#企業メセナ協議会
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c-depot-archive · 1 year ago
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EXHIBITION C-DEPOT 2005(2005.6)
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EXHIBITION C-DEPOT 2005 face
会期 2005年6月8日(水) - 12日(日) 会場 スパイラルガーデン
Artists 青木伸介 青山健一 安立喬 大竹美佳 大谷有紀 奥村恵里 金丸悠児 GRAPP 桑山佳代子 佐野絢子 島名毅 杉山治 鈴木太朗 名古屋剛志 根本尚明 野口都 野地美樹子 早川貴泰 日根野裕美 松本祐一 松山真也+平原真 DGN 森住武志 八木澤優記 安岡亜蘭 
若手アーティストによる25の出来事性
3回目となる「EXHIBITION C-DEPOT」は青山のスパイラルで開催された。アーティストたちが「face」というテーマを、「顔」「表面」「対面する」など多面的に解釈することで、様々な表現の作品が会場に並んだ。 以降の「EXHIBITION C-DEPOT」は、青山のスパイラルと横浜赤レンガ倉庫を、毎年交互に展示会場として開催することになった。
助成 芸術文化振興基金 認定 社団法人企業メセナ協議会 協賛 新生堂 オーケーコーポレーション Artis/京都今出川ギャラリー ギャラリーマークウェル 三協測量設計事務所 ギャラリー・しらみず美術 アートキューブ
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Visual (デザイン:小島一郎)
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Statement
face -surface to interface-
人の顔はみな違います。 どんなに似ていてもかならずどこかが違います。 だから私たちは顔を見て、人を見分けることができるのです。 科学は、こうした違いを別のかたちで表しています。 それはDNAの二重らせん構造です。 DNAを構成している配列には、今のところ同じものはありません。 人類は、人を見分けるもう一つの規準を手に入れたのです。 DNAは、最先端の地図と言えるでしょう。 しかしDNAの構造は、簡単に肉眼で見ることができません。 私たちが日常で見ているのは、人の顔やものの表面だけなのです。
EXHIBITION C‐DEPOT 2005では、現代におけるさまざまな「face」を絵画、イラストレーション、立体、映像、メディアアートなど異なる視覚表現によって、浮かび上がらせています。日常に広がっているさまざまなものの表面(surface)、体験するときに出会うものとの接触面(interface)を、この展覧会で改めて感知していただきたいと思います。 「顔」は、身体の表面でもあり、コミュニケーションの接触面でもあります。 本展に展示されている作品の「face」を体験していただくことで、展示を見終わった後も世界に溢れるさまざまな「face」に目を向けていただきたいと思います。 (粟田大輔・美術批評家)
Comment
「現在(いま)らしい若手の作家はいないか?」 この言葉はアートを取り上げようとする人々の間の時候の挨拶になりつつある。 そして今、まさにその探りの問いかけの声は以前より大いに増えているように感じられる。 IT革命やポップカルチャーなど文化のかたちが多様かつ細分化あげくの果てにグローバル化してしまう中で、アートそのものの領域も表現してもいいこともすごく増えて多様なものになってしまいビックバンみたいになってしまっている今、これはと出会える新鮮で力を持ったニューカマーと幅広くであうことは、拡散しカオスなシーンな故に以前より難しくなっている。 待っているだけでは新鮮な才能にであう悦びに触れることも出来ないし、また、待っていても評価の声がかかるわけでもない。 こんな時代だからこそ、才能自身が、そしてその才能を同じ目線で評価できる同世代の目利きが、自ら発信することはとても重要なことなのだ。 C-DEPOTはその重要なことをこつこつ積み重ねてきた。そして今回、東京の中心、スパイラル。 多くの人が便利に立ち寄れる空間の中で、幅広く発信される才能たちの作品に浴びるようにであえるであろうことを期待している。 そして、同じく「現在(いま)らしい」気になる作家・作品に出会える場として、多くの人が来訪されることをお薦めするとともに、期待するのである。 (岡田智博・クリエイティブクラスター理事長)
