#猫又タトゥー
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4月の各地句会報
花鳥誌 令和元年7月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
平成31年4月1日
第七十三回忌森田愛子法要句会
かすみ草森田愛子として生れて 省吾 愛子忌や森田銀行休館日 紀之 薄命に遺品少なき愛子の 忌涼 花冷や虹屋に虚子と柏翠と 清美 椿落つ女が落ちて行くやうに 雪 愛子忌や愛子を知らぬ者ばかり 世詩明 愛子の忌墓前に花の絵蠟燭 芳江 愛子逝き七十余年雁帰る みす枝 三国へと雲雀野急ぐ愛子の忌 健吉 紅椿愛子の海を染め分けて 良一 御代うつる愛子の春を遠くして 二三枝 愛子忌や三国港に波立つ日 清女 春風に燭消えもせで愛子の忌 匠
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月3日 立待花鳥俳句会 俊樹選
ものの芽の一つ一つに神宿る ただし 霾天の島の灯台かすみゐる 誠 風花や軒でたばこを吸ふ漢 清女 春の夜や今なら判る母の愚痴 すみ子 (順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月4日 うづら三日の月句会 俊樹選
おぼろ月友は何処と尋ぬれど 喜代子 黄昏に煙は淡き花の色 喜代子 九頭竜の水面うつすら夕おぼろ 英子 マネキンが微笑むやうな春の風 都 気紛れな風に桜のあつけなく 都
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月8日 武生花鳥俳句会 俊樹選
置きしごと椿撒きたるごと椿 雪 囀や五百羅漢の耳は千 みす枝 花換に海の汽笛と波の音 世詩明 大枝垂桜一寺を荘厳す 越堂 落椿千には千の声あらん 雪
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月8日 なかみち句会 圭魚選踊子草土の香りの中に舞ひ 三無 花馬酔木より吟行の歩となりぬ 秋尚 桜咲く木々のみどりに抱かれて 和魚 しなやかに風を捌きて山吹黄 三無 二輪草妹はまだ保育園 有有 枝伸ばし池に翳ひく花楓 ます江 ���木を抱きて桜満開に ことこ 切り通し垂れ桜の迫り出して せつこ ほんのりと少女の頰や二輪草 美貴 (順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月8日 鳥取花鳥会 順子選 耕の田を漁りをり鳥の群 俊子 花吹雪鉄棒の空傾かせて 都 全きの新人花の句座に来る 幸子 誰誘ふ蝶々黄色ばかり飛び 佐代子 春暁や茅葺屋根を濡らす雨 幹也 道の辺のたんぽぽ供花に石仏 和子 何もかも咲いてゐる里蝶の昼 栄子 枝垂桜に風やメリーゴウラウンド 悦子 弁当に声の彩り百千鳥 史子 獣めく春泥踏みし靴の跡 益恵 天と地を明るくさせて散る白梅 立子 霾るや海も砂丘も一色に すみ子 春陰やスカーフに巻く憂さひとつ 美智子
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月9日 萩花鳥句会 野良猫に餌やる日課老い長閑 祐子 小さき嘘ついてうふふと四月馬鹿 美恵子 春愁や名前連呼の選挙カー 吉之 春愁や四億寄贈の学友忌 健雄 朱の鳥居蛇行の先や春怒涛 圭三 ゆく春や平成の世をなつかしむ 克弘
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月10日 枡形句会 圭魚選
柳絮飛ぶ満州語る皺深く ゆう子 囀のほど良きリズム城址へと 文英 囀や日毎に空の高くなる 恭子 多摩川にくるり膨らむ春の風 美枝子 みちのくや草餅の餡ぽつてりと ゆう子 緩き坂登れば若葉年尾句碑 恭子 げんげ田を揺らす浜風無人駅 多美女 川浪に空拡がりて柳絮舞ふ ゆう子
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月11日 花鳥さゞれ会
春愁や豊麗線の溝深く 清女 花揺れる度師の句碑をこちよこちよと 清女 花吹雪空の青さに生まれては 雪 あの花の雲より下りて来し人と かづお なき人に花の筵を少しあけ 雪子 花の宴先づ手始めに花林糖 数幸 花衣衣桁にかける前夜かな 寿子
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月12日 さくら花鳥会 順子選
また母に楯突く娘春の海 登美子 思ひ出の数だけ散つてゆく桜 実加 盲目の人の瞼に触るる花 登美子 目刺干す浜の古老の細き腕 登美子 二胡を弾く髪に枝垂の桜触れ み��こ 花賞づることも野点の至福なる 寿子 朔月の稀なることに春の雪 令子
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月16日 伊藤柏翠俳句記念館 俊樹選
花筏流れゆるやか橋の下 直子 鯉の髯花の筏を押し分けて みす枝 菜の花や延命地蔵目を細め 一仁 この土地の風知りつくし初燕 同
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月17日 福井花鳥句会 俊樹選
