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ホシノタニマーケットvol.10 出店者情報
10/20(日)開催のホシノタニマーケット出店者の方々をご紹介します!
地域のおいしい、たのしいものが盛りだくさんです。
ホシノタニマーケットならではの出会いをぜひお楽しみください。
出店一覧(順不同)※写真はイメージです。
◇アクティヴ・ママ
(衣類販売)
「子連れで集まれる場所を自分たちで作ろう!」とママたち自身が始めたサークル。子育てサロンの運営など、座間の子育てを支える心強い存在。今回は子ども服やベビーグッズが並びます。
◇いわしや
(茶葉販売)
漢方アドバイザーの豊島祐子さんが考案した、和漢植物配合のブレンドティー。豊島さん自身の手でブレンドしているそうです。お茶の試飲と、茶葉を買うこともできます。体や心の疲れに、じんわり染みる優しさを味わってください。
◇太田農園
(野菜販売・お菓子販売)
先祖代々続く歴史ある小田原の農家による新鮮野菜と、その野菜を使ったお菓子たち。季節や旬を大切にしながら野菜を露地栽培しているため、野菜とは一期一会のような出会いが多い太田農園ならではの味をお届けします。
◇喫茶ランドリーホシノタニ店
(飲食店)
コインランドリーやミシン、アイロンを備えた”まちの家事室”付き喫茶店のテーマは「どんなひとにも自由なくつろぎ」。エアロプレスで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒー、紅茶に子どもジュース、手作りのツナメルトトースト、ボリュームたっぷりのナポリタン、人気の手作りスイーツなどをお楽しみください。
(イベント)
喫茶ランドリーのスタッフがお店のドリンク、フード、スイーツの中からおすすめメニューを提供します!
また、普段はお店の中で販売している可愛いhandmadeの布小物達を店先にて販売します。
ぜひぜひ覗きに来てくださいね!
◇タニクレーン
(植物販売)
多肉ショップオープンに向けて準備、修行中なタニクレーンさん。育て方や特徴なども発信しさまざまな多肉植物の魅力をお伝えします!
◇時土器
(食器販売)
厚木市みはる野で小さな陶芸教室を開いている時土器(ときどき)。土のぬくもりや素朴さを残して、日々、器や小物づくりをしています。
今回は見た目にもあたたかい雰囲気の陶器を販売いたします。
◇ポエム
座間駅前の顔。
数々の賞を受賞し、地元で35年ものあいだ愛されてきたパン・洋菓子店。座間愛あふれる2代目オーナーが作るおなじみのシュークリームやお惣菜パンをご用意します!
◇ひばり茶寮
(陶芸ワークショップ・販売)
座間市にある陶芸体験&和風喫茶が初出店。地域に愛される、子供から大人までも夢中になるような陶芸体験をお気軽に体験できます!陶器の販売もありますので、ぜひお楽しみに。
◇微々子
(イラスト・似顔絵)
ぷにっとデフォルメ&シュールポップなイラストが可愛い微々子さん。ステッカー、ポストカード等のオリジナル商品から、即興かんたん似顔絵イラスト販売もやる予定です。この機会にぜひ御試しください!
◇まめごはん
(グラノーラ販売)
映画好きならではの、映画にまつわるこだわりごはんを提供するまめごはんさん。今回は、とある映画をモチーフにしたグラノーラを販売します。どんな思いが込められているのかも楽しみながらぜひお手に取ってみてください。
◇木工房千舟
(木工品販売)
木工ろくろや組み木、木象嵌などの技術を使ってシンプルな木のアクセサリーや、オリジナルキャラクターの雑貨を製作している千舟さん。初めて見るような、不思議だけど懐かしい、いつも身の回りに置きたくなるような愛着の持てる作品ばかりです。
◇もふずぱえりあ
(キッチンカー)
パエリアのキッチンカー専門店です。魚介のパエリヤを中心に、日替わりのオリジナルパエリヤをご提供しています。
◇Charmante☆Mémé
(子供服・小物販売) Charmante Mémé (チャーミングなおばあちゃん)が可愛いお孫さんの笑顔を想いながら愛らしく、カッコよく、そして使いやすい作品をお届けするお店です。
◇Den-Pata.
(野菜販売とレザー雑貨販売)
お米や野菜を育てている農家による、自家製新鮮野菜や柑橘類、お米(はるみ米、持つ米喜寿)など、土の恵みを存分お楽しみいただける農産物をお届けします。
手縫いのレザー雑貨もご用意いたします!
◇Ricorita
(キッチンカー)
新鮮な地野菜がたっぷり食べられる南インド風カリー定食MEALS(ミールス)を日々作っています。1 + 1 が10にも20にもなってしまう魅惑のカリー定食MEALS。お子様にも食べていただけるよう辛くないカレーもご用意しております。どうぞご賞味くださいませ!
◇kiiro-季彩-
デザインと色味にこだわった贈りたくなるアイシングクッキーをお届けするお店。
ハロウィンの季節にぴったりなリースアイシングクッキーづくりを、体験できます!この機会にぜひお試しください♪
◇Odakyu OX
(飲食物販)
座間駅前の小田急マルシェ内にある、「Odakyu OX」も特別出店します。今回は、ドリンクやちょっとしたお菓子やおにぎりなどを販売予定!
◇with.
(ワークショップ)
子育て世帯が楽しめる親子で楽しいワークショップを開催。
今回は、お子さんでも楽しめるハロウィンモチーフのワークショップを行います。 お花で彩るハロウィン帽子の髪飾りや、ほっこり♪ハリネズミさんの森ライトなど、ほっこり可愛いモノつくりをぜひ体験してみませんか。 オリジナルの雑貨も販売いたします!
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\小田急マルシェのテナントも特別営業/
◇CAFE IMPRESSION
(カフェ)
座間駅東口すぐの、スペシャルコーヒー専門店。
肌寒い季節、おいしいコーヒーをぜひご自宅でも味わってみてはいかがですか。
お店は10時よりオープンしておりますので、ぜひお立ち寄りください。
◇ダイニングバルピース
(飲食店)
洋食中心のお食事や多彩なアルコールにてご満足頂ける空間です。
ランチ利用OK!、ディナー利用OK!(インスタ必見、フォロー必須、DM歓迎!笑)
ディナーは居酒屋、バル、バーetc...として様々なシーンにご利用頂けます。
(中小団体、貸切予約等のご予算からご相談致します)
ぜひお立ち寄りください。
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\座間市からも出店/
◇座間市クリーンセンター
清掃車「ざまりん号」の乗車体験やゴミの投げ入れなどの楽しいゲームやアート展示。こどもも大人も楽しめる楽しい演出で迎えてくれます。
◇座間市第3子育て支援センターざまりんのおうち「かがやき」
子どもと遊んだり、親同士やアドバイザーとおしゃべりしたり、自由に過ごすことができる憩いの場です。また、子育て相談もできます。
未就園児とその保護者が予約不要かつ無料で利用できるので、気軽にご利用ください。
◇座間市観光協会
座間市マスコットキャラクター「ざまりん」が登場。記念撮影などをお楽しみいただけます。
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◇小田急WOOMS部隊
座間市でのWOOMSの取り組みやゴミの資源化などサーキュラーエコノミーについてご紹介します!
ゴミゼロゲームの体験、イベント会場、街のゴミ拾いにもご協力下さい!
\『ざまにわ』出店者のご紹介/
お子様から大人まで楽しめるような美味しいキッチンカーが3台出店します!
そのほかコンテンツも決まり次第公開予定。
ぜひぜひおたのしみに!
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■注意事項
※駐車場のご用意はありません。公共交通機関等でお越しください。
※ワークショップ受講中のケガ・紛失・その他の事故については自己責任とし、一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
※当日は写真撮影及びテレビ取材をさせて頂く可能性があります。撮影した写真や映像は今後WEBや広告などで使用させて頂きますので予めご了承ください。
※イベント内容は予告なく変更になる可能性があります。
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From • @peanuts_instaclub PEANUTS HOTEL Room51⚾️👻🐾😶 ピーナッツホテル51号室⚾️🐾👻🎃😶 🍄今月から前のカードキーに戻ってまちた✨エレベーターのカードキー認証も復活‼️シリンダーキー時代も逆にレアか⁉️🤣 #ぬっちゃんたちの登場は御座いません予めご了承ください Location: #ピーナッツホテル #peanutshotel #神戸 #room51 #hotel #世界は楽ちぃとおいちぃでできている #snoopyphotography #toyphotography #plushiestagram #artofinstagram #peanuts #snoopy #woodstock #ピーナッツ #スヌーピー #woodstock #ウッドストック #ぬいぐるみ #ぬい撮り #ぬいぐるみと撮り隊 #ぬいぐるみじゃありません家族です #plushiesofinstagram #plushies #plushielife #インスヌ映え #snoophotogenic #ぬい撮りラボ #ぬい撮りLAB #plushtoyphotography #plushtoyphotolab https://www.instagram.com/p/CkQxtL5jdMjMrQgyhbJfO2qQLNmOQpznXGvbBY0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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#FAQ#ifontmaker2#Symbols#Dingbat#Cyrillic#Greek#Coptic#thai#character set#character sets#list#language
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(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
高々とそびえる須弥山の麓。宙にはトンビやカラスが舞い、地上では鮎や鯉が戯れに滝を登る。その平穏な滝壺のほとりで、徳川徳松少年は私達に今生の別れを告げる。 『あんたらは何も気にしないでいい。地獄行きはぼくだけだ』 「そんな」 光君はしゃがんで徳松の両肩に触れた。 「利用されてただけで。地獄など!」 『ダメだ��御戌神は沢山殺しすぎた。誰かがその業を背負って行かにゃ、地獄の閻魔さんが困っちまう』 ……野暮な事実だけど、現代に地獄や極楽へ行く人は稀だ。大昔は全ての神仏と霊が宗教という秩序のもと、亡くなった人の魂を裁いたり報うための聖域が幾つも設けられていた。けど地球全土が開拓され人口過多の現代では、そういった聖地を置ける場所も管理する神仏も足りていない。誰もが知っている程の重罪人や、誰が見ても割に合わない一生を遂げた善人だけが、狭小な聖地へ招き入れられるんだ。それが当たり前となった平成の時代に徳松が『地獄』へ赴いたとしても、事務的な獄卒にちょっと話を聞かれて追い返されるだけだろう。ただ、江戸時代からずっと本物の地獄を生き続けた彼に、私もドマルもそんな残酷な事言えるわけがなかった。 「どうしてそこまで……島の人達が、あんたに見返りを?」 『見返りなど! これは誰かがやらにゃならねえ事だから。……そりゃ本当はぼくだって辛かった。大散減が飢えたらぼくも腹ペコになって、嫌だ嫌だって思いながら人殺しを。しかも殺るのはぼくと本来無縁だった来世達が! ぼくは……何も出来なかった。ゴメンナサイって思うしか出来なかった』 「僕が地獄へ行く」 『バカこくな……』 「こいてねえ!」 光君は徳松を抱きしめた。 「何が救済だ! この世界は誰かがババ引かにゃ成り立たねぇなら、僕が地獄へ行く! そして何一つ反省しないで永遠に場所取り続けてやる! あんたみたいな人が落ちてこれねぇように!!」 『……!』 すると光君の背中に後光が差していく。ドマルは無言で跪き合掌。私は徳松の隣に寄り添い、彼の顔から���を拭った。 「徳松さん、もう誰もこの件で地獄に落ちる事はありません。あなたは許されたんです」 「『え?』」 光君は振り返り、自分の後ろに光輪ができている事に気がついた。 「こいつは……!」 ༼ 正しい心のもとに、仏様は宿られる。今のこの青年の言葉は、あなたが犯した罪を浄化するに足る力があった。そもそも、殺生の罪とは誰か一人に擦り付けられる物ではない ༽ ドマルも徳松の傍に寄る。 『そんな……けどぼくは実際、何度も人殺しを』 「徳松さん」 これは、あなただけの問題じゃないんだ。 「人が生きるためには、誰かが絶対に殺生をしなきゃいけないんです。お肉を食べるためには、農家の人に動物を屠殺して貰わな��ゃいけない。家を守るためには、ときどき業者さんに虫や鼠を駆除して貰わなきゃいけない。殺した本人が悪い、自分で殺してないならセーフ、じゃないんです」 ༼ 言っておくが、僧侶やヴィーガンなら無罪とかそういう事もないからな。草木を殺した死体を着て胡座をかいている坊主だって、もちろん業を背負っている。大事なのは、自分や大切な人々が生きるために糧となった命達への謝意。『謝罪』と『感謝』の心だ ༽ 『謝意……』 光君は徳松の頭を撫で、徳松と指切りをする。 「徳松様。僕達の救済は殺生って形だったけど、誰もせにゃもっと沢山人が死んでたかもだ。僕はあんたの苦しみをずっと忘れない。あんたと一緒にしでかした事、あんたと繋がる縁、全てを忘れない。だから、どうか、安らかに」 『光』 光君の後光は強まり、草葉の陰にまで行き渡る。するとそこから一匹のザトウムシが現れた。針金のように細い体を手繰る、か弱い盲目の虫だ。徳松は子犬のような笑顔を浮かべた後、もはや誰も傷つける事なきその小さな魂を率いて何処へと去っていった。 ༼ はあ、最高かよ。エモいなあ ༽ ドマルが呟いた。口癖なのかな、それ。 「ドマルはどうするの?」 ༼ 拙僧はあなたの本尊だ。ムナルの遺志をあなたが成し遂げた時、この自我は自然とあなたに帰するだろう ༽ 「そう。じゃあ、金剛を滅ぼすまで成仏はお預けだね」 ༼ 成仏……あいつみたいな事を言うな。そもそも拙僧は邪尊だ ༽ ドマルは須弥山の風景を畳み、また私の影に沈んでいった。あの世界で逝去した徳松は、私と光君の中で永遠に生き続けるんだ。
གཉིས་པ་
「じゃじゃじゃじゃあ、埋蔵金って徳川徳松を襲った大妖怪の事だったんですか!?」 空港エントランスにタナカDの馬鹿でかい声が響く。熾烈を極めた大散減浄霊から一夜、五月五日午前九時。私達はしたたびの締めコメントを収録している。けど佳奈さんと二人きりじゃない。この場には玲蘭ちゃん、後女津親子、そして光君がいる。モノホンのみんなで予め打ち合わせした筋書きを、玲蘭ちゃんがカメラに向かって話す。 「したたびさんが歌の謎を解いて下さって、助かりました。マジムンは私達霊能者が協力して、一匹残らず退治しました。ね、斉一さん」 「え! え……ええ!」 斉一さんは『狸おじさん』のキャラを再現しようと、痛ましい笑顔を作った。 「いやぁ、大変だったんすよ。でもね、私の狸風水で! 千里が���の平和は……ぽ、ぽんぽこ、ぽーん、と……」 「た、狸おじさん? ひょっとし��泣いてるんですか?」 タナカDが訝しむ。その涙は失った家族を思い出してのものか、はたまた安堵の涙か。カメラに映らない万狸ちゃんと斉三さんも、唇をぎゅっと噛んだ。 「い……いえね……俺今回、割とマジで命がけで頑張ったから……撮ってなかったなんてあんまりじゃないっすか、タナカDっ!」 「なはははは、そりゃすいませんねぇ! こっちも色々とおみまいされてまして……ぶえぇっくしょん!!」 そういえば光君が島民達に拉致されてから色々ありすぎて、私も佳奈さんもタナカDの事をすっかり忘れていた。スマホに入っていた何十件もの不在着信に気がついたのは、昨晩ホテルに戻っていた道中。二人で慌ててタナカDを迎えに行くと、彼は何故か虫肖寺の井戸の中で震えていたんだ。 「タナカさん、そっちは一体何があったんですか?」 「聞いてくれますか? 僕はねぇ、人生で一番恐ろしい思いをしたんですよぉ……」 未だ風邪気味な声でタナカDは顛末を語った。あの時島民達に襲われたタナカDは、虫肖寺のお御堂へ拉致された。そこの住職はタナカDに、「肋骨を一本差し出せばしたたびチーム全員をこの島から無事に帰してやる」というような脅迫をする。祟りなんて半信半疑だったタナカDは千里が島を『島丸ごと治外法権のヤバいカルト宗教村』だと判断、演者の命を優先するため取引に応じる事に。ところが「肋骨は痛そうだしちょっと……」「小指の骨とかで妥協して頂けませんかねぇ?」「足の小指です」などと交渉に交渉を重ねた結果、島民達を怒らせて殺されかけてしまう。慌ててお御堂から逃げ出したがすぐに追っ手が来たため、タナカDは咄嗟に井戸を降りて身を隠した。しかし数分やり過ごして地上へ戻ろうとしたその時、地震や爆発音などあからさまに異常事態が起きておちおち井戸から出られなくなってしまったのだという。色々とツッコミどころが満載な顛末だ。 「あなた、カルト相手に演者の命を値切りしたんですか」 「悪かったですって。けどあの時は本当に怖かったんですよぉ、紅さんだって同じ立場だったら値切るでしょぉ?」 「それは暗にまた私を小心者だと言ってるんですか? この三角眉毛は??」 「一美ちゃん、ここでキレたら小心者だよ!」 「なっはっはっはっはっは!!」 なんだか腑に落ちないけど、まあタナカDが無事だったのは本当に良かった。思い返せば虫肖寺という名前は『虫の肖像という名を冠したお寺』で、さらに漢字を繋げて読むと『蛸寺』になる。つまりそこも八本足のザトウムシ怪虫、大散減を祀る場所だったんだろう。 「皆さん、もうすぐ搭乗開��が」 光君が腕時計を見て告げる。二泊三日、色々あった千里が島ともついにお別れだ。それでも、この地で出会った人達や出来事、それら全ての『ご縁』は、決して捨てるべきじゃない大事なものだと思う。 「光君」 私は化粧ポーチから青いヘアチョークを取り出し、光君に手渡した。 「引越しが落ち着いたら、連絡してね」 「モチのロンで。一美ちゃんいないと、東京で着る服など何買えばいいかわからないんだから」 光君は徳松の成仏を機に、役場の仕事を辞めて島を出る事にしたそうだ。運転免許を取ったらすぐに引っ越すらしい。今は一時のお別れだけど、またすぐに会える。 「それじゃあみんな、帰るよ」 佳奈さんがここにいる全員の手を取った。 「……東京へ帰るよ!」 「「「おー!」」」
གསུམ་པ་
それから数週間経ち、したたびで千里が島編がオンエアされる頃。 宗教法人河童の家は、『リムジン爆発事故で教祖含め大勢の信者が亡くなった』事故で、アトムツアー社に業務上過失致死の集団訴訟を起こした。リムジンを居眠り運転をしていたアトム社員が新千里が島トンネル前のコンビニに突っ込み、そこに設置されていたプロパンガスに引火、大炎上を起こした……という筋書きだ。この捏造によって私がコンビニを焼却した件も不問になり、私は本当に河童の家さんに落とし前をつけて貰った事になる。なんだかだぶか申し訳ない気もしたけど、先日あんこう鍋さんにお会いしたら『アトムから賠償金めっちゃふんだくれたんでオッケーす、我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトですから』と一笑に付してくれた。 加賀繍さんは、玲蘭ちゃんと斉一さんが辞退した除霊賞金三億円を一切合切かっさらっていった。その資金を元手に、電話やスマホアプリで人生相談ができるサービス『みんなのぬか床』の運営を開始。それが大ヒットして、今度は星占い専用人工衛星とやらを打ち上げる計画をしているそうだ。私も興味本位で一度ビデオチャットを課金してみたら、魔耶さんと禍耶さんが相談に乗ってくれた。そういえばこのサイトには、プロフィールも名前もない謎の占い師と繋がる事がある……なんて都市伝説があったような。 後女津親子は失った斉二さんの分の戦力を補充するため、木更津のどこかにあるという聖地『狸の里』で一から修行し直すと言っていた。斉一さんは生きながら強力な妖怪の魂を持つ半妖(はんよう)という状態を目指し、万狸ちゃんと斉三さんもそれぞれ一人前の妖怪になれるよう鍛錬を欠かさないとのことだ。ちなみに万狸ちゃんは九尾の狐みたいに糸車尻尾をたくさん生やして、佳奈さんの童貞を殺す服を着た女を殺す京友禅メイド服に対抗する服を作るのが目標らしい。 玲蘭ちゃんはなんと、あの後再び千里が島に行ったそうだ。今度は沖縄から神様を大勢率いて、長年大散減によって歪んでいた島の理を正したんだという。そこまでしたのにアトムツアーから何の見返りも受け取らなかったのは、『あんな賠償やら何やらで倒産寸前の会社と今更縁を持ちたくないから』。代わりに島の魂達から感謝の印にと、ちゃんと浄化済みの大散減のエクトプラズムをたくさん授かったそうだ。これまで多くの人々が追い求めていた徳川埋蔵金は、玲蘭ちゃんが手に入れたんだ。 さて。一方私はというと、顔のかなり目立つ位置にニキビができてしまいちょっぴりヘコんでいる。しかもこんな時に限って、メッセージアプリで久しぶりに光君から連絡が来た。だぶか、これが想われニキビというやつなんだろうか。 『From:あおきち 映画の前売チケットがたまたま二枚で! ご興味など?』 ……うーん、なんてベタな誘い文句! 返信をしたら詳しく経緯を説明してくれた。 実は来週公開の『シャークの休日』というイタリア映画が、光君が以前務めていた千里が島観光課とのタイアップで『全編南地語字幕上映』という企画をやるらしい。それで光君にも、地元の元同僚さんからチケットが送られてきたそうだ。イタリア人がチャキチャキの南地語を喋ってるような字幕ってまるで想像がつかないけど、確かに面白そうだと思った。 「えーと、『来週の月曜か木曜なら木曜がいいです』……と」 実はどっちも予定は空いているけど、ニキビを治したいから遅めにして貰った。返信を終えた私は早速洗面所へ。さっきお風呂で洗顔したとはいえ、ニキビの箇所はもう一度念入りに洗ってからちゃんとスキンケアしよ……
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Fjórði
そして一週間後、『トラップブラザーズシアター東雲(しののめ)』にて。 「あ、一美ちゃん! ごめん、お待たせを!」 平日昼間にも関わらず混雑する複合ショッピングセンターで、私は道に迷った青木光、恋人の光君をメッセージアプリ頼りに探し出した。 「あれ、キョンジャクとカンリンは?」 「それが、なくなっちゃったんだ。探してるから見つけたら教えて。そんなことより、行こう?」 この期に及んで『デートできる服を持ってない』などと言い出す恋人を助けてやるため、私は映画鑑賞の時間が近付く前にメンズファッションフロアへ向かった。まるでコーディネートの基本もなっていない男に、流行に合わせた服装を宛がう。それだけで「さすがプロは違う」と煽てられるのだ。 「一美ちゃん? ひょっとして、退屈で?」 「ううん、光君と一緒にいられて楽しいよ」 上映十五分前になり、私達は映画館に戻った。ロビーのスクリーンでは、丁度今日見る作品『シャークの休日』のトレイラーが流れていた。 『餌食である人類の世界を見てみたい……海底は人喰いザメの王国から、自由を求めるサメ姫シャークリー・シャックバーンがローマにやって来たぞ! 姫は魔法で人間に化けて新聞記者と恋仲になるけど、デート中『真実の口』に手を入れたらサメだと見破られちゃった! 魔法が解けて、ローマの人々をヤケ食いし始めるお姫様……全伊震撼の大パニックムービー誕生!』 お世辞にも興味をそそられる内容とは思えないが、私は今までしてきたように楽しそうに振る舞う。 「映画、楽しみだね」 「うん。あ、一美ちゃん、あそこに真実の口が!」 光君が嬉々として示した方向には、記念写真が撮れる真実の口のパネルがあった。彼はタイマー撮影用スタンドに自分のスマートフォンをセットした。 「ねえ、光君。��中の真実の口って、トレイラーで喋ってたよね。『サメ……ウソ……』って。これも手を入れたら喋るかな?」 「一緒に確かめてみるので。いっせー……」 「のー……」 「「せ!」」 『シタタビ……ウソ……』 その時、私はこの真実の口が何か妙な事を言ったように聞こえた。シャッター音と被って耳が錯覚を起こしただけ、だろうか。 「ごめん、もう一回手を入れてみていい?」 「モチのロンで」 二人でセンサー部分に再び手をかざす。 『シタタビ……ドッキリ!』 ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン! 突然、テレビ湘南制作『ドッキリ旅バラエティしたたび』主題歌、『童貞を殺す服を着た女を殺す服』のイントロが映画館ロビーに響き渡った。忽ちこの身体は自らの意志に逆らい跳躍し、入場口とは反対方向のエスカレーターへ飛び降りていた。先月末、ドラマ『非常勤刑事』の撮影で主演の男に「一度も見破れないのはだぶか君の才能だ」と言われた記憶が脳で想起される。 「って、サメえええぇぇえええ!?」 エスカレーター階下にはサメ帽子を被ったエキストラの大軍が群がっていた。私はコミカル���叫び、スカートスタイルにも関わらず粗暴に下りエスカレーターを駆け上がった。すると階上には、『ドッキリ』と書かれたプラカードを掲げる光君と志多田佳奈が待ち受けていた。 「ドッキリ大成功ー! 志多田佳奈のドッキリ旅バラエティ、」 「「したたびでーす!」」 悔しがってどうこうなるわけでもないはずだが、この身体はヒステリックに地団駄を踏んでいた。 「やいやいやい小心者! ハニートラップに引っかかるなんてまだまだ小心者だぞ小心者!」 「うるさい万年極悪ロリータ! そこの真実の口で実年齢をバラしてやろうか!?」 「うわぁ~、みみっちー」 しかし、これを放送するのは芸能事務所に許可されるのだろうか。私はまだ世間に正式に発表できるほど、彼と進展した関係ではないはずだ。 「あのね、佳奈さん。私と光君は今日が初デートだし、まだ事務所に何も言っていないんです。こんなのオンエアされたらこちとらたまったもんじゃないんですよ!」 「あ、社長さんには私が色つけて説明しといたから大丈夫だよ」 「勝手に何してくれちゃってるんですか!?」 「だってだって、光君の一美ちゃんへの愛は本当だよねー?」 光君は気恥しそうに真実の口へ手を入れた。 『……ホント』 よく見ると真実の口は、画角外のタナカDが裏声で喋っていたようだ。 「初デートを返せこの三角眉毛ェェ!!」 「ぬわははははは!! ごめんなさいって! ナハハハ!」 「一美ちゃんごめん、本っ当ごめん! これで堪忍を!」 光君が私に何やら縦長なフリップを差し出した。それは特大サイズに拡大印刷されたシャークの休日の前売券だ。 「『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日』……『inローマ』ああぁ!!?」 「そ! 今回のしたたびは海外企画、イタリア編! 実は私、この映画の日本版主題歌を担当させてもらったの。そのPVを、ラブラブなお二人に撮ってきて貰いまーす!」 「え、じゃあ佳奈さんは今回行かないんですか?」 「うん。だって主題歌が入るニューアルバム、まだ収録全曲終わってないし。代わりにPVでは一美ちゃんの彼氏役が必要でしょ? だから光君を呼んだの」 そういう事だったのか。今回は光君が撮影に同行するのだ。 「ドッキリは正直ちょっと気が引けたかもけど、テレ湘さんが僕達を海外旅行に連れてってくれるんだから。ローマで本物の真実の口やったり、トレビの泉でコイン投げるなど!」 光君はさぞ嬉しそうに小躍りした。だが、それでは浅はかというものだ。 「光君、ちなみにローマで何をするか知ってるの?」 「うん。だから、映画みたいに真実の口とか……」 「そのフリップ、『inローマ』の下にやたら余白があるよね。よく見て、端がめくれるようになってる」 「え? あっ本当だ! タナカさん……」 「いいですよ、めくって」 フリップから粘着紙を剥がした光君は、前髪で表情が隠れていても解る程、顔面が蒼白した。フリップ上に現れた���章は、上の文字と繋げて読むと『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日inローマ県オスティア・ビーチ~スキューバダイビングで人喰いザメの王国へ~』と書かれている。 「そっちへ!?」 彼もまた、私と同様に番組に騙されていたという事だ。するとタナカDが高笑いしながら、タブレットPCで企画書を開いた。 「お二人には最初の三日間でライセンスを取得して、四日目にサメと潜って頂きます。天候とかあるので五日目は予備日にしていますが、運が良ければ真実の口にも行けるかもしれませんよぉ」 「行けるかもしれませんよぉ、じゃないですよ。何が悲しくてイタリアまで行ってサメのいる海に潜らなきゃいけないんですか!」 「あやや……あやややや……」 「しかもこんなショッピングセンターでネタバラシしたって事は、どうせここで荷物買って今から行くんでしょ? 予算一万とかで」 「さすが紅さん、よくわかってらっしゃる」 「今から!? しかも一万円で旅支度を!?」 「安心して下さい、一人一万です。うははははははは!」 私達したたびチームにとっては定石である無秩序な行動に、光君はただ困惑している。 「じゃあ光君、衣装買いに行くよ。デートに行く服がなかったなら、PVに出る服だって持ってないでしょ」 「えっでも、流石にダイビングスーツは現地じゃ?」 「サメと泳ぐだけで終わらせるわけないでしょ? だぶか海中ロケなんてさっさと終わらせて、二人で街ブラする撮れ高で佳奈さんのPV埋め尽くしてやるんだ!」 「そ、そうだ……せにゃ! 見てろよ佳奈さん!」 「ふっふっふー。そう簡単にいくかな? 衣装に予算使いすぎてだぶか後で後悔するなよっ!」 「国際モデルのこの私のプチプラコーデ力を侮らないで下さい。だぶか佳奈さん本人が出てるPVより再生数稼いでやる!」 斯くして、また私達は旅に出る事になった。『行った事のない場所にみんなで殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出る』とは佳奈さんの言葉だ。それが私にとっての日常であり、私はこのような日々がいつまでも続くと漠然と思い込んでいる。
し か し 、 そ れ で は こ の 『 私 』 に 金 剛 の 有 明 は 訪 れ な い 。 間 も な く 時 が 来 る 、 金 剛 の 楽 園 ア ガ ル ダ が こ の 星 を 覆 い 尽 く す の だ 。
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Page 113 : 疑念
