#馬賊頭目列伝
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anamon-book · 5 months ago
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馬賊頭目列伝 渡辺龍策 徳間文庫 カバーデザイン=矢島高光
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karatte · 1 year ago
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有志による『天地を喰らうII』のクローンゲーム版初見プレイ。 FC版の諸葛孔明伝は実機でプレイ&クリア済み。 冒頭の無音部分カット済み。 8章 天下三分 前編 - 新野城 - ・水鏡先生が話があるということで会いに行くことに ・コウメイが隊列から外れるので、馬良などの知将を加えて軍師に任命しておくといいでしょう ・城下の人々から龐統の情報が聞けます 水鏡先生の庵へ   ↓ - 司馬徽の庵 - ・襄陽城に『鳳雛』が来ているとのこと 鳳雛が大好きな『名酒』をお土産としてくれます お酒を持って襄陽城へ   ↓ - 襄陽城 - ・住民の若い女性が野盗に連れ去られてしまったようです 野盗の頭は『廖化』という者 ・町外れ(橋がかかっている屋敷)に住むみすぼらしい男に『名酒』を渡します  連れ去られた女性を助け出したら鳳凰のヒナをくれるそう この依頼、引き受けましょう 北西の森にある野盗の根城へ 北西のひし形の森の中央が入り口です   ↓ - 北西の森 - お宝 金485/銅仙丹/金503/招魂丹 隠しアイテム ・入り口から上に4歩、右に3歩、上に11歩、右に3歩/はがねの鎧 ・金485の宝箱から左に3歩、上に8歩、左に1歩、上に1歩/はがねの剣 ・招魂丹の宝箱から下に4歩、右に3歩/はがねの兜 ・金503の宝箱から左に12マス分の位置にある草の茂み/はがねの槍 ・牢に入れられている右側の女性の位置から上に4マス分/炎の弓 牢の前にいる『廖化』に話しかけると選択肢が 『はい』を選ぶと戦闘に 廖化之砦戦・・・【廖化 盗賊 盗賊 盗賊 盗賊】 戦闘終了後、もう一度話しかけて『廖化』が仲間に 女性たちを助けたら襄陽城のみすぼらしい男に報告しに行きましょう   ↓ - 襄陽城 - ・「えー 野盗を退治しちゃったの つまんないっ!」 ・みなさんお気づきの通り、みすぼらしい男は『龐統』でした 新野城へ自動的に移動します   ↓ - 新野城 - ここに『伏龍』『鳳雛』の二人の軍師が揃いました そこに城の前に一人の武将が倒れているとの報告が ・倒れていたのは『蜀』の張松 『劉璋』の悪政に苦しんでいる蜀の民を救ってほしいとのお願い ・蜀は漢中軍と交戦中で、劉備軍は蜀の援軍という形を装い参戦することに ・張松が『蜀の地図』を襄陽城の北西の洞窟に隠した 『孟達』という者が地図を守っている 劉備に話しかけ『張松の手紙』をもらったら洞窟へ(※編成所に龐統が登録されています)   ↓ - 北西の洞窟 - お宝 1F 金1208/銀仙丹 B1 金1988/銀仙丹/知復丹/知復丹 B2 炎の鎧/西蜀地形図 ・地下2階で宝箱の前に立ち塞がる武将に『張松の手紙』を渡しましょう どいてくれます ・『西蜀地形図』を手に入れると、また道を塞ぎます 『孟達』が仲間になります 新野城へ戻りましょう(※縮地の計で脱出はで��ません)   ↓ - 新野城 - ・劉備に報告すると、蜀からの使者『法正』が来ます ・漢中軍に苦戦している蜀軍の援助に向かうことになります 荊州の守備があるため、蜀には『劉備』と軍師『龐統』、その他3名の武将の5軍編成で参戦します まずは編成所でパーティーを組みましょう(オススメは、黄忠・魏延・孟達・馬謖・馬良あたりでしょうか) 外れた武将の装備が役所の預り所いきになっていることがあるので回収を忘れずに 準備を整えたら、夷陵城の船着き場へ(※蜀の地へ渡ると荊州には戻ってこれません)   ↓ 夷陵城の船着き場に『法正』がいて仲間になります 船に乗って蜀へ   ↓ 着いたらすぐそばの『涪水城』へ なお、明確な時期はわかりませんが、この章では低確率である敵将と遭遇します あの猛将です 遭遇できるのはこの章だけなので戦う価値ありです 少なくとも後述の落鳳坡に行く時期には遭遇するので、残り兵士数や策略Pなどは普段から注意しておきましょう 【呂布 兵士 兵士 兵士 兵士】   ↓ - 涪水城 - ・宮殿には『劉璋』と配下の武将がいます 葭萌関を乗っ取った漢中軍の『馬超』という猛将を倒してほしいとのこと ・城下で情報を集めましょう ・『東へ 3つめの門を 3つくぐり 西へ 3つめの門を 4つくぐれば……』 隠しアイテム ・城下の左上の木のくぼみ/炎の鎧 北西の葭萌関へ まず北へ進みそれから西へ(蜀の地図を見るにはサブキーを2回押すと切り替わります)   ↓ - 葭萌関 - ・入り口に『馬超』と『馬岱』がいます 剣を交えたくない様子 このままではどうしようもないので葭萌関と涪水城の間にある庵へ   ↓ - 李恢の庵 - ・庵にいる人物に話しかけます 質問には素直に答えましょう ・みなさん覚えているでしょうか 以前、徐州城で署名した『血判状』を ・李恢に、馬騰が景帝の墓に隠した血判状を取ってくるよう頼まれます 地図につけてもらった×印を頼りに『景帝の墓』へ(印の上で調べると墓の中に入れます)   ↓ - 景帝の墓 - 墓の中は広く謎解きもあり、ザコ敵の『殉死将』も厄介です 戦闘が面倒なら『守りの煙』を大量買いでくぐり抜けましょう ・地下1階は、まっすぐ上に進み突き当りを左に また突き当たったら下へ進むと地下2階への階段がある ・地下2階は謎解きです 涪水城の住民の言葉『東へ 3つめの門を~~~』を思い出しましょう 元に戻したい時は階段を上る ・地下3階は回転床があり、北から踏むと西へ(西からだと北へ)、南から踏むと東へ(東からだと南へ)という法則があります ・地下4階には景帝の棺があります 開けるか開けないかを1回だけ選択できます  開けない選択をすると劉備が漢王朝復興を墓前に誓います  開ける選択をすると軍師に制止されてもう一度選択肢が出ます  現時点ではこの選択肢が何に影響しているか分かっていません ちなみに開けてもお金やアイテム等は何も手に入りません お宝 B1 銅仙丹/赤龍剣/金410/招魂丹 B2 金536/はがねの盾/銀仙丹/炎の鎧/野営の道具 B3 銀仙石/守りの煙/ 金1190/血判状  ※ここやその他いくつかの場所で手に入る『銀仙石』には後々別の使い道があるので1つは使わずに残しておくと良いかも… 血判状を手に入れたら李恢の庵へ(※涪水城で回復とセーブをしておきましょう)   ↓ - 李恢の庵 - ・李恢に報告すると馬超を説得しに行きます 葭萌関へ   ↓ - 葭萌関 - ・馬超に話しかけると戦闘になります(剣を交えたくないって言ってたような・・・) 葭萌関之戦・・・【馬超 馬岱 兵士 兵士 兵士】 ※戦闘開始直後『白馬の陣』を使用 馬超の一撃に注意 戦闘終了後、話しかけると五虎将の一人『馬超』と馬超の従弟『馬岱』が仲間に ・蜀の重臣たちは、劉備軍が来たことをこころよく思っていない 隠しアイテム ・葭萌関の奥の右にある櫓の右/招魂丹 漢中を目指し、蜀の桟道へ with OBS Studio by noinoinoiz
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2ttf · 13 years ago
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xf-2 · 6 years ago
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毛沢東はソ連と仲違いした時、長年にわたって途方もない予算と将兵の養成が必要な通常兵器より、短期間に決定的な抑止力を高める核・ミサイルが効果的であると認識した。
 そこで人民の半分が餓死してでも「両弾一星」(原・水爆と人工衛星)を完遂するという決断をした。
 その根底には、中国という国家は人民(約8��人)の半分、4億人を犠牲にしても国家は生き残れるという意識であった。
 また、「政権は銃口より生まれる」と喝破したように、国共合作で国民党軍を日本軍と戦わせ、共産党軍は後方にいて増勢につなげ、続く内戦で勝利して政権奪取につなげる考えがあった。
 実際、430万人いた国民党軍は150万人となり、120万人しかいなかった共産党軍は400万人となり、累次の内戦で約800万人が戦死したとも言われる。
中華人民共和国の建国後の犠牲者
 毛沢東は建国10年後の1958年から61年までの3年間、人民公社を地方ごとに造って自給自足で生き延びることができるように大躍進運動を行う。
 しかし、公社間の競争精神は実体の伴わない過大報告となり、結果的には約2300万人が餓死したと言われる。
 毛は失敗を認めて国家主席を辞任。1962年1月の中央工作会議で劉少奇国家主席が「三分の天災、七分の人災」と述べて大躍進を批判する。
 しかし、建国以来続けてきた反右派闘争に勝利して1964年に復権する。この15年間に約950万人を虐殺したとされる。
 1966年からは10年に及ぶ文化大革命が続く。この間の政治的な痛めつけでの死亡(約2000万人)や餓死者はほぼ1億人にも上ったとみられている。
 3度の批判を生き残った鄧小平は毛の死去(1976年)後の78年末に「改革開放」の大号令をかけ、今日の大発展につながっていく。
 しかし、どこまでも社会主義市場経済で、共産主義体制の維持が前提であった。
 胡耀邦が総書記に就任(1980年2月)してチベットの惨憺たる有様に衝撃を受け、失政の責任は共産党にあるとして、政治犯の釈放や信教の自由と僧院の再建などの自由化政策を進めるが、共産党幹部の批判を受け87年1月解任される。
 続く趙紫陽も学生たちの民主化要求に柔軟な対応を示し、天安門広場に出かけ学生を説得するが失敗に終わる。
鄧小平は共産党政権維持への懸念を深め、中国人民解放軍による武力弾圧を決断し、民主的な抵抗を戦車で粉砕する(「天安門事件」、「6・4事件」とも呼称)。
 趙は3週間後(6月23日)に解任され、上海市委員会書記であった江沢民が抜擢される。
 天安門事件の死者は発表されていないが、米国の秘密文書によると、死者は1万454人、死傷者は4万人以上となっている(方政・釈量子対談「生き証人が語る 血塗られた天安門の虐殺」、『WiLL』2016.7号所収)。
 改革開放後の経済的発展は貧富の差を拡大させ、犯罪や暴動も頻発した。400万人の死刑囚収容施設は不足する状況で、死刑免除と引き換えに外国への労働者として派遣しているとも言われる。
すべてにおいてスケールが違う中国
 列挙すればきりがないが、広大な領土と巨大な人口、困難な統一、近代化の遅れ、そして何よりも言論の自由がない共産党独裁の強権政治で「物言えば唇寒し」だ。
 他方、愛国無罪が大きな「虚言」を蔓延らせる。
 日本では厚生労働省の為体で統計の信頼性が揺れているが、中国は国家ぐるみで、GDP(国内総生産)さえ疑問視されている。
 内乱や自然災害、イナゴの異常発生による蝗害などが絶え間なく起き、その都度100万単位の死者・餓死者を出してきたとされるが、何一つ正確な数字の公表はない。
 秦の始皇帝が即位したBC221年から共産党結成の直前1920年までの2140年間に160回の内乱があり、累計年数は896年で、13年おきに約6年間の戦闘が起きてきたとされる。
 また、この間に5150回の天災、うち1035回の旱魃、1037回の水害が発生。旱魃や水害は2年に1回、蝗害も含めた天災は5カ月に1回の頻度で発生してきたことになる。
 施政が行き届かない広大な領土ゆえに、何か起きれば大飢饉に直面した。1810年900万人、1811年2000万人、1849年1375万人、1876~78年1300万人の死者を出す大飢饉が発生している。
 20世紀に入ってからも、1928~30年の大飢饉では西安市のある陝西省で200万人が流民となり、1930~32年には1000万人が餓死している。
 なお、支那事変で日本軍が開封を占領した1938年、蒋介石軍が日本軍の追撃阻止のため、黄河の堤防を決壊させ、下流域(河南省・安徽省・江蘇省にまたがる54000平方キロ、北海道の6割)の水没で100万人死亡、被害者は600万人に上ったとされる(『郭沫若自伝』は日本軍の無差別爆撃と対外宣伝した)。
 このため、3省の農地が農作物ごと破壊され、河南省では1942年に凶作、続く翌年は蝗の大群発生で、300万人が餓死したという。
 こうした餓死者が出ると、得体の知れな��茸も食し、子供を交換して食すこともあったとされる(易子而食…子を替えて食らう)。
中国人による中国人の斬殺
 問題は人為的な残虐行為で、『揚州十日記』がある。
 明朝滅亡時、満清の軍隊が南下して勢力を南京に及ぼそうとした時、南京政府の要所、揚州城の攻防で王秀楚という人物が家族や兄弟と逃げ回る間に体験した記録である。
 わずか10日間の出来事であるが、中国社会で昔から蔓延るあらゆる慣習が見て取れる。
 指揮官の逃亡、兵士の略奪・強姦・放火・惨殺などの暴虐、金品の強要や強奪などが展開される。
 2人の女性が逃げ回り、足が泥の中にぬかって脛まで没している。「1人が女の子を抱いていたのを、兵卒は鞭で叩いてその子を泥の中に捨てさせ、そのまますぐ追い立てて行った」。
 数十人のものは牛か羊かのように駆り立てられて「少しでも進まぬと直ちに笞を加えられ、あるいはただちに殺された。女たちは長い綱で数珠を通したように頸をつながれ、一足ごとに躓き転んで、全身泥まみれになった」。
 「どこにもかしこにも幼児が馬の蹄にかけられ、人の足に踏まれて、臓腑は泥にまみれ、その泣き声は曠野に満ち満ちていた」
 「途中の溝や池には死骸がうず高く積み上げられ、手と足が重なり合っていた。池はそのために平らになっていた」
 逃げ回った挙げ句、通りに出た。
 「通りには人の首が重なりあって横たわっていたが、真っ暗で誰が誰やら見分けがつかなかった」
 「(中略)城壁の下には死骸が積み上げてあるため、歩くのに難渋した。何度つまづいては起き上がったか知れなかった。何かに驚かされるたびに、地面に倒れて死骸の真似をした」
 彼らは掠奪や強姦ばかりでなく、火災も起こす。四方に火事が起こり、「こっそり戸外に出て見ると、畑の中には死骸が積み重なっていて、中には息絶え絶えにまだ生きているのもあった」。
 男(兵士)は幼女と男児を連れた婦人を捕えた。
 「男の児が母を呼んで食べ物をねだった。その男は怒って一撃すると、脳が砕けて男の児は死んだ。男は婦人と幼女を引いて行った」
 隠れていた場所に「数人の兵卒がやって来て引き出されたことが二度ほどあったが、その都度少しばかりの金を握らせると行ってしまった」。
 こうして10日間で80万人が清軍の刀下で虐殺されるという血腥い「大屠殺」が展開され、繁華の揚州は凄惨な生き地獄と化したという。
揚州を落とした清軍は騎虎の勢で数日後に南京に入る。南京王朝の福王や陪臣はいち早く逃亡し、文武百官はみな薙髪して清軍に降伏する。
 余談であるが、清軍豫王とまみえた揚州督鎮は「史可法ここに在り!」と大呼するが、武運拙く、ついに捕えられる。
 豫王は「降れば則ち富貴ならん」と諭すが、史可法は「われは天朝の重臣なり。あにいやしくも生を偸(ぬす)みて万世の罪人となるべけんや。わが頭(こうべ)、断つべし、身屈すべからず」と断る。
 豫王は3日間説得し続けるが、最後は涙を揮って部下に斬らせたという。
中国の極刑さまざま
 手元に『図説 中国酷刑史』(尾鷲卓彦著、徳間書店)がある。
 酷刑とは残酷極まりない刑罰のことで、中国の酷刑を可能な範囲で紹介したものである。
 「彼らは手足を釘で打ちつけられ、鮮血をしたたらせて架刑(はりつけ)にされている劫賊(ごうとう)に、これっぽちの憐みすら寄せないどころか、その“五花斬人(きりきざみ)”のさまを観賞するという奇怪な光景まで演じた」
 「街頭や横丁において、首が切り落とされた様子を微に入り細をうがって、活き活きとしゃべりたてるかと思えば、われ先に鮮血にまみれた人頭や半裸の女性の屍体を覗き込む。なかには饅頭に血を吸いこませ、それを食べて肺結核を治そうとする者さえあった」などの記述もある。
 酷刑には官刑と私刑の別があり、官刑では「拷問・斬首・絞縊・首枷・足枷・站籠(立った姿勢で首枷)・抽腸・鞭打ち・凌遅(寸刻みで切り裂く)・銃殺・見せしめ」が列挙されている。
 私刑では「吊り下げ・熱湯あびせ・目えぐり・耳削ぎ・活き埋め・舌抜き・火あぶり・沈め殺し・釜ゆで・圧殺・宮刑・人喰い・足ぜめ・頭髪そり・入れ墨・首切断・バラバラ屍体」などが記されている。
 読んでいて、「心胆を寒からしめる」どころか、こんな国家・社会があるのかと恐ろしくなってくる。日本人には想像を絶する奇想天外な国家・社会のようだ。
 本多勝一著『中国の旅』にも、「飢えた軍用犬の餌」にした話(文庫本p20)や「電線にコウモリのようにぶらさげ火あぶり」にした話(同p231)、「腹をたち割り、心臓と肝���を抜き取って食う」話(同)などがある。
 臓器を煮て食したのは日本兵ということになっているが、筆者には日本人の行動様式とは思えない。読者はどう思われるだろうか。
 月刊誌『SAPIO』(2015年7月号)は、「毛沢東は『資治通鑑』を17回も読み、ライバル抹殺の手本としていた」とのリードで、「『人ブタ』『食人』『生きたまま肉を削ぐ』 歴史書に描かれた中国4千年『残虐の伝統』」の表題を付けた一文を掲げた。
 その中で、「人ブタ(手足を切断し丸裸で厠に放る)」「凌遅」「大量虐殺(一族の公開処刑や赤ん坊を空中に投げ槍で刺す)」「人食い」「ムチ打ち・炮烙(銅製円柱に罪人を縛り付けて焼き殺す)」「站籠」などを挿絵入りで説明している。
中国人による日本人大虐殺
 拙論の本題は中国人が日本の軍民に暴行を加え、また惨殺・虐殺した事件の検討である。いくつもあるが、ここでは3つを取り上げたい。
(1)旅順猟奇虐殺事件
 日清戦争(1894.8~95.5)間の11月21日に起きた事件である。
 近代化に邁進中の日本は、戦争においては勝利することと国際法を順守する文明国家であることを強調する必要があり、戦場に国際法の��門家を同道し、第2軍司令官大山巌大将は「我軍は仁義を以て動き、文明に由て戦ふものなり」と訓示していた。
 勝利の報が続々と届いていた矢先の惨事に、影響を最小限にする方策で伊藤博文首相と陸奥宗光外相は振り回される。
 旅順市街に突入した日本軍兵士は、3日前に生け捕りされた3人の生首が、道路わきの柳の木につるされているのを見る。鼻はそがれ、耳もなくなっていた。さらに進むと、家屋の軒先に針金でつるされた2つの生首があった。
 米国人記者も「ワールド」紙で、「日本軍が旅順になだれ込んだ時、鼻と耳がなくなった仲間の首が、紐でつるされているのを見た。また、表通りには、血の滴る日本人の首で飾られた恐ろしい門があった。その後、大規模な殺戮が起った。激怒した兵士たちは、見るものすべてを殺した」と書いている。
 清国兵は残酷を極めた方法で傷をつけ、第2軍兵士の死体を放置した。
 死者、あるいは負傷者に対して、首を刎ね、腹部を切り裂き石を詰め、左腕を切り取り、さらに睾丸などまで切り取り、その死体を路傍に放置した。これは捕虜の扱いではなく、猟奇事件でしかない。
 この残酷さが日本軍に復讐心を燃え上がらせ、生首が兵士たちの激昂を誘ったとされる。
 攻撃の包囲網を狭められた清国兵は「袋の鼠」同然となり、軍服を脱ぎ捨て便衣兵となって民家に逃げ込んだ。
 復讐心は便衣兵の徹底捜査となる。また、市民の中には武器をもつ者もいた関係から、彼らも加害者とみなされた。
 歩兵第2連隊の加部東常七上等兵は「旅順市街に闖入するや、戸々軒々、家中を捜りて、(略)小暗き家の片隅に潜む一人の敵兵。オノレッ!とばかり・・・。直突一閃! 胸板深く突き通せば、彼、苦しさの余り、我剣刃を握れり。コワ・・・仕損じたり。と力を極めて引けば、四指を落としてがくりと倒るる所を亦一刺。魂、天涯に飛んで骸のみ」と手記に記している。
 この連隊では清国兵28人を斬殺した一等兵を筆頭に、21人、17人など、11人で166人の清国兵を屠ったという(以上、井上晴樹著『旅順虐殺事件』)。
 旅順郊外の萬忠墓には被難者計1万8百余名(かなりが便衣兵か)と明記されているそうである。数はともかく、事件は両国の将兵が確認し、内外の記者数名が報道し確認している。
 しかし、非は我に有りとのことか、中国は旅順の猟奇・虐殺をほとんど報道してこなかった。
(2)昭和2年の「南京事件」
 「長江(注:揚子江の上流域)流域上下二千浬(カイリ)に亘り、三千余名の在留邦人が暴徒の迫害から遁れて、財産を捨て地盤を棄てて内地への引揚げを断行したことは、我日本としては空前の史実であり世界的にも希有の事変である」
 「彼らの我邦人に対する嫌悪と軽侮の念は、十数年来の排日によりて遺憾なきまでに蓄養された。その今日あるはむしろ予想されていなければならなかったはずだ」と悔しさを隠さない。
 これは、合法的に南京・蘇州・漢口・重慶などに居留していた日本人が昭和2年の春、中国人によって襲われ、引揚げざるを得なかった日本人襲撃事件の実相を、直後に結成した「中支被難者連合会」が証言や公文書を用いて再現した『南京漢口事件真相 揚子江流域邦人遭難実記』の「序」である。
 少し説明が必要であろう。事件発生時までの3年間、外務大臣は幣原喜重郎であった。
 上海などで中国の横暴がしばしばあり、英米などは軍艦を出動させて鎮圧してきた。しかし、幣原外相は話し合い解決を主張し、軟弱外交と批判されていた。
 こうしたことから、南京��日本領事は「北伐軍を刺激しない」「無抵抗主義で対応する方が効果的」として、荒木海軍大尉らが準備した領事館前の土嚢を撤去し、機関銃は倉庫に隠した。
 そこに事件が起き、兵士と暴徒の侵入を許し、婦人までが凌辱・強姦の「忍ブベカラザル検査」(「検査」は領事の表現)を受けたのだ。
 中国が事件を起こしても、武力対処は一切斥けた。こうした日本外交に対する思いが「今日あるはむしろ予想されて」の謂いであり、悔しさが滲んでいる。
 これこそが「南京事件(昭和2年)」と呼ばれるもので、今日、「南京大虐殺」(昭和12年)として非難されているものは、事件でなく追撃戦であった。
(3)通州虐殺事件
 北京の東方約20キロのところに通州がある。「冀東(きとう)防共自治政府」の管理下にある通州保安隊に守られて日本人居留民は生活していた。
 盧溝橋事件から3週間後の29日(1937年7月)から翌30日未明の間に、保安隊は国民党軍と示し合わせたかのように警備を解き、女子供を含む邦人257人(日本の警備隊32人を含む)が惨殺された。
 居留民たちの救援活動を取材するために、たまたま来ていた同盟通信社の安藤利男記者も襲撃を受けるが九死に一生のチャンスを得て脱出に成功し、後に『虐殺の通州脱出記』を書いている。
 午前2時半ごろ保安隊の動きが怪しいとの電話があり、その後は不通。4時頃からは銃声も聞こえる。7時ごろになると市街南方辺りで白煙や黒煙が上がり、銃砲声も激しくなる。
 8時になると、記者たちが泊まっていた近水楼の支那人ボーイが他所から口も利けない状態で駆け込んできて、「特務機関付近の通りの邦人商家、カフェー辺りで、日本人が多勢殺されてゐる。太変です・・・」の第一報をくれたという。
 また、奇跡的に生き残った人たちも、色々と証言しており、虐殺事件の状況はかなり正確に伝わっている。
 1か月後には『主婦の友』が人気作家吉屋信子をカメラマンともども派遣。その時も証拠は至る所に残っており、女性の目で子細に記録している。
 しかし、平成28(2016)年7月、現地を訪ね『慟哭の通州―昭和12年夏の虐殺事件』を上梓した加藤康男氏によると、通州市は北京市に吸収されて、「もはやこのあたり一帯に通州虐殺事件に関連した建物は何一つ残されていない。旧城内は、90年代ごろから徹底的に破壊し尽くされてきた」という。
 事件から5カ月経った12月下旬(日本軍が南京で入城式を行った1週間後)、冀東防共自治政府と日本側との間で弔意賠償金の支払いや慰霊碑建立の決着が図られた。
 都合の悪い慰霊碑はいつしか地下に埋め隠されたが、再開発で偶然に発見された。
 その状況を「北京日報」(2001.8.24付)は、「日本軍が中国を侵略した証拠、通州区で慰霊碑が見つかる」との見出しで報じたという。
 「1938年日本軍のもので、我が国の抗戦軍民が倒した日寇のいわゆる『慰霊碑』だった。・・・文字はいずれもひどくかすれているが、『大東亜共栄』など日本の侵略理論も記されている」
 「通州区の文物所所長によれば、・・・1937年7月29日早朝に通州の2万人余が蜂起、この偽政府(注:冀東防共自治政府)を占領した上、日本人五百人余りを撃ち殺した。翌日、日本軍は大規模な報復を行い、偽政府に二つの慰霊塔を立てることを要求、塔の前には慰霊碑も立てた」
 殺害者二百数十人を「五百人余」に倍増し〝抗日の成果″を誇っているし、また5か月後の話し合い決着を「翌日」として日本の傲慢な要求に見せかける中国一流の誤魔化しがある。
 加藤氏は、「南京や盧溝橋はもとより、満州各地にある旧大和ホテルに至るまでが『対日歴史戦』の遺跡として宣伝利用されていることを考えると、雲泥の差である。『通州虐殺事件』の痕跡は極めて都合が悪いので、完膚なきまでに消し去ったものとしか考えられなかった」と述べる。
おわりに
 通州虐殺事件について、「東京日日新聞」(昭和12年8月6日付、毎日新聞の前身)は、「敵は第29軍の首脳部の命を受け26日頃から通州襲撃の保安隊及び正規兵と連絡をとり、北清事変議定書によって正規兵は天津市内に入るを得ざるを以て便服に着替へて大胆にもトラックを以て続々天津付近に侵入。機関銃、迫撃砲、小銃、青竜刀などを蔬菜や貨物の下に隠して運び込み、時の到るのを待って居た」と報道している。
 天津では中国軍から攻撃を受けるや否や、日本軍が反撃に出て撃滅したため大事に至らなかったが、通州虐殺事件は天津の日本租界・軍関係機関、その他の邦人多数居留区域と共に、2年前から襲撃計画が練られていた同時多発テロであったのだ。
 同紙は「約1万5千人を虐殺し、掠奪を恣にしたうえ、日本租界を占領しここに青天白日旗を翻して天津から邦人を一掃する」ことになっていたかもしれないと書いている。
 加藤氏によると、中国共産党は、通州事件を「反正」(過ちを正すこと、即ち冀東防共自治政府の消滅)として評価し公認しているという。それなのに、「なぜ痕跡を抹殺しようとするのだろうか」と疑問が沸く。
 筆者は次のように思う。旅順猟奇虐殺事件や通州虐殺事件は、虐殺現場の目撃者があり、「事件の存在」が証明される。これらの事件を大きく取り上げると、「南京大虐殺」についても「事件存在」の「明確な証明」が求められる。
 しかし、習近平さえ英国女王の晩餐会で「存在の証明」で「友好のプレイアップ」を図ったが、逆に「非存在」の暴露になってしまい、“はい それまでよッ!”となりかねなかった。
 南京事件は大虐殺の「状況証拠」から離れていくばかりだ。いかがであろうか。
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karasuya-hompo · 6 years ago
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RDR2:26:南へ……
 おっとこれってミッションタイトルじゃん? て感じに、そのまんまです。  ジョンがバレンタインで見つけた仕事、これを実行することで、1章はほぼ終わります。他にミッションが残っていても、2章への移行がスタート。  マイカがなにか言ってますけどそれは後回しにして(駅馬車強盗だし、マイカとやるってことは絶対荒事だし:( •ᾥ•):)、ジョンの「山羊と羊」もやってしまうことにしました。  今までずっとふらふらうろうろしてて、ミッション放置が基本だったとは思えない勢いでの進行です。  そんなわけで今回は、1章結末のネタバレ&2章冒頭です。
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 ホテルから出たら、すげー人が通ってました。こ、これはプロの猟師さんか? 2頭めの馬にめちゃくちゃ毛皮とか角とか積んでる。すげぇ。  ちなみにこの「2頭めの馬にも積む」は、アーサーにもできます。  ただ、自分が乗らない馬を連れて歩くってことは、襲われたら死ぬ可能性も高くなるので、なかなかそこまでして戦利品を運ぼうって気にはなりません:( •ᾥ•):オジサン ツヨイナ  さて、ジョンの奴はどこかなぁ。  で、どういう稼ぎ話なのかというと―――なるほど。バレンタインの羊をどうこうするわけじゃなくて、バレンタインで競売があって、そのために連れてこられる羊をいただいて、自分たちが羊飼いのふりして連れて来て売ろう、というわけか。  カレンが聞いてきた「時期によっては銀行に大金がある」というのは、ミッションにはならないのかな。銀行強盗したとき、タイミングによって金額が大きく変わるとか、いずれの話??  ともかく、これならバレンタインの人たちに迷惑はかからないからいいんだけど……なのにこの後、移動せざるをえなくなるんだよな?
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 新旧主人公の2ショット。ええですな(´ω`*)  ジョンが相手だとむやみと突っかかってしまうアーサーさんもええで。おとなげないけどそこが良い(´ω`*)  ジョンのほうがちょっと大人っぽく感じることもあるけど、そこはかとなく、アーサーに対等だと認めてほしい、みたいな感じを受けるのはなんでだろうか。気のせいかな。 
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 移動中の会話は彼等の関係を知るために欠かせない要素です。  アーサーが怒ってるのは、やっぱりジャックを置き去りにしたことですね。出て行くなら出て行く、残るなら残る、はっきりすればいいのに自分の迷いだけでふらふらして、そのせいで子供を放置して……って感じかな。  でもジョンだってまだ26とかでしょ? この時代、こんな生き方なので現代よりは早熟だと思うけど、それにしたって、なにもかも背負うにはまだ若い。  で―――そういう計画立てたはいいけどジョン自身は羊飼いの真似事なんかしたことなくて、やるのは結局俺かいな、と( ・ὢ・ ) アーサーは一日ずつくらいならいくつかの場所でやってことがある、とか言ってますな。  銃撃で脅して羊飼いを追い払って、びっくりして散らばった羊を集めて追い立てて……。  無事に競売会場には連れて行ったけど、係員みたいな人たちもちゃんと「こいつら偽物、羊泥棒」と分かってましたな(´・ω・`)  そして相変わらずアーサーさん、変なところで食って掛かるというか、折れないというかw ジョンが「15%だ」とか交渉にかかってくれて良かったじゃん。あんただけならまた乱闘騒ぎとか通報されるとかになってたんちゃうか( ・ὢ・ )
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 そのくせこんなこと言うw 泳げないのは今関係ないじゃんww  そう、アーサーは、スタミナは消費するものの泳げます。でもジョンは全然ダメらしくて。動画で知って笑っちゃいました。1でもジョンは泳げなかった、というか、水の中に入ること自体できなかったとか、水没=即死だった? そのへんはさすがにもう覚えてないなぁ。  ともあれ、酒場にダッチが来て���ので、報告にGO。
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 ダッチはここでレオポルドとなにか話してたみたい。  ジョンとレオポルドが出て行った後、「おまえの健康に」と言ってくれるダッチと乾杯。  ところがそこへ、コーンウォールの親玉が登場。一気にヤバくなりました。  冒頭の列車強盗で襲った鉄道会社のおっさん。護衛に用心棒、法執行官もかな。ぞろっと連れて押しかけてきてきやがった。  しかも、あほかジョンー!! 戦力じゃないレオポルドはともかくおまえがあっさり捕まるな―――ッ!! という具合に人質に取られてしまっています。  ダッチは、俺が時間を稼ぐから……と、あとは言うまでもなし。目・と・目・で通じ合う~♪
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 うっしゃデッドアイ!!(✧皿✧╬)  キーモーチーイーイー!(´ω`*) こういう状況で全員の頭にマークつけて、それから一気に連射で全員ヘッドショットとか、かっこよすぎでしょ! 人質とってたって関係なし。頭が完全に隠れてないかぎり余裕ょゅぅ(。 ー`ωー´)  できればその……もうちょっとかっこいいおようふくでやりたかったです(´・ω・`)
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 そんなわけで銃撃戦。町の人たちとではなく、コーンウォールが連れてきた連中とだけど、これじゃ町の人にだって俺がギャングだってバレバレじゃないかー。゚(゚´ω`゚)゚。  そんな具合で、バレンタインの近くにはいられなくなりました。こんな騒ぎを起こせばあたりは捜索されるだろうし、コーンウォールに居場所が知れてしまってるのはまずいわけで。  つーか、コーンウォールがダッチの居場所を嗅ぎつけてきたのだって、ただ彼等独自の情報網とかからなのか、密告してる奴がいるのかは微妙なラインですな。
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 追手をまいてようやく静かになりました。  あーあ……せっかく平和にのんびり暮らしてたのになぁ(´・ω・`)
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 あ、ラバだ。……ほしいけど、さすがに賞金かかってる状況で乗って行くもの��ゃないか(←
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 ゴールデンレトリーバーがいた(´ω`*)ナデナデ  横でヘンリーが荒ぶってますなw 「ダンナァ、あんた、お尋ね者って自覚はあるんですかい!?」みたいな?
