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#釣り好きの人と繋がりたい
palakona · 7 months
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午後から…あれえ?
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
どうも、こんにちは。2月11日(日)「建国記念日」は、旧竜田川釣池…じゃねえや、寺口釣池に行ってきました。トップ画像は、寺口釣池から見た旧竜田川釣池です。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
さてさて、長い竿を振りたかったので、15尺まで振れる南陸桟橋に入ります。前々回入った西側は中セ池の常連さん3人組が先乗りしてはったので、1席空けて隣枡になる波除けパイプの横に入りました。箱池には珍しく南側の岸辺は丸くなっているので、桟橋に対して斜めに竿を出します。箱池なのになんで円形?フツーは四角ですよねwhy?
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
この竿が振りたかった。「寿るすみ 伊吹 白由里調」。12.6尺なので、尺数規定が11尺までの阪奈園へら鮒センターでは1号池に一つしかない長竿枡でしか振れないので使うチャンスがないんですよね。長竿枡に入れば良いんでしょうけど、今のところ2号池で結果が付いてきているので、1号池に行く気がしないなあ。なので、寺口釣池に来た次第。お昼ごはんも注文できますし。阪奈園HCじゃコンビニのパンばかりなので、たまにはガッツリと食事したいw。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
12尺の仕掛けはクルージャンのTKOの1号でシズ合わせしてあるんだが、水面がテカってるので試しにTKOを付けて振り込んでみたら、もろに逆光。なので舟水の「逆光オールマイティ宙」の7号…は先週阪奈園HCで破壊したので8号をつけます。つけたらズボッと沈んだので、TKOは1号でもオモリが乗るんですね。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
7時頃到着したので、7時40分頃釣り開始。隣の3人組は中セ池の常連さんで中セ池の話をしてはるので興味津々。結構大きな声で話してはるので丸聞こえなのだが、中セ池は不漁続きだったので、昨日の土曜日に新ベラを入れたそう。なので、お友達に電話で釣況を聞いてはったのだが、今日は釣れているそうだ。それを聞いて「明日は中セ池や」とワクテカしたが、振替休日なのに予定通り休業らしい。中セ池は平日の営業は火曜日だけなので。ところで釣りの方。早いペースでエサ打ちしたがサワリもなし。前回はFさん、MMさんが細かいまぶし粉で釣ってはったので、阪奈園HCのまぶし粉の粉の方(粒と粉)を用意していたのだが、思うところがあって早いエサ打ちを止めて細かいまぶし粉をつけたエサを置きっぱなしにしていたら、浮子がジワーッと抑えられたと思ったら「ツン」と節魚信が来た。ひょっとして池全体で1番乗り?まだ誰も釣ってないかもしれない。8時22分でした。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
ε- ( ̄、 ̄A) フゥー、今日は早々に楽になれたw。余裕をかましてiPhoneで写真を撮ったりw。箱池には珍しくこんな形状になっているので、真っすぐ竿を出すには桟橋に対して斜めになる。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
まぶし粉は、菅原商会の3号で手数を稼ぎながら、ここぞというところで阪奈園HCの粉を使う。テンポよくエサ打ちするより、気配がある時は誘わず置きっぱなしで待った方がいいみたいだ。2枚目も阪奈園HCの粉で結構待っていたら「ツッ」って感じの小さい魚信で釣れた。今日は珍しく先行してる。お隣はまだ釣れてないので、「今日は長い竿が良いのか」とか言ってくれる。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
周りもボチボチ釣れ始めたころに3枚目。菅原商会のまぶし粉3号でサワリがあったので、エサ落ち目盛が出るまで結構待ったら釣れました。全部綺麗な節魚信なので気持ちいいです。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
魚信が止まったら、波除けパイプの交差が���になる。15尺で届くので「魚光」の15尺に変更。お昼まで30分ぐらいなので、お昼前に尺数変更しておく。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
日が高くなって逆光じゃなくなったので、浮子も舟水の「太PC底」の9番。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
釣池でちゃんとしたお昼ごはんが食べられるのは有難い。とんかつ定食です。美味いけど、今日は温め無しでした。チーンってしてもらった方がいいね。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
午後の部は15尺で開始したんだが、サワリが1回あっただけ。お隣の3人組は、前々回howellsさんが入った席の人が15尺に替えてから釣れだして3枚ほど釣ったかな。久しぶりの長尺はぎごちないし、柔らかい竿なのでタスキの振り切りでダウンジャケットにフッキングすること数回www。カッコ悪う〜(^▽^;)。風も出てきたんで12.6尺に戻す。
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2024年2月、寺口釣池(奈良県) iPhone11
だが、しかし…終了間際にサワリが続いたものの喰い魚信がなく、乾いてしまった手網が再び濡れることはなかった…
(ノ_-;)ハア…
ということで、2月11日は、皆さんの竿が曲がらない時間帯にポンポン釣って見せて「手練」を演じてみましたが、すぐに化けの皮が剥がれて午後0枚でした…。合計3枚。
では、また。
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japandreamscapes · 2 years
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Fishing fleet on the move #japan #ig_japan #japandreamscapes #blaininjapan #日本 #写真好きな人と繋がりたい #写真 #ファインダー越しの私の世界 #旅行 #旅 #travel #travelphotography #photooftheday #fishing #fleet #hokkaido #釣り #北海道
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air-photograph · 1 year
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逢魔時
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#Canon #EOS #一眼レフ
*
#photo #photography #写真撮ってる人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #写真好きな人と繋がりたい #空間 #space #静寂 #silence
#空 #sky
#海 #sea
#夕日 #sunset
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mas1800 · 2 years
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熊本より 渓流釣り師の皆様あけましておめでとうございます^ ^ メインフィールドが数年前より不調なんで隣県へ 先月の下見で昨年の台風の影響で渓相が変わってるのはわかってたんですけどσ^_^; 渋いというより生命感が感じられませんでした ルアーマンとも話しましたが厳しい状況ですT^T #山好きな人と繋がりたい #みんなの登山記 #みんなの登山部 #九州の山 #渓流釣り好きな人と繋がりたい https://www.instagram.com/p/CpaBsRsPMso3U-Vxn44s-d_lUgHm-dwWrD01r00/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kaoriof · 30 days
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、���燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあ���、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ
昨晩タイトルにある今年公開の映画「ミルクの中のイワナ」の試写会に行ってきたので、この感覚を忘れないうちにすっかり久しぶりになってしまったブログを書こうと思います。先のモンゴル遠征で久しぶりの「味」を噛み締めて刺激をもらい、その時の釣行記も書くつもりだったんだけど、動画の方が先かなと。
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さて、この映画はその名の通りイワナにまつわる映画であり、「種を守るとはどういうことか?」にフォーカスした映画。釣り人、漁協、研究者と様々な視点からイワナという魚を通して語られるそれぞれの思いが心地良い音楽と共に情報として頭に流れてくる映画でした。
そんなに何本も観て語れるほど映画は観ないけど、こういうドキュメンタリー映画はそのメッセージ性故にある一方を批判的に捉えたりとかすることも少なくないように思うんだけど、ミルクの中にイワナは誰も傷付いたり悲しんだりしないように微笑んでいるような感じ。
監督もプロデューサーも釣り人であり、縁あって渓流釣りと出会いイワナの魅力にハマった人たちで、そんな人の作った映画が普段釣りや魚に深く関わらない多くの人たちに届いて欲しいなと思いました。
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イワナって釣り業界的な目線からすると「バズらない」カテゴリーと思うんです。フィールドの懐や釣り方がテクニカルである色々な要素から、渓流釣りの花形といえばやっぱりヤマメであったりサクラマスになるのかなと感じてます。釣りをしない人に知って���渓流魚は?と聞いたらきっとヤマメとかアユとか答えそうというか。
イワナは釣り方よりもそこへ辿り着く迄のプロセスにロマンがあったり、地域ごとに違うイワナの特徴とかを楽しめる魚好きにこそ刺さる魚なんだろうなと。くるぶしぐらいの水深でも力強く生きる獰猛な魚であると同時に、釣りの難しさに面白みを見出す分野ではないような。
そしてイワナ好きの多くはそれでいいと思ってすらいるというか、少なくとも僕は別にイワナ釣りや源流釣りがめちゃくちゃ流行って欲しいとは思ってないんだけど、これだけ多様性に富んで可愛らしいイワナという大好きな魚が注目され、人と関わりを持つことでこそ守られていく未来はとても素晴らしい。
正直このイワナを取り巻く今の環境や危機感ってある程度釣りをした釣り人なら多分誰でも分かっているというか、多かれ少なかれ考えたり同じようなことを感じていたりすると思っていて、だけどそれを言語化したりこんな形にして届けることができない。
自分自身映画を見ながら知らなかった真新しいことに出会ったというよりも、こんなに綺麗な伝え方があることやマニアックな魚であるイワナをこんな風に扱ってくれたことへの謎の感謝(?)みたいな気持ちさえありました(笑)。何かを創造できるってかっこいいな。
不思議なものでイワナが抱える問題って、今の人間と自然が抱える色々な問題にも繋がっていて、イワナの棲む幽谷と人間の住む町は遠く離れているけれど、きっと誰にとっても全く関係のない話ではないはずなので、是非たくさんの人に目に届いて欲しいと思います。
A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ:  https://trout-inthemilk.com/
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yudai-mush · 1 year
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感想、ティアーズオブザキングダム
感想というかメモ。ネタバレあり
クリア時ハート16個、がんばり2周、マスターソード、賢者フルセット
プレイ時間は100時間は超えてたかと
ブレワイと無双含め、ゼルダシリーズ大体やってる人間の感想
ゲーム性
・戦闘
ブレワイより楽になった!どこかで苦戦して詰まるということはほぼなく、進めやすかった。注目対象が分散するのが1番のポイントかな?あと素手でアイテム投げれるとことか
特に今回は魔物も凶悪になってたり地底とか怖いフィールドもあるし、パーティ組んだようなわらわら感は精神的にも助かるとこあった
ただ賢者は全員出してると誤操作が多いかな…アクションの一部として使えた英傑の気軽さを引き継いでほしかった
これは鍋も使えると聞いて最近作ったやつ。バイクにしたいんだけど難しい
・ゾナウギア
初めの頃が慣れなかったが、既製品とか青焼きが出てきて便利になった。あんまり試せてないのでこれから遊ぼうと思う
乗り物は物理とかできると上手く作れるのか?自作すると、つんのめったり進まなかったりでけっこう苦戦する
