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在日をやってると100
最近、文章やスピーチをお願いされることがチラホラとあって、内心、「僕なんかに依頼して大丈夫なのか」と戸惑いながらもせっかくだしと引き受けては後になって後悔するというのを繰り返している。
自分で読み返すと、語彙力も無いしなんて程度の低い感想文なんだろうと思うし、後になってあれも書けなかったこれも書けなかったと気が付いて反省することが多い。
このブログでもシェアしたけれど、関東大震災の朝鮮人・中国人虐殺から99年目の2022年の9月1日にはGQ JAPANに「関東大震災朝鮮人虐殺事件から99年目──僕たちは差別を止める側、弱者を助ける側に回れるのか?(https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220901-great-kanto-earthquake-massacre)」というコラムを書かせてもらった。2年経ったいまは在日クルド人をターゲットにしたヘイトスピーチがかなり危険ところまできていて社会はなかなか良い方向に進まないなと暗い気持ちになってしまう。 過去も現在も未来も、あの問題もこの問題も繋がっているというのがわかるようなのが書きたいなと思いながらなんとか書き上げて掲載してもらえたけれど、読み返すと、あのこともこのことも書けなかったし書くべきだったなと密かに反省していた。特に虐殺された中国人や社会主義者のこと。虐殺された社会主義者のことは僕の記事では完全に抜け落ちてしまっているし...。まとめて語られがちだけれど、数の多い朝鮮人の話がメインで語られる傾向があるけれど、そうなることでみえなくなっていることがある。虐殺された中国人ついてはぜひ @fukuyoken3daime さんのツイートの連投を読んでみてほしい。 (https://x.com/fukuyoken3daime/status/1830043385396342866)
今年はいまのところ、2つのコラムを書かせてもらっている。一つは8月6日に発売された、広島から平和を希求するマガジン「TO FUTURE ZINE 2024 -ISSUE 18-」で、2023年と2024年��入管法改悪についての文章を書かせてもらった。もう一つは、先日開催された「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の配布資料に掲載される文章。
TO FUTURE ZINEの方はネット(https://online.recordshop-misery.com/items/88231992)で購入可能です。「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の方ですが、公開して良いとのことなのでせっかくなので掲載しておこうと思います。作品をすでに観た人もまだ観たことない人も少しだけ違う視点をで作品を観れる文章が書けたらいいなと思いながら書いたけれど、読み返すとやっぱり上手く書けていないなと思ってしまって、あちこち手直ししたい気持ちになってしまう。でもいまそれをする時間の余裕もないのでそのままにしておきます。
無題(スナック社会科横浜映画祭#2 特集: 飯山由貴映画祭 によせて)
初めて飯山由貴さんの作品を観たのは、2022年10月15日、16日と京都の龍谷大学響都ホールでの「オールドロングステイ」の上映会に実行委員会の一人として参加させてもらった時だった。
ヘイトスピーチデモのカウンター行動で知り合った友人が、 僕が入管収容の問題に関心を持ち 大阪入管に収容されている人たちや一時的に収容から解放された仮放免の状態で生活してい る人たちの支援をしていることを知っていて映画に興味があるのではと声をかけてくれた。
入管の被収容者や仮放免者を支援するようになって、 難民、 犯罪等で在留資格を取り消され た人、 技能実習先から逃げ出すなどさまざまな理由で非正規滞在となりそれが発覚し収容され た人、ほんとうにいろいろな人と出会ってきた。 いつも支援をしながら 「特別永住」という在留 資格で生活する自分の状況と彼ら彼女らの状況を照らし合わせて考えてしまう。
支援を始めてすぐの頃、「永住者」 が犯罪で在留資格を取り消され退去を迫られている現実に 衝撃を受けた。「日本にしか生活基盤がない人に帰れってどういうこと?」 という僕の素朴な疑 問は世間一般の日本人にはなかなか理解してもらえない。
