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笑わせて
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Blue sky
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oyasumimumemo · 6 days ago
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なゆき
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会社に置いていた私物が郵送されてきた。部からの"送別ギフト"も受け取った。中には菓子詰め合わせとブックカバーが入っていて夫は「あなたが本好きだからこれを選んだんだね、やっぱりあなたは会社でちゃんと好かれていたんだよ」と言った。私は好かれる立ち振る舞いを心がけていた。空気読めない、イタい、変わり者、もうそんな風に思われるのは嫌だったので頑張った。その成果がこの贈り物ということ。
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ハンナと花見に行った。商店街の店でコーヒーと食べ物を買って桜が見える河川敷に座り食べながら話した。綺麗だね、なんか幸せだね。食べ終わって川沿いを歩きながら何度も繰り返した。うつで仕事辞めた、と言うと「へーそう」という感じで、次は何の仕事しようかな、と呟いたときは「えっ働くの?」と言った。まあ気兼ねするからね、何かしていないと。ハンナと接するとき、私の暗さが彼女を不快にさせていないかが気にかかる。ハンナは私のそんな心配なんてどこ吹く風という態度でいる。
退職書類が発行され役所で保険関連の手続きとついでの用事を済ませた。自分には一切縁がなさそうな人間たち、本当に存在するかも分からない福祉制度、漢字ばかりの案内板、知らない日本語の数々。記入スペースの棚に刺さっている淡い色合いの紙束に身構える。読めるのに理解できない言葉は怖い。何故ばあさんばかり皆荷物が多いのか。何故ほとんどのじいさんは手ぶらなのか。私も年老いたら、どこでも登山服みたいな格好で出歩くようになるのか。何もかもくたびれて見える。
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oyasumimumemo · 18 days ago
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河内晩柑
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連日切れの悪い感じの雨がぴちゃぴちゃ降っていてしかも寒いので腹立つ。ざばざば降ってドカンと晴れるのが良い。天候を操っている存在がいたらボコボコに殴ってやりたいぐらい腹が立つ。
4月1日、すっかり無職になった。仕事を休みだしてからは一週間が経っていた。多くの発信者が"新生活"について発信していた。自分には関係無い意識でいたが、私も私なりに"新生活"を始めているのだった。
忙しくはないものの暇ではないのだった。利用する福祉制度のことや役所の手続きについて調べたり問い合わせたりする作業にはなんだかんだ毎日時間を割いていた。外との連絡もそうだった。退職処理にともなう事務的なやりとりのほか、「心配です」「寂しくなります」などの定型ぬくもりの返信も重い腰を上げてとりかかる感じで、終わるとげっそりと気疲れしていた。
働いていた頃、おざなりにしていた家事を根を詰めて行った。納得点に達するまで家中の清潔を極めた。風呂トイレ居住スペース床ガラス鏡クローゼット押し入れカップボード本棚排水溝冷蔵庫製氷機ガスコンロ水切りラック いわゆる大掃除だった。風の強い晴れた日に、窓を開け放ち半袖半ズボンで、狭い家の中を忙しなく動き回った。まだ続けたかったがいきなり気色悪い天候になったので一旦休憩とした。あまりにも労働だった。戸建てで同じことをしたら一週間はかかりそうな労働だった。
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頭も体も動かしていたというのに夜はかたくなに眠れない。処方薬だけでは眠れないので睡眠導入剤を個人輸入した。オンラインでもリアルでも買い物の際「これは無駄な出費ではないか」と自分に問うようになった。睡眠するために金を払うそれだけで可哀想なのに、あまつさえ購入ボタンを押す前に財布の心配をするなんて、私はギリ耐えるけど母親は悲しみそうだと思った。自分自身のことを他人事にするのに母親は私のことを他人事にしないだろうという憶測は愛されている自信のような気がする。
母親は「うっかりこの子を生んでしまったけど、生きてて幸せなのかしら」と考えることはあるのだろうか。怖くて聞きたくないけど。思わせていたらごめんなさい。こちらは「私を生みやがってあのババア!」と思うときはあるが、思われている母親が可哀想で「私がいなかったら良かったのになあ、ごめんね」と反省する。私は本当は母親が大好きなのだ。そしてどんな温度の感情でも自分のことはずっと嫌いなのだ。
