#お買い上げ頂いたジーンズは無料修理
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touchislovejeans · 2 years ago
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タッチイズラブジーンズストアでお作りするジーンズは、写真左の濃いインディゴのジーンズ。 写真右は、お店に置いてある、色落ちの見本。 時々、お客様から 「どのくらいで、この色になりますか?」 という質問があります。 「毎週、土曜日と日曜日に穿いて、月曜日にお洗濯」。 「1年が52週」。 「でも、真夏は穿かないだろうから、一年半くらいで、こうなります」。 とお伝えしています。 この (穿く+洗う) X 50回 はあくまで目安ですが、庭仕事したり、家の片付けしたり、キャンプ行ったり、ソファーでゴロゴロしたりといった、「デニムが擦れている状況」がたくさんあった方が、よりかっこいい色落ちになります。 とりわけ、シャトルデニム(=通称赤耳デニム)の色落ちは、ペタッとした色落ちにならず凹凸感のある色落ちになります。 この写真のジーンズは、新しい頃に比べると若干、生地が薄くなった気がしますが、一般的なジーンズの比ではありません。 皆さんも、シャトルデニムの色落ちと、バックポケットの涙型のステッチの擦り切れを楽しみませんか? ご来店予約をお待ちしております。 【ご来店予約】 ホームページ→ストア情報→WEB予約サイトから、ご希望の日時をお選びください。 (当日予約) 当日予約も可能です。 1/26 木曜日、ご来店予約に空きがございます。 お出かけ前に「ホームページを見た」と、080-4337-1173 担当工藤までお電話ください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★ touch is love ®︎ のジーンズの特徴 デニムは、捩れ防止加工と縮み防止加工を弱くしたシャトルデニム=通称赤耳デニム。製作に不向きだけれど、ふんわり柔らかな肌ざわり。 この肌触りをたくさんの人に体感して欲しくて、タッチイズラブ®︎ジーンズを作りました。 ジーンズは、窮屈だったり疲れたりしないような工夫がしてあります。シルエットは時代に合わせた少しテーパードされたレギュラーフィットストレート。長く愛用頂ける形です。 ぜひ一度、試着にいらしてください。 一度出来上がったジーンズを、カットして裾上げするのではなく、最初からお客様に似合う丈の長さでお作りするから、裾の凹凸がなくなりません。繰り返し穿いて洗濯することで、靴との見た目の相性が良い、全体のコーディネートが決まる「裾のアタリが有るジーンズ」です。 ご来店予約、お待ち致しております。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア ホームページ https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話(担当工藤まで「ホームページを見た」とお電話ください。) 080-4337-1173 WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife https://www.instagram.com/p/Cn1OG6fv4bP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kkv-main · 6 years ago
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MAGAZINE - 2019.11.05
GEZAN x 安孫子真哉対談
『Silence Will Speak』がリリースされた数日後の10月6日。下北沢にてGEZANのみんなと待ち合わせ。久々に群馬から上京したおのぼりさんの私は無邪気にも「19時下北沢南口集合でお願いします!」なんてグループLINEに投げかけたのだが、開発中の下北沢南口はすでに無くなっていた事を到着してから知る。
その昔毎日のよう���通っていた場所で見慣れたはずの景色は変わり始めていた。
もう南口無いっすよ、何てヤボなツッコミなどはもちろん無く、工事現場を分断する鉄の壁となった旧南口跡にメンバー達が颯爽と集まってきた。 この数日はといえば『Silence Will Speak』に激しく優しく問いかけられている。僕の人生にとってもとても強く光る作品である事は間違いない。
ちょっと久々に会うみんなの顔を見たらなんだか泣きそうになってきたが、涙声になりそうなのをおさえ挨拶を交わす。
ちょっと落ち着きたいからコンビニでも行って一服でもしてから話そうよ。
そんなリリース間もないある日の対話。
安孫子真哉
記事・構成:与田太郎、写真:佐藤祐紀
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安孫子(以下安) 安 まずは俺の感想から。最近いろんなことに困惑させられてるっていう自覚があって、社会のいろんな出来事とか流れに。家庭もあって、レーベルでも好きな仲間たちの音楽を身近に体感させてもらえて、それだけで本当最高じゃんって思えて活き活きと暮らせていたはずなのに。しかし一個人に立ち返るとなにかにひどく飲みこまれている感覚があるんだよ。この数年は特にそうで、原因はもう複雑でひとつではないこともわかってるんだけど、とにかくしっかりと生きないといけないっていう感覚があって。俺も35まで音楽だけに没頭して生活してきて、それがたとえ途切れたとしても幸せになることができるっていうことをみんなに伝えたいとは思っていて。今年の夏は意識的に月金は仕事して、土日は子供や家族と過ごすようにしてたのね。本読む時間とかもつくるようにして、夏をそんなふうに過ごしながら、ふともっと違う形で自分の生活の仕方あるなって思って。すっと胸に降りてきた感じで。なんとか自分の現状を未来に繋げられそうな展望が出来た。GEZANのライブを見てその表現からいろんな力をもらってるんだけど、今回のアルバムを聴いてすごく気付かされる事が多くまた作品として手にしてやっと俺のものになったっていう実感があって。
マヒトゥー・ザ・ピーポー(以下マ) 音源ってそういうところありますよね。
安 その時に凄まじい安心感というか、スーっと気持ちに沁みて力���けられたっていうか。発売されて部屋で『Silence Will Speak』を大の字になって聴いてて、『これからきたかー』とか『こうくるかー』とか『う!』とか『あー!』と。もう涙しながら聴かせて頂いたよ。ライブで見ていた曲も音源に向き合って聴くとバンドのストーリーもそうだけど、今自分が置かれてる状況や世の中に感じていることとかが歌詞や演奏からメチャ響いてきて、俺も生きていくんだっていう気持ちにホントなったんだよね。だからグイグイきすぎてあんまり客観的に聴けなかったんだよ(笑)。 そんな気持ちの2週間で、ありがとうございました(笑)。
マ いま安孫子さんが言ってくれたアルバムの感想を俺なりに噛み砕くと、このアルバムって御守りっぽいところがあるんですよね。
安 そうだね、音楽作品のかたちをかりた現代の指南書というか予言書だったり異次元からのラブレターだったり…。
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マ 安孫子さんがさっき言ってた、35歳まで音楽に没頭したあとに見せられる幸せの形みたいなものを提示したいって言ってたことに近いのかもしれない、それを俺らが言ってしまうのは強気すぎますけど、でもなんか筋を通して美意識や価値観にむかうことの結晶としてしっかり形になったんだと思います。ジャケットの感じも含めこれからの戦いに立ち向かっていくための御守りというか、まもるっていうよりも攻め守り?。ひとつのそういうモノとして見てる人が多いんじゃないかな、SNSでアルバム買いました、って言ってくれる人達がモノを手にしてることをアピールしてくれる感じになんか意味があるように思えて。
イーグル(以下イ) 俺自身もアルバムが届いてはじめて聴いた時に、これは『冒険の書』やって思いましたもん(笑)。
安 そうだよね!(笑)。
マ だっせー
イ お店のコメントに『これは俺らの冒険の書や』って書こうとおもってんけど、メチャダサかったから『冒険の音』にした(笑)。
カルロス(以下カ) ほんまでも聴いた人がそう感じてくれたらメチャ嬉しい。
安  世の中の違和感に対してこのアルバムは色々な気づきをもたらすと思う
マ 『NEVER END ROLL』は自分たちが意図しないタイミングで作らざるを得なかったていうのもあるし、アルバムって曲がたまって作るっていうのが普通の流れだし。『Silent Will Speak』については自分たちも焦ってったっていうか、この感覚を早く曲にしなきゃっていう思いが強くて、10年ぐらいバンドをやってきた中でも特殊な1年だったし、バンドの曲調も変わってきてその結果よかったからいいんですけど。でも自分たち以外のなにかに引っ張られたっていう感じもあるんですよ。だから自分のものっていう感覚があんまりないんです。ジャケットにしても写ってるのは俺のはずなのにいつ見ても新鮮に見えて普通のシンパシーがあんまりないっていうか、一番近い他人みたいに見える、だから奥が深いというか。
安 ロスカルが入って、2017年の正月にキリキリの新年会に出てもらった時に「Absolutely Imagination」と「Ambeient Red」やってたでしょう?あとなにやってたっけ?
マ あの時から消えた曲もけっこうあって、クリスマスの曲とか…。あの時は新曲だけでやったんで。
安 そこから考えるとロスカルが入って、こういうアルバムになることが想像できないじゃない。何に引っ張られてこうなったんだろう?
マ なんですかね、でもまあ曲調が変わっていく時の自分って、確信の持ち方も含めてほんと取り憑かれてるぐらいギヤが変わる感じがあったんで。タイミングでいうと去年の全感覚祭の後ぐらいですね。きっかけってほどではないですけど、あそこがターニング・ポイントです。あの後ぐらいから、外のムードみたいなものに引っ張られた感覚があって、『NEVER END ROLL』のジャケットの快晴っていうイメージが曇っていって、ずっと銀色の雨が降ってる街に住んでる、みたいなイメージがあってちょっとチェーニングを変えなきゃまずいぞって思って。それでスイッチが入ったんです。みんなはまだ「Blue Hour」っていうノリがあったんですけど、表現ってそういうもんだと思います。
安 なるほど。ところでロスカル初アルバムおめでとうございます
ロスカル(以下ロ) はい(笑)。
安 GEZANに入って目まぐるしい毎日だと思います。どんな2年だった?
カ もう2年や!早!今年の全感覚祭は3回目やもんな。
ロ そうすね、入ってから2年濃すぎて、それこそ「Absolutely Imagination」やら「Ambeient Red」から『Silent Will Speak』まで曲調も変わるしイベントとかで会う人達も全部違うし、全部最近のことのように思えても2年前だったりして。
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マ 毎日スタジオの帰りに俺のこの世の終わりのような価値観の話とか聞かされてたら頭狂うよな(笑)。
ロ マヒトさんの話は面白いですけど(笑)。
マ あれを毎日聞かされて平気なところが一番タフだと思う(笑)。
ロ 一番一緒に帰ってますもんね。
安 もやは新しいメンバーという感じはこっちにもないよね(笑)。
マ だからインフォとかで出るときに、新体制になって、とかでるじゃないですか、へーって(笑)思って。そういえばそうだった、みたいな(笑)。でもロスカルが俺の書いたブログ読んだりして、「好きに聴いてくれ!」みたいな書き込みしてると、最初のアルバムでなに達観してんだって思いましたよ(笑)。
ロ 俺もそれ言われて、そうだ、まだ1枚目なんだって思いました(笑)。
安 このストーリーが今日までくるにあたっては、ロスカルのBODY VUILLDINGのチャレンジが金字��だからね!
