#不埒な体温
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P3 Club Book Fuuka Yamagishi short story scan and transcription.
風花☆すたんぴーど!
証言1: 「山岸?ああ、あの地味で大人しい子だろ?前はちょっと暗かったけど、最近少し明るくなったよな。趣味······とかないんじゃねえの?たまに何か難しそうな本読んでるくらいで���あ、でも確か文化部入ってんだよな?あとはぁ、ゴメン、よくわかんねえや」
証言2: 「風花ちゃんは最高っす!あの儚げな姿、聞く者を夢に誘うようなほわほわした声、成績だって常に上位に入る明晰な頭脳、すべてが理想のままの美少女っす!そういや噂では、医学部目指して猛勉強中らしいっすよ。ああ、白衣姿の風花ちゃんに癒されたいっす~!」
証言3: 「山岸風花ぁ?なんかさぁ、あいつって妙にイライラすんだよね。 いつもオドオドラじうじしててさ。まぁ、確かに最近雰囲気変わったけどさ。いつも夏紀と一緒にいたじゃん?こーいうの何て言うの?虎のいを······かる羊だっけ?あはは、アタシってなんか普通に頭良くなーい?」
---人は、さまざまな仮面を持っている。友達と一緒にいる自分、家族と一緒にいる自分、恋人と一緒にいる自分、それぞれ違った顔を持つ。それは山岸風花にしても同様で、さまざまな証言からは得られない一面を、隠し持っていたりする。そしてそれは、同じ巌戸台分寮に住む仲間たちの前では、ごくまれに明らかにされることがある。例えば、こんな風に。
「ふぁ~あ······ん?風花、何やってんだ?」
とある休日の午後、惰眠を貪った順平が自室からラウンジに降りてきたとき、風花はソファに座って目の前の何かに集中していた。テーブルの上には、小さな人形が20数個ほど整然と並べられており、その横にはそれら人形が入れられていたと思しき袋の残骸が山となっている。
「あ、 順平くんおはよ······あはは、ちょっとね」
「ん?これってもしかしてボトルキャップってヤツか?そういやオレも昔集めてたぜ、大リーグシリーズのヤツ。懐かしいなぁ」
順平が言うとおり、それはボトルキャップに小さなフィギュアがついた、ソフトドリンクのおまけとして知られる物だった。
「実は······私けっこうこういうの好きで、たくさん集めてるんだ。ヘン······かな?」
確かにコレクターには男性が多いといわれ、収集癖がある女性は珍しいほうに入るだろう。しかも、いま目の前に並ぶそれは、多少、いやかなりマニアックな部類に入るものだった。
「つか、何だこれ?怪獣?」
「ち、違うよぉ!これはね、“懐かしのモンスターシリーズ・シーズン3 B級ホラー映画の怪物たち” だよ。 怪獣なんかじゃないんだから」
そちら��面にあまり興味がない順平にとっては、幼いころに見た特撮怪獣と見分けがつかないのだが、風花にとっては大きな違いがあるらしい。意外といえば意外な風花の趣味に、順平はちょっと新鮮味を覚える。
「あのね、こっちが『トレマーズ』に出てた地底生物でしょ、そしてこっちが『バスケットケース』に出てたお兄さんのほうね」
お兄さんのほう、とか言われても、弟が誰かすら知らない順平は「そ、そうか」としか返事ができない。そんな順平に構わず、徐々に興奮をあらわにしつつ風花は説明を続ける。
「で、これは有名な物体X。 もちろんジョン・カーペンターじゃなくて旧作のほう。あ、こっちは取るのに苦労したんだよ、『死霊のはらわた』のアッシュの手首!ちょっとかわいいよね」
勢いが止まらない風花に、暑くもないのに順平は汗だくになる。軽く朝の (もう昼だが) 挨拶をしただけのはずが、妙なスイッチを押して風花の中の何かをはじけさせてしまったらしい。
だが、なぜかそこで風花はふっと表情を曇らせ、はぁと大きく溜め息をついた。
「でも······」
「ど、どうした?」
その憂いを刻んだ横顔に、少しだけ順平はどきりとする。何のかんの言って、風花はかなりの美少女なのだ。だが、その小さい唇から紡がれた言葉は、順平の不埒な馬っ気などしおしおに萎えさせるものだった。
「見つからないの、レア物が」
「へ?レア物?」
「そう。『バタリアン』に出てた、ゾンビ化ガスで生きっちゃった犬の標本。すごいんだよ、身体の真ん中で真っ二つに割れちゃってるのに、わんわん吠えるんだよ。おかしいよね」
屈託なく笑う風花。順平がふとテレビのほうを見ると、横でコロマルがだらりと寝そべって眠っている。風花って、確か犬好きだったよな?それでどうして、真っ二つになった犬でころころ笑えるのか、順平には不思議でならない。
「でね、それが超レアらしくって、いくら買っても出てこないの。シークレットだから個数とかの情報もないし······。いままで全部コンプリートしてたから、このシリーズも揃えたいんだけどな······ちょっと疲れて来ちゃった」
目の前に並ぶ20体以上のボトルキャップは、横に積まれた開封済みの袋からわかるとおり、おそらく今日買ってきたものだろう。いつ頃からコレクションしているか知らないが、これまでに買ったのは相当数に上るのではなかろうか。そして、ややへコみ気味の風花の顔を見ていた順平は、やがてある結論にたどり着いた。
