#転生した元奴隷、最強の貴族になって年上の娘と世界最強を目指します
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saiyef · 2 years ago
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Died a Slave, Reborn a Noble: Becoming the Strongest With a Daughter Who's Older Than Me
Tensei Shita Moto Dorei, Saikyou no Kizoku ni Natte Toshiue no Musume to Sekai Saikyou wo Mezashimas
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nullak · 1 year ago
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下書き
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従弟制のもとで意味の分からない負担を強いられているすべての人々、気の毒
『♪悲劇のヒロインになって愛情と金がほしいな私は何も悪くないから』は最も強く共感した歌詞の一つかもしれないね
忍耐を欠く故に経済的心労をより多く得ている人間、移民を積極的に入れたら一番苦労する社会階層にいるだろうに、異文化圏の住人が隣人になることを不安に思わないのだろうかということは、ヘサヨを見ていて思う疑問
バービー、俺よりは一回り上くらいの世代の、Twitterには嫌気の差してる欧米リベラルの人が「いつもの“フェミニズム”のお説教ですねー 及第点以下ってこともないよ」と言っていたのでまあ、別にそうなんでしょうね(完)でそれ自体に対しては見なくてもいいな、で終わってしまう
もしかして実家暮らしで欲しいものがないので金を貯蓄でため続けるよりはオタクグッズを買って経済を回すオタクの方が偉いのでは…?という気もしてきたな(けどそんなに欲しいものないし…)
『ゲイは弱い。だが俺は強い。だから俺はゲイではない。』
Dlsiteで寝取られが大人気なの、《罪悪を犯さないと性交できない・女を手に入れられない》という物語が大人気だから(《モテは加害性》説は今どきインターネットでも叩かれがちなので…)
人類、初音ミクの奴隷奉仕種族になるしかないっぽいな
上下前後左右が全部物理的位置関係だな…と気がついたときに面白くなれるかつまらなくなるかに人生を楽しく生きるコツがありそうだね とは思った
本当に恥ずかしくてしかも火種になるから向こうには書けないこと、こちらで書けばいい
インターネット(ツイッター)から出会ったことのある人間、二人
髭を剃る。ハイデガーを読む。
しれっと生きているみたいな顔しながら性交経験のある人間は本当に許せませんからね、シッチャカメッチャカの人間のほうがマシですよ
ネコチャンは解き放たれました。では我々は?まだです。
創造的な仕事をどうたら言うやつってイン���ラ就業者のことを主体性に欠ける負け犬だと思ってるのかみたいな疑問や偏見(けどワークライフハーモニーって役所の企画書らしいから普通に嘘こいてるだけか…)
うおおお忙しいウオオオ死ぬ
pixiv巡回しているうちにあれでフィニッシュしたいなっていうのが見えてくる→ブックマークへ…のルーティーンがある
メロリとミーミンのジトジトのレズセ
味方キャラより敵のデカいスキンヘッドの露出のほうが気になるの辛くなってきた
七実がビデオの中の牛になることで冬芽の持ち回りは以上にスッキリするがともかく義父に犯される回(なんで?)
どういう受容からどういう出力が起きろ、あなたに良心があるのであれば、という言い方は最も嫌いな偽善者仕草の1つだった
「自殺教」とかで検索して、けどよく見るともろにセックスの話だったの世界のよくわからない事は前世からの宿業に任せて気にしている流れ、仮説ということなんですよ、いぶそうもエバーもそう言っていた(かなり読みに関係なさそうな奇習のせいなのがバレたりなんだりかわいそう #tweetgen
優生主義者なのにカスみたいな地元のどうでもいい老人の寿命を延ばし金を貰うことに加担しているのに傷ついていたけどだんだん慣れてちゃんとやりがいを感じられるようになってきた(大層な思想がないので)
タツキ・漫画、沙羅クセェ…って思う気持ちと普通に好きな気持ちが同居しているので全員頑張ればいいじゃないですかみたいな感じ
施術済みの睾丸を持ち、定期的に医者から睾丸のチェックを受けるヒト
犯罪性よりはまあ実際に即している気がするしいいんでねえかと個人的には思うけども、だ(加害性)
工場終わりポイント、冷房がないし歩き続けるし機械音はヤバいし靴も重いし水飲んだりトイレ行く暇もないし普通にトロくて怒られるし
法が遡って適用されないのは単に事実の指摘ではという気がするぜ
家族愛・主の愛からの類推が効くのこっちの方だし友情とか生存の必須条件じゃないけど異性愛の獲得は誕生の理由・存在意義・血の継承に関わってくるから
というか友情・友愛のほうが恋情・愛情と比べて不可解で意味不明だしどういうものなのかわからないだろ、の気持ちになってきた
インターネットでしか支持を得られていないものに対して控��めで諦め気味なみなさんが結婚制度の話題になると途端にイキり散らかしてしまう様子、かなり不可解に思っている
アイのうたくらいには君は彼方面白いし見られるべきだと思ってるんだよな
セブンスドラゴンの思い出、ロックマンっていう名前のゴーレムの雑魚エネミー(岩男)
夢見た()寝たりニュースを記録したり)
読んだり映像を見たりしながら意味不明だと思っていたのが実は血肉になってそうなの、ロマンや怖さがあるようなないような感じですね
ジャンプで日常系がおいてあると心の中のバクマンコンビがけちょんけちょんに騒ぎ始めるのが悲しいわね
ルリドラゴン、今のところ本編見たあとで表紙見直して誰!?ってなるのが一番面白い(まだそんなにノリノリじゃないじゃん)(普通に面白いけど)
本にコメントするの読み終わったあとに限定することでなんとかTwitterをやめて本を読むモチベーションに変換する術(制約と誓約とかいうやつ)
ピュアの世界には要らないみたいなやつ
そういう感じの突入が起こっても嫌ではあるけど
自殺ドラゴン
汁無し坦々麺って広島なんだ
思うところ全部言えば赤と黒以外の色のランドセルの色にすら思うところがあるっちゃある(保守なので)(自主性を育んだほうがいい時代だから…)
蟷螂愛欲遊戯
男の娘系にそういうことする界隈もあるけどそういう人に痛い目合わせるのって可哀想だし…
回転する球状障壁に巻き込まれ、肉片となって周囲にばらまかれていく
厳しさの中に柔らかさを感じる、貴方にとって適度に都合の良い年上の異性
ひろしが言ったおかげで世に普遍知識として広まるの許せねぇ…なんかリチャドキの文句言ってる本にも書いてあった
ソルダきゅんはオリ主やモブおじなんかに絶対負けたりしないもんっ合同
淡路島がOFFにされている日本地図、気が狂う
こんな風に出会えてよかったねってフォロワー!/こんな風にしか出会えなくて悲しいねってフォロワー
失恋からの立ち直りかたが「俺が本当に愛していたのは弟だけ」なのキモすぎる気がする
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momotihama · 2 years ago
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[第12話]『転生した元奴隷、最強の貴族になって年上の娘と世界最強を目指します』を読んでいます! #LINEマンガ なら無料
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2ttf · 13 years ago
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Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖ×ØÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失���種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟���筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
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groyanderson · 3 years ago
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ひとみに映る影シーズン2 第六話「どこまでも白い海で」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第六弾 金城玲蘭「ニライカナイ」はこちら!☆
དང་པོ་
 アブが、飛んでいる。天井のペンダントライトに誘われたアブが、蛍光灯を���う四角い木枠に囚われ足掻くように飛んでいる。一度電気を消してあげれば、外光に気がついて窓へ逃げていくだろう。そう思ったのに、動こうとすると手足が上がらない。なら蛍光灯を影で覆えば、と思うと、念力も込もらない。 「一美ちゃん」  呼ばれた方向を見ると、私の手を握って座っている佳奈さん。私はホテルの宴会場まで運ばれて、布団で眠っていたようだ。 「起きた?」  障子を隔てた男性側から万狸ちゃんの声。 「うん、起きたよ」 「佳奈ちゃん、一美ちゃん、ごめん。パパがまだ目を覚まさなくて……また後でね」 「うん」  佳奈さんは万狸ちゃんとしっかり会話出来ている。愛輪珠に霊感を植え付けられたためだ。 「……タナカDはまだ帰って来ないから、私が一美ちゃんのご両親に電話した。私達が千里が島に連れてきたせいでこんな事になったのに、全然怒られなかった。それどころか、『いつか娘が戦わなければいけない時が来るのは覚悟していた。それより貴女やカメラマンさんは無事なのか』だって……」  ああ。その冷静な受け答えは、きっとお母さんだ。お父さんやお爺ちゃんお婆ちゃんだったらきっと、『今すぐ千里が島に行って俺が敵を返り討ちにしてやる』とかなんとか言うに決まってるもん。 「お母さんから全部聞いたよ。一美ちゃんは赤ちゃんの時、金剛有明団っていう悪霊の集団に呪いをかけられた。呪われた子は死んじゃうか、乗り越えられれば強い霊能者に成長する。でも生き残っても、いつか死んだら金剛にさらわれて、結局悪い奴に霊力を利用されちゃう」  佳奈さんは正座していた足を崩した。 「だけど一美ちゃんに呪いをかけた奴の仲間に、金剛が悪い集団だって知らなくて騙されてたお坊さんがいた。その人は一美ちゃんの呪いを解くために、身代わりになって自殺した。その後も仏様になって、一美ちゃんや金城さんに修行をつけてあげた」  和尚様……。 「一美ちゃんはそうして特訓した力で、今まで金剛や悪霊と戦い続けてた。私達と普通にロケしてた時も、この千里が島でもずっと。霊感がない私やタナカDには何も言わないで……たった一人で……」  佳奈さんは私から手を離し、膝の上でぎゅっと握った。 「ねえ。そんなに私達って信用できない? そりゃさ。私達は所詮、友達じゃないただの同僚かもしれないよ。けど、それでも仲間じゃん。幽霊見えないし、いっぱい迷惑かけてたのかもしれないけど」  ……そんな風に思った事はない、と答えたいのに、体が動かなくて声も出せない。 「いいよ。それは本当の事だし。てかだぶか、迷惑しかかけてこなかったよね。いつもドッキリで騙して、企画も��先も告げずに連れ回して」  そこは否定しません。 「だって、また一美ちゃんと旅に出たいんだもん。行った事のない場所に三人で殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出るの。もう何度も勝手に電源が落ちるボロボロのワイヤレス付けて、そのへんの電器屋さんで買えそうなカメラ回してね。そうやって互いが互いにいっぱい迷惑かけながら、旅をしたいんだよ」  …… 「なのに……どうして一人で抱えこむの? 一美ちゃんだって私達に迷惑かければいいじゃん! そうすれば面白半分でこんな所には来なかったし、誰も傷つかずに済んだのに!」 「っ……」  どの口が言うんですか。私が危ないって言ったって、あなた達だぶか面白半分で首を突っ込もうとする癖に。 「私達だって本当にヤバい事とネタの分別ぐらいつくもん! それとも何? 『カラキシ』なんて足手まといでしかないからってワケ!?」 「っ……うっ……」  そんな事思ってないってば!! ああ、反論したいのに口が動かない! 「それともいざという時は一人でどうにかできると思ってたワケ? それで結局あの変態煙野郎に惨敗して、そんなボロボロになったんだ。この……ダメ人間!」 「くっ……ぅぅうううう……」  うるさい、うるさい! ダメ人間はどっちだ! 逃げろって言ったのにどうして戻ってきたんだ! そのせいで佳奈さんが……それに…… 「何その目!? 仲間が悪霊と取り残されてて、そこがもう遠目でわかるぐらいドッカンドッカンしてたら心配して当然でしょ!? あーそうですよ。私があの時余計な事しなければ、ラスタな狸さんが殺されて狸おじさんが危篤になる事もなかったよ! 何もかも私のせいですよーっ!!」 「ううう、あああああ! わああぁぁ!」  だからそんな事思ってないってば!! ていうか、中途半端に私の気持ち読み取らないでよ! 私の苦労なんて何も知らなかったクセに!! 「そーだよ! 私何もわかってなかったもん! 一美ちゃんがひた隠しにするから当たり前でしょぉ!?」 「うわあああぁぁぁ!! うっぢゃぁしいいいぃぃ、ごの極悪ロリーダァァァ!!」 「なん……なんだどおぉ、グスッ……この小心者のっ……ダメ人間!」 「ダメ人間!」 「ダメ人間!!」 「「ダメ人間ーーーっ!!!」」  いつの間にか手足も口も動くようになっていた。私と佳奈さんは互いの胸ぐらを掴み合い、今まで番組でもした事がない程本気で罵り合う。佳奈さんは涙で曇った伊達眼鏡を投げ捨て、私の腰を持ち上げて無理やり立たせた。 「わああぁぁーーっ!」  一旦一歩引き、寄り切りを仕掛けてくる。甘いわ! 懐に入ってきた佳奈さんの右肩を引き体勢を浮かせ、 「やああぁぁぁーーっ!!」 思いっきり仏壇返し! しかし宙を回転して倒れた佳奈さんは小柄な体型を活かし即時復帰、助走をつけて私の頬骨にドロップキックを��きこんだ!! 「ぎゃふッ……あヤバいボキっていった! いっだあぁぁ!!」 「やば、ゴメン! 大丈夫?」 「だ……だいじょばないです……」  と弱った振りをしつつ天井で飛んでいるアブを捕獲! 「んにゃろぉアブ食らえアブ!」 「ぎゃああああぁぁ!!!」 <あんた達、何やってんの?> 「「あ」」  突然のテレパシー。我に返った私達が出入口を見ると、口に血まみれのタオルを当てて全身傷だらけの玲蘭ちゃんが立っていた。
གཉིས་པ་
 アブを外に逃がしてやり、私は玲蘭ちゃんを手当てした。無惨にも前歯がほぼ全部抜け落ちてしまっている。でも診療所は怪我人多数で混雑率二〇〇%越えだという。佳奈さんに色んな応急手当についてネットで調べてもらい、初心者ながらにできる処置は全て行った。 「その傷、やっぱり散減と戦ったの?」 <うん。口欠湿地で。本当に口が欠けるとかウケる> 「いや洒落になんないでしょ」 <てか私そもそも武闘派じゃないのに、あんなデカブツ相手だなんて聞いてないし> 「大体何メートル級だった?」 <五メートル弱? 足は八本あった>  なるほど。なら牛久大師と同じ、大散減の足から顕現したものだろう。つまり地中に潜む大散減は、残りあと六本足。 <てか一美、志多田さんいるのに普通に返事してていいの?> 「あ……私、もうソレ聞こえてます」 <は?>  私もこちらに何があったかを説明する。牛久大師が大散減に取り込まれた。後女津親子がそれを倒すと、御戌神が現れた。私は御戌神が本当は戦いたくない事に気付き、キョンジャクで気を正した。けど次の瞬間金剛愛輪珠如来が現れて、御戌神と私をケチョンケチョンに叩き潰した。奴は私を助けに来た佳奈さんにも呪いをかけようとして、それを防いだ斉二さんがやられた。以降斉一さんは目を覚まさず、タナカDと青木さんもまだ戻ってきていないみたいだ、と。そこまで説明すると、玲蘭ちゃんは頭を抱えて深々とため息をついた。 <最ッ悪……金剛マターとか、マジ聞いてないんだけど……。てか、一美もたいがい化け物だよね。金剛の如来級悪霊と戦って生きて帰れるとか> 「本当、なんで助かったんだろ……。あの時は全身砕かれて内臓ぜんぶ引きずり出されたはずなんだけど」 <ワヤン化してたからでしょ> 「あーそっか……」  砕けたのは影の体だけだったようだ。 「けど和尚様から貰ったプルパを愛輪珠に取られちゃって、今じゃ私何にもできない。だってあいつが、和尚様の事……実は邪尊教の信者だとか言い出すから……」 <は!? 観音和尚が!? いや、そんなのただの侮辱に決まってるし……> 「…………」 <……なに、一美? まさか心当たりあるの!?> 「あの」  佳奈さんが挙手する。 「あの。何なんですか? そのジャソン教とかいうのって」 <ああ、チベットのカルト宗教です。悪魔崇拝の仏教版と言いましょうか> 「じゃあ、河童の家みたいな物?」  とんでもない。 「テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です」 「そ、そうなの!?」  ドマル・イダム。その昔、とある心優しい僧侶が瀕死の悪魔を助け、その情け深さに心打たれた悪魔から不滅の心臓を授かった。そうして彼は衆生の苦しみを安らぎに変える抜苦与楽(ばっくよらく)の仏、『ドマル・イダム(紅の守護尊)』となった。しかしドマルは強欲な霊能者や権力者達に囚われて、巨岩に磔にされてしまう。ドマルには権力者に虐げられた貧民の苦しみや怒りを日夜強制的に注ぎ込まれ、やがてチベットはごく少数の貴族と無抵抗で穏やかな奴隷の極端な格差社会になってしまった。 「この事態を重く見た当時のダライ・ラマはドマル信仰を固く禁じて、邪尊教と呼ぶようにしたんです」 「う、うわぁ……悪代官だしなんか罰当たりだし、邪尊教まじで最悪じゃん……」 <罰当たり、そうですね。チベットでは邪尊教を戒めるために、ドマルの仏画が痛々しい姿で描かれてます。まるで心臓と神経線維だけ燃えずに残ったような赤黒い体、絶望的な目つき、何百年も磔にされているせいで常人の倍近く伸びた長い両腕……みたいな> 「やだやだやだ、そんな可哀想な仏画とか怖くて絶対見れない!」  そう、普通の人はこういう反応だ。だからチベット出身の仏教徒にむやみに邪尊教徒だと言いがかりをつけるのは、最大の侮辱なんだ。だけど、和尚様は……いや、それ以上考えたくない。幼い頃、和尚様と修行した一年間。大人になって再会できた時のこと。そして、彼に授かった力……幸せだったはずの記憶を思い起こす度に、色んな伏線が頭を過ぎってしまう。 <……でも、一美さぁ>  玲蘭ちゃんは口に当てていた氷を下ろし、私を真正面から見据えた。 <和尚にどんな秘密があったのか知らないけど、落ちこむのは後にしてくれる? このまま大散減が完全復活したら、明日の便に乗る前に全員死ぬの。今まともな戦力になるの、五寸釘愚連隊とあんたしかいないんだけど> 「私……無理だよ。プルパを奪われて、影も動かせなくなって」 <それなら新しい武器と法力を探しに行くよ> 「!」 <志多田さんも、来て> 「え? ……ふええぇっ!?」  玲蘭ちゃんは首にかけていた長い数珠を静かに持ち上げ���。するとどこからか潮騒に似た音が聞こえ、私達の視界が次第に白く薄れていく。これは、まさか……!
