#ゆーきぃの断酒生活
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ダ-ティ・松本 不健全マンガ家歴30年[-α]史 ●はじめに この文章は同人誌「FUCK OFF!7」において書かれたものをベースにして逐次増補改定を加えていき、いずれ歴史の証言として、[というほど大袈裟なものでは無いが…]一冊の本にまとめたいという意図のもと、近年どんどん脳が劣化していくダ-松の覚え書きとしても使用の予定。事実関係は間違いに気付き次第 訂正。同人誌発表時のものも今回自粛配慮して、実名、エピソード等を削除した箇所有り。有り難い事に某出版社よりすでに出版打診があったがまだまだその時期ではない、マンガを描く事が苦痛になったら活字の方も気分転換にいいかも…。 /*マークは今後書き加える予定のメモと心得たし。 ●前史/修行時代・1970 さいとうプロの短くて濃い日々…… 1968年に上京。数カ月後東京は戦場に。熱い季節の始まりだった。 2年後親元を飛び出し友人のアパートに転がり込む。場所は渋谷から井の頭線で駒場東大駅下車、徒歩5分。地図で見ると現在の駒場公園あたり。昼間でも裸電球を付けなければ真っ暗という馬小屋のような部屋。数メートル先には当時の建設大臣の豪邸が…。前を通りかかるだびに警備のおまわりがじろり。 いつまでも友人に迷惑もかけられないのでとりあえずアシスタントでも…と手元にあったマンガ誌をひっくり返し募集を探す。幸いさいとうプロと横山まさみち氏のところでアシ募集があり両方応募。どっちか一つ通れば…と思っていたら何と両方受かってしまい、双方に条件を聞く。当時高円寺 のアパート、風呂無し4畳半の部屋で相場12000円の時代。前者一ケ月の給料10000円、後者20000円との事。給料の方がボロアパートの家賃より安いとは…!どう考えても前者は食う方法がないと判断し、後者さいとうプロへ入社。 ここに居たのはたったの半年に過ぎないけれど今思えばこれだけで本が一冊描ける位の濃い半年だった。しかしこのあと2X年分も書かねばならないことを思えば今回はいくつかのエピソードを書くだけに留めよう。 ダー松が入った時は小池一夫氏[クビ?]、神田たけ志氏や神江里見氏、きしもとのり氏[現・松文館社長]等と入れ替わりの時で、きし氏の女遊びの凄さと神江氏の絵のうまさは伝説になっていた。現在「亀有」「ゴルゴ」が歴代単行本の巻数の多いベスト1、2位だが[ともに100巻を越えた]、3位は神江氏の「弐十手物語」[70巻以上]だという事は知ってる人は少ないだろう。 当時の制作部は、さいとうたかを[以下ゴリ]をトップに石川班[ゴルゴ13、影狩り]���甲良班[バロム1]、竹本班[シュガー、どぶ等]の3つに分かれ、それぞれのキャップにサブ・チーフが一人づついて、ヒラが2~6人いるというシステムで総16名。独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、やまさき拓味の3名がそれぞれの班のサブ・チーフ。ダー松は石川班で左右1メートル以内に叶氏とゴリにはさまれ、のんびり出来ない状態で、はなはだ窮屈。叶氏はほとんどマンガ家になりたいとも思った事のなかった人で、設計事務所みたいなところで図面を引いていた人がなぜマンガプロダクションに来たのか不思議だった。格別マンガ好きというわけでもなかったせいか現在まで全ての作品が原作もので、オリジナルは一本もないのはそのせい?祭りなどの人がうじゃうじゃ出てくる群集場面が得意。 やまさき氏は大の競馬好き、現在競馬マンガを多く描くのは当時からの趣味が生きたというべきか。もう一つの趣味である風俗についてはここでは書くのは差し控えよう。小山氏は後日ここの事務の女性と結婚するが、当時はつき合っているとは誰も知らず、スタッフの一人がやめる時その女性に交際を申し込んだら、茶店に呼び出されて小山氏からと凄まれたと聞いたが嘘か本当かは不明。 ここでの生活は新入り[ダー松を含めて3名]は朝の9時前に会社に行き、タイムカードを押し、前日のごみをひとまとめして外に出し、トイレ掃除をして、16人分のお茶を2Fで入れて制作部のある3Fへの狭い階段をふらふら昇り、机ごとに置いて歩き、終れば、一息ついて買っておいたパンと牛乳を3分で食べて、やっとそれから仕事。しかし新入りの3名の内1人折茂は常に遅刻なのでいつも佐藤と2人でやっていた。佐藤も遅れる時はダー松1人で。辞めてから10年位、16人分のお茶を持って階段をふらふら歩きお盆をひっくり返す夢をよく見たものだが、実際ひっくり返したのは折茂と佐藤の2人で、よく茶碗を割っていた。 たまには夕方6時には帰れるが、普通は夜10時までで、アパートに帰って銭湯に行けばもう明日にそなえて寝る時刻、このくり返しの日々。週1日は徹夜で明け方に帰り、その時は当日の昼12時出勤。休日は日曜日のみで忙しい時はそれも取り消し。つまり休みは月3日。[これで給料2万円!]そんな日々の繰り返し。 夕方までは皆和気あいあいと仕事していたが、ゴリが夕方6時頃に「おはようさん」と現れると、全員無駄口がたたけなくなり、仕事場はシーンと静まり返り、以下その日が終わるまでは疲れる時間がただひたすら流れるのみ。 当時石川班は「ゴルゴ13」と「影狩り」を描いていたがゴリは主人公の顔と擬音のみ。マジックで最後に入れる擬音はさすがに入れる位置がうまいと感心。ゴルゴの顔はアルバムに大小取り混ぜてコピーがとってあり、忙しい時は叶氏がピンセットで身体に合わせて「これが合うかな~」といった感じで貼り付けていた。 その頃すでに「ゴルゴ」は近々終わると噂されていたが、現在もまだ続いているとは感嘆ものだ。 ゴリと石川氏が「ゴルゴ」の最終回の終わり方を話しているのを聞いたら、何ともつまらない終わり方。しかしあれから20年以上も経つ事だし、きっともっといい終わり方を考えてあるだろうなと思っていたら、先日TVで本人が最初から考えてある終わり方だと言うのを聞き、がっくり。企業秘密だろうから書かないが、作品の最初の方に伏線が数度出ているのでわかる人にはすぐわかる筈。 辞めた小池一夫氏とさいとうプロに何があったかは知らないが、漏れ聞く話では結構もめ事があったみたいだ。 「子連れ狼」で「ゴルゴ13」と同じ設定の回があった時、「小池のガキャー訴えたるー!」とゴリが吠えていたものだが、結局たち消え。さいとうプロ作品で脚本を書いた本人が辞めた後、他の作品で同趣向の作品を書いても著作権は脚本を書いた原作者のものだと思うがどんなものだろう。その回のタイトルは忘れたが、ある場所に居合わせた人々が武器を持った集団の人質となり、その中に素人だと思われていた主人公、実は殺しのプロフェッショナルがいて、次々とその集団を殺していく、といったプロットで、ミッキー・スピレーンの短編に同じような作品があり、本当に訴えていたら恥をかいたと思うが・・・。 そういえば事務の方には山本又一郎という男がいたが、後年映画プロデューサーとして 「ベル薔薇」や「太陽を盗んだ男」等を創る事になるが、この野郎が生意気な男で当時皆に対して10歳は年上、といった感じの振る舞いだったが後日俺と一つしか年が離れてなかった事を知り、そんな若造だったとは、と皆怒ったものだ。以来奴の事を「マタさん」から「クソマタ」と呼ぶようになる。 さて半年後に先輩たちが積もり積もった不満を爆発させる反乱事件が勃発し、2年は居るつもりでいたここでの生活も、辞めるか残るかの選択を迫られる。残ればさいとうプロの現体制を認める事となるので、ダー松も退社。 しかし反乱グループとは別行動をとって一人��けの肉体労働のアルバ���ター生活へ突入。超ヘビーな労働の製氷工場、人使いの荒い印刷所、命綱もない高所の足場で働く建設現場等々。トラックの助手をしていた時は運ちゃんが「本宮ひろしって知ってるか?うちの息子の友達でさぁ、昔、おっちゃんメシ食わしてくれーなんて言ってきたもんだが、今は偉くなっちゃってさー、自分のビル建てたらしいよ。赤木圭一郎みたいにいい男なんだ。」とうれしそうに話してくれたが、運ちゃんには悪いがそいつは今も昔も一番嫌いなマンガ家なんだ。あの権力志向はどうにかならんか。天下を取る話ばかりだもんなぁ。 ところで後日、単行本の解説で高取英が「さいとうたかをのヤローぶっ殺してやる!」とダー松が言ったなどと書いているが、小生はそんな危ない事言った覚えはないのでここできっちり訂正しておきます。 「会社に火ィつけてやる!」位は言ったかも・・・[嘘] 。 悪口は言っても別に怨みなど無い。ところでアシスタントとしてのダー松は無遅刻、無欠勤以外は無能なアシだったと反省しきり。理想的なアシスタントとはどんなものか、それはまた別の機会に。 *入社試験はどんな事を? *さいとうプロには当時ほとんどろくな資料は無かった? *ハイジャックの回の飛行機内部の絵は、映画「大空港」を社内カメラマンが映画館で写してきたものをもとに描く。 *当時のトーンは印刷が裏面にしてあり上からカッターでけずったり出来ない。 *トーンの種類は網トーンが数種、それ以外はほんの3、4種類位しかなかった。 *仕事中のB.G.M.はアシの一人が加山雄三ばかりかけるので大ひんしゅく。好評だったのは広沢虎造の浪曲「次郎長三国志」、初代桂春団次の落語。眠気もふっとぶ位笑えた。 ダ-松が岡林信康の「見る前に跳べ」をかけてるとゴリは「何じゃー!この歌は!」と怒る。名曲「私たちの望むものは」はこの男には理解不能。 ●1 9 7 1 ~ 1 9 7 4 持 ち 込 み & 実 話 雑 誌 時 代 当時は青年劇画誌全盛時代で、もともと望月三起也氏や園田光慶氏のファンで活劇志向が強く、 主にアクションもののマンガを描いて持ち込みに行っていた。今のようにマンガ雑誌が溢れかえって、山のようにマンガ出版社がある時代ではなく、数社廻るともう行くところがない、という状態で大手では「ビッグコミック」があっただけで 「モーニング」も「スピリッツ」も「ヤン・ジャン」も当然まだない。テーマを盛り込んだ作品を持って行くと編集から「君ィ、うちは商売でやっているんだからねぇ」と言われ、アクションに徹した作品を持って行くと「君ぃ、ただおもしろいだけじゃあねぇ」と言われ 「おい、おっさん!どっちなんだ?」とむかつく事多し。この辺の事は山のように書く事があるが、有りすぎるのでパス。 *そのうち書く事にする。 ただ金属バットで頭をカチ割って脳みそをぶちまけてやりたいような奴が何人もいたのは事実。今年[’97]「モーニング」に持ち込みに行って、断られた奴が何万回もいやがらせの電話をかけて逮捕された事件があったが、そのうちトカレフを持って殴り込みに行く奴が出てくるとおもしろい。出版社も武装して大銃撃戦だぁ!などと馬鹿な事書いてどうする!とにかく持ち込みにはいい思い出が何もない。そんな中、数本だけ載った作品は渡哲也の映画「無頼」シリーズの人斬り五郎みたいな主人公がドスで斬り合う現代やくざもの[この頃の渡哲也は最高!]、ドン・シーゲルの「殺人者たち」みたいな二人組の殺し屋を主人公にした『汚れたジャングル』、陽水の「傘がない」が好きだという編集さんの出したテーマで車泥棒とブラックパンサーの闘士とのロード・ムービー風『グッバイ・ブラザー』、拳銃セールスマンを主人公にした『ザ・セールスマン』、等々10本ちょい位。 さてその頃並行してまだエロマンガ専門誌といえるようなものがなかったような時代で、実話雑誌という写真と記事ページからなる雑誌に4~10ページ位を雑誌の味付けとして描かせてもらう。当時、お手本になるようなエロマンガなど皆無で、エロ写真雑誌を古本屋で買ってきてからみのポーズを模写。マンガで裸を描く事はほとんど初めてで、これがなかなか難しいのだがエロシーンを描くのは結構楽しい。当時出版社に原稿持って行き帰りにグラフ誌をどっともらって帰るのが楽しみだった。SM雑誌の写真ページも参考になる。なお当時のペンネームは編集部が適当につけた池田達彦、上高地源太[この名前はいけてます。また使いたい]等。その数年後、逆にマンガが主で記事が味付けというエロマンガ誌が続々と創刊される。 *さいとうプロをやめたあと編集や知人に頼まれて数人のマンガ家の所へ手伝いに行く。秋田書店「漫画ホット」で『ジェノサイド』を連載中の峰岸とおる氏の所へ行き、仕事が終わったあとまだ売れてない頃の榊まさる氏も交え酒を飲む/川崎のぼる大先生のところへ数日だけ/3000円たこ部屋/小山ゆうオリオンププロ *当時のアルバイトは記憶によると時給1��0~200円位/大日本印刷市ヶ谷駐屯地/坂/ *一食100円/どんなに貧しい漫画家もみかん箱の上で書くやつはいない/TV萩原サムデイ *ろくでなし編集者 ●1 9 7 5 ~ エ ロ マ ン ガ 誌 時 代 に 突 入 実話誌は意外とエロは抑え目で描くように口すっぱく言われていたのだが、以前活劇っぽい作品を描かせてもらってたが潰れてしまった出版社にいた児島さんが編集する「漫画ダイナマイト」で打合せも何にもなしに好きに描かせてもらい、ここでエロマンガ家としての才能[?]が開花する。描いてて実に楽しく眠る時間がもったいない位で、人に睡眠時間が必要な事を恨んだ程。出来る事なら一日中休まず描いていたい気分で完全にはまってしまう。 初の連載作品「屠殺人シリーズ」はこの頃から/『漫画ポポ』。中島史雄氏は大学時代にこの作品を見ていたとの事で、トレンチコートにドクター・ペッパー模様のサイレンサーつきマグナム銃で遊戯人・竜崎一也が犯しまくり殺しまくり、サディスト、マゾヒスト、殺人狂、まともな奴が一人も出てこない性と暴力の祭典。ちなみにタイトルページは描かないでいい、との事でどうするのかと思っていたら編集部が中のワンカットを拡大してタイトルページを創り、1ページぶんの原稿料をけちるというせこいやり方だった。けちるといえば、原稿の1/3にCMを入れる際、原稿料を1/3削った会社もあり。 ●1 9 7 6 ~ 後に発禁仲間となる高取英と出逢い、『長編コミック劇場』で「ウルフガイ」みたいのをやろうと、怒りに震えると黒豹に変身してしまう異常体質の主人公を設定し、獣姦のイメージで「性猟鬼」なるエロマンガをスタート!しかしその号で雑誌が潰れる。この路線は今でもいけそうな気がするがどんなものだろう。 この頃の珍品に「快楽痴態公園」がある。タイガースに11-0とワンサイドで打ちまくられ、怒ったジャイアンツファンのおっさんが公園でデート中の女をずこずこに犯りまくり、その間にジャイアンツは9回裏に12-11とゲームをひっくり返してしまうのである!その時のジャイアンツの監督はもちろんミスター長嶋、先発堀内、打者は柴田、土井、高田、王、張本等々がいる。タイガース監督は吉田、ピッチャー江本、キャッチャーフライを落球する田淵、そしてあの川藤もいる。解説は牧野…… ●1 9 7 7 ~ 上記2作品を含む初の単行本「肉の奴隷人形」が久保書店より発行。後にリングスの会場で逢った佐竹雅昭氏はこの本が一番好きとの事だった。 「闇の淫虐師」も���の年スタート。一話完結でバレリーナ、バトンガール等々、毎回いろんな女たちをダッチワイフのごとくいたぶりまくるフェチマンガとして1979年まで続け、単行本は「堕天使女王」「裂かれた花嫁」「エロスの狂宴」「陶酔への誘い」「終りなき闇の宴」の全5巻。ちなみに今年「闇の淫虐師’97」を『コミック・ピクシィ』にて発表。いつか『闇の淫虐師・ベスト選集』でも出したいところ。 [’98に実現、’99には続刊が出る] ●1 9 7 8 ~ 久保書店より第2弾の単行本「狂った微惑人形」。収録作品の「犯された白鳥」は持ち込み時代に描いた初のバレリーナもの。結構気に入っていた作品なのに、後年再録の際、印刷所の掃除のおばさんが捨ててしまい、この世にもはや存在しない不幸な子となる。[’99に宝島スピード・ブックに本より直接スキャンして収録] エロ、グロ、ナンセンスの会心作「恍惚下着専科」を発表。サン出版より同名の単行本発行。また同出版より「コミック・ペット/堕天使画集」として今までの作品を続々単行本化。全10巻位。これは今でも古本屋で流通しているとの事で、まだまだ世間様のお役にたっているらしい。 この年、「堕天使たちの狂宴」を描いていた『漫画エロジェニカ』が発禁処分、来年でもう20年目となる事だし、当時の人たちと集まってその大放談を収録し「発禁20周年特集号」でも創ってみようかと計画中。さて当時の秘話としてもう時効だろうから書いてみるけど、前述の『堕天使画集』に「堕天使たちの狂宴」は収録される事となり、当然修正をガンガン入れて出版されるものと覚悟していたら、米国から帰国後出来上がった本を見ると発禁になった状態のまま再録されている!以下桜木編集長との会話 ダ/いや~、いい度胸してますね。 編/だって修正してあるじゃない。 ダ/その修正状態で発禁になったんですよ 編/・・・・・ ダ/・・・・ 以下どんな会話が続いたのか失念…… それにしてもサドの「悪徳の栄え」の翻訳本は発禁後20年以上して復刻されたけれど、「堕天使たちの狂宴」は半年もしない内に単行本になっていたとはエロ本業界とは何といいかげんな世界!しかし作品そのものは、今見るとリメイクする気にもならないどうという事もない可愛い作品で、結局あれもあの時代の姑息な政治のひとかけらに過ぎなかったのだろう。いい点があるとしたら一つだけ、それまでのエロマンガになかった瞳パッチリの少女マンガ的ヒロインを登場させた事位か。今の美少女エロマンガは本家の少女マンガもかくや!という位眼が大きいが当時としては画期的だったかも。 ●1 9 7 9 ~ この年の「淫花蝶の舞踏」は「堕天使たちの狂宴」よりずっといい/『漫画ソフト』。今年出た「別���宝島/日本一のマンガを探せ!」でベスト2000のマンガがセレクトされているが、ダー松の作品の中ではこの作品が選ばれている。教師と生徒、二人の女たちが様々な男たちの手によってに次々ともてあそばれ、闇の世界を転々として再び巡り会う時、女たちは蝶と化し水平線の彼方に飛び去り、男たちは殺し合い血の海の中で屍と化す。ダー松作品にはこのように男根が女陰の海に飲み込まれてに負けるパターンが多い。[性狩人、遊戯の森の妖精、美少女たちの宴、人魚のたわむれ・・等々] この年からスタートの「性狩人たち」シリーズ[劇画悦楽号]はバレエ、バイオレンス、SEXの三要素がうまくからみあい、それぞれが頂点まで達する幸福な神話的作品だ。ここから派生した路線も多く、美少年路線は’83の「聖少女黙示録」へ。身体障害者路線は’80の「遊戯の森の妖精」、’84からの「美姉妹肉煉獄」へと繋がる。’81の最終話「ハルマゲドンの戦い」ではせりふなしで24ページ全てが大殺戮シーンという回もあり、中でも一度やりたかった見開きで銃撃戦の擬音のみという事も実現。こんな事がエロマンガ誌で許される時代だった。ちなみにこの回は[OKコラルの決闘・100周年記念]だが、何の意味もない。単行本は最初サン出版より、その後久保書店より「白鳥の飛翔」「少女飼育篇」「ヘラクレスを撃て!」「眼球愛」「海の女神」の全5刊。現在入手出来るのは後の3刊のみ。[「海の女神」も最近在庫切れ] この年出た「人魚のたわむれ」の表題作は性器に{たこ}を挿入するカットを見た編集長が「・・・[沈黙]・・・頭おかしいんじゃ・・ブツブツ・・気違い・・・ブツブツ・・・」と呆れてつぶやいていたのを記憶している。たこソーニューは今年出た「夜顔武闘伝」で久しぶりに再現。なおこの作品は’83にマンガと実写を噛み合せたビデオの珍品となる。水中スローモーションファックがなかなかよい。 ●1 9 8 0 ~ なぜか「JUNE」の増刊として作品集「美少女たちの宴」がサン出版より出版され、その短編集をもとに脚本化し日活で映画が創られる事となる。[「花の応援団」を当てたこの映画の企画者・成田氏は日活退社後「桜の園」等を創る。]その際、初めて映画撮影所を見学し、せこいセットがスクリーン上ではきちんとした絵になってるのを見て映画のマジックに感心。タイトルはなぜか「性狩人」で、’96にビデオ化された。監督・池田敏春のデビュー第2作となり現在までコンスタントに作品を発表しているが、出来のいい作品も多いのになぜか代表作がない。初期の「人魚伝説」が一番いいか。 この映画に合わせて「美少女たちの宴」を2~3回のつもりで「漫画ラブラブ」で描き出すがどんどん話がふくらみ、おまけに描いてる出版社が潰れたり、雑誌が潰れたりで雑誌を転々とし条例による警告の嵐がきた「漫画大飯店」を経て、「漫画ハンター」誌上で完結したのは’83になる。この作品でクリトリスを手術してペニスのように巨大化させるという人体改造ものを初めて描く。 この年の「遊戯の森の妖精」は身体障害者いじめ鬼畜路線の第2弾!森の中の別荘に乱入したろくでなしの二人組が精薄の少女の両親達を虐殺し、暴行の限りをつくすむちゃくちゃな作品で、雷鳴の中、少女の性器に男達のペニスが2本同時に挿入されるシーンは圧巻!しかしこのとんでもない男達も少女の性のエネルギーに飲み込まれ、朽ち果てていく・・・。 ●1 9 8 1 ~ 美少女マンガ誌のはしり「レモン・ピープル」誌創刊。そこで描いたのが「白鳥の湖」。虚構の世界のヒロインを犯すというコンセプトは、アニメやゲームのヒロインをずこずこにするという今の同人誌のコンセプトと同じかも。バレエ「白鳥の湖」において悪魔に捕われたオデット姫が白鳥の姿に変えられる前に何にもされてない筈がないというモチーフにより生まれたこの作品は、悪魔に男根を植えつけられたヒロインが命じられるままに次々と妖精を犯して歩き悪魔の娘となるまでを描くが、あまり成功したとは言えない。ただ人形サイズの妖精をしゃぶりまくり淫核で犯すアイデアは他に「少女破壊幻想」で一回やっただけなのでそろそろもう一度やってみたいところ。「ダーティ松本の白雪姫」はその逆をいき、犯す方を小さくした作品で7人の小人が白雪姫の性器の中にはいり、しゃぶったり、処女膜を食べたり、と乱暴狼藉![ちなみに両者をでかくしたのが同人誌「FUCK YOU!3」の「ゴジラVSジュピター」]この童話シリーズは意外と好評で続いて「ダーティ松本の赤い靴」を上記の単行本に描き下ろして収録。童話は結構残酷なものが多く、この作品も切られた足だけが荒野を踊りながら去って行くラストは原作通り。 *近年童話ブームだがこの頃もっと描いておけば「こんなに危ない童話」として刊行出来たのにとくやまれる。 「2001年快楽の旅」もこの本に収録。快楽マシーンを逆にレイプしてしまう、珍しく映画「2001年宇宙の旅」風のSF作品。 掲載誌を決めずに出来る限り多くのマンガ誌で描こうというコンセプトで始めたのがこの年スタートした「怪人サドラン博士」シリーズ。「不死蝶」シリーズや「美少女たちの宴」シリーズの中にも乱入し、「漫画ハンター」最終号では地球をぶっ壊して[その際地球は絶頂の喘ぎ声をあげ昇天する!]他の惑星へ行ってしまう。今のところ10誌位に登場。いつかこのサドラン・シリーズだけ集めて単行本化したいところ。ちなみに「サド���と「乱歩」を足して「サドラン博士」と命名。作者の分身と言っていい。 [後年、「魔界の怪人」として全作品を収録して刊行、04年現在品切れ中] この年描いて’82の単行本『妖精たちの宴』に収録の「とけていく・・」はレズの女たちが愛戯の果てに、肉体が溶けて一匹の軟体動物と化す、タイトルも内容も奇妙な作品。作者の頭もとけていた? ●1 9 8 2 ~ 1 9 8 3 ’83年に「美少女たちの宴」が完結。全てが無に帰すラストのページは真っ白のままで、このページの原稿料はいりません、と言ったにもかかわらず払ってくれた久保書店、偉い![明文社やCM頁の稿料を削った出版社=某少年画報社なら払わなかっただろうな……と思われる……]この作品以外は短編が多く、加速度をつけてのっていく描き方が得意のダー松としてはのりの悪い時期に突入。また10年近く走ってきてだれてきた頃でもあり第一次落ち込み期と言っていい。マンガがスタンプを押すように描けないものか、などとふとどきな考えまで湧いてくる。思えば一本の作品には、いったい何本の線を引いて出来上がっているものなのか。数えた馬鹿はいないだろうが数千本は引いている筈。一ヵ月に何万本とペンで線を引く日々・・うんざりする筈です。 この頃のめぼしい短編をいくつか書くと、少女マンガ家の家に税務調査にきた税務署員が過小申告をネタにねちねちいたぶるが、アシスタントに発見された署員は撲殺される。そして板橋税務署は焼き討ちにあう、といった作品「[タイトル失念]xx税務調査」。[後日読者よりこのタイトルを「色欲ダニ野郎」と教えていただく。ひどいタイトル *編集者のつけるタイトルはその人のセンスが実によくわかる。しかしサイテ-の題だなこりゃ…。 果てるまで「おまんこして!」と言わせながら処女をやりまくる「美処女/犯す!」はラスト、狂った少女が歩行者天国の通行人を撃ちまくり血の海にする。「嬲る!」はパンチドランカーとなった矢吹ジョーが白木葉子をサンドバッグに縛りつけ、殴って、殴って、殴りまくる。段平おっちゃんの最後のセリフ「・・ブスブスくすぶっちゃいるが・・・」「打てッ!打つんだ!ジョー!」「お前はまだ燃えつきちゃいねえ!」とはエロ・ドランカーの自分自身に向けて発した言葉だったのかも。トビー・フーパーばりの「淫魔のはらわた」は電気ドリルでアナルを広げてのファック!とどめにチェーンソーで尻を切断!いまだに単行本に収録出来ず。[’98の「絶頂伝説」にやっと収録]「からみあい」は夫の愛人の性器を噛みちぎる。「危険な関係」はアルコール浣腸をして火をつけ尻から火を吹かせる。この手は『FUCK YOU!2』の「セーラー・ハルマゲドン」で復元。そういえばこの作品の序章と終章だけ描いて、間の100章位をとばすやりかたはこの頃の「禁断の性獣」より。女性器にとりつき、男性器に変身するエイリアンの侵略により地球は女性器を失い滅亡する、といったストーリーで当時聞いた話では谷山浩子のD.J.でこの作品がリスナーの投書でとりあげられ、ダー松の名はダーティ・杉本と読まれたそうな。ヒロインの少女がひろ子という名前なのでこのハガキが選ばれたのかもしれないが、作者は薬師丸ひろ子からとったつもりだったのだが・・。[別にファンではない。] 「女教師狩り」は映画館で観客に犯される女教師とスクリーン上の同名のエロ映画の二本が同時進行し、一本で二本分楽しめるお得な作品。 ’83は’80に「漫画エロス」にて描いた「エロスの乱反射」の最終回の原稿が紛失したため単行本が出せないでいたのを、またまた「仏の久保さん」に頼んでラスト近くをふくらませて「漫画ハンター」に3回程描かせてもらい、やっと’85に出版。見られる事に快感を覚えるファッション・モデルが調教される内に、次第に露出狂となっていき、街中で突然裸になって交通事故を起こさせたり、最後はビルの屋上でストリップショー。そしてカメラのフラッシュの中に飛び降りていき、ラスト1ページはその性器のアップでエンド! 本格美少年・ゲイ・マンガ「聖少女黙示録」も’83。レズの姉たちの手によって女装に目覚めた少年がホモのダンサーたちに縛られなぶられ初のポコチンこすり合いの射精シーン。そして性転換して女となった主いるが、その中の’84の「白い肌の湖」はタイトルで解る通りのバレリーナものだがポコチンを焼かれた男が、一緒に暮ら人公が手術で男になった少女と暮らすハッピーエンド。この作品は単行本「美少女ハンター」に収録されてす二人の女と一人の男に復讐するエンディングがすごい!まず男の性器を切り取り、片方の女の性器にねじ込んだあと、その女の性器ごとえぐり取る。そしてその二つの性器をつかんだまま、もう一人の女の性器にフィストファック!のあげく、その二つの性器を入れたままの女性器をナイフでまた切って、ほとんどビックマック状態でまだヒクヒクうごめく血まみれの三つの性器を握りしめるとんでもない終り方!全くダー松はこんな事ばかりやっていたのかとあきれかえる。もう鬼畜としか言い様がない!しかし「ウィンナー」を二枚の「ハム」で包むなんて・・GOODなアイデアだ、又やってみよう。 ●1 9 8 4 ~ 「漫画ハンター」で「闇の宴」前後篇を描き、後日これをビデオ化。雪に包まれた六本木のスタジオで痔に苦しみながらの撮影。特別出演として中島史雄氏が絶妙の指使い、東デの学生時代の萩原一至が二役、取材に来たJITAN氏もスタジオに入ってきた瞬間、即出演で生玉子1000個の海で大乱交。カメラマンが��り性で照明が気に入るまでカメラを廻さず、たった二日の撮影はやりたい事の半分も出来ず。撮影が終ると痔はすぐに完治。どうもプレッシャーからくる神経性だったみたいでこれに懲りてビデオは一本のみ。 この年の「肉の漂流」は親子丼もので、近所の書店のオヤジからこの本はよく売れたと聞いたが、一時よく描いたこのパターンは最近では「FUCK YOU!3」の「母娘シャワー」のみ。