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TULALADD 2016 BEST / No.1
Bartosz Kruczynski 『Baltic Beat』 (2016)
はい2016年はダントツのぶっちぎりでBartosz Kruczynskiでした。 2位のユニットはじめいろんな名義でやってきてる中で、 本名では初のソロアルバム。 バルトス・クルジンスキーて読むのかな? ポーランドの若き天才。 meditationsとかではそこそこ推してたみたいだけど、 とりあえず2017年1月8日現在、 カナ読みだとググってもピクりとも反応しないレベル。
ここ数年の進行形ムーヴとしてバレアリックとニューエイジが接近してて、 野田努センセイでさえ「最近はよくわかんなんくなってきてる」とのことらしいけど その辺のさじ加減、 バルトスは頭2個くらい抜けた神バランスだったんじゃないかな。
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20分超えのタイトルトラックは周辺の要素を「全て」呑み込む大作。 全編に渡って要所要所で顔を覗かせるワルシャワ産のフィールドレコーディング素材は、 ジャケットのイメージと相俟ってイーノが病室のベッドで着想したアンビエントの原風景を思わせる。 (けどアンビエントが当初は音楽と非音楽の境界に存在意義を見出した出自を考えれば、 このアルバムはまったくといっていいほど非アンビエントな作品) やがて訪れるシンセの波動の音色(チョイス)から、 というより発売元レーベルのGBの存在意義や バルトスの他プロジェクトの立ち位置を考えれば、 誰しもがここにニューエイジの記号を見つけるはず。 シロフォンのループが古典的なミニマルミュージックのフォームをなぞったかと思えば、 これらの要素が絡まりあうドローンがいくつかのレイヤーを形成して色を添える。 これほどの野心はふつうあざとさが鼻につきそうなものだけどそうはならず、 コンセプトの巨大さに反比例した平易なバルトスの語り口に才能の深淵を見た気分になる。
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でも個人的なベストトラックはこれじゃない。 2曲目のPost Tenebras LuxはBaltic Beatの縮小版かな (むしろこれを基に発展させた?)。 その次のParco Degli Acquedotti(ローマ水道橋公園)こそが核心部。 クレジットから察するに 本当に現地で録ったんだろう小鳥のさえずりに導かれてイントロのコードを一巡したとき 何か重要なメッセージが���されている予感がした。 そこから1分、 ニューエイジのシグネイチャーサウンドとアコースティックピアノのボイシングがぶつかる頃にそれは確信へ変わり、 ジャストなゲートリバーブが施されたドラムの残照、 エレキギターの単音スライドディレイ、 そのアルペジオやソロが折り重なるごとに、 したたかに心を打たれていることに気付く。 わりと注意深く聴かないと 「昔のポストロックと何が違うの?」ってな反応もありそうだけど、 真価に気付く人は心底驚愕するバランス感覚だと思う。 今、たしかに野田さんも迷うほどニューエイジとバレアリックは見分けがつかないけど(根っこは水と油なのに)、 これほど鮮やかな解答は他に知らない。
「補足」と題された控えめなラスト2曲も強い印象を残す。 (だめや…こっちで聴いてください) ブルースとパンクが3コードでひっくり返した革命を全く別の文脈に置換するセンスよ。 単調なコードのループ(でもミニマルミュージックじゃない)が深く刺さる。 本編同様ここにも配された凪と雨音のフィールド素材にバルトスの強い意志を感じる。 sax&fluteの冒頭を、 あそこで使われたシンセの触感を思い出してほしい。 聴き返して「仕掛け」に気付いた瞬間の感動ったらなかった。 バルトスの作家性を軸に、 EARTH TRAKの表現とBaltic Beatの世界観が実は地続きだったということでした。
てなことこで2016年の年ベスは終わり。 書くのかなりめんどかったので2017はやってもベスト5くらいにしとこうかな…。 まぁとにかくGrowing Binとの出会いに尽きる感じでした。BASSOさまさま。 今年はさらに疎くなるだろうからこれほど幸福な出会いがあるかどうか。 いよいよ田舎とネットの可能性試される局面だなぁ。 なんかいやだ。
