#湯浅景子
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キスをしすぎると、キスの特別な価値みたいなものがなくなるんじゃないかと思った。「好きだった人に言われたずっと忘れてない言葉」みたいな、そういうキラキラした衝撃的な瞬間をこれからも君につくってあげられるのだろうかと思った。いつまでも、君の最高の女の子でいたいと思った。
彼氏が充電してくれたモバイルバッテリーが、それだけで宝物みたいに見えた。彼が入れてくれた電気が尊いもの��思えて、一生使わないでおこうと誓いみたいに思った。旅行3日���に日が変わった深夜1時半頃、彼が買わせてくれた大きなぬいぐるみを抱きながら君を見ていた。ふかふかのベッドに横たわりながら、ぬいぐるみと君のパーカーを抱えていた。わたしのスマートフォンの充電がなくならないように、わたしのモバイルバッテリーを君が充電してくれた。君がやさしく充電機を差す姿がスタンドライトの逆光で影になって、描くことのはじまりって、愛する人の影をなぞったことなんだよって言いたくなった。君をなぞってずっと忘れないようにしたいって思った。何回も何回も君を反復して、擦り切れるくらいに思い出したら、生まれ変わっても覚えていられるだろうかって思った。
はじめて日焼け止めを塗り始めた5月1日がもう1か月前になろうとしています。お久しぶりです。青い月はいつだって燦然と眠って光っています。先日、恋人と2泊3日の旅行をしてきました。会えるのは2ヶ月ぶりでした。やっぱり、この人と一緒にいたいと思いました。付き合った日に彼が送ってくれた、俺の余生あげるから君の余生を幸せにさせてよって言葉が永遠に忘れられないでいます。
デートする度にここに書くのは、忘れたくないからです。一瞬一瞬を思い出せたら、永遠に忘れないかもしれないって思えるからです。
通勤で混んでいる新幹線で運良く2人席が空いていて、彼が乗る駅まで隣に誰も座らないように小さな抵抗をしてみた。彼が乗る駅に停りそうになって、ゆっくり流れる景色から君を探してみたけど見つからなくて気持ちいい不安があった。着いて5秒後くらいで会えて、いつもの恋人だと思った。大好きで嬉しくて、よくわからないくらい安心する。新幹線だから手は握らなかったけど、ずっと触れてる肩が嬉しかった。
ホテルに近い改札口をふたりで探した。ホテルまでは少し遠かったけど、冒険しているみたいだった。真っ直ぐな通りの先にはスカイツリーが見えた。その日はたくさん歩いてたくさん見てたくさん考えたけど、彼が一度も疲れたとか嫌だとか言わなかったことがすごくうれしかった。この人となら大変なことでも一緒に歩いていけるんじゃないかって、些細なことだけど。ホテルまでの帰り道からはライトアップされた紫色のスカイツリーが見えた。ライトアップの意味を調べて読み上げたけど、彼氏が眠そうでかわいかった。確か「雅」っていうライトアップだった。ふたりとも22時くらいにはきっと眠っていた。たまに目を覚ますとふとんに埋もれている彼がいて愛おしかった。ふとんをひっぱると、んーと唸りながら私に3分の1くらい渡してくれるのがかわいくて。目が覚めると朝の5時30分で、部屋に��す朝日が綺麗だった。君がくれたステンドグラスみたいな栞がキラキラ輝いて綺麗だった。うとうとしながら横になっている彼を見ながらお湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。幸せだって思った。そういえば、フルーツティーを飲んだ後にキスしたら甘いって言ってたね。微睡んだ君の隙間から2つの水滴が垂れているのを見て、指でなぞった。わたしだけの秘密って思って、それを口にいれた。君はここにいるって思った。
ホテルを出てほとんど夏みたいな爽やかな空の下をキャリーケースを引きながら歩いた。街の看板や建物を見ながら君となんでもないことを話すのが楽しかった。駅のロッカーを探し回って、エレベーターを待っている時に君に日焼け止めを塗ってあげる。外でも首や顔に触れて家族みたいだなーって思った。自分がしてもらってたように自分もこうして人にしていくんだなって思った。少しだけ顔が白くなった君がかわいかったな。ケチな私がロッカーにキャリーケースを2台とも無理矢理入れたら取り出せなくなって君の手を煩わせてしょんぼりした。自分っていやな人間だなーと思ったけど君が仕方ないねって笑ってくれて大丈夫になった、やさしくてあったかくてずっと一緒にいたいって思った。メンチカツとかアイスとかふたりでおいしいねって分け合えるのがうれしい。おみくじを引いて当たっててうわーってなったり浅草寺の煙が目に直撃して泣いたりお参りしたりした。彼がちゃんと祈ってる後ろでそれを叶えてくださいってちゃっかり手を合わせた。
最果タヒのグッズを買いに紀伊國屋書店本店に行ったりサンシャイン水族館で毒を持った生き物を見たりして、外に出たらもう空が真っ黒だった。風が強く吹くサンシャインシティの広場で彼と手を繋いでひとりじめしてるみたいに歩いた。ベンチでキスをしてるカップルの近くのベンチに座って、そこから見える光る塔が何なのかふたりで必死に調べた、今思うとなんでそんなこと?と思うけど楽しかったなあ、結局専門学校の偽物スカイツリーだったね。ふたり手を繋いで風に吹かれながら暗い空を見上げてた。星なんて見えなかったけど、灰色と藍色を混ぜたみたいな空に電飾が反射してもやがかかったみたいに見えていた。人混みの中を急いで歩いたけど乗ろうとしていた電車に間に合わなくて2マスもどる。
2時間くらいかかる電車に乗って次の場所へ。ぬいぐるみを掴みながら、イヤホンを片方ずつつけながらお笑いのショーレースを見た。吐いてる人がいたり電車を降りてお水を買ってきてくれる人がいたりなんとなく忙しい時間だった。 ホテルについて夜中までやっているアイス屋さんへ行くと長蛇の列。若者が多くてびっくりした。彼の好きなラーメン屋��行って深夜1時に中盛りという名の大盛りのまぜそばを食べた。おいしかったね、わたしは眠すぎて食べながら眠りそうでしたけど。お酒を買ってもらったのにホテルに帰るとすぐ就寝。ほんとうにありがたい恋人。翌朝シャワーを浴びて彼にバトンタッチすると時間が足りないことに気付く。ゆっくりしたかったからフロントに電話して1時間延長、支度が大体終わったあとまだ終わらないでしょみたいな感じになってもう1時間延長。この1時間がなかったら帰るのが惜しいくらいだったと思う、会えているときくらい君に触れていたいよ
この日は急遽彼の友人とバーベキュー。正直めちゃくちゃドキドキした。めちゃくちゃかわいい彼女って思われたいじゃん。それが彼を立てることにつながる?みたいな私の筋の通らない理論。駅まで彼の友人が迎えに来てくれてわーってなった(表せない感情)。車がお兄ちゃんがこの前買った車でこの年代の人ってみんなこれ乗るのかな?とか思った。そういえばお母さんがこの車見ると毎回遊んでそうな若い男の人が乗ってて助手席に女がいるって言ってた。うちのお母さん調べ。友達と話してる彼氏を見るのが変な感じだった。嬉しすぎてtwitterにも書いたけど、彼氏の音楽の趣味が良いのは勿論で、彼氏の友達も音楽の趣味が良いのたまらんすぎた。3人で乗ってた車でボーイズ・オン・ザ・ラン流れてたの一生忘れないと思う、ほんとに。酔った彼氏が友達とアジカン歌ってたのも音だけ覚えてる、私も酔ってたから音だけ。それからふたりとも記憶がないままなんか電車に乗っててなんか駅にいてなんかトイレに行ってなんかベンチで介抱してなんか母親を怖がって急いで電車で戻って結局新幹線遅らせて酔いが覚めた彼に飲み物買ってもらってマックで爆泣きした。「君が笑っていられるように頑張らなきゃな」 みたいなことを言われてこの人が救ってくれるんじゃないかって思った。 前ここにも書いたかな?女子高生のわたしのインスタの裏垢に書いたの。 「君の生きる場所はここじゃないと 君が手を引いてくれ」 ずっと忘れてないわたしが書いた言葉。久しぶりに開いたけど綺麗で儚くてさいこうだった。なきそう。非公開から解放したのであなたもあの日のわたしのこと忘れないでいて。