朝日が建物の隙間から差し、遠景の空は透く。 日の出を見る時刻は、車の往来も少な��れば、人の出入りも殆ど無い。僅かな足音が妙に響くような静けさを伴っている。 アランは重い足取りで細い道をとぼとぼと歩く。 キリの地理には詳しくないが、探せる範囲はできるだけ足を伸ばした。大通り、湖の周囲、暗い路地も含めて、目を凝らし、呼び続けた。道行く人々の口から彼の噂が流れてくるのではと耳を澄ませ、時には尋ねて、捜索を続けたが、ついに手がかりを掴めなかった。万が一にも殺傷事件を重ねていれば多少なりとも耳に入ってきそうなものだが、アランもザナトアも足取りを追えないでいた。それは不幸中の幸いであると言えるかもしれない。しかし、まだ人目についていないだけで、闇夜に紛れた静寂なるうちに、誰の目にも止まらぬ場所で死体が転がっている可能性はあるのだった。たった一晩の間でそれが明らかになるとも限らない。 爽やかな陽光に照らされるアランの表情は暗かった。太陽に愛されたエーフィの足取りも流石に重い。ふらついた足はぽつんと誰もいない町を歩く。 見つけた電話ボックス。彼女が一人でこの町までやってきてまず入ったものと同じ。おもむろに入り、皺が増えてはじが破れかけているメモ用紙を開いた。以前スバメの足に括り付けられて運ばれた、所狭しと美麗な字が詰められた小さな手紙を、アランは一種の御守りのように持ち歩いている。 指先に触れる金属は冷たい。一つ一つ、番号を押していく。休息をできるだけ味わうように足下で寝転がるエーフィに彩りの無い視線を落としつつ、流れる音が途切れる時を待つ。まだ朝は早い。眠っているかもしれない。だが、遠慮を考えられるほどアランには余裕が残されてはいないのだろう。 やがて切れて、繋がる。 「はい」 彼は名乗らない。聞き慣れた、というにはまだ浅い。けれど今、縋る他ないその声に、アランは湿った吐息をついた。 「エクトルさん」 受話器を強く握りしめた。 「お願いしたいことがあるんです」 声に力は無かった。 そしてアランは、事の顛末を簡潔に説明した。以前から体調を崩していた様子だったブラッキーが、急に昨晩、野生のヤミカラスを襲ったこと。アランの声は一切届かず、彼から攻撃してきたこと。エーフィが身を張って暴走を止めようとしたが、失敗し、キリの町に姿を消したこと。夜を通して探しているが、手がかりすら掴めずにいること。 エクトルは特段動揺する様子も嘆く様子も無く、小さく相槌を打ちながら、アランの話に耳を傾けた。 「ブラッキーを見つけなくちゃならないんです。どこかでまた被害が出る前に」 「捜索を手伝ってほしいということですね」 長い前置きから先手を打たれ、アランは表情を引き締め、短く肯定した。 わかりました、とエクトルは静かに応える。 「まずは合流しましょう。今どこにおられますか?」 アランは逡巡し、宿泊しているホテルの名前を伝えた。現在地から遠くなく、アランが知っているキリに関する位置情報の中で、正確に伝えられるものである。同時に、ザナトアも泊まっている場所であり、縁が切れて久しい二人が出会う可能性が浮かぶのだが、アランはそれについては何も言わず、エクトルも勘付いているのか否か、普段と変わらぬ冷淡な調子で了承した。 電話を切ると、エーフィはたおやかな身体をするりと伸ばし、アランを不安げな顔で見上げた。疲労は隠せないが、立ち止まる余裕は無かった。エーフィもまたブラッキーを深く案じている。昨晩、ヤミカラスを屠る獣に対し、躊躇わずに電光石火で懐へ跳び込んだ彼女は、果たして彼の理性が弾ける可能性に気付いていたのか。今更想像を巡らせたとて、詮無きことだが。 「うん、行こう」 彼女達は並んで歩き始める。朝の陽光は僅かに明るくなっていき、町は青い影を纏い始めていた。 薄い光の中を急ぐと、既にエクトルは指定場所に立っていた。連絡をしてからそう時間は経っていないが、彼はまるでずっと待ち構えていたように、慌ただしい気配など一切感じさせず皺の無い黒いスーツを着こなしている。傍らには、やはりいつも傍に老いているネイティオが静かに鎮座して、まばたきもせずに正面を見つめている。過去と未来を見通すという、両のまなこには曇りが無い。体格のみでも圧倒する気難しげな男と、妙な存在感を放つネイティオの組み合わせは、どこにいても彼等と分かる、異様な雰囲気を作り出す。 性急な足音を耳に入れたのだろう、入り口からずれた壁に沿って立っていたエクトルは視線を動かす。 髪を乱し、息を切らしたアランに向けて、エクトルは黙って会釈する。若々しい肌に出来た隈がここ数日間の心労を克明に示しており、一瞬口を厳しく噤む。しかし、恐らくそう悠長に構えている暇は無いのだと、すぐに察した。 「詳細を聞いてもよろしいですか」 息が整ってきた頃合いを見計らって説明を求めると、重くかさついた口から改めて事のあらすじが語られた。首都を出て以来、ブラッキーの具合が悪かった点、それに卵屋の傍で死んだポッポにも触れる。 悪の波動を直接受けた腹部に自然と手があてられる。痛みはとうに消えている様子だったが、目に見えぬ傷は生々しいだろう。漠然とした不安に気を病むのも無理はない。 「ブラッキーが急に我を忘れて他のポケモンを襲ったことは、今まで無かったんですよね」 「はい」 勿論と言いたげに、アランは語調を強くする。 躊躇無く危機に跳び込む果敢な姿、鋭利な視線の強さは、彼の獣としての好戦的な本能を彷彿させる部分ではあった。しかし同時に、悲哀に寄り添う思慮深さや、一歩周囲から引いて達観している側面を持っており、突発的な暴走、ましてや主人や仲間のポケモン達に危害を加えるなど、正常からはかけ離れた行動だった。人懐っこいエーフィとは対照的に馴れ合いを拒む傾向があるが、情には熱い。 殆ど行動を共にしていないエクトルでも、漠然と彼等の性格や立ち位置は理解している。嘗てキリでもっと賑やかな一行であった時、子供とはいえ、主人に害を成す可能性は無いか、楽しげに時間を過ごす輪の外側から観察していたものだった。そのエクトルにとっても、今回のブラッキーの件は予想できぬものだっただろう。 可能性があるとすれば、もっと根本的な部分に由来する。 「性格や種族によって程度に差はあれど、そもそも、ポケモンには戦闘本能があります」 エクトルは話す。 だから、ポケモン同士を闘わせるポケモンバトルという文化が生まれ、発展してきている。此の国においては、スポーツと似た側面が強いが。相手を直接攻撃するということは、当然一歩間違えれば取り返しのつかない事態に陥る。不思議な生き物達の、未だはっきりとメカニズムの証明されていない技や進化といった神秘は、元来彼等が生き残り、子を残し種を繁栄させていくための潜在能力だ。時には戦い、そして生きるため。時には縄張りを守るため、群れを統率するため。単純に戦闘そのものを好む種もある。そして、生存のためには食事は必須であり、時には相手を喰らう目的で戦うことも、野生の世界ではなんらおかしいことではない。だが、人間に飼われている彼には本来その必要性が無い。たとえ強い敵意識が芽生えたとしても、本能を抑え付ける訓練も十分なされている。性格を考えても不可解な点は多い。 何故急にブラッキーが、理性を手放したのか。 「なんらかの条件が揃って戦闘本能が呼び起こされたと考えるのが自然ではありそうですが、心当たりは」 アランは考え込むように手を唇に当て、暫く黙り込む。 「……ありません」 ぽつりと応え、すぐに顔を上げた。 「原因も気になりますけど、まずは、ブラッキーを見つけたいです。ポッポの時は、一晩明けたら、誰かを襲うような様子はありませんでした。今も、どこかで冷静になっているかもしれません」 「貴方は、ポッポの件もブラッキーによるものだと考えているんですね」 アランは一呼吸を置き、頷く。昨晩は狼狽を隠せなかったが、既に冷静を取り戻していた。 「他に思い当たりませんから。勿論、野生のポケモンによるものという可能性��、捨てきれませんけど」 視線を下げてから、続ける。伸びた前髪に隠れた瞳に、黒い影が蹲っている。 「以前は、ザナトアさんは野生ポケモンを追い払うために用心棒のポケモンを用意していたんですよね」 アランの確認するような言いぶりに対しはじめエクトルは違和感を抱いたが、直後に理解する。彼女は、恐らくザナトアと自分の関係について、知っている。それを知っていて、敢えて尋ねるような口調を使った。 エクトルが答えずにいると、先にアランが口を開いた。 「でも、決して全く野生の対策をしていないわけではないんです。一応、育て屋を囲う柵は健在ですし、周囲には、刺激の強い香りを放つ植物が植えてあります。家にある資料に書いてありました。慣れてしまえば気にならなくなる程度みたいなんですが。林に棲み着いた野生ポケモンだとしても、林から建物は離れているうえ、わざわざ広い草原を渡って卵屋の方まで獲物を取りに来るでしょうか」 アランのポケモンに関する知識は付け焼き刃に等しい。それでも、彼女は考えていたのだった。ポッポの死の真相について。毎晩見張りながら、何も起こらぬ夜を過ごし、観察していた。 ザナトアが言うように、野生に命を奪われる事故は珍しくはないのだろう。しかし、今は育て屋を辞め、人のポケモンには触れず野生ポケモンの保護に尽力するようになった。 「あの付近には小麦畑や野菜畑もあります。卵屋でなくとも、食料はある。勿論、そうとは限らないという可能性があるというのも、解ってるんです。でも、そもそも、ポッポの死体が首だけを抉っていたというのが、おかしい気がして」 だって、と見上げたアランの瞳は、光に照らされてもなお暗がりを広げていた。 「食べるために襲ったのだとすれば、殆んなど食べずに放っておくなんて、変じゃないですか。それに、夜で殆どのポケモンが眠っていたとはいえ、外から敵がやってきて、少しも騒いでいないっていうのも。保護されているとはいえ、あの子達だって野生なのだから、敏感なはずだと思うんです。……見知った気配か、気配を消して近付くだけの賢さがないと」 それでもブラッキーだとは限らない。あくまで可能性の一つに過ぎない。 エクトルは何も言わなかった。正しくは、言えなかった。彼自身は現場を見ていないためでもあるが、アランの思考の流量に、目を見張っていた。ザナトアからすれば呆れたものだったが、ポッポの死に執着している中で、彼女は様々な可能性を浮かび上がらせては、否定し、繋ぎ合わせていたのだろう。 以前アランに再会した時の印象をもう一度彷彿させた。果たしてこんな人間であっただろうか、と。 「だから私は初め、誰かが何らかの理由で意図的にポッポを殺した可能性があると疑ってたんです」 黒の団の関与については、ポッポが死んで明けた朝、エーフィに対して疑念として打ち明けた。 「でも、その意図が全くわからない。……もしかしたら、ザナトアさんを恨んだ誰かの仕業かもしれない。脅迫のような。或いは、全く別かもしれない。でも、そうだとして、あのポッポを選んだのは、どうしてなのか、解らなかった。恨みでポッポを殺したのなら、その人はザナトアさんのことを解っていない。そんなことをしても、あの人は動じないです」 「……そうですね」 たった一匹の命が軽いものとはザナトアは言わないだろう。しかし、一匹が死んだことで、嘆きに囚われてしまうことはない。たとえ長く生活を共にしたポケモンだったとしても平等に扱う。死は必然として訪れる。ザナトアは身に沁みるほど知っているから動じない。 「ブラッキーだとしたら、辻褄が合うんです。私の中でも」 エクトルは目を細める。 「……他を疑ってきた中で、ブラッキーが犯人である可能性は、疑いようがないと言い切れるんですね」 「絶対じゃないですよ。もしかしたら、もう本当のことは解らないかもしれないです。でも、ブラッキーだったら……信じられないけれど、有り得てしまうのかもしれないって。それに、あの日がどうであろうと、ブラッキーが昨晩ヤミカラスを殺したのは事実です」 でも、とアランは不意に微笑んだ。 「だからといって、ブラッキーを見捨てたくはありませんから」 疲弊が滲んだ笑みに、エクトルは言葉を返せない。代わりに小さく首肯し、無言のうちに鞄を探った。 目当ての物はすぐ出てきて、アランに差し出される。大きな手に包まれて手渡されたものをアランは自らの掌で確認し、目を丸くした。 白いポケギアだ。型には彼女にも見覚えがある。旧式で、使い古された浅い傷が残っている。 「これは」 「お嬢様の私物でした。もう必要のないものです。貴方にお譲りします」 アランは言葉を続けられず、無言で操作する。自ら操作するのは初めてだったが、旧式である分構造もシンプルであり、機能もごく限られている。時計と、電話と、ラジオ。登録されている電話番号の一覧にはエクトルの名前のみが鎮座している。 「貰っていいんですか?」 「ええ。いずれ捨てる予定のものですから」 その理由は今更語るものでもない。アランは暫し沈黙した後、疑り深い視線を寄せた。 「これ、発信器がついてたんじゃ……」 エクトルは一瞬言葉に詰まる。 「そんなこと、覚えていらしたんですか。……不要な機能は除いています」 小さな狼狽は強固な面には表れない。アランはじっと見つめ、頷いた。 「ありがとうございます」 そう言って、すぐに取り出せるように上着のポケットに差し込んだ。 「一度、お休みになられてはいかがですか」 先程から妙に過敏な傾向もみられる。青い顔色も見かね、エクトルが慮るように提案すると、力無くアランは首を横に振る。 「少しでも早く、見つけないと」 「しかし……エーフィも疲れているでしょう」 ふとアランは足下を見やる。 陽気とまではいかずとも、いつも穏やかに明るく振る舞うエーフィも、流石に一睡もせずに町を走り回ったのは身に堪えるだろう。元気に動く二叉の尾も、垂れ下がって沈黙している。 「急いては事を仕損じる、と言います」 隣国の諺ですが、とエクトルは補足する。 「いざブラッキーに相対した時、万が一に戦闘となればこちらもそれなりの心積もりでいなければならないでしょう。朝になれば通常ブラッキーは大人しくなります。一��休めて備えるのも一手かと」 アランは納得し難いように口を噤んだが、その間エクトルが町を詮索すると説得して、漸く頷いた。 「駄目ですね」 唐突に零した声音が自棄的であった。 「周りが見えなくて、焦ってばかりで」 「貴方は当事者ですから」 仕方ないでしょう、と言いかけたところを、アランは首を振る。 「大丈夫です。……お言葉に甘えて、少し休みます。何かあったら、連絡してください。すぐに出ます」 エーフィに声をかけ、アランは背後のホテルに戻っていく。エクトル自身も予想はしていたが、宿泊している場所だったようだ。ザナトアとエクトルが邂逅する可能性も零ではなかったが、老婆は最後まで姿を現さなかった。それを果たして彼女は解ったうえでこの場所を指定してきたのか、エクトルは危ない橋を渡っている感覚から脱せない。 あの様子では忠告を無視して捜索に乗り出してもおかしくはなかったが、彼女自身も疲弊は頂点に達していたのか、大人しくホテルの奥へ姿を消していったのを硝子越しに確認し、エクトルは踵を返した。
周りが見えない、と言う。エクトルからしてみれば彼女は若いというよりも幼く、それは当然のことだと片付けられた。だが、子供だと見くびっていると、思わぬ矛先が向けられることもある。 実際、あんなに冷酷な考えに至る子供だっただろうか、とエクトルは思う。 己が目撃したわけではない凶悪犯が、付き従えてきたポケモンだと断定することに、さほど躊躇は無いように見えた。むしろ、納得していた気配すらある。暴走の理由は解らないと言い淀みながらも、辻褄が合うとは不可解だ。彼女は重要な事項を隠しているのかもしれない。それゆえにブラッキーを疑っているのか。 まだ何も明らかにはなっていない。 エクトルは彼女について何も知らないも同然だ。ほんの少しだけクラリスと過ごしただけの、友達と呼べるのかも断言し難い、あまりに刹那であった夏の終わりの出来事に出会っただけの人間である。それでもエクトルには今の彼女が妙に冷たく感じられるのは、クラリスの境遇に対し強い抵抗感を示した彼女とも、楽しげに料理を囲んで笑っていた彼女とも重ならないからだ。あの訣別の朝、湖上を飛翔しクラリスの名を呼び続けたという熱意が思いがけず鮮烈であった印象でもある。終始凪いで他人を見張っている暗い顔つきをした現在からはかけ離れている。ポケモンの食嗜好と性格を結びつける、エクトルからすれば他愛も無い知識に対して目を輝かせた顔が懐かしい。 そういえば、あの時、彼女は言った。ポケモンが好きなんですね、と。 当時、濁りの無い言葉になんの感情も浮かび上がってはこなかった。 「ネイティオ」 隣に立つ存在を呼びかけると、特徴的な黒目のみが動きエクトルをぎょろりと捉えた。 「未来予知だ。彼女のブラッキーは記憶してるな。探し当てろ」 指示を受け、やや間を置いてからネイティオは頷いた。空白の時間に彼の頭で駆け巡ったのは、記憶の引き出しを一瞬で開いていく音だろう。ネイティオをできるだけ外に置いているのは、できるだけ視界に情報を与え、記憶させるためでもあった。不審な人物の行方を追う際に何度も使ってきた手法だ。クラリスでも知らないことだ。 エクトルはスーツの裾を捲り、腰のベルトに装着したボールを取り出す。紅白でデザインされた一般的なモンスターボールではなく、黒字に緑の円が重なった特殊なボールは、暗闇を生きる獣に対して効果的とされる種である。 まだ夜が明けたばかりの朝。伸びる影は濃く、夜の気配は残滓のように辺りに張り付いている。 隣でネイティオの黒い瞳に赤い光が浮かんだ。かの視界は時を渡る。瞬き一つせずに虚空を見つめ、エクトル達人間には見通すことのない世界を視る。 ポケモンの力は強大だ。不可能を可能にできる、異次元の世界が彼等の中には広がっている。それを全て意のままに操るなど、人間の傲慢に過ぎないだろう。しかし、クヴルールはその傲慢を払いのけ、不可能を可能にした。 人間の科学や想像力は、理想は、ポケモンの底知れぬ力すらねじ伏せるのか。しかし、自然に対する逆行が、良い方へ作用するとは限らない。ブラッキーの暴走に対し、エクトルは不吉な予感がしてならなかった。
*
アランがホテルの部屋に戻ると、ザナトアは既に起床し、ラジオをかけながら、身支度を整えているところだった。元々ザナトアの朝は始まるのが早い。普段も殆ど夜明けと共に目覚めて卵屋や広い放牧地に赴いてポケモン達の体調や環境を確認し、墓地を訪れるのが日課なのだった。場所が違えど習慣は身体に染みついている。だから、部屋に戻って一番にザナトアに会うこと自体に関して、アランには動揺は無かっただろう。 手前側のベッドの枕元を、まだ眠っているアメモースが占拠しており、些細なことで布など簡単に傷つけ破ってしまうフカマルは、テーブルに寄りかかって、持参した傷だらけのクッションに身を委ねて寝息を立てている。 ザナトアは開いた扉に立つアランを、驚く素振りもせずに振り返り、収穫は無かったのだとすぐに理解した。 「おかえり」 たった一言、いつも通り、つっけんどんに言うと、アランは頭を垂れた。 「見つからなかったかい」 解りきっていることだが、あえて尋ねる。きっと彼女からは言い出しづらいことだろう。慣れぬ町を深夜もうろつくとは、いくら彼女が旅で昼夜放浪しているとはいえ勧められたものではなかった。反対を押し切ったものの結果を出せなくては、気まずさもあるに違いない。 早朝のニュースを伝えるラジオ音声を背景に、静かな首肯を見て、ザナトアはアランに近付き背中を叩いた。 「今のところニュースにはなっていないようだよ。ブラッキーも今頃頭を冷やしているかもね」 励ますように言葉をかけてみるが、彼女の顔は晴れない。ザナトアは肩を落とす。 「少しおやすみよ。朝になってしまえばいつ探しても変わらないだろうさ」 アランの口元が僅かに緩んだ。師弟揃って似たようなことを言うものだった。 「……のんびりしていてもいいんでしょうか」 「はあ? のんびりしていいなんて誰も言ってないよ。英気を養えって言ってるんだ」 思わず突き放すように言うと、漸くアランの頬が上がる。何かが腑に落ちたようだった。 「そうですね。のんびりはできません」 「そうだよ」 エーフィが我先にとベッドに乗り込むと、つられてアランも布団の上に転がった。瞬く間にまどろみが瞼にのしかかっていくのか、抵抗なく目を閉じた。 『――次のニュースです。またも火災事故です。昨夜未明、アレイシアリス・』 ラジオの音声が唐突に途切れる。ザナトアが電源を切ったためだ。沈黙の朝がむず痒く流していたものだが、眠りゆく者たちには弊害だろう。シャワーも浴びずに真っ先にベッドに倒れ込んだのだから、苦労は想像するまでもない。若さはそれだけで価値がある。多少の無理をしても身体がそう簡単には堪えない。老婆の手元からはとっくの昔に消えてしまったものだ。 空調が効いているとはいえ、秋も深まりつつある暁は冷える。布団もかけずに寝転がって、彼女はそのまま眠りにつこうとしていた。仕方無く、ザナトアは昨日羽織っていた上等な上着を彼女の肩からかけてやる。エーフィには、備え付けのブランケットをかけた。 アメモースに、エーフィに、アラン。一匹欠けてしまった彼女のパーティの侘しさが引き立つ。 窓辺に立ち、薄手のレースカーテンをそっと開ける。広い道路に面した窓辺からは磨かれた硝子を通して、突き抜けるような秋空が天にたたずみ、青い朝が一望できる。外にひとたび足を踏み入れれば、冷めた風が肌を撫でて身を引き締めるだろう。室内にいても容易に想像できるような、澄んだ朝である。 祭当日、ポッポレース本番としては、この上無くお膳立てされた空模様である。 今頃湖は昨日の雨を忘れて波一つ立てずに凪いでいることだろう。普段なら早朝に船を出して漁に励む男らがいるものだが、今日は祝日。季節の変わり目と、祭日に限っては、湖への侵入が暗黙の了解で禁じられている。 時間が立てばみるみる湖畔は人やポケモンで賑わうようになり、湖畔の一角を陣取る自然公園を中心に催しが繰り広げられ、収穫の秋に相応しく食材やその加工品といった出店が所狭しと並ぶ。花をあしらった目にも鮮やかな装飾品も名物の一つだ。明るいうちから大人は酒を呑み、子供は旬の食材を使ったお菓子を貰っては飛び回るように遊ぶ。朝から昼間にかけてポッポレースが開催されて大いに盛り上がり、場外ステージでは小規模ではあるが公式のポケモンバトル大会も行われる。そして夕方には、毎年、美しい夕陽に照らされて輝く湖の傍に集まって、空に向けて風船を飛ばす。その先端には羽や花��添えられ、人によっては誰かへ向けた手紙を付ける。暗くなっても賑やかに夜店が並び、盛大のうちに幕を下ろす。 楽しい祭を快く過ごせない事態になろうとは、ザナトアも予想していなかった。折角渡した駄賃も、残念ながら楽しむのに使うどころではない。 今のアランには、祭を楽しむ余裕など当然ないだろう。ブラッキーが早く見つかればいいのだが、見つかったとしても収集が着くのかは不明である。捜索に加わりたいのは山々だが、外付き合いというのは億劫なものだ。それに、日々訓練に励んでいた野生の子たちを放置するわけにもいかない。 しかし、ブラッキーの消失した夜が明け眠りから覚めて、ザナトアは一つ心に決めたことがあった。戸惑うだろうが、きっと理解してくれるだろう。 窓枠に手を添い、秋の恒例行事を想像する。 あのポッポが飛べなかった舞台、チルタリスやクロバットをはじめとして多くのポケモン達が味わえなかった舞台を、あのちいさき者達が羽ばたく。 その光景は、何にも代え難い。 可能ならば、アランにもその瞬間を見せてやりたかった。 無数の翼が希望を抱いた青空に向かって一気に飛翔する、圧巻の空間を共有させてやりたい。生命が叫ぶ瞬間である。あの瞬間、ザナトアは自分は翼を持たないにも関わらず、彼等に引っ張られるように、生きなければならないという高揚がみぞおちの底から湧いてくるのだ。驚いて泣き出す子供も少なからずいるくらいだが、喜怒哀楽が極端に薄い彼女にはむしろ驚かせるぐらいが丁度良いだろう。 今年もその日が遂にやってきたのだと、感慨に耽っていると、不意に落とした視線の先に、黒スーツの後ろ姿が見えた。あまりに遠く、黒い後頭部からは体格はおろか顔も判別がつかない。隣にはネイティオを従えていた。 それ以上ザナトアの視界に留まる間も無く、次瞬には跡形も無く姿を消した。恐らくは、ネイティオがテレポートを使ったのだろう。 まさかね。 絶縁となった彼に繋がっているというアランと生活をしているから、ここ数年は存在も殆ど頭から抜け落ちていたというのに、妙に思考を過るようになってしまった。そんな偶然がこうして簡単に起きるなら、同じキリに住んでいれば、もっと早く鉢合わせたっておかしくないだろう。 影も形も男の気配が残されていない地上からはすいと目を離し、カーテンを閉め、薄い陽光は遮断された。
*
彼方で花火のあがる音がした。三発、空砲のようなからりとした音である。その音をきっかけにしてアランは目が覚めた。つられて、他の二匹も身体を起こした。 まどろむ顔で浸っているうちに、町に住んでいるのであろう鳥ポケモンが硝子の向こうで小さく囀っている。 眠りにつくのは早かったが、深くは眠れていなかった。遠い音で簡単に起きてしまう。しかし、部屋に備え付けられた時計を確認すれば、二時間ほどが経過していた。 結んだままにしていた髪ゴムを取り、少し長くなった髪が垂れ���。身だしなみを気にする生活をしていないから、奔放に伸びている。気怠げな所作ではあるが、その下の顔色は、格段に良くなっていた。 机の上に置かれたメモを確認し、ザナトアは先に会場へ向かったと知る。今の花火は祭の始まりを報せる合図だったのだろうか。 ポッポレースは午前中のうちに始まる。ヒノヤコマをはじめとしたザナトアのチームが飛ぶのは第二部。正午には終わるだろう。 メモの隣にはパンが二つ置いてある。ビニール袋に入れられたそれを出して、齧り付く。塩を混ぜ込んだ生地はとっくに冷めていたが、柔らかげな風合いを保っている。流し込むように一つ平らげたら、残りの一つはエーフィとアメモースに分け与えた。それだけではポケモン達は足りないから、持参した固形のポケモンフーズを取り出し、それぞれに食べさせる。 小さな咀嚼音を聞きながら、アランは視線を伏せる。 いつもの存在がいない朝は寂しさが漂う。喪失は突然やってくるものだと、彼女は既に身を以て痛感している。幾度も経験しては、時に驚き、嘆き、受け入れてきた。だが、喪失感に暮れる暇などはない。戸惑いは夜に置いてきたように、顔つきは引き締まっていた。 ザナトアの上着を丁寧に畳んでベッドに置くと、一つ深呼吸をした。 触角を上下させるアメモースを傷だらけのモンスターボールに戻し、鞄にしまいこむ。紺の上着を着直した時、ポケットの固さが気になったように手を入れると、譲り受けたポケギアをまじまじと見つめた。今後二度と会わないかもしれないというクラリスが使っていたという機械は丁寧に扱われており使用感がほとんど無いほどだったが、よく目を凝らすと、薄い傷がはじを静かに抉っていた。 「いける?」 エーフィに向けて言った。アイコンタクトと言葉での簡単な意思確認が交わされる。エーフィも活力が戻ったのだろう、力強く肯いた。 < index >
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12/7・8「焼菓子販売+香りのWS 6+温石のWS 1+α」開催! 各WSのご予約方法!
●2019.12.7 sat ・ 12.8 sun 2days
12月7日(土) 13:00 - 19:00
12月8日(日) 13:00 - 18:00
今週末の12月1日(日)は、1日限定にて南浦和の縁卓さん
にて焼菓子+珈琲販売をさせて頂きます!詳細はコチラ
をご覧下さいませ。今回は12月のアトリエOPEN日にて
開催の香りのワークショップと温石体験のご予約方法!
来週12月7日・8日の2日間は、12月のアトリエ販売日 で焼菓子販売を致します!そして、その2日間限定にて
粕渕まゆみさん主宰のmassiroによります「香りのWS6
+新しい試みの温石整体1」を開催致します!さらに!
同期間にてmitsukoji jamさんのクリスマスジャムを
事前予約優先にて販売致します!*店頭受渡しのみ
ジャムの予約方法は後日に発表致します!お楽しみに! ◎香りのWS & 温石のWS 予約開始:11/29(金)21時~ massiroとは? 昨年初めて開催致しまして、好評のeco tawasi!で
ご存知の方もいらっしゃると思いますがCD「動」の
ジャケットデザインも担当し、時々トコロスタッフ
としてサポートもしてくれています粕渕まゆみさん!
昨今は「まっしろ(massiro)」というブランドを
立ち上げてeco tawasiはもちろん、新たな試みとし
まして「ととのえる」シリーズが誕生致しました! 5回目の前回から2ヶ月と少し。前回行けなかった!
という方も、前回参加したのでオイルとスプレーも
まだあります!という方も、今回は新たに温石整体
「カラダをととのえるWS」がございますので、彼女
の新たな試みを応援��体験をされたい!という方は、
是非この機会にお待ちしております。もちろん初参加
の方もお気軽にご参加下さいませ。お願い致します! 時々トコロスタッフとしてサポートもしてくれていました
粕渕まゆみさんの「まっしろ(massiro)」という名の
ブランドを立ち上げてeco tawasiはもちろん新たな試みとし
まして「ととのえる」シリーズが誕生!過去5回とも好評で、
次回は参加したい!との要望もあり、今回も「ととのえる
スプレー30ml」+「ととのえるオイル10ml」を自分の直感?
感覚?で選んでつくる香りのワークショップは「ココロを
ととのえるWS」。今回新たに「カラダをととのえるWS」
温石整体も加わりましたので、ココロとカラダの両方を
ととのえるWSが揃いました!!!今回も予約優先にて
開催します!*ワークショップ+お茶+菓子付。約50分。 「外から内から…まっしろなトコロにかえるトコロ」
香りのワークショップ、温石のワークショップは、7・8日の
2日間ですが、焼菓子販売も同期間の2日間です。焼菓子各種
(パウンドケーキ・スコーン・ビスクッキィ・クッキー・米粉
フィナンシェ)をメインに、保冷バックをご持参の方、又は
すぐに帰宅されます方限定にて「米粉しっとり和ブラウニー」
も販売致します!アトリエ販売限定の焼き立てスコーンも!
*焼き立てスコーンは店頭にお越し下さった方1名につき1点。
サクふわで、ホッとする一品です。是非この機会にどうぞ。 香り & 温石のワークショップの詳細&予約方法を、ご覧に
なりたい方は、このまま超分の文章をご熟読の上、お申込み
をよろしくお願い致します。2日間で12枠ございますので、
ご都合の良い時間にてご予約の程、宜しくお願い致します! *ワークショップの時間は50分前後。 辺鄙なトコロなゆえ、予約枠に空きがある場合もございます。
その場合は、トコロ菓子やテイクアウト珈琲を購入された際に
ふらっとご参加頂ける場合もございますので、お気軽に空き
情報などをお声がけ下さいませ。次の予約までお時間が間に
合います場合は、途中の時間からでもご参加可能な場合も有。 店内はカフェではありませんので飲食不可となります。販売を
主とした空間のためご容赦下さいませ。一応テイクアウト用
にて、今回は今季で四季のブレンドが終了致しますコラボ豆
ねじまき雲ネジくん焙煎のトコロブレンドAUTUMN2019最後
の販売機会ですので、AUTUMN2019を使用してドリップ抽出
したストレートコーヒーとカフェオレなどを販売致します。
*珈琲豆も少数のみ販売致します。AUTUMNは、落ち葉を
イメージした、ほろ苦さと酸味のバランスの良い中深煎!
深煎りメインの中で唯一の中深!蒸らしを長めにすると
苦味が増しますので、お好みの秋味をお楽しみ下さいね。
珈琲以外としては、葉とらず林檎ジュース100%を提供します。
メニューは当日レジ前にご用意しますので、宜しければぜひ
ご覧下さいませ。今回も皆様のお越しをお待ちしております! こちらは「香りのワークショップ6、温石のワークショップ1」
のご予約方法となります。焼菓子やmitsukoji jamのジャムなど
のお取置きはできませんので、ご了承下さいませ。
*mitsukoji jamのクリスマスジャムのご予約方法は後日に! アトリエ販売会へのご来店のご予約は、必要ございません。 それでは、皆様のお申込みをお待ちしております!予約を
ご希望の皆様は「下部」をご覧下さいませ。焼菓子購入のみ
の方も、アトリエ十五六の住所や行き方も掲載しますので
ご覧下さいませ。皆様、どうぞ宜しくお願い致します!!! ◎ワークショップ予約開始:11月28日(金)21時~ *現金のみのお取り扱いとなります。細かいお金でご対応を
頂けましたら大変助かります!エコバックなどのご持参の
ご協力も併せて、どうぞよろしくお願い申し上げます!
*ワークショップにご参加されます皆様は、焼菓子と別会計
なりますので、お手数ですが丁度の金額を封筒などに入れ
てお持ち頂きますと大変助かります!粕渕まゆみ氏に直接
お渡し頂けますと幸いです。ご協力のほどお願い致します。 *十五六はカフェではございませんので、テーブル席などは
ございませんが、テイクアウトの珈琲や焼き立てスコーン
などをお待ちになります用のスツールが少しはございます。
皆様でお席をお譲り合いながらお待ち下さいませ。 *近隣の皆様にご迷惑になります行為、長時間路上駐車等は
ご遠慮下さいませ。近くにコインパーキングもない辺鄙な
トコロです。できましたら公共交通機関をご利用下さい。
どうしても車でお越しになられたい方は、運転担当の方と
お2人以上でお越し頂きまして、もう1人の方がお買い物中
に、車でぐるぐると他の場所を走行や、駐車場があります
他のお店での買い物など、可能な方とお越し下さいませ。
ご面倒をお掛け致しますが、ご協力の程お願い致します!
米軍側というコトと、住宅地というコトでお願い致します。 ◎ご興味のあります方は、下記をご覧下さいませ。
*アトリエ十五六の小上がり部をワークショップの
小部屋として使用致します。カーテンを致します
ので、プライバシーも確保できますのでご安心を。
◎お申込み方法を下部に記載しますので、
お伝えしますコトをよくご理解頂き、
お申込み頂きますようお願い致します。 今回の焼菓子販売は
12月7日(土)・8日(日)の2日間限定。
今回の香り&温石ワークショップは
12月7日(土)・8日(日)の2日間限定。 営業時間は
12月7日(土) 13:00 - 19:00
12月8日(日) 13:00 - 18:00 *焼菓子のみ購入したい!という方のご予約は
不要です。そのままお越し下さいませ。
但し、在庫状況などはインスタグラムにてご確認
下さいませ。万が一、完売の場合は必ずアップを
致します。アップされない場合は、在庫があると
ご判断下さいませ。
インスタグラムはアプリを登録していなくても、
WEBにて閲覧は可能です。いいね!などは、押せ
ませんのであしからず。
*「tocoro cafe インスタグラム」等で、検索して
下さいね。もしくはコチラをクリック!
◎アトリエ十五六
住所:相模原市中央区上矢部1-14-22-101
(*建物向かって右側が十五六となります) 最寄駅は、JR横浜線矢部駅又は淵野辺駅 徒歩25分位。 駅から遠いため、バスでのご来店をオススメいたします。 平日のみ、徒歩30秒のトコロに停留場がございます地域 コミュニティバスが運行しております。乗車率が悪いため 存続の危機らしいですので、こちらでのご来店のご協力を お願い致します。矢部駅始発、淵野辺駅途中乗車可能です。 *コチラをご覧下さいませ。→ バス(平日のみ運行) *4/1〜平日のみ運行コミュニティバスのダイヤが改正!
行き方:コチラのページにて詳しく記載しております!
→ 十五六 今年、東京へ引っ越しされてまいりました粕渕さん。
現在は、新たに温石の勉強も加わり、仕事と大変な
毎日なようです。ですが、やはり既にスタートして
6回目となります香りのワークショップ!さらに!
温石整体を取り入れた「カラダをととのえるWS」
の登場により、外と内の両方をととのえるWSが
整いました!まだ温石のワークショップは1回目と
なりますので、こちらの進化と深化も楽しみです。
彼女が今後も、継続していくと決めている活動
ですので、引き続き私達もサポートしていきます。
皆様もぜひ応援の程、宜しくお願い申し上げます。
◎ココロをととのえるWS(香りのWS 6)
今回も精油7種から4種選ぶカタチですが、精油は
よりシンプルにし、シングル5種、ブレンドは2種
としました。とてもシンプルなさわやかな顔ぶれ
です。急に暖かくなったりとまだまだ安定しない
気候ですが、そんな季節に合わせて調整。深い
トコロをととのえるそんなイメージです。 ワークショップは、ただ自分の心と向き合う静かな
時間を過ごして頂けたらという思いもありまして、
オススメはお一人さまですが、不安な方は付き添い
の方とおふたりでどうぞ。とのコトです。 定期的に開催予定の香りのワークショップですが、
前々回〜精油を新たに高価なモノに変更しています
ので、最初の頃よりは少し値上がりしておりますが、
10月の消費増税では値上げせずにお値段は据え置き
にしています。そして!お値段は通常の半額以下
だと思いますので、迷われています方はこの機会に
ぜひご参加下さいませ。彼女が成長していく過程も
体験するコトができますこの企画!そして香りから
はもちろん!粕渕まゆみさんからも癒されるコト
間違いなしです!笑。今回も、さらに作られたOil
を使用して、ほんの少しではありますが。。。手の
ハンドケア、経穴、いわゆるツボ押しが加わるそう!
ぜひ、まずは体験をして頂けましたら嬉しいです! さらに、オイルよりもどうしても使用頻度が増して
しまうスプレーを追加で作れるようになっています。
2本目も再度かおりを選んで調合して頂けますので、
かおり違いの2種のスプレーを楽しんで頂けます。
お申し込み時にお伝え頂きたいです。
*追加スプレー1本¥1,500 以下、粕渕さんからのご説明です。↓
「かおりの選び方ですが、以前は白いカードを直感
で選んで頂いていましたが、今回青森ヒバのチップ
を選んで頂くようにいたしました。ヒバの良い香り
がほのかにしてとても癒されます☆ 選んで頂いた
*ヒバチップは、お土産にお持ち帰りください☆
防虫、消臭効果にも優れていますので、お家で
お使い頂けたらと思います。
*カルデサックさんのものを使わせて頂きます
今回も…精油の品質はそのままに、産地や生産者の
方が違う精油を御用意する予定です。今回も7種の
精油から4種を選ぶようにいたします。前回ご参加
されていなくて、以前までのWSを受けて頂いた方
にも、香りの微妙な違いを感じたり、楽しんで頂け
そうです。
そして次に…
作って頂いたととのえるOilを使い、ほんの少しでは
ありますが。。。手のハンドケアをさせて頂けたらと
思っています。経穴、いわゆるツボ押しです。
そして、温石(ホットストーン)の何とも落ち着く
ぬくもりを感じていただきたくお持ちしようかと。 精油のエネルギー+healingがみなさんの本質にもどる、
思い出すサポートをいたします。頭でなく心を。
直感や感覚、なんとなくで楽しむ、ココロをととの
えて、まっしろなところにかえるトコロ6!
香りのワークショップです。」
◎ととのえるスプレー 30ml
成分:organic精油、植物性発酵エタノール、水 ルームフレグランスとして。眠る前に枕に。玄関、
シューズに。トイレのエチケットに。気分転換の
リフレッシュにひとふき。などなど ◎ととのえるオイル 10ml
成分:organic精油、organicホホバオイル クルクルとロールがついた小さな瓶で、
手が汚れず塗って頂けます。手首などにコロコロ
塗って、軽い香水のように。 どちらも持ちはこびしやすいので、お守りがわり
に持ち歩いて、まっしろなところにかえるひと時を。 *安心してご使用頂けますよう、精油は、長年愛用し
続けているもので、オーガニックの純度の高い高品質
なものをご用意いたします。
*ブレンドする香りは、青森ヒバのチップを選んで
頂くようにいたしました。香りも名前もわかりません
ので…直感まかせです!本当のトコロは今の自分に
必要なコト、ものを知っている!というなのもと
頭でなく、心を静めて自分と向き合うひとときです。
まずスプレー、そしてオイルの順番に。。。
スプレーの香りが気にいったらそのままオイルも
同じで作れます。また選びなおしたいようでしたら
それも可能となります。
事前に追加スプレーをお願いした方は、追加スプレーも
作れます。2本目も再度かおりを選んで調合して頂けます
ので、かおり違いの2種のスプレーを楽しんで頂けます。
お申し込み時に記載下さいませ。
*追加スプレー1本¥1,500 *香りのワークショップの流れ まずはご予約の旨とお名前をスタッフにお声がけ下さい。 ↓ 粕渕さんがご挨拶とご案内を致しますが、まずは焼菓子
をご購入されます方は、お取置きを承りますので、カゴ
に購入されます焼菓子をお取り頂きまして、粕渕さんに
カゴごとお渡し下さい。ワークショップ中に合計金額等
算出し、ワークショップ終了後にお会計をお願いします。 *13:00~と12:30~の方は1番に焼菓子を購入できます!
