#守永 皐月
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kotobatoki-arai · 3 months ago
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Invisible奇候
 窓の外は総てたわいない挿話である。熾火が時を経て蛍を遺し鮮明に刻印する思考濃度を確かめる。足を止めたときに憑かれる、いつか。術はまるでひどくおかしいのか、空穂舟はびしょうへと降下するんだって。あからさまで逆さまにしても芝居じみ、おちつかず、微睡み……類似を手繰らせ、急ぎお躾る。〈鉄条網のさきで〉ぐるりとみわたせば花托は煤けたようで拡がってゆく。ただ己の呼吸に縛られカラダをひきづってその場所へ、そのものへむかって、いつまでもなにもできずにいる  拒絶するものでしょう/これらすべては  知っていたか 〝Invisible〟  そのままの意味さ/ごらん。セピアの杜だ  ビニールの淡い色彩を持つ差傘の賑わいだけ延ばして、何処かを浮かべ帯を引く。万物故に大柄のあとにして痺れ、窄んだ水母は輝き出る、そして逃げ腰の風紋。大通りに面したテラス席に座りこみ、しばし往来に視線を預ける。死神の名をこうしてもって想像します  引っ詰める髪を雑に解いて、落日と点滅する生命ひとつずらして、口にした敗は悪びれずに。あなたは普段 壊れやすい一礼をして、未練がましい手首ばかりがわぁと泣き顔を踏む。幸せを願えずどこか不幸をさずけてしまう所があります  ~かたしなぢ仄かやあい聲や、左右によろねくこどしかできづ~ 祖は頷く波風の欠けた姿勢のみ曝し、廃線に沿って正す。頬染める夏模様ばかりが一雨きそうで。ならそう��ね 入道雲を垂らした必然。――単純なわたしとは/きっぱり/ある点まで起き上がり、ようやっと続けられるあわい世界で胸に手を当て、気づけばもじょもじょしていた  荒んだ庭を眺めているのはまたあした。うん、この愁い開放の夢も、くねるものながら ザラザラとひらかれたこの翠雨よ。こんな具合 じゃ、結び、置き手紙を奏して 風鈴の訛りに隷シタガい給え。なんて実にひとつの玲瓏をいただく背景はさ 宵の花火まですこし休めると横になり、淡い雫を映してしまうよ  あまり綴られた糸は今にも千切れそうで、切なさを不意に思いだすから弱々しく惚けていて 既にしゃぶりついた白紙の静寂なり。まだ投げかけた気配がないから結局、のろのろと拙い否か応か。あぁ萬畫のような素形だと遠くを看做ミナし、ふくよかな私すら消し去るのでした。 オシマイ。なんて葬するより鮮明な首を切る?  もうすぐこれが手を握るの。だからぎゅっとよかったね、 コレが視野調和の習慣  そこまでの道のりと憶病で柔らかい棘であり、歪んだ小花が微動だにせずに、一冊の手記を携え喫茶店を訪ねたのか。その所為? と口を挟み、どこへでも翔けることが叶うようであった。とはいえ屁理屈は訪れ藍色の海のみなそこを現した、水葬に浮いている擬声と愛されることに、一斉にひぐらしと暗示して、なら。初夏はいま錆色の空に似つかわしくない香炉ひとつが与える情感であった。ほらほら、視覚は主張であり空虚とは気晴らしで。ね? いいでしょう  綺麗事はそれっきりだ。みぎわのにおいと猛言と 熱と肺腑にしみる浮雲を しぃと破片と造り込んでは、その上は短くて堪らなく愛おしい、怯えた仕草も表立つ。虚ろ目で流れ落ちる間隔 無作為に「そうかもしれないなあ」と見守るかたち。空は夜に溶け透明な動脈に従う、足は翼を持つらしい。ほぉ満ちていた、押し当てられたような痛みを伴って。然し、急がなければいけない『伝達』とはこう漂っている。均等にして微笑んでいるとき永久トワ  ――遺体を骨にする。  そう反復するのでした/くりかえし/おちつかないツクリであ��種は訝しむ策も蒸した柵もない。よって庭は傷ひとつない、それなら芽吹いた先にある一本道の、単にせせらぎが無垢な幾千の防波堤は。ほんとうだ、干渉を嫌い凪と破れ、黄昏に折り重なるばかり。 それでいうことなら―― 月が綺麗ですね (〝奥行の足りない暗渠に冷たく狭まるモノ〟) 雨がやみませんね。 じゃあ「どうすればいいですか。」 ぜいぜい喉を鳴らしながら、 まさに喰みだした彼岸への問いかけにすぎない (まるでつつがない、ふちでおわりはじまる プラネタリウムだろ。あの時刻表ではひかりは呼びかけに答えることなく、跳ねる硝子でのびた魚、鋭利な白樺と、雲雀の幸福はながいあいだ寝冷えしていた)  彼方はどうせひとりで眠る。再会と出発までわずかに割る。どうせ古い果肉だと思った。 ――毒があるのかも痴れない。厭に瑞々しいから/じっと眺めていて。または身を委ねて。もう!! おなじように溢した星あかりは照らされた。薄い肩を震わせ ややこしいので特別だと枯れぬ、嘘ッ……  熱い息を吐く/穏やかな寝顔の柔らかい死に包まれて挟んであり (今を、探している 誰そ彼のワタシハ 神様ではない)  悲鳴をこらえる/もっとも影がなく聞えたらしく流れ星を数えている  玄に歪んだ雲行きが溺れ向こう側が暗い (未成品の手紙を吐き戻す(  恋に熱に雨音がこもり  )死より腐蝕したひかりが旗色に切れて  )今やの飾りを打ち消すささやかな網膜が  港を認識する  、雷鳴を 掻き、毮る仕草  机上の蝋燭は強く揺らめき、闇を待つ。そう!   疎ましい箱庭除法。喉に絡む湿原を捉え深めるんだ  果たして不自由ならいっぺん尋ねる。おもいのほか、身なり背が高く奇数のランプの影はヒマワリひとり湛える境界なのだと、かこつけていった。いつも/とは/ほんとう/に目の前にぶら下がると。得るだけの季節と空間を憶えたのだ  これら揃えたこの腕はおごそかな事を興せ。たとえば星砂糖を数個入れ、ひたひたの珈琲をこぼしてみる、この口に含んで暫く呆けることは旅路への支度をすることと同じ。PCを閉じ席を立つ/けれど瞑ったまま、つまびらかにかるく押されて緑と���に透かす mama いつかのナデシコを少々足してね。あれら全てちいさく纏めつつ、車窓だけを摘み取る御者がいるらしいが。そうであったのならまるで、さし貫かれ 涙ぐんでむせて、咳き込むとひとみは光と宿していたとも射えるんだよ  つっかけの散らばる玄関などを通り抜け、腥温い風が障る。