#基隆夜市
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青森県八戸市のみちのく記念病院の患者間殺人隠蔽(いんぺい)事件を受け、県と市は19日、病院に対する臨時の立ち入り検査を始めた。虚偽の死亡診断書の作成経緯などに加え、日頃の医療行為についても抜き打ちの検査を繰り返して調べる。診療記録などによると、瀕死だった被害者の手当ては医師の診察なしに看護師だけで行われていた。こうした行為が常態化していなかったかも、検査の焦点となる。 隠蔽事件では、元院長の石山隆容疑者(61)と、その弟で医師の石山哲容疑者(60)が犯人隠避容疑で県警に逮捕された。県と市の検査は医療法に基づくもので、法令違反や過去にも死亡の経緯が隠蔽された事例がなかったかを確認し、問題が確認されれば行政処分を検討する。 殺人事件は2023年3月に発生。入院していた被害者の男性(当時73歳)は同月12日深夜、相部屋の男(59)(殺人罪で懲役17年が確定)から歯ブラシの柄で顔面を何度も突き刺され、午後11時45分頃に血だらけの状態で見つかった。 捜査関係者によると、被害者の主治医だった哲容疑者は当時院外にいたが、直後に看護師が「外傷がある」と連絡。読売新聞が入手した診療記録には、翌13日午前0時35分頃に止血剤の使用を、同1時15分には血液検査のための採血を、ともに哲容疑者が指示したとの記載がある。 被害者は院長だった隆容疑者が担当するフロアに移され、手当てを受けた。その後の診療記録にはたん吸引や酸素吸入などをしたとあるが、捜査関係者によると、隆容疑者も院���に不在で、看護師が医療行為の指示を隆容疑者名義で出し、看護師だけで治療していた。この間、両容疑者以外の医師も対応していなかった。診療記録には指示の「代行者」として複数の看護師の氏名がある。 被害者は午前8時半頃に心肺停止状態になったとみられる。診療記録には心臓マッサージをしたとの記載があり、同10時10分に死亡が確認された。捜査関係者によると、隆、哲の両容疑者は13日朝に出勤した後も被害者を診ていない。 一方、頭部や顔面の損傷だった死因を「肺炎」とした死亡診断書については、病院職員が県警に対し、隆容疑者の指示で作成されたと説明している。医師署名欄には、医師免許を持つものの、認知症疑いで入院していた男性患者(当時89歳、昨年死亡)の氏名があるが、県警は男性患者も被害者の体は確認していなかったとみている。
みちのく記念病院の殺人隠蔽、死亡した被害者の手当ては看護師のみ…診察なし医療が常態化か(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
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海军警察的大鸡巴-男男刺激黄文、军警警察小说、gay 认识他是在当兵时,我们同是海军舰艇兵,在小小的驱逐舰上住着两百多位的年青小伙子都正值血气方刚时候. 他长的十分英俊,高挑的身材加上结实的六块腹肌,让人总会多看他几眼,和他因为职务上的往来渐渐认识.当海军生活十分苦闷,不常放假,在狭小的生活空间内生理上的需求更不易以打手抢来解决,每天因为公务��需与他见面每次看见他甜甜的笑容,加上因流汗隐约从汗衫里可看出他结实的胸肌及微突的奶头,使的我的鸡巴总会不自觉的硬了起来十分肿涨,而使我的裤子总会股股的,所以他有时也会嘲笑我久没打手枪了. . 黄.文…买,微~!信:-myp9876-或许真是憋久了,常梦见和他一起打手枪,而射了一地. 所以我下定决心,只要有机会一定要好好一探他黑色内裤下的密秘. 终於轮到我和他放假了,这是第一次我们的船停基隆港,我和他都是中部人,对北部不熟,所以我逮到这个机会,便主动要他一起出游,一大早放假我们在基隆市区到处逛了逛,吃完了午饭太阳热的让人头昏,我主动题意要到旅馆休息,他大笑一声问我想作甚麽?我辩称天气太热了,流了满身汗,到旅馆洗个澡在小睡一下,晚上在去逛逛夜市他犹豫了一下说,确实太热了,去洗个澡也不错,便答应了. 我们一进到旅馆房间,我便锁了门,这时我的阳具已渐渐控制不住硬了起来.我故意脱下上衣及长裤一面假装没事一边说太热了,但我的内裤已经被我的阳具撑的股股的,我心跳很快,他坐在沙发我故意转身到他面前,他的眼睛高度刚好和我早已硬挺在裤内的阳具个正着,我故意停了一下,享受着快感.他忽然说:你的鸡巴好大,跟我有的比喔! 我一听故意回他:那我们等一下就来比一比.转身就进浴室冲澡了. 真是天助我也,浴室的锁坏了,等一下可以好好设计他一下了. 我一出浴室,发现他脱的剩下,他的黑色内裤倘在床上,他的两腿之间可明显的看出他涨大的阳具把紧身内裤都快撑破了,加上他迷人的六块肌.我感觉我的鸡巴已泛出了淫液,我赶快转移目标,说该换他洗了. 我等他洗倒一半,故意打开浴室的门,拿走他挂在门边的内裤,说洗这麽慢,他想来抢,但又一丝不挂,所以作罢. 我心想的他的内裤藏起来,要他一丝不挂的让我欣赏…….. 一会儿,他洗完出来,壮硕的身材他只用一条小毛巾遮住阳具,但又漏出了阴毛,浓郁的��毛延到伸到腹部,加上他的胸肌腹肌简直太完美了,害的我早已硬挺的阳具都快冲出我的内裤,他一下冲上床用绵被盖住下体,要我把内裤还给他,我笑说你不是要和我比一比谁的阳具大吗?赢了在还你.我把握这个机会不放.我用手一拉把他遮住阳具的绵被拉掉,他愣了一下马上用双手遮住阳具,我故意扳他的手说来比吧!他一吓又赶紧遮住,就在床上拉扯之际我发现他的阳具也因为兴奋由一只小虫变成一条龙,昂首硬挺,在也不是双手可以遮住的,他双手虽然遮住挺立的阳具,但仍露出了极大的鸡巴和一大节壮硕满布青筋的鸡巴,我不经赞叹了起来,也由於看见他的完美的阳具使我在内裤下早已燥热的精液几忽快要喷射出来,我已经兴奋的恨不的一口吞下他的阳具,我一把抓住他露出的鸡巴及阴干,他还是用双手捂住鸟蛋及少许的阴干往床上一躺,要摆脱我的手,於是我说不是要比大,现在来比啊!就在这一拉一扯间我们玩了起来,他越用力争脱,我手则抓的越紧,更能明显感觉到他阳具的充满年青气息又火热的阳具正在抖动着,我可以感觉到他的鸡巴泛出了淫液,他也渐渐陷入了情欲的高潮,让我更加兴奋. 他知道挣脱不了我的手,就对我说,我也要抓你的阳具,这不正是我意吗?只见他一手抓住我早已控制不住的阳具,大叫一声说:原来你早已硬了,好大喔!他一手抓住我隔着内裤的阳具,一手捂自己的鸟蛋,我的手则在他勃起后几乎与身体平行的阳具上搓了起来,只见他啊的一声说:那我也要脱你的内裤.我则假装有些闪躲的让他脱,由於他只用一手脱,内裤被我早已一柱擎天的阳具卡住,他用力一拉让我早已湿润的鸡巴因内裤的磨擦,而流出了一条长长的淫液沾到他的手上,他用撒骄的口吻说:你好色喔!他的阳具在我手中套弄之下,越来越涨大……….. 忽然他的手离开我的阳具,一下坐到床边,用自己的双手捂住通红的鸡巴,又向我说:射了怎麽办? 说时迟那时快,我还来不及回答他,他阿的一声,喷出一道道白液出来。劲势又强又猛喷的约有1公尺高,灼热的精液划过他的肩膀,??在绵被上……..渐渐的精液流满他的手他很不好意思的对我说:都是你啦!,我则惊叹这个没和别的男人玩过的处男,爆发力如此强, 他放开沾满精液的双手只见他的阳具不因射精而软化,还是硬挺着,这时他站了起来擦手,只见他硬红的鸡巴摇晃着还不满足似的,随时可以在激射一番. 他对我说:你把我弄出来,换我弄你的才公平. 这正是我求之不的,我躺在床上张开双腿,让我的阳具耸立着,他一手握这我的阳具上下搓动着,他一边搓弄一边说我的阳具好长,鸡巴好大.在他用力的套弄下我几忽快射精了,轻轻的喘息着,阿……………… . 黄.文…买,微~!信:-myp9876- 我赶快抓住他的手,说我们来比一比吧!在他射精后,他的阳具都依然硬挺着. 我们身体慢慢近,我用手将两人的阳具握在一起,我的阳具稍偏左,他则是完全中正,我的鸡巴比他大,但他的鸡巴比我长一点都有15公分以上,这时他举起他的鸡巴对我说:告诉你一个密秘.我的鸡巴上有胎记喔! 只见他的湿湿的鸡巴在马眼处有一个10元大小的黑色胎记,真可爱.真想一口吞了他的阳具,这时他一手抓住我的阳具用力快速的搓弄起来,由於太爽了我不经说:这样很快就会射了………阿………..阿…… 我就是要让你射…他邪恶的笑着……….. 我在也忍不住了… 阿州我要射了………阿 他听我一说更加快搓弄的速度……. 我要射了…….我忍不住呻吟了出来…….阿………..阿….. 快射吧!! 精液顿时喷射而出….大量的精液散射在他硬挺的阳具及手臂小腹上 阿………….阿………………阿…….. 激射的精液把我们两沾满了全身,真是太爽了 我两相对而笑……冲了澡回部对收假去. 日后我又趁晚上就寝….偷偷帮他打了四次手枪, 我们也到MTV玩起吃鸡巴的游戏….有机会在告诉你
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旧東隊の小説(二次創作)
ホッケえいひれ揚げ出し豆腐
一月か二月の頃だった。
トリオン測定ですごい数値を叩き出した新人が二人も入るそうだというのが、その夜の話題だった。出水公平と天羽月彦のことだ。
新生ボーダーが動き出して一年半になる。『旧』ボーダーという言葉が定着するほどに、時は勢いを増して流れていく。その間に、一番仕事をしたのは開発室室長の鬼怒田本吉だった。
まず、彼は異世界に通じる門の発生ポイントを特定できるようにした。次に門の発生を抑えるトリオン障壁を一時的ではあるが生成に成功、最後に門発生ポイントを誘導する装置が開発され、三門市の安心を約束する三点セットがわずか一年で出来上がる。元々の研究分野の応用とはいえ驚嘆に値���る開発速度だった。
こうして、急務だった門発生のコントロールに成功した後は研究途中で放置されていた擬似トリオン訓練室の完成、��員増加を見越してランク戦で使う対戦ブースと八面六臂の活躍である。
短期間でこれだけのことをやってのけた彼及び彼のチームは、城戸政宗司令がどこからか連れてきた逸材だった。三門市にやってきた時には一緒だった家族とは離婚している。仕事に打ち込みすぎたせいだと専らの噂だった。
開発室以外も働いた。門がコントロールできるまではいつどこで出現するかわからない。国の機関に代わって街を守るボーダー隊員たちは昼夜を問わずパトロールを行い、近界民と戦った。
三門市民は最初、胡乱な目で彼らを見ていたが、公的機関と連携した規律ある行動に徐々にボーダーの存在は受け入れられていく。根付メディア対策室室長による世論操作も功を奏していた。
出ていく人間は出ていき、かわりに大量の物資と人材が流れ込んでくる。
ボーダーにもまた人材が集まった。
まず、市民志願者第一号として柿崎国治と嵐山准が入隊する。華々しい記者会見の後、志願者はぐっと増えた。
東春秋が部隊を結成したのもその頃だ。
この時期の部隊は自由結成と言うよりは忍田や根付の意向が強く反映していた。東隊も忍田の指示によるものだった。
忍田自身も部隊を持っていたが、本部で戦闘員を統括する役職につくために解散することが決まっている。
ガラリと引き戸をあけて顔を出したのは東春秋だった。いらっしゃいませと店員が声をかけると案内はいらないと手を振って、店内を見渡す。じきに見知った顔の並ぶテーブルを見つけて近づいた。
二十二歳だと言うが、ずっと老けて見える。外見だけではない。彼に接する人間はつい彼が二十代前半の若造だということを忘れてしまう。
後ろには背が高い男女二人がやはり背の高い東を挟んで並び立つようにいた。どちらも目を引く美男美女だ。彼らは近隣の六穎館高等学校の制服を身につけていた。
さらに後ろに中学校の制服を着た少年がひっそりと控えている。前のふたりと違って背は低い。寒いのか、マフラーをぐるぐると首に巻いていた。
三人は物珍しげに店内を見回している。
「なんだ、三人とも居酒屋は初めてか」
テーブルにいた眼鏡の男が声をかけた。既に頬は赤い。手には盃を持っている。日本酒派だ。林藤匠という。ボーダーでは古参の一人だ。歳は三十一になる。そろそろ現役を引退したいとボヤいているが、いかんせん昨今の人手不足だ。
ボーダー本部建物ができたにも関わらず、旧本部ビルから動こうとしない、なかなかの頑固者だった。
「学生ですから」
と、生意気そうに答えるのは、背の高いほうの一人である二宮匡貴だった。
「あれ、根付さんから聞いてないか? ボーダーマークの貼ってある店はボーダーなら学生でも入れるようになったんだぜ」
トリオン器官の性質上、十代の隊員は増えていく。本部でも食堂は設置しているが、彼らは三門市の飲食店にも協力を求めていた。パスポート制で十代への酒類の提供はないなどの配慮がされている。
「知ってますが…」
さらになにか言おうとする二宮を東は遮った。
「今夜は明日の確認だけしに来たんです。本部で聞いたら、ここにいるっていうから」
「明日? ああ、国の視察ね。用事は、唐沢さん?」
「俺?」
テーブルの奥から唐沢克己外務営業部長が顔を出す。彼はビール派だ。既にジョッキをほとんど空けている。まだ三十そこそこだが、やり手の男だ。鬼怒田同様、城戸司令がスカウトしてきた。元ラガーマンだという以外素性を明かさない男だったが、人当たりがよい。
今夜の飲みメンバーは林藤、唐沢に加え、エンジニア冬島慎次、戦闘員の風間蒼也、木崎レイジの三人だった。風間と木崎は二十歳前なので、烏龍茶が並んでいる。
「まあ、たってないでこっちに座れよ、東くん」
「あー、ウチはウチでご飯を食べる予定なんです」
東はお供のように控える背後の三人を見やった。東隊のメンバーだ。
「ここで食べていけばいいよ」
「はあ」
少しだけ、東の心が揺れた。老成しているとはいえ二十二の青年だ。気楽な酒の席は魅力的だ。
「大丈夫です。俺たちは帰ります」
東の心を見透かしたように、二宮が後ろの中学生の背を押して店の入口に向かおうとする。
「東」
林藤は声をかけた。
「みんなで食べてけよ。唐沢さんの奢りだ」
「あなたじゃなくて、俺ですか?」
急に振られた唐沢が満更でもなさそうに笑った。確かにこの男前は今日の面子の中で一番地位が高く、懐も暖かい。
「あら、素敵。せっかくだから、ご馳走にならない? 二宮くん」
そこで初めて、女学生が口を開いた。こちらも生意気な口調だが、軽やかでトゲトゲしいものを感じさせない。
「加古」
「ねえ、三輪くん?」
「……」
急に��を振られた中学生は無表情のまま首を傾けた。
「わかりません」
「東さんがここでお酒を飲んでるとこを見てみたくない? 面白そう」
三輪は悩みながらうなずいた。
「ほら、三輪くんもそう言ってるし」
「言ってないだろう」
「言ってないです」
「わかった、わかった」
いつもの掛け合いが始まりそうになって、東は決断する。一応、上役たちの前だ。
「ごちそうになろう。唐沢さん、ありがとうございます」
東が頭を下げると、揉めていた三人がピタッと止まって、同時に頭を下げた。よく訓練されている。東を猟師になぞらえて獰猛な猟犬を三匹飼っていると言っていたのは誰だったか。
「遠慮せずたくさん食べなよ」
唐沢はいつもの人当たりのよい笑みを浮かべた。
「追い出された」
案内されると同時に、風間と木崎が東隊の猟犬三匹のテーブルにやってきた。テーブルが窮屈になったらしい。
今夜はボーダー戦闘員と唐沢の交流会であるらしかった。
風間の兄は林藤の弟子だった男だ。故人である。木崎は東から狙撃手としてのスキルを学んでいるので、東隊の面々とは面識がある。今は林藤に従い旧本部ビルに寝泊まりしている。狙撃以外の分野では林藤に師事していた。
一方は小柄で華奢、もう一方は筋肉隆々の巨漢だ。正反対の見かけだが、どちらも恐ろしく強かった。さらに木崎はトリオン量は二宮と同程度を持っていて近界のトリガーを使いこなす。
加古の隣に木崎が座り、二宮と三輪の隣に風間が座った。スペースの有効活用の結果である。三輪は隣が風間なので緊張する。風間蒼也は様々な思惑の絡む本部で誰からも重用され、確実に任務をこなすエリートだった。
「もう、頼んだか」
「まだです」
彼らはまだ食べるつもりらしい。
「居酒屋は初めてか」
木崎が気を使って、品書きをテーブルの真ん中におく。
店員がまとめて置いていった突き出し(お通し)を配る。
「飲み物から決めよう」
と、店員を呼んでさっさと飲み物を決めてしまう。さくさくと仕切る姿が頼もしい。三人はジュースにしたが、風間と木崎はまた烏龍茶だった。
「おすすめは、揚げ出し豆腐だな。家で作るの面倒だし」
「そういう基準か」
「寺島たちに頼まれて作ったが、たくさん食べるものじゃないし、持て余した」
寺島たちと寺島雷蔵と諏訪洸太郎のことだろう。四人は同い年で気が合うようだった。諏訪は二宮と加古の同期でもある。
「おごりなら諏訪と雷蔵でも呼ぶか」
「来ないだろ」
確かにもう遅い。
「今日の当番は?」
お酒をあおる大人席では、林藤が煙草の煙を吐き出しながら聞いた。
「忍田さんとこと迅です」
迅悠一は木崎隊であったが、先日、晴れて『風刃』所持者となり、隊を離れS級隊員となっている。
「あとは嵐山隊ですね」
なんとなく大人たちは子どもたちのいるテーブルに視線を向けた。三輪がジュースを飲んでいる。迅、太刀川、嵐山と三輪の苦手な三人だ。
「明日は俺らの勤務か」
正直、オーバーワークだ。ここにいるメンバーは皆、ワーカホリック気味ではあるが、大規模侵攻からずっと働き続けている。
「入隊志願者が増えてますからもうちょっと頑張ってもらって…。部隊が増えてくれば、部隊の輪番制に移行するって城戸さんが言ってます」
「もうすぐですよ」
冬島がエイヒレに手を伸ばしながら言う。
「そう願いたい」
品書きと書かれたメニューには写真がない。並ぶ単語は知らないものが多い。
三輪が大人たちのテーブルをチラリと見れば東は刺身の盛られた皿をビール片手につついていた。嬉しそうだ。確かに、隊長ではない東は不思議な感じがした。
「秀次は刺身か」
二宮がつらつらと品書きを見ながら勧める。二宮も初めてだからよくわかっていない。
「盛り合わせがあるぞ」
「ちょっとずつ色んなのが食べたいわ」
加古がウキウキしている。
「レイジさんおすすめの揚げ出し豆腐は頼むでしょ。風間さんのおすすめは?」
「コロッケと卵焼きだな」
間髪入れずに答える。迷いがない。
「じゃあ、それー」
「また家で作れるようなものを…」
木崎がぶつくさ言うが、三輪は蕎麦を茹でるくらいしかできない。
「二宮は?」
風間が水を向けるが、彼は熟考に入っている。
「先に頼んじゃいましょ。店員さぁん」
「加古、お前なあ」
「大丈夫だ、二宮。何度でも頼めるから」
「風間さんがそう言うなら」
注文を手早く木崎がまとめる。
「三輪は決めたのか」
「じゃあ、刺身盛り合わせ(小)で」
「あと、ホッケ」
「加古、語感で決めただろう」
「干物だな。北の魚だ」
明日、視察団が来るというのに、大人組はまだまだ飲んでいる。タバコの匂いがする。
焼肉屋ともファミリーレストランともバーガー屋とも違う雰囲気にふわふわする。
「秀次」
三輪は、二宮に揺り起こされた。ひと通り食べたあと、いつの間にか眠っていたらしい。
「中学生には遅い時間だな」
木崎が気の毒そうに言う。
「大丈夫です。すみません」
彼らも高校生なのだ。
「ほら」
おにぎりが渡された。大きい。海苔がパリッとしている。
「結局、二宮くんが選んだのがこれよ」
おにぎりを優雅に食べるという器用なことをしながら、加古が教えてくれる。
「悪いか」
「いい選択よ」
「うまいな」
風間��まだ食べている。木崎はカチャカチャと皿を重ねて、テーブルを綺麗にしている。 三輪は散々食べたあとだが、おにぎりを持って、「いただきます」と言った。おにぎりは何も入っていなくて塩がきいている。
「おいしいです」
「そうか」
「東さん、あ��酔っ払ってるわ」
三人が揃って東のほうを向くと、その様子がおかしかったのか、木崎と風間が笑った。
「明日はお前らが頑張れ」
その日はみんなボーダー本部に泊まった。
終わり
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去��味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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iseilio 大系
018-2021 目次
音樂 etc
12/18 劉鉅渭教授音樂導聆 浸淫古典
01/19 港邊惜別 Arnold Schoenberg 二戰剛結束後的日本
03/19 愛のバラード
04/19 台語歌曲口白
06/19 小さな喫茶店 紅い 花
07/19 生命如花籃 追 求 美 好
10/19 秋櫻 星の流れに 11/19 涼山情歌
12/19 給喜愛音樂的朋友
01/20 世界名畫家畫作總覽 夢境
03/20 Music Note 悲情城市 05/20 歌謠集粹
04/20 春寒賜浴華清池 06/20 日本風情
07/20 人生海海 台灣古典音樂記 鄉村很重要
10/20 巴哈之前的音樂家 突破前衛音樂 パヒュームを残せない
11/20 Erik Satie’s Gymnopédies 台 灣 情 熱
12/20 台語歌曲(一) 歌謠集粹 台語歌曲(二)
美學藝術(一)
01/21 美 學 藝 術(二) 琴藝
03/21 遊覽車主唱 馬 勒
04/21 攝影必學 黃昏的故鄉
05/21 Langley 最高點
06/21 Bartok 蒐藏(一)(二)(三)
古典音樂有什麼好聽
03/21 Yorkson Creek 08/21 滯洪池、蘋果樹
09/21 Cycling Route 96Ave 麗澤大學
07/21 蒐藏(四) 蕭邦的音樂 飲食篇
08/21 創造者になる 火 鍋 由 簡 入 繁 滯洪池、蘋果樹
台灣的藝術世界 秋 意 西 索 米 古典音樂有什麼好聽 ?