*7日は12:55に入店可能。8日は12:25に入店可能。 ↓ 小上がり部に靴を脱いでお入り頂きまして、粕渕さんより
ご挨拶のあと、お代¥4,500をできる限り丁度でお支払い
下さいませ。ご協力のほど宜しくお願い致します。
*お茶菓子をサービスいたしますので、喉を潤して下さい。
今回もパッケージ済のクッキーをプレゼント致します。
お持ち帰り頂いても結構です。
参加費の発生しない付添いの方はお菓子のサービスは
ございませんのでご容赦願います。
↓ ◎ワークショップ開始
ご説明→スプレー作り(直感で香りを選ぶ→調合する→
香りの効能・メッセージの説明)→オイル作り(直感で香り
を選ぶ→調合する→香りの効能・メッセージの説明)→
今のご自身の状態を知り、しばし自分の心と向き合う
ひととき。→healingのことや、取扱のご説明など
しながら、ハンドケアを→終了。
50分前後 / ¥4,500 ↓ 終了後は、お取置きのお菓子がある方や、他の商品を
購入されます方は、十五六のレジにてお支払いを
お願い致します。 ヒーリング?とは。。。あれ?と思われました方
は鋭いです。というか、きちんと読んで下さって
いますね。笑。こちらはご希望の方にメールにて
粕渕さんが自宅に帰られて数日後に皆様に想いを
お届け致します、オマケの様なモノ。その際に何か
気づきがありました場合は、その時に浮かびまし
た想いをメールに記載します。全ての方に、後日
メールが届きますが、そちらに想いの記載がある
か?は分かりません。グリコのオマケとは違いま
すが、オマケがあれば嬉しい!というコトでなく
今回は何もないのもまた良い意味と取れるのでは?
と思います。でも恐いコトはなくて、粕渕さん
の優しい前向きな人柄と思いのある言葉に納得。
そしてワークショップ数日後にとある変化もある?
かもしれません。そちらは、皆様に届くメールに
答えがございますので。。。こちらもお楽しみに! *こちらが不要な場合は、粕渕さんにその旨を
お伝え下さいませ。 ◎店頭販売アイテム ○eco tawasi えこたわし大きなサイズ登場!
グリーンブラックも加わりました!
¥680 以上です。 こちらのワークショップ用に、十五六の小上がり
用のテーブルを以前作りました!少しずつ誰かの
ために何かが生まれて、そして結果自分達の何か
になるような気もしています。というフレーズ
から半年以上。すっかりいろいろと活躍中です!
当日は焼菓子販売やテイクアウト珈琲を購入
されますお客様もお越しになられますので、
ワークショップ中は小上がり部はカーテンにて
仕切らせて頂きますので、ご安心下さいませ。
今回、スプレー+オイル+お茶+ミニ菓子付で
「1枠50分前後」粕渕さんとのワークショップ
の時間をみておりますが、ご本人の希望により
税込¥4,500と、まだかなり特別なお値段にて
開催します!精油も純度の高いオーガニック
の高品質なモノも使用しておりますので、
詳しい方はその価値が分かると思います!
こちら1時間毎の予約優先で、11月29日21時より
予約開始となります!予約状況もブログにUPを
しますので、当日予約の空いている時間でしたら
十五六にお越し下さってお声がけ頂けましたら
参加も可能です!たまたま先約の方がいましたら
お受けできない場合もございますので、その場合
は、ご容赦願います。下記に予約受付枠を記載
しますので、予約開始時のお申込み参考にして
下さいませ。2日間で全12枠となります。
1枠1~2名まで参加可能。但し2名様は同時に
受けますので、どうしても一緒に参加したい!
という申し出の方のみとなります。通常は1枠
1名様でのご予約となりますので、他人様との
同枠はございませんので、ご安心下さいませ。 *1枠2名様の場合は2セットとなりますので
料金は2名様分頂きますので、ご了承下さい。
但し1人では不安で。。。という方や、一緒に
来られたご友人の方は、参加しないけど付き
添いなので一緒にいたい!という方等1セット
のみの場合は、その限りではございません。
その旨もお申込みの際に記載くださいませ。
◎カラダをととのえるWS(温石整体WS 1)
かおりでココロをととのえる。
温石でカラダをととのえる。
外から内から…まっしろなトコロにかえるトコロ。
2つのワークショップです。
温めた石。温石で足裏、膝下、背中、首、肩周り、
頭などをゆっくりおし当て温めていきます。
経穴(つぼ)を押していく中で、気持ちよいな、痛いな、
右と左で何か違うな…などなどの自分のカラダの声、
かたよりを見つけて、日々のセルフケアにいかして
頂けたらと思います。
温石ぬくぬく整体 約30分
簡単なストレッチとセルフケア等のお話など 約15分
お茶とお菓子付き3,500yen 合計45分
足裏もですが、すべて服をきたままでタオルをおかけ
しながらいたします。気になります方は履き替え用の
靴下をお持ち頂いてもOKです。ご自身の心地よいと
思われるスタイルで、いらしてくださいませ。
ご希望によりお首周り、手などにお好きな精油を
塗って頂いてかおりも楽しんで頂けたらと思います。
椅子に座って、23センチ四方の小さな椅子に片足を
おいて頂いて、温石で温めながら押していきます。
疲れている場所を発見しましょう。もう片方の足は
小さな湯たんぽの上に置いて頂いてこちらも温めます。
そして、首回りには小豆を温めたものをおき
こちらも温めます。
さらに温石を布でくるみ、ご自身でお腹や胸などに
当てて頂き、ゆったりと自分のカラダを見たり、
呼吸をととのえたりして頂きます。冷えたカラダから、
ココロまでをととのえる、温石ぬくぬく整体を是非
体験くださいませ!
*整体は、服をきたまま、椅子に座ったままで
行いますので、ご気軽にご参加いただけます。
◎香りor温石ワークショップ予約枠(全12枠)
1枠ワークショップ時間:香り50分前後 / 温石45分前後
<7日>
13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~ 17:00~ 18:00〜
*当日13時開店ですがWS参加の方は5分前に入店可能。
<8日> 12:30~ 13:30~ 14:30~ 15:30~ 16:30~ 17:30~ *当日13時開店ですがWS参加の方は12時25分より入店可能。 *18時閉店ですがWS参加の方は18時20分前後まで ご予約方法は、下記に記載しておりますが、前々回より
ワークショップはワークショップのみ単体での申込み
へと変更しておりますので、ご注意下さいませ。 ◎香りのWS+お茶+ミニ菓子付(50分前後):粕渕まゆみ ¥4,500 (税込)
◎温石のWS+お茶+ミニ菓子付(45分前後):粕渕まゆみ ¥3,500 (税込) *2日間で全12枠ございます。先着順により予約が不可
の場合もメールでお知らせします。 予約は先着順にて受付とさせて頂きます。
全ての枠が埋まった時点で、受付は終了とさせて頂きます。
その際は、本nikkiとInstagramにてお伝え致しますので、
ご確認下さいませ。 辺鄙なトコロというコトで、予約枠が空いている可能性
もございます。その際は、店頭にお越し頂いてお声がけ
頂いてからの参加もOKですので、お気軽にお声がけを
下さいませ。 イベントやお買い物とのハシゴなどで、楽しく実りの
あります来週末となりますように。そして土日の開催
でないと参加できない!という皆様も、この機会に
アトリエ十五六にもお越し頂けますと嬉しいです。 それでは、皆様のお申込をお待ちしております! 11月29日(金)21時より受付開始です! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー tocoro cafe / 十五六
アトリエ焼菓子販売日+mitsukoji jam販売+ 粕渕まゆみ massiro「香りor 温石WS」ご予約方法 *2日間、焼菓子のみ購入希望の方はご予約不要です。 ●日程:「12月7日(土) ・ 8日(日)」の2日間限定。 ●営業:「下記営業時間内にて開催となります」 12月7日(土) 13:00 - 19:00 12月8日(日) 13:00 - 18:00 ●予約日 :「 12月7日 」 「 12月8日 」 2日間ご用意します。 ●参加費 :
香りのWS:¥4,500税込 WS+お茶+菓子付(50分前後)
温石のWS:¥3,500税込 WS+お茶+菓子付(45分前後) ●予約枠 :◎香りor 温石WS 予約枠(全12枠) 1枠ワークショップ時間:香り50分前後 / 温石45分前後 <7日> 13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~ 17:00~ 18:00〜 *当日13時開店ですがWS参加の方は5分前に入店可能。
<8日> 12:30~ 13:30~ 14:30~ 15:30~ 16:30~ 17:30~ *当日12時半開店ですがWS参加の方は5分前に入店可能。 *18時閉店ですがWS参加の方は18時20分前後まで ●開催場所:アトリエ十五六 相模原市中央区上矢部1-14-22-101(建物向かって右側) アクセスはコチラをご覧下さい → 十五六 ●確認事項 : ・ご予約日枠の営業時間内に必ずお越し頂けますコト、
ご了承願います。
・お時間が限られますので余裕を持ってご来店のコト、
ご了承願います。
・スタッフや粕渕さんのご指示にご協力頂きますコト、
ご了承願います。
・カードのご使用は出来ませんので、現金のご用意を
お願いします。
・エコバックなどのご協力もお願い致します。 ・どうしてもキャンセルされる場合は、
予約日前日の12時まで
にメールでご連絡頂けます様、お願いします。
こちらから追ってキャンセル受理の返信メールを
させて頂いて、キャンセル成立となります。
そちらのメールが無い場合は、念のため再度メールを
送信して下さいませ。キャンセルが出ましたら先着の
優先順からメールにて繰り上げのご連絡をさせて頂き
ます。ご迷惑をおかけ致しますがメールが届きました
ら早急にお返事を頂きましたら大変助かります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。ご連絡が無く
キャンセルの場合は、今後のご予約は全て受付不可
となります。ご了承願います。
*予約日前日の12時以降でのキャンセルはお受け
出来ませんので、その場合は代理の方を参加できる
方のお申込と限らせて頂きます。それ以降の
キャンセルにつきましては、後日キャンセル料
としましてワークショップ代金の全額をお振込を
頂きますのでご了承願います。 *予約日が都合が悪くなり、他の日への変更の場合は
メールにてその旨をお伝え下さいませ。
香りor 温石のワークショップについての変更は、
予約が空いている時間帯への変更のみ可能とします。 注)お申込頂きました方は、確認事項のすべてを
ご了承頂いたものと致します。 ●申込方法 :
ご希望の方は、11月29日(金) 21時から参加当日12時まで
*受付開始21:00より前のメールは無効になりますので、
ご注意下さいね。 mayumi.kasubuchi△gmail.com までメールにて
お申込下さい。*[ △ ] を[ @ ]に変換して下さいませ
■メールへの記載事項(必須) ・件名→ 香りのWS6申込 or 温石のWS申込 ・お名前(フルネーム)
*ワークショップを2名同時の場合は相方名も記載。 ・2名同時にワークショップ参加の方のみ記載下さい。
「2名同時参加」又は「1名参加、1名付添い」
*2名同時参加の場合は、2名分の料金を頂戴致します。
お時間は、50分をみてください。
注)参加されない付添いの方にはお茶菓子は付きません。
ご了承願います。 ・ワークショップ希望の日にちと時間帯
例(7日 13:00~)又は(8日 おまかせ)など
*第1~3希望まで記載の上、希望日の空き枠で!もOK。
*香りのWSを13:00〜 温石のWSを14:00〜と
お一人で連続のご参加も可能です!
・追加スプレーをご希望の方は、希望本数を記載下さい。
・携帯+PCメールアドレス(受信拒否等の設定は解除)
[email protected]からの受信設定を可に。 ・携帯電話番号(当日ご連絡のつきます番号) ・備考欄(質問やメッセージ等) *当日ギリギリになる場合は下記メールにてご連絡下さい。
トコロカフェ用携帯まで転送されますのでご連絡します。 ●申込後 : ・全12枠すべて埋まるまでは受付中となります。予約枠に
空きがある場合は、当日12時まではメールにて受付可能。
それ以降は、店頭にてスタッフにお声がけ下さいませ。
当日でも空きがある場合は、突然参加も可能となります。
・ご予約可能な皆様には、翌日以降に追って粕渕まゆみさん
ご本人より、確認メールを送らさせて頂きます。そちらの
メールにアンサーを頂いて、確認が出来ました時点で、
ご予約確定とさせて頂きますので、ご注意下さいませ。
最後に「確定」メールもさせて頂きますので、そちらも
ご確認くださいませ。お仕事と習い事がありますので、
24時間過ぎてしまう可能性がございますので、その際は
しばしお待ちくださいませ。
・お申込から2日過ぎても確認メールがない場合は、再度
ご連絡をお願い致します。全ての方に今回はメールにて
予約有無のご連絡をする予定です。予約ができなかった
場合でも、焼菓子のみでしたらアトリエ販売会へお越し
頂けます。そしてワークショップに空き枠がございまし
たら、当日お声がけ頂いてのご参加も承りますので、
宜しければぜひどうぞ。
・ご予約メールが届いています全ての皆様にご連絡します。
こちらにアンサーメールの返信が無い場合は、お客様の
メールが受信拒否の可能性があります。こちらから再度
メール致しますが、お電話するコトはございませんので、
必ず設定をしてお申込下さい。確認メールにアンサーが
「48時間以内」に無い場合はキャンセルとなりますので、
十分にお気をつけくださいますようお願い申し上げます。
*携帯会社によってメールが送信できない場合も
アンサーがなく、こちらからは送信されていると思って
いる場合が有ります。 念の為パソコンメールのアドレスも記載して頂けたら
確実だと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。 ・blogとInstagram内で終了案内をするまでは常時受付中! *ワークショップのご予約はせずに、焼菓子購入のために
ご来店されます皆様は、上記ご予約は関係ございませんの
で各日の営業時間をご確認の上ご来店をお待ちしています。 ご予約不要。売切れの商品がございましたらお許し下さい。 今回も万が一焼菓子完売となりました場合でも、香りor
温石ワークショップも開催しておりますので、営業時間内
は閉店せずにOPENしております。ドリンクのテイクアウト
や、空きがある場合のみ、当日ふらっとワークショップに
ご参加も可能です。スタッフに空き情報をご確認頂いても
OKです。そして粕渕さんmassiro製のeco tawasiの販売も
ございますので、宜しければ予約不要でもお気軽にお越し
下さいませ。年内最後のアトリエ十五六焼菓子販売です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それでは、皆様のお申込をお待ちしております! 11月29日(金)21時からのお申込ですので、お気をつけて。 毎度超文にお付合い下さいまして、ありがとうございます。 当日販売の焼菓子メニューやなどは、また前日又は当日朝
までに発表致しますので、ご覧下さいませ。お願いします!
mitukoji jamさんのクリスマスジャムも併せて販売を
致しますが、こちらも事前予約優先販売となります。
店頭受渡しのみ。後日にジャムの予約方法はアップ
致しますので、宜しくお願い致します! tocoro cafe / 十五六 上村 雅一・直子
0 notes
Text
世界細胞組合合唱鉄橋団(タイ・バンコク/カンチャナブリ1998.11.28~12.3)
※おことわり
この文章は1日目のみ過去にサイトで公開したもののログを再編し、それ以降の日程はGN4号や記憶のすみずみから引っぱり出し、なおかつHDDに残ってた画像データを元に再編集したものとなります。画像につきましてはMr.ワイを除いて顔の判別がつきにくいものを使用しておりますご了承ください。
_____________________
1日目
前日の昼過ぎまで仕事だったのでかなりべろんべろんの状態で 羽田行きの飛行機に乗り込む。 羽田から成田までの移動で疲れ切って、成田のホテルに着いたときにはもうすでに夜7時を回っておりました。 その夜に行程中ずっと同室予定の方と合流。
当日はホテルを朝8時のバスで出発。 集合場所、なんか覚えがあると思ったら、去年の点検隊のときの集合場所と 同じ方向でした。(部屋は違ったけどね) 待合室の入口に「世界細胞組合合唱鉄橋団 御一行様」とかかれた看板があったので 写真に収めていたら、スタッフらしき人に 「その姿、写真に撮ってあげるよ」なんていわれる。 なんなんだ、このやたらノリのいい人はw
全員集合し、説明その他もろもろの時間。 さっきのやたらノリのいい人は今回の団長代理・O井さんでした。 彼は当時のライブでPAなどを担当されてたスタッフさん。 そしてそして、お待たせしました名誉団長・福間さんの登場!(O井さんがそう言っていた) みんながいっせいにカメラを向ける。
ひょっとして、O井さん面白い人だな(笑)
福間さんは団長として挨拶をしたのはいいが、O井さんが ビデオに撮るのを忘れてしまい、しょうがないのでもう一度。 我々団員に渡されたブツは、名札と特製ケースに入ったカセットテープ2本、 そして点検隊ロゴ入りオペラグラスでした。
このとき、我々が乗る飛行機はジャンボにみえるがなんであろうとB29というように、と 平沢さんの伝言として添乗員さんに言われてしまった。 B29・・・それじゃ、他のお客さんは知ってて乗ってるのかしら・・・
飛行機に乗り込み、いざ出発!!!
水平飛行になり、カセットテープの1本目を聞く。 そ��てそこでの平沢さんの衝撃の一言。 「家畜と粗大ゴミを乗せて・・・」 ちょっとまったぁぁぁっ!!! か、家畜?そ、粗大ゴミ? わ、私たちって一体・・・。 人間扱いされてないの?ひょっとして(ひょっとしなくてもそうだろっ!)。
内容としては「戦争のときに損傷を受けたWorld Cellがきちんと作動しないために 本来ならばB29は原爆を乗せてヒロシマに向かうはずなのに、歴史がねじくれてしまい 家畜と粗大ゴミを乗せてタイに向かっている」ということである。 それじゃあ、いまこれに乗っている名誉団長も家畜ってわけですかい?ええっ? いや、それ以前にこれに乗ってるほかの方々も家畜ですか。
約6時間でタイに到着。 しかし、暑っ苦しい・・・。むわっときたよ、空気が。 自分の荷物をかっさらっていざ、バス乗り場へ!!
しかし、そこで待ち受けているのはバスなんていう洒落た代物ではなかった。 そこに待っていた乗り物は家畜運搬用のトラック!!(マジで) も、もしかしてあれに乗れと? やっぱり家畜なんですね、私たち。 まぁこのような旅行に参加する人たちは頭のネジがぶっとんだ人しかいないので 笑いながら文句っぽいことはシャレで言うのがお約束。
トラックの横には何か書かれた横断幕がはってあり、 とりあえず数字の「30」しか判別できない。 「30」ってなんかいやな予感がする。 (この垂れ幕に書いてあった言葉は「日本人売ります 1人30バーツ」だった。30バーツ=100円少々)
しかもマスクが配られた。排気ガス対策らしい。 実際、ホテル着いてから鏡を見たらマスクしてたのに鼻のあたりが黒かった。ヤバイ。
同じ班の人たちが別れ別れになってしまい、「○○さーん!!」「××さーん!!」って感じになってしまった。 そうこうしているうちにトラックが動き出した! うちらが乗っていたトラックはかなり空いていたんですが、後ろのトラックが・・・(笑) ひでぇギュウギュウ詰めだよ。うわー、このトラックでよかったかも。(失礼) しかし、ここで気がついたのだが名誉団長は後ろのトラックの助手席に座っている・・・。 ということは、運転手に気に入られた家畜ってことですか?(ごめんなさい) ああっ!しっかりとビデオに収められている!! 他の観光バスに指差されるし、現地人には笑われるし、もう何も怖くない。
しかし、どうやらトラックはホテルとは反対方向に向かっているらしい。 すると、どこからともなく声がする。 「あれはなんだ!!」 声の主はヒラサワファンにはもうおなじみのあの方。 そう、あのMr.ワイである。 彼が指差す方向には小西さんが!!しかもいくつかのスーツケースが!!
これは一体・・・。 「この中の何人かの荷物が売られています、値段は35万KAMEARIだそうです」 か、KAMEARI?なんじゃその単位。 荷物の持ち主が呼び出される。 幸いにして(この場合は不幸にも)自分の荷物ではなかった。 自分の荷物がなかったので詳しいことは分かりませんが どうやらお釣がクギだったようで。 なぜクギなんだろう。
買い戻した荷物には「10P」と書かれた紙と1人だけ 封筒に入った手紙らしきものが貼ってありました。 ポイント制ですか、今回の点検隊は。
どうにかホテルへ到着。 しかも高級ホテルだよ・・・家畜運搬車両が高級ホテルに横付けされて 降りた私たちにウェルカムフラワーをばらまくんだよ。
待遇に温度差が生じて風邪ひくレベルだよ!!!
そしてたぶんみんな気が付いてなかったと思うんだけど、吹き抜けの天井に赤い布が下がっていたんだ。 そう、まさに「救済の技法」のあのジャケットのように。 (本当にホテル側にお願いして下げてもらってたようです) (なぜみんなが気が付かなかったのか、それはクリスマス前の時期でその飾りなどと同化してたから)
とりあえず宴会などを行うホールに集合し部屋割りとミーティング、タイから1名ODDさんという青年が合流。 彼は昨年P-MODELが出演した「ASIA FOR THAILAND」というイベントでファンになったとのことで 今回の(トンチキ過ぎる)旅に参加したいとのこと。
さっき小西さんから渡されたという手紙を班ごとに配布。
以上、これが手紙の内容です。 擬胸弟・・・(笑) 上手いこと言うなぁと班内で感心してしまった。
部屋に入ると、洗面台にメッセージが!!!
夕食などで外出のためロビーに集合。 そこには必ず名誉団長がいる。 そして当然のようにフラッシュの嵐。
夕食のため、チャイニーズレストランへ。 ナプキンの置き方が・・・救済の技法? 見ると普通の折り方の折り目がついていてちょっとおちゃめ?
ごく普通の食事でごく普通におなかがいっぱいになり、 そろそろパッポン通りで店を探すのである。 班毎でガイドさんがあてがわれ、当班のガイド・マイさんにつれられて夜の街に出る乙女たち。 しかし、アレだね。怪しげな商品しか置いてない屋台ばかりで笑いがとまらないよね。 (主にコピー商品とか変な日本語が書かれたシャツとか) ガイドさんいわく、「もうすぐ、もうすぐ」。 と、そのときさん然と輝く「KING」の文字!! そして客引きのおねーちゃんに「コッチ、コッチ」と呼ばれる私たち。
そう、そこはおそらく大半が擬胸弟と思われるおねーさま方が水着姿で踊っている いわゆるゴーゴーバーだった!! 「あ!あそこ見て!!!」 誰かの声で一斉に向こうに視線が走る。 その視線の先には…いたー!! あのお方が!! な、なんか骸骨もいっしょだ。これがQUITE-��が派遣した「死」? しかも横には謎の行商人(笑)の姿が!!
我先と、あの方がいる向こう側へ行こうとすると「この先は班長だけ」と言われる。 しかたがないので、班長さんに全てを託し私たちしがない班員は待機。 どうやら、我が班が1番目をゲットしたらしい。 日ごろの行いがよいから(んなわきゃない)
ここで活躍するのがいただいたオペラグラス(ロゴ入り)!! ああ、よく見える…なわきゃねーwww カウンターの前の方に陣取ってる見知らぬオヤジのせいで あのお方の姿が全然見えない・・・。 同じ班の人といっしょになって「オヤジ!どかんかい!!」なんて言いながら。
全部の班が到着し、気がついたらいつのまにかあの方はいない。 んで、外に出たら骸骨を持ってはるか向こうへと去った後でした。 もうすでに骸骨しか見えなかった・・・。(T T)
なので、パッポン通りを少し見学してから自由行動。 でもたいして興味が無い上、疲れきっていた自分と同室のお嬢さんはマクドナルドの前で ガイドのマイさんとちょっとお話。 すれ違う綺麗なお姐さんの大半は元オトコだという見地を得てパッポンの夜はふける。
_____________________
2日目
本日のスケジュールは夕べゴーゴーバーで1番に到着したから 「午前中はバンコク市内観光、午後は前半レコーディング体験、後半ショッピング」となった。
バスの座席にこのようなメッセージが。
_________________
諸君は、大事な人物を見逃している。 その人物をよく知ろうとする者は大きな秘密に近づくだろう。
ヒラサワ _________________
なかなか意味深なメッセージである。
バスが動く前にワイさんがバスに。
「みすたーわいの でいりーにゅーす。」 「きのう、しんかんせん のぞみごうが ひろしまに げんばくをおとしました」 (日本語がたどたどしいので全部ひらがなで表記しました)
初日のカセットの内容の通り、どんどん時空が歪んでるようです。
午前中は市街地の観光。 昼食はまたもチャイニーズレストラン。
昼食が終わり、いよいよ今回の点検隊の特典「スパルタレコーディング体験(死の証言の録音)」である。 住宅街にある大きなお屋敷、ここはタイの国民的歌手ピ・ジェイさんのプライベートスタジオで 最近の作品(1998年当時)はここでもレコーディングされてるというまさに聖地。
前日ゴーゴーバーに1番に到着したためレコーディングも1番最初。 スタジオに入り、黙々と作業する福間名誉隊長(今日は仕掛け人側サイド) 指示を出す平沢さん、奥のほうにいる小西さんとワイさん。 作業現場は撮影OKだったので準備が整うまでフラッシュの嵐。 撮影するのに夢中になってたらGN4号の点検隊レポに必死でカメラ構えてる姿の写真が掲載されてて のちのち盛大に冷や汗をかくことになるが知ったこっちゃないw
準備が整ったのでいっせいにレコーディングブースへ。 すごいドキドキする。
「あなた方はこれから村人として歌っていただきます」という指示で民衆のコーラス撮り。 ソロで音をとりたい、という参加者が指名されたり(声に特徴があって採用したようです) 「もっと村人っぽく」などムチャぶりもありましたが緊張しっぱなしのレコーディング体験は終了。
「とっとと出て行ってください」とツン100%の扱いでスタジオを出て行ったとき、ワゴン車が横付けされた。 次のレコーディング班が買い物ミッションに出たはいいが時間を過ぎても帰ってこなくて 突風のワゴン車で捜索に出されたんだそうで…お疲れさまでした。
次の買い物ミッションからルール変更で時間制限ありの1品だけ購入。 「サッパウロ」というものを指定された店で買って来いという。 店���日本語が通じないのでODDさんにタイ語を教えてもらい、いざ出発。 ちなみに「サッパウロ」というのはタイ語でパイナップルのことでした。
道の脇にある屋台で試食しつつ無事にサッパウロを購入したが 班員の持ってる時計がみんなバラバラで(私にいたっては時計持たない派だったw)時間がないと猛ダッシュ。 みんな必死だったんだよ…(まずお前は時計を持ちなさい)
後半レコーディングの班が到着したので入れ替わりでレコーディングスタジオを後にしてショッピングの時間。 前年のバリ島のときはほとんど買い物の時間が取れなかったのでこれはありがたい。 職場用にとりあえず買うものを買って、後は涼しい場所で休憩して班内交流。 班内にバリ島で顔見知りになった人がいたので(初日の集合場所でお互い「今年も来たんだー」と挨拶したくらい) そういった意味でも心強い班ではあった。
夕食のお店はスタジオの近くで、平沢さんがレコーディングするときは大体ここで食事してるとの話。 豆腐と海苔のスープが出たときは全員テンションおかしくなる。(必ず食するメニューと聞いてたから) しかし普通に肉も魚も出る。そりゃそうですよね。そういえば初めてタイらしいメニューだなと気が付く。
この日の行程はこれで終了なので、ホテルのすぐ近くのコンビニでカップヌードル買って同室のお嬢さんと食べ比べ。 だってずっと気になってたんだもん。トムヤム味のやつとか。 食べ比べながら何がきっかけでファンになったのか、とかいろいろ話は尽きない。 出発前日のホテルでもいろいろ話してるのにね。ふしぎ。 次の日はカンチャナブリに移動なので荷物整理して、早めの就寝である。
_____________________
3日目
2泊したバンコクのホテルとはお別れ、カンチャナブリに向けてバスで出発。 バスが動く前にまたもワイさんがバスに。
「みすたーわいの でいりーにゅーす。」 「てんのうが おなくなりになりました げんごうが カメアリに なりました」 (日本語がたどたどしいので略)
時空の歪みがそろそろシャレにならない方向になりはじめてるからね。 (メインストーリーの大筋はKINGと同じ遺伝子を持つヒラサワにしんでもらわないといけない) (普通に考えても きがくるった シナリオだよなぁ) (そもそもインタラWORLD CELLで東京も大阪も人道的な選択肢選んだらBADエンドってどういうことだよ)
バスで2、3時間と聞いてるのでずっと死生観について想いをめぐらすもお腹がすくので全て台無し。
日本でいうなら高速道路のパーキングエリアっぽい場所にバスが止まり、降ろされる。 広場に怪しい人が、謎の行商人・小西さんの姿。 彼は「死の鉄道乗車専用シール」の売人で、コレを購入しないと次の日の行程に支障が出るらしい。 ちなみにお釣りは釘です。なんなんだKAMEARI(単位)…
近くに怪しいワゴン車がいる。絶対この中に平沢さんおるやろ。笑いをこらえて見てるやろ。
再びバスに乗り、少しして添乗員さんの携帯が鳴る。 「平沢さんから連絡が来ました。すいませんが話を聞いて車内の皆さんに伝えてください」と言いながら 通路挟んですぐ後ろの席にいた私に携帯電話を差し出す添乗員さん!!! そりゃもうガタブルさせながら添乗員さんにメモ紙とペンを借りくっそ汚い字(車内はゆれるから)でなんとかメモを取る。
(実はメモした紙を画像に納めたんですが記憶違いでずっと別のイベントでメモしたものだと思いこんでました) 正直言います、電話越しの平沢さんの声はあらゆる意味でクリティカルヒットです。 精神力が一気にレッドゾーンです。どうしてくれるんですか!うそ!ありがとうございます!!!
「さっき露天商から買ったチケットはニセモノです」 「死の鉄道に乗るのに必要なのは『ダイカーサークル』『ユーザーカード』『ターミネーター』です」
がんばってメモしたのがここまでで、たぶんユーザーカードのありかのヒントを言ったのかもしれないけど 普通に記憶にないところを見ると限界だったんだよきっと…(号泣) ほんと同じバスの皆さんすいません、でもきっと他の方が受け取ったとしても同じような結果になる気がします。
バスが到着したのは共同墓地。 第二次大戦で犠牲になった連合軍が眠る場所。 この墓地に行くことで、戦争の現実を知ってほしかったんだろう。
ここの入り口にユーザーカードがあった。
ユーザーカードとともに入っていた手紙
手紙に書かれた「漂流する家屋」は昼食で利用する水上レストラン。 タグボートのような小さな船でひっぱって動かすみたい。 食事が終わると一斉にカメラをスタンバイさせる参加者、中にはバズーカのような望遠レンズのツワモノも。 (一気に前の方に集まって転覆しないだろうか、それだけが心配だった) 鉄橋が近づき、人影が見える。片方が平沢さん、もう片方は誰?
人影が見える場所から赤い布が下ろされた。カンチャナブリはまさに救済されたのだ。
徐々に近づいて、片方の人影が花を撒き始めた。こちらがガイコツを従えた平沢さんだ。 優雅に花を撒き、よく見ると笑顔だ。なんという光景だろう。こんな光景が見られるとは。 あの橋はナーシサス次元への入り口だったのかもしれない。 なんという粋な演出だ。ちくしょう。
ホテルに到着。
ここから夕食までは自由時間ということで荷物を開けてなんやかんやしてたら電話が鳴った。 同室のお嬢さんはお手洗いに行ってしまってるのできっと添乗員さんからだろうなと軽い気持ちで電話を取ったら
「私はヒラサワと呼ばれている者です」 (本日2度目の電話ショックで声が出ないレベルの驚きと戸惑い)
「今から言うことは一度しか言わないのでよく聞いてください」 (もうこの時点で魂抜けかかってるが、なんとかベッドサイドのメモ紙を引っつかんでミミズののたくったような字を書く) (改めて見直しても何書いてるのか全く判読不能だった。無理もなし) (「ダイカーサークル」のある場所のヒントだった)
まさか平沢さんの電話を2度も受け取る羽目になろうとは誰が予想したか。 たぶんこの先の運をこの日だけで全振りしてしまった気がする。
なお、ダイカーサークルは既に他の班の方に見つけられてたというオチが。 なにせ自由行動の時間だったので、荷物置いてすぐに鉄橋に行った人も多かったらしく 電話を受け取れなかった参加者が結構いたみたい。
…なんかほんと、すいません(とおいめ)
夕食はO井さんと福間さんの手品、福間さんの「おしえてSys1コーナー」(自分でタイトルコールしてた) 平野さんのクイズ大会、参加者の簡単な自己紹介、など濃い内容ですっかりと忘れてたことがあるんだ…
「私がターミネーターになります!」
後ろのテーブルから聞こえてきた。 そう、部屋に入ったとき確かにターミネーターのヒントが書かれた紙があったのだ。
本当に記憶からすっぽ抜けてました。(それもこれも平沢さんからの電話のせいです)
夕食が終わり、部屋に戻るとメッセージがドアの隙間に差し込まれていた。
ものすごい壮大なこと書いてますけど、これ、要するに巨大な電車ごっこですよね?(台無しィ!) 巨大な電車ごっこやりながら死の鉄道に乗るって、どんなどSプレイだよ。 最高だな!!!(何かが壊れる瞬間)
_____________________
4日目
本日は死の鉄道とずっと呼んでいるが本来の名前は「泰緬鉄道」ですからね。 巨大な電車ごっこするために駅に向かいますよ。 名誉団長・福間さんを先頭にみんなで電車ごっこですよ。 周りに笑われる前に自分達が笑えば気にならないんだよ!(きが くるってる) 絶対どっかからこの光景見てるでしょ平沢さん!知ってるんだからね!!!
列車に無事乗り込み、少し長い旅。 特別車両とは書いてあるけど窓ガラスなんてないし椅子も硬くて、でも非日常感がすごいので楽しい。
そして福間さんと小西さんも同じ車両に乗っているので参加者のカメラ構えてる姿がシュールすぎる。 途中、おやつのドーナツとお水を戴いたので完全に観光気分だが、目的はあくまでも「死の証言」を運んで 死の無い男に死を与えるということを忘れてはいけないのだ。
駅(というにはあまりに野っぱら)に着き、列車で通った鉄橋を歩いて洞窟へ。 高所恐怖症には割りときつい。 そこには仏像があるため観光スポットになっているようです。
この洞窟の奥に白いドレスを着たJHEMさんの姿が。 ミスコン荒らしという異名があるくらいの別嬪さん。 バンコクで収録したあの「死の証言」を流し、JHEMにそのテープを渡す福間名誉団長。
駅に歩いて戻り、昼食。 下に川が流れてて、いい景色。
JHEMさんからのメッセージ
なにやら橋近辺の様子がおかしい。 なんかあるな、とカメラの用意を着々と。
トロッコで 来た。
JHEMを載せて我々の目の前を通り過ぎる。 これで「死の証言」が無事にヒラサワの手に渡ったわけだ。
トロッコが過ぎてもまだ集合がかからない、ということはまだ何かあるな。 下の川だ!
