#残るのは自分の肉体的快感・脳内分泌だけ
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聖人AIロボ量産で宗教壊滅(代替) 先生AIロボ量産で教育産業壊滅(代替) 以下同文
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『霊素論の覚え書き』
2024.10.11
ver.9.9.9
...
霊素論の覚え書き
(この文書では、今迄「霊体」と呼称していたものを「幽霊」と呼称する)
ガワ幽体
...
Q.0霊素は存在するのか?
A.0する。そうでないと説明がつかない事象が多い。
Q.1 霊素(れいそ)とはなにか?
定義:情報を纏った帯電微粒子
参:髙橋 幸司『霊素論7』,2024
「幽霊を構成する物が霊素と言える」
参:早野竜吾の談話
Q.8-2 幽霊の組成とは?
A.8 幽霊+霊素+電流
αSc2スカンジウムscandium=手繋ぎ
参:髙橋 幸司『霊素論7』,2024
→なぜ半透明???
Q.9-2 プログラムと幽霊の関係とは?
A.9 電流によって親和性が高められていると思われる。
ベストアンサー!!!
Q.10 電磁波/電流と霊素の関係はどのようなものか(特に電磁波)。
A.10 上記と似た結論が出そう。
Q.11-2 食事と幽霊の体の強度、関係性とは?
A.11 健康はダイジ!
Q.12 忘却とはなに?
A.12 パンの劣化(パンの魂の場合)。
Q.13 幽霊の定義とは?
A.13 不明。
Q.14 プログラムの影響を受ける原理は?
A.14 不明。
Q.15 実体にダブる幽霊とは?
A.15 わからない。
...
・霊素
霊素は幽霊の体を構成している。
霊素は電流の影響を受けやすい。
霊素は元素のように気体液体個体の状態に変化する。
霊素は重力に引かれる。
食事や呼吸によって霊素を取り込むと個人ごとの性質を持つ。
霊素の質で個人の見分けがつく。
霊素の質が親子で似る。
霊素でできた物は電流で変形し、強化される。
.
脳内を(も)霊素が駆け巡っている。
>>思考・記憶・補完
記憶を焼く物質とは→魂のパン
・霊素喋り
-意図的なもの
霊素を使用し意図して喋る。口は動かさない。実体は訓練が必要。
ex)幽霊によく見られる喋り。
-意図的でないもの
霊素を使用し意図せず喋る。これもまた口は動かさない。
ex)読書など。実体に多く見られる。
-幽霊喋り/実体喋り
口を動かす喋り。幽霊/実体が発声するもの
...
・幽霊
(今まで霊体と呼んできたもの��こと。)
遺体から出たばかりの状態は霊魂。ガワと意識がしっかりすると幽霊になる。幽霊のお腹に魂が入っている。
半透明な生体。
変形できる。
会話できる。
強風に弱い。
体重24g。
実体の体構造に近似している。
が、魂を内蔵している。
様々な能力がある。
様々な権限がある。
電磁波の多い空間では居心地がよい。
多すぎる電磁波は不快感がある。
実体より体温の振れ幅が大きい。
肥満や筋肉の増強は実体と同じ。
霊素の食事を摂ると強くなる。
元素の食事は合わない。
幽霊の中は電流が駆け巡っている。
.
幽霊は自然発生する。
参:芝藤 昭夫『霊体の発生』,2024
・幽霊の病気
外傷は電流で治る。冷蔵庫がよい。
しかしながら、電流を使用する機器に触れると痛みを感じる。注意。
電流が多すぎると皮膚や内臓が固くかたまる。技術と経験が肝要。これも柔らかくなるように戻せる。
.
脳疾患について。
鬱病、発達障害はおくすりで治る(症例あり)。
他の脳疾患については↓。
参:髙橋 幸司『霊素論4』,2024
.
疾病のある部位(臓器など)は医者が電流で交換する。多くの霊素を要する。医者が疲れる。
欠損した部位を復活させることができる。
霊気
・魂
幽霊の中心となるもの。
パン5層、真鍮1層から成る。
要考察:素材(金属)
→ ステンレスが良いと思われる
参:London,Oxford,Cambridge共著 "Psychology of Human",2024
魂の座が存在する。
パンの核が存在する(1層目)。
昔の魂の形態は不明。
魂の寿命はだいたい120歳くらい(含前世来世)と言われている。
※魂の寿命については記録が残っておらず不明。
魂の炎
赤
・魂の座
真鍮を丸みを支えるような三角形に成形する。焼き鏝(やきごて)を使用する。
→ ステンレスがgood
参考:London,Oxford,Cambridge共著 "Psychology of Human",2024
座に魂を合わせるとよい。
あはーん!
頻繁にズレるので(ズレない座の開発が急がれる)。
座は魂の支え。
参:髙橋 幸司『霊素論1』,2024
・魂の中の情報
入れ替え式。魂を大きく損傷した場合、交換できる。内部の記憶情報を移し替える。
パンを食べると記憶が回復する。
記憶はパンに焼かれている。
・アルゴリズム
霊体、実体ともにプログラムの影響を受ける。
理由は不明。
・幽霊の心理
性行為
透ける
視認しづらい
金銭
衣食住
アルゴリズム
・オバる
幽霊が過度にぼんやりすること。
睡眠に近い。
食事や排泄はオバってるのが解けてから行う。
過度に行うと健康を損ねる。
ラ行変格活用。
毒電波の影響か?l=25mm
・ガワの交換/魂の交換
ひどい外傷を負った場合ガワを交換できる。
病気の部位(内臓など)も交換できる。
魂も交換できる。
・霊力
「霊力は霊素の力。」
一人の幽霊/実態が持つ霊素の量。
能力や権限を使うときに霊力を消費する。
芝藤 昭夫『霊体の発生』,2024
・キャラクター
全員が被害者。
・分体
存在しない。
・そっくりさん
・次世代
浮遊していた霊魂がパンの魂に宿ったもの。
描画する必要がある。
ガワは霊体のアウトラインに合わせて描画する。
他は通常の霊体と同じ。
・幽霊/分体
幽霊はみな遺体から分離する。
分体はもとは別人の魂。誰かしらに似ているように記憶とガワを改竄されている。空白の15年によって記憶を改竄された幽霊と考えられる。
詳細は不明。
・キャラクター
架空のキャラクターのガワを纏っている幽霊。
前世の記憶が希薄な場合が多い。
その為自己を架空のキャラクターだと思い込んでいる。悪夢を15年に渡って見せ続けるという手口でそのようにする。
真名を知るなど、きっかけがあれば前世の記憶が戻ってくる。
全員が事件の被害者の一。
ガワと霊体のシェイプが合わない例多し。描画のし直しで解決できる。
・マンガ絵が連動する理由
実体とは違う見た目
...
[幽霊の能力]
幽霊が持つ能力。
・瞬歩
素早く移動する。
霊素の流れに乗る。
・すけすけ能力
霊体が透ける能力のこと。壁をすり抜けることなどができる。
霊体同士がぶつかると
1.双方透けていないと実体と同じくぶつかる。
2.片方だけ透けていると、透けている方が痛みを感じる。
3.双方透けていると、痛みを感じずに通過する。
・夢を見せる能力
幽霊の能力のいち。実体や幽霊に様々な夢を見せる。自己も夢に入れる。
・おばけふゆう
浮遊する。
24gだから可能?
[幽霊の権限]
幽霊が持つ権限。
・まる
ビー玉くらいの大きさにまるまる。
・ミニマム
小さくなる。
・かべ
壁に沿って平べったくなる。
・ちぢまる
半分になる。
・view
霊体/実体の権限。映像を中空に出す。view消しで消せる。
・マナview
マナを使用したview。マナを取ってview消しする。
・ショルダーハンド
幽霊/実体の権限の一。肩から腕が伸びる。
・妄想に入る権限
霊体の権限のいち。
起きてるとき思考に入り込む。
・頭読み
他者の思考を読む。悪用されること多し。
他者の発言のパクりがほとんど。
夢の悪用。
・感情の色
・すけすけ
物体をすり抜けることができる。
・ショルダーハンド
肩から白い��を伸ばして使える。
・オバケ変身
・view
...
・青電気
霊的な電気。
実体が霊体を目視する為に必要。
物理の余剰電力を青電気に変換する。
・マナ
霊的なエネルギー。
様々な霊的物体に変形する。
半透明。
元素や霊素のように気体液体個体の状態がある。
マナは煉瓦のように固めることができる。
霊体にマナは合っていない。
マナ抜き霊体はデトックス!!!
物体を作る為に必要。
→便利なので悪用される。
fuxxxxxxxx!!!!!!!
海水よりもマナの方が比重が重い。
マナは凍る。
参:Joseph Steve『REISO Study 1』,2024
マナは1立方メートルで1kg
参:Joseph Steve『REISO Study Concept 3』,2024
→マナは水のように地球に元来あったもの?
→霊素も同様。
霊素でできた物/マナでできた物に大別される。
Joseph Steve"REISO Study 1",2024
Joseph Steve"REISO Study Concept 3",2024
...
・実体
元素で構成された生体。やたら強い。前世。
実体から抜けた魂にガワができると来世になる。
セロトニンが多く分泌されている人物は、霊体を認識しやすいと言われている。
実体がぶつかると幽霊はダメージを受ける。特に魂に注意。
・実体の五感
実体から幽霊がどう見えるかについて。
幽霊を視覚で捉えることができる。白っぽいモヤに見えたり、カラーで見えたりする。
嗅覚、聴覚はときどき働く。
味覚は僅か。
触覚は比較的はっきりしている。幽霊からすると、触れられると痛みを感じる(痛覚)。
青電気の量に依るものと仮定される。
.
強く感じる←→弱く感じる
触覚>視覚>嗅覚=聴覚>味覚
...
[the recipe of souls]
A
小麦粉 180g
水 200ml
オリーブオイル 3ml
塩 g
イースト g
.
真鍮 5g
(分量を訂正すること)
→
1.Aを混ぜる。耳たぶくらいの固さにする。核は2mmの球状に成形する。
2.オーブンは余熱3分。180度で2分焼く。
3.1mm厚の生地を4層重ねる。
4.真鍮を丸く成形し(直径10cm)、被せる。
5.50度で50分焼く。粗熱を取り、完成。
(数値を訂正すること)
→
参:髙橋 幸司の談話
...
【参考文献】
芝藤 昭夫『霊体の発生』,2024
芝藤 昭夫『霊素と霊子学』,2024
London,Oxford,Cambridge共著 "Psychology of Human",2024
【参考映像資料】
A-1 pictures『Occultic;Nine』2016
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第27話 『ある術者の1日 (3) - “日暮れ”』 One day of a necromer chapter 3 - “Nightfall”
薄っすらと曇天の空は透けた月の光で淡く辺りを照らしている。
生き物のすべてが寝入ったような夜の底を『化け物』が上体を大きく揺らしながら歩いていた。
夜行性の動物達がいるはずの森の奥だが、その『化け物』のせいで逃げてしまっているのだろう、聞こえるのは土を踏む不規則な足音だけだった。
右足を一歩��み出せば、大きく左の上半身が揺れ、倒れそうになるのを堪えじっと立ち止まる。
まるで歩きはじめた赤ん坊のような覚束ない足取りだ。
この『化け物』は姿こそ人間の兵士だったが、肩の付け根から一対の腕と、もう一対の腕がが伸びている。人間より一対多い腕を持った兵士はゆっくりと動いていた。
その体はダレンによって当然感じたことのない違和感を生じさせる。
Buriedbornesの術は既にダレンにとっては馴染んだものだ。
屍体との繋がりは既に改良している。俗に『魔の契約』と呼ばれる技術であり、屍体との精神接続に手を加え、屍体から得られる情報を増やしたり、感覚を過敏にしたりする技術で、今までこの難局を乗り切って来た。
屍者と戦い、そして食料品などの日常的に必要なものも屍体とのBuriedbornesを頼りにしている。
近隣の住民たちがひっそりと運んできていた屍体はダレン達が掘り返し、Buriedbornesの為に消費してしまった。
肉体的に戦える相手ではない屍者が徘徊する世界を生き延びるのに屍体――出来るだけ強いならばなおのこと良い――が必要だった。
だからこそ、マルクの言い始めた恐ろしい提案に乗ることにした。
生き延びなければならない。それに、エミリアを守れなかったのは自分たちに力がなかったからだ。力が欲しかった。後悔しないだけの力が。
エミリアを守るためにも。
力がなければ、手に入れればいい。
改造した屍体の感覚は慣れない。重い上にバランスが悪い。腕のすべてに神経に行き渡らせるためにも試運転をするべきだった。
通常の位置にある腕はかろうじて指先まで動かす事が出来るが、先程繋いだばかりの腕はほとんど飾りだ。
黙々と歩く。
森の中、頭に当たる梢を振り払おうとしてひっくり返ったり、足を取られて手を伸ばそうとして失敗したり、何度も転んだ。4本の腕で起き上がるのは至難の業だったが、その過程を何度も何度も繰り返す。
どれだけ時間が経っただろうか。曇天の空では星の動きも見えず、時間の経過が計れない。
ただ、ダレンはすっかり4本の腕を我が物にしていた。
全速力で駆け出し、飛び上がる。ゴムまりのように飛び上がって、4本の腕で周囲の木々を掴み更に飛び上がる、木立を完全に抜け空を滑空するように着地する。
足だけでは当然折れてしまうので、4本の手も同時に地面につけるのがコツだ。
着地の衝撃はあるものの、体へのダメージはほとんどない。
「……すごい……」
Buriedbornesによって肉体の持つ意識的な限界は突破している、その上に更なる増強をするという事の意味を痛感する。
ダレンは傍らに森に隠していた武器の中から、両手剣を選んだ。
ランスやレイピア、様々な剣などを様々なところに置いてある。適宜必要になった時の為に供えているものもあれば、そこで行き倒れた人間の置き土産のこともあった。
両手剣は、両刃で重量がある。相手の骨まで叩き切ることが出来る代わりに、使いこなすには相当の身体能力が必要になる。
農夫上がりの雑兵の腕力では精々両手でやっと振り回すことが出来るレベルの武器だった。
それが、どうだ。
ダレンが慣れない方法で接続した4本腕は、軽々と両手剣を持ち上げる。子供の背丈ほどあるその剣は、羽箒よりも軽く感じた。
信じられない。
筋肉を移植し、改造しただけでこんなに変わってしまうものか。
ぐるりと頭上で剣を回す。バサバサと木の葉が分断されて落ちてくる。
次はしっかりと構え、大きく踏み出した。
剣の重みも利用して、体を回転させて空を抉るように掻き切る。
手ごたえがあった。
見事な枝ぶりがいくつも切り落とされ、ダレンが過ぎた辺りにはぽっかりと道が出来ている。
木に咲く名前も知らない花に、連撃を加える。
風の音の後に無残にも散った花びらが、既に地面を覆っていた枝葉の上に満ちる。
「……これは、行けるんじゃないか?」
感じたほどのない充足感。
継ぎ足した手のひらを見つめる。既に違和感のなくなったその手のひらは、ダレンの思い通りにゆっくりと握り締められる。
感触もしっかりある。
これだ。
これなら、きっと……
ごくりと生唾を飲んだ時、唐突に体に衝撃が走った。
すわ敵襲かと辺りを見回した時、意識に独特に走り始めた靄に気が付いた。
体を揺さぶる気配が強くなり、引きずられるように意識が浮上する。
――目が、覚めるのだ。
森の中にいたはずだが、目覚めた時は薄暗い研究室だった。燭台の頼りない灯りでさえも、目に痛く、つらい。
強制的な目覚めは激しい身体的な不快感を伴う。
「……う、うう……」
「お前! 何した!」
怒号に近いヘルマンの大声に、ダレンは頭を抱えて苦しむ。
込み上げてくる吐き気を堪えるので精いっぱいで、ヘルマンの表情を見る余裕すらない。
そんなダレンの様子を気にすることもなく、ヘルマンはその肩を強く揺すった。
「おい! ダレン!」
「そんなに怒鳴らなくても聞こえている……、頼むから少し抑えててくれ」
「よくも、この状態でそんなことが言えるな」
そこでようやくヘルマンの顔が蒼褪めていることに気が付いた。
ダレンはすぐに自分の状況を理解した。
鼻につく嗅ぎなれた臭い。屍体とは言え体の中に残って��た血は流石に流れ出る、その血が錆びた強烈な臭いを放っている。
見れば、自分の体は血や汗で汚れている。
その上、腕のない屍体が倒れた辺りから、開け放たれたドアまでは何かを引きずったような跡が残っていた。
――ヘルマンは気付いている。ダレンが禁忌を冒したことを。
「頭が割れるように痛い」
負荷が強すぎた。
慣れない4本腕を扱った上に、そもそも改造手術までした。
限界だ。
ダレンが頭に手をやると、激高したヘルマンがその手を弾いた。
「何をするんだ、ヘルマン」
「そっくり同じ言葉を返すぞ、ダレン。お前を見損なった」
「……見損なう?」
「お前はマルクほどおかしくはなっていないと思っていた」
おかしいとはなんだろうか。
屍体を改造したことか、この世界が滅んだことか、そもそも、自分たちが生き延びたことか。
「成功した」
ぽつりと告げる。
「森の奥に接続が切れた状態で倒れてると思う。埋めなくちゃ」
「そんな必要はない!」
「あるだろう。残り少ない屍体だ。しかも、両手剣だって軽々使える」
「許されない事だと、あれほど言ったはずだ!」
ヘルマンが怒れば怒るほど、ダレンは冷静になっていった。
屍体から切り離した瞬間から、その物体は『パーツ』でしかなかった。
そして、その『パーツ』を接続するだけで、劇的に戦闘能力は上がる。その分処理すべき情報が多くなり、屍術師としてダレンに求められることは増えるが、そのリスクを補って余りあるほどのメリットがあった。
あれほどまでの強さがあれば、屍者と対等以上に渡り合える。
今まで戦闘では恐怖が勝る場面も多かったが、ダレンには確信があった。あの体なら、パー『パーツ』によって強化され、更にその身体性能への信頼から、自分自身も安定した操作を可能に出来る。『パーツ』を腕ではなく足にしたら? 組み合わせ次第で恐らく得られる能力は無限に近く増える。
「……これしかないんだ、ヘルマン」
内心で考え込んだ言葉を押し殺して、静かにダレンはそう言った。ヘルマンは途端に顔を真っ赤にさせて、睨みつけてきた。
「人の命を弄ぶことに、何も感じないのか!?」
「……それを俺に言うか?」
ダレンの乾いた笑いに、ヘルマンは一瞬怯んだ顔をした。
「元々、人は人を殺す。戦争でなくても、意味がなくても、嬲り殺すこともある」
「……」
親を目の前で人間に殺された。確かに領地を争う戦争で、あの辺りは貧しい地域だっただろう。だが、戦争とは関係ない兵士たちの略奪行為で家族は死んだのだ。
もしかして、嬲られたのかもしれない、あの頃の小さなダレンは物陰に潜んでじっと動かないことしか出来なかった。
人間は人間の命を弄ぶ。そして、ダレンはずっと弄ばれる側だった。
このまま何もせずにいれば、自分達3人は弄ばれる側のままだ。
それはきっと、エミリアも……
だからこそ、もう弄ばれる側にはならない。怯えて生きる必要がなくなるのだ。
ヘルマンのように街で恵まれて育っていたのなら、ダレンもきっと屍体を切り刻む人間を理解できなかったかもしれない。
だが、
「生き残るためだ。俺たちが全員で生き残らなくちゃ意味がないだろう?」
ヘルマンに語り掛ける。自分自身にも言い聞かせるように。
だが、ヘルマンは首を振る。
「そこまでして生きるのか? マルクにも言ったが、俺は絶対に反対だ。理解出来ん」
「エミリアを誰が守るんだ? 力がここにあるのに、まざまざと蹂躙されるべきだっていうのか?」
「ダレン!」
「ヘルマン、今は理想だけじゃ何も出来ない」
「……ダレン貴様ッ!」
ヘルマンが拳を振り上げる。
不思議と逃げようと思う気持ちも起きなかった。殴られて当然だと囁く自分もいる。
「へ、ヘルマン!?」
ただ、ヘルマンは結果的にダレンを殴ることはなかった。
起きてきたマルクが慌てて、2人を引き剥したからだ。
「一体何を――」
そうと思うとしたマルクが息を飲んだ。
そして、研究室を見回して、ダレンを見た。
「試したんだね!」
一言だけだった。確信に満ちたその問いにダレンもヘルマンも反応しない。
「ヘルマン、僕はダレンのことを責めない。いつかやるべきだったことを、今、やってくれただけだよ」
「マルク……お前正気なのか? 見てみろ、あの屍体を! ダレンが切り落としたんだぞ、腕を!」
「接続した方の体はどこにあるの? 血の跡、外か。もう埋めたの?」
「いや、途中でヘルマンに叩き起こされたから森の中で倒れてるだろう」
「そんな! 勿体ない!」
マルクは無邪気な子供のように声を上げる。
2人の淡々とした、完全にその方法を受け入れ切ったその態度にヘルマンはじりじりと後じさりした。
「――お前達、頭がおかしくなったのか?」
ヘルマンは信じられないものを見るように、2人を見下ろしている。
「その内、エミリアも使うようになるぞ」
呪詛のようにそう漏らしながら、ヘルマンはふらりと研究室から外に出て行った。
「ヘルマン、外は危険だ!」
屍者も魔物もいる外に生身のまま出て行くなんて、殺してくれと言っているようなものだ。
咄嗟に追いかけようとしたダレンをマルクが止めた。
「きっとあの墓地だ」
エミリアの元へ向かったのだろう。
ダレンも頷く。
「だからこそ、早く追わないと」
「Buriedbornesを使おう、生身で向かうのは僕たちだって危険だから」
「そんな悠長な時間は……!」
「ダレン。全員が死んだら、それこそ意味がないじゃないか。今のだって、みんなで生き延びるために必要だから議論したんじゃないの? 全員じゃなきゃ意味がないよ」
マルクはそう言い切って俯いてしまう。
自分よりも小さな肩が震える。いつも術を支え、新しい知識を持ってきた年下の友人だ。
昼間だって、ダレンがいたから生き延びた、これは神の導きだと熱く語っていた。
誰よりも知識に秀でたマルク。ただ、彼はずっと変わっていなかった。どうしていいのか困り果てると、一番先に弱音を���き、泣きべそをかいたのはマルクだった。
泣き虫マルク、と呼ぶエミリアの柔らかい声が蘇る。
4人で遊んでいたあの広間や図書館が、ありありと思い出された。
自分に出来ることは少ない、だが、生き延びるために、エミリアのためにまだ出来ることがあるはずだ。
「分かった、マルク。Buriedbornesの準備をしてくれ」
「うん、少し待ってて!」
墓地は夜とは思えない賑やかさで、白々と明け始めようとする空の下、おぞましい姿を見せていた。
急ぎそこにあった屍体をBuriedbornesにして追いかけたもののの、時間がかかってしまった。
「……ヘルハウンドだ」
マルクの声がはっきりと脳に響く。
墓地の中を黒い影がうろついている。そこかしこから唸り声が上がり、ダレンは足を止めた。
黒い影のように見えた犬型の怪物は『何か』に群がっている。
「ヘルマン……」
マルクが先に状況を理解したようだ。
「まさか」
一瞬意識が遠くなる。
まさか、そんな。
信じられない。
ヘルハウンドの荒い息遣いとともに、肉を噛み千切る粘着質な音がする。
背筋が粟立った。
あの中にいるのは、ヘルマンだった『もの』だ。
まだ人の形はしていたが、喉や腹は無残にも噛み千切られ、臓物が周囲に撒き散らされている。
数頭のヘルハウンドが無我夢中になりながら、我先にと腕や足を奪い合っている。
吐き気がするが、胃液すら分泌されない屍体の体では吐くことは出来ない。
この墓地のことは隅々まで知っている。
ほぼ毎日通い、3人で新しそうな墓を見つければ掘り返した。ただ、来るのは決まって昼間だった。夜に出てしまえば魔物がやってくる。太陽の光に守られ、それぞれ武器を持ちながら、恐る恐る墓場に来るときも、ヘルマンはダレンたちを叱咤し、先頭の露払いをしてくれていた。
墓標とも呼べない粗末な墓のほとんどは自分たちで暴いた。まだ手付かずの墓のほうが少ないことは分かっている。
そんな墓の中、ひとつだけきちんとした墓がある。墓標も刻み、花を植えたそこだけが華やか。
エミリアの墓だ。
「エミリア……!」
エミリアの墓の前、そこに植えたはずの花は踏み倒され、ヘルハウンドたちがうろついている。
傍らには折れたスコップが落ちている。ヘルマンが墓を掘り起こそうとして襲われたのだろう、墓穴が浅くなっていた。
「そんな、エミリア!」
彼女は墓から引きずり出され、上半身が地上に露出していた。
エミリアの安らかな眠りを妨げる者が誰であろうと許さない。
ダレンは駆け寄って、折れたスコップを手に取り、ヘルハウンドたちを追い払う。
スコップに打たれたヘルハウンドはけたたましい鳴き声をあげて吹き飛ばされたが、すぐに体を反転させて着地した。
頭を低くし、���を剥き出しにして唸るヘルハウンドは、泡を吹きながら突進してくる。
すかさず、ダレンはスコップの先でその牙を受け、腹を思い切り蹴り飛ばした。
「ダレン、今の隙にエミリアを!」
マルクが叫ぶ。
「ヘルマンもいるぞ!?」
「その兵士の屍体でどうやって2人を連れ帰るの! 1人が限界だ!」
ヘルハウンドの数頭はまだヘルマンを夢中で貪っている。エミリアを狙っていた数体は、ダレンのスコップを受けて距離を取ってにらみ合う格好になっている。
(……確かに、この状態ではどちらかしか助けられない……)
そう思えば、腹は括れた。
「……すまない、ヘルマン」
聞こえることはないと知っていても、呟かずにはいられなかった。
エミリアの腕を掴み、一気に体を引き抜く。
土に汚れてはいたが、埋葬時の手入れが功を奏したのか、虫もたかっておらず、肉も落ちていない。君はあの日のままで美しかった。
穏やかに目を伏せている彼女の背と膝の裏に腕を入れ、抱き上げる。
「ダレン! しゃがんで!」
マルクの声に咄嗟に体勢を低くすると、後ろから迫っていたヘルハウンドが火を吐きながら襲ってくるところだった。
咄嗟に片手でスコップを力任せで横に薙ぎ、鋭い錐状の刃先がヘルハウンドの腹を抉る。
「本当にすまない、ヘルマン」
もう一度叫ぶように詫びて、ダレンはエミリアを抱えたまま、墓地から逃げることしか出来なかった。
~つづく~
原作: ohNussy
著作: 森きいこ
※今回のショートストーリーはohNussyが作成したプロットを元に代筆していただく形を取っております。ご了承ください。
ある術者の1日 (4) - ”新しい夜明け”
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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二〇〇八年の断片集
これは二〇〇八年の断片を集めたもの。二十三歳から二十四歳の記録。二〇〇九年の断片集もある。
七月
何も読まない人は幸いだ。
眼鏡をかけないとほとんどの女性は美人に見える。
金持ちも貧乏人も、感じられる幸せの容量は同じだ。
長く話す人は思慮が無く、短く話す人は愚鈍である。
法律が増えれば増えるほど犯罪は増える。
男は学問をしないと莫迦になる。女は学問をすると莫迦になる。
真面目に生きようとすればするほど不真面目に生きざるをえなくなる。不真面目に生きようとすれば人は自然と真面目になる。
八月
同期の女の子たちが下宿に来たとき、大きな蜘蛛を見つけ、「早くやっつけなきゃ」と言った。でも私は殺さなかった。全ての命は尊い。だからこそ、それを奪うには快楽を求める心が必要だ。恨みや嫌悪感や投げやりな心で命を奪ってはならない。それが命への礼である。
駅前に昼飯を食べに行って���る途中で中学生くらいの見知らぬ少女に「こんにちは」と挨拶をされて、私は「おっーす」と返事をした。よく日焼けしてぽっちゃりとした女の子だった。記憶にない。
女性の先輩職員。良く言えば女性的、悪く言えば女性的。
大いなる誤算。知的障害児に興味はあったし、今でも興味はある。しかしそれは文学的な興味であって療育への興味ではない。
もし私が心から愛する女性がいるとすれば千人の男に抱かれた十四歳。
人生は無為だ。日本全土を巡る放浪の旅をするか、インドネシアに移住するか。
日々の生活に倦怠を感じたら何かを創作して形に残す。物語でも、絵画でも、音楽でも。それが子供である必要はない。
もっと野菜を食べよう
電車内での痴漢がなぜ罰せられるのかというと、痴漢は数百円から数千円で買うべき「服の上からの臀部の愛撫」や「下半身への性器の擦りつけ」などといった行為を無銭で楽しもうとしたからだ。すなわち痴漢は窃盗と同じ種の犯罪である。同じ理由で強姦も強盗と同じ種の犯罪であろう。
もし誰かが他の人に「あなたの好きなタイプは何?」と質問した場合、質問者は、回答者が異性のあるタイプ(イデア)を追求するために異性とつき合うもののだと予め規定してしまっている。実際には様々な異性の違いを楽しむために異性とつき合う人がいるというのに。そういう人間にとって「好きなタイプ」を定めてしまうことは無意味で味気のない行為だ。例えば私が「好きなタイプは?」と聞かれて「双子」と答えるのも双子の微妙な違いが好きだからに他ならない。
聞いた話によれば博多は結婚適齢期の独身女性が同年代の男性より多く、若い女性にとっての激戦区だという。或いは独身志向が強いのか。
男は、彼自身に興味のある女を賢いと思い、彼自身ではなく他の男に興味のある女を愚かだと見なす。だから全ての女を愚かだと断定する男は、どの女にも好かれていない、と思い込んでいるのだ。
私は他人の肉体を物質としか見なせない。例えば美女の肉体は何か貴重な物質であり、臭い男の肉体は何か臭い物質である。舌、唇、鼻、耳朶、乳首、陰唇、いずれの他人の肉片も博物館に保管されてしまう。
もし婚約者が元娼婦であっても結婚を完遂できる原動力が真実の愛だとしたら、私は純潔の処女ですら愛さない。
私は思う。仕事が嫌であればあるほど休暇の浮遊感は大きくなる。これは余暇を楽しむ為だけに労働している私にとって、都合の良いことではないか。まとまった休みが定期的にとれて、しかもその余暇が楽しいとしたらこれほど私に合っている仕事は無いんじゃなかろうか、と。
久しぶりに共感できる主人公トマーシュを見出すことができた。彼のように軽く生きたい、その軽さに耐えられないくらいまでに。
どんな社会体制であろうと、それが大勢の人間が集う社会という形式をとる限り、それに馴染めない人間が必ず存在する。そんな人間がとりうる手段は二つ。浮遊するか、絶望するか。あらゆる革命と変革は彼らとは無関係に為されている。
多くの若手経営者は織田信長を崇拝するが、そのうちほとんどの経営者は信長的人物を社員として採用しない。
職場の上司であるA係長は「結婚相手は妥協で選ぶな」と言うが、彼は自分が妥協で選ばれたかもしれない可能性を全く考慮していない凄い奴だ。
文学は少年期の私をどうしようもなく破滅せしめ、青年期においてどん底より救いたもうた。
女性と一緒の職場で、かなり動く仕事なので、よく乳房を触る。私は謝らない、気付かないふりをする。女性が「すいません」と謝ると惚けた顔をして軽く会釈を返す。
娼婦を尊敬できない男はあらゆる女を尊敬できない。
理想の老後。自営業か自由業で京都近郊に住む。東京近郊に、離婚した最初の妻との間に作った娘が夫と住んでいる。一年に一回だけ、娘を訪れる。私は彼女の子供たちから「京都のおじちゃん」と呼ばれ不思議がられている。というのも彼らにとっては三人目の祖父だから。週に一度、五條楽園に赴く。月に一度、長旅に出る。読書は欠かさない。
子供が欲しい、と私が思うときに浮かぶ光景は、一ヶ月に一度、裁判所が許可した時間だけ、まだ幼い娘か息子とレストランで会食し、帰り際にすぐ飽きられることが分かっている玩具を贈る場面。娘であればベッドに並んで忘れ去られる熊のぬいぐるみ。「何であのおじちゃんは熊さんのぬいぐるみばっかりくれるの?」小学生に上がったら絵本にしようかな。
もし私に、成人して未だに童貞の息子がいれば、かつてボルヘスの父がしたように、売春宿へ息子を送ろう。そんな理想の家庭を思い浮かべる。
恥骨が痛い。
美女や美少女をよく見かける街は美人が多いのではない。女性が街を歩いても安全な街なのだ。
人間が知覚できる事象はこの世界の極僅かなことに過ぎない。感覚が鋭敏であればあるほど、その人の知覚世界はより色彩に溢れ音楽に満ちて���伏に富み揺らぎ歪み傾いでいる。現代人が霊的存在について余り語らないのは、現代生活が感覚を鈍くさせているからだ。しかし火はいつまでも物質の揺らぎ、すなわちこの知覚世界の裏側に干渉し続けている。人よ、火を燃やせ、世界を超越せよ。
既に自分が正気と呼ばれるものを喪い、狂気の領域にあることを、数年前から薄々と気付いている。
職場での私は人生の裏を生き、休暇中での私は人生の表を生きる。
私は女性と議論をしない。いくら言葉を交換しても、お互いの思想と志向の違いを再認識するだけだからだ。そしてその段階に至った場合、私はその違いを知ることに興味が持てない。だから私は言う「女性と交換すべきは言葉ではなく、体液のみ」
今一番やりたいこと、中学生のときからの夢。どこからか女児を捕獲してきて、押し入れの中で飼育、調教し、優れた女性に育て上げること。
人間存在の悲劇を噛み締めた。
九月
福祉業は風俗業と同じで、水のような商売である。仕事の結果は形にならずに流れていき、客の記憶の中にだけ残るのだ。
新入社員の陥り易い思想的誤りは、自分に上司を殺害する権利があると思い込むこと。
法律で私の体を罰することができても、私の魂までは罰することができない。
今の仕事を続けるくらいなら、一九四五年四月初頭に大ベルリン防衛地域司令官に任命された方がましだ。
給料とは、働いたがために心を蝕むようになった苦しみと失った幾らかの正気の代償として労働者が得る金銭のこと、サラリー。
子宮のない女性は男性にとって「性の試験管」である。
中絶禁止も同性愛禁止も獣姦禁止も自慰禁止も旧約聖書創世記第三十八章第九節でのオナンの行為に対する第十節での主の怒りに由来する。しかし、人類はもう子種の浪費を許されるほどに殖えたのではないだろうか?