ロ がんばりました!
安 焼肉だ!(笑)。ほんとね俺仕事中8時間Youtubeつけてたもん。
ロ ありがとうございます。
マ ほんとねー、一番感じ取ってるのがロスカルなんですよ。しかも怪我してないっていうのがえらい。それが超重要なことで。
安 そうだよね、始まってから2~3時間たって見始めたんだけど、メッチャビートが早くて激しくて、頼むからテンポ落としてくれって思ったもん(笑)。
ロ そうっすね、でも俺もドラム・マラソンのルーツとかを聞いてて、俺も気合いれたやつやってやろうと思ってたんではじめから飛ばして(笑)。大丈夫かお前って周りに言われました。
安 朝方はほんとに心配になったよ。でもあれが完全に飲み込んだ瞬間だったね、すげえワクワクさせてもらいました!
マ あと単純に、いま思うとドラムのループ感みたいなものってあの27時間でつかんだんじゃない?こいつ、こういうループはまると気持ちいいんだなっていう瞬間が27時間の中に何回かあって、そこを今拡張してる感じがありますね。
ロ すげえ新鮮な27時間でしたね、あれ、俺こんなビート叩くんだって思ったり。
安 ぶっちゃけ、まだいける?
ロ 終わった瞬間にバーっとぶっ倒れたんですけど、誰かが小さい声でアンコールはないんですかって言ってて(笑)。アンコールかー、って。まあ出し切りました。
マ 最後のインプロビーゼーションみたいなコーナー最高だった(笑)。
安 アメリカの話に行っていい?アメリカ行くってなった時も死ぬほど武者修行したいって言ってて、マジで日々送られてくるレポートも最高で(笑)。「マヒトの代打です」ってカルロスくんが出て(笑)。毎日毎日過酷だったと思うけど、メンバーの発信をキャッ��してて特に印象深いトピックだったのがギルマンとネイティブアメリカンの人達のコミュニティーでの出来事で。その二つは特に大事なことだったんじゃないかと感じました。
マ ギルマンはほんとにパンクに対する愛みたいなものが具現化できるんだって思って、場所に宿るというか。そんなことがあるんだなっていう、屋久杉とか熊野古道みたいな。そういうものがライブハウスでパンクみたいに一番はかないものが具現化されてる感じにけっこうクラいましたね。
安 ギルマンの店員さんのモッシュだったり、音楽のパワーだったりそういうものを感じながら、またネイティブアメリカンの人達のコミュニティでの出来事が『Silence Will Speak』のヒントになるなにかがあるような気がして。あれって、レコーディングの直前だと思うんだけど、アルバムに落とし込むような出来事だったんじゃない?
マ タイトルを決めたのはシカゴに着いてからなんですけど、そこであの壁に描いてあった文字がいいんじゃないかって話して。でも未だに抜けない部分があるんで、当然アルバムにかかってるモノはありますね。追加で書いた歌詞とか、例えば「龍のにほい」とか「ブルー、イエロー、レッド、オール・カラー、オール・シャイン」みたいにバックで入れてるコーラス��あるんですけどあれとかはそういう流れで入ってきた感じですね、でもそれほどシンプルなことでもないんです。
安 俺もアルバム出た時にマヒト君のコラムを再読したくて幻冬舎のページにログインして、
マ 有料会員なんですか(笑)?
安  あっ!でも無料だったよ(笑)、そこでただならぬことに直面して実感した感じがダイレクトに伝わってきたんだよね。
マ やっぱり日本で生きていてもテーマになってきますよね、オリンピックが近づいてきて、外国人の人たちも増えてくるじゃないですか?それを実際受け入れられるのかっていうのも謎だし、いろんな差別みたいことも含めて。アメリカ・ツアー中にミーン・ジーンズのベースのリチャードのポートランドの家に泊めてもらったんです。アメリカ・ツアー中いちばん長く滞在してたのかな、彼の彼女のステファニーが韓国系のアメリカ人なんですよ。リチャードが彼女にミーン・ジーンズのツアーで日本にいく時に一緒に行くって?聞いた時に彼女が、私は背も高いし、目立つから日本にはいきたくないって言ったらしいんですよ。やっぱ、韓国や中国に対する日本でのヘイト・スピーチはアメリカでも認知されてて、そういうのがあって怖いから嫌だみたいな印象だったんですよ。それが今回の俺たちと仲良くなって新婚旅行は日本にいくって言ってくれて、どこまで本当かわからないんですけど、それはすごく嬉しかったし、自分の知ってる人がそういうことを言ってくれると考えることも変わってくるし、ある意味では外から日本をみることができた一ヶ月だった、それがアルバムのカラーにもなったと思います。
安 アメリカでの珍エピソードは?
マ これは書けないなー。
安 ストレスは顔ぶれが同じってことだけ?
カ それは全然平気やったな。
マ 俺はけっこう早く帰りたいって思ってて、指折り数えてました。
ロ マヒトさん、あと2週間ってそんなに長くないよね、ってつらそうに言ってましたよね。
カ 俺はもっといてもよかったぐらいや。
安 後半は普通に曲についてとか、録音のことも聞かせてください。
マ それですね。今回のアルバムは、最高!とか、アルビニ音違う!、みたいな感想あるんですけど正確に言葉にできたやつはいないんですよ。昨日あたりから五味さんや、ヤブくんとかハマジとかも感想言ってくれてるんですけど、それぞれに、難解だけど追いかける価値があるって言ってくれてうれしいんですけど具体的ではないでんです。
安 すごく心に投げかけているものが多いんだよ、それを言葉にするのが難しい。
マ まずザックリとスティーブの音がっていうのもわかるんですけど、真摯に音に向き合ったら、なんだこれ?っていう部分も多いんですよ。自分でも聴き返してみても傑作というよりも怪作なんですよね。もちろん良いアルバムだって言われると嬉しいし、力のあるアルバムだと思うんですけど、最高って言葉だとなにも言ってないような気がするんですよ。だからヤブくんやハマジみたいに「2018年に杭を打った」とか「向き合うべき」っていう方がまだしっくりくる。でも音楽の本質を言葉にすることはできてないんですけど、まず意味合いに気が��くことがスタートラインで。まだライターや同業者では言葉にできてないとは思いますね、自分ができるかっていわれると怪しいんですけど。
カ さっき安孫子さんが、いきなり「うわー」ってなったって言ってくれたじゃないですか、ああいうのがいちばんリアルな気もするねんな。
マ もちろん、最高って言ってる人もいいんですよ(笑)。ただ言葉で生きてる人は言葉にする義務があるし、俺もそう思って言葉に接してるから誰かにやってほしいと思うんですよ。もちろん、感覚としてバーっと言ってくれていいんですけど。
安 真っ先に音楽のかっこよさの、このコードやフレーズがどうとか、メロディーやビートがっていう話しの前に、この音楽、このバンドの投げかけているものを先につかみたいっていう感じになる。もちろん自分にとって超傑作、自分の感じてる違和感や心情に直撃してくれたから。すくなくとも僕のど真ん中に響いてきて、なにかを支えてくれてるっていうことははっきりしてる。俺の中では王道を感じたし、普通これは王道ではないんだけど、なにかそういう感じがある。
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マ 俺もいま住んでる町とか、2018年の背景とかを感じると真ん中だと思うんですけど、ほとんどの人は浅い耳でアルビニ、ニルヴァーナ、みたいなイメージで言いやすい流れも作ったんと思います。その際の危うさにこそなにかあるんですよ。ビートルズとかでもそうだと思いますけど、本人たちが挑戦したこととポップスとして受け入れられた部分の違いみたいなものってあったとはずで、そこに気がついてほしいというか、気がつかないといけない人もいるはずなんです。オルタナって言葉だけで回収してる程度のところで止めてほしくない、そう思います。
カ odd eyesの岡村も安孫子さんと同じような感想でしたよ、なんか「あー!」って叫ばれましたわ(笑)。それで俺メチャ上がりましたよ(笑)、ありがとうって!
マ なんかにも書いたんですけど、アルバムを「忘炎」のシャウトからはじめたかったのって本当にシンプルな気持ちで、ガーっと叫びたかったっていう。
安 声はじまり多いよね。
マ そうですね。
安 もうアルバムも出てるし、いくつかの記事も読んだ後だからマヒトくんがトラック・メイカーの人達との感覚の話してるのを見て、サウンド的にもその感覚をバンドの解釈でそこでフィジカルにこだわるというか。その面白さもすごく感じました。話はかわるけど、中村明珍くんから連絡がきてGEZANの新譜ヤバイねって言ってて、彼はまた別の世界に生きてるでしょ、自分の移住した島に思想家の内田樹さんや数学者の森田真生さんを呼んで講演会を企画したりしてるんだけど、そういう方達の発言とマヒトくんの発言にすごい同時性を別の方向から見ることができて、今の時代の空気感を感じるって言ってるんだよ。
マ 自分でもいうのも変なんですけど、音楽の軸みたいなものともちょっと違うところ、違う軸にも言い換えられるようなこともあるんじゃないかと���って。
安 それビンビン感じる、本来そうあるべきだし。シンプルに目の前のモノを愛せよっていうか、世の中の不条理なカラクリや不誠実に簡単に飲み込まれないように判断するっていうか。そういう個々の点だよね、みんな。
マ 点ですね、たぶん出会ってないだけでいろんなジャンルに同じような感覚の人いると思うんですよ。年齢とか人種も関係なくいろんな軸で、そういう人たちがもう少し出会っていくといいよなーって思う。ロックって枠で捉えるとちょっと変わった動きだけでオルタナって枠になるじゃないですか。それだけでではないことに気づいてほしい。
与田(以下ヨ) オルタナティブであることを目的にしたら、もうそれは別のことだろうし。メインストリームに対するのがオルタナティブなんだけど、今回のアルバムが越えようとしているのは本来のオルタナティブという地点からあえてその逆側も受け入れようとしている部分なんじゃないかな。アルバムの中には自分たちがこれまで持ってきた価値観を越えようとする、あえて逆にいくような曲もあるでしょ。これまでならオルタナティブでいればよかったけど、もうそういう時代じゃなくて、その対立構造も飛び越えたいっていうのが『Silence Will Speak』の挑戦でしょ。そういう意識にたどり着いたことがバンドの進化なんじゃない?