違うことで着地しちゃったけどパラシュートじゃなくて君から借りたパーカーが風でふくらんで運ばれたって��いよね。この人がいいってもっと強く深く思う数日間でした。いつまでも幸せでいて。ここまで読んでくれてありがとう。もう君も目撃者だよ。
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230908
つよい雨が降っていた。 けれど、布団は安心で。もう少し、もう少し、とうとうとしていた。 バジルが吹き飛んでいないかが心配になる。風。 仕方なく起き上がって確認する。大丈夫だった。 ゆらゆら揺れているだけだった。 朝ごはんに生ハムと梨を食べる。 朝ごはんが贅沢だと嬉しい。台風だから、といいものを買っておいてよかった。
詩を読み返す。 もういけない、まだいける、の繰り返し。窓にあたる雨粒をみながら、ひとつ追加でかく。 もうこれ以上は今のわたしには無理…となったところで、人に送る。 すぐに、これはよい本になる…と返ってきて、言葉にならないような喜びが駆け巡る。 日記をまとめる。 ずっと詩をみていたから、今日はもう詩から少し離れたい。 2021年から2022年の冬の日記。 大切にしたい、と思った。 とりたてて大切ではなかった日々の出来事。 自分の日記なのに、少しどきときした。思い出にふれて。 それもひと段落したら、絵を描いていた。 長いこと途中のままにしていた絵をみていたら、するりと線がかけて、今日は線がいい日だった。
夜、晩ごはんを食べながらみていた「メタモルフォーゼの縁側」がとてもひ��いて、うららが情けなくて泣いてしまうところではわたしもないていた。 よい気分で、明日早起きして、また1日つくることを楽しみに、ねた。
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230909
早起きできなかった。 アラームはいつ消えたのか。 午前中はさらさらと雨が降っていたり、雲がかかっていたりで空が沈んでいたけれど、午後になると晴れてきた。でかけよう、と思う。 電車を乗り継ぎ、ずっと気になっていた本屋へいく。 店内がセピアのトーンで、落ち着く。 本を2冊と、手帳を1冊買った。 手帳は2023年のもので、半額になっていた。 併設されている喫茶店でゆっくりとする。 浅煎りのコーヒーとバスク風チーズケーキ。 チーズケーキは爽やかで軽かった。 おいしいなと思うのと同時に、彼のつくる濃厚なチーズケーキが恋しくなる。 購入した本をよんだり、詩を書いたり、机の引き出しを開けたり。 引き出しには桜とコーヒーカップの写真が表紙の文庫本と、『駅から5分』懐かしい。 こんなにもよいものだったのか、と高まる。 少しずつ、つながるような、重なるような短編集がすき。 角度が違えば、新しい景色がみえる。 少し歩く。少し歩いて、製本の道具を買って、バスに乗って、帰る。 購入したばかりの手帳を眺める。 表紙の絵が素敵。 色んな人の心にあるような赤い屋根の家。山。 色えんぴつがしずかな音。 色えんぴつ、色えんぴつ、色えんぴつ。色えんぴつで絵が描きたくなる。 絵の具と、色えんぴつ、薄い重なりで。 描けたら、それを手帳にしてみたいな、と布団で思い立って、メモして、ねた。
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230910
朝、強気にセットしたアラームに起こされる。 AM5:30。朝ご飯のパンを買いそびれたから、何としてでも、朝、米を炊きたかった。 炊飯器のタイマー機能を使いこなせない。 ねむい。 朝、起きるために寝ていたから、上手く眠れなかった。 卵かけご飯を食べて、おにぎりをつくって、アルバイト。 わたしの日記を、手渡す。 日記をつくって、売るということ、いまだにわたしの中で、よくわからない。 家に帰ってきて、詩を書こう、と思っていたのに、頭の中がバタついていて、上手くいかなかった。 ゆっくり。ゆっくりを意識して、回転を下げるように、として、やっと少し、かけた。
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230911
朝、寝坊。 向かいの家の給湯器の声に起こされる。 最近、急に不安になる。詩について。 自信がなくなる。私以外の人から同みえるか。 わたしがわたしの感じたことを言葉におとしこめることができているのならよいはずなのに。 仕事。 いつもと同じ試薬を同じ分量加えているのに、溶けなかった。いや、溶けるのにpHを変えると、ふたたび、粒子として現れた。 水を純水から超純水に変えたら、溶けた。 水をきれいにしているフィルターが寿命を迎えて水質が低下していたらしい。 透明で、見えないのに、たしかにそれは存在していて、形を変えて、物質として目にみえるようになって、不思議だ。 晩ごはんは実家でシチュー。 月曜日はカレーの日と決まっているけれど、涼しくなるとシチューになるとのこと。 「おなかいっぱいになった」というと「そりゃよかった」と母は言う。 すすめられるがままに、パンとお菓子を持って帰る。 学生の頃のわたしの顔がまるかったことを思い出す。
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230912
目が覚めると、透き通った朝だった。 塩をふって炒めただけのキャベツがおいしかった。
目があいているのに、あいていないみたいだった。 どうやら、ねむかった。 電車で本を読んでいたら、まどろんでいた。 そのまま、気も、しずみこんでいき、帰り道。 これはよくない、と部屋に帰ったらまず、シャワーを浴びる。 これが功を奏して、いつもよりたくさん時間があった。 明日の準備をして、ねた。
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仙台育英、四回2死三塁の場面で、3番・湯浅桜翼内野手(2年)の強烈な投直を神村学園の2番手、黒木陽琉投手(3年)が好捕した。鋭い打球に反応し、胸元で見事にキャッチしたサウスポーのグラブの捕球音が衝撃を物語った。 攻守交代の際には、三塁ベンチへ引き上げる黒木に対して、仙台育英の三塁ベースコーチ、背番号19の伊藤達也外野手(3年)が、グラブを外した黒木の右手にコールドスプレーをかける場面も。準決勝の熱い戦いの中で、ライバルへの心遣いを見せた。 NHKの解説も「素晴らしい光景ですね」と、目を細めていた。SNSでも「仙台育英の19番いい子だなぁ」、「一瞬同じチームかと思ったほど自然に当たり前にやってる。なんて爽やかなんだろう」と、称賛の声が相次いでいた。
仙台育英三塁コーチ、痛烈ライナー好捕の神村学園投手に冷却スプレーの粋な心遣い NHK解説「素晴らしい光景」SNSも「なんて爽やか」 - ライブドアニュース