熟女と少女の両方が描けるところが利点。「血の舞踏」は久しぶりの吸血鬼もの。股間を針で刺し、噛んで血を吸うシーン等々いい場面はあるが、うまくストーリーが転がらず3回で止める。短編「果てるまで・・」は核戦争後のシェルターの中で、父が娘とタイトル通り果てるまでやりまくる話。被爆していた父が死んだ後、娘はSEXの相手を捜して黒い雨の中をさまよう。 またリサ・ライオンの写真集を見て筋肉美に目覚め、マッチョ女ものをこの頃から描き出す。しかしなかなか筋肉をエロティックに描くのは難しい。 ●1 9 8 5 ~ くたびれ果ててすっかりダレてきたこの頃、8年間働いてくれたアシスタント女史に代わってパワーのかたまり萩原一至、鶴田洋久等が東京デザイナー学院卒業後加わってダーティ・マーケットも第2期に突入!新旧取り混ぜておもしろいマンガをいろいろ教えて貰って読みまくる。「バリバリ伝説」「ビーバップハイスクール」「ペリカンロード」「めぞん一刻」「わたしは真悟」「Be Free!」「緑山高校」「日出処の天子」「吉祥天女」「純情クレイジー・フルーツ」「アクター」「北斗の拳」「炎の転校生」「アイドルをさがせ」「綿の国星」「いつもポケットにショパン」「バツ&テリー」「六三四の剣」永井豪の絶頂期の作品「バイオレンス・ジャック」「凄之王」「デビルマン」等々100冊以上とても書ききれない位で、う~ん・・マンガってこんなにおもしろかったのか、と感動! そこで眠狂四郎を学園にほうり込んで、今まであまり描かなかった学園マンガをエロマンガに、というコンセプトで始めたのが「斬姦狂死郎」。「六三四の剣」ばりに単行本20巻を目指すものの、少年マンガのノリは今では当たり前だが、当時はまだエロマンガとして評価されず、ほんの少し時代が早すぎたかも。’86に中断、今年’97に「ホリディ・コミック」にて復活!果たしていつまで続けられるか? →後に「斬姦狂死郎・制服狩り」、「斬姦狂死郎・美教師狩り」として刊行完結 前年末から始めた「美姉妹肉煉獄」は身障者いじめの鬼畜路線。盲目の姉とその妹を調教して性風俗店等で働かせ、娼婦に堕していく不健全・不道徳な作品で、肉の快楽にひたっていく盲目の姉に対し妹も「春琴抄」の如く己の��を突き、自らも暗黒の快楽の世界にはいり、快楽の光に目覚めるラスト。 また、これからは女王様物だ!となぜか突然ひらめき「筋肉女」シリーズの延長としてフィットネス・スタジオを舞台に「メタル・クイーン」シリーズも開始。これは単行本2冊分描いたが、連載途中でヒロインの髪型を歌手ステファニーのヘア・スタイルにチェンジしたり、レオタードもたっぷり描けてわりと気に入っている。 10年近く描いた「美蝶」先生シリーズもこの年スタート!こうしてみるとマンガを描く喜びに満ちた大充実の年だったかも。 ●1 9 8 6 ~ この年は前年からの連載ものがほとんどだが、「エレクト・ボーイ」は空中でファックするシーンが描いてみたくて始めた初の超能力エロマンガ。コメディ的要素がうまくいかず2回で止める。この路線は翌年の「堕天使輪舞」で開花。 「夜の彷徨人」は自分の育てた新体操選手が怪我で選手生命を失ったため、その女を馬肉のごとく娼婦として夜の世界に売り渡した主人公という設定。しかし腕を折られ、女にも逆に捨てられ、そして事故によってその女を失ったあげく不能となってしまう。失った快楽を取り戻すため無くした片腕にバイブレーターを取りつけ、夜の街をさすらい次々と女たちをレイプしていくというストーリー。がっちり設定したキャラだったのにまったく話がはずまず、男のポコチンは勃起しないままに作品も不発のまま終る。 「斬姦狂死郎」が不本意のまま終わったため学園エロス・シリーズは「放課後の媚娼女」へと引き継がれる。当時見ていた南野陽子のTV「スケバン刑事・」とS・レオーネの「ウエスタン」風に料理。ラストの「男といっしょじゃ歩けないんだ」のセリフは一番好きな映画、鈴木清順の「東京流れ者」からのもじり。単行本は最初司書房から出て、数年後ミリオン出版から再販、そして’97久保書店より再々販ながら結構売れて今年また再版。この作品は親を助けてくれる有難い孝行息子といったところ。 ●1 9 8 7 ~ さいとうプロOBで那珂川尚という名のマンガ家だった友人の津田が「漫画ダイナマイト」の編集者になっていて、実に久しぶりに同誌で「堕天使輪舞」を描���。超能力エロマンガの第2弾。今回はエロと超能力合戦とがうまくミックスされ一応成功といっていい。この路線は「エレクト・ボーイ」とこの作品、そして’96の「夜顔武闘伝」も含めてもいいかも。一時、この手の作品は数多くあったが最近はめったに見かけない。しかし、まだまだこの路線には鉱脈が眠っているとにらんでいるがどんなものだろう。 ●1 9 8 8 ~ 「放課後の媚娼女」に続いて抜かずの凶一無頼控え「放課後の熱い祭り」を2年がかりで描く。’89に完結し司書房より単行本化。そして今年’97に改定してめでたく完全版として復刊!この頃が一番劇画っぽい絵で、たった2~3人のスタッフでよくこれだけ描き込めたなと改めて感心!エロシーンがちょっと少なめながら中島史雄氏がダー松作品でこの作品が一番好き、とお褒めの言葉を頂戴する。 TVで三流アマゾネス映画を見ている内、むくむくとイメージがふくらみ、昔から描きたかった西部劇と時代劇がこれで描けると、この年スタートさせたのが「不死蝶伝説」なるアマゾネス路線。昔々青年誌の創世期にあのケン月影氏がマカロニ・ウエスタンを描いていたことを知る人は少ないだろう。俺もあの頃デビューしていたらウエスタンが描けたのに、と思う事もあったが、このシリーズでほんの少しだけその願望がかなう。 この頃、アシスタントやってくれてた格闘技マニアの鶴田洋久に誘われ、近所の空手道場通いの日々。若い頃修行のため新宿でやくざに喧嘩を売って歩いたという寺内師範は、もう鬼のような人で、行けば地獄が待っていると判っててなぜ行く?と不思議な位休まず通う。体育会系はマゾの世界と知る。組手は寸止めではなく顔面以外は当てて可だったので身体中打撲のあざだらけ、ビデオで研究したという鶴田の体重をかけたムエタイ式の蹴りをくらい、右手が饅頭のように腫れ上がる。先輩たちの組手の試合も蹴りがもろにはいってあばら骨が折れたりで、なぜこんなヘビーな事をする?と思うが、闘う事によって身体の奥から何か沸き上がってくるものがある。スリランカの元コマンドと組手をやった時、格闘家の気持ちが少しだけ判るようになった。 ●1 9 8 9 ~ ’94まで続く「美蝶」シリーズでこの年は『ノスフェラトウ篇』を描き、シリーズ中これが一番のお気に入り。同人誌の「王夢」はこれが原点。 短編では「悪夢の中へ」はスプラッタ・エロマンガで久しぶりにチェーンソゥでお尻のぶった切り!はらわた引きずり出し、人肉食いちぎり!顔面叩き割り等々でラストに「ホラービデオの規制をするバカは俺が許さん!」などと書いているので、この年が宮崎事件の年か?世間は彼が日野日出志・作のホラービデオ「ギニーピッグ」を見てあの犯罪をおかした、としてさんざんホラービデオの規制をやっといて、結局見てもいなかったとわかったあとは誰一人日野日出志氏にもホラービデオさんにも謝らす゛知らんぷり。残ったのは規制だけで、馬鹿のやる事には全く困ったもんである。先日の「酒鬼薔薇・14才」の時も犯罪おたくの心理学者が、「これはマンガやビデオの影響です。」などと相も変わらずたわけた寝言をぬかしていたが、馬鹿はいつまでたっても馬鹿のまま。少しは進歩しろよ!お前だよ、お前!短絡的で幼稚な坊や、小田晋!よぅく首を洗っとけ!コラ! 「獣人たちの儀式」は退学者や少年院送りになつた生徒、暴走族、ヤクザ達が集まって酒盛りしながら女教師たちをずこずこにしてOB会をひらく不健全作品。編集長が「また危ない作品を・・・」とこぼし��ものだが、岡野さん、田舎で元気にお過しでしょうか。この頃の「漫画エロス」には「ケンペーくん」だとか「アリスのお茶会」だとかおもしろい作品が載っていたものです。「爆走遊戯」は伝説のストーカー・ろくでなしマンガ家の早見純が一番好きな作品と言ってくれたが、なぜだかわからない。人の好みはいろいろです。以上3本は単行本「熱き唇の女神」に収録。 「ふしだらな女獣たち」はフェミニストの女二人が美少年をいじめる話。これは「氷の部屋の女」に収録。 ●1 9 9 0 ~ この年の「美蝶」シリーズは『ダンシング・クイーン篇』。マネキン工場跡でJ・ブラウンの「セックス・マシーン」にのせて5人プレイをするシーンや文化祭でのダンスシーン等々結構好きな場面多し。暗くて硬い作品が多いので、この「美蝶」シリーズは肩肘張らずに、かなり軽いノリでキャラクターの動きに任せて、ストーリーも、そして次のコマさえも先の事は何にも考えず、ほとんどアドリブで描いた時もある。 「不死蝶伝説」に続いてシリーズ第2弾「不死蝶」は2誌にまたがって2年位続ける。これも結構お気に入りの一遍。 ●1 9 9 1 ~ 1 9 9 3 「性狩人たち」の近未来版、といった感じの「夜戦士」は学園物が多くなったので、マグナム銃で脳天をぶっとばすようなものが又描きたくなって始めたミニシリーズ。全5話位。松文館より単行本「黒い夜と夢魔の闇」に収録。 この年から知り合いの編集者がレディス・コミックを始める人が多く、依頼されてどうしたものかと思ったが、エロなら何でもやってみよう精神と何か新しい世界が開けるかも、という事から’94位までやってみたものの結果的に不毛の時代に終わる。与えられた素材が体験告白物という事で、非現実的なものは描けないという事は得意技を封印して戦うようなもので苦戦を強いられ、これって内山亜紀氏がやまさき十三原作の人情話を描いたようなミス・マッチングで不発だったかな。今後、もしやることがあれば美少年SMのレディス・コミックのみ。そんな雑誌が出来れば、の話だが。 いくつかやったレディコミの編集の一人「アイリス」の鈴木さんは同じさいとうプロOBで、マンガ・アシスタント、マンガ家、マンガ誌の編集、そして今はマンガ学校の講師、とこれだけ多くのマンガに関わる仕事をしてきた人はあまりいないだろう。これでマンガ評論でもやれば全て制覇だが・・・。 この頃はいつもと同じ位の30~40本の作品を毎年描いていたが、レディコミは一本30~40枚とページが多く結構身体にガタがきた頃で、右手のひじが腱傷炎になり1年以上苦痛が続く。医者通いではさっぱり痛みがひかず、電気針で針灸治療を半年位続けてやっと完治。その後、住んでいたマンションの理事長を押しつけられ、マンション戦争の渦中に巻き込まれひどい目にあう。攻撃するのは楽だが、話をまとめるなどというのは社会生活不適格のダー松には大の��手で「お前等!わがままばかり言うのはいいかげんにしろー!」と頭をカチ割りたくなるような事ばかりで、ひたすら我慢の日々で血圧がガンガン上がり、病院通いの日々。確実に寿命が5年は縮まる。あの時はマジで人に殺意を抱いたものだが、今でも金属バット持って押しかけて奴等の脳みそをクラッシュしたい気分になる時もある。いつかこの時の事をマンガにしようと思っていて、まだ誰も描いてない「マンション・マンガ」というジャンル、タイトルは「我が闘争」。え?誰も読みたくない? この間に出た単行本は「血を吸う夜」、「赤い月の化身」「熱き唇の女神」[以上・久保書店] /「牝猫の花園」「真夜中の人魚たち」[以上久保書店]、「美蝶/放課後篇」「美蝶/ダンシング・クイーン篇」「不死蝶/鋼鉄の女王篇・上巻」[以上ミリオン出版]。 ●1 9 9 4 ~ 1 9 9 5 ろくでもない事が続くのは厄払いをしなかったせいか、このままここにいたら頭がおかしくなる、と15年以上いたマンションから引っ越し。板橋から巣鴨へ移動し気分一新!以前からうちもやりましょうよ、と言われていた同人誌創りをそのうち、そのうちと伸ばしてきたものの遂に申し込んでしまい、創らざるをえなくなる。しかもそれが引っ越しの時期と重なってしまい大いに後悔する。しかしいろんな人にお願いして何とか一冊でっちあげ、ムシ風呂のような夏コミに初参加。これが運命の分岐点。レディコミもこの年で切り上げ、以下同人街道をまっしぐら。現在まで「FUCK OFF!」が9まで、「FUCK YOU!」が4まで計10+&冊創る。 ’95からダーティ松本の名前にも飽きてきたしJr,Sam名でも描き始める。 レディコミ時代は松本美蝶。あと2つ位違うペンネームも考案中。 この間の単行本「氷の部屋の女」「双子座の戯れ」[久保書店]、「黒い夜と夢魔の闇」[松文館]、「危険な女教師/美蝶」[ミリオン] ●1 9 9 6 ~ 美少女路線の絵柄もこの年の「夜顔武闘伝」あたりでほぼ完成、今後また少し変化させる予定。しかしこの作品は超能力、アマゾネス、忍法エロマンガとでも呼ぶべきか。「グラップラー刃牙」みたいに闘技場での勝ち抜き性武道合戦までいきたかったけれど、残念ながらたどり着けず。 「冬の堕天使」は久しぶりの吸血鬼もの。都営住宅で生活保護をうけている吸血鬼母子のイメージが浮かび、そこから漫画家協会・加藤芳郎を撃つ有害図書騒動のマンガへ。吸血鬼少年が光の世界との戦いに旅立つまでを描き、「闇に潜みし者」は時空を越えて近未来での戦い。その間を描く作品を今後創らなければ。 「FUCK CITY 2006」はクソ溜めと化した近未来のTOKYOを舞台に久しぶりにダーティ・バイオレンスが炸裂!ハード・エロ劇画と同人誌風・美少女路線の合体は果たしてうまくいったかどうか?30ページほど描き足して、’97、9月にフランス書院のコミック文庫にて発売。[「少女水中花」] 「放課後の媚娼女」と「人形愛」刊行。[いずれも久保書店刊]前者は以前、上下巻だったのを一冊にまとめて。後者は近作を集めた同人時代を経ての初単行本で、同人誌を知らなかった読者はショックを受ける。メタルフアンから以下のようなお手紙を受け取る。「これはジューダス・プリーストの『ターボ』だ。ラストの『眠れる森の少女』は『レックレス』にあたる。しかしジューダスもその後『ラム・イット・ダウン』や『ペイン・キラー』という傑作を世に出した事だし、今後を期待したい」という意のダー松のようなメタルファン以外は意味不明の激励をうける。 ●1 9 9 7 同人誌「エロス大百科シリーズ」スタート!いろんな項目別に年2刊づつ計100ページ位を別刊シリーズとして出し続ければ10年で1000ページになり、以前「谷岡ヤスジ1000ページ」という枕に最適の本があったが、これも一冊にまとめて枕にして寝れば、目覚める頃は3回夢精しているなんて事に・・・などとまだたった40ページの段階で言っても何の説得力もないか。飽きたら2~3号でSTOPするだろうし・・。[推測通り「毛剃り」「美少年SM」「女装」3号でストップ中]冬にはやおい系にも進出の予定。 今年出した単行本は厚くて濃いエロマンガを集めた久保書店MAXシリーズ第2弾!「放課後の熱い祭り/完全版」と「夜顔武闘伝」オークラ出版。ともに大幅描き足して25周年記念出版として刊行。ティーツー出版よりJr,Sam名で「昼下がりの少女」、9月にはフランス書院より「少女水中花」の文庫本が出る予定で現在、この同人誌と並行して描き足し中。「斬姦狂死郎」第2部も「ホリディ・COMIC」誌にて6月よりスタート!年内創刊予定の『腐肉クラブ』なる死体姦専門のマンガ誌にも執筆予定。 さてさて25年間、旅行の時を除いて、現在まで2日続けてマンガを描かなかった事はほとんどない。これはその昔、伊東元気氏というマンガ家とお会いしたとき「今月何ページ描いた?」との問いに、「今月仕事ないんでぜんぜん描いてません」と答えたら、「そんな事じゃ駄目だ。仕事があろうがなかろうが、毎月100頁は描かなきゃ。」と言われ、以後その教えを守り[描けるページ数は減ったが]、マンガは仕事ではなくなり、朝起きたら顔を洗うのと同じで生活そのものとなり現在に至る。 今は何でも描けそうなハイな状態で、以前はたまには外出しないと煮詰まってしまうので週いち位ガス抜きをしていたものだが、最近はせいぜい月いち休めば十分の「純エロマンガ体」。[純粋にエロマンガを描くためだけの肉体、の意。ダー松の造語] こうしてふり返ると、この路線はまだえぐり足りない、これはあと数回描くべし、なぜこれを一度しか描かない!等々、残り時間にやるべき事、やりたい事の何と多い事! 爆裂昇天のその日まで・・・ 燃 え よ ペ ン ! ���お続きは 1997年後期 1998年 INDEX
http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/gurafty.html
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ちょっとだけ、クラウドがホラーちっくなおはなしでっす。
なんでもOKの方推奨~~~~!
「クラウド!!!!」
目を離した刹那。本当にそれは一瞬で。 クラウドの身体を、ヤズーとロッズが放った銃弾が貫いていた。そして、次の瞬間、振りかぶった彼の大剣と沢山のマテリアから発動した魔法が衝突し、目も開けていられない程の白い爆発の後、どこを探しても、いくら名前を呼ぼうとも、世界中を何周としても、彼の姿はとうとう見つからなかった。 rêve ou réalité あの日の雨で星痕症候群の患者が救われて幾日が過ぎただろうか。エッジの街はまだまだ遠方から病を治しに来る人々でごった返している。世界中に降った輝くような雨は、それを浴びた人、もの、すべてを浄化したけれども、その時、デンゼルのように屋根の下に居た人も多く、噂を聞きつけた人々で伍番街の教会は連日中に入れないほどの人出だそうだ。混乱が生じるといけないので、リーブをはじめとしたWROが指揮をとっているらしい。仲間達も手が空いている者はそれを手伝っているという。 そんな中、ティファは一人、店を再開した。 手伝いには行かなかった。仲間達も来なくていい、十分だ、と言っていたし、寧ろ、店もやらずに休んでいたらいいんじゃないか、とも言われた。それというのも、あの日から、ティファは連日連夜、クラウドを探していた。そして、そうなることは傍目に見ても分かりきっていたのに、精神のバランスを崩してしまったのだ。 特に深刻なのは睡眠だった。 ティファは、夢を見る。 その夢では、皆が見守る中、クラウドは教会の泉の中に現れて、ただいま、と言った。そして、マリンとデンゼルと4人で手を繋いで、セブンスヘブンに帰ってきた。仲間達皆で祝杯をあげてご馳走を食べて、これでもかと酔いつぶれてそして、二人、同じベッドで眠った。 「…ティファ?」 ふと、柔らかい音が響て、ティファは瞼を開いた。 「…マリン。…ごめん、寝てた?」 「うん。…あのね、そろそろ酒屋さん来る時間だな、って思って」 重たい瞼を持ち上げて、ティファは時計を見た。いつから意識を失っていたのか。確かに、もうすぐ納品の車が来る時間だ。 「もうこんな時間だったんだ。起こしてくれてありがとう、マリン」 マリンは少しだけ眉をよせて、うん、と小さくうなずいた。 睡眠障害。そう診断されて日が浅い。 日中、ぼうっとしているとすぐ寝落ちてしまうのだ。だからなのか、寝すぎて眠い悪循環で、ずっと、けだるさが体中にまとわりついている���病院にも行ったが、おそらく精神的ショックをやわらげようと、脳が眠るよう過剰に指示を出しているのでしょう、そういった診断だった。規則正しい生活をすれば、じきによくなりますよ、と。 その為、ティファは一旦クラウドの捜索を諦め、日中起きていられる時間をフルで使って店の開店準備をし、夜は精一杯働いた。働いている間は気がまぎれるし、寝落ちてしまう事もない。ティファだって、夢うつつのまどろみは望んではいなかった。そういう中途半端な眠りが、一番 精神的によくない夢を見せた。だから、ぐっすりと眠る必要があるのだ。潜在意識が届かないほどの、深い深い眠りに。 「こんにちはー!配達でーす!」 元気な声���裏口の方からして、ティファは慌てて走っていった。 「ごめんなさい、ぼんやりしてて… …あれ、いつもの方はお休みですか?」 「あ~… …あの、前の人、突然辞めたんっスよ」 「え!?何かあったとか…?」 「えっと、いや、う~ん、詳しくはわからないんです」 どこか言いにくそうに青年は笑うと、ティファが注文していた酒類の木箱を重たそうに置いた。明らかに慣れてなさそうな様子だ。 (…一昨日来た時は、いつも通りだったのに…) 顔なじみのいつもの酒屋の配達員は、もうセブンスヘブンの担当になって随分長かった。真面目な人柄で、仕事も丁寧で。それに、いつも、ちょっとした雑談とか、おまけとかしてくれるくらいには親しかった、と思っていただけに、何も言わずに突然やめた、という事実を、ティファはいまいち飲み込めなかった。人間関係のもめごとだろうか?職場環境が悪かった、とか…?そんなもやもやが、顔に出ていたのかもしれない。 「あ~、あの…」 悩んだ挙句、のような歯切れの悪さで、新担当の青年が口を開いた。 「ここだけの話なんですが、アイツ、クスリやってたみたいで…」 「え!?」 「中毒っぽくなって入院したって話なんですわ。…言わないでくださいよ。あ、オレも他の店のヤツ皆、クスリやってるヤツなんか後いませんから、そこは安心してください!」 それだけ早口で言うと、青年は帰っていった。 (クスリ、…) 世界が救われたからといって、すべてが平和になるなんて思ってはいない。ついこの間も、常連客の一人が最近店に来なくなったので、いつも一緒に飲んでいた人に聞いたところ、借金を踏み倒して蒸発したとか。 (分かってはいる、、けど…) 今更、正義漢ぶるつもりだってさらさらなかった。でも、命を落とした仲間達の事を想うと、気持ちの収まりどころが分からなくなる時も時々あった。 *** それから数日後の事だ。その日も店は大繁盛だった。 けっして広くはない店の中、皆が幸せそうに笑っている様子を見渡していて、ふと、カウンター席の端に一人で座る男性にティファの目が留まった。彼もまた、常連客の一人だった。いつもは陽気に、他愛もない色々な話をしてくれる彼だが、今日は何かあったのか沈んだ表情をしていた。 「おかわり、作ります?」 それとなく近寄って話しかけると、空のグラスを両手で抱えて何か考え事をしていたらしい男性は、びくりと身体を震わせて、そしてあわあわと顔を上げた。 「あぁ、ティファちゃん。もう、たくさん飲んだから、この辺にしとくよ」 「ふふ、飲み過ぎは良くないですものね」 そう、ティファが頷くと、男性はほっとしたようだった。 ティファは皿を拭く続きに戻った。一枚一枚、丁寧に布巾で拭いて、棚にしまっていく。その工程をずっと見ていた男性だったが、最後の一枚が拭き終わった時、おもむろに口を開いた。 「ティファちゃんは眠れなくなったことはあるかい?」 「…私は、、最近寝すぎるくらいなので…。…眠れないんですか?」 男性はただ頷いた。 「最近、ね…。酒でも飲めば眠れるかと思ったんだけど、そうでもないみたいだ。…でも、…いや。気のせいかもな…」 そう独り言のように呟いて、そして顔を伏せた。 「あ、そうだ、これ使ってみます?」 ティファはポケットから小さな匂い袋を取り出した。ハーブの優しい匂いが香るそれは、精神を落ち着ける働きがある、とかでマリンとデンゼルと一緒に作ったものだった。 「なんだい?」 「お守りみたいなものです。昨日、子供達と作ったんです。眠れるようになるといいんだけど」 男性はその袋を受け取ると、すうっと匂いを嗅いで、そして微笑んだ。 「いい匂いだ。…よく眠れるかもしれない」 しかし、その後、それまで定期的に来てたその男性を店でみかける事はなくなった。 *** ユフィが来た時、ティファはこの事を思い切って話してみた。 「え~、ティファの思い過ごしだって。そんなことないよ」 「でも…なんだか、気になって」 「そんなん、世の中にはごまんといるって。たまたま、店の常連客が2人来なくなっただけじゃん」 「酒屋さん入れると3人だよ」 ティファが即座に反論すると、ユフィはあからさまに大きなため息をついた。 「じゃ、3人。…だいたいさ、ティファ働きすぎなんだよ」 「そんなことないよ」 「そんな事あるって」 「だって……ユフィとか皆の方が働いてるでしょ…」 「アタシ達は、ほら、、、どこも悪くないからさ」 「私だって、ただ、寝すぎるだけで…」 「それが心配なんじゃん。皆心配してるよ。クラウドならぜったい止めてる……」 名前を出してしまって、ユフィはしまった、と顔をしかめる。 でも、ティファの表情はみるみるうちに曇っていった。 「寝すぎるとか、そんな事してる場合じゃないのにね。早く、クラウド探してあげないと…」 「あ〜……」 その時だった。ぐらっと視界が揺らいで、ティファはテーブルに手をついた。 「ティファ!?」 「ごめん、ゆふぃ、ちょっと横になる…」 「大丈夫!?苦しい??」 「ううん…だいじょ��ぶ…」 「全然大丈夫に見えないよ!…何か薬とか…」 「…ほんとうに、だいじょうぶだから…」 それは本当だ。これだけ強烈な眠気ならば大丈夫。今回は深い眠りに違いない。 「ねむいだけだから…」 「ティファ!」 ユフィの悲鳴のような声が遠くに聞こえて、そして、消えた。 ・ ・ ・ ・ 無音の後の静寂。 「…ティファ」 真っ暗な世界に響いた、大好きな、やさしい声。 ティファは目を開いた。 「…クラウド?」 「おはよう、ティファ」 「…おはよう」 そして、そのままクラウドの首に抱きついた。 「…ティファ?」 「…怖い夢を見たの」 「……どんな?」 「…クラウドが居なくなる夢」 「俺はここに居る」 「うん。…でも、家出した」 「それはっ…ごめん。もうしない」 「絶対?」 「うん。絶対だ」 耳元で響いた、困ったような、でもどこか嬉しそうなその声に、ティファは少しだけ身体を離して、クラウドの顔を見た。 そこは二人の寝室で、そして、碧い瞳が少し心配そうに、こちらを見ていた。 だから、そのきゅっと一文字に結ばれた唇に、ティファはキスをした。即座にクラウドはそれに答えてくれて、彼女の閉じていた唇は割って入ってきた舌によって開けられる。顔の角度を変え、もう一度、と落ちてきた熱い吐息に、再度入ってきた舌に、身体の奥が疼いて熱を持ち始める。 「…ティファ」 「ん?」 「…もう少しだから」 「え?」 「…もう少しだ。だから…」 こつんと額と額が触れ、地肌に直に触れるクラウドの指に力が籠もった。次の瞬間、彼がティファを掻き抱いた腕が強くて、息が苦しい。 「……。」 「え?」 「」 「クラウド?なんて言ったの?」 「クラウド??」 パッと目が覚めた。 そこは夢に見たのと同じベッドの上。 ただ、そこにはティファ一人だった。 (…聞いちゃいけなかったんだ) ティファは起き上がった。目を向けた窓の外は、空が白ばんでいる。夜明け前の静かな靄のかかった外の景色。窓にカーテンがかけられていないのは、そんな時間から眠っていたからだろうか。 ティファはただぼんやりと窓の外をみつめた。 徐々に外は明るさを増し、ふとした瞬間、光の糸が空に放たれ、じんわりと頭を見せた陽の輝き。それは一瞬で空を金色に染めた。 (…………そうすれば、まだ一緒にいられたのに) 深い夢は幸せに満ち溢れていて、そして残酷だ。夢はティファの発言を求めてはいない。いつも一方的に始まって、唐突に終わった。 夢の中で二人は言葉もなく飽きもせず、一晩中愛し合った。夢の中で目が覚めると、いつもそこにはクラウドの顔があって。そして、目が合う。唇が重なる。クラウドの手が服の下から肌に触る、その少しだけ冷たい感触までもありありと伝わってくる。だから、いつも全力でそれに答えてしまう。すると、煌々と濡れた唇がティファの身体中にキ��を落としていく。全身に余すことなく、彼の、クラウドの感触が刻み込まれていく。そして、夜が明けるのだ。 ……でもそれは、最後まで、間違えなかった時。間違うと、今みたいに夜明け前に目が覚めてしまう。 (…次は気をつけなくちゃ) 話してはいけない、そう訴えるように、夢の中のクラウドはティファの問にはほとんど答えない。それなのに、今日の夢の中の彼は何か伝えたそうでもあった。それは、ティファが咄嗟に抱き着いてしまったからなのかもしれないが。でも、、、 (わかってる、所詮、あれは夢…) 触れる感触も、耳に響くその声も限りなくリアルで、今の生きる喜びで、でも、夢、なのだ。 と、行き場を失ったままになっていた身体の中の熱がうずいて、ティファは自分で自分を抱きしめた。 その時、違和感を感じた。 恐る恐る、自分の腕を見る。そこには、いつできたのだろうか、きつく握りしめられたような、赤い指の跡が浮かんでいた。 *** 「ティファさん…顔色悪くないですか?」 「え!?そ、そうですか…?」 常連客に突然指摘され、ティファは思わずグラスを落としそうになった。幸いにもそれはまた手の中に留まり、最悪の事態は防げたものの、一緒になって飛び跳ねた心臓はドキドキと大きな音を響かせている。 