#焼肉男マンモス
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55kazuharu · 3 years ago
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新橋にオープンした焼肉男マンモス。 焼魚男の系列店。 焼肉をお手頃価格でいただけます。 平日限定で焼肉食べ放題もやってます! 牛タン、黒毛和牛赤身ロース、ハラミ、キムチなどが2,980円で食べ放題。 そしてプラス500円するとホルモン類も食べ放題! ハツやレバーも食べ放題になるのでこれは食べるしかない! レバーは新鮮で甘みがあって美味しい。 ハツも生臭くなくサクッとした歯応えがあっていいですね。 牛タンも厚切りを選択できるのでおかわり必至。 ハラミも分厚くで食べ応えあります。 焼くとジューシーで旨味たっぷり! タコ刺しやミノ刺しなどの刺し類もあって焼肉以外も楽しめます。 新橋は焼肉激戦区。 ここに一石を投じることができるか。 より個性が出ると選ばれていきお店になるだろうなと感じました。 #焼肉男マンモス #焼肉屋 #新橋グルメ #新橋飲み #焼肉食べ放題 #ホルモン食べ放題 #東京グルメ #東京グルメ巡り #グルメな人と繋がりたい #美味しいお店を紹介しますよ #genic_food (新橋駅) https://www.instagram.com/p/CU6IAUNvqo8/?utm_medium=tumblr
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aina-makana · 5 years ago
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昨晩の相方男飯 谷中生姜の豚バラ巻き❗️ 半年以上前に都内の居酒屋さんで食べて相当美味しかったらしく 自分でも作りたいと生の谷中生姜待ち続けて… やっとやっと旬な時期がやって来たのです。 またまた うんまーーーーーい❣️ ビールor日本酒に合う〜💕 ぷらすカタ焼きそばー🍜 最初見たとき、原始人の骨つき肉に見えてテンション上がったー⤴️⤴️ マンモスだー❗️ ギャー …………………… ドテチーン‼️ https://sp.uta-net.com/movie/39513/ #谷中生姜 #豚バラ巻き #カタ焼きそば #はじめ人間ギャートルズの肉 #肉女子 #カタ焼きそばがナイス #男飯 #相方が作るご飯 https://www.instagram.com/p/B_m311cH5Eg/?igshid=j3e1rht5sitc
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mtgdays · 5 years ago
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緑単交流会に参加しました/其壱
こんばんみ。
そしてあけましておめでとうございます。rokuでございます。
昨年度は当Blogを閲覧して頂き、誠にありがとうございました なんだかんだと更新をサボってしまっておりましたので、 今年は記事と動画の投稿を頑張りたく思います
今後とも御贔屓の程宜しくお願い致しマンモス。
さて、年明け一発目の記事ですが。
 
緑のお話です
緑一色のお話です
 
どちらかと言えば清一か混一に近いんだけども
 
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緑単交流会に参加してきたお話
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先日、緑信心Vtuberでいらっしゃいます
とりぷるさん
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主催の緑単交流会に参加してきました
 
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画像クリックでとりぷるさんのYoutubeチャンネルにジャンプします
 
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とりぷるさんとは
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大ワームを使い手で森を焼かれる事に定評のある、 男声バ美肉Vtuberという一風変わったジャンルで、 ネタ・ガチを問わない高い構築力と 土地のPick率とやられ声に定評のあ…
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gomemo · 6 years ago
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Ogdilla
Quaterは被験者のようなものとしてOgdillaを造った。彼はOgdillaに王冠を授けたが、Ogdillaには王冠をかぶるべき頭が無かった。Ogdillaはかろうじて自己を認識できるほどの青いガスの塊なのだ。Ogdillaは造られたその日から冒険心そのものの存在であると言われていて、彼はQuaterの国を離れて旅をしている、まっすぐに、止まることなく…
Ogdillaは宇宙からたくさんの粒子を拾い上げていて、それらの粒子はOgdillaの背中でそれぞれ幸せな家庭を築いている。
今やOgdillaはQuaterが造ったときより百万倍の大きさで、彼の背中の住民としてはRilonateの斑点がいる。
Rilonateの斑点はRodの斑点と絶えず対立したのだった。Rodの斑点はOgdillaの背中で唾液を使って食物を栽培した。Rilonateの斑点は唾液を分泌しなかったが、Ogdillaの背中の表面をほぼ占領した。Rilonateの斑点はRodの斑点の唾吐きにうんざりして、互いは互いの領域に踏み込もうとしなかった。
Rilonateの斑点とRodの斑点間の争いは何世紀も続いた。対立は決して肉体的な暴力には依らなかったが、不平を言ったり、嘲ったり、白熱した冷笑や、政治社会的騒動などが主だった。この時代は、実際には二千年か半分だったにもかかわらず"Oobla Senchter Hakkt"つまり"三千年対立"として知られている。"Oobla Senchter Hakkt"の間に、斑点たちが憎しみを忘れたと同時に、対立をより一層悪化させたという、ひとつの事件が起きた。
