#花柄生地
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今回の報告書で「消滅可能性自治体」とされた自治体は、以下の通り。 【北海道】 函館市、小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、赤平市、紋別市、士別市、三笠市、根室市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、登別市、伊達市、北斗市、当別町、新篠津村、松前町、福島町、知内町、木古内町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、京極町、共和町、岩内町、泊村、神恵内村、、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、沼田町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、上富良野町、和寒町、剣淵町、美深町、音威子府村、幌加内町、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、遠別町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、利尻町、美幌町、津別町、清里町、小清水町、訓子府町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、西興部村、雄武町、大空町、豊浦町、白老町、洞爺湖町、むかわ町、日高町、平取町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、士幌町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町、釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、羅臼町 【青森県】 青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、���和田市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、藤崎町、大鰐町、板柳町、鶴田町、中泊町、野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村 【岩手県】 宮古市、大船渡市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、奥州市、雫石町、葛巻町、岩手町、西和賀町、平泉町、住田町、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、洋野町、一戸町 【宮城県】 石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、登米市、栗原市、蔵王町、七ヶ宿町、村田町、川崎町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、大郷町、色麻町、加美町、涌谷町、女川町、南三陸町 【秋田県】 能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村 【山形県】 鶴岡市、酒田市、新庄市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、庄内町、遊佐町 【福島県】 会津若松市、白河市、喜多方市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、猪苗代町、会津坂下町、三島町、金山町、会津美里町、泉崎村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町 【茨城県】 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、潮来市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、鉾田市、城里町、大子町、美浦村、河内町、八千代町、五霞町、利根町 【栃木県】 日光市、矢板市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、塩谷町、那珂川町、 【群馬県】 桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、片品村、みなかみ町、玉村町、板倉町 【埼玉県】 行田市、秩父市、越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町、寄居町、松伏町 【千葉県】 銚子市、勝浦市、富津市、八街市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、神崎町、多古町、東庄町、九十���里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 【東京都】 檜原村、奥多摩町 【神奈川県】 三浦市、中井町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町 【新潟県】 小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、胎内市、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、津南町、関川村、粟島浦村 【富山県】 氷見市、南砺市、上市町、入善町、朝日町 【石川県】 七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水町、能登町、 【福井県】 大野市、勝山市、あわら市、池田町、南越前町、越前町、高浜町、若狭町 【山梨県】 都留市、大月市、韮崎市、上野原市、甲州市、早川町、身延町、南部町、富士川町、道志村、西桂町 【長野県】 大町市、飯山市、小海町、佐久穂町、立科町、長和町、阿南町、阿智村、平谷村、天龍村、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村、木曽町、生坂村、筑北村、小谷村、坂城町、高山村、山ノ内町、木島平村、信濃町、小川村、飯綱町、栄村 【岐阜県】 美濃市、瑞浪市、恵那市、山県市、飛騨市、郡上市、下呂市、海津市、養老町、関ケ原町、揖斐川町、池田町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村 【静岡県】 熱海市、下田市、伊豆市、御前崎市、牧之原市、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、川根本町 【愛知県】 津島市、新城市、南知多町、美浜町、設楽町、東栄町、豊根村 【三重県】 尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大台町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町 ��滋賀県】 高島市、甲良町 【京都府】 宮津市、京丹後市、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 【大阪府】 富田林市、河内長野市、柏原市、門真市、泉南市、阪南市、豊能町、能勢町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村 【兵庫県】 洲本市、西脇市、加西市、養父市、朝来市、宍粟市、多可町、市川町、神河町、上郡町、佐用町、香美町、新温泉町 【奈良県】 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、山添村、安堵町、三宅町、曽爾村、御杖村、高取町、上牧町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村 【和歌山県】 海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、美浜町、由良町、みなべ町、日高川町、白浜町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町 【鳥取県】 岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、大山町、日南町、日野町、江府町 【島��県】 雲南市、奥出雲町、津和野町、隠岐の島町 【岡山県】 玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、新見市、備前市、真庭市、美作市、久米南町、吉備中央町 【広島県】 竹原市、府中市、安芸高田市、江田島市、安芸太田町、神石高原町 【山口県】 萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 【徳島県】 鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦町、佐那河内村、神山町、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町、上板町、つるぎ町、東みよし町 【香川県】 さぬき市、東かがわ市、土庄町、琴平町 【愛媛県】 宇和島市、八幡浜市、大洲市、四国中央市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町 【高知県】 室戸市、安芸市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、本山町、大豊町、いの町、仁淀川町、中土佐町、佐川町、越知町、檮原町、日高村、津野町、四万十町、大月町、三原村、黒潮町 【福岡県】 嘉麻市、小竹町、鞍手町、東峰村、添田町、川崎町、みやこ町、築上町 【佐賀県】 多久市、玄海町、大町町、白石町、太良町 【長崎県】 平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、小値賀町、新上五島町 【熊本県】 水俣市、上天草市、天草市、美里町、和水町、小国町、産山村、高森町、山都町、氷川町、芦北町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、球磨村、苓北町 【大分県】 佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、杵築市、豊後大野市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町 【宮崎県】 串間市、えびの市、高原町、国富町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町 【鹿児島県】 枕崎市、阿久根市、西之表市、垂水市、曽於市、南九州市、三島村、さつま町、湧水町、錦江町、南大隅町、肝付町、大和村、喜界町、天城町
【全744自治体リスト】「消滅可能性自治体」を一挙公開…北海道から鹿児島まで 出産年代の女性人口が半数以下に 日光市や草津町も |FNNプライムオンライン
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汚辱の日々 さぶ
1.無残
日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班長は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのすべてが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の下、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に逆上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現���なのだ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
つらかった。肩身が狭かった。
もともと私は、同年兵達とも古兵達とも、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が善人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
あいつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
2.玩弄
部屋の前で私は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
低いドスのきいた返事があった。
扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
傲然と私に命じた。
私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであ���う。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に近づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「いエ……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり、最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
乱れた���中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた雄々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。まぎれもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の印象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から突っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
私の双丘は水落上等兵の手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまうのだろう。冷汗が、脂汗が、いっぱいだらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒めると、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
有無を言わせぬ強引さであった。
あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐずぐずするな。早くしろ、早く」
ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感で、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
思わず息をのんだ。
徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何ともないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」 言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ――おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「うおおおー!!!」
最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
毒づく辻村班長の声が、どこか遠くでしているようだった。
終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらばら全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。
班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。 瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
(了)
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Legends and myths about trees
Celtic beliefs in trees (11)
L for Luis (Rowan) - January 21st - February 17th
“Lady of the Mountains - Second month of the Celtic tree calendar”
Star: Sun; Gender: female; Gemstone: tourmaline; Patron: Brigantia, Brigid, St. Brigid; Symbols: living vigour + holy fervour, life force + spiritual power
Slender tree with smooth grey bark and graceful branches reaching towards the sky. In May, it produces an abundance of plump white flowers, which cluster together to form clusters the size of an adult palm. The flowers are very small, with five petals and sepals, and the ripe berries turn from green to red as autumn progresses. The rowan nut has a small pentagonal star shape on the opposite side of the base, and the pentagram has been known as a symbol of protection against evil since prehistoric times.
The rowan tree is dedicated to the ancient Britons' goddess Brigantia and the Irish goddess of liberal arts, Brigid who is associated with wisdom, poetry, healing, protection, blacksmithing and domesticated animals. Both Brigid and Brigantia have an aspect as patron goddesses of farmers and their livestock, promising the arrival of spring and a bountiful harvest. Together they are said to keep shooting flaming arrows made of rowan, which follow the sun all year round.
Since they are the goddesses who spin the thread and weave the cloth, it is they who continue to weave the everlasting fabric of life, guide the sun through the stars that occupy positions in the sky and keep the wheels of the seasons turning.
The Celtic festival of Imbolc takes place on 1 February and is dedicated to Brigid. This is because Brigid brings inspiration and visions to us and awakens the spirit of the year from its sleep. Imbolc is also the first 'Seasonal Purification Day' that comes around in the year, and on this day, the witches celebrate the Sabbath.
Rowan was once thought to be protected by this tree, as was the earth energy contained in ley lines (straight lines connecting ancient sacred sites and ruins) and menhirs (standing stones). Druids planted these trees at their ritual sites and used the smoke from burning rowan trees to invoke the spirits of the dead and warriors. The smoke from burning rowan trees was also often used to predict the course of a love affair.
For the Celts, the rowan was a symbol of nature's abode and vigorous life activity. Sacred, yet magically powerful, the rowan tree protects us from temptation and disease and was therefore discouraged from being cut down.
木にまつわる伝説・神話
ケルト人の樹木の信仰 (11)
L は Luis (ナナカマド) - 1月21日~2月17日
『山の淑女〜ケルトの木の暦の第2月』
星: 太陽、性: 女性; 宝石: トルマリン、守護神: ブリガンティア、ブリギッド、聖ブリギッド、シンボル: 生きる活力+聖なる熱情、生命力+霊力
なめらかな灰色の樹皮をもつ、すらりと細身の木で、優美な枝が天にむかって伸びている。5月になると白くふっくらとした花をふんだんに咲かせ、それらが群がって大人の手のひらほどの房を作る。花はとても小さく、5弁の花びらと萼ををもち、秋が深まるにつれ、熟した実は緑色から赤色に変色する。ナナカマドの実には柄の反対側に小さな五角形の星型がついているが、5線星型は太古の時代から魔除けのシンボルとして知られている。
ナナカマドの木は、古代ブリトン人たちの女神ブリガンティアや、アイルランドの学芸をつかさどる女神ブリギッドに捧げられている。彼女は知恵、詩、癒し、保護、鍛冶、家畜と関連している。ブリギッドもブリガンティアも、農牧の民とその家畜を守護する女神としての一面を持ち、春の到来を約束し、豊かな収穫をもたらすとされている。この二人は共にナナカマドでできた燃える矢を放ちつづけ、その矢は太陽の後を一年中追い続けるといわれている。糸を紡ぎ、布を織る女神であることから、とこしえに続く生命の布を織りつづけ、天空に位置を占める星の間を縫って太陽を導き、季節の歯車を回し続けるのもこの二人である���
ケルト人の祭りであるインボルクは2月1日に行われ、ブリギッドに捧げられる。ブリギッドが霊感や幻視を私たちにもたらし、一年の精霊を眠りから覚ましてくれるからである。インボルクは一年で最初にめぐってくる「季節祓いの日」にも当たり、この日、魔女たちはサバトを祝う。
かつてレイライン (古代の聖地や遺跡を結ぶ直線)やメンヒル (立石) に含まれる大地のエネルギーは、ナナカマドに守られていると信じられていた。ドルイドたちは祭壇の場にこの木を植え、ナナカマドを燃やした煙で死者の霊や戦士を呼び出していた。ナナカマドを燃やした煙はまた恋の行方を占う際にもよく使われた。
ケルト人にとって、ナナカマドは、自然が宿すシンボルであり、旺盛な生命活動の象徴でもあった。神聖で、しかも魔法の力をもつナナカマドは、誘惑や病気から私たちを守ってくれるので、伐採は慎むべきとされていた。
#trees#rowan#celtic tree calendar#celtic belief#tree legend#tree myth#mythology#lgends#brigid#brigantia#celtic goddess#lady of the mountains#sacred tree#protection#imbolc#seasonal purification#nature#art
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Babaghuri トラベル 野花スタンプ 近くで見ないとわからないくらい細かな花柄。 名もない野花が咲く草原をそのまま生地にしたかった。 木版を使った手押しのプリントは素朴な可愛らしさに溢 れている。 パーカー ¥50,600 パンツ ¥46,200
Photograph by Isao Hashinoki Hair and Make up by Yoko Sasaura
松屋銀座ババグーリ 6/12(水)~30(日) 新宿伊勢丹ババグーリ 6/12(水)~25(火) 横浜高島屋ババグーリ 6/12(水)~30(日) 吉祥寺東急ババグーリ 6/13(木)~30(日) ババグーリ本店 6/14(金)~30(日) ババグーリ京都 6/14(金)~23(日)
Babaghuri トラベル第一弾は6月いっぱいまでです。 7月はオンラインショップで取り扱い予定。 8月・9月の店舗開催日程はあらためてブログ・instagram にて告知いたします。
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7/15(月)
トヨタカレンダーだし夏休み前だし変な時間だし大丈夫だろうとたかを括ってショッピングセンターへ行って白目剥いた。永遠に立駐に停められず、諦めて雨の中屋上の駐車場へ停める。色々と買いたいものがあったのにとにかくどこを見ても人人人で気持ち悪くなって何も買わずにそそくさと後にした。私は人混みと暑さと乗り換えが大嫌い。帰りもまるでバリウムを飲んだあとみたいにアクロバティックに迂回させられまくり、あまりの疲れで夜ご飯前に寝た。もう二度と土日祝の昼下がりのショッピングセンターへは行かないと誓った。
7/16(火)
仕事を定時で終えて、図書館に寄ったあとネイルサロンへ行く。絶対に仕事的にアウトだろうというデザインにしちゃったけどデートだし許して。帰る頃には雨がざんざかふって、目に見えるような湿度を感じながら帰った。
7/19(金)
あづみにモロッコ料理が美味しいと聞いたから一緒にいかないかと誘われ、仕事終わりに待ち合わせる。こういった突然の不思議なお誘いが大好きだし、あづみも礼は急でも何でも誘ったら来てくれるところが好きと言ってくれたのでほんとに私達ってサイコ〜という気分。あづみへのプレゼントが入った紙袋の紐が家から100mぐらい歩いたところで抜けて、慌ててコンビニで小さなセロテープを買う。割れ物が入っていたので、見た目が悪くなる事を諦め何重にもテープで止めるも歩く度に抜ける。普通さあ重たいもの入れる時袋二重にしない?とか毒づきながら、目的地へ。夜でも暑い。あづみは部屋着のようなレモン柄のショートパンツを履いていた。
モロッコ料理は想像以上においしかった。途中でベリーダンスのショーがあって、お姉さんに誘われたので一緒に踊ったらベリーダンサーにならないかとスカウトされた。人生初めてのスカウトである。茉弥と3人で夏に島へ行こうと話していたのに、言い出しっぺのあづみが島は暑いから嫌だと駄々をこねる。ああだこうだいいながら、結局阿智村にでも行こうと話はまとまった。プロポーズの定番、阿智村。
私は普段10時半には寝ているので10時をすぎた頃から帰りたいな〜と思っていたのだけれど、ダラダラ閉店までいた。お家に帰ってすぐに眠りにつく。
7/20(土)
朝一で脱毛に行ったあと、パルコのピーチジョンへ向かう。元下着屋のあづみと今いちばんきてるブランドはサロンバイピーチジョンではないかという話になったのだ。でもピーチジョンってつけ心地があんまりのイメージだったので、私が試してくるから!となった。結論、良かったけど絶対試着して買うべきのブランドという感じ。後は好きなお花屋さんでお花だけ買って帰ろうと思ってたのに、あらこんなところにインティミッシミできてたのね、とふらっと入ってしまったのが運の尽き。何度も3点買ったら1点無料と言われても2点しか買わず、花屋さんへ。昔は興味がなかった向日葵も品種が増えて可愛くて数本いただく。数日後に松崎に会う予定があったので、南国でトロピカルで派手な感じでボリューム少なめの花束作ってくださいと予約してようやく帰る。
ピーチジョンで下着を買ったのは初めてなのに、いきなり1番上のプラチナ会員になっていて打ちひしがれた。使った金額で会員ランク決まるやつ、あれってああこんなにお金使ったんだ……って気持ちになりません?
あと土曜の栄はショッピングモールより全然人がいなくて快適だった。人口密度って大事。
7/21(日)
午後から仕事だったことをすっかり忘れて朝一でマツエクに行く。私は朝に滅法強い。ついでに読み終わった本を返しに図書館へ行き、数冊また借りる。最近は林真理子のエッセイを熱心に読んでいるのだけれど、図書館で借りてごめんなさい……という気持ちになってくる。
日曜だしダラダラ仕事しよ〜と修理したてのダイアナの真っ赤なパンプスを履いて行く。先生から日曜の仕事ごめんねとご好意でいただいた焼き菓子に全く手をつけられていない。最近甘いものがとんとダメになった。
7/23(火)
有休を取ってオープンと同時に県美へ行く。アブソリュート・チェアーズ。かなり皮肉めいた作品が多くて(そもそも現代美術のなかの椅子なるものとタイトルがついているぐらいなので)負のパワーを纏った造形って美しいけど精神力ゴリゴリ持ってかれるなあと思った。ちゃっかりミュージアムショップで椅子を作る時の廃材でつくったタイルと愛知芸術文化劇場限定の���沢レースのハンカチを買う。
その後ベイクルーズストアへ。最近は栄に行ってばかりだ。ゲートタワーができてからずうっと長らく服を買う時は名駅一筋だったのに。
早々にスローブでジャケットを取り置きしてもらい、ボトムスを何点か試す。これからの時期絶対履かないと思いながらも履いたデニムがすごく形が綺麗でうっとりする。ほんとは週末に島に行くから自転車に乗れる楽なパンツが欲しかったのに。私は式典用のパンツしか持っていない。
レリュームに大好きなお姉さんがいるので、地下1階に降りるとちょうど休憩に行かれたとのこと。戻りが13時と聞いて、うーんと唸る。お仕事の休憩中とかですか?と聞かれたので、お花を取りに行かなきゃ行けなくて……と正直に答える。先にお花を取りに行こうかなあ、どうしようかなあとまた1階に上がりルタロンで靴を試着していたらレリュームのお姉さんが休憩を切り上げて帰ってきてくれた。申し訳ない。
散々わがままを言ってえらんでもらった服が可愛すぎてボトムを買いに来たはずなのに結局全身買ってしまった。本当にちょろい。
急いでお花を取りに行ったあと、スローブで取り置きしていたジャケットと試着したデニムも結局買う。爆買い人生。
この世で1番どうしようもない女だと思っていた松崎はかなり丸くなっていて、彼女も色々あったんだなあとしみじみ感じる。
5時だから電車混む前に帰るとさっさと切り上げたら嵐のような女だと言われた。この世で1番どうしようもない女だと思っていた彼女に。ウケる、だから人生やめられないよな。
7/24(水)
仕事終わりに実家に寄ったら痩せたというかやつれた、と母親に言われショックを受ける。やっぱりほうれい線気になるよね?!と頬を摩っていたら土用だからと鰻をもらう。ラッキー。父親に何も言わずに父の好物の南部せんべいをもらった。また食べられないお菓子が増えた。甘いものはいいんだってば、とは言えず。帰り道に即エリクシールのレチノールクリームを買う。お肌ピシピシにしておかないとお盆に会う親戚に嫌味のひとつやふたつ言われるだろう。
太っても痩せても私を揶揄する人達。ダルい。お前らの適正体重いってみろ、何キロになれば文句言わないんだ?62kg?52kg?42kg?32kg?という気分。
7/25(木)
有休をとって最近辞められた派遣さんとランチへ行く。1月からずっと走り続けてきたので絶賛閑散期である。
パン食べ放題のお店で、平日だけどよく混んでいた。夏休みだからだろうか。
妊婦さんなので早々に別れて、家で本を読んだりお昼寝をする。サイコーに気持ち良い。
7/26(金)
明日は3時半起きなので早く寝たいのだけど、19-21時で頼んだ宅配がまだ届かない。宅配を待ってる間にTumblrを書き終えてしまった。
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沦为男高的玩物 (二)
我低下头,慢慢趴了下去。程肖的家里铺了全屋地毯,却不见有���么污渍。绒毛软硬适中,不知道和他旺盛的阴毛比起来怎么样,我在他两腿之间停下,在地上轻点了3个头,房间里非常安静,和现在焦躁的氛围形成反差。我不敢看刚才近在咫尺的鸡巴,只能把目光放在他两只大脚上乱瞟,一双白袜包裹着他的脚,能看到挑起的跖骨轮廓,足弓曲线流畅,整体十分好看,我想象着脚背跳动的青筋,不敢有别的动作,好像他每个部位都能让我发骚,让我为了得到它们而付出一点小小的代价。
有太多干扰我思考的东西了,今天有体育课么,似乎没有,但他的大脚还是散发着湿热的汗味夹杂着一点过量的香气。我的心跳声越来越大,他的目光让我如芒在背。我渴望舔些什么,什么都行,老师与学生的身份彻底被抹除,变成了讽刺的称谓,我终于忍不住了, -程…爸爸,爸爸,我想…… -头抬起来,他用脚摩擦着我的脸,然后扶着我的下巴,-继续刚才让你做的"工作",把舌头伸出来,舔我的鸡巴。他故意加重了工作的语气,现在他成了我的上级,舔他的鸡巴就是我的工作。
顶部黏黏的液体晕开了几分,一股咸腥撞开了我的鼻腔,我深深的吸了一口气,嘴上却没敢停下。我尽可能的把舌头贴在他的大鸡巴上,慢慢滑动,我能从粗壮的肉柱上感受到他的脉搏,和一点尿渍的苦味。-真是骚货,他站起来脱下内裤,一把抓住我的头发,然后捏着我的下颚,把他的巨屌一捅到底,猛的抽插了数下,呕……,突如其来的动作让我眼泪直流,-喜欢爸爸的大鸡巴?爽么,骚货,骚狗,把你的狗牙收起来,用力吸!他抓着我的头发,我的双手触不到地面,一时间僵在胸前,索性真的像狗一样弯曲起来,我挤干泪水向上看,茂盛的阴毛,紧实的小腹,胸肌,最后是他得意的,居高临下的眼神。我卖力的讨好着他,前后动着嘴巴,-不愧是老师啊,一教就会,都知道自己是条狗了,嗯?平时不是喜欢查我,找我的事么,怎么现在被我的鸡巴插满了嘴啊,还这么听话,骚货!啪啪!又是两巴掌,他抽出肉柱,坐了回去,我立刻爬过去继续口交,我知道我的嘴就是为了干这个的,一点惩罚算不了什么。
他用脚踩弄着我的屌,另一只勾在我的脖子上,拿着手机拍照,反正也有把柄在他手上了,多几张也没什么,他眯着眼睛靠在沙发上,似乎很享受我的服务。我一边口一边品尝着洋溢青春的淫液,甘之如饴。我曾幻想吃男高的鸡巴,想过无数情景,却没想到像今天这样被动。一开始我只能含住一半,慢慢的含住三分之二,他的肉柱一下一下顶着我的上牙膛,然后推开舌根,向深处滑去,他的肉柱挺直,粗细均匀,龟头稍尖,环带也略细,包皮被我的口腔前后推动,上面一层薄薄的白垢,有海苔和一点点松子的味道。
快到底的时候他用手突然死死压住我的头,他的大龟头直接顶进了喉咙,架脖子的腿也用力往他的大鸡巴上勾,我无助的看着他的眼睛,他却好像更变本加厉,僵持了几秒之后,一发接一发的精液射进了我的喉咙里,有十几股。-骚货,把老子的精液…都吃下去…吐出来一滴都给我舔回去!而我竟在如此不舒服的情况下,也控制不住的射精了……,浑身猛的抖动了一下,就像猎物临死前最后的挣扎。不仅弄脏了他的袜子,也弄脏了他的地毯。-咳,爸爸,咳咳…… -骚狗,精液好吃么?我看你舒服的不行啊,把你刚才做的事说出来,说话要带自己的名称,你现在就是一条让我发泄的狗! -爸爸,骚…骚狗知道了,骚狗刚才忍不住射精了……在…… 啪!又是一巴掌,他把我的头按在地上,并把刚才玩屌的大脚踩了上来,让火辣辣的脸和冰凉的精液贴在一起。
我知道,我完了。
我记起来了,那种打在脸上的疼痛,我偷偷拿小虎的袜子打飞机,后来又找机会舔他的脚,我们在学校后山的林间做羞耻的事,我告诉他可以踩我,告诉他我不是喜欢男生的臭味,也不是谁的都喜欢,而是喜欢被征服的感觉,被拥有的感觉,你的味道让我感到安心,熟悉,而那些私处的味道让我感到亲密,也会感到……占有和幸福,我可以当你的小狗……,啪!-骚货。这是小虎第一次打我,说我骚货。那并不完全是肉体上的疼痛,也包括精神上的,而回忆让那种感觉越发真实。
小学六年级,我们装成大孩子让那些初中的小混混带我们去网吧上网,看片,我偏偏和谁的口味也不一样,自己用一台机器,是我把小虎引上歧路,在初中他将我的整个身体玩了个遍,我甚至吃过小虎人生中第一发精液。我都快忘了那时候做过多少他想出来的羞辱性的任务,承受了多少他在我身体里不断膨胀的欲火。
没错,我是骚货,一个不折不扣的骚货。
程肖从沙发的另一侧抽出一包黄金叶甩在我面前,-骚狗,给老子点支烟,把屁股撅好,知道母狗交配的时候是什么姿势吧,点完双手背过去举起来。-知……骚狗知道了,爸爸。我的头还被踩着,右手从前面环过来笨拙的拆着包装,嘴里尽是咳出来黏黏的精液,我现在的样子一定很滑稽。茶几上的香氛是最近时兴的奢侈品牌花谷,像是在地毯上也铺的一层若有若无的清香,棉布和汗液的酸味则强硬,充满侵略性,的加上精液浓烈的麝香和厚重的烟草味,各种气味充斥着鼻腔,嗅觉都快失灵了。程肖爸爸的车里也是这种烟味,就是黄金叶么……
啊!我到底在想什么啊,咔嚓,我背在后面的手被拷住了,我一下睁大了眼睛,但很快神情又慢慢回落了下去。-骚狗做的不错,真是生来就是给男人当狗的料,在我抽完之前,把刚才你射在地毯和袜子上的脏东西舔干净,真是越来越像狗了。他的声音比之前平静了许多,但依然充斥着污言秽语。他越是这么说,我的屌就越有再勃起的趋势。我把舌头贴在他的大脚上,任由粗糙的棉线刮弄着我的舌苔,我只能从没被脚底遮盖的部分视野中观察他英俊又享受的脸,嘴干了就给我喂他的口水,直到把他的两只白袜都舔湿,直到我的鼻子只能闻到他那双大脚的臭味,我甚至以为自己彻底沦陷了。-骚狗,真贱啊,喜欢给男人舔脚是么,老子的鸡巴好吃还是脚好吃啊,嗯? 贱狗! -喜欢,贱狗就是给爸爸舔脚吃鸡巴的,贱狗都喜欢……,
我发誓自己从没有过现在这副贱样,不知道是被威胁还是因为被他的气场压迫,还是被各种男性的气味催的意乱情迷,���污秽的言语我都能说得出口,为了…为了什么呢,为了满足自己缺失的关爱,被社会上冷漠的自由所反噬,而生出被管教的畸形的欲望,还是仅仅是从年轻强壮的肉体上分一杯羹,品尝他给予的“赏赐”?
