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11月29日、チェルシーのダイナーで買いています。テレビでは大学生のバスケの試合が流れ、ラジオからはガンズアンドローゼズが流れ、天井のファンはゆっくりと回る。なるべく個人的なことを忘れないうちに。
10/28(日本)「行ってみないとわからない」渡航前に俊平さんとミーティングをして出た結論がこれだった。ビザも飛行機も住む場所も整った。でもそれ以外はほぼ白紙。いくつか送ったメールはほぼ返ってこず。申請書にあんなに大きなことを書いたのに、実際にそんな立派なリサーチが自分にできるのか。いくつか送ったメールはほぼ返ってこず。成果を求めないとACCの方は言って下さったけど、自由に貼りついた責任の二文字を撫でながら、自分がとんでもないほら吹きになったような気分で渡航の日を迎えてしまった。
数日前に偶然出会ったカメラマンTommyに言われた言葉’Stay active, talk to people’ をノートに書いて家を出た。期待と不��と興奮ともう一つ何かが体の中を泳いでいる。
10/28(NY) JFK空港に到着したのは夕方4時頃。約12時間のフライトはほぼ寝られなかった。いくつか映画を見たけど、E.T.で号泣して着陸。シンプルでエバーグリーンな物語にもだけど、その中にある大胆な省略にめちゃくちゃ感動した。見終わった後、遠くの空に思いを馳せるような作品に携わりたい。シリアスな現実も大事、だけど圧倒的な夢の一部になりたい。子供の中に大人はあって、大人はどこか子供である。
遅々として進まない税関を抜けて滞在先のBrownsvilleにたどり着いたのは6時頃。電車の中、揺れるスーツケースを抑えながら、夕日に染まる街並み眺めた。どこかに似ていてどこにも似ていない景色。その景色の一部になっていく。その後何度となく思うことになる「来てよかった」はこの時が最初。
10/29 目が覚めたのはおそらく8時とか9時だったと思う。とても深く眠った。やっと深く眠れた。起きてすぐ家の周りを散歩。ダンキンでシナモンとチョコレートのドーナッツ、そしてホットチョコレイトを注文。食べながらまた歩いた。家の目の前には学校と公園。ちょっと歩けばランドリーやデリがあり、小さな教会がいくつもある。
この日は生活に必要なものを揃え、昼過ぎからBushwickの辺りをぐるぐる歩いた。いくつかの古着屋とレコード屋を巡っていたらもう日が暮れていた。下北とか高円寺でもできることをここでもやる。というかどこの土地に行ってもやっている。レコ屋や古着屋、コーヒー飲みつつ本を読んだり作業ができる場所(遅くまでやっていたら更によし!)、を探して自分なりの地図を作る。
家に帰って俊平さんと乾杯をし、この2ヶ月でどんなことしたいかを話した。言葉にすると叶いそうな気がする。
眠くなるまで明日以降で受けたいワークショップやスタジオを探した。自分が勘違いしていたこともあり、ドロップインで受けられる演劇のクラスがなかなか見つからない。少し焦る。
10/30 8時頃起床。10時からTrisha Brown Dance Companyのクラスを受けにマンハッタンへ。 会場のEden’s Expresswayはソーホーに立ち並ぶある巨大なビルの一つにの中にあった。チェックインを済ませ、今にも崩れ落ちそうな階段を上って4階へ。辿り着いたのは陽の当たる美しいスタジオだった。明るい色の木の床と白い壁、そして大きな窓が三つ。その前に並ぶ植物たちを邪魔しないように参加者はそれぞれの荷物を置いていた。
Mariah Maloneyは自分の体の重さを感じるようにを指示を出す。体の心地よさ、衝動に従って体を動かしながら床との関係をとりながら自由に動く。ペアになってマニュピレーション、そこから即興的な動きに展開し、次第に皆でインプロ。そしてしれっと振付。出てくる動きがユーチューブで見たいくつかの動画を連想させるもので「トリシャブラウンっぽい!」っとなんだかグッと来た。振付をもとに改めてペアワーク。更にスローモーションで沈んでいくタスクと新しい振付を手渡して三つを自由に行き来しながらセッション。2時間はあっという間に過ぎた。Mariahはワークの度に自分がカンパニーにいた時のことや、Trisha Brownに言われた言葉をシェアしていく。会場がカンパニーが使用していた稽古場だということが彼女の描写を細かくしていく。単にテクニックを紹介するだけじゃなく、人間性やそこにあったやりとりや景色すら手渡していく。ニューヨークに来てはじめてのワークショップがこのクラスでよかった。 クラスが終わってからMariahやワークショップを主催しているmovement researchのインターンの方に話をきく。会場のことやおすすめのクラスなどを教えてもらう。 その後Alexander Techniqueを受けにGibney at 280 Broadwayへ。このスタジオは今回の滞在でとても重要な場所かも。大小いくつもの部屋があり、大きなスタジオには照明を吊るためのバトンとロールバックの客席も用意されていた。天井の一部はガラス張りになっていて、見上げると空が臨める。この日は青空。世田谷パブリックシアターの天井のことを思い出す。
アレクサンダーテクニックのクラス��小さな部屋で自分含めて4人。正直英語は6割ぐらいしか分からなかった。ペアになり身体を解いて行く。Sarah White-Ayónの声がけに従いながら身体はあるべきところに戻っていく。驚いた。終わってすぐにメモをとってみるけど、体へのアプローチを文字にするのはとても難しい。
クラスが終わって同じペアだったJと改めて自己紹介。「コンタクトインプロビゼーションのすごいジャム」を紹介してもらう。
俊平さんとセントラルパークを少し歩いて帰宅。9時頃にはもう眠かった。
10/31 この日も深く眠って1時からWe Speak English。会場のWebster Libraryはマンハッタンの右上にあった。英語が第一言語じゃない人のために行われる無料の英会話教室。参加者はフランス、中国、韓国、ベネズエラ、日本、チリと様々なところから来ていて、自分のように用があってしばらく滞在している人もいれば住んでいる人もいるようだった。
主なワークは以下の通り。①自己紹介→他己紹介(名前、出身、NYの最高だと思うところと最悪だと思うところをペアになって話し、その後皆にペアの相手を紹介。)②そこから「自分がここに何年も住んだとして、ニューヨーカーになったと感じたとする。それはどんな瞬間か。その時に自分に起きている変化は何か」というお題でディスカッション。自分は「今の自分のよりタフになったとき、そう感じるのかもしれない」と答えた。参加者の年配の方にものすごく同意された。先生の「自分は小さい時にドミニカからニューヨークに来て今に至るまでずっとニューヨークにいる。ニューヨーカーだけどドミニク人だと思��ている」という言葉が印象的だった。「それぞれの文化や習慣をもったままここにきた時、どこまでこの土地の、この国の文化を許容し、合わせるのか」というお題も出た。英語で答えるのが難しいし、なかなかに深い問いかけ。しばらく皆黙ってしまった。口火を切ったおじさんの英語はなまりが強くほぼ分からなかった。自分もあれこれ話したかったけど「いろいろ手にとってみたいタイプっす」としか答えられなかった。そこから今日はハロウィンだよーという流れになりお菓子が振る舞われ、③最後はビデオを見ながらなぞなぞとディスカッション。ビデオは非英語圏の方が病院に行く時の困難が描かれていた。
曖昧なリアクションはしないで、分からない時は分からないと伝え、聞き取れない場合は「もう少しゆっくり話してください」と言えばいい。大切なのはちゃんとやりとりがしたいという意思を伝えること。平易な言葉でものすごく重要なメッセージのこめられたビデオだ。これからの日々を過ごす上でとても大切なものを与えてもらった気がする。
イーストリバーをぼんやり眺めてからセントラルパークを横断し、Museum of Natural Historyへ。度肝を抜かれる物量。地球上のあらゆる生物、地球そのもの、宇宙までもがミクロにマクロにシームレスに語られている。超面白かった。インターンの青年がバイソンやエルクについて熱く語ってくれたのもよかった。この博物館にあるもの全てが区分けされているようで全て繋がっている。そして連綿と続いていたものを人間が壊しまくってきた歴史を見るようでもあった。ニューヨークの歴史の語り方を批評し直す展示もあった。膨大すぎて見切れず。また行こう。
夜はブルックリンに移動してTouche Amore。完璧。完璧すぎるハロウィンの夜。この瞬間に次はない。だからこれは自分の歌だと言わんばかりキッズたち。一人の歌が一人一人の歌になる時、音楽にしか起こせない革命は起きる。
11/1 朝10時からGagaを受けにGibneyへ。じっくり展開していき、言われるがまま踊りに踊った。充実感とともに寝そべる。天井の窓は曇っていた。お昼もGIBNEYでMELT。あらゆる方法でずっと筋膜をリリースする2時間。英語、全く聞き取れずとても落ち込んだ。夜は俊平さんと在外研修制度で来ている友野翔太と合流してMOMAへ。ユニクロナイト、超すごかった。ヘトヘト。やはり見切れず途中で断念。展示の内容もさることながら時代やジャンルをシームレスに繋がっていく空間のあり方、偉大な作品群の中で突然現れるお絵かきワークショップ、子供に向けて書かれた注釈なども興味深かった。ロビーではlot radioとMOMAのがコラボレーションでDJが曲をかけている。来た時にはハウスがかかっていて、帰る時には優しいフォークっぽいのがながれていた。広い空間があっていい音楽がなっていたらひとは踊る。踊るひとを眺めながらおしゃべりしたりお酒を飲んだりする人もいる。いい時間だった。とってもよかった。美術館でDJしたいっす。翔太と俊平さんと屋台のハラルフードを食べつつ、作品の感想やベンチの重要性なんかについて話した。
11/2 朝、Yoshi Amaoさんが主催されているSamurai Sword Soulのオープンクラス。 会場はブルックリンのChez Bushwick Studio。このクラスはMasaya Okuboさんに誘っていただいて知った。Masayaさんは弟の紹介。人のつながり。まさか初めての殺陣のクラスがニューヨークだとは思わなかった。恥ずかしいほど何もできず。この滞在、できることを確かめるより、できないことを集めていく60日なのかもしれない。悔しいと思うものがあれば何かしら動いていく。殺陣、日本戻ったら始めます。
11/3 コインランドリーに挑戦したのがこの日だったと思う。感想も含めて6ドル弱。靴下が若干縮んでしまった。その後、スタージナタリーの記事を書き、4時にはOpen movementというイベントに参加すべくPerformance Space new yorkへ。全く何が行われるか分からなかったけど、インスタの写真を見ていくと決めた。あまり詳しく調べない。調べたら怖気ずく。
