#負野薫玉堂
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#403 「香道 志野流の道統」を観に行こうキャンペーン実施中!
ただいま開催中の特別展「初代 志野宗信没後五百年記念 香道 志野流の道統」では、特別 ご優待キャンペーンを実施中です。対象店舗のお買上げのレシートをご提示いただくと、優 待料金にてご観覧いただけます。
【対象店舗】 ・負野薫玉堂・京都鳩居堂・松栄堂・山田松香木店・一保堂茶舗・鍵善良房・嵩山堂はし本・ 末富・宮脇賣扇庵
[一般]1,500 円→1,300 円
[学生] 1,300 円→1,100 円
開催期間:4/18(火)~5/31(水)
お買上げのレシート(展覧会期間中の日付のもの)を受付にご提示ください。
他の優待との併用はできません。
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「SHOGUN将軍」真田広之主演のハリウッド制作ドラマ・ディズニープラスで配信スタート
みなさん こんにちは。
近くの結婚相談所 ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザーの金子です。
かつて、ハリウッド映画「ラストサムライ」に出演した真田広之さん。トム・クルーズ主演のこの映画で渡辺謙さんと共に強烈なサムライ像を全米に伝えました。その後は「ウルヴァリン:samurai」「アベンジャーズ/エンドゲーム」といったマーベル作品に出演。近年では、ハリウッドを代表する俳優の1人ブラッド・ピットと共演した「ブレッド・トレイン」さらには、こちらも大物キアヌ・リーブスと共演した「ジョンウィック・コンセクションズ」においてサムライのような存在感のある重要な役柄を熱演。
そしてついに、2月27日からディズニープラスで配信スタートしたハリウッド制作戦国ドラマ「SHOGUN 将軍」で主演に抜擢された真田広之さん。プロデューサーも兼任しており、これまでのハリウッドで描かれてきた日本人が見ると違和感のある「トンデモジャパン」を払拭して、日本人が見ても納得できる本物の日本を描く事にこだわり、出演者はもちろんスタッフも日本人が中心となって制作されたとの事です。
「SHOGUN 将軍」は、戦国時代の関ヶ原の戦いをモチーフにしたフィクションで、登場するキャラクターの多くは、モデルとなる歴史上の実在の人物が存在するようです。
吉井虎永(真田広之):徳川家康 石堂和成(平岳大):石田三成 戸田鞠子(ワイルドスピード/ジェトブレイクに出演していたアンナ・サワイ):細川ガラシャ 落葉の方(二階堂ふみ):淀殿=茶々 按針(コズモ・ジャーヴィス):ウィリアム・アダムス=三浦按針
などが代表的な例です。
その他日本人俳優は西岡徳間さん、浅野忠信さん(真田広之さんとは「47RONIN」「モータルコンバット」でも共演。マーティン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス」では宣教師の通詞役を演じました。)などが出演。
長らく続いた乱世の世に終止符を打ち、天下統一を果たした太閤は病床に伏したため、幼い息子が元服して新たな統治者となるまでの間、5人の有力大名を「五大老」に任命し合議制による政治を行うよう指示。「五大老」は日本を割ることなく平和を維持するためのものであったものの、太閤亡き後、五大老の中での確執が表面化。関東領主である五大老の1人の吉井虎永は他の四大老、石堂和成・杉山・大野・木山らから、その領地を狙われる事に・・・。孤立無援となった吉井虎永は、敵の包囲網が迫る中、石堂和成達と対峙することを決意する。というベースの物語に、表向きはキリスト教の布教活動と貿易が目的で日本に訪れて��たポルトガル・スペイン人達の日本植民地化計画の陰謀やイエズス会(カトリック)のポルトガル・スペイン人宣教師達と、嵐で遭難して日本に漂着したイギリス船航海士 按針(プロテスタント)によるキリスト教の宗派による対立などを盛り込んだストーリーとなっています。
全10話のドラマの第1話と第2話しか現時点では見ていませんが、NHKの大河ドラマや日本の時代劇映画にも負けない本格的で細部にもこだわりを感じる作品となっており、これからの展開が楽しみです。
そう言えば、原作が同一小説の三船敏郎さん、島田陽子さん出演のアメリカ・NBC制作ドラマ「SHOGUN 将軍」を、子供の時テレビで見た記憶がありますが内容は覚えていません。
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近くの結婚相談所
ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザー 金子 薫
群馬県桐生市相生町5-536-1
ネプチューン2-A
電 話:0277-32-5314
連絡時間:午前10時から午後9時
定休日:年中無休
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婚活 結婚相談はお近くの結婚相談所ハッピータイム (http://www.happytime-en.com/)、 群馬前橋・群馬沼田・群馬渋川・群馬高崎・群馬安中・群馬藤岡・群馬伊勢崎・群馬桐生・群馬みどり・群馬太田・群馬邑楽・群馬館林・栃木足利・栃木佐野・栃木小山・栃木栃木・栃木真岡・埼玉熊谷・埼玉深谷・埼玉本庄・埼玉行田・埼玉羽生・埼玉加須・埼玉児玉・茨城牛久・茨城下館・茨城筑西・茨城結城・茨城古河・新潟長岡・新潟小千谷・新潟見附・新潟柏崎・新潟魚沼・新潟十日町・新潟南魚沼・新潟西蒲原・神奈川川崎・山梨甲府昭和までお問い合わせ下さい。
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各地句会報
花鳥誌 令和5年7月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年4月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 春昼や質屋の硝子なないろに 小鳥 伊勢屋質店今生の花とほく 光子 菊坂に豆煎る音や花の昼 和子 一葉の質屋は鎖して春の闇 はるか 本郷の亀を鳴かせて露地住ひ 順子 おかめ蕎麦小声で頼み万愚節 いづみ 文士らの騒めきとすれ違ふ春 三郎 一葉を待つ一滴の春の水 光子 物干に如雨露干したり路地の春 和子
岡田順子選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 金魚坂狭め遅日の笊洗ふ 千種 菊坂の底ひの春の空小さし 光子 坂の名のみな懐かしき日永かな 要 赤貧の欠片も少し春の土 いづみ 本郷の間借りの部屋の猫の妻 同 質店の中より子規の春の咳 俊樹 止宿者の碑のみ残すや蝶の舞 眞理子 本郷の北窓開く古本屋 きみよ かぎろひの街をはみ出す観覧車 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
花冷の背後より声掛けらるる 美穂 幾年も陽炎追ひて遊びけり 散太郎 濃きほどに影のやうなる菫かな 睦子 化粧水ほどの湿りや春の土 成子 画布を抱き春の時雨を戻りけり かおり 昼月は遠く遠くへ花満開 愛 シャボン玉の吹雪や少女手妻めく 勝利 麗かや砂金三つ四つ指の先 睦子 成り行きの人生かとも半仙戯 朝子 鞦韆の羽ばたかずまた留まらず 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
花吹雪卍色と云ふが今 雪 花冷に後姿の観世音 同 そぼ降りてひと夜の契り花の雨 笑 観世音御手にこぼるる花の寺 同 お精舎やこの世忘れて糸桜 啓子 逝きし友逢へないままに朦月 同 裏木戸を開ければそこに花吹雪 泰俊 御仏と咲き満つ花の句座に入る 希 愛子忌や墓にたむけの落椿 匠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月5日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
縋りつく女心や桃の花 世詩明 肌寒く母の手紙はひらがなぞ 同 啓蟄や鍬突き立てし小百姓 同 日野河原菜花の香る祭りかな ただし 菜の花や石田渡しの蘇る 同 雛祭ちらしずしそへ甘納豆 輝一 ぽつたりと落ちて音なき大椿 清女 花吹雪路面電車の停車駅 同 大拙館椿一輪のみの床 洋子 花の山遠く越前富士を抱く 同 吉野山日は傾きて夕桜 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月6日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
花の下天をを仰げば独り占め さとみ 春陰やおのが心のうつろひも 都 春耕や眠りたる物掘り起す 同 左手の指輪のくびれ花の冷え 同 園児等のお唄そろはず山笑ふ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
膝をまだ崩せずにをり桜餅 秋尚 登り来て本丸跡や花は葉に 百合子 葉脈のかをり弾けて桜餅 同 桜餅祖母の遺せし会津塗り ゆう子 売り声も色つややかに桜餅 幸子 木洩日の濡れてゐるやう柿若葉 三無 春愁や集ふふる里母忌日 多美女 伍しゐても古草の彩くすみをり 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
心経をとなへ毛虫に火をはなつ 昭子 マンホール蓋の窪みに花の屑 昭子 栄螺売潮の香りを置いてゆく 三四郎 金の蕊光る夕月てふ椿 時江 禅寺の読経流るる花筏 ただし 若者の髭に勢や麦青む みす枝 龍が吐く長命水の春を汲む 三四郎 花吹雪受けんと子等の手足舞ふ みす枝 土器の瓢の町や陽炎へり ただし 海遠く茜空背に鳥帰る 三四郎 紅梅のことほぐやうに枝広げ 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
片棒を担いでをりぬ四月馬鹿 三無 薬草園とふ門古りて松の花 和魚 だんだんと声ふくらみて四月馬鹿 美貴 四月馬鹿言つて言はれて生きてをり 和魚 松の花表札今も夫の居て 三無 白状は昼過ぎからや四月馬鹿 のりこ 一の鳥居までの大路や松の花 秋尚 松の花昏き玄関応へなく 美貴
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月11日 萩花鳥会
京よりの生麸草餅薄茶席 祐 不帰のヘリ御霊をおくる花筏 健雄 ただ一本ミドリヨシノの世界あり 恒雄 堂々と桜見下ろす二層門 俊文 猫に愚痴聞かせて淋し春の宵 ゆかり 杵つきの草餅が好きばあちやん子 美惠子
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令和5年4月13日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
便り待つポストをリラの房覆ふ 栄子 畑打つや鍬を担ひし西明り 宇太郎 軒下の汚れし朝や燕来る 都 桜蕊降る藩廟の染まるまで 美智子 桜蕊降るももいろの雨が降る 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
何氣なく来て何気なく咲く花に 雪 神御座す杜の新樹に聞く鳥語 かづを 老の踏むひとりの音や落椿 ただし 野辺送り喪服の背に花の蕊 嘉和 夜ざくらのぼんぼり明り水あかり 賢一 喝采の微風を受けて花は葉に 真喜栄 生きる恋はぜる恋ととや猫の妻 世詩明 葉ざくらに隠されてゐる忠魂碑 同 眩しさを残して花は葉となれり かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
極大と極小としやぼん玉宙へ 要 穴出でし蟻の列追ふ園児どち 経��� 頰をつく石仏の春愁 貴薫 酸模を噛む少年の今は無く 要 稲毛山廣福密寺百千鳥 同 瑠璃色を散らし胡蝶の羽ばたきぬ 久 春陰の如意輪仏へ女坂 慶月 棕櫚の花年尾の句碑に問ひかくる 幸風 朴の花仏顔して天にあり 三無
栗林圭魚選 特選句
蝌蚪の群突くひとさし指の影 千種 峠道囀り交はす声響き ます江 美術館三角屋根に藤懸かる 久子 こんもりと句碑へ映るも若葉かな 慶月 微かなる香りや雨後の八重桜 貴薫 朝の日に濃淡重ね若楓 秋尚 落ちてなほ紅色失せぬ藪椿 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
通勤のバスから見ゆる日々の花 あけみ 花馬酔木白き房揺れ兄の家 令子 亡き鳥をチューリップ添へ送りけり 光子 偲ぶ日の重く出たるや春の月 令子 あの頃の記憶辿って桜散る 美加
