#闇のクマさん
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Xユーザーの闇のクマさん世界のネットニュースさん: 「中国の地図に対抗してインドが新地図を発表!!! うはははははははははははははははははははははははははははははは🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣」 / X
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どちらかと言えば、選挙結果は(投票を通じて)自分で変えられるものというよりは所与なんだよな。投票そのものというより、投票前に自分と国がどうあるべきか考えることの方が重要(更に言えば本来は選挙なんてなくても考えろ)。
Xユーザーの闇クマ@住宅ローンは最後に添えるだけさん
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Kiroku
晴れた日の夕方4時から6時くらいに家から足を踏み出すとき、私たちは友人が知っているような自分を脱ぎ捨てて、洋々とした匿名の彷徨い人の群れに加わる。自分の部屋で独り過ごした後では、彼らのつくりあげる社会はとても心地いい。その一人ひとりの人生に、私たちはほんの少し身を浸すことができる。自分はただ一つの精神に縛りつけられているわけではない、二、三分の間であれば他人の心身に扮装していられるのだ、という幻想を抱くにはそれで十分だ。
全国規模の研修に行く機会があり、数年ぶりに東京へ行く。かなり真面目な研修なことには変わりないが、すべて経費請求できるので半分くらいはご褒美感がある。東京駅で降りて、東西線の大手町駅へ向かう途中の地下道を在学中は実家から帰ってくるたびに何度も通っていた。早稲田町に住んでいたころの記憶が急に蘇って、特段忘れようと思っていたことでもないのに、記憶というのは曖昧になっていくのだと思った。というよりも、忘れようと思っていることのほうが却って忘れたい記憶を強化してしまう。忘れたくないことほど忘れてしまう。迷子になろうと思って迷子になる人はいないし、覚えているということは覚えているということを安心させてしまう。地下鉄に乗っているときにはイヤホンも何もしてないのに当時聞いていた音楽のようなものとか何気ない一瞬みたいなものが、脳裡を流れていくのを感じた。自身の直近十何年かの連続性のある行動のほとんどが、救いようもなくどうでもいいような、例えば特段好きでもない音楽とかうどん屋でした救いようもない会話のような離散的な素材まで���分解されていることに気が付く。
各都道府県から一様に集められた人の前でやはりありがちな自己紹介を強いられる。紹介するような尖った自己の部分などとうの昔に大部分を失っているので、例えば私が今まで暮らしてきた土地、自身の行いが巡り巡ってたどり着いた故郷のことなどの紹介をする。自身の根底に土地への帰属意識のようなものがこんなにも作用しているとは思わなかった。
私の故郷が話題になることなど、住宅地に現れた熊の被害が全国的に騒ぎになるくらいである。雪解けの頃、なんとなくダムの周りの景色を見るために車を走らせていると、にわかに現れた黒い影がやはり熊だった。ダムの周りといってもそこから少し降ったところには数軒の民家があり、自然と人里の境界としても機能しているようにも感じた。ダムより先は明確に森で、指数関数的に自然が濃くなっていく。木や植物から人間味が無くなっていく。組み上がったパズルのように介入する余地のない強烈な自然の山肌には恐怖を覚える。ひっそりとして日の当たらない闇の土地である。私が目撃した熊は遠目に大きい野犬と思われたが(野犬でも十分危険なことには変わりないのだか)、明確にクマと認識されるや否や、さらにその危険度と私の心拍数が跳ね上がる。大型のサイズとなれば何か装備していても、たとえ車に乗っていようとも運が悪ければ死が明確に肉薄する。直接脳みそを手で撫でられるような恐怖を感じる。クマのプー太郎だって、ハチミツより人の肉の味を覚えれば、悪意のない殺意がさらに冷酷に発揮されるだろう。とにかく一目見れば、人類は狩られる側と感じる。感覚的には、ほとんどエイリアンと戦うような人類の劣勢ぶりを意識する。
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突き抜けましたw
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
どうも、こんにちは。5月25日(土)は、hrkさんとフライフィッシングに行ってきました。hrkさんは最近「ガチ」になってはるので、入渓は早朝からで僕は朝3時頃出発でした。これ、早朝じゃなくて「未明」ですよw。
恐ろしいことに、こんなに朝早く着いても、優先順位1位のポイントは軽バンで乗りつけた餌釣りの先行者あり。貴重な地アマゴの釣れる川なので、腰のビクを見るのは複雑な気分です。
なので、転進して一旦通り過ぎた第2順位のポイントに入渓。先週の降雨の効果は無くなって谷は減水でした。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
今日の竹竿は、ビヤーネ・フリースのフードル…じゃなくてヌードルですw。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
行く���〜、釣れますよーに。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
hrkさんには、いつも「年功序列」と言い聞かせているのですが、今日も…プンプン( *`ω´)
朝間ロッドのブランク肉厚1.1mmの真竹ホローを使っておられるのですが、今日はいつも以上にキャスティングがキレッキレで、本流では前後に長く伸びるループがカッコ良かったです。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
hrkさんが2枚…じゃねえやw、2尾釣ったところで僕にもやっとイワナが釣れました。ヤフオクで買ったアダムスパラシュート。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
うわ、また釣りやがった…(ジョウダンダヨ)
良いアマゴやんか〜。hrkさんがスマートフォンを車の中に忘れたのでカメラマンをしていますw。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
この辺は、春にクマを見た所なので一人じゃ怖いですが、二人だと安心ですね。二人とも熊除け鈴をつけて、hrkさんは口笛、僕はホイッスルを時々吹きながら遡行しました。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
アカハライモリが岩に貼り付いていました。川辺の水溜りにいるイメージでなので渓流で見かけると「オッ」って感じですね。そういえばサワガニは最近見ないな。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
コツコツと釣果を積み上げるhrkさんに対して僕はもう一つ。先週は増水でアダムスパラシュートのポッテリした感じがいい感じでしたが、今日はhrkさんのパラダンに対して見劣りする感じ。なのでクイルゴードンに替えてみたら「パシュッ」と良い感じに出たんで「やりぃ」と思ったら掻いてました(^▽^;)
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
フリーストーンって感じですね。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
下界は暑かったんでしょうけど、渓流の最上流部は日陰も多くてヒンヤリして寒いぐらい。涼しくて爽快でした。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
僕にもアマゴが1尾釣れました。この日は型揃いで来れば7寸って感じでしたけど、これはちょっと小さいな。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
うわ、また釣りやがった(ツイホンネガw)
9寸あるかな〜って計っているところです。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
へへ、僕にも釣れましたよ。クイルゴードンの方が反応がイイみたい。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
ふう、終点に到達!と思ったら…
ガチになってるhrkさんが「まだ上に行けますよ」と。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
突き抜けてしまったw。滝は意外と浅かったり、足を掛けられたり、突破できました。長いことあの滝で終わりやと思ってましたわ。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
滝の上のイワナ。ちょっと小さめ。滝までのスコアは、僕が4尾でhrkさんが6尾。滝の上は二又になっていて、hrkさんが右岸の流れ、僕が左岸を釣り上がったのですが、1尾釣って1尾差と思ったらhrkさんは3尾釣っていたそうです。おい、年功序列…
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
釣れたのはここだったかな?大岩ゴロゴロですが、こんな感じのポケットで釣れます。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
滝の上にまた滝。この美しいポイントをhrkさんに譲ってもらったんですが不発。ちなみにお昼ごはんはこの滝を見ながら食べました。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
絶景ポイントを攻めるhrkさん。ここでも先行を譲られたのですが、釣れませんでした。ゴメンヨ。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
いや〜、気分爽快でした。退渓して車に戻ります。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