春月に濡れて山河の匂ふごと 越堂 学僧の通ひし山路濃山吹 嘉子 春愁や簞笥に眠るパスポート 千代子 雪柳こぼれてこその花ならめ よしのり 夜桜の向かうの宙の涯不思議 美代 笑ひ声はみ出してゐる花筵 雪
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月21日 鯖江花鳥俳句会 俊樹選
天心に潤むを以て朧月 雪 又の世を花なれば我黒椿 雪 散り敷きし千の椿の吐く呪縛 雪 海棠の花咲く門に一佳人 昭子 目に痛きほどの菜の花畑かな 昭子 ふらここは嫌と砂場に姉を待つ 一涓 糸遊や戦後の母をはらからを 一涓
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月21日 風月句会 俊樹選
亀鳴くや竪穴の屋根くづれ初む 野衣 縄文の人になりたし春の昼 佑天 一閃を五月人形纏ひけり 亜栄子 緋牡丹へ向き錆びゆける如来かな 慶月 山笑うても鋭角の研究所 野衣 ちらちらと哀しきまでの蝶の恋 斉
圭魚選
軽鳧の子に波の揺籃風の綺羅 三無 八重桜幹のそびらに闇兆す ゆう子 茅葺きに日の斑のやさし若楓 斉 石鹸玉子の手を離れ風の手に 三無 湧水の涸れて静かや二輪草 文 英 蟻穴を出づ縄文の黒を持て 俊樹 金鳳花濡れゐるやうに乾きをり 千種 青饅や人来て席をちよいと詰め 千種
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月25日 九州花鳥会 俊樹選都府楼址の空の高さよ葱坊主 寿美香 一片が母の背に花月夜 朝子 ゆく春の引き潮の端踏みてをり 美穂 夕さりの黙にほむらの牡丹崩ゆ 志津子 ひとりづつゐなくなる村花は葉に 朝子 水兵の首のタトゥーや燕 伸子 阿蘇谷は陸の孤島や葱坊主 和子 干拓を覆ひ尽くして葱坊主 阿佐美 春潮の海傾けて渦生るる 孝子 花筏いくたび迷ふ岐れ道 寿美香 春の灯に吾を待ちかぬる母のゐて 光子 面接の硬き机に窓のどか 勝利
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年4月28日 花鳥月例会 俊樹選
春宵の宴惑星重なりて 七湖 ぼうたんの揺れて縁の話など 小鳥 蝶吹かれありけり耳のうしろより 和子 蒲公英やゆつたり過ぎるものの翳 眞理子 揺り椅子も木馬も揺れてゐる遅日 千種 春の蚊の鬱鬱として低く飛ぶ 炳子 尖塔の上に十字架桐の花 千種 鉄の柵のあちらとこちら草のわた 和子
順子選 武具飾る菊の御紋の揺るがざる はるか 少年の擦れ違ふ時夏近し 炳子 水漬きつつ残んの花を映しけり 炳子 坂下る背の重なりて遅日かな ゆう子 蝶吹かれありけり耳のうしろより 和子 警衛の巡査袖擦るつつじ垣 佑天 衛士の面にまだらの陰や夏近し 小鳥 牡丹の香の占むる座標軸に佇つ 野衣 北濠のすかんぽポキと折れにけり 炳子 掠れたる松羽目拭ふ若葉風 佑天
圭魚選 尖塔の上に十字架桐の花 千種 武具飾る菊の御紋の揺るがざる はるか 少年の擦れ違ふ時夏近し 炳子 一礼を斎庭に春を惜しみけり 光子 穴を出し蟻をシテとし能舞台 順子 蒲公英やゆつたり過ぎるものの翳 眞理子 連休のたんぽぽの絮先達に 眞理子 新緑に日章旗映ゆ九段坂 て津子 薫風や万年筆を新調す 七湖 牡丹の咲き神池の風甘し 順子
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年3月30日 零の会 俊樹選 春の夢とは白象を着飾りて 光子 稚児大師像の前なる菫かな 眞理子 芹の水ゆるり多摩川へと注ぐ 梓渕 御仏のぬるり甘茶の手をかざす 慶月 花御堂小さき仏は美少年 美紀 桜蘂降るくれなゐもむらさきも 順子 稚児大師を囲みきれずに花菫 野衣 龍の口より打つ春の水あをし ラズリ 磨崖仏へと春陰のひと滴 三郎 神鈴の谷の朧を渡りけり 光子
順子選 ブルースのごとく鳩啼く花の昼 久 春の夢とは白象を着飾りて 光子 谿谷といふごつごつの春の川 俊樹
(順不同 特選句のみ掲載)………………………………………………………………
平成31年3月31日 武生花鳥俳句会 俊樹選
山笑ふ山より野猿ぞろぞろと 文子 方言を聞きたかつたと帰省の子 芳子 ほやほやと武生なまりのあたたかし 芳子 踏青も杖頼りなる弱法師 越堂 雛人形今年も暗き箱の中 錦子 冬の虹立てば山河の橋渡し 世詩明 涅槃図の嘆きの中へいざなはる 時江 盆梅の香や金屏に銀屏に 雪 三面鏡たたみ余寒の顔たたむ 越堂 美しく春泥を跳ぶ若さかな 雪 婆さまと九九のおけいこ春炬燵 みす枝 風光る石を出られぬ道祖神 信子
(順不同 特選句のみ掲載)
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#虎猫又 #tiger #tokyotattoo #東京タトゥー https://www.instagram.com/p/CcecXfnhyVe/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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