にもなれるもの、あるいは同時にすべての人間、時間と場所を包括しているものだろう。
模倣であるネットミームも、これと共にある。ただ模倣は硬直的であり、しなやかさが欠けている。熱狂や短絡さによって増殖するミームは、クリエイティブな表現を生み出すことはできない。模倣は演技にはなりえない。それは自分の考えた安全圏に留まろうとする行為だからだ。ライフストリームとジェノバ因子、あるいはクリエイティブと模倣の違いは何かといえば、主体的にリスクを取る「冒険心」ということにもなるだろう。
模倣を越える主体的な体験「約束の地」
テーブルゲームやカードゲームのコンテンツとは、あくまで「楽しむためのツール」なのであって、そのゲームが楽しいものになるかということは、参加者の技能次第というところが大きいと言える。しかしこれがコンピュータゲームになると、主体的に遊ぶということがだんだんと希薄となり、与えられたものがどうかということになっていく。ネットのレビューが気になるということは、自分の中でほとんど主体性をなくしてしまったことを意味するのだ。
ジブリの宮崎駿が、子供に毎日DVDを見せているという母親に対して、不機嫌に苦言を呈したように、クリエイターには模倣というジレンマがある。自分が大切に思っていること、重要だと感じることを作品として表現して評価されたあとには、えてしてその本当に大事なものは見失われて、自分の作品表現の模倣だけが世に広まっていく。それは「売れるシステム」となりビジネスとなり、もうそれを止めることは誰にもできなくなる。
クリエイティブと模倣とは、このように相容れない。同人誌、続編とナンバリングタイトル、作品ジャンル、いいね、バルス祭り、インフルエンサー、バズる、聖典、救世主の復活、生まれ変わり、社会運動と政党。あらゆるものが、この模倣にもとづいている。クラウドがソルジャー・セフィロスに憧れたように、それは依存的で主体性を欠いた感情である。
Twitchにまん延する性的ハラスメントの存在が明らかに https://gigazine.net/news/20200624-twitch-harassment-boycott/ ゲーム業界で女性差別問題が再燃している https://note.com/ktadaki/n/nf5e6546e2e6a コロナ・ショックとBLM、再燃する#METOOなど。海外のゲーム動画配信界隈も揺れているようだ。おそらく、これらがリメイクの続編とフィーラーに影響することは、避けられないかもしれない。
FF7の物語のテーマとは、この模倣に打ち勝つことだろう。元ソルジャー・クラウドは仲間に助けられながら、セフィロスという大きな敵に立ち向かっていく。それは原作プロデューサー坂口博信にとっての、ドラクエの福嶋康博やガンダムの富野由悠季であり、また、リメイクのプロデューサー北瀬佳範にとっての原作スタッフや、名誉会長の福嶋康博かもしれない。坂口や北瀬はこの模倣を自分のこととして描き、そこからもがき挑戦していく過程を表現していく。それは単に物語としてではなく、創作活動の挑戦と二重写しとなるからこそ、人を感動させるのだ。
「約束の地」とは、つまりは模倣を越えた精神のことだろう。それは、ライフストリームという創造力が涌き出す「物語がやってくる場所」と言えるかもしれない。ジェノバは断片になり増殖し、1つになろうとする。模倣とは不完全な状態であり依存的な状態である。自分で自分の中に何も見つけられないために、その飢餓感から貪欲に外部のものを求めようとする。それはときに暴力的となり争いを生み出していく。模倣にとらわれたものはモンスターとなるのだ。
主体性を失ったプレイヤーは貪欲にゲームを求める。それはゲーム市場を生み出し、拡大し増殖する。ドラクエもガンダムも、あるいはFFシリーズも様々な模倣を生み出しながら拡大してきたと言える。それは神羅カンパニーのミッドガルのように、ライフストリームを吸い上げシステムを作り上げたが、その影で星は本来の活力を失う結果となっていった。
システムをどんなに大きくしたところで、それは模倣にもとづいており創造性は枯れていく。人間は、あるいはクリエイターは、この模倣を越えなければ「約束の地」へはたどりつけない。それは、かつて信じたもの、依存したものを乗り越えていく冒険ということでもあるだろう。ゲーム製作で既に確立したパターンに頼ることなく、常に新しい表現や技術を求めることは同時に先輩や英雄を打ち倒すことであるのかもしれない。ドラクエがマリオを、ガンダムが鉄腕アトムを、あるいはシャアが「地球の重力に魂を引かれた人々」を粛正しようとしたように。
たとえばリメイクで追加され印象的な、セフィロスがエアリスやクラウドの肩に触れるシーンは「それなら君、頑張ってみたまえ」というような、会社でよくある上司の行為に見えないだろうか。
誰もがフィーラーを持っている
YoutubeやInstagram、GoogleやFacebookに慣れた私達は、ジェノバ因子を持った存在だと言える。クチコミやレビュー、実況動画やインスタの画像を見ることは、若い世代ほど日常になっている。ソーシャルメディアの普及によって、私達は誰もが配信者や演技者になっているとも言えるだろう。誰もが自分を取り巻くフィーラーを恐れ、そして模倣の中でもがいている。
インスタを履修するようにタピオカを飲み、自分も他者と同じ体験をするためにゲームをする。「結果や結末の分からないことに手を出すのはリスクだ」「コストパフォーマンスが悪い」と感じてしまう。あらゆる声が、自分の中に入り込んできて告発する。「原作改変は許せない」「日本の国体を守れ」「健全な育成に害悪だ」「この設定は差別を助長する」「黒人にも生きる価値がある」エトセトラ……。
