#茜さす帰路照らされど
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valentinesweetheartspecial · 7 months ago
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yas7alice · 27 days ago
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茜さす 帰路照らされど… - 椎名林檎
椎名林檎の茜さす 帰路照らされど… https://www.shazam.com/track/40368921/akane-sasu-kiro-terasaredo-when-it-begins-to-get-dark?referrer=share
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kachoushi · 1 year ago
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各地句会報
花鳥誌 令和5年11月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年8月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
思ひ出はねぶた祭りの鈴の音 由季子 居合はずも気配感じて墓参り さとみ 小さき手の祈る姿や原爆忌 都 新刊にしをりはさみし今朝の秋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏蝶の影夏蝶の見当たらず 和子 夏帽を墓誌にぱさりと一礼す 小鳥 炎帝の甘い息なり草いきれ 和子 ビルとなく夏草となく墓となく 千種 墓参直方体の石たちへ 緋路 刻む名のなき墓石の灼けてあり 和子 十字架の寝墓を埋めし夏の草 美紀 空蟬を俯きにして走り根に 要 炎天にかつて士族は墓じまひ いづみ
岡田順子選 特選句
睡蓮の影睡蓮の葉に揺るる 緋路 利通の墓へ鋼の夏日かな 俊樹 墓参直方体の石たちへ 緋路 葬列の中のたじろぐ黒日傘 三郎 あふひ句碑墓域にありて百日紅 佑天 奔放で供花ともならず猫じやらし 荘吉 青山の水に肥りし金魚かな 美紀 夏草に陋屋のごと耶蘇眠る はるか 立ち枯れの草より薄き八月の蝶 和子 イザベラの墓へ絵日傘高く上げ 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金灯籠灯の曼陀羅をよへほ節 美穂 盆灯籠十万億土超ゆ君へ 久美子 流燈の火の川となり闇に浮く 孝子 流灯の破線となりて彼の世へと 睦子 行く夏や波に消えゆく���の山 修二 家紋古る釣灯籠に代々の火を 久美子 黒髪に戴く山鹿灯籠かな たかし シヤンデリア墜ちてはじまる夏舞台 睦子 縁日やうすものの母追ひ越さず かおり ダリア立つ背に御仏のおはす如 勝利 炎帝を睨み返せし不動尊 かおり 戦争を知る人とゐて沙羅の花 朝子 恋に堕つ日々はまぼろし星月夜 美穂 風天忌しがらみ捨てて西東 修二 思ひの外長く連れ添ひ夕端居 光子 あの雲の八月六日兄の背に 朝子 河童忌やセピア色なる供華の水 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜に天蓋として秋の空 かづを 饒舌を寡黙にしたる猛暑かな 同 老い包む羅にある粋を着て 同 絽の喪服広げて暫し母偲ぶ 笑 海上を照らし消えゆく花火舟 同 羅に心の綾は隠し得ず 雪 絽の美人正面見すゑ瞬かず 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
鳳仙花記念写真のまた増えて 裕子 秋薔薇キリスト葬は花のみに 令子 図書館の絵本を借りて秋の朝 実加 秋初め装丁だけで選ぶ本 登美子 褪せ果つるトーテムポール夏の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 萩花鳥会
広島の原爆殘害眼前に 祐子 盆提灯座敷一変かの浄土 健雄 ひぐらしがよう帰ったと里日暮れ 俊文 七夕や家族揃うてバーベキュー ゆかり 庭野菜取りたて供ふ盆支度 恒雄 ひと日生く古稀の我また花木槿 美惠子
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令和5年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
化粧水嫁にねだりて生身魂 すみ子 立葵老女の夢は咲きのぼる 悦子 棚経を待つ朝よりの野良着脱ぎ 美智子 水脈長く長くや土用蜆舟 都 縁台の仰臥は浮遊天の川 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
烈日の寺の甍や蟬時雨 亜栄子 白粉のゆふぐれ匂ふ句碑明かり 文英 達者なる日を百歳の生身魂 同 好物に笑顔は童生身魂 恭子 小湾の潮香満ち足る島の秋 多美女 ビートルズ聴きつうたたね生身魂 亜栄子 草々に水やり終へて今朝の秋 恭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
打水に乾きし土の匂ひして 迪子 蜩の声に憶ふは奥貴船 貴薫 新涼や虚子���学碑なぞり読む 怜 蜩や今日の仕舞ひにジャズを聴く 貴薫 新涼の風運び来る水の音 三無 蜩の声に包まれ森深き 秋尚 新涼の風運びゆくミサの鐘 怜 直したる服受け取りて涼新 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
耳に残る脱穀の音終戦日 昭子 大都市の火の海と化し終戦日 みす枝 薄れゆく記憶手繰りし原爆忌 英美子 俗論をまた聞かさるる残暑かな 昭子 喜んで逃げる爺婆水鉄砲 みす枝 しみじみと肩甲骨や更衣 昭子 夫の船べりを掴みて鮑海女 同 桐一葉風の意のまま落ちにけり 英美子 どの墓も供華新しき盆の寺 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
火取蟲てふに一夜を果つ定め 雪 考へず居れば済むこと髪洗ふ 同 花火果て破に残りし余熱かな 真喜栄 漆黒の闇に銀漢ふりかぶり 同 百日紅又百日紅てふ団地 清女 それとなく秋を呼びゐる風の音 かづを 九頭竜の闇を沈めてゐる銀河 同 ゴジラ似の雲立ち上がる原爆忌 嘉和 地獄より来る祖もありぬ盂蘭盆会 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
啼く声の細くとぎれし法師蟬 啓子 足さばき揃ひよせ来る盆踊り 笑子 灯籠に女心の一句添へ 希子 流灯の仏慮の風に促され 同 球児等もスタンド席も灼けてゐし 和子 地図上に台風の道あるらしく 同 盆の月古城の上にまかり出る 隆司 吟行も供養の一つ盂蘭盆会 泰俊 故郷の色町とほる墓参 同 表情のはみ出してゐるサングラス 雪 頷いてばかりも居れず生身魂 同 月夜の踊り雨夜の踊り見しと文 同 何となく日向水ある日向かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蝿叩きにも自らなる居場所 雪 頷いて居れば安泰生身魂 同 火を恋ひし火蛾の果てとはこんなもの 同 狙ひたる金魚に又も逃られし 同 音もなく傷も付けずに流れ星 みす枝 蜩の声が声呼び森震ふ 同 偕老に二本つましく牽牛花 一涓 来世又君に逢むと墓参 世詩明 夏まつり村の掟は捨て難し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月18日 さきたま花鳥句会
鳳仙花迷路のごとき蔵の街 月惑 天高し殿堂入りの行進曲 八草 夕まずめ途切れ途切れに法師蟬 裕章 あの人に会ひたくなりし天の川 紀花 座の窪きまり南瓜のおほらかに 孝江 朝の厨一分間の終戦日 ふゆ子 夜咄やはたと団扇の風止まる とし江 炎暑寺水鉢かつぐ鬼を吸え 康子 一夜あけ光の洗ふ野分後 恵美子 尺玉の花火の弾け音弾け みのり 強風に七夕飾りもつれけり 彩香
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令和5年8月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
裏返り空を見詰むる秋の蟬 秋尚 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 大空に機関車の缶灼けゐたり 幸風 菩提樹を絡めとりたる葡萄葛 同 なびき癖各々違へねこじやらし 秋尚 山城の搦め手いづこ野路の秋 眞理子 一葉落ち青空丸く生まれたる 三無
栗林圭魚選 特選句
TARO展残暑を赤く塗り潰す 千種 おしろいの紅固く閉ぢしまま 秋尚 横山に行合の空今朝の秋 幸風 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 水被り残暑の石の獣めく 千種 たくさんの水飲み干して夏果てり 久 わが息の荒さをしづめ秋の蟬 千種 秋の蟬力惜しまず昼を裂き 三無 噴水の歪みもとより秋暑し 千種 妣の声聞きに葉月の恐山 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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sayakalaine · 2 years ago
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たまには動画も🎥 この1ヶ月くらい ADELE 2曲と “Never enough”のみ 集中バンド練だったので 抜き打ち的に 下記のレパートリー曲も久しぶりに合わせてみたら まぁ忘れてしまってたり🤣 新鮮で😆やってみて良かった♪ 「マゾだ」とか言われたけど😎 丸の内サディスティック 茜さす帰路照らされど Hallelujah Don’t know why CLOSE TO YOU Have you never been merrow If we hold on Together HOLD ON - Wilson Philips まだまだ定番曲もあります♪ 今年は何曲増やせるかにゃ✨ #singer #japanesesinger #singasong #vocalist #vocal #musician #musicians #musicunites #musicmakesmehappy #musiclife #lifewithmusic #音楽家 #singing #japanese #chante #chanteuse #japonaise #musicband #rehearsal #バンド (Izu Kogen) https://www.instagram.com/p/CpYfdcWy0mY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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2022f · 2 years ago
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20230129
a_kie_1123:昨日、ラジオを聞いていたら、【2/4(土) 12:55~18:00】 HITS! THE TOWN・バカボン鬼塚&山口五和 亮太くんが、リモートでゲスト出演するって言ってた📻️🎶 バカボンさんとのやり取り、絶対笑える🤣 #藤巻亮太 #NACK5 [https://twitter.com/a_kie_1123/status/1619706128581160962] yo_ko5318:はい!シカオさん!藤巻亮太さんにお手紙書きましょう! #スガシカオ #サウンドクリエイターズ・ファイル [https://twitter.com/yo_ko5318/status/1619704917450698757] shotafromkyoto:来月は藤巻亮太さん( ゚∀ ゚) 嫌いなやつ来いよ笑←  765では今月の藤巻さんから来月シカオさんですね\(^o^)/   #サウンドクリエイターズ・ファイル [https://twitter.com/shotafromkyoto/status/1619704682653569026] nhk_scf:2月の「サウンドクリエイターズ・ファイル」は、藤巻亮太さんが4回にわたり、DJを担当!初回は、2月5日(日)夜10時から放送です。スガ シカオさんの最終回は「らじる★らじる」の聴き逃し配信でもう一度♪  nhk.or.jp/radio/ondemand…  #サウンドクリエイターズ・ファイル #スガシカオ #藤巻亮太 [https://twitter.com/nhk_scf/status/1619704416285720578] kiksNY:Novel Core INI 超特急 学芸大青春 さなり 原因は自分にある。 OCTPATH Pipping Hot 窪塚洋介×牧賢治 BOP 藤巻亮太 New Era meets 白石聖 B・PASS  (バックステージ・パス) 2023年3月号 [楽天] a.r10.to/huEWWQ  #rbooks pic.twitter.com/UyuBclVC2d [https://twitter.com/kiksNY/status/1619698826666987522] iggilivefes:藤巻亮太さんライブ前に地元の方から蕎麦ご馳走になって、お腹いっぱいになった後更に勧められたという五平餅。 ライブ後の物販?で売ってたからお土産に買って帰路へ。 トークも飯島町のことに触れてくれたり、温かいライブだったなあー。 pic.twitter.com/80fbmVWD3B [https://twitter.com/iggilivefes/status/1619692976820879362] miwako98minami:竹原ピストルさん、藤巻亮太さん、星野源さんのLIVEは参加したことあります☺️ 16組を一日でとは激アツなロック祭りですね🎸 twitter.com/rockmatsuri/st… [https://twitter.com/miwako98minami/status/1619690198237069312] tulip_tv:#CDTVライブライブ 🪩 2時間SP🎤  あす夜7時~🌷  あの話題アニメには私もハマってます🤭楽しみ〜〜🎶  #ano「ちゅ、多様性」 #女王蜂「バイオレンス」 #DISH//「万々歳」 #KATTUN「Fantasia」 #andTEAM「バズ恋」 #藤巻亮太「Sunshine」  #INI   テレビ初披露曲がこんなにも🤩✨  #CDTV twitter.com/TBSCDTV/status… [https://twitter.com/tulip_tv/status/1619685668329857025] iggilivefes:ライブ会場外にはどっかで見たような雪だるま☃ 藤巻亮太さんが奥田民生さんの「イージューライダー」カバーして歌ってくれた。 最後に聴かせてくれた「3月9日」。色んな人の思い出になってる曲。