車の所に戻ってくると、ボルボがベタ付けしてたのですが、ひょっとしてhrkさんの釣友のARMさんでは?つか、目の前でもうアマゴ釣ってるし。凄腕とお聞きしていますが、サクッと釣ってはります。少しお話しした後、他の場所を釣ってくださるとのことで、僕らは本流筋を遡行して行きました。僕はハンピーのウルフパターンで釣っていたのですが、hrkさんの鉤には出るのに僕の鉤には出���い。
(ノ_-;)ハア…
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
真面目な話、こっちも釣らないと気を遣わせるので、フライボックスをゴソゴソとまさぐってみたら、hrkさんに貰ったダンパターンが数本ありました。hrkダンに替えたら俄然と反応が良くなって3連続バラシまたは空振り。
ンモォー!! o(*≧д≦)o″))ってなりましたが、4度目の正直?でやっと釣れました。僕の腕じゃなくて鉤が悪かったんや(ソウイウコトニシテオイテw)w。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
盛期には瀬で出るイメージがあるんだけど、この日は瀬尻の流速が落ちる辺りで待ってる感じ。フワッと流れる繊細なパターンが良さげで、激流対策のウルフパターンとかアカンかったんかな?今日使ったハンピーはバランスも悪くてひっくり返って流れてたり。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
大して上手くもないのに毎回ロッドを替えてるので、僕のキャスティングはパッとしなかったけど、本流で流れからアマゴを出すのはサイコーですね。この後小さめを1尾釣ったけど、まあまあのサイズを2尾バラシましたw。
2024年5月、紀伊半島某川 iPhone11
この日は17時を過ぎても釣ってました。山は夕闇迫るのは早いですが、こんな時間まで釣ってるのは久しぶりですね。
ということで、午前中は谷でイワナ6尾、アマゴ1尾で7尾。午後は本流筋でアマゴ4尾の合計11尾。hrkさんは午前12尾、午後5尾(6尾?)の合計17尾(18尾?)で、二人で約30尾でした。
良く釣れたっていうか、サイズが良かったです。アワセたら飛んでくるサイズじゃなくて、ロッドを曲げながらギューンと流れを突っ切って走る感じ。
なので、hrkさんはホクホクしてはりましたw。
では、また。
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2023年『新語・流行語大賞』ノミネート30語発表!「アイム・ウェアリング・パンツ」「頂き女子」「蛙化現象」など : はちま起稿
・『新語・流行語大賞』ノミネート30語発表 「別班/VIVANT」「アイム・ウェアリング・パンツ!」「新しい学校のリーダーズ」などエンタメ多数 | ORICON NEWS
以下引用
2023年に最も話題を集めた言葉を決める『現代用語の基礎知識 選 2023ユーキャン新語・流行語大賞』のノミネート30語が2日、発表された。 とにかく明るい安村のネタ「I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)」や、制服姿の4人組ダンスボーカルユニットの「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」、アニメ『【推しの子】』とYOASOBIの主題歌から「推しの子/アイドル」、TBS系日曜劇場『VIVANT』から「別班/VIVANT(ヴィヴァン)」など、エンタメシーンからのヒットワードが多数ノミネートされた。
■ノミネート語30は以下のとおり(50音順) No. ノミネート語
1. I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ) とにかく明るい安村
2. 憧れるのをやめましょう WBC・アメリカとの決勝戦で試合前に大谷翔平選手が選手たちに呼びかけた言葉
3. 新しい学校のリーダーズ/首振りダンス 制服姿の4人組ダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」の楽曲
4. 新しい戦前 2022年末『徹子の部屋』に出演したタモリ氏が「来年はどんな年になるでしょう?」と問われて、「新しい戦前になるんじゃないでしょうかね」と発言
5. アレ(A.R.E.) 阪神タイガースが優勝を「アレ」と表現
6. 頂き女子 「パパ活」をさらに悪質にしたもの
7. X(エックス) 旧ツイッターのこと
8. エッフェル姉さん 自民党女性局のフランス研修中、松川るい参���議員らがエッフェル塔のようなポーズで取った写真が炎上したことからついた呼び名
9. NGリスト/ジャニーズ問題 ジャニー喜多川元社長による長年にわたる性加害問題。 会見の際に、指名しない記者をまとめたリスト「NGリスト」の存在も発覚
10. オーバーツーリズム 観光地に観光客が許容量以上に押し寄せて、騒音や渋滞などの問題が発生すること
11. 推しの子/アイドル アニメ『推しの子』とYOASOBI歌唱のOP
12. OSO18/アーバンベア 北海道で放牧中の牛を次々と襲っていた雄のヒグマのコードネーム 近年、市街地に出没するクマが増え「アーバンベア(都市型クマ)」という表現も
13. 蛙化現象 好きな人の些細な行動を目撃して、気持ちが冷めてしまう現象のこと
14. 5類 新型コロナウイルス感染症
15. 10円パン 10円玉の形の生地にチーズなどが練り込まれたパンのことで、若者の間で人気に
16. スエコザサ 植物学者の牧野富太郎をモデルにした、NHK連続テレビ小説『らんまん』最終週の放送タイトルでイネ科の多年草
17. 性加害 ジャニーズ事務所の長年にわたる性加害問題、女性自衛官への訓練中の性暴力。
18. 生成AI テキストや画像など、学習データをもとにオリジナルデータを生成するAI=人工知能。
19. 地球沸騰化 国連のアントニオ・グテーレス事務総長が世界の月間平均気温が過去最高を更新する見通しを受けて発した言葉
20. チャットGPT OpenAI社が2022年11月に公開した生成AI
21. 電動キックボード ボード(厚い板)に立って乗る二輪車で、電動モーターが付いたもの
22. 2024年問題/ライドシェア 2024年4月から、働き方改革関連法の一環でドライバーの労働時間の上限が課され時間外労働時間が制限されることにより起こる問題
23. ひき肉です/ちょんまげ小僧 中学生のユーチューバーグループ「ちょんまげ小僧」から生まれたフレーズ
24. 藤��八冠 6月、将棋の藤井聡太六冠は名人位を獲得し史上5人目、20歳10カ月での最年少で名人に。10月には王座のタイトルも獲得し、前人未踏の八冠に
25. ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー WBC日本代表ラーズ・ヌートバー選手のパフォーマンス
26. 別班/VIVANT(ヴィヴァン) TBS系ドラマ『VIVANT』、ドラマに登場した自衛隊の秘密情報部隊・別班(べっぱん)が話題に
27. 観る将 ネットやテレビなどで将棋の対局を観戦して楽しむ人のこと
28. 闇バイト 高額な報酬の代わりに、強盗や詐欺など犯罪の実行役を一部分だけ代行すること。高額・短期のアルバイトなどという名目での募集で、気軽に応募する若者たちが犯罪に巻き込まれる特殊詐欺事件や連続強盗事件が各地で相次いだ
29. 4年ぶり/声出し応援 コロナ禍による制限がなくなり、夏の甲子園やプロ野球、Jリーグでも「声出し応援」が解禁
30. Y2K Year2000の略で、2000年代の服装が再流行し、「Y2Kファッション」ともよばれた
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✍️『ジニー&ジョージア』
超面白い。15歳でジニーを産んだジョージアが過去に闇ありで段々明かされていくんだけど、それも中々凄い。明るく���るまうジョージアと娘ジニーとの家族愛が試される話。個人的に、マーカス?の顔がイケメンすぎて惚れた。これはオススメできる。
✍️『アンチャーテッド』
原作が大人気ゲーム。映画化。アンチャーテッドとは、地図にない場所、未知なる場所という意味で名前の通りお宝を探して謎を解きながら目的地まで冒険する話。多分ゲームと同じ流れなのかな?詳しくはないのでまた教えてもらう。
✍️『Ted』 『Ted2』
Tedは汚い言葉といいマリファナといいガンガン下ネタも出てくるけど物語として、クマのぬいぐるみと主人公の絆を辿って行ってどんなことがあ���ても結局は仲のいい親友。心温まる作品。かわいいクマのぬいぐるみから言葉遣いだいぶ悪目の性格がミスマッチではまる
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ネオファウナ
白と黒。それがこの台地に登って抱いた最初の印象だった。起伏に富んだ白い氷原のあちこちから、黒い崖が顔を覗かせる。雪がちらついているせいか、それとも大地の白を映し出しているせいか、空もまた、灰色のはずが白んで見える。初めて訪れる北極圏は、太古の昔から日の沈むことのない、かといって日が高く昇り、大地の氷河を溶かすこともまたない、薄明の世界だった。 雪原専用の8脚車両で、傾斜の緩い台地の東側から登って早半日、狭い空間で疲れは溜まっていたが、私の体重が他の乗組員より重い分、贅沢は言えなかった。大丈夫、あと数時間もすれば、発掘のためのキャンプ基地に到着する。この辺りは雪の粘度が低く、おまけに雪の下の固まった氷河をうっかり踏んでしまうと、車両ごと転倒する危険がある。車体の脚部分に付いた音響センサーで、なるべく雪の厚い場所を探りつつ、進むしかないらしい。 私の隣では、ダンと名乗った白いクマの男性が車両に接続して操縦している。一見すると椅子にもたれかかっているようにしか見えないが、後頭部には電磁コントローラが付いている。彼自身によればちょっと前の型番だが、車両を動かすには使い慣れたものが一番しっくり来るらしい。後頭部樹状核増設手術を受けているらしく、扱いには手慣れているという。もう10年になるそうだ。他の2名が小柄で、荷物もかなり多い以上、体重の大きいゾウである私と、ダンの2名はそれぞれコクピットとサブピットに座ることになった。 「僕は地元の村の出なんですが」 思いのほか、荒々しげな見た目とは裏腹に、丁寧な口調でダンは喋り出した。運転中とはいえ、重苦しい静寂に耐えられなくなったらしい。 「どうもそっちでも、起きてるみたいなんですよ、失踪事件」 「本当なんですか」 それまで黙りっきりだったネズミの男、ジェイが、淡々と訊いた。別段驚くでもなく、寒い車内の温度に合わせたような冷やかさだった。仕事をし始めて半年間、ここに来て躓くまで彼と世界を巡ったが、未だに彼の感情の起伏は捉えられていない。 「えーと、報告では、確かに4件の失踪事件が、マクファーレンさんのご出身の村で確認されてますね、種はいずれもバラバラですが」 そそっかしいラエンの女性、ライラと名乗ったか、が手元の携帯モニタを叩いて読み上げた。ダン・マクファーレンと同じく、ここに着いた際に中央都市の空駅で出会ったばかりで、なおかつ、私とジェイの終盤を迎えた調査が躓くことになった原因だった。 いや、原因というのはよそう。別に彼女が引き起こした事態ではないのだから。 私たちはこの地に到着した瞬間に、すでに躓いていたのだ。