会場はイーストビレッジのビルの4階、お茶が飲めるスペースの奥に巨大なクラブのような空間があって、既に50人ぐらいの人が静かにストレッチなどしていた。この時点ではまだ何のイベントなのかはまだ分からず。 謎の人が現れ、一人一人に耳打ちして指示を出していく。自分は「誰か一人の動きのコピーをして。ただしバレてはダメ。そして2メートル以上近づかないで」という指示だった。50人が黙々と指示通りに動いていく。集団になって動いたり、動物の鳴き声を模���したり、寝転がったり、時間をかけてゆっくりと歩いたり、自分と同じように誰かをコピーしたり。ひたすら静かにカオスな時間が流れて謎の司会者が少しお喋り。「じゃあしばらくみんなで即興!」と言って爆音で音楽がかかる。絞られたピンクの照明の中、爆音でかかるハウスミュージック。せっかくの広い空間、自分は思いっきり走り回った。 数曲かけたところで再び司会者登場。どうやらここまでがウォームアップだったようで、言われるがまま空間の東西南北に分かれて「儀式」を作るワークショップ。チーム名を考え、大切なものを一つ用意する。それの崇め方をみんなで考え披露する。その後空間の位置も工夫して、他のチームを巻き込んだ儀式をシェアしていく。実に3年ぶりの英語でのグループワーク。相変わらず付いていくので必死だった。頭の中にアイディアはいくつもあったけど、なんて言おうか考えているうちに話はコロコロ変わっていってしまう。自分たちのチームは一冊の本を神と崇め、その本を経典とし、ランダムで選んだ文章を読み上げ、他のチームに復唱してもらうというパフォーマンスを行った。復唱しながら次第に動きが生まれ、移動式の聖歌隊(だいぶよく言っています)のようになっていくというものを披露。
思ったより上手くいったこともあり、パフォーマンスが終わった途端に喉が渇き、会場を出てロビーで一息ついていると、同じグループの女性もやってきた。引っ張っていってくれてありがとうと伝えると、適当に言ったことをみんなが喜んでくれたから上手くいったね、と言う。自分が日本から来たこと、滞在の目的、英語に難儀したことなど伝えると、彼女は最近まで高円寺に滞在していたと教えてくれた。CAVEのことも知っていた。狭いぞ、世界。話が盛り上がっているうちにワークショップは終わっていた。 アートやダンスが好きな人が昼から集まり、自由に過ごすことができる。そしてある時間になるとゲストがやってきてワークショップが行われるというのがこの日の趣旨だったらしい。
この日もやはりヘトヘトになって帰宅。明日以降の予定を考えて寝たと思う。
やるべき事、行くべき場所、会うべき人は増えていくばかり。そりゃそうだ。ニューヨークなのだから。瞬きするスピードで1週目を終えた。初日の不安が嘘のよう。
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おそらく1年ぶりの投稿です。お知らせばかり書いていて、自分のための言葉を書きたいと思いました。現場と現場の合間の日々こそ書き留めてみたいのです。
9/7 午前中からさんぴんのミーティング。一週間の予定表を提出し、今回のワークショップで挑戦したいこと、現時点での発表会のイメージなどを三重県文化会館のMさんとTさんに話した。概ね好評でほっとした。事前に亘と打ち合わせしておいてよかった。そこからダッシュで中学校の演劇ワークショップへ。本日は以下のメニュー「右手が体・左手が心/最近はじめたこと/数を数える(レベル1〜5)/月を描く/物語を描く」 これだけやったら2時間なんてあっという間。たった一言でぐっと濃密な空気になる。勘の鋭い人ばかりだ。来月で年内最後、どこまでいけるか。終わってから同じ学校の高校生の稽古も見学。彼らは体育館の壇上でカーテンを閉めて稽古をしていた。下でバスケ部が練習しているからだ。分厚いカーテンで仕切られているもののダムダム音は容赦なく響く。けれど彼らの集中は途切れることはなかった(ように見えた)。学校に行くたびに思うけど、彼らはカオスに慣れている。練習を終えた頃にはバスケ部はもういなかった。片付けを終えた演劇部員達、顧問の事務連絡が終わるや否や、バスケ��が閉まったばかりのボールを取り出して一斉に駆け出した。「こういう時間の方が記憶に残ったりするんだよな」と先生は呟く。文化系ど真ん中の演劇部、全然ボールが入らなくてもはしゃぎまくってた。そういうことじゃないんだな。
9/8 この日は昼過ぎまでぐったりしていたと思う。昨夜、思いの外飲んだのだった。昔のアルバイト先の仲間との飲み会。サラダとポトフ、日本酒とワインとウイスキー。出会った時、既にしっかり大人だったけど、それでも皆ぐっと大人になっている気がした。俺はどうだろう。少しは変われているかな。
9/9 手帳には書いてないけど映画「OTHER MUSIC」を見たのはこの日のはず。自転車飛ばして20時45分のイメージフォーラムへ。見て良かった。超よかった。ハッとさせられる言葉の数々。やられた。人と人を繋ぐ場所としてあるレコード屋、こんな場所を都内に作りたい。自分が作りたいのはスタジオだけど。でもきっとレコードも置くだろう。ひとり静かに感動して俊平さんにライン。なんとなく気分が乗らず、家でグズグズしていた20時15分の俺よ。OTHER MUSICはもうないけど、ますますニューヨークに行くのが楽しみになった。
9/10 昼、さんぴんや来年の作業。夜はコンタクト・インプロのクラスへ。骨盤から肋骨、肩甲骨、背骨、そして頭まで繋げてまた骨盤へ。一人でもできるワークも二人でやると発見がある。押す/押される、支える/支えられる、掴む/掴まれる、互いに作用しあいながら徐々に自由に。2時間を思いっきり過ごした。躊躇いがすっと消える時、とびきり集中した時間の中にいられる。汗をかきかきスタジオ近くの銭湯へ。行くたびに思うけど、何の変哲もないこの銭湯、四角い浴槽の穴からお湯に紛れて力の湧く得体の知れない何かが出ている気がしてならない。なんなんだ、水風呂すらないのに。着替えてからソファに沈み込むとしばらく動けなくなる。ポカリは瞬間で飲み干した。番台のおじさんのためにある小さなテレビの音だけ聞いてぼやっとしていた。NHKのテレビドラマは台詞が優しい。
9/11 昼は来年以降に向けての相談。なかなかうまくいかないけど、動いてよかった。来年以降、もっと面白いことになっていきますように。去年の自分をビックリさせよう。夕方からは習い事で始めた歌の練習。この夏、全く通えなかった。もう冷や汗をかきたくない!あれ、恵比寿のバーに行ったのいつだったっけ。とてもいい選曲にピリリとしたのだった。
9/12 夜、友人Yとバスケ。演劇部の彼らに完全に触発され、翌日には「バスケしない?」と誘っていた。近所の商店街でゴム製のボールを買い、公園へ。陸上トラック、テニスコート、プールなどがある大きな公園の片隅にある小さなバスケットコートではスケーターのキッズ達がオーリーをかましまくっていた。10人ぐらいのスケーターキッズが縦横無尽に技を決めまくっている中、「半分コート使わせてください」「かまわんよ」などのやりとりもないまま、ひょろひょろへらへらしたおじさん二人がそわそわしながらコートに入っていき、買ったばかりのボールを取り出してはリングに向かって放り始める。球は全然はいらない。文化系ど真ん中のおじさん二人。「あ、こいつら下手くそ」と舐められてるかも、なんていう自意識はやってるうちに消えていった。途中、今年一番美味いコーラを飲んだ。大量の汗を拭いて初めてのラーメン屋へ。ラーメンは二人ともタフガイ系。
9/13 夜、習い事。習い事がある日は必ず冒険すると決めている。まっすぐ帰らずジャズバーへ。歴史ある所だしドキドキして入ったけど誰もジャズなんか聞いちゃいなかった。���も話し声を邪魔しないような鳴り方。残念だけど、もう一人でここに来ることはないかな。だれかと話したいならいいかもしれないけど。
9/14 明日のDJの選曲をしてこれを書いている。DJは舞台に立つことにとても似ていて、パーティーはワークショップに少し似ている。現在9月14日5時48分。今日はこれから人に会う。その前に少しだけ体を動かしてお腹を空かそう。
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2023 Japan Grant Program
Application Form for Individual Fellowship
2023年度 ACC日本グラントプログラム
個人フェローシップ申請書
昨年の出したACC個人フェローのための申請書、いくつかの項目を公開します。締め切りは今週末、誰かの何かの役に立ててたら本望です!
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Biography 経歴:
Using complete sentences, provide a brief biography summarizing your work, education, awards, and any notable professional achievements. Do not copy and paste your resume/CV or include website links.
[200 words limit]
[ Kan Fukuhara
Born in Kanagawa Prefecture, Japan. Agent: Prissima
After graduating Meiji University, he started his career as an actor.
In 2014, he became a member of theater collective HANCHU-YUEI. Since then, he has appeared in domestic and international performance.
In 2015, he started his own theater project SANPIN. Based on the keyword "A fragment of your life is the main part of someone's life", he creates works that “describes the place through people".
Since 2016, he has been producing rehearsals for actors and dancers (known as SESSION UNTITLED). He handles a wide range of works from domestic and foreign classics to contemporary plays, and operate a place to think about words and the body.
Since 2020, as a workshop facilitator, he has been actively conducting theater workshops and communication classes at schools and theaters.
Major appearances: plays "Cyrano de Bergerac” at Tokyo Metropolitan Theater Playhouse, "Human History" at Kanagawa Art Theater, "Greeks" at Kanagawa Art Theater, "HAMLET” at Tokyo Globe Theatre, "ZOO" by Chiharu Shinoda, "Kurozuka" by Kinoshita Kabuki, "Yorube Nighter" by FUKAIPRODUCE Hagoromo, "Nevermind” by Nuthmique, "Un-balanced”. by Baobab etc.