生で聴けて本当に良かった! pic.twitter.com/qemoFwZBcQ [https://twitter.com/iggilivefes/status/1619685405401686016] remi_mai2:東京プラネタリー☆カフェ | TOKYO FM | 2023/01/28/土  20:30-20:55 radiko.jp/share/?sid=FMT… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619685170390642689] remi_mai2:Juri's Favorite Note | interfm | 2023/01/29/日  06:30-07:00 radiko.jp/share/?sid=INT… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619685153563107329] milk_tre114:@mint346kayo0730 とても綺麗で素敵な場所ですね🌸💕 藤巻亮太さんのライブでのお話もありがとうございます!! [https://twitter.com/milk_tre114/status/1619673500750594048] remi_pompom:お高い専門誌だけど、かっこいい写真いっぱいで、買ってしまった〜❣️Bpassを諦めた〜💧 #藤巻亮太   #Sunshine  #ニューアルバム  #今聴きたい邦ロック  #旅立ちに向けて  #明日への力 pic.twitter.com/wRo2vMXLiX [https://twitter.com/remi_pompom/status/1619669369075933188] SiO2keiso14:藤巻亮太「Sunshine」(2023年)  約5年振りのオリジナルアルバムということで期待はしていたのだが、似たような感じの明るい曲が終盤まで続くので、正直アルバムとしては面白味に欠けるかな…とい��た印象 「Sunshine」「僕らの街」は良い曲だし、最後の2曲も流れが変わって良いけれど、そこまでがね… [https://twitter.com/SiO2keiso14/status/1619667657279827968] milk_tre114:北極星リピ♪ ベスト版もいい曲ばっかり♪  #Sunshine #藤巻亮太 [https://twitter.com/milk_tre114/status/1619666207527026689] freedbtest_bot:藤巻亮太 / Sunshine Disc1 bit.ly/3wBHxPV [https://twitter.com/freedbtest_bot/status/1619665405160882177] hiroko_fujimaki:遅ればせながら今から聴く❗️😅 FM藤巻 │ FM FUJI  radiko.jp/share/?sid=FM-… #radiko  #人気アーティストトーク #音楽との出会いが楽しめる #藤巻亮太 #FM藤巻 [https://twitter.com/hiroko_fujimaki/status/1619663616491528192] freedbtest_bot:藤巻亮太 / Sunshine bit.ly/3JrJiqD [https://twitter.com/freedbtest_bot/status/1619661885288361984] mint346kayo0730:飯島町に  #藤巻亮太 さんが来てくれました😊  3月9日  粉雪   どちらも好きな曲だから 初めて生で聴けて嬉しかったです🥰  トークの中で話されていた 『藤巻川の桜』 ここの川と桜のコラボは本当に素敵で 私も毎年、春になると癒されに行く 大好きな場所です🌸  今年の春も待ち遠しいな! pic.twitter.com/6xEDdiFOIh [https://twitter.com/mint346kayo0730/status/1619658405748293633] hiroko_fujimaki:レミオ曲やカバー曲を含めた新旧織り混ぜたセトリはとてもバランスが良く、ちょうど『Prism』とは対照的だった感じ?  あいさんのピアノに彩られたハンドマイクでの4曲も本当に素敵で、全体を通して伸びやかで力強い声がとてもよく出ていた最高に素敵なライブだった❗️😆🎶 #藤巻亮太 #飯島町文化会館 [https://twitter.com/hiroko_fujimaki/status/1619644726470393856] erichaaan39:久しぶりの最前列😭❤️ 表情までよく見えて感激😭❤️❤️ ギリギリまでかなり悩んだけど、思ってた以上に近かったので行ってきて良かった! セトリは名張に近い感じだったのかな。 茜空もフェスタも😭💕 #藤巻亮太 #飯島町 pic.twitter.com/OPOfl0qEJA [https://twitter.com/erichaaan39/status/1619639392473346048] hiroko_fujimaki:亮太さんたちは9時のあずさ(8時じゃななくて惜しかったとか?)で途中駅まで来て、そこからはお迎えの車で八ヶ岳や南アルプスを見ながら会場入り、楽屋では手打ちそばをご馳走になり、亮太さんは冷たいの3杯温かいの2杯食べ、くるみ餡の五平餅もお土産に頂いたそう❗️😆 #藤巻亮太 #飯島町文化会館 pic.twitter.com/BwvqHQdJFo [https://twitter.com/hiroko_fujimaki/status/1619635901830934531] iggilivefes:藤巻亮太さんのアコースティックライブ。雪の残る長野県飯島町文化館。レミオロメン時代からの名曲「粉雪」にぴったりの季節。生で聴けて感動。 pic.twitter.com/5B5gcCnzID [https://twitter.com/iggilivefes/status/1619634942933340161] remi_mai2:Amusic Diner | FM COCOLO | 2023/01/29/日  08:00-09:00 radiko.jp/share/?sid=CCL… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619630078723489792] amaama_yksthgin:亮太くんのライブ楽しかった〜☺️💕 早くから並んだ甲斐あって最前列のド真ん中Get👍 めっちゃ近くで亮太くん見れて幸せ〜🍀 ハンドマイクで歌った8分前の僕らの亮太くんめっちゃカッコ良かったな🥰 きゅんきゅんして目が離せなかった🫶 新しいアルバムの曲も何曲か聴けて嬉しかった☺️✨ 続く #藤巻亮太 pic.twitter.com/rqNtzLID0w [https://twitter.com/amaama_yksthgin/status/1619628893157326848] ucdV12qrZ4xtbMo:飯島文化会館に来てくださってありがとうございました- ̗̀👏🏻  ̖́- @Ryota_Fujimaki  この季節に粉雪と3月9日を聞けてとても嬉しかったです!!  感動しすぎてCDを買わせていただきました藤巻川ぜひ今年も来てください!地元の五平餅と蕎麦を美味しいと言って下さって嬉しかったです   #藤巻亮太 #藤巻川 [https://twitter.com/ucdV12qrZ4xtbMo/status/1619626168780734464] hiroko_fujimaki:亮太さんの今日のセトリ🎵  1.ドッグイヤー 2.日日是好日 3.まほろば 4.さすらい 5.マスターキー 6.8分前の僕ら(HM) 7.茜空(HM) 8.Sakura 9.リズム 10.フェスタ 11.粉雪(HM) 12.Sunshine 13.この道どんな道 en. 14..太陽の下 15.3月9日(HM)  #藤巻亮太 #飯島町文化会館 [https://twitter.com/hiroko_fujimaki/status/1619625765766836230] remi_pompom:@39_RF_223_030 肝心のタグ付け忘れましたート💦  #たおやかに強く粛々と生きる #もっと世に出るべきミュージシャン  #藤巻亮太    #Sunshine   #ニューアルバム   #今聴きたい邦ロック   #旅立ちに向けて   #明日への力 [https://twitter.com/remi_pompom/status/1619625097765212163] hayday_egg:藤巻亮太、飯島町手打ちそばの会のそばが美味しすぎて5杯完食。 桑原あい、人生最高と絶賛。 (その蕎麦何処で食べれるのか? 9時ちょうどの特急あずさ、藤巻川の桜 Sakura太陽の下が聴けました 雪を冠った南アルプスの西側。すげーいい街だ pic.twitter.com/R5pzqT2ndu [https://twitter.com/hayday_egg/status/1619613580659404801] freebird_0111:#THETRAD 1/23後半 ゲスト:藤巻亮太さん ・2年前のななにーで粉雪を一緒に歌った! ・野口健さんとヒマラヤ登山3回も挑戦しているの凄い!吾郎店長も以前槍ヶ岳へ(スマスマ罰ゲームですねw) radiko.jp/share/?sid=FMT… [https://twitter.com/freebird_0111/status/1619613091217682437] Tamo2Y1018:アルバム『Sunshine』 『北極星』以来5年振り。 🥇ゆけ メロディも歌詞も1番好き。寄り添ってくれてる感じが涙出る。 🥈オウエン歌 子供達への応援歌。卒業式とかで歌われて欲しい。 🥉千変万化 カッコイイ‼︎今までにない感じで新しい‼︎ #藤巻亮太 #レミオロメン [https://twitter.com/Tamo2Y1018/status/1619606124063502336] remi_mai2:J-POP TALKIN' | NACK5 | 2023/01/25/水  24:00-24:30 radiko.jp/share/?sid=NAC… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619596540817084417] karonsenpai:藤巻亮太の新作聴いた。 レミオロメン含めて、一番好きかもしれん。 [https://twitter.com/karonsenpai/status/1619594792320761857] hayday_egg:藤巻亮太のライブ全席指定席と思ってゆっくり来たら自由席。悠長に道の駅でお土産買って五平餅食べてたわ [https://twitter.com/hayday_egg/status/1619577000578150400] Ryota_Fujimaki:【チケット発売中🎫】 #藤巻亮太 Live Tour 2023「#Sunshine」🌞 4ピース編成で廻るバンドツアー🎸🥁  📅日程&会場📍 2/25(土) 東京 2/26(日) 東京 3/3(金) 宮城 3/5(日) 福岡 3/10(金) 愛知 3/11(土) 広島 3/19(日) 大阪 3/21(火・祝) 山梨 3/22(水) 山梨  詳細はコチラ▼ fujimakiryota.com/news/live/?id=… pic.twitter.com/QZ8usJFqBa [https://twitter.com/Ryota_Fujimaki/status/1619576139462356993] mkaxokm:藤巻亮太さん Liveきた♪ ドキドキ @Ryota_Fujimaki pic.twitter.com/wbgoFjHeYu [https://twitter.com/mkaxokm/status/1619575525739208712] TY06309865:@aietoTBS 明日雪は降らない様ですが、 赤坂に「粉雪」が舞い降りますね。     & 藤巻亮太新曲「Sunshine」 ♪lt's  alright 楽しくやろうぜ…     楽しみで〜す。 [https://twitter.com/TY06309865/status/1619549470806642688] Ryota_Fujimaki:【ファンクラブ更新情報】 FC会員限定の動画をアップしました。 先ほどOAされた「#FM藤巻」収録直後の #藤巻亮太 を直撃! fujimakiryotafan.com/movies/82536 [https://twitter.com/Ryota_Fujimaki/status/1619548397857550337] Ryota_Fujimaki:【メール募集✉】 「#FM藤巻」2月のメールテーマを発表!  ”あなたの食のこだわり”  ちょっとしたアレンジや、食事をするときのマイルール、 食に関するこだわりであれば何でもOK👍 #藤巻亮太 にあなたのこだわりを教えてください🥣 🥘  メッセージはコチラから📤 [email protected]  #FMFUJI [https://twitter.com/Ryota_Fujimaki/status/1619545893795155968] harusameboxer:FM藤巻 | FM FUJI  お疲れ様でした! ありがとうございました! 「僕らの街」のMVのお話、3年半前のことを思い出したなあ。 今日もマダミスなので一旦ここで失礼します! 残りはTFで!!  radiko.jp/share/?t=20230… #radiko #人気アーティストトーク #音楽との出会いが楽しめる #藤巻亮太 #FM藤巻 [https://twitter.com/harusameboxer/status/1619538730012012544] amaama_yksthgin:今日はポカポカ温かい☀ さすが晴れ男・亮太くん☺️💕  お昼ご飯に『醤油ラーメン』食べたよ🍜 美味しかった〜!( ´༥` )♡  こんなところにも亮太くんのフライヤーが👀  #藤巻亮太 pic.twitter.com/dusV8C653N [https://twitter.com/amaama_yksthgin/status/1619538208232206341] eimu_asuma:藤巻亮太の「課外活動」第二弾~創作スイーツ作り~【前編】 fujimakiryotafan.com/movies/48580  こんなとかさ、またやってくれて良いのよ [https://twitter.com/eimu_asuma/status/1619537642210873344] victor_nagoya:[radio📻] 今夜25:05から放送の テレビ愛知「a-NN♪」にて #藤巻亮太 と #moondrop のコメントがオンエア!  どちらも今週アルバムがリリースされたアーティストとなります📀  ぜひチェックしてください🔍 #ann10ch pic.twitter.com/tSJO3fLQKr [https://twitter.com/victor_nagoya/status/1619536312427765760] hiroko_fujimaki:先ほど無事に会場到着❗️(バス停からの途中で1回転んだけど··😅) フォロワーさんにもお会いできた🎵 今日はどんなライブになるのか楽しみ~😆🎶 #藤巻亮太 #飯島町文化会館 pic.twitter.com/Tchy7BHzy6 [https://twitter.com/hiroko_fujimaki/status/1619536051751768070] 2megumi2:@kuuipolovin 分かりますわア。私も慌てて引き返したり💦 息切れしそうになります🤣 あ、もう聴かれていたらすみません💦朝、藤巻亮太さんのAMUSICDINERで8時20分位かな、亮太さん、イエモン絶賛されてて☀️太陽が燃えている☀️かけてはりました! [https://twitter.com/2megumi2/status/1619533527330226176] fmcocolo765:【Amusic Diner】2023年1月のDJは藤巻亮太  (@Ryota_Fujimak ) Vol.5 ブログ  #fmcocolo765  詳しくは⇒cocolo.jp/i/PN7080 pic.twitter.com/H2N83YtYKy [https://twitter.com/fmcocolo765/status/1619530785769525248] harusameboxer:FM藤巻 | FM FUJI  待機!  radiko.jp/share/?t=20230… #radiko #人気アーティストトーク #音楽との出会いが楽しめる #藤巻亮太 #FM藤巻 [https://twitter.com/harusameboxer/status/1619530681801117696] happeeeach102:BLUE IN GREEN | J-WAVE  #Sunshine の弾き語り素敵🏕♪✨ #藤巻亮太  radiko.jp/share/?t=20230… [https://twitter.com/happeeeach102/status/1619523211884118016] Ryota_Fujimaki:【まもなく📻】 #藤巻亮太 の「#FM藤巻」はこのあと正午12:00から。  