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
矢車の音きしみ合ふ幟竿 世詩明 風よりも大きく揺れて糸柳 啓子 花万朶この世忘れて花の下 同 あたたかやお守りはねるランドセル 同 甘き香の女ごころや桜餅 千加江 春場所や贔屓の力士背に砂 令子 落椿掃きゐてふつと愛子忌と 清女 春の虹待ちて河口に愛子の忌 笑子 散りそめし花の余韻も愛子の忌 同 城の濠指呼の先には花の渦 和子 花筏哲学の道清めたる 隆司 故郷の深き眠りや花の雨 泰俊 山道の明るさを増す百千鳥 同 ほころびて色つぽくなり紫木蓮 数幸 花桃に出迎へられて左内像 同 瞬きは空の青さよ犬ふぐり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
忠直郷ゆかりの鬱金桜とぞ 雪 椿てふ呪縛の解けて落つ椿 同 春愁や言葉一つを呑み込んで 同 御襁褓取り駈け出す嬰や麦は穂に みす枝 鶯の機嫌良き日や鍬高く 同 ただならぬ人の世よそに蝌蚪の国 一涓 あの角を曲つてみたき春の宵 日登美 春の果次も女に生れたし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 さきたま花鳥句会(四月二十一日)
清冽な水は山葵を磨き上げ 月惑 連写して柳絮の舞ふを収めけり 八草 天守閉ぢ黙す鯱鉾朧月 裕章 行き先は行きつく所柳絮飛ぶ 紀花 南無大師遍照金剛春の風 孝江 揚浜に春の虹立つ製塩所 とし江 柳絮飛ぶ二匹の亀の不動なり ふじ穂 筍堀り父編むいじこ背負ひ来て 康子 花吹雪ひと固まりの風の道 恵美子 満天星の花揺らしつつ風過ぎる 彩香 夢叶へ入学の地へ夜行バス 静子 啓蟄やピンポンパンの歌聞こゆ 良江
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令和5年4月23日 月例会 坊城俊樹選 特選句
真榊はあをばの中に立つてをり いづみ 水の上の空のその上鳥の恋 順子 掌の中の春の蚊深き息を吐き 炳子 耳朶を掠めて蝶のうすみどり 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 春の闇より声掛けて写真館 順子 零戦機日永の昼の星狙ふ ゆう子
岡田順子選 特選句
玉砂利の音来て黒揚羽乱舞 和子 耳朶を掠めて蝶のうすみどり 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 風光る誰にも座られぬベンチ 緋路 緋鯉とて水陽炎の中に棲み 俊樹 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 蜂唸る神の園生に丸き井戸 炳子 佐保姫は夜に舞ひしか能舞台 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
つかまへし子亀に問へり亀鳴くか 美穂 亀鳴くや拷問石にある哀史 ちぐさ 亀鳴ける賓頭盧尊者撫でをれば 美穂 板の戸に志功の天女花朧 喜和 連子窓に卯の花腐し閉ぢ込めて かおり 大人へのふらここ一つ山の上 光子 ふらここや無心はたまた思ひつめ 同 ふらここや関門海峡見下ろして 同 さくら貝ひとつ拾ひて漕ぎ出しぬ かおり 午後一時直射にぬめる蜥蜴の背 勝利 花冷の全身かたき乳鋲かな 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
落城の如く散りたる落椿 世詩明 三人の卒業生以て閉校す 同 双葉より学びし学舎卒業す 同 氏神の木椅子はぬくし梅の花 ただし 鳥帰る戦士の墓は北向きに 同 草引く手こんなですよと節くれて 清女 雛あられ生きとし生くる色やとも 洋子 官女雛一人は薄く口開けて やす香 露天湯肩へ風花ちらちらと 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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2021/5/20
朝、目覚ましで目覚め、自転車に乗っている夢を見ていたような気がする。自転車に乗っていると、なんとなく意地悪な気分になる。遅くても歩きのほうがいいのかな。左目の凝り、昨日より和らぎながら、まだ残る。そとは深い曇り、フェンスにぷるぷるんの水玉がたくさんぶら下がっている。じぶんのではない鈴の音がきこえる。首輪に鈴を付けたシャム猫が塀のザラザラに顔を擦りつけて気持ちよさそうにしている。なんか元気でる。猫と目が合う。3台の自転車に警告の紙が付けられている。なんか元気でる。乗換駅では相変わ��ず走る。なんで毎日こんなギリギリなんだろうという気持ちが半分、走っていることそのものを愉快と思う気持ちが半分、まえにも走っているひとがいるから追い抜かしてみる。息切れしながら楽しくなってくる。朝から野球の記事を読んで泣きそうになる。
昼、はじめてのカリー屋さん。まあまあのお味。ピクルスが食べ放題で色々とってみる。ズッキーニ、ごぼう、ニンジン、カブ、ヤングコーン、パプリカ。ピクルスって好きだけど、そんなに量を食べられるものではないんだね。久しぶりにお寺のほうに行こうとすると、ニコニコ笑顔のおばあさんが人間の貴族みたいなプードルを遠巻きに眺めている。とっても嬉しそうに眺めていて、こっちまで嬉しくなる。お寺は堂内が封鎖されて中に入れなくなっている。でも、線香の匂いは薫ってくる。しばらく来ていないうちに公園の花たちの様子が大きく様変わりしている。前よりも大きな花が増えたような。紫陽花を摘む。紫陽花の花のなかは小さな虫にとってちょうどよい隠れ家なのか、ちょこちょこ小さな虫が歩いている。紫陽花の花びらがけっこう分厚くてしっかりしている。雨の負けないように分厚くなったんだろうか。
夕方、雨降り。
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負野李花(ラクロス)実家は薫玉堂!ご令嬢の大学は?結婚はまだ?
京都三大祭りの一つ『葵祭』の第64代斎王代(ヒロイン)が決定しました。
大手電子部品メーカーである村田製作所に勤務する
社員の負野李花(おうのりか)さんです。
負野李花さんの実家や経歴が話題となっておりますので調査してみました。
https://t.co/VI1iEFOBkI#京都三大祭り の一つで、5月15日に開かれる「#葵祭」のヒロインとなる第64代「#斎王代」に #負野李花 さんが選ばれました。負野さんは新元号「#令和」のもとで最初の斎王代となります。(志)#京都 #kyoto pic.twitter.com/C40Glmy3as
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2019年4月15日
葵祭とは?
祭は、祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つとして知られています。 京都御所から下鴨神社・上賀茂神社へ新緑の都大路を、総勢500名を超える平…
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#397 特別展「初代 志野宗信没後五百年記念―香道 志野流の道統―」まもなく開催!
3/4(土)より、特別展「初代 志野宗信没後五百年記念―香道 志野流の道統―」がいよいよ開幕いたします。当��では、2003年の展覧会「香りの美術―貴なるものへの憧れ―」以来、20年ぶりの“香”の展覧会となります。
開幕初日の3/4(土)、3/5(日)は茶室 古香庵にて特別な室礼もご覧いただけます。是非展示と合わせてご覧ください。
『日本書紀』によると、日本の香文化の幕開けは、推古天皇3(595)年4月、香木が淡路島に漂着したことに始まります。
香木は、仏教という宗教儀礼の中で重用され、やがて平安時代、遣唐使の廃止による国風文化の勃興に伴い、中国とは別の日本独自の“香の道”の歩みが始まります。香は和歌とともに、貴族たちが自らを表現する重要な手段となりました。
そして室町時代中期、応仁の乱後、東山慈照寺(銀閣)に於いて、足利八代将軍義政の同朋衆 志野宗信(1443~1523)の手によって香道の基礎が作られました。以後、志野流は500年以上にわたり、現家元20代幽光斎宗玄まで連綿と継承されています。
本展は、初代志野宗信の500回遠忌を記念して、貴重な名香と香りにまつわる美術工芸品の数々を展観し、多様な日本文化の結晶ともいうべき“香道”と、志野流の歴代の系譜を紹介するものです。
特別展「初代 志野宗信没後五百年記念―香道 志野流の道統―」
会期:2023年3月4日(土)~5月31日(水) ※一部展示替えあり
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:���週月曜日(ただし、5月29日は開館)
入館料:一般 1,500円 学生 1,300円
主催:細見美術館 一般社団法人志野流香道松隠会 京都新聞
後援:志野流香道家元松隠軒 NHK京都放送局 京都市教育委員会 京都府 国際交流基金京都支部
協力:負野薫玉堂 京都鳩居堂 松栄堂 山田松香木店
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星辰選集
花鳥誌 令和4年1月号
令和3年10月号の掲載句より再選
坊城俊樹選
この星辰選集は、私が各月の掲載句の中で、雑詠選・撰集選・さいかち集の成績などに関係なく、改めて俳句としての価値が優れていると判断したものを再度選句したものです。 言わば、その号における珠玉の俳句ということになります。
森の翳負ひたる二人静かな 栗林 圭魚 寂として東の大河明易き 渡辺 美穂 籐椅子に虚子の影置く鹿野山 小川 笙力 涼しさや一重まぶたと長き指 上嶋 昭子 ゲルニカの炎のやうに薔薇果つる 野口 孝子 梅雨寒し眼を持たぬ深海魚 沢井 真弓 二枚目の女郎蜘蛛なる夏芝居 斉藤 いづみ 触るるもの青に変へゆく梅雨の蝶 栗原 和子 万緑や遺跡の底に笛の音 山﨑 久子 しぶき上げ滝壺に水沸騰す 山崎 肆子
蟬時雨ひとり遠くへ来たやうな 大和田 博道 秋の夜いつしか君の生返事 伊藤 ひとみ 梅雨空へ九段会館高く高く 辻 梓渕 蛍川への足取りとなつてゐる 馬場 省吾 アイスキャンデー食ふ子とそれを見てゐる子 田丸 千種 風鈴や木挽町しか知らぬ風 岡田 順子 サングラス白洲正子の朝帰り 有馬 幸月 夏潮に仏蘭西からの帆を張りて 中里 三句 さやうならたつた五音の梅雨送り 渡辺 幸子 父の日の父と偲びぬ母のこと 田上 喜和
浴衣来て春ちやん秋ちやん三姉妹 荒舩 青嶺 風は髪波は跣足と戯れて 譽田 若菜 海底の岩屋に入りし鮑海女 進士 里昇 運命の流るるままに夕焼けて 久保 光子 反対の車窓にばかり雲の峰 柴田 貴薫 蚊帳の中御伽草子を語る祖母 田辺 て津子 やうやくに楽屋貰ひて夏暖簾 加納 佑天 直木賞芥川賞なめくぢり 河野 公世 草刈の後はのつぺらぼうの午後 池松 伸子 採血の針よく通る薄暑かな 中山 昭子
寄する波と遊ぶ素跣のまぶしくて 藤田 克弘 藍浴衣横顔ばかり流す川 永野 佐和 夏帽子どちらが姉か妹か 阿部 ひろし 蟻の道細く営々たる無音 尾田 美智子 梅雨じめる下乗の玉砂利を踏みて 下野 美智子 滝壺や太古の熔岩を底に秘め 舟久保 安子 サーフィンの店十薬の陸に立つ 髙橋 晁史 階に蛞蝓のあと雨意の濃き 秋吉 芙佐子 縄文へ吸ひこまれゆくサンドレス 大江 三郎 万緑や黄金の鯉水しぶき 幡生 啓子
大池の雲に休んでゐる金魚 髙間 ヨシヱ 生きるとは我れも思考やチンアナゴ 蟹江 紅水 雷鳴は大夕焼けの露払ひ 和田 久鼓 水平線きらきら光り海開き 末政 千代子 梅雨の日の事情も知らず万歩計 平澤 蕉 香水に和服姿に覚えあり 小林 敏朗 八月の海に降りゆく足の裏 大村 八重子 雨風の鉄砲百合に容赦なく 岡田 圭子 歯並びのきれいな人や西瓜食ぶ 岩田 好松 白絣こぞの名残の畳皺 松雪 耿子
さりげ無く団扇の風を送る恋 八木 惠津 万緑に森羅万象沸きにけり 有川 公子 裏木戸の紫陽花に身を細くして 田原 悦子 開け放つ百年の蔵夏燕 古川 時江 高倉健見し昂りに明易し 奥 清女 埒も無き焼酎談義酔ふほどに 杉原 久美子 虚子堂を出て栴檀の日の高し 浅川 走帆 干物干す梅雨の晴間を突堤に 富田 みな子
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各地句会報
花鳥誌 令和3年9月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