福原冠。神奈川県出身。プリッシマ所属。
明治大学を卒業後、俳優として活動を始める。
2014年より劇団「範宙遊泳」に加入、以降国内外での公演に参加。
2015年より演劇ユニット「さんぴん」を始動、『君の人生の断片は、誰かの人生の本編だ』をキーワードに「人を通して土地を描く」創作もしている。
2016年からは俳優・ダンサーによる稽古会(通称:無題の稽古会)を企画。国内外の古典作品から現代劇まで幅広い作品を扱いながら言葉と身体について考える場を運営している。
2020年からはワークショップファシリテーターとして学校で劇場で演劇のワークショップや演劇を使ったコミュニーケーションの授業も積極的に行なっている。
主な出演に舞台 東京芸術劇場 プレイハウス『シラノ・ド・ベルジュラック』、KAAT『人類史』、KAAT・KUNIO共同製作KUNIO15『グリークス』、東京グローブ座/シーエイティプロデュース『HAMLET -ハムレット-』、篠田千明『ZOO』、���ノ下歌舞伎���黒塚』、FUKAIPRODUCE羽衣『よるべナイター』、ヌトミック『ネバーマインド』、Baobab『アンバランス』。
TVCM スタッフサービス「意識高い系編」、NHK Eテレ ムジカ・ ピッコリーナ「奇跡の二人」「空気のように」テレビ東京ゴッドタン「マジ芝居選手権」「ストイック暗記王」など。 ]
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Please provide your current professional position/title:
自身の現在の肩書、所属機関がある場合は役職を記入下さい:
Title (肩書/役職):
Actor |役者
Company member |劇団員
Workshop facilitator |ワークショップファシリテーター
company leader |劇団主宰
Administrator |運営者
Organization (団体、組織名):
PRISSIMA |プリッシマ
Theater collective HANCHU-YUEI |範宙遊泳
SANPIN |さんぴん
SESSION UNTITLED |無題の稽古会
Artist Statementアーティスト・ステートメント:
If you have an artist statement, please enter it here [200 words limit]
[ As an actor and the activity of SANPIN:
If acting can portray a person, its essence lies within oneself and in encounters with people. I want to do activities that speak for the lives of people I've met, and people I might meet someday. Worry for others, get angry for others, laugh and cry for others. Because people can't live with their emotions.
About the activities of SESSION UNTITLED:
I think that actors might need a rehearsal room just as much as they do in their daily lives. It's not a place to create for the show, but a place where you can face yourself, share your troubles and conflicts with others, and try and fail as much as you can. I would like to propose a space where you can keep a distance from "win" and "lose" and continue to express yourself tomorrow. Expression should also be something that is nurtured while running side by side with life. ]
アーティスト・ステートメントをお持ちの方は、こちらに記入してください。
*アーティスト・ステートメントとは、ご自身の活動のコンセプトを説明したものです。ビジュアルアート、パフォーミングアーツ、音楽など、ご自身で制作を行う分野の方は必ず記入ください。[英文で200ワード程度/日本語500字相当]
[ 俳優および「さんぴん」の活動について:
演じることで人間を描くことができるならば、その本質は自らの中に、そして人との出会いの中にある。私は今まで出会った方々の、そしていつか出会うかもしれない人��人生を代弁するような活動がしたい。誰かの代わりに悩み、誰かの代わりに怒り、誰かの代わりに笑い、泣く。人は感情のままに生きられないのだから。
「無題の稽古会」の活動について:
俳優にとって日常と同じくらい稽古場が必要なんじゃないか。それは本番のための創作の場ではなく、自己と向き合うことができ、他者と悩みや葛藤を共有し、試したり思いっきり失敗できる場所だ。「勝ち」からも「負け」からも距離を置き、明日も表現を続けていこうと思える空間を提案したい。表現とは生活と並走させながら育むものでもあるはずなのだから。 ]
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Summary 申請概要:
Provide a brief summary of your proposal [in 3 sentences or less]:
A survey of what kind of creations, workshops, lessons, and classes are being held at various "rehearsal space" in NY, and the attitude of actors and dancers in rehearsals.
申請内容の概要を簡潔に説明ください。[英文3センテンス以内相当。英語と日本語は同内容にしてください。]
NYにある様々な「稽古場」においてどのような創作、ワークショップ、レッスン、授業が行われているのか、稽古における俳優とダンサーのあり方についての調査。
[ My collaborator, dancer Shunpei Mitsuhashi, and I, an actor, would like to stay in New York and participate in workshops, rehearsals, and lessons held at theaters, studios, and schools to find out how it works. And I would also like to investigate how these rehearsal places function in society and how they are connected to society. And also like to find out how actors and dancers work on rehearsals, and what they do for continuation and training.
I chose New York because there are far more rehearsals, not just for creative work, than there are in Japan or other countries. There are people with diverse roots and lifestyles in New York, and I would like to expand my horizons by gaining diverse values through sharing spaces with them.
I have a goal that came through my own activities. It is the mindset of the performer and the creation of the audience. I believe that now is the time to travel since my goals have been clarified. The language is probably the highest wall. However, after staying in the UK in 2021 and experiencing residencies in India and Singapore, in my career, I have known the importance of language, and I’ve continued to learn ever since. Once I get adopted, I have a plan to increase opportunities for output, like speaking, and prepare as much as possible.
During my stay, I would like to participate in and observe workshops and rehearsals, mainly physical theater. I plan to attend classes for ordinary people as well as for professionals. As for dance, Shumpei mainly participates in contemporary dance and contact improvisation. He and I will actively communicate with workshop participants, facilitators, and company members, conduct research, and gather information. If we meet someone who wants to continue learning and improve each other, communicate with them with a view to inviting them in the future. Regularly report each other's activities and leave them into notebooks.
Visit as many places as possible in the first half of our stay. I especially want to go to HB Studio, Jordan Rosin, Emotions Physical Theater, Movement Theater Studio, PUSH Physical Theater, SITI Company, T. Schreiber Studio, Bated Breath Theater Company, Alvin Ailey American Dance Theater, Stella Adler Studio, Anthony Meindl's Actor Workshop, Mark Morris Dance Group and others.
From the latter half, I would like to narrow down my research subjects, get opportunities to session with artists we meet at there, and participate in improvisational venues such as the Brooklyn Contact Jam. And I want to hone my sensibility and get the seeds of inspiration by the stage, music, and art as much as possible. Also, if possible, we would like to hold workshops and rehearsals at there so that we can share our thoughts with the people and get their feedback.
After returning to Japan, I will open up opportunities to share the experiences and specific works or exercises I experienced during my stay. ]
フェローシップ期間中に活動したい内容をできるだけ詳細に記入してください。以下に記した項目への回答を含めて記述すること。
どこで、何をしたいですか?
なぜその地域・国に渡航することが必要なのでしょうか?
ご自身のキャリア/人生の中で、なぜこの時期に申請される活動を行うことが重要だとお考えですか?
申請の活動を行うことによって、どのような挑戦があると思いますか?またそれをどのように乗り越えていこうとお考えですか?
渡航される土地での活動を助けてくれる人はいらっしゃいますか?
渡航先で参加、訪問したいイベント、アーティストインレジデンス、フェスティバル、文化施設などがあれば、記入いただくとともに、分かる範囲で訪問する時期も明記ください。
[英文で500ワード程度/日本語1300字相当]
[ コラボレーターであるダンサーの三橋俊平と役者の私でニューヨークに滞在し劇場、スタジオ、学校で行われているワークショップ、リハーサル、レッスン、に参加し演劇とダンスの両方の側面から稽古がどのように行われているのかを調査したい。そしてそれらの稽古場が社会においてどんな存在として機能しているか、社会との接続のされ方を調べたい。また役者やダンサーがどのように稽古に取り組んでいるのか、継続、鍛錬のために行っていることも調べたい。
ニューヨークを選択したのは創作のためだけでない稽古場が日本と比べて、また他国と比べても圧倒的に多いからだ。ニューヨークには多様なルーツ、様々なライフスタイルを持った人々がおり、彼ら彼女らと共に稽古をすることで多様な価値観を得て自分の視野を広げたい。
私には自身の活動を通して生まれた目標がある。それは表現者のマインドセットと観客の創造だ。目標が明確になった今こそが渡航のタイミングであると自認している。一番大変なのは言語であろう。だが、2021年に英国に単身で滞在した経験やインドやシンガポールでの滞在制作の経験を経て語学の重要性は噛み締めており、以降絶えず学び続けている。渡航が決まってからはアウトプットの機会を増やし可能な限りの準備をして臨むつもりだ。
滞在期間、演劇においてはフィジカルシアターを中心にワークショップやリハーサルに参加・見学したい。一般の方向けのクラスからプロ向けのものまで参加するつもりだ。ダンスにおいてはコンテンポラリーダンス、コンタクトインプロヴィゼーションを中心に参加する。私と三橋は現地でワークショップ参加者やファシリテーター、カンパニーメンバーと積極的にコミュニケーションをとり調査をし、また情報収集をする。継続的に学びたい、高めあいたいと思える方と出会えた場合は将来的に招聘することも視野に入れて交流する。定期的にそれぞれの活動を報告しあい、文章に残していく。
滞在前半はなるべく多くの場所に行く。特に行きたいのは HB Studio, Jordan Rosin, Emotions Physical Theater, Movement Theater Studio, PUSH Physical Theater, SITI Company, T. Schreiber Studio, Bated Breath Theater Company, Alvin Ailey American Dance Theater, Stella Adler Studio, Anthony Meindl's Actor Workshop , Mark Morris Dance Group などだ。
後半からは研究対象を絞っていき、現地で出会った表現者とセッションをしたりBrooklyn Contact Jam などのインプロビゼーションの場にも参加したい。そして可能な限りの舞台、音楽、美術に触れることで、自分の感性を磨き閃きの種を得たい。また可能であれば現地でワークショップや稽古会を開き自分たちが考えていることを現地の方にもシェアし、フィードバックをもらいたい。 ]
滞在で得た経験や具体的なワークは帰国後にシェアする機会を開く。
Future Goals and Impact 将来の目標とその影響:
Describe what you hope to accomplish through your proposed activities.
What do you hope to gain from visiting another country, either personally or professionally?
How might the knowledge or skills you gain contribute to the development of your work or art practice?
What are your long-term goals and how will this opportunity help you realize them?
On a larger scale, what need do you see in the field and/or communities in which you work, and what contributions do you hope to make?
How will this opportunity enable you to make those contributions?
[500 words limit]
[ When you are active as an actor, of course, there is time with no production, so to speak, blank time. At that time, I often have the question, "Can I really call myself an actor if I'm not acting?" Of course, no actor has a constant supply for acting. Blank time always comes to everyone. In 2016, I was in a long void. Some might say that your daily life should be taken care of. There is a hint of expression in living daily life carefully. That's certainly true. However, I struggled and suffered in the face of an endless void that seemed to last forever. I was almost overwhelmed by the obsession that I was worthless when I didn't do anything.