久しぶりのお料理トーク🍳 藤巻が最近実践したメニューとは?🍲🥢  🆕AL「#Sunshine」楽曲解説! 今回は「#僕らの街」を改めて語ります🏙🌅  #FMFUJI はPC・スマホからでも  radiko.jp/share/?sid=FM-… pic.twitter.com/yjaxrN4ChR [https://twitter.com/Ryota_Fujimaki/status/1619515725730938881] FUJI_error:先週今年初ライブに行きました。サイン入りクリアファイルを貰えるということでその日発売のアルバムを会場で購入。しかしまさかご本人からCDとサインを受け取るとは知らず緊張ww💦 ライブもまさかの最前列で最高でした。ツアーも2/25に参加します! #藤巻亮太 pic.twitter.com/50jZYm8Z9w [https://twitter.com/FUJI_error/status/1619502659677081600] eimu_asuma:Sunshine 藤巻亮太アルバム レビュー|えいむ @eimuchan #note note.com/eimucchi/n/n53…  御供くん漢字間違いごめん、修正しました。 [https://twitter.com/eimu_asuma/status/1619502147871330304] rainybule1224:Amusic diner📻聴いた~🎉😊 「太陽の下☀️」で朝🌅から、亮太君に泣かされた😂…(笑)  失くした心のすきまに あなたの笑顔が広がって  「ゆけ」好き~💞 いつも強気な私ですが(笑)😋たまに、弱気になりそうな時に、聴いたら、がんばれる気がする🔥😍  今日長野のライブがんばってくださいね😊 #藤巻亮太 pic.twitter.com/ohSjJn1heC [https://twitter.com/rainybule1224/status/1619500622906277889] yori_0525:ap bank fesに何度も出演されている藤巻さん。ご自身主催のフェスを開催されてること今回のラジオで知りました〜 #じゅりノート #FM大阪 #上野樹里 #藤巻亮太 [https://twitter.com/yori_0525/status/1619496369882038272] akicorn1977:亮太君、マンスリーDJお疲れさまでした! 素敵な選曲ありがとう😊  #藤巻亮太 さん #amusicdiner #fmcocolo [https://twitter.com/akicorn1977/status/1619487371136991232] T8L1q:#藤巻亮太 #FMCOCOLO 最近この曲がお気に入り😍🎶 亮太さん、Amusic Diner1ヶ月ありがとう。楽しかったです😊💕 twitter.com/fmcocoloonair/… [https://twitter.com/T8L1q/status/1619486991514742785] fmcocoloonair:[2023/01/29 08:54] この道どんな道 / 藤巻亮太 #fmcocolo765  ●Radikoタイムフリーで聴く↓ radiko.jp/share/?sid=CCL…  ●iTunesで試聴↓music.apple.com/jp/album/%E3%8… [https://twitter.com/fmcocoloonair/status/1619484226960912384] amaama_yksthgin:おはよー🌞 今日は長野に行ってくるー! #藤巻亮太 くんのライブがあるんだ〜☺️💕 フォロワーさんにチケット貰って急遽行く事になったんだけど、今日行ったら1月から3月まで毎月1回は亮太くんに会う事になる😳 めっちゃ会えて嬉しい😆💕 フォロワーさんにもいっぱい会えて嬉しい😆💕 楽しんでくるー! pic.twitter.com/n7UfH4VD2H [https://twitter.com/amaama_yksthgin/status/1619482621066760193] fmcocoloonair:[2023/01/29 08:46] 花びらのメロディー / 藤巻亮太 #fmcocolo765  ●Radikoタイムフリーで聴く↓ radiko.jp/share/?sid=CCL…  ●iTunesで試聴↓music.apple.com/jp/album/%E8%8… [https://twitter.com/fmcocoloonair/status/1619482212491231233] fmcocoloonair:[2023/01/29 08:37] オウエン歌 / 藤巻亮太 #fmcocolo765  ●Radikoタイムフリーで聴く↓ radiko.jp/share/?sid=CCL…  ●iTunesで試聴↓music.apple.com/jp/album/%E3%8… [https://twitter.com/fmcocoloonair/status/1619480195865653248] fmcocoloonair:[2023/01/29 08:33] ゆけ / 藤巻亮太 #fmcocolo765  ●Radikoタイムフリーで聴く↓ radiko.jp/share/?sid=CCL…  ●iTunesで試聴↓music.apple.com/jp/album/%E3%8… [https://twitter.com/fmcocoloonair/status/1619479189836668929] fmnagano_onair:「花びらのメロディー」 藤巻亮太 (08:21) [https://twitter.com/fmnagano_onair/status/1619476669911433216] aikun_4649:昨日の現場では、学生の頃ぶりに演奏したスタンダードがいくつかあったけど、当時とは曲を見る角度だったり視点がまるで違くて、印象が変わったり、改めて色褪せない名曲の素晴らしさを感じて、良い日でした❄️  今日は藤巻亮太さん@長野飯島公演でサポート🎹寒そうすぎるな?よろしくお願いします🙏 [https://twitter.com/aikun_4649/status/1619475450593689600] EkuCm7RlB4uQba1:太陽の下は特にMVも好き😊❤ マウフジの、きららで聴いた太陽の下が本当に良かった🎵 #藤巻亮太  #FmCoCoLo765  #Amusicdiner [https://twitter.com/EkuCm7RlB4uQba1/status/1619474698001317888] fmnagano_onair:「マスターキー」 藤巻亮太 (08:12) [https://twitter.com/fmnagano_onair/status/1619474151621943299] EkuCm7RlB4uQba1:万博の��リンバイブス行ったなー🎵 #藤巻亮太  #FmCoCoLo765  #Amusicdiner [https://twitter.com/EkuCm7RlB4uQba1/status/1619473822155149316] EkuCm7RlB4uQba1:今日で終わり寂しいけどアルバムのこと沢山聴ける😍 #藤巻亮太  #FmCoCoLo765  #Amusicdiner [https://twitter.com/EkuCm7RlB4uQba1/status/1619472263539216384] fmcocoloonair:[2023/01/29 08:01] Sunshine / 藤巻亮太 #fmcocolo765  ●Radikoタイムフリーで聴く↓ radiko.jp/share/?sid=CCL…  ●iTunesで試聴↓music.apple.com/jp/album/heroe… [https://twitter.com/fmcocoloonair/status/1619470885731307524] milk_tre114:Sunshine弾き語りだとまた味わい深くなる✨😊 ギターの音色綺麗だった😌♪♪ #blue813 #藤巻亮太 twitter.com/blueingreen813… [https://twitter.com/milk_tre114/status/1619470490342658050] guitarmagazine1:藤巻亮太、こだわりのギター・コレクション guitarmagazine.jp/gear/2023-0124… [https://twitter.com/guitarmagazine1/status/1619470396775927808] hibikorekouniti:藤巻亮太の『僕らの街』『まほろば』 休日の朝にぴったりなのよな [https://twitter.com/hibikorekouniti/status/1619468740596486144] chobiwan_nemui:#じゅりノート 初めて番組を聴いています 先ほどの被災地のお話も、素晴らしかったです 藤巻亮太さんの花びらのメロディー、とても良い曲ですね [https://twitter.com/chobiwan_nemui/status/1619454988375441409] BerryRetina:花びらのメロディー/藤巻亮太  何度も花は咲くよ  いい歌詞だなぁ   #じゅりノート [https://twitter.com/BerryRetina/status/1619454181781442561] AIRG_Now:Sunshine / 藤巻亮太 (06:26) Program[AIR-G'農Lands]  radiko.jp/share/?sid=AIR… [https://twitter.com/AIRG_Now/status/1619446992358490112] InterFM897:6:30am, Sun 1/29 ▶ Juri's Favorite Note @JURI_NOTE_JFN DJ: #上野樹里  ゲストの #藤巻亮太 さんが語る地元山梨県で開催するフェス「Mt. FUJIMAKI」  #加古川観光大使 の上野樹里が地元フェスの秘訣をこっそり伺って見ると?  #じゅりノート #interfm #JFN #radiko ▼ radiko.jp/share/?sid=INT… [https://twitter.com/InterFM897/status/1619432697486610433] JURI_NOTE_JFN:おはようございます! 日曜午前5時 #上野樹里 のラジオ📻 Juri's Favorite Noteが #FM大阪 #FM岐阜 でスタート!  日曜日のOA局は #FM岩手 #FM秋田  #rberry #interfm  #FM長野 #FM福井  #FM岡山 #FM香川  #FM佐賀 #FM大分  #FM鹿児島   ゲストは  #藤巻亮太 さんデス!🗻  #じゅりノート pic.twitter.com/nI1mLorAmE [https://twitter.com/JURI_NOTE_JFN/status/1619425204886700034] eimu_asuma:Sunshine 藤巻亮太アルバム レビュー|えいむ @eimuchan #note note.com/eimucchi/n/n53…  レビューというか長い無駄感想文で、語彙力ないですが、良かったら。 Twitterを繋げただけみたいな← はー、でも楽しかった!! [https://twitter.com/eimu_asuma/status/1619413090986233856] J1FM:J1 HITS: [01:36] #NowPlaying Fukimaki Ryota (藤巻亮太) - Sunshine ~ 53 listeners #JPOP [https://twitter.com/J1FM/status/1619373830098632705] midnnn_pu:え?きょうWEEKEND SMILEのコメント宏介さんじゃなくて藤巻亮太さんじゃない?😭1週ズレ?radikoだと今日がUNISON SQUARE GARDENだった���だけど😭 pic.twitter.com/21FJguW8Kx [https://twitter.com/midnnn_pu/status/1619371527685943297] remi_mai2:K-mix RADIOKIDS | K-MIX SHIZUOKA | 2023/01/26/木  18:00-18:55 radiko.jp/share/?sid=K-M… #radiko  #藤巻亮太  1/23~26の大体同じ時間(18:30頃)からお話が聴けます。 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619355961491341312] remi_mai2:SESSION! | Date fm エフエム仙台 | 2023/01/27/金  21:30-21:55 radiko.jp/share/?sid=DAT… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619355280286044162] remi_mai2:Blissful Time | ZIP-FM | 2023/01/26/木  11:30-14:00 radiko.jp/share/?sid=ZIP… #radiko  #藤巻亮太 [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619355201626062850] remi_mai2:BLUE IN GREEN | J-WAVE | 2023/01/28/土  12:00-15:00 radiko.jp/share/?sid=FMJ… #radiko  #藤巻亮太 #Sunshine 弾き語り [https://twitter.com/remi_mai2/status/1619355070461788160]
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rhythmdesigntv · 4 years ago
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YouTube channel
https://www.youtube.com/user/hideakikawagoe1
サブスク音楽配信 川越英旦
https://www.tunecore.co.jp/artist/Hideaki-Kawagoe
サブスク音楽配信 リズムデザイン
https://linkco.re/qfRqYAd9
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usickyou · 2 years ago
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イルクーツクにて
