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“I’m turning forty in August. Three kids, full time job. All my kids are under the age of seven. The amount of mental energy it takes, you know, juggling all of them and the constant questions about nothing. I mean, mom is busy, please, just give me a second. My husband tells me that it’s just the season we’re in. We’ll get back to it. But I just want it to slow down so I can pause and breathe. Everything just changes so fast, you know? When you’re a little kid, and you turn into a teenager, it’s like: ‘Oh, I’m changing now.’ But you’ve been coached. You’re prepared for it. Then you go from teenager to college. That’s a big change. Then from college into your twenties, still changing. But at some point you kinda feel like I’m an adult, and I’m done. But you just keep going. It’s like oh shit, no, no, I’m going to keep changing. And these aren’t like the earlier changes. These aren’t the ones you get to plan for. Well some of them are, like: ‘We’re moving to a new place.’ Or ‘I’m going to get a new job.’ Those you can be ready for. But as you get older shit starts getting thrown at you that you’re not planning for. Dodgeballs. And you’ve just got to pivot. And all of the sudden you realize, that moment in time, right before the dodgeball, that was the last time you saw the old you. And you didn’t even get to say goodbye.”
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而立
わたしの勤務先に、パパが勤めた大学の学生証を持って20歳の証明に来る女の子が何人かいた。もしかしたらパパと在校期間が被っている女の子たち。そうしてまたパパのことを考える。
パパが亡くなったとき、ママもお兄ちゃんもわたしもその場にはいなかった。確かにその二週間前からパパの体調はあんまりよくなかった(その間に救急搬送が二回あった)けど、みんなそれが非常事態だとは思っていなかった。なぜならその「あんまりよくなさ」は、過去20年のうちに経験した「ほんとうのよくなさ」とはちょっと違ったからだ。だから三人とも、あるいはパパ本人も、あくまでも「いつも通り」に過ごしていた――……と思うけど、もしかしたら、パパだけはいつも通りだなんて思っていなかったかもしれない。昨日より体調が悪い箇所を気にして、明日またさらに別の具合が悪化するのを不安に思って、なんだか過剰に寂しがっていたから。でもそんなことだって家族にとってはいつも通りのことだったのだ。20年間のうちに見慣れていったいつも通り、あくまでもすべてがいつもの通りのことだった。
ママの授業中にあったらしいパパからの不在着信に折り返すとパパが出なかった。ママが職場を早退して急いで帰宅すると、パパはベッドの脇でうつぶせに倒れていた。そのときのパパはまだ温かった、とママは言った。「でもその青い顔を見て、こりゃだめだと思ったの。チアノーゼが出てたもん」。それでも消防に連絡して、その指示に従って心臓マッサージをしているうちにパパの顔色が普通に戻ったのよ、とも教えてくれた。「パパ、もしかしてママのこと待っていたのかしら」。
