#ヴィルジニー・デパント
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Bye Bye Blondie (2012) - Trailer
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「しらないことの暴力」
この前の休日、京都の京セラ美術館でやっている「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)」展を観に行った。帰りに平安神宮の蔦屋書店に寄り、ずっと気になっていた本、「キングコング・セオリー」を買った。
”特権とは、そのことを考えるか考えないかの選択肢を持っていること。私は、自分が女であることを忘れることはできないが、自分が白人であることを忘れることができる。それが白人であるということだ。”
この文章はそのキングコング・セオリーの訳者あとがきの中にあったもので、この本の著者であるヴィルジニー・デパントが、Black Lives Matter運動への賛同としてフランスのラジオへ寄稿した文章の中の一節として紹介されていた。平成美術展で「突然、目の前がひらけて」をみてから私がずっと抱えていたもやもやを、それってこういうことでしょ、と、言葉で示されたような気がした。このもやもやについて、メモを残しておきたいと思う。
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「突然、目の前がひらけて」は、武蔵野美術大学と朝鮮大学校の学生5人によるアートプロジェクトであり、2015年に展覧会として発表され、現在京都市京セラ美術館で開かれている「平成美術:うたかたと瓦礫」展で再現されている。東京にある武蔵野美術大学と朝鮮大学校の2校は塀一枚を隔てて並んで建っているらしく、このプロジェクトはその両校の敷地の境界にある一枚の壁に"橋"を架けるというものだ。
私が渡った"橋"は美術館の中に設置されたものだったけど、実際には、武蔵美側から渡るのと朝鮮大から渡るのでは、その体験は異なってくるのだろうと思う。(つまり直接的に言うと、「社会的強者側から渡るのと、弱者側から渡るのでは」ということである。)明確化された双方の立場、日本と韓国、日本と北朝鮮、日本人と在日朝鮮人。この橋はこうした"見えない壁"を乗り越えることへのメタファーのようなものなのだと思うのだけど、私は、このプロジェクトのメインは、この「見えない壁」ではなく、そこに至る「対話」そのものなのではないかと思っている。(そもそもこの橋は「対話」を表現するための前提として設置されている?)
この橋の付近にこのプロジェクトに関連する資料が並べられているエリアがあり、特に、このプロジェクトのメンバーたちが橋をかける際に行ったミーティングでの会話や心境などを付箋で記した年表は何分もかけてじっくり鑑賞した。
”在日問題、歴史認識について聞く 他人事みたいですよねといわれ凹む”
”私の立場とは?”
”自分が日本人であることがマジョリティであることに無自覚だった。(知らないことの暴力)”
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私は日本人である。差別主義者ではないけれど、普段在留許可証を持たずに外出ができる。就職や転職の際に国籍を意識することもないし、日本人という自分の属性について日頃意識をしたことがない。そして、私は異性愛者である。誰かを好きになって恋人になり、堂々と手をつないで街を歩くことができる。その恋人を周囲の人になんの躊躇いもなく紹介ができる。さらにはその恋人との間でやがて結婚という選択をする日が来るかもしれない。
そう、”選択肢”だ。日本では同性婚が認められていないので、私が���段当然のように考えているこの”選択”ができない人が実際に同じ日本に存在している。私はなんの苦労もせずに好きな人と婚姻関係を結ぶことができるけれど、そのこと自体が誰かをがっかりさせたり、傷つけてしまっているのかもしれない。こういった「マジョリティ側の無自覚さ」が自分のなかにもあり、それは誰もが持ちうるもので、こういった一種の”居心地の悪さ”のようなものをこの展示で突きつけられた。私が鑑賞以降ずっと抱えていたもやもやの正体はこの”居心地の悪さ”なのだろう。
けど、冒頭で紹介したデパントの言葉を借りると、もう一方の面から考えることができるのかもしれない。
私は女である。私の勤めている会社は社員の多くが男性なので、例えば6階建てのビルのうち男子トイレは各フロアにあるのに、女子トイレは設置されていない階がある。私は3階で働いており、トイレへ行く時は毎回4階まで移動をしている。私はその度にだるいなぁと思っているけど、男性陣は私のこの移動に対しても、自分が3階でトイレを済ませられることにも、普段なんの疑問も抱かずにいる。
結局そう言うことなんだと思う。他者は他者なので、どこまでも相手の立場になることはできない。私が在日朝鮮人の方の気持ちをわかることなんて到底できないし、会社の男性陣もこの男社会のなかで営業をしている私の気持ちにはなることはできない。(在日問題と、私のトイレに行くための階段問題では当然問題種類も大きさも全く違うけれど)その溝は簡単に埋めれるものではない。むしろ、その溝は埋めない方が良いことだってある。だからと言って、私たちはお互いのことを知ることを諦めてしまっても良いのだろうか?無意識にマイノリティの方を傷つけたくない・自分も「居心地の悪さ」を感じたくないから、マジョリティとマイノリティは交流を持たなくても良いのか?