他把袜子脱下来塞住了我的嘴,用大脚一下一下扇着我的脸,压住我的头,踩在我的鸡巴上,一遍一遍宣誓着自己的地位,蚕食着我仅剩的理智,我只能发出断断续续的呜呜的喉音,可怜的看着他的眼睛,祈求他……什么呢,早点结束还是期待更久……祈求他命令我做那些耻辱的动作,别让我无所适从……我扣在后面紧握的手已经浸出汗了,客厅的落地窗反射出屋内淫乱的情景,天早就黑下来了,除了一阵阵汽车的轰鸣和零星的灯光别无他物。明月隐于雾中,倒不如说是他侵蚀掉了我最后的尊严,窗外有另一个我服侍着程肖的大脚,在漆黑的欲望的旋涡里,不断下沉。骚货,骚狗,贱狗,他低沉的谩骂就是回荡在着漩涡里唯一的声音。
程肖一脚踢开了我,-行了,老子累了,去卫生间洗洗吧,老子的夜宵要送到了。我暗暗舒了一口气,结束了,终于能想办法回家了。程肖给我开了锁,回了他自己的房间,似乎在翻什么东西。我冲刷着自己沾满了程肖雄臭的身体,思考着后面的行动……门铃响了,但却似乎进来了好几个人,那是我熟悉的,几乎每天都厌烦的声音,是班里后排每天捣蛋的学生!以程肖为首的拉帮结派的那伙人!-程哥,你真把老师带来了啊?不是骗兄弟们吧。我的脑子再次轰的一下,身体僵在了原地。
-骚狗,洗好了就出来。程肖开了门就径直朝我走来,给我拴上狗链,不顾我的大叫塞进去了一个大号尾巴肛塞,似乎还有两粒胶囊。用力拉着链子,让我爬出浴室,我皱着的眉头正对着他们惊愕的眼神。
一切并没有结束,夜还很长。
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(昔の日記です、お気に入りの文章教えてくれたらモチベになります……)
日記
その日は朝からジョギングをした。いつも昼過ぎぐらいに起きていたから、朝8時の街のざわめきがあんなにも違和感なく受け入れられていることに驚いた。結局少し走っただけでくたくたになってしまった。川を眺めながら、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰る。鈍色の川だった。1週間に1回くらい、いままで生きたすべての生きものの屍が、地を踏む私の足裏のずっと奥底にしずんでいることを思い出して、不思議な気持ちになる。恐竜もそう、目に見えない小さな微生物も灰ほどの大きさになって光景の一部にちゃんと溶けている。そのことに深く安心して、わたしは好きな人たちのことをちゃんと思い浮かべられる。調べたら、紀元前5万年前から今までに誕生した人間を合わせると、1082億人もいるらしい。1082億人もの人間たちが流した血を、蓄えた知恵を、つないでい���た命のことを考える。丘丘を越える風や、夜と花との匂いに触れると、結局いつもそんな想いに辿り着く。昼からは医療脱毛の予約が入っていた。ほぼ素っ裸になって赤い水性ペンで体のあちこちに線を引かれて、ぱちぱちした熱くて痛い光に耐える。わたしの褐色の身体だっていつかあの、深いところにある脆い、目に見えない、灰になってしまうのになあ。電車に揺られながら、ゴミ溜めに差す光を見つめていた。小説の中の、「眼を傷つけるほど鮮明に」という表現を気に入ったので、メモに残す。細い雲が花嫁の白いヴェールのように空に広がっている。なんだか浮かれていた。アルバイト先で出勤打刻を入力して、都合よくふたりきりになった同期の男の子に思っていることをべらべらしゃべってしまった。なんかもう誰に何を思われるとか誰かと何かをくらべるとかそういう事柄に鈍くなっている。バイト前に控え室に入るといっつもからだをじろじろみてくるあの人、ふと見たら私の足を見つめてて、それ以来マジで無理になっちゃった。なんかたまたま目に入る情報の引きのわるさに自分でもびっくりしちゃうの。街歩いてたらちょうどだれかが小便してたり、ちょうどネズミが裏路地からでてきたり、恋人と上手くいってない時にインスタを覗けばちょうどだれかの記念日だったり、そういうの。でもこのあいだ西加奈子の白いしるしっていう本を読んだんだけど、富士山に関係している話で、それでたまたまわたしも来月山梨に行くの。こういう「ちょっとラッキー」みたいな軽くてふわふわした柔らかな偶然が、積み上げられたいやーな記憶を許してくれる。こんなことを永遠に喋っていて、性格が悪いと思われるかもと不安だったけど、その人の方がわたしよりも5億倍くらい性格が悪かったので、あとはふたりでお偉い人が休憩から戻ってくるまでげらげら笑った。その夜はなんだかお酒でも飲みたかった。それで全て忘れ去るのは惜しいけれど。読まなきゃいけない本よりも読みたい本を読もう。学ばなきゃいけないことよりも、からっぽにみえる毎日のしずけさに意味を見出したい。恋人に別れを告げたのは自分なのに、会ったら触りたくなっちゃった。そういうこともあるよねー
無題
この人でいい、じゃなくて、「この人がいい」という感覚と大事にしていきたいと思う。4連勤目、ありがとうの一言も言えない禿げたひとたちにへらへら愛想を振りまく。やさしさに見返りを求めてはいけないなんてほんとうに馬鹿げている。わたしは自分に見合う対価をいつだって求めてるし、それを与えることこそが相手への敬意を表明する最適な手段だとずっと信じている。なんかもう無理、み��なキモイ。足裏も首も肩も痛い。インターネットばかり眺めていたら、夕陽の映る海も連なる山々も消費するものの1つに思えてきて、相当心が疲れているんだなあと自負する。色欲も皆無で、今ならどんなイケメンであろうと抱かれない自信があるくらい。言葉にできない日々こそ尊いのか、はたまた言葉に値しないものなんて、記憶されるに値しないものものなんてその程度なのか。通り過ぎた過去と進むべき未来の間で、ただ棒立ちしている。ただ、減っていくフォロワーの数値を眺める。わたしがその人の人生からいなくなる瞬間に、前よりもなんかすこしだけほっとする。
無題
ふと、あーこんな文章書くのやめて男子高校生のフリして架空の日記をつらつら綴っていきたいなーなんてことを思った。好きな女の子が教室に入ってくるあの瞬間に世界の色が変わって、空間がぐわんと無音で一新するかんじとか、廊下にひびきわたる古びたオルガンの重低音。蛇口から溢れる生きものみたいな水に顔をうずめて、あつい夏をのりきる。シャトラルランのアナウンスに合わせて、きゅっきゅと靴が床の光沢を擦る。太陽はギラギラ照って、それと同じ純度でみんなの肌が光る。時間にゴールテープがあったら、あと何回わたしはそれを切っていけるのだろう。いまはもっぱら実家暮らしを卒業したいと思っているけれど、いつか女であることを卒業したいと思う日がくるのかもしれないしそういう不確かなことばかりで全部うごている。ガガーリンの「地球は青かった」という台詞は有名だけれど、あれ、ほんとうは「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」と言ったとする説もあるらしい。わたしたちみんな青いヴェールをまとった花嫁のように生きていきたい。不確かで不透明な身体、心、ちいさな葛藤や、変化、醜さを直視する必要なんて全くないんだ。
無題
黒いワンピースを大学に着て行ったら、先輩に黒が似合うと褒められた。わたしが可愛げなく「黒なんて誰でも似合う無難な色じゃないですか」と返すと、黒が似合う人ってほんとうは2割ほどしかいないらしいよと言う。でも先輩、黒いウェディングドレスなんてどこにもないじゃないですか。
とことんついていない日が続いている。空きコマにカラオケに立ち寄ったら、店員の不手際によってひどく待たされた。しかも音質がぼろぼろで、もうなにを歌っても音痴に聞こえてしまって、さいごのほうは泣きながら宇多田ヒカルを歌っていた。やることが多すぎて、依頼書添削の通知が深夜2時にきたりする。ぜんぶやめたい。
大学の学祭実行委員をやっているのだけど、新規統括が決まった。これから新規���入ってくる中で、だれがどういう立ち回りをするか。新規統括の下にチームリーダーも2人いて、みんな多分わたしと同じくらい忙しいのに同じチームの人のタスク管理まで把握しているし、守らないといけない表記基準もちゃんとおぼえている。人の振り見て我が振り直せっていう諺、あったなあ。今は等身大にきこえる。
無題
ぽつぽつとした雨の音が家をまあるく包みこむ。包丁で水気の多い野菜を切る音やテレビの雑音を絡めながら一つの線になってゆく音の波に赤ん坊のように心を揺らされる。ときどき、だれかに肌で肌に触れてほしくなるときもあるけれどなんとか平気。朝起きて、しわしわになった白いベッドシーツになぜだか生きていたことの証を感じとって、朝からふわふわした気持ちだった。成り行きから友人と文通をすることになった。最近は眼鏡がこわれて、イヤホンをなくして、ほかにも不運だと思うことが何件かあった。それでもどんどんに綺麗になっていく自分のうつくしさや、河川敷でからだを動かした後の汗ばんだ首元を冷やす風、そういうものにその都度救われていく。文章を書くのだって、すこし書かないだけでとびきり下手になったような感じだけどこうやって振り子のようにあちこちをいったりきたりして自分の居場所を掴んでいくと妥協できるようになった。わたしもほんとうは妥協を信仰とよびたいよ。書くの難しい、日記の練習。
反逆
朝から訳あって母と銀行に行かなくちゃいけなくなった。暑くて全部が嫌だった。道すがら、誤って小銭を何枚か落としてしまって困っていたのだけど、母はそれにすら気付かず歩く足を止めなかった。一度も振りかえらないまま。その瞬間、ああこのひとはこういう人なんだ、と思った。あなたが母親としてすべきことは娘の束縛でもスケジュールの管理でもなくて、隣に立ってあげることなんじゃないの?って、込み上げてくる怒りを必死に押し殺す。もうどうでもいい。わたしは宗教がきらいなわけではなくて、それに付随する人間の因縁がしぬほどきらいなのだと気がついた。
昨晩、大学の唯一の男友達とたらふくごはんをたべた。ありじはやさしいから全人類が惚れる、これまじ、と言われて心がほかほかした。「俺はさー親の束縛とかあんまなくて。朝帰りとかしても、母親、いつもと変わらずに何食べる?って聞いてくれるんよ。あーうどん、あったかいの、っていうと隣でつくってくれてさー」みたいな話を聞いて、母になる日がきてもこなくても何よりも大事にすべきなのってそういうあったかさ、優しさであってほしい。テーブルにあった占いボックスみたいなのに100円いれたら、吉と書かれたうすっぺらい紙がでてきた。ラッキーカラー青。次髪染めるならブルーブラックかな、そう思った。ちなみに男友達は「緑の人」って認識されたいらしくて、いつも緑の服着ててまじでおもしろい。
新宿駅は夜でも、バチバチに光っていた。帰宅して、そのあとは元恋人の友達と夜通し通話した。間にしょうもない下ネタをいいながら、ほぼ恋の話。エロい台詞を言わせたりして、ゲラゲラ笑った。毎日筋トレしてたら、足が細くなって、気持ちも前向きになった。でも、朝起きたら元恋人のインスタに載ってた私の写真が削除されていて、気持ち的には2度目の失恋だった。一度、私にもプライドがあるし元彼に連絡とかしたくない、と言ったとき、じゃあそのプライドを最後まで突き通しなよと言われたのでわたしはほんとうに最後まで突き通した。こんな美人でやさしい女を振るとかまじで勿体ねーっていう強さをおかずに生活を食ってるよ、ほんとうにすきだったんだ。
無題
高校時代、すごく仲のよかった友人にはじめての恋人ができた。このあいだ新歓合宿にいったの、といって見せてくれた写真、ほんとうにどれも眩しかった。わたしは大学に気の置けない友人が数人しかいないし、おまけについこのあいだ振られた身なので正直心の底から同じ目線でよろこぶことができなくてとてもつらい。ほんとうにいちばん救われて、いちばん好きな友達だったからこそなおさら。というか、さいきんずーっと無気力で、与えられる日々を過ごすというか半ば消化するような感覚でうけとめている。こうやってみんなそれぞれ離れていくのだとおもうとすごくさみしい。彼女にとって、わたしにとって一番だった関係性が、いつしかくずれてしまうのではないか、もう崩れてしまっているよでは無いか。そんなことをかんがえる。気休めにカフェでチャイティーラテを頼んだんだけどクソまずい、救われない。じぶん、はじめて付き合ったとき、どういう気持ちだったっけ。わたしの人生だからわたしがきちんとそこに価値や意味を与えないといけないのに、横たわって天井ばかり見て、挙げ句の果てに他人に妬みすら覚えてしまうのってすごく阿呆らしい。うらやましいな〜〜〜結婚するのかな〜握っていた手を手放されてしまったわたしにとっては、彼女が今一番求められているという状況は嬉しくもあり、うらやましくもある。海を背景に男の子と裸足で駆けだしたりするのって幻じゃなく存在するんだ。なんでこうもひとと比べてしまうのかわからない、何でそんなに上手くいくんだろう、なんでわたしだけこんなに不運で、こんなに寂しくて、こんなにつらいんだろう。だれしもが闇を抱えているのにそれを無視して、わたしだけ、わたしだけ、と卑屈に叫んでいるからバチが当たったのかな。去年、彼女とふたりで予備校へむかうとき、「はじめて」って片道切符だよね、なんてことを話した日もあったのに。もうほとんど大学に馴染むとか、ともだちつくるとか、学チカとかぜんぶぜんぶ諦めて、必要だけどこころの栄養にならないものは先送りに��て隅に追いやって、ただひたすら本読んだり映画見たり、観葉植物に囲まれた生活をおくりたい。天気がいい日にはフラッと海に行って、そこにひとりでいるひとがいたら話しかけるとか、そういうところから心を元あった場所に置き直す努力をしないとこのままいちばんうつくしいとおもっている10代が終わってしまうなんてあまりに耐えられない。余裕がなさすぎるから5,000円の寿司料理を食べにいきたい。花を生けたい。北海道の僻地へ一人旅したい、新潟の温泉とか和歌山の麦畑とか。ちっちゃなドラゴンをこころに飼いたい、人差し指くらいの蛇のタトゥーを掘りたい。意地悪な天使みたいな女の子になりたいし、やさしい悪魔みたいな男の子に好かれたい。バイトでお客様の身分証をみてそのひとの住所とか名前とか生年月日を手入力するんだけどなんか、その作業をするたびに不思議な気持ちになる。当たり前のようにみんな違う名前で、違う日に生まれて、違う人生をおくっている。世の中わたしがしらないことで成り立っている。わたしは頑張っている、がんばることなどなにもないはずなのに頑張らないといけないことがとてもつらいけど、人生そういうもんですか?
無題
大切な人たちはこれからわたし以外のひとたちにも大切にされてゆく、でも。私はどうだろうか?なんてことを考えながら天井を眺めている。2限が終わってから、駅で待ち合わせて委員会のメンバーとはじめて会って昼食を食べた。そのあと用事があったけれど時間が余っていたので学校へ戻ったら、さっきの授業で同じ教室にいた女の子ふたりが外のベンチでたのしそうに話していた。雨ニモマケズ課題ニモマケズ。積み重なる焦燥感。積み重なると言うより色味が強調されてる感じ、わたしだけモノトーンの世界に取り残されている。木々がわさわさ揺れる。ともだちも好きな男もいなくなったときのために、ずーっと居たくなるサイコーの部屋をつくるぞ!と思って、観葉植物とプロジェクターとイエローのベッドカバーセットをポチる。ありったけのエネルギーをつかって見栄を張っているだけで、けして強くはない。気を緩めば赤ん坊のようになみだがぼろぼろでてくる。努力しているのだ。うつくしい写真を撮ろう。恋人はいるけど上手くいってるのか上手くいってないのかよくわかんない、けれど以前のように自分のことを犠牲にすることは少なくなった。今はわたしの相手をするのを面倒くさいと思う人に割く時間なんて1ミリもないと思っているし、だったら一人でしらないひとと酒を飲む方がまだマシ。外に出ればいくらでも拓けた空が存在していて、孤高になりきっているかのように風が吹く。汗をかけば涙なんて用無しだし、歩いて歩いて歩きまくれば、一瞬くらいは生きててよかったと思えるものが転がっているはずで、じぶんはそれを受け止めるのに値すると思っている。もうすぐ19になる。自分に時間を割くこと、自分への愛を���しみたくない。だれかに想って貰うこと、だれかを想うことにはいつだって悲しみが伴うから、それをちゃんと受け入れられるくらいに。
無題
なんでわたしはふつーに生きていけないんだろうってずっと思っていた。母も父も日本の恵まれた環境でわたしを育ててくれたは良いものの、父は英語主体の企業に勤めていて、母に関しては日本語は流暢に喋れるものの読み書きは未だに不自由。小さい頃から携帯電話の契約書も学校の書類もすべて弟の分までわたしがこなしていた。想像してみて欲しい、12歳の少女が契約書の堅苦しい日本語を解読している様子。みんなが両親に綺麗な字で書いたもらった保護者会やPTAとかの同意書の中で、ひとり浮かないように1文字書くのに1分かけて、わたしの字とバレないように普段は字の汚い女の子を演出していた。日本人の集団に馴染むのが早かったのは、それくらい妥協や諦めを得るのがひとよりもはやかったということ。まわりの大人はみんな神様について話したがっていた。かみさまってなんだろう?かみさまなのに、自分でなんでもできるのに、なんで人間なんかにこだわるんだろう?さみしいのかな?なんて思っていたけれど、「かみさまは全能なので寂しいなどとは思わないのよ、許しを乞いなさい」そう言われてしまった。わたしのやさしさも、ときにはだれかにとって、間違いとなってしまうことを知った。自分のことを、昔も今もとてもやさしいと思っている。けれどそれは人に優しく接することで自分は善良な人だと信じたいだけなのだと最近思う。自分は世界から優しくされるべきだ、人に愛されるべきだと、自分のことを肯定したかった。インターネットをはじめたばかりの頃、世界には寂しい人間がこんなにたくさんいるんだと知って、それが救いだった。たくさんの言葉を綴ったけど、こわくなって一度ぜんぶ捨てた。だれかたったひとりでいいから、わたしも心底愛されたい。川のせせらぎや木々の息吹、風のあおさ、若い緑の匂い、花々、流れゆく時間のうつくしさ。ぜんぶかみさまの化身だと思っていて、それらに愛されていると感じていた。けれど高校に入ると、みんなひたすら楽しそうだった。好きな男の子に抱きしめられたり、友達と夜遅くまでどんちゃん騒ぎしたり、じぶんの美しいからだを隠さず、美しいということを魅せることによってつたえる。ずーっと日に当てず、布で覆っていた髪の毛は、日焼けすることなく漆黒を纏って光っている。みてほしい、ふれてほしい、わたしを認めて欲しい、そういう思いだけがぐらぐらと心のなかで揺れていた。お父さんお母さんにわかってたまるかとおもう、自分たちは宗教や厳しいしきたりが当たり前で誘惑の少ない世界で育ったからそれを受け入れられるのが自然だっただけで、わたしと同じ目線に立てないくせに、立とうとしないくせに、守るとか成長させるとか文化だからとかいう理由でほんとうの自分を確かめたりそれを探すためにいろいろな経験をする機会をくれなかった。そもそも自分が天国に入りたい��らという理由で、ひとの地獄にも気がつけない、もしくは与えているってとてもわたしよりも罪深い、そうおもってしまう。あーなんか愚痴みたいになっちゃった。生まれた瞬間から取り憑かれている呪いに終止符は打てない。もう戻れないと思ってしまった。きのう、大学のゼミの友人と、みんなで花火をして、夜の11時半に帰った。お酒とか飲むとすごく気持ちが楽になってなんでも話せて皆んなでわらって過去の苦悩をともにして、すごく幸せだった。風が髪の毛をおもしろお��しく靡かせて首元をくすぐる。愛してくれる男の子もいる。頼りないし馬鹿だし女心ひとつもわかってないところもあるけど、それでもわたしの置かれていた宗教のこと、いっぱい知ってくれようとして、受け入れてくれて、ふたりのわたしをどちらも同等に扱ってくれる。友達は何も言わなかった。わたしが変わってしまっても、それに負い目を感じていても、ただただそこにいるわたしをみてくれた。みんなに、日々にだきしめられることのあたたかさを前よりもちかくかんじる。すぐそこにあったかい塊がたくさんある、本当はたまにすごくこわくなるけど、一人ぼっちになることとかいつかしんでしまうことは避けられないことかもしれないけど、それでも美しい日々を美しいものだと受け入れて生きていくこと、かみさまを理由にくるしいと喚いていたときよりも、自分はもっとこの世界が好きになった。どうか許してほしい。わたしがほんとうにやさしいの、いちばんしっているでしょう。人のことをすぐに疑うくらいなら心底信じてあげたほうがいい。今の自分を成り立たせるために、自分の一部を犠牲にしているかもしれない人も、それゆえに必死に暴れている感情に戸惑っている人も、みんなほんとうはとても素直で優しくてすてきなのだと思う。わたしは気付く、気づいてあげられる。寂しいときもうれしいときも、誰よりも貴方の元へまっすぐに走っていく。
無題
容赦なくどばどば目の奥に垂れ流れてくるブルーライト、過呼吸気味に泣き続ける夜もあと数年したら体力的に出来無くなりそうだから早く早く歳をとりたい。夜の3時なのに目を閉じても眠れなくて全身の血液が逆流しそうなくらいからだが強張っている。もうここ2週間くらい学校行ってない、なにしてるかというと家のカーペットのど真ん中でプリン食べながらフランス語の授業受けてる。同じ大学の女の子が、大学にはBBQかスノボかフットサルがやりたいようなやつしかいない。わたしは坊主か髪色がショッキングピンクのやつとしかともだちになりたくない、みたいなことを言っていて、そういうのってなんか違うし、かなしいとおもった。でも、こうやってかなしくなったりさみしくなったりするのを全て五月病として片付けてサヨナラできるから5月はわりと気に入っている、どれくらい好きかというと6月と10月の次くらいに好きかもしれない。「五月病」の仮面を被った鬱憤とした鈍色の塊が街中を苛ましているの、なんだかどきどきするから毎日赤い口紅をつけている。いつ悲劇に見舞われても良いように。ピエロみたいな足取りでときどき水たまりをばしゃばしゃしながら走り続けた、足元の花も日付もその日の占い結果も、あなたとのLINEのトーク画面も、日に日にぜんぶ気にかけなくなってゆく。手をつないでいた、自分の中にいた幼い少女が夢の中で喪服を着てた。あなただけは離れないで、と思って、でも、目を覚ましてもあなたに連絡は取らなかった。
無題
今日こそ、と意気込んでキーボードの上で指を交差させながらものがたりを紡ごうとするたび、これまで触れてきたいくつもの眩いことばがぶわっと一気に蘇ってわたしを刺してくる。おまえにはなにも書けないなにも残されていないおまえはなにもかなしんでいない。奥へ奥へとひきずりこまれる。誰も彼もが各々の光を持ち寄って、目の前の道はもう見えないところのほうが少なくなってしまったくらいに隅から隅まであかるい。どんなふうでも在ることのできたそれがほんとうのほんとうに空洞であったと気づいて、でももう泣けない。詩はどのように湧き出てくるんだろうか。音も色も。炭酸がシュワシュワするとか松ぼっくりの形とかどんぐりを拾い集めたりしたときのこと、もうわすれてしまったみたいに、世界がまぶたを1ミリ閉じた、それだけのことかもしれないのにその僅かなエッセンスがこんなにもわたしを主人公たらしめていたのかと途方もない気持ちをおぼえる。サンタクロースがいないとわかった瞬間にクリスマスへのあこがれが半減するのとおんなじようなさみしさをずーっとここさいきん噛み締めている。シシュンキが芸の才能の全盛期だからだろうか、おとなになればいままでずっと見えなかったものがわかって、もっと色鮮やかに日々を過ごせるのかと想像していた。外でガラス瓶ががらがらからからこんこんうるさい。布団の端っこ、握りしめすぎてすごくやわらかくなって、あたらしいパソコンも使いこなせるようになった。かなしいかなしいとおもうけれど、そのこと自体になんの揺らぎも感じなくて、かなしさがより加速するだけ、日々をヒビと書いていた頃があったのをおもいだした。ヒビをいれてゆく、ヒビがふえてゆく、日々。
無題
晴れて大学生になることができて、数日後に入学式を控えている。でもほんとうはもう大学やめたいくらい友達ができるのか不安すぎて、毎晩寝る前に泣いてしまう。このあいだ新入生交流会があったとき、教室に入ったら女の子が皆んな似たような淡いお洋服を着ているし、髪の毛が丁寧に整えられていて、かわいくて、おんなじような雰囲気で、インターネットでつながって和気藹々とはなしているひとたちもいて、自分は見かけが日本人じゃないから声もかけられないし、声をかけようと思っても(わたしこんなに目立つし、びっくりさせちゃうかもしれないし、迷惑かな...)とか考えちゃってすごくこわくて。ツイッターに勇気出して何か投稿しても、だれからも反応が来ないとそれもまた不安になってすぐに削除してしまう。これからずーっとこんなかんじで、高校のときみたいに心から打ち解ける友達なんて一���出逢えないのかもしれないとか思っちゃってさみしくて涙がぼたぼたでてくる。おおきいキャンパスの中を新歓のために端から端までひたすら歩いて、すっごくつかれた。新鮮といえば聞こえはいいけど、わからないことだらけで自分からなにか行動を起こすのをいちいち億劫にかんじてしまう。大学の中でも明るい人が多い、キラキラした男女が多い、と言われているような学部で、自分もそこに馴染めるかな、と思うとつらくなっちゃう。全然おもってたのとちがう、こんなの。これからどうしよう
無題
冗談抜きで毎晩泣いてしまう、ただそれが今はいちばん正しいことのように思えるからそうしている。
通知表をなくしてしまったので家中を捜したけれど見つからなかった。それで明日先生に怒られる予定だから今更のほほんと眠ることもできないでいる。たかがそれだけ、という言葉で収まることではなくて、何度もこうやってモノを無くしておいて一切学ばない自分に腹が立っている。
忙しくて皆んなの文章を読む時間がなかった、そうしたら自分のブログも読んでもらえなくなっちゃった。
今日も頑張ったと自分を愛でてあげることができない。