ただ受け入れた球体の彬しさは熱病の狂気におもう。それはちかちかとみれば、そこには しぶしぶ、どうしようと荒れ放題の皐月のツラがあり。いまやわらかで花を埋イける。指先が咲くからだ  まるで蝕まれる/亘りと 遮る物。閉じこもり悶々する筵そのまま 虚ろな手はない、意思の下に改めるからだばかり(いつも過去を窺え またも未来を奮う 今がまとまらず達する それはがっかりして丸まってしまうからだ。)  私はまなうらにある理想からはひじょうに、詳細は掴めないけど、空論を取り違えた屍は/口から勢いだけ流転させる心臓と蝶形のディテールを/鼓動は横たえた野アザミに押さえ/団居では白くとんで透き通る雨だれがぽろぽろ/つらぬくとともに殺されても好い。 ――時期、宵だとおもっていて  この一幕に手をかける・祈り・かがむ。それだけの縊れたゼロからやり直し、ときに流され 私はくらんでいた。まっしろな帆の尾を騒がせ胸から口許までの腐りや楔を用い、根は腐り繕うこともできず、ありがたくも引導を渡す  栓で結ってもなにも塞がらない、まほう  あのときの理由もなく傀儡もいばら その法楽  なにかわざわざ睨み付け、秘すれば花 そもそも光芒  ためいき ばらばらに髪を梳き、扇と流し込んだ水面はいつか澄みきるの だけど はかない/激しい/はなやかな。タマシイは内向きの銀河だろ  だけどこの瞳に焼き付いた奥ゆかしさを。気がつくだろ皆、遠くの尾根をこさえるあいだ。納棺師はあおいあおいそらにしろく、しろいくもを濯ぎ、すこしずつ紬いでそらに流していく彼方とは、   芙蓉――縮んだ襤褸だよと、 そよ吹いて根も葉もない偽善者だと所詮茶化すもの  だから、さぁ 2024/05/26
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cleaetpauline60 · 8 years ago
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♡ Heroine Otome Game ♡
❥ Morinaga Satsuki [ Sorayume ]
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honeeey · 3 years ago
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1、"人"が語る、もっとも強い"馬" 武 豊(たけ ゆたか)という騎手が居る。 別業界である羽生善治やイチローと並べられるほどの"天才"と称され、 日本競走馬界で数少ない有名な"人間"であり、数々の歴代最多記録を残している。 そんな偉人がウマ娘プロモーターになって、あんなCMに出るなんて2000m芝不可避なわけだが、話がそれるのでここまでにしよう。 武豊は2018年現在も現役であり、数々の名馬と共にレースを制している。 親子三代で天皇賞制覇し「絶対の強さで人を退屈させた」と言わしめた"メジロマックイーン" 怪物達と共に第二次競馬ブーム期を盛り上げた平成三強の一頭、"スーパークリーク" 武豊としては二度しか乗らなかったものの、騎手としては伝説的ラストランを走り切らせ、 「神は居る」と���わせた、アイドルホースである芦毛の怪物"オグリキャップ" そんな武豊が騎乗した馬達の中でも、一際異様な強さを見せた馬が居る。 "ディープインパクト" 無敗のまま「皐月賞」「東京優駿(日本ダービー)」「菊花賞」を制して三冠馬となり、 「一着至上主義」「奇跡に最も近い馬」と形容されるほど勝ち続け、恐ろしい戦績を残した名馬である。 以下の画像はそのディープインパクトが残した成績である。 世間はこの馬に注目し、社会現象だと言われるまで取材は相次いだ。 馬は喋れないので当然メディアは武豊にマイクを向ける。 様々なインタビューをされていく中、こんな質問が武豊に飛び込んだ。 「もし武豊さんが『武豊&ディープインパクト』と対戦できるとしたら、これまで数多く乗ってきた優駿の中で、打倒ディープとしてどの騎乗馬を選びますか?」 その質問に武豊は一頭の馬の名をあげた。 その馬の名はサイレンススズカ。 日本競馬史上、もっとも人々に夢を見せた馬である。 2、上村洋行とサイレンススズカ サイレンススズカは最初、武豊ではなく上村洋行という騎手が乗っていた。 上村騎手を乗せたサイレンススズカのデビュー戦は堂々の1着でゴール。 だが次の弥生賞ではレース開始前、柔軟な馬体でゲートをくぐってしまう。 ※ゲートをくぐっちゃうサイレンススズカ サイレンススズカは係員に押さえつけられ、なんとか再びゲートに入る。すると今度はスタートで酷い出遅れをしてしまう。 それでも驚異的な脚力で8着にはなったが、当時の関係者達はこれらの気性面をなんとかしたかった。 「走りたいという気持ちが先走り過ぎる」 「スイッチが入ると暴走するぐらい走りたがる」 サイレンススズカは確かに速い。 だがその身に任せたままだとレース終盤スタミナが尽きて、勝つことが難しい。 次のレースで上村はサイレンススズカを必死に抑えつけて走らせようとしたが、我慢しきれないサイレンススズカは先頭を走り続け逃げ切り1着。 東京優駿(日本ダービー)を勝たせたかった関係者たちは不安だった。 2000mならいいだろう。だが勝ちたいレースの距離は2400mなのだ。 ※Sがスタート地点。Gがゴール地点。 ペース配分ができなければ、速さをコントロールしなければ、絶対に勝てない。 もはや上村は「マイル路線(1600m)で行ったほうがいいのでは」とも考えていたという。 しかし次の2200mでなんとサイレンススズカは1着。しかも騎手の上村が上手くサイレンススズカを抑えて、理想的な作戦勝ちだった。 「ダービーもいくらか抑えれば、勝てるだろう」 だが日本ダービーで、サイレンススズカは勝てなかった。なんと9着。 「もう��細工はやめて、逃げて競馬させよう」 関係者達は方針を転換する。 続く神戸新聞杯でサイレンススズカはレースを先行で走った。 走り続け、断然トップ。