#書こうとする���突然、、頭真っ白になっちゃった…絵しか描けないんだから…(T∇T)泣泣泣泣
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kyonshi-8610 · 2 months ago
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こっち見んな笑
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r1ok4 · 3 years ago
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池﨑理人めっちゃ好き
※これはただの1オタクが4月23日に池﨑理人に出会い8月30日に理人の20歳の誕生日を迎えるに至るまでの感情の記録です※
[2021年4月23日〜2021年6月12日]
池﨑理人めっちゃ好き。もう、池﨑理人、めっっちゃ好き。
池﨑理人、なんてフルネームで呼んでるけど本当はいつも池﨑理人なんて呼んでないの。理人、って、呼んでる。ごめんね。馴れ馴れしいね。でも私、22歳だからさ。理人よりちょっとお姉さんだからさ。愛と親しみを込めて、理人って呼ばせてもらってる。池﨑理人ってフルネームのタイトルにしたのはTwitterのクセなの。フルネームで呼んだ方が検索に引っかかりやすいからさ。ちゃんと﨑、も、理人の漢字の﨑、に変換してるの。全然たまに池崎、って書いちゃうけど。ごめんね。
本当は私も理人に出会いたての頃は池﨑理人とか池﨑くんとか理人くんとか呼んでたんだけど、気がついたら理人って呼んでたんだよね。いつからかは覚えていません。嘘、本当は覚えてる。4月23日なの。忘れもしない4月23日、私は理人のAGEHA1組のステージを観たよね。午前10時くらいに理人を見つけた私はまだ、理人のことを池﨑理人って呼んでました。14時になったら理人くんになってて、15時にはもう理人って呼んでた。自分のツイートを見返してびっくりしました。理人を見つけた10時から15時までずっと、理人のことばっか考えてたんだよね。なんか、頭から離れなかったからさ。理人、あのステージを私は本当に毎日観てるよ。理人は本当にかっこいいね。T-RAPでもそうだったけど、理人は本当にステージが安定しているね。精神が安定しているからなのかな。理人、AGEHAのステージ前に「ヤバいくらい緊張してないんですけど」って言ってたね。上下逆のマスクで。でもあれ、私は理人、本当に緊張してなかったんじゃないかって思ってる。マスクが上下逆だったのは、多分緊張に全く関係ないただのアホだったんじゃないかって。可愛いね。だって、ステージで全然緊張してなかったよね。本当に安定してた。理人、理人の声帯がどうなってるのかすごく気になります。もう本当に特別な声をしているもんね。理人の声なら何喋ってもドキドキしちゃうもんね。理人はどれだけ動いても声もリズムもブレないね。理人のリズムの安定さすごいなあと思ってたけど、理人、そういやドラム叩けるんだもんね。かっこいいな。私はピアノが弾けるからさ、いつかセッションしようよ。
理人、ステージの上の理人も大好きだけどバラエティ企画の理人も本当に好き。理人は本当に愉快なイケメンだね。理人は本当に愉快なイケメンだし、日プ1の安藤くんやヨンフンのモノマネをしていたとこから思うんだけど、理人、多分、愉快なイケメン��こと好きでしょ。愉快なイケメンのこと好きだし、自分が愉快なイケメンなことも知ってるけど、「おっ、おれっておれが好きな愉快なイケメンじゃん。やったー」くらいの感情しかなさそうだね。すごい好きだよ。理人、叩いて被ってじゃんけんぽんゲームをしていた時の理人が本当に好きです。理人、親指と人差し指と小指を立てるポーズ、よくやってるね。声がいいから何叫んでも映えるね。愉快なことをする時の理人は全く愉快なことをすることに対しててらいがなくて見ていて心地よいです。基本的に無理してなさそうな理人が好き。安心して見られます。まだ19歳なのにね。すごいね。何もかもが安定してるよね、理人。愉快なイケメンなのに、やっぱりそこがまだミステリアスでたまりません。
理人、10問10答で、趣味は映画鑑賞で特技は似顔絵を描くことって言ってたね。それで、私服があんなに素敵なんだね。クラクラしちゃう。もう、理人の私服めちゃくちゃ好きです。私が、個人的に好きなやつなの。無地でちょっとくすんだ色を使うのがうまくて、シルエットが綺麗で素材のよさがよくわかるやつ。理人の私服、確かに水色のスウェットにカーキ色のパンツ(両方シルエットがとても綺麗で素材の良さが伺える)も素敵だったんだけど、注目ポイントはその2色の真ん中に動くとチラッと見える白いベルトがあるところなんだよね。上中下で3色使ってるの。これは理人のスタイルだからこそできるスタイリングで本当にずるいよね。お顔が小さいんだから。あと、あれ靴を例えば白とか黒だとしても単色使ってたらちょっと全身の色の分断ポイントが水色!白!カーキ!その下にさらに靴!ではっきりしすぎててアレだったと思うんだけど、カーキ色のパンツにうま~く馴染む灰色と白のスニーカーを選んでいるの、本当にパンツと靴の色の間に分断置きすぎてなくて上手だなあと思いました。理人の私服は本当に素敵だしセンスが良いのとちゃんとバランスも考えられていて頭も良いんだなあと思います。なんだけど、ファッションが気になる練習生ランキングなのに「顔が綺麗」「顔がお洒落」「顔から綺麗オーラが出てる」「顔に合った服を着てる」とか、顔の話ばっかりされてたね。仕方ないね、理人、顔が綺麗だもんね。理人の私服ショットの横顔、ちょっと岡田将生に似てるなって思いました。岡田将生、生で見たことあるよ。渋谷にハムレットの舞台を観に行ったの。本当に綺麗なお顔をしていました。
理人、私は理人の文化系なところがもっと観たいよ。理人が何を感じて何を好んでいるか、もっと知りたいです。理人、どんな映画が好きなんだろう。映画、家で一人で観たりするのかな。それとも友達や恋人と映画館に一緒に観に行って楽しむのが好きなタイプ?理人の好きな映画を本当に知りたいです。映画、私も好きよ。1年に100本は観てる。最近はあまり観られてないけど。理人を観るのに忙しいからね。なんちって。ハハハ��コロナで映画館に行けないの、悲しいね。家で酒飲みながら寝転んで観る映画もいいけどね。理人、プロジェクター持ってる?プロジェクターがあると本当に映画生活が豊かになります。もし、理人がアイドルになって物を送れるようになったら、プロジェクター、あげるね。もう持ってたら教えてね、何か別のものを考えるから。似顔絵って、どんなの描くんだろう。理人が自分の顔を描いた似顔絵、確かに良かったね。もっと観たいです。理人、細かく細かく丁寧に本物のように絵を描くと言うよりは感性のままに面白いものをざくっと描きそうな気がするな。これは私の主観でしかないんだけど、理人って、キムテヒョンにちょっと似てるような気がします。好きなものとか感性がさ。理人もきっと、キムテヒョンのこと好きでしょ。同じ眼鏡持ってたもんね。理人、mbti診断ってしたことある?人を16タイプに分ける診断。引かないで欲しいんだけど、私、理人ならこうじゃないかなぁって思いながら設問に答えて行ったらENFPタイプになったんだよね、理人。キムテヒョンも、ENFPなんだよね。ちなみに私もです。ENFPはね、直感重視で感性豊かな外交型、なんだって。理人、どうかな。全然違う?理人のmbtiが気になって仕方がないの、良かったら診断して教えてね。インターネットで数分あればできるからさ。
理人、私本当はさ、やっぱ本当に理人のこと好きだからさ、理人と仲良くなりたいよ。くだらない話したり一緒にご飯食べたりできる仲に、なりたくなっちゃってるよ。画面の向こうなのに理人、本当に魅力的だからさ。でも、なれないじゃん。私たち、会ったことないしね。理人は、私のこと知らないからね。だから私、一人の人間と一人の人間として理人と関わることはできないけど、国プとして理人のこと応援してるの。理人、tiktokで国プのこと、「国プちゃん」って呼んでくれてたね。ちょっと雑で可愛いなって思いました。国プちゃんです。私、国プとして理人を応援することで、理人に呼ばれる「国プちゃん」に含まれることができてるんだよね。それって、すごいことじゃない?理人のことなんて理人が日プに出なければ私は一生知ることなんてなかったのに、理人を知ることができてから理人のことばっかり考えて、もう本当に毎日が理人のおかげで楽しいです。理人、日プに出てくれてありがとう。出会わせてくれて、ありがとう。
理人、今の理人は芸能人と一般人の中間にいるからさ、芸能人になっちゃうのも少しは怖いよ。キラキラした衣装に身を包んで地上波でバンバン理人の映像が流れて、その度にTwitterのトレンドに福岡県産濃口醤油が上がるの。私は、テレビ持ってないから観られないんだけど。理人、テレビに出る時はTVerで後追いできる番組に出てね。私のために。
でも、理人が芸能人になることより、一般人に戻ってしまうことの方がずっと怖い。私はもう理人のことを知って、好きになっちゃってるからさ。理人が一般人に戻ったら私たち、本当に赤の他人だね。���習生と国プじゃないね。本当の本当に、赤の他人なの。私の人生から理人が完全に、完璧に、いなくなっちゃうんだよね。寂しいな。理人の人生だからさ、全部理人が望むようになればいいと思うよ。私は理人がアイドルになりたいって思って、アイドルになるための活動をしている限り全力で応援するし、理人が穏やかな人生を送ることを望んでいるとしたら、私は頑張って理人のこと忘れるようにするよ。理人、頭いいもんね。理人は頭がいいし、器用だし、センスがあるし、コミュニケーション能力が高くて気が遣えて誰からも好かれちゃうからさ。アイドルになってもならなくても、きっと素敵な人生になると思うんだ。就活とかも、全部全部うまく行くよ。就活、ヤバいね。私もついこの前終わったんだけどさ、ひたすら優秀ぶってニコニコ喋ってたら終わってたよ。なんだったんだろう。でも、理人は本当に優秀だから大丈夫だね。自己紹介だけ、ちょっとだけ丁寧にしてね。VRsquareでさ、自己紹介動画を1人ずつ撮るやつあったじゃない。あれ、理人、17秒しか使ってくれなかったじゃないの。1分近く使ってる練習生も居たのに、17秒、って、何よ。増えた情報、理人がタイに行ったことがあってそこでいっぱいゾウに乗ったこと、好きな動物がゾウなこと、だけだよ。そういうとこが好きなんだけどさ。いっぱいゾウに乗ったってことは、何匹かのゾウに乗ったのかな。それともゾウに乗ってる時間が長かったのかな。どっちでもいいね。タイのゾウ、いっぱい理人と時間を過ごして好かれるなんて羨ましいなあ、と思います。でも、タイのゾウは私と違って毎日日付が変わる度に理人に投票することはできないね。だから、私は自分がタイのゾウじゃなくてよかったなあとも思います。毎晩、私は本当に22時を過ぎたくらいからずっと、日付が変わる瞬間を楽しみにしてるの。早く理人に投票したいなあって思ってる。理人に投票する瞬間、楽しいよ。理人のために理人が望んでいる何かをすることができるって感覚が嬉しいの。理人が望んでいること、なんでもしてあげられたらいいのにね。
今日、理人のグループのポジション評価を見ました。ステージが始まる直前、本当に意味わかんないくらい緊張しちゃった。それでもやっぱり、理人のステージは安定してたね。本当にかっこよかった。ステージって、嘘つかないからさ。コメントも涙も嘘つけるけど、ステージって、嘘つけないんだよ。ステージが大好き。理人、早くステージがしたいって言ってたね。ラップのことしか考えてないって、言ってたね。今回の放送で1番嬉しかったのは、理人がラップのこと本当に好きなんだなあって伝わって来たことです。理人、あんまり自分で自分が何を感じてどんな人間かとか、わーっとした我を出さないからさ、いつも。理人、いつも当たり前のように空気読んでるよね。理人、誰といても一緒にいる相手が居心地良いような空間を呼吸をするように自然に作り上げてるよね。それって、本当にすごいことだと思う。だからさ、そんな優しい理人が、あっ、理人自身のことを表現してくれてる、と思って、すごく嬉しかったの。理人、理人が書いたリリック、私もうぜんぶ覚えちゃったよ。「every night浴びるこの脚光の裏で鏡見つめ苦悩」って、あったね。自分は結��緊張もするし、普段悩んでいることをラップ���伝えられたら、って、言ってたね。本当にうれしい。私は、理人のことが知りたくてたまらないから。ステージから、しっかり伝わってきました。そして、順位発表が終わった後の理人の涙。困っちゃうね。ちょっと前まで「酷だねぇ~」なんてのほんとしてたのにね。私、「酷だねぇ~」ってコメントをチョイスする理人のこと、好き。理人は多分、具体的に個人の敵を見据えるような競争心が強いタイプじゃないね。自分の全力を出して結果として勝つのが嬉しいタイプだね、多分。違うかな。私にはそう見えました。理人も、泣くんだね。正直これまで理人がどれほどの、どんな思いでこの番組に出ているかのことよくわからなかったの。いつも落ち着いていて穏やかだからさ。本物の感情が溢れ出た瞬間を見られて、本当に嬉しかった。理人、理人、ねえ、今日の理人は本当にかっこよかった。どうにかなりそうだよ。理人。理人の声が大好き。私ね、実はもうラッパーとしても理人のこと好きになって来てるんだ。ただの推しじゃないの。1人のラッパーとして、理人のこと好きになって来てるの。私、声がしっかり重くて発音が強くて、言葉の一粒一粒に重量があってしっかり聞こえる声が本当に好きなの。理人の声、まさにそれだね。もし今この瞬間理人に関する私の記憶が全部無くなったとしても、理人のラップを街中で聴いたら私は多分立ち止まってしまう。理人のこと顔も性格も、何も知らなくても。
理人、歌詞を書くことが苦じゃないしどんどん書きたいって言ってたね。アニメのopにラップがあって歌えたらかっこいいなって思ってラップを始めたって言ってた。理人の昔バズった文集、読みました。理人、理人は言葉に弱いタイプじゃないね。言葉を扱うこと、得意だし好きでしょ。作文とか、割と得意だったでしょ。アニメも映画も観るんだね。理人のそういうところ、すごく好きです。私はそこに理人のいつもは見えないちょっと深くて柔らかいところを感じてたまらなく嬉しくなるの。文章を書くことはとても孤独な作業だと私は知っています。特に自分の内面を言葉に乗せようとすることは、自分の中に手を突っ込んで少しずつそのかたちを確かめるような作業だと思ってる。理人は、それをすることが苦じゃないんだね。でもそんなの、皆といる時どれだけ理人が人のことを見ていてどれだけ自然に気が遣える人かって時点でわかってるようなもんだけど。理人は本当に人間のことをよく見ているね。穏やかで優しいね。そして、素直だ。理人、本当に素直なんだよね。「正直ラップと戦うことしか考えてなかった」「ステージングのこと全くわからない」「二人はすごいなあ」って、もう、どんだけ素直なの。理人のくだらないこと気にして拗らせたりしない性格がすごく好きです。本当に本当に素直。これでいい?って聞いたり、これがいいって言われたらすとんとその場で当たり前のように「そっか」って受け入れること。目立たないけど、当たり前にできることではないと思います。とにかく、すごく良かった。ありがとう。素敵なステージを見せてくれて、本当にありがとう、理人。でも一つだけ、何があって4つも上の西のこと呼び捨てタメ口になったかだけ、教えてね。イケボランキングの時なんて、あいつ呼ばわりしてた��ね。ヌナはここが気になって眠れません。来週でいいから、早めに教えてね。約束だよ、理人。
理人、私は理人の名前が大好きです。理人。何度でも呼びたくなっちゃう。ここまでだけでもう100回以上も呼んでるね。ちょっと、怖いね。理人、理人はどんな思いで理人って名前をつけてもらったんだろう。実はね、私の名前にも理って漢字が入ってるの。嬉しいね。理って漢字には、知性豊かで理性ある人とか、理解力に優れ義理人情を重んじる人になるような願いが込められているんだって。たしかに私の親もそんなこと言ってたな。私、理人ほど賢くないけどね。理人、理人は本当に賢いね。人のことよく観ているし、落ち着いているし、本当に理解力に優れてるんだなあって思う。私、理人のダンス大好き。ツカメの自主トレ動画見てびっくりしちゃった。一つ一つの複雑な動きのこと、しっかり理解して踊ってるよね。その動きの構成とか、何を見せるような動きなのか、すごくわかってごまかさず踊っていて頭が良いんだなあと思いました。そして、未経験なのにそれを今自分ができるベストで身体をついていかせるって、本当にすごいね。きっととても難しいダンスなのに。なのに、あんな違反ダンスもするのね。理人、きっとツカメの動画はめちゃくちゃ練習したんだね。ラップもダンスもすごく上手くなっちゃって、理人は個人的な感情を爆発させて目を引くタイプではないかもしれないけどしっかり芯があって頑張り屋さんな人なんだろうと思います。
理人、今日の放送の予告で泣いてたね。心臓が止まるかと思った。キツイですって言って、泣いてた。放送までの1週間、ずっと放送日がくるのが怖くて堪らなかった。私、本当に理人のこと好きだからさ。好きな子には笑っていてほしいよね。楽しいことだけが人生で起きてほしい。オタクのエゴだけどね。へたり込む理人の背中はとても細く見えて、19さいの男の子が背負うにはいろいろとかなり重いものがあったんだろうと思いました。コン評合宿が始まる前にいろんなことが書かれているインターネットも見てしまっただろうし。理人が具体的に何に悩んで何がキツかったかは、理人が説明していないから、予想して言葉にしてしまうことは避けたいと思います。理人はずっと「色々な不安」としか言っていないし、メンバーも聞かなかったし、「聞かれてもすみませんとしか言えない(説明することはできない)」って、言っていたから。あー、理人って、浸らないんだなと思った。自分がなにか抱えている時、その状況のしんどさに浸って他人にその肩代わりを押し付けるようなことはしないし、ただ一人で考えをまとめるんだな、と思った。とても自立しているね。19歳って、もっと、いろいろ自分に浸ったりしてしまうような不安定な時期だと思うんだけど、理人はどこまでも素直だね。変に拗らせたりしないね。私が思うに、素直であることが一番の大人です。理人、素敵なステージを見せてくれてありがとう。素敵なグループを引っ張ってくれて、ありがとう。なんかまたようわからん衣装着せられてたけど。あの黄色、何?っていうか理人みたいに腕細い子にあんなシルエットが固定される堅い生地の服を…や、衣装の悪口はやめよう。理人、AGEHAの時もダサい衣装着せられてるけど理人自身はお洒落なくせに与えられた衣装がダサくてもあんま気にしてなさそうだし。理人、なにかとこだわりがないよね。何を言われても何を与えられても大体わかった〜って受け入れるよね。なんてめんどくさくないんだ。かわいいな。本当にO型だな。分かるよ。私もO型だし。とてもやわらかいね。理人は、きっとどこに行っても何をしても理人のままなんでも受け入れていくんだね。理人本体の形がとてもやわらかいから。
理人が、ファイナルに進出することが決まってから毎日毎日いろんなことを考えています。本垢でフォロワーに投票をお願いするようなツイートをするのもすごく迷っちゃった。偶然運良くちょっとだけフォロワーが多いことを利用しているような、だけどフォロワーさんから理人くんに投票しました!って報告もらえると嬉しいし、だけど、そんなことしながら心の中では毎日ぐるぐる勝手に考えてたの。理人、本当にデビューできるかな、できなかったらどうしよう、理人は、アイドルにならなくても幸せな人生を送れそうだから。良い意味でね。社会適合者だし、学歴だってあるし、どこにいても何をしても愛されるのに、もうここまで来たらきっと一般人には戻れないんだろうなって。大学は辞めちゃうのかな。11人に選ばれなかったら理人の人生はどうなるんだろう。理人の周りの人は、こんなに有名になってしまった理人を、どう思っているんだろう。理人、いま、何考えてるかな。怖くない?後悔してない?きっと、してないね。私だけが勝手にいろんなことを心配してるの。ごめんね。何度も言うけど、理人が本当に望んでいる通りになってほしい。心から。理人が望んでいる通りになってほしいよ。その結果はなんでもいいからさ。
もう、あと数日で理人を今まで通りのかたちでは愛せなくなる。「日プの練習生の池﨑理人」を愛せるのはあと数日しかない。6月13日になったら、「デビューが決定した池﨑理人」か、「元練習生の池﨑理人」に、なっちゃう。元練習生の、になったら理人はどんな人生を歩む?何かしらの形で夢を追い続けてアイドルになるのかな、それとも、今まで通りただの大学生に戻るのかな、それはもう難しいのかな、その中間でちょっとだけ芸能活動をするのかな、それを、私は、眺めることができる?私は理人を6月13日以降も眺めることができる?理人を愛していてもいい?ファンでいてもいい?私の人生から突然理人がいなくなってしまうかもしれない。もう、練習生と国プ、の関係は終わってしまう。アイドルとファンの関係になれたら一番いい。その他は?理人が芸能活動を、赤の他人である私たちと関わることを、やめよう、と思ってさえしまえば、本当に赤の他人だ。もう、いない。こんなに好きだったのに。こんなに毎日毎日理人のことばかり考えて来たのに、もう、終わってしまう。かもしれない。怖い。怖いな。どうなるんだろう。本当に終わってしまうんだ。変化が怖い。永遠に続けばいいと思っていた、こうやって、理人を眺めて理人の話をして理人のことを考えて応援できる日々が。終わらないで。やっぱりどれだけごちゃごちゃ考えたところで私は、理人をもっと眺めていたいし、理人の夢が叶ってほしい。理人。理人。本当に心から推しています。理人、わかる?つい半年前まで私たちは同じアイドル(BTS)を推している同じ側にいたのに、今じゃ私はこんなに心から理人のことを推しているんだ��。すごいね。すごく傲慢なんだけどさ、私はやっぱり理人にちょっと自分と通ずるところがあるから、推しなんだと思う。kpopの1オタクでアニメや映画を観るのが好きで芸能活動なんてしたことなくて歌もダンスもわからないけどちょっとラップは好きで、そんな、普通の大学生だったのに、そこまでは同じだったのに、理人は私と違って夢のためにクソデカい一歩を踏み出してクソ大変な合宿を乗り越えてきたね。アイドルにならなくても普通の人生を歩める状態だったのに、理人は、アイドルになろうとしてくれたね。もう今ではすっかり遠いところにいる。最初から芸能界に片足突っ込んでいたような人たちと違って、たいへんな覚悟だっただろう。人生の圧倒的方向転換。理人は聡いからきっとこの番組に参加すること、アイドルになろうとすることのリスクやめんどくさいところも全部わかった上で参加してくれただろうと思う。本当にありがとう。やっぱり終わらせたくないよ。終わらないで。まだ、理人のこと愛させてほしい。どうか。
[2021年6月13日]
ッシャァァアアアアアアアアアアアアア理人デビューしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ガッハッハッハッハッルッハッハッハ理人がデビューしましたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww見たか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!理人が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!デビューしました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!西めっちゃ泣いてやんの ハハハ 最高 めっちゃ泣くやん ウケる 西 泣いてる ワハハ 私も泣いてる 最高 最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!理人がキラキラしてら めちゃくちゃキラキラしてら ワハハハハハハハハハハハ 眩し〜〜wwwwwwwwwwww無理 これがアイドルか〜〜〜〜〜〜いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや理人アイドルか おめでとうな ウンウン まじおめでとう アッハッハッハッハやっべぇ笑顔が止まんないぜ 笑顔が止まらない 踊るココロ止まらない 動き出すよ君の元へ 走れ!走れ!走れ!!!!!!!!!!走れ理人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!どこまでも突っ走れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私も一緒に走るからさ どこまで遠くに行ってくれたっていいよ アイドルとファンで走ってるレーンは違うし交わることはないけ��� 絶対にずっと隣を走ってるからさ 一緒にどこまでも行こうよ きっとこれからたくさん一緒に走ってくれる人も増えるよ 理人 理人 理人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!本当にデビューおめでとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(〜中略〜)
[2021年8月30日]
理人が20歳の誕生日を迎えるにあたって理人を知ってから理人がデビューするまで書き殴ってきた日記というかブログというかなんて言うんでしょう…『叫び』?を読み返してきたけども、ウン、なんだか私は…理人と出会ってからいろんなことを考えてきたんだな!!!!!クッソめんどくせーーオタク!!!!!!!と思いました。クッソめんどくせーオタク。理人、オタクが怖いか?大丈夫か、理人もオタクだし。あと6月13日の私、まだデビューはしてないからね。デビュー決定、だからね。デビュー、してくれ。マジで待ってる。
ということで(この雑な話の切り替え方が理人のオタクという感じがするな)理人、あー、誕生日おめでとう。好きなだけ酒を飲め。西が文句言いながらも介抱してくれるから。成人か。理人が成人か!!!!いや逆にまだ未成年だったのか。怖いな。オタクは理人が怖いです。