なにもこんなにかなしいことばかりを書きたいわけじゃなくて、むかしみたいに空が綺麗だったとか友達と一緒にひるやすみにフルーツジュースを飲んだこととか、長らく話してなかった同級生と体育の時間でペアになってキャッチボールができたとか、予備校での先生のプチ話が面白かったとか、そういうちいさな喜びはあるけれど、夜になると感情の波が音を立てて自分の中でせめぎあう。その狭間で、わたしがいちばん好きだったわたしがぎゅうぎゅうに押しつぶされて捻り絞られて塩辛い水で溺れてしまうの。
こんなことを書いておいて浪人でもしたらどうしよう。恋人とでんわしていると本当にくるしくなってしまって、すごく嬉しいはずなのに全然喜べなくなってしまった。逢えないのに、逢えないのにそんなことするの、逢えないんだからこうしてほしい、とかそういう自分の身勝手な思いが本当に申し訳なくてくるしい。好きだからお勉強のことを応援したいのに、すきだから逢いたいし、好きだからそれを同時に我慢しないといけないものとひどく重たく捉えてしまって、すきだから嫌いになりたくないという一心で自分のもやもやした気持ちに無理やり蓋をする。会える距離にいる人たちの並んでいる姿を見て落ち込んでしまうけど、わたしはわたしのすべきことがあるし、それは彼もそうだから割り切るしかないこともあるのだとおもう。
金平糖
わたしがいくら誰かを呪って恨んでも、紙がその言葉で埋まるほどクソクソクソと書き殴っても、結局のところ現実ではその人を愛する人たちが存在していて、そして当人もまた違う誰かを愛しながら日々に幸福を見出すのだから、本当に一番かわいそうなのはわたしだけかもしれないなんて思った。だれかのことを考えて途方もなく苛立つ自分がいちばん自分を不幸たらしめている。駅前にあるでっかい木がゆらゆら揺れる。ゆうがた、眠くなったので勉強道具を片付けて喫茶店をあとにした。暑さで足取りが重くなりつつもす��しずつ歩く、踏んでいるのが蝉の死骸か大きな枯れ葉かの区別もつかない。黒い蝶々をみてから不運続きだ。だれもわたしが泣いてるなんて気づかなくて、錆び付いた車輪を引きずりながらどこにいるかもわからない恋人のことをかんがえる。遠くなった。夕陽を後ろにわたしの影だけが前に長く長く、大きく伸びて、前方を歩く少年が気付かずに頭にあたる部分を何度も踏みつぶす。美しいものにはある種の残虐さがあることを信じて、祈りとかいう逃避を繰り返している。大丈夫?と聞かないで欲しい、大丈夫じゃないから。もう誰にも自分のことを見て欲しくない。ただ自分だけは自分のことを大丈夫だと信じてあげたくて文章を書くという行為をしている。
雨が降っている。雨が降り続けてくれればいいのに、そうしたらわたしもそれを偶然だという言葉でもって割り切ることができるのに。点滅の中に放り出されて、その明暗に目眩を覚えながら自分の行き先もまともにわからずにただただ進んでいるだけのまいにち
不在
かみさまが見つからない。登録していた音楽ストーリーミングサービスが解約されていた。昼から夜まで建物のなかに閉じ込められて、夕焼けをゆっくり眺めることもなくなった。映画館の薄暗い照明と大きな音にこわくなっても、恋人の手を握ることができない。かみさまがいない。なにもかもを投げ捨てた結果、罪悪感から今更おかあさんにありがとうと言うこともできない。ずっと、信仰という名の呪いの渦の中にいる。小さい頃からこの世の中のものはすべて神さまが創ったんだと信じていて、でもさいきんはそのせいで自分の行動が制限されるのがとても憎々しかった。どれもこれも、神さまのせい、親のせい、うまれたせい、というふうにずっと側にあって救われてきたものを突き放すことそれ自体にとても苦痛を覚えるのに、脳味噌が勝手にそういう思考をして勝手にくるしんでいる。挙げ句の果てには同級生に推薦入試のネタに利用される。こんな家でていきたい、と思っても行くアテはひとつもない。お金もない。お金を自力で稼ごうとする活力もない。どんなにわたしがぜんぶ無かったことにしたくて信仰を罪で上書きしようと、依然として実在していようがしてまいが神さまというものはわたしの中にあって、そうか。これはそういう呪いなんだ、と思う。もうだめなんだと。恋も音楽も言葉も、性別も家族も、見た目も才能も過去も、ぜんぶ同じ容量で「呪い」として全人類に等しく降り注いでくれたならいいのに。抜け出せない世界を抱えるもの同士、ふたりでいっそのこと呪いをかけあってしまいたい、それなら呪いだって愛に変わるのかもしれない、とそういう陳腐な妄想でしか漠然とした淋しさを消費できない。さみしい。唯一の居場所を自ら捨てて、こんどはどこにも居場所がないとさみしくて涙を流す。こういう呪いが不思議と人生という物語の大きな軸になっていって、結局さいごにはその「呪い」自体に自らを救われる、なんていちばん美しい結末を享受できる人は一体どれくらいいるのだろう。迷信。もう剥ぎ取ることのできない仮面。うつくしかったわたしの心は嘘を重ねる毎に醜くコーティングされ続けて、今ではもうすべてのものが何かに縛りつけられているみたいに、目の前の光景はわたしになにも応えてくれなくなった。何をどうしたら正解なのか、どうしようどうしようと悩み続けた末にその苦しさを世界のほうが背負ってしまったのかもしれない。うつくしいという言葉に収まりきれずに溢れでて、胸をぎゅうっと締め付けるもの。瞬きを忘れるくらいにずっと見ていたいと思えるもの。一切のものを捨ててでもいいからその気高さに近付いたいと願わずにはいられないもの。そういった、どうしても拭えな���不安感をやさしく抱き締めてくれる愛がほんとうは色々なところにあるはずなのに、以前に美しいと思っていたものをもう同じように美しいと思えない。花というのは揺り籠から墓場まで人の生活を彩るものだ、というようなことを太宰治が書いていた。「孤独は花だから。美しいものを寂しくしないように、そのまま纏えるほどの強さを身につけていけますように」 と綺麗な言葉で文章を終わることができない。不完全でも愛してください。底無しの未来に水をあげて。
無題
ここ四日間くらい先週の頑張りが底をついたのかぐったりしてしまって勉強にあまり手がつかない。殺してほしい。まいにち死にたい。がんばっても報われないひとだっているし、大して頑張らなくてもおいしいとこを掻っ攫っていくことができる人もいるんだろうなとおもうと泣いちゃう。東京という概念が巨大化して人を貪っている。東京って、日本ってこんなに高校生いたんだ、と思う。餌にされてしまうことの恐怖を突きつけられている。だれかの優越感を満たすための餌としてその努力を利用されてしまう未来がみえる、こんなこと言ったらまた考えすぎだってみんなに怒られちゃうけど。風が吹かないとその音がわからない風鈴みたいにわたしのなかのいちばん美しいところも、もしかしたら誰かに傷つけられて大きくその心を揺さぶられるまでわからないのかもしれないなんて気休めにぼんやり考える。夏という言葉が都合よくあちらこちらで使われるようになって、ぜんぶみんな夏のせいにするようになったから、たぶんもうほんとうの夏はもうやってこない。夏は遠くて遠くて悲しいくらいに鮮やかで到底手の届かないモノだと信じていたかった、それが今やだれかの快楽の理由付けにされてしまっているのだからもっと惨め。わたしがこうして夏を文章のネタにしているのと同じくらい惨め。おかあさんが泣いている姿とか勉強を理由にインスタグラムを更新しない友人の笑顔とか彼氏がわたしを抱きしめるときのつよさとか、そういうだれも知らないであろうものの美しさを、わたしだけが一瞬ひらりとわかるとき、そういうのがほんもののしあわせなんだろうと思う。もうあと半年とちょっと経ってしまえばわたしのこれからの人生の枠組みはもうほとんど決まった、という体で毎日がすすんでいく。日本は学歴社会だから大学名は重要だよと声を揃えて言われ続けて、今でもまだその現実を黒く塗りつぶして無かったことにしている。はやくぜんぶ死んじゃえばいい。アーメン。
魔法のトンネル
18歳になりました、という投稿をするつもりだったけれど、合間合間に想いの丈を綴っているうちに月を跨いでしまった。この期に及んで未だ梅雨を引きずっているかんじの毎日で、最後に晴れた日がいつだったかも忘れた。君のいない世界なんて夏休みのない8月のようだ、といつか野田洋次郎が歌っていたのを思い出して現実になりつつある言葉の並びに少しどきりとする。大学受験まであと半年くらい。アルコールでささくれが目立つ指。これから1年後、自分の居場所を全く想像できないことに対して残る不安感。この一年の間でとても大切な人ができて、その人が居るから今年はだれかと祝福メッセージやプレゼントの数を比べて露骨に落ち込むこともなかった。こんなままではいけないと思うけれど、これでもかというほど甘えてしまう。彼から電話がかかってこないまま気がついたら零時、開きっぱなしの参考書。ベッドから机の上の山を見あげる。もう流れるような文章も書けなくなった。ただ、机元を照らすためだけに付けた光が部屋中に行き届きすべてのものを露わにするように、自分のために費やした諦めとかいう努力がいつか私の人生全体を明るく縁取りますように。そう期待することしかできない。
朝、きまってこの時期の朝の。とりわけまぶたが重くて視界がぼやけているとき、雨音と扇風機の回転音の違いを聞き分けられないままなんだかもう一度眠ってしまいたくなる感覚になる。自分の憂鬱な気持ちをすべて代弁してくれているかのように完璧な美しさを崩すことなく泣いてくれる空、ずっと梅雨が好きだった。17歳。強いのか弱いのかわからない外圧をずっと肌身に感じながらも良くここまで頑張れてこれたと思う。強まったり弱まったりを繰り返しながら着実にわたしの内側を蝕んでいくもの。どんな記憶であれ時間が経てば薄れていってしまい、曖昧に濁した言葉でしか文章を綴れない。降って、降って、降りつもってゆくのはけして愛や幸せではなかった。幸せが一方で加速させる理想や願望、それによる劣等感、幸せでなくなる恐怖、あるいは幸福それ自体への疑いも、ぜんぶずっと祈っていればいつか大丈夫になるとおもっていた。そうした形での正しさしか知らなかった。
歳を重ねるにつれて特別なものが増えていくけれど、それらはなにもさいしょから特別だったわけじゃなくて、くるしくなったり嬉しくなったりするたびに複雑に絡まっていたものの辻褄があって少しずつ真っ直ぐな一本の線になっていく感覚に近い。最初はちいさな不幸から始まったことが最後にはたくさんの愛に囲まれて光になっていくと半年前ちょうど失恋したあとに書いた。たぶんきっとそういうことだとおもう。そういうことだとおもいたい。消化しきれない劣等感を抱えながら、それでもそれをだれかの優越感の餌にされてしまうのが気持ち悪くていつも満足げに振る舞っていた。小学6年生の頃、布団に包まって壁に手を当てながら(世界のどこにいても良いから今だけ運命の男の子が壁の向こう側で同じように手を合わせてくれていたらいいのにな、)とか祈っていた。アスファルトに浮かぶ白線が血脈のように都市に光を流し込んでいく、わたしはひとりで遠くまで��れるようになった。
誕生日当日、晴れた土曜日。
だれもわたしのことを知らないということがいちばん幸せだった。
となりには愛おしい恋人がいて、いっしょにタピオカを飲んだり服をみたり歌を歌ったりした。街中ですれ違う人はだれもわたしがブログをやってるなんて思わないし、人生で殆どはじめてに近いことをしているとも思わない。そういうのってとても気持ちが楽で良いなと思った。信頼している人たちに過度に期待をされること、責任を半分こするのに疲れてしまった。一緒に悪者になってほしかった。わたしがなにをしても、それがいちばん正しいことかのように大丈夫だよと諭してくれるだけで、それは救いになれるはずだった。おかあさんに喜んで欲しいから、友達に見限られたくないから、だれにも落胆されたくないから、とかいう言い分を勝手に作って勝手にくるしんでいる。ほんとうは静かでいられる関係性が好きだけれど学校の友人はみんなはしゃぐのが好きだから求められているものをそれらしく纏う。両親は善良な人だけれど時折意味不明な束縛をするので面倒くさい、わたしも普通の日本人の女の子みたいに生きてみたかったと思ってしまうことにすら罪悪感を感じる。信仰というのはとても美しい行為だと思うけれど、本来は人を救うはずであるものが「救われる」「罰せられる」という境界線においてときどき人をひどく苦しめてしまうのでとても扱いにくい。救いを見出すはずの宗教によって苦しめられるのはちがうよ、と友達に言われたことがある。大学生になったらぜったい一人暮らしをしたいとおもった。伸ばせと言われ続けてきた髪も思い切り切りたいし、慎ましいふりをするのもやめたい。わたしほんとうは男の子に抱きしめられたこともあるの。けれどそんなことを言えば両親をがっかりさせてしまうから、遠いところで一人で植物とか猫とかに囲まれてひっそりと生きていたい。
かみさまに対する信仰心が薄れても、小さな嘘に罪悪感を覚えなくなっても、男の子と関係性を持ったことがなかった自分自身を忘れても、文章が書けなくなっても、友達と疎遠になってしまっても、病気で人がたくさん死んでも、普通に生活が続いていくことにときおり悲しくなる。それくらいわたしは案外どうでも良いとおもってることが多いんだと感じてもっと悲しくなる。あっちへいったり、こっちへきたり、あるいは戻ったり、そういうのを繰り返していたら、もう戻れないところまできてしまったみたい。あるかどうかも分からない未来のことや、だれかとその過去を背比べしてそれに一喜一憂していたこと、ぜんぶだいじょうぶになればいいなとおもう。ぜんぶ抱きしめてぜんぶ愛してあげられたらどんなにいいだろうとおもう。わたしには愛しているものが沢山あるし、わたしもだれかにきっと愛されている。最近見かけなかったので死んだのかなと思っていた野良猫を今朝ひさしぶりに見かけて胸がきゅうっとなった。汚いものに沢山触れてきたわたしの手はもう美しい手じゃないけどそんな手のひらの中でも心地良さそうに包まれているちいさなその頭が愛おしくてなんども撫でる。純粋でなくなってしまうのがずっとこわかった。ううん。たぶん純粋だと思われなくなってしまうのがこわかった。
続きを書きたいけどあしたも学校があって、さすがにちょっとねむい。悪者になっても大丈夫だから、わたしはわたしのそばにいるし、君のそばにはわたしの愛してるきみがいるからだいじょうぶ。特定の誰かじゃないよ、みんなが幸せになれますように。
n(atsu)
線路が控えめな緑に縁取られていて夏を感じた。でんしゃがいつもより大きく揺れるな、とおもった。ひさしぶりに乗るから余計にそう感じるのか、ほんとうにいつもより大きく揺れているのかは良くわからなかった。塾へ着いたら体温検査をされた。世の中の非現実味は薄れていくけれど、それでもやっぱりまだどこかふわふわしているかんじがする。ふわふわ、という言葉は抽象度が高くて便利だと思う。白黒はっきりつけることで正義を実感している人間って意外と多いのかもしれないし、わたしも気付いていないだけで実際はそういうところがあるのかもしれない。燕が雛に餌をやっている様子と、健気に咲いている向日葵と、それに加えてマスクの内側の皮膚が熱気を帯びていく感覚。去年、男の子と花火を見に行って、わたしの中での鮮度の高い美しい夏はそこでずっと止まっている、あるいはもうほとんど完結されたようなかんじ。塾が終わってから本屋へ寄ると、同い年くらいの背の高い男の子が絵馬の形をした紙に合格祈願を書いてちいさな箱へ投じていた。わたしも流されてペンと紙を持ったけれど、多神教じゃないんだよなあと思ってやめた。わたしはわたしが信じている神様にもまだこわくて合格できますようになんて言えていない。いつだってこわいものから救ってくれるものが神様なのに、自分勝手に生きていながら窮地に追い込まれたときだけ救いを求めるのは割りが合わないと思う。好きな人と一緒に昼間から眠りたい。神聖な場所で祝福された心を持つ人に祈りを唱えてもらいたい。突然変異で雪が降ってほしい。騒音の全てを吸収して、それで全てなかったことかのように水になって溶けていってしまうの。指輪が欲しい。細いやつ、宝石はなくていいし装飾もなくて良いから。涙を拭う手に宿る愛があれば、だれかにゆるされたという証が指にあれば、虚無感を紛らわせるための画面スクロールも、劣等感を埋めるために耳触りの良い言葉を連ねる必要性も、不確かな焦りも薄まるかもしれない。というのも最近また得体の知れないストレスに悩まされていて、今日もすこしだけ泣いてしまった。すべてあなたの心の持ちようで変わるの、薬はなにも解決してくれないよ、と母にはそう言われて、それでもっとかなしくなった。そういうことじゃないの。模試を受けるにしても勉強した量に等しい成績が出なかったら、とか、到達点は同じでもそこまでの努力の過程に差があるだけで劣等感をかんじてしまう。まいにち頑張りたいのに思うように脳みそとからだが動かなくて悶えている。わたしは自分を高めることで自分は大切に扱われるべき美しい人間なのだという確信が欲しいだけで、それほどまでにきっとわたしの内側にある自分への愛や期待値というのは年齢とともに他人任せになっていって、諦めや、未来の自分の幸せに対する責任を負いきれないという言い訳や、ときおり世界から拒絶をされているかのように感じられた幼い頃の傷ついたこころがぜんぶガチガチに固まったしこりのようなものがずっとあるみたい。もっと自分で自分のことを愛してあげられますように。今、世界ではいろいろなことが起きていて、それに対して声をあげないという選択が道徳的ではないと非難されてしまうことがあるらしいけれど、関心を持たないということもひとつの意味のある心の持ちようだし、それをやさしさと捉える人もいるのに、とてもやりきれない。恋人が「みんなつらいけど、ありじはつらいの」と言ってくれたことがとても救いだった。だれかの不幸と自分の不幸を秤にかけるということにやっぱりわたしはある種の違和感を覚えるし、たとえそこに差があっても自分のことを放棄してまでだれかのために立ち上がることは少しちがうと思う。そうして切り捨てたものが何らかの拍子にいつか今度は自分自身を殺すかもしれないし、自分の身近で大切な人を傷つけるかもしれないし。わたしはわたしを取り巻く世界をたいせつにできたらいいなと思う。足取りが軽くなれば、もっと遠くへといけるでしょう。だいすきなひとが苦しんでいたらすぐに駆けつけられるし、わたしはそういう風に愛される女の子になりたいから沢山のことを頑張っている。月が変わったのでカレンダーをめくったら、「涙は人生のお師匠さん」という言葉の周りにたくさんの滴のイラストが描かれていた。扇風機をつけると、紙がパタパタ揺れる。がんばる。わたしの愛する人たちが沢山愛されますように。
どれほど遠いところに行こうと試みても
どこか気持ちがもやもやしてやりきれなかったので少しばかり走りに行こうと洗面所の前に立ってコンタクトレンズをつける。泣くまいとしていたけれど、使用期限切れだとも知らずにレンズを瞳に上にのせた瞬間、意志とは関係なく勝手になみだがぼろぼろでてきて焦る。ずっと我慢していた涙ももしかしたらそのなかに紛れていたのかもしれない、濡れた睫毛やすこし充血した白目を見るといつもどこかほっとした。
世界は絶えず美しくて、じぶんなんかがその大きな器の中で堂々と情けない顔をしているというのがなんだか滑稽に思えてきた、と昨日は日記に書いたけどやっぱりそう思えない。うまれる、しぬ、という表現がコピーペーストされてできた世界線。どうしてもくるしくなってしまう、くるしいものを見ないようにと目に覆いを被せて生きているからたまに世界を直視したときにあまりの眩しさになにもみえなくなってしまう。
結局のところ、きっとわたしはなににでもなれるし、なににでもなれた。わたしはわたしが望みさえすれば、家をでていくことも、うまれながらにして与えられた名前を捨てることも、今つながりを保っている関係性を断つことも、信仰を捨てることも、自分のからだを誰かに売ることも、求められてそれに応えることも、アカウントを削除することも、つらい勉強に身を投じることなく大学に行くことも、自分自身やそれに関係する人々をきずつけることもできてしまう。その可能性についてぼんやりかんがえていた。
考えてみればあまりにも不安定なわたしは、なににでもなってしまいかねない自分というものとずっと一緒にあるいてきたように思う。自分というものの一部をわざと切り離してあえて失うことを選んだり、あるいは舐められないよう努力をして立派なものに築きあげたりする過程でしか自分が自分であることをたしかめられなかった。欲を我慢しなさい、謙虚な姿勢で生きていきなさい、と幼い頃から教えられてきたことの反動がまさに今起きていてつらい。人間は生まれたままの姿こそもっとも美しい、醜い人間というのはひとりもいなくて、そしてだれもが平等に愛されるに値する、といった程度の言葉ではこの漠然とした不安感は解消されなくなってしまった。
あなたがいちばん大切にしていて、且つあなたをあなたらしくさせているものはなに?という質問をともだちがインスタグラムで公開して回答を募集していた。わたしは今までずっと恋愛をすることでしか自分を保てなかったの、という彼女の文句もまた同様に等しくまぶしいものだということに当人は気付いていないかもしれない。膨大な情報のなかで、なにをほんとうに掬いとるべきなのかわからずにいつまで彷徨い続けるのだろうかという不安を抱えている。たすけてほしい。毎晩、たすけて、たすけて、と寝る前に心の中で念じるようにしていて、そうして眠りにつくとなんだかほんとうにたすかったような感じがする。
というのも、なんとなく、という世界線を生きること自体あまりに物事を都合よく解釈していていらいらするので、とうとうまともに祈ることすらできなくなってしまったのだ。はずかしい。わたしは決して善良な人間ではないのに、善良な人間の中で同じ言葉を唱えていることに一種のはずかしさを覚える。
無題
一年前までは、死ね、クソ、うざ、という言葉にほんとうに値する人間や事物などなくて、物事のすべては捉え方なのだと、主観で世界の全てを決めつけてはいけない、美しくいなければいけない、という考えがあったからわたしはほんとうに一度もそういった言葉を使わなかったし使えなかった。それなのに今や抵抗が少なくなってしまって思いたくなくても大事な人たちにいらっとしたときや精神が弱っているときに反射的に汚い言葉が脳裏に浮かんでしまってやりきれない。過去をふり返るとき、その足跡がどれだけ美しくても、長く歩き続けてきたとしても、結局その先にあるのが地獄だったら意味がないでしょう。
外に出ても風は一切吹いていなかった。頬に染み付いたなみだの生温さは消えず、水面の揺れもしずかだったので川が川じゃなくてアスファルトみたいに冷たく感じられて、音もない夜にわたしは勝手にひとりぽつんと取り残されてる感覚だった。
それでも良いこともあった。このあいだ、雨が降った日にふとした好奇心で自分のうまれた日の天候を調べたら、わたしがうまれたその日も東京では雨が降っていたらしいとわかったこと。た��さんの雨粒のなかにも一粒くらい当時のものも紛れているのかなあ、と思った。たとえ同じ形をしたものが数多くあっても、情報量の多さのなかで下敷きになってしまうようなほんの些細なことでも、わたしはわたしのことを愛してくれているものをがんばって見つけ出したい。そしてそう思っているのと同じくらい、同時に心の奥のほうでは常にだれかに見つけて欲しいと思っている。わたしが失ってしまったわたしの美しさを見つけてほしい。もう誰にも傷付けられないように。もう自分のことを傷つけなくて済むように。愛せますように。
無題
あ〜もうわたしなんも勝てないな〜って思って泣きそう。勝てないものがおおすぎる。受験生なのに自分の欲に打ち勝って勉強に励むことすら怠ってしまって、他人と比べることでしか自分を測れないからだれかが頑張っているすがたをみても素直に応援できない自分がいてくやしい。みんな守りたいものをちゃんと守って、それをつよみにしているのに、わたしはなにかを失うことでしか自分が満たされていたことを実感できなかった。捨ててしまった欠片をひとつひとつ集めようと、かがんで地面を這っている惨めな姿を誰かに見られたらどうしよう。だれよりもきらきらした世界をしっているつもりで、かみさまからも愛されているつもりで、たくさんの人がずっとそばで応援してくれていることに対してそれ相応の結果や愛を返せているつもりだった。だけどぜんぜんそんなことなかった、そんなことなかったのにそれでも絶えず世界も人も優しくて美しくて眩しくて純度が高いので薄汚れた言葉をもってしまったわたしにはもう直視できないんじゃないかと挑戦することすらこわくてできない。わたしの写真や文章がだれかに良い影響を与えていたらそれはうれしいけど、それでわたしだけのものだったわたしの一部が他の誰かのものになってしまうのは少しだけ悔しい。ブルースクリーン越しに奪うこと、奪われることに慣れてしまった。わたしは結局わたしだけみてほしいと思っていて、それがわたしの幼さで弱さなのだと思う。弱さも強さも武器になるうるけど、ほんとうに強い人はちゃんと矛先を向ける対象を選ぶことができるから目の前の道をどんどん拓いていけるけど、弱いままのわたしはずっと自分の胸に矛先を向けているからだめで、自分を窮地に追い込んではじめて大切なものに気がつくことができる。「わたしが失ってしまったものをありじちゃんは大切にしていてすごいと思うし、これからもそれを守り抜いてほしい」とメッセージをいただいたことがあるけど、わたしが彼女の立場だったら同じようなことは決して言えないだろうと思う。きっと、ずるいなあ、と思ってしまう。ずるい。わたしもあなたみたいになりたかった、と。なりたい自分に到達できずに足掻いている途中であたらしい自分が形成されたとして、それはむしろなりたい自分とは真逆な人間なわけだから、その歪さを美しいと褒められても全くうれしいと思えない。やっぱりでも今日だけ美しいといってほしい。今日だけ慰めてほしい。そろそろぴえんって言葉つかっちゃいそう。
愛?