 リカ・アンガラの支流が凍りついた朝、私と奏さんは出かけた。じゅうぶんに厚着をして、氷点下二十度の気候にも耐えれるようインナーにインナーを重ねてぶくぶくになった姿を見て少し笑いあった。  そこは私たちの仮宿の遠くにあって、市街地からも充分に離れているため、人影はまばらだった。もっとも、人工物より自然が濃く色づくこの地に暮らす彼らには慣れっこなのかもしれない。物珍しいというふうに人々が騒ぎ立てることもなく、ただ子どもたちだけが凍った川の上ではしゃぎまわっている。叩いても踏んでも割れない、それが楽しくて仕方がないのかいつまでもその分厚い氷で遊んでいる。飽きもせず、恐れもしない、そんな光の粒の数々を私たちはずいぶん風化の進んだ煉瓦造の橋から眺めていた。  突然、奏さんがくしゃみをする。くしゅと愛らしく、少女のように。  私より早く、彼女は「寒いわけじゃないの」と言う。見ればぼろぼろと涙をこぼしているので、私はその一粒ひとつぶを凍ってしまわないよう拭った。「とても温かい、そうですね」と答えると嬉しそうに笑って、朝もやをくぐり抜けた陽光みたいそっとかがやいた。  実際のところは、ひどく寒い。この街の(特に朝の)気温は尋常ではないほどに低く、私にとっては生まれ故郷のさらに高地、滅多に行くことはなかった佐久の気候にほど近く感じられたが、しかしその深度は比べようもない。しみる、と祖父母が発していた声が記憶の底よりぼんやりと甦り、肌に”しみた”。凍えとは沁みるのだと私の体は知った。そんなこと、心についてはとうの前より知っていたのに、その両者は私という存在のうちでまるで別々の生命であるかのように振る舞った。  それらがまだ一つであったころ。今はもう遙か遠くに感じられる。  温かな景色を心ゆくまで眺めて、奏さんの涙がすっかり止むと私たちは橋を渡る。小さな、小さな喫茶店で苦いコーヒーを買って、重たいコートを脱ぐとやっと深く呼吸をできるようになる。平日の昼間、生木の香りさえ漂う店内は人もまばらで、日本人の姿はよく目立つ。しかし、今の私たちは誰からもすぐに忘れ去られるようにできている。どこにいようと、絶えず二人きりでいられる。そういうふうにも、人は変わる。思うまま、願��そのままに。 「面談は、今日?」と奏さんが訊ねた。明日であることを伝えると、「そう。大事なことなのに、ちゃんと覚えていられなくてごめんね」と続けた。 「謝罪は受け取れませんが」私は答える。「面談、ではなく友人と会うだけですよ」 「認識の相違ね」 「それは、仕方のないことです」 「ばか正直」 「それも仕方ありません」 「ねえ、文香」 「はい」 「一緒に過ごせるのね」 「はい」  私たちは手を繋いだ。カウンターテーブルの下、ふたりの体でつくる影、誰にも見つからない場所でそっと。  窓の外では、古びた自動車や時おり過ぎる人のたてる白い煙がまたたく間に大気に溶けていった。その光景には厳然さがあった。よく澄んで、そうでないことなど許さないという荒々しい態度。  だからこそ、人々の姿やその営み、奏さんとの日々を温かく感じるのだとふと思った。
 街へ戻り私たちは争った。帰るのか、またはどこかへ行くのか。  寒いから、と仮宿へ戻ろうとする奏さんを説得するのは骨の折れる仕事だったし、実際のところ私もそうしたかったが、彼女にとっては数日ぶりの外出だった。人工照明や二層の断熱ガラス越しの日射しではなく、純粋な光に触れてほしいと私は思った。あるいは冷気の放射や駆けめぐるハスキー犬の激しい息遣い、膨張した氷雪が軋むとき起きる極小の稲妻など。 「さあ、どこへ連れていってくれるのかしら」と半分、私の思い違いでなければ奏さんは心の半分でいたずらに言う。それからもう半分で、「楽しみにしてるから」と雪をそっと足蹴にする。きらきらと光が舞う。 「落胆はさせません」と私はしっかり答えた。本当は行くあてなど持っていないのに嘘をついて、連れ出したくて、そればかりを考えていたから願いが叶ったいま私は空っぽだった。急いて何かを詰め込むには(または何かが湧き上がるには)、私はこの地を知らなすぎた。私は、彼女よりほんの少しだけ日々のうちでこの地を知ったにすぎない。  イルクーツク。私たちが迷子になったその地の名前。ひと月前、ひと月と二日と十四時間(二十分五十五、五十六秒……)前より私たちは迷い続け遠くへ来た。いずれまたどこかへ行き、しかし戻ることはもうない。  長く深い迷いの内にある、ほんの、ひとときの優しい迷子。  私は歩いた。奏さんに先んじて、行くべき場所を知っていてそこにまっすぐ進んでいるというふうに、ロッジを目にした遭難者のごとく力強い足取りで。彼女は隣を歩き、よく話した。こっちにはよく来るの? あの街角、映画のセットみたいね。こんなに寒くなかったけど、パリを思い出すわ。私は一つひとつに丁寧に応じた。シベリアのパリ、そう呼ばれる街の美しい景色は少しだけ私の味方をしてくれた。セルリアンブルーの外装に見事な雪化粧を施されたアパート群や、帝政ロシア時代から続くという貴族のラウンジのようなカフェ。その隣には土蔵に似た様式の、しかし冷徹でよく冴えた白磁の内面を持つ画廊。そして、この瞬間を逃せば二度と訪れない無数の出会いが息をする書店(覗いていってもいいのよ、と奏さんは笑う。私は、準備をしてまた伺います、と答える)。  しかし、それには果てがある。私が決めた。自らの嘘は、それがいかに微細なものであろうと通りを一つ過ぎるたび、角を一つ曲がるたび首をやわく締めつける。嘘をつけない、それをあなたは美徳だと言った。私は嬉しかった。しかしそれは常なるものではない。美徳は今、欠損に変わろうとしていた。まるであの、女神のなくした腕がエーゲ海の底より浮かび上がり泥にまみれた姿をさらすように。 「申し訳ありません」と私は告白を始めた。  しかし、奏さんがそれを遮った。しい、と立てられたその美しい指に私は、たったの一すじ、ささくれを見つける。 「角を曲がるまで、ね」と彼女は続ける。私は頷き、ふたたび先んじて歩き出す。運命づけられた瞬間を渡るように、きっと袖より舞台へ踏み出す一瞬と同じ決意をもって曲がった角の先には何もない。イルクーツクの彩り豊かな街並みが続いていて、少年が二人、サッカーボールを蹴りながら私たちを通り過ぎていった。  私は何も言えなかった。彼女は「散歩、楽しかったよ」と優しく笑ってふたたび涙をたくさんこぼした。始まってしまえばすぐには止まらないそれをぬぐながら私は、そう言えば良かったと、嘘などつかず何もなくともあなたとただこの街を歩きたいのですと伝えれば良かったと後悔し、またそれを思いつかなかったことに気づく。  涙がおさまると、私たちはタクシーを拾い仮宿へ帰った。遅い昼食にポトフやライ麦のパンを食べて、それからは穏やかな午後を過ごした。
 *
 凍りついたままの窓を確かめて、朝が始まる。わざわざ開いて極寒の外気を招き入れるつもりは毛頭ないが、それが開くか否かは私たちの生活に多大なる影響を与えた。  まだ眠っている奏さんを起こさないよう、身支度を始める。狭い部屋だ。しかし寝食を共にするうち、彼女の琴線はゆっく���と理解されていった。たとえば、衣擦れの音は問題ない。水音も、バスルームを閉じればほとんどの場合そう。調理の音は、刃物やアルミボウルなどを用いなければ目を覚まさない。グラスは、グラスとなにかが触れ合う音はそれがどれほど小さくとも彼女の安寧��る眠りを妨げた。  プラスチックカップでのコーヒーは味気なく、苦く、目を覚ますには最適だった。あらかじめ用意していた具材を取り出し、配置を済ませる。深い眠りにいる彼女を確かめて、ローストポークやチーズ、レタスを挟んだサンドイッチで食事を手早く済ませた。連れ合いは『外套』。その心境はいかばかりであっただろうかと、このおそろしく凍える地にて少しだけ彼の無念に近づけたように思えた。 「出かけるの?」と奏さんが言う。少し驚いて、彼女がまだ現実の浅瀬にて滴をしたたらせていることを確かめると、私は「もう、時間ですから」と答える。「そう」とだけ答えて彼女は再びベッドより眠りの深い海へ潜った。  彼女の睡眠は、著しい不整にある。まる二日眠らなかったかと思えば、その後の三日間をほとんどベッドで過ごしたりした。しかし健康状態は、少なくとも肉体や数値に現れる部分については一切の問題がなかった。そういう生物になってしまったようだと、納得はできずとも私はそう理解した。たとえそれがどんなに受け入れ難くとも、生きるため人は順応する。それこそが人類の性質であると視野を広げ、ことの中心より焦点を外した。  私たちは、生きるため精一杯だった。  サンドイッチと念のための書き置きを残して、仮宿を出る。懸命に身をちぢこまらせて(雨雪が降らないことはせめてもの救いだった)、駅へ向かうと空港直通の路線バスへ乗り込む。運良く、なのか一つだけ空いていた座席に腰を下ろすとスマートフォンが震えた。それが着信であったため、鳴り止むのを待った。ずいぶん長くかかったが、折り返しの文言を入力しているうちにトークは届いた。 『たいへんです』『空港を離れます』とたて続けに、感嘆符や絵文字の類もなく。  茜さんらしくないと思った。  それほど何か逼迫しているのだろうと、『大丈夫です。私は空港へ向かっているのですが、どうされましたか?』そう返した。  返信までは、またしばらくかかる。 『連れ去られています』『大丈夫です、おばあちゃんの道案内です』 『本当に、大丈夫ですか?』 『大丈夫です!』 『現在地を、教えていただけますか?』 『やり方がわかりません』『ごめんなさい(泣きがお)』  私は、心がやわらいでいくと感じる。 『落ち着いたら、これを試してみてください』と、現在地共有の方法を送った。それから『バスを降りたら連絡します。困ったらすぐに教えてください』とつけ加えて、それが届いたことを確かめると、すっかり市街地を抜けて広々としたものに変わっていた景色を眺めた。薄雲の隙間よりいくつもの光帯が地平に��り注ぎ、きっと、そのいずれかの内に彼女がいる。あの小さな体で、言語��出自などものともせず、温かなたましいの鼓動で今も誰かを救っている。  こんなとき、人は泣きたくなるのだと思う。  その人がその人であるという、そんな単純なことが私を強く揺るがした。  自然と頬はゆるみ、一方で背すじは伸びて、一刻も早く彼女に会いたくなる。バスを降りるより先に位置情報は届いて(!)、私は空港にてタクシーを拾いその画面を示す。運転手が頷くと、北へ、広大な道を驚くべきゆるやかさで進んだ。道路の舗装がなくなり、木造の家屋が増えていき、辺りには農地や牧草地につきものの生ぐさい香りがたちこめた。決して長くはない、散歩にちょうど良いくらい道のりの先にその場所はあった。  白くくすんだ木の柵。枯れた立ち木の向こうには、さらにくすんだ白い外壁と淡い空色の屋根。一見しただけでは家屋と見分けがつかないが、そこには宗教建築だけが有する聖なる気配があった。ひどく薄く、それこそカザン大聖堂とは比べようもないが、祈りが呼吸をしている音が感じられた。  気がつけば、タクシーは走り去っている。  おそるおそる扉を開くと、湿った空気が流れ出した。事務所の倉庫や、それよりも西早稲田のある古書店が記憶の底より甦った。有機物から生じる微少なかび。どれほど追い払おうと無限に蓄えられる水分。何よりも、成熟した木材の心地良い香り。私は数秒でこの場所を気に入ったし、泥酔した司祭が影で倒れていそうな教台も世紀の犯罪者が罪を打ち明けるべき懺悔室も、一度愛してしまえば全てのものは好ましく映った。  そこで、ひときわ美しいのが茜さんだった。  茜さんは老婆に寄り添っていた。老婆は一心不乱に、自身にしかわからない(言語理解の問題ではなく、発音そのものが曖昧だった)祈りの言葉を唱えている。それが理解できるはずもなく、しかし茜さんは真摯にその声を聞いていた。意味ではなく、その奥にあるものを聞き分けようと懸命だった。今にも、もしかして既に廃棄された小聖堂に彼女は生命の熱をちりばめた。  私は、しばらくその様子をぼうと眺めて、背後で扉が開くとやっと目を覚ます。振り返れば、年老いた男性が息を切らせて立っている。彼は腰を曲げて、左足のみに体重をかける辛苦に満ちた歩き方で私を横切った。そうして老婆に声をかけると、次いで茜さんを呼ぶ。決して伝わらない言葉をいくつか話すとその手をかたく握って、深く頭を下げる。その意味は、私にもわかった。  そうして、彼は祈りをやめない老婆を引き連れて去っていく。彼は老婆の杖で幾度も殴られるが、それでも手を離さない。すれ違う瞬間、老婆が盲いていることがわかった。灰色に濁った目は私を、��まねく事物のことごとくを映していなかった。  二人は去り、私たちが取り残される。  茜さんはしばらく迷うようだった。視線が私やこの空間をさまよい、やがて今はもういない二人へ「ちゃんと、できましたか」とつぶやいた。   私は、歩んだ。彼女の放った熱の残滓を拾い集めると、「あなたは完璧です。いつも」と答える。そうして、ここは寒いからと来た道をふたたび辿り(途中で拾えればと思っていたタクシーは、一台も通らなかった)空港から中心市街へ向かう。そこで小さなダイナーに入り昼食をとると、色々な話をした。辺りが薄暗くなる頃に私たちは別れ、そして仮宿に帰ると奏さんの姿はなかった。
 *
 凍えている。何もかもが、私も奏さんもこの街も国も世界や宇宙の全て、スマートフォンを持つ手が震えている。彼女は応えない。コール音ばかりが続く。電源を落とすか室内に置き去りにされているか、だとしたら意味は明確だった。捜さないで。それならば、私は捜す。追いかけないで、そっとして、私を見つけないで。私は見つけだす。必ず。あなたがしてほしくないこと、してほしいこと、それらはかつて等しかった。  今、彼女は笑いながら涙をこぼす。  すべてがおかしくなってしまった。時は逆巻きに流れたりしない。地球は自転を続け、大地も空も水や草木も絶えずそこにあり、北緯58度の凍える地は人の命などたやすく奪う。しかし、私たちの何もかもは狂ってしまっていた。狂人の目には、世界が正しければ正しいほどいびつなものばかりが見える。  失うとは、そういうことだとやっと知った。  私は走った。仮宿の周辺や奏さんの知る場所、あるいは彼女がいてくれたらと、温かな湯気のたつマグカップを両手にした彼女に「待っていたよ」と笑ってほしい、そういう明かりの内にことごとく踏み入り、幾度もひどい落胆を味わった。そうして驚くべき早さで日は沈んだ。「どうか、どうか」と私はくり返した。そのたび立ちのぼる呼気はオレンジの街灯を浴びるとまたたく間にきらめく氷の細粒と化し、救われるように消えていく。それを眺めている。私は、気がつけば立ち止まろうとしていた。膝をつき、凍りついた根雪を掘り返し大地に口づけをする間際にいた。それでどうなるだろう。もしかして、運が良ければ命は助かるかもしれない。しかし私たちは終わってしまう。未だ鳴り続けるコール音はその瞬間に途絶え、育んだあらゆる実りは枯れ果て、私たちは今生の果てまで出会うことなくまた天寿を全うした宇宙が縮退し消滅するまで、それからも、二つの命は離ればなれになってしまう。  そんなのは、いやだった。  光を蹴りつけ、走った。どうすればいい、何もわからず、しかし私たちはまだ生きている。一歩ごとに脚の骨は砕かれるように痛み、寒気に喉を焼かれ、肉食動物に追われる野兎の鼓動をくり返し、それでも走り続けてはいられる。もしかして、とうに生ける屍であろうと、それでもまだ、私たちはまだ。 ��終わっていない」と口にする。すると、その時が近いことが私にはわかる。北の空の星が一つ落ちると、地の底より伸びた骸の五指が足首を掴み私を引き倒した。  私は這いずった。立ち上がれなくとも走ることはできる。まだコール音が聞こえている、その合間よりぐうぐうという振動が雪を伝った。スマートフォンには通知が、茜さんからのトークが届いた。息を切らせた亀が兎を追い越すその速度でそれを掴み、名前を呼ぶ。すぐに彼女と通話が繋がると、「助けてください」と言う。あの老夫婦にとってそうであったように今、彼女は私にとって唯一なる神様だった。  うわごとのように全てを伝え、もう一度「助けてください」と言った。彼女の返事は私を立ち上がらせ、そして「茜さん、どうか」と通話を終えた。  再び走り出し奏さんへのコールを始めた(それはまだ繋がっている)スマートフォンにある位置情報が届く。リカ・アンガラ。私たちが眺めたような支流ではなく、市街地よりほど近くにある本流。人を生かし、包み込みまた滅ぼしさえする永遠の流れを私は目指した。茜さんがどのような手段、理由を持っているか、それは今置き去りにされた。明日、奏さんをまじえ三人で、あるいはより多くの人々と言葉を交わすことさえ私は夢に見た。それは希望であり同等の恐怖だ。  果たして、そこには橋がかかっている。たもとより等間隔に、ほの白い街灯がそれぞれ孤独に並ぶその途中に奏さんはいた。