#白ホル定食
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soulpatrol345-blog · 2 years ago
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_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/ 2022/11/13 清水区由比 おふくろ亭 ホル鍋定食 ニンニク マカロニサラダ 大飯 500円 フライ3品 100円 ✴︎黒ハンペン、竹輪、コロッケ ど〜お〜?、これ。 写真の全部で600円よ! 暖かくてTシャツ。 汗ボタボタかいて完食、満腹。 おふくろ亭 054-376-0515 静岡県静岡市清水区由比5 https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220102/22010927/ #おふくろ亭 #由比 #由比港 #ホル鍋 #ホル鍋定食 #白ホル #白ホル定食 #フライ3品 #100円 #ワンコイン #ニンニク #大飯 #大盛無料 #味付けの天才 (大衆食堂おふくろ亭) https://www.instagram.com/p/Ck7JOZnS_qf/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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petapeta · 4 years ago
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『鏡のなかの鏡』(丘沢静也訳)はカフカ=アインシュタインふうの一種の迷宮小説で、モモに代わってホルという少年が主人公になるのだが、『モモ』よりもずっと挑戦的である。文字だけでできている紳士、デュシャンのガラス絵のような花嫁と花婿、売春宮殿、部屋になっている砂漠、貧しい女王、輪郭を溶かせる男、伝達力を問うブリキ缶、格子のある螺旋階段、市街電車に合図をする白髭‥‥。  なんともいろいろなものが出てくるが、エンデはこれらを巧みに���み合わせて話を進める。とくに「列車の来ない駅カテドラル」の全面が紙幣でできていることを証かすと、この街のどこかで「奇蹟の金銭増殖」がおこっていることを仄めかす。  どうやらカテドラルの祭壇がお金を増殖させているらしい。案の定、祭壇についている説教師は大声で「真なるものも商品である!」「お金は万能である!」などと叫んでいる。その意味するところは、「われわれは永遠にわれわれ自身の債権者(グロイビガー)であって、かつまたわれわれ自身の債務者(シュルドナー)である」ということだった。  なるほど、われわれは何かの債権者であって債務者なのである。何を担保に債権し、債務を感じているのかといえば、生命と社会がもたらすイレギュラーなものいっさいに、債権し、債務を感じているのだ。セイゴオ流にわかりやすくいえば、われわれは生と死という両端の無明(むみょう)に挟まれて危険な日々を生きる不断のリスク・テイカーなのである。いや、そのはずだったのだ。  ところが「お金」が発達するにつれ、われわれのリスクはすべからく値段に換算されることになった。いまや出産も葬式も、結婚も病気も、洗濯も食事も、教育も音楽も、おいしい水も山の空気さえ、マネーゲームに関与しないものはない。リスクはすっかり貨幣に乗っ取られてしまったのだ。
1377夜『モモ』ミヒャエル・エンデ|松岡正剛の千夜千冊
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saku-skywalker · 2 years ago
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【天ホルで晩御飯】 この日はツアーの戻り日。 リムジンバスからの飛行機とか昔は全く苦にならず、逆に楽しさを感じたりして… 最近はちょっとしんどいかな〜笑 疲れた時はお肉に限る! って事で訪問したお店「天神ホルモン博多駅店」 結構並んでるのを見かけるので行ってみましたよ〜! サガリとミックスホルモン定食を注文。 鉄板で焼かれたお肉、サガリはまあ解るけど、ホルモンを鉄板で焼くとただ硬くなるよね〜なんて思いながら���く待ってると料理が到着。 ちなみにホルモン増量したのを忘れて調理したらしく別皿で提供。 まずはサガリを実食。 うん、普通。 ホルモンを茶碗に自分で盛り付けてホルモン丼にするのですが、そもそもマルチョウを頼んでないので写真の通りになる筈もなく…途中で辞めました笑 やっぱホルモンを鉄板で焼くってのはワタクシには合わないですかね? 増量したホルモンも最悪のタイミング(つまり白米を食べ終えるタイミング)で出てきたけど、持て余す始末。 個人的な感想ですが、もう行く事は無いですかね? お店の店名にホルモンって謳ってる割に美味しくないし、サガリも普通。 そもそもあんな小さなお茶碗にお肉を盛り付けて食べるってのもナンダカナーって感じ。 なぜランチタイムにお客さんが並んでるかってのも単純に提供が遅いから回転が悪いんでしょうね。 なんか凄く残念な気持ちになりながら帰宅の途に着いた日でした。 #天神ホルモン #天ホル (天神ホルモン 博多駅店) https://www.instagram.com/p/CiSWpMxvKbJ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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no1-shochu · 3 years ago
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. @wakashio_hattori 【 若潮酒造の美味しい焼酎が飲めるお店 】 ( ホルモンこうChan 様 ) 若潮酒造株式会社の焼酎が飲めるお店をご紹介致します。 今回ご紹介するお店は、 ホルモン こうちゃん 様です。 こだわりの 超美味しいお肉 & 超美味しい 志布志三丁目ハイボール & 今大人気の 姫ハイボール が味わえるお店です♪ 今回は、塩ホルモン、お肉、ウィンナー、じゃがバター、も��煮込み、ピリ辛きゅうり & 志布志三丁目ハイボール(シブシサンチョウメ)、白若潮(シロワカシオ)にしました♪ 私のお気に入りの塩ホル♪ 七輪で焼いて食べる塩ホルモン最高~~~⤴⤴⤴😋 じっくり煮込んだもつ煮込みも超美味しい♪ 七輪焼きに合う飲み物、志布志三丁目ハイボールもぐいぐい進みます⤴⤴⤴ ホルモン こうちゃん最高~~~(σ≧▽≦)σ 大満足♪ ホルモン こうちゃん 様では、美味しいホルモン以外にも、豚肉、牛肉、鳥肉、海鮮、その他いろいろ食べる事が出来ます⤴⤴⤴😋 更に、こうちゃんとあいさちゃんオススメの姫ハイボールもあります‼️ 皆さん是非 ホルモンこうちゃん 様に行って、美味しいホルモンと美味しい志布志三丁目&姫ハイボール堪能して下さいね~♪ 皆様のお越しを心よりお待ちしております♪ ホルモン こうChan 様情報 (ホルモンコウチャン) ( 焼肉、ホルモン、絶品甕漬け、豚肉、牛肉、鳥肉、海鮮 ) 店長 = 中西光一郎 様 住所 = 〒899-7103鹿児島県志布志市志布志町志布志3-20-10 電話番号 = 070-7588-9905 営業時間 = 17:00~22:00 (お食事、ディナー) 定休日 = 不定休 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ザ・ファブルを読みながら白若潮(しろわかしお)で乾杯♪ (ステイホーム) ※ザ・ファブルは、週刊ヤングマガジン(講談社) に連載され累計発行部数750万部越えの超人気漫画です♪ その超人気漫画 ザ・ファブル に若潮酒造の焼酎が登場致しました\(^^)/ 登場した単行本は、11巻、13巻、19巻、20巻です♪ ※週刊ヤングマガジン(講談社)にて、ザ・ファブル第二部連載開始中♪ ※映画にもなって、今一番注目されている漫画です‼️ 凄く面白い漫画です‼️ 南勝久 先生様有難うございます♪ 心より御礼申し上げます♪ これからも若潮酒造を宜しくお願い致します。 皆さん是非本屋さんにて超人気漫画ザ・ファブルを買って究極の日常酒 白若潮 (シロワカシオ)を探して下さいね~♪ ( ザ・ファブルを読みながら白若潮で乾杯♪ ) 映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋 情報🎬‼️ 💿『ザ・ファブル殺さない殺し屋』DVD&BD 12.22(水)発売大決定‼️ 江口カン映画監督様作品。 主演も超豪華、 岡田准一 様、 木村文乃 様、 平手友梨奈 様、 安藤政信 様、 黒瀬純 様、 好井まさお 様、 橋本マナミ 様、 宮川大輔 様、 山本美月 様、 佐藤二朗 様、 井之脇海 様、 安田顕 様、 佐藤浩市 様、 堤真一 様 監督 = 江口カン 様 ( KOO-KI - 空気株式会社 様 ) 脚本 = 渡辺雄介 様 漫画 = 南勝久 先生様 V6岡田准一 様の超凄いア��ションシーンにも注目‼️ ____________________________ ✨若潮酒造受賞歴✨ 鹿児島県本格焼酎鑑評会 23連続受賞‼ ✨ロンドン IWSC2021 受賞✨ 千亀女紫金賞♪ GLOWep04銀賞♪ 千亀女Jo銀賞♪ 黒若潮銅賞♪ ____________________________ ※若潮酒造の焼酎は、プリン体0・糖質0・甘味料0 、体に優しい芋焼酎です(^^♪ ※若潮酒造の焼酎が日本全土 、 全都道府県 に広がるように頑張ります。 ( 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 茨城県 群馬県 栃木県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 山梨県 長野県 富山県 石川県 福井県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 大阪府 京都府 滋賀県 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 ) ★若潮酒造は見学、ツアーも出来ますので皆さん是非若潮酒造に遊びに来て下さいね♪ 商品、見学、ツアー お問い合わせ = 099-472-1185 鹿児島県志布志市志布志町安楽215 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ #ホルモンこうChan #こうChan #こうちゃん #ホルモン #志布志居酒屋 #志布志市居酒屋 #居酒屋 #焼酎 #若潮酒造株式会社 #志布志市     #飲み屋 #お食事処 #ディナー #izakaya #酒場 #鹿児島居酒屋 #大隅居酒屋 #若潮酒造 #鹿児島県 #鹿児島県志布志市志布志町志布志     #麦焼酎 #焼酎好きな人と繋がりたい #飲酒タグラム #sake #酒好きな人と繋がりたい #Shochu #家飲み #晩酌 #Japanesesake #焼酎ほんわかくん (ホルモン こうちゃん) https://www.instagram.com/p/CUKnwbdJm_z/?utm_medium=tumblr
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orisyu-manako · 6 years ago
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スクエアンノウン.14.考察して話が終わる
前回のあらすじ「※正史どおりでも、スタプラのワンパンで縦に裂けて負ける。」
--------------------小百合視点--------------------
〈ああ、愛しい我が息子、J・ガイル……ッ!!〉 〈お前の魂に混ざりこんだものを、お前にかけられたその『呪い』を! 解かぬままには死んでも死にきれんッ!!〉
〈あの修道女もまた……同じような『呪い』を……ザ・ザァアア……一体どこで……〉 〈しかし、DIO様をこのような私情に巻き込むわけにはゆかぬッ〉
〈……おのれぇポルナレフ……-―ー―・……わしが、わしが! 調べるしッジジ……ザァアーー―ギィイアイイィイ-―--ー-ッ…ああ~っ!! J・ガイル~~~~~~~~~~~~~ッ!!〉 〈ウォルェエエエエエエ~~ッ! お前の仇は必ずとるよぉおおおお!!!〉
. .
 ……ホテルの一室でソファの背もたれに腰掛けながら、以降、真っ暗な画面に似たような声が流れるだけのテレビをしばらく眺めていた。  本当なら墓場で見るはずが、誰かさんが意識不明だったものだから予定が後ろ倒しになってしまった。しかしいざやってみても、読み取れる情報は堂々巡りで、結局のところ、彼女の意識が戻るのを待った方が良さそうだ。肉の芽は除去したものの、息子が死んで気が狂ってしまったのは本当らしい。息子のことばかりで他がほとん��読めない。かなりトんでいる。
「う~む、これくらいしか読み取れんか」 「そっすね」
 ジョセフさんがスクエアからハミパを抜き取り、伝人先輩はスクエアを閉じた。  因みに、ホル・ホースには、『触れさえすれば』アン・ノウンでプロフィールが読み放題になることは言っていない。
「ほォー……ほんと便利だな。攻撃力はないが、組めれば恐ろしく心強いスタンドだ」 「そこんとこを甘く見ていたアンタは危うく集団リンチだったくらいだからな」 「それは言うなよ……。空間と空間をすっ飛ばして繋げる移動系スタンドは初めて見る。しかもヴィジョンの『元』がなんだかハッキリしないたぁ珍しい」
 感心するホル・ホースに、得意げに手元にスクエアを出しなおし、それを回しながら答える伝人先輩。  ナンバーワンよりナンバーツーな彼からは、ものすごい勢いで『組みたい』オーラが滲み出ている。確かに、ホル・ホースのエンペラーと伝人先輩のスクエア。揃えばこの上なく暗殺に都合の良いスタンドだろう。実際戦おうと思ったら、私一人ではまず詰みだ。
「……魂に混ざりこんだものってなんだぁ?」 「彼女が喋らないのは『喋れない』という『呪い』だった。ということですかね」 「さぁな。生まれつきらしいが、おれもそういった詳しい事情までは知らねーよ」
 ポルナレフと私の疑問の声に、肩をすくめてシラを切るホル・ホース。こんなにキャラが濃くて、どうやって暗殺者をやっているのか甚だ疑問だ。  ……実際、詳しいことは知らないようだが、何も知らない、ということもないだろう。どっちつかずの蝙蝠みたいなヤツとあったが、確かにそうだ。意識のほうもはっきりしない。それなりにやりとりをして『見た』が、誰につくのが良いか決めかねているように『見える』。
「『聞かされたとおり』、ダンがこっちに来るって話になるだろう。直接『おはなし』してみりゃあ良い」 「その丸投げの回答はナシです」 「ン」 「こちらは『教えなくて良いところまで教えた』のですから、それに見合った情報を頂きましょう」
 ホル・ホースが立ち上がろうとするのを、ソファの背もたれから降りて前に出て塞いだ。  きちんと『取引』を成立させれば街中へ転送してやると伝えると、ホル・ホースは少し悩むようにタバコを吸った。
「良いぜ」
 ジョースター一行が滞在しているホテルから正面切って出ていくのは、彼にとって中々リスクが高いはずだ。情報整理もしたいだろうし、やはり頷いてくれた。  ……私たちとしても、乖離しなくて良い点で大きく乖離させ、シソ��直接狙われるのは勘弁願いたい。だから『その時』までは彼に手を出さないことを約束したにはしたが、それはそれは良い感じに態度が大きくなったの何の。その道が長い分、加減を分かっていているのだろう。そこが逆に仲間に欲しい点ではあるが、あまり期待できないことを考えるのは止めておこう。
「まずは貴方から見てペレータはどうだったか、ご回答願います」 「どう? ン~……そうだな。白人だが結構な小柄で雀斑が目に付いたから、最初は成人とはちょっと見えなかったな」
 伝人先輩に出会ってから知ったことだが、転生の前世の情報というものは『これを気に入っている。生前のなんとかがこうだから』くらいに、今生に関係のある部分しか読めない。個人差があるのかなんなのかは良く分からないものの、『前世の名前』が必要になるのだろう。そこまで許可なく人の精神の中を覗く気はないので、聞いたことはない。……どこか遠いところから「今更何を」と言われた気がするが、気のせいだ。  彼女の『ペレータ』という『名前』から読めたのは『今』の年齢性別。つまり本人にとって、完全に『適当につけたあだ名』程度の名前だ。まるで意味がない。
「あとは、ぼーっとしてることが多くて、声をかけられると「はっ」って顔をすんのが見ててちょっぴり和む」 「そういうことを聞いてるんじゃないんですけど?」 「ハイハイ分かった三つ編みを下ろそうぜ、な? ……気になるところっつーと、最初、館に来たばっかのときにちょいと相手をする機会があったんだが、どうにも顔が見れないのが引っかかる」 「……顔が見れない? とは?」
 軽く振り回した髪留めを、手のひらで受け止めながら聞き返した。  ポルナレフが『そういうこと』の続きをちょっと聞きたそうに『見えた』のは『見なかった』ことにしておく。  典明の視点で見ている分には、別段目を合わせられないとかコミュ障的な印象はなかったが、案外 人見知りするのだろうか。と、思った私が間違っていた。
「人が判別できないわけじゃあねーんだが、顔の良し悪しの概念がイマイチ分からねぇらしい」 「……それ、ダンの唯一の取り得、死んでね?」
 伝人先輩が、眉間にしわを寄せて一言。  コミュ障なのかと思いきや、単にダンが可哀想なだけの話だった。笑えばいいのか、なんなのか。
「おれが「イイトコロなんて顔くらいだろ」って言った直後の、まさかの〈顔、良かったのデスか?〉だからな。……タバコを酷く嫌がるもんだから、おれにはろくに寄ってもくれなかったがね」
 ホル・ホースの、このビミョーな意識の動き。  咥えたタバコも複雑な気分を隠す気配なく、感情のままに揺れている。  彼の性格からして、もしかしてちょっかいかけようとしてスルーされ、その〈顔、良かったのデスか?〉の流れになったのかもしれない。一番やばそうなの相手に一体何をやってるのか……。
「タバコを……。ペレータについての資料を見たことは? 館に置いてるってことは、裏は取れているんだろう?」
 典明が前髪を指に巻きつけながら問いかける。  ……確かに、思い返してみるとタバコの煙の中に彼女の姿はなかった。  といっても、彼女は大抵部屋に篭っていたので、見かけること自体あまりなかったのだが…………それも、良く考えてみると変な気がする。3ヶ月も館にいて、殆ど会わないなんてあるだろうか。  典明が館にいる間は、肉の芽が深めに刺さった妖術使いを無事に日本に返さなければならないことに加え、彼女自身の意識が静か過ぎて、『避けている』という可能性まで思い至らなかった。しかしそう思うと、やはり意図的に典明から距離を置いて過ごしていたかもしれない。
「一応、DIOの信者づての繋がりらしい。シスターだったとか、親が火事で死んでるとか。……『矢』によってスタンドを手に入れて、館に来たそうだ」 「本当にそれだけですか? 私が『見て』きた分には、ダンとはそれなりに親しそうだったのですが」 「金が良かったからかと思ってたが、あいつにしちゃあ確かに手ェかけてたな……。そういう、おたくらみてーに『事情』を知ってんなら、その絡み、ボッコボコにされんのをなんとかする算段でもつけてもらってんのかもな」
 ……そこまでなら理解できる。  ただ、何のために? という話だ。彼を助けたところで、一体何が返ってくるというのだろうか。ペレータ側のメリットがピンと来ない。少々思考を加速して悩んでいるうち、伝人先輩がかなり悩める様子であることに気づく。  そしてそのまま、彼の意識の糸が恐る恐る、といった調子で前に出た。
