Don't wanna be here? Send us removal request.
Text
湖底にある山が火を噴いた。
0 notes
Text
月の湖漬け.マグマと風の和え物.地震雲で縛った叉焼
師匠たちが糊を持って来年と今年を引っ付き合わそうとしている。
ソアも面白がって手伝った。
牛が虎に引き継ぎ事項を伝えている。
5つのフラフープを胴体で回しているピエロ。フラフープはプロペラのように浮力になって大惑星へ移動した。
ソアはみんなに手作りのプレゼントを渡した。
湖底街の小人たちには毛糸で作ったお皿。小物を置いたり急須を置けるように。
本人たちは両面テープを皿の裏につけてワッペンのように胸元やお尻や頭につけた。
妖怪たちにはウォーマー系。王族たちには編みマスク。
モドコにはカメラカバーを編んだ。
ムヲンはソアを手伝い誇らしげ。
すると、空から風船に乗ってプレゼントがやってきた。
メッセージカードにはfrom Santa。あて先はソアとムヲン。
中身は10段もあるケーキ。
生クリーム、チーズ、チョコ、ピスタチオムース、フルーツタルト、ティラミス、モンブラン、抹茶、栗きんとん、プリン。
ドーカちゃん(近所の妖怪DJ)は渡したマフラーを巻いて年���年始のBGMを早速ミュージックスタートさせた。
みんなでサンタさんからのプレゼントケーキを頬張りながらゆく年くる年を味わった。
0 notes
Text
針山にでも行こうか
肥大化したそれを持っているので沈まない。
キューピットにお願いして射てもらった。
10時間から20時間かけて、また肥大するので何度も依頼しなきゃいけない。
弓と矢を湖底街で購入。
鏡越しに射って何度も繰り返して破裂させる。
0 notes
Text
ココロのとばり
呼ばれる声がした。
眠気眼のまま。
波の布団を被り直す。
起きるまで呼ばれる名前。
空に浮かんでいる小人は静かに泳いで降りていく。
ムヲンは朝日が地上を照らした音で目を覚ました。
0 notes
Text
波音は聞こえない
一人の男が女の死体を負ぶって浜辺を歩いている。
体力が持たず女を落とす。
上がった息の男はその場に座り込んで、女を背後から包み込んで海を眺める。
場末の飲み屋で働いていた女。拳銃で撃たれて野垂れ死にしていた。もう血は流れ出てこない。
男はズボンのポケットから煙草を取り出して火をつけて大きく息を吸って煙で満たした。
それから少し女の胸に触れて、女に胸の大きさの感想を告げた。
男は嗚咽を漏らして涙をこぼした。
あたりが暗くなってパトカーが浜辺に着いて警察官が男の元へ歩み寄る。
0 notes
Text
アクアリウムの節
突如、湖の水をムヲンが全て吸い尽くした。
小人や妖怪たちは水分をなくしてミイラのように固まった。
ムヲンが排泄した溶液は惑星を包んだ。
地上にいるソアも王族のみんなも毬藻になった。
ムヲンはそれから眠りについた。
女の双子の赤子は金魚鉢の中の毬藻を見つめている。
飾りの木の枝を見つめているのかもしれない。
0 notes
Text
三行日記
シガレットを銜えているボサツとキセルを手に持っている妖怪女郎蜘蛛のスイレンがやってきた。
2人とも美女で良い匂いがするしお召し物も艶やか。日頃は人助けと男漁り(男だけとは限らない)を生業としているらしい。
王族の屋敷へ見学に行ったり湖底街へ遊びに行ったりした。小人たちはちょっと怖がっていた。
0 notes
Text
霑体塗足
湖底街の市場へお買い物に行ったソアとムヲン。
けれど、湖底街に住む小人たちは誰ひとり居なかった。
共存している妖怪たちはいつものように自分たちの作業をしていた。
小人たちの所在を聞いてみると「吸引」という返事が返ってくる。
また他の妖怪に尋ねてみると「粘液」と一言だけ。
探してみると裏路地獄の壁という壁にへばり付いている。
ソアが引っ付いている小人を引きはがしてムヲンが耳から出るで煙を吸い取って小人を寝床に飛ばした(ムヲンが煙を吸うとその人物は寝床に飛ばされて記憶がなくなる)。
全員を寝床に戻すまで3日ほどかかった。
最後の方は妖怪も手伝ってくれた。飲み物や食べ物を分けてくれたり世間話をしてくれる仲にまでなれた。
0 notes
Text
茶香煙匂
カランコロン
玄関の引き戸につけられてあるドアベルが鳴った。
2足歩行や4足歩行ではなく、浮遊して茶の間へ日本人形が来訪。着物は紺色で菊の柄があしらわれている。
紅茶を所望。小粒の種を練りこんだクッキーをあてに添えた。
日本人形の住んでいる町の喫茶店のマスターに恋をしているという。
その喫茶店は古い着物や本も置いてあり、日本人形の和服を作ってくれたり髪も結ってくれたらしい。
雑に扱わず同じ生き物として触ってくれるらしい。
話しかけはしないけど瞳もちゃんと日本人形を見てくれるという。
他の人形や物にも同じような扱いなら嫉妬するんじゃない? ソアが聞いてみる。
他のものも区別なく同じ様に扱ってくれるところが良い、と日本人形。
名前つけてもらったの?