安 そうですね。
マ でもなかなか伝わらないんですよ。
ヨ でもオルタナティブ・サイドにいるGEZANが「飛び越えようぜ」って言えてることが大事なんじゃない?逆側からいわれても信頼されないでしょう。境界線を跨ぐっていうのはこういうことなんじゃないっていうのは伝わってるよ。それはアルバムを作るプロセスもそうだし、世に出すまでのやり方にも感じる。
マ D.I.Yという言葉も出尽くしてるし、これまでの意味よりも踏み込んでますから。
ヨ そう、もうD.I.Yという言葉も場合によっては型にはまった響きになる。
マ メチャメチャ普通のことなんですけどね。アメリカ行きたい、アルビニのスタジオで録りたい、だけど金ない、みたいなとこから始まったし。
安 でもそこで愛には愛をというか、応援してくれた人達にはアメリカで録音した「Absolutely Imagination」で返すとか、いいよね。
マ 村文化ってそういうことじゃないですか。漁師が魚いっぱいとれたからあげるって言われて、今度は自分が山で猪とったから返すみたいな(笑)。
ヨ そうね、このわかりにくい世の中でそういうことを成立させたのがすごい。別にシンプルにしようとしたわけじゃあないだろうし、結果こうなった部分もあるだろうから。でもこの形で実現できたっていうのは大変なことだと思う。
マ バンドの状態の変化もそうだし、これまでの俺のソロやピーポーでやったことも背後で繋がったんだと思うんですよ。
安 それはそうだね、いきなりポンっとできたのもじゃないね。
ヨ すごいバランスとタイミングで成立したよね。
安 最初にGEZANを意識した時の印象はGEZANって変化球のバンドだと思ったの。ネット見たら色々なエピソードあるから(笑)。でもやっぱり、追いかけてみたら実は真っ直ぐのストレートしか投げてないってことがわかるんだよね。
イ しゃあ!
マ なにがシャア!じゃ(笑)。やっぱ北山さんのデザインと詩織ちゃんの写真でア��トワークでもちゃんと落とし込めたのは強いと思います。
安 そうだね。
マ 今回のリリースの動きの中で、それだけでなくこの半年ぐらいも含めていちばん響いた言葉があって。それはウチさんに「おまえは才能あるからあきらめないで上を目指してほしい」みたいなことを言われたんですよ。まあウチさんとかかわってたのって『瘡蓋と爆撃機』とかの時期で、ウチさんにそう言われてわからなくもない部分もあって。今の俺たちのスピード感とか勢いって、ある意味あきらめの裏返しみたいなところもあるし。シーンみたいなものにたいして同じ歩幅���登っていくプロセスみたいなものをどこかであきらめたんですね、その代わりにオルタナティブを手にいれたみたいな感覚が自分の中にあって。そういうものとメロディーの比率が一致しているような気がして、ウチさんに言われてわりとハっとしたんですよ。まあそれぞれの好みもあるし、アルバムの感想でもなくてライブの後の感想だったんですけど。そこでわりと自分は時代の流れに乗ることを諦めたんじゃないかなって、その代わりに今自分が持ってるものを手にいれたんじゃないかと。もしかしたらこれが最近では一番刺さった感想かもしれないですね。昨日スタジオで作った新曲とかも、おい!っていうか、そっちすっか!みたいな曲になってるし(笑)。でもそういう意見がでるのも「Absolutely Imagination」をアルバムに入れなかったってことなんですよね、簡単に言えば。
安 そうだね。
マ どういう正解に俺たち向かってるのかなって思うんですよ。
安 去年、マヒトくんがいま言ったようなこと、足利で一緒に散歩して話していた時に言ってた、不可領域を作るってことにつながるよね。
マ 不可領域って村じゃないですか、つまり国を諦めたということなんですよ。俺も究極、地球じゃないかってことを信じてる面もあるんですけど逆に言うと隠れ蓑にしてるところもあるし。すごいミクロなものってマクロにつながってて、ひとりぼっちの小さな部屋も実は宇宙と一緒っていうか。そういう考えがあることでスケールを縮めたわけじゃないって言えてる部分もあって。なんかウチさんの言ってたことがちょっと響きつつ、まだ答えはでてないですね。
安 ロック・バンドとしてのみんなの気持ちは?
マ そうロック・バンドとしてってことになりますよね。『Silence Will Speak』はロックのアルバムじゃないと思うんですよ。強いて言うならジャズとか音響とか、そういうものの方がしっくりくるというか。
安 ロックのアルバムという言葉で言語化する前に感じてしまったことがあるっていうことだよね。
マ フォーマットとしてはザラザラしてるしロックだと思うんですけど、アクセスしようとしている感覚はそんなにシンプルじゃなくて、サン・ラーがやってることとかフェネスが『エンドレス・サマー』で伝えようとしたこととか。そういうものの方がしっくりきちゃうんですよ。
安 よくわかる。
マ それをゴリゴリの音でやってるから、アンバランスっちゃアンバランスなんです。ロック・バンドの音でロックじゃないことやってるんで、わかれっていうのが難しいですよね。何回フィルターかましてるんだっていう(笑)。でも、ライブはロックの良さもあるし、そのへんをわかれっていうのは難しいんですけど、音の集中力みたいな部分ではそう語られてもおかしくないはずだし。
安 数年後にメチャキャッチーな曲を作ろうぜ、みたいなことがあってもおかしくないよね。
マ ビックリするぐらい俺たちは過去に執着がないことがわかったんで。
安 確��にBODY VUILLDING PROJECTでもらった「Absolutely Imagination」は完全に別ものだったもんね(笑)。
マ ちょっとアレンジ変えた部分も気に入ってるんですけどね、サビのコードと歌詞が変わって。
安 あのスコーンっていう感じね、おれはミックスでも感じが変わったのかな?オリジナルには日本人ぽい叙情的な部分があったでしょ。
マ そうですね、自分たちのノリみたいなモノもあると思うんですけど、ベースのフレーズにもギターののせ方にもコブシがあるじゃないですか、そういう部分が削げ落ちてますよね。
ロ もったいないっすよね。
安 ある意味もったいないよ!ある意味もったいないけど、今のスタイルも1000%肯定してるけど。今作も聴いていると、みんなはものすごい音楽のヘヴィー・リスナーだけどこれ~っぽいみたいな部分を僕はあんまり感じない、色々なムードは反映されるはずなんだけど。レコーディングの時期にはどんな音楽を聴いてたの?
イ なんやろう。あんまりそういうのがないですね。
マ 覚えてないなー。
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カ 自分はあれや、ビニー・バークやわ。俺いったらジャズはずっと聴いてる、なにか他のものにはまってても聴いてる。
安 出てるね、そういう感じ。
カ 全然できてないですけど。
安 他にはどういうの聴いてる?
カ 小編成のふたりとか多くてもトリオのやつですね、この10年ぐらい。
マ なにをやってるとかじゃなくて、音とのかかわりがいいですよね、小編成のやつ。
カ なんかこう、対になって聞こえるっていうか。
安 緊張感から逃れられないみたいな。
カ そうそう。
イ 思い出しましたわ、俺ミックスCDを作ろう思って、Youtubeで最初レゲエを掘って1枚作ってその次ファンクを掘って1枚作って、そん次アジアの音楽掘ってるあたりがBODY ODDあたりやって、それはなんて言っていいかわからんけど反映されてる。そのあとイスラムに行って、作ってない。
マ おまえもうちょっとジャンルとばすのやめれって、もっと掘れって(笑)。
安 それは身近じゃない別の音階とかに惹かれたってこと?
イ それはありますね、聞いたことない音聴くとテンションあがりますやん。でも尾崎がジャズっていうなら俺はパンクとスラッシュ・メタルかもしれない(笑)。
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安 ビンビン感じる(笑)。ロスカルが最初明らかにパンク・ドラムだったじゃん。
ロ そうっすね、それしかやってなかったし。
安 なにを参考にしたの。
ロ 録音する前は、いまも続けてるんですけどずっとクリックを聴くっていう。なにをしててもクリック聴いてて。
安 おー。
ヨ それわかる、パワー・ドラムだったのが打点がシャープになってるよね。音量下げても同じ感じがでるようになったよね、突然。
カ それはアメリカ・ツアーですわ。そ��いう環境でやらなあかん時もあったし、家とかな。
ヨ なるほどね。
マ 「Ambient Red」の冒頭とか普通に叩くと他の音が聞こえなくなるし。でも、俺がでかく叩け、けど音は小さくとか言って。
ロ そういうのがいきてます。
マ ドラムのこと言われること多いですね、変わったって。 民族音楽は最近のテーマでもあるんで、けっこうみんなでフリー・ジャズとかを回してること多いですね。インパルスっていう現行でも色々出してるレーベルがあるんですけど、そこからでてるサンズ・オブ・ケメットとか。
安 みんなのディグリかたってレーベル、ネット?