まあでも理人はどこにいても何をしていても何歳になっても理人のままだろうからさ。大丈夫だよ。きっと20歳の理人も90歳の理人も相変わ��ず理人だろうし。理人、長生きしそうだな。生命力に満ち溢れてるタイプではないけどなんか、死にそうにないな。死なないでくれ。せっかく生まれてきてくれたんだし。そっか、理人が20歳になる誕生日の日ってことは、20年前の今日に理人が生まれたのか。すごいな。すごいね!!!!!!逆に20年前の今日以前は、この世にまだ、理人がいなかったんだね。不思議な気持ちです。そう思うとありきたりな台詞も心から言えるわね。ではでは…
理人、生まれてきてくれてありがとう。アイドルになってくれて、愛させてくれてありがとう。これから理人の人生にはきっと素敵なことがまだまだたくさん待っている。どうか特別な今日一日も、明日もその先もずっと楽しい一日にしていこうね。
誕生日おめでとう。
愛多き人生を歩まれますよう。
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kkagneta2 · 4 years ago
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ふくろう便
おっぱいが大きくなる病気にかかった妹の話。ちょっとこれを書いてて個人的な時間が取れなくなったので、取り敢えずここで止めておこうと思います(改行が無いのは本当にそうやって書いてるからなんですが、まぁ、まだ完成してないから許してくれる…よね?)。
膨乳ものではなくて、成長ものです。あと、思い入れが出来たので絶対に完成させます。
俺の妹が珍しい病気にかかった。名前の読みにくいその病気は、とある女性ホルモンを異常に分泌させ、体の一部分を際限無く大きくしてしまうのだと医者は語った。一月前から始まった突然の巨大化、それはまだほんの序章であってこの先どうなるのか、どこまで大きくなるのか、医者にも判断が付かないのであった。俺を含め、家族の誰しもがまだ前兆であることに震えた。妹はまだ11歳の小学生だった。体の一部分とは彼女の胸のことだった。一月前、胸が痛いと訴えだしてから突如として膨らみ始めた彼女の胸元には、この時すでに大人顔負けのおっぱいが、服にシワを作りつつ大きくせり出していた。事���発端は夏休みに入ってすぐのことだった。最初彼女は何らの変化も無かった。ただ胸にチクリとした痛みが走ったかと思えば始終皮が引っ張られるような感覚がし、夜中から朝にかけて最も酷くなった後日中ゆっくりと時間をかけて溶けていく、そんな疼きにも似た心地がするばかりであった。が、日を経るに従って疼きは痛みへと変わり、胸が膨らみだした。初めの幾日かは様子を見ていた妹は、八月も一週間が経つ頃には自分の胸が異様に膨れつつあるのを悟った。四六時中走る痛みに体の変化が加わって、彼女は漠然とした不安を抱いた。誰かに聞いてもらおうと思った。胸の内を打ち明けたのはある日のこと、俺の膝の上に頭を乗せながら黙々と本を読んでいた時のことであった。「おっぱいが大きくなるのってこんなに痛いんだね、お母さんもおっきいけどこうだったのかな」と、妹は本に目を落としながらぽつんと呟いた。「春、」―――俺は妹の名前を呼んだ。「おっぱいがおっきくなってきたのか?」「うん。でもすごく痛くてなかなか眠れないの。」「それはだいぶ酷いな。ちょっと待ってて、どこかに軟膏があったはずだから取ってくる、」と、そうして俺は軟膏を取りに行った。「これを塗れば少しはましになると思う。お風呂上がりとか寝る前にちょっと手につけて練り込むように塗るんだ。ちょうど今日はもう寝る時間だから早速お母さんに塗ってもらいな。話を聞いてもらうついでに」と、軟膏を妹に手渡そうとした。妹は受け取ろうとしなかった。「今日はお兄ちゃんに塗ってもらいたい、」―――そう言って服を捲くり上げる。身に纏うていた寝間着一枚が取り払われ、彼女の胸元が顕になる。俺は息を呑んだ。妹の胸は本当に膨らんでいた。「変じゃない?」心配そうにそう尋ねてくる。「変じゃないよ、綺麗だよ。さあ、もう少し捲くってごらん、塗ってあげるから、」と軟膏を手に練り込んで、俺は妹のおっぱいに触れた。暖かかった。俺は必死に冷静さを保って塗った。静かなものだった。俺も妹も固く口を閉ざしていた。妹はさらにじっと目を瞑っていた。「いいかい? 今日は塗ってあげたけど、今後は自分ひとりで塗るか、お母さんに塗ってもらうんだよ」「うん、ありがとうお兄ちゃん。少し楽になったような気がする。」「よしよし、じゃあ今日はもうおやすみ。友達と遊び回って疲れたろ」と、促したけれども彼女は不服そうに居住まいを崩さずにいる。「今日はお兄ちゃんと一緒に寝てもいい?」―――そう言ったのはちょっとしてからだった。「いいよ、おいで。少し暑いかもしれないけど、それでいいなら、………。」俺はこの時、あまりにも心配そうな顔をしている妹を放ってはおけなかった。そして聞いた。胸の痛みのこと、胸の成長のこと、不安のこと、誰かに聞いてほしかったこと。いつしか寝入ってしまったその背を擦りながら、眠くなるまでそれらのことを考え続けた。「春、―――お兄ちゃんはいつでも春の傍にいるから、甘えたくなったら甘えてもいいんだよ。これくらいだったらいつでもしてあげるから、」と気がつけば呟いていた。そっと顔を覗き込むと、ちょっと微笑まれたような気がした。明くる日、夜になると先日同様妹は俺に軟膏を塗るようにねだってきた。その明くる日も、またその明くる日もねだってきた。けれども、お盆が終わる頃にはその役は母親に取って代わられた。さすがに誰が見ても妹の胸元には小学生離れした膨らみが出来ていた。母親は妹を連れて下着を買いに行った。E カップもあったということを聞いたのは、その夜いつもの様に妹が本を片手に俺の部屋にやってきた時のことだった。「そんなに大きいの?」と彼女は俺のベッドに寝そべりながら聞いてきた。「ああ、俺の友達でも何人かしかいないんじゃないかな。春はお母さんのを見慣れてるからそうは思わないかもしれないけど、もう十分大きい方だよ。」「そっかぁ。でもやっぱり自分だとわかんないなぁ。お兄ちゃんは大きいと思ってる?」「それは、………まぁ、もちろん思ってるよ。」「お兄ちゃんはおっきい方が好き?」「もちろんす、………こら、お兄ちゃんをからかうでない」「えへへ、ごめんなさい。」妹はいたずらっぽく笑いながら言った。それから二週間弱という時が経った。妹の胸は日を経るごとに大きくなって、異常を感じた両親に病院に連れられた頃には、寝間着のボタンが留められないくらいになっていた。L カップだと母親は医者に言った。「胸に痛みは感じますか。」妹は黙って頷いた。「どれくらいありますか。我慢できないくらいですか。」これにも黙って頷いた。普段ならばそつなく受け答えをするのだが、胸が膨らみ始めた頃から彼女は酷く引っ込み思案になっていた。「少し酷いようです。昼間はそうでもないんですが、それでもやっぱり痛みはずっと感じているようで、胸元を押さえてじっとしていることがよくあります。」俺は代わりに口を開いて言った。「昨日も寝ている最中にうなされていましたし、肌着が触れるのも辛そうです。」「まあ、それは、―――」と、医者であるおばあさんは優し��笑みをこぼした。「それは辛かったでしょう。よく今まで我慢したね。」「はい、………。」「お薬を出してあげるからね、きっと楽になるよ。」「あ、ありがとうございます。」かすかな声で言った妹は、ここでようやく安心した顔を見せた。診察はそれから30分ほどで終わった。両親が結果を聞いている間、俺はあの小さな肩を抱いてやりながら静かに待った。結果は言うほど悪くはなかった。医者にも専門外過ぎて分からないことが稍々あるものの、妹の体は健康そのものだった。俺はひとまず胸をなでおろした。巨乳化の影響が今後どのような形で現れるにもせよ、健康であるならそれに越したことはない。俺はただそう思った。その日も妹は俺の部屋にやって来て、ベッドの上に寝転がりながら本を読んだ。「お兄ちゃんは魔法使いだったら、ふくろうと猫とカエルのうちどれを飼う? 私はふくろうがいいなぁ、………白くてふわふわな子にお兄ちゃんからのお手紙を届けてもらいたい。」―――そう云った時の妹の顔は、本当にそういう世界が広がっているかのようにキラキラとしていた。
 実際、妹はその魔法使いの話題、―――はっきりと言ってしまうが、ハリー・ポッターを話題にする時はいつもそんな表情をした。彼女はあの世界に強く憧れていた。きっとこの世のどこかには魔法の世界があって、自分にも手紙が来るかもしれないと思っていた。毎夜持ってくる本は松岡訳のハリー・ポッターだった。どんなに虫の居所が悪くなっても、それさえ話題に出せば立ちどころに機嫌が良くなった。この夜もそうであった。妹は次の日の始業式に言いようのない不安を感じていた。彼女は自分の胸がクラスメイトたちにどう見られるのか、どういう反応をされるのか怖かった。それに彼女は私服で学校へ向かわねばならなかった。胸が制服に入らなかったのである。「どうにかならないの」と言ったが、どうにもならなかった。「行ってきます。」翌日、出来るだけ地味な服に身を包んだ妹は玄関先でぺこっとお辞儀をした。また一段と大きくなってしまった胸は、この時M カップあった。俺は「胸は大丈夫なのか」と聞いた。妹は「うん、お薬塗ったから今は平気」と答えた。寂しそうな顔だった。途中まで見送りに行こうと草履を引っ掛けたけれども、首を横に振られた。「お兄ちゃん、行ってきます、」―――そう言って妹は玄関から出ていった。俺はこの時どうなることかと思った、が、お昼ごろになって帰ってきた彼女は、行きよりはずっといい顔で家に入ってきた。「おかえり、春。学校はどんなだった?」俺はホッとして聞いた。「えっとね、大丈夫だったよ。みんなすっごく驚いてたけど、ちょっと見られただけであんまり。………あ、この制服はね、行ったら先生が貸してくれたから保健室で着替えたの。」言われて彼女が制服を着ていることに気がついた。袖も裾も余っているけれども、胸元だけはきつそうだった。「そうだったのか。貸してくれてよかったな。」「うん、でもちょっとぶかぶかだから変な感じがして気持ち悪い。………」「春は昔から小さい方だからなぁ。まぁとにかくお入り。一緒にお昼ごはん食べよう」「うん!」―――妹は元気よく答えた。それから彼女は今日のことについて楽しそうに喋った。俺は安心した。何となく、これからまたのんびりとした日が始まるように思った。けれども違った。彼女の胸はそんな俺の思いなどお構いなしで大きくなり続けた。薬を塗らなければ痛みでブラジャーすら着けられない日が続き、始業式の日には90センチ台だったバストは、次の週には100センチを超え、次の次の週には110センチを超え、そのさらに次の週には120センチを超えた。V カップ、というのが彼女の下着のサイズだった。「ブ、V カップ?!」母親からそれを聞いた時、俺は思わず聞き返した。「春の胸はそんな大きいのか、………。」「そう、だからあの子に合う下着なんて、どこのお店にも置いてないのよ。」母親は深刻な表情をして言った。妹は、胸が大きすぎて自分が着けるべき下着が無かった。彼女は普通の女性で言うところのO カップのブラジャーを着けて居たにも関わらず、胸が締め付けられて苦しいと訴えていた。俺は時々彼女の無防備な姿を見た。少なくともブラは着けておかなければいけないと思った。あの姿を友達に見られ��もしたらと一人心配した。「買うとなると、後は海外のものすごく大きいブラジャーしかなくってね、………。」―――母親はそう言った。果たして妹は、翌々日に初めての海外製のブラをつけることになった。母親が言った通りものすごく大きいブラジャーだった。そればかりでなく、分厚かった。どこもかしこも肉厚で重みがあり、肩の部分にはクッションのようなものが誂えてあった。ホックも四段あって、これを妹が着けると思うと少し可哀想な感じがした。でも、妹は文句も何も言わずにホックを留めて制服を着た。「行ってきます。」と言う声はいつもどおり明るかった。彼女が明るかったのは、そのわずか二日後に行われる運動会を楽しみにしていたからであった。けれども当日、妹は開会式と閉会式に姿を見せただけだけで、後は自分のクラスのテントの下に小さくなって、クラスメイトが走ったり踊ったりするところを見ているだけだった。妹の胸はトラブルの原因になりかねない、として学校は急遽彼女に自粛を要請したのである。のみならず、運動会の直前で不審者情報が寄せられたために、妹はタオルまでかけられていたのであった。俺は耐え切れなかった。2、3の競技が終わるとすぐに妹のところに行った。「先生、久しぶりの母校を見学させてもらえませんか。」「宮沢くんか。昔のように窓を割らなければ別にいいが、くれぐれも物だけは壊さないように。」「ありがとうございます。もちろんです。―――小春、一緒に行こう。」「えっ? う、うん、―――。」先生は何も言わなかった。結局俺たちは校内を散策するのにも飽きると、閉会式まで黒板に落書きをして遊んだ。妹は星やふくろうの絵を描いたりした。テントの下で居た時よりもずっと楽しそうな顔で、………。そしてその夜のことだった。「お兄ちゃん、入ってもいい、………?」彼女にしては少し遅い9時過ぎに、妹は部屋にやって来た。「春か、………おいで。」「お勉強中だった?」「大丈夫、ちょうど今キリが良いところまで終わったから。」「ほんとに?」「まぁ嘘だけど、遠慮せずに入っておいで。」「ごめんね、おじゃまします。」そう言って入ってきた妹を見て、俺は少なからず狼狽えた。彼女がいつもハリー・ポッターの松岡訳を持ってくることは言った。けれどもその日は本ではなく、いつか病院で処方された塗り薬が携えられていたのであった。「お兄ちゃんにお薬を塗ってほしいの。」………そう彼女は言った。「………鍵をかけてこっちにおいで。」俺は読みかけの本を閉じた。カチリという音はすぐに聞こえてきた。大人しく従うということ、妹は理解してこの部屋にやって来たのである。目の前に立った彼女を、俺は見つめた。「服を脱いで���らん。」妹は小さく頷く。裾に手をかけ、ゆっくりと寝間着を脱いでいく。―――「ブラジャー、だいぶきつくなってきたな。」「だって、もうY カップもあるんだもん。ブラなんてもう外国にだって無いかも、………あっ!」「どうした?」「ホックが、………。」「お兄ちゃんが外してあげる。」と、俺は背中に腕を回して外してあげた。ホックが外れると、ブラジャーはすぐに彼女の足元に落ちた。あのY  カップだと言った妹のおっぱいが目の前に現れる。「お兄ちゃん、どう? 私のおっぱい、こんなに大きくなっちゃった。」「すごいな、春の顔が小さく見える。」「お兄ちゃんの顔も小さく見えるよ。倍くらい大きいかも。」「さすがにそんなにはないだろ。触ってもいいか?」「どうぞ。―――」俺がおっぱいに触れた時、妹はビクッと体を震わせた。だが嫌がっている様子はなかった。びっくりしただけのようだった。そして、もっと触って欲しそうにもたれ掛かってきた。「お兄ちゃん、私、―――。」その後、俺は妹の胸に薬を塗ってから今日の出来事を日記にしたためた。もちろん、先程のことについては書いてはいない。俺が日記帳を閉じた時、時刻は既に12時を過ぎていた。妹は静かに眠っていた。嘘のように可愛いかった。こんなに小さな体をしていたとは思わなかった。「ごめんな、春は痛かったろう。明日はゆっくりしてな。」俺は明かりを消して妹の隣に寝た。翌日、学校から帰ってくると机の上に一通の手紙があった。内容は俺への感謝の気持ち、友達のこと先生のこと、自分の胸のこと、そして運動会への悔しさと、―――11月にあるマラソン大会では絶対に走りたいという思い。それらが妹の綺麗な字で綴られていた。「お兄ちゃん、いつも私のおっぱいを心配してくれてありがとう。とってもうれしいです。これからもよろしくお願いします。小春より。」俺はマラソン大会に少しく不安を感じながら、同じように返信を手紙に書いた。そしていつか買っておいたふくろうのぬいぐるみと共に、妹の机の上に置いた。
 妹がマラソン大会で走りたいことは、俺も予想していたことであった。元々妹は体を動かすのが好きな子だ。小さい時は二人で家中を駆け回ってよく怒られたし、毎年夏に祖父母の家に行くと近くにある川で遊んだ。胸が膨らみだした時も、毎日のように友達と一緒にプールに行ったり、公園で遊んだりしていた。だから妹がマラソン大会で走りたいと思うのは当然のことだった。しかし彼女にも分かっていたはずである。もう自分があまり走ったり飛び跳ねたり出来ないということ、―――あの夜俺が本当に驚いたのは彼女の胸の大きさではなかった、彼女の胸の重みだった。妹はその頃から、胸の重みを軽くするような姿勢を知らず識らず取った。例えば机に向かう時には胸をその上に乗せた。階段を上り下りする時には胸を抑えて慎重に進んだ。本を読む時にはクッションを抱くように胸をお腹に抱えた。彼女は、その手の胸が重いという仕草は全部した。10月も下旬になる頃になると、妹のそういった仕草はよりあからさまになった。彼女は立つと必ず柱を背にして、それにもたれた。そして、柱がなければ俺の背にもたれかかってきた。胸の重さは、彼女の体に相当の負担を掛けているに違いなかった。俺は聞いた。「春、体の方は大丈夫なのか? ちょっと本当のことを言って」―――この問いに対する彼女の答えは、俺の予想を少し超えていた。「あのね、実は首と肩がすごく痛いのはずっとなの、………。それに最近は腰も痛くなってて長く立ってられないし、ほんとうは歩くのもつらい、………。」妹はこれを言い終えると俯いて鼻をすすった。俺は少し唖然とした。「歩くのもなのか。」「うん、………あ、でも全然歩けないってことはないからね、胸が揺れちゃうってだけで、………。」「やっぱり大変だよな。階段とかもゆっくり進んでるし。」「あ、あれは揺れるのもあるけど、下が見えないから、………。」と、少しの間沈黙が訪れた。やがて俺は少し真剣に彼女の名を呼んだ。「―――春。」「な、何、お兄ちゃん?」「………少し横になろうか。マッサージしてあげる。」「えっ? う、うん、分かった。」―――俺はあの時、妹の感じている苦痛を甘く見ていたのであった。成長が止まらない胸による身体的な制約、それは妹のかかっている病気の特徴的な障害の一つだった。俺はいつか医者から聞いたことがある。この病気が原因で胸が大きくなりすぎ、好きだった部活を辞めてしまった子が居たと。女の子はごく普通の中学生だった。昔から体を動かすことが好きで、部活はバスケットボール部に所属、来季からはキャプテンを務めることになっていた。しかし女の子は胸が大きかった。来診時、彼女の胸はT カップかU カップ相当の大きさであった。女の子は言う。「胸が大きくて、最近はバスケもあんまり出来ません。揺れると痛いので、………。体育の時間も胸を抑えて走ってます。」彼女は迷っていた。胸が大きいということは、彼女にとっては普通なことであった。小学生の頃には既にH カップあったし、中学を一年経る頃にはP カップのブラがきついくらいになっていた。胸を口実にして部活を辞めていいのだろうか、―――女の子には何でも無い悩みのように思えた。が、初診から約半年後、結局女の子は部活を辞めた。胸が大きくなりすぎて、歩くのも難しくなってしまったのである。再び医者に見えた時、女の子はこの決断を涙ながらに語った。彼女は自身の胸が引き起こした結末を、受け入れて尚悔しいと感じているのであった。俺は、この話を思い出すたびにあの日の妹を思う。あの日、俺に胸の重みを打ち明けた時の彼女の抱えていた苦しみは、この女の子と同じものだった。彼女は自分の胸が大きくなりすぎていることに気が付きながらも、どうしてもマラソン大会が諦めきれなかった。彼女は知っていたのだ。あの日、妹はバストを測って泣いていた。そして泣きながら服に袖を通していた。刻一刻自由に動けなくなっていく自分の体を、彼女はどう思っていたのだろう? わずか11歳の少女には、病気で異常に大きくなってしまった自身の胸が、どれほど重く感じられていたであろう? 俺はマッサージを通して、彼女の肩の荷を下ろしてあげたかった。塞ぎがちになっていた彼女の、傍について居てあげたかった。「―――春?」と、俺は、背中を圧しながら彼女を呼んだ。彼女は眠そうに答えた。「な、なに、お兄ちゃん、………?」妹は眠そうに答えた。「ああ、いや、なんでも。髪、切ったんだなって。」「うん、………今日お母さんが切ってくれたの。もう、理容室なんて行けないから、………。似合っ��る?」「似合ってるよ。俺の好きな髪型だ。綺麗だね。」俺がそう褒めると、妹は嬉しそうに身を震わせた。「そっか、お兄ちゃんはこういうのが好きなんだ、」と、静かに目を瞑る。俺は、マッサージの手を止めた。「春。」「………ん、なに?」「やっぱり、マラソン大会は諦めきれないか。」「………うん。」と、妹はかすかに頷く。「そうか、………なら何も言うことはない、頑張るんだよ。たぶん、おっぱい、ものすごく揺れて大変だろうけど、ゆっくり、春は春のペースでね、俺も応援に行くからね、���から、………。」「ちょ、ちょっと、お兄ちゃんがなんで泣いてるの、………。」「ごめん、今だけは、春のおっぱいに顔を埋めさせてくれ、………ありがとう。」俺は、そのまま妹の乳枕で寝てしまったようだった。週末、妹は病院で胸の重さを測ってもらった。妹の胸は看護師の手によって医療用の大きな秤に乗せられ、片方ずつ正確に測定された。結果、妹の胸は右が7.6キロ、左が7.7キロだった。俺と妹は言葉を失った。が、しかし、彼女の胸を取り扱った看護師は淡々と作業をしていた。「まだ乳房は成長の初期段階にあります、」―――医者は淡白に言った。「しかし15キロ以上ありますから、出来る限り揺らさないように気をつけてください。飛んだり走ったりは厳禁です。」「やっぱり、走るのはやめておいた方が良いですか。」「ええ、ダメです。胸を痛めますから。」「………そうですか。」―――やはり言われてしまったかと、俺は思った。「お兄ちゃん、私やっぱり走りたい。少しだけでもいいから走りたい。」その帰り道、玄関前で夕日を背に彼女は言った。「ああ、でもゆっくり走るんだよ。いいね?」と、そう言って俺は彼女と指切りをした。
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oharash · 6 years ago
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白砂の花びら
海沿いの俺のまちは、夏も冬も日本海からの潮風に守られている。この日はどういうわけか 普段よりずっと日差しが強く、昨日よりおとといより気温がだいぶ上昇していた。冬にはあおぐろく染まる北陸の空でも夏はそれなりに抜けるような青さを見せる。一種の雰囲気を感じて振りあおいだら、立ち枯れたみたいに生えている電信柱のいただきに、黒くうずくまる猛禽の視線と俺の視線がかちあった。
 海沿いの道は温泉へ向かう車が時折走り抜けるだけで、歩いているのは俺たちだけだった。俺の半歩後ろをついて歩くユウくんはスマートフォンを構えながらあれこれ撮影している。ポロン、ポロンとこの世界に異質なシャッター音が溢れて落ちる。
 バグジャンプのふもとまでたどり着くと、彼は先ほどの猛禽をあおいだ俺みたいに首をまわして仰いだ。
「映像で見るより大きい。ていうか高い。スキーのジャンプ台みたいだね」
 俺の貸したキャップとサングラスが絶妙に似合わない。卵型のユウくんの輪郭にウェリントン型のフレームは似合っているのだけど、ユウくんがかけるとアスリートというより、田舎の海にお忍びでやってきたはいいけれどただならぬ雰囲気を隠そうともしないセレブリティに見える。
 バグジャンプは体育館を改築した旧スケボーパークに隣接している。パークに置きっ放しのブーツと板からユウくんに合うサイズを選んでフィッティングして俺もブーツを履き、板を持って2人でバグジャンプへの階段を登った。
 登り切ると眼下に日本海が広がる。日本も世界もあちこち行ったけれど、俺は今も昔もこの景色を愛している。光をたたえた海は水平線へ行くほど白くて曖昧で、潮風が俺たちの頬を撫でた。ユウくんが歓声をあげてまたシャッターを切る。
 ユウくんの足をボードに固定しでグリップを締めた。いざとなったら抜けるくらいゆるく。アスリートのユウくんは自分の身体感覚に敏感だからかスタンスのチェックは一瞬だった。「まず俺が滑るから見てて。俺はスタンスが逆だけどそこは気にしないで」「トリックやってくれる?」「やんない。ユウくんのお手本だから滑って跳ぶだけ」フェイクの芝の上に板を滑らせる。重心を落として体重を全て板にのせ、軽く弾ませてスタートした。視界がスピードをもって背後に駆け抜けてゆく。軽く踏み切ってそのまま弧を描いてエアクッションに着地した。板を足から外して体を起こし、バグジャンプに取りすがってユウくんに電話をかける。「こんな感じ。ターンとかしないで普通に滑り下りればオッケー。スピードでて怖くなったら力抜いて。体重偏らせる方が危ないから。踏切のときにもどこにも力入れないで。そのまま落っこちる感じでいけば今みたいになるから」「YouTubeで見たのと同じ絵だ! すっごい。俺今北野アヅサの練習見てるよすごくね?」「俺の話きいてる?」「聞いてる聞いてる。体をフラットにして変に力入れないで、姿勢の維持だけしておけばオッケーってこと?」「そう」「りょーかあい」
 ユウくんがバグジャンプのてっぺんで右手を掲げる。スマホを動画撮影に切り替えて俺も手を挙げた。板をしならせて、ユウくんがスイッチした。レギュラースタンス。腰を軽く落とした姿勢はいい具合にリラックスしている。ユウくんの運動神経に間違いはないけれど、万が一ケガがあったらという不安が喉につかえた。俺の心配を茶化すようにその姿はあろうことか一回転してエアクッションに沈んだ。
 「ありえない。回転しくじってケガしたらどうすんの」
「狙ったんじゃないよ。ちょっとひねってみただけ。エアってすごく気持ちいいんだね。横の回転なら慣れてるけど縦の回転はないから、めっちゃ新鮮。空が見えるし楽しいし着地気にしなくていいなんて最高。両足固定されてるのはちょっと怖いけど」
