#舞台「夕凪の街桜の国」
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各地句会報
花鳥誌 令和5年2月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年11月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
秋風や日覆ひの色褪せしまま 秋尚 のつそりと冷ゆるがままの地蔵かな 軽象 佃煮屋間口小さく秋灯す 三郎 神水を掬へば木の実溢れ出る はるか 残菊やまことに細き路地ぬけて きみよ くつくつともんじや躍らせ小春人 眞理子 欄干に頬杖をつく鯊の竿 はるか 猫じやらしいづれも佃生まれなる 和子 小鳥来て路地の少女の消えてゐる 同 晩秋に釣糸たらす女かな きみよ
岡田順子選 特選句
初冬の海月は川の色をして 小鳥 のつそりと冷ゆるがままの地蔵かな 軽象 大正の風沸く交番神の留守 小鳥 もんじや屋の高き箆音小六月 眞理子 ��つぺんへ鳥入れ替る柿の空 千種 産土神の留守の月島一号地 いづみ 朝寒し江戸の醤油の煮詰まれり ゆう子 佃とは小鳥姦し婆もまた 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
鷹匠の脈打つ腕畏鳥 美穂 襟元を直す鷹師の指女性 勝利 風の待つ鷹一点を凝視して 孝子 鷹匠の血脈誇り隠れ棲む 美穂 白樺の空ふかぶかと鷹柱 朝子 りんりんと月呼びよせて虫の声 成子 七五三背中をあふれさうに帯 美穂 隼の一閃に散る鳥の群 由紀子 風も日も包みて蓮の枯れにけり 孝子 あまたなる祈り睡らせ枯蓮 かおり 前を行く心変りの時雨傘 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
石蕗の黄飛ばねばをれぬ蝶一つ 雪 赤とんぼ飛んで昔の空の色 同 この晴を授けて神は旅に出し かづを 幾千里子連れの鴨の渡り来し 匠 在りし日や歴史は遺る左内の忌 千加江 潮風や句碑は礁に柏翠忌 同 霙るるや獄舎の左内穀然とし 千代子 天高く貫ぬく像や左内の忌 笑 街路樹の一夜に痩せて神渡 希
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月8日 萩花鳥会
石蕗の花段段段と崖ぷち 祐子 コロナ禍の波乗り上手に冬構 健雄 小春日の暮れて待たるる燗一杯 俊文 風に揺れ森の囁き木の葉散る ゆかり 会釈から世間話に小春の日 陽子 ただふるへ明日を求めぬ木の葉かな 吉之 流星の如く零れし小夜時雨 明子 南窓微睡む父や冬ぬくし 美惠子
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令和4年11月5日 さくら花鳥俳句会 岡田順子選 特選句
袖揺らし拙く歩く七五三 あけみ 傷のない大根抱へ師を訪ひぬ 登美子 面取りの暇なき夕の煮大根 実加 徒歩多き歴史ツアーや椎の秋 紀子 細路地に並ぶ地蔵や朝時雨 実加 葛湯して今夜は静かすぎる母 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月10日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
凩や気にしても今猫背かも さとみ 句をよんで名を知れるなり石蕗の花 同 手の先に触れ行く物の冬に入る 都 廃船のたゆたふ河や冬めきて 同 前山に人の呼び合ふ小春かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蒼穹へ差し出されあり鵙の贄 都 トタン屋���黒く被ひて山葡萄 史子 迷ひ来し犬は小春の匂ひして 都 神名備へ舞ひ降りて来し渡り蝶 宇太郎 冬籠老いて小さくなるままに 悦子 遠き日の灯台の下大根畑 すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
欠礼の葉書一通冬に入る 恭子 大綿の飛ぶ一角や時ゆるむ 同 朝の日に虻を待ちゐる花八手 三無 初時雨移ろへる景厨より 和代 蒼天に柿の朱色の映り込み 三無 大綿の抱へる影の漂へる 秋尚 想ひ出は些細なはなし花八手 ゆう子 木々の葉の手さわり厚く冬来る 恭子 綿虫のふうはり中子師の化身 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
こつこつと振子の音や冬灯 時江 残菊に風の別れか纏ひつく 同 丁寧に描く絵手紙曼珠沙華 ただし 神なびの落葉時雨や岩を打つ 時江 花八手午後の日早も翳りゆく 昭子 職人はなべて無口や日短 同 落葉踏む音にも山の深さあり みす枝 踏み入りて銀杏落葉に呑まれたる 信子 マネキンの衣裳着膨れしてゐたり 世詩明 初霜の夜なりオリオン瞬きぬ 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
山茶花の掃きたるあとに二三片 廸子 ものの影長く濃くなる冬めきて 三無 隼の腹白じろと急降下 怜 街路樹の風音乾き冬めける 秋尚 夕散歩我が影長く冬めきぬ 怜 箒持ち山茶花散るを楽しめり ことこ 青空を切るビルの影冬めける 秋尚 立ち話続く山茶花日和かな 和魚 冬めきて木立の空の広くなり 廸子 蒼天を蹴りて隼矢となりぬ 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
字余りの句をつくりたる文化の日 世詩明 桟橋も浚渫船も冬に入る 千代子 神の旅紅く際立つ大鳥居 笑子 茅葺の千古の家に散る紅葉 希子 玉砂利の中に見つけし木の実かな 和子 存問もせずしづむ身に石蕗の花 数幸 せめて欲しうすばかげろふ程の翅 雪 人の世を仏の流転秋の風 同 だんまりを通しきれずに蚯蚓鳴く 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