私とジェイ・マウゼリンクスが実地調査を始めたのは半年前、そのきっかけになった、彼の調査に同行したのが1年程前だったか。赤道地帯の高地で発見された膨大な壁画、そしてそれを覆い隠していた巨大な洞窟は、数万年前に明らかな、我々知的生物による文明が存在した最古の証拠となり得るものだった。当時一介の動物文化学者だった私に、その研究の最前線に入って欲しいと言うオファーが来たのは、ジェイの横やりあってこそだと聞く。途中から研究に無理やり入り込んだジェイを疎む者はいたものの、全知的動物の大系統を、分子を用いて提示し、世界的に注目されている彼には、表立って反意を示すことができなかったようだ。無理やり私を暑い洞窟へ連れ出した彼は、これまでの古代文化とも違う、独特な意匠の壁画と、その物語る意味を教えてくれた。 それはカタログ、と言ってもいいものだった。中央に描かれた、楕円形の物体の中から、様々な種の、知的生物が出てきて、一様に並ぶ光景。そこには何万もの「立った絵」があったが、1色で描かれていながら、それぞれの絵はディテールが異なり、明確に別種と認識できた。赤道付近と言っても、安定陸塊上、そう、オセアニア大陸に位置する以上、ゾウやウマといった旧大陸を出自とする種は、ここには載っていないはずだった。だけれど、私の種だけではない。たぶん、あらゆる現生の知的生物が、この「カタログ」に載せられているのだろう。 分子生物学者のジェイは、恐らく人類のルーツを明確にしようとしているに違いなかった。そこで私に、手伝ってくれるように要請した。 誰もが気づかないふりをする。 感情の起伏に乏しいジェイが、この話をする時は苦々しい顔を必ず浮かべる。我々知的生物、つまり動物は、単一の系統である微生物として誕生し、無脊���動物、魚類を経て、爬虫類となり、そこからそれぞれ鳥類と哺乳類が分かれた。これが、どんなにプロセスに疑問を抱こうと、この地球の教育機関で、幼獣ですら習っている仮説だ。 しかしこの仮説には矛盾が生じている。我々は進化の過程で、知能が発達したが、知能が発達するのが先だったのか、それとも様々な種に分化するのが先だったのか、という問題だ。知能が発達するのが先なら、例えば知能を退化させた種や、相応の歴史を示す物が残っていてもおかしくないが、実際はそんな種や事物は残っていないし、現在昆虫や魚類で示されているような、進化に至る原理、突然変異や、特に自然選択が、知能を持つと生じにくくなるのではないか、という仮説もある。一方で、様々な種に分化するのが先で、その後知能が発達したという仮説なら、上記の問題はクリアするが、いくら収斂進化という、似た生態的地位の生物に似た形質が出るという仮説があるとはいえ、そのような斉一的な知的生物化が起こり得るだろうか、という疑問が浮かぶ。そもそも、様々な種に分化しているのなら、我々には様々な、枝の途中となり得る、祖先種が数多見つかるはずだ。しかし、現状そんなものは一切見つかっていない。化石記録は魚類まで、それも現生の無脊椎動物や魚類とはかけ離れた姿で、我々の現在の姿を支持しない。 このジェイの主張に私は魅せられたのだろう。彼に伴って様々な古い遺跡をフィールドワークした。そうして、場所を絞り込んでいくうちに、文明誕生の起源となる候補が、この、新大陸の北極圏内にある、大きな台地で見つかった遺跡だと突き止めた。 残すは実地調査、既にキャンプ地が作られ、行われるはずだった大規模な調査に参加させて貰えることになり、北極へ向かう途上は、一睡もできないほどだった。しかし、いつまで経っても迎えの車両が来ない。どうもおかしいと思って、上空から気象観測用の無人機で見て貰ったところ、キャンプ地に誰の気配もない、ということが判明した。地元の警官隊に待機を命じられた私たちは、警官隊所属でこの地域を管轄していると名乗るライラと、この辺の地理に詳しく、仕事柄車両の扱いにも慣れているらしいダンと共に、キャンプへ向かうことになったのだった。
洞窟の中は、明るかった。発電機が稼働したままになっていたせいか、洞窟の壁に設置されたライトが空間を照らし出し、携帯ライトを持たずとも奥深くまでの道は見えていた。ずっと昔読んだ恐怖小説と違って、静寂こそあれど、何十人ものスタッフが失踪したような、不気味な雰囲気は感じさせなかった。 先を行くジェイを呼んで、私より二回りは小さな彼の様子を聞く。 「キュクロプスさん、この先は若干狭いがあなたでも入れないわけではな��そうだ。ただ灯りがもう設置されていない。誰かライトを貸して欲しい」 そんな声が狭い道の前、ダンやライラの前から聞こえてくる。私は持っていた携帯ライト、ジェイには若干大きいかもしれないが、をダン、ライラに渡し、ジェイに渡すように促した。 「この奥は広い空間だ」 「慎重に進んでくださいね」 ライラが呼びかける。裂け目が出来て落ちていたりしたら大変だろう。 ライラに続いてダンが、そして私が狭い穴をくぐる。真っ暗であまり見えないが。空間が広いのは声の響き具合でわかる。 「これは、特に岩の裂け目とかはないみたいだ」 慎重に前進して、ジェイから渡された携帯ライトで周囲を見渡したダンが、何かに気づいた。 「なんだ、あれ」 真正面の、ライトで灯された場所を見る。明らかに場違いな物が、岩に貼り���いていた。 「扉、ですね」 ライラが立ちすくんだまま不安げに言う。 鎮座している金属製の、明らかに現代的な円い扉は、私でも余裕で通れるぐらいには大きい。左側には、取手のような金属製の棒も繋がっている。 狼狽しているのか、先にこの空間に入ったジェイは、扉を見て何か考え込んでいるように見えた。そんな彼の横を通って、ダンがおもむろに取手に手をかける。 少しだけ、空気の吸い込まれる音がして、扉が開いた。 考え込むのをやめたらしいジェイが、吸い込まれるように扉の奥に入っていく。 「マウゼリンクスさん!」 ライラは止めに入ろうとしたのか、後を追った。私もそれに続く。 後ろから足音が聞こえる。ダンも来ているようだ。 扉の奥は、少し上向きの傾斜のある、通路だった。4名分の足音、金属音が響く。それ以外は、ジェイの今持っている携帯ライトが頼りだった。 こんなところに近代的な人工物があったなんて、何かの軍事基地とかだと、非常に私たちはまずいことをしているわけだが、なんでこんな洞窟の奥深くにあるのか、見当もつかない。 好奇心はとうに消え失せ、徐々に後悔と不安と恐怖が胸の奥を占めつつあった。そんな時、ジェイが立ち止まった。 「行き止まり?」 最後尾のダンが聞いた。ジェイは短く、いや、とだけ答え、目の前の壁、いや、長方形の扉だろうか、に設置された黒いパネルに、手をかざした。 扉が開くのと、視界が明るくなるのは同時だった。しばらく薄明りや闇の中で過ごしてきたせいか、目が痛い。なんとか視界を取り戻すと、通路と思しき、私たちが辿ってきた空間が明るく、ライトのようなもので照らされているのが見えた。扉の向こうは、少し落ち着いた明るさのようだ。ライラやジェイに続いて扉をくぐる。 そこは、一面緑色の森だった。
唖然としていた私たちに、ジェイが呼びかけた。 「立体映像だ、本物の森じゃない」 各々が、凄まじい密度で生えている草木を触ろうとするが、すり抜けてしまう。どうやら本当に、偽物らしい。 「こんな植物見たことない。地球上でこんなの発見されてたっけ、それに日差しも」 「青い空だな」 上を見上げてジェイが言った。空と言えば、エアロプランクトンが漂っているため、地上からは緑色に見える、日差しもこんなに明るくはないはずだった。 「これが故郷の景色か」 そうジェイが呟く。 「その通りです、ここが本来の地球の景色です」 今までの穏やかな口調のまま、ダンが言い出した。 「マクファーレンさん?」 何を言い出すのか、と思い、私は振り向く。ライラも遅れて振り向いた。怯えているのか、その顔は強張っている。 「ようこそ、汎用生態系生産プラント、ネオファウナへ、私はこちらのオペレーションを行っているメインシステム、チャーリーと呼ばれています」 ダンは全員の方を向くと、恭しく礼をした。 「皆さんがご覧になっている映像は、本来の地球、東南アジアのカリマンタン島付近の熱帯雨林を再現したものです。本来の地球で最も多様性が保たれていた個所と言われています」 淡々と話すダンにはどこまでも表情が無かった。まるで愛想笑いを無理やり貼り付けたかのように、いや、人形や標本の魚のように、虚ろな笑みを浮かべたまま語り続けている。 「マクファーレンさん、どうしちゃったの?」 「私が現在操作しております個体は、身体の一部に改造を受け、なおかつ日ごろから電磁ネットワークに接続状態にありました。そこで、アバターを実体化させるよりも低電力で済むとみなし、デバイスとして使用するに至った次第です」 「俺をここに呼び寄せた理由はなんだ」 ジェイが、これまで聞いたことのない、敵意の籠った声で言った。赤い目が射止めるように、ダンを見つめている。しかしダンは答えなかった。 「ジェイをここに呼んだ理由は?」 今まで黙っていたライラが今度は言った。さっきまで怯えていたとは思えない、鋭い声だった。 「私は当該個体、あなたがジェイと呼ぶ個体を通して、ユーザーの設定した開始コードの発現タイミングを計算していました」 もはや私には何がなんだかわからなかった。洞窟の中の見知らぬ施設、見覚えのない緑、そして態度の一変した同好者たち。立っているのがやっとだった。 「一から説明してくれ、彼らがここに呼ばれた理由を」 ライラが続けた。ダンは薄笑いを浮かべ、苦虫を嚙み潰したような顔でジェイがそれをにらんでいる。 「始生暦時代に入って、人類の文明は大きく進歩し、大規模な星間文明を築くに当たりました。その過程で、本来の地球は大きく生態系を衰退させ、私が稼働を始めた段階では、乱開発防止のために所在不明とされていました。その代わり、多くの惑星が植民化され、人類は星間文明を自らの故郷とするに至りました。しかし、本来の故郷である地球への憧憬が無くなったわけではありません。