 回転数のあがったユウくんは頰を火照らせて躁気味に笑っていて、まばたきが減って口数が多くなってるのが余計に危うい。教えてくれというので絶対に無茶はしないことを約束させて、基本の滑りにもう少し解説を加え、簡単なトリックをひとつレクチャーした。もともと体ができていることもあるしユウくんの身体と脳は笹の葉のように研ぎ澄まされていて、俺の言葉の通りに体を操っていく。終いにはタブレットでお互いの滑りを録画し、「ここ、ユウくんは左に落としたいんだ���うけど下半身がついてってない」だとか「アヅはこのときどこを起点に体を引いてるの?」だとか結構真面目にやってしまった。休憩のたびにユウくんは海へ体を向けて「船」だの「カップル」だの「カモメ…ウミネコ? 」だの、言葉を覚えたての子どもが看板を読みたがるように単語を頭の中から取り出して眺めていた。「ジャンプやばい。やればやるほど考えたくなってやばいやつ。ね、夕ご飯の前に海行こ」とユウくんから言い出した。
   行く、と言ってもバグジャンプを降りて道路を横切り防波堤を越えればもう砂浜だ。ボードを片付けて、軽くなった足でアスファルトを踏む。防波堤の上に登るとユウくんはまた海の写真を撮り出したので、その足元にビーサンを並べてやる。俺も自分のスニーカーを脱いでビニールに入れ、バックパックにしまう。
 やや遠くから犬を散歩するじいさんがこちらへ歩いてくるくらいで、ここは遊泳区域でもないので先客はいなかった。ユウくんは「砂浜やばい、何年振り」だの「ここ走ったら体幹鍛えられそう」だの「日本海は綺麗だって聞いてたけど本当だね。うちの県の海水浴場は海藻ばっかりだよ」だの俺の相槌も必要とせず軽やかに波打ち際へと歩いて行った。
 波に脚を浸したユウくんの半歩後ろにたつ。そのまっすぐ伸びたかかとのうしろで、黒や茶色の細かい砂利が水のふるいにかけられて一瞬まとまり、また瓦解していく。そこには時折海藻だとか丸まったガラスの破片だとか、たよりなくひらひらと翻る桜貝だとかが浮かんでは消え、俺はなんとなくユウくんの白いかかとその様を眺めていた。
     ユウくんは「俺札幌雪まつりやる」と言い出し、それはどうやら砂で何かを造ることだったようで、黙々と建造を始めた。俺はごろんと横になって脚をのばし、自然と目に入ってきたユウくんの、キリンの子どもみたいに野生的な首筋についた砂つぶを眺めていると、風にあおられたその粒がハラハラと飛び散って俺の目に入った。ユウくんの向こうでは空が乳白色になるポイントと遠浅の海の水平線が交わりハレーションを起こしている。
 キャップをかぶせているとはいえユウくんを長時間砂浜で太陽光にさらすのはよくないだろう。日焼け止めはバックパックの中に入っているけれど…そう思いながら目をしばたいているうちに意識が遠のいていく。次に目に入ったのは呪いの像みたいな謎のオブジェだった。「…それって」「どう? 自由の女神」「ゲームにとかに出てきそう。調べると誰かの遺書とかみつかるやつ」「アヅひっど。辛辣。砂と海水だけで作るの難しいね。ねえ、どこかの国にね、砂の像の本格的な大会があるんだって。砂と海水だけで最低でも高さ1m以上のものを作るの。砂浜一面にたくさん���だとかオブジェだとかが作られるんだけど、どれも満ち潮になると流されちゃうから、その日だけ。ヨーロッパっぽくないよね。その侘び寂び精神って日本っぽくない?」「侘び寂び精神?」「ほら日本人って桜が好きでしょ。すぐ散っちゃうハカナサ的なもの込みで。何かそういうこと」
 ユウくんはスタイルの悪い自由の女神の頭部を指先で整える。俺たちの一身先まで波がきてまた引いていった。ここも満潮時には水がやってきて、その呪いの女神像も今夜には海に還る。
 大学生になって夏休みの長さに驚いた。中高をほとんど行けてなかった俺にとって、夏休みは授業の進行を気にしなくていい気楽な期間だった。それにしたって大学の夏休みは長い。俺は授業があろうがなかろうが練習漬けの毎日だが、この2ヶ月という期間を世の大学生は一体何に使うのだろう。
 大学一年生の冬、2度目のオリンピックに出てからメディアからのオファーが目に見えて増えた。俺自身も思うところがあって露出を増やすことにした。15歳のときもメダルひとつで世界が変わったけど、あのときはそれでも中学生だったからか(すぐ高校生になったけど)競技の注目度の低さからか今考えれば優しいものだった。夏季オリンピックへの挑戦を表明してからは練習練習練習スポンサー仕事練習練習といった毎日だ。調整のために海外にい���日も少なくない。
    だからこの2日間だけが、きっと本当の夏休みになる。
    俺も俺で慌ただしかったが、そのパブリックな動き全てがニューストピックスになるユウくんのそれは俺の比ではなかった。シーズンが終わっても出身地にモニュメントが造られたりタイアップの観光案内が造られたり、国内のショーに彼が出演すると報じられた瞬間チケットの競争率がはね上がったり。そんな彼がスカイプで「夏休みをやりたい」と言い出したときは、いつもの気まぐれだろうと俺は生返事をした。しかしそれはなかなか本気だったようで「海行ったり花火したりする‘ぼくの夏休み’的なのやりたい。田んぼに囲まれた田舎のおばあちゃんちで過ごすみたいなワンダーランド感をアヅとやりたい」と彼は食い下がった。
「俺と? ユウくんのじいちゃんばあちゃん家ってどこにあるの?」
「うちの実家の近所。長閑な田舎感ゼロ」
 成人男子��頭をふたつ持ち寄ってしばし考えたものの、俺たちは家族旅行の記憶もまともにない。物心ついた頃から休日は練習だし、旅行=遠征だ。「国内がいいな。海…沖縄?」「このハイシーズンにユウくんが沖縄行ったりしたらめっちゃ目立たない?」「うううん、目立つのは仕方ないけどアヅとゆっくり過ごせないのはやだな…じゃあ何かマイナーなところ」そんな場所が即座に出てくるような経験はお互いにない。だからしばらくお互いスマホをつついてるうちに俺が「海と田んぼあって田舎で特に観光地でもない、ウチの地元みたいな場所っしょ。何もないところって探すの逆に大変なんだね」と口を滑らせたのは特に他意のないことだった。
「アヅの地元‼︎ 行きたい、スケートパークとかあのバグジャンプとか見たい。日本海って俺、ちゃんと見たことない。アヅの家見てみたい」と食い気味に言われて面食らったものの悪い気はしなかった。知らない土地に行くより気安いし何よりうちの地元には人がいない。両親は友人を連れていくことにはふたつ返事だったが、それがユウくんであることには絶句し、地味に続いている友人関係だと告げるとやや呆れていた。でもそんなの普通だろう。だって高校生を過ぎて、友人のことを逐一両親に話す必要なんてない。ユウくんがただの同級生だったらそんなこと言わないっしょ、と胸に芽生えたささやかな反発はそれでも、訓練された諦めによってすぐに摘み取られた。
 砂の上に起き上がり砂をさらっていくつか貝を拾い、謎の像を写真に収めているユウくんに声をかける。「そろそろ晩メシだから帰ろ」夏の太陽はそれでも夕暮れにはほど遠く、西に傾いた太陽の、ささやかに黄色い光がものがなしい。振り返ったユウくんの顔はなぜか泣きそうに見えた。その頰は午後5時の光線の中でもはっきりわかるくらい白くて、まるで俺が拾った桜貝の内側のようだった。彼の唇がちいさく動いたけれど、波の音に消されて何も聞こえない。かりにユウくんの目から涙がこぼれていたとして、そしてそれが流れる音がしても、波の音にかき消されてしまうだろう。「疲れたっしょ。車持ってくるから待ってて」。踵を返そうとしたらTシャツの裾を掴まれた。俺はユウくんの白い手を包んでゆっくりほぐした。「大丈夫、すぐ戻ってくるから」
 スケートパークの駐車場からラングラーを出し、国道へゆっくりと出る。ユウくんが防波堤の上で所在なさげに棒立ちになっているのが見えた。  
   まず落ちたのは母親だった。ユウくんがメディアで見せるような完璧な笑顔と言葉づかいで挨拶しスポンサードされている化粧品メーカーの新作を渡す頃には、母の瞳は目尻は別人のように下がっていた。そこには緊張も俺たち兄弟に向けるようなぶっきらぼうさも消え失せ、俺たちにとってはいっそ居心地の悪いほどの幸福が溢れていた。さすが王子様。さすが経済効果ウン億の男。さすがおばさまキラー。夕食が始まる頃には遠巻きに見ていた弟も積極的に絡み出し、ヤベエとパネエを連発していた。野心家なところがある父が酔って政治的な話題を持ち出さないかだけが心配だったが、父はあくまで俺の友人として接することに決めたようだ。ユウくんの完璧な笑顔、お手本のような言葉に少しだけ負けん気を混ぜる受け答え、しっかり躾けられた人の優雅な食事作��。兄は居心地が悪そうに俺の隣でメシを食っていた。俺と兄だけは今、心を連帯している。スノボをとったら芯からマイルドヤンキーな俺たちと、歯の浮くような爽やかさを恥ともしないユウくんではあまりに文化が違う。いつも感じている座りの悪さがむくむくと膨らむ中、母が産直で買ってきたであろうノドグロの刺身と名残のウニだけが美味かった。
 風呂上がりには念入りにストレッチをした。俺の部屋では狭いので居間でふたりで体をほぐす。ユウくんの体はゴムでできているように関節の可動域が広く、股割りを始めたときは思わず感嘆の声をあげた。俺もケガ防止に体は柔らかくしている方だが到底叶わない。いくつかペアストレッチをしてお互いの筋肉を触る。「アヅすんごい鍛えてるね。腹筋は前から板チョコだったけど大胸筋と下腿三頭筋ヤバい。何してるの?」「体幹メインだからそんなに意識してないけど…直で効いてるのはクリフハンガー。後で動画見よ」「もっと筋肉つける予定?」「んん、もう少し空中姿勢作りたいから、体幹は欲しいかな」「アヅがこれ以上かっこよくなったら俺どうしたらいいの…POPYEの表紙とかヤバイじゃん。ユニクロであれだけ格好いいとか何なの。あっ俺、明日は新しいスケートパーク行きたい」「マジ? ユウくんにスケボーとかさせれらないんだけど。怖くて」「うんやんなくてもいい。アヅが練習してるの見たい」ユウくんの幹のような太ももを抑えながら、俺は手のひらで彼の肩をぐっと押した。
   両親はユウくんをエアコンのある客間に通すように俺に言ったけれど「コンセプトは夏休みに友達んち、だから」と言って俺は自室に布団を運んだ。六畳の俺の部屋は俺が大学の寮へ移ってからもそのままにされている。どれだけモノを寄せてもふたり分の布団を敷けばもうスペースはない。ユウくんは俺の本棚の背表紙を指でなぞりながら「教科書とスノボ雑誌以外なんもねえ」と楽しそうにしている。さっき風呂から出たばかりなのにもう肘の内側や膝の裏が汗ばんでいて、ないよりはマシだろうと扇風機をまわした。「もう寝る?」「んん、寝ないけど電気消す」窓を開けて網戸を閉め、コードを引っ張って電気を消した。カエルの鳴き声が窓の外、群青色の彼方から夜をたなびかせてくる。それは記憶にあるよりずっと近く、耳の奥で遠く響いた。
 ユウくんは行儀よく布団に収まって俺の側に寝返りをうった。「自由の女神像、流されたかな」「多分ね。見に行く?」「あっそういうのもいいね。夜にこっそり家抜け出して海行くとか最高。でもいいや、そういう夢だけでいい」指の長い手のひらが、探るように俺の布団に潜り込んでくる。俺の指をつまむようにして指を絡めた���
「…何もしないのって思ってるでしょう」「うん」「今日は何もしないよ。ここはアヅの家だから。セックスして翌朝親御さんの前で息子やってるアヅも見てみたいけど、我慢する」ユウくんはいつもそうやって自分をあえて露悪的に見せる。思ったことだけ言えばいいのに、と心がざらついた。
「どうだった、うちの地元」
「うん、最高。アヅと歩いて、バグジャンプ見ただけじゃなくて跳べて、海で遊べたんだよ。こんな夏休み初めてだよ。バグジャンプからの眺め最高だった。一生忘れない」
「大げさ…」
 ユウくんの目はほとんど水分でできてるみたいに、夜の微かな光を集めてきらめいていた。その目がゆっくりと閉じられるのをずっと見ていた。指先にぬるい体温を感じながら。
   率直にいって覚えていないのだ。その夜、本当に何もなかったのか。
  眠りの浅い俺が微かな身じろぎを感じて起きると、ユウくんが窓辺にもたれていた。布団の上に起き上がって片膝をたてて窓枠に頰を押しつけるようにして、網戸の外へ視線を向けている。俺の貸した襟のゆるくなったTシャツから長い首と鎖骨が覗いていて、それが浮かび上がるように白い。
 扇風機のタイマーは切れていて夜風が俺の頰を心地よく撫でた。俺の部屋は二階。窓の外では田んぼが闇に沈んでいる。目が慣れてくるとそのはるか先に広がる山裾がぽっかりと口を開けるように黒く広がっていた。ユウくんの膝と壁の微かな隙間から細かな花弁を広げてガーベラみたいな花が咲いている。彼の足元から音も立てずシダが伸びていく。教育番組で見る高速再生みたいに、生き物として鎌首をもたげて。ユウくんは微動だにしない。名前のわからない背の高い花がもうひとつ、ユウくんの肩のあたりで花弁を広げた。
 海の底に沈んだみたいに静かで、どの植物も闇の奥で色もわからないのに、そこには生々しい熱が満ち満ちている。
  布団の上を這って脱力しているユウくんの左手の人差し指と中指、薬指を握った。ねっとりした感触に少し安堵する。
「アヅごめんね。起こしちゃったね」
 ユウくんは首だけを俺に向けて囁いた。
 背の低い葦がユウくんの膝を覆う。ずっと気づいていた。右足首の治りが芳しくないこと、それに引きづられるようにユウくんが心身のバランスを大きく欠いていること。
「ねえ、春からずっと考えてるんだ。今まで俺強かったの、俺が完璧に滑れば誰も叶わなかった。でもそうじゃない潮の流れがきちゃった。アヅ、日本選手権の前にテレビで‘誰でも何歳でもチャレンジはできる’って言ってたでしょう。あれ聞いて俺すごいどうしようもない気持ちになったんだよね。腹立てたり嫉妬したりした。お前まだ二十歳じゃん、俺も二十歳だったら、って。アヅとスカイプするたびに思い出しちゃって、一時期ちょっとダメだった。でもアヅに連絡しちゃうし、そういうのって考えるだけ無駄だし、もちろんアヅ���悪くないし。なんか今までは細かいことに迷うことはあっても大きなベクトルを見失うことってなかったんだよね。世界選手権2連覇するとかそういうの。でも今わかんない。引退もしたくないけどどんどん前に行くガソリンみたいなのがない。スケート以外も何もやる気おきない。ゲームも立ち上げるの面倒くさいし音楽も聞きたくない。でもこういうことって最後は自分で何とかすることだから誰に言っても仕方ないし、自分の中で消化するしかないんだけど。アヅはどんどん先行っちゃうし。それがすごいカッコイイし。好きだけど嫌い。でも俺にとって世界で一番カッコイイのアヅだな。アヅみたいに必要なこと以外は喋らないでいたいな。アヅの隣にいるのすごい誇らしい。これ俺のカレシーって皆に言いたいくらい。それが言えないのもすごい嫌だし。何かもう何もかも」
  感情の揺れるままにユウくんは喋り、彼の語彙の海に引きずり込まれる。その偏りというか極端さというか、きっとこれが海水なら濃度が濃すぎて生き物は死んでしまうし、雪山だというのなら環境が過酷すぎて大した植物は育たない、そういったものに窒息しそうになった。俺たちの語彙や世界は圧倒的に貧しくて何も生きていけない。そこには美しさだってカケラもない。「よくわかんない。死にたくないけど、いなくなりたい」
 幾重にも重なるカエルの声。降り注ぐような虫の声。こんなにもたくさんの生き物が泣き喚いているのに、そしてこのやかましくて力強い音楽が月明かりに照らされ満ち溢れている世界で、それでも虚しさしか感じられないユウくんが哀れだった。誰も見向きもしないやせ細った貧弱な空虚を大切に抱えているユウくんが。
  ユウくんの背後に虚無が立ち彼の肩をさすっていた。けれどそはユウくんとほぼイコールの存在で、彼にとっては他人に損なわせてはいけない自らの一部だった。それは誰にも意味付けられたり否定されたり肯定されるべきではない。
 勝ち続ける、他者より秀でる、新しい技術を得る。けれど俺たちの誰も等しく人間であるので、それには自分の体を損なう危険が常に伴う。けれど誰にもう十分頑張った、と言われても表彰台の一番上が欲しいのだ。
 そして自分の体が重くなってゆくこと、誰かが自分より圧倒的に秀でるであろう予感を一番先に感じるのも、自分自身だ。
 ユウくんは空いている右手でなく、俺とつないでいる左手をそのまま持ち上げて頰をこすった。子どもじみた仕草で。
 ユウくんは孤独な惑星の住人で俺はその惑星のディテールの何一つもわからない。ただ俺もただひとりで惑星に佇んでいるという一点だけで、俺と彼は繋がっていた。
「アヅ、キスしたいな」
 繋いだ手はそのままに、俺は体を起こして膝でユウくんを包む葦とシダに分け入った。草いきれの中���ユウくんのうなじを掴んでキスをする。最初は触るだけ、次はユウくんの薄い舌が俺の唇を舐めた。そのままゆっくりと歯を探られれば��がて頭の芯が痺れてゆく。ユウくんの唾液はぬるくて少し甘い。音をたてないように静かにキスをしながら、指に力を込めた。これだけが本当だと伝わりはしないだろうか。
 こんなキスをしたらもう後戻りできない。俺の足に蔦が絡みつく。空虚が鳴る。胸を刺されるような哀れで悲しい音だった。
 次に目を冷ますと空が白んでいた。寝返りを打つうちにユウくんの後ろ髪に顔を突っ込んでいたらしく、それは麦わら帽子みたいな懐かしくて悲しい香りがした。スマホを引き寄せて時計を見ると4時半。ユウくんの肩は規則正しく上下している。そこは正しく俺の部屋で、布団とテレビと本棚、積まれた衣装ケースがあるいつもの光景だった。ユウくんの足元に追いやられていたタオルケットを引き上げて肩までかけてやった。
 首を傾けて窓の外を見る。抜けるような晴天にほんの少し雲がたなびいていた。手付かずの夏休み、2日目。俺はユウくんの腹に手をまわして目を閉じた。
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fuchigami-tetsuya · 7 years ago
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牛棚芸術村(香港2017年12月17日)
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NatureとZacの結婚式で知り合った演出家のchokuiさんがオススメしてくれたお芝居を見に行きました。元牛の屠殺場だった場所が現在芸術村になっている牛棚芸術村で、演目は『北京猿人』。 広東語が一言も理解できないので、ディテールはわかりませんが、何を言いたいのかはよく分かった(と思います)。
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舞台は1937−38年と2021年の二つの時代のシーンが交互に繰り返される(パンフレットに幕の時代が列記されていたのでわかる)。それぞれの時代の男女ペアの話と、時代をつなぐエッセンスとして、重要なガジェット(小道具)とこの世ならざる存在が一人、そして2021年側にしか出てこないのだけれど、メッセージを伝える重要なキャラクターが一人。
1937−8年は、何の年かというと日中戦争の年。場所は古生物研究所で、多分���類の祖先を発掘してるんだと思われる。男は役者さんが中井貴一そっくりで、もう貴一が目の前にいるとしか思えない。で、研究者なのでしょう。相方の女性は派手な容貌だけど上品なルーシーさん。キャラクター名の由来は、発掘された最古の人類”ルーシー”からきてるのでしょう。この人だけ英語名なのも、意味ありげ。(この二人の美男美女でお芝居はうまいけど、空間を支配する感じじゃなくて、いぶし銀な印象)
2021年は、何の年かというと中国共産党100周年にあたり、香港の一国二制度に大きな変化が訪れるかもしれない年。女性はカフェの店員。女性の前に幽霊(多分彼女のおばあちゃんとか)現れる。おばあちゃんは、両時代をつなぐ存在で、閻魔女王というか冥府のものでもある。この辺死者に語らせる能楽的な構造。男性は若いアーティスト(彫刻家なのかゲームorVR系なのか)で、カフェの店員と知り合う。彼の前に音楽家兼プロデューサー的な人が後半から登場する。この人、なんだろうと思ったけど直接的にメッセージを伝える、補強する役回りでした。
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中国/香港人にとって、アイデンティティが危機に直面する二つの時代を行きつ戻りつ話は進行する。二つの時代をつなぐものとして、おばあさんともう一つ人間の頭部のようなガジェットが登場する。これは過去においては北京猿人の頭骨で、未来においてはアート作品を表している。このガジェットを挟んで両時代の物語が展開する。
前半はほぼ会話劇で、言語がわからないのが辛い。おばあさんに向ける手製の十字架とか、ちょっとした小道具で関係性を推測する。1937−8の男女は芝居が細やかで表情や仕草から、二人のすれ違い葛藤が見て取れる。構造から推測するに、男女の物語としても成立してる裏に、中国とイギリスの関係が暗示されていたりするんじゃないかと思うんだけど、どうだろうなぁ。
2021の女子は、愛嬌のある猿のような動きが魅力的なんだけど、役者さんは受けの芝居が苦手なのかもしれない。おばあさんと対峙するシーンで、相手の芝居に対してフリーズする瞬間が結構あった(後半持ち直したけど)。見てる方としては流れが読めずに困った。
前半のクライマックス。おばあさんが巨大な黒い旗を振り、黒い垂れ幕が登場。幕には「自己先祖自己掘」とあって、「自分のルーツ、自分は何者かは自分で決めるのだ」というメッセージがど直球で提示される。ギターが唐突にかき鳴らされ、音楽家がようやく登場し、10分間の休憩。
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これで帰ってしまった人がいたんだけど、後半ぐーっと面白くなってきたので損したと思うな。絵的にも面白いシーンは後半に集中して、写真撮りたくなったぐらい。 後半のスタートは音楽家のギターのシーンから、でも音楽家の服装がラフなTシャツにジーンズみたいな格好から、真っ青でビビッドなスーツ、派手なアクセサリーに変わっている。業界人っぽい。2021年のアーティスト青年と打ち合わせで、ガンガンワインを飲ませている。「お前の作品売れるよ」とか「売ってやるよ」とか「売れなきゃだめだぜ」とかそんな話をしている感じ。 これは背景に香港の芸術シーンに政府が投資している現実の話があるのだろう。まさに政府による芸術の政治利用だ。この後音楽家がまた登場し(一人二役と考えるのが自然かも)、若者に芸術について語るシーンがある。ここは英語が使われていたので少しわかったんだけど、もしやと云う歴史的フレーズが使われた。 彼はギターをさして、「This machine kills democracy」と言ったのだ。これはウッディ・ガスリーWoody Guthrie が自らのギターにペイントした「This machine kills fascists」を踏まえ、裏返したものだろう。今では、日本のANTIFAの人がハンドマイクに「This machine kills fascists」と書いたりするわけだけど、当然そのマシーンが何を殺すのかは持ち手次第だ。
アーティストはこの問いに苦悩する。 1937−8の男女のドラマと2021のドラマの境界線が曖昧になり、重なり合い融合するシーンを交えつつクライマックスへ。 アーティストは、人間の頭部のようなガジェット(作品/猿人の骨)を砂に埋め、自らも共に眠りにつく。追い詰められ、何も選ぶことができず、自死/自爆してしまったのだ。埋められた先祖の骨、作品、それはアイデンティティとか、デモクラシーとか自分を自分たらしめる大切なもの。
アーティストの骸を前に、勢ぞろいしたキャラクターたちに向けておばあさんが演説する。そのカーキ色の服の袖にはダビデの星のワッペン(ストレートにユダヤ人をさしているのか?)。ここで消灯しお芝居は終わりかと思いきや、再び明かりがつく。 音楽家がラジオをつけると、かすれるように流れてきたのは、Bob Dylanの「激しい雨が降る( A Hard Rain’s a-Gonna Fall)」。音楽家はラジオをつけたまま去っていく。 「激しい、激しい、激しい雨が降る」、それはベトナムの人たちに落とされた爆弾でもある��、中国人に対して日本軍によって落とされた爆弾でもあるし、未来の香港人に降り注ぐ何かかもしれない。ざらざらと割れた歌が響く中、2021年の女子は、突如若いアーティストを砂の中から必死になって引きずり出す。死ぬな、起きろ、起きろ、と揺り動かす。若者はついに目覚め、半身を起こしたところで終劇。
この時、エンディングの展開を引き込まれるように見ながら、一方で「起きる」所は描かずに目覚める手前で止める……ようは観客にその後どうなったか委ねるような終わり方の方がいいのではないか? と思っていた。結果、わずかに目覚めた所で終わったのだけど、そこに作家の強いメッセージを感じた。この劇が比喩している厳しい状況下にある香港や中国本土の知り合いたち、それだけじゃなくて日々抑圧が増す日本でも苦しめられている人のあらがう人たちの顔が浮かんできて、「起きてくれ」「死なないでくれ」というメッセージの切実さと力強さに泣けてきた。 メッセージとしては直接すぎるとはやはり思うのだけど、それでもこの一歩踏み込んだシーンが、このお芝居の肝だし、価値だ。寒い中震えてキャンセル待ちをしたかいはあってあってお釣りがくる。苦しい状況にある人たちにパワーを付与してくれる、そんなお話だった。
寒いしお腹は減ってたけど、高揚した気分で芸術村を出ることが出来た。
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(書き損ねたこと/疑問点メモ) ・2021年の女の子が最初来ていた白い長衣は、すぐにおばあさんに渡され、最後にまた女の子に渡された。伝統的な何かの継承の暗喩か? ・女の子の猿風の演技。猿人と呼応させているのか、あるいは孫悟空とかなのか? ・細かな演出。2021年でアーティストとプロデューサーが飲んでいたワインを、シーンチェンジしてそのまま1937-8の女性が飲む。2021年の音楽家が歌っていた恋の歌を、1937-8の女性が聞いている。後半は時代の境界が曖昧になる演出がされている。 ・過去と未来がいきつもどりつというよりは、時間の循環という思想かも。アーティストの作品が埋められる→猿人の頭骨発掘といったような。 ・1937-8は西欧/日本帝国に侵略される中国本土、2021は中国政府(香港政府)に抑圧される香港市民。時代が行きつ戻りつすること、循環することで、ひとり香港市民だけの問題ではなく、中国政府/市民にも「あなたたちもそうだったでしょ」とメッセージを再照射していたのでは。 ・ルーツの話→アイデンティティの話とあって、デモクラシーの話→アートの話→生き方の話。