"Oobla Senchter Hakkt"の2千年目の1世紀目の11年目の8ヶ月目の27日目、Rilonateの斑点は目覚め、シュシュ公園で眠っている巨大で奇妙なものを見つけた。彼の頭のそばには寝ている間にたらしたよだれの池があった。斑点たちは朝が終わるほどの間巨人の周りに集まっていた。集まりが大きくなるに従って、より多くの斑点が話をした。そのどよめきは最終的に巨人が目覚めて起きあがるほどとても大きくなった。巨人は巨大な歯を見せて、その巨躯の内側奥深くから斑点に向けてうなり声をあげた。斑点たちは生きたまま食べられてしまう恐ろしさから彼に餌をやった。巨人は容易に3,4匹の斑点を一度に口へ放り込むことができた。彼は大層異様な見た目で、さらに斑点たちが今まで見たことないような巨人でもあった。彼の頭には、てっぺんのあたりから下に巻きつき、アゴで再び頭につながっている肉��輪があった。斑点が三匹、それぞれの頭の上に乗るようにすると、輪の内側に立っていることができた。斑点たちが唇をまったく持っていなかったのに対して、彼はその巨大な歯を覆えるほど巨大な唇をしていた。唇の上、顔面のほぼてっぺんのあたりには、それぞれの中にひとつ点が打たれているふたつのボール型ものがあった。ふたつの点は動いたり彼に話しかける者の方を向いたりするので、彼はどうやらそれらを観察のために使うようだった。彼の胴が体の大きさの割に短いのに対し、足は極めて長かった。彼の胸部からは3つの尖ったツノが突き出ていた。
幾日も斑点たちは、巨人が友か敵か見極めるために話しかけたが無駄だった。彼の話し方はとても下品で、低く、大きく聞こえて、彼の身体の内側の奥深くから出るゴロゴロとした唸り声を思い起こさせた。斑点たちはそれが嫌だったし、聞き取れなかった。彼らはどこでひとつの音節が終わり、次の音節が始まるのかさえ判別できなかっし、話を理解するのは完全に不可能だったのだ。彼の話し声を聞かないようにするため、斑点たちは彼に絶えず餌付けをした。Rilonateの斑点は、巨人がいるところに監視員を常駐させることが出来なかった。彼らは巨人に力で敵うことなんてなかったのである。いずれにせよ、巨人は決して斑点たちを脅さなかったが。巨人にRodの斑点を踏みつける仕事を任せられるかもしれない、と、Rilonateの王は巨人を説き伏せ信頼を得ようと考えた。Rilonateの王は、巨人と話すためにたびたびシュシュ公園に出向いた。彼は巨人の関心を引きたいと思い、自分の元を訪れたRilonateサーカス団の最高のアクロバットを企画した。王は、高飛び込み選手が、彼の巨大な唇から両足にある水が入ったタルへ、トリッキーな飛び込みをする間、一輪車乗りに巨人の頭の輪の中を宙返りするよう命令した。そんなサーカス団員の専門知識に基づく実演の間、巨人は何もせずただ立って微笑んでいた。ブランコの名人が彼の胸部から突き出た三本のツノでブランコをしても、巨人は馬鹿っぽい笑みを浮かべて石像のように突っ立っていた。サーカス団のパフォーマーが彼の体を登ったりブランコをしたりしたのに、巨人は彼らを傷つけなかったのを見て、Rilonateの王は巨人との意思の疎通に努め続けるためにいっそう努力した。
来る日も来る日も王は、巨人がRodの斑点をやりたい放題にして踏みつける、という彼の野望を伝えるために、何度も巨人がいるところへ向かった。巨人は王への微笑みを絶やさず、王が頭を縦に降るときその頭を縦に振り、王が頭を横に降るときその頭を横に降った。Rilonateの王がひたいを叩くとき、巨人も自身のひたいを叩いた。王が歩く身ぶりをして、Rodの王国の方を指差すと、巨人は立ち上がりダンスをし始めた。Rilonateの王は激怒した!巨人が踊っている間、王はすべてのRilonateの斑点に彼へ物を投げつけるよう命じた。彼らはいつも巨人に餌をやっていたため持っていた物は食べ物だけだった、だから彼らはそれを彼に投げつけた。
巨人は投げつけられる食べ物をできる限りたくさん食べようとしたが、斑点たちがそれを投げつける猛烈までの速さにはついていけなかった。彼は背を向けて彼らから逃げ、Rodの王国の方へ向かったのだ。Rilonateの斑点は巨人に大量の食べ物を投げつけていたため、彼は所構わず向きを変え踏みつけた。足踏みするたび、彼の足の裏で食べ物が段々べとべとになっていった。Rilonateの斑点は声援を送り拍手をして、巨人がRodの方へ向かうたび飛び跳ねて喜んだ。巨人が振り向いて斑点たちの方を見ると、彼らは歓喜の声を止め、もっと食べ物を投げつける用意をした。しかし巨人は戻ってこなかった。彼は向かっていた方向、Rodの王国の方向へ向かい続けた。だからRilonateの斑点は大いに賞賛したのだ。彼らは巨人がRodの王国に到着し次第、Rilonateの王国の悩みのタネであるRodの斑点を押しつぶすのに期待した。Rilonateの王の熱烈なスピーチ曰く。
「さて、偉大な巨人の功績よ!私たちはあのマヌケな巨人に対して感謝にかわる恩義があることになろう。彼がまもなくRodの斑点を踏みつけにして、ぐちゃぐちゃにするならばな!彼のとてつもなく大きな足は、私たちの長年の宿敵を即座に鎮圧するだろう。彼の言い表せないほどの巨体の下に押しつぶされた、言い表せないほどかわいそうなヤツらは、いつもそう表されてきたようなムカつくクズになるわけだ。私たちは今、ヤツらの不満や嘲りや怒鳴り声から永遠に解放された。あの肝の小さい巨人は我が国のヒーローだ!マヌケなデカブツよ、彼はRilonateの歴史上最も偉大な人物となるだろう。Ogdillaの歴史上でも、このようなマヌケな虐殺は前代未聞だが、ついに彼は私たちの念願を叶えてくれた。脅威的なヨゴレ役の巨人はなかなかのものだ、しかしやはり、彼は追放しよう。そして私たちは、オツムが半分しかない巨人が私たちのことも踏みつけなかったことには感謝すべきだな。彼がここに戻ってくる理由はひとつもない。そうだろう諸君?」
一方そのころ、Rodの斑点は巨人の姿を認めるより先に巨人の足音を聞いた。彼の歩みはOgdillaの岩肌の上で低く反響するドラムのような音を生みだしたのだ。怯えた彼らはいくつかのグループで抱き合ってかたまり、大きくなり続ける鳴り響く足音に不安を募らせた。そしてついに、彼らは巨人を目撃した!彼らが見たのは彼の大きな輪っか頭、大きな唇、そして胸から突き出たトゲ。だが最も彼らを圧倒させたのは彼の足だった。全くもって、彼らを圧倒させたのは、まぎれもなく彼の足の裏だったのだ。彼が踏み潰した食べ物は限りなく不愉快なものだったが、Rodの斑点はそれが食べ物だということもわ���らなかったのである。斑点たちは言葉を発せないほど唖然として立ち尽くした。彼らは巨人がRilonateの王国の方角からやってきたことに気がついた。彼らの妄想はそんな事実からふくらんでいったのだ。