数多の星々をテラフォーミングする過程で、人類はそのノウハウを蓄積させ、より高効��に、より速やかに他の惑星を地球化することを実現したのです」 「そして、故郷への憧憬は、私が制作されたネオファウナ計画に繋がりました。星間文明で用いられていた、地球由来の生物の遺伝情報を基に新たな労働力、知的生物を作り出す技術と、先に述べたテラフォーミング技術が結びつき、新たな地球を生み出すという計画へシフトしたのです」 「手順はまず、簡易な条件での地球化から始まります。条件に見合った惑星に、こちらのプラントで遺伝情報を改変し作製した大気性プランクトンなどを放ち、大気構成を地球により近いものとします。その後、水生プランクトンやごく微小な生物、水生生物、陸生植物、小型陸生動物といった順に作製し、放流します。生態系がそれぞれ安定してきた段階で次フェーズに移行し、最終的に大型動物を除いた不完全な生態系ができます」 「その後、大型動物をヒト型知的生物として作製し、惑星上に解き放ちます。初期はある程度の調整が必要ですが、徐々に文明化が進むと、自然と個体数も増えていくことでしょう。 ユーザーであるホモサピエンスに形態的に近いグループが作製されたのは、文化基準をかつてのユーザーの文明に合わせ、個体数増加を促すためです」 「ラエンのことだよ」 静かにライラが呟いた。 「私が開始コードを発現しようとしているのは、更にその次のフェーズです。当該個体を作製した私は、接続可能な別個体を使って、当該個体を外に出し、その脳を通して現在の惑星の状態を観察していました。もちろん、当該個体には脳神経の加速化措置と、私に情報を送るためのリソースも設置済みです。24年6か月を観察したことで、私は開始コードの発現を行うのに十分な時間が経過したと認識しました」 「それが、俺が作られた理由か」 相変わらずダン、否、チャーリーを睨んだまま、ジェイが吐き捨てた。 「開始コードの発現後はどうなる、先住種族と同じように、彼らを消去するのか」 「いいえ、開始コードの発現後は、現在作製している神経加速化の遮断、脳内の感覚抑制の解放、ボトルネック防止に用いられていた多系統繁殖用遺伝領域の切除、そして次代における原種形態への移行、これらを促すウィルス群を散布します。現在、その準備段階として、複数個体にこれらの措置が可能かどうかを試験しています」 「どういうこと?何が起きるの?」 何を言っているのか、門外漢の私にはわからない。だけれど何か恐ろしいことを言っている気がして、口走る。 「俺たち知的生物は知能を失い、動物に戻る。感覚も戻り、少子化対策に用いられかけてた遺伝領域はもぎとられ、子孫は四つ足の獣に、ってことだ。失踪事件は、その準備として、試験的にウィルスをばらまいたってことだ」 ダンは何も言わなかったが、ジェイが代わりに答えた。 「私に記録されている地球生命の情報は膨大ですが、基礎さえ完成すればあとは難しくありません。残りは生態系が安定するに従って、徐々に作製し定着させていく予定です。早ければ数十年で、この星は第2の地球となります。私やユーザーの願った地球の復活が遂に為されるのです」 ダンは両手を広げてまるで演説でもするかのように宣言した。私にはこれが夢の中の出来事のようでならなかった。 「当該個体と、そうですね、こちらの個体は私の本体にフィードバックすることにしましょう。現状のサンプルでは効率的なウィルスの散布が行えないので」 そう言うとダンの体は何も映っていない瞳で私の方を見た。ここが北極であることを思い出したかのような寒気が走る。先んじて捕まえられたジェイがもがいている。私も腕を強い力で引っ張られて、森の奥まで連れていかれそうになる。 「AIの癖によく喋るなお前は。中に誰かいるだろ、飛びっきりのイカれた奴が」 突然、腕が離れた。同時にジェイの咳き込む声がする。 見ると、大柄なクマを取り押さえているラエンの女性の姿があった。非現実的な光景に何が起こったのかわからなくなる。 「チャーリーだったか、以前遺跡を回って、似たような壊れた施設を見た時にあんたの名前を確認したよ。設置予定の生体プラント兼液体コンピュータの素体になるって時点でやばいと思ったが、こちとら先住種族を駆逐されんのも、せっかく根付いた知性を踏み台に懐古主義に走られるのもごめんでね、悪いが稼働停止してもらう」 出会った時の態度はどこへ行ったのか、荒々しい口調で告げると、周囲に火花が散った。 途端に、立体映像の森が消え失せ、通路と同じ無機質な灰色の部屋に変わる。 「案の定、システムはニューロン式を使ってたか。悪いけれど私はラエンじゃないし、体はあんたの言うホモサピエンスでも、宿っている意識は年季の入った量子の寄生虫なんだ。量子脳に関してはこっちの方が上手なんだよ。3億年かけて辿り着いた、被食者と捕食者が共にいられる楽園、そう簡単に潰されてたまるか」 「私の活動が停止すれば、今後エアロプランクトンが作製されることもなくなりますよ」 苦しげでもない、さっきと同じ淡々とした口調でダンの体が言う。 「エアロプランクトンも継代を重ねて、あんたの供給なしに殖えるようになってるんだよ。この世界は変わっていくさ。でもそれは地球と違う、大型動物相の代わりに知的生物が優占し、交雑を重ね、多様化と均質化を入り混じらせる世界としてだ。本来の地球生命が今も変化を続け、この星だって変化の最中にあるのに、時を戻して止めようとした時点で、あんたは詰んでたのさ。わかったらとっとと凍りな、あんたの望んだ永遠の停滞だ」 轟音が響き渡った。床が震える。部屋のライトが点滅して、消える。真っ暗になった部屋が振動を続ける。盛大に転倒した私は、解放され���が切れたように崩れ落ちたダンと、同じく転げまわるジェイをなんとか抱きしめる。 「私はこいつのやらかした後始末に行ってくるから、またどこかでね」 覚えているのは、そこまでだった。
台地で起こったことは、巨大な雪崩によってキャンプ地と、内部の空洞が崩壊した、というニュースで片付けられた。私は他の2人と共に病室に缶詰になり、あれこれと話し合った。ダンは荒っぽいが人懐こい性格で、私のことは全く知らないが、幼い頃に父親が連れてきて兄弟のように育ったらしいジェイのことはよく覚えていた。ジェイは遺跡巡りと、ダンがジェイを覚えていないことで気づいていたらしい。 キャンプ地で失踪したスタッフと、近隣の村から失踪した住民が保護されたのは、私たちが洞窟の入り口で倒れていたところを発見された翌日だった。ちょうど反対側の海岸で見つかったらしいが、不思議なことに皆が一様に「吹雪が酷くなったのでビバークした」という記憶しか覚えていなかった。1本だけ、空の注射器が置いてあったそうだ。 ライラの行方は分からない。そもそも、地元の警官隊にはそんなメンバーどころかラエン自体がいなかったのだ。 「これからどうするんですか」 ダンは寝ている。病室の窓から空を見ているジェイが、どうしても気になった。 生きる目的を失ったのではないかと、思ったからだ。 「枷が外れた気分だ、清々しましたよ」 いつもと同じ、だけれど少し晴れやかな声色で彼が返した。 「なに、資料は集まってますから、最後の仕上げだけできなかったってことで」 彼らしくない、楽観的な言葉だった。彼も、吹っ切れたのかもしれない。 「あの場にいた誰もが、あの場所に関係している者だった、あなたを除いて」 「そうですね、傍観者として、大事たと思われたのかもしれません」 「チャーリーが言ってましたね、星間文明がどうとか」 「言ってましたね、多種族からなる星間文明とか、地球由来の遺伝情報で人類の伴侶を作り出すとか、あれ」 「そんなこと、言ってましたっけ」 記憶と知識の食い違いに、戸惑う。すらすらと出てきた言葉は、私の理解を大幅に超えていたはずだった。 「磁気映像で撮影した、あなたの脳のカルテを見せてもらいました。先天的な改変の痕跡が見つかったようです」 「私には、そんな自覚は」 「無いんでしょうね。誰かが、どこか遠くからあなたの脳を介して、この星を見ている」 私と同じですね、と彼は言った。彼が言っている間に、まるで目の奥の濁りが取れるみたいに、目の前は鮮やかになっていった。 目の前に広がるのは、白い空。 でもその向こうに広がるのは、プランクトンに覆われた碧色の空。 脳裏に浮かぶのは、あの時見た青い空。 「モッティさん」 白い空をバックに、白い毛並みの彼が振り向く。その顔には、見たことのない表情が浮かんでいる。 「この世界って、綺麗ですね
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堀部安嗣さん講演 (2023.02.22 於・前橋工科大学 演題『私のパッシブデザイン』
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積極的に受け身であること
理系・文系 ふしぎな分け方
他の言い方は無いのかな、
→時間の流れかた、概念が、理系と文系では違う
横で一定・理系 時間とともに成長していく、という概念
ぐるぐるぐるぐる循環・文系
理系の人が作り上げるもの・コンピュータ、エアコン、車etc.
文系 1000年前以上の、弘法大師の書
200年以上まえのモーツァルト��音楽
ドストエフスキーの文学
いつの時代でも良いものは良い
1日の循環
建築の世界 理系的・文系的のバランスのとれた世界 いろんなタイプの人がいる方がよい
警鐘を鳴らす、ブレーキをかける建築家
堀部さんは、文系的だと自覚
建築は、果たして進歩しているか、進化しているか。
防水技術、免震技術 進歩
それらが人の幸せに役に立っているか
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映画 ファースト・マン
静謐な映画
ニール・アームストロング船長の自伝的な映画
人類の栄光の光の裏にある闇、影
地球上では、自然ゆたかな所での家族との暮らし 東西冷戦 生存確率の低いロケットに乗り、たどり着いたのは空気もない死の星
地球は緑豊かで美しい土地だったのに、なぜ危険をおかしてまで
瀬戸内海の美しい自然
いまでも200年前の風景の残る
東京のほうが進んでるよね、との劣等意識を持つことが多い。もったいないこと。
讃岐市のプロジェクト
やりたいこと、ただひとつ。
この土地を、国立公園にふさわしい土地に戻してゆく 建築もいらない、けど、建築の役割はあるし、できること、人々に安心を与えることは建築に出来る
東京の風景 東京の方が豊かだと、地方の人は錯覚してしまっている ふしぎなこと
富山 宝物があるのに
兵庫 20年前は森だったところ
中央へ、宇宙へ
侵略 キリがない
宮沢賢治の詩 僕は家族にほめられた、僕は世界に誉められた、その先にどこへ行けば?