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chin3gahondana · 7 years ago
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鷹取愛さんの本棚 in京都
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京都で6年半暮らした鷹取愛さん。古本と紙雑貨のお店homehomeの人であり、「京都ふるどうぐ市」や「太陽と星空のサーカス」などイベントや展覧会の企画を多数行って忙しくしてる人。2017年5月、京都を引き払って東京へ戻るという、その引っ越し直前に家を訪ねて、その本棚を拝見しました。
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――(朕)引っ越し準備で本も結構、処分しちゃったとか。
鷹取(以下、鷹):もう1段くらい棚があったけど、「東京蚤の市」とかに出しちゃって。かわいい雑貨みたいな本はもう全部売っちゃった。
――卒業した本。
鷹:うん、卒業。
――反対に言えば、残された本はまだ卒業してないということ。
鷹:そうかも。『火星の人類学者』(著・オリヴァー・サックス)は、学生時代にこれで評論みたいなのを書いたことがあって。例えば、急に目が見えなくなった人とか、体の一部を失った人がそれ以外のところが発達していくって本で。なんで、体とかこうなんだろうって。昔から廃墟がすごく好きだったんですよ。そこにかつてあったものとか、結構好きで。
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――痕跡みたいなものですね。
鷹:うんうん。妖怪とかね。だけど、京都って意外に妖怪が少なくて、水木(しげる)さんの本でも、京都の妖怪って少ないんですよ。
――妖怪以上に怖いものがいるんでしょうね。
鷹:ねえ。そうだと思う。妖怪もいられないような街(笑)。
――廃墟の痕跡って具体的なものですけど、『火星の人類学者』の話はもうちょっと精神的なものですよね。
鷹:そっちも好きなんです。この本の話をbgm(gallery and shop。五条モールにある)の大久保(加津美)さんとしてたら、大久保さんが「僕が跳びはねる」みたいな本を貸してくれて(『自閉症の僕が跳びはねる理由』著・東田直樹)。まだちょっと読んだだけですけど面白い。人のなんだろうな、人間だけど通じないことがあるとか、言葉でもわからないことがあるとか。そういうことにも興味があって。
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――学生のときに論文をって言ってましたけど、心理学かなにかやってたんですか。
鷹:桑沢デザイン研究所に行って、その時にとってた授業でなんだったかな、御手洗(陽)先生がこういう話が好きで、いろいろと薦めてくれたんです。クラゲは影で世界を察知しているとか、ハチは花を形で判断するとか。
――デザインを考える手前に、世界を認知する仕方にまで思いをいたすのはよさげな授業ですね。
鷹:ねえ。難しいことは私、得意じゃないんですけど。絵描きの山口洋佑さんって友だちがいて、宇宙のこととか話しはじめると止まらずにしゃべる感じなんですけど、その人に中沢新一を教えてもらって、よく読みました。
――『アースダイバー』とかのことを思えば、深層に入っていくという点では通じるかも。
鷹:つながるかわからないけど、だから、つげ義春もすごく好きなんです。
――大きな作品集がありますね。ちょっと高そう。
鷹:ううん、たしか下鴨神社の古本市で1,200円くらい。
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――つげ義春の本がいくつかあります。
鷹:こっちは、帽子屋のしゃっぽさんという人がいて、浅草の帽子屋の息子なんですけど、一時期、沖縄で古本屋をやっていたこともある人で、しゃっぽさんのセレクトする本がすごく好きなんです。
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――帽子屋のしゃっぽさんがセレクトした古本。アラーキーの本も結構、目につきますね。
鷹:この『恋する老人たち』(著・荒木経惟)をすごく好きな友だちがいて、まりっぺって今、東京の八丁堀でスペイン料理屋をやってるんですけど、その日によってこの本の好きなページを開いてトイレに置いてます。まりっぺとは学生時代に『ぼんくら』ってフリーペーパーをやってました。
――フリーペーパー『ぼんくら』! それも読んでみたい。
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鷹:荒木さんは、最近また新しくなって出た『さっちん』をまりっぺから借りて、その写真から銅版画をつくったことがあります。予備校の授業で銅版画があって。そこからすごくアラーキーに執着するようになって。 いちばん好きなのは『春の旅』。チロちゃんって猫が亡くなるやつで、4年くらい前かな、表参道でその���示をやってて、会場を5周くらいして、5周ともぜんぶ泣いて。たぶん、あんまりお金がなかったけど、がんばって買った本だったと思います。
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――アラーキーの限定900部の写真集。『春の旅』というのも出てたんですね。
鷹:写真家��んがすごい好きで。いちばん好きなのは牛腸茂雄さん。桑沢(デザイン研究所)の写真の先生で、牛腸さんと同級生だった先生がいて、その三浦(和人)先生が牛腸茂雄のほぼ全作品を見せるような展覧会を三鷹かどこかでやってました。
――牛腸茂雄も桑沢デザイン研究所の学生だったんですね。『牛腸茂雄 1946−1983』、その回顧展にあわせて出された1冊ですね。
鷹:三浦先生のポートレイトもどこかに載ってます。目が大きくてすごく見透かされてるような気持ちになって、すごく好きな先生でした。
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――牛腸茂雄のカラー写真というのもあるんですね。
鷹:これは、いまでも桑沢の授業課題であって、暗室に入っていろんな形を組み合わせるって授業で。私もやった。まったく一緒。
――牛腸茂雄って同時代じゃないけど、大好きなんですか。
鷹:ほんとだ、まさに私が生まれたくらい(に亡くなってる)。けど、その三鷹の展示はすごかったですよ。今、行方不明になっちゃった、仲良かった友だちと見に行ったんですよ。
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――そのこととセットで思い出す。
鷹:思い出す。桑沢の同級生でキドコロって友だちで。卒業してしばらく経ってから行方不明になって、その4年後くらいに突然、私の誕生日に本が送られてきて、その本があるはず。
――そんなドラマのある本が。
鷹:これだ。なんか、すごい本で。
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――奥山民江という画家の画集。独特なタッチの絵ですね。
鷹:昔、流行った曲とかが入ったCD-Rと共に。すごいよね。桑沢つながりでいうと、今は『POPEYE』とかでイラストを描いてる三上数馬って男の子が、学生時代にこういう雑誌をつくってました。
――ガチンコな漫画雑誌。すごい力作ですね。
鷹:これを毎年出して。三上くんはずっとこういう絵を描いてきたので、すごい。本をつくるの、お金もかかるし。いや~本を見せるの、楽しくなってきた。
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――学生時代の記憶にまつわる大事な本が続々ですね。
鷹:ほんとに。でもちょっとビール飲もうっか。実家から金麦が送られてきたから。いりますか。
――いただきます。
鷹:あと思い出深い本だと、これ。『イヌイットの壁かけ』は超大事な本。表参道のIDEEの壁に絵を描くみたいなバイトを学生のときにしたことがあって、その時にこの本が売っていて、店員さんがいろいろ説明をしてくれて買ったんですけど、��んとにいい本で。戦争とか恐ろしい出来事が繰り広げられてるけど、絵がすごくよくて。形をマネして描いたりしました。
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――本のつくりもいいですね。
鷹:でしょう。めちゃくちゃいいいじゃん、最高。
――イヌイットにも興味があって…?
鷹:全然ないです。私はいろいろテキトーなので何も知らないし、その後も突き詰めるとかはなくて。その時によかったらって感じで。すいません。
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――いや、でもこの本はいいですね。このいろんな壁かけを本にまとめようとした動機もよくわからないけど、こうして本になってみると、確かにすごくいい。
鷹:3年前くらいに三軒茶屋の生活工房かな、で展示をやってて、それもよかった。これは一生、大事な本ですね。あと、好きな本は…。
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――笑福亭鶴光の本が気になりますよ。
鷹:この本(『続・かやくごはん』著・笑福亭鶴光)は、家が看板屋なんですけど、ずっとお父さんが鶴光のラジオを流してたんで。だから、小学校から帰ると鶴光の番組を聞いてて。しかも、お父さん、マムシとかをお酒に漬けてて、小学校から帰ると飲むものが赤マムシドリンクとかだった。1本しか飲んじゃいけないって言われて。
――鶴光の番組に赤マムシドリンクの小学生時代! ぐんと成長できそう。でも、この鶴光の本、表紙がやけにかっこいい。
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鷹:中もいいんですよ。あんまり読んでないけど。…めちゃくちゃな本だな。
――昔の本って自由ですよね。
鷹:自由だった。ほら、「もしも女だったら」「if」って書いてある。こういう謎のデザイン、いいなあ。
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――急に投稿欄がはさまったり。
鷹:私が最初、勤めてた文房具屋さんでも雑誌に「文房具、売ります」って投稿して、連絡があった人には手づくりのカタログを送って、そこから注文をもらうってやり方でした。
――いまどき、そんな物の売り方があるんですね。
鷹:ヨーロッパの文房具を扱ってたんですけど、今はもうないです。
――看板屋で鶴光だったことを思えば、最初に見せてもらっ��つげ義春とか、自然につながってきますね。鷹取さんの普段からはそんなに昭和を感じることはないですけど。テキトー
鷹:唐十郎の芝居とかめっちゃ行ってました。下北沢のスズナリ劇場とか。その隣りの映画館はいきなり閉まっちゃったんですけど、そこで杉作J太郎の舞台挨拶付きの短編上映も見に行って。その頃、すごい青春だな。
――『下北沢物語』という本もありますね。
鷹:うん。通ってた高校がシモキタから2��のところで、その頃はカラオケ館にしか行ってないんだけど、高校の頃の打ち上げとかもシモキタで。いまは謎の駅になっちゃって、いろんなことが悲しいけど、この本に載ってるみんなの話、すごい面白いです。
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――そうそうたるメンバーが書いてますね。
鷹:柄本明さんとか、三軒茶屋とかシモキタでよく見かけます。10年くらい前までやってた「うさや」って駅前の飲み屋で飲んでたら、その息子が来たり。
――柄本佑さん。そういうエピソード、東京っぽさを感じます。
鷹:そんなのでもないけどな。芸能人ってよりは普通に。たとえば、京都でも街を歩いてたら、知り合いの山下(賢二)さん(ホホホ座)に会うような感じで、その街にふつうに住んでる人って感じで。この本読むと、シモキタが好きになる。うめのくんが仕入れてた本だったと思う。
――homehome店主のうめのたかしさん。この度、鷹取さんと同じタイミングで京都を離れて、実家の北九州へ。
鷹:この本もいいかな。古本で買ったら、めっちゃ落書きがしてあって。
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――1日ごとにその日にあった出来事などをまとめた本。書きいれてあるのは、きっとこの日、誕生日の知人の名前ですね。
鷹:ここに書くんだなぁって。けど、よく見ると、いろんな字がまじってるから、飲み会とかやった時にみんなで書いちゃったのかなって。
――巻末に索引もついて、ちゃんとしたつくりの本だけど、最後の12月31日の後に謎のイラストがあったり、突然、カレンダーが挟まったり。
鷹:最高ですね。なんで今こういうムダがないんだろう。
――なかなか企画書に含められないから、こういうページは。
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鷹:ムダ系な本、いいな。もっと見せたいな。
――『宇宙人の死体写真集』もありますね。
鷹:うん。これも内容のない本で。
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――だけど、やけに状態がいい。古本屋で見たら買うかも。
鷹:買っちゃうよね。ムダ系じゃないけど、これもなかなか。普段見ると、具合が悪くなる。たぶん、あまり開かないほうがいい本。ちゃんと元気な時に読もうって。
――『韓国の仮面』。仮面はこわいですね。よく、この近距離で撮影したな。
鷹:そういう系のも好きです。
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――その横には島尾伸三夫妻の本も。
鷹:チープなのに憧れてるのかな。なんだろう、あーそうだ、今、ちっちゃいものをすごく集めてて。小さい人形とか。
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――そのノリですね。洋書系の本もまだ開いてませんでした。
鷹:これは下鴨神社の古本市で買ったんですけど、超ヤバイ。ヘンリー・ダーガーも好きで、それとはちょっと違うけど、なんか刺さったり、死んだりしていて、うわっ痛いって感じの、それも好きなんです。すいません。
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――えぐめな場面をヘタウマタッチで描いてて。
鷹:怖いんだけど、馬の形がすごくかわいかったりして。ヘンリー・ダーガーもそうですけど、さみしいところも好きです。1,000円くらいで買ったと思います。
――インディアンの歴史みたいですけど、何を描いてるんでしょうね。
鷹:字とかはダサくてちょっと読めないから、そこは見てない。ガチャガチャしたものが好きなのかな。フンデルトヴァッサーも好きなんで。でも、最近は全然開いてませんね。
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――���、このあたり(の棚)はZINE、ミニコミ的な感じで。『やだ』、タイトルもいいですね。
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鷹:早稲田の学生だったキーチャンって面白い子がいて、いいんですよ。東京で知り合う面白い人は、早稲田の人が多い気がする。
――いかつい表紙のもあります。
鷹:鈴木哲生さんってデザイナーの人が、グループ展『大恐竜博』で売ってた漫画。話も超面白いですよ。
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――岡本綺堂の原作で。ツカミがすごい。
鷹:このあたりのがよかったら、これも好きだと思う、『車掌』。
――あ、僕も結構持ってます。
鷹:いいですよねー。なんかマジメじゃないのがいいのかな。デザインもちょっとかっこいい。
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――今こそって感じのミニコミですけど、最近長らく出てない気がします。 鷹:なんか真面目じゃないのがいいんだなあ。 ――遊ぼうと思っても意外に遊べない。 鷹:デタラメでいいのにねえ。意外と生きていけるんだよね、デタラメでもね…。
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――背がなくて積んであるのはZINE関係ですね。大きさがバラバラやし、本棚ムズいですよね。 鷹:ね、わかんない。これは、新宿眼科画廊でやってた展覧会の図録。 ――1回行ってみたいんですよね、新宿眼科画廊。 鷹:これは、IIBA galleryって、神戸でデザイン事務所がやってるギャラリーができて、最初の展示が横浪(修)さんで。そこで作ってた本。 ――三宮ですよね。 鷹:すごいいい空間。 ――本もいい作りですね。 鷹:あと、こういうの。すごく昔の本で、Gomaとか杉浦さやかさんとか、イシイリョウコさん、すげさわかよさん、落合恵さんとか。山村光春さんが仲良いメンバーと作ってた。こういう本、今意外と無いなと思って。 ――「初恋BOOK」。言うても10年経ってないですよ、2009年発行だから。 鷹:あ、そっかー。
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鷹:これ、テニスコートって学生時代から見てる友達のコント集団が、ライブの時に公演の後みんなに渡してるフリーのZINE(『私物』)。
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――すごい! こんなん配ってんねや。 鷹:牧寿次郎さんデザイン。 ――フリーで配られたんですか? 鷹:そうなんです。テキストや漫画、テニスコートがやってるラジオなんかがあって、懺悔シリーズ。クレームがあってそれに対する返信の手紙みたいな連載があるんですけど、超イイ本なんです。
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――関西に来てないですよね。 鷹:一度プリンツに呼んだことがあります。 ――その時は、ラジオのCDとか配ってましたね。 鷹:うんうん配ってた。ずっとデザインが立花文穂さんだったんですけど。 ――立花さんが作ってる雑誌で連載してるじゃないですか。それでも見てました。 鷹:そっか、『天体』…じゃなくて『球体』。ちょっと前の『BIRD』って超おしゃれ雑誌で…あ、ないわ。もう売っちゃったかな。 ――女の子の雑誌ですよね。 鷹:特集の最初の1ページ目で、リーダーの神谷さんが文章を書いてて。それがすごくズレてて面白かったんですけどね。 ――へえ。それにしても、この冊子はだいぶ凝った作りですね。こんなんくれるんやったら絶対行くなあ。
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鷹:これは学生時代の同級生の二艘木洋行の、共同っていう東京の駅に昔あったギャラリーで展示をやってた時のZINEなんですけど。 ―この方の絵、以前にどこかで作品を見て、謎やなーって思ってて。つかみどころがないっていうか、まさに現代アート感。桑沢の同級生?
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鷹:あ、そうです。イラスト研究会っていうのを一緒に作って、一緒に毎週絵を描いて講評してました。 私は彼の絵がすごく好きで、毎回講評の度に持って帰って、カラーコピーさせてもらってスクラップして。 ――ええ〜。そんなに! 鷹:もう好きすぎて。 ――この振り切った装丁も、作品と合ってますね。 鷹:うん。で、ニソくらい変な人でいうと、この今度この家で展示(鷹取さんが引越しに際して住んでいた家で「小田原亜梨沙×山フーズ×山ト波展示会」を行った展覧会。5/18~5/21)やってもらう小田原亜梨沙ちゃんも、すごく変なんです。彼女は何回も同じ絵を繰り返し描く。同じ情景を何枚もちょっとづつ違う形で仕上げる。顔を少しリアルにしたり、簡易にしたり、というのを繰り返したりする。石とか岩とかがよく出てくるんですけど。
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――何のシチュエーションやねんっていう。
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鷹:頭の中の記憶を辿って描いていて。参加者の過去の記憶をヒアリングして、刺繍入りのTシャツを作るワークショップもやってます。 ――ほほう。絵もいいけど、刺繍もかわいいですね。 鷹:そうなんですよ。 ――このカクカクっとしたね。 鷹:かわいいを超えてくるんですよね。 ――ちょっと(イヌイットの刺繍と)似てますよね。 鷹:似てるかもー! ――これやばい。
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鷹:犬とパンを食べあってる。いいよねー。 ――いいですね。 鷹:亜利沙ちゃんの展示もしよかったら。 ――きますよ。 鷹:山フーズとのコラボ作品を作ろうと思ってます。絵の中に本物の食べ物があったり、絵をちょっとくりぬいて、本物を組み合わせたり、とか。 鷹:そうだ、もう1個見せたいものがあったんだけど…(ガサゴソ)。あ、これこれ! 私の「山と波」のロゴも作ってくれた加瀬透君が結構前に作った漫画本。あ、でも2011年か。
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――へえ。 鷹:桑沢の後輩。 ――いいなあ、面白い人楽しいなあ。 鷹:はい、次、この本なんですが、私も結構デタラメなんで、タイトルとかを決めるときにいつも参考にしてるんです。 ――そういう本あるよね。
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鷹:ヨーンじいちゃんの話し方が突拍子もなくて、目次も「ヨーンじいちゃん、舌をだす」「ヨーンじいちゃん染めものをする」「ヨーンじいちゃん、三角パンツ」とか。
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――意味がわからん(笑)。どうやったら買えるんですか、こんな本。意味わからなさすぎて買いづらくないですか? 鷹:ね、なんで買ったんだろう。 ――まあでも、これ(推薦図書)ついてるから、その世界では有名なのかな。確かに、自分じゃない言葉が欲しい時ありますよね。 鷹:もう一本金麦飲んでいいですか(笑)。
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――そっち(棚)全然見れてない。漫画とかあんまり無いですか? 鷹:漫画は…少ないね。 ――つげ…ですかね。
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――詩集あるじゃないですか。 鷹:これね、私の本じゃないんです。人が置いてった本で。返さないといけない。 ――確かにちょっとノリがちゃいますね。 鷹:安部慎一も好きですよ。
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鷹:この間、安部慎一展が3か所でやってました。 ――そっか、今人気なんだ。 鷹:安部慎一のすごいいい漫画ですよ。 ――安っ! 500円。 鷹:すごいですよね、それ。シリーズで2巻もあるんだけど、見つからないですね。 ――これはなかなか。
鷹:で、これいい本。『猫のジョン』っていう。
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――へえー、どっちやねん、っていうね。 鷹:これもいいんだよ、『フルフル』。表紙のクマがベロでてるやん、いいなあと思って買ったの。
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――そこ1点で(笑) これだけなんかノリが違いません? 鷹:そっか、なんか変(笑)。 ――変で好き? 話も「ししゃもという魚を見たことありますか」って…。 鷹:あんまり読んでないから覚えてない。 ――まあ、そんなねえ、覚えてられないですよね。本ってほんま覚えられない。 鷹:覚えられないなあ。あと、尊敬している人の一人。沢野さん、すごく好きです。
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――お〜! そんな本あるねんや。山登ってる人ですよね。ふーん。この本もいいですね。 鷹:いいですよね。 ――いいなあ。やっぱりずっと売れない、手放せない本たちですか? 鷹:うん、引っ越しに際して、すっごい手放したけど。 ――それでもなお。 鷹:そうですね。これ、『西荻夫婦』とかも多分一生一緒に読むだろうな、と思います。
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――ふむふむ。読んだことないなあ。 鷹:結構苦しいです。 ――ここへ来る前、トランスポップギャラリー行ったんですけど、少し前にやまだないとの春画企画をやってたみたいですね。 鷹:知らなかったー!