光と光の間隙、最も暗い場所に彼女は立っていて、手にした明かりに照らされた表情はぼやけて見えた。 「奏さん」と私は呼ぶ。その声は、数十メートルをたやすく越える。  彼女は顔を上げる。私を一瞥すると、スマートフォンに触れる。私の手のひらにあるそれのコール音がついに止み、『文香』と聞こえた。 「あの」と私が言い、『うん』と彼女が答える。それきりしばらく言葉は止んだ。私は息を切らせていて、凍りついた喉が砕けるように痛んでいて、未だ捜していた。彼女にかける言葉を捜していた。見つけました。心配をしました。何をしていたんですか。どうしてこんなところへ。寒くはありませんか。どこか痛みませんか。もう離れないでください。近くにいてください。あなたがいなければ私は無です。奏さん。私は、あなたが大切です。あなたの大切な人があなたを大切に思うより、それよりも、強く。けれどやっと、あの喪失より三十三日を経て私は初めて、「帰りましょう」と彼女に言えた。それはダイナーを出ようとする間際に茜さんが言ってくれた言葉であり、私の心臓で成長を続けていた病巣だった。  それが剥がれ落ち、血が吹き出す。ひどく痛めつけられた喉の奥より流れ出した血はゆっくりと体内を下り、生臭い、腐敗した金属のような香りとして脳を揺さぶった。嘔吐をしないように、せめて口内にたまった血を吐き出せばそれは漆黒の、この空の夜と同じ色をしている。 『私、祈っていたの』と聞こえた。彼女の声は今、限りなく近いまったくの別人のものとして聞こえた。『日付が変わるまでに文香がここに来てくれますようにって。叶うな��て、思わなかった』  そうして彼女は小さく笑った。私は、そんなものいらなかった。そんな、誰かの笑い声を聞きたくなかった。笑いながらこぼす涙を見たくなかった。奏さんに会いたかった。ずっと、そばにいながらも失われ遙か遠い世界をさまよう奏さんに会いたかった。  私は、あなたを捜している。 『ありがとう、文香』と彼女は言う。 「やめてください」と私は答える。歩き出す。しかし凍える大気が、とうに使い果たされた肉体が、私を阻害する。一歩はもう、絞首刑台を拒みながら登るような重みだった。 『出会えて良かった』 「聞きたくありません」 『楽しかったよ』 「そうではありません」 『あなたが好きよ』 「私たちに必要なのは、もっと」 『愛してるって、言ってくれないの』 「伝えます。あなたを抱きしめて、何度でも」 『残念』  そう言って彼女は欄干を乗り越え、すうと飛び降りた。それはあまりに優雅で、私に微塵の時間さえ与えてくれなかった。  私は名前を、呼ばなかった。応える人は、たった一人のあなたはもういなくなった。リカ・アンガラの冷酷な流れに還っていった。全てが終わったとわかると、心は可能性を旅した。もし、彼女に触れられていれば。朝、異変に気付いていれば。もっと早くから捜していれば。この街に来なければ。国を越えなければ。少なくとも日本にて暮らしていれば。誰かと共にいれば。ふたりきりにさえならなければ。失わなければ、失いさえしなければ、私たちは。  やがてそれすらも過ぎ去ると、放棄された肉体は地に伏し終わってしまった世界を眺めた。氷雪の上には、私のスマートフォンが転がっていた。その画面は、未だ通話を示していた。  まだ、繋がっている。  私はそれを耳に当てる。ほとんど感覚が消えているために、つぶすほどに押しつける。かすかな、規則正しく聞こえる何かの旋律にぼうとしたノイズが紛れると、私の体を青白い風がひと撫でした。 「奏さん」と呼んだ。応えはなかった。私は立ち上がり見下ろす。彼女が飛び立った欄干より、その光景を見る。彼女はそこにいて、泣いている。声もあげず、膝を丸めて。その体を、白銀の氷が抱きしめている。大いなる流れはせき止められ、彼女の命は還らなかった。終わらなかった。私たちは、まだ、続いていられた。  私は飛び降りる。彼女がしたように、そうして手ひどく体を痛める。凍えていて、また全身が絶えず鞭打たれるように痛んでいてどこがどれほど傷ついたのかは判然としないが、しかし、彼女も同じであることは容易にわかった。だから、私は彼女へ近づく。この薄い氷が(その下で流れる水の様子さえはっきりと見える)割れないことは、信じられた。  私は這いずり、時が流れる速度でやっと、彼女に触れた。彼女は泣いていて、もう笑っていなかった。彼女の涙があふれていた。それはこぼれては凍りつき、失われたものと混ざり銀の星になった。 「あなたを、愛しています」と私は言った。そうして震える手を、小指より薬指、中指、人差し指そして親指までを繋げると自然に手のひらが重なり、そのとき、彼女は声をあげて泣きはじめた。おそろしい、なくした心の半分を悼む叫び声を絶え間なくあげ続けた。  私は彼女を抱きしめ、まくしたてた。帰りましょう。私たち��仮宿へ。ひとまず眠り、朝には軽い食事をして、そうしたら出かけましょう。この街を、ただ歩きましょう。少し寒いかもしれませんが、大丈夫です。そう、あなたに見ていただきたい場所があるのです。それに、茜さんにも会いたい。たしか帰国は夜の便だと言っていました。三人で夕食、もしかして昼食になるかもしれませんが、ご一緒しましょう。その後はまた仮宿へ戻り、眠りましょう。そんな日々を、心ゆくまで過ごしましょう。そうしたら、それから。それから。  彼女はくり返し、一言ごとに頷き、帰りましょうとふたたび私が言うと「うん」と心臓で答える。ひとつ息をついで、「ありがとうございます」と私は言う。氷上の星が一度またたく。
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(from)
『my dear dark blue e.p.』 https://funenbutsu.booth.pm/items/1074856
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rag--cafe · 3 years ago
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《9月1日より営業再開します》 長らくお休みを頂戴致しました。緊急事態宣言は延長になりましたが、[酒類提供の自粛]以外、再開します。 . 《お知らせ色々…》 再開に際し、 ご来店のお客様お1人様に1つ当店のオリジナルブレンドコーヒーの 【ドリップパックをプレゼント!】 遅ればせながら、7月に行えなかった8周年記念として、日頃の感謝を込めてお渡ししたいと思います。無くなり次第終了です。 . 【炭火自家焙煎珈琲にパナマとパプワニューギニアが新登場】どちらも甘味がしっかり感じられる豆です。パナマはすーっと透明感のある味。パプワニューギニアは、コクがありまろやか。 . 【毎年人気のムグライマトンカレーとマトンビリヤニが始まります!】スパイスが華やかに香る、フレッシュミント入りの北インドカレーと、そのカレーをベースにバスマティライスで炊き上げた、ナッツやレーズン入りのビリヤニです。異国情緒たっぷりなメニュー! . 【季節変わりのケーキ2種類】 ✳︎ギネスケーキ  ✳︎バターナッツかぼちゃのフラップジャックタルト . ギネスケーキは黒ビールのギネスとサワークリーム入りの、アイルランドのチョコレートケーキ。上にはビールの泡をイメージした、クリームチーズ+ホイップの、濃厚クリームがたっぷり乗ります!混ぜ込んだサワークリームも発酵させ、手作りしてみました。言われなければ、ビール入りとは分からないかもしれませんが、ふわふわビターなケーキには確かにビールのモルトの甘味やコクが活きている気がします。あのギネスのスムースな口当たりとカラーをイメージし、オレ○みたいなシックなモノトーンカラーに仕上げています。アルコール分は残っていないので、アルコールが苦手な方やお子様もOKです! . もう一つは、滑らかな口当たりのバターナッツかぼちゃクリームのタルト。瓢箪みたいな愛らしい形のバターナッツかぼちゃは川越産です。タルト生地は胡麻入り。かぼちゃクリームの上には、ココナッツ、ドライ杏やナッツ入りのザクザクしたフラップジャック(グラノーラを固めたようなイギリスのお菓子)を乗せました。 . 秋の訪れと夏の終わりの気配を感じるこの時期に、珈琲の香りと共に楽しめるラインナップかと。茜さす 帰路照らされど・・・懐かしくなり、アイルランドのケーキを焼きながらクランベリーズを聴きました。 . …毎度ながらお知らせ、書きたいことが沢山で長くなってしまいましたが、最後までお読み下さりありがとうございます。みなさまのご来店、心よりお待ちしております! . #ragcafe #RAGCAFE #ラグカフェ #川越カフェ #カフェ #kawagoecafe #オーガニックコーヒー #organiccoffee #フェアトレード #fairtradecoffee #エアロプレス #aeropress #ネルドリップ #埼玉 #saitama #国産小麦の焼菓子 #きび砂糖 #甜菜糖 #手作り (RAG CAFE) https://www.instagram.com/p/CTOxdhrvsv9/?utm_medium=tumblr
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dopingconsomme · 4 years ago
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[2021年05月04日の記事一覧 http://dailyfeed.jp/feed/23378/2021-05-04] https://dopingcomplex.blogspot.com/2021/05/20210504-httpdailyfeedjpfeed233782021.html
(全 32 件)
1. 新居昭乃 - 凍る砂
2. 椎名林檎 - 茎(STEM) ~大名遊ビ編~
3. 椎名林檎 - 唄
4. 椎名林檎 - 月に負け犬
5. 椎名林檎 - ここでキスして。
6. 椎名林檎 - 意識 - 戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱
7. 椎名林檎 - カプチーノ
8. 椎名林檎 - 獣ゆく細道
9. 椎名林檎 - 人生は夢だらけ
10. 椎名林檎 - 愛妻家の朝食
11. 椎名林檎 - Tokyo
12. 椎名林檎 - ワインレッドの心
13. 椎名林檎 - すべりだい
14. 椎名林檎 - 長く短い祭
15. 椎名林檎 - ちちんぷいぷい
16. 椎名林檎 - 急がば回れ
17. 椎名林檎 - 虚言症
18. 椎名林檎 - 本能
19. 椎名林檎 - 茜さす 帰路照らされど…
20. 椎名林檎 - 迷彩
21. 椎名林檎 - カーネーション
22. 椎名林檎 - 茎 - 日本語バージョン
23. 椎名林檎 - 静かなる逆襲
24. 椎名林檎 - 自由へ道連れ
25. 椎名林檎 - 映日紅の花
26. 下川みくに - そばかす
27. 下川みくに - それが、愛でしょう
28. 下川みくに - 君に吹く風
29. 下川みくに - Tomorrow
30. Alan - Over the Clouds - Burst Mix
31. Friedrich Habetler - Genos Theme Version 2
32. ヴァリアス・アーティスト - No More Words (Jeff Hardy)
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canty-essay · 4 years ago
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母の遺した「自分史」
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                                                  自分史
                              飯島美智子
1、生い立ち
2、青春時代
3、結婚 三鷹 1959年
4、金沢 1960~62
5、��方 1962~64
6、熊本 1964~66
7、荻窪 1966~69
8、コロンボ 1969~1970
9、ヨーロッパ旅行 1970~71
10、麻布 1971~73
11、ジャカルタ 1973~77
12、東南アジア旅行 帰国 1977
13、池袋 1977~80
14、深大寺 1980~81
15、ナイロビ 1981~84
16、ドイツ旅行 1983 9月
17、エジプト旅行 1984 1月
18、カナダ旅行 1984 9月
19、深大寺 現在
 結婚して26年になりますが、結婚3ヶ月目から転勤すること10回、引っ越しは13回となりました。日本国内はもとより、外国も任地や旅行を含めると20数カ国となり、様々な珍しい体験をしました。
 その中でも、一番印象の深かったコロンボの生活をまず書いてみました。あまりにも多くのことがあり、何から書いていったらいいのかわからず、半分ほども表現できなかったのが残念です。
                                コロンボでの生活 1969~70年
 私は生まれつき色が黒かったので、小さい時から南国じゃ美人とか、酋長の娘とかよく云われからかわれたものだった。いつしかそれが、南の国に対する大きな夢と憧れに変わっていった。
 小学生になってから、母はよく私に翻訳物の本を買ってきてくれた。インドの昔話とかロシアの民話とかグリム童話集とか・・・
 そんな環境で育った私は、中学に入ってから英語、西洋史、世界地理などにとても興味を持つようになった。卒業して外国商社に勤めた私は、外国がまた一歩近づいたような気がした。
 26歳の時に、電々公社に勤める夫と恋愛結婚をした。それまでは、夏休みの海山での生活以外、東京を離れたことのなかった私が、結婚3ヶ月目にして金沢に転勤となる。この時から私の人生は、引越しと旅行の繰り返しで今日に至ることになった。
 初めての任地金沢で娘をもうけ、その後2年間ずつ金沢、東京、熊本と生活をし、また東京に戻った。もうこの頃になると、ひとつの場所で1年半を過ぎる頃になると、次の任地はどこかなと落ち着かなくなった。
 そんなある日、夫に、セイロンで日本人のITU( 国際電気通信連盟 )専門家を求めているから試験を受けてみないか、という話があり、書類を提出する運びとなった。すぐに応募したものの、それから半年以上何の音沙汰もなく、だめかと思っていたら、1968年の大晦日に採用通知が来て、1週間以内にジュネーブの本部に出頭せよとのことだった。正月休みで手続きが遅れ、1月10日、夫はジュネーブに向け出発した。そこで採用決定となり、そのままコロンボへ赴任した。
 セイロンは何もない発展途上国なので、あれもこれも買ってきてほしいという手紙を受け取るたびに買い物に奔走し、段ボール箱百個近い荷物を作り船便に出した。日本に置いていく家財は、親兄姉たちの家に預け、夫の出発からひと月遅れで、小1になった娘を連れて日本を後にした。
 途中香港に2泊し、かつての勤務先の上司であったオーストラリア人女性を訪ね旧交を温めた。そして次の日夜遅く、シンガポールに着く。翌日ここで半日を夏物買いに費やし、ついに私は疲れから寝込んでしまった。39度5分ほどの熱があり、寒気もひどく、明日早朝の出発を危ぶみながら、祈る気持ちでアスピリンを飲み、早寝をした。
 幸い次の日、熱はどうにか下がり、やっとの思いで空港へ。シンガポールは、熱隊の美しい木や花に囲まれた公園のような街で、私は一目で好きになってしまった。もっとゆっくり観たかったのに、本当に残念だった。( 後日、2度ほど訪れる機会があり、思う存分シンガポールのよさを味わうことができた )
 数時間の空の旅の後、紺碧のインド洋に陸地が見えてきた。飛行機がだんだん降下していくと、そのあたりは遠浅なのか、水の色も薄青になり、長く続く白砂の浜辺に打ち寄せる波が幾重にも連なり、岸辺近くで次々と白く砕けていく。陸地は一面の椰子林で、海風で大きく揺らいでいた。その中に吸い込まれるように着陸した。 
 機内を出ると、焼けつくように照らす太陽、明るい真っ青な空、心地よい風、ああこれが南の国なのだ、そして今私はそこに立っている!