イカダに乗ったヒラサワの姿が!!! しかもさっきまで一緒にいたガイコツがいなくなってる。 そう、逃れることのできなかった「死」がついに消滅したのだ。
イカダはすごい遠くまで流れて、姿が小さくなるまで見送ることができた。
ようやく集合がかかり、バスでホテルに。 夕食はヒラサワ主催のパーティー(というふうに行程表に書かれている)なので、気合入れてオシャレする参加者多し。 同じ班の人は浴衣着てた。着付け��きるって強いなぁ。
この日はクワイ川鉄橋で花火があるということで、夕食前に観覧。 花火の前に流れる音と光は第二次大戦を模したもので、決して楽しい話ではないが忘れてはいけないために こうしてエンターテインメント性を押し出してるんだろうなぁ。
花火が終わり、エンディングパーティー。 ここからは箇条書きで。
・ヒラサワ象に乗って登場 ・昨日の夕食で実は平沢さんと小西さんがこっそり衝立に隠れて見ていた ・しかしその理由が「福間の手品が見たかった」だったのは笑うポイント ・福間さんの質問コーナー、福間さんがあまりにバカ正直に質問に答えるから誤解が生じかねない、と補足説明する親切ぶり ・QUITE-0の正体は現地参加のODDくん。途中で姿見えなくなるし道理で怪しいとw ・スタッフO井さんの口上がいちいち面白すぎて突っ伏して笑うヒラサワの姿を見たぞ
パーティーも終わり掛けに勇気を出して差し入れを渡す。 すぐに開けて食べてくれたのは気持ちはちゃんと受け取りましたのメッセージとして受け取らせていただきます。
最後にガイコツのペーパークラフトを燃やして、ストーリーは終了。
お疲れさまでした!
_____________________
5日目~6日目
ストーリーは全て終了したので、ここからはバンコクに戻り観光。 買い物したりタイスキ食べたり疑胸弟のキャバレーでショーを見たり。 点検隊なのにゆるゆるなスケジュールだな!(前年のバリ島はもっとカツカツだったから尚更)
6日目の朝に成田に向かい全行程終了。 関わった皆さんお疲れさまでした!
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京都ちょこっと観光
@2019.8.24
8月24日(土)、私は数年ぶりに新大阪のホームに降り立っていた。ここにたどり着くまで、いろんな困難があった。嘘をついた。主に新幹線の乗車券の確保でいろいろやらかしが続き、なんとかちょっとだけ安く、しかし当初の予定より6,000円ほど足が出るという哀しみを抱えながら、新大阪までやってきた。目的は翌日にインテックス大阪にて開催される同人誌即売会でのサークル参加だ。私は数日前まで締切と戦ったり主に現実逃避をしてソシャゲをしたり、第一次目標としていた締切を破ったり、しかし最終ラインまで撤退することはかろうじて防ぎ、第二次目標の締切日に入稿したりしていた。そんなこんなで、前日は大阪在住の友人2人と合流し、少し京都を観光することにしたのである。
(ここまで全部読み飛ばしてよかった文章)
私は平素生粋の博多っ子…嘘をついた、博多に住んだことはない。とはいえ生粋の福岡人として振る舞っているが、小学校4年と5年の5月まで、大阪に住んでいたことがある。そのときに何度か京都にも行っているし、中学の卒業旅行は京都だったし、大学のサークル旅行でも行ったことがあるし、数年前もそのサークル仲間の結婚式が京都であったので、ついでに観光もした。というわけでわりと有名所は観光してしまっているが、私の観光履歴をふっとばすくらい、寺や社やその他諸々観光スポットがあるのが京都である。福岡にも分けてほしいくらいだけど、この諸々が一箇所に集まっているのがまた観光スポットとなっているだろうから、少し分けてもらったところでどうしようもない気もする。話がそれた。
(ここまでも別に読まなくていい自分語り)
友人は2人も福岡で知り合い、その後結婚やらなんやらで数年前に大阪に引っ越してしまったのだが、おそらくこちらも有名所は訪れた事があるだろうと思い、今回は少しマイナーな場所をめぐることにした。そしてこっそり、自ジャンルである「IDOLiSH7」がJR東海とコラボしている「OFF旅」というプランで紹介されているところを行きたい場所候補としておいた。ちなみに友人は2人もアイナナ民ではない。でもまあ2人の優しさで了承を得られたのだった。
(ここまでもいらないかな?)
新大阪まで友人夫婦に迎えに来てもらい、一泊させてもらうもう一人の友人宅にキャリーケースを預けて、電車で京都へ。烏丸で降り、お昼ごはんを食べることにする。もう大人なので、きちんと食べる場所も決めている。お腹がへるとイライラして、ささいなことで喧嘩になってしまうので、大人な私達はこういうことをきちんとするのだ。夏空に浮かぶ雲を見ながら「あっあの雲、ち●こみたいじゃない?!」とかキャッキャしながらも。(察しが良い方は予測出来ていると思うが「ち●こみたいじゃない?」とはしゃいでいたのは私です)
(疲れたのでここからは普通の文章に戻します)
京都っぽいものを食べよう!ということで、お昼ごはんは「京菜味のむら 烏丸本店」さんへ。私はちょっと贅沢して、雅御膳という16種のおばんざい+湯葉丼のセットにしました。なんとこのセット…湯葉丼をアルコールに変更できます!!!!もちろんそれ!早く飲みたい!!!ビール!!!!美味い!!!!!! 器もガラスの小鉢でとっても可愛くて写真映えするのでおすすめ。もちろん味も美味しかったです。白和えあんまり好きじゃないなと思ってたけど、ここのは美味しかった。あとオクラとひじきのや���が美味しかったです。
バスに乗って、まずは岡崎神社へ。ここはいろんな場所にウサギがいることで有名だそうです。ウサギが多産なことに由来して、安産や子宝のご利益があるらしい。狛犬もいますが、本社の近くには狛犬ならぬ狛ウサギがいます。阿がオスで吽がメス。お顔も違ってかわいい! 絵馬ももちろんウサギの図柄。私も祈願してきましたよ…安産でも子宝でもありません、いちおう「縁結び」にもご利益があるとあったので、3rdライブ(※未定)とのチケットとのご縁をね…!
その次はまたバスに乗って、八坂庚申堂へ。八坂の塔を目指しながら坂を登ると右手にいきなりカラフルな場所が現れるのでそれです。こちらも写真映えする場所なので、狭い敷地にたくさんの人がいました。「くくり猿」というまるっこいおさるの形を模したものに願いごとを書いてくくりつけるそうです。ちょっと人が多かったのでここはさっと写真を撮って撤収。
その後の予定は少ししかなかったので、せっかくだから塔の周りのお店を見て回りながらぐるっと歩きました。これが一番楽しかった。友達といろんなお店を冷やかしながらおしゃべりしたり、お店通りを抜けて四条に向かいがてら謎の小路に入ってみたり…。小路歩くのめちゃくちゃ楽しくて、もっと歩きたかったです。すごく雰囲気のいい小路あったんですが、写真撮影禁止の文字が至るところに…なので写真は撮れてないんですが、お高そうな料亭とか、普通の綺麗な民家とかが並んでて素敵だったな。
四条まで歩き、鴨川で等間隔に座るカップルやらカップルじゃないものやらを眺めながら、「喫茶ソワレ」さんへ。こんなレトロな外観ですが、左右は割と今っぽいお店というか、この外観を逆側から取るとラーメン屋さんの看板が入ってしまって映えません笑 夕方の17時頃でしたが、外には女性が2グループほど待っていました。ちなみに名物のカラフルなゼリーは完売。それでも大丈夫ですか?とかわいい店員のお兄さんに確認されて、待つこと5分ほどで案内されました。内装もコースターもレトロ可愛かったです。フロートにしようかなと思ったけど、結構空調が効いていたのでメロンフィズに。アルコールは弱め。友達のゼリーコーヒーフロートも食べさせてもらったけど美味しかったです!次こそはゼリーを食べたいな。
ソワレに行く道すがらでみた南座。ミクさんがなにかコラボしていました。すごいなミクさん。実はこのときも何枚か写真を撮っていたんですが、うまく映らなかったので帰り道で再チャレンジ。ちょうど暗くなりかけてて雰囲気出ててよかった!というかこの写真を撮ってくれたのは友人で、スマホを持ってくれたのも友人で、私は「もうちょっと右…うん、ちょっと上!」と指示を出すだけでした。ありがとうフレンズ。
↑これがしたかったっていう…。
京極をぶらぶら歩いて、夜ご飯は「さらさ花遊小路」さんで。ここもレトロなお店で料理は多国籍!そしてでかい!2人だと1皿シェアするのきついかもなので、3人~からがおすすめです。鶏肉と豆腐の味噌味グラタン(マカロニの代わりに豆腐が入っている)がとっても美味しかった~! お値段もお安くて、お料理4種+ドリンク4杯で一人2,000円でした。お安い…美味しい…お店も広い…是非どうぞ…!
ということで、少しだけだけど楽しい観光でした! 何より体力を考慮して、あまり欲張らなかったのが一番偉かったと思います。もう我々も大人なので。またインテも行きたいし、京都も観光したいな~。ありがとうございました!
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スタジオディーン秋アニメのご紹介☆
皆さんこんにちは。10月誕生日です、イマ・グループ広報担当のてんびんです(・Θ・)
もう10月も中旬ですね!私の!誕生日も近い!!! きっと部署の皆さんがお祝いしてくれるんだろうな~と期待しています。(というプレッシャーをかける・・・!) と思っていたら、私の部署は今月3人も誕生日が・・・!誕生日が薄まる・・・!ケーキが兼用になってしまう・・・!まぁ会社でケーキが出る習慣、無いんですけどね。
さてさて、今回は前々回にお届けした、秋アニメ紹介に引き続き、スタジオディーンの秋アニメをご紹介いたします!もう放送しているので、急いでチェックですよ!!
【BAKUMATSU】
http://www.tbs.co.jp/anime/BAKUMATSU/
<概要> 本当に守りたいものは、刻(とき)を超えても変わらない――。 熱き志を持った男たちによる全力の“イキザマ”を描く物語が今、幕を開ける!
累計500万ダウンロード突破のフリュー恋愛ゲームシリーズの人気作「恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~」を原案とするTVアニメ「BAKUMATSU」。高杉晋作を中心とした魅力的なキャラクターたちが原案ゲームとは異なる切り口で活躍する、アニメオリジナルストーリー。 長州の風雲児・高杉晋作と相棒の桂小五郎が狙うのは、刻(とき)を操る伝説の秘宝“時(じ)辰(しん)儀(ぎ)”。その時辰儀を追い、幕府海軍の船に乗り込んだ高杉達だったが、彼らが迷い込んだのは、仮面の将軍・無限(むげん)斎(さい)に支配された、もう一つの「BAKUMATSU」だった!それぞれの想いや理想、譲れない信念を持つ志士たちが、刻(とき)を超えてもなお、熱く我が道を駆け抜ける、彼らの“イキザマ”を描く。 その世界観の魅力をぐっと引き出すのは、「バトルスピリッツ」シリーズや「正解するカド」を手掛けてきた監督・渡辺正樹。シリーズ構成に、「Free!」や「Re:ゼ��から始める異世界生活」の横谷昌宏氏。アニメキャラクター原案には、人気急上昇中のイラストレーター・夏生氏。アニメキャラクターデザインは、「のだめカンタービレ」シリーズ、「クロックワーク・プラネット」などを手掛けた島村秀一が担当する。
<ストーリー> 時は幕末。 日の本の未来を憂い、各々の信念に従い突き進む志士たちが魂を燃やす時代。 長州の風雲児・高杉晋作は、相棒の桂小五郎とともに徳川慶喜率いる幕府海軍船に潜り込もうとしていた。 目指すは「刻(とき)を操る力」があるという伝説の秘宝、“時(じ)辰(しん)儀(ぎ)”。 他ならぬ幕府がその力を我が物にせんとしていると耳にした高杉は『そんなやり方、つまんねぇ!』と時辰儀の破壊を企てる。 一度は時辰儀を手にする高杉らだったが何者かに奪われ、追って向かうは慶喜のいる京の都。 だが、そこで目にしたのは異様な姿で君臨する“巨城スサノオ”だった。 自分たちが知る様相とは全く異なる町並み、民たちの様子に戸惑う高杉たち。 そこは、仮面の将軍・無限(むげん)斎(さい)に支配された、「もう一つの幕末(BAKUMATSU)」だった。
本当に守りたいものは、刻を超えても変わらない――。 熱き志を持った男たちによる全力の“イキザマ”を描く物語が今、幕を開ける!
<放送情報> TBS:毎週木曜深夜1:58~ BS-TBS:毎週土曜深夜2:30~ ※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※その他の放送局及び動画配信情報については公式Webサイトをご覧ください。
<関連動画> https://youtu.be/FFUJNaJY-f8
【軒轅剣・蒼き曜】
http://xuanyuansword.net/
<概要> 『軒轅剣』シリーズは台湾の大宇資訊(ソフトスター)が開発したゲーム。神話時代の「軒轅剣」という伝説の剣、そして中国戦国時代の墨家という学派が残した“機関術”と呼ばれる技術をめぐる壮大なストーリーと、機関獣という斬新な戦闘キャラクターを使ってのバトルプレイが多くのファンを引き付けている。 1990年に第一弾が発売されてから、今年28周年という長寿シリーズで、本編・外伝合わせて12作品がリリースされ、アジア圏でのプレーヤーは数100万人にのぼる。ゲームの人気を受けて、ノベライズ、コミック、実写ドラマ化などが展開され、ドラマは高視聴率を記録、ネット配信でも数億回の再生回数となっている。 この大人気ゲームを、テレビ東京がソフトスター(上海・台北)とナダホールディングスと共同製作によりついにアニメ化。ゲームの世界観をそのままに、オリジナルストーリーでおくる。
<ストーリー> 機関獣と、神秘的な古代のアイテムが織りなすバトル。軒轅剣シリーズ12作品中で人気の高い「外伝 蒼之濤(そうのとう)」(2004年)、そこにつながる物語を描く作品となる。
時空をつかさどる古代神器『太一輪』(たいいちのわ)。その力によって、歴史は大きく変貌した。太白帝国は『機関獣』を量産し、強大な武力によって神州大地を掌握。更なる国土を求め、世界征服を目論んだ。
太白歴99年、太白帝国と、それに抗う反抗軍との戦闘が各地で続いていた。 遡ること3年前、帝国軍の襲撃によって両親を失った苻 殷(ふ いん)と苻 寧(ふ ねい)の姉妹、二人は村々を回る旅芸人で生計を立てていた。旅の途中、姉の殷(いん)は偶然、数百年間置き去りにされていた『天書(てんしょ)』を手にする。太白軍の攻撃に出くわした姉妹は、天書から現れた伝説の剣『軒轅剣(けんえんけん)』で太白軍を撃退する。 一方そのころ、姉妹の幼馴染みの少年蒲 釗(ぷ しょう)は太白の奴隷となっていた。蒲釗は、自分の村を襲った帝国の戦闘装置“機関獣”に魅せられていく。 反抗軍に加わった殷と寧の姉妹。軒轅剣を持つ姉の殷と、勝気な妹の寧、様々な能力を持つ反抗軍のメンバーで、反抗軍は次々と機関獣を撃退する。 しかし、争いに疑問を感じながら妹をかばって戦う殷と、自立をあせって戦いたがる寧は、気持ちがすれ違っていた。 戦いの中、殷、寧、釗の再会の時が訪れる。敵同士として相対した時、互いに死んだと思っていた3人の運命の歯車が大きく回転する。
<放送情報> テレビ東京にて、毎週月曜日深夜2時5分~好評放送中 あにてれにて配信中 ※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※その他の放送局及び動画配信情報については公式Webサイトをご覧ください。
<関連動画> https://www.youtube.com/watch?v=FDuUOhLz6DE
上記2作品に加え、2018年10月より続編となる「グラゼニ シーズン2」の放送もありますよ!! 【グラゼニ シーズン2】
ttps://www.bs-sptv.com/gurazeni/
大好評の内に第12話の放送を終えたBSスカパー! オリジナルアニメ「グラゼニ」の続編であるシーズン2が10月5日より好評放送中。主人公の凡田夏之介演じる落合福嗣さんをはじめとした豪華レギュラー陣も続投です!シーズン2では、グラゼニならではのキャスティングで話題となったゲスト声優として、50歳まで現役を続けた鉄人・山本昌さんや、本日の第12話をTwitterで生実況した「グラゼニ好き」を公言する芸人・ハライチ岩井さんが登場。 こちらの詳細はシーズン2の放送でご確認ください。 ついにヒロインのユキちゃんも登場し、恋に、仕事に、お金に、揺れ動く凡田夏之介の活躍をBSスカパー! でお楽しみください!!
<放送情報> BSスカパー!(BS241/プレミア��サービス 579):毎週金曜22:30〜 ※詳細は公式HPをご確認下さい。
いかがでしたか? 気になる作品が御座いましたら要チェックですよ~!是非是非よろしくお願いいたします☆
今週はここまで! 来週のブログもお楽しみに~~
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3 : Pair's First United Front(2/3)
→UNITED FRONT: 朝、高瀬望夢
翌朝、宿舎守衛の目を誤魔化すためだけに制服を着て最初の目的地に向かった。
そもそもお仕着せで春姫に入れられた学校だが、身分偽装の意味合いが強いのであまり真面目に通っていない。進級できないと別の意味で社会をドロップアウトするので最低出席数は確認しているが、まだ一学期前半で余裕はたっぷりあるのだ。こういう話をするとペアには罵られるけど。
「まぁぁたぞろお主ら何をしておるのかと思うたら……」
「またってなんだよ。前回はお前のせいだよ」
そういう話ではないわ、と叱る口調で言われた。朝の光は取り入れる気があるらしい裏のほうの会長室は、棚と一体になった隠し扉を大きく開け放って表の会長室の窓に向けている。こういうときに来客とかあったらどうするんだろう。さすがに会長クラスになったら先にアポイントがあるか。
本日は湯呑で緑茶を啜りつつ少女は、
「で? 妾に何をしてほしいと? 帆村の牽制か? 小童の保護? どれもやらんぞ。協会には遠いいがみ合いじゃろう? 妾がどこかに肩入れすれば大問題じゃろうに?」
「どれもやらなくていいよ。というか、何もしないでくれ」
小言を遮ると、春姫はものすごく不満な顔をした。
「分かったような口ぶりじゃな」
「さすがに分かるよ、お前が前線に出るのは喧嘩を買うときだけだって。今回大事になったら巻き込まれてる一般人が危ない、俺だって面倒だし」
春姫は渋面を崩さなかった。
「じゃったら何のためにここに来た」
「お前が知らずに深追いして政治問題になるのを避けるため。っていうのと、念押しかな」
笑いかけると、少女は金色の瞳を怪しげにぎゅっと細めた。「念押し?」
「俺がやることに手出しするなよ」
しばらく推し量るような沈黙があった。
湯呑を揺らしながら、少女は引きつったような笑みを浮かべる。
「それも含め、何もするなと?」
「そう」
望夢の秘力(いちいち訂正が煩雑だが春姫に言わせれば「ペタル」である)は春姫と二分されている。正確なフィフティ・フィフティではなく、優先権は圧倒的に春姫にあって、業務時間外やあからさまな不要場面での使用を感知されるとパスを奪われることがある。春姫が派手に暴れるのに邪魔という理由で根こそぎ止められて全部持っていかれることもある。こっちの持ち物であるにも関わらず理不尽な話だが、立場上仕方がないといえば仕方がない。
だがまさにこれから面倒ごとに突っ込もうという段になってそれでは身を守るにも心もとないのだった。春姫が動くわけにいかない盤面だというのなら彼女の戦闘行為に不可欠になる場面もないだろう。数か月前までにこんなことを打診したら即刻縛り上げられて忠誠を誓うまで放してもらえないところだっただろうが、とりあえず現状それほど裏切りは警戒されていないと踏んでの提案だった。
春姫は片腕を肘置きに突くとその手で額を覆い、深く長い溜息を吐いた。
「お主はどういう名目で動く?」
当然の確認である。春姫の名前が協会を背負っているように、望夢にも余計なラベルは無数に付いている。
「個人として。秘匿派警察は分解していて、当主の動きまで責任取れる状態じゃないし、協会からしたら代表名乗らせるほどもない成績下位の平会員だ。これでオーケー?」
「まだ足りんぞ。ペアの知人の問題に関わるのは私的関係ゆえであって、業務上の障りやトラブルを懸念したためではない。当然瑠真にも一言でも協会と言わせるのではないぞ、分かったか?」
「そこまで問題になるかよ」
「万一にでも難癖を付けられたら困るのは妾じゃ。良いな、分かったな」
追い打ちして頷かされた。もとより瑠真が協会の代表を名乗りたがることはないだろう。春姫が困るかどうかは正直知ったこっちゃないが、大事にならないならそのほうがいい。
やや趣旨の変わった質問を幾つかすると、春姫は少し驚いたあと、知らんぞどうなっても、という口ぶりでそっけなく答えを与えてくれた。
→UNITED FRONT: 朝、七崎瑠真
普通に登校した。今日は学校から任務スタートだ。
「おはよー、瑠真、早いね」
目を丸くする小町(コミュニティ渡り鳥の嗜みか、だいたい通例で登校が早くてあっちこっちで喋っているのである)に顔を向けて、自分の席に荷物を置く。
「一年の教室、行った?」
「んん? 行ってない。なんかあるの?」
首を傾げる少女に肩を竦めて、鞄からスマホだけ取り出す。貰いもののマスコットがぷらんと揺れる。
「いーや、話になってるのかなって思っただけ」
不思議そうに見つめる小町以下クラス数名の視線をすり抜けて、瑠真は教室を後にした。とりあえず教師ならこれくらいの時間には出勤しているだろう。
自分の担任ではなく、国語科準備室のほうだが。
「あー、どうも。待ってました」
「生徒におもねって恥ずかしくない?」
約束も予告もしていなかったはずだが二日連続、一年の担任国語教師は完全に諸手を挙げて歓迎の構えだった。瑠真のキツめのツッコミはそのまま机の上の茶菓子を差し出されたせいである。伊豆かなんかのお土産マークだった。
「口止め料な。今から話すことは七崎さんだけの話にしてほしい」
「私が昨日の時点で関係者だから?」
「うん。それもそうだし、親御さんにも確認取ったうえで、まああなたなら信頼できるでしょうということで」
協会での素行などが知られたらほぼ人選ミスだ。もちろんこちらの目的とも一致しているので断る気はない。
伊豆って書きたかっただけの普通の饅頭のパッケージをぺりぺりと開ける。
「翔成くん、家に帰らなかったんでしょ」
「そうだな。何か知ってる?」
「昨日の五時半ごろの時点で、家にはいなかったことだけ」
嘘を吐く側に立つのに慣れていないので、冷静に答えるのに少し神経を使った。どこから話が漏れるか分からないのでできるだけ情報を伏せろ、とは望夢の指示だ。
「逆に昨日、翔成くんのことおかしいって言ってたのは何だったの?」
緊張ついでに口ぶりも硬くなったが、今のところ疑われた様子はなかった。
翔成の担任はふうっと息を吐いて椅子の背を軋らせた。
「参ってるように見えたって言ったあれのことか?」
「そう」
「見た感じの体調がかなり悪そうだったのは分かるよな」
他人の見た目に鈍いせいでどれくらい重度だったかは正直よくわからない。「うん」
「俺が日沖に会ったのは早退報告の一瞬だけでな。あんまりしんどそうだったから、迎えを呼べばいいだろ、って言ったら、断られた。口では『親も仕事で』とか『帰れないほどじゃないから』って言ってたけど、ちょっと言い訳くさいと思ってな」
「どういう意味で?」
「勝手な所感だが、日沖はあれ、人に頼ることに強迫観念があるんじゃないかな」
ひやっとして饅頭の包みを握りつぶした。瑠真にはあまり思いつかない角度の話だった。
「基本的に全然迷惑かけないやつだから、いざというときも大したことじゃない、一人で何とかしなきゃって思ってしまうとしたら怖いよなって。『ここでゆっくりしていってもいいぞ』とは思わず言ったんだけど、体調悪いの引き留めるわけにもいかんし、あっさり断られて帰してしまった」
「センセイは……」
名前も忘れてしまっていたし、相手への呼びかけ方が分からなくて曖昧な人称になった。
「翔成くんが何を考えてると思ってるの?」
「全然わからん。そういうのはまだ目線の近い先輩たちの領分だろうよ」
丸投げだった。だが分からなくて当然だ。ホムラグループやバイタライザー、ろくでもない裏知識を色々持っている瑠真でさえ全貌が見えない。
人に頼ることへの抵抗。妥当だとしたら迂遠に何度も念を押してきた翔成の言動に説明が付かないこともない。だけど、と瑠真は思う。ぜんぜん間違っている目の付け所だとは思わないけれど、やっぱりそれだけじゃ腑に落ちない。
「授業出ずに翔成くん探しに行くって、話付けてもらえません?」
あまり期待せずに提案し、案の定却下された。
「探すのは警察の仕事。生徒一人の安否でも頭が痛いのに、もう一人に特例を許したらしっちゃかめっちゃかだぞ」
「まぁそうだよね……」
「先輩はきっちり日常をこなしてくれ。そのうえで大人には分からん話があったらこっそり教えてくれ、教師としては以上だ」
どちらにしろ学校でやるタスクをもう少し課されていたのでまだ帰れなかった。承諾して席を立ち、ついでに放課後に日沖家に寄る許可を求める。
「担任から言っといてもらったほうがいいですよね」
「向こうも話聞きたいんじゃないかなあ。頼む」
あっさり話が進むのだった。信頼は時にそれなりに居心地が悪い。国語科準備室を出て連絡アプリを立ちあげ、ペアに定時報告した。
『担任に確認終わり』
『こっちも春姫には話つけた』
お前は学校行かんのかい、と若干突っ込みたい。
→UNITED FRONT: 昼 高瀬望夢
灯火記念病院。
どこぞの学校と似たような、そういう通称で呼ばれる病院がある。
名前の通り、『灯火』の一人が中心になって立ち上げたと言われている。超常関連の負傷やトラウマを治療することを専門の目的とした総合病院。だがそれが表向きの話であるのは望夢たちにとっては暗黙の了解だ。
その病棟は、刑務所に入れるわけにいかない〝超常外〟異能犯罪者の収容所になっている―
「斎(いつき)和平(かずひら)」
名前はそうなっていた。本名かどうかは知らない。どこぞに潜り込むためだけに適当に作った名前かもしれない。
無駄に立派なクリーム色の病院だった。世間に知られるわけにいかない異能の巣窟だとはとても思えない。周囲に建物がないので記念病院の威容だけが青空にそそり立っている。受付で面会表の記入を済ませ、足早に病室に向かった。
ノックも無しで扉を開けると、病室のベッドに座っていた男がこちらを見て微笑んだ。
「おやおや」
白い髪に細い体躯、不健康そうな肌の色。
ペイルグリーンの入院着と相まって、なかば生気が消えたような印象を植え付けてくる一人の男。
「いつかは来ると思っていましたよ」
「長話は今度だ」
望夢は先手を打って相手の話を封じた。扉は閉めたが、その傍から動くことはない。相手も了解しているのか、ベッドを離れる動きは見せない。
高瀬式秘術師外部研究員。二か月前の騒動を指揮した張本人だ。
「用件は何ですか? 二か月前の全貌? 今の私の説明から?」
「それも知りたいけど」
斎は静かに笑っている。少なくとも春姫によると、彼は全く戦意を喪失しているらしい。元より研究員だ。所属組織の両方から切り捨てられ、瀕死の状態で春姫に保護されて以来、驚くほど柔和に一般人然と日々を過ごしているらしかった。
信用はできない。黙っているだけで、腹の裏で何を考えているか分からないのだから。
「具体的な助言が一つ欲しい」
「助言? 私が? 貴方にですか?」
「切り捨てられた時点で、力関係からは解放されてるはずだ。利益もないけど、何言ったってリスクもない。そうだろ?」
実のところ、斎和平の名前を最初に示したのはあの周東(すとう)とかいうサイレントバーサーカーだった。『おれたちは自分の鬱憤を晴らすためには動くが、その過程でうっかりお前をゴマ粒みたいに磨り潰しても誰も責任を取らねえ。斎のオッサンのときみたいなもんだな』その親切なアドバイスに従って春姫にカマをかけたところ、案の定ここを指定された。春姫はあれで過去の敵を飼い慣らすことに悦びを覚えるという厄介な性癖を持っている。いくつ爆弾を抱え込めば気が済むのか知らないが。
籠に繋がれた斎の心情は読めない。
「何をお求めですか?」
「身を護る方法」
すぐに返事はなかった。
望夢は相手を見据えながら言葉を続ける。
「具体的に言うと用心棒とかがいい。お前は外部勢力から口八丁手八丁でうちの過激派に取り入ってる、所属に関係なく力を貸してくれるフリーランスの一人や二人知ってるんじゃないかって……」
「はっはは!」
突如相手が可笑しそうに笑った。これまで確とした感情の動きを見たことがなかったので望夢はびくりと肩をこわばらせた。
「すっかり神名(かんな)に飼い殺されたと思っていたのに、意外だ、まだまだこっち側から足を洗う気がないんですね? 好感が持てる」
「表も裏もない、目の前に転がり込んでくるんだから全部一緒だ。そういうお前はどうなんだよ?」
「どうとは?」
「とりあえずこんなところにいるみたいだけど、出されたらどうするの。フリーで所属先を探す? それとも表で身分でも買うのか?」
「いいえ、どうでしょうね」
斎は枯れたような色の瞳に先を見るような光を灯してにやりと笑った。こんな話を高瀬式所属時にしたことがなかったので当然かもしれないが、「人間」を相手にしているのだと一瞬ぎくりとした。相手にも相手で考えていることがあるのだと。
「所属先がどうなるかは分かりませんが、少なくともこの解釈異能の世界から抜けることはないでしょうね、私はこれが面白いと思っているのだから」
「面白い?」
「世界は解釈層の重なり合いですよ。勢力を隔てるヴェールを潜るごとに見える世界がガラリと変わる、真理とされている根本からまる��とね。これが面白くないはずがありますか? じゃあ『真実』の世界、ヴェールを全て取り払った先には何があるのか? それとも何もないのか? 何もないとしたら、私たちが生活しているこの地面は実際には薄い色布の積み上げでしかないのか。考えることはいくつでもある。私はその末端で世界を見るためにここにいるのです」
望夢は数秒返事をしなかった。斎和平のぎらぎらした目がこっちを見ていた。その目が望夢を透過してそのまま、彼が言った言葉の指す先を見ているような気がした―絶対的な真実。
意味しているところ自体はわかる、世界解釈は事象を見る色眼鏡だ。勢力を渡れば、介する色も変わる。それならそもそもの眼鏡を外して透明な景色を確かめてみたい―思いついてもおかしくないだろう。けれど、それに人生をかけるほど? 望夢だって他の解釈の論理を学んできた……だがそれはあくまで解釈闘争の中を生き抜くのに必要だからだ。
一瞬思いを馳せかけたが、首を振って思索を振り払った。今必要なのは哲学論議じゃない、戦力へのパスだ。
「……だったら俺に貸しを作ったからって後で困るってこともないな」
「用心棒でしたか。まぁいいでしょう、間接的に神名の機嫌を取っておくと後で生きやすいかもしれませんしね」
斎はあっさり承諾すると、ベッド脇のボードからメモを取ってさらさらと文字を書いた。それを差し出すので、取っていた距離をそろそろと詰めて受け取った。
折られたメモを開くと端正な細い字で住所が書いてある。
「横浜?」
「基本的に対面でなければ話は聞いてもらえないと思いますので、悪しからず。現状の貴方に手を貸すとしたらこの人物がいちばん有力でしょう」
「どういう相手……?」
「あぁそれより、契約料はどうするつもりですか。まさか協会の給金で賄えるとは思いませんが?」
望夢はうっと顔を上げた。
「それなんだけど、実家の財源へのアクセスって誰か持ってるの。去年父さんがいなくなってから、春姫が差し押さえたわけでもなさそうなんだけど」
「そんなもの、とっくに食い尽くされたに決まっているでしょう。細分化されて派閥にばらまかれてから数か月で消えましたよ。そもそも協会の台頭からとっくに半世紀、大した規模が残っていたわけでもなさそうですが」
目をぱちくりしていると、斎は噴き出した。
「もしかして本気で当てにしていたのですか。私が最大派閥を押さえていたから知っているとでも思っていた?」
「えっと……」
口ごもっていると、無責任に投げ出された。
「心配ないでしょう、とりあえず行ってみるのが吉です。貴方は色々特殊な人間ですから」
特殊、と��いながら自分の頭を突いてみせる。完全に馬鹿にされたと思ったがそれにしては言葉尻に自信がある。何か思うところがあるのかもしれない。
「現状俺に手を貸すとしたらそいつだって言ったな? 事情があるのか?」
「いいえ。会えば分かります、としか。強いて言えば、性格の問題、ですかね」
「性格……」
「あぁ、それから仕事の話をするならレコードを一枚借りていきなさい」
「レコード?」
もう一枚メモを渡された。なんとなく知っている程度のクラシックの曲名が一つ指定されている。
「それで依頼人を見分けるそうです。ね、分かるでしょう、我が強いわけです」
分かるでしょうと言われても辟易するしかなかったが、臨機応変に使える戦力が欲しいのが事実である以上仕方がなかった。口元をごにょつかせながら諦めて斎の病室を出て、病院の出入り口へと向かう。
昼定時だ。ペアに連絡する。とりあえず動くための戦力確保のため横浜に向かう旨。
ほとんど敷地を出たところではっと気が付いた。
「レコードってそんなすぐ借りられるっけ」
→UNITED FRONT: 夕方、七崎瑠真
「翔成の先輩よね? ありがとう、いらっしゃい」
担任のところで見た書類によると翔成の母親の名前は日沖叶恵だ。人の親と話す経験のなさから少々身構えて向かったが、考えてみれば協会の依頼で一般家庭に上がるようなものだ。
叶恵は翔成の端正な雰囲気とはちょっと印象が違って、ごく普通に所帯じみて力の抜けた母親らしい女性だった。目鼻立ちは美人に類される素顔ではあろうが、大人しげというか、黒髪を無造作に短くして化粧っ気なく、古いエプロンをかけてサンダルを突っかけたままの恰好で出迎えられたときには少々のギャップを受けた。瑠真の母親が見栄っ張りなタイプなので同年代の母親像が固定されていたところもある。
「お邪魔します、突然で」
「突然なのは翔成だからね。上がって」
日沖家そのものも、社長邸宅と勝手にハードルを上げていたがごく普通の一戸建てだ。通された畳のお茶の間で飲み物とお菓子を出された。それこそ普段の依頼ならさっさと食い得と頂くのだが、話題が話題なので今は控えておく。
「翔成くんのこと、聞きたいんですけど」
エプロンを外した叶恵が正面に腰を下ろした。改めて肚を決める。必要なことを探らなくてはならない。
まず第一に、家族がどこまで関知しているのか。
「もう警察とかには話してるんですか?」
「まぁね……一通り思いつく話はしたけど、どうやら」
「……体調不良の理由、心当たりは?」
いいえ、という返事だった。鵜呑みにするかは別にして、例のバイタライザーについてはこっちだけが持っている情報だと思った方がよさそうだ。
室内を見まわしつつ話題を捏ねまわす。
「ほんとはお父さんにも話聞きたいんですけど、まだ仕事ですよね。社長だし」
見回しながら続けてそう問うと、叶恵はそうね、とあいづちを打つ。
「翔成の先輩が来ることをメールで伝えたの。早めに帰ってくると思う」
言いながら、こちらをじっと見つめた。
「色々詳しいのね、私からお願いするつもりでいたのに」
「げっ」
思わず硬直した。それは何の気ない言葉ではあっただろうが、瑠真からすると潜入捜査を看破されたような気持ちで心臓に悪い。
どう振舞ったらいい、ととっさに考えた。仕事だったらこれで普通なのだ、最初から事件を探れと言われて派遣されるのだから。……普通の学校の先輩って、どういうポジションだ?