གསུམ་པ་
 気がつくと私達は、白一色の世界にいた。足元にはお風呂のように温かい乳白色の海が無限に広がり、空はどこまでも冷たげな霧で覆われている。その境界線は曖昧だ。大気に磯臭はなく、微かに酒粕や米ぬかのような香りがする。 「綺麗……」  佳奈さんが呆然と呟いた。なんとなく、この白い世界に私は来たことがある気がする。確か初めてワヤン不動に変身した直後だったような。すると霧の向こうから、白装束に身を包む天女が現れた。いや、あれは…… 「めんそーれ、ニライカナイへ」 「玲蘭ちゃん!?」「金城さん!?」  初めてちゃんと見たその天女の姿は、半人半魚に変身した玲蘭ちゃん。肌は黄色とパールホワイトのツートーンで、本来耳があった辺りにガラスのように透き通ったヒレが生えている。元々茶髪ボブだった頭も金髪……というより寧ろ、琉球紅型を彷彿とさせる鮮やかな黄色になっていた。燕尾のマーメイドドレス型白装束も裏地は黄色。首から下げたホタル玉の数珠と、裾に近づくにつれてグラデーションしている紅型模様が美しく映える。 「ニライカナイ、母なる乳海。全ての縁と繋がり『必要な物』だけを抜粋して見る事ができる仮想空間。で、この姿は、いわゆる神人(かみんちゅ)ってやつ。わかった?」 「さっぱりわかりません!」  私も佳奈さんに同じく。 「よーするにここは全ての魂と繋がる母乳の海で、どんな相手にもアクセスできるんです。私が何か招き入れないと、ひたすら真っ白なだけだけど」  母乳の海。これこそまさに、金剛が欲しがってやまない『縁の母乳』だ。足元に広がる海水は、散減が吐く穢れた物とはまるで違い、暖かくて淀みない。 「今からこの海で、『マブイグミ』って儀式をする。一美の前世を呼んでパワーを分けて貰うってわけ。でもまず、折角だし……志多田さんもやってみますか?」 「え、私の前世も探してくれるんですか!? えーどうしよ、緊張するー!」 「アー……多分、思ってる感じと違いますよ」  玲蘭ちゃんは尾ビレで海水を打ち上げ、飛沫から瞬く間にススキの葉を錬成した。そして佳奈さんの背中をその葉でペンペンと叩きながら、 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  とユルい調子で呪文を唱えた。すると佳奈さんから幾つもの物体がシュッと飛び出す。それらは人や動物、虫、お守りに家具など様々で、佳奈さんと半透明の線で繋がったまま宙に浮いている。 「なにこれ! もしかして、これって全��私の前世!? ええっ私って昔は桐箪笥だったのぉ!?」 「正確には箪笥に付着していた魂の欠片、いわゆる付喪神です。人間は物心つくまでに周囲の霊的物質を吸収して、七歳ぐらいで魂が完成すると言われています。私が呼び戻したのは、あなたを構成する物質の記憶。強い記憶ほど鮮明に復元できているのがわかりますか?」  そう言われてみると、幾つかの前世は形が朽ちかけている。人間の霊は割と形がはっきりしているけど、箪笥や虫などは朽ちた物が多い。 「たしかに……このおじさん、実家のお仏壇部屋にある写真で見たことあるかも。写真ではもっとおじいさんだったけど」 「亡くなった方が必ずしも亡くなったご年齢で現れるとは限らないんですよ」  私が補足した。そう、有名なスターとか軍人さんとかは、自分にとって全盛期の姿で現れがちなんだ。佳奈さんが言うおじさんも軍服を着ているから、戦時中の御姿なんだろう。  すると玲蘭ちゃんは手ビレ振り、佳奈さんの前世達を等間隔に整列させた。 「志多田さん。この中で一番、あなたにとって『しっくりくる』者を選んで下さい。その者が一つだけ、あなたに力を授けてくれます」 「しっくりくるもの?」  佳奈さんは海中でザブザブと足を引きずり、きちんと並んだ前世達を一つずつ見回っていく。 「うーん……。やっぱり、見たことある人はこのおじさんだけかな。家に写真があったなら、私と血が繋がったご先祖様だと思うし……あれ?」  ふと佳奈さんが立ち止まる。そこにあったのは、殆ど朽ちかけた日本人形。 「この子……!」  どうやら、佳奈さんは『しっくりくる前世』を見つけたようだ。 「私覚えてる。この子は昔、おじいちゃん家の反物屋にいたお人形さんなの。けど隣の中華食堂が火事になった時、うちも半焼しちゃって、多分だからこんなにボロボロなんだと思う」  佳奈さんは屈んで日本人形を手に取る。そして今にも壊れそうなそれに、火傷で火照った肌を癒すように優しく海水をかけた。 「まだ幼稚園ぐらいの時だからうろ覚えだけど。家族で京都のおじいちゃん家に遊びに行ったら、お店にこの子が着てる着物と同じ生地が売ってて。それでおそろいのドレスを作ってほしいっておじいちゃんにお願いしたんだ。それで東京帰った直後だよね、火事。誰も死ななかったけど約束の生地は燃えちゃって、お人形さんが私達を守ってくれたんだろうって話になったんだよ」  佳奈さんが水をかける度に、他の魂達は満足そうな様子で佳奈さんと人形に集約していく。すると玲蘭ちゃんはまた手ビレを振る。二人を淡い光が包みこみ……次の瞬間、人形は紺色の京友禅に身を包む麗しい等身大舞妓に変身した! 「あなたは……!?」 「あら、思い出してくれはったんやないの? お久しぶりどすえ、佳奈ちゃん」  それは見事な『タルパ』だった。魂の素となるエクトプラズム粒子を集め、人工的に作られた��魂だ。そういえば玲蘭ちゃんが和尚様から習っていたのはこのタルパを作る術だった。なるほど、こういう風に使うために修行していたんだね。  佳奈さんは顕現したての舞妓さんに問う。 「あ、あのね! 外でザトウムシの化け物が暴れてるの! できれば私もみんなと一緒に戦いたいんだけど、あなたの力を貸してくれないかな?」  ところが舞妓さんは困ったような顔で口元を隠した。 「あらあら、随分無茶を言いはりますなぁ。うちはただの人形やさかい、他の方法を考えはった方がええんと違います?」 「そっかぁ……。うーん、どうしよう」 「佳奈さん、だぶか霊能力とは別の事を聞いてみればいいんじゃないですか? せっかく再会できたんだから勿体ないですよ」 「そう? じゃあー……」  佳奈さんはわざとらしいポーズでしばらく考える。そして何かを閃くと、わざとらしく手のひらに拳をポンと乗せた。 「ねえ。童貞を殺す服を着た女を殺す服って、結局どんな服だと思う? 人生最大の謎なんだけど!」 「はいぃ???」  舞妓さんがわかっていないだろうからと、玲蘭ちゃんがタルパで『童貞を殺す服』を顕現してみせた。 「所謂、こーいうのです。女に耐性のない男はこれが好きらしいですよ」  玲蘭ちゃんが再現した童貞を殺す服は完璧だ。フリル付きの長袖ブラウスにリボンタイ、コルセット付きジャンパースカート、ニーハイソックス、童話の『赤い靴』みたいなラウンドトゥパンプス。一見露出が少なく清楚なようで、着ると実は物凄く体型が強調される。まんま佳奈さんの歌詞通りのコーデだ。 「って、だからってどうして私に着せるの!」 「ふっ、ウケる」  キツキツのコル��ットに締め付けられた私を、舞妓さんが物珍しそうにシゲシゲと眺める。なんだか気恥ずかしくなってきた。舞妓さんはヒラヒラしたブラウスの襟を持ち上げて苦笑する。 「まあまあ……外国のお人形さんみたいやね。それにしても今時の初心な殿方は、機械で織った今時の生地がお好きなんやなあ。うちみたいな反物屋育ちの古い人形には、こんなはいからなお洋服着こなせんどす」  おお。これこそ噂の京都式皮肉、京ことば! 要するに生地がペラッペラで安っぽいと言っているようだ。 「でも佳奈ちゃんは、『おたさーの姫』はん程度にならもう勝っとるんやないの?」 「え?」  舞妓さんは摘んでいたブラウスを離す。すると彼女が触れていた部分の生地感が、心なしかぱりっとした気がする。 「ぶっちゃけた話ね。どんなに可愛らしい服でも、着る人に品がなければ『こすぷれ』と変わらへん。その点、佳奈ちゃんは立派な『あいどる』やないの。お歌も踊りもぎょうさん練習しはったんやろ? 昔はよちよち歩きやったけど、歩き方や立ち方がえろう綺麗になってはるさかい」  話しながらも舞妓さんは、童貞を殺す服を摘んだり撫でたりしている。その度に童貞を殺す服は少しずつ上等になって��く。形や色は変わらなくても、シワが消え縫製が丁寧になり、まるでオーダーメイドのように着心地が良くなった。そうか、生地だ。生地の素材が格段にグレードアップしているんだ! 「うちらは物の怪には勝てへんかもしれんけど、童貞を殺す服を着た女に負けるほど弱い女やありまへん。反物屋の娘の誇りを忘れたらあかんよ、佳奈ちゃん」  舞妓さんは童貞を殺す服タルパを私から剥がすと、佳奈さんに当てがった。すると佳奈さんが今着ているサマーワンピースは輝きながら消滅。代わりにアイドルステージ上で彼女のトレードマークである、紺色のメイド服姿へと変身した。けどただの衣装じゃない、その生地は仙姿玉質な京友禅だ! 「いつものメイド服が……あ、これってもしかして、おそろいのドレス!?」  舞妓さんはにっこりと微笑み、輝くオーラになって佳奈さんと一体化する。京友禅メイド服とオーラを纏った佳奈さんは、見違えるほど上品な風格を帯びた。童貞やオタサーの姫どころか、全老若男女に好感を持たれる国宝級生人形(スーパーアイドル)の誕生だ!
བཞི་པ་
「まぶやー、まぶやー、ゆくみそーれー」  またしても玲蘭ちゃんがゆるい呪文を唱えると、佳奈さんの周囲に残っていた僅かな前世残滓も全て佳奈さんに吸収された。これでマブイグミは終了だ。 「金城さんごめんなさい。やっぱり私、バトルには参加できなさそうです……」 「お気になさらないで下さい。その霊的衣装は強いので、多少の魔物(マジムン)を避けるお守り効果もあります。私達が戦っている間、ある程度護身してて頂けるだけでも十分助かります」 「りょーかいです! じゃあ、次は一美ちゃんの番だね!」  いよいよ、私の前世が明らかになる。家は代々影法師使いの家系だから、力を取り戻してくれる先代がいると信じたい。 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」  玲蘭ちゃんが私の背中を叩く。全身の毛穴が水を吹くような感覚の後、さっき見たものと同じ半透明の線が飛び出した。ところが…… 「あれ? 一美ちゃんの前世、それだけ??」  佳奈さんに言われて自分から生えた前世達を見渡す。……確かに、佳奈さんと比べて圧倒的に少ない。それに形も、指先ほど小さなシジミ蝶とか、書道で使ってた筆とか、小物ばっかり。玲蘭ちゃんも首を傾げる。 「有り得ないんだけど。こんな量でまともに生きていけるの、大きくてもフェレットぐらいだよ」 「うぅ……一美ちゃん、可哀想に。心だけじゃなくて魂も小さいんだ……」 「悪かったですね、小心者で」  一番考えられる可能性としては、ワヤン不動に変身するためのプルパを愛輪珠に奪われたからだろう。念力を使う時、魂の殆どが影に集中する影法師の性質が仇となったんだ。それでも今、こうして肉体を維持できているのはどういう事か。 「小さくても強いもの、魔除けとか石とか……も、うーん。ないし……」 「じゃあ、斉一さんのドッペルゲンガーみたいに別の場所にも魂があるってパターンは?」 「そういうタイプなら、一本だけ遠くまで伸びてる線があるからすぐわかる」 「そっか……」  すると、その会話を聞いていた佳奈さんが私の足元の海中を覗きこんだ。 「ねえこれ、下にもう一本生えてない?」 「え?」  まじまじと見ると、確かにうっすらと線が見えなくもない。すると玲蘭ちゃんが尾ビレを振って、私の周囲だけ海水を退けてくれた。 「あ、本当だ!」  それは水が掃け、足元に残った影溜まりの中。まるで風前の灯火のように薄目を開けた『ファティマの目』が、一筋の赤黒い線で私と繋がっている。そうか。行きの飛行機内で万狸ちゃんを遠隔視するのに使ったファティマの目は、本来邪悪な物から身を守る結界術だ。私の魂は無意識に、これで愛輪珠から身を守っていたらしい。 「そこにあったんだ。やっぱり影法師使いだね」  玲蘭ちゃんがファティマの目を屈んで掬い取ろうとする。ところが、それは意志を持っているように影の奥深くに沈んでしまった。 「ガード固っ……一美、これどうにかして取れない?」  参ったな。念力が使えれば影を動かせるんだけど……とりあえず、影法師の真言を唱えてみる。 (ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ)  だめだ、ビクともしない。じゃあ次は、和尚様の観世音菩薩の真言。 (オム・マニ・パドメ・フム)  ……ん? 足の指先が若干ピリッときたような。なら和尚様タイプⅡ、プルパを発動する時にも使う馬頭観音真言ならどうか。 (オム・アムリトドバヴァ・フム・パット!)  ピクッ。 「あ、今ちょっと動いた? おーい、一美ちゃんの前世さーん!」  佳奈さんがちょんちょんと私の影をつつく。他の真言やお経も試してみるべきか? けど総当りしている時間はないし…… —シムジャナンコ、リンポチェ……— 「!」 —和尚様?— —あなたの中で眠る仏様へ、お休みなさい、と申したのです。私は彼の『ムナル』ですから……—  脳裏に突然蘇った、和尚様と幼い私の会話。シムジャナンコ(お休みなさい)……チベット語……? 「タシデレ、リンポチェ」  ヴァンッ! ビンゴだ。薄目だった瞳がギョロリと見開いて肥大化し、私の影から飛び出した! だけどそれは、私が知っているファティマの目とまるで違う。眼球ではなく、まるで視神経のように真っ赤なエネルギーの線維が球体型にドクドクと脈動している。上下左右に睫毛じみた線維が突き出し、瞳孔に当たる部分はダマになった神経線維の塊だ。その眼差しは邪悪な物から身を守るどころか、この世の全てを拒絶しているような絶望感を帯びている。玲蘭ちゃんと佳奈さんも堪らず視線を逸らした。 「ぜ、前世さん、怒ってる?」 「……ウケる」  チベット語に反応した謎のエネルギー眼。それが私の大部分を占める前世なら、間違いなく和尚様にまつわる者だろう。正直、今私は和尚様に対してどういう感情を抱いたらいいのかわからなくなっている。でも、たとえ邪尊教徒であろうとなかろうと、彼が私の恩師である事に変わりはない。 「玲蘭ちゃん、佳奈さん。すいません。五分だけ、ちょっと瞑想させて下さい」  どうやら私にも、自分の『縁』と向き合うべき時が来たようだ。