09/21 赤瀨川原平 江户川乱步 這叫教養 野生動物
父親的眼淚和我的眼淚
10/21 台 灣 畫 家
11/21 遊 冥 河 孫悟空 Whisky 廣告
12/21 Stradivarius 1713 Beethoven: Symphony No. 9
蚵仔煎、蛋餅、潤餅皮
08/22 台北登山步道 台灣盛夏冰品 12/22 登 山
政治
11/18 蔡英文 所代表的意義
12/18 台灣人們自我防衛的決心
01/19 政治現象顯影 一場喜宴談外省人的內心世界
消失的篇章 壓力有兩種
02/19 喜樂島聯盟 天朝中國
03/19 種族歧視人類天性
04/19 不能讓中國共產黨垮臺 高科技救不了中國
司徒文教授的一席話 林毅夫、張維迎 之辯論
05/19 太平島與南海 維持現狀辨難 嚇一跳
06/19 誰在挺茶黨與川普 竄黨奪權
健康的自由經濟是在彼此競爭中互惠分享
07/19 中共政治「制度化」的背景脈絡和其影響分析
香港政治鳥瞰 不要插隊
08/19 台灣與中國的經貿理論探析
09/19 不朽文明+馬列思想 叛亂的二二八與無辜的六四
11/19 資訊戰對台灣的影響 蔡英文之役
12/19 土豆(馬鈴署)燒熟了
01/20 民進黨的勝利與未來的困境 奉天承運 太平有象
留言基進
02/20 中國經濟最大風險 韓國、沖繩或台灣
中華民國考 對阿輝伯之我見
03/20 浪子 的 心情 從千人計畫談起 搞定內外矛盾
中國原教旨主義
04/20 橋水避險基金 極左環球時報 站不穩的巨人
05/20 聯合國無權定義台灣 談季辛吉 時空錯亂
06/20 中美衝突無緩衝 民主、理性越成熟越不會被情緒綁架
美軍重返高雄港時機成熟 加入國際組織可以提可以不提
07/20 老黨崩解恐非台灣民主之福 蔡英文的“維持現狀”
說得很爽 德意志的中國迷思 再會李登輝總統
08/20 中華民國台灣台獨華獨
09/20 世界的心臟 選邊. 叔本華
10/20 利益與精神的忠誠分裂
11/20 末日狂花 01/21 大國迴圈
03/21 首戰 即 終戰 必勝的企圖心 中國可能 的 演化
04/21 改變的開始 松田教授、深宮怨嘆
引领我们前进的旗帜
05/21 美國民主基本文獻 金馬撤守與友軍入台
06/21 一舉拿下 老實說笑話 總統的性格有四種
07/21 台灣民意調查基金會 的 趨勢圖 全世界在搶疫苗
如果中共打台灣 強龍翻滾 百病叢生
08/21 台海風雲之前哨戰 剿共檄文 不是誤會
09/21 Freewill 兄 台灣大炸炮 中國有戰略 三十年前的呆胞
美國不聽沒辦法 中國影響力令西方糾結 傳 真 對 談
評中國的【宏觀調控】 論 李光耀 與 新加坡
與 H 對談 【外電】 台美中關係 以德報怨是對的還是以直報怨 ?
仇日成病 LP事件以外 – 討論 台灣虧欠到中國投資的台商嗎 ?
金援無法改變貧窮 阿扁總統的大豪賭
10/21 陽春白雪 與 下里巴人 中美關係已經回不去了 內地
四個堅持 沒有美國的支持台灣能維持現況嗎 ?
馬克思主義 的 中國實踐
11/21 沒有安全感的強國 看華洋爭鬥、談林毅夫 不容易對話
李弘祺教授專訪 H教授
經濟
04/20 國際專家怎麼看中國經貿?
05/20 台灣問題關乎國運 大銀行的罪與罰
06/20 中國式的經濟成長 地理形勢 與 攻守之勢
產經新聞訪問 陳水扁 台灣產業的經驗
09/20 世界 的 心臟
05/21 經濟與山難
07/21 直球對決下的文化激盪 台獨不是台灣人自己可以決定 ?
美國金融機構的危機處理(一) (二)
08/21 「日澳縱軸」下台灣的角色
翻譯
11/18 薪 能 (たきぎ のう) 日 本 概 略 1 2、3
日 本 大 勢 三 轉 考 井本雄男 參謀
日本製造到底出了什麼問題 無言的情狀
美麗 的 Patorio (一) 詩仙堂 詩 三 首
02/19 何謂“意識”(一) 春の畫の館
03/19 燈台鬼 戀牛賦
03/19 木(三) 04/20 木(二) 11/20 木(一)
04/19 寂聽的文學與愛情 魔界都市 京都 釘師 サブやん
京都 真正在地 的味道
06/19 批 評 學 - 給 佐佐木茂索
08/19 濹東綺譚 低成長的幸福 老想向誰說的雜學
日本企業 的 罪與罰 IBM 產業間諜事件
夜晚酒場 的 歌手(九) 保加利亞 的 黑瞳(十)
Manhattan 的 雪(十一) 布拉格 的 街角(十三)
Munch 裡面的少女(二三)
01/20 美人 我的京都修業 祇園精舍 Bruegel 之旅
02/20 滿州中央銀行 香港 的 兩個側影(十九)
03/20 夏日女孩 蜜雪兒(十七)
04/20 史迪威參謀長 關 於 雪 國 木(二)
唱出人生冷暖 的 演歌世界
05/20 奇襲珍珠港 完美的攻擊 錯失戰略之說 神風特攻隊
特殊潛航艇的參戰 超越攻擊終結點 人間魚雷 逃 �� 平 壤(二)
大銀行 的 罪與罰 記憶底邊 的 女人
07/20 Lewis Thomas(一) -- (二十)
09/20 探討單位的世界
10/20 想見到的中國人 “劇的”とは 日漸稀少的專家
裸體寫真 寂聽的文學與情愛 パヒュームを残せない
11/20 日本語的論理 知的生產技術 サブやん 木(一)
12/20 我的京都 小說之旅
01/21 個人 的 體 驗 恐懼 的 原型 追求真正的自己
Hans Speidel 中將 納 粹 德 國 George CatlettMarshall, Jr.
疼女兒 的 哥哥 軍首腦部軍閥化 參 謀
在日美軍司令部(一)(二)
02/21 在日美軍司令部(三)(四) 浪人軍學者
獨創技術 的 發想法(一)(二)(三)
03/21 精神分析入門(一)(二)(三)(四)(五)
星星 的 話 一個人 的 世界(十一、十三 )
一個人 的 世界(十八) 一個人 的 世界(二十、二二、二四)
世界經濟 的 未來版圖(一)
04/21 真品與膺品 木(四) 世界經濟的未來版圖(二)(三)
05/21 一個人 的 世界(一、二、三)
巴塞隆納 的 大和撫子(二) 紅���藍 的 勃露絲(三)
黑色手腕 白色絲帶(五)
06/21 波斯 的 胡姬(四) 青桐 的 院子(六)
BYCAR號 的 一夜(七) 謎樣 的 世界之影(八)
在 Segel 的 青春(十二) 布拉格 的 街角(十三)
漢堡 的 陶器店(十四) 暗黑運河 的 流淌(十五)
如同荒野 的 街道(十六) Tivoli的 一夜(十八)
英國 的 Kay(二十) Tuluk 夏天 的 一夜(二一)
在大溪地海邊(二二) 細節之愛 千利 休 無言的前衛(一)
07/21 獄 門 島 現在日本的女性與解說(二四)
7.8.9.10.11./21 小孩 與 自然
12/21 焦慮的本質 與 解除
雜文
11/18 台灣海產大酒樓 薪 能 黃昏清兵衛
人口數 = 成長 or 蕭條 和風生活小札 我的上海情结
日本自由行 居合道 詩 三 首 日本龐大的國債
口付けについて 一個古老文明的新美學 收 藏、儀 式、尊 囑
Life is difficult — S ﹒Freud 鄭 得 福 先生
世界反尿布組織(WAO)規約 台語流行歌曲
移民政策 我的宗教觀 異化的無奈 與 背叛的艱難
閒話加國 BC 省 隨時��持理智 凡事三思而後行
檳榔媽祖機車三太子 H教授 圖瓦魯挺台灣 就 是 愛 跳 舞
命好 我看「大江大海 一九四九」 全球聲援台灣加入UN
隨時保持三思而後行 快樂的安養人生 日本製造出了什麼問題
曹長青演講秘訣、戰略學筆記 白 狐 新舞台 溫 泉 鄉
理療一番 あなたへ 中國文化 與 霸權意識 架上矯正器
柴契爾夫人 I love sushi 詩仙堂 青春悲喜曲 給十五歲的自己
無理心中強迫情死 四個不可超越的自然極限 台灣需要甩掉CP值
員工晨訓 父親 的 掛軸 蔡英文所代表的意義
日 本 陶 瓷 遼尉臣筆記 現場目擊
12/18 共厝的中華民國與台灣
01/19 話拳 酸醋魚 etc
05/19 台北大稻埕美食 06/19 少年吔 !安啦
07/19 林泉山水 台 灣 官 紳 年 鑑 空 話 泡 茶
10/19 女性主義 弔辭 啟蒙的時代 先來後到台灣人
11/19 終場 有關馬來西亞華人 涼 山 情 歌
12/19 無法令人幸福的日本系統 日文與牛排
1/20 奉天承運 太平有象 夢境
02/20 Canada自由行郵輪 話語權 詩與你之間 媽祖保佑
03/20 台灣造型 時中現象 加入WHO
04/20 關於雪國 春日北投早晨 斑斕燦爛
05/20 神話還是詩 07/20 鄉村很重要 08/20 自立
09/20 夢之堂奧 生之繭 生命的困頓
10/20 貧乏性 擺書陣
11/20 歷史無法假設 台灣情熱 宇宙光 重機世界 旅情
12/20 第九水門 複雜、開放的社會更強韌 延平北路慈聖宮
02/21 說 道 理 啟蒙運動 啟蒙運動 與 東方文化
03/21 創造性與自我認同的關係 初老男 的 迷航
04/21 生與死 老與少
5/21 山難救助 Langley 最高點
07/21 台灣的三大山門
08/21 網路長城-臉書 秋意 台灣 的 藝術世界
滯洪池、gala apple 樹
09/21 體制、機制 世界第一 野 生 動 物
Cycling Route 96Ave
10/21 台灣儀隊制服土氣 賴沈激辯 中國造島
時間的蟲洞 遊冥河 台灣畫家
11/21 小 張 沒有安全感的強國
12/21 強大的心理素質 劍俠、公主 嚇 一 跳
犬儒的真理堅持與詩學浪漫 從敕使街道到華燈初上
正能量的存在
諸子百家
11/18 我的上海情節 祖谷溫泉 平家物語 讀新聞的方法
田園散記 認同的重量 道家房中術 看書歲月 台灣之命運
台灣教育還停留在舊經濟時代
12/19 卡繆荒謬哲學 兆豐銀行紐約分行 啟蒙運動
04/20 冰島漁夫
07/20 Lewis Thomas(一)(二)(三)(四)
德意志 的 中國迷思
08/20 Lewis Thomas(五)----(十二)
09/20 氣候 人 歷史 哲學 的 樂趣 理性 的 掙扎
10/20 精神分析入門 12/20 Sophies World
01/21 焦慮的意義 黨國之子
02/21 中 國青銅時代 萬 曆 十 五 年(一)(二) 飛 鷹 戰 士
獨創技術 的 發想法(一)(二)(三) 中國古史 的 傳說時代
歐洲中世紀教會如何塑造了當今的「西方思想」
03/21 馬勒 精神分析入門(一)(二)(三)(四)(五)
05/21 美國民主基本文獻 實踐、異化 和 人性(一)(二)(三)
蘇馬利亞、古 埃 及 巴 比 倫 希臘的興起
07/21 獄門島 異域 現在日本的女性
美國金融機構的危機處理(一)(二) 蘇馬利亞、古 埃 及、
巴比倫 希臘 的 興起 耶穌 出現
09/21 捉 狐
10/21 狐嫁女 董 生 汾 州 狐 祝 翁 胡 四 姐 酒 友
11/21 林四娘、汾 州 狐 全方位 的 無限(一) (二)(三)
Infinite in All Direction Freeman J . Dyson 孫悟空
12/21 自己 的 房間 紅樓夢 各家談
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宅在西門696
0223.25 星期日 雨午後陰多雲 …….
從昨晚半夜十二點多開始就一直下雨!而且雨還不小的下個不停 ….
在中午十一點十二點雨有變小了點!不過還是有在繼續下雨 …...
昨天下午跑完午場二點半多回到家休息到五點半起來,整理好五點四十才上線開跑,有馬上來單一到仁愛四過復興頂好市���對面,二到光復南市民大道,三到長安遼寧,再來給八德台安旁單加龍江遼寧八德,前到和平東三基隆安和,後到臥龍富陽,因為不想再到更偏遠處就送完暫離線。
再來到通化夜市重新上線,一到信義五松勇松仁,二到松仁松高,三信義微風,再來到延吉退信義單接延吉單前到吳興423巷的山上,後到信義五150巷尾,唉 ..... 連續二個都爬要命的五樓啦!而且都在信義區居然都沒電梯,可憐我們這個外送人!因為肚子開始絞痛也已經八點半多就不再接單提早休息。
晚上跑十單加午場九單共19單16.5分!算普普還好囉!
這次從信義五150巷底走松仁轉吳興要找手搖飲料店,不是沒有其中一間有福字店他們的珍珠很多都黏在一起不會顆顆分明,所以就不太會去買他們的,而另外一家則是珍珠已賣完,所以就沿路一直到延吉才找到迷客夏買他們的大正紅茶珍珠,沒想到這回不到三分五分腹絞痛居然已經快完全沒感覺,真的很神奇!舒服很多,可是已經八點半多要從信義區回西門就不再重新上線,就乾脆提早休息!而且回到西門也九點多了!
早上在十點前幾來好幾次聽到外面的雨勢都還不小,後來放棄繼續睡覺的開始上網!也一直上到十二點半才到化妝室梳洗整理,感覺十一點多雨勢變小了點,不過還是有在繼續的下,想說早點吃午晚餐晚上如果沒下雨還是可以趁機跑派送啦!
出來之後穿好衣服十二點四十幾才出門去覓食!回到家之後吃完飯就躺在床上看電視昏睡,休息到四點多快五點起來看天氣狀況?