難民が入管に強制的に収容されているというのも衝撃だった。 「特別永住」の在日朝鮮人の 中には戦後、政治的な迫害(済州島四・三事件など)から逃れるために「密航」してきた人たちも いる。 元技能実習生の面会では彼らが戦前戦後の朝鮮人労働者の状況と重なった。
特別永住の資格ができる狭間で在留資格を得られなかった韓国人の老夫婦の帰国の支援を したことがある。 最初は「密航」で日本に来日し、親戚を頼って生活していたが、あるとき摘発さ れて大村収容所に収容され強制送還となってしまった。 「特別永住」の資格ができたあとに観光 で来日し、在留期限が過ぎた後もオーバーステイのまま滞在しずっと大阪でひっそりと生きてた という。 僕と出会った時の夫婦の年齢は80歳前後。 病気で倒れるまで現場作業でバリバリ働 いていたけれど、 非正規滞在のため健康保険も非加入で公的支援も何も受けられず、どうにも ならないと帰国することになってしまった。 1度目の強制送還がなければもしかしたら 「特別永 住」を取得する道もあったんじゃないだろうか。 僕よりも長く (最初の来日から数えると50年 以上)、ただ働いて生きてきただけなのになぜ医療も生活保護も受けられず日本から追い出さ れないといけないのかいまだに理解ができずにいる。
日本人と外国人の間に引かれた線、 特別永住の外国人とそれ以外の外国人の間に引かれた 線、 永住の外国人とそれ以外の外国人の間に引かれた線、 あちこちに引かれた見えない線がほ んとうに正しいのか社会に問いかけるにはどうしたらいいのか。 そういうことを日々考えてい たときにたまたま観ることになった「オールドロングステイ」は大きなヒントをくれたように感じている。 外国人登録令による日本国籍喪失とその後の参政権や社会保障からの排除、 民族教育を否定 する通達、日本国憲法の制定過程など植民地主義を根にするさまざまな問題、ハンセン病療養 施設における朝鮮人差別と格差是正運動、 帰化制度における差別、 在日朝鮮人の中の障害者差別など、 在日であり障害者であることで受ける差別の背景に広く深く迫ることで引かれた線を次々に可視化しているのが良かったし、普段はなかなか可視化されない声なき声を描くのに、安易にわかりやすくして伝えない、受け手の本気度が試されるような表現の仕方もおもしろいと思った。 その後に観たのは、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日 誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人の FUNI の声と身体で映像化した作品「In-Mates」。 この作品は東京都の指定管理施設「東京都人権プラザ」で開催された企画展「飯山由貴 あな たの本当の家を探しにいく」 (2022年8月30日~11月30日) において上映が禁止とさ れて大きな話題となった。 (詳細は記事を参照→東京都人権部による飯山由貴 《In-Mates��上 映不許可事件は、何を問うのか https://t.co/7fk561FzCn )
上映禁止について語られることが多いこの作品。 自分自身が在日朝鮮人であり、さらには父 親がアルコール依存症で精神科病棟に強制入院となってその中で死亡していること、そして、今 現在、入管の収容施設に強制収容されている人たちや、仮放免という身分で一時的には外に出 られたものの、 就労も、 健康保険加入も、移動の自由も制限され、ほとんど何もできない生活を 強いられている人たちの支援をしていることもあって、 強く心を打つ作品となった。 患者 A、患 者Bの生きてきた環境やそれによって形成されたアイデンティティを想像すると言葉にならな い感情が湧いてきた。
入管の被収容者や仮放免者の支援をするようになって”自由”に対する感覚が随分とかわっ た。 アクリル板の向こう側、 握手すらできないところで何ヶ月も何年も小さな部屋に閉じ込めら れている人との会話。 仮放免された瞬間の表情としばらくして就労もできず結局は自由がない 生活に苦しんでいる表情。
「In-Mates」のエンディング、ニーナ・シモンの「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」は支援で出会った人たちの表情を思い出してしまいとても重かった。
無いことにされてしまっている声、 叫びに気付き可視化していく飯山由貴さんの作品。 この先も追いかけたい。
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COVER | Idols Of the New Age
BLACKPINK for GQ Japan #175 — December 2017.