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TULALADD 2016 BEST / Supplement
ちょっと空いちゃったけど、ランク外編まとめ。
2014年はENDON入れたように (遡ってもらえば分かるけど2015は帰郷で忙しすぎて年ベスやってない) ��ずこういう枠がないとおさまりが悪いというか。 シャレオツなインディーキッズには蔑まれそうだけども。 今年はSSSのキャップとか買おうかなー。
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次はホセ・パディーヤの仕事あたりから目をつけてたテレフォンズ(あっちじゃないよ)。 これ聴くとニューディスコがリーチするバレアリックの視界にも ニューエイジが浸食してきてるのが分かるというか。 今の音。
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あとは2014年の作品だけど、 RAのレーベル特集きかっけで知ったデイムダイク・ステアのDDSからコンパイル音源出されてたshinichi atobe。 ベーチャン(CHAIN REACTION)絡んでる日本人ってだけで凄いのに音聴いてさらに衝撃受けた。
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レーベルだとメルボルン(またか)のVayageとか気になってました。
細かいの拾うとキリないけどパッと思い出せるのこのあたりかなー。
もはや2016年ベスと離れてくるけど ラジオでパワープレイされるウィークエンドのダフトパンク絡みの曲めっちゃよかったなー。
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TULALADD 2016 BEST / No.2
Earth Trak X Newborn Jr. 『Sax & Flute』 (2016)
ネタバレだけど時系列で説明すると、 GB経由で知ったこの後1位の若き天才が変名たくさん持ってて、 周辺を勉強してる最中に食らわされた猛烈なダンスクラシック。 いやーこのモードを正攻法でダンスフロアに持ち込むの反則級の発明でしょー。 そりゃわれらがUGも「2016年を代表する12インチ」って書いちゃう気持ちもわかる(チフさんお元気ですか?)。 しかもこの12インチ、1位の作品聴いてからもう一回聴くと、 ヤツの中では連作というか、 ジャンルもレーベルも名義も違うくせに繋げてる部分が分かる仕組みになってんだよね。ほんとたまらん。
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在京時代は時期になればLighthouse通って耳だけでブレイク前のヴァクラやグレン・アストロ掘ったり (GAはその年の年ベスで拾われてないかすげー気になってチェックしまくったら ミツザビーツさんが唯一「詳細わかんねー」みたいに挙げてたの悔しかったけどいい思い出)、 でも地方じゃそれもできないしネット掘るのあんま好きじゃないんだよんなー、 ってな感覚は正直今もあんま変わんないけど、 成果だけ見たら結果的には大成功な2016年でした。 ちなみに分かってると思うけどsaxよりfluteね。一応貼るけど。
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てかおまんらかっこよすぎなんだよう。
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TULALADD 2016 BEST / No.3
Krakatau 『Tharsis Montes / Apogean Tide』 (2016)
某JTNC編集者にFacebook上で年間ベストを不意打ちで聞かれ、 焦って次の週にネットディグってる最中に出会ってしまった今年最大の金脈、Growing Bin。 あのRAですら2016年拾えてないんだから大逆転というか、個人的には大満足の成果(今回のRAこそ安パイじゃね?)。 レコ屋も当然のごとくすんばらしくいいんだけど、 レーベルとしての趣向はそれを踏まえた上で展開してて、 個人的に「今」の気分にパーフェクトにフィット。 BASSOが2016年裏MVPで即刻決定。完全に文句なし。