「よっし、 風花!何かオレにできることあるか?そのレア物とやら手に入れるの、オレが手伝ってやるよ。あ、でも金貸してくれってのはナシな。オレってビンボーだからさ」
「え?順平くん······��ントに?······あ、ありがとう······嬉しい」
はにかむような笑顔を見せる風花。ああ、これだ、と順平は思う。以前、チドリを喪って生きる気力すらなくしかけた順平を、さりげなく気遣い癒してくれたのはこの風花の笑顔。それは決して恋愛感情ではなかったが、この子に悲しい顔をさせてはいけないという、ただそれだけの純粋で暖かな想いだった。
「いや~、しかし風花がホラー好きだなんて、ぜんぜん知らなかったぜ」
「え?別に私ホラー好きじゃないよ?」
「は?」
「純粋にコレクションが好きなの。ホラー映画のことは、集めてるうちに詳しくなっちゃった」
「そ、そう、なの······?」
一般人には理解不能なコレクター根性に触れ、先ほどの温かい想いはどこへやら、順平の背筋にちょっとだけ寒気が走る。だが、一度決めたことを反故にするわけにはいかないと、普段は見せない男気を精一杯奮って、順平は風花に対して力強く宣言した。
「おしっ!それじゃ明日から、幻のレア物探しをさっそく始めるぜっ!」
「うん!」
それが、順平受難の日々の始まりだった。
そして、レア物探しの協力宣言から1週間。 早くも順平は根をあげつつあった。
「ぜぇ······はぁ······ぜぇ······。ふ、風花······ちょ、 ちょっと休まない······か?」
「ダメだよ順平くん、さっき休憩したばかりじゃない。ほら、もう少しで寮も見えてくるよ」
レア物探しの協力、それは放課後に風花の買い物に付き合い、荷物持ちを引き受ける��いうものだった。だが、ひと口に荷物持ちといっても、その量が尋常ではなかったのだ。学校を出て寮までの道中にある、ありとあらゆるデパート、スーパー、駄菓子屋に立ち寄り、連日3~4ダースのドリンクを買い込むのである。単純計算で通常サイズのペットボトル1本500グラムだとして、4ダースでじつに25キロ!子供の頃からのマメな貯蓄で、風花の財力はそれだけの買い物に耐えられるものだった。不幸にも。
しかも、苦行はそれだけではない。ドリンクを買ったら、そのあとに飲むという作業が残っている。無駄を嫌う風花は、今まですべてをひとりで飲み干していたらしい。そのため1回に買える本数は限られていたが、順平の手伝いのおかげでそれが大幅に増えたと、めっきりご機嫌な様子である。だが、しかし······。
「出ねえな······レア物······げふっ」
「そうだね······くっ」
いったい確率的にどれほどのものかは知らないが、レア物ボトルキャップはいっこうにその姿を現わさなかった。
「さすがに······これ以上貯金使���ちゃうのもマズイよねえ······くっぷ」
「つか······げぷつ······その前に······うぷっ······オレ の胃袋が······げーっぷ」
「でも······後には引けないよ、順平くん。最後まで、手伝って······くれるよね?」
思い詰めた表情で、順平を見つめる風花。そうか。こいつって、こんな負けず嫌いのところもあったんだ······。再度、自分が知らない風花の一面を見て、 順平はまた新鮮な気持ちになる。そして、そんな風花の知られざる顔は、次々と順平の前にさらされることとなった。
それが、風花の暴走の始まりであった。
「お願いしますっ!もしこのボトルキャップが出たら、譲っていただけませんかっ?あ、これ連絡先ですっ!」
「ふ、風花······さすがに恥ずかしいから······」
あるときは、たまたま同じドリンクを買った客を捕まえ、レア物が出た場合の譲渡契約を取り付けようとする強引な風花の一面を見た。
「レア物ボトルキャップを感じる······ユノの指先」
「って、ここでペルソナ召喚はマズイって!」
またあるときは、ユノのサーチ能力を使って開封せずに中身のボトルキャップを当てようとする、なりふり構わない風花の一面を見た。
「順平くん !これでもう大丈夫!あのね、アイギスのメンテ用に開発された、非破壊検査スキャナを桐条のラボから借りてきたの。これでボトルキャップなんか簡単に見つかるよ!ただ重量が2トン近くあるんだけど······スーパーまでどうやって運ぼう?」
「運べるかあーっ!」
そしてまたあるときは、万事そつがないようでいて意外と後先考えない風花の一面を見た。
······どちらかというと、できれば見せてもらわないほうがいい一面が多かった。
だが、それでもレア物ボトルキャップは見つからず······ついにキャンペーン最終日という日を、ふたりは失意のうちに迎えたのだった。
「結局······ダメだったね」
「ま、そういうこともあるさ。オレの人生なんか、ダメダメのダメばっかりだぜ?」
ポロニアンモールのベンチに並んで座り、おどけて言う順平に、彼が実際どのような気持ちで逆境を乗り越えてきたかを知る風花は、ただ優しく微笑みをもって答える。
「でも、ちょっと悔しいな」
「コレクター魂ってヤツか?」
「ううん、そうじゃなくて······順平くんとか、色々な人に力を貸してもらって、それに応えることができなかったのが、少し悔しいの」
