#墨跡刺青
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った勢いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青い空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救い��ということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れっぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことについて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉��浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、ほんとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光��細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに���付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、放出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行った��モテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、先生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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棕櫚の姫
そのコンクリートの塀を城壁と呼んでいた。広い広い敷地を囲って、高さもあり、壁の上には有刺鉄線が張り巡らされいかめしい。書道教室の行き帰りにいつも通る道で、城壁の作る影は湿っていた。苔が生え、蟻や蜘蛛が這っていた。蟻を目で追い、歩いていると、足元がぼこんぼこん鳴った。壁とはちがう色のコンクリートで蓋がされており暗渠だった。かつて川だったところにかけられた蓋で、ところどころ揺れる。城壁だなんて巨大に感じていたのはわたしが小さかったためだろう。
城壁の内側は二階建ての細長い建物で、庭が広いのでぽつんとして見える。クリーム色の壁がくすんでいた。そんなに豪華な建物ではないのでかえって城だった。余計な華美は避け、質素に屹立している。ほんとうの城はこうでなくっちゃと納得し、庭の芝生がかなり禿げていてそういう滅びの気配も城だと思った。どうやらどこか大学か会社の寮であるらしく、何々寮という文字が見えた。といっても、城門はめだたないつくりで奥まったところにありそっちへ行くのはこわかった。どんな寮だか、どんな人が住んでいるのか、ちゃんと見たことはなかった。
わたしが見ていたのは壁と棕梠シュロだった。お城の庭には一本だけ、背の高い棕梠の木があった。灰色の壁の向こうですっくと伸びている。壁よりも建物よりも高く、ぼさぼさの幹が風にしなっている。棕梠という名を知ったのはもっとあとで、わたしはあれはヤシの木だと思っていた。あの揺れ方は南国だなあと、南国のことを知らないのに感心していた。雪の降りそうな寒い低い雲の日でも、冷たい風に手の甲が痒くても、壁の向こうのヤシの木だけ南の島で、お城の中だから当然だと思った。壁の外から見上げる葉はいつも影になり、動物の毛みたいにぎゅっと密集して見えた。
この木の下にどんな人が住んでいるのだろう。なんとなく、人魚姫の姉たちを想像した。絵本の話、もっとわたしが小さかったころの話。母が、人魚姫の姉たちが泳ぎ回るページを開いて、「この中だったら誰が好き?」とわたしに選ばせた。深い意味はなかったと思うが——人魚の姉たちは色とりどりで、きっとわたしに色の名前を言わせたかった——、わたしは青い髪のお姉さんを指した。彼女の髪の毛はそんなに長くないがAラインにふわふわ広がっていて、ひたいに垂らしたアクセサリーが大人っぽく、いちばん素敵だと思った。そうして青い髪の人魚��その一ページだけの登場で、人魚姫に短刀を渡すシーンにはいなかった。それもよかった。きっと海の底で静かに悲しんだ。悲しみはするが彼女にはその後の人生があり、死なない。青い髪の姉についてわたしは幾度も想像した。棕梠のお城にいる誰かを想像すると、彼女になった。
やがて暗渠の町からは引越して、わたしは川に挟まれた町に住むことになった。両親が離婚し、母と二人の家になり、近くに祖母と伯母が住んでいてちょくちょく行き来した。蓋のない、どころか、おおきなおおきな川で河川敷もだだっ広い。二つの川はカーブし、町はレモンの形をしている。アーケードの商店街があり暗渠の町よりだいぶ騒がしい町だったが、学校は小さかった。わたしの学年はそれまで三十九人で、わたしが引っ越してきたことにより四十人になり、あなたのおかげで一クラスだったのが二クラスになったのだと春休み明けの転校初日に先生に言われ、自分が福音なのか災厄なのかわからなかった。
新学期早々ずっと休んでいる子がいて、盲腸で入院しているとのことだった。クラスみんなでお見舞いの手紙を書きましょうと先生が言った。色画用紙が配られ、一人一通、工夫してメッセージカードを作るよう言われ、まだ一度も会ったことがないのにわたしも書くんですかと先生に尋ねたら、「みんなクラスの仲間でしょう」とたしなめられた。でも知らないんだよな、となりのクラスの子たちは書かないのかな、わたしが来なければひとつのクラスだったのにな……と思った。
どうせ知らない人に書くのなら棕梠のお城にいるはずの彼女、青い髪の人魚に宛てて書きたかった。棕梠のお城の人魚たちには足があり、城壁の外では完璧に人間のふりができる。王子に恋をせず生き続け、芝生の上を駆けたり寝そべったり、真夜中、お城の中でだけ人魚に戻る。庭に水をまいて海にするかもしれない。そうか、だから芝が禿げていた。棕梠の葉ずれの音を聞きながら足の使い方を練習し、人魚の下半身がいらなくなったらお城——寮から出て行く。でも彼女たちは人間のふりも人魚でいることも好きだから、のらりくらりお城に住みつづけ、出て行かない。棕梠はどんどん伸びてゆき、葉の重さで腰が曲がる。青い髪の彼女はぼさぼさの幹をやさしく撫でてくれる。それなら手紙を書けるのだ。書けるか? わたしはなにを書くだろう?
たとえばいつも棕梠を見上げていたこと。黒い葉。風。書道教室は畳の部屋で薄暗かったこと。流しの水がいつも細く、冷たくて、お湯は出ず、わたしは手についた墨汁をきれいに落とせなかった。黒く染まった指先をきつく握って、すれちがう人たちから隠した。なぜ隠さなければと思ったのか、わたしがあらゆる視線をおそれていたためだが、そそりたつ棕梠にはぜんぶばれている気がした。人魚を見守る南の島の木は、わたしのことだって知っていたはずだ。墨汁はいつも風呂で落とした。浴槽で足を伸ばし、そのころにはもう一人で風呂に入るようになっていた。墨の溶けた湯だからほんとうは透明ではない、目に見えない黒色の混じった湯なのだと思った。そういうことを書く。書いた。学校から帰ってきて便箋につづり、糊をなめて封をした。でもこれでは、わたしが思っていることを書いただけで、受け取る相手、青い髪の彼女に向けてなにか発信しているわけではないなとも思った。
盲腸のクラスメイトには、画用紙を切ったり貼ったりして「飛び出すカード」を作り、おだいじにとか当たり障りのないことを書いた。
レモンの町では書道教室に通わなかった。伯母はフラダンス教室の先生をやっており、招かれたので何度か見学したが、自分にはできる気がしなかったので(踊るのは恥ずかしい)、見学しただけだった。伯母はフラをやるからこまかいウェーブの髪がすごく長くて、想像の人魚よりも長かった。教室はおばあさんが多く、ハイビスカスの造花がたくさん飾ってあり、でもヤシの木はなかった。
盲腸のクラスメイトとは友だちになれた。退院してすぐ話しかけられ、飛び出すカードすごくかわいかった、どんな子が転校してきたのだろうと楽しみだったと言われ、わたしはちょっと申し訳なく思った。
だからというわけではないがかなり仲良くなった。すみれちゃんという名前で、しばしば自分の名前をSMILEと書いた。たとえば授業中に回ってくる手紙、ノートの切れ端にぎっしり書かれたいろいろの最後にSMILEとあり、それは署名だけども、受け取ったわたしには「笑って!」というメッセージにも見え、わたしはすみれちゃんの手紙がけっこう好きだった。
きのうみた夢とか、好きな音楽とか、誰々が雑誌のインタビューでこう言っていた、ラジオでこんな話をしていた、いますごく眠い、親とケンカしてすげえムカついてる、そういう日記みたいな手紙で、いや日記でもないようないろいろで、思っていることを書くだけでもちゃんと手紙になることを知った。わたしが手紙を読むときすみれちゃんはもう眠くないし、すげえムカついた気持ちもいくらかおさまっている。その時差こそが手紙の肝だと思った。
手紙ではたまにシリアスな悩みも吐露され、そういうときはSMILEの下に「読んだら燃やして」と強い筆跡で書かれていた。わたしはすみれちゃんの手紙を一度も燃やしたことはなかった。うちにはマッチもライターもなく燃やし方がわからなかったためで、ガスコンロで火をつけるのもこわかった。父親がいたらライターがあったろうか。ないな。たばこは吸わなかった。うちに小さな火がない���は父とは関係ない。父にはときどき会った。父も暗渠の町から引っ越したので暗渠の町に行くことはなくなった。
中学に入り、すみれちゃんの家が建て替えすることになった。古い家をぜんぶ取り壊すからラクガキしていいよということになり、友だち何人かで誘われた。すでに家具はぜんぶ運び出されからっぽになった家の壁や床だ。油性マジックとか書道の墨汁とかカラースプレーとか、みんな��いろいろ持ってきて、こんなことは初めてだったから最初わたしたちはおそ��おそるペンを握ったが、だんだんマンガの絵を描いたり好きな歌詞を書いたり、家じゅう思い思いにラクガキした。腕をぜんぶ伸ばし、肩がもげるくらい大きなマルを描いてみた。マルの中に顔も描いた。すみれちゃんの妹が壁いっぱいの巨大な相合傘を描いた。片側に自分の名前、もう片側はいろんな人の名前で、芸能人もマンガのキャラクターもあったがやがて尽きたのか、後半は「優しい人」「うそをつかない人」「趣味が合う人」と理想を並べていた。すみれちゃんは最後、床に大きく「ありがとう」「SMILE」と書き、このラクガキは家への手紙だったのかと思った。
あとになってGoogleマップで暗渠の町を見たら棕梠のお城はなくなっていた。見つけられなかっただけかもしれないが、区画整理にひっかかったのか、暗渠の道もないように見えた。お城を取り壊すさい誰か壁にラクガキしたろうか。しなかったろう。だからすみれちゃんの家はとても幸運だったろう。そうして道の形が変わっても、地面の下にかつて川だった跡は残っているとも思った。
あのとき人魚に宛てて書いた手紙が、このあいだ本棚のすきまから出てきて、なにを書いたかだいたいおぼえていた。恥ずかしいなと思いつつ封を開けたら、しかし便箋は白紙だった。文字はどこかに消えてしまったのか、書いたというのはわたしの思い込みだったのか、ぜったい後者なんだけど、後者なんだけど……と思う。すみれちゃんはマスカラを塗るとき、ビューラーをライターの火であたためる。小さな火を持っている。
ペーパーウェルというネットプリントの企画に参加します。
セブンイレブン【24438044】 10/8 23:59まで
ファミマ・ローソン【DA5W82BGB9】 10/9 16時ごろまで
これは4年くらい前に書いたやつ。読んだことある人もいるかもしれない(覚えていてくださる方がいたらうれしい)。
今回のペーパーウェルのテーマが「時間」だったので、時間のことを考えながら書いた小説にしました。いやどこらへんが?って感じなんだけど、自分の中では…。過去のことを語るときの距離感、時間の長さとか流れを探りたかったというか。
つい最近読んだ川上弘美のインタビュー記事ですが、「年をとって記憶がいっぱい自分の中に貯まっているせいか、ある時期から、一瞬にフォーカスして書くよりも時間の流れを書くことが多くなってきた」とあって、なるほどなあと思いました。そして「でもコロナのもとで生活しながら小説を書いていると、なぜだか自然に、今この瞬間にフォーカスした書き方に回帰していくことになりました」と続き、とても興味深かった。
『群像』のweb記事で、「物語るために遠ざかり、小説全体であらわしていく」という題の鴻巣友希子との対談です。
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光怪陸離
H:嘗鮮,是對食物而言。對事物的新奇體驗,以光怪陸離,五光十色,甚至五彩繽紛,五花八門。看一些奇幻異聞,鬼怪仙俠的古書。新鴛鴦蝴蝶「花花世界鴛鴦蝴蝶,在人間已是癲;何苦要上青天不如温柔同眠。」形容的很好,人間處處有桃花源,何苦想那青天上的仙境。美好的事物不必遠求,只在你我身邊周圍。
知足常樂得享天堂仙境「一花一世界,一木一浮生,一草一天堂,一葉一如來,一砂一極樂,一方一淨土,一笑一塵緣,一念一清靜。如果你不給自己煩惱,別人也永遠不可能給你煩惱。因為你自己的內心,你放不下。若能一切隨他去,便是人世間自在人。」20240816W5
網路字典
光怪陸離
音讀與釋義典故說明用法說明辨 識列印 加入筆記
字級���定小中大
成 語光怪陸離
釋 義「光怪」,離奇怪異的樣子。語出《吳書》。「陸離」,參差錯雜的樣子。#語出戰國楚.屈原〈離騷〉。「光怪陸離」形容現象離奇怪異,色彩參差錯雜。典故說明「光怪陸離」係由「光怪」及「陸離」二語組合而成。
「光怪」是出自《吳書》。孫堅家族的祖墳在富春城東,墳上屢次出現怪異的光景,上頭時常飄著五色雲彩,連綿數里不斷,吸引很多人前去觀看。凡是看過的鄉親父老都說,孫氏要興旺了!後來孫堅出生,果真長相不凡,生性闊達,擁有不凡的操守。
「陸離」則是出自〈離騷〉。戰國時楚人屈原,遭靳尚等人毀謗,被懷王放逐漢北時,作〈離騷〉表明忠貞愛國之心。文中,屈原因為無法解開對現實和理想之間的矛盾,於是上天下地找尋解脫之道。他幻想駕鸞凰、鳳鳥乘風飛升,翱遊天際。一路上有望舒、飛廉、鸞凰、雷師、鳳鳥、雲霓等眾多仙人及侍從伴隨,色彩繁雜而絢麗。後來這兩個典源被合用成「光怪陸離」,用來形容現象離奇怪異,色彩參差錯雜。用法說明
成語用法
成語釋義
光怪:光彩奇異;陸離:開卷參差。形容奇形怪狀,五顏六色。[1]
成語出處
戰國·楚·屈原《離騷》:“紛總總其離合兮,斑陸離其上下。”《三國志·吳志·孫堅傳》裴松之注引《吳書》:“冢上有光怪,雲氣五色,上屬於天,曼延數里。”[1]
解釋:
形容現象怪異、色彩繽紛。參見「光怪陸離」條。《孽海花》第八回:「見船上紮著無數五色的彩球,陸離光怪、紙醉金迷。」
五光十色
音讀與釋義典故說明用法說明辨 識列印 加入筆記
字級設定小中大
成 語五光十色注 音ㄨˇ ㄍㄨㄤ ㄕˊ ㄙㄜˋ漢語拼音wǔ guāng shí sè釋 義形容景色鮮麗複雜,光彩奪目。語本南朝梁.江淹〈麗色賦〉。後亦用「五光十色」比喻內容豐富,變化萬端。
△「五彩繽紛」典故說明「賦」是傳統文學體裁之一,形似散文,但內含詩的韻律,是一種介於詩歌與散文之間的文體。盛行於漢魏六朝,魏晉南北朝時,因應新興的駢偶文風而發展出「俳賦」,此體多採四六對仗的句式,講求嚴格的平仄音律,並喜用典故。江淹為當時著名作家,〈麗色賦〉即其作品之一,內容描繪一位絕色美女的容貌、姿儀。其中一段,文曰:「其始見也,若紅蓮鏡池;其少進也,如綵雲出崖,五光徘徊,十色陸離。」大意是:初見佳人,如見生長於無波如鏡之池中的紅蓮,佳人一動,則如絢爛的雲彩自崖間飄出,色彩鮮麗,燦爛奪目。短短數語,即生動呈顯了麗人的綽約風姿。後來「五光十色」這句成語就從這裡演變而出,用來形容景色鮮麗複雜,光彩奪目。亦用來比喻事物的內容豐富,變化萬端。用法說明一、
語義說明
形容景色鮮麗複雜,光彩奪目。
民俗,就是世代相傳的民間生活風俗。世界民俗,就是關於世界各地的民俗。
五花、八門各指古代兵法中的五行陣、八門陣。 後比喻形形色色、變化多端。 如:「這家超商的食品種類真是 五花八門 。」 《儒林外史》第四二回:「那小戲子一個個戴了貂裘,簪了雉羽,穿極新鮮的靠子,跑上場來,串了一個 五花八門 。」
光怪陸離偵探社
《光怪陸離偵探社》是連載於起點中文網的一部懸疑類網絡小説,作者是吾即正道。[1]
該小説講述了陸離面對一扇詭秘之門,門後邪惡低語,奇異生物蠢蠢欲動。怨念之眼、黏糊粉腦、黃衣觀察者、墨綠污泥等奇異存在競相登場,它們以各自的方式發出邀請,共赴一場瘋狂派對。陸離在誘惑與危險交織中,毅然決然地踏入未知領域。
博客來介紹:
巷說異聞錄:光怪陸離的民國軼事
作者:檀信介
語言:繁體中文
出版社:好讀
出版日期:2019/03/01
【奇幻又真實,是故事也是人生】
本書兼具歷史、名人、志怪、懸疑、推理等多種吸引人的閱讀元素於一身,還能了解到民國初年,民間許多不為人知的神異傳說和風俗習慣。
●深受喜愛的志怪故事,引起廣大歡迎與討論,給熱愛志怪小說的讀者帶來一場文化盛宴。
●腦洞大開的異聞怪談,天馬行空的奇異想像,感受與眾不同的故事閱讀體驗。
●深得中國傳統志怪小說精髓,描繪一個個詭異奇幻的世界,反映人間百態。
●魔幻詭譎的故事反映現實中人們對財、色、長生不老的癡求,極具諷刺意味。
【精彩故事】
〈斬龍角〉:清朝末年,亂世中仍保持桃花源般安靜祥和的袁寨,收留一位能掐會算的「靈卦張」,袁家的運數因此受到巨大影響……
〈既濟壺〉:北宋末年,汴梁城裡有位小韃子,踢得一腳好球,年過四十依然健美英俊。傳說其家中有個寶物「既濟壺」,因此得以青春不老、容顏永駐……
〈陰陽魚〉:明朝末年,張獻忠屠蜀,一隊難民發現一處世外桃源,偌大的村莊只有一對形影不離的男女。圍繞這對男女,譜寫一曲哀婉的亂世悲歌。
【導讀賞析】歷史作家、譯者/廖彥博
檀信介帶著讀者一頭闖進近代史恢弘大敘事裡的小角落,看看那些「魔神仔」如何在辛亥革命、日軍侵華、國共內戰裡存活下來,繼續魅惑人心。
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●破地獄
●斬龍角
●買竹籌
●賣鬼記
●斬鬼嬰
●金簪記
●既濟壺
●陰陽魚
【導讀賞析】近代史縫隙裡的魔神仔:《巷說異聞錄》/廖彥博
序
導讀賞析
近代史縫隙裡的魔神仔:《巷說異聞錄》
廖彥博(歷史作家、譯者、《一本就懂中國史》作者)
對中國大陸的讀者來說,民國是一個既陌生又熟悉的時代。
鴛鴦蝴蝶,旗袍馬褂,上海十里洋場,南京梧桐森森,我揮一揮衣袖,他達達的馬蹄,凡此種種,共同在影視作品裡構成人們心中對於民國風華的美好想像。可是民國也是神秘而落後的,甚至是迷信而妖魔橫行的。原因很簡單:不這麼著,很難突顯出「當今」橫掃一切牛鬼蛇神之後的現代和進步。
對台灣的讀者而言,民國則是一個既熟悉又陌生的時期(注意和前者的排序)。
鈔票硬幣上、公家文書上、報紙刊頭上,民國還是進行式,就在我們生活呼吸之中。可是民國也是截然兩分的:屬於歷史的那一大段,曾經顏色鮮明的、氣壯山河的存在過的民國歲月,四海歸心、堅苦卓絕的激戰年代,大多數台灣人已經不復記憶。
檀信介的《巷說異聞錄》替我們��既熟悉又陌生的歷史連接起來,而且還開啟了一扇魔幻又真實的觀景窗。中國文學的傳統裡,一直有著「志怪文學」的傳統。《山海經》以降,漢晉的《淮南子》、《搜神記》,唐傳奇、宋元話本、明清筆記小說,我們在荒山野嶺,感覺到陰風陣陣,或是捅破紙窗,看見女鬼畫皮,不管你的出身籍貫、政治立場,相信文化基因裡都有著妖怪活躍的身影。
而檀信介則帶讀者一頭闖進近代史恢弘大敘事裡的小角落,看看那些「魔神仔」如何在辛亥革命、日軍侵華、國共內戰裡存活下來,繼續魅惑人心。故事光怪迷離,看官們不禁眼花撩亂,可是驚魂甫定,卻又嘖嘖稱奇:誰能說這些「魔神仔」不存在?