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oyasumimumemo · 26 days ago
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いこぼれ
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生理が始まると分かりやすく体調が回復する。股から血が出ることを我慢すれば他は自由である。私の体では、子宮が私の人生をどうこうする権力を持っていて、私は子宮に仕事を辞めさせられたり自傷行為をさせられたりしている。
洗濯をして宅トレした後まだ勤務中だったことを思い出してPCの画面を見る。休職の流れで契約終了が決まっているので抱えている案件は何も無いし返信が必要な連絡も無かった。1時間以上離席していたところで誰からも叱られない。病弱で休みがちなうえに急遽今月末に契約終了となり、今朝は9時にログイン状態になったものの、この女性社員の精神状態は在宅勤務している今もとても悪いらしい、変に仕事を振って刺激しない方が良い、となっているのだろう。リアルでは出社組がなんやかんや言っているのだろう。できる社会人は悪口やいじめにならないように対象をsageするのがうまい。まあ、病気らしいと誰かが言えば「だろうね!」と一同納得するはずだ私はそういう見てくれである。1on1まであと1時間あるからそれまで一斉送信での退職のご挨拶メールを作成することにした。
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退職が決定してからのここ数日、夫が「今までご苦労様」とスイーツやプレゼントを買って帰ってくる。これに限らず、何の節目でもない時にスイーツやプレゼントをよくくれる夫である。欲しいものが無い私は何をもらっても喜ぶ。いつも私のことを考えているのだと思えるから贈られるのは好きだ。彼の欲しがるものはすごく高いので私は買ってあげられない。いつか自分で買うのだろう。世間では専業主婦の妻からプレゼントをもらったとき夫はどういう気持ちになるのか。「俺の金がこれになって戻ってきたのか」「気持ちは嬉しい」とか色々あるでしょうが、贈り物が、言葉や態度で示しきれない想いを形にするものなら別にそういう気持ちにさせてもいいのかもしれない。
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oyasumimumemo · 1 month ago
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目に見えるものがいい
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精神科で適応障害と診断され迷ったあげく退職することにした。精神科への通院と同時期に内科で検査を受けており、検査結果は"問題なしだが栄養不良"とのことだった。「すぐ怒ったり落ち込んだりとメンタルへの影響も大きいですからね、ちゃんと食べてください。」と普通のことを言われた。はん、ちゃんと食べられるなら苦労してないわ。とはいいつつこの体調(精神)不良は精神病ではなく、ただの栄養不良なのでは、栄養を摂れば元気になって働けるのでは・・・いや働くのは良いが今の職場は続けたくないな・・・となり、とりあえず退職することにした。派遣社員は休職ができないらしい。そんなわけあるかと思ったが私の所属していた会社はそうらしい。
内科で検査結果を聞いた日から医師にすすめられたサプリメントを飲みだした。そして精神科の医師に処方された抗うつ薬を止めてみた。ここ最近悪��していた体調不良は抗うつ薬の副作用とにらんだため。結果、かなり元気になった。なんとなく体調が悪いとか精神的に弱いとかのひとは、とりあえず足りてなさそうな栄養を摂ることから始めるのが良い。偏食家はサプリメントや栄養ドリンクから補給するのが良い。安易に薬には手を出さないほうが長い目で見て安心である。 精神科医もそれを先に薦めてくれたら良いものだけど、彼らにも事情があるのだろう。
何事も結局選ぶの��自分なので、~しなければいけない、ということは考えるべからずだなあ。
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oyasumimumemo · 1 month ago
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2025年3月
頑固な不眠症になりずいぶん長い間苦しんでいると思ったが数えてみると半年も経っていないのだった。睡眠導入剤はすぐに耐性がつくのでたった半年でも種類はコロコロ変わるし量もどんどん増えていった。季節の変わり目や低気圧、環境変化のストレスによるものだと診断する医師は怠慢だと思っていたけどひとはそんなよく分からないあやふやな理由で仕事を辞めることになったり好きな人と別れたり大金を何かにつぎ込んで貧乏になったり亡くなったりするのも本当のことだ。眠れなくなって人生が狂った。薬の量は安定しないし効かないときもあるので調整はできない。誰かに会ったり遊びに行くことはおろか仕事も出来なくなったので、今は在宅勤務をしているが原則出社の会社なので、何度も面談をしたり診断書を提出したり面倒が多かった。陽キャな部署柄こんなことでも事を大きくされがちで、目立つのが嫌いな私は萎えてまじで仕事を辞めようかと考えていた。