「あと……『ペレータ』ってのは『偽名』なんだろ? まさかDIO側で本名の調べついてねーとかないよな?」 「……? なんで偽名だと分かった?」
 やべ。という表情でこちらを見る先輩。  つられて私を見るホル・ホース。  ……別にそこまでして彼に隠す理由もないし、何やら焦っているのが『見て』分かる。どうしても『本名』が欲しいらしい。なら、答えて差し上げようじゃないか。
「『名前』が分かれば、アン・ノウンで『プロフィール』が『見え』ますので」 「なんだって?」
 右手でアン・ノウンの弦を軽く押し上げ、ホル・ホースの名前から、非表示にしていたプロフィールを開く。
「エンペラー。道具型スタンド。近~中距離の直接攻撃型、固有能力は射撃。能力パラメータはアルファベット5段階で表せば、破壊力B、スピードB、持続力C、射程距離B、精密動作E、成長性E。……と、いったところです、ね」
 ざっとスタンド能力を読み上げてやれば、ホル・ホースは呆然とした表情でこちらを見つめて数秒後、「なんてこった」と��さく零す。  思いっっっきりのドヤ顔で返してやると、視界の端で、典明が微妙な笑顔を浮かべたのが見えた。
「本名は、確か『シェルビー』だ」 「シェ……」
 回答を得た伝人先輩の意識の糸がぴたっと動きを止め、頭へ巻きつく。  目を閉じ、更に眉間のしわを深くして、深呼吸ともため息ともいえない呼吸をひとつ。  私の視線を察してか、他のメンバーも伝人先輩を見る。たっぷり十秒ほど悩んだ後、その大きな口を袖で覆って息を吸う。
「顔の良し悪しが理解できない『シェルビーちゃん』、なぁ……」
 口を隠しながら零した悩める一言に、私は彼の前世の話を思い出した。
「本名つっても、孤児院に拾われたときの自己申告だから、本当にそうなのかは分からねぇが……心あたりが?」 「人工知能ちゃん、です?」 「『人工知能ちゃん』?」
 私の問いかけに、その話を知らないホル・ホースが鸚鵡返しに言葉を重ねる。
 ……自己申告。自己申告で、その名前を選んだと。  β期に、対軍シェルみたいなものを。と。『シェルビー』とは。『β期の対軍シェル』とは。  そもそもどうして、ここまでそれっぽい要素が出ておきながら、彼は本人だとは思わなかったのか。私はまさか先輩にその発想がなかっただけには思えない。『っぽいけど違う』と判断する理由があるのだと、考えていたが。
「ああ。公式じゃあねーんだけど、『β』式対軍『シェル』の人工知能ちゃんだから、『シェルビーちゃん』って呼ばれてた。……ただ、そう呼ぶと『虫唾が走る』とか言ってたし……アイツは手段は選ばねぇが、ルールだけはきっちり守るタイプだった。実際、俺がバグで機能停止にしたときも、バグ利用って点に対して激おこファイナリアリティぷんぷんドリームだったし。あっちは『仕事』だからゲーム以外の趣味だとかの話はほとんどしたこたぁないが、黄色いの信者だったにしても、ここまでやるかって思うんだよなぁ……」 「だからご本人様だとは思わなかったのか」
 今の説明、一発で完全に理解したのは私の他には典明だけだった。  他のメンバーは数秒遅れた後、使われた単語の脳内処理が追いついて大体分かった感じだ。
「……?」 「いちいち解説しているとキリがないのでなんとなくで良いです」
 そしてやはり、ホル・ホースだけは『なんて?』という状態で、若干置いていかれている。  世の中、知らないほうが幸せなこともたくさんあるのだ。貴方はそのままでいたほうが良い。
「それに、普段使いの日本語の口調がシェルビーちゃんじゃあないってのが引っかかる」 「……『シェルビーちゃん』であることを隠したかったのでは?」 「誰から、なんのために?」 「……典明の『眼鏡』からイレギュラーを察して、同じ『私たち』から隠したかった。とまでしか思いつきませんが」 「だろう��どよ。どうにもペレータの『そうする動機』っつーか、色々と『最終的な目的』だけが見えてこねぇな……」
 本人であるなしに関わらず、伝人先輩と同じ時代の人間であることは確実。  そもそも、私たちも察しがついているように、戦い方であったりDIO側の人間からの話で、バレるのは時間の問題だ。完全に隠す気があるのなら、今までの手回し具合からして、もっと完璧に隠せる筈だし、隠す気がないなら初めから典明の前で『シェルビー』としての言葉遣いをしたって良い。『後から気づいて欲しい』というのもまた変な話で、やはり逆説的に『動機』から紐解いていくしかないか。
「その『シェルビーちゃん』ってのは、『前世』? で、何をやってた人間なんだ?」 「あ?」
 ここでこちらの『事情』を知ったばかりでハブられ気味だったホル・ホースが声を上げた。  彼はこれから、問題の『ペレータ』のいるDIOの館に帰らなければならないのだから、流石に放置しておくのも可哀想だ。
「……ン、シェルビーちゃんってのは、未来のゲームの仮想現実で、『人工知能』っていう体で要塞の管理をやってた。自動攻撃のプログラムがあったにしても、一人で管理してるのに100人同時に挑める上に、最低でも10人パーティじゃないと最深部まで行けた記録がないくらいにはヤバイ」 「それをバグで機能停止にして呼び出されたのが伝人だ」 「花京院、シッ! それは完全なる蛇足だから言わんで良い!」 「今も大してやることは変わっとらんと思うがの……」 「いやぁ? んなことないっすよ、変わりましたよ、改まったっす」 「自作のグレネード持ってる高校生なんか見たことねーよ」 「やめろ! なんだポルナレフまでッ!!」
 スタクルからの総攻撃に遭う小悪魔に、半笑いで「やれやれだぜ」と零す承太郎先輩。  いやいや、アンタの相棒でしょうよ、なんとかしてやってください。
「はぁ~。色々と言いたいことはあるが……面倒くせぇから良いか……」
 漠然としか伝わっていないが、ゲームがとんでもなく強い。というのは分かったようだ。  なんだか、スタクルに関わった人間がどんどん『細かいことは良いんだよ』精神を植えつけられていっている気がするが、細かいことは気にしない方向で行こう。おk。
「しっかし、やっぱご本人様だとはあんまり思いたくねぇんだよなあ……」 「…………シェルビーとは、親しかったのか?」
 ため息を吐く伝人先輩の口の端から、ギザギザの歯が覗いている。  承太郎先輩は帽子のつばを下げつつ、伝人先輩の顔を見ずに尋ねた。  最近まで前世の話なんてすることもなかったから、その辺りの距離の詰め方を探しているのだろう。
 一方の私は、前世で付き合いの深かった人間なんて、特に誰も思い当たらない。  強いて言えば両親だが、私が『余命僅かな娘』でさえなければ、どうだったか。  だから、伝人先輩はやりづらいだろうな。とはと思う���のの、あまり共感は沸かない。  ……まさか金髪女子だから躊躇ってるとは思いたくない。違うに決まっている。
「んー……あいつに限ってとか、そういうのもないことないが、まず勝てる気がしねぇ」 「勝たなくとも、バグでなんとかしたら良いだろ」 「スマン、正直に言うとそれが気まずい。その件で真っ先にぶっ殺されそうで超怖い」
 ……先輩の自業自得はおいて置いて、その後、ホル・ホースに『女相手だからって油断して死ぬなよ』と念を押して街中に送った。
 よほど薬の効きが良かったのか単純に歳の差なのか無理して疲労が溜まっていたのか、まだまだ起きそうにないエンヤ婆を気にしつつ、ホテルに一泊。  しかし、街に着くのがおそらく『正史』の流れよりもかなり早かったし、ホル・ホースも少々無駄に時間を食わせてしまった。だから、果たしてダンはカラチまでに間に合うのか。という本筋の進行上の問題がある。
「……シソの件もあるし、明日は1日ゆっくり休むか?」 「「「「異議なし」」」」
 ジョセフさんの問いかけに、全員が頷いた。  最近は伝人先輩に「あれ、ここバトル漫画だったよね」と再確認してしまうくらいには頭ばかり使っている。みんな偶には他のことを考えてゆっくりしたいのだ。
 今日のところは『正史』と違って一気に次の街まで進んだ上、日が沈んでから宿の確保をしたり、エンヤの『収納場所』の用意をしたり、情報の交換をしたり、なんやかんやで時間も遅い。スレへの報告は私一人でやっても良いが、まとめる作業もあるし、せっかく休めるならじっくり休んでおきたい。明日にした方が良さそうだ。  適当に部屋割りを決めて、一通り刺客がいないかを確認し、ちゃっちゃと寝る支度を進める。  承り先輩に時止め練習場を貸しながら髪を乾かし整え、手にクリームを塗りたくって、ベッドに横たわった。
 ……しかし、ダン個人のパワーアップというと、正直、本体が出てこないで戦うくらいしか意見が出なかったし、そうなると私が良く『見張って』おくくらいしか予防法がない。  が、機械を、銃火器装備で来るとなると結構厄介かもしれないとも言われている。スタプラの射程距離はそう長くない。一旦 誰かにとり憑かれてしまうと、弾丸から自分の身を守らないといけない上に、脳内のラバーズもなんとかしないとけないとかいうかなり面倒なことになる。  そこでモハメドさんが先に帰ってくればとの意見もあった。だが、炎の壁でとり憑きは防げるだろうが、マジレでは冗談抜きに瞬殺してしまうとすぐに取り下げになった。なにせ、ラバーズ相手にマジレのC・F・Hなんかぶっ放したら、何も聞��ないまま人体発火で終了だし、炎で壁を作るだけでも、ラバーズに当たったら絶対一撃死してしまう。火力がありすぎてどうにもならない。なんとも加減の難しい相手だ……。
 あとは……、何故、ダンなのか……。
 なんかこう、もうちょっと、引き入れるにしても他にいたんじゃ……。  眠い……。
. . . . . . . .
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『人間の偉大さは恐怖に耐える、誇り高き姿にある。』  111000111000000110101010111000111000001010001001111000111000000110110000111000111000000010000001111001101010100110011111111001101010001010110000111000111000000110101110111001011000000110001001111001011010010010100111111000111000000110010101111000111000000110101111111000111000000110101001111000111000000110010011111000111000000110101011111000111000000110000010111000111000001010001011111000111000000110101110111000111000000110100000111000111000001010001101111000111000000110000110111000111000000110001011111000111000000010000010
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〈この身朽ち果てるマデ、DIO様にお仕えしマス〉 「……本当ですか?」 〈ハイ、嘘偽りはございマセん〉
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〈それに伴イ、本日より、神に仕えル身であった『シェルビー』とシテではナく、『ペレータ』と名のラセて頂きマス〉
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「その『機械を組み立てる』という能力を、私に見せてもらっても良いね?」 〈かしこまりマシた。では……、そうデスね。テレビと、電話。それと、床に転がってイル財宝を少しばかり、使ってしまっテも宜しいデショウか〉 「……テレンス」 「畏まりました」   . .   111001111010011110000001111000111000000110001100111000111000000110011101111000111000000110000110111001011001000110001010111000111000000110010010111000111000001010001011111000111000000110101000111000111000000010000001111010011011101110000100111010001000100110110010111000111000000110000100111001011001000010111000111010001010000110000000111010011010110010111100111000111000000110101111111001011001111110110111111001001011101010001011111000111000000110101011111001011001000110111101111000111000000110011000111000111000000010000001111001111010011110000001111000111000000110101110111001101011001110101000111001101001011010000111111000111000000110101110111001011001001110000001111000111000001010010010111001101000111110000011111000111000000110001000111000111000000110010101111000111000000110011011111000111000000110011111111000111000000010000010  111000111000000110000010111000111000001010001001111000111000000110001011111000111000000110011000111000111000001010000001111000111000000010000001111000111000001110101010111000111000001110110011111000111000001010101011111000111000001110111100111000111000000110101110111010001001001110001011111000111000000110101111111000111000001110101001111000111000001010111000111000111000001010101010111000111000000110101110111001001011100010101101111000111000000110100000111000111000000010000010111001111010011110000001111000111000000110101111111000111000001110001111111000111000001110111100111000111000001110001101111000111000001010111001111000111000001110001000111000111000001010001000111000111000001010001010111001011010010010010110111000111000000110111000111010011000000010011001111000111000000110000100111001011000011110111010111000111000000110100110111000111000000010000001111001111001101110101110111000111000000110101110111001011000100110001101111000111000000110101110111001101001110110010000111001101001011010011001111000111000000110101011111010001010001010101011111000111000000110010101111000111000001010001011111000111000000010000010111001011000010110100101111001011011111110110101111000111000000110101011111010001010101010111111111001101001010110110100111000111000000110010111111000111000000110011111111001111001010010110010111001101001011010010000111000111000000110000010111000111000000110100011111000111000000110100110111000111000000010000001111000111000001110101010111000111000001110110011111000111000001010101011111000111000001110111100111000111000001010000010111001001011100010001101111001011000010110110111111001011001000010001000111001111000010010100001111000111000000110001111111001001011101110010101111001001011101010001011111000111000001010010010111000111000000110010011111000111000000110101010111000111000000110010111111000111000000110100110111000111000000110001111111000111000001010001100111000111000000110011111111000111000000010000010
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「中々面白い能力だ……。このDIOが生まれたときには、テレビはおろか、電話も実用に耐えうるものではなかった」
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「きみは戦いにいけるタイプではないな。館で武器をつくると良い」
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「必要な『材料』があればお申し付けください。手配いたします」 〈ハイ、ありがとうございマス〉
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「館に置くにあたり、貴女をそのまま一人で生活させていては、下手を打つと3日で吸血鬼かゾンビにすることになってしまうでしょうから、護衛のアテを探します。少々お待ちください」
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「……女性陣は全滅。ホル・ホースは……誰より『大事』にはするでしょうが完全に任せるのは……。……ろくなのがいねー��」
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「ようやく来ましたか」 〈私、ペレータと申しマス〉