《巷說異聞錄》由〈破地獄〉、〈斬龍角〉、〈買竹籌〉、〈賣鬼記〉等幾則故事組成,故事的舞台,正是清末到民國、抗戰勝利那段熟悉又陌生的歲月,幾個歷史上響噹噹的大人物,比方做過大總統、也登基當過八十三天皇上的袁世凱,還有我們台灣讀者算是相當熟悉的「蔣故總統經國先生」,在故事裡也出奇不意,客串亮相。看他們出場的時機,扮演的角色,起到的作用,一定會讓讀者們會心一笑。
留學蘇聯、篤信唯物主義的「太子」蔣經國,如何運用起茅山道術,去摧破汪精衛政權的秘密金庫?又怎麼會引來一場多年無法偵破的連續命案呢?且讓我們翻開這部《巷說異聞錄》。
維基文庫
麗色賦
作者:富嘉謨 唐本作品收錄於《全唐文/卷0235》
姊妹計劃: 數據項
客有鴻盤京劇者,財力雄倬,誌圖豐茂,繡轂生塵,金羈照路。清江可涉,綠淇始度,拾蕊歲滋,摘芳奇樹。錦席夜陳,苕華嬌春,瑤台吐鏡。翠樓初映,俄而世姝即,國容進,疑自持兮動盼,目爛爛兮昭振。金為釵兮十二行,錦為履兮五文章,聲珊珊兮佩明璫,意洋洋兮若有亡,蹁躚兮延佇,招吾人兮由房。凝釭吐輝兮明燭流注,願言始勤兮四坐相顧,時峨峨而載笑,唯見光氣之交騖。夜如何其夜遲遲,美人至止兮皎素絲,秉明心兮無他期。引鄉何其夜已半,美人至止兮青玉案,之死矢兮無彫換。既而河漢欲��,琴瑟且鳴,餘弄未盡,清歌含韻。��曰:「涉綠水兮采紅蓮,水漫漫兮花田田。舟容與兮白日暮,桂水浮兮不可度。憐彩翠於幽渚,悵妖妍於早露。」於是覽物遷跡,徘徊不懌,起哀情於碧湍,指盛年於光隙,擊節浩歎,解珮嘉客。是時也,楊雄始壯,相如未病,複有鄒、枚,藉藉荀令。鹹娛座客,嬉妙情,灑豪翰,動和聲。使夫燕姬趙女,衛豔陳娥,東門相送,上宮經過。碧雲合兮金閨暮,紅埃起兮彩騎多,價奪十城之美,聲曼獨立之歌,況複坐弦酌而對瑤草,當盛明而謂何?
百度百科
新鴛鴦蝴蝶夢創作背景
在1992年10月的一個晚上,黃安抱着女兒到樓下去散步,突然他聽到一段旋律,黃安趕緊回家迅速記下了這段旋律。這是一段中國五聲音階的旋律,琅琅上口,於是便有了《新鴛鴦蝴蝶夢》的原始素材。有了曲子後還需有詞相配才可以。黃安覺得那段旋律頗有古風,於是他翻開唐詩,一翻便翻到李白與杜甫的詩。在李白的《宣州謝朓樓餞別校書叔雲》中,有這樣一段描述,“棄我去者,昨日之日不可留,亂我心者,今日之日多煩憂,抽刀斷水水更流,舉杯消愁愁更愁,人生在世不稱意,明朝散發弄扁舟”,黃安僅是稍加修改便有了《新鴛鴦蝴蝶夢》的第一段歌詞。[2]
歌曲歌詞
昨日像那東流水
離我遠去不可留
今日亂我心多煩憂
抽刀斷水水更流
舉杯消愁愁更愁
明朝清風四飄流
由來只有新人笑
有誰聽到舊人哭
愛情兩個字好辛苦
是要問一個明白
還是要裝作糊塗
知多知少難知足
看似個鴛鴦蝴蝶
不應該的年代
可是誰又能擺脱
人世間的悲哀
花花世界鴛鴦蝴蝶
在人間已是癲
何苦要上青天
不如温柔同眠
昨日像那東流水
離我遠去不可留
今日亂我心多煩憂
抽刀斷水水更流
舉杯消愁愁更愁
明朝清風四飄流
由來只有新人笑
有誰聽到舊人哭
愛情兩個字好辛苦
是要問一個明白
共2張
歌曲MV
還是要裝作糊塗
知多知少難知足
看似個鴛鴦蝴蝶
不應該的年代
可是誰又能擺脱人世間的悲哀
花花世界鴛鴦蝴蝶
在人間已是癲
何苦要上青天
不如温柔同眠
看似個鴛鴦蝴蝶
不應該的年代
可是誰又能擺脱人世間的悲哀
花花世界鴛鴦蝴蝶
在人間已是癲
何苦要上青天
不如温柔同眠。
博客來介紹:
知足常樂
作者:林高樂
語言:繁體中文
出版社:大拓文化
出版日期:2011/09/08
內容簡介
一花一世界,一木一浮生,一草一天堂,一葉一如來,一砂一極樂,一方一淨土,一笑一塵緣,一念一清靜。
如果你不給自己煩惱,別人也永遠不可能給你煩惱。因為你自己的內心,你放不下。
若能一切隨他去,便是人世間自在人。
禪不清高,穿衣吃飯是禪;
禪不脫俗,��米油鹽是禪;
禪不深奧,世間萬物皆是禪。
禪,不是要我們放棄��任,出家以求自我解脫。一個人身在俗世,勇於承擔,保持佛心,就是禪;即使身處鬧市,只要心中寧靜,就是佛。
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第一章 一花一世界,一木一浮生
昔時佛祖拈花,惟迦葉微笑,既而步往極樂。從一朵花中便能悟出整個世界,得升天堂,佛祖就是佛祖,誰人能有這樣的境界?佛曰:一花一世界,一木一浮生,一草一天堂,一葉一如來,一砂一極樂,一方一淨土,一笑一塵緣,一念一清靜。這一切都是一種心境。參透這些,一花一木便是整個世界,而整個世界,整個人生也便空如花木。
1.眾生平等
2.慧能收徒
3.達摩是個老和尚
4.老和尚是寶
5.生命如琴弦
6.俗眼無珠
7.聖人無名
8.物極必反,盛極必衰
9.淡泊以明志
10.人生的底線
11.美在靈魂
12.一切皆同
13.玉缽
14.一個無法滿足的人
15.財富、成功、愛
第二章 緣起即滅,緣生已空
佛說:修百世方可同舟渡,修千世方能共枕眠。前生五百次的凝眸,換今生一次的擦肩。今生的一次邂逅,定然孕育前世太多甜蜜或痛苦的回憶。萬發緣生,皆系緣分!偶然的相遇,驀然回首,注定了彼此的一生,只為了眼光交會的剎那。
1.生與死
2.怨也是緣
3.境由心生
4.一切都是緣,要學會包容
5.愛是生命最好的養料
6.心中有路
7.緣起緣滅,泥濘留痕
8.人生有個檸檬就做杯檸檬汁
9.不要為明天的落葉操心
10.因緣
11.一切皆隨緣
第三章 大悲無淚,大悟無言,大笑無聲
生活不一定是轟轟烈烈的,有時平平淡淡才是真!
功名利祿樣樣俱全,固然求之不得,但現實生活中的大部分人,還是與其不擇手段,換取名利雙全,不如平平淡淡,粗茶淡飯來得更真真切切。
1.超越生死的境界
2.忘我,不被世俗所束
3.普化圓寂
4.愛的回報
5.沒有什麼不能做
6.沉默人生最可貴
7.弦緊弓斷,學會放鬆
8.自然是福,自然最美
9.從容是一種人生智慧
10.人生如過客
11.隨遇而安
12.享受平淡的生活
13.過程比結果重要
14.真正快樂的生活
15.幸福是一種感覺
16.生活的境界——順其自然
第四章 心不動,人不妄動,不動則不傷
人生在世如身處荊棘之中,心不動,人不妄動,不動則不傷;如心動則人妄動,傷其身痛其骨,於是體會到世間諸般痛苦。
充滿誘惑的塵世間,你的心是否堅不可摧,是否能抵擋得了這一重又一重的衝擊?
1.天堂地獄一念間
2.放下包袱
3.保持一顆寧靜的心
4.快樂是自己的事
5.放下是一條解脫之道
6.「偷」來快樂
7.愛的責任
8.心境不同
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序
前言
一方古剎、一尊佛像、一襲衲衣;化緣為生、清貧孤獨、無慾無求,青燈木魚常伴左右。世人心中禪者的佛門生活就是這樣的不食人間煙火。
如果你也這麼想,那麼,就大錯特錯了。
佛曰:「普度眾生。」眾生為何意?很簡單,就是全人類。自從釋迦牟尼創立佛教到達摩初祖歷盡艱難曲折將佛教帶入中國的那一天起,它就與我們的生活息息相關。
禪不清高,穿衣吃飯是禪;
禪不脫俗,柴米油鹽是禪;
禪不深奧,世間萬物皆是禪。
禪,不是要我們放棄責任,出家以求自我解脫。一個人身在俗世,勇於承擔,保持佛心,就是禪;即使身處鬧市,只要心中寧靜,就是佛。
沒有錢的時候,我們煩惱;有了錢,我們空虛。——窮得只剩下錢。
沒有愛情的時候,我們失落;有了愛情,叫人頭疼。——愛情價雖高,自由更可貴。
不出名沮喪,出了名鬱悶。——人怕出名,豬怕壯。
近在我們身邊的禪,能幫你化解所有這些問題。
菩薩心腸,有容乃大。
再厚的寒冰,太陽出來都會溶化;再冷的飯菜,柴火點燃都會煮熟。要做太陽,溫暖別人;要做柴火,成熟別人。遇事學會換位思考,你會發現,你的人緣會越好,你也會越快樂。
知足常樂,無慾則剛。
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好意外,居然是由這位香港僑生,來講出我們這一輩台灣人的老故事,而且出奇的完整,實在教人驚異,這真是台灣人最幸福的時代!
*原文刊載於《文創達人誌》60期,可惜~永~遠~回~不~去~了!
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林野,那個沒有手機的年代,《文創達人誌》60期,2018. 09。
*原文刊載於「文創達人誌」60期,2018. 09
▶應該是本名【溫德生】的另一位筆名同為【林野】的作家。 [溫德生]本籍廣東新興,出生地“香港”,1957年來台。此資訊也與本文內容所謂「從香港舉家遷台」事情相符合。 詳見 國立台灣文學館 檔案資料 :
https://db.nmtl.gov.tw/site4/s6/writerinfo?id=815
上個世紀的五十年代,從香港舉家遷台,因不會說國���,學校硬將我降一級從小三讀起,每次老師口頭規定課後作業,因沒聽懂,不是寫錯,就是沒寫,第二天少不了被打手心,一度視上學為畏途。
第二學期總算克服了語言障礙,從此國語科考試成績突飛猛進,有一次月考考燈的單位,全班沒人答對,惟有我寫的「一盞燈」得到一百分,那一個兇巴巴的女老師就不再打我了。
學期結束,學校發給學生的獎品都很寒酸,不過是墊板一塊,以及有橡皮頭的「雄獅」鉛筆四枝。記得這個牌子算是比較高級的,有時候也會改發「月光」香水鉛筆,至於手刨鉛筆機還不多見,大家都是用「手掌牌」的小刀削。五年級時的導師是一位師大畢業的女僑生,作風比較闊氣,她買給學生的獎品是「王樣」水彩盒,可惜僅教了一年就回香港了。
在那個家庭收入捉襟見肘的時代,孩童沒有什麼零嘴可吃,餅乾是秤斤兩賣的,鐵罐裝的「金雞餅乾」則是餽贈親友的好禮。
有些父母將麵粉加點砂糖乾炒,當作子女的甜點,成為日後古早味的麵茶;每逢爆米花的三輪車過街,孩童就帶着裝米的罐子蜂擁而至,圍觀小販的震天一爆。以前用過的克難物品在懷舊的柑仔店裡已不多見,像「天鵝牌」非肥皂、「百雀羚」面霜、「窮人木頭」的竹器、升火的煤球爐等,許多嬰孩是吃「仙童牌」代奶粉長大的。
「白雪公主」泡泡糖搶先在「夢夢」口香糖之前銷售,風靡全台,5角一盒,縱使不會吹泡泡,也會迷上它附贈的彩色卡片。或許這是台灣第一種「文創」商品,以三國演義、封神榜的人物引誘購買慾,宣稱集滿100號可換自行車一台。我曾經花了幾年,收集到的卡片六十多張,卻在初二的數學課被老師整盒沒收,下課後哀求她賜還不成,幾乎恨她一輩子。
當年的自行車最初是以倒轉踏板剎車的,後來���改進為手剎車。一台「伍順牌」自行車售價要幾百元,許多公務員分期付款作為上班代步的交通工具,學生如果能有一輛,簡直是奢侈品。不可思議地,那時規定前輪的車柱要掛車牌繳稅,無牌上路會被警察攔下,這種怪法規到高中畢業後終被取消。
三、四年級最懷念的童年讀物,八成會說是葉宏甲的諸葛四郎漫畫。從「大戰魔鬼黨」看到「大破山嶽城」,儘管老師禁止帶到學校,還是偷看不誤,這也成為日後整套時出版,廣被老讀者們的訂購,至於優良讀物「東方少年」還沒它那麼流行。
有時隨父親上台北,他會帶我逛重慶南路挑幾本回頭書,整條街都是櫛次鱗比的書店,知書達禮的人很多,現在老字號書店已剩下沒幾家了。
九年國民義務教育尚未延長之前,初中入學有聯考,學生開始用鋼筆寫作業,記得SKB是最普及的品牌,吸墨水時要拉下筆桿側邊的開關,當時擁有一支美國製的派克21鋼筆可真叫人羨慕。老師批改作業還是使用沾水鋼筆,墨水有兩個牌子─「銀行牌」和「派克牌」,用久了需要換筆尖,後來陸續出現的國產「利百代」和「玉兔牌」原子筆,兩者都會漏油,法國製的Bic和Reynolds 原子筆,趁勢進佔文具市場。
武俠小說開始盛行,臥龍生、司馬翎、諸葛青雲等人的作品成為市俗的大眾文學,故事中的刀光劍影、江湖風雨,常帶給人們想像空間的快感。坊間的租書店也多,不知何故,書的版面狹窄,封面和底面都裝訂了厚紙板,好像是為了偷看的方便,後來有了菊16開的版本,終於大方地行俠天下。
上了高中,瓊瑤的言情小說取而代之,成為早熟少男少女的喜愛,那時的學校皆以「禮義廉恥」為共同的校訓,男生的頭髮很短,女生裙子很長。每學期的軍訓課都會到三張犁打靶,國文課本裡打了圈的文章都要背誦,考卷會有一段默寫。「文星」和「水牛」出版的口袋書流行起來,高三時好奇地讀完��尚義的「野鴿子的黃昏」和「狂流」。
1962年台視首先開播,黑白電視機改變了人們的生活,慎芝主持的「群星會」,打響了綜藝節目的第一砲,接着田邊製藥贊助的「五燈獎」也不遑多讓。
1969年中視也跟着開播,家裡終於有了一台電視機,兩部連續劇「晶晶」和「情旅」的劇情雖已模糊,但猶記得後者的主題曲中幾句歌詞:「在寂寞的旅途中 偶然的與他相逢,他的笑靨,使我神往;他的眼睛,使我迷惘」,引起許多人坐火車的遐想。
不久入伍當兵,那陣子台視每星期會播映一次日本的職業摔跤節目,晚點名剛解散,士官兵就湧向中山室看兩頭怪物,豬木和馬場在擂台上打鬥,超過10點,值星班長就跑來趕人就寢。至於夜間看少棒是默許的,祇要向衛兵登記,時間一到就會叫你起床。在台灣青少棒所向披靡之年,上班族犧牲睡眠,深夜觀戰,每場勝仗都振奮人心。
退伍後愛上洪小喬主持的「金曲獎」節目,她的闊邊草帽半遮臉孔,吉他輕撥彈唱,直到最後一集纔揭開廬山真面目。
1972年美國總統尼克森訪問大陸,1978年中美斷交,刺激了國內年青人的文化覺醒,於是校園民歌萌芽,發展成為國內流行音樂的主流。學歷高的民歌手轉向用自己的語言,創作自己的歌曲,形成靡靡之音外的一股清流。
七十年代彩色底片夢幻成真,美國的「柯達」和「伊士曼」,日本的「富士」和「櫻花」是我儲存大學繽紛記憶的道具。當年「柯達」製作了一支非常經典的反越戰廣告,一個返鄉的士兵走下火車,畫面忽響起湯姆・瓊斯的Green green grass of home,印象深刻。最初因沖洗費不便宜,故不敢多拍,後來各地快速冲印店的興起如雨後春筍,加上操作簡易的傻瓜相機上市,生活的點滴皆可信手捕抓。
此一時期,市面上出現TDK和SONY的卡式錄音帶,成為學習英語,考TOEFL的工具,從此音樂卡帶變成方便的載體,完全攻佔了黑膠唱片的市場,我買的第一個卡帶是理查・克萊德門(Richard Clayderman)的浪漫鋼琴演奏。隨身聽也繼之應運而生,成為愛樂者的新潮電器,我買的第一台是獨眼龍商標的「戴陽」,體積幾近磚頭般大,由於嫌它笨重,又買了一台SONY推出的Walkerman趕上時髦。
迄今不少人會將參加過的救國團活動和黃金歲月畫上等號,昔日夏令和冬令戰鬥營在軍方的支援下,報名人數極踴躍,常有向隅之憾。我在大三的寒假被學校保送參加交通大學舉辦的「歲寒三友會」,記得參加者皆是大專和軍校社團的菁英,文武青年交融成一片,聆聽講師的領袖培養課程,遊戲間學習團隊合作,惜別時刻依依不捨,有人也在活動結束後仍藕斷絲連,找到未來的妻子。
經國先生主政的年代,吏治澄明,推動十大建設,加上孫運璿等清官,帶給台灣空前的繁榮,人民對經濟起飛亦與有榮焉。當時的生活雖嫌單調平淡,但學校有規矩,社會有秩序,人人睡眠充足,因為三家電視台到了深夜12點就唱國歌停播,商店的霓虹燈有節電管制,夜店甚少,也沒有24小時營業的7-Eleven。
七十年代老三台播映的美國電視影集,很受國人青睞,從中視的「愛之船」開始,啟發我對美國文化的認識,出國前買了「三人行」學英語。記憶較深的是「法網恢恢」,劇中的小兒科醫師理查・金波為了昭雪沉冤,在各州浪跡天涯,據說真相大白的最後一集收視率高達五成七,然而來到美國始終沒看到電視的重播。幾年前我買到它的第一季影集,完結篇卻是從網路下載的,以前看過的「勇士們」和「虎膽妙算」也陸續找到,當作記憶的時光標本。
九十年代學成歸國,公車上有人手持「黑金剛」打電話,公共電話亭越來越少,心態一時不能調適變化中的大環境。諸如e世代追求次文化,言行率性,祇要我喜歡有何不可?21世紀到臨,智慧型手機帶來想像不到的方便,但人際關係反而變得複雜。回想那個打電話要投幣的年代,收到朋友的來信時,���情是超愉快的,因它是經過書寫和投遞的,具有溫度。
幾年前的小學同學會,有人提起那位打人很兇的導師,次日和同學到天母去探望她,快90歲了,大家合送一個紅包,據說她壓在枕頭下,捨不得花。當年沒收我收集泡泡糖卡片的數學老師,也在初中的同學會中遇到,我趨前向她敬酒,如果那些卡片依然無恙,可是柑仔店裡稀有的古玩。那個沒有手機的年代是民風淳樸,社會有感覺,人間有情義的年代,好似一張純樸無華的黑白照片,不以色彩取勝。
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なにもねえよそうだなそうだろ