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 立ち上がらせてみたり。もうちょっといい角度と光の加減で撮りたいですな。
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 む、テネシーの群れの中に一匹だけハンガリアンがいる。NEWHANOVERの「W」の右下あたり。  実はこいいうの、まめにマップをスクショしてストックしてます。馬の生息地マップはネットにあるけど、それ頼りでばかり探すより、自分で見つけておいたこういう地図で、「あそこ行ってみよう」て探しに行くほうがいいよねと。
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 キャンプに戻ってくると、もう半ば引っ越し準備完了してました。  ダッチはテントでホゼアと軽く口論。無法者で悪党だとしても、義賊だったはずなのに、最近ではその枠がガタついているんじゃないか、ただの殺人集団に成り下がってるぞとホゼア。  生き残るため……しかしそれを理由になんでもOKにしたら、それはもう義賊ではないのでは……。  ともあれダッチから、チャールズとともに次の候補地の下見をしてきてくれと頼まれました。場所を見つけてきたのはマイカ? ……あいつ、そういうマメなことするタイプじゃないと思うんだが……。
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 そうして見に行った近くに、死体を発見。どうやら襲われて殺されたようで、近くのキャンプで生き残りの人たちも発見。奥さんと子供が二人、どうにか隠れてやりすごせたようです。  ドイツ人の家族で、両親は英語が話せないようだけど、さすがは子供、片言っぽいけど英語で会話が可能。聞けば、父親が連れて行かれたとのこと。  アーサーとしては、追われる身なのだから、厄介事に関わるのはよしてさっさと目的を果た��う、というところなのですが、チャールズは「よし、任せろ」。アーサーはそんなことしてる場合じゃないと云いますが、チャールズいわく、「あんたはそういう人じゃないだろ」。困ってる人を本当は見捨てていけない人、ということ。「おまえは俺のこと、自分で思ってるほどには分かってない」と言うアーサーですが、……プレイヤーが操作してる限りには、めっちゃ人助けばっかりしてるよなアーサーさん?? なにせ天使様だもんな??  ちなみにアーサーからすればチャールズこそ、迷わず正しいことのできる、よく出来た人間。  義賊というなら、たとえ自分が苦境にあっても、難儀してる人を無視しちゃいかんと思うよ。そこで自分の利益、損害ばかり気にかけるなら、それはただの義賊気取りだもの。  でもアーサーの立場からすると、最近いろいろと不安はあるものの、それでもダッチは大切な存在で、彼の身に危険が迫るのをバレンタインで目の当たりにしてるんだから、「早く逃げないと!!」でも無理はないんだよなぁ。  なお、チャールズが痕跡を見つけて追跡してくれるので、アーサーはただついていくだけでもOKなのですが、イーグルアイを使えば自分で行き先を見つけることもできます。そうすると、ちゃんとアーサーが「こっちに向かってる」とか言って、チャールズは「さすがだな」とか答えてくれました。  ……見事。いや、ゲームとして、これは上手いなと。ハビアとの民家強盗でもちらっと書いてますけど、「仲間とともにいる」という臨場感がすごい。  これがもし、チャールズについていくだけ(イーグルアイ使ってもアーサーもなにも言わないしチャールズも反応しない)、アーサーが見つけて辿っていきチャールズはついてくるだけ、だったら、「チャールズと一緒に行動している」という感覚は激減すると思います。  すべてがこうだとは言いませんけど、こういう細部の積み重ねが、RDR2の没入感につながっているのではないかと思いました。
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 さて、無事におっさん見つけて、案の定賊が出て撃退。ドイツ語しかしゃべれないおっさんなので、アーサーとチャールズにはなにを言ってるのかはさっぱりですし、おっさんのほうも「ついていっていいのか?」とか言ってますw  これ、字幕ではドイツ語も翻訳されてしまってるのですが……これは字幕入れるべきではなかったところではないかと。
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 無事に家族と合流し、夫婦は感謝感激。ありがとう、本当にありがとうと大喜びです。  そしてここで、お礼だと言っておっさんがくれるのは、金の延べ棒。  それを見たアーサー、「��っ?」みたいな感じで、受け取った延べ棒見下ろして呆気に取られます。だから、ここのドイツ語には字幕入れるべきじゃなかったと思うんです。  ここまでの道中で、このおっさんが金鉱の持ち主で、そのせいで殺されずにさらわれたってことがドイツ語で語られてます。でもアーサーにはそれが分かりません。だから最後に金塊出されて仰天するんです。  なのに翻訳されてしまってると、プレイヤーの視点では「金鉱の持ち主ならお礼が金塊ってのもアリか」になって、アーサーと驚きを共にできなくなるんですよ。  ただまあ、プレイヤーがドイツ語に堪能、あるいはドイツ人だと無意味なんですけどねww
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 ともあれ、チャールズとともに犯人を追っていった先のほうがキャンプ地には最適だということで、ここが移住先に決定しました。  ……これ、地味に大事なポイントではないかなと思います。なにがどうポイントなのかは、結末のネタバレ知っていればこそなので黙ってますけっども。
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 ちなみに場所はここ。伝説のおさかながいる場所のすぐ傍だ!!( ✧Д✧)  つーかこれでキャンプにいながら釣りができ 「「「「「もう少しギャングらしく働け!!」」」」」  と全員からツッコまれたりして:( •ᾥ•):
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 雑用の内容はキャンプ地によって違うんですね。ここだと川辺での水汲みがあるので、さっそくやろうとしたら、ダッチに近づいたせいで自動的に会話になってしまいました。  ダッチは、俺たちはまだまだこれから巻き返すぜ! と言いますけど、アーサーは自分たちみたいな連中の居場所は、この世界からはなくなっていく一方だと感じているわけで。  しかもこの台詞、オフィシャルのアーサーのイラストに添えられているものじゃなかったっけ?  ダッチは空元気みたいに、アーサーの懸念を一笑に付し、ホゼアがこの近くに釣りのできるいい場所を知ってるから、久しぶりに一緒に釣りに行こうと言い出します。
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 この台詞ww  ギャングのメンバーはいろいろいるけれど、ダッチとホゼアが組んでたようなところにアーサーが飛び込んで、この3人が中心になってずっとやってきたのかなぁ。  だから、チャールズ��たりのおそらくアーサーと同年代の仲間や、ジョンみたいなちょっと若手、レニーやショーンみたいな若者もいるけれど、二人にとってアーサーはまさに「息子」みたいな特別な感じ?  ギャングだけど、殺人犯だけど、泥棒で詐欺師だけど、それでもさ(´・ω・`)
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 ―――と川に向かう途中で、……おいおいジョサイア、あんたなに捕まってるんだw  連行中のジョサイアに遭遇したので、うまく逃がそうとするダッチ。  雪山で小屋を訪ねるときも「俺一人のほうが警戒させなくて済む」と言い、「楽しんでいるところすまないが」と低姿勢に出て、物資を分けてもらえないか交渉しようとするわけで。ここでもダッチは偽名を名乗りながら気さくに保安官たちに話しかけ―――ダッチ、魅力的なのは間違いないですね。ただ荒っぽいだけのギャングとは違う、というのは真実かと。  あれは知り合いで、胡散臭いかもしれないがただの手品師だぞ、みたいなこと言ってダッチが気を引いている隙に囚人の一人が鍵を開けて逃亡。  どうもそこそこの凶悪なグループのリーダーとその手下だったみたい。ダッチはすかさず、うちの若いのに追わせよう、と協力を申し出、その代わりにジョサイアについては目こぼししてくれるように交渉する気かw
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 そんなわけでアーサー、保安官代理と一緒に列車に追いかけ、ギャング逮捕に協力します。殺すなと言われてるので、男の武器は拳じゃあぁぁ!!∵;.c=(ʘ皿ʘ ╬)q  リーダーはナイフ持ってますが、相手がナイフ持ちのときはタイミング良く□でスウェーしてかわすのですな。
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 というわけでダッチとホゼアは保安官とすっかり仲良くなり、ジョサイアも放免です。  もう帰るか? とも言われるのですが、一緒に釣りしたい釣り!! 釣り行こう~(´ω`*)
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 川辺に放置されているボートを一つ拝借。  漕ぐのはもちろん若い奴の仕事w
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 まったり会話しながら3人で釣りです。……ここまであんまり釣りをしてない前提のミッションなのか、ごくごく基本的なことを今更言われますなw  しかも、ゲームシステムとして、プレイヤーに「魚がかかった」と教えるためだとは思うのですが、二人して「アーサー、かかってるぞ」、「アーサー、引いてるぞ」、「アーサー」、「アーサー」っておまえらどんだけアーサーが可愛いんや!!∵;.c=[壁](ʘ皿ʘ;)qてなりますがなw  しかもリリースしまくるアーサーなので、ダッチが「優しいな」とか言うし。あーもうなにこの擬似親子!!  「こいつが20か21のときじゃなかったか」とか言って語る思い出話がまた可愛いのですが、あのさぁ、その台詞、完璧に実の親レベルやで? 普通は他人の出来事を、そいつの年齢とともになんか覚えてないで?  ほんとどんだけアーサーが可愛いのあんたたち。
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 帰りは、このまま船でキャンプまで行こうとなり、ダッチがホゼアになにか歌ってくれと所望。最初の歌が終わると、「いや、このシチュだから……」と、みんなで「3人の船乗り」という歌を歌い出します。  ところで字幕の話者が「シンガー」になのはいろいろと台無しなのでどうにかしてください orz
 わたくし、結末のネタバレは知ってます。なにがどうなるかこまかいことは一切仕入れていませんが、エピローグで(ピー)とか、そもそもRDR1という最大のネタバレが存在してるので、ダッチギャングが崩壊するのは確定事項なわけです。  そういうあれこれを踏まえてこの平和な魚釣りイベント見てるとですね、「2周めのここで泣かずにいられなかった」というツレちゃんの気持ち、分かる。゚(゚´ω`゚)゚。
 けれどこの平和は既にもう表面上のものでもあるはず。  本当は先行きへの不安を抱え、ダッチは変わってしまった、これでいいのかと思ってるアーサー。  時代の変化、自分たちの生き方の行き詰まりを感じ、ダッチのやり方に異を唱えることが多くなったホゼア。  二人がそんなふうに、かつてのような自分と一心同体の存在ではなくなってることには気付いてるだろうダッチ。  内に抱えるものはそれぞれあるはず。  だからこそ今はそれを忘れて、仲の良い、ちょっと変な親子みたいに過ごしたかったのかもしれないと思うと、それはそれで。゚(゚´ω`゚)゚。
 今までメインを進めずふらふら放浪ばっかりしてきましたが、進めたことで先が気になってもきました。着地点は知っていても、どうやってそこに至るのかはほぼまったく仕入れていません。  しかし……進めば進むほど深刻になるのは分かって��るので、アーサーさんでふらふらするなら、せいぜいで3章が限度ではないかって気もしていたり。  進めたい……でも進めるのも勿体無い……ああんジレンマっ。゚(゚´ω`゚)゚。
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usamierina · 3 years ago
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Sushi Ura-Onikai: 3rd branch of Onikai group
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I actually had a reservation for Sushi Onikai in Nakameguro at the end of June, but due to COVID19's shortened opening hours, my reservation was cancelled... I was going to try again for revenge, but both 2 branch of Sushi Onikai group in Nakameguro were fully booked at all. Luckily, I was able to get a reservation at the 3rd branch of them which recently opened in June.
鮨うらおにかいに行ってきました。
本当は6月末に中目黒の鮨おにかいの予約が取れていたんだけど、コロナの営業時間短縮のせいで予約がキャンセルになってしまっていて... その後もたびたびリベンジで予約しようと思っていたのですが、中目黒は2店舗ともいつも満席。ぐぬぬ.... ということで、若干遠かったのですが、6月にオープンしたこちらの3号店へ伺ってきました。
お店は、入り口正面のカウンターに8席ほど、さらに少し奥に入ったところにもカウンターつきの6席、という、ダブルカウンターの設計。
①Aカウンター 17:00〜 ②Bカウンター 18:00〜 ③Aカウンター 19:30〜 ④Bカウンター 20:30〜 っていう感じに分けてスタートできる仕掛けなのかな? 席数に対してフレキシブルな時間予約ができるので、とても良いなと思いました。
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コース10,000円なのですが、最初にシャリを味わってもらうための小さな海苔手巻きを。赤酢で、塩しっかりめなシャリでした。海苔ぱりぱり。
さてさて、ここからコースがスタートです。 つまみ3品+握り15品のけっこうしっかりしたコースです。
先出しのおつまみ的なのは、マグロのお刺身 ...に見えるけどこれは「トマト羊羹」🍅 トマトのしっかりした味わいをぎゅっと固めたもの。
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最初に出てくるのは、「中トロ」です。 最初に味しっかりのネタが出されるの、珍しいね〜。
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ぴかぴかの中トロ、最高!
「シャリの大きさいかがですか?貫数が多いので、途中でサイズ調整もしますのでおっしゃってくださいね」という丁寧なお声がけ。 (お腹が空いていたので、このままで大丈夫です、とお伝えしたけど、さすがに握りの貫数が多かったのもあって最後はお腹いっぱいになりました苦笑)
お次は「つぶ貝」。
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コリコリとしたしっかりな歯応えが、「貝食べてる〜」という感じ。
お次は白身、「平目」ですね。
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ここでおつまみでいただく、「なすの浅漬けと生ハム」。
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(これはそこまで印象に残らなかったな...生ハムはクオリティによって感動が全然違う。この生ハムはそうでもなかったな~。茄子との相性もそこまで良くはなかった印象。)
お次は「鰯酢〆」
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思わずGIFに。ステージに置かれた瞬間に、小さく沈むのがお鮨のかわいらしあだよね。
これ、めちゃめちゃ美味しかった...!
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脂がしっかりしててとろける青魚!
酢締めで、さっぱりとしつつも、しっかりと乗った青魚の脂の旨味が楽しめて最高です。
お次は「どんちっち鯵」
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「どんちっち鯵」っていうブランド、初めて聞くブランドだなあ。 島根県浜田市で水揚げされる鯵のブランドで、旬は4月~9月で、脂質10%のものしか出荷しない��通称「鯵の大トロ」と呼ばれる島根県のブランド魚だそうです。(あとで調べた)
ここでご説明を。お次はスモークとのことです。
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「鰆醤油付け燻製」
フワッと感が楽しめるように、撮影はスローモーションをおすすめされたので、それに従って撮影w
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鰯や鯵が出る前にスモークかけて、ちょっと時間を置いてあったものに、食べる直前に追いスモーク。チップは、香りが強い桜とかのチップではなく、広葉樹ミックスの軽やかな香りのチップを使っているとのこと。
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めちゃめちゃキラキラしてる~!
スモークの香りがたしかにそこまでエグくなくて、とてもマッチしてて美味しかった~!
ここで日本酒。私はビールを頼んだけど、同行者が頼んだ日本酒をちょっとだけいただきました。「日高見」。おちょこが、お酒を注ぐと色付き富士山がでてくる可愛いタイプ♡
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「白烏賊」。お塩とスダチでいただきます。
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むちむち〜
「牡丹海老塩麹漬け」
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小鳥のようにとまるタイプのエビ。こういう乗せ方流行ってる?笑
「甘鯛塩〆」
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「あん肝軍艦」
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アンキモ!アンキモと、奈良漬が乗っている軍艦です。
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これすごく美味しかったな〜! アンキモのしっかりねっとりした味わいと、奈良漬のややクセのある風味とシャクシャク感がとてもマッチしていて、満足感のある味わいでした。
「鱧」
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山椒塩でいただきます。ふんわりした食感が夏らしさを感じさせてくれます。
ここでおつまみの、「エビと出汁ジュレ」。
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えだまめとコーンが夏らしさあって、青いガラスの器に映えますなあ。
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「海老天海苔巻き」
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こちらの「鮨うらおにかい」は、系列店に中目黒の「天婦羅みやしろ」という、ミシュラン1つ星の天ぷら屋さんもあります。その「天婦羅みやしろ」仕込みの海老天を、手巻き寿司にしたスタイル。
美味しい〜🦐
そろそろお腹いっぱいになってきたな...というところで、旬のメニューとして「太刀魚��小丼」です。
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さっぱりした太刀魚に、香ばしい炙りの香り。
さ〜そろそろコースも大詰め、
まずは中トロを炙って...
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まぐろの、「これでもかっ!」というほどのいろんな部位をまとめまして、
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どっさりと乗せたものを
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ぜんぶいっきに
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巻いたやつ。「まぐろ巻き」うまー!
一番手前に炙った中トロが入っていて、口に入れた瞬間に脂のりのりのマグロが入ってくるので、満足感が大きく広がります。ひとくちごとにいろんな部位のマグロの旨味が押し寄せてくるので、太巻きよりも多彩で楽しめるのがよいところ。
メニューの中ではやっぱりこれが一番だったかな〜。
基本のコースは、あとは2品で終わりなのですが、ここで「鮨うらおにかい」だけで楽しめる「裏メニュー」の登場。(「本店でも出さない、ここだけの限定の裏メニューなんですが...」と打診いただいたので、それはせっかくだから...と事前にオーダー。)!
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かに、うに、馬肉、甘海老。
赤身はマグロ?と思っていたのですが、種明かしされたのはまさかの馬肉。こちらは、「蒙古草原馬」という、内モンゴルの草原で育てられた、特別な馬肉だそうです。
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これをもりもりに乗せたのが
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鮨うらおにかいの裏メニューの贅沢小丼。
想像していたよりも馬肉が赤身感だっぷりで筋肉質で、めちゃめちゃ合うかって言われると若干のハテナが頭をよぎりましたが、ウニ・カニ・甘海老��流石のバランス。海鮮の旨味よ〜。半分食べてから、添えられたスダチを追加で絞って食べるのですが、少し酸味を加えただけでまた違う味わいになるのが楽しい。
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そして、最後にでてきたのが、「白煮の鰻」
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鰻は手渡しで。速やかに(写真撮ってから、だけど)口に放り込んで、もぐもぐ......!!! 脂が乗っててジューシーで、塩でいただくのおいしー!
これはめちゃめちゃ好みの鰻でした。
最後に「玉子」。
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こちらのたまごは、かなりしっかり濾されたムラのない卵液を一気に焼き上げた、プリンっぽい仕上がり。
ごちそうさまでした!
10000円で15貫、かなりコスパがよいコースだと思うので、中目黒の2店舗も予約が取れないのは納得。噂によると3ヶ月待ちレベルとのこと。ここ八丁堀のほうも、きっとすぐまた予約が取れないお店になるんだろうなあ。
とはいえ、若干シャリの味が濃いめで、なんとなく重ための印象。シャリの味が濃いのもあって、白身や貝類のネタにあんまり感動がなかった気がする。。。。つまみも「わあっ❤️」ってなるものもなかったなあ。
いや、ぜんぜん十分美味しかったんだけど!!!笑
引き続き、美味しいお鮨さがしを励みに生きていきたいと思います!
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friendship-korea-japan-jp · 5 years ago
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12.ロシアの朝鮮進出
問い7:朝鮮の近代化とその阻止>12.ロシアの朝鮮進出
目次は こちら
12.ロシアの朝鮮進出
 朝鮮国王の高宗がロシア公使館に移ったこと及びロシアの干渉に関して、『韓国の歴史教科書』の「近代的改革を推し進める」の176ページに次のように記されています。
【三国干渉で国際情勢が変わると、王室はロシアとアメリカの力を借りて日本の内政干渉から抜け出そうとした。
 (中略)
 高宗は日本の干渉から抜け出すためにロシア公使館に居所を移した(俄館潘遷)。そして金弘集をはじめ開化派の役人を排除し、改革を中断した。】
 また、同書の「近代主権国家をうちたてようとする」の178~179ページには、次のように記されています。
【高宗の俄館潘遷により日本の干渉からある程度抜け出したものの、ロシアをはじめとする列強の利権侵奪は一層激しくなった。政府は国家の自主的地位と国王の権威を取り戻すために努力した。
 (中略)
 一方、ロシアは軍事教官と財政顧問を派遣して朝鮮の内政に干渉し、釜山の絶影島を租借しようとした。】
 そして、182~183ページの「経済侵略に立ち向かう」には次の記述があります。)
【ロシアは鉱山採掘権や森林伐採権を独占し、アメリカも雲山金鉱の開発権を独占した。
 (中略)
 独立協会はロシア、フランスなど列強の利権侵害を糾弾した。さらに列強の利権侵害を制度的に防ぐため高宗に献議六条を捧げ、外国に利権を与える時と借款の導入および条約締結の時には、各部の大臣と中枢院議長が合同で署名することを求めた。】
 『日韓併合小史』の124ページ「6 ロシアの進出と日本」には次の記述が有ります。
[李王らの露館潘遷と同時に、李範晋らは国王を擁して、金宏集らを逆賊という名目のもとにこれを捕らえ、金と鄭秉夏とを殺し、いったんのがれた魚充中も逃走の途中に殺してしまった。兪吉濬、金充植、趙義淵、張博、権濚鎮、李斗璜、禹範善、李軫鎬らは皆日本へ亡命している。
 こうして李範晋らはロシア公使館内で新内閣を組織し、総理大臣金炳始、内部大臣兼総理大臣署理朴定陽、外部大臣兼学部大臣李完用、軍部大臣李充用、支度部大臣伊要求、宮内大臣李載純、法務大臣兼警務使趙秉稯となったが、間もなく趙秉稗が農工商大臣、李範晋が法務大臣と警務使を兼任することになった。
 以後一年間、朝鮮国王と王世子(皇太子のこと)はロシア公使館に滞在、ここで政務をとっていた。この間にロシアは着々とその勢力をのばしたことはいうまでもない。すなわちロシアは二名のロシア人顧問をいれ朝鮮政府の財政軍事を監督し、士官20名に朝鮮軍隊の訓練に当たらせ、ソウル市内にロシア語学校をつくった。
 ロシアはさらに日本の勢力を抑えるために欧米資本の導入をはかり、各種利権の譲渡も、この露館潘遷中に行ったものが多い。たとえばつぎのとおりである。
1896年 3月 京仁鉄道敷設権       米・モールス
    4月 咸鏡北道慶源鐘城鉱山採掘権 露・ニシチェンスキー
    4月 平安北道雲山金鉱採掘権   米・モールス
    7月 京義鉄道敷設権       仏・グルニュエル
    9月 茂山鴨緑江鬱陵島伐木建   露・ブリュネル
1897年 3月 江原道金城郡堂峴金鉱採掘権 独・オルター
 このうち京仁鉄道の敷設権は1894年の日韓暫定合同条款によって、いったん日本に許可されたものを、着手が遅れたという理由でアメリカ人に再譲渡されたものである。]
 また、ロシアは1898年2月には釜山の影島の租借を承認させ、3月には露韓銀行支店を漢城(ソウル)に設置しました。
 さらに、1899年4月には、ロシアは馬山浦一帯を租借すべく、その地域に杭を打ち込んで、意図を明確にしました。釜山の近くの島と馬山浦にロシアの軍事基地が出来れば、日本の目と鼻の先ですので、日本にとって脅威です。日本はこの情報に驚いて、釜山にいた商人の迫間房太郎氏の名義で、ロシアが杭を打ち込んだ区域内の私有地を買収して、事なきを得ました。
 引き続いて、ロシアは1902年に5月には、既に獲得していた森林伐採権の実施を始めると通告して、60余人のロシア軍人と、馬族の頭目が率いる80余人が龍巌浦(鴨緑江の朝鮮側の河口近く)やってきて、ここに軍事的拠点を造り、10月になると砲台を築きました。ロシアは森林伐採権の実施を口実にして軍事基地を構築したことが、『日韓併合小史』の「6 ロシアの進出と日本」に記されています。
 ロシアの極東における動向について、『日韓併合の真実』の「露日戦争と李朝終焉」の「アジアがはじめて西洋を破る」の214ページに記していますので、その要点を以下に転載します。
[ロシアはアレキサンドル三世の時から、極東を支配下に置くことを、企てていた。1860年に日本海に面するシベリア沿海州に、軍事拠点として新しい町がつくられ、ウラジオストック(ロシア語で「東方支配」)と、命名された。ウラジオストックが築かれた1860年といえば、日本で元号が明治に変わる8年前のことだった。
 ロシアは極東において軍事的な地位を、着々と強固なものにしていった。ロシアは日本に対する三国干渉が成功した後、清から遼東半島の旅順と大連を租借し、旅順港に堅固な大要塞を築いて、5万人近い兵力を配置していた。南満州はロシア軍が充満するようになった。
 ロシアはアレキサンドル三世が日清戦争の始まった1894年に死ぬと、ニコライ二世が26歳で即位した。ニコライ二世はドイツ皇帝のビルヘルム二世と従兄弟だったが、二人はアジアにおける征服を競った。
 (中略)
 光武8(1904)年2月8日に露日両国が断交したのを受けて、日本艦隊が旅順港外で交戦したことから、露日戦争が始まった。
 (中略)
 この時、ロシアは南満州と遼東半島に32万の大軍を展開していた。]
 このとき、朝鮮の実態はロシアの属国に近い状態だったのです。このロシアの朝鮮における存在と動向は当時の日本にとって大きな脅威でした。
 このロシアの動向について警戒していたのは、日本だけではなく、イギリスとアメリカでした。イギリスは地球規模でのロシアの南下政策を阻止して自国の権益を守ろうとしていました。そこで、ロシアに対する利害が一致した日本と日英同盟を結んだのです。うがった見方をすれば、イギリスは日本の費用と日本人の血でロシアの極東での南下を阻止する策略をしていたともいえます。
 アメリカはすでに朝鮮に金鉱の独占採掘権があり、さらに満州の権益の獲得を狙っていました。アメリカは朝鮮の金鉱で大儲けをしていたのです。そこで、ロシアが朝鮮で存在感を増すことを危険視していて、朝鮮と満州からロシアを排除したい思いが日本と一致していました。その結果が、1905年7月に日本の桂太郎首相とアメリカのルーズヴェルと大統領の特使タフト(陸軍長官)の間で締結された秘密外交協定となり、アメリカと日本はフィリピンと朝鮮の支配権を相互に認めたのでした。その「桂・タフト協定」の内容を『日韓併合小史』の「9 朝鮮併合への過程」の217ページ「日本の朝鮮併合と米英の態度」より要点を引用して次に記します。
[1905年7月27日午前、桂伯爵とタフト長官との間に長時間の機密の会談が行われた。
第一、前略。桂伯爵は、(中略)日本はフィリピンに対し、如何なる侵略的意図をも有していないことを積極的に開陳した。
第二、桂伯爵は日本の外交政策の基本的原則は極東における一般的平和を維持することであると述べた。それ故、前期目的を達成するための最善の、かつ唯一の実際的方法は、日、米、英三国政府の間に善意の了解を形成することである。
第三、桂伯爵は朝鮮問題に関し、朝鮮は日本が露国と戦った直接の原因となったところであるから、戦争の理論的結果として半島問題を完全に解決することが日本にとって絶対に重要であることを述べた。 もし朝鮮がそのまま放置されたならば、朝鮮は必ず無思慮に他国との協定又は条約を締結する習癖を繰り返すこととなり、かくして、戦前に存在した国際的紛糾を再現するであろう。
 右の状況にかんがみ、日本は朝鮮が旧態に戻り、日本をして再び外国との戦争に突入せざるを得なくするようなことを阻止するため、断乎たる手段を取らざるを得ないことを感じている。
 タフト長官は桂首相の見解の正当性を十分に認め、(中略)日本が朝鮮に対して宗主権を設定してその範囲としては、朝鮮が外国との条約を締結するには日本の同意を要することは、今回の戦争の理論的結果であり、かつ、東洋における永久の平和に直接寄与するであろうという趣旨のことを述べた。 同長官は、これについての保証を与える権限は有していないけれども、彼の判断によれば、ルーズヴェルト大統領はこの点に関する彼の意見に同意するであろう、とのことであった。
 1905年7月    (国務省雑件書類、第三部)
 ルーズヴェルトはまた、7月31日、タフトに電報して、「貴下の桂伯に語ったことばは、凡ゆる点に於いて正しい。桂伯に対し、貴下の言は直ちに余の言なる旨を伝えられよ」といっている。また、1908年11月30日に交換した、ルート(国務長官)・高平(駐米公使)覚書の協定案でも、日本の朝鮮支配は、重ねて承認された。]
 上の「桂・タフト協定」には、「朝鮮は日本が露国と戦った直接の原因」との桂首相の見解が記されています。これは朝鮮におけるロシアの存在を強化させている高宗と当時の親ロシア朝鮮政府の施策が、日本のロシアに対する恐怖心とイギリス・アメリカの警戒感を引き起こし、日露戦争をせざるを得ない状態に日本を追い込んだことを意味しているといえます。
 当時のロシアは、満州を占領して朝鮮国境の北方には32万の大軍を駐留させ、遼東半島の旅順と大連を租借して旅順を5万の兵が駐留する大要塞軍港として、ウラジオストックの都市にも艦隊が停泊して、朝鮮半島南部の釜山と馬山浦の近辺にロシアの拠点を造ろうとうごめいて、朝鮮と日本を侵略しようとする野望を隠そうとしていません。このようなロシアに大韓帝国の高宗皇帝と親ロシア派政権がすり寄っていました。そして1903年7月、龍���浦(鴨緑江河口)に軍事拠点を構築したことによって、ロシア南下の危機感は現実的なものとなったのです。
 元が大陸と朝鮮半島を支配下に置いた時、朝鮮と元の聯合した大軍が日本へ攻め寄せてきたことがありました。今度は、ロシアが朝鮮を支配下に入れて、ロシアと朝鮮が聯合した大軍が再び日本を攻撃する可能性を未然に防ぐために、日本の為政者は決断を迫られたのです。これが日本国の存亡をかけ、多くの日本兵を犠牲にした日露戦争でした。
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indonoodoriko · 5 years ago
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オスマンの踊り子
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トルコの大河ドラマ Muhteşem Yüzyıl壮麗なる世紀 (2011-2014)は「オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜」として現在日本では衛星放送で放映し、ファンサイトもたくさんある。トルコはU.Sに次ぐドラマ輸出大国になったらしい。
ハレムといっても西欧が妄想したような、頭にタオルを巻いた裸の女性が寝転がっているところではなくふつうの大奥、後宮で諸国の先行ドラマをよく研究している。16世紀、ムガルのバーブルと同時代のスレイマーン1世の妃ヒュッレムHürrem(陽気妃の名に反し腹黒)が主人公となる。バーブルはインド征服に際し、スレイマーンの父親セリーム1世の世話になった。
オスマンはテュルク系の遊牧小部族だったが、ヨーロッパに近接していたためガーズィー(ジハーディスト)を吸収して強大になり、異教徒奴隷を積極的に人材として登用し帝国となった。能力主義は騎馬遊牧民支配に共通のものだ。
オスマンリーは多民族多宗教の帝国だったから、後宮の成員も多様だった。ヒュッレムはドラマでウクライナ出身のクリスチャン奴隷とされているが、西欧ではロクセラーナ(ロシア女)の名で知られた。
劇中ではオスマンリーの領土拡張戦争と宮廷内の陰謀や殺人が並行して描かれる。あいまには妃や側室たちが踊るが、美術衣装の充実やTVにしては大がかりな戦争場面にくらべ特におもしろい振付はない。
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ヒュッレムの踊り このドラマでのダンスはスルターンを誘惑する(寵愛を得る、子を産む、生き残る)ためのものだ。 オスマンリーの新スルターンは残りの王子を殺す決まりだった。
ダンスレッスン ジャタックス・マタックスだらけの安手なダンスは、甄嬛伝での太監やチャングムの内侍のような宦官Hadim が教える設定になっていた。甄嬛伝では寵を得ようと側室が、雍正帝の前でフィギュアスケーティングするエピソードがあった。
ヌールバーヌーの誘惑 ヴェネツィア貴族の娘との設定だからか、西欧的身ごなしに見える。ヒュッレムの後継者で腹黒。
割礼式の群舞 これは続編の Muhteşem Yüzyıl: Kösem の場面。腕の振りはテュルク的だ。ハレムは鬼だらけ。
ハートゥン ウズベクの踊りに似ているが、衣装はベリーダンスだ。ハートゥンHatun はユーラシア遊牧民の王の妻に共通の名称「可敦」で、古ウイグル起源ともいわれる。( Muhteşem Yüzyıl: Kösem )
ベリーダンス ベリーダンスは上エジプトに始まりがあるとされるが、シャマンの痙攣した身振りが元だろうか。エジプトは1517年にスレイマーンの父セリーム1世によって征服されている。 ここではサファヴィー朝出身のフィルゼ・ハートゥン(おとなしいが腹黒)による現代的なベリーダンス。紫の布は寝室への切符だ。 もはや健康法にもなった今のスタイルを世界的に広めたのは、1940年代のエジプト映画らしい。19世紀末では旋回舞もまじっている。まだオスマントルコの呼称があった時代だ。マタハリもベリーダンサーだった。
棒踊り これもエジプトの踊りだ。富裕なエジプトからの収奪を元手に、スレイマーンはヨーロッパへの領土拡張を続けた。
メウレヴィー教団のセマー オスマンリーとスーフィーは相互支援した。セマーはオスマンの胡旋だが、エジプトに伝わったタンヌーラTannoura はもはや観光化してすごいことになっている。パーキスターン・スーフィーのダンスであるダマールDhamalは旋回もある。
おまけ シルタキ 「その男ゾルバ」で有名になった肩踊りは、イスタンブルの肉屋が踊っていたものだという。ビザンティンの後継国家であるオスマンリーはヨーロッパでもあり、ギリシアは中東でもある。
時代は飛んで。トロントの在外トルコ人の踊りが見事だ。現代トルコの結婚式の踊りは魅力的。(人気の緑 Yeşilli の別の映像の説明では、場所は黒海近くのSafranbolu で、クルド Kürt集落だとのこと。 )
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Muhteşem Yüzyıl にはなかなか見られないイメージがある。
スレイマーニエ・ジャーミー オスマンリーの大建築家ミマール・スィナンMimar Sinanが1557年に完成させた。スレイマーンはスィナンに鍵を委ねようとするが、スィナンは建築中に盲目になった書道家に譲り開錠させる。
飛行人間 ヘザールフェン・アフメト・チェレビHezarfen Ahmet Çelebiは1632年に、ガラタ塔からボスポラス海峡Boğaziçi を越えてユスキュダルまでグライダー飛行したといわれる。 その弟のラガリ・ハサン・チェレビLagari Hasan Çelebiは翌年、初のロケット飛行に成功したという。(Muhteşem Yüzyıl: Kösem)
ピーリー・レイースPîrî Reis 世界地図の作成で有名だが、ここでは帝国地図を献上している。元海賊。
バルバロスBarbaros Hayreddin Paşa 海賊赤ひげ。クリスチャン側もイスラームも、海賊は騎馬遊牧民と同じく人間を収穫して奴隷商品にするのが生業だった。近代人は自分で市場に行って商品になる。 赤ひげことハイレッディン・パシャはオスマンリーの傘下に入ったあと、1538年のプレヴェゼ海戦Preveze Savaşıで地中海での覇権を確立した。1541年に本拠地アルジェをキリスト教連合軍側が包囲した戦闘には、アステカ文明を破壊したエルナン・コルテスが従軍し溺死しそこなった。
ルター オスマンリーは対神聖ローマ帝国戦略でルターを支援した。カトリック陣営はプロテスタントに譲歩せざるをえなくなった。
マキャヴェッリ 大宰相イブラーヒームが「君主論」を読む。マキャヴェッリはオスマンリーに影響されて著作した。
フランス 神聖ローマとスペインの両ハプスブルク家に囲まれたフランスは、オスマンリーと共闘する道を選んだ。もちろん二股もかけた。
タフマースブ サファヴィー朝の支配階級はテュルクだったがシーア派で、オスマンリーとの関係は曲折した。タフマースブの父、イスマーイール1世時代にオスマンリーに惨敗してから融和政策をとった。バーヤズィーット王子が後継者争いに敗北し亡命したさい、最初はコマとして受け入れ後に見捨てた。 ムガルの二代目フマーユーンは、インドを追い出された時にサファヴィー朝に身を寄せている。
シャージャハーン オスマンリーと友好関係をもち、タージマハル建設に技術者を派遣してもらった。とはいえムラト4世に会ったとかスカートにキスした事実はない。印パの視聴者は意外と怒っていない。(Muhteşem Yüzyıl: Kösem)
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モハーチの戦いMohaç Muharebesi 1526年のハンガリー王国との戦争では、クリスチャン連合軍をはさみ撃ちして壊滅させた。 これは西欧で Turan tactic と呼ばれた騎馬遊牧民の戦法だった。トゥーラーンは西欧での中央アジア遊牧民の呼称。この戦術の最古の記録は孫子の兵法書にある。 衝突後に敗北したと見せかけて退却し、調子に乗って団子になって攻める敵を両翼から包囲して殲滅する。後方騎射があれば騎馬遊牧民として完璧だった。モハーチでは被占領下のバルカン半島人が先鋒で囮にされた。 ドラマ映像では挟撃運動はあまり描かれず、追った先に強力な火力があってやられてしまう。戦前の軍議 実際のたたかいでもマスケット銃が旧式な重装騎兵を無力化した。戦闘の結果、ハンガリーは三分割された。
ウイーン包囲 1529年第一次ウイーン包囲は、冬の到来によって阻まれた。オスマン軍楽にショックを受け西洋音楽は大仰になった。
イェニチェリ 新軍の意味で、騎馬遊牧民由来の軍事力に対抗し非テュルク人の強制徴募兵を近代武装させて取って代わった。 ムガルがテュルク系国家ではないのと同じでオスマン帝国の性格上、このドラマでは王族ふくめほとんどテュルク人は出て来ない。王権は強化され600年の帝国支配を導いたが、後に旗本化して停滞し西欧に遅れをとる原因にもなった。
給料支払いの式典 大鍋とスプーンが団結の象徴だった。帽子の後ろ垂れはスーフイーに由来する。子供はムスタファー王子。軍はいつも不満をかかえている。 ベッカム似の成人したムスタファー王子誓いの儀式
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その他のメディア
コンスタンティノープル攻略 2012年トルコ映画 Fetih 1453 に Muhteşem Yüzyıl のテーマ音楽をかぶせている。「オスマンの大砲」と呼ばれた巨大砲が登場する。
Total War コンスタンティノープル陥落を描いたゲーム映像。人がゴミのようだ。 帝国の精鋭部隊。 後半はマラーターたち。
Mihai Viteazul(1970 ルーマニア) 国策映画なので規模が大きい。映画とオスマン軍楽をモンタージュした映像だ。歌詞にある「ordu戦争」は東は内モンゴル自治区のオルドス高原、南はウルドゥ、西は英語のhorde へと連なるユーラシア騎馬遊牧民の共通語彙でもある。 Mihai Viteazulはドラキュラの後輩で、反オスマンの民族英雄となっている。
Assassins Creed Revelations 青年スレイマーン1世と協力して、テンプル騎士団と密通するイェニチェリを捜し街中を尾行する。
オスマン帝国の衰退と列強の侵略に対し、汎トルキスターン主義や汎イスラーム主義などさまざまな思惑が交錯した。結果、1923年の革命によってアナトリア半島に限定したトルコ民族主義、世俗主義が国是の現代トルコが成立した。Muhteşem Yüzyıl ではその縛りの現在形が見える。イスラームが称揚される一方、だれもヒジャーブを被っていない。後宮ドラマのつねで善人も賢人も幸福になった人間もいないが、トルコ人はナショナリズム感情の高揚を得ているようだ。
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y24klogs · 5 years ago
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蛮族砦強襲作戦
ゲイル君、リュコッテちゃんといっしょ
旅人ゲイル : ……む。 アルシエル : む。 リュコッテ : む! 旅人ゲイル : ……依頼の同行者を探していたところだ。 アルシエル : 依頼の同行者を募っている男、などと名乗るの。新しい遊びか? 旅人ゲイル : 他に思いつかなかっただけだ。 アルシエル : まあまあ面白かったから良いんじゃないか。10点やろう。 旅人ゲイル : お前に採点する権利はないはずだ。……まぁいい、頼む アルシエル : 100点満点だから落第だ。 リュコッテ : なんだなんだ。知り合いなのか? 旅人ゲイル : (無視するように)で、そっちの猫にはまだ名乗っていないんだ。 旅人ゲイル : ゲイルだ、覚えなくていい。そっちはアル……覚えなくていい。 リュコッテ : ・・・猫じゃないが!! アルシエル : お前……名乗りもせずに誘ったのか…… リュコッテ : まあいいや・・・アタシはリュコッテ。よろしくな! アルシエル : なんと私もゲイルというのだ。覚えろ。 リュコッテ : ゲイルと・・・ゲイルか? 旅人ゲイル : ややこしくするんじゃない…。 リュコッテ : ・・・ゲイル1号と、二号? 旅人ゲイル : 人間でない耳がついていれば俺には同じに見えるだけだ。…ま、よろしく頼む。リュコッテ、だな… アルシエル : なんとそこのゲイルとは名前が同じよしみで20年の付き合いがあるのだ…… アルシエル : 嘘だが。 旅人ゲイル : ……(頭を抱える) リュコッテ : おお!仲良しなんだな! リュコッテ : ・・・ウソ!? 旅人ゲイル : 宿に行くぞ…………。 アルシエル : 名前から全部嘘だぞ。私はアルシエル。魔術師だ。 リュコッテ : なんだと・・・!? リュコッテ : むう・・・わからなくなってきた。 旅人ゲイル : 他人をおちょくって暇をつぶすことしか趣味がない男だ アルシエル : 面白い反応をする奴だけだよ。私が玩具にするのは リュコッテ : イタズラ好きってことだな! リュコッテ : まあ、よろしくなー。 アルシエル : して、なんの依頼なのだ。早く見せろ。 旅人ゲイル : いや…依頼書だけは見繕っていたのだが 旅人ゲイルがクエストの参加を募集しています。 クエストを開始します。 宿で過ごしていたあなたたちのテーブルに、 ひらっと、一枚の依頼書が舞い落ちてきた。 アルシエル : あ~乱暴に見るから散らばる…… アルマ:あっ、すみません。  それ、今から貼ろうとしていた依頼なんですけれど……。 リュコッテ : ・・・(ソファで寝ている 紙束を抱えて、クエストボードの前で忙しなく貼り付けているアルマを尻目に、 あなたたちは、その流れてきた依頼書に目を通す。