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--------------------人を殺すために生まれてきた--------------------
 夜9時。ペレータの表向きの注文の品が館に届いたので、『持ってきた』という男を片付けの済んだ兵器室まで連れて行く。  ……ペレータとの嬉しくない再会から、まだたったの3日しか経っていないという現実に向き合えない。もう1年くらい経った気がするが、残念ながらそんなことはない。なんだかんだずっとペレータと一緒にいるせいか、1日が異様に長く感じるのだ。
「まさかこの部屋、人が使うとは思わなかったなぁ……」 「……で、荷物はどこに?」
 館の主の嗜好で元々あまり灯りがないところを、更に『暗くして欲しい』と希望した目の前の男は完全に手ぶらだ。何も持っていない。それなりに片付いた兵器室を、暗いままで興味��そうに眺めている。その横顔はまだ十代かそこらにしか見えない。丁度、わたしが初めてペレータに遭遇した年頃か。  肝心のペレータはというと、荷物を運んできてくれたことに軽く礼を言った後、まったく動く気がないらしく、ベッドの上で呆けて時間を潰している。
「あ、ここに全部まとめて出しちゃって良いの?」 「取り合えず出してみて頂けるか?」 「りょーかい」
 ノアと名乗った彼は、全体的にすらっとしていて、キツネのような顔つき。髪は暗いシル��ーブロンド。と、中々切れ者のような容姿だが、先のことを何も考えていないような、見ていて少々不安なくらい軽薄な印象を受ける。
 了承すると、ひょいと何かを床に投げつけた。彼の足元から、突然『コンテナが隆起する』。  壁に机に、重なっているというか、めり込んでいるような状態で、物理的なものを無視した状態でそこに現れた。
「どうよッ! 地味に凄いっしょ!」
 得意げにふんぞり返ったが、コンテナの扉を開けるのは手作業で、スタンドの像は見えない。  さっきまで何も持っていなかったのだから、投げつけたものがスタンドだったのだろうか。
「でもデバンは人力でやらなきゃあいけないんで手伝ってくれる?」 「デ……?」 「ああ、デバンニング。荷卸しのこと。ちなみに、逆に荷物を詰め込むのはバン。バンニングって言うのね。このお屋敷、そういうフツーのお仕事に関わってた人少ないみたいだからね~。裏社会でも、会社っぽい組織なら荷卸担当の人くらいには通じるんだけど、ここだと誰も通じない悲しみ。あ。あと、ひとつお願い。暗くて見づらいかもしれないけど、明かりつけちゃうと処理ミスでポリゴンが重なってるのを、急に処理がハマッて弾かれる感じで色々吹っ飛んじゃうから、このままでやらして?」 「は? なんだって?」
 コンテナの扉を開け、扉を側面に固定しながら喋り続けるノア。話そのものが長いのもあるが、ひとつの単語を解説した後からまた意味の分からない言葉が沸いて出てきて、理解が追いつかない。ベッドの上で呆けたままの、どこかの誰かさんとの会話を思い返させられた。  わたしがそいつに視線をくれてやると、ラジオに薄く明かりを点して声を発した。
〈……機械やプログラムに詳しクなけレば、伝わらナイかと思いマスが〉 「えー? ああ、そっかぁ。実家もパソコンとか普通にあったから分かんなかった。普通はそうポンポンあるもんじゃあないんだっけ」 「実家……」
 ペレータはそれだけ言うと、また明かりを消して黙り込む。喋ろうとすると明かりが点くから黙りきり、という『設定』なのか。わたしが思うに、やはり『やろうと思えば』絶対に明かりを消したまま喋れるはずだ。余計な会話をしないためにそうしているのだろう。  しかし、『人工スタンド』であるペレータは能力的にもそういうことに詳しいのは分かる。が、この歳でこういった仕事をしているノアがパソコンに詳しいのは、どうしたことか。
「んー? 俺の実家、けっこーお金持ちなんだ。親父はねぇ、チャーリーっていうんだけど。『シルバー・フォックス』って言ったほうがこの界隈には通じるのかな?」 「シルバーフォックスというと……招いた客人をロシアンルーレットで殺したとかいう」 「そう! 笑っちゃうよね!! なんも言い逃れしないでお金���解決してんの!! あれからお客に来る人めっちゃ減った!!」 「……なん…………。ハァ……」
 荷卸しをしながら、一ミリの屈託もなく楽しそうに答えるノア。  シルバーフォックス。羽振りも良ければ思い切りも良すぎる、イカレた道楽野郎としてはかなり有名だ。まさか息子がいたとは……。探しているというような話は聞いたことがなかったが、息子のことなんて知ったこっちゃあないのかもしれない。蛙の子は蛙というか、蛙の親は蛙だ。
 わたしの周りはなんでこうもサイコ野郎ばかりなのか。  わたしがそういうヤツだからか。だがわたしはきちんと『仕事』でしかしない。  線引きのできないヤツらとひとまとめにしないで頂きたい。
「扉のロックとかさ、親父に黙って設定弄くったりして遊んでたから、いつの間にか詳しくなってて。おね……おねーさん? 年上なんだよね? おねーさんも機械詳しいんだね。シスターだったみたいだけど」
 白色人種だろうにかなり小柄なペレータに対し、ノアは少し首を傾げながら尋ねる。  過去に一度会っているからこそ、わたしはペレータの肉体が一応でも成長していることを認識できているが、150cmせいぜいの身長、初対面では成人かどうか判断しかねるのも無理はない。
〈元から……パソコンは好きデシたので。趣味で〉 「へぇー、機械系のお話できる女の人って良いねぇ。ちょっと仲良くなりたいかも」 〈…… ギ……〉
 ……余計なことを聞いてしまわないか、ものスゴ~く、冷や冷やする。  あまり変な質問をすると死ぬぞ。お前が。そしてそのままドミノ倒しのようにわたしの首も飛ぶかも知れない。  しかも、今のノイズ、何か機嫌を損ねたようだ。勘弁してくれ。死ぬなら一人で死ね、一人で。
「それにしてもこの辺は日陰も多いし、館の主は夜行性だし、メッチャ仕事くれて有難い限りだねー」 「有難い限りも何も、別にアナタならこんな世界に踏み入らずとも一生遊んでいけたろう」 「必要はなかったけど……お金だけあっても人生つまんないじゃん? ゲームとかも、『まだ』たいしたものは出回ってないしさぁ、こっちの界隈に進んだ方が色々見れて面白そうだったから。流石に何回か死ぬかとは思ったけど、なんだかんだ楽しいから、実家に帰る気は全然ないよー」 「……」
 ノアは休むことなく兵器室とコンテナの中とを行き来しながら、普通に、何でもないことのようにそう答えた。  こいつは、わたしとは決定的に違う『与えられて』育ってきた人間だ。自分自身に対する疑心なんか少しもない、明日の心配なんかしたこともない、そういう人間だ。根本的に分かり合えない。……お前なんか、ある日偶然乗ったバスがなんらかの工場へ突っ込んで、髪の毛一本残らないくらい木っ端微塵��消し飛べば良い。
「潜入とか密輸とか、超得意だし、フツーに生きるのはもうとっくに無理かな。『お金じゃどうにもできないのを工作根回しでどうにかする』の、『病みつき』でさぁ」 「イカレてるな」 「あははは! アンタが言うと笑えるね!! アンタこそ、こんなとこにいないで、顔売る仕事とかで食べていけたんじゃあないの?」 「 は ぁ ? 」 「アッ申し訳ありません『社長』ッ!! ……違う社長じゃなかった!! 『赤目だから』つい反射でっ!」
 元から苛立っていたのもあるが、久々に不意打ちでその煽りを受けて反射的にラバーズを飛ばしかけた。  だが手を伸ばしたポケットにはもうナイフはない。代わりに入っているのはペレータが作った『知恵の輪』だ。  しかし、『社長』……? わたしの『赤目』の睨みがそんなに怖かったか。さっきまでの能天気な表情から一転、ノアが思いっきり身構える。……『赤目』というと、あまり、というより、一人しか知らないが、それはないか……。
「う、な、なんでもない。……地雷だったの、ごめん流石に謝る。そこまで喧嘩売るつもりはなかった。ごめんなさい」 〈……ー--ー-……〉
 意外にも誠実な謝罪をするノアの後ろで、ペレータがじっとノアを見ている。  ゆっくりと瞬きをして、ラジオからごく薄く、聞きなれていないと分からないくらいに、薄く、ノイズを発した。これは何かを考えている。ノアの『社長』絡みか。
「……まぁ良い。それで、『社長』というのは?」 「『社長』ねー……。怖いよ。俺、こんなだけどさぁ、超駆け出しのときに色々叩き込まれたの。死ぬかと思った」 「まるで心当たりがないな。どんな人間だ?」 「あー……。まぁ、社長のことは、『知らないやつは一生知らない』よ。下手なこと喋って始末されるのはヤだからこれ以上は言えないかな」 「……ふん?」
 ……シルバーフォックスの息子がここまで恐れる『社長』……。  やはり知っておくべきことな気がする。が、迂闊に調べて、ノア諸共わたしまで始末されては笑い話にもならない。  当たるべきはペレータだ。『知って良い範囲』を考えてくれるという点では、そこらの情報屋よりもよほど頼れる。
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 その後、ノアは荷卸が終わるとコンテナを影の中にしまいこみ、やはり何かを掌の中に回収、執事に仕事の完了を報告すると、さっさと館から出て行った。  無駄口を叩きながらも仕事の手は止めない、零してしまった失言にはその場で誠実な謝罪をする。用が済んだらとっとと消える。どれもこれも社長に教育を受けたからこそなのだろう。
「……結構な量だな」 〈……そうさな〉
 ペレータはわたしに銃火器やら金属の塊やらを床に広げさせた後、ベッドの上でうなじに手をかける。  このままではすぐに『喋れなくなる』。聞くなら今のうちだ。
「『出てくる』前に聞いておきたい」 〈ふむ、あやつの言う『社長』についてだな〉 「そうだ」 〈あの狐はこれからも出入りをする���あろうから、『私から』言えることは何もない。それと、貴様が『社長』について積極的に探りを入れるというのは、辿るべき運命からして不自然極まりない話だ〉 「……知らなくても問題はないか?」 〈あァ。まァ勘付かれぬよう上手く聞けるというならそれも損はなかろうが、展開によっては知らぬほうが都合が良いやも分からぬ。流石の私も、『今の貴様』がどう転んで骨折に至るかまでは想像もつかぬからな。そのあたりのさじ加減は貴様に任せようぞ?〉
 つらつらと答えつつラジオを『開いて』、その中にリンカーの蓋をしまいこむ。  肉体の負荷を減らすためか、仰向けに寝そべって布団をかけて、軽く頭を持ち上げた。
「あの様子なら、わたしから聞かなくてもある程度零しそうだがな」 〈……キュイ、今のうちは、な…√-ーー…〉
 物凄く意味深な一言を最後にラジオの電源が切れ、ハーネストから『ペレータ』が出てくる。  コントロールを失った肉体は、力なく頭を枕に落とした。
 ……この口ぶり、今後、『社長』とノアが接触する可能性があるな。  おそらく、今のうちは純粋に『ノアの仕事』で館に出入りしている。そのうち『社長』がノアに何か指示を出すのか。  ペレータをつくったのは社長か? ノアはわたしが来る前から荷役の仕事で館に来ることがあった様子だから、ノアがペレータを追っているという訳ではないだろう……。結局のところ、『社長』がどんな人物か分からなければ、分からないことだ。
「その状態で聞こえているかは分からないが、わたしは図書室で時間を潰す。何かあったら呼べ」
 目の前では、黒い煙のようなものがガチャガチャと鉄の塊を組み替えていくだけになった。呼びかけた後、図書室に向かう。考える他にはすることもない。  ここ数日は命が危うかったと思えば途端に暇になってみたりと、状況の温度差が激しく、気が抜けない。火柱を見てしまった後の疑心暗鬼の日々を思い出させられる。……あの頃は極限まで張り詰めていた。数年経った今、火柱をつくった本人と組むことになるとは夢にも思わなかった。あいつが敵でないだけ良しとするが、何がなんだか。
 本でも読もうかと思ったが、そういえば、解かないままだったパズルがひとつある。丁度良い。ポケットから箱型の知恵の輪を取り出して、そのまま椅子に座った。
「……『美しかったのだ。仕方なかろ』か」
 火柱の衝撃と同時に思い出される、今のペレータからは考えられないくらいの最高の笑顔。  ペレータは、人ではない。まるで人を殺すために生まれてきたような性格の人工スタンドだ。で、知識として得た情報と、傍で実際に見てきて思うのは、あの性格はそういう『仕様』で、あれで『ペレータ』としては『完成』しているのではないかということだ。だから人間としては大問題だが、『ペレータ』は、きっと『そうつくられた』のだから、あいつの性格はあれで良いのだろう。  最終的な目的は分からないが、あいつは本当に『人を殺すためのスタンド』��『試作品』で、性格の調整が上手くいかないとか、試作品は試作品として実用しないことが決まっているとか、そんなだから、逃げてきたのだと思う。
 ……悔しい話だが、考えなければ絶対に死に至ることが目に見えているので、最近、急に頭の回転がよくなった実感がある。ああ、複雑だ……。
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--------------------昔話 伝人編--------------------
 それはほんの出来心だった。
 一台100万円の『椅子』を一括払いで購入し、そのまま軽トラをレンタル。自分で家まで持って帰って来た。  店員は驚きを通り越して半分呆れが入っていたが、ゲーマーとしては1秒でも早く遊びたいに決まっている。なんとも丁度良いタイミングに産まれたもんだと、にやにやしながらパソコンに繋いでいく。脳汁がヤバイ。あと5年遅く産まれていたら貯金がカツカツだったろうし、あと5年早く産まれていたら、ゲーム操作への順応に若干遅れを取ったかもしれない。恵まれすぎている自分が怖い。
 なんたって、これ専用にパソコンを新調したし、椅子の面積分の分厚い絨毯も買ったし、仕事の調整までしてきた。発表当初はその値段で買うやつなんてそういねーよと言われ放題だった有料のβ期枠も、ばっちりSold-Outしている。秒でポチッた俺に抜かりはない。俺の貯金はこのためにあったと言って過言ではないのだから。こういうのがベストなタイミングで来ると見込んでのことだ。完璧だ。
 サービス解禁になるまで、夜な夜な椅子付属のチュートリアルを進めていく。  まぁ、やってみて思ったのは、ゲーム慣れしてるオタクなら、大方数日で順応できるだろうということだった。
 いざ解禁になり、アバターを作成する。  肌の色や顔のバランスは結構好きにいじれるが、感覚の再現に差異を生じさせないため、基本の体格はそのまま。手足を伸ばしたり、極端に太らせたり痩せさせたりすることはできない。一応、そのままの頭身で大きくすることはできるが、マスコットかキグルミみたいだったので元に戻した。  もっとも、あらかじめくどいほど説明されていたためその点に関して文句はない。
 それから、簡易拠点を作成する。  この『拠点』というのは自分専用のセーブポイント、ログイン時のスタート地点となる。  ゲーム内通貨を出して既存の建物を買っても良いし、なにもないところにテントを張るところから進めても良い。場所も選び放題だし、規模も広げ放題だ。
 『拠点』に帰ればノーコストで全回復も出来るし、襲撃されない限りはアイテムもかなりの量を保存できる。  ただ、拠点の規模がでかくなればその分維持コストもかかるし、PKやらエネミーやらに目を付けられ壊されたりすると全部自力で修理しなくてはならない。
 ちなみにこのゲーム……エネミーだけでなく、プレイヤー同士が戦ったりもするので、戦闘フィールドでなくてもPK可能だし、盗まれたものは盗まれたやつが悪いので、返って来なくて当然という仕様だ。文ナシになったらお役所に行って職を斡旋してもらう。その辺、現実より厳しくて優しい。もっとも、ゲーム人口や秩序が安定すれば、奪還する仕組みなんかも立ち上げる予定ではあるらしいが。
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 ……それから、1ヶ月と数日が経過した。  こんなアナーキー仕様のゲームなわけだが、この世界にいる全員が有料のβ期枠を押さえている上、『椅子』を購入している猛者なだけあり、早くもある程度の秩序が生まれてきた。出来ることにほとんど制限がないため、プレイヤーだけで動くギルドのようなものや、ヒーラー専門のパーティやらなんやら、なんとなくゲーム世界の形ができつつあり、運営もそれを推奨しているようだ。  更に言えば、1個の脳につき1人のキャラクターが作れる仕様なので、アカウントを複数作ったり使いまわしたりすることは出来ない。それに、追加課金できるのはアホ毛とかボイチェンとか、大抵はゲームの本筋に関係のないオプションだけだ。金に物を言わせるタイプは早々に退会していった。自治のできているゲームは良い。
 そしてここからが大変大事なところなのだが、そんな『ゲームのために生きてる』ような人間がいっぱい集まってVR世界を形作っていくとなったら、どうなるか。  俺が花金を通り越し、土曜の午前3時まで武器の素材集めに走り回っていた時のことだった。
「あら、中学生? だめよぉ、こんな時間までゲームなんかしてたらぁ」 「あの……椅子、使ってるってことは……すごく、イイトコロのお子さんとか……そういう……」
 絡んできたねーちゃん2人組み。の、キャラが濃いのである。  一人はパンツが見えそうなくらいのミニスカート。ただし、システムの自動処理でパンツが見えることはない。  一人は大きめの丸眼鏡に、オーバーオールの巨乳。おそらく、眼鏡の物理演算をオフする追加課金をしている。でないと戦闘を始めた途端、眼鏡が飛んで行って帰ってこない。
「……こう見えて、自腹で椅子を買った、社会人だ」 「えーっウッソォー!! 見えなぁーい! カワイイー!!」
 そう。繰り返すが、大変キャラが濃いのである。  ぶっ殺すぞと思わないでもなかったが、俺はこの時初めて、周りがそういう『キャラ作り』をしていたことをきちんと認識した。  どこからどう見ても某版権キャラの姿をしていたり、青や緑色の肌にとがった耳だったり、……だけではなく、ちゃんと、それに合った振る舞いをしている、と、初めて気づく。完全に『よく考えてみると』な話で、MMOでパーティを組んでいない俺は時代の波に乗り遅れていた。
 その日、リアルに帰って本棚を眺める。目に留まったのは奇妙な冒険。1巻から、久々に紙媒体の本を読み返した。
「ちっこいからって、あんまり舐めるもんじゃあないぜ」
 ある程度コツを掴んだ後は、実践あるのみ。  初めはちょっと恥ずかしかったが、どこへ行ってもそういうキャラづくりをしているやつばっかりで、段々とこういうのが普通になってきた。……最終的には、リアルでも「こうじゃあない」とか、「あ」が1文字分、多く出ることが多くなった。が、これはなるほど。楽しくてやめられない。
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 更にそれから数ヶ月。
「ねー、きみ、パーティ組んでないんだってー?」
 俺は新手のナンパに遭っていた。
「別に組む予定もねぇ」 「ヒューかっこいい! 別に良いよー、パーティ組もうって勧誘じゃないからさぁ」
 ちょっぴり彫が深くて、細身の男。  暗めの銀髪で、いかにもリア充な雰囲気が若干とっつきにくいというか、距離を置きたいタイプだ。  お役所に行って、ポイントをゲーム内通貨に換金しようと町を歩いていたら絡まれた。  たぶん、あのキャラの濃いねーちゃんから情報が回ったんだろうなと思う。あの2人なら、このチャラ男と一緒にいても違和感ない。
「『パーティ』じゃなくて、『取引相手』、欲しくない? 新しく実装されたマップの素材集めルートとか、共有すんの」 「取引、なぁ……」 「サービス解禁から大分経ったけど未だに1人でやってるヤツとか、決まったパーティに所属しないヤツに片っ端から声かけてるんだよねー。パーティは組まないけど、なんか目ぼしいアイテムとか情報とかの交換を、気軽に募集できる連絡ルート。みたいなのを作ろうと思って」 「ふーん、じゃあお前もソロプレイヤーなのか?」 「うんそう。俺も『パーティ』は組まない。そっちのほうが面白いかなーと思って。……ね、興味ない?」