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩し��を散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川��ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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2024/12/16 8:00:09現在のニュース
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できればこっそり出てってくれ
前回
青森二日目
移動中の風景はこんな感じ、山と、海と、時々人の痕跡。
この巨大な風力発電装置が立ち並ぶ風景はまるで手懐けた巨人を奴隷労働させているようで異様だ���
二日目は何しようね、あんま決めてねーや。とりあえず動く。
浅虫の黄昏、と言うにはあまりに朝。
天気良し、海も穏やか、左手には海釣り施設、そしてここ浅虫は温泉地故に��の駅で温泉に入れる、360円くらいで。
写真は休憩所からのものであるが浴場もこんな感じでいい眺め。なんか湯治旅になったな。
浅虫水族館でホタテをつつき回す。突然バクン!!と噛みつかれそうな謎の緊張感がある。
なんかちょっと時間カツカツかもしんない、移動じゃ移動。
描き直すには大きすぎる青空が今日も綺麗です。
一応脚だけほぐしておく、まぁ見てなって。
熊おらんかった。
十和田湖といえばこいつ、ヒメマスの刺し身を頂きつつ、そろそろ空港を目指す。
「こんな時間か、そろそろ帰るか。なんだ帰りたくないってまぁわいも同じだが。」
レンタカー返却、搭乗時刻を待つのみ。
300円位で売ってた謎の菓子、買えるの今だけ!!なんて仰々しく売っておりましたがなんのこっちゃと思いつつ購入、Amazonで調べたところ
なんだこの値段は、テレビで紹介されてバズったらしい、はぇ〜
まぁ空港で食べちゃいますけどね。小麦粉せんべいのごまの香ばしさと塩っけとチョコの甘みが絶妙でうまい、しかし駄菓子の域を出ない。普通に買えるようになる日がくるといいねって感じの味です。
難しいことは考えず、北へ北へと行ってみる旅。振り返れば移動移動の旅程でした。下北半島高速道路なさすぎ。
国内一人旅行で大きな意味を持つ体験をしようというのは下心が過ぎる。知らない町を、大した意味もなく走って、現地の食やら文化に触れる、それだけでも十分楽しめるじゃないか。そんな風に1泊2日一人旅のスケールの丁度良さを再確認したのであった。
おまけ
「笑い話に出来たことは多い そうじゃないことは誰もが秘めるから」
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丘の石碑
目覚めるとカーテンの向こうが早朝だった。 仲間の中で唯一床に横になって寝ている、その人の、かたく握られている片手を、眠っていることを確かめるよりも前に、私は待ちきれなくなって指で開いた。そこには小さな銀紙が握られていた。手のひらの細かな凹凸に合わせてシワくちゃになっていた薄い銀紙、私はそれを手に取り、自分の鼻の前に持ってきて匂いを確かめた。そして破かないように注意深くていねいに銀紙のシワをのばし、指で開いていった。6センチ四方ほどの四角い面に私の手のひらを当てる、それは普段は目を合わせることもない同士の私たちの握手だろう��思った。 さっきまで、学校で一番好きな子は誰なの? と眠る前に話し合った結末を夢の中でもう一度訊かれて戸惑っていた。私は夢でこう答えた、 『ぜんぜん知らない。そういうみんなの方が本当は全部知っているんじゃないの?』 銀紙に、灰色のカーテンから入る朝日は鈍く反射しているように見えた。柔らかくて優しい光だった。それと同じ暗い光がカーテンから入り、部屋の暖かい空気と溶け合って、部屋のあちらこちらで立ったまま白い柱状になって眠っているみんなの姿を包んでいた。
今ではもはや人間の姿をしているのは私と、床に横たわるその人だけだった。この秘密に私は驚かなかった。むしろ、ここ数日の会話のやりとりで抱いていた違和感や疑問にも少しは納得がいくような光景だった。やっぱり、私たちが毎日必死で捜している過去や未来の出来事を、この五本の柱となった友達たちはみんな全部知っているんじゃないか。私が誰を好きか、私は知らないけれど、みんな知っていたのだ。知っていて、黙ってくれていたのだ。柱状の友達たちは静かに目を閉じて、天井と床を真直ぐに繋いでいた。じっと耳を澄ませていると五本分の柱の寝息がちゃんと鳴っているが、人間の呼吸とは明らかに違っていた。それはまるで換気扇の中を空気が通過していくような、緩急のない一定の低い響きだった。みんなの頭から爪先までは一本の管になっていて、体の中を空気が一方通行に通り過ぎていくのかもしれない。 私は広げた銀紙にガムをはいて、溢れないように指先できつく摘んでそれを畳み、しばらくのあいだ握っていた。ガムは次第に私の口内の熱を失って銀紙の中で硬くなっていき、それと同時にそれを摘む私の手の温度を獲得して、柔らかさと硬さのあわいを揺れ動いていた。
日曜日の午前の並木通りには人がたくさんいて、たくさんの大人が自分とペアの子供に何かを言っている。「そこに、座っていなさい。」たとえばその人は私の他人で、子供のことをピーマンと呼んでいる。「じゃ、車の方に歩いていってね。」たとえばその人は、犬が疲れているみたいだから水を寄越そうとしている。歌を歌うフルートの声が遠くから響いてくる。「ねえ帰るよ、もう帰るよ。」たとえばその人は、子供を呼ぶために人々のさなかで大声を出すことを厭わない。 「じっとしていると寒いね。」 そのような、雑然とした言葉が飛び交っている長い並木通りを北へ抜けているあいだは、人々の声に耳を傾けて空想に浸ってもよいし、景色を眺めていてもよいし、現実的な考え事をしてもよいし、私は何もしてもいいのだと頭では分かっていても、結局は何をしたからといって、並木通りを通り抜ける以上の行いにはならない気もした。 丘への並木通りを往くのは親子だけではなかった。弾みながら歩��犬はみんな宝物のようにキラキラしている。ふたつの目、背や尻の毛並み、犬のまだ白い湿った吐息、全てが光を真に受けている。犬は息を切らせて草木の中を走りまわり、飼い主がよろよろとそのあとを続く。 私は並木通りの犬を見ていると、かつて飼っていた小さなゴールデンハムスターのことを思い出すのだった。ハムスターは私の誕生日にペットショップで買った。父の仕事部屋のケージで2ヶ月生きたが、寒くなってきた途端に風邪をひいてしまい、動物病院へ向かう道中で段ボールの中で死んだ。 私がもっと大人になって、世の中のいろんなことの分別がつくようになって、どんなお店や水辺や国の入り方も一通りわかるようになって、だいたいの食事の味や綺麗な食べ方を知るようになって、大人同士のやりとりで発生する複雑な無言の作法もわかるようになって、そうしたらもう一度ぐらい生き物を飼ってみたいな、と眠い頭でぼんやり考えた。私は親しくなった動物が死んでしまうことが何よりも恐ろしかった。親しいものを失うくらいならば、逆に私の方が失われた方がまだましだと思うほどだった。しかしそれはまた、親しいものに、私という親しいものを失わせることに他ならない。