 【蛮族砦強襲作戦】
テキストを入力してください テキストを入力してください アルマ:――もしかして、今お手すきですか?  もし、あなたたちが行ってくれるなら、とても助かるのだけど! 他の依頼を貼り終えたアルマが、テーブルにやってくるなり、 少し困ったように言った。 アルマ:依頼元は 【ランバードの街】 の自警団ですね。  ここから南東に1日ほど行った先にある街です。 アルシエル : ええ~…… 旅人ゲイル : ん…? ほど近いじゃないか アルシエル : 暇を持て余すのに忙しいのだが リュコッテ : ・・・ん?決まったのかー? 旅人ゲイル : 都合がいいようで何よりだ。リュコッテ、依頼見つかったぞ リュコッテ : よし。行くぞー! アルマ:ランバードの街は、何十年も前に蛮族の侵攻を防いでいた  "ランバート砦"を持っていたのですが……  つい一週間ほど前、蛮族の大規模な襲撃があったとのことで。 アルマ:もう何十年も使われていなかった砦ですし、  詰めていた自警団員も、なんとか脱出して逃げ帰ることが  精一杯だったとか。 アルマ:今ランバード砦には、上位蛮族を指揮官として、  多数の蛮族兵が詰めているそうです……。  街の人たちは、今度はいつ街に攻めてくるのかって、  不安に苛まれているそうよ。 アルマ:そこで、自警団と、それを手伝う援軍で作戦隊を作って、  侵攻が始まる前に、先に砦を奪還してしまおうということになったの。  依頼は、その作戦隊への参加ですね。 アルシエル : 大変だな。 旅人ゲイル : 確かに大規模作戦のようだな そこまで言うと、アルマは少し、ばつが悪そうに声色を変えた。 アルマ:それで、うちに依頼が来たから、実力のある4人の冒険者に  すぐ向かって貰ったんだけど……、 アルマ:ランバードの街の村長さんがね、その……  『不安なので、もう一組、信用のおけるパーティーを送って欲しい』  って、追加依頼を出してきたのよ。 アルマ:ううん、戦力もそうだけど、ちょっと理由が……。  とにかく、そういうわけで、依頼人に安心して貰うためにも、  あなたたちが向かってくれると嬉しいわ。  どうかしら? アルシエル : ふぅん……先に誰か行ってるなら楽出来そうだし。 アルシエル : 良いよ。 リュコッテ : ・・・?どうした、早く受けよう。 旅人ゲイル : …そうだな。 旅人ゲイルが[受諾する]を選択しました アルマ:助かります!  それじゃあ、先方までの地図はこちらです。  馬をお貸ししますから、できるだけ急いで上げてくださいね! あなたたちはアルマに頷く。 久々に、苛烈な戦いになりそうだ。 コルト:ランバード砦は、40年ほど前の蛮族との抗争で建築された  砦ですね。 コルト:当時は堅牢な作りで、蛮族の侵攻を何度も食い止めた  歴史のある砦なんだとか……。  ランバードの街では今でも、あの砦のおかげで生き延びたという人が  たくさん住んでいるでしょうね。 アルシエル : まあ アルシエル : 今は蛮族の拠点なのだろう。めんどくさそうだな 旅人ゲイル : 蛮族に占領されるとは哀れだな。力になってやりたいものだ アルマ:ランバードの街には、もう4人の冒険者が着いているはずです。  そちらにもよろしく言っておいてくださいね。 アルシエル : じゃ、行くか。 旅人ゲイル : …そうだな リュコッテ : ああ! 馬に揺られること、約半日……。 あなたたちはランバードの街の村長宅を訪ねていた。 今回は彼が依頼人となる。 村長は笑顔であなたたちを迎えた。
……そしてあなたたちの座る椅子から少し離れたところに、 4人の冒険者が、少し憮然とした表情で座っている。 アルシエル : 疲れた。話は聞いておいてくれ。 旅人ゲイル : 相変わらずだな…。 村長:このたび占領された砦は、この街の平和を古くから  守ってきた、大切な砦です。 リュコッテ : いいけど、アタシは難しいことはわからないぞ! アルシエル : 急に心配になるような事を言うな……(渋々目を開けた) 旅人ゲイル : まぁ……話は俺が聴くが、リュコッテ、お前さんはそっちの4人と打ち解けておけ… 旅人ゲイル : 恐らくこう……警戒心を抱きそうになりそうなツラかもしれんが…。 リュコッテ : む、そうするか! 村長:それだけに、絶対に失敗できない作戦となります。  確実を期さねばならなかったので……その。 村長は、ばつが悪そうに、チラリと4人の冒険者たちを見た。 村長:――ですので、その……なんですかな。  やはり、第一印象も信用のうちといいますかな。  あなたたちが 「羊のしっぽ」 の冒険者だと証言してくださって  こちらとしても安心しましたよ。ははは……。 村長は、ハンカチで汗をぬぐいながら笑った。
……誰かがゴホンと咳払いをした。 村長:ま、まぁ、結果として、今回の作戦に戦力が増えたというわけで。  この場はまず、同じ作戦を共にする者の顔合わせということに……。 村長:顔合わせが済みましたら、街の自警団詰所を訪ねてください。  そこに自警団長がおります、彼が今回の作戦の指揮を執りますでな。  具体的な計画なども、そちらでお話することになるでしょう。 村長はそれだけ告げると、そそくさと奥の部屋に引っ込んでしまった。
……残されたのはあなたたちと4人の冒険者。 顔合わせを済ませたら、自警団詰所に向かうとしよう。 旅人ゲイル : …ま、ツラで損をするのは気の毒だが 旅人ゲイル : おかげで俺たちにも仕事が回ってきたので何も言うまい。 リュコッテ : やあ!今回はよろしくな! グレンデル:お……? 旅人ゲイルが[「久しぶり」]を選択しました グレンデル:ああ、お前か。  ったく、ここの自警団の連中と来たら……  俺たちを見るなり「山賊か!?」だとよ。  けっ! アルシエル : 山賊に見えるしな リュコッテ : グレンデル! 旅人ゲイル : 立派な警戒心だな グレンデル:ま、お前がそうじゃねえって言ってくれるならいいけどよ…  そういうわけだ、今回はよろしく頼むぜ! アルシエル : どうしよっかな…… リュコッテ : ちょっと怖い顔だもんな、ふふふ。 旅人ゲイル : (溜息)
旅人ゲイルが[何か情報を]を選択しました グレンデル:そういえば、聴いてるか?  今回相手する連中の蛮族なんだが……  親玉は、どうやら「竜」らしいぜ。  ドレイクって奴だな。 グレンデル:ドラゴンそのものじゃねえとはいえ、もしかすると、  強力なブレスか何か吐くかもな。  そういう時は、レッドドラゴンなんかの動き方を知ってると、  少しは有利に戦えるかも知れねえぜ。 旅人ゲイル : あまり直接相手取りたくはないな ドルデン:おっとぉ……? 旅人ゲイルが[「久しぶり」]を選択しました ドルデン:いやこいつはどうも。ご無沙汰しておりやして…。 ドルデン:ご存知でしょうか、  戦場ってのは大変儲かるモンでしてね。  生者の懐を漁ったら泥棒ですが、  死んじまったらもう誰の物でもねぇんだ。 ドルデン:ねぇ?  こっちの懐が温まるばかりか、辺りのゴミ掃除にもなる訳で。  年中そこらで殺し合いでもしてくれればみんな幸せなんだがなァ、  ケケ。
リュコッテ : ・・・知らない顔だな!よろしく! アルシエル : 確かに? 旅人ゲイル : それより近くに寄るな。カエルが落ちそうな臭いだ… 旅人ゲイルが[何か情報を]を選択しました ドルデン:いやね、偵察がてらちらっと覗いてきたんですが 人でなしの集まりの割にゃなかなか装備が行き届いてるようでして。 ドルデン:素っ裸の獣の相手とは訳が違うと思った方がよろしい。  中でも特に気を付けたいのは――― ドルデン:……続きをご所望で? 旅人ゲイル : フン 旅人ゲイルが[5Lを握らせる]を選択しました ドルデン:"盾"ですよ、盾。 ドルデン:倒しきるつもりで力一杯振りかぶったところが、 上手く受け流されて手痛い反撃を貰うことにもなりかねません。 戦う前に相手を良く「観察」するのは基本中の基本ですぜ。 ガイ:よォ? お前は……。 旅人ゲイルが[「初めまして」]を選択しました ガイ:援軍ってのはお前かァ? 見ない顔だが、冒険者か。  オレはガイ、トレジャーハンターだ。 ガイ:ま、何か強力な蛮族がいるらしいって聞いたからなァ……  もしかするとすげえお宝とかあるかもってな……。  レアものが見つかったら、そん時は早いもの勝ちだぜ。
リュコッテ : お!技男!! 旅人ゲイル : ん…? お前は知っていたか アルシエル : ほーう。見つけたらその時はやらんぞ。 リュコッテ : 雪山以来だな、元気にしてたかー? 旅人ゲイルが[何か情報を]を選択しました ガイ:聞いたけどよォ、二手に分かれての作戦らしいぜ。  あまりゾロゾロと群れて戦うのも好みじゃねェし  オレは賛成だぜ。 エーレンフリート:……。 旅人ゲイルが[「久しぶり」]を選択しました エーレンフリート:……援軍というのはお前か。  今回は闘技場ではない実戦だが…… エーレンフリート:……少しは安心できそうだ。  よろしく頼む……。 旅人ゲイル : 闘士のお前が依頼をしている姿は新鮮だな、エーレンフリート
アルシエル : 存外顔が広いなお前…… 旅人ゲイル : 「存外」は余計だ 旅人ゲイルが[何か情報を]を選択しました エーレンフリート:……逃げ帰った自警団員から、耳にしたが…… エーレンフリート:……蛮族軍の中に、悪魔の姿を見たという話が  あるようだ……。 リュコッテ : うーん・・・見たことあるような、ないような。 エーレンフリート:ただのデーモンとも違う、見たこともない敵だと  言っていた……。  ……異界の悪魔は、高い呪文抵抗力を持つ……  気をつけることだな……。 アルシエル : お前、愛想が悪いだろう。その割にはというわけ。 旅人ゲイル : ……放っておけ。 旅人ゲイル : 行くか。 そろそろ自警団詰所に移動しようか? アルシエル : ああ。 旅人ゲイルが[はい]を選択しました あなたたちは、4人の冒険者と共に、ぞろぞろと村長宅を出る。 自警団詰所で作戦を聞こう。 旅人ゲイル がログインしました。 ボードイベント同期中。 リュコッテ がログインしました。 ボードイベント同期中。 あなたたちが自警団詰所を訪れると、 すでに今回の作戦に参加する者たちが集っていた。 緊張感と熱気が場を包んでいる。 ……その中で、最もしっかりした装備に身を包んだ男が、 大きなテーブルの奥であなたたちを招いた。 自警団長:「羊のしっぽ」 の冒険者さんたちですね。  どうぞ、椅子にかけてください。  今回の作戦を説明したいと思います。 自警団長:改めて、今回の作戦にご協力してくださり、感謝します。  私は、このランバードの街の自警団長です。  今回の作戦は、私が指揮を執らせて頂きます。 自警団長:目標は、ランバード砦を不当に占領している蛮族軍を  追い出すことです。  ……しかし、正面からぶつかっても戦力差は厳しいものがあります。 自警団長:そこで今回は、こちらの戦力を二手に分けて当たりたい。  まずはこちらをご覧ください。 そう言うと、自警団長は一枚の見取り図を机に広げた。 自警団長:これは、ランバード砦の見取り図です。 自警団長:ここは、砦における指揮官室です。  我々は、ここに詰めているであろう、蛮族軍の指揮官を  討ち取ることを目標とします。 自警団長:具体的な作戦はこうです。  まず、本隊が正面の斥候を排除し、正面門に攻撃を仕掛けます。 自警団長:本隊はそのまま攻め上がり、  東西の小部屋を制圧しつつ前進。  最も多くの蛮族が詰めているであろう、詰所広間の敵を  引き付けます。 自警団長:この間に…… 自警団長:――この砦には、厨房の井戸の底が抜け道になっています。  襲撃の際も使わなかったので、恐らく敵に知られていない道です。 自警団長:別働隊はここから砦に侵入し…… 自警団長:���揮官室に居るであろう、蛮族の指揮官を討ちます。 自警団長:もしその場にいなくても、敵軍の裏手を取り、  本隊と協力して敵を挟撃します。
 ――これが今回の作戦です。 リュコッテ : ・・・・・・。 リュコッテ : つまり? 旅人ゲイル : ……。挟み撃ちにするということだ リュコッテ : なるほど! 自警団長:そこで、あなたたちには選んで貰わねばなりません。  すなわち、  1.我々自警団と共に敵軍を引き付ける本隊  2.裏手に回り、敵の指揮官を討ち取る別働隊 アルシエル : ほーう 自警団長:このどちらを担当して貰うかです。 グレンデル:俺たちはどっちでもイケるぜ。  そっちが、好きな方を選べばいい。 自警団長:と、すでに話はついていますので……。
 さて、どちらになさいますか? アルシエル : 楽な方が良いな。
リュコッテ : うーん・・・ 旅人ゲイル : まぁ、そこは同意しよう。こちらは人数で劣っているからな リュコッテ : よくわからないけど、任せるぞ アルシエル : 自警団と一緒の方が楽なんじゃないか。人数多いと思うし。 旅人ゲイル : ふむ……そうだな、それが良いかも知れん。 旅人ゲイル : ……(リュコッテを眺め)お前さん、正面から切った張ったができる冒険者か? リュコッテ : うーん・・・一対一、なら? リュコッテ : ごちゃごちゃしたのは嫌いだな・・・! 旅人ゲイル : わかった……。まぁ、お互いに陣列を組んで戦えるようにするとしよう 旅人ゲイルが[1.自警団本隊と共に、正面で敵を引き付ける]を選択しました 自警団長:戦闘が始まると、砦の正面門が最大の戦場になると  予想されます。  ここで、我々と一緒に敵軍を食い止めるのがこの役目です。 自警団長:大量の敵軍を受け止めることになるので、  十分な防御能力や、継戦能力が重視されます。  また、敵の後衛を攻撃する手段があれば心強そうです。  ……こちらの任務を担当しますか? アルシエル : 後衛は私が狙うよ。 旅人ゲイル : 頼りにしている、アル。 旅人ゲイルが[はい(決定)]を選択しました 自警団長:わかりました。  では本隊として、我々と共に敵軍を食い止めて頂きます! 自警団長:準備ができたら、また話しかけてください。  一緒に頑張りましょうね!
自警団員:昔、俺のじいさんがランバード砦で戦ったんです。 自警団員:この街にとってあの砦は、単なる防衛拠点以上の  意味があるんです。  蛮族なんかに好きにさせないぞ! 自警団長:準備はよろしいですか? グレンデル:正面をヤるのを選んだか。  ヘマすんなよ?  そっちがしくじったら、俺たちも危ねえからな。 グレンデル:ま、ヘマしねえためにできることと言やぁ……  気合いだな。  絶対にしぶとく踏みとどまってやるっていう気の持ちようが、  案外首の皮をつなげるもんだぜ。 [勝利の心得]を覚えました。 ドルデン:敵を食い止めるんなら、弓なり魔法なり使えた方が  よろしい。  相手の方から突っ込んで来てくれるんだ、近づいてくるまでボケーっと  待っててやる義理はありやせん。 [ストーン]を覚えました。 ドルデン:そんな器用な一芸が無いってんなら  そこらの小石でも投げてやるのも手ですぜ。  ……効かねえんじゃねえかって?  そりゃ使い方がヘタってことだなァ、ケケ。 [勝利の心得]を覚えました。 [ストーン]を覚えました。 ガイ:正面、しっかり抑えとけよ。  そっちが崩れたら、オレたちが困るからなァ。 ガイ:こいつを持ってきなァ。  コレクションする分は確保してあるから、遠慮すンなよ。 [マハラギストーン] を手に入れた。 エーレンフリート:多数を相手取る時、必要なのは手数だ……。 エーレンフリート:……これを一つやる。  うまく使って生き延びろ……。 [AP回復薬] を手に入れた。 [ストーン]を覚えました。 [勝利の心得]を覚えました。 アルシエル : ま、覚えておいてやる 旅人ゲイル : ふ……冒険者にはそれぞれの戦い方が不思議と芽生える、面白いものだな 自警団員:正直言って、俺たち自警団は大して錬度が  高くありません……。  まぁ、だからこそ冒険者さんを呼んだんですが。 自警団員:数の力でなんとかできるところは我々が請け負いますが、  やはり頼りになるのは冒険者さんたちです。  どうか、どうかよろしくお願いします……! 自警団長:準備はよろしいですか? 自警団長:わかりました。  行きましょう、我らの砦を取り戻すために……! リュコッテ : なんかいろいろ貰ったぞー! ……日暮れ時の道を、あなたたちは往く。 街からやや歩くと、石造りの小さな砦が見えてきた。 あれがランバード砦のようだ。 砦そのものは決して大きくはないが、とても堅牢な印象を受ける。 外壁に刻まれた刀傷の数々が、歴史を物語っていた。 ――その傷の上から、塗りたくられたような落書きが目に留まった。 おそらく下品な意味であろう、蛮族語らしき落書きと、 低俗なスラングを意味する記号。 自警団員:くっ……! 従軍している団員の一人が、声を震わせて呻く。 ……あなたたちは装備を確かめた。 自警団長:――いよいよですね。  これより作戦を開始します。 自警団長:まず、これを……。  貴重品ですので、各部���ひとつずつのみですが。  受け取った方は、くれぐれも大事に使ってください。 [スプラッシュポーション] を手に入れた。 [スプラッシュSPポーション] を手に入れた。 そういうと、自警団長は、瓶詰の薬品を渡した。 どうやら、気化して範囲に効果を及ぼす回復薬のようだ。 クリップボードにコピーしました。 自警団長:別働隊は、ここから東にある抜け道の入り口へ。  そこから砦の内部に侵入できるはずです。 グレンデル:わかった。任せときな。 自警団長:私たち自警団と本隊は、南の正面門に着き次第、  すみやかに襲撃をかけます。  別働隊が抜け道から侵入に成功する頃には、  ちょうど敵を引き付けている頃でしょう。 自警団長の言葉に、あなたたちは軽くうなずいて応える。 自警団長:では……作戦、開始……! あなたたちは、茂みに身を隠しつつ、 ランバード砦南の正面門の様子を伺っている。 見る限りでは、一匹のゴブリンが見張りについているようだ。 リュコッテ : ・・・。 アルシエル : 他のは中だろうな 旅人ゲイル : ……(気配の変わった様子に、小さく口元でだけ感心しつつ) 旅人ゲイル : 適当に仕留めて奇襲をかけるべきだな アルシエル : 声を上げる前に仕留めるべきだな。 リュコッテ : 一撃、だな・・・! 自警団長:……ようやく着きました。  冒険者さん、我々はいよいよ敵の軍勢に突入します。  敵軍を引きつけ、その間に首尾よく、あちらのパーティが  敵の司令官を討ち取ってくれることを期待しましょう。 旅人ゲイル : うむ。 自警団長:まずは、あの見張りのゴブリンを始末しましょう。  あなたたちは、狙撃か奇襲か……どちらか得意ですか?  もしそうならお任せしたい。  駄目なら私がやります。 アルシエル : うむ。そうだな…… 自警団長:冒険者さんがやるなら、位置についてください。  私に任せていただけるなら、もう一度私に話しかけてください。 アルシエル : して、得意なのは居るか? リュコッテ : 狙撃、か・・・! 旅人ゲイル : ここは…(リュコッテに視線を促す) アルシエル : それじゃ任せるぞ。 リュコッテ : ナイフが届くといいけどな、任された! あなたたちは、自らの手で見張りのゴブリンの排除を買って出る。
見たところ、ゴブリンは動く様子もなく歩哨に立っている。 これを掻い潜るには……。 リュコッテが[遠距離から狙い撃つ(器用)]を選択しました 狙い撃つ…… 目標値:12 <= 3d+器用補正+ハイディング 達成値:20([5,3,1]+11) 判定に成功しました リュコッテ : へへ、どんなもんさ
ゴブリンソルジャーに32のダメージ  ([3]+29)    ゴブリンソルジャーは[重傷]になった    ゴブリンソルジャーは[気絶]になった    ゴブリンソルジャーは[昏睡]になった 冒険者の攻撃は、正確にゴブリンを穿つ! ゴブリンは何が起こったのか理解する前に倒れた……! リュコッテ : ・・・よし! 自警団長:さすが、お見事ですっ!  よし……突撃っ、うおおーっ! 自警団:うおおーーっ! アルシエル : なかなか良い腕じゃないか。 自警団が鬨の声をあげて突撃していく! 冒険者もまた、それに続いた! アクティブシーンになりました。 Round 1 リュコッテ : (蹴り上げたナイフが、ゴブリンを貫いた リュコッテ : ・・・さて。 旅人ゲイル : よし……続くぞ。 アルシエル : 左手をやる。他は任せるぞ。 リュコッテ : ああ!任せろ! アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:22 ([3,5,6]+8)    ゴブリンソルジャーに27のダメージ  ([1]+27)        ゴブリンソルジャーは[重傷]になった リュコッテは待機した。 自警団員は移動した。    自警団員は[3,6]へ移動した。 旅人ゲイルは待機した。 自警団長は待機した。 ゴブリンソルジャーは移動した。    ゴブリンソルジャーは[4,6]へ移動した。 自警団員は移動した。    自警団員は[7,6]へ移動した。 ゴブリンソルジャーは移動した。    ゴブリンソルジャーは[6,6]へ移動した。 リュコッテ : 隼伐ち! ナイフが弾丸のように打ち出される!  達成値:23 ([4,5,4]+10)    ゴブリンソルジャーは防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+5)    ゴブリンソルジャーに19のダメージ  ([3,6]+16) 旅人ゲイルの攻撃は距離が合わず失敗した。 自警団長は移動した。    自警団長は[4,9]へ移動した。 自警団員 : バッシュ! 自警団員は武器を力強く叩きつけた!  達成値:13 ([2,1,5]+5)    ゴブリンソルジャーは防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+5)    ゴブリンソルジャーに15のダメージ  ([3,6,1,1]+10)        ゴブリンソルジャーは[気絶]になった        ゴブリンソルジャーは[昏睡]になった 自警団員 : バッシュ! 自警団員は武器を力強く叩きつけた!  達成値:17 ([5,2,5]+5)    ゴブリンソルジャーは防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+5)    ゴブリンソルジャーに14のダメージ  ([2,1,2,5]+10)        ゴブリンソルジャーは[重傷]になった        ゴブリンソルジャーは[気絶]になった        ゴブリンソルジャーは[昏睡]になった アルシエル : 黒曜の矢! アクティブシーンが終了しました。
自警団長:――よし!  入り口は突破した、これより面制圧に入る!! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:18 ([3,1,6]+8)    ゴブリンソルジャーに27のダメージ  ([1]+27) 自警団長:各隊を引き連れて、通路を塞げ!  敵が少数なら撃破!  しかし無理はするな、あくまで敵を引き付けることを優先せよ! 自警団長:あなたたちは、私と共に正面を!  さぁ、行きましょう! 旅人ゲイル : フン…ひどい匂いの蛮族共が、ご丁寧にワラワラと… アルシエル : そうさな……ま、全て片付ければ良い。 リュコッテ : アタシは孤立してる奴を倒す! リュコッテ : そっちは任せてもいいか? 旅人ゲイル : よし…正面はできるだけ受け持つ、余裕ができたら援護してくれ アルシエル : 先陣は任せるぞ。孤立している者を仕留めたら正面を狙おう。 コボルトマムル:グラォル! グガォラ!  ゴア! ゴア! ゴア!!! 最も広く作られた空間には、蛮族たちが大量に屯していた! どの個体も、冒険者たちを激しく威嚇し、飛びかかってくる! 自警団長:冒険者さん、我々の役目は敵を引き付けることです。
 【15ラウンド終了時まで】くらいはなんとか踏ん張りましょう。
旅人ゲイル : そのあたりが目安か、従おう リュコッテ : 結構長いな・・・! 自警団長:しかし、蛮族たちもこれだけ全ての戦力ではないでしょう。
 【敵の増援は次々と出てくる】と予想されます。 自警団長:守りを固めるばかりでなく、敵の数を素早く減らして  敵の視線を思い切り引き付けましょう!  ……いきます! アルシエル : わかった。気絶しない程度にやる。 自警団長の言葉に、あなたたちは頷く。
――そして、最も近くにいた蛮族が飛びかかってきたのを皮切りに、 激戦が幕を開けた! アクティブシーンになりました。 Round 1 旅人ゲイル : 素早く数を減らしていかないと、いずれ押し負けそうだな… アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:15 ([2,1,4]+8)    ゴブリンソルジャーに32のダメージ  ([6]+27)        ゴブリンソルジャーは[重傷]になった        ゴブリンソルジャーは[気絶]になった        ゴブリンソルジャーは[昏睡]になった ワーキャットは移動した。    ワーキャットは[11,6]へ移動した。 ワーキャットは移動した。    ワーキャットは[7,6]へ移動した。 コボルトマムルは移動した。    コボルトマムルは[8,11]へ移動した。 リュコッテ : チャージ! リュコッテは力をためた!    リュコッテは[チャージ]になった 自警団長は移動した。    自警団長は[9,11]へ移動した。 旅人ゲイルは待機した。 ゴブリンソルジャーは移動した。    ゴブリンソルジャーは[10,13]へ移動した。 コボルトマムルは移動した。    コボルトマムルは[10,11]へ移動した。 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:32 ([6,4,6]+16)    コボルトマムルは防御した。        ダメージを2軽減!  ([]+3)/2    コボルトマムルに15のダメージ  ([1,2,1]+16) リュコッテ : 隼伐ち! ナイフが弾丸のように打ち出される!  達成値:18 ([5,1,2]+10)    ゴブリンソルジャーは防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+2)/2+([]+3)    ゴブリンソルジャーに22のダメージ  ([1,1,5,5]+16)        ゴブリンソルジャーは[重傷]になった コボルトマムルは攻撃した。  達成値:19 ([6,1,3]+9) 自警団長 : カバーリング!    自警団長は旅人ゲイルを庇った! 対象を 自警団長 に変更した。        ダメージを5軽減!  ([]+10)/2 旅人ゲイル : 助かる。    自警団長に8のダメージ  ([6,2]+15) ゴブリンソルジャーの移動はAPが足りず失敗した。 コボルトマムルの攻撃はAPが足りず失敗した。 アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:13 ([1,3,1]+8)    ゴブリンソルジャーに30のダメージ  ([4]+27)
リュコッテは[チャージ]でなくなった Round 2 アルシエル : やりすぎちゃった。ま、いいか。 旅人ゲイル : フン、相も変わらず、腕前だけは良い男だ… アルシエル : ちえ、もうちょっとこっち来るかと思ったのに。 ライノマンは移動した。    ライノマンは[15,13]へ移動した。 ワーキャットは移動した。    ワーキャットは[11,7]へ移動した。 ライノマンは移動した。    ライノマンは[3,13]へ移動した。 リュコッテ : 隼伐ち! ナイフが弾丸のように打ち出される!  達成値:23 ([6,5,2]+10)    ゴブリンソルジャーは防御した。        ダメージを4軽減!  ([]+2)/2+([]+3)    ゴブリンソルジャーに17のダメージ  ([1,6]+16)        ゴブリンソルジャーは[気絶]になった        ゴブリンソルジャーは[昏睡]になった ワーキャットは移動した。    ワーキャットは[7,7]へ移動した。 自警団長 : バッシュ! 自警団長は武器を力強く叩きつけた!  達成値:20 ([5,4,1]+10)    コボルトマムルは防御した。        ダメージを2軽減!  ([]+3)/2    コボルトマムルに24のダメージ  ([6,2,5,1]+15)        コボルトマムルは[重傷]になった アルシエルは移動した。    アルシエルは[9,13]へ移動した。 コボルトマムル : 連続攻撃! コボルトマムルは激しく噛みついてきた!  達成値:22 ([2,6,5]+9) 自警団長 : ディフレクション!    自警団長は武器を使って敵の攻撃を回避しようとした!        自警団長は回避した。  達成値:24 ([5,5,4]+10) コボルトマムル : 連続攻撃! コボルトマムルは激しく噛みついてきた!  達成値:20 ([5,3,3]+9) 自警団長 : ディフレクション!    自警団長は武器を使って敵の攻撃を回避しようとした!        自警団長は回避した。  達成値:23 ([4,5,4]+10) 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:26 ([2,4,4]+16)    コボルトマムルは防御した。        ダメージを2軽減!  ([]+3)/2    コボルトマムルに23のダメージ  ([4,2,6]+16)        コボルトマムルは[重傷]になった        コボルトマムルは[気絶]になった        コボルトマムルは[昏睡]になった ワーキャット : 火炎瓶! ワーキャットは火炎瓶を投げつけてきた!  達成値:21 ([2,5,4,5]+5) 自警団長 : ディフレクション!    自警団長は武器を使って敵の攻撃を回避しようとした!        自警団長は回避に失敗した。  達成値:19 ([4,4,1]+10)    自警団長に4のダメージ  ([3]+6)    旅人ゲイルに2のダメージ  ([2]+3) ワーキャット : 火炎瓶! ワーキャットは火炎瓶を投げつけてきた!  達成値:17 ([4,1,5,2]+5)    自警団長のディフレクションはAPが足りず失敗した。    自警団長に6のダメージ  ([5]+6)    旅人ゲイルに4のダメージ  ([4]+3) アルシエルの黒曜の矢は距離が合わず失敗した。 リュコッテは移動した。    リュコッテは[12,15]へ移動した。
Round 3 旅人ゲイル : く…あの奥の猫の亜人は放っておくと厄介そうだな アルシエル : 狙ってやるからもう少し耐えろ。いいな? リュコッテ : ・・・猫じゃないって!! 旅人ゲイル : 言われるまでもない! ……あとお前じゃない! リュコッテ : む・・・。 アルシエル : なんだ?お前も狙って欲しいのか? ライノマンは移動した。    ライノマンは[5,13]へ移動した。 ワーキャット : 火炎瓶! ワーキャットは火炎瓶を投げつけてきた!  達成値:23 ([6,5,1,6]+5) 自警団長 : ディフレクション!    旅人ゲイルは防御した。    自警団長は武器を使って敵の攻撃を回避しようとした!        ダメージを2軽減!  ([]+3)/2        自警団長は回避に失敗した。  達成値:21 ([4,3,4]+10)    自警団長に7のダメージ  ([6]+6)    旅人ゲイルに0のダメージ  ([1]+3)        自警団長は[重傷]になった ライノマンは移動した。    ライノマンは[13,14]へ移動した。 ワーキャット : 火炎瓶! ワーキャットは火炎瓶を投げつけてきた!  達成値:17 ([5,1,1,5]+5) 自警団長 : ディフレクション! 旅人ゲイル : ディフレクション!    自警団長は武器を使って敵の攻撃を回避しようとした!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        自警団長は回避した。  達成値:25 ([6,4,5]+10)        旅人ゲイルは回避した。  達成値:21 ([1,2,2]+16) コボルトマムル : 連続攻撃! リュコッテ : 嫌だぞ!? コボルトマムルは激しく噛みついてきた!  達成値:23 ([6,4,4]+9)    自警団長は防御した。       ��ダメージを5軽減!  ([]+10)/2    自警団長に5のダメージ  ([2,5]+13)    自警団長に5のダメージ  ([6,1]+13)        自警団長は[気絶]になった リュコッテ : チャージ! リュコッテは力をためた!    リュコッテは[チャージ]になった アルシエルは移動した。    アルシエルは[11,11]へ移動した。 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:25 ([5,3,1]+16)    コボルトマムルは防御した。        ダメージを2軽減!  ([]+3)/2    コボルトマムルに24のダメージ  ([6,6,1]+16)        コボルトマムルは[気絶]になった        コボルトマムルは[昏睡]になった リュコッテ : 隼伐ち! ナイフが弾丸のように打ち出される!  達成値:18 ([1,3,4]+10)    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避した。  達成値:20 ([2,5,6]+7) ライノマン : クイックトリック! ライノマンは素早い攻撃を行った!  達成値:21 ([4,4,6]+7)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:27 ([6,5,6]+10) 旅人ゲイル : (やっべ アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:18 ([1,5,4]+8)    ワーキャットは回避しようとした。        ワーキャットは回避に失敗した。  達成値:15 ([4,1,3,2]+5)    ワーキャットに29のダメージ  ([3]+27)        ワーキャットは[重傷]になった        ワーキャットは[気絶]になった        ワーキャットは[昏睡]になった
リュコッテは[チャージ]でなくなった ラミア:人族。  コロセ……血ヲヨコセ! Round 4 アルシエル : あ~あ。ま、どうにかしよう。 旅人ゲイル : ぐっ…思った以上に敵が多いな リュコッテ : ・・・こいつ、避けるなあ! アルシエル : ふーむ ライノマンは移動した。    ライノマンは[7,13]へ移動した。 ライノマン : クイックトリック! ライノマンは素早い攻撃を行った!  達成値:22 ([5,6,4]+7)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:23 ([3,5,5]+10) リュコッテ : 猫騙し! 地を蹴り、飛び上がる!!  達成値:17 ([2,2,4]+9)    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避に失敗した。  達成値:16 ([6,1,2]+7) ワーキャット : 火炎瓶! ワーキャットは火炎瓶を投げつけてきた!  達成値:24 ([6,3,6,4]+5)    アルシエルに9のダメージ  ([2]+6) 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[7,13]へ移動した。 ラミア : チャーム! アルシエルを魅了する!  達成値:19 ([1,6,5]+7)    アルシエルは[12,7]へ引き寄せられた。 ホースマンは移動した。    ホースマンは[16,13]へ移動した。 アルシエルは移動した。    アルシエルは[9,12]へ移動した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。 ライノマン : クイックトリック! ライノマンは素早い攻撃を行った!  達成値:16 ([1,4,4]+7)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:24 ([6,5,3]+10) 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:26 ([4,1,5]+16)    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避に失敗した。  達成値:12 ([1,2,2]+7)    ライノマンに19のダメージ  ([3,1,6]+16) アルシエルの黒曜の矢は距離が合わず失敗した。 リュコッテの攻撃はAPが足りず失敗した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。
Round 5 旅人ゲイル : ぐっ…! リュコッテ : ―油断したな! 猫騙し! 地を蹴り、飛び上がる!!([3,3,3]+9) リュコッテはWillを使用した! リュコッテのファンブル!    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避した。  達成値:14 ([3,2,2]+7) ライノマン : フェイント! ライノマンは攻撃するふりをする!    リュコッテは2のAPを失った   ワーキャットは移動した。    ワーキャットは[7,8]へ移動した。 ライノマン : フェイント! ライノマンは攻撃するふりをする!    旅人ゲイルは2のAPを失った   旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:29 ([6,5,2]+16)    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避に失敗した。  達成値:15 ([1,1,6]+7)    ライノマンに18のダメージ  ([6,1,2]+16)        ライノマンは[重傷]になった        ライノマンは[気絶]になった        ライノマンは[昏睡]になった ホースマンは移動した。    ホースマンは[14,13]へ移動した。 アルシエルは待機した。 アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく!  達成値:23 ([6,6,3]+8)    ワーキャットは回避しようとした。        ワーキャットは回避した。  達成値:25 ([6,6,5,3]+5) ライノマン : インビジブルアタック! リュコッテ : (ミ゜ ライノマンは、敵の死角を突いて攻撃した!  達成値:19 ([5,5,1,1]+7) アルシエル : 何 リュコッテ : ―もっと速く。 兎跳び!    勢いを殺さず、攻撃を受け流す―!!    リュコッテはWillを使用した!        リュコッテは回避した。  達成値:29 ([6,4,6,3]+10)        リュコッテは1のAPを回復した。   ワーキャットの火炎瓶はAPが足りず失敗した。 リュコッテの攻撃はAPが足りず失敗した。 アルシエルの黒曜の矢は距離が合わず失敗した。
Round 6 旅人ゲイル : 温存してはおれんな アルシエル : チッ、めんどくさい真似を…… リュコッテ : ・・・!!外した!? 旅人ゲイル : リュコッテ、厳しそうなら正面から無理はするな! こちらに引き付けてきていい リュコッテ : ・・・すまん、一度下がるぞ アルシエル : 気力にも限界があるだろう。次で回復するぞ リュコッテ : ―油断したな! 猫騙し! 地を蹴り、飛び上がる!!  達成値:22 ([3,5,5]+9) リュコッテはWillを使用した!    ライノマンは回避しようとした。        ライノマンは回避に失敗した。  達成値:16 ([2,4,3]+7)    ライノマンに14のダメージ  ([2,1]+18)    ライノマンは3のAPを失った   アルシエル : 理よ綻びろ、貪り、嘗め尽せ、 混沌の焔! 地を焼き尽くす焔が奔る  達成値:21 ([4,3,5,1]+8) アルシエルはWillを使用した! ワーキャット : バックステップ!        ワーキャットは回避に失敗した。  達成値:20 ([6,4,3,2]+5)    ワーキャットに29のダメージ  ([4,1,2]+23)        ワーキャットは[重傷]になった        ワーキャットは[気絶]になった        ワーキャットは[昏睡]になった ライノマン : クイックトリック! ライノマンは素早い攻撃を行った!  達成値:19 ([4,2,6]+7)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:26 ([5,6,5]+10) ホースマン : トマホーク! リュコッテに向かって武器を投げつける!  達成値:13 ([1,2,5]+5)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:24 ([5,4,5]+10) 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[10,13]へ移動した。 ホースマンは移動した。    ホースマンは[3,11]へ移動した。 ライノマンのクイックトリックはAPが足りず失敗した。 旅人ゲイルは、AP回復薬を使った。    旅人ゲイルは7のAPを回復した。   リュコッテの移動はAPが足りず失敗した。 アルシエルは移動した。    アルシエルは[8,13]へ移動した。 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[12,13]へ移動した。 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:28 ([4,2,6]+16)    ライノマンに21のダメージ  ([5,5,2]+16)        ライノマンは[重傷]になった        ライノマンは[気絶]になった        ライノマンは[昏睡]になった
Round 7 旅人ゲイル : ……よくやってくれた! アルシエル : 薬を使う! リュコッテ : ・・・助かる! 旅人ゲイル : わかった、ラミアに気をつけろ。引き寄せられるぞ ホースマンは移動した。    ホースマンは[5,11]へ移動した。 旅人ゲイルは待機した。 アルシエルは移動した。    アルシエルは[10,14]へ移動した。 ホースマン : トマホーク! 旅人ゲイルに向かって武器を投げつける!  達成値:14 ([3,4,2]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:31 ([4,6,5]+16) 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[13,14]へ移動した。 アルシエルは、スプラッシュSPポーションを使った。    アルシエルは7のSPを回復した。  ([4]+3)    リュコッテは9のSPを回復した。  ([6]+3) リュコッテ : おお、ありがとう!
ケンタウロス:ブルルルッ!!  トツゲキッ、トツゲキーッ! アルシエル : おいゲイル!避けるな! 旅人ゲイル : す、すまん…! ケンタウロス:狩レ! 狩レ!  人族ヲ狩レ!! Round 8 アルシエル : あ~あ。まあ困るのはお前なのだが。 旅人ゲイル : (素で間違えちまったというわけ~~~ リュコッテ : (かわいい 旅人ゲイル : まぁ、いい…馬に気をつけろ! リュコッテ : ・・・ポーションが苦手なのか? 旅人ゲイル : そんな生きづらい体質じゃない…! リュコッテ : ここからなら、届く―!! 隼伐ち! ナイフが弾丸のように打ち出される!  達成値:21 ([3,6,2]+10)    ホースマンは防御した。        ダメージを6軽減!  ([]+9)/2+([]+1)    ホースマンに11のダメージ  ([5,5]+16) ケンタウロスナイトは移動した。    ケンタウロスナイトは[7,8]へ移動した。 ケンタウロスは移動した。    ケンタウロスは[13,11]へ移動した。 旅人ゲイルは攻撃した。  達成値:30 ([6,3,5]+16)    ホースマンに21のダメージ  ([6,6,2]+16) ケンタウロスは移動した。    ケンタウロスは[6,10]へ移動した。 アルシエル : 遍く奔れ、 拡散! アルシエルの魔力が増幅する! ケンタウロスナイト : チャージ! ケンタウロスナイトは力をためた!    ケンタウロスナイトは[チャージ]になった ラミアは移動した。    ラミアは[10,14]へ移動した。 ホースマンは移動した。    ホースマンは[7,11]へ移動した。 ホースマン : インビジブルアタック! ホースマンは、敵の死角を突いて攻撃した!  達成値:20 ([6,2,2,5]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:28 ([4,5,3]+16) ラミアは移動した。    ラミアは[10,14]へ移動した。 アルシエル : 混沌の焔! 地を焼き尽くす焔が奔る  達成値:23 ([5,3,1,6]+8)    ホースマンに31のダメージ  ([3,3,3]+23)    ケンタウロスに28のダメージ  ([4,3,4]+23)        ケンタウロスは[重傷]になった ケンタウロスナイトは移動した。    ケンタウロスナイトは[11,8]へ移動した。 ケンタウロスは攻撃した。  達成値:26 ([3,6,5]+12)    アルシエルは防御した。    アルシエルはWillを使用した!        ダメージを5軽減!  ([]+9)/2    アルシエルに5のダメージ  ([2,4]+13) ラミアは移動した。    ラミアは[10,14]へ移動した。 ラミアは移動した。    ラミアは[10,14]へ移動した。 リュコッテは移動した。    リュコッテは[13,13]へ移動した。 旅人ゲイル : バッシュ! 旅人ゲイルは剣に力を込めた!([2,2,2]+18) 旅人ゲイルはWillを使用した! 旅人ゲイルのファンブル!