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artbase88 · 3 years ago
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ART BASE 88 から展覧会などの情報_2022/4/30版
ART BASE 88が関わっている展覧会やアートイベントのご案内です。<順不同、敬称略> 1)オンラインとリアル展示の展覧会「新しい境界を超える。3 ファイナル/オンラインとリアル展示:夢または自由2022」六本松で整備中の新拠点「Art House 88 (仮称)」でリアル展示、InstagramとFacebookでオンライン展示をおこなっているグループ展です。コロナで発表の場が少なくなった2020年に1回目をおこない、今回で3回目、そして最後です。オンライン参加とリアル展示参加であわせて30組がエントリーしています。 リアル展示は4/29-5/28のうち、週2日程度の不定期開場ですのでご注意ください。 概要https://www.facebook.com/beyondnewborder2020/posts/3754664511230884/29,…
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tmksghr · 3 years ago
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ベネッセ、鬼塚電気工事 メセナ活動紹介|企業メセナ協議会
企業メセナ協議会の設立30周年本。瀬戸内での過去30年以上にわたるベネッセの活動と、大分市で地元の鬼塚電気工事が行う電気インフラを使ったメセナ活動の紹介記事の2つを書きました。
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amadaizumi · 6 years ago
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1月に参加したアッセンブルのグランビー・ワークショップ。 笠間で焼かれた、作品たちが完成してました。 思ったよりも落ち着いた焼き上がりが、モダンなフォルムとしっくり。 ・ アートを中心にすえた街づくりにはとても興味がある。 アッセンブルは2017年のEYE OF GYREでの展示で知って以来、ずっと気になっている存在です。 ・ 15人のメンバーのうち、2人が手をあげたらそのプロジェクトは実行。 リーダーはいない。毎週のようにメンバーで食卓を囲み、コミュニケーションをとる……etc. そんなや��方は、変な制限がなくていいな。 ・ ・ 笠間の土を使って、やきものの破片も入れての陶芸。 時間をかけてその土地の特性にアプローチする。とてもいいな。 ・ 1月にはなりますが、ちょっとだけ展示を紹介しています。 https://www.mecenat.or.jp/ja/reading/post/2018report_09/ 「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」2nd https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/ #「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」2nd #3月17日(日)まで #ASSEMBLE #グランビー・ワークショップ #ターナー賞 #アートが日常を変える #笠間 #企業メセナ協議会 (Shiseido Gallery -資生堂ギャラリー) https://www.instagram.com/p/BuqVENHHWJq/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=13cs7hsy4czth
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camera-research · 7 years ago
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校舎の思い出プロジェクトが 「This is MECENAT 2017」に認定 - 時事通信
時事通信
