##夜明けまでには未だ時間がある
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秘密の恋のスクラム 泰介の過去編1
泰介の秘密の過去:重荷を背負った巨人
一条泰介は18歳。大学でパワーリフティングに打ち込むその肉体は、身長195cm、体重120kgという圧倒的な存在感を放っていた。彼の一条家は、母の再婚相手の連れ子である16歳の弟、悠斗と暮らす、賑やかで温かい家庭だ。悠斗はラグビー部に所属し、スタンドオフとしてグラウンドを駆け回る。彼らの間に血の繋がりはないが、兄弟としての絆は深く、互いを尊重し合っていた。
しかし、泰介には誰にも明かせない、暗く重い過去があった。
第1章:巨人への変貌
時は遡り、泰介が12歳だった頃。中学1年生にして既に身長は182cm、体重は80kgを超えていた。同級生がまだあどけない体つきをしている中で、泰介の体は異様なまでの成長を遂げていた。ラグビーを始めたことで、その恵まれた体躯はさらに筋肉を増し、少年というにはあまりにも逞しい巨体へと変貌を遂げつつあった。
しかし、泰介の心は、その肉体とは裏腹に、まだ幼く脆かった。
第2章:崩壊の序章
「泰介、お母さんね、もう長くないって…」
父の絞り出すような声が、泰介の幼い世界を打ち砕いた。優しく、時に厳しく泰介を包んでくれた母が、病に冒されているという事実。それは、泰介の心に深い絶望を突きつけた。
それから数ヶ月、母は病と闘い続けたが、結局その命の灯火は静かに消え去った。
母の死は、家族の絆を寸断した。泰介の父は、190cm、120kgを超えるガチムチの巨漢。その堂々たる体躯に似合わず、彼は繊細な心を持っていた。愛する妻を失ったショックは、彼の精神を蝕み、酒と違法な薬物に手を染めるようになった。
酒に酔い、薬物に溺れる父は、泰介が知る穏やかな父ではなかった。些細なことで怒鳴り散らし、時には手を上げることもあった。泰介は何度も父と衝突した。その巨体から繰り出される父の拳は重く、泰介の体に深い痣を残した。
それでも泰介は父を責めることができなかった。母を失った悲しみ、その痛みを理解してやれるのは自分しかいない、���。だから、泰介はいつも折れた。父の暴力に耐え、ただ静かに寄り添うしかなかった。
ある夜、いつものように父との喧嘩が勃発した。酒と薬で理性を失った父は、泰介を突き飛ばし、怒鳴り散らした。
「この役立たずが!そんなに金に困ってるなら、お前が働け!お前なら男とセックスするだけで、好きなだけ稼げるからな!」
父の言葉は、泰介の胸に深く突き刺さった。金に困っていることは事実だった。しかし、まさか自分の父から、そんな言葉を投げつけられるとは。泰介は絶望した。愛する母を失い、その悲しみから立ち直れない父の姿を見るのは辛かったが、それでも父は泰介にとって唯一の肉親だった。その父から、ここまで突き放されるような言葉を浴びせられ、泰介の心は深く傷ついた。
しかし、その絶望の底で、泰介の胸には奇妙な感情が芽生えていた。「男とセックスするだけで、好きなだけ稼げる」。その言葉が、泰介の脳裏に繰り返し響く。男同士のセックスという未知の領域。それは、泰介の幼い頃からの性への強い関心と、人一倍強い性欲を刺激した。なぜか、胸がときめいた。それは、汚れていく自分への嫌悪感と、同時に、新しい世界への好奇心が入り混じった、複雑な感情だった。
第3章:秘密の生活
母が遺したものは、病気の治療にかかった莫大な医療費という現実だった。家計は火の車となり、父は薬物に溺れるばかりで仕事も手に付かない。泰介は、このままでは生活が破綻してしまう、と幼いながらに悟った。
「俺が、なんとかしなきゃ…」
そう決意した泰介は、ある日、街の片隅で見つけた求人広告に目を留めた。それは、男の風俗店だった。年齢は18歳以上、という条件を読み、泰介は一瞬戸惑った。しかし、他に選択肢はなかった。彼は自分の年齢を18歳と偽り、その扉を叩いた。
初めての風俗の仕事は、泰介にとって戸惑いの連続だった。しかし、彼の巨体と、まだあどけなさを残す顔立ちのギャップは、一部の客に刺さった。そして何より、泰介はちょうどその頃、人一倍強い性欲に突き動かされていた。その性処理にはちょうどいい、と彼は割り切った。
しかし、泰介には一つ、大きな問題があった。彼の性器は、普段から14cmほどの長さがあり、勃起すれば21cmに達した。太さも普通の人が指を回せないほどで、それは多くの客にとって、受け入れるにはあまりにも大きすぎた。泰介は自分の体が、この仕事において不利に働くことを痛感した。
そんな中、泰介の元には、何人かの常連客がつくようになった。彼らは、一流企業に勤めるエリートサラリーマンや、海外を飛び回る商社マンが多かった。彼らは社会的な地位も高く、普段は完璧な仮面��被っているような男たちばかりだった。しかし、泰介の前に来ると、彼らはその仮面を脱ぎ捨て、本能のままに貪欲になった。
泰介の圧倒的な巨体、そして何よりもその21cmに及ぶ巨大な性器に、彼らは狂ったように夢中になった。
「気持ちいい…!気持ちいい…!」
泰介が深く腰を突き上げるたび、彼らは喘ぎ声を上げ、快楽に顔を歪ませた。目は白目を剥き、口からは糸を引くように涎が垂れる。その姿は、普段の彼らのスマートな印象とはかけ離れた、欲望に溺れる獣そのものだった。
「もっと…もっとだ!泰介…!」
彼らは自制心を失い、まるで幼い子供のように、ひたすら快楽を求めた。泰介はそんな彼らの姿を、冷静な目で見ていた。彼らがどれだけ「気持ちいい」と連呼しようと、泰介の中には何の感情も湧かなかった。ただ、目の前の男たちが求める「行為」を、機械的にこなすだけだった。
泰介のメガマラが奥深くまで突き進むたび、客の体は痙攣し、その度に「ああ…!」という呻きが部屋に響き渡った。そして、泰介が射精すると、彼の若い肉体から溢れ出る大量の濃い精子が、客のケツの奥底へと、まるで滝のように注ぎ込まれた。溢れかえるほどの精子に、客は満足げな息を漏らした。彼らは泰介の「デカい」すべてに深くハマっていった。
泰介は、この世にはこんなにも欲望に忠実な人間がいるのか、と驚きながらも、彼らとの行為においては一切手加減をしなかった。むしろ、これまで鬱積していた感情をぶつけるかのように、彼らの奥深くまで、何度も何度も「掘り倒した」。そして、その行為のたびに、泰介の銀行口座には金が積み重なっていった。
第4章:闇への誘い
ある夜、いつものように常連客の一人を相手にしていた泰介は、ふと疑問を口にした。
「どうして、あんたは平気なんだ?」
泰介の問いに、その客は一瞬躊躇したものの、耳元でそっと囁いた。
「…違法の薬を使ってるんだ。痛みも感じなくなるし、何でも受け入れられるようになる」
その言葉は、泰介の心を深く揺さぶった。違法な薬物。それは、父が溺れているものと同じではないか。父が、なぜあんなにも変わってしまったのか。なぜ、あんなにも酒と薬にのめり込むのか。泰介の中に、父への理解と、そして同時に好奇心が芽生えた。
泰介は、その客だけでなく、他の常連客や、ひそかに父からも、その違法な薬物に関する情報を集め始めた。インターネットで検索をかけ、裏社会の掲示板を覗き、危険な匂いを嗅ぎ分けるかのように、闇の知識を吸収していった。
薬物の情報に触れるたび、泰介の胸には奇妙な感情が渦巻いた。それは、危険なものへの抗えない誘惑と、父と同じ道を辿ってしまうかもしれないという恐怖。しかし、それ以上に、泰介の心を強く支配したのは、「もしこの薬を使えば、俺も、もっと稼げるようになるのだろうか」という、歪んだ希望だった。
泰介の目には、薬物という「禁断の果実」が、まるで暗闇を照らす一筋の光のように映り始めていた。それは、彼の巨体が背負う、重すぎる過去と、まだ見ぬ未来を繋ぐ、危険な架け橋だった。
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私立K高校にまつわる怪談話を、そう言えば親父から聞いたなと、貢は思い出した。理事長室の本棚にある「我が学園の歴史 ◯◯周年記念号」と節目ごとにまとめられ、今でもOBであれば購入が可能とされている記念誌を眺めながら、彼は例の事件について書かれた記載に目が留まった。その記念誌には一行ぐらいしか書かれておらず、
「まァ、都合の悪いことは書かないだろうな…」
と貢は思ったが、たまたまその隣に操が書いた日記があった。操は、その日にあった出来事をまめに記録する性格だった。「ケセラセラ」に生きてきた貢とは違っていた。
「へぇ〜、こんなの付けてたンだ」
と彼はそう思いながら、「一九七八年」とテプラで貼られたその日記の頁を開いた。事件が起きる前、何度か操は他の教師からその生徒について話を聞いている様だった。
“六月十日
校長の杉山先生から、「堀川啓介」という男子生徒がよからぬいじめを受けているとの話を聞いた。「よからぬ」とは、流石に全くの「ノンケ」である杉山先生にとってはケツの谷間を両手で覆いたくなる様なものらしい。オレにとっては逆に「おっ広げ」になりたくなるが…。
啓介君は、両親が教育熱心なのか必ず国立T大に合格させたいという思いが強く、比較的、国公立大学への進学率が良いウチに入学「させられた」様だが、オレにしてみれば馬鹿馬鹿しい。人生八十年と言われるご時世に、大学だけでその先の人生なンて決まるとは限らないと思う。
しかし、その啓介君、ウチに来たことで「ホモ」の洗礼を受けただけでなく、凌辱されることに快感を得てしまった様だと、杉山先生。ある夕方、たまたま浴室を見回った時に彼がブリーフ一丁で脱衣場の鏡の前に立っていたが、背中にあちこち鞭打たれた様な跡があり、思わず声をかけたそうだが、彼曰く、
「校長先生、父さんや母さんには黙ってて! オレ、縄で絞められるのが好きなンだ…。快感なの! これでイッちゃうの! 勉強勉強って、オレ、おかしくなっちゃうよ!」
彼はそう訴えながら杉山先生に抱きつき、号泣したらしい。
嗚呼、そんなに追い詰められるのなら、いっそのこと、新宿二丁目や上野の入谷などで男娼をしていた方が幸福なンじゃないか? オレだったら、啓介君を優しくしてあげたい”
“七月一日
たまたま、オレが寮の当直をすることになった。まァ、久しぶりに生徒らとアハハオホホとやってもイイだろう。
その二日目、ちょうど昨夜だが人気がない筈の浴室に誰かがいたのでそっとサッシを開けてみると、其処には全裸の啓介君がいた。やはり背中や胸には鞭打たれた跡があり、痛々しかった。しかも、その日は首筋に「キスマーク」もあり、余程凌辱されたのだなと思った。彼はブリーフを穿くと軟膏を手の届くところに塗り、時折首筋にできたキスマークに触れた。彼は微笑を浮かべ、
「…もっと欲しいよ」
と呟いた。まるで、情事の後に独り残された娼婦の様だった。オレは彼を好いてしまった。そんなオレに彼は気付いていたのか、サッシの方を振り向いた。
「だ、誰ッ!?」
オレは仕方なく脱衣場の中に入った。理事長だと判ると、彼は顔を赤らめながら慌ててTシャツを着た。彼は言った。
「何故、理事長先生が!?」
恐らく、始業式や終業式の時にオレは必ず挨拶をするから顔を憶えていたのだろう。まさか、理事長でさえ寮の当直をするのかと、彼は疑ったに違いない。オレは、
「大丈夫、今週だけ当直に入っただけだから。杉山校長からは、君のことは聞いているよ。縄に絞められるのが快感なンだろ?」
と聞いた。彼は不安気な表情を見せてはいたが、頷いた。
「…快感でたまらないンです」
オレは、どうかしていたのかもしれない。何故かそのまま彼を抱きしめたのだ。優しくしてあげなければならない気がしたのだ。
その夜、当直室でオレは啓介君を愛した。鞭打たれた跡に皆キスをし、そのうちに彼も涙を流しながら、
「嗚呼、愛されてる…」
と言葉を漏らした。オレは、
「凌辱だけが快感を得る手立てではないよ。君は優しく愛されたいンだ」
と唇を奪った。
次第に、彼はオレを強く求める様になり、オルガズムに達した。オレの内腿の間に下半��を挟め、愛液が二人の下腹部に跳び散った。
「…啓介君、君が好きだ」
気分は、アダムとエバの様な感覚だった。教育者とその教え子という関係を逸脱し、オレは一人の男子として彼を愛してしまったのだ。もはや後戻りはできない。このまま「世間体」と言う名の境界を越え、何処かへ逃亡しようかとも思った。彼は、
「理事長先生…」
とオレの頬に触れ、そっとキスをした。
情事は、夜明けまで続いた”
“七月二一日
この日は終業式だった。ほぼ全員の生徒が帰省していく中、啓介君だけが寮にとどまっていた。彼は怯えていた。担任の山本先生が彼の両親に事情を離したが、特に母親は猛反対していたと、電話の後に話していたっけ。
「理事長、どうしますか?」
と杉山校長が困り果てていたが、啓介君の家の事情を何も知らなかったオレは、
「じゃ、オレが一緒に送りに行くよ」
と安易な判断をした。
啓介君の家は東京のS区にあった。最寄りには私鉄O線の駅名にもなったS学園があり、所謂「高級住宅街」だった。オレは馴れない道を自ら運転しながら彼を送り届けた。本来なら理事長であるオレは動くべきではなかったのだろうが、一度彼とは肉体的に「契り」を結んでしまったから、何故か責任を感じていた。
彼は助手席に座っていたが、ずっとうつむいていた。信号待ちの合間、時折彼の手を握ってあげた。
「大丈夫、怖くないよ」
彼の家には、母親が待っていた。一見、感じのよい雰囲気ではあった。オレは自分の名前を名乗ると母親は、
「あらら、理事長先生がこんな遠くまで!? 大変ご迷惑をおかけしました」
と深々を頭を垂れた。彼はそのまま無言で家の中に入って行ったが、その間ずっとオレの姿を目で追っていた。それでも、
『これでよかったのだ』
と自分自身に言い聞かせるしかなかった”
“八月一日
杉山校長から、啓介君から電話があったと話があった。オレは書類整理をしていたが、どういう経緯かは不明だが例の鞭打たれた跡について母親が気付き、その問い合わせがあったらしい。半ばヒステリックな声だったと、彼は言っていた。オレは心配になり、
「ちょっと行って来る!」
と自分のセドリックに乗った。
夕方近くに到着したが、出迎えた母親は泣き腫らした様子だった。開口一番、
「理事長先生! どういうことですか!?」
と訴え、隣に座っていた啓介君の着ていたポロシャツをたくし上げた。彼は泣きじゃくっていた。
「う、うちの啓介、いじめに遭ってるンですか!?」
と彼女は聞いた。オレは返す言葉がなく、ただ黙っていた。
その後、母親の狂気じみた声が居間に響きわたった。オレも流石に耐えかねたが、
「母さん! もう止めてよ!」
と啓介君が突然立ち上がり、悲鳴の様な声で制止した。彼は言った。
「オレはもう嫌なンだ! ずっと『イイ学校』『イイ会社』って言われ続けながら母さんには黙っていたけど…。ただ国立T大学に入ったら何やるの!? 僕ァ、父さんの様な平凡な人生は送りたくない。ただ結婚し��家庭を持って…全然夢がないじゃないか! 僕はそんな人生に価値はないと思う。今のK高校に来て、僕は気付かなかった人生を見つけたンだ…。母さん、僕は男が好きです! あのアザは僕が好きな先輩と『セッ◯ス』して出来たものです!」
これまで自己主張もせずにただ両親の言われるがままに行きてきたのだろう。オレは彼の方を見入っていた。母親は、恐らく我が息子のこの様な言動に遭ったことがないのだろう、ますます錯乱した様だった。啓介君はオレの手を持ち、
「理事長先生! 僕、寮に『帰ります』! こんな家にいたら、僕、自殺しそう!」
と訴えた。オレは彼の放った「自殺」という言葉に衝撃を受けた。
「啓介君! 生んで育ててくださったお母様の前で『自殺』という言葉はないだろう! 先生も怒るぞ!」
「否、僕は本当のことを言っているンだ! もうイヤだ…」
「…」
二人の嗚咽が居間に響き渡った。オレは、この家自体を憎んだ。一体、何がそうさせたのだろう? 性の歓びを見出し、本来の自分自身を見出した啓介君、一方で一流の大学や企業に進めば苦労しない人生が保証されるという世間の「呪縛」に囚われそれを良かれと我が子に訴えてきた母親…どちらとも悪くはない。オレは言った。
「…お母様、これまで啓介君をここまで育て上げるのに色々なご苦労をされたかとお察しします。確かに、今は一流の大学に進めば一流の企業に入れ、そのまま一生涯安泰と「年功序列」の思想が根付いています。未だ日本は成長をしていくかと思いますが、いつまでもその状況が続くとは限りません。私どもは可能な限り、その様な時代の変化に対応できる将来の人材を育成すべく教育しております。
しかし、啓介君を含め、この十六、十八歳という年齢は思春期ということもあり、自我が芽生え始める時期でもあります。彼の様に性を通じて本当の自分自身に気付くお子様も少なくありません。きっと、これまでの教育方針に対し自我の芽生えによって啓介君も葛藤をされてきたのでは…?