「疲れてるんじゃないかって、前から心配してたんですよ。最近、表情が暗い」 常連客は尚も続ける。 しかし、その彼の心配してくれているのであろう口調が、妙に耳に触るような気がして、ティファは俯いた。 「…昨日夜更かししたからかな。今日は早く寝ます」 ティファはそう言うと、素早く客に微笑み、そしてまた視線を落とす。 作業をしている風を装って、もう磨き上がれているグラスを再度拭き始めた。 「心配だな…僕が家族なら、早く休めって、今日はもう貴女を休ませますよ」 「ふふ、そうですね。もうすぐお店も閉店時間だし、今日は早めに閉めちゃおうかな」 「ティファさん、僕は本気で心配しているんですよ」 ああ、嫌だ、咄嗟にそう思ってしまって、ティファは耳を塞ぎたくなった。 「僕だったら、貴女みたいな人を一人で働かせたりしない」 私は、働きたくて働いているの。働かされているわけじゃない。 「そうだ、僕が代わりに皆に言いましょうか。今日は閉店しますって」 やめて。 それは、それは………クラウドの役目。 ―ティファ、休んだ方がいい。 ―すまない、今日は早いが閉店にする。 脳裏に心配そうな彼の姿が浮かんだ。その表情が夢の中のクラウドと重なる。ティファ、と心配そうにのぞき込む、吸い込まれそうなほど碧い瞳。 彼の、……クラウドの場所を、私から取らないで。 ティファは顔を上げると、にっこり、とほほ笑んだ。 「いえ、自分で皆さんに言ってきます。お会計もあるし…あ、先に頂いてもいいですか?」 「えっ、ああ…」 代金を受け取って、ティファはカウンターから出た。そして、テーブル一つ一つに声をかけていく。その後ろで、先ほどの常連客は店を出たようだった。 それからすぐの事だった。 ドン そんな鈍い大きな音が店の外から響いた。 「なんだぁ…?」 誰かがそう呟き、誰かが外へ様子を見に行った。しばらくして戻ってきた男は、席に座りながら隣の客に言った。 「なんでも、近くで事故があったらしい。モンスター車だかに人がひかれたんだとよ」 「へぇ。千鳥足で歩いてた酔っ払いか」 「そこまでは分からなかったなぁ」 ・ ・ ・ 「ティファ」 「…クラウド?」 「おはよう、ティファ」 「…おはよう」 ティファはクラウドに抱きついた。 「…ティファ?」 「クラウド、どこに居るの?」 「………ここに居るだろ?」 「………。」 いやいやをする小さな子供のように、ティファは頭を横に振った。 「でも、」 「ティファ」 クラウドはティファの名前を呼ぶ。そして、その唇はティファの耳の外側をなぞるように触れたのち、その耳たぶを唇と唇で挟んだ。 「ん…」 漏れ出た声に、耳元に落とされた、ため息のような吐息。 「…もう少しだ」 「…。」 「……だから、それまで…」 「……。」 静かに身体はベッドの上に寝かされる。 一番最初は額だ。つぎにこめかみ。頬、そして、首筋。ゆっくりとクラウドはキスを落としていく。いつも決まった順番。むき出しの腕をなぞるように移動した唇は、手の甲で止まり、そして内側にも。指の一本一本までも。 その動きを見ていると碧い瞳と目が合う。そして彼は切なげに微笑んで、唇と唇が重なった。 「……俺は、ティファの方が居なくならないか不安だ」 「…え?」 覆いかぶさるその大きな身体が闇を作る。 「…………誰も、ティファに近寄らせたくない」 「え?」 「ティファは分かってない、」 「…クラウド?」 「…俺が…どれだけ……」 「クラウド?」 ・ ・ ・ 店のドアベルが勢いよく跳ね上がり、近くのテーブルに座っていた初老の男性がそれに気が付いて顔を上げた。 「おう、いつも元気だな」 「あったりまえじゃん!」 その元気のよい声にティファが顔を上げると、それに気が付いたユフィがひらひらと手を振った。 「ティファ~お腹すいた~」 「先に連絡くれたら作って待ってたのに!」 呆れて言うティファに、ユフィは「忍がそんなことしないって」そう真顔で言い返しながらカウンター席に腰を下ろした。 「適当でいい?」 「うん。おいしーやつお願いね!」 「りょうかい」 ティファが調理を始め、ユフィはそれをにこにこ顔で眺めていたが、ふと、思い立ったように口を開いた。 「あれからは増えてない?」 「え?何が??」 「前に、ティファの思い過ごしだって言ったやつだよ」 「う~ん」 「え、また誰か来なくなったの?」 「うん…、でもそれは私のせいだから違うかな」 「ティファのせいって?」 「ちょっと、失礼な事をした、かも…」 その二人の会話が聞こえていたようだ。ユフィの隣に座っていた男が口をはさんだ。 「それさ、よくそこに座ってたヤツ?身なりの良いスーツ着て」 カウンター席はだいたい常連客が座る事が多いため、それぞれが名前は知らずとも顔見知りであることも多い。その男も大概いつも同じ席に座っていたから知っていたのだろう。 「ええ、そうです」 「あいつ、事故にあったって言ってたから、ティファちゃんのせいじゃないさ。治ったらまた来るだろうから、覚悟しといた方がいいよ」 「なんだよ、覚悟って」 「ティファちゃんはモテるんだって」 「はぁ?知ってるし」 ユフィが客に失礼な態度をとっているにも関わらず、ティファはぼうっと呟いた。 「…事故?」 あの日、一番最初に帰った彼。あの後すぐに近くで事故があったと聞いたのは、数日たってからだった。街中に入ってきたモンスターと一般人が衝突したそうだ。もし、それが彼だったのなら。それが、��こに来ていた事が原因なのだとしたら。……これで4人目だ。 (なんだろう…怖い…) 背筋に悪寒のようなものが走って、ティファは身震いをした。次々と姿を消していく顔見知りの人達。それぞれ理由があるにせよ、重なりすぎじゃないだろうか。そして、そう、ティファ自身の体調不良。規則正しい生活を心がけてはいるが、一行に改善が見られない。それどころか、日に日に悪化しているような気さえする。 「ねぇ、ユフィ、やっぱり…」 そう言いかけたティファだったが、ユフィはあ、という顔のまま、丁度電話に出てしまったところだった。 「もしもーし!ユフィちゃんだよ。…え、今?…別にいーじゃん、どこでも」 不貞腐れた顔をした彼女だったが、途端に表情が変わった。 「ティファ今仕事中だから。は?ティファなら目の前に……。……。分かった。すぐ行くよ」 電話を切るなり、ユフィはティファを見て真剣な顔になった。大きく息を吸い込み、そして、 「…ティファ、落ち着いて聞いてね。 あのさ、クラウドが見つかったって。今から一緒に行こう」 その後のあれこれを、ティファはあまり良く覚えていない。 ユフィに手伝ってもらって、急遽店を閉めると、マリンとデンゼルを預けて、二人は迎えのヘリに乗った。暗夜の闇を掻き分けるように進んだ先に見えてきたのは、海の中にぽっかりと灯りを灯した孤島だった。 ヘリはその島に一つだけある診療所の屋上上空をホバリングし、二人は飛び降りるように建物に降り立つとそのまま迎えに来ていた看護師に連れられて中に入った。 そして、一つの個室へと案内された。 「…クラウド?」 壁もカーテンもベッドも、真っ白な部屋だった。そこにクラウドは眠るようにベッドに身体を横たえていた。 「今朝、ミディール沖で見つかったようです」 静かな声でリーブが言った。 「おそらく、海底のライフストリームから吹き上げられてきたのでしょう。驚いたのは、どこにも怪我ひとつなかった点です。どうやら、ライフストリームの中で再生していたらしい。身体中のライフストリーム濃度が極端に高くなっています。でも、人体に害があるレベルではない。あくまで、傷の再生にだけつかったようです。それがクラウドさんの意思なのか、ライフストリームの意思なのか、それはわかりませんが」 「……目は、覚めない…?」 真っ白な部屋で閉じられている金色のまつ毛。それは照明に透けるように輝いてはいるが、しっかりと閉じられたままだ。 「医者が言うには、いつ覚めてもおかしくない状態らしい。…何か刺激が必要なのかもしれない。それで、ティファさんに来てもらったわけです。ティファさんが来れば、反応があるかと思いまして…」 気遣わしげにリーブは言った。「ティファさんの体調を考えて、目が覚めてからの方が良い気もしたのですが…」そう言葉を濁した。 ティファはクラウドの傍までくると、身体の横に力なく置かれている手を取った。両手で包んで、暫く待ってみた。でも、特に何も変化はなかった。 「…少し、二人きりにしてもらうことは出来ますか…?」 リーブとユフィ、そして看護師はうなづきあって部屋を出てい��た。 その真っ白な部屋に、ティファは眠ったままのクラウドと二人きりになった。 「…クラウド?」 呼びかける、でも、その声は白に吸い込まれていく。 眠るクラウドは、本当にただ眠っているかのようだった。規則的に胸が上下し、顔色も良い。でも、全身の力が抜けていて、意識はまだ、どこか遠い世界にいるのが分かる。 「……帰ってきて、クラウド」 ティファはクラウドの顔を見つめた。あの碧い瞳が見たかった。そして、言って欲しかった。『ティファ』と。クラウドが言うその言葉をどれだけ夢に見たことだろう。 ティファは、クラウドの眠るベッドの上に手をついた。そして、そうっとクラウドの額に唇を落とした。つぎにこめかみ。頬、そして、首筋。ゆっくりとティファはキスを落としていく。腕をなぞるように移動した唇は、手の甲で止まり、そして内側にも。指の一本一本までも。そして、クラウドの顔を見た。 「……………………ティファ?」 薄く開いた口から、細い小さな声が漏れて、そして、ゆっくりと、碧い瞳が開かれた。 「っ、おはよう、クラウド」 「……おはよう、ティファ」 碧い瞳と目が合う。そして彼は切なげに微笑んだ。顔をそっと近づけると、ようやく���唇と唇が重なった。抱きしめた体はまだうまく覚醒していないようだったけれども、クラウドはゆっくりとティファの背中に手を回し、そしてぎゅっと力を入れた。 「ただいま」 「うん、おかえりなさい…」 笑顔と共に堪えるように、きゅっと一文字に結ばれた唇。頭を少し持ち上げると、クラウドはそこにキスをした。ティファの紅い瞳から、涙がぽろぽろと零れていった。 *** クラウドが帰ってきて、ティファの体調は瞬く間に良くなった。マリンやデンゼルはもちろん、仲間達も店に顔を見に寄っては喜んでいった。 そして、セブンスヘブンに戻ったクラウドを、家族以外で一番?大歓迎したのはまさかの年配の客達だった。そんなに仲良かった…?とティファが思ってしまうくらいだ。彼らは配達を再開したクラウドが仕事を終えて店に戻るなり、 「おお、クラウドさん良かったな~!俺たちもこれで安心して飲める」 「やっぱり、ここにはクラウドさんが居ないとダメだな」 そう彼を囲むとバシバシと酔い任せの遠慮なしに背中を叩くものだから、クラウドが嫌がらないかと少し心配した。しかし、 「当然だ」 そうキリッとした顔で返事をしていて、思わずティファはびっくりしてしまったのだが。 その後、酒屋の配達人は退院し、客として姿を見せた。「薬!?違いますよ、俺、アル中で…だから今日はジュースお願いします」そう情けなさそうに笑った。蒸発した、と言われていた常連客もまた店に来るようになった。「え!?出稼ぎに行ってただけだって」眠れなくなっていた男も、「眠れるようになったから、溜まってた仕事を片せてやっと来れた」そう笑った。あの事故にあった男も、退院したそうだ。 でも、4人共、クラウドと顔を合わせた瞬間、ぎょっとしたように怯えて見えたのは、ただの思い過ごしだろうか。 でも、あれから、魔晄色が少し強くなった瞳をのぞき込んでティファは言う。 「やっぱり、クラウド少し変わったね…?」 ティファの紅い瞳を見上げてクラウドは答える。 「…だったらティファが教えてくれ」 軟らかい微笑みをたたえて、ティファを抱きしめ、小さく呟く。「ティファが俺を完全にしてくれる」 「どうやって?」 クラウドの唇はティファの耳をなぞり、そして囁いた。 「……夢で見たように」 fin.
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何があったと思う?
勇利は机に向かい、調べた言葉を慎重な態度でノートに書き記した。何度も雑誌の文章を見、携帯電話で単語を確認し、翻訳機能を使い、どうにか日本語をつくっていった。勇利がひろげているのはヴィクトルの載っている雑誌で、そこには彼のインタビューが掲載されていた。すべてロシア語なので、自分で訳す必要があった。 「できた」 勇利は顔を輝かせ、訳し上げた文章を読み直して��た。見たところ、意味の通らない箇所はないようだった。そうか、ヴィクトルはこんなことを言ったのか、と思うと胸があたたかくなった。それを自分できちんと訳せたこともうれしかった。しかし、まちがいがないとは限らない。誰かロシアの人に確かめてみたい。でも、ヴィクトル本人に尋ねるのはどうだろう? それはなんだか気恥ずかしいような……。 とりあえず満足して、勇利はノートを閉じると、テーブルの上を片付け、もたれていた大きなクッションから身体を起こした。時計を見、そろそろやすまなくちゃ、と思った。寝る前に、一度だけヴィクトルの動画を見ようかな。いつのどのプログラムにしよう。迷うだけで十分も二十分も経ってしまいそうだ──。 そのとき、呼び鈴が鳴り、勇利はびくっと肩を上下させた。こんな時間に誰だろう? 訪問するには非常識と言える時刻である。強盗とか──いや、強盗は呼び鈴なんか鳴らさないか。だけど、ひとり暮らしは気をつけろとヴィクトルに何度も言われたし……。勇利はあたりを見まわし、武器になりそうなものはないかと探してみた。また呼び鈴が鳴った。勇利は慌てて近くにあったものをつかむと、玄関まで急いで行った。 「ど、どなたですか?」 英語で尋ねたけれど、相手がロシア人では通じないだろう。ロシア語でなんていうんだろう、と悩んだとき、「カツキ、私だ」とギオルギーの声が聞こえた。勇利はびっくりした。 「こんな時間にどうしたの?」 急いで扉を開けると、ギオルギーがふらつきながら入ってきた。 「遅くにすまないな。ただ、彼をどうにかしなければならなかった」 「ヴィクトル!」 勇利は目をまるくした。ギオルギーの肩に腕をまわし、支えられているのはヴィクトルだった。 「どうしたの?」 「それが──、カツキ、何を持っている?」 「え? あ」 勇利は赤くなって、手にしていたものを慌てて床に置いた。水の入った瓶だった。こんなものしかみつけられなかったのだ。 「ちょっとした集まりがあって、食事をした。酒も出たのだが、ヴィクトルが酔ってしまった」 「ヴィクトル、お酒強いのに」 勇利はヴィクトルのおもてをのぞきこんだ。赤い顔で目を閉じている彼は、どこか笑っているようである。 「ああ、さほど飲んではいなかったと思う。疲れていたのかもしれん。店を出るまではしっかりしていたのだが、だんだんと眠そうになっていった。どうしたと尋ねたら、勇利のところに帰る、と言い出してな……」 「え、なんで?」 勇利はきょとんとしたが、自宅よりここのほうが近かったのだろうとすぐに納得した。それ以外に理由は思いつかない。 「それからはほとんど寝ているような状態だ。何を訊いても、勇利のところ、勇利のところ、とくり返している。かろうじて住所は言えたのでここまで連れてきたのだが……」 「そう……」 勇利が、ヴィクトル、と呼びかけると、彼は目を閉じたまま、「ゆうりぃ」と手を伸べて抱きついてきた。 「わわっ」 「すまんな。本当に連れていっていいものかと迷ったが、まあカツキなら問題ないだろうと判断した」 「そりゃあ困らないけど……どうして?」 意味深そうなふくみが感じられ、勇利はギオルギーを見た。ギオルギーは笑って答えた。 「だって、ふたりは恋愛関係にあるのだろう?」 「え? は?」 「では私はこれで。遅くに悪かったな」 「あの、ちょっと──」 扉が閉まった。勇利はあぜんとしていたが、わざわざ追いかけていって、「ぼくとヴィクトルはそんな関係じゃありません」と訂正するのも妙だ。 「まあいいか……」 勇利はヴィクトルを連れて部屋へ行こうとした。それにしても重い。 「ヴィクトル、ちゃんと歩いてよ」 「ゆうりー」 「はいはい、勇利ですよ」 「ふふ……」 ヴィクトルはしあわせそうに笑っている。彼は勇利に頬をすり寄せ、「勇利……」とつぶやいた。勇利はくすっと笑い声を漏らした。 「もう、しょうがないなあ……」 ギオルギーの言う通り、疲れているのだろう。このところはいろいろな仕事があったようだし、ヤコフと長く話しあったりもしていた。ヴィクトルはロシアの英雄だ。彼はひとことも言わないけれど、勇利には想像もつかないような重圧やめんどうなことがたくさんあるのだろう。 「こっちだよ」 勇利はヴィクトルを支えながらよろよろと歩いた。ほとんど寝ているようなときに、「勇利のところへ行きたい」と言ってくれたのはうれしかった。ゆっくり寝かせてあげよう。ヴィクトルの家にあるような──見たことはないが──寝心地のよい大きなベッドはないけれど。 「重いよ、ヴィクトル……」 勇利は笑いながら苦情を言った。 「ね、聞いてる?」 「うん……」 「ほんとに寝ちゃってるの?」 ここまで、寝惚けながらも一応は自分の足で歩いてきたようなのだが、もう限界なのかもしれない。 「あとすこしだからがんばって」 「勇利……」 「そう、ぼくだよ」 廊下からどうにか部屋にたどり着き、勇利はふうっと息をついた。ベッドはすぐそこだけれど、さきに服を脱がせるべきだろうか? 横になってしまうと大変そうだ。でも、このままだと倒れるかもしれないし……。 「ヴィクトル、立てる?」 「うん……」 「ちょっとだけ我慢してね」 勇利はヴィクトルと向かいあい、肩口に寄りかからせたまま、どうにかコートを脱がせた。上質の、そのあたりにほうり出しておいてはいけないようなものだ。きちんとハンガーにかけたいけれど、いまは無理だった。仕方なく床に落としておく。 「ほら、ヴィクトル……」 「勇利……」 「うん、あとちょっとだから」 「勇利……」 「ん?」 ふいにヴィクトルがおもてを上げた。青い瞳がゆっくりと瞬き、じっと勇利をみつめた。 「起きた?」 「勇利……」 ヴィクトルがつぶやいた。うん、とうなずこうとした勇利は、次の瞬間、驚いて目をみひらいた。ヴィクトルが勇利のくちびるをさっと奪ったのである。 「んん……!?」 ちょ、ちょっと。何やってんの。えぇ!? 「……ゆうり……」 くちびるが離れ、ヴィクトルが溜息のような声でまた呼んだ。勇利はそのふくみもった色っぽさにぞくぞくした。 「ヴィクトル、あの、そんなに押したら……」 「勇利。……ゆうり……」 「あ──」 支えきれなかった。ヴィクトルがぐっと勇利に重みを加え、持ちこたえられなかった勇利は、そのまま仰向けにベッドに倒れこんだ。ヴィクトルがのしかかってきた。 「えっ、あの、ヴィクトル……」 「ゆうり」 ヴィクトルの匂いがした。勇利は彼に深く抱きこまれた。 目ざめると、見慣れない天井と壁が見えた。ふとんはあたたかかったけれどいつもの上質なものではなく、いる場所は全体的になんとなく窮屈で、そんな環境では不快になるはずが、とてもよい匂いがして、ヴィクトルはいい気持ちになった。口元に笑みをたたえ、寝返りを打ってもうひと眠りしようとして、彼はふと疑問をおぼ��た。ここはどこだ? 自分はゆうべどうしただろう? 何か致命的な問題を起こしたのではないかという気がして、はっとまぶたがひらいた。ヴィクトルは、どんなに酔っても記憶をなくしたことはない。失態を犯したこともない。ゆうべもずっとよい気分でいた。ただ──ここは自分の家ではない。確か店を出てギオルギーと歩き、酔って気持ちが高揚して、好きな子の名前を──。 「あ、起きた?」 足音が聞こえ、顔の上に影が落ちた。目を上げると勇利がこちらをのぞきこんでおり、彼は食べ物の美味しそうな匂いをまとっていた。 「朝ごはんもうできるよ。身支度を整えたら? そっちで顔を洗えるから。シャワーを浴びたいなら浴びていいよ。ただ、悪いけど着替えは貸せないんだ。ぼくの服、合わないから着られないでしょ? そもそも、ダサいとかいって拒否されそうだし……。帰るまで我慢して。タオルは、シャワーを浴びるなら大きいのを、顔だけならちいさいのを使って。出してあるからすぐわかると思う」 ヴィクトルはわけがわからないながらも、無言で身体を起こした。肩のあたりから上掛けがすべり落ち、勇利は目をそらした。 「あの……、服はそこにあるから」 彼はちょっと赤くなって行ってしまった。ヴィクトルは勇利の指さしたほうを見た。壁際に、ヴィクトルがゆうべ着ていた服がかかっていた。ヴィクトルはベッドから足を下ろしてぎょっとした。全裸だ。下着もつけていない。 ヴィクトルは考えこんだ。これは自宅では普通のことだ。ヴィクトルは何も身につけずに眠る。しかし、勇利のところでそんなことをするのはあり得なかった。ただ泊まりに来ただけなら、「いつも通りでいいよね!」と要求することはあるかもしれないけれど、ゆうべのような緊急事態でそうするとは思えなかった。いや──緊急事態とはなんだろう? 昨日自分はどうしたのだったか。酔って記憶をなくすことはないけれど、もしかしたら初めてそれを経験しているのかもしれない。ギオルギーに勇利の名を口にしたのはおぼえている。会いたいとか行きたいとか言ったことも。それで──それで──いや、そんなことよりも。 俺は勇利に何かしたのか!? そのことがいちばんの気がかりだった。ヴィクトルは勇利のベッドに寝ていた。見たところ、ほかに寝られそうな場所は手狭な勇利の部屋にはない。勇利が徹夜で何かしていたのでない限り、彼も同じベッドで眠ったのだろう。そして──自分は何をした? さっぱり思い出せなかった。思い出せないが、何もしていないという自信はなかった。ヴィクトルは勇利を深く愛しており、彼と進んだ関係になりたかった。つまり、彼とセックスがしたかった。その希望を口に出したことはないけれど、ずっと望んでいた。そうする絶好の機会がめぐってきて、指一本ふれないなんていうことがあるだろうか。おまけに、自分はいま裸だ。 すぐそばにあるくずかごの中を急いで見た。それらしいものは入っていなかった。しかしヴィクトルはスキンを持ち歩いていないし、勇利だって備えているとは思えない。いくつかまるめたティッシュペーパーが捨てられているけれど、いかにも汚れたものを拭いた感じで、「そういうもの」をぬぐったふうではない。けれど、身体はタオルで綺麗にできるし、シャワーで洗い流すこともできる。 ヴィクトルの全身から血の気が引いた。自分はとんでもないことをしたのかもしれない。勇利はごく普通の様子だけれど、彼の態度なんて信用できない。勇利は、そぶりと思っていることが時にまったく一致しない、めったにない性質をしているのだ。 「ヴィクトル? どうしたの?」 勇利が食卓のほうから不思議そうに問いかけた。 「まだ眠いの? ごはんいらない?」 「いや……」 「今日は休み? ぼくは練習に行かなくちゃいけないから、えっと、どうしようかな……」 「すぐ支度するよ」 ヴィクトルはほとんど上の空で立ち上がり、そしてうろたえた。下着はどこにあるのだ? 「ゆ、勇利」 尋ねるのはためらわれたが、ほかに方法がない。ヴィクトルは緊張しながら質問した。 「俺の……下着はどこにあるんだろう」 「あ、あの……」 勇利がまた赤くなってそっぽを向いた。 「服のところに……一緒に……」 「ありがとう」 かけてあるシャツをすこしめくると、ハンガーに上手く下着もひっかかっていた。ヴィクトルは勇利に申し訳なくなった。 「あの、下着は替える? ぼくのでいいならだけど……、あ、もちろん新しいのを出すよ。ただ、大きさが合うかな?」 「いや、いいよ。ありがとう」 そんなことはどうでもよかった。ヴィクトルは完全にほかのことに気を取られていた。 「ヴィクトル、飲み物はどうする? 紅茶? コーヒー?」 「勇利と同じので」 「ぼくはミルクなんだけど……」 「じゃあそれでいい」 なんでもよかった。勇利と朝を迎え、一緒に朝食をとれるというせっかくの時間なのに──ヴィクトルが夢に見ていたなりゆきなのに、しあわせにひたるゆとりはまるでなかった。 身ごしらえを済ませて食卓につくと、勇利が目玉焼きとウィンナーののった皿を前に置いてくれた。 「ちょうどできたよ。何もなくてごめん」 「いや、じゅうぶんだ。こっちこそ……」 悪かった、と言おうとして、何を謝罪しているのだろうと思った。突然押しかけてきたこと? ベッドを占領したこと? それとも──勇利の身体を──。 「いただきます」 勇利が行儀よく手を合わせた。ヴィクトルもそれに倣ったが、やはり彼は上の空で、ほとんどとりみだしていた。どうしよう。何か言わなければ。どういうことなのか知るべきだ。しかし、どのように質問するのがよいのかわからない。ゆうべ、俺ときみ、セックスした? ──そんなふうに簡単には訊けない。何かが終わってしまうかもしれないのだ。 「パンが焼きたてみたいだね」 ヴィクトルはどうでもよいことを言った。自分はばかじゃないだろうかと思った。 「うん。さっき、近くで買ってきたんだ。ちょうど切らしてて」 「勇利はどうするつもりだったの?」 「ぼくひとりでも買いに行くつもりだったよ」 勇利は切ったバゲットにバターを塗って上品にかじっている。ヴィクトルは何も考えずクロワッサンを口に入れた。あたたかくて、ふわっとしていて、美味しかったけれど、味わってはいられなかった。 「勇利、その、俺は……」 「ゆうべはびっくりしたよ」 勇利が笑いながら言った。 「突然来るんだもん。ヴィクトル、おぼえてる?」 「一応は……。ギオルギーと一緒だったと思うんだけど」 「そう。彼に、勇利のとこに行くって言い張ったみたいだね? それで連れてきたらしいよ。なんでぼく? 何か用事があった?」 「いや……そういうわけじゃないんだが……」 「ヴィクトルがわけわかんないのなんていつものことだけどね。まあ、ぼくんちのほうが近かったのかな」 近いことはその通りだけれど、自分はただ勇利に会いたかったのだろう。ヴィクトルはゆうべの自身の感情をそう分析した。 「俺、ひどく酔っ��らってた?」 ヴィクトルはおそるおそる尋ねた。 「おぼえてないならそうなんじゃないの?」 勇利は笑っている。 「いや……なんていうか……酒で記憶をなくすことはないんだが……」 「そうだろうね。ギオルギーが帰ったあと、ぼくはどうにかヴィクトルを引きずって部屋に入ったんだけど……」 「…………」 「ぼくがコートを脱がせると、ヴィクトルはぼくに抱きついてきて……」 ヴィクトルはつばをのみこんだ。 「それで……」 「……それで?」 勇利は明るく言った。 「ベッドに倒れこんで、そのまま寝ちゃったよ」 「…………」 「記憶がないのはそのせいだと思う。すぐ寝たんだからね」 ヴィクトルは探るように勇利の顔をみつめた。本当だろうか? 本当に寝たのだろうか? 何かしたのではないか? そんなに飲んだつもりはないけれど、もしかしたら知らないうちに泥酔していたのかもしれない。 「……それで勇利はどうしたの?」 「ぼくもすぐにやすんだよ」 勇利はあっさり言った。 「しょうがないから同じベッドでね。狭かった」 勇利は苦情を述べるようにヴィクトルをにらみ、それからほほえんだ。ヴィクトルはまだ勇利の言うことを信じきれずにいた。 「……俺、自分で脱いだ?」 「えっ、ああ、それ……」 勇利は気恥ずかしそうに目をそらした。 「……うん。ベッドに倒れこんでしばらくしたら、いきなりもぞもぞ脱ぎ始めた。ぼくは服を拾い集めてかけておいたんだ。ヴィクトルさ、人んちでも脱ぐの? どうかと思う」 「それは……悪かったよ」 まったく申し訳なかった。──脱ぐ以外に何もしていないのだろうか? 「……それだけ?」 「それだけって?」 「俺は脱いで、そのまま寝たの?」 「うん」 勇利はこっくりうなずいた。 「そもそも、脱ぎながら寝てたからね。寝惚けてるのによくやるなあと感心したよ。全裸のヴィクトルの横で寝るのは気が引けるから、せめて下着だけはって思ったけど、ヴィクトル脱いじゃったから。穿かせるのもなんかね……。そうしてもまた脱ぎそうだったし」 言い終えてヴィクトルを見ると、勇利は、「バゲットはいいの?」と勧めた。ヴィクトルは礼を言って食べた。食事のあと、勇利は残ったパンを片づけたり、流しに向かって洗い物をしたりと立ち働いた。ヴィクトルは注意深く彼の様子を観察した。どこかつらそうにしていたり、動きがにぶかったりといったことはとくになかった。すこしだけほっとした。強引なことはしなかったようである。しかし、まったく何もしなかったかどうかはまだわからない。 「ぼく、そろそろリンクへ行くけど……」 「俺ももう出るよ。今日は一日休みだから……」 「わかった。自主練をするし、何かあったらヤコフコーチやトレーナーに訊くよ」 「ああ、ヤコフには話してある」 「あの……」 勇利がちょっと頬を赤くした。 「途中まで一緒に行く?」 