……………………………………………………………… 令和3年6月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
大日焼け少女は肩を焦がしけり 世詩明 廃村の家並にしかと花菖蒲 同 夏菊の白を重ねて供へけり ただし お寺より俗に貰はれゆく子猫 清女 永き日を半分横になる暮し 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月3日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
庭石の湿り程程梅雨に入り 英子 かびの香と回想満ちる棚の奥 さとみ 草茂る敵の如く鎌を研ぐ 都 旅を待つ衣裄に掛る夏衣 同 緑陰に五百羅漢の喜怒哀楽 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月3日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
潮の香を消して辣韭掘り進む 美智子 灯消し梅雨闇へ影戻しやる 都 たらちねの好みを供へ夏に入る 幸子 麦秋に溺れてしまふ道祖神 悦子 夾竹桃原爆ドームへのすがら 益恵 樟脳の匂ひの満てる更衣 立子 デイケアを戻り五月の海を見る すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
縄文の丘を辷りて瑠璃蜥蜴 要 夏蝶が堆積層をまた跨ぐ 荘吉 夏潮の遠くなりては貝塚に いづみ 縄文の貝の白きへ更衣 三郎 貝塚は朽ち捨てられし夏の月 いづみ 幾夏の土器を見つめてゐる博士 三郎 貝殻は貝の白骨南風吹く 千種 縄文へ吸ひこまれゆくサンドレス 三郎 ひんやりと手に縄文の蟻冷ゆる 順子 貝塚に遊ぶおさいは夏の草 和子
岡田順子選 特選句
沙羅散つて今日一日の甃 炳子 紙垂ととのふ祭迎への男たち 慶月 蛍を呼ぶ父の背の丸みかな 美紀 貝塚の地層の底へ実梅落つ 要 縄文へ吸ひこまれゆくサンドレス 三郎 蟻の塚大森貝塚をなせり 千種 貝塚の地層は夏へ湾曲す 俊樹 いつさいのやがては遺跡万緑裡 千種 貝塚を見て縄文の海は見えず 俊樹 夏潮の遠くなりては貝塚に いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月8日 萩花鳥句会
風車千個舞ふ如山法師 祐子 時鳥今年の声は椿谷 美恵子 そら豆の一粒さまの安居かな 健雄 梅雨の頃畳乾拭く母ありて 陽子 夏大根蔵王風土は辛味濃く ゆかり 梅雨晴や窓といふ窓開け放ち 克弘
……………………………………………………………… 令和3年6月9日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
花石榴越堂偲ぶ安養寺 令子 岩魚跳ね九頭竜峡は清々し 登美子 薔薇赤しいづれもクイーンエリザベス 紀子 黒猫を追へば石榴の花の家 登美子 石榴咲き娘の嫁ぐ日を迎ふ あけみ 白藤も犬も引越しクレーン来る 令子 金色に福井平野は麦の秋 同 存分に玉葱を干し一日終ふ 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月10日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
晴天のどこかに梅雨入りてふ翳り かづを 風に風ふれては光りゐる若葉 同 そぼふるに夢にたはむれ七変化 数幸 こは死地ぞ地中におはせ大蚯蚓 同 何処に落せし金色の蜥蜴の尾 雪 籐椅子に誰彼となく座して古り 清女 咲き初むる白は神慮か花菖蒲 希 水脈も無くたゞゆるゆると川梅雨入り 天空
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月12日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
海霧深き宗谷岬の霧笛鳴く 独舟 万緑の真ん中に座す母校かな のりこ 人だけが星に名をつけ夏の夜 同 熊鈴の響き藻岩の山開き 同 炎天の呼吸バッハの無伴奏 同 短夜や子の隠し持つ漫画本 同 リラ冷や恋は水色すみれ色 岬月 綿菓子に祭の顔の埋もりたる 同 蜘蛛の囲の瞬く星を織り込めり 同 ライラック百の乳房の香を放つ 雅春 祭り笛振り向けばストーンサークル 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
毛虫焼く時仏心の失ひし 英美子 逢ひたき人夢のなかまで蛍の夜 みす枝 涼しさや一重まぶたと長き指 上嶋昭子 冷奴時に聞こえぬふりをして 同 払つても払つても目まとひの道 清女 暑き日のパンク修理の盥水 三四郎 ハンモック少年期とはいくつ迄 上嶋昭子 向日葵を描けば顔を描きたし 世詩明 日焼けしてもうハンドルを握らぬ手 清女 菖蒲の湯米寿の四肢を撫で申す みす枝 タンポポの絮が迷つてゐる厨 清女 庭下駄の上に鎮座の蟇 上嶋昭子 灯台は天に伸びたり卯波寄す 同 紫陽花や手毬潤す山雨急 時江
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
靴箱に主無き靴や梅雨に入る ゆう子 句碑の辺の枝整ひて梅雨に入る 文英 翡翠の影を置かざる速さかな 三無 焔立つ藁の焙りや初鰹 幸風 奥社まで会話の弾む夏木立 美枝子 名刹の鉄扉漆黒梅雨に入る 多美女 翡翠の集めし視線ごと水へ 秋尚 約束の果せぬままに梅雨に逝く 亜栄子 庭下駄を揃へし先に雪の下 多美女 下校の子約束多き柿の花 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
いささかの訳あり顔の残り鴨 雪 白牡丹暮れかねてゐる夕心 同 草抜きて抜きて終生草取女 みす枝 水鉄砲撃たれ喜ぶ爺と婆 同 日除帽目深に色白の女 英美子 席題の筆書き揺らす風薄暑 やす香 老眼鏡掛けたるままの大昼寝 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
父の日の父と呼ばれし人は我 世詩明 花石榴むかし空襲ありし寺 令子 高倉健見し昂ぶりに火取虫 清女 紫陽花や乾きしままの絵の具皿 啓子 夏服の四肢まだ白き鼓笛隊 泰俊 逃がさうと掌広げ見る蛍 同 梅雨晴や袋小路に広小路 数幸 首級無き武将の墓や落し文 雪 真砂女好き真砂女嫌ひの洗ひ髪 同 麦秋や焦げんばかりに村の墓 同 一向に代り映えせぬ更衣 同 振り向かず尺取虫でゐる間 同 尺蠖の測り切れざる己が影 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
森閑と森灯すかに黃釣船 貴薫 草螢出でよ遺跡の眠る丘 炳子 鉄柱に逆三角の蜘蛛の糸 幸子 御出現遺跡の森の青大将 久子 堂裏に十薬白を正しくす 斉 万緑に奔る兄弟紛れ込む 亜栄子 餓鬼大将ざりがに釣りに伴揃へ 三無 万緑や遺跡の底に笛の音 久子
栗林圭魚選 特選句
森林を活き活き燥ぐ父の日よ 文英 森閑と森灯すかに黃釣船 貴薫 青々と風を広げて今年竹 斉 ごぼごぼと水音に群れ半夏生 文英 あぢさゐに彩を注ぎて雨上がる 三無 吾子よりも大声出して蝲蛄を 眞理子 下闇の鳥の声まで吸ひ湿める 貴薫 あぢさゐの白を揃へて家並古る 斉 湿りたる山気に垂れる黄釣船 三無 雨上がり万緑爆ぜて闇匂ふ 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年6月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
尺取りの時に尺取り損ねたる 雪 空よりも暮れたる水に蛍かな 同 六月の鏡は蒼き肌うつし 昭女 紫蘇揉めば青虫ぬつと現れぬ 同 黒南風やハンフリーボガード名画座に 同 終りなき蟻の行列続きをり やすえ 植田もう高き鉄塔映らざる みす枝 ここいらが平家平と五月闇 一涓 もう蟻の列を逸れたり龍之介 同 餌を待ちぎぎめく軒端燕の子 同 落人の末裔として見る蛍 同 蛍の源氏平家のもつれ飛ぶ 世詩明 背が曲り腰が曲りて汗をかく 同 蛍籠下げたる方が妹らし 同
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… なかみち句会(六月投句句会) 栗林圭魚選 特選句
床上げを数へる指に梅雨の月 聰 たまゆらに雲間を走る梅雨の月 怜 露天湯にほぐるる身体梅雨の月 三無 玄関に亡夫の夏帽そのままに 怜 つば裏に母の字残る夏帽子 美貴 家人留守蠅取蜘蛛と遊びけり 和魚 けんけんを見ててとねだる夏帽子 美貴 壁を這ふ蜘蛛ちらつきて寝つかれず 怜
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
早苗饗の一献は田に撒きにけり 愛 形代に指折り記す妹の年 志津子 東京に捨てきし女薔薇真つ赤 成子 神妙な名越の親子赤ふどし 久美子 東に青龍潜む涼しさよ 美穂 棄て畑を大きく背負ひ独活の花 さえこ 受話器持つ店主の片手蝿叩く 久美子 よりどころなき夜たぐりて麻蒲団 愛 その奥に神木聳ゆ御祓かな 伸子 toCoda(トウコーダ)のある三味の譜や夏暖簾 勝利 竹皮を脱ぎ業腹をふりきりし 睦子 藍浴衣横顔ばかり流す川 佐和 父の日の父と偲びぬ母のこと 喜和 長老に御祓を委ねゐし野川 洋子 蛍火のすいと消えたる黄泉の口 ひとみ 羅や下駄の音にも色のあり 喜和 岩に散る貝の化石や夏至正午 勝利 羅の少女さらつて小夜嵐 佐和
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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各地句会報
花鳥誌 令和2年10月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和2年7月2日 三日の月花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
灯籠を濡らし今朝より梅雨に入る 喜代子 梅雨晴れの磯の香りが波立ちて 英子 幼き日虹の不思議を尋ねをり 都 シャネルてふ香水今も飾り棚 同 発つ駅も終着駅も合歓咲けり 同 湧き上る雲の峰見つバス待てり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月4日 零の会
坊城俊樹選 特選句
五月闇仏の耳に残る金 和子 黒南風やかつて船入る川浅し 佑天 葉擦れより夏蝶青く飛び出せり 光子 街白く老を舞ふかな黒揚羽 三郎 川濁る水無月の街映すため 小鳥 夏蝶の昏き川面をめざしをり 佑天 疫病の最中を夏の目黒川 梓渕 金泥を脱ぐ阿羅漢へ星涼し 光子 五月雨を蒼き帯とし目黒川 眞理子 七月の遠きまなざしして羅漢 梓渕 三百年思索の羅漢梅雨御堂 同 半夏雨ひとつの仏とく濡れて 順子
岡田順子選 特選句
五月闇仏の耳に残る金 和子 お不動の炎に焦げて夏の蝶 俊樹 大日如来へ凭れて濃紫陽花 俊樹 川匂ふコレラの昔引き摺つて 光子 乳母車祖父に押さるる木下闇 同 川風と蚊遣火のある定食屋 久 オレンジのルージュを引きて入る茂 同 天荒るる地上に苦き桜の実 炳子 蝋燭へ羅より手白く伸ぶ 小鳥 梅雨闇の足音を聞く羅漢像 和子 舟入場跡の痕なく花さびた 炳子 羅漢像に座して修する夏��� 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月4日 花鳥さゞれ句会
世に出でし明智神社や夏の蝶 雪 海に向く砲台跡や梅雨荒るヽ 匠 白南風や眉引くだけの化粧して 和子 梅雨激し雨の太さは棒の如 清女 雲の峰野球少年声高し 啓子 人の世に又めぐりきて盆供養 天空
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年7月10日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
雲の峰教授の自転車ぎいぎいと 都 紫陽花や祈る言葉を密談す 悦子 横跳びで蚊柱避ける土手の道 宇太郎 わが名負ふ形代に息そつと吹き 都 半夏雨朱墨一筆葉書かく 悦子 五月雨を訪へばサックス練習中 幸子 俳聖の苔むす句碑や青嵐 益恵 二里程を寡黙の祖母と閻魔詣 すみ子 古代蓮苑に咲かせて博物館 和子 町に住む子にどくだみを干す翁 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月11日 札幌花鳥会
坊城俊樹選 特選句
夕薄暑新橋駅のガード下 清 夕涼し猫たむろする裏渋谷 同 誰を待つかやバス停の月見草 岬月 眠らせて久しき硯洗ひけり 慧子 昼顔の色やはらかく瓦礫中 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月11日 枡形句会