後來休息到四點五十幾分起來看好像沒再下雨就到趕緊的到化妝室梳洗整理出來穿好衣服,五點十分就上線開跑,有馬上來單,前後都到三重重新五重陽橋下,隔壁棟大樓,再來給光復單到回台北西門峨眉康定,再來西門到八德四光復吉祥,再來給八點德巷內跟延吉單,一到敦化南一頂好市場旁,二到新生建國信義,三到和平東二復興南,再來給剛好樓下商店二單加師大單,一到羅斯福三跟師大平行處,二到中華二南機場,三到西門北中興院區,剛好可以提早休息,也很方便快速就能回到家,而且肚子又開始絞痛也有點尿急,也已經跑二個半小時,真是太好了!只要二三分就能回到家,一切都能迎刃而解。
晚上只跑二個多小時十單居然���11.5分!應該歸功於有四分多的獎金,還有各單的加成才會平均那麼高,而且還好沒被拉去偏僻詭異的地方!也才七點半多就可以回家休息。
今日體重測量58.5公斤至61.0公斤
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28 Dec, 2024
【自我歷史的辯證】
“Ego-historie”,自我歷史。系上一位從法國回來,我很喜歡的老師經常在史學史提的概念。自我歷史作為一種方法論,旨在建立個反思自身歷史的基礎。 隱喻地說,這個基礎位於歷史實踐與歷史學者所持有的哲學、存有思想體系之間,並能夠將其相連線。 但此基礎絕非僅是基於個人的;更多地由種族、性別、世代和���家等集體歸屬、認同決定;於是它優劣的兩面性取決於「自我反思」究竟做了多少:個體必須要承認自身為個人與集體的結合。抱持著這般認知後,在自我歷史中,歷史學者的客體和主體/(研究)主題和角色才終能融合。
28 Dec, 2024,年末大清算。我應該只有今天有這個資本將近日的日子做整理,吃完第一餐(雖已經是下午三點)後馬上回到床上打開電腦,開始斷斷續續的紀錄。
這個資本包含時間與心靈的餘裕,現在是學校表定放假的第一個禮拜,我結束幾堂考試、口頭報告和紙本的繳交,但也還有三份研究,忙裡偷閒、堅定要渡耶誕歲末所以硬生幫自己挪了幾天空閒,拋棄文字、外界資訊,睡得飽了後,身體才有重新運作的感覺:又開始做很多的夢;半夢半醒時,視界與意識間一些模糊的「覺」終於再現,創作的衝動要衝破身體。
「創作是需要衝動的。」前幾日和 A-Deng 從部落回家時我這樣說。
而這樣的衝動又是建立在自己與外界良好的關係上,我一直認為學術研究正是在我的生命裡切斷這層連結的主兇,我無法很好的平衡我的邏輯世界與感官世界,多數時候只能擇一,並在轉換狀態時花上很長的時間。「你真的可以做到完全屏除感受嗎?」A-Deng 問道。我想是可以的,很多東西可以被埋藏地很深或直接忽略,它們會躲在我腦子後烘烘的,或暗示或叫囂,我只需要幾次深呼吸、幾場睡眠跟嘔吐就可以說服它們,多等幾個月;但我們之間沒有建立太好的知情同意權,它們並不知道,幾個月後的它們可能早已變形。
「你的文字很不錯啊!是林榮三那種風格的。」
我不知道,林榮三風格是一種稱讚嗎?我承認有一段時期我揣著自己寫的散文躊躇是否該寄出試試,到頭來我還是覺得自己寫的東西太具結構、太匠氣,18-21歲的那段時間裡,我總是為了自己沒有書寫天賦而氣餒,看過太多天才的文字,也明白自己行文熟練卻欠缺靈魂的緣故。對文字精準地掌握來自⎯⎯從幼稚園起每日誦著的三字經、��子規,從不意外自己對文言的迅速理解,當童年寥寥無幾,你就會在對著冰箱罰站的三十分鐘裡苦命拆解三三方塊裡,每個字的意義以及上下關係。在一個連續上不知道多少代教育程度始終只有國小、國中的家庭生長,父母死命鞭策要我能飛多遠就飛多遠;不知道從哪時起,我開始也拼命想逃離我的故鄉,卻又矛盾地不想失根。我還沒論婚,卻逐漸像個外人,outsider。父母會在吵架時對我說:「不要拿你在外面學的東西跟我辯」;回家的時間越來越少,總是睡一覺就走,我的櫃子開始蓋上防塵塑膠布,像旅館。游離過太多地方,彰女宿舍、八卦山下的小套房、基隆中正區、大一女、浦城街、晉江街,之前室友怪我對於公共空間的建立無所貢獻,因為我總是在搬,我不說是搬家,就只是搬,搬了12345次,留的除了貼身日常用的,早就都丟在路上了。
刺了一棵柏樹在右大臂,之前去買義式冰淇淋的時候老闆指著它說是 broccoli。那是我從小長大地方,父親在那幾年園藝業很賺錢時跟著風潮種了許多柏樹在後院爺爺留下來的田,到現在一棵都沒賣出去。但它們都還是種在土裡、自由生長的,這麼好些年,根可能早已在地上結成了另一道風景;我的,根,在盆裡,因為我是被這個家形塑的,唯一能做的只有向上長出不一樣的樣子,想盡辦法叛離。所以,我也想創造自己的家,不是我爸媽苦心經營的,是在自己的網路裡,跟重要的人一起搭建的地方。跟涵、多聊電影時,發現我們都曾經歷過那個,大量暴食電影的青春期,搭配的通常是一個很痛苦、撕裂、快死掉的狀態。在那個狀態之後不可能不討厭獨居(蝸居),那不是一個喜愛孤獨的人就能做到的⎯⎯還是無法回到重考那年的套房,清楚記得有多少個夜晚我眼淚橫流躺在床上想就如此結束一切;用現在的印象來說,那時的自己被漬得脫水,小小地掛著,”寂しい(sabishī)”空虛時嘴裡總愛念,雖然根本沒學過日語,空虛、匱乏、寂靜⋯⋯辭典裡這樣寫,還說是三種狀態的表示:
①失去原有的人物或物品,或欠缺渴望的人事物,無法滿足內心。
②感到孤獨。
③人煙稀少、死寂,令人感到不安的寂靜。
於是今年秋天與室友齟齬的時期無比痛苦,感覺新的舊的都在崩蹋,寂しい、寂しい、寂しい⋯⋯念個一千次都不夠表達。但這一切的一切都是顧影自憐,「一個死人是謀殺,一批死人是歷史。」我喜歡的電視劇“Bones” 裡在一樁辨識黑奴買賣沈船名單的案子裡這樣說。有時也不一定是件數問題,還跟代表性、或到底處在「交織」(intersection)的哪個位置、或結構到底壓在你身上的力量有多大相關。曾經拿這個概念去堵過一個人的嘴,自那之後我也變得很少談自己的情緒、創傷,年初的時候系上有許多事發生,公私之交、馮的愛情之亂,我們幾乎一週喝兩次,次次醉到凌晨,回家倒頭就睡隔天匆忙洗漱後再拖著茫茫身軀到學校繼續聽課,我以為我們藉此建立了什麼,家庭創傷、情感困惑或八卦,再到社運現場。發現我有點太想融入他們的圈子了,臺大生的圈子,原本不是這樣的,問原因的話可能是我也想做點實際的事,我佩服他們的行動力,也發現這是個由人際網路生成的市場壟斷,所以我必須加入。
圈子裡的大家都來自第一志願的資優班,高中就參加人社營接受最正統的學術知識,知道誰是 Franz Boas、Bronislaw Malinowski;什麼是社會主義、資本論?他們早早擁有足夠的資源,以清晰考慮自己的未來。暑假在同樣的營隊當助教時訝異於這些系統相承小孩的世故,這種世故並非鄉下孩子的早熟,是一種已瞭然全世界的自信與不畏懼,我逐漸了解為何馮總是在短講時宣稱自己是臺大的知識份子、而知識份子有種義務要站在街頭。但我並非這樣來到這裡的,一切都是在蒙昧黑暗中碰壁摸索,像個瞎子,摸到什麼就抓、抓了就嗅、生啃;甚至甚至,我對於「社會主義」、左派路線的啟蒙來自位沒有性別意識的性騷擾慣犯口中,我該如何自陳我的虧欠?或我的虧欠是什麼?還在問自己。小官問說,為什麼我能知道這麼多事?活網能活到這種程度?我跟她說,絕對可以,網路對我這個邊陲的千禧世代是個太好的工具,以此過濾、得到了太多資訊,從幼年便是如此。
【田野地的關係、與人溝通】
這個學期,因為修了一堂音樂學、人類學的課有幸跟新北的一個部落聯繫上,在課堂之後受到邀請又去了一次部落。沒想到卻是陷入無措狀態的開始。我的主要聯絡人跟我說他想介紹一些朋友互相認識,坐定後才知道是兩位做板模的「兄弟」,他們是親兄弟沒錯,過去也是真的混兄弟的。報導人要我趕緊把握機會問問題,「不是要做文化研究?這是很好的題目啊!」我沒想到到了田野地會自動有人把題目送上來,而且兩兄弟並非部落裡面的人,在一無所知的情況下因為怕冒犯什麼都說不出口,我的習慣是,喜歡在旁邊觀察一陣子才有所行動。
這種把題目送上來的狀況在整個夜晚持續發生,A-Deng 結束工作過來時,我們聊著天,Kina 剛從她姊姊的婚禮上過來,拉著 A-Deng 就問:她弟弟罹癌快死了,能不能拍個她弟弟的紀錄片?A-Deng 賊賊地轉頭就把鍋甩給我「臺大歷史系」、「很優秀」,Kina 馬上把臉貼在我跟前,問我如何,考慮看看、考慮看看,我重新考慮的是田野地與研究者、拍攝者的關係。為何那麼渴望凝視?(從自身的經驗我會說因為從未被看見)在從部落回家的路上我問 A-Deng 他每次來到部落都得面對這種期望嗎?他肯定回答,說但是在攝影機舉起的時候他們又開始顧忌這不能拍、那不能拍,或者在紀錄片撥出後認為不是自己想像的樣子而生氣。
但情況很快就轉成另一種困惑與無措。因為除了這種外者「凝視」的權力關係外,我不知該加入還是反對這場域裡面的性別互動:我是「女生」,所以報導人覺得他有責任要保護我的安全;我是女生,所以會被開合不合適當伴侶、可以當小老婆的玩笑。該笑還是該生氣,你說這是一種紅利嗎?我用一種身段喝兩口酒笑一下就可以打入這個聚會,但這是個相對開放的部落,就算今天是個男性研究者來到這裡,相信他們也有變好的方法,或許是 buddy—buddy 的大醉一場,應該不需要像Clifford Geertz 一樣在鬥雞局被取締十一同跟著當地人逃竄才被認同。更何況這種局��也不是一種認同,他們會說,我認識很多漢人嫁到部落裡後⋯⋯,我怎麼在這裡還是被當成未來新娘呢?
人類學總教後進的學徒如何警惕自身與研究對象的權力關係⎯⎯如何進入田野、如何離開?講的都是信任的建立與關係的持續性。但學徒自身的安全、在場域裡身心的不和諧,如何避免引發傷害也該敞開來好好談談,或許這是在告訴我該去實際修些田野方法了。
【「隨便」的概念】
多是個很會問問題的人。那天他問我,對於「隨便」這個概念是怎麼想的。我說可能國小、國中時也會對「性」有種保守/髒的認知;高中開始覺得批評女性聽起來不怎麼舒服,不過要到這兩年才從身上長出些力量,試著去踩社會對這條線的想像。
今天散步時突然想起,人生中第一個被攻擊「很隨便」、被造黃謠的女生。她是我國小中年級時的好友,雖然高年級不同班之後逐漸較少聯繫,但記得某天大家都在耳語「小昕在廁所跟躲避球隊的學長做愛」,一個小學生如何想像性愛?大概就是插入、摸胸部跟咿咿喔喔的仿聲,你可以說大差不差,但也可以說差得可遠了!至少我在知道的當下嚇壞了,沒想過自己的朋友是「這樣的人」,至於是哪樣的人,自己也説不清,可能是擔著「小孩媽媽」的恐懼而覺得性是髒的、不好的;以現在來說,第一反應可能更多的是馬上關心:整個性的發生是安全的嗎?是否有被強迫?愉快嗎?什麼感受?應該多跟他站在同一條線上,而非疏遠,後來的我們真的就毫無聯繫,一段被蕩婦/聖潔二分概念摧毀的友誼。
「我是個很隨便的人嗎?」我從未這樣想過,因為從本意出發我本身就帶著挑戰、試探。母親在電話那頭氣得大喊:「你到時候吃虧就知道!」到底要虧什麼?她說,女孩子怎樣都虧!我看起來倒是怎樣都賺,得到的都是經驗與體會,不只是身體上的爽或不爽,更多的是觀察與來回互動後觀看世界與反身看自己。有的人會說,那這一定要是透過性緣關係嗎?當然是不一定,我又不是只在實踐性緣,只不過,被在乎、放大、觀看的是我的性緣關係而已,我互動裡千絲萬縷的被捨去,最後只看見性別符號與交合,那我只能說,你的世界還真是個大妓院。(我累了,不知道怎麼收筆,只想到 Friedrich Dürrenmatt 的 Der Besuch der alten Dame 中 Claire 大喊:「這個世界既然把我變成一個娼妓,我就要把整個世界變成一個大妓院!」)
當然當然,我也深知性解放派完全奠基於知識門檻。(21 Feb, 2025,想到李小江在訪談裡說:「女權(性)主義在我們這個社會中最理想的生存空間主要有兩個:一是大城市中的知識女性,她因此有較多生活方式的選擇,可以獨身,可以做同性戀;還有就是在文本中,作為一種批評方法,它很犀利,有開疆拓土的作用。」)
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2025/2/18 17:00:12現在のニュース
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元宵節2025
H:元宵節,臺灣燈會展開,從明代開始,華夏新年節慶一般要到正月十五日元宵節之後才正式結束活動。漫長的春節。20250212W3
網路報導
2025台灣燈會睽違9年重返桃園!自2月12日至23日在桃園舉行,2月7日試營運。以「光聚千塘串桃園」為主題,分為A18高鐵站「主燈展演場」及A19桃園體育園區站「光的遊戲場」兩大展區。
網路資料
台語年俗唸謠歌來記憶春節的每日習俗:「初一早,初二巧,初三睏佮飽,初四接神,初五隔開,初六挹肥,初七七元,初八完全,初九天公生,初十有食食,十一請囝婿,十二查某囝轉來拜,十三食泔糜配芥菜,十四結燈棚,十五上元暝。」
初一早、初二早、初三睏到飽
初四頓頓飽,初五隔開,初六挹肥
初七七元,初八完全
初九天公生,初十有食食
十一請子婿
十二查某子返來拜
十三食暗糜配芥菜
十四結燈棚
十五上元暝
十六拆燈棚
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春節,亦稱新春、正旦、正朔,是以農曆計算的中國傳統新年,其慶祝活動又俗稱過年、度歲等,是漢族四大傳統節日之一。從明代開始,華夏新年節慶一般要到正月十五日元宵節之後才正式結束活動,有些地方的新年慶祝活動甚至到整個正月完結為止。辛亥革命後,官方紀年標準由農曆改為格里曆。華夏新年與朝鮮新年、越南新年、琉球新年和明治維新前的日本新年多數為同一日,而與藏曆新年、蒙古新年同日或差一天或一月。
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臺灣燈會
台灣於每年元宵節舉行之燈藝節慶活動
臺灣燈會(英語譯名:Taiwan Lantern Festival)是臺灣自1990年起於每年元宵節舉行之燈藝節慶活動,由交通部觀光署以及全台��地方政府共同主辦。原為僅在臺北市舉辦的「臺北燈會」,自2001年起移師全台各地舉辦,並於2003年正式定名為台灣燈會,就此成為全國性盛事。至於原本的臺北燈會則改由臺北市政府自行舉辦,並沿用1997年開始舉辦的臺北燈節名稱,此後各地方政府也開始陸續舉辦屬於自己城市特色的燈節。
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元宵節,亦稱為元宵、上元、上元節、小正月、正月半、新十五、元夕、小年或燈節,中國傳統節日,每年的農曆正月十五,為農曆新年的第一個月圓,象徵著春天的到來。華人傳統會吃元宵、賞花燈、猜燈謎,以示祝賀。這是傳統新春定義的最後一天,亦是春節假期之後的第一個重要節日。明朝錢塘瞿佑《雙頭牡丹燈記》:「每歲元夕,於明州張燈五夜。傾城士女,皆得縱觀」。青年男女外出觀燈並趁機結識、相會,所以在東南亞地區也有「中國情人節」的別稱。
晚明繪畫《上元燈彩圖》描繪當時南京元宵節人們觀燈的熱鬧景象
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佛教有在正月十五點燈供佛的習俗。而道教中,上元節為天官大帝(民間相傳即為堯)誕辰,正月十五為上元,七月十五為中元,十月十五為下元,分別屬天、地、水這三官大帝主管。上元節乃天官華誕,故燃燈以慶。終唐一代,朝廷皆正式祭拜。
元宵節是中國的傳統節日,已構成春節年俗的重要內容,是真正意義上的「狂歡節」[2]。從除夕關門守歲,到正月十五全體都加入到節日活動,元宵節不僅盛行於海峽兩岸,在海外華人聚居地也備受重視[3]。2008年6月,元宵節民俗入選《第二批國家級非物質文化遺產名錄》。
歷史

明代宮廷元宵節情況
關於元宵節的由來,說法很多,最早可追溯至秦漢時代。秦末就有:「正月十五燃燈祭祀道教太乙神」之說。本稱「爸爸」,是農民祈求豐收的日子,也是道教的天官誕。人們在田野持火把驅趕蟲獸,希望減輕蟲害,祈禱獲得好收成。
還有說法認為,漢武帝時聽從謬忌之說,在甘泉宮修建太一祠壇,在正月十五日祭太乙神最隆重,從黃昏開始,通宵達旦用盛大的燈火祭祀,加上夜晚常有流星經過祠壇之上,從此形成了正月十五張燈結綵的習俗。[4]
也有說法是,漢明帝篤信佛法,聽從蔡愔的建言,敕命正月十五夜,在宮內「燃燈表佛」,從此民眾效仿,皆點燈供奉佛祖。東漢末年,元宵節作為節日才正式初步形成。[4]
隋朝初年,元宵節完全形成。[4]在唐朝,元宵賞燈十分興盛,無論是京城或是鄉鎮,處處張掛彩燈,人們還製作巨大的燈輪、燈樹、燈柱等,滿城的火樹銀花,十分繁華熱鬧。宋朝燈節更加豐富多彩,元宵賞燈持續五天,燈的樣式繁複多樣,逛燈市十分賞心悅目。詩人辛棄疾寫道:「東風夜放花千樹,更吹落,星如雨」,說的就是宋朝燈節花燈無數,煙花如星雨。那時還興起了猜燈謎,即將各種燈謎寫在紙條上,貼在花燈上,猜中的人還能得到小小的獎勵。這種娛樂益智的活動受到人們喜愛,廣為流傳。
明清之際,元宵節通常被百姓當作春節的結束,活動也日益多元化:吃湯圓、觀燈和娛樂遊行是元宵節三大主軸。遊行活動中分為高蹺、旱船、舞龍、舞獅、秧歌、抬閣等傳統藝術表演。放煙花是元宵節的高潮。[4]明朝的燈節持續的時間更長。自初八開始點燈,謂之「上節日」,初八夜謂之「上節暝」,宣告燈節的開始,直到正月十七的夜裏才落燈,整整十天,以顯示歌舞昇平,是中國歷史上最長的燈節[5]。清朝則只有三天,但是燈火璀璨,燈也更加精緻奇幻,依然十分吸引人。明代宮廷也會張燈結綵,並模仿民間習俗,在宮內設置市集,有雜技、百戲等遊藝表演,宮中各人放煙花,燃爆竹,小孩提花燈。
清代畫家丁觀鵬的《太平春市圖》,描繪出清人想像中的明代元宵節景象,有猴戲表演、跑旱船、傀儡戲等遊藝活動,又有賣面具的小販、拉花燈小孩、提花燈的人,還有盲眼算命先生。
常見習俗
南京夫子廟在元宵節期間舉辦的金陵燈會
元宵節具體發展狀況和習俗因各地文化不同而有所差異。但有些習俗見於多個地區。
燈火相關
華人元宵節延續了初期與燈火相關的習俗,如賞花燈、猜燈謎等習俗見於多個地區。西南地區有燃篝火的習俗。在中國南方語言如閩南語、客家話、馬祖話(福州話)、圍頭話(粵語)中「燈」和「丁」諧音,元宵點燈意寓添丁,故客家人、福建、潮汕、臺灣、廣東和香港人認為元宵燈即為添丁的佳兆。元宵此日,人們紛紛掛燈籠。俗稱「開燈」。也有些地方是小孩提燈籠、玩煙花等。除了紙紮燈籠外,有些地區還會用蘿蔔製成蘿蔔燈。
鬧社火
鬧社火多流行於北方地區,鬧社火除了燃燈火,還有各種民俗表演[6]。
走橋
晚明南京的元宵走橋景象
元宵走橋的習俗見於各地,又稱踩橋、踏橋、過吉祥橋、走百病、消百病、散百病、消散百病、遣百病、走不病等,祈求健康。廣東佛山將之形容為「行通濟,無贔屭」。寓意走過通濟橋,就會健健康康,不會犯愁。
偷青
在廣東、臺灣農村有「偷青」的習俗,廣東是偷菜,台灣是偷蔥。未婚女性在元宵節夜裡,以偷青來討個結婚吉兆的說法。台灣俗語說:「偷挽蔥,嫁好翁;偷挽菜,嫁好婿」(台灣話發音)。
迎紫姑
有些地區會在元宵節拜祭紫姑(漢族民間信仰的廁神),稱為迎紫姑。
聽香