私は北の丘に着いた。丘は広く、その全体は黒い幹の樹々によって縁取られている。地面を覆っている芝生はところどころが人の足跡によってささくれて黒い土が見えている。丘の中央では大きな白いもやのようなものがゆったりと揺れていて、近づいてみるとそれは枯れかけているススキの群れが風にそよいでいる姿だった。並木通りと比べると丘には人がまったく居ない。時折また南の方から子供の声が響いてくる以外はほとんど静かだった。 丘のある場所に、花崗岩でできた石碑が立っていた。背丈は大人ほどもある。その石碑の何かが私の興味を引いた。いつからそこに立っているのか、岩全体には雨による縦の汚れが目立ち、金属板にはくり抜かれた文字がびっしりと数百文字連なっているが、浅い凹凸に土汚れが詰まっていてほとんど読むことができない。 石碑の文字盤を読もうとして、土汚れを爪で引っ掻いて格闘していると、家で眠っていたはずの友達が背後からやって来た。 「何してるの?掃除ボランティア?」なんだかいやな言い方だな、と思った。「そう、掃除ボランティア。」と私は嘘をついた。「よくここにいるって分かったね。」 彼は照れたような顔をしていた。 空は真白に曇っていて、雲より白い太陽が輝いていた。背の高い友達のちょうど頭の真上に太陽が昇りかけている途中だった。光がところどころで虹色に分裂し、私は目を細めて彼を見上げた。 私は彼のことが気に入らなかった。彼はいつも元気に振る舞って、みんなの目を見つめたり名前を呼んだ���しながら過ごす。彼が何かおもしろいことを皮肉まじりに顔をしかめながら呟くと、みんな一斉に笑った。すると彼も一緒になって風のような無声音とシワの目立つ笑顔で笑った。気に入らないのは、それが空元気だということに彼自身もみんなも一向に気づく気配が無いことだった。 「みんなは?」 「家で寝てたよ。」 「誰も起きてないの? もう昼じゃない?」 「うん。だけど、もしかしたらもう誰も起きないんじゃないかな。柱になっちゃってたし。」 「やっぱりそうか。」 「うん。」 「柱になったらもう人間は起きないのかな。」 「わからん。目が無いから、目が覚めるとか無さそうじゃない?」 「そういうことか?」 彼は返事をせず、私の隣に腰を下ろし、石碑の文字に顔を近づけた。 「何だこれ、読めそうで読めないな。」 「そうなの。」 「ああ、だから引っ掻いてたんだ。おもしろいこと考えるね。」 私は少し笑った。彼も少し笑って、私の手先を真似て人差し指で石碑の金属板に挟まった土を掻き出し始めた。何かの平仮名の『はらい』の部分を綺麗にすると、それは『れ』のように見え始めた。しばらくの間私たちは鼻歌を歌ったり、いつ終わっても構わないような会話をしながら石碑を爪で掃除し続けた。すると突然「ねえ、これってもしかして。」と彼が言った。 「……何?」 「……人名だ。」 「どういうこと?」 「昔ここでたくさん死んだんだ。」 「人? 虫が? 犬が?」 「それは、人だろうなあ。」 私は石碑を掻く手を止めた。頭上を飛行機が通過していった。彼が言った。 「なんかお腹すいた。そろそろ戻らない?」
家に帰ると、いまだに五本の白い柱は部屋に立っているままだった。静かに呼吸している柱の合間を縫って、私たちはキッチンの深い鍋でお湯を沸かし、パスタを茹で、冷蔵庫から彼が出してくれたレトルトナポリタンソースと胡椒をかけて食べた。 灰色のカーテンから差し込む光はもうすでに午後の光になり始めていた。しかしカーテンを開ける気にはなれなかった。柱状の彼らが眩しさや騒がしさに驚いてしまわないように、私たちは薄暗い部屋でつとめて静かに食事をした。
柱の一本を触り、中指の関節で叩いてみると、奥の方でかちかち、と音が鳴った。これは誰だろうか。マキちゃんか、高柳くんか、……。 ……ずっとこうして耳を塞いでいるんだ。
午後になってしばらくが経っても、白い柱になってしまったみんなの形が変化する兆しがない。私と彼ははっきり言って暇だった。眠り続ける柱を前にすれば丘にいた時のようなお喋りも自然と止み、何をするでもなく、朝目覚めた時と同じポーズをとって絨毯に寝そべってみるばかりだった。 永遠に続く五本の柱との生活のほんの始まりのようにも思えたが、不思議と悪い気はしなかった。柱が増えた彼の部屋に私は時々遊びに来ればいい。そうすればまたみんなで遊ぶのと変わりはないのだから。 ただいつまでも同じ部屋に換気もせずにいると気分が悪くなりそうなので、「また���に行きたい。」と言ってみると、「いいけど、公園じゃなくて、今度は近くの川に行こう。」と彼は応じた。 川までの道中、住宅街の上の線路を、ゴウと音を立てて電車が通過した。やはり街全体も、線路がつなぐ両隣の街も、その向こうの街も、普段と変わらずに開始されているようだ。時間が止まってしまったのはあの部屋だけなのだ。 腰のあたりからメロディーが鳴り、彼は立ち止まってポケットから携帯電話を取り出してすぐに耳に当てた。もしもし……うん……大丈夫……え?週末か……。私は立ち止まらずにゆっくりと彼の先を往っていた。会話を聞いては悪いような気がした。しかし彼は思ったより早く電話を切り上げて、横断歩道の角を曲がるのをさすがにためらって待っていた私に小走りで追いついた。私は信号機のボタンを押した。 「ごめん、ごめん。」 「今の彼氏?」 「え、違うよ。」 「あ、そう。てっきり……。」 「なんでそう思った?」 信号が青になり、二人で並んで渡る。だんだんと道幅が狭くなってきて、そこにあたる陽も弱く橙色に近づき、川と夕暮れが近いことを知る。 「なんでだろう? 声が優しかったから。」 「私の?」 「うん。」 「あはは。お母さんだよ。」 彼はあの乾いたシワのある笑いではなく、本当のように幼い有声音で笑った。 「まあ、実験的にこうやって……。」と彼が何かを言いかけた時、枯れ草が生えた川の土手に到着した。 そこではみんなが遊んでいた。 マキちゃんと野村くんは流れの早い川に膝まで浸かり、水に両手を突っ込んで水の底を見つめていた。どうやら二人は川を泳ぐ魚を素手で捕まえようとしているらしい。浩子が離れた水流からそれをコンパクトカメラで撮っていた。モマと高柳くんはみんなから少し離れた岩岸にしゃがみ込んで何やら喋っていた。 「なんだ、みんな本当に柱になった訳じゃ無かったんだね。よかった。」 彼は本気で安堵しているのか、あのシワの目立つ笑顔を見せた。 「おーい!」 彼は土手の頂上から、川にいるみんなに向かって大きく手を振った。 高柳くんとモマがそれに気づき、彼と私の姿をみとめると、一瞬驚きの表情が浮かび、すぐに笑顔になって大きく手を振りかえした。一瞬遅れて、川に入って魚を追いかけていたマキちゃんたちも気がついて頭をもたげた。その途端、どうしようもない悲しみが急に波のように押し寄せて私を襲った。枯れ草を踏んでみんなの方へ降りて行こうとする彼の腕を咄嗟に掴み言う。あのね聞いて、ごめん私本当はね、あなたのことが一番好きだった。その時目が合った。怯えと期待が入り混じったようなシワの笑顔がはっきりと見えた、その口が何か言おうと開く瞬間が、人間としての私の視野の最後だった。私は彼の肩に額で触れようとして、勢い余って体にめり込んで彼と一体化してしまった。均衡が乱れたせいで私たちの肉体は混ざり合いながら石化し、バラバラと音を立てて砕け、河岸の枯れ草の上に崩れた。 私とその人は小さな白く丸い石の群れになっていた。もう元の二人の姿に戻ることはできなかった。みんなが川下で口々に何かを言っているのが聞こえた。やがて枯れ草を踏んでこちらへ近づいてくる人間の足音と、私の名を呼ぶ声が聞こえた。
2023
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2024.4.26
漆のものもようやく上がってきた。