  「エクスキューズミー、アーユー ミセス イイジマ? 」ハッとして我にかえる。見ると、真っ黒な顔に人懐っこい目をした人が、白い歯を見せて微笑んでいる。国連の職員で、我々を迎えに来てくれたそうだ。おかげで入国手続きも簡単に済み、出迎えに来た夫とひと月ぶりに再会した。
 飛行場から40分ほどの道のりを夢見心地で車窓からの景色を眺めながら、当座の住まいのゲストハウスに向かう。道々、色とりどりのブーゲンビリアや真紅のカンナが美しい。肌に陽が当たると、ジリジリと焼けていくのがわかる。けれど一旦日陰に入ると、すっと涼しく快適だ。大きな木の下で昼寝をする人々があちこちに見られた。
 翌日、ショッピングセンターに行く。たらたらと流れる汗をぬぐいながら、商店を覗く。がらんとした店内の棚のところどころに品物が置いてある。ラベルの色は褪せ、形のひしゃげた缶詰などが並んでいる。終戦後の物資のない時代を思い出した。底がでこぼこの鍋、ブリキでできたケーキ型、ホーロー引きの洗面器、分厚い不透明なガラスのコップ等・・・子どもの頃の記憶が甦ってくる、何とも懐かしい光景だった。
 マーケットの肉屋に入ると、大きな骨つきの肉の塊が吊るされている。足元には皮や骨や蹄などが落ちていて、どこもかしこも真っ黒にハエで覆われている。魚屋はもっとひどく、マーケット全体が異様な臭気で満ちている。日本人の多くは不潔で嫌だと言っていたが、生来楽天家の私には、不潔ということに全く煩わされることがなかった。
 街には、ヘッドライトの壊れた片目の車。雨が降ると立ち往生のワイパーの無い車。走ると足元から地面がちらちら見える床のめくれた車。道を曲がる時はウィンカーは壊れていることが多いので手を出して合図をする。ここではどんなに壊れていようと、走れば車なのである。
 そういう車を大切に修理しながら、だましだまし使っている人たち。道路にも海岸にもゴミが無い。彼らは何でも拾って役立てようとする。物質文明に浸って、物の有り難さを忘れていた私にはよい教訓だった。
 削っても削っても折れている鉛筆。ロウが多くて描けないクレヨン。消しゴムでこすると破れてしまうざら紙のノート。娘は改めて、日本製品のすばらしさを知り、3センチぐらいに短くなった鉛筆どうし2本をお尻のところで貼り合わせて、大事に使っていた。日本から来た人に、消しゴム1個、鉛筆1本でもいただくと、それはそれは喜んで大切にした。
 
 数十軒もの家探しの後、海岸に近い見晴らしのよい場所に家を決めた。千坪ほどの敷地の真ん中に、南北に長い2階建ての家が建っており、1階には家主が住み、東側の四百坪あまりの庭を芝生と美しい花壇にしている。入口が別の2階と、家を挟み反対西側四百坪の椰子の木と沢山の樹木に覆われている庭を我々が借りた。
 我が家の西側のベランダに出ると、インド洋が見える。朝、昼、夕と太陽の光線の加減で、海の色も微妙に変わっていく。海岸に近い浅瀬は白っぽく、だんだん薄緑から濃い緑となり、ついに紺碧の海となる。
 朝は夜明け前、いっせいにさえずり始める鳥の声で目が醒める。東の窓を開けると家主の庭に十数種類、数十羽の鳥が集まり、餌をついばんでいる。黒くて嘴だけオレンジ色の鳥、黄色の鳥、青い鳥、大きい鳥、小さい鳥・・・まさにこれがこの世の楽園ではないかと思われる光景であった。
 西側の窓を開けると、椰子の木にリスたちがいて、尾をぴんと立て、小さな手で一生懸命顔をこすっている。朝の身だし��みが整うと、枝から枝に飛び移り、木の実を採って、両手でしっかり持って食べ始める。涼しい朝の風に吹かれながら眺める、何とも楽しい心温まるひとときである。
 夫は、途中先生ひとりに生徒7名の日本人小学校に娘を送り、出勤する。私は友人の紹介で来たボーイに家の仕事を教える。初めはボーイの目の前で部屋や戸棚に鍵をかけることをためらい、ときおり小物が無くなった。鍵をしない私が悪いと、友人や家主に云われ、次のボーイからはしっかりと鍵をかけた。全部閉めると十数個の鍵の束となってしまった。その頃は、鍵のかかっていない処の物は盗まれてもこちらが悪いということもわかり、この鍵の生活にもすっかり馴れた。
 自動車や引っ越し荷物が日本から届き、落ち着いたところで、今度は国連の人たちとの付き合いが始まる。WHOから派遣されていた日本人夫妻が、半年の間に我々を国連の皆に紹介し帰国された。その後日本人は我々一家族だけになった。
 週に2、3回開かれる国連の婦人の集まりに出席し、我が家にも月に1度は、20人ほどの婦人がたを招待しなくてはならない。出来合いのものなど無く、全てはホームメードだ。ケーキの作り方から勉強する。でも外国人との付き合い方は心の問題で、日本人のように食べきれないほどご馳走を作る必要はない。数ヶ月後には、コーヒーモーニングも、ディナーパーティーも、週に1、2回出来るようになった。 
 外国人との付き合いは、献立以上に話題を考えなくてはならない。女性同士の場合は問題はないが、男性との話題を見つけるのは難しい。何しろ、娯楽もテレビも無いこの国での楽しみは、人との交わりに尽きる。人懐っこいセイロン人も、呼んだり呼ばれたりが大好きだ。
 日本と違い、パーティーは大人だけのもの。娘はセイロンに着いたその晩から留守番役となり、家でのパーティーも、始めの挨拶以外、顔を出すことは許されなかった。この習慣は、子どもの自立心を高め大変よいものだった。夫は夕方には戻り、夜の外出は夫婦同伴で、子どもとよりも夫と一緒にいる時間の方が長い生活など、日本では考えられなかった。
 またその当時は、ほとんどの日本人は単身赴任で、この人たちに日本食まがいのものをご馳走するのも、私の務めだった。材料も無く、とろろ、さつま揚げなどすべて手作りだ。いただいた日本食の土産物なども、その日のためにとっておき振る舞った。大したものもできなかったが、皆が喜んで食べてくれると本当に嬉しかった。
 来客の無い日は、家族3人で近くの浜辺に行き、日没前の真っ赤な夕日を浴びながら、お湯のように温かい海で波乗りを楽しんだ。空全体が茜色に変わっていく。海���水まで真っ赤に染まり、そして黒ずんでいく。あたりに夕闇がたちこめ、やがてひとつふたつと星が輝いてくる頃、海から上がり、家路をたどる。
 平和な南海の島の大自然は、私の夢を十分に満たしてくれた。そしてそこでの生活は、宗教や人種によって、様々な暮らしや習慣のあることを教えてくれた。
 街角の菩提樹の木の下には、必ず仏陀の像があり、花が捧げられている。月4回のポーヤデー( 新月、上弦の月、満月、下弦の月の日 )には、身を清め、お花を持ってお寺にお参りに行く人々。セイロン人の大半は仏教徒で、とても心が温かく殺生は一切しない。ハエも蚊もそっと追い払うだけである。
 我々が失いかけている宗教心、動植物を愛する優しい心があり、物を大事にするセイロン人を、私は心から好きになった。
 ちょっと長い夏休み、そんなぐらいにしか感じられなかった1年10ヶ月のコロンボの生活。それは故郷を持たない私にとって、心の故郷となった。
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kachoushi · 1 year ago
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各地句会報
花鳥誌 令和5年7月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年4月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 春昼や質屋の硝子なないろに 小鳥 伊勢屋質店今生の花とほく 光子 菊坂に豆煎る音や花の昼 和子 一葉の質屋は鎖して春の闇 はるか 本郷の亀を鳴かせて露地住ひ 順子 おかめ蕎麦小声で頼み万愚節 いづみ 文士らの騒めきとすれ違ふ春 三郎 一葉を待つ一滴の春の水 光子 物干に如雨露干したり路地の春 和子
岡田順子選 特選句
一葉の家へ霞の階を きみよ 金魚坂狭め遅日の笊洗ふ 千種 菊坂の底ひの春の空小さし 光子 坂の名のみな懐かしき日永かな 要 赤貧の欠片も少し春の土 いづみ 本郷の間借りの部屋の猫の妻 同 質店の中より子規の春の咳 俊樹 止宿者の碑のみ残すや蝶の舞 眞理子 本郷の北窓開く古本屋 きみよ かぎろひの街をはみ出す観覧車 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
花冷の背後より声掛けらるる 美穂 幾年も陽炎追ひて遊びけり 散太郎 濃きほどに影のやうなる菫かな 睦子 化粧水ほどの湿りや春の土 成子 画布を抱き春の時雨を戻りけり かおり 昼月は遠く遠くへ花満開 愛 シャボン玉の吹雪や少女手妻めく 勝利 麗かや砂金三つ四つ指の先 睦子 成り行きの人生かとも半仙戯 朝子 鞦韆の羽ばたかずまた留まらず 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
花吹雪卍色と云ふが今 雪 花冷に後姿の観世音 同 そぼ降りてひと夜の契り花の雨 笑 観世音御手にこぼるる花の寺 同 お精舎やこの世忘れて糸桜 啓子 逝きし友逢へないままに朦月 同 裏木戸を開ければそこに花吹雪 泰俊 御仏と咲き満つ花の句座に入る 希 愛子忌や墓にたむけの落椿 匠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月5日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
縋りつく女心や桃の花 世詩明 肌寒く母の手紙はひらがなぞ 同 啓蟄や鍬突き立てし小百姓 同 日野河原菜花の香る祭りかな ただし 菜の花や石田渡しの蘇る 同 雛祭ちらしずしそへ甘納豆 輝一 ぽつたりと落ちて音なき大椿 清女 花吹雪路面電車の停車駅 同 大拙館椿一輪のみの床 洋子 花の山遠く越前富士を抱く 同 吉野山日は傾きて夕桜 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月6日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
花の下天をを仰げば独り占め さとみ 春陰やおのが心のうつろひも 都 春耕や眠りたる物掘り起す 同 左手の指輪のくびれ花の冷え 同 園児等のお唄そろはず山笑ふ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
膝をまだ崩せずにをり桜餅 秋尚 登り来て本丸跡や花は葉に 百合子 葉脈のかをり弾けて桜餅 同 桜餅祖母の遺せし会津塗り ゆう子 売り声も色つややかに桜餅 幸子 木洩日の濡れてゐるやう柿若葉 三無 春愁や集ふふる里母忌日 多美女 伍しゐても古草の彩くすみをり 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
心経をとなへ毛虫に火をはなつ 昭子 マンホール蓋の窪みに花の屑 昭子 栄螺売潮の香りを置いてゆく 三四郎 金の蕊光る夕月てふ椿 時江 禅寺の読経流るる花筏 ただし 若者の髭に勢や麦青む みす枝 龍が吐く長命水の春を汲む 三四郎 花吹雪受けんと子等の手足舞ふ みす枝 土器の瓢の町や陽炎へり ただし 海遠く茜空背に鳥帰る 三四郎 紅梅のことほぐやうに枝広げ 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
片棒を担いでをりぬ四月馬鹿 三無 薬草園とふ門古りて松の花 和魚 だんだんと声ふくらみて四月馬鹿 美貴 四月馬鹿言つて言はれて生きてをり 和魚 松の花表札今も夫の居て 三無 白状は昼過ぎからや四月馬鹿 のりこ 一の鳥居までの大路や松の花 秋尚 松の花昏き玄関応へなく 美貴
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月11日 萩花鳥会
京よりの生麸草餅薄茶席 祐 不帰のヘリ御霊をおくる花筏 健雄 ただ一本ミドリヨシノの世界あり 恒雄 堂々と桜見下ろす二層門 俊文 猫に愚痴聞かせて淋し春の宵 ゆかり 杵つきの草餅が好きばあちやん子 美惠子
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令和5年4月13日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
便り待つポストをリラの房覆ふ 栄子 畑打つや鍬を担ひし西明り 宇太郎 軒下の汚れし朝や燕来る 都 桜蕊降る藩廟の染まるまで 美智子 桜蕊降るももいろの雨が降る 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
何氣なく来て何気なく咲く花に 雪 神御座す杜の新樹に聞く鳥語 かづを 老の踏むひとりの音や落椿 ただし 野辺送り喪服の背に花の蕊 嘉和 夜ざくらのぼんぼり明り水あかり 賢一 喝采の微風を受けて花は葉に 真喜栄 生きる恋はぜる恋ととや猫の妻 世詩明 葉ざくらに隠されてゐる忠魂碑 同 眩しさを残して花は葉となれり かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
極大と極小としやぼん玉宙へ 要 穴出でし蟻の列追ふ園児どち 経彦 頰􄼺をつく石仏の春愁 貴薫 酸模を噛む少年の今は無く 要 稲毛山廣福密寺百千鳥 同 瑠璃色を散らし胡蝶の羽ばたきぬ 久 春陰の如意輪仏へ女坂 慶月 棕櫚の花年尾の句碑に問ひかくる 幸風 朴の花仏顔して天にあり 三無
栗林圭魚選 特選句
蝌蚪の群突くひとさし指の影 千種 峠道囀り交はす声響き ます江 美術館三角屋根に藤懸かる 久子 こんもりと句碑へ映るも若葉かな 慶月 微かなる香りや雨後の八重桜 貴薫 朝の日に濃淡重ね若楓 秋尚 落ちてなほ紅色失せぬ藪椿 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
通勤のバスから見ゆる日々の花 あけみ 花馬酔木白き房揺れ兄の家 令子 亡き鳥をチューリップ添へ送りけり 光子 偲ぶ日の重く出たるや春の月 令子 あの頃の記憶辿って桜散る 美加
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
矢車の音きしみ合ふ幟竿 世詩明 風よりも大きく揺れて糸柳 啓子 花万朶この世忘れて花の下 同 あたたかやお守りはねるランドセル 同 甘き香の女ごころや桜餅 千加江 春場所や贔屓の力士背に砂 令子 落椿掃きゐてふつと愛子忌と 清女 春の虹待ちて河口に愛子の忌 笑子 散りそめし花の余韻も愛子の忌 同 城の濠指呼の先には花の渦 和子 花筏哲学の道清めたる 隆司 故郷の深き眠りや花の雨 泰俊 山道の明るさを増す百千鳥 同 ほころびて色つぽくなり紫木蓮 数幸 花桃に出迎へられて左内像 同 瞬きは空の青さよ犬ふぐり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