 一瞬考えたが、なんか遊び慣れてそうなキャラが受け付けなかったので、俺は丁重にお断りした。  その直後、時間を取らせたお詫びにと、エリクサーを手渡されそうになってビビる。更に丁重にお断りした。
「おにーさん慎重だねぇ、たかがゲームくらいで」 「……お前怖いな。やっぱ全力で遠慮しとくわ」
 当たり前に、エリクサーはこの世界においてもそんな駅前で配るティッシュみたいな感覚で扱える代物ではない。  一定時間、死ななくなるアイテムだ。地雷地帯とかの先にあるアイテムがどうしても欲しいときなんかに重宝する。
「連絡網からウィルスもらったんじゃあたまんねぇしな」 「いやー、感染するならサーバーごとっしょ」 「笑えねぇ」
 ……近年、日本は核の代わりの『抑止力』として『コンピュータウィルス』を保有するとか何とかって話で盛り上がっている。  まだ試作段階らしいが、ウィルスに『人工知能』を採用するか否かについて、某掲示板じゃあ大騒ぎだ。そもそも、コンピュータウィルスというのは、自立せず、動的に活動せず、静かに感染していくのが普通だ。自立して動的に活動する人工知能は、果たしてコンピュータウィルスと呼べるのかとは、俺も思う。しかし『彼女』にボイスを当てるなら誰だという議論がされているってのは、流石日本だ。『核』に値する『抑止力』の人工知能が女の子であることに誰も疑いがないあたり、本当、流石である。
「んー、まあ気乗りしないなら良いや。気が向いたらお役所にもチラシおいてるから、そっから連絡ちょーだい」 「気が向いたらな」
 男はいかにも軽薄そうに、ひらひらと手を振って歩いていった。  名前も聞いちゃあいなかったが、まぁ気が向くことはないだろうから良いか。
 と、二度と関わらないと思っていた時期が俺にもあった。
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 β期間も終わり間近になったある日。  昨日今日で、何もなかったマップに突如巨大な建物が出現したと噂を聞いた。  もちろん、俺はパーティなんて組んでいないので、たまたま聞こえただけの話。
 場所は大渓谷。これといって特別に得られるアイテムもなく、敵もなく、本稼動後の大型イベント用に最近設置されただけのマップ。……渓谷といっても、水はない。砂漠の渓谷だ。  そこに、何か巨大な基地のようなものが建っていて、拠点と同じ識別表示が見える。近づいてみたら死んだ。という話だった。
 ……いや、死ぬのかよ。  とは思ったが、別に死んでも手持ちの金が何割かぶっ飛んで最寄の病院に強制転送されるだけ。いったん強制ログアウトになるが、すぐに病院へ再ログインできるので、そこまで痛い話ではない。……ソロなら。  パーティを組んでいると、あまり死人を出すとそのパーティで受けられるクエストのランクが下がったりなんだり、マイナスなことが多いらしい。組む予定もないので詳しくは知らないが。
 思い立ったが吉日。  俺は拠点増築の予定を後ろ倒しにして、噂の大渓谷に行ってみた。
 町から外へ出て、砂漠地帯を突っ切って、岩でできた柱と柱の間を通った。すると、砂と岩がゴロゴロしているだけで目立った起伏のない場所から、いきなり『水のない山脈地帯』へと景色が変わる。  こういうザ・マップ移動の仕様を備えている場所はイベント用マップや、お役所系のところだけ。めぼしい素材があったりエネミーが歩き回るマップは、居住区とは『地続き』になっている。
 で、問題の巨大な建物を見てみると、崖にへばりつく様にしてメカメカしい建物が目視できた。  東京ドーム並みの大きさだが、確かに拠点の表示が出ている。
 ちゃんと計算したわけじゃあないが、サービス開始直後からひたすらに拠点用の素材を集め続けて、一日でお引越しした、といった感じか。  俺のほかにも結構な人数の野次馬が集まっていて、いつぞやのキャラの濃いねーちゃんが遠巻きに眺めているのが見えた。  ついでに、銀髪を探してみると、いた。  珍しくというか、まぁ会うのはこれで2回目だったが、真面目な表情で建物を眺めている。
「久しぶりだな」 「ん? あー、久しぶりー」
 話しかけてみると、一瞬はっとして、へらへら笑う。  真面目な顔をしてたのは、メニュー操作かなんかで意識がそっちにぶっ飛んでただけか。VR上じゃあ良くある、他の用事で肉体の操作が疎かになる現象だ。
「連絡網からアレの情報とかないのか?」 「……さぁねぇ、連絡網に何にも情報がないからこそ、直接来てるってカンジ?」 「ふーん……」
 やっぱりこいつ、なんかちょっと怖いかも。  他と違って『さっぱり見当もつかない』って様子じゃあないのがまた、なんか知ってそうだが……。  まさかとは思うが、昔流行ったゲームが現実になっちまうようなパターンのそれに巻き込まれるんじゃあねぇだろうかと、いらない妄想が脳裏を過ぎる。
「あっ!」 「な、なんだ?」
 不意に、銀髪が「思いついた」と言わんばかりに目を見開いて、両手をパシンと合わせる。
「そういえばさ、おにーさん、やっぱりパーティ組んでないままだよね?」 「あ?」 「現在の手持ちはいくら?」 「今日は拠点に置いてきたからほぼ無一文……ちょっと待て」
 ぐいぐいと詰め寄る銀髪に、俺はとても嫌な予感がした。  パーティを組んでいなくて���無一文。ということは、だ。
「エリクサー渡すから、行ってみてくんない?」 「あ"あ"!?」
 死んでも痛いことはない。  いや、確かに痛覚的にも痛いことはないし、ゲーム的にも痛いことはないが、むざむざ死ぬと分かっているところに他人の指示で突っ込んでいくなんて、心が痛い。
「いやー、俺が行っても良いんだけどさぁ、外からどう動いてるかをちゃんと見ておきたくってぇー、みたいなー?」 「舐めたことぶっこいてんじゃあねぇぞ! 『連絡網』から人員募集でもなんでもすりゃあ良いじゃねぇかッ!!」 「これっきり! これっきりの『取引』だからさ!! あっ1個分で良いよ! 2個めは『取引』ってことであげるから!!」
 と言って、銀髪は俺の抗議を押し切って、エリクサーを2つ、強引に手渡してきた。  騒いだ分注目もあって、この流れで断るのは漢じゃねぇ。仕方なく、この頼みを引き受けることにした。
「……二度はねぇぞ」 「うんオッケー、俺は約束は破らない、これはマジ。あとでお見舞いに病院行くから、中がどうなってるか録画しといて?」
 建物から自分のいる位置まで、それなりに弊害物のある場所に移動して、録画機能をON。エリクサーを一気飲み。もちろん味はしない。
 ここから10分、無敵タイム。  案の定、砲撃を受けまくりながらも全力疾走で入り口までたどり着き、扉をぶち破って中に入ると、声が聞こえた。
〈まさか公式発表を待たずして、謎の巨大建造物に対しエリクサーを消費してまで突っ込んでくる輩がいようとは、私も想定外だ〉 「……女?」 〈ふふ。見ていたが、大方あの狐に唆されたのであろう? だが、女の身支度は長いものだと相場が決まっておる。それを待つのが紳士というものではないか?〉 「まぁたこりゃ……」
 声しか分からないが、こいつもまた、キャラが濃かった。  建物の中は昔のSFに出てくるような、角の取れた直線的な廊下になっていて、数メートル奥で何本か枝分かれしている。  耳を澄ますと、奥のほうから武器を製造しているBGMが大量に重なって聞こえる。大体、どういうことかは分かった。
「っ、な……いや、おいウッソだろ」
 それと同時に、すぐ近くの壁が『組み変わって』マシンガンが顔を覗かせる。  ……どう見ても俺を狙ってます、本当にありがとうございました。
〈なに、私は『そういったもの』であるゆえ、驚くことはない。精々死ぬまで足掻くが良かろ、ふふふっ〉
 楽しそうに笑う女の声。発砲音、弾けまくるエリクサーの死亡無効エフェクト。いつの間にかレーザー光線が身体を貫通していて、呆然と進んでみると床が沈んで爆発。  なんかもう、エリクサーが切れた瞬間に死ぬのがあらかじめ分かっていたから、進めるだけ進んで、思いっきり死んだ。
. . . . . . .
 それはほんの出来心だった。
 正式に稼動しだして、果たして何ヶ月目だったか。  ポストにぶち込まれていた一枚のチラシ。本人はぼっち王だったくせに、企画のチケットを得るための条件は、どれもこれもパーティを組んでいないと達成できないものばかり。MMOで万年ソロプレイをしている俺にもはや希望はないかと諦めかけたが、一番下に記されていた一筋の光。
 『βシェルを2時間以内にクリア』
 正直、最初は無謀の一言に尽きる条件だとは思った。いっそのこと、金でパーティを組む相手を募集したほうが早いかと思うくらいには無謀な条件だった。10人パーティで、上手く進めて2時間、駄目で全滅。そういう相手だ。  しかし、俺は諦められなかった。ドル箱は貢ぐヤツがいるからドル箱でいられるのだ。俺が貢がずして誰が貢ぐのだろうか。
 チラシ片手に、何か手はないかと思案しつつ、テレビを点けようとして点かない。
「また配線食われてんのか……」
 この世界における鼠というのは、食い物系アイテムには全く目もくれず、拠点の壁や配線を食い荒らす性質を持っていた。一旦どこかに入り込まれると、小さい分中々捕まえるのに苦労する。とはいえ、拠点が崩れるとか、そこまで目立った事件もないため、まだまだ鼠の行動については調整されなさそうだ。
「……千匹ぐらい、景気良くばら撒けりゃあな」
 ……戦闘フィールドに動物は持ち込めない。  だが、マップ移動のとある瞬間に持ち上げた動物を手放すと、移動先のマップの正しく『中央』、つまり空中に、確率は低いがその動物が『挟まる』ことがある。  βシェルも、β時代に建った部分は『拠点』の分類のままになっている。  最初に立てた部分、さぞかし重要な回路がびっしりなことだろう。
 しかし、たった1匹の鼠で何ができるわけでもないし、わざわざそのマップの中央に『挟まった』鼠を開放するためにあの魔窟の中で回り道なんてできない。そもそも、たどり着く前に鼠が木っ端微塵にされていること間違いなし。
 ひとまずチラシをテーブルに置いて���単に配線を繋げ直した。改めてテレビを点けて椅子に座る。現実では椅子に沈んでるんだから、別に立ってようが座ってようが使う体力に差はないが、やっぱり気持ちの問題だ。  3つしかないチャンネルを変えていくと、何年経っても人間のやることは変わらないようで、ニュースで仮想世界でねずみ講にならった商法が流行っていると注意を促していた。
「………………いや、もしかすると、もしかするか?」
 『挟まる』ということは……。  鼠は小さい生き物だ。複数組の『つがい』で『挟めば』、あるいは……。
 俺は鼠を生け捕り、オスとメスを10ペア用意することに3日費やした。  更に数日かけ、無事そいつらが妊娠したであろうことを見込み、ド深夜1時の5分前。マップに入れるギリギリに、入り口のしまったβシェルの元へと飛ぶ瞬間、両手に抱えていた2匹の鼠を手放す。そして急いで居住区のマップへ戻り、同じようにしてどんどん持ち込む。  『挟まる』場所はマップの中央。βシェルのど真ん中なので、成功したか確認することは出来ないが、妊娠を待つ間、散々練習した。後から後から『挟んで』いけば、『重なって』『弾かれて』開放される。鼠でなければできないことだった。
「うまくいきますよーに!」
 ……なんていうか、それはほんの出来心で、この世界における『鼠』というのは、食い物系アイテムには目もくれず、『壁や配線を食い荒らす』性質を持っていた。  その後、監視カメラの映像とマップの入出記録から犯人が割れ、直々に呼び出しを食らった俺は、帰るための拠点が消し飛ぶという大変な制裁を食らったのだった。しかし、大事なアイテムはほとんど手持ちに入っていた。つまりチケットは失わなかったので、なんら後悔はないのだった。
 テテーン。
. . . . . . .
934 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 前世ゲーの「鼠」っていうのは、 「食い物系アイテムには目もくれず、『壁や配線を食い荒らす』性質を持っている」
ここに目つけて、出来心でいっぱい持ち込んだら、次の日にはもう全然機能してなくて、 でも人工知能ちゃんは「半公式」だから、 「どうしても開業しないといけない」っていう取り決めがあったらしくて人工知能ちゃんガチ切れだった。 5回はクリアした。騎士王に会うためのチケット、いっぱい手に入れちゃった。
……っていうな。 俺、これどうしたら良いと思う?
935 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>934 っ「土下座の作法」
936 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>934 お前、ご本人様だったらマジ覚悟しといたほうが良いヤツだろこれ…
937 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 思ったより六窓が結構なことやらかしてて草 「ちょっとやっちゃった」どころじゃなくて、公式ホームページに載るヤツじゃん?
938 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 骨は拾ってやるぜ
939 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 六窓先輩? 良い人でしたね……。
940 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green こんなの食らった後で転生先に「鼠手柄」がいるって、どうなんだ��うか……。
941 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square うわお前ら見捨てないでくれ!! 騎士王に会いたかっただけなんだよ!!!!!!! ぼっちだったからどうしても他に手段がなくて!!!!!!! なんか気がついたら鼠のつがい揃えてて!!!!!
942 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>934 欲を抑えられない気持ちはよく分かるよ、六窓 俺もこれから、推しを引きたくて回しまくった30万のお支払いが待ってるぜ……へへ……(白目)
943 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ご冥福をお祈りします    / ̄ ̄ ̄ ̄\   //・\ /・\\  |  ̄ ̄  ̄ ̄ |  |  (_人_)   |  |  \  |  |   \    \_| /
944 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>942 お前は抑えるべきだった
945 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>942 ガチャ系はやめとけとあれほど
946 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- それでも5回なんだな…
947 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>943 うるせー >>946 チケット取るのに時間制限あったからな。 あいつ尋常じゃなく強いんだよ、鼠パニック中でも時間制限じゃなくて、普通に何回か死んでダメだったし。
948 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 鋼入に命乞いのコツでも教えてもらったら?
949 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 死んでるのかよ、ほとんど機能してなかったんじゃねーのかよ
950 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 六窓「すいませんでした」 オペレータ「死ぬしかないなッ!」
951 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- あっ、待って、ちょっと気になることががが 一番やばい可能性思いついちゃったんですけど!?
952 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>950 ほんとやばい いや、だってまさかそのすぐ後で死ぬなんて思ってなかったし、 死んだ先で命張った敵対関係になるなんて、更に思ってもみないことだし……
  や  ば  い 。
953 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>951 またこのパターンか……
954 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- おい解析! 解析を呼べ!! 毎度やばいこと気づくのは誰だ!!
955 :951:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ……紫蘇ちゃんの組織って、サブカル詳しいですよね???
956 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>955 詳しいらしいですね。
957 :解析:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- A:……「褌」です……!!
958 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>957 秒かよ
959 :名無しの褌:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 呼ばれてないけど褌です。てへぺろ(・ω<)
前世ゲーって、六窓のやってたときはβ会員ばっかだったけど、 それはもちろん六窓が死んだ後もサービス提供続いてって、一般会員も増える予定でおk?
960 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- お前かよwwwww 褌は普段何してる人なの?wwwww
961 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green ああ、察した。
962 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square えっ待ってやばくね?
963 :名無しの褌:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>960 こちら社畜! 仕事から帰り次第、掲示板系から投稿サイトまで、面白そうなネット小説、ssを漁って過ごしてたらここに辿りいた次第であります、オーバー!
「かも」って思っただけなんですけど、 六窓の前世ゲーって、かなり規模のでかいゲームだったんですよね?(’・ω・`) それなりに有名どころのネトゲキャラってことは、 ……こう、オペレータにとり憑いてるのは��人工知能ちゃん」の「人工知能」的なアレでは……って…思いました……。
964 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known VR世界が実現しているくらいでしたら、元々前世ゲーでも人工知能だったのでは? 「ルール内であれば手段は選ばない」「規則には従順」というところ、かなり機械っぽいですが。 その辺り、先輩の生きてた時代の技術的にどうなんです?