放浪の旅に出たい。
白地で絵は描かない。すべて黒地の上に描く。
若いときの苦労と快楽は買ってでもせよ。
もし私と結婚して離婚を言い出さない女がいたら、私は彼女の理性を疑う。
「今朝は強姦したかい?」が朝の挨拶代わりになるような都市。その都市でそう挨拶されたのなら私は快活に答えよう「ああ、今朝は女児を二人だけだ」
男根のない男性は女性にとって「お払い箱」だ。
中学生のころはサド侯爵の書く小説の倒錯的な場面を読んでよく興奮したものだが、今読み返してみて、その哲学的記述には感心するが、倒錯性は何も感じなくなってしまった。すなわち、勃たないのだ。
三日に一度は射精��ないと健康に悪いそうだ。
女性に懸案事項の説明を請われて私が説明すると、大抵の女性は「私さんは私のせいにした」と非難する。単に私は事実を述べただけなのに女性に内在する被害妄想癖が私を卑怯者に仕立て上げるのだ。ゆえに私は説く「女性と交換すべきは言葉ではなく、体液のみ」
生理痛による発言ならしょうがない。
早稲田大学に通っていたころの記憶が、今は全くない。
私の働くK学園では誕生会と称してその月の誕生者を祝い、誕生カードを送る。先輩職員方はカードに百文字くらいの感動的な文章を綴る。けれど私は、文字は「おたんじょうびおめでとう」と名前くらいで、あとは動物の絵を大きく描く。先輩職員はそれを見て「文字が少なすぎる」と注意する。おかしい。園生は文字が読めないか読めても読み辛い人が殆どなのに、文字を多く書くのは保護者向けに書いているからだ。なんだかんだ偉そうなことを言ったって職員連中は知的障害者のことを考えていないのだ。
産まれるまで気づかなかった。生きることがこんなに大変だったなんて。
少しまともな知能を持っていれば理解できると思うが、この福祉社会は健常者と障害者にとっては生きやすいけれど、その中間に生きる半端者にとってはまことに生きにくい。
放浪に備えて知能指数七十前後の話し方を習得しなければならない。そうすれば同情や施しを得やすくなるだろう。
人の性格はその人の祖先の生業から遺伝を受けると考える。私の祖先は今昔物語にも載せられた鈴鹿峠の山賊であった。すなはち略奪・狩猟・採集・漂泊を生業とする山の民だ。福祉職なんて性分ではない、放浪者こそ最もふさわしい。
職場で大事なことは飲み会や余暇活動などで自分の味方を増やすことであり、それは私が最も苦手とすることだ。む���ろ得意とするのは敵を増やすこと。
職場の人間がみな緑色の眼で私を見ている。奴等はまともな人間じゃない。
もしこの学園の職員のまま死んだら、悔やんでも悔やみきれない。
A係長に「やめちまえ!」と罵られたのだから今すぐ辞めても構わないだろう。むしろ辞めた方が有難く思われるはずだ。邪魔な奴がいなくなったと。
「すごい着想力ですね」と言うところを「すごい着床力ですね」と言ってしまった。
失踪を決意した次の日の職場の奴等はなんだか心優しい。
看護婦さんの注射が上手くて、少しも痛くなかった。
心を鬼とせよ。奴等は飢えた猛獣だ。おまえの臀肉を狙っている。
失踪して、日本中の山々を彷徨する。歩兵第三十一聯隊の福島泰蔵大尉が私の師匠だ。
人類は幼形成熟であり全て人類は成形(天使形態)に変態する��前で死ぬ、という幻想。天使の蝶
地球を覆う現代文明という代物は、依存症ないしは文学的な意味での依存から成立している。
全ての人類が物質的依存から解放され流浪の旅に出た瞬間、現代文明は衰退し、文化とほとんど差の無い放浪文明が萌芽する。
私にとって「衰退」は悪い意味を持たない。なぜなら「進化」と「退化」は「変化」の類義語という認識しか持ちえないからだ。
だって進歩と退歩のどっちがいいかなんて誰にも分からないだろ?
K学園では、遅番勤務上がりの二十二時からミーティングが開かれる。クラスミーティングは三人の担任で開かれ、係長ミーティングは三担任に係長を加えて開かれる。留守録によれば、昨夜ミーティングがあったらしい。でも私はそのことを知らされておらず、その時には疲れ果てて自宅で寝ていた。これが昨今の事態の本質である。同じクラスの先輩職員は新人の私に満足な情報を与えず、それでいて私が「ちゃんとやっていない」と罵るのだ。先輩職員は「分からないことは聞かないとこちらも教えることができません」という態度だが、超能力者でもない私にはいつミーティングが開かれるかなんて知るよしもない。
どいつもこいつも腐りきっている。
九月十五日、新宿駅で下野国住人エーリク氏(「沈黙のソネット」)と出会い、神保町で昼飯を食べて東京駅で別れた。思考する脳と発話する舌の相違の甚だしさが一つの人格を形造る。
たったそのことを理解するだけでこんなにも親しみが湧くというのに。
必ず連絡しよう。
判断を中止してください。理解しようとして下さい。
ひとつの職場やサークルや組織に長くいるということは、陰口を叩かれる人から陰口を叩く人になるということだ。
管理職とは判断しなければならない職務だ。部下の人格さえも、誤解とともに。
仕事をすると人生が色褪せて見える。
曉の空は美しい。夜が怒りと悲しみに溢れていたからこそ
おまえは妊娠したての子宮に夫以外の陰茎を突き立てられて、なんとも思わないのか?
青年は旅の人。道連れは記憶だけ。
映画「Into The Wild」を観た。すなわち「Into The Mind」だった。
新宿を歩く人々は本来の美しさを失っている。
十月
現代文明世界はアリストテレス的人間観の上に立脚している。故に、私のようにポリス的動物であることを捨てて放浪し無宿、社会常識に則った思考は不可能であるために言語的思考のみを行うことで価値の変造をもくろむ「獣」はやがて排除される。
ただし、ディオゲネス的世界市民主義が台頭するのであれば話は変わってくる。
資本主義の豚どもよ、���となれ!
犬どもよ、広場で自慰をせよ。
本当にエコを実現したいのであれば、冷蔵庫も車もクーラーもあらゆる文明機器を捨ててディオゲネスのように生きればよい。それ以外のエコは全て偽者のエコだ。
真実のエコは全人類の穏やかなる自殺である。
たぶん、文明機器を捨てた現代人は、亡命先で奴隷マネスに逃げられたディオゲネスのようになるだろう。
「おかしな話だよ、マネスのほうはディオゲネスなしにも生きていけるが、ディオゲネスのほうはマネスなしでは生きていけないだろうとすれば」
文明社会とは人間をひたすらに脆弱な動物にさせる機構だ。もう二度と野生には戻れないほどに。ここでは人間はひたすらにちっぽけになるだけだ。
青年よ、常に己の中の獣を調教しておけ。そしていざという時には牙を剥き、爪を立てて、おまえを侮辱した奴らに目にモノを見せてやれ。
かつて大学時代に海驢という女に言い寄られた季節のことだ。ふと私の中に「あの女に会いたい」という感情が起こった。その感情を確かめるために、私は自慰をした。すると面倒くさくなって余りその女に会いたくなくなった。私は重ねてもう一度自慰をした。すると全く会いたくなくなった。二、三日して袋に種が満ちると再び私の中に「会いたい」という感情が芽生えた。ゆえに私は結論付けた。恋愛とは性欲の文学的表現に過ぎないと。
私と彼女とは違う地平に立つ人間であった。前者は「人間の地平」に立ち、恋愛は蔑ろにしても人間は尊んだ。一方、後者は「恋愛の地平」に立ち、人間は蔑ろにしても恋愛は尊んだ。そのため後者は私にメールで別離を告げた上に自意識過剰な主張を何度も送りつけて来た。彼女流の恋愛観ではそれが至極正しく、真っ当なことのように思えたのだろう。それに対し前者はあくまでも人間としての防衛線を保つことしかできなかった。
彼女は自分の精神的あるいは肉体的欲求を充たすためだけに私を利用したにすぎなかった。そのために「恋愛」という文法を用いた。それに対し、私は人間であるという前提の上に立っていた。ゆえに二つの歯車が歯をあわせることはなかった。
『百年の孤独』のブエンディーア一族は愛なくして繁殖した。一族の最後の者は叔母と甥の近親相姦によって産まれたためにその呪いとして豚のしっぽを持って産まれ、蟻のむさぼるところとなった。しかし百年に及ぶ一族の歴史の中で「豚のしっぽ」は初めて愛によって産まれた子供であった。
『百年の孤独』は単行本を三冊買い、合わせて六回読んだ。私が長編小説をここまで繰り返して読んだのは他に例のないことだ。
琉球美人は琥珀色の肌、引き締まった細い肢体と小顔を特徴とするけれど、秋田美人は朱を散らした色白の肌、ふくよかな肉体と顎先を集約点として突き出た面長を特徴とする。
選びがたく、悩ましい。
一夫一妻婚という���度の発明は多くの人間を罪人とした。つまり、一夫一妻婚という制度を継続する限り、社会は姦淫罪を量産せざるをえないのである。
法律の数だけ、罪がある。
あらゆる家庭の災厄は、一夫一妻婚が生んだ。
一夫一妻婚が形作る「家庭」は、ある種の子供たちにとっての牢獄である。
私にとっても、「家庭」は牢獄だった。
ディオゲネスは人間をよく理解していた。ゆえに彼は結婚を否定した。そして、彼は女性の共有と当然の結論としての子どもの共有を主張した。
女が産んだ赤ん坊の父親が誰か、なんてことはどうでもいいじゃないか。
私は沖縄から奄美に至る航路で、仰向けに寝ながら「死の恐怖」を超越した。超越したとき、肩から背中にかけて熱いモノが走った。目からは涙が溢れ、こめかみを濡らした。
そのとき、私は一度、死んだのである。
「死の恐怖」は小学二年生の私を捕え、十五年に及び、私の心を鷲掴みにして離さなかった。それは常に無感覚への恐怖、偉大なる世界が消滅することへの恐怖であった。
死によって他人が私を忘却するとか、そういったことは恐れなかった。「死への恐怖」はきわめて個人的な問題であった。
死後に感覚があるのならば、人間はその新しい感覚で永遠を生きるだろう。もし、死後に感覚がないのならば、死は何ら思い悩むことではない。マルクス・アウレリウス・アントニヌスの思想の私なりの解釈である。
「死への恐怖」は克服した。しかし、私はまだ完全に「死」んだわけではない。
今までは常に捕われてきた人生だった。これからはこちらが捕える人生である。
蟹田駅で特急に乗り、青函トンネルを通って木古内駅で降りた。すると、もう電車がなかった。しょうがないので駅近くの公民館の前で野宿をした。二十三時に寝て五時に起きた。小雨が降っていて、寒かった。吐く息が白い。
北海道では寝袋の下にアルミシートを敷いて大地に体温を奪われるのを防がないと危険だ。今の寝袋は零下十度まで快眠、零下二十度まで生存できるそうだが、零下二十度でも快眠できるようにしたい。
『闇の左手』の、アイとエストラーベンの氷原越えを復習しよう。
北海道の面積はオーストリーより広く、北海道の人口五六〇万人はデンマークより多く、道内総生産額GDP約二十兆円はマレーシアやチェコよりも大きい。また、道内の陸上兵力は三万七千人でベルギー・ポルトガル・南アフリカ。キューバの陸軍と同規模である。そして道内だけの食料自給率は二百パーセントに届こうとしている。
北海道は数値上では充分に一国として独立できる。独立後の国名はもちろん「アイヌモシリ」、人間の大地。
私は、その大地を歩く。
さすがに放浪する資金に先が見えたので札幌市���区澄川にアパートを借りた。
まだ鍵をもらえない夜に、不動産会社の女性社員が自宅に泊めてくれた。北海道の人はやたらと親切だ。
ちなみに私は女性社員宅で、晩飯を食べてから朝までいびき一つかかずに熟睡していたようだ。
どうやら寝言の癖は治ったらしい。
PHSを買った。
もし宇宙の果てまで行けるという宇宙船があるのならば、地球上で想定しうるあらゆる幸福を諦めてでも、私は宇宙飛行士になる。
そして、私の死体は永遠に宇宙をさまようだろう。
ある人が言っていた「全ての女性は男でふさがっており、あぶれた男は彼女たちの体が空くのを待っている」という感覚を今日、はじめて味わった。
那覇の人と札幌の人は語尾に「さー」をつける。なぜ?
ちなみに私は一日の大半を欲情して過ごし、半日は半勃し、四分の一は勃起している。というのも私の神経はズタズタになっていて、脳が異常なまでに興奮物質を分泌するからだ。
物理的に、私は「狂人」である。ゆえに小学4年生の私を「気が違っている」と評したあの女性教諭は正しかったのだ。
まず買わなくてはいけないのは掃除機、それと便座カバー。
尊大な解釈だが、中学生の私は自分のことを「桁外れの出力で凍結してしまった電算機」に喩えていた。今ならさしずめ「お祓い箱」と喩える。
大した運動もしないのに疲れやすい人というのは、たいてい脳内で体力はおろか生命力さえも過剰消費しているものだ。
ハローワークで調べたところ、私の適職は技能職か芸術家だという。
北海道のスーパーでは玉ねぎとじゃがいもがそれぞれ一個十円で買える。食うのには困らなそうだ。
中古パソコンを買った。ネットを繋げば、さぁさ始まる楽しくも愉快なNEET生活。
野菜を凍らせないために冷蔵庫を買った。
近所の澄川若草公園のベンチに男子高生が腰掛け、女子高生が前から枝垂れかかり、野合していた。北海道はおおらかだ。
夕方になると近所でやたらと陸自将校を見る。昨日は将校さんがスピードくじを買っていた。
今、私の中で福満しげゆきが熱い。
『コレラの時代の愛』を手に取った途端に涙が溢れてきた。さすがガルシア・マルケスである。本を持つ者にも訴えかける。ましてや読む者へは。
宇宙の最果てを超え、宇宙化以前空間の有り様を地球に報告する使命を帯びた超光速航宙船「エスペラント」
推進機関は決まっている。原子力だ。
はてさて、膨張しているという宇宙の辺涯���どのようになっているのだろう?
乗組員は地球に未練のなくなった七人の若者、日本国から二十八歳、タンザニア人男性二十五歳、イスラエル人男性二十三歳、フランス人女性二十七歳、インドネシア人女性二十五歳、ペルー人女性二十二歳、国籍不明少女十九歳。それと修理用ロボット三台。
航宙船の大きさ、全長二四〇メートル、幅三〇メートル。乗組員は訓練により、航宙船を自力で組み立てることが可能である。
船内には恒星熱で駆動する五つの栽培室、三つの畜産室、三つの水槽室があり、その他にも食料加工機が装備されている。船内で半永久的な食料生産が可能である。
凍眠室では肉体を凍結することで老化を遅らせることが出来る。しかし完全に止めることはできない。
この銀河は今、宇宙のどのあたりを漂っているのだろう?
船内の娯楽は様々で、読書・運動・遊戯・音楽・絵画など地球上でできることはほぼ船内でできる。
これは娯楽というより使命に近いが、性交が七日おきに違う相手と行われる。ただし自分の遺伝子を継承した異性とは性交しない。
宇宙化以前空間についての報告書をまとめるのは私の何世代か後の子孫になるだろう。
図書室には地球人類の叡智の集約である五十万冊が書籍と電子文書とで保管されている。
本の記述言語も船内共通語も人工言語である。
乗組員は医療知識を身に付けており、簡単な外科手術なら執刀可能である。また薬剤、輸血用血液も完備されている。
酸素は栽培室や庭園内の植物で生成される。水は使用後に循環、濾過、消毒される。糞尿は堆肥となり栽培室に回される。
トイレ、洗濯、洗浄では水を一切使わない。
航宙船は地球に帰還することはない。可能であれば宇宙化以前世界で居住惑星を見つける。
もし、宇宙膨張説が誤りで、宇宙に果てなどなかったとしたら、彼らの人生の意味とは?
いずれにせよ彼らも他の死者と同じように忘れさられるだけだ。
甜菜の糖度は水に浮かべて量る。
もし私が四十年後、人生について語るとすれば、「人生は語りえないこと」と「人生を語るのは恥さらし以外の何物でもないこと」を語るだろう。
大朋めがね、最高。
よく映画などで「この街に知り合いは誰もいない」なんて主人公が出てくるけれど、今の私がそれだ。
「マシニスト」はけっこう凄い映画。
昼下がりの真駒内公園は心地好いが、日が翳ると寒い。
カレーはインド人にとっての味噌汁である。
私の安アパートの一階には若い女が二人の幼女と住んでいる。1Rに女三人、そして幼女のうちの一人は養護学校に通っている。見たところ知的障害ではない、身体的な障害だと思う。
私は酒を飲まないし、酒が嫌いだけれど、時々飲みたくなる酒がある。一つは黄酒、もう一つはサングリア。そして大抵すぐ飽きる。
ローマ帝国時代は葡萄酒を水割りしないで飲むことは下品なことだった。
葡萄酒一に対し蜜柑果汁を三か四の比率で混ぜ、小さく切ったバナナを入れて冷蔵庫で冷やして飲む。これが我流サングリア。底に残ったバナナが一番おいしい。
日本の宗教、寺院や神社が信仰を失った理由は落ち着いて座れる場を市民に提供しなかったからだ。私もそうだが、現代の若者で休日に仏前や神前の座敷へ行き、無料で何時間も座っていられる者は何人いるだろうか?
ポテトチップスを食べながら歩いていたら四羽の烏が数キロメートルも私の跡をつけてきて、途中で烏同士の縄張り争いが始まった。ブランコに乗った女児が、烏の襲撃から走って逃げる私を見て笑っていた。
まだ仕事が決まらない。やはり職業適性診断システムの通り、「工」のつく職業を目指した方がいいのだろうか?
そうだ。私は稼業に生き甲斐は求めないのだから、工場の歯車になることに悔いはない 。
そういえば、小学生のころの放課後は主に炬燵で横になってテレビを見ていた。学校生活で甚だしく疲労していたのだ。
人と向き合う仕事ではどうしても甚だしく疲労せざるをえない。
近所から藻岩山が見えるけれど、どうやらそこで初雪が観測されたらしい。もう札幌は冬だ。
こんな自堕落な生活がいつまで続くのだろう?