今回、身体に出来たアザについては他の教職員からは聞いていたものの、ご連絡しなかったことについては申し訳ありません」
これが、オレができる最大限の謝罪だった。母親は未だ冷静になれない様だった。啓介君も大粒の涙を溜めていた。オレは、今日は彼を寮に連れて行かないことにした。オレは言った。
「もし何かありましたら、私どもの方までご連絡ください。夜間でも寮に当直がおりますので、お電話いただければ対応いたします」
帰り道の車中にて、オレはこれまでにない疲労感を感じた。この夜は流石に爆��だった”
“八月三日
杉山先生から、寮の当直をしていた山本先生から啓介君より連絡があったと話あり。やはり寮に戻りたいと訴えていたらしい。あれから両親とは話ができたのか、気掛かりで仕方がなかった。
理事長室の隅に置かれた時計が秒針を刻む音に半ば苛立ちながら、オレは情人(アマン)が来るのを待ちわびるかの様な心情に駆られた。一度は肉体同士の接触があったが、それだけでオレは彼と一心になっていた感覚でいた。もし教育者と一生徒という関係でもなければ、あの場で彼を連れて帰っていた。母親を弁護することもなかったろう。
午後二時になり、啓介君が帰って来た。オレは直接来たのかと聞くた。彼は言った。
「…先生、会いたかった」
すると彼はオレの背中に両腕を伸ばし、抱いてきた。途端にオレの胸の中で涙を流し、やがて嗚咽も聞こえてきた。
「大丈夫、泣くのはおよしよ」
とりあえずオレは啓介君を寮に連れて行き、当直をしている山本先生に事情を話した。まずは様子を見て欲しい、と。また、一昨日彼の家に行った時のことも話した。山本先生は、
「じ、自殺!?」
と驚いていたが、今の精神状態なら大丈夫だろうと伝えた。”
“八月四日
一晩過ごしたが、山本先生からは何の連絡もなかった。オレは大丈夫だったのだろうと安堵した。
午前九時過ぎ、理事長室に啓介君がやって来た。彼はオレを抱きしめてきた。すっかり好いてしまっている様だった。オレは彼にキスをした。舌を彼の唇の隙間に忍ばせ、込み上げてくる唾液を呑み合った。彼はそれが「快」と感じたのかスラックスのベルトを外し始めた。オレは声をかけた。
「此処ではまずい」
オレは雑木林の中にある「別荘」に連れて行った。しばらく寝泊まりしていなかったからか、室内はジメジメしていた。そんな中でオレは彼のワイシャツのボタンを外した。ブリーフだけになった彼を目前に、オレもワイシャツを脱いた。ブリーフだけになると早くもチ◯ポの先端が濡れていた。こんな性衝動は初めてだった。彼をこれでもかと言うくらいにキスをし、乳房や股間を愛撫した。自殺なンて馬鹿なことは考えるなと、繰り返し心の中で叫びながら…。
気付くと二人は真っ裸になっていた。白いブリーフがベッド元に重なっている。これは身も心もさらけ出していることを意味していた。オレは彼と一体になった。
「あッ、あァ、あはァァァん…」
何度も乳房を鷲掴みにし、吸い続けた。その度に彼は歓喜の声を上げ、乱れに乱れた。ほのかにサーモンピンクへと全身が火照り、彼はオレの唇を求めた。
「…け、啓介」
いつしかオレは敬称を付けずに呼んでいた。ただ十六歳の彼をオレは愛した。全身に無数の汗が滴り、シーツが濡れた。
啓介君は、用を出すだけしか知らなかった穴をもって女の様に快感を得ることを知ってしまった。いつしか彼は激しく腰を揺さぶり、オレの身体にしがみついた。
「あ、愛してる…!」
耳元で彼はそう囁き、オルガズムに達した。オレも彼の体内に愛液を噴射させ、
「啓介!」
と激しいキスをした。
情事の後、ベッドで抱き合いながらオレは言った。
「もう『自殺』という言葉は使わないで」
すると、
「…死にたくない。こうやって愛してくれてるから」
と彼はオレにキスをした。
これで総てが終わったと思った。啓介君が愛されることで新たな人生の方向性を見出し、進んでくれるとオレは信じた。”
貢は、父・操もまた一人の生徒を愛してしまったのかと思った。オレは生徒には手を出したことがないし、そんな度胸もなければやってはいけないと、頁を進めた。しかし、日記はしばらく何も書かれておらず、急に「九月一日」まで飛んでいた。恐らく、その間に啓介が自殺をしたのだろう。
“九月一日
啓介君が雑木林の中で首吊り自殺を図り、憔悴する暇もなく両親が教育委員会に訴えると騒いだ。父親は、杉山校長に訴えた。
「国立T大学への進学率がイイと聞いて入学させたら『ホモ』にさせられた挙げ句、自殺まで追い込んで...。この悪党! 人殺し!」
父親は国家公務員だった様だ。彼は他の保護者から、お宅のお子さんは大丈夫か、「ホモ」にさせられてないかと根掘り葉掘り聴取し、何人かの生徒からその気がある様だという話を聞きつけるや、
「理事長を出せ!」
と罵った。杉山校長は流石にビビッてしまい、
「理事長! 何とかしてください!」
とすがりついた。殴り込みに来た父親に対し、オレは土下座もした。罵声を浴びさせられた挙げ句、胸ぐらもつかまれた。正直、辛かった。啓介君を愛していたのに、自ら生命を絶ってしまったのだから…。裏切りの何物でもない。
オレは父親が帰った後、雑木林の中で慟哭した。啓介君が首を吊った杉の根元にひざまずき、喉がやぶれてしまいそうなほど声を上げながら泣いた。”
この部分を読みながら、貢は高校二年だった頃を思い出した。そう言えば、両目を泣き腫らした様子で操が家に帰って来たのだ。母の茉莉子がどうしたのかと心配したが、彼は、
「…すまないが、独りにさせてくれ」
と言って部屋に籠もってしまったのである。ちょうど父の書斎の隣に貢の部屋があったのだが、壁越しに号泣する声が聞こえたのだ。しかし、何故泣いているのかを聞くことはできなかった。嗚呼、きっと啓介君のことだったのだろうと、彼は思った。
もし岩﨑の言う通りにその啓介君の声が聞こえたのだとしたら、オレに何ができるだろうと貢が考えた。
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「上を向いていかなきゃな」
暗い道を、冷え切った風がさらい吹く、俺は降りない、ぶっ倒れたとしても前へ、一つ切りの星が照らす町のさらい吹く、悔しさの根っこが腐るその前に、慣らされてしまうその前に、星が一つでも見えると、得した気になるこの街も、上を向いて行かなきゃな、顔を上げて行かなきゃな、せっかくの良いものを見逃してしまう。きっかけを見過ごしてしまう。刺すよな言葉や、仕打ちに、さらされた夜もだからこそ、上を向いて行かなきゃな、顔を上げて行かなきゃな。
その音に、その風に、その煙に、雑なピアノの音が心地よくて、涙が心の中を伝う。頭の中が整理されて、過去が空回りしてる。狭い空間に風が吹いて髪が靡いて、明日が来る。かけがえのない未来は風船が弾けたみたいに消えた。涙がサイレンの音に消された。自然の中に舞う煙が視界を妨げてる。方向感覚すらなく彷徨う。まるでこれが正解かのように、手探りでここまで来た。煙が掠れて、ここが底だと気付いた時には涙は枯れていた。誰も知らない自分、上を向いてあるかなきゃ
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去年のことなのだが、一国一城の主になることができた。 昼と夜に営業する飲食店を開いた。若い頃から、ずっと関東地方にあるレストランで修行してて、いつかは自分の店持ちたいなー、と思ってた。先輩方は30代後半までにお店を起こす人が多かった。出遅れた感はあるけど、やっと達成できたのが心地よかった。 悩みというのは、「おしぼり業者をどうすればよかったのか?」ということだ。本業に比べれば、なんとも小さいことなんだが、地域でやっていくにあたり最適な業者を選びたかった思いがある。 以下長いけど、経過をまとめてみた。 (以下経過。長いです) 東京で修行して、故郷である京都市内でお店を開くっていうのが若い頃からの理想だった。 最初は故郷である山科の郊外でお店を開こうと思ってたが、(いろいろ問題がわかって)試行錯誤した結果、祇園にいいところが空いていた。 で、まさに開業をしようという時だった。残りひと月を切ったあたりかな? お店の開店準備をし���ると、何かの営業の人がふたり来ていた。「こんにちは。ちょっと、いいですか?」ってプランクな感じだった。見た目は京都スタイルの和風私服だったけど、まあビジネスにもありかなって装いだった。 それまで営業は全部断っていた。自分で調達先を決めていたから。でも、『おしぼり』の会社だったんだ。京都でずっとやってるという。 おしぼりは、当時の自分が失念していた調達先のひとつだった。その時に「うわ、まずい忘れてた」と思ってひとまず話を聞いた。 「オーナーさんですよね。開店おめでとうございます」 という感じで名刺を渡されて、いろいろ話を聞いて、その場では返事をしなかったけど、こんな感じの内容だった。 ・おしぼりのレンタル(リース)をやっている ・長い間営業していて、京都市内の飲食店だとシェアがある ・祇園の半分の店はうちを使っている ・飲食店組合にも話は通してあるので すごいニコニコしていた。嫌な感じはしなかった。 「少し、考えさせていただけます?」でその場は乗り切った。 一応は、東京都内の飲食店に勤めていた過去がある。一部マネージャーの仕事もやってたから、なんとなく嫌な予感がした。最悪、反社の可能性がある。はてな民・増田民の皆様も、ああいう営業で人当たりが良すぎるのは気を付けた方がいい。 『地面師たち』のドラマ見たことある人はわかると思うけど、反社の人って演技力が抜群である。いい人の演技が熟達してるヤツが結構いる。 正直迷った。ちゃんとした業者の可能性も十分あるので。どうしようか迷った結果、飲食店の組合に聞いてみることにした。 京都は飲食店組合が強いと聞いていた。コミュニティが熟成しているのは間違いない。祇園なんて、全体で見ても狭い街である。最短で10分もあれば横断できる。新宿や六本木も狭いけど、一般市街地まで含めたら広い。 ただ、この京都のコミュニティの中で、(反社含めて)いろんな業者がどれほどの力を持っているのか、自分には全然想像もつかなかった。 祇園の飲食店組合(※正式名称は出しません。一応……)に思い切って聞いてみた。長年の経験によるアドバイスがほしかった。 業者が来た経過を説明したのだけど……正直スゲー他人事みたいな表情だった。その初老の役員さんは。 「まあ、○○さんですか。昔からある業者さんやわな」 「聞きにくいんですが、いわゆる、そういう方々なのでしょうか?」 「さあ、どうやろなぁ~祇園も色々あるやんなぁ~答えられん。おしぼりをどこから取るかは、結局、お店が決めることやし。組合がどうこう言う話でもない」 そっけなかった。「お店が決めること」っていうのは、自己責任ということだ。 組合は相談に乗ってくれなかった。絶対あんた情報知ってるやろ。反社かそうでないかくらい教えてくれよ。 ほかの店のおしぼり業者も気になった。 「うちの店の近所である」と断言できるお店が3つだけあった。同じ通りにある。 ただ、そこも教えてはくれなかった。口が重いというか、うちが新参だから気にされてる感はあった。 返答はこんな感じだった。 ・うちは昔から付き合いのあるところに頼んでる。会社は教えられない ・おしぼりなんて、適当に決めたら?(紙おしぼりでもええですよ) ・あなたもお店も、まずはええお客を作らんと。細かいところは後でいい ・どこも似たようなもん。京都府内だったら適当に会社を選んでもハズレはない ・話聞く限り、あなたのお店は高いんでしょう?おしぼりくらい自分で選びや~ なんか、どのお店もよそよそしい感じだった。それはわかるんだよ。近所とはいえライバルなのだから。 私が京都に帰ってきたのはつい先日である。料理の専門学校を卒業して都会に出たのだが、その暮らしの中で京都弁はすっかり抜けて標準語になってた。年に一度は山科に里帰りしていたのだが(京都の人は地元感を気にする)。 あの人たちは核心に触れるのを避けているように感じられた。面倒事に関わりたくないというか。 例えば、鴨川を挟んで真向かいにある木屋町だったら、今でも反社に守ってもらってるお店はある。高瀬川の上流にあるエリアである。第一観光ビルとかグリーンビルとか、昔小学校が建っていて今ホテルになってるとことか、あの周辺が特にそうだ。※たまに足がついて京都府警のお縄になっている 下流のエリアだと、ハイソがお店が並んでいる。同じ木屋町でも、お金持ち向けのエリアである。高瀬川の反対側にも飲食街があるが、そのあたりは残念ながら確信がない。 あきらめたくなかった。当時、一生懸命にどの業者がいいか?を調べていった。 おしぼりや什器といったお客さんが絶対に使うモノは、どこぞの知らない業者から手に入れたくなかった。こだわりがあった。反社など論外。東京で痛い目にあったことがあるからわかるのだ(秋葉原~台東区にかけての飲食街。アキバ冥途戦争はあながち間違ってない)。 ところで、故郷である山科で開業しなかったのは、開店時に「そういう人達」がやってくる可能性が極めて高かったから。木屋町も同様だった。その点、祇園は飲食店組合がしっかりしているからか、明らかにそういう連中が「うちが守ってあげますよ(^^)」みたいに来ることはなかった。 というわけで、食材やメニューや仕入れルートを決め切った後で、細かいことでも一生懸命に調べまくったよ。まな板とか包丁とか、食器とか、キッチンの導線とか、メインでもメイン以外でも、こだわりたかった。何事も最初が肝心だと思ってる。 今になっての感想だが、調べておいてよかったという確信はある。小さいことにも専心するのが事業��基本である。おしぼり業者は、結局インターネットで見つけた大手の無難そうなところにした。 ただ……今になって後悔がある。あの例のふたりで営業にきたおしぼり業者なのだが、彼らは反社ではなかった。正直、まっとうというか、京都市内でも伝統があると断言して差し支えないところだった。 彼らは、「祇園の半分の店はうちを使っている」旨の発言をしてたけど、それはマジかもしれなかった。実際、うちの近所の3店は、その業者からおしぼりをリースしてもらってた。 だったら、なんで教えてくれなかったんだよ!! 最近になって、そのおしぼり業者がもう一度きて、「しょうがないか……」という感じで、ほかの店とリース契約している証拠を見せてもらった。うちが京都と地縁が薄い新参店ということで、特別な配慮をしてもらったのだ。 ※私が失礼にも証拠を要求したのもある 後悔している感はある。実際、今からでも間に合うなら、その会社とおしぼりの契約をしたいと考えてる。ここだけは、明らかに選択を誤った。 けど、今の会社もまっとうな大手企業だし、契約期間1年未満で切るのもちょっとな~という思いがある。 おしぼりって意外と大事なんだよ。今の時期だったら、温かいおしぼりと、冷たいおしぼりが選べる店があるかと思うんだが、どっちにも適応できる神おしぼりを提供できるリース業者だってある。 あと、食事中もお手拭きや、洋食のナフキン代わりにおしぼりを使うお客さんもいるので、できればいいやつをお店に置きたいのである。 飲食店を開いたのは、「自分の料理で人を幸せにしたい」という確固たる思いがあるからだ。その思いは、開店前も今も変わらない。 だからこそ、全部こだわりたい思いがある。自分でうだうだ悩んでいてもしょうがないので、こちらに相談してみようと思った。その道に詳しい人が増田にはたくさんいるはずだ。 商売とかやってる人でも、会社員の人でも、経済社会に今は参加してない人でも、アドバイスをいただけるとありがたいです。クソバイスになってても読ませてもらいます。
レストラン営業のこじんまりとした悩み
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<正論>CO2は生命育む恵みの物質
東京大学名誉教授・渡辺正
CO2を悪とみる1988年以来の発想は、中世の魔女狩りに似て、社会を壊すエセ科学だった。かつて35年ほど光合成を研究した工学系の化学屋が、そう断じる根拠をご披露したい。
快適な暮らしもその恵み
約30万種の陸上植物は、太陽光を動力にした光合成で、安定な水とCO2から高エネルギー物質を作る。必須物質の全部を生合成する植物は、単独で繁栄できる。
物質合成能の低い動物は、植物の「製品」を強奪して生きるしかない。草食動物はむろんのこと、肉食動物も間接的に植物を食べている。要するに植物から見た動物は「寄生虫」にすぎない。
大魚や鯨を頂点とする海中の食物連鎖も、植物プランクトンと藻類がCO2から作る有機物を原点にして成り立��。
私たちも植物の恵みで生きる。飲食物のうち、水と食塩を除くほぼ全部が、直接間接の光合成産物だとわかる。体重72キロの筆者を作る13キロの炭素原子も、元は大気中のCO2分子だった。
光合成は、私たちに飲食物のほか材料(木材など)と繊維(綿・麻・紙)も恵む。1億~2億年前の光合成産物は、化学変化して石油や石炭、天然ガスになった。
文明や文化を創造し、快適な暮らしと移動法を手に入れ、情報化社会を作ったヒトも、食物から産業用動力までの全部を植物に頼る。高層ビルが演出する都会の華麗な夜景も植物の恵み、つまりはCO2の恵みだと心得よう。
CO2増え豊かさ増す世界
CO2削減の声が芽生えてから大合唱に育つまで35年余、大気のCO2濃度は増え続けた(たまたま同時進行した昇温の原因は多様)。直近の25年間はペースを上げながら15%以上も増え、世界を豊かにしつつある。なぜか?