食品
元宵及其餡料
元宵、湯圓是華人元宵節的代表食品,其雛形為唐代的面繭和焦譔。面繭是一種外形似繭的一種麵食,而焦譔則是烤餅的一種,吃時會和糖一起放在湯裡吃。這些食品都呈圓形,是代表月亮,有著祭月、賞月的含義[7]。
各地情況
作為元宵習俗發源地,華人社會的元宵活動發展歷史悠久。主要有吃元宵、猜燈謎、放天燈等。
一些地區會有大型的花燈會,如在江蘇南京,每年會在元宵節舉行大型的秦淮燈會,有「秦淮燈彩甲天下」的美譽,大抵古代元宵燈節時人流如潮,節日活動豐富多姿,而古時男女缺乏交往的機會,所以元宵節很自然就成了古時情人相會之日,如歐陽修亦有詩云:「去年元宵時,花市燈如晝。月上柳梢頭,人約黃昏後」。因此,元宵節亦稱為「中國情人節」。但在臺灣和中國大陸情人節指七夕。
臺灣
主條目:臺灣元宵節
新北市平溪區的天燈,本為平溪居民傳遞訊息、向天祈求的「天公燈」,後來演變為祈求子嗣、平安的「添丁燈」、「平安燈」臺南風神廟前元宵花燈
在臺灣,元宵節自古代即為與新春、清明、端午、中元與中秋並列重要傳統民俗節日。元宵節又稱「元宵暝」,為上元節夜裡的「迎鼓仔燈」活動。在早期,有未婚女性在元宵節夜裡,以偷蔥來討個結婚吉兆的說法。俗語說:「偷挽蔥,嫁好翁;偷挽菜,嫁好婿」(閩南語發音)。即使在日治時代官府改為西曆的一月十五日,但民間仍自行過農曆元宵節,因此當時日本人的臺灣總督府特許在艋舺龍山寺辦燈會,延伸至今龍山寺仍保有鑽燈腳(臺羅:nng ting-kha)的信俗。
時至今日,慶祝元宵節在臺灣已發展成全臺的大型禮俗活動。除了賞花燈活動及大型的臺灣燈會、臺北燈節、中台灣元宵燈會、高雄燈會藝術節之外,各地活動皆有特色;���新北市平溪區的平溪天燈節;臺南市鹽水區的「鹽水蜂炮」;臺灣東部的臺東縣的炮炸寒單爺、澎湖縣的乞龜祈福儀式、苗栗縣則有著名「苗栗𪹚龍」、外島馬祖列島的元宵擺暝,以上可稱為「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜、中炸龍、外擺暝」。另外在新北市野柳「神明淨港」等各地具特色的風俗與豐富的文化資產。
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台灣元宵節
台灣的傳統節慶
臺灣的元宵節,亦稱為上元節,隨著17世紀的第一批漢人移民傳入,與新正、清明、端午、中元、中秋、重陽、冬至並列為漢人重要的傳統民俗節日。隨著工商業的發達與1980年代末期以來假日旅遊風氣的盛行,臺灣人慶祝元宵也因文化上的差異而和其他華人地區的元宵節有所區別,最具特色者即為各大城市舉辦的元宵燈會、燈節活動。
簡介
元宵節自古代即與新正、清明、端午、中元、中秋並列台灣漢族移民重要傳統民俗節日。在早期,有『未婚女性在元宵節夜裡以偷蔥來討個結婚吉兆』的說法。俗語說:「偷挽蔥,嫁好翁;偷挽菜,嫁好婿」。即使在日治時代,也同與日本人過西曆元宵節,但民間仍然保存臺灣漢族傳統文化習俗過農曆元宵節,因此當時日本總督府特許在艋舺龍山寺辦燈會,延伸至今龍山寺仍保有鑽燈腳 (軁燈跤) 的習俗。
時至今日,慶祝元宵節已發展成全臺的大型禮俗活動。除了賞花燈活動及大型的臺灣燈會、臺北燈節、高雄燈會藝術節之外,各地皆有其特色燈節;如北臺灣的台北市士林區社子島「夜弄土地公」活動與新北市平溪區放天燈活動;南臺灣的臺南市鹽水區則有著名的「鹽水蜂炮」;東臺灣的臺東縣,則有以鞭炮炸財神的祈福活動「臺東元宵炸寒單爺」;及澎湖縣的乞龜祈福儀式,俗稱「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜」。另,在中臺灣的苗栗縣則有著名的「苗栗𪹚龍」,火旁龍是指以鞭炮、蜂炮炸舞龍方式得到「去邪(去舊)迎新年」的作用與野柳「神明淨港」名列臺灣「客莊十二大節慶」……等各具特色的風俗的文化資產。
元宵習俗
台灣元宵節活動和習俗多樣,但主要皆以燈會活動為主。早年台灣各地在元宵節普遍有「迎鼓仔燈」的習俗,就是在當地信仰中心的大廟前所舉辦的燈籠盛會,也是當時台灣元宵節時的主要活動,可視為今日全台各地燈會的前身。時至今日,由於工商業社會下廟宇已不再是人民生活的主要重心,又為了年節應景起見,通常由各地縣市政府統一舉辦官方的燈會活動,由於燈會活動改由官方主導,規模也日趨擴大。早年台灣並無吃元宵的習俗,戰後由外省裔住民傳入,豐富了台灣料理文化。
元宵燈會
提鼓仔燈看花燈
攝於媽祖樓天后宮,兒童彩繪鼓仔燈。每年時屆元宵前數日,各地皆會懸掛或搭結燈棚、供人歷覽。
燈籠,或稱「鼓仔燈」(臺灣話:kóo-á-ting,客家話:den24-nung11)、「燈籃仔」(臺灣話:teng-nâ-á)[1],燈藝師用細竹、鐵絲來塑形完成骨架後,外頭糊上各式紗、花紙或塑膠,內置蠟燭或一盞油燈的傳統燈具。每年時屆元宵前數日,家戶、角頭宮廟皆會懸掛或搭結燈棚及各種藝術造型的花燈(hue-ting)、供人歷覽。古時的元宵燈籠,種類甚多,除了基本的「鼓型」外,尚有廟寺常見的「綵燈」、商鋪的「走馬燈」等,與種類繁多的「兒童鼓仔燈」,包括骰子燈、兔子燈、關刀燈、水蛙燈、戰艦燈、等造型異趣的鼓仔燈。而燈會展示的鼓仔燈,除了傳遞吉祥寓意外,亦有包含傳統忠孝節義與文學小說的燈種。除了祝賀佳節外,也有祈禱合境平安之意[2]。
清代元宵夜裡,各地宮廟除了元宵宮廟例祭、燈會迎燈外,還有「迎燈排」(臺灣話:ngiâ-ting-pâi)的儀式。遶境行列中,除了有類似舞龍的「龍燈」,還包含著弄獅、武術、藝陣與大仙尪仔等民間遊藝。1945年二戰末期,全台灣因戰事需求,夜間均通火管制,各地元宵迎燈排儀式告停。唯彰化花壇鄉的白沙坑文德宮改為白晝進行,因此成為唯一保留清代至今「迎燈排」文化[3]。戰後元宵活動重現熱絡。1990年代開始,為了推廣臺灣的觀光旅遊產業,交通部觀光局擴大成全國性的燈會,初名臺北燈會,2001年改為各縣市角逐申辦的臺灣燈會。
燈猜
燈猜即燈謎,是將謎語書寫、黏貼在鼓仔燈上,供人猜射的風俗。每當人猜射中便會奏樂、贈與獎品。臺灣話稱為臆謎猜(臺羅:ioh-bī-tshai)、客家話稱為揣令仔(客羅:ton11-liang55-e31)。台灣最早的謎學發展可溯自1850年代的清治時期中葉,竹塹地方已流傳林占梅之燈謎作品。後來末代巡撫唐景崧亦推廣謎學。進入日治時期,民間為了傳承文化,亦促使春宵秋夕常見人們熱衷「張燈射虎」;各地文人、詩社紛紛設立「燈謎部」,爭相揭謎,甚連報章雜誌亦會刊載謎語賀節。戰後的1958年,臺灣民間第一個謎學社團集思謎社成立[4]。
元宵趣俗
菜股(tshài-kóo)或坵(Kiu),即「田畦」
台灣珠蔥,偷挽蔥嫁好翁
菜園與籬牆,偷挽菜嫁好婿
元宵是夕,人們為了求子嗣,已婚婦孺除了會到奉祀註生娘娘 的廟裡參拜外,由於「燈」字,閩南語與客語之音皆同「丁」,傳說婦女若鑽過鼓仔燈,除了祈求一年幸運外,能夠保佑生添丁[註 1]。臺灣閩南俗語謂「軁燈跤生膦脬」[註 2]意味鑽過或穿越燈底,明年得貴子。此外,若在元宵夜裡觀月,讓身體沐浴月亮光輝下,亦傳可受孕。
古代元宵是夕,未婚男女則有「菜園偷俗」。概因舊時社會男女關係授受不親,而藉元宵夜以促成男女相識、結緣機會。臺灣話俗諺「偷挽蔥嫁好翁」、「偷挽菜嫁好婿」,意味未婚女子偷拔、偷擰蔥、菜可以嫁得好夫婿,但須當場棄之。另外已婚女子也可以為求家庭美滿去偷拔菜。未婚男子則流行「跳菜股娶好某」,意味跳過一股一股的田畦,可以娶到好新娘。另外還有「偷敲菜嫁好婿」、「 偷硓𥑮得好某」、女子若偷走飼豬盆而被責罵亦是生男之兆,而竹籬臺灣話音同「得兒」因此偷拔菜園裡的竹籬亦可生兒子。不過以上趣俗僅限於元宵夜才靈驗。然而傳說若元宵夜越晚睡則自己越長壽。
祭祀
懸掛在廳堂、神龕梁上的香爐便是三界公爐。 三界公是僅次於天公的天神,在拜拜時,須先拜三界公。
元宵節又稱上元節,除了是全年第一個滿月外與新正的最後一天外,更是民間信仰中三官大帝之天官紫微大帝的誕辰。臺灣民間俗稱「三界公」(臺羅:Sam-kài-kong),即掌管天、地、水三界之神,其地位僅次於玉皇大帝。臺灣分別於上元正月十五祭賜福天官紫微大帝,中元七月十五祭赦罪地官清虛大帝,下元十月十五日祭解厄水官洞陰大帝。每年的正月十五,信眾都要到宮廟裡參加祈福禮斗,古代其中又以臺灣閩南漳州後裔信仰最為虔誠、祭典最為盛大。
三界公是僅次於天公的天神,因此祭拜規格亦相當慎重。人們在正月十四的子時便開始祭拜三界公,備妥包括牲禮、鮮花、素果、綁著紅紙的壽麵、菜碗六碗、供品、酒菜等神饌,經焚香祭拜、祝禱,擲筊、祭酒三巡後便可燒金、撤供。元宵當日亦要祭拜包括神明、地基主與祖先,時間與供品依照奉祀對象而有小異。宮廟中的祭祀尤其盛大,祭品須在上元前一周即備妥,當日再由爐主、教長與道士主祭、祈福。
繞境科儀
元宵遶境信眾以炮仗驅瘟來賀節
對某一廟宇信仰聚集的村落或劃分神尊掌管守護的區域,稱為「境」。該廟宇神尊出巡該村落或區域,即稱為「繞境」,或作「遶境」。通常在特定日子,如神尊誕辰、春節、元宵、建醮、建廟週年紀念等,或遇特殊情況如袪邪、治煞等,迎請神尊巡視賜福與消災。「繞境」的陣仗通常有「清道」、執杖、執燈、執旗、執令、神偶、香爐、神轎、樂隊及民俗技藝、花童、挑禮或地方特殊的陣頭,如八家將、宋江陣、蜈蚣陣等。
在馬祖地區,元宵節「擺暝」時多有繞境活動,稱為「迎神」。迎神繞境通常在晚上七、八點進行,當天下午三、四點便會先由「保長公」進行一次「清道」,沿路張貼「清潔街衢」之黃紙,一方面是驅離邪穢,一方面也是先在白天清理街道、排除障礙,以免入夜繞境發生危險。繞境時,家家戶戶懸掛燈籠、門口備好香案、持香等待儀仗,在神轎經過時奉香及點燃鞭炮。儀仗返廟後,廟方會發放參與人員紅蛋(太平)、泡麵、飲料等食物,除北竿島外,迎神繞境的隔天會在廟中或餐廳「食福」,由參加「擺暝」的家戶派代表一同用餐。[5][6]
元宵擺暝為馬祖的年度盛事[7],此外新港奉天宮、溪口北極殿元宵遶境[8][9][10]與台南四安境迎聖旗聖爐[11]、美濃龍肚祈春福[12]亦為各地盛會,重要程度更甚過年。
賽水仙 演潮戲
龍山寺正殿迴廊巨大的燈籠。
連雅堂《雅言》:「台南舊有賽花之舉。每歲元宵,各以所養水仙陳於三山國王廟,互誇奇麗」。[13]臺南三山國王廟舊時於元宵有賽水仙之舉,但惟自九一八事變隔年起便停止放煙火及辦水仙花展,直到進入民國才逐漸恢復活動之舉行;而元宵節亦為潮州人的大日子,他們會聚集於三山國王廟交流敘舊,亦奏潮樂演潮戲酬神。。
炮仗驅瘟
季節交替氣候多變,瘟疫傷寒等風土病的肆虐往往造成大量人員死傷[14]。地方除了藉由宗教信仰祈願神明遶境禳除瘴癘,一方面火藥中含有硫磺和藥草,遶境的「攻炮」或「炸砲」[15]產生的高溫或以滅菌。台灣許多元宵習俗如夜弄土地公、後龍攻炮城、馬鳴山吃飯擔、鹽水蜂炮、炸玄壇、利澤簡走尪皆與相關。
乞龜
東勢新丁粄節的乞龜。
早年百業待興各地廟宇會在年關剛過的元宵期間,將庫存的糯米、麵粉等五穀作成印有龜殼壽紋的糕點。只要民眾向神明請筊聖杯,就可拿取所求之糕點,以渡年關。乞龜之人須於來年豐收之時,另做龜紋糕點返還給神明。謝神「還龜」時,按禮數會重於原先所乞龜糕重量,故乞龜糕點一年比一年龐大。
拜冬生娘、聽香
冬生娘即為紫姑,相傳為唐山過臺灣時傳入,流傳至各地後發展出了椅仔姑、「關三姑」、「請月姑」等,過去會於此節以椅子作道具,向椅仔姑問事求卜[16]。聽香一種閩南地區舊有習俗。 婦女在元宵或中秋夜時,在神前燒香默禱,表明欲測之事,而後請示方向後,用所聽的第一句話來判斷吉凶。
沖天炮射火馬
雲林縣水林鄉的蕃薯厝順天宮會舉行三天繞境夜巡射火馬活動,適逢馬年更擴大舉辦[17]。
客家麻糬。元宵的食福文化代表將新生兒「出丁」的喜悅與神明的祝福分享給親友。
出新丁迎男孫燈
屏東市海豐三山國王廟、九如三山國王廟與佳冬六根庄三山國王廟等地均有「迎男孫燈」之習俗。凡庄內家庭前一年有新生男嬰出世即為「出新丁」,農曆元月初一子時即可至廟中「報燈」。
依習俗,第一位報添丁之喜的新丁即為「男丁首」(燈頭),而凡是所有報燈的新生兒家庭均會製作「子孫燈」掛至神轎上,於元宵節當天隨王爺公神轎參與出巡、駐駕至個家庭中接受信眾朝拜祈福[18]。各地元宵迎男孫燈儀式細節略有小異,係為客家人「添丁掛燈」之禮俗[19]。
夜祭、趒戲、食仙蛋
萬巒鄉加匏朗的原住民馬卡道族會在加匏朗仙姑廟舉辦夜祭、趒戲。相較於相較於漢人在這日吃湯圓,加匏朗的原住民馬卡道族會在這天吃糯米、糖捏成的仙蛋,紀念從仙蛋孵出的仙姑祖。[20]
淨尪
利澤簡廣惠宮會舉辦鑑別新娘是否為妖狐的宗教儀式[21]。
元宵燈會
國家級的臺灣燈會除了展示巨大的主燈、副燈外,並透過民間藝術的大型展演吸引國際觀光客。
燈會迎賓門,各地舉辦盛大的元宵燈會慶典。
在地創生的燈節,時常帶動文化觀光熱潮。
各地燈會往往邀請學生、燈藝師與社會團體同台競技花燈作品。
臺灣燈會
交通部觀光局為慶祝元宵節,並將特有傳統民俗節慶推廣至國際,自1990年起結合民間及地方政府資源,以「民俗文化根、傳統國際化」之規劃目標,將元宵節提燈籠的傳統民俗活動,包裝成大型觀光盛會,即台灣燈會。
國家級的臺灣燈會,起初名為「臺北燈會」,2001年移師高雄市、易名為「高雄燈會」,2003年易名為「臺灣燈會」並開放其他縣市參與承辦,臺北市及高雄市則另起爐灶舉辦專屬於該市之地方燈會「臺北燈節」與「高雄燈會藝術節」。
各地燈會
參見:燈節 (中華民國)
鄉土民俗
台灣元宵相關的習俗與行事,目前數量佔無形文化財最多。各地亦流傳各具特色的元宵節慶,又以「北天燈、南蜂炮、東寒壇、西乞龜、中𪹚龍、外擺暝」齊名。以下謹列知名的地方鄉土文化,若綬證為法定無形文化資產,均使用原登錄之名稱。
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煎台使用後如何清理?
在一個熱鬧的夜市中,小李經營著一家人氣煎台攤位。每當他煎出香氣四溢的美食,總是吸引大批食客。然而,隨著生意的興隆,煎台上的油漬與食物殘渣也日益堆積。小李知道,保持煎台的清潔不僅能提升食物的品質,更能保障顧客的健康。 他開始定期使用專業清潔劑,並在每次營業結束後,仔細清理煎台。這不僅讓他的攤位看起來更整潔,還吸引了更多顧客。小李深知,清潔的煎台是成功的關鍵,讓每位食客都能享受到美味與安心。 文章目錄 煎台清理的重要性與必要性 選擇適當的清潔工具與材料 清理步驟詳解,確保煎台持久如新 定期維護與保養,延長煎台使用壽命 常見問答 因此 煎台清理的重要性與必要性 煎台的清理不僅是維持廚房衛生的基本要求,更是確保食物安全與品質的重要步驟。當煎台上殘留油脂、食材殘渣時,不僅會影響下一次烹飪的風味,還可能成為細菌滋生的溫床。定期清理煎台能有效降低食物交叉污染的風險,讓每一餐都能安心享用。 此外,保…
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広島市の市道で2024年9月26日、長さ約40m、幅約15mにわたって陥没や隆起、出水が発生した。複数の建物が傾く被害もある。市は地下30mほどで清水建設などの共同企業体(JV)が施工しているシールドトンネル工事が原因の可能性が高いとみて調査を始めた。陥没の発生直前に、シールド機の前面から異常な出水があった。9月26日午後1時時点で、19世帯の44人が一時避難した。 事故が起こったのは広島市西区福島町だ。市が浸水対策として地下に直径5mの雨水管を構築する「観音地区下水道築造工事」を進めていた。市の下水道局が発注し、清水建設・日本国土開発・広成建設JVが受注した。落札金額は131億6100万円(税別)で、調査基準価格を約14億円下回った。掘削延長は約3.5kmだ。 9月26日の午前8時40分ごろ、シールドトンネル工事の作業者から市に異常出水の報告があった。全作業員がトンネル内から待避した直後に陥没などが生じた。市下水道局によると、異常出水が起こったのは昼夜2班で施工する作業班が交代してすぐのタイミングで、土砂の取り込み量などの詳しい状況は分かっていない。 シールド機は24年2月に福島町内の公園から発進した後、陥没が生じた市道に沿って北東に進んでいた。これまでに200mほど掘削し、事故当時は陥没した箇所の直下付近に位置していたとみられる。シールド機が掘削する範囲は玉石を含む砂れき層で、その上部には砂質土層や粘性土層、火山灰土層などが堆積している。 清水建設は9月26日、原因は調査中としつつ近隣住民や関係者へのおわび文を発表した。早期復旧に向けて対応を進めるとしている。 市は9月27日に道路の現状復旧に着手。土とセメントを混ぜた流動化処理土などで陥没箇所の埋め戻しを開始した。
広島市で道路陥没し建物傾く、地下30mで清水建設JVがシールド工事 | 日経クロステック(xTECH)
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新年台北安太歲的最佳選擇(慈祐宮太歲殿)
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松山慈祐宮,舊稱錫口媽祖廟,是位於臺灣臺北市松山區慈祐里、饒河街夜市旁的媽祖廟,其媽祖稱為「松山媽祖」,為今涵蓋松山、信義、大安、南港、內湖的錫口十三街庄的信仰中心,在清朝嘉慶、道光年間還分靈至福建省興化府仙遊縣。 維基百科地址: 105台北市松山區八德路四段761號落成: 1753 年營業時間: 營業中 ⋅ 結束營業時間:22:30電話號碼: 02 2766 3012主神: 媽祖位置: 臺灣臺北市松山區慈祐里八德路四段761號宗教: 台灣民間信仰建立時間: 乾隆十八年(1753年)
二樓設置太歲殿,安奉斗姥元君、值年太歲星君與左輔右弼護法大將軍暨六十星宿太歲星君金尊,供善信大德參拜,祈求消災解厄、平安植福、招財進寶、萬事亨通。
金剛經:一切有為法,如夢、幻、泡、影;如露,亦如電,應作如是觀。」
宣揚金剛經功德超過1億美金
「須菩提!於意云何?若人滿三千大千世界七寶,以用布施。是人所得福德,寧為多不?須菩提言:「甚多。世尊!何以故?是福德,即非福德性。是故如來說福德多。」「若復有人,於此經中,受持乃至四句偈等,為他人說,其福勝彼。
萬本身心靈好書
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宅在西門695
0222.25 星期六 上午多雲時晴轉陰多雲 …….
早上八點多九點有出太陽!真的會讓人誤以為天氣就放晴了!不過好像只有好那麼一二個小時,再來都是多雲且有些地方也都濕濕的滴水飄著水氣!
昨天下午跑完第四趟回到公司整理完物件袋還有提早二分下工囉!回到家吃完飯貪看電視拖到七點五分才上線開跑,有馬上來單,前到三重重新五五谷王北,後到新莊中原昌平,再來一直回西門才給單,前面有給披薩跟在橋上來的都在回到西門退掉,然後西門單前到中山北長安華陰,後到農安中山北口。
再來一直騎車到雙連才給單到吉林民生,因為又開始滴水濕濕的所以送完就離線提早在八點五十就休息,想說明天應該不能去海邊就乖乖上線開跑啦!
晚上只跑五單3.7分!算不是很好囉!