焦点が合わない吸い殻を浮かし酒を白湯で薄めた生活ならまだ一揃いの愛らしさと受け容れるとするけど、作法など空想の恋人にすぎず、また後ろ手にのばした傷が じくじくと痛いものだから みじめさ 初歩的な処罰、 角を出す蕾は 唾を欠く それでは殻も破けない 赤ん坊をひとつ背負う、軽石だなこれは。 すくいとられ、かかえあげられ、もぎ落とした嘴、こすり合わせた指の腹 指紋なく、個性を移す粘土じみた皮膚、机の隅を重んじる星の砂が。仕掛けもなにもこれらが 素は/しわ (かがんでいる)騒がす死に場所を聞き入れ 祖は/いただき (こわしてみる)今から木々を提供する 蘇は/ひくく (おどらせるもの)絡繰りを設えるつもりで それは酌み交わすよう口に運ばれ、零れた分、咀嚼されたもの重なっていき、待機され続け半身が、無惨に歩き回る半身が、渋い茶を啜っている。狂わせた重心が横付けに処され 吹っ飛ばされた餞別が、立つ鳥 跡を濁さず 速達の順番を待つ、頭は、駆け巡るように肥大する 確かめるように、試みる、けれども ――なにも ねえよ そうだな そうだろ―― 大通りから三叉路へ、標識を辿って険しい悪路を、のろのろと降下していくのだと後にいう。曲がり角には瓦礫がそぞろと列をなし、陸路はそのうち海と開く。それまでの点の移動。その階層に勝手 線を引き果てを決める。何層もの放物線は曲がるだけ、どこまでも交わらない 〈針金と 撚糸と 導火線の、胤〉 毳立って剥げた、ところどころから私が這えてくるような かたち。天から地からほたほたと取り零した重力は感じさせず、それは自由であれ無謀でもある。あわい柳色のなかを私は征く。どこまでも続く淡い眺望知らぬ道が続く限り留まることなく。絡みつく枯草もヌバつく地盤も 〈輝かしく深く伝染る〉 仄か��青い、海の香りがする今にときを戻していく。一滴の雫としゃがみこんだ人影が振り向きこちらで手を振り、返す。ややあって啜り泣く、その跡が波にさらわれてしまい また今に反ってきた。潮騒が煩い静寂を滅多刺しに射し狂おしいほど 〈眩しいやら悔しいやら〉 あしどりはよく途絶えていたと申します。『画廊にある/とき』寄り道も途絶える夕焼けが深く低く ヒキヅラせる、煉瓦のそばに 薄墨色の辛気臭いことといったら。あかりとりまどが幾つものの法則を、輝かせ、涙だろうと微笑えよ。すれ違うヒトすら 無様だ 薄明かりのなか、点滅する木漏れ日など多分魂が迷っている。懐かしさも、かさむばかりなら、之は 御/冥/福 その敷地に〈冤罪〉を経てましょう 〈起点〉など小さな乱風にでも鼓してしまいました 新来 新芽の色素は乾かず水底のせせらぎを溢していたひとり、火に欠ける、水盆の呪詛が翅を延ばし続け、砕かれるだけのじかんが、あちこちに伝染り出すこと。亞ゐたシロ、ただ古めかしい思い出が、よろこびが流れていくのを黙っていて 枯れた枝が凍り月、そのままの姿でいて 彼は(枯れ葉。)多く語らない。両手には野茨、古く沈みそうな小舟に揺られている。それで硝子の これが 《わりご》 から、巻き上げられた 〈箸渡し〉その仕種は故あって 湿され 逗まることを、棄てる みずはそぞろにかわいている のせられていたわ それら粉飾の美辞麗句 2023/05/01
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撰文:趙天琳
全球歷時三年疫情的物理制約與身心挑戰,現在已然解除封禁狀態逐漸恢復日常生機,在以往這段防疫期間,人類設法突破物理隔閡、與彼此連結互動的天然需求,促進如今被統稱「元宇宙」(Metaverse)的各式科技加速發展,而台灣師範大學設計學院教授團隊的科技藝術創研專案《艾索羅夫星球紀事》(ASOMROF)即是此環境背景下催生的產物。「艾索羅夫」的命名源自臺灣的美稱「福爾摩沙」,FORMOSA倒寫變成ASOMROF,將以往先民渡台開墾的歷史,轉化成星際拓荒的科幻奇譚,以客家族群和其傳統文化為主軸創想文本與美術內容,並結合前沿科技如動態捕捉、人工智能、5G等,完成這部創新表演藝術作品的研發、製作與執行。
本文將以筆者作為跨媒體藝術家-策展人之個人視角,進行此次國科會計畫小組委任觀察《艾索羅夫》專案之探索總結。我的觀察過程主要分為兩個部份:一是先完整閱讀和欣賞專案相關的報告書與發表影片,二是在對專案有一定程度理解與思考的基礎之上,向專案主理教授黃心健老師及其主創團隊成員提問和訪談,以下我將分別就「文本」、「技術」和「實行」等三重面向,進行觀察《艾索羅夫》專案之心得整理。
(一)文本:客家未來科幻短劇
若要以一句話定義《艾索羅夫》的高概念(high concept),我會說它是一部「亞洲未來主義(Asian Futurism)式的類《星際爭霸戰》(Star Trek)舞台劇」。
由於我個人作為藝術家在處理我想探討或創研的藝術專案/作品時,通常是以文本先行、技術次之,我比較傾向讓技術��務於文本,或認為文本和技術之間理應相輔相成、以文本賦予技術更深層次的人文意涵,所以當我在觀察《艾索羅夫》時,首先重視和好奇的是它的核心文本。將台灣集體和個人歷史回憶作為創作素材轉化成科幻文本和互動藝術,向來是《艾索羅夫》專案主理教授黃心健老師的藝術主軸和慣用強項,例如筆者曾親身體驗過的《失身記》(Bodyless)、《輪迴》(Samsara)皆然,而這次《艾索羅夫》則以客家民族渡台、與閩南和原住民族相互爭取生存空間與資源的拓荒歷史為創作發想來源。《艾索羅夫》專案起始於客家傳播基金會的合作委託,據黃心健老師表示原初對《艾索羅夫》的構想,一是想以AR互動戲台的展演形式於公眾藝術季上串聯客家地區之間各據點的路徑連結,二是希望能以相對新潮的表演藝術引發客家新生代青年的參與度,而我作為一個對客家文化不甚熟悉、出身家族屬於閩南族群的「局外人」,不免好奇主創藝術家們是如何看待和處理有關此類族群身份認同、漢原解殖(decolonization)的議題,擔任故事編劇的張晏榕老師表示「希望在土地上曾發生的衝突和融合集體歷史記憶,能給當今仍衝突不斷的社會祈福,希望未來會更美好」,而在與黃心健老師對談後,發現我們的共識是將其作為當下形塑未來的材料,以更自由自在、較非線性的意識形態去進行有趣的創作,而我最後回應的總結是:「其實大家容易忽略的是,無論是哪個族群,最初踏上台灣這塊土地,共同的意志和願望都是『想要生存、好好地活下去』啊!」
除了故事文本之外,《艾索羅夫》的美術設計是先參考市面上既有的科幻原型後,再融合客家文化特有的視覺形式完成最終的風格裝飾(包含角色、戲台外框、背景投影等),讓近年已近乎銷聲匿跡的臺灣傳統戲台重現江湖,在傳統與創新之間取得巧妙的平衡。
(二)技術:舞蹈動作資料庫、文字情感辨識系統、5G異地共演
《艾索羅夫》配合創作延伸研發的科技項目主要有「舞蹈動作資料庫」、「文字情感辨識系統」、「5G異地共演」等,其中結合人工智能演算技術建構出的「文字情感辨識系統」是我感到最好奇的部分,近期ChatGPT的爆火和人工智能文字對話互動技術呈飛速進展,但我仍對此感到有所質疑,例如我個人在使���ChatGPT進行角色扮演互動、或與Inflection AI閒聊時,經常會感到人工智能對於探測和轉譯人類真情實感的侷限,畢竟一句話所傳遞的情緒感受,可能依據不同的當下而有截然不同的狀態,也會受前後文關聯的影響,人類乃至生物間的能量場心電感應,更是目前的人工智能尚無法同步的範疇。
《艾索羅夫》的「文字情感辨識系統」由周遵儒老師負責研發,是一套結合人工智能文字分析、AR和虛擬人操演的互動應用程式,並與台灣藝術大學舞蹈學院曾照薰院長負責研發的「舞蹈動作資料庫」聯動、實現一套完整的虛實展演運行流程,總體是將人類情緒編碼歸類成十一種並對應特定的舞蹈肢體動作,讓觀眾隨意在手機應用程式上輸入話語,然後由人工智能分析其話語的情緒類型,再轉為對應的肢體動作由背景投影裡的虛擬化身舞蹈輸出,宛如一種「科技猜心術」,藉此加深實體與虛擬、表演者與觀眾之間的連結。
至於動態捕捉結合5G網路進行異地共演的技術形式,近年已有一些代表案例,例如筆者曾在雪梨歌劇院(Sydney Opera House)線上平台觀賞過中國新媒體藝術家陸揚的《獨生獨死:二元世界》(DOKU, The Binary World),與《艾索羅夫》均以兩地舞者各自在場和操演另一處背景投影中的虛擬實境化身(avatar)呈現。為了更了解《艾索羅夫》的創研過程,我向參與該專案的舞蹈博士生陳冠瑋提問,想得知他作為主創表演者的個人感想,冠瑋表示雖然5G網路已經大幅降低延遲率,卻仍存在延遲並影響作品的呈現,但他進一步提出一個很有趣的觀點,他說:「我覺得在科技藝術中,『科技』備受禮遇,在某些條件下人類會盡力協助它,不像一般的科技產品,功能只是為了服務人類而存在。」我回應:「作為科技藝術家,對於這樣的美中不足,有個切入點是:有時我們反倒能利用這種科技的『缺陷』進行創作和反思。」
然而,更完善的技術肯定也更有利於藝術的實現和傳播,像是VR眼罩/頭顯、觀影屏幕的視聽品質等技術設備的發展進程都是如此,在訪談時我也向黃心健老師提問探討對於這些科技演進與藝術應用的看法,作為一名人生軌跡數十年與科技藝術共演化的代表藝術家,黃心健老師的生命軌跡其實就是對這些科技與藝術發展的直接肯定,因此我們對此議題總體持以正向樂觀的心態,科技使藝術家更能將腦內的超現實創想化為可被體驗的現實,而藝術則讓科技更有效普及,相互賦予其更深層次、完善的存在意義,或在模控學(Cybernetics)式的環境設定下,適時有意識地反思其所衍生的科技倫理並增益人類社會的良性循環。
(三)實行:公眾展演與商務應用
《艾索羅夫》專案的最終呈現,除了最主要的虛實整合現場展演,還有與中華郵政和OpenSea平台合作發行的NFT(非同質化代幣,Non-fungible Token)典藏郵票,是由王希俊老師負責研究的視覺化二維碼(QR Code)技術的應用成果。結合NFT藝術商務應用之專案近年已有不少實例,包含黃心健老師曾與EchoX平台合作推出的《We Are What We Eat》、媒體藝術家張碩尹和SOYL平台合作推出的《她與你與她的戀愛》,和姚瑞中老師近期於耿畫廊展出的《擬聖空間》(Alterspace)系列等,都是臺灣當代藝術圈中值得參考的代表案例。
對於《艾索羅夫》的舞劇展演,我個人也向主創教授團隊提出一點小建議,既然是涉及到不同族群間共存相融的議題,或許能採取沉浸式角色扮演劇場的形式,透過多人連線互動技術讓觀眾參與共演,由在場群體的意志共同演算、決定每場展演最後導向的故事結局,則將會是更引人入勝的實境體驗。
結語
最後,我想引用一段我過往的言論,作為本次觀察《艾索羅夫》專案的補充:
關於質疑XR發展的議題,我覺得許多質疑的論調多半源於論者對其的不熟悉。 以頭顯規格而言,目前各大小廠商推出的最新品顯示畫質已達5K,而且大家都已知道能自動調節眼距是必備功能,一些較輕薄、外型如墨鏡的款式也相繼上市,此外也有些週邊配件如觸控手套、氣味面罩等正在被開發,所以我覺得器材方面不是問題,願意做事的人總是在默默耕耘、為世人帶來福祉,每種新興產業嚆矢本來就有其自然的發展週期,所以我們要看的是其本質是為了什麼。 以作品型態和主題而言,包羅萬象、五花八門,而仍在拓展、演化、進階。 回想影視發展也不過約莫百年(不把更早的動畫箱和幻燈片鏡算進去的話,想想那曾在微膠卷上作畫製片和投幣進如顯微鏡般的偷窺式觀影木箱的年代),如今沒有人會再問「為何要看電影?」我相信百年後,也不會有人再問「幹嘛要體驗虛擬實境?」無論是遠古山中的壁畫、王公貴族的動畫鏡收藏、瓦舍勾欄裡老百姓愛聽的各式戲曲、近代才出現的電視機、電影院到如今的串流平台,以及各式XR體驗場景,都承載人類對於生命多樣性和體驗故事不輟的熱愛,XR技術是觀影方式的再進化,甚至超出視覺而能串聯、激活其餘四感乃至第六、七感—意識和超意識—的範疇。從Storytelling過渡到Storyliving,人類永遠渴望能有再突破感知疆界、直擊心靈深處的可能性,為了用更有趣的方式喚醒沉睡的自我、讓自身在塵世遊歷的麻木邊緣不致徹底昏聵,我們需要一定程度的刺激,並創造和憑藉更合適的媒介,體驗一段又一段反映自我虛實的幻境,這就是我目前對XR發展之價值的基本肯定詮釋。
福爾摩莎(FORMOSA)—臺灣—這塊島嶼所承載過的多元眾生體驗的重量,現在由藝術家提煉化為《艾索羅夫》(ASOMROF)科幻未來的想像,在相類而仿似輪迴的敘事結構中,我們是否有可能因此啟發自我和彼此突破慣性的「故事」,進而演算出真正意義令人耳目一新的「未來」呢?是我想藉機拋出給讀者的一個提問,而答案將自在你心。
本展從國科會「科技藝術跨域融合與創新計畫」出發,以「擴散耦Diffusion Couple」為題,試圖思考「工程」與「人文���領域在界之間互相消融、混合,如同不同元素相互結合般,形成新的鍵結與特性,並將研究成果轉譯為科技藝術展演。 「科技」是人類創意想像的現實實踐,「藝術」則為各種思惟、文化、想像的分享平台。觀者在兩者擴散或互融並行之間,真正地探索藝術、科技、媒體與社會之間的關係與互動。透過科技與藝術的結合,思考藝術的平權體驗、探索生活形態的可能、想像著自由的移動、更創造出各種不可能到可能。
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ある画家の手記if.16 告白
退院してしばらくの間、僕はアトリエでひとり、少し不安定な日々を過ごした。
ずっと息をするにも苦しくて、苦しくてどうしようもなくて泣きながら筆をとって静物を描いた。そんな妙な感情を昇華させるみたいな筆の持ち方はあまりしたことがなくて、絵も妙な感じになった。 静物、というにしてもあまりに表現主義的というか、別にカテゴリから外れるわけではないけど静かではない感じ。 また元のように静まった静物が描けるのかわからなかった。 描けば描くほど静物というものから剥落していくような 思うように描けなかった経験はほとんどない。見たままだから弄りようもない。僕の絵はそれで仲良く手を結んでて、それでよかったはずだった。なのに今描けるものはーーーめちゃくちゃだ。 僕がめちゃくちゃだから? 僕がどうだって静物と関わりなんてなかったはずだ。 それともーーーこれでいい? 静物にならどんな暴力的な手を加えても許される。僕は今これまで以上にそうやって描いてるのか、 ーーー結局、頭でごちゃごちゃ考えたことはひとつも実を結ばなかった。 なんの結論も出ないまま、酷使された筆を持つ指先が炎症をおこして痛み出した。もともと指先の関節に少しの麻痺があって、普通の筆の持ち方ができない。立て続けて描きすぎるとよく関節を痛める。 今日はここまでか。と思って筆を置く。 少し絵の具で汚れた指先をじっと見る。爪が伸びてる。そういえば入院中は爪を切らせてもらえなかった、そのままだった。 お風呂をためて、湯船に浸かって、体を洗って絵の具を落として、爪を切って、ほとんど退院したままだった体を少し整える。 髪の毛は肩を過ぎて背中まで伸びてきてた。切るのも面倒で、邪魔にならない程度に後ろで一つにくくった。
結局今回の入院はおとなしくしてたにも関わらず季節をひとつ丸々越して、今はもう秋だ。 閉鎖病棟は締め切られてて空気もあまり入れ替わらないから、入院中に外気の変化は感じとれなかった。 夏をきれいに落としてしまうところだったのをギリギリ季節感を僕に届け続けてくれたのは香澄だった。 毎回持ってきてくれた花で、詳しくはないけどなんとなくの季節を感じた。 一度は欲しくないって言ってはねのけてしまったけど、そのあとすぐに僕が謝ったからなのか、香澄はそれからも花を持ってきてくれた。
ベッドの上のケータイが光るのが見えた。メール。 香澄から。 『明日、そっちに寄ってもいい?』 「い、い、よ…」相変わらずなんの趣向もない文章しか打てないけど、返信した。 ベッドの上に横になって端のほうにいるかいじゅうくんを抱き寄せる。 香澄の前では入院中さんざん情けない醜態を晒したりしたから明日はちゃんと落ち着いて一緒に過ごしたいな。
***
香澄がくるっていうから僕はのんびりお菓子なんて用意してたのに香澄は思わぬ爆弾を持ってきた。 ちょうど学校が終わってきたくらいだったのか、夕方、僕のアトリエにきた香澄は開口一番「直人の部屋ってブルーレイ見れる?」と言い出して アトリエにはなるべく電気のいるものを置かないようにしてたからテレビも当然なくて、部屋を移動して寝室のほうにあるテレビを使うことにした。 「次の講義までに目を通しとかなくちゃいけないんだけど、一人で観るの味気なくて」 そう言ってテレビの斜め向かいのソファにゆったり座った香澄はもうディスクを入れて再生してしまって、僕がうしろをウロウロしてる間にちょっと古い感じの映画が始まった。 いつだったか一緒に観たようなホラーではないけど、過去にうつされた映像を繰り返してまた見るっていうことが僕にはすごくグロテスクに思えて、 「直人…? この映画は怖いシーンとかないやつだよ」 …心配、させちゃだめだ。なんでもないふりをしつつ、観念してソファの背もたれを乗り越えると、香澄の体を後ろから抱きかかえるみたいにして一緒にソファに座った。体勢だけならいつか二人でホラー映画を観たときとまるで同じだ。 「嘘じゃないよ、クラスメイトから大体の内容聞いたけど、そんなに警戒するようなシーンはないって」 「……ん…」 香澄の肩にほとんど顔を埋めているから声がくぐもった。 それから30分くらい、香澄とテレビの前にいた。短い映画というか、映像作品だった。 香澄は僕が持ってきたお菓子をつまんだりしてたけど、僕はほとんど体を硬直させて香澄の背中でじっと画面を見ていた。刺激的な光を見るのも苦手で、僕には幾重にも重労働だった気がする。それを心配かけないように、映画の内容にじっと見入ってるみたいに振る舞った、つもり。 映画が終わると思わず息をついてしまった。ソファの背もたれにぐたっと体を預ける。 「…直人、映画とかあんまり好きじゃなかった?」 振り向いた香澄が僕の額に手を当てて、具合を診るみたいにしてくれる。無理はしたけど熱まではないはず。 「ごめん、平気だよ…久しぶりに…テレビ見たから」 体を起こして大丈夫だと微笑み返す。 「これでも一番短いやつにしたんだけど…ごめん」 結局心配させてる。それに少しがっかりもさせちゃったかもしれない。僕って情けないな。 香澄につられて僕も小さく肩を落とす。 目の前の香澄の顔に触れる。香澄といると傷跡に触れるのがほとんどもう癖みたいになった。 やっぱりきれいだな。描きたいな。でも描くためにはーーーこうして触れてちゃ描けないんだ、
絵にすることは はなれて持つことだ
ぽたりと目から涙が落ちた。描きたいと確かに思ったんだけど、すんなり描くことに移行できなかった負荷がかかったみたいに。今すぐイーゼルを立てて準備するとかいうことじゃなくて、僕の描きたい気持ちが、描こうとする気持ちにうまく繋がらなかった。なんでだろう。でも今日は確実に描けない。 それがまるごと、僕をつぶしに襲ってくるみたいな どこにもいられないような気がした 描くことより触れていたかったほうを選んだから、そのまま香澄をぎゅっと抱きしめた。 これじゃ入院中とあんまり変わらない気がして自己嫌悪みたいなものが、ぐるぐる。 僕がくよくよ泣いてるから、香澄は僕の背中を撫でながらそっと優しく話しかけてくれた。 「退院してすぐなのに、無理させてごめん。…俺にできること、ある?」 ーーーできる こと… その一言が、僕の体にぞくりと悪寒をはしらせた。できること…がもしあったら、香澄はどうするの?