ケンタウロスナイトは[チャージ]でなくなった Round 9 旅人ゲイル : ! くそっ、こんな時に…! アルシエル : お前……存外ドジっ子というわけ…… リュコッテ : ・・・大丈夫か! 旅人ゲイル : ……否定は行動で示す! アルシエルは移動した。 アルシエルはWillを使用した!    アルシエルは[8,16]へ移動した。 ケンタウロスナイト : 騎馬突撃! ケンタウロスナイトはリュコッテに向かって猛然と突撃!  達成値:21 ([4,4,5,3]+5)    リュコッテは回避しようとした。([1,1,1]+9)    リュコッテのファンブル!        リュコッテは回避に失敗した。    ケンタウロスナイトは[13,13]へ移動した。    リュコッテに26のダメージ  ([4,2,2,5,1]+12) リュコッテ : 猫騙し! 地を蹴り、飛び上がる!!  達成値:24 ([4,6,5]+9)    ホースマンは防御した。        ダメージを6軽減!  ([]+9)/2+([]+1)    ホースマンに14のダメージ  ([6,5]+18)    ホースマンは3のAPを失った          ホースマンは[重傷]になった ケンタウロス : チェインウンディーネ! リュコッテの足元に氷の鎖が迫る!  達成値:24 ([2,4,6]+12)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:24 ([5,5,4]+10) ケンタウロスのチェインウンディーネは距離が合わず失敗した。 ホースマンは移動した。    ホースマンは[9,13]へ移動した。 ラミア : ドレインライフ! リュコッテの生気を奪い取る!  達成値:17 ([6,1,3]+7)    リュコッテは抵抗しようとした。        リュコッテは抵抗に失敗した。  達成値:12 ([6,2,3]+1)    リュコッテに12のダメージ  ([5]+8)    ラミアは12回復した。          リュコッテは[重傷]になった リュコッテ : まだだ・・・これくらいの傷、なんともないぞ ホースマンのインビジブルアタックはAPが足りず失敗した。 ケンタウロスナイトは移動した。    ケンタウロスナイトは[9,10]へ移動した。 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[13,12]へ移動した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。 ホースマンのバッシュは距離が合わず失敗した。 アルシエル : 混沌の焔! 地を焼き尽くす焔が奔る  達成値:22 ([4,2,3,5]+8)    ホースマンに32のダメージ  ([5,3,2]+23)        ホースマンは[重傷]になった        ホースマンは[気絶]になった        ホースマンは[昏睡]になった 旅人ゲイル : バッシュ! 旅人ゲイルは剣に力を込めた!  達成値:24 ([1,4,1]+18) 旅人ゲイルはWillを使用した!    ラミアは防御した。        ダメー��を5軽減!  ([]+2)/2+([]+4) 旅人ゲイル : ぐっ…クソがっ!    ラミアに21のダメージ  ([1,1,5,5]+16) リュコッテの隼伐ちはAPが足りず失敗した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。 旅人ゲイル : バッシュ! 旅人ゲイルは剣に力を込めた!  達成値:26 ([1,4,3]+18) 旅人ゲイルはWillを使用した!    ラミアの防御はAPが足りず失敗した。    ラミアに33のダメージ  ([6,5,6,2]+16)        ラミアは[重傷]になった        ラミアは[気絶]になった        ラミアは[���睡]になった
Round 10 アルシエル : さて、マズいな。回復薬はあるが…… 旅人ゲイル : リュコッテ、そいつのトドメはいい…! アルシエル : 届かんぞ。うん。 リュコッテ : ・・・!すまん、任せたぞ 旅人ゲイル : アルシエルに群がる敵を引き付けてやれ…! アルシエル : ちっ、読み外した……! 旅人ゲイル : 厳しいか…? ケンタウロスナイト : 騎馬突撃! ケンタウロスナイトは旅人ゲイルに向かって猛然と突撃!  達成値:15 ([2,1,6,1]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:28 ([4,2,6]+16)    ケンタウロスナイトは[13,12]へ移動した。 リュコッテは移動した。    リュコッテは[11,15]へ移動した。 ケンタウロスナイトは攻撃した。  達成値:16 ([3,6,1,1]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:33 ([6,6,5]+16) ケンタウロスのダブル��ョットは距離が合わず失敗した。 ケンタウロスは移動した。    ケンタウロスは[6,13]へ移動した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[13,12]へ移動した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[13,12]へ移動した。 ホースマン : インビジブルアタック! ホースマンは、敵の死角を突いて攻撃した!  達成値:20 ([6,2,1,6]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:27 ([6,1,4]+16) 旅人ゲイルは、マハラギストーンを使った。 旅人ゲイルはマハラギストーンを使った!    ホースマンに11のダメージ  ([6,3]+2)    ケンタウロスナイトに10のダメージ  ([5,3]+2)    ケンタウロスナイトに9のダメージ  ([3,4]+2)    ケンタウロスに10のダメージ  ([6,2]+2)        ホースマンは[気絶]になった        ホースマンは[昏睡]になった アルシエル : 遍く奔れ、 拡散! アルシエルの魔力が増幅する! アルシエル : 混沌の焔! 地を焼き尽くす焔が奔る  達成値:23 ([6,2,2,5]+8)    自警団長に30のダメージ  ([5,5,2]+23) リュコッテは移動した。    リュコッテは[9,14]へ移動した。 ケンタウロスは攻撃した。  達成値:23 ([5,1,5]+12)    アルシエルの防御はAPが足りず失敗した。    アルシエルに16のダメージ  ([6,6]+13)        アルシエルは[重傷]になった アルシエル : ……鬱陶しい ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[13,12]へ移動した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[13,12]へ移動した。
Round 11 アルシエル : ええい面倒な……!! アルシエル : 薬は使うが……間に合わんかもしれん。 旅人ゲイル : 下手に攻め込めんか…くそ リュコッテ : ・・・ナイフが届かない! アルシエル : 石を投げろ!! リュコッテ : ・・・そうか、これなら! アルシエル : ! 旅人ゲイル : ! しまった…リュコッテ、そっちに馬が突っ込むぞ! リュコッテ : ・・・!! ケンタウロスナイト : 騎馬突撃! ケンタウロスナイトはリュコッテに向かって猛然と突撃!  達成値:20 ([3,4,2,6]+5)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避した。  達成値:25 ([4,5,6]+10)    ケンタウロスナイトは[9,14]へ移動した。 リュコッテ : ストーン! リュコッテは石を投げた!  達成値:24 ([5,6,4]+9) ケンタウロス : フェアリーステップ!    ケンタウロスは軽やかなステップで攻撃を避ける。        ケンタウロスは回避に失敗した。  達成値:13 ([3,1,5,2]+2)    ケンタウロスに4のダメージ  ([1]+6) ケンタウロス : チェインウンディーネ! 旅人ゲイルの足元に氷の鎖が迫る!  達成値:19 ([1,3,3]+12) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!([6,6,6]+16)    旅人ゲイルのクリティカル!        旅人ゲイルはクリティカルで回避した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[12,9]へ移動した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[13,12]へ移動した。 ケンタウロス : チェインサラマンダー! 炎の鎖がケンタウロスを絡め取る!  達成値:24 ([6,3,3]+12) アルシエル : 返すぞ。 反射!    魔法を反射する! 対象を ケンタウロス に変更した。    ケンタウロスに9のダメージ  ([6]+9)    ケンタウロスは[炎上]になった        ケンタウロスは[気絶]になった        ケンタウロスは[昏睡]になった アルシエルは、スプラッシュポーションを使った。    アルシエルは10回復した。  ([2,2]+6)    リュコッテは16回復した。  ([4,6]+6) リュコッテ : おお、ありがとう! ケンタウロスナイトは攻撃した。  達成値:19 ([1,6,6,1]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:24 ([2,1,5]+16) 旅人ゲイルは移動した。    旅人ゲイルは[12,14]へ移動した。 ラミア : チャーム! リュコッテを魅了する!  達成値:22 ([6,6,3]+7)    リュコッテは抵抗しようとした。        リュコッテは抵抗に失敗した。  達成値:14 ([6,3,4]+1)    リュコッテは[8,10]へ引き寄せられた。 ラミア : チャーム! リュコッテを魅了する!  達成値:12 ([2,2,1]+7)    リュコッテは抵抗しようとした。        リュコッテは抵抗した。  達成値:12 ([6,3,2]+1) ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[12,14]へ移動した。 リュコッテのストーンはAPが足りず失敗した。 ラミア : チャーム! リュコッテを魅了する!  達成値:13 ([2,3,1]+7)    リュコッテは抵抗しようとした。        リュコッテは抵抗した。  達成値:14 ([6,3,4]+1)
ミノタウロス:ブモーッ!  キサマラ、ニンゲンをアイテに、イツまで手コズッてイル! ミノタウロス:ワレがアイテしてヤル!  ユクぞ、デーモンたち! Round 12 旅人ゲイル : ぐっ……! グレンデルたちは、まだか…っ! アルシエル : 一旦はどうにかなったが……耐えるにも限度があるぞ リュコッテ : ・・・そろそろ、まずいな アルシエル : 貰った石を割るのも手だろう 旅人ゲイル : あっ…こ、こいつ…! アルシエル : くく……それじゃ後は頼んだぞ?私の運がいい事を祈れ……! ケンタウロスナイト : 騎馬突撃! ケンタウロスナイトはアルシエルに向かって猛然と突撃!  達成値:18 ([3,6,3,1]+5)    アルシエルは防御した。        ダメージを5軽減!  ([]+9)/2    ケンタウロスナイトは[8,16]へ移動した。    アルシエルに17のダメージ  ([6,3,1,3,6]+12)        アルシエルは[気絶]になった アルシエル : …… ケンタウロス : ダブルショット! ケンタウロスは素早く二回攻撃した!  達成値:25 ([5,5,3]+12) 旅人ゲイル : マイティガード!    旅人ゲイルはまだ倒れない!        ダメージを100軽減!      旅人ゲイルに0のダメージ  ([5,1]+11)    旅人ゲイルに0のダメージ  ([1,2]+11) ケンタウロスナイトは攻撃した。  達成値:23 ([5,3,4,6]+5)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避に失敗した。  達成値:22 ([6,1,5]+10)    リュコッテに18のダメージ  ([1,1,4]+12) リュコッテは移動した。    リュコッテは[10,14]へ移動した。 ゴルゴーンは移動した。    ゴルゴーンは[11,11]へ移動した。 ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。  達成値:18 ([4,4,5,4]+1)    旅人ゲイルは抵抗しようとした。        旅人ゲイルは抵抗に失敗した。  達成値:17 ([3,5,5]+4) 旅人ゲイルは[石化カウンター]を2つ獲得した。 ラミア : チャーム! 旅人ゲイルを魅了する!  達成値:11 ([1,1,2]+7)    旅人ゲイルは抵抗しようとした。        旅人ゲイルは抵抗した。  達成値:11 ([2,4,1]+4) レッサーデーモンは移動した。    レッサーデーモンは[7,3]へ移動した。 リュコッテ : ・・・ッ! レッサーデーモンは移動した。    レッサーデーモンは[11,3]へ移動した。 旅人ゲイルの攻撃はAPが足りず失敗した。 ミノタウロスは移動した。    ミノタウロスは[9,2]へ移動した。 ラミア : チャーム! 旅人ゲイルを魅了する!  達成値:16 ([3,4,2]+7)    旅人ゲイルは[8,10]へ引き寄せられた。 リュコッテは攻撃した。  達成値:20 ([1,4,6]+9)    ケンタウロスナイトは防御した。        ダメージを5軽減!  ([]+9)/2    ケンタウロスナイトに8のダメージ  ([2,4]+16) ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。([5,5,5,6]+1) ゴルゴーンのクリティカル!    旅人ゲイルの抵抗はAPが足りず失敗した。 旅人ゲイルは[石化カウンター]を2つ獲得した。 ラミア : チャーム! 旅人ゲイルを魅了する!  達成値:20 ([3,4,6]+7)    旅人ゲイルは[8,10]へ引き寄せられた。
旅人ゲイルは[石化カウンター]を1つ失った。 ミノタウロス:ナニ……!?  デーモン共が、転移魔法デ消エタだと……!?  一体、ダレに呼ビツケられたトいうのダ……!? 自警団長:! 冒険者さん、きっと別働隊です……!  別働隊の奇襲を受けた指揮官が、  あわててデーモンたちを呼び寄せたに違いありません! 自警団長:作戦は成功しているんだ!  もう少しです、彼らを信じて、最後まで耐えきりましょう! ミノタウロス:オノレ!  コウナレバ、我ガヒネリツブシテやる!  ブモォー! Round 13 旅人ゲイル : アルッ! 旅人ゲイル : リュコッテ…なんとか、逃げろ、引き付けてじりじり移動で避けるんだ… リュコッテ : ・・・二手が、いいか? 旅人ゲイル : …いや、こっちだ、こっちに。 旅人ゲイル : 部屋の隅を目指すように逃げろ リュコッテ : ・・・わかった! リュコッテは移動した。    リュコッテは[12,15]へ移動した。 ケンタウロス : チェインウンディーネ! 旅人ゲイルの足元に氷の鎖が迫る!  達成値:21 ([2,6,1]+12)    旅人ゲイルに4のダメージ  ([1]+6)    旅人ゲイルは[氷結]になった ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。  達成値:15 ([2,3,6,3]+1) 旅人ゲイルは[石化カウンター]を2つ獲得した。 ラミア : チャーム! 旅人ゲイルを魅了する!  達成値:17 ([5,4,1]+7)    旅人ゲイルは[8,10]へ引き寄せられた。 ケンタウロスナイト : チャージ! ケンタウロスナイトは力をためた!    ケンタウロスナイトは[チャージ]になった ミノタウロスは移動した。    ミノタウロスは[9,3]へ移動した。 ケンタウロスナイト : チャージ! ケンタウロスナイトは力をためた!    ケンタウロスナイトは[チャージ]になった ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。  達成値:20 ([5,5,4,5]+1) 旅人ゲイルは[石化カウンター]を1つ獲得した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。 ケンタウロスナイトは攻撃した。  達成値:16 ([1,3,6,1]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:23 ([5,1,1]+16) ケンタウロスナイトの攻撃は距離が合わず失敗した。 リュコッテは移動した。    リュコッテは[13,15]へ移動した。 ラミアのチャームは距離が合わず失敗した。
旅人ゲイルは[石化カウンター]を1つ失った。 ケンタウロスナイトは[チャージ]でなくなった ケンタウロスナイトは[チャージ]でなくなった Round 14 リュコッテ : ・・・!来るか! ケンタウロスナイト : 騎馬突撃! ケンタウロスナイトはリュコッテに向かって猛然と突撃!  達成値:19 ([2,4,5,3]+5)    リュコッテは回避しようとした。        リュコッテは回避に失敗した。  達成値:18 ([4,1,3]+10)    ケンタウロスナイトは[13,15]へ移動した。    リュコッテに29のダメージ  ([3,4,4,4,2]+12)        リュコッテは[気絶]になった リュコッテ : むう・・・動けない・・・ ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。  達成値:12 ([3,1,4,3]+1) 旅人ゲイルは[石化カウンター]を1つ獲得した。 ケンタウロスナイトは攻撃した。  達成値:21 ([4,3,4,5]+5) 旅人ゲイル : ディフレクション!    旅人ゲイルは、剣で攻撃を打ち払った!        旅人ゲイルは回避した。  達成値:22 ([1,1,4]+16) ケンタウロス : ダブルショット! ケンタウロスは素早く二回攻撃した!  達成値:24 ([5,1,6]+12)    旅人ゲイルに11のダメージ  ([4,1]+11)    旅人ゲイルに12のダメージ  ([2,4]+11)        旅人ゲイルは[重傷]になった 旅人ゲイル : クソ…… ゴルゴーン : 石化の邪眼! 無数の瞳が旅人ゲイルをにらみつける……。  達成値:13 ([6,3,1,2]+1) ラミア : ドレインライフ! 旅人ゲイルの生気を奪い取る!  達成値:12 ([1,3,1]+7)    旅人ゲイルに7のダメージ  ([2]+8)    ラミアは7回復した。          旅人ゲイルは[気絶]になった 旅人ゲイル : ……すまない…… パーティー全員が戦闘不能になりました・・・。 クエストに失敗しました。 ミノタウロスは移動した。    ミノタウロスは[9,4]へ移動した。
Round 15 旅人ゲイル : 身体が激しくほぐれた気がする。 アルシエ�� : 軟体動物にでもなる気か アルシエル : ま、私は暇を持て余し疲れたし……寝るよ。ではなゲイル、リュコッテ リュコッテ : ああ、またなー!! 旅人ゲイル : ああ……。 パーティーから離脱しました。 リュコッテ : アタシもちょっと休むかな・・・ありがとうな、ゲイル! 旅人ゲイル : ……無理をさせた気がするな。今度、別の依頼に付き合わせてくれ、それしか詫びの手段を持ち合わせていなくてな 旅人ゲイル : ああ。……また。 リュコッテ : ぜんぜん大丈夫だぞ!でも、依頼は行こうな! リュコッテ : (ぶんぶんと手を振った。 アルシエル : もう少し他の趣味も覚えた方が良いぞ。ではな(手をひら~っと振って去った) 旅人ゲイル : (軽く頷いて数秒後に)・・・いや、余計なお世話だ。
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karatte · 1 year ago
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有志による『天地を喰らうII』のクローンゲーム版初見プレイ。 FC版の諸葛孔明伝は実機でプレイ&クリア済み。 8章 天下三分 前編 - 新野城 - ・水鏡先生が話があるということで会いに行くことに ・コウメイが隊列から外れるので、馬良などの知将を加えて軍師に任命しておくといいでしょう ・城下の人々から龐統の情報が聞けます 水鏡先生の庵へ   ↓ - 司馬徽の庵 - ・襄陽城に『鳳雛』が来ているとのこと 鳳雛が大好きな『名酒』をお土産としてくれます お酒を持って襄陽城へ   ↓ - 襄陽城 - ・住民の若い女性が野盗に連れ去られてしまったようです 野盗の頭は『廖化』という者 ・町外れ(橋がかかっている屋敷)に住むみすぼらしい男に『名酒』を渡します  連れ去られた女性を助け出したら鳳凰のヒナをくれるそう この依頼、引き受けましょう 北西の森にある野盗の根城へ 北西のひし形の森の中央が入り口です   ↓ - 北西の森 - お宝 金485/銅仙丹/金503/招魂丹 隠しアイテム ・入り口から上に4歩、右に3歩、上に11歩、右に3歩/はがねの鎧 ・金485の宝箱から左に3歩、上に8歩、左に1歩、上に1歩/はがねの剣 ・招魂丹の宝箱から下に4歩、右に3歩/はがねの兜 ・金503の宝箱から左に12マス分の位置にある草の茂み/はがねの槍 ・牢に入れられている右側の女性の位置から上に4マス分/炎の弓 牢の前にいる『廖化』に話しかけると選択肢が 『はい』を選ぶと戦闘に 廖化之砦戦・・・【廖化 盗賊 盗賊 盗賊 盗賊】 戦闘終了後、もう一度話しかけて『廖化』が仲間に 女性たちを助けたら襄陽城のみすぼらしい男に報告しに行きましょう   ↓ - 襄陽城 - ・「えー 野盗を退治しちゃったの つまんないっ!」 ・みなさんお気づきの通り、みすぼらしい男は『龐統』でした 新野城へ自動的に移動します   ↓ - 新野城 - ここに『伏龍』『鳳雛』の二人の軍師が揃いました そこに城の前に一人の武将が倒れているとの報告が ・倒れていたのは『蜀』の張松 『劉璋』の悪政に苦しんでいる蜀の民を救ってほしいとのお願い ・蜀は漢中軍と交戦中で、劉備軍は蜀の援軍という形を装い参戦することに ・張松が『蜀の地図』を襄陽城の北西の洞窟に隠した 『孟達』という者が地図を守っている 劉備に話しかけ『張松の手紙』をもらったら洞窟へ(※編成所に龐統が登録されています)   ↓ - 北西の洞窟 - お宝 1F 金1208/銀仙丹 B1 金1988/銀仙丹/知復丹/知復丹 B2 炎の鎧/西蜀地形図 ・地下2階で宝箱の前に立ち塞がる武将に『張松の手紙』を渡しましょう どいてくれます ・『西蜀地形図』を手に入れると、また道を塞ぎます 『孟達』が仲間になります 新野城へ戻りましょう(※縮地の計で脱出はできません)   ↓ - 新野城 - ・劉備に報告すると、蜀からの使者『法正』が来ます ・漢中軍に苦戦している蜀軍の援助に向かうことになります 荊州の守備があるため、蜀には『劉備』と軍師『龐統』、その他3名の武将の5軍編成で参戦します まずは編成所でパーティーを組みましょう(オススメは、黄忠・魏延・孟達・馬謖・馬良あたりでしょうか) 外れた武将の装備が役所の預り所いきになっていることがあるので回収を忘れずに 準備を整えたら、夷陵城の船着き場へ(※蜀の地へ渡ると荊州には戻ってこれません)   ↓ 夷陵城の船着き場に『法正』がいて仲間になります 船に乗って蜀へ   ↓ 着いたらすぐそばの『涪水城』へ なお、明確な時期はわかりませんが、この章では低確率である敵将と遭遇します あの猛将です 遭遇できるのはこの章だけなので戦う価値ありです 少なくとも後述の落鳳坡に行く時期には遭遇するので、残り兵士数や策略Pなどは普段から注意しておきましょう 【呂布 兵士 兵士 兵士 兵士】   ↓ - 涪水城 - ・宮殿には『劉璋』と配下の武将がいます 葭萌関を乗っ取った漢中軍の『馬超』という猛将を倒してほしいとのこと ・城下で情報を集めましょう ・『東へ 3つめの門を 3つくぐり 西へ 3つめの門を 4つくぐれば……』 隠しアイテム ・城下の左上の木のくぼみ/炎の鎧 北西の葭萌関へ まず北へ進みそれから西へ(蜀の地図を見るにはサブキーを2回押すと切り替わります)   ↓ - 葭萌関 - ・入り口に『馬超』と『馬岱』がいます 剣を交えたくない様子 このままではどうしようもないので葭萌関と涪水城の間にある庵へ   ↓ - 李恢の庵 - ・庵にいる人物に話しかけます 質問には素直に答えましょう ・みなさん覚えているでしょうか 以前、徐州城で署名した『血判状』を ・李恢に、馬騰が景帝の墓に隠した血判状を取ってくるよう頼まれます 地図につけてもらった×印を頼りに『景帝の墓』へ(印の上で調べると墓の中に入れます)   ↓ - 景帝の墓 - 墓の中は広く謎解きもあり、ザコ敵の『殉死将』も厄介です 戦闘が面倒なら『守りの煙』を大量買いでくぐり抜けましょう ・地下1階は、まっすぐ上に進み突き当りを左に また突き当たったら下へ進むと地下2階への階段がある ・地下2階は謎解きです 涪水城の住民の言葉『東へ 3つめの門を~~~』を思い出しましょう 元に戻したい時は階段を上る ・地下3階は回転床があり、北から踏むと西へ(西からだと北へ)、南から踏むと東へ(東からだと南へ)という法則があります ・地下4階には景帝の棺があります 開けるか開けないかを1回だけ選択できます  開けない選択をすると劉備が漢王朝復興を墓前に誓います  開ける選択をすると軍師に制止されてもう一度選択肢が出ます  現時点ではこの選択肢が何に影響しているか分かっていません ちなみに開けてもお金やアイテム等は何も手に入りません お宝 B1 銅仙丹/赤龍剣/金410/招魂丹 B2 金536/はがねの盾/銀仙丹/炎の鎧/野営の道具 B3 銀仙石/守りの煙/ 金1190/血判状  ※ここやその他いくつかの場所で手に入る『銀仙石』には後々別の使い道があるので1つは使わずに残しておくと良いかも… 血判状を手に入れたら李恢の庵へ(※涪水城で回復とセーブをしておきましょう)   ↓ - 李恢の庵 - ・李恢に報告すると馬超を説得しに行きます 葭萌関へ   ↓ - 葭萌関 - ・馬超に話しかけると戦闘になります(剣を交えたくないって言ってたような・・・) 葭萌関之戦・・・【馬超 馬岱 兵士 兵士 兵士】 ※戦闘開始直後『白馬の陣』を使用 馬超の一撃に注意 戦闘終了後、話しかけると五虎将の一人『馬超』と馬超の従弟『馬岱』が仲間に ・蜀の重臣たちは、劉備軍が来たことをこころよく思っていない 隠しアイテム ・葭萌関の奥の右にある櫓の右/招魂丹 漢中を目指し、蜀の桟道へ with OBS Studio by noinoinoiz
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kyo59work · 6 years ago
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MEMO 台湾
1945年に当時中国大陸を本拠地��した中華民国の統治下に入り、1949年には中華民国の中央政府が中国大陸から移転してきた。1955年の大陳島喪失以降、中華民国は台湾(本島)以外にも澎湖諸島、金門島、馬祖島、東沙諸島、南沙諸島の太平島・中洲島を実効支配しているが、全体の面積に占める台湾(本島)の割合は99%以上になる(詳細は地理参照)。そのため、中華民国の通称として「台湾」と表記される(詳細は定義参照)。
近隣諸国としては、東及び北東に日本、南にフィリピン、西及び北西に中華人民共和国(中国大陸)[1]がある。台湾の中心都市は中華民国の首都機能を有する台北市で、その外港である基隆市、及び台湾最多の人口(2018年時点)を有する新北市と共に台北都市圏を形成している。
 先史及び原住民時代 (1624年以前)
地質学の研究によれば今から300万年から1万年前の更新世氷河期の時代、台湾は中国大陸と地続きであり、大陸から人類が台湾に移住し、居住していたと考えられている。
また考古学により旧石器時代晩期(5万年 - 1万年前)には人類の居住が開始
台湾原住民はオーストロネシア語族に属し、古くは中国大陸南部に居住していたと考えられている。その後北方漢民族などの圧力を受けて台湾に押し出され、そこから南太平洋一帯に進出していったという説が有力である。しかし一度台湾から出て行った種族が、再び台湾に戻ってくるなど、その移動は複雑で未だ不明な点が多い。
オランダ占拠時代(1624年 - 1662年)
台湾が注目されるようになったのは16世紀の明朝時代になってからである。倭寇の活動が活発化するにつれて、台湾は倭寇の根拠地の一つとして使用されるようになり、やがて漢民族、日本人が恒久的に居住し始めるまでに至った。
ヨーロッパ船として初めて台湾に到達した船はポルトガルの船であり、ポルトガル人船員が緑に覆われた台湾島に感動して「Ilha Formosa(麗しの島)」と叫んだという伝承から、台湾の別称である「Formosa(フォルモサ、中国語では美麗島)」が誕生したとされている。
また、そのころ日本にも、台湾に対して領土的な興味を持つ勢力が幾つか存在した。豊臣秀吉は「高山国」宛に朝貢を促す文書を作成し、原田孫七郎という商人に台湾へ届けさせた(高山国とは当時、台湾に存在すると考えられた国名。 実質的には存在せず朝貢の目的は果たせなかった)。
大航海時代にあったヨーロッパ各国から多くの人々が来航するようになり、台湾の戦略的重要性に気がついたオランダやスペインが台湾島を「領有」し、東アジアにおける貿易・海防の拠点としていった。そのために、日本への鉄砲やザビエルによるキリスト教伝来も、おそらくは台湾を経由してきたのだと思われる。
台湾島の領有を確認できる史上初めての勢力は、17世紀初頭に成立したオランダの東インド会社である。東インド会社はまず明朝領有下の澎湖諸島を占領した後、1624年に台湾島の大員(現在の台南市周辺)を中心とした地域を制圧して要塞を築いた。なお、同時期の1626年には、スペイン勢力が台湾島北部の基隆付近に進出し、要塞を築いて島の開発を始めていたが、東インド会社は1642年にスペイン勢力を台湾から追放することに成功している。
オランダによる統治期間中、東インド会社は福建省、広東省沿岸部から大量の漢人移住民を労働力として募集し、彼らに土地開発を進めさせることでプランテーションの経営に乗り出そうとした。その際に台湾原住民がオランダ人を「Tayouan」(現地語で「来訪者」の意)と呼んだことから「台湾(Taiwan)」という名称が誕生したという説もある。だが、台湾の東インド会社は1661年から「抗清復明」の旗印を掲げた鄭成功の攻撃を受け、翌1662年には最後の本拠地要塞であるゼーランディア城も陥落したために、進出開始から37年で台湾から全て駆逐されていった。
明鄭統治時代(1662年 - 1683年)
1644年、李自成の反乱によって明朝が滅亡し、混乱状況にあった中国に満州族の王朝である清が進出して来た。これに対し、明朝の皇族・遺臣達は、「反清復明」を掲げて南明朝を興し、清朝への反攻を���り返したが、力及ばず1661年に滅亡させられた。そのために、「反清復明」を唱えて清朝に抵抗していた鄭成功の軍勢は、清への反攻の拠点を確保する��めに台湾のオランダ・東インド会社を攻撃し、1662年に東インド会社を台湾から駆逐することに成功した。台湾の漢民族政権による統治は、この鄭成功の政権が史上初めてである。
東インド会社を駆逐した鄭成功は台湾を「東都」と改名し、現在の台南市周辺を根拠地としながら台湾島の開発に乗り出すことで、台湾を「反清復明」の拠点にすることを目指したが1662年中に病気で死去した。そのために、彼の息子である鄭経たちが父の跡を継いで台湾の「反清復明」の拠点化を進めたが、反清勢力の撲滅を目指す清朝の攻撃を受けて1683年に降伏し、鄭氏一族による台湾統治は3代 実質21〜23年間[4]で終了した。
歴史上の鄭成功は、彼自身の目標である「反清復明」を果たすことなく死去し、また台湾と関連していた時期も短かった。だが、鄭成功は台湾独自の政権を打ち立てて台湾開発を促進する基礎を築いたこともまた事実であるため、鄭成功は今日では台湾人の精神的支柱(開発始祖)として社会的に極めて高い地位を占めている。
なお鄭成功は清との戦いに際し、たびたび江戸幕府へ軍事的な支援を申し入れていたが、当時の情勢から鄭成功の勝利が難しいものであると幕府側に判断され支援は実現しなかった。しかしこの戦いの経緯は日本にもよく知られ、後に近松門左衛門によって国性爺合戦として人形浄瑠璃化された。
満清支配時代(1683年 - 1895年)
建国以来反清勢力の撲滅を目指して来た清朝は、「反清復明」を掲げる台湾の鄭氏政権に対しても攻撃を行い、1683年に台湾を制圧して鄭氏政権を滅ぼすことに成功した(澎湖海戦)。だが、清朝は鄭氏政権を滅ぼすために台湾島を攻撃・制圧したのであり、当初は台湾島を領有することに消極的であった。しかしながら、朝廷内での協議によって、最終的には軍事上の観点から領有することを決定し、台湾に1府(台湾)3県(台南、高雄、嘉義)を設置した上で福建省の統治下に編入した(台湾道(中国語版)、1684年-1885年)。ただし清朝は、台湾を「化外の地」(「皇帝の支配する領地ではない」、「中華文明に属さない土地」の意)としてさほど重要視していなかったために統治には永らく消極的であり続け、特に台湾原住民については「化外(けがい)の民」(「皇帝の支配する民ではない」、「中華文明に属さない民」の意)として放置し続けてきた。その結果、台湾本島における清朝の統治範囲は島内全域におよぶことはなかった。なお、現在、中華民国政府と中華人民共和国は、台湾のみでなく釣魚島(尖閣諸島)にも清朝の主権が及んでいたと主張している。
清朝編入後、台湾へは対岸に位置する中国大陸の福建省、広東省から相次いで多くの漢民族が移住し、開発地を拡大していった。そのために、現在の台湾に居住する本省系漢民族の言語文化は、これらの地方のそれと大変似通ったものとなっている。漢民族の大量移住に伴い、台南付近から始まった台湾島の開発のフロンティア前線は約2世紀をかけて徐々に北上し、19世紀に入ると台北付近が本格的に開発されるまでになった。この間、台湾は主に農業と中国大陸との貿易によって発展していったが、清朝の統治力が弱い台湾への移民には気性の荒い海賊や食いはぐれた貧窮民が多く、さらにはマラリア、デング熱などの熱帯病や原住民との葛藤、台風などの水害が激しかったため、台湾では内乱が相次いだ。なお、清朝は台湾に自国民が定住することを抑制するために女性の渡航を禁止したために、台湾には漢民族の女性が少なかった。そのために漢民族と平地に住む原住民との混血が急速に進み、現在の「台湾人」と呼ばれる漢民族のサブグループが形成された。また、原住民の側にも平埔族(へいほぞく)と呼ばれる漢民族に文化的に同化する民族群が生じるようになった。
19世紀半ばにヨーロッパ列強諸国の勢力が中国にまで進出してくると、台湾にもその影響が及ぶようになった。即ち、1858年にアロー戦争に敗れた清が天津条約を締結したことにより、台湾でも台南・安平(アンピン)港や基隆港が欧州列強に開港されることとなった。1871年、宮古島島民遭難事件が起こった。これは、宮古、八重山から首里王府に年貢を納めて帰途についた船4隻のうち、宮古の船の1隻が、台湾近海で遭難し、台湾上陸後に山中をさまよった者のうち54名が、台湾原住民によって殺害された事件である。日本政府は清朝に厳重に抗議したが、原住民は「化外の民(国家統治の及ばない者)」という返事があり、そのために1874年には日本による台湾出兵(牡丹社事件)が行なわれ、1884年 - 1885年の清仏戦争の際にはフランスの艦隊が台湾北部への攻略を謀った。これに伴い、清朝は日本や欧州列強の進出に対する国防上の観点から台湾の重要性を認識するようになり、台湾の防衛強化のために知事に当たる巡撫(じゅんぶ)職を派遣した上で、1885年に台湾を福建省から分離して台湾省(1885年-1895年)を新設した。台湾省設置後の清朝は、それまでの消極的な台湾統治を改めて本格的な統治を実施するようになり、例えば1887年に基隆―台北間に鉄道を敷設するなど近代化政策を各地で採り始めた。だが、1894年に清朝が日清戦争に敗北したため、翌1895年4月17日に締結された下関条約(馬關條約)に基づいて台湾は清朝から大日本帝国に割譲され、それに伴い台湾省は設置から約10年という短期間で廃止された。これ以降、台湾は大日本帝国の外地として台湾総督府の統治下に置かれることとなる。
日本統治時代(1895年 - 1945年)
台湾が本格的に開発されたのは日本統治時代になってからである。1895年5月25日、日本への割譲反対を唱える漢人により台湾民主国の建国が宣言され進駐した日本軍との乙未戦争に発展した。日本軍の圧倒的に優勢な兵力の前に政権基盤が確立していなかった台湾民主国は間もなく崩壊、1896年に三一法が公布され台湾総督府を中心とする日本の統治体制が確立した。
「農業は台湾、工業は日本」と分担することを目的に台湾での農業振興政策が採用され、各種産業保護政策や、鉄道を初めとする交通網の整備、大規模水利事業などを実施し製糖業や蓬莱米の生産を飛躍的に向上させることに成功している。また経済面では専売制度を採用し、台湾内での過当競争を防止するとともに、台湾財政の独立化を実現している。
また初期段階の抗日武装運動に対しては、武力鎮圧で対応していた。その後近代化を目指し台湾内の教育制度の拡充を行った。義務教育制度が施行され、台湾人の就学率は1943年の統計で71%とアジアでは日本に次ぐ高い水準に達していた。義務教育以外にも主に実業系の教育機関を設置し、台湾の行政、経済の実務者養成を行うと同時に、大量の台湾人が日本に留学した。
台湾の併合にあたり、台湾人には土地を売却して出国するか、台湾に留まり帝国臣民になるかを選択させた。1895年に台湾が大日本帝国に編入された時、併合に反対する台湾住民は、「匪徒刑罰令」によって処刑された。その数は3000人に達した。抗日運動は、1915年の西来庵事件(タパニ事件)で頂点に達した。
1912年の日本及び台湾の地図。1895年から1945年まで、台湾は大日本帝国の一部だった。
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中華民国統治時代(1945年 - 現在)
南京国民政府(1945年 - 1949年) 1945年の第二次世界大戦後、連合国に降伏した日本軍の武装解除のために、蒋介石率いる中華民国・南京国民政府軍が1945年10月17日に約1万2,000人と官吏200余人が米軍の艦船から台湾に上陸して来た。
南京国民政府は、1945年10月25日の日本軍の降伏式典後に、台湾の「光復」(日本からの解放)を祝う式典を行い、台湾を中華民国の領土に編入すると同時に、台湾を統治する機関・台湾行政公所を設置した。
だが、中華民国軍が台湾に来てから、婦女暴行や強盗事件が頻発した[6]。さらに、行政公所の要職は新来の外省人が独占し、さらには公所と政府軍の腐敗が激しかったことから、それまで台湾にいた本省人(台湾人)が公所と政府軍に反発し、1947年2月28日に本省人の民衆が蜂起する二・二八事件が起きた。
その際に、蒋介石は事件を徹底的に弾圧して台湾に恐怖政治を敷き、中国国民党の政治・経済・教育・マスコミなどの独占が完了した上で、1947年に台湾省政府による台湾統治を開始した。二・二八事件以降、国民政府は台湾人の抵抗意識を奪うために、知識階層・共産主義者を中心に数万人を処刑したと推定されている(二・二八事件 もしくは 2・28白色テロ)。こうした台湾人に対する弾圧は蒋経国の時代になっても続けられた。国民党が当時の資料の公開を拒み続けているため、正確な犠牲者数は不明で、犠牲者数には諸説ある。だが、1949年に蒋介石が国共内戦で敗れた兵隊、崩壊状態にあった南京国民政府を引き連れて台湾に移住してきたため、これ以降は事実上蒋介石・国民政府による台湾の直接統治が行なわれることとなった。国民党軍兵士の強奪、官吏の腐敗ぶりには目に余るものがあり、国民党軍の占領後間もないころから、台湾人(内省人)は、新たな支配者に失望し始め、「犬が去って、豚が来た」と嘆くようになった[7]。要するに、日本人はうるさく吠えても番犬として役立つが、中国人は貪欲で汚いという意味である[7]。この例は、第二次世界大戦が終わった途端に東欧各地で、「ファシズム的君主制が終わったら、共産党による一党独裁が始まった」様相と同じ現象である。
なお、日本国は日本国との平和条約(サンフランシスコ平和条約)や日華平和条約において台湾の領有権を放棄したものの、両条約ではいずれも台湾の中華民国への返還(割譲)が明記されていない。そのために現在では、台湾は中華民国によって占領されているだけであり、最終的な帰属国家は未定であるとの解釈(台湾地位未定論)も存在する。
台湾国民政府(1949年 - 1996年)
戒厳令を敷き、知識分子・不穏分子を弾圧した蒋介石は開発独裁を行う。大陸から台湾に逃れた数十万の軍人を養うためにも、大規模開発は必須だった。鉄道の北廻線や蘇澳港開発など、十大建設が実施され、台湾経済は軽工業から重工業へ発展していく。
一方大陸を完全に掌握した共産党は、台湾攻略を目標とした金門島攻撃に着手した(台湾海峡危機を参照)。しかし海軍及び空軍兵力に劣る人民解放軍は有力な制海・制空権を掌握できず、要塞に立てこもる国民党軍や、台湾海峡を航行するアメリカ第七艦隊を打破することはできず、共産党も金門侵攻を放棄した。
共産勢力に対抗するためにアメリカは台湾を防衛する意志を固め、蒋介石に種々の援助-美援(美国援助=米国援助)を与えた。ベトナム戦争が勃発すると、アメリカは台湾から軍需物資を調達し、その代償として外貨であるドルが大量に台湾経済に流入したことで、台湾経済は高度成長期に突入することになる。
植民地統治の影響から、台湾は日本との経済的繋がりが強かったが、このころから台湾経済はアメリカ経済との関係を親密化させていく。多数の台湾人がアメリカに留学、そのままアメリカに在住し台湾とのビジネスを始めるなど、太平洋横断的なネットワークが構築され、中でも台湾人が多く住んだカリフォルニアの影響を受けて電子産業が育ち、Acerなどの国際メーカーが誕生した。
政治的には国民党独裁が続き、台湾の民主化運動は日本、後にアメリカに移住した台湾人を中心に展開されることとなった。しかし1970年代に入ると美麗島事件が発生し、その裁判で被告らを弁護した陳水扁、謝長廷らを中心に台湾内で民主化運動が盛んになる(党外運動)。また1984年には、国民党の内情を記した「蒋経国伝」を上梓した作家・江南こと劉宜良が、滞在先のサンフランシスコで、中華民国国防部軍事情報局の意を受けたチャイニーズ・マフィアに殺害される「江南事件」が発生。レーガン政権が戒厳を解除するよう圧力を掛ける。
蒋親子の死後、国民党主席についた李登輝は台湾の民主化を推し進め、1996年には台湾初の総統民選を実施、そこで総統に選出された。
社会的には蒋介石とともに大陸から移住して来た外省人と、それ以前から台湾に住んでいた本省人との対立、さらに本省人内でも福老人と客家人の対立があったが、国民党はそれを強引に押さえつけ、普通語教育、中華文化の推奨などを通して台湾の中華化を目指した。
国際的にはアメリカの庇護下で、日本、韓国、フィリピンとともに共産圏封じ込め政策の一端を担っていたが、ベトナム戦争の行き詰まりから米中が国交を樹立すると、台湾は国連から追放され、日本からも断交されるに至った。しかしアメリカは自由陣営保持の観点から台湾関係法を制定し台湾防衛を外交テーゼとしている。
民主化後(1996年 - 現在)
李登輝は永年議員の引退など台湾の民主化政策を推進したが高齢のため2000年の総統選には出馬せず、代わって民進党の陳水扁が総統に選出され、台湾史上初の政権交代が実現した。陳水扁は台湾の独立路線を採用したため統一派の国民党とたびたび衝突し、政局は混迷を続けた。
2004年の総統選では国民・民進両党の支持率は拮抗していたが、僅差で陳水扁が再選を果たした。混迷の原因の一つは中国問題で、中国は陳水扁を敵視し、国民党を支持することで台湾政界を牽制しているが、その過度な干渉となると台湾ナショナリズムを刺激し、反中国勢力が台頭するという中国にとっても難しい問題となっている。
一方の当事者であるアメリカ自身、中国に対する脅威論、友好論が錯綜し一定の方針が定まっていないため、対台政策も一貫せず、台湾は独自性を強めざるを得ないとの見方もある。そ���ために日本を対中包囲網の一環に組み込もうとする遠謀も、李登輝などの親日政治家には見られるとされる。
一方で台湾は中国との経済的関係を強化しつつあり、今や中国経済を抜きに台湾経済が成り立たない情況となっている。基幹産業であった電子産業も中国への工場進出による産業の空洞化が進み、台湾政府は新竹や台南にサイエンスパークを設置して、バイオテクノロジーなどの先端産業の育成を図っているが、欧米との競争もあって情況は楽観できない。
また経済の知的集約化、サービス化の進展により台北への人口集中が進み地方との格差問題も顕在化している。景気低迷による格差拡大、出生率低下による高齢化、東アジア随一の離婚率の高さなど、社会の成熟による問題も噴出している。
文化的には中国、日本、欧米の影響を強く受けていたが、ナショナリズムの高揚に連動するかのように、台湾独自の文化も勃興している。とりわけ映画界では侯孝賢などのニューシネマが有名である。
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ama-gaeru · 7 years ago
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林田の世界(初稿版)
11話  カリブの海賊は人を食わない
 ……。
 「ルービックキューブだったらいいのに」
 震える声で呟き、願い、撫でる。砂が崩れるような感触。この感覚はなんだ。粒子的な何かが組み替えられてるってことなのか。
 撫でていた手をどけると、ルービックキューブがここにあった。ずっと前からここにあったという風に。
 そして俺がルービックキューブを林田の部屋から持ってきたという過去が出来上がる。
 口の中が乾き、体は冷たい汗で湿る。頭蓋骨の中で脳みそが回転したみたいだ。気持ちが悪い。
 崩れかけた体を彼女が支えてくれた。
「無理しないで。立ってられないなら私にもたれていいから」
 めっちゃ良い子。
「ありがとう」短く礼を言ってから自分の足で立つ。
「席に戻ろうよ」
 俺は彼女には答えず、ルービックキューブを見つめる。どっからどうみても普通のルービックキューブだ。重さも。質感も。当然、ガチャガチャと動かすこともできる。
 あの時、林田は他に何を出したっけ。あやとりとか? あとは……。
「……石鹸?」
 俺は呟き、撫で、感触だけが存在する砂を崩す。
 そして思った通り、石鹸が出現した。
「カスタネット」
 ルービックキューブは消え、そこにカスタネットが。
 他の物は? 林田が変化させなかった物も出せるのか?