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・右手スキル
恒例の、ネーミングがまんまでカッコよくはないけどわかりやすいやつ
スクラビルドで剣に岩というギャグみたいな状態に始めは「ええー…」となったが、最も役にたつ武器だった!しまうと岩が縮むのね
あとくっつける時のパチンという音が良い。糊っぽいけど固定されたんだなとわかるし、組み立てる感じが出る
トーレルーフは出て確認してる間停止するのと、戻れるのが助かる。もはや手のパワーってなんだよって感じだけど
・アイテム
ちょっと多すぎる…というか探しづらいのかな。矢につける素材とかズラーと並んでるし。自分で中身をカスタムできるポーチがほしい
あと効果つかないコスプレ服は、ミニゲーム景品とかがよかった…!ミドナ装備はめちゃありがたかったです!
ストーリー
・操作
クリア優先してたから、なににせよ何か取り出さないといけない億劫さがちょっとあった。リーバルトルネードは便利だったな…
前作できなかったとこがちょっと便利になってるのは良いね。雨天時クライミングとか武器入れ替えとか料理履歴とか
中盤くらいまでラウルさん黒幕では?などと疑っていましたすいません。たぶん黒っぽいデザインと、エネルギーの緑色とかゾナウのデザインがどっち側にも見える感じじゃない?新キャラだったし警戒してたな
序盤から暗い!おそらくサイドのチャレンジを挟めば和む場面も多かったんだけど、メインまわりだけやってると不穏と閉塞感で沈みがちだった。ラスボス戦手前までほんとに帰りたい気分だった
そういえば初めの頃に出たトレーラーと、本編のムービーはやや変わってるような?トライデントの絵とか出てない?てかトライデント使ってきたっけ?
不穏さを際立たせるのがゼルダ(偽とかウワサ含む)の不可解さだった。はじめに残留思念とか言われたら「え…?」てなるのよ。ムービー内のゼルダすら禁断の術を使おうとしてるし
でガノンドロフが作った人形というのがなんだか予想外。ムービー説明には魔物と書いてあるけど瘴気魔なのか?というか魔王前から瘴気を操れることに関して言及あったっけ?自然に発現した能力?
あとファントムの武器に「コタケコウメ」って入れてません?なぜ入れた、好き
本丸戦はなんか笑ってしまった。「待っています」は魔王が吹き替えしてんのかなとか。神代の存在だからみんなが「魔王?封印戦争?何それ?」状態で説明してくれるのも親切だなとか
正直英傑に比べて子孫たちはまだ若いというイメージがあるから、本人が助太刀に来るとちょっとビビるよね…仲間のHP気にしなくていいのは嬉しいね
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お遊びだろうけど、ゲルドでもなく風タク文字な理由とか、ツインローバ出る?とかいろいろ考えちゃったよ
※妄想として瘴気を操る術を教えたのはツインローバじゃないかと思ってる
時系列はやや混乱してる。ムービー通しで見返してようやく理解できてきた
急に空島が現れたのは、前から浮いてたけど視認できない高さにあったってことでいい…?でトリガーは魔王復活だった感じ?ミイラドロフは既にゼルダを知ってたから、ゼルダが過去に飛んでいろいろやったから空島が出たわけじゃないのよね?
これゼルダが秘石を手にしなかった場合、リンクは朽ちて敗北ルートだったのか?
秘石必要だったかな?と思う
能力倍化と龍化に関連性がなくてよくわからんアイテムだなという印象だった
あと善悪関わらず効果があるのに、見えるとこに普通に身につけてるの危なっかしい。まあそれがもたらした悲劇と省みていたけど
トライフォースの話はほんとに出てこなくなった。ブレワイでの見直しのひとつだったのかな
けど文様としてソニアの腕にもゼルダにも出てたし、存在はしている…?
あとマスターソードは建国時にはまだなかったのかな?これを造ったといわれる女神と、神の末裔たるゾナウは無関係?このへんよくわからない
キャラクター
全体としては本編と外れたチャレンジも含めて、人々に作用することが強調されてたと思う。ブレワイ後だから厄災を祓った剣士というのが周知されてるのも新鮮
あとはテリーやキルトンで、知りもせず恐れることへの言及多いなと思った。頑張って地底潜ってくださいってことかな
無双がいい感じに繋ぎになってる。チューリは無双で出てなかったら忘れてたかもしれない
・プルア
無双とも変えてきたな!赤が効いてる
「カカリコ村の族長さんが美人」でインパもアンチエイジしたのかと一瞬思った
・カッシーワ
でてこないんだなー。てっきり馬宿の楽団にいるのかと思ってたが。彼は英傑のためのキャラだったんだね
イーガ団として生きるの楽しい
・イーガ団
今回の最大の癒やし!ブレワイの奈落を繋げてくるとは思わなかった
バナナ要素を除けば機械いじれるし調査できるし普通に優秀な集団だな
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・ゾナウ族
ラウルさん、始め「ヤギかな?」とか思ってたが龍な!だから爪鋭いし鱗紋なのな。手がいい声で喋り出した時はびっくりした
龍化とか急に出たなと思ったけどゾナウは龍信仰てブレワイから出てたし、ゾナウ族自体も龍の特徴があるしで突拍子もないわけではなかったのね。さりげないので気づきにくい
この種族自体は天から来た?らしいがどういう…?宇宙人?天空人?他所から来た民族が王になって周辺一帯を統治するって言ってきたわけね、うーん。確かにガノンドロフ的には嫌だろうな
あとなんで滅びゆく種族だったんだろう
・タウロ
良いギャップ具合だ!けっこう傷痕あるから戦闘も強いと見た。それか気になると茨だろうが突っ込んでくタイプか
・ヨナ
ネーミングとか装飾で出身の違いを出してておもしろい。別の里はハイラル国外ってこと?幼馴染とか年上とかいい設定だなもう
・ガノンドロフ
ずっとミイラだったらどうしようと思った、ベストタイミングで完全復活してくれた。てかミイラ状態で喋れるのちょっと意外だった、唸るだけかと。ドアップ映しもありがたいね!スクショしまくった
魔王化で角生えて逆に弱そうに見えてしまったなんでだろう。そういえばラウルにも角あったぞといういらぬ疑いをもったりもした(ラウルさん疑いすぎ)
ゲルド族、当時どういう状態だったの
魔王化する前まではみんな従ってたの?さすがに魔物とつるむ人にはついていけないでしょってことで賢者候補が別で出てきたのか
ムービーで馬乗ってるけどさ、砂漠にいる間はスナザラシに乗ってたりしたのかなあ
フィールド
ゾナウの建物も饕餮紋のような中米のようなプラス枯山水でおもしろい
地底嫌すぎる!ミネルさん参加でだいぶ楽になったが…しれっとダンジョンボス置かないで
反対に天空が天気よくて良い対比になってる
回生の祠とか、ブレワイの厄災関係はほぼ出てこないのがちょい寂しい。ガーディアンの骸とか撤去したのかな
てか城の地下いろんなもん埋まりすぎでしょ、古代シーカーのさらに下にガノンドロフ封印されてるとか…ハイラルの地盤穴だらけだよ…
音楽
トレーラーで二胡のゼルダの子守唄が入った時はピンとこなかったが、龍化の話が出たとこで納得。
あの逆再生?BGMはだいぶ苦手で何度聞いても慣れない
地底BGMも、もっと陽気になったらいいな…根の解放具合で変わってこないかな
モンスター
ボス戦
ライクライク、ギブド懐かしいね!
ホラブリンはトワプリのボス猿を思い出した
イワロックがトーレルーフで弱体化したのが衝撃。体内通れるってどうなの怖い
手の瘴気魔はガーディアンと同等に「来ないでー!」という動きをする。初見はダッシュで逃げた…。未だに効率のいい倒し方がわからない
グリオークは遠くから眺めるだけにしている
余裕なくて変な格好で戦わなきゃいけなかったよ(下シーカーにしてるけど多分ハイリアズボンだった)
復活ガノンドロフと戦えたので満足!さんざん罵倒されたぜ!過去作の空き瓶とか釣り竿みたいなお遊びがあるか試したかったが、そんな余裕はなかったぜ
魔王状態でゲージが中央外れたのも笑った。あと自信満々の笑顔がたくさん見れたのも良いね!立ち絵の表情はなんだったんだ?
やっぱり巨体で身のこなし軽いのが良いなあ…強い。回避されてめっちゃ嬉しくなっちゃったよ
いやー強くて楽しかった!ボス戦入るまでの地底がほんとに嫌だったので魔王に会えて逆に安心した
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魔王化以降は、曲もデザインも終焉さんの主張がわりとあったのと、そのあと自我もいらんとか言いだしたのでちょっと寂しかった…。ガノンドロフでいてくれ…仮に勝てても喜ぶ自分がいなくなっちゃうでしょ…
自害に近いんだけど、やや自暴自棄な感じが魔王ぽくないなあ…と思ってしまった
まあこの後の演出のために龍化させないといけなかったんだなーとか思い返してる。結局魔物駆除になってしまってもう���虚しい!
で空中ステージは変なことしなければ死なない易しさがよかった。ちょっと胴体の弱点に目が行きづらい?しばらく目を狙ったりしていた
音楽いいね!メインテーマだし、ボス戦というか勝ちステージの曲というか。地底から上がった爽快感もあるし、サックス?が意外でおしゃれだ
ほか
そして、消滅…。この後の展開、演出優先でやや強引な気も。強制半裸とか奇跡とか空中変身解除とか
空中キャッチの演出は最高だったが、もう戻れないとか言ってたのにサラッと解決しちゃうんかい
スクショ1500枚越えてて笑った
ブレワイも含め、もののけ姫とか宮崎駿作品の魅力を分析して取り入れてる感ある。あと日本のデザインとかあえて入れて個性にしているのかも
ハテノで買った家ゼルダに譲ったの?そして自分は最新式のマイホームへ…完全に武器コレクション置き場にしちゃってるけど、いっぱい置けるのは嬉しい
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tatsumine · 1 year
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ありがとう戦友(釜石シーウェイブス)
釜石シーウェイブスは今シーズン限りで退団する選手11名を発表。外国籍は一人もいないので、おそらく別途発表があるのでしょう。すべてを出し切って引退を決めた選手、今シーズン活躍してくれた選手、なかなか活躍の場がなかった選手、怪我で歯痒い思いをしながら次の人生に踏み出す選手。
それぞれに多くの思い出がある選手たちで、今は名前を見るだけで、彼らがフィールドでスクラムにすべてを込めたり、気持ちよくブレークしたりするシーンが目に浮かんで泣けてきます。
選手たちはみんな自分の息子みたいな、そして自分の戦友みたいな、そんなふうに思える釜石でラグビーをしてくれて本当にありがとう。
HO隈本浩太、PR3寺脇駿、LO西井利宏はチームが解散した宗像サニックスブルースから今シーズン加入。慢性的に安定したHOとプロップが不足している釜石のスクラムに安定感を与えてくれました。大漁旗が繋ぐ縁で釜石に来てくれたことを本当に感謝しています。しゅんしゅんはまだまだ十分続けられる年齢、くまと西井も難しい決断だと思いますが、二人とまだまだ続けられる年齢です。どのような決断をしても応援しています。頑張って
No.8中野裕太、キャノンは2016年に加入。タツジ、ぶんた、ジョー・ピーターセン、オスカ、堀田、佐々木と大幅にメンバーが入れ替わり始めたころの釜石に入ってきて、抜群のボールキャリーとスクラムコントロールで釜石の主将も務めてくれました。メディア対応もファンとサービスもとても丁寧で、激しいプレーとは裏腹なギャップが可愛い選手でした。34歳、神戸製鋼出身のNO.8っていったらこのあと13年も活躍した前例がありますからね。ぜひ現役を続ける道を探ってほしいですが、どのような道をとってもそれはきっとキャノンにとって正解です。応援しています。
SO片岡領、CTB福士周太、WTB佐々木紘、FB下山輝。領はSOとしては器用なタイプではなかったけど、そこを修正すればきっと才能は開花する、福士くんは怪我に苦しんだ、紘と輝はなかなか試合に出場できず歯がゆかったと思う。怪我とか色んな事情もあるだろうけど、みんなまだまだ若いんだから、ぜひラグビーを続けてほしい。
CTB佐々木裕次郎。オスカ、堀田さん、裕次郎と新卒で東海大のセンターが3人同時に入団したときはとにかく驚いた。これで釜石のセンターは10年安泰だと思ったけど、シーズンイン前に堀田くんが退団、よく、12オスカ、13裕次郎の並びはなんとも言えない空気が漂っていて好きでした。なんとも港の香りのする名前のこの選手はとにかくラグビーより釣りが大好き。膝をやってしまい、選手を続けることができず、引退位を決断しました。まだまだ若い。これからの人生のほうが今までの倍くらいあります。釜石で得た経験を新しいステップで生かしてほしいです。
CTB菅原祐輝、気が付けばたくやに次ぐ古参。でもまだ20代。ウィングでもセンターでもできてスピードもありガッツもある。細かいテクニックはあとから付いてくるってタイプでした。どっちもできたっていうのが不幸だったのか幸運だったのか。現役を退いても釜石には残ってくれるのかな。釜石で新しい道があることを祈ります。
吉⽥ ⻯⼆ HO 7年(2016-23シーズン)
ちょっと特別な選手。釜石を離れるということに関してはマイケル、ぶんたが同時に離れたとき以来のショック。しかし一度は引退を決めていたのに、釜石のために兼任コーチとして残ってくれて大輝にあとを託してくれた。タツジは2010年に拓大から加入しましたが、1年で一度チームを離れ、5年セコムに移籍し、2016年に釜石に帰ってきてくれました。中村彰、伊藤大輝、芳野寛のバックアップとして出場することが多かったけれども、中村選手が近鉄に移籍して大輝が育つまでの期間、スターターも務めてくれた。出れば抜群のディフェンスセンスとスローイングテクニックでチームに安定をもたらしてくれる選手でした。試合を離れるととても朗らかで親しみやすく、人の話をきちんと聞いてくれるナイスガイ。釜石の選手の中でマイケル、ぶんたくんと並ぶくらい良く話した選手です。今回の引退に伴い、釜石シーウェイブスを離れる決断をしました。これからの人生、全力で応援しますよ。一緒に飲めたらいいんだけど、俺、酒飲めないんだよな…。