元気なときは眠気も倦怠感も忘れて、動きまわったりする。私は見るからにに病弱だけど、夜は買い物をしに出かけたり運動したりする。日がな一日布団にもぐっているわけではない。杖が無くても歩けるし吐血もしない。私の弱っている姿は部分的だ。みんなそうなのだろうか。今日すれ違った何人ものひとたち、平然と出歩いていたひとたちは、一日に必ず存在する一部分の苦しみを耐えた後だったのだろうか。
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夫は依然として優しい。私のように不眠だとかうつだとかの曖昧な体調不良を訴え仕事をさぼる部下も管理下にいるらしく何度となく愚痴をこぼしていたことがあったので、「あなたには誤解されたくないから言うけど私はほんとうに辛い」と言うと、彼らと君は違うと分かっているしそれ以前に男女差もある女性は色々と辛いだろう、というようなことを言った。私は女性であることは、男性と比べて弱さや辛さを訴えやすいのだ。ありがたい。
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精神科へは定期的に通院しているが、私は精神というものを軽んじているので診断に納得せず、内科にも行って検査を受けた。結果を待っている。精神科では週一通院を命じられ、知らない薬が追加で処方された。次の日の朝にその薬を飲んで仕事を始め、気がつくと予定していたタスクは完了しており急に入ってきた案件にも苛つかず絵文字など付けて返し、溜めていた洗濯をこなしあまつさえ宅トレまでしているのだった。おそろしい。病んだ人間を救う一発で効果のある対処法がこんなに小さな錠剤一粒だなんて、夢も希望もデカすぎて嘘くさいしヌクモリがない。
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oyasumimumemo · 3 months ago
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蝉のひとたち
人攫いがでると言う。イヤホンやヘッドホンをつけたひとを狙って攫うらしい。人身売買とか臓器売られるとかされるんだよ。夫が半分眠っているみたいに話す。「日本で?」そう日本、日本だってあるよ拉致して売るの、気をつけなさいよあなたずっとイヤホンつけてるんだから。
次の日は退勤後もイヤホンをつけずに電車に乗った。色んな声が聞こえる。コンタクトとれちゃって途中から片目抑えてみてたえルイボスティーおいしいよ慣れたらおいしいよふくらはぎいや膝かな膝くらいまであるの履いてくこれから先も希望なんてない気がするの1種類くらいノンカフェインあればいいなって。無防備のように聞こえてそうではない声たち。
眼鏡屋に寄るために最寄りではない駅で下車した。大勢が改札に向かって歩いていくなか私のすぐ後ろでお経のようなものが聞こえるので耳を傾けると低い声の女性二人が同じ言葉を繰り返し唱えてい���。蝉の鳴き声のようだった。
久しぶりに測った視力は昔より良くなっていた。支払いを済ませて店を出るとき店員は「綺麗に作りますね」と笑顔つくった。接客して視力を測って顔のかたちに合うようにツルを加工して何から何までやるのだな。眼鏡屋さんは大変だ私は眼鏡屋さんにはなれなさそうだと思った。
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oyasumimumemo · 3 months ago
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ジンゼン
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不穏な非日常に触れたくてのぞいた思考実験の動画から怖いスレまとめや怖いヤフ知恵まとめがレコメンドされオカルトやスピに引き込まれこんなんで毎日は楽しい。お笑いとしてではなく不穏なものに触れたいという気持ちで、トム・ブラウンの漫才を、そういうジャンルの創作物を味わうように笑っている自分に気づきアナザーストーリーで涙を流す布川をみてなんか後ろめたい気持ちになった。
正月休みになんとなくインストールした花札アプリは今日で14日目のログインボーナスを獲得した。大晦日に届くようポチった3年日記の記録は今のところ絶えず続けており仕事の日の化粧をやめ風呂にアロマオイルを垂らすようになり予防接種をみずから受けにいく2025年の始まりにそんな人間になっていた自分を見つめて殊勝な心もち、え何で?ひとは全く特別じゃなく前進も後退もなく今までと違うひとになっていく。