Rodの斑点は、巨人がRilonateの斑点を踏みつけてけちょんけちょんにしたものだと確信した。巨人が近づくにつれて群衆の中では、巨人はRilonateの斑点を壊滅させ終えて、今や自分たちの王国に自分たちを踏み潰すために向かってきているのだという思いが高まった。いくつかの斑点は叫びながら逃げていったが、多くはあの恐ろしい巨人の足からは逃げ切れないと思ってまだ佇んでいた。そのとき、ひとつのRodの斑点が手を叩き始めた。はじめは、隣にいる斑点は彼は気が狂ったのだと思ったが、やがて彼らも手を叩きだした。まもなく、斑点の小さな群れが手を叩き始めた。巨人が近づいてきたとき、群衆のほとんどが手を叩き、声援を送り、飛び跳ねていたのだ。もしも巨人が、この斑点たちはRilonateの斑点がプディングのように踏み潰されたのを喜んでいるのだ、ということに思い至ったなら、彼はきっと自分たちの命を助け、自分たちのヒーローになってくれるとRodの斑点は考えていた。
巨人が群衆の目の前に到達したとき、彼らはさらに数分の間、歓声をあげて叫んだ。そして群衆はふたつに分かれ、巨人の前へのRodの王の道ができた。そこで、国民と巨人の目の前で、彼はスピーチをしたのだ。「おお、すばらしき巨人よ!感謝しよう、力強く巨大な我らが友よ、Rilonateの斑点を踏みつけてぐちゃぐちゃにしてくれたことに!そなたの巨大な足は我々の長年のかたきを一瞬で鎮圧したのだ。そのマンモス級の巨体の下敷きになった、言いようもないほど不快なマヌケどもは、まさしくその代表とされてきた不快なクズとなったのである。我々はひっきりなしに響くヤツらのキンキン声や嘲笑やひやかしから永久に解放されたのだ。そなたは、この上なくすばらしい巨人の君は、我々にとっての国民的英雄だ!ああ虐殺中毒のデカブツよ、そなたはRodの歴史上で誰よりも偉大な人物となるだろう。Ogdillaのどこを探してもそなたほどすばらしい残虐性に匹敵するものはない。そなたは、すばらしきガルガンチュアは、もちろん一番がいいと考えない限り、わしに続く二番目の存在となるだろう。それはそうと、我々は本当に感謝するよ、すばらしきビヒモスよ、我々のことまでは踏みつけないでくれたらな。わしは今日そなたが成し遂げたすばらしき偉業の報酬として、慎ましき我らが国家を提供することしかできないのだ、驚くべき怪異よ。そなたの歴史的な巨大さにふさわしい国ではないから、気に入ってはいただけないだろうがな。おそらく我々が差し出すものをそなたが気にいることもないのだろう。その巨体に対しては全てがちっぽけなのだから。だがもちろん、我々のものは全てそなたのものだ、しかしそなたがそれをどうするかはわからない。つまりその、わしの話が通じておるかな?」
巨人はRodの斑点に笑いかけ、彼らも笑みを返した。巨人が話すまでずっと。斑点たちからしたら彼の声は遅く、低く、不鮮明に響いた。彼らは顔を見合わせて肩をすくめた。Rodの斑点は巨人がやってくる前にそれぞれしていた��とに戻ることにした。去り際、肩越しに何度も、巨人が自分たちを踏みつけようと大きなその片足を持ち上げてはいないか確かめた。彼はその場から動かず、彼らが視界から消えるまで微笑みを崩さなかったのであった。
翌日も巨人はRodの斑点が彼をおいて行ったちょうどその場所に、ただ座っていた。したがって斑点たちはいつも通りの仕事に取り組み、彼が立ち上がっていなかったことを確認するためだけに時々肩越しに巨人の方を見たものだった。数日の間変化はなかった。ついに巨人は立ち上がりいくつかの斑点たちにつきまとい始めた。彼らが日課をこなしていたので眺めていることにするようだった。彼はずっと微笑みを、しかしささやかに浮かべていた。幾日が過ぎ、幾月を経て、季節が移ろいゆけども、彼は植付から収穫まで、農作業をする彼らを見ていた。
収穫期になると多くの斑点たちは、巨人がより痩せて見え、初めてRodの王国にやってきたときと比べてその微笑みの小さいことに気がついた。それが話題になるにつれ、王国へ来てから巨人が何かを口にするところを目撃していた者はいないことがわかった。いくつかの斑点たちは寄り集まって巨人に食べ物を持っていった。それを目にしたとき、巨人はぞっとしたように見えたのだ!彼は立ち上がり逃げだした、Rodの王国とRilonateの王国から、はるか遠くへ。
最後に巨人を見たのはいつなのか、また誰か見た者がいるのかの公式的記録は無いが、両王国のいくつかの斑点たちは、巨人がRodの王国から逃げ去った数年後のある日、夜明けに天国へのぼっていく彼を見たと主張する。
巨人が逃げ失せたそのとき、Rodの王国にはRilonateの王国のスパイたちが来ていてRodの斑点たちが全滅していないのを目の当たりにしたのだ。敵がほんの少しの痛手さえ負っていないことに気がついたのだ!この一報はRilonateの王に伝えられ、彼はRodの王国が斑点王国の計画をまたしても邪魔したことに衝撃を受けうろたえた。彼はRodの王国へ代表団を手配し、Rodの斑点の代表団と会うよう命じた。Rilonateの代表団がRodに着いたとき、その場には驚きと動揺が溢れたのだった。「おまえたちはペシャンコにされたはずなのに!」とRilonateの代表が言った。「ああ、おまえたちはペシャンコにされたはずなんだよ!」とRodの代表も言った。緊張が高まり、非難の声が飛び交った!互いが彼らの王が最も名高き嘘八百のスピーチをしたことを責めたのだ。両代表団は、ふたつの国の間には平和など決して有り得ないことをそれぞれの王に思い出させるため、互いに通達を送った。会議を終えた途端、彼らはみな相手をばかにしあったのである!"Oobla Senchter Hakkt"は再燃したのだった。
Rilonateの王は彼の斑点たちとRodの王の斑点たちが何千年も言い争うことにうんざりした。平和な時代がもたらされるのが絶望的な事態の中、彼はRodの王に、Ogdillaの中央での秘密の会談を申し込んだのだった。"Oobla Senchter Hakkt"の3千年目の89年目の34ヶ月目の2日目、両王が相見えた。ふたりの王は二週間議論を重ねて、両国にとって公���な解決策を試したが、手応えはなかった。一方で、Ogdilla自身は半分にRodの斑点が、もう半分にRilonateの斑点が一面に広がっている背中に感じる苦悩に飽き飽きしていた。そしてその乱暴な身震いひとつで、Ogdillaは、それぞれが独立して宇宙を漂うふたつの存在に分裂した。そしてたったひとつだけ問題ができた。Rodの王がRilonateの斑点たちとともに片方の背中の上にいることになってしまい、Rilonateの王は自分がRodの斑点たちとともにもう片方のOgdillaの上にいることに気がついたのだ。Rilonateの王は初め、Rodの斑点たちにRodの王と間違われたが、彼はすぐに自分はRilonateの王だとRodの斑点たちに知らせて訂正した。Rodの斑点たちは即座に彼をちっちゃなかけらに切り刻み、子供たちに食べ物として与えた。Rodの王は、その一方で、Rilonateの斑点たちに、自分が本当のそなたらの王である、なぜなら殆どのRilonateの斑点たちはこれまで彼を自分の王だと信じ込んで見ていたのだからと言った。挙げ句の果てに、Rodの王はRodの斑点とRilonateの斑点のハーフである子供たちが住む大きな城を、Rilonateの斑点たちに建造させたのだった。Rilonateの王のフリをするRodの王は、以前は不可能と考えられた、彼の斑点たちが仲良く調和するところを見るまで生きながらえた。