とにかくみんなありがとう。2016年のスコッドを見ると残っているのはたくやとダラス、オスカ、小野キャプテンの4人、そのうち2人は出戻りだからね。本当に生まれ変わる時期なんだと思います。ニーニー、セルヒオ、セタ、ヘニー、ジョシュ、ダス、ベイリー、外国籍選手も書くことのできない選手ばかりだけど、きっと半分くらいはいなくなっちゃうんだろうな、悲しいけど、選手たちのステップアップを考えると笑って送り出してあげないといけません。
いくつになってもこの日ばかりはなれることはありません。
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⁡ ⁡ 首都高湾岸線と工場地帯に沈む夕日。 ⁡ タプタプと大きく緩やかに揺らぐ 波に癒されませんか? ⁡ ここは釣り施設として柵が整備されていて、 たくさんの釣り人が釣りを楽しんでいた😊 ⁡ 撮影している最中にもアジなど 釣れていたので楽しそう🎣 ⁡ 釣り人に釣られてしまわないように 気を付けて撮影😂 ⁡ ⁡ 🗓撮影日: 2022年9月 📍ロケーション: 東扇島西公園 🔗photo by: @i_love_photos.jun 👈 ⁡ ----------------------------------------------- #レタッチレイトレック2022 #kanagawaphotoclub #kawasaki_townscape #東扇島西公園 #夕日 #写真好きな人と繋がりたい (川崎東扇島西公園) https://www.instagram.com/p/CjBsraEv9al/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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skuyreo · 20 days
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Sat / Sun
君の寝起きから始まった土曜。
観たいのある?
ーー ナイッ!
ゼロスタートを切った休日のホラー鑑賞会。じっとりジャパニーズホラーを選んだはずなのにずっと笑ってたね。ホラーを観ていたはずなのにね。
2本目は俺が気になってた海外ホラー、ライト/オフ。海外のフィジカル強めお化けに珍しく間の抜けた声が漏れては自分の声にツボる俺とそれに釣られて笑う美波ちゃん。結局ずっと笑い転げてたね。
映画が終わってからはだらだら話したと思えばお互い脊髄反射で相変わらず会話してて。内容のない時間も笑い合えたね。また明日って約束だけして。
今度は俺の寝落ちから始まった日曜。
夜中寝落ちてしまって、ゲームを一緒にできなくて不貞腐れている俺に、"明日は着信アリ、観ようね。"って笑ってくれて。
朝も"おはよう。ちゃんと寝れた?"って笑い掛けてくれる君が、花みたいな人だなと思った。(絶対直接本人には言わないけど)
有言実行、着信音アリ。1,2って観たのに全然伏線繋がらなくて意味わかんないし眠いしで、ホラー観ながら寝落ちる猛者な俺等。
お互い好き勝手違う音楽流して歌って、互いの話なんて適当に聞いて適当に受け答えてるのに不思議と居心地のいい時間。異性でそんな人本当に珍しい。
俺は君のことを当てるのが酷く得意みたいだね。なんでも1発で当てられちゃう。本当に初めましてなはずなのにこれだけ分かってしまうのはもう運命だな。なんて言えばきっとこれを読んだ君は"ちょっと違うかも。発言がアイドル過ぎるかも。"なんてケラケラ笑うんだろうな。次から口癖の"〜かも"を言うたびに100円ね。
君との時間はいつも穏やかで本当に心地良い。
このささやかな幸せがずっと在り続けて欲しくて。
そんな俺に次の約束を君がくれる。
美波語で言うなら、そういう君がめろいです。
p.s.次はピザハットにしてみるね。
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palakona · 14 days
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約2ヶ月ぶりの釣行
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
どうも、こんにちは。休日は、耐え難い猛暑を避けて引き籠ってましたが、9月は今年の漁期の最終月ですし、猛暑も和らいだのではないかと、hrkさんにお誘いいただいて、9月7日(土)は渓流釣りに行ってきました。現地に到着すると、入渓点には釣り人らしき車が点々と停まってる…。前回、hrkさんと釣行した時にも、最初に提示された待ち合わせ時間が早くて驚いたんですが、最近はガチ勢が来てるので、夜明け前に到着して夜明けと同時に入渓する感じなんだとか。僕無理ですわw。目当ての谷には先行者2組。第2候補の谷にはhrkさんの若い友人さんが2組に分かれて入渓しているらしいので、Uターンして別の谷へ。しかし、道中の林道で大型トラック2台と離合してしまいw、鬼バックで延々と後進する羽目にw。途中、離合できそうな幅員になったので端に寄ってみたんですが、トラックがファーン!とクラクションを鳴らして…おっとジムニーが後進でガードレールに当たりそうやった。危ね〜(汗)hrkさんが車を降りてオーライ、オーライってやってくれたのでなんとか離合できる場所まで辿り着けました。やっと今日の入渓点に着く時にhrkさんが「(釣人の)車が停まってませんように…」と呟いていましたが、空いてたので入渓出来そうです。競合が激しいw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
hrkさんには、年長者としていつも「年功序列やで」と言って聞かせているんですが、今日も先に釣られてしまった…やるじゃないか(イツモマケテナイ?)
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
僕にもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!ってスレやんか。hrkさんが「(鉤に出てるので)渓流のスレは1尾ですよ」とフォローしてくれたんですが、カウントするかどうか保留にしますw。今日は渋いんですよ〜。これで最後やったら釣果認定しなアカンw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
水量タップリで良さそうやねんけどなあ反応が少ない。朝はアマゴの動きが鈍いんやろか。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
やっと釣れた〜。ボウズ脱出〜!!小さいけど1尾目!ってことで、最初のスレはノーカンにしますw。今日のロッドはウジニッキ。高かったのに使わな勿体無いからw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
ふう、2尾目。紀伊半島のアマゴとしてはアベレージサイズかな。丸っこいパーマークに黒帯でカッコいい地アマゴです。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
タンポポ…じゃないな。写真撮ったら花の名前を調べることができるアプリがあるんですが、有料だったので使うのやめましたw。そこまでして花の名前知りたくなかったんですが、意外といいかもなあ。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
10時頃になったんでちょっと早いけど昼食かな?フライベストにパンを2個入れてきたんですが、1個目を食す。旧Twitterのヘラ釣り界隈ではロンデニ(ロングデニッシュの略)が流行ってるけど、これも食べやすくて美味いっすよ。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
パンを食べてから、この谷にしては良型の地アマゴを2尾釣ったんですが、これが一番デカいかな〜。6尾目。地アマゴが釣れる谷って貴重ですよね。
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2024年9月、��伊半島某川 iPhone11
日が高くなってからアマゴの反応と型が良くなってhrkさんのテンションも上がってきました。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
地アマゴじゃないな。放流してんのかなあ。天川では、成魚放流のアマゴは野迫川村の養殖アマゴを買ってるって昔聞いたけど、野迫川系統なんやろか。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
ゴッツイ流木。渓相がかなり変わってましたが、台風の影響で相当荒れたんかなあ。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
好ポイントをhrkさんに譲ってもらったので「釣らいでか!」とズイっと前に出てキャストして喰ったからアワセたら…お前かい!!!
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
谷泥鰌が釣れました…細っ!貴重な地アマゴやから大きく育って。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
キノコを撮ってみましたが構図が決まらん。一応アマチュア写真家なのでw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
この谷の最後のアマゴ。11尾め。「つ抜け」できました。久しぶりの釣行やから嬉し〜。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
この谷って水量がなくなる頃、林道が近づいてきてサクッと退渓できるイメージやったけど、両側が森になってアレっ?夏も釣りに行ってたhrkさんの方が詳しくなっていて、林道の終点を通り越していたみたい。14時頃退渓。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
このまま帰るかって話もあったんですが、まだは早いし別の谷にちょこっと入ってみました。入り口の瀬でいきなりhrkさん釣らはった。今日は不調じゃないんですかw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
交互に先行を交替しながら釣ってるんですが、僕の回で暗がりの流れのある淵。期待して下流側から攻めてるとフライが消えたからアワセたらコイツが飛んできた。またお前かい!!!
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
たまに反応はあったけど、hrkさんが足跡を見つけたらしいので午前中に誰か入ってたかな〜。予定した退渓点が近づいてきたので「アブラハヤ1尾か〜」と思っていたら、瀬の岩の横でバシュっと気持ち良い出方。有終の美でいいんかなw。
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2024年9月、紀伊半島某川 iPhone11
さ、帰ろ。
ということで、9月7日はアマゴ12尾、アブラハヤ2尾でした。hrkさんも不完全燃焼と言いながら釣ってましたよ。
では、また。
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hiroshinokoe · 28 days
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動画①↑
あかん、、ヤベっっ
大好きな一流バスプロと
昔大好きだった一流ミュージシャンが一緒に
バス釣りしてる。。
色んなバスプロがいる中、
秦さんのバス釣り動画は、みてて楽しい。
誰よりも楽しんでるようにみえる。
GACKTも動画②で言ってるけど、
秦さんの声は凄くええ声で、引き込まれる。
解説も上手いし、この人の伝え方は説得力があるというか、ルアーやたら欲しくなる笑
少年からおじさんまで幅広い年齢層からファンがいる。この人の純粋にバス釣りを楽しむ姿と、自分のだけでなく色んな人を巻き込んで、釣りを楽しむ姿がカッコいい。
『俺達。』と名乗ってる理由をこの動画で初めて知った笑 やっぱり人との繋がりを大切にしてるんやな〜
ほんでGACKT氏めちゃくちゃキャスト上手いやないか!
MALICE MIZERの時も、バス釣りやってたみたいで、気になって、昔の映像YouTubeにアップされてみたわw
シマノ最高級の竿とリール使ってるし。似合ってる。
さすが一流は使う道具も一流だ。
それにしても、声がちょっとLive中なのか?枯れてらっしゃるな。
お肌防御と身バレ防止なのか、全身包まれてて、全く誰か分からんけど、もうちょいいつもの姿で、バス釣り楽しんでる表情も観たいな〜
動画②↓
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こんなん観てたら、めちゃくちゃバス釣りしたくなる。。
あーー😩やりたい。
自分が住む大阪エリアは自宅からの距離でバス釣りが純粋にできるところは淀川ぐらいしかない。しかし淀川はムズ過ぎるで、行く気になれない。
それ以外のエリアは遠い。
経済的に余裕出てきたら、
琵琶湖にまた通いたい。
バス釣りの原点琵琶湖。思い出の琵琶湖。
あと、室生ダムにも行ってみたい。
まだ最高記録は54やから、ロクマルさまに
出会ってみたい。ロマンを求めて。
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senpenbanka0426 · 4 months
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アサガオの約束 - ChatGPTと書いた小説
前回ChatGPTを使って書いた短編小説を全体的に加筆修正して一通り繋げたものになりやす。だいたい6200文字くらいの小説になったわ。
 