近い参照先としてぱっと思い浮かんだのが山代美葉乃だった。瞬間的に像を振り払った。山代家の叔父叔母は参考にならない。
「ええー、と」
一瞬のうちにぐるぐるとそんなことを考えた末に、気遣いを放棄した。望夢じゃないんだから口八丁は無理だ。
ストレートに伝えることにした。
「翔成くんの目的とバックグラウンドを考えてるの。分かったら力になれるかもしれないから」
これでもまだ伏せたものが多かった。瑠真が一人で考えているわけではないし、誰の力になるとも断言はできない。今どこにいる、なんてことは公警察が見つけたって一緒だ。瑠真が……瑠真と望夢が知らなければならないのは、協会やホムラグループが明るみに出せない裏側がどこまで関わっているかの問題だ。
叶恵はしばらく丸く目をしばたいて、そのあとそう、と呟きながら頷いた。
「……気持ちはありがたいけど、翔成のために無理をしないでね」
警戒された、と反射的に思った。だけどそれは警戒じゃなかったかもしれない。一度差し出された箱の蓋を閉じて、少し手前に引かれてしまったようなものだ。……子供だから、そういう心配かもしれない。
口を開いて、しかしこの後何を言えばいいのか分からずに固まった。望夢に対しては軽い気持ちで日沖家の探り出しを請け負ったが、こんなところで立ち止まることになるとは思わなかったのだ。
だが、転機はあった。
「ただいま」
表で瑠真も通された玄関戸が開く音がして、男の人の声がよく通って響いてきた。
反射的に振り向いた瑠真の視界に、お茶の間の戸を引いて現れた男性の姿が映った。スーツ姿に洒落っ気のある髪型をして、面長の顔に丸い瞳。雰囲気は取っつきやすい。
日沖成実、だったはずだ。翔成の父親……ホムラグループの一員。
瑠真が何を言っていいのか固まっていたのと同様に、成実も一瞬ぽかんと口を開けて動きを止めた。
「ええと……あれ?」
いっとき、六畳のお茶の間に沈黙が降りた。
なぜここに見知らぬ中学生がいるか、ということか? 反射的に言い訳の必要を感じた瑠真は居住まいを正し、身体ごと向き直って早口で自己紹介した。
「翔成くんのこと聞いて、話しに来てます。二年で、先輩で」
「あっ……いや、ええと。七崎さん? ……どこかで会ったことあったっけ?」
「は?」
今度は瑠真がぽかんとする番だった。
叶恵も目をぱちくりしていた。叶恵からはその手の反応は特に受けなかったはずだ。
「メールで名前を伝えたわよね?」
「あ、そう……そのときは知ってる子だとまでは思わなかったんだけど、顔を見たら、ちょっと」
瑠真からすると一切見覚えがない。授業参観の廊下か、協会のどこかの依頼ですれ違うことがあったとかだろうか?
相手と見つめ合って探りかけたが、他人の空似かもしれないものに拘泥していても仕方なかった。本題は別にある。バイタライザーの入手経路などを探れるとしたら父親が有力だろう、と事前に打ち合わせている。畳に手を突いて話を戻しかけたとき、再び成実の言葉で動きを止められた。
「叶恵、そのぬいぐるみ、前翔成が言ってたやつかな?」
「ぬいぐるみ?」
問われた母親より瑠真が先に反応した。ポケットに手が行って、いつも通り外側に垂れ下がっていた眼帯ネコを掴む。
「これ……が、どうかしたの」
「あぁいや、前に少し」
父親自身も戸惑っているようだった。瑠真はマスコットを握りしめる。異物感が指先を刺激する。
叶恵が横から解説を差しはさんできた。
「前に、翔成がお父さんと喧嘩してたことがあったの。そのきっかけが何かのキャラクターを知ってるの知らないのってことだった気がするけど、そのときのこと……?」
「うん。見せられたのと同じじゃないかな」
「待って。翔成くんがこういうマスコットを持ってて、喧嘩になったってこと?」
瑠真はたまらず制止をかけた。翔成が声を荒げる風景、というのがまず異常事態として脳内に赤字でひらめく。きっと何か関係がある。
「あぁ、なんて言われたかな……僕にも全然ぴんとこなくて、合ってるか分からないんだけど……」
日沖成実が顔をしかめた。思い出して、なおいぶかる仕草。
「『お父さんが渡してくれたのに、忘れたのか』って……」
ほぼビンゴだ。
話の必要を感じたらしい成実がスーツ姿のままで座卓に同席した。叶恵が黙って上着を受け取る。瑠真はテーブルに手を突きつつ、
「それっていつ」
「四月かなあ……?」
「四月?」
瑠真がゲーセンでマスコットを渡されたのはつい先週だ。翔成はとっくに目を付けていた?
「あの……何か、本当に忘れたとしたら、きっかけに心当たりは……?」
さすがに聞き方が下手だった気が自分でもした。成実が奇妙な顔で口をつぐんだ。もう一言を言っていいものかどうか胸の中で逡巡した。春姫はホムラグループの裏側にいる異能集団を何と説明した? 人心操作に長けた、妖術師―
「瑠真ちゃん」
ぽそりと叶恵が名前を呼んだ。瑠真の思考が断ち切られた。名前そのものは翔成の担任から伝えられていたはずだが、ファーストネームで呼ばれたのは初めてだ。
「翔成のこと、どうして心配してくれてるの?」
「え」
またちょっと固まった。ついさっき前のめりになりすぎて距離を取られたばかりなのに、またもや正面から突っ込んでいた。
そして、その質問はこの数日間瑠真を悩ませているそれに一瞬で繋がった。翔成を……助けを求めていない誰かを、どうして追う?
「担任の先生が言ってたのが気になって。谷中(やなか)でしたっけ」
少々苦しかったが、いま一番心境に近いとしたらこれだろう、と教師の言葉を引っ張り出していた。
「翔成くん、真面目だからって。助けてほしいって言わないかもしれないって……いや、私助けても何も、他人なんですけど」
「真面目……そうね」
叶恵がふっと笑った。瑠真がつい語末に言い訳を付け足したのは目の前の叶恵がずっと沈みがちな顔でこちらを見ていたからだ。親を差し置いて理解者気取りの瑠真を憐れむように。仄かなやりづらさが胸を引っ掻く。
「翔成はずうっと心配かけないし、いい子のままで大きくなったのよね。だから四月によく分からないことで声を大きくしてたのを、私もお父さんもよく覚えてたんだけど……でも、それと同じくらい、負けず嫌いなんじゃないかな」
「負けず嫌い?」
瑠真は正座を直しながら叶恵を伺った。突っ込みすぎの探偵ごっこに制止をかけられたのだとばかり思っていたが、別の角度から手がかりに導かれている気がする。
「そうかもな」
成実が目を逸らしてこっそり相槌を打った。叶恵は笑顔を保ちつつ息継ぎをすると、
「あの子はすごく普通の、いい子だけど、それってちょっと、自分のために何かされるのが嫌っていう面倒くさい性格でもあると思ってるの。宿題は手伝われたくないから徹夜してでも見えないところでやる、怪我したら隠して笑顔で帰ってきて一人で治療する。頑固なのよね」
「それは……」
結構度を越した真面目さではなかろうか。瑠真もある程度は共感できるが、泣き言は言ってナンボ程度には人に甘えている。
「だったら……」
「そうね、昨日から家に帰らないのも、何かに巻き込まれたっていうのがいちばん怖いけど、兆候は色々あったわけでしょう。私にだって全部は教えてくれない子だから……教えてくれずに、何かをやりに黙って出たんだって思ったら」
ふと叶恵が言葉を切ると、さっと席を立って奥の部屋に引っ込んでいった。手に成実の上着を持ったままだったので、ハンガーに掛けにいった? 瑠真がぽかんとしていると、当の成実が申し訳なさそうに少しだけ座る位置を詰めて、こそっと瑠真に囁きかけた。
「母さん、あれで結構参って���んだよね。ちょっとそっとしといてあげて」
「あっ」
ごめんなさい、と言いかけたが言いそびれて口をもぞつかせた挙句に目を逸らした。だから人の親には慣れていないのだ、まともな友達なんかずっといないんだから。
父親の成実も決して気楽な立場ではないはずだが、表面上接しやすい軽いトーンのままで、話題を繋げてくる。
「僕がまだ聞くことってある?」
「えっと」
ポケットから飛び出たネコのぬいぐるみを握りしめて切り出そうかしばらく迷ったが、結局少し違う角度に決めた。
「灯火病院プロジェクトって知ってます?」
成実がこちらを見つめたまま動きを止めた。
「ホムラグループの?」
「そう。こないだ子会社の流通商社で聞いた」
成実はしばらく考えると、スーツの胸元からさっき取り出していた小物の中から革の名刺入れを取り出した。待っていると入っていた名刺から一枚を差し出される。
『株式会社帆村商事 本部 児子善也』
関係者の名前、ということだろうか。
「帆村商事……本社?」
ちらりと検索画面のトップで見た単語のような気がした。怪しいインターネット知識で問い返すと、成実は頷いて手のひらに字を書くしぐさをした。
「読めないだろう、それでニコ・ゼンヤ。僕も仲良かった子会社社員だったけど、こないだ本社に転勤になってね」
「はぁ、あれ?」
どこかで聞いた話と被って聞こえた。確か、土日の依頼で監視役だった岳下が、灯火病院プロジェクトの担当者について似たようなことを言っていたはずだ。だが、そこで聞いたのは……田中とか鈴木とか、普通の名前って話だったような……?
その担当者と同一人物かは疑問だが、知り合いの可能性は大いにある。当たって損はない調査対象だ。
「まだだいぶ時間早いから、仕事中じゃないかとは思うけど。たぶんかなり詳しい人だったはずだから、電話でアポ取ったりするといいんじゃないかな」
「ありがとう。ございます」
話しやすさからついつい敬語が外れるが、無理やりくっつけた。翔成と何が関係あるとも言っていないから、騙しているような罪悪感はまだあった。
「何かわかったら、教えてくれるかな」
さすがに物憂げに溜息を吐く成実に無言で頷いた。元より望夢とも最優先は家族や公的機関による捜索だと打ち合わせている。……言えることだったらいいけど。
話が済んだような空気が流れ、ちらりと時計を見た。夕方定時連絡の時間だ。
「出ますけど、叶恵さんは?」
腰を上げながら伺いを立てると、成実は首を振った。
「僕から挨拶しとくよ。悪いね、気を遣わせて」
「いや」
「母さんはすごく心配性なんだよな。だから僕も翔成もついつい何も言わないでおこうって考えてしまいがちなんだけど」
それはなんとなく腑に落ちる感覚だった。瑠真の母親はまだ大声で心配だと騒ぐからいいようなものだけれど、やっぱりかなりの心配性だし、同じことを、叶恵のように黙って考えているのであればこっちだって物静かにもなるかもしれない。
腰を上げながらアプリを立ちあげて望夢に連絡した。座ったままでまじまじとこちらを眺めていた成実が、ほうっと息を吐いてこう言った。
「でもやっぱり、どっかで会った気がするなあ」
「私?」
頭半分の相槌しか打てなかった。悪いけど記憶がないです。
→UNITED FRONT: 夕方、高瀬望夢
都外に出た電車が目的駅への到着を告げた。
大きなターミナル駅だった。望夢は人波をかいくぐって急ぎ足になりつつ、目的の住所を検索する。商品探しと移動で時間を食ってしまった。すでに午後四時を回ってぼちぼち学生の姿が見られるようになり、学校にも行かずに制服で歩き回っている違和感からは逃れられる。
指定された住所はごく普通のアパートだった。望夢個人がフリーランスへの依頼などというものを経験するのは初めてなのでこれが相場かどうかは分からない。自宅に色々事情を抱えた依頼人を呼ぶのってリスクが大きいんじゃないだろうか、とぼんやり考える。自宅じゃないのかもしれない。
見まわしながら階段を上り、教えられた部屋の前に立つ。角部屋だった。隣の建物と廊下の距離が近く、あまり日差しが入るとは言えない。ためらった末に普通にインターホンを押したが、返事がなかった。
「留守……」
考えてみたら必ずいるとは限らない。他の依頼で空けているかもしれないし、生活している以上私用でいないこともあるかもしれない。最近の訪問先が引きこもりの春姫と軟禁状態の入院客だったので基準が狂っていた。溜息を吐いて後ろの鉄の手摺りにもたれかかった。時間を確認しつつ、暇つぶしのつもりでスマホに繋いだイヤホンを入れる。
午後四時四十四分。ゾロ目だ、と思った瞬間背後からひやりと冷気を感じた。
「動くな」
耳元で囁かれるまでもなく体が固まっていた。
何者かに手摺り越しに手を回され、首筋に何かを当てられていた。自然と刃物だと思っていた。あからさまだ。一歩でも動いたら頸動脈を掻き切られる位置。
二階だ��、と麻痺したように思った。片手は隣の手摺りに突いているのが分かったが、音もなく忍び寄るには足場が不安定すぎる。……音、しなかったよな?
ふんわりと、知らない解釈の香りがした。見知った解釈でも同じことはできるが、感じる気配が一致しない。
「坊や、異能者(アルチスト)だね。探りながら上がってきたでしょう?」
「……」
「囮? スケープゴート? なんにせよ子供なのが趣味悪い。やるなら一人でやりなよ、気に入らないな」
聞きながら、じわじわと違和感に認識が追いついていた。女の声だ、それもかなり若い。能力に性別が関わるわけではないが、業界多数は圧倒的に男性であることを思うと大きな特徴にはなる。斎が意図的に黙っていたんだとしたら望夢に対する多少の悪戯なのかもしれない。
はっと思い出して指だけでスマホを操作すると、肩越しに後ろに画面を向けた。「んん?」女の声が怪訝になった。
「Op.37bis……なに、仕事?」
その声が読み上げたのはクラシックの作曲番号だ。望夢は掻き切られそうな首を動かさないように、引きつってはいるが肯定の笑みを浮かべた。
「レコード手に入らなかったから、ダウンロードなんだけど……」
背後の気配が一瞬固まった。
それから軽やかな爆笑が弾けた。怖いので大きく動かないでほしい。
「おもしろ! 現代っ子かよ」
「……現代っ子だよ、悪かったな」
「まぁまぁ私はデジタルとアナログの音の違いに文句を付けるタイプだけど、つまり別件だと思っていいんだね? 話が噛み合わない」
首元から刃物が外された。自分で思っていた以上に緊張していた全身から一気に力が抜けて、随所に痛みを感じた。心臓が早鐘を打っている。
隣の手摺をくるりと飛び越えて、背後の気配が正面に立った。やはり若い女性だ、見た目はあてにならないが大学生程度かもしれない。長い黒髪と青みがかった瞳がかなり浮世離れた印象を作っているが、ほとんど針のように細い刃物を懐に仕舞った同じ腕に買い物袋を引っ掛けているのだけがいやに庶民っぽい。ちなみに近くの中華街の有名店だった。
「別件って?」
ようやく余裕ができて小声で訊くと、彼女は肩をすくめて自室の扉に向かった。腰まで真っ直ぐ伸びた髪が綺麗に靡いた。
「坊やが何者か知らないけど、刺激が嫌いならちょっと目を閉じてたほうがいいかもしれないよ」
ナンバーロックを外して扉を引き開けた女の言葉に眉を寄せている間に、扉の影から倒れ掛かる影があった。
「!」
遅れてそれが人体だと認識したとき、先程から漂っていた死の気配の正体を察した。死んでいる……、殺されている。血の色はほとんどなかった。うなじに一箇所汚れた部分があって、
最低限の労力で頚椎を切られたことを物語っている。
反射的に口を押さえて目を逸らしたが、女は溜息ひとつで死体を押しのけると、入り口のクローゼットの中に突っ込んだ。
「組織に所属してないから、恨みを買うとすぐに手を出されるんだよね。あ、気にしないで、こいつも無所属なのは確認済み。あとで専門業者を呼ぶから」
気にしないでというのも無茶だったが、女の白い顔を見て思わずためらった。フリーランスの用心棒……その世界は確かにこんなものなのかもしれないが、あまりに倫理観が食い違っている。
(何が俺に向いてるって言われたんだろう……?)
脚が迷う。こんなものを戦力にしようとしている?
女の蒼い瞳がこちらを見ていた。
「平和呆けしたガキだね。何しにここまで来た?」
「……」
口を開くが、すぐに答えられずに俯いてしまった。事実を伝えることはできるが、それによって話を先に進めることに抵抗が芽生えたのだ。
女は首を振った。呆れられたらしい、当然だ。
「迷うなら帰りなよ。あーあ、現場を知らない正義感ってやつ……高瀬式にいた頃を思い出すね」
ピクリと望夢の肩が跳ねた。
「高瀬式にいた頃……って、斎(いつき)に雇われてたのか?」
「斎? 知り合い? あ」
そこでようやく女の声が疑わしげな色を帯びた。
俯いている望夢の顔を覗き込むように腰を折り、しばしの間をおいてにやりと笑う。
「なるほどね」
覗き込まれているのが居心地悪くなり小さく顔を上げると、蒼い瞳と目が合った。完全に面白がる表情になった白い顔を隣の建物との隙間から辛うじて入る夕映えが照らしている。
「高瀬望夢だな?」
ためらいながら頷くと女は得心した顔で頷いた。
「そうかい、一度会ってみたかったんだ。篝(かがり)のヤツの忘れ形見にね」
「……父さんの知り合い?」
父親の名前が聞こえた気がした。斎が雇っていたのならむしろ本家側からは隠れた位置の契約だったのではないかと思っていたが。
蒼い瞳が三日月形に細くなる。
「斎和平のことも知っちゃいるけどね。私を雇ってたのは高瀬篝だよ」
返事ができなかった。望夢はそもそも一昨年の八月の死以前にも、己の父親と話したことがほとんどない。そういう家だったのだ。
自分の知らないものが始まる嫌な予感をほのかに受け取った。
「こんなところでいつまで話すのさ。食べ物が冷めちゃうよ。中へおいで、高瀬式のお坊ちゃん」
さらりと髪の毛を翻して、女が先に背を向けた。自分も踵を返して逃げ帰ろうか、と一瞬思った。先ほど刃物を向けられたときとは違う、徐々に押しつぶすような冷気に心臓が波打っている。
だが、握りしめたスマートホンの熱さがほのかに望夢を引き留めていた。決行中の作戦。組織圧力の入り乱れる中で個人戦をやりたいと思ったら、まず好きに使える戦力がないと話にならない。
「……頼む」
ゆっくり肺に溜まったものを吐き出した後、大きく吸って、足を踏み出した。
ちなみにこのとき瑠真からの連絡はまだ来ていなかったが、この後の彼女の行動予定を知っていたら恐らく望夢は止めただろう。
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☆**CARAMEL MUSEUM情報 CMお品書きご紹介♡**☆
こんにちは!キャラメルキューブです(*´ω`*)
遂に………
開催まで,,,,,,,,
残すところ
☆後6日☆
となりました♡❤︎♡❤︎♡❤︎♡❤︎♡❤︎
7月21日~8月7日の18日間、池袋P’PARCOさん 1Fにて開催する
♦ハンドメイドの博物館♦
☆**CARAMEL MUSEUM**☆
開催発表・前回のご様子はこちら☆
☆**CARAMEL MUSEUM ご参加作家様リスト**☆情報はこちら♥
☆**CARAMEL MUSEUM 作家様配置図**☆情報はこちら♬
お迎え品フォトコーナー&前回のお迎えフォト情報はこちら(CC版・CH版)
ピアス⇔イヤリング交換サービス&ギフトラッピングサービス情報はこちら❀
☆**CARAMEL MUSEUM**☆イベントハッシュタグ
#CARAMEL_MUSEUM
この度のご投稿では、
キャラメルキューブイベント前の恒例BLOG♪♪♪
ご参加作家様・サークル様からお届け頂いた
・**。+お品書き。**・
を一挙にご紹介させて頂きます(´▽`*)
☆**CARAMEL MUSEUM**☆ ご出品作品を
一足早く!
一挙に!!
ご紹介しておりますので、
是非お気に召す作品を事前にチェックして頂ければ嬉しく思っております❤
スペース番号も合わせてご紹介しておりますので、配置図と合せてご覧くださいね♡
そしてこのお品書きにない作品は、
イベントハッシュタグ
[#CARAMEL_MUSEUM]
の方でご紹介頂いております(^^)v
是非こちらも合わせてご覧くださいませ!! ☆(ゝω・)v
※本投稿は写真掲載数が多いため、 ゆっくりご覧頂けるPCからご覧頂く事をお勧めいたします*
携帯からですとご覧いただくにくい場合がございます、
予めご了承ください<(_ _)>
☆**CARAMEL MUSEUMお品書き♡**☆
スペースC
全日(7/21~8/7)ご参加
前半 (7/21~7/29)ご参加
後半 (7/30~8/7)ご参加
スペースM
全日 (7/21~8/7) ご参加
1.2部 (7/21~8/1) ご参加
2.3部 (7/27~8/7) ご参加
1部 (7/21~7/26) ご参加
2部 (7/27~8/1) ご参加
3部 (8/2~8/7) ご参加
*CRYSTAL GARDEN様*
CMスペース番号:C前半・C-20
⋆一言コメント⋆
CRYSTAL GARDENでは天然石とアーティスティックワイヤーを使用した1点もののワイヤーペンダントや天然石、ガラスビーズ、レジン等を使用した簪やネックレスを製作しています。
色とりどりの作品を是非お手にとってご覧ください。
*星空~Lotus~様*
CMスペース番号:M1部・M-10
⋆一言コメント⋆
宇宙をモチーフにしたレジンアクセサリーを制作しています。
画像以外にも、いろいろなモチーフの作品をご用意しました!
猫・ユニコーン・パズルピース・月・星・蝶・土星などなど☆
広大な宇宙を小さな作品にして皆様にお届けします。
ぜひご覧くださいませ。
*achamonmoon様*
CMスペース番号:M2部・M-6
⋆一言コメント⋆
achamonmoon(あちゃもんムーン)です☆ キラキラ透明感のあるカラフルな作品を作成しています! 今回は夏物も沢山納品予定ですが、全て一点ものですので是非直接ご覧ください♪ 7/27-8/1の6日間ですが、よろしくお願いいたします! 素敵な出会いがありますよぅに…☆
*shampoo-and様*
CMスペース番号:C前半・C-7
⋆一言コメント⋆
前回のCARAMEL MUSEUMに引き続き、2回目の参加となります!shampoo-and です♡ [シャンプーの香りのような]日常にさりげなくプラスできるアクセサリーを。。 そんな想いで1つ1つ製作しております。 普段はキャラメルキューブショコラ[AA-85]でお世話になっております。 最新情報はtwitter→[@shampoo_and] 7/21〜29にお待ちしております!
素敵な���逢いがありますように♡
*Frutta di celeste様*
CMスペース番号:C後半・C-19
⋆一言コメント⋆
今回初めて参加させて頂きます[Frutta di celeste]と申します。 色彩を大事にした作品作りをテーマにレジンやビーズ作品などを製作しております。 夏らしい作品をたくさんご用意いたしましたので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ! 参加期間[7/30~8/7]参加スペース[C-19] (tw:@mrsk_sui_)
*旅する飾り屋―I.B.Melody―様*
CMスペース番号:C前半・C-6
⋆一言コメント⋆
初めまして旅する飾り屋と申します。 相棒のディスプレイトランクと共に素敵な『飾り』とささやかな『旅物語』をお届けします。人気の定番商品と新作を持って池袋にお伺いしますのでぜひご覧くださいませ。
*Adonis様*
CMスペース番号:M2部・M-13
⋆一言コメント⋆
手編みモチーフとビーズを合わせたアクセサリーを展開していますAdonisです。
変わった色の組み合わせを取り入れ、普段使いはもちろん着物や浴衣などにも合わせていただけます。
少々価格が高めではありますが、一点物ならではの味わいを楽しんでいただけたら幸いです。
*A'o Le ciel様*
CMスペース番号:C後半・C-11
⋆一言コメント⋆
毎日、移り変わる空の色…
自然を採り入れた様な
色とりどりで透明感のある世界観を身に着けてください°・*:.。.☆
初めましてA'o Le ciel です
皆様のお気に入りが見つかります様に
ご来店お待ちしております
Twitter>>@Ao_Resin
*Atelier Qualle様*
CMスペース番号:M2部・M-10
⋆一言コメント⋆
水族館のような癒しを貴方に….*・゚ 透明なレジンにクラゲや魚を立体的に描いて、水の中を表現しています。 夏にぴったりの涼しげな作品たちを是非ご覧ください! Twitter : @arteth_moon
*Atelier LUCIOLE様*
CMスペース番号:C後半・C-21
⋆一言コメント⋆
「Atelier LUCIOLE (アトリエ リュシオル)」です。
メンズも使えるユニセックスなデザインのアクセサリーを中心に作成しています。
イベントでは、人気の魔法石を使った作品を始め、風鈴や金魚など夏を感じるアクセも多数出品します!
ぜひ会場でご覧ください♪ Twitter:@atelier_luciole
*金の庭様*
CMスペース番号:C前半・C-17
⋆一言コメント⋆
手首に二重に巻き付けるデザインのドレスウォッチです
長さを調節出来る作りにいたしました
葉っぱパーツを使った 森のエルフの時計
花とユニコーン
イヤーフック 新作は
存在感のある 大きなパーツに 人魚姫や翼を組み合わせたシリーズ
三日月に六芒星 チェコガラスの魔法の薬びん 等
よろしくお願いいたします
*AS様*
CMスペース番号:M1部・M-12
⋆一言コメント⋆
今回のCARAMEL MUSEUMでは、海と星空の作品をメインにご用意しています。 水色や青の海のクラゲやクリオネ、深い夜の煌めく星空の星座シリーズなど。 夏を彩るアクセサリーです、よろしくお願いします!
*Rinely様*
CMスペース番号:M3部・M-15
⋆一言コメント⋆
キャラメルキューブショコラAA-34でお世話になっております、Rinelyことゆえこと申します。
レジンやビーズを組み合わせた作品を作っています。
かんざしなど、夏にぴったりな作品をたくさん制作しました。見ていただいた方の琴線に触れるような作品が一つでもあれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。
Twitter:@Yuikusk
*kuroro様*
CMスペース番号:M3部・M-8
⋆一言コメント⋆
CARAMEL MUSEUM 初参加です♪ 3部 (8/2~8/7) M-8 で参加いたします、【kuroro】です。 今回はアンティーク風、宙イメージ、ゆめかわいい系等色々なテイストな物を作っております。 良かったらイベントでお手にとってご覧になってみてください。 詳しいお品書き等はTwitterにて。 @stellasolstella
*NERO様*
CMスペース番号:M1部・M-11
⋆一言コメント⋆
親Aliceと子Hawo Lthiaの二人でハンドメイドユニット活動をしている 「NERO」と申します。 和、洋を織り交ぜ、イラストから作品を作り出す2.5次元で幻想的な世界観をコンセプトに製作しております。 美しい世界に一滴落とした「黒-NERO」。 儚くもあり毒のある作品たちがダークな世界へと誘います。 ネックレス、チョーカー、イヤカフなど様々なアクセサリーをご用意しお待ちしております。
*siromaru様*
CMスペース番号:C後半・C-16
⋆一言コメント⋆
初参加になりますsiromaruと申します(*´꒳`*)
植物やお花を閉じ込めたアクセサリーを製作しております。よろしくお願いします☆ミ
Twitter (@Soda Cranberry)
*星屑クラルテ様*
CMスペース番号:M2部・M-11
⋆一言コメント⋆
はじめまして、キャラメルキューブショコラさんのBB-16にてお世話になっております 「星屑クラルテ」のSararaと申します。 『貴方の日常に、ほんの少しの星のきらめきを』コンセプトに、 星や歯車をモチーフとしたファンタジックなアクセサリーを制作しています。 ぜひお手に取ってご覧くださいませ☆彡 【Twitter:@stardust_clarte】
*星空パズル様*
CMスペース番号:C後半・C-23
⋆一言コメント⋆
7/30から【C23】にて参加させていただきます。【星空パズル】です 天然石やスワロフスキなどを使用したアクセサリーを、皆様にお届けしていきたいと思います。 イヤリングピアス、ネックレス、アンクレット、ブレスレットなど。 (twitter @kishima_org )
*MoNo+moon様*
CMスペース番号:C後半・C-20
⋆一言コメント⋆
青と歯車と月をメインにアクセサリーを制作しております。
今回は夏らしく深海要素も取り入れてみたり、珍しくカラフルに仕上げてみたりしております。
是非お手に取って実物をご覧になってくださいませ。
よろしくお願いいたします。
*caprice様*
CMスペース番号:M全日・M-9
⋆一言コメント⋆
caprice(@caprice0502)は、「日常をお花と共に…」をテーマに一点モノのマニキュアフラワーアクセサリーを制作しております。
一輪のお花の物から今回は夏物をということで、金魚の尾ビレや紫陽花をモチーフにしたアイテム等を数多くご用意しております。
花びらや蝶の羽、尾ビレの透け感を是非、お手に取って見てくださいましたら幸いです。
そして素敵な出会いが御座いますように…。
*Lily of the valley様*
CMスペース番号:M1部・M-4
⋆一言コメント⋆
キャラメルキューブ[AA-31]に出店させていただいております、Lily of the valley のまろです。 夏にぴったりな青色~はちみつものまで、ちょっと魔法を感じられるようなアクセサリーを多数そろえました!まだまだ写真に載せたもの以外にも新作を制作しておりますので、ぜひブース内を覗いていただけたら嬉しいです。 素敵なご縁がありますように!
*向日葵熊と蒸気艦様(@kuma_re/@steamship_kaiyo) 様*
CMスペース番号:M1部・M-3
⋆一言コメント⋆
スチームパンクの世界から、ひまわり売りのくま(@kuma_re )と蒸気艦海陽(@steamship_kaiyo )が暑い夏を乗り越える元気とひと時の涼を色鮮やかな作品に乗せてお届けします。
船乗りの旅道具や熊狂いの装身具、新作を交えつつ多数お披露目。全て一点ずつの彩りなので、是非お手にとってお好きなものをお選びください。
【向日葵熊と蒸気艦】夏の行商をどうぞお見逃しなく。
*niwatoco様*
CMスペース番号:C前半・C-5
⋆一言コメント⋆
いつもキャラメルキューブショコラ様店舗でもお世話になっております niwatocoです。
今回も春に引き続きC前半(7/21~7/29)C-5にて参加致します。 今回は夏向けの「流星の行方」や「妖精の棲み処」「黄道十二宮」 温度で色の変わる「ブルーバード」などのネックレス、
初めて作成しましたお花のイヤーカフなど中心にいろいろと取り揃えております。
是非涼を求めてお越しいただければ幸いです(^-^)
*glabbit様*
CMスペース番号:M3部・M-11
⋆一言コメント⋆
2000℃以上の炎でガラスを溶かし、一点物のガラスアクセサリーを製作しているglabbitです。
使用しているガラスは耐久度と透明度が高いのが特徴です! 今回はCCC様でもご好評頂いている銀河、新作の水面ペンダント、モチーフは決まっていませんが、イヤリング・ピアス、ガラスリング、そして初販売になるガラスペンを予定しています。
製作状況はtwitterを是非チェックしてみて下さい( ´ ▽ ` )ノ
*rinae様*
CMスペース番号:M2部・M-12
⋆一言コメント⋆
rinae(リナエ)と申します*
"大人可愛い"を目指して、レジンやビーズを使用したアクセサリーの製作をしております。 今回は動物モチーフのネックレスを中心に 新作をたくさんお届けしたいと思っておりますので、皆さま是非遊びにいらしてください♪ twitter : @rinaeee
*blue crescent様 *
CMスペース番号:M2.3部・M-16
⋆一言コメント⋆
【bluecrescent(ブルークレッセント)】の【蒼月(そうげつ)】と申します。 星や三日月、猫、蝶モチーフのアクセサリーを製作しています。 今回もご縁があり【CARAMEL MUSEUM】に参加させて頂ける事になりました。 夏に合わせた蒼、紫、緑などの寒色系をメインに��た涼しげなアクセサリーをご用意しております。 1点1点少しずつデザインを変えておりますので、貴方だけのお気に入りを見つけてもらえたら嬉しいです。
*カンパネラ様*
CMスペース番号:M2.3部・M-5
⋆一言コメント⋆
フェイクフードアクセサリー『カンパネラ』です。
美味しそう!見ていて楽しい!パンやケーキなどミニチュアの可愛いアクセサリーです。
他にもTCカラーセラピーに基づいて作られた“ヒーリングカラー”のアクセサリーも東京初登場です‼︎
お好きな色・気になる色のアクセサリーを身につけ癒されてみませんか?