定番のものでも毎回あたらしいものを作る気持ちでいろいろ修正しながらこしらえているので、出来上がったらやっぱり嬉しくて紹介したくなっちゃう。
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ポイしゃくし
ブラックチェリー
生漆
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名前は金魚すくいのポイに似てるから
浅めの杓子
漆なので美味しいものをよそうとき滑りがよい
尖端のネギ坊主は指に引っかかって落下を防ぐための滑り止め
わが家では煮炊きものなんでも使ってる
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他にもお伝えしたいことはいろいろあるけど、長ーくなってしまうのでざっと箇条書き。このポイしゃくしが一番説明が長くなって、いつも展示会で口動かしながら自分でもめっちゃ長いなーと思うけど、割愛できる所がないのでまぁ仕方ない。
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そんな木と漆のしゃくしです。
使う人の傍に、ゆらゆらと立ちのぼる湯気とか、ほくほくと美味しそうなものがあって、思わずニッコリしてしまう景色があればいいなぁと思います。
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アーキジンズ フェア 2024
【実施概要】
・開催期間:2024年4月26日(金)~ 5月12日(日) ・オープン日時:水〜日11:00~12:30、13:30~18:00(月、火、4/29、5/6はクローズ) ・会場:けんちくセンターCoAK(京都市左京区下鴨東半木町67-17,1F ) ・アクセス:京都市営地下鉄北山駅徒歩10分、京都市バス府立大学前徒歩1分
土地に根ざし動けない建築にとって、雑誌や本などのメディアは古くから、建築表現の発展、建築家たちのコンセプトの伝達に重要な役割を担ってきました。2000 年以後はインターネットメディアが台頭し、世界中の建築家の作品、ニュースが即座に拡散される状況になっています。その一方で長年親しまれてきた雑誌の廃刊が続くなど、紙からwebへと建築メディアの主流は移りつつあります。しかしながら近年、設計事務所が自ら出版社を立ち上げて出版されるこだわりの書籍や、建築家やメディア関係者らによる個性的で独自のテーマを扱ったZine がしばし話題になっています。こうしたメディアは、マーケット重視の出版企画では無視されるような萌芽的なテーマを扱い、丁寧に設計された造本が魅力です。また長い時間をかけて作られる建築物に対し、即興的でスピード感を持ってアウトプットされるこれら出版物は、その時々の作者=建築家の思考・アイデアを軽やかに、かつ鮮やかに刻み込むという魅力を持ちます。アーキジンズ・フェア 2024は、全国各地から40組を超える出展者、100冊近いZineが一堂に会し、多様化する建築や都市の現在を浮かび上がらせる、国内唯一の建築・都市に特化したジンフェアです。
【出展者】 upsetters architects, イスナデザイン+アラウンドアーキテクチャー, interrobang, A/T, MMA Inc., SSK, SfG landscape architects inc., OOPArts, o+h books, 大室佑介アトリエ, 沖島文庫, 奥本卓也建築設計事務所, おどり場, 海法圭, ガデン出版/福島加津也+冨永祥子建築設計事務所, 金沢民景, カミヤオカモト, 川崎光克, 九州大学葉祥栄アーカイブ, 岸本千佳, 葛島隆之, 戸戸, 小林空, 後藤周平+長谷川健太, コヴァレヴァ・アレクサンドラ+佐藤敬 / KASA, コロガロウ, some ( ), 犀と狸社(TR), 出版ウオヒデ, シェアアトリエniu, 静原版舎, 下鴨ロンド, studio TRUE, 高村優月, チーム4.5畳, 辻琢磨建築企画事務所, 鉄窓花書房, DDAA / DDAA LAB 元木大輔, Domino Architects, Traveling Circus of Urbanism, Trip & Doughnut, tribos studio, 中川晃太, 日常記憶地図, ねじれの位置,ノーツエディション(GROUP), 長谷川明建築設計事務所, PRINT&BUILD, フジワラテッペイアーキテクツラボ, 本庄西施工地区, 盆地Edition, 増田一真, ミンガヤコレクティブ, 宮城県美ネット, mtka, 連勇太朗, 屋台本出版, 山をおりる, 湯浅良介, Local Places, 他
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2024/02/25
ベッドしかなくて、病院みたいな照明に戻った和室でねる最終日 ニシヤでココア、noboriで食器見てチェドックでネックレスが欲しくなり、浅草一周して焼き鳥やでジョッキ大と瓶ビール、満足して寿湯で長湯、さんたろうで明太パスタとヨーグルッペ、調子乗ってアカボシ頼んで腹パンパン 知ってる上野と知らない浅草を一周した 明日から新生活 まだ実感はない だけどひたすら新居の写真を見るほどにたのしみ 何をどうおこうか 白楽にこそ常連の店を作りたい できなかったことに目を向けるのはやめる できたこと、やりたかったことを揃える
街で見たことを淡々と書くのはどうかしら 写真はあまりうまくないし、いいなと思う情景はだいたい写真に取れない どこを切り取って書くかでその時の感性がおいておける そうしようか
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電車内に缶詰め
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Friday 14 February 2014
オフィスで目覚めたハルオ。睡眠は浅かった。窓の外を見ると雪が降っていた。電車が動かないほどでなさそうだ。「よし、行こう!」昨日と同じ常磐線佐貫駅に向かった。撮影は、VIPのポートレイトのみ。グラフィックデザイナーと共に撮影準備を進め難なく撮影を終えた。撮影のポーズとして足を組むことを一案としてリクエストすると「母の言いつけで足を組まない」とVIPは、言った。VIPは60歳を越えると思われる方だったがその意外な返答にハルオは興味を持った。「それは人前で足を組むのは失礼という意味ですか?」と尋ねると「体の姿勢について良くないこと、人前で・・・と意味もあるかと」そう言われた。たしかに両方の意味が考えられる。したがってこのVIPのポートレイトは足を組まないで撮影した。見習いたい所作だった。
撮影が終わる頃には雪は止んでいた。ランチに地元で人気のカレーうどんを食べた。現地スタッフさんの奢りだった。ハルオは、カレーの辛さで額からの汗を拭き拭き食べた。合格点の味で大満���。明日も撮影が控えているハルオは東京に留まるべきか否か迷っていたがその判断は東京に戻ってから決めようと考えた。スタッフと佐貫駅から電車に乗る。その電車の中で女性スタッフからバレンタインのチョコレートを頂いた。その女性はハルオだけではなく男性スタッフ全員に用意していた。先日の学校で女生徒からチョコレートを頂きこれで2度目の"義理"チョコだった。全く貰えないよりは断然違う。"義理"とはいえ女性特有の優しさを感じるハルオ。