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oyasumimumemo · 4 months ago
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うまく寝付けなかったため常用の睡眠薬に追加で頓服を飲んで眠り、朝は朦朧とした意識の中起床、準備して会社に向かった。会社についてからも意識は半分眠っており体調が悪いので、とことわってから朝礼〜昼近くまで保健室で爆睡し、起きて気がつくと自宅のベッドで寝ていた。上司に何と言って帰ってきたのかは分からない。夫とのLINEでは「体調不良でかえりまふ」+うさぎが泣いているスタンプ。起きてから夫がパン屋で昼ごはんを買ってきてくれたので一緒に食べた。こしあんぱん、豆乳クリームパン、チュロス、きのこのポタージュ。幸せだった。何故か今朝出勤したことが何十年も前のことのように思えた。
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アラームを止めて布団の中で動かない私に同じく布団に潜ったままの夫が「7時過ぎてるよ」と声をかけ私はそれに返事をして布団の中にこもりつづける。そのうち夫だけ起きて仕事をはじめ、私は布団の中で上司にLINEを打ち「またか」と思う。夫も「またか」と思��ているだろうし、上司たちも「またか」だろう。何度迷惑を繰り返しても面の皮は一生薄い。次の契約は延長されないかなまあいいか私の収入なんてほとんどおまけみたいなものだし私って夫から離れた瞬間終わりになるんだろうな社会的に人間的に形を保てないだろうから。ごめんねしか言えない。子どもは絶対にいらない家事料理できない夜がすごいとかでもない妻。ありがとう、ごめんね、という手紙をいつか書こう。医者が言うからそうなのだろうが、本当にPMDDなのか?甘えでなく?と毎月考えて忘れる。私はおそらく精神科に通院しながらも精神というものを軽んじている。夢とか匂いとか行間とか、そういうなんかこう、よく分からないけどそれなりに意味のあるもの。よく分からないものは好きだけど困らせてくる。
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oyasumimumemo · 5 months ago
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ひとの精神は同じでも価値観って本当にさまざまだから、誰かに向けて伝える言葉はやさしい言葉を選びたい。想いなんて言葉にした時点で本物じゃないのだから、解釈なんてご自由でいい。私は先のことなんか見据えないで、たった今しあわせそうにしている貴方を祝いたい。
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oyasumimumemo · 5 months ago
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ころね
2024年11月21日(木)
体調不良のため、明日はリモートにしようとPCを持ち帰る。電車内でだらしない感じの男が私に向かって至近距離で手をひらひら振り続けている。ニヤニヤしながら目を合わせようとしてくるので見ないようにして到着を待つ。彼は終点前のデカい駅で何事もなかったように下車していった。ガキはもちろんのこと男も女も嫌いだ。電車なんて糞箱だ。
2024年11月22日(金)
作業不可能なまでに悪化。すいませんやっぱり無理ですとチャットを打ち、返事がきたあとに引き継ぎのやりとりをして電源を落とす。直後、個人LINEにも「お休み了解です!」とメッセージが届き、は?と思う。やりとりはteamsで完結したじゃんこっちがブチったみたいなLINE入れんなクソが、とバカ些細なことでキレながら二度寝。夫がごはんやデザートを買っておいてくれたらしい。彼はいつも通り家で仕事して退勤して外食に出かけた。付き合いたての頃「私が体調悪いとき私のこと嫌いだよね明らかに冷たいよね」と突っかかったことがあるが、今はこの距離感がありがたい。必要なものだけ用意してあとは距離を置いてくれる。おばさんになるって色んなものが刺激をうしなうこと、自分も鈍角になること。
2024年11月23日(土)〜11月24日(日)
まあここが山場やろ月曜から出社か〜だり〜と呑気なことを朝は考えていた。すこし家事をしただけで熱が上がり、ほとんど一日中横になっていた。嗅覚が衰えて好きな香水やオイルの匂いが分からず、味覚も衰えて甘いお菓子以外の食べ物が不味い。M-1予選動画やゲーム実況を見て心を元気にする。夜、夫も体調不良を申告してくる。
2024年11月25日(月)
結局二人して仕事を休み、病院へ行ってコロナ陽性と診断された。帰りはゴータクを呼んで夫だけ車に押し込み、私は支払いや用事を済ませて帰った。病気や怪我のときの男性の苦しみ方はいつも大袈裟に見える。元彼などを例に見ても、男はいつも苦しみ方が執拗だしう���さい。本当に苛々するから彼だけでも早く元気になってほしい。
2024年11月26日(火)