人の世に蓑虫鳴くと誰が云ひし 雪 火取虫飛ばざれば灯も淋しきか 同 寺小春上品上生仏仰ぐ 千代子 ぼてさんは越前蟹を売り歩く 同 銀杏散り大樹の影の細りゆく かづを 千年の古都の時雨にあひにけり 同 潮風に磨きあげられ石蕗の花 ���喜栄 腕白も今日は神の子七五三 みす枝 秋風に揺れてゐるかに弥陀の耳朶 やす香 冬ざれや星をつけたる兵の墓 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月18日 さきたま花鳥句会
参道を江戸小紋なる散紅葉 月惑 冬凪や島のなぞへの墓の群 裕章 麦稈のロールどすんと冬を待つ とし江 藤袴やさしく撫づる福禄寿 ふじ穂 あかあかと冬田息づく日の出かな 康子 神無月何事もなく老いの日々 静子 美女と言ふ嘘を重ねて冬鏡 良江
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令和4年11月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
照紅葉ここは武蔵野ど真ん中 三無 黄落の熄み変哲もなきベンチ 千種 落葉して三面恐し馬頭尊 慶月 重さなき影を揺らして枯尾花 三無 藁屋根に落葉降り積み主留守 慶月
栗林圭魚選 特選句
冬枯や蚕飼の匂ひふと間近 炳子 冬灯しコルクのもろき薬瓶 久 初時雨お薄いただく森の庵 久子 雲割れてゆく黄落の激しさに 千種 大根の髭剃られあり品評会 久子 山茶花や雨の重さも散り敷きて 亜栄子 黄落の熄み変哲もなきベンチ 千種 白銀の手摺り冷たく磴下る 炳子 乾びたる音の遠のく冬木道 眞理子 ちりちりと咲き揃ひたる冬桜 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋祭皮張り替へし大太鼓 雪 而して九十一の菊膾 同 七福神旅立たれたる村静か みす枝 百地蔵に散華の如く紅葉舞ふ 同 湯豆腐の正面に座す強面 昭子 掃き終へし箒立て掛け花八手 同 季は今し厳き面となる猟夫 一涓 還り来し神をねぎらふ祝詞かな ただし 百鉢の菊の位を競ひけり 世詩明 一寺置く知恵の文殊の山眠る 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
皇のげに隙のなき白障子 昌文 身を包むコートの中が愛国者 いづみ 箒目を真直ぐに神を迎へけり 光子 陸士らの祈りの長き神迎 はるか 今にして見えてくるもの綿虫も 千種 大前へ小春は人を歩かせて はるか 孤独なる鴨の水脈とはもつれざる 光子
岡田順子選 特選句
桜もみぢ防大生の整列へ 眞理子 狛犬の阿吽おそらく息白し 俊樹 黄落す絵画の中に居るやうな 政江 参道の冬日の中へ防大生 同 幾そ度落葉の艶を神の池 幸風 すれ違ふ男冬野の匂ひして 千種 大前へ小春は人を歩かせて はるか すめらぎの濠へ映りて柿たわわ 眞理子
栗林圭魚選 特選句
冬蜂のとどまるところ香の濃ゆし 光子 ハーレイの枯葉舞ひ上ぐ九段坂 要 靖国は黄��色に神迎 千種 枯蓮の影縮こま��濠深き 秋尚 日を溜める力残せし枯尾花 同 すれ違ふ男冬野の匂ひして 千種 孤独なる鴨の水脈とはもつれざる 光子 紅葉散る城跡になほ地の熱り 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
蓮根掘る胴長干して昼餉時 光子 蓮根掘り母のがめ煮の待つてをり 美穂 目貼せし仏間に母と長話 愛 黄落やへうたん池を膨らませ 由紀子 手の窪に在はす仏や霜の声 成子 蓮根掘るまぶしき泥の太古まで 睦古賀子 冷たき掌胸に合はせて百度石 かおり づぶづぶと臍まで沈む蓮根掘 千代 抜き足は得意技なり蓮根掘 美穂 蓮根掘るこのまま脚の根付きさう 愛 冬銀河泳ぎ止まざる大魚達 ひとみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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SDC映画の部屋「夕凪の街 桜の国(2007)」
「夕凪の街 桜の国」は、もともとはこうの史代が2003年に発表したコミック(双葉社)で、二つの時代を描く二つの作品をまとめた、ごくごく薄い単行本である。 「夕凪の街」は1955年、原爆投下後の広島市を舞台に、父や姉妹を原爆で失い、生き残ったことに罪悪感を抱く皆実という女性が主人公。一方「桜の国」は現代の東京と広島を舞台に、皆実の姪にあたる七波とその家族の人生を描く。原爆と被爆者という重い主題を扱いながら、その優しい絵柄から軽やかにすっと心に染みてくるシンプルなコミックなのだが、油断して読み進めていくと物語の切っ先が不意に切り込んでくる。2004年に浜松町の本屋で買い求めモノレールの中でつい読み始めたのだが、羽田空港第二ターミナルに到着した時には、すぐに席を立つ事ができなかった。読んでいる途中に涙がぽろぽろと溢れてきてしまったのだ。本作品は2004年にはみごと文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、さまざまなメディアで高く評価されている。 そんな原作に惚れ込んで映画化に臨んだのは「陽はまた昇る(2002)」「半落ち(2004)」などで真摯な演出に定評のある佐々部清監督。麻生久美子、田中麗奈を主人公に、藤村志保、堺正章、中越典子、伊崎充則らきちん��演技ができるキャスティングで安心できる。 麻生久美子が悲痛な心の囁きを絞り出す「夕凪の街」と、田中麗奈が家族の歩んで来た道を追体験して未来を見据える「桜の国」、この二つの物語が、原作と同じように実に淡々と描かれる。