栗林圭魚選 特選句
陽子姉を偲ぶ夕星白桔梗 亜栄子 祖母の手の糊のあんばい藍浴衣 ゆう子 繰り言の相手出目金泡一つ 多美女 波打つて青田の風の迫り来る 和代 青山椒ぴりりと旨し郷の膳 ゆう子 句碑裏の沢蟹あをく水光る 文英 蹲の水音に散る沙羅の花 多美女 母好み染め抜き浴衣島の宿 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月12日 なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
出水禍や声高に友電話口 和魚 隧道を抜け稜線に夏の雲 貴薫 長針を時報に戻す夏館 有有 立葵色失はず登り切り 怜 大薬缶でこぼこのまま麦茶煮る あき子 紅蓮や散つて苔庭艶やかに 史空 梅雨晴間キャッチボールの音ぴしり 和魚 梅雨最中不安も詰めて旅鞄 三無 道をしへ遠き道のり励まされ 史空 夜の闇ぐうすぐうすと牛蛙 エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月13日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
心太うつかり心ひらきけり 上嶋昭子 一匹の蚊に肌を打つ阿修羅かな 世詩明 マネキンも腕を抜かれて更衣 信子 梅雨出水遍く海に注ぎけり 世詩明 羅や少しは弱音吐き給へ 上嶋昭子 大男ぐつたり倒れ大昼寝 みす枝 兄を背に庇ふ気丈の水鉄砲 上嶋昭子 海開きなき砂浜に貝拾ふ 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月14日 萩花鳥句会
この梅雨は暴れ線状降水帯 祐子 マスクして七夕茶会始まりぬ 美恵子 高三の球児へおーい雲の峰 健雄 一皿に色めく瞳さくらんぼ 陽子 夏館猫と聴き入るベートーベン ゆかり サングラス外し僧侶の顔になり 克弘
(順不同) ………………………………………………………………
令和2年7月14日 さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
月明り短き丈の青田揺れ 紀子 夕焼に染まる親子の影大小 実加 主待つ犬の瞳にある夕焼 登美子 夕方も扇子手にする集会場 紀子 目隠しの役目は成さず麻暖簾 同 夕焼やコンクリートに写る赤 あけみ 沖縄の手紙と熟れたマンゴーと 裕子 含羞草子の声援に葉の増えて 同 了解とだけ来る絵文字ソーダ水 登美子 知らぬ間にほぼ乾きたる洗ひ髪 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月15日 福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
通り雨風鈴和して鳴りにけり 啓子 合歓の花こぼれて川の綺羅となる よしのり 自転車の漢疾風大夕立 同 縁側に男冥利の裸かな 同 淋しさを羽にお歯黒とんぼかな 雪 落し文勝家公の安堵状 同 ほととぎす源平永久に相容れず 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月16日 柏翠俳句記念館句会
坊城俊樹選 特選句
石仏に仏足石に梅雨深し 雪 母と子に海酸漿と云ふ昔 同 九つの頭を鎮め梅雨の川 千代子 万緑を鎧ひたるごと天主閣 かづを 涼しさや花街抜ける下駄の音 一仁 雨やみて重く飛び交ふ夏の蝶 輝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月19日 風月句会
坊城俊樹選 特選句
鎌倉が匂へる寺の梅雨の闇 慶月 先生と唖蟬残し山門去る 千種 山城址より錐揉みに夏落葉 炳子 腥きものより翔てり黒揚羽 千種 観音を芯に藪蚊の太柱 同 城山の要路を塞ぐ蟬の穴 圭魚 初蟬やはるかかなたといふところ 千種
栗林圭魚選 特選句
蟻濡れて膨らむ苔を上りけり 和子 篁の風を涼しく年尾句碑 秋尚 観音の笑みを仰ぎつ藪蚊打つ 俊樹 年尾句碑拭ひて親し陰涼し 文英 腥きものより翔てり黒揚羽 千種 玉虫の日矢にきらりと彩極め 三無 湿りたるメタセコイヤの森涼し 同 涌水の底に影曳く糸蜻蛉 斉
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月21日 鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
一本の草矢発止と受け止めし 雪 一本の草矢に射らぬ傷の跡 同 一天は梅雨の冥さや日本海 信子 片蔭に研屋荷物を下ろしけり 上嶋昭子 水鉄砲止め貫禄を通しけり 同 實実の扇子の風を送りくる 洋子 風立ちて千の風鈴品定め ただし ガラス戸を四角にめぐり梅雨の蝿 同 梅雨深し友一人づつ遠くなる 同 半作と呟く農夫梅雨出水 一涓 水鉄砲笑つてしばし死んでやり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年7月(投句のみ) 九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
蛸壺に夏葱育て蜑の家 初子 絵日傘を回す数ほど想ひをり 勝利 ざつくりと祖母編む棕櫚の蝿叩 志津子 窓越しの守宮に臍のありさうな 愛 半夏雨昼を灯して仏彫る 初子 薄目開く吾子の寝息よ終戦忌 寿美香 裸子のつくつて見せ��力瘤 伸子 蓮開く中将姫の面影に 美穂 水馬水面の壷天境地とし 志津子 梅雨に倦みひらひら踊るワンピース 成子 荒梅雨や人は小さく泥を掻く 朝子 向日葵の覗く教室空つぽで 睦子
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各地句会報
花鳥誌令和2年5月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
令和2年2月1日 零の会
坊城俊樹選 特選句
街に立つ師は冬��の黒纏ひ 光子 福豆売る絶対秘仏背に負ひ 千種 黒マスクをんなおそろし御徒町 いづみ 男坂即かず離れず雪女郎 佑天 きさらぎのくづし文字かな恋みくじ 光子 麗人と佳人出くはす梅の下 千種 幾重にも幾重にも絵馬ぬくくあり 季凜 天神下の鮮魚よろづ屋空つ風 梓渕 不忍のボートを漕ぐや落第子 順子 寒雀今日はめでたき貌をして 久
岡田順子選 特選句
永久の灯をもつ瓦斯燈も春を待つ 俊樹 福豆売る絶対秘仏背に負ひ 千種 絵馬に書く文字の細きへ冬の蜂 和子 白梅を背負へば空の青さ知る 久 きさらぎのくづし文字かな恋みくじ 光子 射的屋は夜まで閑で梅の宮 梓渕 飴玉を頰張りしまま春を待つ 久 街に立つ師は冬帝の黒纏ひ 光子 如月のこのひかりごと攫はれむ 美紀 ピアス挿し吾妹の梅に遊びゐる いづみ 古井戸を守り湯島の冬囲ひ はるか
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月5日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
風折れの水仙畑の先に岬 世詩明 水仙の花盗人を見て逃がす 同 余所者も馳せ参じたるどんど焼 同 寒雷の激しき音よ玻璃を打つ 誠 寒明の祝杯とてや大吟醸 輝一
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月6日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
華やぎの面影少し枯菊に 喜代子 春風やひもとく本と束ね髪 さとみ おうおうと神を呼び込みどんど燃ゆ 都 物言はぬ星のまたたき寒の明け 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月6日 さゞれ会
北風すさぶ神の島へと打つ怒濤 かづを 潮騒を春立つ音と聞いてをり 同 水仙の香と荒磯の香競ひをり 同 灯籠にあかり灯され冬の宿 啓子 山頂に横一列に冬の雲 同 鬼やらひ芸妓乗り出す成田山 笑 三句碑へ怒濤となりて春の海 同 丹の橋にくだける怒濤寒の海 清女
令和2年2月6日 さゞれ会
なんとなく聞く待春の鳥語かな かづを 坪庭の苔青々と春を待つ 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月7日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
出雲より春の使者とも旅神楽 益恵 走り根の猛り濡らして寒の雨 都 雪降つて少し軽めになりし雲 史子 春愁や泪の乾くまでのこと 幹也 鬼は外木霊となりし遠明り 宇太郎 梅盛り炭屋に宿を取りし頃 悦子 凩や薬缶の笛を織り交ぜて 幸子 鴨引きて瀞長々とがらんどう 益恵 星冴ゆる電飾解かれゐし枝に 都 畦を焼く匂ひは朝の教室へ 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月8日 枡形句会
栗林圭魚選 特選句
句碑裏に昼の��差しや蕗の薹 亜栄子 紅椿大樹に日差し別れ道 文英 瀬の音のとみに弾みて猫柳 三無 水仙の白に翳ありうすみどり ゆう子 摘む指に匂ひ絡めて蕗の薹 三無 迂回して緋寒桜の峠道 教子 一瞬に緑走りし和布かな 三無 感触を確めたくて猫柳 教子 流れ沿ひ会話訥訥猫柳 ゆう子 まんさくの黄が野を覚ます風のいろ 美枝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月10日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
冬の夜は石を枕のヤコブかな 利榮 待つ春は道草しつつ来るらしき みす枝 奥越の高嶺颪や頰凍つる 一枝 人住まぬままの離れに初暦 昭女 初茶会金塗り椀に虚子の軸 みす枝 どことなくゆとりのもてて日脚伸ぶ 信子 橋脚を濡らして寒の水ぬるむ 世詩明 天空を星の抜けゆく霜の夜 時江 大嚏して線香の灰飛ばす さよ子 春炬燵潜りて跳んで遊ぶ児ら みす枝 バレンタイン義理チョコにして片思ひ 世詩明 七尾線枯れ一色の中を行く 昭女 すぽつすぽつと鳰潜る音 時江 帰宅して窓にはりつく寒北斗 世詩明 鍛冶音の響くばかりや星冴ゆる 時江 寒の水十指絡ませ水を飲む さよ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月10日 なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
天城嶺の残雪映す山の湖 怜 鶯の静寂誘ふ余韻かな 聰 春菊を入れていよいよ箸動く あき子 眺めゐる山々遥か初音かな 史空 咲きそめし白梅一枝句碑に添ひ 迪子 雪残る医院の花壇主亡く 美貴 山道の疲れ忘るる初音かな 史空 うぐひすや門柱細き尼の寺 和魚 初音せり無名戦士の墓に来て 美貴 竹林に一筋の日や雪残る 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月11日 萩花鳥句会
はからずも吾娘と豆撒くひと夜かな 祐子 梅林園目白と遊ぶケンケンパ 美恵子 まごころの色のごときや梅白し 吉之 裁かれるいのちに甲乙春寒し 健雄 咲き誇る梅見守りし主なく 明子 光琳の紅白梅図のごとき梅 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月14日 芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
白梅の一枝二枝の朝日受け 寛子 こけし等の夫婦寄り添ふバレンタイン 依子 早春の対岸をゆく押し車 孝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月14日 さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
節分の豆煮てゐるや福の神 実加 山眠る垂水の音の澄んでゆく 政隆 坊守や母の手を取り寺の冬 登美子 薄墨の宛名の滲む寒夜かな 同 身籠りて薄味で食ぶはうれん草 実加 朝空や雀の散らす春の雪 光子 荒れゆくも自生水仙越前に 紀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月15日 鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