965 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>963 「創った」ってか? あいつを完全に再現したとして、……一歩間違えると確かにどっかに逃げ出しそうではある。 でもなぁ~……紫蘇ちゃんがつくって言うこと聞いてないって…? えぇ……あいつに限ってそんなん、えぇええ……??? 改悪する意味はなんだっていう……
>>964 人工知能はあることにはあったが、 まず俺が公式発表前に突っ込んだ時にちゃんと会話できてるし、 ゲームとはいえ、あの口調を違和感なく組み立てつつステージ回しながらユーザとやり取りをするなんて、流石に無駄が過ぎるっていうか、ゲームに実装するなら中の人を雇ったほうが安いし早いと思う。実際の費用がどんくらいとかはさっぱり分からんけど。
966 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- …鼠手柄製人工知能? じゃあなんで黄色いのの館で原作引っ掻き回すような動きしてんだ?
967 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>964 どうだろうな、サイコパスは「ルール」や「規則」だけはきっちり守るが、 いざ「やっていい状況」になったりすると寸分もためらわないとかザラだし。
968 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ろくまどは こんらんした!!▽
969 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- そもそも紫蘇のところにいたのかも分からないだろ
970 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 皇帝は? そういう鼠手柄の動きは把握してないの?
971 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>970 魔赤さんの件で接触してくるまでは、ほとんど内情は知らんかったらしい 最近は鼠手柄はおとなしかったとよ。黄色いのに察せられちゃあ困るわけだし、当然っちゃ当然だろうが…
やっぱ紫蘇ちゃん待ってBBAダシにするしかねぇなぁ…
972 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>971 「ここまで見当ついてますけど」って提示したほうが良いですかね。
973 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- いつ返却に来るのかね。 予定的に向こうは早く返したいわけでもないから、恋人戦が終わった後?
974 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>972 たぶんな。 つか向こうは俺の「ネットが見れる」ってとこまでは知らんはずだし、 3部終わった後での俺の命がアレかもしれねーけど、その辺のこともチラつかせるか?
975 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>974 星の一族と「対立はしたくない」って話なら、それはないんじゃあねぇか
976 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- おおー、なんか一気に話が進んだなぁ
977 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 安価動画が見れなくて叫んでたヤツと同一人物とは思えない
978 :名無しの褌:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:--------  ほ め て い い で す よ (>ω<)b !!
979 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>975 おk、まぁいざとなったら無敵のスタープラチナでなんとかしてくれ >>978 良くぞこんな意味の分からないスレに来てくれた……!
980 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green オタクというやつは、好きなことに関しては抜群の思考力を発揮するからな。
981 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 凄い!! 褌凄い!!!
982 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 承り先輩からは「どうが……」とのお言葉が頂けました。
983 :名無しの褌:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- いーぇえどういたしましてー、フホホ(*´∀`*)ゞ >>982 あの後なんとかして動画はもらったんで大丈夫です!! バックアップもバッチリ取ったんで!! 家宝にしました!!!!!!! 褌はななしに戻ります!!
984 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square なにも大丈夫じゃあねぇ
985 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- くっそwwwwwwwww 承り最大の黒歴史wwwwwwwww
986 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- (∵)の動画はほんと伝説と化したからwww
987 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- うーん、いつ見ても最高ですありがとうございます
988 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 承り「リベンジを、要求するぜ……」 なんのリベンジだよwwwwwww
989 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- まさか奇妙な冒険転生スレからこんな話が聞けるとは… その日が来たらじじいになってようが速攻でβ枠押さえよ…
990 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known ハイ! という訳で、報告は終了です!! 一旦シリアスは置いておき!! 本日は色々と安価をやっていきたいと思います!!!!!
991 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>990 さっきからソワソワしっぱなしだったなサユ。
992 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>991  こ の と き を ま っ て い た 。     >eee└(□∀□)┘
993 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>992 やめろ髪型の話を思い出す
994 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 次 (`◉w◉)ノ ⌒【ソード1】妖術使いと不良と俺ら【カップ6】
995 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 真面目な話するとふざけたくなるよな!分かる!!
996 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- あんま根を詰めて考えすぎてもいけないしな
997 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>992 コロンビアwwwww
998 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>996 こいつらシリアスしすぎるとたぶん死ぬからwwww
999 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- やった安価だーー!!
1000 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- こいつは無茶振りするしかねえ!
1001 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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no1-shochu · 3 years ago
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. @wakashio_hattori 【 若潮酒造の美味しい焼酎が飲めるお店 】 ( ホルモンこうChan 様 ) 若潮酒造株式会社の焼酎が飲めるお店をご紹介致します。 今回ご紹介するお店は、 ホルモン こうちゃん 様です。 こだわりの 超美味しいお肉 & 超美味しい 志布志三丁目ハイボール & 今大人気の 姫ハイボール が味わえるお店です♪ 今回は、塩ホルモン、お肉、ウィンナー、じゃがバター、もつ煮込み、ピリ辛きゅうり & 志布志三丁目ハイボール(シブシサンチョウメ)、白若潮(シロワカシオ)にしました♪ 私のお気に入りの塩ホル♪ 七輪で焼いて食べる塩ホルモン最高~~~⤴⤴⤴😋 じっくり煮込んだもつ煮込みも超美味し���♪ 七輪焼きに合う飲み物、志布志三丁目ハイボールもぐいぐい進みます⤴⤴⤴ ホルモン こうちゃん最高~~~(σ≧▽≦)σ 大満足♪ ホルモン こうちゃん 様では、美味しいホルモン以外にも、豚肉、牛肉、鳥肉、海鮮、その他いろいろ食べる事が出来ます⤴⤴⤴😋 更に、こうちゃんとあいさちゃんオススメの姫ハイボールもあります‼️ 皆さん是非 ホルモンこうちゃん 様に行って、美味しいホルモンと美味しい志布志三丁目&姫ハイボール堪能して下さいね~♪ 皆様のお越しを心よりお待ちしております♪ ホルモン こうChan 様情報 (ホルモンコウチャン) ( 焼肉、ホルモン、絶品甕漬け、豚肉、牛肉、鳥肉、海鮮 ) 店長 = 中西光一郎 様 住所 = 〒899-7103鹿児島県志布志市志布志町志布志3-20-10 電話番号 = 070-7588-9905 営業時間 = 17:00~22:00 (お食事、ディナー) 定休日 = 不定休 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ ザ・ファブルを読みながら白若潮(しろわかしお)で乾杯♪ (ステイホーム) ※ザ・ファブルは、週刊ヤングマガジン(講談社) に連載され累計発行部数750万部越えの超人気漫画です♪ その超人気漫画 ザ・ファブル に若潮酒造の焼酎が登場致しました\(^^)/ 登場した単行本は、11巻、13巻、19巻、20巻です♪ ※週刊ヤングマガジン(講談社)にて、ザ・ファブル第二部連載開始中♪ ※映画にもなって、今一番注目されている漫画です‼️ 凄く面白い漫画です‼️ 南勝久 先生様有難うございます♪ 心より御礼申し上げます♪ これからも若潮酒造を宜しくお願い致します。 皆さん是非本屋さんにて超人気漫画ザ・ファブルを買って究極の日常酒 白若潮 (シロワカシオ)を探して下さいね~♪ ( ザ・ファブルを読みながら白若潮で乾杯♪ ) 映画 ザ・ファブル 殺さない殺し屋 情報🎬‼️ 💿『ザ・ファブル殺さない殺し屋』DVD&BD 12.22(水)発売大決定‼️ 江口カン映画監督様作品。 主演も超豪華、 岡田准一 様、 木村文乃 様、 平手友梨奈 様、 安藤政信 様、 黒瀬純 様、 好井まさお 様、 橋本マナミ 様、 宮川大輔 様、 山本美月 様、 佐藤二朗 様、 井之脇海 様、 安田顕 様、 佐藤浩市 様、 堤真一 様 監督 = 江口カン 様 ( KOO-KI - 空気株式会社 様 ) 脚本 = 渡辺雄介 様 漫画 = 南勝久 先生様 V6岡田准一 様の超凄いアクションシーンにも注目‼️ ____________________________ ✨若潮酒造受賞歴✨ 鹿児島県本格焼酎鑑評会 23連続受賞‼ ✨ロンドン IWSC2021 受賞✨ 千亀女紫金賞♪ GLOWep04銀賞♪ 千亀女Jo銀賞♪ 黒若潮銅賞♪ ____________________________ ※若潮酒造の焼酎は、プリン体0・糖質0・甘味料0 、体に優しい芋焼酎です(^^♪ ※若潮酒造の焼酎が日本全土 、 全都道府県 に広がるように頑張ります。 ( 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 茨城県 群馬県 栃木県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 山梨県 長野県 富山県 石川県 福井県 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 大阪府 京都府 滋賀県 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 ) ★若潮酒造は見学、ツアーも出来ますので皆さん是非若潮酒造に遊びに来て下さいね♪ 商品、見学、ツアー お問い合わせ = 099-472-1185 鹿児島県志布志市志布志町安楽215 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ #ホルモンこうChan #こうChan #こうちゃん #ホルモン #志布志居酒屋 #志布志市居酒屋 #居酒屋 #焼酎 #若潮酒造株式会社 #志布志市     #飲み屋 #お食事処 #ディナー #izakaya #酒場 #鹿児島居酒屋 #大隅居酒屋 #若潮酒造 #鹿児島県 #鹿児島県志布志市志布志町志布志     #麦焼酎 #焼酎好きな人と繋がりたい #飲酒タグラム #sake #酒好きな人と繋がりたい #Shochu #家飲み #晩酌 #Japanesesake #焼酎ほんわかくん (ホルモン こうちゃん) https://www.instagram.com/p/CUKnSv_pcUp/?utm_medium=tumblr
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orisyu-manako · 7 years ago
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スクエアンノウン.10.ちゃんねる
前回のあらすじ「寿司が美味い。」
————————————小百合視点————————————
 乾パンや缶詰などの携帯食料、カップ麺、大振りなボトル入りの水。  なんなら常温保存可能な野菜ジュースやらお菓子やら。応急手当の道具にタオル、虫除けも。
「先に進む前に、水を買い足しておいた方が良いかのう」
 ちょっとしたホームシアターのように、ホテルの壁面に不自然な四角い穴が開いていた。  言わずもがな、スクエアである。個人的な荷物は各自で持ち歩くことになっているが、やはり、こういう能力者がいるととても便利で良い。
「なぁ、食料なんか別に買い溜めなくったってよ、『直接食べに行けば』良いんじゃねぇの?」 「……自分達がどれだけ目立つのか分かんねーか?」
 ポルナレフはどうにも腑に落ちない様子で、伝人先輩に尋ねる。  その言葉に、今後も145cmの宿命を背負った彼は窓を閉じつつ、ぎぃ、と口を歪めて歯を見せた。
「昨日の寿司屋は特別。長距離ワープはそんな気軽に乱用するもんじゃあないぜ。問題になる。……俺でさえ印象に残りやすいんだ。特に、ポルナレフなんか一度見たら一生忘れねぇだろうしよ」 「……それ、どおいう意味だ?」 「……」
 伝人先輩は口では答えず、袖に覆われた手でトントンと頭を叩いた。
「くっ……フフッ!」 「花京院! 笑ってんじゃ……!!」 「プッ」 「ジョース、いや、おい! 何でみんなそっぽ向いてんだよッ!」
 耐え切れず、それぞれが一斉に視線を逸らした。  ずっと一緒にいると慣れてきて忘れがちだが、改めて指摘されると笑ってしまう。  私も、彼の髪型は『知っていた』筈なのに、初めて会ったときには目を奪われたものだ。
「アヴドゥル! オメーはどうなんだ! 頭にマキズシのっけやがって!!」 「ブフッ! 覚えたばかりの、言葉で、喧嘩を売るのはやめろ!」 「本人が笑ってたらおしまい、ですよ……! ノォホホ、ひぃ……ッ!」
 モハメドさんは形だけでも怒ろうとしたらしいが、それは叶わず。典明はついに膝から崩れ落ちた。  ポルナレフも自分で言っておきながら顔が緩んでいるし、ことの発端である伝人先輩は袖で顔を隠しているものの、肩が小刻みに揺れている。これから出発だというのに酷い混沌ぶりだ。この世界のメインキャラについて、髪型のことを言い出したらキリがない。
「かきょ、いや、良い」
 口の端が落ち着かない承太郎先輩が名前を呼ぼうとして途中で止めるのを、私は聞き逃さなかった。  一応確認して『見れ』ば、彼の糸はやはり、元気に揺れる赤い髪の束に絡み付いている。  私はバレないよう静かに深呼吸して真面目な顔を作り、アン・ノウンを抑えてキメポーズをとった。それなら、私が代わりに言って差し上げよう。
「我慢せず言ってくださいよ。あの前髪、生きてますもんね」 「ぶはっ、言うんじゃあねぇ! ウハハハ! くっ……なんッ……ポーズ……!!」
 狙い通りに吹き出させた喜びをコロンビアで表現したのが、更に追い討ちをかけたようだ。承太郎先輩は腕で顔を覆ってしゃがみ込んでしまった。隣の伝人先輩からも「んん」という声が上がる。袖で顔を隠していながらも、さりげなくどこかに窓が開いているのかもしれない。
「さ、サユこそ完全に尻尾じゃあないか! 承太郎だって、それはどこまでが帽子でどこからが髪の毛なん――ッ」 「やめ、やめろッ! ストップストップやめやめ!」
 膝で立った典明が吠え掛かってきたところで、ジョセフさんの静止が入った。  数分かけて、度々ぶり返しながら落ち着きを取り戻す。  スタクル全員が肩で息をするハメになった原因が髪の毛の話とは、これいかに。
「はーっ、なんで朝っぱらからこんな疲れにゃならんのだ」
 この年にはキツいわいと零すジョセフさん。  確か、『正史』ではエンプレスのせいで町中を駆け回ることになり、そんな台詞を吐く筈だったのではなかっただろうか。
「そうですよ伝人先輩ッ」 「テメーがそれを言うか!」
 全ての元凶に話を振ると、カッと牙を向かれた。  少し疲れた様子で「俺だってここまで酷い状況になるとは思ってもみなかったわ」と弁解するものの、このメンバーで髪型について言及した……いや、正確には何も言いはしなかった��。そこからの一連の流れは仕方のない話だ。だって、みんな変な髪型だもの。
. . . . . . . . . .