極力過剰な演出が抑えられているものの、「夕凪の街」では麻生久美子の熱演によって苦しいくらいに切なくなる(この演技でいくつかの主演女優賞を獲得した)。さてさて、このまま涙だけで暮れるのかと思っていたら、「桜の国」の最後の最後で、「生きて居る」こと「生まれて来た」ことが奇跡のようなものであり、かつ必然的な意志であるのだ、という鮮やかなクライマックスを用意してくれる。 表現の自由度が圧倒的に高い原作コミックと比べると、映画的な瑕疵がどうしても目についてしまうのが唯一の難点。佐々部監督は「四日間の奇蹟(2005)」で同じようにベストセラーの映画化を行ない、中途半端な脚本でちょっと落胆したのだが、本作は原作のエッセンスを忠実に映像化することに成功している。今の時代にこんなストレートな作品を作るのは勇気がいるものだが、それを成し遂げた監督をはじめスタッフの熱意に感謝したい。 追記:佐々部監督は2020年急逝,新作の準備途中のことだった。黙祷
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Tokyo Memories Tour #34 -新井薬師・哲学堂-
「夕凪の街 桜の国」という漫画を読んだ。 広島の原爆を題材にした作品だったが 現代の話に移ってから、新井薬師前駅周辺が 舞台として取り上げられていた。
どんな街なのだろう。
以前に哲学堂公園や野方配水塔を 観に行ったことはあったが、 新井薬師前駅周辺を歩いたことは無かった。 加えて、中野通りの桜並木が綺麗なことで 有名でもある。 訪れてみるのもいいかなと思い 四月のある日に訪ねてみることにした。
西武新宿線の高田馬場駅から三駅目にある 新井薬師前駅を降り、商店街となっている 参道を辿ると、その古刹はある。 正式な名前は新井山梅照院薬王寺といい 高尾山薬王院や日向薬師などとともに 武相四大薬師に数えられる。 徳川家二代将軍秀忠のまな娘の眼病が 治ったことから、眼の薬師としても 有名であるという。 境内には井戸があり、地元の人々に 開放されている。
その、新井薬師の脇を南北に通る道が 中野通りである。 この通りには、中野駅付近から北に 300本もの桜並木が並ぶ。 特に、哲学堂公園付近の風景が素晴らしい。 「夕凪の街 桜の国」にもこの風景が 描かれている。
新井薬師から、中野通りを北に向かい 哲学堂公園と配水塔を目指すことにする。 中野通りを西武線の電車が横切るが この風景も数年後には、 西武線が地下に潜るので 観れなくなってしまうのだという。 新井薬師前駅も地下化されるので 駅周辺や商店街の光景も、もしかしたら 大きく変わってしまうかもしれない。
つくづく、訪れてよかったと思う。 興味を持たなかったら、知らないまま だったのかもしれないのだから。
哲学堂公園でもひとしきり撮り、 配水塔のあるみずの塔公園まで辿りついた。 関東大震災後の1929年に完成したこの塔は 1966年まで、この地を潤してきた。 現在は災害用の給水槽として使われている。 この周辺の風景が、いつまでも残ることを 願いつつ、ぼくは塔を写真に収めた。
(次回につづく)
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本日『この世界の片隅に』放送!声優キャストふり返り
アニメーション映画『この世界の片隅に』(2016)が、本日9日夕方15時50分からNHK総合で放送される。本作の声優を務めたキャストを紹介する。 【写真】のん『この世界の片隅に』すずさんを完全再現 「夕凪の街 桜の国」などで知られるこうの史代の同名漫画を映画化した本作は、戦時中の広島県を舞台に、呉へと嫁いだ18歳のすずの日常を丁寧に描いた作品。公開から3年以上ロングラン上映され、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞や第21回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞、仏・アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門審査員賞を受賞するなど高い評価を受けた。
絵を描くことが好きで、すこしおっとりとした主人公・すず役をのんが担当。日々を一生懸命に生きるすずを生き生きと演じた。すずの夫・周作役を細谷佳正、周作の父・円太郎役を牛山茂、すずの妹・すみ役を潘めぐみ、径子役を尾身…
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●神々の系譜 古事記(ふることぶみ、こじき)
●神々の系譜 古事記(ふることぶみ、こじき) 古事記は何度か取り上げている。 日本の古典は結構 Hな部分が多い。 それだけ上古は自由奔放で無論自主規制もない時代。 今の感覚ではちょっとついていけない部分もある。 久しぶりに検索したら新しい趣向で取り上げている所が多くて見応えは十分。 露骨な部分は省いたけれども皆さんで探してみるのも一考かな。 産むという行為自体 見方に寄れば露骨な部分を多分に含む。 現代ではソレは到底許されないこと。
キリスト教が日本に関係していたりではと言う事は聞いていたけれども シュメールまで関係するとは思わなかった。 もつと調べれば面白いものはたくさん出てくるのではなかろうか。 余りにも多いので適当にしておいた。 後は自分で探って下さい。