幼馴染の男の子と女の子がいました。二人は喧嘩をすることもありましたが、互いの家へ遊びに行くほどの仲でした。しかし、男の子の家庭はかなりのお金持ち、方や女の子の家庭は貧乏でした。 女の子は男の子の家に行くといつも美味しいお菓子をご馳走になっていました。男の子はある日、高級クッキーを餌に女の子へ自分の宿題を差し出しました。「宿題やってくれたらクッキーあげる」「本当?」女の子は疑いながらも宿題をさらさらと終わらせました。男の子は約束通りクッキーをあげました。女の子は喜んでパクパク食べました。
 
二人は夏休みを迎えました。自由研究をどうしようか、と男の子は考えていました。先生は友達と共同でやっても良い、と言っていました。そんな時、女の子が遊びにやってきました。クーラーの効いた涼しい環境で女の子は宿題をやろうと思って来たそうです。男の子の母親は彼女の家庭が共働きで留守だった事も知っていたので笑顔で彼女を家に通しました。男の子はラッキーだと思いました。部屋にやってきた女の子にまたお菓子をチラつかせて自分の分の宿題を差し出しました。「自分でやらないと怒られるよ?」女の子に��う言われた男の子は「じゃあ、答えを見せて」と言いました。女の子は、しょうがないなぁ、と言いながら自分が終えた宿題を彼へ渡しました。
 