「ま、オレは風花の意外なとこが一杯見れて、面白 かったからオールオッケーだけどな」
冗談めいて、でもかなり本音を覗かせて、順平は風花の無念を慰める。と、そこで。
「そういや、オレとか色々な人にって、ほかにも誰かレア物探し手伝ってくれてたのか?」
「あ、それはね······」
そう、風花が言いかけたときだった。
「風花ぁ!」
「え······え?な、夏紀ちゃん!?」
そこに突然現われたのは、先日家庭の事情で転校したはずの、風花の親友、夏紀の姿だった。
「う、ウソっ!どうしたの!?」
「いや、今日明日って連休じゃん?ちょっとヒマだから足伸ばしてみ���だけ。急に決めたから都合悪いかもと思って、何も知らせてなかったのにさ、会えるなんて運命っぽくない?」
「うん、うん!ホント運命的だよ!」
子供のようにはしゃぎながら、「何アイツ、 風花のカレシ?」、「ち、違うよぉ、お、同じ寮の人で······」と楽しげに会話する風花。これもまた、順平があまり見たことがない彼女の一面。
「あ、そうそう順平くん」
と、そのとき風花が順平のほうに向かい、夏紀の肩を軽く押し出した。
「さっき言ってた、もうひとりの協力者。 夏紀ちゃんもボトルキャップなんか興味ないのに、いろいろ情 報とか調べてくれたんだよ」
「あ、なんだ風花。まだ飽きずに集めてんの?マジ変なシュミだよね。そう思わない?」
おお、なるほどと順平が思ったそのとき、 夏紀が衝撃的なことを口走った。
「あ、そういやさ風花。前に教えてやった、えっと······バタリアン、だっけ?シークレットのやつ。いよいよ明日からキャンペーン開始だよね。しっかりゲットしなよ」
「··················え?」
「············は?」
「ん?アタシなんか変なコト言った?」
「明日······から?」
「そうそう。忘れたの?シーズン “4” のシークレット情報。アタシのケータイネットワークでゲットした、超貴重な情報なんだからね」
しーん。
不自然な沈黙が3人の間を支配する。
やがて。
「······ふーか?」
「······は、はい······」
「今までの、オレの、苦労は······?」
「············えーと············ごめん」
がっくりと、順平の全身から力が抜け、ボロニアンモールの冷たい大理石の床に突っ伏して動けなくなる。そういや、夏期講習騒ぎのときにもコイツ、うっかり連絡忘れてたっけ、と順平は思い出した。真面目でしっかりしているようで、じつはかなり間抜けでうっかり者。それもまた、風花の愛すべき一面なのであった。
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--深海人形-- ※ い つ も の
※ザクジムよりも見た連中(※ジェガンよりも出番が多い連中でもある)。
※閲覧&キャラ崩壊注意
※ネタも話題も雑多(※闇鍋)。
※自死ネタあります
--彼女が自らの意志で天国に旅立った理由を考える 2
--我々は、どうしても、あなたに死んで欲しく無かった
貴方が自らの意思で世を去ったと言う訃報を聞いた時、とてつも無い衝撃が走りました。その数日後に、虚無の中、呆然としながら、温泉旅行(そう言えば、あなたは温泉むすめとも深く関わりを持っていましたね)に行って、Film Redを見た後、温泉に入りながら、最後の最後であのような衝撃的な結末を迎えたウタちゃんと貴方の姿をふと重ねた。
……貴方が消え去っても、貴方の描いたイラストも同人誌も鮮やかであり続けている。皆末長く記憶していく。忘れ去られたりはしない。絶対に。
--
それに、草田さん、未成年で脳腫瘍の病気で病死した今は亡き妹に貴方はとてもよく似ているのです。だから、今も、自分の妹に二度死なれた気がして、本当に、悲しいし、悔しいし、口惜しいのです。
----
こんな自分は、彼女達の姉(のような存在)として、不甲斐無いまま死ぬことはできない。いつも、後世のためにも、彼女たちのためにも、何か誇らしい、業績を一つでも多く残して、現在の世を去らねばと思う。少しでも、愛を残さねば。今ここで、愛を持たねば。そして、----その佇まいはとてもささやかながらではあれど----愛によって立つものは、シロッコのように目先の欲望によって立つもの、ガトーのような可也狭い範囲で大義とされる義によって立つものよりも強い。これは宇宙の常識だ。
--睦月型への投影
少しナンセンスな説かもしれないが、ここに文章として書かせて欲しい。睦月型は、史実において、性能が凄まじく旧式で不遇だ。短命ではあれど、かの有名な新鋭高性能駆逐艦 島風、あの米軍の精鋭艦隊、航空隊とも互角かそれ以上の戦闘を頻繁に繰り広げた、同じく、新鋭駆逐艦の姉妹達、陽炎型、秋月型、そして、量産型雑木林の艦艇達と比べるのは酷なほど、性能に、開きがある。
それから、その、睦月型以上に旧式の神風型は戦後に生存艦を出しているが、睦月型ではそうはいかなかった。ただ、武勲艦がいるのが救いだ。それでも、彼女達は、帝国海軍から何も武勲と貢献を期待され��に沈んでいった。駆逐艦は、潜水艦他と並ぶ、『菊の御紋』を艦首にいただくことはない消耗品扱いとは言え、それくらいの扱いであった。