さいきん日常の何気ない瞬間において、いいなあ、とたくさん感じたけどその都度いちいちメモに起こしていないので内容はほとんどわすれた。なのでブログを更新できないし、あと二ヶ月も経たぬうちに十八になってしまうからせめて可愛げのあることなんかを少しくらい書きたかったのに状況が状況なので仕方ない。毎朝オンラインで出席確認があるんだけど昨日は二度寝して出られなかったし、このあいだ試しに大学の過去問を解いたら点数はだめだめだった。一日だけ夜に恋人に電話で弾き語りをしてあげた。ぜんぶ壊れちゃうならさいしょから手を伸ばさなきゃよかったってことを話したら、あのね、ちがうの、持っていたっていう事実がとてもたいせつなの、さいしょから持ってるのと持ってないのじゃちがうでしょ?わかる?と諭された。そうかもしれない。怠惰に怠惰を上書きするように生きている。こめかみに銃口を押し付けられて脅され怯えるようにして、つきまとってくる色々な事実から目を背けている。こんな具合に漠然とした不安感がうんぬんかんぬんとダラダラ書いているけどほんとうはそれなりに幸せで充実した生活をしているからいつかバチが当たってしまいそう。歳上の彼氏と別れた友達の女の子が、今頃煙草でわたしの肝臓ぼろぼろなんだろうなあ、もっと自分のことを大事にしてあげたかった、と裏垢で溢していたけど、きっと彼女にだって彼の影響で自分のモノが形を変えていく過程に幸福を覚えていた瞬間もそれ自体に救われたこともあったんだと思う。ただ薄暗くふちをなぞっていかないと未来への期待値があまりにも高すぎて落とし穴にハマってしまいそうでこわいからみんな可哀想ぶっている。たぶんどこにも事実なんていうものはほんとは存在などしていなくて、みんなが情報を選んだり捨てたりしているだけで、人間が数値にしたり名前をつけたりしながら記録をしているだけで、何もかもを取っ払ったら、あ、でも、そうなったらわたしはどうなっちゃうんだろう、なんてことをずっとぼんやり考えている。二か月くらい前にだいすきな友達といっしょに塾へと向かう道を歩きながら、わたしたち卒業までにいつか絶対この道で泣くと思うって笑いながら話していた。今ごろ存在していたかもしれない日と流していたかもしれない涙とあったかもしれない出逢い。そういうので世界が動いているのかもしれないと思うと心がふにゃあってなって泣きそうになる。この足を踏んでいるところのずっと奥に埋れてしまったいくつもの歴史に救われている。その後、小さなレストランで二人分のサンドイッチを頼んだ。ずっと憧れていた女の子にはやっぱりなれなかった。一度「憧れの女の子のフリをする」アカウントをつくろうとしたけど苦しくなってやめた。新作の化粧品と知恵袋での大学受験生の相談事と参考書のレビュー調べだけでほとんど埋まっている検索履歴欄の隅っこに追いやられてしまったいちばん綺麗なわたしを誰かに拾って欲しかった。少しくらい未来をあきらめても人生は終了しないけど単純にそこでわたしの自己肯定感は終了するし、わたしがいちばん大事にしたかったわたしも死んじゃうから、ねえ、わたしは大好きなみんなのことも自分のことも美しさを表現することもぜんぶあきらめないからみんなもわたしのことあきらめないでってインスタの裏垢に書いたあと、電気を消して寝た。許されない愛だけが輝いている。ずっと輝いている。いつか校庭を一面石灰の白に染めて北国の雪景色みたいにして、雨で偽物の冬が消えてしまう前にわたしたちは濡れながらキスをするの。安っぽい映画みたいに物語の順番をぐちゃぐちゃにして今よりももっときれいなところに走っていきたい。“なにも決定的なことが起きていないようなのに、いつしか死が準備されてしまっている、日常という戦場” において、好きな人にお願いだから死なないで、一人にしないで、と一方的に伝える行為がとても無責任だということだとはわかっているけど、ただ、それがわたしの知っている方法の中でいちばん確実にあなたの心を殺せるものだからゆるしてほしいと思った。しんだら身体の隅々まで洗って、痛かったところを撫でて、さいごにわたしの名前の由来になってい��花の香りを墓石につけてあげる。あなたの歪みにはじめて触れた日、わたしはあなたのいちばん美しいところをみたようなかんじがして、それがとくべつで嬉しかった。まるかったり、とがっていたり、硬かったり、やわらかかったり、ざらざらしてたり、さらさらしてたりするの。生きているだけで美しいという言葉はみんな戯言だと笑って受け流すのに、しぬことになると急になんか真面目な顔をするから��になっちゃうよね。写真を撮ることを知らなかった頃のわたしはたぶんほんとうの写真家だったし、まだロックミュージックを知らなかった頃、わたしのロックスターはずっとわたしでしかなかったし、文学を知らなかった頃に感じていた世界とおなじ色合いの世界をわたしはもう見れない。そういうものだから、もしかしたら死ぬことなんて知らなかった頃、わたしたちもずっと死んでいたのかもしれない。それでたぶん今でもその頃の残像が残ってるのかもしれない。逃げて逃げて逃げた先で待っているから、そこでまた逢えますように。
無題
あこがれている女の子たちがみんな色白で華奢なことにむかついている。だれかを真似して美味しいところだけを盗むことは誰にでも出来るんだけど、でもそうじゃなくて、彼女たちがもっているものは彼女たちにしかもつことを許されていない域にある圧倒的なものだからくやしくて泣いてる。その子たちがフォローしているアカウントを全部フォローしたら同じ世界を見れるかもと思ったけどやめた。きっとわたしよりもいろんなものを見て感じて聞いて愛してたくさん傷ついてきたんだろうなあ、と思う。自分と向き合うのはとてもくるしくて、美しいものに触れることで浮き彫りになる絶望もまたするどくて、それでも躊躇いなく自分の内側にあるものを外にだして整えてまたぐちゃぐちゃにしていくの。そういう工程を何度もじっくりしずかにしてきたのかもしれない。お世辞にも美しいとは言えないものでも、美しい人がすればそれはたちまちに美しくなってしまう。ずるいなあ、十七年かけて見つけたものが諦めとかいう単なる逃げだとしたらやりきれない。頑張れるかなあ、がんばりたいなあ、って言うのたぶん二千回くらい繰り返しているけれど、こんなわたしもすこしずつちゃんと踏み出していて、前に比べたら痩せてメイクもするようになって結構垢抜けたし、何も書けないと言いながら泣き喚いてブログのアカウントを消すこともなくなった。ワンクリックで消えてしまった昔のわたしの言葉には相応の墓場もないけれど、だれかの支えや救いやたのしみになれたことが嬉しい。文章なんて手軽なもので誰でも書けるものだけど、誰でも、の中で、わたしのを読んでくれている人がいるのだという事実がうれしい。きっとでも綺麗事抜きでほんとうはだれでも特別で、特別じゃない人はいないんだろうけど、すべて目に見える数字として統計されてしまう今だからこそ他人からの評価やさまざまな人たちからの好意や自分は愛されているのだという確信の多さがそのひとの輪郭をなぞって、より濃くして、いわゆる個性と呼ばれる類のものを形成していくのかもしれない。くやしいし皮肉だけどそれを掻き分けていくのが、生きるということかもしれないし、あるいは自傷行為なのかもしれないし、わかんないけどわたしだけは自分の味方であれるように努力していけたらと思う。たとえ負け犬でも遠吠えできる余裕と気力があるうちはまだ勝ってる、たぶん
無題
きのう、河原まで自転車で走った。昼間の明るい時間帯に行くのはとても久しぶりだった。最近はストレスで奇行に走る人がいるらしいから夜に外に出るのはやめて、と母に言われた。テレビをつけてもスマートフォンのスクリーンをいくらスクロールしても、そこに有るのは饒舌に討論を繰り返す人間と、それに対する第三者からの警告、といったような感じだし、鬱々としていたのでちょうど良かったかもしれない。運動用にだぼっとしたパーカーを着て、弟のサドルがすこし硬い自転車を借りた。前方から吹いてくる強い風に服がぴたっと身体に張り付くので、はずかしくなってペダルを踏む力を強くする。桜の木はもうどこにも見当たらず、小さな花びらだけがコンクリート上にまばらに散らばっていた。空は青くて、高くて、鳥が群れてそこを飛んでいて、それをわたしが見ていて、だけどわたしのことは誰も知らないの。そしてわたしだって誰のことも知らない。その事実がいちばんやさしくて、それでいていちばん淋しいから美しいと思う。川の水面が光を受けてきらきらと煌めいているのを眺めるのが好き。光りの粒がたくさんあって、見る場所によってそれが大きくなったり小さくなったり近くなったり遠くなったりしてかわいいの。昼間は白く光るのに、夕方になると今度はピンク色になったり朱色になったりするからもっとかわいい。塔屋看板にペンキを塗装する業者の人。頭上を走るモノレール。走る犬。投げられたフリスビー、野球ボール。ふうっと口をすぼめてたんぽぽの綿毛を飛ばす子どもたち。うっすら川のにおいがして、うれしくなって少しのあいだ草原の上に横になった。草ってこんな柔らかいんだって思った。オレンジ色ってこんなにオレンジ色だったんだ、とか、鳥が一斉に空へ飛び立つときにパタパタと羽根の動く音が聞こえて、しゃぼん玉が弾ける瞬間にせっけんの匂いがして、英単語帳をしばらく眺めていたんだけどすぐに閉じて空のずっと奥の方をみてた。いつもはうざったい太陽の残像でさえ愛おしく思えてしまうなあ、どうなるんだろうなあ、これから、って思った。わたしが掬い取っている現実はきっとほんとうの世界のほんの一部でしかないから、救われますようになんて偉そうなことは言えない。だけど、たかが数日間外に出ていなかっただけなのに一人でこんなにも大袈裟に感動している。すこしくらい見返りを求めてもいい気がしてくる。
頭ぐわんぐわんする
現実に翻弄されている人間を嘲笑うかのようにして桜が我関せずと言わんばかりに堂々と咲き誇っているので、なんだかすこしだけ愉快な気持ちになった。白い四角形を顔の表面に貼り付けながら、それでも歩く足を止めない人間の行く末をかんがえると何もかもがいやになってしまうけれど絶望の輪郭をみんなでかじって食べていけば、なんとも名付けようのない不器用な形をした詩のような世界ができあがるのかもしれない。今日くそみたいなじじいがくそみたいな眼差しでこちらをみてきたので睨み返してやったんだけど、どれだけそうして自分の弱さを繕うように強がっていても彼には変わらずに愛するものがあって彼を救いにしている人もたくさんいて、そのことがなんだか、それだけがなんだかそのときのわたしの苛立ちの唯一の誤魔化しだった。だからわたしは彼を刺殺さないし、彼もわたしを殴り倒さない。そういうのって、大事なんだろうなあと思いながら電車の広告の文字を追っている。ちなみになにも頭には入ってこない。あたたかい毛布にくるまっていると誰かに抱きしめられているかんじがするから心地がよくて、すこしだけ唇を尖らせる真似をする。まぶたをあと何回閉じれば。何回綴じれば。いいんですか。コンクリートジャングルと自転車のサドルとスカイツリーの心臓。あ、と思う頃にはもうすでに全てが遅くなっていて後悔をするけど、あ、と再び思うと今度は以前のそれよりもより大きな幸せに満たされていることに気がつく。竹刀を持った少年たちが夜になると川辺に集まっていつもその刀を縦に振っている。わたしはたいして歌を歌うことも上手ではないし、勉強も大してできないし、顔だって凸凹している。けれどそれでも真っ直ぐに生きていけるかな。生きていきたいね。終末感の漂う世界をみることで、わたしは独りですこしだけ安心できた。終りがあることに赦される。本当は衝動のまま洗面所にあるハサミで髪の毛を思い切り切ってみたいし、派手な髪色にして東京の真ん中を歩きたい。それでも晴れることのない憂鬱を自分の中の非道徳的な理想に想いを馳せることで誤魔化してみたり、寂しいと思わなくても好きな人を自分の家に泊めて隣でぴったりからだを重ねながら長い夜を過ごしたい。そういうのをだらだらとしたいだけなのに、そういうのをするのにも勇気や妥協や諦めが必要らしい。がんばるよ。すこしずつ。
無題
まいにち予備校の自習室にいっていたら、自習室でしか勉強したくないからだになった。いままで宗教上の理由で髪の毛を隠してきたけど、大学生になったらボブにして染めて街を堂々と歩いてみたい、し、そうしてみる。たくさんあそびたい、だれになにをどう言われようと自分のしたかったことを一つずつしていきたい。親といっしょに暮らしていたら、わたしの「非」はぜんぶ彼らの責任になってしまうけど(これもちょっとおかしい話だけどそう考えている人は多いみたい)一人で暮らしだとわたしのしたことは全部わたしの責任になるらしいので、最近は常に逃げ出したい。思春期や若さを理由にしてどこか遠くへ逃げてしまうことは何もわるくない。ぜんぜんわるくない。寧ろそうするべきだとも思っている。一度離れ離れになることで改めて気付かされることや見えてくるものなんてたくさんあるし、それに加えて黒猫を相棒に迎えいれることがきまって、その子といっしょにふたりで(猫だから「人」ではないけど)暮らすことが決まったのでどきどきしている。もう失うものはない気がして、でもそれは自分がなにも持っていないからではなくて、幸せなことにたくさんのものを持っているからだということに最近気がつきました。毎日走ろうと思ってる、思ってるというか走っている。たくさんがんばって可愛くなるので、そのときがきたら誰かデートしてね
無題
つまらない文章しか書けなくなった。いや、そんなことはないんだけど、もしかしたら面白い文章を書かなくちゃと思うことがなくなっただけなのかもしれないけど、それでも書かずにはいられないほど心を動かされるものとかそれをさせてしまうくらいにわたしの大切なものをかき乱した嵐のような愛とか、水みたいにさらさらしてる美しい光景の数々とか、光とか風とか、なんかそういうの、そういうのに自分のからだとかこころを預けるのがこわくなってしまった。あっちへいったりこっちへいったり、そうしているうちに自分を見失いそうでこわい。だけど反面��もう自分のことで苦しまなくていいようにいっそのこと自分の存在とは程遠いなにかに染まってしまいたい。自分らしい自分なんて本当は存在しないのだとわかっていながらもそういったくだらない不安感をおぼえてしまう。というのも、たくさんの言葉とか音楽に触れているうちに、どんどん自分が感化に感化を重ねて変わっていっているのが自分でもわかっていて、だからもう昔書いていた文章は書けないし、昔捉えていた景色の感触も思い出せない。わたしが考えていることはすでに誰かが思いついていることで、でもだからといってその価値が下がるとかそういうことではないんだけど、時折それがすごくさみしくなる。なにかを表現することで、表現したくないなにかを誤魔化してきた自分が浮き彫りにされているようでとてもくるしくなる。ほんとうのわたしを認めてほしい、などと思うけど、同時にわたしのなにが貴様にわかるんだ、とも思う。自分のほんとうはどうしたいのかという気持ちをうまく掬いとってあげられないのがくやしい。思春期ってそういうものなのかなあ、こうやってぐるぐる変な渦に巻き込まれて、いつも自分だけど自分ではないなにかとすれすれになりながらもがいている。いちばん近いはずなのに、いちばん掴めない。なのに影みたいにしてどこまでもひっついてくるので厄介で。むかしの自分かもしれないし、認めたくない自分かもしれない。いずれにせよ、世界に翻弄されがちな自分の絶望や幸福を言葉や写真などに起こして大袈裟にしてみせる一連の行為に疲れてしまった。わたしはわたしに自分のことを認めてさせてあげたかったのだと思う。あなたの感じていることは言葉にされるに値することだと、慰めてあげたかったのだと。でも今はこうして文章を書くことで、言葉に残さなかったなにかが消えてしまいそうでこわいと思ってる。写真を撮ることで、写真に残さなかったなにかを裏切るような感じがしてこわい。それともそれはただ口実で、ほんとうはほんとうに一切のことに無関心になってしまったのかなあ。全てのことをどうでもいいと投げやりにしてしまうことで、失うものを少なくしたかったのかもしれない。そうすることがずっと強さだと思ってたけど、今もそう思っているところはあるけど、誰かにわたしのぜんぶを決めて欲しいなと思うけど、でも自分でちゃんとえらんでいきたいね。突き抜け���わたしの弱さを、考えすぎたよという言葉で突き放すひとたちはいたけど、それをわたしのいちばんの強さだと肯定してくれたひとは少なかった。考えすぎてしまうこと一般的にみていいことではないかもしれない。たしかにわたしは考えることで現実から目を背けているし、考えることであたかも自分が真っ当に生きていることを正当化しているし、考えることであなたに連絡したい気持ちやあなたに抱いてほしい気持ちを誤魔化しているけどそれがなんかいいなあっておもう。それがなんか、ちょっと可愛いというか、なんか人間味に溢れて嫌いになれない。ぐだぐだ空白を消費しているうちに、どうにもやりきれなくなって深夜にワンピース一枚でそとへ飛びだしたことがあって、そのとき足のくるぶしから太ももの内側へとひっつく夜の風のつめたさに今も慰められている。変わりたくない、と思うけど変わっていく自分を受け止めてあげられるだけの気持ちの余裕やそのかわりになにかを手放す強さとかそういうのを育てていかなくちゃいけないのだと思う。ちょっとだけかなしいけど、もしかしたらそれができた頃には、また遠い昔に出会えていた感動にまたはじめて「あたらしく」出会えるかもしれないと思うとちょっと頑張ってみようという気持ちになる。長々書いたけど自分でも一貫性がないことにくすりとしてしまう。ただの自分語り、あとでたぶん消しちゃうのでこれを読めた人はラッキー。あしたいいことがあるかもしれないね。
無題
ふわふわと遠いどこかを彷徨っているかんじで、それがちょっとだけ気持ち良かったり、気持ち悪かったり、こわかったり、かなしかったりした。一日中そんな調子だったのでひどくつかれた。わけわからないウイルスのせいで色々な部活の大会や練習が取りやめになった。期末試験もなくなって、これから空白の一か月間。放課後あちこちからだれかのすすり泣きとそれを優しく諭す声がきこえてきて、わたしは失うものなどなにもないのに、なにかを失ったような気分で、これを書いている今でさえ少し泣きそうで指が震えている。頑張って頑張ってさいごまで努力を続けてきたのに、こんなにも呆気なく終わってしまったことが悲しい。このままドミノ倒しみたいにたくさんの報道が、たくさんのだれかの涙が、自分の知らないところで募り続けていくことをかんがえただけでなんだか胸が空っぽになる。大した努力をしていないわたしが悲しむようなことでもないのかもしれないけど、それでもわたしは努力をしている友達の姿がだいすきだし、みんなの泣いている姿をみるのがつらかった。反面、涙を流せるほどの熱量をなにかに注いだ覚えもないことが余計にこころを空っぽにさせた。すこしだけ、この、世界がゆるやかにくずれていく様子に好奇心を覚えて胸が高鳴った瞬間もあったけど、やっぱりもっと美しいのがいいね。やさしいほうがいい。さいきん文章書いてなさすぎていかにも日記みたいな日記になりました。ぜんぶ大丈夫になりますように。
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まず僕のケースは痴漢の冤罪誤認 電車痴漢や当日現行犯とかではなく、僕の生活域で起きた路上痴漢が対象で、たしか実際に事件が起きてから僕が逮捕されるまで半年?ぐらい経過していたと思う 朝方いきなり家に警察がきて、逮捕状がでているからと連れて行かれる、パソコンとかスマホを全部押収される そこから取り調べには48時間っていう時間制限があって、この間はずっと警察署で身柄を拘束されるの 一通り取り調べを受けたら送致っていうのがあって検察に連れて行かれたはず、でここから勾留決まるまで24時間だから この時点でほぼ3日間ずーっと監禁されるわけ でもって検察が、こいつやっぱ間違いなく怪しいから勾留して取り調べ続行決定ねってなると本格的に勾留開始 多分このタイミングかその前の段階かなあ?色々指紋取ったり全裸でボディチェックなんかをされる この辺は罪が確定しているとかそういうのに関係なく逮捕されて勾留されるって時点でやられるぞ んで勾留期限って基本10日間、延長最大で20日間なんだけど 冤罪とか誤認逮捕の場合は当たり前だけれども証拠がまずでてこない(例えば日本で痴漢の場合DNA検査が超絶精度が高いらしくて、やっていたらほぼDNA検査で確定するらしい※とあとで調べた)ので意地でも最大延長で自白を取ろうとしてくる 20日の期間で、3日に1度ぐらいは1時間2時間の取り調べがあってその度に手錠で繋がれて移動、警察と検察でそれぞれ別々に取り調べがあるけど回数は圧倒的に警察取り調べが多め たぶん検察は管轄の関係で超絶忙しいから基本は指示された所管の警察が主体でやるんだと思うね 勾留中ってのはかなりしんどくて、基本的に檻の中でただいるだけの状態 外から差し入れとか��ない場合は貸与されるボロボロの本を読んだり腕立てしたり檻の中歩いたりするだけ、しゃべるのは厳禁だから声の出し方を忘れる 風呂はたしか5日に1度、体中が痒くてたまらなくなるし、ギトギトのボロボロ 取り調べはそうね、基本的に警察取り調べの場合だと自分の言ったこと行ったことはほぼほぼ全部否定の言葉を浴びせかけられるって感じ 逆に検察の取り調べはめちゃ淡々としていて事実に基づいて検察はこっちが言ったことをただメモしたり質問を返してきたりするだけ 周囲に対しても結構ひどくて、当時事情聴取を受けた弊社の社長や取締役は「絶対こいつです、俺の警察人生かけてます、100%有罪にします」とまで言われて「俺たちですらお前と警察のどっちを信じるか揺らいだ」と酒の席で話してくれた これで面会で周囲から説得されて自白ってパターンもあるみたい こういう取調室以外での盤外戦術も使うんで、よほど周囲からの信頼が厚かったり自分自身を強く持てる人でないと実際にはやっていなくても苦しくて自白してしまうのはしょうがない部分もあるのかもね と、当時の弁護士からも話を受けながら思った 正直周りから信じてもらえないつらさは相当だろうと思う これらを20日間耐えきった場合に限り、不起訴で留置から解放されるっていう感じ 勾留中の保証は当然ないし、押収された品も全部自分で持って帰らなきゃいけない 出るその時まで警察からは「俺はお前が犯人だって諦めてねえからな、将来どんだけ時間掛けても絶対ぶち込むから覚悟しとけ」とも言われる これが誤認逮捕、冤罪逮捕された人間の現実 こういうリスクは、ただ日常生活を営んでいるだけで起こりうる 正直ほぼ運なので諦めて欲しい
Xユーザーのはいど_鈴木智洋@紫陽花さん
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題詠100首 2024
「短歌は奴隷の韻律」と喝破した小野十三郎の短歌否定論を読んだあとで、それでもここに戻ってきてしまうのは、やはりこの詩型が好きだからなのかもしれない。
五十嵐きよみさん主宰の「題詠100首」に参加しました。ありがとうございました
2024-001:言 言ひかけたそのくちびるをくちびるでふさげば夜はすみれのにほひ
2024-002:置 置く露の消ぬべきものと思へどもなほなつかしき鬢のほつれ毛
2024-003:果 白鳥のゆくへ知らずもさびしさの果てなんくにへ飛び去りぬらむ
2024-004:吸 くちづけは甘き陶酔蜜を吸ふみつばちににて飽くことのなき
2024-005:大切 大切なものこそ目にはさやかなれこの目この肩このふくらはぎ
2024-006:差 差しみづするやうにして息をつぐ逢瀬のまへの胸の高鳴り
2024-007:拭 足拭ふそのくるぶしの白さゆゑねむれぬ夜をすぐしてけりな
2024-008:すっかり もうすっかり秋なのですね江ノ電に待ち合はすれば日影のながく
2024-009:可 不可分のふたりなりけりかんづめの鰯のやうに身を寄せあつて
2024-010:携 天の川白しと言ひて仰ぎみつ手を携へて川わたるとき
2024-011:記 ツンドクをツンドラと読みまちがへてガリア戦記に雪のふりつむ
2024-012:ショック あの夏の藤の木かげをおもひいづルドルフ・ショックのあまき歌ごゑ
2024-013:屈 身を屈め砂に字を書く主イエスは赦したまふやこのふかなさけ
2024-014:外国 マラケシュへ脱出したしサフランとなつめの香る外国(とつくに)の果て
2024-015:見 あひ見てののちのおもひはすみれいろ日の出のまへのひさかたの空
2024-016:叡 あさぼらけ比叡のやまにたつ霧のふかくぞひとを思ひそめてし