「……サイコロ」
 そこにサイコロがある。でたわ。きたわ。
 俺と林田はラスベガスのカジノで大勝ちしたことがあり、このサイコロはカジノ側にお願いして、記念に持ち帰ったものだという過去が出現する。勿論、俺も林田もラスベガスに行ったことはない。
 スーパーボール、お手玉、ウルトラマンの人形、腕時計、手鏡−−俺は元々は数珠だった物を思いつくまま色々な物に変えてゆく。
 変える度に新しい過去が影のようについてきた。
 どんな過去が出てくるのか、俺には予想もコントロールもできない。夜店の紐くじみたいだ。
「……お金」
 ずっしりとしたお札の束が手の中に現れた。
 おっ! っと興奮したのもつかの間。左頬に彼女の平手打ちが飛んできた。容赦のない一発だった。いっってぇ。
「最低! 何考えてんの!」
「ちょ、え」
 もう一発右頬が、今度はグーで殴られる。すっげぇ痛ぇ。舌かんだ。痛ぇ。
 混乱しながらも記憶を探ると、俺が林田の香典を盗んだことが彼女にバレたという過去が新しく出来上がっていた。
「何じゃないでしょ! 見損なった!」
 彼女が顔を真っ赤にしてもう一度俺を殴ろうと手を振り上げたので、俺は「誤解だぁ!」と叫び、札束を数珠に戻した。
 その瞬間に香典泥棒の過去は遠のき、殴られた頬の痛みは消えて、彼女が手を振り上げたのはどこからか入り込んでいた蝿を追い払うためだという理由に変わった。
 間違いない。これは林田の力だ。
 でもなんで俺が?
 俺は包帯に包まれた左手を見つめる。思い当たる点があるとすればこの傷だ。怪我をした時、林田の血が流れ込んだ。手からも口からも。
 ……いいのか。神的な力がそういう、なんか、物質的なアレで拡散しちゃって……。いや、せっかくだから貰えるもんは貰うし、使えるもんは使うけど。
 俺、そういうところあるから。アイ・ハブ・ザ・パゥワァー。 
 俺は喪服を着た人々に囲まれている林田の棺に向かって足を踏み出す。
 この力があれば、大体のことはなんだってできるはずだ。猿を人に変えたり、猫を人に変えたりできるんだから、死んでいる林田を生きている林田に変えることだって、もちろんできるはずだ。そうだとも。
 いけるいける。
 絶対いける! できるって! 願って、撫でて、戻せばいいんだ。林田にできたんだから俺にだってできるって。やれる。やれるって。気合いだ。気合いだ。気合いだー。京子ー。
 俺の脳内アニマル浜口が、何とも言えない表情を浮かべている脳内浜口京子を肩車して走り回り始める。京子ー。京子ー。京……あ、なんか違うのも出てきた。
 アニマル浜口親子が消えて、変わりに黒いレザーを超格好良く着こなした超格好いい外国人が俺の脳内に姿を現した。
 熱に浮かされてハニマライズされていた頭が冷静になる。
 外国人は全身にじんわりと汗をかき、脇腹に包帯を巻いた姿で俺の頭の中に横たわっている。日焼けした肌。黒い巻き毛。エキゾチックな顔つき。
 この人、知ってる。
 「ジュラシックパーク」に出てくる超格好いい人だ。俺の「大人になったらこういう人になりたいラインキング」でオールタイムベスト5に入ってる人。
 俺もう大人だけども。そういうことじゃないんだ。そういうことじゃないんだよ、憧れっていうのは。
 誰かがティラノサウルスに襲われていたら、発煙筒を手に囮になれるような人間になりたいじゃん。あと黒いレザーを着こなしたいし、哲学的で難しくて抽象的な言葉で|頭よさ男《あたまよさお》に見られたいじゃん。シュレディンガーの猫とか言ってみたいじゃん。あとアイヒマン実験とか、ドラップラー効果とかって言ってみたいじゃん。頭いい感じがするじゃん。ドラップラー、ドラップラー!
 俺の脳内で憧れの彼が言うじゃん。
 −−どっかで蝶々が羽ばたくと、遠いどっかでなんか起きる−−。
 俺の記憶頼りだからか、あまり格好良くない。ぼんやりしてる。
 −−カリブの海賊は人を食わない−−。
 全然関係ないところだけははっきり思い出せる。
 −−カオス理論だ−−。
 格好いい人がキリッと言う。
 俺は棺に向かっていた足を止める。
 ……ちょっとした変化が思わぬ惨事を生むかもしれないから、軽率に何かを出現させて、変な過去を生まない方がいいって、俺の無意識の思いが憧れのあの人の姿を借りて浮かび上がってきたんだろう。
 ……。
 知ったこっちゃねぇっすわ。
 アニマル浜口が京子ーと叫びながら格好いいあの人にタックルをかまし、俺の頭から放り出した。
 林田が死んだんだ。あいつの身に起きてることを誰にもわかってもらえないまま。
 これ以上の惨事なんてあるもんかよ。
 俺は棺に向かいながら数珠を撫でる。
 林田を撫でる前に、物と同じように生きているものを出せるのかどうか試しておかないと。
 何を出せばいいかを考える。
 小さくて、掌サイズで、ここで出しても騒ぎにならない生き物。虫は却下。気持ち悪いから却下。哺乳類オンリー。そうだな。ハムスター。ハムスターでいこう。
 願い、撫でて、砂が崩れる感触。
「キュッ!」
 あまりにもあっさりとハムスターが手の中に出現した。ピンク色の鼻を忙しく動かしている。めっちゃ生きている。めっちゃ元気。
 ハムスターは頭だけを俺の手から出して「キュッキュキュッ!」と体の割に大きな声で鳴いた。毛並みや具体的な顔付きは例のごとくぼんやりしてよく見えない。
 手の中でハムスターの小さな手足が忙しく動く。少し痛いけど、痛いよりもくすぐったいの方が強い。温かくて、ドクドクと心臓が脈打っているのが伝わって来る。
 ハムスターが出現すると同時に、辻褄あわせの新しい過去も俺の記憶の中に出現した。
 俺は振り返り、ハムスターが出現する今のために、後付けで出来上がった過去達に目を向ける。
 俺の数歩後ろに小さな女の子とその両親が立っている。
 さっきまで存在すらしていなかった彼らは、付け足された記憶によると林田の親戚の夫婦とその娘さんだ。このハムスターは娘さんのペット。
 女の子は蓋の空いたプラスチックのカゴを胸の前で抱えている。どうしてもハムスターと離れたくなくて葬儀に連れてきたのだ。そして葬儀に退屈して蓋を開けてしまい、ハムスターは逃げ、こうして俺に捕まった−−そんな、辻褄あわせの新しい過去。
 このハムスターを元の数珠に戻せば、彼らはどうなるんだろう? さっき札束を消した瞬間に過去が消えたけど、それと同じようにハムスターが消えたら彼らは丸ごと存在しなかったことになるんだろうか?
「その子、私の!」
 女の子の顔は認識できないけど、彼女の瞼が赤く腫れていることや、頬に涙の筋が残っていることはわかった。透明なのにニヤニヤだけを残す猫みたいだ。
「すいません。捕まえてもらっちゃって」
「どうしても連れていくってきかなくて……非常識だとは思ったんですが」
 両親が俺に頭をさげる。彼らも見ようとすると顔が消える。記憶にと��めておくことができない顔。
 俺はハムスターを握る。
 消そう。
 もう命を出現させられるっていう確認は取れたんだ。
 いないはずのものがいるの怖いもん。だめでしょ。いちゃいけないはずのものがいちゃうのは。どうせ今さっき、ハムスターの都合ででてきた存在なんだ。心なんてないんだから。よくできた村人Aなんだから。
 −−それって俺がお前をそういう風になるように願ったからなのかもしれないって気がずっとしてるんだ−−。
 俺はハムスターを撫で消そうとしていた手を止める。
 −−お前に心はあるよな? お前の意思で、俺と友達になったんだよな? 俺がそうなるように作ったからじゃないよな? −−。
 存在しない女の子が存在しない顏で俺を見上げている。俺がハムスターを返してくれるに違いないという期待を俺に向けている。
 俺がハムスターもろとも彼女をなかったことにしようとしてるなんて想像すらしてないだろう。
 俺は握っていた手を少し緩める。ハムスターが顏を出した。
 女の子と目線を合わせるため俺は少し腰を屈める。
 ……彼らに心があるかどうかは、俺が決めることじゃないよな。
 それは彼らが決めることだ。俺に心があるかどうかも俺が決めることだ。俺を作った林田ではなく。
 「もう外に出しちゃだめだよ」
 女の子はハムスターを受け取ると、大事そうにカゴの中に入れて蓋を閉めた。
 蓋にはキラキラしたシールが貼ってあり、そこにハムスターの名前が書かれていた。それが子供らしいくねくねした文字だということはわかるのに、俺はそれを読むことができない。
 女の子の字が下手だからではなくて、病室の札に書かれていた俺の名前が読めなかった理由と同じだ。名前なんかないから。
 ハムスターはおが屑の中に素早く身を隠した。
 俺は軽くコツコツとカゴの側面を指で叩く。
「幸せに生きろよ、俺の数珠ちゃん」
 ハムスターの大福を思わせる尻が左右に揺れておが屑の中に消えたかと思うと、同じ場所からひょこっとハムスターの顔が出てきた。
「わぁ!」
 思わず悲鳴をあげて飛び退く。
 参列者の非難がましい、あるいは好奇心で満ちた視線が俺に突き刺さる。
「ちょっと、どうしたの?」
 彼女がカゴを覗き込む。カゴの中ではおが屑から飛び出したハムスターが忙しく口を動かしながら小さな手で自分の顔を撫で回していた。
 ハムスターの大きさはコンビニのおはぎくらい。黒くて丸い模様が首の周辺をぐるっとまわっていて、ネックレスをかけているように見えた。存在がぼんやりしていたさっきまでとは違う。もうどこからどう見てもただのハムスターだ。
「ただの可愛いハムちゃんじゃないの」
「ハムちゃんじゃないよ。じゅずちゃんだよ」
 女の子が蓋に貼られたシールが彼女によく見えるようにカゴを掲げて見せる。
 さっきまで読めなかった文字が読めた。
 じゅずちゃん。
 はっきりとそう書いてある。
 ……俺が呼んだから、そういう名前になったのか?
 俺は女の子に視線を向ける。……。
「君の言う通りだね。……静香ちゃん」
 名前を付けた瞬間に、今までぼんやりしていて見ることができなかった彼女の顔が、カメラのピントがあったみたいに見えるようになった。
 定規で線を引いた様な眉毛。低いけど形のいい鼻。小さな口。大きな前歯。クリクリした目。髪の生え際にある小さな黒子。
 俺がそうなってほしいと考えた顔じゃない。彼女の過去と同じように自動的に出来上がったんだ。
「じゅずちゃんはハムスターだけど、ハムスターはじゅずちゃんじゃないから、ちゃんとじゅずちゃんって呼ばなきゃいけないんだよ」
「しずちゃん、お兄さんに迷惑かけちゃだめでしょ。静かにしてなさい」
「そうだぞ、静香」
 俺は静香ちゃんの後ろにいる顔の見えない両親に向き合う。
「いいんですよ」えーと「……新一さん、蘭さん」
 ピントが合う。
 両親の顔が出来上がった。蘭さんは銀フレームの四角い眼鏡をかけていて、新一さんはお洒落な口ひげを生やしている。2人ともどことなく静香ちゃんに似ていて、俺が名前のモデルにしたコナンのキャラに��少しも似ていなかった。
 俺の中の記憶が塗り変わる。最初からこの家族は俺の後ろに立っていて、最初からこの顔だったという記憶ができる。
 くらくらする。気持ち悪い。
「ねぇ、お願いだから無理しないで。顔色が悪いよ」
 彼女が俺の耳元で囁く。
「……大丈夫。本当、大丈夫だから。えーと」
 美人っぽい名前。美人っぽい名前。美人っぽい名前。メーテル? いや、ない。メーテルはない。現実的な意味で日本人の名前にメーテルはない。ブルマ? ないないない。えーと。
「大丈夫だから、心配しないで。麗子さん」
 彼女は後ろを向いたままだった。
「麗子さん?」
「……白鳥、麗子さん」
 彼女は後ろ姿のまま黙る。顔は見えない。でも表情は伝わった。「何言ってんだこいつ」的な表情だ。
「ちょっと休んだ方がいいと思う。全然大丈夫じゃないよ。興奮しすぎたんだよ。私、部屋まで付き添うから」
 そう言って彼女は俺の手をとって式場の外へ連れ出そうとした。案外、力が強い。
「あ、あ、いや。本当、大丈夫だから。少しほら、ちょっと混乱しただけ。大したことないから。俺、俺、もう1回だけ、林田の顔を見てくるよ」
 俺は彼女の手を振り払い、再び林田の棺に向かって歩き出す。
 出現させた人が名付けないといけないのかもしれない。
 俺と彼女は林田が出現させた。だから林田自身が名前をつけないと、現実に馴染めないんだ。多分。
 「はいはい、すいません。ちょっと失礼しますよ。すいません。すいませーん。とおりまーす」
「おい、順番があるだろう」
「はいはい。すいません」
 俺は棺の周りに集まっていた人々をかき分けて前にでる。参列者が「タイムセールじゃないんだから」とかぶつぶつと文句を言ったけど、そんなのどうでもいい。林田救助が最優先だ。
 俺は身をかがめて棺ののぞき窓に体を突っ込む。
 本当の思い出じゃない思い出の品に囲まれた林田の顔が見える。鼻の穴に綿が突っ込まれているのにこの時初めて気がついた。
「ちょっと、あの人どうしたの」的なざわめきが投げかけられるけどかまわない。
 俺は生きている林田を思い浮かべながら、死んでいる林田の顔を撫でた。
 ドライアイスの冷たさが移っている。氷みたいだ。死の温度にたじろぐけど、ここで止めるわけにはいかない。
「林田」
 俺は呟き、願い、撫でる。砂が崩れたような感触があった。
 でも林田は死んだままだった。
「林田」
 もう一度撫でる。砂が崩れる感触。手が離れる。
 まだ林田は死んだままだ。
「ちょっと、あなた。仏様の顔に触っちゃだめよ。詰め物がとれちゃうでしょう」
 老齢のご婦人の声が聞こえてきたけど俺は無視する。
 焦りで掌に汗が滲んだ。どうして生き返らない? 命だって出せるはずだぞ。猿を人に変えたり、猫を人に変えたり、数珠をハムスターに変えたりするよりも、死んでる林田を生きてる林田に変える方がずっと難易度低いんじゃないのか。
「林田ってば」
 もう一度撫でる。砂が崩れる感触。手が離れる。
 林田の目が開いていた。
 煮詰めた黒豆を思わせるとろみのある瞳が、確かに俺を見ている。
 よ−−。
「っしゃぁー!」
 俺は歓声をあげ、ヒーローズに出てた人みたいに天に両手を突き上げた。
 あの丸くて、メガネで、黒髪で、オタクの。ヤッターの人。大半の日本人が最初「中国系の俳優さんだな。ハリウッドってそういうことするよね」って半笑いになって、後から本当に日本人だって知って、「マジか!」ってなった人みたいに。
「何をしてるんだ! やめなさい!」
 誰かが俺の肩を掴んで乱暴に棺から引き剥がした。俺は棺の側に尻餅をつく。右手の傷跡を強く床に押し付けてしまい、思わず悲鳴が漏れた。
「乱暴しないで! 彼、病人なんです!」
 彼女が駆け寄ってきて俺の側に膝をついた。
「だからといって……よくないでしょう。こういう場なんですから」
 俺を引き剥がした男が狼狽しながら周囲を見回す。自分は悪くないと肯定してもらいたがっているように。非難がましい目を向ける人が半分、よくやったと褒めるような目を向ける人が半分。
「大丈夫? 立てる?」
「俺より林田だよ! 生きてるんだ!」
 俺は叫んだ。ヤッター! ヒーローズみたいに。ヤッター!
「本当に? そんなことが……」
 男が棺の中を覗き込んだ。彼女も立ち上がって棺に駆け寄る。それに林田の両親も加わった。
「目を開けてるだろ! そいつ、生きてるだろ!」
 棺を覗き込んでいた人たちは俺の声に返事をしない。
「なぁ! 林田! 出てこいよ! 林田!」
 ヘイヘイ林田! ヘイカモーン! ででこいやー! ででこいやぁー!
 林田のお母さんが顔を抑えて泣き始めた。
 林田のお父さんが彼女の肩に腕を回して何か語りかけている。
「詰め物が外に出ちゃって瞼が開いただけだよ。全く。仏さんの顔にベタベタ触るなんて」
 さっき俺を突き飛ばした男が非難を込めた声で言う。
「そんなわけない! だって、ちゃんと願ったんだ!」
 俺は立ち上がって叫ぶ。
「願って、撫でて、砂が崩れるような感じがして! 生きてる林田に変えたんだ!」
「いい加減にしてくれ! 息子の葬儀だぞ!」
 林田のお父さんの悲痛な叫びが胸を刺し、俺は一瞬ひるむ。過去が変わる前と同じベニチオ・デル・トロの目つきで、林田のお父さんは俺を睨んでいた。怖い。
「けど、俺、ちゃんとやったんです! 目を開けたんです! 俺を見たんだ!」
 彼女が顔を横に振る。肩が小刻みに震えている。泣いているんだろう。
 このアウェイ感!
「だって、ほら、待って。思い出すから。生きてる記憶あるはずだから!」
 俺は新しく出来上がっているはずの、林田が生きているバージョンの過去を探す。
 でも、新しい記憶はどこにもなかった。林田が死んでいる過去しか思い出せない。
「そんな馬鹿な! だって、さっき、目ぇ開けてたじゃん!」
 俺は棺に駆け寄ろうとしたが、数人の男たちに腕を掴まれて阻止されてしまう。その中には俺がさっき実在にしてやった新一もいた。なんて恩知らずなんだ、工藤! 苗字が工藤かどうかはらないけど!
「落ち着きなさい! 君!」
「林田っ! おい! 林田! 何やってんだよ! 起きてんだろ!」
 俺はジャンプして棺の中を覗く。
 林田が目を開けていた。
 でもピクリとも動かない。死んだままだ。そんな。
「もう一度! もう一度やらせてください! 俺、林田を取り戻せるんだ! 本当なんです! 信じてくれなくていいんです! ただもう一度だけ、林田の顔を撫でさせてください!」
「もうやめないか。みなさんの迷惑になるだろう!」
 一段と強い力で腕を���まれる。振り返るとそこにはお父さんが立っていた。
 さっきまでいなかった! この葬儀には俺だけで来たのに!
 お父さんは目に見えない顔をくしゃくしゃにした。
 新しい過去ができている。
 《《俺の脳腫瘍が原因で起きる発作は近頃頻繁になっていた。幻覚や幻聴を見ることも多い。だから万が一の時のためにお父さんは俺と一緒に葬儀にでたのだ。》》
 林田が目を開けて俺をみたという俺の現実は、後付けの過去によって幻覚になってしまった。
「こんなの汚ねぇぞ! 後出しばっかしやがって!」
「息子が大変ご迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ございません。もう我々は失礼いたしますので」
 お父さんは俺をぐいぐいと引っ張って行く。
「嫌だ! 帰らない! お願いです! もうちょっとでなんとかなるかもしれないんだ!」
 お父さんの手を振り払おうとした時、また脳みそがぐるぐると頭蓋骨の中で回転するような感覚に襲われた。
 俺はその場にへたり込む。気持ちが悪い。スカイツリーのてっぺんから一番下までを一気にエレベーターで降りたみたいだ。スカイツリー行ったことないけど。突然視界が狭くなった。手足がしびれる。
「あやじだが、おで、おえは、おえは、はあいたを」
 顎の感覚が鈍り、舌が重くなった。体がゆっくりと床に倒れてゆく。受け身を取ろうとしたけど、腕が自由に動かない。
「誰か! 誰か! 救急車を!」
 お父さんの声と、人々の悲鳴がどんどん遠くへ消えてゆく。
 嫌だ。
 気絶したくない。
 俺は顔を動かし、目を林田の棺に向ける。
 上手く動かない手を林田の棺に伸ばす。
 林田を取り戻さなきゃ。
 暗くなる視界の中にドミノピザの広告が浮かぶ。
 −−致命的な脳腫瘍はいかがですか? −−
 うっせぇんだよ! 潰れちまえ!
 こうしてまたしても、俺は病院のベッドで目を覚ました。デジャヴ感。
 葬儀は終わっていて、林田は火葬されていて、あいつの骨壷は林田家の墓地に収められていた。
 俺は見舞いにきたお父さんや妹や彼女に「林田は生き返っていたんじゃないのか」としつこく問いただしたけど、返ってくる答えは哀れみと悲しみが滲んだ「それは脳腫瘍が見せた幻覚だ」だけだった。
 親友が脳腫瘍により若くしてこの世を去り、自分自身の脳にも同様の腫瘍が見つかったことで俺は今までにない強いストレスに晒され、結果、葬儀の場で発狂した——ということになっていた。なっていたというか、俺以外にとってはそれが事実だ。
 俺は命短しかわいそ狂人だ。
 これじゃぁまるっきり林田のリプレイじゃないか!
 俺が意識を失っている間に家族と医者の間でどんな話が交わされたのかははっきりしない。
 でも俺の「家に帰りたい」という願いは却下されてしまった。自暴自棄を起こして、取り返しのつかない何かをやらかすのではないかと、心配されていたんだと思う。
 夜になると俺は布団を頭にかぶって泣いた。
 家族の前では泣かなかった。ただでさえ悲しんでいるお父さんや妹が余計に悲しむから���
 俺は、人生に投げ込まれた悲しみの手榴弾をその身で抱きしめて、周辺に被害が及ばないように爆風を受け止めるキャプテン・アメリカの人だ。
 そう思うと自分の死が少しは意味あるもののように思えて慰められた。悲しみの手榴弾というのは、微笑みの爆弾的な、そういうのだ。めちゃめちゃ悲しい時だってふいになぜか乗り越える勇気とパワー、湧いてくるのは的な。
 悲しいのにくだらないことを考えてしまうのは、抱えきれない悲しさを心が緩和しようとしているからなんだと思う。大怪我するとドーパミンがいっぱい出て、痛みを感じなくなるとか、そういうやつの心バージョン。
 涙は止まらなかったし、腹の底で悔しさは燃え続けて、俺を内側から容赦なく焼いた。もっと上手いことやれていたら何とかなったんじゃないかという思いが強かった。
 泣いて泣いて吐いて吐いて(うぇうぇげーげー)、泣いて吐いて吐いて(うぇげーげー)。
 そうこうしているうちに、またしても強い発作に襲われて俺は意識を失った。
 幸い1、2時間で意識は回復したけれど、このままでは遅かれ早かれ林田の後を追うはめになる。
 俺は死ぬ−−何を考えても、最後にはここに意識が持っていかれてしまう。
 死について考えるのは体内に2種類の蛆虫を飼うってことだ。俺は死ぬ。
 不安と恐怖。俺は死ぬ。
 そいつらは俺の中で蠢き、俺の気力と体力とアニマル浜口的な魂を貪り食ってゆく。俺は死ぬ。
 眠らなければいけないのに眠れず、食べなければいけないのに食べられない日々が続いた。俺は死ぬ。肌は弛み、腕には血管と骨が無様に浮き出した。俺は死ぬ。ただただ大きな何かに巻き込まれたままで。俺は死ぬ−−冗談じゃない。
 俺はまだ蛆虫に食いつかれていない気力とアニマル浜口をかき集め、この状況に蹴りをつけることにした。自分が何と戦っているのかわからなかったけど、負けたくはなかった。足掻くだけ足掻くんだ。俺って、そういうとこあるから。
 俺は命短しかわいそ狂人の立場を最大限利用し、医者の顔を撫でさせてもらった。医者は「何のことかわからないけど、それで命短しかわいそ狂人の気が済むのなら」という顔をしていた。
 俺は「この医者が世界一の脳腫瘍専門の名医でありますように」と願った。砂が崩れ、確かに医者は脳腫瘍専門の名医に変わった。
 過去も変わった。
 医者は俺のお父さんの学生時代の親友ということになった。彼はお父さんに頼まれて俺の診察にあたったものの「ここまでくると手の施しようが」と言うしかなかったという過去ができた。
 結果的に俺の脳腫瘍はより大きくなった。
 墓穴だ。文字通り墓穴を掘った。墓場に突っ込んでいる足が片足から両足になった。アニマル浜口の残機が減った。
 次に俺は医者から処方された薬を撫でて「脳腫瘍が劇的に縮小する薬になりますように」と願った。砂が崩れ、薬はそういった薬になった。
 過去も変わった。
 脳腫瘍が劇的に縮小する薬は脳腫瘍だけではなく、脳そのものにも損傷を負わせる強い副作用の薬だったという過去ができた。
 俺の脳腫瘍は劇的に縮小したが、その変わりに海馬に深刻なダメージを負い、痴呆に近い症状が現れた。おまけに脳腫瘍の縮小は一時的なもので、すぐに腫瘍は元どおりの大きさになった。
 俺は墓穴の中に寝転がっている状態になった。アニマル浜口の残機が減った。
 次に俺は俺の頭を撫でながら「脳腫瘍がなくなりますように」と願おうとした。
 林田が死んだ時、次々と現れる過去の思い出に圧倒され、どれが今に繋がる過去なのかわからなくなって掌で額を押さえたことがった。あの時、俺の額は砂みたいになって、俺の指が額の中に沈み、そしてその時求めていた今に繋がる過去を思い出すことができた。
 だからそれと同じように自分の体も弄れるんじゃないかと思った。
 でもできなかった。砂のような感触を感じた瞬間に、身体中が凍りつくような恐怖を覚えた。まるで自分の体を自分で解体しているような、一度手をつけてしまったら取り返しがつかないことになりそうな嫌な予感がした。本能的な恐怖が俺に「あかんやつや」と告げていた。俺はそれ以上どうしても踏み込めなかった。
 最後に俺は医者から自分の脳が映ったレントゲンを受け取った。
 そこにはテニスボール大の見事な腫瘍と、スポンジみたいに穴だらけになった海馬が映っていた。
 これでダメなら本当にもう何も打つ手がない。
 俺はレントゲンを手に取り、腫瘍が消えてなくなるようにと願い、撫でた。
 砂が崩れるような感触。手をどけるとレントゲンから腫瘍は消えた。
 そして新しい記憶が出来上がった。
 医者がレントゲンを取り違えていたという過去だ。俺が腫瘍を消したレントゲンは他の誰かのレントゲンだったということになり、俺の腫瘍は脳から消えはしなかった。
 何枚ものレントゲンでチャレンジしてみたけど、どうしょうもなかった。変える度に医者がレントゲンを取り違えたという過去になった。医療ミス。医療ミスの温床だ。
 こうして打つ手は消えた。俺は死ぬ。間違いなく死ぬ。茫然自失とはこのことだ。アニマル浜口の残機は0だった。俺は死ぬ。
 見舞いに来た妹が「気が向いたらでいいから読んでみて」と俺に押し付けたオーラでオーブでオーガニックでナチュラルでスピリチュアルで、心理テストに答えたり、塗り絵をしたり、誕生日と表を照らし合わせたりすると魂の守護動物が何なのかを教えてくれる本によると−−俺を霊界に導いてくれる守護動物は虹色に輝く甲羅を持ったウミガメだそうだ−−死には5つの段階があるらしい。
 否定。怒り。取引。投げやり。受け入れ。
 どの本にも言い回しは違えども同じようなことが書いてあった。多分最初に誰かがこういうことを言い出して、残りが追従したんだろうと思う。
 己の死の運命を知り、取引期を過ぎた俺は投げやり期に入る前に別ルートに入った。
 林田期だ。
 要するに他のことを考えて気を紛らわせたと言えるし、俺がダメなら林田だけでも現世にワンスアゲインと思ったとも言える。
 俺はちょっとだけ、ティラノサウルスの囮になる超格好いい人に近づけたような気がしていた。そう思うといくらかは慰められた。痩せこけた体では黒いレザーが着こなせないのが残念だった。
 そういうわけで。
 消灯時間を過ぎた薄暗い病室で、俺は今、天井を見つめながら林田をなんとかできないものかと考えている。両手の指を胸の上で組み、気分は俺ロック・カンバーバッチ。ここは消毒液臭い病院の個室ではなくてイギリスのどっかの街のお洒落な部屋だということにする。牛の頭蓋骨とか、なんか骨董品みたいな銃とか飾ってあって、壁紙の色が黒っぽいんだ。午後の紅茶のアールグレイが甘く脳に香る。
 どうして葬儀の日に林田カムバックが上手くいかなかったのかわからない。
 確かに目を開けたと思ったのに、それは俺だけが見ている幻覚になってしまった。
 生きている林田が出現するという辻褄を合わせられなかったんだろうか? 
 いや、どんなに強引でも辻褄はあわせられるはずだ。俺だって、俺になったくらいだし。
 死んだ人を生き返らせるのは無理なんだろうか? よくある、いわゆる「禁忌」っていうやつだろうか。
 12時過ぎたら餌をやるべからず。水に濡らすべからず。強い光を当てるべからず。このルールを破れば可愛いギズモは可愛くないグレムリンになるであろう的な?
 ……そんなもんあってたまるか。
 この世に起きる全てのことは、起きるから起きるんだ。在るから在るんだ。
 本当の禁忌はそもそも起きないし、存在もできない。だって禁忌なんだから。
 起きて、在るものは禁忌じゃない。現象だ。
 猿から俺。違う俺から俺。猫から彼女。お数珠からハムスター。ハムスターからじゅずちゃん。後付けの過去から静香ちゃん一家。石鹸から色々なもの。デタラメなチラシから後付けの新興宗教団体。
 これらは実現できて、林田の復活はNG。何でだ?
 違いがあるとすれば、林田が死んでいたということ。やっぱり死んだ人間は生き返らせ−−いやいやいや。待て待て待て。
 俺ロックに閃きが訪れた。
 大量に生き返った人たちいるじゃん。
 林田のマンションの連中。あれ、実在だ。
 林田を追いかけてマンションの中廊下を走り回った時、買い物袋を切り裂かれてへたり込んでいる隣人を見た。結構前のことだけど、あの人にはちゃんと顔があったのは覚えてる。俺と林田の取っ組み合いを見ていた人たちにも顔があった。あの人たちの顔はぼんやりしてなかった。はっきり見えた。
 あの人たちは彼女の出現によって過去が変わったから死なずに済んで、今に存在するんだ。
 そうだよ。過去が違う。
 彼女の引き連れてきた過去では、あのアパートの大家は別の人だった。あのアパートは死の館ではなかった。もし死の館だったら彼女はそこで林田と同棲できない。そもそもそんな不気味な場所に尋ねてもこない。彼女が林田と付き合っているという現在と過去の辻褄が合わなくなる。成立しなくなる。だから、彼女のために大家が消えて、大家が消えたから住人が生きてるんだ。
 ってことは。ってことはですよ。ワトスン君。
 林田を生き返らせるんじゃなくて、そもそも死ななかったことにすればいいのか? あいつが死ぬはめになったきっかけを、別の形に変化させればいいのか?
 俺はむくりと起き上がる。気分は悪いし、体は重い。手足のしびれは消えてない。でも確かめないといけない。
 ベッドサイドのランプをつける。明るさに目が慣れるまで少し待ってから手を伸ばし、見舞いの品の中から一番手近にあったオレンジを取る。それから果物ナイフも。
 仮説を実証しよう。
 俺は震える手でナイフで掴み、オレンジを���した。柑橘類特有の匂いが鼻をくすぐる。不自由な手でなんとかオレンジを真っ二つに切る。
 オレンジを布団の上に置く。果汁がカバーを汚すけど、それはどうでもいい。
 ナイフを両手で持ち、願う。
「これが……」
 何がいいだろう? ナイフの反対のやつ。刃物の反対だからペン? でもペンだとまだ鋭いな。じゃぁ。
「これがクレヨンだったらいいのに」
 砂が崩れるような感触。変化。
 ナイフは消えて、親指ほどの長さのクレヨンが手の中にある。
 柑橘類の匂いが消えている。
 ベッドの上にはクレヨンでニコちゃんマークを落書きされたオレンジが転がっていた。手に持って確認してみるけどナイフでつけた傷なんて全然ない。
 新しい過去ができている。
 このクレヨンは退屈しのぎに絵を描きたいという俺の要望で、妹が持ってきてくれたものだ。俺は入院してからこまめに絵を描き、そのおかげか手のしびれはさほど進行していなかった。眠れない夜を持て余した俺は、オレンジに落書きして遊んでいた。
 俺は指を動かす。すっごい動く。うぉ。すっごい動く。なにこの可動域。
 体もさっきより軽い。
 クレヨンを所望した俺は度々病院の中庭に出てはお絵描きをしていたという過去も頭の中に出来上がっていた。
 足のしびれも軽い。まともに歩けそうだ。ありがとう。クレヨンを所望した俺。今回の紐くじは当たりだった。
 俺は点滴の針を抜き取り、ベッドから降りた。
 理詰めで考えるのは苦手だ。
 この俺の思いつきだって、筋が通らないところがたくさんあるだろう。今、たまたま上手くいっただけでまるっきり見当違いなのかもしれない。
 でもほんのわずかでもなんとかなりそうな可能性があるのなら、それに食いつかないと。いってみよう、やってみようの精神だ。どうせもう、どん詰まりなんだし。
 俺は病院のスリッパを靴に変える。
 パジャマを脱いで、それをジーンズとシャツに変えて、着替える。
 クレヨンをスマホに、オレンジを財布に変えてポケットにねじ込む。
 このちょっとした「改変」によって俺の病状が悪化なり回復なりするんじゃないかとドキドキしたけど、残念ながら、あるいは幸運にも、俺の病状に変化はなかった。
 そして俺はそっと、病室を抜け出した。
 林田を死ななかったことにするために、俺は消すべき人を消さなきゃいけない。
 包帯に包まれた右手が焼けるように痛んだ。
前話:次話
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villa-chitose · 7 years ago
Text
艶と硬度を備えた新しいオリジナル ガラスコーティング「ドゥレッザ ガラスコーティング」
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ディーラーガラスコーティングの硬さが2倍以上!ガラスコーティング膜厚は10倍以上!
