#会長はメイド様!
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genesisfirefly · 5 months ago
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when in doubt just rewatch!
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aishiteru-kenshin · 2 years ago
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Kaichou wa Maid-sama! | 会長はメイド様! | Takumi & Misaki
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highresshojosei · 8 months ago
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Maid Sama! On the cover of Lala DX - 2017
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itshikka · 5 months ago
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Adult usui 😍💕
Anime/manga: Kaichou wa Maid-Sama
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lauraagrace · 2 years ago
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Talking about more restocks, I am SOOOOO excited that Maid-Sama! is coming back in stock!
I kept hearing great things about this shoujo, and as a result, ended up backordering the whole manga late last year!
Would love to know if you have read Maid-Sama! and/or would recommend it!
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animepopheart · 1 year ago
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★ 【萨摩ssssssamo】 「 会長はメイド様! 」 ☆ ✔ republished w/permission ⊳ ⊳ follow me on twitter
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nendonani · 2 months ago
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会長はメイド様! (Maid Sama!)
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Nendoroid Takumi Usui
PS. Go back to the Nendoroid master list here.
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sawakiguchi-msk · 2 months ago
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1話切りの季節(3ヶ月ぶり)だけど、今期明らかにあたし的にはもうダメ、なのは少なかったのよね。
そこで3話切りしそうなものをまとめておくわ。
あくまであたし的によ(あたりまえ)。
①甘神さんちの〜
無料公開原作3巻履修しての1話視聴。三姉妹巫女の家に引き取られる京大医学部志望受験生婚約者。
1話の区切り方は流石だったのと、京都舞台だしなるべく見続けたいけど、いかんせんあまりにも五等分の花嫁
②きのこいぬ
愛犬の転生ではない謎生物とホラー絵本作家。
空気感がゆったり。ゆったり過ぎて長く感じるわね。展開によっては耐えられなくなりそう
➂君は冥土様
押しかけ暗殺者メイドとの共同生活。
メイドの必要性が分からない(それ言ったら短剣使いの設定のほうも)。とにかく深いお話があるのか、ドタバタラブコメなのか謎
④妻、小学生になる
転生前の記憶が蘇った近所の小学生女子と父子の再会。
事案。悠木碧さんの無駄遣い
⑤村井の恋
高校の女教師に恋する男子生徒と、その生徒が推しキャラに見えてきちゃった女教師。
ギャグは面白いわね。難は作画というかアニメーション。よくある漫画のCMで、止め絵を無理やり微妙に動かしてセリフ載せるやつ、始終そのレベルの動きしかな���から、それなら漫画でよくない?ってなる
⑥来世は他人がいい
関西と関東のヤクザの跡取り同士の恋愛
キャラデザがイマイチ感あるし、今どきヤクザ的な狂気はうーんって感じ
➆最凶の支援職【話術士】〜
なろう系。最弱が最強系。4人パで即裏切り分裂。
いちおう2話で裏切りカップルを奴隷にするらしいので多分そのへんまで
⑧トリリオンゲーム
無一文で企業して世界を買う口八丁とハッカーのバディスタートアップもの
内定を蹴ったソフバンの令嬢(言い方)から、ハッタリだけで資金調達できちゃうのが理解不能
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harawata44 · 7 months ago
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100kgまでOK。大人も乗せて運べるトヨタのeカーゴバイク | ギズモード・ジャパン
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以下引用
メイド・イン・フランスのトヨタの自転車。 持続可能なモビリティーを促進するべく、2021年12月に大量の近未来バッテリーEVを発表したトヨタ。 世界的な自動車メーカーのトヨタですが、フランスではeバイクのDOUZE Cyclesと手を組み、脱炭素化社会を目指す電動カーゴバイク「DOUZE Cycles x Toyota Mobility」を発売します。
まるで走る風呂桶
荷台の部分には風呂桶のような300L容量のカゴを合体させられ、ここに荷物や大人ならひとり、子供なら3人を乗せて運ぶことができます。個人で使っても良いですし、企業が配達用に採用してもOKです。
荷台が850mmあるから長ーい
DOUZE Cyclesは、この分野で10年の経験があるとのこと。だからなのか、長いカーゴバイクがジャマにならないよう、中心でふたつに分解できて収納しやすくなります。 再利用したアルミを鋳造したフレームは耐荷重100kg。ポリマー製の部品も再利用されたもので、全ての部品が交換可能など、サスティナブルは構造面にも及びます。部品がひとつ壊れたくらいでは、丸ごと廃棄することがないのでエコですね。もし捨てる時も分別できますし。
これは自転車界のプリウス
500Whの充電池は取り外すことができ、4時間でフル充電に。最長で100kmの距離を走るので、50km先まで出かけて帰って来たらピッタリです。 センタースタンドはワイドで積み下ろしが安定し、低重心なので走行中も安定感があります。ディスクブレーキの制動力で安全性もバッチリです。
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ディレイラーはシマノの10速ですが、外見などから察するにモーターはヤマハが作るヨーロッパ仕様の250W「PW-X3」であると思われます。これだと最高時速が25kmなので、日本だとバイク扱いになってしまいます。とはいえヤマハもトヨタも日本の会社なので、日本版が期待できるかもしれませんね。
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elle-p · 1 year ago
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What the Persona 3 Portable Official Fanbook says about the drama cds/novels.
商品No.001 ●フロンティアワークス ●2007年3月21日発売 ●定価2940円[税込]
ドラマCD「ペルソナ3」Vol.1 -Daylight-
ゲーム開発スタッフがプロットに開わった公式サイドストーリーで、前後編ドラマの前編。明るい雰囲気のなか、月光祭を間近に控えた特別課外活動部メンバーと、周囲の人々の暮らしぶりが描か��ている。
日常生活ももちろん楽しいサれど、本編ではあまり語られていなかった"アイギスちゃんの目覚めからお休みまで"がわかる貴重なシーンを聞き逃さないで!
商品No.002 ●フロンティアワークス ●2007年5月25日発売 ●定価2940円[税込]
ドラマCD「ペルソナ3」Vol.2 -Moonlight-
"Daylight"に続く、公式サイドストーリー後編。最後の日まで残り1週間。とある事件に見舞われたメンバーの心の葛藤が語られる。『P3F』の後日談で起きた事件の原因が示唆されるエピソードでもある。
ここでは、アイギスちゃんの起動した原因に関係する秘密が明らかになるわ。真田くんが語る荒垣くんの思い出も、ファンなら聞き逃せないところね。
商品No.003 ●ランティス ●2007年4月25日発売 ●定価3000円[税込]
PERSONA3 ORIGINAL DRAMA : A CERTAIN OF SUMMER
オムニバス形式で、長さの異なる4つのストーリーが収められている。本編の物語を別の視点から眺めたり、あるいはifの世界として紹介。ゲーム開発スタッフが監修担当として制作に参加している。
それぞれの物語も興味深いけど、案内役として登場するべルべットルームのイゴールとエリザベス、ふたりのやり取りを聞かなかったら大損するわよ!