So, what kind of daily life should I send? I sought the answer by "practicing." But I don't know how to practice. Looking back of it, it's because I've never rehasaled for nothing but for the actual production. I called out to my friend and started practicing by fumbling around. That was the beginning of the “SESSION UNTITLED”, where you can continue to practice without a real performance. In a rehearsal room where there is no actual performance, we nurture an “Introduction of the play”. There is no winning or losing, there is only time to face yourself. Theater and dance are all different, so you will make it clear what do you like and what are you interested in? Also, put into words where you want to go, what you want to get, and what actions are necessary to achieve that. I still have managed this rehearsal room as a place to share troubles and help each other.
Now, I have a goal. It is the mindset of the performer and the making of the audience numbers more through the operation of the rehearsal room.
About the mindset of the artist. It's just a feeling, but in Tokyo, I think there are too many actors who get tired of the battle of whether they success or not, and quit. In a sense, it can't be helped, and it may be possible to think of it as the norm in the world of showbiz. But is expression always about winning or losing? Theater and dance are the culture. Culture does not refer to the activities of a certain group of people, but rather should be something that each person nurtures while running side-by-side with their daily lives. Therefore, I would like to share the mindset that "Even if I can't make a living as an actor, I still like to express myself. That's why I won't give up." I want to increase the number of people who continue their hobbies in the same way as sports and music. Acting and dancing is a joy, a release. It's just like any other culture or art.
About increasing an audience number. Through workshops, I will share the “Introduction” exercises and specific work that are nurtured in our rehearsal room with people who don’t usually express themselves. In the same way that knowing the rules of sports makes watching a game more fun, I would like to lower the hurdles to watching a play by actually experiencing what creators think about and what processes are used to create production. Also, in the future, I would like to have a rehearsal room as a physical space somewhere in Tokyo or other prefectures. It is a creative space open to both professionals and amateurs, a place for maintenance, and a place for training. By doing so, I would like to create a flow of not only "people gathering in people" but also "people gathering in places".
Art has saved me. So I want to do what I can for someone. By doing what I like and I’m good at. Someone's smile increases through acting, workshops, and management of the rehearsal space. There is no greater joy than when someone’s breathing becomes deeper and when you gain courage. ]
申請された活動を通じ、何を達成したいと思われるか説明してください。以下に記した項目への回答を含めて記述すること。
外国へ渡航することによって、個人または専門家として何を得たいと思われますか?
獲得するであろう知識や技術によってご自身の仕事や作品制作の発展にどのように良い影響があると思いますか?
ご自身の仕事における長期の目標は何ですか?また、この機会がその実現にどのように作用すると思いますか?
より大きな視点において、ご自身の活動される分野やコミュニティにおいて必要とされているものは何だと思いますか?そして、ご自身が貢献できることは何ですか?
今回申請される活動がそれらの貢献を可能にする効果があると思いますか?
[英文で500ワード程度/日本語1300字相当]
[ 俳優として活動をしていると、当然だが現場のない時間、言わば空白の時間が生まれる。その時にしばしば「芝居をしていない自分は果たして役者と呼べるのか」という問いが浮かぶことがある。もちろん絶え間なく仕事があり続ける役者なんていないだろう。空白の時間は誰にだって必ず訪れる。2016年、私は長い空白の中にいた。ある人は日々の生活こそ大事にすべしという。日常を丁寧に生きることにこそ表現のヒントはあると。確かにそうなのだろう。だが永遠に続きそうな終わりの見えない空白を前にして私はもがき苦しんだ。「何もしていない自分は無価値」という強迫観念に押しつぶされかけたのだった。
では具体的にどんな日常を送るのか。その答えを私は「稽古をする」ということに求めた。しかし稽古の仕方が分からない。思えば本番のための創作したことがないからだ。私は友人に声をかけ手探りで稽古を始めた。それが本番のない稽古を重ねる「無題の稽古会」の始まりだった。本番のない稽古場で我々は創作の「手前」を育む。勝ちも負けもなく、あるのはひたすらに自分と向きあう時間だ。演劇やダンスといっても様々で、そんな中で自分は何が好きで何に興味があるのか、あるいは何にピンとこないのか、自分は何が得意で何が不得手なのか。また自分がどこに向かいたくて何を手にしたいのか、そしてそのためにどんなアクションが必要なのかを言葉にしていく。悩みを共有し、助け合う場所として稽古場は今も存在している。
今、私には目標がある。それは稽古場の運営を通して表現者のマインドセットと観客の創造である。
表現者のマインドセットについて。実感でしかないが東京において言うと、売れるか売れないかの勝負に疲れてやめていく役者があまりに多いように思う。それはある意味では仕方のないことで表現の世界の常として考えてもいいのかも知れない。しかし表現とは必ずしも勝ち負けかなのか。演劇もダンスも文化だ。文化とは一部の人たちの活動を指すのではなく、一人ひとりが生活と併走させながら育むものではないのか。故に私は「役者で食えなくても表現は好き。だからやめない」というマインドセットをシェアしたい。スポーツ、音楽と同じ���うに趣味でも続ける人が増やしたい。演じることや踊ることはつまり喜びであり、開放だ。それは他の文化や芸術と同じなのだ。
観客の創造について。稽古場で育んでいる「手前」のエクササイズ、具体的なワークをワークショップを通して普段表現をしない人にシェアしていく。スポーツのルールを知れば観戦が楽しくなるように、作り手がどんなことを考え、どんなプロセスのもとに作品が立ち上がるのかを実際に体験することで観劇へのハードルを下げたい。また将来的にはフィジカルな場として稽古場を持ちたい。そこはプロフェッショナルにもアマチュアにも開かれた創作の場であり、メンテナンスの場、鍛錬の場である。そうすることで「人が人に集う」だけでなく「人が場所に集う」という流れを生み出したい。
私は芸術に救われてきた。だから私も誰かのためにできることしたい。自分の好きなことや得意なことで。演じること、ワークショップ、稽古場の運営を通して誰かの笑顔が増えたり呼吸が深くなったり勇気が出たらこれ以上の喜びはない。 ]
ACC Support Services ACCの支援内容
Describe any non-financial support you hope to receive from ACC and explain how important it is to the success of your plans. Please be as specific as possible.
I would like you to introduce a theater company, dance company, or theater in New York where I and Shumpei can participate in rehearsals and workshops. Also, I would like you to introduce actors and dancers at there. Because I imagine that the studios and companies, I listed above are just the tip of the iceberg.
金銭的な支援以外でACCに期待することがあれば、それがいかにフェローシップ活動や目標達成において重要かご説明の上、希望する支援内容をできるだけ具体的にお聞かせください。
[リハーサルやワークショップに参加することができるNYの劇団やダンスカンパニー、劇場を紹介してほしいです。また現地で活動する俳優とダンサーも紹介していただきたいです。なぜならば上記に挙げたスタジオやカンパニーは氷山の一角に過ぎないだろうと想像するからです。 ]
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現在11月15日午前2時6分。ブライトン最後の日曜日に書いています。
10/18 夕方、ロンドンへ。ダンス(インプロビゼーション)のワークショップに参加した。会場はSiobhan Davies Studios。初めての場所、初めてのワークショップに緊張したのか1時間以上前に会場に着いてしまった。時間をつぶせそうな場所を探すべく周辺をぐるぐる歩くもこういう時に限って喫茶店などは現れない。これから始まる未知の体験を前に変に疲れたくないし、できることならなるべくベストなコンディションで迎えたいとすら思っていたのに、歩きながら考え事が止まらず、気づけば遠くまできてしまい、到着した時には開始時間ギリギリだった。こういう時ホント自分が嫌になる。。
会場に入ると20名ほどの人がストレッチやヨガなどをしていた。その中に交じって広い天井に向かって腕を伸ばす。ほどよい緊張感の中、歩くワークからスタート。空間と自分に、そこから他者に意識を向け、コミュニケーションをとっていく。目と目を合わせながらお互いを認め、安堵感とともに流れる空気も変わっていく。なぜだかとてもほっとしたのは、何とか開始に間に合ったからだけではないだろう。
眼から鱗の2時間は初めてのことのだらけ。けれど最初から全てを知っていたような気もした。自分でいられる場所、と言ったら大袈裟かもしれない。帰りの電車の中でそんな言葉がふと浮かんだ。
10/19 この日も授業を終えてワークショップへ。昨日とは別のTHE PLACEという会場。ここも今回の滞在で何度も行くことになる。この日もテーマはインプロビゼーション。やはり会場には1時間以上前に着いた。時間を潰すために入ったブリティッシュライブラリーはまるで博物館のようだった。大きな図書館ってそれだけでいい。大都市にあると尚いいね。
ファシリテーターのMarieは物腰柔らかな方でありながら大胆で遊び心のあるワークをシェアしてくれた。繊細にゆっくりと体を確かめていき、時間をかけてダイナミックな動きを作っていく。前日と同じテーマだったけど、現れるものはまるで違う。コントロールの効かないところまで身を投げ出せるか。その上で相手と周りと関係し続けること。くったくたになって帰宅。
10/20 授業を終えて夜は観劇。Geckoというフィジカルシアターの作品を見るために電車で西へ2時間行ったところにあるLighthouseという劇場へ。フィジカルシアターといえど出演者は皆喋りまくる。しかもありとあらゆる言語を。同じ言語を共有するひとは舞台上におらず、録音された言葉も含めること舞台上で使われる言葉は20カ国語なのだそう。移民、人種的なマイノリティーがテーマにあるらしかった。作品の根底には「怒り」があり、そこからスタートしたとアフタートークで語られていた。その怒りが踊りになり歌になる。そこには喜びが生まれる、というのは勝手に自分が思ったことです。
10/21 手帳にはなにも書いてない。授業を受け、ビーチか公園に行ってぼんやりし、ぐるぐる街を歩いただろう。本を読んだり来週以降の予定を組んだりもしたはず。
10/22 この日もとくに何も書かれておらず。夜、HOPE & RUINSというDJバーでシティポップのかかるパーティーがあるというので行ったのはおそらくこの日だ。シティポップ、イタロディスコ、ハイエナジー、ハウスと時間をかけて温めながらジャンルを横断していく。DJってやっぱりいいなと思わせてくれる時間だった。たくさん飲んでたくさん踊ってたくさん話して帰宅。HOPE & RUINSは今回の滞在で最も重要な場所の一つになる。
10/23 朝からあれこれを作業をし、昼からロンドンへ。ブリックレーンをぐるぐると歩き、夜はDimitris Papaioannou'Transverse Orientation'を観劇。劇場は念願のSadler's Wells。何もない空間が海になり、森になり、砂漠になる。幻のような肉体とグロテスクな夢。今までの人生で間違いなく一番の観劇。もう帰国していいとすら思った。この作品を見たということは、覚めない夢の中を生きなくてはいけないということなんだ。
10/24 コインランドリーで洗濯をし、近所の喫茶店に入ったときにはもう4時だった。隣に座っていた女性が「キューに並ぶので鞄を見ておいてくれないか」と声をかけてくれる。今度は自分が「何時に閉店か分かりますか」と聞く。店員が売れ残ったサンドウィッチをその場にいたお客さんに配り始めて、なんとなく目が合って「ラッキーだね」といい、お店を出るときに「じゃあまた」と声をかけあって別れる。たったこれだけのことなのに、体の奥の方が軽くなる感覚というか、何故だかとても救われる思いがした。パブでも公園でも電車の中ですらも、街中ではこういう些細なやりとりがあって、その度に来てよかったなと思う。目的や行動に躍起になるのはもしかしたら寂しさに追いつかれたくないからかもしれないとふと思う。一人で来ないと、暮らしてみないと分からないことだ。
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10/11 朝から授業。家から学校までは歩いて40分。遅刻しそうな時はジョグしながらで30分にする。デコボコした海沿いの道を走る時、音楽はいらない。
生徒としては14年振りの学校生活。歳が近いからなのかか、自分も授業をする機会があるからなのか、先生の授業すすめ方が気になってしまう。彼らは各々の個性を生かしながら飽きさせない工夫をする。例えば元シェフの先生は食べ物や料理の名前から授業に入っていくし、DJをやってる先生は音楽の歌詞を使って展開しようとする。英語を通してイギリスのこと、世界のこと、文化のことを知っていくのは単純に楽しい。
それでもあの手この手で繰り出される先生のアプローチもたまに盛大に空振りをする。アイスブレイクとしてビートルズの曲をかけて歌詞を聞き取れるかというゲームをした時、何人かの生徒の反応はイマイチだった。彼らにとってビートルズは古臭く、つまらないのだそう。親が車でずっとかけてて嫌いになったと言う生徒もいた。ワールドフェイマスで曲によってはすごく詩的、バンドを通して当時の歴史にもタッチできる、教材としてのビートルズは最強だ。しかし彼らには響かない。世界中の非英語圏から来た20代前半の彼らの組んでいた足を思わず組み変えさせる音楽とはなんだろう。エド・シーラン??