誰もが自分のタイムラインにフィーラーを持つ。空虚で陶酔的な熱狂、虚しさの裏返しとしての攻撃性。あるべき未来から引き出され具現化した存在。それは、このちっぽけ自分を守ることからくる恐怖。こうあらねばならぬ未来が失われることの恐怖……。「未来は白紙だよ」というエアリスの言葉は、未来を作るのは「あなた」だという意味でもある。誰も、どんなレビューもどんなYoutuberも、あなたの人生というプレイを決めることはできない。
私達は「この流れてる文字列はなんなの?」とニコニコ動画を見た人に聞かれたら、低い声で「運命の番人という理解が最適だ……」と答えねばならないかもしれない。
参考YouTubeチャンネル(非ゲーム系)
岡田斗司夫ゼミ https://www.youtube.com/channel/UC0FFHRF1mytLDhs6nxqGIQg 山田玲司のヤングサンデー https://www.youtube.com/channel/UC09D3M_DdLaZMJnZp0v4pLQ おまけの夜 https://www.youtube.com/channel/UCyDorohZS_8P4csyytQ3AZg
参考YouTubeチャンネル(ゲーム系)
てつお / ゲーム考察&ストーリー解説 https://www.youtube.com/channel/UCVWwxCSms3O8bryzbxWcaIQ ジハンのゲームちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UCBLkQt1wO8aVI6oFhI9uWPA ゲーム夜話 Evening Chat of GAME https://www.youtube.com/channel/UC-HNwUxGklhKSe67EitgqgA KINACHANNEL 2 https://www.youtube.com/channel/UCiBzyegWBSCRtJLoNe3rJRw 中川翔子の「ヲ」 https://www.youtube.com/channel/UCGlWnxRgmii2-InQLp8HmiA
ブログ内関連ポスト
FF7REMAKE セフィロスの目的とは? メタ的考察と妄想 https://tmblr.co/Z8cTmUYVjfIhui00 FF7REMAKE フィーラーは原作ファンか? メタ的考察と妄想 https://tmblr.co/Z8cTmUYUv2QH8m00
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アイドルアニメレビュー:プリティーシリーズ編
アイドルアニメ、近代においてメディアなどの集合的装備によって、絶えず主観性というものが生産されるようになった、そして僕たちは新しく主観性を生産しなければならないとかきたてられている。シミュラークル化が起こっている。アイドルアニメはその典型と言えるかもしれない。 現代の消費社会では、ものが氾濫し、アイドルアニメのキャラクターグッズなどもたくさん発売されているし、そういう店に行けばグッズに囲まれることになる、そして自分の顔が見えなくなり、個人の解体と共にその実体は商品への欲望になるという。これは主体というものは欲望機械という中心において揺れ動いており、自己同一性というものを保持しているように見えるが、それはまがいものであるという考え方に近い、僕らは欲望機械における生産過程の中におり、絶えずその消費の中で欲望機械という中心の近傍に主体は存在する。大好きな三次元アイドルがいたとするが、その人が手で触れられそうな距離にいたとしてもなんら問題にはならない、僕らはその人��ポスター、要するに実体としての三次元アイドルのコピー(代理)に欲望できてしまう、そうなると、そのアイドルの実体ではなく、ポスターが欲望を持ってしまうという考え方になる。これがシミュラークル、実体より幻像というまがいものに欲望がくっついてしまっている、機械が欲望している=欲望機械、アイドルアニメというのは、フィジカルというものでないがフィジカルイメージとしてはありうることができる、これは実体というのがもはや重要ではなくなってしまっているということを表し、現代のシミュラークルの典型物と言えるかもしれないと思った。そしてその個人が解体され、消費されていく主観性を、個人が再生産しなければならない、それが特異性である。僕らはアイドルアニメによって作られ、それに意味を付与し、アイドルアニメを作り、自身を編んでいく。
・プリティーリズム・オーロラドリーム(51話) 評価:★★★★★
これからの人生にとって、何かすばらしい思い出、それも特に子供のころ、親の家にいるころに作られたすばらしい思い出以上に、尊く、力強く、健康で、ためになるものは何一つないのです。君たちは教育に関していろいろ話してもらうでしょうが、少年時代から大切に保たれた、何かそういう美しい神聖な思い出こそおそらく最良の教育に他ならないのです。そういう思い出をたくさん集めて人生を作り上げるなら、その人はその後一生、救われるでしょう。そして、たった一つしかすばらしい思い出が心に残らなかったとしても、それがいつの日か僕たちの救いに役立ちうるのです。カラマーゾフの兄弟 エピローグ
阿世知今日子が46話にて「プリズムジャンプは心の飛躍 心にプリズムの輝きを込めれば身体は自然に天高く舞い上がる」と言っているが、オーロラライジングを飛ぶには心をなくす必要があり、心残すと魂をもぎ取られる。よって飛べたとしても心の闇に引き込まれたら終わるわけだが、オーロラライジングを飛び、それによって終わった人物がりずむのお母さん、神崎そなたである。そして神崎そなたはある言葉を残して蒸発した。そしてその後の神崎そなたの指導により、33話で登場する久里須かなめというキャラクターは心をなくす術を習得し、平然とオーロラライジングを飛んでみせた。りずむは発達早期の幼児期の段階で、お母さんがいなくなったという喪失体験をしており、25話にて、りずむは母がオーロラライジングを飛んだとき何が起こったのかと言って、それを飛ぶことに固執している。