Rilonateの斑点は、Rodの斑点のようにOgdillaの背中の上で唾液を使って食物を栽培することができなかった。その代わりに彼らは、Ogdillaの背中のうちRilonateの部分を覆うために彼ら自身に張り付いている、ふさふさした草のような粒子の上で頭をこするのである。その摩擦は斑点たちの頭の小さな稲妻の弧が消えるまで、目一杯の静電気をもたらしたのだった。稲妻の弧に接する範囲のOgdillaの青いガスは、ひと口サイズのキューブ型でライム味のおつまみに変化するという反応をしめした。これはRilonateの斑点たちにとって唯一の食物の供給源であった。
247日毎に(これがRilonateの斑点にとっての1年だった。彼らは季節の概念がないため適当に選定されるのだ)、斑点たちは"Fillange per Jungi"と呼ばれる、年に一度の祝祭を開く。その素晴らしい一日は、ふさふさの粒子の上で全てのRilonateが老いも若きも一緒に、腕が持ち上げられなくなるほど疲れ果てて倒れるまで頭をこする、摩擦のコンサートで始まる。この狂乱の3時間後、いくつかの斑点たちはまっすぐ立ち上がれるほどに十分に体力を回復した。そして男の斑点たちはキューブの収穫を始めたのだった。女の斑点たちが、キューブフォンデュ、キューブサラダ、ローストキューブ、キューブスープ、キューブと棒つきキューブ(子ども向けに)、キューブペースト、キューブの切り身、キューブパイ、キューブソース、キューブの詰め物、ブラッケンドキューブ、キューブケバブ、キューブシャーベット、揚げキューブ、キューブケーキ、揚げキューブドーナツ、キューブバーベキュー、キューブチャウダー、照り焼きキューブ、キューブのパンダウディ、キューブのオーブン焼き、ブラッケンドキューブ、キューブのテルミドール、キューブのオンザロック(大人向けに)、蒸しキューブ、キューブの燻製、そしてもちろん、みんな大好きなキューブの���ンキーブレッド、といったおいしい料理の支度をする間に。キューブ調理場のおいしそうな香りが満ちている間、忙しくない者たちは、楽しい"Fillange per Jungi"ゲームに参加する時を見計らった。「こっちへおいでよ」「なあ、おまえ今おれのダチの肘にぶつかっただろ」「そいつはそこに立ってるじゃないか」「こりゃおれのバケツだよ」こんなふうに。そんな祝祭の日は、"Fillange per Jungi"ダンスで最高潮に達する。空をつかんでしまいそうなほど片足を高く上げて仰向けになり、もっとも高く足を上げた者が一位のダンサーとなるのだ。
Rilonateの斑点たちがRilonateの王だと思っていたRodの王は、"Fillange per Jungi"の機会を利用して再選のための運動を起こした。なぜならこのピクニックの12日後は投票日だったから。斑点たちは毎年投票をしたが、彼らに用意されていたのはたったふたつの選択だった。緑色のRodの王への投票用紙と、紫色のRodの王への投票用紙だ。どちらにしても、Rodの王が再選された。
"Fillange per Jungi"は、Rilonateの斑点たちに忘れられた贖罪の日だったのだけれど。自分たちの過去には、まぎれもなく贖罪のために残された1日があったと知っていたのに、Rodの王が一転Rilonateの王へ取って代わる前に忘れられてしまったのだ。少なくとも斑点たちはかつての贖罪の日だったということは知っていたのだが、何を償う必要があるのかを思い出せなかったのだ。Rodの王が玉座についた後、Hefamutという名のひとりの斑点が、蹄鉄鋳造所の解体の際、"Fillange per Jungi"と呼ばれる贖罪の日に関する色褪せた史料文献を見つけた。そこで王の相談係は、新しい"Fillange per Jungi"を公告し、行うにあたっていくつか楽しい企画を考案するマーケティング部門を設けるよう王へ助言した。自分たちは何を償わなければならないのか誰も思いつかなかったため、その日は主に年に一度の祝宴かダンスや何やをするための日として記憶されたのだった。
Rilonateの斑点は、日付確定者が、彼女の横から腕をいっぱいに伸ばして日付を決める石を持つのを確認することで、一日が終わり新しい一日が始まる時を突き止めた。日付確定者がもはや腕を上げ続けられなくなった日は、一日はそこで終了とされ、次の日付確定者がその石を引き継いだ。日付確定者になることは権威ある名誉だったが、一年以上続けられる女斑点はいなかったのだとさ。
Rilonateの斑点は三人で結婚するのだ…2人の花婿と1人の花嫁、それか2人の花嫁と1人の花婿で。どちらの場合も、2人の結婚相手がいる1人の配偶者は毎日交代しなければならず、ひとりの者の配偶者になったら、次の日は別の者の配偶者になる。それぞれの斑点の年ごとに、一年前のある日に省略された配偶者から始まることで、順番はリセットされた。Rilonateの結婚式は短くシンプルだ。彼らが婚約する日に、婚約する3人の斑点が王に謁見し、配偶者の生活習慣に相互に従うこと、そして決して不仲にならないと約す誓いをそれぞれ述べる。
誓いの言葉は次のように繰り返される。王がそれぞれの斑点に、交互にこう伝える。「__、あなたは決して配偶者と険悪にならないと約束するか?」婚約者たちが交互に「約束します。」と答える。そして、例えば1人の花婿と2人の花嫁の場合は、王はその花婿にこう伝える。
「復唱しなさい。わたくし、__は、__、あなたを妻のひとりとし、そして__、あなたをもうひとりの妻とします。」
婚約破棄は、大抵、誓いの言葉ではじめに名前を呼ばれなかったことで軽視されたという感覚から、2人の花嫁か、花婿(1人の花嫁と2人の花婿の場合)の、一方が申し出る。離婚は、大抵、閏年に日毎の配偶者交代の公平なしきたりが違反されたことを理由に、ひとりの配偶者が申し出る。そして閏年の追加の1日は、翌年に一連の順番を再開した配偶者に与えられるのである!