忠直郷ゆかりの鬱金桜とぞ 雪 椿てふ呪縛の解けて落つ椿 同 春愁や言葉一つを呑み込んで 同 御襁褓取り駈け出す嬰や麦は穂に みす枝 鶯の機嫌良き日や鍬高く 同 ただならぬ人の世よそに蝌蚪の国 一涓 あの角を曲つてみたき春の宵 日登美 春の果次も女に生れたし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月21日 さきたま花鳥句会(四月二十一日)
清冽な水は山葵を磨き上げ 月惑 連写して柳絮の舞ふを収めけり 八草 天守閉ぢ黙す鯱鉾朧月 裕章 行き先は行きつく所柳絮飛ぶ 紀花 南無大師遍照金剛春の風 孝江 揚浜に春の虹立つ製塩所 とし江 柳絮飛ぶ二匹の亀の不動なり ふじ穂 筍堀り父編むいじこ背負ひ来て 康子 花吹雪ひと固まりの風の道 恵美子 満天星の花揺らしつつ風過ぎる 彩香 夢叶へ入学の地へ夜行バス 静子 啓蟄やピンポンパンの歌聞こゆ 良江
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令和5年4月23日 月例会 坊城俊樹選 特選句
真榊はあをばの中に立つてをり いづみ 水の上の空のその上鳥の恋 順子 掌の中の春の蚊深き息を吐き 炳子 耳朶を掠めて蝶のうすみどり 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 春の闇より声掛けて写真館 順子 零戦機日永の昼の星狙ふ ゆう子
岡田順子選 特選句
玉砂利の音来て黒揚羽乱舞 和子 耳朶を掠めて蝶のうすみどり 緋路 仕上りの緻密なる蒲公英の絮 秋尚 風光る誰にも座られぬベンチ 緋路 緋鯉とて水陽炎の中に棲み 俊樹 手放して風船空へ落ちてゆく 緋路 蜂唸る神の園生に丸き井戸 炳子 佐保姫は夜に舞ひしか能舞台 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年4月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
つかまへし子亀に問へり亀鳴くか 美穂 亀鳴くや拷問石にある哀史 ちぐさ 亀鳴ける賓頭盧尊者撫でをれば 美穂 板の戸に志功の天女花朧 喜和 連子窓に卯の花腐し閉ぢ込めて かおり 大人へのふらここ一つ山の上 光子 ふらここや無心はたまた思ひつめ 同 ふらここや関門海峡見下ろして 同 さくら貝ひとつ拾ひて漕ぎ出しぬ かおり 午後一時直射にぬめる蜥蜴の背 勝利 花冷の全身かたき乳鋲かな 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
落城の如く散りたる落椿 世詩明 三人の卒業生以て閉校す 同 双葉より学びし学舎卒業す 同 氏神の木椅子はぬくし梅の花 ただし 鳥帰る戦士の墓は北向きに 同 草引く手こんなですよと節くれて 清女 雛あられ生きとし生くる色やとも 洋子 官女雛一人は薄く口開けて やす香 露天湯肩へ風花ちらちらと 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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sayakalaine · 2 years ago
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たまには動画も🎥 この1ヶ月くらいADELE 2曲と “Never enough”のみ集中バンド練だったので 抜き打ち的に下記のレパートリー曲も久しぶりに合わせてみたら まぁ忘れてしまってたり🤣 新鮮で😆やってみて良かった♪ 「マゾだ」とか言われたけど🤣 丸の内サディスティック 茜さす帰路照らされど Hallelujah Don’t know why CLOSE TO YOU Have you never been merrow If we hold on Together HOLD ON - Wilson Philips まだ定番曲もあります♪ 今年は何曲増やせるかにゃ✨ (Izu Kogen) https://www.instagram.com/p/CpX9j6uSY4F/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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guragura000 · 4 years ago
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海辺の洞窟
 リネン君は、誰よりもまともです、という顔をして、クズだ。彼の中身はしっちゃかめっちゃかだ。どうしたらそんなにとっ散らかることができるのか、僕には分からない。
 彼の朝は床から始まる。ベッドに寝ていた筈なのに、いつの間にか転がり落ちているのだ。頭をぼりぼり掻きながら洗顔もせずに、そこらに落ちている乾いたパンを食べる。前日に酒を飲んでいたのであれば、トイレに行って吐く。
 それから自分を寝床から蹴落とした女を見やる。それは顔も知らない女であったり、友人の彼女であったり、上司の妻であったりする。ともかく面倒くさそうな女だ。
 ここで必ず電話が鳴る。誰もがリネン君が起きる瞬間を見計らったように電話をよこす。それとも彼の体が電話に備えるようになったのか。まあ、どちらでもいい。
 電話の向こうは女の関係者で、烈火の如く怒っている。朝から怒鳴り声を聞くのは気分のいいものではない。口の中から胆汁がしみ出してくるような心地になるので、黙って切る。
 リネン君にとって、彼女とその関係者の将来など、自分には関係のないことなのである。いやいや彼は彼女らの人生に大いに干渉しているのだが、リネン君は全ての責任を放棄しているのだ。誰が何と言おうと、彼は彼の行動の責任をとらないし、とるつもりもない。だからどうしようもない。
 そうこうしているうちに女が目覚める。彼女はリネン君の消えゆく語尾から、彼氏や旦那の名前を聞き取るだろう。次の瞬間彼女はヒステリックに喚き出し、リネン君は自室を追い出されるはめになるわけだ。
 リネン君はあくびをしいしい喫茶店に入り、仕事までの時間を潰す。休日であれば友人なのか知り合いなのか曖昧な人間と遊ぶ。暇な輩がつかまらなければ、その辺をうろつく汚い野良猫とたわむれる。リネン君は大抵の人には煙たがられるが、動物には好かれるのである。
 リネン君は出会う人々とろくでもない話をする。誰かを笑わせない日はないし、誰かを傷つけない日もない。彼は湧き上がった感情を、健全であれ不健全であれ、その場で解消するだけなのだ。
 僕等は同じアパートに住んでいる。リネン君の部屋は一階の一番端っこ、僕の部屋は二階の階段のすぐ隣だ。親しくなる前から彼の顔は知っていた。朝、父さんに言われて新聞を取りに行くと、みちみちにチラシの詰まった郵便受けの前で悪態を付いている彼を時々見かけた。母さんから、
「あんな人と付き合っちゃダメよ」
とお叱りを受けたこともある。その理由を聞くと、
「しょっちゅう女の人を連れ込んでいるみたいだし、毎晩のように酔っ払って何かを叫びながら帰ってくるし、たまに非常階段で寝てるし、ゴミは分別しないで出すし、昼間もふらふらして何をしているか分からないし、無精髭を剃りもしないしこの間だって⋯⋯」
と、このように、大人達のリネン君の評判はよろしくなかった。
 僕等はアパートの庭に設置されている自販機の前で出会った。リネン君の第一声は、
「おい。五十円持ってないか」
だった。小遣いでジュースを買いにきた小学生にかける言葉ではないと思うが、いかにも彼らしい。リネン君はたかった金で手に入れたエナジードリンクを一気に飲み干した。それから隣でグレープジュースをちびちび啜っている僕を、
「ガキ。礼に煎餅やるから来い」
「え? でも知らない人の家に行くなって母さんから言われてるし」
「親離れは早いにこしたことない。いいから来い」
「え、あ、あの、ちょっと」
誘拐まがいに部屋に招いたのだった。
 そうして僕は彼と親しくなった。もちろん母さんには内緒で。
 彼の部屋は余計なものでいっぱいだ。年期の入った黒電話、聞きもしないレコード、放浪先で見つけてきた不気味な雑貨、または女性。つまり彼の部屋は子どもの暇つぶしにもってこいの場所なのだ。
「リネン君はどこから来たの?」
 僕が尋ねても、彼はにんまり笑って答えない。
「俺がどこからやってきたかなんて、お前には関係ないことだろ?」
「じゃあこれからどこへ行くの?」
「嫌なことを聞くやつだな、お前は」
 リネン君は心底うんざりした顔で僕を睨みつけた。けれど僕は睨まれても平気だ。大人は彼を怖がるけれど、僕はそうではない。彼は子どもと同じだ。好きなことはやる。嫌いなことはやらない。それだけ。それは子どもの僕にとって、非常に理にかなったやり方に思える。
 大人は彼をこう呼ぶ。「根性なし」「我がまま」「女たらし」「クズ」⋯⋯。
 リネン君は煙草をくゆらせる。
「近所のババア共ときたら、俺の姿が見えなくなった途端に悪口おっ始めやがる。常識人になり損なっただけなのにこの言い草だ。奴らに面と向かって啖呵切る俺の方がよっぽど潔いぜ。違うか?」
 本人はそう言っているが、リネン君は陰険だ。この間なんて仕事で成功した友人の彼女と寝て、絶交を言い渡されてされていた。僕には確信犯としか思えない。
「バカ言え。どうしてそんな面働なことをやらなくちゃならない? 俺はな、他の奴らの目なんてどうでもいい。自分の好きなことに忠実でありたいだけだ」
 リネン君は良くも悪くも自分の尻拭いができない。つまりクズっていうのは、そういうことだと思う。
 とはいえ彼は僕に良くしてくれる。
「林檎食うか?」
 彼は台所から青い林檎を放ってくれた。
「ありがと」
 僕は表皮を上着の袖で拭き、がじっと齧る。酸っぱくて唾液がにじむ。リネン君は口いっぱいに食べカスを詰め込みながら、もがもがと言った。
「そういや隣の兄ちゃん、引っ越したからな」
 なぜとは聞かなかった。リネン君が原因だと察しがついたからだ。
「どうせ彼女を奪ったんでしょ」
「『彼女を奪う』か。『花を摘む』と同じくらいロマンチックな言葉だな。お前、いい男になるよ」
「適当なこと言って」
「悪いな、またお前の植木鉢から花を摘んじまったよ」
「本当に悪いと思うなら、もうこんなことやめてよね」
「駄目だ。夜になると女が欲しくなる。こう見えても俺は寂しがり屋だからな」
「うえー、気色悪っ。⋯⋯それでお兄さんはどこに?」
「浜辺の廃屋に越したって。遊びに行こうったって無駄だぜ。あいつ、彼女にふられたショックで頭がおかしくなっちまって、四六時中インクの切れたタイプライターを叩いてるんだそうだ」
 彼女にふられたショック? それだけではないだろう。リネン君の残酷な言葉に弱点を突かれたのだ。
 人間は隠そうとしていた記憶、もしくはコンプレックスを指摘されると、呆れるほど頼りなくなるものだ。ある人は気分が沈みがちになり、ある人は仕事に行けなくなる。リネン君は、大人になるということは秘密を隠し持つようになることだ、と言う。
 つまり、と僕は子どもなりに解釈する。大人達は誰もが胸に、洞窟を一つ隠し持っているのだ。穴の奥には宝箱があって、そこには美しい宝石が眠っている。宝石は脆く、強く触れば簡単に壊れてしまう。彼らは心を許せる仲間にだけその石を見せる⋯⋯と、こんな具合だろうか。
 リネン君は槍をかついでそこに押し入り、宝石を砕いてしまうのだろう。ばらばらに砕けた宝物。リネン君は散らばる破片を冷徹に見下ろす。物語の悪役のように⋯⋯。
 ではリネン君の洞窟は? 彼の胸板に視線を走らせる。何も見えない。堅く堅く閉ざされている。僕は酸っぱい林檎をもう一口齧る。
 午後の光が差す道を、僕等は歩いた。今日の暇つぶし相手は僕というわけだ。
「リネン君」
「何だ」
「僕、これ以上先へは行けないよ。学区外だもの」
「そんなの気にするな。保護者がついてるじゃないか」
 リネン君は自分を指差した。頼りになりそうもない。
「学校はどうだ」
「楽しいよ」
「嘘つくんじゃない」
「嘘じゃないよ。リネン君は楽しくなかったの?」
「楽しくなかったね。誰がクラスメイトだったかすら覚えていない。あー、思い出したくもない」
 路地裏は埃っぽく閑散としていた。あちこちに土煙で茶色くなったガラクタが転がり、腐り始める時を待っている。プロペラの欠けた扇風機、何も植えられることのなかった鉢、泥棒に乗り捨てられた自転車⋯⋯。隙間からたんぽぽが図太く茎を伸ばしている。僕達はそれらを踏み越える。
「友達とは上手くやれているか」
「大人みたいなことを聞くんだね」
「俺だって時々大人になるさ」
「都合の悪い時は子どもになるくせに?」
「黙ってろ。小遣いやらないぞ」
「ごめんごめん。友達とはまあまあだよ」
「どんな奴だ」
「うーん」
 僕はそれなりに仲のいい面子を思い浮かべる。けれど結局、分からない、とだけ言った。なぜなら誰であっても、リネン君の擦り切れた個性には敵わないように思えたからだ。僕の脳内で神に扮したリネン君が、同級生の頭上に腕組みをしてふんぞり返った。
「どいつもこいつもじゃがいもみたいな顔してやがる。区別がつかねえのも当然だ」
 リネン君はまさに愚民を見下ろす神の如くぼやく。だが僕は彼を尊敬しているわけではない。むしろ彼のようになるくらいなら、じゃがいもでいる方がましだと思う。
「ところでリネン君、僕等は一体どこに向かっているの?」
 彼の三角の鼻の穴が答えた。
「廃墟だよ。夢のタイピストに会いに行く」
 潮の匂いに誘われ松林を抜けると、そこは海だ。透き通った水色の波が穏やかに打ち寄せる。春の太陽が砂を温め、足の裏がほかほかと気持ちいい。リネン君の頭にカモメが糞を落とす。鳥に拳を振り上げ本気で怒り狂う彼を見て、僕は大笑いする。
 その建物は浜辺にぽつりと佇んでいた。四角い外観に白い壁、すっきりとした窓。今は壊れかけて見る影もないが、かつては垢抜けた家だったのだろう。
ペンキが剥げたドアを開ける。錆びた蝶番がひどい音を立てる。中はがらんとしていた。一室が広いので、間取りを把握するのに手間取る。主人を失った椅子が一脚悲しげに倒れている。家具といったらそれきりだ。天井も床もところどころ抜けている。まだらに光が降り注ぎ、さながら海の中のようだ。
 空っぽの缶詰を背負ったヤドカリが歩いている。リネン君がそれをつまみ、ふざけて僕の鼻先に押しつける。僕の悲鳴が反響し消えてゆく。本当にここにお兄さんが住んでいるのだろうか。
「どこにいるってんだ。これだけ広いと探すのも手間だぜ」
リネンくんは穴の空いた壁を撫で、目を細める。
「僕は何だかわくわくするな。秘密基地みたいで」
「だからお前はガキだってんだ」