早上睡到八點多起來,然後上網到九點二十才又再次上床補眠繼續睡!十點五十才起來到化妝室梳洗整理,出來穿好衣服十一點十分才上線開跑,前到民權西承德,後到三重長樂三和自強,再來給路口三和加正義北單,前到國道自強,後到蘆洲永安南二。
再來騎車到中山給中山集賢加穀保單,前到蘆洲四維中興,後到新莊福美思源。
再來騎車到興德給優超市單到三重中正南。
然後一騎車就給重新三加台北橋頭單,前到回台北迪化二酒泉,後到士林福林雨���,因為到士林這邊且已經二點就不再接單,要離開也是看不懂紅綠燈的亂鑽!而且這邊超塞因為士林官邸花季,其實市區鬧區很多路段因為假日關係嗎?車多也開得慢。
午場跑九單剛好跳8分!除了有一些獎金之外還有多一百的小費啦!所以平均單算高的!
休息到五點半起來,整理好五點四十才上線開跑,有馬上來單一到仁愛四過復興頂好市場對面,二到光復南市民大道,三到長安遼寧,再來給八德台安旁單加龍江遼寧八德,前到和平東三基隆安和,後到臥龍富陽,因為不想再到更偏遠處就送完暫離線。
再來到通化夜市重新上線,一到信義五松勇松仁,二到松仁松高,三信義微風,再來到延吉退信義單接延吉單前到吳興423巷的山上,後到信義五150巷尾,唉 ..... 連續二個都爬要命的五樓啦!而且都在信義區居然都沒電梯,可憐我們這個外送人!因為肚子開始絞痛也已經八點半多就不再接單提早休息。
晚上跑十單加午場九單共19單16.5分!算普普還好囉!
這次從信義五150巷底走松仁轉吳興要找手搖飲料店,不是沒有其中一間有福字店他們的珍珠很多都黏在一起不會顆顆分明,所以就不太會去買他們的,而另外一家則是珍珠已賣完,所以就沿路一直到延吉才找到迷客夏買他們的大正紅茶珍珠,沒想到這回不到三分五分腹絞痛居然已經快完全沒感覺,真的很神奇!舒服很多,可是已經八點半多要從信義區回西門就不再重新上線,就乾脆提早休息!而且回到西門也九點多了!
今日體重測量58.5公斤至61.0公斤
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○日時 平成28年10月31日(月)16:00~18:00 ○場所 TKP新橋カンファレンスセンター ホール3A (東京都港区西新橋1丁目15-1 大手町建物田村町ビル3階) ○出席者 (構成員等) 山本輝之座長、岩崎俊雄、久保野恵美子、田中正博、中原由美、平田豊明、松田ひろし、 松本俊彦、村上優、森隆夫 、森祐司、日野博愛、久保厚子、萩原勝己、桐原尚之、 小幡恭弘、松田ひろし、田村綾子、窪田彰 (関係省庁等) 堀江裕 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長、 朝川知昭 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長、 内山博之 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課長 、 田原克志 厚生労働省社会・援護局精神・障害保健課長、 石垣健彦 厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長、 河邉正和 厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課薬物取締調整官、 坂本大輔 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)、 今福章二 務省保護局総務課長、 矢崎正子 法務省刑事局付、 高須一弘 警察庁生活安全局生活安全企画課長、 河原雄介 警察庁刑事局刑事企画課刑事指導室長、 和田勝行 文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長、 森下平 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育企画官、 佐久間信哉 神奈川県保健福祉局長、 熊坂誠 相模原市健康福祉局長 ○議事 ○山本座長 それでは、定刻となりましたので、ただいまから第7回「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」を開催いたします。構成員の皆様方におかれましては、御多忙のところ御参集いただきまして誠にありがとうございます。 では、まず初めに本日の出欠状況について事務局からお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 事務局でございます。本日は、構成員の皆様全員が御出席となっております。事務局からは以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございます。それでは、続きまして、事務局から資料の確認をお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 資料の確認をさせていただきます。座席表、クリップ留めの資料がございまして、資料1から資料10となっております。それぞれの関係団体ヒアリングの出席者名簿や関係団体からの提出資料でございます。青いドッチファイルがございますけれども、これは前回までの資料でございます。このほか別冊といたしまして、全国手をつなぐ育成会連合会から資料が配付をされております。 以上について足りない資料がございましたら、事務局までお申しつけください。 ○山本座長 ありがとうございました。それでは、以上をもちまして撮影については終了とさせていただきます。また、本日は関係団体の皆様からのヒアリングを行いますので、議事は公開とさせていただきます。 それでは、議事に入ります。本日は、関係団体の皆様からのヒアリングを行います。まず、社会福祉法人日本身体障害者団体連合会から御発言をお願いいたします。よろしくお願いいたします。 ○森参考人 日本身体障害者団体連合会の森と申します。今日は、本来ならば阿部会長が来て御説明するところでございましたが、私が代わりに説明させていただきます。 お手元に資料2「相模原市の障害者施設津久井やまゆり園における事件について」ということでございまして、本年7月26日に神奈川県相模原市の障害者施設津久井やまゆり園において19名もの尊い命と二十数名の方が負傷されるという悲惨な事件が起きたことについて、二度とこのようなことが起こらないよう、事件の真相の究明をしていただくとともに、精神障害に対する偏見、無理解が広がらないようにすることが緊急の課題であると考えております。 また、同施設を建て直すという話がございまして、財政的支援並びに新たな施設ができるまでの間、入居者の住まいの確保や事件による心的外傷後ストレスの疑いのある職員の方などに対して適切なケアを、関係する方々や地元の自治体と連携して、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。 なお、障害者の権利条約が批准され、そして、本年4月から障害者差別解消法が施行されたわけでございまして、このようなときにこのような悲しい事件があったということ、大変残念だと思っておりますが、これを機会といたしまして、障害のある人もない人も分け隔てることない、共生社会の実現に国を挙げて邁進していただきたいと思っております。 以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。私から事前に、各団体10分以内で御発言をいただくよう、よろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。それでは、続きまして、全国身体障害者施設協議会から御発言をお願いいたします。 ○日野参考人 身体障害者施設協議会の日野でございます。 今日はこのようなヒアリングの場を設けていただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。お手元の資料3に私たちの協議会のヒアリングの資料をつけておりますので、その朗読とポイントのみ説明をさせていただきたいと思います。 身体障害者施設協議会は、全国で約510施設の団体でございまして、医療的なケアの高い方を含めた重度の身体障害者の方に対する施設支援と、それから地域で生活されている方、在宅の方、相互に対する生活支援というものを身障協の姿勢として謳って、今日まで事業を継続してまいりました。 4点について述べさせていただきますけれども、今回の事件を契機に、障害のある方への偏見が助長されたり、施設と地域との関係を閉ざすことにつながりかねない過度な施設管理体制整備と行政指導等が先行しないよう、地域と一体となった開かれた社会福祉施設づくりが不可欠です。折しも国は地域共生社会の実現を目指しており、そうした社会の実現に向けた関係施策に係る御配慮をお願いいたしますということで、��こで申し上げたいのは、過度な施設管理体制ということで、外部からの侵入防止を強化する余り、例えば施錠をしっかりしろとかいう通知が来ておりますけれども、そういったことを過度にやりますと、万が一災害が発生したときに、避難に時間がかかったり、あるいは避難経路の確保の妨げになったりとかいうことがございますので、ここで申し上げたいことは、防犯と防災は一体化して取り組んでいかなくてはいけないということが重要ではないかと思っております。 2つ目でございます。障害のある方への支援のための高い志とスキルを持つ職員がいつまでも働き続けることができるよう、人材確保・育成・定着に向けた職場環境の改善及び施設職員の処遇改善に向けた取り組みが推進されるよう、お力添えをお願いいたします。また、抜本的な職員配置基準の見直しにより、施設利用者の安全・安心につながる夜間の職員配置体制の強化に向けた施策検討が推進されるようお願いいたしますということで、まずは施設内の職員体制を整備することが重要だろうと思います。職員の配置基準であるとか、夜間職員体制の見直しが必要ではないかと考えております。 3つ目についてでございます。共生社会の実現に向けては、幼少期の教育、学校教育において、正しい人権感覚と知識を養う必要があり、障害者福祉施設を積極的に活用するなど地域における福祉教育の推進につきまして、御検討いただきますようお願いいたしますということで、やはり福祉教育の重要さを申し上げておりますが、これはそれぞれ行政とか社会福祉法人が別個にやるのではなくて、やはり一体的に取り組んでいくことが重要ではないかと思います。 4つ目、最後でございますけれども、平成28年度補正予算において、障害福祉サービス等の防犯対策の強化に関して示されておりますが、まさに社会福祉施設における防犯対策は喫緊の課題であり、早期の対応をお願いしたいと思っています。また、補正予算成立前に施設独自で実施した防犯対策についても、補助対象とするなど柔軟な対応が可能となるようお願いをいたしますということで、やはり早急な対応を図らなくてはいけないということで、施設によってはこの事件が発生した直後から既にそれぞれの施設で防犯強化体制に取り組んでいる法人が多いわけですけれども、通知では成立する前に取り組んだ事業は補助の対象にならないということになっておりますが、ぜひこれも補助の対象としていただきたいということと、もう一つは、取り組み方が自治体によって多少違うのではないかということも聞いておりますので、ぜひ統一した実施をお願いしたいと思います。 以上です。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、全国手をつなぐ育成会連合会から御発言をお願いいたします。 ○久保参考人 全国手をつなぐ育成会連合会の久保でございます。 本日はこのような場を設けていただきまして、まことにありがとうございます。 私どもの意見書としましては、資料4に出させていただいております。私どもは、障害の程度にかかわらず、各ライフステージに応じた適切な支援の基で安心して暮らせることを願っておりまして、共生社会の実現を求めております。本事件の検証及び再発防止に関する提案が、誰もが安心して暮らしていける社会の構築につながることを願っております。 1番目の精神鑑定の結果と当該施設の検証結果を反映していただきたいという要望でございますけれども、現在、容疑者への精神鑑定が行われておりまして、結果が1月ぐらいに出るとも聞いております。具体的な情報は今、私たちの中にはないと思っておりますし、容疑者が措置入院していたという事実と事件との因果関係が今もってはっきりとしていないという状態でございます。その中で、中間報告で焦点化された措置入院ですけれども、その鑑定の結果次第では、事件と距離感のある、そんなまとめになりはしないかということを危惧しております。 容疑者は、予告文を用いてその思いを世間に示したわけでございますけれども、書かれた内容とか本人の粗暴な振る舞いというのがありまして、結果として措置入院での対応となりましたけれども、本来、本当に措置入院の対応が適切であったのかどうかということも少し疑問視をしております。結果として、そんな対応をすべきではなかったのかなという思いもしております。いずれにしろ判断が困難だったこのような事例につきまして、当時の司法とか行政、医療、福祉を検証して、関わりが難しい人、対応の困難な方とされている方に、医療に託されがちな人の支援について、地域の関係機関が谷間を埋めつつ、本当の意味での連携がきちんと図れて、対応策が示されるように検討を深めていただきたいと思っております。その際、誤解とか偏見が生じないように御配慮いただきたいと思います。 皆さんのお手元に、私どもの方でコピーをしました「知ってほしい・知っておきたい-知的障害者と『警察』-」ということで、警察向けの冊子を私どもの会でつくっております。要は、すぐに犯人と思うというのではなくて、少し対応の困難な方に向けて、各方面で特性を御理解いただきたいなという思いがありまして、こういう冊子をつくらせていただいておりますので、こういうものもいろいろな方面で御活用いただいて、御理解いただけたらなと思っております。 そして、防犯対策ですけれども、中間報告の取りまとめの時点では情報が余り得られていないために、内部犯行を前提にしての検討がきちんとなされていないのではないかという感覚を持っておりまして、神奈川県では、まずやまゆりの報告書が出まして、今、神奈川県の方でやまゆり事件の検証委員会が設置されているとも聞いております。そこでまた結果が出てくるとも思いますので、この事件の検証が行われていますので、そうしたことの結果を少し踏まえながら、ここでも検討していただく必要があるのかなとも思っております。容疑者の犯行声明にどう対応したのかとか、離職後の容疑者をどのように犯行予告に備えてきたのかとかいった具体的な情報が十分に得られていないように感じておりますので、防犯対策の強化の経緯と結果への評価を踏まえて、今後の全国の施設への防犯対策としての検討を行っていただきたいなと思っております。 また、防犯を行う職員へのケアという点でも、職員同士の人間関係とかその辺のところも重要でありまして、職員の人間関係の中でその職員の特性だとか人柄みたいなものも分かってまいりますし、いろいろな情報が得られるだろうと思っております。これらの情報を得て、今後の対策として職員体制、施設職員の処遇とか、そういうことを検討していただきたいなと思っております。 2番の再発防止のことですけれども、これからの対応に���いて段階的に整理していただきたいと思っておりまして、私どもは第3回の会議にも意見書として提出をさせていただいておりますけれども、2つの課題を踏まえての具体策が必要であると考えておりまして、1つ目は、事件の事実から抽出された「対策」。2つ目は、事件の事実そのものには関わらないものの、背景として考えられる課題を解決していくための「政策」が必要ではないかと思っておりまして、下のほうに対策と政策という形でずっと書かせていただいております。新たに書かせていただいたこととか、今までに意見書として出させていただいたこととか、いろいろ混ぜておりますけれども、お読みいただけたらと思います。 先ほどからも意見がありますように、共生の社会を目指して障害者への理解とか偏見をなくしていくという部分では、やはり育成会としましても、学校教育が重要な役割を果たすと思っておりまして、ぜひ学校教育の中で教科の一つのようにしながら、子供たちに多様性を認める共生の社会をつくっていくのだということで強く意識をつけていただきたいなと思っております。 具体的に今回示させていただきましたけれども、そういうことも含めて、未着手のものもございますので、さらに深く、広く御検討いただきたいと思っております。 今回の事件が社会的に与えたダメージは大変大きなものがありまして、私どもの会のほうにも、障害のある御本人や御家族から、怖いとか、自分の隣にいる支援者が信用できないとか、外に出られないとかいろいろな声が届いております。今もまだぽつぽつと届いている状態でございますので、本人や家族については本当に深く深く心に傷をつけたなと思っておりますし、それをまた一生懸命支援しようとしてくれている職員の方のところにも、心に傷をつけた事件であったと思っております。 そういう意味でも、この間違った発言を徹底的に払拭していけるような共生社会の実現を目指していけるような、そんな要因が必要だと思いますので、事件及びその影響に躊躇することなく、お互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会の構築に向けて、私たちみんなが着実に歩みを進めていくことが実現できるような検討の報告書をつくっていただくことを強く期待しております。 どうもありがとうございました。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、公益財団法人日本知的障害者福祉協会から御発言をお願いいたします。 ○萩原参考人 日本知的障害者福祉協会の危機管理委員会委員長を務めております萩原と申します。 当協会につきましては、知的障害福祉サービスを提供する施設・事業所の集まりでございますけれども、1934年が設立になっております。82年を迎えておりますが、会員数が本日現在6,215施設・事業所、そのうち施設入所支援を行う会員数が1,575施設となっております。この1,575施設の中には、津久井やまゆり園も含まれてございます。本日、私どもの方といたしましては、中間報告、中間の取りまとめに対応する意見として、何点か報告させていただきたいと思っております。 まず、精神医療の対応についての検証が進んでいると思いますけれども、この植松容疑者が犯行に至る、障害者は死ぬべきだという思想を抱くに至った要因などの検証解明といったものが必要と考えております。今後、裁判などで明らかになっていくと考えられますが、さらに時間をかけた中で、なぜこのような思想を抱くに至ったのかといったようなところの解明をお願いしたいと思っております。 それから、検証内容には入っておりませんが、障害者なんて要らないといった言葉がストレートに報道されましたことで、その言葉が印象づけられ、支援現場では、「私は要らないのでしょうか」と利用者が支援者に相談された方の例もございます。知的障害のある方への配慮ある報道のあり方について、御検討いただきたいと考えております。 それから、施設における防犯対策でございますが、施設においては従前から、夜勤の職員について法令上の最低基準が決められております。仮にこの知的障害者関係施設が基準以上に夜間対応を手厚くしたとしても、重度の障害者への対応などさまざまな支援がある中で、侵入者への警戒や対処には限界がございます。各施設におきましては、既に防犯対策の研修会あるいは設備の整備といったようなところに検討や着手しているところがありますけれども、実際にそういった対応についても限界がございます。今回のように犯行予告があった場合には、警察の対応が強く望まれるところだと考えております。 それから、施設における防犯対策に関する今後の検討課題という中に、設備面のみによる一律の対応には限界があるため、地域住民との連携など、いわゆるソフト面での対策も具体的に示すことが課題であると記載されております。この件については、私どもといたしましても賛同いたします。これまで知的障害関係施設におきましては、利用者の地域での生活を支援するために、地域に根差し、地域に開かれた施設であること、そして、これこそが共生社会の原点であるとの理念を持って活動してまいりました。このような事件が起きたからといって逆行するわけにはまいりません。報告書にあるように、地域住民との連携など、いわゆるソフト面での対策を具体的に示すことは重要と考えますので、早急に着手をお願いいたします。先進的なモデル事例などを収集される場合につきましては、御協力もさせていただきたいと考えております。 また、この中間取りまとめが出された翌日、9月15日に発出されました「社会福祉施設等における防犯に係る安全の確保について」、「社会福祉施設等における点検項目」、これが地方自治体におきまして指導項目としてひとり歩きしないように徹底していただくことも、あわせてお願いいたします。 最後になりますが、今回の事件によって、障害者の方々への偏見や差別が助長されるようなことは断じてあってはいけません。全ての人々がお互いの人格と個性を尊重し合い、共生できる社会を実現していく。そのための具体的な行動として、国民に向け、障害者差別を解消するために、人権意識を醸成するために啓発を早急に進めていただきたいとお願いいたします。 以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、全国「精神病」者集団から御発言をお願いいたします。 ○桐原参考人 全国「精神病」者集団の桐原です。 本日は、このような場に呼んでくださり、心より感謝を申し上げます。 このたびの相模原の障害者施設で発生した連続殺人事件で亡くなられた方々に心から御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々が一日も早く回復されることを願っております。 私たちは、精神障害の当事者の全国組織ですので、精神障害の当事者という立場から、以下4点の意見を述べたいと思います。 まず1点目です。あらゆる事実の精査というふうに書かれているのですが、幾つかの重要な論点が中間取りまとめでは検証されていないのではないかと感じます。1つ目は、職員の採用基準についてです。このような行動を起こしてしまった職員を採用してしまった施設の採用基準を検証すべきではないかと思います。 2つ目は、教育・労働・安全衛生等の労働実態です。例えば職場の上司や同僚に相談することができたかなど、そうしたことを通じて技術の向上とか人材育成ができていたのかなど、そういった労働実態についての検証がされるべきではないかと思います。 3点目は、施設の提供するサービスの内容についての検証です。例えば意思の表出が困難な重度障害者が狙われたと聞いているのですけれども、こうした人たちの意思決定や意思疎通、コミュニケーションの支援というものがどれぐらいなされたかということに関心を持っています。そういった人でも意思を読み取れる職員がいて、読み取られることによってその人は意思を持った、人格を持った個人なのだと周囲に認識されると思います。そうした支援がされていなかったがために容疑者のような「生きていてもしかたない」という認識に至ったのかもしれないわけですし、意思疎通の支援がどれぐらいされているかなどの検証が必要ではないかと思います。 職員に対する研修ですが、第2回検討チームで一定されてはいるのですけれども、先ほど言った意思疎通の支援に関する研修がされていたかどうかということが検証されているかどうかが中間取りまとめを読んでもよくわからないので、これは検証が必要ではないかと思います。 そして、警察官通報を初めとする警察の対応について、この検証ももう少し、特に捜査方法や施設への情報提供、警職法判断や精神保健福祉法に基づく通報、こういったことが妥当であったかどうかといったことを検証しなければならないのではないかと思います。 