2024-017:いとこ 豆好きの子の記念日に���くりおくかぼちやとあづきいとこ煮にして
2024-018:窮 窮鼠にも朝は来るらし鎧戸のすきまより洩るひかりひとすぢ
2024-019:高 抱きあげて高いたかいをするたびにはじけるやうにわらひたりけり
2024-020:夢中 青春は夢中のうちにすぎさりぬめざめていまは白き秋風
2024-021:腰 腰骨の上に手をおき抱きよせる サルサのリズム 波うつ体
2024-022:シェア イヤフォンをシェアしてバッハ聴きをりぬ予定日すぎて子を待ちながら
2024-023:曳 ひかり曳くものこそなべてかなしけれ流るる星もほたるのむれも
2024-024:裏側 いかにせんうかがひしれぬものありて人のこころは月の裏側
2024-025:散 知られじな夜もすがら吹く木枯らしに散るもみぢ葉のつもる思ひを
2024-026:頁 世界史の頁を閉ぢて夢見をり講義のをはりとこの世のをはり
2024-027:おでん 二日めのおでんのやうにしみてくるやさしく気づかふあなたのことば
2024-028:辞 言霊の幸ふ国に聞き飽きる 美辞も麗句も誹謗も揶揄も
2024-029:金曜 泣きぼくろつついておこすとなりの子金曜五限睡魔のきはみ
2024-030:丈 つり革にとどく背丈となりし子の腋窩の白く夏さりにけり
2024-031:けじめ ひるよるのけじめもつかぬ薄明かりいのちの果てのけしきとぞ見る
2024-032:織 経糸も緯糸もなき鳥たちの声の織りもの聞けども飽かぬ
2024-033:制 制限字数こえてあふるるわが思ひたぎつ早瀬となりにけるかも
2024-034:感想 「感想を十四字以内で述べなさい」「あいたいときにあなたはいない」
2024-035:台 灯台のやうに照らせよぬばたまの無明の闇におよぐこの身を
2024-036:拙 目をとぢてなにおもふらん古拙なる笑みをうかぶる半跏思惟像
2024-037:ゴジラ 清涼水ささげまつらん着ぐるみをぬいでくつろぐゴジラのひとに
2024-038:点 夕されば宵宮に灯の点されて稲穂をわたる風かぐはしき
2024-039:セブン 響きあふセブンスコードやはらかくスイスロマンドかんげんがくだん
2024-040:罪 罪深きものと知りつつやめられぬ午前零時のキッシュロレーヌ
2024-041:田畑 とり入れををへし田畑に雀らのさわぐを聞けば秋更けにけり
2024-042:耐 陣痛に耐ふるつまの手にぎりをり痛みを分かつすべあらなくに
2024-043:虫 別れきて秋の夜長をなきとほす虫の息にもなりにけるかな
2024-044:やきもち 黒い怒りもしづまるでせうやきもちにきなこまぶして頬張るならば
2024-045:桁 花ごろも衣桁にかけて待ち遠し色とりどりに咲きみつる春
2024-046:翻訳 ふさふさのしつぽを立ててあゆみ去るねこのことばの翻訳もがな
2024-047:接 おたがひの足音のみを聞いてをり話の接ぎ穂見つからぬまま
2024-048:紐 「結んでよ後ろの紐を」あらはなる背中見せつつ言ひたまひける
2024-049:コロナ かろやかに走り抜けたり太陽のコロナのやうに髪なびかせて
2024-050:倍 この仕打ち受けても七の七十倍赦しなさいと命ぜらるるや
2024-051:齢 少女らのもはや倦みたる遊具あり遊具にもまた適齢期あり
2024-052:圧力 ゆつくりと圧力かけて皺のばすアイロン台に湯気は立ちつつ
2024-053:柄 春の夢見させてください花柄のスカートのうへに膝まくらして
2024-054:朧 朧なる記憶の底にきこゆなり赤子のわれを呼ぶ祖母のこゑ
2024-055:データ データなぞ改竄するのが前提といふひとあれば美しくない国
2024-056:紋 わがうたにいまだ紋章なきことも恥ぢずこよひも豆腐が旨い
2024-057:抑 「好きといふきもちは抑へられなくて」読みかへす午後ひざしうつろに
2024-058:反対 環状線反対まはりに乗せられてはじまりしわが大阪時代
2024-059:稿 ブルックナー第八初稿で祝ひたり生誕二百周年の宵
2024-060:ユーロ ふらんすはあまりに遠し「赤と黒」原書にはがすユーロの値札
2024-061:老 生ましめしのちのよふけのしづもりに老助産師のたばこくゆらす
2024-062:嘘つき どうせならうつとりさせて狂はせる目覚ましい嘘つきなさいませ
2024-063:写 ちちははの結婚写真色あせてアルバム白く夏は来たりぬ
2024-064:素敵 はにかんでものいふときの片頬にゑくぼをきざむ笑顔が素敵
2024-065:家 家ひとつこぼちて三つ家を建つなんのふしぎもなしとはいへど
2024-066:しかし 焼き魚ほぐしつついふもしかしてわたし妊娠してゐるかしら
2024-067:許 胸許にきつつなれにしスカーフあり柩のひとの息あるごとく
2024-068:蓋 きみがため抜山蓋世のますらをも恋のとりことなりにけらしな
2024-069:ポテト ベークドポテトふたつにわればふうはりと湯気立ちのぼるバター落して
2024-070:乱 黒髪の乱れも知らずうちふして幾何証明にゆきなやむ吾子
2024-071:材料 材料はグラム単位ではかりませう恋の女神にささぐるお菓子
2024-072:没 ひそやかにゐなくなりたし没年齢しられぬままに墓標もなしに
2024-073:提 下駄ならしなつまつりよりかへりきぬゆかたの子らは金魚を提げて
2024-074:うかつ 「もうすこし一緒にゐたいな」うかつにもつぶやきしゆゑ底なしの沼
2024-075:埒 ひとり舞ふほかにすべなしもろびとの大縄跳びの埒外なれば
2024-076:第 しんしんと肺蒼きまでしみとほるかなしみふかき第二楽章
2024-077:オルガン オルガンの裏にひかへてふいご踏み風を送りし労苦を思ふ
2024-078:杯 願はくはおなじ杯よりのみほさん媚薬なりとも毒薬なりとも
2024-079:遺 「きらひなのさういふところ」といはれたり不貞寝して聞く遺愛寺の鐘
2024-080:なかば ランウェイに踏みだすやうなあひびきはのぞみとおそれ相なかばして
2024-081:蓮 さきゆきは見通さずともしろたへの酢蓮を食めばこころはなやぐ
2024-082:統一 姿見のまへでくるりとひとまはり「青で統一秋色コーデ」
2024-083:楼 春高楼の花のうたげはまぼろしか廃墟の城を照らす月かげ
2024-084:脱 管弦のとよもすホール脱けだせばしんとしづもる明きフォアイエ
2024-085:ブレーキ ブレーキのきかぬくるまかすこしづつあなたの方にかたむくこころ
2024-086:冥 冥府よりプロセルピナはもどりたり野の緑もえ春のおとづれ
2024-087:華やか 華やかに開幕ベルは鳴りしかどせりふおぼえずお化粧もまだ
2024-088:候 姸を競ふ花嫁候補に目もくれず選びたまふは桐壺の姫
2024-089:亀 わたつみの底の浄土の住みごこちいかにと問ひぬ青海亀に
2024-090:苗 十年後ジャスミンティーの再会は苗字かはりて人の子の母
2024-091:喪 青き花好みたまひしひとなれば青き旗もて喪章となしつ
2024-092:休日 窓ごしに別れを告げる新幹線休日なんてあつといふ間ね
2024-093:蜜 乳と蜜ながるるところといはれたるカナンの地いま血潮ながるる
2024-094:ニット 置きわすれられしニットのセーターに顔うづむればにほひなつかし
2024-095:祈 祈るやうに手をあはせたりめづらしき蝶見つけしと馳せきたりけり
2024-096:献 妻あての訳者の献辞見返しにあり「罪と罰」古書あがなへば
2024-097:たくさん ひとつぶのあかい木の実をかみしめるあしたまたたくさんとぶために
2024-098:格 格変化となへつつ夜ぞふけにけるロシヤ語講師の赤き唇
2024-099:注 ちらぬまま朽ち果ててゆくあぢさゐのはなのをはりにふり注ぐ雨
2024-100:思 さめやらぬ夢のほとりに置く露のかわくまもなくもの思ふころ
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<北海道> 函館市、小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、赤平市、紋別市、士別市、三笠市、根室市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、登別市、伊達市、北斗市、当別町、新篠津村、松前町、福島町、知内町、木古内町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町、島牧村、寿都町、黒松内町、京極町、共和町、岩内町、泊村、神恵内村、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、沼田町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、上富良野町、和寒町、剣淵町、美深町、音威子府村、幌加内町、増毛町、小平町、苫前町、羽幌町、遠別町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、豊富町、利尻町、美幌町、津別町、清里町、小清水町、訓子府町、佐呂間町、遠軽町、湧別町、滝上町、西興部村、雄武町、大空町、豊浦町、白老町、洞爺湖町、むかわ町、日高町、平取町、浦河町、様似町、えりも町、新ひだか町、士幌町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、浦幌町、釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、白糠町、羅臼町 <青森県> 青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、十和田市、むつ市、つがる市、平川市、平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、鰺ヶ沢町、深浦町、藤崎町、大鰐町、板柳町、鶴田町、中泊町、野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村 <岩手県> 宮古市、大船渡市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、八幡平市、奥州市、雫石町、葛巻町、岩手町、西和賀町、平泉町、住田町、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、洋野町、一戸町 <宮城県> 石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、登米市、栗原市、蔵王町、七ヶ宿町、村田町、川崎町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、大郷町、色麻町、加美町、涌谷町、女川町、南三陸町 <秋田県> 能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、北秋田市、にかほ市、仙北市、小坂町、上小阿仁村、藤里町、三種町、八峰町、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村、美郷町、羽後町、東成瀬村 <山形県> 鶴岡市、酒田市、新庄市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、庄内町、遊佐町 <福島県> 会津若松市、白��市、喜多方市、二本松市、田村市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、猪苗代町、会津坂下町、三島町、金山町、会津美里町、泉崎村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町 <茨城県> 日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、潮来市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、鉾田市、城里町、大子町、美浦村、河内町、八千代町、五霞町、利根町 <栃木県> 日光市、矢板市、那須烏山市、益子町、茂木町、市貝町、塩谷町、那珂川町 <群馬県> 桐生市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、甘楽町、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、片品村、みなかみ町、玉村町、板倉町 <埼玉県> 行田市、秩父市、越生町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、神川町、寄居町、松伏町 <千葉県> 銚子市、勝浦市、富津市、八街市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、神崎町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 <東京都> 檜原村、奥多摩町 <神奈川県> 三浦市、中井町、山北町、箱根町、真鶴町、湯河原町 <新潟県> 小千谷市、加茂市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、阿賀野市、佐渡市、魚沼市、胎内市、田上町、阿賀町、出雲崎町、湯沢町、津南町、関川村、粟島浦村 <山梨県> 都留市、大月市、韮崎市、上野原市、甲州市、早川町、身延町、南部町、富士川町、道志村、西桂町 <長野県> 大町市、飯山市、小海町、佐久穂町、立科町、長和町、阿南町、阿智村、平谷村、天龍村、上松町、南木曽町、王滝村、大桑村、木曽町、生坂村、筑北村、小谷村、坂城町、高山村、山ノ内町、木島平村、信濃町、小川村、飯綱町、栄村 <静岡県> 熱海市、下田市、伊豆市、御前崎市、牧之原市、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、川根本町 <愛知県> 津島市、新城市、南知多町、美浜町、設楽町、東栄町、豊根村 <三重県> 尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大台町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町 <富山県> 氷見市、南砺市、上市町、入善町、朝日町 <石川県> 七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、穴水町、能登町 <福井県> 大野市、勝山市、あわら市、池田町、南越前町、越前町、高浜町、若狭町 <岐阜県> 美濃市、瑞浪市、恵那市、山県市、飛騨市、郡上市、下呂市、海津市、養老町、関ケ原町、揖斐川町、池田町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村 <滋賀県> 高島市、甲良町 <京都府> 宮津市、京丹後市、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、与謝野町 <大阪府> 富田林市、河内長野市、柏原市、門真市、泉南市、阪南市、豊能町、能勢町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村 <兵庫県> 洲本市、西脇市、加西市、養父市、朝来市、宍粟市、多可町、市川町、神河町、上郡町、佐用町、香美町、新温泉町 <奈良県> 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、山添村、安堵町、三宅町、曽爾村、御杖村、高取町、上牧町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村 <和歌山県> 海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、湯浅町、広川町、美浜町、由良町、みなべ町、日高川町、白浜町、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町 <鳥取県> 岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、大山町、日南町、日野町、江府町 <島根県> 雲南市、奥出雲町、津和野町、隠岐の島町 <岡山県> 玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、新見市、備前市、真庭市、美作市、久米南町、吉備中央町 <広島県> 竹原市、府中市、安芸高田市、江田島市、安芸太田町、神石高原町 <山口県> 萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 <徳島県> 鳴門市、小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦町、佐那河内村、神山町、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町、上板町、つるぎ町、東みよし町 <香川県> さぬき市、東かがわ市、土庄町、琴平町 <愛媛県> 宇和島市、八幡浜市、大洲市、四国中央市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町 <高知県> 室戸市、安芸市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、本山町、大豊町、いの町、仁淀川町、中土佐町、佐川町、越知町、檮原町、日高村、津野町、四万十町、大月町、三原村、黒潮町 <福岡県> 嘉麻市、小竹町、鞍手町、東峰村、添田町、川崎町、みやこ町、築上町 <佐賀県> 多久市、玄海町、大町町、白石町、太良町 <長崎県> 平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、小値賀町、新上五島町 <熊本県> 水俣市、上天草市、天草市、美里町、和水町、小国町、産山村、高森町、山都町、氷川町、芦北町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、球磨村、苓北町 <大分県> 佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、杵築市、豊後大野市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町 <宮崎県> 串間市、えびの市、高原町、国富町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町 <鹿児島県> 枕崎市、阿久根市、西之表市、垂水市、曽於市、南九州市、三島村、さつま町、湧水町、錦江町、南大隅町、肝付町、大和村、喜界町、天城町
「消滅可能性」744自治体 人口戦略会議 239自治体が脱却 / 日本農業新聞
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オーダーメイドワンピースのご紹介です。
2018年 S/S collection『オロフレ峠 I.C』発表の天使ワンピースの形を元に、オーダー者様のボディラインに合わせてパターンを制作しました。
オーダー者様の好きな映画や好きな色などをお伺いし、普段の着こなしを参考にデザインしました。
蝶々の群らがる幻想的なスカーフを中心に、“控えめにラブリーで上質”をキーワードに構成しました。
オーダー者様と一緒に選んだ生地である、花柄、リボン柄、ドット模様、明るい暖色の生地、オーガンジーなどの繊細で軽くてさらさらの生地などを組み合わせました。
攻めモード要素🕶️として背中が一部透けるようになっています。
左右の肩に刺繍。
お薬屋さんであるオーダー者様。
人を癒すお仕事をされていて優しい雰囲気のオーダー者様へ、薬草、ハーブであるラベンダーを刺繍しました。
上品で格調高い雰囲気のオーダー者様ですが一緒に制作を進めていくと胸に秘めた可愛らしさ、スイートな熱量が制作物から溢れ出てきて不思議な体験でした。
自分の発想の引き出しにない色合わせ、生地選びだったので、今までの活動の類型を破るオーダーメイドの奥深さ、濃厚さを改めて実感する豊かな制作体験でした。感動🥹
ファンタスティックな体験をありがとうございました🪻
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【Hi-Fi Rush/卡尔×阿茶/羽甘茶】Troublemaker
喝酒游戏 然后涩涩
俩人感情急剧升温中
酒保服卡尔应该挺帅的
————————
于是,在阿茶的正义检举和寇西嘉的妥善处理以及范德雷秉承的对员工的人道主义关怀的理念下,卡尔·范德雷获得了新的身份:范德雷公司内部酒吧的运营负责人。
说是运营,其实工作就是点单和调酒而已。而且说酒吧也不是酒吧,就是在餐厅的饮料台那里可以点酒,但含酒精的饮料都只有周五和周六晚上才供应。这些阿茶都是听卡尔说的。他看卡尔说这话时搓手柄的手指运动得飞快,凑过去看他屏幕上的画面。主角血条归零的一瞬间阿茶没忍住笑出了声,抬头就看到卡尔嘴角习惯性地向下撇并摆出了那个无奈又带着点恼火的表情。
“怒火发泄完了吗?”阿茶问的当然是他受罚的事情。
“没,更憋屈了。你推荐的游戏怎么都是这种。”显然是卡尔在转移话题。
“还好吧,我看你搓招式挺熟练了。”于是阿茶选择先答非所问,“我其实挺奇怪你居然不太会玩动作游戏。”
“因为某人说要联机打怪物才开始尝试的。你自己看看库存吧,已经被污染成这样了。”阿茶看了看卡尔手指着的方向,占大部分栏位的是建筑类游戏,某些模拟游戏穿插其中,然后就是阿茶推给他的动作类。
“也没很奇怪啊,挺丰富嘛。”“……反正今晚你得补偿我。”阿茶这才又看了看卡尔的表情,但又看不出啥变化,还是那个透着点愠怒的下撇嘴角和青色眼睛,只是微微眯了起来。
“不行,上周和这周加起来做了太多次了,好累。”阿茶说的是真实感受。虽然上周五的约会那次是因为真心喜欢,但每一次做完第二天起来嗓子都是沙哑的,再一回想在床上讲过的那些话(好羞耻……快忘掉),真心希望别哪天在演出中途出岔子,出了丑闻的话,营销部那些机器人同事能在出公关文之前先用嘴炮给他撕碎。蜜摩沙更不用说了,她会狠狠嘲笑他,然后把表演顺理成章变成她的。
但卡尔用一句话把他的话堵了回去:“我可没说要怎么补偿。你陪我玩游戏也是补偿的一种。”然后阿茶分明看到了他挑嘴笑了起来,语气仍然是充满嘲讽:“怎么,大明星见到男朋友就满脑子只剩下色情的事了?”
“……”阿茶在考虑是否要重新评估一下卡尔的脾气。而且明明是卡尔异常主动地贴过来,要么又亲又抱,答应了以后他的手还要到处乱摸(他现在为什么那么喜欢摸我的脚啊?!),要么就是用一种平静表情上的透露着渴望的眼神盯着他(虽然在外人看来大概只是对视而已,但阿茶能看得出那眼神有多火热),一直盯到阿茶完全受不了那目光,回应他以后他才嘴角微微上扬一下表示开心。这颠倒黑白的能力简直强悍。阿茶想起了之前小薄荷在历史馆发脾气的事情,现在他多少理解了她了。看来我谈了个不得了的男人。但现在阿茶实际在做的只是瞪着卡尔而已。
“我陪你玩儿几局就是了。”阿茶最后还是拿起了手柄,身体有意和卡尔拉开了点距离。再贴近他搞不好又要找借口上床做。阿茶得承认跟卡尔上床是很舒服,但问题是,一点儿都不轻松,完全是体力活动(除了卡尔主导的时候,阿茶可以等着他动就行了)。一周一两次还好,多了以后腰和腿都受不了。(虽然有时候也忍不住很想和卡尔一直做到爽,毕竟是成年人!)
专注于游戏操作的阿茶在卡尔第五次自称“不小心”地把镐头挥到他操控的角色身上并把血打到只剩一半以后还是忍不住回头,看看正在盯着屏幕摁手柄的卡尔,抿了抿嘴试探他:“你今天怎么回事?”
“嗯?”卡尔转头对他摆出一副无辜的样子,虽然看上去完全就是面无表情而已,但搭配上那个微妙的语气就是给他这种感觉。阿茶把脑袋歪向一边试图看出卡尔的想法,但卡尔不为所动,就这么看着他。但毕竟读懂别人的情绪其实并不算是阿茶的优势,就算面对男朋友。
于是他开门见山:“你刚刚的操作。太奇怪了,感觉你今天完全不在状态。”
“我紧张。”卡尔面无表情平淡回答。阿茶皱着眉,不确定自己要不要主动贴上去用亲昵的类似于安抚的行动迫使卡尔开口说出真话。考虑到第二天是周五,晚上还有个不小的表演(时间表真的好满……好累!想休假!),阿茶只是微微抿了一下嘴唇,接着问:“为新工作紧张吗?”