商品No.004 ●フロンティアワークス ●2008年2月27日発売 ●定価2940円[税込]
キャラクタードラマCD「ペルソナ3」Vol.1
主人公と綾時、順平の3人がゲームセンターで取った土偶をつぎつぎと交換していく物語。交換相手であるコミュキャラクターたちの新たな魅力が描写されている。ひとりニ役を演じる石田 彰氏の演技にも注目。
これにはアタシも登場しているの。ファンなら、当然!聞くわよね!?空腹のアタシにお寿司をくれるやさしいリョージ君も出てるから、聞かない手はないわね。
商品No.005 ●フロンティアワークス ●2008年3月26日発売 ●定価2940円[税込]
キャラクタードラマCD「ペルソナ3」Vol.2
順平とチドリをクローズアップした物語で、チドリをデートに誘うなら⋯⋯とアレコレ考える順平の姿が描かれる。順平が見る夢の内容が笑いを誘いつつ、チドリのぺルソナ能力の一端についても触れられる。
これでもかっていうくらい、順平くんの夢物語が詰まっているわ。彼のファンはもちろん聞き逃せないけとど、思いきり笑いたいときにもオススメのお話よ。
商品No.006 ●フロンティアワークス ●2008年4月23日発売 ●定価2940円[税込]
キャラクタードラマCD「ペルソナ3」Vol.3
月光祭が台風で中止になったとき、寮内のメンバーが天井裏を徘徊する正体不明の生命体に対して立ち向かう。病気で寝ていた主人公に対し、それぞれのメンバーがどう接したかもフォローされた物語。
主人公くんの視点��とあっさり過ぎちゃう部分だから、このエピソードは押さえておくべきね。それに荒垣くんとアイギスちゃんのやり取りは爆もノよ!
商品No.007 ●フロンティアワークス ●2008年5月21日発売 ●定価2940円[税込]
キャラクタードラマCD「ペルソナ3」Vol.4
夏休みの学園で行なわれようとしている肝試し。それを止めようとする生徒会のエピソードが、美鶴とゆかりの関係を主軸に語られる。ふたりが将来的に心を開き合う、ある意味過渡期となる物語である。
ふたりはこのあとしばらくして仲良しになるんだけどね。それでもギクシャクとした中に、確かなつながりが見え始めるこのお話は見過ごせないわ。
商品No.008 ●フロンティアワークス ●2008年6月25日発売 ●定価2940円[税込]
キャラクタードラマCD「ペルソナ3」Vol.5
タルタロス探索中のトラブルをきっかけに、荒垣と真田が険悪に⋯⋯。そんな彼らの友情を越えた絆が描かれるエピソード。本編では語り切れなかった、ふたりだけのやり取りを存分に堪能できる。
注目ポイントはタルタロスでの探索!どうやってアイテムを持ち歩いてるのだとか、荒垣くんはバス停装備を不思議に思わないのかとか、知りたければ聞くこと!
商品No.009 ●フロンティアワークス ●2009年1月23日発売 ●定価2940円[税込]
ドラマCD「ペルソナ3」New Moon
2作目となる前後編公式サイドストーリーの前編。父親を失った直後の美鶴ち中心に、遺産を巡る桐条グループ内の確執が語られる。本作はいわば問題提起編で、物語の決着はつぎの後編で示されている。
美鶴ちゃんのお母様やメイドの菊乃ちゃんのほか、新登場キャラがたくさん出てくるわ。総師を朱った桐条グループの顛末を知りたいのならば、絶対にオススメ!
商品No.010 ●フロンティアワークス ●2009年2月25日発売 ●定価2940円[税込]
ドラマCD「ペルソナ3」Full Moon
公式サイドストーリー2作目の後編。前編で幽閉の身だった美鶴をゆかりが救出、その後はメンバー全員で桐条の陰謀とシャドウを打砕く。美鶴の覚醒とファル口スの変化につながる物語と言える。
前編でやきもきさせられたぶん、クライマックスのアクョンシーンは必聴よ!お話と同様、ジャケットの絵もつながるからそれだけでも十分オススメね。
商品No.011 ●エンターブレイン ファミ通文庫 ●2006年10月30日発売 ●定価627円[税込]
小説「ペルソナ3 オワリノカケラ」
本編開始約の1カ月まえ、主人公参加以前の特別課外活動部の物語を綴った小説。ボクシング部の元マネージャー時任亜夜にまつわる事件が語られる。本編の鍵となるシャドウの出自にもつながるエピソード。
真田くんたち上級生3人もだけど、戦いを恐れながらも活躍するゆかりちゃんも見逃せないわ。それと主人公くんぽい人が最後にちょっと出演しているわよ。
商品No.012 ●エンターブレイン ファミ通文庫 ●2006年10月30日発売 ●定価627円[税込]
小説「ペルソナ3 シャドウクライ」
ストレガの3人にターゲットを絞った小説2作目。復讐代行を生業��する彼らに、かつての仲間イブミが依頼者として現われる。浮世離れしたタカヤとチドリをまとめる、苦労人ジンの姿も描かれている。
"敵側の視点から物語を眺める"。それだけでこれまで見えなかったものが見えてくるものよ。ストレガの3人が協力して戦う様子もあまり見られないだけに貴重ね。
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aishiteru-kenshin · 2 years ago
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Kaichou wa Maid-sama! | 会長はメイド様! | Takumi Usui
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highresshojosei · 9 months ago
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Maid Sama! On the cover of Lala - November 2013
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mkmkobk · 2 years ago
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メイド諸君!を読んで
「なんで処女じゃないんですか!?」のシーンが有名なマンガ
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その言葉は処女信仰をこじらせた厄介オタクの発言かと思ったが、そう単純ではなかった。もっと現代的な悩み…貞操観念の男性と女性の認識の違いを感じた。
どの時代においても処女信仰はあり、またその逆があった。しかし、現代において性の認識というのはもっと複雑に絡み合っている。このマンガが連載されていたのは2006年から2008年だが、そこから現在においても性への認識や状況は大きく変わっている。それほど現代は性への苦悩が多いことを示している。
そしてこの右の彼は鳥取大介といい、童貞。左の彼女はメイド喫茶に��める藤堂千代子(チョコ)といい、非処女。
ただ、厄介オタクとは違い彼彼女らは相思相愛なのである。
つまり、オタクとそのオタクの対象というよりは、リアルな人間関係の恋愛と捉えた方が適当だと思う。
非処女とのセックスに童貞が他の男と比べられてしまうのでは…という、かなりリアルなシーン。
それを踏まえてこのコマを見ると見え方が変わるのではないだろうか。
この一連の流れも良かったが、個人的にはこのマンガの見どころは他にあると思う。
冒頭は主人公の藤堂千代子がメイド喫茶に務める成長日記かと思ったが、読み進めるとメイド喫茶を舞台とした愛憎劇であった。
メイドとご主人様という”主従関係”を題目に現代のリアルな恋愛関係にも展開していく。
登場人物は上記の2人だけではない。メイド喫茶を���心として関わる様々な人物が関わり合い作用し合う。
視点は移ろいゆき、最終的な主従関係の変化を自分は楽しんでいた。
そして個人的に刺さったシーン
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「俺をお前の鏡にしようだなんて百年早いって話だよ」と言い放たれる、メイン人物のひとり、野口歩美(あるみ)。
この女性は上の鳥取大介と同じような一面を持ち、言われてもないことを想像し自分の中で展開し悪い方へと捉えてしまうクセがある。耳の痛い話だ。
そして自分以外の人間を自分を判断するためのモノとしか扱っていない。
オタクの人間によく見る、隙あらば自分語りしてしまうというクセ。
これは相手のことを考えて発言しているのではなく、自分自身について語り相手を自分の良いように動かしたいという欲から来ている。昨今Vtuberの配信でもよく見るが、話しの流れ��考えずに自分のことを話し、反応してもらおうとする人がいる。これは相手の話を聞きたいのではなく、自分自身の出来事に興味を持って欲しい、そして相手が自分の好みのように動いて欲しいと言う従属的な考えからきている。自分自身を相手にミラーリングしようとしている。このことだろう。
どっかでこのことについて名称がついているのを聞いた気がするが…忘れた。
相手を鏡としてしか見ていない人間は2パターンあると思う。
1つ目は聞いてもないのに自分のことをよく喋る人。
こういう人はコミュ強だと勘違いしている人が多いが、単に1人で喋って間を持たせているだけで会話をしている訳では無い。そういう人がグループに1人いると、ほっといても喋ってくれるので聞いてる側としては楽でいいが、本当のところのコミュニケーションはできていないだろう。現に会話を試みようとしても、あまり良い反応をしない。
まぁでもこういう人の扱いは難しくない。適当にハイハイと頷くだけで対処できる。
しかし、2つ目は自我が内側に向いている人。上記の2人はこちらだと思う。