校舎の思い出プロジェクトが 「This is MECENAT 2017」に認定 時事通信 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)とぺんてる株式会社(代表取締役社長:和田 優、以下ぺんてる)が合同で行う「校舎の思い出プロジェクト」が、公益社団法人企業メセナ協議会が認定する「This is MECENAT 2017」に認定 ... and more »
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brdg-ing · 6 years ago
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加藤種男さん出版記念会in京都
現在は「クリエイティブ・ディレクター」と名乗っておられる加藤種男さんが、2018年9月に「芸術文化の投資効果ーーメセナと創造経済」を出版されました。現在各地で出版記念会が開催されていますが、京都でも開催します! 【日程】 2019年1月14日15:00-17:00 懇親会は18:00ごろから実施予定。 【参加費】 2,000円 *高校生以下無料。 *託児はありませんが、お子様連れのご参加もOKです。 *懇親会は別途徴収。3,000-4,000円程度で現在お店を探し中です。 【会場】 TRAFFFIC(京都市下京区塩竈町363 ウエダ本社北ビル2F) https://trafffic.jp/ 【ご予約】 以下のURLよりお申し込みください。 https://goo.gl/forms/MBvxKCI3hQuefuQG3
加藤さんは、これまでアサヒビール芸術文化財団の事務局長や企業メセナ協議会の理事等々をつとめてこられた方です。また、2002年から15年続いた「アサヒ・アート・フェスティバル」の立ち上げ人でもあります。 本書では、文化芸術と経済との関係について述べられています。掲載されている事例は、まさに多種多様。北海道から沖縄まで、日本全国の企業のメセナ活動(芸術文化振興への支援)が記載されていますし、文化芸術のジャンルも建築、絵画、パフォーマンス、などなど。帯にある通り、「100社超の企業事例を収載!」されているのです! 芸術文化とお金の関係は、いつでも悩みの種・・・。 記念会では裏ばなしもご紹介してくださるそうです。 企業の方々だけでなく、芸術文化に携わっている・携わりたいと思っている方々にぜひご参加いただきたいと思っています。 ぜひお誘い合わせの��、ご参加ください! お待ちしております。 《割引特典》 この日に「芸術文化の投資効果ーーメセナと創造経済」も販売予定です(冊数限定)その場合、通常税込3,456円のところ、3,000円でご購入いただけます! 《加藤種男さん プロフィール》 クリエイティブ・ディレクター。アサヒビール株式会社企業文化部を経てアサヒビール芸術文化財団事務局長を務めた。アサヒ・アートフェスティバルなど多数の企画を立ち上げる。2004〜10年横浜市芸術文化振興財団専務理事兼大佛次郎記念館館長。12〜17年企業メセナ協議会専務理事。そのほか東京都歴史文化財団エグゼクティブ・アドバイザー、京都造形芸術大学客員教授、文化審議会政策部会委員など歴任。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。(著書より抜粋)
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akochan · 7 years ago
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公益社団法人企業メセナ協議会(東京都港区芝5-3-2、理事長:尾﨑元規)は、企業が行う豊かな社会づくりを目的としたさまざまな芸術・文化(メセナ)活動を2018年4月1日から5月15日まで(22日まで延長)募集しています。  企業メセナは、各社ならではの創意工夫に富んだ活動で各地の文化を継続的に支援し、地域の多彩な魅力を培ってきました。こうした取り組みがより活性化することを願って、企業メセナの認定制度「This is MECENAT」は、2014年にスタート。これまでに500件以上を認定登録し、シンボルである「メセナマーク」の発行と専用サイト「メセナアーカイブ」への掲載、そして「メセナアワード」における表彰など、未来社会に向けた多様な活動を発信・応援してきました。
(via 芸術・文化による社会の創造に取り組む活動を募集! 「This is MECENAT 2018」:時事ドットコム)
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valuepress · 8 years ago