続いて、2点目のほうですけれども、中間取りまとめで問題に思った点です。 主に今回の件は、検証が措置入院の入院や解除、施設の防犯といったところに重きが置かれているわけなのですけれども、しかし、これは余りにも精神保健医療福祉の検証・検討に偏重した枠組みではないかと思います。特に措置入院になったということは精神障害者という要件を満たして措置入院になるわけですので、容疑者に何らかの精神障害があったのだということは、それはそのようになるだろうと思うのですけれども、その疾病や障害と事件時の行為の因果関係に関する検証というものがされていないのです。これは刑事事件における精神鑑定を根拠に置かなければならないので、精神鑑定を待ってからでなかったら、本来これは検証できないのではないかと思います。 だけれども、再発防止策という形で措置入院解除後のフォローアップに対する関心が非常に高い。そのような中間取りまとめのつくりになっておりますので、精神障害による行為を抑止するための措置入院という形でなければ筋が通らなくなるので、そうなると容疑者の犯行時の障害の状態と行為との因果関係の検証、証明が必要になると考えます。しかし、この中間取りまとめは検証、証明がされておらず、容疑者に精神障害があったという事実をもって措置入院に対する関心が書かれてしまっている点で問題があると思います。 今までもこういった精神保健上の問題という形で社会的に取り扱われた事件は、往々にして責任能力ありというふうにされる傾向にあります。本件もやはりそうした可能性があるので、そこは慎重に検討されなければならないのではないかと考えます。 あと、警察官通報に関して、警職法の通報なのですけれども、どうしてもこれを法律の手続にのっとってやったら問題がないというのは、法律の手続にのっとっているから法律上問題ないことにはなるのですけれども、警察官がどのような必要性を判断して警察官通報にしたのかとか、警察官側が必要とした根拠について、それが妥当であるか、妥当ではないのかといったことの検証も必要ではないかと思います。こういったことをしなければ、広く恣意性というのは許容されていきます。法律の手続に従ってなされた手続は妥当であったものとして処理されるきらいがありますけれども、そこについてはもう一歩踏み込んで検証が必要ではないかと思います。 それから、神奈川県警の方で具体的に結束バンドで職員を縛るだとか、外部との連絡を取れなくするとか、抹殺したあとは自首するとか、そういったことを書いた衆議院議長宛ての容疑者が作成した手紙があるのですけれども、これを施設側、かながわ共同会に神奈川県警が見せていなかったということが報道されたり、議会で質疑されていたりしています。神奈川県警は、事件の発生予防という観点から、逆に危機感を失わせる結果になるのではないかということで、事態の危険性を正確に理解していただけるようにその内容を口頭で説明したのだと、だから手紙そのものを示すことは必ずしも適切ではないのだということで、見せなかったと報道されています。 ですが、明らかに犯行の方法などを事細かに書かれているわけなので、この神奈川県警の見立てというものが果たして本当に妥当だったのか、否、妥当ではなかったから実際に事件が起きて、施設側は対応できなかったわけですから、この点に関しては踏み込んだ評価が必要であろうと思います。そうでなければ現場の職員は、手紙を見せられずに情報共有がないまま防犯対策の責任だけを負わされることになるので、施設側の努力だけに解決の糸口を求めていくと、そういう解決策の筋書きになってしまいます。警察官のそのときの手紙を見せないという判断が妥当であったかどうかということを検証しなければならないのではないかと思います。 3点目ですけれども、これは実際に再発防止策という形で期待を寄せられている継続支援チームと多機能垂直型統合診療所についての私たちが思っていることについてです。 まず、兵庫県で実際に実施されている継続支援チームについては、兵庫の精神障害者の団体と協力して独自に調査した結果、次のような事実がわかってきました。精神科救急の輪番を組んでいて、その日当番だった病院が、あ��り評判がよくない病院で、そこにたまたま救急で入院した。入院して、その後、継続支援の対象になって、通院自体をかなり厳密に管理されてしまって、逆にしんどいということで体調を崩した人がいるということと、それから、かなり他害防止のための監視という部分が強いので、そのあたりで監視されているということで体調を崩して入院を繰り返したりとか、そういった人がいるので、実際の面でも慎重に考えられなければならないと思います。 多機能垂直型統合診療所に関しては、これもやはり福祉のマターに対して精神科医が非常に入りやすくなってしまうということと、その大きな権限を持って精神障害者の地域生活に常に医師の目がつきまとってしまうことで窮屈なものになるのではないかと懸念します。 4点目は、措置入院見直しについてとか、犯罪防止機能の強化といったことに対して一般論なのですけれども、措置入院解除の検証というものは非常に力点が置かれているのですが、再発防止策として措置入院解除後の過度に管理的な干渉がなされるのではないかと私たちは危惧しています。そういう意味では、こうしたやり方には反対しています。地域の精神障害者は、報道でそういう事件があって、精神障害の犯行というふうに報道されたことによって体調を崩す者がいますし、検討チームの報道を耳にして、自分も措置入院にされてしまうのではないかと、そうやっておびえている人もいます。ですので、その部分については慎重に進められるようにお願いしたいと思っています。 精神保健医療福祉の問題という形で総括されてしまうことによって、結果として私たち精神障害者の実際の生活が規制されていく法制度になり得る状況にあるので、精神保健医療福祉を犯罪の防止のための策にすることに対しては、強く反対します。 ありがとうございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会から御発言をお願いいたします。 ○小幡参考人 本日はヒアリングの機会をいただきまして、ありがとうございます。本来ですと、理事長の本條が発言するところなのですが、別件の会議が重なっておりますので、私、小幡のほうからかわって発言させていただきます。 私どもの団体は、精神障害者の家族会を中心とした団体・組織になっております。私たちとしては、今回の再発防止策の検討は必要なことだとは思っておりますけれども、今回の中間まとめ、また、この間の報道や、各団体さんからもるる発言いただいているところですけれども、このことが精神科医療全般の措置入院やそういったところに偏重しがちなところについては危惧を持っております。そういった意味では、予防拘禁的な機能や犯罪予防というような部分がしっかり押さえられるのであれば、別途対策も必要かと思っているところです。ただし、今回の再発防止策の中では、これに関するところがかなりまとめられておりますので、危惧されるところも含めて当会として意見を述べていきたいと思っております。 容疑者の特異な考え方というのは、精神の症状から発生するとは私たちは考えておりません。そういったことで治療で治るものではないとすれば、この入院措置、いろいろな対応というのは一時的な対応手段でしかなくて、本来の解決というところの糸口をともすると見失ってしまうようなことになりはしないかと思っています。 既に国のほうでは、これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会というものが設置されておりまして、当会からも構成員に入っておりますけれども、そちらのほうで保護入院等の非自発的入院と措置入院というのは本来連動するものと思いますので、関連があるのであれば、そこの部分をしっかりそちらの検討会のほうにも盛りつけていけるような方策が必要ではないかと思っております。 それから、今回の防犯対策として��救命というところを本当に区別していかないと、元職員の犯行であるとなれば、幾ら防犯策をとっても内部的なところからの観点というのは網羅されていないところがありますので、盲点として残ってしまうのではないかと思います。退院後のフォローアップにつきましても、精神疾患の患者さんということであれば、いろいろな方策がもちろんとられるわけですけれども、入院中からの退院支援に向けての取り組み、ここに支援者の参加を、専門員などを含めてですけれども、必須としていただきたい。 それから、地域の訪問支援の拠点というものに圏域をどう定めるかということはあると思いますけれども、小回りのきく小規模な拠点、区域にして、ここにも多職種、いろいろな目が入るようなチーム編成を築いていただきたいと思っております。 地域生活に移った後は、治療の中断、今回はそれに当たるところもあるかとは思うのですけれども、ここにどうアクセスしていくのか。また、家族とは今回、容疑者の方は一緒に暮らされていなかったところもありますが、そういった背景がどこから生まれているのか。精神の特性等にもし起因するところがあるとすれば、医療中断がないように、また急性期に陥らないようにしていくというところは、本人のみの対応ではなくて、本人を取り巻く家族やそういったところに関する医療へのアクセスの方法についてもつぶさに見ていかないといけないのではないか。そういったところでは、診療報酬との兼ね合い等も出てくるのではないかと思っております。 また、今回、容疑者の友人等もいろいろ変調を感じ取っていたりというようなこともあったようですけれども、そういった意味では相談をする窓口をきめ細かに、また、どんなものもたらい回しにせず、ワンステップでそのことを受けとめ、関係機関等につながっていくというようなサービス体制も整えていくことが求められているかと思っています。 また、いろいろな事件が起きたときに対応するには、国や行政等のかかわりももちろん必要でしょうけれども、当事者や家族会等が、なぜそういったこと至ってしまったのかというところで独自に情報を入手し、介入していけるようなシステムを自治体等の後押しをもってできていくということがあるといいのではないかと思っています。 それから、今回、容疑者が緊急措置入院になったときの状況は余り詳しくわからない部分があると思うのですけれども、措置入院になったときの身体拘束等が広がってきているというような背景を見たときに、例えば一般的な緊急措置入院になった場合と、今回の容疑者が措置入院になったときの受け入れや治療方針を立てるときの差異というのは逆になかったのかどうか。特異な事件としては扱われるのだけれども、ほかの状況と比べたときにどうだったのかというところは私たちも情報を得られないところがありますので、そういう観点から検証するのであれば、他の類似事件等も含めて比較対照が必要だと思いますし、現在、事件とは直接関係のない状況であっても、措置入院や緊急措置入院、また保護入院の実態というものもたださないと、明確な対策はとれないのではないかと思っております。 いずれにしましても、精神疾患、精神医療のところに偏重しない検証というものを進めていただきたいですし、今回の事件は防犯をしても内部から起こさせてしまえば、それは対応のしようがないという部分もありますので、こういった点については、より掘り下げて検証いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、公益社団法人日本精神科病院協会から御発言をお願いいたします。 ○松田構成員 資料7です。私、構成員ですけれども、たまたま日本精神科病院協会の役員ですので、その立場で今、お話しさせていただきます。 声明を日精協で出しました。その中で、終わりのほうですが、今回の事件でさまざまな立場から多くの意見表明や議論がなされていますが、日常的に措置入院患者を受け入れている日本精神科病院協会としては、今後二度とこのような悲惨な事件が生じないように、十分に人権擁護に配慮した措置解除後のフォローアップ体制の充実を含め、制度の見直しが早急に必要であると考えます。そして、今回の事件が地域移行の流れを阻害し、精神障害者への偏見を助長することのないように、そして、精神障害者と地域がともに安心かつ安全な生活を実現するために、各団体の団結が望まれますということです。 次のところには、今度、私どもの会長の意見が書かれています。その最後の方で、途中は飛ばしますが、再発防止を目的に治療・改善を行うための保安処分の検討や、医療監察法の対象者を治療可能な精神障害者のみに限定してよいのか。本来は司法モデルであるべき案件を安易に医療モデルとすることで、精神科病院に責任を押しつけてはいないかといった根本的な検討が求められているような気がしてならない。病院はあくまでも治療の場です。それを司法の考えを導入するというのはなかなか難しい。今回の事件に関しても、司法の側の検討をぜひお願いしたいと思っています。 以上です。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、公益社団法人日本精神保健福祉士協会から御発言をお願いいたします。 ○田村参考人 公益社団法人日本精神保健福祉士協会副会長の田村と申します。よろしくお願いいたします。 資料8に従いまして、私どもの協会の意見を述べさせていただきます。 また、その前に、今回の事件におきまして被害に遭われた全ての方々に対して、慰めがありますようにお祈りしたいと思います。また、この検討会におきまして、先生方が熱心に御議論くださっていることと、本日こういう機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。 それでは、資料8に従いまして述べさせていただきます。 私どもの団体は、精神障害者の社会的復権と福祉の向上ということに取り組んでおります専門職の団体であります。 まず1点目、幅広い見地から事件を検証し、再発防止策を検討すべきです。事件発生後の早い段階でこの検討チームが設定されたこと、そして、措置入院制度の見直しが規定のことかのように議論が進んでいることに、本日も幾つかの団体の方が御意見をおっしゃっていますけれども、私どもも違和感、そして危機感を強く覚えております。こうした類似の事件の再犯防止のために最も重要なことは、生きるに値する命とそうでない命といったものを選別するような差別思想、これといかに私たちが闘うかということの検討が必要だと思います。その意味では、政府としてもその方策を議論する必要があると考えます。 また、そのためにも、今回の事件の刑事司法における対応の検証と課題抽出が欠かせないと考えます。 2点目です。本協会としましては、精神科医療や措置入院制度のあり方及び退院後の継続的な支援のあり方を今回の事件の再発防止策として論ずることに反対いたします。これも他の方々も述べられていますが、被疑者の措置入院歴あるいは精神障害ということと、今回の事件との因果関係は明らかになっていないと思います。そういう中で、措置入院制度の見直しを検討することは、あたかも犯罪の再発防止の機能を精神科医療が担うということを肯定しているように映ってしまいます。精神科医療の守備範囲というのは、あくまでも精神疾患のある人への適切な医療の提供であります。その一端を担う措置入院制度におきましても、極端な差別思想に基づく行動をとる方、そういった方を取り締まるような治安機能はあり得ないと考えます。 また、私どもソーシャルワーカーである精神保健福祉士は、基本的に御本人中心の支援を行う立場にありますので、社会防衛のために私たちの支援が機能するということは直接的にはあり得ません。 3点目です。改めてノーマライゼーションやインクルーシブな社会の実現に向けた取り組みを推進すべきです。日本における障害者入所施設の入居者の方あるいはその御家族は、本当に幸せな日々を送っていらっしゃるのでしょうか。今回亡くなられた方々のお名前も公表されなかったということ一つとっても、その人生がどのようなものだったのかということを想像させられます。たとえ障害を持って生まれてこられたとしても、地域社会から排除されることなく幸せな人生を送れるような社会づくりが本当に必要だと思います。そのためにも、財源を伴った社会保障の充実は欠かせません。国としては、生存権の保障ということを貫く姿勢を今こそ見せていただきたいと考えます。 また、改めまして、福祉専門職や研究・教育者が差別思想というものに対峙できるような共生思想を再構築し、広く啓発することも重要な使命であると考えております。 4点目です。福祉人材の確保と育成方法について見直すべきです。今回の事件と障害者施設が置かれている状況やそこに従事する福祉労働者の実情等を切り離して考えることはできません。福祉人材を養成する教育現場においては、人権教育を一層充実させること、また、一定の資質を備えた人材を雇用できるだけの待遇を確保すること、そして、福祉現場での教育研修体制を充��させること、これらが一体的に図られる必要があると考えます。 5点目です。私どもソーシャルワーカーとして、本事件の被疑者をもしも私たちの支援対象であるクライエントと捉える場合に、その時間と費用の保障ということが必要であると考えます。もし本事件の被疑者に精神保健福祉士として支援介入するとしたら、もちろんこれは医療の対象とは限らず、福祉的な支援の対象ということを多く含んでおりますが、長時間をかけて援助関係を形成するということ、そして、この方が持っている心の闇に入り込みながら詳細なアセスメントを行うということ、その上で御本人の不満や不充足感といったものがどういったところから起こってきているのか、その根源を探ること。そして、この方がどういう生き方をしていきたいと考えているのか。そういった生き方探しに伴奏するようなソーシャルワークの関わりが必要となります。 こういった支援を丁寧に行うことを考えますと、仮に例えば今回のように措置入院でしたけれども、そういった短期間に限定される、そして強制的な治療の場においては、この関係形成においた支援は不可能と思います。また、これをもし成し得ようとしましたならば、制度的、経済的な裏づけなしには行うことは困難と考えます。 以上の5点を総括させていただいた上で、措置入院制度のあり方ということに関しましては、特に措置解除の判断やその後の通院など強制医療提供の部分に特化して議論が矮小化してはならないと思います。警察官通報のあり方、措置診察件数の都道府県格差を初めとした措置入院に至る過程の検証も含め、現在厚労省に設置されております、これからの精神保健福祉医療のあり方に関する検討会、こちらで精神保健福祉法の改正の検討がなされているところですので、そちらにおいて議論すべき事項であると考えております。 このため、私どもの協会としましては、そちらの方へ措置入院制度のあり方に関する具体的な意見提出をしたいと考えていることを申し添えて、本日の意見とさせていただきます。 なお、添付は私どもの協会で2度にわたって、今回の事件とそのことについての報道等に関しまして見解を出させていただいておりますので、御参照いただければ幸いです。 以上です。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、続きまして、日本多機能型精神科診療所研究会代表世話人、窪田彰氏から御発言をお願いいたします。 ○窪田参考人 今日は発言の機会をいただき、ありがとうございます。 今回の事件で亡くなられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。 さて、私は、今回の事件の本人が措置入院として適切であったかどうかについては、詳しく知るものはでありません。ただ、今回のことで気づかされた措置入院後の地域支援体制の乏しさ等について意見を述べさせていただきたいと思います。 医療保護入院では、退院後にケア会議が位置づけられている一方で、措置入院においては退院後の支援を検討するケア会議すら求められていないのが現状です。 私は、精神科診療所を開業している精神科医師で、日本多機能型精神科診療所研究会の代表世話人をしております。日本の精神科医療は、入院ばかりに頼らない地域ケアがなかなか実現できていないことが問題だと思っています。そのためには、重い課題を持つ患者さんを地域で支援できる包括的精神科外来医療チームを生み出していかなければならないと考えています。この考えに至った道筋と今後の方向性について述べさせていただきます。 それでは、1枚目のスライドに移ります。 東京の下町は、精神科病床が極端に少ない地域で、1978年に日本で最初の精神科救急病棟がこの錦糸町の都立墨東病院に生まれました。このときに私は着任しています。都立墨東病院の30床の入院病床は、日本一の短期入院期間を誇っていましたが、当時は退院後の治療継続支援もリハビリテーション支援もなく、日が経つにしたがって、再発再入院患者さんが増えてきたのです。このような経緯から、退院後の再発再入院を少なくするためには医療の継続支援が必要であり、同時に、地域に当事者たちの心の拠り所になる拠点も必要だと考えました。 そこで、周囲から寄附を集めて、当事者たちが自由に利用できる「友の家」と名づけた部屋を墨東病院の近くの町の中につくりました。その後、それらを支援し、継続的な医療を提供するために、1986年に錦糸町に精神科診療所を開業しました。墨田区等の行政や地域の医療・福祉機関との連携を構築し、必要な地域資源を立ち上げるなど、様々な活動をしているうちに30年の歳月がたちました。必要に応じて必要なサービスを提供できる体制を整えていくことによって、気がついてみると、まだ不十分ながらも重い課題を持った患者さんのための地域ケア体制ができてきました。 2枚目のスライドに移ります。 入院ばかりに頼らない地域での生活を支援していくためには、まず、重い課題を持った患者さんを外来で支援できなくては始まりません。重い課題を持った患者さんとは、この表のように例示できます。措置入院後とか、長期入院後とか、刑務所出所後とか、そういった課題を持った方たちがおられます。また、重い課題を持った患者とは、この表のほかにも、急性期の激しい病状を示す患者さんも短期的には含まれます。正直に言えば、重い課題を持った方たちを当院で診なくてはいけないとの制度はありませんから、本音のところではつらいなと時には思うこともあります。しかし、重い課題を持った方こそ手厚い支援が必要であるにもかかわらず、そのような患者さんを積極的に診療する医療機関は非常に限られており、当院では何とか診てまいりました。 今後は、市町村からの委託事業等により、何らかの責任と公的役割を認められたほうが、覚悟して実施ができるように思っています。 次のスライド、3番目に行きます。 当院の通院患者さんの特徴をグラフでお示しします。左側の円グラフのように、当院は統合失調症の患者さんが半分近くを占めています。鬱病や神経症圏の患者さんが多い一般的な精神科診療所と比較すると、当院は比較的重い患者さんが多いことが特徴です。 右側の円グラフは、当院でのフォローアップ期間を示しています。当院では、10年以上治療継続している方が40%以上を占めており、多くの方に長期の継続支援をしていることがお分かりいただけると思います。さらに、スライドには示しておりませんが、最近のある水曜日を急遽調べたところ、その日の私の外来患者さん69名中、措置入院経験者が6名、医療監察法通院処遇中の患者さんが2名、刑務所経験者が3名、拘置所経験者1名、計12名が重い課題を持った患者さんでした。刑務所経験者3名のうち2人は違法薬物の使用経験があります。この方たちは、外来通院につながっているという意味で成功例です。問題は、通院治療中に中断し、再三の電話連絡をしても応じない、つまりは継続支援からドロップアウトしてしまう方たちが問題としてあると思います。 4番目のスライドに移ります。 これは現在の当院の実践を図にしたものです。赤い字の箇所は診療報酬外のサービスで、ボランティアになっています。