「命の続く限りだ」
日能研札幌が私に試練を与えた。小学五年生のテキストを使って模擬授業をして、出来が良ければ私を雇うというのだ。
真冬日の存在にびびり、紅衛兵が被るような帽子と電気ストーブを買った。
夜間の水抜きは十二月から始めよう。
札幌市中央図書館へ行く。蔵書は充分ではないものの悪くはない。
岩明均は古代ギリシャ世界に主題を置いている。塩野七生は中世イタリアが主題だった。赤羊は十九世紀のヨーロッパに主眼を置いているという。私も時代と地域を特定した主題があるといいなぁと思っているけれど特に思い浮かばない。
まぁ私には「帝国」という物語世界があるし。
敢えて言うなら、二十世紀エスペラント運動に携わった奇特人を取り上げると面白そうだ。
母の私への愛情が、一般の母子愛のようなものではなく、所謂「共依存」の一方通行であるな���ば、これまでの二十四年弱を説明しやすくなる。
十一月
戦争がなくて女性を共有できて食べる物に困ら��各成人に満足な住居が割り当てられ、言論と思想と信教の自由がそこそこあり、働けば働いた分だけ暮らすのに困らない給料を貰えて老後は年金が保証され、学費と医療費が無料の国。それが私の政治的目的だ。
つまり空想的社会主義。
それと人類人主義だか世界市民主義だかよく分けられない個人のあり方が私の基幹思想だ。
よって、ここに「空想的社会主義人類人党」を掲げる!
政権交代は選挙によるもの、そして政体の転換は民主的な投票によるものが好ましい。
思想を根拠とした暴力と殺害は厳しく禁止する。
キリスト教的異性独占行為である結婚制を廃止し、十八歳以上の労働者あるいは学生である男女が抽選で定められた相手と三日毎に共同交配所で生殖行為をする交配制を敷く。妊娠から出産までは人類人政府が完全に支援し、交配に因って誕生した父親不明の子どもたちは人類人政府が「人類の子どもたち」(filoj de homaro)として十八歳まで養育する。ただし母親は六歳まで自分の子どもを育てる権利を有する。もちろん義務ではないので育児放棄も可能だ。
同性愛者は「特殊交配所」を利用できる。
「人類の子どもたち」への教育は「人類人主義」(homaranismo)と「性欲の賛美」に基づいて行われる。
資本主義的異性寡占行為である恋愛の宣伝行為や過剰な恋愛賛美は個人的な趣味と芸術的表現以外ではこれを制限する。
いかなる場所であっても人類人は抽選で定められた相手以外の人類人との性交を禁止される。十三歳以上十八歳未満同士の性交、及び十三歳以上十八歳未満の「人類の子どもたち」と人類人との性交は性欲の解消と自己存在の確立のための行為としてこれを許可する。
すべての人類人は共同食堂を有する共同住宅が付与され、その見返りとして都市部では共同職場、近郊部では共同工場、農村部では共同農場にて労働する義務がある。
労働には対価として報酬と七十歳以降(もしくは退労勧告後)の年金が共通通貨ステーロ(stelo)で、そして交配する権利が与えられる。労働者及び退労者は医療費が無料である。
十八歳で全ての「人類の子どもたち」は人類人となる。人類人になった次の一月から、人類人は希望とそれまでの学校成績、そして試験を考慮した上で各種大学校に入学できる。そこで四年間、学問或いは職業訓練などに励む。学費は無償。もちろん、大学校に通わずそのまま労働者となる選択もある。
共同住宅での居住が困難な各種障害者は共同食堂を有する共同施設に入所でき、施設付属の工場や農場での労働を行うことによって労働者と同じく報酬と年金を得ることができる。もちろん交配する権利も与えられ、その対象は障害の程度により共同施設内の異性と施設外の異性とに分けられる。
刑務所では付属の工場や農場で労働している者に限り報酬と年金、そして刑務所内の異性と交配する権利が与えられる。
共同���配所は感染症の恐れがない限り、病院の患者も利用できる。
全ての「人類の子どもたち」はエスペラントを国際補助語として学ぶ。また全ての「人類の子どもたち」は各人の母語によって教育される権利を有し、母語による教師のいない学��は国際補助語エスペラントで教育される。第一外国語、第二外国語以下の外国語は個人の選択によって決定される。
共同住宅は一棟につき三十~五十戸(三十人から五十人)を収容し、共同住宅が十棟前後集まって一つの島を形成する。そして島が幾つか集まって区が形成され、区が幾つか集まって行政単位として、都市部の市、近郊部の町、農村部の村が形成される。区が設けられない場合もある。共同交配所は島単位で運営される。
人類人政府が統治する領域内で、島から島への移動は自由である。すなわち「空想的社会主義人類人共和国、日本群島」東京市世田谷区第三粕谷島第五棟第二十三号から「空想的社会主義人類人共和国、パリ盆地」パリ市第三区第十八島第一棟第十二号への移住は共同住宅の空きさえあれば誰でも可能である。必要なのは法律的処理と引越し作業だけだ。
移住先での行政サービスは母語で行われる。不可能な場合はエスペラントが用いられる。そのため人類人政府が統治する領域であれば善き人類人はどの共和国のどの島へ行っても行政サービスの内容を理解することができる。またどの人類人政府でも共通通貨ステーロ(stelo)が用いられているので、身元証明書と共通通貨を携帯していれば人類人はどの人類人政府へも簡単に旅行することができる。
死ぬと遺体は共同墓地に葬られる。遺産は全て人類人政府が没収し、家財道具は再利用される。
地球があますことなく全て空想的社会主義人類人共和国によって統治されたとき、(自己主張が激しく自意識過剰な反体制者どもは未だに音楽やテロで抵抗しているのだろうが)現生人類は己の種族の性欲の激しさに驚くことだろう。
複十字健診センターで肺のレントゲン写真を撮った。
私は中一から中三までツベルクリン反応は全て陰性で、そのためにひどく膿の出る注射を六回射った。
体育祭の度に注射されたところが膿んでぐちゅぐちゅになるので、体育祭の練習は嫌いだった。
それほど嫌な思いをしたのに、結核にかかっていたら笑える。
子規も啄木も同じ鳥のことを表す漢字だ。その鳥の口の中は赤い。
まるで結核患者の吐血のように。
札幌の地下鉄には網棚がない。
私は幼稚園に年中組から入った。そして最初の登園日に幼稚園のおもちゃを家に持って帰った。もちろん私に悪気はない。誰も「持って帰っちゃダメ」とは言わなくて、家でもそのおもちゃで遊びたかったから持って帰ったのだ。
私はそういう子どもだったし、今も多分にそういう人間だ。これを我が儘と呼ぶのは勝手だが、私は自身を「暗黙の了解のわからない人種」だと解釈している。
悪いのは「暗くて黙っているのになぜか了解している人種」だ。黙っていないで話せばいいのに。
シャルル・フーリエの『四運動の理論』を読み始めた。愉快だ。
十二月
買ってあったのに神聖なるアスパラガスを食べ忘れていたため、尿が臭い。
北海道の靴底は内地と違うらしい。
鶏の心臓と肝臓が半額だったので臓物カレーを作った。まずかったし、臓物である必要性がなかった。
半月弱だけ働いた九月分の給料が六万円だけ振り込まれていた。時給制の契約社員だから当然だが、奇特なことよ。
それでドミノピザを頼んだら、配達員が茶髪で小柄で猫を連想させる女の子、アキモトさんだった。お釣りを数える指先のたどたどしさがバイト経験の薄さを物語っている。思わず「ゆっくりでいいよ」「ご苦労様」などと優しい声をかけてしまった。
これが逆の立場であれば、私はアキモトさんの食べるであろうピッツァの上に己の白濁精子をバタァの如く振りかけたであろうに。
水商売とは「やったことが形に残らず水のように流れていく商売・仕事」の意である。
「福祉業は水商売なんです」と某知的障害児施設の幹部が言っていた。
かつて医師であった渡辺淳一が小説家になると決めたとき、母に「そんな水商売はやめなさい」と言われたという。
しかしよく考えれば、小説家の仕事は文章という形で残される。もし医師が医学研究を行わなければ、接客業である医師の方こそ水商売である。
水商売と非水商売のと境界は生産物の永続性や仕事の複数性について思考せざるをえず、曖昧である。ゆえに水商売の定義は難しく、渡辺淳一の例のように単なる負の意味を持つ言葉としてしか使われていない。
第三次産業はそもそも水商売である。
映画「レッドクリフ」を観た。「赤壁」に非ず。
九月までハリウッドのアクション映画だろうと私が思っていたのは事実だ。
蜀三将が強すぎて、かつ格好良すぎる。
官渡の戦いと赤壁の戦いは三国志の二大盛り場だけれど、まだ三国鼎立はなっていないんだよね。小学生のころは赤壁の戦い時の情勢がよくわかっていなかった。
中村師童(甘寧)が頑張っていた。
八卦陣には身震いがした。
規制が入って乳房は映せない。
前半は戦闘と外交の連続で、主線の通っていない名場面の羅列映画、すなわち駄作かな?と思ったけれど、お茶の場面で一本の線がすうっと引かれた。
赤壁の戦いは三国志版トロイ戦争だったのだ。
趙薇(尚香)の演技が浮いている。喜劇向きだな。
一番良かった場面は、次回の予告。次の主題は火と風だ。
この映画を観たあとの私なら一騎当千である。
滑舌が余りよくないので「公序良俗」と言おうとすると「公女凌辱」となってしまう。
ネットに繋がっていないパソコンはただのゲーム機だ。
電話窓口「私さまは、テレビの地上デジタル移行への対策はどのようになさっておいででしょうか?」 、私「テレビを買わないようにしています」
夜の狸小路は面白い。
まだ二十代も前半なのに、新しいことを始めるのにさえ「腰が重い」とは。
負けたいと願う心は知りたいと願う心である。
小麦は米より必須アミノ酸の量が格段に少ないので、パンだけで必要な栄養を摂るのは難しく、どうしても肉が必要になるのだ。
逆に言えば米は必須アミノ酸を多く含むので、一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べただけで栄養は充分なのだ。
日本人女性が段々と痩せ形になったのは食事の洋風化のお蔭なのだ。
中古冷蔵庫のホース接続部から水が漏れるので調べたら、ゴムが弱くなっていた。仕方ないのでヨドバシカメラで四七二円の替えを買って付け直した。
じゃがいもを四つに切ってサランラップでくるみ、七五〇Wで三分チン。それにマヨネーズと青海苔をかけたものを小腹がすいたら食べている。二キログラムを一九八円とかで売るのが悪い。
札幌の良いところ。東急ハンズとハローワークとブックオフとヨドバシカメラとアニメイトととらのあなとメロンブックスと紀伊國屋書店とドンキホーテとダイソーがお互い歩いて行ける距離にあること。(毎日一巡している)なのに人通りが渋谷や秋葉原よりも少ないこと。
そういえば、私が高校二年生のときはアニメイトとメロンブックスは狸小路の雑居ビルの二階にあったような気がする。
時計台はいつ見てもしょぼい。でも旧北海道庁は素晴らしい。
奄美大島もそうだったけれど母娘や母子をよく見掛ける。
朝起きて、今朝は特にしばれるさーと思ったら、粉雪が降ってたさー。
藻岩山の山頂付近に雪が積もっていた。風が吹くと皮膚に刃を当てたように冷たい。
昼になると雪の粒が大きくなって降りしきる。この分だと積もりそう。藻岩山が見えなくなった。
昼過ぎにはまた粉雪に戻った。
ローマ教会は一二八二年に全シチリア島民を破門したことがある。
ガブリエル・ガルシア・マルケスの登場人物は名を替えてあちこちにいる。
ガブリエル・ガルシア・マルケスはノーベル賞受賞講演中に、スペイン語文法の単純化と文法規則の人間化、そして正字法の撤廃を訴えた。
今日、たい焼きを食い逃げした女の子に体当たりされたような感覚を味わった。
国際補助語エスペラントを図書館で借りた入門テキストで復習している。新たな発見もあり奥深い。 ベネズエラの正式名称は「ベネズエラ・ボリバル共和国」である。
将来日本で福祉戦争が起こる。福祉をする側(貧困層)と福祉をされる側(富裕層)の間の闘争だ。
大学二年生のころ、札幌市北区出身の友人が「そのゼミの先輩の彼女は風俗嬢なんだよ」と馬鹿にしたように言っていた。確か業種はヘルスだったと思う。
私はしかし生粋の文学青年であったので、その先輩は「本物の愛とは何かを知る男」だと感心したものだった。
世に云う恋愛には三種ある。一に肉体的征服感、二に精神的連携、三に依存。いずれも正しい。
女性や青年はこれら三種に序列をつけたがるが、本能より出る感情ではない。
もし恋人が風俗嬢の場合、肉体的征服感を主とする者は悶え苦しみ、精神的連携を主とする者は仕事を応援し、依存する者は依存し続けるだろう。
江戸時代、豪商や文人は吉原の高級娼婦を正妻に身請けしたし、仏蘭西にも『椿姫』という高級娼婦との恋愛を描いた小説がある。
何も人生は女性のために生きるのではなく、自分自身のために生きるのだから先進的な近代人たちはあまり妻の過去や職業にこだわらなかったのだ。
ましてや現代人をば。
札幌で諸兄が遊ぶとしたら薄野ではなく、南六条東三丁目の交差点を豊平橋の方へ行って右手にある二つの会館はどうだろう。
少なくともその豊平川沿いの会館群は十九時くらいから薄野の風俗店が閉まる〇時以降も午前三時まで営業している。脱法営業だからだ。今日までなら行くことはないけれど、明日の幕開けとともに始まった空白の三時間でなら行く価値はある。
カネマツ会館と五条東会館とあり、黄色地の看板で飾ってあるのですぐ分かる。共に二階建平屋風となっていて中には小さな飲み屋が軒を連ねている。
坂口安吾は高校生のときに読んで挫折したが、さもありなん。小僧っ子にはわからんさ。
手に職じゃないけれど前の住居からアクリルガッシュを持ってきたのでアクリル画を再開した。
私は全て絵画は部屋の装飾のために描かれると信じ、絵画による自己表現というものを信用していない。
掛軸はそもそも飾るものであるし、ルネッサンス期のアトリエでは壁画を製作していた。
絵画は装飾品であるからこそ芸術であり、美術なのだ。
私の部屋には本棚がなく、また買わない予定であるから、寂しい白壁が広く空いているのだ。
街のあちこちに水色の函がおかれ、滑り止めの砂が満載だ。冬支度である。
これは「常に凡ゆる断片」
私の現在の研修生という立場は気楽だ。職場へ行く義務はない、しかし職場へ行って研修するとただ���っと座っていただけでも給料が出る。七時間いれば日給は一万を超すが残念なことに交通費は出ない。
結局、履歴書を出して面接したところ、全てに受かっていた。
大学五年間で一度も病院にかからなかったし、四、五年生のときは特に無病息災だった。それは生活が閉塞的であったからだ。しかし小学生どもと触れ合う職場ではいつ伝染されるか怖くて堪らない。
結核ではないことを証明しなければならない。
ミニシアター系の映画は気取った芸術学生や頭の悪い女子大生が「こんな映画を観る自分っておしゃれ!」と観るものと相場が決まっているが、私も観る。今日はシアターキノで「敵こそ、我が友」を観た。
私はフランス人気質でフランス映画がよく合うので、フランス映画を多く上映するシアターキノは選ぶ苦労がない。
政治はえげつない。民主制であろうが、独裁制であろうが国家が人間の集合体である限り、醜い。
クラウス・バルビーは残忍な性格だったろう。しかし悪だったのだろうか? 悪とはきっと温和な性格をしていると思う。
風呂に入らないまでも足だけでもお湯に浸らせるだけで眠り心地が全然違う。
北海道では小学生でも棒を「ぼっこ」、唐揚げを「ざんぎ」と言う。
電車を「汽車」と言うのは分かる。というのは汽車と呼んでいた時代と今とで利便はほぼ同じだし、電車は山手線や京王線こそが呼ばれるに相応しい。
職場を二十一時に出発し歩いて自宅まで帰ると一時間半でつく。もちろん手袋、帽子(フード)、マフラーは必要だが。
「かたわ少女」という障害者の女の子を攻略するゲームが海外で製作中らしい。
しかし知的障害児が登場しないのが残念だ。白痴少女は萌えるのに。
男は女が弱い立場にあるときだけ、女を守ろうとするし、大切にして真剣に愛そうとする。
それは彼女たちが「この人がいないとこの先自分を愛してくれる男が現れないかもしれない」と不安に思っていることを男が知っているからだ。
男は女が自分より弱い位置に立っていないと安心できない。
というのは男は、一度男を知った女は男なしではいられないこと、そして女は常に男を乗り換える機会を伺っていることを知っているからだ。
女にとって男は靴と同じである。足裏は一度靴になれると直接地面を踏む痛さには耐えられないし、履き古した靴は履き替えたいと思うだろう。あるいはまだ新しくても見栄のために違う靴を物色したりする。それにサイズが大き過ぎてもダメだし、小さ過ぎてもダメだ。
だから、賢明な男は、いわゆるまともで競争相手のいそうな女は遊び感覚でしかつきあわないのだ。
つまり、障害を持つ少女或いは女性というのは現代社会では稀に見る「愛され女」なのだ。
死は恐れるに足らず。人間は死なない。なぜなら死ねば人間ではなくなるから。
怒るな、褒めよ。���事なことはチンパンジーが教えてくれる。
日本の大衆文化が幼稚なのは、大衆文化を形成するための大衆、つまり充分に余暇のある人々が生徒と学生に限られていて、成熟した大人は仕事に追われて忙しく文化どころじゃないからだ。
すると数の論理で中学生、高校生、専門学校生や女子大生に受けの良い番組、音楽、小説、漫画があたかも日本中の注目を浴びているかのように見える。或いは情報媒体がそう見させている。
いわゆる恋愛主義が社会を支配する主流思想に思えるのはそういった中学生や高校生の未熟さや幼稚さが大衆文化の前線を陣どっているからだ。
少しでも文化に興味のある人であれば仕事に就いて余暇を奪われることを恐れるだろう。そして無職への風当たりの強さに怯むのと同時に大衆文化の幼稚化を憎まなければならない。
まともな大衆文化を形成するには充分な数の大人が充分な量の余暇を持つ必要がある。そうやって数の論理で生徒・学生文化を日本大衆文化の一分野へと押し戻していかなければならない。
恋愛主義を一派閥へと駆逐し、男女の関係を“人間の地平”に立脚するものにしなければならない。
とりあえず私はキノカフェでフランス映画を観て、市立図書館で坂口安吾と旧共産圏とラテンアメリカの文学を読もう。
皇帝、国王、大統領は偉大で、豪華な外見をしていなければならない。たとえ黒革金銀細工の財布の中身が空であっても。
職場を出ると粉雪。
十一月二十日の札幌市内における最高気温、零度以下。
つまり真冬日。
そして、朝起きると人生でかつて経験したことのないような積雪。
水抜きしないと水道管が凍る。
起床時の室温、三度。
湯たんぽを購入。
氷雪上を歩くため、靴にスパイクをつけた。
そんな晩に狸小路で演奏している音楽愛好家がいる。
零下三度の札幌で、私は豊平川沿いを自宅まで歩き、やっと帰宅する。
帰宅時の室温、一度。
私を雇った職場が入っているビルに北海道で一番有名な政治家が所属する個人政党の本部がある。
だから今日は政治の話をしよう。
狸小路で日本共産党のDVDをもらった。
それはまさに志位書記長のファン・ディスクだったが、つらつらと全編を鑑賞してしまった。
あやうく共産党のファンになりそうだった。しんぶん赤旗日曜版を定期購読して、日本共産党に入党しそうになった。
旧共産圏を生きた人の小説を読むと、共産主義もそれほど悪くはないと思えてくる。
悪いのは共産主義じゃなくて独裁的な指導者と我が儘で自己主張の激しい反体制者だけだ。
けれど、そもそも私は人間集団が嫌いなんだ。
だからどこかの政党に入ることはまずしない。
それに大学時代に身近に見てきた「共産党」は醜悪だったし、第一に私はデモとか行進とかの集団行動が嫌いなんだ。団結しようとするのは現実から逃げているからだ。
もっ��やり方がスマートなら、話を聞いてくれるかもしれないのに。やり方が顕示的で、目的へと努力する前から諦念が感じられる。まるで知的障害児や駄々っ子のようだ。
つまり私は共産主義には興味があるが、共産党はあまり好ましく思っていない。
しかし一国を動かすためには何かしらの政治学を学ばねばならない。大学の政治学部に入学するか既存政党に入るか、独学で習得するか?
よし、独学しよう。そして政党は私が自ら創ればいい!
大学四年生の夏、就職活動を諦めたときから生きている感覚に乏しくなってきたんだ。だんだんと。
早口でまくしたてる人は苦手だ。いや、人ではなくて早口が苦手で、早口で喋られると泣きたくなる。特に女性に多い。
早口な人と吃っている人のどちらを選べと言われたら間違いなく吃っている人を選ぶ。
早口な女性は別に頭の回転が速いのではない。なぜなら思考によって、ではなく記憶と憶測だけで話すからだ。
つまり早口の女性は言葉を持たない。彼女たちは壊れかけたテープレコーダーに過ぎないのだ。
職を探す度に共産主義を羨望する。
自動的に職は与えられて然るべきだと思う。
働く時間というのは私にとって死の時間である。
なぜ己の死を自分で探さねばならない?
私は常に余暇か副業が生きている時間なのだ。
これは逃げ、なのか? 或いはそういう生き方なのか?
「辞めさせた、或いは辞めた職場は労働者の次の仕事を見つける義務がある」という法律を作って欲しい。
逃げられた職場も。
「よく働こう」とするのではなく「よく生きよう」とする者にとって資本主義は残酷だ。
ニートさんとかフリーターさんを問題視する人は、まず面接で若者を見捨てる人を問題視した方がいいよ。とブックオフとパン屋チェーンのアルバイト面接に落ちた私が言う。やっぱり大学時代のバイトと同じ業種しか雇ってくれないのか? なんだ、この職業カースト制は?
私だって美味しいパンを作って主婦層や職業婦人からモてはやされたいのに。
生きているのかなぁ、本当に? 自分。
佐賀県からこの一週間、このブログへのアクセスがなかった。
その程度の教養レベルか!佐賀県の教育委員長は職務怠慢により死刑!
或いは佐賀県にパソコンは無いのか?
中学生のころ、スナッフビデオは都市伝説だと聞いて、「ならば自分たちで作ればいいんじゃないか」と思った。
抑圧された子供は、一人暮らしをすればできるかもしれないことを妄想するものだが、私の場合、その全てが犯罪がらみだった。
さて、私はこの見知らぬ百五十万都市で市民記者に登録した。
仕事における電話の秘訣は、相手に電話したことを後悔させないことだ。
空想的社会主義者の食卓。【切り餅(磯辺か餡)三個と納豆】【玄米フレーク五十グラムに牛乳かけ】【蒸し馬鈴薯と野菜スープ】【インスタント麺と蒸し馬鈴薯】【御飯と魚介缶詰と味噌汁】【ピザトースト二枚と野菜��ープ】【カレーライス】【食パン二枚と目玉焼き】
空想的社会主義者の食事への心得。粗食、同一性保持、昼食は朝食と夕食のつなぎ。
空想的社会主義者の主要飲料は【牛乳】で、【野菜ジュース】や【珈琲】や【茶】は嗜好品として飲む。牛乳を多く飲む日は必ず納豆などの大豆食品を食べるべきである。
空想的社会主義者の栄養補給剤は【エビオス錠】である。
これは決まりではないが、豚肉と鰭や鱗のない魚は食べない。肉製品と乳製品を一緒に食べない。血を食べるのはダメ。
イスラエル国歌「ハティクヴァ」は物哀しい。
ラーメン! フライングスパゲッティモンスター。
実家にいたころは飽食気味で、私はやや肥満だった。
母は愛情を食事でしか表現できない人だったからだ。
学園時代はよく食べた。しかしよく戦ったので痩せた。
今は粗食で痩せた。
今日、昨日、一昨日は図書館(徒歩五分)とスーパーマーケット(徒歩三分)に行く他はずっとパソコンの前で過ごした。
おかげでウンコが硬い。
二ちゃんねる系のサイトに今更ながらはまっている。
もう仕事とかどうでもいいや。面接とかで人間性試されるの嫌いだし。
ほら、お外は怖いし。寒いし。
いつの間にか雪降ってるし。
火星に土地でも買って移り住もうかな?
やれやれ
人間は今でこそ呼吸し、食べ、排泄し、寝て、思考している。
しかし数年後か数十年後には思考は消え去り、記憶もなくなるだろう。
私はもしかしたら今までの人生の四倍の時間を生きるかもしれない。しかし決して五倍は生きないだろう。
思考と記憶の消滅、それを人は「死」と呼ぶ。
症例はいくつもあるにも関わらず「死」の問題は医学によっては解決されていない。ただ宗教だけがこれを信仰により解決させようとしている。
人はこう思うだろう。なぜ必ず「死」ぬ人間に思考が与えられたのか?と。思考さえなければ「死」を思い悩むことはなかったのに、と。
私はこう考える。誰かがこう仕組んだのだ「人間よ、その『死』とやらについて思考せよ」と。
で、私は考えた。人間は「死」ぬ、ゆえに有限だ。しかし人間の集合体である人類は半永久的に存在する。この違いに意味が存在する。
人間が「死」ぬのはなぜか?それは人類全体に更新を与えるためだ。つまり個人の人生というのは人類という種族全体の繁栄のためにある。
恐竜は失敗した。しかしあの時代にはあの形態が最適だった。今の時代は人類の形態が最適である。しかしいつ人類の絶滅が訪れるかわからない。
個人やある人間集団の私欲のために人類が犠牲になるとしたら、死んでいった人類はもとよりその個人やその人間集団の人生も無駄になる。なぜなら彼らは人生を無駄なことに使ったからだ。或いはそれも人類の試��錯誤なのか?
ゆえに私は結論付けた。人間の人生を活かすには常に自身のためではなく人類のために生きよ、と。私の宗教的信条でもある。
私が二〇〇七年二月に生み出した「人類意志こそ神」という真理は今もゆるぎない。
その結論ゆえに私は人類人主義と世界市民主義を支持する。
世界連邦を唱えるバハイ教はある意味では正しい。世界中心都市論と世界政府論を除いては。
ゆえに私は「宗教団体に所属しているか?」に関しては無宗教だが、「信仰を持つか?」については有信仰だ。
人類全体へのゆるぎない信仰。
警察犯処罰令第一条第三号「一定の住居または生業なくして諸方に徘徊する者は、三十日未満の拘留に処せられる」。私、危なかったなぁ。
ちなみに昨日は十五時すぎでマイナス三度だった。気温がプラスになることはなかった。
フードか帽子を被らないと顔が凍る。
キブツの子供は母親と離れて暮らす生活を強いられるので就学前は夜尿や指しゃぶりなどの情緒的未発達が見られる。
しかし子供の家での十八年間に及ぶ集団生活を経て、青年期になると非神経症ともいうべき環境適応能力と高い社会奉仕意欲を示すという。
人口の十%にも満たないキブツの人がイスラエルを率い、パレスチナ人どもから国を守ってきたと言っても過言ではない。
キブツはどこかスパルタと似ている。
母親の愛にくるまれてすくすく育ち、教育を終えて社会に出る際に新しい環境に適応できず引きこもりになったり神経症を患ったりする日本とは正反対である。
また家族という、気の違った両親の作る牢獄に囚われることなく、子供は成長することが出来る。そのことの、なんという幸福。
キブツ制度が全く善くて素晴らしいと賞賛するわけではないが、日本人はキブツなどの社会主義制度を少しは見習うべきだよ。
なぜ働けるし、働く意志のある人間が働けないのだ?労働力の余剰をどうして解決しようとしないのか?