ママは、そのあとのママは、何年か前にパパが手術で外すことになった結婚指輪が見つからないと探していた。パパは指輪をつけずにいることになってからいつも財布にしまっていたじゃないと言うと、財布は見た、でもないと言うのだ。「どこにあるのかしら、捨てるはずないの、絶対どこかにあるの」。ママは静かに焦っているように見えた。 パパを燃やすとき(そう言うとママは確かに燃やしたねと言って笑った)、パパにいろいろ持たせたけど(地理も好きなパパなので地図なんかは二つ持たせた。アメリカで愛用していたロードマップと、関東版のロードマップ)、指輪は絶対に持たせなかった。だから絶対どこかにあるよ。 最近、ママが新盆だからと言って盆飾りを買おうとしていて、別にいいけど、狭い家なんだしわざわざ買わなくてもよくないかと横槍を入れておいた。「だってパパは地図を持っていったじゃん。提灯なんかなくても迷わず帰ってくるよ」。 ママはそれを聞いて「言えてる」とまた笑っていた(でもたぶん買うのはすでに心に決めていたようだ)。
結局指輪は家の全然関係ないところに落ちていた。それを無事見つけたママはしばらくパパの指輪をつけて過ごし、サイズが違うためうっかり落としそうになったことをきっかけにつけるのをやめ、いまは仏壇に置いてある。
パパの死のことを数少ない友人に伝えた。 一番面白かったのは、「久しぶりに会いたい、話したいこともたくさんあるし」と切り出したわたしの話が、妊娠だと思ったと明かされたことだ。 「で、本題だけど」「妊娠したの?」 あんまり見当違いなので面白くて笑った。人間は生まれない、むしろ死んだよ。 でもこれは改めて考えさせることだった。会って話したいって切り出すような話題って、親の死より自分の妊娠が自然な歳かもしれない……まあ単にわたしが太かったということかもしれない。 また別の一人はパパの死を自分の親のことのようにショックを受けていた。その人とはもう少し詳しくパパの個人的な話をした。そうしているうちに感極まったように伝えてくれた。 「あなたは家族の病のために欲しかったものが手に入らなかったかもしれない。たしかに自分はあなたが欲しいと思ったものは持っているけど、でも、自分が家族に欲しいと思ったものはあなたのほうが持っている」
そういえばパパを燃やすとき、わたしが一番不安だったのはパパが何も残らず灰になってしまうのではないかということだった。 パパは骨粗鬆症で、50代のころすでに80代の骨らしかった。そんな骨を燃やしたら、拾うものなんて何もなくただ粉があるだけでないのか。そんな棺を見るのが恐ろしいと思った。 でもさすがはプロで、赤々と燃え盛る炎から戻ってきたパパはしっかり残っていた――棺の中にはカラカラになった骨のほかに、パパの体に埋め込まれた暴力的な太い金属ボルトが残った。それは凄まじい熱を放っていた。わたしが息を呑んで見つめていると、係員は「危険ですから触らないでください」と制した。 係員は喪主に聞いた。「これはどのようにいたしましょうか? 骨壷にしまいますか」。 ママは言った。「これは入れないでください」。 そのようにしてパパは何年かぶりに、ようやく、何も埋め込まれない体を取り戻した。
あと骨の話をもうひとつ。 骨粗鬆症のために、パパは通常の年代が荼毘に付す時間より短かったのだと思う。待合中、係員が案内に来た。「お時間はあと少しでございます。もしお手洗いなどご用のあ���方はいまのうちにお済ませください」。 そのすぐあと、同じ人がまた見えた。慌てた様子で言った。「終了したとの報告がありました。恐れ入りますが皆さまお集まりください」。 そうして戻ってきたパパの骨は、上述の通りちょうどいい塩梅だったというわけだ。
――でも歯だけはしっかり形が残っていた。それだけはまだ全然燃え足りてなかった。
遺骨をかき集めるとき、わたしは「歯が」と口をついた。「あんなにちゃんと残ってる」。 隣にいた叔母は「ほんとうだ」と返した。「歯はとても丈夫だったんだね」。 「シュミテクト使ってたからかも」 「あら、うちもそれ使ってる」 「じゃあ叔母さんも歯が残っちゃうかも」 わたしがそう茶化すと、叔母はにっこり笑った。「じゃあそれ、あなたが見届けて確かめてくれる?」。 わたしは急に胸がいっぱいになって「うん」と言う。ただ「うん」とうなずくしかできなかった。
ちなみに、棺の中に入れた地図は綺麗さっぱり燃えていた。 あと、パパが好きだった小説もちゃんとなくなっていた。