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他社のガラスコーティング店では絶対にマネのできない硬度と撥水力!
下記の動画は絶対に見る価値があります。新しい ガラスコーティングの硬度差テスト、オリジナル ガラスコーティング「ドゥレッザ ガラスコーティング」! ���鉛筆硬度9h 大手有名ガラスコーティング ハイ〇〇フィ〇ッシュ」とガラスコーティング「ドゥレッザ ガラスコーティング」の比較動画になります。 ドゥレッザ ガラスコーティングがスクラッチ傷に強いのは鉛筆硬度で7hではあるが柔軟性と耐スクラッチとの最適化が可能であり、膜厚化により微細な擦過キズに強いので傷が入りにくい。
「ドゥレ���ザ ガラスコーティング」の撥水力!撥水角110℃以上は世界ナンバーワン!
youtube
ガラスコーティング・車 コーティングってどれも同じ?
まずは硬さの違いもありますが、ガラスコーティングの厚さが全く違います。 上記画像の左側は通常のディーラーやエシュロン、GZOX(ジーゾックス)などのガラスコーティングの成分であり、右側の画像はドゥレッザ ガラスコーティングになります。 通常のガラスコーティングは硬化させても「でんぷん」の粉のようにしかなりませんが、ドゥレッザ ガラスコーティングは本物のガラスなので上記右側のようにガラスになります。 ガラスコーティングは塗装の保護なので、上記のようなガラスにならないと塗装の保護にはなりません。
ドゥレッザ  ガラスコーティングを塗ったプロテクションフィルムを指で曲げても、ひび割れしません。
通常のガラスコーティングですと、数μでもここまで曲げるとひび割れしますが、ドゥレッザ  ガラスコーティングは低分子の為、膜厚が厚く、そして硬くても衝撃や湾曲などのストレスにも強い。
※今現在、コーティングの硬さは最高硬度で7hが最高です。 7hと言えど完璧ではありません、たまにセラミックガラスコーティングなどの9hガラスコーティングも存在しますが、研究者のなかでは車の湾曲に塗れる9hはないそうです。 例として、メガネのレンズは7hでアイフォン(携帯電話)の表面は9h?なのでしょうか。 この両者を道路などに落とした場合メガネは割れませんが、アイフォンは表面レンズがバキバキに割れ、よく割れたアイフォンをそのまま使用してるのをよく目にします。 なぜ、9hのほうが硬いのに割れるのか? 今現在の技術で劣化しない9hがでればノーベル賞ものだからです。 メガネが割れないのはある程度柔軟性を持たせた7hなので劣化しないのでしょう。
硬度とクラック
硬度が硬いほど良いと言われるガラスコーティング商品やサービスがありますが、ガラスコーティングは化学合成品である��め、被膜の硬さが増すほどに脆く壊れやすくなり、「クラック」と呼ばれる微細なひび割れ損傷が発生しやすくなります。
クラックは硬化の過程や使用中の物理的化学的刺激などより発生し、見た目の「クスミ・濁り」になったり、「被膜が剥がれ落ちやすくなる」ことの弊害の原因になります。
今の技術で作ることができるガラスコーティング(非晶質ガラス)は、鉛筆硬度9H程度が最高硬度となりますが、コップや窓ガラスなどの厚みのあるものと比べて、ミクロン(μm)単位の被膜では硬さゆえの脆さの影響が大きくなります。 クラック発生を回避するためには、少し粘り気を持たせる必要があり、6H~8H程度の硬度が最適であると考えます。
膜厚と硬度
膜厚はある程度厚い方が良いと思います。しかし硬度が同じ場合被膜が厚くなるほどクラックが発生しやすくなりますので、上記のような若干の粘り気のある6H~8H程度のガラスコーティングでは2~4μm前後の膜厚が、微細な傷からの保護という意味でもバランスが良いのではないかと考えます。
硬度が同じ場合は、膜厚が厚くなるほどクラックが発生しやすくなるため、硬度9H程度のガラスコーティングでは0.5μm~1μm程度の薄い膜にしないと、クラックの発生が問題になります。 このように余りにも薄い被膜では、摩耗や微細傷も塗装まで達してしまう可能性が高まります。
ジンコーティングという無機物汚れやシリケート固着予防がされているので雪国でも強いガラスコーティング剤です。
ドゥレッザ ガラスコーティング施工例
ガラスコーティング・カーコーティング・ボディーコーティング・カーフィルム ご来店の多いエリア:
日本国(にっぽんこく、にほんこく)、または日本(にっぽん、にほん)は、東アジアに位置する日本列島(北海道・本州・四国・九州の主要四島およびそれに付随する島々)及び、南西諸島・小笠原諸島などの諸島嶼から成る島国である。
日本語が事実上の公用語として使用されている。首都は事実上東京都とされている。
日本の国号
「日本」という漢字による国号の表記は、日本列島が中国大陸から見て東の果て、つまり「日の本(ひのもと)」に位置することに由来するのではないかとされる[2]。近代の二つの憲法の表題は、「日本国憲法」および「大日本帝国憲法」であるが、国号を「日本国」または「日本」と直接かつ明確に規定した法令は存在しない。[疑問点 – ノート]ただし、日本工業規格 (Japanese Industrial Standard) では日本国、英語表記をJapanと規定。更に、国際規格 (ISO) では3文字略号をJPN、2文字略号をJPと規定している。また、日本国外務省から発給される旅券の表紙には「日本国」の表記と十六一重表菊を提示している。 日本語での発音 「にっぽん」、「にほん」と読まれる。どちらも多く用いられているため、日本政府は正式な読み方をどちらか一方には定めておらず、どちらの読みでも良いとしている。雅語で「ひのもと」と読むこともある。 『古事記』や『日本書紀』では「倭」「日本」として表記されている。魏志倭人伝等の中国史書では日本(ヤマト)は「邪馬臺」国と借音で表記されている。また『日本書紀』では「夜摩苔」とも表記されている。 「日本」の国号が成立する以前、日本列島には、中国の王朝から「倭国」・「倭」と称される国家ないし民族があった。『日本書紀』は、「ヤマト」の勢力が中心に倭を統一した古代の日本では、漢字の流入と共に「倭」を借字として「ヤマト」と読むようになり、時間と共に「倭」が「大倭」になり「大和」へと変化していく。その後に更に「大和」を「日本」に変更し、これを「ヤマト」と読んだとするが、『旧唐書』など、これを疑う立場もある。 同時に、7世紀の後半の国際関係から生じた「日本」国号は、当時の国際的な読み(音読)で「ニッポン」(呉音)ないし「ジッポン」(漢音)と読まれたものと推測される。いつ「ニホン」の読みが始まったか定かでない。仮名表記では「にほん」と表記された。平安時代には「ひのもと」とも和訓されるようになった。 室町時代の謡曲・狂言は、中国人に「ニッポン」と読ませ、日本人に「ニホン」と読ませている。安土桃山時代にポルトガル人が編纂した『日葡辞書』や『日本小文典』等には、「ニッポン」「ニホン」「ジッポン」の読みが見られ、その用例から判断すると、改まった場面・強調したい場合に「ニッポン」が使われ、日常の場面で「ニホン」が使われていた。このことから小池清治は、中世の日本人が中国語的な語感のある「ジッポン」を使用したのは、中国人・西洋人など対外的な場面に限定されていて、日常だと「ニッポン」「ニホン」が用いられていたのでは、と推測している[9]。なお、現在に伝わっていない「ジッポン」音については、その他の言語も参照。 近代以降も「ニッポン」「ニホン」両方使用される中、1934年(昭和9年)には文部省臨時国語調査会が「にっぽん」に統一して外国語表記もJapanを廃してNipponを使用するという案を示したこともあったが、不完全に終わった。 その後、2009年(平成21年)6月30日には、政府が「『にっぽん』『にほん』という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」とする答弁書を閣議決定した。 現在、通商や交流の点で自国外と関連のある紙幣、切手などには「NIPPON」と描かれ(紙幣発券者も「にっぽんぎんこう」である)ているほか、日本放送協会、日本テレビ[10]、ニッポン放送、日本武道館、全日本空輸、近畿日本鉄道、西日本鉄道、日本体育大学、日本郵便、NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本、日本電気、日本電信電話、日本郵船、日本通運などで「NIPPON」(にっぽん)表記を用いる一方、「NIHON」(にほん)表記を用いる例は、日本大学、日本航空、日本経済新聞、JR東日本・JR西日本、日本ユニシス、日本相撲協会、日本交通、日本オリンピック委員会などがある。日本経済新聞が2016年に行った調査によると、社名に「日本」が含まれる上場企業の読み方は、「にほん」が60%、「にっぽん」が40%であり、「にっぽん」と読ませる企業の比率が増加傾向にあった。テレビ番組名では「にっぽん」が使われることが多くなってきている。なお、日本国憲法の読みについて、内閣法制局は、読み方について特に規定がなく、どちらでもよいとしている。 (国会に複数の議席を有したことのある)日本の政党名における読みは、次のとおり。 「ニッポン」 日本社会党 (1945-1996)、日本自由党 (1953-1954)、新党日本 (2005-)、たちあがれ日本 (2010-2012)、日本維新の会 (2012-2014)、日本未来の党 (2012)、日本を元気にする会 (2015-)、日本のこころを大切にする党(2015-) 「ニホン」 日本共産党 (1922-)、日本労農党 (1926-1928)、日本自由党 (1945-1948)、日本進歩党 (1945-1947)、日本協同党 (1945-1946)、日本農民党 (1947-1949)、日本民主党 (1954-1955)、日本新党 (1992-1994)
日本の国号の由来
概説 日本では、大和政権が統一以降に自国を「ヤマト」と称していたようであるが、古くから中国や朝鮮は日本を「倭」と呼んできた。石上神宮の七支刀の銘や、中国の歴史書(『前漢書』『三国志』『後漢書』『宋書』『隋書』など)や、高句麗の広開土王の碑文も、すべて倭、倭国、倭人、倭王、倭賊などと記している。そこで大和の代表者も、外交時には(5世紀の「倭の五王」のように)国書に「倭国王」と記すようになった。 しかし中国との国交が約120年に渡って中絶した後、7世紀初期に再開された時には、『日本書紀』では「東の天皇が敬いて西の皇帝に白す」、『隋書』には「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや」とする国書を日本側が渡した記述があり、従来のように倭と称する事を避けている。中国側では『旧唐書』の「東夷伝」に初めて日本の名称が登場し、「日本国は倭国の別種なり。其の国、日の辺に在るを以ての故に、日本を以て名と為す」「或いは曰く、倭国自ら其の名の雅ならざるを悪(にく)み、改めて日本と為す」「或いは曰く、日本は旧(もと)小国、倭国の地を併す」のように、倭が名称を日本に変えた理由を説明している。また、『新唐書』においては「国日出ずる所に近し、以に名をなす」とあり、隋書の「日出処天子」と共通している。 この7世紀には、遣隋使に続いて遣唐使がしばしば派遣されているが、いつから「倭」に変えて「日本」を国号と変えたのかは明らかでない。使者の毎回の交渉について詳しく記述している『日本書紀』も、8世紀に国号としての日本が確立した後の書物であり、原資料にあった可能性のある「倭」の字を、国号に関する限りすべて「日本」と改めている。それ以外の文献では、733年(天平5年)に書かれた『海外国記』の逸文で、664年(天智3年)に太宰府へ来た唐の使者に「日本鎮西��紫大将軍牒」とある書を与えたというが、真偽は不明である。結局確かなのは『続日本紀』における記述であり、702年(大宝2年)に32年ぶりで唐を訪れた遣唐使は、唐側が「大倭国」の使者として扱ったのに対し、「日本国使」と主張したという。『旧唐書』の「東夷伝」の記事も、この日本側の説明に基づいているようである。 詳細 『日本書紀』では日本の初代天皇の神武天皇は神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)と言われ、饒速日命は「虚空見つ日本の国」と日本を呼んだ。 『新羅本紀』では「670年、倭国が国号を日本と改めた」とされている。「倭」と「日本」の関係について、『日本書紀』によれば、「ヤマト」の勢力が中心に倭を統一した古代の日本では、漢字の流入と共に「倭」を借字として「ヤマト」と読むようになり、やがて、その「ヤマト」に当てる漢字を「倭」から「日本」に変更し、当初はこれを「ヤマト」と読んだとする[6]。 「日本」という国号の表記が定着した時期は、7世紀後半から8世紀初頭までの間と考えられる。この頃の東アジアは、618年に成立した唐が勢力を拡大し、周辺諸国に強い影響を及ぼしていた。斉明天皇は658年臣の阿倍比羅夫に、外国である粛慎(樺太)征伐を命じている。663年の白村江の戦いでの倭国軍の敗戦により、唐は使者を倭国に遣わし、唐と倭国の戦後処理を行っていく過程で、倭国側には唐との対等関係を目指した律令国家に変革していく必要性が生じた。これらの情勢を契機として、668年には天智天皇が日本で最初の律令である近江朝廷之令(近江令)を制定した。そして672年の壬申の乱を経て強い権力を握った天武天皇は、天皇を中心とする体制の構築を更に進め、689年の飛鳥浄御原令から701年(大宝元年)の大宝律令の制定へと至る過程において国号の表記としての「日本」は誕生したと考えられる。 具体的な成立の時点は、史料によって特定されていない。ただし、それを推定する見解は2説に絞られる。 (1) 第一説は、天武天皇の治世(672年 - 686年)に成立したとする説である。これは、この治世に「天皇」の号および表記が成立したと同時期に「日本」という表記も成立したとする見解である。例えば吉田孝は、689年の飛鳥浄御原令で「天皇」表記と「日本」表記と両方が定められたと推測する。 (2) もう一説は、701年(大宝元年)の大宝律令の成立の前後に「日本」表記が成立したとする説である。例えば神野志隆光は、大宝令公式令詔書式で「日本」表記が定められたとしている。但し『日本書紀』の大化元年(645年)七月条には、高句麗・百済からの使者への詔には「明神御宇日本天皇」とあるが、今日これは、後に定められた大宝律令公式令を元に、『日本書紀』(720年(養老4年)成立)の編者が潤色を加えたものと考えられている。 8世紀前半の唐で成立した『唐暦』には、702年(大宝2年)に「日本国」からの遣使(遣唐使)があったと記されている。後代に成立した『旧唐書』、『新唐書』にも、この時の遣唐使によって「日本」という新国号が唐(武則天、大周)へ伝えられたとの記述がある。両書とも「日の出の地に近いことが国号の由来である」とする。国号の変更理由については「雅でない倭国の名を嫌ったからだ」という日本国側からの説明を記載するものの、倭国と日本国との関係については、単なる国号の変更ではない可能性について言及している。すなわち、『旧唐書』は「小国だった日本が倭国を併合した」とし、『新唐書』は、日本の使者は「倭が国号を日本に変えたとか、倭が日本を併合し国号を奪った」と言っているが疑わしいとしており、同書でも、日本は、隋の開皇末(600年頃)に初めて中国と通じた国であり、古くから交流のあった倭国とは別と捉えられている。また、日本の王の姓は阿毎氏であること、筑紫城にいた神武が大和を征服し天皇となったことなどが記載されている。いずれにせよ、これらの記述により、702年に初めて「日本」国号が唐によって承認されたことが確認できる。 これまでに発見されている「日本」国号が記された最古の実物史料は、開元22年(734年、日本:天平6年)銘の井真成墓誌である。但し2011年7月、祢軍という名の百済人武将の墓誌に「日本」の文字が見つかったという論文が中国で発表された。墓誌は678年制作と考えられており、もしこれが事実であるならば日本という国号の成立は従来説から、さらに遡ることになる。 『旧唐書』・『新唐書』等を理由として「日本」国号は、日本列島を東方に見るという中国大陸からの視点に立った呼称であるとする説がある。平安時代初期に成立した『弘仁私記』序にて、日本国が中国に対して「日の本」、つまり東方に所在することが日本の由来であると説明され、平安時代に数度に渡って行われた『日本書紀』の講読の様子を記す『日本書紀私記』諸本においても中国の視点により名付けられたとする説が採られている。 『隋書』東夷伝に、倭王が隋皇帝への国書に「日出ずる処の天子」と自称したとあり、このときの「日出ずる処」という語句が「日本」国号の淵源となったとする主張もある。しかし、「日出ずる処」について、仏典『大智度論』に東方の別表現である旨の記述があるため、現在、単に文飾に過ぎないとする指摘もある。
日本の地域区分
都道府県(1都1道2府43県)という広域行政区画から構成される。但し、地域区分(地方区分)には、揺れが見られる。また、一部の市は、行政上、別途政令指定都市、中核市、特例市に定められている。他にも、市町村や、町村をまとめた郡がある)。 日本の各都道府県の位置 北海道地方 1.北海道 東北地方 2.青森県 - 3.岩手県 - 4.宮城県 - 5.秋田県 - 6.山形県 - 7.福島県 関東地方 8.茨城県 - 9.栃木県 - 10.群馬県 - 11.埼玉県 - 12.千葉県 - 13.東京都 - 14.神奈川県 上記は「一都六県」。「首都圏」はこれに山梨県を、「広域関東圏」には関東地方1都6県に親不知浜名湖線以東の新潟・山梨・長野・静岡の4県を、それぞれ加える。 中部地方[ 北陸地方 15.新潟県 - 16.富山県 - 17.石川県 - 18.福井県 福井県嶺南地域を近畿地方に含める場合がある。 新潟県を北陸地方に含めず、長野県、山梨県とともに甲信越と称する場合も多い。 東山地方 19.山梨県 - 20.長野県 中央高地[95]ともいう。岐阜県飛騨地域を加える場合もある。 東海地方 21.岐阜県 - 22.静岡県 - 23.愛知県 普通、「東海3県」というと、静岡県ではなく三重県を含めることが多い。なお、静岡県については関東甲信越各県と併せて広域関東圏とする場合も多い。 近畿地方 24.三重県 - 25.滋賀県 - 26.京都府 - 27.大阪府 - 28.兵庫県 - 29.奈良県 - 30.和歌山県 但し、三重県は近畿地方に含めず中部地方もしくは東海地方に含まれることも多い。なお、近畿地方のことを「関西地方」と呼ぶ場合は通常、三重県を除く2府4県のことを指す(場合によっては三重県のうち伊賀地域を加えることもある)。 中国地方 31.鳥取県 - 32.島根県 - 33.岡山県 - 34.広島県 - 35.山口県 鳥取、島根、山口の一部で山陰と言い、岡山、広島、山口のほぼ全域で山陽という。また、山口県を九州地方と併せて九州・山口地方とする場合もある。 四国地方 36.徳島県 - 37.香川県 - 38.愛媛県 - 39.高知県 四国山地より北を北四国、南を南四国とする。また、中国地方と併せて中国・四国地方とする場合もある。その場合、山陽と北四国とを併せて瀬戸内と言う。 九州地方 40.福岡県 - 41.佐賀県 - 42.長崎県 - 43.熊本県 - 44.大分県 - 45.宮崎県 - 46.鹿児島県 山口県と併せて九州・山口地方とする場合や、沖縄県と併せて九州・沖縄地方とする場合もある。 奄美諸島は、歴史・文化・自然等の面において九州よりも沖縄に近いため、奄美諸島を沖縄県と併せて沖縄・奄美地方とする場合もある。 沖縄地方 47.沖縄県 沖縄県は九州地方に含む場合もある。九州地方に含める場合は九州・沖縄地方と呼称することもある。 沖縄県は奄美諸島と文化的、自然的に近いため、奄美諸島と併せて沖縄・奄美地方とする場合もある。 ガラスコーティング北海道 ガラスコーティング青森 ガラスコーティング岩手 ガラスコーティング宮城 ガラスコーティング秋田 ガラスコーティング山形 ガラスコーティング福島 ガラスコーティング茨城 ガラスコーティング栃木 ガラスコーティング群馬 ガラスコーティング埼玉 ガラスコーティング千葉 ガラスコーティング東京 ガラスコーティング神奈川 ガラスコーティング新潟 ガラスコーティング富山 ガラスコーティング石川 ガラスコーティング福井 ガラスコーティング山梨 ガラスコーティング長野 ガラスコーティング岐阜 ガラスコーティング静岡 ガラスコーティング愛知 ガラスコーティング三重 ガラスコーティング滋賀 ガラスコーティング京都 ガラスコーティング大阪 ガラスコーティング兵庫 ガラスコーティング奈良 ガラスコーティング和歌山 ガラスコーティング鳥取 ガラスコーティング島根 ガラスコーティング岡山 ガラスコーティング広島 ガラスコーティング山口 ガラスコーティング徳島 ガラスコーティング香川 ガラスコーティング愛媛 ガラスコーティング高知 ガラスコーティング福岡 ガラスコーティング佐賀 ガラスコーティング長崎 ガラスコーティング熊本 ガラスコーティング大分 ガラスコーティング宮崎 ガラスコーティング鹿児島 ガラスコーティング沖縄
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kawaguchihide-blog · 7 years ago
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「末法味わい薄けれども教海もとより深し」資延敏雄大僧正師御遺誡
「末法味わい薄けれども教海もとより深し」資延敏雄大僧正師御遺誡 この度、資延敏雄大僧正師によります御文章「末法味わい薄けれども教海もとより深し」の御遺誡を、改めて自省として、心に留めるために、ここに挙げさせて頂いておきたいと存じます。 拙生は、常々、自らを正式な僧侶と思ったことは一度もありません。 ようやく、昨秋(平成28年11月)に、自身の「生前葬儀」として覚悟して臨ませて頂きましたダライ・ラマ14世法王猊下様御導師によります無上瑜伽タントラの灌頂を拝受することができまして、やっと正式な仏教徒となることができた浅学菲才、未熟にて愚かなる一在家の一修行者であると自覚致しております。 次生は、何とか御仏縁ありて、この世に生じることができ、できれば正式な僧侶として仏道を歩むことにより、皆様のお役に立てれる衆生済度の聖業に励めれますように、しっかりと心掛けて今生の修行の精進に努めて参りたいところでございます。 川口英俊 合掌 以下は、まず原文と、それから、原文・現代語訳(東賢性師による)対比となっております。 「末法味わい薄けれども教海もとより深し」「六大新報(2006年新年号)・巻頭文」 高野山真言宗管長・総本山金剛峰寺第411世座主(当時) 資延敏雄(すけのぶびんゆう)大僧正師 波羅夷十重多犯の愚老、四大散ずれば忽ち龍戸に転ずること必定にて、斯様な弁舌を揮うは身の程を知らず、慚愧に堪えざることながら、敢えて諷せずしてここに謇諤す。 高祖弘法大師、真言秘密の法門を讃して曰く。「顕薬塵を払い、真言庫を開く。秘宝忽ちに陳じて、万徳すなわち証す」と。また曰く「三密加持即疾顕」と。 しかしながら今、我ら高祖の末徒を称したる者の有り様たるや如何。真言行人に三密の鑰もて庫を開ける者なく、顕薬施して塵苦を払うの人も無し。ただ手に密印を弄んで口に真言を囀り、意三毒を刹那として離れず、ついに仏日の影、行者の心水に影ずることなし。多くは三業放縦、四無量四摂の鉤縄そなえずして祈祷占術に専らし、邪命養身して恥じず。甚だしきは霊ありと身見・邪見し、奇妙不可思議の弁舌を振るって衆人を惑わす。煩悩即菩提、即事而真の玄旨を牽強付会し、五根に縄掛けず、五欲を恣にして華服玉食、これ大欲なりと嘯く者の夥多たること、羝羊の群れの如し。嗚呼、我ら悉く飽食暖衣、逸居して教なく、些かも禽獣に異なることなし。 また高祖大師、真言行人須く顕密二戒を堅持すべしと御遺誡され、重ねて『御遺告』の十八に曰く「夫れ以みれば女人は是れ万性の本、氏を弘め門を継ぐ者なり。然れども佛弟子に於いて親厚すれば、諸悪の根源、嗷嗷の本なり。是を以て六波羅蜜経に曰く、女人に親近すべ��らず。若し猶お親近せば善法皆な盡きなむ等と云云」と。 しかるに今時、我ら寺家悉く妻妾蓄えて是を常とし、寺寺に媒嫁し、相嫁して血脈一統を造り、人の寺家在家の出自を問うて軽重の別を用うる。これ佛家転じて婆羅門と堕したの証。たまさか方服を着して庫裏に居直る禿頭の類、布施無きは経を読まずと非法に信施を掠め盗り、世事に自ら参与して、貴人に好みを結んではこれを悦ぶ。伽藍に財施あれば、心地忽ち濁悪に染まり、有力の檀越あれば媚び諂いてさらにこれを求むる。 今の僧徒、悉く得度沙弥の式にて不婬を誓い、三聚戒壇に進具して不犯を重ね誓して形を沙門に比しながら、あろうことか佛前婚儀に及びてこれに毫も疑念を抱かず、「これ佛縁なり」「有り難き哉、これ如来の導きなり」と狂談して寿ぎ、なお比丘の名を騙って一向恥じぬは、世の盗賊にも遙かに劣れり。三昧耶戒にて「大師の教えの如く、我誓って修行して云々」と述べ誓う舌、妄語の斧となって己が身を裁断す。 佛陀の金言、高祖の遺戒悉く違犯するも、「我佛弟子なり、我高祖の末徒なり」と揚言するは、厚顔無恥にして傲岸不遜の極みなり。噫、「慚恥の服は、諸の荘厳に於いて第一なり」 との佛陀の遺教、寺家に於いては、今は昔の物語か。 これによって三宝の鳥、僧の声を失って羽撃くを息め、南天の鉄塔固く扉を鎖して開かず。四禅に棚引く雲は散り、魚山呂律の川は枯れ、悉曇十八の林に遊ぶ人絶えて久しい。「物の興廃は必ず人による」 との高祖の箴言まこと爾なり。今佛法の荒廃、僧徒によって甚だし。当にこれ獅子身中の蟲なるべし。是の如き因縁、釈教に照らすに歴々たり。今の真言行人、皆悉く戒法持たず、律儀備えざるが故なり。 『遺教経』に曰く、「汝等比丘、我が滅後に於いて当に波羅提木叉を尊重し珍敬すべし。闇に明に遇い、貧人の宝を得るが如し。当に知るべし、此れは即ち是れ汝の大師なり。(中略)戒は是れ正順解脱の本なり。故に波羅提木叉と名づく。此の戒に依因せば、諸の禅定及び滅苦の智慧を生ずることを得。是の故に比丘、当に浄戒を持ちて毀犯せしめること勿るべし。若し人、能く浄戒を持てば、是れ則ち能く善法有り。若し浄戒無ければ諸善の功徳皆生じることを得ず。是れを以て当に知るべし。戒は第一安��功徳の所住処たるを」と。また『四分律』等諸律に制戒の由を挙げて曰く、「正法の久しく住するを得る」 と。持戒によって正法起こり、破戒によりて末法きたること、寧ろ我らが非道によって分明なり。三密の金剛、持戒の徒にその威を現し、破戒の輩は虚しく自ら三界に掣肘す。 然りと雖も、当下扶桑に戒法相伝、行学兼備の律虎すでに悉く寂滅し、僧伽滅びて何処にも無く、求法の輩は涕涙して律幢たなびく往昔を恋慕するのみ。 或る人曰く、伝教大師、平安の昔に小律を捨て、唯受大乗戒の義を建てたる。本邦、大乗相応の地にして、しかも在家佛法にて僧儀相応の地に非ずと。また曰く、律儀は時代錯誤にして理に応ぜざるものなるが故に、寧ろ新しき僧儀を立つべしと。これ門外の徒の放言、僻事の極みなり。僧儀・戒法悉く佛説佛制にして三蔵所伝。菩薩の律儀戒は声聞の七衆別解脱戒に同じと『瑜伽論』に誠説するを聴け。また近世、北嶺に安楽の猛風起こりたる由を知れ。大迦葉尊者「佛制戒したまう所の如く、応さに随順して学すべし」と制し、鶏足入定して龍樹三会の会坐を俟つこと高祖に同じ。もし末世愚鈍の予輩が新しき僧儀なるを立つることあらば、戒禁取の咎あって、なお網呑舟の魚を漏らすこと必定なり。 また或る人曰く、妙瑞律師の昔より今に至るまで南山に有部の戒法縷々として絶えずと。このこと爾らず。現行授戒規則の不如法たるや甚だしく、通別共に授戒成立の余地寸毫も無きこと、諸律諸経論の文拠を待たずとも明らかなり。界壇の境定かならず、難遮問わず、入壇受戒者六物具えず 、十人壇上に列すると雖も持律十歳の戒和尚これ無く、清浄五夏の阿闍梨等、真出家者一人として存せぬが故なり。居るは戒に不通の猩猩和尚、威儀の不備たる狂酔阿闍梨ばかりなり。また曰く、今の授戒、現前の十師を用いず。冥の五師を請じて証と為すと。このことまた一向爾らず。豈能く売僧万斛の壇上に諸仏諸菩薩来たらんや。これによって知るべし、我ら真言門徒悉く無戒の相似僧、否、願人坊主に過ぎざることを。今時南山に授戒と称するは、佛名を三百ばかり譫言して漫ろに空礼虚拝し、まだ受けざる戒を布薩する戯れ事なり。 開陳したる是の如き辛辣の言、老いて頑迷固陋たる者の故なき悪口、由なき讒言に非ず。世に、至愚と雖も人を責むるときは即ち明らかに、聡明ありと雖も己を恕するときは即ち昏しと云えり 。我則ち賊心入道に異なることなく、此の如き言を揮うに価する行業、微塵もなきこと重々承知。ただ命根まさに尽き果てんとする今、下機下根の老犬馬にて戒法興復するに力及ばずとも、ここに興法利生の願発すが故の所辯なり。もとよりこれ名聞利養の為に非ず。 『華厳経』に曰く「信は道の元、功徳の母なり」と。『智度論』には「仏法の大海は信を以て能入とす」と信の重きを明かすと雖も、今真言門徒の喧伝するところの信、邪にして澄浄・随順・不壊等の義、一としてなし。それ信徒拐かして闇然たる妄境に堕さしむの因、五結ますます強固にして悪趣に導くの縁なり。いかでか十信の初位にも達すべき。ただ口に南無云々とのみ唱え礼する人、滅後その舌、浄土に生じて蛭となり、その身は悪趣に転じて諸苦を受けんこと疑いなし 。およそ仏法に於ける信に曇濁・盲順・依存の義無し。信これ持戒、信これ修禅、信これ智慧なり。信これ勤修、心念、修禅、智慧獲得するの勝因なり。諸仏諸賢聖の遺徳に胡座して、一生の陽炎の如き楽を嘗め、多生を損なうこと勿れ。名聞利養に縛され、歌舞音曲に現を抜かして、悪趣に長く沈溺すること勿れ。 呑刀刮腸して頭燃を払い、三学如法に具足して善逝の徳を世に顕せ。日に安般四念して四諦を観じ、以て賢聖十地の雲に登れ。上機上根なる者は、三密相応して大日の影自心に現し、以て真言門徒の証と為せ。 唯一言も不可思議を口にすること勿れ。人の機根万差にして等しからず。宗我を逞しくして自他の優劣を判じること勿れ。徒に高邁の言葉を陳ぜず、分を過ぎたるを求めず、法を得れば拳拳服膺してその果を求めよ。自らの機根省みずして多聞を求めれば、則ち百年生けれども一法に迷う。ただ一法を聞いて心念勤修せば、一日にして万法証するも可なり。機の大乗小乗の別を外儀に求めず、ただ己が心地にこれを求めよ。内に菩薩行を秘し、外に声聞の形をなせ。小を嗤って大に背き、むしろ邪に転ずること勿れ。 出家の罪業度し難きこと、興正菩薩の辯の如し。出家たるもの、異性と接すること清涼大師の如くあれ。見起これば則ち不浄観にてこれを離れよ。古来、僧の女犯頗る多しと雖も、その罪甚だ重きこと聖教に明らかにして、高祖も重々誡めたるところ。もし律儀持すること能わざれば、捨戒して白衣となれ。もし捨せずして婬法行わば、それ波羅夷不共住にして、己が今生の釈子の種、断滅す。またこれに謗法の重き罪咎あり。よくよく意に留めるべし。 願わくば至心に真言の法門を奉じるの朋、高祖の遺志を継ぐべきの畏友、大聖の誠言に随って不死の法幡を掲げんことを。伏して請う、極心求法の道人、奮起し戒壇再興して僧宝を建て、人天の帰依処となって誠道を照らさんことを。僧儀興復して戒徳の香、扶桑に千代に留まらしむことを。道心堅固の人、西大の菩薩・深草の上人・葛城の尊者等諸賢に倣いて、如説修行の聖僧とならんことを。 忠言耳に逆らう。おそらくは不肖の我が訥言、その耳奥に達して心応じる人少なし。ただ我、聖賢知識の人現れば、たちまち弟子となって泥土に伏し、その沓を頂かん。 高野山真言宗 総本山金剛峯寺第411世座主 資延敏雄 識 原文の参照・・ 真言宗泉涌寺派大本山・法楽寺様サイト・戒律講説・資延敏雄「末法味わい薄けれども教海もとより深し」 http://www.horakuji.hello-net.info/lecture/nippon/mappou~ajiwai/index.htm ・・以上原文ここまで。 以下、原文を読みやすく現代語に直されて、ご自身のFacebook上にて公開されました東賢性師の内容からの引用・・ https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=403665213363810&id=100011610049289 原文対比・東師訳文は【 】内 波羅夷十重多犯の愚老、四大散ずれば忽ち龍戸に転ずること必定にて、斯様な弁舌を揮うは身の程を知らず、慚愧に堪えざることながら、敢えて諷せずしてここに謇諤す。 【決して懺悔しても許されない邪婬・盗み・殺生・自ら賞賛を得ようとしたり、十種の戒律を多く犯した愚かな老人は、亡くなればたちまちに畜生に生まれ変わることが避けられない。この様な事をお話をするのは、身の程を知らずで、自らと他の方に対して恥ずかしいことで耐えられないが、敢えて批判を覚悟して、ここにハッキリとお話ししたい。】 高祖弘法大師、真言秘密の法門を讃して曰く。「顕薬塵を払い、真言庫を開く。秘宝忽ちに陳じて、万徳すなわち証す」と。また曰く「三密加持即疾顕」と。 【高祖弘法大師、真言秘密の教えの内容を称賛して申された、「顕教は物事に着いたホコリを払って、その本質に漸次近づいていくようなものであるが、密教は物事の本質に直接迫るようなものであり、物事のあらゆる特性を認め生かす教えである」と。また「身体・言葉・心を整え融合し、仏菩薩の境地と同じくすれば、たちまちに仏陀の境地に到るのです」と。】 しかしながら今、我ら高祖の末徒を称したる者の有り様たるや如何。真言行人に三密の鑰もて庫を開ける者なく、顕薬施して塵苦を払うの人も無し。ただ手に密印を弄んで口に真言を囀り、意三毒を刹那として離れず、ついに仏日の影、行者の心水に影ずることなし。多くは三業放縦、四無量四摂の鉤縄そなえずして祈祷占術に専らし、邪命養身して恥じず。甚だしきは霊ありと身見・邪見し、奇妙不可思議の弁舌を振るって衆人を惑わす。煩悩即菩提、即事而真の玄旨を牽強付会し、五根に縄掛けず、五欲を恣にして華服玉食、これ大欲なりと嘯く者の夥多たること、羝羊の群れの如し。嗚呼、我ら悉く飽食暖衣、逸居して教なく、些かも禽獣に異なることなし。 【しかしながら、現代のお大師様の末徒を称したる者の有り様は、一体どうなっているのか?真言密教にて実践している者に、三密の鍵を持って物事の本質に直接迫り、物事のあらゆる特性を認め生かす教えを開ける者など無く、それ以前の仏法を弘め物事の本質に漸次近づいて苦悩を払う人すらいない。ただ手に秘密の印をもて遊び、口に真言をさえずり、心に貪りや怒り・恥ずかしい考えを絶え間なく持って離れようともしない。ついに太陽の様な仏陀の光が、僧侶の水の様な心に映し出されることもない。多くは行動・言葉・意識の働きは好き放題、四つの他者を慈しみ哀れむ心を養う修行、生けとし生ける者の苦しみを取り除く為の四つの方法の鉤縄を実践する事もなく、祈祷や占術に専念し、それによって金品���集める様な出家者が、決してしてはならぬ四つの邪な生活を平然として恥じる事もない。最も許し難いのは、霊がいるなど、一切に固有の存在があるとか、仏法の判断基準となる仏陀の金言、三蔵に伝わる聖言にそぐわない誤った物事の見方、また、輪廻転生や因果応報を否定する邪見を持ち、言葉巧みに人気取りの弁舌を振るって人を酔わせ惑わせる。究極的な真実である「煩悩即菩提」や「生滅変化して、これら自他の差別がある目前の現象世界が、そのまま真理そのものである」の深い真実を自分の都合のいい様に解釈し、五つの感覚器官に縄掛けず、その感覚器官から生まれる五つの欲を欲しいままにブチまけて、豪勢な食事に高級な衣服を着て、僧侶としてあるまじき贅沢な生活を当たり前とし、これを密教の極意である「大欲なんだ」と平然と話すのは、愚かな動物と何ら変わりない姿だ!嗚呼!その様な食べたいだけ食べ、着たいだけ着て、自由奔放に暮らし、教養も知性も道徳もないのであれば、その人は獣と何ら変わることがない!】 また高祖大師、真言行人須く顕密二戒を堅持すべしと御遺誡され、重ねて『御遺告』の十八に曰く「夫れ以みれば女人は是れ万性の本、氏を弘め門を継ぐ者なり。然れども佛弟子に於いて親厚すれば、諸悪の根源、嗷嗷の本なり。是を以て六波羅蜜経に曰く、女人に親近すべからず。若し猶お親近せば善法皆な盡きなむ等と云云」と。 【また高祖大師は、「真言の僧侶はすべからく顕教と密教の二つの戒を堅持すべし」と御遺誡され、重ねて『御遺告』の十八項に、「夫れ考えてみれば、女性は全ての命の源、家を弘め家を継ぐ大切な性を持つ。しかし仏弟子にとって、近づき親しくし過ぎれば諸悪の根源、騒がしくなる原因である。だから『六波羅蜜経』には、女人に親しくなり、近づいてはならない。もし軽々しく親密になれば、善法は皆な盡きなむ等と云云」と諭されている。】 しかるに今時、我ら寺家悉く妻妾蓄えて是を常とし、寺寺に媒嫁し、相嫁して血脈一統を造り、人の寺家在家の出自を問うて軽重の別を用うる。これ佛家転じて婆羅門と堕したの証。たまさか方服を着して庫裏に居直る禿頭の類、布施無きは経を読まずと非法に信施を掠め盗り、世事に自ら参与して、貴人に好みを結んではこれを悦ぶ。伽藍に財施あれば、心地忽ち濁悪に染まり、有力の檀越あれば媚び諂いてさらにこれを求むる。 【しかるに現代は、我ら寺にあっては悉く妻や浮気相手を作ることが当たり前となり、寺同士で結婚したり、親戚関係を作って血筋の一統を造り、寺生まれか在家生まれかを問い、出生の優劣を用いる。これは仏の家ではなく、出生の身分を説くバラモンに堕落した証拠。たまに僧衣を着して、庫裏に居直る坊主頭の連中は、「布施が無いとお経を読まず」と仏法を信仰する人の志をかすめ盗り、世俗に自ら飛び込んで社会的地位のある者や有名人と知り合いとなったと悦ぶ。寺院に寄付があれば、心の中に忽ち悪しき感情に染まり、財力と地位のあるの檀家には、媚び諂いてさらに寄付求める。】 今の僧徒、悉く得度沙弥の式にて不婬を誓い、三聚戒壇に進具して不犯を重ね誓して形を沙門に比しながら、あろうことか佛前婚儀に及びてこれに毫も疑念を抱かず、「これ佛縁なり」「有り難き哉、これ如来の導きなり」と狂談して寿ぎ、なお比丘の名を騙って一向恥じぬは、世の盗賊にも遙かに劣れり。三昧耶戒にて「大師の教えの如く、我誓って修行して云々」と述べ誓う舌、妄語の斧となって己が身を裁断す。