理想化された親のイマーゴとそうでない親のイマーゴの板挟みになっているような感じがした。イマーゴ(無意識の中の基本イメージ)、理想化された親のイマーゴとは、要するにお母さんは完全だ、そして私もその一部であるというような考え方で、理想化され同一化されて自己に取り込まれ、自己愛というものが生まれる。その親のイマーゴに障害があると、妄想の形をとり、させられ思考のようになるらしい。りずむは確かに昂然としているように見えるが、だが時より自信のなさというものが見られるように思う。りずむは、オーロラライジングを飛ぶことに血まなこになっていたのに、50話でまさかのあいらのテレキネシス、これは深く言わない方がいいだろう、成功したのか失敗したのか、このシーンが一番感動ものだ。 ここであいらについて、あいらは母がいなくなったりずむと違い、両親もともに健在で、家庭生活に支障があるわけでなく、幼児期から親の家で思い出をたくさん溜め込んで育ってきた、魂をもぎ取られるというオーロラライジングだが、あいらは魂が寄りかかることのできる根強い場所を心に持っていた。 ここで、ちょっと別作品への言及を挟みたい、このアニメは、間違いなくスターウォーズや、伝説巨神イデオン、機動戦士ガンダム(サイコフレームが使われた逆襲のシャアからの時代、主にガンダムUC)と同じ題材を含蓄する女児向けアイドルアニメという伝説級のアニメである。 オーロラドリーム50話「この輝きはみんなの心」ガンダムUC episode7「この光は俺たちだけが生み出しているものじゃない」 アクシズ・ショックとは、小惑星墓地が地球に落下するのを押し戻した超常現象のことであるが、サイトによると、「アムロの緊急時の脳波をνガンダムのサイコフレームが増幅、更に共鳴した事で際限無く増幅しアクシズの軌道を変える程の磁場の歪みを形成して起こした物」であるらしい。 そしてイデオン、これもサイトからの引用になるが、「イデの力は第6文明人の数十億の意識を集めたもの、イデは第6文明人の精神の一部をエネルギー利用する実験の失敗により誕生したものであり、その際に第6文明人はすべての精神を吸い取られて滅亡した」であるらしい。要するに、意識の集合体であり、人の意思をエネルギーの源にする。そして、これはイヤホンをつけていないと気づかないと思うが、50話、オーロラライジング・ドリームを出現させた際に、間違いなくイデオンのSEのようなものが流れている…。これはイデオンのSEをそのまま使っているのか、それとも音響監督が似せて作ったのかはわからない。 要するに、あいらは幼児期の思い出による魂の依拠する場所、器を持っており、それに人の総意が集合し、◯◯◯を発生させた。それは善の心によるイデの発動であり、サイコ・フィールドである。無重力を作り出すなんて考えられない。このシーンが一番感動ものだ。
・プリティーリズム・ディアマイフューチャー(51話) 評価:★★★★ オーロラドリームの地続きのアニメ。プリティーシリーズでの破天荒キャラ上葉みあ。鉄柱から飛び降りて地面に直撃しても死なないなどギャグ要素が盛りだくさんである。また韓国人のキャラクターを多数登場させ、作中ではバリバリのK-POP調の音楽が使用される。正直このアニメはハイパーアクティブな上葉みあを見ているだけでも楽しい。個人的に37話の最後から面白くなる、それは心が引き裂かれたあいらの姿であった、あいらはその気質ゆえに優しい心をもつキャラクターであり、その分、果断な面に乏しい、ゆえに振り回されやすいともいえよう。それがだんだんあいらの精神を荒廃させていった。物理的に会場に存在しているあいらに久里須かなめは「あいらいないよ」と言った。オーロラドリームのあいらが善き心によるイデの発動であったのに対し、悪しき心によるイデの発動のようでもある。ダークナイトのような映画をみればわかると思うが、善の心は少し背中を押してあげれば悪の心に変容する。善と悪は包含しあって、その一部としてある。シンフォニアドレスに魅せられ、スターウォーズのアナキンがパルパティーンに洗脳されていったのと類似し、阿世知欽太郎に支配されていく、38話ではロードトゥシンフォニアの場面でまたもやイデオンのSEが流れ、あいらを救出するという展開になり、ここからが個人的に面白くなる、阿世知欽太郎という野心を抱いたキャラクターの手中に収まっていくユニットの中で最後あのユニットに、ここからは言わないほうがいいだろう。
・プリティーリズム・レインボーライブ(51話) 評価:★★★★ とりあえず人物たちが交錯しまくっている、写実的な文学作品の登場人物のように、掘り下げていくことのできる人物ばかり、この時点でアイカツ!などとはまさに対極にある作品、家庭生活に不調を抱いたキャラクター多数、ボタンのかけ違い、それを昇華させていく舞台装置としてプリズムショー、プリズムライブが存在する。女児向けアニメを完全に逸脱していると言えるほどに重く、きな臭い人間ドラマの雰囲気で、また毎回引きがうまく見るのに疲れてくる、またプリズムワールドとはなんなのか、51話見た限りなど全くわからないし、今も説明できるほどわかっていない。それほど微細に観察していないとわからない作品である。天羽ジュネとりんねの関係ってなに?考察などを見れば腑に落ちるのだろうが、プリズムワールドからやってきて、最後にプリズムワールドに戻っていくりんねもその後のプリティーシリーズ、プリパラには登場していない。最終話のタイトルはりんねの楽曲もなっている「gift」、50話にてプリズムのきらめきが失われた中でのプリズムショー、これは言わないほうがいいだろう。ハッピーエンドなのかそうでないのかわかりません。言いたいのは女児向けアニメのノリで見るとかなり疲れます。主人公の彩瀬なるはすぐ泣くが、気性がさっぱりしていていいのですが。前二作品で登場した高峰みおんのポスターが登場するが、前作とは繋がっているわけではない、はず。