日本て本当に楽しい国。美しい国である。 ●古事記の世界構成 - 編纂1300年を迎えた【古事記の神話】 https://www.kankou-shimane.com/shinwa/sekai/index.html 古事記の世界構成 古事記の基礎知識 古事記の神話 古事記の舞台 神々の系譜図 ●古事記 - Wikipedia http://bit.ly/viTDUz ●日本の神話 古事記 http://bit.ly/zfHqA0 日本の神話を読んだことはありますか? 子どもも大人も、楽しく日本の神話を読んでみましょう! アマテラスオオミカミ、スサノオノミコト、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)、オオクニヌシ、ヤマトタケル、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)...みなさんは、日本の神話に登場する人物などの名前を一度は、聞いたことがあるでしょう。でも、神話の本(古事記=こじき)を実際に読んだことがある人は少ないと思います。
私が、子どもの頃(昭和40年代)は、まだ本屋さんでは、日本の神話の絵本がたくさん売っていました。「因幡(いなば)の白兎(うさぎ)」の話は、特に印象に残っています。��ころが、最近は、(お子さんをお持ちの大人の方はご存知かと思いますが、)東京のかなり大きな書店でも、日本の神話の絵本などほとんど見かけることはありません。日本の昔話の絵本もかなり少なくなっていて、幼児の絵本といえば、ミッキーマウスやファインディング・ニモといったディズニーのものや指輪物語など西欧の物語本がほとんどです。 ●~神々の国しまね 『古事記』編纂1300年~"神話博しまね"閉幕 そして出雲大社「平成の大遷宮」へ 2012年 http://www.nga.gr.jp/pref_info/tembo/2012/11/post_1984.html 日本最古の歴史書『古事記』が編纂されてから、今年で1300年。『古事記』には、「八岐大蛇」や「国譲り」、「黄泉の国」など「しまね」を舞台とした物語が多く記載されています。 神々が織りなす物語の世界は、「しまね」の人々の暮らしの中にも脈々と息づいています。旧暦10月を「神無月」と言いますが、全国から八百万の神々が参集される出雲では「神在月」と呼び、数多くの神事が執り行われるなど厳かな雰囲気に包まれます。 ●しまねの古代歴史文化 | しまね観光ナビ|島根県観光連盟公式 ... https://www.kankou-shimane.com/mag/1116.html 「天地開闢」から始まって「天孫降臨」に至るまで神々の世界が描かれた物語であり、島根との結びつきの深い『古事記』。 このサイトでは、『古事記』の成り立ち、登場する神々、神話、物語の舞台について様々な視点から『古事記』をご紹介します。 ●古事記 https://www.asukanet.gr.jp/cha-san/kojiki0.htm 古事記を関西弁で現代語訳しています。 ●三省堂 大辞林 Weblio辞書 ・こじき 【古事記】 歴史書。三巻。 712年成立。��文によれば、天武天皇が稗田阿礼(ひえだのあれ)に誦習(しようしゆう)させていた帝紀・旧辞を、天武天皇の死後、元明天皇の命を受けて太安万侶(おおのやすまろ)が撰録したもの。 上巻は神代の物語、中巻は神武天皇から応神天皇までの記事、下巻は仁徳天皇から推古天皇までの記事が収められている。現存する我が国最古の歴史書であり、天皇統治の由来と王権による国家発展の歴史を説く。 ・ふることぶみ 【古事記】 古事記(こじき)の訓読み。〔本居宣長による読み方〕 ・古事記 ウィキペディア 古事記(こじき、ふることふみ)は、その序によれば712年(和銅5年)太朝臣安萬侶(おほのあそみやすまろ、太安万侶(おおのやすまろ))によって献上された、現代に伝わる日本最古[1]の歴史書である。上・中・下の全3巻に分かれる。 原本は存在していないが、後世の写本の古事記の序文に書かれた和銅年及び月日によって、年代が確認されている。 ●古事記正解 http://www.kojiki.org/ 古事記の成立と古代日本史の研究 2017.12.17 ●こうの史代【ぼおるぺん古事記】 http://webheibon.jp/kojiki/ 驚くほど愛らしく、自由で、残酷で、わがままな物語。ーーー 日本最古の神話・古事記が・ロマンあふれる絵物語になってよみがえる、 こうの史代の最新作。 ・こうの史代 1968年9月、広島市生まれ。1995年『街角花だより』でデビュー。 主な著作は『夕凪の街 桜の国』、『長い道』、『ぴっぴら帳』、『こっこさん』、『さんさん録』『この世界の片隅に』。 最新作に『平凡倶楽部』がある。 好きな言葉は「私はいつも真の栄誉をかくし持つ人間を書きたいと思っている」(ジッド) 現在、「漫画ゴラク」にて、東北各地の被災地をスケッチしていくコラム漫画「日の鳥」を好評連載中! ●古事記物語 鈴木三重吉 http://bit.ly/z9CaFG ●『古事記(こじき)』が伝える神話 https://00m.in/1ghAh 天地のはじめ 多くの民族神話がそうであるように、『古事記』も天地開闢から神代の物語を始めている。天と地とが初めて分かれたとき、高天原(たかまがはら、天上界)に先ず三柱の単独神が出現した。アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)、タカミムスビノカミ(高御産巣日神)、そしてカムムスビノカミ(神産巣日神)である。アメノミナカヌシは、天の中央にあって、天地を主催する神であり、タカミムスビとカムムスビはいずれも万物の生産・生成を掌(つかさど)る神であるが、前者は高天原系(皇室系)、後者は出雲系の神とされている。
次いで、国土がまだ若くて固まらず、水に浮いた油のような状態のとき、葦の芽が泥沼から萌えいずる力が神となり、さらに天の永遠性を神格化したアメノトコタチノカミ(天之常立神)が出現した。その後も、大地が次第に整うまでにクニノトコタチノカミ(国之常立神)をはじめとして様々な神々が生じ、最後にイザナギノカミ(伊邪那岐神)と女神のイザナミノカミ(伊邪那美神)が出現した。クニノトコタチノカミからイザナミノカミまでを合わせて神代七代という。