なんでもするの?
不安ともなんともつかない感情が体の中にもやついた。 「…服、…脱いで」 シャツの袖で涙を拭いながら涙声で言う。 「…え、」 約束 した。僕がいない場所でもちゃんと無事でいるって。僕が不安に思うことなんて、僕が生きてる限りない、はずだよね? 「上も、下も。…体見せて」 しばらく僕の顔をちらちら見ながら香澄は目を泳がせてたけど、覚悟を決めたみたいに体を折って着てたニットを頭からすっぽり脱いだ。下のデニムも脱いでソファの端に軽く畳んで、脱いだニットと重ねた。 香澄の体はもともと傷だらけだけど、僕が知らないまだ新しい青痣みたいなものが腹のあたりにあった。 香澄の腕を掴んでソファの上にうつ伏せに寝かせる。背中は入れ墨のせいでもっとわかりにくくて、新しい痣なのか墨なのか判別がつかなかった。 「……」 「………。」 どっちも無言だけど、僕が明らかに腹を立ててることには、背中越しでも気づいてるみたいだ。 「…注意して、過ごしてたよ」 弁明というより真実を述べてる口調だった。僕は香澄の背中から退いた。 腹を立ててるつもりだったけど違うのかもしれない、わからない、納得いかない気持ちが整理できなくて怒りとも悲しみともつかない感情に呑まれそう、香澄に怒ったって仕方ないんだ、香澄はちゃんと気をつけて暮らしてくれたはず、だって僕と約束したから 約束を守るのがどれだけ僕にとっても苦しいかは入院中に香澄はずっと見てた 同じ苦しみを強いるわけじゃないけど簡単な約束じゃないことは分かってたはずだ それでもやっぱり、こうなってしまう 僕のほうを向いた香澄の腹のあたりにはやっぱり青痣��ある 直視すればするほど受け入れがたくて、距離をとるみたいにふらふらソファから一人で立ち上がった。 香澄に服着せてあげなくちゃ、もう夜は寒い季節だし、なんて頭の片方は思ってる もう片方がぐらぐら、煮えて揺れてるみたい、僕の体を放心状態のまま動かしたのはそっちの片方だった ふらふら、廃人みたいなおぼつかない足取りで香澄の横を通り過ぎて、何も考えがまとまらないまま廊下に出て、玄関を裸足で靴を踏みつけながら通りすぎて部屋の外、秋の冷え込んだ夜の中に裸足のまま踏み出した 後ろでガシャンと重たい扉が勝手に閉まった音がした
続き
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亡佚的群游
1.
我和他一起逃到世界的角落吃午餐。
他是這樣的,鬆散綁著的馬尾放在側肩,微微蜷翹的模樣像秋天的毬果讓人沉迷想撿起來,回家放在玻璃盒子裡裝賞。他眼神的一部分像是我高中時候所迷戀的輪廓,你知道,曾深愛過的那些總在不知不覺就消逝而去。他在某些神秘的時分說出口的話語如同一位冒險家,比行動派更行動派。
我認識他的時候他便是這個樣子,時間的概念在他身上如同虛設,彷彿只要被他拉著,我就能從這世界所有龐大的虛妄決絕離開。
他說我是個明明知道自己想要些什麼卻總是懶得去做的人。因為睜開眼發現什麼事都不願意做,於是一如既往,在每個無聊早晨編一段話騙自己醒來,例如今天會幸運,或聽見街邊歌手超乎尋常的表演,於是脈搏洶湧。該起床,該在網課開始前泡杯咖啡醒神,然後吃掉昨晚提早買好的早餐,聽課抄上筆記。
一切都安排定向卻沒有那個要奔跑的人。
早上八點,陽光炙烈。我逃了,幾乎成了一種習慣。
2.
便當裡有我討厭的山寨玉子燒,撒了鮮紅的七味粉。越來越覺得自己的口味變得單一,幾年前我聽見C說他去一家店只點固定的東西吃時還覺訝異。那時到一家店往往想把所有菜都吃過,但不得不承認自己是食量有限。日子瞬移過去像是沒變過,但變的人可比自己想像的還多得多,也包括我自己。有時覺得幸運至少還能覺察到自己哪裡變了——這種改變通常是好的,像對自己的要求漸漸變高、不再害怕與人說話、越來越少緊張。不過大抵我還是變得不再如往昔純粹,與熱烈。
我和他說起這件事。
那時候喜歡去同一家店好幾次,直到能在腦中細細描繪出它每個擺設,能知道店裡最好的位子,往往不在採光良好的窗邊,而是在能和老闆聊上天的那個吧檯邊的位。我和C有家共同愛店,日式居酒屋,我們認識它的時候還未滿能合法喝酒的年紀,只因為它就開在學校旁的那條小巷裏,只因為我們那時都還處在天真的以為會開在小小巷子裡、難以尋覓的都是難得一見美食的年紀,只因為老闆偶爾招待的烤串,所以它就理所應當地成為我們第一個美食口袋名單。幾年過去,頂讓的老闆也換了幾個,我想我們都大概不曉得它是真的好吃,或者只想永遠耽溺在最熠熠生輝的年紀。想認真就真的可以賭上一切的真,想逃就把自己養在暗室裡躲一日一夜,無光像是一生。
說到這裡,我和他都同時想起那段歌。因為不會粵語,我們只能哼哼的唱,「還是粵語好聽。」他說。
今天只有殘留的軀殼
迎接光輝歲月
風雨中抱緊自由
一生經過徬徨的掙扎
自信可改變未來
問誰又能做到
──《光輝歲月》
我笑他老人才聽粵語,卻沒想到他還記著我說過我最愛粵語這件事。二十多年後的香港還在高聲唱這首歌,我們依然珍惜自由,只是越走越遠,難以看得清原本模樣了。
3.
巷底有廢棄沙發,那裏窩著貓咪和我們駐足過的痕跡。我將手放在眼前,即使瞇起眼卻還是讓午後烈陽直直刺上瞳孔。走在我前頭幾步的他把原本繫在背包上的草帽摘了,轉身來蓋在我頭上。那頂帽對我來說太大,一下子遮蔽我所有的視野。還不適應光線突然全被擋住,眼前黑乎乎一片的,我怔了幾秒,等看得見了才把帽子戴好繼續跟隨他的步伐。亦步亦趨的,他走幾步我就跟著。
不去煩惱地圖怎麼看對我來說就足以稱之為富有安全感的午後。
「欸,」我出聲喊他。「比起帽子我更想要你的墨鏡。」
「但帽子適合你。」他頭也不回地說。
花整個下午的時間找一頂永遠會愛的帽子像不可能做到的事,我還不如隨波逐流就戴著這頂二手草帽,曬著金黃的暖光好好聽完一張專輯。
「還有一個原因,」他終於轉過身來回頭看我。「你太像冒險家,該隱藏得深一點才好。」
我笑了。嘿,我的冒險家。我想花一生追隨你的模樣。
4.
傍晚和他分離以後,突然想起我很久以前做的那場夢,沒有在醒來以後就隨晨光消逝,出乎意料地在多年以後的今日依然記得清晰深刻。一直以來都試著不讓那些對人生來說太浪漫的幻想左右自己,即使在怯弱到像在看不清路的黑夜裡迴圈怎麼樣都轉不出來,渴求一點不實際的光亮時候,我感覺理性都必定要贏。但我仍然堅持拽著那場真實到無法忘卻的夢,磕磕絆絆的走到了人生的這裡,來遇見夢裡和他的遇見。對我來說如此溫暖且珍貴。
人在談夢想的時候是膚淺的,你和我能走到這裡,都有諸多原因。不僅僅只是你在岔路前選擇了更為險峻的那一條,憑著勇氣走到底。在一次次難受的夜半你承受你的同輩無法承受的寂寞與絕望,承認自己是軟弱的,哭的時候沒有聲響,等沒有人來營救。同時你也必須堅持自己是堅強的,才能在打擊與失敗接踵而來的人生裡,不甘於平凡,堅定沉默的朝著盡頭的光前行。
但前方真的有光嗎?
我寧可這樣相信吧。
時常感覺後悔,歉疚於經過的那些年歲,只忙著感受極度的悲傷與嫉妒快樂,吝於給人生一個真實確切的闡釋。它給了我許多面貌,我的確在我淺薄的生命切切體會過,開心的厭恨的、卑微的狂妄的,我卻依然不懂。生命如此脆弱,難過彰顯的方式,只是在無眠的夜晚聽雨聲撞個不停,在晴空的萬里找愛人毫無蹤跡。
所以我總是問他:「我們窮盡一生,都在追尋沒有名字的追尋,對嗎?」
5.
不確定自己是否該真正做一個「入世」的人,那些演講夢想的大人,他們是在販賣夢想,還是確確實實知道「成功」是什麼樣子呢,話語太容易欺騙人,我好像一不小心就會踏進陷阱。我把這個問題拋過去給他,我一向知道他會好好承接,然後把它包裝成一段華麗的冒險之後,再讓我跟上他啟程。
(另外,說這句話的時候,我突然意識到好像不太能講「大人」這個詞了,大人與少年的分野一向模糊,小時候看過的與我年紀相仿的電影童星,前幾天再看他主演的新影集,眼神承載許多我說不出來的東西,但他是大人嗎?我們都才剛過20歲。)
他揉亂我頭髮,但在我還沒煩到反手搧他一掌之前就笑著把它們乖乖捋回原位。很多時候我總想著是不是永遠保持幼稚的人才會變成我喜歡的那種大人,對世界保持好奇,還沒對世界絕望,看著他寫出來的字就覺得這個世界至少還能愛,世界至少還值得你去追尋些什麼。
那就對了,直到你找到了匹配一切的答案,並且因為此刻太美好,所有最美的風景都不得不在這一刻結束的時候。你會知道,人生唯一所追求的,也許就是這個樣子。
6.
冬天還沒有來,北風倒是闊別了一整個冬季迫不及待向這座山城襲來。冰冷且孤寂,唯一的生活只是考試、考試、考試。我裹上大半年前買的黑色連帽衫,站在宿舍樓梯前那片幾百人共用的大鏡子前仔細端詳自己。女孩們愛美,除了太早的時間點,幾乎分分鐘都有人站在鏡子前看換上不同衣服的自己是否足夠好看,足夠張揚或是足夠典雅。而今是早晨六點,我難得可以獨佔這面鏡。
揮別高中時代以後,我幾乎沒有理由再強迫自己睜開酸澀的眼在清晨醒來,更多的是六點才上床睡覺,對我們來說更饜足。也更像自己?我不曉得。我和他第一次在深夜裡出逃源自於我和他說,我們學校的夜空乾淨、適合看星。19年參加過學校的天文社活動,那晚的夜空美得刻在我腦海好久,而今都不肯忘懷。雖然對天文毫無興趣但看星星──是個人應當沒有不喜歡的。此後不論與任何人提到看星,我都與他們說我們學校的夜空極美,即使我只看過那麼一次。
然後他說,既然都要熬夜看星為何不找個最好的地方?然後他說,上更遠的山吧。
眼淚很淺。當我裹著他的衝鋒衣,躺在夜裡濕氣濃重的草地上看著那樣燦燦、無可比擬的星空時,一下子就忍不住落淚。「如果能一直這樣多好」,如此不切實際冀望著。
但又悲哀得明白自己留不住。你知不知道,願望如此多,又有誰能到達。
7.
他不愛讓我拍照,「相片是毀壞記憶的始點」,他總是這麼說。「有時候你會發覺,即使你看著熟悉無比的相片,卻已經回不到你懷念的年代了,這種感覺很殘忍。」
我不置可否,於是聳了聳肩,自顧自地牽起他的手和他慢慢走過這難得景致。那時的天空算不上晴朗,甚至可以說是壞得過了頭,無邊的灰雲與悶雷遮住陽光帶走世界的色彩,使人感覺無限絕望。我們卻把路走得像逃出末日的小徑,不去看巷底雜草叢生的濕暗角落,只在意我們一同並肩走過的那些,溪流邊長滿青苔的石,或者那間只為我倆開的書店。我和他分著半邊耳機,聽我的歌單或者他偶爾的插曲,時間停在這裡。我們都知道,下一秒就是末日。
景色溫馴,沒有山雨欲來的誰的驚擾,這裡如同沒有季節更替的理想國。而湖泊乘載無邊溫柔。
「你能等我一下嗎?」
還沒等他回答,我便放開他的手逕自跑向前幾步,張開雙臂呼吸幾口濕潤空氣,一眼望盡四季所有的歡喜與傷悲,忽然想跟他說:嘿,你看,世界不過就是這樣,末日也沒何好怕。
我噙著笑轉過身來回頭看他,話語還停在嘴角未吐出,我卻一下子就看見他的眼角,濃重的憂鬱凝在那裏從未散去,像不會好的疤。他的背後是數不到盡頭的黑雲,一場暴雨在即,狂風灌進他單薄的衣衫。雷不知不覺已經很近,震耳欲聾,使人想逃。他的眼神裝滿沉默的悲哀,望不進的黑裡面藏著什麼我從來不明白。他好像看著遠方又像直直地望著我,他的髮絲隨風飄揚,是一幕蒼涼決絕,似要遠走。
我就看著這樣的他發怔,直到第一滴雨落在我的臉龐,第二滴、第三滴……,轉瞬之間落下的狂雨將我們身軀打濕,我們就這樣在雨中沉默地對望著,幾乎濕透。很久之後,不知道是誰先出了聲:
「我們該走了。」
「嗯。」
他拉起我的手,去一個陽光明媚的地方等光來曬乾我們。我跟在他左後方看他的背影活成像一座必輸的戰場。忽然之間,我想起一部電影,他說:
我住在自己築構的城,走不出來也不想走出來。你要記得,愛情不是拯救一切的東西。
8.
有人持續看穿假貨。我顧自存於生命的周邊依然並不知曉我是誰,���許偶然聽見的唾罵也是陳述真實的一種方式,打不定主意是否在哪裡下車的時候,就依循著它走完。
對談結束之後他已經離開很久。暫時先無解,真真假假一概讓我難以體會。
那天淺丘下車,第一次發現內陸湖原來亦能給我這種海島類美。天空沉沉地壓著,岸恬靜平躺在大地邊際張手環抱憂鬱沉重的蜿蜒藍湖,而周圍色彩在秋日陳詞濫調。我索性坐在一旁鏽蝕的吊床看浪沖刷上來的寧靜瞬間,想一些不需要誰來回答的問題虛度年華。
有時候浪費時間是美好的,我總忘記這一點,所以必須常常練習。星期四在深夜下課的時候習慣走得很快,直到看見宿舍門口,發現不想面對在某種程度上必要誠實的三人空間,於是掉頭,走到學校無人的後山看空景獨自發呆,凍到發抖才回去睡覺。有些人認為這是孤獨,我想我是有意識地讓自己被世界放逐。
空閑夜晚梳理記憶的時候想起來,若要接受他人的陰鬱在我生命中留下某些刻痕對我而言總是容易的,它們已跟我的黑暗融為一體(part of me)。就像常常厭倦同一班列車卻感到安全,不知不覺,我在這來了兩個多月的城市裡已經能夠沉著坐上公交——就算心跳永遠不整齊,也覺得疲倦。《演員課》裡提到,常常感覺不屬於自己的悲傷必定對生命具有程度不一的傷害。我還未確切感受到那些「傷害」是什麼——或傷害已經發生,只是我還未學會描述它。所以我總是不由自主感到害怕,命裡注定有無的讓我很難再去勇敢一場。越感到那些不屬於我的陰鬱和我靠近,我越去傾聽它們、越去描述它們,我越覺得那巨大的黑洞將要再次吞沒我以至於我見不了光。不敢再去聽很多曾經熟悉的歌曲,我更願意承認,未開始都該結束。
未經差錯
但我退出 怕胡亂褻瀆
──《未開始已經結束》
我寧願把這些歸因於冬天。
因為夏天總是這樣告訴我:你正在等待什麼呢?一個可以活下去的世界,是有可能的。
9.
閒逛的時候突然在底下留言區看見這麼一句話:「未竟的夏天有多少種玩法呢?」
從學校大門連接到對面地鐵站是一條長長的地下街,有幾個攤販在那裏擺著,最喜歡賣花的那個。其實很少買,大多時候只是經過時瞥一眼,攤子賣的花不多,只是一些常見的玫瑰、向日葵、雛菊(再多的我也認不出來了)。
十月底的南京已經很涼,我逃出要續攤的酒局之後一個人拉著風衣走在城東。懶得抬眼看很多東西,低著頭數腳下一格格的地磚,剛開始到桃園的時候也很喜歡做這件事,算是習慣低頭走路的後遺症。而我想我大概有一點夜盲,路過的任何景色在記憶裡都失焦成炫麗的模樣,快打烊的蛋糕店、戀人絮語、帶黃金獵犬散步的男人。有些在耳邊飄過的言語全數忘記,有些則成為超越記憶的烙印,比如我聽見那個人對身邊的他說:「感覺你很安靜,但內心卻有個色彩斑斕的世界。」再比如說,她回答:「我會胡思亂想,但也想做個有趣的人。」我總是記得這些微不足道的小事,並將它們記錄下來。小時候寫作文常被我媽說是寫流水帳,我難以去辯解自己。後來慢慢從懂得寫高分作文的技巧,再到現在已經不寫作文了,還是改不了這個習慣。
究竟什麼適合寫下來呢?版面上一個看我文章的朋友也到桃園念大學了,看她像看兩年前的自己。一段不長的文字承載了太重的情感,我不敢讀太多,怕直擊心臟。若是不經歷那樣的年歲,若她不是從南方來,我看著她,怎麼知道天空還是藍的。
天空一樣藍,我想。幾段個百公里的距離不會讓什麼東西變得比較灰暗。每次我從地下道沿階梯重新走上地面時總會重新看見,不論是深秋或盛夏都湛藍的,那片像海洋一般的天空。
待續。
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[獵人│團酷/雷酷/派酷] 人妻(?)酷拉皮卡的一天
※懷孕有,這部分可以當作: 男孕 或 女跨男酷拉皮卡 或 酷拉皮卡的性別就是酷拉皮卡反正他就可以懷孕其他我都不管 最終決定是跨性別酷拉!
※團酷+雷酷+派酷,架空背景
※年齡與原作有點出入
清早,酷拉皮卡隨著鬧鈴醒來,沉甸甸的手壓在他沉甸甸的肚子上,重量再下挪一些就又要害他爬起床衝廁所了。
老天,他昨天半夜都被尿憋醒兩次了,誰能想像這居然還是常態?