・プリパラ(140話) 評価:★★★★★ 64話から出てきた黄木あじみのパニックラビリンスの動画を見たのがきっかけで見始めた最初の女児向けアイドルアニメであり、140話、最終話の黄木あじみのおしモアイで終わった。女児向けアイドルアニメにハマるきっかけを作ってくれた最高のアニメ。とにかくレインボーライブとは正反対で気軽な感じで見れるアニメ。楽曲の充実性も半端ではない。 プリパラ、それは制度化された自己と他者の発見のための出会いの場である。人には自己充実欲求と繋合希求性の欲望を抱えて生きているというが、それが満たされる場所である。(しかしながら研究生→デビュー→メジャー→トップ→神というヒエラルキーは存在する…)真中らぁら、アイドルユニット、セインツに憧れるが自分にはアイドルなんて無理だという、しかし、お母さんに買い物を頼まれて目的地に向かう道中にてプリチケファイルバッグを見つけ、プリパラへの入り口であるプリズムストーンにいるみれぃに届ける過程でプリチケが届き、プリチケが届ないと入れないプリパラの世界に入れるようになる。二人チーム限定のオーディションライブに申し込んでしまったクマの不手際によって、みれぃに誘われ真中らぁらもオーディションライブに参加することになるのが一話、ぷり。それからいろんな困難をくぐり抜けながらアイドル活動を続けていきます。最初の困難は小学部はプリパラを禁止するという大神田グロリア。語尾アイドルはディアマイフューチャーでもあったかもしれんが、語尾をつけるアイドルが多数。一話からちらっと写っていたファルルが26話で初めてライブをする、アイドルになりたいという願望が集まってできたボーカルドールでプリパラの世界でしか存在できないプリチケが擬人化したファルルは、三幅対の概念でいう所の想像界=イメージすることができ同一化が起こる領域であり、そのファルルは始め、言葉の意味などがわからず、ライブでのメイキングドラマ(メイキングドラマ=脳内映像。これがどうやって外在化されているのか、考えてはいけない)の演出をコビーしているが、徐々に言葉のシステムに参入していき、そのシステムを前提とした発話、行動を取れ、象徴界の規範で、ソフィスティケートに洗練されるようになっていく。そしてそのボーカルドールに憧れているキャラクターがいた。最初怪盗ジーニアスとして登場した紫京院ひびきである。性悪な訳ではないが、自分が認めないキャラクターのフィギュアをボックスに投げ込んだり、才腕を振るう是々非々として判断するようなキャラクターである。プリパラという作品においての唯一のカウンターであり、思い出すだけでも凍りつきそうな過去の経験もあって、一見優生思想のような考えになってしまった。なんでそんな考え方になったかというと、ピクシブウィキを参照すると、ひびきはパプリカ財閥の御曹司で、別荘も持っている金持ち、そこで友達と楽しく遊んでいたのだが、ある時、両親の乗っていた客船が難破し生死不明になって使用人達が退職金代わりに財産を盗んで友達も「お金持ちじゃない人とは友達じゃない」と言ってきたが、両親が生きていることが判明したら手のひらを返したような態度をとったそう、これはアルジャーノンに花束をの小説のようでもある(この辺は詳しく覚えてなかった)そして人間不信に陥った。そして嘘偽りの現世でプリパラの世界だけが真実という理想的な「向こう側」を志向するようになっていく。天国、浄土、エデンの園、ユートピア、アルカディア、エルドラド、シャンバラ、プリパラ。ここら辺でopがGoin'onという楽曲になると思うのだが、この映像では、「向こう側」を追い求める現世に苦しむひびきが、近傍の「ここ」という世界に帰ってくることを示唆しているように思えるし、(be going on)に「近づいている」という意味があるし、繋合希求性のユートピアを描いているようでもある。ドロシーとレオナとひびきが一緒に歌って踊っているというのはこの映像だけであるし、映像を見るたびに涙腺崩壊しそうになる、プリパラの中で一番好きな楽曲だ。そして怪盗ジーニアスへの警察、プリパラポリスに任命されたのが黄木あじみ。プリティーシリーズで一番癖の強いバグっているキャラクター、語尾にアート関連の用語をつけて激烈モノローグで喋りまくる。あまりにもぶっ飛び過ぎていて、言葉で説明するのが不正確であるように思う。登場シーンでいきなり走ってやってきて引き返して「遊ぼダヴィンチ!」からの人の顔に絵の具をかけるように塗る。ボードリヤールのいうところの詩的実践をしているよう。家庭環境など一切不明、子供の頃はひびきの別荘に無断侵入してフルーツを盗み食いしていて管理主義的権力の外の世界から飛び出してきたようなキャラクターで規律諸装置から完全に外れているように見える、だが教員免許を持っている美術教師。鳥になって空を飛べたり、無数に分裂したり、麗子像になったり、オディロン・ルドンの蜘蛛になったり、複数のものに変化することができ、潜在力を発現している。 「外観(仮象)への意思、幻想と錯覚への意思、生成と変化(客観的錯覚)への意思(ニーチェ)」を満たしてくれるキャラだとも言える。捉えどころのないキャラクターでプリパラでは一番好きだ。またプリパラには他にも魅力的なキャラクターが存在する。大好きなキャラクターが見つかること間違いなし。プリパラのキャラは垂直的な奇想天外さを持つものが多数おり、それがどんどん濃縮されていき、祝祭的な雰囲気をもたらし、全てのキャラクターのネタキャラ化が起こるので見ていて飽きない。赤井めが兄ぃもなかなかにおかしいし、118話の「先延ばし」を連呼する場面はこのアニメやっぱりおかしいんじゃないか?と笑いがこみ上げてくる。 87話「プリパラは好きぷり?ならできるぷり、みんなはアイドルの歌を待っているぷり、世界中に向かって届くように思いっきり歌うぷり、ここでは全ての女の子にそれが許されているぷり」