カ 俺はレコ屋ですね、レコ屋のツイッターとかで見つけてライブみるじゃないですか、それいいと横に他にもアーティストが出てくるでしょ。これよさそうやなみたいな、それを辿ってまた見つけるみたいな。
安 俺震災の時に、それはもうとんでもなく悲しい事で衝撃的な事だったけど、バンドやってたし、丁度レコーディング中でもあったし、でも音楽聴く気にならなくて。でも何とか音楽を聴こうと思って、妙に聴きやすかったのがノイズ・コアだったりして。逆に落ち着くっていうか、ちょうどその時期に事務所の社長が亡くなって、メンバーみんなでお葬式に向かう道中に、ミネタさんがアフガニスタンの音楽を車で流してて、それを一緒に聴いてたの。その時の感じがなんだか印象深い、民族音楽ってそういう時になんだかフィットしたんだよね。
マ いまも俺は民族音楽がフィットしてると思います。
安 なにか続いてるよね。
マ さっき言ったミクロがマクロに繋がってるってじゃないですけど、ジャズの編成とかもフォーマットは使い古されたものですけど内側に向かって、それこそ祈りとかの感覚って最先端のものにも聞こえてくるんですよ。戦いの音楽っていうか、そういうイメージありますね。
カ 『Silence Will Speak』は戦いの音楽っていうイメージ強いよな、「忘炎」にしてもそうやし。
マ 「忘炎」ができなきゃはじまってないし、MV作ってないけど。でも今回はちょっと作りすぎたかもって思ってます。もうMVはアルバムから1曲でいいんじゃないかって。
安 でも「DNA」だけだったら違うんじゃない。
マ そうっすねー。
安 俺は「DNA」まで来た時に流れが完璧って思った。
マ まあ、そうか。
カ 俺はよかったと思う。
安  今作はどんな旅をするんだろうね。きっと思いもよらない面白い旅をするような予感があるよ。話は飛ぶけど、季節と生きるとかそういう感覚はGEZANに教わった。夏は暑くていいし、季節が動くみたいな感覚。今まではそんなこと気にもしなかったし、そういうものを感じることに素直になることはみんなに教わったんだよね。
マ GEZANに関していうと一つの挑戦は終わってるんですよね。うまくいえないんですけど、未来の自分たちに言えることですけど、自分の頭の回転が止まったら終わりですね。その時はロック・バンドになる時じゃないですか(笑)。ひとつ信じてるのは音楽は無限でジャンルで行き詰まっても他の扉は限りなくあるし、いつかそういうチャンネルが閉じてやり尽くしたって思っても、いやいや、おまえごときがなにそんなこと言ってんだよってなると思うんですよ、それはありえないんで。 人間の安くさいドキュメント感よりも音楽のもつ無限の可能性を信じます。 そして、それに関わる環境がどんな時代によっていがめられ変化しようと、その音楽を聴く対象が人間であり、あなたである限り、全面的に信じてます。オレたちは大丈夫だし、お前も大丈夫だと。
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GEZAN『Silent Will Speak』アナログLPを本日より以下URLにてキリキリ・ストアでも販売を開始します。
https://store.kilikilivilla.com/product/detail/318
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jimichinikasegu · 8 years ago
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ケーララ、お互いさまが彼岸
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谷崎潤一郎は、あこがれがMAXレベルにまで高まっていた中国の地を踏んだ時に「アレ?思ってたところと違うゾ?」という幻滅を覚えないでいられなかったはずだけれど、谷崎特有の現実肯定力、というか現実変容力を発揮して、かの地がこれ以上ないほどすばらしいところだと「信じ切って」、こころから楽しみ切って最高の思い出にした、それに比べて芥川の中国旅行記の暗さはどうだろうと野崎歓が書いていて、それは多分、人の資質によるところによるのが大きいのでしょうけど、どうせならどのような現実を前にしてもそれを良い方に、自分にとって価値のある尊いものだという風に感じられるならもうけものでしょう。
それが旅する前の心構えみたいなものでした。(旅人K)
ケーララ、その魅惑的響きにするどく反応するようになったのは、いつ頃からだったのだろうか。ケーララという響きを頭のなかで何度も転がしていた。ある夕方、駅前にとれたて野菜ととれたて果実を販売する屋台が立っていた。ダンボールに大きく、マジックで値段が書き込まれてある。手ぬぐいを頭に巻き付けた青年が立っていた。そこを通り過ぎた時にかすかに感じた芳香によってすら南国行きの切符を想像してしまったぼくは、そのとき、ケーララ・ランドに行くしかないことを受け入れていた。
青果店の軒先の熱帯の芳香に 南国行き切符を夢みる
地名は光でできていると大岡信はその卓越した詩「地名論」で語っている。ケーララという響きに魅了されたのなら、そこに行ってみるだけの正当な理由になる。「ぼくたちは清らかな光の発見を志す身」(ランボー)なのだから。覚悟を決めたらあとは簡単。一週間休暇を取り、一路インドへ。
✈✈✈
成田→北京→ムンバイ→トリヴァンドラム。まともに寝ていない。でもトリヴァンドラム空港に降りた時の開放感はどうだろう。冷凍都市から一気に南国の真ん中。ジェットエアウェイズの紺色の翼が太陽の光で輝いているのを背にぼくはトリヴァンドラム空港に入り、トイレでTシャツに着替えた。これはすべては南インドのグロリアス・サンの下における話。かれはすべての魔法を知っている/アンダー・ザ・サン。
空港を出て、トリ市駅前までとりあえずオートで向かう。うれしさしかない。オートの揺れ、ドライバーのハンドルの捌き方。ドアのない車の開放感。色あせた壁。看板。見える風景のひとつひとつが全部いい。青空に映える花々もいいし年代物のバスの群れもいい。駅までで降り、ふしぎなインディアンコーヒーショップでチャーイを飲んで休みながら、周囲の人たちの話す音を聞くのもいい。ガラスを必要としない窓からいい風が入ってくる。「いいぞ、いいぞ」と日本語でつぶやいては笑みを浮かべるぼくはすこし間が抜けていたはずだった。気分はすっかり高揚していて、疲れを感じない。
そのノリでカニャークマリまで行くことにする。最南端の近くまで来て、そこまで行かない手はないから。行かざるをえないといってもよかった。
ポリネシアは三角形なんだって? だったらそれぞれの頂点には行かざるをえないね。これは愚考だ、否定できない。地図を見たり、どこかで見かけた一枚の写真にとりつかれたり、何かの文章の一節が妙に気にかかったりして、無根拠に出発する愚者の一部族。ぼくはそのひとりだった。 管啓次郎『斜線の旅』
ぼくもそのひとりだった。列車を待つ間、駅ナカの軽食屋でサモサとチャーイをボウイに注文する。これが10年ぶりのインド。べっこう縁のメガネを掛けた初老のおじさんが、さりげなく僕の前に座り、僕たちは英語で話した。僕のまえに座る前から僕は彼を��めていた。リラックスの仕方が尋常じゃないというか、ストレスから完全に切り離されて独存しているような印象を受けていた。軽みをマスターした身のこなし。オランダ人だという。働かなくていいんですか?と聞くと、そうだ、もう働かなくていいんだという返事だった。各国の子どもの遊びを取材して、それをホームページに載せているということだった(kidsplaybook.comというもので、帰国してから見てみたらとてもよかった)。日本の子どもの遊びも取材したいんだけどね、と彼は言った。東京では子どもたちは外で遊んでいるかね?さあ、昨今は遊びが掌に収まり、片手間で消費されるようになってますからね。そんな彼らをこそ取材したらどうですか。まったく、それはもうどこの国も同じだよ。まったくクレイジーなことに。
プラットフォームでアナウンスする女性の声も変わっていないようだった。これはふしぎなことではないだろうか。案内に従い、車内に乗り込む。パックパックひとつ、肩から降ろし、空席に座るとまもなく動き始めた。全開の窓からいい風が入ってくる重厚な鉄の塊は誇らしげに汽笛をあげながら走る。すべて初めて目にする風景を通過していく。真っ白な画用紙の上に鉛筆でするりと一本線を引く、その線のあたらしさを、この列車は体現していた。鬱蒼と茂るヤシの木などからなるケーララの植生が全開で生きていた。ごろりと寝転ぶ青年のスマホからは軽快なヒンディー・ポップが流れていて、それが車内の暑さと完璧に調和していた。みんな穏やかに談笑している。幼女の着ている白いワンピースの赤い水玉模様が、薄暗い車内に差し込むあかるい光を受けてひときわ映えていた。すっかりリラックスした僕はサンダルを脱ぎ、裸足で前の席に足を載せる。そして窓枠に肘を載せて風に吹かれている。この自由さ。京葉線での通勤の日々が遠くにかすみ、すぐに消失した。まるでそんなことは始めからなかったかのような、あっさりとした消失。風景は鮮やかに彩られ、列車は力いっぱい加速している。その速度。あらゆる窓、あらゆる出入り口が世界に向かって開け放たれ、天井に据えられた無数のファンが唸っている。このオープンネスの比類なさ。鬱屈した島国だけに居たら一生感じることのできない経験だと断言できる。いろいろなものをじっとみるのが僕の仕事だという認識はずっと持っている。
インドの駅の表示版は、黄色に黒の文字。その書体はどう形容したらいいのか、とにかくインドの雰囲気に合う、普遍的で超時代的なフォント。英語、ヒンディー語、それから南インドの言葉が併記されてる。エラニエルという駅名が妙にふしぎな、インドっぽくない響きがした。プラットフォームのベンチに座ったままじっとしている人たちが、ひとつの腰掛けにひとりくらいの割合でいて、乗客や木陰の模様を眺めるともなしに眺めていた、そのもてあまされた時間そのものも、パンクチュアリティに統率された東京の電車時間や、何十分も遅れた上、バス停と遠く離れたところに雑に停車したバスに向かって殺到する北京のバス時間とも等質な時間なのだった。そしてそれを列車の窓から見つめる僕の目も、その時間とともにあった。僕もその人の隣にさりげなく座り同じ時間を共有したかったが、僕たちがお互いに話し合うことがあったとしても、そもそもお互いが触れ合うことのできない彼岸として存在してい���だけなのかもしれなかった。それぞれがもつ自分という思いは此岸として感じられるが相手にとっては彼岸。その間にはガンガーがゆっくりと流れていて、川岸の風景は似ているけれど両岸は動けないので、お互いに手を振ることだけが精一杯なのだった。
平行線の二本だが、手を振るくらいは(中村一義)
カニャークマリが終点。それ以上南はないのだから。下車した時、すでにかすかに潮の匂いがしていた。駅から歩いて海に向かう。年代物の車があちこちを走っていたのは、カルカッタのようだった。そしてサダルストリートの安宿の屋上で瓶詰めのマンゴージュースを飲んで涼んでいた日々を思いだすのだった。でも今は初めての町にいて、サンダルつっかけてまっすぐ海まで歩いている。途中日陰でコーラを飲む。家々の塗装の色彩感覚が鮮やかで、そのどれもが強烈な日差しの中、充足していて調和しているように見えた。そんな光景の向こうから、着飾った少女たちがはしゃぎながら通り過ぎていったとき、自分はいま、亜大陸の最南端で一人いることに、ふしぎな気がした。
ふしぎな気がした、なんて言ってるけど、ここに来てみたくて、チケットやらなにから手配した自分が自分を連れてきただけじゃないか!