「……ああ」 ふたりが歩いて行けるのはほんのひと区画だけで、すぐに別れることになった。肩を並べているあいだ、勇利はひとことも話さなかった。いつもこんな感じだっただろうかとヴィクトルは思い悩んだ。そう……、普段は自分が話しているかもしれない。勇利は特別に饒舌ということはないのだ。だからおかしいのは自分のほうだということになる。理由はわかっているけれど。 「じゃあ、ここで」 勇利がクラブへ向かう曲がり角で手を振った。 「明日は練習に行くから」 「わかった」 歩き出してから、ヴィクトルはふと振り返った。勇利はいつものきびきびした足取りで、背筋を伸ばしていた。ヴィクトルは溜息をつきながら自宅へ帰り、とりあえず入浴した。湯につかっているあいだ、考えるのは勇利のことばかりだった。何かしたのだろうか。しなかったのだろうか。どちらだろう。もちろん、いずれはそうなりたかったのだ。だがそれは「いずれ」であっ��、昨日のことではない。おぼえていないのも腹が立つけれど、性急な始め方をしたことにもいらだちがつのる。こんなはずではなかった……。 しかし、何かしたとは限らないのだ。判断をくだすのはまだ早い。勇利が普段のままだったのだから、彼の言う通り、ヴィクトルはただ眠ってしまっただけなのかもしれない。勇利は確かに見た感じと考えていることに差のある子だけれど、意に反することをされれば怒るだろう。そのあたりははっきりしている。はっきりしすぎているくらいだ。何かあったのなら、あんなふうにとりつくろったりはしないはずだ。 でも──でも、勇利はわからないしな……。ヴィクトルは考えをまとめきれなかった。もし何かあったとして、セックスをした翌日に元気にスケートなどしてよいものだろうか。初体験のすぐあとは安静にしていたほうがよい��ではないだろうか。 夕方、ヴィクトルはいてもたってもいられず、ヤコフに連絡を入れてみた。「勇利は元気?」という唐突な質問をしたが、ヤコフは不思議がることもなく、こんな返事をよこした。 「午前中で切り上げて帰ったぞ」 「え!?」 ヴィクトルは青ざめた。やっぱり、と思った。やっぱり勇利、体調が悪いんだ。俺がいろいろしたから……。 「ハイ、勇利? 大丈夫かい?」 ヴィクトルは急いで勇利に電話をかけた。 「どうしてる? どんな具合? つらいの? 医者を呼ぼうか?」 呼ぶなら何科の医者だ、とヴィクトルは混乱した。 「とにかくすぐ行くよ」 「ヴィクトル……」 勇利はよわよわしい声で言った。 「来なくていいよ……」 「何を言うんだ。俺のせいなのに」 「確かにヴィクトルのせいだけど……」 「責任は取る」 「おおげさだよ……」 勇利がくすっと笑った。 「すこし寝てれば大丈夫だから」 「だめだよ。どこが痛いんだ? 何か欲しいものは?」 「眠りたいだけだよ」 「勇利、強がらなくていい」 「強がってないよ」 「きみが心配なんだ。看病させてくれ」 「ヴィクトル……、何か勘違いしてない……?」 勇利がいぶかしげに言った。 「ぼく、眠いだけだよ」 「うそだ。俺に心配かけないようにそんな……」 「あのね、病気じゃないんだよ」 「病気ではないかもしれないけど、でも……」 「ゆうべ、ヴィクトルがベッドの真ん中にいたから、なかなか眠れなくて、そのせいで睡眠不足なだけだよ。眠いのにすべるのはあぶないから帰ることにしたんだ。わかった?」 「うそは言わなくていい」 「なんでうそなの? 意味わかんないんだけど」 「とにかく行くから」 「来ないで」 勇利はきっぱりと言った。 「ぼくは寝てたんだ。いまからも寝るの」 「勇利……」 「じゃあね。心配してくれてありがとう。明日はちゃんと行くよ。おやすみ」 勇利はひとつあくびをすると、ぷっつりと通話を切ってしまった。ヴィクトルは部屋の中をうろうろした。我慢できず、日が落ちた道を走って勇利のアパートまで行ってみたけれど、彼の部屋の窓は真っ暗だった。訪問しようかと思ったが、本当にただの睡眠不足なら、寝ているのを起こすのは悪い。 「勇利……」 ヴィクトルは心配しながらも結局家に帰り、翌日、いつもより早い時間にリンクへ行った。すると勇利はもう来ていて、ヴィクトルを見るなり、「ヴィクトル」と笑顔で寄ってきた。 「勇利、もういいのかい?」 「もういいも何も、ただ眠かっただけなんだよ。言ったでしょ? 昨日たっぷり寝たから絶好調。今日は一日、みっちりすべるから、ヴィクトルにはしっかり付き合ってもらうよ」 「もちろんだよ」 勇利は本当に身体の具合はよさそうで、前に見たときよりスケーティングがみがかれていた。ヴィクトルはほっとしたけれど、���初の問題が解決していない。自分と勇利はセックスをしたのか。したうえで、勇利は一日やすんだことで体調がよくなったのか。 ヴィクトルは数日、悶々と考えこんだ。いつまで経っても勇利にあの夜の真相が訊けなかった。彼の態度を見ていると、何もなかったのだろうという気がしてくる。だが、なんでもない、というそのそぶりが、かえって、やっぱり自分は勇利を抱いたのだ、という証拠のようにも思えるのである。 ヴィクトルが勇利を求め、自制しきれなかったのだと想像するのは簡単だった。勇利はどうするだろう? かなしむだろうか? 憤るだろうか? 彼はヴィクトルにコーチをやめられたくないのだ。一緒に競技生活を続けて欲しいと宣言した勇利はこのうえなく真剣だった。だとしたら──口をつぐんでしまうのではないだろうか。ヴィクトルがおぼえていないのなら、自分さえ黙っていればこの関係を続けられると、なかったことにするのではないだろうか。この考えが正しいとしたら、ヴィクトルが無理に勇利に話させると──。 終わりにはしない。終わりにはしないぞ! ヴィクトルはひとりで焦り、そうこころに誓った。勇利がなんと言おうと終わりにはしない。しかし、無理やり真相を聞き出すのはやめたほうがよい。 ヴィクトルは、慎重に勇利の態度を観察した。彼は怒っている様子はなく、ヴィクトルを避けもせず、普段通りに過ごしていた。──普段通り? いや、そうだろうか? 「じゃあ、また明日」 勇利の練習が終わり、ヴィクトルが取材のために残らなければならないときは別々に帰ることになる。勇利は荷物を背負ってヴィクトルのところに挨拶に来た。 「ああ、気をつけて」 ほほえんで背を向けた勇利に、ヴィクトルはふと気がついて声をかけた。 「勇利」 「ん?」 「何かついてるよ。ほら」 「あ」 ヴィクトルは勇利のそばに寄り、艶やかな黒髪から糸くずを取り除くと、それを彼に見せた。勇利は顔を上げてヴィクトルを見た。なんだかずいぶんと距離が近い。ヴィクトルは、近づきすぎたと思った。いつものことだけれど、あの夜以来、勇利とのあいだについてはいろいろと考えてしまう。ちょっと慌てた。 「……ありがとう」 勇利は飛びのくでもなく、ぎくしゃくするでもなく、すんなりと礼を述べた。そして──。 「……えへっ」 彼は照れくさそうに笑うと、「じゃあね!」と手を振って駆けていった。ヴィクトルはぽかんとした。 勇利、なんで照れた!? どうして恥じらう!? 俺が近づいたことでなぜそんな顔をするんだ!? 最高にかわいかったけれど、いままでにない反応だったので、ヴィクトルはどぎまぎしてしまった。勇利はヴィクトルのことが好きで、いろいろなところで恥ずかしがったり、頬を赤く染めたりしてきたけれど、最初の慣れていないころを別にすれば、こんなふうになにげない、日常のひとこまではにかむことはまずなかった。ヴィクトルがスケートをしているとか、何か特別なことを語りあっているときとかならわかる。しかしいまのは──ただ糸くずを取るために近づいただけではないか。 なんで? 何かあるのか? 俺たちは親密なのか? いや、もともと親密だが、なんというか──性的な関係ができているのか!? ヴィクトルは、ずっと疑問に感じていることをまた疑った。やっぱりしてしまったのだと思った。あの夜、勇利を抱いてしまったのだ。その出来事が勇利を恥じらわせるのだ。裸で抱きあった相手がこんなに近く……などと思っているのだ。そうにきまっている。 数日後には、こんなこともあった。 「ヴィクトル、ヴィクトル」 休憩中、勇利がうれしそうに携帯電話を持って寄ってきた。 「これ見て」 「なんだい?」 「諸岡アナが、温泉オンアイスの写真、まだ残ってたっていって送ってくれたんだ。ほら、ヴィクトルが長谷津観光大使とかいって紋付き袴着てるやつ」 「ああ……」 勇利はヴィクトルの隣に座り、すっと身体をくっつけてきた。ヴィクトルはどきっとした。 「これとか。ヴィクトルすごくうれしそうだよね」 「……ああ」 「もしかしてこういうの着るの初めてだった? ぼくらの試合そっちのけでさ……」 「そうだね」 「あ、ぼくのエロス衣装もあるよ。なんかこのころ着慣れてない感じでおもしろい」 いろいろな写真を見せながら、勇利はヴィクトルの腕に腕をからませてきた。ヴィクトルはのぼせ上がりそうになった。勇利、なんでそんなにくっつく!? 自分からそういうこと、しなかっただろう!? 「ね、なつかしいでしょ」 「そう……、そうだね」 「この写真、いる?」 「ああ……」 「じゃああげる。長谷津観光大使だけだからね」 「勇利のはくれないのか」 「うん、あげない」 勇利はヴィクトルに寄り添ったままにっこり笑った。ヴィクトルはめまいをこらえた。いったいどうなっているのだ。勇利はなぜこんなに親しげなのだ? そういう……そういう仲だからか? やはりそうなのか? 「どうしたの?」 「いや……」 「変なヴィクトル。まあヴィクトルが変なのはいつものことだけど」 それからも勇利はヴィクトルに平気でくっついてくるし、ふいのことで頬を染めるし、とにかくいままでとは態度がちがうのだった。ヴィクトルはどんどん確信を深めていった。勇利としたのだと思った。勇利とセックスしたのだ。抱いたのだ、あの夜。 そのうちにヴィクトルは、勇利はもしや待っているのでは、という気がしてきた。そうだ。待っているのだ。二度目を。勇利はあの夜のことを忘れる心積もりなどないのだ。あのことについて口にしないのは、ただ彼が慎み深いからだ。勇利の性質を考えてみれば、「ゆうべのセックスだけど」なんて簡単に話題にするはずがない。彼にとっては秘するものなのだ。だが、秘しても、なかったことにはならない。勇利の中でそれは大切なことで、ヴィクトルとのつながりで、だから、控えめながらもそぶりにあらわしている。そういうことなのだ。次はいつにいらしてくれますかと勇利は尋ねているのだ。 ヴィクトルは、いままでの自分の弱気を恥じ、その迷いぶりにいらだちをおぼえた。何をぐずぐずしていたのだろう。もっと早く勇利を抱きしめ、安心させてやらなければならなかったのに。自分はばかだ。大ばかだ。 勇利、責任は取るぞ! 「今日、帰りに勇利のところへ寄っていいかい?」 ヴィクトルは興奮ぎみに勇利に尋ねた。勇利は不思議そうにヴィクトルを見て、「もちろんいいよ」と答えた。 「晩ごはんはどうする? 食べて帰る? それとも……」 「何か買っていこう」 ヴィクトルは一刻も早く勇利とふたりきりになりたくて仕方がなかった。彼の提案に勇利は素直にうなずいた。 夕食の席は楽しかった。ヴィクトルはこころの憂いを取り払い、勇利と愛しあうことしかもう考えていなかった。この数日を無駄にした気持ちだった。率直になっていればよかったのだ。自分は勇利をこころから愛しているのだから、何も思い悩む必要などなかった。終わりになんてなるはずがない。そうだ。 「勇利、話があるんだ」 食事のあと、ヴィクトルは大きなクッションにもたれ、おむすびのぬいぐるみを抱いている勇利に切り出した。 「なに、改まって……」 勇利はガラスの器に入ったラズベリーをつまみながらヴィクトルを見た。 「勇利、この前、俺はここに泊まったよね」 「ヴィクトル��酔っぱらった夜?」 「そうだ」 「うん。それがどうかした? ……そういえばあれからヴィクトルはなんか様子が変だね。ヴィクトルが変なのはいつものことだと思って気にしてなかったけど、なんていうか、ヴィクトルのいつもの変な感じとはちがったなあ」 「勇利」 ヴィクトルは勇利の手を取った。勇利はきょとんとしてヴィクトルを見た。 「……なに?」 「責任は取る」 「え?」 「いや、義務感で言うんじゃない。もともとそういう気持ちだったんだ。俺は勇利を愛してるんだ」 「なに? 突然……」 勇利はぱちぱちと瞬いた。 「あの夜は本当に悪かった。突然あんなことになって、俺も酔ってたし……。じつはおぼえていない。でも、勇利を想う気持ちは本物だよ」 「…………」 勇利はヴィクトルを不思議そうに見ていた。 「ちゃんと勇利を愛したいんだ」 「…………」 「前のときがきちんとしていなかったわけじゃない。おぼえてないけど、俺は真剣に、このうえなくまじめに勇利を愛しているから、そのままの気持ちでおまえにふれたはずだ。でも、今度こそ、俺は……」 「……ヴィクトル、なに言ってるの?」 「今夜を二度目にするよ」 ヴィクトルは情熱的にささやいた。 「二度目って、なんの?」 「だから」 ヴィクトルは勇利に顔を近づけた。 「セックスだよ」 勇利は目をみひらいた。 「俺は正直、おぼえていないのが悔しいんだ。勇利の姿を記憶にとどめていない。俺は勇利のすべてを知りたいのに。初めておまえにふれたときのことを──勇利?」 勇利は顔をそむけ、ちいさくふるえている。おぼえていないとはっきり言われたのがかなしいのだろうか? ヴィクトルはうろたえた。 「勇利、待ってくれ。でも本当なんだ。勇利への気持ちはうそ偽りのないこころからの──」 「……ヴィクトル」 勇利がヴィクトルのほうを向いた。彼はこらえきれないというように笑っていた。 「あの夜、何があったと思ってるの?」 「え?」 「ヴィクトルがいま言ったようなことが、本当にあったと思ってるの?」 ヴィクトルは混乱した。何なのだ。何を言っているのだ、勇利は。ちがうのか。あの夜、ヴィクトルは勇利を抱いたのではなかったのか。では勇利の態度は何なのだ。親密に、ヴィクトルに対して頬を染めていた彼は──。 「……何があったんだ」 ヴィクトルはつぶやいた。勇利は一度まぶたを閉じ、それからくすっと笑って流し目でヴィクトルを見た。 「……何があったと思う?」 ヴィクトルは我慢ができなくなった。からかわれたとか、あの夜のことがわからないとか、そういうことではなく、ただ、純粋な気持ちとして、目の前にいる勇利のかわいらしさと、色っぽい挑発にまいってしまった。ヴィクトルは無言で、すぐそばのベッドに勇利を連れこんだ。 「あっ、ちょっと、ヴィクトル──」 さっきまで笑ったり余裕ぶったりしていた勇利が、慌てたような声を上げた。のしかかるヴィクトルを彼は押し戻そうとしたけれど、ヴィクトルはゆっくりとした物言いで言い聞かせた。 「俺を部屋に上げたらこういうことになるんだよ、勇利。あの夜しなかったのなら、いま学んでくれ」 「ああ、もう……」 勇利が吐息をついた。ヴィクトルは満足しごくの様子でにこにこしていた。 「強引なんだよ……」 「よかった?」 「知らない!」 勇利は頬をふくらませて憤っているけれど、本気で腹を立てているというより、照れ隠しといったふうだった。ヴィクトルは裸の彼を抱き寄せた。 「俺はよかったよ」 「それはおめでとうございます」 「怒ってるの?」 「知りません」 ヴィクトルは勇利のくちびるにキスをした。勇利がかるく返してくれた。 「……ねえ勇利」 「なに」 「このところ、勇利がすごくそばに寄ってきたり、恥ずかしそうにしてたりして、俺はかなりどきどきしてたんだけど……」 「え?」 「あれはどうして?」 「…………」 「なんだったんだ?」 勇利は瞬き、考えこみ、「ぼく、そんなだった?」と純粋そうに尋ねた。 「そんなだったよ。うれしかったけど、戸惑った。前の勇利��らしなかっただろうと思うね。なぜ?」 「えっと……、そういうふうにしたつもりはないけど、もしそうなってたのなら……」 勇利はまじめに思案していた。 「……浮かれてたのかもね」 「浮かれてた?」 「うん」 勇利は、あのはにかんだかわいらしい笑みを浮かべた。 「ヴィクトルが仕事のあと、ぼくに会いたいって言ってくれたのがうれしかったんだ」 「……それだけ?」 「それだけというか……」 勇利はさらに頬を赤くした。 「……あの夜、ヴィクトル、キスしてきたから」 「え?」 「キスされたんだよ。ヴィクトルはおぼえてないらしいけどね。それで……」 恥ずかしくて……と勇利がつぶやいた。 「あと、裸のヴィクトルに抱きしめられたし……そういうのがいろいろ重なって……変な態度になったんだと思う」 「ああ……」 そんなことだったのか。そうだったのか……。吐息をつくヴィクトルに、勇利がくすくす笑った。 「えっちなことしたせいだと思ったの?」 「そうだ」 「ふふ……」 「笑いごとじゃない。ずいぶん考えたんだよ。したのかな、しなかったのかな。もししてたらどうしよう。うれしいけど、おぼえていない。勇利は翌日具合が悪そうだった。俺のせいだ……。たくさんね」 「気にしなくていいのに」 「勇利とそういう関係になりたいのに、奇妙なことになってしまった。どう進めるべきか迷ったよ。勇利のことだから、まちがえたらすぐ日本に帰ってしまいそうだし……」 「なにそれ。ぼく、そういう人格だと思われてるの?」 勇利は、可笑しい可笑しい、と声を上げて笑っている。俺がどれだけ悩んだかも知らないで、とヴィクトルは溜息をついた。もっとも、ヴィクトルがおぼえていないのは勇利のせいではない。 「そっか。そんなに考えてくれたんだ」 勇利は口元に笑みを漂わせてヴィクトルを見た。 「ぼくがヴィクトルのキスを思い出したり、寄り添ったぬくもりを思い出したりしてキャーキャーいってるとき、ヴィクトルは……」 「キャーキャー言ってたのか?」 「言ってたよ」 「うれしくて?」 「そう」 「言ってたのか……」 「うん……」 どちらからともなく顔を寄せあい、ふたりはきよらかなくちづけを交わした。勇利のまつげがふるえ、ゆっくりとまぶたがひらくのを、ヴィクトルはじっと見ていた。しあわせだった。 「……勇利」 ヴィクトルは勇利に身体を重ねた。 「もう一度……」 「ん……」 ヴィクトルが熱心に愛撫を始めると、勇利はヴィクトルの頬にふれ、夢見るようにほほえんでささやいた。 「……ね、ヴィクトル」 「なんだい?」 「もし……、いま言ったことがうそだったら……どうする?」 「え?」 「あの夜……」 勇利がいたずらっぽく笑った。 「本当は、してたとしたらどう思う?」 ヴィクトルは瞬いた。 「あのとき……、ヴィクトルとぼくが……」 ヴィクトルは混乱した。 「……してないんだろう?」 「どうかなあ」 勇利は楽しそうに笑っている。 「してないと言ったじゃないか」 「うん」 「…………」 ヴィクトルはすこし考えた。 「俺をからかってるんだろう?」 「どうだろう……」 「……本当はしたのか?」 「さあ」 勇利ははぐらかした。 「どう思う?」 彼はヴィクトルの髪にそっとふれた。 「ヴィクトルが、したんだ、と思えるような態度だったんでしょ? ぼく……」 「…………」 「あの夜……」 勇利は熱っぽい吐息を漏らした。 「何があったんだと思う……?」 「……おまえって子は!」 ヴィクトルは勇利にのしかかった。 「俺をまどわせてそんなことばかり言ってると、後悔することになるぞ!」 勇利ははしゃぎ声を上げ、このうえなくうれしそうにキャーキャー笑った。
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20220721-0722
互助会向:予約投稿。要別途起床判断。迷ったら起こして。
この日記の恒久的な読者はご存知だと思うのですが、基本的にこの日記の更新が滞るときは何かあった日の直後に何もない日が発生したときです。
7/21
この日に限ったことではないのだが、自分の当たり判定がいまいちわからないことが多い。角の手前で曲がって腰をぶつけたり、ベッドの足に小指をぶつけたり。
眠れぬ夜特有の音楽聴きが捗っていたのだが、今年1のレベルで良い曲が発掘され、アーティスト単位で再生していたら中高生の頃に入り浸っていたインターネット某所で知人が急に発した怪文書と全く同じ内容の歌詞が出てきてマジでびっくりした。肉体の感覚を失いつつあり、6年越しで人生のど〜でもいい伏線が回収され、明らかに最終回に向かっていることを感じる。
そういやついでに聞きたいんだけど画像の代替テキストってスマホから読める?ワイちゃん見方がわからなくて書いた本人が参照できないんだけど(PCからだと見られる)
最終回に向かってるな〜ちゅたらフォロワーに「フォロワー2期制作して」ちゅわれて嬉しかった。2期は3日目に復活したおれが世界最大の宗教者となり総て燃やして全員殺すドタバタコメディらしいけどいい?
深夜から朝にイベントが集中したので日中以降は完全に寝ていた。吸血鬼?
7/22
桜あかりさん、24歳の誕生日おめでとう!!!!祈り、祈りです。
改めてあかりちゃんはぴばすでー! 背景はUnreal Engineのアセットです。 ヒーラーあかりちゃんと魔法使いアルマと剣士祐馬くん&ルビー&ラブラ。 ジュエルペットてぃんくる☆は魔法学校行くお話だから、もしかしたらこういう世界でもみんなと違和感なく冒険行けるかもですよね。#ジュエルペット pic.twitter.com/FQLR93f65w
— いべゆき (@kururutto) July 21, 2022
(追記)引用ぐちゃぐちゃだったからPCから直したけど画像は出ない��か……(追記おわり)
これはキャラデザ担当による宗教画。作中年齢の倍になったのに今でもお祝いされてるのすごいなほんとに。
それはさておき部室に向かう。先日お酒を買った(20日の日記参照)ときにフォロワーが買った酒を飲みきれないと判断したらしく、くれるらしいのでもらう。緑茶を携えて行ったがもしもしルームがあるのでまだ「解放」はしない。
もしもしルーム。「後期から8割方退学くらいの気持ちで休学して就職、職場の方針とかと相談し、おっさんがくたばったらラッキーくらいで卒業を目指す」という方針で行くことを決意。なんか他のこと言い出したらしばいてください。でも大丈夫な気がしないよ〜フォロワーおててぎゅてして!!!!!!
もしもしが終わったのでついに部室で酒を飲む狂人が爆誕。ジンの緑茶割りうますぎだろ!!……味見程度しか飲んでないから!!…………ホントだよ!!
桜あかりさんの誕生日なのでオタクとおすしを食べに行く。オタクが「池田のスシローはぼったくってる」と強硬に主張するので近くのちょっと良い寿司屋に。そこでオタクが配属された研究室の新歓コンパでカラオケに行ったら接点のなかった高専からの編入組が「女児」であることが判明した話を聞いて大爆笑。スタンド使いはひかれ合う。結果もさることながらオタクが怪しいと思ったあたりでジャブとして入れたおジャ魔女カーニバルの完璧さと相手の「発覚」の経緯がラスト1曲でGO!GO!サンシャイン(ジュエルペットサンシャインOP)を入れた結果であること(「女児向けカブトボーグ」と評される本作に興味を持ち1期から視聴したものの、てぃんくる☆は「ルビーがおバカじゃない」との理由で途中切りしたらしい。殺すぞ)の異常さ(絶対最後に入れる曲ではないし、オタクと当人以外のもう1名が地蔵になってたらしい)が最高だった。
寿司と酒を少量飲み食いし(それでもスシローだと到達しづらい額でビビった)、公園飲酒へ。最寄りの高架下公園は人が横臥していたので(そればっかじゃない?)次点の高架下公園へ。ツイッターにも上げたカバの内臓に関する掲示があって意味不明でウケた。
その後は公園での思いつきからバッティングセンターに行き2人で三振の山を築き(同じアニメにバットが当たらない萌えキャラは2人もいらないと言われたので練習したい)、先程ちらっとしたスシローにボラれた話を蒸し返し(結局オタクの地元にあったのはスシローより安い寿司を出しな��らもスシローの威を借りる謎の回転寿司屋、「ヌツ口一(ぬつこういち)だったということで決着した」)ながら帰宅。数時間にわたり断続的に飲酒してたので気絶。
長すぎだから分割。お察しの通り、次のエントリは短くなりそう。
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RDR2:53:変人たちと遊ぼう!2
さて、バレンタインで例のおばかな双子に会ってしまい、付き合ってあげたりしたおかげでその日の内にストロベリーまで行くことはできませんでした。 そんなわけで翌日改めて、賞金首を捕まえに、ストロベリーへ向かうアーサーです。
道中で★3エルクの皮ゲット。賞金首のいるとこからそう遠くないので、先に罠師のお店へ行かなければ。この状態では捕まえた奴を乗せられませんのでね。 エルクの皮ってなにかに使うのかどうか覚えてませんが、まあ売る先なんて肉屋か罠師かだし。だったら罠師に売っておけば、お金になるだけでなく素材にもしてもらえるのでお得。
そして改めてやってきた賞金首のとこ。名前なんかとっくに忘却してましたが、内容だけ覚えてますよ。絶対決闘になるだろってことと、なのに殺しちゃいけないこと、それから、こいつを狙う他の賞金稼ぎもいるってこと。 だからアラブで来たんじゃないかね!
アーサーさんの顔撮るのに、これだけ光が当たってること珍しいなぁと思ったのですが、ちとタイミング狂いましたな。まあ気にしません。 で。 決闘は相変わらずルールというか、やり方がよく分かりません! R2をゆっくり押していって、ゲージが溜まるとなんなの? 負けないためにはどうすればいいの? よー分からんまま何度か適当にやって、別にちんでペナルティがあるわけでもないので勝てるまでひたすらリトライですよ。 Rゲージを溜めた量が多いほど、狙う時間が長くなる? でものんびり溜めすぎると、相手が抜いてしまう? こっちが撃つ前に撃たれれば100%死亡なので―――つまり、Rゲージを溜めつつ相手のモーションに注意して、抜かれそうだとなったら一気にR押し込めばいい、のかな? 押し込みきった時点から、いわゆるデッドアイ的に狙う時間になる? ので、相手に抜かれない範囲で、自分が抜く+狙う+撃つの時間を確保しなきゃいけないってこと? ともあれ7回めくらいで無事に銃を落とさせて、あとはちょっと追いかけて確保。 案の定帰り道に出てきた賞金稼ぎは、めんどくせーので、頼んだぞ黒部!!(←安直なクロ・ブでクロベくん) ってなもんでダッシュで置き去りですよ。弾だってタダじゃないんだしさぁ。 ちなみにジョシュアは延々と、決闘したなら殺せ、みたいなこと言ってましたね。獲物を奪い合うおまえらはコヨーテだとか。けど最後には、なんかアーサーの腕を褒めてたような? 7回くらいやりなおしてるのはなかったことってことで(๑>•̀๑)、殺すほうがマトがデカくてラクなのに、あえて銃を狙う腕前は認めたってことなのかな。
うーむ、この町の市長はなんだかなですな。しかし中途半端な観光事業なんて、やろうとしてもコケるだけだと思うんだが。この町の観光資源ってなんなんだよ。まあ俺の知ったことじゃないけどな。 さーて、これで目的は果たしたけど、どうせここまで来たなら、クーガーの出たあたりまで行ってこなければ。鹿と狼は入手チャンス多いのでともかくとして、クーガーは狙わないとゲットできまい!!
とか思って進んでたら、街道脇にキャンプ。誰がいるのかなーと思って見てみてもよく分からないけど……なんかこいつらのいるところがレーダーで赤っぽくなるし、ギャング系かな。近寄るのやめとこっと(´・ω・`)
とか言ってたら別の方向のレーダー枠まで赤くなりまして。なんだと思ったら、狼でした! よっしゃ来い皮寄越せ!!( ✧Д✧)バッグ ツクル!!
そして気づいた、レーダーの「?」マーク。なにかと思ってマップ見てみると、ここはあれかな。高床じゃないけど、ハシゴで登った小さな山小屋。前はなにもなかったけど、誰か戻ってきたんだろうか?
と思って近寄ったら、おまえらか!! ブラック&ホワイト!! そうかー、ここに逃げてきたのか!
無事にいい隠れ家見つけたことに、アーサーさんも嬉しそう。だからこの人基本的にお人好しなんだって。それとも、悪人プレイしてると表情とか違うんですかね? 法執行官が活発に動いてるから油断はできないぞ、と警告してやると、白人のブラックのほうが「大丈夫だって」と言ってる派で、黒人の��ワイトが懸念はしてるのかな。相変わらず言い合う二人。
しまいにはホワイトが怒って小屋の中に入って鍵をかけてしまった様子。入れてくれ、と謝るブラック。この二人のイベントはこれで終わりのようですが、章が移り変わっても無事に住んでるのだろうか。はしごがはずされてるのでアーサーはもう登れなくなってますけど、またいつか見に来ようっと。 さーて、道なりに鹿も狩って、これでもう後はクーガーだけ!!
そして……来た!! レーダーの外枠が赤いと思ったら、間もなく全然違う方向にドットが現れるこのパターン!! このときのためにボルト式ライフル装備済み、弾は念のための炸裂弾よ!!