当院の特徴は、外来で医師の診察に加えて精神保健福祉士などのコメディカル職員も個別面接や家族支援を行い、ケースマネジャーとしての調整役を担っていることです。このことが毎日夕刻に開かれている院内ミーティングでのアセスメント等の検討時にチーム医療の重要な要の役割を果たしています。 精神科デイケアは、リハビリテーションへの入り口の役割とともに、人間関係が苦手な患者さんが安心できる環境で仲間に出会える場の役割があります。訪問看護や訪問診療、往診といったアウトリーチ支援を行うことによって、外来で通ってくるのが難しい方への医療継続支援等、ある程度の危機対応が可能になります。また、患者さんが実際に生活する場を見ることで、より本人のニーズに即した包括的な支援を行えることも、アウトリーチ支援の利点です。このようなアウトリーチ支援を当院は1カ月間に合計400件ほど行っています。ケア会議は、行政や入院中の精神科病院の職員との協議を行う大切な場ですが、ほとんどの活動は持ち出しで、報酬はありません。 5番目のスライドに移ります。 この図は、錦糸町の地域精神保健マップです。地域全体で精神障害のある人々を支えるために、顔の見える連携を構築しようと考えています。このようにサービス拠点が地域に点在して町に溶け込んでいる、町に散らばっているところがうちの特徴です。住みなれた地域でサービスを受けられることが特徴です。区役所やスカイツリーで患者さんがデイケア等でつくった作品を販売するなど、さまざまな活動を通して地域住民の精神障害者への理解も促進されてきたと感じています。このような地域に根差した活動や支援の提供を通じた地域共生社会の実現が、私たちの目指しているところです。 次に、6番目のスライドに移ります。 医療機関では提供困難なサービスについて考えてみます。当院では、このように創意工夫をして実践してきましたが、それでも力の及ばないことがあります。以下にあるような方々には支援が大変に困難なものです。 第1には、引きこもり等で初診すら困難で、もしくは受診拒否の方への治療導入。 2番目には、重い課題を持った患者さんが受診を中断・拒否している場合です。私たちは、患者さんの自己決定権を尊重しつつも、患者さん及び周囲の人々の生命、健康、生活を守るための支援をしていきたいと考えていますが、現実には難しい問題が多いのです。治療契約が成立しない患者に対しては、たとえアウトリーチ支援が可能な体制があっても、強制的な治療提供はできず、手を出せないのが現状です。できれば措置入院などの強制力を発動するために、入院にならないうちに地域で見守りを続けて孤立を防ぎ、根気よく働きかけることにより関係性を構築し、本人が納得した上で外来治療への導入もしくは再開することが望ましいと思っています。そのためには、公的な事業委託のような診療報酬とは違った仕組みで当事者を見守り、関わっていける枠組みが必要と考えています。 さらに第3には、薬物依存症等の濃厚なケースマネジメントを必要としている場合でもケースマネジャーが実施するサービスは現状では診療報酬の対象外であります。これらの課題は市町村から医療機関への業務委託が制度化されれば、地域への責任が生まれ、公的役割を果たすことができます。 7番目のスライドに移ります。 ここで、通常の医療機関では対応困難な方たちの医療継続支援の提供方法について提案したいと思います。 市町村からの医療継続支援については、2つの方法があると思っています。一つは、この図の右側の部分で、市町村が直接支援として保健師等の力で支援する現状のスタイルです。もう一つは、図の左側の部分、民間医療機関に業務委託をする案です。市町村の役割と責任の一部を実際に外来診療を行っている医療機関に業務委託することにより、民間医療機関でも市町村の保健師等と協力しながら一定の役割と責任を果たすことを可能にするのです。つまり、通常の診療では対応困難な患者にも、温かな見守りによる孤立防止や十分な時間をかけた関係づくりや必要時の危機介入ができるようにするのです。仮にこのような医療拠点を意欲のある外来医療機関、つまり、全体の精神科外来の約10%が引き受けてくれれば、全国に500から600カ所ができると思います。 すなわち人口10万から20万に対し1カ所程度ができてくれれば、継続的な医療支援が機能しやすくなると思います。例えば措置患者さんの退院前にケア会議を開き、その後の支援を行う場合を考えてみます。東京都は、人口当たりの措置入院が最も多い自治体の一つですが、例えば人口26万人の私がいる墨田区では、年間では二十数人が措置入院しています。月に直して言えば月に2人程度ですから、1つの機関で十分対応可能と考えられます。そして、このシステムの透明性を確保するためには、各都道府県単位の精神保健センターがモニタリング機能を担うようにすれば良いと考えています。 8番目のスライドに移ります。 次に、個人の生活・価値観を尊重した医療継続支援を実現するための条件について触れたいと思います。 第1には、医療機関が適切なアセスメント、ケースマネジメント、24時間365日のミクロ救急等を実施することです。手厚い支援が必要な人には、さまざまな医療資源や福祉資源を活用��、多機関との連携を密に行うことが必要となってきますので、それらのサービスの連携、構築のためのケースマネジメントが支援の鍵になります。そして、病状や生活状況が改善したときには、定期的アセスメントにより、逆にサービスを減らしていくということも必要になってきます。 第2には、外来医療の充実です。入院医療中心から地域中心へという国の方向性が明確に示されていますが、残念ながら、外来医療の診療報酬は従来と変わらず手薄なままです。デイケア、アウトリーチ、多職種によるケア等の外来医療全般の質の底上げが必要だと思います。 3番目はスライドのとおりです。 第4には、自治体の実情に応じて、民間医療機関への業務委託をすることにより、官民協働で包括的地域ケアを提供することです。これにより、地域共生社会の実現を果たしていけると考えています。 最後の9番目のスライドになります。 このように、市町村単位で民間医療機関への業務委託による官民協働の体制が実現すれば、カナダやイギリスやイタリア等の先進諸国と同様に、日本にも地域に責任を持ち、重い課題のある患者さんにも対応可能な精神科外来医療拠点が生まれます。ここに多機能で包括的な精神科外来医療チームを形成して、人口10万から20万人に1カ所の地域精神保健センターを日本にも創設する必要があるのではないかと考えています。 以上です。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、田原課長、よろしくお願いします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 事務局でございます。 追加資料を今、配付させていただきたいと思います。全国手をつなぐ育成会連合会から冊子が届きましたので、お手元にお配りいたします。 以上でございます。 ○山本座長 どうもありがとうございました。 それでは、そのほか本日御発言いただいた方々から、もし追加の御発言があれば承りたいと思うのですが、いかがでしょうか。 どうぞ。 ○日野参考人 身体障害者施設協議会でございます。 他の団体の方とは、施設という視点から若干違う意見を申し上げたいと思うのですが、今回の事件について、協議会としていろいろな意見が出たのですが、侵入防止という観点から考察しますと、まず第1は、敷地内への侵入防止策をいかに図るかということと、2つ目は、建物内、要するに利用者の方が生活をされている居住空間への侵入防止策をいかに図っていくかということと、3つ目が、今回の事件のように建物内に侵入された場合にどう対応していくかという、この3つの視点から、私たちの協議会は具体的にこれから取り組んでいかなくてはいけない重要な課題だと思っています。 もう一つは、今回の事件が元職員であったということは、やはり重視しなくてはいけないということで、特異なケースではあるにしても、今、職場環境改善ということも先ほど申し上げましたけれども、職員のメンタルヘルスケアというものをしっかり取り組むことが、職員の資質の向上にもつながると思っていますので、その部分だけ追加をさせていただきました。 ○山本座長 ありがとうございます。 他はいかがでしょうか。 どうぞ。 ○久保参考人 今、お手元に配っていただきました9月号の「手をつなぐ」という冊子ですけれども、私ども、先ほどのお話の中でも意見を言わせていただいたのですが、知的障害の方だけではなく、精神障害の方や身体障害の方からもお声をたくさんいただいておりまして、助けてほしいというような意見とか、今の報道されていることが障害のある人たちや家族から見るとマイナスのイメージばかりになってしまっているというのがあるのです。それで私たちは、もっと前向きに、みんなと家族や仲間と本当に明るく前向きに元気に生きている、こういう人たちのことを、障害のある人たちのところに余り関心を持っていない方も含めて、この人たちの命がなくていいものでしょうかというので発信をしたいなと思って、9月号を出させていただきました。 みんなマイナスイメージで、怖がって助けてほしいという声が聞こえてきますので、前向きに生活をしていけるような、そんな活動の一つとしてこの9月号をやらせていただいていますので、報道関係にはそういうところに御注意いただきたいという気持ちもありまして、今日提供させていただきました。よろしくお願いします。 ○山本座長 ありがとうございました。 その他いかがでございますか。よろしいでしょうか。 それでは、本日御発言いただきました各団体の方々、本当にどうもありがとうございました。御礼申し上げます。 それでは、各団体からのこれまでの御発言を踏まえまして、御質問、御意見があればお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員 育成会連合会としても2つ要望させていただいておりますけれども、1つは、本人の精神鑑定がどのような進捗状況になっているのかということと、この会をどのように進めていくのかということについて、今日意見提出をしていただいた団体からも、そこを踏まえての検討が必要ではないかとされておりましたので、神奈川県での検証委員会の動きと、精神鑑定についての見通しはどのようになっているのかについて、お答えいただける方がいればお願いしたいと思います。 ○山本座長 ありがとうございます。 今の点に関しましては、神奈川県のほうはいかがですか。 ○神奈川県保健福祉局長 神奈川県の保健福祉局長の佐久間です。 今日は大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。 私どもでやっております、先ほど団体の方からも検証委員会のお話を具体的に出していただきましたけれども、厚労省のチームと余りほどなく設置をさせていただいて、主に事実関係をどう認定していくかということと、それに対してどういう課題があったのか、課題に対する対応はどうすべきかと、こういった視点で検証をやらせていただいております。 もちろん第三者による検証委員会でございますので、私ども事務局がいつ出るとはなかなか言いにくいのですが、今の見通しですと、最終的なある程度のまとまりある報告、レポートというのは11月中にいただけるのではないかと受けとめてございます。 以上でございます。 ○山本座長 ありがとうございました。 田中構成員、よろしいですか。 ○田中構成員 であるとして、この会がいつ結論を得るのかということと、幾つかの団体や私たちから要望した精神鑑定も含めて検証につなげるということについて、事務局としての見通しについてもお聞きしたいと思います。 ○山本座長 事務局、よろしいですか。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 精神鑑定の方の見通しは、まだ我々も十分承知はしておりませんが、この検証チームの再発防止策については、秋頃にまとめるということで申し上げておりました。大体11月中を念頭に置いていたものでございますので、神奈川県の検証の状況なども念頭に置きながら、この場でのいろいろな意見集約を見て、再発防止策がまとめられるように進めていきたいと考えております。 ○山本座長 ありがとうございました。 田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員 団体からの意見としても強く上がっておりましたし、私も構成員としては2つの結論を待ってから検証報告を出したほうが、いろいろ指摘されたことに対してもバランスよく答えていくことになるのではないかと思いますので、11月ごろに報告書を出すという見通しを立てた時期とかなり情報が変わってきておりますので、もう一度そこは再考していただきたいと意見としては述べさせていただきます。 ○山本座長 この点につきましては、今の御意見をいただきまして、ちょっと検討させていただきたいと思います。 他はいかがでしょうか。もう田中構成員はよろしいですか。 ○田中構成員 今の件1つです。 ○山本座長 他はいかがでしょうか。 平田構成員、どうぞ。 ○平田構成員 今の精神鑑定との関わりについては、何回目かの会議で私も指摘したと思うのです。やはり鑑定の結果といいますか、被疑者の病理と事件との関係が解明されなければ、結論を急ぐべきではないという話をしたつもりなのです。ただ、それが確定するのを待つということになると、最高裁まで行ってしまう可能性がありまして、いつなのか見通しがつかないという事情もありますので、制度的な問題に限ってこの検証委員会で取りまとめるということはあってもよいかなと私は考えているのです。 ただし、鑑定結果が出たところで、もう一度そこに焦点を絞った検討会は再開すべきではないかと、ここで述べさせていただきたいと思います。 ○山本座長 ありがとうございます。 その点について、松田構成員、いかがですか。 ○松田構成員 全く同じ意見です。 ○山本座長 ありがとうございます。 村上先生、どうぞ。 ○村上構成員 確かに精神鑑定の結果を待って、それからというのが一つの正論ではあるのですが、私はちょっと違った観点でお話をさせていただきたいと思います。 医療監察法ができました池田小学校事件の場合にも、要するに彼がこれまで医療を受けてきた経過を検討されて、そして、医療監察法という制度がスタートいたしました。制度が発足したときには随分反対意見も多かったと思います。ですが、ああいう不幸な事件をきっかけとして、医療としては、松田先生は司法モデルとおっしゃいましたが、あれは司法モデルを取り入れてはいるけれども、病院そのものは医療モデルで動いております。そういう意味での展開を考えてみますと、今回の措置入院という状況の中で、措置入院個々に関して、そのときに医師がどのように判断をしたのかに関しては、実際に診てきていただいた先生も含め、我々もいろいろ書類を読ませていただいた関係も含めた上で検討をさせていただきました。 ですから、確かに精神鑑定というのは、とどのつまり最後の結論はこれでしたという正解みたいなものがあるのだけれども、我々は全て正解を知った後に判断をしているわけではない。日常臨床というのは、そのときその場で状況を含めて判断をしております。その上で我々が陥りやすい落とし穴があったり、我々が用心しなければいけないことだったり、我々が準備しなければいけないということは、現時点でもしっかり論議はできるし、提案はできると思っております。 何度も申しますが、池田小学校のときの事件に関しては、岡江先生が、亡くなられる直前ですけれども、鑑定書を公にされました。お読みになった方もおられると思います。その鑑定書の中は、最終的には情性欠如の精神病質、パーソナリティー・ディスオーダーという判断なのですけれども、読み方によれば、もっといろいろな議論ができそうなものでした。 あれは一審でほぼ確定して、控訴したものもすぐ取り下げましたから一審で確定して刑が執行されましたけれども、不幸な事件を契機にして、でき上がった制度というのは必ずしも間違いではなかったと私は思っております。 ○山本座長 ありがとうございます。 今の点について、いかがですか。 座長でございますが、私も中間取りまとめの際にも申し上げましたけれども、鑑定の結果が出るまでは相当時間がかかるわけです。しかも、我々は検証におきまして課題を抽出したわけですから、その課題につきまして制度的に再発防止策を出すというのは義務だと思います。そして、これは秋頃までを目処に出すということを公にしておりますので、そういうことで再発防止策を出していくという方向で堅持したいと思います。それでよろしいでしょうか。 松田先生。 ○松田構成員 それで全く問題ないです。ただ、先ほどから皆さんの意見の中に、措置入院とかそのあり方を検討しているかのような御発言がありましたが、そういうことは一切ありません。この事案に関してどうなのかということをやっていますので、それに対して今、再発防止をどうしたらいいかということに特化しています。措置入院はこうあるべきだなどという上から目線の議論は一切していないということをお伝えしたいと思います。 ○山本座長 ありがとうございました。 他はいかがでしょうか。 松本先生、どうぞ。 ○松本構成員 私も今回の事件をきっかけにして、質の高い地域精神保健福祉のサービスが実現できればいいなと思っているのですが、その中で、きょう窪田先生に御指摘していただいた、本当にだんだん地域中心の精神科医療になっているのだけれども、診療報酬は本当に入院中心についていて、外来などではやせ細った形で支えている現実がありますし、地域保健の行政サービスのほうも年々人員的には厳しくなってきて、直接住民を支援するというよりは、役所仕事になっていってしまっているという現状があるなと思っています。 その中で、今日は窪田先生の御紹介された内容にちょっと関心を持ったのですけれども、2点ほど質問させていただければと思います。もしわかればということなのですけれども、現状の日本の中で、多機能垂直型のこのサービスをやっている医療機関というのがどのぐらいあるのか。例えば実態として、そういったところが担えるぐらいの潜在的な数があるのかどうかということが1点。 もう一点、私自身は薬物依存症を専門とする精神科医なのですけれども、本当になかなか医療機関が少なくて苦慮しているのですが、例えば行政から一定の委託費があれば診られるのか、あるいは診るだけのソフト面というか、職員のスキ���などは高められる可能性はあるのか。この2点について御意見をいただければと思います。 ○山本座長 ありがとうございます。 では、窪田先生、お願いします。 ○窪田参考人 御質問ありがとうございました。 まず、名前なのですが、今、垂直まで言うと余りにも長いのと、多少の概念の混乱がありますので、多機能型精神科診療所と言っています。それに相当する今回のようなきちんと地域でケアできる体制を持った医療機関がどれだけあるかといいますと、もしこれが制度として発足したときには、診療所レベルでは恐らく50から多くて100ヶ所くらいだと思います。日本中の精神科診療所でデイケアを持っているところは大体多機能になっているのです。それが約450件です。その中で重い患者たちを責任を持って診ると手を挙げる精神科診療所は、恐らく3分の1から4分の1というところだと思います。 これが始まったときには、精神科病院の外来で多機能になっているところは随分全国的にありますので、そこが中心的に担っていただいて、都市部については多機能型の診療所がやるというような現実的な形になると思います。それから、公立病院や総合病院でもそういったことが担える病院は幾つもあるだろうと思いますから、日本の総力を合わせて500~600カ所できてくるのではないかと思っています。 実際の力についてはどうかということを言われると、たしかに能力的にはまだばらつきがあります。少なくともデイケアをやっているところはスタッフが10人以上いますが、当院や幾つかの力をこめて実践しているところは50人を超える職員がいる診療所が増えてきています。全体を見れば、まだ研修も必要ですし、これがもし委託を受けることになれば、責任を持って薬物依存の患者を診療所も診なければいけないし、そのことについての研修もしなければいけないと思っているところです。 ありがとうございました。 ○山本座長 ありがとうございました。 松本先生、よろしいですか。 ○松本構成員 はい。 ○山本座長 他、いかがでございましょうか。 岩崎構成員、どうぞ。 ○岩崎構成員 私、再発防止ということに関連して言えば、先ほど育成会あるいは身障協の会長さんからお話がありましたように、教育の必要性というのは大変大事だと考えておりまして、文科省でもカリキュラム編成の際にそのような努力をしていきたいという前向きな回答をいただいております。 私が知る限りでは、平成の1桁の時代には、福祉の教育モデル校みたいなものがあって、学校教育の中でインクルーシブ社会の創設に向けた検討が行われていたのですけれども、このところは余り聞かれなくなってきた。ということは一般化してきたということで、評価すべきなのかもしれませんけれども、子供たちにとってはそういう機会に接することがなくなったということで、ぜひ団体としても御活躍をお願いしたいと私個人的に思っております。 それから、日野会長から出た中で、防犯対策と防災対策は一体的にしていくべきではないかという御発言をいただきました。私、初めてこういうことを聞いたのですけれども、今回出されました4課長通知の防犯に関する通知と、これまで行われてきた防災対策の中で示唆に富むようなお話があればお伺いしたいと思ったのです。 といいますのは、今回の防犯対策について、ちょっと細か過ぎるのではないかとか、幾つかの批判を各種別からお話しいただいているものですから、もしあれでしたら、身障協としてどんなお考えかも含めて。 ○日野参考人 岩崎構成員のほうからおっしゃったこと、教育の話は本当に重要だろうと思いますので、協議会としても、ライフステージに沿った教育というのが必要なので、教育委員会と社会福祉法人と一体的に取り組むことが必要だろうと思っております。 それから、防犯対策につきましては、示された通知とかでちょっと表現が過度な体制整備をしないようにとお願いしていますけれども、例えばある団体、先日の別のところのヒアリングでおっしゃったのは、防犯カメラを設置するということについては人権の問題、例えば監視をされるとかいうこともあるので控えていただきたいという御意見があったのです。それは身障協としては、外に向けての監視カメラであれば特に問題ないのではないかと思っておりますけれども、やはり一番危惧するのは施錠のところです。施錠の方法もいろいろあるのですが、例えば外から今回の場合はハンマーか何かでガラスを割って、そこから解除して侵入した。そのことであれば、例えば割れにくいようなビニールを窓ガラスに張るとか、そういう方法をとれば、例えばハンマー等でガラスを割るにしたって時間がかかるし、音がしますので、それは職員が気づくと思うのです。その程度であれば問題ないのですが、何カ所も施錠するとかいうことに関しては、先ほど申し上げました防災、万が一災害があったときに避難に時間がかかる。避難経路の確保ということを含めて一体的に検討しなくてはいけないのではないでしょうかということで発言をさせていただいたということです。 ○山本座長 岩崎構成員、よろしいですか。 ほかはいかがでございましょうか。 部長、どうぞ。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長 ありがとうございます。 防犯と防災ということで、社会から閉じた施設にならないようにというのは、どの委員からも共通して出ている話でございまして、私どものほうも通知の中で、地域と一体となった開かれた社会福祉施設となることと、防犯に係る安全確保がなされた社会福祉施設となることの両立を図るために、日ごろから利用者が地域に出て活動するということ。