そうして男の子は続けて自由研究について話し始めました。「植物の観察でもしようかなって思ってたんだけど」女の子の提案に男の子は乗りました。アパート暮らしの女の子へ男の子は自分の家の庭でやることを勧めて自分も自由研究をやろうと思いました。 しかし、いざアサガオの種を植えて自由研究を開始すると、男の子は面倒になって女の子に全て任せてしまいました。女の子は毎日水やりをし、丁寧に観察記録をつけていました。男の子は、また女の子に「自分の分も書いて」とノートを差し出しました。「もー、本当に怒られるよ?字も全然違うのに私が書いて良いの?」と女の子は言います。男の子は仕方なく女の子の記録を見ながら自分のノートへ書き写しました。男の子は一応、記録を見せて貰ったお礼に自分のプリンを女の子にあげました。女の子は笑顔でそれを食べました。
 
夏休みはあっという間に過ぎていきました。女の子は相変わらずしっかりと宿題をやり、既に全てを終わらせていました。男の子はダラダラと女の子の宿題を隣に置いて丸写しをしていました。女の子は「ちゃんとやりなよ」と言いますが、お菓子を出されると断れず、男の子に宿題を貸してしまいます。男の子は女の子が単純で助かったと思いつつ、お菓子を食べる女の子をチラリと見ました。ポッキーをポリポリ食べる彼女はまるでペットとして飼える小動物みたいでした。試しに男の子は自分のポッキーを一本、女の子の口元へ差し出すと女の子は嬉しそうにそれをポリポリと食べました。
「……」その時、男の子は心臓がドキッとしたのが分かりました。慌てて宿題の方へ向き直りましたが、男の子は心臓の高鳴りが何なのか今はまだ分かりませんでした。
 
夏休みは終わりました。結局、自由研究は女の子が殆どやったような物でしたが、先生は気づかず、二人の自由研究のノートに花マルをつけてくれました。男の子は女の子が怒って先生に密告するんじゃないかと思いましたが、そんな事はありませんでした。
男の子はあの日の胸の高鳴りについて考えていました。あの日、男の子は初めて女の子を可愛いと思いました。今まで女の子と一緒に遊んでいてもそんな事を考えて見たこともありませんでした。しかし、今は他のクラスメイトの女子と見比べると女の子が何か特別に見えるような気がしました。これが何なのか男の子は理解できそうで理解できません。ただ、彼はこの事を誰かに話す事は絶対にしませんでした。
 
ある日の放課後、男の子はランドセルを家に置いてから宿題とお菓子を片手に女の子の家へ向かいました。古いアパートの呼び鈴を押すと女の子が出ました。「もー、また宿題を見にきたの?」そう言われるのが分かっていた男の子はお菓子を見せびらかしました。「むー、しょうがないなぁ」女の子はそう言うと、家へ男の子を招きました。
女の子の両親はまだ仕事から帰っていませんでした。暗くならないと親は帰ってこない、と前に聞いたことがありました。男の子はアパートのちゃぶ台で宿題を広げながら女の子の答えを丸写しし、さっさと宿題を終わらせました。そしてそのままゴロリと横になりました。「お行儀がわるいなぁ」と女の子に言われましたが、男の子はこの古いアパートの居心地が好きでした。テレビもない、スマートフォンもない環境ですが、女の子がいます。自分が持ってきたお菓子を女の子と食べながらダラダラする放課後が一番楽しいと思っていました。
 
二人の学年が一つ上に上がりました。幸い二人共同じクラスにはなれました。しかし、周りのクラスメイトの雰囲気に合わせて男子グループと女子グループに自然と分かれていきました。男の子は他の女子生徒と談笑する女の子をチラリと見ました。段々と距離が出始めている事に焦りを感じていましたが、クラスメイトの中には女子と絡む男子を笑う者もいました。男の子は学校で女の子に話しかける機会をすっかり無くしてしまいました。
そんな時に学校行事のバス遠足がありました。皆で自然と触れ合い、お弁当を食べます。男の子は女の子と一緒に過ごしたいと思っていましたが、男子のグループから外れることもできず、諦めていました。しかし、弁当を広げる時に、たまたま女子のグループと近くで食べる事になりました。他の女子生徒とお弁当を食べる女の子を見ると、地味な弁当を食べていました。そうして、おやつの時間になると、女の子は弁当を仕舞ってお菓子を食べる友達を見ていました。女の子はお菓子を買って来なかったようでした。去年の遠足も彼女はお菓子を買ってきていませんでした。 男の子は男子のグループを少し離れる事になりますが、去年と同様に自分のお菓子を彼女へ上げました。「……今年も良いの?」「良いよ。その代わり、また宿題見せて」女の子は照れながらお菓子を受け取りました。男子のグループに戻ると、からかってくる者もいましたが、男の子は気にしない事にしました。
 
ある日、クラスメイトの噂話が男の子の耳に入ってきました。何組の誰々が誰に告白した、といった感じの話でした。男の子は、噂話に女の子の名前が出てこなかった事に安心しました。女の子は相も変わらず学校生活は真面目で、他の女子と談笑していました。 男の子は、段々と自分のこの気持ちを理解し始めていました。しかし、この気持ちを女の子へ伝えるにはまだ勇気がありません。周りから今の噂話のようにからかわれる恐れも感じていました。男の子は、いつまでもお菓子を使って女の子の気を引くことしかできませんでした。まぁ、それでもお菓子で宿題と女の子が釣れるので、ある意味、一石二鳥ではありました。
 
そうこうしていると、バレンタインの季節がやってきました。男子生徒は皆、浮足立ったり、ショックを受けたり、悔しがったり、様々な様相を浮かべていました。しかし、男の子は何も変わらない一日だと思っていました。女の子の家はチョコレートを買って誰かにプレゼントするような余裕のある家庭ではありませんでした。男の子は女の子からチョコレートを貰えない事は分かっていたので何も期待していませんでした。
しかし、自分の下駄箱を開けて驚きました。小さな箱が三つも入っていました。彼は頭の中が真っ白になりました。女の子以外の女子生徒からチョコレートを貰ってもどうしたら良いのかわかりません。手にとって悩んでいると友人の男子生徒がラッピングされた箱を指指して「三つも貰ってる!」と叫びました。男の子は慌ててカバンへ仕舞いましたが手遅れでした。噂は広まりチョコレートを貰えなかったその他の男子から恨みや羨望の眼差しを浴びることになりました。
 
放課後になって男の子は自分で選んで買ったチョコレートと宿題を持って女の子のアパートへ行きました。女の子は驚きましたが、笑顔で受け取ってくれました。女の子は貰ったチョコレートを食べながら男の子へ聞きました。「三つもチョコレートを貰ったんでしょう?お返事はちゃんとしたの?」男の子は言葉に詰まりました。貰ったチョコレートにはそれぞれラブレターが入っていました。しかし、男の子はそのラブレターに応えるつもりはありませんでした。 「……」黙っていると女の子は「ちゃんとお返事しないと可哀想だよ」と言いました。女の子の言葉を聞いた男の子は宿題を写し終えてから家に帰り、便箋を取り出しました。三枚も手紙を書かなければならない状況でしたが、男の子は何とか書き終えました。宿題より疲れた……。男の子は来年のバレンタインがどうなるのか怖くなってきました。
 
学年がまた一つ上がりました。そして、とうとう中学校受験がスタートします。男の子は両親の期待を背負っていました。しかし、女の子は受験の必要がない中学校へ行くことになりました。男の子は薄々分かってはいましたが、やはり同じ学校へ通えないことがショックでした。
男の子は自分より女の子の方が頭が良いことは分かっていました。はっきりと言えば自分が行く中学校に相応しいのは彼女の方だと思っていました。経済の理由が進学の選択になる事にモヤモヤした気持ちにさせられましたが、彼にはどうする事も出来ませんでした。それに、これから宿題を見せて貰う事もできません。彼女に会う理由をどうやって見つけようか彼は悩みました。
 
悩みながらも男の子は無事、受験を合格しました。卒業が近づいた頃、アパートへ行って男の子は女の子に聞きました。「またお菓子を持ってくるからさ、違う学校へ行っても遊びに来ても良い?」女の子は笑顔で「もちろん良いよ!」と答えてくれました。男の子は安心しました。
 
中学校生活が始まりました。男の子は教科書の進む速さに驚きました。宿題を丸写ししてきたツケが回ってきたのかもしれません。男の子は何とか成績を落とさないように勉強時間を増やしました。しかし、結果的に女の子と会う機会を全くと言っていい程、なくしてしまいました。
そして、そんなある日、塾へ向かう道すがら、女の子が他の男子と談笑しながら帰宅している所を見てしまいました。男の子は、やはり同じ学校へ行けなかった事を深く後悔しました。
次の日、男の子は、塾の合間に女の子のアパートへ行きました。久々すぎて女の子は凄く驚きましたが、変わらない笑顔で出迎えてくれました。「全然、来れなくてごめん」「ううん、大丈夫だよ。久々に会えて嬉しい」彼女の言葉に男の子は心底安心しました。「今度はちゃんとお菓子を持ってくるから」塾の時間が迫ってきていたので男の子はそう言ってアパートを後にしようとしました。しかし、女の子は「ううん、何も持って来なくて良いよ!」そう言って手を振ってくれました。
 