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foxtail09 · 8 years ago
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企業によるスポーツ・芸術文化のサポートは中立的だ。国には難しい地域活性化を企業はメセナやCSRの形で手伝える。「スタンドプレー」などという陰口は聞き流せばよい。「現代は陰徳でなく陽徳を積む時代」とメセナ協議会の荻原康子事務局長は話している。
(経営の視点)成果見せてこそCSR  国にはできない役割を 編集委員 竹田忍 :日本経済新聞
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carpaccione · 8 years ago
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Singapore Biennale 2016 – An Atlas of Mirrors
1. Singapore Biennale 2016 – An Atlas of Mirrors
シンガポール・ビエンナーレを回りながら思い浮かんだのは『想像の共同体』。かつての博物館の役割を国際展が当代風に拡張してみせている、のかな...。
第5回シンガポール・ビエンナーレのテーマは「鏡の地図」
アジア有数の刺激的な現代ビジュアルアート展、シンガポール・ビエンナーレ2016は2016年10月27日に開幕し、2017年2月26日まで開催されている。「An Atlas of Mirrors(鏡の地図)」をテーマとする第5回シンガポール・ビエンナーレは、東南アジア、東アジア、南アジア19カ国・地域から集めた63のアーティストおよびアート集団の作品をそろえている。巨大な彫刻や映画、パフォーマンス・アートといった多彩な媒体のアート作品が9つのサブテーマに沿って監修され、7カ所で展示されているが、このうちシンガポール美術館(SAM)と別館のSAM at 8Qがメイン会場になっている。4カ月にわたる国際的な現代美術展は、シンガポール国立芸術評議会(NAC)に委託され、SAMが主催している。シンガポール・ビエンナーレのアート作品の80%以上が新作または改作である。これまでのビエンナーレでは見ることのできなかったような展示スペースの特性を生かして新たに制作された作品の数々はテーマである「An Atlas of Mirrors」に呼応し、空間、時間、記憶、自然、境界、作因、アイデンティティー、転置、不在の概念を探求している。シンガポール・ビエンナーレ2016のクリエーティブディレクター、スージー・リンガム博士は「An Atlas of Mirrorsは人類が世界探検の道具として用いてきた地図と鏡について論及している。私たちの未知への旅をそれらがナビゲートしてくれるからである。学芸的指示を導く示唆に富んだテーマが、世界とわれわれ自身を見る多くの方法を探求・体験する鑑賞者の好奇心をかきたて、インスピレーションを与えることを期待したい」と話した。展示期間中、アーティスト、キュレーターとのトークやツアー、アーティスト・ワークショップ、コミュニティーデー、2017年1月のシンポジウムなどさまざまなプログラムが予定されている。
シンガポール・ビエンナーレ2016では、新たにベネッセホールディングス(ベネッセ)とSAMが主催するアジア版ベネッセ賞が設けられた。これまでの10回はヴェネチア・ビエンナーレで表彰されたが、第11回ベネッセ賞の受賞者は香川県直島のベネッセ・アートサイトに展示される作品の制作を委任され、ベネッセ提供の賞金300万円を受け取る。表彰式は2017年1月に行われるが、最終候補はマーサ・アティエンザ(フィリピン/オランダ)、ブイ・コンカン(ベトナム)、アデ・ダルマワン(インドネシア)、チウ・ジージェ(中国)、パナパン・ヨドマニー(タイ)の各氏である。
・ 第11回ベネッセ賞はパナパン・ヨドマニー氏に決定
・ 第11回ベネッセ賞 Art it
・ 過去受賞者: アンリ・サラ インタビュー (1)
『想像の共同体』概要 : 社会学しよう!
アンダーソンによれば、「国民」とはイメージとして心に描かれた想像の政治共同体です。たとえば、ナショナリズムの祭典であるオリンピックで活躍する選手を、メディアによって知った他の国民はまるで選手を自分の親戚か知り合いであるかのように語ります(「柔ちゃん」とか「真央ちゃん」とか)。そして、ナショナリズムは宗教的想像力が衰退した今日において、唯一、死を説明するものになっており、偶然を宿命に転じる力をもっている、といいます。たとえば、たまたま日本国に生まれ育ったために戦争で死んだ人間は、「お国のために死んだ英霊」として靖国神社に祀られるわけです。