数年前から学生の方達とワークショップをしたり授業をさせてもらう機会が増えた。当然だけど自分は一つ一つ年を重ねていく。しかし彼らは永遠に中学生であり高校生だ。彼らとの共通言語が年々減っていくのだとしたらどんなアプローチをするのが正解だろう。エクササイズを一緒にやりながらたまにそんなことを考える。
10/12 とある小説を読み進める。時間のかかる読書になる。調べてみるとイギリスの作者。これも何かの縁か、単なる偶然か。イギリス行きが決まってから偶然手に取ったものがイギリスのものだったりすると「おっ」となる。なぜかは分からない、けれど引き寄せみたいなことってある気がする。そう思って生きてみると生活の木目は細かく��る。
10/13 朝から授業をゴリゴリ受けて夜はイタリア料理を食べにレストランへ。スウェーデンからトーマスとニコラ、韓国からミヌ、日本のオギノ・タマキ・シオカ、フランスからクラリス。素晴らしすぎるピザとワイン、そしてエスプレッソ。完璧な夜は掛け算だ。何を話したか、どんなやりとりがあったか、今となっては思い出せない。それでも温かい感触のようなものは消化されずに胃の中に残っている。
10/14 昼にヨガ。心地よい時間。torsoが胴体、fingertipsが指先でspread your fingertips wideが指先を広げる。前回よりもすっと入っていけた。
学校終わりにお気に入りの公園へ。アヒルやダチョウの鳴き声と、揺れる木々に混ざって微かに聞こえるテニスボールの弾む音。それらを聴きながらベンチに座ってぼんやりと過ごし、体を動かしたりした。こういう時間がないとだめなのです。
10/15 授業に対して日に日に募るもどかしさ、その正体に仮説を立てたのがこの日だった。普通の学校と違い教室には年齢も出自もバラバラな人たちが集まる。それぞれがそれぞれのスタイルやスタンスで臨んでいて、今まで日本で経験してきたそれとは比べものにならないほどワイルド。最初はそれが楽しかった。しかしだんだんと息が詰まるような感覚を覚えていったのは集団意識のようなものに気がついたからだ。かっこや態度がどれだけワイルドで個性があっても恥ずかしい思いはしたくないし、できることなら目立ちたくない。
目的に対して大らかなのか、目的がよそにあるのか、目的がないのか。空間に存在するモチベーションは人それぞれ。先生だって熱くてドライ、自分の人生を生きている。少なからず目的があるなら、バランス感覚は捨ててもいい。
10/16 globe theatreにて’Twelfth night’。イギリスに来て初めての演劇は圧倒的な喜劇だった。超満員の客席が爆笑。独白はまるでスタンダップコメディのようだった。ドラマとしてどうとか美術や衣装の意味がどうとかはともかく、俳優は時にゆっくり、時に早く、ときにファニーにときにシリアスに観客を巻き込みながら物語を転がしていく。シェイクスピアの言葉はリズミカ��、よく言われることだけど初めて府に落ちた。劇場で古典を見ているというよりというよりユニバーサルスタジオやディズニーランドでショーを見ている感覚に近かった。謎にみんな歌がうまいのとかも含めて。見てよかったと思いつつも、物凄く落ち込みながらロンドンの街をうろうろと歩き回った。
10/17 風邪を治すとメモにかいてある。まず同じハウスメイトのモーリスが風邪をひいた。続いてルームメイトのロベルトが風邪をひき、ホストファザーのロジャーもひいた。そりゃマスクもせず換気もしなけりゃうつしますって、そもそもロベルトよ、咳込みすぎて夜も眠れないと言っていたの君がなぜにクラブに行くのかね、言い出せずに自分もひいた。風邪で声が出ないなんて何年振りだろう。ダブルでひくわ。咳をするたびに「ごめん、コロナじゃないんで」というくだりが家でも学校でも流行っている。
それでも昼に映画館に行ったのは「七人の侍」を見るためであった。会場はDUKE OF YORKというイギリスで最も古い映画館。これがまた痺れる空間だった。恥ずかしながら初めての「七人の侍」。それがまさかイギリスで、しかも英語字幕で見ることになるとは。久蔵と菊千代の最後のくだり、劇場がぐっと緊張したのが分かった。2時間半の上映が終わり客席からは拍手が起きた。ふらふらになりながらブライトンの街を歩き、翌日に備えて早く寝た。いよいよ明日ワークショップに参加する。何としても声を出せるようにしなくてはまずいのだ。
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現在11月1日午前11時1分。コインランドリーでぐるぐる回る洗濯物に囲まれながら書いています。
10/4 陰性の結果が出たのが前日の夜9時。その瞬間を持って隔離が解かれた。Free at last!! 急いで着替えて寮を出る。ただただ外に出たかった。ブライトンは海に向かってなだらかな傾斜になっている街で、その傾斜を登ったり降りたりしながら頭の中に地図を作っていく。海がありパブがある。それだけでなんだか最高じゃないか。
なんとなく入ったパブで久方ぶりのビール。店内はにはバンドがいて、彼らはホワイトストライプスやビートルズ、アークティックモンキーズなんかをカバーしていた。上手くもなく下手でもない演奏を聞きながら首を振っているとフロアで踊ってる一人の女性がこっちで踊りなよというコンタクトをくれた。照れ臭いのでちょっと体をゆらして反応して見せるぐらいのつもりだった、けれども自分でも何故だかわからないけど、体が止まらないといった感じでちょっとどころかだいぶ体を揺らし、次第に手足もぶんぶん動かし、気づいたらだいぶはちゃめちゃに踊り倒してしまった。結局ちょっと一杯のつもりが閉店までいてしまい、曲が終わる度におじさんおばさんとキスとハグ。合図をくれた彼女は普段はシェフで、カメラもやっておりダンサーを撮っている。鋭い目でちょっとこっちに来いと言ってきたおじ(い)さんは「誰にもコントロールされるな。自分を信じろ」と何故だか強く励ましてくれた。お店を出る時、一人の青年が「ようこそ俺たちの国へ」と声をかけてくれた。グッと来たのはいうまでもなく「やばいやばいやばい」とブツブツ言いつつ小走りで帰った。なんでもない夜で終わるかと思った一夜は忘れがたい時間になった。やっとこそさ始まったのだ。
10/5 昼からロンドンへ。三橋俊平さんのご紹介(ありがとうございます!)でダンサーの松本武士さんとお会いした。松本さんはこちらで活動されている。芯がありながら物腰の柔らかい感じは俊平さんのそれと似たものを感じた。岩渕貞太さんなんかにも感じるある武術の達人のような佇まい。最高に美味しい中華料理を食べながら松本さんの活動を聞いては唸り、自分の興味のあること、やりたいことも腹を割って話した。アドバイスや提案も沢山いただけて、視野が広がった。松本さん本当にありがとうございました。
10/6 この日のことはメモに何も書かれておらず。松本さんに教えていただいたスタジオを調べ、ワークショップに応募したり、メールを書いたりしたと思う。対面での授業も始まったのも、寮からホームステイに切り替わったのも4日のことだ。そしてホームステイ先を切り替えたいと思ったのも4日だ。ホストファミリーのロジャーは自分は上流階級の人間だといい(実際もの凄いお屋敷!)イギリスが世界で一番の国でブライトンが世界で一番の街だとさらりと述べる(飼い猫の名前はブリタニア!)。疑問には答えるが議論はしない彼のスタイルについていける自信が持てず、初日の夜はベッドでYouTubeばかり見ていた気がする。家のことは日々のこと。彼との相性がこの滞在の色合いを左右する気がしたのだった。
10/7 授業の合間にヨガのアクテビティに参加した。学校が用意してくれているいくつかのプログラムのうちの一つ。ヨガは当然ながら英語で進行する。聞いたことも使ったこともない言葉の連続で体は心地よいのに思考と耳は忙しかった。inhaleで息を吸いexhaleで息を吐く。jawが顎でchinが顎の先。chestが胸でthighは太もも。まずはここから。今回の滞在に通訳はいない。来週から始まるワークショップまじで大丈夫か、、
10/8 授業後、スイス人のトーマスとニコラ、韓国人のミヌ、そして日本人のオギノくんらと中華料理を食べた。
トーマスとニコラは前日に食堂で仲良くなった。彼らは広い食堂の片隅で食事をしていて、自分は一人で壁を向いて食べていた。Andyという気さくな男性がよかったら5人でテーブルをシェアしないかと話かけてくれた。10代後半から20代前半の人たちが圧倒的多数の空間で、トーマスとニコラは40代、アンディと自分は30代。仕事のこと、生活のこと、ホストファミリーのこと、話すことは尽きなかった。学校の食堂に存在するいくつもの輪。その輪に入るか自分で作るか。それとも入らず一人でいるか。そんなことを考えながら食べるパスタに味なんかするわけがなかった。ありがとうアンディ、先生だということを黙って軽やかに輪っかを作ってくれたあなたのおかげでスイス人の友達ができました。
10/9 土曜日。なんだか外に出る気にもなら(れ)ずひたすら本を読んで過ごした。来年のとある作品のお誘いをいただいたのが先週末で、その原作小説を読み始めたのがこの日からだった。夜は同じ家に住むクエート人のバディエンとバーガーキングへ。バーガーキングはいつもBBC1が流れてる。大音量で流れるジャングルを聴きながら巨大な紙コップにペプシだかコーラだかを入れて大量のポテトをむさぼる。そろそろ体質が変わってくるはずと思ったら案のじょう夜中に何度も起きてトイレに駆け込んだ。
10/10 昼に松本さんの公演’CLUB ORIGAMI’を見にTHE PLACEへ。開場中から常に観客と関係し続け、上演中もそれが常に変化し、最終的に空間と共に溶けていく。観客が上演に関わるということの一つの理想を見た気がした。OMG!!これがロンドンの舞台芸術!!くそやべー!