鷹:あ、懐かしい、これも思い出深い。二十歳ぐらいにお世話になった、埼玉のyuzuriというお店で買ったのかな。
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――いいですね、これねえ。 鷹:ホホホ座の山下さんも大好きな本だって話したことあります。 ――山下さん、意外に真面目な本好きですもんね。
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鷹:蛭子さんの本もいいですよ。 ――脱力系とちゃんとしたものと、両方好きなんですねえ。 鷹:蛭子さん好きです。私ももっとテキトーに生きたいですねえ。 ――なかなかねえ(笑)。
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鷹:東京でテキトーだと、ちょっと本当にマズいのかなと思って。 ――東京で何をするかは決まってないんですか? 鷹:実家の看板屋さんの手伝いもしようかなと思ってます。 ――ええ〜。看板屋、面白いじゃないですか! 鷹:そうなんですよ、今まで関わっていた人たちとも一緒に仕事ができるかもしれない、と思って。親ももうすぐやめてしまうかもしれないし、最後に一緒に働いてもいいかな、っていうのもあって帰ろうかなと。 ――看板屋、場所はどこなんですか? 鷹:地元は町田市です。 ――あ、それで町田の図書館の本が…。 鷹:そうなんです。 ――僕も最近、20年ぐらい借りてた本をこっそり返しましたけどね。 鷹:大丈夫でしたか? ――わからんように置いてきた(笑)。
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鷹:この本は、表紙とこれ(写真右の雑貨)がすごい似てて、買っちゃった。似てない? ――まあ似てるけど…気持ち悪いと思いつつも買っちゃうやつですね。GIFアニメとかで似てるの見たことあります。 鷹:最後にこれ見て欲しい、tupera tuperaが昔に作った『MUSHI HOTEL』。
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――へえ。 鷹:虫研究者が虫研究のための、虫をなくしちゃって。泊まったホテルで、こんな変な場所でいっぱいいたっていう。良い本。 ――うまくやってますね。
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鷹:で、私が生涯一番好きな画家のnakabanさんのいいマンガです。 ――確かにいいマンガ。 鷹:こっち(写真右)は、nakabanさんに1ページめ描いてもらった木のノートです。 ――木なんだ、これ。 鷹:木に版を刷ってる。このノートには、私が毎日マンガ描いてたの。 ――えーっ。貴重なやつ出た。日記代わり? 妄想? 鷹:本当にあったことを描いてた。
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――いいっすねえ。 鷹:本当? もう止まっちゃって、こんな最後余っちゃったけど…また描こうかな。そういえば、横山雄くんのデザインで、「ニコラ」っていう東京のお店が発行するZINEにマンガを描いたので、よかったらみてください。 ――なるほど、また見てみます。
鷹:何度もごめんね、あとひとついいですか。専門学校の時に撮ってた写真。
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――濃いですねえ。
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鷹:これいい構図でしょ? ――男くさいですね。 鷹:これは高校の写真。東京農業大学の付属に通ってて。それの野球応援で、応援してるとこ。大根踊りっていうのをやるんですけど。 ――点を取ったら? 鷹:1点取ったら1大根踊り、2点取ったら2大根踊り。 ――名前がダサい…。
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鷹:なつかし〜。 ――S✳︎M✳︎Lっていうのは? 鷹:子供、大人、おじいちゃん、かな? わかんないけど。 ――年齢? 鷹:年齢かな、年齢だと思う。当時からテキトーだったんです(笑)。もうこれは治らない感じだね。そんな感じでした。 ――いえいえ、かなりたくさん教えていただきまして。ビールまでいただいてしまって、ありがとうございました。
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(2017年5月に訪問)
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sukimaswitch-livediary · 8 years ago
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スキマスイッチ TOUR 2017“re:Action”  オリックス劇場 対バン:KAN 2017年5月23日
まっちゃんが楽器フェアみたいに楽器が並んでますってツイートしてたけど、2バンド分の楽器が並んでいるので なかなか壮観。でも、この時点でまだまだ楽器フェアではなかったことが後から分かるのでした。
入場が三十分じゃ終わらないだろうと思ったら終わらなかったし、開演は10分遅れの18:40頃でした。
まずお断りしておきます。私、全然濃くないけど、うっすらずっとKANちゃんのファンでした。折りに触れ持っているアルバム聞いたりしてたんです。それでこれが初めての「KANちゃんのライブ」でした。2011年のFM802のDJだったヒロTの還暦ライブで見たのが初めてで、その後、ホスキモ、スタレビ大宴会と見て、歌う姿を見るのは4回目ではありましたが。なのでもう感動したり笑ったりしてだいぶ疲れ切って、いつにも増してあんまり記憶がありません。こんな感じだったのねーと読み飛ばしてくださいね。
まず真ん中のモニタに黒のスタッフTシャツ着た大橋くんと赤いやたら派手な半ズボンのセットアップに、黒に白のドット柄のシャツって言うしんたくんだけ映る。あれ?KANちゃんは?って思ったら、後からKANさん!って呼び込まれてた。その姿は赤いなんちゃら戦隊みたいなスーツ(?)前回のKANさんのバンドツアーの時に衣装と同じかな?相変わらず頭おかしい(笑)
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そこで、大橋くんが今回のツアーは毎回、re:Actionって文字を、ステージ上る前に全アーティストに書いてもらってると趣旨説明をしたんだけど、KANちゃんの顔は、えー?そんなのやるのー?って顔のまま(笑)
客席に背を向けたキャンバス出てきてもしばらくそれを嫌そうに眺めてるwww
KAN「えー、今やるの?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「皆さんにやってもらってますから」
KAN「俺、こういうの時間かかるからなぁ。書けるかな?」
時間、かかりそうですね、KANちゃん(笑)
( ˙灬˙ )「生放送です(笑)書いてください!」
( ˙灬˙ )「色々ペンがありますから」
って言って出てきたのは黒一色。
KAN「色々ないじゃん」
KANちゃんwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「今取りに行ってます」
スタッフバタバタ。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ほら、こんだけ色々ありますから」
うん、たくさんある。多分マッキーの12本入りとかそんな感じ。
KANちゃん、キャンパスに向かってなにやらやり始める。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ちょっとずつ書くんですねー。あれ、そんなちょっとで色かえます?」
KANさん、キャンパスの向こうでなんかちまちまやっている様子。
( ˙灬˙ )「こんなんじゃ終わりませんよ。早回しでいきましょう!」
ここで映像が早回しになるwwwwちょっとまってwwww生じゃなかったのwwwスキマの二人がフレームアウトしたり、なんだかんだ時間がかかっている様が伝わってきます。最後にKANちゃんが何か叫んだけど、早回しだし、なんか甲高くて聞き取れない。今思うとできたー!とかなんとかだったんだろうか。
(。・ˇ_ˇ・。) 「よく描きましたね」
( ˙灬˙ )「これはすごい」
(。・ˇ_ˇ・。) 「まだ皆さんにはお見せできませんが。あ、後で見せますね。では、KANさんいってらっしゃい!」
KANちゃんフレームアウト。
そして、大橋くんがキャンバスを裏返してKANちゃんの描いたものを見せてくれる。
フランスっぽいモチーフで描かれたre:Actionであろう文字列。がっちり背景にも色が塗ってあって、もはや絵です。単なる絵です。可愛らしい感じ。KANちゃんすげぇ!!!!しかし、あれ描くの相当時間かかるやろうから、VTRすら茶番なんだろうなぁ(笑)
清水淳 (Dr)・西嶋正巳 (Ba)・矢代恒彦 (KB)・佐藤大剛 (Gt)・菅原龍平 (Cho, Gt)
多分、バンドメンバーはこんな感じ。間違いがあったらご指摘ください。この方達がKANちゃんを真ん中にして、(多分)スレイベル(鈴が鈴なりについた楽器)を両手に持ってステップを踏みながら下手からステージに登場。この点で爆笑ww入場曲もポップでおちゃらけた感じ。そして、その一群はベルを鳴らしならがらステージ上手で楽器裏に消えていく。え、もう退場したの??って思ったら、今度は下手側の楽器の裏から同じようにステップ踏みながら再び登場。まったくもう(笑)
お一人だけ、一群が楽器の後ろに隠れている間に、普通に舞台上手から出てきて一礼してスタンバイした人がいたんですけど、誰だったか、記憶がはっきりしません。そして、なんでだったのかな???(笑)
曲順かなり怪しいし、抜けているものもあるかと思います。
Rock'n Soul in Yellow
モニタにタイトルとリリース年がバーンっと出る。そんで、歌詞もずーっと出てる。すごく歌詞を大事にしてるんだなぁって思った。でも、ついつい歌詞を見てしまって、バンドの皆様のいちいち面白いことやってるのも見逃しちゃう。
スタッフがぱたぱたっと舞台に上がってきたなーと思ったら、KANちゃんがピアノの上に乗ってスモークとライトを当てられてましたwwwもうやるんかいwww
まゆみ
今回のライブに際して聞きたい!って言っていた曲です。あおいさんが、やったねってこっちを見てくれて嬉しかった。
学生時代、この歌に支えられていた時期が確かにありました。当時、ずっとラジオで流れてたんです。私はまゆみなんて名前じゃないけど、私に向かって歌ってくれているんだなって思ってた。改めて聞いてもやっぱりそう思う。素敵な曲です。
この曲で号泣してしまいまして。その後もずっともう泣いてました。思ったよりもずっと私はKANちゃんが好きなんだなぁって再確認しました。
言えずのI LOVE YOU
ああ、この歌も好き!大好き(´;ω;`)あのね、うんとね♪こういう情けない歌を歌わせたら天下一品ですよね。こんな歌を歌っているのは赤い派手な衣装着て羽根つけたおっさんです。なんなんだ。でも、そんなの関係なくて私は泣いてた。
生まれは札幌なんだけどねって歌詞があって、あれ?九州だろ??って思って家帰って聞いたら、やっぱり九州って歌ってるwwwこれ、ニトリ用??ニトリ用ですか、KANちゃん。もしくは、最近、生まれは札幌って言ってるの?経緯は知らないけど、KANちゃんは札幌のラジオで冠番組を持っています。札幌にはご縁があるようです。大阪のスタレビの根本要さんとのラジオでこんな会話をしてました。
KAN「僕、札幌出身なんで」
要「出身じゃないけどね」
ふざけないと死んじゃう病(笑)
※KANちゃんは福岡出身です。
※ニトリ=6/29(木)北海道 ニトリ文化ホール re:Action 対バン:KAN
1989(A Ballade of Bobby & Olivia)
映画だーと思いました。自分の視点で歌っていたと思ったら、自分ではない男女の物語のようにそのことを歌って。そして、また自分の視点に戻ってくる。いい曲だなー、語彙ないけど、ほんといい曲だ。
東京熱帯SQUEEZE
ラップっぽい平坦なメロディに言葉が乗ってる。哲学的な詞。KANちゃんなりのラップなんだろうなぁ。生きづらさみたいなのを歌ってもやっぱりKANちゃん、天下一品。
前にスタレビの根本要さんとやってるラジオで、ラップはラップで凄い文化だとKANちゃんが言ってて、その横で要さんは俺はそれは受け入れられないなぁみたいなことをいってたなと思い出してた。
愛は勝つ
真打ちきましたっ。愛は勝つです。もうこの曲はなんでもいいって言うと語弊があるけど、もう誰がなんと言おうと愛が勝つんです。
ラスト、ギターの方がやっぱりスモークに吹かれ、ライトに照らされてたと思いますwもうだいぶ見慣れたなwww
KAN「自己紹介してませんでしたね。KANです」
ってここで自己紹介とメンバー紹介してました。特に他に何も言ってなかったと思う。多分。
桜ナイトフィーバー
イントロ始まって、私がわぁ、きたーって思ってあおいさんの顔見たら、まだ分かってなくてキョトンとしてた。で、KANちゃんがフィーバーって歌いだして、あおいさんもわかった様子。
KAN「ちょっと待って」
それなのに、KANさんが急に演奏を止めちゃう。バンド全員ずっこけて、大量にステージに舞う楽譜www派手にやらかしたなwwwwwwwこれやるのにどんだけ練習したんwwwwwwホスキモの演出より派手になってるじゃないかwww
ここで振り付けのレクチャー、毎度おなじみパンツ丸見えです。
KAN「なんで、パンツ丸見えなのか考えたら負けです。すぐに覚えてもらえるものと考えたらこうなったんです!」
ホスキモの時にも同じこと言ってたねー(笑)こないだ見たライブの映像でもやってたwわかってたけど、やっぱ笑いすぎてお腹痛いwww
レクチャー終わったなぁと思ったら、別のコールアンドレスポンスが始まった…?
KAN「男子!ふー!女子…やめておきましょう」
って何なんだよwwwホスキモのオリジナルのコールアンドレスポンスやんな、それwwファンサービスなん???www
あんまりはっきり覚えてないんだけど、バンドメンバーが楽器放置して、前に一列に並んでパンツ丸見えやってたんです。そして、ボックスステップへ移行。
KAN「次はボックスステップですよー」
言わなくても見れば分かるw
KAN「あ、お客さんはやらなくていいですからね」
はい、やろうとも思いませんでしたwww
この曲もこのライブで聞きたいと言っていたので、念願かなってご満悦。
この曲もKANさんがピアノの上でスモークたかれてました。
OXanne-愛しのオクサーヌ-
KANちゃんのアルバムはだいたい持ってるけど、聴き込んでるわけではないのでこの曲は知りませんでした。探したらiPhoneにはいっておりましたが(笑)
同じマンションに越してきた女性に惚れちゃったんだけど、実は旦那さんもベイビーもいたって歌。この気持ちに気づかないでっていいつつ….最後はその胸に顔をうずめさせてってKANちゃんらしい(笑)
コーラスの人がピアノの上に乗った。コーラスの人もナチュラルに乗るのね。妙にポーズを付けてるなぁと思ったら、振り返り美人みたいな姿勢でOppai paiって歌いだした。他の人も段々と同じ姿勢でコーラスに参加してくる。最初は出た歌詞が小さかったんだけど、段々大きくなってOppai paiってくっきり見える。そんなに素敵なメロディで、素晴らしいバンドで何を歌ってんのwwwwwって思ってたら、なんと巨大なおっぱいバルーンが2個、客席に放たれたwwwええええ、まさかの対バンでこれ飛ばすの?思いっきり乳首ついてるしwwwwこないだみたライブ映像でも飛んでましたよ。「胸の谷間」って曲だったけど。KANちゃんのライブなら汎用性あるだろうなぁwww
曲終わりでさーっとスタッフにより回収されてましたwww
二回ほどタッチできました、おっぱいバルーン(笑)
寝てる間のLove Song
KANちゃんのピアノで始まる。おっぱいからの超名曲バラード来た。この歌も好き(´;ω;`)こんなにおちゃらけてる人なのに、歌は素晴らしいんだよなぁ。いつもおちゃらけてるのは照れ隠しなんだろうなあなんてつくづく思う。
そして、KANでしたーって言ってはけていった。ああ、濃かったぁぁぁ!
舞台下手にスキマの二人が現れる。冒頭と同じめっちゃラフな感じの衣装。大橋くんは白っぽい上着を着てたかな。
(。・ˇ_ˇ・。) 「素晴らしいライブですよね」
しんた「ほんとに楽しい」
(。・ˇ_ˇ・。) 「どこ見ていいかわかんないんですよね。バンドの人も色々やってるから。そして、どれもいい曲なんですよっ」
うんうん、ほんと、名曲ばっかりだよね。
(。・ˇ_ˇ・。) 「あのおっぱい、バラード始まったらさーっとスタッフにより回収されてましたね」
( ˙灬˙ )「すごい勢いで、裏で空気抜かれてました」
(。・ˇ_ˇ・。) 「あれ、偉いもんでね。畳んでも乳首が盛り上がってるんですよ。で、それはあんまりだと思うのか、乳首は内側に折り込んでました。一般の人が運ぶこともないと思うんだけど、その辺は気を使ってるんでしょうね」
唱くんの下ネタを華麗に(?)スルーした大橋くんにここまで言わせるとはw
(。・ˇ_ˇ・。) 「今日始めてKANさんのライブに来たと言う人?」
聞かれて、えー?どうなんだろう?と思ったんだけど、隣のあおいさんが手を上げていたので、私も上げてみた。確かにイベントにしか行ったことない。ちゃんとライブを見たの初めて。結構な手が上がっていた。でも、客席の反応的にKANちゃんファンも結構いたと思う。
(。・ˇ_ˇ・。) 「スキマスイッチを始めてみたって人」
ちらほら手があがる。
(。・ˇ_ˇ・。) 「始めてみた方、すいません。出てきていきなり喋るんだ、こいつらって思ってますよね」
( ˙灬˙ )「違いますからね!対バンって特別な状況だからです!」
言い訳w
(。・ˇ_ˇ・。) 「KANさん、すごい衣装だよね」
( ˙灬˙ )「ほんとに」
(。・ˇ_ˇ・。) 「僕達こないだ、KANさんと一緒にさいたまアリーナ(キャパ約22,500人)であったスタレビの35周年のイベントに参加したんですけどね。あの時、もっと衣装すごかったですもんね。」
見たよー!階段降りられなくて支えられてはりましたもんね(笑)
( ˙灬˙ )「サンバの衣装なのかな?黄色かったよね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「黄色かった。頭もすごかったもんね。あれがね、最大なんですって。アリーナ仕様」
( ˙灬˙ )「遠くの人にも見えるようにね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「で、今日の赤いのが中サイズなんだって。これぐらいの広さ(オリックス劇場 キャパ2,400人)だとあの衣装なんだって」
KANさん、もうなんか視点が人と違いすぎてwww
( ˙灬˙ )「今日もステージでも羽根が当たらないようにコンパクトに回ってましたよね(笑)」
桜ナイトフィーバーの時の話ですね。確かにメンバーで並んでくるくる回るようなダンスありました。
(。・ˇ_ˇ・。) 「これ聞いた人の胸にしまっておいてほしいんですが」
ごめん、レポに書いてるwwwしまってなくてごめんw
(。・ˇ_ˇ・。) 「あの衣装に着替えてる時のKANさんの顔が無心でねー��
( ˙灬˙ )「無の顔で着替えてるよね(笑)」
(。・ˇ_ˇ・。) 「それが面白くて」
しんたくんが衣装が夏仕様ですよ、半ズボンですから。膝小僧出てますからって言ってたのはこの辺だと思うんだけど、くっきり思い出せない。
(。・ˇ_ˇ・。)「ところで、あなた、その衣装何ですか。どういう柄なんですか。目やら鼻やらついてますけど」
衣装を皆に見えるように布の面積の広い背中を見せてくれたり、色々してくれるしんたくん。14列目だったけど、目が悪いのであんまりそこまで分からんかったけども…目とか口とか沢山描いてあったらしい。ごちゃごちゃしてたのは解った。
( ˙灬˙ )「見えるかなー?3階でも目がいい人なら口が見えますよね」
(。・ˇ_ˇ・。)「どういうこと?口がいい人なら目が見えるってこと?」
( ˙灬˙ )「口がいいってどういうことですか(笑)」
何を言ってんだwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「その帽子ってパナマ帽?」
帽子をとって見るしんたくん。
( ˙灬˙ )「パナマ帽、なのかなぁ?」
いやそれカンカン帽じゃないかな….。と思ってたら、客席からカンカン帽!って声があがる。
( ˙灬˙ )「カンカン帽かー!」
(。・ˇ_ˇ・。) 「缶缶???」
( ˙灬˙ )「え、その缶なの?」って言いつつ、帽子をひっくり返して、何かを入れる缶かの様にする。
ほんと何いってんのwwww
(。•ˇ‸ˇ•。)「その衣装、チョイワルだよね。そう、しんたくんちょいワル顔だよね」
満更でもなさそうにポーズするしんたくん
(。•ˇ‸ˇ•。)「僕が髭生やして、帽子かぶってそんな服着てもちょいワルにはならんもん。…ちょいワルとっつぁん坊やになる」
とっつぁん坊やwwww
(。・ˇ_ˇ・。)「それで僕、帽子似合わないのかなぁ…あ、キャップは好きですよ」
( ˙灬˙ )「パリス」
(。・ˇ_ˇ・。)「そう…僕、パリス帽なくしたんですよ!いつの間にかどっかいっちゃって!大切に使ってたのに」
( ˙灬˙ )「あ、それで、最近ニューヨークなんだ」
パリスいじられてかぶらなくなったのかと思ってたら、まさかの失くしてたオチwwww
(。・ˇ_ˇ・。)「パリスと言えば!ハワイいった時に、あれ…誰だっけ」
あ、井上公造さんですか?何かのワイドショーでお正月をハワイで過ごす芸能人にインタビューしてたやつですよね。リアルタイムでは知らないけど、何かで見ました(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「あ、そうそう、公造さんに突撃されて。僕、あんまり芸能人って自覚ないじゃないですか。すごいビックリして。僕なんかにインタビューくるんだーと思ったけど、応えたんです。そのとき、パリス帽かぶってて。めっちゃ恥ずかしかったんですよ!」
( ˙灬˙ )「それ俺、家で見てて、相方出とるーって笑ってた」
大橋くんを指差してお腹押さえるしんたくん(笑)
ハワイでパリスwwww恥ずかしい自覚はあるんだww
(。•ˇ‸ˇ•。)「ハワイでニューヨークならまだいいけど」
( ˙灬˙ )「北海道で九州みたいなね?」
しんたくん、フォローになってないwww
ってずっとパリスって言ってるけど、パリって言ってあげてwwww
(。・ˇ_ˇ・。)「地名書いてあるやつ、実は大変で。服にも地名書いてあることあってね」
( ˙灬˙ )「ああ、バッドマンのゴッサムシティって書いてあるの持ってるね」
相方の私服を把握してるしんたくんw
(。・ˇ_ˇ・。) 「僕、服なら動きやすかったらだいたいそれでいいんですよ。ジーパンにTシャツ来て、寒かったら上着羽織って。それぐらいでいいんです。でも、こないだ、キャップNYでバッドマンのゴッサムシティTシャツを着てて。出がけに姿見で一応確認したらごっちゃごっちゃしてるなと思って、着替えたってことが…あります」
キャップを替えるんじゃなくて着替えたのwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「これ、楽器がずらーっと並んでてなにかと思われてると思います」
そうなの、横にギター、キーボード、ボンゴ?、キーボード、ギター、キーボード、ギター(このギターは宙に浮いた感じにセッティングしてあって不思議)ってな感じに並��でる。何するの???としか思えない。まっちゃんの言っていた楽器フェアの意味は分かった。
後であきーむさんがギターが四台あったようなTweetをしてたけど、四台なのかどうかも確認できてませんが(^_^;)
ついでに、この日のピアノはシンタウェイだったとあきーむさんがツイートしてました。初回のホスキモの時に改造したらしい。ピアノの上に立てるようにしたのはその頃か(笑)色々なるほどなぁ。
(。・ˇ_ˇ・。) 「後で趣旨説明しますけど…終わってから、凄い!って思ってくれる人と、やる意味があるの??そこまでする必要ある?って思う人がいると思います」
( ˙灬˙ )「早く趣旨説明したい」
(。・ˇ_ˇ・。) 「早くあるある言いたいの?」
( ˙灬˙ )「あるある言いませんよ!」
この辺、私は分かってなかったんだけど、後であおいさんにレイザーラモンRGのネタの話をしていたんだと教えてもらう。
( ˙灬˙ )「着替え終わったらKANさん、勝手に出てくるはずなんだけど」
勝手にwwwKANちゃん、こう振られて舞台袖から出てくる。羽がついていない普通のタキシード。いや、モーニングって言うのかな。燕尾服。いつも着てるやつだと思うけど。
KAN「あれ、しんたくんの耳に、KAN出ますって届いてなかった?」
( ˙灬˙ )「いや、届いてませんでしたね…」
左耳をいじるしんたくん。イヤモニついてない、よね、この時点で(^_^;)
( ˙灬˙ )「テレパシー来てませんでした」
テレパシーw
KAN「着替えるの大変なんだから」
( ˙灬˙ )「さっき、羽根探してましたよね、KANさん。どこいった、羽根!って(笑)」
ここらへんで駅名看板が並びだしたんだと思う。下手から東京、沼津、静岡、蒲郡、三河安城、名古屋、大垣。
あおいさんが東海道線だ!って言ってたけど、関西人的にはいや、東海道線は神戸までやで!!と思ってた(笑)東海地方にあるJRの駅が並んでるんだよなぁ、東京はともかく…っていうか、これはあれやるんだよなぁ?w
(。・ˇ_ˇ・。) 「re:Actionってアルバムを作るときにね、色んな人に僕らの音をいじってもらったらどうなるんだろうって考えて、オファーしたんだけど、流石に僕らの曲を全部聞いてこの中から選んでくださいって言うのは乱暴だなって思ったんで、他の方にはこの曲やってくださいってこちらから提案したんですよね。でも、KANさんだけは違って、ムーンライトで行こうって曲をやりたいって言ってくださってて。キープしといてって言われてたんです」
(。・ˇ_ˇ・。) 「でも、KANさん、ムーンライト、キープも何も誰もとりませんって!」
KAN「いやでも、一つしかないからね?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「そんなこと言うけど、ここにいる人、誰もムーンライトなんて曲知らないですよ!?」
いや、知らないわけ無いからw
(。・ˇ_ˇ・。) 「ムーンライトで行こうって曲知ってる人?」
何故、客席に聞いたwwww案の定、たくさん手が上がるwwwww当たり前www
(。・ˇ_ˇ・。) 「あ…そう。でも、ムーンライトなんて曲ないんですけどね」
おおいwwwwwないことにしちゃったよwwwwww
KAN「趣旨説明をするとね、ムーンライトながらって言う夜間快速?」
( ˙灬˙ )「そうです」
KAN「ちょっと東京で疲れたなーって時にムーンライトに乗って故郷に帰るって曲なんですけど」
(。・ˇ_ˇ・。) 「大垣まで看板あるけど、僕ら、名古屋が故郷なんで、名古屋で降ります」
KAN「移動しながら、歌おうかと思いまして」
は???何を?言っているの??どういうこと??
(。・ˇ_ˇ・。) 「めっちゃ練習しましたよね!見終わった後、何の意味があるの?って思う人もいると思いますけど」
KAN「意味とか理由とか言われると困っちゃうよね。そんなこと言ったら、音楽なんて何の意味があるの?」
うん、確かに。音楽の意味ってなんぞって割りと面白いテーマだよなぁなどと私は思っていた。
(。・ˇ_ˇ・。) 「それはちょっと意味が違うと思いますけどー!」
先輩の哲学的なセリフを瞬殺wwwww
KAN「やってみないとわからないと思うので、やりますか」
(。・ˇ_ˇ・。) 「セッティング終わってる?終わってるね?」
この話してる間スタッフ、ステージ上を忙しそうに歩きまわっていらっしゃいました。お疲れ様でした。
一旦はける三人。え、はけるの??w
ムーンライトで行こう
待っていたら、舞台向かって左の花道(?)からそれぞれキャリーをガラガラ引いて三人が現れた。大橋、KAN、しんたの順。KANちゃん、真っ黒なダウンのロングコート着込んでるから暑そうwww夏仕様のしんたくんと並んでてなんかもう季節感がわからない。そのままステージに入り、おもむろに上着を脱いて、東京のあたりにあったコート掛けにかける。キャリーもそのあたりに置いた。
まず大橋くんが座ってギターを弾き始める。しんたくんは、大橋くんの右にあったキーボードに陣取って弾き始める。KANちゃん、後ろに立って鍵盤ハーモニカ。そうして、歌が始まる。大橋くんとKANちゃんが交互に歌う感じ?で、一節歌うと、次の楽器へ移動する。大橋くん、次のギター、KANしゃんはボンゴ、しんたくん更に次のキーボード。
そういうことか!文章で伝わってるかどうかわからないけど、東京から名古屋に向かって移動しつつ演奏するんだ。この目で見たけど、未だに意味がわかんないwwwめっちゃ練習したんだろうけど、面白かったけど、なんだったんだwww
で、大橋くん一節歌ってさっと次へ移動しようとする。あれ、KANちゃんも移動中だよね、間に合わない!?って思ったらなんとしんたくんが歌いだした!ほんの一節だったけど。二番だったと思う。「あの子は今どうしてるんだろう?」だったかなぁ????
最後、決める時は、しんたくんキーボード、KANちゃん、鍵盤ハーモニカ。そして、宙に浮いてるギターで大橋くんがじゃーんってワンストローク。そういうことか!!!wwwwww
どっかのタイミングでスタッフがキャリーとコート掛けを名古屋あたりに移動してたんだけど、演奏し終わった三人は再び上着を着込み、キャリーガラガラ引いて、向かって右の花道を通って帰っていきました。私、呆然ww
そして、再び、ステージ下手にスキマスイッチ登場。場面転換のMCですね。
この辺で志田ちゃんがくる。スキマのステージにも回奏パズルにも間に合ったー!!!!良かったーーー!!!