新宿に戻ると諸々の判断をして1時半のバスに乗った。バスの中で頂いたチョコレートを食べた。実際はチーズケーキのチョコ味だった。そのチョコのパッケージには「Chocolates are mighter than arrows / チョコレートは矢よりも強し」と書かれていた。ハルオは、ブリティッシュロックバンド「MIGHTY BABY」を思い出した。バスは雪の事情でやや遅れたが2時間ほどで東名御殿場に到着。駐車場に向かうとハルオの車は雪で身動きが出来ない状態だった。幸いにも駐車場に居合わせた女性が親切に御殿場駅まで車で送ってくれた。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違いだった。車の中でその女性は、言った。「御殿場線は、雪に強いんですよ」その言葉はハルオにとって新しい情報でありを勇気付けた。
御殿場駅から裾野駅に着くと雪ではなく雨が降っていた。そのお陰で機材が入ったキャリーバッグを転がすことが出来た。茶畑庵に戻り早速シャワーを浴び、足湯にも浸かって体を温める。そしてハルオは、スタッフからの連絡を待った。
夕方5時、明日の撮影は決行と連絡が入り明朝からの東京入りは危険と判断した。キャリーバッグをやめて大型のディパックに機材と着替えを詰め込み7時06分、裾野駅から御殿場線に乗り御殿場駅まで向かった。番狂わせは、2駅目の富士岡駅で起こった。御殿場線は、雪の為足止めになった。1時間待ち2時間待って運行再開を願ったが一向に変化はなく11時を過ぎる頃には諦めるしかなかった。ハルオは、iPhoneを使い御殿場のビジネスホテルに宿の予約をして寝場所の確保をしたが結局キャンセルするはめになった。電車内の乗客は、20人ほどで子供はいなかった。3両編成の電車内にはトイレもあり暖房���良く効いている。乗客たちは各々自分の居場所を確保しただひたすら文句も言わずに運行再開を待った。夜になれば雪から雨に変わるはずの天気予報は大きく外れ吹雪は朝まで続いた。窓の外の吹雪は斜めに荒々しい流れていた。その様子は電車が止まっているのに走っている錯覚を覚えた。その昔のアメリカのドラマ「スパイ大作戦」で窓の外に特殊スクリーンを貼りいかにも電車が動いている様に細工をしたシーンを思い出すハルオ。若しくは、ガソリンスタンドにある洗車機で車の中で洗車を待っている窓からの風景もと同じ錯覚だった。茶畑庵出発前、軽く食事を済ませていたがさすがにお腹が空いて来たが食べ物や水は持ち合わせしていなかった。仕方ない、どうすることも出来ない。喉が渇いたら雪で潤せばいい。ハルオは座席に横たわり車内の蛍光灯の下眠りに入った。
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旅とは
窓から差し込む陽光が網膜をくすぐる。スマホを見てみると時刻は11時。就寝の遅い僕にとっては中々の早起きだ。聖母のような温もりが籠った布団を飛び出し、部屋が温まるまで暖房を入れる。恐ろしいほど床が冷たいが、スリッパがないので靴下を履き、洗面台へと向かった。
今日は天気が良いようで、外からは近所に住む子どもたちがはしゃぎ回る声が聞こえる。僕はそこらに散らばっている衣類をまとめ、洗濯機に入れてスイッチを押した。冷蔵庫には昨晩仕込んでいたカレーがあったので米を炊き、今日はなんだか気分が良いからチーズと卵も乗せた。洗濯機が仕事を終えるまでにはまだまだ時間がかかるので、久しぶりにゆっくり考え事でもしよう。お湯を沸かして一杯の珈琲と一本の煙草を嗜む。嗜む、なんて余裕のある言い方をしても頭の中に浮かんでいるのは次の家賃の支払日。僕はすっかりこの街の市民と化していた。これが旅?いや、これも旅。そもそも旅とは?沢木耕太郎は「家を出て、途中にあるもの」を旅と呼んでいるらしい。
思えばあれは2022年10月25日、親や友に別れを告げ、タイに降り立った僕は空港前で「タクシー!タクシー!」と手招きをする浅黒い男たちを眺めながら、「これから1年間家に帰らない」という実感を得ていた。それは緊張と興奮、そして少しの恐怖が入り混じったどどめ色の感情。かつて旅行で5日間ほどバンコクに滞在していたときは、明るく楽しい暖色の感情だった。よく知っている光景も、その時の自分の心の色次第で驚くほど別のもののように映るものだ。この頃の僕は「旅をしている」というより、何かに「旅をさせられている」気分であった。それが親なのか友なのか、会ったことのない誰かなのか、はたまた自尊心なのか、内なるコンプレックスなのか、もしくはその全部なのか、真相はわからない。とにかく僕は何でも口に入れようとする赤子のように目の前の全てを吸収しようと努めていた気がする。そんなことをする必要はないのに。それからしばらくして、僕はインドへと入国した。結論から言うと、僕が僕の旅を心底愛せるようになったのはインドを訪れてからだ。三島由紀夫風に言えば僕はインドに「呼ばれた側」であった。まぁ呼ばれるまでは2週間ほどかかったが。インドの都市部は説明するまでもないカオス。嘘つきとスリ、スパイスと牛、人と人。しかし一度田舎へと足を向ければそこには宇宙が広がっている。特にシヴァを信仰する地では時が止まり、緑色の風が優しく僕を撫でてくれた。中途半端に書き起こすのは嫌なので、具体的な内容は今回ここでは書かないことにする。
兎にも角にも、そんなこんなで僕はインド•ネパールを経て2023年の3月26日、ジョージアへとやってきた。
当初は1ヶ月程度の滞在予定であったが、現在は滞在9ヶ月目に突入した。様々な形の愛に支えられながら今日も僕は生きている。それを僕の人徳だと言ってくれる人もいるけれど、そんなことはない。そんな台詞を言われるほどに感謝は増す一方だ。
こうして文章を書いていて初めて気づく事は沢山ある。もちろん再認識もある。旅を始めた当初は「1年後、この旅を終えた時に僕は何者になっているのだろう」と考える事もしばしばあったが、��言える確かなことは、旅はまだまだ始まったばかり、ということだ。
「ピーッ、ピーッ」洗濯機が仕事を終えたので、僕は衣類を抱き抱えて玄関のドアを開けた。
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2023 09 24
軽井沢に出発する朝
7:30、ママからの電話。
そろそろ起きようかなって思ってベッドの中でゴロゴロしていた時だった。
こんな時間に電話がかかってくること自体なんかオカシイなって思いながら電話にでたらママが泣きながら「おばあちゃん、死んじゃった」って一瞬、なにを言っているのか理解が出来なかった。
でも、混乱しながらも伝えてくれているママの声に相槌をしながら、とにかく急いで名古屋に向かうことを告げて電話を切った。
何��起こったのか、冷静になれずにどんな用意をしていいか分からず、部屋の中を右���左往しながらも長期滞在を想定しながら軽井沢のために前の夜にパッキングした荷物を名古屋へと帰る準備へと少し変えながら
9:00 家を出る。
パパの携帯に連絡を入れるとママが出た。とりあえず家を出たことを伝え、足早に東京駅に向かう。天気のよい抜けるような青空やいつもと同じ景色を歩いているのに頭の中ではおばあちゃんのことがぐるぐる回って悲しいのかもわからないのに涙が出てきた。
新幹線に向かう道中も、新幹線の中でも涙は止まったり出たりを繰り返して私の中の感情はぐちゃぐちゃで。どうしても、なにもしずにはいられず、詩織、ちか・もえ、みさこ、91のみんなにLINEをしながら、向かう。
こんなに名古屋に着くのが怖いことはなかった。