“酒精可是很危险的东西。”卡尔说完这话就转回去接着打游戏了,留下仍然一头雾水的阿茶,思考他到底是出于什么心态才说这么一句莫名其妙的话。
好吧,看来今晚他不打算告诉我什么了。阿茶在带着满满一背包资源回到游戏里的小屋时默默思考卡尔为什么这么沉迷于做爱。按理说卡尔这个年龄的男人已经对性的兴趣非常弱了才对,而以阿茶的年龄反而更应该像是对性比较狂热的那个。然而在他们两人中间,情况刚���完全相反。阿茶没敢找CNMN检查自己是否真的性冷淡(毕竟每次上床都被卡尔弄得忍不住说些奇怪的话……),当然也没告诉朋友们自己的身体情况(毕竟这算耍流氓吧!谁没事聊下半身的事情啊!)。可放他这样自己搞,好像又会惹麻烦……
阿茶觉得自己要做好准备来解决问题,与此同时也开始思索自己是不是把卡尔惯得有点过头了。可是无缘无故的,不可以打人。卡尔相比起当范德雷总裁的时候又确实收敛了很多。但又不能太怀柔了,卡尔这人记吃不记打,而且万一把自己搭进去就南辕北辙了(而且有时候卡尔很像只大猫咪,虽然这只猫咪眼睛不大而且喜欢狗。但他那个满溢着“喜欢你”的眼神配上一张英俊的脸上的平稳表情实在是让人遭不住)。
在搭完最后一个建筑方块后阿茶伸了个大懒腰,看了看时间:“唔,都这个点了……”“你直接睡在我这里吗?”阿茶分明听出了卡尔语气里的些许轻快(比起他平常的样子确实相当明显),但最后他只是看着卡尔点了点头。洗完澡躺在被窝里跟卡尔抱成一团的时候阿茶才确信了卡尔真的没有别的心思,于是在卡尔睡着之前他撩起了卡尔的刘海,在卡尔微睁眼时往他额头上落下了一个吻:“晚安,男朋友卡尔。”在看到卡尔闭着眼微微上扬嘴角的表情后一会儿就困得失去了意识。
表演结束后阿茶在后台收拾好东西就出了表演场地。虽然比不上之前那几个大型演出,不过也足够让他迫不及待想跑去餐厅点杯冷饮感受一下糖分带来的满足感,不论是身体上的还是情绪上的。看到餐厅饮料台那边新摆上的吧台才反应过来之前的餐厅装修原来是在加装这个。虽然整体布局其实没变化。阿茶看看站在点单机后玩手机的卡尔,喊了他一声让他看了过来。
“怎么了阿茶,要点什么?”卡尔撑着吧台问他。这样倒有点酒吧的氛围感,有可能是因为卡尔身上的酒保服,也有可能是因为灯光比较昏暗。现在餐厅用的那些吊灯都是只有中间一道很弱的透着暖黄色的光,射向周围的玻璃柱再向四周反射。灯光打在卡尔的脸上衬着他硬朗的脸部线条,也照着他眼底宁静的薄荷色。阿茶坐在了能正对着卡尔的吧台椅上,撑着脸和他对视:“来杯奶昔,要加橙汁那种。”
“不喝点酒?”卡尔稍微往一旁偏了点头,阿茶不确定卡尔这是不是在学他的习惯,但他还是老实回答道:“我不是很喜欢喝酒。不太习惯那个味道。”
“懂了,小孩饮料一份。你应该学学品酒,亲爱的,成年人都要学的一课。”卡尔说完这话还顺带抬手摸了把阿茶的头发才转身去调配区。阿茶极为在意他说“小孩”时候的玩味语气,但看卡尔认真操作调酒仪器的样子,他埋着头干脆在吧台处玩起手机,压根没注意卡尔刚刚没有往点单机上按东西。
小薄荷在两分钟前发消息问他要不要试一试酒吧里的新品饮料,于是阿茶答复她:“我已经在酒吧这儿了,你们都过来吧。”群里的几个表情包和CNMN往自己脸上画哭脸的自拍照让阿茶没忍住笑出声,直到“啪嗒”一声拍在桌子上时他才抬起头,卡尔握着杯奶昔看着他,刘海多少遮挡了点他的眼神:“喝吧,看你渴的。”
“唔,谢谢。”阿茶习惯地对他微笑,看到卡尔嘴角挑起来又下去以后接着放心和朋友们互相飙表情包。奶昔的甜度和口感还不错,看来卡尔的服务态度日渐端正了,挺好。寇西嘉好像说过他如果表现良好的话可以被允许在一定时间内出范德雷园区,也就是说卡尔多少有了更多的人身自由。看吧,努力工作还是有效果的。
话虽如此,阿茶自己还是很喜欢休假。毕竟摸鱼真的很爽,听同事们的闲聊也挺有意思的。而且卡尔和他聊天的时候慢慢会发一些可爱的表情了,虽然一看就是到处乱存的,有些还是直接从阿茶这里偷来的,但这样摸鱼聊天多少更有点意思。晃着腿差点踢到吧台的木质柜壁时阿茶听到身后传来小薄荷的招呼声,转头和朋友们都打了招呼后小薄荷坐在了他左边,因为中间有台点单机,所以是离他稍远的位置。寇西嘉坐在小薄荷的左边。马卡龙的声音从他右边邻座传了过来:“卡尔的饮料,嗯,感觉怎样?”
“最近的都挺好的吧,好像。至少我喝的这杯没问题。”毕竟不知道别人在卡尔这边喝到的是不是下单的东西,不过小薄荷也中肯地答复马卡龙他最近态度还算端正,“至少不会再往美式咖啡里加糖。”她说完这话以后寇西嘉接着补充:“还会往咖啡上做拉花了,水平还不错。”
“那太好了,我可以放心点单了。”但马卡龙招呼卡尔过来得到的是一个明显不耐烦的表情:“酒,茶,咖啡,自己选,我这边单子多。”
“呃……”“卡尔,”阿茶对他皱眉,“态度好点。”
“好的,长官。抱歉,先生,您想要咖啡,茶,还是——”“茶,茶就行了!”马卡龙赶紧摆摆手打断了卡尔装模作样的语气。阿茶越发感觉卡尔今天古怪到不行。马卡龙和他(现在)没仇没怨的,这是干什么?虽然他俩打过架,但也是阿茶和马卡龙一起揍的卡尔。
“行,上好铁观音一份。阿茶,你确定不喝酒?新项目,不试试?”
“喂——”小薄荷的招呼声响起,打断卡尔引诱的同时也打断了阿茶混乱的思路,“来一份冰啤酒,哥哥,加超多冰那种!”
“我马上回来。”卡尔甚至对阿茶抛了个媚眼才走。阿茶感觉鸡皮疙瘩都要起来了。大庭广众之下的,他不会是调酒之前先喝了一堆酒来确定配方吧……
“他跟你一起的时候一直这样吗?”马卡龙小声问他,大拇指指着正在和小薄荷扯皮的卡尔。阿茶茫然地摇摇头:“他平时基本都面无表情的,除了那个的时候。”
“是不是受刺激了?”“我不知道……昨天打游戏的时候就看他怪怪的。呃,他奇怪也不是一次两次了,等会儿回去我帮你教训他!”
“啊,没事的,小事情。比起这个,你的演出效果真是越来越好了,阿茶。”“啊哈?谢谢!”果然从朋友这里还能得到事业上的夸奖啊。阿茶正春风得意的时候听到一声不小的瓷盘底和桌面叩击的声音,定睛一看是一杯正在冒热气的铁观音。“请慢用。”卡尔说完就慢悠悠挪步走了,走之前还看了阿茶一眼,那眼神里写满了莫名其妙和一股悲愤。
这人到底咋了?阿茶看看卡尔在别的顾客那里点单的背影眨眨眼,回头看看正小心翼翼端起瓷盘和上面的玻璃杯子往饮料表面吹气的大个子男人:“你和他有私底下见过吗?”
“哦,这周有的。就在两天前。但是当时是我帮他维护了一下身体里的机器。”“诶,你人真好,他都那样对你了。”“过去的事情嘛。他现在已经不是总裁了,我的事业又回到了正轨。更重要的是,现在的他对你来说很重要吧。”“话是这么说……”回想起劳累(且淫靡)的这一周,阿茶低头看着吧台桌面,机械手撑着脸,左手手指按随身听的节奏敲打奶昔杯壁,“我最近总觉得他跟我谈恋爱的时候,嗯,你知道的吧。那种事。”“嗯?哦哦,是的。”阿茶揉了一下头发,往后仰靠着椅背,犹豫着要不要克制一下分享欲望。最终他捂住脸整理了一下表情,直到心情平复下来才小声说:“真的,频率太高了,几乎每晚都问一遍。但是一直拒绝他我又不忍心,而且……”他抿了抿嘴,眼神闪躲,“而且跟他做真的很……喜欢。回想起自己的样子会觉得很羞愧。”
果然不行!!在这种场合跟朋友讲床上的事情好丢脸啊!!不对,不如说回想起自己在床上说过什么太丢脸了……阿茶捂着脸手肘撑着桌子的时候感觉马卡龙宽大的手掌在轻拍他的肩膀:“没事的没事的,阿茶,别勉强自己说。而且没什么好羞愧的,你是和他相爱嘛,很正常的事。”“嗯……”阿茶捂着脸点了点头。
好丢脸,明明是我答应卡尔的,而且最后也很享受。但还是感觉丢脸。可能是因为最近越来越激烈了,导致做的时候真的上头说了好多好奇怪的话,每一句回想起来都巨羞耻……但是真的喜欢被他抚摸的感觉。而且他火热的眼神一直黏在身上居然不觉得被冒犯,反而喉咙发渴。声音也很喜欢,每次听那个低沉的声音都头皮发麻……甚至还试着在卡尔面前自慰了,迎着他的眼神听他指示玩弄自己那里的感觉超级羞耻又很爽。嘶……这样子下去会被卡尔抓到把柄的吧……
不行,我得严肃地跟他讲明白,不可以再这么放纵了。正这么打算的阿茶听到了卡尔不紧不慢的一声:“哎呀,大明星这是怎么了?”于是阿茶抬起头,带着涨红的脸嗔瞪地和卡尔对视:“卡尔,今天晚上先别急着走,我有事要和你谈。”
“哦,好的,亲爱的。来杯大麦果汁吧,我请你的。”阿茶看着卡尔微笑着在他面前摆上一罐没开过的啤酒,很想冲他挥拳头,最终还是放下了,撑着脸陷入(难得的)沉思。
倒不是说做得越多越沉迷,是实在不明白卡尔为什么几乎每天晚上涎着脸来求欢而自己最后又意志不坚定以至于答应了好多次,甚至有时候自己再累也想和他在床上翻云覆雨。可每次做完到了第二天,意识到自己说错了话以后强烈的羞耻感不会骗自己。以往阿茶说错话的时候从来没有这种感觉,刚认识他时的小薄荷时不时的怒火和还没加入他们小团队的寇西嘉可以证明这点。
“我是不是说了不该说的话……?”马卡龙的声音让阿茶从一团乱麻的反思中恢复了理智。他摸了摸冰凉的易拉罐表面,向朋友抱歉地笑笑:“没事,我反应过度了。马卡龙,你喝酒吗?”“不了吧,他请你的。”
“可……”阿茶想说自己不喜欢喝酒,被小薄荷愤怒的声音吸引了注意力:“我不是说要啤酒加冰吗?”
“有冰不错了,你自己说的超——多冰。”卡尔甚至举起双手食指比划了一条横线。小薄荷指着玻璃杯向卡尔继续控诉:“全是冰,根本没有酒!”
“那可能是你的描述有问题。抱歉,又来一单。”卡尔扬长而去。阿茶探过身去,把啤酒推给了抱着玻璃杯气鼓鼓的小薄荷:“你要吗?”
“啊?唔,谢谢。你不喝吗?”“嗯……我不太喜欢酒精的味道。”“诶……”小薄荷把啤酒倒了一半在玻璃杯里,然后喝下了一大半。寇西嘉脑袋后仰对他问道:“阿茶,你不点些别的吗?鸡尾酒喝着也不错的,酒精味儿不会那么明显。”
“我不太会点。有什么推荐的吗?”“看你的口味了。我推荐这个,利口酒更多,喝着比较甜。”“哇,寇西嘉好厉害,是不是喝过很多?”小薄荷和她调起笑来。两人嬉闹亲昵的时候阿茶拿过寇西嘉递给他的单子和马卡龙研究了起来。“利口酒是什么?”阿茶最后问了这样一句。
“就是加了糖的酒。是法语词。”“喔哦……不愧是你,马卡龙。啊,也是法语词呢。”“啊?哈哈哈,阿茶你这点还是没变。”“对啊,没变。呐,金色梦幻。请用吧。”卡尔把不容置疑的语气和一杯浅金色饮料同时按到了阿茶面前,打断了两人的闲聊也打断了阿茶脸上灿烂的笑。阿茶疑惑地抬头看着卡尔,总觉得他脸上有种微妙的情绪,但阿茶没想明白具体是哪种。这个场合不好吵架。于是他指着饮料问卡尔:“这是什么?酒?”
“鸡尾酒,利口酒作为基底调的。尝尝?”“嗯……你自己喝过吗?”想想他刚刚给小薄荷端上来什么东西,阿茶不敢赌他是不是又在搞什么鬼。“当然。稍等。”他看卡尔快速从调酒的地方拿来调酒壶,然后把里面的液体倒在一个透明杯子里,那液体和卡尔摆到他面前的饮料是一个颜色。“干杯。”卡尔举杯说完这句,把杯子里的液体一饮而尽,然后给阿茶看看杯底,脸都没有红,也有可能是因为棕色的皮肤上脸红得还没那么明显。
“嗯……”“阿茶,你不想喝的话就不要勉强。”话虽这么说,但总觉得不喝就输给卡尔了。于是阿茶看了看正一手叉腰一手撑着吧台等待他动作的卡尔,转过头对脸上写着担忧的马卡龙拿出视死如归的气势,语气极为坚定:“如果我喝醉以后做了什么坏事,直接把我打晕。”
“噢,太甜了,亲爱的。你真的是个大——好人。”阿茶没理卡尔装模作样的语气,捧起杯子,学着卡尔的动作向他举杯。嘴唇碰到酒的一瞬间,酒精奇特的芳香气味让阿茶犹豫了一下,但还是闭上眼喝下一大口。入口没有明显的酒精味儿,反而像刚刚喝的橙子奶昔,味道还挺好的。放心喝下一整杯后阿茶也向卡尔亮了杯底,对他用胜利的语气笑道:“扯平了。”
“不错。欢迎来到成年人的世界。”卡尔揉揉他的头发走了。刚想反驳卡尔的阿茶感觉到有谁在拍他的左肩,于是他转头看到小薄荷往后仰,大拇指指着正举着一瓶葡萄酒的寇西嘉:“恭喜你,阿茶,终于会喝酒了。要玩喝酒游戏吗?”
“那是什么?”“呃,叫做‘我从未做过’,我们轮流一人说一件自己从没做过的事,其他人如果做过就要喝一口酒。”“怎么样,要玩吗?”小薄荷解释完,寇西嘉还是举着葡萄酒期待地看着他。阿茶疑惑地皱眉:“你们两个喝醉了?”
“嗯……寇西嘉,我的脸很红吗?”趁小薄荷转头的空档,阿茶转头问马卡龙要不要玩。马卡龙摆摆手说自己酒量不好只能旁观。“这种游戏一般来说不会很危险的。”卡尔慢悠悠的声音从耳边传来。阿茶问他为什么,得到了个模棱两可的答复:“通常来说会在这游戏里喝醉的只有两种人:酒量太差的人和什么都要试一试的坏孩子。”
“我不知道自己的酒量。”阿茶眨眨眼继续看着卡尔带着微妙笑容的脸,而被他看着的男人脸上的笑容更放开了一点。他伸出手抚摸着阿茶的脸,用只有他们独处时缓慢低沉的声音说了:“没事的,万一你喝醉了,我会帮你。”
“你是指帮我玩游戏还是……”“帮忙把你带回家。你要我帮你玩也行。”卡尔顺着他的脸部线条把手指划到他下巴的时候阿茶抓住了卡尔的手腕,望着他那双因为笑容微眯起来的眼睛:“我相信你这一次。”
“好了,他同意了。”然后阿茶才恍然大悟。看着眼前一点点倒入杯子的紫红色液体阿茶感觉自己喉结滚动了一下。寇西嘉坐到了他右边,而马卡龙挪到了她右边的空位上。阿茶本来想问“你不和小薄荷坐在一起吗?”,但转头看小薄荷脸上快要变成猫样的微笑还是把话咽了回去。猜拳决定喝酒顺序后阿茶看着杯子里紫红色的液体眨眨眼,开始了第一轮:“嗯……好,我从未,从未,呃……”
完了,说啥好呢。灵光一现在他脑内的词语让他拍了下吧台桌子用兴奋的语气说了:“我从未大学毕业!”
“哇,听着像自虐。”小薄荷抿了一口。“嗯,阿茶,别对自己这么苛刻。”寇西嘉抿了一口。诶,为啥都不觉得这是个好的游戏开场啊。阿茶向后仰,看到了马卡龙略带同情的眼神和抱歉的笑,回到正常的坐姿,看到卡尔正在给别的客人点单。这个时间点居然还有员工来啊,生意好火爆哦。
“好吧,那我来。嗯……我从未和男人谈过恋爱。”嘶,冲着我来的。阿茶犹豫着举起杯子抿了一口。葡萄酒的味道没有鸡尾酒那么好,不过这杯似乎是没有去糖的,勉强能接受。他看到小薄荷惊讶的表情转头,寇西嘉正举着杯子往嘴边送。
“哇,寇西嘉和男人谈过恋爱?”“哈哈,都是过去的事了,已经断干净了,放心吧。”“嗯,想想也正常,我女朋友那么可爱。”阿茶觉得自己还是不要夹在中间的位置好。太尴尬了。但已经没别的位子了,游戏一旦开始只能继续。寇西嘉最后说:“我从未用不正当手段担任要职。”
没有人喝酒。这是显而易见的。寇西嘉会讲这句话也很符合她的个性。但阿茶还是瞄了眼周围,看到了站在一旁的卡尔在倒葡萄酒,然后把满满一杯酒往嘴边送。
“你什么时候加入的游戏?”“嗯?没有,就是想喝而已。”卡尔说完就端着酒走了。真是越来越看不懂这人了。
一轮一轮玩下来,虽然中途也有断断续续的玩笑和扯皮,但三个人杯子里的酒其实没少多少。也对,正常人谁整天做那些乱七八糟的事情呢?所以他们三个现在不要说醉,脸都没有红。
阿茶搜肠刮肚又讲一件能想到的从未做过的事情以后看看正用手指抓着下巴思索的小薄荷。当他看到小薄荷抬眼望向他后脸上出现了奇妙的笑容时,他开始确信小薄荷和卡尔确实是亲生兄妹。
“我从未和我哥,卡尔·范德雷,上床。”
这个游戏终于开始往这个方向拐了吗?
阿茶转头看看微笑的寇西嘉,又转头看看已经摆出猫猫嘴笑容的小薄荷,假装研究手里的葡萄酒色泽。“别不好意思,阿茶,喝就是了。没人会怪你。”这鼓励真是来得好及时啊寇西嘉。阿茶叹口气,喝了一口酒。天了,这酒怎么这么难下咽,被下了其他东西吧,哦,原来是我迟来的羞耻心啊。
“抱歉抱歉,一时想不到别的事情。”嗯,我也想不到了。阿茶看着对他摆手抱歉笑的小薄荷,耸了耸肩:“谁让我心软。”
“好了,嗯,我从未和对象在山上的小屋里上床。”“又来?!”阿茶下意识说完这句就捂住了嘴,还是听到了小薄荷幸灾乐祸的拖长音:“看来阿茶的经验很丰富,之前小看他了呀。”
这两口酒喝得好艰难。阿茶听着两边女人的欢呼声,咽下嘴里最后一点液体,抬头看到卡尔正在喝他手里那杯。所以你果然是来搅和的吧……“抱歉,阿茶,你喝醉了吗?”寇西嘉还是那个关心他人的大姐姐,所以刚才的事情阿茶倾向于理解为她真的不知道。他撑着脸摇摇头:“就是有点,羞愧。”毕竟拿私生活出来玩游戏还是太刺激了点。
“那个,你们两位收敛一点啊……”谢谢你马卡龙,虽然你这句大概率没什么用但还是谢谢你。所以阿茶这回做好了被两边围殴的准备举起杯子:“我从未来过月经。”
“哇啊——他开始精通这游戏了。太讨厌了!”“哈哈,没事的小薄荷,咱们喝就喝吧。”啊,没被围殴,太好了,阿茶,看来你的魅力还是很强的。
“行,我要来个猛的。”别来猛的了吧。阿茶在心里疯狂摇头的工夫小薄荷已经拍了脑门儿开口:“我从未在床上和对象说怪话。”
所以这游戏果然是针对我吗?!阿茶正打算假装镇定糊弄过去就看到卡尔抿了一口他自己的酒,然后对他悠悠道:“怎么了?喝吧。”
“阿茶,你的脸……没喝醉吧?”“嗯?啊,没事的没事的,寇西嘉,就是有点羞耻心爆炸了,哈,哈哈哈……”好想回去把心软答应卡尔第一次求欢的自己一吉他打昏。这种事开了头就没有结束了……!
“嗯……我是不是应该好奇一下有多怪?”“别,求你了。”实在不想回忆,感觉自己说那些话时像什么廉价的色情明星一样。还好小薄荷没有死缠烂打,她这一点一直很仗义。“我想想别的吧,不欺负你了。”阿茶刚要感激寇西嘉就看到了她偏着脑袋皱眉思索良久。看来她是想不出别的了……“抱歉,阿茶,我可能要搞砸了。我从未和超过35岁的男性上床。”
果然……阿茶咽下嘴里的酒,看着快要见底的杯子,努力克制脸上发烧的感觉。头好晕……
“喔?看看我的坏男孩喝了多少啊。”行了卡尔,还不都是你害的。阿茶半悲愤半恼怒地瞪着卡尔。“送你杯饮料,乖,喝了暖一暖身体。”卡尔把一杯黑色的气泡饮料端上来以后用手指轻掐了一下他的脸走了。阿茶看了看饮料上被液体染成棕褐色的冰块,把它推到了旁边。“来,最后一轮!我就不信我先喝完!我从未幻想过当母亲!”
干嘛面面相觑就是不喝酒啊!!!阿茶悲愤地看了看两边睁大眼睛看着他微笑的女子,捂着脸往后靠着椅背发出了不小的哀嚎。
“阿茶,男人的幻想还是收一收吧……”“我没有!我实在想不出别的了!”“小薄荷,我觉得他真的没多想。好了,该你了。”“哦,好。我从未幻想过当父亲!”感谢你啊小薄荷,虽然你刚刚埋汰我但还是谢谢。
但阿茶侥幸的幻想没存活多久。寇西嘉犹豫着举杯对他进行了审判:“我从未用我不存在的器官和对象在上床时调情。”
好吧,我有罪。淫欲罪。阿茶含泪喝下最后一口葡萄酒,自暴自弃地倒在了吧台桌面上,如果不是因为人太多他真的打算直接放声大哭。
“好了好了,危险的游戏就到这里吧。”马卡龙的声音让阿茶感到了久违的安慰。小薄荷赔着笑把刚刚卡尔给他的饮料推到他了面前:“抱歉啊,实在没想到你经验这么丰富……”“没事,一人做事一人当嘛……而且我也没想过我会输在这种事上。”阿茶往嘴里咕咚咕咚灌着饮料,无视旁边寇西嘉“喝慢点”的叮嘱。仰头饮尽最后一滴液体后他把杯子底往桌面上一扣,喘着气想平复心情。
好热。
好热……
身体好热……
随身听,节奏好像乱了……
“阿茶……?”寇西嘉担忧的声音传到脑子里已经不太清晰了。阿茶转过头去,几乎是本能地向她伸出双臂。“啊?好的好的,嗯,没事没事。”女人温暖的怀抱让阿茶潜意识里想起刚出生时在妈妈的怀里。但他现在只是抬起了头对她微笑而已。然后他又从她怀里起身,对着小薄荷张开了手臂。“诶?啊……我刚刚欺负你欺负得最狠耶……”但女孩还是回应了他的抱抱请求。被摸了一会儿头发后他抬起头,微撅起了嘴。“嗯……只能亲脸。是朋友那种。”阿茶和她脸颊相贴以后起身,然后就已经不太知道自己在干什么了,只是凭着身体把自己往前拖。最后一声传到脑子里的声音,是一声惊呼:“这不是阿茶先生嘛!”然后,就没有意识了。
头好疼啊……
醒来的时候屋子里一片漆黑,可能是因为拉了窗帘。阿茶起身,感到头部剧痛。应该是因为宿醉吧……摸索着到了类似马桶的地方吐了好一会儿,直到把肚子里的酒全部吐干净以后他才喘着气抬身子,摸着墙壁把灯打开。这个布局应该是卡尔房间的浴室吧……真是的,全身都弄得脏兮兮的,得先洗个澡……
洗完澡以后阿茶揉着疼痛的头找寻浴袍,匆匆给自己系上以后开始找能够换上的外衣,找了半天才发现就叠在床头的备用衣服。穿上发现就是自己平时放在卡尔这里备用的那套。
话说,卡尔呢……?找了半天没发现卡尔的踪迹,连他平时穿的衣服都不在。这家伙,不会是把我扛回来就跑了吧……?