これは勝ったと見る者は思った。 サイレンススズカはペースを変えず先頭を走る。あとは、ただ走るだけ。 しかし後方からマチカネフクキタルがグングンとスピードをあげ追い抜こうとしていた。 上村騎手が気づいたころには、サイレンススズカは2着になっていた。 振り返れば、八百長さえ疑われてもおかしくないほどの、酷い抜かれ方であった。 この結果を受け、上村騎手は降板させられてしまう。 上村氏は後悔した。自らの失態を泣き、悔しがった。 そしてサイレンススズカの行く末を心配した。 「恋人以上のものが離れて行ってしまった感覚でした」と本人のインタビューも残っている。 「将来を見据えて、なるべく楽に勝たせてあげたかった」「苦しまずに走らせたかった」「勝ちをちゃんと見据えられてなかった」 当時を振り返ったブログ記事では 「出来ればここを何とか楽に勝たせてあげて、 天皇賞に向けて少しでも身体や精神面にダメージを残さない様にしてあげたい。 そしてより万全の状態で天皇賞に向かわせてあげたい」とも残している。 サイレンススズカに鞍上した上村氏は、誰よりもサイレンススズカを愛し、守りたがったがゆえに、本番レースで勝ち切る「勝負師」になりきれなかった。 競馬は勝負の世界。馬は勝たなければいけない。負けて許される馬など、皆認めなかった。 生涯成績113戦0勝のハルウララがメディアに持ち上げられ、大衆から愛された時も、競馬関係者達の声はあまり暖かくなかった。 武豊もその一人だ。 「強い馬が、強い勝ち方をすることに、競馬の真の面白さがある」 そんな勝つことに拘る騎手、武豊がサイレンススズカと出会うことになる。 3、大逃げの始まり 「サイレンススズカに乗りたい」 そう申し出たのは���なんと武豊からだった。 乗る馬の依頼が来るのを待つのが本来騎手側の立場なのだが、 その慣習を崩した直談判である。 そして香港国際カップでサイレンススズカと武豊騎手は初めてコンビを組む。 ちぐはぐな日程や、馬房内で左回りに旋回する癖を矯正しようとした結果ストレスをため込んでしまうなど悪条件が重なり、レース終盤に他馬に捲られて結果は5着。 「最初から全力で走り過ぎちゃうというか、サラブレッドの本質の塊のような馬だった」 そんな評価をサイレンススズカに下した武豊は大胆な騎乗を思いつく。 「抑えようと思ってもきかない。だったら、前半から好きなように走らせた方がいいと思った。この馬は走っているときがいちばん楽しそうでしたからね。それでも持つんじゃないかな、と」  いかに逃げて力を配分するか。 大逃げという戦法は古くからある���はあるものの、「勝つための戦術」としては博打感が拭えないシロモノである。 大逃げでの名馬と言えば、どれも個性的で、数は多くない。 破滅的大逃げを幾度となく繰り返し、最後の直線でスタミナを尽かし大失速して馬群へと沈んでいき最下位。そんな滑稽な姿を何度も魅せ、競馬ファン達を楽しませた"ツインターボ" あまりのハイペースでトウカイテイオーらのレース展開を乱し下位に追いやった、大逃げコンビとして有名な"メジロパーマー"と"ダイタクヘリオス" 世界レコードを叩き出したこともある"セイウンスカイ"なども居るに居るが、現在でも常用される戦術とは言い難い。 次走のバレンタインステークスでサイレンススズカはその「大逃げ」をする。 レース序盤の第三コーナー前でサイレンススズカはここまで逃げ離した。 ※左の赤丸にサイレンススズカ。右の赤丸が他の馬達である。 大逃げは最初からハイペースで走るので、最後の直線ではスタミナがあまり残らない。 なので後方馬との差は縮まっていく……はずなのだが、 サイレンススズカは加速する。加速し続け、後方の馬をさらに逃げ離す。 「逃げて差す」 次のレースも大逃げで勝ち、そしてその次のレースも大逃げで勝ち…… 1998年金鯱賞。またもやサイレンススズカ1着。2着との差なんと11馬身。 平地の重賞競走では6例目の大差勝ちであり、これ以降10馬身以上離れての重賞大差勝ちレースは現れていない。 レース後、アメリカから「サイレンススズカを売ってくれ!」とオファーが本当に来てしまうぐらいの圧勝だった。 「あんな体験、普通はできない。(後ろからくる)足音をまったく聞かないままゴールしちゃったんですから!」と武豊は当時の金鯱賞を振り返る。 この金鯱賞のレースは印象に残るどころか、サイレンススズカが伝説と呼ばれるゆえんのレースとなり、そしてその始まりだった。 次の出るのはG1宝塚記念。しかしここで問題が発生した。 サイレンススズカが宝塚記念に出走するのは急遽決まったことであり、 武豊は同レースに出走するエアグルーヴに乗ることを先に決めていたため、鞍上がいなかったのだ。 そこでなんとか南井克巳氏が乗ることが決定し、武豊とサイレンススズカが敵として戦うことになる。 宝塚記念は芝2200m。 南井騎手は少し抑え気味で慎重に前へと走らせる。最後の直線でもギリギリまで引き付けてから鞭を入れ、そのまま加速しサイレンススズカ1着。 武豊鞍上のエアグルーヴは3着だった。 大差ではないものの、サイレンススズカにとって念願のG1レース初制覇でもあった。 4、最速の証明 毎日王冠はG2レースであり、G1より格が下である。 このレースを勝てば、サイレンススズカがもっとも得意なG1レース条件である「芝2000mの左回り」天皇賞(秋)の出場権を得られる。 しかし当初は調教不足などを理由に、サイレンススズカは毎日王冠への出走を見合わせる検��がされていた。 だがこのレースに二頭の馬が、出走を高々に宣言する。 その馬の名は"グラスワンダー" 「怪物」と騒がれ「JRA史上最強の2歳馬」と評された馬が、故障後の復帰戦にこのレースに出走を表明。 そして"エルコンドルパサー" 年度代表馬を得るために、ジャパンカップで勝つために前哨戦としてこのレースを選択。 両馬共に未だに無敗の外国産馬である。 サイレンススズカ陣営も「これで出走を回避したら『あの二頭に負けるのがわかって尻尾を巻いて逃げた』と言われてしまう」と懸念し始め、この対決を受けることを決めた。 競馬ファン達はこの三強馬による夢の決戦を見逃すわけにはいかなかった。 そして当時のルールでは天皇賞(秋)で外国産馬は出走できない。