それぞれを生きそれぞれに木の葉髪 雪 退屈なスコップ並び雪降らず 同 大仏に伍して漢の豆を撒く 一涓 寒月やなべて牛舎の静かなり 同 褪せてなほ威儀を崩さず古代雛 みす枝 春の雪重ねて��を新たにす 信子 沈丁に激しく降りて匂ひ立つ 直子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月16日 伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選 特選句
裸木となりおほせたる静けさよ 雪 注連をもて神となしたる大冬木 同 ひそむるはひそむる蒼さ竜の玉 同 衝立は志功の菩薩春灯 同 春宵の星の愛子を探さばや 省吾 春炬燵問はず語りに聞く出自 清女 谷深くして水仙の浜辺まで 紀之 白山の此の美しき雪地獄 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月16日 風月句会
坊城俊樹選 特選句
鬨の声なき城址の遅日かな 炳子 春めくや菩提樹の抱く石仏 眞理子 観音の肌清らかに春の雨 佑天 遠からず近からず置き落椿 秋尚 み仏の足裏くすぐる春の雨 佑天 まくれなゐ椿時々山鴉 炳子 空蒼を梅紅をゆづらざり 千種 春雨に濡れ肌色の陽子墓碑 圭魚 白梅の枝垂れて傘の色いろいろ 同
栗林圭魚選 特選句
しめやかな雨白梅の白の濃く 貴薫 見上げれば万の輝き紅椿 ます江 ぽつてりと塀の上より白椿 佑天 書きかけの反故増えゆけり獺祭 千種 雨に色連らねつ馬酔木咲きはじむ 秋尚 やはらかく雨にほぐるる牡丹の芽 秋尚 春光へ諸手を挙げて母子像 芙佐子 豊饒に咲かせ大樹の玉椿 淸流
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月19日 福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
天よりの悲鳴の如き初音聞く 世詩明 蜜柑剥く伊予の祖父似の太き指 千代子 何となく聞く待春の鳥語かな 雪子 春泥を駆け来し犬が膝頭 清女 凍ゆるみ老杉雪を落としけり よしのり 臘梅や新羅の鐘を伝ふ宮 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年2月26日 九州花鳥会 寺まち句会
坊城俊樹選 特選句
地獄より戻り来してふ春夕べ 光子 頰つぺたの体温となる春の雪 愛 戸を鎖して春の闇へと僧祈る 光子 春の夕浅き縁の人とゐる 久美子 石庭の波くねくねと春の夕 千代
岡田順子選 特選句
頰つぺたの体温となる春の雪 愛 釈迦の慈悲広ごる社梅の花 睦子 恋猫のかさぶた落つる夕明り 愛 結界の奥草の芽を啄みぬ 光子 啓蟄や髪を刈り上げホームレス 勝利 夕さりの春の博多は好いとうよ 志津子 六道の闇とき放つ春の鐘 かおり 雛飾る段に灯の入る夕べかな 光子
令和2年2月27日 九州花鳥会 定例句会
坊城俊樹選 特選句
潮の香の堂に絵踏の遠き日々 久美子 栄華の日��なうらに秘め古雛 かおり 信仰の別けても冥き絵踏かな 豊子 右足の形に減りしや板踏絵 志津子 塩壺に塩ある白さ春浅し 成子 海あをし絵踏の罪をかい抱いて かおり 霞野に均し朱鳥の病舎跡 順子 少年の浅き溜息雛まつり 成子 一寸の針の重さや針供養 睦子 草萌ゆるサーカス小屋の杭打てば 順子
岡田順子選 特選句
三椏の咲くや櫛田の鬼の数 由紀子 シスターの授業絵踏のこともあり 愛 蝶生まる兜太句碑ある爆心地 寿美香 島人の数ほど絵踏物語 豊子 輪郭の緑青乾ぶ踏絵かな 愛 春愁の目覚めに浅き夢つづき 光子 海あをし絵踏の罪をかい抱いて かおり 淋しらに灯るサーカス春浅し 久美子 遊女踏む赤き椿の踏絵かな 喜和 絵を踏んで転ぶ転ぶと吐く木霊 さえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年1月8日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
抽斗の寒紅をさす夫の留守 世詩明 初詣巫女は緋袴束ね髪 同 巻き癖の直らぬままに初暦 清女 セメントを詰めし背骨に年新た 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年1月16日 芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
寒鮒漁網引く漁師のしたり顔 けんじ 三ケ日校門かたく閉ざされし 孝子 台所を浄めて除夜の鐘遠く 同 小屋はねて暗き野道の雪女郎 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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各地句会報
花鳥誌 令和元年12月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和元年9月1日 柏翠忌法要句会
坊城俊樹選
生涯を有為転変の白絣 雪 柏翠忌隠しやうなき日焼の手 真弓 秋風や師の句が輪舞してをりぬ 千代子 九頭竜に秋潮満ちて柏翠忌 長治 残暑なほ遊廓名残格子窓 みな子 その母も愛子も知らず柏翠忌 利栄 柏翠忌江戸に三国に日並びに 信子 湊街二百十日を眠らざる 良一 まだそこにきのふの雨の蛍草 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月4日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選
洗ひ髪乳の匂ひの甘さもつ 世詩明 忘れ置く砥石の白き稲光 ただし 送南風北山杉の真直ぐに ただし さう云へばもう蟬の声なき庭に 清女 清貧と云ふ負け惜しみ冷奴 秋子 次の世も女でゐたい日傘さし 秋子 生きるとはすさまじきもの蟻の列 秋子 赤とんぼ好きな帽子に止まりけり すみ子 曼珠沙華遺骨無き墓守るよに すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月5日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選
浪漫の世にと引き入る天の川 喜代子 焼けた肌かばんの底に秋日傘 さとみ 浮き雲に吸ひ上げられそ秋の蝶 都 野分吹く雄島に古りし社あり 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月5日 花鳥さゞれ会
坊城俊樹選
蟬一つ落ち深閑と天ヶ下 雪 虹の句碑に虹立ち僧と師と我と 雪 明つ智様と慕ふ村人曼珠沙華 千代子 夜々の月明智ヶ妻の句碑照らす 千代子 数珠の手にうすきマニキュア柏翠忌 和子 忌心に赤とんぼうのついて来し 和子 闇の中しのび住みをり鉦叩 雪子 露草やひときは高き忠魂碑 匠 母似とも見し人ゆけり萩の寺 寿子 柏翠と自筆の墓碑に秋の風 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月6日 鳥取花鳥会
岡田順子選
落日を見るやうに手の実玫瑰 都 神鼓鳴る厄日の夕こともなし 栄子 六地蔵へと道つづく露草野菊 悦子 昃れば芒は銀をいぶしけり 和子 散華する���まき散らし廟の池 悦子 石仏を囲む露草青尽くす 栄子 俳聖も籠りし宮や竹の春 益恵 レシートを栞に挿みホ句の秋 幹也 ちゝろ虫子の働くを見し夜の 栄子 秋霖に濡れ来し靴で乗る車 立子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月7日 零の会
坊城俊樹選
銀ブローチ失せにし秋の池光る 慶月 湧水の音に眠るか渡り鳥 光子 弁天のかをりの水へ鳥渡る 同 秋暑しフンボルトペンギンぎゆうと鳴く 佑天 遠くへと誘ふやうに秋の蟬 眞理子 澄める池嬲り色なき風となり 三郎 秋蟬の声降りしきるほど静か 秋尚 パレットに黒き絵の具や秋を描く 和子 何処へと白き流れの秋の蝶 三郎 沖のなきスワンボートを漕ぐ秋思 順子 めぐる秋メリーゴーランドの鏡 梓渕
岡田順子選
湧水の音に眠るか渡り鳥 光子 法師蟬よりも切なくギター弾く 俊樹 森は人数多吸ひ込み法師蟬 梓渕 武蔵野の大木に鳴き秋の蟬 はるか 神田上水汲み上げ硯洗ひけり 佑天 竜淵に潜み香焚く弁財天 光子 街騒に神の棚組む在祭 はるか ゆづり葉の下に住みあり秋灯 和子 めぐる秋メリーゴーランドの鏡 梓渕 モネの池めくや秋蝶触るるより 俊樹 手水舎は冷やか小さき弁天堂 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月9日 なかみち句会
栗林圭魚選
穂芒の日を溜め風を振り払ふ 秋尚 鈴虫の声重なりて透き通る 秋尚 鈴虫のリズム途切れず夜も更けて せつこ 多摩川の芒野抜けて母の家 美貴 穂を解きて風の意のまま芒原 怜 お点前の流れ爽やか背筋伸び せつこ 濡れ色に穂芒ほぐれはじむ朝 秋尚 すべり台ちよんと芒の忘れ物 美貴 芒野に遊ぶ夕日も夕風も 三無 暮れてゆく光を集め糸芒 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月10日 萩花鳥句会
突然の訃報に絶句みみずなく 祐子 木道の続く高原花野行く 美恵子 終りあり始まりもあり水澄みて 吉之 除草剤逃れたいのち蚯蚓鳴く 健雄 豪雨禍に里の蚯蚓も鳴きにけり 克弘
………………………………………………………………
令和元年9月14日 枡形句会
栗林圭魚選
忌心の句碑にむらさき油点草 百合子 弔問の往きも帰りも虫の声 美枝子 白き花蒼き翳ある秋思かな ゆう子 心血を俳句に注ぎ秋に逝く 教子 師の訃報想ひ出たたむ秋扇 多美女 露けしや枡形の碑を愛で偲び 文英 とんぼうの雲に亡き人偲びけり ゆう子 陽子師に千草の花を捧ぐ卓 瑞枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月15日 風月句会
坊城俊樹選
森の水小さく激ち釣舟草 圭魚 武蔵野の草の涯から秋の風 三無 木道に触れんばかりの花野かな 斉 その下に古代遺跡を置く花野 炳子 秋蟬の息ゆつくりと鳴���納む 佑天
栗林圭魚選
鬼灯の日を溜めて色膨らみぬ 秋尚 縦横に木橋のめぐる花野かな 芙佐子 纏ひゆく水の輝き秋の蝶 三無 葛の花在り処見せずに沼に散る 秋尚 声高に大らかに鳴く秋の蟬 淸流 澄む水に蝦蛄釣りの貌映し 斉 かばひあふやうにたふれて藤袴 千種 草むらに露草やつと抜け出でて 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月16日 伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選
師の墓に触れて来し手に髪洗ふ 雪 露草の露草色と云ふを供華 雪 糸とんぼ水の如くに飛び交へる 雪 鳳仙花音なき風にこぼれけり 英美子 赤のまま句碑まで続く風岬 千代子 かなかなや鳴き出してより厨事 世詩明 子と別る夜長の列車掌を振りぬ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月18日 福井花鳥句会
坊城俊樹選
高原の風の仕手とし萩芒 越堂 追憶のページ繙く夜長かな 世詩明 月の夜も虫の夜もある二人かな 和子 鶏頭の花の厚みに在る重さ 昭子 長き夜の不思議な夢に覚めてをり 昭子 長き夜を誰かれのこと祈りをり 昭子 千年の松より秋の滴かな 雪子 強面の閻魔蟋蟀死して尚 数幸 寝待には寝待と云へる月明り 雪 九頭竜の淋しさに吹く水鶏笛 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月22日 鯖江花鳥俳句會
坊城俊樹選
九頭竜に男の吹ける水鶏笛 雪 千枚田裾は白波葉月波 昭子 手を引きて一段ごとの今日の月 一涓 道挟む萩に触れゆく躙り口 みす枝 禅寺の百畳灯し秋彼岸 たゞし 山を見て海見て秋の彼岸寺 たゞし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月25日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選
織り成して揺るるすすきのしなやかさ 靖子 秋桜一輪無人駅の棚 英美子 眠られぬ夜長の夜を持て余し 文子 赤とんぼ止まる頭を探しをり 清女 これといふ紆余曲折もなく端居 昭女 日輪に秋の色あり大地染む 三四郎 土の香は母の香であり零余子飯 ミチ子 直角に稲妻走り弾けたる 三四郎 母の忌や躾取らずの秋袷 英美子 人は皆眠れる葦の夜長かな 世詩明 千木に舞ふ神の木の葉や野分雲 ただし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月25日 九州花鳥会(中洲クルーズ句会)
坊城俊樹選