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 ……釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩……。座して目を閉じ、自分の影が十三仏を象る様を心に思い描く。本来影法師の修行で行う瞑想では、ティンシャやシンギング・ボウルといった密教法具を使う。けど千里が島には持ってきていないし、今の私にそれらを使いこなせる力もない。それでも、私は自らの影に佇むエネルギー眼と接続を試み続ける。繋がれ、動け。私は影。私はお前だ。前世よ、そこにいるのなら応えて下さい。目を覚まして下さい…… 「……ッ……!」  心が観世音菩薩のシルエットを想った瞬間、それは充血するように赤く滲んだ。するうち私の心臓がドクンと弾け、業火で煮えくり返ったような血が全身を巡る。私はその熱量と激痛に思わず座禅を崩してしまうが、次の瞬間には何事もなかったかのように体が楽になった。そしてそっと目を開けてみると、ニライカナイだったはずの世界は見覚えのある場所に変わっていた。 「石筵観音寺……!?」  玲蘭ちゃんが代わりに呟く。そう。ここは彼女も昔よく通っていた、私達の和尚様のお寺だ。けどよく見ると、記憶と色々違う箇所がある。 「玲蘭ちゃん、このお御堂、こんなに広かったっけ……?」 「そんなわけない。だってあの観音寺って、和尚が廃墟のガレージに張って作ったタルパ結界でしょ」 「そうだよ。それにあの外の山も、安達太良山じゃないよね? なんかかき氷みたいに細長いけど」 「あれ須弥山(しゅみせん)じゃん。仏教界の中心にある山。だぶか和尚はこの風景を基に石筵観音寺を作ったんじゃない? てーか、何よりさ……」 「うん。……いなくなってるよね、和尚様」  このお御堂には、重大な物が欠けている。御本尊である仏像だ。石筵観音寺では和尚様の宿る金剛観世音菩薩像がいらした須弥壇には、何も置かれていない。ここは、一体……。 「ねーえ! 一美ちゃんの和尚さんってチベットのお坊さんなんだよね? ここにいるよ!」 「「え?」」  振り返ると、佳奈さんがお御堂の奥にある扉を開けて中を指さしている。勿論観音寺にはなかった扉だ。私と玲蘭ちゃんが中を覗くと、部屋は赤い壁のシンプルな寝室だった。中心に火葬場の収骨で使うようなやたらと背の高いベッドが一つだけ設置されている。入室すると、そのベッドで誰かが眠っていた。枕元にはチベット密教徒特有の赤い袈裟が畳まれている。佳奈さんがいて顔がよく見えないけど、どうやら坊主頭……僧侶のようだ。不思議な事に、その僧侶の周りには殆ど影がない。 「もしもーし、和尚さん起きて下さい! 一美ちゃんが大ピンチなんですーっ!」  佳奈さんは大胆にも、僧侶をバシバシと叩き起こそうと試みる。ただ問題がある。彼は和尚様より明らかに背が低いんだ。 「ちょ、佳奈さんまずいですって! この人は和尚様じゃないです!」 「え、そうなの? ごめんごめん、てへっ!」 「てへっじゃないですよ………………!!?!?!??」  佳奈さんが退き僧侶の顔が見えた瞬間、私は全身から冷や汗を噴出した。この……この男は……!!! 「あれ? でも和尚さんじゃないなら、この人が一美ちゃんの前世なんじゃない? おーい、前世さムググム~??」  ヤバいヤバいヤバい!! 佳奈さんが再び僧侶をぶっ叩こうとするのを必死で制止した。 「一美?」  玲蘭ちゃんが訝しんだ。面識はない。初めて見る人だ。だけどこの男が起きたら絶対人類がなんかヤバくなると直感で理解してしまったんだ! ところが…… ༼ ……ン…… ༽  嘘でしょ。 「あ、一美ちゃん! 前世さん起きたよ! わーやば、このお坊さん三つ目じゃん! きっとなんか凄い悟り開いてる人だよ!」  あぁ、終わった……。したたび綺麗な地名の闇シリーズ第六弾、千里が島宝探し編終了。お疲れ様でした。 「ねー前世さん聞いて! 一美ちゃんが大ピンチなの! あ、一美ちゃんっていうのはこの子、あなたの生まれ変わりでー」 ༼ えっ、え?? ガレ……? ジャルペン……?? ༽  僧侶はキョトンとしている。そりゃそうだ、寝起きに京友禅ロリータが何やらまくし立てていれば、誰だって困惑する。 「じゃる……ん? ひょっとして、この人日本語通じない!?」 「一美、通訳できる?」 「むむ、無理無理無理! 習ってたわけじゃないし、和尚様からちょこちょこ聞いてただけだもん!」 「嘘だぁ。一美ちゃんさっきいっぱいなんかモゴモゴ言ってたじゃん。ツンデレとかなんとか」 「あ、あれは真言です! てか最後なんて『おはようございます猊下(げいか)』って言っただけだし」  私だけ腰を抜かしている一方で、佳奈さんと玲蘭ちゃんは変わらずマイペースに会話している。僧侶もまだキョトン顔だ。 「他に知らないの? チベット語」 「えぇー……。あ、挨拶は『タシデレ』で、お休みなさいが『シムジャナンコ』、あと印象に残ってるのは『鏡』が『レモン』って言うとか……後は何だろう。ああ、『眠り』が『ムナル』です」 ༼ ! ༽  私が『ムナル』と発音した瞬間、寝ぼけ眼だった僧侶が急に血相を変えて布団から飛び出した。 ༼ ムナルを知っているのか!? ༽ 「ふわあぁ!?」  僧侶は怖気づいている私の両腕をがっしと掴み、心臓を握り潰すような響きで問う。まるで視神経が溢れ出したような紅茶色の長い睫毛、所々ほつれたように神経線維が露出した肌、そして今までの人生で見てきた誰よりも深い悲壮感を湛える眼差し……やっぱり、間違いない。この僧侶こそが…… 「え? な、なーんだ! お坊さん、日本語喋れるんじゃん……」 「佳奈さん、ちょっと静かにしてて下さい」 「え?」  残酷にも、この僧侶はムナルという言葉に強い反応を示した。これで私の杞憂が事実だったと証明されてしまったんだ。��けど、どんな過去があったのかはともかく、私はやっぱり和尚様を信じた��。そして、自分の魂が内包していたこの男の事も。私は一度深呼吸して、彼の問いに答えた。 「最低限の経緯だけ説明します。私は一美。ムナル様の弟子で、恐らくあなたの来世……いえ、多分、ムナル様によって創られたあなたの神影(ワヤン)です。金剛の大散減という怪物と戦っていたんですが、ムナル様が私の肋骨で作られた法具プルパを金剛愛輪珠如来に奪われました。それでそこの神人にマブイグミして貰って、今ここにいる次第です」 ༼ …… ༽  僧侶は瞬き一つせず私の話を聞く。同時に彼の脳内で凄まじい速度で情報が整理されていくのが、表情でなんとなくわかる。 ༼ 概ね理解した。ムナルは、そこか ༽  僧侶は何故か佳奈さんを見る。すると京友禅ロリータドレスのスカートポケットに、僧侶と同じ目の形をしたエネルギー眼がバツッと音を立てて生じた。 「きゃあ!」  一方僧侶の掌は拭き掃除をしたティッシュのようにグズグズに綻び、真っ二つに砕けたキョンジャクが乗っていた。 「あ、それ……神社で見つけたんだけど、後で返そうと思って。でも壊れてて……あれ?」  キョンジャクは佳奈さんが話している間に元の形に戻っていた。というより、僧侶がエネルギー眼で金属を溶かし再鋳造したようだ。綻んでいた掌もじわじわと回復していく。 「ど、どういう事? 一美。ムナルって確か、観音和尚の俗名か何かだったよね……そのペンダント、なんなの?」  僧侶の異様な力に気圧されながら、玲蘭ちゃんが問う。 「キョンジャク(羂索)、法具だよ。和尚様の遺骨をメモリアルダイヤにして、友達から貰ったお守りのペンダントに埋め込んでおいたんだ」 ༼ この遺骨ダイヤ、更に形を変えても構わんか? ༽ 「え? はい」  僧侶は私にキョンジャクを返却し、お御堂へ向かった。見ると、和尚様のダイヤが埋まっていた箇所は跡一つなくなっている。私達も続いてお御堂に戻ると、彼はティグクという斧型の法具を持ち、装飾部分に和尚様のダイヤを埋め込んでいた。……ところが次の瞬間、それを露台から須弥山目掛けて思い切り投げた! 「何やってるんですか!?」  ティグクはヒュンヒュンと回転しながら須弥山へ到達する。すると、ヴァダダダダガァン!!! 須弥山の山肌が爆ぜ、さっきの何百倍もの強烈なエネルギー眼が炸裂! 地面が激しく揺れて、僧侶以外それぞれ付近の物や壁に掴まる。 ༼ 拙僧が介入するとなれば、悪戯に事が大きくなる…… ༽  爆風と閃光が鎮まった後の須弥山はグズグズに綻び、血のように赤い断面で神経線維が揺らめいた。そしてエネルギー眼を直撃したはずのティグクは、フリスビーのように回転しながら帰還。僧侶が器用にキャッチすると、次の瞬間それはダイヤの埋め込まれた小さなホイッスルのような形状に変化していた。 ༼ だからあなたは、あくまでムナルから力を授かった事にしなさい。これを吹けばティグクが顕現する ༽ 「この笛は……『カンリン』ですか!?」 ༼ 本来のカンリンは大腿骨でできたもっと大きな物だけどな。元がダイヤにされてたから、復元はこれが限界だ ༽  カンリン、人骨笛。古来よりチベットでは、悪い人の骨にはその人の使っていない良心が残留していて、死んだ悪人の遺骨でできた笛を吹くと霊を鎮められるという言い伝えがあるんだ。 ༼ 悪人の骨は癒しの音色を奏で、悪魔の心臓は煩悩を菩提に変換する。それなら逆に……あの心優しかった男の遺骨は、どんな恐ろしい業火を吹くのだろうな? ༽  顔を上げ、再び僧侶と目が合う。やっぱり彼は、和尚様の事を話している時は少し表情が穏やかになっているように見える。 ༼ ま、ムナルの弟子なら使いこなせるだろ。ところで、『鏡』はレモンじゃなくて『メロン』な? ༽ 「あっ、そうでしたね」  未だどこか悲しげな表情のままだけど、多少フランクになった気がする。恐らく、彼を見た最初は心臓バクバクだった私もまた同様だろう。 「じゃあ、一美……そろそろ、お帰ししてもいい……?」  だぶか打って変わって、玲蘭ちゃんはすっかり及び腰だ。まあそれは仕方ない。僧侶もこの気まずい状況を理解して、あえて彼女と目を合わさないように気遣っている。 「うん。……リンポチェ(猊下)、ありがとうございました」 「一美ちゃんの前世のお坊さん、ありがとー!」 ༼ 報恩謝徳、礼には及ばぬ。こちらこそ、良き未来を見せて貰った ༽ 「え?」 ༼ かつて拙僧を救った愛弟子が巣立ち、弟子を得て帰ってきた。そして今度は、拙僧があなたに報いる運びとなった ༽  玲蘭ちゃんが帰還呪文を唱えるより前に、僧侶は自らこの寺院空間を畳み始めた。神経線維状のエネルギーが竜巻のように這い回りながら、景色を急速に無へ還していく。中心で残像に巻かれて消えていく僧侶は、最後、僅かに笑っていた。 ༼ 衆生と斯様にもエモい縁を結んだのは久しぶりだ。また会おう、ムナルそっくりに育った来世よ ༽
ལྔ་པ་
 竜巻が明けた時、私達はニライカナイをすっ飛ばして宴会場に戻っていた。佳奈さんは泥だらけのサマードレスに戻っているけどオーラを帯びていて、玲蘭ちゃんの口の怪我は何故か完治している。そして私の手には新品のように状態の良くなったキョンジャクと、僅かな視神経の残滓をほつれ糸のように纏う小さなカンリンがあった。 「あー、楽しかった! 金城さん、お人形さんと再会させてくれてありがとうございました! 一美ちゃんも、あのお坊さんめっちゃ良い人で良かったね! 最後エモいとか言ってたし、実はパリピなのかな!? ……あれ、金城さん?」  佳奈さんが振り返ると同時に、玲蘭ちゃんは焦燥しきった様子で私の首根っこを掴んだ。今日は色んな人に掴みかかられる日だ。 「なんなの、あの前世は」  その問いに答える代わりに、私は和尚様の遺骨(カンリン)を吹いてみた。パゥーーーー……決して癒しの音色とは言い難い、小動物の断末魔みたいな音が鳴った。すると私の心臓に焼けるような激痛が走り、全身に煮えたぎった血が迸る!���それが足元の影に到達点すると、カセットコンロが点火するように私の全身は業火に包まれた。この一連のプロセスは、実に〇.五秒にも満たなかった。 「そんなっ……その姿……!!」  変身した私を、玲蘭ちゃんは核ミサイルでも見るような驚愕の目で仰いだ。そうか。彼女がワヤン不動の全身をちゃんと見るのは初めてだったっけ。 「一美ちゃん! また変身できるようになったね! あ、前世さんの影響でまつ毛伸びた? いいなー!」  玲蘭ちゃんは慌ててスマホで何かを検索し、悠長に笑っている佳奈さんにそれを見せた。 「ん、ドマル・イダム? ああ、これがさっき話してた邪尊さん……え?」  二人はスマホ画面と私を交互に三度見し、ドッと冷や汗を吹き出した。憤怒相に、背中に背負った業火。私は最初、この姿は不動明王様を模したものだと思っていた。けど私の『衆生の苦しみを業火に変え成仏を促す』力、変身中の痛みや恐怖に対する異常なまでの耐久性、一睨みで他者を黙らせる眼圧、そしてさっき牛久大師に指摘されるまで意識していなかった、伸びた腕。これらは明らかに、抜苦与楽の化身ドマル・イダムと合致している! 「……恐らく、あの前世こそがドマルだ。和尚様は幼い頃の私を金剛から助けるために、文字通り彼を私の守護尊にしたんだと思う。でもドマルは和尚様に『救われた』と言っていた。邪尊教に囚われる前の人間の姿で、私達が来るまで安らかに眠っていたのが何よりの証拠だ。観世音菩薩が時として憤怒の馬頭観音になるように、眠れる抜苦与楽の化身に代わり邪道を討つ憤怒の化身。それが私……」 「ワヤン不動だったってわけ……ウケる」  ウケる、と言いつつも、玲蘭ちゃんはまるで笑っていなかった。私は変身を解き、キョンジャクのネックレスチェーンにカンリンを通した。結局ドマルと和尚様がどういう関係だったのか、未だにはっきりしていない。それでも、この不可思議な縁がなければ今の私は存在しないんだ。この新たな法具カンリンで皆を、そして御戌神や千里が島の人々も守るんだ。  私は紅一美。金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし紅の守護尊、ワヤン不動だ。瞳に映る縁無き影を、業火で焼いて救済する!
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u-ujj · 6 years ago
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원피스 (ワンピース One Piece) part 2.
원피스 (ワンピース One Piece) part 2.
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  第517話 新章開幕 再集結! 麦わらの一味     새로운 장 개막 재집합! 밀짚모자 일당 第518話 一触即発!ルフィVSニセルフィ     일촉즉발! ���피VS가짜 루피 第519話 海軍出動 狙われた麦わらの一味     해군 출동 노려지는 밀짚모자 일당 第520話 大物集結 ニセ麦わら一味の脅威     거물 집결 가짜 밀짚모자 일당의 위협
第521話 戦闘開始! 見せろ修行の成果!     전투 개시! 보여주마, 수련의 성과! 第522話 全員集合 ルフィ新世界への船出     전원 집합 루피, 신세계로 출항 第523話 驚愕の真実 サニー号を守った男     경악의 진실 써니 호를 지킨 사나이 第524話 海中の死闘 現れた大海原の悪魔     바다 속의 사투 나타난 대양의 악마 第525話 深海で遭難 逸れた麦わらの一味     심해에서 조난 흩어진 밀짚모자 일당 第526話 海底火山噴火! 流されて魚人島     해저화산 분화! 인어섬으로 휩쓸려가다 第527話 魚人島上陸 うるわしき人魚たち     어인섬 상륙 아름다운 인어들 第528話 興奮爆発! サンジ生命の危機!     흥분 폭발! 상디, 생명의 위기 第529話 魚人島滅亡!? シャーリーの予言     어인섬 멸망!? 셜리의 예언 第530話 魚人島の王 海神ネプチューン!     어인섬의 왕 해신, 넵튠
第531話 竜宮城! 助けた鮫に連れられて     용궁성! 구해준 상어를 따라서 第532話 弱虫で泣き虫! 硬殻塔の人魚姫     겁쟁이에 울보! 경각탑의 인어공주 第533話 緊急事態発生 占拠された竜宮城     긴급 사태 발생 점거당한 용궁성 第534話 竜宮城激震! しらほし誘拐事件     용궁성 격진! 시라호시 유괴사건 第535話 ホーディ襲来 復讐計画の始まり     호디 내습 복수 계획의 서막 第536話 竜宮城の決戦! ゾロVSホーディ     용궁성의 결전! 조로VS호디 第537話 しらほしを守れ デッケンの追撃     시라호시를 지켜라 데켄의 추격 第538話 一味敗北!? ホーディ竜宮城制圧     일당 패배!? 호디 용궁성 제압 第539話 甦る因縁! ナミと魚人海賊団!     되살아나는 인연! 나미와 어인해적단 第540話 奴隷解放の英雄 冒険家タイガー     노예해방의 영웅 모험가 타이거
第541話 黄猿登場! タイガーを狙う罠!     키자루 등장! 타이거를 노리는 함정!     再会トリコとルフィ! 海鮮の実を探せ!     재회 토리코와 루피! 해물의 열매를 찾아라! 第542話 チーム結成! チョッパーを救え     팀 결성! 쵸파를 구하라 第543話 英雄の最期 タイガー衝撃の真実     영웅의 최후 타이거의 충격의 진실 第544話 海賊団分裂 ジンベエVSアーロン     해적단 분열 징베VS아론 第545話 揺れる魚人島! 漂着した天竜人     들썩이는 어인섬! 표착하는 천룡인 第546話 突然の悲劇! 未来を閉ざす兇弾     갑작스런 비극! 미래를 가로막는 흉탄 第547話 再び現在へ! 動き出すホーディ     다시 현재로! 움직이는 호디 第548話 王国激震 ネプチューン処刑指令     왕국격진 넵튠 사형 지령 第549話 生じた亀裂! ルフィVSジンベエ     벌어진 균열 루피VS징베 第550話 ホーディの異変 凶薬の真の力!     호디의 이변 흉약의 진정한 힘!