 こういった場所に馴染みのあるモハメドさんと、物資担当の伝人先輩が水を買いに行くことになり、当然のように承太郎先輩に預けられる手首。  その間に他のメンバーは先に進んでおいて、買い物が終わったら即合流。という寸法だ。
 ジョセフさんとポルナレフ、私が崩れた三角形に並び、その後ろから承太郎先輩と典明が続く。
「……上に長いのと下に長いのが並ぶと映えるな。色も白黒正反対で、ピアスとジャージの色も丁度いい。承太郎、どう思います?」 「後ろからなにか聞こえんぞ」
 言いたいことを途中で終わらせられたからか、典明の中ではまだ、完全には鎮火されていないらしい。  同じくネタにされたポルナレフがこちらに目配せをしてきた。言いたいことを『見て』察し、軽く頷いて返す。  振り返らずに言い返してやることにした。
「えっ? 私には前髪のさえずりしか……」 「っ……その話題引っ張るの、やめねぇか」
 また変にスイッチが入りそうだぜと言いつつ、承太郎先輩の声はもはや、我慢できずに笑っているのが丸分かりである。
「昨日も思ったんですが、承太郎先輩も大分緩く、いえ、『こちら寄り』に仕上がってきましたよね……。良いことです」 「……果たして良いことか?」 「なんでも強かなのは良いことでしょっていうか、典明が言えたことじゃないと思うけど」 「不服だ」
 このノリが感染していけば、今後がもっと楽しくなる。  例えば安価に巻き込めるし、敵さんに対してスタクル全員で茶番を仕掛けたりもできるだろう。  どう考えても、良いことしかない。
「しかし、ここまでくるとワシだけ仲間外れみたいで寂しいのぉ」 「ん? でもよジョースターさん、伝人も普通の髪型してるぜ?」 「いや……。まぁ、変じゃあねえか」
 ジョセフさんが口を尖らせ、頬をかきながら軽く振り返った。やっぱりこの人、中々に仕草があざとい。  ……確かに、ジョセフさんと伝人先輩は常識的な髪形をしている。と思ったのだが、承太郎先輩はそれに対し、素直に肯定の言葉を返さなかった。
「ン? それは、それ以外は変な髪型だと?」 「今のはちょっとした表現上の事故って��つ、だぜ」
 後ろを見ると、丁度揚げ足を取るように食って掛かる典明に対し、承太郎先輩が優しく肩に手を置き、軽く微笑んでゴリ押して流すところだった。……本当、先輩も、旅の始めの頃はちょっと抱え上げただけで何故ならば顔を晒すくらいだったのに、随分と逞しくなってきたなとしみじみ思う。
「ああいうの、なんて言ったか……。ミミズクなんかの、耳みてぇなハネがあるだろう」 「確かにあるな。如何にも小悪魔という感じのつんつんが」
 全体的にハネ気味ではあるが、その二つの耳のようなハネは、確かに彼の髪型の特徴である。  私は後頭部に『目』が来るようにアン・ノウンをかけ直し、後ろ向きに歩くことにした。「良いなそれ」と隣の電柱が感心するのが聞こえる。チャリオッツの方に貸せば、彼もスタンド視点でモノ見ることができる筈だ。貸してみる価値はある。
「伝人のあれ、整髪料の類は何も使ってねえんだぜ。一度、気になってぐしゃぐしゃにしてみたんだが、手ぐしで適当に解かすとあのカタチに戻りやがる」 「伝人先輩の髪、形状記憶合金か何かですか?」 「ワシも若い頃はそういう感じだったが……」 「初耳だぞじじい」
 散々昔話は聞いたが、髪形については何も言わなかったじゃあねぇかと言う孫に、わざわざ話すほどの髪形だとは思っておらんかったのだと語るおじいちゃん。  ……2部、2部は残念ながらあまり覚えていないが……確か、彼の若い頃の髪型は、前にぴょんぴょんしていた気がする。
「うむ。思い返してみると、汗だくになっても埃塗れになっても、勢いの良い前髪は全然へこたれなかったわい」 「……結局、全員そういうアレじゃないですか」
 ……そのくらいなら常識の範囲内……いや、探せばいそうなレベル。ではあるか。  なんだか、こういう、変な髪型というか、物理的法則を無視した髪型が増えてきたのは3部からだったような……。気のせいかもしれない。あとで先輩に確認させてもらおう。
「……?」 「どうさかれましたか?」
 アン・ノウンをかけ直し、前に向き直ろうとしたところで、承太郎先輩の意識が不自然に揺れた。  かと思うと、ポケットに手を突っ込み、足を止める。
「預かってた手首が、消えてるぜ」
 それまでのん気していた全員の足取りが止まる。そこから緊張がじわりと広がったのが『見え』た。  手首が消えた、ということは、スクエアの接続が切れた、ということだからだ。  アン・ノウンの通信遮断は特にしていない。寧ろいつでもウェルカム状態だったのに、何の通知もない。
「……あいつはこういう、性質の悪い冗談はやらねぇからな……」 「あの2人で一緒にいてリアクション起こす前に接続切れって、相当じゃないですか」
 まずそういうことが起こりにくい2人だと思ったからこそ、2人で良しとしたのだが。承太郎先輩にも私にも連絡する暇がなかったとは、かなり不味いような……。それに、ここでの『正史』におけるイベントは先んじて潰してしまった筈だし、潰せていなかったとして、あの2人でいてはぐれるような『筋』ではなかった筈だ。
「来た道、戻るか?」 「いや、どのタイミングでどう接続が切れたかによっちゃあ、この国にすらいねぇ可能性もあるぜ」
 ポルナレフの提案を、承太郎先輩は帽子のつばを軽く引き下げながら却下した。  それは顔を隠したいときの癖であることは散々『見て』理解している。  はぐれてみて初めて痛感する。ワープ系能力者というのが、ここまで裏目に出るとは。
 ここで不意に、承太郎先輩に向け、ぶわっと意識の糸が浴びせられる。
「おほん!」
 わざとらしい咳に視線をずらして見ると、ジョセフさんが「忘れてやいないか」と、紫色の茨の絡みついた右手を掲げてふんぞり返っていた。
「伝人かアヴドゥルの持ち物を持っておらんか?」 「そういや、じじいのスタンドはホテルの���レビをぶっ壊してから長らく活躍していなかったな」 「……波紋だけがジョセフ・ジョースターではないッ!」
 ……今、かっこいい流れをごり推した。  誰も言いはしなかったが、似たような意識の動きをしたので考えたことは一緒だろう。
 しかし、自分の荷物は自分で持ち歩いているため、そう都合よく他人の持ち物なんてある筈がない。
「念写ってよ、モノがないと駄目なのか? DIOはなんもなくても映せるんだろ?」 「自分自身に関することでもなければ、何かしらの『確かな繋がり』がないとちと厳しくてな。……DIOの場合は、皮肉にも、ジョナサン・ジョースターの肉体という繋がりがある」
 今までは伝人先輩がいるからと特にそのままにしていたが、これは落ち着き次第、何か『確かな繋がりのあるもの』をジョセフさんに渡す必要がある。……ただし現状、若干の諦めムード。……眉間のしわを深め、無言でタバコに火をつけた先輩以外は。
「手首が消えたはずのポケットに絡まっているその意識は、一体なんです」
 問いかけながら一歩詰め寄ると、煙を吐き出した後で、観念したように答えを述べる。
「…………持ち物というか、食いかけの、チョコメロンパンならあるぜ」
 少し投げやりな動作で、承太郎先輩は学ランのポケットに手を突っ込む。  そこから引きずり出されたのは、見事な歯形が残った菓子パン。掲げると、断面の崩れた部分が風にさらわれていった。
「いや、手首の代わりに入っていてな。……たぶん、食ってる途中だったんで、取り合えず突っ込んだんだろう」
 こんな空気の中、食いかけの菓子なんざ出したかなかったんだがと弁解された。  ……まぁ、確かに承太郎先輩の口から『チョコメロンパン』というファンシーな単語が飛び出したせいで、シリアスが台無しになった感じはある。
「このさい何でも良いわい! 貸しとくれッ!」
 それはともかくとして、そのファンシーな物体はジョセフさんに渡された。  威勢よく「念写!」と叫んでぶっ壊したのは、安物のペン。紙の上でインクが踊り、みるみる地図が描かれていく。  そう、繋がり云々はどうにもならなかったが、念写の媒体に関しては香炉の灰でだって描けるくらいだ。別にお高いカメラを一々ぶっ壊す必要なんてない。その辺りは『見て』確認した上でお伝えした。
「ほんっと、いまいち緊張感ねぇなあ~!」 「承太郎、このメロンパンどうします?」 「……食うか?」
 ……灰でコールタールを辿る筈が、チョコメロンパンで小悪魔を辿る始末。  頬に手を当てて微妙な顔をするポルナレフに、ちょっとしたショートコントでも始めそうな典明と承太郎先輩。色々とシュールな光景だった。
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208 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square ……うん、平和だなお前ら
209 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known ……チョコメロンパンがいけないんです。みんな真面目にやろうと思ってはいましたよ、本当に。 そんな感じで、六窓先輩バトンタッチで。
210 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 真面目にやろうとすればするほどシリアスが死んでいくスタクルwwww
211 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 六窓と魔赤さんはどうなってたんや、続きはよ
212 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>210 失敬な、俺の方は結構シリアスしてたわ!
水買った後に路地裏に行くだろ? 倉庫に荷物置いて、じゃあ合流すっかってとこで、俺氏、手錠をかけられるという事案が発生。 俺 「は?」 魔赤「六窓?」 何が起きたか良く分からなかったが、スクエアが勝手に閉じだしたから、 兎に角、反射的に手に持ってたモンを「つながり」要員として窓に突っ込んだ。 それが食いかけのチョコメロンパンだったのは、まぁ…うん。
213 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known シリアス #とは
214 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>212 ……シリアス、してるか?
215 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 前々から思ってたけど、六窓って甘いもの好きだよね
216 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>215 虫歯になったことはないそうですけどね
217 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>216 お前、俺のプロフィールどこまで読んでんだよ…。
続き↓ で、右手首に引っかかった手錠を良く見ると、輪の部分の外側に目がついてて、内側には歯が並んでいた。 しかも、リアルなやつ。スタンドっぽい感じじゃなくて、なんかもう、リアルな目とリアルな歯。 俺 「きっっしょ!! ……こ、これは間違いなく、「スタンドを封じるスタンド」ッ!!」 手錠『アア……』 魔赤「腕を出せッ焼ききってやる!」 手錠は喋るでもなくうめき声を漏らす。ほんときっしょい。
この後から急展開。 手錠と炎が不自然に引っ張られて、魔赤さんの攻撃は見事に空ぶった。
218 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>217 シリアスなのかシリアルなのか判断しかねる
219 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>217 その「きっっしょ!!」を我慢できれば完璧だったのにな…
220 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>217 最近暇だったので、みなさんのプロフ読みまくってました。 先輩がネトゲ廃人であったことも、その白ベルトに膝ブーツがネトゲの装備を意識していることも既読です。
221 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>220 やめろ、俺はまだ廃人じゃなかったから。これでも社会人してたから。
続き↓ すかっと見事に空ぶって、完全に術中にハマってることを察した。 そこで聞きなれない男の声が聞こえた。
男 「スタンド使いがスタンド使いを相手にするときにゃあさ」 裏の人間っぽさバリバリなおっさんが、通りの方から浅黒い手でオールバックを撫で付けながら歩いてきて、手には木の杖のようなもの。服装は、黒スーツに、リボンタイだった。
魔赤「鼠、手絡……ッ!?」 男 「スタンド以外の手段でも戦えるよう、ちゃ~んと準備しておくこった」 魔赤「まさか黄色いヤツの下に……!?」 男 「なに、うちのお嬢はそんなタマじゃねぇよ。落ち着けって」
222 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 鼠手絡、やっぱり絡んできたのか
223 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- っていうかどんどん「黄色いヤツ」の呼び方で定着しつつあるのなんなのwwww 黄色いおっさんwwwww
224 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>223 承り先輩にもリアルに「黄色いの」って言って一瞬で通じましたよ。 アン・ノウンで視界スクショを直接見せていますし、スタクルは全員「黄色いの」で通じるんじゃないですかね。
225 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>221 いや待て!六窓、ニートじゃなかったのか!!!?
226 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>223 いや、魔赤さんは流石にここは名前で呼んだろ それにしても六窓先輩がニートじゃないとか酷い裏切りを見た
227 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 装備? なんてネトゲだ?
228 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square お前ら反応するトコそこじゃねえ >>226 流石にここは名前で呼んでた。安心しろ >>227 ぶっちゃけた話、まだない。このスレより、もうちょい未来。
続き↓ 魔赤「…………天下の鼠手絡が、わたしたちに何の用だ?」 男 「あー、俺は直球で言っちまったって構わないと思ってっけど、今ちょっとお嬢に口止めされてんのよ。わりぃね」 軽い口調で話しながら、男がとんとんと杖で肩を叩く。 ってことは手錠はこの男のスタンドじゃねぇなって思ったところで、首筋にぴりっとした痛みが。
男 「ま、簡単に言うと、ちょっと検査入院してもらいてぇんだわ」 振り返ると魔赤さんも俺と同じように首筋を押さえながら振り返ってて、そこで意識は途切れた。
229 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 重要度 「六窓が社会人してた」>>>>|越えられない壁|>>>>「鼠手絡」
230 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- アレッ六窓さらっと未来人発言してきたぞ??
231 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 報告も気になるけど六窓の前世も気にな��て忙しいwwwww
232 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- やだ……サユのこと散々言っておいて、六窓もやっぱり人のこと言えないじゃん……
233 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known ほらこの反応ですよ m9(□∀□-)eee<
234 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 別に  忍 者  に比べたら、ちょ~っと未来から来てるくらいなんでもないと思うが??? ほんと、ただ少し未来でオタクライフ送ってたくらいで、ある朝突然、目が覚めたら第二の人生始まってただけ。
続き↓ 意識が戻ったのは石の床の上。横向けに倒れてたから、知らない天井ならぬ知らない壁だった。 目に見える範囲に魔赤さんはいない。視界の端にあるドアには鍵穴。内側から「鍵を使って鍵をかける」タイプのドアってのが分かった。 後ろ手にくくられた感覚からして、手錠で両手拘束済みで、そのスタンドの涎かなんかで濡れててきしょかった。
235 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>234 忍者……まぁ、せやな
236 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 確かに腐女子で忍者で騎士道に比べたら大抵のことは霞むwww
237 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- なら六窓に聞けば、今連載中の漫画とかの今後の展開分かるのか
238 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 何ですかこの流れ、解せぬ。
239 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>237 ネットの先からも運命の修正受けるってのは怖いから、未来の話は禁則事項ですってやつで。 >>238 m9(`◉w◉´)
続き↓
. . ————————————伝人視点———————————— .