5日間自宅待機を命じられたので、木曜あたりでリモート再開を目標に、それまで何をして遊ぶか考える。金原ひとみ再読祭り(コロナといえば金原ひとみ)と懐かしの京アニ再視聴祭りを計画するも、こんな趣味にもそれなりに体力を要するみたいで、本は3ページ読む前に、アニメは1話観ただけで力尽きる。
2024年11月27日(水)
昨日の夜、義母が家の前に大量の食料を置いてくれた。夫が頼んだらしいが、普通の家庭ではこの関わり方が正常なのか?似たことがあるたびにちょっと引く自分が普通なのか彼らに〜コン的異常さがあるのか考えていや別にどっちでもええわ、と毎回なる。私は味覚はかなり戻ったのでがつがつ食う。夫が出前館したくせに手付かずにしていた飯も残飯処理よろしく平らげる。この機会に太ってかわいい女になるか!そういえばこの数日間、何回か風呂キャンセル、スキンケアに至っては完全にキャンセルしていたが髪も肌もなんか調子が良い。体に何かを塗布するのは嫌いなので、もうこの機会にスキンケアはやめることにした。
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そういえば結婚式、撮影も終わり無事入籍しました。疲れた(T-T)
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oyasumimumemo · 6 months ago
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フィクション
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ハンナと九品仏〜自由が丘を散歩した。秋生まれのハンナにお祝いを渡して、すごいよね私たち出会ってこれで何年目だよとお互いの誕生日に毎年繰り返す話題を此度もなぞった。私たちこんなにずっと友達でいつづけるなんてあの時は思ってなかったよね、ねーまじでね。すごいと思う、私たちが仕事の話をしていること、私たちの同級生に子どもがいたりすること。歳を重ねていくんだな、それでいつか先にしんでしまうのだな、そんな何十年も先の自分の将来にハンナを添えて考えている。かけがえの無いひとだと思う。できればずっと友達でいてほしい。
7時間眠れたとか会社の美人と話せたとか休みの日に家事をたくさんこなせたとか自分で作った料理が美味しかったとか、そういうことのひとつひとつありがたい。自由に動かせる体があることは奇跡的である。
ヘアメイクリハーサルに行った。白無垢とウェディングドレスを選ぶ。1.ふたりの華やかな思い出を持つ 2.彼の両親に喜んでもらう この2つだけを目的とした式なのに、この日のために美容院に行ったりこんなふうにリハーサルをしたりする自分が滑稽に思える。でもそれなりに整えてもらって正装をした自分はけっこう綺麗で嬉しかった。
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oyasumimumemo · 7 months ago
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月光
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金木犀の香水��つけた女で秋を感じる今日このごろ。私の夏はマジカルミライで締めとなった。前にthe pillowsのライブに行き「pillowsじゃなくてフリクリが好きなだけかも」「ていうかライブ自体合わないかもなんかサムいかも」とライブ中からテンションが下がり気味だったけど、マジミラは終始大いに楽しんだ。プログラムが進むにつれ会場に充満するオタク達の体臭も愛おしく、終演と同時に咽び泣く隣のオッサンの雄叫びを聞いて私も泣いた。私達が望むかぎり永遠に生き続けるVOCALOIDのことを遠い光だと思う。
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最近の読書を雑に撮った。春日武彦の「精神医学辞典 奇想版」はかなり面白く、本を開けば最後読もうとしてないのに読み続けてしまい電車移動中に読み始めると駅について���降りられなくてこんな読書体験はあまり無いのでうける。特に興味深い項目には付箋を貼っている。町屋良平「私の小説」について。町屋良平の著書は学生だったりアスリート(?)だったり自分から遠すぎる立場の登場人物が多いことから没入できなさそうと手に取ることはなかったが、2024年6月号の新潮に掲載されていた「私の批評」でつよい共感を覚え、単行本を買った。読むと彼のいうところの「なんとなくかなしい救われ」が自分にもガッチリと嵌ってしまいその感覚がマゾ的に快い。苦しみながらも反芻するように読み返している。
同居人に促され花嫁美容のため人生初のエステ的なところに行きもう二度と行くまいと思った。破綻した美容論的な講釈を聞かされたりコンプレックス商法ありきな業界の闇を感じたりした。帰り道から顔が痒く次の日にはデカニキビができ、私は「化粧ノリ」「トーンアップ」という概念もわからない美人だからこういうのはいらない...と前向きに諦めた。