劇場からふらふらと歩き夜は映画館へ。どこもかしこも007で沸いているロンドンで見た��は『羊たちの沈黙』だった。レクター博士の言動にところどころ笑いが起きる。この映画はミステリーでありサス��ンスであり男性社会の中で女性が戦う物語である、でもその前に非常に緩急の効いたエンタテインメントなのだということ、その大前提に気づかせてもらった気がする。海外に来てまでわざわざ過去に見た映画をみるのか、その理由はこういうところにある。
洗濯も乾燥もとっくに終わり現在11月2日午前3時50分。寝ます。
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9/25 この日はほぼ眠れなかった。何度も寝ようと試みるも目蓋を閉じるとモリッシーが出てきてはThere is a light that never goes outをゆらゆらと歌うのだった。
荷造りをし空港へ向かったのは出発の5時間前。閑散とした成田空港のロビーはいつになく広く感じた。荷物を預け(小林さんという方には助けられた!)いよいよゲートをくぐるという時、不意に「まじか」と声が出た。イギリスに行く。なぜかいまこのタイングで。なぜかシンガポールを経由して。するすると出国の手順を踏んでいるこの状況がどこが他人事のように思えて妙な気分だった。
去年の春頃、緊急事態宣言真っ只中、衝動的に学校に電話をかけていた。いつかは行きたい、そうずっと思っていた。でもまさか今いくかね。飛び立つまでの数時間、怖いのと可笑しいのと寝てないのとで浮ついた自分を抑えるのに必死だった。
9/26 シンガポールエアラインで約6時間。最高に美味しい機内食とビール。いくつも映画を見てチャンギ空港に到着したのは深夜1時。案内されたロビーにはそこら中で人が横たわっては仮眠をとったり携帯をいじったりしていた。トランジットに慣れっこなのか寝袋で気持ちよく寝てる人もいた。ここで8時間のトランジットはきついかなと思いつつベンチのようなものに寄り掛かり目を閉じたとこまで覚えている。
拡声器のようなもので聞き覚えのある名前が呼ばれていて、そのあまりの音の大きさに目を開けると、時刻は出発前のゲートが閉まる数分前。危うく荷物だけが英国入りするところだった。
寝たり起きたりしながらの12時間。機内は満員だった。ヒースロー到着は15時頃。厳しいチェックが待ってると言われたいくつかの書類は一度も取り出すことがなく、自動改札にスイカをタッチするかのごとき見事なスムーズさでもってあっさり入国。近い将来パスポートは電話や時計の中に入るのだろうな。スタンプは少しほしかったぜ。
ブライトンに到着したのが夜9時頃。疲れが溜まっていたのか深く眠った。
9/27 隔離生活の始まり。ここからの8日間は一月たった今思うと奇妙な時間だった。朝と夕方に支給される大喜利のようなご���、あれは一体なんだったのだろう。
9/28 ルームメイト(隔離?)のパク君とあれやこれや話す。日本のお笑いのこと、ラジオのこと、政治のこと。窓の外から見える悠然とした街並みはおそらくブライトンで、ころころ変わる天気は間違いなくイギリスなのだった。
9/29 朝と夕方の30分間、寮の庭に出ることが許される。昼間オンライン授業で一緒だったメンバーとそこでフィジカルに会うことができる。どこから来たとか気温はどうとかこの言葉はなんと言うとか、そういうやりとりをしていたらあっという間に過ぎる。この日も夜な夜なパクくんことスンくんと話す。
9/30 授業に着いていけず凹む。授業と授業の合間に同じフロアの隔離メンバーが次第に廊下で話すようになっ��きたのはこの日あたりから。イタリア人のダニエレ、韓国のミヌ、チリのコ二、サウジアラビアのモー。ワイファイのコンディションが非常に悪く、結局廊下で面と向かって話そうってなる。もう隔離とはなんなのか。必ず話すのが大喜利みたいなご飯についてだ。なんていうか発想が大胆なんだ。残さず美味しく食べるけどね。我慢できずウーバーイーツでハンバーガーを頼む。ちょっと生き返った。
10/1 朝夕の庭でする卓球だけが唯一の楽しみ。見上げた空は広く、塊のような雲はぐんぐんと流れカモメはすいすいと空を泳いでいる。果たしてここはどこで自分は一体何をしにきたのか。そんな思いが溜まり続ける。
この日の夜はハンバーガーでは飽き足らずみなでピザをちぎってコーラを飲んだ。サウジ、クエート、チリ、韓国、日本の男女がその暖かくて複雑な味わいにしばらくのあいだ沈黙。そして笑みがこぼれる。
10/2 この日はずっと雨だった。警報出てるんじゃないかというレベルの豪雨。授業の後に本を読んだり体を動かしたりし、カンパニーや劇場にメールを出したりしていた。自分の部屋は気づけば常時複数人が出入りする溜まり場のようになりつつあり、夜はメキシコから来たヒメナがホストファミリー用に持ってきたテキーラを振る舞い、普通に飲み会みたいになっていた。隔離。そしてなぜかフィルコリンズのターザンの歌をみんなで歌ったときには夜中の3時頃だったか。そこからまたスンくんと明け方まで話し寝たのはもはや朝で、雨はすっかりあがっていた。
10/3 陰性証明が出てる人はこの日あたりから外に出たりしてたが、自分は一向に結果が出ず。これがでないことには隔離が解けない。仕方なしにメールを出したり本を読んだり体を動かしたり。
昼間にさんぴんの会議をオンラインで。来年に行うタイトルが決まった。みんなゴリゴリと前に向かっている。自分はどうか。もちろん誰に言われたわけでもなく自らの選択でここに来た。衝動的ではあったけどずっと前から決めていたことだ。果たして自分は遊びに来たのか学びに来たのか挑戦しに来たのか。それとも単なる逃避行なのか。劇場やカンパニーからの返事ははたして来るのか来ないのか。選択した先に立ち並ぶいくつかの選択肢を前に目的を見失いそうになったところで一週目が終わる。
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いろいろあっていろいろなくなって、自分の中で夏が終わった。上半期に聴いてた音楽のこと。アナログ編はまた次の機会に。
Origami Angel ”Somewhere City”
バンドキャンプで発見。この夏間一番聴いた。今も聞いてる。ファスト&グラインド、されどエモ。最後の曲でめちゃくちゃ感動してしまった。ユーチューブもこのライブ動画ばかり見てます。ギターコピーしてみましたみたいな動画もすごい見てる。
toe "For Long Tomorrow"
Baobab稽古後に環8沿いブックオフで即買い。ライブ動画見すぎて音源持ってないのに曲すごく知ってるみたいな状態でした。これも夏すごく聞いたなあ。「うまくとどかないんだ〜」をシンガロングしたいよ。ジャケかっこいい。
LUNA SEA "A WILL"
稽古後の三軒茶屋蔦谷で発見。わたくしこじらせスレイヴでしたので発売されてもなんとなく聞けずにいたんですが、もうなにしてたんだっていう。ぶっ飛ばされまくりました。こんなにあげまくったまま突っ走るアルバムは過去あっただろうか。全員フロントマン。SUGIZOさんのラジオ、レベルムジークも毎週聴いてます。自分の出ている舞台の音楽をSUGIZOさんが手掛けているという妄想を何年もしてます。
a tribe called quest "A LOVE MOVEMENT"
買ったのは横浜のブックオフで、これはいま現在聴いてます。丁度いい。本当に丁度いい。料理しててもストレッチしてても本とか読んでてもいつでも合う。これのインストあったら絶対買う。追いかけてたファンの人はこのアルバムで心離れちゃった人多いみたいですが、時系列気にしない私にはいまこれ丁度いいです。ファイフ〜。
Viva Belgrado ”Bellavista”
バンドキャンプから。今年一番聴いてる。というか去年からずっと聞いてる。激情。
Joe ”Get Centred”
これもバンドキャンプから。リズムがおもしろい〜。隙間があるのもいい〜。ブロークンビーツ、ゆっくりめのハウスなどが好きでいろいろ探してます。
Terrence Parker ”Unconditional (Crackazat Rework)”
バンドキャンプ。Ash Laurynという人のDJがドンズバだったんですが、この曲かけてました。他にもヤバ曲多数。こんど自分がかけたときは踊ってください。
Trio Ternura ”A Gira (Frohlocker Edit)”