皮寄越せえぇぇぇ―――ッ!!( ✧Д✧) ってなもんでとりあえず狩猟完了、そして皮のグレードは!? よっしゃ★3~~~!!‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/›› 必ずしも最良とは限らないはずなのですが、これはただの運ですかね? ヒョウといい、基本的に最良を一発で手に入れています。 よし、あとは死なないように拠点に戻って、ピアソンに渡すだけだ!! というわけで帰る!!!!
リッグズ駅からローズへ。駅舎に手配書がありました。脱獄囚? 25$はずいぶん安いけど……。まあいいや。また今度行ってみよう。
そして!! ついに!! 東の伝説バッグ作れるぞ―――!!٩(ˊᗜˋ*)و これって、素材を実際に見るまでは、もっと後、ともするとエピローグ後じゃないと手に入らない素材とかがあるのかなと思ってましたが、その気になればかなり序盤でも作れますね。 これであらゆるものが99個まで持てるから、お肉の納品とか売却とかもやりやすく。植物とか薬とかお酒とかもたくさん拾えるしー。仕組み? そんなこと気にしたら負けですよ。伝説なんですから。
バレンタインからストロベリーと、またまったり遊んできたので、雑用をいくつかこなして、お金もちょっと入れておかないとな。 誰よりも稼いでいても、入金しばらくしてないとスーザンに小言言われるのはマジ納得いかない( ・ὢ・ ) 他の連中なんて10日に一度数$入れていればいいほう、くらいなのにさぁ。 そこまで貢献していればこそ待遇もよく、たまにミスっても「まあまあ」で済ませてもらえるのなら、文句言われる筋合いもなくね?( ・ὢ・ ) ギャングの資金については、もう少し仲間もしっかり入金してほしいですね。実質アーサー一人で拡張費用とか全部負担してるわけで。飾りとかもそう。そのへんも、他の誰かが手に入れて納品しててもおかしくないのに、なんでアーサー一人の納品しかカウントされないのか。バッグみたいな私物ならね、「自分のものは、自分で手に入れた素材で作る」でいいと思うけどさ?( ・ὢ・ ) んー……なんだか改めて不公平感味わっちゃったからー、メインはやっぱり後回しにして、ラジコン博士のとこ覗いてこよってかなぁ。 最近拠点で見かけてないのっていうと、ティリー、キーラン、マイカ、ダッチあたり? ビルはこの間馬車強盗言い出してたから、たまたまここんとこ見てないだけか。ダッチはおそらくホゼアが抱えてる案件でどこか別のとこにいると思われ。とするとお気に入りのマイカもか? ってことは、メアリーベスが持ってる件に、ティリーとキーラン? ともあれ……うーん、でも女の子たちが関わってる話は、先に見てあげたいかなぁ。うーん……。
というわけで、メアリーベスとお話です。 メアリーベスとの話自体は他愛もないこと。メアリーと会ったんでしょ、どうなったの、とかいうね。
もうお互いに同じ道を生きていくことはないと分かってるのに、それでも互いに会いたいと思ってしまうバカな二人。でも、誰かを好きになったら、理屈が引っ込んでバカになるのは道理ですからな。 そして、ミッション自体にはメアリーベス、全然関係ありませんでした(´・ω・`)ナンジャソラ
突然スーザンが猛々しくやってきて、「アンソニー一味にティリーがさらわれた!!」と。 おいおいミッション内容はそれかよ! なんでそれをメアリーベスからスタートするんだ。とはいえ、スーザンがクエスト持ってたら、それもそれでアーサーが話しかけるまでじっとしてるのは変なわけでね。ここ���あくまでも、メアリーベスとの他愛のない話の最中に、そんな話を聞いてスーザンがすっ飛んできた、という流れが自然。 そして……えっ? スーザン自身が行くの!? すげぇ……このおばちゃん、普段どんなにガミガミ言ってても、「うちの子たちに手ぇ出したらはらわた引きずり出してやるよ!!」と自ら乗り込むんだ……。 ティリーはアンソニーのところで一人殺して、それで逃げてきたそうです。アーサーは初耳だったようで、「あの子はあんたが思ってるほど純真なかわいこちゃんじゃあないよ」と。(字幕では純真無垢と出るけど、スイートと言ってる) メアリーベスもわけありでこんなところに転がり込んで、やっと人並みにちゃんと扱ってもらえ、危険と背中合わせとはいえ、それまでよりは安心した暮らしができている。そんな話もちらっとしたばかりです。 ティリーもそう。みんないろいろ事情があって、真っ当な暮らしから転げ落ちてしまった。ティリーも黒人ですからね。いろいろあったでしょう。 そして、自分の懐、ダッチギャングに逃げ込んできた娘たちは、性根がどうしようもないのでないかぎり、スーザンにとっては、守ってやるべき妹分、あるいは娘分か。 それどころか、「中にはより助けを必要としてる子もいる。あんたみたいにね」とか、アーサーすら子供扱い。 拠点でのポーカーで「昔を思い出すねぇ。ダッチとホゼアとあんたと一緒に、一晩中やってたっけ」とか言ってますし、彼女も10年ではきかない古参なのかな。
どういう事情であれ落伍者の集まりで、見守ってあげる誰かが必要。スーザンはやっぱり、気性もあると思いますが、それに加えて自らオツボネサマの役割をこなしているのでもあるんだなと思った次第です。 それに……きぃやああぁぁぁぁぁ……っ:((((; ๐ᾥ๐)))): 「ジャックのパーティの後で、誰かあのキーランって子見た?」と言い出した……。こ、これは……フラグだ。もう完全にフラグだ。アーサーは「裏切ってコルムのもとに戻ったのか」という可能性を考えないわけではないようですけど、スーザンはきっぱりと、「あの子は一人で生きていけるタイプじゃない」と言い切ります。おいらもそう思う……そう思うからこれは……キーラン……これはもうダメだ……きっとどこかでコルムに捕まったんじゃ……。 こえぇよぉ……グロとかゴアとかシナリオが残酷なのとかゲスなのはどーでもいいけど(←)、ちょっとだけでも報われてほしいと思ってたキーランがひどい目に遭ってるなら、それを知るのが嫌だよぉ。゚(゚´д`゚)゚。 ……そしてますます現実逃避に拍車が……:( •ᾥ•): ともあれ進めてしまったものは仕方ないので、アンソニー一味のアジト……というか小屋に接近。スーザンが、「私が行く」と言って見張りに近づき、「ねえ、ちょっと迷ったんだけど、教えてくれないかしら」と接近すると……懐柔とか騙すとかどーでもええんやなこのおばちゃん。十分近づけさえすれば良かっただけか。女が相手だと撃って来る奴は稀……女の地位が低ければ低いほど、ナメてかかるのでまともに相手にしない、イコール油断するって判断はあるにしても、すげぇ度胸。 あとは俺に任せろ!! ってことで突入して他の連中を片付け、
無事ティリー救出!!
ティリーのことはスーザンに任せ、……おおっと、アンソニーと一部の手下は逃亡か! 逃さん! ってわけで、そのへんにいたレオパルドのアパルーサに乗って(一応黒部連れてきたんだけどな)、スーザンと2ケツ。さすがに走らせてればスーザンが倒してくれるってわけてはないので、雑魚は始末し、アンソニーは捕縛。
ティリーのところへ連れて行った後、運命の決定権はアーサーか。 ……こいつ絶対後で絡んで来そうだけど、それはそのときでいいから、今は見逃してやるよ( ・ὢ・ ) ティリーが本気で100%嫌って憎んでたら、彼女が自分で始末するか、あるいは俺に殺してって言っただろうしな。顔も見たくない、もう関わりたくないとは思ってても、死ぬことまで望んでるわけではないかもしれないなら、チャンスはくれてやる。……たぶん無駄にする気しかしないけどな。
アパルーサは、他人の鞍がついた状態ではたぶん馬屋に預けられない=自分のものにできなそうなので、馬の盗品商に売りました。親密度1でも40$弱くらい。けっこう高いな。よしよし。おまえ、今度はもっとまともな飼い主に出会えるといいな。
帰り道、ついでに賞金首のマークとやらのところへ。 子供に馬の乗り方仕込んでたところで、別に逃げやしないからとすすんで縛られてくれます。しかし……あー、子供になにか耳打ちしたの、これは怪しい。こっちに聞こえないように「必ず守ってくれよ」とか言う必要ないじゃん。これ、子供になにか仕込んだだろ? 運ぶ途中で縄ほどいて逃げるし(すぐ馬に蹴られて転倒し一瞬で捕まえ直したけど)、なんか二人くらい取り返しに来たのが、子供通じての差し金なんじゃねーの? わざわざ死にに来なくてもいいのにな( ・ὢ・ ) これ、極悪人プレイで、こいつ縛ったままここ戻ってきて、目の前で妻子撃ちころころするとかできますかね? どっちも捕まえて縛って、即死させないように足先とかから撃っていくとかさ? まあまずはこんなクソなおやじの使い走りやるクソガキだな。それを親二人の目の前でゆっくりころころして、それからよめはんな。で、おまえは生かしたまま刑務所行きだ。なあ。素直に捕まって連行されてれば俺にも仏心っていうか慈悲みたいなものはあったけど、くだらねー真似したせいでこんな目に遭ってんだぞ? な? 今どんな気分?? 俺はサイコーに楽しいぞ?(´ω`╬) ―――みたいなこともしてみたーい!!(← しかし残念ながらアーサーさんは基本が天使というか、たふんシリオ的には善人プレイ推奨なんでしょうけどね。プレイヤーとしては、素直ないい子には礼儀正しくちゃんとした対応、慈悲もかけるし同情もする。けど気に食わないとなったらできるだけ悲惨な目見てもらうのもとっても楽しい、という……。極悪人プレイするなら、すれ違いざま挨拶して、普通に返してくれる人、無言の人はともかく、悪態ついてくる奴は人けのないところまでつけていってころころするくらいのキッチーもやってみたいと思ってます。いきなり撃つとかしませんよ? 馬鹿じゃないんだから。悪事は見つからないように。当たり前でしょ? 善人は馬鹿にも務まるけど、悪人は聡明でなきゃ生き残れないんですよ? うん、まあ次に行こうか? 良かったな、天使アーサーで?
教授マークがあったので、処刑見に来ました。
おー、やってるやってる。 うーん……電圧低いのか、皮膚がピリィとか目玉ぽーんとかはないけど、安楽死には程遠いんだなぁ。全っ然人道的でないのは、皆さんによく分かっていただけているのではないかと。
挙げ句に自分が感電死しおった……( ತಎತ)アホ ダナ 処刑されたなんとか氏も「一思いに殺してくれぇ」と言いつつご臨終。 ……あれ。ここの警察署ってどこだっけ? 署長からこいつの報酬金もらえないか見に行きたいんだけど……手配書マーク出てないと場所分かんないや。たしか劇場の近くだったっけ? 日記読むと、「報酬は結局もらえなかった」と書かれているので、もしかすると警察署行ってもダメなのかもなぁ。人道的で都会的な処刑方法のはずが、全然ダメだったわけだし。
で……シャルル……:( •ᾥ•): 逃げ出すからエスコートしてくれ、と? 酒場で脱糞して? 借金して? 人妻寝とって? そこらじゅうで迷惑かけまくってるじゃねぇかおまえ。そんな奴が相手でも断る選択肢がなく、そのままついていくからアーサーさん大概変態もとい変人好きよね?
あっやばい!! と、ぶっちゅー( ˘ ³˘)❤されました:( •ᾥ•): 挙げ句に知らない人だったって:( •ᾥ•): こいつ野郎のヌードも書いてたから両刀使いじゃないかって気もするし、大丈夫かアーサーさん。狙われてないか。 しかもこんな髭に胸毛なのに「お嬢さん、どこいくの」とか声かけてくるド近眼野郎がおるぞ。近視に乱視も入ってるのか。
波止場でとうとう見つかって乱闘になり、それを制して、やっとこさシャルルは無事に船の上へ。
あーやれやれ、ひどい目に遭った。しかもこの喧嘩騒ぎはさすがに天使効果も通用せず、5$くらいですけど懸賞金がつきました。 しかも、こっちもこっちで一文も儲けてないよな俺? 最初に会ったとき酒奢った分マイナスだよな? もらったシャルルの絵って売れるのか? ……まあ、端金にするくらいなら、このドタバタの記念に取っておくけどさ。 こうなったら、サンドニの変な人はコンプすべく、ラジコン博士のところもまた見に行ってみようっと。章が進まないとダメとかもあるかもだけど、まあ、のんびりとね! そこでアーサーが見たものは!? ってあたりで、また次回!
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2階は細長い廊下が続いていて、しかも廊下の途中に3段くらいの段差がある。奥にさらになんか梯子らしきものが見えるんだけど、この家まじでどういう構造してるんだ。 並んだ襖のうちひとつを坂口さんが開く。 続いて入ろうとすると、襖がピシャリと俺の目の前で閉まった。もうワンテンポ遅ければ、襖のあいだに俺が挟まっていたタイミングである。閉まったあとになって冷や汗みたいなの出てきた。 「ちょっと待っててかたづけるから!」 「あ、はい……」 その瞬間からどったんばったん大騒ぎが始まった。なんの準備もなく自分の部屋に男子を招き入れようとしていまになってる慌てるの、なんか逆に好感みたいなのわいてきた。ここには恋愛とかそういうめんどくさいものが発生する余地がいっさいない。 とはいえ女子の部屋である。俺はどういうわけか嗅覚が人よりよいらしく、とにかくにおいに弱い。食欲なんかでも、見た目より圧倒的に嗅覚で、カレーとかスパイス系にめちゃくちゃ空腹を刺激される。 なので、女子のいいにおいの影に隠れたちょっとした汗のにおいとか、そういうのがただよってくるとてきめんに殺られる。そういう俺にとって、女子の生活が凝縮された自室というのは桃源郷ないしは地獄、あるいはオーバードーズでアヘ顔になる魔空間とかそういうのである可能性がある。 「あああ、ぱんつっ、使ったぱんつそのまま!」 「髪の毛落ちてる! いち、にー、さんぼん……」 「すんすん。あっ、これこのあいだ着て放置してたTシャツだ!」 「シーツ……もう2週間くらい替えてない……」 どうなんだろう。 どう判断すべきなのか。 女子の自宅部屋、下から嗅ぐか、上から嗅ぐか。どっちにしろ嗅いだ時点で犯罪だ。 そして。シューッとスプレーのような音が聞こえてきて、 「ああああっ、これ消臭スプレーじゃない! キンチョールだ!!」 俺の夢や欲望が、絶望の坩堝に叩き込まれた瞬間である。 しばらくして、襖が開いた。 「どうぞ……」 ついに入室。 鼻腔を刺激する、殺虫剤の芳香に、はらりと涙が落ちた。 「窓、開けるね……」 「おかまいなく」 「私がかまうんだけど……」 部屋のまんなかに座らされている。座布団やクッションのたぐいはない。エアコンはきいているが、開いた窓から入ってくるなまぬるい空気と混じり合って、なんとも言えない感じである。そして殺虫剤のにおいはだいぶしつこい。 部屋は、そんなに荒れてなかった。というより、どっちかっていうと整頓されてる部屋である。少なくとも、付け焼き刃で片付けてごまかしました、という雰囲気ではない。そして、女子の部屋としてはわりと殺風景な感じである。 そんななかでひときわ目立つのは、やっぱあのPC。机の上にでーんと何インチだかよくわからんディスプレーが乗っていて、机の下にはこれまたでかいタワー型の筐体。 「ああ、あれ?」 俺の視線に気づいたのか、まあガン見してたから気づかないはずはないのだが、坂口さんがPCのほうを見つつ言った。 「動画の編集ってかなり負荷かかるからね。やっぱりパソコンだけはそれなりのスペックのやつがほしくて」 「へー」 続いて、具体的なスペックについて説明してくれるのだが、こっちは素人なのでよくわからない。俺の私物のパソコンなんて6万くらいの安物ノートだ。 「これが唯一、動画からの収益で買ったものかな」 「……やっぱ、あるんだ、収益って」 「まあそれなりには。じぃじが管理してて、詳しくは教えてくれない。あと私のお小遣いが増えるわけでもない」 トップクラスだと年収で億に届くこともあるらしい。登録者数で数十万、更新も多いほうのじぃじのチャンネルが相当の収益を叩き出してることは疑いもない。下世話な話だけど、目の前にそういうレアな人物がいると、気になる。 「じぃじは、税理士さんに払うお金と税金以外はほとんど手をつけないんだけどね。その……」 急に言いづらそうにもじもじしはじめた。 「私の、結婚資金だって……」 「……」 とんでもない情報を聞いてしまった。 この顔も声もおそらくは胸のサイズもかわいらしい孫娘ちゃんに、5年間の手つかずの収益金、さらに義祖父としてじぃじがついてくる。 まずい。坂口さんにプロポーズしたくなってきた。特に義祖父がいい。『私じゃなくてじぃじが目当てだったのね!?』という坂口さんの抗議の声が聞こえる。いままで黙っててごめん。実はそうだったんだ……。 「あ、あはは。結婚する予定も、恋人もいないのにね」 「高校生で予定があったらそれはそれで怖い」 「それはそうなんだけどさー」 「それより勉強だ」 「うぇーい」 このまましゃべっていたら、たぶん雑談だけで終わる。じぃじが俺のことを警戒しているかもしれない状況下で、そんなことになるのは避けたい。 それから約3時間。 「もう勉強やだーーーー動画つくりたーーーーい!」 坂口さんが駄々っ子みたいになってしまった。どことなく光莉を彷彿とさせる芸風である。 もっとも、3時間みっちりと休みなしで勉強を続けたあげくのことである。 「7時って言ってたよな。じゃあそろそろ、頃合いか」 「ほんと? もう勉強しなくていい?」 「宿題出してくけど」 「うぇー、今木くんドS?」 「バイトしながら免許取得を視野に入れながら追試を回避したいなら、空き時間は全部勉強だろ……」 「今木くん、動画撮らして。今木くんのチンピラセリフまとめ作るから!」 「東京湾に沈みてえのか」 「それそれ! 黒塗りの高級車に衝突しちゃって!」 「それ、わりとセンシティブなネタだからやめようね」 嫌いな人は大嫌いだもんな。 「あー、テストかあ……やだなあ……」 「てゆうか坂口さん、やればまちがいなくできるタイプなのに……」 飲み込みがめちゃくちゃいい。ああ見えて実は努力型の讃岐あたりがいちばん羨む、地頭のいいタイプ。 「えー、だって暗記きらーい」 「このやろう……」 ちなみに俺は、効率をもっとも重視して、あまり高みを目指さない怠惰な努力型である。上位グループからさらに上に抜け出すには、尋常じゃない努力が必要になる。そこまではしない。 そこで、階下から大声が聞こえてきた。 「あ、じぃじだ。ごはんできたみたい」 「んじゃ今日はここまでってことで」 「ふぇぇ……やっと解放されたぁ……」 「キンメの煮付けに、そっちは出汁昆布の佃煮、あとはまあ煮物だ。おまえさん、この手のは平気け?」 「むしろごちそうのたぐいです……」 食卓には数種類のおかずが並ぶ。作り置きとおぼしきものも多かったが、とにかくおかずの種類がこれだけ多いというのがカルチャーショックである。動画に出すような派手なやつじゃなく、いかにもふだんの晩ごはん、という感じなのもよい。 品定めされてるし、警戒されてるのかもしれないけど、ここは喜ばなきゃ嘘だ。 「それじゃいただきます」 「おー食ってくれ」 遠慮なくキンメの煮付けからいただく。 皮はすぐにとろけて、身はしっとりとしている。 「うっま、なんすかこれうっま!」 「モノがいいからな。なんせ船から直送だ」 「いやいや、味付けもやばいですよ」 こんな料理を毎食食べている坂口さんが心底うらやましい。ここんちの子になりたい。酒は飲めないけど、じぃじの晩酌の相手をしてよもやま話を心ゆくまで堪能したい。 「……今木くん、ほんとにじぃじのこと好きだよね」 坂口さんがキャベツと厚揚げかなんかの煮物をつつきながら言った。多分に呆れた口調である。あんかけ、うまそう……。 「しかたないだろ。ファンなんだよ。俺だけじゃないぞ。全国にたくさんいるんだ」 「そりゃそうなんだけどさ……」 「……本人を前にしてはしゃぐのはかえって失礼だってことくらいはわかってるよ。でも、多少浮かれるのは許してくれ」 「正直だな」 汗をかいたグラスに入っている日本酒を飲みつつじぃじが言った。 「すいません。どうしてもこう……ほんとにファンだったので」 「んな大したもんじゃねえよ。社長に語らせると長えぞ、なんて言われてたのが、こんなかたちで役に立つとは思いもよらなかったな」 坂口さんの言うとおり、やっぱりふだんでもよく話す人らしい。 動画で聞くよりも、声がやや太く感じる。 じぃじが、少し身を乗り出して言った。 「おう。知ってるかおまえさん。ああいう動画の配信やる人間のいちばん必要な資質ってやつを」 「……なんだろう。やっぱり話術、なんですかね」 「いんや」 ニヤリと笑みを浮かべる。 「喉だよ喉。俺ぁ何時間しゃべっても、歌っても、声まったくかれねえからな。たぶん体のなかでいちばん頑丈な部分だ。現場でもよく言われてたしな。社長の声はでけえなあって。毎日のようにしゃべってて、痛感したね、動画配信ってのは肉体労働だってな」 「なるほど……」 ああ、なんて幸福な時間なんだ。 そうして、おいしい料理と、じぃじの語りと、そして断続的に俺に注がれる坂口さんのジト目とともに、食事は進んだ。 食後には、ようかんとお茶が出た。 食後にお茶が出る文化って、まだ日本に残存してたんだ……。 「時間、いいのけ?」 「ご迷惑でなければ。うちは、連絡さえ入れれば、よほど常識はずれの時間でなければ怒られないので」 「そうけ。ならゆっくりしてくといい」 「お言葉に甘えます」 といっても、すでに夜8時だ。どんなに遅くても9時くらいには辞去すべきだろう。 「そうだ今木くん、バイクのこと」 ちょうど保護者もいることだしな。 「じぃじさん、その、坂口さんがバイクに乗りたいっていう話ですけど」 「ああ。聞いてるぞ。俺ぁ水穂には、ほんとにやりたいことなら自分でなんとかしろっつったんだけどな……」 じろりと坂口さんを見るじぃじ。じぃじが見せる祖父の顔、尊い。 「……いいんでしょうか」 「ん?」 「バイクって、やっぱり危ないじゃないですか」 「まあな」 坂口さんが、ちゃぶ台の下で俺をつついている。なに言い出すんだ協力してくれるんじゃなかったのか、的な意味合いだろう。そんな接触にも反応してしまう自分が少しいやである。 「だから、保護者の許可だけは必須だって言ったんですけど」 「ああ。それも聞いてる」 坂口さん、ちゃんと話したんだ……。 じぃじは、少し考えると、 「水穂、おまえ部屋に行ってろ」 「なんで?」 「女にゃ聞かれたくない話をする」 「なにそれ……」 と、坂口さんは怪訝な表情である。 俺は、怪訝どころではない。 やはりか。 来るのか。 浮かれていた気分が、一瞬で吹っ飛ぶ。 「かわいい孫娘が男連れてきたんだ。チェックのひとつも入るだろ」 死刑判決が下った。 「……今木くん、そういうんじゃないんだけど」 「いいから。部屋行ってろ」 「あんまり変なこと話さないでよね」 「わーったわーった」 いくぶん後ろ髪をひかれるような感じで、坂口さんが居間を出て行った。 「さて。ここからは男どうしの話と行こうじゃねえか」 日に焼けたいかつい顔が、にやりと笑みの形に歪んだ。 光莉……兄ちゃんの骨は任せたぞ……。
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人魚人魚人魚
32期のシドです。
役者紹介します。
間に合って良かったです。
・雑賀厚成
僕です。緊張で眠れない時はひつじではなく、大丈夫を数えて寝てます。大丈夫が1匹、大丈夫が2匹、大丈夫が・・・zzz
・中津川つくも
今年はなんだかいっぱい共演しますね。今回もいっぱいアドバイスしてくれてありがとう。セリフ一文字一文字、一挙手一投足への気配りを本当に尊敬してます。一緒に良いシーンを作れたらいいなって思います。
・ひろせんせー
今回は同じシーンに出れて嬉しいです。稽古の合間に歌ってくれるの好きです。とても良い声なので笑ってしまいます。一緒に良いシーンにしよう!
・梅本潤
舞美チーフお疲れ様ー。スタッフとしても役者としてもとても素晴らしい人だと思います。しあらとピンキーのシーンがとてもエモくて好きです。
・なしもとはな
今回の役も好きです。お店出してくれたら通います!うさはなさんたちが引退した後の音響班は僕と後輩たちで頑張りますね。僕が音響ポンコツすぎて不安にさせてしまって申し訳ないですけど。うさはなさんと最後に共演できて良かったです。いやーまじで引退してほしくないです。ちゃうか留年とかどうですか?普通に就活やから無理ーってバッサリ断られそうですけど。普通に寂しいです。
・椋子
銀河で兄妹役をやらせてもらってからもう1年経ったんだなーって思うと時の流れを感じます。キャスパめっちゃ好きです。おしゃれ。しあらとのシーンと好きです。
・橋本悠樹
はっしーさんもめだかの学校と縁があったんですね。もしかしたらみんなあるのかも。舞美作業めっちゃ好きでした。はっしーさんの演技も好きでした。同じ脚本に出てみて本番を経験してはっしーさんの演技力をひしひしと感じました。
・佐々木モモ
今回の役すごく難しそうで、悩んでいる姿を見ることもあったけど、それだけ悩めるのはすごいことな気がします。悩んだ分、お客さんに届く演技ができているはず!あと、音響サブチーフ引き受けてくれて嬉しかったです。
・国分栞
誕生日おめでとうございます。ふぃるさんはもっと話せたら良かったなーと思う先輩の1人です。お酒とか普通に飲みに行けるご時世だったら一緒に飲みたかったです。まじでふぃるさんと握手しただけで泣きそうでした。
・久野碩
トロンは今回が役者初参加ですね。いつかの居残り稽古で、脚本にいっぱいメモを書き込んで、周りの人に積極的に意見を聞いて頑張っている姿を見てすごく応援したくなりました。あと、声がいいです。普段喋ってる声がとてもいいと思います。また一緒にバスケしよう!
・伊藤星乃介
今回同じ脚本に出れて嬉しかったです。ずっと成長を見守ってくれていた気がします。通しとかでお会いした時に毎回どんどん上手くなるなーって言ってくれてましたね。今回絶対忙しいのに参加してくれて嬉しかったです。楽ステ頑張りましょう。
・寺崎啓太
いい声ですね。今回の役は他の人のセリフを聞いている時間が長かったと思うので、その間どうしたらいいのかとか難しかったんじゃないかと勝手に思っています。兼サーしてるから向こうの方でも絶対忙しいのに役者やってくれてありがとう。
・田中かほ
大道具チーフお疲れ様です!ゆるあはいろいろな人の心の支えになってると思うのですごいなと思います。羨ましいです。僕にもそういう力があったら良かったなーって思います。
・Carmen_
カーメンさん、今回の演技もキャスパもとても好きです。もっといっぱい共演していろんな思い出を作りたかったなーって思います。
・久保勇貴
今回すごく忙しそうやけど、役者参加してくれた。なんかすごく頼りになる感じが増した気がする。野良演補や、制作チーフの先輩として活躍していた。役者紹介書いてくれたやつ嬉しかったです。あれを読んでいるとなんか自分が凄いやつなんじゃないかと思えないこともないです。
・あしもとあしっど
今回の役読み合わせの段階からニトロが上手そうだと思ってました。実際にすごく上手でした。大集下で稽古をしていたときにしあらと一緒にいろんな意見を言ってくれて嬉しかったです。くれた意見はどれも的確でそんな良いアドバイスができていいなーって思いました。
・柴田シーパラダイス
もう何回目だろうか。こちらこそ生まれてきてくれてありがとう。
・荻野琥珀
PV撮影お疲れ様です!めっちゃいいと思う!自分が出てるのが恥ずかしくてあんまり見れやんけど笑。今回の役で、31期の先輩たちで継承が途切れそうだったのをハクがなんとか繋いでくれてありがたいです。
・おはようさぎ
ガウスさんとこっこさんの優しさに心奪われ、入団した僕にとってガウスさんは神様でした。何回もご飯に連れて行ってもらったし、一緒にバスケしたりしましたね。誕生日祝いでそそそさんとガウスさんが焼肉に連れて行ってくれたのがかなり嬉しかったです。引退してからもいろいろ誘ってほしいです。
演出補佐
・トニーー板倉
演出補佐疲れ様でした!初期段階からいっぱいアドバイスをくださってありがとうございました。10月公演の時に演出をつけてもらってから大体1年くらい経って、正直僕は、ちょっと声が大きくなったくらいで、その他はあんまり成長していない気がするんですが、最後に成長した姿を見せたいです。
・九條ひなた
演出補佐疲れ様でした!創世の方で役者をしてたり、他劇団とか研究室とかいろいろ忙しいはずなのに、居残り稽古に付き合ってもらったり、いっぱいアドバイスをくださったり本当にありがとうございました。引退しからも公演を見に来て、アドバイスをくださると嬉しいです笑。
演出
・握飯子
演出お疲れ様でした。僕がセリフに感情をのせるのが苦手でめっちゃ棒読みになってしまうことが多くて申し訳なかったです。クオリアの思い描いていた感じに演じられているかはかなり不安ですが、しどさんちょっとはやるやんと思ってもらえるように楽ステ頑張ります。
音響オペ
・杏仁アニー
今公演アニーの優しさに甘えすぎました。ごめんなさい。自立したいです。
映像オペ
・β
いつも話しかけてくれてありがとう。創世の楽ステの衣装アドリブ嬉しかったです。
照明オペ
・黍
zoomの新歓の時からずっとちゃうかに入ってほしいと思ってた。(←これ以前どこかで書いた気がするなー)いつか同じ脚本に出たいです。
照明オペ補佐
・藤丸翔
ごちゃいと新人ぶりに共演できて良かったです。いろいろと頑張っているごちゃいを見ていると僕も頑張ろうってなります。
31期の先輩たち本当に今までお世話になりました。
めっちゃ大好きでした。
きっと伝わってない気が��ますけど笑。
以上役者紹介でした。
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【逃亡中】
あらすじ
腰抜け西軍大将、輝元のせいで反撃を諦めた立花さん。大坂城に人質として預けていたお母様を救出。立花さんの居城、九州へ急ぐ!!