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furifurihama130 · 7 years ago
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おつかれーす! 日曜日 遊びすぎて お気に入りの お肉を買えませんでした。 しかも、焼肉屋さんに レバーとフランケン食べに 行ったら 両方とも完売という、 なんとも びっくり仰天…な始末。 夕方から 頭と身体が肉🥓🥩🍖 ビール🍺🍷男梅サワーって ことで、 たまらず… レバー あるよ(^^) いただきますマンモス‼️ ダイエットしながら 体力もつけな。 さぁ〜❗️ いよいよW杯⚽️開幕まで あと29日。 #近所の焼き鳥屋さん #焼き鳥 2018.5.16
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karasuya-hompo · 7 years ago
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Skyrim:ガイコツさんの冒険・11
 翌朝も雨は降り続いていた。遠雷も聞こえてくるが、その中に鳥の声も混じっている。  さて、今日は南岸からぐるりとイリナルタ湖の岸辺を回ってみるとしよう。そろそろファルクリース方面にも出かけたいところだが、町は湖岸というわけではないようだ。町を探すのはまた後日でいいだろう。  朝食はサーモンステーキとノルド・サラダで済ませ、さて、出発だ。
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 家から南岸に渡ると、すぐ正面あたりにどうやら小屋があるようである。  たどり着いてみれば、パインウォッチという名らしいが、鍵がかかっている。見たところ畑と薪割り台があり、木こりか狩人の一家でも住んでいそうだ。ここも我が家のご近所さんと言える場所だ。またいずれ見に来てみよう。
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 なんとなく更に南下した先で、山賊たちの住む小さなキャンプと、焼け焦げた小屋を見つけた。焼けた小屋のほうは、ドラゴンに焼かれたものかもしれない。この近くにいるらしい。……ドラゴンか……ドラゴン……。……いや、なにか気にかかった気がしたが、思い出せることはないようだ。  こちらから手を出さなければ襲ってこないだろう、などと書かれたメモを見つけたが、スカイリムにいる肉食獣は大型のものから小型のスキーヴァーまで、こちらが縄張りに入りさえすれば問答無用に襲ってくるというのに、どう考えればドラコンは大丈夫だという発想になるのだろうか。テリトリーにあって目障りだと思えば、焼かれるのが当たり前のように思うのだが。  巻き添えになった妻という女が憐れである。
 丘を越えて湖岸に戻った頃には、雨が上がり晴れてきた。太陽の位置からして、だいたい8時半頃だろう。やはり朝は日が昇ったらすぐに活動するに限る。まだこんな時間だ、これからどこに行こうとかんがえられるのは、やはり心地よい。  イリナルタ湖はあの小屋を拠点にして以来毎日眺めているが、晴れた日は格別に美しい。曇り空の下では陰気にも見える景色が、鮮やかな青空と緑の樹木に囲まれた途端、深い青の湖面と、風に揺られるさざなみの白が実によく映える。  私は……そんな景色を見たことは、何度もあったはずだ。具体的には思い出せないが、まるで見たこともない景色だとは思わない。ただ……海、だろうか。湖ではなく、若草色の丘と広い空、それに接する水平線のイメージがある。それはきっと、スカイリムではない。地図を見るかぎり、スカイリム東西と南は山脈だ。そして北は厳しい冬の海である。緑の丘は期待できそうにない。
 そんなことを思いながら眺めていると、石碑らしきものが目に留まった。  なんだろうかと気になって湖を渡ろうとしたとき、今度は、水面に付き出した柱のようなものを見つけた。目を凝らして水面下を見ると、1艘の船が沈んでいた。
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 ガイコツの体になってこれまで、便利だと思ったことはあっても不自由を感じたことはない。呼吸をしているようなつもりでも実はしていないから、水中でもまったく平気だ。  おかげでじっくりと船内を見ることができた。あるものといったら、船べりにはりついたフジツボや貝くらいのものだ。宝箱も一つ共に沈んでいたが、中身は一握りの金だった。  この浅い湖に浮かべるにしては大きな船である。場所によっては船底が湖底に触れただろう。そのせいで沈んだのかもしれないが、商用��、移送船というより、ただ浮かべて景色を楽しむための遊覧船だったのかもしれない。
 さて、石碑を見つけて南の岸に向かうと、そこに立派な製材所を見つけた。  ノルドたちが働いていたが、工場の主は家にいるらしい。好きに見ていって構わないとのことなので見学してみたが……。
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 ここは獲物の解体小屋なのだろう。鹿肉や牛の肉が大量に積まれていたのも、冒険者なら持って行っていいと言われたので甘えることにした。しかし……台の下にある骨はどう見ても……いや、気のせい……では、ないよな……。しかしなんの証拠もなしに犯罪だと決めつけることもできない。  ……不安があるので、肉はそっと置いていくことにした。残念ながら私には、肉を見てそれがどんな動物のものなのか、確信できるほどの狩りの知識はないようである。
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 そのまま湖岸を散策していると、テントを張った漁師を見つけた。  テントの中にあった『炎と闇:死の同胞たち』という本は、もう自分には不要だからほしければ持って行けと言われた。暗殺結社同士の抗争について書かれた本のようだが、片手武器の扱いについて学ぶところがあるようだ。
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 昼近く、十字路の監視砦に差し掛かったところでまた雨模様になった。  ここからはマルカルスから戻るときに一度通ったことのある道だ。あのときは気になっても近づかずにおいた場所がいくつかある。せっかくなので立ち寄ってみるとしよう。
 その一つは、ブローテッド・マンの洞窟というらしい。  洞窟とはいうが、中は空が見える風光明媚な場所で、狩人たちの狩場になっているのか、キャンプの跡も見受けられる。そんな場所に相応しく、大型のクマも何頭もかうろついていた。私としては、食用でも毛皮が必要なのでもないのに無闇に獣を殺したくはないが、気付かれずにやりすごせなかったからには仕方ない。  そろそろキャンプ用のベッドロールくらいは用意しておきたいし、倒したクマの素材はありがたく使わせてもらうとしよう。  奥に進んでいくと、タロス像があった。
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 さす���にこんな場所にまではサルモ��ルもやって来るまい。今はまだ日も高く人通りが多いが、もう少し早い時間か、あるいは遅い時間になると、こっそりと参拝に来るノルドたちがいるのかもしれない。私は彼等の信仰についてどうこう言うつもりはまったくないが、見知らぬ者がうろついていれば警戒もするだろう。あまり長居するのはやめておこう。
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 だが、タロス像の前に備えられたこの剣が、どうしても気にかかった。銘は「ボラー」と掘られている。剣の名か持ち主の名かは分からない。これはプレイズのカタナだ。……ブレイズ? そうだ。ブレイズだ。だがこの武器は扱いにくい。手にとってみても、まるでなじまない。違和感がある。それは……初めての違和感ではなかった。  私は以前、つまり生前に、同じようなカタナを持ったことがあるのだろう。そしておそらくだが、これは使いづらいと感じ、今腰に提げている両刃の剣にした。確かだとはいえないが、そんな気がする。  いや……だが……。  考えていると、なにもかもがただの思いつき、なんの根拠もない気の迷いに思えてくる。  このカタナは、返しておこう。神像に捧げられたものならば、勝手に持ち出さないほうがいいだろう。ましてや、丁度いいと使う気もないのだから。