ところで、過去において、そうした働きをもっていた文化システムは、宗教共同体と王国でした。そこでアンダーソンは、この宗教共同体と王国を分析します。「宗教共同体」とは、キリスト教カトリック教会に属する人びと、イスラーム教を信じ、毎日メッカに向かって礼拝し、一生のうち一度はメッカに巡礼する人びと、さらに、漢字を使用し中華思想を信奉する人びとたちをさします。そこでは「真実語」とよばれる、「真理」を語る言葉がきまっています。すなわち、カトリックではラテン語、イスラーム教ではアラビア語、漢字文化圏のおいては、中国語(北京官話)です。おのおの共同体は、この真実語によって結ばれた求心的・階序的秩序をなしています。「王国」というのは王がいる居城から周辺にいくほど主権はあせ、境界が不明瞭となります。歴史地図では私たちは境界線のはっきりした王国を見るため、そうした袋のような輪郭のはっきりした王国をイメージしがちですが、実際には辺境にいけばいくほど、王権の力はよわく、そこがどの王国に属しているのかはあいまいでかつ流動的なものでしかありません。この宗教的共同体において、人びとは宗教のお話を、壁画や絵画などの視覚芸術と、説教や物語の聴覚的芸術によって、見たり聞いたりしていました。宗教的な出来事は昔のことでも未来(終末)のことでも、いま、そこに目に見え耳に聞こえる形であらわれるのです。たとえば、救世主(メシア)の登場は、その誕生が紀元元年の過去の話でもあり、その救済はその未来(終末)におけるものでありながら、見聞きする者にとって、今まさにここで、現れてあることでした。こうした過去と未来が現在において同時に出現するという形の、「メシア的時間」(即時的現在のおける過去と未来の同時性)が支配したのです。
ところが18世紀ヨーロッパにおいて、小説と新聞が生まれることで、これとは全く異なる、「均質で空虚な時間」が生まれます。小説と新聞のもつ時間性では、登場人物、著者と読者、すべてを包括して暦の時間に沿って進んで行く、そうした単一の共同体が想定されます。まず小説の構造というのは、「均質で空虚な時間」における同時性の提示です。たとえば、男Aと女Bが夫婦で、男Aには愛人Cいて、その愛人Cには別に情夫Dいるというありふれた小説の場合、
時間Ⅰ 事件:AとBが口論する。(この間(同時に))CとDが情事をする。
時間Ⅱ 事件:AがCに電話する。(この間に)、Bは買い物する。(この間に)Dは玉突をする。
時間Ⅲ 事件:Dがバーで酔っ払う。(この間に)AとBは家で食事する。(この間に)Cは不吉な夢をみる。
この時間連鎖のなかで、いちども男Aと情夫Dは出会わないにもかかわらず、同じ社会のなかで共存し関連しあっています。また新聞は、その日に起こ��たさまざまなことがら(選挙、交通事故、催し物などなど)を一挙に紙面として提示します。結果、その紙面にあることが、ひとつの社会で同時に起きている事がらとして読者は意識するようになります。こうして「十八世紀ヨーロッパにはじめて開花した二つに想像の様式、小説と新聞・・・これらの様式こそ国民という想像の共同体の性質を「表示」する技術的手段を提示した・・・」[44頁] のです。 古来、三つの基本的文化概念が支配していました。その三つの基本的文化概念とは、
特定の手写本(聖典)語だけが真理への特権的手段を提供する
社会が高き中央のもとに自然に組織されている[という空間概念]
宇宙論と歴史との区別不能による、世界と人との起源は本質的に同一であるとの時間概念
出版(資本主義)の発達により、古来の三つの基本的文化概念の支配力の低下します。そして、水平・世俗的で時間・横断的なタイプの共同体が想像される可能性がうまれました。
821夜『想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン|松岡正剛の千夜千冊
ひとつは、近代国家のなかでナショナリズムが形をもってくるにあたっては、たいていプリント・キャピタリズム(出版資本主義)が関与していたのではないかという指摘である。このプリント・キャピタリズムは、そのほとんどがやがて国語化し、国民語化していく世俗語を重視し、その誰にもわかる言語の流出のなかに「国家の宿命」や「国民の将来」を説くことによって、その国のナショナリズムを喚起していったというのだ。これは、日本において内閣が生まれ国会が開設され、大日本帝国憲法が欽定された明治20年代以降、徳富蘇峰の『国民之友』、三宅雪嶺・志賀重昂の『日本人』、陸羯南の『日本』などが次々に登場したのを見ても、なるほど、アンダーソンのいうプリント・キャピタリズムがナショナリスティックな符牒をもっていたことと重なるだろうことが確認できる。なかなかおもしろい指摘だった。