大気に適量の酸素がたまった4億~5億年前に緑藻の一種が上陸し、分化・進化を経て1億~2億年前の恐竜時代に大繁栄した。葉の化石を調べた結果などから、当時のCO2は現在の5~10倍も濃かったと推定されている。
当時の生物を先祖とする植物に、今のCO2は薄すぎる。だからこそ本格的ハウス栽培では、石油燃焼装置を使って内部のCO2濃度を外気の3~4倍に上げ、植物=作物の生育を速める���
大気に増えるCO2は、むろん地球の緑化を進め、ひいては私たちの食糧を増やしてくれる。
衛星観測によると地球の緑は、30年間に約10%ずつ増えてきた。作物の収量も快調に増えた状況を、国連食糧農業機関(FAO)の統計が語り尽くす。食糧の増加は、8億人以上ともいう飢餓人口の低減にも貢献してきた。
そんなCO2を減らすのは、全人類に向けた大犯罪だろう。
カネと利権「CO2悪玉論」
CO2は、気温変動の主因ではない。たとえばCO2が単調に増え続けた過去2千年のうち、10~13世紀は今よりだいぶ暖かく(中世温暖期)、江戸期を含む14~19世紀は寒かった(小氷期)。
先述の1億~2億年前は、気温も3度は高かったとおぼしい。それでも熱暴走など起きず、生物が栄えたわけだから今後、CO2が倍増しても問題はない(CO2の赤外線吸収は飽和に近いため、倍増時でも昇温は0・5度未満)。
だが国連は、東西冷戦の終結が見えた88年、CO2温暖化危機を口実に、排出の多い先進国の富を途上国へ流す南北調停仕事を思いつく。だから定例集会COPでも、近年は「カネよこせ(途上国)」と「ちょっと待て(先進国)」の口論だけをやってきた。
実のところ国連の企(たくら)みは、とうの昔に破綻している。80年代末は途上国だった中国が今や世界一のCO2排出国なのに、国の分類を変えないというルール上、今もって「途上国」なのだから。
けれど、環境浄化が進んで失業に怯(おび)えつつ国連と協働した面々が、一件を「解決可能な環境問題」という虚構に仕立て上げた。
深刻そうな話にメディアが飛びつき、政治家は票を期待して血税を垂れ流す。巨費の利権を産学界の亡者(一部は知人)が狙い、脱炭素など非科学語を操って庶民を騙(だま)す世になった。
政府は昨今、脱炭素・経済成長の営みをエセ英語でグリーントランスフォーメーション(GX)と呼ぶ。10年で投資150兆円を期待するというけれど、「脱炭素」の成功だけはありえない。
たとえば、バイオ燃料のCO2発生量は石油より少ない…と叫ぶ集団がいる。事実なら人類は燃料問題から解放され、化石燃料の大半を掘らずにすむ。だがバイオ燃料はCO2を増やす代物だから、石油採掘が減る気配すらない。
バイオ燃料は善…という噓が、2022年12月の航空法改正(バイオ燃料導入)につながった。審議会に理系の人はいないのか?
なお形容詞「グリーン」は、遠い未来の姿ではなく、CO2が増え、植物界も食卓も豊かさを増す現状にこそふさわしい。
GX関係者はCO2が減ると誤解して喜び、筆者は増えると確信して喜ぶ。私たちは妙な時代を生きている。(わたなべ ただし)
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⚠️これはハンドレッドライン体験版の重大なネタバレを含む考察記事です。未プレイの方は閲覧にご注意ください。
This post is written in Japanese only.
ネタバレを読んでも大丈夫な方だけ下へスクロールしてください。
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問: 蒼月はSIREIを破壊した犯人なのか?
学園外で発見された、破壊されたSIREIのすぐそばにいたのが蒼月であったため、蒼月がSIREIを破壊した上で自作自演しているのではという考察をいくつか見かけたので、以下、時系列や気になる情報を振り返りながら考察してみたいと思います。
◆ 時系列まとめ
2日目の夜の会話
真実を知らずに協力できないという蒼月に対してSIREIが真実を話すことを検討すると約束。
雫原「…本当ね? 真実を話してくれるのね?」
SIREI「その方向で検討してみるよ。ひとまず、明日まで待っててくれる?」「これは本官の独断じゃ決められないから。」
蒼月「…相談相手がいるって事?だったら、その相談相手の正体も聞かせて貰うよ?」
SIREI「うん。それも合わせて検討してみる。みんなが戦う為に必要なら仕方ないもんね。」「もしかしたら、いっぺんに話すんじゃなくて、1対1の面談形式がいいかもな…」「とにかく、さっそく本官は検討に入るから、明日になったら作戦室に集まってくれる?」「という訳で、みんなとはいったんここでお別れ!また明日ねー!ばいばーい!」
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3日目の朝
蒼月は澄野の部屋の前付近に立っている。話しかけた場合の内容▽
蒼月「…おはよう。よく寝られた?ボクはあまり寝られなかったけど…」「うっ、ううっ…!」
澄野「大丈夫か?」
蒼月「あ、うん…ちょっと気分が悪くなって。この環境にまだ慣れてないだけだよ…」「環境の変化に弱いんだよね…ここで見える物、聞こえる音、匂い…」「それに…慣れなくてさ。」
澄野「だ、大丈夫なのか?本当に?」
その後、全員が作戦室に集合するも、SIREIは現れず。
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4日目の朝
食堂にて
澄野「あれ? SIREIは…いないのか?」
蒼月「うん…それが今日も見当たらないんだ。」
雫原「これで丸1日以上…あの愛くるしい姿を見ていない事になるわね。」
戦闘に参加していない組が乾パン以外の朝食を食べてもSIREIが現れないことに気づく。
蒼月「これでも止めに来ないなんて、さすがにおかしいよね。もしかして、どこかに出かけてるのかな?」
澄野「出かけるって…学園の外にか?」
雫原「何も言わずに学園から出たとは思えないけど。そのタイミングで敵が攻めてきたらどうするの?」
厄師寺がSIREIに呼びかけてみるも無反応。
蒼月「とりあえず…SIREIの事を探してみようか。と言っても、探せる場所なんて限られているけど。」
その後自由行動へ。自由行動時の蒼月のセリフ:
「ダメだ…どこにもSIREIの姿が見当たらないよ…」
————————————————
5日目の朝
SIREIが見当たらないことについて話し合う皆。
蒼月「校舎の中も含めて炎の壁の内側は一通り探したけど、どこにも見当たらなかったよ…」
逃げたのでは?と発言する今馬の後、
蒼月「でもさ、もしこのままSIREIが戻って来ないんだとしたら…」「ボクらはどうすべきだと思う?」
銀崎「どうすべき…というのは?」
蒼月「あいつがいないなら、もう止められる事もないし、だったら…」「みんなで、この学園から逃げない?」
澄野「えっ?」
蒼月「それには、炎の壁を越えなくちゃいけないから、ボクらも我駆力を使う事にはなるだろうけど…」「ここから逃げる為なら仕方がないよ。逃げる為に、あの力を使ってみない?」
——
この提案に他のメンバーは誰も賛同せず、蒼月は食堂を去ろうとする。
——
澄野「蒼月、どこに行くんだ…?」
蒼月「ゴ、ゴメン…ちょっと…頭を冷やしてくるよ…」「ボクは…みんなの気持ちがわかってなかったみたいだね。やっぱり…人付き合いって難しいね…」
そう言って、蒼月は真っ青な顔で食堂を後にした。
——
その後、自由行動(朝および午後)では蒼月が訓練室にいるのを目撃することが可能。調べた場合のテキスト▽
蒼月「………………」
澄野(考え事でもしてるのか…?話しかけるのはやめておこう。)
※このテキストは朝調べても午後調べても同じ。
————————————————
6日目の朝
蒼月が見つからず、消火機が1つ足りないことが判明。
澄野&厄師寺&飴宮が捜索のために学園の外に出て、倒れている蒼月を発見。戦闘の末に蒼月を救出。事情を話す蒼月▽
——
蒼月「東京団地に帰る為の手掛かりが見つかれば、みんなも付いて来てくれると思って…」「でも…ダメだった。ここには何もなかったよ…」「ただの…焼け焦げた廃墟だ。ボクらはどこにも行けないんだよ。」「どこにも…逃げられないんだ。」
澄野「………………」
蒼月「あ、ただ…1つだけ見つけた物があるんだ。」「ボクを襲った侵校生が落とした物なんだけど、これをキミに渡しておくよ…」
澄野「えっ? こ、これって…!」
力尽き、気を失う蒼月
——
学園に戻った澄野が蒼月から受け取ったSIREIの帽子についていた物だと思われるエンブレムの破片を皆に見せ、翌日雫原と一緒に蒼月が襲われていた場所を探索することを約束。
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7日目の朝
玄関ホールで雫原と合流し、蒼月が襲われていた場所へ移動。澄野がポリバケツの蓋を開け、バラバラになったSIREIを発見。
学園に戻りみんなに共有した際、飴宮がお前らの中の誰かがやったんだ!と発言。過子がSIREIは以前に
「ダメダメー! 本官に手を出したら、みんなの体内に埋め込んだ爆弾が爆発しちゃうー!」
と発言していたことを補足。ならやったのは侵校生なのか?という銀崎の問に対して雫原が同意:
雫原「…そうとしか考えられないわね。」「おそらく、侵校生がこの学園に忍び込んで、SIREIを殺したんでしょう…」「それを私達に気づかれないように、残骸を炎の壁の外まで持ち去ってから捨てたのよ。」
それに対して川奈が反論:
川奈「だけど、どうやって忍び込んで来たの?敵襲の警報も鳴ってないよね?」「炎の壁も防衛システムのレーダーも潜り抜けたって事?そういうタイプまでいるの?」
銀崎「まるで…幽霊ですね。」
——
この発言に澄野が、2日目の夜に消えない炎をまとう少年の形をした"何か"を見たことを思い出す。
その後、敵勢力侵入の警報により推理はうやむやに。タイミングが悪いと嘆くみんな。
——
雫原「連中にはこっちの事情なんか関係ないって事よ。いえ、むしろ…」「SIREIを破壊したのが侵校生なら、このタイミングを狙って攻めてきたかもしれないわね」
——
その後、SIREI不在のまま戦闘へ。
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◆ 気になる情報と考察
・体内に埋め込まれた爆弾について
SIREIが「本官に手を出したら、みんなの体内に埋め込んだ爆弾が爆発しちゃうー!」と発言しているが、実際に誰かが具体的な行動を起こしたことがないため、"手を出す"の範囲は不明。例えば蒼月が実行したのはどこかの部屋にSIREIを呼び出すことだけで、何かしらの機械を使って間接的にSIREIを切断すること自体は可能だったかもしれない。(使えそうなのは食堂の調理マシーンとか?)