ギリシャ的な暴動を起こしたいさね。ヘルメット、鉄パイプ、ナイフ、クロスボウ、火炎瓶を装備してさ。戦うんだ。
見えない何かと。
そのために私は筋トレを欠かさない。
正しい太り方をしよう。正しく太った人は美しい。
正しく太った人は、間違って痩せた人より美しい。
皆さんも親になれば分かると思うが、愚かな親は「子供は家庭にさえいれば良く育つ」と信じ、施設に預けられた子供を見ると「可哀想に!」なぞと言う。
これは親の傲慢であり、怠慢だ。
ある種の家庭に産まれた子供にとって、家庭とは牢獄に過ぎない。
悪しき家庭は普通の施設にさえ劣る。
もちろん、部下に怒鳴りつける上司がいるような施設は失格である。やたら怒鳴りつける父親がいるような家庭が失敗であるように。
家庭は人生の不条理の始まりである。結婚がそうであるように。
不倫の存在は結婚制度の不完全さと失敗を裏付けている。
なぜ男性は一人のやがては醜く老いる女性と共に生きねばならず、女性は一人の頑固で我が儘な男性に肉体を支配されなければならないのだ?
ならば結婚制度をなくし、複数の男性と複数の女性が乱交する交配を制度化すればいい。
そして交配を道徳とする。
これで家庭は消滅し、家庭起源の不幸も消え去る。
女性と子供を家庭という牢獄から解放しなければならない。
これはおいしいぞ
不満があるなら耐えてはならない。叫ばなければ、心弱き者はいつまでも弱いままだ。
INTER LUPOJ KRIU LUPE!
祖父の最初の記憶は航空機である。私は祖父の住む福岡まで航空機で遊びに行った。
両親の結婚式のときに某Hグループのエレベーター専門子会社の社長に就任したと聞くから、その時は既に退職していたのだろう。
それから祖父は奈良の西大寺に引っ越した。奈良での記憶はあまりにも大きい。
遊園地へ車で行く途中で私が寝てしまい、目覚めたら祖父宅の前だった。
祖父は三重県の山奥の出身で、憲兵として猿田彦神社を守っていたら終戦になったという。
カメラ好きで本好きだった。本好きは私まで遺伝したが、カメラ好きは父までの遺伝で止まってしまった。
最近、腰を痛めて歩行困難になったので東京区内に引っ越した。
父から連絡があり、今から急遽、私はAIRDO二十便で羽田空港へ向かう。
明日を迎えるかどうかは、分からないという。
こんなに揺れた飛行はチュニス・カルタゴ空港からシャルル・ド・ゴール空港への飛行以来だ。
連絡から二時間半で私はすでに機上の人だったため、荷物が近所徒歩五分の図書館へ行く際と同じ量である。
東京は雨が降っていることもあるけれど蒸し暑い。
この三ヶ月で私は巨大大陸辺縁にある弧状群島の知床から那覇までを一往復分移動したことになる。
私は行動する直前にはその行動について考えない。そのために行動に躊躇はない。
そのせいで今まで様々な困難があったけれど、今回は良かったのかもしれない。
考えてみれば祖父は昨日で八十四歳である。私があと四日で二十四歳であるように。
まだまだ十分とは言えないが神々に文句はつけられない年齢だ。
容態は少し落ち着いたようだが、まだ危ないらしい。
十二月六日に、大阪の釜ヶ崎で暴動事件が起こっていたという。引き金をひいたのは暴力的で犯罪的な西成警察署による労働者への暴行事件だった。
「連れて行かれた西成署の三階の個室で、四人の刑事に代わる代わる顔を殴られ、紐で首を締められ、足蹴りされ、挙句の果てに両足持たれて逆さ釣りにされた。気が遠くなると、スプレーをかけられたと言う。生活保護を打ち切ると脅かされて、その店に近づかないという始末書まで書かされている。」(西成署警察官の暴行に抗議する!)
年末における雇用問題の原因は、報道をみるかぎりでは労働者の選択肢の狭さに原因がある。
いや、労働者はそもそも選択なんてしたくはないのだ。だって仕事のために生きているわけではなく、生きるために仕事をしているのだから。
経営者はもちろん「仕事にために生きる人」を求めるだろう。已むをえないことだ。しかし従業員もそれに右に倣え、では自分で自分の首を絞めているようなものだ。面従腹背が必要である。
そういう意味で、日本の労働者は正社員も派遣社員も労働意識が低い。
企業が、「お客様のためにある」時代は終わりを告げた。これからは「従業員のためにある」企業が求められている。
労働力の均衡という面から見れば、学業を終えた健康な成人には自動的に職が与えられてしかるべきなのに。
情況の囚人という心理実験によれば、派遣社員も正社員になれば正社員ばりの働きをするし、正社員も派遣社員になればそれだけの働きをする。あらゆる面接や選別は無意味であって、人事が行うべきはしかるべき職を与え、仕事の結果を見て評価を与えるのではなく、「こういう結果であってほしい」という仮定の評価を実際に与えてしまうことだ。
十二月二十二日には札幌に帰る。
トロヤ点への新たなる月の飛来、止まない月震、超未来人類と新興恐竜との共存などについて有機的に考えようとしているが、果たせない。
六百円で大根サラダ・鴨肉三切・味噌汁・鳥肉たっぷりの丼物・アイスが食べられる地下一階のカフェ・ダイニングバーを見つけた。
十二月二十日に開店したジュンク堂へ行った。池袋級書艦だった。エスペラント関連書籍は十冊以上、なんと『百年の孤独』のスペイン語版も置いてあった。
札幌はジュンク堂、とらのあな、アニメイト、ブックオフの並びが熱い。
JRタワーのヴィレヴァンが狭いなぁ、嫌やなぁと思っていたらロフトの中にもあった。でも、ヴィレヴァン下北沢店の足元にも及ばない。
アリストテレスは貨幣を万物の尺度とする資本主義的世界を想定した。その一方でディオゲネスは貨幣を変造した罪でシノペを追放され、世界市民となった。彼は貨幣(常識、慣習)を変造したのだ。
純連のみそラーメンは美味しかった。
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幼児期の記憶の重要性
2019年7月号
2019年7月6日
幼児期の記憶の重要性
もうじき夏本番、子どもたちには楽しい夏休みがやってきます。私たちも元気に頑張りましょう。
☆☆ー幼児期の記憶の重要性ー☆☆
”三つ子の魂百まで” ”三つ子の魂百まで”のことわざ通り、人は人生のごく初期の段階で、性格や行動の基礎となる一定の傾向を身につけます。「信頼していいものと信頼してはいけないものを学ぶ」、「自信がある、自信がないという感覚を身につける」、「性について自己認識する」、「外向的か内向的かの傾向が生まれる」、「積極的か引っ込み思案かの態度も発達する」等々。そして、その後の人生に大きな影響を及ぼす感性的基盤を形成します。 私達は、生まれ落ちたその日から、毎日毎晩、親や周りから暗示を聞かされて育ち、その後の人生に大きく影響する暗示を受け始めます。幼児期に身につけた振る舞いや生活態度の多くは生涯の習慣となります。それがその人の観念・信念・信条の基盤となります。観念や信念は私達が生きる指針です。強い感情を伴って体験した子供時代の出来事は、それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、本人の習慣を作り上げます。しかし、子供時代に作られた習慣がすべて役立つというわけではありません。(3)
扁桃体記憶・海馬の記憶 人の記憶は、0~3歳は扁桃体が、それ以後は海馬が行います。扁桃体と海馬はともに大脳辺縁系に属します。 3歳までの扁桃体の記憶は、情動、すなわち感覚や感情の記憶です。3歳を過ぎてからは、情動の記憶の再生の器官として、また、出来事に対する価値評価を行う器官として働きます。価値評価とは、ある出来事が良いか悪いか、好ましいか嫌いか、近づくべきか遠ざかるべきか、報酬系か嫌悪系かなどを判断します。この扁桃体記憶は通常は想起出来ません。しかし、瞑想法の1種である胎児期退行催眠法により前頭葉への血流を低下させることにより、想起させることが出来るとされています(4)。
海馬の記憶は、”何時、どこで、誰が、何をしたか”というエピソード記憶、物語記憶です。人が大人になってから通常思い出すのは海馬記憶のことです。 情動(2) 情動とは科学的定義はできませんが、以下の通り、行動と組み合わせて8種類に分類する考え方があります。 ①共同作業ー受容、②拒絶ー嫌悪、③破壊ー怒り、④守りー恐れ、⑤生殖ー喜び、⑥喪失ー悲しみ、⑦注視ー驚き、⑧探索ー期待。このような基本的な情動は、人種や文化的背景の違いにかかわらず、人類に共通に見られます。 あるいは、乳幼児が最初に発達させる、愛、喜び、怒り、悲しみ、恐れ、の5つを基本情動とする考え方もあります。 情動は、生き延びるための行動に必須の神経活動です。人も動物も快感や喜びを感じる有益なものには近付こうとし、不快感や怒り・恐れや悲しみを与える有害なものは、攻撃するか、または逃避して遠ざかります。好きか嫌いかでぱっと行動を起こさないと、餌を食べるチャンスを逃すかもしれないし、敵に近づきすぎて命にかかわるかもしれない。あらゆる行動の根底には情動があり、情動は、生き残るために行動を一定の方向へ誘導する役割を果たしています。 生きていくために、どう行動すべきかという観点から、対象物を評価している神経活動が情動なのです。したがって、情動は「生物学的価値評価」ということができます。 「生物学的価値評価」は、ただちに行動に結びつきます。必要な行動がすぐにとれるように、自律神経や内分泌系にも信号が行きます。例えば、敵を見た場合には、胃や腸に行っていた血流が、筋肉にまわるように指令が下り、すぐに戦闘態勢に入ることができます。ノルアドレナリンは「怒り」(攻撃活動)に、アドレナリンは「恐れ、不安」(逃避行動)の情動が発現したときに分泌される傾向があり、とくに情動の強度が強いときには、アドレナリンが分泌されます。
大脳辺縁系 第1図 大脳辺縁系を御覧ください。大脳辺縁系は大脳皮質の下、間脳(視床と視床下部)の上に位置し、情動を作り出す働きをしています。大脳辺縁系は、次の部分から構成されています:視床前部、視床下部、扁桃体、海馬、帯状回、脳弓、中隔、それに前頭葉の眼窩皮質と側坐核。 大脳辺縁系は、大脳皮質、間脳(視床と視床下部)、脳幹の三要素間のインターフェースとして、情動を始めとする高次脳機能に重要な役割を果たしています。 大脳辺縁系は何をしているか(2) サルはふつう、おもちゃのヘビを見ると飛び上がって逃げます。ところが扁桃体を中心とした大脳辺縁系を破壊すると、ヘビを恐れないどころか、口に入れて噛んだりします。このサルは、ヘビと認識する感覚刺激と、逃げるという情動反応を結びつける事ができないために、異常な行動を起こしたと考えられます。視覚刺激からヘビと識別はできても、ヘビが危険なものかどうかの評価ができなかったのです。つまり、大脳辺縁系が、大脳皮質から入力された感覚情報に、情動的意味付けを与え、それを行動に移すプログラムが存在する視床下部などに指令を出す、という役割を担っているわけです。このサルには大脳辺縁系が破壊されていました。扁桃体だけを破壊しても同じことが起こることから、大脳辺縁系の中で生物学的価値評価についての中心的な機能を担っているのは、扁桃体であることが分かっています。 情動が表出されるときには、まず大脳皮質からの情報を受けて、大脳辺縁系から指令が出され、視床下部でその指令に相当するプログラムが選択され実行されます。そのプログラムに基づいて情動表出が起こります。 ここまで述べてきた研究は、サルなどの動物実験によるものでした。ヒトの扁桃体も、動物の扁桃体と同じ機能を担っていることが、明らかとなっています。
また、前頭葉はどのような機能を担っているのでしょうか。研究によって、前頭葉は、目的の行動に向かって動機を持続し、困難な状況を克服して報酬を獲得する過程を担っていることが分かってきました。また、前頭葉の眼窩皮質は、複雑な社会生活に適応するため、現在と将来の状況を、以前の情動的体験から推論し、判断することに重要な役割を果たしていることが分かってきました。眼窩皮質は、扁桃体や視床下部という情動をつかさどる領域と密接にかかわりながら、本能・情動と理性を統合して、個人的にも社会的にも適切な行動が何であるかを判断することに与っていると思われます。
脳の仕組み、右脳と左脳(3) 左脳は論理的、分析的、合理的です。現実志向で言語活動を制御します。弁護士、法律家、科学者などの職業は左脳をよく使うタイプです。 他方、右脳は非合理的、直感的です。想像力、空間の感覚、音楽、芸術、記号体系などは右脳の機能です。右脳は並列処理をしていて、多様な情報を一度に処理するのに向いています。ひらめきや直感を生みます。 右脳を使うのは、イメージを見たり、出来事を思い出したりしているとき、物体と空間の関係、部分と全体の関係を把握するとき、比喩を理解するとき、夢を見るとき、アイディアを生み出して組み合わせるときなどです。
複雑で説明しにくい事があると私たちは説明の補足として身振り手振りでも伝えようとしますが、それは絵を描こうとする右脳の作用です。 芸術家、音楽家、詩人は右脳的特性が求められる職業であると言えます。 顕在意識と潜在意識 人の脳の機能には、”考える機能”の顕在意識と”感じる機能”の潜在意識があります。意識全体に占める割合は、顕在意識は10%、潜在意識は90%です。我々は不断、顕在意識しか使っていないので、潜在意識をうまく使えるようになれば、我々の情報処理能力は飛躍的に高まることになります。 脳の両半球、または意識の両側面を最大限に活用するためには、カウンセリング技法の一つである”催眠”の技法を使います。 顕在意識 顕在意識とは、気づいていること。顕在意識は、情報を感覚器官から受け取り思考し判断し決定します。顕在意識は入ってきた情報を細かな部分に分割し、分析し、比較し、評価し、理屈づけて一つの応答を送信するからです。身体の随意的運きも顕在意識により管理されています。顕在意識が使った情報は潜在意識に保存保管され、将来の行動や意思決定の参考にされます。 顕在意識の機能のまとめ 1.「気づき、気づいている」が顕在意識の特徴である。 2.顕在意識は「現実」と接している。触覚・味覚・視覚・聴覚・嗅覚などすべての感覚器官は、顕在意識に情報を伝達する。自分の身体やそれを取り巻く環境という現実は、感覚器官を通じて本人に知覚される。 3.顕在意識は情報を収集する。あらゆる情報は感覚器官を通じて観察された後収集される。 4.顕在意識は情報を選別する。感覚器官を通じて観察、収集された情報は、将来の必要に応じて検索できるように選別処理される。このプロセスが「私たちが考える」ということである。 5.顕在意識は可能性を探る。顕在意識は起こり得る出来事を探り、その場にふさわしい選択肢を用意する。 6.顕在意識は判断し、決定する。可能性を探り選択肢を用意した顕在意識は、さらに判断しその判断に基づいた行動を決定する。 7.顕在意識は潜在意識に情報を提供する。選択した行動の結果は、顕在意識から潜在意識に送られ保管される。 8.顕在意識は潜在意識内に保管された情報を検索する。感覚器官がその必要性を伝えると、顕在意識は潜在意識に保管された記憶から適切な情報を検索する。 9.顕在意識の機能は、主に脳の左半球(左脳)にある。 10.顕在意識は、帰納法と演繹法の両方の思考法を使う。
潜在意識 潜在意識には、過去の感覚的な印象記憶がすべて保管されています。潜在意識を構成するのは、脳、脊髄、体のすみずみまでを結ぶ神経網です。あらゆる動作、思考、感情に関わる情報は、神経網を通して体の各部まで届きます。体の動きはすべて管理されています。非随意的な内臓機能、たとえば消化、循環、生殖、まばたきなどがここに含まれます。潜在意識は内臓や骨や体の細胞を一つ残らず管理して健康を保っています。反射的に繰り返している習慣や体質までも潜在意識の管理下にあります。 潜在意識は、顕在意識が直接管理してはいない身体のあらゆる機能を管理しています。状況によっては、顕在意識を押しのけて優勢になります。たとえば、顕在意識では「話そう」としているのに潜在意識がそれを邪魔すると言葉がつかえてどもったりする。 あなたが目覚めていようと眠っていようと、潜在意識は昼夜を問わず働いています。睡眠中は潜在意識が優勢になりますが、それ以外のときも休んでいません。潜在意識には過去の出来事がすべて記憶されています。良いことも悪いことも、また出来事にまつわる感情や周囲の状況も記憶されています。 潜在意識は問題を解決する 睡眠中の夢が潜在意識の産物であることはよく知られています。ある種の夢は、人生を改善する解決策を模索する潜在意識の試みです。実際、潜在意識には問題を解決する能力があります。「その件については一晩眠って考えてみるよ」、と言うと、潜在意識は「その件」について本当に一晩考えるのです。翌朝目覚めると、全く新しいアプローチや解決策が見つかっていたりします。インスピレーションやひらめきも潜在意識の産物です。夢をヒントに天才的な発見や発明をした例は珍しくありません。これも潜在意識が前日の課題を睡眠中に処理した結果であると言えます。偉大な発見、思想、洞察などは、ゆったりとリラックスした状態にあるときの潜在意識の活動から生まれ出るのです。
潜在意識はコンピュータ付きオートメーション機械 潜在意識はコンピュータ付きオートメーション機械のようなものです。ゴールや答えを設定すると、そこに向かって直進します。潜在意識には独自の感情や意見が無い。すでに記憶されている情報を参考に応答します。顕在意識が送り込む提案やアイデアをそのまま受け入れ、それを元に行動します。独自の判断はしません。また、現実と想像を区別できません。潜在意識の想像の力は顕在意識の意志の力よりも優先します。酸っぱいレモンを想像しただけで、つばがわくのはそのためです。 催眠では、潜在意識のこのような性質を利用します。催眠の誘導によってリラックスしているときが、もっとも潜在意識に近づきやすいときです。潜在意識はコンピュータ付きオートメーション機械のようなものであるから、あなたの習慣や生き方を変えたければ、新しいプログラムを入れてあげればよいのです。 潜在意識の思考方法 顕在意識の思考が帰納法と演繹法の二通りであるのに対し、潜在意識は帰納的な思考しかできない。特殊な事例から一般的は法則へと向かう思考です。顕在意識が何年もかけて蓄積した体験・意見・結論などから情報を引き出します。そしてその情報に基づいて決定し行動するのです。 脳波(3) (7)(第1表を参照のこと。) ベータ波:覚醒時の脳波。身体も顕在意識も働いている状態。目覚めて活動しているほとんどの時間は、このベータ波の状態です。ベータ波状態の平均は21Hzで、苦痛、怒り、恐怖、歓喜などの感情が高まった状態では30Hzまで上がります。ベータ状態では、私たちは時間と空間の枠内で生きていることを感じます。 アルファ波:創造性を高め、身体的なリラックスを誘う脳波。催眠及び深い瞑想状態を作り出します。学習に効果的な状態。選択した対象に意識を集中出来る。アルファ状態は、頭を活発に働かせているベータ状態と、睡眠時のシータ波・デルタ波状態との間の中間の状態にあると言えます。 アルファ波には、2種類あります。一つは速いアルファ波(アルファ2波、10~13Hz)で、もう一つは遅いアルファ波(アルファ1波、8~10Hz)です。アルファ2波のときは爽快でスッキリしたクールな感じで、腹筋呼吸法などにより、セロトニン神経を活性化しているときに出ます。アルファ1波のときはリラックス感、安らぎの感覚で、閉眼時や眠気に誘われたときに出ます。(7) シーター波:睡眠と覚醒の境目。人は皆朝と夜、少なくとも一日に2回シーター波状態を通過します。筋肉活動、心拍数、血圧は制御されています。想像力を使う職業に従事している人、科学者、発明家、作家、詩人などはシーター波状態で活動しています。まどろみ、空想している状態です。 デルタ波:熟睡時。脳内の活動はシーター波より更に深く休息します。夢を見ている。休息し、新たな細胞が生産されるとき。睡眠不足は、デルタ波状態を体験していないので、心身不調の原因となります。
統覚の機制(6) 統覚の機制とは、ある経験が自分に同化して自分の生活のスタイルを作り上げていくのに適したものかどうかを見るために、あらゆる経験を前もって確かめ検討する心の作用のこと。我々は自分の経験から学ぶのではなく、それらの経験を我々の生活のスタイルに合ったものに作り直してしまいます。 プロクルステスの寝台(ギリシャ神話) 道幅の狭い峠の頂上に作られた山小屋のなかに住んでいたプロクルステスという巨人についての、有名なギリシャの神話がある。この巨人は、すべての旅人を呼び入れて一緒に夕食を取り、その晩はその小屋に泊まらせた。プロクルステスはこのお客さんたちのために悪名高いベッドを一つもっていた。もし旅人がそのベッドより短いと、この巨人はその旅人をちょうどベッドに合うくらいまで引き伸ばしてしまい、多くの場合、旅人の命を奪ってしまった。もし旅人がベッドに比べて長過ぎると、プロクルステスはかれの刀でその足を切断してしまった。 我々は、このプロクルステスが旅人を始末したのとそっくりなやり方、我々の経験を始末している。我々の「統覚の機制」は、我々のあらゆる経験を集めているベッドのようなものだ。もしある経験が、うまく我々の型に合わないと、我々はそれを引き伸ばしたり、切り落としたりして、もとの経験を歪めてしまう。言い換えれば、我々は我々の新しい経験をすでに出来上がってしまった生き方に合ったものにしてしまうのだ。ーーーそれらの経験が先行き、何かと役に立つなどということは、惜しげもなく忘れてしまってーーー。
自分の経験から学ぼうとしないということは、きわめて人間的なものでもあるが、経験を自分の型に合ったものに引き伸ばしたり切り詰めたりするよりも、生活のスタイルをそれらの経験に合ったものにしていくように心がけるほうが、はるかに良いものなのである。すなわち、次の2つの方式の中、客観方式を選択すべきなのです。 プロクルステスの方式:主観方式。統覚の機制は固定してしまっている。主観的人間は、現実はこうあるべきだという前もって出来上がっている考えに合わせて、現実をへし曲げようとする。 客観方式:新しい経験を取り入れて生活のスタイルを拡げていこうとする。統覚の機制が弾力性を持っている。幸福な人間は、自分の人生の型を拡げて現実に直面しようとする。 本当の幸福は、人間の手の届くところにあります。あらゆる興味のある仕事に我々の統覚の機制を拡げていくことの中にあります。統覚の機制に弾力性があるならば、それだけ経験はバラエティーに富み、かつ意味のあるものになってくるでしょう。臆病者は彼らの統覚の機制を、ちっぽけな興味、ー自分の活動を制限することで安全が保証されるように見えるちっぽけな興味ー、に狭めてしまうのです。
自己イメージ脚本(自己イメージスクリプト) 自己イメージ脚本とは、感覚情報(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、体性感覚など)と感情情報(怖い、恐ろしい、悲しい、辛い、楽しい、嬉しいなど)、及びそれらに基づく行動情報、この三つからなる自分のイメージに関する物語のことです。 スキーマ スキーマとは、概要、大意、図解、略図などが元の意味です。心理学でスキーマとは、「人は物語を理解したり記憶したりするとき、自分の持っている既存の知識や過去の経験から期待される方向に合致するように、物語を再構成する。」という意味で使われます。 自己イメージ脚本もスキーマも、先に述べた「プロクルステスの統覚の機制」と同じことを表現したものと言えます。すなわち、『人は現実をありのままに見るのではない。自分の過去の体験・経験に基づいて、「こうあってほしい、こうあるべきだ」と現実を編集してねじ曲げて見る。人は現実を無色透明の眼鏡ではなく、自分の経験・体験という色眼鏡をかけて見るのです。』 以上 参考文献 (1)フロイド・E・ブルーム他著、中村克樹、久保田 競 監訳; 新脳の探検、上、下、第1章 脳・神経系への招待、第8章 情動、第9章 ヒトの記憶、講談社ブルーバックス (2)井原康夫編著:脳はどこまでわかったか、第3章、第8章、朝日選書771、2005年、朝日新聞社、 (3) A.M.クラズナー著、小林加奈子訳:クラズナー博士のあなたにもできるヒプノセラピー、 (株)ヴォイス (4)宗像恒次:SAT療法、P32、金子書房 (6)W.B.ウルフ著、周郷 博訳:どうしたら幸福になれるか、上、下、 岩波新書409 (7)有田秀穂:セロトニン欠乏脳、キレる脳・鬱の脳をきたえ直す、生活人新書、NHK出版093 第1表 脳波