立花「ギン、無事でいてくれ…!」 *城にはギン姫がいるのだ!急がなければ、黒田如水、加藤清正、鍋島らに攻め落とされる!!
ーーー
前回:大津城合戦
ーーー
▼島津さん
道中で出会したのは長年の宿敵・島津義弘。それも敵中突破で東軍から逃げてきたボロボロの島津… !
「仇討ちのチャン���!」 立花家臣はいきり立つ! かつて島津にボコボコにされたことがある。彼は父親の仇なのだ。
しかし宗茂は仇討ちに燃える家臣をさえぎり、 「一緒に行こう」 と島津に優しく手を差しのべた。
▼仲間!
立花「確かに島津は父上の仇だけど、今は西軍として共に戦った仲間ではないか。ここで揉めている場合ではない。」
島津「…立花殿!! (本当は東軍に参戦したかった、関ヶ原の中央にいたけど西軍の命令無視して沈黙してた、なんて言えない( ; ゚Д゚))」
▼武士道!
立花「それにボロボロの相手を、更にボコボコにするなんて武士にあらず! …天にいる私の父だって喜ばないよ」
島津「父親想いダナー;;!!! (←本当は立花の父親とは友達になりたくて謀反を誘ったけど、あいつ、裏切るどころか忠義貫いて玉砕してしまった…。(*T^T))」
立花「さぁともに帰りましょう」
仇討ちどころか、ボロボロの島津軍を護衛した。
▼そして一緒に帰りました♪
立花「大坂城にいた島津の人質たちも救出したんだ!みんな島津殿が生きてて良かったねっ うちの兵はまだ元気だから島津殿を守ってあげられるし(^▽^)一緒に九州へ行こう!」
島津「((この恩一生忘れぬ(`;ω;´))」
*立花さんに感謝する島津であった。
ーーー
↑立花さんのお母様を救出した時に、島津の人質たちも助けていたそうです。
立花「主を失った悲しみは計り知れない…。せめて九州の国元まで帰してあげたい。」
※島津さんは死んだみたいに言ってるけど生きてました。 道中で会えて良かったね😭 立花さんと島津さんは本当いいライバル!
ーーー
▼女城主・ギン千代姫
「冒険はしないでって忠告したのに!!
統虎ったら『武家の妻なら私を信じて待っててくれ!(`・ω・)✨』とかカッコイイこと言っておきながら敗戦なんて!一瞬でもときめいた私が馬鹿みたい💢!
勝手に死んでないでしょうね!?私を一人置いて逝くなんて許さないんだから!」
*ここは立花婦人の屋敷。 ギン姫は甲冑を着て攻め寄せる東軍と戦闘体勢!
「ギン姫様に攻め寄せる者は切り伏せるべし!!」 その迫力たるやわざわざ東軍は、ギンの屋敷を避けて行くほど。 清正「ここヤバい!Σ(゚◇゚;)」←※避けて通る東軍。
ーーー
▼出迎え!
立花「ギンーっ無事か!?わざわざ迎えに来てくれたのか!」
ギン「私はこの屋敷で戦う!アンタはさっさと城へ戻りなさい!」
立花「ギンは城に来ないのかっ?こんな時まで別居しなくても…」
ギン「こんな時だからこそよ!」
立花「ギンは頼もしいな!」
***
▼ツンデレ
関ヶ原の時二人は別居してた。 でもギンちゃんが立花さんの城までわざわざ行って『東軍に味方すべし!』って止めたのに、行ってしまった… でもそんな旦那をまた迎えに来るんだ。 やはり立花さんが心配だったんだよね? 夫婦仲が悪くはないよ。ただギンちゃんはツンデレなのだ**
ーーー
▼東軍
*柳川城征伐
鍋島(元西軍)「この城を落とせば家康に許してもらえる!絶対攻め落とす!!」
清正「いーや!!降伏したら絶対助けてやる!!あいつは俺の命の恩人なんだ!」
黒田如水「友達(秀包)の久留米城はもう降参したぞー!無駄な抵抗はよせーわしも立花…お前さんとは戦いたくない!」
ーーー
【柳川城】
▼帰還&防衛戦!
小野「殿は戦いに参加しないでください!」
立花「…」
小野「殿を守るためです、城は我々が守りますから!」
立花「わかった。頼んだぞ」
*頼もしい家臣たちの勧め。立花さんは戦に参加せず、小野和泉が指揮をとった。 壮絶を極める戦いがはじまった。
ーーー
▼余談
*猫橋の逸話が切なくて 立花家臣の十時さんが黒猫を可愛がっていて、戦が壮絶だったので泣く泣く別れを告げて逃がしたんだ。 黒猫も飼い主が好きだった。でも討たれてしまった。飼い主の首を持って行こうとする敵に立ち向かった勇敢な猫の話。 十時さんを黒猫にしたのはこの話に感動したからなのです!
だけどよく考えたら、 本人黒猫にしちゃったらこの話描けないね。 うん。解散っ!!
*なおこの逸話に登場する十時さんは、摂津さんじゃない。(摂津さんは十時一門なので黒猫で描いてます🐱)
*十時一門メモ…①笛が得意な摂津さん②一番槍の連久さん③黒猫大好き惟久さん
ーーー
【柳川城征伐】
鍋島「何ぃ!俺の水軍が立花ギン千代に阻まれている!?兵が怯えて進めないっ!!」
黒田如水「陸から攻めるしかあるまい。このあと島津との戦いもある。なるべく兵力を温存したいが…」
清正「俺が立花を説得する!(`・ω・´)行ってくる!」
ーーー
▼説得
あと少しで立花軍大将・小野を討ち取れる…鍋島がとどめを刺そうとした時、清正が止めた。
清正「統虎ーっ!!聞こえるかー?清正だ!城に籠っていないで出てきてくれ。話をしようじゃないか」
立花「清正殿…?」
小野「罠かもしれません!お戻りくだされっ殿!殿っ…!」
ーーー
▼和睦
清正「毛利に騙されたんだろう?統虎は太閤の恩のために戦った。その忠義の心は皆が知ってる! 以前、お前に命を救われたんだ。あの時の恩は忘れていない。今度は俺が必ずお前を助けてやる!戦いはやめよう、な?」
*立花さんは清正の言葉を聞いて涙を流してうなづいたという。
ーーー
▼トラブル
無事和睦した二人。めでたしめでたし…と思いきや。
清正「なんか外が騒がしいな?」
なんと突然馬が暴れ出し、大騒ぎになっているではないか!
それを勘違いした立花家臣たち…
小野「清正の兵が騒いでる!まさか殿が討たれたんじゃ!?」
摂津「油断してる殿を討つなんて卑怯な!」
由布「弔い合戦なら望むところじゃ!!」
清正「うおーやっべぇ!!違う、違うからな!馬が暴れただけなんだってば;!!」
***
何事もなく無事帰って来た立花さん。
立花「ただいま(ーωー)ん?何を騒いでるんだ?」
摂津「殿!ご無事でしたか!(;゚Д゚)」
小野「良かった…!!」
由布「もう!びっくりさせんでくださいよ!」
清正「やれやれ;」
*なんだかんだあったけど和睦しました(^▽^)
ーーー
▼薩摩に帰った島津さん
「今すぐ立花へ援軍を!!東軍めー!立花を攻め落とすなど許さん!(`□´)」 *援軍1万を送る。関ヶ原では3千だったのに!本気で助けたい島津さん。
しかし時既に遅く…、到着したのは立花さんが開城した後だった。
▼まさかの
島津「くっそう!!間に合わなかったか!(;つД`)こーなったら暴れてやる!!東軍なんかにくだるもんか!」
立花「島津殿、争いはやめましょう」
島津「えっ!?…立花が言うなら…やめようかな…。立花殿なら信じられる」
*立花さんは島津さんを和睦させた。
ーーー
【立花の処罰】
▼助命 嘆願
家康「清正よくやった♪立花は斬…」
清正「どうか立花を許してほしい!!西軍だけどめっちゃ良い奴なんだよ!治部にだまされただけなんだ!」
黒田如水「わしからも頼む。潰したら勿体ないと思う」
家康「あああわかった、立花は改易!」
*命だけは助かったが全てを失う事となった。
ーーー
【島津の処罰】
▼トラウマ
家康「島津は斬…」
島津「あん??もう一回戦いてェのか?(^言^)」
家康「ひええええ;!島津は安堵!!」
*よっぽど島津が怖かったのでしょうか。 関ヶ原のステガマリで本陣に迫ったのが利いたのかもしれませぬな…。
ーーー
【改易後の立花】
▼柳川との別れ
清正「行くとこないんだろ?俺んち来ないか」
立花「ありがとう」
摂津「拙者もお供します!」 由布「わしも!」小野「私も!」
清正「わかった、お前達もついて来い(^▽^)」
「俺も!」「拙者も!」「某も!」
***
「ついて行く!」と言ってきかない家臣たち、総勢100人余り!
立花「お前達…(;ω;)」
清正「いや。いくらなんでも多くね;!!?」
立花「…」
清正「わかったわかった!皆まとめて俺んちに来い!泊めてやる!!」
*清正公さん太っ腹!家康に睨まれることを気にせずなんのその。
ーーー
▼九州の関ヶ原・完
立花さんを囲んで清正さんのお城で皆で酒を飲み交わしたそうな。 めでたしめでたし^^ *
そして物語は立花さんの浪人生活から返り咲きストーリーへ続く。
ーーー
続き:家臣団のゆくえ
ーーー
▼ おまけ
清正「このあとどうするんだ?俺んちにずっといいてもいいんだぞ」
立花「うむー。親しき友を討つような御仁には仕えたくない。」
清正「そっかー;でも統虎ならいつでも大歓迎だ!」
黒田「ではせめてお前の家臣たちを雇ってやろう」
立花家臣の多くは清正と黒田が雇ってくれました。
>>ズバッと言ってくれる立花さん。心に刺さりますな。
ーーー
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今日の一杯は三ツ矢サイダーグリーンレモン🍹 「三ツ矢ブランド最高に酸っぱい」との事ですが「スッパっ(***)」とまではならないです。CCレモンとかと同じくらいだと思います。 週末の疲れが溜まった身体にクエン酸が染み渡ります✨ #ゆーきぃの断酒生活 #三ツ矢サイダー #グリーンレモン https://www.instagram.com/p/ByH9T7wJjcM/?igshid=1gvf85id7qokp
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Phish in da hood
ブラジルの人に呼びかける時、チリ人は.......こんにちわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわビービービービービービービービー(バグったクロちゃん、バグちゃん)
自分とか他人のことHNで呼ぶのこっぱずかしいよね。秩序です。今朝はねイライラキリキリおちんぽだったんだけどフグが無理やりにんじん食べさせられてえづいてる動画みて元気になったよ
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みんなは砥石とキレアジどっち派??てかキレアジ使ったことある???俺はないよ。
というわけで今回のお題は"人間"です。
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「おれは!人が人を語る瞬間が、大嫌いだ!!!」
何を言ってるんだこいつは、よくないぞなんとなく書き始めてよくわかんない事言い出すのは。今回から動画とかさ、曲のリンクとか活用して分厚いインターネットを目指していこうという試みです。
お待たせしました。今日は「卵」についてお話しします。
怒ったかんな。
ゆるさいないかんな。
射精!受精!誕生!!!
卵すき?嫌いやついるの??
え?なに??卵アレルギー???..............
ママ「今日はすき焼きよ〜〜」
緋村剣心「おろろ〜」梅毒で死亡(一応これはマジ)
卵といっても色々あるべさ、鶏卵、魚卵、あとは爬虫類、両生類等の卵。食用になるのは主に前��、卵、たらこ、いくら、とびこ、すじこ、キャビア。魚卵のバリエーションよ。。。
卵の定義ってのは「動物のメスが未受精の卵細胞や、受精し胚発生が進行した状態で体外(外環境)へ産み出される雌性の生殖細胞と付属物の総称」でごぜぇますよぉ〜
んでえ〜卵の特徴ってのは幾らかの「恒常性」を持つってとこなんですわ。恒常性ってのはホメオスタシス、つまり生物がその内部環境を一定の状態に保つ仕組みのこと、で、卵の中ってのは一定の環境なんですねぇ〜
だから例えばカブトガニの卵とかは極度の乾燥状態とかも耐えるようになってるらしい。
つおい......
こないださ、明太子食べたんよ、明太子(たらこ)ってタラ(スケトウダラ)の卵巣ですやん。じゃあとびこってなんの卵でしょーか。
A.トビウオ
あっ、それはピノキオですね。
ピノキオって話あんま覚えてないんだけど若年性勃起不全治療のストーリーでしょ?やっぱりディズニー糞だな。
発泡酒に、、、発砲、、、、デュフ、アッヒホ(グーフィー)
エロ漫画で精子が卵巣まで凄い勢いでいく描写あるじゃん。すげぇ抜けるよね。断面図付きだとなお良い。断面図最初にやり始めた人誰なんだろう
なに!?こんな本が!!!!.....これ文キャンの生協で売ってたな....買お。(即決)
俺いつも言ってるような気がするんだけどレンタルビデオ屋のAVコーナーは18歳からなのにコンビニのエロ雑誌は20歳からなのはどういう了見でぃ(江戸っ子)
ここまでが前置きです。
トランプ大統領見てるーー????I love you <3
また次回......
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夏、それぞれ。
遠子さん(@tohko_aoi)宅の葵ちゃん、 にぱさん(@28nipapa)宅の潮くん、 グロスケさん(@gusuke3)宅の緒方くんをお借りしました。 学パロです、シンメトリックの続き。そしてまたもやグロスケさんのお誕生日祝いだったり。
「夏の庭には雨がふる、雨のしずくがゆれている——」 爽やかに吹く風に長い黒髪をなびかせながら、少女は傍の少年へ笑んだ。傍の少年、俊は、小さな冊子を片手に開き詩(うた)をよんでいる。薄紙を布に挟んで紐でくくったその冊子は、どうやら少女の作らしい。紙面をなぞる彼の瞳は隣の彼女の微笑みに気づかず、微笑む彼女自身もまた、自らの表情に気づいていないのかもしれなかった。自然と花の開く様に似た、答えを必要としない笑み。 「ありがとう」 少年が詩(うた)を読み終わると、少女は冊子に手を伸ばした。グラウンドから金属バットの高らかな音が聞こえてくる。一部の高校生に取り、夏休みとは平時以上に忙しいものだ。 「いい詩だね」 北側の正門に向かって凸の字に鎮座する校舎は、東側がクラス室で西側がその他の教室といった具合に区分けされており、中央に階段と渡り廊下が設置されている。校舎から飛び出た部分には渡り廊下から直接出れるバルコニーが用意されていて、しばしば生徒らがここに集い、立ち話をしたり、弁当を食べたり、教師の目を忍んでこっそり喫煙をしたりするのである。今この場にいる優等生二人はタバコとは縁もゆかりもないが、憩いの場としてのバルコニーはよく利用している。 「この詩(うた)ね、できたときからずっと俊くんに読んでほしかったの。もし俊くん��声で聴けたらとっても素敵になると思って」 「誰が読んだって素敵な詩だと思うけど、そう言ってもらえるのは嬉しい」 「詩はね、みんな俊くんのことが好きなんだよ。私の詩が、じゃなくて、詩っていうもの、ぜんぶが」 少年は銀色の手すりの、熱さを手のひらで確かめてから、ゆっくりとそれにもたれかかる。抜けるような青空の頂点に陽が燦々と照る。ふと自らの頭が手すりと同じくらい熱くなっていると気づいた彼は、あとで飲み物を買い足すことにする。 「そっか。詩に好かれてる自覚はなかったな」 「あ、いまちょっとバカにしたでしょう」 「そんなことないって」 「詩は声にのせるものだから、うたわれたい声をもってるの。俊くんは演じるひとだけど、歌うひとでもあるでしょう? だから詩に、選ばれやすいんだよ」 拗ねた風に口を尖らせる彼女を見つめ、唇をほんのり緩ませる。それは年下の身内を見つめる兄の顔つきであり実際、彼は家庭において一人の弟を持つ兄であるのだった。少女の黒髪が、大きく風に膨らんで太陽の光を弾く。不意に瞬きが彼を射て彼は自ずと目を細めた。 「まだ疑ってる」 「信じた、信じた」 「うそつき。ときどき、俊くんはひどい」 「ほんとだって。葵のいうことだから、そうなんだろうなって、思うよ」 同い年の彼からなだめるようなセリフを聞かされ不満げな彼女は、未だ納得のいかぬ様子で手すりに両の腕を乗せ、その瞬間にあつ、とないた。からりとした笑い声が立つ。少女はいよいよ膨れ面となる。 「ちゃんと確かめないから」 「だって、俊くんは平気な顔して触ってるから、大丈夫と思って」 「葵の皮膚が俺の皮膚と、同じだけ丈夫な保証はないだろ?」 なるほど、少年の澄んだ肌はそれでいて“透けるよう”でなく、どちらかといえば頼もしく日差しを撥ね返している。対して自身の肌はといえば、血管の青さの覗く、薄く頼りない肌である。少女は彼の白い肌にじっと目を凝らしいぶかしんだ。これも、男女の違いなのか? 「なんかくやしい」 「そう言われてもな」 「俊くんは、夏って、好き?」 少年はやや面食らった。しかし問いかけの唐突なのは、��の少女に関してはまったくいつものことであるのですぐに落ち着きを取り戻し、答える。うん、どちらかというと、好きかな。 「でも、なんで?」 「ううん、あのね。さっき俊くんによんでもらった詩(うた)、あるでしょ」 「うん」 「あれは夏の詩(うた)だけど、俊くんは春の声をしてるでしょ?」 「春の声?」 「そう。春の匂いのするひとが、夏の詩(うた)をうたうのは、少し、不思議な感じ」 少年は物思うそぶりで口元に指を当て、その仕草は彼が何か考える際にときたま見せるものなのだが、ともかくいくらかの間を置いたあと少女へ向けて問い返した。 「もし俺がどうしたって春の匂いのするやつなんだとしたら、俺は夏の匂いのするひとを演じられないってことにならない?」 「え、」 「べつに夏に限らないけど。秋っぽいひととか、冬っぽいひととか」 「え、え、ちがうよ! だって舞台にいるときの俊くんは、もっと、こう、」 彼女の両手があわあわと上下左右にさまよった。先ほどと同様に愛おしげな笑みを浮かべて少年は頬杖をつき、彼女の動揺を眺めている。地平線には、入道雲。 「葵は、夏が似合うね」 「そうかな? 似合うかはわからないけれど、��夏が好きだよ」 「そっか」 「強い太陽も、白い雲も、青空もひまわりも花火も、ラムネの瓶もかき氷も、蝉の声も、海も。みんな好き」 少女の言葉が少年のうちにイメージを瞬かせる。肌の焼ける感覚、目を焼くような青、踏切の先に立つ陽炎、メロン色のソーダフロート、炭酸の音色、溶け落ちるバニラアイスクリーム、そのむっとこもるような甘さ。すべてが鮮やかで過剰な季節。だから、と少年は思う。だから俺は夏が好きなのか。身の回りにある何もかもの輪郭がくっきりとする、その只中にいる、俺も。 「そろそろ戻るよ」 少年は手すりから離れ、自然と少女に向き直る。ふわり香った日焼け止めはおそらく彼女のものだろう。少女は長く引き留めたことを詫びてから、改めて礼を言う。 「また作ったら、よんでもらってもいい?」 少年は頷いて、アルミ製の桟をまたぐ。苛烈に目映い日向を去って渡り廊下の日陰へと消える。少女は彼の背を見送って、髪をひとふさ耳にかけた。階下のグラウンドではそのときキィン、と金属音が伸び、白球が遠い入道雲へ飛び込むように抜けていった。
「ウリする相手待ってたの?」 未成年の身の上でマティーニを傾けながら、彼はあっけらかんとそう言った。軽さにつられてつい首を縦に振ってしまえば、彼は笑ってグラスを置く。暗い店内に飛び交うレーザーが彼の体を時たま横切る。 「うっしーってヘテロでしょ。なんで男と寝るの? イヤじゃない?」 「なんで、……ですかね」 「そんなにお金に困ってるの? 君んちお金持ちじゃなかったっけ」 わざわざ的を外してる、そのように聞こえる口ぶりだった。クラブに大音量で流れるEDMは俺の好みでも、おそらく彼の好みでもなくて、ただこの場には申し分なくふさわしい代物なのだろう。ダンスフロアを囲む形で作られたロフト部分の、奥まった一角にバーカウンターはあり、喧騒を背後に酒を飲む俺たちの周りにはいくつかテーブル席もある。俺はカクテルグラスの台座の円周を徒然となぞって、水滴に指先を濡らす。 「先輩こそ。なんでこんな遅くに」 「僕? 僕はねえ養子なのだけど養家とそりが合わないんだな、どいつもこいつも虫唾が走るからなるべく顔合わせたくないんだよ、あっちもそうだろうしウィンウィンでしょ?」 ためらいもなく発せられた言葉の意外なほどの烈しさに、俺はそのまま閉口する。特別の好感も嫌悪も抱かぬ類の人なのだと、そう、勝手に思い込んでいた。彼は“虫唾が走る”人間の前でどんな表情をするのだろう。少なくとも壇上で見せる快活でうさんくさい笑顔とは、似ても似つかぬに違いない。 「先輩、バイって言ってましたけど。先輩も男と寝るんすか」 「うん寝るよ。かわいい子ならね」 「ってことは、先輩はタチ?」 「そうそう」 「まあ、そんな感じっすよね」 「それどーいうイミぃ? でも確かにね、ネコっぽいとは言われないかなあ」 DJが変わったらしい。流れる曲調の変化に合わせ踊る人々が入れ替わり、二階席もざわめいてくる。下から人が上がってきたことで彼へ向けられる視線も増えて、しかし彼は認めるそぶりも見せず平然と話を続けている。俺はといえば今日逃した客を新たに見繕うべきか数分前から悩んでいて、なれない場所で手を出すリスクを測りかねていた。一人、やたらと目の合うひとがいて、声をかけるなら彼かな、と思う。 「セックスってさ」と、唐突に、彼が口を開いた。 「自分と他人の境界を、ちょっと破ることだと思うんだよね」 「……なるほど」 「でさ。それが双方向なら理想だけど、実際そうはならないじゃない、なかなか」 「……上下がある、ってことっすか」 「そうだね」彼は一瞬、言葉を切った。「うっしー、ウリやるときはネコでしょ」 「——はい」 「僕はタチで、だから一方的に、相手の殻を破ってるワケ。それは一種の侵略でしょう、相手の境界を侵してる。合意の上であってもさ」 露骨なハンドサインを形作って茶化してみせる。近くでまじまじ見てみれば、壮健でいっそ粗野にも感じる手であることに、俺は今更気がつく。 「まあつまり僕は受け入れるひとの気持ちってのがよくわかんないんだな。異物の侵入を許すなんてよっぽど勇気のいることと思うよ。たまに、こっちが食われてるように感じる相手もいるけど、……稀だよ。なんというか相手を受け入れるって本来とても覚悟と親愛の必要なことだと思うんだよね、現実は体と精神は違うし、キライなヤツでも顔が良ければヤれちゃったりとかするんだろうけど」 「そう、ですね」 「なんだか偉そうで気が引けるが。多少なりとも愛のある相手を選んだほうがいいんじゃないかな、なんてね。リスカの代わりに寝るなんてさ、ちょっと寂しいじゃない。ねえ」 ハーブの香りが鼻を抜ける。隣の彼のグラスからそれは漂ってきて、後を追うようにアルコールが匂った。俺は遠くでビートを刻む重低音を耳でとらえ、その僅かな崩れに眉をひそめる。 「佑さんが今ここにいるのは、リスカの代わりじゃ、ないんですか」 少々面食らった気配が体の右側に感じられる。いくらかの間をおいて、先輩は軽く笑みをこぼし、それは先ほどまで浮かべていたものと毛色が異なるように思えた。飲み干しつつあるグラスからオリーブの実をつまみ上げ、彼はパクリと、串ごとくわえる。 「してやられたなあ。うん、確かに。僕も人のこと言えないよねえ」 「なんか、すみません。生意気に」 「いいさ、生意気なのは僕もだし。たかだか君より一、二年しか長く生きてないってのにね」 ほら、お酒なんて飲んじゃってるし。おどけた仕草で縁をなぞって、彼の指もまた水滴に濡れる。ガラスを爪で弾くと彼は言葉を続けた。 「飲酒も一種の自傷だとか言うよね。曰く小さな自己崩壊であると。まあぼく全然酔わないから、あてはまるかはビミョーなトコだが」 「ザルですか。ぽいっすね」 「えっそう? 僕って色々イメージ通りな感じ? 恥ずかしい」 「ココにいるのは、意外でしたよ」 「そうでしょうとも。いそうな人間に見えてたら困るよ、生徒会長ですしね」 「……タバコとかも、吸うんですか」 「吸うねえ。あは、僕ほんとに人のこと言えないじゃない? だめだなあ」 「いえ、」 「僕は、別段現状に不満があるでもないけれど、そうだな。逃げているのは確かだろうね、現実に対処する努力を行なう代わりに、さ」 先輩の肩を叩くひとがいる。振り返りざま彼は驚いた調子で一つ名を呼んで、上手く聞き取れなかったのだがどうやら二人は知り合いらしい。ちょっと抜けるよ、と断りを入れると、彼はスツールを滑り降りフロアの人混みに紛れていく。空いた隣に誰かが座る。きっと何度か目配せを送ってきていた彼だろう。 逃げている、という先輩の言葉が、妙に鼓膜の底に残って、隣の男に話しかけるまで何音かベースを聞いてしまった。
店の奥までぎゅうぎゅうに詰めてもせいぜい五人座れるか否か、そういう狭さのラーメン屋だ。道路に面したカウンター席に丸椅子が三つ並べられ、L字に折れた奥行きに同じものが二つある。厨房は客席より一段高い造りとなっていて、青い髪の少年が厨房側で頬杖をつき、磨りガラス越しの外を眺めていた。 と、黒い人影が、ふらり姿を現してそれはだんだん迫ってくる。少年が慌てて背筋を伸ばすのと引き戸が開くのとはほぼ同時で、ギターケースを背負った男は大胆にあくびをかましたあと、後ろ手に戸を閉める。 「醤油バリカタ」 「かしこまりました! 並盛りで大丈夫ですか」 「……あー、並でいいわ。別に」 少年の挨拶に青年は片眉を上げる。短く整えた黒髪と、浅黒い肌、天井に近い背。上品な一方で荒々しくもあるその顔は、美貌と称して差し支えない。威圧感と気怠さを同時に与える見目をした彼は低い椅子に腰掛けて、ギターケースを躊躇なく、空いた二つの席に渡す。 「あんたバイト?」 「え、あ、俺ですか?」 「お前以外に誰がいんだよ今」 「あ、そうですね、はい、バイトです」 「最近来たワケ」 「えと、はい、まだ一週間くらいで」 「ラーメン屋で『かしこまりました』はねーだろ。カタすぎ」 少年は目を泳がせて、すみません、と小さく返す。大きな瞳を伏せたために、その表情は必要以上に気弱に映り、どことなく大型犬を思わせた。とは言え普通にしていれば、なかなか整った顔立ちである。戸外では何匹かの蝉がうるさく鳴き交わしており、少年の声はどうやらほとんどかき消されてしまったが、男は少年の返事を聞いているやらいないやら、スマートフォンを手にとって、フリップ操作でメッセージを送り、顔色も変えずに舌を打った。 「どうせ寝坊だろクソ」 「えと、……待ち合わせですか」 「は? ああうん、後から一人来る」 「了解です」 「……別のバイト先、探しとけば?」 少年はちらと男の表情を伺ったがそこに手がかりはなく、男はと言えばおしぼりを広げては巻き、巻いては広げ、やがて飽きると今度は卓上の種々の瓶を回し始める。全ての瓶の向きを合わせると、テープに印字された言葉をひとつひとつ読み上げる。醤油、ラー油、ニンニク、七味。 「そんなに、向いてませんかね、俺」 「じゃなくて。ココいつ来てもガラ空きだから」 「あー……確かに……」 「むしろ潰れてねえのが不思議。メシが出て来るまでもクソ遅えし」 じゃあなぜあなたはここに来るのかと、聞こうとしてやめる。実際店主は今、店の奥でおそらく昼寝していてまだ麺をお湯に入れてもいない。本当は声を張り上げて注文を復唱し、ついでに店主を叩き起こさねばならないのだが、少年はついそのタイミングを逸し続けているのだった。意味もなく伝票をめくり、息をつく。 「名前なんつーの」 「はい? あ、俺ですか」 「他に誰がいんだよ」 「あ、はい、……緒方です。緒方竹晴」 「あそ。お前、ロックとか聞く?」 視界の端に黒いケースがある。曖昧に、ひとつ頷く。 「へえ」 気の無い返事をすると彼はカウンターから腕を伸ばし、少年の手にあった伝票を奪い去る。そこに何やらポケットから取り出した紙切れを挟むと、立ち上がりつつ元の通りに戻した。見れば、一枚のチケット。青い長方形の厚紙。 「暇なら来いよ。今日俺ら演るから」 ギターケースを担ぐ様を眺める。ガラス戸を開ける背に今更ながら声をかける。 「お帰りですか」 「ラーメンはいいわ。どうせあの親父寝てんだろ」 「えと、はい」 「じゃ。またご縁があれば、ってことで」 未練なく戸は閉まり、少年はやや途方にくれる。無駄になった伝票を捨てるために板から取り外し、ついでにチケットをあらためた。日付と、場所。参加バンド名。あるグループに丸がついている。
07/XX:ヘッドライナー・The October Country
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2019.07.09
7月6日、幸せな気分になってそのあとなにかできるんじゃないかって思ったから! でもしにたいなと歩きながらスマホにメモした。 17時、海賊酒場バッカニア、コロナビールの瓶のネック部分を4本の指で持ちながら、飲んだ。 その前、池袋マルイに行った。おそらく7Fまである、上から下って行った。薬局に入った。地元の友達五人と飲みに行こうということになっていた。 どんな効用があるのかわからない試供品であるフェイスクリームを一人の友達が僕の手の甲に塗った。薄緑色の液体が過剰に飛び出て、両手の甲で合わせこすったらペンキで塗ったようになった。それを顔に塗ると泥パックみたいになった。白塗りの歌舞伎役者かよと思った。みんな笑っていた。愉快であった。そんな風にして薬局を練り歩いていると、一閃、やはり商品が欲望を持っているのだ、ある薬品、友達はロキソニンを探していた。ある薬品が頭の中を通り過ぎた。その薬局にいなかったら思いもつかなかったことだ。だが買わずにみなと下に降りて行った。友達もロキソニンを見つけることはできなかったのかそこでは買わなかった。 予約していた17時が近くなったのでバッカニアに向かった。そこで小さい薬局を通り過ぎた。まだ17時になっていなかったため、店のビルの前で逡巡していたから、友達に「ここならロキソニンあるんじゃない?」と言って、その薬局に入ることになった。僕は先に見たマルイの薬品と頭の中で随伴した状態であった、だが買わなかった、しかし、友達が出ていくと、急いで一人で引き返し、どうせ場所はわかっているのだから、僕はレジの後ろに並んでいた薬品を買うことにした。水も。そして店員に肝臓に効く薬を聞き、肝臓水解物とサイコエキスが入った薬品も買った。友達から「〇〇バッカニアきて」というラインが来ていた。僕はこれから酒を飲むから、その肝臓に効くサプリをだけを買って来たという風にその薬品を友達に見せながら店に繋がる地下の階段を降りて行った。そして僕は席に着くと、すぐさまトイレに行き、買った水とそのコデインの含まれている薬品を貪るように一気に飲んだ。その薬品の瓶と酒を一緒に写真で撮りたかったため、少しだけ残しておいた。席に座り、酒を頼み、酒がくると、そそくさと友達にバレないようにその酒の瓶と薬品を一緒に写真で撮った。それから84錠の薬品は空になった。瓶をすぐさまカバンに入れた。 コンセプトに合ったクラシカルなデザインをした女性店員にオススメの酒を聞いた。友達が「ここはラム酒じゃない?」と言うから、「ラム酒だったら、甘いのとか飲めます?」と言うから、「飲めます」って言ったら、「マイヤーズダークラムが好きなのでそれでいいですか?」と言うからそれにした。腹のなかには薬品が入っているし、ガバガバ飲むということはしなかった。その店の予約していた時間は19時までだった。薬による著しい気分の変調というものは見られなかった。店を出て、夜の池袋を徘徊した。二軒目に行こうという話だったが、土曜日ということもあって店がいっぱいだったため、とりあえず地元に帰ることにした。歩いている時、ゆれるの0.03が頭の中で流れていた。