・SIREIの出現条件について
SIREIは2日目の学園内探索の時間で突然現れ、澄野の「うわっ…! お前どこから…!」という発言に対して「本官はこの学園のどこにでも現れるよ。だって、司令官だもん」と返答している。
SIREIの神出鬼没ぶりを考慮すると、蒼月が3日目から6日目の間、SIREIを破壊せずに隠したり拘束するのはかなり難しいor不可能な可能性が高いと思われる。そのため、蒼月がSIREIを破壊した犯人であると考える場合、2日目の夜〜3日目の朝の時点ですでに破壊していたと考えるのが妥当だと思われる。
その上で3日目の朝に蒼月が澄野の部屋のすぐ前で発見できることを考慮すると、蒼月がSIREIを破壊できたのはほとんど2日目の夜の間しかない。それが真実である場合、3日目の朝時点から蒼月の発言は全て演技ということになる。
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・『消火機』について
SIREIは消火機について以下のように説明している▽
「あのね、みんなが消えない炎の壁を超えて、外に”探索”に行きたくなったら…」「その消火機を使ってね。」「それが、みんなの我駆力を使って、”消えない炎”を一時的に消してくれるから。」
つまり変身していない状態では消火機は使えない。蒼月がSIREIを2日目の夜の間に破壊していたとして、SIREIを学園外に出すことまで実行していた場合は、作戦室から我駆力刀を持ち出して変身し、消火機を使って学園の外に出てSIREIを捨て、3日目の朝にみんなが作戦室に集合するよりも前に我駆力刀を戻し、澄野の部屋の前あたりで待機していたということになる。 蒼月は4日目の朝にSIREIについて「もしかして、どこかに出かけてるのかな?」と発言しており、もし2日目の夜に学園外に捨てた上でこの発言している場合、自身でSIREIの在処のヒントを出していることになる。
または、2日目の夜に全てを行っていたと考えるとやや忙しい行動スケジュールになるので、SIREIを破壊してはいたものの、6日目までは自室でSIREIを保管していたと考えることもできるかもしれない。
いずれにせよ、SIREIの在処を知りながら、学園内を探し回るふりをしてSIREIが見つからないという演技をしていたということになるのは同じ。
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・『消えない炎』について
SIREIによると「あの炎が燃やすのは"生物のみ"で物とか建物を燃やす事はない」とのこと。
ここで気になるのが、SIREIは生物なのか?という点。SIREIが生物ではない場合、そもそもSIREIは自由に炎の壁の外に出られるということになる。
ちなみに、生物が死体になった場合は燃えなくなるのか?という疑問もある。消えない炎の外で死んだ場合、死体回収ドローンが死体を回収できない理由が"探知できないから"回収できないという説明もされているので、もし死体回収ドローンが炎の外に出れる場合、消えない炎���通る際、「死体は生物ではないから燃えない」という扱いになるのか、「死体でも元は生物だから燃える」という扱いになるのかは不明。
また、「消えない炎の壁に外部からの異常が感知されると、学園は自動的に防衛モードになるように設定されている」とも説明されている。つまり内側から消火機を使って壁を開ける場合は問題ないが、外側から開けた場合には自動的に防衛モードになるはず。
侵校生は何かしらの手段で炎の壁を開けないと中に入れないという説明もなされているので、侵校生は生物で間違いないはず。 つまり、7日目に澄野&雫原が学園に戻ってきた後の川奈の指摘はもっともで、侵校生が学園に侵入してSIREIを破壊したとは考えられない。
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・澄野が出会った少年の形をした"何か"について
澄野が2日目の夜に見た少年の形をした"何か"がまとっていた炎は「消えない炎」だということが明言されている。
ということは、彼は生物ではない可能性が高いと思われる。
——
・蒼月の発言と考えうる動機について
SIREIの姿が見当たらないということが判明して以降、彼は一貫して戦いから逃げて東京団地に戻る方法を探している。もし蒼月がSIREIを殺す動機があったとすれば、「SIREIを破壊すれば、みんな逃げても安全だと思ってくれるかも」と思って事前に自分で処理したということになるかもしれない。特に2日目は消火機の存在が初めて知らされる日なので、消火機を使って外に出られるのならば、SIREIを処分してしまってもいいのではと考えることは可能ではある。
ただその場合、蒼月は体内に埋め込まれた爆弾が爆発しない方法を自力で見つけ出したか、または爆発するかもしれないリスクを考慮しつつもイチかバチかでSIREIの破壊を試みたということになる。 爆発しない確実な方法を見つけずに自分が死んでしまったら東京団地に戻ることもできないので、おそらく後者はあり得ない。 前者の場合、この短期間にどのようにして蒼月が回避策を調べたのかが気になる。 これを考慮すると、「みんなを学園に縛りつけようとするSIREIを破壊してみんなで逃げる」という発想自体はあってもおかしくは無いものの、それほど急いで行動するメリットが無いように見える。特に2日目の夜にはSIREIが翌日には真実を話す(かも)と言っているのになぜそれを待たなかったのか?
となると逆に蒼月が裏切り者や内通者であ��、SIREIに真実を話されると困るから2日目の夜のうちに破壊したと考えることもできるかもしれない。ただ蒼月が裏切り者や内通者であると考えられるような具体的な要因は見つけられなかった。
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◆ まとめ
現状で考えられそうな犯人および犯行手段
蒼月が2日目の夜に何かしらの方法でSIREIを破壊し、学園の外に持ち出した or バラバラになったSIREIを自室に隠していた。3日目の朝から6日目までの間はSIREIの行方を知らない演技をしていた。
実はSIREIは生物ではないので、自分の意思で消えない炎の壁の外に出て、何かしらの存在によってバラバラにされた。 →考えられる犯人候補 ・侵校生 ・部隊長(=我駆力を使う謎の存在) ・SIREIの相談相手 ・少年の形をした"何か"
SIREIは生物だが、少年の形をした"何か"が学園内でSIREIをバラバラにし、死体になった結果炎の壁を越えられるようになったので、その状態で外に持ち出した。
"SIREIが自分の意思で炎の壁の外に出た後に自害した"という可能性を入れるか悩んだが、ポリバケツに突っ込まれていた&一部は外に落ちていて侵校生が拾える状態だったということを考えると、自分でバラバラになって中途半端にポリバケツに突っ込んだとは考えづらいと思ったので自害の線は消した。
個人的には、すごく単純に考えればSIREIが自分の意思で炎の壁の外に出て、相談相手※と出会い、破壊されたと考えるのが最も素直な解釈のように見えるし強いてそれ以外の解釈をする要因が無いように見える。 ※”SIREIの相談相手"と少年の形をした"何か"がイコールの可能性はある。
ただ気になるのは、澄野&雫原が学園に戻ってすぐに侵校生からの襲撃があったこと。おそらく偶然ではないと思われるので、次点で「SIREIが自分の意思で外に出た後に部隊長によって破壊された」説が有力に見える。
最後に、この考察における問いに対する答えを書くと、蒼月に犯行が不可能だったとは言えないかもしれないが、蒼月が犯人だとする場合、かなり早い段階でSIREIを破壊する算段を立てて、自分が返り討ちに合うことを回避する方法を見つけ、その上で長時間自分が犯人ではないと演技をし続けていたことになるので、ボロが出るリスクを犯しながらそのような行動に出たメリットが何なのか?に疑問が残るため、犯人ではないと考える方が妥当だと思う。
「めちゃめちゃ早い段階で犯行計画立てて実施した狛枝みたいなケースかもしれないだろ!」というツッコミはあるかもしれないけど、狛枝の場合は「自分が死んでもいいと思っていた」というのが重要なポイントで、蒼月の場合は自分が死んでもいいと思う要素が無く、むしろ自分自身が生きて東京団地に帰ることを考えて行動しているので、それほど危険を犯す行動はしないはず。
一応色々テキストを見直したりして書いたものの、他の可能性や考慮すべき事項はあるだろうと思っているので、もし何か気になった点などあればぜひ教えてください��
読んでいただきありがとうございました🫶💖
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Thoughts of what once was Ryoji Mochizuki
...Just as I thought, you couldn't lay a finger on me. Maybe you began to love me because we met as friends. But as I've warned multiple times, what I as the 'Appriser' will give you is absolute death. It's not something that can be overcome through willpower or effort. The 'end' as the contrapostion to 'life', which every living thing has without exception, comes upon all human beings as an unavoidable decision. The 'death' that everyone should know but don't recognise as their own... when you all face it, you can't help but dread and depair over that overwhelming truth. So I at least wanted to let you forget about it all and have it come to an end. Only you, who raised me, had the power to make it happen. ...Even though it turned out like this, I'm glad to have met you. Until we meet again, take care. ...Best wishes in the coming year.
The desire of two boys who seek their former halves
Tonight, when the moon ascends in the sky, I will reunite with part of my former self on the tower's peak. Just as time flows and the seasons change, it's obvious that all living things are preparing to end, and that it is unavoidable. Though I know that, I still try to cling to a miracle that might happen. Until I witness true despair, I'm holding on to a sliver of hope... Shadows are born from people's hearts. And Personas are too; they are of the same essence. The only difference is if one has an intent. No matter how much of that power one might wield, what would be the reason to threaten that which is the root of existence, the Great Mother? How much can a tiny, foolish child who bares their fangs at the Fall, the name of the Great Mother, Nyx, do? ...If the future is to change, it's the power of will that's the source of Personas, the heart's bonds, that will push you forward. Now, let's head to that place to fullfill our duty. I, we, have shed tears about the premonition that this day will come ever since we were one.
⋯⋯やっぱり君は、僕に手を下せなかったね。僕たちが友だちとして出会ってしまったから、情が移っちゃったのかもしれないね。でも僕は何度も忠告した、「宣告者」である僕が連れてくる のは絶対の死だ。努力とか意志の力でなんとかできるようなもの じゃない。生きとし生けるものが例外なく持った、「生きる」対偶としての「終わり」が、避けようのない決定事項として、すべての人間の上に訪れるものだ。みんな知ってるはずなのに、自分のこととして認識しなかった「死」⋯⋯それを迎えたときに君たちは、その圧倒的な事実の前に恐怖し、絶望せずにはいられない。だから僕はせめて、すべてを忘れて終わりを迎えてもらおうと思った。僕を育ててくれた君にだけは、それを叶える力があったのだからね。⋯⋯こんな形になってしまったけど、君に出会えたこと、嬉しかった。つぎに逢うときまで元気で。⋯⋯よいお年を。
かつて望月綾時だったものの思い

かつての半身を求めるふたりの少年の想い
今夜、月が天に昇るとき、かつて自分の一部であったものと、あの塔の頂で再会する。時が流れるように、季節が巡るように、生きるものがその終わりに死を控えていることは自明のことで、それを避けることなんてできなしない。それをわかってはいても、それでもなお、起こるかもしれない奇跡にすがろうとする。本当の絶望を目にするまで、一縷の望みをついでいる⋯⋯。シャドウは人の心から生まれ出たものだ。そしてぺルソナもまた、それらと本質を一にするものだ。ちがうのはそこに本人の意思があるかどうかというだけ。その力をいくら振るおうとも、存在の根源、太母であるものの足元をおびやかせる道理などあるだろうか。滅びという名の大いなる母ニュクスに牙を剥くちっぽけで愚かな子供に、一体どれほどのことをできるというのか。⋯⋯未来が変わるというなら、その背中を押すのはペルソナの源となる意志の力、心の絆だ。さあ、与えられた役目を果たすために、その場所を目指そう。僕は、僕たちは、ひとつだったときから、この日が来る予感に涙を流していたんだから。

#persona 3#p3#p3f fanbook#ryomina#ive posted about these before but i need ryomina nation to see these#thats right this is from 2007#2007!!!!!