中学生になって初めての夏休みがやってきました。男の子は中学校の課題や宿題の量に驚きました。それでも夏休み前に女の子と会う約束が出来ていました。 夏休み二日目、女の子が家にやってきました。男の子の母親は久々に会う女の子を笑顔で迎えてくれました。 男の子はいくつかの課題を女の子へ差し出してみました。「もー、宿題を手伝わせる為に私を呼んだの?」「そうじゃないけど、今はそれもアリだなって思ってる」と笑って答えると女の子も笑ってペラペラと男の子の宿題を見てみました。「凄いね、全然教科書の進み方が違う」「やりたかったらやっても良いよ」「遠離しておく」彼女は笑って宿題を返しました。
男の子は夏休みの間だけでも女の子と何かしたいと思いました。「……またアサガオを植えてみない?」「えー、また私だけ水をあげることにならない?」笑う女の子に男の子は「今年はちゃんとやるよ。約束するから」女の子は少し考えているようでしたが、笑顔で「それじゃ庭に行こう」と言ってくれました。
今度こそ二人で育てて花を咲かせるつもりで植えました。夏休みの間だけでも、彼女と何か共通のものを持てる事が彼は嬉しいと思っていました。そうしてアサガオは見事に咲きました。「今年はちゃんと出来て良かったね」女の子がそう言って笑うので男の子もつられて笑いました。
 
その後、季節はどんどん巡っていきました。そうしてまたバレンタインの季節がやってきました。男の子は恐る恐る下駄箱を開けました。今年は四つのチョコレートが入っていました。男の子は、どうしたものかと思いつつ、急いでカバンへしまいました……が、またも友人に見られてしまいました。「毎年毎年、お前ばっかり貰いやがってー!」友人の恨みと羨望の眼差しと叫びに彼は苦笑いで逃げました。 男の子は四通のラブレターの返事を書き終えてから自分で選んで買ったチョコレートを持って女の子の家へ行きました。女の子はチョコレートを見て喜びましたが、「でも、私は何もお返しできないよ?」と言います。男の子は、「何もいらない」と言いました。本当は自分もチョコレートに手紙を入れようかと思いましたが、まだ自分の気持ちを言葉や文字にする勇気がありませんでした。
 
更に月日は流れ、高校受験が始まりました。男の子はまた両親の期待を背負って名門の高校を受験することにしました。しかし、やはり女の子と同じ学校へは行けそうにはありませんでした。彼女は就職に力を入れている高校へ行くと言っていました。大学へは行かず、そのまま働くのだと言います。彼は彼女こそ大学へ行き、能力に似合った仕事へ就くべきだと思っていましたが、彼女の選んだ選択を応援するしかありませんでした。 
 
高校��は無事に二人とも合格しました。新しい環境に慣れるのに苦労はしましたが、勉強についていこうと思えば、あっという間に馴染んでいきました。
高校生になってから初の夏休みが始まりました。彼は夏祭りへ彼女を誘いました。高校生になった彼女は女の子ではなく女性になっていました。彼は彼女へポッキーを差し出した時の事を思い出しました。それと同時にまた心臓がドキッと脈打ちました。彼は、夏祭りでようやく彼女の手を取り、繋ぎました。彼女は驚きましたが、同時に微笑んでくれました。祭りの帰り際に二人は昔植えたアサガオの近くで昔話をしました。そして、彼はやっと言葉にして彼女へ気持ちを伝えました。
彼女は、彼の気持ちを受け入れました。通う学校も目指す将来も全く違う二人でしたが、絆は本物でした。
 
その後、二人は高校を卒業しました。彼は大学へ、彼女は就職しました。彼女は仕事先で男性からお付き合いを申し込まれる事もありましたが、全て断っていました。彼もお金持ち故か、女性からのアプローチもたくさんありましたが、早く彼女の為に自分も働くことを考えていました。
二人は長い長い付き合いになりました。彼は働く彼女を迎えに行って、二人は無事に結ばれました。その後、彼女は彼の勧めで大学へ入り、新たな挑戦を始めることにしました。彼はやっと彼女を支えることができるようになり、自分が男の子から一人の男になれた気がしました。
二人の家の庭には毎年アサガオが咲き続けました。
おわり
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mas1800 · 2 years
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阿蘇外輪山 冠ケ岳周回 ノーマルタイヤで行ける十文字峠からスタート すぐに雪を踏みながら進む☃️ 鉄塔コース登山口から冠へ🏔 登頂後 人が多かったので写真撮って地蔵峠方面へ下山 グリーンロードは 真っ白でした(゚o゚;; #山好きな人と繋がりたい #みんなの登山記 #みんなの登山部 #九州の山 #渓流釣り好きな人と繋がりたい https://www.instagram.com/p/CnKPbd0vZSX/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kosuke-nakatsuka · 4 months
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短編小説書きました!
初めての作品です。これで俺も作家レビュー。。。!
これからも漫画やゲームといったメディアにアダプトできると良いなと思っています。
よろしくお願いします!!👍👍👍
________暗い真夜中。
ある一軒家の中に、大人1人、子供が1人いた。キッチンやバスルームを繋ぐ少し広めなリビングルームを、電球やシャンデリアたちが琥珀色のか弱い光で照らす。
男性なのか女性なのか、2人の関係は、親子なのか、兄弟/姉妹なのか。どう捉えるかはあなた次第。
大人はスマホを、ただただ弄っている。その画面に向けられている表情は、
穏やかな気持ちなのか、無心なのか。それともどこか怒りを抱いているともいえる複雑な顔つきだった。
子供が歩く。それはほふくではない。
何かに掴まったり、体を揺らしつつも、足のみで歩けているため少なとくも生後9月以上といったところか。
口を半開かせ、ふらつきながらも腕を前に上げ、早く早くと大人の方へと進む。
手が座っていた大人の膝に当たる。その時既に深夜に差し掛かかろうとするころ。
疲れからか、子供はソファや膝の上にはあがれず左頬を膝の先に軽くぶつけながら座り込んでしまった。
大人がスマホを閉じて左に置く。
自身の右脚なのか虚空なのか。柔らかな絨毯の上に座りながら1点を見つめる子供の両脇に、それなりの血管や骨組みが浮き出た両手を引き伸ばす。
耳に聞こえるのは、注意を向けても電気の通う音や時々の暖房、偶に雪を潰し駆け回る車の音ぐらいか。
殆ど無音な室内に、腕と袖の生地が擦れ合う音が目立ち響き渡る。
子を持ち上げながら振り返らせ、腰の上に座らせた。
そのまま脇に右手を通してお腹を支え、左手ではスマホをまた取って、一緒に見るような形で再びいじり始めた。何をそんなに見ているのか。大事な情報やそのやり取り等ではなさそうだ。
すると、腕を伸ばしたために手首が少し。露わになる。
なんてこたあない、よくある光景のはずだったが、子供の脳がある違和感を察知させた。普段は手首など見ても気にしかったが、その内側が、子供の注意を引いた。
そこには、横に引いた線のようなものが、幾つもあった。スマホを持つ左手だけじゃない。右手にさえもあった。
そう、それらは傷跡だ。普通なら何があったか聞くかも知れんが、やはり子供か。直ぐにその傷跡に触れる、大人の左手首を、優しく左手で掴み、右手ですりすりと撫でていく。その感触は、他の肌と同じようにつるりとはしていたものの、軽く赤みがかっていたり、でこぼこしていたりと、やはり自分にはない、どこか異常なものだと確信した。
直感と言うべきか本能とでも言えるのか。子供が持つ小さな心臓は徐々に徐々にとその心拍の稼働する頻度を上げていった。
 ドキドキしている。
子供が膝上に座り始めて少しが経ったか、すりすりとしていた手を止め、当てた状態でゆっくり、大人の方へ顔を向ける。
視界に下目使いの顔が映る。眼が数ミリ移動し、こちらと目があった。子供の視線を感じてスマホに向けていた視線を、子供に向けたのだろう。
子供が口を開ける。
大人の目を見て、喋り始めが掠れながらも、今見ているものは一体何だと質問を投げかける。
ねぇ、、、。どうしてここ、線が着いてるの?  目を八の字に、少しだけ寄せながら言った。
大人は口をほんの少し開け、丸くした瞳を軽く細め、1呼吸して優しく答える。
それはね・・・
大人はスマホを切ってもう一度、左側のソファに置いた。
もう一度視線を合わせる。
これは・・・私が自分を傷付けたの。嫌なこと、辛い出来事がたくさんあってね。自分を痛めつけて楽になろうと。。 
               死んやろうと、思ってやったことなの。
  ___なんてことだ。
嫌な予感。直感が的中してしまった。
重いものを持ち上げたり、知らないことを教えてくれた。誰よりも強く、何にだって負けず、支えてきてくれた。
愛してくれていたと思い込んでいた人が、自分を切って血を流していた。
 そんな人だったなんて、子供は当然、思いもしなかった。空いた口は、塞がらなくなる。
し・・・ぬ・・・・?
そんな言葉、0歳児だって知っている。簡単な単語だ。
上がり始めた鼓動が、呼吸に現れ始める。
もし死んでいなくなってしまえば、自分は何も出来なくなる。呼んだらいつだって来てくれて微笑みかけてくれた人が死んでしまったら、夜中に電気もつけられない。1人で寂しく名前を泣き叫びながら、恐らく自分も続いて死んでくのだ。
そんな幼きながらの想像が不安を誘い込み、やがて涙として姿を現す。
や、、、やだよ。。そんなの、嫌だよ〜!
 声を荒がせ、体を揺らす。それでも視線は、ずっと合わせたまま。
大人は軽く目で微笑んだ。子供をまた持ち上げると、向き合うように振り向かせる。
そして小さな体を、その両手ですグッと抱き寄せた。
目を閉じて微笑み、顔を頭にあてる。昨日した、優しいシャンプーの匂いだ。
心臓の鼓動を感じる。寝る時いつも感じている、なんでなんだろ・・・何故か安心する音だ。
声がおさまり始めると、大人は目を開いて顔に両手を当てながら、親指で涙を拭った。そして再び優しく微笑み、穏やかな声で、語りかける。___
フフフ・・・。
 でもね、そのとき我慢できたおかげで、乗り越えてきたおかげで、今の時間を生きれて、今の私があるの。
この世で出会う多くの人、
人間というのは、みんな弱くてもろい生き物なの。
1人じゃ生きていくどころか、産まれて存在することすら出来ない。
誰だって、君がいつしか見た怖いと感じた人だって、誰かに支えられたから生きているし、誰かを支えたいという、思いやる気持ちだって、きっとどこかに必ずあるはずなの。  
いつしか子供の表情は、悲しみや恐怖よりも好奇心のような、ポカンとした顔に変わって見つめ続ける。
どんなに辛いと思っても、立ち去りたいと思っても。。。
私は生きていくことができた。
今のひととき。
この嬉しさ、喜びや幸せの恵みを目一杯、感じられるの。
子供を自身の目線へ抱え上げ、大きな笑顔で言う。
         