そして、----もう一人の睦月型担当絵師さんもそうだと思うのだが----彼女は、自分の立場とイメージを、睦月型の娘達に重ねていたところがあったのではないか?そうして、----彼らだけが痛感する----自分の無力さ、足掻きの報われなさ、哀愁、悲しさに打ちひしがれながら、永遠の眠りについていったのではないだろうか。ですが、あなた方は、決して、底辺でも実力不足でも無かった。
……それなのに、どうして。
--彼女の、金銭面における死に至る病
彼女は、いつも、経済的支援を欲して居た。徐々に、死に向かう頃には「医療費が嵩む嵩む」と言っていて、「このまま、自分は歳を取ったらどうなる?先が思いやられる」と言う感じではあったが、そんな中でも彼女はいつも通りの生活を生きていた。だが、うつ病は甘くない。その日暮らしマインド、ライブ感だけで放埒、無責任、能天気に生きていく精神をうつ病の人たちは保てないし、到底持てない。故に、うつ病は将来を心配し過ぎて世を去る人間を、多く輩出する。その後、それから、しばらくしない内に、彼女は「お金が無い」「お金が無い」と言いながら、自分の意志で死んで行った。
……結局のところ、それはただの『貧困妄想』だったのか?これは、個人情報でもあるし、真相は、闇の中であり、分からない。然し、国際的にも名前が知られ、----至極狭い内であるとは言えど----世間に認められ、名誉ある努力の人、偉大で、栄光を得た絵師であった若く尊い命は永遠に失われた。永遠に。
そして、もう、彼女より前に失踪した絵師さんもそうだった。メリークリスマスツイートの一つ前に、九蓮宝燈を一向聴した、かの人も。
いずれにせよ、これからも、睦月型の新規絵は無い。何か奇跡が起これば別であるが……。
…。
…。
--書き切れなかった分
某動画サイトでの、「とある方の葬式に参列した」と言う報告からしばらく経った後、その故人の跡を追う様に、彼女は世を去った。多分、そのお亡くなりになった方は、彼女の祖父か祖母で、生前、非常に、御世話になったのだろう。似たような状況の方は何人もいる。自らの祖父を看取った後、後憂無く、自ら命を絶って旅立った成年向け漫画家さんも。もしかしたら、彼女もその一人なのかもしれない。
…。
ブアカ絵師界隈が、不倫騒動の末、自ら命を絶った絵師を出したのは記憶に新しいね。ダム絵師界隈で、そう言う最後���迎えた絵師って、相当数居そうだけど、全然話題にならないよね。財団Bが隠蔽工作したのかな(※無いです)?…此れ迄に、100人単位で自らの意志で、旅立ってそうな気がする(※或いは、ブアカ界隈が異常なだけか)。
…。
そして、筆者にも身に覚えがある。
…毒親……、
毒親はその子供の一生を支配する。潜在的に、根本的に、宿命的に。こうして生きている限り、逃れられはしない。…だから、さようなら。
…。
黙れ小僧!お前は分かるのか?三十代目前で、自ら、自分の意志で死を選んだ絵師が私達の推し絵師だ!数々の持病と疾患に苦しんだ末、自死により急逝した末長く愛されるべき絵師だ!もう新作は二度と描かれない!其の自ら死を選んだ絵師を推して来た者達をお前に救えるか!?
…。
常に、私の頭上に、死兆星が自らの存在自体を誇る様に輝きはじめてずいぶん久しいですが、別に心配なさらないでくださいね(※前書きの様な駄文)。
…。
上級まほうつかいプリキュア
キュア賢者
キュア魔界幻士
キュア完徳者
キュア導師
キュア極限流
…。
ガトカスは、割と、初心者向けのヤツだと思います(※逆にコウが中〜上級者向け)。野獣大尉は、初心者〜中級者向け(※扱い易さだけは万人向け)。
…。
拙作の交渉人は、シロカスと同じ上級者向けだモンなぁ(※原作では明らかに中級者向け)。
シロカスと完全同類の、大いなるOも認める紳士では無く、大いなるOもあきれる紳士の時点で、まともな運用を想定して居ないのは(※確定的に明らか)。
…。
交渉人が居ればシロカスは要らないし、シロカスが居れば交渉人は要らないみたいなパワーバランス(※…只単に、其れ位、「キャラ被りしてるだけ。」…とも言う)。
…正直、どっちも『正義の味方面した悪党(※限りなく真の邪悪に近い存在)』だしな…(※何故かシロカスが疎まれ、粗雑に扱われて、対照的に、交渉人は慕われ、丁寧に扱われがちと言う所は正に真逆だけど)。
…。
某無限特殊ルールトーナメントの動画にあった「親戚一同」、「此処のトーナメントの常連は、正月に集まって会食してそう」「俺らの親戚」、「親の顔より見たメンツ」、「もはや実家」、「俺たちの家族」…と言うコメ(※爆笑した)。
…。
拙作内で、シロカス、野獣大尉と仲良しなガトカスは、最早、名誉連邦軍人、名誉ティターンズやん(※畑と田んぼを荒らす鹿が猟師と仲良くして居ると言う愉快な絵面)。名誉ティターンズガトカス(※ 辞 め ろ )。
…。
曼珠沙華��紫陽花(アナベル)と神の侍者風宣教師(パプテマス)。
リリス風モリガンみたいな(※レラ風ナコみたいな)。
…。
もっと生物的で無くて、機械的な性格だったら、調教する手間も省けましたのに(※彼奴等等滅茶苦茶扱い辛い)。…で、拙作に出てるのは調教した結果か?…と言われると……(※遠い目)。
…。