第551話 決戦始まる ギヨンコルド広場!     결전의 시작 기욘코르드 광장! 第552話 衝撃の告白 オトヒメ暗殺の真実     충격 고백 오토히메 암살의 진실 第553話 しらほしの涙! ルフィ遂に登場     시라호시의 눈물! 루피 드디어 등장 第554話 大激突! 麦わら一味VS10万の敵     대격돌! 밀짚모자 일당 vs 10만의 적 第555話 大技炸裂! ゾロ·サンジ出撃!     큰기술 작렬! 조로·상디 출격! 第556話 初披露! サニー号の秘密兵器!     최초공개! 써니호 비밀병기! 第557話 鉄の海賊! フランキー将軍登場     철의 해적! 프랑키 장군 등장 第558話 ノア 接近! 魚人島壊滅の危機!     노아 접근! 어인섬 괴멸 위기! 第559話 急げルフィ! しらほし絶体絶命     서둘러라, 루피! 시라호시 절체절명 第560話 激闘開始! ルフィVSホーディ!     격투개시! 루피VS호디!
第561話 大乱戦! 一味VS新魚人海賊団!     대난전! 일단VS신어인해적단 第562話 ルフィ敗北!? ホーティ復習の時     루치 패배!? 호디 복수의 순간 第563話 衝撃の事実! ホーティの正体!     충격의 진실! 호디의 정체! 第564話 ゼロに! ルフィへの熱き願い!     제로로! 루피에게 보내는 뜨거운 바램! 第565話 ルフィ渾身の一撃! 火拳銃炸裂     루피 혼신의 일격! 레드훅 작렬 第566話 ついに決着! ホーディ最終結戦     마침내 결착! 호디 최종결전 第567話 止まれノア! 決死の象銃乱打!     멈춰라, 노아! 결사의 엘리펀트 개틀링! 第568話 未来へ! タイヨウへと続く道!     미래로! 태양으로 이어지는 길! 第569話 明かされた���密 古代兵器の真実     밝혀진 비밀 고대병기의 진실 第570話 一味驚愕! 新たなる海軍元帥!     일당 경악! 새로운 해군원수!
第571話 お菓子好き! 四皇ビッグ·マム     과자 애호가! 사황 빅·맘 第572話 前途多難 新世界に待ち受ける罠     전도다난 신세계의 함정 第573話 ついに出航! さよなら魚人島     마침내 출항! 잘 있거라 인어섬 第574話 新世界へ! 最強の海をめざして     신세계로! 최강의 바다을 향해서 第575話 Zの野望編 小さな巨人リリー!     Z의 야망 작은 거인 릴리! 第576話 Zの野望編 謎の最強軍団登場!     Z의 야망 수수께끼의 최강 군단 등장! 第577話 Zの野望編 決死の大脱出作戦!     Z의 야망 결사의 대탈출 작전! 第578話 Zの野望編 ルフィVSシューゾ!     Z의 야망 루피VS슈죠! 第579話 上陸! 燃える島パンクハザード     상륙! 불타는 섬 펑크해저드 第580話 灼熱の戦い! ルフィVS巨大竜!     작열의 싸움! 루피 VS 거대용!
第581話 一味騒然! 衝撃の首だけ侍登場!     일당 떠들썩! 충격의 목뿐인 사무라이 등장! 第582話 驚愕! 遂に明かされる島の秘密     경악! 드디어 밝혀진 섬의 비밀 第583話 子供達を救え! 一味戦闘開始     아이들을 구해라! 일당 전투개시 第584話 剣術勝負 ブルックVS謎の胴体侍     검술승부 브룩 VS 수수께기의 몸통 사무라이 第585話 七武海! トラファルガー·ロー     칠무해! 트라팔가·로우 第586話 大ピンチ ルフィ極寒の湖に沈む     대핀치 루피 극한의 호수에 가라앉다 第587話 激闘! ローVSスモーカー中将     격돌! 로우VS스모커중장 第588話 2年ぶりの再会! ルフィとロー     2년 만의 재회! 루피와 로우 第589話 世界最悪 恐怖の科学者シーザー     세계 최악 공포의 과학자 시저     走れ最強軍団! トリコとルフィと悟空!     달려라 최강군단! 토리코, 루피, 오공 第590話 史上最強コラボVS海の大食漢     역사최강콜라보VS바다의 대식가
第591話 チョッパー激怒 M非道なる実験     쵸파 격노 마스터 비정한 실험 第592話 一味抹殺! 伝説の殺し屋来襲!     일당 말살! 전설의 킬러 내습! 第593話 ナミを救え! ルフィ雪山の戦い     나미를 구해라! 루피 눈산의 전투 第594話 結成! ルフィ・ロー海賊同盟     결성! 루피·로우 해적동맹! 第595話 Mを捉えろ 海賊同盟作戦開始!     마스터를 잡아라 해적동맹 작전개시! 第596話 全滅の危機 死のモンスター飛来     전멸의 위기 죽음의 몬스터 날아오다 第597話 大激戦 シーザー真の能力発動!     대격전 시저 진정한 능력 발동! 第598話 炎切り裂く侍! 狐火の錦えもん     불꽃을 베어 가르는 사무라이! 여우불 킹에몬 第599話 衝撃! 謎の男ヴェルゴの正体!     충격! 수수께끼의 남자 베르고의 정체! 第600話 子供達を守れ! 迫るMの魔の手     아이들을 지켜라! 다가오는 마스터의 마의 손
第601話 新世界激震 シーザー悪夢の実験     신세계 격진 시저 악몽의 실험 第602話 史上最悪の殺戮兵器! シノクニ     사상최악의 살육병기! 죽음의 나라 第603話 反撃開始! ルフィ、ロー脱出     반격 개시! 루피, 로우 대탈출 第604話 めざせR棟! 海賊同盟快進撃     R동을 향해라! 해적동맹 쾌진격! 第605話 たしぎの涙 G-5決死の突破作戦     타시기의 눈물 결사의 돌파작전 第606話 裏切りの中将! 鬼竹のウェルゴ     배신 중장! 도깨비대나무의 베르고 第607話 白熱の激戦 ルフィVSシーザー     뜨거운 격전 루피 VS 시저 第608話 闇の黒幕! ドフラミンゴ動く     어둠의 흑막! 도플라밍고 움직이다!. 第609話 ルフィ凍死!? 恐怖の雪女モネ!     루피동사!? 공포의 설녀 모네! 第610話 ぶつかる拳! 二人の中将の戦い     부딪치는 주먹! 두 중장의 싸움
第611話 小さなドラゴン! モモの助現る!     작은 드래곤! 모모노스케 나타나다 第612話 吹雪の死闘 麦わらの一味VS雪女     눈보라 속 사투 밀짚모자 일당 vs 설녀 第613話 奥義炸裂! ゾロ最強の一刀流!     오의 작렬! 조로 최강의 일도류! 第614話 友達を守る! モチャ命がけの逃走     친구들을 지킨다! 모차 목숨을 건 도주 第615話 茶ひげ悲痛! ルフィ怒りの一撃     갈색 수염 비통! 루피 분노의 일격 第616話 衝撃の決着! 白猟VSヴェルゴ!     충격의 결착! 스모커 VS 베르고! 第617話 シーザー撃破! 最強の灰熊銃(グリズリー·マグナム)!     시저 격파! 최강의 그리즐 매그넘 第618話 襲来! ドレスローザからの刺客     내습! 드레스로자에서 온 자객 第619話 大暴れ! 無敵のフランキー将軍     대난동! 무적의 프랑키 장군 第620話 絶体絶命! パンクハザード大爆発     절체절명! 펑크해저드 대폭발
第621話 シーザーを捕獲せよ 将軍砲炸裂     시저를 포획해라 장군포 작렬 第622話 感動の再会! モモの助と錦えもん     감동의 재회! 모모노스케와 킹에몬 第623話 惜別の時 パンクハザード出航!     아쉬운 이별의 순간 펑크해저드 출항! 第624話 G5壊滅! ドフラミンゴ急襲!     G5괴멸! 도플라밍고 급습! 第625話 緊迫! 青キジVSドフラミンゴ     긴박! 아오키지 VS 도플라밍고 第626話 消えたシーザー! 海賊同盟出撃     사라진 시저! 해적동맹 출격 第627話 ルフィ海に死す!? 海賊同盟崩壊     루피 바다에서 죽다!? 해적동맹 붕괴 第628話 大逆転! 炸裂ルフィ怒りの鉄拳     대역전! 루피 분노의 철권 작렬 第629話 激震! 新世界動かす大ニュース     격진! 신세계를 움직이는 빅 뉴스 第630話 冒険! 愛と情熱の国ドレスローザ     모험! 사랑과 정열의 나라 드레스 로자
第631話 熱狂渦巻く コリーダコロシアム     열광이소용돌이치는 코리다 콜로세움 第632話 危険な恋 踊り娘ヴァイオレット     위험한 사랑 무희 바이올렛 第633話 最強の無名戦士! ルーシー登場     최강의 무명전사! 루시 등장 第634話 海賊貴公子 キャべンディッシュ     해적귀공자 캐빈디쉬 第635話 運命の再会 ハイエナのベラミー     운명의 재회 하이에나 베라미 第636話 超新星! 人食いのバルトロメオ     초신성! 식인의 바르토로메오 第637話 群雄割拠! 白熱のBブロック!     군웅할거! 백열의 B블록! 第638話 一撃必殺! 驚異のキング·パンチ     일격필살! 경이로운 킹펀치 第639話 闘魚襲来! 死の鉄橋を突破せよ     투어내습! 죽음의 철교를 돌파하라 第640話 冒険! 妖精の島グリーンビット     모험! 요정의 섬 그린비트
第641話 知られざる世界 トンタッタ王国     알려지지않은 세계 톤타타 왕국 第642話 世紀の謀略 ドフラミンゴ動く!     세기의 모략 돈 플라밍고 움직이다! 第643話 天地ゆるがす! 大将藤虎の実力     천하를 뒤흔들다! 대장 후지토라의 실력 第644話 怒りの一撃! 巨人VSルーシー     분노의 일격! 거인 VS 루시 第645話 破壊砲炸裂!ルーシー危機一髪     파괴포 작렬! 루시 위기일발 第646話 伝説の海賊 首領·チンジャオ!     전설의 해적 돈(수령)·친자오! 第647話 光と影 ドレスローザに潜む闇!     빛과 그림자 드레스로자의 숨은 어둠 第648話 出撃 伝説のヒーローウソランド     출격 전설의 히어로 우소랜드 第649話 激戦決着 ルーシーVSチンジャオ     결전결착 루피 VS 친자오 第650話 ルフィと宿命の剣闘士レベッカ     루피와 숙명의 검투사 레베카
第651話 守り抜く! レベッカとおもちゃの兵隊     지켜낸다! 레베카와 장남감 병정 第652話 最後の超激戦区 Dブロック開戦     최후의 격전지 D블록 개시 第653話 決戦! ジョーラVS麦わらの一味     결전! 죠라 VS 밀집모자 일당 第654話 美剣! 白馬のキャベンディッシュ!     미검! 백마의 캐빈디쉬! 第655話 大激突! サンジVSドフラミンゴ     대격돌! 상디 VS 도플라밍고 第656話 レべッカ必殺剣! 背水の剣舞     레베카 필살검! 배수의 검무 第657話 最凶の戦士! ローガンVSレベッカ     최강의 전사! 로건 VS 레베카 第658話 衝撃! おもちゃの兵隊の正体!     충격! 장난감 병정의 ��체! 第659話 戦慄の過去! ドレスローザの秘密     전율의 과거! 드레스로자의 비밀 第660話 悪夢! ドレスローザ悲劇の一夜     악몽! 드레스로자 비극의 하룻밤
第661話 七武海対決 ローVSドフラミンゴ     무해 대결 로우 VS 도플라밍고 第662話 両雄相まみえる! 麦わらと天夜叉     두 영웅 만나다! 밀집모자와 천야차 第663話 ルフィ驚愕 エースの意思を次ぐ男     루피 경악 에이스의 의지를 잇는 남자 第664話 SOP作戦開始 ウソランド突撃     SOP작전 개시 .우소랜드 돌격 第665話 熱き思い レベッカVSスレイマン     뜨거운 마음 레베카 VS 슬레이만 第666話 勝者決定!? Dブロック衝撃の結末     승자 결정!? D블록 충격의 결말 第667話 大将の決断 藤虎VSドフラミンゴ     대장의 결단 후지토라 VS 도플라밍고 第668話 決勝開始 英雄ディアマンテ登場     결승 개시 영웅 디아만테 등장 第669話 動く城! 最高幹部ピーカ出現!     움직이는 성! 최고간부 피카 출현! 第670話 竜の爪炸裂! ルーシー脅威の一撃!     용의 발톱 작렬! 루시 필살의 일격
第671話 打倒シュガー 小人の兵隊突撃!     타도 슈거 난쟁이 병대 돌격! 第672話 最後の光 我らが隊長の秘密!     최후의 빛 우리 대장의 비밀! 第673話 破裂人間 グラディウス大爆発!     파멸 인간 그라디우스 대폭발! 第674話 ウソつき ウソランド逃走中!     거짓말쟁이 우소랜드 도주중! 第675話 運命の出会い キュロスとリク王     운명의만남 퀴로스와 리쿠왕 第676話 作戦失敗! 英雄ウソランド死す!?     작전 실패! 영웅 우솝 죽다!? 第677話 伝説復活! キュロス渾身の一撃     전설 부활! 퀴로스 혼신의 일격 第678話 火拳炸裂! 復活メラメラの実の力     불주먹 작렬! 부활 이글이글 열매의 힘 第679話 颯爽登場 革命軍参謀総長サボ!     정체를 드러내다 혁명군 참모충장 사보! 第680話 悪魔の罠 ドレスローザ殲滅作戦     악마의 함정 드레스로자 섬멸작전
第681話 五億の男 狙われたウソランド!     오억의 남자 타겟이 된 우소랜드! 第682話 敵陣突破 ルフィ·ゾロ反撃開始     적진 돌파 루피·조로 반격 개시 第683話 大地鳴動 破壊神巨大ピーカ降臨     대지가 흔들리다 파괴신 거대 피카 강림 第684話 大集結! ルフィと凶悪戦士軍団     대집결! 루피와 흉악한 전사군단 第685話 快進撃! ルフィ軍団VSピーカ!     빠른 진격! 루피군단 VS 피카! 第686話 衝撃告白! ロー熱き魂の誓い!     충격 고백! 로, 뜨거운 영혼의 맹세! 第687話 大激突! 参謀総長サボVS大将藤虎     대격돌! 참모총장사보VS 대장 후지토라 第688話 絶体絶命 罠にかかったルフィ!     절체절명 함정에 빠진 루피! 第689話 大脱出! ルフィ起死回生の象銃     대탈출! 루피 기사회생의 엘레펀트건 第690話 共同戦線 ルフィ勝利への突破口     공동전선 루피, 승리를 향한 돌파구
第691話 二人目の侍 夕立ちカン十郎登場     두명의 사무라이 소나기 간쥬로 등장 第692話 激闘ピーカ戦 ゾロ必殺の一撃!     격투 피카전 조로, 필살의 일격! 第693話 小人の姫 囚われのマンシュリー     톤타타족의 공주 사로잡힌 만쉐리 第694話 不死身! 恐怖の頭割り人形軍団     불사신! 공포의 대규모 인형군단 第695話 命かけて! ルフィは勝利の切り札     목숨을 걸다! 루피는 승리의 희망 第696話 涙の再会 レベッカとキュロス!     눈물의 재회! 레베카와 퀴로스 第697話 一撃必殺 ドレスローザを救う男     일격필살! 드레스로자를 구한 남자 第698話 怒り爆発 ルフィ·ロー最強の秘策     분노폭발 루피·로우 최강의 비책 第699話 気高き一族 ドフラミンゴの正体!     고상한 일족 도플라밍고의 정체 第700話 究極の力 オペオペの実の秘密!     궁극의 힘! 오페오페 열매의 비밀
第701話 悲しき記憶 白い町の少年ロー!     슬픈 기억 하얀마을의 소년 로우! 第702話 天竜人! ドフィの壮絶なる過去     천룡인! 도피의 처절한 과거 第703話 苦難の道 ローとコラソン命の旅     고난의 길 로와 코라손 목숨을 건 여행 第704話 時迫る! オペオペの実を奪え     다가오는 시간! 오페오페열매를 빼앗아라 第705話 覚悟の時 コラソン別れの笑顔!     각오의 때 코라손 이별의 미소! 第706話 行けロー 優しき男 最後の戦い!     가라 로 따뜻한 남자 최후의 싸움! 第707話 自由へ! ロー注射ショット炸裂     자유를 향해! 로 인젝션 샷 작렬 第708話 熱き闘い ローVSドフラミンゴ     뜨거운 싸움 로VS도플라밍고 第709話 幹部決戦 誇り高きハイルディン     간부 결전 긍지높은 하이루딘 第710話 愛の決戦 新棟梁サイVSベビー5     사랑의 결전 신두령 사이VS베이비5
第711話 男の意地 ベラミー最後の突撃!     남자의 고집 베라미 마지막 돌격! 第712話 疾風怒濤 ハクバVSデリンジャー     질풍노도 하쿠바VS델린저 第713話 バリバリ オマージュ神拳発動!     바리바리 오마주 신권 발동! 第714話 癒しの姫 マンシェリーを救え!     치유의 공주 만쉐리를 구해라! 第715話 男の決闘 セニョール愛の挽歌     남자의 결투 세뇨르 사랑의 만가 第716話 死の星屑 ディアマンテ猛攻の嵐     죽음의 별들 디아만테 맹공의 폭풍 第717話 雷の破壊剣! キュロス怒りの一撃     트루에노 바스타드! 퀴로스 분노의 일격! 第718話 台地横断 巨像ピーカ奇襲作戦!     대지회단 거상 피카 기습작전! 第719話 空中決戦 ゾロ新必殺奥義炸裂!     공중결전 조로 신필살 오의 작렬! 第720話 第 あばよ! ベラミー別れの一撃!     안녕히! 베라미 이별의 일격
第721話 ロー���す ルフィ憤怒の猛攻撃!     로 죽다 루피 분노의 맹공격 第722話 執念の刃 逆襲のガンマナイフ!     집념의 칼날 역습의 감마나이프! 第723話 覇気激突 ルフィVSドフラミンゴ     패기격돌 루피VS도플라밍고 第724話 攻撃不能 トレーボル衝撃の秘密     공격불능 트래볼 충격의 비밀 第725話 怒り爆発 おれが全部引き受ける     분노폭발 내가 전부 맡겠어 第726話 ギア4! 驚異のバウンドマン!     기어 4! 경이로운 바운드맨! 第727話 大逆襲! ドフラミンゴの覚醒!     대역습! 도플라밍고의 각성! 第728話 ルフィ! 渾身の獅子バズーカ     루피! 혼신의 사자 바주카 第729話 火炎竜王 ルフィの命を守り抜け     화염용왕 루피의 목숨을 지켜라 第730話 奇跡の涙 マンシェリーの戦い!     기적의 눈물 만쉐리의 싸움!