毎日王冠はこの三強馬が勝負できる数少ない機会なのだ。 こうしてG2という格が下のレースにもかかわらず会場には13万人の大観衆が詰めかけた。 レースが始まり、サイレンススズカは逃げ始める。 グラスワンダーはサイレンススズカの隙を付こうと策を弄し、エルコンドルパサーはそのまま真っ向勝負で立ち向かった。 しかし、サイレンススズカは最後の直線で、いつもの通りに再び加速。 差は縮まらない。二馬身差叶わず、サイレンススズカは1着。 不敗神話を一度のレースで二頭まとめて切ったのである。 「影さえも踏めなかった」 エルコンドルパサーに鞍上した蛯名騎手はそうコメントを残している。 サイレンススズカは6連勝。名実ともに当時の最強馬となった。 サイレンススズカ陣営は「天皇賞(秋)を制したらジャパンカップに挑戦し、そのあとはアメリカへ遠征しよう」とウキウキを隠せなかった。 5、天皇賞(秋)の前評判 サイレンススズカが狙うG1レース、天皇賞(秋) 対抗できるのは前年この天皇賞を制したエアグルーヴぐらいだろうと考えられていたが、 鞍上の関係も考えられ、エアグルーヴは別レースを狙い天皇賞を回避することになる。 (※サイコミ掲載の漫画「STARTING GATE! -ウマ娘プリティーダービー 【第15レース-②】特別な1日 ♯01」において、エアグルーヴが「サイレンススズカとは宝塚記念や天皇賞で戦いたい」と言っていたのは、これに由来する) そしてサイレンススズカがもっとも有利なレースにもはや挑む気力がある馬も無く、多くの陣営が競走を回避。 するともはやサイレンススズカに対抗できる馬はいなかった。 宝塚記念でサイレンススズカに11着で負けたもののそれ以外は戦績の良いメジロブライトが二番人気。 同じく宝塚記念で6着で去年の有馬記念を制覇したシルクジャスティスが三番人気。 またまた宝塚記念の出走馬であり、もっともサイレンススズカに近かった2着ではあったが、最後の1着レースがG3でもない「阿寒湖特別」というステイゴールドが四番人気という有様であった。サイレンススズカはもちろん一番人気。オッズは1.2である。 その馬体や体調面は武豊騎手、担当厩務員ともに口をそろえて「一番具合が良い」と言い、 もはやサイレンススズカが負ける要素を探すのは不可能だった。 誰もがサイレンススズカが勝つことを疑わ���かった。 だがひとつ、たったひとつだけ不安要素があった。 天皇賞(秋)には都市伝説が、ジンクスが存在したのだ。 1987年にニッポーテイオーが1番人気で勝った後、 天皇賞(秋)にて1番人気の馬は、一度として勝てなかったのである。 3度も1番人気に支持されながら一度も勝てなかった"オグリキャップ" 1着でゴールしたと思いきや進路妨害により18着へと降着し、天国から地獄へ突き落された"メジロマックイーン" 大逃げコンビのメジロパーマーとダイタクヘリオスにレースペースを乱された"トウカイテイオー" 春にメジロマックイーンの三連覇を阻止したものの、スランプに陥りそのまま敗れた"ライスシャワー" パドックで違和感を感じながらもレースに入りし、5着。レース後ケガが発覚し、競走馬を引退した"ビワハヤヒデ" 故障の復帰から立ち直れずにレースに挑み、覇気なく敗れた三冠馬の"ナリタブライアン" スタートを出遅れ、その後の展開もミスしてしまい、鞍上も「最高に下手に乗った」と後悔した"サクラローレル" そのサクラロールを倒して連覇を狙おうとしたが、大逃げ馬(サイレンススズカ)を早めに捕まえようとしてしまい、最後はエアグルーヴにクビ差で競り負けた"バブルガムフェロー" 府中には、魔物が住んでいる。そう言われても仕方がなかった。 1998年。 第118回天皇賞 11月1日1枠1番で、1番人気はサイレンススズカだった。 6、"沈黙の日曜日"~Sunday Silence~ レース開始。サイレンススズカは抜群のスタートで快調に飛ばし、いつもの大逃げ。 サイレントハンターも大逃げ戦法を取るが、サイレンススズカとの差は10馬身差。 最後方ローゼンカバリーとは6秒のタイム差が離れ、 全ての馬を映さなければならない中継カメラはめいっぱいズームアウトし、馬が小さすぎて見えないほどになった。 ※左の赤丸がサイレンススズカ。右の赤丸が最後方の馬。 「息が入り始めて、いいぞ、いいぞ、と。本当にいい感じだった」 と武豊はレースを振り返る。 大欅を通り過ぎ、サイレンススズカは一度ペースダウンする。 ここで一息入れて、再加速しぶっちぎる気だろう。いつものサイレンススズカだ。 しかし、そのまま失速する。 サイレンススズカは左前足を宙に浮かせ、三本脚で立ち止まっていた。 どよめく会場、そして叫ぶ実況。 「サイレンススズカ!! サイレンススズカに故障発生です!!!」 歩く馬足で、コースの大外によれるサイレンススズカ。 それを抜くサイレントハンター、オフサイドトラップ、ステイゴールド、残りの馬たち…… 「なんということだ!4コーナーを迎えることなく、レースを終えた武豊!! 沈黙の日曜日!!」 そのまま泣き叫ぶ会場の歓声を聞きながら、レースを続ける馬達。 サイレンススズカは故障しながらも、鞍上武豊を落馬させず、馬群を避け安全な場所に運んでいった。 この事を武豊は「サイレンススズカが僕を助けてくれた」と語った。 ケガの内容は結果は左前脚の手根骨粉砕骨折。 直ちに予後不良の診断が出され、安楽死処分が下された。 1998年 11月1日 サイレンススズカ 永眠 結局この天皇賞(秋)はステイゴールドとオフサイドトラップが競り合いながら、決着がつく。 1着はオフサイドトラップ。史上初の7歳での天皇賞優勝。 「不治の病」と言われている屈腱炎を3度克服した高齢馬が念願であるG1レースを制覇し、ひとつのドラマを作った。 だがその偉業は、残念ながら無下に扱われてしまう。 1998年の天皇賞(秋)は、サイレンススズカが、最速の馬が止まってしまった悲劇のレースとして刻まれた。 粉砕骨折の詳しい原因は不明である。 武豊は「原因は分からないのではなく、無いんだ」とレース後マスコミに答えた。 レース後の武豊の落ち込みは相当なものだった。 