私はそうではないと思う。なぜなら、武蔵美の向こう側に朝鮮大があるように、私の会社には男性と女性が働いているように、私たちは他者とすでに共にいるのだから。”居心地の悪さ”を感じること、それは他者と共在することへの意志・自覚を持つこと、にもなるのかもしれない。他者と完全にわかりあうことはできないかもしれないけれど、わかりあうための努力ならできる。相手のことを想像することはできる。「突然、目の前がひらけて」はその一種の実験のようなものなのかもしれない。
色々考えた結果、私のもやもやはこんな風に落ち着いた。無自覚なマジョリティから、自覚を持ち始めたマジョリティになること。そこに至るには必ず”居心地の悪さ”は避けては通れないだろうけど、それを受け入れることは不可欠なのだ。私たちは他者と共存しているのだから。
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『キングコング・セオリー』 デパント 相川千尋 訳
フランスの人気女性作家ヴィルジニー・デパントのフェミニズムエッセー。
デパントの文体は俗語を多用した口語に近いものらしいが、翻訳文にそれはあまり反映されてなかったように思われる。原文で読んだら、デパントの怒りをもっと感じられただろうと思う。日本文は大人しすぎた。
この本に書かれてる内容は、デパントの個人的な体験をもとにしているので、フランスでもそうではないところもあるかも知れないけれど、やはり、洋の東西を問わず、女性はまだまだ男性と平等だとは言えないんだな。早くそうなってほしい。
面白いと思ったのは、売春を、女性が出来る肉体労働の一つとして肯定的に考えているところ。男性が日雇い労働に出るように、女性は売春をしてもいいのでは、って。女性が全てをコントロール出来るならそうだろうなと思う。刺激的な読み物でした。
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Uさんと新春おしゃべり
Sunday, 2 January 2022
Uさんと新春のおしゃべりをした。3時間くらい話した。Uさんは、相変わらず本好きで僕に新しい言葉、新しい世界を教えてくれた。ここにそのいくつかの情報を載せる。
話の後半で我々がかつていた業界の不条理な話を聞いていると腹が立ってきた。それは、Uさんへの怒りではない。
なにかモヤモヤが残った。
ミソジニー
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%9F%E3%82%BD%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%83%BC
キングコング・セオリー https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%83%BC-%E3%83%87%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%88/dp/4760152482
ヴィルジニー・デパント https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%88
東京の生活史 https://www.chikumashobo.co.jp/special/tokyo_project/
聖子——新宿の文壇BAR「風紋」の女主人 https://www.amazon.co.jp/%E8%81%96%E5%AD%90%E2%80%94%E2%80%94%E6%96%B0%E5%AE%BF%E3%81%AE%E6%96%87%E5%A3%87BAR%E3%80%8C%E9%A2%A8%E7%B4%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%A5%B3%E4%B8%BB%E4%BA%BA-%E6%A3%AE-%E3%81%BE%E3%82%86%E3%81%BF/dp/4750517097
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