こちらの扱いは非常に難しい。被害妄想が過多気味だったり相手の行動を全部先読みしようとする。かく言う自分がそういった傾向にあるので心に刺さる。
変に行動を先読みしようとしたりせず、軽い気持ちで話せれば良いのだが、そう簡単にできるものではない。できるならば既にしている。
相手のことを見ようとせず、心を閉じ、自我の中でグルグルとするだけ。
見ているのは自分自身でしかないのだろう、というのは本当にその通りだと思った。
一筋縄では展開しない人間と人間の交流
幸せを感じてもなお不安が裾を引っ張っている
恋愛=セックスという短絡的な思考に陥るつもりはないが、そういう一面もあるのは確かだろう。
三島由紀夫曰く、処女膜があるのはヒトとモグラだけらしい。
なんとも皮肉な話だ
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nemosynth · 2 years ago
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Season 2, episode 3 - ensoniq
「エンソニックは、良きライバルとして共に大きくなる会社や。」  〜伝・梯郁太郎氏
♬     ♬     ♬
「幻のジャイアント・インパクト」
1980 年代初頭アメリカ合衆国。当時世界で最も進んでいた黎明期のパソコン業界。
そこにSound Interface Device、略してSID(シド)なる音源チップが誕生。そのSIDは最初パソコン用音源ICとして開発。なるも、ちょっと歪んだその音が凶悪な個性を帯びているという評判から、やがて後世にてチップチューンの名ICとしてレトロフューチャー的に再発見。2000 年前後にはスウェーデンはelektron社きってのイカれた卓上シンセSID Stationの音源コアとなり、その希少な在庫が枯渇して入手不可能となった後はその音をモデリングしたエミュすら登場、今や伝説のチップとして名を轟かせる。
そこまでして時空を超えてひっぱる人気の名石SID。デビュー当時「ぴー」とか「ぶー」とかしか言わんブザーみたいなPC用の音源回路ばかりの中、すでにSIDは1台のシンセサイザーをまるっと内蔵、すなわち:
・3基のデジタルオシレーター:鋸歯状波、矩形波、三角波、擬似乱数ノイズ、この3基のオシレーターを円環状にカスケードさせたハードシンクすら可能 ・1基のステートバリアブルVCF ・3基のアン�� ・3基のEG ・3基のリングモジュレーター:3基のオシレーターを円環状にカスケードさせたリング変調も可能
...をすべて内包して3音ポリを実現。リングモジュレーター3基とかハードシンク3系統とかどっちも円環状に変調できるとか何気に凄いですね。さしずめ「リング状リング変調」「リング・リングモジュレーション」「リンリンモジュ♬」てとこでしょうかね。SID Stationではウェーヴシーケンスすらできたよね!すぐバグってメモリーがぱぁぷりんに吹っ飛んだけどね!
それもそのはず、SIDを設計した開発エンジニア・チームはパソコン業界を超えて、ゆくゆくはプロ仕様シンセサイザーに採用されることすら夢見てこれを作った。彼らに言わせれば当時のパソコン向け音源ICなんて、音楽のことなどまるで分かってないやつらがでっちあげた代物。そこにミュージシャンマインドでもって音楽的新風を巻き起こさんと取り組んだ意欲作 SID。唯一彼らが心残りなのは、イラチなクライアントのせいで開発期間が短すぎて音質を充分によくできなかったこと。
いや、もうひとつ。さらにもうちょっとだけ時間があれば3音ポリどころか空前絶後の32音ポリにすらできたこと。ただでさえ当時ありえない32音ポリしかも前代未聞3オシでリンリンモジュ。 聴こえますか、このぎゅるぎゅる言うエンドレスなリンリンモジュの音が。まさにタキオン粒子加速器、エネルギー充填120%!反物質砲ファイア!!!
いやぁ、もし当時そんな怪物チップが出来上がっていたら6音ポリしかなかったJUNOはおろかPolysixやJX-3Pはひとたまりもなく吹っ飛び、最大でも8音ポリだったJupiterやTRIDENTはもちろん名機prophetもOBもSynthexも大打撃、挙句DX7をもってしても16音ポリとあっては戦略やり直しとなったのであろうか。
大陸を一撃で殲滅しえた恐るべきオーパーツの如き破局、そのコアたりえた一個の種、秘石SID。
このICを誕生せしめた若きエンジニア・チームは、彼らの偉業にちゃんちゃら無理解なパソコン業界に嫌気がさして見切りをつけ、いっそ電子楽器メーカーにならんと進路変更。 その社名を新規に考えるべく、まずは出発点として「音に関するもの」を意味するsonic(ソニック)、おふらんせ〜ふうに洒落てみるべく最後1文字「c」を「q」に変更してsoniq、さらに「包み込む」というような意味の接頭語 in- をくっつけて insoniq としたいところを敢えてそうせず、その接頭語 in- を古語 en- へとひねることで洒落てみて ensoniq。英語で「エンソニック」と発音するときは「ソ」にアクセント。なんならついでに「エンソニック」と「インサニック」の中間みたいな発音で。その名のとおり理想の音でくるむように、包み込むようなイメージでどうぞ。
やがて目からウロコの次世代シンセメーカーとしてめきめきと頭角を現すばかりか、海外シンセメーカーたちが安価で高性能なメイド・イン・ジャパン・シンセたちとの競争に敗北し軒並みばたばたと倒産する中、唯一、並みいる日本企業たちを相手にその好敵手として大立ち回り、デジタル・エイジにて大活躍、創造性の国アメリカならではのとらわれない発想と国産機の痛いところを突いた名機の数々でもって全地球のシンセヲタどもをぐぬぬと唸らせることになるこの会社。 これまでこの連載で紹介した電子楽器メーカーはすべて 70 年代前半までに設立され、ヴィンテアナログシンセ時代から続いてきた古参企業ばかり。YAMAHA や KAWAI に至っては戦前から存在する老舗。だが、ここについに新しい生粋のデジタル世代が登場。黄金の80sにふさわしくちゃきちゃきのとんがったデジタル野郎たちが大暴れするそんな彼らが旗揚げしたのは、時に1983年、MIDIが公式に誕生しDX7が電子楽器の金字塔として堰を切ったように怒涛の快進撃で世界へあふれだしていたころであった。
♬     ♬     ♬
「ファーストインパクト:Mirage」
ensoniq社が最初に出したのは実はパーカッションパッドであったが、ほとんど無名。いい音がするらしい。そして創業2年後の1985年、急速に成熟しつつある電子楽器マーケットにおいて��くの無名だった彼らはMirage(ミラージュ)という名の価格破壊サンプリングキーボードをだしぬけに投入。 お歴々はご存じであろう、当時サンプラーといえば最高1億円したシンクラヴィアか、1,200 万円もしたフェアライトCMI、はたまたイーミュレーターやカーツウェルK250 といった300万円はくだらない電子楽器のロールスロイスみたいなやつばかり。そんなところへやにわに1,599米ドルというアゴ外れんばかりにありえない破格でガチ道場破りしてきたのがMirageであった。
SIDチップをベースに自社開発した音源IC「DOC(ドック: Digital Oscillator Chip)」、コードネーム「Q-Chip」。これはSIDで開発期間が短すぎて具現化できず無念の涙を飲んだ32ボイス仕様を実現した夢のチップ。だがすでにDX7が出てきた今、Mirageではこれをあえて戦略的に8ボイスに制限し、その代わり1ボイスあたり2オシレーター最大4波形を重ねてトリガーできる仕様とした。8ボイス✕4波形で32音、うまいっ! しかも強力な自社開発デジタルオシレーターチップに加えてカーティス社のVCFでもってデジアナハイブリッドな音の加工も可能という、自力でIC設計できるensoniq面目躍如。
その一方で7セグ2桁LEDが唯一の表示、しかもテンキーだけでパラメーターを打ち込むという、しかもそれは16進数という、無慈悲なカスタマーエクスペリエンス。そもそもあまりの音質のひどさにMirageはサンプラーではなく原音をとどめないシンセであるとまでジョークにされて叩かれるも、そんな噂どこ吹く風。フェアライトが登場して6年、みんなアート・オヴ・ノイズの真似したくてしたくて「んもぉぅ辛抱たまらん」うずうずしてたところへ欧米ではDX7よりも安いサンプラーが放り込まれたのだから猛獣の檻に生肉を放り込むようなもの。
しかもシンセまるっと入った音源チップを自社開発できることがensoniqのコア・コンピタンスだったわけだが、彼らの強みはそれだけではない。 記憶メディアだって業界初の3.5インチ・フロッピーディスク。当時、他のサンプラーが採用していたストレージはほんとうに「フロッピィ」だったぺらっぺらの5インチ。耐久性ヤワすぎて折れ曲がる上に薄いプラが劣化するやつ。なので硬質な樹脂カートリッジに守られていた3.5インチはハンドリングも楽でガシガシとスタジオでもライヴでも現場でミュージシャンがタフに使える頼もしい相棒。一層お安い価格破壊MIDI音源モジュール版までちゃんと用意。上級者にはオプションでMASOS(メイゾス:Mirage Advanced Sampler Operation System)という黎明期のエディターソフトすら完備する全方位っぷり。PC業界からスピンナウトしただけあって、なおかつミュージシャン・マインドなだけあって「分かってらっしゃる!」
一方、Mirageには妙なところもあった。ビット深度が8bitだったのは時代だとしても、量子化の目が粗すぎてループ時に波形ゼロクロス・ポイント同士が出会わないことがあり、そのときはサンプルをディチューンさせることで波長を無理くり変えてゼロクロス・ポイント同士をつなげてループさせたのだという!!! 野蛮!!!