同レースに出ていたテイエムオオアラシの鞍上である福永騎手は 「あんなに落ち込んだ豊さんを今まで見たことがなかった」と証言している。 その夜、武豊は知り合いとワインを飲み明かした。 「泥酔したの、あんときが生まれて初めてだったんじゃないかな。 夢であって欲しいな、って」 サイレンススズカの死、それは夢を見た競馬ファン達にとって、最大のトラウマになった。 サイレンススズカはまさに夢のように走る馬だった。 1600mのスピードで2000mを制せる、最速の中距離馬だった。 競馬に絶対はない。だからファンは"たられば"を夢想する。 もし、サイレンススズカがケガをしていなかったら、どうなっていただろうか。 ジャパンカップの2400mも軽々と走っただろうか。海外に遠征しても、並み居る強敵達を圧倒しただろうか。 種牡馬になったら、どんな子供が生まれただろうか。 そんな夢想をしてしまうのは競馬ファンだけではなかった。 武豊である。 自ら鞍上を名乗り出て、サイレンススズカの未来に期待し、夢を叶えようとした武豊は、 あろうことかその夢が崩れ落ちる瞬間の馬に、跨っていた。 ジョッキーにとって、一番嫌な、最悪の瞬間。 その瞬間のサイレンススズカに武豊は乗っていたのだ。 2007年になるまで武豊はサイレンススズカに深く言及することはなく、 2013年のインタビューでも、事故の話になると途端に拒絶し、笑顔を引っ込めた。 サイレンススズカの事故、その絶望の感触は、武豊の心の中へと確かに刻まれている。 ウマ娘 プリティーダービー第1Rにて終盤、トレーナーは問いかける。 「日本一のウマ娘とは何か?」 それはG1で勝つことだろうか。 日本競馬界の象徴であり最大級の目標である東京優駿、日本ダービーで勝つことだろうか。 ファン投票で出場馬が決まり、1年を締めくくる大レース。数々の名勝負が繰り広げられた有馬記念で勝つことだろうか。 この問いに擬人化されたサイレンススズカはこう答えた。 「夢……見ている人に夢を与えられるような、そんなウマ娘」 このセリフを聞いてしまった競馬ファン達の心境は如何ほどのものだったろうか。 サイレンススズカ。 日本競馬史上、もっとも人々に夢を見せてしまった馬である。 7、それでも馬達は走り続ける。 サイレンススズカと戦い敗れたエルコンドルパサーは1998年のジャパンカップを制し、海外への遠征を決めた。 「国内に敵はいない」とのコメントは事実その通りであった。 そしてその海外遠征でエルコンドルパサーは大活躍する。 ヨーロッパ最大の競走の一つ、凱旋門賞では惜しくも2着だったが、現地メディアからは「チャンピオンは二頭居た」とその健闘を称えられるほどだった。 2018年現在、国際的に競走馬のレーティング指数を決める「インターナショナル・クラシフィケーション(旧称)」や競走馬の能力を数値化する「タイムフォーム・レーティング」など、どちらもエルコンドルパサーは日本調教馬として史上最高の数値を保持している。 引退後に現れたディープインパクト等の名馬達、それらを差し置いての高評価を未だにエルコンドルパサーは維持したままなのだ。 そのエルコンドルパサーを相手に、国内レースにて唯一勝ち星をあげていたサイレンススズカの評価も未だに止まることがない。 翌年、1999年の天皇賞(秋)レース。これを武豊は再び走り見事1着でゴールインを果たす。 しかもレース記録を塗り替えるレコード勝ちだった。 去年のリベンジを果たした武豊はレース後、 「ゴールの瞬間、まるでサイレンススズカが後押しをしてくれたようでした」と語っている。 サイレンススズカが後押し、天皇賞(秋)をレコード記録で1着を取った馬、 その馬の名はスペシャルウィーク アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」の主人公である。 さらなる余談ではあるが、天皇賞(秋)にかかった一番人気のジンクス、呪いは 2000年にテイエムオペラオーが払拭する。 その後に登場する名馬達も、天皇賞(秋)において1番人気で1着を取れるようになっていった。 名馬達を襲った忌まわしき呪いは完全に掻き消え、今は日本競馬史の一つとして、ただ記されているのみである。
https://ch.nicovideo.jp/yumemura/blomaga/ar996682
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34takaha · 4 years ago
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ダービー前夜
明日5月31日はいよいよ東京優駿(日本ダービー)です!無敗の2歳GⅠウィナー同士の対決となった皐月賞ではホープフルステークス勝ち馬のコントレイルが朝日杯フューチュリティステークス勝者のサリオスを破り、四連勝でクラシックホースになりました。ダービーもこの二頭の一騎打ちという見方が支配的となっており、中でもコントレイルが本命視されています。
そんな中、僕はサリオスを本命に指名します。まず、二強とその他の馬の勝負付けはもう済んでおり、本命は二頭のうちどちらかだと考えました。その中でもサリオスの方を本命にしたのは以下の理由によります。
あがりの速さ:今の東京競馬場の馬場状態を考えると、ダービーで勝ち切るにはあがり3ハロン33秒台前半の末脚が必要だと考えられます。サリオスは33.1秒のあがりを二回出した実績があり、府中での末脚勝負に十分対応できると思います。※ただし、33秒台前半のあがり実績を持つのはコントレイルも同じ。他にもワーケア、マイラプソディも実績あり。
距離延長適性:青葉賞組以外の馬にとって、ダービーは前走からの距離延長ということになります。2400mという距離がネックになる馬もいますが、ハーツクライ産駒やディープインパクト産駒、エピファネイア産駒は距離延長に強いというデータがあり、ハーツクライ産駒のサリオスも距離延長をこなせると考えています。※ディープインパクト産駒のコントレイルもうまくこなせそうです。