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"Laguna 17th Anniversary!!" yohiaco oneman 8/17 Shimokitazawa Laguna -set list- *昼公演* 1.衝動 2.蒼き朝 3.夜明けまで 4.it's a wonderful day 5.あすを愁いて 6.あの時みつめたきみを 7.雨あがり 8.迷走 9.スライドオン 10.むせび 11.グライダー 12.i feel alright e.c はじまりのダンス(新曲) 灰色なカンバスの上
*夜公演* 1.想 2.it's a wonderful day 3.もやる 4.月光 5.解かぬ知恵の輪 6.雨あがり 7.あの時みつめたきみを 8.数えうた幾千まで 9.灰色なカンバスの上 10.グライダー 11.今夜きみはここへは来ちゃいけない 12.スライドオン e.c はじまりのダンス きみとぼくとの知覚の境界
はじまりのダンス
気配を押し殺しても 流れは止まることはない 漂う���気の重さ 涙は地面へと落ちる
いつの日か笑えるなら 後悔などない 夢想してる
トキメキを抱く 許されぬ罪と共に
ぼくはもうふり返らないだろう 季節は移り変わっても 時間は刻まれてゆく 忘却の彼方から目覚める
このキズさえ愛せるなら 越えて行けるさ きっと
はじまりのダンス ひとりきりで足をはこぶ 孤独を秘めて踊る 光 影を身にまとい
囚われないで 鳥を追いかけるイメージで もっと未来は美しい 輝いている
はじまりのダンス ひとりきりで腕を広げ 孤独を秘めて踊る 光 影を身にまとい はじまりのダンス 夜が明けるまで
はじまりのダンス 孤独を秘めて はじまりのダンス 夜が明けるまで はじまりのダンス はじまりのダンス
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25-7-18
労働。終業後、岡山駅で明日の切符を買う。今年の4月から精神障碍者保健福祉手帳でも100kmを越える乗車券に限って障がい者割引が適応されるので、助かる。 買い物をして一度帰宅して、明日の神戸行きの準備。荷造りを一通り終えて、行くかどうか迷ったけれど、結果的に、ながいひるのガザ支援のイベントへ出掛ける。日記の売上を寄付していたり、藤井さんのポストカードを預かったりする以上、やはり、行ける物なら行っておかねばならないと思ったので。到着すると店内はひとで溢れかえっていて、案内されたのは唯一空いていた一番前の席。50cmの距離でにないたさんの歌を聞いて、ジャーナリストの藤原さんの話を聞く。画面の向こうの情報だけでは伝わってこない、確かに実感や様々複雑な感情をともなった語りを目の前で聞くことができてよかった、というのも変だけれど、良かったと思う。改めて、遠くの私と関係のない出来事ではないと同時に、自分に何かができる、と思う事のナルシシズムを突きつけられた。実際に足を運ぶことはできないし、その目でみてきた人の前で、「何をすればよい?」という問いそのものが無力にすぎる。せめて目をそらし続けないでいること。二十一時過ぎに一旦休憩になって、さすがに体力的に限界で、そっと店を出て帰宅をした。恋人がすでに仕事から帰っていて、私が行く先も告げずに出掛けていたのでかなり心配をかけてしまった。心苦しい。 25-7-19 夜はうまく眠れず。中途覚醒が三回ほど。六時にセットしたアラームが鳴る前にはベッドから身を起こして、身支度をする。なにか大事なものを荷物に詰め忘れているような感覚が常に背中に張り付きながら、ソファで寝ていた恋人にいってきますと告げて、六時半過ぎに最寄り駅から電車に乗る。電車の中、特に何をするでもなくただ揺られていた。姫路駅で乗り換えて、九時過ぎに神戸駅着。コンビニでおにぎりと飲み物を購入。地下鉄に乗り換え、駒ヶ林で下車。商店街を抜けて、ふたば学舎へ到着。かつて学校だった建物、と聞いて思い浮かべていたイメージとは随分違うけれど、とても素敵な建築で、それだけでなにかとても嬉しくなる。


自分のブースのスペースに辿り着き、おにぎりで腹ごしらえをしてから設営を始める。と、詩人の四塚さんが来てくださって、恐縮しながら挨拶をする。お菓子までいただいてしまった。こういう時にお返しになるものを用意していない自分の未熟さが恥ずかしい。始まる前にあちこちを探検しようと二階に上がろうとした階段にて、岡山で小説を書いている岡村さんに遭遇して挨拶をする。そうこうしているうちに、十一時を過ぎて、イベントがはじまった。3フロアに分散しているからか、ゆったりとした雰囲気で、立ち止まって詩と写真のカードを見てくださる人も多かった。こういうイベントの時には毎回、無料配布の詩と写真のカードを用意することが自分にとっての楽しみで、今回も気合を入れて数種類のカードを印刷会社に発注していたのだけれど、その甲斐はあった、と思う。本当は自宅のプリンターでする方がこだわれるし、経費も安く済むのだけれど。製本が間に合っていなかった日記本を糸綴じしながら接客をしつつ、気合を入れて今まで作ってきた本をすべて持ってきたのは失敗だったかもしれない、とかいろいろ考える。例えば、表紙だけ見ても何の本なのかわかりにくいだろう、手に取ってみていいものかどうか、お客としては迷う所だろうし。一通り製本を終えてからは、立ち止まってくださった方には少し声を掛ける方針に切り替えて、それによって何人かの方と印象的な会話をすることができて、嬉しかった。十五時過ぎ、お腹が空いてきて、昼食をとるついでに他のフロアを周る。2階の本屋のフロアは少し人が少ない印象、3階のzineメイン会場の講堂は流石に人が多く賑わっていた。四塚さんの詩集をもとめていったside Aエリアが中々見つけられなくて、迷った末に発見。詩集「スパーク」を購入。手作りのビーズの指輪をいただいて、うれしくて早速身につけた。昼食にピザとコーヒーを持って自分のブースに戻る。食べ終わってしばらくして、となりのブースの好青年がピザ片手に戻ってきたのが何か可笑しかった。ふらふらになりながら、終了時間の18時をむかえ、予定表に書かれていた交流会はどこで行われるのだろうとうろうろしていると二階の見本誌コーナーで風馬書店の三谷さんに遭遇。岡山で話せば良いだろうにとも思うのだけど、地元から離れたからこそか、何故か話が弾み、普段だとなかなか踏み込めない話をできた事が嬉しく思った。主催の沖さんにもお会いできた。満身創痍な様子で少し心配にもなったが、ありがたいことだと思う。誰もいなくなったので鍵を閉められてしまった多目的室の鍵を開けてもらって荷物を救出し、ホテルへ向かう。地下鉄に乗ったところで三谷さんから長田の美味しそうなお好み焼き屋の情報が送られてきた。もう少し電車に乗るのが遅ければ食べられたのに。残念。 ホテルについて、チェックイン。禁煙の部屋をとっていたはずが、オーバーブッキングで喫煙室しかないとのこと、ごねるのも面倒で、代わりの大浴場の入場券を素直に受け取って、客室へ。浴室でシャワーを浴びた瞬間にはふわっと父親の匂いが漂っていたものの、それ以外のスペースの臭いはそれほどでも無くて助かった。夕食をどこかに食べに行くつもりにしていたものの、その気力もなく、近くのスーパーでカップ麺を購入して食べる。恋人と電話で話す。普段は日常から外に出たいと思う事が���いのだけれど、今はそのいつもの生活が恋しい。
25-7-20
8時に起床。ポストカードを無料配布している旨の案内をスマホで作成して、ネットワークプリントに登録し、コンビニのプリンターで印刷。おにぎりと飲み物と差し入れ用にグミを購入。ふたば学舎へむかう。 四塚さんと三谷さんに差し入れのグミを渡して、偶然、あまりにふらふらしている沖さんを見つけたので自分用に買ったグミを差し入れした。肩にかけていたカメラを誉めてもらった。

二日目、昨日に比べて熱のある来場者が多いような印象。写真のポストカードや靑生さんの絵を入り口にして、詩集を手にとってくださる方も多かった。あと、何度か「フィルムで撮っているんですよね」と声をかけてもらうことがあって、不思議な質問だと思った。その度に、「古いデジカメとかトイカメラです」と返すのだけれど、それも何か質問に対する回答として求められているものと違うような気がして、あの質問の意図ってなんなのでしょう、素朴な疑問。終盤に近づいて、周囲のブースの気になっていたzineを買わせてもらう。着ていた服を誉めてもらった。今の仕事をはじめてから決まった服装をすることに窮屈さを感じていて、最近今までと違った服装を試していることもありとても嬉しかった十五時になって、名残惜しく思いながら撤収。会場を出た後で、知り合った人々に挨拶をしておけばよかったとも思ったのだけれど、もう遅い。またどこかで会えるでしょう。
地下鉄に乗り込んで、神戸駅でロッカーに荷物を置いて、三宮へ。弟の進学に伴う引越しの手伝いで5~6年に数日滞在した頃の記憶と今現実の街並みが中々一致しなくって、知っている筈の場所に出会うまで少しの時間がかかったけれど、北野坂へ通じる道の角に位置するドトールとなか卯をみつけて、なんだか懐かしくなる。空腹だったので、なか卯で冷やしうどんをいただいてから、三宮センター街へ向かう。学生の頃に神戸に来るといつも辿っていた三宮から元町の古本屋巡りをしようと思って。あかつき書房、木目が印象的な看板も、何も変わらない佇まい。ステンドグラスなどを懐かしく思いながらアーケードを進み、記憶を頼りにセンタープラザの2階へ上がったところ、あったはずの古本屋は跡形もなく、ガチャガチャとアニメのショップになってしまっていた。少し寂しく思いながら、向かいのビルの5階のブックオフを冷かして、元町へむけて歩き出す。街並み、変わってしまっている所も多いのだろうけれど、私の記憶もだいぶおぼろげになってしまっていて、かえって懐かしい所ばかりが目につく。
商店街から少し離れて、今度はグーグルマップを頼りに1003へ。ビルの入り口の地面に1003と書かれたちいさな看板を見つけて、ああ、そうだ、こんな風だった、と思いながら階段を上がって、5階のドアを開くとあの時の空間がそのままに広くなったような店内。すさまじい数のリトルプレスやzineに圧倒されつつ、知っている作家の名前をみつけては嬉しくなった。本を買った後に店番の方と話していると、センタープラザ2階にあった古本屋は元町の商店街に移転しているらしいと教えてもらう。


南京町を抜けて、途中、うみねこ堂書林の前を通ったがシャッターが下りていた。元町商店街に戻って、しばらく進むと、見覚えのある看板。清泉堂書店に辿り着く。学生の頃、「リルケ美術書簡」やロラン・バルトの書籍をみつけて嬉しくなって買いすぎてしまった記憶がよみがえる。気になる本を買って、満足したところで店を出たところ、店頭のワゴンによさげな「レ・ミゼラブル」をみつけてしまって、再びレジへ。
買った本で重たくなった両手をぶら下げて、商店街から少し外れて、小さな路地で「花森書林」を発見。こちらも「トンカ書店」だった頃に行こうとしたけれど、たしか当時はお休みされていた時期で叶わず、岡山でお世話になっているながいひるの店主の日記を通じてその後の経緯も聞いて、ようやく訪れることが出来たという思い。閉店時間の間際にお邪魔させてもらったので、ゆっくりとお店をみる事は叶わなかったのだけれど、なんだか懐かしい空間だった。今度はこの為だけに神戸に来たい、来ようという気持ちで、JR元町駅へ向かう。

神戸駅で荷物を回収して、恋人へのお土産を買って帰りの電車で揺られながら、ふたばzineフェス主催の方の投稿を拝見する。SNS上でオープンになっているやり取りや現場の空気から私自身嫌な感じを薄々感じてはいたのだけれど、やはり色々とあった様子で、そういった事を表に出さないほうが賢明なのかもしれないけれど、それがもれでてしまうことは嫌じゃないなと思った。それはイベント中体感していた“場所と時間は用意した、ここをどう使うかはそれぞれにゆだねます”といった精神に通じるような���持ちよさで会ったのかもしれない。(こんなふうに適当に書けるのは外側の人間だからだろうけど)二十三時過ぎに家に到着。インスタント麺と冷凍食品で夕食を取って、シャワーを浴びて服薬、就寝。泥のように眠る。
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森の奥にそびえる古びた石塔は、月明かりに冷たく照らされていた。そこに閉じ込められたジェルヴァジオは、ただ黙って床に横たわっていた。彼の目は虚ろで、胸の内でざわめく「もう一人の存在」に耐えていた。ジェルヴァジオは男として生きてきたが、呪いによって彼の内にオジヴァルジェという女性の魂が宿った。それを知った村人たちは彼を「穢れたもの」と呼び、この塔に幽閉したのだ。
オジヴァルジェの声が、ジェルヴァジオの頭の中で響く。「お願い……神様……」その声は切実で、震えていた。ジェルヴァジオは唇を噛み、動かない。言葉を発する気力すらなかった。彼の体はまるで自分のものではないようだった。
その時、塔の外から温かな歌声が響き始めた。低く、優しく、しかし力強いバラードロックのメロディが夜気を震わせる。ジェルヴァジオの目がわずかに動いた。歌の主はトゥーボーラーダー――屈強な体と魂を揺さぶる歌声を持つ男だ。村の伝説では、彼の歌は閉ざされた魂を解き放つ力を持つという。
トゥーボーラーダーは塔の前に立ち、革ジャケットが月光に鈍く光る。黄色いスカーフが風に揺れ、彼はギターを手に静かに弦を爪弾いた。その歌声は、まるで暖かな光のように塔の冷たい石壁を突き抜けた。
歌詞: 「魂の灯火」
闇の彼方で 閉ざされた心
月の囁きが お前を呼ぶ
深い夜の底 震えるその魂
その鎖を 今 断ち切るよ
光の道へ 手を伸ばして
静かな叫び 聞かせておくれ
温かな風が お前を包み込む
もう恐れない 自由を手にする
ジェルヴァジオは動かず、ただ歌を聴いていた。胸の内でオジヴァルジェの魂がざわめく。「この歌……神様……」彼女の声はジェルヴァジオの内側でだけ響き、切実さを増していた。
トゥーボーラーダーの歌はさらに力強く、情感を帯びた。ギターの音色が夜空を切り裂き、星々が共鳴するかのように輝き始めた。ジェルヴァジオの体が淡い光に包まれ、彼の内に宿っていたオジヴァルジェの魂がゆっくりと形を成していく。透き通るような姿の女性が現れ、黒いスカートをなびかせ、驚いたように辺りを見回した。
オジヴァルジェは初めて自分の声で、震えながら言った。「私……ここは何処……?」彼女の目は月光を映し、涙で潤んでいた。トゥーボーラーダーは微笑み、涙声で歌を続けた。
歌詞: 「魂の灯火」(続き)
傷ついた心 もう一度輝け
空へ飛び立つ お前の時が来た
恐れを捨てて 未来を見上げて
この歌が お前の道になる
歌が最高潮に達した瞬間、オジヴァルジェの姿が完全に実体化し、ジェルヴァジオの体から完全に離れた。彼女は月光の下で両手を広げ、自由を感じながらトゥーボーラーダーに向かって叫んだ。「ありがとう! 神様! ずっと待ち望んでた私…あなたを信じて良かった……」
ジェルヴァジオは寝たきりだが、初めて安堵の息をついた。彼は言葉を発しないまま、ただトゥーボーラーダーを見つめた。その瞳には感謝が宿っていた。
トゥーボーラーダーはギターを肩にかけ、穏やかに言った。「歌は世界を救う」トゥーボーラーダーは、彼女の腕を掴んで「俺と一緒にあの世へ帰ろう」と誘った。
彼女は、彼の誘い文句に「神様! 一緒に帰ろう!」と、嬉しそうに応える。
そうして、二人は、夜の森へと消えていった。背後には、温かな歌の余韻が静かに響いていた。
トゥーボーラーダーとオジヴァルジェは新しい人生を歩み始めたのであった。
終わり
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秘めた恋のスクラム8
両親の旅行と、二人きりの夜
夏を目前に控えたある日、悠斗と泰介の両親は再婚1周年を記念して旅行へ出かけることになった。普段は大学の寮で過ごしている泰介だが、この期間だけは実家に戻ってきていた。こうして、お互いの親が再婚して一年、悠斗と泰介は初めて二人きりで数日を過ごすことになった。
泰介の告白と、初めての夜
その夜、夕食を終え、リビングで共に過ごす時間も終わりを告げた頃、二人の間に特別な空気が流れ始めた。悠斗の心臓は高鳴り、泰介もまた、この機会を逃すまいと静かな決意を固めていた。