1943 ただ一人きりだ。ただ一人! 効いてない!駅のホームで友達にお腹を突っつかれて太ってるじゃんと言われても気にならない。なぜなら一人きりなのだから 嬉しいね、集団の中にいながら、一人きりだ
2048 電車の中で僕はカナル型のイヤホンを耳にいれ、ゆれるの0.03を聴いたが、何か違った。言葉は原理的に空虚な音で、その機能的ではないシニフィアン(音の連なり)の連鎖によって意味が形成される、超自我によって規定されている言葉だが、薬と酒の作用にて、超自我を修正する作用が働いていたような気がする、その中で、僕は符合するとにかく意味を持たないような音楽ジャンルであるアンビエントを聴いて目を瞑ることにした。少し気持ち悪さを覚え、それは吐くまでに至らない微小の吐き気なのだが、僕は座席に座っている男にこの気持ちが伝わってくれ、とにかくその座席に僕を座ら��て欲しいと思った。そこで大宮でその男が降りたので僕は座席に座り、寄りかかり、目をつぶり、空虚な聴覚風景に身を委ねていた。
ひょっとしたら楽しい瞬間はここかもしれぬ 失いたくない みんないっしょ 喋らない 楽しい 全てが 溶解するこの空間に 返事も返さない返さなくていい この瞬間において自由だ! バシンスキありがとう もうつくのか また池袋からスタートでもいい 何回も シニフィアン状態だ 中央自由道路にて つなぎとめて死ぬものよ わりと不幸な
2128 地元に着くと、声がかすれていて、友達が「寝起きで声ガラガラじゃん」と言って来たが、それは明らかに薬によるものだった。パブか、相席屋にでも入ろうということになったが、パブは満席で30分ほど待つとのことだった。相席屋ならいいや、と一人の友達が言ったので帰るか、ということになったが、一品300円の居酒屋に行くかということになり歩いていたら、キャッチに捕まった。そこで話をしていると、友達が居酒屋の店の前にいる、同級生の女性と話をしていた。その女性は二人組で、一人の女性は学校が一緒で知っていたが、もう一人の女性は知らなかった。その学校が一緒の女性の友達の知り合いということで友達になったらしかった。話し込んでいると、その二人組も僕らが一緒に行く店が目的らしかったが、その店はいっぱいだよと伝えて来た。彼女らは天の川を見ることが目的らしかった。そこで、僕らは急調子であるかのようにその女性二人組と共に前の店に入ることになった。
ここで僕は狂うよに、自分の思いついた言葉、なんの関連性もない想起の断片をただただスマホのメモ帳にメモしていった。 あらゆる存在は関係存在だという。「並存としての他在と継起としての他在とがある。 意識は少なくとも、主体と客体と並存、つまり空間次元における他在を前提としている」と、ヘーゲル関連の本に書かれていたように思う。 「他のものであることの意味にも用いられているが、 とくに、或るものがその本来の姿でない形で存在していること」=疎外 「疎外感とは自己自身の志向性や行為が疎外されている過程に自己が囚われている時の感覚(反精神医学 クーパー)」 物理的な公共空間でみんな楽しく喋っている中で僕は押し黙っている。楽しく喋る、それは瞬間的なものだ、僕はスマホの中のメモというテクノロジーという持続性の中にいる、テクノロジーは持続性を実現させるように設計されているらしく、それは異なる種類のインタラクションを可能にするらしい。他在=自分ではない自分、のもとで自分自身のもとにいることこそ生きる目標というが、或るものがその本来の姿でない形で存在していること、僕のここでの本来の姿とは84錠の空き瓶だった。84錠の空き瓶から出た尊詠、書くこと、それが自分自身を見失わないこと、今、書くこと、様々な線分の交錯の中で書くこと、とにかくスマホにメモを打ち込むこと、空っぽな瓶から出た空っぽな言葉を書くこと、それによって保たれる平衡状態、見つかってはならない、書くこと。書いた言葉を載せるが本当に意味がわからない。僕は一つの断片を書き終えると、すぐにスマホを置き、また数秒も経たないうちにスマホを取り戻し、打ち込むという行為を何十回も行った。僕は相変わらず酒を飲んでいるが、量の少ないワインを飲み、酩酊発作など起こるはずもなく、ただただ理性的だった。友達たちとは、午前3時くらいに解散した。
錯綜する読んだ日よ 自分がわからなくなることがない 菊を売る 得る 帰るかという声 忘れようと思う 欲望はただ一人になりたいということ ただ自殺の日は欲望 レベル2の要素 そうかいのきおく 欲のレベルの記憶 記事書きは異邦人 夜の歯 たしかに青はなく 自分の容姿などまったく気にならない 石剣 これは、これが後悔する日はくるだろうか セルガン工房 ドミートリー ただ言葉だけがあり、そこに意味はない あ、空虚だ! 僕はこの場において眠っている タバコの煙を肺に入れてないことがわかった
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この時間が永遠に続けばいいのに インスタの話 僕はここにいない アーカイブとしての自己 私であるとはどういうことか xxをやることにより重なる 自分が自分に ラブラブラブ 腹が動いてないタバコを吸うとき もう二度とこんな体験はしたくないが 今がいまだ 連合解体 なにもかも思い出せる 月並みすぎる会話 見せて あぶなスマホがとられたのかと思った 死にたいことが起きるようだ ただ文脈だけがあり、意味がない レベルの中になにもないことに 明け方サイファ なんでこんなにみんな喋れるのだ? 喋ってなにが楽しいというのだ? ぬいぐるみを買い、飾るのが楽しみな友達よ タバコももう吸いたくない 懐古 ハイタッチをするおまえらよ レベルに酔うアヤワスカよ もはやここに価値なし 冷凍放送 アルトーの層 かいげきしんこう 憎きメルベー コートラせんじゅうし エンジェほしか なんでこんなに意味のない言葉を記録しなければならないのだろう? なんでそれでいいのだろうか? 日常が吹き飛ばされた 既存の生活がいまない まるで虫 僕は気持ちが悪い 誰からも相手にされないされない 黙ってたほうがさわやか ろっけんのほうそう 人との会話において、ヨーゼフKしか言いたくない らきこ ニコ先 なんで価値がないことに必死に!? 手が震えいるが全く気にならない 自意識がない 「なんのために」 すごい!全部この問題だ。 おれは解釈されズタズタに解体 それでしかない レクス2の8 もう2時間半!? ソレルスの数、読みたい ジズー六個 もうすぐ意味を付与強烈な付与が来る 実存はいい しかし、ほんとに一人になったとき 10匹のクマ せくろく 情報は虚しい 強迫意味付与社会 りくろくのガーナカルチャー なぜ酒を飲まない?馬鹿か? すごく楽しそうにいられる能力? これは消えるのに?いま消えているのにか? 金森まりあ 見ちゃった。 もう会わなくなる人よ? 海ぶどうのしょっぱさをワインで消す 馴染みの味 あ、これは意味のない言葉だ すごい疎外 あいくおおがえし 私はでぶ ギンズバーグアレント アルギスの戯れ 天井を見て煙を見ることで自分を客観視できた 女の子というくくり レクスは死に、僕もしぬ 全ては客観的なもの 裁きを 眠りよ 自己嫌悪の涙よ トロント 頭の中に何回も出てくるからメモするしかない 本質は変わらない 会話において出てくる言葉、それが印象づける、それが空間になき主観を発生させ、発見する雪のように降り、領土を作り、増やし、溶け、落ち、死ぬ レベルにおける感興の踊りよ 落ち、町田に記憶を変える レクスも出てくる 全ては耳打ちのそばに レベルにおけるかんそうの怒りよ ただただ酔っ払いを、放っておく テキーラを乾杯して飲みほすもの 私を見て私を無視する友達よ 私はただただ酒だ マイスリーと酒 私の友はこれ 幻覚者 僕はただものではない 怒りはただメジコン以外odしない メジコンが最強 レベルにおける三角よ お、パーカー レクガン 二面のこうかく けびれば 寝たら怒る6人が 外在化された魂と自己疎外の問題! うおあ!うおあ!うおあ! やったぞ! レベルにおけるさんた目録 地面タクス 紅茶の香りか 軽いガラス キューバリブレ挟まないと飲めないから ああなるほどねと一度きりの女 まるで人生よ 発汗する幸せよ かぎりなきれんごうこうきゅう 哲学塾における投げ出された顔 アルバス600 やたら数字が出てくる 永遠に終わることがないが早く終わってほしい ホワイティレインボー プリチャンをユリカと見ていたときよりまともで硬直だ ガラム、舌の刺激 素晴らしいガラムよ 限りないるはん れんじょうさくげきよ 言葉の強度の平坦化よ たらい回し編 レベルにおける カンサーよ にげんむげきよ さよならよ 記憶よ ピースフル6よ 中しぃからの連絡よ オルデレス 会話に意味がないから会話しない 沈黙ではない沈黙よ 夢を食う歯ぎしりよ 夢に来る。あ!全てが無理になりそう ふときた レベル9 ただならぬスマホの箱 蜃気楼 俺を疎外するな!享楽社会論よ! マイスリーは全てを癒す 素晴らしいなにもない無言な私よ レベルの二撃よ 指を動かするはんの光よまさにレベルよ かいそうの喜劇よ フリ倒される私よ 地面に落ちてしまう! コカレロを飲み干しガラムを吸う 私よ レベルのなくよんさよ 激しく慰め私の返しよ りくげきの賛歌よ レベルなきためしがき 和らいだ歯 死ぬ妄想 どれだけなにを飲んでも酔うことはない そしてわたしはここに 出る?悲���い言葉 xxを買ってよかった タバコを吸うたびまぶたが落ちる落ちそうになる機先を制するわかるか?僕は帰りたくないから帰らないのだ一人で このbgm充電器、その言葉を聞いて安心した 長崎のよ ツイッターみたくない 既存の生活だからさ なにも伝わらないから自分だけに伝えさせるのだ レベルのユーカリよ きみのなかにある全てが価値 レベルのよくげきよ 反撃の無プールサイド トラップカード発動笑った
独軍 毒蜘蛛タランテラ きみのなかに徘徊する勇気の言葉よ 神楽坂駅 なやめ 記憶がねえや くっさ レベルの道よ街よ! ふわふわしてたら僕はいまここにいるのか?と思えてきた レベル2の蜂 ツイッターは開かないよ!理由は詳しく説明できないけど レッドゴー 眠らないようにスマホを取り上げる エフェドリンが効いてるのだろうなあ
0129
これは違う 前の時間だ なにも辛いことなんてない バシンスキが一番いいよ ダルトー もう4時間!? 吸うと火花が見える 私はいえにかえり、やっと目を閉じる それが至福の時間だ 目をつぶらないという役割を付与されているやったあ役割だ 青柳の春よ レベルxの胸像 自殺ちょーしたい 究極系の自己疎外だね どこで働いてるの? 文章に価値をつけるため、聞いた 僕にはないから ツイッターに呟いた瞬間全てが嘘になってしまう 年少解雇がよく笑うよく笑う 赤いキティできるだけ情報を xxの瓶を転がした 僕は何回ガラムを吸うんだろう 家に帰ってチェの一本を吸うとき… 219に解放 歩きの会話の脳内の音楽でかきけすが どっちみちバシンスキ エスカレーターの下 幸せは消えていく また意味を喋らなくてはならない 風呂には絶対に入らないバシンスキを聴いて目を瞑るやっと目が瞑れる はやくトイレ終われ 僕は暗闇に
0316
これ、これが最高なのよ フルニトラゼパムを飲んで後は寝るだけ 他の奴らは横浜だろうがはははは 声が鳴り止まない
0444 ねれない。俺に全てを任せてくれ 俺以外全員一端の人間なんだが 涼しい風よ吹く かゆい^_^ 雪よ てすかよ 長い狂いよ やっぱりバシンスキを吸おう ジオラマ模型もある 考えなかった 根幹がいない
0521
孤独だ 解釈かれ解体された残りカス 俺はこれからどう生きていけばいいの おまえはワンタン俺は適当に、
0530
猫の鳴き声 バシンスキも消した。僕は僕と一人きり わけのわからないものを作り、外在化させたい きょじんたちぜろ はるき?エレベーターで? 白い空 思考が再生これを切るためにはそれを書くことだ いつぶりだろう?この格好 昨日のこと思い出す ただいまおかえりなどと言ってもここは居酒屋ではないし返事もない 笑い声やりたきゃやってんだよなと 蛇だ蛇がいる 用意できましたらくらんボタンはは
0600
細切れに意識落ちる、だがねれない 自分の身体やたらと触る 後悔しかない。また通常意識に戻りました 既存の生活それがなにより耐えられない うるせーと猫にあたる父忘れてた幻聴か なにものみくいしたくない はははプリパラの地下見るよ 蜘蛛がいる バーモルサ
0631
加速か沈黙か 自分は醜い、がゆえの寵愛 カーテンがゴミ箱のビニールに触れる音 僕は醜い 別にネットにあげるわけではないのだから
0647
行ってらっしゃい
おはよう
遅かったね
楽しかった?
なら良かった
慟哭の地獄よ
0717
悪意はない 全くない
0732
もう言葉もでなくなりましたか
1001
博物誌とはなんだったんだ、ソネーズ レベル9のなくしんさよ
1153
動けない。動けないのが心地いい。半睡状態
1228
幸せだ、なにもしなくていいんだもん 幸せだ、適度に眠い
2100
ずっと寝ていた 爆竹の音、内臓に響く クズの本懐で二人が分かれた意味 疲れてんだよ、実際のところ また飲もうってよ 俺はいまただ眠いよ
「いつ俺の存在に気づくのか」
人生に倦み疲れたものが集まる場所…
そこでは膏薬が…
存在を発見されなかったもの…
頭が壊れちまいそうだよ! 俺はただ強迫を感じたくないだけ そういうところ嫌なんだよねと言われるやつ
0015
しまわれてるその舌で目を舐められ、すぐに洗った
0059
大変なんだなって無意識に口に出した
0332
まさか一日中倒れてるとはな 自分の身体にある小さい小さい部屋に入って出られない感じ マイスリーも飲まないすぐ寝るだろうし なにも行動ができない 肝臓を疑うつらい外部が辛い脅威だから 異にする辛い 腹が鳴る一日中なにも食べてないからな今日も食べないだろうなにかを口にすることが罪責を促す 疲れてんだよ人生にほんとに疲れた 求めてるのは変性だけ 髪が長いし清潔感ないデブ なにも載せるな混乱の銃器よ 正常な細胞が脂肪に置き換わる つらい、寒いな 他作品を見てたら気持ち悪くなってきた 雰囲気を作れ雰囲気を もっと光を少なくしたい
加工せよ軍隊よ
ズボボボボという音楽なんだっけ ケッテルみたいな人が出してた気がするけど なにもすることない ただただ外界が怖いよ外界に自分がいることを意識するのも怖いよ酒が飲めないよ畜生変性は?変性は?変性は?変性は? メジコンodとは違った良き倦怠感だが それはもうしにたいよ 一番意味のない行為 でも割れてるじゃん わかった!
0543
かゆいから掻いている副作用だ 猫が前に来たので抱きしめた 思い浮かべてた映像がきえた
0636
猫の声でかき消された 猫を見るとほかのものも生きてるんだろうなあと感じる
0738
きらきら いい笑顔でした さよなら アニメイトの話?ローソンあるよって言われている誰に? さくやさんのあれを捨てたのは確かに悪い 作業している犯罪者 夢のxxは俺を拒んでくる 一緒のクラスなのに あまり美人とは言えない顔 教室に友達がいないが、〇〇ってよくない?と同調したりしている 俺が話しかけると俺が俺だとわかるみたい 四人の女の子から本気で無理と思われている 施設制度分析 涅槃よ え?って思う もう学校も終わるから学校にきてみたが 君は人のこと差異化の手段としか思ってないのか
1016
強迫に見つかった
1028
深刻な鬱だ… 外界がつらいんだ 精神はまだ安定しているかもしれないが、 外界に触れるのが嫌になってきた… あああの穴の空いた石壁!あのときはもう二度と来ない!そしてなんて気持ち悪いんだろう! グループラインのトークを見返してる… 病ませてはくれない… 存在→空の薬品の瓶 みんな仕事か笑うわ なにかが終わりました 薬を飲むことくらいしかやることがないです 本を読むかなんだか泣きそうな気分になってきたな 全人間に否定されている 無だ…こわ… どこでも自分自身となれない。だから作品を書くことだ 今となってはなにもつまらない 酔っ払ってるxx、君みたいな人がいい
1130
だめだ、動くと四肢がはちきれそうだ ツイッターに埋め込まれている画像を見ることとそうでないこと 内面化された規律が厳しすぎたxxちゃん メードザン 放射させること、できませんでした ゆれる0.03を聞いてるとき 自分のツイッター見てたけど寝てるなこいつ、抑うつだよ
1141
苦しくなってきた つらい 気力がない なんか食べて気分変えるか なにかすがるものあるか人物? 感情が消えた ゆでたまごとジャガイモとわかめとたまねぎの味噌汁を飲んだ氷はうまい 穏やかだ穏やかすぎるほど穏やかだ しにたいしにたい
はやく!はやく家から出ないかなあ 一人になりたい
1245
また目を瞑る、これしかできないつらい
1532
情報 インプットとアウトプットしかない
1825
夢の中にまた魚。助けを求めるかのように叫んでた、多分現実でも。魚がいておぞましい感触がある。安定剤服用。直近の夢の内容を思い出せず。 生贄。システムへの懐疑。まだ解釈され解体されている、自分の作品を持たない限りはずっとこれだ。早く治療しないと。また寝る。精神を保てない。 多層。xx、四階のマンション。 xxにプレゼント送ったことあったよなとまどろみの中で。しかしそれはxxがどういう反応をするか、想像することでそれはないとわかる。声によって 言葉に触れるのも嫌で、 まじで疲れた pupgやった、やられるタイミングの美学 俺はなにをしているんだ とにかく疲れた 酒を持ってきたが飲��気にならない
0220
pubgまち、天海春香しね 三階のブランコでずっと とにかく外部に居座る 外部に居座る 三階の霊的なもの たがわから連絡きてたがいくらなんでもおそすぎだろ 寝てることにしよう 頭蓋を差し出そう しろいもの とっちゃいなよ くろいもの、つけじるにつけて ピンクのもの れいします いつまでも絡んでくるアメリカ なにするの? 修行を 集団に修行なんてないんだ、思いよそのげんきょうよ
0449
なんでこんなに寝ちまう 風呂も入る予定だったのに もうどうでもいいや全ては虹色へ 頭の中がいきなり切れて誰かに対して申し訳なくなる
0602
私も傘が吹き飛ぶほど喜んでしまった メキシコのサイトを見ていたら私は私であることが困難で、今までの私が否定されてくる この上なく精神不安定なので安定剤を飲んだ 僕は今日これからなにをすればいいですか コデインビール228 住み込みで働くところから物語は始まる? 薬物で幽体離脱するスレとメキシコ旅行のサイトを同時に見たらつらい しにたいしにたいつらい。つらいくるしい お願いだから助けてほしい オペラ?コンサート?美術館?まるで興味ないしにたい モンテベルデ雲林保護区 息ができない。白ワインを持ってきた 全ては想像のために想像が全てを作る 些末なことで思い悩む人生やめたいがそこに文学があるのだ 銃使うか、どうするか あー俺はどうすればいいのだろう 今日はなにもしなくていいか まあ思想として扱うのはガタリやラッツァラート、ビフォなんだけど 人々に睨まれている 想像に対しては意欲的にならないとだめだ 俺はなにもかも自分でやってきた、それだけは誇れる、失敗はしたが… サンホセ・デ・パシフィコ メキシコに行っても物語が書けなかったら意味がない。本当にそれは意味がないから 山間の小さな集落を舞台にしよう! 反動。結婚式の反動。なにが楽しいのだ 強迫、他者、それが喜びなのだが、苦しみのが大きい。 政令によって僕はメキシコに行くことができる 僕を自分が不幸であることを見せ付けなければ、それが僕なのです。作品を。プリチャンを。 ツイッターでの自己発信、脳髄をツイッターの形式に入れ込むということ 中枢神経系だけよ 既存意識にいることが多すぎて超意識は排除される
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前提として:アモランとは? 1週間の間に行ってみた/体験した、刺激をうけたこと、情報などを雑談で話す場。 それぞれの興味あることを持ち寄って、場における「知の総量」をあげることできればという集まり。なので、以下は複数人の人物による書き込みです。 ここ行ってきた。気になってるあれってどうなの?など 人生で初めてAMDのCPUを買ってみた CPUといえばIntelと思っていたが最近AMDの評価が高い 価格コムの売上ランキングでもRyzen7が1位の結果に 自作PCの換装を期にAMDへ乗り換えてみた GPUは今のところまだNVIDIAか GPUもRadeonへの乗り換えを検討したがコスパはさておき性能的にNVIDIAが上と判断 CPUとGPUをAMDにするとソフト面でメリットもありそうで正直悩んだ E3でもAMDのGPUが注目を集めていてNVIDIAも警戒している様子 (余談)M.2接続のSSDはとても快適 電源からもマザーボードからもケーブルが不要でケース内がすっきり 読み込み速度も早く放熱以外のデメリットが特に思いつかない 今週の気になるNews and Service 仮想通貨の話。今後進展がありそう。 フェイスブックの仮想通貨「Libra」に米議会が激怒、開発停止を求める 米フェイスブック(Facebook)が2019年6月18日(米国時間)に発表した仮想通貨(暗号資産)構想「Libra(リブラ)」に、米議会が早速「待った」をかけた。米下院金融委員会のマキシン・ウオーターズ委員長が同日、フェイスブックに対してリブラの開���を停止するよう求める声明を発表した。 日経 xTECH(クロステック) オンライン試着。自分の写真を元にできるのがいい。 上海行ったとき、店内のスクリーンでパパッと撮影されてオンライン試着できた 着てる服の総額も出てくるし、アプリでそのまま買えるし、簡単! 当たり前だけど私の再現度高かった pic.twitter.com/65zK3ZRo2m — おおつきゆい@Sucle(シュクレ) (@yui_ohtk) June 15, 2019 バズってたBOSSのコーヒー。バズりすぎてるらしい すごすぎるサービスを見つけてしまったんですが!タッチアンドゴーコーヒーって知ってます? 6/5に日本橋にオープンしたばかりのこちらは、事前にLINE注文(決済まで完結)してすぐコーヒーが受け取れる新サービス。ラベルに文字入れできてかわいいし、なんとお値段300円!煩わしさ0だし便利すぎ。 pic.twitter.com/ThGQkITZUP — ゆ (@129cha) June 19, 2019 逆にするという発想。これは素晴らしい。 千葉市は従来、育休を取得する理由を申請させていた運用を見直し、取得が基本として、取らない場合になぜ育休を取らないのかを逆に申請させる運用とした結果、大幅に取得率が向上しました。 また、イクボス宣言・男性職員の保育所迎えの奨励など、幹部会議等で繰り返し意識改革を求めてきています。 https://t.co/3uCtV2TMfF — 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) June 20, 2019 ナイスデザイン 「読める」「バカじゃなかった」共感呼ぶフォント 大反響を生んだツイート「UDデジタル教科書体」とは何か(1/4) | JBpress(Japan Business Press) 今まで文字を読めなかった子が『これなら読める!オレはバカじゃなかったんだ……』と言って、皆で泣いてしまったという話を聞いた。その話を聞いて、書体が手助け出来たことの嬉しさよりも、その子が今まで背負ってきた辛さ…」ツイッターに投稿されたこのつぶやきには、21000件を超えるリツイート、38000件の「いいね」がついた。(1/4) jbpress.ismedia.jpAMP ↑と関連しそう ぼくは明朝体が読めない Nintendo Switch Online のシリアルコード入力にIとOとZが存在しないのって素晴らしい配慮じゃない? pic.twitter.com/n1jJiQEUmm — エミユウスケ@日常時々ボードゲーム (@lf_emi) June 20, 2019 コナミ。これは世代によってわかるわからないがあるかな。 コナミの視力検診 pic.twitter.com/PHOsmwfZXX — パナソニー (@panasonynet) June 19, 2019 ドクターマリオの話。昔はこれで表現してたって凄いな。 ドクターマリオといえば自分はゲームボーイ版を遊んでたんだけど「そういえば白黒4色しかない当時のゲームボーイでウィルスの色をどうやって塗り分けてたんだっけ?」って気になって見返してみたら視認性上げるための工夫がちょっと感動したので解説画像を作りました。 pic.twitter.com/gfvQdn5rjy — ニカイドウレンジ (@R_Nikaido) June 18, 2019 Cool ads & Creative これは来年のカンヌ取るんじゃないか? メキシコのコロナビールの缶、ビニール袋削減のために10個まで連結して持って帰れるようになって反響がすごいpic.twitter.com/TVeV6GnWK7 — ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) June 20, 2019 脱皮(去年の話) 商品というのはお店で選ばれるためにデザインされているものが多く、家に持ち帰ると主張が激しいものが多いわけなんだけど、ほんとキンチョーさんの脱皮感はすばらしいと思う。 pic.twitter.com/nbtsm4XLlu — 渡 邊 恵 太 (@100kw) June 20, 2019 今週のINSPI 「深夜営業」をここまで芸術的に表現できるのは、フランスのマクドナルドだけだと思う。 pic.twitter.com/GyT6hiFrO5 — INSPI(インスピ)|広告デザインとアイデアの教科書 (@inspi_com) June 18, 2019 ハンガリーのマクドナルドによるドライブスルーの広告も非常に芸術的。長時間露光により、車のライトがまるでハンバーガーやフライドポテトのように表現されていることがわかります。 pic.twitter.com/tzOi9Mqksf — INSPI(インスピ)|広告デザインとアイデアの教科書 (@inspi_com) June 19, 2019 フランスのルノーのCM。あえてバーチャルキャラクター。バーチャルキャラクターに仮想から現実へ逃避しようというメッセージという皮肉。 今週はカンヌ。いっぱいあるけど、いくつか。 #CannesLions メディア部門グランプリの「NIKE AIR MAX Graffiti stores」好き。街の落書きにAIR MAXを書き加えて、AIR MAXの広告にしてしまう。さらに、そこに訪れた人だけ、そのモデルのAIR MAXをオンラインで購入可能になる仕組みを実現。体験の場を変えた。#これもCXhttps://t.co/mrqlpUTesu — Takehiko Kawakubo|#CXDIVE & #銭湯マーケ部 (@kawatake) June 20, 2019 #CannesLions Social and Influencerグランプリ「WENDY'S | Keeping Fortnite Fresh」。ウェンディーズは冷凍肉を使わないので、ゲーム内の冷凍庫をただただ破壊し続けた。インフルエンサー含め他の人々もやりはじめ、一大ムーブメントに。この巻き込み方は面白い。 #これもCXhttps://t.co/KD8SQiIBmr — Takehiko Kawakubo|#CXDIVE & #銭湯マーケ部 (@kawatake) June 20, 2019 #CannesLions Innovation部門グランプリ、「WAVIO | See Sound」。聴覚に障害を持った人が子供の泣き言やサイレンに気づかないといったことを防ぐため、音を解析して、テキストで知らせるデバイス。テクノロジーありきではなく、ユーザーの困難に寄り添う。#これもCXhttps://t.co/i0519dO9vI — Takehiko Kawakubo|#CXDIVE & #銭湯マーケ部 (@kawatake) June 21, 2019 #CannesLions CreativeStrategy部門グランプリ。ビデオ見てもわかってなかったけど、40年間のボルボの事故データを、自社で使うだけではなく、全競合他社にデータを共有したということか。それは凄い。自社のデータをユーザーのために社会へ還元する。 #これもCX https://t.co/8Rm7FRQera — Takehiko Kawakubo|#CXDIVE & #銭湯マーケ部 (@kawatake) June 21, 2019 Gadget これいいな。 