皐月賞の内容:皐月賞は先述の通り、コントレイルに軍配が上がりました。ただ、レース内容を見てみると、サリオスは馬場の荒れたインコースを通っているうえ、手前を替えなかったこともあり、実力をフルに出し切れなかったように思われます。それでもあれだけの僅差だったので、内容に関してはサリオスが一番良かったのではないかと感じます。実力を十分に発揮できればコントレイルを逆転することはできると信じています。
鞍上:これはどちらか��いうと、コントレイルの福永騎手への不安です。個人的に福永騎手はとても好きな騎手なのですが、ダービーとなると不安がよぎります。過去20回挑戦して1-2-0-17とイマイチな実績です。外枠では一昨年のワグネリアンのような良績もありますが、内枠だとあまり良い思い出がない印象です。よく考えてレースに臨むタイプの騎手なので、好枠だといろいろ考えすぎてしまうのではないかと邪推しています。福永騎手にとっては、割り切った手を打てる外枠の方が好都合だったのではないかと思います。
以上のような理由から、僕はサリオスを本命とします。答え合わせまであと十数時間、ドキドキとワクワクが止まりません!
現地や場外馬券売り場でワイワイ観戦することができないのは残念ですが、おうちでこの一戦を見守りましょう!
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bigraceultreport · 4 years ago
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200531[東京優駿(日本ダービー)・BOATRACE ALLSTARS] 誰かに背中を押してもらえるということ
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↑ 待ちわびたあの日の光(2016年)
誰かに背中を押してもらえるということ
「こうしたら?」というアドバイスがあったとして、それを実行して失敗したからといってその人のせいにしたくなる気持ちはすごく理解できる。
ただ、それは違うと思うのだ。
その人を信じると決めたのだったら責任は当然信じた自分自身にある。
背中を押してもらったその先が奈落の底だったとしても、その1歩を踏み出したのは自分なのだから。
でも、最後の最後であと1歩だけ、背中を押してほしい時はあると思う。だから背中を押してくれる人のことは本当に大切にしたいし、大事にしたいなって思う。
僕の予想が誰かの背中を最後の最後に押してあげられたら嬉しいなって思う。
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呪い
僕にとって、昨年のダービーは呪いでもあった。
ここで言うのもナンだが、昨年の日本ダービーの本命はロジャーバローズだった。東京へ発つ日の夕方にばったり会った違う部署の人にも断言する形で言っていたし、多分翌日一緒にスロットをノリ打ちしてGODを引いてくれた友達にも言ったと思う(彼の本命は武豊だったけど)。もちろん競馬���やるすべての人間は己の信条・信念があるから、この言葉に意味は無い���だが、それでも相手に入れてくれたりした人がもしいたら良いと思う。
単勝に2万円ほど行くつもりだったから、もし買えていたとしたら196万円。人生は変わらないけど、1,2年くらいは生活が変わるような大金が懐に入ってきた計算になる。それだけの金があれば何が出来ただろうか。取らぬ狸の皮とはまさにこのことを言うのだが。
昨年は都合で、馬券を買えなかった。その呪いを解くべく、去年をなんとかして乗り越えていきたいと思った。
昨年も食べた(つまり、呪いの発端となった)馬刺しを食べ、日本酒を飲み、ビールを飲んだ。高揚感溢れる中でしっかりとダービーの発走時刻を迎えたいと思っている。1年越しに、忘れ物を取り返しに。
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↑ 生きてさえいれば、たこ焼きだって食べられる。
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最近のオススメ。
オススメの動画とか語りだすの、時間が無い時の手抜き記事だって思ってる人いない?いや、そう言われずともむしろそうです。すみません。
鬼滅の刃「ヒノカミ神楽」(海外の反応)⭐︎日本語字幕付⭐︎ (海外人気動画翻訳) youtu.be/4_WgNmptLCA 
アニメを見た外国人の反応シリーズ。外国人はアニメとか見ててもリアクションとかすごいするから良いよね。特にこの二人組が最高です。 
【4K ハイレゾ高音質】夜の東京渋谷!世界最大のラブホテル街!クラブ街!  2019/7散歩2/2 探索��徊円山町道玄坂立ちんぼデリヘルエロい女... https://www.youtube.com/watch?v=Jgnvt9GbaO4&feature=youtu.be
ラブホに入って行く男女、良いよね(暗黒微笑)
ところで、久しぶりにマックでドライブスルーしてみたんだけど、グランクラブハウス?っていうバーガーが結構おいしかった。高かったけど。マックのドライブスルー、結構お手軽です(みんな知ってる)。
伊坂幸太郎『ガソリン生活』を読んだ。伊坂幸太郎の小説は軽快なテンポと壮大な伏線回収の気持ちよさがウリなんだけど、『ガソリン生活』は思ってよりそういう展開になるのが遅くて、あれ?って思ってしまった。一番最後はスカッとした。
漫画、『ブルーロック』の9巻が発売された。フットボールの一番熱い場所。主人公たちの覚醒が止まらない!マジでアツイんで見てください。後は『ブルーピリオド』マンガ大賞取ってたけど、何事もなく生きていた高校生が美大を目指すって話。マジでアツイっす。あとは『リボーンの棋士』将棋の奨励会を年齢制限で大会になった男たちが再びプロを目指す、っていう激熱ストーリー。最後に『人類をすべて破壊する。それらは再生できない』マジック・ザ・ギャザリングをきっかけに知り合った男女がボーイ・ミーツ・ガールする話。こちらも激熱です。いやー、カードをそれぞれ持ってつなげるシーンとか、そんな青春な使い方ある!?みたいな。あとはアプリで『神様のバレー』『ハリガネサービス』読んでます!