七瀬が紗波音を偽物扱いするのは、ガソダムで言えば、赤いあれがUCの全裸を偽物扱いする様なもの(※其れにしても、fexl公式は無神経だなぁと思う)。
…。
ブルーコスモスですら純粋悪ではないと言うのはややこしい。あれは名もなきナチュラルのコーディネーターに対する怨嗟と悲痛が生み出した存在でもあるから。然し、やってること自体は純粋悪そのものなのでタチ悪い。しかも血のバレンタイン事件の発端はブルーコスモスの構成員らしい(※…其の上、プラントにはプラントでザラ派と其の思想的後継者達が居るので、一体、誰が一番正しいのか?状態になる)。
…。
コーディネーターは、遺伝子組み換え大豆みたいなものだから。遺伝子組み換えを使ってない大豆製品を求める消費者もいれば構わんと言う消費者も居る(※丁度、種製作された時期は、其う言う問題で、皆、荒れて居た)。
…。
あの世界でオーブがやけに狙われる理由も永世中立国でコーディネーターに寛容だからだとか。
まぁ、元々、コーディネーターに対して寛容になっただけで、生体CPU載せたデストロイ差し向けて来る世界だしな()。
…。
種のブルーコスモスは、元々、反コーディネーター主義団体になる前は、自然保護団体であったと言う経緯があって、其う言う背景も種が制作された時代を反映している(※遺伝子組み換え食品を嫌って居たのは、多くは、自然派の消費者だったので)。
ハーフコーディネーターに至っては非遺伝子組み換えとの交雑種だから、随分先進的なアニメだな
…。
※クロスオーバー注意
あれ書いてたら、シロカスは、寧ろ、原作でティターンズの罠に嵌って、銃殺刑か絞首刑にならなかったのが不思議だと思った。
…。
ファンタジーストライクにはガイガーと言うロボット作る時計職人上がりの科学者がいて、それが大量生産したロボットを仕掛けて捕まえて処刑台に連れて行った(※ニュータイプはカツ・コバヤシの件見れば分かるけど無機物には反応出来ない ※筈)。ニュータイプの意外な弱点を教えてくれて、ありがとカツ〜〜(※謝々茄子並)。
…。
本当に、無事シロカスを吊るせた展開見たいなぁ(���※書け)。絶対平和になるぞ(※確信)。
…。
あのガイガーを見て、ドゥガチを思い出す読者もいると思う
…。
あの拙作では、シロカスを、オニマルとクインスは、部隊を派遣して迄、絞首刑台から救うので。1stの時点で連邦(無慈悲な強権支配者)vs.公国(連邦を倒す為なら戦法も手段も選ばない独裁軍事政権)だったし、
ティターンズとブルーコスモスでさえ理由があって発生し、純粋な悪では無いと言うのが、非常に機動戦士らしい。
…。
原作ではガイガーは根っからの善玉で、逆に、オニマルとクインスは根っからの悪玉、純粋悪です。割と機動戦士的ですね
…。
大半のフラグストン市民は、現代人で言うと、遺伝子組み換え大豆と非遺伝子組み換え大豆の区別が付かない人達である(※元々、コズミック・イラとは違って、遺伝子云々に興味無いタイプ)。
…。
ブレア御嬢様は、七夕か旧正月の時期に何時もいぢめてる彼奴等の所に押し掛けて来そうだなと思った(※ストシリーズと言うかこfでありそうなノリ)。…最早、彼奴等は、名誉(※…と言うか只の)下僕(※確信)。
…。
ブレア御嬢様と七瀬ちゃんの名誉下僕(※或いは、名誉豚)。
…。
彼奴等がUC勢に逆らえないのは、光線兵器で蒸発されられるか、「やめなさい!」とMSで潰れたフレッシュトマトにされるからだよ(※多分)。
…。
くろろ団長「光学兵器要らねぇ(※近接距離特化)。
交渉人「はぁ????????(※全射程対応バランス型)。
ビゴーくろろ団長仕様案
アークライン 奇襲用。或いは、我道拳と化した波動拳先輩。
クロムバスター 滅多に使ってくれない。
ミサイルパーティー 生命線。何処ぞの富豪とは違い、ケチりながら大切に使うぞ。因みに、に、全方位ミサイルパーティーが理想との事。然し、「それは無理だ」とビゴーも言って居ます。
キャノンパーティー これも生命線。近接戦特化。散弾仕様の時もある。
モビーディックアンカー ロケット機構無し。鎖鎌仕様。低コスト。
サドンインパクト 男ならこれを選べ!!レベルの存在感。実はあんまり団長は使ってくれない。肘撃ち版がある。肘の装甲にある鋼鉄板を攻撃に含めると隙を生じさせぬ二段構えでの肘撃ちが可能。
プラズマギミック ガードキャンセル、リバーサル専用。防御面での使用は度外視されて居る。
Xサンダー Oサンダーでは無い。十字に交差させるように連装砲の如く打つ。弾幕密度を犠牲に弾幕拡散力を���証。
ローラーダッシュ お前は(※某最低野郎達御用達の)ATか。
結論:ビゴー「銃火器光学兵器射程攻守問わずバランス型で、富豪故の豪快な戦法を積極的に取る本来のデュミナスとは違い、全体的に近接射程、銃火器偏重、攻撃特化でケチ臭いと言える(※まるで他人事)。」
どうせ、デュミナスやるなら、航空メガデウスデュオの方が向いてる(※…としか思えない位に噛み合わせが悪い)。
…。
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レーキ化実験をしてきました①-レーキ化実験編
20223/2/23(木)、クサカベさんのイベント、「西洋茜のレーキ化と三本ロールミルの操作体験」に行ってきました!