佛陀の金言、高祖の遺戒悉く違犯するも、「我佛弟子なり、我高祖の末徒なり」と揚言するは、厚顔無恥にして傲岸不遜の極みなり。噫、「慚恥の服は、諸の荘厳に於いて第一なり」 との佛陀の遺教、寺家に於いては、今は昔の物語か。 【今の僧侶集団は、悉く得度し沙弥になる儀式にて、淫行せずと誓い、正式な僧侶になる受戒に進み、戒律を具える際にも重ね誓して、外見だけを釈迦の弟子に重ねる。あろうことか仏前の婚儀に及んでは、これに少しも疑念を抱かないで「これ仏縁なり」や「有り難き哉、これ如来の導きなり」と、仏の金言と都合よく解釈して、お祝いの言葉を述べ、なお正式な僧侶たる比丘の名をかたるも一向恥じぬことは、世間の盗賊にも遙かに劣っている。密教の戒律である三昧耶戒にて、「大師の教えの如く、私は誓って修行して云々」と述べて誓うその自らの舌根拠の無い言葉の斧となって自分自身を裁き断ずることになる。仏陀の金言、高祖空海の『遺戒』を全て誤った解釈をして罪を犯しても、「我は釈迦の弟子なり、我は高祖大師空海の末徒なり」と平然と人々に語るは、厚顔無恥にして驕り高ぶり見下した極みだ!嗚呼!「いつも自分を省みる謙虚な心を持っている人こそ、どんな高価な衣服をまとうよりも、最高に美しく見える」との仏陀の遺言の教えは、寺院や僧侶にとっては、とうの昔の単なる物語になってしまった。】 これによって三宝の鳥、僧の声を失って羽撃くを息め、南天の鉄塔固く扉を鎖して開かず。四禅に棚引く雲は散り、魚山呂律の川は枯れ、悉曇十八の林に遊ぶ人絶えて久しい。「物の興廃は必ず人による」 との高祖の箴言まこと爾なり。今佛法の荒廃、僧徒によって甚だし。当にこれ獅子身中の蟲なるべし。是の如き因縁、釈教に照らすに歴々たり。今の真言行人、皆悉く戒法持たず、律儀備えざるが故なり。 【これによって仏法僧の三宝の鳥は、三宝の中の「僧」の声を失って空に羽ばたくをやめ、密教がこの世界に最初に伝わった南インドのアマラバティの鉄の宝塔は固く扉を鎖して開く事は無くなった。欲望が調教され、清らかな身体を持つ色界である「四禅」の世界に棚引く雲は散り、声明の聖地である魚山の音色の調べである「呂律」の川は枯れ、真理の文字である梵字悉曇の十八の言葉の法則を学ぶ者が絶えてどれだけ経つのだろう。「物の興廃は必ず人による」との高祖空海の戒めの言葉は、本当に現実の事となってしまった。今の仏法の荒廃は僧侶によってなされている。本当に「獅子身中の蟲」のようだ。この様な因縁は釈迦の教えに照らしたら当たり前の事だ!今の真言の僧侶は、全てみな戒律や教えを持っていないし、戒律に従った通りに心身に備わって無いからである。】 『遺教経』に曰く、「汝等比丘、我が滅後に於いて当に波羅提木叉を尊重し珍敬すべし。闇に明に遇い、貧人の宝を得るが如し。当に知るべし、此れは即ち是れ汝の大師なり。(中略)戒は是れ正順解脱の本なり。故に波羅提木叉と名づく。此の戒に依因せば、諸の禅定及び滅苦の智慧を生ずることを得。是の故に比丘、当に浄戒を持ちて毀犯せしめること勿るべし。若し人、能く浄戒を持てば、是れ則ち能く善法有り。若し浄戒無ければ諸善の功徳皆生じることを得ず。是れを以て当に知るべし。戒は第一安穏功徳の所住処たるを」と。また『四分律』等諸律に制戒の由を挙げて曰く、「正法の久しく住するを得る」 と。持戒によって正法起こり、破戒によりて末法きたること、寧ろ我らが非道によって分明なり。三密の金剛、持戒の徒にその威を現し、破戒の輩は虚しく自ら三界に掣肘す。 【『遺教経』に曰く「汝たち比丘、私が入滅した後において、まさにに戒律を尊重し、大切な宝とすべし。暗闇に灯明に遇い、貧しき人が宝を得る様に、本当に知らなくてはならない。これは即ち、これこそあなた方の偉大なる師なのです。(中略)戒はこれ正しく順序立てて、解脱へいたる根本です。だから波羅提木叉(人となる道)と言うのです。この戒を根拠とする原因とは、諸の禅定及び苦しみを消滅する智慧を生ずることを得るからで、この故に比丘はまさに、浄らかな戒を持ちて、犯し捨て貶めることはしてはなりません。もし人がよく浄らかな戒を持てば、この事によって素晴らしい善い教えが有あるのです。もし浄らかな戒が無ければ、諸々の善の功徳はみな、生まれて得る事も無い。この様なことから本当に理解して下さい。戒は第一に、安穏の功徳が生まれる根本である事を」と。また『四分律』等の諸々の律を定めて整理する理由を挙げている中に、「正しき教えが長く住するを得るのです」と。戒律を持ち保つ事によって正しい教えが起こり、戒を破る事によりて末法が訪れること。それは我らが仏法の教えに従わず、僧侶としての本分と自覚を忘れることが原因なのは考えれば明らかなことです。三密の金剛たる真言僧は、持戒の僧侶にこその威力を現し、破戒の僧侶の輩は虚しく自ら三界にのさばり、横から干渉し真っ当な僧侶の歩む道を妨げるのです。】 然りと雖も、当下扶桑に戒法相伝、行学兼備の律虎すでに悉く寂滅し、僧伽滅びて何処にも無く、求法の輩は涕涙して律幢たなびく往昔を恋慕するのみ。 【そうは言っても、日本のおける戒律の教えを相伝し、実践と智慧を得た行学兼備の律僧は、すでに悉くお亡くなりになり存在しない。僧侶の集団も滅びてどこにも無く、教えを求めるの真の僧侶は、そんな現実に涙を流して、正しき戒律を守り、正き教えが弘まっていた昔を恋慕するのみ。】 或る人曰く、伝教大師、平安の昔に小律を捨て、唯受大乗戒の義を建てたる。本邦、大乗相応の地にして、しかも在家佛法にて僧儀相応の地に非ずと。また曰く、律儀は時代錯誤にして理に応ぜざるものなるが故に、寧ろ新しき僧儀を立つべしと。これ門外の徒の放言、僻事の極みなり。僧儀・戒法悉く佛説佛制にして三蔵所伝。菩薩の律儀戒は声聞の七衆別解脱戒に同じと『瑜伽論』に誠説するを聴け。また近世、北嶺に安楽の猛風起こりたる由を知れ。大迦葉尊者「佛制戒したまう所の如く、応さに随順して学すべし」と制し、鶏足入定して龍樹三会の会坐を俟つこと高祖に同じ。もし末世愚鈍の予輩が新しき僧儀なるを立つることあらば、戒禁取の咎あって、なお網呑舟の魚を漏らすこと必定なり。 【或る人が申すには、伝教大師が平安の昔に小乗の律を捨てて、唯だ大乗戒を受ける意味を作り上げた。この国は大乗の相応の地にして、しかも在家の仏法にて僧侶の存在する場所ではない、と。また申すには、戒律の実践は時代錯誤にして、理にかなってないからで、むしろ新しき僧侶の意味付けをしなければならない、と。これらは真の仏法を学ぶ者では無く、その様に実践できない者の僻みの極みなのです。僧儀・戒法悉く仏の説であり仏の定めたものにして、経律論の三蔵が伝えるところである。また菩薩の律儀戒である菩薩戒は、小乗の声聞の七衆別解脱戒に同じであると『瑜伽論』に真実の説を学び理解せよ!また近世比叡山に安楽律という比丘戒を奉じる一派が起こり、猛風の様に弘まったのは何故か知るべきである。釈迦の弟子である大迦葉尊者は、「仏陀の制定した戒の一々を、応さに順に従って学び実践すべし」と定め鶏足山の中にて入定し、弥勒菩薩下生し成道して仏陀となりて龍樹三会の説法の会坐に加わるとあるのは、高祖空海大師に同じなのです。もし末世の今に愚かで鈍感なる僧侶が、新しき僧侶のあり方を立てるのであれば、誤った戒律や誓いによって悟りを得るという過ちを犯し、あたかも網の目が粗いために、舟をのむほどの大魚までも逃す様に、真理真実を得る事は無いでしょう。】 また或る人曰く、妙瑞律師の昔より今に至るまで南山に有部の戒法縷々として絶えずと。このこと爾らず。現行授戒規則の不如法たるや甚だしく、通別共に授戒成立の余地寸毫も無きこと、諸律諸経論の文拠を待たずとも明らかなり。界壇の境定かならず、難遮問わず、入壇受戒者六物具えず 、十人壇上に列すると雖も持律十歳の戒和尚これ無く、清浄五夏の阿闍梨等、真出家者一人として存せぬが故なり。居るは戒に不通の猩猩和尚、威儀の不備たる狂酔阿闍梨ばかりなり。また曰く、今の授戒、現前の十師を用いず。冥の五師を請じて証と為すと。このことまた一向爾らず。豈能く売僧万斛の壇上に諸仏諸菩薩来たらんや。これによって知るべし、我ら真言門徒悉く無戒の相似僧、���、願人坊主に過ぎざることを。今時南山に授戒と称するは、佛名を三百ばかり譫言して漫ろに空礼虚拝し、まだ受けざる戒を布薩する戯れ事なり。 【またある人が申すには、高野山の律僧である妙瑞律師の昔より現在に至るまで、高野山には有部の戒と教えが脈々としながら絶えていないと。これは全く誤りである。現在行われている授戒の規則は、仏法に従っていない事は甚だしく、共通と特別共に授戒が成立する余地が微塵も無い事は、諸々の律・経典・論書の内容の根拠を待たずとも明らかなる事である。受戒を行う境界の壇の境を定めず、戒を授ける相応しい条件を具えているか、授けてはならない条件を持っていないかを受者に問い質す事も無く、戒を授ける道場に入る為に必要な僧侶の六つの道具も持っていない。受戒に参列する十人の僧侶も、持戒清浄の比丘が十人以上揃い、その全員の了承が必要で、その内の三人は授戒の主導的役割を担うだけの戒和尚もおらず、具足戒を受けてから十年以上経過し、持戒清浄であって戒律に通じた僧侶、具足戒を受けてから五年以上経過した持戒清浄の比丘で、和尚の代理として受者に立ち居振る舞いや袈裟の着方などを教授する役割を担う五夏の阿闍梨、真の出家者が一人として存していないからである。実際にいるのは戒に通じていない猿の化け物の様な和尚、威儀や作法が怪しく備わっていなく、自分が一体何をやっているのか分かってない阿闍梨ばかりなり。また言うには、現在の授戒では実際の十人の和尚を用いずに、釈尊や菩薩を五人の和尚として道場にお招きして、授戒の証しとしている。このことは本当におかしな事である。それは仏法を飯の種にして商売する卑しい僧侶がたくさんいる道場に、果たして諸仏諸菩薩が来て下さるのでしょうか?これによって知らなくてはならない。我ら真言宗の門徒は、全てみな戒律を持たない真似事の僧、いや僧侶の姿をした盗人程度である。今時、高野山にて授戒と称しているのは、御仏の名を三百ばかり空々しく唱え、ぞろぞろと騒がしくに空に礼し虚しく拝し、まだ受ていない戒の内容を説くのは無意味な事である。】 開陳したる是の如き辛辣の言、老いて頑迷固陋たる者の故なき悪口、由なき讒言に非ず。世に、至愚と雖も人を責むるときは即ち明らかに、聡明ありと雖も己を恕するときは即ち昏しと云えり 。我則ち賊心入道に異なることなく、此の如き言を揮うに価する行業、微塵もなきこと重々承知。ただ命根まさに尽き果てんとする今、下機下根の老犬馬にて戒法興復するに力及ばずとも、ここに興法利生の願発すが故の所辯なり。もとよりこれ名聞利養の為に非ず。 【この様な内容を人の前で述べ、この如き厳しい言葉、老いて頑固になりとち狂い、古い考えで新しい見解を受け入れられない坊主の悪口の様ではあるが、意味も無くただ真面目に取り組んでいる僧侶を陥れ批難する内容ではありません。世の中の人間は、自分が愚かでありながら人を責め立てるときは、細々したところまで言い立てるものである。また逆に大変に利口で細かい点までよく頭の回る人間でも、自分の欠点をみずから指摘するときは気付かないものであると申します。私は単に仏教を信仰するでもなく、免税の��権や衣食住に困らないなどの理由で僧侶をするとか、または正しき具足戒を受けずに比丘として生活する者と同じで、この様に辛辣な内容を申すだけの行いなど、微塵もしていないのは重々承知しています。ただ私の命がまさに尽き果てんとする今、頭も育ちも悪い老いた犬や馬の様な私が、戒律の教えを興復するに力が無くても、ここに仏法を再興して、生けとし生けるものの幸福の為に願いを発したから述べたのです。もとより自ら有名になり自分の利得の為ではありません。】 『華厳経』に曰く「信は道の元、功徳の母なり」と。『智度論』には「仏法の大海は信を以て能入とす」と信の重きを明かすと雖も、今真言門徒の喧伝するところの信、邪にして澄浄・随順・不壊等の義、一としてなし。それ信徒拐かして闇然たる妄境に堕さしむの因、五結ますます強固にして悪趣に導くの縁なり。いかでか十信の初位にも達すべき。ただ口に南無云々とのみ唱え礼する人、滅後その舌、浄土に生じて蛭となり、その身は悪趣に転じて諸苦を受けんこと疑いなし 。およそ仏法に於ける信に曇濁・盲順・依存の義無し。信これ持戒、信これ修禅、信これ智慧なり。信これ勤修、心念、修禅、智慧獲得するの勝因なり。諸仏諸賢聖の遺徳に胡座して、一生の陽炎の如き楽を嘗め、多生を損なうこと勿れ。名聞利養に縛され、歌舞音曲に現を抜かして、悪趣に長く沈溺すること勿れ。 【『華厳経』には、「信は実践の元、功徳の母なり」と。『智度論』には、「仏法の大海は信を以てよく入る」と信の重きを明かしてるとは言え、今の真言宗の僧侶の喧伝するところの信は、邪にして根拠が不明瞭かつ、各々が勝手に分かりもせずに説明し、理論的思考と経験の両方に裏打ちされたものでなければならならないのにも関わらず、信仰する人を騙して返って暗闇の苦悩の状態へと向かわせる原因となり、五つの煩悩を強固にさせて悪しき境遇へと導く縁となっている。口に大乗・大乗とのぼせる割には、誰も菩薩として第一段階にすら至り得ていない。ただ口に「南無云々」とのみ唱え礼する人は、亡くなった後に舌だけが浄土に生じて蛭となり、その身は地獄などに転じて諸々の苦を受ける事は確実である。およそ仏法における信に、曖昧な根拠、根拠のない教えに従ったり、意味なく依存する意味は無いのです。信とは戒を持ち、信とは思考し、信とは智慧なのです。信は勤め修め、心にて考え、深い考察して、智慧を獲得する事が優れた原因となるのです。諸仏や菩薩・聖者の遺徳にあぐらをかいて、その一生に陽炎の如き目先の満足と楽しみを嘗めて、何度も輪廻の苦界に生まれる事にならないようにし、多くの人から称賛されて世間の地位を求める欲に縛られ、歌舞音曲にうつつを抜かして、地獄などの悪しき境遇に長く生まれ変わる事にならないようにしなければならない。】 呑刀刮腸して頭燃を払い、三学如法に具足して善逝の徳を世に顕せ。日に安般四念して四諦を観じ、以て賢聖十地の雲に登れ。上機上根なる者は、三密相応して大日の影自心に現し、以て真言門徒の証と為せ。 【心を入れ替えて努力して怠らず、戒律・禅定・智慧の三つの学びを釈尊の説かれた通りに具足して、仏陀の尊い徳を世の中に顕せ!毎日最初は呼吸を数えて心を落ち着け集中し、次に呼吸ならびに身心の状態をただ観じていく瞑想をし、身体・感覚器官・心・真実が、それぞれ不浄・苦・無常・無我であると観じなさい。世界は苦であるという聖なる真理、世界は様々な原因と条件とによって、仮に構成された実体のないものであるという聖なる真理、苦しみの生存の死滅という聖なる真理、苦しみの生存を死滅させる道という聖なる真理を観じ、これからの修行によって次第に悟りを深めよ。素晴らしい環境と自らの器が素晴らしい者は、身体・言葉・意識が融合し、仏陀の働きと相応して、大日如来の姿が自らの心に現れて、これを以って真言密教の僧侶の証しとせよ。】 唯一言も不可思議を口にすること勿れ。人の機根万差にして等しからず。宗我を逞しくして自他の優劣を判じること勿れ。徒に高邁の言葉を陳ぜず、分を過ぎたるを求めず、法を得れば拳拳服膺してその果を求めよ。自らの機根省みずして多聞を求めれば、則ち百年生けれども一法に迷う。ただ一法を聞いて心念勤修せば、一日にして万法証するも可なり。機の大乗小乗の別を外儀に求めず、ただ己が心地にこれを求めよ。内に菩薩行を秘し、外に声聞の形をなせ。小を嗤って大に背き、むしろ邪に転ずること勿れ。 【ただの一言もこれが根拠の無い神秘な事だと語ってはならない。人の機根というのは様々にしてみな同じでは無いのです。自らの宗派を最高として、他の宗派の優劣を根拠無く判断してはならない。必要以上に優れている言葉を語る事なく、身の丈以上の過ぎたるを求めず、教えを得れば心にとどめて、忘れない様にしてその結果を求めよ。自らの機根省みず事なく、仏の教法を多く知ったり、多くの知識を蓄えたいとして求めれば、則ち百年生きたとしてもたった一つの教えに迷う。たった一つの教えを聞いて心して考え勤めて実践すれば、一日にして全ての仏法の心髄を会得する可能性もあるのです。それをきっかけに大乗や小乗の違いを修行法や作法、袈裟の使い方など見かけに求めず、ただ自分の心の考えや思慮に求めなさい。自らの内側の菩薩行を世間に見せること無く、外見を声聞などの小乗の比丘の姿をせよ。細かな事を大切にせず肝心な事に背き、それによって悪しき事にならない様にせよ。】 出家の罪業度し難きこと、興正菩薩の辯の如し。出家たるもの、異性と接すること清涼大師の如くあれ。見起これば則ち不浄観にてこれを離れよ。古来、僧の女犯頗る多しと雖も、その罪甚だ重きこと聖教に明らかにして、高祖も重々誡めたるところ。もし律儀持すること能わざれば、捨戒して白衣となれ。もし捨せずして婬法行わば、それ波羅夷不共住にして、己が今生の釈子の種、断滅す。またこれに謗法の重き罪咎あり。よくよく意に留めるべし。 【出家をした者の罪作りな言動を糺し、理解し合うことは大変難しいのは、興正菩薩叡尊律師も説明しています。出家たるもの、異性と接すること清涼大師の様にあるべきです。女性に性的な想いが起これば、その時に生命の真実の姿を想う「不浄観」によって、性的な感情から離れなさい。古来から僧侶の女犯はとても多いといえども、その罪はとても重いことは三蔵に明らかにしており、高祖大師空海も重ね重ね誡めているのです。もし戒律を持するこが難しいならば、戒律を返して俗服を着る者になりなさい。もし捨てようとしないで女犯を行うならば、それは戒律の最も重い違犯を犯して、自らの心にある今の人生の仏となる種を断じて滅すことになるのです。またこれに教えを貶めるの重き罪が含まれるので、よくよく心に留めておきなさい。】 願わくば至心に真言の法門を奉じるの朋、高祖の遺志を継ぐべきの畏友、大聖の誠言に随って不死の法幡を掲げんことを。伏して請う、極心求法の道人、奮起し戒壇再興して僧宝を建て、人天の帰依処となって誠道を照らさんことを。僧儀興復して戒徳の香、扶桑に千代に留まらしむことを。道心堅固の人、西大の菩薩・深草の上人・葛城の尊者等諸賢に倣いて、如説修行の聖僧とならんことを。 【願わくば真心を持って真言密教の教えを学び伝える仲間たちは、高祖大師空海の遺志を継ぐべき尊敬し合う仲間、釈尊の誠の言葉に随って、生死の苦しみを除く教えの旗を掲げて欲しい。伏してお願いしたい。極めて心から教えを求めている僧侶や在家の方々は、奮起して正しい戒律を伝え弘める活動を復活し、僧宝をいま一度輝かせ、人や天の信頼される人となって、正しい釈尊の教えと実践を照らして下さい。僧侶としてのあるべき姿や行動をまた再興して、戒律の徳の香りが日本に永遠に留まって欲しい。僧侶として生き方を真っ当に歩んでいる人は西大寺の興正菩薩叡尊師や深草の上人と呼ばれ日蓮宗の僧侶でありながら釈尊が定めた小乗の四分律を行じることを主張し諸宗の人とも盛んに交流を持った高徳である玄政上人や、葛城の尊者と呼ばれ自身が所属する宗派に対する盲信や、宗派びいきを厳しく批判したため、保守層から異端視もされた慈雲尊者の様な諸々の素晴らしい大徳にならい、釈尊の説かれた教えに従って修行実践する僧侶になって下さい。】 忠言耳に逆らう。おそらくは不肖の我が訥言、その耳奥に達して心応じる人少なし。ただ我、聖賢知識の人現れば、たちまち弟子となって泥土に伏し、その沓を頂かん。 【忠告というものは、それを必要とする人にこそ求められず、むしろそれを言えば怒りを買うだけです。おそらくは未熟者のたどたどしい言葉なので、皆さんの耳の奥に達して心から応じる人は少ないでしょう。ただ私は素晴らしい智慧を持ち実践をする僧侶が現れたら、直ぐに弟子となって屍となったその場所から這い出して、その僧侶の足を頂き礼拝するだけです。】 ・・以上ここまで。 ・・ お坊さんネットQ&Aサービス・hasunoha http://hasunoha.jp/ 新機能「おきもち」 https://hasunoha.jp/docs/okimochi hasunoha型クラウドファンディング「おきもち」始動 http://taka.hasunoha-blog.info/okimochi/ 「hasunoha」拙回答まとめ集 http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/ 書籍化『hasunoha お坊さんお悩み相談室』発売中! http://hasunoha.jp/docs/pr_0002 hasunoha書籍化・印税収益の一部・東日本大震災・被災者支援に寄附 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/89551fac04beefe15a197270ba215a78 ・・ 日々の修習の記録・・ 毎日のお勤め・・ ・六座グル・ヨーガ(フルバージョン)-回(朝夕) ・ガンデン・ラギャマのグル・ヨーガ -回 ・チッタマニターラ尊成就法     -回  (全)は全て・(半)は義務読経まで 都度のお勤め・・ ・甚深道たる上師供養儀軌のグル・ヨーガ       -回     ・上師供養における供物の供養というもの       -回    ・ポア(ポワ)観想成就法・三つの真髄の教え     -回 ・「五次第」読誦(秘密集会究竟次第解説和訳テクスト)-回 「日々の密教修習の内容」2017.5.22 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/70dc1c61aa0103cce9c0a57dd58fae5e 甚深道たる上師供養儀軌福田 口自在たる慧蔵にて至善なる勝者流の、教誨の真髄を持す比類なき御方、無数なる勝者の海を凝集せし御身に祈願せん。最上と共通の悉地を給わんことを。ダライ・ラマ14世ガクワン・ロサン・テンジン・ギャツォ猊下に最敬礼申し上げます。 「偉大なる第十四世の長寿を祈願する如意自在王〔経〕」 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/8f49efb18934ec00993d52e91c603327 ・・ 8/29-9/1・ダライ・ラマ法王猊下様・ご法話ネット中継『ブッダパーリタ註』(『根本中論頌』の註釈書) http://www.dalailamajapanese.com/live 中観帰謬論証派の思想を学ぶ上でもかなり重要な内容となります。ツォンカパ大師は、文殊菩薩様からの御啓示により、ブッダパーリタ大師の根本中論註を再精読なさられた契機により、中観の真髄を見極められたとおっしゃられておられます。それだけにダライ・ラマ法王様によりますご法話も、かなり尊く意義深いものになること確実でございます。有り難し。合掌 ・・ 以前にポア(ポワ)に関しての話題にて出させて頂きました『「歓喜の地・兜率天に至る階梯」と言われる「三つの真髄の教え」による観想の段階』の註釈書(ダライ・ラマ2世 ゲンドゥン・ギャツォ大師註釈 マリア・リンチェン氏訳)が、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のサイトで公開されており、ダウンロードも可となっていますので、是非、ご参照なさられて下さい。 http://www.tibethouse.jp/about/buddhism/text/ 11月御来日のダライ・ラマ法王様のご法話・灌頂の事前勉強会が開催されるようです。 『縁起讃・修習次第(中篇)』事前勉強会開催のお知らせ http://www.tibethouse.jp/event/2017/170918event.html ダライ・ラマ法王 東京来日法話『縁起讃・修習次第(中篇)・聖観自在菩薩の許可灌頂��� 2017年11月11日(土)~13日(月) http://www.tibethouse.jp/event/2017/teaching171111.html 2015年御来日の際には、聖観自在菩薩様許可灌頂が、より本格的な十一面千手観音菩薩様とカサルパニ観音菩薩様の灌頂へと変更になりましたね。誠に尊く有り難いことでございました。 石濱裕美子先生ブログ参照 http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-746.html ダライ・ラマ法王猊下様「熊本仏教講演会」 http://dalailama-kumamoto.org/ ・・ 「チッタマニターラ尊成就法の実践における御供えについて」2017.1.16 http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52232371.html 「チッタマニターラ尊灌頂後のチベット密教の実修について」2016.12.11 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/33da8a793a1f6a08cd586e55de609e68 「チッタマニターラ尊灌頂におけるダライ・ラマ法王猊下様との問答内容について」 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/d814a5bc49ee9ffef9a7f8cf8cf73516 11/11-13「ダライ・ラマ法王猊下様・チッタマニターラ尊灌頂ご報告」 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/3101a23d05b1d35a25b1014052e6a728 ダライ・ラマ法王猊下様御来日/拙予習経過まとめ(2016.11.9) http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/792738f8de7c80c7d85ef6d7d1a2ac74 ダライ・ラマ法王14世日本公式サイト | 法王庁 http://www.dalailamajapanese.com/ 公式フェイスブック https://www.facebook.com/dalailamajapanese/ ダライ・ラマ法王猊下様御加持成就の「金剛杵と金剛鈴」 http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52211094.html 2015.4.17「ダライ・ラマ法王猊下様のこと・・」 http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52189915.html 2015.4.13「ダライ・ラマ法王14世来日法話 般若心経・菩提心の解説・観音菩薩の許可灌頂」ご報告 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/3ac42f140aef2fb85956f1fcd45e1b13 2014.4.14 ダライ・ラマ法王猊下様によるチベット密教・胎蔵曼荼羅灌頂・ご報告 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/bc5c08f69d78bdda5c6cca62d17d87df 2013.11.19「空と縁起」に関する拙質問に対してのダライ・ラマ法王猊下様の御回答内容について http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/710b99c74854aebc871a6f75e28dde12 ・・ 自分上場・VALU参加! https://valu.is/kawaguchi ・・ 「勝義方便メモ No.12」 https://togetter.com/li/1073026 ・・ 3/11東日本大震災七回忌 3/9-10未来の住職塾卒業式・フォーラム 3/10ポタラ・カレッジ訪問 http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52235550.html 『未来の住職塾』受講を迷っているあなたへ!!! http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/5c578446835d9bc715a4fd053c352e0d 未来の住職塾・本科・第五期・受講感想(2017.1.24) http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/4c6afe0858cc7be1a89652de98f15062 ・・ 『葬儀と供養の意義について』平成29年8月・お盆施餓鬼法要配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/d2c3793b56451efdff407f7090851dc1 「大阪春秋」最新166号・春号・特集「夕陽のまち おおさか」紹介・日想観と往生院 http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/70160379.html 『般若心経における「空」について』 平成28年8月・お盆施餓鬼法要配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/93cd51b49c2264eb00fcc00a904a3392 「Amazonお坊さん便」の抱える問題について/平成28年3月・春彼岸施餓鬼法要・配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/d339cd6c14be7db57860f241caf4984d 「仏教と戦争 ~ 戦後70年と仏教 ~」平成27年8月・お盆施餓鬼法要・配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/c479dc1d59328df2708ba23499b4d92b 「仏教の基本的な理解のために」平成27年3月・春彼岸施餓鬼法要・配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/55ced9a1512c6ef6e095caa4fbe9eb8c 「死後について」平成26年9月・秋彼岸墓前回向・配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/46df9bb57071ef4f2b56161423dba66f 「お葬式について」平成26年8月・お盆施餓鬼法要・配布資料 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/0816eb5e788bf5ecfc8eed8e901b1a76 ・・ 悟りへの因縁・修習・階梯について http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/cd86e06b26f70bfa72e8933112ee6e98 以下は、続きとしての定型記事一覧となります。 http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/d60b9c69361758c6b7de52bd7f5c863b ご興味がございましたら、各それぞれご覧下さいましたら幸いに存じます。
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robatani · 8 years ago
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剣と魔法少女(その4)
 盗賊ギルドには二つの派閥がある。一つは「拳」派。もう一つは「髑髏」派。元々この街のギルドを治めていた千変のフレゴリという男がいた。やつは変幻自在でどこにでも潜り込み、派手な盗みをすることを至上とする男だった。その時のギルドはそんな頭目の気質もあってか派手な盗みを好んで行っており、結果おれたち一般人の被害は少なかったという次第。例えばキスをしている最中の恋人同士から首飾りを掏り取ったり、領主の愛人たちの下着を一枚ずつ奪っていったり、そういった類の盗みだ。大胆不敵なその盗みの数々は吟遊詩人たちの歌にもなっていたくらいだ。  しかし数年前、頭目フレゴリが倒れた時に問題が起こる。盗賊ギルドの頭目はフレゴリの子が継ぐはずだったのだが案の定「頭目の子とはいえまだ年若い奴には任せられない」と反発する一派が出た。その代表が野心家でフレゴリに次ぐ地位にいた血拳のアウロジュ。あっという間にギルド内の人気を集め、フレゴリの子を追い落として新しい頭目に収まったという次第。アウロジュはとんでもない大悪党で、強欲が服を着て歩いている上に殺しを楽しむ奴だった。フレゴリは善人とはお世辞にも言えなかったが諧謔を解す男ではあったし、自分の利益になるならば約束は守る――無論不利益になると察すればさっさと破るのだが――男でもあった。だが新しい頭はそうじゃない。約束などはなから守る気はなく、大胆な盗みよりもゆ��りたかりや殺人を好む始末。それでも今の頭だから誰も何も言えない。そんなわけで元々悪かったライヤボードの治安はここにきてさらに悪くなったという次第。昔気質の盗賊と、フレゴリの子を擁する一派は在りし日を懐かしみながら、彼の死を弔うかのように握られた宝玉ではなく握られた髑髏を印として身に着けるようになった。それを見て腹を立てたのがアウロジュ一派だ。裏切者として髑髏の印をつけた一派を粛清し始めた。「髑髏」の一派はフレゴリの子と共に地下に潜って息をひそめ、「拳」の一派と終わらない戦いを繰り広げている、らしい。とはいえ、ライヤボードの一般市民からしてみれば、頭が変わろうが内部でどれだけごたごたがあろうが盗賊ギルドは面倒の種には変わらない。フレゴリの時代だって今より少しましだった位で――。  ――「拳」と「髑髏」と言ったら盗賊ギルドの派閥争いじゃないか……レェロ、あんたは一体何に首を突っ込んでいたんだ――  おれは舌打ちをし、レェロの死体を調べ始めた。殺されて一日二日といった所。おれがサフィに出会った日の朝には生きていたので、恐らくその後、殺されたのだろう。だが、理由が分からない。流石のアウロジュ一派とはいえ「ごろつき連中が邪魔してくるので逆に脅し返してこい」、という依頼をしたことがばれて殺しに行くほど血の気は早くないはずだ。精々店をめちゃめちゃにしてありったけの物を奪っていくだけだろう。第一おれは「拳」とも「髑髏」ともかかわったことのないそこそこ善良な雇われ戦士だ……。  とにかくこれ以上の面倒に巻き込まれる前にここから逃げなければならない。なぁおなぁおと鳴き続ける猫を横目に逃げ出す算段を考えていた所、急に表の扉が開く音がした。おれはあわてて寝台の下に身を隠す。  聞き逃しそうなほど軽い足音がそっと近づいてくる。異変に気付いたのか一瞬立ち止まるがそれから早足になっておれのいる部屋の扉を開いた。おれは息を潜める。猫の鳴き声だけが部屋に響いている。どうにかして黙らせられないかと思ったが今更寝台の下から出るわけにもいかず、侵入者がやけにうるさい猫の鳴き声に異変を感じないことを祈っていた。鼠鋼の鎖帷子が肌に食い込み鈍い痛みを与えてくる。おれは馬鹿正直に鎧を身に着けてきたことを後悔していた。 「レェロ?」  少年めいた低い女の声が響く。寝台の下から覗き見れば、声の主はぴっちりとした黒革の衣服に身を包んだ十九、二十程のおれより若い女。人形のように整った顔立ちで、豊かな鋼色の髪を肩で切りそろえ、腰に決闘者が愛用しているような細剣を、もう一方にある種の特別な趣味の輩が好みそうな一本鞭を下げていた。  女は死体を見て僅かにたじろぎ、それから壁の絵を見て毒付く。 「慈悲ぶかきアルマスの裳裾よ! いずれ手が伸びるとは思っていたが、こんなに早くレェロが殺されるとは――私の失敗だな」  アルマスは慈悲の女王、夜の大后とも呼ばれる女神で、弱者や秘密を抱える者に分け隔てなく愛情を振りまくことで知られている。その一方で盗賊達にも信徒は多く、盗賊の守り神の一柱にも数えられている。何故なら夜は知られてはいけないこと全てを覆い隠すからだ。目の前にいるのが「善良な」ライヤボードの民なのか、それとも盗賊なのか判断がつかないままおれは息をひそめ続ける。先ほどの口ぶりからは七割の確率で堅気ではなさそうな印象を受けたが、もしかしたらということもある。  女は形のいい眉をしかめ、百面のパルソニド、宵闇のダークーン、その他盗賊の神々に毒づきながら部屋を探っていた。おれも毒づきたくなった。羅列した神々の名からするとどう考えても堅気の女ではない。恐らく盗賊……それも、絵への反応から察するに「髑髏」側の人間だ。  おれに逃げ場はなく、猫の鳴き声は止まることもない。こういう時にサフィがいてくれたら魔術で窮地から脱出させてくれたに違いない。最も死体を見て動けなくなっている可能性も高いが――。  女は何かを探しているようで、机の引き出しの中をかき混ぜ続けている。おれは息をひそめたまま女が目当ての物を見つけて早くこの場から去ってくれることを祈った。寝台の下は埃っぽく、咳をしたくなるのを必死でこらえる。つらい。  猫がこの部屋の誰でもいいから構ってくれと言いたげになぁお、と鳴いた。鋼髪の女はあきれたような顔になり、猫を抱き上げようとして腰をかがめ……。  そして目が合った。合ってしまった。心臓の音が耳の中で何度も響く。女は立ち上がり、おれを睨みつける。何拍経ったか分からぬ頃に、女が先に口を開いた。 「知らない顔だが。このような場所で一体何をこそこそとしていたんだ?」  銀の目が剣呑な光を帯びて細くなる。女は腰に下げている細剣に手を伸ばした。おれは慌てて寝台の下から這い出た。こんなところで串刺しにされたらたまらない。 「レェロに雇われていたただの剣士だ。金鶏亭のケイウェン。親父の名に誓ってレェロを殺したのはおれじゃない。疑うんなら金鶏亭の奴らに聞いてみろ、おれはサフィの世話でそれどころじゃなかったんだ……」 「ふむ」  すらりと抜かれた細剣の切っ先が喉元に突きつけられる。女の目は剣呑なままだ。 「では、金の鎖に繋がれた紅玉を見なかったか」 「それが人に物をきく態度か」 「貴様が「拳」の者でないという証拠はどこにもないからな」 「第一その「紅玉」ってのは何なんだ――」 「大事なものだ。それ以上は関係ないだろう」  女の整った顔は冷たい表情を浮かべていた。「紅玉」とやらの行方が第一で、おれがどうなろうと知ったこっちゃないのだろう。これがただの剣をぶん回してるだけの素人ならば隙をついて逃げ出す所だが、生憎目の前の女は顔だけでなく剣の腕も良いらしい。発せられる殺気は鋭く、下手に動こうものなら一撃を喰らわせてやろうという雰囲気で、圧倒されそうになるほど。  おれは「紅玉」の行方なんぞもちろん知らなかった。とはいえここで知らない見なかったと言って目の前の女が無事に帰してくれるかどうかは、あまり考えたくなかった。「髑髏」の奴らと関わったということがばれたらおれの命が危ないし、「髑髏」の奴らも何を探しているか知った奴をそのまま返すつもりはないだろう。  逃げ場所は、なかった。 *  あたしは魔法少女ウィッシュ・サファイア。本当の名前は別にあるのだけれども、今はサフィと呼ばれてます。ある日、街の平和を脅かす大魔女グレイ・エメリーと戦っている時に変な魔法を受け、気が付いたらこの見知らぬ街、ライヤボードに飛ばされていました。帰り道は分りません。何度か試してみたのだけれども元の世界に戻る方法は分らず、どうしようもできないまま一日が過ぎ、二日が過ぎて行き、今に至ります。  ライヤボードはあたしの住んでいた「美羽根町」とも魔法溢れる「王国」とも全然違う世界で、テレビで見た外国のごちゃごちゃした古い街並みのようでもあり、住んでいた家のお兄さんが好きだったゲームの中の街のようでもありました。とはいえあたしは外に出ることをまだ許してもらえてないのでお世話になっている金鶏亭の周りのことしか分かりません。でも、武器を持った人達が行きかい、魔法使いがいて、不思議な迷宮があって、奇妙な喧騒に包まれているここライヤボートはまさにそっくりです。ゲームの中の街はいつも何処からか変な臭いがしてたりはしませんでしたが。ゲームのことを切欠に前にいた世界に思いをはせます。普通のよくある町。平和で、明るくて、時々面倒事が起こるそんな世界。一緒に住んでいた「家族」の人達はあたしがいなくなって心配しているだろうな、と思いましたが、魔法がやがて解けてあたしのことは夢幻のように忘れられるのだ、ということを思い出して少しさみしい気持ちになりました。魔法少女に家はありません。街の平和とか夢とかきらきらしたものを守る為に「王国」から派遣されてくる時に、適当な家に目星を付けて潜り込むのです。もしくは、ケイウェンやロウナさん、イード先生達のように親切な人に助けられるか。そう、親切な人! 文字通りの見知らぬ世界でも手を差し伸べてくれる人はいるんです。  ロウナさんの仕事は正直きついけれど、いろんな人の話を聞くのは元々好きだし、時折気のいい人がお菓子を分けてくれるので苦ではありません。イード先生は面白い人で、あたしの知っている魔法とは全然違う「魔術」という物について教えてくれます。幻を作りだしたり物を浮かせたりお湯を沸かしたりといったささやかな不思議を起こす人。どうやらこの世界には願ったことが形になる、あたし達が使うような魔法は存在しないみたいです。それとも、とても数が少ないか。  そしてケイウェンです。きらきらとした鎧に憧れながらも嫌うケイウェン。何だかんだであたしの面倒を見た赤毛の男の人。悪いことも多いのだろうけどもいい人もいるライヤボードを必要以上に嫌っているケイウェン。言っていることとやっていることがばらばらな、意地悪とはまた違う人。意地悪な振りをしている人と言えば正しいのかもし���ません。  今日のイード先生の授業は魔術に必要な上代文字、分りやすくいうと凄く昔の時代の文字の読み書きをすることでした。実は魔法でどんな文字でも読めたり書けたりできることを話すとイード先生は笑って、 「では授業はやめだ! ……話はなんだが、小生の仕事に少々付き合ってもらえんかね」  と言い古めかしい本をと出してきました。 「これの内容を読み上げてほしい。読み上げるだけでいい」 「これは何? 魔法の本――」  あたしはわくわくしました。物語の中に出て来るような呪文の書かれた本かもしれないと思ったのです。 「いや、残念だがな、サフィ嬢。呪文書の音読は極めて危険なのだよ。これは――仕事を受けたのをすっかり忘れていた異国渡の物語の本だ。これを急いで共通語に訳さにゃあならんことを忘れていた」 「あたし、物語は大好きよ! 魔法の本じゃないのはとても残念だけど」  イード先生は少し残念そうなあたしの頭を撫でて言いました。 「いい子だ、なぁに、君ほどの才能の天使であれば、そのうち自由に読めるようになる。杖にかけてもいい!」  そうして私は本を読み始めました。イード先生が紙にさらさらと書き写す音が聞こえます。街の騒がしさが遠くから聞こえて来る中、静かな昼下がりはゆっくりと過ぎていきます。