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2020 BOATRACE ALLSTARS 予想
毒島という男。
さすがだ。と思った。11Rの篠崎仁の逃げ。それとまったく同じ航跡を描きながらそれでいて篠崎仁に迫る勢いのターン。
正直、今節の毒島の評価はそんなに高くなかった。今節の上位選手は、2日目終了時点・守田、瓜生、井口、篠崎仁、大山、峰、毒島。3日目終了時点では、平本、峰、篠崎仁、井口、永井、大山、守田、毒島、4日目には篠崎仁、井口、峰、平本、永井、守田、毒島、といった順で決して上位に食い込んでくる選手ではないと思っていた。
それでも11R準優勝戦では、あのターンだ。大金を張った1→4.5.6の2連単舟券が散っていくのを見てもなお、僕は興奮していた。
毒島は本番ギリギリまでプロペラを叩いていることで有名である。最後の最後まで手を抜かない姿勢は本当に尊敬する。
さて、予想だ。1コースの篠崎仁の逃げは基本的には揺るがない。モーターは超抜モーターだし、確実に逃げ切るだろう。徳増の差しハンドルはわずかに届かないと思う。一方、4コースの平本のモーターの出来も良い。1度は2位に浮上した平高を追い詰め、逆転してしまった準優のレースは圧巻だった。もちろん1号艇での敗戦だからあまり持ち上げるべきではないが、4コースのスタートからのまくりは怖いぞ。そうなると5コースの毒島も買いたい。4コースのまくりに対して、5コースは当然チャンスになる。初日から推奨していた守田もモーター事態は下降気味だが相手に。
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2020 東京優駿(日本ダービー) 予想
早速、日本ダービーの予想に移らせてもらう。
日本ダービーは当然皐月賞組が上位。その皐月賞についてだが、あのレースにおいては2つのレースが混在していた。1つ目は内側の荒れた馬場を通ったスタミナが活きる形となったレース、もう一つは大外を回して芝の良いところを通れたスピードレース。この展開を的確に見極めることが日本ダービー的中のカギを握る。
本命◎コルテジアは荒れた馬場を割ってもがいていた。スタートしてからも展開が早く先行することが出来ず、持ち味を生かせなかったし、それでもゴール後はまだ余力を残していた。最近乗れている松山騎手の初ダービーをこの馬が取るだろう。調教も超抜。フォトパドックでも超抜の馬体だ。
〇以下は、コントレイル、サリオス、ヴァルコス、ダーリントンホールを指名する。以下サトノフラッグ、マイラプソディ。上位2頭は言わずもがな。サリオスは前走合わなそうな馬場を走ってきたのはプラス材料だ。ヴァルコスは調教が良いのと、青葉賞が好内容(タイムもそこそこ)。2400mは適距離だろう。
未来がどうなるかなんて誰も知らない。  だったら誰かの悲願が叶うことを一緒に祈ってやっても、バチは当たらないだろ?