www.gqjapan.jp
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ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)独創的なデザインで女性の曲線美を優美に魅せるラグジュアリーブランド
新しい記事『ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)独創的なデザインで女性の曲線美を優美に魅せるラグジュアリーブランド』を投稿しました。
ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)の創業年月日、本社所在地、創業者 創業年月日
1985年
本社所在地
イタリア ミラノ(Mirano Italy)
創業者
ドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)
ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)
ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)の創立から沿革(1958年~1994年)
1958年、イタリアのシチリアで生まれた、ドメニコ・ドルチェと1962年、イタリアのミラノで生まれたステファノ・ガッバーナは、ガッバーナの勤務するデザインスタジオにドルチェが職を求めて電話したことにより出会いました。その後、二人は共同でデザインのコンサルタントをする事務所を設立しました。
1985年、二人の初めてのコレクションは、ミラノコレクションでした。コレクションの名称は「Real Woman」でした。
1986…
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なんでこんなことになったのか?――というと、資本主義とヒップホップ音楽とは、コインの裏表どころではない、からだ。「表と表」の関係だからだ。ゆえに大半のヒップホップ音楽は、当たり前の帰結として、まったくもって「カウンターカルチャー」とはなり得ない。アメリカのヒップホップ音楽のほとんどすべては、その本性がアメリカの国是と同様に「資本主義を肯定している」からだ。 このことについて、音楽で資本主義的に「成り上がった」ヒップホップ大富豪の筆頭、ジェイZがとてもわかりやすく説明してくれている。インタヴュアーの「ロックの世界では『企業』は汚い言葉とされてきたが、ヒップホップではどうなのか?」という質問を受けて、彼はこう言った。 「ロックとは全然違うね。成功したロック・アクトはアンクールになる。でもヒップホップでは『成功はいいこと』なんだ。みんなゲットーから脱出しようとしているからね。だからもしきみがペプシのコマーシャルに出ても、セルアウトしたってことにはならないのさ」(17年6月、UK版『GQ』のインタヴューより) そのジェイZが、こちらもトップスター・ラッパーと呼ぶべきナズとコラボした曲に「黒い共和党員(Black Republican)」(06年)というナンバーがある。曲中でジェイはこんなふうにラップする。「黒い共和党員みたいな気分になるぜ、ばんばんカネが入ってくる/地元には背を向けられねえ、あいつらのことが大好きだから」――もちろんここの「共和党員」は比喩であり、アイロニーなのだが、自分たちは資本主義という、「カネ」を主役とした情け容赦のない社会体制のなかで、「ゲームのルール」に従って勝負して、勝利をおさめつつあるのだ、という現状の「ドキュメンタリー」とも言える小品だった。 こうしてアメリカのラップ・ソングを概観したとき浮かび上がってくるものは、まず最初に「資本主義社会の音楽だ」ということだ。リベラルか保守か、民主党か共和党か、なんて二分法は最重要ポイントではない。アメリカが「自由世界の盟主」であり、その立場を維持する最大の装置が「カネ」である現実をまず直視しているのが、僕が知る同国のラップ・ソングの、第一の特徴だ。資本主義という「厳しい現実」に、雄々しく男らしく立ち向かっていくための音楽、とでも言おうか。 たとえば60年代には反体制派が大多数だったロック音楽の世界にも、70年代になると右翼化する一群が出現した。一時期はあたかも「カウンターカルチャー」の象徴みたいだったロックですらそうなったのだから、そもそもが「まったくカウンターカルチャーではない」ヒップホップ音楽がいま極右化したり、保守化したりすることは、自然な流れの範囲内だと言えるはずだ。「男性原理」と「資本主義の肯定」こそがヒップホップ音楽が元来持つ両輪だからだ。この現実を「見たくない」人が、日本にはとても多いようなのだが。
絶海の孤島の中にある日本語のヒップホップ論戦 « マガジン航[kɔː]
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"GQ Japan"のカバーに描かれた絵(東京から私の弟が私に連れて来た絵)
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小西 克博 × 茂木 健一郎 × 日髙 良実 × 海豪 うるる(司会)トークイベント『シェフ推し』(カンゼン)刊行記念