泰介はゆっくりと悠斗に近づき、その大きな手で悠斗の頬を優しく包み込んだ。その指先から伝わる熱に、悠斗の体はびくりと震える。泰介は、悠斗の目を見つめ、低い、しかし真剣な声で語りかけた。
「悠斗。俺は、お前が好きだ。義理の兄弟とか、そういうのじゃなくて、男として、お前が愛しい」
悠斗は驚きに言葉を失った。泰介の口から直接聞く「好き」という言葉は、想像以上に重く、悠斗の心に響いた。
「すぐに答えは出さなくていい。お前が俺をどう思っているか、今はまだ分からなくても構わない。でも、これだけは覚えていてほしい。俺は、これからもずっと、お前を誰よりも大事にする。絶対に傷つけたりしない」
泰介の言葉には、揺るぎない覚悟と、深い愛情が込められていた。その言葉に、悠斗の目にはうっすらと涙が浮かんだ。そして、泰介の顔がゆっくりと近づき、唇が重ねられた。柔らかなキスから始まったそれは、次第に熱を帯び、深さを増していく。悠斗は戸惑いながらも、そのキスを受け入れた。
泰介は悠斗を抱き上げ、寝室へと運んだ。ベッドにそっと悠斗を横たえると、泰介は自分の服をゆっくりと脱ぎ始めた。悠斗もまた、泰介の視線に促されるように、震える手で自身のパジャマのボタンを外し始める。
泰介の鍛え抜かれた肉体が露わになる。特に、股間にある巨大な存在に、悠斗は息をのんだ。これまでにも泰介の体の大きさに驚かされてきたが、想像をはるかに超えるその迫力に、悠斗は恐怖すら覚えた。黒岩のものも十分大きいと感じていたが、泰介のそれはさらに大きく、悠斗の視界を圧倒する。しかし、それと同時に、抗いがたい魅惑も感じていた。
泰介は、悠斗の驚きと戸惑いを敏感に察しながらも、優しくその体を撫で続けた。彼の大きな手が悠斗の体を這い、指先が敏感な部分を愛撫するたびに、悠斗の体は甘い悲鳴を上げた。初めての経験に慣れない悠斗は、全身を震わせ、甘い息を漏らす。一方、泰介は数々の経験を積んだベテランらしく、悠斗の反応を確かめながら、巧みに快感を煽っていった。
黒岩の責め方も気持ちよかったが、泰介はまるで悠斗の気持ちいいことをすべて知り尽くしているかのような、的確な愛撫で悠斗を攻め立てる。指先が触れるたびに、悠斗の全身に電流が走り、奥底から震えるような快感が湧き上がってきた。
覚悟の瞬間
泰介は小一時間にわたって、悠斗を愛撫し続けた。しかし、自分のあまりにも大きすぎるモノでは、初めての悠斗には到底受け入れられないことを泰介は知っていた。だからこそ、彼はこの日のために、あるものをこっそり手に入れていたのだ。
泰介は、優しく悠斗の耳元で囁いた。
「悠斗、初めてだから怖いかもしれない。でも、俺を信じてほしい。もし、嫌だと思ったら、すぐにやめる。どうする?」
泰介の真剣な問いかけに、悠斗は迷った。しかし、泰介の全てを知りたいという強い想いが、その迷いを打ち消した。悠斗は小さく頷いた。
泰介は、悠斗の視界を遮るように、そっと目隠しをした。そして、準備していたアレを悠斗に施す。瞬間、悠斗の体から**「チクッ」**とした感覚が走った。悠斗は思わず軽く咳き込み、全身の皮膚が一気に敏感になるのを感じた。これから何が起こるのか、という期待と、未知への恐怖が入り混じった感情が、悠斗の体を駆け巡った。
悦楽の夜と、その終わりに
悠斗は何が起こったのか分からなかったが、次の瞬間には、全身を駆け巡るような快感に襲われた。特に、乳首がこれまでにないほど敏感になり、触れるだけでゾクゾクと体が震える。そして、ケツマンコも、内側から熱を帯びるような、抑えきれない欲求が湧き上がってきた。
泰介は、悠斗のその変化を見逃さなかった。ゆっくりと、彼の太い指が、悠斗のケツに差し込まれる。最初はひんやりとした感覚が、すぐに熱に変わる。指が奥へと進むたびに、悠斗の喉から甘い喘ぎ声が漏れた。とにかく気持ちがいい。体が勝手に泰介の指を受け入れようと動く。泰介の指が二本、三本と増えていくたびに、悠斗の奥はゆっくりと広がり、甘い痛みが快感へと変わっていった。
泰介は、悠斗の反応を見てさらに深く指を差し入れ、奥の敏感な場所を優しく押した。悠斗の体が大きく震え、今まで経験したことのない快感に全身が支配される。指が抜かれるたびに、名残惜しさに悠斗の体が小さく跳ねる。
その夜、泰介と悠斗のセックスは夜通し続いた。黒岩も性豪だったが、泰介は体がさらに大きい分、その性欲も体力も半端ではなかった。泰介は初めての悠斗のためにかなり手加減はしたが、それでもその回数は優に20回を超えた。
泰介は、悠斗の敏感になった体を隅々まで愛撫し尽くした。耳元での甘い囁き、首筋への優しいキス、そして、全身を撫で回す大きな手。そのすべてが、悠斗の意識を遠のかせるほどの快感を生み出した。悠斗は何度も、泰介の腕の中でその体を震わせ、絶頂を迎えた。
泰介の子供の握り拳ほどもある大きな玉が、悠斗の太ももに繰り返しぶつかる。そして、その25センチを軽く超える剛棒からは、悠斗のケツから溢れ出るほどの白い液体が大量に放出され、シーツを濡らした。泰介は、悠斗をあらゆる角度から掘りまくり、その体の奥底まで快感を刻み込んだ。
泰介は、悠斗の体の反応に合わせ、時に優しく、時に激しく、その欲望を満たしていった。夜が明ける頃には、悠斗は快感と疲労でぐったりとしていたが、その表情には満ち足りた幸福感が浮かんでいた。
泰介は、悠斗の濡れた肌を優しく拭いながら、少し眉を下げて悠斗に語りかけた。
「だいぶ丁寧に、抑えてやったつもりだったが…やりすぎたかな。すまない」
悠斗は、まだぼんやりとした意識の中で、泰介の謝罪を聞いていた。彼の頭の中は真っ白で、時折、意識が遠のく瞬間すらあった。ただ、泰介の腕の中で感じる温かさと、彼の優しさに、深い安堵感を覚えていた。
泰介はそのまま、悠斗を優しく抱きしめた。その日は、夕方になるまで二人はベッドの中で抱き合っていた。悠斗は、泰介の化け物級の性欲と体力に怯えつつも、優しく包み込んでくれる泰介のでっかい筋肉に包まれて、彼の独特の匂いと温かい体温を全身で感じていた。
蜜のような三日間
翌日も、二人の生活はゆるやかに、そして甘美に流れていった。悠斗は体中の節々が痛むような感覚に襲われたが、泰介が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。朝食は泰介が作ってくれ、普段の慌ただしい日常では味わえない手料理に、悠斗はじんわりと胸を温かくした。食後も、泰介は悠斗をソファに座らせ、悠斗の足のマッサージをしたり、読書に付き合ったりと、常に悠斗のそばに寄り添っていた。
悠斗が少しでも身じろぎをすれば、泰介はすぐに気づき、「どうした? どこか痛いのか?」と優しい声で尋ねてくる。彼の大きな手が触れるたびに、悠斗の体はまたしても甘く震え、顔が赤くなるのを感じた。
昼間は映画を観たり、一緒にゲームをしたり、普段の部活動や学校生活ではできない時間を満喫した。泰介が体を動かしたがる悠斗のために、庭で軽くパス練習に付き合うこともあった。しかし、決して無理はさせず、悠斗が少しでも疲れたそぶりを見せると、「もう休もう」とすぐに切り上げる。その献身的な優しさに、悠斗は泰介への想いが一層深まるのを感じていた。
夜になると、またしても二人の間で、言葉にならない情熱が燃え上がった。泰介は悠斗の全てを知り尽くしているかのように、指先から唇まで、その体の一つ一つの部位を丁寧に、そして激しく愛撫した。悠斗は泰介の圧倒的な性欲に怯えつつも、その体から放たれる熱と匂い、そして包み込むような温かさに、完全に身を委ねた。泰介の大きく、そして器用な手は、悠斗の想像をはるかに超える快感の扉を次々と開いていく。
二日目、三日目と、その夜の営みは続いた。泰介は悠斗の体が慣れるように、少しずつ、しかし確実に、その深みに引き込んでいった。悠斗は何度も意識を失いかけるほどの快感を味わい、そのたびに泰介の腕の中で我に返った。泰介の汗と混じり合う悠斗の汗、そして甘い喘ぎ声が、夜の静寂を破る。泰介は、悠斗の「初めて」を大切にし、決して無理強いはしなかったが、悠斗が求める以上の快感を与え続けた。悠斗の体は、泰介の愛撫によって、日々新たな快感を覚えていくようだった。
悠斗は、泰介に「あの時チクって何したの?」と尋ねたが、泰介は「何でもない。気にしないでくれ」と答え���だけだった。その言葉に少し寂しさを感じたが、泰介の愛情が疑いようのないほど深く、温かいものであることを、悠斗は肌で感じていた。
三日間の二人きりの生活は、あっという間に過ぎ去った。両親が帰ってくる頃には、悠斗は泰介の存在が、以前にも増してかけがえのないものになっていることを実感していた。そして、泰介もまた、悠斗を独り占めできたこの時間に、確かな手応えを感じていた。
泰介の秘めたる葛藤と決意
悠斗との蜜のような数日間を過ごし、泰介は満ち足りた気持ちの中にいた。しかし、その心の奥底には、ある葛藤が渦巻いていた。自分のあまりにもデカすぎるモノと、抑えきれない性欲。それらが、悠斗を傷つけてしまうのではないかという不安。そして、悠斗を受け入れてもらうために使った**「アレ」**が、違法なものであるという事実。
悠斗に「あの時チクって何したの?」と問われた際、泰介は「何でもない」と答えた。しかし、それは一時的なものでしかないことを、泰介自身が一番よく分かっていた。悠斗のためとはいえ、違法なものを使ったことへの罪悪感は、泰介の胸に重くのしかかっていた。
悠斗の、あの無垢な信頼の眼差し。あの純粋な好奇心。泰介は、その全てを裏切るような行為をしてしまったのではないか、と自問自答を繰り返した。だが、同時に、あの方法でしか、悠斗に自分を受け入れてもらう道はなかったのではないかという思いも拭えなかった。
悠斗の体の反応は、泰介にとって何よりも雄弁だった。あの夜、悠斗が全身で快感を訴え、自分に身を委ねてくれた瞬間、泰介は確かな愛と繋がりを感じた。だからこそ、泰介は決意した。いつか、必ず悠斗に真実を打ち明けようと。そして、なぜそうしたのか、自分の全てを正直に話そうと。それは、悠斗を心から大切にしたいという、泰介なりの覚悟の証だった。
「悠斗のためだったんだ。俺を受け入れてもらうために、どうしても必要だったんだ」
泰介は、悠斗への愛情を胸に、打ち明けるべき時を静かに待つことにした。その日が来た時、悠斗は泰介の全てを受け入れてくれるだろうか。泰介の心には、期待と不安が入り混じっていた。
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翌日、亮司は刈払い機を持ちながら「別荘」を出て、昨夜の叫び声が聞こえたところまで歩いて行った。しかし、踏みにじられた跡はあったものの、これと言って目立ったものは見受けられなかった。また、布を引き裂く様な音も聞こえたが、その残片すらなかった。嗚呼、酔っ払っていたからかなァ…。彼はそう思うことにし、昨日やり残したところに向かって行った。
一方、寮では一週間の当直を終えた大平が、持ち込んだ教科書や下着などをボストンバッグに詰め込んでいた。嗚呼、明日からまた授業が始まる。そう思いながら当直室を出て、駐車場へ歩いて行った。
大平は、昨日出会った八坂を忘れられずにいた。向こうから手を握りしめてきたのが、彼にはこの上ない喜びだった。これまで色んな生徒や教師から肉体を求められてきたが、心の底から嬉しく思ったことはなかった。オルガズムだけが総てだった。しかし、最近になり更年期が次第にその「勢い」にも陰りが出始め、また気分にも波があると感じ始めたのだ。そろそろオ◯ニーのやり方を披露するのを止めようかとも考えていた。そんな中での、まさかの出逢い…。大平は八坂への想いを強くさせていた。
「さて、次の当直はと…」
彼はスケジュール帳を確認した。あれ?と彼は思った。
「校長かよ!?」
岩﨑が当直に入ることは滅多にないが、どういう風の吹き回しだろう? とりあえず、
「まァ、たまにはやりたいのかなァ?」
と彼は密かに持ち込んだコ◯ドームを二つテーブルに置いた。
夕方になり、岩﨑が旅行用バッグを持ってやって来た。普段は背広だが、水色のボタンダウンシャツにカーキ色のチノパンツというラフな格好だった。彼は当直室に入ると、まずはテーブルの上に置いてあったコ◯ドームに目が向いた。彼は、
「な、何よ!? 誰が置いたのよ!?」
と廊下にまで聞こえる様な金切り声を上げた。旅行用バッグに入れてある当直のシフト表を見ると、
「あ、あのどスケベ! アタシは童貞クンには手出さないわよ!」
と怒りを露わにした。その声に気付いたのか、石川が厨房から駆け付けた。彼女は、
「あらッ!? 岩﨑の旦那、いらっしゃってたのねぇ〜!」
とテンションを上げた状態で声をかけた。
「あら、忍じゃない。元気?」
「あらあら、コ◯ドームなんて大平先生用意しちゃって、旦那様のことを想って…」
「要らないわよ! アンタにくれてやるわよ!」
「え〜!? アタシ、未だ『ヴァージン』よォ〜」
「そんなの、サッサと卒業しちまいな!」
岩﨑は、石川の着ている白衣のポケットにコ◯ドームを突っ込んだ。まるで二人のやり取りは『夫婦漫才』の様だった。
石川は、今日から一週間は岩﨑には特別メニューを用意したと、献立表を示した。他の生徒には一日だけ、にんにくや生姜を贅沢に使った「豚肉のスタミナ炒め」を提供すると話したが、岩﨑にはコチュジャンをこれでもかと言わんばかりに入れた「プルコギ」にしたらしく、
「ケ◯の穴、火傷しちゃうわよ!」
と何故か喜んだ。岩﨑は激辛の食べ物が大好物だった。石川は彼のあらゆるところを知り尽くし、その都度「ツッコミ」を入れるのに長けていた。彼女は、
「ねぇ、校長? アタシ、いつまで厨房に立たなきゃならないの? 誰かイイ男、来ないかしら?」
と求人の状況を聞いた。岩﨑は、
「御免ねぇ〜、なかなか来ないのよ。一応、月給十八万以上では出してるンだけど…。イイ男だったら、アタシが食べちゃうわよ!」
と言った。
そんなやり取りをしばらく二人は続けていた。
秀一は、明日からようやく本格的に教壇に立てると、とりあえず片付いた部屋の中で、たまたま見つけたアルバムを眺めていた。それは高校時代のもので、当時所属していた陸上部で一緒だった同胞と写っていた。主に大会があった後、亮司がカメラで撮ったのだが、彼は写真が好きだった。時折、秀一と二人っきりで写っている写真もあり、彼の隣に立つ亮司は無表情だった。しかし、大会の後は緊張が緩んで一緒に食事へ行った時にはビール片手に陽気になり、その勢いであの仮住まいで激しい接吻と抱擁を交わした。
亮司の様な男(ひと)は、高校を卒業してからは一人も現れなかった。大学に進学してから間もなく、内部告発か亮司が教職を懲戒免職になったことを聞いた。恐らく、彼の妻だったのだろう。都立A高校��近くに仮住まいを借りていたのを知ったのだ。どういう経緯で知ったのかは不明だが、かなりショックだったらしい。それから亮司とは音信不通になってしまった。
秀一が教職を選んだのも、赴任した高校の何処かでもしかしたら亮司と再会できるかもしれないという思いがあったからだった。しかし、都内の高校をあちこち渡り歩いたが、彼の目前に亮司は現れなかった。いい加減、そんな思いはかなぐり捨てようと、まァ、ある程度のキャリアもあるしと軽い気持ちで私立K高校に来たのである。その間、自分も一時期は同じ教員や生徒の一部と関係を持ったり持ちそうになったりしたが、亮司の様な激情沙汰に至ることはなかった。
私立K高校では、もしかしたら何かあるかもしれないと、秀一は何か胸騒ぎがした。理事長の貢や校長の岩﨑と出会っ���時、そんな予感がしたのだ。また、やはり心の中では亮司に対する思いは消えていなかった。嗚呼、もし再会できたら思いっきり愛して欲しい…。
明日から本格的に始まるK高校での生活に、秀一はアルバムを閉じると両腕でギュッと抱きしめ、ローテーブルの上に置いた。クローゼットの引き戸のホックには、明日袖を通す背広が掛かっていた。
真夜中になり、岩﨑は巡視を終えると宿直室に戻った。さて、シャワーでも浴びるかとシャワー室のドアを開けようとした時、「あの声」が聞こえてきたのだ。彼は、
「な、何!?」
と周囲を見渡した。彼は脱ぎかけたTシャツを再び着て寮の外に出た。
「あッ、あん! あん! あん!」
何か鞭の様なもので叩く音が響く。校内で「SМプレイ」でもやってるのかしら!?と、岩﨑は恐怖感で震えながらもその声が聞こえる方向に歩いて行った。
雑木林に来た時、遠くの方に亮司が寝泊まりする「別荘」があったが、すでに日付も変わっている時間帯だったので照明は付いていなかった。それでも、
「も、もっと絞めて! 虐めて! 犯して!」
という声が響く。岩﨑の恐怖感は最高潮に達し、