コロナ禍 ステイホームの自粛のとき、自分の足元を見つめざるを得ない→自分の地域の良い点に気づいた 足元への評価
roots
根源
根のあるもの
足元にすでに持っているもの
どんなものを土台にして、私たちは思考しているのか
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原風景
横浜の鶴見
色んな人が行きかうカオス
鶴見線 鉄ちゃんのあいだでは有名
中学のとき、ヨーロッパ 写真を撮った
国道駅のアーチとのかさなり
自作でも 意識したわけではない、原風景が滲み出る →設計という行為
曹洞宗大本山 近所に
お寺のもつ悠久の時間の流れ、不気味さ、幼少期触れて生きてきたことは幸運だった
大きなお寺は風景が変わらない
50年前の樹 祖父と一緒にみた
再訪するもき、私はここで生まれてきたのだ、と実感 そこでの、��どもと老人のことを祖父と私にかさねる
記憶 確かな記憶のない限り、未来を見出せない お墓 ショッピングセンターが立ったり、バイパスが通ったりすることはない
静岡県浜松市 趣のある素晴らしい日本家屋・庭に住んでいた。今、その場所は道路の下に眠っている 往時の記憶が甦らない、すべて破壊されている 道路による記憶の破壊
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見たこともない、感じたこともないものは
つくれるのだろうか?
設計 それ以外はできない
見て感じたもの、記憶を頼りに、今へ状況へ再現する
いきなり_
幸せについて
同伴者と吹雪のなか、つらい登山のイメージ
つらい、眠い、衣服はびちょびちょに
そのなかで、暖かな山小屋を発見する
幸せに とても小さな建築で、いろいろなことが出来る。食べる、眠るetc.
人種のちがいも関係ない、歳の差も関係ない
信じている宗教も関係ない inclusiveな
外部環境が室内に入り込んで来たような建築でも、庇の出が陽を遮ったり、風通しがよかったり、床の肌触りがよい、など。自然環境を、変換している。 ホモ・サピエンスの
日本の庭のおもしろさ 私たちにはあたりまえ、だが、フランスの建築学生と京都のこうとういんに行ったとき、おもしろい、おもしろい、と。音がおもしろい。アプローチの石のヴァリエーション 靴を脱ぐ所スノコ、畳、めまぐるしく床の材料が変化してゆく。こんな小さなところで、これほどの変化していくのは面白い。
新緑の美しく見える秘訣 背後の常緑樹
新緑の淡さを引き立てる、背景としての濃い緑
全部が新緑、全部が常緑、というのがふつう
アメリカとか
コンビネーションのあるのは珍しい
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人間の感情はどうして生まれたのか
生存のために必要となる、咄嗟の行動や判断のために進化の過程で作られた
森でクマに出会う。恐怖の感情を抱く、その後の行動の選択肢を広げていく 恐怖という感情を引き金にして
仲良しの友達、幸せ、喜びの感情
こいつと付き合っていると、自分は生存できるぞ、との。
生存のための引き金、スイッチ
雪の夜の暖かな山小屋
生存の喜び
反対に、もう生きていたくない、とか、生存のことを考えていない人は、感情の起伏がなくなってくる 感情の、生存における大切さ
ヒュッゲ デンマークの概念
これを日常生活でしているからこそ、世界でいちばん幸せな国とされる
日本 先進国のなかでは幸せ指数が低い
ヒュッゲの反対をやってきた
150年前・200年くらい前は、日本もそうしていた。
今の日本の住の風景
居住性の進歩 けれども、それらがある程度達成できたとき、この姿が、幸せな住まいの環境なのか、と。
使い捨てられるもので風景が構成されている。幸せ感の乏しいのは、使い捨ての時代だからでは?
竹富島 色んな不便、不都合、多々
住まいや環境はトータル 幸せ感としてはこちら
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あるものを活かす
パッシブデザイン
あるものとは?
気候風土、自然エネルギー
歴史、文化
記憶
風景
ハードウェアではなく、ソフトウェア、手に触れられないもの
ブリコラージュ ありあわせのもので作る
→『和』では?
和風とは、有り合わせで作られる、非常にレベルの高い行為から生まれる
家庭料理 素晴らしいブリコラージュ
冷蔵庫の残り物、スーパーで買ってきたものと合わせて
和 足し算 引き算
ほうれん草の胡麻和え
和えている
明太子スパゲッティ
日本の人たちの得意としていた
極東 漂流物を、イノセントにあり合わせて組み合わせて作りあげた
cnt.) ないものをねだる
自分がすごく良いものをもっているのに、何か他を憧れる
→侵略や戦争へ
70数年前、わたしたちも痛い目にあった。資源、植民地
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モーターボート アクティブ
ヨット パッシブ
これからは燃料も高いし、すべてヨットのような建築に、という訳ではない。
ふたつの要素を足し合わせる、共存させる
どっちか一方では足りない、幸せ感を感じる住まいにはならない
目的
幸せ感 心身が楽になる 健やかに暮らす
手段
アクティブ+パッシブ
ご利益
省エネルギー
光熱費削減
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温熱デザインへの取り組み
まずはパッシブ 太陽の恵み、土地の持つポテンシャル
アクティブ 性能の良いエアコン それを活かす
建物の性能 断熱性能、気密性能
ねこ は、居心地の良い場所を見つける天才
猫が天才であるわけではない。
ホモ・サピエンスが何故、そう思うか。
ホモ・サピエンスと猫の心地よいと感じる場所が近い 犬の心地よいところとはちょっと違う
猫 生まれたところは、暑いところ。暑さにはつよい
犬 暑いところではハアハア
ホモ・サピエンス 暑さに強い
30℃越えでも走れる
寒さに弱い パフォーマンスができない
吾輩は猫である、で、人を評して、やかんみたい、と。
ホモ・サピエンス アフリカ起源
それからどんどん北上
ほとんどの歴史を暑いところで暮らしてきた
→住まいをあったかくしましょう、というのが、私の建築観
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私たちは生存できるのか
孫の世代まで、良い環境はあるのか
狩猟採取時代もよりは生存の危機を感じないことが多くなった現代人
コロナ禍でそれを意識
ほんとうに、このさき建築をつくれるのだろうか
生存の危機を感じたこと
→しっかり認識して、どういう建築が出来るのかetc.を自問すべき
あるものを活かす、というのがおおきなヒント
熱容量の大きな家 非常に効果がある
住まわれている人たちの幸せ感がおおきいと感じることが増えた
あるものを活かす 壁からの放射温度が快適
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安定した家に居ると、外に出たくなる
屋根のかかった屋外に出たくなる
両親の葉山の家
半屋外
→ヒント、韓国の民家
冬の部屋と夏の部屋が分かれている。
冬の部屋 紙、オンドル
夏の部屋 ふきっさらし
潔い構成だなー。
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鎌倉 扇ケ谷の家
スタディ いろいろ
最後の決め手はパッシブデザイン
南面の窓を大きく
あれもこれもダメ、となると何の一歩も踏み出せない 太陽光発電は、戸建ての屋根に乗せるのは素敵なことと自分は考える
けど、美しい瓦の屋根にそれが乗るのは、というのもあった
情緒的なものと機能的なものを合わせる
デザインによってできうる
シンプルに、自宅の庭で野菜を作る、みたいに太陽光発電を考えている
電気、移動に莫大なコスト 自分の家で発電できることは爽やかなのではないかな
デザインの力です達成できる、との信念
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南面 ソーラー
北側 庭的な グレアの少ない
アメリカ サンタモニカ
街区 太い道路 細い道路
太い 伝統 雑多なものが出ないように
細い サービス機能
(細い道路の方 日本の街の感じと似ている)
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土地は親から譲り受けたものではなく、孫から借りているもの。ネイティブ・アメリカンの言葉
貰ったものなら汚してもよい
借りたものなら汚してはいけない
自身の所有の土地としても、その意識で
「土地を所有している」といっても、多くは所有していない、太陽、大地の奥、雨、風
原発
覚醒剤をやって人生を破滅した人が覚醒剤の怖さを語ると説得力がある
原子力の怖さ、ヤバさを、説得力を持って語れる 原発から10年、原爆から100年経っていない いま、原発が再稼働しようと。
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↓私の質問への答え。堀部さんが書いていた、トタン小屋の形の美しさと、著書『建築を気持ちで考える』でのアスプルンドの章について
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益子さん
住まいは掘立小屋くらいでいい
そこを整えいく
しかし、人の家を設計するとなると、、
自宅と人の家で設計が変わる
アスプルンドの章、気持ちが入っている
大好きな建築家
自分の設計は、形式性 構造の綺麗さ、コスト、施工性などから考えている。
正面性とか歴史性とかからではない
アスプルンドの建築、死者の声がする。彼の死生観が感じられる建築
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2024/11/27 8:00:07現在のニュース
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「猫と人間の意味」