第731話 命の限り 死の鳥カゴを止めろ!     목숨이 다할 때 까지 죽음의 새장을 멈춰라! 第732話 生か死か 運命のカウントダウン     삶이냐 죽음이냐 운명의 카운트다운 第733話 天を討つ ルフィ怒りの大猿王銃     하늘을 쳐라 루피 분노의 킹콩건 第734話 自由へ! 喜びのドレスローザ!     자유로! 환희의 드레스로자! 第735話 前代未聞 大将藤虎衝撃の決断!     전대미문 대장 후지토라 충격의 결단! 第736話 激震走る 動き出す最悪の世代!     격진이 일다 움직이는 최악의 세대! 第737話 伝説誕生 革命戦士サボの冒険!     전설의 탄생 혁명군전사 사보의 탄생 第738話 兄弟の絆 ルフィ·サボ再会秘話     형제의 유대 루피, 사보 재회 비화 第739話 最強の生物 四皇·百獣のカイドウ     최강의 생물 사황, 백수의 카이도우 第740話 藤虎動く 麦わらの一味完全包囲網     후지토라 움직이다 밀집모자 일당 완전 포위망
第741話 非常事態 さらわれたレベッカ!     비상사태 납치당한 레베카! 第742話 父娘の絆 キュロスとレベッカ!     부녀의 연 퀴로스와 레베카! 第743話 男の意地 ルフィVS藤虎真向勝負     남자의 의지 루피VS후지토라 정면승부 第744話 逃場無し 大将藤虎非情の追撃!     도망칠 곳 없음 대장 후치토라, 필사의 추격! 第745話 子分の盃 結成!麦わら大船団!     자식의 술잔 결정! 밀집모자 대선단! 第746話 群雄割拠 荒狂う新世界の怪物達     군웅할거 거칠어지는 신세계의 괴물들 第747話 銀の要塞 ルフィとバルト大冒険     은의 요새 루피와 바르톨의 대모험 第748話 地下迷宮 ルフィVSトロッコ人間     지하미궁 루피VS화차인간 第749話 剣技白熱 ロー·ゾロ遂に見参!     검기작렬 로우, 조로 마침내 등장! 第750話 絶体絶命 ルフィ極限の灼熱決戦     절체절명 루피 극한의 작열결전
第751話 冒険開幕 幻の島「ゾウ」到着!     모험개막 환상의 섬「조우」��착! 第752話 新七武海 伝説·白ひげの息子登場     새로운 칠무해 전설 흰수염의 아들 등장 第753話 決死の登象 巨象の背の大冒険!     결사의 코끼리 오르기 거대 코끼리 등에서 대모험! 第754話 戦闘開始 ルフィVSミンク族!     전투개시 루피VS밍크족! 第755話 ガルチュー! 麦わらの一味再集結     가르츄! 밀지모자 일당 재집결 第756話 反撃開始 ぐるわらの一味大活躍!     반격개시 빙글모자일당 대활약! 第757話 脅威襲来 百獣海賊団ジャック!     위협내습 백수해적단 잭! 第758話 昼の王 イヌアラシ公爵登場!     낮의 왕 이누아라시 공작 등장! 第759話 夜の王 ネコマムシの旦那見参     밤의 왕 네코마무시 나리 출현 第760話 首都壊滅 ぐるわらの一味上陸!     수도괴멸 빙글모자 일당 상륙!
第761話 刻限迫る ミンク族と一味の絆!     시간압박 밍크족과 일당의 인연! 第762話 悪童帰郷 四皇ビッグマムの刺客     악당귀향 사황, 빅맘의 자객 第763話 失踪の真実 サンジ驚愕の招待状     실종의 진실 상디, 경악스런 초대장 第764話 野郎共へ サンジ別れの置手紙     녀석들에게 상디, 작별의 편지 第765話 ネコマムシの旦那に会いに行こう     네코마무시 나리를 만나러 가자 第766話 ルフィ決断! サンジ脱退の危機!     루피결단! 상디, 탈퇴 위기! 第767話 一触即発 イヌとネコと侍!     일촉즉발 개와 고양이와 사무라이! 第768話 三人目! 忍者·霧の雷ぞう登場     3명째! 닌자, 안개의 라이조 등장 第769話 赤い石! “ひとつなぎの大秘宝”への道標     붉은 돌! 원피스로 향하는 이정표 第770話 ワノ国の秘密 光月家と歴史の本文     와노국의 비밀 코즈키가와 포네그리프
第771話 男の誓い ルフィと光月モモの助     남자의 맹세 루피와 코즈키 모노노스케 第772話 伝説の航海 イヌとネコと海賊王!     전설의 항해 개와 고양이와 해적왕! 第773話 悪夢再び 不死身のジャック強襲     다시 악몽 불사신, 잭의 강습 第774話 ゾウ防衛戦 ルフィとズニーシャ!     조우 방어전 루피와 즈니샤! 第775話 巨象を救え 麦わら救急大作戦!     즈니샤를 구해라 밀짚모자 구조팀, 대작전! 第776話 別れの下象 サンジ奪還の船出!     작별의 하상 상디 탈환 출항! 第777話 世界会議へ 王女ビビとしらほし姫     레베리로 왕녀 비비와 시라호시 공주 第778話 世界会議へ レベッカとサクラ王国     레베리로 레베카와 사쿠라 왕국 第779話 カイドウ再び 脅威迫る最悪の世代!     카이도우 다시 다가오는 위협, 최악의 세대! 第780話 空腹宣戦 ルフィと海軍超新星!     공복전선 루피와 해군 루키!
第781話 執念の3人 麦わら一味大追跡戦     집념의 3인 밀짚모자 일당 추격전! 第782話 悪魔の拳 決戦! ルフィVSグラント     ���마의 주먹 결전! 루피VS그랜트 第783話 サンジ帰郷 ビッグ·マムの海域へ!     상디귀향 빅맘의 영역으로! 第784話 0と4 遭遇! ジェルマ66     0과4 마주치다! 제르마66 第785話 猛毒の危機 ルフィとレイジュ     맹독의 위기 루피와 레이쥬! 第786話 万国! 四皇ビッグ·マム登場     토트랜드! 사황, 빅맘 등장 第787話 四皇の娘 サンジの婚約者プリン     사황의 딸 상디의 약혼녀 푸딩 第788話 大進撃! 食いわずらいのマム     대진격! 공복에 미친 맘 第789話 首都崩壊!? ビッグ·マムとジンベエ     수도 붕괴!? 빅맘과 징베 第790話 四皇の城 ホールケーキアイランド到着     사황의 성 홀케이크 아일랜드 도착!
第791話 お菓子な森 ルフィVSルフィ!?     기묘한 숲 루피VS루피!? 第792話 マムの刺客 ルフィと誘惑の森!     맘의 자객 루피와 유혹의 숲! 第793話 海遊国家 ジェルマの王ジャッジ     해유(바다를 떠도는) 국가 제르마의 왕 져지 第794話 父子対決 ジャッジVSサンジ!     부자대결 져지VS상디! 第795話 巨大な野望 ビッグ·マムとシーザー     거대한 야망 빅맘과 시져 第796話 魂の国 マムの恐るべき能力!     영혼의 나라 맘의 놀라운 능력! 第797話 大幹部! 三将星クラッカー登場     대간부! 3잔성 크래커 등장 第798話 8億の敵 ルフィVS千手のクラッカー     8억의 적 루피VS천수의 크래커 第799話 全力勝負 ギア4VSビスビスの能力     전력승부 기어4VS크래커의 능력 第800話 1と2 集結! ヴィンスモーク家     1과 2 집결! 빈스모크가
第801話 恩人の命 サンジと料理長ゼフ     은인의 운명 상디와 요리사 제프 第802話 怒りのサンジ ジェルマ66の秘密     분노하는 상디 제르마66의 비밀 第803話 捨てた過去 ヴィンスモーク·サンジ     버린 과거 빈스모크 상디 第804話 東の海へ サンジ決意の船出     이스트 블루로 상디 결의의 출항 第805話 限界勝負 ルフィと無限ビスケット     한계승부 루피와 무한 비스켓 第806話 満腹の力 新ギア4タンクマン!     만복의 힘 신기어4 탱크맨! 第807話 哀しき決闘 ルフィVSサンジ     슬픈 결투 루피VS상디 第808話 哀しき決闘 ルフィVSサンジ     슬픈 결투 루피VS상디 第809話 復讐の嵐 怒りの軍団襲来!     복수의 폭풍 분노의 군단 내습! 第810話 冒険の終わり サンジ決意のプロポーズ     모험의 끝 상디, 결의의 프로포즈
第811話 ここで待つ ルフィVS怒りの軍団     여기서 기다린다 루피VS분노의 군단 第812話 城内潜入 奪え!ロード歴史の本文     성내 침입 훔쳐라! 로드포네그리프 第813話 因縁の対面 ルフィとビッグ·マム!     악연과 대면 루피와 빅맘! 第814話 魂の叫び ブルック&ペドロ電撃作戦     영혼의 외침 브룩&페드로 전격작전 第815話 さよなら プリン涙の決意     안녕 ���딩, 눈물의 결의 第816話 左眼の因縁 ペドロVSタマゴ男爵     왼쪽 눈의 악연 페드로VS다마고 남작 第817話 シケモク サンジの結婚前夜     담배꽁초 상디의 결혼전야 第818話 不屈の魂 ブルックVSビッグ·マム     불굴의 영혼 브룩VS빅맘 第819話 母の願い ジェルマの失敗作サンジ     소라의 소망 제르마의 실패작 상디 第820話 サンジの元へ ルフィ逆襲の大激走!     상디의 곁으로 루피, 역습의 대격주!
第821話 城内動乱 ルフィ約束の場所へ     성내소란 루피, 약속의 장소에 第822話 別れの決意 サンジと麦わら弁当     작별의 결의 상디와 밀짚모자 도시락 第823話 四皇の寝返り ブルック救出大作戦     사황의 뒤척임 브룩 탈출대작전! 第824話 約束の場所 ルフィ限界の一騎打ち     약속의 장소 루피, 한계의 맞대결 第825話 ウソつき ルフィとサンジ     거짓말쟁이 루피와 상디 第826話 サンジ復活 壊せ! 地獄のお茶会     상디 부활! 때려부셔라! 지옥의 다과회 第827話 密会! ルフィVSファイアタンク海賊団     밀회! 루피VS파이어탱크해적단 第828話 死の協定 ルフィ&ベッジ連合軍!     죽음의 협정 루피&뱃지 연합군! 第829話 ルフィ暗躍 開宴直前! 陰謀の結婚式     루피암약 개연직전! 음모의 결혼식 第830話 家族集結 開宴! 地獄のお茶会     패밀리 집결! 개연! 지옥의 다과회
第831話 仮面夫婦 サンジ♡プリン入場!     가면부부 상디♡푸딩 입장! 第832話 死のキス 四皇暗殺作戦開始!     죽음의 키스 사황 암살작전 개시! 第833話 盃返上! 侠客ジンベエの落とし前     술잔 반납! 대장부 징베의 뒷처리 第834話 作戦失敗!? 反撃のビッグ·マム海賊団     작전실패!? 반격의 빅맘해적단 第835話 走れサンジ SOS! ジェルマ66     달려라 상디 SOS! 제르마66 第836話     맘의 비밀 엘바흐와 작은 괴물 第837話     맘의 탄생 카르멜이 사라진 날 第838話     런처 작렬! 빅맘 암살의 순간 第839話     ! ! 第840話     ! !