途中で、パパから「あーちゃんが緊急搬送されました」って連絡もきて、より一層パニックに。
最悪の場合は頭をよぎった。
名古屋に到着したところでパパからあーちゃんの容体の連絡が来たので、急ぎとりあえずあーちゃんの病院へ。
大動脈解離で緊急のカテーテル手術。
パパと術後を待ちながらおばあちゃんのことやあーちゃんのことを少しずつ聞いてたら落ち着いてきた。
術後の先生の話ではICUには3日ほど入るがそこまでひどくはなさそう。あとはあーちゃんが元気に復活してくれるか。あと面会にすぐに来られないのが心配だった。
あーちゃんの必要なものをあーちゃん家に取りに行き荷物を届けて、その後ママと名古屋に到着した尚くんと合流。
斎場だから、おばあちゃんともそこで対面。
本当に寝てるみたいできれいな顔だった。
まだ現実とは受け止められないけどママのクマの酷い疲れ果てた顔と悲しそうな表情に抱きしめずにはいられなかった。。
おばあちゃんがまだここに居てくれるような
そんな感じもして、私は少し落ち着いた気持ちだった。
ママたちの要望もあり、会社の携帯からレオに連絡をする。一応出てくれて話は聞いてくれた。とりあえず、伝えられただけよかったとママも言ってくれて一旦は良しとしよう。って思った。
その後、葬儀の打合せが始まる。決めること、考えなきゃいけないこと、用意するもの役所に届け出るもの、受け取るもの色々なことがあって、ママは心ここにあらずだし、尚くんもふわっとしてるから、一応私の方で少しずつ助け舟を出しながらなんとか決まって、お寺さんが枕経をあげに来てくれた。
その後、最後の打合せを終わらせて一旦は帰宅。
夜ご飯を食べに行きながら、明日からのやるべきことを整理、分担。こゆときは、食べないと体がもたないね。心ここにあらずなママやみんなとお話しながら、やることを整理して家に帰り就寝。
って言っても、寝つきは悪いよね。寝れるわけない。
なんだか、おばあちゃんのことがあって数日は寝るのが怖かった。朝起きたらまた同じことが起きるんじゃないかって。
明け方にウトウトしつつ、起床。
みんなで準備をしながら昨日まとめたやることリストを分担して、私とパパは銀行、尚くんとママは病院と区役所へ。
それぞれ、やることを終えてランチをしてからおばあちゃんの待つ斎場へ。
通夜に向けて準備。
初めて湯かんを体験した。おばあちゃんは本当にきれいで。顔色も良くて本当に寝てるみたい。
髪も体もきれいにお風呂に入れてもらって気持ちよさそうだった。
着せて頂きたかったお洋服も着せられて、可愛いワンピースも入れて。LaLaのお洋服も一緒に入れて、お出かけ用の帽子と首元にはいつものスカーフ。おしゃれないつものおばあちゃんが寝てるだけだった。
途中で壽美さん、沙紀、友哉が合流。
お化粧もしてもらってきれいになったおばあちゃん。
棺に戻る前に最後に手や足を触ることが出来たけど、本当に冷たいのに感覚はいつものおばあちゃんの感覚で、なんでだろう。なにも違和感がなくて、冷たいこともあまり受け入れられない感じがした。いつもお出かけするときに握り合ってた手の感覚。それと全く一緒。
他の人にこのタイミングで触れるのは今まで違和感があったりしたんだけど、やっぱりおばあちゃんは特別で、そんなことは何もなくずっと触っていられた。
その後、姫路の公晴おじちゃん、あっちゃん、えりちゃん、秋山ひろこおねえちゃんが来てくれて、
開始直前には横山さん、小池さん、新美さん、相澤さん、鈴木さん、安藤さん、あっちゃんが来てくれてみんなのお顔を見ると本当に、おばあちゃんがいないことが寂しくなって泣けてきた。
浜松からはまーくんと奥さん。まーくんは告別式にも参加してくれるとのこと。
無事に通夜も終わり、
おばちゃんたちと話していると話は尽きない。
ひろこおねえちゃんは今日帰るということで横の中華でごはん。被災ぶりに会えた友哉の話を聞きながらホッと一息。
今日は横井家と私でおばあちゃんと最後の夜。
そんな夜もあっという間に終わり、寝れたような寝れてないような。
次の日の朝は、おばあちゃんとの最後の朝食。美味しいお弁当で体に喝を入れて、今日は告別式。
その前にみんなでお写真を撮ったり、いろいろとバタバタしていたが予想外にも横山さん、小池さん、新美さん、相澤さん、鈴木さん、浅野さんまでもが告別式にも来てくれて、おばあちゃんが愛されてたな~って本当に感じた。
みんな、本当に悲しんで、寂しがってくれてて。
姫路、浦和、浜松からそれぞれみんなが来てくれて、今でも繋がっているこの繋がりに本当に感謝しないとと思いながら
アットホームで愛につつまれた告別式だったと思う。
最後の最後にお花でいっぱいにするまで、みんなで泣いて、話して寂しがって話しかけて、いっぱい想いながらお別れを言えたと思う。
そのまま、出棺。
姫路と近所のおばちゃんたちとはここでお別れ。
おばあちゃんとママと3人で直前になんとなしに話をしてたのが火葬場の件。おじいちゃんのときと一緒の場所はイヤだよね。って話をしていて、別の場所にすることができた。少し遠いけど、それでも素敵な場所で、じっくりゆっくりお別れをすることができた。
おばあちゃんと一緒に帰ってきて、そのまま初七日法要。
その後はまーくんが横浜に帰り、浦和の和子おばあちゃん・勉おじちゃんたちと、おばあちゃんの家へ。本当に24日のままのおばあちゃんの家と日記などを見ながら、いろんな話をした。
夕方には友哉と浦和が帰り、残りの家族は実家で夜ご飯。
みんなでごはんを食べながらいろいろ話すも、結構この時にはみんな疲れてたかな。
本当に、ここまでバタバタで要所要所ではおばあちゃんをゆっくりと想う時間も取れたとは思うけど、やっぱりまだ向き合えていないと思ってる。
実家に帰れば、おばあちゃんの家にいけばおばあちゃんが居てくれて、電話のLINEや電話番号に電話を掛ければおばあちゃんが出てくれる気がしてしまってる。
LaLaとおばあちゃんが1年のうちに虹を渡ってお空に行ってしまうなんて思いもしなかったけど、一番受け止め切れてないのはママ。
少しでもママが早く立ち直れるようにパパと支えていかないとね。
あと、いつまでも寂しがってたらおばあちゃんが心配しそうだな~って思ったりもしてる。
まだまだ誰かに話すとき、涙が出てくるけど。それはしょうがないとおもって、いろんな人に話しながら自分でも受け入れていけるようにしないと、って思ってる。
おばあちゃんの最後は、幸せだって思ってるけど、おばあちゃんはしあわせだって思ってくれてるかな…?軽井沢にみんなで旅行に行けなかったのは悔しいなって思うけど、おばあちゃんが苦しくなく、痛くなく、嫌いなツラい治療をすることなく、安らかな最後を迎えることが出来たのは、本当におばあちゃんの人柄だし、
こんなにも誰にも迷惑かけることない最後はおばあちゃんらしいなって思ってしまった。
本当に、気を使いすぎだよ。
でもきっと、お空にはLaLaもさっちゃんもいて、きっと先にいるお友達とかもいるはず。それにおじいちゃんも長年待ってただろうからね。おばあちゃんは寂しくないかな。
命日がさっちゃんと同じ日にちなのも、LaLaと同じ歳なのも、誕生日の前日だったのも、なーんかいろんな運命の巡り合わせがありそうで。
みんなで、さっちゃんもLaLaも、きっとおじいちゃんもおばあちゃんのこと呼んでたんだね~ってみんなで話してた。
もっと私たちとも一緒にいてほしかったけど、欲張り言っちゃいけないね。
一緒に、たくさん旅行もお出かけもしたし、いっぱい時間を過ごすことが出来たと思う。それが大切な宝ものになってる。