倍率はわかりませんが、たった6名しか参加できないという狭き門。 当たらなくてもしょうがない、という気持ちでしたが、無事当選しました😂 と言うわけで、レポートです。
長くなりそうなうえ、話がとっちらかりそうだったので、 1.レーキ化実験編 2.ロールミル体験&座学&雑談編 に分けようと思います。
なお、今回は頑張って動画を色々撮ってみたけども、このブログのような何か、1記事に1つしか動画入れられないみたいなので、別のアカウントに投稿のうえ、リンクを張るようにしてみました。
1.先ずは座学
最初は座学から始まります。 このお話だけでもご飯がおいしく食べられちゃいます。 が、とりあえず詳細は後回し。
2.レーキ化実験
座学の後は、早速お隣の実験室?に移動してレーキ化実験をします。 部屋の内部の写真はないですが、もう実験室感があって、見てるだけでも楽しいです。 廃番になったレア顔料やら小さめのミキサーや小型の3本ロールミルやら、薬品が入った年期のありそうな棚とか。 (この棚がフォトジェニックすぎたw)
机の上には年季が入ってカッコイイ感じのカリミョウバン、小さいボトルに入ったアンモニア水、ビーカーに入ったお水が用意されています。 そして、肝心の茜の根 もうこれだけでテンション上がりますね。
では、早速実験開始。
(1)茜の根を小さく切ろう
先ずはハサミで、茜の根を1cm程度のサイズに切ります。 ハサミの根元を使った方が切りやすかったです。 (どうあがいても我が輩さんの手が入ってしまう悲しみ😭)
細かく切ろうとすると、いくらでも細かくできそうな気がするけど、そんな事してたら埒がアカネぇというダジャレを今思いついた。
(2)煮る
切った茜をビーカーに入れ、強火(火じゃないけど)でぐっつぐつ沸騰するまで煮ます。 割とすぐ色が出てきました。
↓短い動画(音は出ない)
だんだん色が濃くなっていきます。 紅茶が飲みたくなる色である。
沸騰し始めた! ぶくぶくしてる!
↓ぶくぶくしてる短い動画(音は出ない)
と言うわけで弱火にし、泡立ちが弱まったら中火にしてひたすら煮出します。
↓短い動画(音は出ない)
煮詰まって色が濃くなったら火を止め、次の作業へ。
(3)漉す
ただ漉すだけだと思うじゃん? 漉すのにもすごい機械が!
実はこれ、ガラスのドームの中を真空にする機械のようで、これを使う事により、ただ漉すよりも早く液体を抽出できるようです。 6人分の液体を漉すのに時間がかかるため、今回はこの機械を使用しているのです!
↓短い動画(やっぱり音は出ないが、本当はコポコポいう音も面白いし、機械音もすごいけど、いろんな人の声が入っているのでカット)
動画を見ていただくとわかるかもしれないですが、真空状態にする事により、気圧が下がり、火を止めて温度が下がった状態でも、濾過するとまた沸騰するのが面白いですね。 まさに実験!
↓濾過された液体と、残った茜。
ちなみに、今回濾過に使ったのはただの不織布。 アカネの根を除くだけなので、荒目でも大丈夫。 目が細かいと、濾過に時間かかるので。
(4)ミョウバン投入!
明晩、ミョウバンを購入したってダジャレを言いたくなる。
こちら、カリミョウバン溶液で、普通に売っているミョウバンは大抵がカリミョウバンじゃないか、とのこと。 手元にあるドーサ液用のミョウバンもこれかしらん? 待て。家には汗スプレーのミョウバン液が……と思ったけど、グリセリンとか色々入ってたわ。終了😑
で。ミョウバンを入れると、ほんのり色が鮮やかに。
↓短い動画(音は出ない)
5.アンモニアを入れよう
↓またしても音の出ない……と見せかけて、音が出る動画
おわかりいただけるだろうか。 この画像の上の方から下の方に下がってくるように怪しげなウニョウニョしたものが出てきているのを。 この部分がアンモニアに反応した部分。
なお、上から除くと、アンモニアによる刺激が。
目が、目がぁ〜!!!!!!!!
ってなった。
しばらく反応するのを待ってからかき混ぜます。
(6)もう一度漉す
アンモニア入れて反応が終わったら?もう一度漉します。
さっきと違う濾過器が出てきた! が、茜の根を分けるのに使用したものは工業用で、こちらの方が簡易的なもののようで、こちらの方が時間がかかる模様。 6名分の濾過が必要なので、2台フル稼働で濾過していきます。
さっきの濾過と違うのは、先ほどは下にたまった液体を使用するのに対し、今度は、上に残ったものを使用していきます。
というか、これがまさにレーキ化された茜!
今回は、1名につき、濾紙2枚分が抽出されました。
これにバインダー入れればもう水彩! でも、顔料っぽくするため、これを乾燥させます。
乾燥したものがこれ。 今回も時短のために乾燥させる機械?に入れて乾燥させました。 なんかもういろんな機材がいっぱいあってワクワクの極みです。
乾燥したものをペインティングナイフでこすり取って容器に詰めれば完成!