●江戸川乱歩も驚いた!? シュメール語訳『古事記』の謎 http://www.teikoku-denmo.jp/history/honbun/kojiki.html 『古事記』(こじき・ふることふみ)を皆さんはご存じでしょうか? 天武天皇の勅命により語部(かたりべ)・稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦習し、太安万侶(おおのやすまろ)が撰録した歴史書で、元明女帝の時代・和銅5(712)年に完成しました。当時はまだ「仮名」が無かったので、漢字一字で一音を表す「万葉仮名」で書かれていました。この『古事記』、日本語で読めるのは当然ですが、なんと、はるか中東のシュメール語でも読めると言うのです。と言う訳で、今回は謎を秘めたシュメール語訳『古事記』に触れると共に、日本とシュメールの関係について考えてみたいと思います。 ●番外編:古事記入門マニュアル -NEW- | 古事記おじさんの日本の ... https://www.kojinazo.net/?p=119 2011/02/09 こんにちは、古事記おじさんです。 いつもブログを読んで頂きありがとうございます。 さて、今日はお知らせがあります。 というのも、このブログを読んで頂いている読者の方より、「もう少し古事記の全貌を知ったうえで、 謎解きブログを読み進めたい・・・!」という、ご相談を頂きました。 ・・・確かに、今、ブログで紹介している謎解きは、ある程度、古事記を知った方であれば、「なるほど」と理解ができると思いますが、まだ、古事記について知識のない方には、少し難しいかもしれません・・・ そこで、今回は、山陰が舞台となっている古事記を、わかりやすく解説した、入門マニュアルをご用意することにしました↓ ●古事記1300年紀 「人間ってすごいじゃないか。語り継ごうよ、語り部の里から。」奈良大和郡山市 http://bit.ly/x7FqOR ●古事記現代語訳 http://bit.ly/zPe1pO ●古事記景行天皇条全訳註 [ヤマトタケル] http://inu.imagines.jp/yamato/ 日本武尊(ヤマトタケル)でおなじみの古事記景行天皇条の全訳註。 ●全ては古事記の中に ~旧約・新約聖書の国 日本~ http://kojiki.imawamukashi.com/ ●古事記について http://bit.ly/AsnyP2 古事記は、712年に太安万侶(おおのやすまろ)が完成させた日本の歴史書。 神代から推古天皇までをその記述対象としています。 太安万侶が記述した古事記の原文��漢文ですが、稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗唱していた口調を重視したものとなっていて、読み易い漢文とは言えません。 ただ、文献として熟読・研究する上では、漢文として「読む・見る」ことも必要でしょう。 このサイトでは、古事記の原文(漢文)を検索できるようにしました。底本は岩波古典文学大系本(訂正 古訓古事記)です。 ●古事記・日本書紀に登場する主な神々たち|「ご来福」しよう https://goraifuku.jp/beginner/ 日本の古い書物である「古事記」や「日本書紀」には、沢山の神が登場します。 特に有名なのが、神の中で最初に夫婦になったといわれる「イザナギ(伊邪那岐命)」と「イザナミ(伊邪那美命)」です。 この夫婦の神たちは、日本の島々、多くの神々を生みました。 ●『古事記』http://bit.ly/zPJSEo 『古事記』はその序文より和銅5年(712年)に成立したと見られるものである。平安時代に遡りうる写本が現存しないことから偽書説も存するものの、上代特殊仮名遣いなどの内部徴証および太安万侶の墓誌銘などの傍証から、現在のところ偽書とは考えられていない。 『古事記』の写本は約40本あり、もっとも古いと考えられている真福寺本および伊勢系の3本からなる真福寺本系統と、兼永自筆本を祖とする卜部本系統の二つに大別できる。当該写本は茶色表紙袋綴で、上・中・下の3巻からなる。本文は1面10行15字詰であり、傍訓、返り点、送り仮名および朱筆の傍線(地名)、中線(神名・人名)、若干の追筆補入がある。
●阿波と古事記 第一篇「はじめ国生み」 - YouTube https://youtu.be/C8PzQFQX6Jc 阿波古事記研究会 作成のDVD 「阿波と古事記」 の一部をUPします。 ●阿波と古事記 第二篇「黄泉の国 前篇」 https://youtu.be/y4bAOo46IYQ ●阿波と古事記 第三篇「黄泉の国 後編(天照誕生)」 https://youtu.be/ZqLy5ihu8ok ●阿波と古事記 第四編「天岩戸」 https://youtu.be/eauLucrd0Ak ●神々の系図|神道のおはなし|株式会社 神路社 https://kamijisya.co.jp/story/genealogy/index.html 神路社は感謝の心を忘れずに、真心を持ち真の和となって社会に貢献してまいります。 ●01 古事記に書かれた天地創造の物語「国生み神話」 http://kuniumi-awaji.jp/story/ 国生みの島・淡路。ここは伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が天沼矛(あめのぬぼこ)で下界をかき回し、日本で最初に生まれた特別な島です。 日本で最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」。そこには、伊弉諾尊・伊弉冉尊の二柱の神様が生まれたばかりの混沌と��た大地を天沼矛で「塩コ��ロコオロ」とかき回すと、矛先から滴り落ちた塩の雫が固まって「おのころ島」ができたと記されています。 