もし猫に人間たちの意味の探求が理解できたなら、彼らはその馬鹿馬鹿しさに、うれしそうに喉を鳴らすだろう。いま生きている猫としての生活が彼らにはじゅうぶんな意味をもっている。それに対して人間は自分たちの生活を超えたところに意味を探すことをやめられない。
意味の探求は、人間の自意識の産物である死の意識と表裏一体だ。人生が終わることを恐れるあまり、人間は宗教や哲学を発明した。宗教や哲学においては、自分が死んだ後も自分の人生の意味はありつづける。だが人間のつくり出す意味は簡単に壊れてしまうため、人間は以前よりももっと大きな恐怖を抱いて生きることになる。自分がつくりあげた物語に支配され、一生、自分が考え出した登場人物になろうと努力しつづける。人間の人生は自分のものではなく、自分の思想のなかで生きている登場人物のものだ。
そういう生き方をしているとどうなるか、その結果のひとつは、人間は自分の物語が壊れるたびにその場で立ち往生してしまうということだ。恋人を失うとか、自分の生活が危険にさらされるとか、家を出ていかなけらばならなくなると、そのたびに物語は壊れる。そうしたとき、人間は自分の人生を悲劇に仕立てて、取り返しのつかない喪失に対処しようとする。だがその対処法は犠牲をともなう。自分の人生を悲劇だと考えることで、人生の意味は得られるかもしれないが、それによって悲しみに囚われてしまう。
猫だってひどい苦しみに耐えることもあれば、その生命が無残にも断ちきられることもある。子猫のメイオーの生涯には数々の恐怖があり、その思い出がトラウマとなって、機会があるごとに甦ってきた。片目の見えない猫のガッディーノは生まれてすぐに苦しみ、おそらく苦しみながらしんでいった。どちらの猫もさんざん痛みを味わったが、どちらもけっして悲劇ではない。苦しみにもかかわらず、どちらの猫も恐れを知らぬ歓びをもってその生涯を生きた。人間にはそういう生き方ができるだろうか。それとも、そういう生き方をするには弱すぎるのだろうか。
猫の本性、人間の本性
「人間の本性」を辞書から削除してしまいたいという人は多い。彼らにいわせれば、人間は自分で自分を創造するものだ。他の動物とはちがって、人間は自分のなりたいものになれる。人間の本性について語ることは、その自由を制限してしまい、その結果、人間は恣意的な規範の力に支配されることになる。
こういう考え方をポストモダニズムという。この思想はジャン・ボードリヤールとかリチャード・ローティによって提唱され、多くの思想家が後に続いた。初期のジャン・ポール・サルトルが説いた実存主義は、人間には本性がなく、彼らがつくりあげた歴史があるだけだ、と考えた。ロマン主義者たちはひとりひとりの人生を芸術作品のようにしたいと願い、優れた芸術作品は無から生まれると信じた。だが、他の生物と同じく進化による偶然の産物である人間が、自分独自の本性をつくりあげることなどできるはずがあろうか。なるほど、人間という動物は人工的な自然をつくりあげる。それが、パスカルが次のように書いたときに言わんとしたことのひとつだ。「習慣は第二の自然であり、これが第一の自然を破壊する。だが自然とは何か。自然ではない習慣とは何か。ひょっとしたら自然そのものが第一の習慣にすぎないのではないだろうか。習慣が第二の自然であるように」。だがこの第二の本性はパスカルが考えていたよりもっと表面的なものかもしれない。
ロシアの作家ワルラム・シャラモフは北極圏の強制収容所で15年間すごした。そこでは冬の平均気温は氷点下50度で、平均寿命は3年だった。シャラモフの書いているところでは、数週間、極度の寒さ、餓え、過度の労役、打擲(ちょうちゃく)がすべての者の人間性を破壊��た。シャラモフの記述には、ごくわずかな親切の例を除いて、「人間精神」の復活を示すものは皆無だ。人間以外の動物だけが善意を示す。仲間を逃がすために猟師の注意を逸らそうとするクマやウソ鳥、囚人をかばって看守に吠えかかるハスキー犬、囚人の魚釣りを助ける猫。
人間は急速に人間性を失ったが、猫は猫であることをやめなかった。だが、もし自分がもっていると信じている本性がほんの数週間で崩れ去ってしまうとしたら、本当に自分自身のものといえるようなものは人間のなかにあるのか。
ポストモダニストたちの意見とは裏腹に、人間の本性というものはある。そのあらわれのひとつは、誰にでも見られる意味の探求だ。だが人間の本性はさまざまに異なる、時にはたがいに矛盾する人生を生み出してきた。ひょっとしたら、人間のひとりひとりが自分自身の本性をもっているという考えもまた形而上学的な虚構のひとつなのだろうか。
個々人の本性という虚構のなかにある真実とは、われわれの誰もが良き人生を選ぶのではなく発見するのだということである。自分の決断によってある行動をしたというときですら、われわれはその経験を自分で決定することはできない。良き人生とは自分が望む人生のことではなく、自分が満たされるような人生のことである。スピノザのいうコナトゥスや、われわれは自分の内なる道に従わねばならないという道教信者たちの信念から、形而上学的な部分を取り除けば、彼らがいわんとしているのはまさにこのことである。
この点において、人間は他の動物と同じだ。人間は他の動物より上でも下でもない。普遍的な価値の物差しなどはなく、存在の大いなる連鎖(新プラトン主義の宇宙観のこと)などはない。人生の価値を計る外的な基準は存在しない。人間は人間、猫は猫だ。何がちがうかと言えば、猫にとっては人間から学ぶものは何ひとつないが、人間であることにともなう重荷を軽くするにはどうしたらよいかを、猫から学ぶことができる。
捨てられる荷物のひとつは、完璧な人生はありうるという思い込みだ。人間の人生はかならず不完全なものだ、という意味ではない。人生はどのような完璧の観念よりも豊かだ。良き人生とは、これまでに送ったかもしれない、あるいはこれから送るかもしれない人生のことではなく、今すでに手にしている人生のことだ。この点で、猫は人間の教師になれる。彼らは自分が送っていない生活に憧れたりしないからだ。
いかに良く生きるかについて、猫がくれる10のヒント
いかに生きるべきかについて人間に教えることには猫は興味がない。もしあったとしても、モーゼの十戒みたいなものを読み上げたりはしないだろう。とはいえ、どうすればもう少し下手でない生き方が出来るかについて、猫はヒントをくれるかもしれない、と想像することはできる。もちろん猫は、われわれ人間がその助言に従うなどと期待してはいないだろう。きっと猫は遊び心で、つまり自分と、それを受け取る人間のどちらにとっても娯楽になるような形で助言してくれるにちがいない。
1 人間に対して理性的になれと説教しないこと
人間に向かって理性的になれと説教するのは、猫に向かってヴィーガンになれと説教するようなものだ。人間は自分の信じたいことを補強するために理性を用いるが、自分の信じていることが正しいかどうかを発見することはまずない。これは不幸なことだが、これについては誰も何もできない。もし人間の不合理さに嫌気がさしたら、あるいは危険を感じたら、黙って立ち去りなさい。
2 時間が足りないと嘆くのは馬鹿げている
時間が足りないというのは、時間の過ごし方を知らないということだ。目的に役立つことを、あるいは、それ自体が面白いことをしなさい。そうやって生きれば、時間はたっぷりあるはずだ。
3 苦しみに意味を見出すのはやめよ
不幸なとき、自分のみじめさのなかに慰めを求めるかもしれないが、そんなことをすると、それを人生の意味にしてしまう恐れがある。苦しみにしがみつくのはやめよ。そして、しがみついている人たちを避けよ。
4 他人を愛さなくてはならないと感じるよりも、無関心でいるほうがいい
普遍的な愛ほど危険な理想はあまりない。無関心でいるよう努めるほうがよい。それが親切に変わるかもしれない。
5 幸福を追求することを忘れれば、幸福が見つかるかもしれない。
幸福は追いかければ見つかるというものではない。何が自分を幸福にしてくれるのか、わかっていないのだから。そうではなく、いちばん興味のあることをやれば、幸福のことなど何ひとつ知らなくても幸福になれるだろう。
6 人生は物語ではない
人生を物語だと考えると、最後まで書きたくなる。だが、人間は自分の人生がどんなふうに終わるのかを知らない。あるいは、終わるまでに何が起きるかを知らない。台本は捨ててしまったほうがいい。書かれない人生のほうが、自分で思いつくどんな物語よりもはるかに生きる価値がある。
7 闇を恐れるな。大事なものの多くは夜に見つかる
行動する前に考えろと教わってきたことだろう。しばしば、それは良い助言だ。その瞬間にどう感じるかにもとづいて行動することは、考えずに受け入れた使い古しの哲学に従うようなものかもしれないから。だが時には、闇のなかにちらりと見えた暗示に従ったほうがいい。それがどこに導いてくれるかは絶対にわからない。
8 眠る喜びのために眠れ
目が覚めたときにもっと働けるように眠るというのは、みじめな生き方だ。得をするためではなく、楽しみのために眠れ。
9 幸福にしてあげると言ってくる人には気をつけろ
幸福にしてあげると言ってくる人は、おそらく自分がちょっぴりあなたより幸福だから、そう言ってくるのだ。彼らにはあなたの苦しみが必要なのだ。それがないと、彼らは生きる意味が減ってしまうからだ。あなたのために生きていると言ってくる人を信用するな。
10 少しでも猫のように生きる術を学べなかったら、残念がらずに気晴らしという人間的な世界に戻れ
猫のように生きるということは、自分が生きている人生以上に何も求めないということだ。それは慰めのない人生を意味するから、あなたには耐えられないかもしれない。もしそうだったら、古風な宗教に帰依しなさい。できれば儀式がたくはんある宗教がいい。自分にぴったりの信仰が見つけられなかったら、日常生活に没頭すればいい。恋愛がもたらす興奮と失望、金銭や野心の追求、見え透いた政治ごっこや毎日騒ぎ立てるニュースなどが、じきに空虚感を吹き飛ばしてくれるだろう。
窓際のメイオー
猫の哲学は人間���叡智の探求を後押ししてはくれない。人生そのものが楽しめなかったら、気まぐれや幻想に満足を見出しなさい。死の恐怖と闘ってはいけない。それが鎮まるのを待ちなさい。落ち着きを求めすぎると、いつまでも混乱から抜け出せない。世界に背を向けるのではなく、世界に戻り、その馬鹿らしさを受け入れなさい。