既に完成されている茜のレーキ顔料と、今回作ったものを比べると、こちらの方がぼそぼそしてるのですが、乾燥させて乳鉢でゴリゴリすれば細かくなるかなぁ……?
と言うわけで、後半、ロールミル編に続く!
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Furachina taion
Artista / Artist: Mao from SID Letra / Lyrics: Mao Música / Music: nishi-ken
不埒な体温
爪先の下 おれを 見透かす角度で グシャリと潜る 薄いシーツ越しでも
その香り 隠せないぜ 暗闇でも 隠せやしないぜ
困ったやつだ おれを かくまうふりして そうやっていつも 蜜で足場を固める
何度でも よくしたくて もっとしたくて 予測できない 下品な息遣い
今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ 変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先 もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ ただ溺れようよ 不埒な体温 二人
くちびるよりも もっと柔らかい部分で 張り巡らせた 蜘蛛の糸みたいにさ
音もなく そこは妖艶 魅惑のほうへ 手招きする 大胆な色使い
今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ 変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先 もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ ただ溺れようよ 不埒な体温 二人
漏れた 声 素敵 触れた 指と背中 溶けた 氷
何度も何度も 確かめ合おう むせるような愛で
今夜 上昇中 漂うように 酔う 高精密なアイズ 変になっちゃってから 始まる恋に 期待する 指先 もうどうなったっていいから 戻れなくていいさ ただ溺れようよ 不埒な体温 二人
Furachina taion
tsumasaki no shita ore wo misukasu kakudo de gusharito moguru usui SHEETS goshi de mo
sono kaori kakusenai ze kurayami de mo kakuseyashinai ze
komatta yatsuda ore wo kakumau furi shite sou yatte itsumo mitsu de ashiba wo katameru
nandodemo yoku shitakute motto shitakute yosoku dekinai gehinna ikidzukai
konya joushouchuu tadayou you ni you kouseimitsuna EYES hen ni natchatte kara hajimaru koi ni kitai suru yubisaki mou dou nattatte ii kara modorenakute ii sa tada oboreyou yo furachina taion futari
kuchibiru yori mo motto yawarakai bubun de harimeguraseta kumo no ito mitai ni sa
oto mo naku soko wa youen miwaku no hou e temaneki suru daitanna iro tsukai
konya joushouchuu tadayou you ni you kouseimitsuna EYES hen ni natchatte kara hajimaru koi ni kitai suru yubisaki mou dou nattatte ii kara modorenakute ii sa tada oboreyou yo furachina taion futari
moreta koe suteki fureta yubi to senaka toketa koori
nandomo nandomo tashikameaou museru you na ai de
konya joushouchuu tadayou you ni you kouseimitsuna EYES hen ni natchatte kara hajimaru koi ni kitai suru yubisaki mou dou nattatte ii kara modorenakute ii sa tada oboreyou yo furachina taion futari
Insolent body temperature
Under my toes, at an angle that allows you to see through me, hiding squidging even through thin sheets.
That scent can't be hidden, there is no way to hide it even in the darkness.
I'm a difficult guy, pretending to conceal myself, that's how I always gain a solid footing with honey.
Many times, often, more, unpredictable vulgar breathing.
Highly precise eyes getting more and more drunk tonight as if drifting, fingertips that are expecting the love that begins after things have gotten a little weird. Since whatever happens is fine, I don't have to go back. Let's just give in, we have an insolent body temperature.
In a part even softer than lips like a spider's thread spread all over.
There isn't even a sound, it's seductive there, towards fascination, using vivid colors to beckon to us.
Highly precise eyes getting more and more drunk tonight as if drifting, fingertips that are expecting the love that begins after things have gotten a little weird. Since whatever happens is fine, I don't have to go back. Let's just give in, we have an insolent body temperature.
Lovely voice that escapes, fingers and back that come in contact, melted ice.
Let's reassure each other with suffocating love over and over again.
Highly precise eyes getting more and more drunk tonight as if drifting, fingertips that are expecting the love that begins after things have gotten a little weird. Since whatever happens is fine, I don't have to go back. Let's just give in, we have an insolent body temperature.
Temperatura corporal insolente
Bajo los dedos de mis pies, desde un ángulo que te permite ver a través de mí, escondiéndonos apretujándonos incluso a través de finas sábanas.
Este olor no se puede esconder, no hay forma de esconderlo incluso en la oscuridad.
Soy un hombre difícil, fingiendo ocultarme, así es como siempre consigo un terreno seguro con miel.
Muchas veces, a menudo, más, una respiración vulgar e impredecible.
Unos ojos muy precisos que se emborrachan cada vez más esta noche, como a la deriva, unos dedos que esperan el amor que empieza después de que las cosas se hayan puesto un poco raras. Como está bien pase lo que pase, no me tengo que arrepentir. Dejémonos llevar, tenemos una temperatura corporal insolente.
En una parte que es hasta más suave que unos labios, como un hilo de araña que se extiende por todas partes.
No hay ni un ruido, es seductor, hacia la fascinación, utilizando colores vivos para atraernos.
Unos ojos muy precisos que se emborrachan cada vez más esta noche, como a la deriva, unos dedos que esperan el amor que empieza después de que las cosas se hayan puesto un poco raras. Como está bien pase lo que pase, no me tengo que arrepentir. Dejémonos llevar, tenemos una temperatura corporal insolente.
Una preciosa voz que se escapa, dedos y espalda que entran en contacto, hielo derretido.