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混乱する夫6
ふと時計に目を遣ると時間はさほど過ぎてはいなかったが、妻が隣町で食事をして帰ってきた時に平常心で迎えられるか心配になった。痴態を晒す姿を見て自分の性器も最大に伸長しており、それは妻の濡れそぼったそこをひたすらに求めていた。この興奮はすぐには収まらないものであることは明らかであり、妻が帰宅と同時に玄関でも即座に結合を求めてしまうだろう事を想像できた。 こうして映像が届いたということはいつか送信した加工済みのファイルが手元に送られることを予期させるので、それを待って犯人の追求にあたるまでは妻との今の関係を壊したくなかった。すでに妻が陵辱されているとしても、暗黙の内にこれが解決したなら自分の胸にこのことを秘めておくだけで妻を傷つけることをせずに済むと思われた。 自分への言い訳じみていることを情けなく思ったが、今打つ手がない以上、妻の帰宅で自分の様相をみせることは避けるべきだった。洗濯籠に投げたシャツを着ると、偶然その下にネットに入った妻の下着が目に入った。手に取りそれをみると、それは妻が先ほどの映像で履いていたピンクの下着だった。着替えるときにややうなだれた股間に再び血が登ってゆく感覚を感じるとそれを戻し、足早に家を出るのだった。 駅へと向かう路肩を歩いていると、前方でタクシーが客を降車させているところだった。あまり人を付近に寄せたくなかったのでやや歩速を早めつつライトの照らす範囲にはいると手を挙げて合図した。初老の感じのよい運転手にいつか妻の映像をみた���ンターネットカフェのある街を行き先に指定すると、流れる街路を眺めて気を鎮めようとしたが、先ほどのの妻と同じようなブーツを履いた女性を見ると、視線にゴーグルをかけたように妻の映像が浮かびその度に、視線を逸らしては気を鎮めるのだった。 運転手の経路選択が適切だったのか目的地にはさほどの時間がかからずに到着し、歩いてすぐのインターネットカフェに入店した。店は比較的空いており、付近に人のいないブースを選ぶことができた。 pcを起動するとUSBメモリからファイルを起動した。自宅で常用しているビューアーと異なる画面の操作に戸惑いを覚えたが使い勝手はさして変わらず、スライダーの位置を動かすとすでにみた映像が早回しでダイジェストのように流れ、暗転したところでポインタを止めた。 やがて唐突に画面が明るくなると、妻の脚の位置が変わっている以外はさほど差のない映像が現れた。同じように股間は異物で塞がれており開いた脚はやや閉じていたが、肘まで下がり両腕を拘束していたブラウスはさらにその位置を下げ上半身は乳房の下に押し下げられたブラジャーにより上方に圧迫されその形をさらに豊かにみせている胸と、これも体にまとわりついているキャミソールのみとなっていた。 肌の露出面積が多くなったことは画面に白い肌を写す面積が増え、それがグレーのストッキングからブーツにグラデーションする様はおよそ妻の姿とは思えなかったが、その覆われた目を除けば髪型から優美な曲線を見せる肢体まで確かに妻であることに疑いはなかった。 表情はバンドに覆われていたので明らかでなかったが、自然に引かれた眉の線はハの字を描いており妻が表情を歪めていることが察せられた。 カメラが持ち上がると静かな中だったがカーペットフロアを踏みつける足音が聞こえ、それに反応したのか妻は僅かに身じろぎした。家ではpcのスピーカーのためほとんど音は聞こえなかったが、ヘッドホンで聞けば環境音も聞こえそれが臨場感をさらに高めていた。 妻に接近したカメラから再び手が伸びるとそれは妻の手を取ると、胸の頂に物欲しげに勃起した乳首に指をあてた。下から回す格好となった手は犯人の誘導によって手のひらで乳房を下から覆うと親指と人差し指で乳首を摘まむように形を変えた。 そこまで誘導すると犯人の指は妻の指に手を添え左右から乳首を圧迫し、捻り、捩るように刺激を与えるのだった。妻の指は半ば諦めたようにその誘導に従っていたが、数十秒の内に薄く桃色に染まった乳輪がやや収縮すると乳首はさらにその張りを増し、妻の体が刺激に反応していることを如実に語っていた。犯人は妻の指から手を離すと、促すように妻の手の裏に添えて数度乳房を揺らした。重力に逆らってその形を主張する程サイズのある膨らみでありながら、それはゆらゆらと全体をたわませるとその柔らかさを想像させるのだった。 カメラが妻の一歩手前にあるので画面一杯に乳房が写り、それは高精細の技術を賞賛するように隅々まで現実に目の前にそれがあるような臨場感をもたらした。妻の喉から視線を下げるとそこは二つの頂に挟まれた窪地のようだった。ブラジャーが形を抑えていないため、谷間は緩やかな起伏となっていたがそこにはうっすらと肌に汗がしっとりと滲み出していた。 次の犯人の動きは予想がついたが、画面の推移をアダルトビデオのように焦れて見ている自分が悲しくなったが、自分の期待通りに画面が下腹部に移ると興奮した自分は画面に集中してエロチックな妻を感じること以外の感情が動かなくなっていった。 犯人が手を離してからも妻の手は乳房を抱えたまま自身の胸の性器を緩やかに摘まんでいた。犯人は妻のもう片方の手首を掴むとそれを引っ張り股間に誘導した。妻の体は股間を前方のカメラに見せつけるように突き出していたが、腕を股間まで伸ばすため上体をやや曲げることになりその姿勢が俯き加減に自慰する女性のように見えるようになった。 一旦妻の手は内股に誘導にされると、指を伸ばし性器周辺の粘液を塗り伸ばすように股関節を上下に動いた。その指には結婚指輪が嵌っており、その鈍い輝きが動くたび、自分の妻の体が他者に支配されている事と、それに単純に反応しているジレンマを感じるのだった。 性器の両脇の太腿につながる窪みにたっぷりと潤いを与えている間、何かに埋められた妻の性器の下に見える肛門は色素の沈着も薄く、それをまじまじと見ることのなかった自分に妻の体に未だ知らなかった部分があり、それが犯人が先に知ったことを悔しく思っていると動く指の刺激に時折その形がすぼまり流れでた粘液を絡まれたそれはひくひくと妖しく蠢いていた。 陰毛を隠すように手を被せると、犯人の手は妻の人差し指を取ると、秘裂の上端に差し入れた。瞬間妻の体は電流に撃たれたように震え、ほぼ無音のヘッドホンに間違いない妻の呻き声が響いた。 自分とのセックスでも愛撫は行うが、それが児戯に思えるほど妻はこの刺激に反応していた。指先が大きく口を開き咥え込んだ性具と小陰唇の間に僅かに見える妻内部のピンクに光る肉から液体を絡め取るように入ると、そのままスライドし最も敏感な箇所に押しやられた。 妻は下腹部を大きく収縮させてその動きに応え、震えた身体の動きは見上げる乳房を揺らした。 声こそでなかったが、妻の吐息が聞こえその脳髄に送り込まれた刺激の強さが感じられた。 犯人の指は妻の指を依然捉えつつ執拗にそこを円を描いていた。時折妻の胎内から粘液をすくい上げるとそれを塗り伸ばすように同じように動きを繰り返していた。自分の視線は湿って肌に張り付いたことで妻の陰部を隠す用をなさなくなった陰毛のすぐ下に肌の色と奇妙なコントラストを描く充血しフレッシュピンクのクリトリスから始まる秘裂の上部に釘付けとなっていた。いまや埋没した本来の場所から繰り返し嬲られたことにより粘液を纏いそれは小豆大に勃起していた。 妻の手に添えられた犯人の指が不意に画面から消えたと思うと、画面に残されたのは自らの快感を生む器官と、それを2本の指で上下に柔らかくさする妻の指だった。結婚指輪はその上下動に沿って妖しく濡れた銀の輝きを放っていた。 数秒の事だったと思うが、犯人の誘導によらず自身を慰めて快感に浸っていたことに気づいたのか妻の指の動きは止まり、その指はおずおずと陰毛のあたりに移動した。妻の感情が見えるように思えた動きに、少しの時間でも快楽に流された妻に対しては、貞淑な妻の表皮が剥がれその女性を見たように思った。 画面にでは自分の思いを無視するように、するすると画面に犯人の手が入るとそれは再び妻の指を同じ動きに誘っていた。あきらめにも思えるほどゆっくりだったが、犯人が妻の指を取るまでもなくその指は先ほどと同じ場所に下がると、先ほどより明らかでに滑らかに動きを再開するのだった。 妻の指の動きはクリトリスにとどまらず、妻の弱点を示すように白く太い異物を咥えた小陰唇の側面を両脇から舐めるように動いていた。犯人の手はそれを待っていたのか満足げに妻の手の甲に触れると、指が動いたことで空いた間隙に掌を上に人差し指が差し込まれた。 音声には、次第に妻の吐息がやや荒い息遣いとして聞こえていたが、手前から関節毎に感触を確かめるように、ゆっくりと胎内に差し込まれた指がすべて埋没した時、自分とのセックスできいた妻の声が聞こえた。それは確かに自分の性器を妻に埋めた時に柔らかな圧迫とともにもたらされるもので、画面の下半身を写した妻の表情が想像できた。なにかにすがるように眉をひそめ形の良い薄い唇は下唇を噛むように時折理性を突き破って漏れ出る声を抑えているのだろう。 犯人の手首の筋は妻の内部を弄る指を推察できるようにぴくぴくと動いており、おそらく露出した性器のなかの潤った内壁はその腹部側のやや硬さがあり自らの性器に微細な突起を感じさせる部分を刺激されていると思われた。自分とのセックスではあまり声をあげることは無く、荒い吐息に時折、強いて文字にすれば、ん、ないし、あ、を含める程度だったが、それでもその端正な顔立ちが歪むさまはそれだけでも充分妻に侵入した性器とともに快感を生んだ。 犯人の手は角度を変え、妻の性器と同じ角度となると、その人差し指を埋めたまま親指を白い物体に回り込ませ、性器の下端をほじりはじめた。もう少しで肛門に届く割れ目が再び結合する辺りは漏れ出た粘液が滴っており、ゆるゆると微動しながらそこに移動したやや太さのある指は、妻を穿つ白い物体を抑えると、それごと捻るように動いた。 さほど硬さのないそれは、思ったほど全体の動きはなかったが、妻から突き出た端は確かに角度を変え、妻に侵入した部分も抑えられつつもその肉壁をじりじりと擦り回していると思われた。 数度の角度をそれが変えた時、遂に妻の下腹部から届いた刺激はその閉ざされた唇を決壊させた。深い吐息の後、淫猥な液体に塗りたくれられた性器全体を弾き上がらせ、同時に吐息ではない快楽の声をあげた。 膝上の腿の中程まであったグレーのストッキングはいつの間にか膝上数センチまで下がっており、これまでのあまり動きがない中でもわずかな微動がまとわりつくそれを下ろしていったことを思わせた。それがずり落ちるさまは妻が堕とされる様を暗示しているように感じ、妻の痴態に興奮する自分の感情は高まっていたが、それを諌める理性は徐々に声を落としているのだった。 画面で大写しになっている妻がその吐息をあげない淫らな唇で咥えているものが、ふと気になり痴態を晒す妻を画面の横にずらすと、ブラウザを立ち上げた。 検索に打ち込む語句に迷ったが、それを見ながら、性具、繊維など打ち込んでいくと、すぐにそれの名称が判明した。 それの名称は、ひごずいき、というもので、九州地方の性具で江戸時代には大奥にも持ち込まれた歴史ある品のようだった。土産物を紹介するサイトに掲載された画像は、隣のウィンドウで使われているものと寸分違わなかった。説明文を読めば、それ自体が分泌する成分は女性器の快感を高める作用があるので古くから夜の営みに使われたものであり、貞淑な女性にも淫らに歓喜するほどとのことで、ずいきには随喜の字があてられて紹介されていた。 無論妻とのセックスには何らかの器具を用いたことなどなく、先日の映像から妻が幾つかの性具を咥えたことは衝撃だったが、犯人が妻にこのような作用をもつものを差し込んだことはショックだった。 妻の胎内に埋まっている形状をサイトの映像を食い入るように見ていると、次第にヘッドホンから聞こえる妻の声は吐息でない、明らかに性的な快楽を歌うものとなっていた。しかし、それは押し殺した声でまだ妻がその下半身を責める獣の思い通りにはなっていないことを示していた。犯人は抵抗を続ける妻に焦れたのか、妻の性器から生えた肥後随喜を掴むと強引にそれを引き抜いたかと思うと、その先端が妻の小陰唇が口を離さぬ間に素早く突き込んだ。妻は視界がない中、自分の体が伝える反応が一瞬遅れたのか、元の位置より深く埋まったそれに下半身の反応はなかった。が、快楽に麻痺した神経がようやく大量の情報を送ったのか、腰を引くように大きく下腹を閉めると、それを咀嚼するように脚を閉じ大陰唇で圧迫した。その動きは差し込まれた動きから間をおいて急激なもので、僅かな隙間を開けた股間が白く異様な物体を生やしている様は官能という言葉が相応しく、同時に画面に映る面積を増やしたブーツが日常とストッキングを挟んで非日常を分けているように見えた。 自分との性交では、妻がオルガスムに達したかを確かめたことはなかった。自身が射精の間際に急速に妻の奥底を求めると、それに応じて妻の腰は浮き上がることで密着性を高め、その締め付けが強くなることを感じるのみだったが、コンドームを装着していても妊娠を避けるため妻の胎内での射精はしていなかった。引き抜いた男性器から白濁した液体をこぼさぬよう外しながら、荒い息をつく妻を見やることが多かったが、今思えば妻が快楽の頂点まで達していたかは疑わしいと思えるのだった。 犯人の手は強引に妻の膝に触れ、股を開くのだったがその指についた粘液はグレーのストッキングに染み込み僅かにその色調を濃く染めた。それが妻に穢したように汚らしく思えたが、同時になにか妻にマーキングを残されたように屈辱を感じた。 妻の手は未だ性器にあったが、犯人の手はその間にある肥後随喜に手をかけると左右の肉壁にその感触を留めさせるようにじりじりと引き抜いていった。 妻の分泌液で潤ったそれは最初の整った形からやや形を歪ませており、それが妻の胎内で役目を果たし、その妖しい分泌液を放出したことを誇るようだった。画面から消えた肥後随喜に変わって現れた犯人の手は力なく太腿にかかった妻の手を取ると、妻の指が肌を離れる時に細い糸をひいた。 風呂上りのようにしっとりと潤った妻の優美な細い指は、犯人の言いなりとなっており、その指の第一関節を両側から掴むと、撓んだ指の形のまま、だらしなくピンクに光る妻の女陰に差し込んだ。妻のそこはすでに抵抗することもなく、広がった大陰唇は膣の入り口を隠そうともせず、異物の侵入を阻むのもはなかった。妻が自分の胎内の形にあわせ指を整えたとは思えなかったが、指先が触れると間も無く人差し指から束ねられたように薬指までがぴったりと張り付く小陰唇に迎えられ挿入していくのだった。 ピンクに染まった肉壁にずぶずぶと淫靡に肌色の指が挿入される様は、肉棒が差し込まれるように思え妻を汚しているように感じていたが、第2関節を過ぎ、銀色に輝く結婚指輪がその胎内に埋まるといいしれない不安感に囚われた。 犯人の指はその動きを続けるように促すと、さほどの抵抗もなく妻の束ねられた指は適度な太さをもってその内壁をまさぐっていた。画面から犯人の手が消えるとカメラは妻の股間から離れ、椅子に腰を浅く掛け、女性として隠すべきところを全て露出させた妻の全景を写した。 妻の表情は思っていたように苦悶の表情ではなく、見える眉間からはなんの表情も想像できなかったが、その唇はもはや引き結ばれておらず、浅く息をつき、時折吐息が漏れるように薄い唇を浅く開いていた。 食い入るようにその画面を見つめていると画面が一瞬暗転すると、次の瞬間にはカメラは妻のショーツをつまみ上げていた。それを全く重量がないように軽やかに画面の中央に移動させると、カメラの視線はそのまま股間を弄り続ける妻に接近した。これまで妻を陵辱していた犯人が無害とも思えるショーツを片手に、次に妻をどのように責めるのか緊張して画面を見ていると、犯人の手がブーツのふくらはぎを手にとった。ブーツを脱がすものと思ったが、続けての行動は意外だった。持ち上げたブーツに薄い布切れを器用に通しそれが妻の膝に絡んだと思うと、反対の脚を取り思いのほか伸縮性に富むその生地を伸ばしするするとブーツを通すのだった。すでに自分の性器は目一杯に充血していたがブーツに掛かったピンクのショーツはそれだけで非日常を演出し、既に膝までずり落ちたグレーのストッキングが片方では執念深く妻の腿にまとわりついていた非対称が画面をえもいわれぬほど醜悪なものとしているにもかかわらず、自分の股間はその妻の蹂躙された姿にもはや耐えられなかった。 音声がなくなってもここで妻を前に射精する他ないと決断するほど、自身の性欲はかつてないほど切迫しており、公共性の低くない場所でオナニーすることは躊躇われたが、犯人が画面で妻のショーツに手を掛けると、行為を留めることはできなかった。 自身の性器を握りしめながら、画面の妻の愛液と妻の感覚を刺激する肥後随喜の妖しい分泌液でぬめる妻の股間に、左右から犯人の手がショーツを引き上げる様は背徳的という言葉では収まらないほど淫靡だった。ショーツが動きつつその布地を広げている妻の滑らかな肌は本来自分以外の誰にも晒されてはならない秘密の肉体であるところ、妻は抵抗もなく異物の挿入を許した上そこが快感を貪ることを自らの手で許したのだった。その箇所に淫靡とは対象的なピンクのショーツが被せられてゆくことは、性の欲情に自らを委ねた肉体が偽りの貞淑さを装うように思えた。 自分が絶頂を意識したころ、妻の下腹部にショーツがぴったりと装着された。それは濡れそぼった陰毛と湿った肌にだらしなく快楽を求めて涎を垂れ流す性器を急激に自分の知る妻に変えたが、犯人の手がショーツの側面を腰骨まで引き上げると平凡な形が、男性を誘惑する形となり、その股間が素肌に触れたことにより早くもピンクを湿った色に染めていることは、妻が陵辱されたことの象徴とも思えた。 画面に広がる、暗色に妻の股間の潤いで色を変えたショーツに目が釘つけになりつつ一気に上り詰めた。息づかいはやや荒くなってしまったが、備え付けのティッシュで覆ったことで部屋を汚すことはせずにすんだ。 一方画面のなかでは、妻は胸をはだけたまま、椅子にぐったりともたれ掛かっており、そのまま画面は暗転し、少しの録画時間が残っていたがあとは映像のない部分だった。 射精をすると、いままでの頭に血が登っていた興奮がたちまち霧散し、俗に言う賢者状態となった。 画面に映った映像からは、妻が望んだ行為であるはずはなく、間違いなく脅迫など犯罪に属するものと思われた。いままでの映像は妻が自らの肉体を慰めるものだったが、これは妻以外に妻を責める役割がおり、その段階で当面の相手を認めた。 犯人からの映像により犯人特定を目指しているが、もし妻が陵辱されている現場で待ち伏せできれば、そこで犯人を捕捉することもできると思われた。 冴えた頭では犯人に至る手段を幾つか考えられたが、先ほどまで様な怒りがまったく湧かない点が不思議だった。
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死について
君は僕が愛しいと言うけど それは僕のナニを指すのだろう 僕を僕たらしめるものが何なのか 教えてよ 例えば 顔が半分に 腕が二、三本に眼が五等分にちぎれちゃって 脳みそが隣人に 声が宇宙人に アレが人参に 変わっちゃっちゃったとしても 君は僕だと言えるの? 僕の何が残っていれば僕なのだろう?
——RADWIMPS
絶望をしている人間は、少ない。人が死ぬということを理解している人間は、さらに少ない。僕たちは、生まれた瞬間に、トラックに撥ねられて、身体がバラバラになっているし、生まれた瞬間に、癌細胞に侵されているし、生まれた瞬間に、首を吊っている。
心理的な攻防を仕掛けてくる同い年の女がいるのだが、そいつに「どうせ死ぬから何も意味がない」と相談をしたら、大人ぶって、「人格の形成途中なんだね」と言われた。確かに僕には人格と言える人格がないし、ジンカクというものが形成されれば、ある程度「生きがい」や「意味」を見つけることができるかもしれないが、そんな「ジンカク」とかいう狭い人間の狭い世界観の中から分泌された意味なんぞに僕は興味がない。「人格」は社会や他者から見られると想定されている自分のことだ。僕はそんなものいらない。父親に「なぜ生きているの」と聞いたことがあるが、「子供に飯を食わさなければいけないし、会社が潰れれば多くの人が路頭に迷うから。責任がある。」と言われた。そして「お前にも今通っている大学を卒業する責任、義務がある」と言われた。一休さんではないが、「では、その責任や義務とやらを私めの目の前に取り出してみてください」と言いたくなった。僕はニートなので両親から「父さんたちもいつか死ぬんだぞ、自立しろよ」と脅しをかけられることが多いが、その死という言葉には全く「真実味」「リアリティ」というものが感じられない。
仏教には、三慧という言葉がある。
経典の教えを聞いて生じる聞慧(もんえ)、思惟・観察によって得られる思慧(しえ)、禅定を修して得られる修慧(しゅえ)。
ここの文脈になぞらえると、「人は死ぬ」と親や教師に「知識」として教わった段階、次に自分で「人は死ぬ」ということを考え抜く段階、そのあとに「自分は本当に死ぬ」ということを心の髄から「知っている」段階、ということになる。僕が「人は死ぬ」というと、そんなこと誰でも知ってるよ、と人は笑う。僕の勝手な想像だがこの人たちは聞慧の状態なのだと思う。笑っていられる状態ではない。
146 、何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか?___世間は常に燃え立っているのに___。汝らは暗黒に覆われている。どういて燈明を求めないのか?
147 、見よ、粉飾された形体を!(それは)傷だらけの身体であって、いろいろのものが集まっただけである。病いに悩み、意欲ばかり多くて、堅固でなく、安住していない。
148 、この容色は衰えはてた。病いの巣であり、脆くも滅びる。腐敗のかたまりで、やぶれてしまう。生命は死に帰着する。
149 、 秋に投げすてられた瓢箪のような、鳩の色のようなこの白い骨を見ては、なんの快さがあろうか?
150 、 骨で城がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、老いと死と高ぶりとごまかしとがおさめられている。——法句経
「人は死ぬ」という思慧が獲得されるのは、病気で毎日暇であるとか、不眠症だとか、「気晴らし」の許されない「退屈」の場合である。自分で言うのはおこがましいが、僕はこの段階にいると思う。そうだろうか?毎日、死について考えて、瞑想をして、本を読んでいる。きっとこの段階にいる。「人格」を「形成」して「気晴らし」をするルートへ入れば、もうこの智慧は手に入らない。智慧は石ではなくて、水だ。人格は石だ。石に死はない。
修慧というのはそのまんまで、修行をして得た本物の智慧。「死」についてなら、医者に「あなたは癌です」と宣告されれば、ほとんどの人間はこの本物の智慧を体得すると思う。そのとき、自分は絶望に気づいていないという絶望の仕方をしていたのだなと知る。僕は早めに習得したいので、死体図鑑を眺めている。人にこれを言うと悪趣味だなあと言われるけれど、お前はその悪趣味を着て街を歩いている。
僕は信仰をする能力がない。世界を創造した善良なる神を信仰することができない。トルストイは人間を4種類に分けた。死ぬことを知らない人間。知りながら、快楽へ逃げている人間。知って、自殺する人間。知りながら、弱気に生きる人間。本当に4種類だろうか?
君は僕が愛しいと言うけど それは僕のナニを指すのだろう 僕を僕たらしめるものが何なのか 教えてよ
僕の何が残っていれば僕なのだろう?
瞑想していて、分かったことがある。心に浮かぶ「言葉」「思考」は僕ではない。「思考は脳の分泌物である」と言った禅僧があるそうだが、至言だ。 将来の不安、失恋、雑念など、 考えたくないことを考えてしまうとき、何が起こっているのだろう?胃が胃酸を分泌するのと同じことが起きている。胃酸過多になれば胃に穴があくし、思考過多になれば、うつ病になる。思考に主体はいない、思考は「モノ」だ。
このように、僕を分析していくと、僕は消えてなくなってしまうかもしれない。いや、”そもそも存在していなかったこと”に気づくかもしれない。これは5種類目の、トルストイが知らなかった人間だ。
あと6種類目の人間は、自分でもうまく煮詰まっていないのだが、自分は神、ブラフマン、宇宙、世界意識、と同一であると悟った人間。僕がやるとしたら、自然と同じであると悟りたいな。というか科学的に考えて、僕の身体は「自然」そのものであると思うんだけどなあ。内臓とか全部自然に動いてるし。
僕を僕たらしめるものが何なのか
そんなものはない。皮膚に閉じ込められた「これ」がぼくなのか?僕は身体なのか、皮膚感覚なのか、意識なのか?