Mirageの雄叫びを純正ライブラリーサウンドで聴いていただきたい:
Ensoniq Mirage Sound Demo
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いいねぇ、粗さがインダストリアル♬ っていうか粗いくせに不思議にリアルというか、音楽的ですらある、圧倒的じゃないか...!
これですよこれ! 音楽的であればそれでいい。だってみんなこれがしたかったんでしょ? それにPC業界出身だからチップ設計はもちろん、ストレージメディア選択とかも時流を読んでばっちし的確。 デジタルに熟知した彼らはサンプラー市場にぽっかり空いたブルーオーシャンな窓を目ざとく見つけ、そこにピンポイントでMirageをぶちこんだのであった。そこまで狙い済ませたモデルが人気炸裂しないはずがない。それまでやれ音のクォリティだトータルな楽曲制作環境だとくそまじめに気にしていたやつらを尻目にMirageはパンクなまでに軽快なスペックでもってバカ売れ。この痛快さは、だがむしろ歴史の必然ですらあった。まさしく製造業界のパンク野郎ensoniqは、だがミュージシャンにとって大切なものが何かをよく分かっており、しかもそれをパソコンという外様の発想で具現化するヒーロー、旧弊であり様式美であった楽器業界を打破する新進気鋭の疾風怒濤であった。かっこいい!
同じ1985年、AKAI初代サンプラーしかもすでに12bitのS612やSequential Prophet-2000といったサンプラーが続出、CASIOからは庶民の味方SK-1 Sampletoneを見た。翌1986年には業界標準機となるAKAI S900、KORG DSS-1、Roland S-50/S-10などと個性派サンプラーが続々登場、世界はアナログとFMとサンプラーというサウンドが支配。それはまだPCMシンセが台頭する前のことであり、よってKORGもRolandもシンセメーカーでありながらフ��ッグシップはサンプラーというちょっとだけ不思議な時代でもあった。
え? 当時PCMシンセってまだだっけか? 当時のPCMシンセって400万円したKurzweil K250だけ?
じつはMirageローンチの翌年、PCMワークステーションシンセの草分けensoniq ESQ-1リリース。Roland D-50の前年、KORG M1に先立つこと2年、ensoniqはすでに次の一手を打っていた。
♬     ♬     ♬
「セカンドインパクト:ESQ-1」
ESQ-1は実はMirageのアーキテクチャーを概ね引き継いでいる。同じ音源チップをあえて8音ポリに制限するところまで同じ。ただそれを3オシレーターとして見せており、
・3基のPCMオシレーター ・1基のVCF ・1基のVCA ・ハードシンクならびにリングモジュレーション可能
って、ちょっとSIDみたいな先祖返り的な構成。
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とはいえ32の音源波形はPCMではあったがサンプルまるごとではなく1波のみ切り出してループさせたもの。それでも流石ミュージシャン・マインドを持った彼らだけのことあり、サンプル1波ループとはいえ切り出し方が天才的にうまくてリアルに聴こえ、それをフィルターやEGで加工すれば表情ゆたかなPCMシンセサウンドになった。すなわちKORG DW-8000やKAWAI K3にも近いがサイン波倍音加算合成でもなく一応はPCMだったのであり、音のリアルさや音色バリエーションの豊富さにおいてもこれらを凌駕するものであった。なによりも音が音楽的。これまたスペックや数値ばっか気にする当時の真面目人間からは出てこない「使えるサウンド」であった。
加えて最大2万4千ノートの8トラックシーケンサーも搭載。これは2年後のKORG M1が最大でも7千ノートでベースライン2〜3曲分でしかなかったことを思えばその3倍以上、楽曲制作に充分であった。電源をオフってもバックアップ・バッテリーでシーケンスデータは保持。8ボイス8パートマルチティンバー音源はそのまま8トラックに対応し、じつはKORG M1よりも前に史上初の本格的こんにち的ワークステーションシンセとしてデビューしていたのであった。この質実剛健なつくりを見るといかにM1がマーケティングの勝利だったかって分かるよね。
パソコン業界ゆずりは音源やシーケンサーだけではない。初めてファンクションキーを導入した操作性も流石PC。アバウトだがLCDよりも視野角が広いFL管を採用、今ならそのエモい表示がレトロフューチャー・コンピューター感。そしてensoniqはファンクションキーのことを「ソフト・キー」と呼び、画面によって機能が変わるから、すなわちソフトウェアに依存して規定されるからだと説明。このクールなネーミングセンスもPCならでは。なのだが、どういうわけかその説明が欠落したまま日本に伝わり「押した感じが柔らかい」と紹介されてしまう。 この操作性を活用し、1画面内に10音色を一気にならべて表示、ファンクションキーでよりどりみどり思いつきで音色選択できるすぐれた操作性もお初。40年くらいたってからKORG KRONOSにてSetlistという名前でふたたび採用。
そしてトドメのプライス1,395米ドル。日本価格はDX7や後のD-50、M1を上回る29万8千円であり事実上無名であったが、海外ではぐっと親しみやすい価格設定。おかげで5万台も売れたらしく、特に北米ではESQ-1と一緒にATARI STやCommodore AMIGA など黎明期のパソコンが綺羅星の如くならび、ESQ-1は海外コンピューターミュージック用キーボードとしても市民権を得た。そして日本のミュージ郎よりも先にゆくその普及率に、じつはその航跡を追うかの如くもうひとつの知られざるビジネスが勃興していたのであった。サードパーティ音色ライブラリーである。
ESQ-1が売れるところ、雨後のたけのこの如くあまたの音色ライブラリーメーカーが登場。中には不幸にして自宅を失って友人の土地に長さ6mのトレーラーハウスを停めて暮らし、膝の上にESQ-1のっけてそのローンに苦しみながら夜な夜な午前3時まで一心不乱に音創りするあぶね〜野郎まで登場。その彼が作ったESQ-1音色カートリッジは半透明のエポキシ樹脂にくるまれて生産され、それゆえにVoice Crystalシリーズと名付けられた。そう、Eye & I社Voice Crystalシリーズ。のちに大ヒットし、特にRoland D-50用のライプラリーはK社エンドースを受けていたキースさんまでを虜にしてクリスマス・アルバムまるまる一枚を制作せしめ���ゴをバミって隠したD-50とともににやけて雑誌宣伝広告写真にまで映って���まったあのシリーズである。
同じ1986年、Apple社から初期のパソコンApple II GSが発売。GS とは Graphic and Soundの略であり当時盛んに言われていたマルチメディアへの対応を謳ったモデル。そしてここにも搭載されたのがまさにensoniqのDOC音源チップであった。Apple II GSは、これをそのまんま32ボイスのシンセ音源チップとしてフル活用、さらに15ボイスに達するステレオ波形再生も実現、Macintoshが登場するまで古典的時代の牽引役として輝ける看板機種となった。
一方、本業においてシンセとサンプラー、すなわちESQ-1とMirageというペアでもって時代を先取りしたensoniq。だが北米では絶好調でも日本では販売価格がむやみに高かったせいかあんまし認知されていない。そうこうしているうちにDX、CZ、FZ、S900、D-50、そして最後の大物KORG M1が「ワークステーションシンセ」というキャッチーなタームを繰り出してESQ-1のお株をさらってしまった。 そんなデジタル群雄割拠の中、ensoniqは音源チップDOCを進化させた DOC IIを開発。これをコアとしてESQ-1の後継機種SQ-80 と、Mirageの後継機種EPSことEnsoniq Performance Sanplerとを開発。中でもEPSはのちの電子楽器業界を大きく変えるコンセプトをはらんだ胎動となったのである。