舞台転換をしているスタッフを見ながら
(。・ˇ_ˇ・。) 「僕らがこういうことをやるって言ってね。こんなたくさんのスタッフが動いてくれて。ありがたいですよね」
( ˙灬˙ )「ほんとにねー」
(。・ˇ_ˇ・。)「駅名の看板も作ってもらって。こういうの珍しいですよね。せっかくだから、KANさんのサイ���で募集しますか」
自分たちのサイトじゃないんかいwww
( ˙灬˙ )「サインとか入れてね。せっかくだしね」
会場拍手。
(。・ˇ_ˇ・。) 「いや!やるかどうかわかんないですけど!」
(。・ˇ_ˇ・。) 「どうなんだろう、僕ら、名古屋で降りちゃってるから、大垣は穴場なのかな」
( ˙灬˙ )「やっぱり名古屋人気かなー」
私、大垣が欲しいです!!大垣行きに乗ること多い人生だったんです!!!w
( ˙灬˙ )「蒲郡越えて順調のときは、ちゃんと蒲郡のへんにいたんですよ。駿河湾も静岡のあたりにいて….あ、自分で説明しちゃった(笑)」
ごめん、全然気づいてなかったわw説明してくれてありがとう(*´ω`*)
( ˙灬˙ )「こないだ面白いことあったんですよ」
(。・ˇ_ˇ・。) 「へー、話して、話して」
テンション ひくっ。かわいすぎかw
( ˙灬˙ )「こないだライセンスの井本くんと飲みに行ったんですよ。あ、飲めないから、ウーロン茶飲みに。僕、アルコールアレルギーなんで飲めないんです」
(。・ˇ_ˇ・。) 「あなたほんとそういうの凄いですよね。携帯の登録件数足りないって、そんなことあります?」
( ˙灬˙ )「1600人ぐらいね。誰が誰かわからないっていう。スマホになって楽になったね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「そういうのに、マメに顔を出しますよねー」
ライセンス井本さんといえば、しんたくんの半目をインスタに上げてた人ですよねw
#ベスト半目ショット #thebestphotoofeyespartlyopen #一番素晴らしい半目の写真 #連写で撮って #イケてる半目を選ぶ #スキマスイッチ常田真太郎 #全力音楽男 #全力キーボード男 #全力元アフロ男 #全力全力少年男 #全力ご飯行って財布忘れる男 #全力駐車場の変な所に車停めて怒られる男 #全力でそんな男に一言 #しっかりせい‼︎‼︎
A post shared by ライセンス井本 (@inomototakafumi) on Mar 13, 2017 at 6:53pm PDT
 ( ˙灬˙ )「お金払おうとしたら、僕財布に千円もなくて。38歳でしたけど。あ、僕今39歳なんですけど。39前ですね」
と、年齢の話はいつも細かいね、しんたくんw
( ˙灬˙ )「井本くん優しいから良いよ良いよ出すよーって言ってくれて。貸してくれたんですね。で、車で帰ろうと思って駐車場に向かったんですよ。」
(。・ˇ_ˇ・。) 「飲んでないから車乗れるもんね」
( ˙灬˙ )「いいよーって言ったんだけど、井本くん、駐車場まで送ってくれたのね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「駐車場のお金も払えないもんね」
( ˙灬˙ )「で、車に近づいたら、ワイパーに何か白いものが挟まっててね、何か広告か何かかなぁと」
(。・ˇ_ˇ・。) 「挟まってることあるよね、そういうの」
( ˙灬˙ )「開いてみたら、ここは停めてはいけないところです!って書いてあって、駐車場の枠のとこ見たら『月極』って書いてあったの」
井本さんのインスタのタグに付いていた
#全力ご飯行って財布忘れる男
#全力駐車場の変な所に車停めて怒られる男
ってこの事かーーー!www
(。・ˇ_ˇ・。) 「やっちゃったー!」
( ˙灬˙ )「うわあ、やっちゃったー!って。で、電話番号書いてあったから電話したのね。そしたら、規定のお金を払ってくださいって言うから、そりゃもう払います!って。でも…」
(。・ˇ_ˇ・。) 「結構な値段なんじゃないの?」
( ˙灬˙ )「そう、恐る恐る値段聞いたら、750円ですって」
(。・ˇ_ˇ・。) 「やっす!」
( ˙灬˙ )「振り込むにしても750円なのに手数料500円ぐらいかかっちゃうなぁって思って。向こうの人も750円ですよねぇってなって」
(。・ˇ_ˇ・。) 「もしかして、払わなくて良いってなった?」
( ˙灬˙ )「ううん。向こうの人、あ、じゃあそこにカラーコーンありますよね?赤いのって言うから、足元見たら、確かににあったの!」
(。・ˇ_ˇ・。) 「あったんだ!(笑)」
( ˙灬˙ )「カラーコーン持ち上げて、そこにお金置いて、カラーコーンで蓋しておいてくださいって」
(。・ˇ_ˇ・。) 「750円だからそれで良いと思ったのかな??」
( ˙灬˙ )「そうなのかなぁ?でも、僕、お金なくて….(笑)井本くん優しいから貸してくれて。それで、カーラーコーン持ち上げて、750円置いておきました」
カラーコーン持ち上げる仕草をする大橋君。
(。・ˇ_ˇ・。) 「でも、誰か悪い人がカラーコーン持ち上げて、ラッキー750円あるって持ってちゃうかもしれないよね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「そんで、管理人さん、お金ない!って激怒するかもしれないよね。その怒りはしんたくんに向かってるかもしれないよね。お金とった人にかも知れないけど」
( ˙灬˙ )「いやでも、車のナンバー控えられてるからね。お金がなかったら電話かかってくると思うよ」
(。・ˇ_ˇ・。) 「あ、そっか���」
 ( ˙灬˙ )「この話、井本くんがどっかでしていいか?って聞いてきたから、良いよって言ったんだよ。どこかで盛られてもっと面白おかしく話されてるかも(笑)」
まさかあのインスタだけでは終わってない??(笑)
 ( ˙灬˙ )「こんなのどかな話がありました。東京なんですけどね」
この辺でまだセッティング終わってないけど、話が一旦終わった感じになったのかな。
(。・ˇ_ˇ・。) 「セッティングまだですね…」
でも、こっからまだ話を続けられるスキマスイッチまじ芸人力高いwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「なんか面白い話ないの」
( ˙灬˙ )「あ!面白いことあった!」
(。・ˇ_ˇ・。) 「あるんかい!」
( ˙灬˙ )「めっちゃ短いんだけどね。こないだ文房具屋いったの」
(。・ˇ_ˇ・。) 「えっ!?文房具屋いったの??」
そこ食いつくの?www
( ˙灬˙ )「いや、デパートのね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「ああ、なるほど」
( ˙灬˙ )「ポストカード選んでるおばさまがいたのね。上から見てるんだけど、下がってきた時こんななってて」
と、リンボーダンスでバーをくぐる時のようなポーズを取るしんたくん。
( ˙灬˙ )「ずーっとそのまま下がっていって、結構な体勢になってた」
(。・ˇ_ˇ・。) 「なんだろ!私ここまでできるんですよ?って見せたかったのかな?その人、リンボーダンスめっちゃできるよね!」
( ˙灬˙ )「そうなんだよ。こうでいいじゃない?」
膝をかがめてしゃがむしんたくん。
(。・ˇ_ˇ・。) 「それで思い出した!あなた、自動販売機でお釣りを取る時どうします?」
唐突に何だ???どうした、大橋??(笑)言われてささっとお金入れてジュース取る一連の作業をするしんたくんもしんたくんだ(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「違う、ちゃんとやって!ちゃんと手順追ってやって」
ディレクション始める大橋君www
( ˙灬˙ )「ああ、はいはい…」
めんどくさそうにするも、真面目に財布を取り出す所から始めるしんたくん。小銭出すんかなーと思ったら、お金がないらしく、あちゃーって仕草をする。さっきの話をちゃんと受けてるwwwしんたくんのこういう瞬発力素晴らしい、ほんと!
(。・ˇ_ˇ・。) 「そういうの求めてないから!!今の要らないでしょ!」
一方、大橋くんはめっちゃ怒ってるwww
(。•ˇ‸ˇ•。)「いや、貸すけど!」
貸すんかいwwww
しんたくんにぱしっとお金を渡すふりをする大橋くん。受け取るしんたくん。
はいはいって感じで、お金を投入口に入れるしんたくん。
(。・ˇ_ˇ・。) 「そうそう。そうだよ」
飲み物選んで、お釣りをとるしんたくん。片膝ついてしゃがむ感じ。結構、釣り銭をかき出すように取るんだなぁって思ったり。
(。・ˇ_ˇ・。) 「そうやって取るんだ!!」
( ˙灬˙ )「ああ、うん」
(。・ˇ_ˇ・。) 「ちょうどいいね!!」
はい?ちょうどいい?????wなんかめっちゃ興奮してますけど??
(。・ˇ_ˇ・。) 「どうやったの?」
しんたくんが片膝つくような姿勢をもう一回する。真似する大橋くん。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ちょうどいい!!これから使わせてもらうね!!」
ほんっと何言ってんのwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「僕ね、こうなるんだよ」
横向いて膝を揃えてしゃがむ大橋君。お姉さんっぽいっていうんですか?かわいい♡
(。・ˇ_ˇ・。) 「男ならこうなるのが正解じゃない?」
大股開いてしゃがんで釣り銭取るフリの大橋君。いや、あんまりそんな人見ない気がするww
( ˙灬˙ )「卓弥ってジャンプもバレーの足じゃない」
(。・ˇ_ˇ・。) 「うん、こういうのね」
内股で溜めてからジャンプする大橋君。こういう動作はほんと綺麗だねー。バレー選手の動き。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ここにパワーためて上へジャンプする力にするんだよ」
膝あたりを指差しながら、もう一回ジャンプ。
(。・ˇ_ˇ・。) 「足開いて踏み込むと前に行っちゃうんだよ」
そう言いつつ、足揃えて踏み込んで前にととって走る。
( ˙灬˙ )「それじゃない?」
と、言われて、大橋くん、バレーの踏み込みをしてから、しゃがむ。足が揃う。
(。・ˇ_ˇ・。) ( ˙灬˙ ) 「これだー!」
はしゃぎながら、何度も同じ動作を二人でしていたスキマスイッチ。仲良しwwwww
ここらへんでセッテイングはとうに終わっていた(笑)袖に引っ込むスキマスイッチ。いよいよ、スキマスイッチのライブはっじまるよー!
Dr・村石雅行、G・石成正人、B・種子田健、Key・浦清英、Per・松本智也
バンドメンバー入ってきて、しんたくんと大橋くんもステージに来る。大橋くんは半袖の白い開襟シャツ(かな?)を着てました。
(。・ˇ_ˇ・。) 「こんばんはー、スキマスイッチでーす!」
一段上にバンドメンバーは並んでいる。向かって左から、石成さん、浦さん、アニキ、種子田さん、まっちゃん。
・パラボラヴァ
一曲目。名古屋で聞いたのと同じだったので安心して、精一杯両手を広げておきました。最後、大橋くんも手を広げるじゃないですか?あの少し前にものすごい照れくさそうに笑ったんだけど、気のせいかしら…?(笑)
・雫
石コロDaysもう一回聞けるかなぁと思ってたけど、曲始まる前の石成さんの様子で違うなぁって分かる。がっかりしたけど、でも、曲始まってぎゃーってなる。雫だぁ!!!Eテレ漬け(子育て全盛期)だったあの頃、獣の奏者エリンは見てないのに番宣で流れてくる雫を散々聞いていたあの頃。中学生日記の曲だった石コロDaysも間を置かずして流れてたと思うんだ。だから、雫と石コロDaysはなんとなく私の中でセット。藤田保健衛生大学での学園祭ライブで聞いて以来です….。そして、石成さん弾いてたのマンドリンじゃないかぁ!!マンドリンの音色大好き(´;ω;`)
・ズラチナルーカ
名古屋で聞いてたから、アニキのドラム始まって、ズラチナだなーと思ってたんだけど、なんか違う。鳥が鳴いてる効果音も入ってるし、イントロが長い。なんだこれ!!と思ったんだけど、歌いだしたらズラチナだった。ひぃ、名古屋より進化してる。そして、アウトロも長くなってた。世界が壊れそうって思う。砕けて消えてなくなるんじゃないかと言う暗い重いリズムとメロディが爆音になっていく。KANちゃんとは違うタイプの変態だ!!とこの時思った。そして、最後にパッと煙のように音楽が消えた。すげえ…
この曲かなぁ、少しだけソロ回しがあったんだけど、大橋くん、お客さんの視線を遮ると思ったのか、しゃがんでました。でも、誰の時だったかなぁ、遮らないと思ったのか立ったままだった。なんでやって思ったんだけど、誰のソロだった?一番右にいたまっちゃん?でも、まっちゃん、ソロやってなかったよなぁ...記憶があやふや。
・奏(かなで)
re:Actionの奏!素晴らしかった。語彙ほんっとないんだけど。いや、刺さる音色だった…..。しんたくん、腕上げたなぁってほんと思う。
(。・ˇ_ˇ・。) 「最近、企画モノのアルバムが続いてて、新曲書けないんじゃないかって思われてるかもしれないけど、書いてますから」
客席拍手。
(。・ˇ_ˇ・。) 「リリースして、届けるほうが早く沢山の人に届くんですけど、ライブで初めて披露するっていうのもいいかなと思って。皆初めてだから、色んな表情で聞いてくれるんです。ニコニコしながら聞いてくれる人もいるけど、こんな顔してる人もいて」
無表情でしばらく固まる大橋君(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「ほんとこんな顔してる人もいるんですよ(笑)」
(。・ˇ_ˇ・。) 「色々書いてるんですよ….一億曲ぐらい書いてるんですけど、その中から一曲持ってきました」
一億w
(。・ˇ_ˇ・。) 「聞いてください…Mr.カイト」
・Mr.カイト
吉田拓郎っぽいというのか、大橋くんソロの少年と空みたいだなっていうか。伝わらないと思うけど、ゆずの「四間道路」みたいだなと。あとで聞いたら志田ちゃんも思ってみたいだから、四間道路なのは間違いないかも(笑)単調なメロディに喋るような歌い方。歌詞の内容も岩沢厚治(ゆず)の夕立ち並の暗さ(伝わらない)。ほぉ、こんな曲書いたんだーと思ってたら、バンっと舞台の照明が上がって青く染まった。うわぁってびっくりしたら、そこからの間奏が!爽やかで明るくてスキマスイッチ!って感じだった。
(。・ˇ_ˇ・。) 「どうだったでしょうか?」
客席「素敵だったよ!」
割りと後ろの方から男の人の声が聞こえて、それに大橋くんが応える。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ありがとうございます!まだCDにするかどうかもわからないんですけどね」
客席「えーーー!!」
(。・ˇ_ˇ・。)  ( ˙灬˙ )「お、いい反応CDにするか」
二人で顔合わせてきゃっきゃしてた。
(。・ˇ_ˇ・。) 「わかんないですけど、何らかの形で皆さんに届けられたらなと思っています」
・キミドリの世界
ここもキレイだかなぁと思ってたけど、違う。イントロが違う。なんだ??と思ってたら、キミドリーーーーー!キミドリだーーー!!!あたし、そんな皆に言ってないと思うけど、大好きなのー!ネチネチ嫉妬深いこの主人公が愛おしいのよう(´;ω;`)で、音はかっこいいでしょう?もう好きっ!で、大橋くんのソロのLoopy!Loopy!に出てくる相談者はこのキミドリくん(スキマスイッチくんと呼ぶべき?)なのかなぁと妄想したりして楽しい。
んなわけで号泣してました。なんだ、泣くような歌じゃないぞ?と思いつつ。音にぶちのめされて泣いてた気がする。
・Ah Yeah!!
(。・ˇ_ˇ・。) 「まだまだ行くよーーーー!」
Ah Yeah!!始まってからも涙が止まらなくて、泣きながらAh Yeah!!聞いてた。こんなことは始めてだ。あれだよ、ゆずの2-NI-のツアーでfromで号泣して、次の彼方でなんで泣いてんのかわからんけどまだ泣いてて、そのまま、The fevers工務店のコントVTR始まってもまだ泣いてたみたいなことだよね。伝わらない。
でも、しっかり、タオルは投げました。サビは泣かずに聞けたの。でも、二番で泣いてた。拳振り上げながらも泣いてた。
・トラベラーズ・ハイ
(。・ˇ_ˇ・。) 「まだ行くよー!元気残ってるー?」
コール・アンド・レスポンス。名古屋では全力だと思いこんでたから解らなかったけど、バンド演奏もしっかりトラハイですねw大橋くんの先導するメロディもトラハイ仕様だ。名古屋では唱くんに引っ張られてるのかと思ったけど、違うね。
今日はカラフルな屋根並べてなかったけど、テンション高かったよねぇ。最初、片足台に乗せて歌っててそれがめっちゃ素敵だったのーー!
しんたくんのソロの時、ピアノの上に正座して、しんたくんの手元を覗き込むようにしていた大橋くん。膝叩いて、リズム取ったり、めっちゃ速い手拍子してたり。何この絵面…..。ソロ弾いてるしんたくんはかっこいいわ、大橋くんはかわいいわ、死ぬ。
大橋くん、ピアノから降りたかと思ったら、今度は石成さんの隣に立った。石成さんのソロに会わせてしばらくエアギター。くっそ、ほんまなんやねん。絶好調やんかーーー!
足はちょくちょく跳ね上げるし、ぴょんぴょんしてるし。楽しいんだろうなぁ、大橋くん。
この曲だったと思う。私達の真正面ぐらいにきてめっちゃ手を振ってくれたの。目があったと自惚れておこう(笑)
締めはアニキのソロ。完全に客席に背を向けてみている大橋君。
この日、凄い手を振ることが多かったなぁ。楽しかったんだろうなぁ。
ピアノ落ちもありました。降りた瞬間手は地面についてた。いつも私が見てないだけで、手はついてるものなのかな。
ああ、トラベラーズ・ハイは楽しいなぁ。
スキマスイッチでしたーって去っていく皆様。ああ、もう疲れたって思った。もう無理….。気持ちも身体もしんどいwwww
--Encore--
タキシードに羽根をつけたKANちゃんとスキマ、スキマバンドが出てくる。KANちゃん以外はツアーTシャツ着てた。あれ、対バンTシャツじゃないね??しかも、大橋くんの背中真っ白で、なんかサイズもでかい。
そして、KANしゃんの羽根、さいたまスーパーアリーナや城ホールで見たのより小さい。これもか!これも変えてるのか!w
(。・ˇ_ˇ・。) 「KANさん、会場の規模によって衣装変えてるんですよね」
KAN「TPOって物があるからね….でも、TPOのOの意味が未だに分からなくて」
(。・ˇ_ˇ・。) 「TとPは分かるんですか?」
KAN「…分かるよ」
(。・ˇ_ˇ・。) 「Tは?」
KAN「TIME」
(。・ˇ_ˇ・。) 「Pは?」
KAN「PLACE」
(。・ˇ_ˇ・。) 「プライス?」
指!指がいやらしいから!w
KAN「ちっがーう、PLACE」
(。・ˇ_ˇ・。) 「じゃあ、Oは?」
顔を見合わせる大橋くんとKANちゃん。会場から「大阪!」って声が上がる。
KAN「なんだぁ、大阪だったんだ。でも、PLACEと大阪で微妙に意味がかぶってるって言う…」
(。・ˇ_ˇ・。) 「他の場所でも大阪なんでしょうか?」
KAN「そうなんじゃない?…..どなたが言ってくださったの?」
私の視線の直線上にいた男の人が手を挙げる。
KAN「大阪の方?」
お客さん「はい!」
KAN「大阪じゃなかったらもっと面白かったんだけどー」
笑いに対する貪欲さ半端ないねwwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「今回、対バンTシャツ作って、出演者の皆さんにも着てもらってるんですよ。でも、大人気で僕らが着る分もないんですって!」
KAN「いやぁ、何千枚も書いた甲斐があったよ」
多分、一枚しか書いてないでしょwwww唱くんは書いたのこないだなのにもうできたの?って言ってたよwなんだか対照的ww
大橋くんが最前の人が対バンTシャツを着ている人を見つけたらしい。
(。・ˇ_ˇ・。) 「お、それ返してくれるの?」
( ˙灬˙ )「嫌みたいだね」
当たり前だろうwww
KAN「なにそれ、返品ってことは返金してくれるの?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「返金はしません!」
酷いwwww
KAN「僕、今日、スキマのファン全部持っていくつもりで来たから」
(。・ˇ_ˇ・。) 「え、じゃあ、僕らはKANさんのファン貰っても良いんですか?」
KAN「入れ替わりってこと?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「入れ替わりですね」
KAN「今日ってさ、言ってもスキマスイッチのツアーじゃない。そしたら、スキマのファンの方が多いんじゃないの?入れ替わったら僕の得…」
(。・ˇ_ˇ・。) 「得とかそういうことじゃないでしょ。数じゃないでしょ」
KAN「そうかなぁ?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「じゃあ深く聞いてくれるファン1人と….いや、1人は寂しいな。深く聞いてくれるファン10人とさらーっとしか聞かないファン100人だったらどっちが良いですか?」
KAN「深く聞いてくれるファンが1人10枚CD買ってくれるなら…」
かんしゃんwwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「CD2-3枚買う人もいますもんね。CDって寿命あるんだよ」
ああ、うん、プラスチックだし、経年劣化もあるだろうし、突然データ飛んだりもするし、傷もつくよねえ?しんたくんもそんな感じで頷いてたんだけど....。
(。•ˇ‸ˇ•。)「360回再生したら、ボンってコンポごと爆発するんですよ?」
はい???また何を言い出した???www数字はあんまり自信ないけど、これぐらいの数を言ってました。どっから出してきた数字なんだwwww
 ( ˙灬˙ )「コンポ何台あっても足りない!」
 KAN「しかも、今時コンポって」
(。•ˇ‸ˇ•。)「えっ?コンポって言いません?知らない人いないよね?…コンポって何かわからない人?」 
何人か手が上がる。認めたくない大橋くん(笑)手を上げている人に目もくれず(笑)
 KAN「コンポって何かきちんと説明できる人も少ないと思うけどね」
ええ、説明できません。プレイヤーとアンプとスピーカー???うーん、全然知らんw
 ( ˙灬˙ )「ミニコンポってのもあるし」
そうだねぇ、ミニって何をもってミニなんだろう。もやもやしてたら、いつの間にかその話は終わってた。
(。・ˇ_ˇ・。) 「今回のアルバムは、基本的には僕達の既存曲を他のアーティストにアレンジしてもらって、そして一緒にツアーも回ろうってことをしています。なので、せっかくライブするんだから、re:Action返しをし���うということをやっていまして。KANさんにはぴったりの曲があるんですよね」
きたっ、あれだよね。あれしかないよね。今日やるとは思ってたけど、やっぱりやるんだー。音源で石成さんがギター弾いてるんですよねー。
KAN「僕はね、昔から洋楽を聴き込んでてね、ビリー・ジョエル(二人ほど言ってたけど、確信をもてません)みたいな曲を作りたいと思って作ってみたりとかそういうことをしてきたんですね」
KANちゃんの真髄はオマージュにあるとどこかの記事で読んだことがあります。
KAN「でも、邦楽ももう随分長いこと聞いてきて、そろそろ邦楽っぽい曲を作りたいなぁと思って。こないだ出したアルバム(6×9=53)に入ってるsceneって曲なんですけど。これはミスチルを分析して、再構築して、解釈し直して曲を書くということをしたんです。まずは低いところから歌い始めて、サビ前で一回ファルセット入れて….(後半の分析忘れました、ごめんなさい)ってことをしたんです」
(。・ˇ_ˇ・。) 「凄いですね!その短い中にミスチルのすべてが詰まってる!」
大橋くん、子供みたいにキラキラして聞いてた(笑)
KAN「曲はそうやってミスチルを分析しただけですからね。でも、歌詞は…..全力少年と分かる歌詞がガッツリ入ってますからね、何箇所も」
うん、入ってるwww
KAN「全力少年みたいな突き抜けた歌、僕持ってないから作りたくて」
KAN「で、出来上がった音源を大橋くんに聞いてもらったわけ」
(。・ˇ_ˇ・。) 「ああ、はい、聞かせてもらいました」
KAN「そしたら、ああ、そうですかって言って。ジャックダニエル二本で手を打ちますって言ってくれたの。ジャック二本でいいんだーって思って(笑)」
ジャック二本ってww
(。・ˇ_ˇ・。) 「でも、ほんとにボトル入れてくれたんですよね」
KAN「いれたよー。だから、この話は僕の中ではきちんと済んでる話なの」
KANちゃん(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「ある日、バーに行って、『ジャック』って言ったら。ああ、僕いつもジャックって言うんで。そしたら、『卓弥、KANさんがジャック入れてくれたから』ってどんって瓶出してくれて。『実はもう一本あるんだ』って二本並べられて(笑)」
KAN「うん、それでこの話はちゃんと済んでるから」
とにかく、権利関係は解決していると主張するKANちゃん(笑)いや、あの歌でパクリとかいう人いないでしょう(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「あれ、ボトル入れるためだけに行ったんですか?」
KAN「うん、そう」
( ˙灬˙ )「あのー、僕には何もないんですか」
ピアノにぽつんって感じで座っていたしんたくんが手を挙げる。
KAN「いや、二本だから。たまたましんたくん、飲めないから損した形になってるけど」
( ˙灬˙ )「え、一本俺のだったんだー。あれー、もらっても飲めないやー」
しんたくんかわいそうwww
卓弥「貰い物とかで飲めない時、僕だけ貰ったりするでしょ?飲めないからって僕にくれたりするでしょ?そういうことだよ」
しんたくん、ほんとにかわいそうwwwww
KAN「後日、ミスチルの桜井さんにも聞いてもらったのね。そしたら、素晴らしいです!無償でいいです!って言ってくれたの」
(。・ˇ_ˇ・。) 「えっ、俺、なんかそんな悪者みたいな!」
KAN「いや?そういうつもりじゃなくて、ただ事実をね?」
(。・ˇ_ˇ・。) 「俺の…つもりとしてはっ…ジャック二本は、無償!!って意味で!!!」
桜井さんと比べられて嬉しいんだか、切ないんだか、真っ赤になって言い訳する大橋君(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「ほんと、光栄でした。僕もミスチル大好きですから!」
そう言う大橋君はほんとにキラキラしてた。
(。・ˇ_ˇ・。) 「いつまでも僕らこうやって話してられるんだけど、曲行きましょう」
ほんとだよ、この日、腕時計して行くの忘れたから何時かわかんなかったけど、相当身体は疲れていたよwww
KAN「この歌を大橋くんの声で聞けるっていうのもいいよね」
ホントだよ!っていうか、音源くださいぃぃぃぃぃ(´;ω;`)
・scene
石成さんのギターで始まる。何度もなぞるように聞いたあの曲を大橋くんが歌ってる。随分KANちゃんに引っ張られている気がした。声の出し方がKANちゃんっぽい。最初、随分低い。ほんとだ。サビ前にファルセットもあった。二人で順番に歌って。いつまでも終わるなと思ったけど、終わっちゃった….。ああ、念願叶った。
・全力少年
今度こそいつもの全力少年のコール・アンド・レスポンスはじまったーと思ったら、KANちゃんが割って入った。
KAN「僕、何度もスキマスイッチのライブ見たから、できると思う。分かってる」
(。・ˇ_ˇ・。) 「ホントですか?じゃあ、お願いします」
KANちゃんのコール・アンド・レスポンス、新鮮。
KAN「いぇーえ♪」
客「いぇーえ♪」
途中までは普通でした。大橋くんがレスポンスの方を歌っているのがまた新鮮♡ホーン隊いないから、石成さんが音の高低を表してるのも好き♡そうそう、このツアーはホーン隊いないから結構、石成さんが手拍子とか煽るんだよねー。ほんと新鮮!