関連Link: クレオール - Wikipedia
想像の共同体ノート:2015年版
10.センサス、地図、博物館 ≪分類する格子(グリッド)≫
「人口調査、地図、博物館は、こうして、相互に連関することにより、後期植民地国家がその 領域について考える、その考え方を照らし出す。この考え方���縦糸 をなしているのは、すべてをトータルに捉え分類する格子(グリッド)であり、これは果てしない融通さをもって、国家が現に支配しているか、支配することを 考えているものすべて、つまり、住民、地域、宗教、言語、産物、遺跡、等々に適用できる。そしてこの格子の効果はいつでも、いかなるものについても、これ はこれであって、あれではない、これはここに属するものであって、あそこに属するものではない、と言えることにある。それは境界が截然と区切られ、限定さ れ、したがって、原則として数えることができる。(人口調査の分類、下位分類には、あのこっけいな「その他」と命名された箱があり、これが現実生活のあら ゆる不規則性をすばらしき官僚的立体画でおおいかくす。)またこの考え方の「横糸」はシリーズ化(セリアライゼーション)ともいうべきもの、つまり、世界 は複製可能な複数/からなるという前提である。特定のものはつねにあるシリーズを暫定的に表現しているにすぎず、またそうしたものとして扱われる。植民地 国家がいかなる中国人よりもまえに「中国人」のシリーズを想像し、いかなる国民主義者も登場するまえに国民主義者のシリーズを想像したのはこのためであっ た」 (アンダーソン 1997:299-300)。
歴史の天使:ベンヤミンの歴史意識 - 続 壺 齋 閑 話
<いま>によって満たされた時間というのは、いま、ここ、にある時間。自分が生きているたった一回限りのかけがいのない時間というほどの意味であろう。こういうことで、均質で空虚、つまりどれとでも相互に取り換えの利くような抽象的な時間ではなく、一回かぎりの意味に満ちた時間というものが取り出されてくる。こうした時間を問題にすることで、歴史は一本調子の連続した進歩ではなく、断続的で行きつ戻りつするような勢力のせめぎ合いの過程なのだという認識が生まれてくる。このような濃密な時間意識に基づいた歴史の概念について、ベンヤミンは次のように定式化している。
「過渡ではない現在、そのなかで時間が立ち止り停止した現在の概念を、歴史的唯物論者は放棄することはできない。というのは、この概念がほかでもなく、かれがかれ自身の手で歴史を書いている<その>現在という時間を、定義するものだからだ。歴史主義は過去の『永遠の』像を提出するが、歴史的唯物論者は、過去という現にある唯一のものの経験を、提出する。かれは、歴史主義の淫売宿で『むかしむかし』という娼婦とつきあって消耗することは、他人にまかせておく。かれは自己の力量を保ちつつ、歴史の連続を打破しうる男である」
※ 直接に関係はないが脳裏をよぎった話題
◎経済至上主義政治と文化の継承
⇒創造経済とデジタルアーカイブ ──文化が経済成長の源泉となる時代
⇒メセナの読み物 | 公益社団法人 企業メセナ協議会
◎“日本礼賛番組”と呼ばれるTVのナショナリズム問題
よく日本礼賛番組を批判してる人を見るけど、本当に番組を見て批判してる? 基本的にその種の番組は2タイプあって、職人技や中小企業の技術に光を当てる系か、外国人から見た日本人の生活習慣の違いを指摘するギャップ系。どちらも別に日本を礼賛してるワケじゃない。本当は日本礼賛番組なんてない。多分、批判してる人たちは、日本礼賛番組という名前から来る印象だけで批判してるよーな。例えば、和風総本家なんて、職人さんや中小企業といった普段あまり目立たない人たちの技術に光を当てようとする姿勢がステキだし、そこに作り手の優しさはあっても、日本を過度に持ち上げようなどの驕りはない。You〜もよく日本礼賛番組の例に挙げられるけど、むしろ異文化同士の触れ合いから生まれる化学反応を楽しむ番組だし。
⇒反論①日本礼賛番組が含意するのは、護国、愛国などの、ポリティカルに接続されうるものという印象だろうか。日本、日本人、ニッポンといったタイトルが冠せられた番組は3.11以降増加しており、それは一時期のお笑い番組と同様の、一つの流行として存在している。この、ともあれネイションを掲げることは、我々に何をもたらすのか?聞こえがいいもので言えば、他者への寛容だろうか。しかし、番組の実情を垣間見るに、差異を楽しむと言いつつ、結局のところ日本文化に馴染めない外国人や、歪んだ形で輸入された日本文化を、下放的に正すものでしかないのでは?ローカルへの関心とはまた異なる。もしかすると地域アート的な問題かも?