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「サードインパクト:EPS, SQ-80」
EPSは、パンキッシュだったMirageから一転、ただまじめに音が良いサンプラーになっただけではない。
確かにシンセと違ってサンプラーには写実主義という出自があった。勝手気ままに理想の音を追究してもゆるされる自由奔放天真爛漫なシンセとは違い、当時のサンプラーに几帳面でくそまじめなイメージがつきまとうのは、その命題が写実主義だったからに他ならない。原音忠実、ハイファイ再生、だからビット数もサンプリング周波数も内蔵メモリー容量もどんどん数値はうなぎのぼり。高音質それだけのために恐竜のように肥大化してゆく一途。 でもなんかそれって袋小路。
だからこそ、そこに異を唱えたのがEPSであった。不毛な量的拡大ではなく質的転換、鍵はアーティキュレーションにあった。
生楽器にはアーティキュレーションがある。具体的に言うとさまざまな奏法がある。例えばヴァイオリンであれば、 ・弓を押し引きするアルコ ・弦をはじくピッツィカート ・短く跳ねるように弓で弦をこするスタッカート ...などなどあるわけで、既存の日本製サンプラーでは各奏法を別々のプログラムに収録してライブラリーが作成されていた。つまりプログラムごとに高度に専門化された内容でライブラリーが制作されており、現場では奏法ごとに異なるプログラムを逐一サンプラーにロードして演奏する。すなわち...
・アルコ用プログラム ・ピッツィカート用プログラム ・スタッカート用プログラム ...などなどなど。
だがEPSでは必要な奏法をすべて収録したプログラムを1つ作成し、それをロードしさえすれば主要なアーティキュレーションすべてが自在に演奏できるようにした。プログラムの中にレイヤーを設け、そこに各奏法を収録したのである。
・ヴァイオリン用プログラム  - アルコ用レイヤー  - ピッツィカート用レイヤー  - スタッカート用レイヤー ...などなどなど。
各レイヤーは単一奏法をサンプリングしたマルチサンプルで構成され、最大8レイヤーで1プログラムを構成する。 しかも奏法=レイヤーの切替は鍵盤左横の2連パッチセレクトボタンで行う。このパッチセレクトボタンがじつはensoniqならではの秀逸な発明であり、鈍重なプログラムチェンジを行うことなく、すばやく音色を切替えられる。プログラムを構成するレイヤーのみを切替えているからだ。だからタイミングよく反射神経で、それこそ演奏中その場の思いつきだけでぱっぱとアーティキュレーションを切替えられる。
なんならアーティキュレーションにとらわれず、まったく異なる音色を各レイヤーにもたせて切替えてもいいね。 なおこのパッチセレクトボタンは基本アンラッチ(モーメンタリー)だがラッチ設定にもできる上に、フットスイッチでも可能。
アーティキュレーションごとに個別プログラムを用意するのではなく、必要なアーティキュレーションをすべて網羅したプログラムをつくる。つまり楽器まるっと1つ、あるいは楽曲まるっと1つ収録したプログラムを制作する。そしてそれを最大限にぶん回せる構造にサンプラーを設計する。
ひょっとしたらライブラリーを先に規定し、あとからそれに合わせ込むようにしてハードを設計したのかもしれないサンプラー。それがEPSであった。 これは実に理にかなっていて、つまりコンテンツを最重要視した設計ということである。サンプラーたるものコンテンツありきなわけで、それが見抜けなかった当時の日本メーカーはやっぱハードしか念頭にない古典的ものづくり企業だったのであり、そもそもハードをなんのために使うのかがイマイチ分かっていなかったと言わざるを得ない。いや、それはE-muやKurzweil、Fairlightといった海外企業でも同じか。いかにensoniqがうがったものの見方をしていたかが分かろうというもの。
サンプリングはもう当たり前。次につくるべきは肥大化するあまりただのレコーダーへ堕ちようとしていたサンプリングマシンではなく、役立つ楽器としてのサンプラーであった。
もっと正せば、なぜサンプラーを使うのか?シンセがあるのになぜサンプラーなのか?サンプラーにしかできない事はなにか?と考えたとき、写実、というテーマがあるのであり、それを単に原音忠実としか捉えなかった既存メーカーと、アーティキュレーションという次元まで踏み込んで「写実」というテーマを考え抜いたensoniqとの違いであった。
そういやEPSではプログラムチェンジで切替えられる音色単位を「プログラム」とか「パッチ」とかって言わずに「インストゥルメント(楽器)」って呼んでたね。 歴史の浅いサンプラーがゆえに名称が固定化していない、そんな時代ならではの自由度の高さとはいえ、やっぱ示唆に富んでます。
もちろん当時これは目からウロコであった。今どきの大容量ソフトウェア音源には奏法の違いを切り替えるべく、最下1オクターヴをスイッチ代わりに打鍵させる機種があるよね。言わばその発想をすでに1988年に先取りしていたのがエンソ、偉い! 史上初���てアーティキュレーションに着目しアーティキュレーションを切り替えながらリアルタイム演奏できたサンプラーだからEnsoniq PERFORMANCE SamplerイコールEPSだったわけ。
13bitといういささか中途半端な解像度だったEPSは、12bitの2倍も音が良いというだけでなく、サンプラーのパラダイムシフトを宣言するものであった。
他にもEPSには自動ループ作成機能があり、いろんなアルゴリズムが選べたばかりかSynthesized Loopという究極アルゴリズムに至っては波形そのものを書き換えてしまうことで若干音が変わろうがおかまいなし、無理くりでもループをとる。え、サンプラーって原音忠実が至上命題と違ごたっけ? でも結果が音楽的でありさえすればそれでいいでしょ? 持続音がほしかったんじゃないの? やろうと思えばオケヒからでもループとってじゃ〜〜〜〜〜ってサスティン効かせて流せるのよ。おかげでensoniqはループがとれない音はない!と断言しきっていた。もはや蛮勇。
演奏中に別の音色フロッピーを読み込ませることができるLoad while playもまた目からウロコ。ロード中は他になにもできないのが当たり前と思っていた私たちは、マルチタスクというものを知らん原始人だったわけだ。 おまけにポリフォニック・アフタータッチも装備。世が世ならばMPEとともに大注目されていたはず! オプションでFlash Memory Bank、今で言うSSDも先駆的に搭載され、特にディスクベースだったOSをストアしておくと起動が早くて便利。なんて80年代には早すぎて誰も知らなかったよ。
最初は、単に安くておもしろいサンプラーでありさえすれば良かったMirage。 その次に、すぐれたサンプリング「楽器」たらんとしたEPS。
この成長は、E-muですら成し得なかったものであった。E-mu社がEmulator IIの開発に難儀したのは「単なるサンプラーを超えてサンプリング楽器とはなんぞや?」という問いに対し有効解を見つけるのに苦心したからにほかならない。それをensoniqはやってのけたのであり、無から有を、ゼロから1を、理想解を具現化しえた唯一のメーカーであった。ぐぬぬと唸らされたのは全世界。
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他メーカーにはない自由な発想の数々、そしてそれを惜しみなくつぎ込んだ豊かな果実EPS。当時メイド・イン・ジャパンを始めとする安価で高性能で高音質の機種が台頭していたときに、まったく違う発想のサンプラーが登場。それはそもそも何故サンプラーなのよ?サンプラーって何よ?という本質から考え直してゼロから起こした自由の国アメリカならではの機種のはずだった。
はずだった?