これはサウンドクラウドでかな?cosmosレコードというレコ屋さんのインスタグラムでこれのアナログ版を見つけて超かっこよかったんだけど買えず、悔しくていろいろ見てたらこれにたどり着きました。バイナルは心のウォントリストにしまってしばらくはこれで我慢します。
Young Pulse ”Baby, This Love I Have (Young Pulse Rework)”
こういう単品こつこつ買ってます。去年から再びミニーリパートンブームが細波のようにきています。たまにリエディットもの掘りたくなるときあるよね〜。
Hi-STANDARD ”ANGRY FIST”
下北ユニオンだったと思います。改めての出会い直し。クローストゥーミーめちゃくちゃいいなあ。元気でる。
夏の終わりにDJミックスできました。 コロナ禍になってからジャズやラテンのレコードをよく買うようになって、その集大成的な仕上がりです。初めてのオールバイナルセット。 日が暮れ始めたら聞いてください。
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7/25 Baobab「アンバランス」千秋楽。走って飛んで回って叫び、遊んで笑って踏み締めて振り絞った100分間。すべてが終わってみんなでハグしたり写真撮ったりした後、着替えを済ませて楽屋でビールを飲む。さきのことは考えずにボヤっと飲むこの時間がたまらなく好きだ。なかなか劇場という場所にお誘いしづらい時期が続いている中、いらしていただけた皆様には本当に感謝を。ありがとうございました。人は自分の人生しか生きられない。だからこそ舞台は必要だし、自分たちみたいな人間がいるんじゃないかな。
7/26 ひたすら寝て深夜に起きてグリーの続きを見たと思う。10年ぐらいかけて見てきたグリーがいよいよ終わる。
7/27 この日もボヤッとしていて何もできず見ようと思っていた映画を諦める。夜、蝉がとまったままの洗濯物を取り込んでしまい、ようやく現実に帰還。
7/28 朝まで読み途中だった本などやっていて起きたら昼過ぎ。この日も映画に間に合わず。
7/29 森さん演出の『ピーターパン』を目黒パーシモンホールで。ピーターパンの物語を子供たちと一緒にネバーランドに行き、フック船長と闘うぐらいのことしか覚えておらず、見ていてずっと新鮮だった。というかめちゃくちゃ面白かった。。楽しくて夢があって悲しくてなんていうか完全に心持ってかれる。なんなんだ、ピーターパンって、、あいついったい何のメタファーなんだ!テクノロジーに頼らない見せ方、どこまで遠くに行っても部屋の一室で起きてることなのかもしれないと思わせる美術、オーケストラの生演奏と最高の歌。最後、子供たちがピーターパンに手を振りまくってるなか涙を拭っていた赤髪の男は私です。
7/30 全裸監督』を完走。昔の新宿、昔の渋谷ってどんな雰囲気だったんだろう。インターネットも携帯電話もない東京ってどんなだったんだろう。待ち合わせすらまともにできなそう。結局家でネットフリックスしてたら映画は見れず。今日までだったのに。
7/31 LUNA SEA『A WILL』をようやく聞く。ちょっっと待ってくれ、これ超すげー名盤なのでは。こじらせスレイヴ過ぎて何年も聞いていなかったけど、なにしてたんだ俺、アホ過ぎる。これはまじですごいアルバムだよ。初めてルナシーに出会った時のようなような感動と何年も経て再びルナシーの新譜を聴いてるんだという興奮があった。LUN変化は進化なんだなあ。一番新しいのも聞かなくては。
8/1 『あの子は貴族』と『星の子』を目黒シネマで。どちらもシンプルにあー面白かったでは終わらない複雑な色合いをしていて、見ながらずっとあれこれ考えた。今も考えてる。終わってからも残る、それがやっぱりいい。
8/2 さんぴんのあれこれのことを進めたり考えたり。そろそろ突き抜けられる何かに出会える気がしてる。『アンバランス』終わってしばらくは何もせずひたすらに生活。幕が降りても続く人生。人生が終わっても残るもの、それを強く信じている。
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7/4 朝から洗濯。それから投票をしに近所の小学校へ。小学校のあの独特の匂いがなんだか懐かしかった。お昼前だったけど結構な列ができていて、今回はさすがに盛り上がってるのかなと思ったけど、蓋を開けたららまさかの投票率。昼過ぎに霧雨の中を自転車飛ばして表参道へ。撮影用に髪を切り、色も思いっきり変えてもらう。35歳にして髪色をピンクにする人生が待ってるとは思わなかったけど、いざなってしまうと案外馴染むというかそれが当たり前の状態になるものだったりして。これを書いてるいまでも鏡見るたびにちょっとテンション上がるというか、静かに気分が盛り上がるっていうか、なんだろう。気分上げたいときはみんな髪色ピンクとか赤とかにするといいよー。夜はWWWでgofishさんのライブ。この日をどれだけ楽しみにしていたか。超超最高だったBUSHBASHでのワンマンに次いで今年2度目のgofishさんのショウ。グッときて揺さぶられて鷲掴みにされた数時間。gofishさんの歌聞くと自分も歌いたくなるしギター弾きたくなる。一緒に行ったAokidと帰りにあれやこれや話して帰宅。
7/5 範宙遊泳の映像作品の撮影。どう動けばいいか、どう映ればいいかを試しつつ何度も撮る。準備ができていないと内容を詰めるというより外側をみんなで考えるという時間で終わってしまう。限られた時間をどう使うか。パッとやってできるものが全てであり、それがその人の実力。準備準備準備。
7/6 引き続き撮影の1日。撮影と編集のたけうちんぐさんが来て色々と解決。助かりました。。たけうちんぐさん、ちゃんと飲みたいっす。退館ギリギリまで粘ってなんとか終了。幸良さんとビールして銭湯してビールして帰宅。色々と話した。
7/7 Baobab「アンバランス」後半戦の稽古に合流。
7/8 稽古ゴリゴリ。ハードに動き、家帰ってボヤッとし、夜中にラジオ聞いたりレコード聞いたりして寝る。IRMAから出ているa collection of rare jazzy club tracks vol.5というコンピ。毎晩片面ずつかけてるんだけど、聞いてるうちにいつも寝てしまう。タイトルなんだか恥ずかしいけど、いやいや案外調子いいです。
7/9 オフ。思考停止の1日。全く見たことのない数年前のドラマを1話だけ見た。前後関係も人間関係も全くわからないのに涙が出た。涙が出ながらこのドラマのこのエピソードに見覚えがあることに気づいた。木ノ下歌舞伎で大垣に滞在していた時、泊まっていたホテルの朝食を食べながらこの主人公の妻が亡くなるシーンを見て涙したのだ。その時も状況掴めていないにもかかわらずものすごく感動したのだった。いつかちゃんと見たいぞ。
7/10 朝から某中学校のワークショップ。本番の会場で全シーンを繋げての稽古。少ない時間で皆本当によくやってくれいて、グッとくる瞬間もあった。自分の担当しているパートは見ていて気が気じゃなく、なんだか運動会を見守る親の気持ちってこんな感じなのかと思った。フィードバックの時間にセリフを間違えたり机に足をぶつけたりしたとき、あるいは誰かがいつもと違うことをしてしまったとき、どんな選択をするのがいいのかという話をした。魔法をかけるのは大変だけど、溶けるのはあっという間だということ。ワークショップ終えてから急いでBaobab稽古。その後にThe Fishmansの映画を見た。比べるつもりもない。けれど自分の20代のことを思い出しながら見てしまった。才能も技術も独創性も集中力も情熱も何もかも遥かに及ばないけど、何故だか今も続けている。好きなこと、大切だと思うこと、楽しいと思うこと、追い求めていこう。じゃなきゃいつまでもだらしなく情けないままだ。
7/11 Baobab稽古はラストスパート。これを書いてるいまは本番まであと5日というところ。作品は具体的になりつつあり、輪郭もくっきりしてきた。自分はまだまだ試行錯誤。できる選択肢を増やすんじゃなくて自分の知らない選択を最後までできるか。
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6/12 某中学校での授業3回目。今年は60人2チームで『十二夜』に挑む。去年は学生向けにアレンジを効かせた『夏の夜の夢』だったけど、今年はしっかりと演劇。しっかりと台詞劇。集中力と瞬発力。自分のままでいられる勇気を持てるか、はたまた自分を捨てれる勇気を持てるか。頑張れみんな!