 目が覚めたのは石の床の上だった。  横向けになっていたため、知らない天井ではなく、知らない壁が目に入る。
 動く前に少し、あったことを整理したい。  恐らく、転生関係の組織『マウスリボン』に誘拐された。『検査入院』と言われた。  ……承太郎には奇跡的にチョコメロンパンを送っておいてあるし、なんとか、念写してここまで来てくれることを願う。  で、感覚としてトクセイグレネードも没収済み。あったとして、ここじゃあとても使えないが。
 小さく紙の捲れるような音がした。
「……」
 しばらくそのままじっとしていたが、時折紙の捲れる音と、あのうめき声が聞こえるだけで、何も進展はない。  ごろりと寝返りを打って振り返ってみると、杖を持っていたほうではなく、あの振り返った瞬間、きちんと視認はできなかったが、何かを撃ってきたほうの男だろう。そいつがパ��プ椅子に座って文庫本を読んでいた。やはり、アヴドゥルさんはこの部屋にいない。
「起きたか」
 しかし膝の上で本を閉じただけで、立ち上がることも無ければ、それ以上話すでもない。  黒髪の七三分け。日本語を使ったことからして、日本人だとは思う。20代後半だろうか。  起き上がって改めて見てみると、スーツとリボンタイという服の方が負けそうなくらい、異様に姿勢が良い。この手錠は、この男のものか。
「……俺が『俺ら』だって分かってんなら、検査入院ってのがなんなのかくらい、教えてくれて良いんじゃあねーのか」 「魂の検査」 「魂の……?」
 無表情に返ってきた答えは余りにも簡素過ぎて、理解ができなかった。
「本来なら病院に『借りに行く』予定だったが、それが狂った」 「はぶき過ぎだぜ……。意味が分からねぇ」 「どうしても必要なことだ」
 少しも姿勢を崩さないまま、淡々と述べる。述べるが、いまひとつぼやけていて伝わってこない。  ……ただ、俺がホル・ホースとJ・ガイルのコンビからアヴドゥルさんを助けたことで、こいつらの予定は狂った。ということは確か。少し、雲行きが怪しい。
「『7人目』がいなくなれば、『運命』は元に戻る」 「……!」
 聞いたことが、いや、読んだことのあるような台詞。  こいつはとても不味いんじゃあないだろうか。
「元に戻ってもらっては困るが、現段階で安易に流れを変えてもらっては、我々は大変困る」
 男は立ち上がり、本を椅子の上に置いた。  おおよそ165cmかそこらだが、姿勢が良すぎてそう見えるだけかもしれない。
「……じゃあ何か、大人しく見てろってか?」 「もとより2人は、検証のために命は助かる可能性は高かった」 「『検証』だと……? それに2人? なんにしろ、枠が一つ足りないんじゃあねぇのか」 「3人であれ2人であれ、こちらに支障はない」 「…………」
 会話になっているようで、なっていない。これは意図的にズラして答えられていると考えて良いだろう。  魂の検査とは、結局何をするのか。何故2人分だけ、助かる可能性があるのか。
「現段階では、私から『7人目』に深く話すことはない」
 ……『7人目』か。まさかとは思うが、マウスリボンが転生だけで組織されているならば、俺に全く接触せずに『7人目』をさせていたのは、何か目論見があるのだろうか。
「……ところで、必要なのは7人で、8人もいらないらしい」 「……あ?」
 さて仕事の話は終わったぞ、と言わんばかりに、ろくな情報も聞けないまま、男の良すぎる姿勢が少し崩れた。  だがこんな状況で『8人もいらない』と言われて、気を緩める馬鹿はいない。嫌な汗がにじむ。
「その能力、シソ様が欲しがっていた。待つ間に『再起不能』にしておいたほうが、きっとお喜びになられる」
 ここで初めて男が笑った。この無表情、笑えばもっとマシに見えるだろうと思っていたが、全くそんなことはなく。  ぐにゃりと歪んで弧を描く目に、正直に言って、俺は命の危機を感じた。
「欲しがってたって、なんだよ……ッ!!」
 再起不能になっちまったら能力使えねーじゃねーかと吐き捨てながら、後ろへ飛び退いて男から距離を取る。  手錠は噛み付いたりはしてこないし、キツくなる様子もない。が、武器も無く、両手もスクエアも使えない状況。無茶振りが過ぎる。
「確か、『小悪魔』の『7人目』は18だったか」 「だったらなんだ」 「その容姿……イイ……」 「…………ッ!!!!」
 吊り上がる口元に、全身に鳥肌が立つ。確信した。嘘だろ。マジか。
 空港で小百合に一杯食わされてからそれなりにこういう時の立ち回りを改めたし、暇な時間にはみんな怪我のない程度に手合わせをしていた。それにしてもやはり、スクエアに頼りすぎていた節があるようだ。まさかこんなに簡単に能力を封じられてしまうとは。封じられるにしても、1人になる気は無かったし、実際、アヴドゥルさんは強力なスタンド使いだ。……それがあんなにアッサリ防がれるとは、イレギュラーに対して詰めが甘過ぎたかもしれない。  この変態が顔面に蹴りを入れても少しも怯む様子がないってのには流石に参るが、相手が素手で掛かってきたのは不幸中の幸いだ。ただ、最低な気分に変わりはない。
「少年少女というのは、このくらいが、イイ……!」 「『イエス! ロリショタ!! ノー! タッチ!!』ってのを知らねーのかテメーはッ!!」
 男は顔面を蹴られつつも硬い皮のブーツを引っ掴み、完全に勝った気になったか、不用意に顔と顔との距離を詰めた。  これが小百合なら爪なりなんなりで武器があるが、あいにく俺には1m以上ある三つ編みも、自在に伸びる爪もねぇし、縄抜けの技術なんて当然ない。
 ……だから、できることは一つしかない。  俺は丁度目の前、相手の顔のド真ん中に位置する突起物に狙いを定め、口を開いた。
 一瞬の間のあと、聞いたことのない種類の、聞いたことのない音量の悲鳴が上がる。  スタンドは、闘争心の現れとも言われる。顔の一部が菓子パンのように引き千切られて錯乱でもすりゃあ、それは当然、解除される。
「……チッ」
 小汚い肉片を床に吐き捨てたが、口の中に不快な味が残った。  個人的には、スクエアを角材のようにして思いっきり殴り倒したい。が、ここで命まで持ってくと、グレーな対立が、絶対なものとなる可能性が高い。それは後々が宜しくない。相手が冷静になる前に深呼吸を一つ。熱くなった頭を無理やり冷やし、背後から学ランを首に巻きつけ、一気に引き絞る。  多少もがいたが、無事絞め落とし、床に転がした。
「……あー、俺ってば超優しいわー……ッ!!」
 流石に出血は知ったこっちゃあねぇ。こんくれーなら数時間は大丈夫だろとアタリをつけ、触りたくもないが、男のポケットを漁る。と、やはり鍵が出てきた。さっさとこんなとこ出るかと思って鍵を開ける。
 小百合にだけはバレている、スクエアの致命的な弱点。  大まかな現在地の把握と確かな方向感覚がないと、12m以上の空間移動能力は使えない。  自分が今、宇宙のどこにいるのかも分からない状況で、宇宙船のワープ先を設定できれるだろうか。そういう感覚だ。
 ドアノブを回して外へ出――。
「あらごきげんよう」
 そこでまず目に飛び込んだのは、白銀のショートヘアと紫色の瞳。  俺は思わず、素でドアを閉めてしまった。
「嫌だわ。僕はそこで倒れている犬養を叱りに来たのよ」
 ガチャリとドアを開け直し、日本語で喋りながら入ってきた僕っ子。  どう考えても、『シソ』以外の何者でもない。ただ、誰も連れておらず、1人だけだ。  真っ黒なドレスは膝丈で、室内だというのにベールのついた帽子を被っている。小さな唇には白く細い棒が加えられていて、それはキャンディの棒らしかった。
「……叱りに、だと?」 「ええ。僕は『ただ、逃げないように』と伝えたのだけれど、何を勘違いしたのかしらね。確かに前々から君の能力が欲しいとは零していたわ。でも、無理矢理にでもとは言わなかったのに」 「…………」 「ここへ来る間に意識も失ってしまったようだし、犬養の件は後で良いわ。少しお話ししましょう」
 パイプ椅子の上に載ったままの本をぞんざいに投げ捨てて、くるりと振り返りながら腰掛ける。  犬養というらしいこのクソ野郎を叱る気はあっても、被害者である俺に謝る気は毛頭ないようだ。  俺はスタンドが解除されたことで一気に乾いた袖の上から手首をさすりつつ、壁にもたれてシソを見る。
「改めて初めまして。僕はシソ・ハッカ。冗談抜きに、今は誰に対してもこの名前しか使っていないわ」 「……曲木伝人。じゅうはっさい」 「まぁ、君のことは知っているのだけれど」 「だろうな」
 シソは始祖かと思っていたが、まさかの紫蘇で合っていた。  小百合もいないし、本名かどうかは確かめようがない。この際、それはおいておく。
「……先にいくつか、……俺の方から、大きく三つほど聞きたいんだが」 「構わないわ。こちらから一方的に、というのもフェアではないし、くぁ……。失礼、質問に沿ってお話させて頂くわね」
 色素のない髪と肌。眠たげにあくびをする口に、長い犬歯が覗いていた。  一対一の状況下でこうも余裕綽々なのは『スタンド以外の手段でも戦える』から、だろう。
「一つ目。転生か」 「Exactly。僕は確かに『俺ら』でお間違いなくて、ついでに言えば、誰の眷属でもない石仮面製の吸血鬼よ」 「……やっぱり、人間やめてるんだな」
 シソは答えながら手袋を外し、爪のとがった人差し指を目にあてる。こぽ、と音を立てて、眼球の3分の1くらいを覆ってしまうんじゃあないかというサイズの、白目付きのカラコンを外した。その下には当然、宝石のように真っ赤な瞳が。  ……赤い目。鉄の味の不快感が強くなって、我慢できずに床に吐き出す。とても飲み込めたもんじゃあない。
「それがいつのことだったかまでは、正確には覚えていないけれど」
 オッドアイだったのは数秒のことで、シソはすぐに馬鹿でかいカラコンを目に押し込み、手袋をはめなおす。
 人間をやめた日付を覚えていない、ということはつまり……ロリババア。  俺自身の戦闘力は高くない。吸血鬼と密室で2人っきりってのは、戦闘になったらどうあがいても瞬殺されるワケで。この先、雲行きが怪しくならないことを祈るしかない。
「なら、マウスリボンの『ご令嬢』じゃあなくて、『創設者』で良いのか」 「お察しが良いのね。そう、マウスリボンは僕が創った組織。表向きの事業は主に、僕のUVカットのために発展したのよ」 「通りで忍者御用達の一級品なワケだ……」 「ふふ、品質には自信があるの」
 忍者の単語に大きく反応しないことから、小百合についてもしっかりと調べはついているらしい。  手袋に覆われた手を軽く握り、口元に当てて薄く笑った。  綺麗な外国の女の子の笑顔には正直ぐっと来るが、相手はロリババアで『俺ら』であるし、こんなときだ。堪える。
「……そういや、使ってる日焼け止め、売りもんか?」 「まさか。僕の使っているものは全て僕専用よ。僕以外の吸血鬼が日中、外へ出て来るようなことがあっては困るもの」
 吸血鬼が外で活動しようと思ったなら、確かに、嘘偽り無く、『絶対に焼かない日焼け止め』が必要だ。  それがその辺で普通に手に入っては、黄色いのが館の玄関から正々堂々出てくる展開があり得ると思ったが、それはないか。  何よりだが、イレギュラー的に深刻なのは、次の質問からだ。
「……二つ目、『ペレータ』とかいう女について、何か知っているか?」 「知っている、とまでしかお答えはできないわ」
 全くの無関係ではないと見た。  転生である以上、それだけで無関係とは言い切れないと思うが、全く別の立場であるならこういった答え方はしないだろう。
「……答えられない理由についても?」 「誓って後ろめたい理由ではないけれど、君がどう受け取るか分からないから」 「人に寄っちゃあ好ましくないと?」 「どうかしらね。それについてもお答えはできないわ」 「……禁則事項ですってか」
 俺はシソのワンパンで死ぬから、あまりズカズカは聞けない。  とりあえず深呼吸をひとつ。次の質問へ移ることにした。
「三つ目。マウスリボンってのは、星屑十字軍の、敵か、味方か?」 「敵になるつもりは全く無くてよ」 「…………つもりはない、か」
 一番大事なところだが、これまた曖昧な答えだ。  ここにサユがいれば心強いのだが。これだけのやりとりでも、色々と読み取ってくれたろうに。  ぐぅと唸る俺に対し、シソは値踏みでもするように目を細め、首を傾げて口を開いた。
「君は、『カタツキ』の『ヨクシリョク』と言って通じる人間かしら」 「…………通じる人間だが?」
 俺は唐突な質問に頭が停止しかけたものの、シソはその答えに満足したように、そう。と答え、話を続ける。
「僕は、星の一族というのは、この世界における、自覚のない『抑止力』のようなもの。だと考えているわ」 「……あ?」
 星の一族、というのはジョースター家のことか。  抑止力とは、簡単に言うなれば確かに『世界が滅びる原因を排除するもの』だ。  ジョースター家は、ほとんど選択肢のない理不尽な流れで世界を救うことになっている。俺としては『守護者』寄りな気もするが、だいたいあってるか。……最も、少年誌の主人公様ってのは、大概そうだとは思うが。
「個人対個人としては、あまり良好な関係は築けないかもしれないけれど、抑止の機能としての方向からは全面的に味方よ」 「……抑止の機能としてって……。おい、まさか。神父はもう……?」 「いいえ。まだ手出ししていないわ。手のつけられないズレが生じたり、『世界』くんに感付かれては面倒が大きすぎるから」
 ……見えてきた。  マウスリボンってのは、一巡、時の加速、いや、『今ここに存在している世界が滅ぶ』のを防ぐための組織か。  だから、3部の段階で『正史』から大きくズレ過ぎては、予想外の方向から世界が終わっちまう可能性がある。困るってのは、そういうこった。だが。
「だからって、今生きてるやつらを見殺しにゃあできねぇ」 「でしょうね。犬養はああ言ったけれど、僕としては、お好きに助けて頂いて構わないわ」 「なん、だと?」 「お互いの事情なんて知ったことではないでしょう? 我侭を押し通すのは、今ここに生きているものの特権だもの」 「……お互いに、自分のやりたいことを好き勝手に押し通そうぜってか」
 安そうなパイプ椅子に座って喋るような内容じゃあない。  何十年、いや、世界『くん』ってことは、少なくとも100年以上は生きてるかもしれない。流石、吸血鬼のロリババアは言うことが違う。
「君からの質問は以上で宜しいかしら」 「ああ。……できれば、アヴドゥルさんをどうする気なのかも、詳しく聞きたいが」
 今までの話の流れから、どうやら俺は無事に帰してはもらえるようだが、アヴドゥルさんをどのくらい『借りる』気なのか。予定通りにカメオ戦まで帰ってこないなんてのはちと厳しそうだ。
「『運命』を見るのよ」 「うんめいを、みる?」
 マウスリボン側の細かい事情については『禁則事項です』となるかと思ったが、案外、すんなりと答えてくれた。
「うちには魂をじっくり触れる子がいるの。検査もこれからだからなんとも言えないけれど、結果に寄っては、『死ぬという運命』を誤魔化して生存させることができるかもしれないのだから、損ではない筈よ」 「運命を誤魔化すだぁ?」 「全ては検査の結果次第だわ。予定としては、『恋人』のカードでお返しするつもりよ」 「……信じて良いんだな」 「もちろん。話したことに嘘はないわ」
 だが『恋人』のカードというと、やはり、ペレータが関係しているのだろうか。  分からない。かなり始めから存在は分かっているのに、結局、その女についての情報が少なすぎる。   「さて、僕からの質問だけれど、今のところ、僕から君に聞きたいことは1つだけだわ」
 手袋をした指に、白銀の髪をくるくると巻きつけて、シソは質問を口にした。
「死体処理は、旅の始めから君のご担当で宜しいのかしら」 「……ああ」 「そう。分かったわ」 「だったらなんだ?」 「ご想像にお任せするわ」
 予想外というか、何故そんなことを……といった感じだ。  死体処理がなんだというのか。今のところの存在自体がイレギュラーな刺客は、人形の男と、電気の男と、ラジコンだけ。……そのうち、俺が死体処理をしたのは、電気の男だ。ということは、逆に考えて、唯一生身の人間であった電気の男は、もしかすると。
「……金で雇ったのか? 小百合に、何か個人的な恨みでも?」 「…………『世界』くんの名前をお借りしてね。ただ、恨みは無いわ。単に『カザミ』とは、旧い縁(えにし)があるものだから……試したの。きちんと馬鹿を受け継いでいるようで安心したわ」
 えにし。という言い方。  どこかで……確か、小百合が、そんな言い方をした。風見を良く知ってるのはマジなようだ。  ここまでずっと余裕綽々だったシソが初めて表情を曇らせたことから、あまり良い思い出でもないらしい。
「あんた、出身は」 「……イギリス。100年間、缶詰にされていた誰かさんとは違って色々あったの。……用件はそれだけよ。地上へ案内するわ」
 ……吸血鬼と色々あった騎士道忍者の血筋。  常々思っちゃあいたが、風見の血も相当に主人公だ。運命に抗う素質は十分か。  それに引き換え俺の方は、しがない『俺ら』。今生も、歴史もない家の弓矢製のスタンド使い。やっぱり前に出るより、後ろで地道にってのが良さそうだ。
「あら、嫌だわ」
 案内すると言って立ち上がったシソだったが、不意に上を向く。  それに倣って俺も上を向くと、ぱらぱらと石の粉が降ってきた。
「なんだ?」
 耳を澄ましてみると、上の方から岩を砕くような破壊音が近づいてきているのが分かった。  音が響く度、部屋が揺れる。
「僕が案内をする必要はなさそう、――ね」 「げっ」
 シソが言い終るのと天井が割れるのはほとんど同時だった。  スクエアで居場所を確保しつつ、土くれと瓦礫の上に出る。
「抜けたぜ!」 「ス、スタープラチナ……!?」
 良く知った、逞しいヒトガタスタンド。それに続いて承太郎が降りてきた。  天井を完全にぶち抜いて、これがホントの青天井ってか。元々部屋だった所は瓦礫に埋まっちまったが。  シソの方を確認すると、犬養を小脇に抱え、手袋が血で汚れるのも構わず歯形のついた肉塊を手に持っている。平然と瓦礫の上に立っていて、パキリと飴を噛み潰した。今になって察したが、あれはきっと口内用の日焼け止めだ。
「やれやれだぜ。まさか本当に地下にいるとはな」 「こんな形で迎えが来るとは、僕も流石に予想外だったわ」
 この段階でシソと星屑十字軍のご対面ってのは、少々都合が宜しくないような気がする。  だが、承太郎に睨みつけられたシソは特に焦るでもなく、俺の方に向き直った。
「『7人目』くん、申し訳ないのだけれど、僕を扉の向こうへ通してくれるかしら」 「……なに?」 「あー……、わぁったよ」
 その単語を、既に承太郎の前で使っていることを、シソは知らない。  俺のタロットが、『カップの6』であることも、シソは知らない。  だから、個人名を使わないシソが俺のことをそう呼んでしまったのは仕方ない流れで、今更どうにもならない話だ。
「ありがとう。恩に着るわ」
 大人の男を軽く抱えた白銀の髪の少女は、宙に開いた窓から通路の奥へと消えて行った。  そして俺に突き刺さる、195cmからの視線。
「……後で聞くぜ」 「……おう」
 流石にここまで直接の関わりを見せといて、承太郎にすら黙っとくなんてのは厳しすぎる。  アヴドゥルさんの件もあるし、どこまで踏み入った話をして、どうまとめるかが問題だ。なんと説明したものかとため息を吐きつつ、スクエアで地上に戻る。
「心配させおって。一瞬、ワシが間違ったみたいな空気になったじゃろうが!」 「地図上のバツ印に破壊行為は、RPGの基本ですよ」 「まさかゲーム脳��役に立つ日がこようとはね」 「それをマジでやろうって言い出すあたり、流石だよな」
 合流すると、他の面子がわちゃわちゃと待ち受けていた。  馬鹿みてぇなノリに安心しつつ、改めて、そもそもなんでこちらの事情を言わないんだったかと、思いを巡らせた。
. . ———————————————————————— .
294 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 合流した後、スタクルに鼠手絡のとこの紫蘇ちゃんが吸血鬼でお間違いないってのと、 こっからラバーズ戦まで長くて10日くらいだと思うから、そんくらいには返すって約束してもらったって話を簡単に伝えた。 運命を見るとかなんとかって言われたとも言った。
295 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 紫蘇ちゃんやっぱり紫蘇じゃなくて始祖だったけど紫蘇ちゃんなのか……
296 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 承りにはなんて説明したんだよ
297 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>296 六窓先輩が長時間に渡ってここを覗いている時点で、お察しではありませんか?
298 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>295 ややこしいわwwww
299 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>297 えっ
300 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>297 おっ…???
301 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- いや、冗談だろ?
302 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 俺だけだったら信じてもらえるか微妙だったが サユがいるから無茶苦茶な説明も変に説得力があったし、実際事実だし、結局なんとかなったし、 俺に対する「オメーも色々詰め込まれてんじゃねーか」っていう空気半端なかった。
303 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- も、もしかして、転生暴露ですかーッ?
304 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>302 なんとかなったって、詳細くれ詳細
305 :名無しの目覚め:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green 埒が明かないようだから来ちゃった(ξ ・ω<)☆
306 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>305 ( ゚д゚)?
307 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- おっ……と……?
308 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>305 ID、ぐりーん…………
309 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>305 も、もしかして妖術使いさんです??????
310 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>309 YesYesYes!! (乂'ω')ζズアッ
311 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ウワアアアアアアアアアアアアア!!! 腐男子だああああああああああああああああアアアアアアア!!!!!!!!!