細い路地の先に海が見えた時の高揚感、あれはまるで初めてガンガーを、まるで迷路のように入り組んだ細い路地の彼方から認めた時の高揚感と少し似ていた。まっすぐ進み、サンダルを穿いたまま、ジーンズの裾をまくり上げ、砂浜に立ち、そのまま波打際で波に浸る。風は強いし波もある。しかしその風はいつまでも受けていたいと思わせるような温暖な風だった。砂礫は荒めで、素足での感触は日本の渚で感じるそれとは異なり、足の裏をチクチク刺した。海の色がなにかこう見たことのないような緑。午後二時の光を受けて、そんな光り方をしていた。そこにはただ、別の海があっただけだ。同じ空間に違うものが存在できないのだから当然だ。
木造の船、とすら言えないような、靴の型のような、船の中身。船の形を保つ��めに不使用時に入れておく用なのかと思われた木型の上に座り(���借します・・・)、風、スリランカ、そのはるか南に広がる広漠としたインド洋を通ってやってきた風を感じながら、足を乾かしていた。はるか洋上を見やりつつ(はじめて使ったことばだ!)、その足を乾かす間の時間、聞こえるのは風と波の音だけ。成田から一息に、インドの最南端というダイナミックな移動ができて満足していた。
よる八時の食堂でアールゴービー(じゃがいもとカリフラワーのカレー)とチャパティを食す。カレーがとてもスパイシーでホットであったが、認めないわけにはいくまい。今まで食べてきたカレーの中で最もうまかった。何が違うのか。北インド(といってもそんな大雑把な捉え方はどうなのだろうか)のやさしい味わいに比して、ここのカレーはぎっしりしている。ダイナミックに炒められスパイスともどもぐつぐつ煮込まれた刻み玉ねぎが主役級の活躍を果たしつつ、過激なスパイスのいろいろが身体を突き抜けてたとき、いまぼくは最もうまいカレーを食べていることに気づいていた。卓球玉より小さい、かわいいじゃがいもの旨さ、辛味を緩和しつつ、そのものの味もカレーのハーモニーに参加している。そしてカリフラワー。赤い衣で揚げてあり、そいつがあたかも唐揚げの衣のように味がついていて、ぱくつくと中のカリフラワーが迎える。まったく予期しない幸運の一皿。あまりに辛いため、チャーイ2杯、ミネラルウォーター1本なしでは食べ切れなかったのだけれど。上野の「デリー」のコルマカレーに近い味といえば伝わるだろうか。それを本場にした味。その後なにげなくPOLOを買い求め、舌先で転がしながら部屋に戻り、そうしてやっとぐっすり眠ったのである。
朝4時からお寺の拡声器からお経なのかなんなのか、ひたすら大音量で声が響く。ぼくはインド最南端のお寺、
トリ市に戻り、今度はシヴァナンダ・アーシュラムに向かう。まずバスターミナルでNeyyar Damに行くバスを探す。どのバスもタミル文字かなんかで書かれていて読めない。しかしNeyyar Damという文字だけは英語表記だったのは、そこを目指す旅人が多いからだろう。その、必要最小限の親切心がありがたかったし、どう見てもなれない旅人という風情を察知したのか座りやすい一人がけの椅子を勧めてくれた料金回収人のカインドネスもありがたく受け取った。ぼくは、これから山奥のアーシュラムでリトリートするのだ。たった3日間のつもりなんだけど。
アーシュラムにたどり着き、チェックインする時のフロントのイギリス女性(発音のしかたでなんとなく推測)が、なんともまぶしいウインクを交えながら施���の説明をしてくれていた。すでにここのやりかたに従い、受け入れるつもりでいる。なにか収穫があればいいと思うけど、ただまったく何も考えずtranquilityを楽しめたら気分転換にもなるだろう。枕や布団や蚊帳を渡され、ドミトリーの空いているベッドを探し、周りのひとにハイなんて挨拶する。みんな笑顔。笑顔を保つのがルールなのかっていうくらいみんな笑顔。
ベーシック・アーシュラム・スケジュールとはこういうもの。
05.20 AM Wake-up Bell 06.00 AM Satsang (Group Meditation, Chanting, Talk) 07.30 AM Tea Time 08.00 AM Asana Class (Beginners & Intermediate) 10.00 AM Vegetarian Meal 11.00 AM Karma Yoga 12.30 PM Coaching Class (Optional) 01.30 PM Tea Time 02.00 PM Lecture 03.30 PM Asana Class (Beginners & Intermediate) 06.00 PM Vegetarian Meal 08.00 PM Satsan (Group Meditation, Chanting, Talk) 10.30 PM Lights Out
ヨーガの先生になる人たちのコースは別にあって、上のはヨーガ・バケーションのコース。ヨーガ・バケーションは予約しないで直接行ってチェックインする。詳しくはシヴァナンダアーシュラムのHP参照。カルマ・ヨーガというのは、食事の準備とか宿舎の掃除とかそういったことの手伝い。アーサナクラスは、頭立ちのポーズができるくらいならいきなり中級クラスから初めていいと思った。初級、中級ともに、講師は日本人のときもあったりインド人のときもあった。中級だからといって頭立ちできなくても身体が固くてうまくアーサナができなくても何も言われないし、むしろできるように手伝ってくれる。あんたは初級でしばらくやってなさいなんて冷たいこと言うような雰囲気はなかった。生徒はみんなおだやかな気分を保つことに集中しているようだった。
毎日朝と晩に瞑想およびレクチャーの時間がある。瞑想に入る前にマントラみたいなものを太鼓やタンバリンやオルガンのメロディーと共に歌う。それが意外と楽しい。そのあと瞑想が始まり、時たま香炉を下げて講堂全体にすがすがしい柑橘系のお香の香りを撒いてくれる方がいて、その香りがたまらなくよかった。レクチャーはいろいろと話してくれたけれどなにぶんインドなまりがあってイマイチ聞き取れなかったが、欧米人は普通に理解できていて、ジョークがあれば笑っていた。通じるか通じないかは発音がすべてというわけではなくて、おそらくその話し方とか論理の持って行き方みたいなところ?が大切なんだろうか。
ヨーガが唯一だと思わないほうがいい、スキーも乗馬も楽しめばいいし、好きなスポーツチームを応援したっていい。実際、スワミ・ヴィシュヌ・デーワナンダはそうしていたし、飛行機を操縦するなどしてアクティブ��ったのだから。スポーツには相手がいるが、ヨーガにはいらない。スポーツには一定の筋肉の緊張を必要とするがヨーガ求めるのはフレキシブルなマッスル。ヨーガは内なるコームネスを追求するだけで競争やストレスとは無縁。セルフ・リアライゼーションを実現するために長く生きるのを目的としてヨーガはある。なんてところはメモった。
この美しいシヴァナンダアーシュラムはインドのヨーガアーシュラムを紹介する本(Yoga in India, kindle edition)で見つけて、その紹介文にパーフェクトなヨーガのイントロダクションとかって書いていたので調べていくうちに一度はこういうところで過ごしてみたいという気になったの。シヴァナンダヨーガは、12の基本アーサナを集中的に練習する。これは難しいアーサナを追求する苦行的なヨーガとは対照的に、初心者でもすんなりヨーガを実習していける、そして日常生活のちょっとした時間に実践できる、いわば開かれた形のヨーガだろう。その12のベーシックアーサナとは、大事に参照している伊藤武のヨーガ本で紹介されているアーサナとかなり重複して好感できた。頭立ち、肩立ち、犂、魚、前屈、コブラ、イナゴ、弓、ねじり、カラスまたはクジャク、立ち前屈、三角形。シヴァナンダのHPにわかりやすい紹介があります。特に、頭立ち(シールシャーサナ)の練習を推奨された。頭立ち、それはケルアックの『ザ・ダルマ・バムス』The Dharma Bumsに出てくる元海兵隊のニュージャージー州出身のホーボーが実践する健康法でもある。ケルアックはその男にLAで列車を待っているときに出会った。ディーガ・ニカーヤ(長部経典)のことばが書かれた紙の切れ端を大事に持っている理想家肌のホーボーだった。役に立てばいいなと思うので、唐突だけどケルアックから長めの引用。
「どうやって神経痛をなおしたのか知りたいね。実は、おれも、血栓症の気があっていけねえんだ」 「そうか、あんたもか。いや、きっとこいつは、あんたのやつにも利くにちげえねえ。なに、わきゃないよ。毎日三分ずつ、頭を地べたにつけて逆立ちをやりゃいいんだ。いや、五分の方がいいかな。おれはね、毎朝起抜けに、河原にいようが、ゴットンゴットン走ってる貨車の上にいようが、小さいマットを敷いて、逆立ちをして五百数えることにしてるんだ。それで、大体三分の勘定になるだろ、な、なるだろ」男は五百まで数えりゃ三分の勘定になるかどうかということをやけに気にしていた。へんな野郎だ。大方、小学校で、算数ができなかったので、自信がなかったにちがいあるまい。 「まあ、そんな見当だね」 「ともかく、こいつを毎日やってみろよ。おれの神経痛がなおったんだから、あんたの血栓症もきっとなおっちまうよ。おれは、今年四十になるんだぜ。ああ、それからね、毎晩寝る前に、あったかい��ルクにハチミツを入れて飲むといいよ。おれは、いつもハチミツをビンに入れて持ってるんだ(彼は、そいつをズダ袋の中から引っぱり出してみせた)。まず、ミルクを空きカンに入れて、それからハチミツを入れて、温めて、飲むわけさ。まあ、この二つだな」 「オーケー」
ジャック・ケルアック『ザ・ダルマ・バムス』
ケルアックはその助言を実践して、三ヶ月後には病気がすっかり治り、再発することもなくなったと書いている。そしてあの元海兵隊ホーボーがブッダだったのだと確信するのだった。頭立ちは確かにすばらしい。ここに来るまでは壁の補助がないとできなかったけれど、肘を肩幅と同じくらい、つまり両手で双方の肘を掴んだ時の幅で、肘をその間隔に保ち、三角形の底辺を形成し、頭頂をその頂点に据え、遼の手のひらでそれをサポートする。うまく説明できない!画像を見るのが一番手っ取り早いね。とにかくぼくも壁なしで容易にできるようになった。勢い良く地面を蹴って逆立ちするのではなくて、少しずつ腹筋で上げていくほうがコントロールし易いってこと。
それから、スーリヤ・ナマスカーラ(太陽崇拝)も重点的に実習する。12セットを毎回必ずきちっとやりきる。これが意外としんどい。関節が悲鳴をあげるようだけど、気持ちよくもある。慣れてくると身体も柔らかくなってどんどん楽しくなる。そうして熱中しているあいだ、ふと会社の様子を思い出したり、電車通勤のあの雰囲気を思い出したりするのだけれど、今ここにいることとあまり関係ないことのように思えた。リラ~ックス、コンプリートリー・・・と講師がやさしくくりかえす。 アーシュラム内はサンダルか裸足で歩く。慣れているひとは裸足が普通のようだった。足の裏がやわなぼくはサンダルなしじゃ痛い。犬がひだまりで眠っている。瞑想時に猫がぼくの膝下でくつろぐ。動物たちまでまったくリラックスしているのはすこし驚きだった。なんの警戒心も持っていなくて、そこにいる人たちも驚かせたりからかったりすることはなく、大事に接していた。自分が敵意を捨てたら相手も敵意を捨てるというようなことが『ヨーガ・スートラ』に書いてあったっけ。
アーシュラムには何も持っていかなくていいんですよ。お店があって、ヨーガマットからなにからなにまで買えるから。現金のやり取りはない。電子マネーみたいな、チャージ式のカードを使って購入する。水は、自由に飲めるしペットボトルに詰めることもできる。そしてこの水がたまらなくうまかった。なぜかわからないが、たぶんそこの雰囲気とかも影響しているんだろう。コーラなんて飲みたいとも思わなかったのは、そこが資本主義のイコンとも言えるコカ・コーラすら及ばない聖域なのかもしれなかった。食事もまた最高においしい。そのように��て、規則正しい生活を3日続けた。その短さに驚かれることもあったが、東京で仕事が待ってるんですよ、ぼくには。そのことが、幸せなのか不幸なのか、はっきり��定できなかった。仕事があるだけいいじゃないかと思う。働くことと好きなことをやることの間の広がりはいまだ測定できた例がない。