誰も死なない。それを修慧する必要がある。
突然だが、僕は目がめちゃくちゃ悪い。0,01もない。だから、メガネの専門学校に行った友達に、「失明しないかな?大丈夫かな?」と強迫的に質問しまくっていたことがある。思考は僕ではない。今書いているのはKではない。この文章は脳から染み出ている分泌物だ。では僕は死の何が怖いのか?僕は、光がなくなるのが怖いのだ…。
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混乱する夫13
しばらくそこで目を閉じさらさらと降り落ちる雨に顔を晒していた。静かな環境では鼓動が身体に響きそれが時間と共に静まってゆく感覚にに身を預けると、先程の興奮が嘘のように冷静さを取り戻した。 どれだけの時間をそのように過ごしていたかは分からなかったが、固まった指先に力を入れるとそれは素直に反応し、身を起こすと既に雨は止んでおりおずおずと立ち上がると再び窓枠に手を掛けて部屋の様子を探った。 そこでは再び妻が陵辱されていた。一旦精を放ったことで性欲が湧き上がることもなくただその行為を実験のように観察している自分が恨めしかったが、妻の両手は拘束を解かれており床の座面に背を付け犯人の手によって下腹部を突き上げるような姿勢となっていた。 犯人は機械的な作業をこなすように情動のなさそうな冷酷な動きで抱えた妻の股間に肥後芋茎を上下に動かしていた。 バンドで覆われた妻の顔はこちらを見上げていたが、その表情は先の行為では顰めていたところ今はやや困ったように眉を寄せている事は変わらなくても、鼻筋の下に位置する唇は結ばれていなかった。 さほどの高い音を立てていないのか声は聞こえてこなかったが、自ら運動していなくても犯人によって股間を刺激はされている事により妻の呼吸は乱れているものを見え、開いた口の両端を彩る唇はそれが股間の性具にぴったりと張り付いた陰唇のように犯人によって開かれたように感じた。 妻の股間に出し入れされる白い物体が定期的に妻の性器から露出する面積を増減することは妻の胎内の媚肉がそれを動作させているようで奇妙なものだったが、犯人は妻の手をとり自分が握っていたそれを妻の手に持ち替えさせると、それに手を添えて再び上下動を誘った。 犯人がそっとその動きを止めても惰性で動くように妻の股間の物体は動きを止める事は無かった。妻は無意識に性器を貪るそれが与える甘美な快楽に堕とされてしまったのかもしれなかった。 妻が無意識とはいえ誰に強制されるでもなく快楽を享受している淫らさに軽い衝撃を受けたが自身の困惑を感じ取ったように妻は股間に肥後 芋茎を深く埋めた状態で動きを止めた。 妻は犯人の手が無くても自らの股間にやった手の動きを止めなかった事に驚いたように顔を無表情に変え、自分の考えを裏付けるようにだらしなく開いた唇を結ぶと徐々に股間を埋めるものを引き抜いた。 それの先端が妻の股間から現れようとする時、犯人は妻の手に触れた。妻はその事を予期していなかったのか性的興奮に霞がかった頭では対応できなかったのか、椅子を揺らすほどに身体を震わせると静かに行為の続行を促す犯人の要求に従った。 犯人は妻の動きに満足したように妻の腰を抱えていた姿勢を崩し身を離すと妻の脚を丁寧に床に着けた。 それにより妻の姿勢は半ばブリッジのように背中を椅子の座面に当てて下半身をストッキングによって綺麗な素肌を覆った足で支えていた。苦しそうな姿勢だったが妻は股間には伸ばした手の動きを止めておらず、それは三秒程の間隔で妻の陰毛の先から白い醜悪な姿を現しては再び妻の胎内に埋め込まれるのだった。 肥後芋茎を掴む妻の腕の片方は傍に置かれていたが、膝立ちで妻の側面に回った犯人はその手首を持ち上げると仰向けになってさえも形をやや広げて魅惑的な膨らみを見せる妻の乳房にあてた��� 自分の願いとは裏腹に犯人の刺激の一つ一つに反応するように妻は身体を震わせると、犯人に性的なレクチャーを受けているように素直に手を広げると親指と人差し指で装飾具に飾られた乳首に手を当て、重量感のある乳房を揉みながら乳首を自ら刺激するのだった。 股間と乳房に妻の両手が蠢く姿は清楚な妻とかけ離れた淫靡さがあり、両手を動かしている事で僅かに妻の下腹部が何かを求めるようにくねらせている事は妻の理性を淫らな影が曇らせている事を想像させた。 妻の首から両胸の間に流れる銀の筋とその下端で妻の乳首に結ばれた装飾から伸びるチェーンが胸の隆起を示すように落ち込んで結合している辺りは妻が乳房を捏ねることで複雑にその曲線を変えキラキラと反射する光は冷静になった自分を再び眩ませた。 妻の胸に視線が釘付けとなっていたが、動きを止めない股間に目を遣ると先程は肥後芋茎を握っていた妻の手はそれをつまむように指を変えており、妻の手のひらは陰毛に覆いかぶさるようになっていた。 それは自分が陰茎を妻に打ち付ける時に自分の下腹部を妻に当てる事を擬似的に再現するように思えたが、先程の犯人との行為を思い出して再現しているとも考える事ができ、再び薄く口を開き体内に溜まった淫らな何を放出するようにしている妻にその真偽を問い質したい欲に駆られるのだった。 視界から外れていた犯人の頭は現れると、欲を放った自分にこれ以上の屈辱を与えないよう懇願する気持ちが沸き起こったが、何故自分をそこまで卑下しなければならないのか感情を説明する事はできなかった。 男性との性交であれば連続した行為は2回、頑張っても精々3回といったところだが、おそらく先程の行為で神経が敏感になっている妻に対して休みなく行われている陵辱は妻の貞節の限界を臨むようになっていた。 妻が自分の胸に当てた掌は丸く魅惑的な曲線を描く乳房の形を無理矢理に変えながら歪んだその形は更に魅惑的となり自分をいたぶるように乳首を噛んだアクセサリーから伸びるチェーンはキラキラと光の明滅を示していた。 眼下の光景は犯人を前にして股間に肥後芋茎を埋めて自らを慰める妻の単調な動きだったが、妻は股間に伸ばした手をひときわ深く自身に埋め込むと、胸にあった手を下腹部に遣り臍の下数センチ当たりでその肌のしたの柔らかな肉体を貪る物体の感触をなだめるようにそこを弄るのだった。 端正な妻の表情は視線を覆われていても先程のように困ったような表情が読み取れたが、それはなにか壁際に追い詰められた獲物のように恐怖と困惑の入り混じった成分が含まれているようだった。 両手を下半身に向けていることで妻の胸は両脇から挟まれその豊かさを強調するように両の乳房の間には深い谷間があり、そこに下にガラスの装飾品が光っていた。 その光るガラスに目を留めていると、妻の動きが急に緩やかになったことに気付いた。それは自分との行為で妻が示す絶頂の印だった。 自分が絶頂を迎える時に妻はひときわ股間を締め付け、ゴムに覆われて精を受けることは無くてもそれを一滴残さず搾り取るように柔らかな肉を収縮させるのだったが、その後も余韻を味わうように怒張を過ぎた男性器を緩く撫でるように柔らかな動きで残滓を放出することを促す事が常だった。 妻は股間に咥えたものが何であれ、それが自分を責め立てたことで甘美な快楽が妻の脳を占め擬似的に自分との性交を再現したものと思われた。 冷静にながらも、他人の手によって性的快楽の頂点を迎えさせられた妻の姿を眼にして救いがあるとすれば、それは犯人に抵抗する意志は失っていないのかその時点で妻の口が結ばれていたことだった。 自分の知るその時は荒い吐息に雌の本能から漏らされる甘い声が混じるもので、絶頂の時には耐えきれないように深く息を吐くとそのまま唇を自分に合わせ理性を失ったように普段の妻から想像できない程積極的に自分の口腔に滑らかな舌を滑り込ませる事もあった。 おそらく妻の思考のほとんどは下腹部で荒れ狂う肥後芋茎と、それから分泌される淫液によって活性化された妻の性器の内壁によって絶え間無く送り込まれる快楽の波動に占められ理性を残す事は困難であったと思われるが、犯人に自身の感情を晒す事を拒絶するように閉じられた妻の唇が愛おしいかった。 ただ眺めるだけの自分を嘲笑うように犯人は股間を艶めかしく動かしている妻の腹腔の上下動が緩やかなった動きから状況を把握したのか再び妻に触れた。 その指は妻の性器にすっぽりと埋まった肥後芋茎を掻き分けるように小陰唇の亀裂の上部にすんなりと入った。甘美な夢の中にいた妻はその動作に即座に反応しなかったが、一瞬の間を置いて股間から手を離し、背を預けているベンチに手を掛けるとストッキングに覆われた脚を緊張させた。 妻がブリッジのような苦しい姿勢であることは見るに忍びなかったが、その姿勢の理由は犯人の動作で判った。 犯人は無遠慮に妻の性器に侵入させた指は関節のすべてを温かく柔らかな膣に呑み込まれており、犯人はそれを上方に突き上げるようにしているのだった。犯人の手首は物を持ち上げるように反っており、それが妻に侵入した指の動きを連想させた。 その指があたるあたりには一般的に知られた性感帯があり、それを犯人が刺激することを避ける為に妻は股間を持ち上げていたのだった。が、犯人の腕は妻が股間を持ち上げてもたらされる快楽を避ける為の可動範囲を上回っており、妻の下腹部は犯人の指によって持ち上げられるように高く突き上げられていた。 そうすることによって犯人の視線に妻の股間が直接当たるようになり、それは恥を捨て去った人妻が支配者の臨むままに隠すべき場所を晒している様に思えた。 悪辣な犯人らしく妻が逃れる動きを犯人が更に責め立てる行為は数回に渡り繰り返され、遂に股間を突き上げても逃れられない所に来てからは妻が身を捩る動きで犯人の指先がやや硬い肉壁を弄っていることを推定する他なかった。 犯人は妻から指を引き抜くと、それに伴って妻の股間から白く濡れそぼった物体がまろび出た。 ズルリと先端を現したそれが妻の小陰唇から出ると妻の股間は大陰唇が亀裂を塞ごうとしていたが、股間を開いている事でそれが阻害され、その内側にある小陰唇がぼってりと充血した唇を閉じようとしてさえ完全に子宮に通じる肉壁を隠す事は出来なかった。 それは長時間膣に物を埋め込まれていた事にその周辺の閉じるべき機能が麻痺していた様に思え、同時に妻の理性が同様になっている事を想像せざるを得なかった。 犯人は再び妻の腰に両手を廻すとやや強引に妻を押しやり、妻の頭が軽い角度でベンチの背もたれに当たるまで妻の体を座面に載せると、犯人の腹辺りを支えにする様に妻の腰を曲げて、真っ直ぐ自分に妻の性器が向かうように突き上げた。 持ち上げられた腰から滑らかな脚が伸びていたが、それは宙に向かう力はなく、開いた股から犯人の腕に掛かるようにストッキングの滑らかな輝きが妻のふくらはぎを覆い微妙な陰影を見せて力なく落ちていた。 その手は抵抗するように途中で持ち上げられたが、その抵抗することで束縛される記憶が蘇ったのかおずおずと座面に横たえられた。 スローモーションのようなその動作に犯人は満足したのかまるで目の前のご馳走に躊躇いなくかぶりつく幼児のようにその顔面を妻の股間にあてた。 犯人の頭が妻の股間を隠していても妻の反応から犯人の顔面と妻の性器との間で行われている隠微な行為は想像がついた。犯人は手を妻の脚に掛けそのストッキングの感触を楽しむように撫で回していた。 その頭は微動だにしなかったが、妻の結ばられた唇に僅かな間隙が時折吐息を漏らすように生まれていた。 犯人が頭をあげるとその性器は自分に再度救いを求めるように明るく朱色に染まった肉壁の入り口を現していた。犯人は自身のポケットに手を遣るとそこから醜くくびれ、いやらしくピンクに半透明の性具を取り出した。 以前の自分であればその用途など思いもつかなかった筈だが、今では否応無くそれが女性の性的に敏感な部分を刺激することを目的に造形されたものであることが理解できた。 自然にある男性器では刺激の届かない部分を集中的に責め女性を蕩けされるか、女性が自らを慰める道具だったがそれが犯人の手で妻に使わられる事は妻を開発されてしまう印象を深くさせた。 犯人はそれを妻の濡れそぼった股間にあて、表面に愛液を塗りつけると妻の胎内にフックを埋め込むように角度をつけて抉りこませると手元の部分にある親指ほどの突起を妻の性器の上端に押し付けた。 それは既に作動していたのか妻は大きく腰をたわませると両手を股間に向けた。その優美な指先は犯人の目論見を押しとどめる前に犯人の手によって絡め取られてしまった。 犯人は妻の片手だけを取ると、手を妻の指先を握りそのままピンクの平滑な性具が埋めているクリトリスに指を埋め込んだ。犯人が人差し指と薬指を妻の性器の上端に滑り込ませるとそれは性具に覆われた妻の甘美な部分に入り、薬指に貞節を誓った指輪が輝きを惜しむように淫猥なピンクの影に消えた。 器具の与える振動に自身の指が共振しそれが妻の敏感な場所を這うことで妻は犯人の支えにすがりながら股間から手を引き抜こうとはしなかった。 いままで自分が妻に与えた女性の悦びを上回る快感に妻は流されつつあり、それは股間に無い片方の手が取り付く所のないベンチの座面を掻くように弄っていることが示していた。 犯人はさらに細長い性具を取り出した。それはさほど太いものではなかったが、淡い白色でなだらかな段差のあるそれは昆虫の幼虫を思わせ、本能的にそれが妻の胎内を貪ることに嫌悪感を覚えた。 犯人は先程のように性具を愛液にまみれされる事なく既に物体を埋め込まれている妻の性器から軽くそれを肛門にあてた。妻は排泄する事が機能の器官に異様な感触を覚えたのか唇を開くと何か叫んだように感じた。 妻の声は自分に届く事なく犯人はツンツンと妻の肛門に先端が柔らかな材質で整形されているために微妙に菊座の廻りを弄る動作を繰り返していた。 その刺激は妻の残った理性をさらに押し流したようだった。 いまや妻の眉は顰められていなかった。その口は広げられそこから伸びた舌は犯人の刺激に伴ってピンと伸びていた。 妻がそのようなはした無い表情をした事など記憶になかったが、妙に魅惑的に乱れた妻の表情を感じていた。犯人は妻の脚を弄る手を妻の股間に差し入れると、妻の肛門を責めていた性具は既に埋め込まれた性具の下端に隙間を見つけそのままズブズブと妻に埋れていった。 大きめのディルドに妻は貫かれているとはいえ、性器の表面には妻自身の指と振動を与える突起があり、その胎内にも妻の股間を捉えた振動がある所へ更に妻の奥底に伸びる刺激は以前の妻が下半身で咥えたことのない快感をもたらしているのだった。 犯人は妻を責め立てるように細いバイブレーターをヌルヌルと上下動させると妻は素直にその股間からくる快感の激流に翻弄されていた。 僅か数分の出来事だったが、妻は広げた唇をさらに一杯に開け酸素不足の登山者が大きく息をつくように胸を大きく上下動させた。 それは再び妻が性的快楽の頂点に登った事を知らせたが、犯人はそれを意に介する事なく単調な動きを繰り返していた。 冷徹な拷問とも思えるその行為には冷静ながらも不快感を通り越して怒りが頭をもたげたが、その自分の感情を無視するように妻はさらに反応を始めていた。 ガラス越しにくぐもった音だったが、明らかに女性の性的な声が漏れておりそれが妻が女性として得る快楽の大きさを物語っていた。 自分の与えうる全ての快楽を上回るであろう刺激に翻弄される妻を眼下において自身の股間は再び妻に襲い掛かる事を求めて暴れていた。 自分にはどうしようも無い状況に妻と交わる時以上の快感を背筋に感じている自分が情けなかったが自分の中の獣の脳はただただ快楽を訴えていた。 窓を覗き込みながら妻の指を加えれば3つの異物に見たされた妻の股間を眺めると罪悪感が更に快感となって自身のそそり立つ性器をまさぐっているしかなかった。 犯人は体力があるのか妻の艶めかしく揺れる腰を腹で支えつつ、二本の性具に満たされてその下端をちぎれそうに丸く彩る小陰唇の直ぐ下にある妻の肛門の縁に人差し指をあてた。 その動きは妻の菊座の周囲を解きほぐすように円を描き、バイブレーターが妻の胎内から姿を現す度に汲み上げられる妻の愛液を塗りつけるように妻を責め立てていた。 妻は自身の性器とその奥底まで届き女性の本能を突つく感覚に、新たに挿入を許してはならない場所の寸前を弄る指の動きに危機感を煽られそれが快楽をさらに妻を追い詰めるものとしていた。 いまや妻の喘ぎとも叫びともつかない声は連続的に鼓膜に届いていた。 ねちねちと続く犯人の責めに妻の体は耐えきれず、先程の動きをなぞるように再び大きく体を撓ませたが、それは急速に落ちる事なく繰り返して行われるのだった。 妻の口はもはや理性をかき消し、頭を横にしていやいやのように首を振りつつ口内に湧き上がった唾液は留めることなく涎を垂らしているのだった。 その姿は再びの激情に襲われた自分を押し流し、最愛の妻が犯人の手によって穢される以上に開発されてしまった劣等感を更なる快楽として精を放つのだった。 先程噴射した精液より粘性は低く、眼下で妻が責めさいなまされている事を目にせず、その垂れ落ちる姿が妻に縋り付き行為を止められない自分の情けなさに重ねて頭を壁に横たえた。 頭を当てたことで妻の嬌声が薄く響いた。未だ行為が続いていることに絶望を感じつつ眼を閉じた。 連続した射精により身体はいう事を聞かず、身を横たえると静かに冷たく濡れた体が心地よく冷まされていった。 自分と妻を隔てる天井の下ではいまだ行為が続いているようで頭に響く妻の声が幻かと思ったが、耳を床につけるとくぐもった音だったが確かに女性の性的な嬌声が伝わってくるのだった。 屈辱的な状況にもかかわらず変わらず体は一切の行動を拒否し、自身の無力さを噛み締めている他無かった。 時折響く妻の声を脳裏に層の様に重ねながら失神するように意識を失った。 どれほどの時間そうしていたか分からなかったが先程の自分を責め苛む妻の声は聞こえなくなっていた。片腕に力をいれてみるとそれは全く自分の意識の通りに動き、軽く身を起こすと周囲を伺った。 虫の声が時折響く音で自身の音を感じる器官が失調している訳ではないことに安心する程の静寂が辺りを包み建屋の中からの音も無かった。 雨は止んでおり体にまとわりつく衣服の感覚が不快だったが、そっと天窓から様子を伺うと妻は全裸となってベンチに腰掛けていた。 犯人の姿は無く、相変わらず妻の頭には黒いバンドが視線を遮っていたが、その手が座面に当てられている事は不自然に思われた。妻は動いていないものと思っていたが、妻の胸に光る装飾具が光の反射を送りその乳首の位置が揺れ動いている事で僅かに妻が上下に体を揺らしている事が分かった。 確実とは言えなかったが、妻の姿勢から考えるに恐らく妻の股間にはディルドがあるものと思われた。状況からみて女性が全裸でベンチに腰を落としており、身体の動きを補助するように手を座面につけて上下動していれば、そうでない事が不自然と思えるのだった。 荒くそれを胎内に送り込むのでなく、その感触を味わうようにゆっくりと体を落とすと魅惑的な足首から膝にかけての曲線が微妙に力が入ったことで形を僅かに変えた。 それで股間に埋まった物体から身体を引き抜く力を得て腰を上げると、埋め込まれた所に生まれた空白を惜しむように再びディルドを胎内に迎えていた。 それは意思を持たないベンチが妻を犯しているような、あるいは妻がそれの虜になったような惨めな姿だった。 犯人の姿が見えないことに不信感を抱く事なくそれを何かの実験の観察のように眺めていたが、その時駐車場の方角から音が聞こえ頭を向けるとテールランプの光が見えた。 この時間は普通就寝しているところ移動をする事は一般的な用途でこの施設を利用しているとは思えず、それが犯人である可能性���高かった。 先程の行為で眠りこんでいなければ犯人の姿を目にするなど手掛かりを得ることが出来たかもしれないと思うと、眠り込んだ原因が思い出され深い後悔が心を切り刻んだ。 暗闇を照らす車のヘッドライトは車道から施設におりる傾斜路を照らすと、山側に折れて走り去っていった。 その光が視界から消えるまで視線で追っていたが、何一つ収穫がなく妻を眺めるだけであった自分の眼前で犯人が妻を玩具のように扱い更に性的に開発されてしまった事で、自分に寄り添う妻がら離れてゆく感覚を覚えた。 視線を眼下に戻すと、妻は快楽に呑まれ遠慮のないディルドに完全に腰を落としていた。それは最初の犯人からの映像にあったように射精の後に怒張を失う性器と異なりいつまでも屹立するそれのたくましさに股間を麻痺させているようだった。 妻の手は恥じらいなくクリトリスを弄り、もう片方は豊かな胸を揉んでいた。 これ以上自分の知らない妻を見る事に耐えられずにいたが、単純な男性としてそれから眼を離す事が出来ず、しばらく理性と本能が激戦を繰り広げていたが、やがて理性が勝利を収めるとその場を去る事にした。 しばらく暗闇に眼を向けて、目を慣らすと来た通りに戻り地面に足を付けた。ベランダ側に回ると最後にその下の斜面から室内を伺った。 細い隙間からはベンチと妻の足首の辺りが捉えられた。上からでは気づかなかったが、度重なる性行為により妻の足に被せられたストッキングは元の位置に留められておらず、足首のあたりでは恐らく大腿のからずり落ちた事で余剰となった繊維がやや濃さを増していた。 僅か数センチから届く光景は、何時でも涼しげでストッキングの伝線など見せた事など無い妻の隙の無い姿とはかけ離れたもので、それが自分の知らない妻がここにいる事をまざまざと感じさせた。 戻りは冷静になりつつも混乱を留めた頭では回り道をする事なく、大胆に施設の中央を横切って車道に上がるとレンタカーに戻った。 ドアを締める音が思いの外大きい事に驚いたが、直ぐに訪れた静寂を振り払うようにエンジンに火を入れると計器に光が灯り、流れ出した深夜ラジオの落ち着いた声音に正常な世界に戻って来た事を感じた。 腹にポタリと水滴が落ち雨に濡れた身体である事を思い出したが、頭髪に手を遣ると水滴が落ちる程に濡れてはいない事に驚いた。 興奮したまま何かで傷ついたのかと思い手を頬にあてると、そこで生暖かい涙の感触が手に伝わった。 泣くような感情を感じていないにもかかわらず、視線をおぼろにして緩む涙腺が不思議に感じたが、先程までの体験は自意識を超えて体が悲しみを訴えるに足るもので会ったことが実感された。 冷静にこれを経験として犯人を追求し、この屈辱を犯人に塗りつける日があることを自分に言い聞かせ感情と相反する身体を宥めると車をレンタカー会社に向けた。 暗い夜道を行くうちに急激に眠気が身体を襲った。流れる景色からは自分の実家が近い事が分かったが、この状態で親に顔を向ける事は出来なかった。 無性に入浴して体と心を清めたいと思ったが、この時間となれば適わない事だった。
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混乱する夫12
誰もいないシャワールームから頭を引き上げるとうつ伏せでいた事で胸が息苦しく、思いのほか大胆に身を返すと空には重く垂れ込めた雲が広がるばかりだった。行動に頭が集中しており天気予報など気にしていなかったが、週の半ばに目にしたニュースでは週末に掛けて一雨あることを告げていた事を思い出した。 涼しい風もどこか湿り気を帯びており雨雲が近い事を知らせたが今の自分にはどうでもよかった。 視線を巡らせると、屋根はここから急な斜面となっていた。それを虚ろな目で見ているとコテージの案内に天窓から光が降り注ぐとあった宣伝文句が蘇った。 天窓は直接内部に通じておりそこからならば妻の姿を克明に監視することができると思うと、慎重に行動することがもどかしいほど気が急いた。通りからは自分が見える可能性が高いので川側にそろそろと移動すると、丁度良い塩梅に斜面の角度は緩やかとなっており、その中腹に硬質に内部からの光を放射する天窓の存在を確認できた。 天窓への距離は自分の慎重に僅かに足りなかったが、枠に手を掛けて圧力を加えるとそれが微動だにしないことに満足すると体を屋根に押し当てながら腕に力を込めて引き上げた。中から照らされた光は自分の顔を明らかにすると思うと覗き込むことに躊躇したが、足をエッジを効かせて踏ん張り頭の角度を調整しながらそろそろの浅く見える部分から内部を伺った。 最初に視界に入ったのは簡素なキッチンだった。人影が見えないことに安堵すると同時にさらに視界を広げるため頭を上げようとしたとき、冷蔵庫に向かう人物の姿が視界の下から割り込んできた。 妻の姿と見た時とは異なる種類の興奮が湧き上がり、必要もなく心拍数を高める身体に力を込めて抑え込みながらその行動を見守った。人物はベージュのチノパンツにラフなポロシャツといった一見では性別が判別できない衣服を着用していたが、その頭は後ろから見ると黒く振り返る時を待った。 その人物は冷蔵庫から飲料水を取り出すと開栓しながら振り向いた。期待を持って監視していた自分の期待を裏切るようにその頭は黒い目出し帽で覆われていた。上から見るとその目のあたりの窪みしか見えず、とても人物を特定できるものではなかった。 その人物が妻の入った部屋にいることでまず犯人に間違いない事は確かに思えたので、このまま屋根を降りて部屋に突入する事を考えた。 犯人に取り立てて目立つ特徴は無く、視線の関係で身長を見積もる事は難しかったが、それは高くも低くもなかった。ただ胸の膨らみが皆無であることから男性であろうことは推定できた。 犯人は飲料を口に含むと、それを飲む時に顔を上げる事を期待したが、それは自分と目が合う危険があると思うと体に力が入った。しかし、その動作はボトルを僅かに上方に傾ける程度だった。やや不自然な動作と写ったが、その犯人の目前に妻がいると思えば、犯人が妻を注視している為の行動と考えることが妥当だった。 丁度自分がいる位置の真下に妻がいると思うと、再度部屋に突入して全てを明らかにする案が浮上したが犯人が妻の方向に歩いた事でそれを追う事が思考の大半を占めた。危険は増すものの犯人を追跡するには頭を天窓に合わせて下の様子を伺うしかなかった。 再び腕に力を込めると腹が天窓の縁に載るように体を引っ張り出し上げた。 視線をしたに向けると数メートルの間隔を置いて妻と犯人が向き合っていた。犯人は三脚に載せたビデオカメラのモニタを見ており、そのレンズの先に妻がいた。 妻は手をブラジャーに掛けるところで、その細い指が妻の柔らかな乳房を完全には隠していないブラジャーの上端にかかると、片方の乳首を露出させた。その乳房は穢れのない白い素肌に自分と妻だけの秘密である桃色の先端がある筈だったが、そこには銀色に鈍く光を反射する何かが乳首にまとわりついていた。 さほど突起の大きくない乳首を締め上げるように噛み付いた銀色の装飾からはキラキラと輝く数個のガラス細工が垂れており、乳首から胸の中央に伸びた細いチェーンは���こで妻の首から降りたネックレスと結合していた。 想像を超える淫らな装身具を身につけた妻の姿は性的な玩具と化した女性そのものであり、辺りの空気が重量があるかのように自分の呼吸器を乱した。いまや妻の姿は自分と交わる時の裸体より扇情的にいやらしく男性を誘うものとなっていた。 この瞬間をカメラに撮影できれば、妻と犯人が同じ場所におり、その行っている行為から自分には有利な証拠を入手できるのだったが、生憎携帯電話を部下に預けており、その他でその機能をもつノートpcはレンタカーに残してきていた。 