・アイドルタイムプリパラ(51話) 評価:★★★★ 「プリパラはなりたい自分のなれるところ(15話)」プリパラの地続きのアニメ。すみません、全話視聴しましたが、ストーリーの基軸だけしか覚えていません。言いたいのは、プリパラでの「研究生→デビュー→メジャー→トップ→神」というヒエラルキーなんて存在しなかった。プリパラから真中らぁらがある役目のために他校に転入することになる。そこで、夢川ゆいという今作の主人公であるキャラクターに出会う。が、◯◯◯になった真中らぁらの存在を知らない、(は?)存在を知っても対して驚いた様子を見せない。プリパラの蛇足と言われることがあるようですが僕は蛇足とは思いません。真中らぁら以外のキャラクターもしれっと登場し、らぁらもパラ宿に戻る回もあり、やがてはガァルマゲドンが転入して来ます。黒須あろまは給食の際にカレーうどんの汁を生徒にぶちまけたり、個人的に黄木あじみの次にぶっ飛んでいるキャラクター。また、システムが、アイドルを目指す気持ちがライブ時間に反映されるというアイドルタイムというものに変わる。ファララと、ガァララが女神であるジュリィ、ジャニスの姉?らしいが、そこら辺の把握ができていない。この作品のカウンターは人々の夢を食らうという悪獣となったパック。47話にて、らぁらの夢について、幸せについて語られます。パックの中に取り込まれたらぁらの言葉一つ一つが琴線に触れるものであり、プリパラというものを視聴して来たものにとって必ず意味のあるものであり、オーロラドリームの最終局面などと同様、らぁらの思いと人々の総意が溶け合う瞬間。「みんな友達、みんなアイドル」ここでのサイリウムタイムは感動もの。だが、らぁらにあることが起き、らぁら救出作戦というような展開になる。48話「プリパラはみんなが笑顔になれる場所、それが私の夢なのに(ゆい)」トリコロールが登場する場面は感動もの。また、神アイドルに等しいゴッドアイドルというものが登場し、唐突かつ簡潔な説明がなされ、最後はあのユニットに、言わないほうがいいだろう。
・プリチャン(61話まで) 評価:★★+ プリパラ、アイドルタイムプリパラにおける月川ちり、幸多みちるなどのプリパラチェンジでの容姿、人格の変化、潜在的願望の顕現みたいな設定がなくなったが、第二期からバーチャルプリチャンアイドルの、だいあというキャラクターが登場し、その本体が前髪で目が完全に隠れていて、いかにも自信なさげでおどおどしている虹ノ咲さんであるならば、プリパラチェンジと同様なことが行われていると言えなくもない。(61話の時点で同一なのかは不明)また、プリチャンは「やってみた」というユーチューバーのような数、触覚的で量的な形態に重きが置かれ、メディアに内面が肩代わりされており、個人の情報化が起こっている現代のスペクタクルかつトレンディーなものをアイデアとして取り扱ってるが、それが大味であるため、内容に薄さを感じる。また主人公もいまいちパッとせず、出てくるキャラクターにもプリパラのような色彩は感じられず、非固定的ではなく固定的な感じが否めない。二期の金森まりあの登場にて面白さ一変したという声が聞かれる、僕もそう思う。この作品は電信に仕えなければならない産業構造の変化が生んだことが如実にわかる作品であるため、社会学などの諸学に結びつけて熟慮し、いくらでも言及できると思うが、物語的な面からしたら、プリティーリズムシリーズのようなストーリーがほぼないに等しく、いかにも大衆娯楽を「やってみた」という平面的な作品になってしまったように思う。これからも見続けていく。
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水の星へ愛をこめて
(ニル刹)
地球は青かった、と昔誰かが言ったらしい。
確かにその通りだと刹那は思う。だが日常生活を送る中でそんな事考えてられない、否考える暇など与えられなかった。仲間の血と砂埃に塗れた世界、それはソランが生きていた世界。
コックピットは適温で保たれている。自身が信仰するガンダムの中で、その時を待っている。
AEUの記念式典の妨害を切っ掛けに、世界へ変革を訴えかける重要な日。
晴れ渡る空。雲一つなく、太陽が正面から照らしている。そんな中、一つの機体が降下していた。
「こちらプトレマイオス。式典は定刻通り進行中。エクシア、応答願います」
回線が接続され、クリスティナの声が聞こえる。
「エクシア、了解。現在大気圏降下中。機体異常なし」
「了解。作戦の成功を祈ります。……刹那、頑張ってね」
そのまま回線が途切れる。かと思えば、他の機体から新たに回線が接続される。モニターの通信相手を見れば、刹那より8つも年上のガンダムマイスターが搭乗しているガンダムデュナメスからの通信だった。彼は既に地上へ降下し、待機しているはずだ。
「なあ、刹那の意味を知ってるか?」
この大事な日に、突然何かと思えばそんな事。
「……それはミッションに関係することではない」
「そうだなあ」
「開始まで00:30を切った。いい加減回線を切る」
「永遠より長い一瞬、って意味らしいぜ」
エクシアのパイロットに相応しい名称だよな、というロックオンの言葉を無視して回線を終了させた。
そして世界が動き出す。
一月後。
「あ、アレルヤだ」
トレミー内の休憩室ではアレルヤが端末を操作していた。
「お疲れ様。クリス」
「刹那は?一緒に休憩に入らなかったの?」
「きっとエクシアの所だよ」
「喧嘩を売っちゃったわね」
「後悔してる?」
「……まさか」
「嫌な過去も、いつか思い出になるのかな」
「それはきっと過去を受け入れた時だろうね。……僕には、まだ……」
刹那は何も言わず、そして出ていった。
ソラン・イブラヒムはクルジスの辺境の村の、ごく一般的な家���の子どもだった。
少年は洗脳して兵士に、少女は大人の慰みものに。それが彼らの方針だった。外見で分別される子どもたち。
元々スカートは好きじゃなかったし、それよりも走り回れる格好が好きだった。だから男児のような服装をしていたソランは前者に分類された。大人の確認不足、ただそれだけだった。