312 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- キタ━━━━━━━┓ ┏━━━━━━━┛ ┗━━━━━━━┓ ┏━━━━━━━┛ ┗━ゲホッ…キ,キタ━┓ ┏━━━━━━━┛ ┗━━━(゚∀゚)━!!
313 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square これでいいのか
314 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>310 承りじゃなくてお前が来るのかよwwwwwなんでだよwwwwww
315 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>311 やめろwwwwその件穿り返してくるなwwwwwwww
316 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- IDが違うってことアン・ノウン経由か? サユはIDがアン・ノウン?
317 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>316 IDについては恐らくとしか。私自身は「ログイン」という作業をしたことがないので、はっきりとは言えません。
318 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>311>>317 あることないこと吹き込んであるみたいだけど、どういうことかな(ξ ᴖᴗᴖ)?
319 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>318 ※事実です
320 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square こうか?
321 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>319 認めた覚えは無いが。
322 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>321 は? 知ってんだぞ。お前、私のえrpほんんのたな朝っ
323 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 【お詫び】ただいま映像が乱れております。 その間、承りの初めてスマホのチュートリアルに付き合ってやってくれ。
324 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ……ごめん、急展開過ぎてどうしたらいいか分からない
325 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>320 承りも来てたのかwwww気づかなかったwwwwww
326 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>323 よ、よーし、おじさんはりきっちゃうぞ!
327 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>322 ……俺、キーボード見て何が言いたかったのか察したんだけど、……ごめんなんでもない
328 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- せっかく承りが来たのに、忍者と妖術使いのせいで喜ぶ暇もないwwwwww
329 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 正直、お前ら気持ち悪いぜ
330 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>329 いきなり辛らつだなwwwwwwww
331 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 承りwwwwww
332 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- せやなwwwwwwww
333 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>329 ごめん知ってたwwwww
334 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square この全くめげない感じも、全員が全員、サユみてぇだ
335 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>334 サユみたいっていうwwwwww表現wwwwwwwwwwww
336 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- こんなとこ見るやつは、基本的にそんな簡単にめげるヤツじゃないからなwwwwww
337 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ここはそういう雰囲気じゃないけど、 死ねとか挨拶みたいに飛び交うし、荒らしとか気軽に沸いちゃうようなとこだからなww だれもそんな程度でめげたりはしねえよwww
338 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- で、どこまで聞いたんだ?wwwww
339 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square それにしても承りがスマホ()を使う光景を眺める日がこようとは
340 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>334 確かにみんなサユみてえなもんだけど、 散々サユと一緒に居たんだし、そのうちなんてことなくなるから安心してくれwww
341 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>339 でも入力方法は手書き文字なんだろ?wwww
342 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 紫蘇ちゃんの話してるところまでは折角シリアスだったのにwwww お前らどうして毎度毎度こうなるのwwwww
343 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>338 六窓とサユが未来の平行世界?から輪廻転生して来てて、ある程度の未来を知ってるってのと、 六窓がときおり、てのひらをつついてたのが、インターネットを見てたってのと、 俺の一族が強制的に世界を救うことになってるとか、 このまま行くと世界が滅ぶとか、たぶん、大体全部聞いたぜ。
テメーらが髪型の話で盛り上がってるときもずっと説明されていたんだが、 ………マジでありとあらゆる細かいことがどうでもよくなってきたぜ。
344 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>343 思ったより全部だったwww一気に詰め込みすぎwwwwwww
345 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- でもここの承りなら最初はキャパオーバーしつつもなんだかんだ消化できると思えるのが逆に怖いwwwwww
346 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>343         *'``・* 。         |     `*。        ,。∩      *    もうどうにでもな~れ       + (´・ω・`) *。+゚       `*。 ヽ、  つ *゚*        `・+。*・' ゚⊃ +゚        ☆   ∪~ 。*゚         `・+。*・ ゚ というやつだな。サユのこういった絵文字スキルは、前世ありきだったのか。
347 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>346 おいこいつ余裕だぞwwww
348 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>346 妖術使いが初めてとは思えないくらい馴染んでるwwwww
349 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 普段私とやってるやり取りと大差ないですからね。 元来所謂『俺ら』に近いですし、そりゃスレにだって良く馴染みますよ。
350 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green 寧ろ、僕はサユが文字で喋っているのに敬語というのが新鮮だが。
351 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- クールぶった馬鹿共が何事も無かったかのように復活したwwwww
352 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ハッ……!? ということは……? これからは、テンメイにも安価をお願いできる……???
353 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 気持ち悪いってのは訂正する。いっそ、怖いくれーだ。 全員が全員、ただのサユじゃあねぇか
354 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>352 そこに気づくとは……天才か……。
355 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>353 怖がることはない、友達になろう……
356 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>355 ( ξ 'ω')っ「ゲロ」
357 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>356 ホント、ノリを分かってんなオイwwwwww
358 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- あの場面結局吐いてたのかwwwwwww
359 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>356 コイツ、分かってる……!!
360 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square ゲロ?
361 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>358 ああ、吐いていたよ……。 というか、僕としてはことの始まりは 「運命の地エジプトに行ってみたら凄い服を着た黄色いおっさんに遭遇、逃げられないかと追いかけっこした結果吐いて、気がついたら承りの家で寝ていた」 といった感じだ。3ヶ月の記憶がダイジェスト的にしか残っていなくて、そんなに昔の記憶じゃあない。
362 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- サユ、こんなことなら最初からテンメイに説明しちゃえば良かったじゃんwwwww
363 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 追いかけっこってなんだ追いかけっこって
364 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>360 今現実のほうで説明されてるかもしれないけど、 テンメイは黄色いおっさんに会ったとき、恐怖でゲロをぶちまけてる。はずだったけどなんか違うね。
365 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 凄い服を着たwwwww分かるけどwwwww 冷静になったら負けみたいなファッションセンスだけどさwwwwwww
366 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>363>>364 (ξ 'ω' )小一時間、全力で追いかけっこして限界が来て吐いたが??
367 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known アン・ノウンでサポートしてめっちゃ頑張ったんですけど駄目でした。 テンメイは逃げ出した! しかし! 回りこまれてしまった! って感じです。
368 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>366-367 恐怖じゃなくて体力勝負の末かよwwwwwww
369 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>366-367 何かあったら取り合えずアクセル踏み込むの、どうにかならねーのか
370 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 黄色いの相手に小一時間も逃げ回るって相当だろwwww
371 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>369 ああ……承りがちゃんねる使ってる。 六窓だけならまだしも、こうも馬鹿に囲まれてちゃ、俺ら化不可避だろうなぁ…www
372 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>369 どうにもならねーからこんなんになってんだろうがよwww
373 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 黄色「友達になろう……」 テンメイ「だが断る」 ここだけ動画ありますよ >eee(σロ∀ロ)σ【動画ファイル】
374 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>371 逆に考えるんだwwwwwそっちのほうが楽しいじゃんと考えれば良いさwwwwwww
375 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>373 なんで撮ったwwwwww
376 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>373 黄色いの、顔が若干引きつってんじゃねーかwwwwww
377 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- これ絶対(アッ……ちょっと面倒くさいヤツだこいつ……)とか思われてるだろwwww
378 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 肉の芽、意思の強さ云々の前に、単に扱いにくいからブッ刺しとこって感じじゃね?wwwww
379 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>378 うん、確か走れなくなって吐いた直後に、ズン、と脳天に何か刺されたな。
380 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known 思ったより深くいってしまったのか、直後に黄色いのから「あっ」って声が聞こえましたけどね。 一瞬、まさかのここで死んだかと思いました。
381 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green >>380 初耳。
382 :サユ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:an known >>381 ごめんて。
383 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>380 まさか最初に焦って駆けつけたのって、そういうwwwwwwwww
384 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>383 ああ。俺という予想外の7人目に、更に展開がズレたら死ぬかもと思った結果があの「うわぁああああ」だそうだ
385 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square こんなことならさっさと正面からぶん殴ってでも聞き出すんだったぜ、馬鹿らしい
386 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>384 なるほどwwww普段から大概だけど、あの時はめっちゃテンション振り切れてたよなwwww
387 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>385 承り、ちょっと怪しんでたのかwwwww
388 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>385 この醜い争いを見てもそう思うか?
389 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>388 …………
390 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>388 今そっちで何が起きてるんだwwwww
391 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- kwsk!!!
392 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square あー……うん、実は、スレへの報告の前にスタクルに大暴露しちまったんだよ。 紫蘇ちゃんの話をスタクルにした後、これついでに色々話しときたいことあるし、その辺のことまとめるから、早めに宿に入りたいって言ってさ。そこで転生とか未来を知ってるとか、ざっくりそういう話をするだろ?「サユもそう」だって言うだろ?
(ξ ᴖᴗᴖ)「…表へ出ろ」 >eee(-ロ-ロ)「…よかろう」
そんな予感はあったが、そのまま窓から出てった。 まぁいっかと思って他の面子に説明してたら、1時間後くらいに2人ともボロボロになって帰ってきた。 そっからはスタクルへの説明とスレの報告を平行してやってたが、 あいつら、まだちょいちょいどーでもいいようなことでも喧嘩してる。今も。
393 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- ああああああ……察する……!
394 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- テンメイ言いたいこといっぱいあっただろうな…
395 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 仕方ないけど、仕方ないけど……!!
396 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 俺が見る限り、今のあいつらが今までで一番の負傷なんだが、落ち着くまでどうにもならねえんだろうな
397 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>396 ほっとくしかないんじゃん…?
398 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>392 あれ? ていうかスタクルに説明して、今もってコトは、戦車もおじいちゃんもここ見てる…?
399 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>398 大画面でみんなで見てるぞ。 日本語だからガクセー組で通訳してるけど。
400 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>399 なん……だと……!?
401 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>399 マジかwwww電柱とか言ってごめんwwwwww
402 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>399 早く言えよwww
403 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- あっじゃあ聞きたいんだけど、おじいちゃんが浮気した話はしたの???????????
404 :承り:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>403 今から本人に直接聞くぜ
405 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 【速報】 承りがアップを始めましたwwwwwww >>403 くっそwwwwwwそういうの絶対出てくると思ったよwwwwwwwww なんだかんだ隠し事多いなこのメンバーwwwwwwついでついでで全部ゲロってこーぜwwwwwww
406 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>403 なんでwwww言ったwwwwwwww
407 :テンメイ:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Green 浮気の件と芋づる式に、サユが波紋を教わっていることが判明した。 隠紫さんと浮気の件を秘密にする代わりにとかいう云々かんぬんがあったそうだ。
408 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 暴露大会始まったwwwww
409 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>407 そんな話あったけど、もう波紋まで習得済みなのかよ!!!!お前ェ!!!!!!
410 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 全部暴露しても、結局こっちが日本語だから、ちゃんねる使えるのは学生組だけか
411 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square もともと俺としちゃあ、いきなりこんな話しても信じてもらえそうもないから黙っとくって感じだった。 それがサユとかいう無茶苦茶な存在と、鼠手絡とかいう転生組織のおかげで信じてもらえる材料が十分そろったし、 良い機会だからここらで言っちまったほうが良いと判断したんだが、
サユ的には「そういう裏の事情は黙って片付けたほうがカッコイイじゃん」みたいなことを考えてたらしくてな……。 もちろんテンメイはサユに激おこだし、承りは隠紫さんに激おこだし、大分現実が荒れてる。
412 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- サユまじサユ
413 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>411 ちゃんねるより現実のほうが荒れてるとかwwwwなんというカオスwwwwww
414 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>411 忍者の色々と隠してた動機が酷すぎwwwwww
415 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>411 まぁそうだよな。転生の何が辛いって、そういう話をしたときの信用度が一番の問題のはずだし 味方は多いほうがいいし、隠し事は少ないほうがいい……のにな。サユェ……。
416 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- うーん、騎士共は抱えたがりだ…
417 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- これは承りも波紋を使えるようになるフラグと見た
418 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square >>416 かっこつけたがりの度が過ぎるよな サユはもちろん、戦車にもよく言っとく
>>417 なるみたいだ この様子だと、6部まで波紋が受け継がれていくかもな…
419 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- これは寧ろ、ラスボス逃げろレベルwwこれじゃ6部でもみんな現役だろwwww
420 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>418 ぅゎょぅ|”ょっょぃになるのか。強い幼女は良いぞ。良いぞ!!
421 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square 大分収拾つかないから、落ち着いたらまた連絡するわ この状況で落ち着いてスレ見れてるのが俺と戦車っていうな。 戦車こそギャグ要員トップだったはずが、どうしてこうなったのか。…まぁ、原因の心当たりは1人しか居ないが。
422 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>421 サユが引っ掻き回したのがいけない
423 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>421 もしかして:サユのせい
424 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>421 大体サユのせいだろ
425 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>421 原因…? 忍者以外に誰が……?
426 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>421 忍者が妖術使いと知り合った時点でこの流れは不可避だったんじゃね?
427 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 満場一致わろたwwwwサユwwwwww
428 :六窓:1988/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:Square …承りも「こっち側」というか、俺を通り越してサユたちの「あっち側」に染まりつつあるしな んじゃ回線切るわ。さいならー(`ーwー)ノシ
429 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>428 おつおつー!!
430 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>428 おつかれwwwwちゃんと2人の傷治してから寝ろよ?wwwwww
431 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>428 寧ろ六窓こそ、サユといてよくブレないでいられるよなwwwww 承りにおいてかれて寂しくないのかwwおやすみーwwww
432 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- >>428 報告乙wwww戦車が真面目な方って相当酷いwwww
433 :名無しの目覚め:XXXX/XX/XX(X) XX:X:XX.XX ID:-------- 今後、他の転生が承りに会う機会とかあったら、相手さん混乱必至だわこれwww
. . ————————————こういった服装を日常的に———————————— .
「……本当に治ったのか」
 昼時に改めて部屋を訪ねてみると、ペレータの右目は本当に綺麗さっぱり治っていた。
〈何か、不自然デスか?〉
 ベッドの上から人間らしい表情でわたしに問いかけるのは、事情を知っているのと知らないのとでは全く意味合いの違う言葉。これは『まだ具合が悪そうか』ではなく、『自然に人間を装えていないか』ということだ。  ……取り繕った態度なのは、人が活動する時間だからだろう。最も、それに関してはわたしも同じだが。
「いや、特には」 〈なら大丈夫デス。行きマショウ〉
 ペレータは慣れた様子で白いベルトにラジオをとりつけ、ヒザまである皮のブーツを履き、金具を留めた。  昼前に資料を見せてもらったが、DIOの知人の知人ということで裏も取れていて、確かにシスターではあった筈だ。  シスターになる前、彼女が言っていた20年以上前に、こういった服装を日常的にしていたことがあったのだろうか。
「……か弱いなら、もう少し軽装にしたらどうだね」
 新しく買った服も結局、今着ているものとほとんど同じデザイン。  腕が取れるなどと言ってみたり、実際、詳細不明の怪我でぐったりしていたりするのなら、もっと楽な服にしたら良いと思うのだが。
〈…ザァーー…効率を求めた結果、みんなブーツに白ベルトにナッタのデス〉 「効率?」 〈『ここ』では誰も分かりはしナイことデスから、お気にナサらず〉
 そう言いながら顔を拭って、簡単に化粧をする。  女の身支度は長いものだとばかり思っていたが、ペレータの身支度は起き上がってからたったの10分で全て完了し、わたしの方へ歩いてきた。  そもそも、わたしが見ている前で平然と支度をするあたり、ペレータそのものは女ですらないのかもしれない。
〈それに、いつも同じような服を着てイルという点デハ、アナタも人のことは言えないデショウ?〉 「請け負った仕事にも寄るが、スタンド使いはそう簡単にイメージを変えるわけにはいかない。覚えやすい方が都合が良いのだよ」 〈ジジ、なるほどそういうことデシたか。全てに納得がいきマシた〉 「……?」 〈『こちら』のお話デス〉
 さっぱり意味は分からなかったが、〈お気になさらズ〉と話を打ち切り、なんでもない様子でそのまま図書室へ歩き出す。
「いや、待ちたまえ。何故わたしの先を歩こうとする」 〈ッピーーーー・ジジ……シスターという職業柄、人と歩くときには案内スルことが、多かったノデ、つい〉
 それでは何か違和感があるのではとペレータを引き止めたものの、その発想は無かったと言わんばかりの反応。  果たして、こんな調子で本当に今まで人間として生活できていたのかすら怪しくなってきた。
「それに……」 〈それに?〉 「いや、『今』は良い」
 わたしとは、たった2日しか過ごしていない筈なのに、いつも同じような服を着ていると言い切った。  となると、昨日、あそこまで強気に出られたのは、わたしには『銃で勝てると分かっていた』からか。また明日、朝っぱらから部屋を訪ねる必要がありそうだ。
〈……何か『不都合』がありマシたら、遠慮なくご指摘願いマス〉 「喋れるようになって嬉しいのは分かるが、話すことの要領が分かるまでは控えたほうが良い」 〈ザァアァァ…分かりマシた〉
 昨日も思ったのだが。〈どこかで会ったか〉と無表情に銃口を向けてきたクセして、ペレータは隠す気が薄いように思う。困ったことになったら殺せば良いとでも考えているのだろうか。  やはり、ペレータはどうにも人間ではない、ということだけが確かなことだ。
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