時には自分自身に戻りたくなるかもしれない。自分の物語に無理やり当てはめることなく世界を見つめることは、多くの伝統で熟考と呼ばれている。変えようとせずに事物を見れば、それらの事物が永遠というものを垣間見せてくれる。すべての瞬間は完結していて、移りゆく光景はあたかも時間を超越しているかのように見えてくる。永遠とは事物の異なる次元ではなく、不安を抱かずに見た世界のことである。
人間にとって熟考とは生きることからの小休止である。猫にとって凝視とは生きることそのものの感触だ。メイオーはつねに危険のなかで生き、何時間も危なっかしそうに窓枠にのっていた。眼下に見える世界のなかに意味を探していたのではない。猫がおしえてくれるのは、意味を探し求めることは幸福の探求に似た、ひとつの気晴らしにすぎないということだ。人生の意味とは手触りであり、匂いだ。それはたまたまやってきて、気づかないうちに消えてしまう。
ジョン・グレイ(John Gray)著
「猫に学ぶ──いかに良く生きるか」
鈴木晶訳
2021年11月1日みすず書房発行
著者略歴
ジョン・グレイ(John Gray)
1948年生まれ。イギリスの政治哲学者。オックスフォード大学で博士号取得後、オックスフォード大学、ハーヴァード大学、イェール大学その他で教鞭をとり、2008年に引退するまでロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授(ヨーロッパ思想)。著書『グローバリズムという妄想』(日本経済新聞社)、『自由主義の二つの顔:価値多元主義と共生の政治哲学』(ミネルヴァ書房、2006)、『アル・カイーダと西欧:打ち砕かれた「西欧的近代化への野望」』(阪急コミュニケーションズ、2004)、『ユートピア政治の終焉:グローバル・デモクラシーという神話』(岩波書店、2011)、『パーリンの政治哲学入門』(岩波書店、2009)、『わらの犬:地球に君臨する人間』(みすず書房、2009)、他多数、The Guard-ian, Times Literary Supplement その他の紙誌に定期的に寄稿。
訳者略歴
鈴木晶(すずき しょう)
1952年生まれ。法政大学名誉教授。専門は精神分析思想史と舞踊史。精神分析思想史の著書に『フロイト以後』��講談社現代新書)など、訳書は、エーリッヒ・フロム『愛するということ』(紀伊國屋書店)、エリザベス・キューブラー = ロス『死ぬ瞬間:死とその過程について』(中公文庫)、スラヴォイ・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』(河出文庫)、ピーター・ゲイ『フロイト』(みすず書房)など多数。バレエ史の分野で、『踊る世紀』『バレエ誕生』『オペラ座の迷宮』(以上、新書館)『ニジンスキー:踊る神と呼ばれた男』(みすず書房)などの著書、『ニジンスキーの手記 完全版』(新書館)、スヘイエン『ディアギレフ:芸術に捧げた生涯』(みすず書房)などの訳書がある。
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--深海人形-- 波風穏やかな地獄
※閲覧注意
※ショタリョナ・男リョナ注意
※キャラ崩壊注意
※ディスり・辛辣発言注意
※絶対読んだら後悔する
※微速前進、地獄へ前進
Q.FAZZとFA-ZZの違いを説明せよ
A.…実はワイでもよく分からないんだ……(※にわか)。
…。
バーニィとガトーの違い
此処で戦うのを止めると、自分が自分で無くなるような……←→戦い続けたから、自分は自分で無くなってしまった
連邦が憎いとか、隊長達の仇を討ちたいとか言うんじゃないんだ←→連邦が憎い、ドズル将軍、ジオン公国の仇を討ちたい
彼等だって俺と同じで……←→彼等は自分ですら望まぬ事をやらされている
そのことで、連邦軍の兵士……を恨んだりしないでくれ←→スペースノイドは好きなだけ、アースノイドを恨めば良い
…。
※元ネタ:ガソダムさんのザクポン
「これが最新鋭機、ハンブラビポンだ。」
「如何見ても、ダンボール製なんだが……?」
「大丈夫。君なら乗りこなせよう。」
「ふざけんなよシロッコ!可変機能すら無ぇじゃねぇかよ!」
…。
※以下、クロスオーバー注意
ガトー→(本来なら)嫌われて当然のクズ
シロッコ→嫌われて当然のカス
ヤザン→好かれて当然のブス
…。
アナベル・ガトーの代わりに、マイヨ・プラートがデラーズ・フリートに居た時にありがちな事
・コウの事を終始ガン無視する(最初から、記憶してないので二度と忘れんも無し)。
・シーマ様に好かれる(←※最大の重要ポイント)。
・空気も読まずに手紙で催促しに来たガトーとは違ってケリィにはなるべく作戦には来るな、…然し、お前の好きにしろと労わってくれる(でも結局来る)。
・機器を電子戦向けにして連邦も味方も混乱させる(…其れでも、D3よりはマシだけど)。
・二号機で戦わない。裏で例の専用機を用意してる。追撃に対しては逃げ続けるし、普通に役目を終えたら乗り捨てる(※ガトーもこうするべきだった笑)。
・ノイエ・ジールでも電子戦挑んだ所為で混乱したコウが闇雲に特攻仕掛けて来る(※当然デンドロで)。
結論:…寧ろ、マイヨの方が良い(※忌憚無さ過ぎ意見)。
…。
※やんわりメタ発言あり
※赤い彗星とマイヨの違いすら分からないブレア御嬢様(※の話)。
※ネタの派生元: ttps://www.pixiv.net/artworks/111860791
キース「…赤い彗星とマイヨの違いが分からない奴が、ガトーとマイヨの違いなんて分かる筈無いよな。」
コウ「まぁ、其う言う所かもね。」
キース「…でもさぁ、ガトーとマイヨを同一人物だと看做す奴居るか?彼奴等、性質も違うし、アッガイとズゴックより未だ見分けが付くだろうに?」
コウ「世の中、アニメとモビルスーツに詳しい奴ばっかりじゃないのは確実だし、…実の所は、分かる奴が少数派なんだよ。…だから、僕が彼女に説明して来る。」
そう言うと、コウは御嬢様に話し掛ける。
コウ「…良いですか、…御嬢様?…ガトーとマイヨは全然別人で、違います。…例えるなら、ガトーはFAZZで、マイヨはFA-ZZです(←※逆では?)。」
御嬢様「??????????????(※全部同じじゃないですか!並の感想)。」
キース「何だよ其の例えは!?逆に分かり辛いだろ!?(ガビーン!!!)。」
※おまけ
※ズゴックとアッガイの違いについての説明 今と昔
昔:(※可愛らしいクマちゃんになった事があって)お手手に爪が生えてないのがアッガイ。爪が生えてて、某赤い彗星が乗った時にジムはんのお腹を貫いた事があるのがズゴック(※結論:某赤い彗星ありきだと分かり易い)。
今:アスラン・ズラが乗った事無い方がアッガイ。ズラが乗った事がある上に、隠者弍式になる方がズゴック(※結論:アスラン、マジで凄い)。
…。
※某所に投稿した奴再掲
ブルコス「蒼き清浄なる世界の為に!!」
盟主王「奴をどうするかはまず本当にコーディネーターかDNA鑑定で調べてからだ!!」
伝説の超コーディネーター木星帰り「コズミックイラこわい(´;ω;`)」
元祖公式スーパーコーディネーター(あっ…ちゃんとDNA鑑定してからなんだ……)
…。
※館主様ワドルディ化注意
その日、マホロアは色々と燻って居た。
「…新しく開発した魔法で色々実験したいナ〜。でも手頃なカモガ……。」
…其れから、そう言いながら、暫く、ローアから相当離れた地点付近を歩いて、探して居ると、何かマホロアは見つけた様で、
「アッ!魔法掛ケ易そうなカモ発見!!」
…そして、マホロアは、すかさず魔法を発動する。
…すると。
「ヤッホー!!実験成功ゥ!ちゃんと彼奴ワドルディになったヨ!」
…そう酷く喜んだ後、いつものマホロアらしく、クスクスと嬉しい感じ丸出しで笑い出す。
「…アー、楽シミ。…何だか、とーっても面白い事になりそうダネ。クックックッ。」
「わにゃ♪わにゃわにゃ♪」
…因みに、ワドルディ化魔法を掛けられた方は、未だ自分がワドルディになったと気づいていない。
…、
少し���った後日。
「わにゃ!わにゃにゃ!カービィさん!救援して下さい!」
とあるワドルディが、��れ返る程平和な中某騎士団団長の様に牛丼を食べて居たカービィへと、必死に救援を依頼して来た。
「何だい?!?!報酬大盛り牛丼100杯ね!」
「そんなの如何でも良いです!兎に角、救援して下さい!……僕等の中の一人が、急に同士打ちをはじめたんです!」
「謀反!?!!?!!…そっか!見事鎮めたら大盛り牛丼100杯ね!」
「謀反では無いです!同士打ちです!彼奴王様なんですよ!大王様でも無い癖に、大王様みたいな感じで!!!カービィさん!兎に角、現場に来て下さい!」
すると、最後に、カービィが訊く。
「……でもさ……、メタナイトは、彼奴は、何処行ったの?」
「何処にも居ません!…多分、此処よりも遥かに離れた所でスイーツ漁ってます!」
「彼奴使えないね。流石、メタニートと言われるだけはあるよ……。」
…あの甘党の『いざと言う時に程役に立たず』振りに、カービィは呆れる様に其う言った。
…其の後、其のワドルディに言われるが儘、カービィは、戦場に駆け付けた。
「あっ!カービィさん!本当に助かります!!…彼奴を血祭りに上げちゃって下さい!」
…其の様な物騒な応援をされたあと、遂にカービィは、其の謀反人(?)と対峙する。
「分かった!あの子が謀反人だね!…えいえい!其処のワドルディの君ィ!!」
それを見た例のワドルディが、超速反応する。
「何だ?!!!此の変な珍獣は!??」
…其処で、カービィは格好良く「ポヨッ!」…っと参上する。
「自分の仲間を昔の大王みたいに暴力で支配するのは辞めるんだ!」
…然し、敵は、明らかに空気を読めていない反応をした。
「だから何だ?」
「…いやぁ……、…あのさぁ……。」
…敵に、カービィは自分のペースを乱され、一瞬油断した。…その時、
「愚か者!俺に命令とはな!!」
其のワドルディは迅速に蹴りを入れて来た。
「うわっ!?何なんだい!??」
普通に避け切れ無かったカービィは、其の蹴りをモロに食う。
「…嗚呼ぁっ、…カービィさん!気を付けて下さい!彼奴本当に強いです!」
…それでも、歴戦の星の戦士であるカービィは、すぐに体勢を立て直す。