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そんなGBの入口がKrakatauだったわけです。 Tharsis Montesに一発でヤラれたのが全ての始まり (上のYouTube埋め込みだと11:16あたりから)。 エレクトロなブギーを生演奏にブレンドしてファンクをモダナイズする、 という「これぞセンス!」な方法論は、 実は本作に遡ること8年前、9dwが一つの完成形を記録した場所でもある (同じ快挙をポスト・ハードコアでも成し遂げたって点が誰にも真似できない凄味なわけですが)。 そこも個人的なツボだった。
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Krakatau自体はBandcampの音源聴くかぎり(おいTumblrのembed不便だな)、 2014年時点だともっとエクスペリメンタルな要素が前面に出てて、 個人的にはNow Again経由のヘリオセントリクスで支持を広げたマルコム・カットのモワックス時代のソロ思い出した(もっとそれっぽい曲あったけどネットに落ちてないな…)。
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そっから2年でのTharsis Montesへの急激な変化を考えると、 「きみたち絶対waxpoeticsの『9dw』聴いてただろー」って己の妄想が止められなくなり、 暴走して9dwご本人にチクってしまったおかげで今回の8位のテキストがつっかえも無く書け、 さらにはRAも見落とすGBをチェック済みだった健介さんに「あれ9dwだよねw」との同意を得、 ぐわーっとテンション上がってしまったのがこんな面倒い年ベス企画のモチベーションになったってのが真相。 サンクラだとmoonlight jazz funkなんてタグつけるBASSOのセンス最高だし、 よりそれっぽいApogean Tideも大好き。 2017年はアルバム出してくれるかな?
そんでもってこれ書くのに見つけたライブ動画のイメージよ (9:42からTharsis Montesやってます!)。 完全にバレアリックじゃないか。
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TULALADD 2016 BEST / No.4
D.A.N. 『D.A.N.』(2016)
予想をはるかに凌駕されたというパターン。 これだけのファーストアルバムを作った当然の帰結として、 2016年のシーンでの躍進は飛び抜けてた。 本作に先駆けること9か月、デビューEPがリリースされた当時、 D.A.N.に未知のポテンシャルを感じこそすれ、 これほどの成長を予測できた人がいただろうか。
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そのデビューEPリリースのさらに1か月前、自分が邂逅したD.A.N.のライブはたしかに衝撃だった。 LUCKY TAPES目当てで行ったのに完全に未知のD.A.N.の虜になってしまった。 この日、彼らは目先のEPを超えて未来のアルバムの冒頭を飾るにことになるZidaneを、ライブのオープニングに据えた。
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当時のライブ(2015/6/11)音源を聴き返すと、 この時点でアレンジとサウンドがすでに完成していたことに驚く。唯一の違いは歌詞が英語だったということ。 2曲目もEPを飛ばしてアルバムを締めくくるPool。
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けれどこちらはZidaneとは逆で、歌詞はすでに上がってるもののアレンジはけっこう違う。 冒頭のラップパート、ヴァースの跳ねたリズムパターン、 一転してコーラスでは小林うてなさんのスティールパンと仁也くんのスラップが高揚感を煽るこの時期のバージョンは、 現行のバージョンよりも感情の抑揚が効いてて、 曲単位で聴いた場合は(Poolはアルバムの先行シングルとして配信された)個人的にこっちの方が好きだ。 でもそのドラマ性をあえて排し、 レイジーなムードを通徹させアルバムの最後に配置した彼らの自己プロデュース力の高さに唸らざるをえない。 それが若さと併存しているとなると尚更だ。