どうぞよろしくお願いします♪
* HIROMIX +plus様 *
CMスペース番号:M1部・M-13
⋆一言コメント⋆
HIROMIX+plusは2人組で参加しております。
Happaシリーズのブローチ&ピアス、猫や星などのプラバン、和紙を使用した鶴と立方体・その他ガラスドーム等を使用したアイテムを数多くご意しております。
写真以外にも色々ありシンプルで華やかな作品もございますのでご覧いただけると嬉しいです☆
商品の詳細はtwitter(@sato_kochi /@hiromimimix )にて随時お知らせしております。
*Romantica様*
CMスペース番号:M3部・M-14
⋆一言コメント⋆
夏らしく、爽やかな青いアクセサリー中心です✨ 太陽の光を受けて、ラメやホログラムがキラキラと輝きます✨ 海をイメージした青や、夏の夜空をイメージした青など、さまざまな青をご用意してお待ちしてます。 『Romantica』の参加は8/2〜8/7の6日間。 あなたのお気に入りのひとつになれますように✨
*MaRin様*
CMスペース番号:C全日・C-24
⋆一言コメント⋆
星をたくさん散りばめたアクセサリーを作っていますMaRinです。
今回は星の作品や新作の夏色カラー、クラゲモチーフなどを沢山用意していますのでどうぞよろしくお願いします^ ^
*美厘屋様*
CMスペース番号:C後半・C-15
*pipi*moon様*
CMスペース番号:M1部・M-8
⋆一言コメント⋆
本物のお花をレジンやガラスドームに閉じ込めた色鮮やかなアクセサリーを納品致します⚘*
夏のお出かけにぴったり♩
浴衣に合うヘアアクセサリーや耳飾りも納品予定です。 《とっておきの幸せ》を *
*たぬきけーきや様*
CMスペース番号:M3部・M-7
⋆一言コメント⋆
たぬきけーきやです。
シンプルで可愛いフェイクスイーツ&フードのアクセサリーを作っています。イベント新作はアイスキャンディーのアクセサリーです。
涼しげな氷のアクセサリーもあります。
TwitterやInstagramをチェックしてくださいね。
@tanuki_cake_ya
*RuRi*様*
CMスペース番号:C前半・C-14
⋆一言コメント⋆
可愛いものをギュッギュッと詰め込んで 宝箱を開けた時のようにキラキラ…* 身につけたら可愛い女の子で居られるようにっていう想いで制作しております。 誰でも付けれるそんなアクセサリーを一つ一つ丁寧に作っております。 今回は夏につけるアクセサリーをたくさんお届けします♡ アレルギーの方でもつけれる樹脂ピアスなどもご用意致します♡ Twitter@rurishop33
*sugar*holic*様*
CMスペース番号:C後半・C-17
⋆一言コメント⋆
初めましての方もそうでない方もこんにちは♡
sugar*holic*(@chocolatexrio ・@sugarsugarholic)の佐藤 莉緒です。
甘い甘いお菓子をモチーフにしたほわほわ可愛いfake sweetsを中心に製作しています♡
委託 : キャラメルキューブショコラ GG-19 BB-34(東京 池袋)*日向箱様 T23(東京 上板橋)
不定期ですがイベント(オリジナル*二次創作)にも出没中。
詳しくは…随時更新のTwitterまたはC.C.ショコラさん店頭掲示にて。 今回は後半から参加になりますが涼しげで普段使いできる夏らしくて可愛い新作フェイクスイーツを中心にご用意しております。
お気軽にお手に取ってみてくださいね。
皆様との素敵な出会いがあります様に♡
夏を感じる作品を一足早く♡
☆**CARAMEL MUSEUM**☆
ご来場、心よりお待ちしております+。**
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【ライヴレビュー】祝春一番2017
遅くなりましたが今年もゴールデンウィーク5月4日~6日の3日間に渡り大阪の服部緑地野外音楽堂で行われました<祝春一番コンサート2017>を見てきました。2013年から5年連続で有志スタッフとして参加。21歳の時に初めて春一番事務所に行き、もう今年間もなく26歳になろうとしております。
社会人1年目で忙しかった2014年は書けなかったですが、観客として見た2012年から例年ライヴレビューを書いています。2012年、2013年、2015年、2016年と並べて読んでいきますと、春一番というイベントの変化(1971年スタートである長い歴史の中では本当に“直近”ではありますが)、また自分の春一番の見方、ライター・評論家として分析力・筆力の上がり下がり、上京を含めた自分の周りの環境の変化も時系列で追えるものになってきました。楽しい。
●2012年
「いっちゃんええ音楽を届ける春一番」
●2013年
・春一番で見た美しい風景①~スタッフ・事務所・裏方編~
・春一番で見た美しい風景②番外編 音楽ジャーナリズムを文献調査~センチメンタル・シティ・ロマンス事件を通して
・春一番で見た美しい風景③~供養編~
●2015年
・開催前【コラム】30回目の祝春一番、GWにホンモノの風を吹かせる
・開催後【ライヴレビュー】祝春一番2015
●2016年
【ライヴレビュー】祝春一番2016
なので今年も所業、ライフワークとしてライヴレビュー書いていきます。6年目の定点観測だ。“春一番を広める!”というような大義はございません。70年代から現在まで継続している稀有な音楽イベントの“現場で鳴っている音楽をしっかり解釈して記録する”という、音楽の文章において大切な役割でありながらも、最近希薄化しているような気がする行為を自分は丁寧にやっていきたい。その行為の結果は後からついてくると思います。決して譲れないぜこの美学 ナニモノにも媚びず己を磨くんですよ。足跡からも学ぶぜ謙虚にですよ。ってそりゃRHYMESTER、関係ねぇ。
それでは参りましょう。つきましてはもう春一番というものがどんなコンサートなのかという部分は再三書いておりますので、上記これまでのライヴレビューや公式HPをご確認くださいませ。
祝春一番2017公式HP
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昨年祝春一番2016年のライヴレビューで私は最終段落にて「年々それほど大きく変わらぬラインナップに伝統化や70年代の追体験的見方をされることもあるが、風太は勝手に言わせておけばええ、こっちはこっちでおもろいことやったんねんと誇りをもって春一番を作り続ける。」という書き方をした。その上で演者の気合いの入ったステージだったり、ここでしか体感出来ない春一番の独特の空気感が大きな魅力として一貫していて、その魅力が体現されている様々な模様を毎年切り取ってレポートしてきたし、変わらない姿勢の素晴らしさを伝えてきた。そんな中での今年。これまでの姿勢は崩すことはなく、加えて70年代からずっと日本のロック・ブルース・フォークを鳴らしてきた春一番の音楽を、2017年現在にどう伝える��かということに意識を置いている場面が多く伺えた。その点は大きな進化と言っていいだろう。そんな今年ならではの素晴らしい風景を中心に書き連ねていく。
<今年の春一番のシンボル>
毎年野音のステージ上にはその年のテーマに応じた木造の大道具が設置される。今や春一番のステージにはなくてはならないイラストレーター諸戸美和子による演者全員分をレタリングした「めくり」は定番となっているが、ステージセットとして過去には2階建ての居酒屋風のセットが組まれたり(演奏中のバンドのすぐ頭上で出演終わりの演者が2階に上がって打ち上げしているという奇怪な光景が生まれていた)、2015年には高田渡10周忌に際して生前愛用していた3輪車が吊るされていたり、毎年様々な趣向を凝らしている。今年は羽が3枚付いた大型の風車がステージに登場した。これはTHE END(4日出演)の演奏中遠藤ミチロウが雄叫びを上げる後ろで、また有山じゅんじ(6日出演)が「ぐるぐる」を演奏するタイミングなどでスタッフがよじ登り回転させるダイナミックな可動演出がなされ歓声が沸いていたが、それ以外にある明確な意味をこの風車に持たせていたのだ。各日中盤でその羽は外され、外枠の円の中に鳥の足跡を逆さまにしたような風車の骨組みで構成された、ピースマークが現れた。そうすると遡ってわかるのは3枚の風車の羽は原子力発電所のシンボルマークを示していたこと。羽が外されること(=脱原発)によって平和が訪れるというストーリーの演出は主催者福岡風太が度々口にする70年代からの春一番の基本理念、「反戦・反核・反差別」を体現するメッセージだ。羽に塗られた色も1日おきに描き加えられ3日間通して来た観客も毎日気を向かせる。逆に見れば今一度この理念を明確に打ち出さなければいけない方向に世の中が向かっているかもしれない。誰しもがハッとするような見事な今年の春一番のシンボルとなっていた。
<加川良の曲を受け継ぐgnkosaiBAND、たくさんの演者たち>
またそんな変化に加えて開催1か月前の4月5日にかねてから闘病中だった加川良が亡くなったことは大きな衝撃だった。春一番初回の71年から出演し続け、また昨年まではいつも通りの自由な佇まいで元気に歌っていたのに。また久々に『みらい』という素晴らしいオリジナルアルバムを完成させたばかりなのに。という悲しみが癒えないままに迎えた今年のゴールデンウィーク。福岡風太は初日4日のトップバッターを加川の息子gnkosai(Vo,Dr,ポエトリーリーディング)が率いるgnkosaiBANDに任せた。春一番は演者のタイムテーブルを発表せず、また11時の客入れ開場と同時に演奏が始まる。席も全て自由席だ。その中の1曲目、ゆったりしたビートで始まりドラムを叩きながらgnkosaiが歌いだした。<北の果てから南の街へ ほっつき歩いて…>一瞬加川良が歌っているかと思った。この「ラブソング」は加川の代表曲の一つ。加川を思わせる声でこの曲が始まったことに、入場門には早く中で見たいと観客が押し寄せる。加川良の不在を受け入れる覚悟をしながら、席に着きじっと耳を傾ける観客の光景が忘れられない。ステージ最後には「加川良 with gnkosaiBANDでした」と言って今年の春一番の幕開けを告げた。ここ数年でもう常連の演者となったgnkosaiだが、春一番で父との共演はなかった。加川自身が恥ずかしがって同日出演になることすら恥ずかしがるように避けている様子もあった。しかし今年初共演にして一気に加川良の存在を自らの音に乗せて観客一人一人の中に昇華してしまうようなステージだった。(前述のアルバム『みらい』では全面的にドラムとして参加、親子共演が音源で聴くことが出来る。)
また3日間の開催中、加川良の曲をカバーしたのはgnkosaiだけではない。以下に列挙しておく。
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・gnkosaiBAND「ラブソング」
・金佑龍「教訓I」(ワンフレーズ)
・MOJO CLUB Special「こんばんわお月さん」
※三宅伸治がこの曲演奏時に使ったストラトギターは本曲収録作品『アウト・オブ・マインド』(1974年)に参加しており、一昨年亡くなった石田長生のものだという粋な気遣いを見せた。
・小谷美紗子「教訓I」
・有山じゅんじ「コスモス」
・ハンバートハンバート「伝道」「あした天気になあれ」(メドレー)
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一番の代表曲といえるだろう「教訓Ⅰ」を歌ったのは小谷美紗子(5日出演)、グランドピアノ弾き語り一発、<命は一つ 人生は一回>で始まるこの曲が再び反戦歌として機能し始めている2017年の野音の空に小谷の声が突き抜けていく心地がまたよかった。また裏話だが今回誰がどの加川良の曲をカバーをするのか主催側に演者から問い合わせがあり「この人はこの曲レパートリーにあるのでやるかもしれません…/昨日はゲンキバンドが「ラブソング」やりました」としか答えることが出来ずに探り合っていたということもここに記しておこう。ハンバートハンバート(6日出演)は春一番のステージで加川良とよくコラボしていた「夜明け」から始まり、加川の曲「伝道」~「あした天気になあれ」とメドレーで繋ぐ。誰もが特にMCで思い出を語り感傷に浸るわけではなく、それぞれのレパートリーとして演奏する。それは加川が晩年ザ・ブルーハーツ「青空」や泉谷しげる「春夏秋冬」を本当に自分の曲のように気に入り歌っていたことと同じのように。それは福岡風太が度々「俺たちは懐メロやないよ/カヨー曲とはちゃう」と口にしてきたかのように。加川良の曲がそれぞれ残ったものに引き継がれ、新たな価値観でもって演奏される様が痛快だった。
youtube
<自分の道を記録し、新たな動きを見せるベテラン勢>
少しライヴの本筋から外れてしまうが、福岡風太は春一番を作品だと言う。自身のアウトプットとして春一番という野外コンサートを作り続けてきたことがそのまま足跡になっているが、彼の世代は紛れもなく日本のロック・フォーク・ブルースを最初に定義し生み出してきた世代だ。春一番に関連のある人物の中でも近年各々がその足跡を残す動きをしていることは注視しておく必要があるだろう。昨年は春一番の会場にも姿を見せていたベルウッド・レコードの三浦光紀は2012年の創設40周年頃から「三浦光紀の仕事」としてトークイベントや本の出版、またリイシューを手掛けるなどの活動を活発化させており、45周年となる今年は10月に記念コンサートも予定されている。その三浦のアシスタントからキャリアをスタートさせ、シュガー・ベイブ(及び山下達郎、大貫妙子)や福岡風太も長らくロードマネジャーを務めていたセンチメンタル・シティ・ロマンス、またフリッパーズ・ギター、L⇔Rなどを手掛けた音楽プロデューサー牧村憲一はいわゆる90年代渋谷系までの足跡も含めてハイペースで書籍の執筆や自身の体験を語るイベントなども行っている。またより春一番との関連が深いところで言えば毎年入口付近で雑誌“雲遊天下”や関連本・CDの物販を出しているビレッジプレスの村元武は大阪労音に参加し、URCでの“フォークリポート”に参加していた60年代から、80年代まで関西の音楽・演劇・お笑い・映画などカルチャー全般に大きな影響を残した“プレイガイドジャーナル”の創刊から会社を離れるまでの回顧録を昨年と今年に分けて2部作に渡って発表している。2冊とも必読。(「プレイガイドジャーナルへの道 1968~1973」「プレイガイドジャーナルよ1971~1985」)。また長年ミュージシャンや芸人などを撮り続けてきた写真家・糸川燿史は御年83歳で病気とも闘いながら、すでに話芸に達しているほどの流暢で柔和な喋りでもって今なお写真展やトークイベントで自身の経験を伝えている。現在大阪・北浜で行われている90年代の「マンスリーよしもと」で撮られた写真展「糸川燿史写真展・大阪 芸人ストリート」が行われている。今週末までの開催なので関西方面の方は是非行っていただきたい。(私も行きたくてしょうがない…)
上記はいわば裏方的な活動をしてきた方たちが自分の口で、あるいは文章・イベントで形に残す活動だったが、一方で演者の中でも久々に新しいアルバム作品に取り組む動きが出てきており、春一番のステージでも新鮮な姿が感じられた。初回からザ・ディランⅡとして春一番の顔的役割を果たしている大塚まさじは現在約17年ぶりのスタジオアルバムに取り組んでいる最中だ。一緒にバンド月夜のカルテットで活動していた島田和夫(ex憂歌団)が2012年に自死で亡くなったことから発起。新たな曲作りに踏み出し、ようやく今年はアルバムという形になる過渡でのステージだったがアルバムに収録されるだろう「いのち」から、代表曲「男らしいってわかるかい」まで披露、99年の西岡恭蔵の自死を始め様々な仲間に先立たれ残ったものとして、いつだってラストの覚悟、ただ最後まで歌い・生きるということでは不変で例年通りの図太いステージだった。そんな大塚と好対照なのは春一番を1年間の活動報告と捉え、毎年バンドの体制や曲を変え続けている中川五郎。彼も久々にオリジナルアルバムとして下北沢ラカーニャでのライヴ録音2枚組の大作『どうぞ裸になってください』を先日リリースしたばかり。それを受けて今年は、録音メンバーの沢知恵とハンバートハンバートの佐藤良成を迎えたどうぞ裸にトリオでの出演だった。長いキャリアの中でも「一台のリアカーが立ち向かう」、「風に吹かれ続けている」など、正しく現代のプロテストフォークと言える楽曲の制作に取り組み続けており、常に衝撃と説得力でもって響いてくる。昨年のセンチメンタル・シティ・ロマンス中野督夫らとのバンドTo Tell The Truthでのステージでも披露し、安倍晋三の東京五輪誘致スピーチに曲を付けた「Sports For Tomorrow」も、昨年は会場中をそのアイロニーのセンスに爆笑と“やったれ!”、“ええぞ!!”の野次に包まれていたが、一年経ちより現政権が暴走する現状にこの曲は全く笑えない。“世界有数 安全な都市 東京”なんてどの口が言うのかという怒りを込めた合唱が会場で起こっていた。アコギをかき鳴らしながら、無理矢理に音を歪ませ、暴れ倒すステージング。今なおフレッシュな中川五郎の凄味が存分に感じられた。
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<初のトリを任された金佑龍>
一方で前述の初日トップバッターgnkosaiBANDしかり、今年の春一番ではベテラン勢の息子~孫世代にいつになく大役を与え、その期待を見事に果たしていたところも素晴らしかった。金佑龍(4日出演)はバンドcutman-booche時代から春一番には出演していたが初のトリを任された。これまでバンドやオカザキエミ(moqmoq)をサポートに迎えた形での出演が多かったが、今年は客席中央に設けられたへそステージで、一人弾き語りで臨んだ。日が陰り、西日が昼間っから酒の入った客席を容赦なく照り付ける中の出番。自分の曲は酒に合うからと言ってステージから会場後方のドリンク売店のイカ松商店に「お金僕出すんで、この曲の間だけお酒半額にしてくれませんかー!?ハッピーアワー!!」とお願いし、場景にばっちりな「暁の前に」を歌い始める。ヒップなラプソディーを歌う今年の彼の姿には、デビュー当時から度々引き合いに出されていたG・ラヴの近年ルーツに回帰しつつある動きとますます重なる。人たらしな性格も含め客の心を見事に掴んでいた。最後に演奏したのはすでに彼のレパートリーとして欠かせないフィッシュマンズのカバー「ナイトクルージング」。最後のMCで「「生活の柄」とか歌った方がいいんかもしれないですけど、自分のルーツはやっぱりここやから。いい曲だから聴いてほしい」と、福岡風太の養子になりたいとまで言うほどに春一番を愛しているウリョンだからこそ、トリの大役に敬意を払って自分のやりたい曲をやって締める姿が印象的だった。
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<今年のニューカマーにしてMVP、アフターアワーズ>
また孫世代として今年初出演だったアフターアワーズ(6日出演)は間違いなく今年のMVPだろう。昨年結成されたばかりだというショーウエムラ(Ba,Vo)、ドナ・タミハル(G)、上野エルキュール鉄平(Dr,Vo)による3人組。このバンド名は春一番とも縁が深い上野の父がやっている梅田のバーの名前から。上野については幼少期から春一番に連れてこられていたという。メンバー3人ともが有志スタッフとして以前から参加しており、今年満を持して福岡風太に直談判し、ライヴに来てもらい認められ念願の抜擢となった背景がある。アフターアワーズの結成と春一番にかける思いについては、ショーウエムラのブログを見ていただきたい。
ショーウエムラのジョーホー:祝春一番2017
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福岡風太にアフターアワーズの出演について後日聴くと「聴いたらわかるもん。ハルイチの客も納得さすて」とのことでした。そんな最終日6日は予報の通り開演直後から雨に見舞われていたが、彼らの出番直前に突如雨が上がり雲の切れ間が見えた、天は彼らに味方した!福岡風太から「ぶちかませ!アフターアワーズ!!」と紹介され勢いよく飛び出す。言葉を吐き捨てていくボーカルと、手グセ感が強くもメロディアスなベースライン、たどたどしい立ち振る舞いのショーはTheピーズやキャロル、甲本ヒロトを。若干23歳にしてパブロックやロカビリーなどに影響を受けたスイングするギターを、全力で暴れながら弾きこなすタミハルはストレイ・キャッツや国内で���えば台風クラブ。粗��りに見えて、的確に必要十分のビートをついてくる上野鉄平は初期LOST IN TIMEを、とそれぞれが思うロックの理想形の要素を端々に残しながら、とことんシンプルで初めに衝動ありきで仕上げたロックンロールに胸がすく。中盤上野が幼少期からの春一番との関わりをMCで話、友達について歌いますと言って始めた「あべのぼるへ」。言わずもがな長年福岡風太と共に春一番を支えた名物音楽プロデューサーあべのぼる(2010年死去)について歌っている。遠藤ミチロウの「大阪の荒野」、AZUMIの「河内音頭あべのぼる一代記不常識」で歌われ、またハンバートハンバートがあべの楽曲「オーイオイ」「何も考えない」をカバーしているなど、今なお春一番の演者の楽曲の中で生き続けているが、間違いなく彼らがあべの遺伝子を継承する最後のミュージシャンだろう。そんな春一番の客に一目置かれる場面を作りつつ、ラストは「バイバイ」、「16」と前のめりでまくし立てる歌で観客をアジりながら終了。正式音源もなく、3曲入りのデモ音源のみ。しかし終了後から物販にはそれを求める客が殺到彼らが持ってきた50枚以上が全て売れてしまった。大阪のひねたチンピラバンドが最初に音楽シーンに名を刻んだ瞬間だ。
しかしここで終わらないのが春一番。このアフターアワーズとしてのステージはフリに過ぎず、彼ら3人に用意されたのは3日間のフィナーレを飾るバンド、THE WINDとしての舞台だった。出演者発表の早くから名前が出ていたTHE WINDだが当日までメンバーが誰で何者なのか明かさぬままを本番を迎えていた。その正体は福岡風太がドラムを叩くバンド。だからTHE WIND(風)。その風太を支えるバンドメンバーとしてアフターアワーズを招集したのだ。福岡風太がドラムに座り大歓声の中、ゲストボーカルとしてまずリトルキヨシを呼び込んで高田渡「生活の柄」、ROBOWの阪井誠一郎が歌うザ・ディラン「プカプカ」とラストにふさわしいスタンダードナンバーが演奏される。そして最後は会場にいる演者全員をステージにあげボブ・ディランの「I Shall Be Released」を歌い繋いでいく。間奏では豊田勇造、AZUMI、ヤスムロコウイチの間に挟まって、タミハルもギターバトルに参戦し、対等に渡り合っていた。さらにボロアコースティックギターを持ってきて振り下ろして叩き割るパフォーマンスもやってのけ、周りのお膳立てもある中でしっかり魅せる役割を果たした。当のドラムを叩いていた福岡風太は早々に疲れてステージ横に退散してしまっていたが、最後は中央に立ち中川五郎と1つのマイクで歌い、ぐだぐだへろへろのジャンプで曲を終わらせ、生き残され組やなぁ俺らとつぶやきつつ「解散!」の一言で今年の祝春一番は終焉した。
<まだまだある、名場面>
これまで書いてきた以外にもたくさんの美しい風景があった。かまやつひろし追悼で「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を歌った金子マリpresents 5th element will。へそステージに上がり「雑居ビルの4階、でたらめな酒場…」と徐々に喋りのグルーヴを作っていき、笑いをかっさらい、酒をぐっと飲んで「春一番2017へよぉこそー!」と怒鳴るとこれ以上にない観客一体の歓声が上がる出演者の中で唯一の芸人、ナオユキ。今年は本編中の出演がなく3日間とも開場前に客が並ぶ野音前で演奏していたが、最終日には転換の間に風太から「こいつら歌わしたって」と本編に出演させる粋な計らいで本編に登場したブルースデュオ歌屋BOOTEE。今年のぐぶつは2日目のトップバッターで登場し、そのまま豊田勇造→アチャコ&ミキまで出ずっぱりで音楽の闇鍋状態をバックでしっかり支えていた。AZUMIはイタコ的に先日亡くなったチャック・ベリーを自分に降臨させるギター一本での長尺フリースタイル・ブルース「アズミ説法」を展開。関西弁のチャック・ベリーがAZUMI自身に薫陶説きながら「ジョニー・B・グッド」を日本語で歌う。盛り上がる内に上がった雄叫びはあべのぼるを降臨させる。働くなちゅうとんねん!!!金なんかあるとこから盗ったらええねんあほんだら!!!歌え!!!アズミ!!!…AZUMIに影響を与えた故人に向けたレクイエムは酒臭い夕方の会場の空気をぐっと引き締めていた。ステージ以外の場面でも、会場入り口のチラシ置き場にはつぶれた銭湯からもらってきた下駄箱が活用されていていい味を出していたり、珍しくイベントグッズとして出演者が載ったトートバッグを売っていたり(余談ですが300枚作り、スタッフみんなで「誰が買うねん」と言ってたものの、初日から凄い勢いで売れすぎてしまって、各日の数量を制限することとなりました)。2日目のトリ小川美潮Rhythm &meでは珍しく福岡風太自身が会場最前列で身体を揺らして踊っていたりetc…書き尽くせない光景を見ることができた。
3日間通して伝えるべきもの、残すべきものが明確に観客に伝わるような演出、出演順、会場運営がなされていて、巷の寄せ集めフェスとは全く違うことを例年以上に感じることが出来た。今年はMBSちちんぷいぷいの取材も入って15分に渡って番組内で特集されたり、またそもそもここ数年60~70年代の日本の音楽が聴きなおされシティポップとして再解釈されていることもあるのか徐々に若い観客も増えてきたように、春一番の良さが外に向かって知れ渡っているように感じる。1971年の初回開始から46年、回数にて32回。まだまだ春一番は進化を続けるとしておき、また来年に期待しよう。終了後数日経って福岡風太のものを訪れた。その時に言ってくれた言葉を記して本稿を締めよう。
「今年こんだけおもろかってんから、来年もっとおもろせなあかん。大変やで」
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ひとみに映る影シーズン2 第五話「大妖怪合戦」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第五弾 後女津親子「KAZUSA」はこちら!☆
དང་པོ་
河童信者に手を引かれ、私達は表に出る。小学校は休み時間にも関わらず、校庭に子供達が一人もいない。代わりに何故か、島の屈強そうな男達が待ち構えていた。 「いたぞ! 救済を!」「救済を!」 「え、何……わあぁっ何を!?」 島民達は異様な目つきで青木さんを襲撃! 青木さんは咄嗟に振り払い逃走。しかし校外からどんどん島民が押し寄せる。人一倍大柄な彼も、多勢に組み付かれれば為す術もないだろう! 「助けて! とと、止まってください!!」 「「救済を……救済を……!」」 ゾンビのようにうわ言を呟きながら青木さんを追う島民達。見た限り明確な悪霊はいないようだけど、昨晩の一件然り。彼らが何らかの理由で正気を失っている可能性は高い! このままでは捕まってしまう……その時タナカDが佳奈さんにカメラを預け、荒れ狂う島民達と青木さんの間に入った! 「志多田さん、紅さん、先に行って下さい! ここは僕が食い止めゴハアァ!!」 タナカDに漁師風島民のチョークタックルが炸裂! 「タナカDーっ!」 「と……ともかく行け! 音はカメラマイクでいいから、ばっちり心霊収めてきて下さいよッ……!」 「い、行きましょう! ともかく大師が大変なんです!!」 河童信者に急かされ、私と佳奈さんは月蔵小学校を離れた。傾斜が急な亡目坂を息絶えだえに駆け上がると、案内された先は再び御戌神社。嫌な予感が募る。牛久大師は……いた。大散減を封印していた祠にだらりと寄りかかり、足を投げ出して座っている。しかも、祠の護符が剥がされている! 「んあー……まぁま、まぁまぁ……」 牛久大師は赤子のように指を咥え、私を見るなりママと呼び始めた。 「う……牛久大師?」 「この通りなのです。大師は除霊のために祠の御札を剥がして、そうしたら……き、急に赤ちゃんに……」 河童信者は指先が震えている。大師は四つん這いで私ににじり寄った。 「え、あの……」 「エヘヘ、まんまー! ぱいぱい! ぱいぱいチュッチュ!!」 大師が口をすぼめて更ににじり寄る。息が臭い。大師のひん剥いた唇の裏側にはビッシリと毛穴ような細孔が空いていて、その一粒一粒にキャビアみたいな黒い汚れが詰まっている。その余りにも気色悪い裏唇が大師の顔の皮を裏返すように広がっていき……って、これはまさか! 「ヒィィィッ! 寄るな、化け物!!」 私は咄嗟に牛久大師を蹴り飛ばしてしまった。今のは御戌神社や倶利伽羅と同じ、金剛の者に見える穢れた幻視!? という事は、大師は既に…… 「……ふっふっふっふ。かーっぱっぱっぱっぱっぱ!!」 突然大師は赤子の振りを止め、すくっと立ち上がった。その顔は既に平常時に戻っている。 「ドッキリ大成功ー! 河童の家でーす!」 「かーっぱっぱ!」「かっぱっぱっぱ!」 先程まで俯いていた河童信者も、堰を切ったように笑い出す。 「いやぁパッパッパ。一度でいいから、紅一美君を騙してみたかったのだ! 本気で心配してくれたかね?」 「かっぱっぱ!!」「かっぱっぱっぱぁーっ!!」 私が絶句していると、河童の家は殊更大きく笑い声を上げた。けどよく見ると、目が怯えている? 更には何故か地面に倒れたまま動かない信者や、声がかすれて笑う事すらままならない信者もいるようだ。すると大師はピタリと笑顔を止め、その笑っていない信者を睨んだ。 「……おん? なんだお前、どうした。面白くないか?」 大師と目が合った信者はビクリと後ずさり、泣きそうな声で笑おうと努力する。 「かかッ……かっぱ……かぱぱ……」 「面、白、く、ないのか???」 大師は更に高圧的に声を荒らげた。 「お前は普段きちんと勤行してるのか? 笑顔に勝る力無し。教祖の俺が面白い事を言ったら笑う。教義以前に人として当たり前のマナーだろ、エエッ!?」 「ひゃいぁ!! そそ、そ、その通りです! メッチャおもろかったです!!」 「面白かったんなら笑えよ!! はぁ、空気悪くしやがって」 すると大師は信者を指さし、「バーン」と銃を撃つ真似をする。 「ひいっ……え?」 「『ひいっ……え?』じゃねえだろ? 人が『バーン』っつったら傷口を抑えて『なんじゃカパあぁぁ!?』。常識だろ!?」 「あっあっ、すいません、すいません……」 「わかったか」 「はい」 「本当にわかったか? もっかい撃つぞ!」 「はい!」 「ほら【バーン】!」 「なんじゃッ……エッ……え……!?」 信者は大師が期待するリアクションを取らず、口から一筋の血を垂らして倒れた。数秒後、彼の腹部から血溜まりが静かに広がっていく。他の信者達は顔面蒼白、一方佳奈さんは何が起きたか理解できず唖然としている。彼は……牛久大師の脳力、声による衝撃波で実際に『銃殺』されたんだ。 「ああもう、下手糞」 「……うわああぁぁ!」「助けてくれーーっ!!」 信者達は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。すると大師は深くため息をつき、 「はあぁぁぁ……そこは笑う所だろうが……【カーッパッパァ】!!!」 再び特殊な声を発した。すると祠から大量の散減がワサワサと吹き出し��信者達を襲撃する! 「ボゴゴボーーッ!」「やめ、やめて大師、やめアバーーッ!」 信者達は散減に体を食い荒らされ、口に汚染母乳を注ぎこまれ、まさに虫に寄生された動物のようにもんどり打つ! 「どうだ、これが笑顔の力よ。かっぱっぱ!」 「牛久舎登大師! 封印を解いて、どうなるかわかってるんですか!?」 私は大師を睨みつける。すると大師は首をぐるりと傾け、私に醜悪な笑みを浮かべた。 「ん? 除霊を依頼された俺が札を剥がすのに何の問題がある? 最も、俺は最初(ハナ)からそうするつもりで千里が島に来たのだ」 「何ですって!?」 「コンペに参加する前から、千里が島には大散減という怪物がいると聞いていた……もし俺がそいつを除霊できれば、河童の家は全国、いや世界規模に拡大する! そう思っていたのだがな。封印を解いてみたら、少しだけ気が変わったよ……」 大師は祠を愛おしそうに撫で回す。 「大散減は俺を攻撃するどころか、法力を授けてくれた。この俺の特殊脳力『ホーミー』の音圧は更に強力になり、もはや信者の助けなどなくとも声で他人を殺せるほどにだ!」 信者達は絶望的な顔で大師を見ている。この男、どうやら大散減に縁を食われたようだ。怪物の悪縁に操られているとも気付かず、与えられた力に陶酔してしまったのだろう。 「もう除霊なんかやめだ、やめ。俺は大散減を河童総本山に連れて帰り、生き神として君臨してやる! だがその前に、お前と一戦交えてみたかったのだ……ワヤン不動よ!」 「!」 彼は再び私を『ワヤン不動』と呼んだ。しかもよりによって、佳奈さんの目の前で。 「え、一美ちゃん……牛久大師と知り合いなの……?」 「いいえ……い、一体、何の話ですか?」 「とぼけるな、紅一美君! 知っているぞ、お前の正体はワヤン不動。背中に影でできた漆黒の炎を纏い、脚まで届く長い腕で燃え盛る龍の剣を振るう半人半仏の影人間(シャドーパーソン)だ! 当然そこいらの霊能者とは比べ物にならない猛者だろう。しかも大いなる神仏に楯突く悪霊の眷属だと聞くが」 「和尚様を愚弄するな!」 あっ、しまった! 「一美ちゃん……?」 もう、全てを明かすしかないのか……私はついに、プルパに手をかけた。しかしその時、佳奈さんが私の腕を掴む。 「わかった、一美ちゃん逃げよう。今この人に関わっちゃダメ! 河童信者も苦しそうだし、きっと祠のせいで錯乱してるんだよ!」 「佳奈さん……」 佳奈さんは私を連れて鳥居に走った。けど鳥居周辺には何匹もの散減が待ち構えている! 「かぁーっぱっぱ、何も知らぬカラキシ小娘め! その女の本性を見よ!」 このままでは散減に襲われるか正体がばれるかの二択。それなら私の取るべき行動は、決まりきっている! 「佳奈さん、止まって!」 私は佳奈さんを抱き止め、足元から二人分の影を持ち上げた! 念力で光の屈折を強め、影表面の明暗コントラストを極限まで高めてから……一気に放出する! 「マバーッ!」「ンマウゥーッ!」 今は昨晩とは打って変わって快晴。強烈な光と影の熱エネルギーを浴びた散減はたちまち集団炎上! けど、これでついに…… 「かーっぱぱぱ!! ワヤン不動、正体暴いたり! さあ、これで心置き無く戦え「どうやら間に合ったようですね」 その時、鳥居の外から牛久大師の言葉を遮る声。そして、ぽん、ぽこぽん、と小気味よい小太鼓のような音。 「誰だ!?」 ぽんぽこ、ぽんぽこ、ぽん……それは化け狸の腹鼓。鳥居をくぐり現れた後女津親子は、私達と牛久大師の間に立ちはだかった! 「『ラスタな狸』が知らせてくれたんですよ。牛久舎登大師が大散減に取り憑かれて錯乱し、したたびさんに難癖をつけているとね。だが、この方々には指一本触れさせない」 「約束通り、手柄は奪わせてもらったよ。ぽんぽこぽーん!」 万狸ちゃんが私にウインクし、斉二さんはお腹をぽんと叩いてみせる。 「ええい、退け雑魚め! お前などに興味は【なあぁいッ】!!」 大師の声が響くと、祠がズルリと傾き倒れた。そこから今までで最大級のおぞましい瘴気が上がり、大師を飲み込んでいく! 「クアァーーッパッパッパァ! 力が……力がみなぎってくるくるクルクルグゥルゥゥゥアアアアア!!!!」 バキン、ボキン! 大師の胸部から肋骨が一本ずつ飛び出し、毛の生えた大脚に成長していく! 「な……なっ……!?」 それは霊感のない者にも見える物理的光景だ。佳奈さんは初めて目の当たりにした心霊現象に、ただただ腰を抜かす。しかし後女津親子は怯まない! 「逃げて下さい、と言いたいところですが……この島に、私の背中よりも安全な場所はなさそうだ」
གཉིས་པ་