 レェロさんの様子を少し見てくる、と言って出ていったケイウェンは、イード先生の授業というよりお仕事がひと段落しても戻ってきませんでした。 「先生、ケイウェンはどうしたのかしら」 「レェロの店は此処から遠い。もうしばらくしたら帰ってくるか、そうでなければ道草でも食っているか、父親の所にでも顔を出しているのだろうよ」 「ケイウェンのお父さん?」  なんとなくケイウェンは天涯孤独そうな雰囲気があったので意外でした。 「ここだけの話、ああ見えてあやつは父親離れが出来ていない男だからな。色々と父親に対しても複雑な感情を持っていることだし……」 「仲が悪いの……?」  でも、それならお父さんのことを無視して日々を過ごしていそうなものです。 「いや、その逆だ。仲がいいというのとは少し違うがな」 「よく分からないわ」  イード先生は困ったような笑みを浮かべてました。 「実の所小生にもよくわからんのだよ。さて、小生は夜の為に英気を養わねばならん――つまり、寝る」 「え、ちょっと先生! 待って!? 寝ちゃうの!?」 「あやつの帰りが遅くなることはよくあることだ。ゆるりと待っていればそのうち帰ってくる」  さて寝るぞ、とイード先生は堂々とした態度で布団に入って行き、数秒後には安らかな寝息が聞こえてきました。どうしよう。先ほどからあたしはずっと嫌な予感がしていて、あたしの嫌な予感というのはよく当たるのです。イード先生を叩き起こそうにも先生は布団の中で夢の世界に行ったまま戻ってきません。何度か揺すったり叩いたりしましたが完全に眠ってしまったようで反応はなし。あたしは途方に暮れています。窓から外を見下ろせば、夕暮れになって人が増えたライヤボードの街並みが見えます。あの中のどこかにケイウェンがいるかもしれないし、どこかここから見えない別の場所にいるかもしれない。  ――心配だから。ちょっとだけなら外を見てきてもいいわよね――  ロウナさんは夕飯の下ごしらえで忙しくしています。そのうち呼ばれる気もするのだけど。  ――ケイウェンのことを手伝う約束をしているし――  といってもケイウェンがどこにいるのか少ししかあてはなく、レェロさんのお店というのがどこにあるかだって知りません。あたしはしばらく考えてから魔法のコンパクトを取り出してケイウェンのことを思い浮かべます。コンパクトの鏡が揺らめき、ケイウェンの姿を映しだします。どこか知らない薄暗い部屋。血の中に倒れている人の姿が見えて思わず悲鳴を上げそうになりました。そっちじゃないと目を凝らすと、悪の女王のような恰好をした女の人にケイウェンが剣を突きつけられていました。あたしは息を呑みます。  ――急がなくちゃ!――  大きな魔法は使っては駄目だとロウナさんには言われているけれど、そんな場合ではありません。あたしは人気のない部屋に潜り込み、変身することにしました。  ネックレスに意識を集中させて思い浮かべます。羽根のケープにドレス、傷一つないサファイアの卵から鳥は飛び立つ――。あたしの中からイメージが浮かび上がり光となり、現実に呼び出されて身���を覆い、そのたびに気分が高揚していきます。変身自体は一瞬ですが、心の中ではいつももっとかかっているような気がするのです。 「……ケイウェン、今助けに行くからね!」  あたしはロッドを取り出します。 「扉よ、あたしをケイウェンの所へ連れて行って!」  今から走って行っても飛んで行ってもケイウェンの所には間に合わない。そもそもだれかさんの言葉を借りると「目立ちすぎる」。なので、ロッドを掲げ、部屋の扉に魔法をかけました。青い光が扉を覆い、きらきらと光り続けています。 「サフィ、どこにいるんだい――」  遠くから聞こえたロウナさんの声にごめんなさい、と心の奥で謝りながら、あたしは急いで扉を開き、中に転がり込みました。 *  女に剣を突きつけられ、にらみ合うことどれくらいか。これは一か八かで彼女の隙を誘い出し剣を抜く以外には生き延びる手立てはなさそうだ。 「分かった、おれの知ってることを全部話そう――」  意を決して誘いに出る。警戒しながらも剣を降ろす女の隙をついておれは袖に隠していた短剣を抜く。しまったという顔をして女は飛びのき、舌打ちをした。 「おれは、何にも、知らないとな!」  短剣を構え、女と対峙する。狭い部屋の中では決闘用の細剣よりも短剣の方が動き回りやすくはある。しかし、彼女の懐に入り込んで一撃をかますには細剣のリーチは厄介だった。それでも防戦一方よりかはまだ生き残る目がある――。次の一手を考えながら睨みあっている時。  突如、空中が青く輝き、部屋の虚空から舞い散る羽根と共にふわふわひらひらとした衣装に身を包んだ空色の髪の少女が降ってきて着地し――死体を見て一瞬びっくりとした後、奇妙なポーズをとった。 「ウィッシュ・サファイア、煌めいて参上! さあ悪いお姉さん、ケイウェンを返してもらうわよ!」  サフィは誇らしげに胸を張り、蒼玉の付いたロッドを構えている。ロッドの上の蒼玉は生きているかのように不思議な光を放っていた。女はいきなりのことに茫然としている。その気持ちは痛いほどわかった。おれだって驚いた。 「馬鹿か……! いや、でかした、サフィ!」  とはいえ目の前の少女がこれほどありがたく見えたことはない。どうしておれの場所が分かったのか、何故ここに出て来たのかとか野暮なことは今は聞かないことにしよう。これで二対一だ。少女に頼るのは様々な矜持が削がれる思いもしたが今はそれどころではない。 「気を付けろよ、こいつは筋のいい剣士だ。おれの後ろに回れ!」 「わかったわ、ケイウェン……後は任せて!」 「ああ、でかいの一発頼む!」  サフィは猫の様に身軽な動きでおれの後ろへ飛びのいた。おれは次の一手をサフィに任せ、女からサフィを守ることに専念した。いきなりの闖入者に立ちすくんでいた女は気を取り直し剣を構え直そうとする。 「がら空きだぞ、お嬢さん」  短剣を捨て、剣を抜くと同時に斬りかかると見せかけてフェイントを一発。騙されるかと受け流す女にこれが本命だとばかりに足払いをかける。女もさるもの、横に身を逸らし足払いをかわしたがこれで完全に調子が崩れた形になった。そして、サフィからも意識が完全に逸れた形になり――。 「星に願いを、翼に愛を、「ブルースター・シャイニング・ウイング」!」  サフィの方から妙なる音楽が流れて来たかと思うと、女めがけて青い光で出来た「何か」が飛んでいった。その何かはよく見ればきらめく大きな青い鳥であり、翼を羽ばたかせ頭から女に突っ込んでいった。激しい音とともに女はふっとび壁にぶつかる。愛とは一体なんだろうか。 「魔術師か――厄介なっ」  忌々しげに女は言う。 「魔法少女よっ!」  自慢げにサフィは言いかえす。 「さあ、今のうちに逃げるぞ――」  おれは女が弱っているうちに逃げ出そうとする。流石に殺すまでする必要はないとおれは思った。不幸な勘違いがあっただけだし、下手に殺して報復されるのも面倒だ。  その時、沢山の足音と人の気配がした。警吏に見つかったかとおれは危ぶむが、品の無い笑い声と騒ぎ方からもっと厄介な奴らだと気が付いた。入り口をふさぐように現れたのは、サフィと初めて出会った日に追っかけていたごろつき三兄弟とその部下たちだった。 「サフィ、あいつらを吹っ飛ばせないか――いや、駄目だ、音が大きすぎる」  おれは運の悪さを呪った。さっきの女を吹き飛ばした一撃も大きな音だった上、こいつら全員を吹き飛ばすとなるとどんな音がするか想像すらしたくない。こいつらに加えて今度こそ腰の重い警吏までやってきたら厄介なことになる。何せ奴らは袖の下の多い方の味方なのだ……。  ごろつきどもはサフィを見て舌なめずりし、それから女を見てにたぁと笑った。サフィがおれの後ろで少し震えていた。 「やあ、ケイウェンだったか。そこのお姫さんをこっちに渡してくれないかね」 「生憎サフィはおれと独占契約を結んでいてな。幾ら金を積まれても渡せねえよ」 「そっちの娘っ子じゃない、奥の女だ」  ごろつきどもはおれたちを取り囲み、動けないように見張る。おれは舌打ちをした。サフィが魔術を使おうにも、この様子だと変なそぶりを見せた途端に袋叩きに合うだろう。実際何かを唱えようとしたサフィは猫の子のように首を掴まれて投げ���とされていた。「別嬪なのだからあまり傷つけるなよ、売れなくなる」誰かがいった言葉がさも面白い冗談であるかのようにどっとごろつき達は笑い出した。  女は取り落していた剣を素早くつかみ、ごろつきどもの方を睨み付けた。どうやら敵対関係にあるらしい……「拳」側のごろつきどもと恐らく「髑髏」側の女なのだから当たり前なのだが。  ごろつき三兄弟の頭と思われる男が前にずい、と出て来る。男を貫こうと素早く剣を閃かせる女であったが、男は意にも介さず女の腕を掴み、ねじりあげる。女の口から苦痛の声が漏れる。おれはごろつきが意外にも「出来る」腕の持ち主だったことに驚いた。文字通り腰の剣は飾りだったらしい。 「お姫さんよお。「紅玉」の件は残念だったな。もう「紅玉」はアウロジュの旦那の首にしっかりと掛かっているのさ」 「返せ! あれはフレゴリのものだ――」 「もうフレゴリの時代は終わりさ。あんたもいい加減自分の運命を受け入れるんだな」 「誰が、あんな裏切者の獣に頭を下げるかっ!」  次の瞬間、女は勢いよく腹を殴られてうめく。女を殴りつけた男はいやらしい笑みを浮かべて苦しみ悶える女の姿を見ている。 「おっと、手がすべった。アウロジュの旦那が寛大な気持ちでいるうちにこっちに戻るんだな、お姫さんよ」 「誰が、フレゴリ殺しの、男の元に、行くものかっ」 「「フレゴリは病死した」、だろう」  もう一発。女の腹部に拳が叩き込まれる。苦しむ女の姿を見てごろつき達は嗜虐的な歓声を上げる。おれたちへの意識は逸れたが逃げ場はない。女の様子を見ているうちにおれの悪癖がむくむくと頭をもたげてきた。  ――このままだと、あの女、死ぬぞ――  甘ったるいことを言い出した「おれ」の良心をおれは抑えようとして顔をそむけた。顔をそむけた先にはサフィのえもいえぬ蒼い瞳があった。  ――ライヤボードにわんさといる盗賊の一人や二人、死んだところで関係ないじゃないか。それに今はおれ達のことで精いっぱいだろう――  しかし、サフィの蒼い瞳に映ったおれの姿は女を無視しようとするおれの考えををとがめるかのようだった。あの女、死ぬぞ。もう一度頭の中でおれの声がこだまする。  ――ええい、こうなったらどうにでもなれ!―― 「サフィ、あの女を助けることは出来ないか」 おれは小声でサフィに囁く。囀るかのように小さな、だがしっかりと聞こえる声でサフィは返す。 「ケイウェンもそう思う?」 「ああ、おれは底なしの馬鹿になっている気分だ」 「じゃあ、悪いお姉さんをもっと悪いお兄さんたちから救わないと!」  おれたちは改めて見つめ合った。 「お姉さんを連れてきてくれれば、一緒に飛ぶことが出来るわ――」 「わかった。とはいえ隙を作らんことにはどうしようもない、が」  と、ふと頭に妙な想像が浮かんだ。お姫様を助けるにはぴったりだが、いや、おれは馬鹿か……既に見知らぬ女盗賊を助けようという辺りで馬鹿だな……ならばとことんまで馬鹿をやってやれ……。 「最初に会った日の様におれの鎧を変えてくれ。ついでに剣も光らせてくれるともっといい――盗賊相手には騎士ごっこで十分だ」  鼠鋼の鎖帷子を身に着けていたことに感謝をする。世の中まわりまわって上手い具合になるものだ。  わかった、という風にサフィは頷く。おれは心の中で願った。夢の中の輝く鎧の騎士達……正邪を過たぬ剣――。  一瞬の後、おれの鎧は鼠鋼の鈍色ではなく光り輝く銀の輝きを帯びた板金鎧へと変化していた。ご丁寧にヘルムまでサフィは用意してくれたらしい。視界が悪いが頭をポコポコ殴られる心配はなくなった。こうなると気分が高揚して口上の一つでも述べたくなるもの。何故サフィが毎度毎度口上を述べるのか何となくわかった気がした。  目の前で起こった変化にごろつきどもはざわめく。そりゃあそうだ。先ほどまで安物の鎧に身を包んでいた剣士がいたはずの所に夢物語に出て来るような白金の鎧をまとい、光り輝く剣を持った騎士がいたのだから。たじろぐごろつきどもを剣で威嚇し、鎧の勢いで蹴散らし――どうやら軽いが硬度はしっかりしているらしい――、おれは女を執拗になぶっている野郎の頭に向かって籠手で一撃をかました。後頭部をやられた男は見事に気絶する。わけがわからぬといった様子の女をグイと掴み、サフィの方を見る。 「サフィ、大丈夫かっ」  サフィの周りを金貨や色とりどりの宝石が踊っていた。おれはうっかり気を取られそうになったが、よく見れば幻でありサフィのロッドの先から零れ落ちた光が形をとって辺りに景気よく散らばっているのだった。 「おい、てめえら取るんじゃない!」 「待て、この石は俺のもんだ……!」  筋骨たくましい男どもが小指程度もない幻の宝石を追いかけて右往左往しているのは滑稽な様子だった。こんな状況でなければおれは爆笑していたことだろう。 「さあ、早く――! みんなが混乱しているうちに!」 「無論だっ」 サフィの方に駆けだすも、血だまりの中のレェロの死体に足を取られて、おれと女はあらぬ方向へと転がっていく。サフィが慌ててこちらに走り、 「飛んで!」  ロッドから光が放たれる。と同時に、おれの視界が真っ青に染まった。  目が覚めると、そこは金鶏亭の倉庫の中で、普通のライヤボード民の格好をしたサフィが、元の格好に戻ったおれとそんなおれに抱きかかえられた女を心配そうに眺めていた。 「ごめんなさい、ケイウェン。約束を破って外に出て魔法を使っちゃったわ……でも、心配で」  ばつの悪そうな顔でサフィは呟く。そういえばどうやって彼女がおれを見つけられたのかが謎だったのだが、大方ごろつき三兄弟の時の様に鏡で見られていたのだろう。そう思うと有難い反面ちょっとぞっとする。魔術師の前ではおれの秘密はどこにもないのか。 「まあ、いいさ。あんたの底なしのお人好しの無茶苦茶に今回は助けられたんだからな……よくやった」  おれはサフィの頭をぽん、と叩く。 「ロウナへの言い訳は自分で考えろよ。後、勝手に人の居場所を覗くのは、止めておいてくれ。やりずらい」  一応釘を刺しておく。はぁい、とサフィは返事をしたが、おれはまた同じことをやられるような気がしていた。 * 「すまない――本当にただの雇われ戦士だったのか」  女が意識を取り戻して開口一番言い放ったのがこれである。倉庫の中は埃っぽく、古い葡萄酒や漬け込まれた果実酒、今は使われていない家具等がロウナの手で綺麗に整頓されていた。おれはちょうどよく見つけた毛布のようなものを引き、その上に女を寝かした。女の様子をサフィは見守っていたが、目を覚ましたことで「良かった!」と安堵の息を吐いた。 「最初からそう言っているだろう」 「あんな場所で出会った輩のいうことはにわかには信じられんからな」 「生憎犯人だとしてもやった奴の所に戻るほど馬鹿じゃねえ」  納得したという風に女は片眉をあげた。 「お姉さん……悪い人じゃなかったの」 「いいや、こいつは悪い奴だ。何せ盗賊だからな」  サフィはわけがわからない、という風におれと女を見比べ、それから腕に抱いたよく鳴くレェロの猫と顔を見合わせていた。どうやら転移の際に一緒についてきたらしい。おれはロウナが猫好きだったか思い出そうとした。 「何を持って悪とするかはそちらに任せよう。盗賊の神々に誓って言えることは、こちらはこちらの流儀と美学に則ってやっていて、「拳」の奴らの様に辺り構わず奪う程の獣じゃないということだ」 「盗賊が善悪を語るか」 「ああ。いけないか。不必要な殺しはせず、貧乏人からは盗むな――フレゴリの教えだ」 「気に食わないな。そのフレゴリとやらも裏切者への見せしめの殺しはしていたし、いくら稼ぎが悪かろうとも商人と見ればきっちり上前をはねていたじゃないか」  女は沈黙した。ぐうの音も出ないのか、言い返す内容を考えているのかはおれには分らなかった。女を睨み付けていたおれの袖をサフィが引っ張る。 「ケイウェン、どうしたの……怖い顔よ」  サフィに言われ��おれは我にかえる。 「まあ、盗賊の胡散臭い仁義についてはさておいてだ。何でレェロは殺された。「紅玉」とは一体なんだ。あんたは一体何者だ」 「さて、どこから話したものか。信じられんとは思うが」  女は話し始めた。 「レェロは我々「髑髏」の一員で、よく仕事をしていた仲だ。前頭目の死と共に行方不明になっていた「紅玉」……「盗人の眠らぬ目」を見つけたのを「拳」に知られて殺された。ああ、私のミスだ。逃がし損ねた」  ケチの偽護符売りとはいえ、ライヤボートの範疇ではマトモな商売をしているとばかり思っていたレェロの思わぬ正体を知り、おれは面食らう。 「レェロが、盗賊だっただと」 「ああ、長い付き合いだ。直接の盗みこそしていないが、先代のフレゴリの時代からギルドの耳や目としてやって来ていた男だ」 「人は見かけによらないものだなあ……で、その「盗人の眠らぬ目」ってのは何なんだ」  女はサフィがどこからともなく作り出した冷たい水――ご丁寧に綺麗な硝子の盃に入っていた――を飲み、苦痛を抑えるような顔をしてから話を続けた。 「「盗人の眠らぬ目」は、ギルドの頭目が代々受け継いできたもの……盗賊達の王の証。目玉ほどの大きさのある赤い宝石で、初代のギルドの頭目が迷宮から持ち帰ってきた品だと言われている。かつては遠くを見わたし、持ち主に危機を知らせ、身を隠す……時には因果さえ歪める強力な護符だったといわれている――今はただの象徴としての宝石だがな」  うちひしがれる女の姿は、ただの年相応の女性のようだった。おれは見た目に騙されないぞ、と心の中で言い聞かせる。目の前のこ��つは盗賊なのだ。 「だが象徴というだけでも価値はある。アウロジュは箔をつけるために「盗人の眠らぬ目」を手にし、前頭目の一人娘を妻に迎えようとしている。あれが「拳」の手に渡ってしまったなら、もう「髑髏」にはどうすることもできない」  殴られた腹部がまだ痛むようで女は顔を苦しげに歪めた。しばらくの後、サフィの小さな手にさすられながら、女は口を開く。 「私の名は、シャリカ・フレゴリ。血拳のアウロジュに殺された盗賊ギルド前頭目、千変のフレゴリの一人娘だ」  どうやら最近のおれは面倒くさい事態と縁の深い女に出くわす星の下にいるらしい。「盗賊のお姫様ね!」と興奮するサフィを横目に、おれは金鶏亭の倉庫で長い長い溜息をついた。
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valentinesdayfailure · 8 years ago
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キューバ紀行DAY2
キューバ紀行DAY2 朝8時に起きて朝食。アイダとその隣にいたムキムキの若い男の子が調理してくれていた。 息子?かと思ったが特に紹介は無かった。お手製朝食はかなり美味しかった。パパイヤとパイナップルのフルーツカクテルから、オムレツと野菜の炒め物のプレート、ブレッドが出た。そして、コーヒー!これが本当にかなり苦かった。私にはエスプレッソトリプルみたいに感じて飲めなかった。 2人は美味い美味い、と飲んでた。大人や。最後に出てきた搾りたてのパパイヤジュースはとても美味しかった。 朝一で周辺を散歩。this is havana!道はとても汚くて舗装されていなくて土埃だらけでガタガタだった。廃墟かな?と思うような崩れかかった建物ばかり。目に飛び込んでくるもの全てが新��。花粉症のない国に来た!最高や!と思ってたのもつかの間、埃だらけで鼻水と涙は相変わらず止まらなかった。慢性的なアレルギーになってしまったのだろう、私は…。昨日騒がれまくってたアイダ家の前の家はパッと見ガラクタを置いてるようにしか見えなかったけど、よく見ると洗剤?やなんかいまだに分かんないけどまぁなんか生活に必要なものが勉強テーブルくらいの大きさの板の上に無造作に並べられていて一応商店らしかった。道にはお花やさんがあったり、人の活気があった。 協会が出て来た。中に入って見ると開放感があるとても綺麗で鮮やかな聖堂だった。突然丸い可愛らしいおばちゃんに話しかけられた。ハポネス?と聞かれてイエスというと日本人のことを話し出した。奈良に住んでいるナカノヨシエ(ego rappin'!?)の話はわかったのだけどそのあとは全く分からず、愛情を持って話してくれていることだけは伝わって来たのだけどその最中に突然おばちゃんが目頭を押さえて泣き始めた。一体なぜ…全く分からなかった。でも最後はお別れのほっぺにするキスの挨拶をしてくれた。分からないことがこんなにも残念だった。深い愛情は感じた。おばちゃんは先に出ていった。そのあと、目の前のパン屋に入っていった。 周りの散策に行くと50m進むのも時間がかかるほど見所ばかり。サンドイッチ屋さん、パン屋、スーパーマーケット、カフェテリア、ピザ屋など。ネイル屋さんもあったな、賑わってた。みどりの窓口みたいなところは床屋なのか美容室っぽい看板が出てたけどなんやったんやろか。なんでピザ屋こんな多いんやろか。カズさんが言ってた街中のぐちゃぐちゃのパスタってあるんやろうか。行列ができているところがあって、幼稚園のような見た目の野外マーケットがある!と思って中を見るとみんなが袋に入れて何かを貰っていた。そっか、この国は配給があるんだ、と気がついた。その近くにえらい派手なカバンを持ったおばさんがいるなぁと思って通りすがりによくみたら、ピンクに染められたニワトリを腰の位置で抱えているだけだった。 途中で何もかも曖昧なんだけどキューバのmulti principle Cuban なんとかって(訳すとpeople power みたいな感じだった)とこがあってなんか集会所みたいなのかな?そこに入ってみた。奥には食堂みたいなところもあったんだけどおばちゃんが慌てて追いかけて来て笑顔で出て行けみたいな仕草をする。 ここも配給の場所なのかな…。でも笑顔で伝えてくるあたりが優しいなぁ。また行きすがりにおばちゃんに話しかけられる。みんな話しかけてくる。何も分からない。 かなり広いんだけど相当薄暗いスーパーみたいなところがあった。荷物を預けるスタイルなんだけど入らなかった。あー、入っておけば良かった、あそこは心残り。一人は途中で茶色い瓶のいかにも怪しいけど中身ファンタみたいな飲み物を買っていた。カピトルの近くに行くとよくウェブに取り上げられているホアキナさんの有名なカーサがあった。隣りは今にも崩れそうな廃墟みたいな建物だった。建物はカラフルだ、空は本当に綺麗だ。カピトルは工事をしていたけど、そんな街並みに似つかわしくないくらい新しくて立派な建物だった。 もう少し進むとクラシックタクシーが大量に駐車されているところにぶつかった。めちゃくちゃ賑わっている、排気ガスの匂いにクラクションがそこら中でなり、たくさんの人が行き交う、騒がしい、後で認識するがここがセントラルパークだった。でも本当周りに危ない人がほとんどいない。ショルダーバッグだって後ろにかけていても大丈夫。フラフラ歩いているとお約束かのように観光タクシーに声をかけられた。ミゲルに出会った。50CUCで1時間なんだけど君達には特別に40にするよ、行かない?と言って来た。高すぎるから30にしてよ、というとそれは君たちにとってはいいかもしれないけど僕にとってはダメだ!35でどう?!いくよ!(てか来い!)と言ったので まぁいっか、人力車みたいなもんだしせっかくだから乗ってみよう!と思って乗ってみた。 こんな観光客らしいこと1人だったら絶対しないけど、今回の旅はキューバに行くことも大事なんだけど、私にとってはこの三人で行くことが結構大事だった。入社して出会いたまたま同世代で、同じことを経験して来た同志、彼らと見る同じ景色。ミゲルには値段をおまけしてもらったけどとてもナイスガイでかなり丁寧なやつだっだ。英語ができた説明しながら色々連れて行ってくれた。シティ→法王も来たチャペル→フリーメイソンの地球マーク(フリーメイソンってvery familiar in Cuba らしい)→お墓→植物園→革命広場→ジョンレノン広場→映画の撮影にもよく使われるモヒートレストラン→マルコンとナショナルホテル→戻り。 これは病院だよ、とか、植物園の近くでこれはハバナで一番古い木さ、とか このお墓はハバナで一番大きいんだよ、ゲバラはいるの?いや、ゲバラはサンティアゴデグーバにいる。とか教えてくれた。 革命広場に着いた時にはおじさんが大声で笑いながら話しかけて来てなんて言ったの?と聞いたら、この車を見ないと��はないぜ!と言って来たんだよ、とのこと。 つまりミゲルは相当な働き者でかつ、仕事ができるやつだったということ。 途中車が止まってなんでここで泊まるの?と聞いたら何故かわかるかい?地図を見てよ!と言われて見るとジョンレノン広場だった。ジョンの銅像と写真が撮れる。なんでジョンレノンがあるの?と聞いたら、ビートルズのロックミュージックがキューバで解禁されたのを記念してここに建てたんだよと言っていた。 (後で調べて見た、共産圏ではビートルズが禁止されてたみたいだけど、銅像が建てられたのは没後20周年を記念してのことのよう。詳細はここに乗っていた。 http://blog.goo.ne.jp/docoh/e/8efb34563805986a2355cd7958d44424) それから、すぐ近くのモヒートが飲めるところに行って見た。一人がずっと、モヒートモヒートと言ってたから行ったがいっぱい6CUCだった。(後で考えると割高だったことがわかった。) ミゲルは俺はラムはいらない、とノンアルだった。飲酒運転はしないのか、さすがだな。それから、いろいろ話した、彼は国が運営する機関で電気関係の仕事をしているらしい。でもそれは1ヶ月10CUCしか稼げない。だから、副業をしている、それがこれだと、これなら1月40CUCは稼げる、と言っていた。 いつも先進国(キューバが先進国なのかは分からない)の人に出会って給料の話になるとその安さに吃驚する。そんなのでやっていけるの?と思うんだけど、彼らは楽しそうに暮らしている。英語は大学で勉強したと言っていた。日本語も辞書を駆使して話してくれた、とても勤勉なやつだった。 そのあとは早かった。あっという間にマルコンを通り抜けすぐに市内に到着。最後には写真を撮って終わった。やはり貧しい国なのか、どうか分からなかった。幸せの価値について問題。 市内に戻ってオビスポ通りへ、古本屋によってSFの本を購入。5CUC。そんなに安くない。 歩いているといろんなオープンテラスのレストランで演奏がされていた。民芸品が売っているところも日本と変わらないくらいの物価。 大人がたくさん並んでいるところがあって、1つ1CUCの行列のアイスクリームを食べた。イチゴとココナッツ?味。美味しい。 街中では当たり前のように必ずどこかから音楽が聞こえてくる。数メートルおきに音楽を聴きながらご飯を食べれるレストランがたる。さすがハバナで一番の観光通りか。 我々は、トリップアドバイザーのアドバイスに従ってレストランへ。 わずか8ドルでソンのようなナイスミュージックとキューバリブレとチーズサンドイッチが食べられるのはいいと思った。チーズサンドイッチはがちでパンにチーズが挟まれているだけだった。ナイスな演奏の後に演奏家が路上で喧嘩しているのを見つけた時、かなり楽しかった。 そしてバラデロの予約をしにホテルフロリダへ。 とっても厳しい先生のような女性が担当者。英語上手だったけどとにかく、なんか色々怒られた気がする。まぁ私がホテルの場所を正確に伝えなかったのが悪いんだけど…77CUCで4starよ、これはあなたたちへのスペシャルオファーだから!と。 パソコンはあるんだけどネットがないから、ホテルの写真も全て画像保存していた。メールを送るのも一苦労という感じだった。マンガはみんなよ見るの?私の娘は15歳で日本のアニメが大好きなんだけど私は全く理解できないわ!となんかディスられてる気分になった笑 とりあえずまた8時前に戻ってこいと言われたので、お金は払ってホテルフロリダを後に。 するとなんと、昨日のともくんに突然出会った。怪しい人に泊まらないかと言われたから付いて行ったんですよ!と、彼はひとり旅を相当満喫していた。 そのあとアルマス広場にいったら、一生いれるんじゃないかってくらい心地よかった。中央祈念像と鮮やかな緑の葉に心地よい風、幸せの象徴の鳩。それにパン屑を与えるおじさん、のんびり眠る犬。日本と変わらないんだけどそこにいる人たちがキューバ人ってだけでまるで違った風景に見える。 そのあと、のんびり歩きながらいざマーケットへ。途中では巨大な駅?を改造した物置や、ハバナクラブ博物館があった。暑くて疲れている中、ようやく到着。私、歩きながら寝てた気がする。マーケットは広かった。キューバ人の絵や、民芸品、帽子、キューバンシャツなどが売られていた。清潔感!キューバ人の絵、写真に収めておけばよかった。もっと、ちゃんと見ればよかった、、 私と中里さんは帽子を、むたいくんは前から欲しがってたキューバシャツをゲットしていた。そのあと中里さんが買って1/3も飲みきれなかったココナッツジュースが相当つぼだった。 となりがtabaco factoryみたいに書いてあってのぞいてみたけど、ただのカフェだった。ちょっと見学に〜とむたいくんがフラフラ入っていくと、順番抜かししないで、と言われた。キューバ人は真面目だし順番を守る。 結局そこには行かずにモロ要塞に行くことにした。毎回タクシーは10と行ってくるから、近いのに高すぎるから毎回値切る。数字を覚えていつ使うの?と馬鹿にしてきていたむたいくんも、ごめん数字めっちゃ使うわ、と言ってくるくらいだった。要塞を通るには地下通路を通る。まぁただのトンネルだけど。 要塞は人が少なく、緑の草原の中にどしんと立っていて、本当に綺麗で驚クほどだった。しばらく青すぎるカリブ海を眺めた。青、蒼、碧。 ドアが開いていた灯台に勝手に登ると、灯台守のおじいさんとスペイン人?の家族三人がいた。あら!ここは本当は入ってきちゃダメなのよ、私たちは特別に入れてもらったの、でもしょうがないわ、ちょっと景色を見てみたら…?外にでちゃダメよ!と言われたのに一歩だけ出て写真撮ってしまった。柔らかく怒られた。おじいさんは電話とラジカセとテーブルで1日をそこで過ごすらしい。サルサが流れていた。電気をどうやって点灯させるか、教えてくれた。18マイル明かりは届くらしい。そのあと、また降りて要塞の博物館を見学した。海賊から守るために作られた要塞。要塞の絶壁から眺めるカリブ海はどうやって表現したらいいのかわからない。今のこの平和で陽気なキューバは、その革命の歴史とともに、英雄と共にあるのだなと思うと胸が熱くなった。ゲバラなんて革命始めた時28歳だぜ、同い年かぁ、、とか考えていた。要塞の近くのお土産屋では一歩進むごとに話しかけらた。分かりやすいやつなんて、can you help me? I have three childrenと言っていた。 一度カーサに戻って3時間半くらい爆睡した。 夜は、8時に戻って来いと言われたからとりあえずホテルフロリダへ。タクシーの値段交渉はむずいなぁ、慌てて行ったけどフロリダに着いた時にはお姉さんは余裕な感じで、コンファメーションの確認のみ、、満足そうだったからいっか。そして4ブロック先の音楽スポットを教えてもらった。ウロウロしていると物凄い低音が聞こえてくる建物があってクラブかと思ったらどうやら、ただの家の二階からきこえてくるらしい。あまりにも家すぎて行かなかった、1人だったら行ってたな、きっと陽気に受け入れてくれただろうな。 広場はとても素敵だった。お抱えバンドのいるレストランがひしめき合っていて、みんな自分のレストランのバンドの音と、隣のバンドの音混ざらずにちゃんと聴けてるのかな、と心配になった。お腹を空かせてから、酒場という名前の酒場にイン。素晴らしい音楽が既に外に漏れていたのと、ボーイがナイスガイで惹かれた。みんな入れない人は外に椅子を並べてモヒート飲みながら聞いていた。しばらくすると突然演奏が止んでしまった、休憩らしい。五分。短か!そしてまたすぐ再開。ここで飲んだモヒートは最高に美味しくて音楽も素晴らしくて感動のあまり泣きそうになるほどだった。 しばらく楽しんでからカサデラムジカへ初の自転車タクシーで。一台で行きたかったんだけど二人乗りで、二台に分かれて乗車。自転車タクシーはもう道がボコボコだから、ボンボン跳ねる。日本でもあるの?と聞かれて、人間が走って運ぶやつがあるよ!というと、are you crazyと言われた。 ようやく到着したんだけど、、なんと7ヶ月前からおやすみらしい。そこで出会ったカサデラムジカの前で説明してくれた黒人のスーパーナイスなクラバーガイが他のところに連れてくよ!と言って連れてきてくれた。サルサ、レゲトンのクラブへ見学してはどう?と聞いて連れて行ってくれた。クラブガイドかと思って最後にお金払うのかな?と思ったら何も要求されなかった。 結局レゲトンで落ち着いたがとても面白い店だった。壁にはキューバのタバコの看板がびっしり貼られていて、天井には管楽器が無造作にたくさん貼り付けられていた。頼んだピニャコラーダも本当に美味しかった。いちごの砂糖みたいなものを淵につけるんやなぁ。 程なくしてすスタンドマイクしかななかったステージ上に黒人の男一人とサイドMC的なサングラスをかけたやつが現れた。この二人が盛り上げた。レゲトンって言っても本気のレゲエっぽいのもあれば、すごくサルサっぽいのも多かった。全体的にかなり明るくて、お客さんは二階で見たり、1階で見たりフロアで本気で踊る(タンゴ的な)人もいたり、腰の振り方が玄人だったり、そういうの踊れるのすごくいいなと思った。そんなことを思っているとクラバーガイがサルサジャズのステップの踏み方も教えてくれた。彼は若かったんだけど、英語がすごく上手だった 。ミゲルもそうなんだけど、若い世代が英語が上手な人が多いところからも、アメリカの影響を感じた。 ほどなくして帰宅。 カーサに帰ってからは洗濯をした。いい匂い、ユークイルにからまれまくるあ。アイダの匂いになるかしら。明日は七時起きでビニャーレスへ。
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