おのころ島で夫婦となった伊弉諾尊・伊弉冉尊は、日本列島の島を次々と生んでいきます。その中で最初に生まれた島が淡路島です。 ●古事記・日本書紀の謎 記紀の神話 http://bit.ly/y2v6F9 ●古史古伝・・・古事記以前の書 http://bit.ly/yXpRID 古史古伝・・・古事記以前の書 古史古伝とは、神代を歴史的叙述の対象とし、神代文字 に関する伝承を有する古文献と称されるもので、多くは没落した民族の伝承と伝えられ、 アカデミズムに史料的価値を認められない共通性がある。 ●やたがらすナビ(リンク集) 国文>個人 http://yatanavi.org/linkjp/person.htm TOP(国文)>個人 ▼上代 ▼中古 ▼中世 ▼近世 ▼日本漢文・その他 記紀の現代語訳と注釈、鑑賞・歌謡・地名・系譜の資料など。 神話の森~物語と民俗館~ 記紀・風土記などの神話・伝説を鑑賞するサイト。 豊葦原 柄那岐氏による日本神話の鑑賞サイト。 古事記正解 関根聡氏による『真福寺本古事記』他の影印とテキスト、論考。 日本神話の御殿 dull氏による、日本神話の鑑賞のサイト。記紀の現代語訳と注釈、鑑賞・歌謡・地名・系譜の資料など。 古事記の世界 歴史による古事記の鑑賞と資料のサイト。 なぞなぞ古事記 加藤良平氏による古事記に関する学術論文集。 埋れ木 田中孝顕氏による上代文学の資料サイト。PDFファイルによる電子テキスト・万葉集の鑑賞など。
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長い道 / こうの史代
映画化大ヒットの『この世界の片隅に』や『夕凪の街・桜の国』などの広島を舞台にした連作で名高いこうの史代ですが、今回紹介す��のはそんな彼女の初期の作品である『長い道』です。
舞台は戦時でも広島でもなく、業田良家の『自虐の詩』にも似たちょっとダメな感じの新婚夫婦を短編連作形式で描いているのですが、至る所に後の広島連作に通ずるモチーフやエッセンスが出てくる出てくる。『長い道』はこうの史代の原石の宝庫と言っても過言ではないかもしれません。
スターシステムを採用しているので『この世界の片隅に』のすずさんと、『長い道』の道さんは同じ顔なのですが、二人の共通点は顔だけでなく、それぞれの世界の捉え方、ここにもひとつあると思います。すずさんや道さんの目からはいったいどのように"この世界"がみえているのでしょうか。
なぜ、こうの史代がすずさんや道さんのような人物を主人公に選ぶのか、そこには彼女が座右の銘にしているというアンドレ・ジッドの言葉「私はいつも真の名誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」に深い関係がありそうです。こうの史代の世界にやられてしまった人はジッドの代表作のひとつ『田園交響楽』もおすすめです。
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【Blu-ray】 この世界の片隅に 今日届きました。 後世に残したい映画のひとつ 原作者の女性漫画家 こうの史代 さんの作品で「夕凪の街 桜の国」も良い作品で映画化や舞台化されてますね 同じく後世に残したい作品 #samection #この世界の片隅に
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戦争の惨禍を描く物語『この世界の片隅に』が半額 「いつもの日常が壊れていく…」フェア
「いつもの日常が壊れていく…」フェア開催中。 キャラクターが苦労の道を歩いていく双葉社の12タイトルが心を震わせます。 戦争や身近な人の死などの重いテーマを中心にした作品がお求めやすい価格になっています。 話題となった『この世界の片隅に』の原作の上巻を半額で読めば、 映画の雰囲気と若干違う、こうの史代先生の辛い日々の繊細な描写が味わえます。 ほかに『瑠璃宮夢幻古物店』『GROUNDLESS』なども 1巻100pt+2巻半額で楽しめます。 8月10日まで、この機会をお見逃しなく! ◆【上巻半額】この世界の片隅に 上巻 平成の名作・ロングセラー『夕凪の街 桜の国』の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。 >>>シリーズ一覧はこちらから…
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こうの史代「夕凪の街 桜の国」舞台化、原爆投下後の広島市を描く物語
こうの史代「夕凪の街 桜の国」を原作とした舞台が、8月19・20日に大阪・HEP HALL、8月30日から9月3日に東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演される。 Source: コミックナタリー – 最新ニュース一覧
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こうの史代「夕凪の街 桜の国」舞台化、原爆投下後の広島市を描く物語
こうの史代「夕凪の街 桜の国」を原作とした舞台が、8月19・20日に大阪・HEP HALL、8月30日から9月3日に東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演される。 Source: コミックナタリー – 最新ニュース一覧
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9月の各地句会報
平成29年9月の特選句
坊城俊樹選
栗林圭魚選 栗林眞知子選 岡田順子選
平成29年9月1日
第十八回福井柏翠忌
坊城俊樹選 特選句
