#南��ルプス
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2019.09 白峰三山(1日目)
↑北岳肩の小屋からの夕焼け。広大な雲海が広がる。
白馬岳から早いこと1ヶ月。実はその間に上高地の穂高をアタックしようと思って実際に登山バスに乗ったんだけど、雨量規制のために釜トンネルが閉鎖されてしまい入山できずに帰ってきたという悲しい出来事が起き、結構間が空いてしまった。穂高はとりあえず置いといて、今回は白峰三山へいってきた。
【コースタイム】北赤羽 (0524)→ 甲府駅(0809)→バス発 (0905)→ 広河原(1115)→ 広河原山荘 (1120)→ 白根御池小屋 (1310)→ 草すべり → 小太郎山分岐点 (1505)→ 北岳肩の小屋 (1530)
前泊は東京の実家。茂原からだと始発で向かったとしても甲府への到着が遅くなってしまう。北赤羽から甲府駅まではまさかの鈍行列車を使用、特急あずさ使うよ��もこっちの方が先に到着できるんだと(だいたい8時くらい)。ちなみに特急あずさ使う場合だと甲府到着が0830くらいになるらしい。結果的にこれが幸いした。
・・・というのも、北岳登山口である広河原まではバス(乗換なし)で2時間もかかるのだが、座れなかったら登る前からヘトヘトになっているのは目に見えている。あずさ組よりも早く到着し席を絶対確保するべく、面倒だけど鈍行で行くことに。
0820コンビニに寄ってからバス停着。先着は10人くらいで、自分の後ろに10-15人くらい並んだ。 0835くらいに特急あずさで来たと思われる人が続々と到着し列を延ばし始める。最終的にトータル80人くらい並んだのではないか?ちなみに秋の三連休直前の平日金曜日。
バス出発の15分くらい前に係の人が切符を配りに来るので、そのとき2150円(現金のみ)を払う。その後バスが到着するが、やってきたのは町中でよく見る普通の路線バス2台で、バッグも中に持って入る(床下に収納スペースがあるタイプではない)ちょっと予想外。おかげでただでさえ車内は満員なのに、バッグを下に置かなきゃならないからなおさら足元が狭くなる。自分は当然座ることができたからそんなに影響なかったけど・・・。1台につき20-30人くらいしか座れないっぽいな。自分が乗った1号車には20人くらい立たされていた。鈍行で来て大正解!!
市内はちょうど1時間くらいで抜け、その後の1時間は延々と山道。急坂だしカーブすごいしバウンドするし。こんな道よくバスで通れるなと思う。運転手の技術すごいわ。あと、すごい山奥に集落があって(芦安集落っていう名前でいいのか?)、完全に廃れていて20年後には消えていそうなのが印象的だった。
1024鳳凰三山の登山口である夜叉神峠到着、外は小雨が降っており北岳の天気が心配になる。
1106広河原着、幸い雨は降っておらず曇りで霧濃い。気温は15℃くらいか、じっとしてると寒くなるがどうせ動けばすぐ暑くなるのでなにも羽織らない。
バスはめっちゃ酔うと聞いていたので構えていたけど、思っていたよりも全然平気だった。おかげで車内で昼食をとることができ(おにぎりと菓子パン)、広河原到着してからそんなに準備することなくすぐ出発できた。
バスが到着するのはインフォメーションセンター(InfoC)前で、登山届はそこから少し歩いた広河原山荘で届け出る。このときはInfoC周辺に新しい大規模な宿泊施設を建設しており、工事車両とか看板がたくさん立っていた。どんな施設ができるのか楽しみ。
本日の予定は白根御池小屋でテント泊。もうお昼近いからそんなに登れないし、余裕をもってそんなに進まないつもり。
白根御池小屋まではずっと樹林帯だが、天気のおかげで快適に登れた。ちょっとガスっていて気持ちいい。てか、天気よくてもそんなに展望は臨めないと思うからこれくらいが丁度いい。
危険箇所は特になかったけど、強いて挙げれば上の写真。崩落しかかっていて、落石が頻繁にあるので早く通過しろ、って旨の看板が立っていた。
白根御池小屋に到着したのは登山開始してから2時間、時刻は13時。 特に道中面白いことなかったけど、気がついたら到着していた。バス車内で食事できたことや登るペースが早かったこともあり、予定よりもかなり早い到着となった。小屋のおばちゃんにこの後の天気や次の山小屋(肩の小屋)の情報をいろいろ聞いて考えた結果、本来ならここでテント張る予定だったけど通過して上まで行くことにした。(結果的にこれが最高にナイス判断だった)
小屋の名前に「白根御池」とあるとおり、すぐ近くに池がある。小さい池みたいだが、湖畔にテントを張れるのがなんかおしゃれ。この日はガスが濃かったので見渡せなかったが、それはそれで雰囲気を出している。とてもひっそりとしており、ガサゴソ音すら気になるかも。
白根御池小屋から北岳へは2つのルートがあるが、特に考えずに看板に従ったら草すべりコースだった。あとから考えれば北岳バスレットを見てみたかったな。このコースは傾斜がかなり強く石が多い(石が多いのは他のルートでも同じかも?)。小屋過ぎたら今までの土の道からいきなり変化した。傾斜が急な草の道だから「草すべり」と名前が付いたのかな?