このテキストを書いてる1週間前、最新シングルのSSWBが配信された。
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外殻はより深くディープなモードへ。でも日本語のポップスとして成立させる戦いは続く。 何より、PVで描かれる渋谷WWWでのユースの群像が、 現実に自分がD.A.N.と出会ってコミュニケーションしたシチュエーションに丸々と重なって、 フィクションと現実の境界がゆっくり溶け合っていくようで目眩を覚えた。
後日P-VINEのオフィスでじっくりと向き合った彼らはたしかに初めはシャイだったど、 ブックスの指摘をしたあたりから急激に心を開いてくれた感じがあって、 自分の短い編集者人生の中でも特に印象に残るインタビューだった。 この日すでに、彼らはSSWBについて語ってくれている。
彼らのメロウネスを買ってる身としては、『D.A.N.』はTime Machineからの後半が特に好きだった。 今年はどんな進化を見せてくれるんだろう。
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TULALADD 2016 BEST / No.5
宇多田ヒカル 『Fantôme』(2016)
チャンスとヒッキーは安パイ枠ってことでご勘弁を。 これが田舎に帰った元業界人1年目の現実なんです。 でもJ-POPの新譜を発売直後に買うの久しぶりすぎだし(中学のミスチルとか?)、 あの頃のドキドキしてた気持ち思い出して楽しかったな。
自分が大きな犠牲を強いてまで今年(昨年末か)田舎に帰ってきて 「もうこの地で骨を埋めよう」と心に誓った背景には、 大好きだった人の死が大きな一因としてある。 今までの、それからおそらく今後の人生でも最大の転換点。 そしてその死の受け止め方について、彼女と共有できるものがあると思ったからこそ、 聴く前から『Fantôme』に強く惹かれてた。
ネガティブな経験を通して、 「ワタシこんなに不幸で辛くてキツいんです」みたいな垂れ流しをする表現が、 (昔は好きだったのに)いつのまにか得意じゃなくなった。 多分『Fantôme』のテーマで他のアーティストが作品を作ったらそっち行く人が多いんじゃないかな。 そういう意味でアルバムの冒頭の置かれた「道」のイントロのコードを聴いた瞬間、 彼女の受け入れ方やそこに至る果てない悔恨やあれやこれやが全て感じ取れた気がして、 「自分はひとりの人間としてこの人に勝てない」と痛感した。
気持ちの在り方みたいな部分だけじゃ、もちろんない。 EMIガールズの百合っぽい遊戯には頭の中がしびれるくらい毒され、 自分の物差しで死を見つめたKOHHの太宰治フロ��はもはや自曲よりパフォーマンス高い疑惑ある。 体温の記憶を辿る「真夏の通り雨」が、「桜流し」の慟哭が、 自分が経験した大切な人の思い出と共に深く突き刺さって抜けやしなかった。 今年の10枚の中で『Fantôme』だけが別の方法で心の一角を占めて何度も聴いた。 秋口の深い夜、山麓の遺跡を目指して果てなく続く林檎畑の暗闇を車で飛ばしながら、 これから始まるパーティーに胸躍らせてiPhoneのスピーカーから聴いた『Fantôme』、一生忘れない。
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TULALADD 2016 BEST / No.6
Ricardo Moyano『EN JAPON』(2016)
これに関しても書くことないなー。仕事の方で書いたから。 自分が初めてリカルドさんに接し彼の音楽に触れたたったこの1日だけで この日の演奏曲が強烈に脳裏に焼き付いてしまい、 でも曲名もわかんなしiTunesで大量のディスコグラフィーから探すのも大変そうだなぁとか感じつつ 印象強烈すぎて脳内再生余裕だったから家で耳コピ試みたもののその謎が全く解析できず完敗。 いろんな人に話してるけど、自分が今まで見て聴いてきたギタリストの中でダントツで一番上手い。 その「上手いギター」の概念、「テクニック」の概念が世間のソレはピントが甘いんだと思う。これほど高度に地肉の表現そのものと渾然一体の人はいない。 まぁそんなややこしいことはいいや。 待ちに待った自分だけのベストアルバムが届いた感じ、嬉しすぎる夏のギフトでした。YouTubeコメ欄のグラシアスにぶち上がったのも良い思い出。