 洞窟の奥地にはサーベルキャット、スプリガンもいた。蝶が飛び、青い花も咲いている。  静かで心地よい場所だ。人知れず物思いに耽りたいときにいいかもしれない。とはいえ、獲物を探す狩人や、タロス像に参るつもりの信者たちにとっては、私は歓迎されざる闖入者だろう。  特に用でもないかぎりには二度と来ることはあるまい。そう思えばこそ、私はのんびりと道を探して進み、そして、ぐるりと回り込む形で入り口に戻ってきた。
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 出ると、いつの間にか深い霧がかかっていた。10歩前もぼんやりと見えないような有様だ。敏感な獣たちには都合がいいだろうが、慣れない土地を探索する私にとっては、嬉しいとは言いがたい。
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 だがその霧の中に、遠目に見てもぼんやりと青く見える、奇妙な樹木を見つけた。  いったいなんだろうと近寄ってみれば、……毒ではないようだが、おかしな色の池に、おかしな色の樹木が生えていた。しかもその樹木の幹には、人工の蛇口が取り付けてあるのだから摩訶不思議だ。  これはいったいどういう場所なのか、人がいればぜひとも尋ねてみたかった。だが��にいたのは巨人とマンモスである。  なにか手がかりになるようなものはないかと、彼等を刺激しないようにそっと見て回っていると、やがて洞窟を見つけた。  中に入った私は、すぐそこにいた巨人を驚かせてしまったらしい。激高した巨人に話は通じず、巨大な棍棒を振り上げられた。  勝手に入り込んだのは私のほうだが、殺される予感しかしないとあっては、応戦する他ない。……もう少し、隠密の技術を磨いたほうがいいだろうか。殺す必要のない、ただ普通に生きているだけの巨人や獣たちを、やたらと殺して回る趣味はないのだ。  後味の悪い、申し訳ないような思いを抱いて中を見回すと、先客らしい男の死体があった。巨人に殺されたのだろう。  無残に撲殺されたその懐に、紙切れが覗いていた。誰かからの、あるいは誰かへの手紙だろうか。ともすると、この哀れな侵入者の身元が分かるかもしれない。待っている人でもいるならば、せめて知らせてやれるといいのだが。  そう思って紙片を抜き取り開いてみると、それは、ホワイトランに住むイソルダからのメモだった。  ……彼女自身がスクゥーマを扱っているわけではないのかもしれないが、カジートキャラバンとのつながりを求めていたし、スクゥーマに絡んこのだ男とも取引をしていたらしい。そしてこの、危険な巨人の住処に"樹液"を取りに行かせたようだ。私には、真っ当な商売がしたいわけではないように見えてしまう。  迷惑をかけたという後ろめたさはあるが、今後はあまり関り合いにならないほうがいいかもしれない。
 そんなことをしている間に、日はだいぶ西に傾いていた。  街道を目指す途中でオリハルコンの鉱脈を見つけた。今の私にはとても扱えない金属だが、まだ荷物に余裕はある。せっかくなので掘っていくことにした。
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 マッサーとセクンダが、暮れ始めた空にぼんやりと浮かんでいる。  月の名前……覚えているが、それは私が生きていた頃と同じなのだろうか。ほんのすこし前のことなのか、それともかなり昔のことなのかが分からない。さすがに、月の名はなんだと尋ねるのでは、何事かと思われるだろう。それともなく話題に出ることがないか、気にしている程度がいいに違いない。  そんなことを思いつつホワイトランに戻ってきた。  すっかり日は沈み、あたりは薄暗くなっている。だが、馬屋の傍の召喚馬商人は、まだそこにいた。
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 ううむ……高い。  しかし馬がいれば移動がラクになり、一日に動ける範囲も広くなる。もちろん、普通の馬にすれば1000ゴールドで買えるのだ��……それでは危険な旅の途中で、失ってしまう可能性もある。召喚馬であればその心配はないわけで……つまり、買い直すことはないということだ。  そう考えてもなお往生際悪く迷ったが―――なにせ小屋をたった1000ゴールドで購入していてつい比較してしまうし、現在の私の所持金は7000ゴールド程度なわけで―――しかしついに、馬を購入した。
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 高い買い物だったが、手に入れてしまえば後悔はない。これからの旅の、頼れる足であり、相棒だ。なにより、死ぬことがないというのはいい。その安心感は深く、ともすると私は以前に、自分の愛馬を不幸にも亡くしているのかもしれないと思った。  さて、そんな満足感はさておき、もう21時だ。さすがに市場はもうやっていない。  だがイソルダを探して街に行くと、彼女はバナード・メアにいた。眠りの木の樹液そのものは麻薬というわけではないようだし、彼女自身は決して悪人ではないが、商売人としては真っ当なところを少しばかり踏み越えがちに思える。だが私の忠告など無用、余計なお節介だろう。話しかけられてまで無視するつもりはないが、おそらく今後、私から声をかけることはないように思う。
 首長の館で解呪をすませていくらか荷物を軽くした後、私はリバーウッドへ戻った。深夜とあってはすっかり静まり返っているが、スリーピング・ジャイアントにはまだ客がいるらしい。  立ち寄ろうかとも思ったが、いや、懐具合も厳しくなったのだ。特に探してまで買いたいと思うものもない。オーグナーは人参を扱っていなかったはずだし、無駄遣いしないためにも、すぐに家に戻ろう。早く休まないと、せっかくの明日が短くなってしまう。  さて、明日はなにをしようか。それを考える前にあたためたハチミツ酒がほんのりと回ってきて、私はすっかり眠り込んでしまった。
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karasuya-hompo · 7 years ago
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Skyrim:ガイコツさんの冒険・4
 昨夜は日付が変わる頃まで起きていたのだが、目が覚めるとまだ朝の8時だった。昨日の小さな達成感のせいか気持ちも体も軽い。(肉がないせいではない)  朝食がてら、女将のフルダになにか仕事はないかと尋ねてみた。すると、さっそくまたホワイトランの執政から、山賊退治の手配書が出ているという。  レドラン家の隠居所、というのは……廃屋や廃村だろうか? そう思って尋ねると、そういう名がついた洞窟というだけで、名前の由来は分からないらしい。ダンマーの名家にレドラン家というのがあるのだそうだが、それとなにか関わりがあるというわけでもないようだ。  なんにせよ、街からそれほど遠くもなく、半日もあれば戻れ来れるはずだというのは都合が良かった。私はまだこのあたりの地理に疎いから、できるだけ野宿は避けたい。