相変わらずガスっていたし、目の前は急な傾斜で景色なんかなかったけども・・・
白根御池小屋から2時間登ると小太郎山分岐点に到着するが、その手前あたりからようやく景色が見え始めてくる。後ろを振り向けば甲斐駒ヶ岳。
あと雲海がすごい、ずーーーっと先まで広がっている。北は中央ルプス、南は富士山まで。もっと先まで広がっていたかもしれないが自分の目では確認できなかった。この日の雲海、かなり珍しかったのだと、翌日訪れた農鳥小屋の人が話していた。なんでも、こんなに静かで綺麗な雲海はめったに見られなのだと。雲海は翌朝消えていたけど、それまでは夜中もずっと広がっていた(後の写真でも確認できる)。
小太郎山分岐までは勾配が急だったが、ここからは普通に戻る。上の写真に写っているのが北岳。ようやく山頂が見えてきた。この先はかなりゴツゴツした道となる。
後ろを振り返ると鳳凰三山。距離が近いので山頂のオベリスクも確認できる。
そして何より富士山が近い!北アルプスから見る富士山はすごく遠いが、南アルプスは距離感が全然違う。写真ではちょっと遠くに見えるけど、実際はもっと近く感じた。
本日の核心部はここだろうか。最も急な傾斜で、且つ30mくらいの岩場である。写真上部に青いザックの人が登っているのが見えるだろうか。まぁ別に難しいってわけではないけど、注意が必要という意味で。
核心部を登りきった上から後ろを撮影。写真じゃ高度感とかよくわからないよな。中央やや左に登山者2名。
核心部から10分ほどでようやく小屋とテントが見えた。なんか秋の気配がする。
北岳肩の小屋は標高ピッタリ3000mのところにある。広河原から4時間で到着、標高差は1480m、かなり登ったな。
テン場はそこまで混雑しておらず、割と好きなところを選べた。50張以上はスペースあるのかな。 流石に標高高いだけあって夕方は寒い、10℃くらいか。もってきたものは全て着込んだ。風は少しだけ吹くが強くなく、設営は簡単だった。テン場の先には富士山!ロケーションとしては最高。
天気が良くなってきた。遠くに北アルプスが見え始め、槍の穂先とかも確認できる。 やっぱあっちまで雲海広がっているのかな。
夕日が差す甲斐駒ヶ岳とテン場。テントカラフルで綺麗だなー。
日の入りは料理してて見逃したけど、その後の夕暮れは綺麗だった。肩の小屋からの位置だと日の入りは中央アルプスの後ろになる。手前に写っている人は三脚立てて写真撮ってたみたいだけど、きっといい日の入りの写真が撮れたんだろうなー。
本来ならもっと下の白根御池小屋でテント泊予定だったから、こんな景色を見れる予定ではなかった。あそこは雲海の下に沈んでいると思われる。ここまで登ってきて本当によかった。
テント張り終わって気がついたけど、まさかの軽度の高山病を発症。夕食は 正直あまり食べる気がしなかったけど、 苦労して押し込んだ。富士山登ったときも高山病にかかったけど、あれだな、登るペースが早すぎるんだよな。しかも途中で休憩して体を慣らせばいいのに、休憩しなくても登れてしまうから余計にかかりやすくなる。必要なくても敢えて休憩入れないと駄目だ(と富士山のときに思ったんだけど、忘れてた)。こればっかりは登山歴何年とかではなく、毎回ちゃんと気をつけないとダメ!
翌日は0400起床するため2000に就寝。 体が高度にうまく順応しておらず、呼吸も苦しくて眠りが浅い。夜中に5回くらい起きただろうか。 しかし夜風もほとんど無く穏やか、周りも寝静まっているし、静寂の世界。なにより満月がとても明るくて、こんなに明るいのかってくらい。昔の人は満月の明かりで文字を読んだと聞くけど、ホントに読めるな。自分のヘボスマホでも満月の明かりだけでちゃんと写真撮れるし、テントから出なくても外が相当明るいのが分かる。 って、後で調べたけどこの日、9月13日は中秋の名月でした。
月光が雲海を照らしているのもまた美しい。文字通り、そこに海が広がっている様に見える。もっといいカメラ持っていたらすごい写真撮れたかもな。「静かな雲海」というのは風がなく穏やかでうねりがなく遠くまで広がる、という表現でいいのかな、翌日通貨する農鳥小屋の人が言っていた表現がなんとなく理解できた。
2日目に続く
その他メモ
電波(4G)繋がる。固形燃料を使用したが、風か吹いて火がゆらぎ米炊けなかった。(ガスで対応)
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