SQ-80とEPSはユニークな発想が光り他社の弱点を突いた問題作でありプロからの評判も上々だったが、銀行屋がもっと売上をと言い出した。欧米の銀行は日本以上に短期的成果を要求してくる。それゆえensoniqはすみやかに次世代機種を出す必要があった。そんなアクロバットを実現するためには今までと同じことを繰り返すわけにいかない。 果たしてensoniqはSQ-80にとってかわる次世代シンセを開発。そのために下した英断とは:
・音源チップDOC、DOC IIを廃番とし、さらなる新音源チップDOC IIIコードネームOTISを開発、かつ、これを初めて投入 ・ESQ-1、SQ-80と続けてきたシンセのアーキテクチャーも敢えて棄てる ・サンプラーEPSをベースに、なおかつそれにひねりを加えた次世代シンセ音源をつくる ・次世代シンセは初めてCDと同じくサンプリング深度16bitを実現 ・更にエフェクト用に優秀なDSPを新規開発。これによる新型24bitマルチエフェクトを内蔵させる ・すべてをかつてなく短期間で商品化する
時に西暦1989年、名機VFXが誕生する。
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「フォースインパクト:VFX」
世の中ワークステーションシンセだらけ、もうすっかりワーステ・ブーム。かつてESQ-1がその草分け的存在だったのに、マーケティングの勝利M1にお株を奪われたわけで。 しかしその流行に乗って百花繚乱に咲き乱れるワークステーションシンセたちの真っ只中にあって、VFXは真逆にワーステを捨て、ただただ音のキャラと表現力のみにこだわった素のシンセとしてまさかの逆張りデビュー。内蔵シーケンサーはおろか、フロッピーディスクドライヴがあったはずのところには意味不明の穴ぼこがぼこっと口を開けている始末。こんな後始末もろくにしないとは、よっぽど開発を急いでいたのであろうか。とにかく、ただただ個性的な新音源と強力エフェクトあるのみ。 その一方でCPUには名門モトローラM68000! これ当時Macやフェアライトに採用されていたガチなやつですよ。ちなみにAKAI S900のCPUはNEC PC-98と同じV30。prophet-5はZ80だったよね。そしてVFXの音源ICには前述のとおり第三世代チップensoniq謹製OTISを、内蔵エフェクトには最新DSPを投入。音源チップのほうは90年代に入ると通信カラオケ���アーケードゲームの数々にも搭載されることになる。
驚愕したのは音、音、音、壮大な音。映画館のような重低音が出る出る満ちる、エピックなサントラなど朝飯前。低域にコンプかかってんじゃね〜か?って思うくらい。しかもとにかく太い、押しが強い、いやそんなもんじゃない、もう我が強い、腕っぷしが強い、サウンドの力こぶ筋骨隆々、そこのけそこのけ強強すぎてミックスの中でいくら音量を下げても俺が俺がと出てくる出てくる。ごりごりのシンベ。のしあがるオーケストラ。つんざくリード。自己主張はげしすぎてそこんじょらのシンセはもちろんメタルのディストーションギターの音の壁ですらもろともせず抜けて聴こえるシンセブラス。どやかましいロックなアンサンブル全体をたった1音で深々とせき止め、がっぷり四つに組んでガッツリ支える、ヘラクレス級に腕力を誇るストリングス。重低音重低音。もはやVFXは音世界を支える巨人アトラス。あんなランボーなやつ、ちょっといない。他機種の音色は皆さん荷物まとめて帰って行きよりましたわ。
プリセット音色がまた秀逸、単体で聴くと「え?」と思う音色でもアンサンブルに混ぜると絶妙に良い音色になる。なんというミュージシャンだましいな耳でもって開発されたのか。 単に推しが強いメリケン・サウンドだけではなく、自分で音をつくるとそれはそれはもう深い深い幽玄なるたましいの深淵をのぞきこむ底なし沼にディープな音もつくれる。なんだか日本ではコムテツが多用したSYMPHONYというプリセット音色でばっか知られているようだが、なんともったいない! あんなもんオケヒ・ループにペットのサンプルをレイヤーしただけで自作できる。さらに工夫して作り込めばほんとうに深い味わいある音が、プリセットとはまるで違う音のパノラマが展開する名機。
・なんせPCM波形が実物以上に壮大な音がする ・その上に、PPGウェーヴテーブル音源の発想を取り入れた新開発TransWave波形もいろいろ搭載。楽しい! ・Oberheimにしかなかったモジュレーション・マトリクスも初めて採用 ・6系統の減算方式レイヤーによる重層的音創り ・強力エフェクトのおかげで何をやってもバルビエリ御用達どよよんサウンド ・そしてEPSゆずりのパッチセレクトボタンのおかげで、どぎまぎしながら音色選択ボタンを押すタイミングを狙いすます苦行さいなら
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VFXはすぐれて他社の弱点や欠点をうまく突いた名機であり、ensoniqが他社シンセをよく研究していることの現れであった。というよりそれ以前に、そもそもシンセとは何か?どうあるべきか?と鋭く問うシンセ史上たぐいまれな名作であった。ひとことで言えば思いつきに即答えてくれる、難しい仕込み不要、そんな直感的デジタルシンセであった。
そしてこの広大かつフレキシブルに音が変化するアーキテクチャーを、ensoniq はDynamic Component Synthesis(各ブロックが動的に他ブロックに働きかける音源)と呼んだが、さすが英語が母語だけあってうまくその売りとなる特徴をとらえている。
にもかかわらずVFXは不運なシンセとなった。 銀行屋が圧力をかけるゆえensoniqはVFXを手っ取り早くつくるはめに陥ってしまい、いい加減なつくりのまま量産してしまい基板や機構に不備が続出、バグも多くてクレーム続出。ついにアメリカにて「No more Ensoniq!」と言い出す楽器店まで現れた。それも最大手チェーンGuitar Center。 それでもなお音がいいのはなんでか?というと、これもやはりいい加減なつくりだったから! すなわちデジタルに強すぎてアナログ回路にむとんちゃくだった彼らがテキトーな最終段アンプをでっちあげてしまい、それが逆に奏功して良い音になったのだという!!!