手臂摟得他更嚴實,他的鼻子完全貼在另一人鎖骨上,吸吐間都能聞到對方味道。
「……早安。」庫洛洛的嗓音睡意濃重。
「早。」他撫摸伴侶的肩胛骨,皮膚的觸感可說是極好,「把鬧鐘關掉。」
庫洛洛先咕噥一陣才動作,被褥罩住酷拉皮卡,前兩天才曬過太陽的棉被還很鬆軟,蓋在身上溫暖卻不厚重。
吵鬧的鈴聲終於消失,庫洛洛鑽回被子,黑髮下的眼眸清明多了。
「再賴會兒床?」
酷拉皮卡訕笑,「五分鐘,如果你真的想睡。」他拍開庫洛洛滑進他臀縫裡的手,「你今天早上要開董事會,遲到的話其他人會殺了你。」
庫洛洛吐了吐舌,俏皮,「你不是我的秘書。」他說,「何況其他人愛我,他們不會宰了我。」
「說笑吧。」酷拉皮卡翻翻白眼,「你秘書都把你行程表傳到我手機裡了,我還接過好幾通窩金的抱怨電話——關於你的不守時——他都快崩潰了。」
庫洛洛打哈哈敷衍過去。
金髮散落在棉被與枕頭之間,他毫不質疑它們不久後會變成一叢鳥窩。酷拉皮卡翻了個身,庫洛洛在他的肚皮上落下親吻。
「我不想離開你。」他的丈夫之一說。
酷拉皮卡莞爾。
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他們一起洗了澡,庫洛洛摟著他不讓他直接靠上牆,然後在水中向他索吻。熱水淋過五官,十字架刺青被打濕,酷拉皮卡撥開那縷縷青絲,試圖把庫洛洛梳理成以往那更顯老的髮型。
自他懷孕庫洛洛就再沒用過髮膠了,總隨意讓瀏海批散在臉上。這樣也好,看起來年輕些,三十出頭了讓人以為才二十多歲。
他含入庫洛洛的耳垂,吸吮著,留下若有似無的咬痕。粗壯的手在他軀幹游移,泡沫早被沖得一點不剩,他們只是留戀在熱水下的時光。
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廚房裡他們分工合作,他負責煎蛋和火腿,庫洛洛則是切水果和烤土司。這是一頓普通的早餐,水果很甜,雞蛋有點鹹。
他喝完最後一滴牛奶,在庫洛洛嘴唇蜻蜓點水,「快去上班,不要遲到了。」他把吃空的碗盤端回廚房。
鞋跟踏在地板上,「我愛你!」庫洛洛在門口喊道。酷拉皮卡設定好洗碗機,回應同樣的三個字。
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他的上班時間彈性得多,也沒有所謂時數限制,在庫洛洛出門後還能品著茶、讀幾章故事,隨後再打開筆電接續進度。
他從旋律和芭蕉那了解情況,部屬完各自任務後又去了解老闆的個人需求,過程中不乏有人來噓寒問暖,他語氣都不自覺變得柔和。
他還接到奧伊特的來電,除了關心他身體,更帶來瓦布爾的思念。小女孩正值活潑好動的年紀,於彼端連翩詢問何時能再一起玩耍。他知道 瓦 布爾沒多少玩伴甚至是朋友,她身邊的同齡人屈指可數,這是身分尊貴的代價,但對一個不滿五歲的幼兒無非太過沉重。
他不免惋惜, 瓦 布爾的笑聲總能掃蕩他心頭的黑暗,是他身處谷底時的一線曙光。他憶起和女孩的初次會面,向來怕生的 瓦 布爾卻願意伸手接納自己,而當年那嗷嗷待哺的嫩嬰如今已近乎成長到他的腰際。
這才過了多久啊?奧伊特老是說生了孩子才覺得時間過得飛快,酷拉皮卡摸摸肚子,心想接下來就輪到他了。
瓦 布爾肯定會非常開心吧?畢竟,她可是最期待「弟弟妹妹」出生的人呢。
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這次換他的手經鬧鈴響了。酷拉皮卡放下工作,從冰箱拿出食材開始料理。
不久後他放下鍋鏟、分裝食物。他事先嘗過一口,有點淡,看來他就是無法拿捏調味料的正確比例。
他發了條簡訊給雷歐力,年輕的醫生可能要再過會兒才有辦法回復。酷拉皮卡換了衣服,戴上家族一脈相傳的耳環,再三確認沒任何疏漏後才提起行囊下樓搭車。
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「雷歐力!」他朝在四處張望的醫生呼喊。
「喔,酷拉皮卡!」雷歐力繞過群眾,接管他手上的重物。
醫院門前不少人盯著他們瞧,絕大多數都是病患或家屬。醫護人員怕是都看習慣了,誰讓他在孕後一整個閒得太糟糕,動不動就來探班、送便當,連雷歐力的同事都快認識他了。
他有回還聽到護理師們扼腕,說以為雷歐力的婚戒只是戴著避免麻煩,沒想到是真·心有所屬。他這才知道雷歐力在女同仁(及部分男性)間小有名氣,雖不盡完美但也瑕不掩瑜,連患者都十分愛戴他,不論男女老少。
他想,歲月是磨去男人不少稜角,使雷歐力更圓滑、更穩重。而從前那些優點依存,且被時時刻刻被展現出來。
酷拉皮卡頓時感到驕傲。
若他們見識過雷歐力狂蜂浪蝶的過往,恐一人一巴掌都不夠他們宣洩。
-
他們在員工餐廳吃了午飯,他雷歐力把一杯黑糊糊的東西從保溫瓶裡倒出來,他聞了聞,挑眉問,「這是啥?」
「仙草蜜,派羅煮的。」
雷歐力的眼神似在確認那是不是真的能吃。他對窟盧塔的某些民族料理可謂是不敢恭維,昔日拜訪時全村舉辦了慶典,然而端上來的菜色有半數都讓他懷疑是怎麼料理的,但在眾目睽睽之下他只好硬著頭皮吃進去。
說實話,他至今仍不曉當晚胃痛到底是壓力造成的呢,還是食物真有問題。
雷歐力吐出舌尖淺嚐一口,喜行于色,「喔?蠻好吃的嘛,甜甜的。」
「你一臉驚訝的模樣是怎麼回事?」酷拉皮卡怒質問。
他知道族內的口味和外界有所差異,但看人怕成這樣難免有股無名火。
酷拉皮卡賭氣地想,等他一生完,接下來整個月的月子餐全都會是窟盧塔傳統菜單;孩子長大的過程中他們也會盡可能地煮民族菜餚,好確保孩子接觸族內文化。
雷歐力最好是能閉著眼睛吞下那些他或孩子吃不完的食物!混蛋!
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離就診還有段空檔,他們選擇到醫院附近的休閒公園曬曬太陽、吹吹風。孩童不畏酷暑,在石製滑梯爬上爬下;噴水池散發少許的沁涼,他們在樹蔭底下待著。
的確是太熱了些,或許這時間點待在室外就不是個好主意。
庫洛洛發簡訊問他吃過飯沒有,酷拉皮卡把方才雷歐力的舉動一字不差複述回去,不出所料被回應一連串譏諷。他還在生雷歐力的氣,在接過伴侶遞來的水時不聲不吭,連句道謝也沒有說。
換作是以前雷歐力很可能就與他吵起來了,但事到如今他只聽聞一聲輕嘆,緊接著是靠在他肩頭的重量。
「……抱歉。」
「嗯哼。」
「我不是……呃……」雷歐力抓了幾下頭髮,篩選適當的詞彙,「我不是想表現出偏見,只是就經驗而言真的……」
酷拉皮卡不動聲色,轉開旋蓋喝了口水,「我和派羅不會毒你。」
「是沒錯,另一人做這種事的機率比較大,而且我懷疑他確實做過。」
「……」
「但你要知道我心存芥蒂也很正常。我是說,窟盧塔極度具有特色,包括風俗,包括菜品。」
「……」
「你、你看嘛,源自不同成長背景的人適應力本來就會不同,像小傑可以吃得很歡,我和奇犽卻很不習慣。」
「……」
「……我道歉我不會再說了。我愛你。」
「嗯哼。」
-
並不是說他真那麼小心眼,而是但凡牽扯到窟盧塔族他就容易大動肝火,這是他的老毛病了。酷拉皮卡解下安全帶,在雷歐力頰上授以淺吻,「我不氣你了。」
雷歐力默不作聲,只是靜靜看著藍瞳幾秒,然後在酷拉皮卡唇上答道,「嗯。」
酷拉皮卡的心跳轟隆作響,那不管是小天使也好小惡魔也罷的聲音洗腦他吻得更深入,他希望他們還在醫院停車場,而不是在風光明媚的戶外。他們交換一個又一個薄吻,好幾次都差點將舌頭伸到另一人嘴裡,酷拉皮卡閉起眼睛讓雷歐力托著他的頭。
喘息絕非悶熱造成,事實上車內冷氣開得挺強,要不是孕期體溫較高,說不定他還會覺得冷。
他有兩星期沒和雷歐力做了,雷歐力近日總是很忙,常加班不說,偶爾連飯都會忘記吃,像今天這樣請假陪他兩小時已是極線……
他把近乎脫口的呻吟硬生嚥回,推開醫生伴侶。
「你休息時間快結束了,謝謝你載我過來,回程路上小心。」他倉皇下車。
然後落荒而逃。
-
他把產檢結果傳到共用群組上,包含那段新拍的超音波影片。第一個回話的是派羅,他發了一大串且不重複的表情貼圖,酷拉皮卡能想像對方想說話卻高興到不能自已的樣子。
雷歐力還在開車,所以第二個已讀理應是庫洛洛,出奇的是庫洛洛沒有回他,而他反被標註載另一個群組裡。他點開群組——幻影旅團——這活像是一群國中生創建的中二群組名,鬼才知道這之中九成以上都已成年,有些居然還都奔四了。
俠客:@酷拉皮卡 團長又哭了。附贈一張庫洛洛摀臉拭淚的照片。
哎呀哎呀。他端起咖啡,輕嘗一口。
這家店擁有最好的紅眼咖啡,可惜他現在只剩一天一杯咖啡的額度,得省著點喝。
酷拉皮卡打開筆電,開始下午的工作。
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他在原地站超過半小時了,而他明明是六點過半才離開咖啡廳,又花五分鐘走過來這裡。
酷拉皮卡滑開手機,距派羅發出的我就要下去了!!抱歉!!已超過十分鐘,看來是又被他那票上司耽擱了。
見不得人好的東西,他於心裡罵道。
這原本就不是什麼好公司,於派羅提離職後更變本加厲,一點小事都要他做,一點小疏失都要當所有人的面大聲斥罵。
憑什麼派羅要受到這種對待。
這裡唯一的好處就是讓別人看見派羅的能力,並以高薪且良好的待遇挖角他走。不過說到底,要不是他們當年別無選擇,派羅也犯不著委身求全來這種黑心企業上班。
酷拉皮卡握緊拳頭。
但他們現在有了。有更多的選擇,有更光明的未來。
所以他發誓要是派羅再沒現身,他會一馬當先衝刺進去,朝那主管的臉爆揍三拳不只。
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派羅出現時顯而易見的憔悴,酷拉皮卡敢說他昨天晚上絕對沒怎麼睡,或是根本就沒有睡覺。
這真的太不應該。要不是他還有道德守則,他乾脆想動用關係直把這裡挪為平地。
「派羅。」他一把擁住伴侶。派羅看起來搖搖欲墜,他擔心對方隨時都會暈倒。
派羅在他耳鬢緊貼雙唇,若有似無地說話,「對不起,讓你等這麼久……」
「這根本不是你的錯!」
他的瞳仁肯定紅了,氣梗在喉嚨裡,牙關咬到疼痛。他把派羅摟得更緊,一百八的身板竟比懷孕的他更甚薄弱。
他想起下午傳的訊息,派羅回完貼圖便再也沒出聲,直到剛剛那句道歉。說不定派羅因此又被刁難了?因為使用手機?
「就不能直接離開嗎……?」他的鼻子既痠又疼。
派羅拍了拍他,一如既往的溫柔。「就快了。」他說,「就快了。」
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他拒絕讓派羅疲勞駕駛,所以車由他開,派羅則被趕到副駕駛座上補眠。晚餐買墨西哥菜外帶,他不確定派羅吃不吃得下,但多少吃點總歸是好的。
他和三個伴侶的共通點就是一忙起來會直覺性地廢寢忘食,這對誰來說都不是好習慣,但有時候他們偏不得不。
責任要緊,可不是嗎?
酷拉皮卡熄掉引擎,撥開派羅的劉海,從那額頭一路吻至眼瞼。
「起床了,派羅。我們到家了。」
派羅打了呵欠,泛淚的眼睛一眨一眨,像小時候一樣對他微笑。
「現在時間說這個可能不太適合,不過……」派羅解開安全帶,在伴侶鼻尖輕輕啃咬,「早安,酷拉皮卡。祝我們都有美好的一天。」
-
派羅試圖打起精神,但體力透支讓他三不五時在餐桌上打起瞌睡,酷拉皮卡除了要避免他把叉子戳進食道,還要制止他用眼睛吃飯這回事。
「派羅,」酷拉皮卡提議,「你就先去睡吧?很累了不是?」
「不可以。」派羅硬是不肯闔眼,他拍拍雙頰,「我等等還要和你去散步,也有很多話想對你說、很多事想跟你分享,我不想把與你相處的時間浪費在睡覺上。」
酷拉皮卡放平餐具,左手托著頭,下顎剛好抵在無名指三枚婚戒上。他此刻可說是憂喜參半,他當然高興派羅重視他,但同樣的他也重視派羅,不希望對方拿身體狀況來開玩笑。
「還是你先回房間小睡?反正我還沒吃完,飯後也得休息過才能散步,該準備時我再叫醒你,這樣好嗎?」
派羅欲張嘴,但當看見伴侶的神色後就把反駁吞下。湖水藍的眼睛裡是鐵打不動的堅持,他沒力氣與酷拉皮卡玩瞪眼比賽,最後只好嘆著氣點點頭,妥協了。
-
晚餐後是寶寶胎動最厲害的時段,他每天都很期待,這就宛如在與孩子面對面互動一樣。雙手十指緊扣,如果愛能以各種方式傳達,那這便是其中之一。
他是這世上最幸福的人,酷拉皮卡深信。而他們的寶寶會是世上最幸福的孩子。
也許教育方式會友紛歧——文化差異,對嗎?——他也堅信他們能做出折衷。
畢竟出發點都是為了孩子好。
「今晚月亮很美——我本來想這麼說,但那太瞎了。」派羅忍不住失笑,他瞇起眼簾,「今天根本看不到月亮,都被雲層擋住了。」
清風捎來芬芳,附近的行道樹開花了,白天時看很是壯觀。酷拉皮卡聳聳肩,下望運河波光,「你可以直接說。」
笑聲脆生如鈴,派羅扳轉過他,目光似水,溫軟棉長;似山,堅若磐石;似海,恢宏曠達。
「我愛你。」恍若世間再無其他聲音。
熟悉的音調,輕快,像首歌曲。是他未出生就熟記的語言。
那是雙親以外第一個對他說這句話的人;是六歲時紅著臉向他求婚的人;是他快摔入低窪時以命相救、卻不許他自怨自艾的人;是他願託付終身,攜手走完這一輩子路的人。
他們永遠都不會分開。
「我愛你。」
——直到死亡將他們分離。
-
……
……
……
酷拉皮卡睜開眼睛。
他睡不著。舉凡有絲毫睡意,風吹草動卻又馬上把他驚醒。為不擾派羅清夢,他已經與天花板相看兩不厭至少兩小時,期間更是連動都不敢動一下。
只有在這種時候他才會埋怨腹裡的胎兒,或是他的父母,或是他的這副身軀。
他弓起腿,詛咒下腹蟠踞的熱意。
派羅在他洗澡洗一半時就睡著了,半乾的棕髮糊在枕邊,現場尚有與意志力拚搏過的痕跡,可惜終究不幸敗亡。他替枕邊人擦乾頭髮、換上新的枕頭,派羅的呼吸平穩,渾身放鬆,就是臉色依然糟糕。
他總有一天會讓那家黑心公司自食其果。酷拉皮卡鑽進派羅懷裡,貪戀對方的體溫與氣味。
——接著就一路醒到現在。
他的良心活該受到譴責,因為他對不省人事的派羅起了慾念,而他理應要讓對方好好休息。
派羅的睡臉很安詳,酷拉皮卡嚥了口口水。
……如果不把人吵醒,應該就沒問題了吧?
他緩緩潛入被窩之中。
-
派羅瞪著他。
「抱歉。」他真心誠意,儘管舔去唇角的動作讓這很沒有說服力。
他滿足了,不過還得回浴室重新清理一翻。
「我再去刷一次牙,你繼續睡吧。」
他溜下地板,徒留丈夫在那空蕩的床上哀號。
他敢保證等會兒能睡得很熟,鑒於他已得到正確的抒發。
——倘若派羅肯讓他睡覺的話。
FIN.