まだおばあちゃんとの想い出やおばあちゃんへの想いは言葉にしてまとめられないけど、あの日や時間の記憶を劣化させたくなくて、ここに綴ります。
これからも、見守っててね。
生まれてから、ずーっとずーっと大好きだよ。
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若い女性の間で、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)が深刻化している。厚生労働省の研究班が初めて調査したところ、過剰摂取後に救急搬送された人の平均年齢は25・8歳で、8割が女性だった。情報入手の手段はインターネットが最も多く、専門家は決して手を出さないように訴えている。(スタッブ・シンシア由美子) 「苦しい思い」 千葉県市原市に住む女性(24)は昨年末、風邪薬を100錠近く飲んで救急車で運ばれた。 画像の拡大 その頃、当時の夫と離婚を巡りトラブルになっており、精神的に追い詰められていた。「もう死んでも構わない」。風邪薬の瓶のキャップをひねった。10錠、そしてまた10錠と手のひらに錠剤を載せ、ジュースで一気にのみ込んでいく。次第にろれつが回らなくなり、記憶が飛んだ。 目が覚めると、そこは病院だった。胃を洗浄する治療を受け、激しい吐き気に襲われた。 市販薬を大量に摂取するのは初めてではなかった。 家庭環境や友人との関係に悩んでいた高校2年生の終わり頃、X(旧ツイッター)でこんな投稿を見つけた。 <嫌なことを忘れられる><フワフワして気持ちよくなる> そんな情報を目にし、大量の錠剤をのみ込んだ。「つらい日常生活から逃避できるかも」と思い、その後も何回か同様の行為をしたことがある。 女性は現在、精神科に通い、依存から脱却したいと強く願い、治療をしている。「あんなに苦しい思いはもうしたくない……。でも一度手を出すと、抜け出すことは難しい」と打ち明ける。 さいたま市の湯浅静香さん(43)は、かつて自分自身が市販薬に依存していた体験を踏まえ、悩みを抱える若者や家族のサポートをしている。2021年夏から自宅に専用の一室を設け、月20件以上の相談が寄せられる。大半が中高生の子どもを持つ親からだ。 世間の目や進路への影響を気にし、通院治療に踏み切るケースは少ないと感じている。「過剰摂取に走るのは『助けて』というサイン。家族で話し合って医療機関を受診したり、悩みを軽減したりする支援に頼ってほしい」と語る。 初の調査 厚労省研究班によると、初の疫学調査は21年5月~22年12月、埼玉医科大など全国七つの医療機関で、市販薬を過剰摂取して救急搬送された計122人を対象に実施し、今年公表された。コロナ禍の20年頃からこうしたケースが増加傾向にあることを問題視したことが調査のきっかけという。 搬送者のうち59・8%が吐き気や 嘔吐(おうと) 、腹痛などの症状があり、44・3%に意識障害などの中枢神経症状が見られた。92・6%が入院し、56・6%が集中治療室で治療を受けた。 性別は、男性25人、女性97人。年代別では、20歳代(50人)と、10歳代(43人)が全体の約8割を占めた。平均年齢は25・8歳で、最年少は12歳。市販薬に関する情報入手の手段は、インターネット検索が49件と最も多かった。 研究班の代表で、埼玉医科大の上條吉人・臨床中毒センター長は「覚醒剤などの薬物と異なり、違法ではないことから、安易に始める若者が多い。コロナ禍でリアルな対人関係が薄れる中で、ネットを見ているうちにオーバードーズを知り、手を出した人が多いようだ」と話す。 国は対策を強化…市販薬販売制限 SNS投稿削除 国立精神・神経医療研究センター(東京)が薬物依存で治療を受けた10歳代の患者が使用した主な薬物を調べたところ、2014年まで市販薬を使用するケースはなかったが、22年は65・2%に増えた。これとは別に、高校生の60人に1人がオーバードーズを体験しているとの試算もある。 厚労省も対策を強化している。従来は、乱用の恐れが指摘される「コデイン」や「エフェドリン」など6成分を含む医薬品のうち、販売を制限していたのは一部だった。しかし、今年4月からは、6成分を含む全ての医薬品の販売を制限。購入できるのは原則1人1箱までで、中高生など若年者には名前や年齢を確認するよう販売者に求めた��� さらにインスタグラムやTikTok(ティックトック)などのSNS運営事業者も、過剰摂取を促す投稿は、自殺や自傷行為を助長するとして、確認でき次第、削除している。 しかし対策は不十分との指摘もある。国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦・薬物依存研究部長は「過剰摂取の背景には、本人の抱える生きづらさがある。悩みを解消するための総合的な施策が必要だ」と指摘する。 政府は、悩みを抱える人の相談窓口として、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)を開設している。
市販薬の過剰摂取、8割が女性…安易に始める若者多く「やめたいけど抜け出せない」 | ヨミドクター(読売新聞)
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2024/12/2 8:00:22現在のニュース
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事務員の現場インタビュー④地域福祉センター前公園整備工事その2(完)
前回から引き続き、湯浅町地域福祉センター前公園の現場にお邪魔しました。当社田辺支店 直営の大ベテラン、山田 貢さんと、現場監督の木本誠司さんがインタビューにお応え下さいました。
色違いのブロックを敷き詰めたインターロッキング舗装。手前左側にかまどベンチ、奥にあずまや、右側にソーラー式照明灯
Q:7月末で工事完了という事で、今はどんな作業をされていますか。 A(木本さん):田辺支店の直営さんが駐車場のアスファルト舗装を施工しています。駐車場が完成すれば工事も終わりです。
駐車場のアスファルト舗装作業。バックホウで下地作り
重機が入れない狭所は人力で作業
Q:田辺支店直営の山田さんに質問です。お仕事で大切にされている事は? A(山田さん):仕上がりです。車が走りやすい道になるよう、mm単位までこだわります。
Q:お仕事で気をつけている事は? A(山田さん):若い世代とのコミュニケーションです。 幅広い世代が一緒に仕事をするので、常に仲間意識を高めあう事が大事だと思っています。
Q:ぜひ、一言お願いいたします。 A(山田さん):先代会長の時から、この仕事に就いて43年目になりますが、ずっと元気で、若い世代と一緒に働けていることがありがたい。
振動ローラーで砕石を転圧(敷き均す)
プレートランマーでマンホール周りも丁寧に転圧
駐車場部分のアスファルト舗装中
車椅子専用ラインを施工中
Q:最後に木本監督に、工事完了に際して一言お願いします。 A(木本さん):予定通りに工程を進められ、無事故で工期に余裕を持って完了できたのでホッとしています。
青々とした芝生スペース
上空からドローン撮影した公園全景
インタビューへのご協力ありがとうございました!
こちらの公園は今月末に竣工式が行われ、9月にオープンします。
公園の名前は「方津戸(ほうづと)コミュニティ広場」です!
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