髪洗ふことで女は忌を修す 和子
野菊濃く淡く柏翠忌は巡る 省吾
露草や藍より深き師弟句碑 清美
忌ごころに秋潮いよよ濃くなりし 中山昭子
蟬時雨やゝ衰へて忌を修す よみ子
朝顔や廓格子と思案橋 直子
影法師尋ねて伊藤柏翠忌 省吾
水軍の裔で江戸つ子柏翠忌 龍聲
秋潮の一句に天下知らしめし 五灰子
九頭竜に呉越同舟柏翠忌 末政千代子
三国へと黄金の稲田ひた走る 啓子
葉月潮凪ぎて三国に一つの忌 信子
地蔵盆名残の鐘や柏翠忌 英子
柏翠忌隠れて紅をひくことも 清女
秋蟬の細くとぎれて師の墓前 ただし
諸共に高野の月を仰ぎし日 五灰子
偲ぶべし露の見返り橋辺り 省吾
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月2日
零の会
坊城俊樹選 特選句
墓石研ぐ谷中男の秋思かな 佑天
路地曲がる芸大生の秋思とも 要
夕やけだんだん秋草をあしらひて 順子
抱きつきしヒマラヤ杉と秋の空 ラズリ
徳川の秋の翳引く築地塀 三郎
木の実踏み谷中の路地を徘徊す 眞知子
幕臣の墓は花野となりしかな 要
つゆ草のあをきを研ぐや寺の雨 和子
築地塀より秋晴へ木魚の音 ラズリ
築地塀からりと晴れて涼新た あおい
築地塀あさがほだけが今のもの 千種
雲合ひのつまくれなひの坂の道 伊豫
金風を入るる引窓錻力店 彰子
あぶれ蚊を集めて路地の古井かな 耿子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月6日
さくら花鳥句会
栗林眞知子選 特選句
ネクタイを緩め夜食をとる夫 あけみ
柏翠忌三国の句碑を訪ね行く みえこ
思ひ出を話し出す母柏翠忌 紀子
柏翠忌明日に空の月優し 寿子
月祀る窓辺に机寄せて座す 寿子
柏翠忌句集を読みてはや日暮 あけみ
月の他すべてを捨てて出郷す 登美子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月7日
三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
村を出て大九頭竜の星月夜 牧羊
九頭竜の対岸よりの踊唄 牧羊
星一つ亦飛ぶ越の星月夜 牧羊
踊の輪更けて手振りの揃ひたる 都
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月7日
県民会館花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
男にも艶と云ふもの秋の風 和子
虚子が泣き愛子踊りし宿の月 龍聲
蟻の道急げる蟻の声聞かず 雪
尼寺の屋根より出でて今日の月 天空
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月8日
鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
赤のまま懐かしがりて娘ら摘みぬ 俊子
寝そびれて虫の轟に沈むごと 都
人に寄る夏毛のポニー鼻白で 幸子
野の草の葉擦れの音や秋の声 幹也
神苑の流れに佇てば湧く秋思 和子
宮裾は杉より垂るる葛の花 栄子
白萩のあるとき風に獣めく 悦子
酢橘もぐ棘の太さに気をつけて 立子
水難の子の幾年や地蔵盆 すみ子
秋夕焼サイドミラーに遠ざかる 美智子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月9日
札幌花鳥会
密猟の鮭を獣に覗かるる 岬月
手繰り寄す投網に余る鰯雲 岬月
秋草を戦馬の墓に供へけり 岬月
母許のあかきが嬉し赤のまま 岬月
秋の水一樹の影を底に置き 美江
浪の音聴きたくて来て実玫瑰 美江
コスモスの風の中よりランドセル 美江
蝦夷富士は神の棲む山花野抱く 晶子
火の匂ひ残して終はる秋祭 のりこ
ひとり住む父の晩年カンナの緋 みよ子
平成29年9月9日
枡形句会
栗林圭魚選 特選句
ランタンを吊し月待つ宵となり ゆう子
木製のクルスは古りて赤とんぼ 陽 子
団栗を落す卒寿の寺男 亜栄子
みちのくの旅の終はりの鰯雲 瑞 枝
病む人に耳傾けていわし雲 文 英
月白にバスを一便遅くして 百合子
奥入瀬の苔の厚みや露葎 瑞 枝
鰯雲橋梁の人玩具めく ゆう子
吾亦���赤く小さく慎ましく 三 無
名月や人の暮しをときめかせ 美枝子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月11日
武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
秋霖やポケットに持つ舌下薬 清女
新米先生日焼けはばかることなく 昭子
鬼灯を鳴らし一里の通学路 文子
流れ星一人のしじまありにけり 芳子
逆さまに吊し退屈蠅叩き ��
威風堂堂香水の人通る 昭女
ピンヒール歩み寄りたる花氷 昭女
焼き上る目刺の瞳なかりけり ただし
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月11日
なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
仕事終へ家路背にして夜学かな せつこ
女郎花黄色き風となつてをり 和魚
秋の蚊の中にそろりと水やりに ことこ
日を溜めて風梳る女郎花 秋尚
夜学なる宇宙談議の父子かな 美貴
秋の蚊に指の間を刺されけり 迪子
咲き揃ふ高さ眩しき女郎花 秋尚
校庭の暗きを眺む夜学の子 貴薫
夜学の子準優勝の垂れ幕が 迪子
秋の蚊を影ごと壁に仕留めけり 秋尚
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月12日
萩花鳥句会
ホテル出て一歩にそこは花野なる 牛子
鉦叩途切れ闇また深まりぬ 小勇
すれ違ふ女に覚えのある花野 孝士