KAN「SAY」
客席「Yeah!」
としばらくやった後、
KAN「SAY No!」
って手を横に払って否定する仕草。大橋くんもやってた。暫く続く「SAY NO!」。なんじゃこりゃ(笑)
と思ってたら、何故だか...
KAN「わーい」ってKANちゃんが言い出す。段々まっすぐ上に挙げてた手が左右に別れて上がりだす。え?ゆずの少年かな?このまま「Y」「U」「Z」「U」ってなるんかな??などと思っていたら、突然バンドがガッツリ演奏始めた。
KAN「素晴らしいYMCA♪」
きたーー!名曲きたー!西城秀樹っ!!!まさかのっ、YMCA!!!wwwwwwwお客さん、一斉に踊りだすw世代超えてるよね!!!!楽しい。何回かサビを繰り返すKANちゃんとスキマバンド。
ボーゼンと立ちすくむスキマの二人。
ほんまなんなんwwwwwwめっちゃ楽しい。もっとやってwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「やめてやめて!!」
バンドも演奏を止める。
(。・ˇ_ˇ・。) 「違うでしょ!!!」
KAN「いやー、楽しくてつい」
(。・ˇ_ˇ・。) 「本物がやりますから!」
KANさん、しぶしぶ後ろに下がる(笑)
普通のコール・アンド・レスポンス。KANちゃんもレスポンスしてた。
そして、ものすごい長いフェイクがやってくる。誰も覚えられないやつ。途中で力尽きる我々…と、思ったら、続きをKANちゃんが歌いだした。だいぶ違うけどwKANちゃん、そんな激しいフェイクするイメージないからなんか大変そうだったwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「全く一緒でしたよ!」
大橋くん、馬鹿にしてるのか褒めてるんかどっちなんwwww
そうして無事に(?)、全力少年は始まったのでありました。KANちゃんが歌うのはどこかで聞いたことがあったような、初めてのような。
KANちゃんはモニタの歌詞見ながら歌ってたんだけど、時々見失ってた(笑)
大橋くんが「行けるーっ?」って聞いて「澄み渡っていく♪」のときに客席にマイクを向けてくれる。ああ、この瞬間好きだなぁ。
そして、そして、曲の途中で石成さんがシールド外されたりなんかしてる。なんだ?もしかして!?石成さん、前に出てくる。そして、ピアノにあがったー!!!!しばらく普通にそこでピンスポの中でギターソロ弾いてたんだけど、途中からKANちゃんと大橋くんに風とスモーク吹き付けられてたwwwwそうなの、これも見に来たのwwww石成さーん!!!!!wwwかなり長い間ソロしてましたよー。暫くの間は膝折って仰け反るようにして弾いてた。満足ー!ピアノの上でぴょんぴょんしてたし(*´ω`*)
後でKANちゃんと大橋くんがあれ(スモークとライトのことよね)は重いし、熱いって言い訳してた。だからなかなか石成さんにスモークが焚かれなかったのねwwそういや、スタレビ大宴会では馬場俊英くんと杉山清貴さんがその役をやってたんだけど、馬場くん黒い手袋はめてて目立つなぁって思ってたけど、そのための手袋だったんですねw今頃理解したわw
大橋くんのピアノ落ちあり。そのまま、何故か舞台も降りた。ステージに座ったりしてみてたけど、直ぐ戻ってきた。なんだったのか(笑)
曲終わりでおっさんたち、休憩しよう!って何故かなる。
 ( ˙灬˙ )「39にもなるともうダメだ。息が上がっちゃって」
(。・ˇ_ˇ・。) 「なんか弾き語りして」
と、しんたくんを指差す。はい?何を突然?と、思ったら、しんたくん、なんとなく坂本龍一のenergy flow(昔のリゲインのCM曲)を彷彿とさせる曲を弾き始める。
(。・ˇ_ˇ・。) 「暗いっ!!」
曲に文句言いつつ、ピアノにもたれかかっている大橋くん。
(。・ˇ_ˇ・。) 「僕が仕事に疲れた帰り道、電車に揺られていると...」
さっきのMr.カイトを引きずってるかのような語りが始まる。ん?何?Human Relations????何が起こってるの???wwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「窓の外に巨大な」
しんたくんがピアノをがしゃーん!
(。・ˇ_ˇ・。) 「そんな無理矢理落とさないで!!!そういうの求めてないから!」
また怒ってる(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「じゃあ、次、KANさん」
え?何大喜利なの?
KAN「え、仕事帰り??」
流石、KANちゃん、スムーズに語りを始める。
KAN「僕が仕事に疲れた帰り道、道の向こう側を自転車に乗ったきれいな花柄のスカートを履いた...」
ああ、なんか、KANちゃんの展開が読めた。男の人なんだろうな、きっとその人って思う私。
KAN「おじさんが」
やっぱりー。会場笑ってるけど、しんたくんはピアノを弾き続けてる。
(。・ˇ_ˇ・。) 「ここでしょ!!落ちはここでしょ!自分の都合でばっかり落とさないで!!!」
怒ってる、怒ってるwwwさすがにしんたくんちょっとバツが悪そう(笑)
どうやら休憩は終わったようです。
(。・ˇ_ˇ・。) 「今回re:Actionってアルバムを作るにあたって、色んなアーティストの方に僕らの曲をアレンジしてもらったんです。さっきも言いましたけど、最初、KANさんはムーンライトをやりたいって言ってくれていて、僕らもそういうつもりだったんですよね」
ここいら辺だったかな?しんたくんがピアノの上においてあったKANちゃんのメガネかけたの。
(。・ˇ_ˇ・。) 「なんでかけたの?ぴったり鼻眼鏡みたいになっとるやん!」
遠すぎてよく見えないけど、確かに、髭があるから(笑)
 ( ˙灬˙ )「あーだめだ、くらくらする」
といいつつ、メガネを外したしんたくん。そのままその流れは終わり(笑)話の腰折りまくりwでも、誰も気にしてないwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「で、KANさんとの打ち合わせ行く前、しんたくんと二人でKANさんにはもっと面白いことやってもらえないかなって話してて。KANさん、ライブでメドレーされるんですよ…どんな���ドレーかはKANさんのライブに行って確かめてもらうとして」
ここで何故か、ピアノに向かっていたKANちゃん、マイクを自分に引き寄せようか引き寄せまいか迷ったらしく、マイク触ってやめてました。何故。
(。・ˇ_ˇ・。) 「どんなメドレーか言っても良いんですか?」
KANちゃん、ここでマイクを引き寄せるも、勢い余ってマイクが口にぶつかるwwwちょ、小ネタ挟むのやめてwww
KAN「いや、今のはホント。口紅ついてないかな」
もう、どこまでほんとかわからんし、どんなメドレーなのかわっかないし(いや、ラジオとかで言ってるから知ってるけど)wwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「そのメドレーが素晴らしいので、是非、今までの僕らの曲を素材にして、一曲メドレーを作って欲しいなと思って。それ、KANさんに言ったら、あ、ああって感じだったけど受けてくださって」
KAN「そう言われた時、何を言われたのかわからなくて。いや、実はその打ち合わせの前、大橋くんと遅くまで飲んでてさ。もうここで打ち合わせでいいんじゃない?って言ったんだけど、いや、しんたくんがいないと!って言うから」
このエピソード何回も聞いたけど、良いエピソードだよねぇ(*´ω`*)
KAN「打ち合わせの四時間ぐらいまで飲んでて、頭働いてなくて、何言われてるのか意味がわからなくて」
四時間前まで飲んでたってwなんでそんなことするんwww
KAN「それってどういうこと?そんなことできるの?って思ったんだけど、嫌だって言ったら僕が弱虫みたいじゃない」
 ( ˙灬˙ )「素敵な曲に仕上げていただいて。ほんと、KANさんじゃないとできなかったと思います!才能の塊ですよね」
KAN「そういうことだと思うよ〜」
もう、ホント、照れ隠しなんだから(笑)
(。・ˇ_ˇ・。) 「で、そのために、CD全部送りますよって言ったら『いや、こういうのは自分で買うことに意義がある』って受け取ってくださらなかったんですよ」
KAN「いや、それはちょっと違って」
(。・ˇ_ˇ・。) 「そうなんですか?」
KAN「出会ってからのCDは全部もらってるから、残りのも家にあるかなぁって思ってたのね。でも、半年ぐらいは自分のアルバム制作とかもあったから、なんとなく考えてはいたけど、作業はしてなかったの。で、いざ作業しようと思ったら二枚ぐらいなくて…..で、もう三ヶ月は経ってるじゃない?今更CD欲しいって言ったら、それまでの間、何もしてないみたいに思われるじゃない!」
KAN「だから、僕は変装してトレンチコートの襟立てて、サングラスかけてこっそり銀座の山野楽器に買いに行ったんですよ」
(。・ˇ_ˇ・。) 「山野楽器の人、『KANさん、CD買いに来てましたよ』って言ってましたよ(笑)」
バレてるwwww
(。・ˇ_ˇ・。) 「2015年で一番スキマスイッチを聞いたのは自分だってKANさん言ってくださってて。それぐらい何度も聞いて、どうはめ込もうか考えてくださったんです」
( ˙灬˙ )「宇宙一だね」
KAN「プロデューサー権限を最大限に乱用して、ギターソロを弾かせてもらったんです。でも、今日は石成くんに弾いてもらいます」
やったー!パラボラサビ旋律!!石成さん!!
KAN「僕が弾いたらコントになっちゃうからね」
(。・ˇ_ˇ・。) 「この歌、難しくて、自分たちの曲なんだけど、一から覚えたんですよ。一節歌うともう口がその歌になっちゃうから」
KAN「そうだよね、口が覚えてるってことあるもんね。こんな2小節ごとに歌がかわるんだから、大変だよね」
KAN「この曲はレコーディングはストリングスが入ってるんだけど、今日は浦さんとしんたくんが手分けして弾いてくれます」
(。・ˇ_ˇ・。) 「こういうのは珍しいよね」
 ( ˙灬˙ )「そうだね、そこ(ピアノ)に僕が座ってないのって、スキマスイッチとしてはなかったかもね」
そうなの、ピアノはKANちゃん座ってて、まっちゃんの手前ぐらいにシンセなのかな?が置いてあって、そこにしんたくんは座ってました。
(。・ˇ_ˇ・。) 「アルバムで回奏パズルを聞いたことない人も、僕らの曲で知っているのが出てきたら楽しんでいただけたらいいし、全く僕らの曲を知らない人でも、素晴らしい曲に仕上がっていますので、楽しんでください」
いつの間にかKANちゃんのサポートの人がピアノの左横の台に乗ってました。コーラスもしてた人だよね。手にはアコギ。
・回想パズ���
おそらく、これで最初で最後の生回奏パズル…..もう必死で聞きました。難しい歌、歌い上げた大橋くん素敵でした。
石成さんのパラボラギターソロも素敵っっ!!!!!!やっぱあの「だきあああああいたああああい」みたいなフレーズはギターでも難しいんだろうなぁ。石成さんが弾いてくれたのでよくわかった(*´ω`*)
ラストの星のうつわのアウトロ。なんだかKANちゃんが弾いているのが不思議な気がしました。そして、終わってしまう回奏パズル。
ありがとうございましたーって手を繋いで、三人が前に出てくるんだけど、バンドメンバーも後ろで、ハグしたりなんだりしつつ、手を振ってステージからはけてくのでどこを見たら良いかわからんかったよ!
本当に素敵なライブでしたー!!!行けてよかった(´;ω;`)また5本の指にはいるライブが増えたかも。っていうか、このままじゃほんとに5本じゃ足りないな…(笑)
次はスキマに会うのはミュージャックライブ!フラットに楽しめるかなー(笑)もう、re:Actionライブ、エモーショナル過ぎてきついよーw嬉しい悲鳴です!!しかも、終わって時計見たら22時14分でした。三時間半!!!そら疲れるわ!!w
帰り道、疲れ果てて、嫌なおばちゃんになっててごめんね、あおいさん、志田ちゃん。いつも付き合ってくれてありがとう!!!
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kkagneta2 · 6 years ago
Text
幻想の一年、夢のやうな将来。
おっぱい!!!!
今日は志望校の模試を受けると云うので、色々尽くしてきた訳なのであるが、まさかこうも簡単に心がかき乱されるとは思っても見ていなかった。それもこれも全部、隣で黙々と試験を受けている制服姿の、――恐らくは母校からもう少し北に行ったところにある進学校に通っている女生徒の、その胸元、――つまり「おっぱい」が原因であつた。――
明らかに異常としか言いようがない。白い夏用のセーラー服を弾けさせんばかりの膨らみは、大きさにしてバスケットボールぐらいであろうか、横にも縦にも30センチは彼女の胸元から飛び出している。それに引っ張られて制服にはシワが出来ていたり、脇のあたりなどに変に折り目がついていたりしているのであるが、彼女の本来の体格には合っていないのか、お腹の辺りはダボダボと生地が余っている。彼女が消しゴムをかけると、それに合わせて揺れる揺れる。机の縁に当たれば、その形に合わせて柔らかく変形する。下に何枚も着ていないのか、パンパンに張った制服には薄っすらとブラジャーと思しき四角い模様が浮かび上がっている。時として彼女が肩を揉む仕草をするのは、やはり途方もなく重いからであろうか。
��かし、俺にはそんな光景が信じられなかった。
――女性の乳房がここまで大きくなるのか?
俺は彼女が席についた時から、純粋にそんな気持ちを抱いていた。どう考えてもありえない。彼女の顔よりも、俺の顔よりも、まだまだずっと大きい胸の膨らみは白昼夢のレベルである。現実に存在していい大きさではない。もし、ほんとうに存在するのなら、確実にネットだとか、テレビだとかで話題になっているはずである。受験のプレッシャーに負けて頭のおかしくなった女生徒が、詰め物をしている、――そうに違いない。このおっぱいは偽物である。もしくは俺は今、幻想を見ている。――
そう思わなくてはこちらの頭がおかしくなりそうだった。そもそも一体何カップなのかも検討がつかない。P カップ? U カップ? Xカップ? いやいや、Z カップオーバーと云われても何も不思議ではない。
しかしもしそうだとして、ならば一体どうやったらそんな大きさになるのだろう。小学生の頃から大きくなったとしても、一年に5カップ弱は大きくならなければ、こんな暑い時期にZ カップを超えることは出来ない。すると、中学を卒業する時点で少なくともP カップは無くてはならない。……いやいや、今の大きさもそうだが、中学生でP カップだなんて、そんなばかなことはありはしないであろう。しかし、現実にこの大きさになるにはそのくらいの成長速度が必要である。やはり偽物としか思えない。……
いや、そうでなかったとしても、こんな可愛らしい女子高校生に、こんな大きなおっぱいを与えるなぞ、神はあまりにも不平等である。彼女を初めて見た時、その巨大すぎる胸の膨らみに脳が麻痺したのか、まず俺が眺めたのは彼女の顔だった。黒い艷やかなセミロングの髪の毛を軽く後ろで束ね、ふんわりとした目元に、指で摘んだような鼻に、すうと真横に伸びた唇、白い肌、長いまつげ、……まさに完璧な瓜実顔と云ってもよかろう。おっぱいがまるでなかったとしても、他の女性とは一線を画している。――
もうこれ以上問題を解くなんて出来ないと判断した俺は、まだ開いてすらいない化学の問題用紙を一瞬間眺めた後、取り敢えず物理の回答を見直すことにした。チラリと目を向けると、彼女は胸に邪魔をされながらも一生懸命に問題を解いている。普段なら焦る心地ではあるけれども、もう今日は何もかもを諦めてしまった。俺は机に突っ伏すと、隣で繰り広げられているであろう蠱惑的な光景に、残り時間いっぱい思いを馳せることにした。
  例の模試からまる二ヶ月、俺は予備校へ通いながら何の進展のない日々を過ごしていた。結局彼女はあの後、俺が放心しているうちに試験会場を後にしてしまっていたから、連絡先も交換できていないし、そもそも声すら聞いていないのである。それでも制服から高校が判明したから、友達からは校門で待ち構えろと云われたのだが、そんなストーカーまがいのこと、冗談でも俺にはできない。ただただ悶々とした日々を過ごしている一方であった。
で、いま何をしているかと云えば、この時期から、――ちゃんと云うと8月のとある週から、この予備校では夏期講習が行われるから、浪人生である俺は必ず出席しなければならない、――と、ここまで云えば分かるだろうか。そう云えば去年も行ったような気がするので、恐らくは現役生も交えた講習である。高校生からすると、中々新鮮味があるだろうが、毎日をここで過ごしている俺からすれば、全くもって面白くない。――
と、思いつつ、昨日から解きかけで残しておいた数学の問題を解こうとノートを取り出したのだが、ふと隣の席に座ってくる人影が視界の隅に見えた。授業開始にはまだ時間はあるので、空いている席はたくさんある。前にも後ろにもある。そんな中でわざわざ俺の隣に座ってくるのは、一体誰だ……? と思って見てみると、――
――彼女だった。
見間違えようがない。相変わらず、風船でも入れているのではないかと思うほどセーラー服をパンパンにさせ、髪の毛を後ろで束ね、あの可愛らしい顔を若干こわばらせている。同じようにテキストとノートを取り出した彼女は、下敷きで顔を軽く扇ぎながら、何をするわけでもなく黒板をぼんやりと眺めていた。
――それにしても大きい膨らみだ。真横に居るものだから以前よりもその膨らみは大きく感じられる。今日はブラジャーの跡こそ見えないけれども、セーラー服が破れてしまわないかこちらがハラハラするほどに、胸の頭だとか、脇のあたりだとか、背中のあたりだとかが張っている。彼女が顔を扇ぐ度に、机に当たってふにふにと形を変えるおっぱいは、見ていても心地よく感じられる。それに、何とも重そうに揺れるのである。もはやここまでされては、決して詰め物だとは云えない。確かに俺の真横には、途方もない重量を持つ塊がある。
「おはよう」
もうどうしようもなくなった俺は、意を決して彼女に話しかけた。
「お、おはようございます」
とおどおどした声が返ってきたので、出来るだけ朗らかに、彼女と再開した時に備えて練習した言葉を云う。
「何ヶ月か前の模試に居なかった? ほら、O大学の、……」
「はい。たしかあなたは、……私の隣に居ました、……よね?」
と、首をかしげる、その顔には笑みが。
「そうそう。あまりに一生懸命解いてたから、なんか面影があるなーって思ったけど、やっぱりそうだったんだ」
「ふふふ、私も隣で一生懸命解いてる姿は良く憶えてますよ」
「隣に座ったのは偶然?」
「いえ、実は誰も知ってる人が居なくて心細かったんです。……」
と彼女は恥ずかしそうに笑った。
話はそれから自己紹介の流れになったのであるが、とにかく胸元の存在感がすごくて、何度も何度も目をやりそうになった。聞くと彼女の名前は沓名 楓(くつな かえで)と云う。苗字は珍しいから名前で呼んで欲しいとのことだけども、初対面の女子高生を下の名で呼ぶ、その気恥ずかしさと云ったらない。が、彼女はほんとうに気にならないのか、むしろ言葉に詰まる俺を見てくすくすとこそばゆく笑っていた。
物理選択と生物選択で俺たちは分かれることになったのであるが、離れ離れになるのはそれくらいで夏期講習のコースは凡そ一致していたから、その後も一緒に受けることになった。その外見に似合わず、意外にも楓はお茶目で、授業中にもしばしば筆談で会話をした。中でも面白かったのは彼女は絵が上手く、教壇に立つ先生の似顔絵を描いては笑わせてくる事で、それが唐突に見せてくるものだから、授業中に何度も何度も吹き出すハメになってしまった。
純粋に楽しかった。もちろんおっぱいは気になり続けてはいたけれども、再び数学の問題に向かう余裕ができるほどに、彼女と授業を受けるのは楽しいと感じられた。だから俺はつい楓に、
「大丈夫?」
と云っていた。もう何度も彼女が肩に手をやるから気になったのである。
「へ? 何がです?」
「いや、肩が痛いのかなって」
と云うと、楓の顔は一気に真っ赤になる。
「あ、えとですね。……その、重くて、……」
「え?」
「お、おっぱいが重くてズレちゃうんです。……」
と二つの膨らみを抱えながら小さな声で云う。分かってはいたが、デリカシーのなさすぎる問いに、後悔が募る。
「ごめん。今のは無神経すぎた。許してくれ」
「いえ、云ってくれた方が、お互い気が楽になりますから。……」
しばらく無言が続いた。俺は居心地の悪さにまたノートに向かってまだ解けきっていない問題に向かうことにした。楓はぼうっと黒板を眺めていたのだが、いつしか同じようにノートに向かって、何やら一生懸命に書いていた。
もう残すところ授業は後一つである。いつのまにか予備校でも屈指の変わり者と評判の高い数学のS 先生が教壇に立っており、気がつけば受講カードが配られてきた。
その時間、彼女と目を合わせたのは結局、受講カードを手渡した時だけであった。
「柴谷さん」
と、テキストを片している俺に、楓が声をかけてくる。
「今日はありがとうございました。あのまま声をかけられなかったら、心細さで死んでしまったかもしれません」
「ははは、生きててよかったよ。俺も今日は楽しかった」
「それで、これを、……」
とノートの切れ端を折り曲げたのを俺に手渡して、………こなかった。途中であの豊かな胸に丸め込まれる。チラリと見て唸る。
「………やっぱり、これは明日にします! さようなら!」
と云って、楓はぱぱっと教室から出て行ってしまった。残された俺は彼女が何を渡そうとしたのか気になったけれども、それよりも彼女とお近づきになれた嬉しさと、中々上手く事が運んだ安堵にほっと息をついて、体から力を抜いた。自習室に行くのはそれから30分もしてからであった。
  結局、楓があの時何を渡そうとしていたのか分からずじまいであった。明日にしますと云っていたのが、また明日にしますになって、そして明くる日も、また明日にしますになり、それが続いてとうとう夏期講習も最後の日となってしまった。とは云っても、俺たちはそのあいだ、朝来てから帰るまで、時には自習室で夜遅くまで籠もる時もほとんど一緒に居たからあまり気にはなっていない。気になる気にならないと云う話なら、楓のおっぱいの方がよっぽど気になっている。
彼女は胸の大きな人にありがちな、太って見えることを非常に気にしているようで、歩く時には必ずと云っていいほど制服のお腹のあたりを抑えていた。それが却って扇���的になっていて、俺はいつも目のやり場に困っているのであるが、確かに抑えていないと二回りは横に広がっているよう���見えてしまう。それがなぜかと云えば、恐らく巨大な胸を入れるために自分の体格に合わない制服を着ているからであろう。バストはもとよりお腹周りに余裕があるせいで、いわゆる乳袋が出来てしまっている。それに袖もブカブカで、しかもその余った袖が胸に引っ張られるせいで、横から見ると一回りも二回りも腕が太く見えてしまう。要はおっぱいのせいでせっかくのセーラー服を上手く着こなせていないのである。着る物一つにしても、楓は苦心しているようであった。
彼女のおっぱいについて気になったと云えば、もう一つある。それは一緒に自習室に行った時のお話で、楓は至って真面目に勉強を進めるのであるが、その日は疲れていたのかよくあくびをしていた。眠い? と聞くと、めっちゃ眠いっす、……と云うので、寝てもバチは当たらないから一眠りしな。起こしてあげるからと云うと、うぅ、……いつもは逆なのに。……と云いながら机に突っ伏してしまった。
……おっぱいを枕にして。気持ち良さそうな顔を、少しだけこちらに向けて。
俺もあのおっぱいを枕にしたらさぞかし気持ちがよいだろうと云う想像はしていたが、まさか本人がするとは思ってもいなかった。テキストやらノートやら全てを押しつぶしてなお余りあるおっぱい枕は、彼女の顔を柔らかく受け止めていた。しかもうつ伏せなものだから、絶対にいい匂いがする。あのおっぱいで出来る谷間に俺も顔を突っ込んでみたい。――俺はそんなことを思いながら、写真を撮ろうとする手を止めて参考書に向かったが、今度は机に重々しくのるおっぱいに手が伸びようとする。なんせ彼女はすっかり寝息を立てて寝ているし、今は周りに誰も居ないし、ちょっと突いてもバレることは無い。あのブラジャーの模様をちょっと触るだけ、なぞるだけ、……
もちろん、思うだけで終わった。何度かトイレに行くフリをして気を紛らわせていたら、楓が起こしてと云った時間になっていたので、その日はそのまま背中をトントンと叩いてやった。体を起こす時にストン、ストンと地に向かって落ちるおっぱいを見られただけでも俺には充分であった。
「とうとう今日が最後なんですね」
と、帰り際に楓が云った。