斉一さんはトレードマークである狸マントの裾から、琵琶に似た弦楽器を取り出した。同時に彼の臀部には超自然の尻尾が生え、万狸ちゃんと斉二さんも臨戦態勢に入る。病院で加賀繍さんのおばさまを守っている斉三さんは不在だ。一方ついさっきまで牛久大師だった怪獣は、毛むくじゃらの細長い八本足に八つの顔。頂上にそびえる胴体は河童の名残の禿頭。巨大ザトウムシ、大散減だ! 【【退け、雑魚が! 化け狸なんぞに興味はない! クァーッパッパァアア!!!】】 縦横五メートル級の巨体から放たれる衝撃音! 同時に斉一さんもシャラランと弦楽器を鳴らす。すると弦の音色は爆音に呑み込まれる事無く神秘的に響き、私達の周囲のみ衝撃を打ち消した! 【何ィ!?】 「その言葉、そのままお返し致します。河童なんぞに負けたら妖怪の沽券に関わるのでね」 【貴様アァァ!!】 チャン、チャン、チャン、チャン……爪弾かれる根色で気枯地が浄化されていくように、彼の周囲の景色が色鮮やかになっていく。よく見るとその不思議な弦は、斉一さんの尻尾から伸びる極彩色の糸が張られていた。レゲエめいたリズムに合わせて万狸ちゃんがぽんぽこと腹鼓を打ち、斉二さんは尻尾から糸を周囲の木々や屋根に伝わせる。 【ウヌゥゥゥーッ!】 大散減は斉一さんに足払いを仕掛けた。砂利が撒き上がり、すわ斉一さんのマントがフワリと浮く……と思いきや、ドロン! 次の瞬間、私達の目の前では狸妖怪と化した斉一さんが、涼しい顔のまま弦をかき鳴らし続けている。幽体離脱で物理攻撃無効! 「どこ見てんだ、ノロマ!」 大散減の遥か後方、後女津斉一の肉体を回しているのは斉二さんだ! 木々に伝わせた糸を掴み、ターザンの如くサッサと飛び移っていく。そのスピードとテクニックは斉一さんや斉三さんには無い、彼だけの力のようだ。大散減は癇癪を起こしたように突進、しかし追いつけない! すると一方、腹鼓を打っていた万狸ちゃんが大散減に牙を剥く! 「準備オッケー。ぽーん、ぽっこ……どぉーーーん!!」 ドコドコドコドコドコドォン!!!! 張り巡らされた糸の上で器用に身を翻した万狸ちゃんは、無数の茶釜に妖怪変化し大散減に降り注ぐ! 恐竜も泣いて絶滅する大破壊隕石群、ブンブクメテオバーストだ!! 【ドワーーーッ!!!】 大散減はギャグ漫画的なリアクションと共に吹っ飛んだ! 樹齢百年はあろう立派な椎木に叩きつけられ、足が一本メコリとへし折れる。その傷口から穢れた縁母乳が噴出すると、大散減はグルグルと身を回転し飛沫を撒き散らした! 椎木枯死! 「ッうおぁ!」 飛び石が当たって墜落した斉二さんの後頭部に穢れ母乳がかかる。付着部位はまるで硫酸のように焼け、鼻につく激臭を放つ。 「斉二さん!」 「イテテ、マントがなかったら禿げるところだった」 【なんだとッ!? 貴様ァ! 河童ヘアを愚弄するなアアァ!】 再び起き上がる大散減。また何か音波攻撃を仕掛けようとしている!? 「おい斉一、まだか!」 「まだ……いや、行っちまうか」 ジャカジャランッ!! 弦楽器が一際強いストロークで奏でられると、御戌神社が極彩色に包まれた! 草花は季節感を無視して咲き乱れ、虫や動物が飛び出し、あらゆる動物霊やエクトプラズムが宙を舞う。斉一さんは側転しながら本体に戻り、万狸ちゃんも次の妖怪変化に先駆けて腹鼓を強打する! 「縁亡き哀れな怪物よ、とくと見ろ。この気枯地で生ける命の縁を!」 ジャカン!! ザワワワワ、ピィーッギャァギャァーッ! 弦の一弾きで森羅万象が後女津親子に味方し、花鳥風月が大散減を襲う! 千里が島の全ての命を踊らせる狸囃子、これが地相鑑定士の戦い方だ! 【【しゃらくせェェェェェエエエ!!】】 キイィィーーーーィィン! 耳をつんざく超音波! 満ち満ちていた動植物はパタパタと倒れ、霊魂達は分解霧散! 再び気枯た世界で、大散減の一足がニタリと笑い顔を上げると……目の前には依然として生い茂る竹藪の群青、そして大鎌に化けた万狸ちゃん! 「竹の生命力なめんなあああぁぁ!!!」 大鎌万狸ちゃんは竹藪をスパンスパンとぶった斬り、妖力で大散減に投げつける。竹伐狸(たけきりだぬき)の竹槍千本ノックだ! 【ドヘェーーー!!】 針山にされた大散減は昭和のコメディ番組のようにひっくり返る! シャンパン栓が抜かれるように足が三本吹き飛び、穢れ母乳の噴水が宙に螺旋を描いた! 「一美ちゃん、一瞬パパ頼んでいい?」 万狸ちゃんに声をかけられると、斉一さんが再び私達の前に戻ってきた。目で合図し合い、私は影を伸ばして斉一さんの肉体に重ねる。念力を送りこんで彼に半憑依すると同時に、斉一さんは化け狸になって飛び出した。 【【何が縁だクソが! 雑魚はさっさと死んで分解霧散して強者の養分になればいい、最後に笑うのは俺だけでいいんだよ! 弱肉強食、それ以外の余計な縁はいらねぇだろうがああァーーッ!!!】】 大散減は残った四本足で立ち上がろうとするが、何故かその場から動けない。よく見ると、大散減の足元に河童信者達がしがみついている! 「大師、もうやめてくれ!」 「私達の好きだった貴方は、こんなつまらない怪物じゃなかった!」 「やってくれ、狸さん。みんなの笑顔の為にやってくれーーーッ!!」 【やめろ、お前ら……死に損ないが!!】 大散減はかつての仲間達を振り飛ばした。この怪物にもはや人間との縁は微塵も残っていないんだ! 「大散減、許さない!」 ドォンッ! 心臓に響くような強い腹鼓を合図に、万狸ちゃんに斉一さんと斉二さんが合体する。すると全ての霊魂や動植物を取り込むような竜巻が起こり、やがて巨大な生命力の塊を形成した。あれは日本最大級の狸妖怪変化、大(おっ)かむろだ! 「どおおぉぉぉおおん!!!」 大かむろが大散減目掛けて垂直落下! 衝撃で地が揺れ、草花が舞い、カラフルな光の糸が空を染める!! 【【やめろーーっ! 俺の身体が……力がァァァーーーッ!!!】】 質量とエーテル体の塊にの��かかられた大散減はブチブチと音を立て全身崩壊! 残った足が一本、二本と次々に潰れていく。 【【【ズコオオォォォォーーーーー!!!!】】】 極彩色の嵐が炸裂し、私は爆風から佳奈さんを庇うように抱きしめる。轟音と光が収まって顔を上げると、そこには元通りに分かれた後女津親子、血や汚れにまみれた河童信者、そし��幾つもの命が佇んでいた。
གསུམ་པ་
「一美ちゃーーん!」 戦いを終えた万狸ちゃんが私に飛びついた。支えきれず、尻餅をつく。 「きゃっ!」 「ねえねえ、見た? 私の妖術凄かったでしょ!?」 「こら、万狸! 紅さんに今そんな事したら……」 斉一さんがちらっと佳奈さんに視線を向けた。万狸ちゃんは慌てて私から離れ、「はわわぁ! 危ない危ない~」と可愛く腹鼓を叩いた。私も横を見ると、幸い佳奈さんは目を閉じて何か考えているようだった。 「佳奈さん?」 「……そうだよ、怪物は『五十尺』……気をつけて、大散減まだ死んでないかも!」 「え!?」 その時、ズガガガガガ! 地面が激しく揺れだす。後女津親子は三人背中合わせになり周囲を警戒。佳奈さんがバランスを崩して転倒しそうになる。抱きとめて辺りを見渡すと、祠と反対側の手洗い場に煙突のように巨大な柱が天高く突き上がった! 柱は元牛久大師だったご遺体をかっさらって飲み込む。咀嚼しながらぐにゃりと曲がり、その先端には目のない顔。まさか、これは…… 「大散減の……足!」 「ちょっと待って下さい。志多田さん……『大散減は五十尺』と仰いましたか!?」 斉一さんが血相を変えて聞く。言われてみれば、青木さんもそんな事を言っていた気がする。 「あの、こんな時にすいません。五十尺ってどれくらいなんですか?」 「「十五メートルだよ!!」」 「どえええぇぇ!?」 恥ずかしい事に知らないのは私とタナカDだけだったようだ。にわかには信じ難いけど、体長十五メートルの怪物大散減は、地中にずっと潜んでいたんだ! その寸法によると、牛久大師が取り込んでいた力は大散減の足一本程度にも満たない事になる。ところが、大師を飲み込んだ大散減の足はそのまま動かなくなった。 「あ……あれ?」 万狸ちゃんは恐る恐る足に近付き観察する。 「……消化不良かな。封印するなら今がチャンスみたい」 斉一さんと斉二さんは尻尾の糸の残量を確認する。ところがさっきの戦闘で殆ど使い果たしてしまっていたようた。 「参ったな……これじゃ仮止めの結界すら張れないぞ」 「斉三さんを呼んでくるよ、パパ。ちょっと待ってて!」 万狸ちゃんが亡目坂へ向かう。すると突然斉一さんが呼び止めた。 「止まれ、万狸!」 「え?」 ボタッ。振り向いた万狸ちゃんの背後で何かが落下した。見るとそれは……まだ赤い血に濡れた人骨。それも肋骨だ! 「ンマアアアァァゥゥゥ!!!」 「ち、散減!?」 肋骨は金切り声を上げ散減に変化! 万狸ちゃんが慌てて飛び退くも、散減は彼女を一瞥もせず大散減のもとへ向かう。そしてまだ穢れていない母乳を口角から零しながら、自ら大散減の口の中へ飛びこんでいった。 「一美ちゃん、狸おじさん、あれ!」 佳奈さんが上空を指す。見上げるとそこには、宙に浮かぶ謎の獣。チベタンマスティフを彷彿とさせる超大型犬で、毛並みはガス火のように青白く輝いている。ライオンに似たたてがみがあり、額には星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符。首には首輪めいて注連縄が巻かれていて、そこに幾つか人間の頭蓋骨があしらわれている。目は白目がなく、代わりにまるで皆既日蝕のような光輪が黒い眼孔内で燦然と輝く。その獣が鮮血滴る肋骨を幾つも溢れるほど口に咥え、グルグルと唸っているんだ。私と佳奈さんの脳裏に、同じ歌が思い浮かぶ。 「誰かが絵筆を落としたら……」 「お空で見下ろす二つの目……月と太陽……」 今ようやく、あの民謡の全ての意味が明らかになった。一本線を足した星型の記号、そして大散減に危害を加えると現れる、日蝕の目を持つ獣。そうだ。千里が島にいる怪物は散減だけじゃない。江戸時代に縁を失い邪神となった哀れな少年、徳川徳松……御戌神! 「ガォォォ!!」 御戌神が吠え、肋骨をガラガラと落とした。肋骨が散減になると同時に御戌神も垂直降下し万狸ちゃんを狙う! 「万狸!」 すかさず斉二さんが残り僅かな糸を伸ばし、近くの椎木の幹に空中ブランコをかけ万狸ちゃんを救出。但しこれで、後女津親子の妖力残量が尽きてしまった。一方御戌神は、今度は斉一さんを狙い走りだす! 一目散に逃走しても、巨犬に人間が追いつけるわけもなし。斉一さんは呆気なく押し倒されてしまった。 「うわあぁ!」 「パパ!!」 斉一さんを羽交い締めにした御戌神は大口を開く! 今まさに肋骨を食いちぎろうとした、その時……御戌神の視界を突如闇が覆う! 「グァ!?」 御戌神は両目を抑えてよろめく。その隙に斉一さんは脱出。佳奈さんが驚愕した顔で私を見る……。 「斉一さん、斉二さん、万狸ちゃん。今までお気遣い頂いたのに、すみません……でももう、緊急事態だから」 私の影は右手部分でスッパリと切れている。御戌神に目くらましをするために、切り取って投げたんだ。 「じゃ、じゃあ一美ちゃんって、本当に……」 「グルアァァ!!」 佳奈さんが言いかけた途中、私は影を介して静電気のような痛みを受ける。御戌神は自力で目の影を剥がしたようだ。それが出来るという事は、彼も私と同じような力を持っているのか? 「……大師の言ったことは、三分の一ぐらい本当です」 御戌神が私に牙を剥く! 私はさっき大師の前でやった時と同じように、影表面の光の屈折率を上げる。表面は銀色の光沢を帯び、瞬く間に鏡のようになる。 「ガルル……!」 この『影鏡』で御戌神を取り囲み撹乱しつつ、ひとまず佳奈さん達から離れる。けど御戌神はすぐに追ってくるだろう。 「ワヤンの力は影の炎。魂を燃やして、悪霊を焼くんです」 逃げながら木や物の影を私の姿に整形、『タルパ』という法力で最低限動き回れるだけの自立した魂を与える。 「けど、その力は本当に許してはいけない、滅ぼさなきゃいけない相手にしか使いません。だぶか私には、そうでもしなきゃいけない敵がいるって事です」 ヴァンッと電流のような音がして、御戌神が影鏡を突破した。私は既に自分にも影を纏い、傍目には影分身と見分けがつかなくなっている。けど御戌神は一切迷いなく、私目掛けて走ってきた。 「霊感がある事、黙っていてすみませんでした。けど私に僅かでも力がある事が公になったら、きっと余計な災いを招いてしまう」 それは想定内だ。走ってくる御戌神の前に影分身達が立ちはだかり、全員同時自爆! 無論それは神様にとって微々たるダメージ。でも隙を作るには十分な火力だ。御戌神の背後を取り、『影踏み』で完全に身動きを封じる! 「佳奈さんは特に、巻き込みたくなかったんです……きゃっ!?」 突然御戌神が激しく発光し、影踏みの術をかき消した。影と心身を繋いでいた私も後方に吹き飛ばされる。ドラマや舞台出演で鍛えたアクションで何とか受身を取るも、顔を上げると既に御戌神は目の前! 「……え?」 私はこの時初めてちゃんと目が合った御戌神に、一瞬だけ子犬のように切なげな表情を見た。この戌……いや、この人は、まさか…… 「ガルルル!」 「くっ」 牙を剥かれて慌てて影を持ち上げ、気休めにもならないバリアを張る。ところが御戌神は意外にも、そんな脆弱なバリアにぶち当たって停止してしまった。私の方には殆ど負荷がかかっていない。よく見ると御戌神とバリアの間にもう一層、光の壁のようなものがあるのが見える。やっぱり彼は私と同じ……いや、逆。光にまつわる力を持っているようだ。 「あなた、ひょっとして……本当は戦いたくないんですか?」 「!」 一瞬私の話に気を取られた御戌神は、光の壁に押し戻されて後ずさった。日蝕の瞳をよく見ると、月部分に覆われた裏側で太陽の瞳孔が物言いたげに燻っている。 「やっぱり、大散減の悪縁に操られているだけなんですね」 私も彼と戦いたくない。だからまだプルパは鞄の中だ。代わりに首にかけていたお守り、キョンジャクのペンダントを取った。御戌神は自らの光に苦しむように、唸りながら地面を転がり回る。 「グルル……ゥウウウ、ガオォォ!!」 光を振り払い、御戌神は再び私に突進! 私も御戌神目掛けてキョンジャクを投げる。ペンダントヘッドからエクトプラズム環が膨張し、投げ縄のように御戌神を捕らえた! 「ギャウッ!」 御戌神はキョンジャクに縛られ転倒、ジタバタともがく。しかし数秒のうちに、憑き物が取れたように大人しくなった。これは気が乱れてしまった魂を正常に戻す、私にキョンジャクをくれた友達の霊能力によるものだ。隣にしゃがんで背中を撫でると、御戌神の目は日蝕が終わるように輝きを増していく。そこからゆっくりと、煤色に濁った涙が一筋流れた。 「ごめんなさい、苦しいですよね。ちょっと大散減を封印してくるので、このまま少し我慢できますか?」 御戌神は「クゥン」と弱々しく鳴き、微かに頷いた。私は御戌神の傍を離れ、地面から突き出た大散減の足に向かう。 ���ひ、一美ちゃん!」 突然佳奈さんが叫ぶ。次の瞬間、背後でパシュン! と破裂音が鳴った。何事かと思い振り向くと、御戌神を拘束していたキョンジャクが割れている。御戌神は黒い煙に纏わりつかれ、息苦しそうに体をよじりながら宙に浮き始めた。 「カッ……ガァ……!」 御戌神の顔色がみるみる紅潮し、足をバタつかせて苦悶する。救出に戻ろうと踵を返すと、御戌神を包む黒煙がみるみる人型に固まっていき…… 「躾が足りなかったか? 生贄は生贄の所業を全うしなければならんぞ」 そこには黒い煙の本体が、人間の皮膚から顔と局部だけくり抜いた肉襦袢を着て立っていた。それを見た瞬間、血中にタールが循環するような不快感が私の全身を巡った。 「え、ひょっとしてまた何か出てきたの!?」 「……佳奈さん、斉一さんと一緒に逃げて下さい。噂をすれば、何とやらです」 佳奈さんに見えないのも無理はない。厳密にはその肉襦袢は、死体そのものじゃなくて故人から奪い取った霊力でできている。亡布録(なぶろく)、金剛有明団の冒涜的エーテル法具。 「噂をすればってまさか、一美ちゃんが『絶対に滅ぼさなきゃいけない相手』がそこに……っ!?」 圧。悪いが佳奈さんは視線で黙らせた。これからこの神社は、灼熱地獄と化すのだから。 「い、行こう、志多田さん!」 斉一さん達は佳奈さんや数人の生き残った河童信者を率いて神社から退散した。これで境内に残ったのは、私と御戌神と黒煙のみ。しかし…… 「……どうして黒人なんだ?」 私は黒煙に問いかけた。 「ん?」 「どうして肉襦袢の人種が変わったのかと聞いているんだ。二十二年前、お前はアジア人だっただろう。前の死体はどうした」 「……随分と昔の話をするな、裏切り者の巫女よ。貴様はファッションモデルになったと聞くが、二十年以上一度もコーディネートを変えた事がないのかね?」 煙はさも当然といった反応を返す。この調子なら、こいつは服を買い換える感覚で何人もの肉体や魂を利用していたに違いない。私の、和尚様も。この男が……悪霊の分際で自らを『如来』と名乗り、これまで数え切れない悪行を犯してきた外道野郎が! 「金剛愛輪珠如来(こんごうあいわずにょらい)ィィィーーーッ!!!!」 オム・アムリトドバヴァ・フム・パット! 駆け出しながら心中に真言が響き渡り、私はついに鞄からプルパを取り出す! 憤怒相を湛える馬頭観音が熱を持ち、ヴァンと電磁波を発し炎上! 暗黒の影炎が倶利伽羅龍王を貫く刃渡り四十センチのグルカナイフに変化。完成、倶利伽羅龍王剣! 「私は神影不動明王。憤怒の炎で全てを影に還す……ワヤン不動だ!」 今度こそ、本気の神影繰り(ワヤン・クリ)が始まる。
བཞི་པ་
殺意煮えくり返る憤怒の化身は周囲の散減を手当り次第龍王剣で焼却! 引火に引火が重なり肥大化した影の炎を愛輪珠に叩き込む! 「一生日の当たらない体にしてやる!!」 「愚かな」 愛輪珠は業火を片手で易々と受け止め、くり抜かれた顔面から黒煙を吐出。たちまち周囲の空気が穢れに包まれ、炎が弱まって……いく前に愛輪珠周辺の一帯を焼き尽くす! 「ぐわあぁぁ、やめろ、ギャアアァアガーーーッ!!!」 猛り狂う業火に晒され龍王剣が激痛に叫んだ! しかし宿敵を前にした暴走特急は草の根一本残さない! 「かぁーーっはっはっはァ! ここで会ったがお前の運の尽きよ。滅べ、ほおぉろべえええぇーーーっ!!!」 殺意、憎悪、義憤ンンンンッ! しかし燃え盛る炎の中、 「まるで癇癪を起こした子供だ」 愛輪珠は平然と棒立ちしている。 「どの口が言うか、外道よ! お前が犯してきた罪の数々を鑑みれば癇癪すら生ぬるい。切り刻んだ上で煙も出ないほど焼却してくれようぞおぉぉ!!」 炎をたなびかせ、愛輪珠を何度も叩き斬る! しかし愛輪珠は身動ぎ一つせず、私の攻撃を硬化した煙で防いでしまう。だから何だ、一回で斬れないなら千回斬ればいい! 人生最大の宿敵を何度も斬撃できるなんて、こんなに愉快な事が他にあるだろうか!? 「かぁーはははは! もっと防げ、もっとその煙を浪費するがいい! かぁーはっはっはァ!!」 「やれやれ、そんなにこの私と戯れたいか」 ゴォッ! 顔の無い亡布録から煙が吹き出す。漆黒に燃えていた視界が一瞬にして濁った灰色で染まった。私はたちまち息が出来なくなる。 「ぐ、ァッ……」 酸欠か。これで炎が弱まるかと思ったか? 私の炎は影、酸素など不要だ! 「造作なし!」 意地の再炎上! だぶか島もろとも焼き尽くしてやる…… 「ん?」 シュゴオォォン、ドカカカカァン!! 炎が突然黄土色に変わり、化学反応のように爆ぜた! 「な……カハッ……」 「そのような稚拙な戦い方しか知らずに、よく金剛の楽園に楯突こうと思ったな。哀れな裏切り者の眷族よ」 「だ、黙れ……くあううぅっ!」 炎とはまるで異なる、染みるような激痛が私の体内外を撫で上げる。地面に叩きつけられ、影がビリビリと痙攣した。かくなる上は、更なる火力で黄土色の炎を上書きしないと…… 「っ!? ……がああぁぁーーっ!!」 迂闊だった。新たな炎も汚染されている! 「ようやく大人しくなったか」 愛輪珠が歩み寄り、瀕死の私の頭に恋人のようにぽんぽんと触れる。 「やめろ……やめろおぉ……!」 全身で行き場のない憤怒が渦巻く。 「巫女よ。お前は我々金剛を邪道だとのたまうが、我々金剛の民が自らの手で殺生を犯した事はないぞ」 「ほざけ……自分の手を汚さなければ殺生ではないだと……? だからお前達は邪道なんだ……!」 煮えくり返った血液が、この身に炎を蘇らせる。 「何の罪もない衆生に試練と称して呪いをかけ、頼んでもいないのに霊能力を与え……そうしてお前達が造り出した怪物は、娑婆で幾つもの命を奪う。幾つもの人生を狂わせる! これを邪道と言わずして何と言えようか、卑怯者!」 「それは誤解だ。我々は衆生の為に、来たる金剛の楽園を築き上げ……」 「それが邪道だと言っているんだ!」 心から溢れた憤怒はタールのような影になって噴出する! 汚染によって動かなくなった体が再び立ち上がる! 「そこで倒れている河童信者達を見ろ。彼らは牛久大師を敬愛していた。大師が大散減に魅了されたのは、確かに自己責任だったかもしれない。だがそもそも、お前達があんな怪獣を生み出していなければこんな事にはならなかった。徳川家の少年が祟り神になる事だってなかった!!」 思い返せば思い返すほど、影はグラグラと湧き出る! 「かつてお前に法具を植え付けられた少年は大量殺人鬼になり、村を一つ壊滅させた。お前に試練を課せられた少女は、生まれた時から何度も命の危機に晒され続けた。それに……それに、私の和尚様は……」 「和尚? ……ああ。あの……」 再点火完了! 影は歪に穢れを孕んだまま、火柱となり愛輪珠を封印する! たとえ我が身が消し炭になろうと、こいつだけは滅ぼさなければならないんだ! くたばれ! くたばれえええぇぇぇえええ!!! 「……あの邪尊(じゃそん)教徒の若造か」 「え?」 一瞬何を言われたか理解できないまま、気がつくと私は黄土色の爆風に吹き飛ばされていた。影と内臓が煙になって体から離脱する感覚。無限に溢れる悔恨で心が塗り固められる感覚。それはどこか懐かしく、まるで何百年も前から続く業のように思えた。 「ぐあっ!!」 私は壊れかけの御戌塚に叩きつけられる。耳の中に全身が砕ける音が響いた。 「ほら見ろ、殺生に『手を汚さなかった』だろう? それにしてもその顔は、奴から何も聞かされていないようだな」 「かっ……ぁ……」 黙れ。これ以上和尚様を愚弄するな。そう言いたかったのに、もはや声は出ない。それでも冷めやらぬ怒りで、さっきまで自分の体だった抜け殻がモソモソと蠢くのみ。 「あの男は……金剛観世音菩薩はな……」 言うな。やめろ。そんなはずはないんだ。だから…… 「……チベットの邪神、ドマル・イダムを崇拝する邪教の信者だ」 嘘だ。……うそだ。 「あっ……」 「これは金剛の法具だ。返して貰うぞ」 愛輪珠に龍王剣を奪われた。次第に薄れていく僅かな影と意識の中、愛輪珠が気絶した御戌神を掴んで去っていく姿を懸命に目で追う。すると視野角外から……誰かが…… 「一美ちゃん、一美ちゃーん!」 「ダメだ志多田さん、危険すぎる!」 佳奈さん……斉二……さん…… 「ん? 無知なる衆生が何故ここに……? どれ、一つ金剛の法力を施してやろうか」 逃……げ…… 「ヒッ……いぎっ……うぷ……」 「成人がこれを飲み込むのは痛かろう。だが衆生よ、これでそなたも金剛の巫女になれるのだ」 や…………ろ………… 「その子を��せ、悪霊……ぐッ!? がああぁぁああああッ!!!!」 「げほ、オエッ……え……? ラスタな、狸さん……?」 ……………… 「畜生霊による邪魔が入ったか。衆生の法力が中途半端になってしまった、これではこの娘に金剛の有明は訪れん」 「嘘でしょ……私を、かばってくれたの……!?」 「それにしてもこの狸、いい毛皮だな。ここで着替えていこう」 「な、何するの!? やめてよ! やめてえぇーーーっ!!」 ………………もう、ダメだ……。
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余命ぼかしとカット③から中国軍事委員会
余命三年時事日記さんのブログです http://yh649490005.xsrv.jp/public_html/2017/02/15/1533-%e3%81%bc%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%a8%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88%e2%91%a2%e3%81%8b%e3%82%89%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e8%bb%8d%e4%ba%8b%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a/ 引用 過去ログ「ぼかしとカット③中国軍事委員会」を再掲 余命.... さてぼかしとカットの③です。事前の進行打ち合わせでは「驚きの中国軍事委員会」「中国軍事委員会検証座談会」「中国軍事委員会対日開戦議論」における、ぼかし、カットの指摘がほとんどでした。軍事機密、ロシア、韓国、北朝鮮関係さまざまですが、かなり量的に長くなりそうなので、今回はまず国内関連から片付けていきたいと思います。それではBさんお願いできますか。 B.... ぼかしとカット関連の国内問題といえば中国、韓国問題ということですが、これに関しては、4月までに、ほぼ完全にオープンになっています。外国人登録法改正も、別に韓国人を標的にしたわけではなく、対象は全外国人です。通名廃止なんて話は、日本が国としてその制度を作り廃止ということではありません。住民登録も当たり前のことで、普通、日本人が社会生活上していることは、少なくとも外国人は守ってくれなければ困ります。在日は、戦後の混乱期から継続し積み重ねてきた特権を死守する構えのようですが(笑い)所詮は敵国の中でのけんかです。日本人がその気になれば勝負になりません。 先般、河野談話の検証が行われました。河野と韓国の出来レースが発覚したわけですが、そこにもう一人、福島瑞穂なんて名前がくっついておりました。この人は以前から外患予備罪のリストには入っていたのですが、今回晴れて外患誘致罪に格上げになりました。立派ですね。(笑い) 昨年、特定秘密保護法が通り、今回集団的自衛権の行使が容認されました。今後具体的な法改正が行われることになりますが、従前、余命さんも記述していたように、関連法の整備がそれだけにとどまるかどうかが焦点ですね。基本的には自衛隊法の改正が主となりますが、ここに外患誘致罪を意識して軍事法廷制度を設けるかどうか。また、外患罪のような特別な犯罪の処理に現行の司法は適合しておらず、欧米での主流である、二審制、有罪確定、即、執行というところまで踏み込めるかどうかですね。 今のところ、安倍さんのシナリオ通りに進んでいるようですから、あえて反日勢力に手を繋がせるようなことはしないで、従来の方針通り、1年待って、一括処理でしょうか。 党内派閥は萎縮してしまい、親中議員、親韓議員も動けません。民主党はすでに売国政党のレッテルが貼られています。公明党は支持母体である創価学会がガンで組織としては共産党より中韓に近いと思われています。このたびの集団的自衛権問題では、党と乖離した動きを見せたのが致命傷となり、今や完全に自衛隊の標的となってしまいました。今回は、何とか土俵際で凌いだようですが、安倍さんの方針は切り捨て、所詮は宗教政党が猫かぶっているだけですからもたないでしょうね。 日本という国が存在しての平和憲法であって、平和憲法だけでは国は存在し得ません。今や、平和憲法擁護の集団が実は日本を貶める勢力であったということに国民が気がつきました。関係機関では、反国家組織の特定は終了し、個別の構成員のチェックに入っていると聞いています。 すでにご承知のように、日本には純粋右翼は存在しません。純粋右翼とは日本人の日本人による日本人のための右翼という意味ですが、反国家的な勢力の行動に対し、ただの一つも出でこないことからも実証されます。日の丸掲げて出てくるのは無難なときだけで、右も左も一緒です。実態は安保の時から政治には全く関係のない暴力団ですね。 こういう実態を日本のメディアは全くふれてきませんでした。政府の対応は民主党時代は何もしないどころか、米国のテロ対策としてのヤクザ暴力団締め付けをそっくりばらすという、あり得ない菅元首相の行為に米国は激怒しておりました。 民主党政権の時代には、秘匿、隠蔽、ぼかしが、どこでも当たり前の対応でしたが、現在ではそれはないですね。メディアは自身に都合の悪いことは相変わらずカットしてますが、彼らも情報屋ですから、事態はわかっているわけで戦々恐々でしょうね。(笑い) 今後、拉致問題と日ロ首脳会談という不透明事案はありますがこのままの進行でしょう。 余命.... 「驚きの中国軍事委員会」「中国軍事委員会検証座談会」「中国軍事委員会対日開戦議論」 お手元の三点を適宜参照いただきながら進めていきたいと思います。海空軍事の専門家でもいらっしゃるCさんお願いいたします。 C.... AさんもDさんも軍事専門家ですから、よろしくお願いします。(笑い) 冒頭の打ち合わせにありましたように、この中国軍事委員会記事はぼかしとカットのかたまりです。(大笑い)まあ、国家の最高機密であろう軍事委員会の情報が外部に漏れるということ自体が信じられないことですが、それに輪をかけて内容の凄まじさです。(笑い) 1年ほどかけて事実検証してからの出稿ということですが、それにしても「日本との戦争は当分考えない」なんて衝撃でした。「また余命が....」なんて実際言われてましたね。 この軍事委員会は3月ですが、1月年頭に中国中央軍事委員会は日本に対する戦争準備命令を出しているのです。習近平の面子は丸つぶれ。極秘にしたのは当然でしょう。にもかかわらず全て洩れてしまいました。敵も��いということですね。 この記事はかなり編集されているので伝わってはきませんが、元記事には習の傲慢、強引さが溢れています。習もまさか会議の内容が外部に漏れるとは全く考えていなかったでしょうから、その性格がストレートにでてしまったんでしょうね。 ロシア事案はカットされていますが、略奪された中国領の武力奪還、北朝鮮の��正恩の排除、韓国の属国化、日本との開戦等、米国なんか無視した舞上がりが記録されています。 会議の内容は、瀋陽軍区からすぐに北朝鮮に伝わり、5月からの親中国派の粛正になり、12月には張成沢の処刑、金正男の中国亡命に繋がりました。ロシアもクリミア問題で、ガスブロムの契約をしたとはいえ、先進武器については潜水艦以外は警戒して売却の意志はありません。韓国の属国化は順調に進んでいます。ところが会議で米国を無視し、侮ったことがばれてしまい、米が急速に日本支持に傾いてしまいました。そして最後には日本との軍事格差の大きさに屈辱の撤退となったという顛末です。(大笑い) ところでEさん、このあたりの中国事情はどうだったんですか? E.... 日本との戦争はないといううわさは2013年5月には中国中に伝わっておりました。2012年12月に習がトップになったときには、海軍の水兵の除隊が相次ぎました。空軍もそうです。ひどかったのは潜水艦隊で、ある潜水艦は3分の1の兵員がやめたため動けなくなってしまいました。日中開戦は海軍、それも潜水艦が1番手です。ところが現場の水兵は対峙する日本の実力を体で知っているのです。共産党政権下で出撃はイコール死となれば誰でもやめますよね。一人っ子政策と、志願兵制度の影響で東海艦隊は機能できなくなってしまいました。兵員不足のため中国原潜は南海艦隊に移され海南島基地で維持されているようですね。日本との戦争、つまり東シナ海における戦闘は東海艦隊が担当のため、最初から勝負になりません。北海艦隊は中国中枢を守るのが任務で対外戦には出動しません。特に北海艦隊では、主力の旅大戦区艦隊は、瀋陽軍区に属しており、中央の直接指揮下にはないのです。戦争に備えての武器弾薬の増産、配備については各軍区の思惑があって、瀋陽軍区における弾薬生産配備は当然のごとく瀋陽軍区からということでいろいろと問題があったようです。結局、戦争準備命令はでたものの何もできないうちに5月となって、日中戦争は立ち消えになってしまいました。そして水兵の除隊も止まりました。(笑い) ただ、以降は全国各大学の正門あたりで大がかりな募集キャンペーンをしていますが陸海空、全く応募はありません。最近では軽度なら精神障害者もOKだそうです。共産党が精神障害者の集まりですから相性は抜群にいいでしょうね。(大笑い) まあ、こういう状況ですから日本との戦争はないでしょう。 C.... ....韓国からの情報によれば、米は米韓相互防衛条約延長には興味がないようで、軍事統制権委譲だけではなく、韓国からの全面撤退を目指しているようである。自衛隊情報から推察するに米は韓国切り捨ては決断したようだ。具体的には休戦ライン最前線から大部分の米軍ははるか後方に移動しているし、ソウル近郊の空軍基地は撤退準備作業に入っている。すでに韓国を無視して在韓邦人について日本とは撤退順まで決定している。 しかし日本も捨てアジアから撤退という考えはなさそうだ。軍事的には米日ともに韓国を切り捨てている。米は米韓相互防衛条約と米日同盟と2国間の同盟関係にあるが、陸海空、いずれも韓国に対しては最新情報を更新していないし、最新兵器の売却も実質的に止めている。米軍事衛星情報はすでに選択されたものだけで、軍事GPSは有事における使用暗号は提供されていない。中国は早急に韓国を中国GPS傘下へ準備を急がなければならない。....ここまで部分引用。 この記事は韓国が民主党経由で手に入れた日本の国家機密を、まず確実にハングルに翻訳せずにそのまま日本語で中国に流している可能性が高いですね。その分析能力はというと、比較にならぬほど圧倒的に中国が上です。韓国が米国に強く延長を望んでいる相互条約延長や戦時統制権には興味がなく韓国からの撤退を目指しているようだと分析しています。また陸海空の軍事最新情報は更新していないし、最新兵器の売却も実質的に止められ、米軍事衛星情報もすでに選択されたものだけで、軍事GPSは有事における使用暗号は提供されていないという状況を韓国は全く理解していないと分析しています。 要するに、米国は韓国を絶対に見捨てない。グローバルホークの売却は条件次第、F35も条件次第と考えているんですね。実際はグローバルホークの運用は全て米軍が行うとし、F35の売却は最新装備は不可と議会で決議されています。重ねて、修理については米国で行うということだから、実質売らないよということですね。(笑い) 敵味方識別信号が更新されていないとか、軍事GPSに制限がかかっているとかが全く理解されていない。その状況で2012年6月、実質、日韓同盟を締結しようとしたため、中国が日米の韓国切り捨てをリークして、当日、調印がキャンセルという前代未聞の異常事態が発生しています。 米軍は2010年延坪島以降、軍事GPSを止めています。原因は勝手な韓国の作戦行動だ。この関連記事が以下。 同盟国で韓国だけが米軍用GPSを使わせてもらえない何故だ? 妨害に弱い商用GPSの韓国軍 http://www.chosunonline.com/news/20110910000023 9月10日、韓国国会の国防委員会の安圭佰議員が国防部から提出を受けた資料に、韓国F15、F16戦闘機から次世代世界の名品K2戦車、地上戦術C4I装備、T50練習機、新型214級潜水艦、イージス艦に至るまで、陸海空軍の全種装備で商用GPSが使われているのは何故だ? 韓国軍は「韓国で開発された装備類はほとんど商用GPSを使っているが、これは、米軍用GPSを導入すると、時間や予算が余計にかかるため」と答えた。 韓国軍の戦略攻撃兵器に当たる韓国製地対地ミサイル「玄武」や韓国製対艦ミサイル「海星」、首都圏を脅かす北朝鮮の長射程砲への対策として開発が進んでいる韓国型滑降誘導兵器キット(KGGB)にも、商用GPSが使われている。韓国軍の「目」から頭脳、中枢神経、そしてパンチに至るまで、商用GPSを組み込んだ装備が広く用いられている。 朝鮮日報 2011/09/10 日本は軍事用GPSの打ち上げ展開はほぼ完成。現在の誤差数は軍事機密。ただし以下の資料で推察はできますよ。軍事が商用に劣ることはありません。(これ軍事機密?) ....GPS誤差1センチ、精度世界最高、三菱電やNECは18年にも実用化、車や鉄道の無人運転に道を開く。 三菱電機とNEC、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は次世代衛星を使う世界最高精度の位置測定技術を共同開発した。現在の全地球測位システム(GPS)と比べ位置の測定誤差を1000分の1の1センチ程度にできる。自動車や鉄道の無人運転など次世代交通システムの基盤技術となる。