……
等等,所以卡尔现在在哪里?
这家伙,昨天给我的那杯饮料完全就是酒来的吧?!那他是打算把我灌醉?还把我扛回他家?
啊????
所以他原本打算干什么???
涌上心头的复杂感情驱使着阿茶离开卡尔的家到处寻找卡尔。在园区的各个偏僻的地方找了个遍后阿茶才想起来应该先看看手机有没有消息之类的。但打开消息界面后,让他心情更低落的是小群里的几十条视频。视频里的他到处找人抱抱,有时候光抱了还不够,还要在脸上亲一下才罢休。被祸害的人有男有女,有人类也有机器人。更糟糕的最后一条视频里他笑嘻嘻地要跳到吧台上用空气吉他即兴演奏,不过因为脚步不稳最后没有上去,然后就跌倒在地上没有起来。哇啊……这下丢大脸了!!
“那个,马卡龙……?我应该说过如果我喝醉了做了坏事把我打晕?”阿茶试探着发了条消息。
“只是找人抱抱不算坏事吧?”“当然不算,向世界播撒爱嘛,多可爱。”求你了小薄荷,别再消遣我了。寇西嘉的消息提醒了他:“昨天晚上是卡尔把你扛回去的哦。你不问问他吗?”
对,卡尔!我都快忘了问他的消息了!
“如果他现在还连在范德雷的内网的话,我可以帮你查到他的IP地址哦,阿茶。”小薄荷,你真的是个大好人吧。但卡尔这次显然长了记性。阿茶跟着小薄荷提供的最后一个地址找到的是一个小小的空房间,里面目之所及除了杂物以外什么都没有。
“麻烦了啊……”小薄荷给他发来最后一条消息以后就把状态设为了“离开”。阿茶盘腿坐在杂物间的地上,开始思考卡尔可能去的地方。各种犄角旮旯都找过了,甚至还有范德雷的公园之类显眼的地方。这家伙到底会藏在哪里呢?不会是某个我不知道的工事里吧……要不先从知道的地方开始找算了,比如光谱计划的房间之类的……
有没有可能他就在光谱计划的那座塔里呢?阿茶慢慢起身,向那个方向走过去。打开门目光向里搜索,果然看到了正坐在椅子上不知道在干什么的卡尔。阿茶凑了过去,看到卡尔盘着两条长腿坐在椅子上抱着双臂闭着眼,像在冥想,但有可能只是单纯在闭目养神而已。
“卡尔?”听到恋人唤自己名字的男人睁开了眼睛,薄荷色有点暗淡地注视着阿茶。“嗯,早上好,阿茶。啊,或者说是中午好。”“卡尔,解释一下昨天晚上是怎么回事好吗?”阿茶坐在了他面前的桌子上,双腿摆动企图驱赶内心的不安感觉。“你想听哪部分的解释?”“都想。你对马卡龙的态度,还有昨天那杯黑色的饮料。”阿茶和他对视着,看到卡尔露出了类似破罐子破摔的眼神。最终卡尔讪笑了一下,缓慢开口:“嗯,那杯是酒。黑色俄罗斯,鸡尾酒。我偷偷把酒加多了。”
“为什么?”“想看你喝醉,阿茶。想看看你喝醉以后会不会来和我亲昵。”“就因为这个?”“就因为这个。”眼睛好酸。“那你对马卡龙那个态度是为什么?”“嫉妒。”“你嫉妒他什么?”“和你关系好,和你有说有笑的。我猜吧。我真的不知道了。”“你明明知道我跟他是朋友。”视线在模糊。“嗯,我知道。阿茶,我错了。”“跟我道歉没有用。”“阿茶?”“你昨天到底在干什么啊?”“在发小孩子脾气。我知道,阿茶,我意气用事了。抱歉。”“你发脾气是为什么?”“因为我害怕。阿茶,你喝了酒以后到底会怎么样?我害怕,但我很想知道。”“所以你在我身上做实验吗?”声音已经控制不住了。“阿茶,我没有那个意思。”“你有。”“阿茶。”“你拿刚调好还没试过的酒给我喝,还骗我在不知道的情况下喝酒。你想把我灌醉。你想在我不知道的情况下对我做色情的事情。”“阿茶,我……”“卡尔,你一点都不尊重我。”
委屈。几个月的回忆涌上心头。开心的,无语的,羞耻的,还有现在,伤心至极。阿茶深呼吸几下,尽量让自己不要太哽咽,声音能够清楚:“你想上床的时候总是不直接说,总是盯着我,弄得好像是我主动一样。其实不是。你平时看人什么眼神我清楚,但你想上床的时候总是那个眼神,超级火辣,像火炉一样想把我吞进去。这些我都已经无所谓了,毕竟是我意志不坚定。”
卡尔只是默默看着他,一言不发。阿茶继续对他控诉:“每一天都这样,每一天。我累得要死的时候你也还是这样。上周五也是,但那次我忍了,因为你还特地准备了约会,我还挺喜欢的,我以为你和我在一起会想别的事情了。我给你很多次机会了!结果呢?你一有机会就想用别的方式把我拐上床!!你和我谈恋爱只是想和一具年轻听话的肉体性交!!!”
他哭了。眼泪顺着脸颊滚下来滴落在衣物上印下水渍。“阿茶……”阿茶轻轻推开了卡尔伸到他脸边的手,抽噎着继续诉说:“卡尔,我很笨,我根本不知道我哪里激起你的性欲了……我只是……我爱上你了而已……但是我真的满足不了你,我好累,我想休息……”
“阿茶,你想听我的想法吗?”“……你说。”“我一直觉得你很乐意做爱来着。”“你从哪里看出来的……”“你做爱时的表现。很可爱,而且很成熟,看上去像有过很多男人。”“……我没有。遇见你之前我没做过这种事!”“那么是本能了?”“……”“阿茶,关于做爱这点,我以为你会为自己有魅力感到高兴才对。毕竟性吸引力对恋爱很……”“你闭嘴啊!!!”
巨大且清脆的巴掌声。阿茶感到左手心隐隐作痛,透过模糊的视线看到卡尔捂着右脸,眼睛瞪大了好多,薄荷色里充满惊愕。
“你和我在一起真的只能想到性吗!我在你眼里就只是一个性玩具是吗!!!”这句话阿茶是用尽全力咆哮出来的。几乎是一瞬间他就明白了为什么自己每次上床后都会感到羞耻。
原来我在他眼里只有肉欲上的价值。原来他眼里我根本没有别的魅力……啊,难怪他不喜欢我的表演,难怪他跟我一接近就总是又亲又抱,难怪他不喜欢别的男性亲近我,哪怕那个人跟我只是朋友……
一种无能为力的感觉席卷他的心。卡尔在不上床的时候几乎愿意陪着他做任何事情,而且说实话算得上学识渊博,每次看他沉浸式讲解些生僻得稀奇的古怪知识时阿茶都能看到他与平常完全不同的魅力,那是一种不从身体出发而由头脑派生出来的独特魅力。甚至在事后的温存时卡尔偶尔还会搂着他讲这些东西,阿茶喜欢这样看着他自信得意的表情,等卡尔反应过来回头,卡尔会惊喜地笑笑,然后吻他的脸问他喜不喜欢这样上课。
……果然他还是嫌弃我吗,嫌弃我没有头脑不能和他平等交流吗?所以他只能通过性来和我交流?他是这个意思吗?
卡尔·范德雷,他是个聪明的混蛋。我爱他,可他是这么看我的,那……我不知道该拿这段恋情怎么办……
感觉时间过了很久,阿茶才把脸从手心中抬起来,看到的是卡尔递过来的湿毛巾,不知道他是从哪里拿到的,也不知道水是怎么来的。“乖,阿茶,宝贝,擦擦眼泪。你哭成这样好难看的。嗯,好多了。”他第一次这么叫我。阿茶几乎是胡乱擦完脸上的液体,才抬起头看卡尔。卡尔的眼神带了某种类似于愧疚的情绪。“阿茶,我想和你好好讲讲我怎么理解和你做爱这件事的。给我点时间听我解释好吗?”
阿茶点点头。混乱的思绪和前所未有的负面情感让他大脑愈发空白,只是在等卡尔下一步动作而已。卡尔从裤子口袋里掏出了一个录音笔,小巧精致,不仔细看的话还真看不出它平时会藏在哪里。
卡尔按了录音笔的开关。“卡尔,我爱你……”阿茶听出来这是自己的声音,虽然有点怪怪的,但和录音棚里能听到的自己的声音还是一样。“阿茶?你爱我对吗?”这低沉的声音很明显是卡尔的。“嗯,我爱你,卡尔……好爱你,我最喜欢你了……”
这是什么……“卡尔,就这样抱着我吧……我爱你好不好?”“阿茶。你说你永远爱我好吗?”“嗯,我永远爱你,卡尔……”自己在录音笔里的声音听着有点颤抖。阿茶有种脸部升温的感觉。“阿茶,你爱谁,告诉我好吗?”“嗯……我爱你,卡尔,我爱你!卡尔……”从录音笔里听自己的声音有点奇怪……“卡尔,我爱你,你也爱我对吗?”“是的,阿茶。我爱你。”“好高兴……”哇,真的,听着根本不像专业的明星嘛,声音太抖了……“阿茶,你和我结婚好吗?”“嗯!我想和卡尔永远在一起……”“阿茶,我也是。我永远爱你。”
“呐,目前就这么多。”现实中的卡尔的声音和录音笔里的卡尔的声音大差不差,但阿茶总觉得录音笔里的卡尔非常温柔,甚至有点不安和笨拙。阿茶捧着毛巾揉搓,水从纤维里被挤压出来嘀嗒落在他裤子上。“所以你从哪里录下来这些的。”阿茶在明知故问。这个人真的好变态,还把做爱过程都录音下来……想到这里他的眼泪又无声地涌了出来。“录音是我不对,阿茶。但是你也听到了,我只留下来这些。”“我怎么知道你有没有别的录音笔。”“没有了,我保证。你可以去我那儿搜。”“……”“阿茶,我开始解释好吗?”“……”“你点头了我就开始。”
阿茶第二次擦完眼泪,深呼吸好几下平复了心情,才缓慢点头。“好,那我讲了。”
他又要上什么课了。阿茶正这么想着,看卡尔也在深呼吸,也像在做心理建设的样子,想他以往要和自己扯弗洛伊德或者亚里士多德的时候从来都是张口就来,没有一点犹豫和畏缩。卡尔尝试和他进行眼神接触的时候阿茶避开了他的视线。“阿茶,我是个很糟糕的人。”阿茶一听这句就忍不住笑了:“挺有自知之明。”“对。我懒惰,自大,幼稚,总想走捷径,想法还很有问题。我就不和你讲我为什么会是这样的人了,你八成会说我在搏同情。”“跟罗珊女士有关,是吧?”“算吧。但今天不提这些。总之遇到你之前我一心想用光谱计划把范德雷做成最能赚钱的企业。”“你这想法太蠢了。”“反正刚跟你打完架的时候我也很不甘心。凭什么我输在一个,瑕疵品,手里。”“瑕疵品。”嗤笑。“阿茶?”“没什么。”“……好,那我接着说了。说实话,真的下来和你刚刚接触那段时间我自己都没想到我会爱上你。”“哼……还不是因为你那个绕来绕去的计划。还要欺骗我感情。”“阿茶,你现在需要再冷静一下吗?”阿茶点了点头,继续擦脸。“好。阿茶,和你在一起这段时间,说实话,你让我看到很多。”“你别说是床上的事。”“不是。你很随和,你很积极,你很自信但不是自大,你能让周围的人都快乐。包括我在你身边也能感受到。”“恭维?”“不是,真心话。你是货真价实的摇滚明星。”“你骗我。你根本不喜欢我的表演。”“不是。我喜欢,只是没和你说。我是在逃避,阿茶。”“逃避什么?”“你胸口的随身听。你真的不知道它怎么掉进去的吗?”“被某人扔下来的吧。”“是我。我随手扔的。”“哼……”“不哭了,好吗?看你哭我也不好受。”“你继续说吧。”“我一直在逃避事实。我的倒霉完全是我自己造成的,我在逃避这个。”“……真是无法反驳的理由。”“嗯,很蠢的理由。阿茶,我爱你,真心话。”“不是大冒险吗?”“别这样,阿茶。你在我心里一直很,我不知道怎么形容,但你什么都能看开。所以看你这样我很难受。”“……解释一下为什么要上床。我想不通。”“我刚开始也在想。我明明抛弃肉体很久了,所以一开始我真觉得只是施虐欲。”“很久了吗?”“嗯。有几年了。所以那天在小屋里我很惊讶。我居然还会有性欲。”“色鬼。”“后来我也想了很久,我试着在我脑子里推了很多可能。但都推不下去。后来我发现你在做的时候会经常对我说爱我。”“……那才是真心话,笨蛋。”“好好好,我是笨蛋。”阿茶接过了卡尔给他的水,呼吸稳定下来后小口喝完。“阿茶。”“嗯。”“我爱你。”“你又要干什么?”“我爱你。这是我的真心话。但是我之前一直说不出口。”“为什么?说爱我让你掉价了?”“不是。我性格有问题,仅此而已。”“有问题到承认你爱我都不行?”“有问题到这地步。所以你看,你是个很好的人,你包容我这么久。”“……”“我在做的时候才会直接说我爱你。你没发现吗?”“……好像是。但是,好吧,我不知道那是为什么。我说爱你真的因为我爱你而已。”“我也是这样的。我想对你说我爱你,所以我想和你做爱。”“嗯……”“除此之外没别的了。我就是因为想和你说我爱你而已。好了,来,我帮你再弄一下毛巾。”阿茶把毛巾递给他。因为想说我爱你所以和我做,这是什么破理由……还挺像他的。
似乎被说心动了。阿茶听着随身听的节奏,闭上眼睛感受旋律。仔细回忆。卡尔和他待在一起的时候是什么样的?有时候非常固执,有时候又没有理由地迁就他,比如打游戏之类的。很爱显摆自己的学识,喜欢给他念书,还喜欢给他解释很多他不懂的词。有时候喜欢恶作剧,故意不告诉他下一页插图是高清的蜘蛛,然后看他吓到的样子再把他抱过去讲解不同种类的蜘蛛(这是真讨厌!吊桥效应不要用在这里啊!)。脸上基本是面无表情的,笑也只是淡淡地笑,除了做爱的时候从来没见过卡尔流泪。卡尔瞪眼的时候眼睛也瞪不了多大,但是传递的情感意外地挺丰富的……
……卡尔,貌似意外地挺可爱的。明明他都38岁了。这之前他和别的对象也这样相处吗?那他们都是怎么看他的呢?
但现在就这样问男朋友的前任似乎不太好。所以阿茶在卡尔把新浸湿并拧干的毛巾递过来时只是接了过来,简单擦了脸。在卡尔重新在椅子上坐好后阿茶边叠毛巾边缓慢地说:“卡尔,你现在能对我说我爱你,所以我还是觉得你刚刚少说了什么。你得全部告诉我才行。”
“阿茶。我说这句话的时候脸上都快烧了。你摸摸看。”阿茶这才转回头看卡尔的脸,已经红得不成样子了,虽然他脸上还是没什么表情,但也因为这个,所以脸红才相当明显。阿茶这次没有反抗卡尔过来牵他手的手。手心摸到的温度像发烧一样。阿茶这才笑了一声:“你在害羞吗?”
“应该是吧,我没有那么直白表达感情的能力。”“你刚刚这句就很直白。”“那是在陈述事实。但感情是很主观的。”“那为什么做的时候能说?”“因为,情欲上头的时候,好像表达感情更容易一点。”“超级蠢的理由。”阿茶还是没忍住笑了一下,很快又摆回了面无表情的样子。“你和其他人也这样?”“你说什么其他人呢?”“前任。前妻或者前夫之类的。你应该结过婚吧。”“没有。”卡尔脸上的浅笑反而让阿茶看不懂。“没有吗?”“别说前妻前夫了。前女友或者前男友都——没有。”
不会吧。阿茶感觉随身听越跳越快。而且现在他估计自己的脸也要红得不像样。于是他干脆抢在卡尔面前说了:“你不会要说我教会了你爱情这种话吧,太老套了。”
“哎呀?被识破了。”“你少来。说实话我以为你都有一两个孩子了,抛妻弃子那种。”“我在你心里形象好差啊。”“你刚见到我的时候可是要杀了我哦。不过现在你打不过我了。”“对啊,你打倒了一个大坏蛋,世界和平咯,太好了。”“和朋友们一起。”“对。那你为什么会觉得我这样一个大坏蛋以前谈过?”“……我不知道。因为年龄?”阿茶把放在卡尔脸上的手慢慢移到了他额前的刘海上拨弄。“那我也可以说,我觉得你以前谈过。因为年龄。”“你不是觉得我是小孩吗?”“我说出来你肯定又要揍我。”“你说。”“和你做完以后我觉得你不是小孩了。”阿茶果断地又抬起手拍了卡尔的脑门,只是这次力度轻了很多。“你还生气吗?”“还有点。”“那我说,你很懂得怎么爱别人,你会生气吗?”“这话怎么说?”“你记得你说每次做爱我都哭吗?”“……记得。眼眶红红的,看着就吓人。”“每次你那样抱我的时候我都觉得栽在你手里了。”“……所以你喜欢做还有别的理由。”“说说看。”“你喜欢看,嗯,我像大人的一面。”阿茶看他笑意越发洋溢,放弃地叹气:“算我输了,卡尔。”“所以我们和好了?”
阿茶眨眨眼,看卡尔的右脸,伸出手轻轻碰了一下,看到他瞳孔震动表示痛才收回了手。“我刚刚……情绪失控了,对不起。”“你是英雄故事的主角,做什么当然都有道理。”“反正……嗯,我是成年人,做错了事情就要负责。”阿茶稍稍思考了一会儿。既然他只是喜欢说我爱你的话,似乎也没什么。于是阿茶从桌上跳了下来,凑过去吻了他。这里不合适,那个房间更不行了,小薄荷装了监控。阿茶用左手牵起了卡尔的手,拉着他从椅子上起来。
“我们去哪里?”卡尔问他。阿茶回头对他露出一个灿烂的微笑:“去做爱。像个大人一样。”
说实话,在这么黑的房间里做还是第一次……虽然说因为窗帘上面还有白纱能透点光进来。哇,这件事要是被拿来玩喝酒游戏又要喝醉了吧?
“嗯嗯……卡尔,舔慢点,啊……!”真的想不通卡尔为什么会喜欢舔那里,明明他自己只出力没法舒服。但是阿茶现在觉得大脑有点昏昏沉沉,不知道是因为酒劲还剩一丁点儿还是因为卡尔现在含住了他那个小小的顶端正在用舌头挑逗,吸吮的感觉传来时阿茶觉得全身都被电流给包裹得死死的,不同于他跟卡尔打架时的电闪雷鸣,那种酥麻的感觉缓慢而坚定地沿着他的脊柱攀登上来让他全身发软。更下面的地方似乎也开始变得湿哒哒的。好想用那里含住点什么……好糟糕的想法,但是不这么想不行。卡尔似乎放过了顶端,用舌头开始往周围探索了。浅浅的逗弄让阿茶开始模糊地想是该用腿夹住卡尔的脖子还是应该用手推开卡尔的脑袋,不过当卡尔的舌头滑进来的时候这两个方法都不太重要。“卡尔……舌头也好厉害,那里想要……”不自觉就说出来了……现在卡尔的鼻尖时不时蹭过阴蒂让他踩在床单上的脚趾越来越紧张地向内扣。现在卡尔还只是按着我的大腿而已……但是受不了了,好舒服,要登顶了……他的舌头还会打转……受不了,好爽,好爽,好爽……!
阿茶不太记得自己高潮的时候有没有说什么,但从卡尔似乎轻笑出了声音来看,自己现在的样子八成很狼狈。
“……要进来吗?”“等不及了,阿茶?”“嗯……那里想要,想要卡尔的。”“那里是哪里?想要我的什么?”他凑过来在耳边说话的声音好好听……“……小穴,想要卡尔的大……大屌,操进来。”呜哇……真的羞耻到爆炸了!“以后说得直接点,宝贝。”不要这个时候这样叫我嘛,还要用这么好听的声音,搞得我好像什么饥渴的色情明星一样的!阿茶用机械手轻轻打了一下卡尔的胸甲表示不满。
但卡尔显然把他这个动作解读成了另一个意思。“直接进来,不戴套可以吗?”你在说什么啊,不是一直都不戴的吗,我又不需要那个东西。阿茶无语地看着卡尔,但黑暗中也看不太清他的表情,只好握住他的金属手臂轻轻用手指敲打:“不要戴,不要润滑,直接进来就好。我想要痛一点的。”说想痛一点是因为之前偶然发现这样好像会越来越爽。卡尔应该懂的吧……嘶……他果然知道。话说如果他一直这样的话,我是不是该庆幸自己下面是这个构造?
“阿茶。”“嗯?”怎么了吗?阿茶感觉卡尔动着动着就趴了下来,摸索着勾住了卡尔的脖子。“你摸摸我的脸。”摸上去了,有点烫,他是在脸红吧。“怎么了?”“你摸摸看,有没有泪痕。”“……没有。”下面有点舒服过头了,很难注意他脸上有什么,但确实没有之前那种湿润的触感……“确定?”“嗯……”不要在动下面的时候光讲话,亲我一下嘛,真是的。算了,还是我自己来比较好。卡尔的吻技越来越好了……啊,上面和下面都好舒服……
“阿茶。”卡尔的嘴唇主动离开的时候阿茶没忍住凑了上去,又含住轻轻吮吸了一下才放走他。“怎么了,卡尔?”舒服到受不了了,卡尔真的越来越懂怎么用他那里了……“阿茶,接下来想用点比较粗暴的方式。好吗?”“啊……好���”不知道,能粗暴到哪里去呢?不会又出血吧,好疼的。“你不说确定的话我只能这样慢慢动了。我快累了。”……这人好能偷懒。卡尔现在这样在里面慢慢挪的感觉让阿茶从快要登顶一下子跌了下来,于是他抬头轻啄了一下卡尔的嘴唇:“好,来点粗暴的吧。”
估计又要被弄得说些奇怪的话了。但现在阿茶只是安静地等卡尔从他身上起来调整姿势。既然他说要来点粗暴的,那我还是配合点气氛说些下流的话吧……阿茶感觉卡尔正在抱着他的腿,动作慢慢变得更加用力。缓慢碾过前列腺区域的时候阿茶觉得快感在沿着背慢慢溜上来。卡尔动作貌似越来越快了,而且力度还那么大……
“卡尔……别玩那里,太舒服了……”身体里和身体外两个敏感点一起被刺激的感觉还是有点舒服过头了。阿茶努力捂着自己的嘴不让呻吟声过大,不过卡尔对此显然感到了不满。手指的摁压感从小腹传来,加上来就是三重快感。已经忍不住了,舒服过头了……
“卡尔,要把我玩坏了……”“嗯?为什么?”“太舒服了……脑子里只剩色色的事情了……”“是吗?”卡尔换了个姿势,趴了下来,把他的���腿摁在了床单上。进来得更深了,而且这个姿势超级羞耻……“卡尔!好用力……要被操坏掉了……”好粗暴,好舒服……“阿茶?你喜欢这样吧,好可爱的反应。”“嗯!喜欢……”喜欢啊,舒服过头了,好棒。“阿茶,我爱你。”“嗯……我也是。”卡尔笑起来的声音好听……勾到他的脖子了,他连脖子都在发热……“阿茶,这里喜欢被这样吗?”好喜欢,好舒服,要被卡尔弄得只想做舒服的事了……“果然,反应好大。阿茶,你喜欢我这样吗?”吻他吧,太喜欢了反而说不出来了。他看上去很高兴。“阿茶。”“嗯?”怎么啦?“我是你的什么?”“你是我男人。”这还用说吗?卡尔·范德雷是我男人,第一个男人喔。“你应该叫我什么?”“嗯……爹地?”他果然喜欢这个叫法。啊……受不了了,下面爽到腿都发抖了,快点登顶吧……好爽,好爽,受不了了,里面要被捅坏了……!
腰发软,腿中间发热,有点痛,但超级舒服。阿茶微喘着气伸出手向前摸索,摸到了卡尔腹肌位置的机甲上下摸了摸,听到卡尔略带疑惑地发出了一声鼻音。卡尔在问他是不是要再来一轮。思索了一会儿决定用行动回答。于是阿茶拍了拍卡尔腹部的位置示意他趴过来,在卡尔的呼吸凑到他脸上时抬脸给了他一个蜻蜓点水的吻。
“阿茶,你想用什么体位?”“嗯……后入式不好接吻,骑乘太久会累,站立也比较累……”阿茶边数着姿势边用微发烫的脸蹭了蹭卡尔的脸,卡尔在轻啄他的耳后根,于是他摸了摸卡尔的头发下定决心:“侧身传教式?”