HyperDrive Apple 87W 電源アダプタ用 USB-C Hub Apple純正 Power Adapter 1xType C 2XUSB 3.0 ポート デイリーポータルZ 今週の林さん 凝ったデザインの名刺作ったけど、印刷屋で「チケットですねー」と言われた pic.twitter.com/szrh60CvZ9 — 林 雄司 (@yaginome) June 19, 2019 映画 SNSでバズった家族が雪崩から逃げる映像。実は映画のワンシーンでした 字幕がある時点で怪しいんですけどねぇ。みなさんはSNSで拡散されている、家族が雪崩から逃げようとする映像を見たことありますか? 妻と子供たちが巻き込まれるのなんてお構いなしに、父親が自分だけ逃げようとするちょっとヒドいシーン。自己中でサイアクの親父にしか見えませんが、穿った見方をすれば面白いんじゃないかと思います。 実はフェイクこの動画は執筆時点で、Twitterで653万回以上視聴されており、 ギズモード・ジャパンAMP 西部警察みたいに「爆破できるよ」福岡・筑豊ロケ誘致 往年の刑事ドラマ「西部警察」さながらのド派手な爆破シーンの撮影を伴う映画のロケを誘致し、まちおこしにつなげる試みが、福岡県筑豊地方で進んでいる。めざすは「爆破ができるまち」。18日は学校のグラウンド… 朝日新聞デジタルAMP 雑談、本当にくだらないこと これは素晴らしいニュース ビールを18本盗んで全部飲み干した豚、泥酔して牛と大喧嘩に 酒を飲んで大暴れするのは人間だけではないようです。アルコールって、怖いですね。詳細は以下から。 大量に酒を飲み、泥酔して喧嘩を売る国会議員が日本では先日大きな話題となりましたが、アルコールが狂わせるのは人間だけではなかったようです。 … ニコニコニュースAMP 火曜のデザハウでの感想、闇とは。 DESIGN IN-HOUSE #2 B2Bサービスのウラガワ 〜SaaSデザイナーの光と闇〜 ◎ DESIGN IN-HOUSEについて 近年、デザインチームを社内に置く企業が増え、同時にインハウスデザイナーの活躍を目にすることも増えてきました。また、働き方が多様化するなか… powered by Peatix : More than a ticket. Peatix 闇の方もっと聞きたみ #デザハウ — Yuki Sasaki (@tyoys00) June 19, 2019 SmartHRのデザイナーさんたちとお話した結果、ちょっと闇が足りないねということで本気の闇の会を企画することに。 — Yuya Toida (@toi_toi_y) June 19, 2019 ポストタピオカになるのか・・? 狙うはポスト・タピオカ 台湾発の新ドリンク「チーズティー�� 若い女性を中心に一大ブームとなったタピオカドリンク。ミルクティーにタピオカを入れた「タピオカミルクティー」を中心に、抹茶や緑茶を使ったものなどバリエーションも広がっている。そんななか、ポスト・タピオカドリンクとして注目を浴びそうなのが、台湾発のデザートドリンク「チーズティー」だ。 日経クロストレンド タピオカミルクティーって何かに似てるなーと思ってたけど、ラクリマ・クリスティか。 — 齋藤 (@saito_d) June 19, 2019 これは衝撃。読むには覚悟がいる。 すごいもんが出てきたな。小学館新人コミック大賞、佳作。 https://t.co/2S2peIYi16 この人は創作が辛いけど創作を自分の意思で止められないタイプの人だと思う。審査員がみんな戸惑っている。多分、業田良家さんが一番この作者の魂を理解しているんじゃないだろうか。 pic.twitter.com/v62xb28ftT — 中野 (@pisiinu) June 14, 2019 Twitter(チェックアウト) 先週の残り バーミヤンのタピオカミルクティは、SNS映えなどさせるものかという強い意志を感じる、グラスが。 pic.twitter.com/NwJUEjmcey — k_co (@keiii_co) June 9, 2019 パーティに豪族がいるドラクエ pic.twitter.com/TxBOPWTnwA — かまくら (@meikyu_106) June 13, 2019 富井副部長の喉チンコに熱々のネギが直撃した瞬間の断面図ヤバいな pic.twitter.com/HE3OyEm3ti — カマタMay Jin (@dragondsk) June 12, 2019 最後のウォーリーを探せのやつ大好き はたらく言葉たちよりローランド語録の方が元気出る pic.twitter.com/6LFuG0yeND — 潤子 (@junko_7E) June 11, 2019 これはね・・ 老人ホームの隣に葬儀屋さんがある 黄泉の旅スターターパックやめろ pic.twitter.com/7Fjan6x1cO — ALISON/4日目南ノ09ab (@ALISON_airlines) June 14, 2019 思い出せ浅間山荘! 知らない人多数だろうというツッコミ。 近所のスーパー最高!思い出せ浅間山荘!って覚えてる人殆どいないよ! pic.twitter.com/yGL625BD7D — 魂のアソコ少女の王国さそり監督 (@sasorikantoku) June 10, 2019 まさかのA/Bテスト。要素的には、テストになっていない。 最近ツボだったスマニューの広告 どっちがCTR高いのか気になる pic.twitter.com/d50iSBqJvW — ねりまちゃん (@nerimarina) June 20, 2019 エモい 通知のバッジをコーディングすることになったのだけど、新卒1年目のときに好きだったバックエンドエンジニアがドライブデート中に「例えば通知のバッジをコーディングしてって言われたら、宮本さんならまず何からしますか?」って言ってきたことを思い出している…元気にしていますでしょうか…。 — みやもと (@38_mot) June 20, 2019 月曜の貸出イベントで本人来てた(着てた) pic.twitter.com/yxSR2C8pLn — Sho Hashimoto (@shokai) June 17, 2019 公式Tシャツです!!買ってください!!#scrapbox_drinkup https://t.co/4K1IVyoGWb — 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) June 17, 2019 進んでいるねぇ 中国の小学校、校門での顔認証。 子供自体の認証もそうだけどセキュリティの面でこう言うゲート的なものは積極的に導入した方が良いのでは?日本でも海外でも。 https://t.co/ZhVK90tRpn — 𝙏𝙖𝙧𝙤 𝙈𝙖𝙩𝙨𝙪𝙤 (@mattsuo) June 16, 2019 これはすごい ロンハーのかわいい子を探す企画で亮さんから「本当にかわいい、絶対芸能界入った方がいいよ」と褒められて、素直に「ハイ」と答えた15���の女の子が、10年後売れなかったアイドルとしてロンハーで亮さんと再会するの、凄い話だなあ。 pic.twitter.com/z68m5c1vxM — つーふぃ (@tsu_feet) June 13, 2019 これは評価 上司が入社5年目に「この文作って」って渡したら、Excelで完全なコピーを作ってきて 朝からぶちギレられてるwwwww 配置も線の感じも上手く再現してあるからおれは評価してあげたい pic.twitter.com/n5OZQMIDVE — よしき (@s09yoshiki) June 13, 2019 ちゃんとしたやつ 吹田での事件、関大のTwitter対応がすばらしい。五ヶ国語対応。 pic.twitter.com/EVAZdvFlMy — おもち (@hrk0204_) June 16, 2019 ほんと? 本当天才だよこれ pic.twitter.com/whuecLmTwx — 久遠@相互 (@xKuonn) June 14, 2019 今週のウケる やっぱうちもこれやるか。 pic.twitter.com/2habvJER9b — かずお君 (@kazuo57) June 21, 2019 太い ホワイトハウスの料理人がマジで強そうなんだが・・米軍の1等軍曹だったみたい。ケーキのデコレーションが得意らしい(*´ω`*) pic.twitter.com/nJLZO6dkkN — ユルクヤル、外国人から見た世界 (@Yurukuyaru) June 14, 2019 わお Wish fulfillment.https://t.co/uYfMaYh8kR pic.twitter.com/CfReQ9YxQV — Robert McGregor (@ID_R_McGregor) June 14, 2019 ごっつ 戦車がトップスピードで普通の車にぶつかると こうなってしまいます( ˙-˙ ) pic.twitter.com/Evyn7MnCbn — 瑞鳳殿 (@Righteousness03) June 15, 2019 すごすぎ ソースをそのままの形状で全部移動できる日本企業の技術すごい 「覆水盆に返らず」なんて言えなくなりそうpic.twitter.com/2ZjZATFyPw — ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) June 14, 2019 かわいそう 父の日なのにパパ謙虚過ぎる… pic.twitter.com/MBG1055Vco — Seirawhisky (@seira012888) June 15, 2019 ほお 我々は何をすべきか?マックポテト全サイズ¥150ウィークと無印良品週間が重なった今、何をすべきか?そうです、家でウェンディーズのチリチーズフライを再現するのです。ポテトを皿に盛り、無印のチリコンカンをぶっかけ、さらにその上に気が狂ったようにチーズを撒き散らしてレンジでチンするのです! pic.twitter.com/G96oroJPda — 気の強そうなエリカちゃんと申す (@GSRNHMD) June 17, 2019 もうめちゃくちゃ ねぇ、クソワロタからちょっと花とゆめ読んできてくれない??? pic.twitter.com/v98bNGAFhV — 蒼紙みい (@aosimii) June 19, 2019 わかる この後機内がはちゃめちゃになる予感しかしない pic.twitter.com/mRwDhoFXUG — サカキ・ナグミチ (@_hayaton) June 15, 2019 コメント力の勝利 ヒャッハー!時はまさに世紀末だぜぇーーー!!! pic.twitter.com/9aTPZMYbFy — NYNICG2@【ほぼ無浮上中】 (@NYNICG2) June 15, 2019 そもそもストロングがあったのかというのはさておき 【お役立ち豆知識】 サイゼリヤではストロングゼロをピッチャーで頼むことができる pic.twitter.com/W4sqkcQi6Y — Koyo (@koyo_rf_65) June 19, 2019 スレッドが凄い 1RT1いいねにつきプラレールのレール1本ずつ繋げます。 pic.twitter.com/brZYXc9vMl — プラレールの宿の松岡さん (@plarail_bot) June 18, 2019 恥ずかしい 同じ会社であらせられましたか… pic.twitter.com/6OqyeVf2MB — mado (@mado_lemon) June 20, 2019 クリエイティブ https://twitter.com/saki_kanjityo/status/1140808452962304000 銀座かー 銀座で優雅に金正恩とトランプ大統領がお茶をしていた、何かを一緒にヌリヌリ、金正恩は気が利く男のようだ pic.twitter.com/w4zK6IyRyQ — 人は見下し見下されててうける (@m2oco) June 18, 2019 ほんとにやったら広告効果すごそう #ForzaHorizon4 高収入レーシング pic.twitter.com/3NQEFiM1AA — Falfer (@F4LFER) June 16, 2019 動物コーナー なぜか仰向きに寝る子犬 pic.twitter.com/uLdnLmZn83 — 激かわ動物 (@gekikawa_wa) June 14, 2019 新種か、仏コルシカ島に「ネコギツネ」 16匹の生息を確認 https://t.co/gx1vBL0lBi — cnn_co_jp (@cnn_co_jp) June 20, 2019 ミルクが欲し過ぎて pic.twitter.com/08RQ66TpXA — もふもふ動画館 (@mohu_Movie) June 7, 2019 それでは、良い週末を。 今週の #アモラン まとめ(2019/6/21)は銭湯おじさんの雑な感想で公開された投稿です。
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御指名はいりました 2
ルキアが飯を食うのを見ているのが好きだ、と恋次は思う
遅くも早くもなく、出されたものを綺麗に平らげる。自分が焼き魚を食べようもんならグシャグシャにしてしまうが、ルキアは綺麗に骨だけを残す。 ソースの掛かったものであれば、皿中汚す自分と違いルキアの皿はいつでもソースなんかかかってなかったのではないかというくらい綺麗だ。 そのくせ 箸の持ち方だけ、子供みたいに下の方を持っているのが可愛い と、いつも思っていた。 持ち方は正しいのだが、小さい子のように かなり下の方を持って食べている。
「なぁ、あの添い寝のオッサンだけど」 「あぁ、0321号室?」 「……添い寝だけ……なんだよな?」
そう聞くと、チーズバーグディッシュのチーズの部分だけ箸で摘まんで食べようとしていたルキアの眉間にきゅっと皺ができた。
「うちは風俗じゃねぇっていつも言ってるのは誰だ」 「俺だよ。そーだよ、風俗じゃねぇ。だから心配してんじゃねぇか」
素直に言ったのにルキアはふふん、と唇を片方あげて笑った。 なんだその顔は。リルカに似てきやがったなコイツ。
「貴様がそんな心配するとは思わなかった」 「何だよその言い方」 「だってそうであろ? 私が苦手な客でも指名が入れば絶対やれとか断ってもくれぬし」 「店ん中のサービスならいいんだよ。添い寝だけは出張サービスだから心配なんだよ。何かあってもその場ではすぐ駆けつけられねえだろーが」 「……今更そんな事を言うか」
半笑いに呆れたような顔をして【愛すみるくこーひー】という最低なネーミングのカフェオレをずずずと態とらしく音を立てて飲む。
「私はあの人嫌じゃない」 「嫌じゃない、じゃなくて、そのオッサンと、その、」 「寝てるよ?」 「はぁ?!」 「添い寝サービスなんだから寝る以外に何をする?」
してやったりな顔のルキアが憎たらしい。 チッと舌打ちしながらルキアがとっておいたミニトマトを摘まんで口に放り投げた。
「あ!私のトマト!!」 「うるせぇチビ」 「貴様本当にむかつくな!私が最後にトマトを食べるの知ってるくせに!」 「おまえがそんな態度だからだろ?せっかく人が心配してやってんのによ」 「せっかく、などそんなうえから心配されるのはいい迷惑だ」
ふん、とルキアは俺から目を反らして今度はチーズのたっぷり乗ったハンバーグの部分を小さく箸で切り分け始めた。 確かに今の言葉遣いは俺が悪い、と恋次は頭をガリガリと掻いた。
「ルキアぁ」 「なんだ」 「俺んとこ住まねぇか?」 「……なんで?」 「リルカにも悪いだろ」 「………リルカはずっといていいと言ってくれたぞ」 「あいつはそーゆー奴だから。おまえとウマが合うんだろーしおまえが家のことやってくれて助かるからそー言うだろうけどさ。今の男はリルカんちでやりたがるんだろ?」 「……だから、0321号室の指名のお陰で上手くいってる」 「それも!それも……気に入らねえんだよ俺は!」
思わずイライラとして恋次はジッポをカンっとテーブルに叩きつけた。
「……貴様、何をイライラしておるのだ」 「……わかんね」 「事務の女の子にフラレたからか?やめてしまったものなあの子」 「ばかじゃね?あいつが勝手に言い寄ってきてたんだよばーか!」 「ふぅん」 「ふぅんじゃねぇよ!」
がっとルキアの手首を掴むとルキアははっ、と恋次の顔をみつめた。
「おまえが、心配なんだよ」 「心配されなくとも……貴様のおかげでこうしてちゃんと生活しているではないか」 「俺の傍にいろよ、そしたら、心配しないですむんだよ」 「……何の心配なのだ」 「……何って、」 「……わたしのようにか?わたしの時のように、0321号室の男と私が一線を越えると?」 「……」
図星だった。
ルキアは元々恋次の客だった。 最初に電話をかけてきた時、ルキアは何の希望もなく性別も問わなかった。 たまたまルキアの家に行ったのが恋次で その次もたまたま恋次だったのだ。 ところが2回続いたことで、元々人見知りなルキアは安心したらしく、次からは恋次を指名した。 添い寝屋は、お客様の希望を最初に聞く。 寝付くまで話をして欲しいと言う客もいれば 子守唄を歌ってほしいという客もいる。
ただ隣に人の温もりが欲しい 死んだ夫や娘の代わり 夜が怖い者
ルキアは
生きることに脅えていた 眠れなくて睡眠薬に頼っていた 薬漬けになるのを恐れて、恐々このサービスを利用した客だった。 だから恋次は色んな話をした ルキアはどんな話でもその澄んだ紫の大きな瞳でまっすぐ恋次の目を見つめて話を聞いていた。 美しい顔をしているのに 幼子のように自分を見つめてどんな話にも反応して笑うルキアが可愛くて 思わずキスをしたのは恋次だった。 ルキアはそれが初めてだったらしく 放心状態で抵抗すらしなかった。
「人の唇は柔らかいのだな」 「おまえのも柔らかいよ」 「そうか」
やべぇやっちまった、と慌てて身体を離して 隣に寝転んだ恋次だったが そのシンプルなでも抵抗の無い(と感じた)会話に、がばりともう一度ルキアに覆い被さった。 さすがに今度はびくりと震えたルキアに
「人の身体はあったかいんだ、あったかいともっとよく眠れるし心も暖かくなる。 ……試すか?」
かなり強引に、ルキアの唇に触れるか触れないかのところまで顔を寄せてそう言いながらルキアの両手を自分の両手と絡ませた。
「嫌なら嫌といってくれ。金ももらわねぇし俺はもうここには来ないから安心しろ」
止められない ここで抵抗されても襲っちまう、と恋次は半分確信していた。震えるルキアが可哀想に思うのに謝るつもりはなく、唇が微かに触れる距離を保ちながら「怖くねぇよ」「眠りたいだろ?」ともう意味を成さない言葉を連発してルキアを落とす事ばかり考えていた。
「……少しこわい、身体が、熱い」 「熱いのはな、俺にもっと触られたいから」 「そしたらもっと熱くなる……?」 「すげぇ熱くなる、おまえみたいに汗かかねぇ冷たい身体がすげぇ熱持つの、気持ちいいぞ」
ふぁ、と声にならない声が 薬用リップの香りをさせたふにゃふにゃの唇から漏れたのが恋次の限界だった。
「貴様には感謝してる」 「感謝なんかいらねぇし」 「……じゃあ何なのだ!」 「だから!0321号室の男が気に入らねぇんだよ!」
さっきより強めにジッポを机に叩きつければ、その大きな音に周りのテーブルの客が一斉に恋次の方に顔を向けた。 みてんじゃねぇよとぐるりと睨みつければ「恋次」と嗜めるようなルキアの声がした。
「あんなことはそうは起こらぬ」 「…………」 「あれは、あのときは 私は辛かったから。貴様が何を考えてたか知らぬがあれは私も同意の上だったんだ。でもそんなことはもうない」 「……何で言い切れるんだよ。あの男が、男を好きだからか?」 「そんなの知らぬよ。違うんだ、会話すらしないからな」 「は?」 「必要最低限の会話しかしたことないぞ? それに朝はいつもいつの間にかいないし」 「でももう2ヶ月くらい指名貰ってねぇか?そんで話もしねぇの?」 「あぁ、でもだからといって嫌な空気でもない。布団も清潔だし寝心地がよいのだ」 「……おまえ、ホントに寝てんのかよ」 「私の寝息に安心して眠れるそうだぞ?な、素晴らしい客であろ」
ふふ、と愉快だと言わんばかりに笑うルキアに少し拍子抜けして恋次は煙草を食わえると火を点けた。
ならいーんだけどよ
メリーゴーランドも食べていいか?と言うルキアに頷きながら、恋次はそれでも何かがひっかかるのを拭えない。
あの客ー 確か黒崎とかいう客は 最初の希望は「���供みたいな男性」だった。 もちろんスタッフに子どもなんかいない。 一番華奢で幼く見える山田花太郎を行かせる予定だったのだ。 だが当日、花太郎が蕁麻疹が身体中に出来て 痒くて気持ち悪くてとても仕事ができないと言ってきた。
ピンチヒッターに仕立てたのがルキアだった
小さいし 声も低い 花太郎より少年ぽくねぇか?と あのときルキアは「誰が少年だ!」と怒っていたがなんとかなるだろと軽く考えていた。 いくらショタ好きな野郎と言えど うちの店はそういう店じゃない。 あくまで「癒し」を売りにしてるのだ。 それは最初にしつこいくらい説明させてもらってるし、相手も電話番号も住所も言わなきゃならないから実際おかしなクレームなど発生したことはない。
俺がルキアに手を出した以外はー
だけどあの黒崎は 2回目に「山田」と指定したくせに行かせた花太郎を返してきた。もちろんこちらに否がある。最初に山田花太郎としてルキアを行かせたのはうちなんだから。
「君じゃないって、帰されましたぁ」
と花太郎が半べそで���ってきて、その日上がりのルキアを無理やりまた黒崎の家に行かせたのは自分だ。 指名してくる客は常連になりやすいからとあのときは金の計算しかしていなかったのだ。 ルキアの気持ちも男の事も何も考えちゃいなかったのだ。
でも
黒崎はルキアを指名しすぎだ
今じゃ3日に1回はルキアを部屋に呼ぶ
「このまま朽木さん、黒崎様にお買い上げされそうですねぇ~なんちゃってー」 なんて軽口を叩いた事務員の言葉に頭に血が上って、膝の上に跨がってた女を突き飛ばしたら女は辞めてしまった。そんなことはどうでもいいが、その事実が忌々しい。 少年(のような男)に添い寝してもらうのを希望しておきながら 何故花太郎を突っ返してまでルキアを指名するようになった? 二週間に一回が、十日に一回になり、週一からいまでは3日おきに指名をいれる。 そんな客はいない。 添い寝するだけだが安いサービスでもない。
金持ちの道楽か 変態野郎なのか
だが恋次が何より嫌だと思うのは
黒崎という客が ルキアを女として気に入っているのではないかということだった
◾ ◾ ◾
ぐぅぅぅう~
やばい、これはやばい。頼むから治まってくれ腹の虫!
コホッコホッと咳をする振りして何とか誤魔化してはみたがお腹が空いているのは事実だった。そのせいか眠ることもできない。 参ったな、頼むからせめて音だけでも鳴ってくれるなー!
ぐぅぅぅう
コホッコホッ
ブフッと噴き出す声と共に背中合わせの大きな背中が揺れた。
「……お腹が空いてるんですか?」 「す、すみません」
あぁ、やはり聞こえていたのかとルキアは慌てて振り向いた。とはいえ暗くてなにも見えはしないが。
布ずれの音と気配で男が動いたのがわかった。どうしよう、この腹の音で眠れないのかもしれない、そう思った時、パチッとサイドボードの灯りが灯された。 男はいつもの黒渕の眼鏡をかけるとベッドから降りて
「パスタは食べれるか?」
と聞いてきた。
「……へ?」 「トマトソースがあるから、パスタならすぐできる」 「え……、あの、」 「人間は腹が空いてると眠れないからな」
クスッと嗤うと男はおいで、とルキアに手招きをした。はい!ありがとうございます!とルキアがベッドから飛び降りたのは 言うまでもなく腹ペコだったからである。
添い寝の仕事の前、るきあは膝枕でテレビを見る仕事だった。 ところがその客が30分の延長をしたことで、ルキアは夕飯を食べる時間をなくしてしまったのだ。 思えば今日は立て続けに客をとり、朝御飯しか食べていないー いい加減ふらふらだと自覚はしていた。 それでも 最後の仕事が例の0321号室だと思えば頑張れた。あの家で、大きなベッドで大きな背中に背中をくっつけて眠るだけと思えばあとは寝るだけだと何とか持ちこたえた。
つもりだったのだが どうやらこの男が言うように、お腹が空きすぎてると眠れないようだった。 何より腹の虫の煩さに恥ずかしくて仕方なかった。
初めて通されたリビングは、物凄く広く、ものすごく大きなTVがあった。
「すごい……」 「あぁそうか、この部屋は初めてか」 「はい、すごいですね。芸能人の部屋みたいです」 「なにそれ」
クックッと男は喉の奥で笑いながら大きな鍋にお湯を沸かし始め、冷凍庫からトマトソースが入ってると思われるジップロックを取り出すと電子レンジに入れた。
「手際が、いいんですね」 「そうかな、」 「あ。なにか手伝うことは」
背の高い男が、台所で要領よくてきぱきと動く姿についみいってしまったと焦り、ルキアは男に声をかける。
「いや、大丈夫だよ。TVでも見ててください。すぐできる」 「はい……」
こちらを見ることなく言われて、ルキアはすごすごとTVの前のソファに腰かけようとしたが、閉められているカーテンの外の灯りに思わず声をあげた。
うわぁ……
綺麗だ こんな綺麗に遠めから見るレインボーブリッジは初めてだと思わずカーテンの隙間からそっと顔を覗かせた。 防音がしっかりしているのか外の音は聞こえないが、夜中でも車がひっきりなしに走っている為夜の東京湾にはたくさんの灯りがきらきらと瞬いている。
「夜景、好きなのか」 「ひぃぃ!」 「いやそんなに驚かなくても」
いつのまにかペリエを手にした男が背後にいてルキアは飛び上がった。
「す、すすみません、びびりなもんで」 「そうか、すまない。ベランダに出てもいいですよ」 「本当に?」 「今の時期なら、夜風が気持ちいいから。外で食べますか?」
え?と言われてベランダを見ればベランダも広い。真っ白な椅子とテーブルを置いてもまだ広いではないかとルキアは驚いた。
「はい!セレブみたいなことしてみたいです!」 「や、別にセレブじゃないけど」 「いえいえ、私とは住む世界が違いすぎて、興奮します!」 「……そう」 「あ、嫌みとかじゃないです、素直にこういうのに憧れちゃいます」
そう、と呟いた男の感じに少しなにか引っ掛かるものを感じてルキアはそう付け加えた。
「女は好きだよね、夜景とか」 「男は好きじゃない?」 「別に夜景で家は選ばなくてもいいと思うけど」 「……選べるだけ、贅沢ですよ」 「ん?」 「あ、いえ」
男が窓を開けるといきなり色々な音が部屋中に紛れ込む。少し冷たい風も。
「……うわぁ……」
綺麗だ、とまた呟く。
キラキラしている 自分の家なら 毎晩ベランダに出てしまうだろうなぁとルキアは思った。 リルカと一緒にここでビール飲んでも美味しいだろうな リルカの吐く煙草の煙はどう流れるんだろうななんて思ってふふふ、と笑うと
「夏は、花火も見えます」
「えぇ!?花火大会の花火ですか!?」
「それ以外に何があるの」
と男がいつの間に出来たのか、トマトソースのパスタをテーブルに乗せた。
「わぁ!美味しそうだ!」
大きめのシーフードの具が入ったパスタを前に、ルキアは思わず地で喋ってしまい、慌てて美味しそうです、と言い直した。
「別に言葉遣いは気にしないから」 「あ、すみません……では、いただきます!」 「あ!待って!」 「ぅぐう」
口元寸前の待ってに思わず変な声が出てしまえば、男はまた笑うと 植木鉢から何かを引っこ抜いた。
「バジル、忘れてた」
片手で器用にパラリと落とすのが 何だか美しいな、 とルキアはぼんやり眺めた
「お洒落です、ね」 「なにが?」 「あ、いえ……」
普段目にしてるのが カップ麺を啜る花太郎とか 韓国人でもないのに片膝立てて宅配ピザを頬張るリルカとか 胡座をかいて日本酒をコップで飲む恋次とか そんなのばかりなせいか
何だかこの景色もこのパスタも バジルを落とすこの男も
「なんだかドラマみたいだ……」
素直にそう思ったからこそ呟いたのだが 男はまた喉で笑って、おかしなことを言うねと呆れたような声を出した。
パスタを食べている間、男は前の椅子に座ってぼんやり外を眺めていた。美味しくて夢中で食べていたルキアだが、その横顔をちらりと見やれば 男は随分美しい顔をしているとわかった。
こんな出来すぎた男と寝てるのか私は……
そう気づいてしまえば噎せそうになる。 そんな邪な思いを抱いたとは思われたくないし誰にも言えない、と目を反らした。
「花火、好きなんですか?」 「はい? あ、好きです。打ち上げ花火は特に好きですね。あの音とか振動にやられてそれから空に綺麗に絵を描くのが大好きです」 「……東京湾の花火大会は、この部屋からかなりの大きさで見えるんだ」 「本当ですか?羨ましすぎる、あ、すぎます!」 「言葉、気にしないでって」
クスクス、と男はルキアを見ることなく笑った。 話すときはこっちを向いてくれてもいいのになぁと思う自分に、何考えてるんだと首を振る。
いかんいかん
何だか変だ。 この間恋次が変なこと言うから それから突然この男がご飯なんぞたべさせてくれるから おかしな気持ちになってしまった。
だいたいこの男は少年が好きなのだ。 そうかなるほど。 そういえばゲイの男は気が利く奴が多いよな。綺麗好きとか料理好きとか。あと女と話すのは抵抗ないとかな。 この男も典型的なそれなんだろうな……
「花火の日は、早めにうちに来て見てて��いですよ」 「へ?」 「いえ、花火大会に行くならいいんだけど」 「行かないですよ!え、いいんですか?」 「どうぞ。いつもご利用させて貰ってますし。こちらもお礼を兼ねて。花火見るぐらいお安いもんですよ」
その時は男は顔をルキアに向けて笑ってくれた。
あ
胸が 心臓が どくん、と音を立てた ような気がした。
「来ます、東京湾の花火大会はここで見たいです」
それでも何とかそう答えた。というよりは何とも図々しくそうお願いをした。
「いいですよ」
パスタで膨れたお腹より もっと嬉しく美味しい「約束」ができたと ルキアは久しぶりにはしゃぎたいような気持ちになるのを感じた。
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