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indonoodoriko · 7 years ago
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インドの嵐が丘(1)
長い前置き
小説のワールドカップを開くなら「嵐が丘」が最強と目下思っている。小説好きでもない人間の意見だが。 拙い作品と呼ばれたこともあるように、けしてwell madeな物語ではないし、読みにくくて何度も放棄しかけた。だが読了後には「凄い」、いや正確には「スゲー」とわれ知らず発してしまったものだ。 難読は引っかかりの多さから来ている。「ロックウッド無能」「ネリー何者?」「キャサリーン今いくつ?」「この訳おかしくない?」など絶えず疑問が発生して滞った。作者には緻密なプランがあったとの近年の深読みもあるが、こちらのようなボンクラ読者にも伝わらなければ上手く書けているとはいえないだろう。実際には、29才の第一作で一人称でしか書けなかったのであちこち綻んでいるのだと思う。 しかしそんな語りの破綻など関係なく「嵐が丘」は凄い。人の思いの強さをこれほど描いた作品を知らない。とりわけ凄みを感じたのは、第一部の「わたしはヒースクリフ」と断じた愛の告白と、第二部の復讐の執拗さだ。
「嵐が丘」で描かれた愛は恋愛や性愛に還元されるものでなく、親愛が高じて信愛にまで達する人間特有の類意識だろう。 それを帰依devotionと呼べばインド的なバクティやスーフィズムでの神への愛が連想されるが、嵐が丘では天国や地獄、悪魔や魂が言葉としては使われ、幽霊らしきものも登場するのに宗教的な予定調和はない。ただ存在の一体化を望む強い情感の香気(と死臭)だけが亡霊のように読後につきまとい、人間の根底に触れた思いを味わう。
ヒースクリフの運命は身分制が産む分断に起因するが、復讐のありかたは直接的ではなく特殊な暴力性を帯びている。銃や剣でなしに毒(酒)で仇の身を滅ぼし家屋敷を奪い、教育で上流の子弟(わが子なのに)をクズにして財産を奪取する。そのクズっぷりの描写が容赦なく救いがなく、憎しみの強さが伝わってくる。 発表時は物語のあまりの激越さから作者は男だと噂もされたが、実際は宮廷ドラマのような女性的な復讐譚だともいえる。 タミル映画のリメイクであるマードゥリーの「ベーター」Beta はアニル・カプールの土地権利をねらって義母が字も読めない農夫としてアニルを育て、父親を鎖につないで小屋に監禁しておく。それでもアニルは母として慕いつづけるがマードゥリーとの婚姻で力学に変化が生じ、義母はアニルに毒を盛る。農村社会ではなじみある乗っ取りドラマなのだろう。ブロンテ家のヨークシャー周辺でも同様の実話があった。
時は産業革命時代、古代から近代への歴史的転換期で、一方で古い身分制の変化、他方でヒースクリフに暗示される移民の存在が世界の激動を予感させるが、作品自体は土地で一・二を争う荒野の二家族の間で終始し社会的背景は描かれない。 ヒースクリフはジプシーともインド人とも(同じことだが)推測されているが明示されることはなく、イングランド・ジェントリ(地主貴族)社会の比喩的な「客」として存在する。ロマンチックな、外部から来た神秘的な訪問者ともいえる。 エミリー・ブロンテは「嵐が丘」一作しか残さなかったが、現存しない「ゴンダル史」と呼ばれた長編ファンタジーを子供のころから書きつづけていた。姉のシャーロット・ブロンテも同じく「アングリア史」を綴っていた。アングリアはイングランドの古称だが、ゴンダルはグジャラートの古王国名だ。この対比は意図的だろう。インドの植民地化が完成に向かっていた時期であり、東方の情報は新聞を通じて北辺のブロンテ家にも流入していたし、謎の人物ヒースクリフの設定の裏付けとなっただろう。インド出自の神秘的復讐者としてはティプ・スルターンの甥でラージャーの息子であるネモ船長も思い出す。
発端から言えば、嵐が丘館の家長がリヴァプールから連れてきた孤児がヒースクリフだった。色が黒く未知の言葉を話していたので外国人と考えられた。 リヴァプールは物語の時代である18世紀後半は奴隷や毛織物の貿易港だった。そこから子供を拾ってきたのは慈愛に基づく行為ともいえるが、農地経営には男の働き手はいくらでも必要としただろう。映画「最愛の子」に見るように、中国の農村では誘拐してまで男子を得ようとする。 子供は死んだ長男の名をとってヒースクリフと名付けられるが姓を与えられることはない。このためヒースの生える崖を意味する命名は地霊のような象徴性を終始もつことになる。 ヒースクリフは実子同様に育てられキャサリーンの親愛、兄ヒンドリーの嫉妬と憎悪の対象となる。 そして第一世代の家長が死ぬとヒースクリフは直ちに下男の立場に追いやられてしまう。これはガスト・アルバイター、客分として歓迎され、次の世代には疫病神のように排斥される欧州移民の運命と重なるものがある。
長子相続制のイングランド農業社会では、現実にはヒースクリフは競争相手にならない。長男以外のジェントリの子弟は、大学に行って専門職に就くあるいは貿易商人になるか植民地軍人を目指すのが相場だった。どのみちヒースクリフも運試しをしなければならなかっただろうが、キャサリーンとの関係が悲劇を呼ぶ。 キャサリーンは甘やかされて育ったわがまま、高慢な娘で一方でヒースクリフへの至高の愛情をもちながら、他方で結婚は「身分が落ちる」からと否定する。心は荒野にあり柔弱な上流ジェントリを軽蔑しているのに富への願望もあり、より豊かで文化的な家との縁組を望む。少なくともキャサリーンの中では整合しているはずの立場(金持ちになってヒースクリフを助ける)だったが、当人にとっては裏切りでしかなくその姿は嵐が丘から消える。そしてどこで富を得たのかジェントルマンとなって帰ってきた三年後から復讐の第二部が始まる。板挟みになったキャサリーンは狂死し、屍鬼と化したヒースクリフは墓をあばく。
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hinokihinoki · 7 years ago
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黒と赤の邂逅 (クロと紅蓮のはじまり話、のメモ的な小説。 SIDE・クロ)
――ああ、明日、死ぬんだな。
  まるで他人事のようにぼんやりとそんなことを思いながら、窓から外を見やる。普段からあまり外に出るなとは言われているものの、最近は“儀式”の影響でほとんど家の中だ。暇つぶしに呼んでいた本を傍のテーブルに置いたまま、こうして窓を覗くことは、すでに身に沁み込んだ日課のようになっていた。
 何も起きず、何も変わらない。時の移ろい以外、ほとんど変化のない窓からの景色。しかし――異変は起きた。
 「……!?」
 何かが、崖を転がり落ちて行った。何か。目を凝らさなくとも分かる。――人だ。
裏の崖は生ぬるい高さでもなく、急な斜面だ。あんなところから落ちたりしたら、無傷ではいられない。
窓から離れ、家の扉に手をかけて、びくりと身体が竦む。家を、出てはならない。
いいや、それでもこれは緊急事態。大怪我しているかもしれない誰かを見に行くくらい、カミサマも許してくれるはず。……はずだ。
黒色の少女は己にそう言い聞かせ、胸を抑える。大丈夫。そうして扉をこっそり開け、飛び出す。できるだけ人目のない道を、静かに駆けて。
  目的の箇所、崖の下。辿り着けば、背の高そうな青年が、足を痛そうに抑えて身体を起こしていた。
 「あの、大丈夫、ですか?」
  このあたりでは見ない顔。街でも見かけない。ずいぶん遠方から来た人間だろうか。あまり見知らぬ他人に話しかけるのは、得意ではない……否。“話しかけてはならない”。部外者関わるべからず。またびくりと心臓が跳ねる。怖い。それでも、緊急事態だ。そう思って僅かに首を横に振った。
 「いてて…。あぁ、君はここの村の人?ごめん、手を貸してもらってもいいかな。足を痛めてしまって…」
 純朴そうな青年。柔らかな茶色の髪に、同色の瞳。穏やかな声。ああよかった、温厚な人のようだと、言われるがままに手を差し出しそうになるが、手は宙を彷徨って元の場所に戻った。
 「ごめんなさい、私は人に触れてはならないのです。ごめんなさい」
 儀式に関わる。神を降ろす者、いや、物か。そういう決まりだ。――また私は、罪を重ねてしまう。己の手が震えるのを、少女は自覚していた。
何度も謝る黒の少女に、青年は困ったように苦笑した。
 「そう何回も謝らなくてもいいよ。そうだな、人を呼んできてもらえるかな?」
 人。普通の村なら、そうしただろう。普通の村人なら、誰か、と呼んだだろう。
 ここは、普通じゃない。
 この人は少なくとも部外者だ。部外者が待ち受ける運命は、何度も何度も、この目で見てきた。ばれる前に、捻っただけとも思えない足を治してどこかに逃げてもらわないと。誰も見ていないなら、ここで治してしまおうと辺りを見回そうとして――ぎく、とした。
背後に、人の気配。冷や汗。
振り返ると、真後ろに族長の付き人が立っていた。どうやら既に見つかっていたらしい。
 「何をしている、槐。戻り給え」
「でも……」
「貴様は明日のために身を清めるために人に会うなと言われていたのだ。まして部外者など言語道断。自分の意思で戻ったほうが身のためだぞ」
 警告。黙って俯いた。ひとまずは家に戻るしかない。茶色の青年に会釈だけ残し、小走りで元来た道を帰っていく。彼はただ、不思議そうな、申し訳なさそうな顔をしながら手を振っていた。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   ばたん。自室の扉を閉め、一息をつく。さて、これからどうしたものか。儀式が控えているから、すぐさま彼が排除されることはないはずだ。少なくとも、明日になるまでは。今日ここで自分が力を使えば、明日使い物にならなくなる。カミサマに捧げる力が弱まる。それは村の人々もそう変わらないはず。
これ以上の犠牲はもう見たくない。一人でも、どうにか。せめてこの村のことを伝えて、逃げられるように足を治せれば。槐は自信の髪と同じ色のベッドに腰かけてしばし、考え込む。
 「……」
 ふと窓の外を窺う。茜色。もうじき日が暮れる。青年は付き人に空き小屋に案内されていた。
 この村の夜は蝋燭と月明かりしか光はなくなる。皆が寝静まる夜なら、動ける。
賭けは嫌いだ。けれど今そんなことを言っている余裕は、槐には皆無だった。
       ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
     いつも寝る時間。普段通りに布団に入り、目を閉じる。
かち、かち。部屋の時計の秒針だけが音を立て。家の傍で神子を監視している従者たちの気配が、ひとつ、またひとつ消えていく。
薄目でちらり、窓を警戒する。が、そこにはもう人の影はない。
就寝予定時間から約、一時間と少し。窓に自分が起きる姿が映らないよう注意しながら布団からこそこそと出る。暗いが、もう目が慣れている。
そっとドアに手をかけ、開いて、閉じる。音を立てないように。真っ黒な部屋着は闇夜に紛れる。今ばかりは黒ずくめでよかったと苦笑して――目的地まで走った。
  茶色の青年がいると思わしき小屋の前。覚悟を決めて、そっと戸を開いた。鍵をかけてないのは助かったが、なんとも不用心。こちらを信頼しているようだと槐の心配は更に深まった。
 「…失礼します…」
 夜中だ。おそらくは寝ているだろうが、一応小さく声をかけておく。不法侵入みたいだけれど、緊急事態。ごめんなさい、許して、なんて思いながら戸を静かに閉め眠る青年の傍に座り込んだ。
両手の指先。微かにその怪我の箇所に触れ、意識を集中させる。できるだけ、外にこの光が見えないように抑えながら。槐の瞳と同じ色の光は薄ぼんやりとして青年の足元を照らし、癒していく。
しかし寝ていてはこの村の危険を知らせることが出来ない。どうしたものかと首を傾げながら治癒を続けていると――
 「なにしてんだ」
 昼間の声とは真逆の、鋭く短い声が刺さった。槐は驚いて飛び上がる。
起きていたの、この人。と。
 「その…痛そうだったので」
「触れちゃいけないんじゃなかったのか」
 返答もまた尖っている。躊躇なく刃を向けられているようで。
 「だって、痛いままは嫌じゃないですか…」
 声が弱まるのが自分でも分かった。
そう。本来は、触ってはならない。部外者と関わるなんて、もってのほか。
掟破り、時間は常識破りの己に、俯く。ごめんなさい。あの時、治せなくて。こんな時間に。嘘みたいなことをついて、と頭を廻る。
 「いや、驚かせてごめん。ありがとう。びっくりしたよ。外に出ていいの?」
 ――鋭かった声が昼間のものに戻った。さっきのが、本性か。
どっちがどっちでも今はどうでもいい。起きているのなら、伝えなければと切り替える。
 「ダメなんですけど…。この村に、長居しないほうがいいと思います。だから足を治しに来たんです、逃げられるように」
「逃げられるように、って…。どうして?」
「この村は、だめです、上手く言えないんですが…」
 言えるはずがない。ぼかしてそう答えるが。
 「部外者は例外なく殺してきた?」
 顔を上げる。
――ええ、そうです。もう何人か、数えるのが苦しくなって、やめてしまったけれど。
私の家族は。兄は。一族は。――私は。
繰り返される死の連鎖。誰も殺したくない。なのに。
そう、心がぐらついて涙が出そうになるのを、槐は堪え。少しの間沈黙して。
 「…それだけじゃ、ないんです…」
 殺すだけなら、まだよかったのかもしれない。きっと。その先まで縛る事はないのだから。身体が震える。声は先ほどよりも掠れて。でも、はやく、逃げるなら、一刻もはやく。あなたも死して生き、従属する者になってしまう前に。黒塚の奴隷になる前に。まだ、間に合う。今日なら。せめて儀式の前なら。己も含めてここは危険だと。言葉に出来ないまま青年を見つめた。
とげとげしかろうが、穏やかな人間であろうが、両方であろうが、そんなことは何でもいい。どこから来た、誰かかも知らない、この数分で「部外者は殺してきた」という単語が出る人間だとしても。
茶髪と茶色の瞳。おそらく能力持ち――“一族”でもないのなら、尚更。
自分でもよくわからない。でも、ただこの目の前の人を、助けたかった。
 そう思ってひたすら視線を送っていたら、青年が僅かに笑った気がした。どこか自嘲するように。
 「なぁ、俺、無能に見える?」
「……。違うんですか」
 どう考えてもそうにしか見えないが、青年がその茶色の眼に手をやると、するり。コンタクトレンズと思わしき透明感のある丸いものが、彼の手のひらに乗せられて。
 片方の瞳は、変わらず薄茶。もう片方は――燃え上がる炎を思わせる、強い赤、紅に染まっており、槐は自身の目を見開き固まった。
 「髪もこの色だよ。色から能力はだいたい察してくれ。悪いけど俺は強いよ」
「よく、村の人達を騙せましたね…」
「そういう仕事だからな。ここを滅ぼしに来た悪魔とでも思ってくれ」
 滅ぼしに来た。ならば、全てを食い止めてくれるのだろうか。…でも、ダメだ。これから逃がさなきゃいけない人だ。身勝手な期待など、ならない。治癒を終えた手を膝上に置いて、戒めるように握る。
 「そうなんですか…。良かった。でも、ダメなんです。どれだけ強くても…」
 己の立ち位置。神を降ろす器。“私”がいるだけで、彼の生存率は下がる一方なのだと。あの神には逆らえないと、思い出す。
目の前の青年は怪訝そうな顔でこちらを見ていた。
 「なにかかなり訳ありなのかね、この村。俺、なんの情報もなくここに来たんだけどさ」
「この村に訳があるというか、その…カミサマが、強大なんです」
「カミサマ、ねぇ」
 明らかにそんなもん信じちゃいねえとでも言いたげな口調に、逆に不安になる。
 「付き人とやらも言ってたな。何の神なの?」
「…詳しくは私もわかりません。冥府の神、だと噂では…。私以外は皆神様を信仰しています。………いえ、狂信でしょうか」
 常日頃、神のことしか考えない集団にいたせいで、この考えに至るのには“信託の儀”から随分時間が経たないとならないのだが。青年と話していると、やはり自分たちは「おかしい」とはっきり分かってくる。降りかかる毒霧が、狂わせる波が、払われていくようだった。
 「なんで君は?君、エンジュちゃんだっけ」
「槐、です。私たちは、黒塚一族と言います」
「黒塚…。聞いたことあるような…?」
 青年が僅かに眉根を寄せる。
 「今の王国が出来る前、国の半分を統治していたのは私達黒塚一族だったといいます。黒塚一族は、神様に虐殺を命じられ、そして出来かけていた現王国に負けました。黒の大乱、なんて呼ばれているのではないでしょうか」
 更に眉に皺が寄る。やや不機嫌そうである。思い出せないのか知らないのか。槐はとりあえずそういう方向で受け取っておくことにした。
 「あーなるほど?それで追われる身と。王国からしたら草の根かき分けてでも殺したい連中だわな…」
「多分、そういうことなのだと思います」
「で、その神様ってのは?」
「神様は…。冥府の神と言いましたよね」
「うん。まぁ冥府の神が虐殺しろなんて命じるってことはだいたい察しがつくわ。――能力があるんだな、人を殺すことによるメリットが有る能力だ」
 黒の大乱は適当に誤魔化されたが、こういうことの察しは良いようだと思いながら頷き。
 「察しが良くて何よりです。神は自分の言うことを聞く代わりに、私達に死霊術を与えました」
「死霊術か…。そりゃ珍しい、魔法でしか聞いたことねぇ。でもなー死霊術ってあんまり強いイメージ無いんだよなぁ」
「……」
 一般的に、そうだろう。死んだものを再利用し、消されたら無くなる。
だが、それを覆す方法を持っていると言ったら?……その話は、今は飲み込む。
 「…儀式の話は聞きましたか?」