岸壁に水あと残る秋のこゑ 由紀子 秋の灯の海へ無音を還しけり 哲行 唇に塩味ほのか秋の海 愛 ゴスペルの響く秋思の高架下 かおり 秋声の昭和歌謡を博多川 かおり 街騒と芥遠ざけ葉月潮 由紀子
田丸千種選
秋冷の瓦斯燈残るであひ橋 愛 遮断機の降りし音聞く虫の闇 久美子 岸壁に水あと残る秋のこゑ 由紀子 秋ですねちよつと船出をしませんか 孝子 靴音のあとの靴音星月夜 寿美香
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月26日 九州花鳥会(定例句会)
坊城俊樹選
醤油屋の屋号掠れし十三夜 愛 秋潮や沈黙の碑に翳りなく 洋子 色即是空写経のひと日秋のこゑ 由紀子 十六夜の浜へ寄せたる虚貝 かおり 酔芙蓉一番星にほろと落つ 由紀子 風なくば風を作らむ鷹柱 孝子 爽やかに明眸ときとして訛る 美穂 波ひとつ越え流灯のちりぢりに 佐和 秋灯ひとつ教会堂の錆びし玻璃 洋子 どの星も神話を宿し十六夜へる 阿佐美 十六夜や賢き額を持て生まる 美穂 十六夜の電柱多き小路かな 愛 南は鷹現はるる明るさに 千種 もうそこに血縁は無し彼岸花 伸子 走り根踏み祈りの岩へ虫の秋 順子 ポンポン菓子弾けて二百二十日かな 寿美香 一点の現れ大いなる鷹の空 千種 渡らざる鴉啼き飛ぶ鷹の空 千種 あかとんぼ覗く明るき懺悔室 志津子
田丸千種選
鬼灯のひと畝残り茜空 勝利 勾玉のかたちに棚田稲熟るる 初子 十六夜の月の明るき厨水 阿佐美 ハライソの在りし岩陰秋の声 志津子 木犀や明星低く出でにけり 愛 崩し去る露の小石の十文字 洋子 十六夜や金の波布く世良の岬 豊子 鳥撃ちし木霊に暮るる露の宿 佐和 虫しぐれ寝まりて覚めて明けにけり 和子 湾岸の倉庫は秋気錆ついて かおり 贋作の壺のつやつや烏瓜 伸子 十六夜や月赫々と出水跡 孝子 最果の潮鳴りじやがたら花の咲く 佐和 会心の紺に漬かりて秋茄子 初子 あかとんぼ覗く明るき懺悔室 志津子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
さくら花鳥会 岡田順子選
秋蝶が命日参り案内せり みえこ 秋障子影絵のごとく鳥遊ぶ 文子 願ひ事すれば弾けて鳳仙花 実加 柏翠忌雨降る余呉湖見て帰福 令子 酔芙蓉夢二の猫の尾のながし 令子 秋空に秘湯の煙ゆるゆると 寿子 間を置いて寒蟬法師鳴きにけり あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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3月の各地句会報
平成29年3月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成29年3月1日
立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
母君と眠る谷倉や実朝忌 越堂
猫塚の文字新しや春日影 輝一
悲しみの大火の空を鳥帰る ただし
夕月を背負ひ北帰の雁の棹 越堂
恋猫の四股ふんばつて突進す 清風
わたつみへ吸ひ込まれゆく牡丹雪 越堂
冴返るレッサーパンダ大脱走 誠
置炬燵妻の無言の座とならん 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月2日
三月の月花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
呆気なく素気なく今日東風訪ひ来 牧羊
東風吹くや物音耳に吹き溜り 英子
病む兄に花見約束して別れ 喜代子
椿落つ華やぐ所避けて行く 喜代子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月2日
県民会館花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
蟇穴を出でて天下を伺へる 越堂
水底の蝌蚪の墨痕淋漓たる 龍聲
啓蟄と思ひつ蟻を掃いてをり 清女
歌詠みで武士で僧侶で西行忌 千代子
白梅の蕾百花に魁けて 龍聲
越前の雛に越後の雛あられ 雪
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月3日
鳥取花鳥会(三月三日)
岡田順子選 特選句
春泥の轍の伸びて果樹手入 栄子
芽柳や百羽の鳩の影曳いて 悦子
予備校の窓を洗ひて大試験 都
残る雪三角形に三叉路よ 美智子
気を入るる薄焼卵雛支度 悦子
湖平ら二つ三つ四つ春の島 美智子
あまりにも軽き遺品の紙雛 立子
ふる里は単線の駅糸柳 逸子
咲くやうに朝焼���し春氷 都
春の雪百葉箱へ蛇行あと 悦子
湖北路のそれでも木の芽吹く便り 幹也
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月4日
零の会
坊城俊樹選 特選句
啓蟄の大地守りて地蔵尊 はるか
大椿見上げゆらゆら狂女めく 八之助
仏らはまなこを閉ぢて草芳し 光子
囀に観音様は指丸め 三郎
頂はぬかるんでゐる春の山 鯨
木蓮の充つをくらやみ坂として 鯨
白鷺は吹かれ花屑は流れて 要
蓬摘む野にもののふの悲話を聞く はるか
廃院の跡なだらかに春野なる 佑天
さへづりは枝を漢らは地を揺する 光子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月7日
さくら花鳥句会
栗林眞知子選 特選句
病んでなほふふふと笑む子涅槃西風 登美子
春めくや電車通れば喜ぶ子 裕子
歩む背に遠く小さく春の月 政隆
三つ編みをはらりと解き卒業す 登美子
花冷や猫背になりてペダル踏む あけみ
手のひらに小さきほくろ春の雪 登美子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月10日
芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
霾天を抜けて現れ一輌車 よみ子
春泥や靴跡残る磧石 よみ子
抽出しに香木の香や涅槃西風 よみ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月13日
武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
手を振りて見送る埴輪鳥雲に 越堂
ものの芽に明るき雨のあがりけり 昭子
雛まつりわれを幼くしたりけり 世詩明
足下はすでに暮れをり犬ふぐり ミチ子
黄塵や日輪ほのと暈かむり 昭子
毛並良く恋の猫とも思はれず 雪
鳰一羽もぐりて湖の真つ平 英美子
団欒を覗いて去りぬ雪女 昭女
田の凹み一尺四方蝌蚪の国 のぶ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月13日
なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
元気でとはにかむ笑みと卒業す 秋尚
日直の名前残して卒業す 有有
卒園の言葉並んで聞く瞳 秋尚
香のぎゆつと搗き込まれ行く蓬餅 有有
溢れ出す葉裏の白や蓬籠 有有
卒業歌ぼんやり聞こゆ守衛室 美貴
蓬摘む一人は水に沿ひてなほ 陽子
引鴨や送り出す波荒荒し 有有
引鴨やはるかへ胸を膨らます 有有
鴨引ける川音も無く輝きぬ 貴薫
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月14日
萩花鳥句会
芽柳や人恋ひそめし頃なりき 牛子
海の色沖より変る春しぐれ 小勇
焼きたてのサザエ頰張る娘の優し 祐子
水温む汀の鴫の小走りに 孝士
廊下には少しくたびれシクラメン 七重
落椿並べじやうずと手をたたき 美恵子
芽柳の窓にランタン中華街 健雄
親もまた成長したり卒業す 吉之
九十の母の手を引き春湯船 ゆかり
胸元で眠るみどり子柳の芽 圭三
平成29年3月15日
福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
土筆坊上等兵の墓の前 世詩明
青き踏む校舎は山の頂に 昭子
里川の子鴨引きつれ鴨帰る 啓子
啓蟄の穴に差しこむ日の光 よしのり
万葉の歌碑を唱和し青き踏む 松陰
これ以上出来ぬ朝寝と云ふをして 雪
一枚の虚空を春の月飛べり 龍聲
白山を遠く枯野に置き忘れ 龍聲
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月16日
柏翠俳句記念館句会
坊城俊樹選 特選句
春の水式部七橋くぐりけり 雪
色々の声使ひ分け猫の恋 雪
雨音といふ長閑さのある故山 かづを
うらうらと故山は笑ひ初めにけり かづを
鴛鴦の色鮮やかに吊し雛 ただし
ちやんちやんこ鞄に詰めて入院す 阿希
洗濯を干す沖縄の春空へ やす香
恋猫の人にも媚態見せて鳴く 霞牛
笑ふ山映して湖も笑ひたる 霞牛
白煙が黒煙上げるどんど焼 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月18日
枡形句会
栗林圭魚選 特選句
小流れに鉄路添ひをり水草生ふ 百合子
木漏れ日に揺るる色あり水草生ふ ゆう子
若鮎の影目で追へぬ疾さかな ゆう子
落椿廃墟となりし団地かな 白陶
閼伽桶の水ひかり春揺らめけり 三無
遡る小鮎の光水に溶け 清子
沈丁花馨し主の亡き門扉 ゆう子
のどけしやぼんやりと富士空に浮き 三無
岸に声さまざま過ぎて水草生ふ ゆう子
がうがうと天空の鳴る東風の森 三無
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月19日
風月句会
坊城俊樹選 特選句
武士へ彼岸卒塔婆の新しく 眞知子
淡き小さき菫に恃む年尾句碑 眞知子
三椏や真言を聞く鞠であり ゆう子
散り来るは残し掃かるる彼岸寺 圭魚
病院の跡やはらかに春の土 佑天
供花なくば彼岸の墓のまた欠けて 眞知子
霾や擬宝珠の上に指の跡 野衣
栗林圭魚選 特選句
彼岸寺仏足石も磨かれて 清子
寄せ墓に落ちて寄らざる赤椿 俊樹
淡き小さき菫に恃む年尾句碑 眞知子
白木蓮風をとらへて鳶高く 清子
はにかみてふくらみすぎるしやぼん玉 千種
貝寄風の一会も句碑の縁なる 炳子
走り根の武張る城跡初桜 千種
一画に残りし句碑や鳥雲に 炳子
奥多摩も富士も都心も遠霞 三無
大寺の甍の空へ辛夷散る 久子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月21日
鯖江花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
着膨れて仕事少しもはかどらず 錦子
日野川の流れ溜りに残り鴨 錦子
二十人僧の衣擦れ施餓鬼寺 信子
雛納め逡巡の機そのままに 昭子
名を書きし白き杖あり涅槃寺 ただし
一山に百の古墳や草おぼろ 越堂
藪椿古墳へたどる獣径 越堂
黒髪を包めり絹のマフラーに 雪
鳶の輪の一円相や村の春 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月23日
みどりや花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
ランドセル走れば春の音連れて 清風
不器用に生きる女の四月馬鹿 秋子
堰の色ゆるぎそめたる水温む ただし
渓流の川原に拾ふ落し角 誠
菜の花の村に生れて村に逝く 世詩明
釈迦牟尼の前でマリンバ涅槃寺 ただし
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月23日
九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
さげもんを潜り少女の雛化粧 勝利
月あかり目に薄墨の雛の衣 朝子
灯りなき雛としばし雨の音 朝子
ふつふつと芽の滾り立つ音の中 桂
雛飾る浅蜊の雛もひつそりと 遊佳
川風にぺんぺん草の鳴りさうで 久美子
さげもんの天の川行く雛の舟 勝利
桜爛漫大音響を奏でつつ 桂
店番も置かず名代の土雛 郁子
若き日の私と飾る土雛 洋子
一山は花のねむりの西行忌 喜和
攻窯の炎の勢ふ余寒かな 佐和
家毎に小橋と汲ん場風光る 由紀子
ありつたけ灯して朧夜のフェリー 洋子
くつ箱に男の子の入れし紙雛 友子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月25日
花鳥さざれ会
坊城俊樹選 特選句
寺あれば花の一樹や西行忌 匠
啓蟄の池にも及びささ濁り 越堂
金泥のいたく錆びたる雛屏風 雪
つくばひの水も温むと覚えたる 雪
春蘭の花芽まさぐりゐる漢 越堂
亀鳴くや無口な女傍らに 天空
啓蟄や土の蠢く音を聴く 千代子