だから君に出逢えた。_____
その口調や表情は子供にとって、初めてと言って良いほどに幸せそうで、明るげな声だそうな。
子供の顔はさらに力が抜け、うっすらつ目と口を閉じ始めた。
自らを傷付けて死のうとしていたとしても、強くいてくれたからそばにいられる。その安堵感か。
長い話で難しかったのか。
ただ単に夜遅くで眠くなってしまったからのか。
理由は我々には分からない。
その子供を大人は優しく肩に抱き寄せて、背中をポン ポンと叩いた。2人の肌が触れ合う。
・・・もう寝る?
ほっぺとほっぺをくっつけたまま目線を向けて、そう言った。
      ・・・ん。
そのままゆっくり立ち上がり、2人は寝室へと向かった。
子供は今回のことを覚えていてくれているのだろうか。
一元一句は覚えていなくとも、こんな話を交わした、といった程度には心に留めてくれてるだろうか。
定かでは決してないが、本人には至って重要なことではない。
何故なら時間という命、人生を共有して過ごすことが出来たのでだから。
例え誰にも覚えられなくても、一緒にいたという事実は変わりない。
勿論、憶えているならいるだけで嬉しいけどね。
_____________________________〜〜おまけ〜〜______________
   
そして月日が経ち、子供は大人になり、大人は老人となる。
日の明るい光が差し込むある一室の白いベッドで青い毛布をかけて寝る老人。
隣にはその老人と接続されたコードや医療器具と、その機械。
ダークオークの焦げ茶色で暖かい雰囲気と、医療機械やベッドの冷淡な色の対比(コントラスト)が不釣り合いってやつだ。
___そこにコツコツと足音が鳴り始める。
ゆっくりとこちらへ向かっているようだ。
姿を現したのは、かつて子供だった大人。ジーンズにパーカー、ジャケットとモダンな服装をしている。
部屋の端にあるパイプ椅子を片手でベッドの脇に移動させると、そこに腰をゆっくり下ろす。目線は相変わらず、合わせたまま。
老人が目を開けた。いや、閉じているように見えていただけで、ちゃんと最初から開けてたかも。
2人は微笑みあっいる。
首もろくに動かせないため、近くに来て座った人が誰なのかを知ると、老人はさらに笑顔を見せた。あのときのままだ。
すると大人は老人の上がりかけていた右手をサッと取る。メロンの筋のようにシワがある。強く生きてきたことを示す証拠だ。
老人の口がゆっくりと開く。
だが何も喋らない。筋肉が衰えているのだ。無理して喋ろうとするものなら心臓に負担がかかっちまう。
大人は顔を近づけて、ゆっくりと、優しい顔、口調で言った
    もう・・・大丈夫だよ。
少し震えがある。瞳も輝いたと思ったら、やっぱりか。涙が溢れ出てしまった。
老人は右手を触れられている大人の両手と共に動かし、大人の頬へと寄せる。
また、あのときみたいに。
涙を拭ったのだった。
老人は更にはにかみ笑う。昔と変わらない。幸せそうな目だ。
右手はゆっくりと腰に降りていく。
この時、2人は最後まで笑顔を欠かさなかったのであった。
終わり
うんこうんこ。
うんこっこ。
なう(2024/05/25 02:05:07)
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etanchan · 5 months
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あたしはあなたにはなれない
昼間に書くのは珍しいですね。いつも寝る前に書いています。不眠が加速していたのでブルーライト避けで最近辞めてました。純粋に書きたいと思わなかったしね。まとめておきたいことが終わったので暇だし書き残そう。ずっと書きたかったことでもある。
旅行に行きました。
旅行が嫌いです。子供の��からあまり好きじゃない。修学旅行も小中高ずっと行きたくないなぁと思いながら義務で行ってた。ここ数年は年に1度だけ毎年同じメンバーで近所にのみ行ってた。静岡とか栃木とか。それも去年はなくて、正直ホッとしてた。旅行、本当に嫌過ぎる。嫌だけど年1は頑張ろうという気持ちだった。「卒業アルバムってマジで要らないし場所取ってるから捨てたいけど、捨てたら人間として何か大事なものを失う気がするから実家に置き去り。」と同じ気持ちで、旅行したくないけど全く旅行をしない人間になるのは逆に怖くて頑張ってた。でも基本行きたくない。長距離移動が苦手。家が好き。旅行で得られる経験と、旅行で得るストレスが釣り合ってない。どんなに仲が良くても誘われたら断っていた。結婚式と葬式と旅行とBBQは基本行かない。繰り返しになるけど、嫌いだから。
そんな私が旅行に行きました。いつものメンバーじゃない人と。その人へのお礼のつもりで、自分の殻を破ることでしか誠意を見せられないな、そういうつもりで覚悟決めて行ったのですが、思いの外うまくいったので、逆に旅行させてくれてありがとうみたいな感じになってしまい、恩を返すつもりがまた恩に着ることになってしまった。なので感じたことを書き残しておこうと思う。その人と破綻して全てが嫌になっても、起きた事実を忘れないように。
2泊3日。目的は仙台で行われるイベントへの参加。でも彼が福島県が故郷なのでついでに実家に顔を出したいとのことで、まず1日目に福島県へ行きました。初めて会う人とドライブするなどして過ごした。人と会うのが多分好きなので、そういう目的の旅はいいのかもしれない。ずっと会いたかった人だったしね。観光となると楽しまなきゃ感が出るけど、君に会いに来たよだと急にフッ軽な感じがして、気負わなくてよかった。夜は飲みに行って、いかにんじんを食べたりした。郷土料理に触れるのも案外悪くはないのかもしれない。義務感あるけどそれもまた思い出みたいな。因みにいかにんじんは別に好きじゃなかった。夜はひとりでドミトリーに泊まった。ずっとカプセルホテルに泊まってみたかったんだけど機会に恵まれず、また男性のみみたいなところも多いので、泊まれずにいた。カプセルホテル探してたら古い建物をリノベしたおしゃれなドミトリーが見つかったのでそこに泊まった。4人部屋で赤の他人と寝るの面白いなぁって。多分旅慣れてる人たちだったんだろう。嫌な気持ちにはならずに無事朝を迎えた。ドミトリーの斜向かいにお寺があって、そこにねこが何匹か住みついてた。朝散歩した時に撫でるなどした。そうやって行く場所全てでねこの友達を作っている私は。千葉のねこ、練馬のねこ、福島のねこ、仙台のねこ。ねこと酒はどこにでもあるし、ねこと酒きっかけで友達が増えることが多々あるので、ねこと酒が好きで良かったと思った。
2日目は仙台へ移動。在来線で1時間ぐらい?かけて向かいました。電車は寒冷地仕様でボタン押さないとドア開かないタイプ。田舎だからか日曜日だからか、乗った電車は全部座れたな。嬉しかった。途中川沿いの満開の桜並木に出会った。急に窓の外がありえないぐらい美しくなってびっくりした。見惚れた。嬉しくなった。あとから調べたら白石川堤一目千本桜というらしい。1200本のソメイヨシノが植ってて、8キロもあるらしい。本当の千本桜だった。眼福。朝早かったからまだ花見客もいなくて、純粋に川と桜だけがずっと流れていって、ほんとにまばらにしか乗ってない乗客も、みんな黙って流れる景色を見ていて、なんかすごかった。夢とか創作みたいな景色と空気だった。電車から桜が見えるなんて知らなかったのもよかった。そのあとは月並みだけど牛タン定食を食べた。麦飯ととろろ。ネギが入ったテールスープ。あと定規揚げ。食べながら彼のお兄さんと話した。大人になった兄弟を並べるのは面白い。イベントに参加した後、ホテルにチェックインしてお風呂に入ってから晩ご飯を食べに出かけた。2泊目はアパホテル。旅行嫌いはアパにも東横インにも入ったことがない。お風呂が思ったよりよかった。小さいけど露天があって、日曜の昼だから誰もいなくて、大変快適。なんでこんな��くまで来て人混みにうんざりする必要があるんだよ。という気持ちにならなかったのがよかった。人混みも別に好きではあるけど。露天風呂の壁に書かれていた「虫さんや葉っぱさんもお風呂がだいすきです。見つけたらそっとすくってあげましょう」みたいな注意書きがかわいくて嬉しかった。風呂って変だよなぁって思った。夜は牛タンカレーと牛タンのたたきを食べた。そもそもルゥが美味いのに、でかい塊の牛タンが煮込まれてて天才だった。あとなんか日本で初めて牛タンのたたきを出した店らしい。知らんけど。美味しかったです。帰りにいちご飴を食べた。今年は彼とたくさんいちごを食べれて嬉しい。彼とじゃなくても嬉しいけど。夜は手を繋いで一緒に寝た。いっぱい頑張っててえらいねぇって言われて、そうだぞ私は今めちゃめちゃ旅行を頑張っているんだぞという自意識。寝る時になって泣いた。疲れてるのと、自虐性質でいっぱいになって泣いた。心の中であり得ないぐらい自分のことを虐め抜いてることに気づいた。言われなかったことを悪く想像して勝手に傷つくっていうよくない癖。直したいなと思いながら眠った。