「あぁ、明日儀式があるとかなんとか」
 話すのは躊躇われたが、情報はあればあるほどこの人は動けるはず。隙を狙って逃げ切ることも出来るだろうと、思いつく範囲で全てを話した。
 自分に冥府の神を降ろすこと。
そして死霊を回復できる、その力を兄に引継ぎ、完全なものとするため、贄として殺さ���ること。
この緑の瞳は、死霊さえ永遠に回復でき蘇生できる奇跡の能力が発現した証。他の黒塚は全て黒の瞳なこと。
自分だけ名で呼ばれているのは、能力が覚醒した者だけが、名前が付く。そういう決まりだから��と。
完璧になった兄と神を引き連れて、今度こそ王国に復讐し、何もかもを虐殺して手中に収め。冥府の神と、黒塚の王国。――死霊王国。闇の帝国。それを築くのだと。
 ぽつぽつと話した儀式内容と、その後について。聞いていた青年は、「は?」という顔のまま衝撃的事実にしばらく黙り込んでいた。
 「……あんだよ、じゃあお前、明日死ぬってことか」
「………はい。そうなりますね」
「そうなりますねって、おい、お前自分のことなんだぞ、わかってんのか?」
「…もう、物心ついた時から決まっていたことです。覚悟はできています。怖くはありません。そんなことより、王都で大虐殺なんて――そのことの方が、恐ろしいです。…私の能力が兄に全て継がれれば、魔法まで兄は使えるようになってしまいます。いえ、魔力自体、彼のものになるのですから……大乱の比ではない状況になりかねません。
……私の、せいで。多くの人が、死ぬのは…死しても、縛られるのは……嫌です、本当は」
 でも、止められない。神様は、もう降りてくる。
 「………………」
 ほとんど一方的な形で話していても、青年はひどく考え込んでいるようで何も返答がない。
 ――明日、私はいなくなる。死ぬ。それを口にしてから、彼は黙り込んでいる。
少しでも、自分の命を惜しんでくれていると、思っていいのだろうか。
幼い頃から、気付いたら神様の贄で。その贄として、死なないように、死なない程度に命を守られてきた。この娘が死ねば神が降りるのが遠のくと、それだけの理由で。神を降ろす者として扱われている王国の神官とはわけが違う。まるで、神を降ろすためだけのただの道具のように。壊れないように、その大事な大事なカミサマの器が。カミサマの食事が。
 目の前の青年が悩んでくれているのは、神様の贄の命が危ういからではないだろう。彼は部外者なのだ。何一つ黒塚と因縁のなかったはずの、巻き込まれた部外者。
今日会ったばかりの名前くらいしか知らない小娘の命なのに。
 ――黒塚槐という神様の贄ではなく。ただの槐として、なんでもない小娘として、惜しんでくれる人に、会えて、よかった。
そう思えたら、また泣きそうになった。胸が、苦しい。
 険しい表情を変えない青年を見つめる。気の強そうな、真っ赤な瞳。
一族たち��は違う、光がある目。真っ暗な闇に、きっと飲まれない。暗黒しかない冥府の中で燃える、純度の高い炎のようだと思う。
 この火なら、地上まで連れ出してくれそうで。
暗闇で覆いつくす中でも、歩いていけそうで。
降りかかる災厄を、すべて焼き尽くしてくれそうで。
 ごめんなさい。また、嘘をついた気がします。怖くないと言ったけれど、その赤を見ていたら、生きたくなってしまう。死ぬのが恐ろしくなる。
耐えるように槐は俯いた。部外者と関わったせいで、神様が遠のいている。
今だけ。今だけ、許してください。どうか。
今なら、彼にも、きっと聞こえない。
 「あなたと、逃げられたら……よかった、のに」
 その手を引いて、どこかへ。
二人だけの空間、夜の静寂の中で。少女は小さな呟き――僅かな願いを零して、息をつく。もう戻らなければ、流石にばれてしまうだろう。
これ以上いれば、死ねなくなる。
顔を上げた。また紅とぶつかる。その色に、最後まで引っ張られて、何かに惹かれてしまうのを自覚しながら。
 「絶対、逃げてくださいね」
 はっきり、聞こえるようにそう言って、振り切るように早足で部屋を出て行った。
   元通り、一人になった部屋の中。ほとんど意識は作戦の練り直しに飛んでいた青年が、「……聞こえてんだよ、アホ」と反射的に独り言を呟いたことを、槐は知らない。
       ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
     翌日。夜中まで起きていたせいで、起きたのは昼に近かった。部屋の窓は真っ黒なカーテンを引かれ、外は見ないよう、家のまわりを囲むように厳重な監視が付けられた。昼間のはずなのに室内は真っ暗で、夜が永遠と続いているかのようだった。
 「槐、これに着替えておくように」
 身を清めた後、儀式用の闇色のドレス、不思議な文様がついたものを玄関で付き人から受け取り、着替える。呪文を唱える。陣を描く。けれどもう何一つ頭に響かない。
そうこうしているうちに、夕刻になった。最後の晩餐には甘いものが多かったが、何を食べているのかもよくわからないまま終わって。――昨日見た赤が、頭から離れない。
   ――食後。急激な睡魔が襲い掛かる。ああ、変だ。でももういい。どうせ死ぬなら痛くないほうがいい。眠らされて、いつのまにかこの世から消えるのなら、恐怖さえ抱かず散れる。妙に冷静な自分に苦笑した。
  意識が途切れる寸前。また、赤がよぎる。
  助けて、と。
そう伝えられたら、未来は何か変わったのかな。
 でも、どうか。あなたは、死なないで。
   人生最後の思考を巡らせる。一粒の涙が槐の頬を伝うと、緑の光を湛える瞳はゆっくりと閉ざされた。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  深い海の底から顔を出すように、意識が浮上した。そろり、目を開くと、まず視界に入ったのは見知らぬ天井だった。
 「う…。ここは…?」
 近くを見回す。次に、窓辺でそっぽを向いて煙草を吸う赤い男と、こちらを見ている、眼鏡の青い男が映る。二人とも、前髪の一束だけお互いの色に染まっていた。仕事上の仲間か、契約の印か、そんなところか――なんて考えたが重要なのはそこではない。
 「ああ、目が覚めましたか。よかった」
 優し気な笑みを浮かべながら話しかけてくる、青い男。
――誰。誰この人達。ここは、どこ。
思わず身構える。ここに至るまでの記憶が無い。何も無い。……何も。記憶、と呼べるものが何も思い出せず、槐は狼狽えた。
眼鏡の青い男は態度はそのままに、こちらを落ち着けるように話し続ける。
 「私は水風海月といいます。…お名前、わかりますか?」
「名前、名前は…。黒塚、槐です…」
 記憶はない。けれど、知識はある。自分は黒塚槐だという知識は。
 「黒塚さんですか。貴方、森で倒れてたんですよ。覚えてますか?」
「森…?」
 今までどこにいた?探しても探しても、頭にぼんやりとした靄がかかって阻まれる。
 「今、森は火事になっているんですよ。ちょうど通りかかったこの男が、倒れていた貴方をここに運んだんです」
 この男、と言いながら水風と名乗った青年は、赤い方の青年に視線を送り。
 「あなたは…」
「紅蓮炎だ」
 紅蓮と名乗る赤い青年は興味などないとでも言いたいのか、変わらずこちらを見もせず名乗る。その名に覚えはない。けれども、声。その妙に鋭い声を。どこかで聞いたことがある…そんな気がして。でも思い出せなくて槐は首を傾げながら、はあ、と答えた。
 「どこに住んでいるんですか?送っていきますよ」
「家…家、思い出せません……」
 そもそも家に住んでいたのかもわからないのだ。名前以外何一つわからない槐に、水風は驚いた素振りを見せる。
 「え、まさか記憶喪失ですか?じゃあ、家族は?友達は?」
「えっと…それもわかりません…」
「そうなんですか…。荷物、見させてもらいますね。あ、魔術免許がある。名前はあってるみたいだけど、住所も何も書いてないからなぁ、これ…。わかるのは名前と、魔術師だってことだけかな。どうしましょう」
 打つ手なしと困ったように紅蓮を見る水風。紅蓮は煙草をふかしながら答える。
 「俺達は旅をしてるんだ。ここも仮の住まいに過ぎない。お前が必要なら家、世話する人間を見つけるが?」
「もしなにか黒塚さんが思い出せそうならここにいてもらっても構わないし」
「なにもわからない、何をしていいかもわからないなら――」
 わからない。
名前以外。そして、紅蓮と名乗る男の声が、聞き覚えがある…気がすること、以外。
 「俺達と一緒に来るか?」
 数分前に初めて話した謎の男二人に、なんともあっさりした気軽なノリで旅に誘われている[s1] 。意味がわからない。これは断るべきなのだろう、普通は。それさえもほとんど空っぽの槐にはすぐ判断がつけられなかった。
迷っているうちに、脳裏に赤がよぎった。――赤?記憶を失う前に、最後に見たものだったりするのかと思考が脇道に逸れる。
紅蓮が槐に向き直った。そう、こんな感じの、赤が――それ以上は霧の向こうに消えて行った。こちらに視線を送る彼は、一瞬、不安そうな、申し訳なさそうな表情をしたように思え。
  その表情に引っ張られたのか、私は首を縦に振っていた。
まるでその答えを、身体が知っているようだった。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   「クロ!水風!置いていくぞ!」
 市場に並ぶ素材に目を輝かせる槐と、興味深そうに眼鏡のつるを持ち上げて商品を見定める水風に付き合っていられなくなった紅蓮が一歩二歩と遠ざかっていく。
……ああまたクロって呼んでる。もういいか、クロで。猫か犬みたいなあだ名がすっかり定着しつつある紅蓮に、槐は少々溜息をついて。
 「待ってくださいよ!この市場すごいんですって!見たことないものがいっぱいで!」
 市場に並ぶのは、氷竜の鱗、光鳥の虹羽、神水晶の欠片、破魔の花弁、獄炎石。その他多くの、手にするには難しい魔法媒体ばかり。
 「バカ紅蓮にはわかんないよクロちゃん、ここにあるものは魔法素材だしね。あいつは食えるもんにしか興味がないよ」
「聞こえてるぞクソ水風!あ、そこにある白孔雀蝶の羽根は食ったことあるぞ!」
「紅蓮さん、魔法素材も食べるんですか…?」
 地味に水風もそう呼ぶから困ったものである。まあ悪くはないかと思いながら、こっちとこっちどっちの素材を買おう、いや向こうの方が使うかな。と槐の中の優柔不断が顔を出してなかなか決められない。既に会計中の水風は横で苦笑している。
 「あーもー、先に宿取ってるからな!」
「あ、待ってくださいってばー!」
 今度こそ、後ろを振り返りもせずに先を歩いていく紅蓮に焦る。おろおろしていると水風が両方買っていいよ、とでも言うように決めかねていた素材の双方を指で示したので、もうそうする。
慌てて会計を済まして、小さな袋を抱えながら紅蓮の一歩後ろ、傍へと駆けていく。
 
紅蓮さん結構せっかちですよね、なんて言いながら槐が隣まで来ると、だいたいお前が優柔不断すぎんだよと呆れ気味に返されるが。
隣を歩く自分を見た、その赤い瞳が。どこか満足気に笑った――ような、気がした。
 [s1]
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salontetsugaku · 7 years ago
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ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの記念講演
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの記念講演の音声が、6月5日、ノーベル財団のホームページにて公開された。 「この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う」という言葉から始まる27分間の講演で、ディランは自身が音楽に身を投じることになったきっかけや、創作活動の礎になったという三冊の書物について語った。最後は「歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている」として、「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」というホメロスの言葉で締めくくられている。    ◆   ◆   ◆ この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う。回りくどい説明になるかもしれないが、私の話に価値があり、意味あるものになることを願う。 全ての始まりはバディ・ホリーだった。私が18歳のときに彼は22歳で他界したが、彼の音楽を初めて聴いた時から近いものを感じた。まるで兄であるかのように自分と通じる何かを感じたのだ。自分が彼に似ているんじゃないかとさえ思えた。バディは私が愛して止まない音楽を奏でた。私が子供のころから慣れ親しんだ音楽、即ちカントリー・ウェスタン、ロックンロールとリズム&ブルースだ。3つの異なる音楽要素を彼は絡み合わせ、そこから新しいジャンル、彼ならではの音を生み出した。そしてバディは「歌」を書いた。美しいメロディー、そして独創的な歌詞の歌を。しかも歌声も素晴らしく、様々な声色を使い分けた。彼こそがお手本だった。自分にはない、でもなりたいものを全て体現していた。彼が亡くなる数日前に、一度だけ彼を観たことがある。長旅をして彼の演奏を見に行ったのだが、期待通りだった。 彼は力強く、刺激に満ちていて、カリスマ性があった。かぶりつく様な距離で観ていた私はすっかり心を奪われた。彼の顔、手、リズムを取る足、大きな黒の眼鏡、その眼鏡の奥の瞳、ギターの持ち方、立ち方、粋なスーツ、彼の全てを目に焼き付けた。とても22歳とは思えなかった。彼には永久に色あせない何かを感じ、私は確信したのだ。すると、突然、信じられないことが起きた。彼と目が合った瞬間、何かを感じた。それが何だかわからなかったが、背筋がゾクっとした。 確かその1日か2日後に彼は飛行機事故で亡くなった。そして私は一度も会ったことのない誰かから「コットン・フィールド」を収録したレッドベリーのレコードを手渡されたのだ。その一枚のレコードとの出会いが私の人生を変えた。それまで知らなかった世界に引き込まれ、まるで爆発が起きたかのようだった。真っ暗なところを歩いていたら光がさしたかのように。誰かが手を差し伸べてくれたみたいだった。そのレコードを100回は聴いただろう。 初めて知るレーベルだった。レコードには、所属する他のアーティストを宣伝するブックレットが入っていた。ソニー・テリーとブラウニー・マギー、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ、ジーン・リッチー、どれも初めて聞く名前ばかりだった。でもレッドベリーと同じレーベルなら良いに違いないから絶対に聴かねばと思った。知り尽くしたいと思ったし、自分もこういう音楽がやりたいと思った。子供の頃から慣れ親しんだ音楽にも思い入れはあったが、その時点では忘れてしまった。考えることもなかった。自分にとっては過去のものとなったのだ。 この時点ではまだ家を出ておらず、いつか出たいと思っていた。これらの音楽を自分でも覚え、やっている人たちに会いたかったからだ。そして遂に家を飛び出し、自分でもその音楽を弾くようになった。それまで聞いていたラジオでかかる音楽とは違い、力強く、人生をありのまま映し出していた。ラジオでは運次第でヒットが出るが、フォークの世界では関係なかった。私には全てがヒットで、メロディーが弾ければそれでよかった。曲によって覚え易いものもあれば、そうでないものもあった。古いバラードやカントリー・ブルースは体に染み付いていたが、他は全てゼロから覚えなければならなかった。当時は少ないお客さんの前でしか演奏できず、部屋に4、5人のときや街角で弾くこともあった。レパートリーが豊富でなければいけなかったし、どう言う場面で何を弾くべきかわかってなければいけなかった。親密な歌もあれば、シャウトしないと伝わらない歌もあった。 初期のフォーク・アーティストをとことん聞き、彼らの歌を自分で歌うことで、固有の表現が身についた。そしてラグタイム・ブルース、ワーク・ソング、ジョージア・シーシャンティ、アパラチアン・バラッド、カウボーイ・ソングといったあらゆる形で歌った。そうすることで細部までが見えてくる。何のことを歌っているのかがわかるのだ。拳銃を抜いて、またポケットに戻す。馬に鞭を打って往来を駆け抜ける。暗闇で語り合う。スタッガー・リーが悪党で、フランキーがいい娘だったこともわかる。ワシントンはブルジョワの街だと知り、ジョン・ザ・レヴェレイターの低音の声も聞いたし、タイタニック号が沼の小川に沈むのも見た。仲間は荒くれ者のアイルランド人の流離人や気の荒い植民地の若造だ。篭った太鼓の音や低く鳴り響く横笛の音も聞こえる。好色のドナルド卿が妻をナイフで刺すのを見たし、多くの同志が戦死してゆくのも見た。 フォーク特有の表現を全てマスターした。気の利いた言い回しも覚えた。機材、テクニック、秘密、謎、全てが頭に入っていた。そしてそれが歩んできた決して注目されることのない軌跡も知り尽くしていた。全てを結びつけて、今の時代に当てはめることができた。自分自身で歌を書き始めた際、自分が唯一知っているフォークという表現形態を存分に使った。 でもそれだけではない。自分なりの信条、感性、培った世界観も持っていた。若い時から備わっていた。小学校で学んだのだ。『ドン・キホーテ』『アイバンホー』『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記」『二都物語』といった誰もが小学校で読んだことのある本を通して、人生観、人間性への理解、価値観が養われた。歌詞を書き始めた時、それらを糧にした。そういった本の題材が私の多くの歌の中に入り込んだ。