日本人形の主は別の人らしく名前はフジとつけてくれたらしい。
人間に珍しく意思疎通ができる女の子の主。
その女の子の主には恋していること教えたの?
おバカな主だし茶化されそうだから言ってない。それに両想いになったとして人間のような関係を望んでいるわけじゃないからね。
お香を焚いて一緒に昼寝をしてからフジは主の居る町に帰っていった。
0 notes
Text
何の雨?
雨が降ってきた。
けど様子が違う。
音が違った。湿度も変化無し。
部屋の窓から手を出してみた。
手は濡れなかった。
黒いつぶつぶだった。
ゴマのようなものだった。
虫ではなかった。
何かの種のようだ。
0 notes
Text
最果ての波音
3人の犬が彷徨った果てに名のない惑星にたどり着いた。
何かに怯えているようで3人固まって離れない。子どもの容姿をしている。
食べ物や着るものを渡す。
禍坤舎の居間に布団を敷いた。
意思疎通はほとん��できない。
次の日、鷲か鷹のような鳥が空を飛んでいた。
3人を守る鳥かもしれない。
名のない惑星の住人が友好的に近づいてもことごとく拒否拒絶する。
ソアでもムヲンでも等しく。
次の日、鳥が滑空して部屋の中に入って、鋭い爪で3人の犬を血みどろにした。
3人の犬は死んでしまった。
名のない惑星の住人は墓地に3人を埋葬した。
花やお菓子やジュースやおもちゃを供えた。
0 notes
Text
Smooth Jazz
居間兼茶室に着物を着た狐と兎のお面をかぶった妖怪(人型)が正座していた。
ソアは真夏の暑さを少しでも忘れるためお昼寝をしていた。2階から降りたところだった。
眠気のある思考回路のまま挨拶を返す。
ソアは早速お茶を点ててもてなした。
狐はハク、兎はギョクという名前。
3人で窓の外を見たり聞き耳を立てて感慨に耽っていると、夢妃とギア卿のとこの小ギアが縁側や勝手口、窓から入ってきてハクとギョクを身動き取れないようにロープで縛った。
虹大臣が後から部屋に入ってきた。
季節を捕らえて季節を自分のものにしようと企んでいたらしい。
しかし、ハクもギョクも季節を司る妖怪ではない。眷属ではあるけれど季節そのものではないと説明しても納得してくれない。
ハクは夏の天気雨の時よく仕事をしているし、雷様と仲がいい。
ギョクは秋頃になると月から出張してきて、秋祭りに参加している。
それに狐と兎は霊界との間などでもよく仕事をしている。三途の川を管理していたり、閻魔様に取り次ぐ仕事もしている。
季節と霊界は一切関係ないと伝えてもやっぱり夢妃と虹大臣は承服していない様子。
ソアはものは試しにハクとギョクをしばらく名のない惑星に長期滞在させてみては?と提案した。
2人は勤め先にお伺いを立てたところ有給を消化すればいいじゃんと受け入れてくれた。
墓地で墓磨きの妖怪と一緒に清掃をしたりお化け提灯や青行灯の手入れをした。
そうこうしていると中秋の名月の日を過ぎお彼岸も終わったころ、秋がやってきた。
緑だった森は赤や黄に色を変えた。暑さも和らいで涼しい風が吹く。
色づく木々に夏と秋の正体を教えろと脅迫したが木々たちは分からない。
風にも風見鶏や風車で賄賂を渡しても季節の正体は知らない。
2人を捕らえても季節は移ろいでしまう。季節は何者なのか正体がつかめない。
殺してみる?とギョクが提案した。
季節を失うかもしれないからそれは止そうと夢妃は却下した。
菌博士に季節について聞いてみたところ、太陽が関係していると教えてくれた。
太陽の眷属であるヤタガラスを捕まえたら季節を手に入れるかもしれないと早速に虹大臣と夢妃はヤタガラスを探しに旅に出た。
道王とソアはハクとギョクに非礼を詫びた。ギア卿はヤタガラスに逃げてと矢文を飛ばして伝えた。
0 notes
Text
無告之印
ムヲンと湖で泳いだり日光浴しているとソアの心臓が震え出した。
戸惑っているとムヲンは落ち着きはらって誰からかのコールサインじゃない?と。
どうやって応答すればいいの????と困惑したまま、心臓のバイブレーションは止まない。
ムヲンはソアの背中に回って、ちょっと長い鼻を背中に押し当てて取り出した。
どことなく心臓の形をした無線機のようだった。
ソアに渡した。
もしもーし
ブルルルルルルルルル
もしもーし
ブルルルルルルルルル
無線機にあるボタンのようなものを押してみたが反応はない。
バイブレーションだけが続く。
どうしようどうしようとアタフタしているとバイブレーションは止んだ。
誰だったんだろう
必要があるならまた掛かってくるんじゃない?