「うるさいな⋯⋯あ」
「あ」
 僕等はようやく彼を見つけた。
 お兄さんは奥の小さな部屋にいた。バネの飛び出た肘掛け椅子に座り、一心不乱にタイプライターを叩いている。紙に見えない文字が次々と刻まれてゆく。テーブルには白紙の「原稿」が山積みになっていた。僕等は息を呑み、その光景に見入る。
僕は目の前の人物がお兄さんだと信じることができなかった。きらきらしていた瞳は濁っていた。締まった頬はこけていた。真っ直ぐだった背骨はたわんでいた。若さでぴんと張ったお兄さんは、くしゃくしゃになっていた。
「ご熱心なことで」
 リネン君はテーブルに寄りかかり、これみよがしに足を組む。
「おい、元気か」
 お兄さんは僕等に目もくれない。リネン君は溜息を吐く。
「聞こえてるのか」
 先程よりも大きな声だった。沈黙が訪れると、キーを叩く音だけがカチャカチャと鳴った。呼吸のように規則正しく。カチャカチャカチャ、チーン。カチャカチャカチャカチャ、カチャ。
 リネン君は懲りずに話しかける。
「何を書いてるんだ。小説か。いいご身分だな。ちゃんと物食ってるか。誰が運んでくれてる。あの女か?答えろよ。答えろっつうんだ。おい!」
 かつてお兄さんは僕とよく遊んでくれた。爽やかに笑う人だった。時折食事に誘ってくれた。決まって薄味の感じのいい料理だった。彼女が顔を出す日もあった。彼に似て優しい女性だった。リネン君が彼女を知るまでは。
「お前、俺が彼女と寝てからおかしくなったんだってな」
 リネン君はねちっこい口調で囁く。
「脆いもんだ、人間なんて。そうだろ? 好青年だったお前がこんなに縮んじまった。どうしたんだ? 筋トレは。スポーツは。やめちまったのか���。友達は会いにこないのか? そうだよな。病人と面会なんて辛気臭いだけだ。
 お前は何もかも失ったんだ。大事なものから見放されたんだ。良かったなあ、重かっただろ。俺はお前の重荷を下ろしてやったんだよ。大事なものを背負えば背負うほど、人生ってのは面倒になるからな。
 にしても、たかが女一人逃げたくらいで自分を破滅させるなんて馬鹿なやつだな。お前は本当に馬鹿なやつだよ」
 お兄さんは依然として幻の文字を凝視している。それにもかかわらず毒を吐き続けるリネン君がやにわに恐ろしくなる。一度宝石を砕かれた人は、何もかもどうでもよくなるのかもしれない。何も感じることができない空っぽの生き物。それは果たして人間なのだろうか。もしかしてリネン君の石は、もう壊されてしまった後なのかもしれない。
 チーン。
 お兄さんが初めて身動きをした。原稿が一ページできあがったらしい。彼は機械から完成品を抜き取ると、ロボットのように新たな用紙をセットした。後は同じことの繰り返しだった。決まったリズムでタイプを続けるだけ。カチャカチャカチャカチャ。
 リネン君は舌打ちをした。
 僕等は廃屋を後にした。夕日が雲を茜色に染め上げる。水平線が光を受けて星のように瞬いていた。海猫がミャアミャア鳴きながら海を越えてゆく。遠い国へ行くのだろうか。
「壊れた人間と話しても張り合いがねぇな。ったく時間の無駄だった。まともな部分が残ってたら、もう少し楽しめたんだがな」
 リネン君はクックック、と下劣な笑いをもらす。仄暗い部屋で背中を丸めていたお兄さんの横顔が頭をよぎる。
「リネン君、どうしてお兄さんだったの?」
 僕はリネン君に問いかける。糾弾ではなく、純粋な質問だ。リネン君は億劫そうに髭剃り跡を掻きむしった。
「お前には関係のないことだろ」
「お兄さんに何かされたの? お金がほしかったの? それとも彼女さんが好きで妬ましかったの?」
「どれもガキが考えそうなことだな」
「ねえ、何で? 教えてよ」
 彼は僕の肩をぽんと叩いた。それで分かった。彼は僕の問いに答えてはくれないだろう。明日も、明後日も、その先も。ひょっとするとリネン君も、自分がどうしてそうしてしまうの��分からないのかもしれない。だから洞窟荒らしを繰り返してしまうのかもしれない。それは彼の壊れた宝石がさせることなのかもしれない。ずっと、ずっと前に壊れてしまった宝石が。
 僕は彼の手を握る。
「僕には何でも話してよ。僕、子どもだし。大人の理屈なんて分からないし。リネン君が話したことは誰にも言わないよ。友達にも絶対。だからさ⋯⋯」
 リネン君は鼻をスンと鳴らした。何も言わなかったけれど、僕の手を払いのけることもしなかった。
 僕等はとぼとぼと暮れなずむ街道を歩いた。夜が深まるにつれ、繁華街のネオンがやかましくなる。リネン君は殊更騒がしい店の前で立ち止まると、
「これで何か食え」
僕に小銭を握らせドアの向こうに消えた。
 近くの自販機でコーラを買う。プルタブを開けると甘い香りが漂う。僕はリネン君の部屋に放置されていたビール缶の臭いを思い出す。どうして黄金色の飲み物からあんな臭いがするのだろう。コーラのように甘やかな匂いだったらいいのに。そう思うのは、僕が子どもだからなのだろうか。
 僕は全速力で走る。野良犬にちょっかいをかけていたら、すっかり遅くなってしまった。早く帰らないと母さんに怒られるかもしれない。これまでの時間誰と何をしていたのか問い詰められたら、リネン君のことを白状しなければならなくなる。自白したが最後「あんな人と付き合うのはやめなさい」理論で、監視の目が厳しくなるかもしれないのだ。
 慌ててアパートの敷地に駆け込んだ時、リネン君の部屋の前に女の人が座り込んでいるのが見えた。臍が出るほど短いTシャツ、玉虫色のジャケット、ボロボロのジーンズ。明るい髪色と首のチョーカーが奇抜な印象だ。切れかけた電球に照らされた物憂げな顔が気にかかり、つい声をかけてしまう。
「あの。リネン君、しばらく帰らないと思いますよ。居酒屋に入ってったから」
 女の人は僕を見た。赤い口紅がひかめく。瞬きをする度、つけ睫毛からバサバサと音がしそうだ。彼女はかすれた声で返事をした。
「そう。だろうと思った」
 彼女はラインストーンで飾られたバックから煙草を取り出し、火をつける。煙からほのかにバニラの香りがした。
「君は彼の弟?」
 僕はぶんぶんと首を横に振る。これだけは何が何でも否定しなければならない。
「ふーん。じゃ、友達?」
「そんなところです。僕が面倒を見てあげています」
「あいつ、いい歳なのに子どもに面倒見られてるんだ。おかしいの」
 女の人はチェシャ猫のようににやりと笑った。彼女は派手な上着のポケットをまさぐる。
「ほら、食べな」
 差し出された手にはミルク飴が一つ乗っていた。
「あ。有難うございます」
「あたしミクっていうの。よろしくね」
「よろしくお願いします」
 僕は彼女の横に腰かけ、飴玉を頬張った。懐かしい味が口内に広がる。ミクさんは足を地べたに投げ出し、ゆらゆらと揺らす。僕も真似をした。
「ミクさんはリネン君の彼女なんですか」
「はあ? 違うって。昨日あいつと飲んでたら突然ここに連れ込まれちゃって、明日も来いなんて言われてさ。暇だから何となく寄っただけ。彼氏は他にいる」
 恋人がいるのに名も知らぬ男の家に二晩続けて泊まりにくるなんて、やはり大人の考えることはよく分からない。
「それにあいつ、彼女いるんじゃないの?」
「えっ。いないですよ」
 正しくは「ちゃんとした彼女はいない」だ。
「そうなの? 昨日彼女の話で盛り上がったのになあ。じゃあ思い出話だったんだ、あれ」
 好奇心が頭をもたげる。僕はわくわくと聞き返した。
「リネン君が言う彼女って、どんな人だったんですか?」
「えーとね。確か大学で知り合って」
 リネン君、大学なんて行ってたんだ。
「サークルの後輩で」
 サークル入ってたんだ。
「大人しくて可愛くて料理が上手くて守ってあげたくなる感じで」
 そんな人がリネン君と付き合うだろうか。
「結婚しようと思ってたんだって」
「まさか!」
「うわ、びっくりした。突然叫ばないでよね」
「すみません。今のリネン君からは全く想像できない話だったもので」
「そんなに?」
 やっぱ君っておかしいの、とミクさんは微笑む。
「どんな人にも、こっそり取っておきたい思い出って、あるからね」
 僕はひょっとして〝彼女〟がリネン君の宝石だったのではないかと推測し、やめた。いくら何でも陳腐だし、ありきたりな筋書きだ。恐らく宝石はもっと複雑で、多彩な色をしているはずだから。
ミクさんはあっけらかんと言う。
「ま、君の反応を見る限り、彼女の存在もあいつのでっちあげだった可能性が高いけど」
大いに有り得る。彼女は腰を上げスカートの砂を払った。
「行くんですか?」
「うん。君もそろそろ帰る時間でしょ?」
「リネン君にミクさんが来たこと、伝えときましょうか?」
「いいよ。この分じゃ、約束したことすら覚えてないと思うから」
ミクさんは僕に溢れんばかりにミルク飴を握らせると、
「またどこかでね」
カツカツとヒールを鳴らして立ち去った。
 ドアを開けた瞬間母さんがすっ飛んできて「心配したのよ!」と怒鳴った。
「まあ許してやれよ、男の子なんだから。なあ?」
「お父さんは黙ってて!」
「はい」
どうして僕の周りの男どもはこうも頼りないのか。
母さんにこってりしぼられながら、僕はかつてのリネン君の恋人を思い浮かべる。まなじりは涼しく吊り上がり、心なしか猫に似ている。けれどリネン君がどんな顔をして彼女に接していたのかという点においては、全く想像がつかない。
女性を抱いては捨てるリネン君。皮肉を言ってばかりのリネン君。人を廃人にするリネン君。リネン君にとって今の生活は、余生でしかないのだろうか。
洞窟は宝石の輝きを失ったら、どうなるのだろう。僕等は心が壊れても死なないけれど、それは果たして幸福なことなのだろうか。人は肉体が朽ちるまでは何があっても生きる運命だ。この体は意外と頑丈だから。
「聞いてるの?!あんたって子は本当に⋯⋯ちょっと、誰からこんなにミルク飴貰ったの!叱られながら舐めないの!」
「痛っ!」
頭をはたかれた衝撃で、口の中の飴がガチンと割れる。
僕の宝石は誰にも見つからないように、奥深くに隠しておこう。誰かが洞窟に侵入した場合に備え、武器を用意しておこう。相手を傷つけることのない柔らかな武器を。もしかしたらその敵は、リネン君かもしれないから。
僕がお説教されている頃、孤独なタイピストの家に誰かが食事を運んでいた。カーテンの向こう側に蝋燭の火が灯され、二人の影が浮かび上がる。
古びた机に湯気の立つ皿が置かれると、お兄さんはぴたりと手を止める。彼は凝り固まった体をやっとのことで動かし、痩せ細った手でスプーンを掴む。
その人は彼が料理を口に運ぶのを、伏し目がちに、いつまでも見守っていた。
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rhythmdesigntv · 4 years ago
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MimiCopy is an iPhone ear-copying app, which is useful when doing drum ear-copying.
Using this app, we introduce a video of the masterpiece of Ringo Shiina, the ending of Akane Sasaru illuminated by professional drummer Kawamura Karsuke Noriyasu (Karsuke) with a mimiCopy This is a video.
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stem115 · 5 years ago
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茜さす 帰路照らされど
ベルリンに来て一ヶ月が経った。
最初の何日間かは地獄。
着いて早々、飛行機の機内にキャリーケースの鍵を忘れたこと。
このまま開かなかったらどうしようと思った。
安全ピンでなんとかピッキングに成功したものの、
かなり心が疲弊した。
最初に泊まったミッテのはじは都会のすみっこという言葉が似合う
寂しい場所だった。
温かみのない建物に溢れている。
住宅街というよりは大きな建物が多く、
街全体が冷たかった。
毎日毎日「帰ってきたヒトラー」を観て
「ユートピアへのシークエンス」を読み
ほとんど何も食べずに過ごした。
心が弱っていたのかタイミング悪く風邪を引いた。
一人ぼっちで体調を崩すことほど寂しいことはない。
自分はこの世界でたった一人なような気がした。
ここにいる人たちはみんな2人組、あるいはそれ以上の人たちと一緒にいて
自分だけがこの世界でたった一人なような気がして悲しかった。
やりたいこともわからなくなって
やるべきことがなくなった。
寂しくて涙が出る夜は「欅って書けない?」を流したまま
眠りにつく。
TwitterやInstagramは日本の話ばかりで辛くなり
もう観るのを辞めた。
そんな時に助けてくれたのはやっぱり建築だった。
少しだけ外に出てシンケルの建築を見て回る。
どん底にある心をも感動させてくれるものの存在が
自分にはあるのだと気がついて勇気づけられた。
涙が出る。
ここにはたくさんの素晴らしい建築がある。
大丈夫だ。
なんとなしに来てしまったこの場所を
いまはもう随分と気に入ってしまい、
いつか絶対住むと思う。
なんとしてでもここで生活がしたい。
少し前、ベルリンでパンの勉強をしている男の子と知り合った。
その子が、
"積極的には日本人のコミュニティに入りたくない、変わらないから"
と言っていた。
確かにそうかもしれない。
語学をなんとかしなくちゃいけないね、と言われた。うん。
帰りにその子が作ったシュトーレンをもらって
ドミトリーに帰る。
1週間ほどかけて食べた幸せの味。
毎年クリスマスに食べたいと思った。
ここに住めば食べられる。食べられるぞ。
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beni-417 · 7 years ago
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2017/06/23 茜さす帰路照らされど 林檎妃の楽曲で だいぶ初期のものだけれど、とても好きな歌。 こんなにずっと 変わらず好きでいるアーティストは、彼女だけ。 おはよう 金曜日、 今日も 佳い一日を🎀 #photo #photography #photooftheday #ig #igers #igersjp #sunsets #glow #sky #skyoftheday #sea #ocean #夕景 #夕陽 #日没 #椎名林檎 #無罪モラトリアム #ringo #sheena
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