庫洛洛的戲份太少了只好讓他加戲跑龍套(掩面) 但整體篇幅還是太短,我對不起他XDDDDDDD
#hunter x hunter#hxh#kurokura#leokura#leopika#kurapairo#gender-neutral pronouns#polyamory#pregnancy#kurapika#kuroro#chrollo#leorio#pairo
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53. カレンダードール
(英題)Doll the Biography
2022/09/12 → 2020/09/13
作曲: thus(2019) 編曲: thus(2020) 歌詞: thus(2019-2020) 絵: thus(2020) 動画: thus(2020) (フォント: マメロン) © 2020 thus. Composed by thus
※下記リンクは、学童編※
ニコニコ動画 https://nico.ms/sm37743350
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幼年(ようねん)3歳(さい)8箇月(かげつ)或(あ)る日(ひ)意識(いしき)が生(う)まれた 福(ふく)を着飾(きかざ)る 幼年(ようねん)6歳(さい)4箇月(かげつ) そして皆皆(みんなみんな)あやさる 季節(きせつ)の行事(ぎょうじ) 一体(いったい)全体(ぜんたい)何処(どこ)に向(む)かえば 僕(ぼく)は彼処(あそこ)へ動(うご)けるのだろう 英雄(えいゆう)堂々(どうどう)空(そら)を飛(と)ぶ そんな憧(あこが)れを持(も)って 名札(なふだ)貰(もら)った
童年(どうねん)9歳何箇月(なんかげつ) 対(つい)の 泣(な)き声(ごえ)塞(ふさ)がり 恐怖(きょうふ)を学(まな)ぶ 少年(しょうねん)12歳(さい)の弱(じゃく) ずっと期待(きたい)の答(こた)えを 求(もと)めて安堵(あんど) 一体(いったい)全体(ぜんたい)何時(いつ)に為(な)ったらば 僕(ぼく)は目(め)を醒(さ)まし 逢(あ)えるのだろう 夢(ゆめ)の象徴(しょうちょう)顔(かお)無(な)し人形(にんぎょう)抱(だ)いて
他人(たにん)の振(ふ)りして過(す)ぎ去(さ)って行(い)く 友情(ゆうじょう)階乗(かいじょう)永遠(えいえん)の誓唱(せいしょう) 「そんなことは無(な)いんだ」と誰(だれ)も彼(かれ)も哂(わら)って青春(せいしゅん)謳歌(おうか) 下(くだ)らなくって、涙(なみだ)も出(で)ない 無関心(むかんしん)を 保(たも)ち装(よそお)い 君(きみ)の声(こえ)と心臓(しんぞう)を 其(そ)れと此(こ)れ 肖(あやか)って もう崩(くず)れていく
嗚呼(ああ)、今(いま) 其処(そこ)に在(あ)るように唯々(ただただ) 嗚呼(ああ)、今(いま) そして転(てん)じて其処(そこ)に何(なに)を見出(みいだ)した Bye, me. 忘(わす)れぬように 鋭敏肌(えいびんはだ)に針刺(はりさ)して Bye, me. 忘(わす)れれないように 僕(ぼく)の詞(ことば)を
十五(じゅうご)で遂(つい)に気付(きづ)いた 今(いま)やサンタは既(すで)に絶滅(ぜつめつ)したって 信(しん)じていた奇跡共(きせきごと) 僕(ぼく)を刺(さ)し降(ふ)り注(そそ)ぐ 神(かみ)の試練(しれん)は 首(くび)を折(お)って咎人(とがびと)ごっこ 優劣(ゆうれつ)だけの尺度(しゃくど)で順番(じゅんばん) 消(き)えた泪(なみだ)痛(いた)むように 糸鋸(いとのこぎり)で切(き)って入(い)れ墨(ずみ)をしよう
十八(じゅうはち)否(いや)に悟(さと)った 僕(ぼく)の心(こころ)の隅(すみ)を 奴隷(どれい)被監査下(ひかんさか) 祖母(そぼ)の編(あ)んだ人形(にんぎょう)に どろり血糊(ちのり)を容(い)れて態々(わざわざ)刺(さ)して 「これでどうか、終(お)われますように」 祈(いの)り祈(いの)る報復(ほうふく)の終焉(しゅうえん) 知人(ちじん)との譲渡(じょうと)契約(けいやく)を 愛(あい)と履(は)き違(ちが)えて また 叫(さけ)び声(こえ)を聴(き)く
三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)の様々(さまざま) 仮(かり)に逃亡(とうぼう)亡命(ぼうめい)命令(めいれい)とせど 亖者(ししゃ)の面談(めんだん)嫌々(いやいや) 遠(とお)い婉曲(えんきょく)を重(かさ)ねて 次(つぎ)を仄(ほの)めかした 「一体(いったい)全体(ぜんたい)何(なに)を如何(どう)したら 僕(ぼく)は此処(ここ)から解(ほど)かれますか」 低文脈(ていぶんみゃく)のみ掬(すく)い取(と)り 時(とき)に散(ち)った
嗚呼(ああ)、今(いま) 其処(そこ)に在(あ)るように唯々(ただただ) 嗚呼(ああ)、今(いま) そして転(てん)じて其処(そこ)に何(なに)を見出(みいだ)した Bye, me. 忘(わす)れぬように 鋭敏肌(えいびんはだ)に釘刺(くぎさ)して Bye, me. 忘(わす)れれないようで 血生臭(ちなまぐさ)い乎(か)
他人(たにん)の曲(くせ)して慮(おもんぱか)ってくる 其処(そこ)に何(なに)か企(たくら)みはあるか 「そんなものは無(な)いんだ」って 誰(だれ)も君(きみ)も嘯(うそぶ)きさ 下(くだ)らないだけさ 『下(くだ)らなくないよ、涙(なみだ)が出(で)たよ』 仕方(しかた)なしな天命(てんめい)を悟(さと)る 君(きみ)の声(こえ)と心臓(しんぞう)を 其(そ)れと此(こ)れ肖(あやか)っても 作(つく)れないんだと
三者(さんしゃ)の面談(めんだん)恐々(こわごわ) 僕(ぼく)の見(み)えない鋭刃(えいは)に 怯(おび)え後退(あとずさ)る 二者(にしゃ)の対談(たいだん)熟々(つらつら) 一人(ひとり)とまた一人(ひとり)と消(き)える中(なか)でも 『一体(いったい)全体(ぜんたい)何(なに)を如何(どう)したら きみは私(わたし)を信(しん)じられますか』 従者(じゅうしゃ)の首輪(くびわ)は無(な)かった すると口(くち)は弄(もてあそ)ばず 胸(むね)を紡(つむ)いだ
嗚呼(ああ)、今(いま) 此処(ここ)に確(たし)かに在(あ)る此(こ)れは 嗚呼(ああ)、今(いま) 無理(むり)を通(とお)さず此処(ここ)に愛(あい)を見出(みいだ)せば Bye, me. 忘(わす)れぬような 鋭敏肌(えいびんはだ)のそっと撫(な)でで Bye, me. 覚(おぼ)えてないような 苦(くる)しみが走(はし)る
青年(せいねん)満(まん)21歳(さい) 徳(とく)と騙(かた)った壊血(かいけつ)は 天罰(てんばつ)を逃(のが)れ 青年(せいねん)27歳(さい) 皆々(みんなみんな)案(あん)の定(じょう)の 形骸化仲(けいがいかちゅう)で 「一体(いったい)全体(ぜんたい)何(なに)を如何(どう)すれば 僕(ぼく)の呪(のろ)いは解(と)けるのだろう」 踵(きびす)を返(かえ)して考(かんが)える 其等(それら)に依(よ)った穢(けが)れを洗(あら)い流(なが)すように
成年(せいねん)33歳(さい) 彼(あ)の日(ひ)消(き)え去(さ)った空洞(くうどう)を看取(みと)る凡人(ぼんじん)と 成年(せいねん)41歳(さい) 避難(ひなん)の為(ため)解離(かいり)した 自我(じが)を見(み)つけ出(だ)して 「一体(いったい)全体(ぜんたい)何(なに)を如何(どう)すれば 僕(ぼく)は希望(きぼう)を取(と)り戻(もど)すのだろう」 一点(いってん)の汚(よご)れが落(お)ちない 其(そ)の痕(あと)が
人(ひと)の真似(まね)して 引(ひ)き裂(さ)かれていた 垢塗(あかまみ)れの布(ぬの)が目(め)についた [本当(ほんとう)はもう分(わ)かるでしょう] そして言葉(ことば)の前(まえ)で 綿容(わたい)れは云(い)う [これでやっと終(お)われるんだよ] [ぼくの右胸(みぎむね)の針(はり)抜(ぬ)いて] [最後(さいご)の呪(のろ)いを解(と)くんだ] [ぼくの血糊(ちのり)に込(こ)めたきみの心血(しんけつ)を]
嗚呼(ああ)、今(いま) 紅(く)を流(なが)していた 人形(にんぎょう)が 嗚呼(ああ)、今(いま) 僕(ぼく)は其処(そこ)に愛(いと)しい顔(かお)を描(えが)いた Bye, me. 忘(わす)れぬように 爛(ただ)れた肌(はだ)をそっと 撫(な)でて Bye, me. 忘(わす)れれないよ 張(は)りの無(な)い胸(むね)にそっと触(ふ)れては Bye, me. 忘(わす)れれないよう 尊(とうと)い頭(あたま) そっと愛(まな)でて Bye, me. 忘(わす)れれないように 仮止(かりど)めを抜(ぬ)いた
陸佰(ろっぴゃく)参拾(さんじゅう)壱(いち)箇月(かげつ) 今(いま)や悟(さと)りの振(ふ)りして 息(いき)を懐(なつ)かしむ 晩年(ばんねん)卒寿(そつじゅ)を迎(むか)えた 暮(く)れの小(ちい)さな子(こ)どもの首(くび)に策状(さくじょう)が 「一体(いったい)全体(ぜんたい)何(なに)を如何(どう)したら 君(きみ)の心(こころ)は救(すく)われるだろう」 同(おな)じように人形(にんぎょう)に 祈(いの)る 一抹(いちまつ)の未来(みらい)を綴(つづ)りますようにと
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伽藍 01
伽藍 がらん
宮古藍的屏風之下,一只金魚缽放置於檜木紋的櫃檯。
簷廊,彼岸花綻放著,凜冽的鮮紅倒映於三途川的水紋粼粼,錦鯉悠游在水中,和室的琉璃光院,窗櫺懸掛著一只鳥籠,神的使者,八咫烏鴉在籠中啞鳴。
這裡,是「伽藍」,梵語為saṃghārāma,靈魂修習神道的清淨居所。
「今天入住了128個靈魂,出走了56個靈魂。」
低沉嗓音輕聲說,一手托著臉,了無興致的登記於宿泊者名簿。
深藍色髮絲飛舞於風中,俊俏白皙的容顏抬起,幽深的玄黑色眼眸望著入口處,他穿著昭和時代的黑色排釦立領襯衫,一只軍帽斜戴於髮絲之間,斗篷翻飛。
宇智波佐助閉眸,煩悶的嘆了口氣。
此岸與彼岸之間,往生的純淨靈魂會來到伽藍,修行神道,作為「神器」的備選。
「今天也很努力的贖罪呢,佐助。」
一名黑髮的男人微笑著,以雙手揉握著米飯,製作飯糰。
俊秀白皙的容顏映照著晨曦,柔和的黑眸斂下目光,黑長髮於肩膀紮成了一束,他穿著火扇的立領上衣、圍裙,一道「鼬」字的小篆文體刺青,銘刻於頸項之間。
宇智波鼬站在廚房,以飯匙在竹筒掬起了另一斛米飯,回眸,笑彎了眼。
伽藍,因為是靈魂暫住修行的清淨居所,被稱為是「彼岸的酒店」。
大正浪漫時代的木造建築物坐落於石磚街道,紙燈籠搖曳著,燈火照亮了藤屋,男女、老少的靈魂完成了今日的修行,享受著銀山溫泉,一起浸泡於露天風呂。
「啊、好想回到高天原。」
一名黑捲髮的男人打著哈欠,拿起了清掃用具,刷洗著公共澡堂。
俊朗白皙的容顏一臉無奈,英氣的眉宇之間,黑瞳抬起,微捲的黑髮飛舞於風中,他從和室取下了鳥籠,手背,是一道「水」字的小篆文體刺青,作為神明的契約。
宇智波止水打開了鳥籠,以神饌的果物餵食著八咫烏鴉。
伽藍神(がらんじん),是伽藍的守護神,八百萬神明之末,被稱為「酒店經理」。
「這樣的日子不知道還要多久呢。」
止水一手托著臉,似乎是想捉弄佐助,閉眸,故作無奈的嘆了口氣。
「因陀羅的轉世神明,宇智波佐助,觸犯了天條,被貶謫到伽藍作為守護神……
我們這些神器也要跟著一起受罪,擔任酒店經理的侍者。」
他吐了吐舌,眨眼,開朗的漾笑,鼬在一旁也忍不住笑了出聲。
……….。
佐助沉默著,有些心虛的低下頭,兩位哥哥看著他的背影不自覺掩面偷笑。
*
海霧之彼方,低沉的雷鳴隱沒於天空,灰暗厚重的雲靄掩去了陽光,山雨欲來。
煤氣街燈之下,北野町的洋房渲染了異國的風情,摩耶山的纜車搭載著觀光客,神戶港的觀景鐵塔坐落於岸邊,明石海峽大橋下的船隻揚起了風帆,駛入碼頭。
這裡,是明治時代知名的港灣,神戶市。
一名粉緋色髮少女回眸,以雙手提著書包,聽見了隱約的雷鳴。
絕美白皙的容顏抬起,澄澈的翠綠色眼眸望著天空,細雨霏霏,濡濕了鳥囀鶯鳴,她穿著粉色系的高中制服,繫上了格子紋的領結,裙瓣飛舞著,走出三宮車站。
春野櫻旋身,臨風佇立於石階上,雨水碎落於石磚地,暈開了濕潤的痕。
......下雨了?
她以雙手舉起了書包,慌亂的躲進一間神社,雨水濺濕於鞋襪。
明明是晴朗的天氣呀,怎麼會突然......
此時,莊嚴的太鼓聲響錯落於耳畔,似遠似近,神秘、儼然,繚繞於霧隱之森。
「那是......?」
櫻不自覺止步,澄澈的翠綠色眼眸看著神社的鳥居之下,模糊的影子逐漸靠近。
狐狸娶親(狐の嫁入り)。
依據《古事記》的記載,如果晴朗的天氣下雨,就是狐狸舉行婚禮儀式的日子,下雨是為了提醒人類迎親隊伍即將出發,請別任意打擾,也有另一個說法是為了不讓人類看見狐狸新娘的面貌。
紙傘下,一名穿著白無垢的女性走入神社,純潔、典雅,雪白的綿帽掩去了臉龐。
神前式的隊伍演奏著雅樂,另一名穿著紋付羽織袴的男性與新娘並肩,接受祝福,紙燈籠的幽光搖曳著,穿著和服的孩子們走入神社,以雙手捧著一束栀子花。
櫻屏息著,穿著白無垢的新娘抬眸,長睫之下,細長的黑瞳與她對視。
……那不是人類的眼睛。
「唔......」
櫻不自覺掩口失聲,踉蹌著,手中的書包掉落,雙腳癱軟,失去了意識。
宿泊者名簿自動翻閱到最後一頁,“春野サクラ”的名字浮動於半空中。
「人類……?」
佐助低聲說,看著浮動於空中的名字化作墨水,浸入紙張中,綻放了光芒。
「……為什麼人類會出現在這裡?」
宿泊者名簿的備註欄位下方,寫著“人類”。
伽藍的入口,一道朱紅色鳥居佇立於碧藍的海洋之中,刻畫了潮汐的痕跡。
彼岸的酒店於大海延伸了水紋粼粼的倒影,燈影泅沉著,好似永無止盡的迴廊,滿潮,赤紅的朱砂鳥居倒映於水中,退潮,海水退去的岩岸沖蝕了生苔的石階。
一名粉緋色髮的少女閉眸,沉睡著,側躺在海上鳥居的圓柱旁,濕髮散落於水中。
「應該是神隱,誤入了彼岸吧。」
止水俐落的躍上了枝梢,眺望於伽藍的入口,思忖著,環抱雙臂。
「人類在神域是撐不過七天的,必須要趕快送小女孩回去才行,否則她在此岸的緣分會逐漸消失,最後就沒辦法回到此岸了。」
神隱,在日語中的意義是“被神明、妖怪隱藏起來”。
「此岸與彼岸的入口,七天才會再次開啟。」
佐助煩悶的咬牙,一手拋開了宿泊者名簿,走出和室。
「……真的很煩人。」
「這名人類女孩的年紀似乎和佐助相近呢。」
鼬看著佐助的背影,嘴角,是一抹好看的輕哂。
*
夕染暮色的天空之下,穿著和服的孩子們牽起了手,圍繞一圈,唱著童謠。
「籠の中の鳥は(籠中的鳥兒)
いついつ出やる(什麼時候能出來?)
夜明けの晩に(黎明將至的夜晚)
後ろの正面だあれ?(背後的那個人是誰呢?)」
栀子花搖曳著,小男孩、小女孩牽著手,人影錯落,圍繞的圓圈中央,沒有人。
「背後的那個人,是誰呢?」
孩子們回眸,白狐的側臉映照了夕陽的微光,細長的黑瞳半掩,咧嘴笑了。
櫻不自覺瑟縮著身體,驚醒,冷汗濡濕了髮絲,喘息著,以指尖緊抓於床褥。
「……妳醒了?」
低沉嗓音輕聲說,佐助坐在和室的一隅,幽深的玄黑色眼眸抬起,與她對視。
「這裡是……?」
櫻抬眸,看著和室的琉璃光院,在床緣坐起,雪白側顏映照了柔和的微光。
「伽藍,是一個靈魂暫住的地方。」
佐助閉眸,一手摘下軍帽,以指尖輕撥了深藍色髮絲,淡然的開口。
「神明與靈魂簽訂契約,以靈魂作為“神器”,伽藍就是靈魂修行神道的居所,靈魂完成修行之後,神明就會來挑選與自己契合的神器,靈魂就會離開……」
「佐助,你這樣解釋,人類的女孩聽不懂吧?」
鼬忍不住掩嘴,失笑,穿著立領上衣的背影坐在榻榻米的圓墊,砌了一壺茶。
「伽藍,就是彼岸的酒店哦。」
止水坐在簷廊,回眸,開朗的笑了,肩膀上的八咫烏鴉,鳴叫了幾聲。
「各種設施都有,客房、餐廳、健身房,還有風呂,像是人類的五星級飯店一樣,以前是神明的招待所,現在是靈魂實習如何好好當一個神器的地方。」
「你說,彼岸……?」
櫻輕聲說,一臉困惑的以雙手抱著枕頭,看著和室、以及三名陌生的男人。
「還有神明,靈魂,神器?」
「妳的名字是櫻吧?宿泊者名簿是這樣寫的。」
鼬輕聲說,將茶壺放上火缽,柔和的微笑著,散發了成熟的風雅氣質。
「妳失去意識之前的事情,還記得嗎?」
「我記得是放學後,一開始是晴朗的天氣,卻下起了雨。」
櫻回憶著,澄澈的翠綠色眼眸斂下目光,幾綹粉髮滑落於白皙的側臉。
「為了躲雨,我跑進了一間神社,然後聽見奇怪的太鼓聲響,濃霧中,看到一名穿著白無垢的新娘,我不自覺和新娘對上了視線,發現不是人類的臉,是狐狸……」
「啊啊,稻荷神,那傢伙……」
止水忍不住出聲抱怨,似乎是恍然大悟、又惱怒的拍了一下額頭。
「每次都這麼任性,竟然看到想捉弄的人類就丟到這裡來!」
「誒?」
櫻抬眸,長睫之下,清澈的碧綠眼瞳好似花間彌生的湖影,粼粼而動。
「……聽起來,似乎是稻荷神讓妳神隱了呢。」
鼬取下火缽的茶壺,一手斟壺注入茶水,無奈的笑了。
「妳看到了狐狸娶親,是不祥之事。」
佐助輕聲說,反手戴上了軍帽,幽深的玄黑色眼眸與她對視,嘆了口氣。
「稻荷神那傢伙,似乎是覺得妳很有趣,就丟到這裡來了。」
「……誒誒誒誒誒?」
櫻不自覺往後跌落於床邊,以雙手緊抓著枕頭。有、有趣?