ムヲンはソアの背中に心臓の形をした無線機を入れて元に戻した。
風が少し冷えてきたのでソアは家に戻ることにした。
胸に手を押し当てて取り出そうとしたが何も出てこなかった。
0 notes
Text
撮像素子
ギア卿と虹大臣が合作した装置が出来た。
光をとらえ像をかたどる装置、いわゆる写真機。
けれど原動力がないのでまだ未完成。
ソアの持っている小瓶に入った雷雲を借用させてくれと願い出てきた。
反対する理由も特に持ち合わせてなかったので快く小瓶を渡した。
虹大臣は小瓶を開けてヌルヌルとしてパチパチと出てきた稲妻をひとつ写真機に垂らした。
写真機は閃光を浴びた。周りも一瞬光に包まれ、まぶしかった。
サングラスをしていた用意周到なギア卿だけ平気だった。
写真機は付喪に変身した。意思を持ち言葉を発し交流することが出来る。
初めてレンズの瞳で見た像はソアだったので母親として認識しているようでとても懐いた。
ギア卿と虹大臣はプロトタイプでいうことを聞かない写真機をソアに譲り、付喪に変身しないプロダクションタイプを作ることにした。
何故か写真機のモドコはしばらくの間ソアのことをMUSUKAと呼んでいたし自分の名前をシータだと思い込んでいた。
数か月経ってようやくソアという名前を覚えたし自分の名前はモドコだと上書き保存できた。
0 notes
Text
氷炭相逢
ヘッドフォンをつける妖怪は音楽の好きなムヲンと近所のドーカちゃん。
ちなみにドーカちゃんはアコギを常備しているうた歌い妖怪。河童種族。
思ったよりも参加チームが多いのでソアもヘッドフォンをつける役になった。
あるチームはヘッドフォン(をつける)役を分身の術で何人も作ったり、
金庫やベッド、レンガや地下に隠すチーム、ヘッドフォンを迷彩色にしてカモフラージュするチーム、
ヘッドフォン役自体担いで目に触れさせないようにする守る側がいた。
ヘッドフォンからは受信した宇宙のラジオ(音)が流れていた。
この大会の主催者である道王はお留守番をしていた。一人の時間も大切にする王。
自室でおやつを食べていると外からの轟音にびっくりしておやつを落としてしまった。
道王は轟音のした方を探し当てた。それから、遣いをやってヘッドフォン役のソアを隕石の元へ行かした。
隕石ではなく乗り物に乗った人だった。その人は見た目が一番ソアに似ていた。
人はケガをしていたので急遽病院を建てた。
菌博士(王族の一人で科学者研究者など)は来訪者と名のない惑星の住人のお互い同士危険に成り合わないか調べた。
ソアが看病した。菌博士から白衣を借りた。
しばらくしたら話せるまで回復した。
ギア卿は乗り物のバイクを修理した。
バイクの燃料は夢妃(道王の伴侶)と虹大臣(ギア卿と同立場)が精製した。
ソアに似ていた人は宇宙を旅する人だった。
休暇を満喫しようと数人でツーリングに出かけたが、はぐれてしまい迷子になった挙句バイクも故障して名のない惑星に突入してしまったらしい。
その際、クレータが出来てしまい惑星は大丈夫なのかとバイカーは困って心配になった。
だが、衛星ヨタから土をもらってくるので心配ないと教えた(惑星ヨタの土については別添参照あり)。
バイカーはお礼に雷雲の入った小瓶のネックレスをソアに贈った。時々、鈴のように雷が鳴る。
それから無事に宇宙に戻っていった。
湖中街に行ってみると矛と盾ゲームはまだ続いていた。
0 notes
Text
逆取順守の撞着
ヘッドフォンを取るのは誰だ!第1回 矛と盾ゲーム!!
ヘッドフォンで音楽を聴いてい���妖怪からヘッドフォンを取る側と守る側で行うゲームヘッドフォンを守る側は取る側に攻撃などの直接的なアクションをおこしてはいけないヘッドフォンを取る側は防衛をしてはいけない
日 時 〇月◇日 ▽△時より 場 所 湖中街 裏路地獄 筆記体タウン 参加資格 5人1チーム 小人なら誰でも可能 大会形式 トーナメント(敗者復活はなし)あみだくじで順番を決める
守る側と取る側、両方に参加しても可能 但し、同時に出場は出来ない。どちらかのみを選択しなければいけない 魔法使用可能 参加賞はギアメダル 優勝チームにはレインボートロフィーと道王直筆の賞状
0 notes