2018年にも企業が国内でサービスを始める。日本のインフラ輸出の切り札にもなりそうだ。ニュース引用元(日本経済新聞) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD300K8_Q3A530C1MM8000/ 余命.... GPSに関してブログから二点参考資料としての抜粋、コピペです。 ....海軍 軍事GPSについては米空母対策もあって海軍ではそれなりに研究しているところだが、他方で取り組んでいる北斗システム以外はほとんど進んでいないようだ。特にガリレオについてはウクライナ、韓国等を組み込んで力を入れているが成果が上がっていない。このままでは韓国も北斗に入れるしかないだろう。 担当研究部署では、中国独自の北斗については2020年頃までには現行の約25mといわれる測定誤差を10m程度までにはあげたいということだが、打ち上げ数の拡大は当然として、これでは軍事利用できるのだろうか疑問符がつく。 GPSに限って言えば、日本では民間のカーナビでも10mは実現し運用されている。自衛隊の軍事情報では誤差1㎝の軍事衛星が実質完成しているという。現在の中国との差がどんどん開いていく。数年後は精度の差が2000倍以上となる。これで戦争などできるか。 ....北斗システム 中国の全地球航法測位衛星のこと。 中国は、このシステムを独自に作り上げてきた。2000年から11基の衛星が打ち上げられ、システムの基本ができ上がった。だが、このシステムを軍事目的に使用するのであるなら、もっと多くの衛星を打ち上げる必要がある。米国はシステムを運用するため、30基の衛星を打ち上げている。2012年から中国は「北斗航法測位システム」による位置測定と時刻調整サービスを始めている 余命.... ここからは兵器に関する軍事機密がテーマです。陸自に関してはAさんかDさん...。 D.... 完全に公開されているから軍事機密というのはどうかと思うんだけど、実際に世界各国の戦車ができないことは、これ機密だよね。(笑い) 10式戦車がそれで、あらゆる意味で世界一だ。走行中自動装填、目標ロック射撃機能なんて一口で言うけれど、スラロームしながら100発100中。まさにアニメの世界の変態戦車だ。パワーパックもそうだけど、120mm滑腔砲を装備した40トンクラスの戦車なんて専門家はまず信じない。武装、戦闘力が同じなら、防御力燃費において、小さく、軽量の方がいいのは当たり前だ。加えてヘリや他の戦車との情報共有ができる。まさに軍事機密のかたまりだ。10式戦車、あるいはそれに時事日記とでも入れてググれば余命かWikipediaにヒットする。 機動戦闘車もそうだね。74式の105mm砲の装輪車だけど、時速100キロと文字通り機動力がある。その他、上述の機能も備えているので、これも世界一だね。(笑い) C.... 海自ではまず潜水艦です。冷戦時代から強力なロシア海軍封じ込めのために、日本の防衛は米国の防波堤として対潜水艦作戦に特化してきました。水中の探知網、通信網は米国を含めてレベルが違います。これは攻撃力も防御力も同様です。新造艦では艦全体がステルス機能をもち、抜群の静粛性と、脅威の深深度能力です。深深度魚雷や深深度爆雷は世界では日本だけしか保有していません。日本ではその兵器の能力がカタログスペックを下回ることはまずありません。潜航深度600mとあれば、それ以上。深深度魚雷の攻撃深度が900mとあればこれもそれ以上の能力を持っているということです。どこかの国のように、まだできてもいない兵器の能力を自慢するのとはわけが違います。(大笑い)これらの兵器は精密機械です。理屈はわかっていても製造ができないのです。10年は無理ですね。 また、水中における通信網は1970年代から延々と継続された研究により、ケーブルセンサーからノンケーブル、軍事衛星へと4CIに進化しています。この関連は完全な機密事項ですが、今回は、かなり中国にばれてしまったようですね。しかし基礎的な部分が完璧にゼロに近い中国は対応がとれません。 「余命時事放談会記事フォローアップ」から以下部分引用。 ......そしてもう一つが先ほどの深深度魚雷だ。現在自衛隊に実戦配備されている89式長魚雷はロシアVA-111 シクヴァルと比較すると、静粛性を重視し、長距離航走を可能とするため、水素・酸素燃焼タービンを採用している?ことから速度は55ノット(約100㎞/h)と劣るものの射程は約40㎞と約4倍、特筆すべきは最大潜航深度で900mと約2倍だ。 魚雷の深度能力と、潜水艦の射出深度は別の問題だ。これは各国軍事機密である。潜航深度400mの原潜でも、ミサイル発射の時は安全深度まで浮上しなければならない。そうしなければ射出時に不具合が起きたり、射出できても水圧により圧壊してしまう。 現在、500mをこえる深深度魚雷を製造している国は世界で日本以外にはない。 中国の恐怖は、この89式魚雷が提供された場合シーレーンが遮断されるということだ。魚雷サイズが世界標準共通、直径533mmであるためロシアから供与されるキロ級潜水艦の魚雷発射管がそのまま使える。VA-111 シクヴァルも89式も両方が使用可能ということだ。双方同レベルの装備であれば10数㎞という安全距離で対峙するだけで双方互いに手が出せないが、89式があると一方的な攻撃ができる。長射程だから安全距離から攻撃できる。VA-111 シクヴァルはロケットエンジンによる高速度を武器に、接近してくる魚雷の迎撃ができる。ところがこの魚雷は深深度魚雷ではない。よって89式が600mというような深度設定をして敵潜水艦直下まで接近し、垂直上昇攻撃というスタイルをとれば防御が不可能なのだ。対艦ミサイルの直前上昇、垂直攻撃の水中版だな。水上艦を含めて全く戦闘にならない。数千メートルを超える深度におけるノンケーブル耐圧センサーや耐圧機雷は完全極秘機密だから話題にはできないが、ここまででも日中の軍事格差がどれだけ大きいかがわかるだろう。 日中戦争は機雷封鎖だけでもほぼ終わるが、実質、戦闘となった場合でも少なくとも海中、海上では戦闘にならない。出てくれば中国海軍は全滅する。中国は共産党はもとより国家が崩壊するだろう。...... 引用終わり。 89式長魚雷の超強化版が、予定より大幅に早く2016年には実戦配備されます。本来なら軍事機密として秘匿されるべきではないのかなと思うのですが、堂々と公開ですね。89式よりも魚雷自体のステルス強化、各種センサーの機能向上と自立攻撃能力の向上、またジャミング、欺瞞に対する無効化機能および敵艦の最適攻撃部署選択画像機能等、溢れるばかり満載です。自衛隊技本の三軍共同研究により、開発速度が驚異的に早くなっているのです。これらの機能は対艦ミサイルの機能とほとんどダブっていますよね。 ちなみに余命さんがベトナムに89式魚雷供与について記述しておりました件ですが、2016年にベトナムはロシア��らのキロ級潜水艦が6隻体制となります。ちょうどあわせたかのように、日本は89式長魚雷が新型に切りかわります。この魚雷を供与したらという話です。もちろん武器輸出三原則が見直しされたとはいえ、紛争当事国への供与はできません。ところが米国経由なら問題がないというからくりです。余命さんは、そうなれば中国は発狂するだろうと記述してますが、私もそう思います。(大笑い) ベトナムが南シナ海に潜水艦を展開すれば、中国のシーレーンは封鎖されます。対抗するには、北からの本格侵攻しかありません。しかし、ASEANが黙ってそれを許すでしょうか?ベトナムはしたたかですね。 さて、軍事委員会では日本の潜水艦についてどう考えているのでしょう。以下抜粋です。 ....我が潜水艦隊は、列島線突破作戦によって日本の能力を探ってきたが、残念ながらすべての作戦において完璧に探知追尾されている。一方、我々の潜水艦は日本の潜水艦を全く探知できない。静粛性において全く歯が立たない。原潜など論外だ。 当初、解決策として南シナ海深部における待機作戦を検討していたが、ここも網の中に入っていることが判明した。対潜水艦については、我々の潜水艦は日本潜水艦に対して対抗能力がゼロであるといってもいい。東シナ海のような浅い海域においては魚雷戦もありうるが深度300mをこえると、もはや対応する潜水艦を保有していないし、また対応する深深度攻撃魚雷も保有していない。日中戦争においては残念ながら潜水艦の戦力は全く期待ができない。.... 引用以上 拡散希望いたします。
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ひとみに映る影シーズン2 第四話「ザトウムシはどこへ行く」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。 (シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!! pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第四弾 牛久舎登「かっぱさん体操」はこちら!☆
དང་པོ་ 洗面所で顔を洗い、宴会場に戻る。時計は丁度六時をまわった所だ。ふと、窓の外から懐かしい歌が聞こえてきた。 『かっぱさん体操第一ィィィ!』『プッペケプッぺップー』 「うー。何だよぉこんな朝っぱらからぁー!」 「ふわあぁ~」 「ああ、かっぱさん体操の時間……」 朝っぱらから近所迷惑な体操音楽によって、佳奈さん、万狸ちゃん、玲蘭ちゃんが同時に布団から出てきた。玲蘭ちゃんと私はカーテンを開け、大音量で音楽を流しながら体操する河童の家教団を眺める。 「牛久の河童はかっぱっぱーのパァー」 「お皿を磨いてツーヤツヤーのツャー」 「「みんなで腹からワッハッハーのハァー、笑顔に勝るー力なし」」 「は? 二人なんで歌えるの?」 歌詞を暗記している私達を、佳奈さんが訝しんだ。 「佳奈さんの地元にはいませんでしたか? 河童信者」 「ぜぇんぜん」 「北関東から東北あるあるなんじゃない? 私も会津にいた時はほぼ毎朝だったのに、沖縄(うちなー)では一度も聞いた事なかった」 影電話で万狸ちゃんにも聞いてみる。 <木更津はどう?> 「一度だけ布教に来た事はあったね……あの体操で大狸様を怒らせちゃって、追い出されてた」 <あはははは> 河童の家、案外ローカルネタなのかな。 「じゃあ、どの学年にも一人はいる子河童も知らないですか? 佳奈さん地元は京都でしたっけ」 「ううん、両親両方京都だけど東京生まれ東京育ち……そもそも子河童って何?」 「そこからですか」 茨城県に本拠地を置く新興宗教、河童の家。元お笑い芸人の牛久舎登が発足し、『笑顔に勝る力なし』を教義とする。そのため宗教活動では一発芸や話術を磨く修行をし、信者は男も女も子供も、皆河童のように頭頂部を剃り上げる。この教団が近所にあると毎朝『かっぱさん体操』という体操曲が爆音でかかり、また近隣の学校には通称『子河童』と呼ばれるお調子者な学生が何人か生息する。そして彼らは将来、教団が運営する芸能事務所『かわながれ興業』に所属するんだ。でも人を笑わせる、そして人から笑われる事も最上の幸福であるという教えを拡大解釈した信者が、パワハラやいじめ、体罰を起こして時折問題になっている。 「私が知っている河童の家についての情報は、こんなところですかね」 「へぇ……やけに芸能界に影響力がある宗教だと思ってたけど、そんなだったんだね」 「ああ、東北も多いけど、大阪には芸人養成学校があるから日本一信者が多いんだって」 玲蘭ちゃんがスマホで調べてくれた。 その時、トントン、と襖がノックされる。 「おはよぉございます……。お嬢さん方。河童さんが体操終えて食堂混む前に、朝食行きませんか?」 タナカDだ。 「そうしよっか」 カメラが回るだろうから、私達は各々最低限顔を描く。眉毛面倒だから影で作っちゃった。後で朝風呂に入ってからちゃんと直そう。 གཉིས་པ་ 食堂に行くと、奥の席で既にタナカDが朝食を一品ずつ物撮(ぶつど)りしていた。テーブルには全員分のネームプレートと朝食が配膳されている。 「ぅあ~~~~~~~~……」 席につくなり、佳奈さんからアイドルが一番出しちゃいけないような声が漏れた。 「どうしたんですか佳奈さん、まるで深夜バスにでも乗ってたみたいな顔して」 「似たようなもんだよ……ずっとすごい雷鳴ってたじゃん。しかもなんか救急車の音とかしなかった? それで朝はかっぱさん体操。ほぼ一睡もできなかった」 「救急車、ですか」 「はぁ……一美ちゃんは本当にどこでも眠れるよね……昨晩大雨だった事も知らなかったでしょ」 「うーん……」 本当の事を言うと、眠るどころじゃなかったんだけど。それを説明する事もできないからもどかしい。 「雷雨ぐらい気付いてました。私も全然休んだ気がしないです」 「でも寝てただけいいじゃん」 「嫌な夢を見てたんですよ。私は地元のお寺の尼僧になってて、お御堂のバルコニーが浸水して和尚様が馬頭観音になってすっごい怒ってる夢」 この内容は嘘ではない。そういう夢を見たのは事実だ。 「ば、罵倒観音? なにそれカオス……それはうなされるわ」 「おう何だ何だ、お二人共だらしないですなぁ!」 タナカDが物撮りを終えて席につく。彼は朝から声が大きい。 「まあ冷めないうちに食べようじゃありませんか。『じゅんなぎ』もありますよ」 「へえ、じゅんなぎですか」 手元のネームプレートを裏返すと、朝食メニューが書かれていた。 『朝食 おこんだて イシガキダイのちらし寿司 小松菜とかぼちゃのお味噌汁 わかめの辛子味噌和え じゅんなぎ』 おお、朝からなかなか豪華だ。ちらし寿司は大きな鯛のお刺身がどっさり乗っていて海鮮丼のよう。お味噌汁のかぼちゃもほうとうを彷彿とさせる大きなスライスで食べ応えがある。わかめは勿論新鮮な生わかめ。そして、千里が島で一度は食べてみたかったじゅんなぎ! 「皆さん、これはですね。『蓴菜(じゅんさい)で鰻繋ぐ』、つまり『ヌルヌルした野菜でヌルヌルした鰻を捕まえるような行いは無謀である』という諺が由来の、千里が島の郷土料理なんです。蓴菜と冷製の鰻を湯葉で巻いてあるから、『不可能を可能にした縁起物』、すなわち霊力が上がるパワーフードなんですよ!」 「おぉいおいおい、紅さん。台本もないのに詳しいですなあ! ま、僕はじゅんなぎが無くても今日は無敵ですがねぇ……フフン」 「どうしてですか?」 「いやね? お二人が眠れない夜を過ごしていた間に恐縮ですけど。昨夜、狸おじさんのおかげですごぉく縁起の良さそうな夢を見ましてですねぇ!」 「へ?」 何の事ですか? と言いたげな表情で、隣のテーブルの斉一さんがこちらを見る。 「夢に人語を話す化け狸が出てきて、僕にお酌してくれるんですよぉ。なんかご利益ありそうでしょぉ。しかもただの化け狸じゃない、ドレッドヘアのちょいワル狸ですよ!」 「ぶっ!! げほ、げほ!」 斉一さんが辛子味噌和えをむせた。ていうか、その狸、完全に斉二さんの事じゃないか。 「い、いや、わざとじゃないんだよ!? なーんか俺もタナカさんと晩酌する夢を見た気がしてたんだけど、本当わざとじゃないのマジで!!」 当の本人は必死に否定している。要するに寝ぼけてタナカDに取り憑いたまま寝ていたという事らしい。どうりで今朝あんな事があったのに、斉一さんしか迎えに来なかったわけだ……! 「狸おじさん、風水的にはどうなんですか? ラスタな狸って縁起いいんですかね??」 「ん゙っ、ん゙んっ……き、聞いた事ないですね……あれかな! 昨晩私が張った結界が効いている証拠とか! はい、ぽ、ぽんぽこぽーん……ふっくくく……ぽっ、ぽこ……」 斉一さん、完全にツボに入ってしまったようだ。佳奈さんも釣られて肩を揺らしだした。 「ちょっふっふっふ……タナカDが能天気すぎるだけだよそれ! てか狸おじさん困ってるし……なにラスタな狸って!?」 「部屋にラスタな狸がいたら報告した方がいいですか?」 「あっはっはっはっは!!」 何故か玲蘭ちゃんまで佳奈さんに調子を合わせる。じゃあ私も。 「玲蘭ちゃん、ラスタな狸はタナカさんに譲るんで、可愛い女の子狸は私が貰っていい?」 「それなら昨夜ずっと一美の隣で寝てたよ」 「きゃー! アハハハ」 皆で和気あいあいと食事していたら、いつの間にかじゅんなぎを無意識に食べてしまっていた。けどなんか、別にもういいかな……という気分だった。 གསུམ་པ་ 食後。手短に朝風呂に入り、軽く荷物をまとめてホテルを発つ。今日はまず主要な観光スポットを幾つか巡って、図書館で資料を見ながら埋蔵金の場所を推理する段取りだ。ロビーを出ると、青木さんが待ってくれていた。 「おはようございます。昨晩は凄い雨けど、ご快眠を?」 「全然だよー。そこの三角眉毛は別だけど」 「おう誰がデブで三角眉毛だとぉ? この極悪ロリータ」 「佳奈さんデブとは言ってないじゃないですか。いいから行きますよ、お二人共。青木さん困ってるでしょ」 手元で地図を見ながら、一行はまず徳川徳松こと御戌神(おいぬのかみ)が祀られる、御戌神社へ。ホテルから海沿いのなだらかな丘を五分ほど登ると、右手に見えた���は『石見沼(いしみぬま)』だ。青木さんが解説をしてくれる。 「中央に大きな岩をご覧で? あれに水切りで石当てるのに成功すると、嫌いな相手が怪我を」 「初っ端から物騒な観光スポットですね!?」 驚く私の背後で、カメラを抱えたタナカDがガハガハと笑った。 「これぐらいで驚いてちゃあ後が持ちませんよぉ紅さん! なに��千里が島は縁切りのテーマパークですからなぁ。この後はもっともっと物騒な所をお見舞いしていきますよぉ」 「タナカさん、あなた本当にこの島を応援したいんですか? それとも視聴者をドン引きさせたいんですか?」 「ナハハハ、だぶか放送後は調布飛行場に行列が出来ているかもしれませんよ? 『あの紅一美がチビった恐怖の心霊島』と……」 「青木さん、石! 丸い石ください、水切りしやすそうなやつ!!」 「あややや、喧嘩はやめて下さいだぁあ!」 と、こんな所で尺を取っても始末に負えないから、小競り合いを演じたらさっさと移動する事に。暫く進み、御戌神社の鳥居が見えてきた。 「ウゲ……」 それを見た途端、私は絶句。それは鳥居と呼ぶには余りにも不気味な色に見えた。まるで糖尿病で壊疽を起こした脚みたいな……いや、この異常には心当たりがある。 「佳奈さん、この鳥居なんか変じゃないですか?」 「え、普通じゃない?」 思った通り、佳奈さんは平然としている。これは倶利伽羅龍王を討伐した時、地元の神様から聞いた現象だ。倶利伽羅を生み出した邪教、金剛有明団にまつわる物は、信仰心に準じて見た目が変わって見えるらしい。例えば倶利伽羅も金剛信者には美術品のように美しい龍に見え、金剛に恨みがある私には汚物にしか見えない。今回もそれと同じ……つまりこの神社は散減同様、金剛にまつわる領域なんだろう。我慢して入るしかなさそうだ。བཞི་པ་ まずは普通の神社と同様、手を清める。案の定手洗い場も気持ち悪く見えて、正直とてもじゃないけどここの水に触れたくない。ていうか臭い。牛乳を拭いた雑巾みたいな臭いがする。とりあえず口はつけず指先をちょっとだけすすいだけど、後で境外で肌荒れするまで手を洗いたい! 詳しく境内を見る前に、賽銭箱に小銭を入れて手を合わせる。金剛とこれ以上因縁が続いては困るから、小銭がない振りをして五円玉をタナカDからタカった。神様に手を合わせている間は金剛への嫌悪感を読み取られないように、無我を貫いた。 参拝が終わったら、境内を進み御戌神が眠る『御戌塚(おいぬづか)』へ。境内はそこそこ広い割に、随分と殺風景だ。まず社務所がない。青木さんいわく、神社境内に職員が常駐すると現世との縁が切れてしまうからだそうだ。そして狛犬もいない。御戌様が御神体だからだという。 奥へ進んでいる途中、私はふと左手に一際強烈な禍々しさを感じた。見ると竹やぶに覆い隠されるように、傘立てみたいな簡素な祠が建っていた。厳重にしめ縄が巻かれ、星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符が貼ってある。 「青木さん、あれは何ですか?」 「大散減(おおちるべり)というオバケを封じた祠ですだ。あまり直視したら良くないかも……ああっタナカさん、撮影など!」 「ダメかい? そんなに恐ろしいオバケなの、そのオオチルベリってやつは」 「モチのロンだから! 体が五十尺もある、八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で! しかも人間の肋骨食べて、一本足のミニ散減を生み出すとか。だからともかく、大散減は撮っちゃダメですだぁ!」 「一尺って何メートルでしたっけ、なんだか想像つかないですなぁ~」 タナカDは渋々とカメラを逸らした。人間の肋骨から新たな散減を生み出す……昨晩、おばさまの肋骨から散減が生まれた瞬間を私は見た。それに、倶利伽羅龍王も……。 そして私達は御戌塚に到着。平将門公の首塚みたいなお墓っぽい形状の石碑を予想していたら、実際は犬の石像だった。徳松さんご本人は不在のようだ。恐らく既に成仏されたか、どこか別の場所にいるんだろう。 「あれ? 一美ちゃん、これ犬じゃなくない? タテガミがあるよ」 「これはどちらかと言えば狛犬ですね。狛犬は獅子に似ているんです」 「あ。確かに、普通の神社の狛犬も、タテガミ生えてたかも! そういえば、徳川徳松は狛犬の魂を持ってたんだよね。じゃあお犬様の犬種って狛犬なのかな?」 「あはは、そうかもだ。それと、志多田さん。御戌様はわんこの『犬』でなくて、十二支の『戌』という字を」 「へー、どうして?」 青木さんによると、戌という漢字は滅ぶという字が元になっているそうだ。植物が枯れて新たな命に変わる様子を表しているんだ。早逝して祟り神になった徳松さんをよく表していると思う。 「御戌塚から伸びる道は、竹やぶで薄暗いのが『亡目坂(なきめざか)』、奥の見晴らしいい方が『足失坂(あしないざか)』で。いずれも嫌な奴を思い浮かべながら歩くと、それぞれ違ったご利益がとか。ちなみに足失坂を途中で右に下ると『口欠湿地(くちかけしっち)』が……」 「青木さん、今は特に切りたい縁はないんで大丈夫です!」 さすが御戌神社周辺は地名が物騒だ。昨晩斉三さんが言っていた、『気枯地』という言葉がしっくり来る。これ以上ここにいても千里が島のネガティブキャンペーンにしかならなさそうだから、私達は次の場所へ移動する事にした。ལྔ་པ་ 足失坂を下り、ザトウムシ記念碑がある『千里が島国立公園』へ。物騒な地名とは裏腹に本当に見晴らしが良い。閉塞的な御戌神社から出た瞬間、空がばっと広がったような感じだ。麓に見える口欠湿地も空の青を反射して美しく輝き、それをタナカDが嬉々としてカメラに収める。千里が島の縁切りや祟りといった暗い側面だけじゃなくて、こういった絶景も収録出来たのは本当に良かった。 国立公園は坂中腹からふもとまでの広い敷地を有する。地面は芝生とシロツメクサで覆われ、外周は桜並木に囲まれている。ただ、やはり気枯地だからか、桜はどれ一本として真っ直ぐ生えていなかった。 ザトウムシ記念碑は簡素な作りで、歌詞と小さなイラストだけ書かれた石碑だ。歌い継がれてきた民謡のため、作詞作曲者は不明らしい。また隣にはザトウムシの生態を説明するパネルもあった。 「ええと、『ぼくはクモに似てるけど、ダニの仲間なんだよ! 八本足に見えるけど、そのうち一本は杖なんだよ! 一人ぼっちよりも、みんなで集まるのが大好きだよ!』なるほど……ザトウムシがワサワサ密集してたらなんかちょっと嫌ですね」 「僕前に公園のベンチで、黒いタワシみたいな塊落ちてて……触ると大量のザトウムシがブワササーと」 「やだー! 青木君やめてよ~」 「わはははは!! それは最悪ですなぁ!」 公園を抜けて市街地へ降りていくと、月蔵(つきくら)小学校と併設する町民図書館が見えてきた。カメラに群がる小学生達に軽くファンサービスしながら、図書館へと急ぐ。私がお目当ての子はみんな「ドッキリ大成功! したたびでーす!!!」と絶叫しながら全力疾走で追いかけてくる。佳奈さんの影響だ。私も期待に応えて校庭をダッシュしたら、地面から急にスプリンクラーが出てきて水を撒き始めた! 「ぎゃー! また騙されたーっ!!」དྲུག་པ་ 何とか濡れずに済むも、息絶え絶えで図書館に入る。トイレを借り、やっと手を洗えた! と安堵して戻ると、皆は既に資料が並べられたテーブルを囲んでいた。太っているタナカDと大柄な青木さんは、小学生向けの低い椅子で収まりが悪そうにモゾモゾ蠢いている。私も着席するとカメラが回り、タナカDが進行を始める。 「実際に歩かれてみて、お二人何かお気付きになった事はありますか?」 気付いた事か。幾つかあったけど、金剛有明団や霊にまつわる情報は直接共有できない。少しぼやかして話そう。 「斉ぞ……ええと、狸おじさんから伺ったんですが、植物が曲がって生える土地は風水的に不吉らしいんです。それで今日気にして見ていたら、御戌神社がある坂の上に近づくほど木がねじれたりしてて、海沿いの石見地区や市街地である月蔵地区はそうでもないんです」 「御戌様が埋蔵金を守ってるからかな? じゃあ神社の近くが怪しいね!」 佳奈さんが消せる蛍光ペンでコピー地図を囲んだ。 「不吉な場所ですかぁ。だぶか神社から一番遠い南側、竹由……こりゃ『たけよし』で合ってるかい?」 「ですだ」 「竹由地区ね。この辺はまっすぐ生えてるんですかねぇ」 確かに地名に『よし』が入っていて、島の南側は縁起が良さそうではある。私達はまだ行っていない竹由地区の資料を見ると、小さなお寺が一つあるだけで後は住宅街のようだ。 「志多田さんはどうだい?」 「うーん、埋蔵金については何もなかったかなー。ところで青木君、この地図のここ、誤植じゃない?」 「え、誤植で?」 全員で地図を確認する。佳奈さんが指さしている箇所には、『新千里が島トンネル(旧食虫洞)』と書かれていた。昨日、私と青木さんが行ったコンビニの所だ。 「食虫……洞? 確かに変ですね。『虫食い洞』なら虫がトンネルを掘ったような感じで意味が通じるけど、食虫洞じゃ洞窟が虫を食べちゃうみたい」 「でしょでしょ? それともウツボカズラがいっぱい生えてるのかな」 「いえ、『食虫洞(くむしどう)』が正解で。ウツボカズラは生えてねぇけど、暗いから虫を食うコウモリが住んでるかもだ」 「うーん、そういう問題なのかな……? まあ関係ないからいっか……」 佳奈さんは煮え切らない顔のまま、地図を机に置いた。��ナカDが仕切り直す。 「じゃじゃじゃあ、まずは今まで埋蔵金探しに失敗した方々の仮説を見てみましょうよ! 青木君」 「はい、こちらを」 タナカDは青木さんが差し出した資料を私達側に向ける。インターネット上で日本各地の徳川埋蔵金に関する情報をまとめたサイト、『トレジャーまとめ』さんの記事コピーだ。これまでザトウムシの歌詞をもとに埋蔵金のありかを探索した人々のレポートらしい。上からざっと目を通す。 ・その一 ザトウムシは座頭、盲目の暗喩だ。歌詞の『ザトウムシ』という言葉の総文字数を歩数として、記念碑から亡目坂を登る。そして到着地点の地面を掘ってみた。 結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者の一人が島を出た後(以降は修正液で消されている) ・その二 『水墨画の世界』は白黒、あの世を表している。竹由地区には名前に『虫』がつく虫肖寺(ちゅうしょうじ)があり、そこには墓地が隣接している。その墓地で、黄昏時に太陽が見える西側の井戸内を調べた。 結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者全員が数日後、(以降は修正液で消されている) ・その三 ザトウムシが埋蔵金を表しているなら、食虫洞は金を蓄える隠し場所に違いない。歌詞の通り、黄昏時から逢魔が時にかけての時間、トンネルを調査した。 結果 翌々日、(以降は数行にわたり修正液で消されている。塗りこぼしから微かに『トンネルが永遠に続いて外に出られ』という一文が垣間見える) ・その四 『口欠』『足失』『亡目』など体の欠損にまつわる地名は心霊現象や祟りが多いという。その三箇所いずれかに宝があるとみて、調査した。 結果 それらの地点には共通して護符の貼られた祠があり、護符を剥がした探索者は肋(次の行以降は紙ごとハサミで裁断されている) 「「いや怖いわ!!」」 全部読み終わる前に佳奈さんと異口同音! 「ちょっと青木君、これ元は何て書いてあったの!?」 「すいません、あんまりにも酷いデマなどが。根も葉もねぇので僕が修正を!」 「本当にデマなんでしょうね!?」 「嘘こいてねぇです、本当に事実無根なので! 大体、コトが事実なら普通新聞に載るなど……」 事実なら新聞に載るほどの事が書いてあったのか。これは下手に島を引っ掻き回すと、またとんでもない事になりそうだ。 「まあまあまあ、お嬢さん方。要はあなた方がね、埋蔵金を見つけちゃえばいいんですよ」 「なに他人事みたいに言ってるんですか、この三角眉毛は。祟られる時は全員祟られるんですよ? わかってんですか?」 「そーだそーだ、デブちん三角眉毛!」 「おう遂にちゃんとデブって言ったな!? 今日の僕にはラスタな狸がついているんだ。一人でもしぶとく生き残ってやるぞぉ」 「一美ちゃん、ちょっと今夜御戌神社で丑の刻参りしよっか」 「了解しました。加賀繍さんのぬか床に五寸釘入ってるから分けてもらって……」 ん? 「佳奈さん、今の言葉もう一回いいですか?」 「え? だから、『御戌神社』で『丑の刻参り』」 「……それだ!」 ラッキー! 今の超下らないやり取りで、歌詞の謎が一つ解けたかもしれない! 「おぉ何だい、そんな聞き返すほど僕を呪いたいのか小心者」 「違いますよ。見て下さい、歌詞の一番と二番の冒頭……」 ザトウムシの一番、二番の歌い出しは、それぞれ『たそがれの空を』『おうまが時の門を』だ。 「いいですか? 昔の日本は十二時辰(じゅうにじしん)、つまり十二支で時間を測る単位を使っていました。その単位では、『逢魔が時』と『黄昏時』……つまり夕方から夜に変わる時間帯は、『酉の刻』と『戌の刻』になるんです」 「じゃあ歌詞に当てはめると、一番は『戌の刻の空を』、二番は『酉の刻の門を』に変換できるって事?」 「はい。ここで思い出しませんか? 御戌塚から伸びる二つの道」 「薄暗い亡目坂と、見晴らしがいい足失坂……あっ、『戌』から『空』が見えるのは足失坂だ!」 「そうです。しかも続きの歌詞が『ふらついた足取りで』、足って言ってるんですよ! 一方二番……酉の門といえば?」 「神社の『鳥居』! 坂からまた神社に戻っちゃってる!?」 「そうなんです!」 つまり、私の説はこうだ。この歌は埋蔵金のありかを一箇所漠然と示しているんじゃなくて、そこに至る道順のヒントが歌詞になっているんだ。御戌塚から始まり、足失坂を通って何らかのルートを経由。やがて神社に戻って、そこからまたどこかへ行く……こうして遠回りをする事自体が、埋蔵金を発見するために必要なのかもしれない! 「なるほど、道順を! それは今まで誰もやらなかったかもだ……それにしても、お若いのによく十二支の時間をご存知で?」 「あはは、青木さんより若くはないですよ~。小さい頃ちょっとだけお寺に住んでた事があって、こういう歴史っぽい雑学にちょっと明るいだけです。ただ……」 残念ながら、歌詞に干支にまつわる描写はそれしかないんだ。そこから先の謎はまだわからない。私が自説をフリップに書き終えると、タナカDが佳奈さんに話を振る。 「志多田さんどうですか? 紅さんがワンアイデア出しましたよぉ」 「急かさないでよー。私まだ食虫洞の謎が頭から離れないんだから。そーいうタナカDこそ何かないの?」 「僕かい? そうですな……このサビの、『月と太陽が同時に出ている』って、日蝕か月蝕って事でしょ? 千里が島で日蝕月蝕が観測された事って歴史的にあるんですかねぇ?」 「え? この歌詞って単純に黄昏時の事じゃないんですか?」 「あ、そうか。そりゃ黄昏時には月と太陽が両方見えますな」 すると今度は佳奈さんが閃いた。 「ちょっと待って、日蝕……?」 佳奈さんは私の手元から地図を取り上げ、食い入るように見つめ始める。 「……しょく、ふき、ぞう、すずり……」 「佳奈さん?」 「あー、そういう事かあ! これ、千里が島の地名ってさ、繋げるとみんな漢字一文字になるんだ!」 「え、そうなんですか?」 「どういう事で?」 青木さんも知らなかったようだ。全員興味津々で佳奈さんの指さす地図に見入った。 「例えばこれ、食虫洞はさ、食と虫を繋げて書くと日蝕の『蝕』になるでしょ。亡目坂は盲目の『盲』、月蔵は臓器の『臓』」 「すごい、本当ですね! 石見は書道の『硯(すずり)』、竹由は『笛』ですか。あれ、でも足失坂は……」 「『跌(つまずく)』。常用漢字じゃないけど」 「つまずく?」 タナカDは自分のスマホで『つまずく』と入力し、跌と変換できるか試みた。 「ああ、跌(つまずく)だ! 確かに跌ですよ跌! いや、よく読めますなあ。ところで佳奈さん、最終学歴は?」 「いちご保育園だってば。何度も聞くなー!」 佳奈さんは国文学分野で大学を卒業しているけど、年齢不詳アイドルである彼女にとってそれは公然の秘密だ。タナカDはそれを承知の上で度々ネタにしているんだ。 「あれ、佳奈さん。それを当てはめたら歌詞解読できるかもしれませんよ!」 「え本当? よーし、やってみよう!」 こうして数十分試行錯誤しながら、私達したたびチームの歌詞解釈はほぼ完成した。それが、こうだ。 たそがれの空を ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (御戌塚から始まり、空が見える方向へ進む) ふらついた足取りで ザトウムシ歩いてく (そのまま神社境外に出て、つまずきやすい道、つまり足失坂へ進む) 水墨画の世界の中で 一本絵筆を手繰りつつ (足失坂のふもとから水墨画の世界、硯と水を象徴する石見沼へ進む) 生ぬるい風に急かされて お前は歩いてゆくんだね (石見沼から風が吹く方向、口欠湿地方面へ進む) あの月と太陽が同時に出ている今この時 ザトウムシ歩いてく ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (口欠湿地から月が太陽を蝕む場所、旧食虫洞へ進む) おうまが時の門を ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (食虫洞を抜けた所から丘を登り、御戌神社の鳥居をくぐる) 長い杖をたよって ザトウムシ歩いてく (神社境内から視覚障害者が杖を頼りに歩くような暗い道、亡目坂へ進む) ここまで考察した段階で、地図に道順を引いていた佳奈さんがペンを止めた。 「何これ……星……?」 蛍光ペンで地図に書かれた道筋は、島の中心に魔法陣のような模様を描いていた。五芒星の中心に一本線を引いたような、シンボルを。 「佳奈さん。まだ、解読できてない歌詞は残ってますけど……これはこの形で完成だと思います」 「一美ちゃんもそう思う? これ以降の歌詞って、対応する地名が見当たらないんだよね……」 「青木さん」 私はさっきの埋蔵金探し失敗談を手に取る。 「この消されている箇所、要するに全部『祟りがあった』って事ですよね?」 「はい……あ! いえ、そんな事は……」 「そうなんですね。つまり余所者が千里が島を検めるためには、正しい儀式か何かを踏まないと祟りに遭う。その儀式の方法こそが、この民謡ザトウムシに隠された暗号の正体だった」 「……」 「私、さっきこのシンボルを見たんです。御戌神社の、祠で……」 もう私の中で謎は核心に迫っていた。霊能者達は今それぞれ除霊活動に励んでいるけど、『ザトウムシ』……恐らくは、怪物の親玉であるそれを倒さなければ島の祟りは終わらないのだろう。 「結論が出ました、青木さん。ザトウムシは、徳川埋蔵金のありかを示している歌じゃありません。私はこれを……八本足の怪物、大散減を退治するための手順を示した歌だと思っています」 衝撃的な結論に全員が呆然としていると、窓の外で何かが破裂するような音がした。更に間髪入れず、河童信者が一人血相を変えて図書館に飛びこんでくる。 「たた、た、大変です! 大師が……大師が……紅さん、ともかく来てください!」 「え? どうして私が……うわあ!?」 河童信者は乱暴に私の腕を掴み、外へ連れ出した。他の皆も続く。牛久大師が私を指名したという事は、また散減が現れたのだろう。けど今はカメラが回っている。玲蘭ちゃんや万狸ちゃん達は別行動だし……私、どうすればいいの!?
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