⇒反論②この意見自体には一定の妥当性が認められる。一方で、「日本」「日本人」「ニッポン」「JAPAN」といった単語を冠した番組が、ゴールデンタイムの番組表には散見される。2011年以降、こういった番組が増加傾向にあるのは、やはり復興からクールジャパンや東京五輪への流れと重なった動向だろう。そして、これらの番組の問題点を挙げるとするなら、一つは外国人と日本人との齟齬が笑いのポイントとなっていること。それ自体は、文化間の摩擦を���消するのではなく、寛容に受け止めるという点で評価はできる反面、異国の地で日本人が正しい日本文化を伝授するといった類のものは、下放以外の何物でもないだろう。私が嫌悪するのはその点にある。
2. Artist and Empire | National Gallery Singapore
シンガポールにて「芸術家と帝国」展。大英帝国絡みの作品が主。だから不思議はないのだが、しかし宮本三郎の《両司令官会見図》の登場にはじっさい意表を突かれた。同展会場のナショナルギャラリーは元市庁舎、つまり1945年の日本南方軍降伏式典会場。ぐるっと大きくめぐって連れ戻された気分。
※ 「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」島内最大の近代美術館がオープン
宮本三郎について / 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
「山下、パーシバル両司令官会見図」 1942
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※ 現代史映像アーカイブス > No.224 日本南方軍降伏調印(1945.09.12)
「飢渇」 1943 
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amadaizumi · 6 years ago
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1月に参加したアッセンブルのグランビー・ワークショップ。 笠間で焼かれた、作品たちが完成してました。 思ったよりも落ち着いた焼き上がりが、モダンなフォルムとしっくり。 ・ アートを中心にすえた街づくりにはとても興味がある。 アッセンブルは2017年のEYE OF GYREでの展示で知って以来、ずっと気になっている存在です。 ・ 15人のメンバーのうち、2人が手をあげたらそのプロジェクトは実行。 リーダーはいない。毎週のようにメンバーで食卓を囲み、コミュニケーションをとる……etc. そんなやり方は、変な制限がなくていいな。 ・ ・ 笠間の土を使って、やきものの破片も入れての陶芸。 時間をかけてその土地の特性にアプローチする。とてもいいな。 ・ 1月にはなりますが、ちょっとだけ展示を紹介しています。 https://www.mecenat.or.jp/ja/reading/post/2018report_09/ 「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」2nd https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/ #「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」2nd #3月17日(日)まで #ASSEMBLE #グランビー・ワークショップ #ターナー賞 #アートが日常を変える #笠間 #企業メセナ協議会 (Shiseido Gallery -資生堂ギャラリー) https://www.instagram.com/p/BuqU7rpHakl/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=jzo79f7u75dx
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camera-research · 7 years ago
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校舎の思い出プロジェクトが 「This is MECENAT 2017」に認定 - 産経ニュース
校舎の思い出プロジェクトが 「This is MECENAT 2017」に認定 産経ニュース キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)とぺんてる株式会社(代表取締役社長:和田 優、以下ぺんてる)が合同で行う「校舎の思い出プロジェクト」が、公益社団法人企業メセナ協議会が認定する「This is MECENAT 2017」に認定 ... and more »
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