同居人が毎日難しい勉強をしていて、机に向かいながら山王戦で追い詰められたときのしんどい三井寿みたいになっている。彼のこういう香ばしいところが私は本当に好きだと思う。可哀想で可哀想で可愛い。
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oyasumimumemo · 8 months ago
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夢じゃないと良いんだけど
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終業間近に上司から会議室に呼ばれ、仕事のことじゃないからpcやメモはいらない、と彼女は言い私は訝りながら入室し着席するや否や、彼女がある内臓系の��気に罹ったことを告げられた。今月発覚したこと、業務上近い人間には伝えているとの旨、あとは病状についてなどを話す彼女はぱっと見たところあっけらかんとしていた。そういえば最近ちょっと萎びて見えるなあと思っていた。帰りの電車でその病気について調べると、分かりやすく苦痛をともなう症状は無いものの、長生きはできないらしいことを知った。その日から彼女が笑うと妙に切ない気持ちになる。みすぼらしいような可愛いような。朽ち��けの野菜みたいな。
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結婚式や撮影の打ち合わせのため、久しぶりに彼と外出した。朝食を食べながら最近職場であった揉め事や、知人が内臓系の病気に罹ってふた周りくらい萎んでしまったこと、窓の外を眺めて日差しやばいね人多いねねえ見て犬、など運転中の彼相手に喋り続けた。彼は理想のパパみたい。彼を理想のパパにするために私はつとめて無邪気に振る舞っている自分に気づくときがよくある。打ち合わせは1時間ほどで終わり、昼食を食べて、3年前にしんでしまったトカゲのお墓参りに行った。彼と暮らしていなかったら私は墓参りや参拝など見えない何かに手をあわせるような場所へは行かなかっただろうと思う。いなくなったものや遠いものに対する想いは、育ちのよいひとほど強い気が��てでも何の因果関係が?と思う。ペット霊園を出て、(天国にいるペットと)ちゃんとお話しできた?と聞いてきた彼に適当な返事をする。物理的にも心理的にも遠いものに無関心な自分を恥じたいと思う。この無関心は未熟ゆえなのか単なる性質なのか分からないけど、いつか彼のように、見えないものに手をあわせるときに心から何かを思えるようになりたいと思う。彼との暮らしから嘘を減らしたいと思う。
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oyasumimumemo · 10 months ago
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祈る
どっぷり疲れて久しぶりに薬を飲まずに眠った。風呂に入る前は体から腐敗臭がして、自分が三角コーナーに放置され続けた残飯になったような気分だった。
その日は遠くまで出かけて一泊し、両家顔合わせの会食会に出て家に帰ってきたところだった。味の薄いコース料理を食べながらぎこちなく談笑し、彼が手配したカメラマンに、親戚(になる予定の)一同の写真を撮ってもらった。状況も自分の装いも何もかも心地悪く、解散したあとは屋外であるにも関わらずワンピースとパンプスを脱いで、Tシャツとスウェット、スニーカーに着替えた。
行きも帰りも含め移動中はここ最近ずっと机に向かっている彼と私がゆっくり話す久しぶりの時間で、幾度となく繰り返した諦めを反芻する時間でもあった。あなたは自分をすごい生き物だと思っているの?他人が立っている場所を自分は既に通り過ぎた場所だと思っているの?色んな言葉を飲み込んで貴方は不出来に生まれた人間の苦悩を分かっていない、とだけ伝えた。それさえもいわゆる「有能」な彼には褒め言葉のように受け取られかねないなと思ってイラッとしたけど、彼を傷付けても私の得にはならないし、というかこれから家族になろうとしているひとを敵にしてしまう自分に嫌気がさして悲しくなった。また病気じゃないか。そもそも敵なんていないのに。私は皆つらくて可哀相なことを伝えたいだけなのに。
色々かみ殺して、最後に寄った某SAでソフトクリームを嬉しそうに食べるヤンキー上がりみたいな青年達を見ながら、本当にひとり残らず幸せになってほしいと思った。
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oyasumimumemo · 11 months ago
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シベリヤ
彼氏が難しい資格の勉強をはじめた。彼は在宅勤務なので1日中机に向かっていることになる。息抜きのためか食事は一人で外食するようになったので私はほとんどひとりで過ごすようになった。ひたすらに楽しいをインプットする日々を過ごしている。