「だなぁ。あっという間だったなぁ。……」
「あの時話しかけてくれて、ほんとうにありがとうございます、柴谷さん。夏期講習がこんなに楽しくなるなんて思ってませんでした」
「俺もだよ。この調子で一緒に大学に行こうな」
とんでもないことを云ったような気がするのであるが、楓はにっこりと笑って、
「行けますよ、私たちなら。きっと」
「俺は一度失敗してるからなぁ、……ま、頑張ろう」
「ふふ、柴谷さんなら大丈夫ですよ。……あ、そうだ。渡したいものが」
楓は例のノートの切れ端、……ではなくルーズリーフを数枚手渡してくる。今度はちゃんと俺の手に渡った。
「えっと、あ、今は見ないでくださると嬉しいです。……色々書いちゃったので。………」
「分かった。家に帰ってからゆっくり読むよ」
「お願いします」
俺たちはそれから一緒に駅まで歩いて行って、楓の乗る電車が来るまで待って、これほどにない寂しい別れに涙を飲んだ。
  楓から渡されたルーズリーフを読んだのはそれから一週間後の深夜であった。何度も何度も渋って渡してくれなかった上に、いざ渡してくれたときの真剣な眼差しを思うと、どうしてもそのくらいの日数は経たないといけないような気がしたのである。しかも書き出しがこうなのである。――
 柴谷仁士様へ
ここに書いてゐる事柄は母にも、姉にも、友人にも明かしたことの無い、私の胸に関することです。本当は直接口で云へると良かつたのですが、恥ずかしさに負けてしまひました。回りくどい方法をご容赦ください。なにぶん初めて人に打ち明けるので、ひどく恥ずかしいのです。ですが、柴谷さんならきつと許していただけると信じてゐます。
さて、夏の日差しが強い中、―――
 それからしばらくは恋文とも取れるような文章が並んでいるのであるが、二枚目からようやく本題に入ったらしく、彼女の生い立ちから順にいわゆる「成長記録」が記されている。原文のまま写すとこうである。
 初めて私の姿を見た時、どう思ひましたか? 柴谷さんも驚いたことでせう。ええ、もう初対面の人にも、同じクラスの人にも、昔から気心の知れる幼馴染にも驚かれてゐるのですから、きつとさうに違ひありません。初めてお会ひしたのはO 大学のオープン模試でしたよね。私の姿を一目見て、目の色が変はつたのはよく憶えてゐます。その後すぐに視線を前に向けて、机の上にあつたポレポレを取つてゐましたね。ああ、怒つてゐるのではありません。安心してください。
それでもう一度問ひますが、二週間一緒に過ごしてみて、私の体についてどう思つてゐますか?  これを読む頃には忘れかけてゐるかもしれませんから、スリーサイズを記しておきませう。上から148-54-72 です。どうです? すごいでせう? ウエストも、ヒップも、倍にしたところでバストには敵はない。……これが私の体なんです。胸だけが異常に発達した決して美しいとは云へない体、……それが沓名楓なんです。
ちなみに、アンダーバストはぴつたり60センチとなつてをります。カップ数は日本だと2.5センチ刻みで、A カップ、B カップ、C カップ、……と云ふ風に変はります。さて、バスト148センチ、アンダーバスト60センチの私は一体何カップでせうか? 5分以内に答へよ。
せうもありませんでしたね。すみません。正解は7Z カップです。聞き慣れないかもしれませんから、一応云つておきますが、7Z カップとはZ カップからさらに6つ上のカップ数で、アルファベットで云ふと二週目のF カップとなつてをります。どうです? すごいでせう? 私にとつて、Z カップは小さいのです。先程試したところ、そこらぢうからお胸のお肉がはみ出してしまひました。一応Z カップのブラジャーでも、顔はすつぽりと包めるくらゐは大きいのですけどね。……
さて、こんな異常な胸を持つてゐるせいで、私はこれまで何度もいぢめに会ひました。小学生の時、中学生の時、――高校生の今ではみんな黙つてゐますが、陰口はたまに聞きます。あ、何度もと云つた割には多くて三回でしたね。すみません。
最初のいぢめは小学生の時でした。私の胸の成長は早いもので確か小学5年生か6年生かそのくらゐの時に始まりました。私もその時は普通の女の子でしたから、当然嬉しかつたです。同じやうに大きくなり始めた友達もゐましたし、それに成長したと云つても、可愛らしい大きさですから、少し羨ましがられるだけでした。
けれど私の胸は異常だつたのです。確か小学校を卒業する頃にはK カップか、L カップと云ふ大きさにまで成長してゐました。もちろん、今からすればしごく可愛らしい大きさには違ひありません。ですが、AAA カップにも満たない子がほとんどの小学生の中に、L カップの小学生が紛れてゐる場面を想像してみてください。……どうでせう? いくら恥ずかしがつて隠さうとしても、目立つて仕方ありませんよね。今でも集合写真やら何やらを眺めると、すぐに私の姿が目についてしまひます。あ、機会があれば見せませうか。すごいですよ? ほんたうに一人だけ胸が飛び出てゐますから。
で、本題に戻ると、そんな目立つ子がいぢめのターゲットにされるのは当たり前のことで、しかも私の場合胸の大きさと云ふ、女の子からも、男の子からも標的にされやすい話題でしたから、一度ハブられると、もう止まりませんでした。身体的な特徴が原因のいぢめは止めやうがありません。具体的な内容は、女の子からはハブられ陰口、男の子からは胸の大きさを揶揄するやうな行動や仕草、――例へばボールを胸に入れてどつちが大きいか比べたり、……さう云ふ感じです。
両親には云つてません。――いえ、ちやんと云ふと、恥ずかしさから何も云ひ出せませんでした。先生もまた、私を妬んでゐたのでせう、こちらは勇気を出していぢめを訴へたのですが、特に行動を起こしてくれませんでした。ただ、中学までの辛抱だから、とは云はれましたね。問題を投げたのでせう。けれども、昔の私はその言葉を信じてひつそりと絵を書いて日々を過ごしてゐました。だから絵はそこそこ上達してゐるのですよ、褒めてくれるのは柴谷さんが初めてでしたが。……
それで中学に上がつて何か変はつたかと云へば、何も変はりませんでした。あ、いや、お胸だけはすくすくと成長してゐましたから、「何も」と云ふのは違ひますね。大きくなる波がありますからはつきりとは云へませんが、だいたい2、3ヶ月に1カップ程度は成長してゐました。ですから、中学1年の夏にはバスト98センチのM カップ、秋にはバスト103センチのO カップ、冬の記録はありませんから飛ばして、中学二年に上がつた時の身体測定では、バスト107センチのQ カップ、……とそんな感じです。どうです? すごいでせう? 柴谷さんは男性ですからピンと来ないかもしれませんが、O カップだとか、P カップだとか、そんな大きさになってもこの速度で成長して行くのは、はつきり云つて異常です。でも止まらないのです。日々食べるものを我慢しても、どんなに運動をしても、何をしても、この胸はほとんど変はらない速度で大きくなり続けて行くのです。周りの子たちがC カップとか、D カップになつたと沸き起こる中、私だけM からN へ、N からO へ、O からP へ、P からQ へ、どんどんどんどん大きくなつて行くのです。優越感も何もありません。ただひたすら恐怖を感じてゐました。このまま胸の成長が止まらなかつたらどうしよう、もう嫌だ、嫌だ、普通の大きさになりたい、普通になりたい、……さう思つて毎晩ひとしきり泣いてから床についてゐました。
ブラジャーに関しては、姉が(世間一般で云ふところの)立派な乳房を持つてゐますから、この頃はまだお下がりでなんとかなつてゐました。尤も、私の方が華車な体つきをしてゐますから、カップ数的には小さめのブラジャーでしたが、���に角、アンダーバストの合わないブラジャーに、無理やりお胸のお肉を詰め込んで学校に通つてゐました。しかしそれも中学二年の夏前には終はりましたが。
何せ6月になる頃には私のバストは113センチにもなつてゐましたからね。カップ数はT。姉はP カップでしたから5カップも差があると階段を降りるだけでも溢れてしまひます、仕方ないんです。私は初めて母親に連れられてランジェリーショップでオーダーメイドのブラジャーを注文しました。別にT カップのブラジャーは海外では市販されてゐるやうでしたから、それを購入しても良かつたのですが、グラマーな方向けしかないらしく、私の体には絶対に合はないだらうと、それに胸にも悪いからと、さう店員さんに云はれて渋々購入した、とそんな感じです。なんと云つても高かつた。母は決して値段を教へてくれませんでしたが、一度に三つ四つは買はないと日々の生活に間に合ひませんから、父に早く昇進して給料を上げてくれと云つてゐる様子を何度も見ました。
ですが、オーダーメイドのブラジャーを着けた時の心地よさは、何事にも例へがたい快感がありました。……あ、それよりも、夏だから水泳の授業がどうなつたか気になりますか? ふふふ、これについては上手く行つたのですよ。何せ見学が許可されましたからね! 私の居た中学では7月の第二週と第三週が水泳の授業だつたのですけど、もうそのころには私のバストは129センチのV カップになつてましたから、合ふ水着なんて、――況してやそんなV カップが入るやうなスクール水着なんて、全国どこを探しても無いのですから仕方ありません。一人プールサイドでこの忌々しいお胸を抱きながら、体育座りをして楽しさうな光景を眺めてゐました。ま、さうやつて見学してると、後からサボつてるだの何だのと嫌味をたくさん吐きかけられたのですけどね。
結局、私は中学生の時は一人ぼつちでした。これで胸が少しでも普通なら、――せめて姉のやうにP カップ程度で成長が止まつてくれてゐたなら、そんなに目立つこともなく、後々、あゝさう云ふ人も居たよね、で済んだでせう。しかし、中学を卒業する頃には、先のV カップが可愛く見えるほどに私のお胸は大きく成長してしまひました。記録を乗せませう。中学二年の秋になるとバスト122センチのW カップ、冬はそれほど変はりませんが、三月になる頃にはバスト126センチのX カップ。恥ずかしながらこの時やけ食いをしてゐまして、少々アンダーバストが大きくなつてゐます。ですが、お医者様から健康になつたねと云はれたので、今でもその時の体重を維持してゐます。もちろん、���重と云ふのはこの醜いお胸以外ですけどね。あるのと無いのとでは10キロ15キロは違ふのですよ。で、中学三年の身体測定ではバスト129センチのY カップ。夏にはたうとうバスト134センチとなり、晴れてZ カップになつてしまひました。さう云へばこの時から成長が鈍化したやうな気がします。冬にはバスト137センチの2Z カップ、卒業する頃には138センチの3Z カップ。どうです? すごいでせう? Zカップオーバーの女子中学生なんて、私以外に居ますか? 居てもK カップ程度でせう。そんな小さなバストなんて小学生の時にすでに超えてゐます。いやはや、かうして書いてみると自分でもすごいですね。3Z カップの中学生なんて、今懐かしくなつてアルバムにある写真を見てゐるのですが、もう物凄いです。妊娠してゐるみたいです。隣の子の腕が私の胸で隠れて、この写真をみたあの人達に、……ああ、泣きさう。……嫌だ。もう思ひ出したくもない。……
ああ、さうだ、昔ほんたうに辛かつた時、カッターで胸を切り落とさうとしたことがありました。ですが、もちろんそんな度胸はもちろんなく、見ての通り未遂で終はつてゐます。安心してください。一応胸の付け根のあたりに2センチくらいの跡はありますが、それくらゐです。私は大丈夫です。ふふふ、見たいですか? 私は見せたい方ですから、いつでもおつしやつて下さい。もちろん人気のない場所でお願いします。柴谷さんだけにお見せしてあげますから。
一人ぼつちが辛かつたことは云ふまでもありません。しかし良かつたこともあります。絵は描けましたし、勉強は出来ましたし、そのおかげで県内で一番の進学校へ通うことが出来ました。高校の入学式の日のみんなの視線は痛かつたですが、次第に慣れたのか、誰も何も云ひはしなくなりました。みんなどこか引いたやうな目で私を見てくる。胸の話はタブーとして扱われてゐる。……中学の時のやうに強烈に無視されたりする方がまだ居心地は良かつたのかもしれません。私はここでもまた一人ぼつちです。誰も何も話題にしない。自分が幽霊になつたやうな感覚を感じながら過ごしてゐます。ほんたうはみんなと喋りたい、別に胸のことを話題にしてもいいから楽しい雰囲気に混ざりたい、……さう思ひながら過ごしてゐたら、いつの間にかあと半年で卒業となつてゐました。もう無理なのでせうか。……
あ、湿つぽくなつてしまひましたね。いけないいけない。それで最後に聞きますが、私の姿をご想像して、どう思つてゐますか? 柴谷さんは、こんな醜い体の私を受け入れてくれますか? 私はあなたが思つてゐるよりも小心者です。心も醜いです。ですけど、これからも仲良くしてくれると大変嬉しく思ひます。
いえ、此処まで読んで頂いたのなら、もうそれだけで嬉しいです。ありがたうございました。
 あんなにけろりとして話すものだから、夏期講習に来たのに知り合いが居ない、と云うのは変だと思っていた。その原因があの大きなおっぱいにあると云うのは、うっかり楓が寝ているときにおっぱいに触って気が付かれでもしたら、恐ろしいことになっていたかもしれない。俺はこの文を読み終わった時、自然に携帯へと手が伸びていた。もちろん、彼女に読んだことを伝えるためである。
――が、その時やっと気がついたのだが、俺達は連絡先を交換してなかった。いつも早めに席に着く俺を見つけた彼女が隣に座って、そして電車に乗るまでずっと一緒に居るものだから、傍には楓が居るのが当然のようになっていたのだった。俺は今すぐにでも駆け出したかった。今すぐあの憐れな少女のもとに行って、抱きしめてやりたい衝動に駆られた。だけど名前と特徴しか分からないからどうしようもなかった。俺は手紙を読み直すことしか出来なかった。もう一度携帯に手が伸びたが、出来るのはそれだけだった。
  思えば楓はもう少し上の大学、――と云っても、日本にはあと二つほどしか無いが、話を聞いていると、それを目指しても良いくらいには勉強は出来ているようであった。ならば俺が出来ることは彼女が同じ学校を志望していることを信じて、自分も合格できるように勉強にはげむことである。それに気がついてからは、これまでのだらけた生活から一転して、勉強をした。と、云うよりしてゐる。模試の結果は相変はらずであったけれども、楓を思うと全く気持ちはめげなかった。
だがそうやって頑張っていると、月日は思いの外早く巡って寒さに震える季節になっていた。するとまず訪れるのは忌々しいセンター試験である。俺は今、そのための冬期講習へと向かっている。センター試験など四分の一程度に圧縮されるから出来は気にしなくてもいいのだが、あそこでコケると自分の士気に関係するので、決して侮ってはいけない。
いつもの教室に入った俺は、一年ぶりのカリカリした空気に身を漂わせていた。焦る者、余裕のある者、黙々と自分の道を突き進む者、まだ現実味の無い者、……色々居るが、俺はどちらかと云へば不安で押しつぶされそうになっている者である。あの手紙は肌身離さず持ち歩いているけれども、自分の実力不足を感じてしまうとやはり挫けそうになる。……
と、そこで、隣の席に座ってくる者が居た。席は他にも空いているのだから他のところへ行けばいいのに、と思った。一目見て知り合いじゃなければ席を移動しようと思った。それとは別にそんなやつの顔を見てみたくなった。俺は顔を上げようと決した。と、その時、
「お久しぶりです、柴谷さん」
と云う声が降りかかった。
――楓だった。相変わらず黒い冬用のセーラー服をパツンパツンに押し広げ、可愛らしい顔をこちらに向け、軽く手を振りながら微笑んでいた。夏に会った時と違うのは、髪が少し伸びたのと、胸元の膨らみが一回りか二回りほど大きくなったことであろうか。もうこちらの席にまで届こうとしている。……
「久しぶり、楓。元気だった?」
「まずまずですね。柴谷さんは?」
「ダメダメだな。ダメダメ。もうあれから全然偏差値は上がってないし、泣きそう。助けてくれ。楓になら頼める」
と、本音を吐き出した。それは例の文に対する返事でもあったが、楓にはそれが何となく分かったようであった。脱いだコートを自分の体にかけて、体ごと俺の方へ向くと、
「ちょっと失礼します、――」
と隣に居るのに、さらに距離を詰めてくる。
「か、楓?」
「下からならたぶん分かりませんよ?」
とお腹のあたりで手をもぞもぞと動かす。見ると制服の裾を軽くめくっていた。
「い、いや、それは、……それはダメだ。歯止めがかからなくなってしまう。ほらほら、あっち行った」
俺は彼女を向こうへ押しやろうとしたのだが、力を入れれば入れるほど、グイグイとこちらへ密着してくる。
「ふふふ、やーい、へたれー」
「うるさい。……ほら、早く、――」
と、その時、肘のあたりを中心に、腕がギュッと、途方もなく柔らかい何かに押し付けられる。
「まって楓さん、マジで、マジであかんから、……うおお、やばいやばいやばい」
だがそんな必死な俺を他所に楓は、
「柴谷さん、柴谷さん、私のおっぱいなんですけど、あの日からまた大きくなっちゃって、今大変なことになってるんですよ」
と明るい声をかけてくる。
「このあいだも制服が破れちゃったし、大きすぎるのも大変ですよね。しかも今朝測ったらまた大台に乗ってまして、……」
「楓、それまた後で、後でお願い。今聞いたら、……まって、落ち着いて、楓、ちょっと楓!」
「もう、柴谷さんのせいなのに。また成長するの早くなったんですからね、ちゃんと分かってます? 責任取って下さいね? 云いますよ?」
と口を俺の耳の近くへ。
「160.2センチの12Z カップ、つまりアルファベット二週目のK カップ、……になっちゃってました! どうです? すごいでしょう? 身長よりも大きくなったおっぱい、味わいたくないんですか? ほれほれ、何とか云ってみなさい」
と、楓はぐにぐにと俺の腕をその12Z カップのおっぱいに押し付けてくる。しかし一体何なんだそのバストサイズは。160センチだって? 冗談としか思えない。いくらなんでもありえなさすぎる。嘘だ。そんな大きなおっぱい現実にあるはずがない。そうだ、幻想だ。いま腕に感じている感触も、今目の前に見えている少女とバルーンのような塊も、全て幻想だ。ほら、頭がクラクラしてきた。ようやく目が醒める。それにしてもいい夢だった。――と、あまりにも気持ちの良い感触に、俺の頭はすっかり焼け焦げてしまい、彼女の支えを失うと同時に机に突っ伏してしまった。
そうやって俺たちは久しぶりに再開したのであるが、やることは数ヶ月前と何も変わってなかった。唯一離れ離れになる物理生物の授業以外は常に一緒に行動をともにした。さすがにセンター試験前だと云うので、冬期講習は夏期講習よりも人が多く、並んで座れないときが時としてあったが、そういう時はさっさと予備校の外へ出てサボった。近くには何も無いが、楓となら一緒に街を歩くだけでも楽しいものであった。
冬期講習はそうやって過ごした。お互い大きな試験前だと云うのに、のんびりしているように感じられるが、気持ちの面で落ち着けるなら無駄ではない。不安は失敗の種である。
「あの手紙についてなんだけどな、……いや、内容については何も云わないことにして、一つ聞きたいことがあるんだが」
そんなある日、俺はどうしても聞きたかったことを、電車を待っている時に聞くことにした。
「なんです? ――うわ、寒い!」
服を着こなせないというのは昔語った通りであるが、冬でも例外ではなく、ひどい冷え込みだと云うのに彼女はコートをただ軽く肩にかけているだけだったので、風が吹く度に寒がっていた。
「何で歴史的仮名遣ひで書いたの?」
「へ? ああ、それはですね、最初の導入を書く時に恥ずかしすぎて、……で、仮名遣ひを変えて書いてみたら筆が乗っちゃって、……とにかくあんまり深い意味はないです。あ、柴谷さんの電車来ましたよ」
楓の向く方を見てみると、確かに黄色いストライプの刻まれた電車がホームに入ってきていた。
「なるほどね。じゃあ、またね楓」
「ええ、また明日も、よろしくおねがいします」
と俺は折良く開いた扉の中へ入った。中まで進んで窓から楓を見ると、彼女も俺を見ていたらしく手を振られる。それを見て、俺も手を振り返す。そうやっているうちに電車が出発して、彼女が見えなくなってしまったが、まだ手を振っているような気がして、ホームが消えてしまうまで俺は、他の乗客に見えないよう小さく手を振り続けていた。
   あっという間である。このあいだ楓と一緒に冬期講習を受けていたかと思ったら、センター試験がいつの間にか終わって、心の準備が出来ていないと云うのに今日は二次試験である。しかももうあと10分もしないうちに終わってしまう。一年と云う長い期間をかけても手応えが去年と全く一緒であった。今年もダメだと云う悲愴感が俺の頭に渦巻いていた。
そう云えば楓はどうなんだろうか。冬期講習の時に志望校が同じO 大学だと判明したから、行きがけによくよく周りを見ながら試験会場の棟まで来たのだが、あの異常な膨らみを結局見つけることができなかった。尤も、俺は坂道の方の門から入ったから、もし彼女がモノレールの駅からやって来たと云うなら、十中八九会えないであろう。とすれば、後期試験なぞ無いから本当に一生会えずじまいで終わってしまうかもしれない。また連絡先を交換せずに最後の別れをしたのだから、俺が滑ればもう二度と会うことはなかろう。
まったく、この一年間は幻想を見ていたような気分であった。沓名 楓と云う頭はいいし、可愛いし、おっぱいはこの世の誰よりも大きな女子高校生と会って、仲良くなって、ついにはその膨らみに触れて、これが幻想でなくては何なのだろう。願わくば、答案用紙が回収されていくこの光景も幻想であってほしいが、今までいい思いばかりであったからたぶん現実である。
俺はトボトボと試験会場を後にした。外はすっかり暗くなっているけれども、地元と比べてかなり明るい空が広がっている。地図上ではこの大学は府の中でもかなり北の方に位置していて、一方は山、一方は世界でも有数の大都市が広がっているそうだが、なるほど確かにそちらの方向はかなり明るい。月すらも白い霞となって見えづらくなっている。
変わらずトボトボと歩いていると��三人の親子連れが目についた。父母は平凡そのものであるが、恐らく今ここで試験を受けた人の姉であろうか、楓と同じ艷やかな黒い髪の毛に、楓と同じような目鼻立ちをして、それに、――これだけは楓には全く及ばないが、それでも普通の女性にしては物凄く胸が大きい。自然に涙が出てくる。恐らく今この場で偶然彼女と再開しなければ、もう声すらも聞けないと思うと、この楓にそっくりな女性にすがりつきたくなってきた。もうさっさとホテルへ帰ってしまおう。そしてぐっすりと眠って、今日のことはひとまず忘れて、明日近くに住んでいる友達と目一杯遊んで、気分を一新しよう。――
「仁士さん?」
と、歩き始めた俺に声がかかった。それは今年一年間で、合わせて一ヶ月ほどのあいだ聞いた、そして今俺が待ちわびている、意外とお茶目な声であった。
涙を拭って振り向くと、彼女は居た。後ろから光が差しているから、はっきりとは見えづらいけれど、胸のあたりの丸いシルエットと、こじんまりした背は確かに楓である。
「もしかして、泣いてたんですか? ――ああ! ほら、やっぱり! これ使ってください」
とハンカチを手渡してくる。
「ありがとう、楓。でも、ごめんな。今年もやっぱり俺はダメだったよ。ごめん、ほんとうにごめん。……」
「いいえ、そんなことありません! まだはっきりと分かった訳ではないんですから、諦めないでください!」
意外と大きな声に、俺も周囲も驚いた。楓は本気で怒っているようで、キッと睨みつけている。
「ああ、そうだな。そうだよな、楓」
「そうです。仁士さんは肝心なところでへたれるんですから。……ほら、邪魔になってますから行きましょう」
と楓に手を取られて歩き始めたのであるが、残念なことにすぐ手を離されてしまった。けれどもすぐに手をつなぎ直されて、小声で、
「仁士さん、私たちは恋人同士ですからね? 分かってますよね?」
と云う。何が何だか分からないうちに、楓はまた歩き始めて、先程まで俺の目に写っていた三人の親子連れへ向かって行く。……
「どうしよう楓、今が今日の中で一番緊張する。助けてくれ」
「くすくす、……大丈夫ですよ。お母さんたちにはよく話をしてますから、いつも通りの仁士さんでいてください。――」
そう云って楓は俺の手を強く握ってくれたのであるが、何の心の準備が出来ていない俺は、やっぱり緊張してコチコチに固まってしまった。それを見て、彼女はくすりと笑う。俺もおかしくなってきて笑う。――幻想はまだ、続いているようであった。
 (をはり)
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