「此のワドルディはいけない子だね!他の仲間を同士打ちして滅多打ちにするし、卑怯にも、不意打ちするし!何だか本気で対抗しないといけない気がする!」
「わにゃ!カービィさん!僕たちも全力で支援します!ホント、あのワドルディを血祭りにあげて下さい!」
「負けないモン!」
…。
…然し其れからと言う物、ずっとカービィは劣勢だった。
「何て強いんだろう?此のギャラクティックナイト並に早いスピードにはついていけないよ。」
逆に言えば異常にそのワドルディの動きが早いだけだ。然し、カービィはナイト系程機敏に動けず、スピードも動きも遅い方なので苦戦を強いられた。
「残念だったなピンク玉。其の速さで俺に敵うと思っているのか?」
「…くぅぅぅぅ……、…理不尽に強過ぎるでしょ、此の子……、……ワドルディなのに……。バンダナよりも遥かに強い……!!」
「相手は力で分からせる。それが俺の信条だ。」
「へぇ!…良くも悪くも有言実行だね!」
「此処で虚勢を張るとは。此の戦闘も俺の勝利で終わり、既に其れが近いと見た。」
その時、助太刀がやって来てくれた。
「カービィさん!これです!使ってください!」
其処で、ワドルディ達から貰ったファイターグローブをコピーし、ファイターになった。
「それが如何した?!」
「やるよ!」
そうして、ファイターカービィは、相手の飛び蹴りに合わせて、クロスカウンターになる様に飛び蹴りし、上手い具合に体勢を崩させる。
「なっ!!」
更に、その次に、バルカンジャブを喰らわせる。
「こんのーー!!!」
「わにゃー!!」
ワドルディ達も全力で応援する。
「…その程度か!下らん!」
「こんの!こんの!こんのーー!こんのーー!!どりゃーーー!!!!」
更に秋霜烈日な両者の攻防が続いた後、
…そして、そのワドルディはK.O.される。
「…ま、…真逆……。」
…相手は滅茶苦茶強かったが、ファイターのコピーを駆使する事によってやっと勝てた。
「……ワドルディなのに、何て凄まじく強いんだ!…だけど、君達がくれたグローブからファイターをコピーしたから、割と余裕で勝ってたよ!ありがとね!」
「わにゃー!!流石!!カービィさんです!!」
…それから、一週間の旅行帰りで、カービィとワドルディの戦い、其の最後の方だけを見た大王が、直接、カービィの元へクレームを入れて来た。
「カービィ!良い加減にせい!彼処迄殴るのは、オーバーキルじゃ!吾輩の部下を何だと思っとるんじゃ!?!!」
其処で、ワドルディ達はカービィを庇い、大王への抗議に入る。
「わにゃ!!!!」
「大王様、違います!」
「…喧嘩を売って来たのは彼奴、ボクは正当防衛だよ!其れに、ワドルディ達を虐めてたし!」
「そうです!僕等がカービィさんの為に証言します!大王様!」
「…なんじゃと?」
やがて、カービィとワドルディ達によるわんやわにゃわにゃの大説明会がはじまった。
…、
「……ほう!それは何とも!中々面白いでは無いか!……『強くなければ狩られる』…と言う状況がワドルディ達、特に吾輩直属にはそろそろ必要だと、吾輩思っていた所じゃい!」
…すると、明らかに、カービィが嫌な顔をする。
「力こそ正義みたいに歓迎しないで!皆で平和にやるのが一番だよ!」
「そうかのぉ?吾輩は退屈しない様にするのが一番じゃい。」
「下らない!本気で命掛けて戦った事の無い奴程そう言い出すんだ!」
「元々、お前はお前で、命掛けて戦ってなどおらんだろう!」
「この分からずや!」
「何の!」
こうして、喧嘩をはじめる二名を後目に、こうワドルディ達は決める。
「…まぁ、『強くなければ狩られる』が大王様の、『取り敢えず相手を力で分からせる』…と言うのが、此の子のセオリーなら僕達もそうしましょ。丁度、"戦いは数だよ!兄貴!“とも言うし……。」
「わにゃ!」
…かくして、呆れる程に平和な中、時間が流れて行く。
…。
※…以下、没展開
「なんじゃ?!!なんじゃ?!?」
「其の子凄いんです!カービィさんに真っ向から勝負を挑んだ上に、中々、互角に戦うんです!バンダナ以上の実力ですよ!!」
「素晴らしい!」
「…はぁ?!?!!」
其処で、バンダナがメンチを切りながら仲間達を睨み付けるが、其んなバンダナの事等気にせず、ワドルディ達は大王とわにゃわにゃ話して居た。
「…まぁ、良いでは無いか。では、吾輩も観戦に行くぞ!」
…。
※SM系ネタ、男リョナ注意
※意味が分かると性癖が壊れる話
?「…紫陽花(アナベル)の花が綺麗だから、沢山、花瓶に入れて飾ったんだ!!!!!!!!!(※満面笑)。」
モンチッチ「…可哀想にな。…アナベルの花には洒落にならない強さの毒があるのにな……(※震え声&同情)。」
?「…えっ?食べないなら大丈夫じゃないの???????(※無邪気)。」
…。
…何気無く、気さくに、ナチュラルに、コウが、「…ガトーを花瓶にして飾ったら、とても花が綺麗だった(感涙)。」…と、サイコパスの中のサイコパスみたいな事言い出して、今迄散々コウをいびって虐めてた事を、本気で、ガクブル怯えて後悔するモンチッチ見たい(※相変わらず、ガトーに対して、無駄に鬼畜の仕打ち食らわすワイ)
…。
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闇の者:破壊者
『闇の者:人型』の進化形態。生命エネルギーと生物の新鮮な血肉を過剰に取り込んだ為、この形態へと変貌した。気性が極めて荒く、同じ闇の者でも、見境無しに、その剛腕で叩き潰す。体長は、立ったクマぐらい。そして、見た目の割に、俊敏に動ける。露出した心臓が弱点だが、心臓は合金並みに強度���。破壊者に遭遇したら、真っ先に逃げろ!奴の唸りが聞こえなくなるまで…! https://www.borderlessart.or.jp/ https://artnowa.org/ #障がい者アート #アート #芸術 #イラスト #絵 #絵画 #アウトサイダーアート #アールブリュット #Art #paint #picture #SDGs #福祉 #社会貢献 #CSR #障害者 ----------------------- 新作アートをFacebookでチェック! ----------------------- 日本最大数の障がい者アートが掲示される 障がい者アート専門ギャラリー「アートの輪」の作品は 毎日アートの輪フェイスブックページで公開中です! 「いいね!」いただければ新作がチェックできます! コチラから→ https://www.facebook.com/BAOArtNoWa Read the full article
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古参ネトウヨ垢の闇にようやくメスを入れられることになったけど、それが連中が執拗に攻撃した左派リベラルではなく軍事研究者によってというのは中々に興味深い。専門知への憎悪から出発しているのだろうな
[B! ネット] 「闇のクマさん世界のネットニュース」と称するTwitterアカウント(@CYXuAxfGlfFzZCT)に係る発信者情報開示および投稿記事削除の決定に関するお知らせ|堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi
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引き続き
レバノン🇱🇧シリア🇸🇾UAE🇦🇪特集
既にYouTubeにUPしておりますが・・
観ていただけたでしょうか⁈😆
youtube
ナスとゴマのペーストとして絶品のムタバル(ババガヌーシュ)とおまけにシャンクリッシュ作ってみました。
これですね!簡単に出来る上に絶品ですよ✨
ナスを見つけたらついついリピートして作ってしまいます!🍆今が旬なのでぜひオススメ✨
今回はシリアヒグマちゃんが案内してます!
シリアヒグマといえばヴォイテク🐻
なんと!動物まで戦争にかりだされるとは・・😭
殺伐とした兵士ライフの中でもきっとみんなの癒しの存在だったんでしょうね✨
ヴォイテクについてはこちら
しかし・・戦が好きな人てこの世にいるの?彼氏や旦那、自分の息子が戦争にかりだされるとか親兄弟が行ってしまうとか考えただけでもゾッとしますよね!!
戦をやりたいのは
お金儲けしたい一部の人だけでしょう・・
あちこちで火種を起こしてマッチポンプやってます!そしてマスゴミで洗脳し不本意な命令に従っていった結果で犠牲者が増えてます。
戦が起こる仕組みや、この社会システム・世界の真実、本質はまさにコレ・・
わかりやすく、元警察官だった方が紹介されています!
光と闇、すいもあまい もわかったら
この世がRPGゲームみたいだね!てことがなんとなくみえてきますな✨
そう!この世はゲームなんですよ・・
よくできておる
おばあちゃんがこの世は幻想?!みたいなことを言っていたんですが、小さい時はわからなかったけど今になってとってもしっくりくる・・・。
だったら、人生楽しまないとですね!
自分で設定してきてるんだからやりたいことあったらゲームオーバーになる前にやったもん勝ち✨
今まで、出る杭は打たれてましたが・・足並み揃える地の時代は終了しました!個性あふれる風の時代へ突入〜!
目から鱗のコチラもオススメします
地球に生まれた宇宙人へ
覚醒のゲーム
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とっても腑に落ちて納得✨
この方の声に癒されます。
わたしは早くみんなに気がついてほしくて
自分のペースでSNSやってます🤣わかりやすく説明できないけど、言いたいことを伝えてます。
とくに日本人🇯🇵 自分を大切に✨
みんなが自分のココロに従い自分を大切にしていったら、不本意な上からの命令になんか従わないでしょう✨
そうしていけば世の戦はなくなり平和が訪れるでしょう✨
自分に愛を💕
発動装置の自分のココロに聞いてみて✨
#発酵は発光だよ#nature#youtube#japanese food#fermentedfoods#微生物#ヨーグルト#food technology#ヴォイテク#シリアヒグマ#地球に生まれた宇宙人#マトリックス#発酵#菌活#なす#ナス料理#中���料理
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