それから、地域開放など地域の関係者との交流に向けた諸活動について、防犯に係る安全確保に留意しつつ、これまで以上に積極的に取り組むことが重要で、また、利用者の自由を不当に制限したり、災害発生時の避難に支障が出たりすることのないように留意するということを書かせていただいております。 そうはいうものの、また改める必要があるのではないかという御示唆、御提言がありましたら、またお聞かせいただければと思います。 ○山本座長 ありがとうございました。 そのほか、いかがでございましょうか。 どうぞ。 ○松本構成員 先ほどの多機能型クリニックの話の続きなのですけれども、今、なかなか公的機関で地域のサポートをするマンパワーが少ない中で、こういう民間のそういったところに委託するというのは一つのアイデアだなと思う一方で、本日、全国「精神病」者集団の方がプレゼンテーションしてくれた中に、やはり医療の抱え込みみたいな感じになるのではないかという、それも確かに危惧すべきことかなと思っていて、先生のクリニックなどは本当に地域に根差してやっているのですけれども、地域によってはかなり病院で抱え込んでいるなという感じもある。 多分、その解決策の一つとして先生が提案された中で、市区町村などとの人的な交流であるとか、精神保健センターのモニタリングみたいなことを添えられたのかなと思っているのですけれども、どうでしょうか。やはりこれが医療の抱え込みとかになって、それは私もとても危惧すべきことなのかなと思っているのです。 ○窪田参考人 ありがとうございます。 これまでの日本の精神科診療所を考えますと、余りにも非力だった。医者と事務の2人しかいない。これで一体、重い人たちを地域で支えられるのかという、とても無力な状況があったと思います。やっと最近はデイケアができ、訪問ができて、他職種多機能になり一定の力を持てるようになってきたのです。さらに近年では、障害福祉サービスのほうも障害者自立支援法ができてから株式会社も実践する時代ですから、医療機関も包括的ケアや垂直統合型と言うなど、一つの医療チームでしっかり支援する必要があります。重い急性期の状況にある人たちについては、とにかく相当力を込めないと支え切れない。医師が外来で10分間程度面接するだけでよくなるかというと、それだけでは無理です。地域の中で様々な力を統合していく必要があります。しかし、日本の現状はまさに個々ばらばらです。たくさん地域に福祉施設はあるのだけれども、どれもみな別々の法人がやっていて、チームになっていないのです。これが日本が諸外国に遅れをとっている面だと思っています。重い人をサポートするときには、多職種による多機能の連携をチームとしてやっていく必要があります。そのためには、一つの医療法人でチームとしての実践をしっかりやらなければいけないと思っています。 ですから、一定程度の安定を見たら、そこからは福祉レベルに移すことを私は水平連携と言っていますが、力を込めるときには力を込めてやる。そして、一定程度安定したら地域の福祉の人たちにお任せしていくということが必要です。一つの医療法人だけで抱え込まないことは大事だし、開かれた場である必要がありますが最初の急性期のときには力を集中して対処しなければならないわけですから、最初の大変なところは医療チームがしっかりと支えて、そして一定程度よくなったら、より広い範囲の中で見ていくという構造が必要と思います。今までの日本にはこのような医療ケアが無さ過ぎたのではないか思います。 ○山本座長 私からも1点よろしいですか。 これは継続的支援を行う場合、期限とかはどのようにされているのでしょうか。それと、行われていることについて、もし課題を感じていることがあられたら、ちょっと挙げていただければ非常にありがたいのですが。 ○窪田参考人 特に統合失調症の方については、現状で言えば、やはり再発予防が大事ですから、5年、10年と長いお付き合いになるのはやむを得ないと思っています。ただ、かなり力を込めてサポートする、これもかなり個人差がありますね。本当に数週間で急性期を立ち直る人もいれば、引きこもった状況からやっと友達ができて、人の輪の中に入っていけるのに10年かかる人もいますから、何とも期間については一概には言えないと思います。ただ、評価を定期的に行って、不必要な支援は減らしていくという作業がいると思っています。 現状で我々のクリニックで困っているのは、例えば家を探しに不動産屋さんへ行っても、それは診療報酬にならない。仕事を探しにソーシャルワーカーがハローワークに行っても、これもボランティアにしかならない。そろそろ退院だから来てくださいねと、当院のスタッフが精神病院のケア会議に行っても、これも診療報酬にならない。全部持ち出しでボランティアではなかなかやれないのです。そういった生活支援の活動に対して経済的な手当がつく必要があります。 逆に言えば、私の提案の中にある地域精神保健センターをというのは、そこに2人でも3人でも自由に動けるコメディカルがいてくれれば、個々の活動のたびに診療報酬にしばられずに動けます。例えば八王子の病院に地域移行のケア会議が必要な患者がいれば飛んでいくし、地域で困っている人がいれば夜でも飛んでいくことができます。さまざまな応援ができる。そういう自由に動ける人手がいないというのが実は一番困っているところです。 ○山本座長 ありがとうございました。 これは民間委託をするのも一つお考えだということですが、そういう場合でも情報提供の問題とかがあると思うのですが、何かその点についてお考えはございますか。 ○窪田参考人 情報提供というのは、病院との間ですか。 ○山本座長 要するに病院との間です。市町村から。 ○窪田参考人 例えば現在入院中の患者さんで、退院してから当院の外来へつなげる必要があったとき、こちらはその患者さんがもともと当院に通院中の患者さんならば、ケア会議に行くことはオーケーだけれども、今まで当院にかかったことがない人だと、情報提供上の問題が起きてきますね。それが区からの委託を受けて当院が責任を持って退院促進もやってくださいと言われていて、公的な契約関係があれば、情報の共有は可能になるのではないかと思っています。 ○山本座長 その辺はちょっと制度的な検討が必要だと思いますね。ありがとうございます。 ○窪田参考人 そうですね。それから、民間であることのよさは、やはりローコスト・ハイパフォーマンスでできる。アメリカも精神保健センターができたけれども、どんどんNPOに委託になっていると聞き及んでいます。そういう委託の良さがあると思っています。 ○山本座長 大変貴重な御意見をいただきました。ありがとうございました。座長のほうからいろいろすみません。 では、松田先生。 ○松田構成員 窪田先生に引き続き質問で申し訳ないですが、先生のような意思ある人がきちんとやるというのは大事なのだけれども、やはりどこかでポシャっちゃうのではないかという心配があるのです。そこら辺のところは地域力のアップ、地域での治療共同体でもいいし、福祉共同体でもいいし、生活共同体、そういったものを同時に考えていかないといけない。そこら辺の運動とか活��をどうリンクさせるかという問題があるのだけれども、そこら辺はどうお考えですか。 ○窪田参考人 ありがとうございます。 当然そこが中心になれば、その医療機関の周辺の、例えば障害福祉サービスとも水平連携していかなければいけない。ただ、そこが委託を受けて一つのリーダーシップを発揮できれば、周辺の支援機関と一緒にケア会議を開くことが可能になります。今のところ現状で言えば、当方のクリニックはクリニックとしてやっているだけで、言うなれば八百屋さんと何の変わりもないのです。当院が周辺に呼びかけて一緒にケア会議を開こうなどという権限も何もないわけです。でも、そういうことをやれる、少なくとも言い出しっぺになれるような権限を与えてくれると、もうちょっと地域がうまく連携してやれるようになると思っています。 ○山本座長 松田先生、よろしいでしょうか。 ○松田構成員 はい。 ○山本座長 それでは、いかがでございましょうか。 また私からで申しわけないのですけれども、幾つかの団体の方から、警察の取り組みといいますか、警察官行政についての検証ということが指摘されておりますが、これに関しては、警察のほうではこの事件に対する対応として検証とかを行っているのでしょうか。どうぞ。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長 警察庁の生活安全課長でございます。 こちらの考え方としましては、チームに参画して一緒に検討させていただいているという理解でおります。 ○山本座長 特に内部ではされていない。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長 内部というか、もちろんこの検証チームがありますので、それにその都度、上司等に諮って相談申し上げておりますので、そういう意味では検討はしているところでございます。 ○山本座長 わかりました。 神奈川県のほうは、警察についての検証はいかがですか。 ○神奈川県保健福祉局長 神奈川県の検証委員会のほうにも県警本部の生安の総務課長さんに常時御出席いただいて、当然秘密会でやっております関係もあって、さまざまな資料でありますとか、いろいろな状況説明でありますとか、非常に丁寧にやっていただいて、今、そのおかげで非常に検証がはかどっているという面はございます。 ○山本座長 神奈川県では検証がはかどっているわけですね。 ○神奈川県保健福祉局長 おかげさまをもちまして。 ○山本座長 わかりました。 どうぞ。 ○窪田参考人 松田先生からの御質問で、だめなところはどうするのかというお話を思い出しました。委託したけれども、ちゃんとした成果を上げないところについてはどうするかについてです。自分が考えているのは、5年ごとに見直しをすることです。それぞれのところについてちゃんとやれているのか、そういったことを県の精神保健センターがモニタリングする。もしくは各自治体、市町村が委託を5年ごとに再契約をするというような形にすることによって、ちゃんと機能していないところは他に替わってもらうという道があるのではないかと思います。 恐らくこれが制度としてスタートすれば、かなりやる気になるところが出てくるのではないかと私は思います。逆に言えば、一つの地域で2つも3つもやりたいと言ったらどうするのかということがありますから、何年かごとに再契約し直すという制度が必要になってくるのではないかと思っています。 ○山本座長 ありがとうございました。 松田先生、よろしゅうございますか。 村上先生、どうぞ。 ○村上構成員 先ほど山本先生からも出たのですけれども、この間、私もグレーゾーンという表現で、これは警察が扱うべき事案なのか、医療が扱うべき事案なのかという、要するにはっきりとしない領域についてお話を伺いました。私自身、例えば日常臨床の中でも、当院は窪田先生のところと似ているのか、多機能型病院と言っていいぐらい問題な方ばかりがお見えになりまして、ほとんど警察の方がお連れになります。診断もやはり多様です。基本的には、すっきりと統合失調症という方はほぼおられません。多かれ少なかれ事件的なことを起こしておられます。 やはり我々自身も悩むのですね。多分この方を引き受けられた病院も悩まれたと思うのです。悩まれた経過はよくいろいろなところで調べていただいたものを見て、そのように悩んだけれども、やはりこれは受けようと思っておられたということは随分我々自身も共感を持って追跡ができるわけです。ただ、この悩んだ過程に関して我々は共有できない。 日常臨床はそういうことで、お巡りさんが連れてこられるので、お巡りさんとはすごく仲がいいわけですけれども、悩んだときに、この意見の交換がどれぐらいできるかということが、やはりこういう難しい場面に対応するような病院は必ず必要になってくるので、ぜひ警察のほうも、悩んでいただきたいというのはおかしい話ですけれども、悩んでいただいて、そこの悩みの部分は共有していただきたい。その結果において、我々医療が引き受ける場合もあれば、お戻ししてそれは司法といいますか警察の方で対応する場面もあるのだろうと思いますが、その領域があるのだということは、非常に難しい場面をどのようにマネージしていくかにとって非常に重要なポイントになるのだろうと思います。よろしくお願いしたいと思います。 ○山本座長 ありがとうございます。 田中構成員、どうぞ。 ○田中構成員 私も窪田さんにお聞きしたいのですけれども、プレゼンテーション資料の中の6ページの「行政からの業務委託により対応可能に」という文言は、4ページの図全体に対しての提案なのかなと理解しているのです。今日お話しいただいた精神の分野の医療の伴った対応ということになるわけですけれども、ケースマネジャーと相談支援専門員がかかわる分野は、3障害だけではなく発達障害、難病にも広がった状況ですので、業務委託に関してのウエートは、ソーシャルワーク的に動く相談支援専門員を指しているのか、医療的な背景を伴っていることに対して業務委託と御提案なのかということについて御意見をお聞きしたいと思います。 ○山本座長 窪田先生、お願いいたします。 ○窪田参考人 ありがとうございます。 やはりチームとしては一部のソーシャルワーカーだけの業務というわけにいかないと思うのです。包括的なコミュニティーケアという意味では、この医療法人の中の医者もソーシャルワーカーも心理も看護も、それから周辺にある訪問看護ステーションとか、就労移行支援事業所とか、様々なところが一体的に機能していく必要があると思っています。 ただ、一般外来では鬱病や不眠症の人も大勢来ていますから、そちらについては直接かかわらないでしょう。より重層的な多機能な支援が必要な人たちを対象にしたセクションになっていくと思っています。 ○山本座長 よろしいですか。 ○田中構成員 一言だけ。私たちの提案としても、対応が難しい方の特性を理解した見通しを見立てていくということが非常に重要だと思っていますので、この一体的な機能について、窪田さんからの提案を受けて、今後の対策の中で強めていただければということで、今の御意見ですとなかなか分かちがたい部分があるということだったかと思いますけれども、これを参考にして、ぜひ何らかの形になるように検討、報告にも反映していただければと思いますし、政策にも取り込んでいただければと思っての意見表明です。 以上でございます。 ○窪田参考人 ありがとうございます。 ○山本座長 ちょっと話が飛んでしまったのですが、先ほど村上先生から御指摘いただいた点につきまして、警察からいかがでしょうか。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長 村上先生は以前からおっしゃっておられることは認識しておりますので、その趣旨は理解しているつもりではありますけれども、警察側も決して悩んでいないわけではありませんで、以前、ちょっと今数字を思い出せませんけれども、保護した中でも全て23条通報しているわけではないというお話もさせていただいたかと思います。あくまで23条におきましては、精神障害のために自身を傷つけ、または他人に害を及ぼすおそれがある、自傷他害のおそれがあると認められる者を発見したときは直ちにその旨を最寄りの保健所長を経て都道府県知事に通報しなければならないとございますので、そういう意味では真面目にやらせていただいているところでございますので、また導き等、よろしくお願いしたいと思う次第でございます。 ○山本座長 村上先生、よろしいですか。 ○村上構成員 そういう関係性をつくるのに、日々、我々、日常的には警察の方と連携をとってきて、やっと信頼関係ができてくるというプロセスがございます。だから、警察の方も一生懸命されていることは十分承知しているのですが、ただ、何回も言うように、グレーゾーンというかはっきりと判断が出ないような、幾ら専門家が見てもたった1~2時間の世界では信頼がつかない場面があって、そこだけで何かの決定を出さないといけないわけですから、そういうときにお互いの意見交換がフリーにできるようなことは非常に重要なのだと。精神鑑定で結論が出てくるのは、入ってくる情報量の桁が3つ違うぐらいの情報量の中で診断をしたり判断をするわけですけれども、実際の診療というのはもっと生きている状況の中で、時々刻々の中で判断するわけですから、お互いに100%正解な答えを出しているわけではないというところを共有していただければと思いました。 ○山本座長 ふだんからの密接なコミュニケートというものは必要だと思うのですが、今後そういう具体策みたいなもの、村上先生、ございますか。 ○村上構成員 私、司法精神学を専門としているので、私がまいりましてからそういう非常に難しい患者さんに関して、かなり丁寧なケア会議を開かせていただいて、その中に警察の方がお入りになることもあるし、それから、先ほどお話ししましたように、ほぼ問題な患者さんは地域にある意味ではそのままいます。問題が起こるたびに余り有効な手が打てずにおります。そこが少し医療という観点で入ることについて、私のほうからも手を出したところ、警察の方もすっかりと、それこそ対話ができるようになったというプロセスがございます。だから、医療とこういう困難な方の処遇に関することは、やはりお互いの歩み寄りなのだと思います。 それは例えば児相も出てくるし、保健所も出てくるし、相談機関も出てくるわけですが、やはり一番判断の難しいところは、手つかずにあるということの事実なのです。この事実を我々が認めて、何か手をそこに出していかないといけない���多分今回の相模原のケースだって、手を出し始めるとそんなに簡単にいかない。単に寄り添うといっても、非常に二面性があってどのように判断するのかわからない局面が多分あったのだろうと。そういう非常に難しい局面にある方が実際に地域に多くおられるということ、そこを我々はどのように医療なのか、司法なのか、対話をしていくということが重要なのではないかと思いました。 ○山本座長 ありがとうございました。 ほかはいかがでしょうか。 中原構成員、どうぞ。時間がありませんので、済みませんが簡単に。 ○中原構成員 今の村上先生のお話の中に出てきた警察との情報共有というのは、保健所としても一番大事なところだと思っておりまして、要は地域で保健所とそれぞれの地域の警察がきちんとそのような意見を共有できるような関係性をつくる。それもまた各全国の保健所の役割だと思っています。 司法のほうでも、そういったところを十分に認識していただけるように意識していただければと思っておりますので、これは警察の方にお願いです。よろしくお願いいたします。 ○山本座長 ありがとうございました。 警察の方、今の点について何かございますか。 ○警察庁生活安全局生活安全企画課長 私自身も先週、座長に御一緒させていただいて兵庫の取り組みを拝聴してまいりましたので、そうした形で保健師の先生方、あるいはお医者様方とのつながりというか連携が必要だと思っております。 ただ、余りこちらから言って、各いろいろなところがあろうかと思いますので、構築というのは一朝一夕には難しいのかなという気もしているところでございます。 ○山本座長 ありがとうございました。 最後に、幾つかの団体から障害者に対する差別や偏見をなくす教育が必要だと、そういう体制をとっていくのが政府として非常に重要なのだという御指摘がございましたが、これについて、文科省か、内閣府のほうがよろしいですか。何かちょっとこの取り組みについてお話ししていただけますか。 ○内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当) 内閣府でございます。 この事件、内閣府の取り組みということで申しますと、9月20日、第5回のこの場でも申し上げたことでございますけれども、うちの加藤大臣もやまゆり園を訪問するといったようなこと、それから、神奈川県との共催で障害者差別解消地域フォーラムに出席して、命の尊さ、あるいは共生社会の重要性ということで発信したところでございます。 内閣府のホームページでも、やまゆり事件に対する取り組みということで特設ページを設けまして、いろいろな取り組みについて一覧できるようにしております。それとともに、あと1カ月ちょっとたちますと障害者基本法で決められている障害者週間というものがあるのですけれども、今年は12月2日に内閣府でやることにしております。そういう中でも、改めて命の尊さについて考えるという形で、原点に立ち返ったようなテーマでパネルディスカッションのようなことも行うといったことで、いろいろな形で、今、久保会長もおっしゃっていましたけれども、とにかく当事者がいて、その家族がいて、お互いすごく大事な存在としているのだという、みんながある意味当たり前、本来それが当たり前だというようなところを一人一人の命の尊厳ということとあわせて発信することができればと考えております。 内閣府としては以上でございます。 ○山本座長 文科省、いかがですか。 ○文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育企画官 文部科学省でございます。 障害者理解の教育につきましては、実はこの会議の場でも折々重要性を指摘されておりまして、私ども、これから努めていきたいと思っております。 委員の皆様には繰り返しになってしまうのですけれども、現在の学習指導要領においても、障害者についての理解ということでいろいろな場面で障害のある子供たちと一緒に学習をしたりする場面を設けたり、あるいは道徳であるとか社会科の中で勉強するというのも盛り込まれていますけれども、現在、学習指導要領全体を見直しておりますので、その中でさらにとりわけ今度の改訂は、次のオリンピック・パラリンピックが東京であるタイミングでもございますので、それに合わせて障害者への理解等の充実をしていきたいと思っております。 1点、先ほど学校のモデル事業のような御指摘がありましたけれども、現在もそういったことをやっておりまして、現在、私どもで行っているのが、心のバリアフリー推進事業という通称で呼んでいますけれども、特別支援学校等において障害のある子供たちと障害のない子供と交流する場を設け、スポーツを題材にして、例えばパラリンピアンを呼んできて講座を聞くとか、障害者スポーツを一緒にやるとか、そういった場面を活用して行う委託事業をしているところです。 今、概算要求ではそこに文化の事業についても使えるように活用しようと思っていまして、これからもこうした形で事業を進めていきたいと思っています。 ○山本座長 よろしくお願いしたいと思います。 それでは、時間になりましたので、本日の議論はここまでとさせていただきたいと思います。 最後に、事務局から今後の日程などについて御説明をお願いいたします。 ○厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長 次回の日程につきましては、追って御連絡をしたいと考えております。 また、先週24日、兵庫県の取り組みの視察をしておりますけれども、その内容につきましては、次回説明をしたいと考えております。 配付した資料のうち、ドッチファイルにつきましては、机の上に置いていただきたいと思います。 事務局からは以上です。 ○山本座長 ありがとうございました。 本日はお忙しい中、長時間にわたりありがとうございました。 また、各団体の方には、貴重な御意見をいただきまして、本当にありがとうございました。 それでは、これをもちまして、第7回「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」を閉会したいと思います。どうも長時間にわたりありがとうございました。 (了)
相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム(第7回)議事録(2016年10月31日)|厚生労働省
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