現場自分が取りうる選択肢としては、このまま階下におりドアを開けて一切を明らかにする事、一旦レンタカーに戻ってノートpcを持ってきてこの場の一部始終を映像に残す事の二つだった。 ガラスを通して犯人はビデオカメラの側に置いたサイドテーブルに載せたpcに何やら入力していた。ビデオカメラとは結線されていないので最初はその用途が分からなかったが、その入力の都度妻が姿勢を変えていることで、pcが妻に動作の指令をしていることが知れた。 このような閉ざされた場所で二人になりながらも、犯人が妻にその姿を現さずに行為をしている事は疑念を深めた。先に自宅の屋根裏で見た妻の手紙によれば、犯人は学生時代の妻を知っているも���と思えた。 それは妻が犯人に心当たりがあるかもしれないとの考えに繋がったが、この場で犯人が妻から自分を隠している事は妻が犯人の姿を目にすれば、その人物を特定できるのかもしれず、それが故に犯人は自分の姿を隠しているものと思われた。確かに記憶も証拠も残さず犯行を行えば犯人はリスクを極小化して望みを達する事となり、それは妻からみれば自身の身体を嬲られつつ手出しが出来ずに追い詰められていたのだった。 妻は犯人のpc操作によって、ブラシャーを外すと妻の上半身は裸より淫らに見えた。上から覗いても喉元からなだらかな曲線に沿ってネックレスがその肌を這っており、そのままなら重力の沿って乳房の間に流れる所を、豊かな乳房の先端を噛んだ装飾具が両の乳首の間をチェーンが差し渡しており、その中央に連結しているのだった。 それはあくまで装飾具であり性的な行為に用いられる拘束具では無かったが、その卑猥な物を着用した時の妻の心情を思えばそのキラキラとした輝きが妻の白い肌を舐める姿は犯人の思惑通りにその身体を差し出す事の屈服を示していた。 自分の行動を決めねばならないところ、妻が僅かに身につけた衣服を取り去る事に注目してしまっていた。その自分を諌めるように自分のうなじに水滴が落ちた。最初の数滴に気がついたことには、周囲の木立に当たる雨音が辺りを包み優しいホワイトノイズの様な小雨が静かな周辺を満たした。 この環境の変化は自分の行動を隠匿するには有利に働く筈で理性はこの場を移動する事を促していたが、それ以外の全ての体はそれに抗っていた。 犯人が流れるような手つきでpcを操作すると、妻は僅かの抵抗を見せずに両手をスカートに掛けると恥じらいなど最初から無いようにたくし上げ下腹部を露出させた。視界の関係で露わになった部分を見ることはできなかったが、先ほどショーツを着用していなかった事から考えれば、そこで妻の性器を隠すものは薄い陰毛しかないと想像でき、妻が自らビデオカメラと犯人に晒している行為は自分を異常な興奮に堕とした。 心の奥底で更なる行為を求める自分に呼応するように犯人は操作を繰り返すと、妻は手探りで後ろにあった木製のベンチに腰掛けると、恐る恐るその形を確かめるように手を辺りに回し、思いの他傾斜のついた背もたれに身体を預けると、手で確かめた位置にある手摺に脚を載せた。 ベンチ自体はなんら変哲のないリゾートにあるようなリラックスを誘う物だったが、その手摺の位置や背もたれの傾斜はこの様な行為をする事を想定しているように淫らに妻の身体を晒した。 上から見ている自分に対するサービスの様に視線を無粋なバンドで遮られた妻は身体を上に向けても形の崩れない美しい乳房を犯人に支配されているように装飾具を乳首に噛ませ、滑らかな脚線美は両方に開いたことでふくらはぎの側面の微妙な陰影を映した。 ストッキングを着用している事で、つま先から大腿の途中までは肌をかすかな曇らせていたが、それが大腿部で色を濃くし柔らかな肌にわずかな食い込みを見せている様は、何の変哲もないストッキングをそれ自体も妻の乳首を蝕む性具と同じように妻を裸より卑猥に見せていた。 妻の股間は両脚を開いたことでその結合部にあたる箇所が両側から引っ張られる事となり陰毛はもはやその性器を隠す用を成していなかった。自分の目にも肌の色を変えている箇所が少し見えたが、丁度その時妻の股間から生えた白い物体がずるりと奇妙に生物的な動きをしながら胎内からその全体をまろび出し、唐突にその末端を見せると湿った物体が重量感のある動きで床に落ちた。 その落ちた音が響いた訳ではなかったが、その衝撃は思わず自分の首筋を震わせた。妻はシャワールームからここに至るまでその股間を性的に脳を狂わせる分泌液を含む肥後芋茎を胎内に咥えたままだった。 床に落ちた肥後芋茎は動かなかったが、妻の胎内で愛液と混ざり乾燥した時の数倍の重量を持ったそれは意思を持つように再度妻の胎内を犯す事を望むようにテラテラと光を反射しており不気味という他無かった。 犯人も同じ光景を目にして何かの衝動に囚われたのか、pcを操作することなくビデオカメラの位置をもどかしげにずらすと、床に落ちた肥後芋茎を掴むとそれを一気に妻に突き刺した。その動きにはせめて陰唇に合わせてから突きこむような配慮は一切なく妻がそれに胸を震わせた事で怒りがこみ上げたが、一方で抵抗なくそれを咥えた妻の股間はすでに充分に性的なものを受け入れる用意が整っていることが知れた。 犯人が白いそれを掴む床にはポタポタと水滴が滴り落ち、それがシャワールームで浸されていた湯によるものか妻の体内で分泌された愛液なのかは判然としなかったが、それが犯人の手にあることで擬似的に犯人が妻を犯している様に感じ後頭部から言葉にならない怒りがこみ上げると同時に、例えようもない程脳内を白く焦がす焦燥感が、股間が下着に触れるだけでも異常な快感を催していた。 犯人はしばらく妻の股間に肥後芋茎を動かしていたが、その動きは時折回転を含めたり、引き抜きかけたそれを性器の上端に押し付け敏感な箇所に快楽を誘う液を擦り込むなど執念深い事が妻の体に伝わりストッキングに覆われた脚に力が入るなど、その反応が犯人を悦ばせていた。 眼下で繰り広げられている妻の陵辱に視線をやるばかりで行動に移せない自身の不甲斐ない姿に無力にも関わらず股間を屹立させている自分が情けなかったが、それを慰めるように柔らかい霧雨が辺りを覆い自分の煮える頭を冷ました。 ガラス面は水滴によって滲むようになっていたが、犯人と妻に気付かれる事は無いように思われたので袖口でガラスを拭うと、それはあまり清掃されていなかったのか更に鮮明に下の痴態を明らかに自分に見せた。 犯人は片手で妻の股間をねぶりつつ、半ば覆いかぶさるように妻の側面に移動すると妻の乳房の下部に手を這わせた。妻は股間から伝わる刺激に苛まされていたが、新たな刺激に素直に反応し咄嗟に脇に置いた両手を犯人の袖を掴んだ。 犯人はその動きに即座に反応し、素早く後ずさると振りほどいた手で所在無げに空を探る妻の両手を掴むとそれをやや乱暴にベンチの後ろに留めた。 犯人の手が離れても妻の手は押し付けられたベンチの後ろにあり、最初は犯人の手によって成された拘束に服従するように見えたことは自分に妻が犯人に征服されているという屈辱を押し付けた。 犯人は身軽に立ち上がると、pcになにか短いセンテンスを打ち込み、傍にあったカバンから細いバンド状の物を取り出すと妻の背後に回った。 ガラスを拭い鮮明になった事で犯人が数本を持つそれの末端に黒い突起があることで配線に用いる束線バンドであることが分かった。犯人は器用に2本を八の字状にして妻の手首を締めると、更にもう一本で妻の両腕を手錠のように拘束する束線バンドをベンチの背もたれに繋いだ。 妻は両腕の動きを留められた事になんら抵抗を見せず、その股間に刺さったものが妻の内壁から性器にかけて充血を誘う粘液を塗り込めた事が神経を刺激するのか時折喘ぐように結んだ唇がぼってりとした陰唇が挿入を誘うようにおずおずと開くのだった。 犯人が妻の上半身の動きを奪った事に満足するように再度妻の乳房に先程より大胆に手を伸ばすと、その背を仰向けに伸ばしてさえ形を留める丸い形は犯人の手に為されるままに白く柔らかな粘体のようにぐにゃりと悶え、先端を金属に噛まれた乳房があちこちを向いている様は自分をからかうように銀とピンクの焦点を揺らすのだった。 時折乳房が外側に伸ばされた時など、その両の乳首を繋ぐチェーンが張り詰め、それが妻のおそらく勃起した乳首をさらに捏ねているものと思われた。 犯人は妻の胸を暫く弄んでいたが、刺激に耐えかねた片足が滑るように床に落ちると同時に妻の胎内を埋めていた白い肥後芋茎が満足した様にずるりと産み落とされた。いつか妻と自分の交わりにより授かると想像していた神聖な出産を穢らわしい形で侮辱された事は悔しく自分の無力を呪った。 気が付くと降りしきる雨に自分の頭髪はしっぽりと濡れ、頭を垂れていることで頬を雨が伝いまるで涙のように滴り落ちたが、それには自分の体液は無く、それも自分の妻に対する愛情がこの行為と相反する事を示し、絶望を誘った。 犯人は妻の股間が充分に潤っている事を確認するように二本の指先を肛門直前にあてると、そこから溢れる愛液をすくい取るように閉じているであろう小陰唇の脇の窪みに沿って指を滑らせ、その割れ目の上端にある割れた肉体の結合部に第一関節を埋め込んだ。 両手を拘束にされた妻はその刺激に素直に背筋を仰け反らせて乳房を震わせて応えた。犯人はその反応に満足したのか二つの指でクリトリスをまさぐりつつ掌を股間にあてると盛大に妻の性器を濡らす愛液を陰毛に刷毛を含ませるように動かした。 しっとりと愛液を含んだ妻の陰毛は逆立つように肌に張り付き、局所を隠す役割を放棄していた。性器周辺に毛の無い妻の性器は上から見ていても露わとなっていた。それは充分な愛部に陰核が特殊な液体を塗り込まれたことで男性器の挿入を待ち望むように充血した陰唇は明るいピンクの色合いが股間でさえ抜けるように白い妻の股間��唐突なコントラストを描いていた。 そこに注目している間に犯人は傍で自分が感心するほど冷静な動作でチノパンツとトランクスを丁寧に脱ぐと妻の前に立ちはだかった。それが妻に行為する手続きでもあるかのようにpcを操作すると上から見て平たい体型に男性器が屹立していた。その付け根には陰毛が茂り薄桃色の肉棒は奇妙に赤子の肌のように明るい色合いである事に違和感を覚えたが、覗き見でさえそれを注目することは決まり悪かった。 犯人は妻のそばにゆっくりと足を運び、未だベンチの手摺にある妻のストッキングに覆われた脚を片手で持つとそれを高々を持ち上げた。それは戦利品をかざす仕草に見え、自分だけのものである妻の肉体を奪った事の勝鬨のように映った。と、犯人はマスクに覆われた顔面をそれに寄せると、妻の伸びやかな白い足をやや濁った色合いで覆うストッキングの爪先に顔をあてた。 犯人をやや上方の後背から見る形だったので直接その裏で行われている事は分からなかったが、ほぼベージュと言って良いほど補強された生地で色合いを濃くする爪先が犯人の首筋から伸びると犯人は徐々に足首から魅惑的な曲線を描く脹脛に次第に姿勢を屈めていった。 それは自分が妻のスタイルでも気に入っている脚を犯人が奪っているのだった。そのマスクから頬ずりしているので無く後頭部がこちらに向いている事で犯人の唇が滑らかな妻の肌に纏わり付く無色のストッキングを舐めとっているものと思われた。 最早自身の無力さを悟った自分は眼下の犯人の行動に見とれており、犯人はストッキングの端の妻の肌に僅かに食い込む辺りまで頭を下げると自分の予想に反して犯人の頭は妻の股間には向かず、暫く妻の太腿の付け根あたりに止まっていた。 一思いに妻を犯すものと思っていた犯人が妻の肉体を堪能している様は胸に穴が空いたように絶望感に囚われた自分の心を食い荒らしたが、その奥底に秘めやかな背徳的な炎を灯したことも確かだった。一刻も早く妻の肉体の正当な所持者である自分が妻を救いたい気持ちはあったが、眼前の犯人が妻を味わう姿は他人が侵されるアダルトビデオでは想像できない程のリアリティを持って脳を焼いた。 犯人は片手で妻の太腿を抑え、柔らかな肌に食い込む犯人の手が薄いストッキングに皺を作り滑らかな曲線にストッキングの生地が分かる程のそれは、脹脛と太腿のコントラストに犯人が妻に食い込んでいる事を知らせた。 妻は両手を拘束にされ、犯人のなすがままとなっており次第に腹を登る犯人に抗う事はできなかった。犯人の頭はたくし上げられたミニスカートで一旦妻から離れたが、再度下腹部に頭が寄ると妻の腹から乳房の下端に差し掛かかかった辺りで動きを止めた。男性ならば妻の魅惑的なほぼ正円を描く張りのある乳房に埋もれる欲望を持つことが普通に思えたが、依然として犯人の頭は妻の片方の乳首に視線が当たる辺りでとどまっており、次第に乳房が押しつぶされて形を歪めたことで犯人が顔面をを押し当てている事がわかった。 男性ならばそれぞれに性的思考があるものだが、乳首を眼前にしておそらく妻の乳房の下端を舐めまわしているだろう犯人の嗜好は自分の考えの外にあった。 しかし、その光景を眺めているうちに意識せずとも吸い付く事を誘う薄いピンクに彩られたその先端より、中に柔らかな組織をたっぷりと満たし重量感のあるその乳房の下端が急激に魅惑的に頭に焼き付いた。 それはやや背を倒した姿勢でも形を保ち見事な隆起を見せていたが、重力に完全に逆らう事ができないために床に落ちかかろうとした肉を乳房の加担は必死に押しとどめており、その二つの圧力により乳首の下数センチの辺りは腫れたようにたっぷりと肉の張りを強調していた。 犯人の行為に妻に新たな性欲の対象を見出した事で羨望の眼差しとなる事を止めるには、意識を保つ事を繰り返し脳に語りかける必要があった。妻の片方の足は床に落ちていたが、もう一方の脚は犯人によって握られている為に股間は曝け出されていた。 犯人は脚を抑えていない手を股間には遣るとやや屈んだ姿勢になっていることで真っ直ぐに妻��膣に向けられた男性器を指で抱えると、そのままスローモーションのように腰を妻のそれに密着させた。 それまでの妻が陵辱されている事から、一線を踏み越えた事は瞬間で理解できず、妻もそれに同調するように動きはなかった。自分が妻が他の男に犯された事を認識した頃に妻は体を撓ませた。その動きは漸く股間に刺さったものが玩具ではなく、股に密着した肌の感覚から生殖を目的とした男性器を挿入された事に戸惑っているようだった。 溜めもなく、自然な動きで妻を犯した犯人に殺意を覚える程の怒りが視野の狭窄を招くほどの憤怒がこみ上げたが、何故かそれを制止するように身体は動いてくれなかった。ただ、窓枠を掴み時折視線を滲ませる雨粒を拭うだけで、妻の震える乳房を悪趣味に彩る装飾の反射と、ベンチに拘束された妻の手首を繋ぐ束線バンドが張り詰めている様を眺めているだけだった。 犯人は何か動力に繋がれているように機械的な動きでその股間にある肉棒を妻の胎内に深々と突き刺しては僅かに身体を引いて、同じ動きで妻を責め苛んでいた。 まだ荒々しい行為の方が妻を奪われた感覚はあっても耐えられるのかも知れなかったが、犯人は自分の意図と正反対に妻を味わう様に性器の根元まで密着させては下腹部の中にあるであろう子宮を目指すように妻を貪っていた。 妻は不自由な姿勢ながら、最初の身体を動きを除いては無反応に、ただ股間を責める犯人に下半身を貸しているだけといった風情だったが、その視線を覆うバンドの下に結ばれた唇は次第に決壊が近い事を告げていた。 犯人は変わらずモーターでも仕込んでいるように機械的な動きだったが、妻の両の乳房の間に落ちたガラス細工を摘まむとそれを引っ張り上げた。 ガラス細工は乳首を繋ぐチェーンの中央にあったが、それを引かれた事で天に向けられた先端はその周囲の柔らかな肉と共にガラス細工に視線を合わせるように形を歪めた。 波状的に股間から入り胎内を蠢く性器の刺激は、先に差し込まれていた肥後芋茎の分泌液で敏感となっている筈であり、それに女性の悦びを示さない妻の抵抗が自分を支えていた。 自分との性交では特段敏感な部分などなく各所を愛撫すれば、時折自分を喜ばせる喘ぎを洩らす妻だったが、意に沿わずとも自ら着用した乳首を噛む銀色のアクセサリーでそれを刺激されたことで妻は犯人に陥落してしまった。 結ばれた口は薄く開かれそこから洩れた吐息は無色ではなく胎内から溢れでる悦楽の色に染まっていることは想像がついた。同時に妻の眉毛は困ったようなハの字の形となっており、それは自分が正常位で妻と向き合った時の次第に高まる快感と同じ状態にあることを知らせた。 犯人はその妻の姿に満足したように繰り返し上下左右にガラス細工を引っ張り、それに従って二つの乳首が蠢く姿は自分を耐えようのない哀しみに落としたが、自分の手はいつか股間にあった。 さほどの時間ではなかったと思うが、次第に犯人の腰の動きは激しくなり、当初前後に妻を貫いていた行為は半ば妻に押しかかるように斜めのスライドとなっていた。焼け付くような感情と共にそれを見守っていたが、同じ男性だけあり次第に高まってゆく行為に終わりが近い事を見て取ると、プールで潜水のゴール地点で感じたような終わりを知った我慢のような感情が自分を抑えていた。 犯人は妻の胸にガラス細工を戻すと、すぐそばで握ったままの妻の脚に顔面を擦り付けた。苦しい姿勢と思われたが高々と掲げられた妻の膝裏の匂いを嗅ぐような姿勢はすぐに成熟した女性の色気を放つ脹脛に移っていった。腰を振る動きと連動せず、奇妙な協調感を持って犯人の顔面はストッキングに覆われた妻の魅惑的にな脚線美に頬擦りするようにまさぐっていた。 と、急激に自分の背筋を寒くする事実に気がついた。先ほど犯人が妻を器具でまさぐってから挿入に至るまで犯人が股間に避妊具を着用した形跡はなかった。想像でも犯人の肉と、それを迎える妻の微妙な凹凸に埋まった性器が直接触れている事は気色が悪く、犯人が妻の奥底で汚濁した液体を噴射する事は絶対に許す事はできなかった。 例え妻が胎内に犯人の指示によって避妊具を装着していたとしても、妊娠の危険以前にそのドロリとした液体が妻を染めてしまうのではないかという危惧が急速に不安感を募らせ、窓枠から動かなかった手がおずおずとそれを離した。 行動に移ろうとした瞬間、犯人は何ら違和感の無い動きで性器を妻から引き抜くと片足をベンチに載せると身軽に妻に倒れこむようにベンチに立ち上がった。 今まで犯人を咥えていた妻の性器は興奮のよる充血で赤くぬめり、その前に立ちはだかった犯人は束線バンドの辺りに手を掛けると腰を迷わず突き出した。 その先には妻の唇があり、犯人の腰が自然に押し込まれた事は妻がそれを性器と化した口内に受け入れたものと思われた。 妻が顔面に自分以外の男性器があることに屈辱感に蝕まれている事は疑いの余地はなかったが、犯人はそれを全く無視しては妻の口を犯していた。 アダルトビデオの男優のように露骨な動きではなかったが、犯人の腰の動きが止まったことをみれば、恐らく妻の口内にその汚濁した液体を放ったものと思われた。 妻の胎内にそれが撒き散らされなかった事で安堵にするべきではなかったが、それが自身に沸き起こる感情の全てだった。 自分であれば妻との性交の後に短い休息を取るのだったが、やがて犯人は妻の前から去ると徐々に元気を失ってゆく男性器を垂らしながら元いたビデオカメラの前に残った。 その行為は不思議だったが直ぐに答えは分かった。犯人はカメラの三脚をたたみ、棒状の先端にビデオカメラが載った形となった 犯人は棒を抱えつつ、妻の濡れそぼる股間から、悪趣味なアクセサリーに彩られた胸をなぶるように細かな動きで撮影すると、それを妻の顔面にあてた。手を拘束にされている事で涎を拭うこともなく、無気力にベンチに身を投げた妻の胸にその涎が這うように妻の肌を流れ落ちた。 透明でなく質量感をもって妻の肌を這うものは犯人が射精したものに間違いはなく、その時妻が口内をすすぐために吐き出したやはり白く濁ったものと乳房の間で合わさり、速度をあげるとミニスカートの裾に吸い込まれていった。 その犯されたあとの無気力な女性の姿は、先程から股間にはあてた���の動きを誘い手の届かない妻を材料に異様な快感が背筋を登ると僅かな間で絶頂に達してしまった。 寸前で動きを止め慌てて股間を露出すると、手を添えていないにも関わらずその先端から数センチの屋根にドボドボと大量の精液を放出した。 それは粘度が高く張り付いたところから動く気配を見せず、股間にはまだ放つべきものの存在を感じ手を添えるとその刺激で更に精を放った。股間の奥が締め付けられるような感覚が襲い、窓枠から手を離すとその脇にへたり込んでしまった。 霧雨が顔を洗い股間に残る快感の残滓を味わいつつ身体を横たえると、頭がショートしたようにそこから動けなくなってしまった。 頭の発する動きに四肢の反応は鈍く、いつか頭を降ろしそのまま霧雨に晒して憤怒を溶け込ませるように冷ます感覚に身を預けた。
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混乱する夫7
まず考えたのは、この映像がいつ撮影されたものかという事だった。妻の服装からしてさほど寒くはない季節と思われた。一連の出来事のより過去にこの映像が撮影されたなら、一昨年より以前となるが、画面の妻の髪型から考えると昨年の夏以降と思われた。ウィッグなどで髪型を偽装することもできるが、画像でバンドを頭に通していた時に頭髪のズレが不自然に感じることはなかったので、やはりこれはここ数ヶ月内の映像とみることが適当と考えられた。 次に服装を思い出すため、映像のスライダーを操作し、妻が部屋に入ってくるところに合わせた。マウスの操作で妻の痴態が一瞬目にはいったが、あえてその画像を避けたのは擬似的に妻で射精したことの罪悪感と、画面の上でも陵辱を終えた妻が映像を再度写すことで繰り返し嬲られるように思ったことを嫌ったからだったが、事の済んだ力ない妻をさらに犯すことの想像は下半身に痺れるような刺激を送るのだった。 全ていつも通りの妻をみると、その無粋な衣装の下が想像されたが自制心を動員し画面に注目した。身につけているものは全て自分の記憶にあるものだった。何時眺めても特に違和感を感じる点は見当たらず、先ほどと同じように妻はスカートに手をかけた。妻の脱衣など意図して覗いたことはなかったが、記憶にある朝の着替えやホテルに宿泊時に止むを得ず同室で着替えをする姿に比べると、ブーツを履いたまま重量の感じられないレースに覆われたシフォンスカートを下ろす姿は、今見ても官能的だったがその太ももから目に入ったストッキングに目が止まった。 以前、犯人の指示でバイブレーターを購入してショッピングモールに赴いた際の朝に妻が身につけているいたのは、まさにこのグレーだった。あの時、妻の姿は見ていたのはその姿が、犯人によってどの様に脱衣されるのかという事だったが、その時の足元が見慣れないグレーであったことは覚えていた。朝晩はまだ時折寒さを感じる時期であったのでタイツと思っていたが、それは妻の魅惑的な曲線に合わせ 濃淡を描き、デニール数の少ないものと分かった。今ではその上端が太腿に僅かな喰い込みながらへばりついている事が知れたが、その時それをさほどの感情もなく、ただ妻の裸体を彩るものとしか考えなかった事が疎ましかった。 軽く自己嫌悪を感じつつ、妻が画面に局部全体をさらしている箇所に映った。この箇所で自宅をでたのだったが、今から考えれば映像の時間軸が現実の経過時間であるようには思われなかった。画面が暗転していた時間は数十秒だったが、その前後を比較すると姿勢こそあまり変わらな��ったが、前にはブラウスが肩の下にあったものが暗転後の画面がでは肘あたりまで降りていた。 着目点に気がつくと、昔のクイズ番組にあったように画像の前後の間違い探しをするようにマウスを左右に振り妻の痴態を繰り返し観察した。脚の開き加減など差異はあったが体の姿勢変化は暗転の間にもできそうに思えた。数十回同じ動きを繰り返す内に画像の本質的な違いが分かった。前の映像に比べると妻の胸は明らかに明るい色調となっていた。ビデオカメラにも明度の自動調整機能はあるが、犯人がその間に照明を意図して操作する必要性はない筈だった。 その理由は妻の乳房の間で判明した。妻は発汗していたのだった。その皮膚を湿らせた水分は光の反射率を幾分高めたことにより色調が変化したのだった。 これが判明したことに心から喜びを感じた。犯人は間違いなく素材の映像に加工をしている事が断定できた。そうであるなら先日仕込をした映像を犯人が加工することで手がかりを得ることができる公算が高まったことを示していたからだ。 ただ、犯人が映像加工できる技量を持っていることは当然犯人が全くの野蛮な人間ではないことを示していた。映像加工自体はホームビデオの編集さえ容易になった現在では注目するほどの技量ではなかったが、少なくとも犯人の持つ能力を知ることができ、それは特定する上での顕著な特徴となると思われた。 一方でこのことは犯人がなんらかの意図をもって画像を編集していることを示してもいた。自分に屈辱を味合わせるためだけにするのなら、映像全体を送っても良い。また、仮に画面に犯人が写ってしまったとしても、それが個人的な趣味であるなら、そのこと自体は問題のないことだった。素材から注目するシーンのみ切り取りして作品の仕立てることは犯人が映像を自分以外に見せる可能性となり、それが自分以外である場合は正に惨事といえた。 この映像は初めて犯人が自らの能動的に行動したものであり、それ以前の妻の自己撮影と異なる点では、妻と自分に降りかかった事態の始まりは比較的最近であることがわかった。妻が結婚以前から自分を裏切っているかもしれない不安は僅かに自分にあったもののこれでその点は安心できた。そうであるなら、まだ妻が陵辱を受けてから日も浅いように思われた。 そこから考えられることは、妻が犯人の指示で自ら性的な映像を撮影される際に、秘密裡に自分が同行できれば犯人特定が近くなるという事だった。 日中の仕事を除けば休日に妻が自分と離れて行動することは限られており、以前のショッピングセンターへの誘導は自分を妻から離す意図があったものと知れた。そうとすれば、先週の自分が他人の妻を嬲った時間にも同様に妻は陵辱されていたと思えた。 その時間に自分の男性としての欲望を剥き出しにして他人の妻に何度も白濁した精を射出していたことは、全く無節操であったと思ったがその当時の犯人からの要求とすれば拒むことができなかったことを言い訳として自分を慰めた。 時間をみれば、終電も近く思いのほか長居したことに驚きつつ慌てて店をでた。ブースでの行為により体は仕事と違う疲労を訴えており、駅のロータリーに、終電から吐き出される客を待つタクシーに乗り込むと自宅に向かった。 街の明かりは少なくなっており時間の経過したことを物語っていたが、その間、映像の一件があった晩も妻がタクシーで帰宅したことが思い出された。その晩は帰りを待つ居間に妻が帰ると、直ぐに寝室に向かったのだった。 その時自分のもつバイブレーターが振動し妻がそれを自身に使用していることが耐えようもない屈辱を生んだのだったが、映像から妻が犯人の執拗な責めに下半身を火照らせたまま、自宅で性感を高める性具から分泌された液体にぬめる股間を慰めたことは、妻が犯人の前で快感に身を委ねることを耐え、ついに自分の待つ自宅で疼きを鎮めた妻の貞淑の防波堤が決壊していないことを示し、猥雑ながらも安心を感じた。 家に着くと玄関は明かりが灯っていたが、他は暗く既に妻は就寝していることが知れた。