結膜炎になったあとに風邪を引いて熱が出たり喉を痛めたりした。普段あまりこういう形で弱ることが無いので、病院は久しぶりだった。最近週4勤務になって休日が増えたこともあり眠ってばかりいる。掃除、入浴、食事、何かひとつをするたびに眠くなってすぐ横になる。
「Serial experiments lain」の実況動画をみてから、自己認識と身体性、拡張現実などについてよく考える。鬱ゲーとまでは言わない��、没入すると自分の思考に絡めとられるゲームという意味で怖いゲームだと思った。
ハンナとマヨルカに行ったり、会社の上司からもらったスパイスでコーラを作ったりした。
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結局、自分に素直でいること、世界に正直でいることがいちばんシンプルでイージーなのか。
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oyasumimumemo · 11 months ago
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oyasumimumemo · 1 year ago
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週報-7
2024年04月13日(土)
ハンナ宅で、お昼ご飯を振る舞ってもらう。ボルシチ、タコとチーズのバジルサラダ、バゲット。コーヒーとケーキも出してもらった。食べ終わって直ぐ��ただしく家を出て、二人で下北沢へ。ハンナの知り合いが主催(?)と言う形で開いた一日居酒屋に行くためだった。主催もさることながら客も自己顕示欲の塊みたいな連中が集っていて便所みたいな空間だった。店を出たあとに二人で服や映画の話をしながら下北沢を散策して日が暮れる頃にそれぞれ家に帰った。
柔軟で社会性のある彼女がしばしば私を指名して遊びたがるのは何かの行事でせっかくだから~と珍味を食べるような感覚なのだろうか。ひとと関わるたび傷つく。自分の繊細さに絶望する。早く楽になりたいと思う。
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2024年04月14日(日) SHEINで注文した荷物が届いた。バッグから精液のにおいがしたけど、それ以外の服や��物には満足したので追加でまた色々注文した。中国とか韓国の通販で買うバッグはどれもこれも精液のにおいがするけどどういう工程を経たらそんなことになるんだ?
週末はいつも泣いている。彼は命を粗末にするな、と私を叱りつける。お前が命を粗末にすることで俺も傷ついていることが分からないのか、と叱る。分からない。分からないから困らせたい。そしたら愛してるだとか好きだとかを言って、分かりやすく優しくしてくれればいいのに、と思う。傷つけておいて優しさを求めるな、耳障りのよい言葉にまかせて収拾をつけるのは本当の愛じゃない、それはガキの恋愛ごっこだぞ、と彼は言う。
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2024年04月15日(月) ここ最近の平日の朝は私が家を出るタイミングと、ランドセル新入生軍団の登校のタイミングがかぶる。ランドセル新入生は春風みたい��と思った。今日は会社に半袖ニキネキがちらほらいた。退勤後も外が明るい。電車内が汗のすっぱいにおいで充満していた。
2024年04月16日(火) SR睡眠の日だった。アラームが鳴るまで一度しか起きなかった。すばらしい。何のために労働するのかが分かった。夜によく眠るためだ。
些細なことでもひとの役に立つことを嬉しく思いはじめたのはここ2~3年くらいだなと思う。それまでは与えられることだけが嬉しかった。前に好きだったひとに、どうして人助けの仕事をしているのか訊いたとき、彼は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がきっかけだと言っていた。要は与えること・救うことが幸いだから人助けの仕事を選んだということだったのですか?
会社の人間、何が起きるかも分からずに何でも始めて後に起きた問題に対応していると動けなくなるから、別の新しい問題またはその種を意図的に作り出す。止まることだけは避けたい。どこもみんなそうなのだろうな。会社に限らず、この世とか。
2024年04月18日(木) 仕事、言葉で攻撃して自分を守る大人を見た。私は誰かを傷付けたくない、と強烈に思う。自覚して驚いた。恨む相手を傷付けても存外すっきりしないこと、自分が良い立場になるわけでも無いことは知っている。
2024年04月19日(金) 昼休憩に会社のひとたちとご飯を食べに行った。一緒に働くなかで優しくしてくれて仕事上好きな相手だったとしても、休憩時間まで関わりたいとは思えないな。あるテーマで雑談しながらじわじわ傷ついて、その後もしっかり引きずっていたらしく家に帰った私に彼氏が「俺は敵じゃないよ」と言った。ケーキを買ってきてくれたので夜ごはんの後、一緒に食べた。
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