度重なる蛮勇にクレーム殺到、それでもなおその音にこの上もなく恋い焦がれたユーザーたちアーティストたち。まさに「蛮勇引力の法則」ここに極まれりensoniq。
これゆえ不良撲滅すべく改良を重ねたあげく、半年後にワークステーションシンセVFX-SD投入。VFX「-SD」は機能追加されたSequencer + Disk driveの略。それでもまだ故障が多々あり、VFX-SDのFL管ディスプレイの直下をぐいっと押すとてきめんにエラーが出る笑 のちにアコピ波形に重点を置いたVFX-SD II、さらにはSD1、そしてついにSD1 32 Voiceと世代交代を重ね���にいたりようやく不具合沈静化。VFX-SDをSD1仕様にまでアップグレードしてもらえる基板交換サーヴィスもあったが、ただ��さえ十万円もした上にエンソニック・ジャパン社まで送り返さねばならず諦めてしまったは一生の不覚。いやそもそも最初からVFX-SDをじっくり開発して出すつもりが焦って先にVFXというカタチで半年くらい先にフライイングで出しちまったんじゃねーの?とすら勘ぐってしまうね笑
そのVFX-SDというワークステーションシンセが誇るは音源だけではない。
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こちらもすぐれた最大24トラック内蔵シーケンサー。いにしえのOpcode 社 VISIONと同じく長大なパターンシーケンサーで構造的に作品が作れる。思いつきで断片的なシーケンスを12トラックでたくさん作り上げ、それがたまってきたら適当につないでソングにしてみたり順列組合せを変えてみたりと試し放題、思いつくままに発散しまくるアイディアを作品へと収斂させ昇華させてくれるクリエイティヴ・ツールとして最高! しかも12トラックのシーケンスをつなげてソングをつくると、ソング全体にわたりさらに12トラックのリニアトラックが追加。個々のシーケンスをまたぐオブリとか録音できる。
Undo / Redoも「オーディション機能」と変名された上で初搭載、シーケンストラックを再生しながらこれまた思いつきでbefore / afterを切り替えつつ比較試聴できるミュージシャンマインドな便利機能。当たり前ですがイベントエディットも充実しているばかりか、最後にオーディション機能で締めくくられるからホンマにエディットして良かったのかどうかbefore / afterで比較検証させてくれて気に入らなければもとに戻れるって、いかれぽんちな思いつきだけのクリエイターにとって至れり尽くせりじゃないですか。
デモ演奏も音楽的でセンスあふれる、もう立派な「いい曲」。 日本のワークステーションシンセのデモ曲といえば、マルチティンバー能力の限界に挑戦すべくアクロバティックなまでに各パートをぶん回した非現実的な曲芸「こんなことまででき��す!ドヤ顔」みたいなもんばっかで聴いてるだけで目ぇ回ったが、ensoniqのデモ曲はちゃんと楽曲として成立しうるばかりか、落ち着きあってセンス良くてまとめ方もうまくて大人でかっこよくてデモだけでアルバム出来そう♬
ついでに機種名もロゴもアーティステイックでかっこいいね!
ミュージシャンマインドで設計された機械がミュージシャンを支援してくれる、理想のensoniqシンセ。 EPS 16 Plusという16bit化された新型サンプラーも発売、これにはVFXゆずりのグレイトなマルチエフェクトも搭載され、楽器としてだけでなくサンプル加工にも抜群に使えるようになった。EPS 16 PlusはVFX-SDとともに双璧をなし、その下にSQ-1(61鍵)、SQ-2(76鍵)、という廉価版ワークステーションシンセを配し、SQ-Rという1Uのコンパクトながらに実力派の音源モジュールも誕生、2Uの強力エフェクトアウトボードDP/4もスピンオフ、ensoniqは黄金時代を迎える。そればかりか音楽のたのしみを広げようと、補聴器まで試作していたというSDGsアクセシビリティ先取り!
その音は世界中で玄人ウケし、安いコモディティと化しつつあった日本製の機種とは一線を画す。そしてその高いプロファイルでもってensoniqは並みいる既存メーカーに対する異議申し立てとなり、それらの好敵手となった。
そしてついにensoniqは、EPS系の最終進化形ASRことAdvanced Sampling Recorderシリーズを経て、VFX以来5年かけて開発を重ねてきた夢のシンセを世に送り出すことになる。 同社最後の大輪、音源コアDOC IVコードネームOTTO、それを心臓として建造された双頭のフラッグシップシンセTS10とTS12。1994年のことである。
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「ファイナルインパクト:TS12」
Ensoniq TSシリーズ、それはそれは空前絶後に壮大な音がするシンセであった。構造はSD1をさらに発展させた完成形であり、音源波形も新規であるために既存機種との互換性は無い。比較して聴けばSD1もまだまだ粗削りだったのだと分かる。ド太い重低音はもちろん、澄みきった濁りのない深い音色もする。映画館「みたいな」ではなく今度こそまんま映画館そのものな音がした。
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TS10は61鍵シンセタッチ鍵盤、お家芸ポリフォニックアフタータッチ完備。TS12は76鍵ハンマーアクション鍵盤搭載。このタッチはかなり独特なものでアコピとは似て非なるもの。Flying Action Weighted Mechanismという大仰な名前がついた。88鍵ではなく76鍵でハンマーアクションを採用したのはステージピアノとしてクルマに載せられるサイズを考えてのこと、つまり車社会アメリカならではの機動力を考えてのことであろう。
16波形を数珠つなぎにしてウェーヴシーケンスをつくれたので、KORGよりも波形ステップ数は少ないものの音色ごとに個別設定できる点では実はKORGを凌駕する長所があった。デイヴ・スミス対ensoniq、ここでもアメリカ人同士の対決! KORGも気にしたのか最近のwavestateではウェーヴシーケンスを1,000もメモリーできるという、とてつもない上限値でもって事実上問題ないレベルにまで回避している。
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ASRシリーズのサンプルライブラリを読み込めたのもポイント、読み込むデータによって自動的にTSになったりASRになったりと二つの顔をもつ双頭シンセとなった。両者はアーキテクチャーが違うため、つまりこれはソフトを自動的に入替えることで機能が変わるパソコンのようなキャラをシンセでも具現化したことになる。
なによりも、とかく日本のデジタルシンセが冷たく痩せた音がするのに対し、あたたかく骨太で豊かでスケールの大きな音がする。これは4年後の1998年にあたかも打倒ProToolsと言わんばかりに出てきた同社DAWシステムPARISことProfessional Audio Recording Integrated Systemにも言えた。事実PARISは「あたたかい音がするDAW」としてハリウッド映画音楽業界でも話題であった。お得意の高性能DSPを6���も搭載したPCIカードを開発、これにより非力なパソコンでも高度な処理が可能となって文字通りレコーディング業界への福音のごときシステムだったPARIS。 そして巨大な体躯というか威容を誇る重厚長大なフラッグシップTSシリーズは、説得力あふれるビッグな音はもちろん、広大な仕様・性能を満載しているがゆえにensoniq最高傑作との呼び声も未だに高い。
だが、ensoniqは自分たちの理想郷を追い求めすぎた。
TSシリーズは業界最強な独自アーキテクチャーを貫きすぎたのか、SMFやGM、wavファイルといった互換性に欠ける孤高の存在であった。90年代ともなるとDTMが進展しユーザーが増大して市場の裾野が広がり、さほどパワーユーザーではないライトユーザーも参加した結果、今まで以上に簡単に音色やシーケンスデータをシェアできるよう互換性が求められるようになった。だからこそMIDI規格にもSMFやGMといったより細かいルールが制定されたのであり、MIDIと対をなすオーディオにおいてもwav/AIFF互換が必須となった。すべてはデータの再現性を担保するため。流通しやすく、誰でも同じような結果になるよう再現できるため。個性よりも普遍。普遍による流通とシェア文化。シェアラブルであること。
かつてPCからスピンナウトして誕生したensoniq、だが今ふたたびPCの軍門に下るときがきた。
このあとTSシリーズの中核を成していたVLSI音源チップDOC IVことOTTOはensoniq社製オーディオボードSoundscapeにも搭載され、そのままensoniqはPC系へと軸足をシフト。そして巨艦TSシリーズ亡き後、ensoniqから出てきたシンセは音はわるくないものの限定的なフィーチャーを帯びたモデルばかりとなった。