3日目は松島に行くと決めていた。朝7時からやっている老舗っぽいお蕎麦屋さんで朝ごはん食べた。少し待ったけど美味しかったし、女将さんが優しくて、帰る時にいってらっしゃいって言ってくれて、それだけでまた来たいなんて思ってしまった。あと七味がめっちゃ美味かった。買ってくれば良かった。そのあと30分ぐらい電車に乗って松島へ。旅行の嫌いなところ第二位、観光。何観光って。意味ある?興味ないんだが。となっている自分の機嫌を取るために、私がだいすきな漫画、ハチミツとクローバーの聖地巡礼を絡めてなんとか気持ちを乗せた。竹本くんが自転車でたどり着いた場所が松島で、瑞巌寺。ある程度の区切りをつけるきっかけとなったのが、五大堂へ続く透かし橋。同じ場所に行くんだと思えば多少楽しみだった。晴れていたら遊覧船に乗ろうと思っていたが、あり得ないぐらい晴れていたので乗った。島々を見るための遊覧船だが、海苔と牡蠣の養殖を見れたのがよかったという独特な感想。カレーパン、笹かまぼこ、おせんべいなどの食べ歩き。あとは竹本くんと同じように缶コーラを用意しといて、飲んだ。少し写真も撮ってもらって、あぁ今思い出を作っているなぁという自覚がすごかった。晩ご飯に3回目の牛タンを食べてから帰りたかったので、時間を潰すために仙台駅近くの猫カフェに行った。地方都市の平日昼間の猫カフェは最強です。完全にオススメ。東京だと外国人がいつでもいるからね。3回目の牛タンは焼肉。厚切りと普通のと味噌と。3回目なのに3種類食べた。厚切りは誇張なしで拳ぐらいあった。牛タン以外の肉も全部質がいい良い焼肉屋さんでした。ハラミ、美味かったなぁ。あとハイボールも丁寧に作ってくれてて美味しかった。〆にアイスを食べてから少し過去を回想して、新幹線に乗ったよ。帰りの新幹線はずっと泣いてた。嬉しくて。感動してた。旅行が楽しいということに。達成感もあった。でも家に帰りたい気持ちもあって、なんか色々丁度良かった。
頑張ってくれてありがとうと言われた。頑張った。私が彼のことをすきな気持ちをわかってもらえたような感覚があった。頑張れたのは彼に誠意を見せたかったから。彼のことがすきだから。彼と出会ってから私は久しぶりに、ずっと彼とあと自分自身に真面目に真っ直ぐ向き合っている。健全な人間関係。とは言い切れないけど、自分の気持ちを誤魔化したり、相手に無理を強いたりしないでいる。この気持ちを諦めたくない。負けないと信じたい。すきなものをすきだと言い続けたい。表面じゃなくて根幹を愛したい。
旅行というと、ストレス発散とか気分転換に良いとされている行動のひとつだ。リフレッシュ。正直意味がわからない。こんなにストレスの強いものはない。お前ら狂ってるよと思っていた。いやまだ思ってる。そういう大衆の意見から外れていることは自己肯定感の低下に繋がる。しかも持続的なものだから社会不適合感も煽られる。旅行が嫌いなだけで非人間感まで得ていた。なので今回旅行を遂行できたことで、少し人間になれた気がする。ちゃんと楽しかったと思えるんだ。そんな自信をつけた。リフレッシュできたかと言われるとそれは残念ながらできてない。慣れればそうなるもんなのだろうか。分からない。
死にたいと思った分だけ、生きててよかったが来るのかもしれない。ここ1年ぐらいずっと生きててよかったと思っている。心の底から思う。感動して泣くこともある。あの時死なないでよかった。生きててよかった。そういう時は大体きれいなものを見ている。世界が美しいと知ったとき。でもそれはひとりじゃ見られなかった、知れなかった。誰かと一緒だから出会えた景色であることが圧倒的に多い。そうなると、君に出会えてよかったとなる。彼に出会えてよかったと、途中からはそればかり考えていた。こんなに旅行が嫌いだと言ってる人間をこんな遠くまで連れ出してくれてすごい。勇気があるなぁと。強いと思った。僕も強くなりたいと思った。
とはいえやっぱりストレスが強かった。特に行く前。準備が終わって、あとは当日を待つだけの数日間が1番しんどかった。行きたくないとか死にたいとかずっと思って泣いてた。自分には遠すぎるとか長すぎるとか。主に不安と心配。うまくできるかどうか分からない不安と、うまくいかなかったときに自分を守るために逃げる場所がない心配。他人に迷惑をかけるんじゃないかという心配。こんなだったら家にいたほうがいい。失敗してやっぱり旅行は嫌いだなんて改めて結論が出てしまうくらいなら行かないほうがいい。旅行嫌いのコンプレックスが頂点まで達して毎晩泣いたし全く眠れなかった。ただ、仕事中に牛タンがモチベになったのも嘘ではない。楽しみではあった。食いしん坊め。あと旅行中もあまり眠れてない。元々不眠だし場所が変わると眠れないタイプだから仕方ないことだけど。休めないクセにスイッチがずっとオンだったから、旅行から帰ってきた翌日はずっと知恵熱が出てた。こうやって書いてると本当に負担が大きくて笑う。それでも俺はやり遂げたんだ!という自負。
人の故郷に触れるのは2回目だ。1度目の時も感慨深いなぁとは思っていたけど、今回はよりそう感じた。彼の後輩とお母様とお兄様に会った。こういう場所でこういう人たちに囲まれて育ってきたんだという、ひとつの答えが目の前にある感覚。彼のことはすきだけど、顔とか声とか性格とか、そういうのは好きじゃない。好きじゃないというのは語弊がある。好きではある。けどファーストインプレッションであぁこの人のことすきだなと思ったのは、多分こいつは恵まれた環境で過ごしてきたんだということで、今まで積み重ねてきた経験や出会いを好ましいと思った。それを見てきたのだから、そりゃあ感慨深い。みんな優しかったなぁ。もっとお話しして仲良くなりたかった。
頑張ってくれてありがとう、俺も楽しかった、俺の好きな場所と好きな人に会って楽しんでもらえてて嬉しかった、そう言われて、これ以上ない尊重だなと感じた。自分が楽しむことで相手を喜ばせちゃった。これはヤバい良いサイクルの中に入ってしまったかもしれない。このまま高め合って幸せになってしまうかもしれない。今後から目が離せないな。とか言って特に何もないのが人生だったりもする。
大変忙しい時期に2日間お休みを頂いたので、職場にお土産を買っていった。笹団子?ずんだ餅?みたいなやつ。すると同僚から「お土産いただきました」「ごちそうさまです」「どこ行ったんですか?」「牛タン食べましたか?」と声をかけてもらえた!多分これ当たり前のことなんだけど、旅行嫌い人間からするとヤバいことなのだ。こっちは自分の旅行も嫌なので他人の旅行に興味なんか1mmもないのだ。だって話を聞いても行きたいとか思わないから意味ないんだもの。他の同僚が休憩室にお土産を置いてても、あーなんかお菓子があるなぁ程度にしか思ったことがない。そんな非人間に対して、どこに行っただの何を食べたのだの声をかけるなんて。ヤバい。ヤバすぎる。超嬉しい。松島に行きました。牛タンは3回も食べました。楽しかったです。お休みありがとうございました。え?!?!?!私!!!!!人間じゃん!!!!!!!!今超人間なんですけどーー?!?!?!大興奮である。構ってもらえて嬉しいという大変原始的な感情。旅行すごい。お土産すごい。人々の文化的な営みの仲間に入れてすごい。旅行終わってるのにまだあるんですかーーー?!ってなった。次からはお土産をいただいたら興味を持って軽い雑談をしようと思いました。すみません今まで無味乾燥にお菓子だけ食べてて。
さて、じゃあ旅行が好きになったかと聞かれると、別にそんなことはない。ずっと嫌いだったものを��んなに急に好きにはなれない。ただこの3日間のことは好きだった。楽しかった。行くまでの気分の落ち込みもなかったことにはならない。確実に嫌だった。楽しかったからいいや!とはならない。誰とどこに行くかが大事なので、旅行ならなんでも!みたいなことはない。とっても限定的な旅ではあったが、私にも楽しむことができるんだという光明を得たのは大きい。今年はもういいけど、来年なり再来年なり、もっと未来でもいい、またどこかに行けるかもなぁという希望を抱かされた。実際に行くかどうかは分からない。ただ希望を持ってるのと持てないでいるのとでは生きやすさがだいぶ違う。他の苦手なことも挑戦してみようかななんて気持ちにもなる。
貴重な経験だった。連れて行ってくれてありがとう。また僕をどこか遠くに連れてってくれますか?
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