6/13 Baobab「アンバランス」稽古。体を動かす心地よさと体に向き合う果てしなさ。くたくたになって帰宅。
6/14 家のあれこれをし、昼は打ち合わせ。夜はBaobab稽古。ワークをやる上での設定というかモチベーションみたいなものを持ち込んでみる。うまく機能したかは不明だけど、違った感覚ではあった。大したレベルじゃないくせに感覚を言語化しないと不安なんだよな。頭でっかちになるのは嫌だけどもっと大きなものを捉えたい。
6/15 範宙遊泳の映像作品のための稽古。どういう風に見せるかを具体的にしていく時間。作品にとって何が必要なのか。自分にとって何が必要なのかはまだ見えず。夜は別の作品の打ち合わせ。これまた予測不能な作品になりそう。ZOOぶりのVR。楽しみ。
6/16 朝イチでギターをいじり範宙用の曲を作る。枯れたと思っていた井戸に水が湧く。奇跡!午前中から件の予測不能作品の検証会。自分はガタガタだったので落ち込むけど、気持ちを切り替えてBaobab稽古。試しながらも確実に作品のピースがハマっていってる。演劇とは違う独特な立ち上がり方。知らないこと知っていこうという気分で日々稽古。夜中に範宙用のビート作り。
6/17 範宙遊泳稽古。作ってきた曲も披露。どんなにショボい曲も出来てしまうとお気に入り。音楽作ったり(そもそも人前でギター弾くとかも)自分で企画したりとかもやるまでは全く想像しなかったし、不可能だと思ってた。どれもこれも中途半端で嫌になるけど、興味が尽きるまで手を伸ばさんとする35歳。小さいところで満足しないように気をつけよう。
6/18 Baobab稽古終わって下北沢へ。閉店ギリギリでレコードを2枚購入。もうちょい時間があれば洋服も買ってた。こういう時間がいまとにかく必要。夜中にぼんやりレコード聴いてるうちに寝落ち。
6/19 範宙稽古終えてから夜は渋谷で「ARETHA FRANKRIN AMAZING GRACE」。アルバム聞いたことあったけど、いやこれ映画、まじで半端じゃなかった。エンドロールの最後の最後まで愛で溢れていた。歌が喜びであることを超えていた。
6/20 「心の疲れは体の疲れ、体の疲れは脳の疲れ」みたいな新聞の記事に目が止まり、読んだ瞬間になんだか自分がすごく疲れてるような気がしてきて、なんだかふやけてしまいそう。そうそう気をつけねば、毎年一回は病気したり怪我したりしてるんだった。続かなくても衝動を。大きくなくても熱狂を。でも全ては体あってのこと。
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5/2 昼からNHKで撮影。NHKの門をくぐる時は毎回、ここでアルバイトをしていた時のことを思い出す。真冬の玄関口で出入りする人の数を数えたり、電話を取り次いだり、社内報を茶封筒に詰めたり、大量の紙を延々とシュレッターにかけたりしていた。今から12・3年前のことだ。だからNHKでの仕事は不思議な感慨と妙な興奮がある。あの時には曲がれなかった角を曲がる時はなんだかソワソワするし、えらい人に怒られやしないかという緊張感を抱きつつでメイク室に入るし、決して入っちゃいけなかったスタジオに足を踏み入れる時、本当にいいんだっけという気持ちになる。食堂で打ち合わせしているタレントさんや廊下を時代劇の衣装で歩く俳優さん、黙々とセリフの練習をしているベテランさん、誰かを待つにしてはあまりに優雅すぎるスターさんを見ては「いつか自分も」なんて思っていたけど、この日の自分はあの時見てきたあの人たちのような緊張感やオーラを放つことなく、衣装を来たまま迷路のような廊下をウロウロしていたと思う。今はまだたまにいく場所だけど、ここをいつか通う場所にしよう、そう思った数時間でした。
5/3 まるっとオフ。借りていた漫画を読んだり、レコードを聞いたりしたと思う。レコード聴きながら寝落ち、これ最上の幸せなり。
5/4 夜中に「メイキングオブモータウン」を見はじめて気づいたら朝。元気なおじいちゃんに元気もらった。体動かしたりして夜は実家に戻った。笑っていいのかいけないのか分からないぶっとんだ家族の話を弟と母親とたっぷりと話した。亡くなった時に何が残るか、何を残すか、あるいは何を残さないのか。弟と自分のものの捉え方、受け取り方が面白いほどに違う。弟はいつも深く、鋭く、冷静。そして軸がしっかりしている、ように見える。ある種の美学がある、ように見える。ものごとの表面、そのテクスチャーばかりが気になって兄はこんな歳になりました。
5/5 稽古会。ちょっとしたゲームをやり、テネシーウィリアムズ「長いお別れ」を読んだ。
5/6 今年もお世話になるO中学の授業のために『十二夜』を読む。前に読んだときは道化がいいなと思ったけど今はマルボーリオがいいな。オーシーノー、お前それでいいのかとも思った。いまと接続するためにはどんな上演が有効なんだろうか。そうそう、文化庁の継続支援の手続きもした。手続きにおけるあらゆる言葉の意味が全く分かっていなかったことが判明。何も分からないまま申請をし、何も分からないまま報告をし、何も分からないまま修正をしている。電話口の担当の方が苦笑い超えて呆れているのが分かった。
5/7 下北沢でマサコ、からのCCC。味のついたノンアルはジュースのようだった。沢山話して沢山歩いて最後、雨に降られた。
5/8 O中学ミーティング、からの稽古会ミーティング、からのBaobab稽古。本日情報公開され��した。久しぶりのダンス公演、初めてのシアタートラム。自分を信じて疑って、とことんのめり込んでやろうと思います。
5/9 久しぶりにAokidにあったのはこの日かも。映画のこと、Aokidが参加した蓮沼フィルのこと、いろいろ話して帰宅。
5/10 継続支援、引き続きあれこれ。電話で手取り足取り、本当に申し訳ない。去年からいろいろとこういうやりとりが増えたけど、もっとお金のことや社会のシステム(この言葉が既に分かってなさそう、、)のこと知らないとな。きっと多くの人にとっての常識を知らないままけっこうな間違いを犯していたり損をしていたりもするんだろう。夜はエヴァンゲリオンおかわり。
5/11 稽古会。この日は運動会のようであり、小学校の放課後のようでもあった。心地よい筋肉の疲れ。今年は疲れにいくぞ〜。
5/12 稽古会。今日はじっくり系の内容。こういう地味なワークを続けていくとどうなるか、人体実験のような気分。夜、誰もいない銭湯で改めて社会のこと、未来のことを考える。弱い人のことを本当の意味で強い人は見てくれない、そう思えてしまうとなんだかやるせないけど、言葉にしないと、行動で示さないと、怒りや疑問を提示しないと大きなものは動いてくれない。しっかりしてほしいぞ。そしてしっかりしないとな。
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3/27 「バナナの花は食べられる」この日は4ステージ目と5ステージ目。もう何度もやってるはずなのに冒頭の数分間、とても緊張する。いつになくタイトな始まり方をする。6人で3時間、ほぼ出ずっぱり。終わった時には声も体も頭も心も使いきって遠いところまでいった気分になる。しっかり湯に漬かりしっかり体を伸ばしビリビリと体に電気を当てもりもりご飯を食べて寝る。
3/28 千秋楽。ご来場ありがとうございました。この作品は幸良の喋る速度で全体のリズムは決まる。序盤のテンポが早く感じられて(いや、少しずつゆっくりになっていたのが元に戻っただけかも、、)スリリングだった。冒頭は相変わらず緊張。どんな作品でも、何度舞台に立っても、自分はこれでもかというほど緊張する。何度もオエオエ言って、訳の分からん涙がつらつら流れる。それでも本番はやってくる。緊張と興奮は混じり合って、冷静さに変わっていく。
3/29 散らかり倒した部屋の掃除をして夕方から稽古会。寺内と二人だけで、試したり考えたり。
3/30 稽古会。「疲れる」がテーマかも今年は。井神さんから借りた漫画をこつこつ読んだりして夜更かし。
3/31 山口県出身、寺内淳志に手伝ってもらいベッドを我が家に搬入。車で運びながら、エヴァンゲリオンの話などもりもりした。淳志はラジオや漫画や映画やアニメやゲームのことを本当になんでも知っている。自分の周りにはカルチャー摂取量が半端ない人がたくさんいるんだけど、みんな本当にすごい。
4/1 吉祥寺で平波監督『ワールズエンドファンクラブ』の上映、その後舞台挨拶。2年前とは違う染み込み方がある、意義深い時間だった。いつどこでだれの前で再生されるのか、そう考えると奇跡的。ご来場ありがとうございました&素敵な機会をありがとうございました。ポジティブにもネガティブにも振らず、確かにある(あった)空気を掴もうとする平波さんの試みに参加できて光栄でした。
4/2 昨日の上映の前に買ったレコードを聞こうと思うも見当たらず。あれこれ探すも見当たらず。どこにやったのか全く思い出せない。。ジャネットジャクソンのTHROBのリミックス、黒いビニールに入ってますので、見つけた方ご一報ください。あーチクショー!夜はDCPRGのラストライブ@新木場。緊張と興奮は混じり合って熱狂や陶酔や情動に変わっていく。揺すぶられ、突き動かされ、励まされた気がした。気づけば4月。やるべきことをやっていこう。
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3/24 範宙遊泳バナナの花は食べられるゲネプロ(配信用の撮影)終わって帰宅。日付変わって本日初日。去年のYouTubeでやった短編を繋げました的な内容ではなく、完全なる超新作です。森下スタジオでやるちょっとした企画公演ではなく超本気作品です。物凄く面白いと思う。3時間、感情の洪水。寝ます。
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11/16 河口湖へ。バスから富士山が見えて、思わず声が出た。今まで生きてきて富士山に特別何かを思ったり感じたりするなんてことはなかったけど、他の山とは違って背景になにも背負わず、悠然とそこにある姿にはなんだか惚れ惚れした。月見草は見当たらず。バスで通ったのは19時頃で、富士山を見てはしゃいでるのは自分くらいなもんで、他に乗り合わせた地元の学生は気持ちよさそうに眠り、同じく旅行客だと思われる女性は携帯電話に集中していた。しっかり肉を食べ、しっかり酒を飲み就寝。
11/17 しっかりとした朝ごはん、その後ロープウェイで天井山へ。富士山、まじか。めっちゃかっこよかった。富士山かっこいいと思えたら、けっこうこの先の人生楽しくなりそうだと思った。武田信玄の絶景やぐらというのがあって、これが笑えた。他にも恋人達のためのなんたらかんたらみたいなものなどもあり、謎。年々苦手になる絶叫マシンにも乗り、ビールも飲み、オフを満喫。家に戻ってさんぴん会議。さんぴん、動きます。
11/18 年末の稽古会の発表会に向けての準備。話すことで言葉にすることで自分がやりたいこと試したいことをくっきりさせていく。夜は菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@サントリーホール。色々と感想を書きたいのに自分はあの夜を語れる言葉を持ち得ていない。あらゆる文学、あらゆる芸術、あらゆる音楽はあの夜には叶わない。
11/19 徹底的に掃除などして昼は渋谷でミーティング。集団について。集団の定義について考えた。いろんな集団に属しているし、主宰もしているけど、今まできちんとその定義について考えたことはないかもしれない。個人の状況、集団の状況は絶えず変わっていく。人と人の距離も絶えず変わる。違和感は果たしていいのか悪いのか。心地よさはいいのか悪いのか。「継続するために集団はあってはいけない」という弦巻さんの言葉を思い出した。ものさしはある。だけど読み方が分からない。測り方が分からない。考えよう。
11/20 昨日の続き。その後、渋谷で新しいレコードの針を買い、自転車を飛ばして吉祥寺へ。岩渕貞太 身体地図「Gold Experience」初日。見ている間ずっと自分たちの体に眠っている、あるいは流れる、あるいは刻まれているものについて思考を巡らせながら、貞太さん杏奈さん涌田さん結さんの研ぎ済まされまくった野蛮さに胃袋掴まれ(見た人はなんとなくわかると思います)続ける90分間。タイトルやパンフレットの文章を見たからそう思ったけど、何も見ずに目の当たりにしたらどう思ったんだろうか。音楽のあり方というか、関係みたいなものもとても面白かった。アガった。チーキー寄ろうかと思ったけどへろへろ過ぎて断念。
11/21 朝早めに起きて24日の選曲。どう転んでもいいように大体の流れを組んでおきたいのが最近のブーム。今年はいっぱいプレイリスト作れました。昼は新宿でダンスレッスン。めちゃくちゃ集中した~。喫茶店で小田豊さんから借りた本を読み、興奮しつつあれこれメモ。稽古会の発表会に向けて大きな手がかりをもらった気がする。何がしたいか、何を大事にしたいのか、どうしてしたいのか。くっきりしてきました。
11/22 昨日の続き。夜は稽古会でフットサル。暇だし台本でも読むかで始まった稽古会、気づけばフットサル同好会に進化を遂げました。言い出しっぺのわたくしも昨夜見事にフットサル童貞を卒業。ド下手過ぎて笑っちゃうけど全部の時間が楽しかった。始める前はどうなるかと思ったけどこれも一つの完璧の形。準備はするけど、転がるかどうかはその時居合わせた人次第。観客なんて一人もおらず、みんながプレイヤー。素晴らしい夜はかけざんでできている。
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