東京の会社員も年に一度、3日だけでもいいので来たらいいのにと思う(でもまた元の生活に戻ったらそうした感覚ってぜんぶわすれちゃうもんだな…)。時間も株価も為替もどうでもいい。会社は、あんたがいなくてもそれまで通り運営されていくことだろう。ぼくたちはあまりに自分を重要視していないか。迂回は逃避ではない、実践だ。会社員・・・、ぼくはそういう働き方を否定しない。そんなふうに思わないでくださいね。ここのやりかたが一番いいなんて言うつもりはないし。どちらもお互いぜったいに代わってあげることができない。だけどアーシュラム生活のほうが健康にはいい。
太宰治は、怒るときに怒らないと人間をやっている甲斐がありませんと書いていて、このあたりにぼくは太宰の文学的グルーヴを感じるわけだが、ぼくとしてはタゴールの「怒らないことによって怒りに打ち勝て」という考えに寄り添って生きていきたい。なんでって単純なことさ。怒りは健康にわるいから。おそらく日本の、世界の未来を想像すると、以下に気持ちよく生きていくかということにシフトしていきそうな気がする。この、健康にいいかどうかというのが重大な判断基準になる。たとえば世間一般的には当然怒るべき場面で怒らない。いらいらやもどかしさや欲求不満や面子や承認欲求を脇において、怒りは体に悪いということのみによって怒りをスルーすること。それは本人の健康にもいいことだけれど、同時に怒りの連鎖を止めることを意味する。怒る事になっている主体が、自主的にその「社会的役割」を捨てて、怒りをスルーする。『7つの習慣』にあるように、反応は自主的に選べるのだから。それは世界に対する貢献とすら言っていい。怒りの連鎖を止めることは並大抵のことではない。それにはおそらく修練が必要だけれど、試してみる価値はあるんじゃない? 「怒らないことによって怒りに打ち勝て」とベンガルの大詩人タゴールが言った。これほど深いことばも鮮い。そういうことができる文化で暮らしたかったね、できるかな、これから。
矛盾を受け入れ健康になる (YO-KING)
カルマ・ヨーガという行為について説明があった。それはバガヴァッド・ギーターでクリシュナがアルジュナに説く重要な教えのひとつである。仕事に精を出している無私の状態がそのままヨーガであるという。知識として知らなかったわけではない。それではわざわざ南インドの山奥にまで来ることもなかったのかもしれないが、これも僕のカルマなんだろう。そこまでしないとわからないなんて。日本でも周りを見渡せばそこらじゅうに見つかるはずだ、無私でやっている崇高な人々が。ヨーガということばの広がりかたに、あらためて念を深めたことでした。
少ない荷物をまとめてアーシュラムを辞すまえにもう一度お寺に行ってしばらく佇んでみる。おそらくここにはぎっしりと物語が詰まって���るが、人生に意味を求めること自体ナンセンスなのか、人生は意味の外にあるのだとしたら?その人生を物語として理解するようにこの世の中はできているのだとしたら、意味は生の中にしかなく、生そのものを意味づけできるわけではない。人生の中身には意味があるが、人生そのものには意味はない、意味づけできない。そうならこの生は何なのか。ストップ・メイキング・センス。意味を求めないこと、ただあることで満ち足りるべきだ。そなことをなめらかな石の腰掛けに座って風を感じていたときに思った。その時は「エウレカ!」ばりにはっとしたくらいだが、今こうして書いていてもその時のエウレカ感は蘇らないようだ。日本で生活しているうちに消えてしまうような思念は、始めからなくてもいいものなのか?
無意味であることが救い。そう思ってみた。どんな宗教を持っていようと、その人の具体的生自体、意味を越えているのだとしたら、たとえばヨーガを修めない人たちもそうでない人たちも同等であって、意味のないということそのものによってすでに全員救われている。意味を求めるから苦しくなる。ぼくたちは何かを得たい、充実感や肯定感を得たい。そのような希求こそが苦の根源であるとブッダは説く。どんな神様や宗教を信じようと尊重します。でも意味を蒸発させる、自己すら否定するという宗教こそ、「そんなんじゃなしにほんとうにたったひとりの神さま」の教えなのかと、ものすごく心細い思考が、欠けた湯呑みの縁にそっと触れるように、かろうじて到達した。アーシュラムのお寺にはいろいろな聖人の絵が掛けられていて、パット見なにがすごいのかわからないのだが、そこには一遍上人のような聖性を生きた人たちばかりなのだろう。空港や機内で読んでいたこの本に導かれたのだろうか。ノートにメモった箇所はこんなとこ。
「誰もぼくの生を代わって死んでくれることができないのは、誰もぼくの生を代わって生きてくれることができないからなんだよ。とって代わってくれないっていう点では、死はちっとも特別なものじゃないさ」
「人生に意味を求める人が多いんだけど、あれは、まちがいだよ。人生の内側には、もちろんたくさんの意味付けができるし、生きがいはあるさ。でも、人生の全体を、つまりそれが存在したってことを、まるごと外から意味づけるものなんて、ありえないのさ。そんなものがありえないってことこそが、それをほんものの奇跡にしているんだからね」 永井均『翔太と猫のインサイトの夏休み』
タクシーとバスでトリバンドラムに戻る。Tranquilityの極地から、すぐに雑踏と喧騒と排気ガスの只中へ。この落差。早いとここの落差に対応すべく早速コーラを買い求めごくごく飲むありさま。トリ市のバスターミナルの混雑のなか、コーチン(エルナクラム)行きのバスを探す。普通の市内バスみたいなバスにその目的地が書いてあったけれど、こんなので6時間ガタゴト揺られるのはちょっと勘弁だな、と思いながらそのバスはやりすごす。リムジンバスがあり、非常に快適そうなバスがあり、乗り込む気が満々だったけれど、それは完全予約制のバスであった。俺達は違うみたいな雰囲気のエリートっぽい青年たちがスマホ片手に乗り込んでいった。そして、ついに中級かなっていうレベルのバスがやってきて、鼻息荒く一番乗りで乗り込んだのである。そしていちばん前の席に座っていたら、代金回収人から一番前は女性用なんだよと言われて、オーソーリーなんつってその後ろの席に移ったんだよ。
インドのバスはケイオスなロードを突き進む。ホーンを鳴らし、道を切り開く。道中、車が市街地でつっかえて停止中に、鼻先を干魚の匂いが突き抜け、その懐かしい海辺を思わせる匂いの突然の到来に驚く。見ると、道端で各種干物を新聞の上に広げて商いをしている。干された魚たちの姿をなにげなく見つめていた時、売り主のおじさんと目が合う。おじさんは僕に向かって干物片手に「ほれ、ほれ」とでも言わんばかりに干物を手向けていたのだった。まさかバスを停めて買いに降りてくるとでも思っているのか?冗談でやっているのか?でも、バスが再び進むまでの間の10秒足らずの時間、おじさんの表情は陽気でありながらあくまでもまじめそうだった。ぼくが買いに降りてくると信じている風でもあったのかもしれなかった。バスの高みから、スプライトを飲んでいるという優雅な旅人である僕も、そのとき運転手に「停めて!干物買うの!」と懇願することを、もっともっとアクチュアルに考えてもよかったのではなったか?他の乗客を気にせずに。なんて真面目ぶらなくてもいいんだけどさ。そんなおじさんの仕草に、ぼくはその時苦笑を見せながら、やり過ごすことしかできなかった。かれが遠ざかってもしばらくその時の印象は残った。ちなみに生の魚は氷の上に載せられて、日にさらされながら売られている。ダイキンの次はホシザキの出番なのではないか。インドのあらゆる魚屋がホシザキの業務用冷凍庫を保有する日をぼくは幻視した。
大きめなバス停でしばらく停まる。そこをウロウロしていた開襟シャツ、丈の短いスラックス、へらへらしたソールのサンダルという出で立ち、いわば南インドのデフォルトスタイルといっていいようなおじさんが、見たこともない黄緑色した、食べかけの果実をさりげなく手にしながら、けだるそうにきょろきょろしていた。新聞売りが近づいてきた時、いかにも慣れきった仕草で1部買い求めた。買うという行為が完結するまでが長かった!片手に持っていた果物を咀嚼するペースを早めることも遅くすることもせず、ポケットの中の小銭を実にマイペースで探し、それが代金に足りないことが分かっても焦る素振りはまったく見せず、今度は後ろのポケットにある財布を取り出し、改めて小銭を探し、まるでこれくらいの小銭は当然あるし、別に惜しくもなんともない、だからおれのポケットのどこに小銭があるのか知らないんだよ、でもあんたはその小銭が欲しくて仕方がないんだろう?という仕草で、小銭を少年の手に渡す。その行程におよそ4分はかかっていて、その間新聞売りは神妙な表情で律儀に待っていた。そこにぼくたちはカジュアルな悠久と普遍的な経済原理を垣間見ていたのかもしれなかった。
Varkara、Kollam、 Amrithapuri、 Kayamkulam、 Harippad、 Alleppeyなど、時間があれば一つ一つ寄ってみたい地を通過していった。すぐに見えなくなったけれど、そこに行った気にさせて、納得してみた。そ熱帯雨林とバックウォーターの感じもバスの車窓から一瞥できた。時間があればバックウォーターの旅したかったなあ。
エルナクラム(コーチンの中心地。旅行者に人気のあるヒストリックなフォート・コーチンはそこからちょっと離れたところにある一区画)に着く直前の30分位はハイウェイが整備されていて非常にスムーズに進んだ。このハイウェイも将来ずっと南の方まで延ばすとの由。バスを降りたらすぐにフォートコチに向かうべく動く。ぼくの計画ではフェリー乗り場までオートで行き、そこからフェリーで向こう岸まで渡り、歩いてアゴダで予約してた宿まで行くというもの。でも流しのオートリキシャが、フェリーは故障しているので今日は出ない、だからぐるっと下から廻るルートで行くしかない、お代は300ルピーでよいと言う。つぎつぎと現れるオート運転手たちも同じことを言う。20年前の自分なら簡単に信じていたのではなかったか。そんなことあるかと思いながらウロウロしていたら、プリペイドのオート乗り場に出くわし、フェリーターミナルまで30ルピーとあっさり決まる。まったく気が抜けない。
船は8時半が最終のようだった、チケットを買えたのが8時28分、図らずもギリギリ間に合った格好。波でわずかに揺れている小さな船に座り、出発を待っていた。港湾都市特有の雰囲気というものはある。前方の若者連がSNSのメッセージ機能を使って盛り上がっている。好きな女の子にメッセージでも送っているのだろうか。薄暗い船内でかすかに揺れを感じながらだまって座っている。船の漕ぎ手が乗船してきたなと思っていたら、いつのまにか船はするりと進み始めていた。それはあまりにもさりげなかった。汽笛もなにも鳴らさずに。出入り口の扉は無造作に空いたまま。その空いた扉からゆったりとした夜の水がナトリウムランプのオレンジの光を受けて揺れていた。ぼくたちの乗った小さな船が巨大な船の船体の近くをするりと通り過ぎていく時、巨大な船の甲板の明るい光が遠く感じられた。
フォートの雰囲気は良かった。洗練されていたと言っても良かった。欧米人の姿が非常に多く、ここが一種のわりと快適な滞在場所として一定の人気があることを伺わせた。ニセコや青島や大理のような雰囲気にも似ていた。ぼくが泊まった安宿ですら、洗練された内装、親しげなスタッフを擁し、快適だった。そのスタッフはまだ少年のようだったけれど、ぼくなんかがロビーを通り過ぎるときすら、必ず立ち上がりにっと微笑んでくれる。ドアも先回りして開けてくれるのだった。
