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定番の味

久しぶりに食べたドーナツはあまりにもおいしかった。

期間限定の味にはあまり興味が出ず、たいてい昔からある定番のものばかりを選ぶ。

ダブルチョコレートとココナッツチョコレート。つぶがシャリっとしていておいしい。

食べるものがおいしいと嬉しい、というごくシンプルな感覚がまたわかるようになってきた気がして、それもまた嬉しい。

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初夏の装い

つきっきりになっていた猫の具合も安定し、入れ替わりにダウンした人間(わたし)もひたすらねむることでだいぶ回復した。

しばらく放置していたぬいぐるみ用サロペットの肩ひもをようやく縫いつけた。

最初はウエストにゴムを通せる仕様にするつもりだったが、ギャザーを入れたシルエットが��ったような形ではなかったのでやめた。おおむねイメージどおりに完成した気がする。

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リネンのサロペット

くまに着せる用のサロペットを縫っている。

はじめて作る形のため胸当てのサイズやバランスが掴みづらく、何度かほどいて縫い直したので時間がかかっている。

同じリネンの布を四つ折りにしてからコの字で閉じて細い紐状にしてから肩ひもをつける予定。

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額の上のうさぎ

朝飲まなければならない薬を飲み忘れていたこに、寝る前に薬の確認をしてようやく気がついた。

飲み忘れはここしばらくなかったので静かに落ち込んだ。自分自身が一番信用ならない。

前髪が伸びてきて視界が遮られるので、たまたま見かけたミッフィーのクリップを買った。

家にいる時だけ使うのであれば多少かわいくてもいいだろう。

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どうぶつ巾着

丸いマチを縫いつけることは一旦あきらめて、動物の顔の平たい巾着に路線を変更した。

コンパスを使って��や横長の巾着本体の型紙と耳用の型紙を作り、先に鼻と口を刺繍する。

鼻はぷっくり感を出したかったので、サテンステッチを縦横に埋めるのを何回か繰り返して厚みを出した。

目はしまいこんでいた木ボタン風のまんまるのボタンを使った。

なかなかかわいくなっていると思う。

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未完の丸底

底が丸い巾着を作ろうとまる一日たっぷり思考錯誤し、型紙をつくり、実際に布を裁断して縫いはじめるところまで漕ぎつけたものの、どうにもうまくいかなくて丸い底をつけるのをとうとうあきらめた。

テディベアの足の底パッドを縫うのもひどく苦��した(そのため、最初の一体以降足のパッドつきのベアは縫っていない)ので、��状の布に丸底を縫いつける作業にどうしても苦手意識が芽生える。

失敗が続くと早くリカバリしたいあまり気持ちも焦るが、こういう日もある。

すべて一旦あきらめて寝る。

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お花のスタンプ

巾着にしたりバッグにしたりくまのおようふくにしてきた麻の布の切れはしにスタンプを押してみたらとてもよいかんじになった。

手持ちのスタンプ台は布用ではなく紙専用のもののようなので、洗うと消えてしまうかもしれない。布用のスタンプ台を買ってからまた試してみようと思う。

スタンプはいずれもhutte paper worksのもの。

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たっぷりした部屋着

天気がよかったので植物を水に浸けて葉水をした。

これからの時期が一番あたらしいつるが伸びるので、カサカサにならないように気をつけねばなるまい。

ためしに一枚買ってみたサルエルパンツが届いたのでさっそく穿いてみた。

たっぷりした生地で足首に入ったゴムでゆたかなドレープが出る。うす手でやわらかく、穿きやすい。春夏の部屋着にするつもりだ。

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とびきりのべっこう飴

夕方から夜にかけての頭痛が一���間ほど続いている。

昨日ほどではないが室内が肌寒く、冬の入りに買ったウール混のカーディガンをひっかけて過ごした。

長らく仮目のまま様子をみていたが、ようやくグラスアイを縫いつけた。

6mmのアンバーのグラスアイで、べっこう飴のようにつやっとしている。

いままでマットな質感のブラックアイばかり使用していたが、カラーはとびきりの個性が出る。

かのくまにはわたしの食生活を見守ってもらうつもりでいる。

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半月の瞳

予期せず硬いものに当ててしまったの��、コペンのグラスアイが半月状に割れてしまった。素材がガラスだとこういうこともあるのかと驚いた。

欠けた目はムッとしているようにも見える。

さいわい同じサイズの未使用マットグラスアイを持っていたので、糸切り鋏の先でループを取り出してからあたらしい目を縫いつけた。

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まっさらなタオル

天候の不安定によりタオルの乾きが悪く、ついに1枚黴びてしまった。

もう何年使っているか覚えていないほど使い古してごわごわになっていたため、これを期に通院の帰り道でフェイスタオルを2枚買い求めた。

乾きが早いという噂を見込んでマイクロファイバーにした。

さわった感じはふかふかもちもちしている。速乾性がありにおいもつきにくいとあるが、果たして。

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イタチ科の面影

耳の仮留めの位置をすこしずつ変えて様子をみている。

いままでは頭の縫い目にぎりぎり重なるか重ならないかくらいの位置に耳の内側を合わせていたが、今回は耳と耳の間を狭めてみた。雰囲気が変わってよいかもしれない。

ただ、くまというよりもイタチやテンのような面影が出やすい気がする。

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耳の表情

3日ほどかけて頭のわたを詰め終わった。

かちかちになるほど限界まで詰めたはずだが、ジョイント口を絞りはじめると「まだ詰められたかもしれない」と気になり始める。

今回はいつもより耳を中央よりにしてみた。

耳はしっかり押さえつけながら縫うので、仮留めの時と縫いあがった後はまた印象が変わる。

まだ仮留めなので、しばらく様子を見ようと思う。

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翠色のグミ

昨日から頭痛の気配が顔と首あたりに居座っている。天気のせいだろうか、目の奥がみしみしと痛む。

昨日できなかったパブリックコメントの募集要綱と関連書類を読んで提出し、雨の音を聴きながら久しぶりに足のつめを塗った。

翠色のぷるんとしたグミのような質感がいまの季節に合っていて、足を見るたびにふふっとなる。

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仄かな燈

できる日は日課として古川日出男訳『平家物語』を読み進めているが、まだ知らぬ物語を受け止めるための気概を用意できない日もある。

そのような日は無理をせず、安心毛布としての本を寝る前にほんの少しだけ読む。

ここ数日は猫の具合が心配で気持ちも動揺していたので、安心毛布の一冊である川野芽生『奇病庭園』を読んだ。

この精緻かつ静謐な物語は、畏れや不安にまみれた夜を否定することなく、仄かな燈を灯してくれる。

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ごはんもりもり、しっぽルンルン

昨日からねこの不調により慌ただしかったが、病院での診察の結果おおきな病気ではなさそうで今日はふだんどおりのごはんもりもり、しっぽルンルンねこに戻ったようでようやく安堵した。

陽気で心やさし��いつでもごきげんなねこに、いつも心を助けられてばかりだ。

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暮らしのなか

手足のわたを詰め、ジョイント口を閉じる作業が終わった。つま先の毛をトリミングしてから爪を生やした。

テディベアを縫いはじめてもうじき一年経つ。

わたしは日々の暮らしの中にいるぬいぐるみが好きなので、これからも生活に寄りそってくれるぬいぐるみを作っていきたい。