法城は七間四面鳥の恋 龍聲
制服に気合を入れて入学す 和子
春の夜や和尚の作るあみだくじ 匠
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年3月26日
花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
襟足に産毛を残し卒業す 鯨
母の像にも遠慮なく春の雨 淸流
花冷えて造花そこそこ褪せてをり 三句
花の雨垂るるにまかす大鳥居 眞理子
萌え立つにあらず木の芽の烟るほど 斉
零戦機には届かざる花便り 炳子
国歌鳴り肉薄きより椿落つ 鯨
花菜雨鳥居を重く滴らせ 小鳥
春雨にすつぽり濡るる下乗札 て津子
春陰の窓積み上ぐる雑居ビル 千種
花の枝の触れて地面は濡れにけり 鯨
リボンシトロン飲む口元や花ぐもり 和子
一灯の洩るる水亭花衣 炳子
疎は疎なるままに柳の空染めて 千種
砂利道の靴音去りぬ白椿 政江
涅槃西風ならば海軍カレーの日 俊樹
竜骨の如く枝垂れて花朧 要
白鳩にいささかの自負招魂祭 炳子
花ミモザ鎖して白百合幼稚園 要
(順不同 特選句のみ掲載)
1月・2月の句会(追記)
平成29年1月14日
札幌花鳥会
坊城俊樹選 特選句
寒の月映して水の動かざる 佳峰
聞き慣れし振り子の音も寒の内 佳峰
虎落笛父の声あり母の声 佳峰
訪ねたき人には逢へず雪をんな 佳峰
ただいまの声はそれぞれ大晦日 のりこ
ぢいちやんの声穏やかに暖炉の火 のりこ
連なりし鳥居貫く寒さかな のりこ
みな口をとがらせてゐるおでんかな のりこ
滑止め砂の撒かれし恵方道 親子
ひとつだけ星を残して初御空 みよ子
ひげそりのあとなでてみる初鏡 清
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年2月10日
芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
星生れて獣は目覚め猫の恋 よみ子
深酒や七草粥に母やさし 孝子
立春大吉ランドセル背に揺れ よみ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年2月18日
札幌花鳥会
坊城俊樹選 特選句
お転婆の手橇おとうと二人載せ 和加
節分や涙をかくす鬼も居て 和加
でこぼこのざらざら愉し雪解道 和加
流氷を操り海を動かせる 岬月
安全の手旗振りゐる雪達磨 岬月
春寒の活字楽しきこと探す 寛子
雪降るや針止まりゐし古時計 寛子
猫の居ぬ座布団だけの冬の部屋 みよ子
何となく中途半端な二月かな みよ子
推敲の窓に近寄る余寒かな 独舟
薄氷にボール落とせば皆喝采 晶子
大人には見えぬ高さの氷柱かな のりこ
(順不同 特選句のみ掲載)
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11月の各地句会報
平成29年11月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成29年11月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句 小春日や誰れとは無しに立話 喜代子 九頭竜の昔訪ね来小春日に 牧羊 父母祖父母御堂の奥に報恩講 牧羊 一山に念仏溢れ報恩講 牧羊 人の世へ菊をまとひし菊人形 牧羊 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句 如来また綿虫を享けたまひしや 順子 神留守の参道華やぎの子等よ 瑠璃 形よく黄の香を立てて菊の鉢 秋尚 袂には護摩の煙や七五三 佑天 水煙に空の透けゆく神送 瑠璃 人待たせ露店の柿を食べてゐる 順子 御仏の胸に秋思のラピスラズリ 眞知子 分骨の誓子へ紅葉明りかな 眞知子 供花として木洩日受くる木の実独楽 三郎 みつしりと菊供へたり観世音 和子 神境の緞帳として菊まつり 三郎 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句 枯芝の音なき中に子らの声 俊子 茨の実町の句展を彩れる 都 立冬の町に術後の身を晒す 幸子 老僧の月忌参りや懐手 幹也 高原の空に犬鷲飛ぶ勇姿 和子 幼子と爺と宮の椎の実と 栄子 鷲旋回爪痕の無き空残し 悦子 ごつた煮の粕汁旨し宿の膳 史子 窓開けて秋風と踏むミシンかな 立子 雨降つて軒借る奴浦祭 すみ子 音もなく降る仏恩も菩提子も 美智子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月10日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 軒下のほの暖かき吊柿 由紀子 朝顔の残りの花も紫に 寛子 冬紅葉墓碑は伍長と刻まれし 孝子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 弔ひの花みな淡し冬薔薇 ミチ子 大枯野真赤な落暉呑み込めり みす枝 俯きし細き項や冬薔薇 ミチ子 菊人形ふと目ばたきをした様な 雪 霰魚恨めし顔に焼かれけり 越堂 帰路急ぐ全円の月背に負ひて 世詩明 愛犬を看とる三晩や神渡し ただし (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月11日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句 僧の掃く落葉の音も南無阿弥陀 雪 果もなく掃き寄す落葉つむじ風 希 観世音枯蟷螂をみそなはす 雪 観音の膝下に枯蟷螂となる 雪 櫨紅葉手に美しき人現るる 清女 一と時雨かつて織子の通ふ径 匠 女真族攻めきし碕や野菊枯る 千代子 ゴスペルを聞いたことなく神の留守 千代子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句 小春日や影弾みては歩の進む 百合子 世田谷にはるか稜線冬めきぬ 陽子 山茶花や散りて艶めく花あかり 多美女 みどりごのくちびる柔き小春かな ゆう子 残菊にふと一呼吸促され 教子 小春日やブリキの玩具螺子を巻く ゆう子 浅漬を噛めばからだの目覚め出す 白陶 宴席は旧姓順や神無月 文英 待つ寺に石の静けさ石蕗の花 美枝子 珈琲と窓いつぱいの小春日と 白陶 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句 枯葉散る高き幹より鳥の影 エイ子 園児等の肩にリュックに枯葉舞ふ��せつこ 乾びたる風に応へる枯葉かな 秋尚 絵馬鳴らす風の乾きて神の留守 秋尚 ただ枯葉落つる音のみ山の道 貴薫 枯葉よと唄ふやうには散りくれず 秋尚 枯葉踏む五十路女の無邪気なる 貴薫 大根の琥珀煮の香を大皿へ ます江 行き合ひの空見上ぐれば枯葉落つ 美貴 浮き腰のまま大根の大地引き 秋尚 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月14日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句 祈り道風やや硬くやや寒し ただし 恐竜の骨のまぶしき文化の日 ただし 老犬を見守る妻の柿編めり ただし 九頭竜の空に道あり雁渡る 越堂 林泉を統べ鵙の在所と云ふ一樹 越堂 掌の砂の重さや秋の浜 一仁 屏風岩凩びかりしてをりぬ 一仁 千枚の棚田に千の月映る スヱ子 穂芒のはらりと路をふさぎけり 富美 渋柿の熟れを残して風に吊る 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月14日 萩花鳥句会 八代にははや五羽ほどの鶴ときく 牛子 賜りし時雨に松江らしくなる 小勇 卒寿とて心引き締め冬に入る 祐子 潮騒の城址は石蕗の花明り 孝士 吟行の行く先々の石蕗の花 七重 飛び石の落葉隠れを掃き出せり 美恵子 安芸しぐれ止む間に昼の穴子めし 健雄 書を捨てて書を買ひ足して秋深し 吉之 大根を旨いと思ふ歳になり 晴子 小春日や毛槍飛びかふ萩城下 圭三
平成29年11月15日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句 浦いくつ繋ぐ断崖野水仙 越堂 時雨るるや旅のカバンに陀羅尼助 越堂 此の職を得て制服の寒からず 世詩明 踏絵踏むごとくに銀杏黄葉踏む 世詩明 大津絵に睨まれてゐるおでんかな 嘉子 今年酒男衆提げる杉の玉 令子 紅葉踏む城主は隠れキリシタン 千代子 力つく所に枯蟷螂となる 雪 姫の待つ龍宮城へ潜る鳰 龍聲 ひんがしの白山に向き浮寝鳥 龍聲 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月19日 風月句会報 坊城俊樹選 特選句 枯葦の底より遠き水の音 久子 一女優野に立てば冬草の青 圭魚 罪だらうかふはりと踏みぬ朴落葉 三無 草枯れて谷戸田の果ては見捨てられ 眞知子 穭田を迷路のやうに鳥歩く 野衣 むじな池やら熊の池やら冬ざるる 炳子 (順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句 水鳥の水押し開く胸厚し 三無 菜園の冬日を蝶の低く舞ふ 斉 朴落葉みな白々と裏返り 芙佐子 枯葦の底より遠き水の音 久子 掘り立ての長葱ひさぐ山家かな 芙佐子 刈田ゆく風のうしろの風の音 三無 推敲を払つても払つても冬の蝿 斉 隠沼のぐるり鉄柵枯薊 炳子 山茶花や醤油焦しの鰻の香 亜栄子 葉を揺らし翅を閉ぢたる冬の蝶 亜栄子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句 背表紙の柏翠自伝秋灯 雪 野菊摘む十月二十一日の虚子 雪 紅葉且つ散るいにしへの色重ね 一涓 日照雨していよよ北山時雨かな 一涓 笑む母の遺影の窓の柿簾 一涓 末枯るる奥に慈顔の地蔵尊 一涓 故里は苦し懐かし一茶の忌 越堂 文化の日文人顔で書画めでる 昭子 浮寝鳥ときには小さき声洩らし 信子 口切や金糸の帯を高く締め みす枝 セーターを着たる女教師後ろ向き 世詩明 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月26日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句 まつ青な空を選んで銀杏散る 光子 腰細き国士や神の留守に佇つ 野衣 綿虫の湧いて映らず神の池 千種 九段坂描く北斎の銀杏降る みもざ 木の葉髪シベリアで父没せしと 眞知子 裘パリー帰りの脚を組み 順子 黄落す人みな黒き影なれば 和子 ほの暗きあの神鏡へ神還る 小鳥 大鳥居より放たるる黄落期 みもざ マフラーの中に少年ひとりゐる 千種 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月29日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句 貴賓館彩つてをり冬紅葉 阿佐美 夜は夜の光満たして冬の街 孝子 天神はよかとこ銀杏黄葉降る 洋子 一人負ひ一人手を引き黄落を 勝利 聖母像小さき教会冬木中 久美子 気後れのお洒落な街の落葉踏む ふじの からくりの時計はすでにクリスマス 孝子 であい橋気まぐれに買ふ冬帽子 洋子 (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月30日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句 晴天を吸ひ切つて燃ゆ冬紅葉 桂 紅葉散る亭の回路は万華鏡 乱水 壮士らの焼べし炭火のしづかなる かおり 茅葺きを埋め尽くすや散紅葉 志津子 記紀の世も栄へし街の銀杏散る 由紀子 冬晴やピサの斜塔を手で支へ 千代 おもしろく住みなせし居や冬紅葉 桂 敗荷に風の唱名ありにけり 豊子 志士もまた望東尼も打ちし冬の雨 桂 冬浅し志士と尼僧のものがたり 寿美子 幕末の匂ひの残る大火鉢 佐和 身を隠す志士に二畳の寒さかな ひとみ (順不同 特選句のみ掲載)
平成29年11月 さくら花鳥句会 栗林眞知子選 特選句 母と子の童謡響く柚子湯かな 実加 遣り水の池に細かき秋の雨 令子 (順不同 特選句のみ掲載)
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1月の各地句会報
平成29年1月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成29年1月4日
立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