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※追記
そういや笹久保さんがオカヤスアキユキさんと組んでPROGRESSIVE FORMから出したアルバム、まだ買えてないんだけどこのPVすごい好きだなーと。これ作った人は音の背景にあるものをすごくよく理解してると思う。
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TULALADD 2016 BEST / No.7
Chance The Rapper『Coloring Book』 (2016)
もう一人の自分がこのランキング見たらここらへんが一番つまんねーかな。安パイすぎて。 acid rap前からキテた流れは昨年のドニー・トランペットで爆発してたし、 誰が考えたってここで自己ベスト更新してくるのは見え見えだったから。 ほんとはMマガに囲い込まれて見れなかった(買ったら載ってんのかな?)国分さんのテキスト切望してたけど、 小林雅明さんのレヴューもいつも通りのすごく丁寧な聴き込みで文句ナシだったので、 これ以上書くことない、コレに関しては。
まぁキーになったゴスペルの意味を自分なり読み替えるとポリフォニーこそがチャンスの輝きだったかなーとは感じた。 同世代のKOHHは真逆。てかラッパーなんて独白をソリッドに研ぐ職業みたいなとこあるからね。それで普通というか。 あとゴスペルから地元が生んだフットワークまで自然体に串刺しな感じも相変わらずいい。 歴史背負ってるのにその重みより楽しさの方が伝わってくるというか。 でも実は、今回の評価を最終決定したのにはひとつエピソードがあって。 隣町、人口1万5千人のド田舎(でも地元の人があまりそう思ってないのが拍車かける真性ド田舎)。 のダンススクール。キッズから70代(!)までヒップホップ踊る教室の発表会を取材したら、 O-EAST級の箱パンパンの1000人のクラウド(家族親戚ダチのみ)の前で、 先生がno problemソロで踊ったんだよなー。まわりは田んぼとリンゴ畑が見渡す限り広がる平野。 B.G. Baarregaardのときも感じたネットのこの感じ。 んー●崎でチャンスかぁ、じーちゃんばーちゃんの前でチャンスかぁ、チャンスおそるべし。ネットおそるべしだよ。
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※追記 アメリカはくさってもアメリカだったんだよなぁ。オバマファミリーからの(特にこどもたちからの)愛されっぷりよ。チャンスの射程がホワイトハウスから●崎までだった黄金時代よ。
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TULALADD 2016 BEST / No.8
Nine Days Wonder 『early days discography 1998-2000』(2016)
実はうだうだ悩んでぐだぐだ書き連ねた第一稿があったんだけど、 ご本人からまさかのTELあり思いを正直に伝えて逡巡は完全解決したし、 何より『the scenery is in disguise there』は人生を変えた運命の1枚。間違いない。 純粋な新譜とは言えないディスコグラフィーで8位だけどもうそのへんはいいっしょ。 こういう後ろ向きな話より、本作のオリジナル盤を出した当時から1ミリもブレない「前に進み続ける姿勢」。 健介さんがハードコアの本質を今もそこに見続けこだわり続けてることを再確認できたし、 あのね、今回の年間チャートやろうと思わせてくれたこの後に登場する地下金脈も健介さんばっちり拾ってるんだわ。もはや怖い。 全てのオシャ糞インディー野郎はパンクを鼻で笑うのがセンス!と思ってる己の超絶なダサさを死ぬ程懺悔しろよ。 ndwも9dwも一緒。最高。
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んでランク外編というか、時流的にここ数年かなりジューシーなmelody as truthからジョニー・ナッシュとスサネ・クラフトの7インチ出たんだけど、特にスサネのノンビートにガッツリ食らって。
とか思ってたらこれだよ。 ndwも9dwも一緒。最高。