市内観光で見るべきところはたくさんあったけれど、これが見れたらそれでいいというのがあった。それはマッタンチェリーのユダヤ人街にある400年の歴史を誇るシナゴーグの床を埋める広東から舶来された青タイル(”It features an ornate gold pulpit and elaborate hand-painted, willow-pattern floor tiles from Canto, China, which were added in 1762.” Lonely Planet, South India & Kerala) 。この青タイルを見たいという気持ちはすごくあったのだが、あろうことか行ったときにはクローズしていた。シナゴーグの基礎知識として金曜の午後から月曜まで閉まるということすら調べていなかった自分がわるい。コーチンが舞台の小説、ルシュディの『ムーア人の最後のため息』に、ここの青タイルが登場するのだった。その美しい青タイルから物語がつぎつぎと立ち現れる、そんな魅惑的なお話。次回ここにくることはあるのかと思いながらユダヤ人街を散策した。そういえばカタカリダンスもインド武術もバックウォーターも観れなかったなあ。オートの運転手はサイナゴーグと発音したので、僕の中でいつの間にかサイナゴーグになっていた。アイランドはイズランドで、ナンバーワンはナンバルワン、サンキューベリーマッチはタンキューベルリマッチ(というかそもそもカタカナ発音の英語とインド風アクセントの英語はどちらがましなのか?)。そうやって、異国の響きに分け入っていくときの新鮮な驚き。そしてぼくの発音もまぎれもなく、彼らにとっては異質であるわけで、その異なる響きが交差することのおもしろさ。ぼくが突飛な思いつきをしてここに来ない限り決して発生しなかったこと。それはほとんど旅の経験の根幹をなすものだと思う。翌日、ビエンナーレという、まちなかや歴史的建物の中に現代アートを展示するイベントが開催されていて、そいつを見ながら、街を散策する。そしてフロントのお兄さんにウーバルことUBERで車を呼んでもらってコーチン国際空港へ向かった。特に結論のない旅だけど、結論のある旅なんてない。いつか必ず付せられる最後の句点があるだけ。だけど、連鎖を続けてゆくこと、とぎれさせないこと、最終ヴァージョンの存在を許さないこと(管啓次郎)、そのための旅。
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touchislovejeans · 2 years ago
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タッチイズラブ®︎のデニムジャケットは、スエットパンツにも似合います。 それは、ステッチの色が全てネイビーだから。 もうひとつの理由は、デニムジャケットの生地が、シャトルデニムと言う膨らみのあるデニムだから、スウェットの素材感に合うのです。 デニムジャケットが濃いインディゴ色の時も、写真のように色落ちが進んでも、どちらもOK。 スウェットのカラーは、ミックスグレー(グレー杢)と呼ばれるカラーが、コーディネートが限定されなくて良いと思います。 デニムジャケットをお持ちでない方は、ぜひオーダーください。 現在のところ、オーダーから8週間くらいにで出来上がります。 詳しくは ホームページTOP→デニムジャケットをご覧ください。 ダイレクトメッセージでも注文を承ります。 お気軽にお問い合わせをどうぞ。 (お知らせ) 1/25 水曜日、ご来店予約に空きがございます。当日予約も可能です。 お出かけ前に「ホームページを見た」と、080-4337-1173 担当工藤までお電話ください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★ touch is love ®︎ のジーンズの特徴 デニムは、捩れ防止加工と縮み防止加工を弱くしたシャトルデニム=通称赤耳デニム。製作に不向きだけれど、ふんわり柔らかな肌ざわり。 この肌触りをたくさんの人に体感して欲しくて、タッチイズラブ®︎ジーンズを作りました。 ジーンズは、窮屈だったり疲れたりしないような工夫がしてあります。シルエットは時代に合わせた少しテーパードされたレギュラーフィットストレート。長く愛用頂ける形です。 ぜひ一度、試着にいらしてください。 一度出来上がったジーンズを、カットして裾上げするのではなく、最初からお客様に似合う丈の長さでお作りするくなりません。繰り返し穿いて洗濯することで、靴との見た目の相性が良い、全体のコーディネートが決まる「裾のアタリが有るジーンズ」です。 ご来店予約、お待ち致しております。 【ご来店予約】 ホームページ→ストア情報→WEB予約サイトから、ご希望の日時をお選びください。楽しみにしてお待ち致しております。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア ホームページ https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話(担当工藤まで「ホームページを見た」とお電話ください。) 080-4337-1173 WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #デニムジャケット #デニムジャケットコーデ https://www.instagram.com/p/Cn0ZYm2voV-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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涙型のステッチは、やがて擦り切れて、インディゴの跡だけが、かすかに残ります。 ※詳しくは @touchislove ↓ ホームページTOP ↓ ジーンズ をご覧ください。 (お知らせ) 1/25 水曜日、ご来店予約に空きがございます。当日予約も可能です。 お出かけ前に「ホームページを見た」と、080-4337-1173 担当工藤までお電話ください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★ touch is love ®︎ のジーンズの特徴 デニムは、捩れ防止加工と縮み防止加工を弱くしたシャトルデニム=通称赤耳デニム。製作に不向きだけれど、ふんわり柔らかな肌ざわり。 この肌触りをたくさんの人に体感して欲しくて、タッチイズラブ®︎ジーンズを作りました。 ジーンズは、窮屈だったり疲れたりしないような工夫がしてあります。シルエットは時代に合わせた少しテーパードされたレギュラーフィットストレート。長く愛用頂ける形です。 ぜひ一度、試着にいらしてください。 一度出来上がったジーンズを、カットして裾上げするのではなく、最初からお客様に似合う丈の長さでお作りするから、裾の凹凸がなくなりません。繰り返し穿いて洗濯することで、靴との見た目の相性が良い、全体のコーディネートが決まる「裾のアタリが有るジーンズ」です。 ご来店予約、お待ち致しております。 【ご来店予約】 ホームページ→ストア情報→WEB予約サイトから、ご希望の日時をお選びください。楽しみにしてお待ち致しております。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア ホームページ https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話(担当工藤まで「ホームページを見た」とお電話ください。) 080-4337-1173 WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #shonan_time https://www.instagram.com/p/Cn0XrfQPQAu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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雪国の一部の地域では、「月が出てない時は、大雪にならない」と言う言い伝えがあるのをご存知でしょうか? もちろん、雪国基準なんで、神奈川県では当てはまらないかもしれません。準備だけは忘れずに^_^ タッチイズラブジーンズストアの1/23月曜日〜1/31火曜日の営業時間は、10:00〜19:00。いつも通りの営業です。 ジーンズの事、コーディネートの事、そして、プレゼントの事、お気軽にご相談ください。 電話(担当:工藤) 080-4337-1173 メール [email protected] 「ホームページを見た」と連絡ください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★ touch is love ®︎ のジーンズの特徴 デニムは、捩れ防止加工と縮み防止加工を弱くしたシャトルデニム=通称赤耳デニム。製作に不向きだけれど、ふんわり柔らかな肌ざわり。 この肌触りをたくさんの人に体感して欲しくて、タッチイズラブ®︎ジーンズを作りました。 ジーンズは、窮屈だったり疲れたりしないような工夫がしてあります。シルエットは時代に合わせた少しテーパードされたレギュラーフィットストレート。長く愛用頂ける形です。 ぜひ一度、試着にいらしてください。 一度出来上がったジーンズを、カットして裾上げするのではなく、最初からお客様に似合う丈の長さでお作りするから、裾の凹凸がなくなりません。繰り返し穿いて洗濯することで、靴との見た目の相性が良い、全体のコーディネートが決まる「裾のアタリが有るジーンズ」です。 ご来店予約、お待ち致しております。 【ご来店予約】 ホームページ→ストア情報→WEB予約サイトから、ご希望の日時をお選びください。楽しみにしてお待ち致しております。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア ホームページ https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話(担当工藤まで「ホームページを見た」とお電話ください。) 080-4337-1173 WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #shonan_time https://www.instagram.com/p/Cnx9ASwvxG2/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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1/15日曜日 本日の営業時間は10::00〜19:00です。 「ジーンズのカスタマイズ/カットオフジーンズ」 タッチイズラブ®︎は時代に合わせて、毎年、ほんとうに少しずつ、シルエットを変更してきました。 2011年のタッチイズラブ®︎ジーンズストアのオープンの時のジーンズと比べると、時代もだいぶ変わりました。 はっきりわかるのは、裾の幅。 今まで愛用くださったジーンズが、今持っているトップスや靴に合わないなと思ったら、こんなカスタマイズはいかがでしょうか? 無料でカットオフジーンズに致します。 今お店でおススメしているジーンズは、前のに比べると『シュッと感がアップ』してます。 疲れない穿き心地はそのままに、シルエットは少しテーパーしたストレート。 ヒップ周りも、少しだけタイト。 お尻の長さも短くコンパクトに見えるように変更しています。 新しいジーンズをオーダーしにいらしてください。 楽しみにしてお待ち致しております。 ★★★★★★★★★★★★★★★★ touch is love ®︎ のジーンズの特徴 デニムは、捩れ防止加工と縮み防止加工を弱くしたシャトルデニム=通称赤耳デニム。製作に不向きだけれど、ふんわり柔らかな肌ざわり。 この肌触りをたくさんの人に体感して欲しくて、タッチイズラブ®︎ジーンズを作りました。 ジーンズは、窮屈だったり疲れたりしないような工夫がしてあります。シルエットは時代に合わせた少しテーパードされたレギュラーフィットストレート。長く愛用頂ける形です。 ぜひ一度、試着にいらしてください。 一度出来上がったジーンズを、カットして裾上げするのではなく、最初からお客様に似合う丈の長さでお作りするから、裾の凹凸がなくなりません。