あつかんや心にもなき嘘をつき 清風
初詣先づはらからの墓にかな 清女
裏白に一筋揃へる神馬藻 ただし
槌音に阿吽のリズム鍛冶始 越堂
凍空に北斗は痛きまで青し 越堂
酉年の初鴉とて追ふまじく 清女
初詣朱門の仁王憤怒せし 世詩明
手袋は皮より毛糸好きと云ふ 清女
負けるのは何時も爺婆絵双六 越堂
靴底を通す寒さや無人駅 誠
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月5日
県民会館花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
布袋像狸の像に初句会 雪
手と足をぐんと伸して初湯かな 和子
寒行の傘と錫杖掛けてあり 天空
鶏の刻の声告ぐ初日の出 文子
去年今年九頭竜海へ出てゆけり 龍聲
元朝のきらきら光り水平線 千代子
初句会めでたき物に囲まれて 雪
新年に皆頼みたる齢かな 茂子
母に似し眉間の黒子初鏡 英美子
初鏡父似の頷をなでながら 千代子
ふもと路の鎮む家並や初茜 八重
よく笑ふ隣の部屋や初句会 雪
生き様も死に様も見し去年今年 和子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月6日
伊藤柏翠俳句記念館初句会抄
坊城俊樹選 特選句
牡丹雪海の暗さ��沈みけり 越堂
除雪車の雪壁硬く重かりし たゞし
水仙花風を覚悟の断崖に やす香
一滴の水より太る軒氷柱 英美子
野仏に声をこぼして雁帰る スヱ子
神木にきざむ年輪去年今年 スヱ子
どんど燃ゆ煙が煙おし上げて かづを
悪口を叩かれたるか大嚔 世詩明
初鏡よくぞをみなに生れたる 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月6日
鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
年玉のたし算をして耳打ちす 俊子
残業や慰労と御慶交はす夜半 都
初獲物捕へて鳥と出交さむ 幸子
冬涛を眺めながらの味噌ラーメン 幹也
終着の鄙ぶる駅も松飾 和子
離郷後も雑煮は在の頃のまま 栄子
口移し祖母の部屋より手毬唄 逸子
法話聴く膝の冷え寄せ冬至寺 悦子
杖の歩で一巡できて初詣 史子
伴僧の連れにも見え寺年始 益恵
初弁天祈りの長し行商女 すみ子
しらたまのいのち戴く寒卵 美智子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月7日
零の会
坊城俊樹選 特選句
くれなゐの影の崩るる寒牡丹 秋尚
白を重ねて雪の名の冬牡丹 含香
切炭の尉むらさきに崩れけり 順子
昏きとこ華やいでゐて冬牡丹 あおい
水盤におもたくひらく冬牡丹 耿子
寒牡丹崩るるまへの息���かひ 美紀
寒牡丹白妙なれば窶れけり 要
嚶嚶と問答うつや枯蓮 順子
セザンヌを話す二人の寒牡丹 伊豫
五重塔背に水仙の伸びゆけり 含香
外を覘く姉妹のやうに冬牡丹 光子
恋の句を従へ寒牡丹真つ赤 要
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月9日
武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
初夢をみたとは妻に語るまじ 世詩明
枯菊を刈る枯菊を焚く為に 雪
布財布出すにもたつく着膨れて 昭女
梢より星の降り来る除夜詣 信子
狭庭なる樹霊へ年酒注ぎたる 八重
漉胼胝の掌を美しく誇らしく 越堂
初旅や切符検札乗ればすぐ 世詩明
篝火に影黒々と鍛冶始 信子
電線は撓り見下ろす寒鴉 英美子
めんどりが刻を告げたり初日の出 文子
荒波はたち水仙は香を放つ 英美子
瑞鳥を漉き込む和紙の賀状来る 昭子
木の葉髪君いたづらに歎くまじ 雪
五七五のみに埋もる初日記 清女
ねんねこの中に少しも眠くない目 昭女
宵空の凍つ半月の仏めく 八重
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月10日
萩花鳥句会
老ゆるとは楽しからずや去年今年 牛子
この壁に柱にいつもの初暦 小勇
初夢か中子師よりのお励まし 祐子
元日の三社詣りの晴れ渡り 七重
せりなづな口遊みつつ七種粥 美恵子
会はぬまま二十年目の賀状書く 健雄
世の母の祈りは等し去年今年 吉之
正月や色紫で祝ふ古稀 陽子
初旅は長府鴛鴦石畳 泰裕
初夢や白き乳房に溺れ行く 圭三
ゆつたりと俳誌繙く三日かな 克弘
平成29年1月10日
さくら花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
初句会俊樹先生息災に みえこ
寒星のしじまの下に昔語り 政隆
真夜中の自分労ふ初鏡 裕子
レコードといつもの椅子と去年今年 登美子
寒晴や見知らぬ鳥の賑やかし 寿子
初詣さくらまもりに福あれと 紀子
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林眞知子選 特選句
初笑友垣ありて数多度 登美子
水仙のねぢれ葉にあり地の息吹き みえこ
鎮守社にお神酒を供へ筆始 令子
寒昴人の生死も知らずして 令子
一人居の母の気を引く嫁が君 登美子
レコードといつもの椅子と去年今年 登美子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月12日
三日の月一月句会
坊城俊樹選 特選句
新春の輝きひろげ九頭竜に 牧羊
初鶏に目覚めしばしの静寂を 喜代子
初鏡化粧の順も神妙に 英子
床の間のたゞ一輪の淑気かな 都
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月13日
芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
嶺北と呼ばれし国土初御空 寛子
右折禁止左折も禁止初詣 久美子
初鏡父似の筈が母の顔 よみ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月14日
枡形句会
栗林圭魚選 特選句
初句会揃はぬ人を按じをり 亜栄子
しみじみと屠蘇酌む齢重ねけり 文英
多摩川の朝雲重く雪催ひ ゆう子
太箸を正しく握り賞めらるる ゆう子
離れ住む子の太箸を並べけり 白陶
年尾句碑整へられて年立てり 清子
福寿草玻璃戸越しなる日の豊か ゆう子
香の満ちて人日の粥病室に 百合子
声張りて母に賀状を読み聞かす 百合子
縮緬の酉頂きて初句会 瑞枝
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月15日
風月句会
坊城俊樹選 特選句
達磨ストーブ翳す手かつて大志あり 久子
古井戸のそこひに寒の水鈍く 耿子
あてもなく話す野道や女正月 貴薫
風琴に褪せし譜面や日脚伸ぶ 眞理子
幹黒き白梅にある男振り 三無
剥き出しの土を悲しと霜柱 千種
土間冴ゆる薬舗に千の小引出し 炳子
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
白煙のひとすぢ凍てし多摩川原 久子
夫恋の歌碑や野面の寒椿 炳子
日溜りに凭れ合ひたる霜柱 芙佐子
寒林の武蔵野振りを仰ぎけり 眞知子
春待つや黄色い電車走る町 和子
庚申塔辻に人無き寒さかな 炳子
潜みゐる獣の気配寒木立 眞理子
土間冴ゆる薬舗に千の小引出し 炳子
川底の石碧きまで凍てにけり 久子
臘梅の幼き色に野のにほひ 鯨
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月16日
なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
穏やかに空透き通る初詣 秋尚
持ち寄りていつもの四人女正月 清子
金箔の剥げし歳月屠 蘇重ね ゆう子
数の子をかむ音清し皓歯美し あき子
住み古りし里山なれど初景色 怜
一通りめくりて印す初暦 怜
風となほ遊びたき凧ひきもどす 三無
太箸をそへてかげ膳孫の部屋 陽子
山影を脱ぎし一点初日の出 秋尚
参道を太く真つ直ぐ初御空 秋尚
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月19日
花鳥さざれ会
坊城俊樹選 特選句
一羽翔ちつゞきて百の寒雀 龍聲
御仏も冬日眩しく在しけり 雪子
灯籠の火袋にある冬日かな 秋野風
初風呂にことりともせず夫長湯 雪
喉越しの寒九の水の棒のごと 越堂
寒紅や慕情を秘めて俳句して 千代子
傾ぎ癖つきし輪飾り納めけり 雪
御精舎の雪間雪間の仏たち 越堂
漁火の沖に点滅浮寝鳥 龍聲
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月21日
鯖江花鳥俳句会初句会抄
坊城俊樹選 特選句
虚子柏翠紙屋治兵衛の懐手 雪
着ぶくれて考へてゐる形見分け 雪
喜捨を受く片手拝みに寒行僧 雪
鮟鱇鍋三国小女郎物語 錦子
一村がひとつ火となりどんど燃ゆ 信子
悴みて遺言の文字ままならず みす枝
着ぶくれて十二単の日々なりし 一涓
侘助をまづ誉めそやし薬売り 一涓
奈落とも覚ゆ一夜さ雪起し 一涓
夜々育つ月凍て星の軋み合ふ 越堂
星一つ見つけて寒を覚えけり 越堂
大冬日山河互に光り合ふ 世詩明
木の葉髪なり教職を辞すことに 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月26日
みどりや花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
満身の力をこめて餅を割る 雪子
去年の月今年の月となり渡る 越堂
いぶし銀めける山河や雪月夜 越堂
懐に入れてやりたき冬の月 世詩明
初夢や奈落に落ちて静かなり 清風
追肥して大根畑を眠らしむ ただし
鰤起し雨師風伯を遊ばせて 世詩明
女正月冬将軍来ててんやわんや 輝一
堤ゆく人をみて居る雪見かな ただし
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月26日
九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
河童に寒の水掛く水天宮 志津子
対岸は湯煙の町寒卵 松本洋子
四温晴嫗かしまし繋ぎ着て 恭子
鳩と子に冬日ふくらむひとところ 秦洋子
丹田の声や発止と寒稽古 豊子
棒で掻き藁の奥から寒卵 勝利
明日登る山眼前に寒卵 千代
杣薬は寒九の水で流しこむ 佐和
寒林を抜けゆく声の透きとほる 千代
百歳の声なき声の初笑 佐和
大楠の根方に餅を焼く生活 松本洋子
雪椿落ちてしのぶの恋あらむ 秦洋子
初御空天を大きく飛行船 喜和
湖の綺羅褥に鴨の浮寝かな 松本洋子
懐にそつと仕舞へり寒卵 桂
昨日より今日ゆるやかに日脚伸ぶ 和子
酉年の鶏に貰ひし寒卵 豊子
弓始まづ成人の矢が射抜き 佐和
寒行の声湧くがごと近づけり 千代
初春を笑窪幼き巫女神楽 かおり
朝食に古今無双の寒卵 遊佳
境内の矮鶏の高音や寒卵 喜和
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年1月29日
花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
嘘つきは鳥居の外で着膨れて いづみ
石垣の寒の残りを放ちけり 野衣
梅白し北面の武士今何処 炳子
嘴先へ赤き舌頭寒鴉 惠介
厳冬の戦跡の石そこにあり 炳子
悴みて百合を抱きて黒衣かな���眞知子
如何ともしがたき終の枯はちす 炳子
寒雀とは一斉に驚いて 要
神門に兵の幻凍ててをり 梓渕
衛士老いて一月の薄ら日に立つ 光子
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
鳥帰る動かぬ雲を標とし 和子
春近し慣れ親しみし市無くも 梓渕
虚子住みしあたりこの坂春隣 俊樹
明らかに昨日より今日冬ぬくし 淸流
水涸れて流れの向きの定まらず 炳子
清音に鳴く寒禽とバスを待つ 俊樹
軍犬の吠ゆ鉄の冷たさに 俊樹
伸びをする背すぢゆるみて春隣 野衣
太陽に真向きて梅の香に立ちぬ 政江
寒鴉翔つ一本を軋ませて 三無
(順不同 特選句のみ掲載)
平成28年10月8日
札幌花鳥会
坊城俊樹選 特選句
追へば去り座すれば背赤とんぼ 晶子
重力に負けぬ胴上げ天高し 晶子
これからは我ままの径野菊晴 和加
上向けば口角上がる鰯雲 のりこ
案山子にも遊び心や雀来る 岬月
始発から乗つて来たのか秋の蠅 佳峰
ささら波水面をはしる萩と風 独舟
(順不同 特選句のみ掲載)
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