パパの棺の中に入れたいくつかに、小説もあった。わたしが家の本棚から「これを入れたい」と取り出したからだ。 ママは「いいね」と喜んだ。お兄ちゃんは「あなたがそうしたいなら」とうなずいた。 親族は、棺の中の、パパの顔の横にある小説を見て「本がある」としか思わなかったようだ。「本が好きだったもんね」。 でもパパと個人的な付き合いがある人たちは違った。 「ああ、この小説。ほんとうによく読んでいましたもんね」 通夜でその声を聞いたとき、わたしはまた胸がいっぱいになった(その週は何かにつけすぐ胸がいっぱいになった)。わたしがどんな意図でこれを入れたいと思ったか共有できる人がこんなにいて、それはつまり、わたしがパパの、父親でなく個人的な人となりを、たとえ一部分でも知ることができた人間だったからだと思ったからだ。なんだかとても嬉しかったのだ。
先生――研究会の先輩――がうちまで弔問に来たときは、ママと三人でパパの昔の話をした。 パパとママが学部生のころ、先輩が院生でTAのころの話。 先輩の話はいろいろ聞いているので初めて会った気がしない。もしかしたら赤ちゃんのころ抱っこくらいされているかもしれない。 たとえば先輩が前妻と別れることになったとき、ママが先輩と話をしたときのこと。ママはそれが忘れられないのだと折りに触れて言う。 「あなたたちを見てるとO・ヘンリーに出てきた夫婦を思い出します。なんでしたっけ、あの、“The Gift of the Magi”の」 それはいまでもママのお気に入りの話になっている(「いやあ、先生、それを母から聞いたとき、さすがにちょっと誇張し過ぎでしょと思いましたよ」「違うのよ、あの最後がちょっと噛み合わないところを言ってるのよ」「ふふふふ」)。 その先輩はパパの骨壷と向き合うと声を上げて泣いた。わたしはその泣き声を聞いて気持ちが沈んだ。
パパとの最後の会話はありがちな「気をつけてね」「わかなもね」だった。パパが死んだのは金曜で、その二日前のことだ。 パパが週三の通院のために利用していた介護タクシーの運転手(いつもの人)が家まで迎えにきて、その日は休みで実家に戻っていたわたしがパパを玄関先で見送った。 パパは少し苛立っていたけど、それでもわたしが「気をつけてね」と言うとしっかりした発音で、「わかなもね」と言った。
その前、いつにも増して寂しがっていたパパは、部屋で一人で寝ていられずにわたしのいるリビングまで来ようとした。パパは立って歩こうとして気が遠くなり頭から倒れるようにふらつくので(これで倒れたときが直近の二回もの救急搬送の原因だった)、わたしは倒れそうになったパパを担いでベッドまで運んだ。パパは成人男性としてはたぶん普通体重なのに、むしろ軽いほうなのに、重くて、重くて、とても運べなかった。上手にベッドまで持ち上げることもできなかった。思い返すたび、もしわたしにもっと力があれば、あんなに怖い思いをしなくて済んだかもしれないと思った。あんなにどうしようどうしようと、焦らなくても、動揺しなくてもよかったのかもしれないと思った。でもその話をしてママは言った。「力なんて関係ないよ、そんなのみんな焦るよ」。 なんとかベッドまで運んだらパパはなんともなさそうだった(「ほんとうに大丈夫なの?」「うん、大丈夫」)。だからわたしは「何かあったら呼んでね」と言って部屋を出た。 それなのにパパは、また部屋から出て倒れそうになるので(どうして?)、それに気がついたわたしはもう一度同じようにパパを運び、今度は「寝てて」と言った。大した距離でなくても成人男性を運ぶと息切れすると初めて知った。じんわり汗も滲んだ。激しく動悸がした。 「お願いだから何かあるなら呼んで。来るまで待ってて。寝てて」 パパは今度は黙って口を尖らせていた。でもそのあとはもう一人で動こうとしなかった。 その次の日――パパが心不全で死ぬ前日――背中がわずかに筋肉痛だった。
わたしはママに訊いた。「もしわたしに男性並みの筋力があれば、あんなふうに言わないであげられたと思う? つまりパパをひょいひょい担いで、パパがベッドで大人しくしていなくても余裕を失わずに、心乱れずにいられたと思う?」。 ママは言った。「いいや、そんなことないでしょ。確かに、もしあなたにもう少し介護の知識があれば、いくつかのところで焦らず済んだことはあるかもしれない。でも別に力があってもなくても、あなたの動揺は避けられなかったと思うよ……あんなに衰弱しきった親の姿を見たら」。
わたしはパパに言った。「気をつけてね」。
パパは言った。「わかなもね」。
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3/∞ countless scenes I can’t stop thinking about. ↳ BEFORE SUNRISE (1995) dir. Richard Linklater
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Krzysztof Kieślowski and Juliette Binoche on the set of “Three Colors: Blue”.
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