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以下、写真集
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↑ 可愛くね?ちなみにSNS投稿でもらえる!キャンペーンは外れた。
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↑ アジサイの季節。ジューンブライド。結婚相手はよ。
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↑ 陰鬱な気持ち迎えた朝はこんな感じだ。前向きに、前向きに。みんな明日も頑張っていこう。
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ysnsgt · 5 years ago
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ソラユメ雑感
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2018年は新規ゲーム1本もやらなかったようですが、2019年はやってたことをやっと思い出しました。
というわけで『ソラユメ』うろ覚え雑感です。
田舎で骨董品店を営む家の娘さんが魔の指輪を嵌めてしまったことで悪魔とか神とか呪いとかに巻き込まれながら成長したり恋愛したり親友と喧嘩(?)したりする、我が敬愛するTAKUYO発の読み系乙女ゲーです。
初出は2008年(PS2)。翌年PSP、2014年Vitaに移植。信頼できる筋からおすすめされてたのと、シナリオ担当が『スイクラ』の人と『死神と少女』の人ということで気になり、ていうかスイクラと世界観を同じくしてそうな気配を感じて2016年に購入し、3年後の昨年にやっと手をつけました。
さすがTAKUYO愛してる。
世界観もですが、思想が一貫してるのがTAKUYOゲーの魅力ですね……。お陰でいつでも同じ“料理”を提供してもらえる安心感があるし、他の作品に触れることで既にプレイ済みの作品をより深く理解できる。さすがTAKUYO最高です。
最近の作品と比べると描写がずいぶん薄味な気もしましたが、各ルートを進めることによって意味がわかってくるスルメぶりが際立ち、お陰で解釈と周回がはちゃめちゃに楽しかったです。受け手の読解力を信頼・期待してくれる作品だいすき。TAKUYO一生ついてく。
以下、クリア順にキャラ別感想。
■ルーエン=エグランティーン
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第一印象からそんな気はしてましたが一番好きでした。黒髪マント人外長寿俺様知性わかりにくいけどたしかな愛情と頼りがい、パーフェクトです。立ち絵の表情もいちいちが素晴らしい。
CVが置鮎さんなのも良かった……置鮎さんと言えばラスボスのイメージが強いですが私はヒーロー声が好きでして、悪魔という悪役(ラスボス)でありながらその実メインヒーローであるルーエンの声が置鮎さんなの絶妙だった……これだけで伏して礼を述べられる。
本人のルートは短めにして淡白で肩透かしですらあったんですけど、他のキャラのルートでは大活躍するし、先述した通り他キャラのルートをこなすと本人のルートでの意義がわかってどんどん濃くなってくの最高でした。
あと印象的だったのが、ルーエンルートにおけるつつがなさでした。ルーエンがTAKUYO文法における“大人”で事件を未然に防いでくれるからこそなんですけど、およそ物語とは事件が起きてなんぼなのに敢えて事件が起きない物語を描くことでキャラと世界を深めてくるTAKUYO本当に脱帽する。
■朝峰涼志
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ルーエンが“大人”ポジションならこちらは“子供”ポジション。無邪気にエゴが凄かったり血生臭さとか陰惨な雰囲気、何より誰も悪くないけどこうなってしまうのも頷ける絶望的な展開が、今までの我がオタク経歴として一番馴染む深いお話でした。いやぁエグかった。
■山瀬勇人
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甘酸っぺえ。子供の頃から知ってるから面白ダメキャラに見えてたけど、知らないところで成長してて気づけばめちゃくちゃ頼れる男の人になってたの見事でした。幼馴染ラブの醍醐味では。「名は体を表す」感じは一番好きかも。たぶんたとえるなら“旦那”。いやほんと頼りになる。かっこいい。
■水窪一真
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実質進藤鈴菜ルート。上記の通り各ルートを見るまで山瀬が“子供”枠で水窪が“大人”枠かと思ってたんですけど逆でしたねぇ……。水窪は“彼氏”って感じでした。同級生の猛攻恋愛、こちらも甘酸っぱかった。
話はややそれますが、『カエル畑』でもうっすら感じた都会disのようなものを、山瀬と水窪のルートで強く感じました。何というかTAKUYO文法における“大人”と“子供”の違いは社会性や視野の広さと感じてて、田舎の全体主義と都会の個人主義と相性が良いんですよね。
なので都会出身の水窪は洗練された印象だけど、その実自分とその周囲しか見ない“子供”。対して山瀬はなんか土臭いけど、その実社会全体に気を配れる“大人”。みたいな。それを「都会dis」と感じるのは穿ってると我ながら思いますが。
まぁでも実際のところ、水窪は両親に先立たれ大人からの庇護が乏しい環境で育っており、対して山瀬はひいじいちゃんを始め町の大人達とよく関わって育ってるから、たしかに精神的安定感に差は出そうだし、この図式って都会と田舎で発生しやすいものではあるよな……。
■進藤鈴菜
そして両親の不和で精神的安寧を得られなかった鈴菜ちゃんが、周囲への配慮を欠く主人公カップルのせいで追い詰められて一線を超えてしまうのはほんっっっっと見ててつらかったです。鈴菜ちゃんも涼志と同じく馴染む深いタイプのキャラだったので、ほんとつらかった。幸せになってほしいなぁ。
■御剣暁
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なんだろう、“男”にして“人”かなぁ……。こういう一見すると優しくて頼れるお兄ちゃんなんだけど腹の底では何を考えてるかわからないし冷酷感すらある、ともすると己のために利用してきかねないキャラは苦手な部類なので、ルート見てて疲弊した記憶があります。
CVの草尾さんも私の中ではヒーロー声でして、なのに「頼れるお兄ちゃん」として無邪気に甘えられないところがつらかったんじゃないかな。このキャスティング、ルーエンと対照的でいいですね。
■餘部透
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号泣した。
『スイクラ』冒頭で否定され、『カエル畑』冒頭で嫌悪された「神」にやっと出会えたの嬉しかったし、やっと井上作品の基礎を目の当たりにできて感激したし、これが井上作品の基礎なのかと思ったらもうたまりませんでした。
この作品群に出会えたことを心の底から感謝したし、力の及ぶ限りついていこうと誓いました。 
■守永皐月
そういえば書いてなかった主人公。
ゲーム開始して間もない頃の「いい子だなぁ」って印象と、鈴菜ルートもとい水窪ルートにおいて無自覚に鈴菜ちゃんを傷つけてく姿への記憶が強いです。良くも悪くも“田舎”で純粋培養された“女の子”ってキャラなんだろうな……。良い悪いではなくアクは薄いとは思いました。橿野柘榴と冬浦めぐみが濃すぎる説。傾向としては菅野風羽系統かな。
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kernulll · 8 years ago
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2017/05/08
‪休暇中には、実家の茶摘みを手伝うべく
帰省していた。
おそらく1,20年もしないうちに祖父母が死に
誰も居なくなるので田畑は荒れ、
家を守る術もなくなる。
と言う当然の事実を皐月の風が
さわさわと揺らす茶の香りの中で考えていた。
快晴の下、少し離れた丘で茶を摘む
祖父母の姿は蜃気楼の異常屈折によって
歪み消えゆく様で
尚のことそう行った思案を募らせる。
結局何もかもとめどなく流れて消えていく。
そんなことは周知の事実であるが
この先に待つ深い郷愁を
避けることは不可能だろう。
人は永遠に愁いの中で力強く生きるしかない。
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