一月ほど経った夜、見慣れない二人組の兵士がソランらの眠るキャンプに訪れる。耳元に口を寄せ何かを話している。どのガキだ、アイツが言ってた奴。確か名前は……。
「お前、___を見なかったか」
男がソランに話しかけた。
「今日の爆撃で死んだ」
二人が何かを話している。
「ああ、じゃあ、今日はお前でいいや」
連れてこられた小屋には大人の男が5人いた。
___は。
死んだってよ。
「全部脱げ」
大人達の命令は絶対で、拒否権など子どもに与えられているはずもない。
女。女だ。
分別を間違えたな。
「今からお前は、神の子になる為の試練を受けるんだ」
みぢみぢと未発達な入口に無理矢理入れるものだから未体験の痛みがソランを襲う。この男達は仲間である自分を殺すのではないか、そうであれば何故なのか、なにか気に食わない事でもしてしまったのかといっぱいいっぱいの頭で考える。
ぐっちゃぐちゃにされて初めての時は痛みで死ぬのではないかと泣き叫び助けを乞おうとしたが大人の大きな手が口を塞いだ。そして三日目には父も母もこの手で殺した事をふと思い返す。仲間達は捌け口の矛先がいつ自分に向くか気が気ではなくひっそりと息を潜め翌朝には何も存ぜぬような顔をしている。
性器は血と精液に塗れ口はといえばやはり吐き出された精と相手のものか自分のものか分からない涎が混ざり合い飲み込めたものではない。
「ガキ作れなくなっちまったかな」
「所詮盾代わりだ、そこまで生きれないさ。生きてるうちに役に立って貰わねえと」
明日の夜もここに来いと、逆らえば行く末は分かっていた。
嫌な現実思い出したくもない現実自分がここにいる理由はそれが原因過去が思い出になるなど嘘も良いところだ嘘嘘嘘嘘世界の歪みだ俺はおれはわたしはごめんなさいかあさん____
「……つな、刹那」
肩を揺さぶられる感覚がし目を開けるとロックオンが心配そうな表情で見つめていた。
「ロックオン」
「俺は処女じゃない」
「そんな事を聞いてるんじゃない」
「代わる代わる犯された。最初の頃は怖くて仕方なかったが、こういうものなんだと慣れていったから」
触れるだけの優しい口付け。そして耳元で囁かれる。
「お前は綺麗だよ」
今度は深く口付けられそのままベッドに押し倒される。シーツからロックオンの匂いがして、後はもう、���められなかった。痛くないセックスもあるのだと、刹那は思った。
トレミー内は各部屋ごとに重力の切り替え設定が出来ると、来たばかりの頃彼から教えて貰った。今この部屋の重力はオンになっているため、刹那と彼は密着している。
心臓の鼓動を確かめながら胸板に手を這わせる。冷たくない。温かい。
刹那より色白の肌、鍛えられた体躯、安心感を与える低く優しい声、刹那を呼ぶ時の優しい眼差し。
(でも、それだけだ。俺はロックオンの事を、何も知らない)
刹那はそれを少しだけ哀しく思った。
純粋種に進化し、ELSと通じ合う代わりに悠久の時を生きることになった刹那は、ふとお前は神の子になる試練を受けるのだと忘れもしないあの場所で男共に言われた言葉を思い出す。
神の子になったつもりなんてない。
刹那。永遠より長い一瞬。
過去を受け入れた時、思い出に変わる。クリスとアレルヤがそう話していた。
「思い出に、変わっているのだろうか」
優しさと慈愛を併せ持つ皇女、自分を犯した醜い男共、信じ合える仲間、この手で殺した両親、救えなかった数々の人間、そして最期まで全て知ることが出来なかった男、様々な人達が頭に浮かんでは消える。もう、みんないなくなった。哀しいとは感じない、否感じてはいけないのだ、彼らの想いを心に留めながら生きてゆくのだと刹那は自身を戒める。
だけれど、彼のことは思い出になんか出来そうに無かった。
____刹那。貴方に幸せが訪れることを、私は願っています____
「刹那」
「やっぱりお前は、本当に美しいよ」
ロックオンの胸に顔を埋めた。
「会いたかった。ただ、それだけだったんだ」
花畑の中で、一組の男女が抱き合っていた。もう離さないように、独りで遠くへ行ってしまわないように。
二人で眺める。
刹那はこの時初めて、緑と青色の星を心の底から綺麗だと思う事が出来た。
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平日 毎朝7時に公式LINE@で新着記事を配信しています。友達申請はこちらから! ICCの動画コンテンツも充実! Youtubeチャネルの登録はこちらから! ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)の募集をすることになりました。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。 「リアルテック・ベンチャーが世界を変える」7回シリーズ(その2)は、サイボーグベンチャーMELTINを率いる粕谷さんが、同社のサイボーグ技術が可能にする未来の暮らしを解説します。朝起きたらアメリカにある身体に“ログイン”して仕事をこなし、夜はイギリスのバーで一杯。そんな生活が可能になるそうです。ぜひご覧ください! ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月3〜5日 京都開催を予定しております。 ICCサミット FUKUOKA 2018のシルバー・スポンサーとして、内田・鮫島法律事務所様に本セッションをサポート頂きました。 ▼ 【登壇者情報】 2018年2月20-22日開催 ICCサミット FUKUOKA 2018 Session 10D リアルテック・ベンチャーが世界を変える Supported by 内田・鮫島法律事務所 (スピーカー) 粕谷 昌宏 株式会社メルティンMMI 代表取締役 平田 勝則 コネクテックジャパン株式会社 代表取締役 福田 真嗣 株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO (モデレーター) 永田 暁彦 株式会社ユーグレナ 取締役副社長 / リアルテックファンド 代表 ▲ 「リアルテック・ベンチャーが世界を変える」の配信済み記事一覧 連載を最初から読みたい方はこちら 1つ前の記事 1. 