*
「佐助是一個神明哦。」
止水佇立於湖畔,以手上下拋擲著一個石頭,似乎在瞄準著最佳的角度。
「伽藍是彼岸靈魂修行的清淨居所,佐助做了一些事情讓其他的神明不太高興,所以呢,就被流放到這裡來了,守護著伽藍的神明,被稱為“伽藍神”。」
鳶尾花綻放著,龍鳳錦鯉泅泳於水紋粼粼之中,柔和的擺尾、悠游,湖光瀲灩。
「那麼,止水哥和鼬哥哥也是神明嗎?」
櫻坐在和室的簷廊,玻璃風鈴旋轉著,清脆的鈴音迴盪於紫藤花飄落的庭園。
「不,我和鼬都是佐助的神器。」
嘿、止水俐落的反手,以準確的20度夾角拋擲出石頭。
「……神器嘛,以人類的語言來說,就是神明的武器吧?」
打水漂的石頭在水面彈跳了一次、兩次、三次、四次、五次,接著,沉入水中。
「伽藍神的工作是登記入住、退房的靈魂。」
止水回眸,一臉開朗的笑了。
「因為工作的內容就像是管理著彼岸酒店的經理一樣,所以又被稱為酒店經理。」
紙拉門被推開,一名黑髮男子探首,俊秀白皙的容顏映照了湖水的微光。
「啊、小櫻,妳在這裡。」
鼬微笑著,拿著親手做的三色丸子,招了招手,示意她過來。
「……我幫妳做了點心,還有一些東西要給妳。」
和室,三色丸子吃完的竹籤擱置於瓷盤中,火缽的茶壺飄散了縈迴繚繞的煙縷。
「……這件穿起來合身嗎?」
鼬欠身,在收納箱翻找著,一手拿起了小紋和服、浴衣。
「如果要在這裡留宿的話,還是要有替換的衣服比較好呢,可以掩蓋人類的氣息……所以,我在倉庫找到了一些女性的衣物,妳試試看哪一件合身,就換上吧。」
鏡中,花樣年華的少女,從紙拉門半掩的另一間和室走了出來。
粉緋色髮絲之下,絕美白皙的容顏抬起,澄澈的翠綠色眼眸望著全身鏡中的自己,她穿著撫子色的振袖和服,華麗的繪羽圖案垂墜於袖口,繫以立矢結的腰帶。
櫻回眸,旋身、原地轉了幾圈,和服的振袖好似吹雪般散落的花舞,如夢似幻。
「看起來很適合妳呢。」
鼬笑了,俊秀白皙的容顏勾起了一綹柔和的弧度,面色溫煦的為她整理衣袖。
「哇啊,好可愛呢。」
止水從廚房拿著另一盤三色丸子,走入和室,回眸,笑彎了眼。
「吶,佐助,你覺得小櫻穿這件好看嗎?」
……….。
佐助不語,軍帽之下,俊俏白皙的容顏沉著臉,環抱著雙臂,煩悶的嘆了口氣。
櫻抬眸,與鏡中的佐助對視,可愛白皙的容顏渲染了淡淡的紅暈,一臉羞怯。
唔……
兩人驚覺對上了視線,羞紅著臉,神色慌亂的別開了目光。
簷廊,八咫烏鴉於鳥籠中啞鳴了幾聲,不安的騷動著,曜黑的羽翎散落。
「......啊啊,今天又出現了呢。」
鼬回眸,俊秀白皙的容顏輕哂,黑瞳望著天空,似乎感受了某種不祥的氣息。
「誒,是什麼出現了嗎?」
櫻看著鼬的側臉,澄澈的翠綠色眼眸倒映了好看的輪廓。
「哼。」
佐助走出和室,俊俏白皙的容顏斂起了神色,幽深的玄黑色眼眸抬起,目光一凜。
「……人類的氣息會吸引妖怪。」
伽藍的入口,一只蜇伏的魔物蠢動著,蛇妖般的身體纏繞於海上鳥居。
妖異舞魅的魔物泅沉於海水中,面色猙獰的咧開了大口,百目鬼的眼睛轉動著,牠嗅聞著人類的氣味,一臉癲狂、嗤笑的以頭部衝撞於神域鳥居所劃下的結界。
「時化了嗎?」
鼬輕聲說,俐落的躍上了瓦簷,黑髮紮起的馬尾飛舞於風中。
棲息於人類的死角之中,那就是……妖。
妖魔身負怨念和詛咒,大小、姿態不一,但是全都沒有生命,是彼岸的謎樣存在,此岸的人類是看不見妖魔的,可以看見它們的是動物與孩童,以人類為食。
「看來是晚了一步,已經時化了。」
佐助望著妖魔身旁的黑暗氣息,一臉淡漠。
妖魔相當喜歡陰鬱的氣氛,斬殺牠們的神明,將之稱為“時化”。
「那麼,只能斬開它了?」
止水輕咬著三色丸子的竹籤,伸了伸懶腰,回眸,自信的一笑。
「但是這種大小的妖怪,佐助應該兩三下就解決了吧。」
「那個是……」
櫻走出了和室,澄澈的翠綠色眼眸望著妖魔,顫然的低語著。
「妳待在這裡。」
佐助旋身,修長指尖握緊了櫻的手,幽深的玄黑色眼眸與她對視,神色凜然。
「那東西是為了妳才出現的,不要靠近它。」
櫻屏息著,絕美白皙的容顏羞紅了臉,感受著指尖的溫度,一時語塞。
「佐助,發動一次讓小櫻看看吧。」
止水微笑著,看著佐助的眼神,像是一名對於後輩感到驕傲的兄長。
「你可是因陀羅,雷電暴風之武神,別忘了,伽藍神只是暫時的職稱而已。」
佐助以指尖解開了頸項之間的鈕扣,黑色斗篷彷彿脫籠之鳥,飄然的飛落風中。
逆光之中,伽藍神的服裝似是流沙般的消散,一瞬幻化為白練色的立領和服。
神器(しんき),就是得到神許可的武器。
往生的靈魂徘徊於彼岸之時,被神召喚,而與神明簽訂契約,賦予其容身之所,從此長久留在該名神明身邊,平時是人類的姿態,主人呼喚時會變化為某種武器,侍奉不同的主人則作為武器的型態也會不同。
神明擁有賜名的權力,賜名會以漢字的形式銘刻在身體上,名為訓讀,器為音讀。
掌管雷電與戰事的武神、軍神,宇智波佐助的目光一凜,深藍色髮絲飛舞於風中。
「獲持諱名,止於此地。」他閉眼,抬起手。「假名已稱,為吾僕眾。」
低沉嗓音在嘴邊輕喃未知的咒文,白練色和服繫著注連繩的腰帶,穿戴了長靴,修長指尖的前端燃起了靛藍色光芒,俐落、傲然的以指尖於風中劃開光之軌跡。
「從此尊名,其皿以音,謹聽吾命,化吾神器。」
佐助睜開了雙眼,以指尖在面前結成刀印。「鼬器、水器。」
此時,銘刻於兩名黑髮男子頸項與手背的漢文「鼬」、「水」二字,綻放了光芒,止水與鼬對視著,微笑,神之契約,具像化的小篆字體躍然的浮動於半空中。
柔和的白色光芒包覆了止水與鼬的身體,化作光箭直抵於佐助的手心。
深藍色髮少年俐落的揮袖,一只火紋的草薙劍於風中閃動著凜然的鋒芒。
「神明、因陀羅……」
櫻不自覺低喃著,澄澈的翠綠色眼眸望著佐助的背影,無聲顫動。
_待續
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Chapter 12.
(Ⅰ) (Ⅱ) (Ⅲ) (Ⅳ) (Ⅴ) (Ⅵ) (Ⅶ) (Ⅷ) (Ⅸ) (Ⅹ)
(11.) (13.)
全國上下無人料到他們向來寬厚的國王突然間變得陰晴不定,一時間人人自危,戰爭的號角最終還是在男人們缺乏準備的狀況下吹響了。
Dave沒有去前線,即使他想,James也在他開口之前就用從未有過的兇悍態度否決了。
“在營地低調待著,不然有你好看。”
Dave哼了一聲,從包裏把佈陣所需的材料一件件取出來。
“他們絕不會找你麻煩的,我的禁軍和皇都裏那群烏合之眾可不一樣。”James心想抓緊機會多看眼前的人幾眼。
“嗯。”
國王還是站在他旁邊,看著他繪製法陣,可就是不走。
“喜歡紫藤嗎?”
Dave的筆頓了一下。
“你不是知道的嗎……”
“我想聽你告訴我。”
Dave沒理他。
“每一次我在戰場上,都會做好永遠見不到你的心理準備。這次也是。”
“喜歡!……這樣行了吧?”
James這才悶笑著想要離開營地,Dave猶豫了一會,還是叫住了他。
“你等一下。”
James作為堂堂國王,竟受寵若驚。
何況Dave並不像是準備要說什麼的樣子,而是撥開他頸邊的頭髮,湊得極近。
隨後是涼涼的液體被塗抹到頸後,James敏銳的嗅覺告訴他這是他再熟悉不過的血腥味,幾乎跳起來。
就見Dave極為忍耐地翻了個白眼。
“你如果一不小心被弄死了,這個東西能救你。但是你千萬他媽的給老子記住,等你回來的時候一定要對救你的人和那裏的事情隻字不提。不然老子擰了你的腦袋。”
“為什麼不能由你直接來救我啊?”
“我還有事情要做,你以為我求你帶我來這裏就是為了找個地方縮著?”
James的餘光瞥到他細瘦手腕上的血跡。
“血是你的?”
“不然呢?”
痛得要死。要不是因為心裏真的感謝他,Dave才不願流一滴血。
“好了。”
他說完,就被突然撲過來的James緊緊抱住,慌亂不已。
“你他媽別得寸進尺。”大力推開James,Dave白了他一眼,把一個巫術袋塞進他手裏。
“這是什麼?”
“想辦法把它塞到你所認為的最有攻擊性的敵方身上。我勸你最好不要自己拿著。”
“啊?為什麼?”
“那你想自己拿著也沒關係。”Dave哼了一聲。
“……這是黑魔法嗎?”
“不然呢?”
James煩躁地抓了抓下巴。
“好吧……”他最後說道。
“怎麼,這個節骨眼��還想追究我?”
“抱我都抱到了還有什麼好追究的。”
“滾你媽的James!”
天色開始黯淡時,Dave終於將近一人長寬的法陣繪製好,直接拿起匕首劃開自己的手臂將血液滴進裝著水晶粉末的容器中點燃。
這是大型禁咒。由於其過於卑鄙,這之前Dave從未遇到過使用它的機會。
長而深的傷口痛得他渾身顫抖,他卻無暇顧及,只口中一刻不停地念著面前攤開的書中的咒語,遠處的廝殺聲已經連成一片,仿佛恐怖的噪音形成的青煙雲海,距離他越來越遠,也來越遠。
"……Impetus Bestiarum. Dele malum hoc."
千萬別搞砸了,James. 要死的話,也是我死。只是你得經歷一番痛苦了。
這樣的想法剛一形成不久,他念完了咒語,頓時感覺到精神力如同抽絲剝繭般從他的靈魂上流逝——一種從未有過的強烈的痛苦的流逝,流向法陣處,繪製法陣的墨水愈發明亮直到耀目。
他跌跌撞撞走出營地,塞上的黃沙撲打到面上直接模糊了他的視野。Dave只能用唯一一丁點暫時未消退的精神力發起遠視咒,使他看到了前線的狀況。
他成功了……James成功了……
遠處的人,都已成了瘋狗,在揚起的黃沙中相互撕咬著,馬匹東倒西歪,敵方手中的兵器有的被不受控制地拋擲到空中,落下時便削下來不及躲避的人的腦袋,卻不知是誰的腦袋。
狀態正常的隊伍變得兵荒馬亂,他們這輩子都沒見過如此恐怖的場景,敵方的軍隊仿佛從人類變成了鬣狗,也忘記了自己手上還有兵器,唯一的武器就是白森森的尖利犬齒。
像是某種大規模的疾病那樣,一大群敵方的士兵結膜發紅,摔下馬來又試圖爬行到另一個正常人的馬上去,無論馬匹如何絕望地想要將其甩下,都無法阻止他們的爬行,直到馬上的人被咬破喉管。
而那些紅眼的人不分敵我,但凡遇上尚還活著的士兵就會撲上去將他們的喉管咬破,或是撕咬身體。
很多人立刻發現了這樣的瘋狗即使是被刺穿心臟也不會死亡,只能把他們的首級占下方才甘休。然而更多的人,則是在成功斬首之前就已經被撕咬得鮮血噴湧甚至七零八落。
大片黃沙很快就被鮮血染紅,與遙遠處陷入黑暗的天際連成一片,變得像是黑色。
越來越多的殘肢滾落到遠處,有的傷口已經深可見骨,是被硬生生從活人身上撕咬而下的。Dave逐漸衰退的嗅覺也接收到了濃重的血腥味。
這些人無論如何也想像不到,置他們於死地的正是被他們當成罪犯對待的祭司。
這也許是最有力的復仇,但絕對是最無奈的復仇。
倏地他看到有一人的頭盔掉落,金色的長髮在空中揚起。那身影跌下了馬,猩紅的披風隱沒在黃沙中。
“James!!”
風沙卻堵住了他的唇口,他縹緲的聲音在空中輕易消散。他過度集中於遠視咒,以至於精神力早已所剩無幾,咒語被強行切斷,他的雙眼再次只能看到滾滾沙塵。
他慌亂地回憶著結束的咒語,該死,一開始他就應該準備好的,而不是再用遠視咒來浪費精神力。
禁咒仍在不斷抽取他的精神力,Dave知道他就快要接近自己真正的目的。
地獄。
在這之前,必須先把眼下的狀況處理好!
"Desiste, Adlevo——"
完了。
無意識地噴出一口血霧,他最後的意識是自己沒有完成用於結束攻擊的咒語。
塞上的沙塵一刻不停,漸漸掩蓋了Dave的屍體。
*
在Kerry King的印象裏,他們大概已經有一個世紀沒這麼忙過了。
他得往那片大陸上派至少三千個死神,才能解決這次的所有死者,死者名冊已經源源不斷地往他這裏輸送了幾個小時。他甚至是以本為單位在登記,簡直焦頭爛額。
“給我查出誰是源頭,我一定要親手收了他的命……”
他的下屬卻告知他死者數量過於龐大,也許幾天內都查不出源頭。
“知道是什麼原因造成的了嗎?”
“應該是來源於一種大型法術。”
“那就找出那個法師。”
“這……真的得花上一段時間。”
Kerry煩躁地歎了一口氣。
他本來以為,奇跡似地捱過了大陸那陣差點就要因旱災引起的饑荒,他就能走出這陰間透透氣。
這一打仗,全他媽泡湯了。
“我來告訴你是誰。”
他警覺地回過頭,臉卻差點懟到一根熟悉的細長煙斗上。
他再熟悉不過了,該死。
“好傢伙,我還得謝你,”Kerry揉了揉眉心,“解決旱災可不容易……不愧是你。”
“沒呢,缺少契約的能量我也做不到。”
Cliff吐出一口煙霧,目光出神地看著淡藍色的氣體緩緩上升,在空氣裏飄散。
“我現在也很煩的……”Cliff小聲咕噥。
“說正事吧,你快直接報名字。”
“第六本亡靈手冊的1080頁,第七行。”
“噢,”Kerry看完後隨意應了一聲,反正他對這個名字也沒什麼印象,“他不簡單啊……”
“沒什麼不簡單的,蠢得很。”Cliff面無表情地抖下一點煙灰。
Kerry見鬼了一樣看著他。
“還沒收拾到他,我親自去處理,免得有什麼突發狀況,最狡猾的就是法師了。”
“不用了,我來就是為了問你借鐮刀的,用完我來處理他。剩下的留給你麾下死神去處理,你去度你的假吧。”
差點Kerry就沒反應過來他在說什麼。
“不放心我辦事?”
“操他媽的,讓我緩緩,你就總是這樣。”
Cliff發出一陣鬼笑。
“Scott釀了新酒。”
剛聽他說完,Kerry就毫不猶豫地把扳指脫下了扔給他。
“還有你這一身。”
“我這一身怎麼了?”
“借我。”
Kerry撇嘴,把兜帽斗篷脫了下來。
“好了,現在我徹底是個凡人了。”Kerry說。
Cliff把披風穿好,戒指方一戴上手,就召喚出了巨鐮。
“真重。”他抱怨。
“死神頭子當然不好當,我的傢伙比他們的都重。你想砍誰就砍誰。”
“砍你行嗎?”
“我不僅不會被我自己的武器殺死,你還會在砍我之後的十秒內被我麾下的死神撕成碎片。”
“噢,你說得對,”Cliff沉吟一陣,打量著鐮刀柄上的雕花,只發現那全是咒語,“砍女巫行嗎?”
Kerry嗤笑出聲:“灰飛煙滅。”
一袋錢被扔上Kerry的桌面。
“謝了,老兄。”
Kerry抓著那袋錢,沖他難以置信地笑著。
“怎麼?為了讓你更好地體驗人類生活啊。”
“不是……見鬼,你什麼時候變成這樣了,這麼順手?”
“如果有一天你也有想砍的女巫,你就知道了。”
接著那個比他看上去更像個死神的妖怪就穿著他的斗篷走了,Kerry不曾擔心Cliff走了就不會再回來,地獄裏認識Cliff的人都知道,他可能從地獄生成的那天起開始就沒有不守信用過。
*
廟堂甚是安寧,仿佛國家的前線上無事發生。
修女們虔誠地在地上跪成了一片,為首之人站在她們面前,手持銀鈴,雙眼閉著,亦是一副無比虔誠的姿態。這人正是Mary Jane.
無人知曉的卻是,在一片寧靜的光輝下,死氣沉沉的斗篷衣角曳地,但凡拖曳而過之處,花草全都枯萎,漆黑色濃霧在無形中四處擴散。跪在地上吟誦經文的修女一無所知,死神已經手持巨鐮從她們身邊悄無聲息地經過。
Mary Jane感受到當頭的壓迫感,毛骨悚然,拿著的銀鈴也停下了搖晃,這方才引起了修女的注意,有人停止了念誦經文,疑惑地偷看向她。
廟堂裏所有的火燭在一陣垂死的掙扎中搖曳、閃爍,最終熄滅。
一切陷入黑暗。
“大人,這是……”
有修女試探著問,立刻被身邊的人恐慌地捂住了嘴。
她們前所未有地感覺到了死氣,那並不是一種能令人想要臣服的侵略感,而就是……死氣。仿佛有人將地獄的空氣偷偷渡到了人間。
有修女發出尖叫,跌跌撞撞地往外跑去。
“是死神!”
Mary Jane臉色慘白,下意識地在慌亂之中四處打量,甫一轉頭,就看到了她本以為已經被自己送進地獄的東西。
“是你?”
Cliff沒有阻止她踉踉蹌蹌向後退去的步伐,甚至只在她扔過來一串攻擊魔法時只將斗篷張開格擋,那斗篷就能仿佛一個黑洞,將所有的自然元素都吞噬。
“也許那天我沒來得及和你說,我總有一天會回來,帶著你的死亡通告而來。”
Mary Jane驚恐地看著他手中的巨鐮,意識到了那並非是普通的死神之鐮,她若反抗失敗就必死無疑。
“你居然是死亡騎士?”
Cliff沒有理會她,只以巨鐮向前刺去,Mary Jane的防護盾不堪一擊地破碎,她尖叫一聲,只堪堪躲過。
卻沒想到修女已經從祭壇取來聖水朝他潑去,儘管死亡騎士的披風完全對聖水免疫,他暴露在外的手背還是被燙得一疼,Cliff條件反射地鬆開了手,巨鐮掉落在地。
“噢,你並不是,哈哈,”Mary Jane從地上爬起來,眼睛緊盯著尚未從聖水的攻擊中恢復的Cliff,小心翼翼地去撿滾落在一邊的權杖,醞釀著新的聖系魔法,“無論如何包裝,你都只是個骯髒的夢淫妖,聖水還是能讓你痛不欲生。”
這完全激怒了他。
Mary Jane並未意識到她此時犯的最大的錯誤就是仍然沒有意識到Cliff不僅是一只地獄生物,還是個法力深不可測的法師。
Cliff自然是聽得到她正在吟誦的是聖系魔法,但這完全不礙事。
光是趁著手忙腳亂的修女們運送聖水的空隙,他只振臂一揮,氣流便將修女都吹倒在地,再有誰爬起,便是被釘到牆上動彈不得。
那一丁點殘留的對無辜之人的憐憫此時全都化作厭煩。
Mary Jane見此慘狀,無意中分神,杖上形成的光牆立刻被劈來的黑暗刀刃撕開裂隙。
Cliff一只沉默著,亦不打算給她喘息的空隙,巨鐮弧形的刀口將Mary Jane桎梏在地。
“等等!”她叫道,“談談!我們談談!”
夢魘眯縫了一下眼,卻默許了。
這才讓Mary Jane得以顫抖地呼出一口氣,她知道自己只要說錯一個字就會立刻死亡。
“我只是不明白,”她說,“你和他的契約結束了,我所做的只是將你在契約結束的那一刻就下咒將你遣回地獄,這似乎並不會對你造成太大威脅,為何如此恨我?”
是的。
她說的沒錯。
儘管她是為了達成自我的目的才下的咒……
不,這該死的女人早就看透了。
她一開始就知道,只要他不在Dave身邊,Dave一定會失控,就一定會被她陷害。百發百中的概率。
這麼說來Dave絕對誤會了他是自願回的地獄,難怪才會有今天發生的這一切。
可誤會又怎樣呢?契約已經結束了。Dave如何都已經與他無關了,他又何必如此追究這個女人?