“那不是也不好接吻吗?”虽然现在就在接吻。阿茶含了一下卡尔的嘴唇,在他伸舌头出来之前用手指挡住了他的嘴:“那你想用什么?”“我比较想对你说‘坐上来,自己动’,但我不想你生气。”“嗯……这样我还不至于生气,除非你语气像昨天那样,欠揍。”接吻真的很舒服。“我要用什么语气比较好?”“就现在这个,我喜欢。”声音低低的又很温柔,真的很好听。“好。阿茶,你坐上来自己动吧,我累了。”
扶着卡尔的阳具向下慢慢坐的时候阿茶抬头,借着微弱的光线看到卡尔正在盯着他似乎还在抿嘴笑,半疑惑半害羞地问他在笑什么。卡尔的手指抚摸过头皮的时候阿茶扶住了卡尔的肩膀,稍微扭动腰让身体里柱状物带来的排异感不那么明显,然后他听到了卡尔嘟哝似的低声说:“在想你怎么这么熟练,我吃醋了。”
“都跟你说了,我没想那么多。”阿茶慢慢往下坐,控制自己的喘息声,轻轻抚摸卡尔肩膀的机械,“我只是想用比较舒服的方式。嗯……你也会舒服的。”
“我还是想问这是不是本能。”坐到底的时候阿茶还是没忍住发出一声鼻音,喘着气休息了一会儿后他搂着卡尔的脖子,在黑暗中与卡尔对视:“嗯,我本来就是个坏男孩。”
“阿茶,你在调情吗?”“算吧。”有点难动,但是可以接受。“所以真的那么简单吗?”“是啊,就跟饿了要吃饭一样。做爱当然要用最舒服的方式,身体不会骗人的。”“你这类比……”“怎么了吗?”阿茶凑近了卡尔的脖子轻轻舔弄,含住卡尔的喉结听他发出难耐的喟叹。“那我真的会误会做爱对你来说像吃饭喝水?”“不是。我对做爱的兴趣没那么大。”虽然现在是一边用下面含着卡尔那里一边说这话。卡尔那里好像还会升温?小腹有点热热的。“那你答应和我做爱?为什么?”问的问题有点蠢啊,抱得也越来越紧了哦。“因为我爱你,卡尔。和你做爱的话,嗯……”他的吻越来越急了。“和我做爱是什么感觉?”这声音像在撒娇。“很舒服。我也说不出来别的感觉……但是,如果要做爱的话,我只想和卡尔做。”腰好累了,但是很舒服。“阿茶,我爱你。”“嗯,我也爱你,卡尔。”脑袋这样靠着他脖子的时候他的脖子会发热,动得稍微容易一点。他呼吸急促的样子好可爱。“卡尔,你可以抱我的腰。嗯!太用力了会痛,轻点。”“这样吗?”阿茶靠着卡尔的脖子点点头,干脆吻了一下卡尔的脖子。“阿茶,你能不能……”“嗯?”太爽了,要听不到了,快点,要什么呀?“阿茶,能不能在我脖子上留个痕迹?”好。吻的时候吮吸一下似乎能留吻痕。多留几个算了,喉结上似乎也可以留一个。哈,他脖子果然很敏感。
结束后阿茶搂着卡尔的脖子和他接吻。抚摸卡尔头发的时候他想起了什么,轻轻推开了男友:“卡尔,我得先跟你讲好,以后想做就直接说,别盯着我看。嗯还有,一周最多只能做两次。”
“好。”看不清卡尔的眼神,但从他抱着腰的力度来看,多半是失落。阿茶拍了拍他的背在他耳边用温润的声音保证:“你答应我了,那我也答应你一件事,好不好?”
“现在就可以讲?”“嗯。”几个亲吻后卡尔和他额头相触,阿茶能感觉到他的呼吸。
“以后做爱的时候多这样抱抱我。”阿茶的轻笑声引发了卡尔略带不满的低音:“怎么了,很好笑吗?”
“这个要求太容易实现了,不改的话就浪费一次机会咯。”“那就抱的时间比现在多一倍。”“好。”
阿茶用鼻尖蹭了蹭卡尔的脖子听到他难耐的轻笑声,机械手抚摸着卡尔的脸:“今天你做的时候没哭。”“啊,那个,马卡龙是吧,他搞的。”“嗯?”“我周三的时候不是找他维护了体内的机器嘛,他说我那边有根导线会刺激到泪腺,动得太用力就会流泪,所以……”“所以会哭其实是因为性欲太强了,卡尔是个大色鬼。”“不好吗?我只会想对你做色情的事。”“这样就一点都不可爱了。”“那看来我对他发脾气也没问题嘛,他帮我修好的,我变得不可爱咯,我男朋友要不喜欢我了。”“你真是……算了,我喜欢你,不准为难我朋友。”
腻乎了一会儿后阿茶抬头,从窗帘上方的纱布看了看光线:“现在几点了?”
“快7点了。”“哇,做了3个多小时。不对,你晚上不是还要去酒吧营业吗?”催促着卡尔的同时自己跳下床穿好衣服,也懒得管身上有没有什么被咬出来的痕迹。阿茶帮卡尔系好领带,转过身拿上了放在卡尔这里的备用吉他(看来听卡尔的话做多手准备还是有用的……)。
“你拿吉他干什么?”“道歉啊。”阿茶对他歪头眨眨眼,“喝醉了以后闹事,总要给人家一个说法。”
好在大家对昨天晚上发生的事情都比较宽容,除了有几个特别狂热的观众起哄要求开拥抱会以外,即兴演出一切顺利。跳下临时搭起来的舞台后阿茶往吧台处张望,小薄荷和寇西嘉在起哄式欢呼,马卡龙无奈地看着她们两个边笑边鼓掌。
卡尔在看着他微笑,手上也在鼓掌。
阿茶跳到了正面对着卡尔的位置,撑着吧台和他对视。昏暗的浅黄色灯光打在他的脸上,男青年本就柔和的五官被照得更有点温柔的色彩。
“晚安,先生。您要点什么?”阿茶看到卡尔薄荷色的眼睛稍稍眯了起来,但他打算等卡尔说完,“咖啡,茶,还是……”
“鸡尾酒,金色梦幻。”他抬手捋了一下卡尔的刘海。
然后他们看着彼此笑了。卡尔捏了一下阿茶的脸轻声说马上来。阿茶坐下的时候小薄荷凑了过来摸了一把他的头发:“刚刚演出效果很好啊,要不再给你加个即兴环节?”
“饶了我吧!工作好多,想休假了。”“不过这种即兴演奏很不错,阿茶,你确实很适合这种场合。”“谢谢啊寇西嘉,但我真的会累。”阿茶冲朋友们摆摆手,双手交叉放在脑后整个人身体后仰靠在了椅背上。马卡龙关切的声音传了过来:“阿茶,你脖子上这个是被虫子咬了吗,不要紧吗?”
“嗯?”八成是卡尔刚刚留下来的吻痕。阿茶噘了噘嘴满不在乎:“嗯,刚刚被猫挠了。”
“你会去逗的猫不是只有808吗?”小薄荷已经撑着脸开始等她的啤酒了,寇西嘉和马卡龙都在看他怎么回答。阿茶望着正在摇调酒器的卡尔,耸了耸肩:“也许吧。等会儿要玩喝酒游戏吗?”
“看来阿茶是学聪明了。”“呃……”阿茶看着小薄荷露出的坏笑,看了看把酒杯端给他的卡尔,接过来抿了口散发橙子芳香的甜酒。“我就在旁边观战吧。”马卡龙主动举手退出了危险的游戏。阿茶抬头看看撑着吧台满脸闲适的卡尔:“你要玩吗?”
“行。但我得开局。”“我去拿酒。”小薄荷伸长身体够了瓶酒倒给四个人。卡尔举杯:“我从未在喝酒游戏里用朋友或者家人的私生活出题。”
“……你是故意来捣乱还是报仇啊?”小薄荷非常不快地喝了一口葡萄酒。寇西嘉抚摸着她的肩膀,姿势近乎拥搂。
“你看,恶有恶报。抱歉,又来一单。”然后卡尔就单方面宣布退出游戏,把小薄荷气得脸涨红了起来。阿茶摆摆手:“好了,游戏继续好吗?”“嗯……他现在对你真好,看来我哥是个恋爱脑。”小薄荷靠在寇西嘉的肩膀上不满地嘟哝。寇西嘉则对阿茶发出了要继续吗的疑问。
今天就算喝醉了也没什么,明天是周天,可以赖在家里,赖在卡尔那里不走了,看他能怎么样,实在不行就教训他;或者往好的方面想想,可以和他腻在一起做各种事情……
于是阿茶举起了杯子。
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有人一辈子就活在几个假故事里
文/六神磊磊
最近看金庸《倚天屠龙记》,读出三个很有趣的现象。
第一个现象,赵敏什么都知道:
「赵小姐谈吐甚健,说起原各派的武林轶事,竟有许多连殷天正父子也不知道的。她……出言似乎漫不经意,但一褒一赞,无不词中窍要。”」
看,连殷天正老法王都不知道的,她也知道。
她甚至连普通女弟子周芷若的事都知道。
「赵敏道:“张教主神功无敌,听说曾以乾坤大挪移法从灭绝��太夺得此剑,何以反为此剑所伤?”
“又听说剑伤张教主者,乃是峨嵋派一个青年女弟子,武功也只平平,小妹对此殊为不解。”
张无忌脸上一红,心道:“她怎知道得这般清楚?”
赵敏微笑道:“那位周芷若周姊姊定是太美丽了,是不是?”」
第二个现象,中层什么都半知道不知道:
「丐帮执法长老:“不错,魔教的淫邪之徒确有项采花的法门,男女都会。峨嵋派的女弟子纪晓芙,就因了魔教杨逍的邪术,闹得身败名裂。张无忌的父亲张翠山,也是被白眉鹰王之女的妖法所困。
“那鞑子郡主必是中了张无忌这小魔头的采花邪法,因而失身于他,木已成舟,生米煮成熟饭,便自甘堕落而不能自拔了。”
丐帮群豪一齐点头称是。」
半知道不知道,还经常“点头称是”。
第三个现象是,底层什么都不知道:
「众百姓纷纷谈论,说的都是今日“游皇城”的热闹豪阔。
有人道:“南方明教造反,今日关帝菩萨游行时眼大放煞气,反贼定能扑灭。”有人道:“明教有弥勒菩萨保佑,看来关圣帝君和弥勒佛将有一场大战!”
又有人说:“贾鲁大人拉夫掘黄河,挖出一个独眼石人,那石人背上刻有两行字道:‘莫道石人一只眼,挑动黄河天下反’,这是运数使然,勉强不来的!”」
关注了一辈子时事,结果知道的就是:“关圣帝君和弥勒佛将有一场大战!”今天分析关帝能不能了弥勒,明天讨论弥勒能不能赢关帝。
一个假故事,可以聊三年。
十个假故事,这一辈子就(被骗着)过去了。
那么假故事是怎么来的呢?当然是有人故意编的。
比如陈友谅、宋青书编的:
「“陈友谅:‘此女(周芷若)和宋兄弟青梅竹马,素有婚姻之约,哪知却给魔教的张无忌横刀夺爱……宋兄弟气愤不过!’”
“宋青书恨恨的道:‘张无忌这小子相貌平平,并无半点英俊潇洒之处,只是学到了魔教的(采花)邪术,善于迷惑女子,许多青年女子便都堕入了他的彀中。’”」
然后丐帮群豪就听进去了:
「“丐帮群豪大声鼓噪,都说誓当宰了张无忌这淫贼,要助宋青书夺回妻子。”」
看,丐帮群雄听了这个假故事,立刻群情踊跃,要为武当后备掌门宋青书抢女人。
最后宋青书得到女人;陈友谅得到流量和权柄;群情踊跃的丐帮群豪得到什么?
他们得到了(去当小兵打明教,然后假如能活下来)硬刚张无忌的机会啊!
——
去围攻光明顶和明教打,自己死了,为朝廷当炮灰,还不知道自己帮了自己的敌人,这就是信息里的丐帮,其实就是被人挑拨去害人。
中国水军是如何对付一个人的?
水军其实是可以后台知道谁是谁的,然后针对这个人,在很多网站里进行谩骂侮辱,
你想想,假如你总被老板骂,回家你也会一肚子气,容易发火,假如有人被水军攻击,他很容易会情绪失控,何况是台钢的亲戚那么小一个孩子?
然后他的情绪被引发,假如你以为自己说公道话,其实他不会知道的,他也会以为你也是对方一路的,所以会攻击你。
这就是为什么你找不到攻击对方的来源,因为这是一个很庞大的组织,你只看到你自己网站上对对方的攻击,但其实在对方接受的信息里,敌人是在每个网站连续说同一件事,不断递进攻击的,就像一群幽灵在追踪对方,而你是无法像对方那样看到这种连续性。
中国网络水军,是一堆企业背后的支配者所控制的。
这种东西叫“辛迪加”,其实中国没有多少私人公司,每个公司实际最大权力的不是CEO,好像是一个中国政府派进去的类似“书记”的人,这个人甚至可以控制公司是否能卖出股票,中国股票涨跌可控制,你CEO也不能控制。(现在好像已经取消这个人的职位了,采用大数据和各种其他技术调配所有公司组成的联合体。每个人只知道自己的任务,但是任务组合起来会发生什么他不知道,就像让一个机器人给另一个机器人送去箭,另一个机器人射箭,但是后面这个机器人没有视力,不知道射箭会杀死一个人一样。)
华为是私人公司吗?中国没有这么大的私人公司。甚至中国就没有任何公司,只有一个政体和他控制的利益体系,为什么我会被攻击?你看看我的技术和策略造成多少利益?假如我不受控制,你觉得会怎样?我会带来人类的美好时光。这样有人就不满意了,人类必须分裂和互相敌对才不会静下来,就没有心思找到真正的幕后黑手了。
这个世界本来就没有公平可言。
香港的人以为他们知道我是什么人,其实他们真的不知道,他们就是那种点头称是的丐帮。
马云会知道自己的投资实际从哪里来吗?孙正义会知道吗?(现在他们应该已经撤资)STEAM知道吗?苹果知道吗?虚幻引擎知道吗?N卡知道吗?好莱坞知道吗?美国政府知道吗?日本游戏和动漫公司连谁在背后整他们和给他们投资都不知道。他们知道要攻击我,他们不知道为什么会有人推动他们的情绪要攻击我。
他们知道得很多,但其实不知道背后还有什么,我不说,有的事我不想随便说。
不过,他们背后抹黑我,对我禁言封号,你知道为什么吗?因为假如他们正面抹黑我,很快就会被我澄清,例如他们说我不专一,其实被我知道马上就反驳了。
他们就是要背后使手段抹黑,不会正面和我说话,而且要把我文章弄乱。
假如我正常说话会被禁言封号,那我只能隐晦地说话,这样他们又能嘲讽我是疯子谜语人。
所以你明白了吧,为什么我现在写文章这么正常,就因为我没在中国政府控制的网站里写文章而已,因为我写的文章不正常的背后是有托拉斯组织,辛迪加集团希望控制和窃取我,并吞并世界,他们就是让人不能说话。
台湾的李敖说什么白色恐怖,简直小儿科,台湾有多少人?他们人手都不够去控制别人,你李敖不需要任何手段就能去别的国家网站说话,中国人说话根本说不出来。台湾人就是废物,他们知道的事和香港、日本没区别,完全是丐帮级别,大陆只要做好政治宣传,然后就瞬间灭了台湾。你真正知道大陆的人被多年控制的思想之后,你会发现中国政府一句话能推他们去毁灭世界,假如全民公投毁灭日本,下一秒核弹就发射,假如现在中国有人被推动来杀我,我觉得很正常,因为这也不是第一次了,我甚至都不知道他们用的什么武器。
巴菲特不如把部分钱捐给我好了,虽然我也不知道该干什么,不通过中国政府,直接给我。
你的敌人辛迪加集团已经上线至少37年,在不断用利益诱惑你放弃你的基础,用各种方法破坏你的系统,阻止我带来和平,而你对此一无所知,还以为他们是你的朋友。
邓朴方也不知道是不是故意假装相信别人告诉他的毛泽东谋害自己,然后故意从中获利的。
其实我知道,我只是不想说出来,因为有的事在暗中准备,你们会看到那些人攻击我,然后找到背后发生的事,你们最终会发现背后导致世界末日的政治家集团,至于你们是否战斗我不在乎,因为我没有后代,而你们不战斗后代就会变成玩具。
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大きな地震が来て、生活がある日突然なくなってしまうかもしれない。教えてよ。人は死んだら愛も死んじゃうんですか?
聴いてる音楽、根掘り葉掘り聴きたくなっちゃう。へぇ、君はこんな音楽を聴いているんだね。って。私はこんな音楽が好きだよ。あなたにも聴いてほしいな。
深夜のFMラジオ 緑がはっきりした低い山 シーツの冷たい部分 ぬいぐるみ 花柄のワンピース 横断歩道の白いところだけ踏んで歩こ。
宇多田ヒカルのfirst loveと椎名林檎の無罪モラトリアムはわたしが産まれた年にリリースされたんだよ。
ピンク色のネイルが一本折れたとき、もう女の子じゃなくなった気がした。人伝に聞く私の話なんかより、今目の前で生きてる私を見て欲しい。バイバイ長��った怖い夢。また生きていてもいいんだね。世の中は大抵綺麗なものばかりが見つけられてしまうけれど、私は傷付いてしまって、汚れたものこそそっと大切に思いたい。
家族友達好きな人、例え離れた場所に住んでいてもおんなじ月を見てる。せっかくですし、世界が終わっちゃう日までずっと仲良しでいて。
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7月26日(金)
木曜日に遊びに来ると思ってた従姉と叔母さんが桃のホールケーキを携えてやって来た。従姉と叔母さんとは最近、よく会う。従姉と同い年で親族なのは少し不思議な気分。向こうの方が陽気なんだけど、一人言を言う癖とか雰囲気がやっぱり似ている。双子ってこんな感じなのかな。みんなで祖母の誕生日祝いをした。平和な一日。
7月27日(土)
引きこもりDay。涼し気な羊羹を食べたり、夕食後に散歩をしたり、無印のライチゼリーを食べたり、夜中にCCさくらを観たりした。
7月28日(日)
花火大会。夜、祖母と歩道橋の上から花火を見た。綺麗だった。花火、好きだな〜ってしみじみ思った。次は近くで観たいな〜。
7月29日(月)
雇用保険番号を調べる為にハローワークへ。人生初ハローワーク。想像していたよりも怖い場所ではなかった。ハローワークに通って就活するのが嫌で避けていたけれど、別にそんな悪いところではないなって思った。その後、図書館へ行き、本をどっさり借りた。夜、母と妹と最近開拓したスーパー銭湯へ。たくさん話せて楽しかった。
7月30日(火)
久しぶりの檸檬会議。私が毎回、場所を予約する担当なのだけど、 いつもと同じ場所でって自分が決めたのに一回だけ利用したことのある場所まで行ってしまい、無駄に歩いた。しかも、暑い日だった。とほほ。色々話した。話すと頭の中がすっきりする。その後、千種へ移動し、バビューというお店へ。タコライスを食べた。豆が沢山!そこでも色々話した。真面目な話題だったな。
7月31日(水)
7月ー!最終日。担当さんと会う予定が朝一で入っていたのだけど、向こうでトラブルが起こり夕方に変更になった。かなり時間ができたので早めに次の予定場所、市役所へ。座れるスペースがあり、そこで日記をまとめて書いた。その机と椅子の高さがわたしの身体にぴったりで、すごく書きやすかった。このぴったり具合、家でも再現出来たらなと思う。そんなこんなでマイナンバーカードをゲットした。ものすごく今更ではあるが、作ったおかげでようやく地に足着けたなって感じである。東京遠征に必要な細々としたものを100均で購入し、ドトールキッチンへ。人生初ドトールキッチン!郊外にしかないらしい。わたしの住んでる場所って郊外なんだな。しらすとたらこのパスタ、豆乳ティーを頼んだ。レジが俳優さんみたいなイケおじだった。たぶん店長だな。ドトールキッチンの雰囲気ととても良くマッチしていた。ドトールキッチン初心者の私に対し、とても丁寧に対応してくれた。それだけでハッピーな気分に。割引クーポンもお付けしちゃいましょう〜と言われ、わ〜!って感じ。そこで、檸檬のインスタにアップする用の月報をまとめた。帰宅し、15時頃、ギターの練習。弾き方をビデオ通話で伝授してもらった。全く弾けなかった。5日までに間に合わせなくちゃ。夕方、担当さんと会い、新しい職場の諸々の手続き。雇用保険に入れて安心。雇用保険って本当に大事ですから。急にどこかしら身体に不調って現れますからね。
8月1日(木)
8月〜!8月は夢中になって動く。新しい職場1日目。話を聞いただけなのにヘロヘロになってしまった。お昼を食べて、ゲームして終わり。帰りにカフェ・ド・クリエへ。レモンスカッシュを飲んだ。寄り道できる場所が栄えていて楽しい。仕事帰りに無印にも行けちゃう。これはかなり良いポイント。良いところを見つめるとテンションが上がる自分の単純さが好き。帰宅後、担当さんと電話。困ったことあったら、なんでも良いのでとにかく電話してくださいねと強く念を押���れ、はい〜と気の抜けた返事をしてしまったら、ツボに入ったのか電話の向こうであはははと笑われた。
8月2日(金)
新しい職場2日目。名前がわかる人が増えた。明るくてコミュ力が高い人と仲良くなると、自分で無理矢理頑張らなくても自然と関わる人間の数が増える。そのことを前の職場で身に染みて実感したのだけど、この職場でも実感した。今のところ、怖い人は居ない。この日は結構汗だくになった。汗だくになって動いてたらとりあえず、印象は良くなるんじゃないか?と思い、残業もばっちりこなして帰宅。
8月3日(土)
一日休み。早起きしてご飯食べて寝てしまったので結局ぐだぐだしてしまった。外は暑い。危険な状態。無理に出かけなくたって良いのである。だから、ぐだっても自分を責めないで…。ギターを弾きすぎて左手の手首が痺れて、やばいかも?と思い、ちょっと怖くなった。これが腱鞘炎…?匙加減って難しい。腱鞘炎になるまで練習したことなんてないから、やばい領域に足を踏み入れかけてしまった。
8月4日(日)
早起き成功!長距離バスに揺られている。ギターを載せてもOKなバス会社さん、ありがとう。毎回こちらにお世話になっている。最近知ったのだけど、フード付き座席はカノピーというらしい。可愛いらしい。もうカノピーの虜。身体の負担を軽減させたいならバス代はケチらない方が良い。サービスエリアでは毎回降りた方が良い。にしても、外は暑いなあ。浜松と足柄だと、足柄のサービスエリアの方が観光感があって好きだな。
8月5日(月)
6時間のREC終わり。なか卯へGO。親子丼がしみた。その後カラオケへ。ヘトヘトだった。眠すぎた。目が開かない中、2017年を代表するMVをひたすら観た。楽しい時代。夜の街を歩くところが登場しがち。ベタにかっこ良いのが良い。朝になり、ようやく東京から出た。帰りのバスは別々で少し寂しかった。
8月6日(火)
曲を作った。良い曲だと思う。最近、自分に”さきメロ”というあだ名が付いていることを知り、曲ができた時にその言葉が頭に散らついた。バリバリ仕事の日々だからこそ、ギターに触れるぞーっていう気分になる。音楽が1番難しくて楽しい。
8月7日(水)
誤って消してしまったー。Roger Nichols & The Small Circle of Friendsって良いよねという話を結構ガッツリ書いたのに…。
8月8日(木)
仕事に慣れてきた。ベトナム語の挨拶を覚えて早速試してみたら、すごく喜んでくれて嬉しかった。話の内容がどうこうっていうより、通じ合おうとする気持ちが大事。
8月9日(金)
職場で褒められ上機嫌。褒められると伸びるタイプだと思う。連休明けもこの上司と一緒に仕事ができるので嬉しい。午前中、身体が重くて熱中症になりかけて焦った。コンビニでC1000を買って、ぐびっと飲んだら午後からはスムーズに動けた。C1000に感謝。
8月10日(土)
CCさくらを観に行こうとしたけれど、チケットが売り切れていて断念。大人気!悩んだ挙句、ボンボンへ。並ぶかと思いきや、お昼前だったからかすんなりと入店。レモンケーキが無くなっていた。サバランとヤサイサンドと珈琲。妹はカルピスと杏仁ゼリー。ボンボンに初めて来た妹の反応が良くて嬉しかった。お土産コーナーにてノートとメモ帳を購入。8月生まれの両親へお土産の桃杏仁ゼリーも。有料になるが、3〜4時間耐えられる保冷剤を入れてもらえ、猛暑でも安心。電車とバスの乗り継ぎが上手くいかないと1時間以上の待ち時間が発生する。2時間に1本のバスというのはなかなかに不便だ。不便だけれどその分、最寄りの喫茶店へ立ち寄る機会が生まれ、初めて入店。この夏、初めてのかき氷を頬張った。
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