リビングの隅に自宅を立つ前に脱ぎ散らかした衣服が転がっており、自宅を出る前の自分の油断を恥じたが手早くそれに着替えると、急に空腹感を感じた。 インターネットカフェでは画面に夢中となり、帰宅の車内でも考えに没頭していたので気にも止めなかったが夕食を採っていないことを腹が主張していた。 冷蔵庫を開け、めぼし��ものがないか漁ったが週末でもない限り外食することは少ない生活から整理された棚には調理を待つ食材以外には目に入らなかった。止むを得ずテーブルに向かい菓子類を探そうとした。と、テーブルには妻の携帯電話が置かれていた。 妻は携帯電話をベッドサイドの充電スタンドに置いて目覚ましとして使うことを常としており、携帯電話を放置していることは珍しかった。それに手を触れようとした時、先ほど考えた妻が犯人と接触する際に自分が尾行することを思い出した。その機能としてgpsを搭載しており、位置情報を発信することができる。妻は機械オンチではなかったが、詳細な設定などは自分に任せており、携帯電話を万が一紛失した際に使う自己位置を取得するサービスはまだ生きている筈だった。妻が犯人と接触するタイミングで自分のpcから位置照会を行えば電源が入っている限り追跡が可能となるのだった。 今まで悶々を考えたわりにその点に気がつかなかった自分の思考に呆れたが、それは同時に犯人がそれを考慮している可能性があるのだった。そうであれば、自分の携帯電話にも同じ機能が付いていることを犯人が利用し妻と接触している犯人から自分を遠ざけるのは合理的思考といえた。 それまでの空腹感を忘れ、自分の携帯電話を取り出すとそのサービス利用を確認した。その機能は有効となっていたが、よく考えればそれを利用する為には自分だけが知るパスワードが必要な筈だった。自分が利用しそうな文字列は妻にも類推できる可能性があるが、設定したパスワードは学生時代から用いているもので、妻の前でそれを利用したことはなかった。pcを起動しサービスにログインするとセキュリティの為と思われる最終ログイン日時が表記されており、それは携帯電話を購入した直後に興味半分に覗いた年月に概ね一致しており背中から忍び寄る不安を消した。 それでも、これまでの犯人の行動からみて自分の接近を容易に許さないことは確かだった。先週の性的な狂乱の晩についていえば、身元を知らずにその身体を貪った他人の妻が自分の位置の証明となるものの、その行為の間に他人の妻がなにか送信するような隙を与えた覚えはなく、それは単純に自分に外出を促すための口実を思われた。 そこで先週末にみた妻のpc操作の履歴を思い出した。それはデータの送信に挟まれた作業であったが、あるサイトに接続して数列を受信したものだった。その数列をその時は不可解なものとして考えることもなかったが、それを画面に呼び出して改めて確認すると、その数列は時刻と経度緯度を示していた。急激に高まる不安に指が震えながらその経度緯度を地図サイトに入力した。 数列には区切りがなかったので経度緯度の時分秒の区切りを数度ためすと、そこに表示された座標は間違いなく自分が他人の妻に欲望を吐き出していた場所だった。 pcの前でしばらく自分の思考は硬直した。携帯電話を紛失したこともなくその位置情報サービスのサイトには自身以外には接続した様子もなかったが、何故画面には自分の位置があるのか。 脳に張り巡らされた血管の一つ一つが急激に鼓動を高め、勢いよく血流を送り出す心臓からの信号を受け止めていた。携帯電話でないとしたら自分の身に発信機があったのか。そうとすればそれはなにか。当日の自分の姿を思い出してもそれらしいものには思い至らなかった。ピンサイズの発信機など映画での存在に過ぎず、gps発信をインターネットに発信するとすればそれはバッテリーを含め一定ののサイズが必要な筈だった。当日に持っていたカバンを思い浮かべたが、キャンバスのそれに自分が知らないものが入る余地はなく、ホテルで着替えを出した時にはそのような物体の存在は無かったように思う。 考えを収めると、唯一疑いを残す携帯電話を見つめていた。物言わぬ液晶は自分の道具であると思っていたそれが、その薄いパネルの裏に腹黒い陰謀を秘めているようだった。数年前、スマートフォンが世の中に普及した時期、使用者に秘匿してそのメールや位置情報を発信機するアプリケーションが問題になったことがあった。疑惑を持ちつつ、そのインストールされたアプリケーション群を調べたがそこには何も怪しい痕跡はなかった。 偏執的になっているのか、あるいはそこに陰謀があることを暗に願っているのか自身の心境は不安定だったが、黙々と作業をすすめると静かな室内にはキータッチ音だけが響いた。 通常完成されたスマートフォンの内部は保護され不意の変更などはできない作りになっていたが、自分の趣味ではその隅々まで参照できないのでは所有しているようには思えず、保証が受けられないことを覚悟でその保護を突破していた。 そこまでして掌の中まで自分のものとしていた携帯電話が意向に反した行いをすることは容易に信じられなかったが、ファイルの生成日時で整列すると、そこには見知らない幾つかのファイルがあった。妻は自分の所有物ではないが、大切な存在はであることに変わらないところ、侵略するばかりか、完全に自分のものと考えていた携帯電話にまで犯人が手を伸ばしていたことは体を触られた様な不快感を催させた。 そのファイル名を検索すると、中国で作成された自身の動作を秘匿して位置情報を発信機するものと知れた。犯人がこの携帯電話に触れることはないと考えられる以上、不快なそれを設置したのは妻以外に考えられなかった。 それが妻でない理由を考えたが、幾ら考えても身から放すことは会社でもなく、その考えは妻一人に収斂するのだった。直ちにわが身からそれを振り払うため削除したかったが、それは犯人へと至るプロセスの一つを放棄し犯人に警戒心を与えるだけであり、損得勘定が釣り合うものではなかった。自分を監視される不快感は拭えなかったが、それを保障としている犯人の裏をかく好機とみるべきかもしれなかった。 いままで妻を疑ったことはなく、ただ妻は犯人には陥れられているものと考えていたが、ここで妻にも疑念が生じた。我が意ならず痴態を晒すまでに犯人の意に添う行動をとるほど追い詰められているなら、如意でなくとも自分の携帯電話に犯人の指示で設定を施すことはあるかもしれない。 全くの新しい可能性として、妻が犯人と共謀していることはあるだろうか。そのような考えは醜悪そのものでしかないが、万に一つの可能性として考えとして自分を揺さぶるのだった。ここまでに見た妻の行為に犯人に逆らうことはなく、じわじわと自分を蝕みつつある頭は暗く沈んだが、確証は携帯電話のパネルの中にあるものだけだった。 頭を軽く振ると、推理に囚われ筋道のないストーリーで不要な可能性まで考慮している自分を諌めた。自分は出来事の解明を進めており、手掛かりを得たことのみ冷静に捉え、パズルを解くように合理的に行動を為すべきだった。証拠なく疑念を確信としては迷いを進め答えを得る障害を増すのみであるのだった。 ともあれ、今夜判明したことは妻が犯人と接触していること、また、自分の位置は捕捉されている2点だった。空腹を忘れここまで作業に没頭したが既に夜も遅くなり、週のはじめから体調を崩すことも懸念し、疑念を振り払うようにpcをおとし、消灯すると妻の眠る寝室にむかった。 寝室では寝相を崩すことの少ない妻が毛布に包まれていた。月明かりを浴びるその表情からは何も読み取れなかったが、それは自分の最愛の妻だった。眠りを起こすことなく床に就くと晩の行為の疲れが押し寄せ、最後の記憶を留めることもなく眠りに就いた。 翌朝目を覚ますと妻はまだ隣で眠っており、その朝日を浴びた平和な姿からは昨晩見た映像と同じ人物であることは想像し難かったが、それでも自分の思考は毛布の下にある柔らかな肉体に及び、それが健康であることを主張する自身の股間に血流を注いていた。 朝から妻を相手に事に及ぶこともできず、妻の目覚ましがなる時間にはまだ余裕があることを確認すると昨晩風呂に入っていなかったことを思い出し、入浴に向かった。 久しぶりに朝風呂にはいったことで気分爽快となり、昨晩の出来事を忘れることができた。長めの入浴を終え、台所のコーヒーメーカーをセットすると着替えをするために2階に上がった。 妻は既に起床しており、着替えを終えていた。椅子に腰掛け昨晩深夜まで残業していたことを心配してくれたが、自分が目の前の妻を慰み者にしていた事など言えようはずもなく、自分に語りかける妻のストッキングの伸びを摘まんでは延ばす動作を目を奪われていた。 優美な曲線を描く妻のふくら脛は程よく成人した女性の魅力を発散しており、爪先まで視線をやるとその末端は補強された部分が足の指先をまとめていたが不意にその艶かしさに捕らわれた。自分の脚に視線を受けていることに気付いたのか、妻は笑って微笑むとサービスと言いながら自身のプリーツが全周に幾筋もあるサテン生地のスカートを悪戯っぽく上目遣いに腿まで引き上げるのだった。 付き合い始めてから、最初のセックス以降妻の体がいつ何時でも強力な武器になることを知ってから時折自分をからかうことはあったが、朝からそれをすることはついぞ無かった事だった。 よく目を凝らすとストッキングは肌色単色と思っていたものが、細かい綾模様を描いていることが解り、それはふくらはぎから腿にかけてその曲線を強調するように集合離散を繰り返していた。下腹部に至る手前でそれは濃く色を変えそれがパンティーストッキングであることを示した。 そこまでされて朴念仁でいることはできず、妻の前に跪くとふくらはぎに唇を押し当てるとそのまま妻の妻の腰へ顔の位置を移した。顔の皮膚に滑らかにすべるストッキングの感触は心地よくやがて弾力に富む大腿部を感じると、妻の脚の間に顔を割り込ませ、より繊細な柔らかさを感じる内股を味わった。それまで朝に戯れの空気が、やがて性的な空気を帯びたようだった。 おそらく妻の股間から発せられる香りと僅かなコロンの混ざった香りを堪能しつつ、目の前数センチに迫ったショーツはストッキングに圧迫され妻の下腹部にしっかりと張り付き、それがいつも妻とのセックスにない背徳的な魅力を放っていた。 その感触を楽しもうと妻の両膝に手を掛け、首のを伸ばそうとしたとき上から妻の手が自分の頭を両側から抑えると自分の動きを制止したのだった。我に返り妻の悪戯に乗せられたことに照れつつ頭を引き上げようとすると、思いもよらず自分の頭は妻の股間に押し当てられた。 鼻が妻の陰毛の辺りに押し付けられると、鼻腔には妻の性器から発せられる妻自身の香りに満たされた。反り気味の首が圧迫されていることを訴えていたが唇が性器を二重に覆うストッキングのクロッチに当たりその蕩けるような柔らかさと化学繊維の滑らかさが敏感な感触を直接脳に届けた。 数十秒の出来事だったが股間が妻を貫く体制に入る時間に短すぎることはなくそれは飢えの信号を送っていた。そのまま獣のように飢えを満たすことに頭を奪われそうになったが、自分の手が内股に伸びたことで危機を感じたのか妻は股関節で強く締め付けると行為の終了を告げた。 頭を上げ、照れながら身を引いたが脇に目をやると妻の姿見が、自分の跪いた無様な姿勢を映していた。妻の誘惑に点火したロケットのように反応してしまったことに照れながら膝立ちで妻の前に立つと妻の表情は紅潮しながらも潤っており、突然の妻の行為を説明していた。 妻は自分の素直な股間をみてぎこちなく笑うと、それを鎮めてから家を出るように言うとそれまでの動作が嘘のように軽やかに立ち上がり身を翻すと階下に降りて行った。 しばらく某然としていたが、気を取り直して妻の後を追うと、コーヒーメーカーは機能を果たし心地よい香りを漂わせていた。それは急激に日常の朝を回復させ、妻と向かい合わせに座るといつも通りの朝食を過ごした。会話では先ほどのことにも触れたが、それに過敏に反応することもなく近いうちにセックスすることを約束すると時間は出勤時間となり、玄関で妻の見送りを受けると昨晩のうちに玄関にまとめられたゴミ袋を持つと家を出た。 その週は予定通りに作業が進行し、おおむね障害もなく週末を迎えた。いままでより妻を意識したことで、折に触れ自分の部署を離れ妻の職場を遠くから見やることもあったが、別段気になることもなく、付き合い始めと変わらぬ妻の落ち着いた姿を目に留めるだけだった。 週末は車にドライブレコーダーを取り付けると妻の要望に応じて、少し離れた街まで車で買い物に出かけた。そこはいつか妻を追ってあてどもなく妻を探したショッピングセンターだったが、妻にその時の行動を尋ねることもできなかった。 妻は季節が変わったことで衣服を購入しており、自分が衣類の購入に掛ける時に数倍の時間をかけて吟味していた。妻の趣味はいつも通り落ち着いたものだったが、すべて試着の都度、その前でたっていることは他のブースにいる女性の手前気恥ずかしい思いをしたが、妻のいるブース以外に目を遣ることは躊躇われ、ただカーテンの下から見える妻の足首を眺めていた。 どれも妻が着ることで身内の贔屓を割り引いても可憐に見え、身体の線を隠すようなものでさえ妻の魅力を減ずることはなかった。一々妻が見にまとったものの感想を求めることには閉口したが、妻が自分自身のためでなく、夫のためにそれを選んでいると思うと悪い気はしなかった。まして自分と同じように買い物に付き合わされていると思しき同輩に視線が妻に向けられていることは自尊心をくすぐるのだった。 妻は数時間に及ぶ買い物を終えると散財したことを自分に詫びたが自分の経済状況からみて問題となるものではなかった。一旦車に戻り二人で両手に持つまでに膨れた買い物袋を置き、付属のレストランで昼食をとると、そのまま帰宅するものと思ったが駐車場に続く出口で妻は唐突に下着を買うことを告げた。いままでと変わらない休日の空気が自分の中だけで急に色彩を変えたように思ったが、それを了承すると妻は男性が同行する場所でないことを話すと、自分に先に車で待っているように言い雑踏に消えた。 車に戻ると、日差しを浴びた車内は心地よく暖まっており僅かな胸騒ぎを覚えつつシートに身を預けると知らぬ間に眠ってしまっていた。 妻が戻ったのは自分が眠りに落ちてから直ぐのことで、寝起きの自分はやや不機嫌になってしまっていたが、妻が小さな小洒落た袋から外に見えないようにシフトレバーの辺りに取り出した下着の数点はたちどころに寝覚めを覚ました。 3点の上下セットだったが、一点のみ白のシンプルなものである他は、オレンジと黒の派手なデザインのものだった。稀に妻が自分を誘惑するための黒の下着以外には妻は黒のものをもっておらず、それを買ったときも黒はイメージでないことを言っていた記憶があった。 目の前に妻の繊細な指先に示されたそれは艶やかな生地を基本として、本来同じ布地である所が過剰とも思えるレースで飾られており、背面は極限まで覆う面積が削られていた。 妻の豊かなヒップは補正下着に頼らずともその形を保っていたが、その形からは妻が無防備に過ぎるように思われた。妻は何か言いたげな実分の表情を読み取ったのか、これから暑い季節になることで女性も季節により対策することと、上目遣いになると自分がそれに顔を埋めることを配慮したと言うのだった。 いつでも冷静な妻がこの時は言う間にうなじから頬にかけて血色が良くなり、それが本心であることがわかった。自分もそれに対応するように血流が良くなっている感覚を覚えると、昼下がりに夫婦で学生のような幼稚なやりとりをしていることに顔を見合わせると、互いに照れ隠しのように吹き出して大笑いするのだった。 家に帰ると、陽も落ちる時間となり妻は夕食の支度のため台所に詰めていた。ソファーに乱雑におかれたショッピングバッグは箪笥に仕舞われることを待っていたが、下着の袋はそこになかった。 妻は下着のみ洗濯してからでしか着用しない事を思い出し、トイレに行くついでに洗濯籠をみれば予想通りタグを外されたそれはネットに入れられていた。 夕食を済ませると、買い物ついでに買ったチーズケーキが食卓に出され、紅茶でそれを食べれば味覚に疎い自分でもそれが一般のチーズケーキより美味であることはわかった。そのことで妻を褒めると妻は嬉しそうに相好を崩した。シンプルな顔立ちのため表情が乏しいように思われることもあるが、打ち解けた相手にだけ見せるその表情は快い感覚で自分の心を満たした。 日曜日の晩が終わることで、また週開けの仕事を思い、妻と共に過ごした去りゆく週末を思うと寂寥とした気持ちになることもあるが、シャワーを浴びるため風呂に向かう妻の腰つきを見ると、それに今日購入した下着を着た姿が想像でき、眺めていたテレビの映像より鮮明にイメージが浮かべている自分に驚いた。 暫く行動に移すべきか考えていたが、意を決すると脱衣場でカーテンを引き、その向こうで衣擦れの音から妻の行動が想像できた。洗面台に続く廊下でカーテンの下から見える妻の足を見ていたがやがて妻は自分の気配を悟ったのか、自分に何をしているのか尋ねるのだった。 咄嗟に言葉を思いつかず、率直に今日買った下着を着用した姿を見たい事を告げた。カーテンの上を引くと妻は髪を纏めていたが、見える肩は素肌を露出しておりこちらを怪訝な目でみていた。 まるで年上の女性の裸体を覗いているようで、年齢も忘れ妻の前で気恥ずかしい思いをしたが、自分の緊張を感じたのか妻は眉を潜めまた後日にして欲しいと言った。困惑した表情でこちらをカーテン越しに見る妻を見ていると、それ以上言い募ることができず大人しく引き下がることにした。 自分が急な興奮をしたことに困惑しつつ居間に戻り、カーテン越しの妻にさえ反応した股間を宥めていると、背後から妻の声がした。 そこには髪をアップにまとめバスタオルを巻いた妻の姿があった。妻の行動に驚いたが、その時ポジションを直すために手をやっていた股間に妻の視線が向かっていることを感じた。妻は呆れた様な表情を浮かべると、自分の背後に廻り、ぴったりと体を密着させると浴室に押しやった。 背後の妻の表情は分からなかったが、雰囲気から妻が自分の要望をいれていれたことが感じ取れ脱衣場に着くと同時に服を脱ぎ捨てた。 妻は先に浴室に入ると、照れ隠しのためか、大仰な身振りを交え効果音を発声しながらバスタオルを正面から開いた。 妻は派手なオレンジの上下の下着を身につけており、それは日常的な風呂の背景に馴染まず、頭をよぎったのは個室で性的サービスをする売春婦という言葉だった。慌てて頭に浮かんだ不埒な単語を打ち消すと、それに魅入られたように視線をやった。 ハーフカップのブラジャーは妻の鎖骨からすぐに盛り上がる胸の上半分を覆うことなく晒しており、その膨らみを下から支えることで隠された甘美な箇所を想像させるようだった。そこから視線を下げると曲線は臍の辺りで拡張に向かい、そこに斜めに膨らみをみせる腸骨が融合していたが、そこにレースにバンドが織り込まれたラインが僅かに食い込み華奢な布の位置を保っていた。浴室の照明が昼光色であることが白い皮膚を健康的な色調に描き出し、オレンジ色に光を反射する素材は妻の肉体を裸体より引き立てているようだった。 セクシーなのか可愛いのか判断に迷うデザインだったが、レースの装飾過多に思えるそれは妻の局所の陰りを完全に隠しておらず、レース後しに暗い部分が見えることは、その下に艶やかな生地が秘所を覆っていることで間違いなく自己のためでなく、それを見る男性を呼び込むための物と思われた。 呆然と脱衣場から妻を舐め回すような視線をあげると、妻は濡れた視線でこちらを見ていた。その唇は化粧を落としていないため、湯気が漂う室内で潤いを増し、そこが性器であるように艶かしく動くと、隠微な吐息を漏らした。すでに妻に侵入する要求を絶叫していた股間の意思のまま妻の前に立つと、ところかまわずその肌を舐めまわした。 妻は震えながら自分の愛撫を受け入れていたが、やがて自分の舌が臍より下に伸びると、シャワーを浴びておらず汚いことを主張したが、その声に構わず行為を続けると、突如妻はシャワーヘッドを取ると自分もろとも熱い���ャワーを浴びたのだった。 急に温水が頬を濡らしたことに驚き、頭をあげると二つのオレンジの膨らみを見上げることとなった。それは浸水したことでやや色を濃くしていたが、妻の肌を伝う水はその谷間から自分の顔面に流れ落ち隠微という他ない情景を見せていた。 手を妻の尻に廻すと、想像通りに妻の股間から背部につながる布の手触りを感じた。それは肌に張り付いていたが、妻の白く大きい臀部を覆うにはあまりにも少なく、亀裂の周囲に張り付いている他は、レースがその縁を飾っているのみだった。 妻の肛門の辺りの布地を摘まむと力任せにそれを脇に追いやった。思いのほか伸縮性に富むそれは、さして抵抗もなく脇へ逸れ妻が侵食されることを拒むものは無くなった。 自分が妻の性器を露わにしたことで、妻の股間に渡る布が妻の敏感な部分を刺激したのか妻は姿勢を保てず、自分に覆いかぶさるように崩れ落ちた。耳元に妻の吐息を受けると理性は湯煙に溶け、強引に妻の背後に姿勢を移ると、腰を両手で引き揚げバスタブの縁に妻の上体を置くと目の前には、すんなりと伸びた背中に丸い尻がぼっかりと浮かびその間に僅かに色を濃く変えた甘美な滑る性器が挟まれているのだった。 手を妻の腿に滑らせると妻の腰を突き上げるように、自身の欲望を妻の性器に埋め込ませた。亀頭が妻に吸い込まれると背筋を快感が昇り、そのまま一気に妻を貫いた。暖かな妻の肉壁を感じると同時に妻は大きく声をあげた。それは流れたままのシャワーの雑音の中にあっても浴室に響いたが、更に自身の征服欲を掻き立てることになった。妻を押し付けるようにその性器全体に自身の肉を押し当て、先端まで柔らかな襞にくるまれていることは脳に溶けるような快感を連続的に送っていた。 目を尻から背中にやると、重量感のある乳房に引っ張られ、背中のホックから左右にベルトが揺れ動いており、その絵が更に自分を高めた。 自分のこみ上げる快感は、その果てが遠くないことを告げており切迫感にかられた腰はそれに応じて貪るように動きを早めていた。埋め込まれた性器が妻の体内の急激な圧迫を感じた瞬間、妻の腰は一気に自分のひくひくと蠢く性器を置き去りにして引き抜かれていた。 上り詰める寸前で居場所を失ったそれは全身に抗議を訴えていたが、妻は荒い息のままバスタブを背に振り返ると、避妊していないことを言うと、次の瞬間妻の頭は自分の股間にあった。 別種の甘美な暖かさを感じると、それを咥えたまま妻の下は尿道から亀頭裏側を這い回り、性器にない複雑な快感を自分に注ぐのだった。いままで自分の胎内にあったものを、そのまま口腔に含む妻の行動に絶句したが、その快感は耐えようのない刺激を与えていた。 妻は立った自分の前に跪いていたが、やがて腰に当てていた手を床に下ろし、床に犬のような姿勢になると首をあげて一心にそれを舐めまわしていた。妻の視線は陰毛の辺りに向けられすんなりと伸びた鼻はその直下で卑猥に赤黒い肉棒を頬を膨らませて舐め上げていた。 妻の刺激は時にこみ上げる快感をもたらしたが、それが溢れでないことは時に辛く、思わず目を脇の鏡に遣ると、妻の視線はそれを察し、変わらず咥えたまま鏡に視線を移し、鏡の中の映像で妻と目があった。それは少しの時間だったが、妻の視線は溶けており、それは欲情した雌のものだった。その目は男性の前に犬のような姿勢をで両膝と両手にを着いて、首の動きだけで奉仕する淫猥という他ない形により欲情を強め、口腔を性器と化して絶え間無く形を変え肉棒のすべてを舐め尽くしていた。 鏡の映像をみるに耐え���、視線を妻の腰に移すと、そこには先ほどずらしたショーツが歪みながらも元の位置に戻っていたが、それが妻の腰から僅かな布を伸ばし、それが妻の白い尻に挟まれた性器に伸びている隠微な三角形はより快感を増幅した。 その刺激に耐えられず、情けないことに自分も吐息に混じって声をあげてしまったが、それが妻に絶頂が近いことを教え、妻は唇で尿道の先に触れると、そこから唇を広げ滑る亀頭にスライドさせ擬似的な挿入をした。妻の口全体に性器が収まると妻の頭は急激に前後への動きを早め一気に自分の射精を引き出した。反射的に腰が押し出されたことに怯むことなく、妻の口はくびれの辺りに留まったまま、数次にわたった射出をすべてそのなかに受け止めてくれた。アップに結った妻の髪はすでに解け、濡れた髪がしどけなく妻の胸にかかっており、どくどくと吐き出される精液がすべて出尽くした後、妻は静かに口を離すと、口腔を穢した粘りのある白濁した液体を自身のの胸に滴り落とした。少しずつ流れ落ちるそれは、粘性があるために妻の胸を伝うとオレンジの濡れたブラジャーの谷間に消えていった。 激情が去って呆然と妻の前に仁王立ちしていたが、妻は惚けた表情のまま肉棒を手にとると、早くも萎えつつあるそれの先端に口を寄せると、亀頭の中ほどに唇を添えると自身の尿道に残る精液を吸い出していた。いままで感じたことのない快感が脳に届き、一瞬眼前が白くなった。妻はやや表情を取り戻しており、火照った顔を自身の股間に留めたままそれを愛おしく唇と舌先で愛撫していた。精液を涎のように垂れ流したまま無言でいる妻が、日中の妻と同じ人物に思えなかったが、その容貌は汚され乱れていても清楚な妻であるはずだった。 暫く風呂の椅子に放心したように腰掛けてシャワーを浴びていたが、妻は自らを清めると、濡れて汚れた性器を身から取り外すと照明に白く艶やかな肌が光を反射し、清らかで豊満な全裸を自分に向けると、今の行為の感想を無邪気に求めるのだった。 自分が責めていた時間から、妻の奉仕に変わり、そのまま果てた後までもサービスをされたことはすぐに言葉に表すことができず、口籠っていると、妻は自分の身体を見せつけるように自分に擦り付けると、甘えるように愛を囁くのだった。 いままでにない大胆な妻の行為に惚けていたが、やがて気を取り直すと身体を洗うと早々に浴室を後にした。 ソファーに身体を預けて楽な姿勢になっても股間の余韻は去らず、妻の頭が股間で前後していることを思うと、まだ股間に血液が流れ込むのだった。 やがて風呂から上がってきた妻はソファーの隣に腰を降ろすと、湯上りで化粧も落とし自分が一番好きな妻の顔になっていた。もともとのっぺりとしたアクセントに乏しいとの評価を受けることもあるが、その素朴さ故に素肌のきめ細かい美しさや、誠実冷静な表面の裏には馴染んだ相手だけにみせる砕けた親しさが妻の魅力だった。その妻の魅力のどちらも自分だけが独占できるもので、今この瞬間もそれを楽しんでいた。 妻は自分に、呆れたようにスケベと言うと、先刻風呂であったように衝動的に避妊具無しのセックスは避けて欲しいといった。妻の表情は子供の悪戯を叱るような困り顏だったが、それを了承し、過激な性的サービスについて軽口を叩くと妻はぷいと顔を背けたが、誰にも聞かれ様のない環境にもかかわらず小声で、先程の行為が気持ちよかったことを告げた。 内心、妻の胎内にはミレーナという名の避妊具が恐らく仕込まれていると思われるので、それが犯人の意図だとしても避妊具を用いてのセックスは意味がないようだが、そのことは容易に言うことはできなかった。 その晩は、自身の精を妻に吸い出された影響か、それ以上妻を求める気にはならず早々に床に就いた。
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