意図的であるときもそうでない場合もある。誰も聞いたことのないような歌を書きたいと思ったのだ。そしてこうしたテーマは私の歌の礎となった。その中でも特に私の心に残る3冊の本についてここで触れたい。メルヴィルの『白鯨』、ルマルクの『西部戦線異常なし』とホメロスの『オデュッセイア』だ。 『白鯨』は興味の尽きない一冊だ。見せ場が絶えず、印象的なセリフで溢れている。非常に読み応えのある本だ。筋書きは単刀直入だ。捕鯨船ピークォド号の謎めいたエイハブ船長は義足を付けた病的に自己中心的な人物で、自分の片足を奪った天敵である白いマッコウクジラのモビィ・ディックに復讐心を燃やす。大西洋から喜望峰を周り、インド洋まで彼は鯨を追う。地球の裏側まで追いかけるのだ。目指すものはあまりに漠然とし、確実なものはない。彼はモビィを皇帝と呼び、悪魔の化身と見なしている。エイハブはナンタケットに残した妻と子供に時々想いを馳せる。そして何が起きるかは予想できるだろう。 乗組員は様々な人種から成り立っていて、鯨を見つけた者には褒美として金貨が与えられる。多くの星座に纏わる記号、宗教寓話の引用や既成概念が登場する。エイハブは他の捕鯨船に遭遇すると、その船長にモビィの情報を聞き出そうとする。奴を見たか? ある捕鯨船にガブリエルというイカれた預言者が乗っていて、彼はエイハブの破滅を予言する。曰く、モビィは「シェーカー教徒の神の化身」であり、彼に関わった者達は災難に見舞われる。エイハブ船長にそう伝えるのである。また別の船のブーマー船長も、モビィに片腕を奪われている。でも彼はそれを受け入れ、生きているだけで幸せだと感じている。彼にはエイハブの執拗なまでの復讐心が理解できないのだ。この本は、同じ経験をしても人によって反応が違うことを教えてくれる。旧約聖書の��らの引用が多く登場する。ガブリエル、ラケル、ヤロブアム、ビルダー、エリヤ。異教徒の名前もまた多く登場する。タシテゴ、フラスク、ダッグー、フリース、スターバック、スタッブ、マーサズ・ヴィニヤード。異教徒たちは偶像を崇拝する。中には小さな蝋の人形を崇拝するものもいれば、木彫りの偶像を崇拝する者もいれば、火を崇拝する者もいる。ピークォド号の名前はインディアンの種族が由来だ。 『白鯨』は心を揺さぶられる話である。船員の一人で語り手である男が言う。「イシュメイルと呼んでくれ」と。ある人に何処の出身だと聞かれると彼は「どの地図にも載っていない。本物の場所は載らないのさ」と言う。スタッブは何事にも意味はないと思っている。全ては起こるべくして起こるのだと。イシュメイルは生まれてからずっと帆船に乗ってきた。彼にとっては帆船がハーバードでありイエールだと言う。人とは距離を置いている。ピークォド号が台風に直撃する。エイハブ船長は吉兆だと捉える。スターバックは悪い兆しだとしてエイハブの暗殺を考える。嵐が去った直後、乗組員の一人が船のマストから落ちて溺れてしまう。これから起こることを暗示しているかのように。クエーカー教徒の平和主義の神父を装った、残忍なビジネスマンがフラスクに言う。「負傷を負った者の中には神に導かれるものもいるが、他の者は苦痛が待ち受けている」と。 全てが織り交ぜられている。あらゆる神話、ユダヤ教キリスト教聖書からインド神話、イギリスの伝説、聖ジョルジュ、ペルセウス、ヘラクレス(全て捕鯨船員)、ギリシャ神話、そして血なまぐさい鯨の解体まで。事実もまた多く盛り込まれている。地理、鯨油について(君主の即位にいい)、捕鯨産業の名士など。鯨油は王を清める聖油に使われるのだ。鯨の歴史、骨相学、古典哲学、偽の科学的理論、差別の正当化など、あらゆるものを含んでいるが、理にかなってるものは一つもない。教養のある人、ない人。幻想を追いかける、死を追いかける。巨大なマッコウクジラはシロクマの如く白く、白人の如く白い、皇帝であり、天敵であり、悪魔の化身である。モビィをナイフで攻撃しようとして片足を失った狂気の船長。 我々には物事の表面しか見えない。その裏に何があるかは解釈次第だ。船員たちは人魚の声を探して甲板を歩き回り、サメやハゲワシが船の後をつける。頭蓋骨や顔の表情を本のように読み取ろうとする。ここに顔がある。君の前に置こう。読めるものなら読んでみるがいい。タシテゴは自分が一度死んで生まれ変わったのだと言う。余分に与えられた日々は贈り物だと。自分はキリストに救われたのではないと彼は言う。キリスト教徒ではない人間に助けられたのだと。そしてキリストの復活の下手な模倣をする。 スターバックがエイハブに「過ぎたことは忘れろ」と言うと、憤慨した船長は「私に不敬を言うとはけしからん。私を侮辱するものはたとえ太陽であっても切りつける」と言い返す。エイハブもまた雄弁な詩人である。「私の揺るぎない目的までの道には鉄製のレールが敷かれていて、私の魂はその溝に沿って走るのだ」或いは、「目に見える物は全て薄っぺらい仮面でしかない」と語る。引用したくなる詩的なフレーズであり、これを超えるものはない。 そしていよいよエイハブはモビィを見つけ、銛を出す。ボートが降ろされる。エイハブの銛は血で洗礼されている。モビィはエイハブのボートを攻撃し、破壊する。翌日彼はまたモビィを見つける。再びボートが降ろされる。モビィはまたもエイハブのボートを破壊する。3日目、また別のボートが乗り込む。ここでも宗教的引用の登場だ。彼は再び現れた。モビィは再び攻撃してくる。ピークォド号に激突し、沈める。エイハブは銛の紐に絡まってしまい、船から投げ出され、海の藻屑となる。 イシュメイルだけが生き残る。彼は棺桶の上で海に浮かんでいる。というのが物語の全てだ。ここで語られるテーマとそれが暗示しているものは、私の歌の幾つかにも登場する。 『西部戦線異常なし』もまた影響を受けた一冊だ。『西部戦線異常なし』はホラーだ。これは、童心、意味のある世界への信頼、他人への関心を失う話だ。悪夢から抜け出せない。死と苦悩の謎めいた渦に吸い込まれてしまう。抹殺から自分を守っている。地球上から消されようとしているのだ。かつてはコンサート・ピアニストになるという大きな夢を抱いていた純粋な若者だった。嘗ては人生、そしてこの世界を愛していたが、今はそれを粉々に撃ち砕いている。 来る日も来る日も、蜂に刺され、ミミズに血を吸われる。窮地に追いやられた動物だ。どこにも居場所はない。降りしきる雨は単調だ。絶え間ない攻撃、毒ガス、神経ガス、モルヒネ、燃え盛るガソリンの川、食べ物を求めて残飯を漁る、インフルエンザ、チフス、赤痢。周りで命が次々と失われ、破裂弾が鳴り響く。これは地獄の下層部である。泥、��刺鉄線、ドブネズミだらけの塹壕、死体の内臓を食い漁るドブネズミ、汚物と排泄物だらけの塹壕。誰かが叫ぶ、「おい、そこのお前。立ち上がって戦え」これが一体いつまで続くか誰にわかると言うのだ? 戦争に終わりはない。自分は殺されようとしている。足は出血多量だ。昨日は人を殺し、その死体に話し掛けた。戦争が終わったら君の家族の面倒を死ぬまで見ると伝えた。一体誰が得をしているのだ? 指揮官や将軍達は名声を得て、他にも経済的に潤う人たちが大勢いる。しかし、手を汚しているのは自分達だ。同志の一人に「ちょっと待て、何処に行くんだ?」と聞かれ、「好きにさせてくれ、直ぐに戻るから」と言い、肉片を求めて死の狩の森に入っていく。普通の生活を送っている人たちが何を生きがいにしているのかもはやわからない。みんなの不安や欲望などもう理解できない。 さらに機関銃が鳴り響き、死体の一部が幾つもぶら下がっている。腕や脚や頭部が転がっているところに蝶々が歯の上に止まっている。悍ましい傷口、あらゆる毛穴から膿が出ている。肺の傷、身体には耐えきれないほどの大きな傷、ガスを放射する死体、吐き気がしそうな音を立てる死体の数々。死がそこら中にある。どうすることもできない。自分も誰かに殺され、死体は射撃練習の的に使われるだろう。ブーツにしてもそうだ。今は自分の貴重な所有物だが、直ぐに誰かの足にとって変わるだろう。 木の間からフランス人達がやってくる。容赦ない奴らだ。破裂弾も底を尽きてきた。「そんなに直ぐにまた攻めてくるなんて卑怯だ」と言ってみる。同志の一人が土の中に倒れていて、野戦病院に連れてってやりたいと思う。他の誰かが言う。「無駄足さ」「どう言うこと?」「そいつをひっくり返してみろ。俺の言ってることがわかるさ」 その知らせを待ち続ける。戦争がなぜ終わらないのか理解できない。兵力不足が深刻化し、召集した若者達は使い物にならない者ばかりだ。それでも人員が足りないから採用するしかない。病気と屈辱で心はズタズタだ。親にも、学校の校長にも、牧師にも、政府にさえも裏切られた。 ゆっくりと葉巻を吸う将軍にも裏切られた。彼のせいで自分は暴漢と殺し屋にと化したのだ。できることなら彼の顔に銃弾を浴びせてやりたい。司令官にもだ。金があったら、どんな手を使っても構わないから奴を殺してくれた男に謝礼を約束することを妄想する。もしその人がそれで命を落としたら、謝礼は遺族に行けばいい。キャビアとコーヒーが好物の大佐も同罪だ。公認の売春宿に入り浸っている。彼にも死んでもらおう。呑んだくれの兵士が次々とやってくる。20人殺しても、20人また替えがやってくる。鼻の奥まで匂ってくるだけだ。 まるで拷問室のようなこの狂気の沙汰に自分を送り込んだ上の世代を軽蔑するようになる。周りを見渡せば同志が次々と死んでいく。腹部の傷、両足切断、坐骨粉砕で死んでいくのを見ながら思う。「まだ20歳だと言うのに、もはや誰だって殺せる。自分を狙ってきたら父親さえも殺せる」 昨日、傷ついた軍用犬を助けようとしたら誰かが叫んだ。「馬鹿なことをするな」と。一人のフランス人が喉を鳴らしながら足元で倒れている。彼の腹に短剣を突き刺すが、まだ生きている。息の根を止めるべきなのはわかっているが、それができない。本物の鉄十字に貼り付けにされ、ローマ兵に酢を染み込ませたスポンジを口元に当てられている。 何ヶ月か過ぎ、一時休暇で帰郷する。父親とは話ができない。「入隊しないのは卑怯者だ」と彼は言う。母親もだ。再び戦場に戻る際、「フランス人娘には気をつけなさい」と言う。狂気はさらに続く。一週間、或いは一ヶ月戦って、やっと10ヤード前進する。でも次の月にはまた元に戻される。 プラトン、アリストレス、ソクラテス、1000年前の文化、哲学、知恵はどうなってしまったと言うのだ?こんな事態は防げたはずだ。家に思いを馳せる。ポプラ並木を歩いた学生時代に戻る。楽しい思い出だ。小型飛行船からさらに爆弾が降ってくる。気持ちを引き締めなければいけない。何か誤算が起きるのが怖くて誰のことも見ることができない。共同墓地。他に残された可能性はない。 すると桜の花に気づく。そして自然は全く影響を受けていないことに気づく。ポプラ並木、赤い蝶々、儚い花の美しさ、太陽。自然は全く意に介さないのを目の当たりにする。人類によるあらゆる暴力も苦悩も自然は気づきもしない。あまりにも孤独だ。すると爆弾の金属片が側頭部に当たり死んでしまう。排除されたのだ。削除されたのだ。駆除されたのだ。私はこの本を置き完全に閉じた。戦争小説はもう二度と読みたくないと思い、二度と読むことはなかった。 ノース・カロライナ出身のチャーリー・プールがこの話に通じる歌を書いた。「ユー・エイント・トーキン・トゥ・ミー」という歌で、歌詞はこうだ。 ある日街を歩いていたら窓の中に張り紙を見つけた 入隊して世界をこの目で見よう、と書いてあった 楽しい仲間と刺激的な場所を見るだろう 面白い人たちと出会い、彼らの殺し方も覚えるだろう 僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ 僕は頭がイカれているかもしれないけど、分別はある 僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ 銃で殺すなんてちっとも楽しそうじゃない 僕に言っても無駄さ 『オデュッセイア』も素晴らしい一冊で、そこで語られている題材の数々は多くのソングライターのバラッドに取り上げられている。「早く家へ帰りたい」「思い出のグリーングラス」「峠の我が家」、私の歌でもだ。 『オデュッセイア』は戦争で戦い終えて帰郷しようとする男の不思議な冒険物語だ。長い帰路の旅であり、途中にはいくつもの罠や落とし穴が待ち受ける。彼は呪にかかったように彷徨い続ける。常に海に放り出され、毎回九死に一生を得る。巨大な岩の塊が彼の船を揺らす。怒らせてはいけない人の怒りを買ってしまう。乗組員に問題児もいる。背信。船員たちが豚にさせられたかと思うと、今度は若い色男に変身する。彼は常に誰かを救助しようとする。彼は旅人だが、足止めを食らうことが多い。無人島に流れ着く。人けのない洞窟を見つけ、そこに隠れる。巨人に出くわすが、「お前は最後に食べる」と言われる。そして巨人から逃げる。家に帰ろうとするが、風に振り回される。容赦ない風、冷たい風、不吉な風。遠くまで行ったと思うと、風にまた押し戻される。 毎回次に何が待ち構えているかあらかじめ警告を受けるが、触ってはいけないと言われたものをつい触ってしまう。進む道が二つあったら、そのどちらも凶。どちらも危険を伴う。一方は溺れる可能性があり、もう一方は飢える可能性がある。狭い海峡に入って行き、泡の渦巻きに飲み込まれる。牙の鋭い6つの頭を持った怪物と出くわす。雷に打たれる。突き出した枝に飛びついて荒れ狂う川から身を守る。彼を守ろうとする女神や神々もいれば、彼を殺そうとする者もいる。彼は素性を幾度も変える。疲れ果て、眠りに就くと笑い声で目がさめる。見知らぬ人に自分の話をする。旅に出てから20年になる。何処かに放り出されて、置いていかれたのだ。ワインに薬を入れられたこともある。苦難に満ちた道のりだった。 色々な意味で、これらのことは誰にでも起こり得る。ワインに薬を入れられたことがあるだろう。間違った女性と一夜を共にしたことがあるだろう。摩訶不思議な声、甘い声、聴き慣れないメロディーに魅了されたことがあるだろう。遠い道のりをやっと辿り着いたと思ったらまた押し戻されたことがあるだろう。そして九死に一生を得たことも、怒らせてはいけない人を怒らせたこともあるだろう。この国中を取り止めもなく彷徨ったことだってあるだろう。そして、凶をもたらすあの不吉な風を感じたことがあるだろう。しかし、これだけでは終わらない。 家に辿り着いても事態は決して喜べるものではなかった。妻の親切心につけ込んだ悪党達に家を乗っ取られていたのだ。しかも人数が多すぎる。いくら彼が彼らよりも偉大で、大工としても、狩人としても、動物に関するに知識にしても、海男としても、何をやらせても一流だったとしても、勇気で身を守ることはできない。機転を利かせる他ない。 ゴロツキ達には彼の家を汚した代償を払わせなければいけない。彼は小汚い乞食に変装すると、横柄で馬鹿な下手人が彼を階段から突き落とす。下手人の横柄さに嫌悪感を抱くが��彼は怒りを抑える。百対一にも関わらず、彼らを全員やっつける。一番の強者をもだ。彼は何者でもない。そしてようやく家に帰ると彼は妻と一緒に座り、彼女に冒険談を話すのである。 つまりどういうことか。私自身、そして他のソングライター達も、これらと同じテーマに影響を受けてきた。そしてそれらは無数の解釈ができる。ある歌に心を動かされたのであれば、それで十分なのだ。その歌の意味を知る必要なんてない。私は自分の歌に色々なことを込めてきたが、それらが何を意味しているか案じるつもりはない。メルヴィルが旧約聖書や新約聖書からの引用や科学的理論、プロテスタント教義、そして海や帆船や鯨に関する知識を全て一冊の本に込めた際、彼もそれらが何を意味しているのか案じたとは思わない。 ジョン・ダン然り。シェイクスピアの時代に生きた詩人/聖職者は綴っている。「彼女の乳房のセストスとアビドス。二人の恋人ではなく、二つの愛であり、巣である」これが何を意味しているのかは私もわからない。でも良さげに聞こえる。自分の歌も良さげに聞こえてほしいのだ。『オデュッセイア』に登場するオデュッセウスが英雄アキレスに会いに冥府を訪れた際、平和で幸せな長寿と引き換えに名誉と栄光に満ちた短命を手にしたアキレスはオデュッセウスに全ては間違いだったと語る。「私はただ死んだ。それだけだ」と。そこには名誉はなかった。不朽の名声などない。そして、もし可能であるなら、黄泉の国の王でいるよりも、地球上で小作人の元に仕え��奴隷として生きることを選ぶ。どんなに辛い人生であろうと、死ぬよりましだと語っている。 歌も同じだ。我々の歌は生きている人たちの世界でこそ生きるものなのだ。でも歌は文学とは違う。歌は歌われるべきものであり、読むものではない。シェイクスピア劇の言葉の数々は舞台で演じられる為のものであるのと同様に、歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている。コンサート、或いはレコード、或いは今時の音楽の聴き方でも構わない。 最後に再びホメロスの言葉で締めたいと思う。「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」    ◆   ◆   ◆
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saiyef · 2 years ago
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Tensei Shita Moto Dorei, Saikyou no Kizoku ni Natte Toshiue no Musume to Sekai Saikyou wo Mezashimas
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saiyef · 2 years ago
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