注目リアルテック・ベンチャー「MELTIN」「メタジェン」「コネクテックジャパン」は世界をどう変えるのか? 本編 永田 おそらく、会場にいらっしゃる方々は皆さん賢く、非常に幅広い知識を持った方ばかりだと思うので、個々の技術の理解やそれが何かということをいちいち説明する必要はないと思います。 今日ぜひ、皆で話したいなと思っていたのがこれです。 「自社の技術の果てに実現される世界とは?」という問いを、登壇者の皆さんに事前に聞いています。 「この技術はもっとこんな風に使えるのではない?」というようなやり取りを通して、自分たちの生活や世界がどう変わるのか、というのをイメージできたら面白いなと思っています。 最初はMELTINの技術です。 サイボーグ技術が発達すると「どの星にも住める」「生活圏が莫大に広がる」と書いてありますが、これはどういう意味でしょうか? 粕谷さん、解説をよろしくお願いいたします。 サイボーグ技術により、身体の制約がなくなる未来 株式会社メルティンMMI 代表取締役 粕谷 昌宏 さん 粕谷 どの星にも住めるというのは、火星移住計画でコロニーをつくろうとか、そういう話ではありません。 どの星でも「生身で生活できる」ということです。 宇宙服も別に着なくていい、そういう世界です。 永田 生身というのは? 粕谷 「生身」の定義が少し理解しづらいですよね。 サイボーグの身体を、自分の身体として認識できるということです。 別の星にコロニーをつくったところで、コロニーの部屋の中は結局のところ地球環境なので、それは地球にいるのと同じ、さらに言えば地球で部屋の中で閉じこもっているのと同じです。 せっかく違う星に行ったのであれば、その星の風を感じたいですよね。 「あそこの星って、すごく放射線が強くて肌が焼けるんだよね」みたいな、そういう会話が生まれると面白いかなと思います。 福田 その星にはどうやって行くんですか? 粕谷 普通にロケットとかで行くと思います。 永田 ある種、「義体」を持っていくという話ですよね。 粕谷 そうです。義体を持っていく。 平田 それは『攻殻機動隊』のファンしか分からない話だと思いますが(笑)。 永田 ここにいる人ならば、攻殻機動隊を見ていない可能性は少ないのではないでしょうか。 参照:「義体化」については、以下の記事をご覧ください。 2029年、かくして機械と人間は融合する:松田卓也──「攻殻機動隊」をめぐる5���の考察(1)(WIRED.jp) 粕谷 2つ目の「生活圏が莫大に広がる」という意味は、自分の体がもはやボトルネックにならなくなるので、体を複数持つことが可能になるということです。 先ほどの話にも出ましたが、別の体に意識だけを飛ばして生活するということができるようになります。 当然、他の星まで行ってしまうと通信の遅延などがあるので簡単ではありませんが、例えば地球の中であれば、「“本体”は日本にいるのだけれど、朝目覚めて『行ってきます』と言ったら次の瞬間にはアメリカの体にログインしていて、帰りにイギリスのバーでちょっと飲んで帰る」といったことが普通にできるような世界になっているというイメージですね。 福田 空も飛べますか、これ? 粕谷 空も飛べると思います、ジェット的な感じで飛ぶのか、羽が生えているのかは分かりません。 永田 僕からの投げかけは「現在の技術の果てに」という位置づけでしたが、今のお話はどれくらいリア��ティがあるのですか? 粕谷 どれくらいリアリティがあるか……まさにこれをリアルにすることを目指して今、研究開発をしています。 永田 なぜ、それをやりたいと思ったのでしょうか? 粕谷 「人間は『創造性』という素晴らしいものを持っている」というのが大前提としてあります。 僕がもともと、こういったサイボーグ技術をやりたいと思ったのはかなり小さい頃でした。 小さい頃というのは、もしくは小さい子というのは、発想が豊かですよね。 それなのに、できることは大人に比べて圧倒的に少ないわけです。 それを考えると「自分はこんなに色々なことを考えているのに、実際にできることは何でこんなに少ないんだろう」と感じ、何か段々と、自分の体というのは実はすごく“足枷”なんじゃないかと思うようになりました。 そうすると、空想の世界ではないですが、人間が考え付くありとあらゆるものを何も縛られずに実現できる世界が作りたい、と思いました。 最終的に、僕が考えるサイボーグ技術が実用化すると、一番ぶっ飛んだところではこんなことになるかな、というのを今回出してみました。 永田 なるほど。 今のサイボーグ技術は、筋電(筋肉の収縮に伴って発生する電流)をベースにしていますよね。 この世界を作ろうと思うと、他にセンシングしないといけない生体情報にはどのようなものがあるのですか? 粕谷 最終的には、やはり脳です。 脳が根幹だと思っているので、脳からありとあらゆるデータを抽出することができて、かつ今の自分と同じ、もしくはそれ以上のスペックを持つハードウェア/身体、この2つを手に入れることができれば、今お話したことが普通にできるようになると思います。 永田 ありがとうございます。井上さん、ご質問ですか? サイボーグ化で変わる「人間の在り方」とは? 井上 浄さん(以下、井上) リバネスの井上です。 ▼ 井上 浄 株式会社リバネス 代表取締役副社長 CTO 大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。博士課程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年より慶應義塾大学特任准教授(現任)、2018年より熊本大学薬学部先端薬学教授(現任)、慶應義塾大学薬学部客員教授(現任)に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者。