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 出かける前に、昼の弁当になるものを購入していくことにした。  フルダが見せてくれたリストの中には、なんとブラック・ブライアのハチミツ酒があった。これはぜひ試してみなければなるまい。他には、スローターフィッシュの焼き身とパン、りんごを贖っておいた。  な��、イソルダという娘が、カジートキャラバンと取引をしたいのだが、そのために必要なマンモスの牙が手に入らないのだと言っていた。そこは……助けてやるのもやぶさかではないが、相手は、それを調達する能力があるならば取引相手として認めよう、というつもりのはずだ。適当に誰かに頼んで届くのを待つだけというのでいいのだろうか? それとも、頼む相手を見極めることができればいいということか。  よく分からないが、約束はせず、覚えておくとだけ言っておいた。そもそもマンモスの牙なぞ、わざわざ買って渡す気はしないし、となると戦って勝ち取るしかないのだろうが、あの巨体相手に……バラバラにならないかが心配だ。
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 あいにくと今日は雨模様で、市場にもほとんど人は集まっていなかった。やはり北国の雨となると冷たいのだろうか。私にとってはただ濡れるというだけのものだ。骨しかない体になってありがたいとは言わないものの、凍えなくて済むのは、このスカイリムにおいては便利かもしれない。  レドラン家の隠居所は、ホワイトランを出たら街道を西に進み、グレイムーア砦に突き当たったところで北へ向かえば間もなく見つかるとのことだった。  そのグレイムーア砦にも山賊たちが住み着いているという。大きな砦をねぐらにするだけあって人数も多く、いくら腕に覚えがあると言っても、迂闊に近づかないほうがいいと忠告された。寄り道程度の気分で立ち寄るのはやめたほうが賢明だろう。
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 街から出る頃には、雨は上がっていた。通り雨だったらしい。その代わり靄が立ち込めて、朝日で薄紅色に染まった世界は美しいが、視界は悪い。時間がたって気温が上がれば靄は晴れるだろうかと、私はそのまま目的地を目指すことにした。
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 グレイムーア砦を見つけた。突き当たったら北、つまり右折ということだが、気づくまでに少し南下してしまっていたようだ。北に向かう道は、曲がり角で僅かだが下りになっているため、靄の中では見落としてしまったらしい。危ういところだった。
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 砦を過ぎたあたりで、空はすっかり晴れ渡った。  気持ちのいい日和だが、スカイリムの天気は変わりやすく、油断できない。  道なりに北へと向かって行くと、橋を渡った先に、木製のドアがはめこまれた小さな岩���のような場所が見つかった。
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 ここがレドラン家の隠居所に違いない。  中は木材で補強がしてあり、一見鉱山のようにも見えた。隠居所という名前から連想するような住まいではない。  耳をすますと、なにやら金属を叩くような微かな音が聞こえた。更にはオークのものと思われる声も聞こえてきた。棚にはエールが置いてある。エールも嫌いではないが、こんな場所で見つけるとさすがに衛生面が気になってしまう。大した買い物でもないのだし、どうしても飲みたいと思ったら、そのときにどこかで買えばいい。
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 隠居所と名付けられたこの洞窟は、ごく浅く狭いものだった。  山賊たちもほんの5人ばかりからなる小集団で、手下と思われる連中に苦戦するこ��はなかった。  だがさすがにリーダーはこれまでの相手よりも格段に手強かった。両手斧の重い一撃は、盾で防いだとしても無傷とはいかない。奥の広場の中央には削り残されたような天然の石柱があったので、それを挟むようにして距離をとり、治癒の魔法で回復させつつの戦いとなった。  正直なところ、危ない瞬間もあった。あそこでかわしきれず一撃を食らっていたらと思うとぞっとする。だが私はかろうじて生き延びることができた。……いや、もう死んでいるのだから、墓場に送り返されずに済んだ、ということだ。  それほど戦闘技術に優れた者ではなかったと思う。武器が強力であり、しっかりとした重装の鎧一式を身につけていたためだろう。  一瞬は、彼の装備をいただこうかと思った。しかし私には私の戦い方があるはずだ。私はもっと盾での防御技術を身につけ、あるいは思い出し、身軽に戦う方法を洗練させていくべきだろう。  だとしても、上等な鎧はいい金になる。鋼鉄製のものならば換金する価値もあると思い、私は山賊長の武具だけは頂戴することにした。
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 山賊たちの宝箱に、奇妙なメモが入っていた。  これはなんなのだろうか。風車のある……どこかの農園の粉挽き小屋と、その背後の山のようだ。上の絵と下の絵は別のもので……上は、立派な建物が一つと、���前に広がる台地のような街。それにこれは、蹄鉄のマーク��ろう。だとすると、ホワイトランを上から見下ろした地図に違いない。そして下の絵が、地上から実際に見た光景だろう。  馬屋のすぐ前の農園から、ぐるりと回り込むように……? その先に×印がつけられている。  ひょっとしてこれは、宝の地図というやつかもしれない。  だとしたら、面白いものを発見した。ホワイトランのすぐ傍ならば、このまま探しに行くのもいい。  それから、『2920 収穫の月 8巻』なる書物も置かれていた。誰が読んでいたのだろうか。冒頭を見てみたが、見るまでもないことながら続きものの途中だ。いきなりここから読んでも楽しめまい。しかし、ちらりと見ただけでなにやら気配をしのばせる方法が分かったような気分になったのは不思議だ。
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 ホワイトランへの帰途、妙な魔術師と出会った。  見知らぬダンマーになど普通ならば話しかける私ではないのだが、どうも気になり呼び止めてしまった。もしかすると、記憶にないかつての知人に似ているとか、なにか感じたのかもしれない。  その男は商人で、……どうやって持ち運んでいるのかはさておき、品揃えは一種異様だった。矢の数など尋常ではない。買い手としては極めて便利な相手だが……デイドラの防具などまで扱っているし、真っ当な商売であればすごい商人と言えるだろう。しかし彼の販売品にはスクゥーマがある。それに、まともな商売でこれほど貴重なものをこんなに大量に揃えられるだろうか?  私は足を止めさせたことを詫び、そのまま別れることにした。
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 さて、宝の地図の示すものだが、馬屋の前の丁字路から見ると、おそらく目印の風車はあれだろう。そこから背後の山を、回りこむようにして登っていくようだ。  風車からまっすぐ斜面に向かうのではなくて、左手のほうのなだらかな場所へと回りこみ……
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 きっとこれだ! 雨が降ってきてしまったが、きっとこの箱に違いない。  いったいなにが入っているのだろうと期待した私に、エルフの兜というのは残念だったが、ガーネットや金の首飾りはなかなか高額で売れるし、いくらかは手元に確保しておいてもいいかもしれない。