繰り返し穿いて洗濯することで、靴との見た目の相性が良い、全体のコーディネートが決まる「裾のアタリが有るジーンズ」です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア ホームページ https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話(担当工藤) 080-4337-1173 お出かけ前に 『ホームページを見た』とお電話ください。 WEB予約 ホームページ→ストア情報→WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #カスタマイズ #カットオフジーンズ #��ットオフデニム #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #touchislovejeans #jeans #denim #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #shonan_time https://www.instagram.com/p/Cna0ZvgvL5s/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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【ロールアップのコツをご紹介します。】 ちょっとあたたかい雨の週末、いかがお過ごしでしょうか? 雨だから、ジーンズの裾が濡れるのが嫌だなって言う時は、ロールアップがおすすめです。 タッチイズラブ®︎ジーンズの裾は、およそ1インチの幅(2.541cm)の三つ折りと呼ばれる縫製仕様。 この幅に沿って、きっちり折ると、あら不思議!膝から下が短く見えないロールアップの完成です。 テキトーにロールアップすると、コーディネートが台無しにになるのでお気をつけください。 最後に前後に軽く引っ張って形を整えるのを忘れずに^_^ 詳しくは 「タッチイズラブジーンズ ロールアップ」で検索してください。 https://touchislovejeans.com/roll-up-method/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ タッチイズラブ®︎ジーンズストア 営業時間 1/14土曜日 10:00〜19:00 1/15日曜日 10:00〜19:00 ご来店お待ち致しております。 お出かけ前に「ホームページを見た」と、担当;工藤迄お電話ください。 ご来店予約電話 080-4337-1173 WEBサイトでもご来店予約を承っております。当日予約もOKです。 @touchislove →ホームページ → ストア情報 →WEB予約サイト https://touchislovejeans.store ※WEBからご来店予約お客様にお知らせです。迷惑メール設定などの都合で、返信メールが届かなかったら、お手数ですが、工藤迄連絡ください。 電話 080-4337-1173 またはメール [email protected] 迄お知らせください。 よろしくお願いします。 ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #shonan_time (タッチイズラブジーンズ) https://www.instagram.com/p/CnYUmsQPmoh/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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先日は、ネイビーステッチのオーダーありがとうございました。1/12〜1/13と1/20〜1/22は出張業務のために不在です。 1/14 土曜日 10:00〜19:00 1/15 日曜日 10:00〜19:00 ご来店予約に空きがございます。 是非ともジーンズの試着にいらしてください。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 店舗名 タッチイズラブ®︎ジーンズストア https://touchislovejeans.com 住所 〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-6-25 ラコスタデルソル106 営業日 土日祝は勿論、平日も営業しています。 営業時間 10:00〜19:00 ご来店予約 電話 080-4337-1173 (工藤) WEB予約 https://www.touchislovejeans.store ※ご来店予約はダイレクトメッセージでも受付中です。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ #デニムコーデ #ジーンズ #デニム #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans #jeans #denim #jeans👖 #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan #ジーンズショップ #色落ち #リジット #リジットデニム #shonanlife #shonan_time #shonan_time https://www.instagram.com/p/CnRLdPoPXRA/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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大掃除、みなさんのデニムジャケットは、活躍してますでしょうか? 擦れも、味として使って頂けたらうれしいです。 #大掃除 #デニムジャケット #デニムジャケットコーデ #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ  #デニムコーデ   #ジーンズ  #デニム  #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans   #jeans  #denim  #jeans👖 #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan (タッチイズラブジーンズ) https://www.instagram.com/p/Cmz1FoZykxA/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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先日、ほんとうに初期の頃にお買い上げ頂いたジーンズの修理依頼と、3本目となる最新型のジーンズのオーダーを頂きました。 修理依頼を頂いたジーンズをよく見ると、ポケットスレーキ(袋布)をご自分で繕って頂いていました。 お仕事でお忙しいのに、丁寧に繕って頂いていました。 愛されてる気がして、とても嬉しく、あったかい気持ちになりました。 今日発送した新しいジーンズも、お仕事やお出かけのお供にして頂ける事が、とてもありがたく思っています。 明日12/30も営業しています。新年に向けて、新しいジーンズのオーダーをお待ち致しております。ぜひご来店ください。 お出かけの際には、080-4337-1173 工藤迄お電話ください。 楽しみにして、お待ち致しております。 #愛あるジーンズ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ  #デニムコーデ   #ジーンズ  #デニム  #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans   #jeans  #denim  #jeans👖 #touchislovejeansstore #茅ヶ崎 #chigasaki #茅ヶ崎ジーンズ #湘南 #shonan https://www.instagram.com/p/Cmv_XNCPmTI/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 2 years ago
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ジーンズのバックポケットの脇側にある7インチ(2.541cmx7inch=17.787cm)くらいの長さのステッチを、セーフティーステッチと呼びます。「脇押さえ」とも言います。 ジーンズの中で、一番ステッチが混み合っているのが前ポケットの横の脇側の内側部分。生地も重なっているから、なおさら厚くなっている所を、脇合わせと帯付け(ウエストのベルトと状のパーツを縫う工程)の前の、一番最後に、押さえて平らにする為のステッチです。 このセーフティーステッチは、デニムの縮みと相まって、生地の中に埋まっています。 コレを掘り起こして、解くのが、私は苦手。。。。 だけどコレを取らないと、ポケットの修理が出来ないので泣く泣くやってます(笑) ちなみに、タッチイズラブ®︎ジーンズのセーフティーステッチの縫い終わりと縫い始めの「返し縫い」は、やってません。その理由には秘密があるのですが、一番の理由は、返し縫いの見た目がダサいからです。 #セーフティーステッチ #脇押さえ #お買い上げ頂いたジーンズは無料修理 #もちろん限界はあります #デニムが全体的にガーゼみたいになっている時は新しいジーンズを買ってくださいとお伝えしています #愛あるジーンズ #誕生日プレゼント #ジーンズギフト券 #オーダーチケット #大切な人へのちょっと贅沢なプレゼント #ジーンズコーデ  #デニムコーデ   #ジーンズ  #デニム  #タッチイズラブジーンズ #タッチイズラブジーンズストア #touchislovejeans   #jeans  #denim  #jeans👖 #touchislovejeansstore (タッチイズラブジーンズ) https://www.instagram.com/p/CmtgkcpvUgQ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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touchislovejeans · 3 years ago
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先日、ジーンズの修理を持って来てくださったお客様のコーディネート^_^ 濃いめのグレーのパンツに、タッチイズラブ®︎のデニムジャケット。 映ってないけどメガネと靴下のチョイスも、色の組み合わせが冬にピッタリでした。 素敵なコーディネートをしてくださってる事に、とても感謝しています。 (お知らせ) タッチイズラブ®︎ジーンズストアでは、お買い上げ頂いたジーンズの修理を承っております。(ただしちゃんとお洗濯してくださってる方に限ります。できれば無香料が希望です。) 穴が小さいうちにお持ちください。小さいうちなら、その場で直してお渡ししています。 穴が大きかったり、前ポケットを分解しなくてはならない場合などはお預かりする場合もあります。 お気軽にお問い合わせください。 修理のご来店予約は、 電話 080-4337-1173 (工藤) 迄連絡ください。 または、オンラインでのご来店予約も承っております。 詳しくはホームページのメンテナンスのページをご覧ください。 https://touchislovejeans.com/repair-free/ #デニムコーデ #デニムジャケット #ジーンズコーデ #ジーンズ #デニム #湘南 #茅ヶ崎 #茅ヶ崎ジーンズ #タッチイズラブジーンズ (タッチイズラブジーンズ) https://www.instagram.com/p/CXAOsBwvgjM/?utm_medium=tumblr
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