「おいしい料理をつくる人は、おいしいお店を知っている」。 グルメサイト「ヒトサラ」編集部が、いま注目の料理人、老舗の料理人ほか、総勢100名の”一流料理人たち”に、「本当は教えたくないおいしいお店」を徹底取材!料理人たちが推薦するレストランのガイドブック『100人のトップシェフが選ぶベストレストラン東京 シェフ推し』を出版しました。本当に通っているからこそ語れる一流シェフたちのおすすめコメントとともに、全560軒のお店が掲載されています。 代官山 蔦屋書店では、この刊行を記念し、「ヒトサラ」編集長小西克博さんに加え、脳科学者の茂木健一郎さん、日髙良実さんをお招き��、���理研究家・地方創生クリエイターの海豪うるるさんを進行役にトークイベントを開催します。料理人の仕事や、美味しさとは何かについて、多角的にお話しいただきます。
『シェフ推し』をご購入のお客様は、イベント終了後サイン会にご参加いただけます。
【参加条件】 代官山 蔦屋書店にて参加費800円(税込)をお支払いいただいたお客様に参加券をお渡しします。
【お申込み方法】 以下の方法でお申し込みいただけます。 ①代官山 蔦屋書店 店頭 (3号館1階 レジ) ②オンラインストア
【対象商品】 イベント参加券 (800円/税込)
【プロフィール】 ■登壇者 小西 克博 (こにし・かつひろ) 「ヒトサラ」編集長。1958年生まれ。大学卒業後に渡欧し、共同通信社を経て、中央公論社で「GQ」の日本版創刊に参画。「リクウ」「カイラス」の創刊編集長。富士山マガジン顧問編集長などを経て現職。また紀行作家・小西耿として世界約100か国を旅し、著書に南極北極紀行「遊覧の極地」(NTT出版)など
茂木 健一郎 (もぎ・けんいちろう) 脳科学者。1962年東京生まれ。 東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在に至る。 専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文藝評論、美術評論などにも取り組みながら、作家、ブロードキャスターとしても活躍の幅を広げている。 2005年、『脳と仮想』で第四回小林秀雄賞を受賞。 2009年、『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。
日髙 良実 (ひだか・よしみ) 料理人。1957年、兵庫県生まれ。神戸ポートピアホテルのフランス料理店「アランシャペル」で修業後、イタリア料理への転向を決意。単身でイタリアに渡り、まだ本場で修業するシェフがほとんどいなかった時代に、その先駆けとなった。3年間の修業のなかで、「イタリア料理の魅力は郷土料理にある」と気付き、北から南まで14軒で研鑽を積む。1990年、最も感銘を受けた料理である【アクアパッツァ】の名で、店をオープンした。
■司会者 海豪 うるる (かいごう・うるる) 料理研究家・地方創生クリエイター フランス・中華・イタリアなど各国料理を長年に渡り学び、2002年より朝日新聞西部本社でのWEB連載 ��海豪うるるの彩食生活』で、料理研究家・エッセイストとしての本格的活動を開始。近年は食を文化と捉えて、その知見と発想から地方創生などへも活動のフィールドを広げる。コンビニエンスストアや食品会社のレシピ開発・提供や、漆器のデザイン他、WEB・新聞・雑誌・TVなど幅広いメディアで活動中。 著書:「茂木健一郎の脳を幸せにするレシピ」(PHP研究所)、「本場の人気バル直伝! ピンチョスレシピ」(PHP研究所) 公式ホームページ(日本語)
会期 / 2017年11月20日(月) 定員 / 50名 時間 / 19:30~21:00 場所 / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース 主催 / 代官山 蔦屋書店 共催・協力 / ヒトサラ 問い合わせ先 / 03-3770-2525
チケットのご予約はこちら オンラインストアでの受付は2017/11/18(土)午前9時の受注分までとさせていただきます。
イベント情報の詳細はこちら
from honyade.com http://ift.tt/2yIwSaC
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Chance The RapperがTrumpを語る・・・「彼の言葉は全然響かない。皆に向けた言葉じゃないからだ。一部の人には悪くない言葉だろう。白人で、自分を不遇な中流階級のアメリカ人と思ってる人にとっては」
GQマガジンのインタビューで、Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)がDonald Trump(ドナルド・トランプ)新大統領について語っている from Pocket http://ift.tt/2jHLICb via IFTTT
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Kanye West, A$AP Rocky & Jay-Z が最もオシャレな男性に… 米国の男性雑誌「GQ」にて最もスタイリッシュな男性20人が発表された。この中には Kanye West, A$AP Rocky & Jay-Z が選出されている。>
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