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TULALADD 2016 BEST / No.10
10. Mike Gibbs 『The Only Chrome-Waterfall Orchestra』 (1975)
こないだも書いたけど、10年務めた音楽業界から異業種へ移ったことで 当たり前だけど音楽を聴く、収集する、接触する時間は、 おそらく8割減くらいになったんじゃないだろうか。感覚的に���
個人チャートなのでそもそもがそういう性質のものではあるけれど、 それでも今までとは比較にならないくらいシーンの動向やトレンドを見通さ(せ)ないまま、 ただただ個人的な時間と偶然の中で出会った数少ない音楽で今年のランキングは構成されている。
ということでいきなり、10位は、ただの中古盤CD。 青森市のササキレコードに、敬愛するCa-Pのライブを(併設するライブハウス)サブライムに見に行った際に購入。 その日は帰省後3回目のサブライムだったけど、 前回訪店したときに(鳴海徹朗さんの弾き語り目当てだった)目をつけていて、 この日もまだ売れ残っていたので買うことに決めた。 もともとササキレコードとは相性が悪くないのは、 鳴海さんのライブ目的で訪れた帰省後初サブライムにて 長年探していたブルース・コバーン『雪の世界』と出会えた奇跡から始まっている。 ここに、ここにもそれは記してある。
Mike Gibbsは名前こそ知っていたけれど作品を1枚も持っていなかった。知識は皆無に近い。 正直、ジャケットデザイン、タイトルと楽器編成から想像する音楽性だけでこれは良いに違いないと当たりをつけ、 見事その闘いに勝つ、という、最も幸福なパターンで出会えた名盤だった。 それほどレアなアルバムをディグったわけではないけど、こういうのは記憶に残る。
端正かつ表情豊かなジャズロック。品位はあるが、堅物すぎない。 マリア・シュナイダー以降更新された、 ここ数年ホットなラージアンサンブルのモダン・サウンドデザインに慣れた耳にも、 仕立ての良さが魅力的に響くであろうビッグバンド編成のジャズロックが基本だ。 けれどこの作品の優れた点はここだけじゃ無い。 時代的に、当時並行していたニューエイジや(資本に発掘さ始めた)民族音楽、 また現代音楽、特にミニマルミュージックの影響を消化した楽部が大胆に差し挟まれ、 同時期のスティーブ・ライヒが作曲した楽譜をラ・モンテ・ヤング楽団が民族楽器で演奏したような エスノ・ミニマリズムが炸裂するパートなんかは、 2016年現在先鋭を行く東欧あたりのミニマル・テクノ・クリエイターがDJセットに組み込んでいたとしても、 何ら不思議じゃない。
自宅アパートのCD再生機が不調のため、社用車のジムニーで初めて再生したら、 音質とミックスの秀逸さに驚いた1枚。
なお10位なのでランク外の作品も併記。 レディオヘッドの新譜は、トムの別離が強く作用した、ごく個人的なエモーションの発露が美しいレコードだった。 時代のゲーム、ようやくその最前列から降りることができたからこそ生まれた1枚。 ファンはそこに一抹の寂しさを感じつつ、でも彼ららしい目配せは随所に生きている。 その昔、レディオヘッドをただただ感情のデトックスの道具にしていた友人たちに腹を立てていた自分にも、 やがてこういう時代が来るよ、True Love Waitsなんだ、と伝えてあげたい。
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心をなぞる音と出会ってしまった。 あれよあれよという間に、己の運命を大転換した2016年が終わる。紙/ウェブ問わず音楽メディアが年間ベストで騒がしくなる年末。SNSで不意打ちに某敏腕編集者に「今年の1位何ですか」と問われ、宇多田ヒカルとチャンスザラッパーとD.A.N.とレディへとミツメくらいしか新譜聴いてない体たらくに気付き愕然とした。生業としなくなるとこうなるのか。次の週末、焦ってネットを漁ると、帳尻合わせどころではない雷鳴のようなお釣りがたんまりと返ってきた。 心をなぞる音と出会ってしまった。 心を湧き立たせる水脈を見つけてしまった。 ということで、今月下旬あたりからカウントダウンやろうと思います。自分のログ用にハッシュタグもつけとこう。
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