「だ、誰かいるの!? 返事しなさいよ!」
と大声を上げた。しかし、何の反応もない。懐中電灯をあちこち向けてみるが、それに気付く気配もない。まさか、「おばけ」!? そう確信した途端、
「キャアァァァァァァ〜!」
と悲鳴を上げ、雑木林を跡にした。
その夜、岩﨑は布団にくるまって一睡もできなかった。
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未明の君
子どもが39℃を発熱して、未明から夜明けまでぐずり明かした。抱いている体が熱かった。熱燗の徳利くらい熱い、と思った。かかりつけで処方してもらった坐薬をぶちこんで、氷嚢をあてがって、家人とあらゆる手を尽くしてみたが、一向におさまらず、寝汗に濡れた頭を撫でてやると、大泉門がいささか腫れている。インターネットで検索してみると、髄膜炎だとか水頭症だとか、かなり致命的な診断が並んでいて、いよいよ慌てた。救急車の搬送も視野に、ひとまず24時間受け付けている医療相談窓口に電話した。深夜3時頃であった。母乳を飲んで、泣き叫ぶ元気があるのなら大丈夫、本当に重篤なら猛烈に嘔吐してぐったりしているはずである、との見立てで、ひとまず安心しつつ、しかしそのまま寝つかれずに朝を迎えた。磨りがらす越しに差し込んでくる白い朝の光に、子どもを抱き、あぐらをかいて上躰を前にぐっとかしげた妻のシルエットが徐々に浮かびあがっていった。濃密な疲労の色を翳らせて、黙りこんでしまった彼女のからだ。俺は仕事を2時間遅刻して、4時間だけ働いて、2時間早退した。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和七年(2025年)8月8日(金曜日)弐
通巻第8900号 増大号
短期集中連載
『トランプ 2.0 政権』(その1)
*************************
2025年1月20日、トランプは第47代大統領として返り咲きを果たした。1776年のアメリカ建国以来、期をまたいで再選された大統領はこれまでクリーブランド大統領(第22代と第24代)だけだった。
トランプタワーでゴールデンエスカレーターを降り立ち、大統領選挙出馬を表明したのが2015年6月16日。振り返れば、何不自由のないセレブの身から政界でのディープステートとの戦いに身を投じ、既に10年の月日が流れていた。
民主党やRINO、ネオコンらに阻まれて不完全燃焼に終わったトランプ1.0政権の4年間。そして民主党に選挙不正でやられて下野した次の4年間。数え切れない裏切り・不当な弾劾・選挙不正・司法の武器化・暗殺未遂・不当な報道という地獄を乗り越えて誕生したトランプ2.0政権。困難な時にこそ誰が真の友人かが分かるという。トランプは記者の質問に答えて、「人を100%信じているなんて言える訳がない。」「実は誰も信用していないんだ」と語る一幕もあった。然は然りながら、トランプはこの10年間で、誰が本当の仲間や味方なのかを理解した事だろう。
ワシントンの力学を学び、様々な知恵も得た。
トランプ2.0はこういった10年の集大成だ。政権発足後の半年を経過したトランプ2.0を総括する。
第1章「過去から学んだトランプ」では、過去の苦い経験が政権発足の準備段階である政権移行チームの活動にどのように活かされたかを紹介する。
政権発足直後から次々と発令される大量の大統領令(EO)は、あえて聖域都市を最初のターゲットにした不法移民の一斉取締や、電光石化で政府に埋め込まれた不正システムの発掘・暴露を行う政府効率化省の活躍と相俟って、有効な反撃を行う前に次々と矢が放たれ、敵陣営である民主党、ディープステートを茫然自失の状態に追い込んでいった。
第2章「スタートダッシュ、衝撃と畏怖作戦(Shock and Awe)」ではイラクの軍事作戦の「衝撃と畏怖」作戦にも例えられたトランプ2.0の疾風怒涛のスタートダッシュについて見ていく。第3章「大統領令から見るトランプの政策」では、日々発令され、7月で既に166件に達する大量のEOから、彼が目指すアメリカを読み解いてゆく。
トランプ陣営の快走に待ったをかける勢力として、地方の左翼的な活動家裁判官の「全国差止命令」がある。トランプは最高裁への緊急申請で対抗し、7月時点で最高裁は彼ら活動家裁判官の全国差止命令を厳しく批判する判断を下した。また共和党挙げてEOの法案化により差止命令を防ぐ法の盾を築く取り組みを行っている所だ。第4章「活動家裁判官との戦い」で解説した。
もう一つの課題は大統領就任後すぐにでも紛争をやめさせるとしていたウクライナやガザの紛争だ。ネオコン陣営の抵抗・妨害もあり、就任後半年を経過しても彼が選挙中から主張していたように簡単に紛争が収まる気配はなく、トランプからすれば頭の痛い問題だ。こちらは第5章「止まらない国際紛争」で分析する。
ロシア疑惑、司法の武器化等、過去10年間トランプをでっち上げの疑惑や容疑で苦しめたディープステートだが、今や悪事が完全に公になりつつある。オートペン疑惑等、新たに発覚した民主党のスキャンダルも含めて第6章「過去の精算」で現在の調査・捜査の状況と課題を纏めた。数ある疑惑の中で、エプスタインにまつわる事件だけが奇妙な展開で真相の公表すら危ぶまれる状況となっている。
第7章「展望と課題」では、エプスタインや紛争終結等の直近の課題から、来年秋にある中間選挙を見据えたトランプ2.0における今後の課題と、MAGA運動がディープステートに勝利する為の展望を筆者個人の願望を込めて書いた。(大坂の竹本)
第1章:過去から学んだトランプ
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政権移行チームは、法律に基づき、選挙で勝利した大統領(この場合トランプ)が現政権(この場合バイデン)から政権を引き継ぎ、新政権を円滑に立ち上げる為の政権発足までの暫定的な組織だ。トランプは163名のチームを組み、閣僚や4000人に上る政治任用者の人事、政策の調整や連邦機関との調整にあたった。
・オバマは我々の(第一次政権の)選挙キャンペーンをスパイしていた。(トランプ:ロシア疑惑について)
・第一次政権の1番の失敗は人事だった。ワシントンに仲間がおらず、人に言われてネオコンやRINOを起用してしまった。(トランプの述懐)
・第一次政権の最後に大統領令(EO)を出そうとしても司法省OLC(法律顧問部門)が次期バイデン政権のEO草案のリーガルチェックを優先した為、時間切れで一部EOを発令できない事態に追い込まれた(ピーター・ナヴァロ談)。
トランプはこういった過去から学んだ。トランプ2.0の政権移行チームは慣例に従わず、バイデン政権の連邦政府行政サービス庁(GSA)と司法省(DOJ)の協力をきっぱりと拒絶した。チームの対応は吹っ切れた強さを感じるものだった。
通常GSAは移行チームが活動する事務所スペースやIT設備(コンピュータ、電話、セキュアシステム)に加えて連邦資金(最大700万ドル)を提供するが、これを拒否。移行チームはマー・ア・ラゴを拠点とし、自前ですべての機材等を準備した。10億円の補助金を捨ててでも、バイデン政権の影響やスパイを嫌った措置だった。
その結果、マー・ア・ラゴでは連日トランプが各方面のゲストを招いた公演やパーティー、プレス発表を行う傍ら、トランプファミリーや移行チームのスタッフを始めとして、4千人もの政治任用者の面接やそれらをカバーするメディア陣がマー・ア・ラゴに押し寄せ、マー・ア・ラゴは数ヶ月にわたり、アメリカ政治の中心地となった。
移行チームは司法省の協力も拒否した。トランプサイドからすれば、司法の武器化でトランプを攻撃した張本人であるガーランドを筆頭とする司法省の協力などあり得ないとの事だろう。陣営は採用するスタッフの身体検査や大統領令のリーガルチェック等は全て自前の法務チームで対応し、バイデン政権の司法省には一切関与させず、密かに前代未聞の大量の大統領令を準備していった。
トランプは就任式前にノートルダムの落成式にフランスへ赴き、マクロン大統領はもとより、英国王室やゼレンスキーとも会談し、堂々とフライングで外交を開始する一方、就任前から議会を巻き込み、DOGE(政府効率化省)の枠組みを構築、トム・ホンマンをボーダー・ザー(国境管理の責任者)に指名し強力な布陣を作り上げた。
第2章:スタートダッシュ、衝撃と畏怖作戦(Shock and Awe)
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【衝撃と畏怖作戦:大統領令】
こうして舞台装置を整えながらトランプは1月20日の就任式を迎えた。正午からの就任式と就任受諾演説を終えると議事場内で最初の大統領令(EO)に署名。舞踏会などの公式日程をこなしながら、夕方にはキャピタルワンアリーナに登場。待ち受ける支持者の前で国境管理その他のEOに署名。署名後にペンを聴衆に投げ入れるパフォーマンスで会場を沸かせた。
トランプは大統領令(EO)署名に際し、EOの内容を一つ一つ次官のウイル・シャーフ(Will Scharf)に声に出して説明させながら署名し、国民にEOの概要を説明するよう工夫した。(これは今も続いている。)
夜になってもトランプはホワイトハウスのオーバルオフィスに場所を移し、取り囲む記者団の質問に答えながらEOの署名を続けた。就任式当日、彼は26件のEOに署名した。衝撃と畏怖作戦とも例えられたトランプ2.0政権の怒涛の物量作戦が始動した。
次章に纏めるが、トランプは翌日からもEOに署名し続け、壁の建設再開、WHOやパリ協定からの離脱、ユネスコへの資金拠出停止、対外援助の見直し、化石燃料推進、ワクチン接種義務の撤回、薬価の引き下げ、ロシア疑惑やハンター・バイデンのラップトップ隠蔽に加担したもの達への制裁、DEIやWOKE思想の政府機関や学校からの排除、偏向報道を続けるNPR、PBSへの補助金廃止等、バイデンとは真逆な政策を次々と打ち出した。
トランプは僅か半年足らずで166件のEOを発令した。トランプ1.0では半年で37件、4年で220件、バイデンは半年で50件、4年で162件だった。トランプ2.0では半年でバイデンの4年分のEOを上回る驚異的なペースでEOを発令していった。
【衝撃と畏怖作戦:不法移民対策】
ボーダー・ザーであるトム・ホンマンが指揮するICE(米国移民税関捜査局)は政権発足翌日から行動を開始した。不法移民をかくまう聖域都市に踏み込み、一日千人を超えるペースで不法移民を排除。半年で27万人を逮捕、24万人を強制送還している。
トランプは国境の壁建設の再開を命じる一方で、不法移民から生まれた子供に市民権を与えないとし、不法移民を収容するためにアルカトラズ刑務所の再開、アリゲーターに囲まれ脱出不能との触れ込みでフロリダにも「アリゲーター・アルカトラズ」を新設、グアンタナモ収容所の活用も決めた。更に犯罪歴のある不法移民を米国からエルサルバドルの刑務所に移送する作戦も行った。
エルサルバドルのブケーレ大統領は、徹底したギャングの取り締りにより自国の治安を急激に改善させる事に成功し、自国民の高い人気を誇る43歳の若い大統領だ。彼はホワイトハウスに招かれ、「ジャーナリストは何千人も刑務所に収容したと(犯罪者の人権を)言うだろうが、私は何百万人(の市民の人権)を開放したと答えたい」と語り、トランプは「そのフレーズを使っていいかい?」と応じる一幕もあった。ブケーレはトランプの盟友だ。
左翼はこの大量の不法移民逮捕に抗議し、「No Kings」なる抵抗運動を組織し、カリフォルニアを始め全国的に暴動を主導した。予断は許されないが、政権側は州兵や海兵隊を迅速に展開し、7月現在暴動は鎮圧されつつある。2021年のJ6議事堂襲撃事件では軍部や議事堂警察が州兵の展開を遅らせて暴動が拡大した。苦い経験がここでも光った。
【衝撃と畏怖作戦:DOGE(政府効率化省)】
トランプはUSDS(米国デジタルサービス:日本のデジタル庁のような組織)を、DOGEとして改組し、新たな組織を立ち上げる時間を省き、初日に正式にDOGEを発足させた。前年のトランプ暗殺未遂事件以来トランプを全面的に支持していたイーロン・マスクがDOGEを率い、マスクが公募で集めた若い天才集団は、一日16時間、土日もなしにDOGEの仕事に没頭した。
彼らはトランプ政権によって高いレベルのセキュリティークリアランスを付与され、強い権限で政府組織のシステムに侵入。次々と無駄や不正を発見し、公表していった。
・南スーダンの大使館に巨額の784億ドル。
・USAID は、400億ドル以上の税金を使って海外援助。(ミャンマーのDEI 奨学金に4500万ドル、アフリカにおけるコンサルタント主導のESG投資に5億2000 万ドル、受取人不明の12億ドルの助成金)
・DEI関連の104の政府契約を見直し10億ドルを削減
項目をいちいち挙げるときりがない程の事例が次々と明らかにされていった。各部門の官僚達がDOGEを非難する声明を準備している間に、無駄やWOKEな支出等をWEB上で具体的に公表され、反論も追いつかない状況となった。
大量の大統領令と決然とした不法移民の取り締まり、何百、何千という職員の解雇やUSAIDや教育省等の組織の解体、そしてDOGEが次々の公表するスキャンダルとも言える様々な発見。これらのニュースが連日全米を駆け巡った。
トランプ2.0の衝撃と畏怖作戦の矢継ぎ早の展開に民主党はパニックに陥った。申し分のない滑り出しだった。
第3章:大統領令から見るトランプの政策
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2025年1月20日に始まったトランプ2.0の物量作戦の中核をなす大統領令(EO)は2025年7月5日現在、EO14147~EO14312の166件におよび、加えて45件の覚書、70件の宣言が発令されている。これらのEOは、不法移民、経済、反グローバリズム、規制緩和、WOKEイデオロギーの追放など幅広い政策分野を網羅しており、正にトランプがこの10年、追求し、訴え続けてきたMAGAアジェンダ、アメリカ第一主義を具現化したものとなっている。
政権が発足してちょうど半年になる。トランプのEOを分野ごとに分析し、成果も整理した。
https://www.federalregister.gov/presidential-documents/executive-orders/donald-trump/2025
【不法移民と国境】12件のEOは不法移民への直接の対応から、徐々に聖域都市や反対派への対応にシフトしている。海外からの流入は止まった。しかし、不法移民排除は今のところ月5万人ペースだ。犯罪者を優先的に取り締まっているとは言うものの、1千万人以上と言われる国内の不法移民に対処するのは大変な労力が求められそうだ。
【関税】18件のEOは薬物流入防止、貿易赤字の解消、国内製造業振興を目指して発令されている。過去には日本の製鉄所でも米俵を担いて運べたら採用といった事があったように、製造業は幅広い層に労働の場を提供できる。サプライチェーンを海外に握られる事も避けたい。本音は中国への対応なのだろうか?どこまでの物を国内で生産できるか、懐疑的な見方も強い。
【経済産業】26件のEOは、デジタル通貨やAIにはじまり、銅、木材、鉱物、希土類、水産物、海洋・深海資源、超音速飛行技術、ドローンに及ぶ。欲深く、何でも1番になりたいというトランプの目指すアメリカ像だとも言える。
【エネルギー・反グローバリズム】15件のEOはバイデンが進めたグローバリストアジェンダ、化石燃料敵視政策を捨て去る政策で埋め尽くされている。アメリカの石油・ガス・石炭資源開発を促し、原発技術の開発にも注力するとしている。
【外交・安全保障】13件のEOで目を引くのはゴールデンドームだ。今の所ロシアのハイパーソニックミサイルを撃ち落とす技術はない。ソ連の崩壊にもつながったレーガンのスター・ウォーズ計画の再来となるか?注目される。
【規制緩和と政府改革】25件のEOはDOGEの活動を全面に出しつつ、教育省や平和研究所等の政府機関の廃止を含め、大きな政府からの脱却を目指すものだ。トランプ1.0で発令された規制を一つ作るには二つの規制を廃止しろとの方針は、官僚が二つの規制を一つに纏める抜け穴を見つけた。今回の一つ作るには10の規制を撤廃しろとのEO(10 to One)や政府職員一人の採用には四人の退職を求めるEOにも官僚は果たして抜け穴を作れるだろうか?