風鈴の短冊風に舞つてをり 七重
鬼灯を鳴らして祖母のしたり顔 美恵子
血一滴石油に等し彼岸花 健雄
来年は三人家族虫の声 吉之
迷ひこむ下着売場の花野かな 圭三
句歴はや二十年余となる九月 克弘
平成29年9月15日
芦原花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
東町西町流し風の盆 よみ子
草の闇続くばかりや虫浄土 由紀子
木洩れ日や仏足石に秋の蝶 よみ子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月16日
伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選 特選句
秋霖や通ひなれても遠き道 清女
山の風川の風吹く風の盆 ただし
ほの暗き料亭は露の忌中なる ただし
村を出て消息今だ蚯蚓鳴く 英美子
萩枝垂れ寺に古りたる曼陀羅図 文子
歌碑偲ぶ人の秋又里の秋 スヱ子
旧村に四ヶ寺在りて施餓鬼幡 一仁
蟬の声消えてうつろな風ばかり みす枝
冷やかや銀の眼鏡に銀鎖 世詩明
花笠を脱げは男や風の盆 世詩明
水澄みて空に流るる雲迅し 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月17日
風月句会
坊城俊樹選 特選句
秋霖や瀑布の音を堰の生み 圭魚
秋霖の嵩堰を消し底を消し 圭魚
神の窟へと銀杏を踏み惑ふ 芙佐子
渓谷の秋思凝れる橋の下 野衣
宝前の銀杏生まれたての色 圭魚
明王へ水引草の炎抜け 千種
細き滝石を叩いて秋の声 ます江
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
細き滝石を叩いて秋の声 ます江
秋祭囃し途絶えて電車過ぐ 亜栄子
堰は龍の咆哮となる秋出水 俊樹
稚児像へ竜胆鶏頭野紺菊 慶月
秋雨に濡れ輝きて苔の青 三無
うかうかと素手で拾ひし銀杏の実 亜栄子
残る蚊の雨を逃るる石祠 炳子
龍の口よりとぼとぼと秋出水 俊樹
銀杏を燈明色に照らす雨 千種
秋出水ゴルフ橋てふ行き止まり 炳子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月20日
福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
無人駅一人の下車に小鳥来る 牧羊
八十はまだひよつこと爽やかに 清女
かそけさはかの邯鄲の声ならめ よしのり
敬老日父母それぞれの父母に似し 世詩明
露けしや四つの蔵に四つの戸 雪
とは云へど隅には置けぬ生身魂 雪
平凡な海女の生活や秋刀魚焼く 龍聲
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月21日
鯖江花鳥俳句会長月抄
坊城俊樹選 特選句
蟻に現れ蟻に失せたる蟻の道 雪
潮風の千の稲田を刈り終る ただし
一古城火攻めの如く曼珠沙華 越堂
真白きに始まる一ト日酔芙蓉 越堂
蝶を呼び蝶吐き出すや萩の叢 みす枝
三代を支へし梲豊の秋 一涓
万葉の里の三叉路萩の花 信子
曼珠沙華火の手と迫る古戦場 信子
天の下より雲の上の星涼し 世詩明
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月24日
花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
まないたばし露の屋台の括られて 要
榧の実の青く落つ一通の遺書 斉
御簾幾重幾重に遠き秋灯 光子
神さまの裏が賑やか金木犀 光子
大鳥居より変幻の秋の雲 斉
元勲の像ぶつぶつと秋の声 梓渕
秋蟬の途切れてはなほ惜しみなく 要
(順不同 特選句のみ掲載)
栗林圭魚選 特選句
松羽目の翳れば桜紅葉散る 和子
描かれし松露に褪せ能舞台 ゆう子
秋茜朝の湿りの残る芝 政江
水澄みて欲しき物など失せにけり 七湖
幔幕に紙燭に白む秋の水 千種
大鳥居微かに秋の雲移る 要
二拍手の袖の爽やか神楽人 みもざ
銀杏を踏まぬ歩幅であるらしく 要
一尺の落差にも音秋の水 淸流
御簾幾重幾重に遠き秋灯 光子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月26日
みどりや花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
恋ふ人に逢ひに行くため髪洗ふ 世詩明
老犬の目つむりて暑に耐へてをり 秋子
子ら囃す鉦や太鼓の地蔵盆 ただし
湯上りにあたりごめんの天瓜粉 秋子
秋簾黒く古りたる西の窓 清女
さまよへる小さき蛙の地蔵盆 ただし
金輪際と言ふ言葉あり敗戦忌 越堂
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月28日
九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
葛かづら金剛力に巻く高さ ふじの
赤子抱くネオンの街に青時雨 勝利
犬吼えて���りし月夜の青瓢 由紀子
瓢簞に来て流線の風となる 豊子
墓洗ふ君青春を生きずして 郁子
つくつくし或る日は遠くなほとほく 佐和
箍青きお汐井桶や放生会 阿佐美
面白きこの世瓢の腰まはり 朝子
青空にひとつまなこの鳥威 孝子
(順不同 特選句のみ掲載)
平成29年9月
花鳥さざれ会
坊城俊樹選 特選句
寝そびれて虫の浄土に浸りをり 越堂
句碑裏と云ふ淋しさに昼の虫 雪
露の世に露もとどめぬ虹屋跡 雪
黄の蝶の舞ひて花なき萩の寺 和子
風に舞ひ風に乱れて萩と蝶 越堂
観世音足下にありて虫を聞く 秋野風
(順不同 特選句のみ掲載)
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