薄暮の迷路にさまよいこんだかにも見えたensoniq。 その中、唯一例外的に輝いていた変態シンセは第二世代TransWave音源を搭載したシンセFIZMO(フィズモ)。これはensoniqが物理モデリング音源を開発するも実現できず、「物理モデリング=physical modeling」略して「phys mo」そのつづりをストリート文化っぽく変えて「FIZMO」という機種名だけが残ってしまった機種である。今ならヴィジュアル系な外観はもちろん、ウェーヴテーブル音源として光る個性が注目されたやも。 さらには北米でいち早く台頭してきたhiphopサンプラー文化に着目、AKAI MPC対抗機種としてASR X を投入、卓越したサンプラーに強力無比なエフェクトを組合せた力作。音も太くてよかったよね、でもちょっとむずかしかったか。
やがてensoniqはSoundBlasterをつくっていたシンガポールのメーカー Creative 社の傘下に入り、そこでE-muと合併してEmu-Ensoniqとなり、そのままフェードアウト。
ちなみにKORG 01/Wは相当にVFX/SD1を参考にしたようで、VFXのモジュレーションマトリクスはKORGのAMS(Alternative Modulation Source)機能となり、アコピの音に重点的にPCM容量をあてがう戦術、内蔵マルチエフェクトのつくりや効き具合などなど、エンジニアをヘッドハントしたフシもある。ワーステ本舗のプライドとしては、ensoniqを無視できなかったのであろう。
そもそもなにがミュージシャンにとって一番うれしいのか、アーティストがやりたいことは何なのか?その本質「why?」をなによりも第一に見抜いてソリューションを提供していたensoniqの自由な着想と回答、それらはソフトウェアとコンテンツの天国アメリカならではのパラダイムに基づくものであったことを、お歴々はもうお気づきのことであろう。彼らが世に送り出した名機たちは、つねに物事の本質はどこかを探し、本質を問うところからはじまる斜め上をゆく自由さがあり、その外様ならではのすぐれた問題意識にはじまる思考と思索の旅路、その帰結であり果実であったに過ぎない。そして冒頭にかかげた都市伝説に語られるとおり彼らは日本メーカーと共に成長すべき良きライバルであったのだが、それだけに歴史の波に消えてしまったのはつくづく惜しいと言わざるを得ない。天才E-muですら思いつかなかった自由な発想、斬新な解、そして楽器業界の多様性、ロスト。
楽器進化論、その樹形図におけるミッシングリンクとなったensoniq。楽器というビジネスは、PCの前に消え去るしかないのであろうか? 当時SteinbergがVST規格を提唱し、初のプラグインシンセneonがぽよよんと出るに至り、さとい先取の精神の持ち主たちは異口同音にハードウェア退場論を盛んにぶちあげていたものである。そのあとも度々、特にpropellerheads社Reasonの宣伝などは「いつまでハードウェアを使ってるんだ? さっさと棄てて僕たちソフトの世界で完結しちまいなよ」という主旨の、ややもすると苛立ちすらこもったものであった。
だが、苛立つということはそれだけ彼らの足元がヤワであることの証左でもある。
次はPC時代になろうがネット時代になろうが、それどころかなんべん倒産しようが不死鳥の如く奇跡の復活を繰り返してきた未来志向メーカー、その輪廻転生を見ていきたい。舞台はアメリカから大西洋を渡ってドイツへと移る。
(2022年8月13日同人誌にて初出)
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moko1590m · 8 days ago
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https://www.youtube.com/watch?v=c1E170Xr6BM&t=1s
縫合もこなすAI外科医ロボ、自習してどんどん手術スキルアップ 2024.11.19 11:00 author Kenji P. Miyajima
ワタシ、シッパイシナイノデ。
近い将来、縫合などの外科的手術をAIロボットにしてもらう時代が来るかもしれません。
動画で手術を学ぶAIロボット ジョンズ・ホプキンス大学とスタンフォード大学の研究者たちは、AIロボットに実際に行なった手術のビデオを見せて手術のスキルを習得させることに成功したそうです。
これは「模倣学習」と呼ばれる方法で、私たちがYouTubeなどのビデオチュートリアルを見て何かを学ぶのと似ています。百聞は一見にしかず。次の動画を見てもらえばよくわかると思います。
Video: Johns Hopkins University / YouTube Advertisement
動画のなかでは、針の操作、縫合、生体組織の持ち上げという外科手術に必要な3つの基本動作を行なっています。研究チームが模倣学習によって、ダ・ヴィンチ・サージカル・システムのロボットにこれらの動作をトレーニングしたところ、人間の医師と同じ外科手術を巧みにこなしたといいます。
研究チームは、ChatGPTのようなチャットボットに使われている機械学習アーキテクチャと模倣学習を組み合わせてAIモデルを訓練しました。ただ、チャットボットがテキストを扱うように設計されているのに対し、医療AIモデルは運動学と呼ばれる、動きを数値や方程式などの数学的要素で記述するために用いる言語を使って、手術ロボットにアームの動きを指示するのだそう。
アレはなに?渋谷で開催「時速400kmの飛行機レース」だよ。 アレはなに?渋谷で開催「時速400kmの飛行機レース」だよ。 Sponsored by AIR RACE X このAI手術ロボットに驚かされたのは、冒頭の10秒くらいのところで、針をつかみ損ねたあと、ちゃんとつかみ直すんですよ。動画は12倍速なので、実際にはもっとゆっくり動いているわけですけど、めっちゃスムーズじゃないですか?
なぜこういうことが可能かというと、研究チームが絶対的な動作ではなく、相対的な動作を学習させることで、AIシステムが自分で正しい動作を見つけられるようになるのだとか。
その結果、針を落とすという経験したことがない状況が発生しても、「針をつかんで持つ」というビデオで学習した動作につながるわけですね。
ジョンズ・ホプキンズ大学の医療ロボット学者で、機械工学の准教授であるアクセル・クリーガー氏��、以下のように述べています。
このモデルは、私たちが教えていないことを学習するのがとてもうまいんです。 針を落としても、自動的に拾い上げて続行するんです。 私はそんなことを教えていないのに、です。
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こんなことができると、ロボットが人間の外科医が行なう作業を補助したり、場合によっては人間の代わりに手術を行なったりする未来を想像させますね。
ニュータイプはここが違う 従来型のロボットに手術の動きを学ばせるには、すべての動作を細かくプログラムする必要がありました。この作業には手間と時間が必要で、例えばある種の外科手術に用いる縫合方法を教えるのに数年かかる可能性があるそうです。そして他の外科手術に必要な縫合方法にまた数年…。
ソニーの新型完全ワイヤレス、優れたフィット感の秘密はフニャッと柔軟なこのツノ ソニーの新型完全ワイヤレス、優れたフィット感の秘密はフニャッと柔軟なこのツノ Sponsored by ソニーマーケティング株式会社 しかし、手術ロボット「ダ・ヴィンチ・サージカル・システム」に装着したカメラで撮影された数多くのビデオを見て動作を習得する「模倣学習」技術の導入で、トレーニングに要する時間は数日に短縮されたといいます。
この成果は、将来的にロボットがより自律的に複雑な手術を行なえる可能性を示しています。
クリーガー准教授はまた、時代が医療ロボットを必要としているとも話しています。
外科医の数は減っています。また高齢化によって、今後10年間で手術が必要な症例は2倍以上になると予想されています。それに対応するには、より多くの支援が必要なのです。
技術が進歩して医療ロボットがより自律的になった未来では、年中無休で医療ロボットが外科手術を行なって、医師が監督的、補佐的な立場で医療現場に携わるようになるのかもしれないですね。
人間とAI医療ロボット、自分が手術台に横たわって命を預けるとき、どっちが安心できるんでしょうか。
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Reference: YouTube, Johns Hopkins University
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gallerynamba · 8 months ago
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