また10 to Oneやエネルギー関連の規制には失効期限を設けるというサン・セット条項は、イーロン・マスクが主張している「人は死ぬが規制は死なない。規制を減らす努力をしないと規制が積み上がり、何をするにも違法となってしまう」という哲学を反映したものだ。
【WOKEイデオロギーの追放】20件のEOはWOKE思想、DEI思想やジェンダーイデオロギーを政府や教育の場から追放するというトランプが長年主張してきた主張をそのまま実行に移した物で、政府改革で挙げた教育省その他政府機関の廃止もWOKE思想根絶の一面を併せ持っている。
トランプの反WOKE戦略により、6月のLGBT月間は人や予算が集まらず低調に終わった。ペンシルベニア大学(UPENN)はトランススイマーの記録を抹消、女性選手に謝罪した。しかし、メーン州やカリフォルニア州では未だトランス男性を女性スポーツに参加させており、トランプは政府予算の停止を検討している。NPR・PBSへの補助金廃止は7月になり議会で予算化された。
【健康(MAHA)】13件のEOではワクチン接種義務の見直しや薬価の引き下げが謳われている。
トランプ政権はロバート・ケネディJrをHHS(保健福祉省)長官に据え、子どもの肥満や自閉症などの解消を目指すMAHA(アメリカを再び健康に)政策を推進しており、食品添加物など食品関連にもメスが入りそうだ。またケネディー長官はHHS職員の大胆な入れ替えにも注力している。
【過去の精算】13件のEOはロシア疑惑やハンター・バイデンのラップトップ隠蔽、司法の武器化、選挙不正等過去にトランプが煮え湯を飲まされた事案の意趣返し、制裁の項目が並んでいる。第6章でも書くが、トランプを支持する保守派からは、制裁もいいが、これだけの悪事で誰も逮捕されていないという現状に苛立ちを募らせる者もいる。
【その他MAGAアジェンダ】その他の12件のEOは、主にトランプが過去から主張してきたアメリカ第一主義に象徴されるMAGAアジェンダの一部と言える。銃を所持する権利保護や死刑制度復活等の強硬な保守政策を打ち出している反面、真面目な学生への支援や黒人大学への支援等の穏健な政策も含まれている。
https://www.federalregister.gov/presidential-documents/executive-orders
第4章:活動家裁判官との戦い
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上々の滑り出しを遂げ��トランプ2.0に思わぬ障害が現れた。アクティブ・ジャッジ(活動家裁判官)と呼ばれるリベラル思想に侵された地方の裁判官達が濫発する「全国差止命令」だ。活動家裁判官達はトランプ政権が行う不法移民の強制送還や職員の解雇措置などの停止を求める裁判で、即時差止命令を濫発し、その効力が全米に及ぶとした。
メリカでは、この手のニュースを伝える時、オバマJUDGE、クリ��トンJUDGEなどとどの大統領により任命された裁判官なのかを紹介する。それほどアメリカの裁判官は党派性むき出しなのだ。
日本では特定の地方裁判官が原発差し止めの仮処分等、活動家の思い通りの判断を下す事が知られているが、オバマJUDGEらの活動家裁判官は一つの判決で特定の原発ではなく全ての原発を止めろというような判決を濫発した。
「裁判所の権能は法律の翻訳の筈だ。8千万票の支持を集めて当選した行政府の長である大統領の政策を、選挙で選ばれたわけでもない地方の裁判官が全国的に阻止できるのか?」「三権分立というが、いつから裁判官は行政の優位に立つ事になったのか?」といった批判をよそに、活動家裁判官は次々と「不法移民の強制送還の差止」「不法移民の子に対する出生地主義による市民権付与停止の差止」「連邦職員の解雇の差止」などの全国差止命令を下した。
全国差止命令はこの半年で40件にのぼり、単純計算で毎週1件か2件の差止命令が出ている計算になる。連邦司法は94の管轄があるが、その内、僅か5つの地区の活動家裁判官だけで、35件もの全国差止命令が濫発され、トランプ政権を妨害している。
(最高裁への緊急申請)
トランプも負けてはいない、全国差止命令の無効化を訴えて最高裁の介入を求め、この半年で20件の緊急申請を行った。最高裁は多くのトランプの主張を認めており、20件中、17件はトランプの勝訴。1件は敗訴、1件は取り下げ、もう1件は係属中となっている。
https://ballotpedia.org/Supreme_Court_emergency_orders_related_to_the_Trump_administration,_2025?_wcsid=E0B4828C0CA7F5C1E362080B97CC71AB39B0D46F3B576F7D#Gomez_v._United_States
緊急申請は、最高裁のシャドー・ドケットと呼ばれる緊急事件簿を迅速に処理する事を求める申請だ。最高裁は通常手続きを省略し、口頭弁論なし、署名なしで命令を下す。この命令は下級裁判所での訴訟が進行中であっても行政措置の実施を許可または阻止する効果がある。
因みに緊急申請の申し立て件数だが、トランプ1.0では4年通算で41件だった。バイデンは4年で19件、オバマは8年で3件、ブッシュは8年で5件だった。トランプ2.0の半年で20件というペースは驚異的だ。それを迅速処理しなければならない最高裁にも大変な負荷がかかっている模様だ。
(唯一の敗訴事例)緊急申請で唯一敗訴となった事案は、リベラルの隠れ蓑、CIAの出先機関などと言われる合衆国国際開発庁(USAID)廃止を決めた大統領令(EO)に関連したものだ。このEOに関連してトランプ政権が「20億ドルの補助金支出を中止」しようとした所、活動家裁判官から全国差止命令で20億ドルの支出を命令された。この命令を覆そうとした緊急申請が最高裁から否定されたものだ。
その後、20億ドルの金額での内訳は不明だが、原告に155件、非原告に6,549件が支払処理され、約2,000件が未処理・未支出となっている。今やUSAIDは解体され国務省に吸収された。職員も活動もごく一部が存続しているに過ぎない状況だが、最後にお金だけは国からむしり取ってやろうと現在も控訴審で争われている。
(画期的な最高裁判断)6月27日、最高裁は不法移民の出生地主義に関するEOへの別々の3件の差止命令へのトランプ陣営からの緊急申請について判断を示し、EOの内容については判断しないとしつつ、広範な差し止め命令は従来の衡平法上の権限を超えていることを強調し、その適用範囲を狭め、より的を絞った訴訟を下級審に強制した。連邦裁判所には全国差止命令を下す権限はないとする画期的な判断だ。
「連邦民事訴訟規則23条は、米国連邦裁判所におけるクラスアクション(集団訴訟)を規定しており、多数性(概ね40人以上)、問題の共通性、主張のクラスにおける典型性、代表者の適切性を要求しており、この要件が満たされている場合に限り、集団の1人(または複数の)構成員が構成員全員を代表して集団訴訟を提起することができるとされている。しかるに、全国差止命令は、当事者にも非当事者にも同様に利益をもたらす救済への近道を偽造することによって、規則23条を回避し、裁判所が『事実上の集団訴訟を自由に創設する』ことを可能にする事にな
る。」(最高裁バレット判事の意見書より)
活動家裁判官を手厳しく批判し、包括的に下級審での全国差止命令を否定する内容で、濫発が続く活動家裁判官の行動に大きな制限が加えられる事となった。しかし、先程の最高裁の意見でも言及のあった、集団訴訟と、州が代理で政権を訴えるという2つの道が残されており、既に出生地主義による市民権付与を回復させる目的で集団訴訟が準備されているとの報道もあり、まだまだ目を離せない状況だ。
(法制度化)全国差止命令に対する最高裁への緊急申請は、活動家裁判官等の妨害に対するトランプ政権が取りうる文字通り緊急の対応策と言えるが、もう一つ大切な対応策がある。
行政命令である大統領令(EO)を法律に落とし込む作業だ。
EOは、行政手続法に基づき頻繁に提訴され、裁判所は「恣意的かつ不合理」と判断した場合や不可逆的な損害を引き起こす場合等に、一時的な差し止め命令や仮差し止め命令を容易に発令できる。一方、法律は明らかに憲法に違反する場合を除き、議会が法制化した意図を尊重しなければならず、差し止め命令の取得と維持が困難になり、反対派が有利な管轄区域で訴訟を提起し「裁判官ショッピング」で全国的な差し止めを目論む「法廷戦術」を困難にする。幸い、僅かな差ながら上下両院で共和党が過半数を占めており、7月28日時点で既に50件の法案が成立して
いる。
https://www.majorityleader.gov/news/documentsingle.aspx?DocumentID=5615
具体的に見ていくと、USAIDの廃止、NPR、PBSへの助成廃止はEOから法律化された。これ等は正に反対派を立法府の権限に挑戦させるよう強制し、行政裁量への挑戦を回避する立法上の盾を築いた好例だ。
また、当事者以外に差止命令を禁止する、直接活動家裁判官をターゲットとした「不当な差し止め命令の責任法」も成立した。成立の見込みは立っていないが、H.R. 3502「不法差止責任法」は更に強力な法案だ。2017 年以降、政府に対する訴訟の90%で裁判所は保証金の要件を免除しており、原告はほとんどリスクなしで差し止め命令を求め提訴できた。この法案は、一時差止命令または仮差止命令に対して命令を出す裁判所に保証金を義務付けるもので、その命令が上級審で否定された場合、行政側の損害賠償にその保証金を充てるというものだ。筆者は
この法案の成立を望みたい。
トランプ2.0政権が最初に成立させた不法移民による犠牲者の名前をかざす、レイケン・ライリー法を含め不法移民・国境管理に関して7件の法律が成立している。女性スポーツから男性を締め出す法律、オンラインの画像流出規制(本物の画像、AI画像共)、学校や国立公園への警察の配備を強化、フェンタニルの規制を強化する一方、警察官や法執行官の安全確保も複数法制化されている。
また、フラッキング再開や不要な環境規制撤廃等産業やエネルギー開発の足かせを外す法律は16を数える。ステーブルコインの枠組みを決めるGENUIUS法、反CBDC(デジタル中央通貨禁止)法、デジタル資産市場明確化法などの暗号通貨に関する法整備も進めた。
選挙不正対策として有権者登録には米国市民権の証明を求める法案(Save Act)等も成立した。
EOには次の大統領が簡単にEOを上書きして否定できるという弱点もある。
成立した50件の法案は、MAGA政策のEOを法律でガードし、恒久化を目指す取り組みといえる。
(つづく)
(大阪の竹本)
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ちょいと一息-4
その他色々なヤツも😅 あまり出しませんが、とりあえずメインの仕事場の夜明けです😅 未明の4時頃から外で仕事ですが、晴れてくれると6時くらいから東の空が明るくなってきます😊 ですがこの時間帯はまだまだ長袖が必要ですね💦 で、午後帰宅して少し休んで庭仕事。ビワの実の間引きと袋がけが全く追いつきません😩 自分の身長が160cm台、180cmの脚立を使って1番上の段に立っても届かないほど伸ばしてしまったのは大チョンボでした😂 残念ですが、ハサミの届かない房はコウモリや野鳥のものとなります😅 危険を冒してまでは収穫に固執しません。 よく晴れてくれたこの日の自宅の工場内の気温💦 28℃まできてました😅 4月中旬としては高いほう。ですが北寄りの風なのでそんなに湿度も高くないし、なんか変な感じです。これで蒸し暑い日が続くと初夏となりますが、まだ旧暦の3月でもあるので気温の上下も残ってますね。 以前に紹介…

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twililight 3周年イベント『わたしにもやってみることができる』

2022年3月11日に三軒茶屋で本屋&ギャラリー&カフェ「twililight」(トワイライライト)を始めました。
経験のない自分が店を始めてうまくいくはずがないという声が頭の中で鳴り響きながら、それでも思い切ってやってみたら、2025年3月11日が見えてきました。夢みたいな、でも確かな実感を記念して、3周年イベント『わたしにもやってみることができる』を開催します。
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twililight 3rd anniversary event
「わたしにもやってみることができる」
このタイトルは、なんとか3周年を迎えられそうな今の実感です。
どこかから聞こえてくる「お前は無力だ」という声。
自分みたいなちっぽけな人間が、やっちゃいけないと思ってた。
何事も中途半端で何も成し遂げたことのない自分でも、思い切ってやってみたら、
ここまで続けることができた。
失敗ばかりで、来月にはどうなっているかわからないし、明るい未来を思い描くのは難しい。それでも、自分でもやってみることができたんだという手応えが、これからのわたしを生かさせてくれると思います。
憧れの作家もアーティストも、最初はきっと思い切ってやってみることから始まった。
そして今もきっと、「やってみる」をしている。それを目の当たりにできたら、きっと生きる力をもらえると思う。
失敗が怖いんじゃなくて、諦めさせられることが怖い。
わたしたちには、やってみることができるという、力があるのだから。
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会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F /三軒茶屋駅徒歩5分)
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《ラインナップ》
3/13(木)
石川直樹「K2 Naoki Ishikawa」
開場:19時 開演:19時30分
料金:2000円+1ドリンクオーダー
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3/15(土)
grandma’s gangの編み会(野村由芽)
開場:10時 開演:10時30分
料金:1500円+1ドリンクオーダー
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菅原敏「詩の教室」
開場:19時 開演:19時30分
料金:2500円+1ドリンクオーダー
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3/16(日)
岡野大嗣と木下龍也の歌会
「朝の歌会」テーマ「i」
開場:10時 開演:10時30分
料金:3000円+1ドリンクオーダー
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「夜の歌会」テーマ「余分」
開場:19時 開演:19時30分
料金:3000円+1ドリンクオーダー
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3/17(月)
柴田元幸「まだこんな物語もありまっせ朗読会」
開場:19時 開演:19時30分
料金:2000円+1ドリンクオーダー
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3/21(金)
岡本啓+柴田聡子「詩にもっと近づきたい!」
開場:19時 開演:19時30分
来店参加:2000円
配信参加:1000円
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3/26(水)
吉本ばなな+中村一般「僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ」
開場:19時 開演:19時30分
来店参加:2000円
配信参加:1000円
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3/29(土)
町田康+勝井祐二「くるぶし」
開場:19時30分 開演:20時
料金:2800円+1ドリンクオーダー
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5/2(金)
岸本佐知子+角銅真実「クリーチャー」
開場:19時 開演:19時30分
料金:2800円+1ドリンクオーダー
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5/10(土)
高橋久美子「歌詞を作ってみようの会」
開場:19時 開演:19時30分
料金:3000円+1ドリンクオーダー
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各イベントの詳細は、以下の特設サイトへ。
宣伝美術:ササキエイコ
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