多くのベンチャー企業の立ち上げにも携わり顧問を務める。株式会社ヒューマノーム研究所取締役、経済産業省「未来の教室」とEdTech研究会委員、NEDO技術委員、株式会社メタジェン技術顧問、株式会社サイディン技術顧問、等兼務。 ▲ サイボーグを操る側の人間の進化がすごく気になります。 つまり、手が3本になった時にきっと脳が色々な反応を起こして、それに対応するように拡張していくと思います。 これを子どもの頃からずっとできるようになる世界がそこに存在していると、先ほどもおっしゃっていましたが、人間自体の進化が大幅に進むと思います。 そうなると、その時の人の在り方というのは、どのような感じになるのでしょうか? 僕のイメージはまだそこまで全然届いていなくて、ガンダムでいうニュータイプぐらいまでしかありません。 あのように何かを操れる人がどんどん優位になっていく、操る能力が強い者ほど残っていく、というような選択が起こるのでははにでしょうか。 そうなった時に、その世界はどうなっているのだろう、ということが気になっています。 粕谷 私は誰しも、“限られた人間”になれるのではないかと思っています。 最初に、どの星にも住める、感覚すらも拡張されて宇宙に実際に行く、地球環境でないところに存在する感覚をも受けることができる、という話をしましたが、そのようにインプットが増えていくとともに、その刺激を受けて脳が変化/成長するので、アウトプットも増えると思っています。 今までこの地球上で、例えばせいぜいマイナス数十℃ぐらいからプラス数十℃ぐらいまでの環境で生活している人間と、マイナス200℃ぐらいからプラス500℃ぐらいまでの環境で生活している人間というのは、考えが大きく変わると思います。 そのため、サイボーグになることによって自分の創造性を解放する機会を得ることができます。そうすると、もう…… 井上 人が今から枝分かれするんですね。 粕谷 そうですね。 だからこそ、その先に破綻が待っているのか、もしくは素晴らしい世界が待っているのかというのは、結構丁寧に舵取りをしないといけないと思っています。 今でも、色々な生き方があるように、人の在り方の多様になってくるだろうと思います。 体の形とかをも含めて、色々な生き方の選択があるという未来になるのではないでしょうか。 井上 面白いです。ありがとうございます。 福田 僕からも質問していいですか? 人間がサイボーグになることと、ロボットがAIを持って登場することというのは、どのような違いがあるのでしょうか? サイボーグ化した人間と、AIを獲得したロボットの違い 粕谷 最終的に目指しているところは一緒なのかなという気もします。 ロボットが人間的なものを獲得していくというアプローチと、人間が機械的なものを獲得するアプローチというのは、右回りなのか、左回りなのかみたいな感じの違いでしかなくて、最終的に行き着くところは同じです。 ポイントとなるのは、僕たちが何をしたいか、ということかなと思います。 あくまで、人間という種の延長上でサイボーグという文脈なのか、それとも僕たちの存在は別にどうでもいいから、次のステップとして新たな“種”を生み出したい、というアプローチなのか、それによって変わるのではないでしょうか。 そして僕はどちらかというと、人間の延長上にあった方がいいなと思っているので、AIという文脈よりは、サイボーグをやっているわけです。 永田 下手したら、15歳ぐらいまでは「人間生活」を送らないと、サイボーグに拡張してはいけないというルールがないといけなくなるかもしれません。 粕谷 もしかしたら、未来にはそうしたルールがあるかもしれませんし、逆に15歳まで生活したという記憶を植え込めばいいのかもしれませんし、そこは分からないですね。 永田 完全に攻殻機動隊ですね。 福田 それは「人」と呼べるのでしょうか? 粕谷 そうした操作を、どこまでやっていいのか、ということですよね。 15歳までの生活の記憶を与えると、もしかするときちんと15歳まで生きた人に比べて少しねじ曲がった人ができてしまうかもしれないですし、そうなるということが分かった場合は、きちんと15年間生きた方がいいでしょう。 そこはやはり、やってみないと分からないですよね。 福田 もう1つ聞いてもいいですか? その未来というのは、今の見積もりで、何年後ぐらいにできる想定なのでしょうか? 粕谷 本当にここまでの段階に到達するのは、僕が死ぬまでにできたらいいな、という感じです。 福田 だいぶ近いですね。 永田 ただ脳みそだけ残せば、いつ「死んだ」と言えるのか分からなくなりますね。 粕谷 そうですね。 僕がもともとこのサイボーグ技術に取り組もうと思ったきっかけは、「なぜ自分がこの世界に生まれて、なぜ自分がこの世界に存在するのだろう」「この世界はそもそもなぜ存在するのだろう」という疑問があって、それを解明せずには死ねないという思いがあったからです。 この無限とも言われる世界を理解するには、無限の時間が必要ですし、無限の理解力が必要なので、サイボーグなどのアプローチで自分を拡張しなければいけないだろう、という考えがありました。 だから、僕個人としてはそういう方向に進みたいなと言いつつも、僕たちMELTINとしてそういう存在になることを強要しているわけではなくて、選択できるよと、あくまでも選択肢を増やすというスタンスですね。 永田 なるほど、ありがとうございます。 (続) 次の記事を読みたい方はこちら 続きは 3.「平均寿命=健康寿命=120年」大学発“便”チャー・メタジェンが腸内デザインで目指す病気ゼロ社会とは をご覧ください。 平日 毎朝7時に公式LINE@で新着記事を配信しています。友達申請はこちらから! 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