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 そんなことを思っていたら、雨は間もなく雪に変わった。寒くはないが、足を���らせては大変だ。  まだ昼を少し回ったところで時間はたっぷりある。まずは街に戻って山賊退治の報告をし、それからいくらかの戦利品を買い取ってもらい……。  そうだ。  確保しておきたいいくらかの鉱石などを、いつまでも持ち歩くわけにもいかない。私が山賊たちを身ぐるみ剥がないのは、一つには悪人とはいえ尊厳というものもあろうと思うからだ。まるで手を付けないでおくほどの善人ではないが、誰かれ構わず丸裸にしていく趣味はない。だがなにより、そんなに多くのものをいつも持ち歩くわけにはいかないからである。  今のところ、一日に僅かな仕事……というか頼まれごとをこなす程度だから、手に入るものもたかが知れているし、その都度 売却、整頓もしている。しかし、残しておこうと思うものも少しずつ増えて、荷物が次第に重くなっているのも事実だった。  贅沢は言わない。体を休められる寝床と、手回りのものを安全に保管しておける収納場所があればいい。  誰か相談に乗ってくれそうな人はいるだろうか。宿の女将たちであれば、そういった事情にも詳しいかもしれない。  そう考えて私は、ともかくホワイトランに戻ろうと決めた。
 雪が降っているが、門前のカジートたちは大丈夫だろうか。彼等は南の砂漠の出身だから、北国の寒さはこたえるはずだ。そう思って見てみると、どこかへ移動した後らしく、空き地はがらんとしていた。  ……たしかに私はカジートにあまりいい印象は持っていないが、だからといって、どうでもいいとまでは思わないようだ。あえて言うなら、彼等の盗賊や密輸業者、麻薬販売者としての一面が受け入れがたいだけで、それ以外の部分まで嫌ってはいない、という感じだろうか? ……そうだろうと思う。犯罪に類することさえしないでいてくれれば、私にはなにも不満などない。  さて、無事に執政に山賊退治の報告をして報酬をもらった後、宿屋に向かう途中で私は、言い争う男女に気がついた。レッドガードの夫婦である。男は剣を取り戻そうとしているが、女はそれに反対しているらしい。
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 耳に入ってしまったものを放っておく気になれず、女が立腹も露わに背を向けた後で、私は男のほうに声をかけてみた。  男はアムレンといい、盗賊に盗まれた父の剣を取り戻したがっていた。しかし、そのために彼自身が危険な真似をすること���も、代わりの誰かを雇うために金を使うことにも、妻は反対しているという。  アムレンは私に、取りに行ってくれとは言わなかった。ただ、冒険の途中にでももし見つけたら、持ってきてもらえると嬉しい、という話だ。山賊たちがいるのは、ホルテッド・ストリームの野営地という場所のようである。道らしい道はないが、ほぼこの街の真北にあるという。  土地勘のない今、気軽に「よ��行ってくる」とは言えない。だが覚えておいて、そのあたりまで足をのばせるようになったときには、探してみるとしよう。妻子を養うというのは大変なことだ。  私は―――私には、妻や子はいたのだろうか? 両親など他の家族は? あるいは恋人や、親しい友人はどうだったのだろう。そして彼等は、今も生きているのだろうか? そもそも私は、いつ死んだのだろうか?  不意にそんなことを考え、私はどこかに腰を下ろしたくなった。
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 昼下がりの宿屋はだいぶすいていた。昨晩の大混雑が嘘のようだ。  フルダに山賊退治がうまくいったことを伝えると、また手配書が出ているから、仕事をしたいならどうぞと渡された。今度は静かなる月の野営地という場所らしい。聞けば、アムレンの剣を盗んだ山賊たちの根城からそう遠くないようだ。それなら、明日にというわけではないが、行くと決めてそれぞれの場所に向かってもいいかもしれない。  しかしその前に、荷物を下ろせる場所が必要だったし、考えたいこともあった。  スカイリムで家を探したい時にはどうすればいいのかと尋ねると、要塞公認の売り家もあるが、それは首長に認められたものしか購入できず、なにより街の中にある物件は既に売れてしまったという。  馬屋のほど近い場所にある立派な館も、今はもう住み手がいるようだ。ただ、そういった土地・物件を扱っている不動産屋があって、評判がいいようだからそこを訪ねてみてはどうかと言われた。なるほど、不動産屋があるならばそれが一番間違いがない。  幸いホワイトランはスカイリムの中心だ。この近くに住まいを持てば、なにかと便利に違いない。問題は費用だが、そこはピンからキリまであるだろうから、不動産屋で尋ねてみるとしよう。
 私の今の手持ちは2000ゴールドほどで……馬は当分諦めて、まずはホワイトラン近郊で働くとしよう。家を一括現金で買えとも言われまいから、頭金として支払える額が1000ゴールドくらいだとして……。  考えている間、私はいくらか独り言を口にしていたらしい。深く考えずとにかく行って見てみればいいと考える者が多い中で、私のように先にあれこれと考える男は珍しいと笑われてしまった。不快な笑い方ではなく、珍しいタイプに好意的な興味を持ってくれただけのようだが……どうも落ち着かない。  私は、長い間カウンターを占領し、商売の邪魔になっては申し訳ないと、早々に今夜の宿を予約してしまうことにした。部屋に戻って手に入れた何冊かの本でも読んで時間を潰すとしよう。
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 続き物を途中から読むの���は面白くないから……まずはこれにしよう。表題の皇帝は……、……私は、政治や歴史には疎かったのだろうか? 当たり前のように共通語を話しているし、基本的な神々の名前など常識に類することは覚えているのに、彼がいつの時代のどんな皇帝なのかが思い出せない。それとも私は、彼の存在を知らないのだろうか。  読み進めてみると、彼の在位は第三期の最後だ。今からだと200年ばかり前になる。だとすれば、250年ほど遡っても、その存在は世界の常識だったはずである。もし私がそれをまったく知らないとすると、私が死んだのは、それよりももっと前ということになる。  しかしもちろん、私が政治にまったく関心がなかった可能性もある。皇帝など誰でも同じだと、ひたすら戦闘や冒険に明け暮れるような傭兵や探検家でなかったという理由はない。―――おそらく、そうに違いない。何故なら、知っている皇帝の名前を思い出そうとしても、実に漠然と、壮年の男だということくらいしか浮かばなかったのだ。  だとしても私は、いったいいつ死んだのだろう。もし数百年も昔であったとしたら、私の友人知人は、おそらくだが大半が人間種族だろうから、ほとんど死んでしまっていることになる。寿命の長いエルフであれば何事もなく生きている者もいるだろうが、数百年後まで覚えていてもらえるほど、彼等と親しくしていたようには思えない。妻子ともなると、もしいたとすれば、間違いなく人間種族だろう。
 突然私は、自分がおそろしく孤独であることに気付いた。  なにも覚えていないというだけではない。私自身をよく知る者さえ、この世にはいないかもしれないのだ。もちろん、私の死がほんの十年ばかり前だということもないわけではないが、だとしても私はもう死んだ者として、過去の中に置き去りにされているだろう。  寄る辺のないことが、これほど心細いものだと初めて知った。  であれば、今のこの世界で新しく、親しい人を作ればいいのかもしれないが……他人にどう見えているにしても、私自身の本当の姿は、骨しか残っていないスケルトンなのだ。いつなにがあって、彼等にもそう見えるようになるかもしれないし、いつなにがあって、元のもの言わず動くこともない死者に戻るかもしれない。  どうして私は蘇ってしまったのだろうか。蘇生させた術者でもいれば、その者の目的というものもあるはずだが……、そうだ、私は何故、墓場の中から目覚めたのだろうか。いったい何故、なんのために?  昨夜と打って変わって、今夜はなかなか眠れそうにない。  だからといって、こんなときに酒を頼るつもりはなかった。ただ、いつもと同じように一本。今夜はブラック・ブライアの蜂蜜酒を飲むとしよう。その本当の味わいを、心から楽しむことはできそうにないが、いくらかの慰めにはなるだろう。  少しずつ賑やかになる階下のざわめきに耳を傾けながら、私はその日、ずいぶん長いこと、まんじりともせずに椅子に埋もれていたのだった。
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