一時間Cliff覺得自己像個傻逼。
“下地獄吧。”
手起刀落,Mary Jane的身體一點點在死神之鐮下化成灰燼,再不見人形,連飛濺的鮮血也無。
“Desiste, Adlevo onus tuum. 遺忘。”
被Cliff無形的力量釘在牆上的修女滑落到地上,和其他修女一起沉沉暈了過去。
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毛沢東はソ連と仲違いした時、長年にわたって途方もない予算と将兵の養成が必要な通常兵器より、短期間に決定的な抑止力を高める核・ミサイルが効果的であると認識した。
そこで人民の半分が餓死してでも「両弾一星」(原・水爆と人工衛星)を完遂するという決断をした。
その根底には、中国という国家は人民(約8億人)の半分、4億人を犠牲にしても国家は生き残れるという意識であった。
また、「政権は銃口より生まれる」と喝破したように、国共合作で国民党軍を日本軍と戦わせ、共産党軍は後方にいて増勢につなげ、続く内戦で勝利して政権奪取につなげる考えがあった。
実際、430万人いた国民党軍は150万人となり、120万人しかいなかった共産党軍は400万人となり、累次の内戦で約800万人が戦死したとも言われる。
中華人民共和国の建国後の犠牲者
毛沢東は建国10年後の1958年から61年までの3年間、人民公社を地��ごとに造って自給自足で生き延びることができるように大躍進運動を行う。
しかし、公社間の競争精神は実体の伴わない過大報告となり、結果的には約2300万人が餓死したと言われる。
毛は失敗を認めて国家主席を辞任。1962年1月の中央工作会議で劉少奇国家主席が「三分の天災、七分の人災」と述べて大躍進を批判する。
しかし、建国以来続けてきた反右派闘争に勝利して1964年に復権する。この15年間に約950万人を虐殺したとされる。
1966年からは10年に及ぶ文化大革命が続く。この間の政治的な痛めつけでの死亡(約2000万人)や餓死者はほぼ1億人にも上ったとみられている。
3度の批判を生き残った鄧小平は毛の死去(1976年)後の78年末に「改革開放」の大号令をかけ、今日の大発展につながっていく。
しかし、どこまでも社会主義市場経済で、共産主義体制の維持が前提であった。
胡耀邦が総書記に就任(1980年2月)してチベットの惨憺たる有様に衝撃を受け、失政の責任は共産党にあるとして、政治犯の釈放や信教の自由と僧院の再建などの自由化政策を進めるが、共産党幹部の批判を受け87年1月解任される。
続く趙紫陽も学生たちの民主化要求に柔軟な対応を示し、天安門広場に出かけ学生を説得するが失敗に終わる。
鄧小平は共産党政権維持への懸念を深め、中国人民解放軍による武力弾圧を決断し、民主的な抵抗を戦車で粉砕する(「天安門事件」、「6・4事件」とも呼称)。
趙は3週間後(6月23日)に解任され、上海市委員会書記であった江沢民が抜擢される。
天安門事件の死者は発表されていないが、米国の秘密文書によると、死者は1万454人、死傷者は4万人以上となっている(方政・釈量子対談「生き証人が語る 血塗られた天安門の虐殺」、『WiLL』2016.7号所収)。
改革開放後の経済的発展は貧富の差を拡大させ、犯罪や暴動も頻発した。400万人の死刑囚収容施設は不足する状況で、死刑免除と引き換えに外国への労働者として派遣しているとも言われる。
すべてにおいてスケールが違う中国
列挙すればきりがないが、広大な領土と巨大な人口、困難な統一、近代化の遅れ、そして何よりも言論の自由がない共産党独裁の強権政治で「物言えば唇寒し」だ。
他方、愛国無罪が大きな「虚言」を蔓延らせる。
日本では厚生労働省の為体で統計の信頼性が揺れているが、中国は国家ぐるみで、GDP(国内総生産)さえ疑問視されている。
内乱や自然災害、イナゴの異常発生による蝗害などが絶え間なく起き、その都度100万単位の死者・餓死者を出してきたとされるが、何一つ正確な数字の公表はない。
秦の始皇帝が即位したBC221年から共産党結成の直前1920年までの2140年間に160回の内乱があり、累計年数は896年で、13年おきに約6年間の戦闘が起きてきたとされる。
また、この間に5150回の天災、う��1035回の旱魃、1037回の水害が発生。旱魃や水害は2年に1回、蝗害も含めた天災は5カ月に1回の頻度で発生してきたことになる。
施政が行き届かない広大な領土ゆえに、何か起きれば大飢饉に直面した。1810年900万人、1811年2000万人、1849年1375万人、1876~78年1300万人の死者を出す大飢饉が発生している。
20世紀に入ってからも、1928~30年の大飢饉では西安市のある陝西省で200万人が流民となり、1930~32年には1000万人が餓死している。
なお、支那事変で日本軍が開封を占領した1938年、蒋介石軍が日本軍の追撃阻止のため、黄河の堤防を決壊させ、下流域(河南省・安徽省・江蘇省にまたがる54000平方キロ、北海道の6割)の水没で100万人死亡、被害者は600万人に上ったとされる(『郭沫若自伝』は日本軍の無差別爆撃と対外宣伝した)。
このため、3省の農地が農作物ごと破壊され、河南省では1942年に凶作、続く翌年は蝗の大群発生で、300万人が餓死したという。
こうした餓死者が出ると、得体の知れない茸も食し、子供を交換して食すこともあったとされる(易子而食…子を替えて食らう)。
中国人による中国人の斬殺
問題は人為的な残虐行為で、『揚州十日記』がある。
明朝滅亡時、満清の軍隊が南下して勢力を南京に及ぼそうとした時、南京政府の要所、揚州城の攻防で王秀楚という人物が家族や兄弟と逃げ回る間に体験した記録である。
わずか10日間の出来事であるが、中国社会で昔から蔓延るあらゆる慣習が見て取れる。
指揮官の逃亡、兵士の略奪・強姦・放火・惨殺などの暴虐、金品の強要や強奪などが展開される。
2人の女性が逃げ回り、足が泥の中にぬかって脛まで没している。「1人が女の子を抱いていたのを、兵卒は鞭で叩いてその子を泥の中に捨てさせ、そのまますぐ追い立てて行った」。
数十人のものは牛か羊かのように駆り立てられて「少しでも進まぬと直ちに笞を加えられ、あるいはただちに殺された。女たちは長い綱で数珠を通したように頸をつながれ、一足ごとに躓き転んで、全身泥まみれになった」。
「どこにもかしこにも幼児が馬の蹄にかけられ、人の足に踏まれて、臓腑は泥にまみれ、その泣き声は曠野に満ち満ちていた」
「途中の溝や池には死骸がうず高く積み上げられ、手と足が重なり合っていた。池はそのために平らになっていた」
逃げ回った挙げ句、通りに出た。
「通りには人の首が重なりあって横たわっていたが、真っ暗で誰が誰やら見分けがつかなかった」
「(中略)城壁の下には死骸が積み上げてあるため、歩くのに難渋した。何度つまづいては起き上がったか知れなかった。何かに驚かされるたびに、地面に倒れて死骸の真似をした」
彼らは掠奪や強姦ばかりでなく、火災も起こす。四方に火事が起こり、「こっそり戸外に出て見ると、畑の中には死骸が積み重なっていて、中には息絶え絶えにまだ生きているのもあった」。
男(兵士)は幼女と男児を連れた婦人を捕えた。
「男の児が母を呼んで食べ物をねだった。その男は怒って一撃すると、脳が砕けて男の児は死んだ。男は婦人と幼女を引いて行った」
隠れていた場所に「数人の兵卒がやって来て引き出されたことが二度ほどあったが、その都度少しばかりの金を握らせると行ってしまった」。
こうして10日間で80万人が清軍の刀下で虐殺されるという血腥い「大屠殺」が展開され、繁華の揚州は凄惨な生き地獄と化したという。
揚州を落とした清軍は騎虎の勢で数日後に南京に入る。南京王朝の福王や陪臣はいち早く逃亡し、文武百官はみな薙髪して清軍に降伏する。
余談であるが、清軍豫王とまみえた揚州督鎮は「史可法ここに在り!」と大呼するが、武運拙く、ついに捕えられる。
豫王は「降れば則ち富貴ならん」と諭すが、史可法は「われは天朝の重臣なり。あにいやしくも生を偸(ぬす)みて万世の罪人となるべけんや。わが頭(こうべ)、断つべし、身屈すべからず」と断る。
豫王は3日間説得し続けるが、最後は涙を揮って部下に斬らせたという。
中国の極刑さまざま
手元に『図説 中国酷刑史』(尾鷲卓彦著、徳間書店)がある。
酷刑とは残酷極まりない刑罰のことで、中国の酷刑を可能な範囲で紹介したものである。
「彼らは手足を釘で打ちつけられ、鮮血をしたたらせて架刑(はりつけ)にされている劫賊(ごうとう)に、これっぽちの憐みすら寄せないどころか、その“五花斬人(きりきざみ)”のさまを観賞するという奇怪な光景まで演じた」
「街頭や横丁において、首が切り落とされた様子を微に入り細をうがって、活き活きとしゃべりたてるかと思えば、われ先に鮮血にまみれた人頭や半裸の女性の屍体を覗き込む。なかには饅頭に血を吸いこませ、それを食べて肺結核を治そうとする者さえあった」などの記述もある。
酷刑には官刑と私刑の別があり、官刑では「拷問・斬首・絞縊・首枷・足枷・站籠(立った姿勢で首枷)・抽腸・鞭打ち・凌遅(寸刻みで切り裂く)・銃殺・見せしめ」が列挙されている。
私刑では「吊り下げ・熱湯あびせ・目えぐり・耳削ぎ・活き埋め・舌抜き・火あぶり・沈め殺し・釜ゆで・圧殺・宮刑・人喰い・足ぜめ・頭髪そり・入れ墨・首切断・バラバラ屍体」などが記されている。
読んでいて、「心胆を寒からしめる」どころか、こんな国家・社会があるのかと恐ろしくなってくる。日本人には想像を絶する奇想天外な国家・社会のようだ。
本多勝一著『中国の旅』にも、「飢えた軍用犬の餌」にした話(文庫本p20)や「電線にコウモリのようにぶらさげ火あぶり」にした話(同p231)、「腹をたち割り、心臓と肝臓を抜き取って食う」話(同)などがある。
臓器を煮て食したのは日本兵ということになっているが、筆者には日本人の行動様式とは思えない。読者はどう思われるだろうか。
月刊誌『SAPIO』(2015年7月号)は、「毛沢東は『資治通鑑』を17回も読み、ライバル抹殺の手本としていた」とのリードで、「『人ブタ』『食人』『生きたまま肉を削ぐ』 歴史書に描かれた中国4千年『残虐の伝統』」の表題を付けた一文を掲げた。
その中で、「人ブタ(手足を切断し丸裸で厠に放る)」「凌遅」「大量虐殺(一族の公開処刑や赤ん坊を空中に投げ槍で刺す)」「人食い」「ムチ打ち・炮烙(銅製円柱に罪人を縛り付けて焼き殺す)」「站籠」などを挿絵入りで説明している。
中国人による日本人大虐殺
拙論の本題は中国人が日本の軍民に暴行を加え、また惨殺・虐殺した事件の検討である。いくつもあるが、ここでは3つを取り上げたい。
(1)旅順猟奇虐殺事件
日清戦争(1894.8~95.5)間の11月21日に起きた事件である。
近代化に邁進中の日本は、戦争においては勝利することと国際法を順守する文明国家であることを強調する必要があり、戦場に国際法の専門家を同道し、第2軍司令官大山巌大将は「我軍は仁義を以て動き、文明に由て戦ふものなり」と訓示していた。
勝利の報が続々と届いていた矢先の惨事に、影響を最小限にする方策で伊藤博文首相と陸奥宗光外相は振り回される。
旅順市街に突入した日本軍兵士は、3日前に生け捕り��れた3人の生首が、道路わきの柳の木につるされているのを見る。鼻はそがれ、耳もなくなっていた。さらに進むと、家屋の軒先に針金でつるされた2つの生首があった。
米国人記者も「ワールド」紙で、「日本軍が旅順になだれ込んだ時、鼻と耳がなくなった仲間の首が、紐でつるされているのを見た。また、表通りには、血の滴る日本人の首で飾られた恐ろしい門があった。その後、大規模な殺戮が起った。激怒した兵士たちは、見るものすべてを殺した」と書いている。
清国兵は残酷を極めた方法で傷をつけ、第2軍兵士の死体を放置した。
死者、あるいは負傷者に対して、首を刎ね、腹部を切り裂き石を詰め、左腕を切り取り、さらに睾丸などまで切り取り、その死体を路傍に放置した。これは捕虜の扱いではなく、猟奇事件でしかない。
この残酷さが日本軍に復讐心を燃え上がらせ、生首が兵士たちの激昂を誘ったとされる。
攻撃の包囲網を狭められた清国兵は「袋の鼠」同然となり、軍服を脱ぎ捨て便衣兵となって民家に逃げ込んだ。
復讐心は便衣兵の徹底捜査となる。また、市民の中には武器をもつ者もいた関係から、彼らも加害者とみなされた。
歩兵第2連隊の加部東常七上等兵は「旅順市街に闖入するや、戸々軒々、家中を捜りて、(略)小暗き家の片隅に潜む一人の敵兵。オノレッ!とばかり・・・。直突一閃! 胸板深く突き通せば、彼、苦しさの余り、我剣刃を握れり。コワ・・・仕損じたり。と力を極めて引けば、四指を落としてがくりと倒るる所を亦一刺。魂、天涯に飛んで骸のみ」と手記に記している。
この連隊では清国兵28人を斬殺した一等兵を筆頭に、21人、17人など、11人で166人の清国兵を屠ったという(以上、井上晴樹著『旅順虐殺事件』)。
旅順郊外の萬忠墓には被難者計1万8百余名(かなりが便衣兵か)と明記されているそうである。数はともかく、事件は両国の将兵が確認し、内外の記者数名が報道し確認している。
しかし、非は我に有りとのことか、中国は旅順の猟奇・虐殺をほとんど報道してこなかった。
(2)昭和2年の「南京事件」
「長江(注:揚子江の上流域)流域上下二千浬(カイリ)に亘り、三千余名の在留邦人が暴徒の迫害から遁れて、財産を捨て地盤を棄てて内地への引揚げを断行したことは、我日本としては空前の史実であり世界的にも希有の事変である」
「彼らの我邦人に対する嫌悪と軽侮の念は、十数年来の排日によりて遺憾なきまでに蓄養された。その今日あるはむしろ予想されていなければならなかったはずだ」と悔しさを隠さない。
これは、合法的に南京・蘇州・漢口・重慶などに居留していた日本人が昭和2年の春、中国人によって襲われ、引揚げざるを得なかった日本人襲撃事件の実相を、直後に結成した「中支被難者連合会」が証言や公文書を用いて再現した『南京漢口事件真相 揚子江流域邦人遭難実記』の「序」である。
少し説明が必要であろう。事件発生時までの3年間、外務大臣は幣原喜重郎であった。
上海などで中国の横暴がしばしばあり、英米などは軍艦を出動させて鎮圧してきた。しかし、幣原外相は話し合い解決を主張し、軟弱外交と批判されていた。
こうしたことから、南京の日本領事は「北伐軍を刺激しない」「無抵抗主義で対応する方が効果的」として、荒木海軍大尉らが準備した領事館前の土嚢を撤去し、機関銃は倉庫に隠した。
そこに事件が起き、兵士と暴徒の侵入を許し、婦人までが凌辱・強姦の「忍ブベカラザル検査」(「検査」は領事の表現)を受けたのだ。
中国が事件を起こしても、武力対処は一切斥けた。こうした日本外交に対する思いが「今日あるはむしろ予想されて」の謂いであり、悔しさが滲んでいる。
これこそが「南京事件(昭和2年)」と呼ばれるもので、今日、「南京大虐殺」(昭和12年)として非難されているものは、事件でなく追撃戦であった。
(3)通州虐殺事件
北京の東方約20キロのところに通州がある。「冀東(きとう)防共自治政府」の管理下にある通州保安隊に守られて日本人居留民は生活していた。
盧溝橋事件から3週間後の29日(1937年7月)から翌30日未明の間に、保安隊は国民党軍と示し合わせたかのように警備を解き、女子供を含む邦人257人(日本の警備隊32人を含む)が惨殺された。
居留民たちの救援活動を取材するために、たまたま来ていた同盟通信社の安藤利男記者も襲撃を受けるが九死に一生のチャンスを得て脱出に成功し、後に『虐殺の通州脱出記』を書いている。
午前2時半ごろ保安隊の動きが怪しいとの電話があり、その後は不通。4時頃からは銃声も聞こえる。7時ごろになると市街南方辺りで白煙や黒煙が上がり、銃砲声も激しくなる。
8時になると、記者たちが泊まっていた近水楼の支那人ボーイが他所から口も利けない状態で駆け込んできて、「特務機関付近の通りの邦人商家、カフェー辺りで、日本人が多勢殺されてゐる。太変です・・・」の第一報をくれたという。
また、奇跡的に生き残った人たちも、色々と証言しており、虐殺事件の状況はかなり正確に伝わっている。
1か月後には『主婦の友』が人気作家吉屋信子をカメラマンともども派遣。その時も証拠は至る所に残っており、女性の目で子細に記録している。
しかし、平成28(2016)年7月、現地を訪ね『慟哭の通州―昭和12年夏の虐殺事件』を上梓した加藤康男氏によると、通州市は北京市に吸収されて、「もはやこのあたり一帯に通州虐殺事件に関連した建物は何一つ残されていない。旧城内は、90年代ごろから徹底的に破壊し尽くされてきた」という。
事件から5カ月経った12月下旬(日本軍が南京で入城式を行った1週間後)、冀東防共自治政府と日本側との間で弔意賠償金の支払いや慰霊碑建立の決着が図られた。
都合の悪い慰霊碑はいつしか地下に埋め隠されたが、再開発で偶然に発見された。
その状況を「北京日報」(2001.8.24付)は、「日本軍が中国を侵略した証拠、通州区で慰霊碑が見つかる」との見出しで報じたという。
「1938年日本軍のもので、我が国の抗戦軍民が倒した日寇のいわゆる『慰霊碑』だった。・・・文字はいずれもひどくかすれているが、『大東亜共栄』など日本の侵略理論も記されている」
「通州区の文物所所長によれば、・・・1937年7月29日早朝に通州の2万人余が蜂起、この偽政府(注:冀東防共自治政府)を占領した上、日本人五百人余りを撃ち殺した。翌日、日本軍は大規模な報復を行い、偽政府に二つの慰霊塔を立てることを要求、塔の前には慰霊碑も立てた」
殺害者二百数十人を「五百人余」に倍増し〝抗日の成果″を誇っているし、また5か月後の話し合い決着を「翌日」として日本の傲慢な要求に見せかける中国一流の誤魔化しがある。
加藤氏は、「南京や盧溝橋はもとより、満州各地にある旧大和ホテルに至るまでが『対日歴史戦』の遺跡として宣伝利用されていることを考えると、雲泥の差である。『通州虐殺事件』の痕跡は極めて都合が悪いので、完膚なきまでに消し去ったものとしか考えられなかった」と述べる。
おわりに
通州虐殺事件について、「東京日日新聞」(昭和12年8月6日付、毎日新聞の前身)は、「敵は第29軍の首脳部の命を受け26日頃から通州襲撃の保安隊及び正規兵と連絡をとり、北清事変議定書によって正規兵は天津市内に入るを得ざるを以て便服に着替へて大胆にもトラックを以て続々天津付近に侵入。機関銃、迫撃砲、小銃、青竜刀などを蔬菜や貨物の下に隠して運び込み、時の到るのを待って居た」と報道している。
天津では中国軍から攻撃を受けるや否や、日本軍が反撃に出て撃滅したため大事に至らなかったが、通州虐殺事件は天津の日本租界・軍関係機関、その他の邦人多数居留区域と共に、2年前から襲撃計画が練られていた同時多発テロであったのだ。
同紙は「約1万5千人を虐殺し、掠奪を恣にしたうえ、日本租界を占領しここに青天白日旗を翻して天津から邦人を一掃する」ことになっていたかもしれないと書いている。
加藤氏によると、中国共産党は、通州事件を「反正」(過ちを正すこと、即ち冀東防共自治政府の消滅)として評価し公認しているという。それなのに、「なぜ痕跡を抹殺しようとするのだろうか」と疑問が沸く。
筆者は次のように思う。旅順猟奇虐殺事件や通州虐殺事件は、虐殺現場の目撃者があり、「事件の存在」が証明される。これらの事件を大きく取り上げると、「南京大虐殺」についても「事件存在」の「明確な証明」が求められる。
しかし、習近平さえ英国女王の晩餐会で「存在の証明」で「友好のプレイアップ」を図ったが、逆に「非存在」の暴露になってしまい、“はい それまでよッ!”となりかねなかった。
南京事件は大虐殺の「状況証拠」から離れていくばかりだ。いかがであろうか。
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