#集英社eコバルト文庫
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一度読みはじめたら、五巻一組で発行されたすべての巻を読みつくすまで、頁を繰る手が止まらないのだった。 すでになつは一度読んでいるのだが、やはり今回もすぐのめり込んでいく。 あっという間に一冊目を読み終え、次の巻に手を伸ばしたときだった。店先に一人の客が現れる。
— 後白河安寿著『貸本屋ときどき恋文屋 3』(2022年7月Kindle版、集英社eコバルト文庫)
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「明の白話小説の『水滸伝』、清次郎さんならきっとご存じだと思いますが、これは曲亭馬琴訳で、挿絵がなんと葛飾北斎だったりします」 「そりゃ豪華だね。見せてくれる?」 手に取った清次郎は、目を輝かせて本を開く。 (気に入ってもらえたら、うれしいわ) 興味津々とばかりのまなざしを紙面へ注ぐ姿を見ていると、なつまで楽しくなる。
— 後白河安寿著『貸本屋ときどき恋文屋 2』(2022年4月Kindle版、集英社eコバルト文庫)
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