Calmémonos el uno al otro con un amor sofocante una y otra vez.
Unos ojos muy precisos que se emborrachan cada vez más esta noche, como a la deriva, unos dedos que esperan el amor que empieza después de que las cosas se hayan puesto un poco raras. Como está bien pase lo que pase, no me tengo que arrepentir. Dejémonos llevar, tenemos una temperatura corporal insolente.
Kanji, romaji, English, español: Reila
#Mao from SID#Mao#nishi-ken#Furachina taion#Maison de M vol.1 in Billboard Live TOKYO#マオ#マオ from SID#不埒な体温#sidlyrics
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『アウトロー・オーシャン』上・下 イアン・アービナ 黒木章人 訳
副題は「海の「無法地帯」をゆく」。原題は "The Outlaw Ocean"
気楽に読めるかと思ってたんだが、これがなかなかきつい読み物だった。
ジャーナリストである著者によるこの本の目的は、
海の奴隷たちの現状を世界に伝えることだけではない。外洋を跋扈するさまざまな存在... 自警団気取りの自然保護活動家たちや海の解体屋、海の傭兵たち、傲慢な捕鯨船団、海の債権回収人(レポマン)、海上でしか処置しない堕胎医、廃油の不法投棄業者、なかなか捕まえることができない密猟者たち、置き去りにされた船乗りたち、そして成り行き任せの密航者たちだ。(上p12)
こう言うのが跳梁跋扈できるのは、「海上輸送のルートである公海を管理統括する公的機関も、さまざまな規則による拘束も存在しない」からで、だからこそ、海上輸送が空輸に比べてかなり安価になり、数が減らないんだって。堂々巡りだな。(上p13)
船籍も比較的簡単に変えられるようだし、費用は、船籍を変える必要がある人々にとってはそんなに高額ではないようだ。一隻の船が同時に二つなど服すうの船籍を持つことも可能なんだって。(上p25)いやはや、不法行為しようと思えばできるよな。その上に、「自由置籍船」または「便宜置籍船」と言う制度があって、
特定の国の旗を掲げる権利を与えて登録料を徴収する企業は、顧客の行動を監視し、安全・労働・環境についての規則を遵守させ、問題が生じた場合には調査を実施する義務を負う。しかし実際には、便宜置籍船は不正行為の隠れ蓑にもなっている。邪な動機に突き動かされた運航企業は、最も規則の少ない国の戦績を最も安い価格で買ってしまう。便宜置籍船制度の規制体制は、まともな監視ではなく見せかけの監視を提供するために作られているとしか思えない。つまるところこの制度は、どこに住んでいてもどこで運転しようが、お好みの国のナンバープレートを自由に車につけることができて、しかも運転手が警察に金を払って自分の車を検査してもらい、事故をおこしたらやはり金を払って捜査してもらうようなものだ。(上p64)
なんかもうやりたい放題って感じ。
一番読み辛かったのは、騙されて借金を負わされて借金の方に売り飛ばされて海上で働くしかなくなった人々。奴隷だ。労働環境も居住環境も最悪。汚いとか暑い寒いとかの想像を通り越してる環境。本当、読みづらかった。
法と世間一般の規範の埒外にある海は、究極の自由を象徴するものであると同時に最高の恐怖をもたらす監獄でもあるのだ。(上p215)
と言う著者の言葉が胸に沁みた。辛いので細かい内容はここには記録しない。奴隷同様の扱いを受けて航海に出てる人々について著者は、自分は取材に来ているだけなのでこの状況は一時的なものだが、この人々にとってこの状況は日常なのだ、と書いていて、これもまた辛かった。
最後に、海で捜索活動をする人からの海に落ちた時に役立つ知識を
甲板ではヘッドランプをつけて明るい色の服を着ろ。
海水温が低かったら顎を食いしばれ。
パニックになって喘いで水を飲み込んだら溺れてしまうぞ。
膝を抱える姿勢を取って体温の低下を抑えろ。
潮の流れに逆らって泳ぐな。
履いているのものは脱げ。
そんなに冷たくなかったら、シャツやズボンを脱いで袖口や裾を結んで空気を入れて、即席の浮き袋にしろ。(下p68)
そして溺れないための泳ぎ方は、
肺に空気を吸い込んで体を垂直に保ってリラックスさせて、必要最低限の力で顔だけを海面に出しておくという省エネ泳法だ。(下p68)
以上。
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生者に穢されて(上)
今から4年前の話です。私はその時、東京の郊外にある花屋に勤めていました。 花屋といっても、皆さんが想像する様な花を売る仕事ではなく、主に、葬儀の花祭壇を担当する会社です。なので、会社の広い駐車場には、作った花祭壇を葬儀場に運ぶための大型トラックが並び、また、花祭壇や葬儀に使う大道具を回収し、廃棄するためのゴミ捨て場がその隅にあったのでした。 その日は、葬儀場から戻ってきた業務部達の廃棄作業もようやく落ち着き、しんとした社内の2階で、遅番を勤めていた時の事でした。 真夏の夜でしたので、7時頃になっても空はまだ群青色です。その為、外の景色もよく見えていました。 一方で私は、社内でのセクハラ・パワハラが原因でうつになっており、ほぼ無表情無感情のままで、作業完了の報告をPCで打っておりました。すると、虚ろになっていたその目に、窓の向こう――、遠目に見えるゴミ捨て場から、何やら見慣れぬ物が映ったのです。 「あれ、なんだろう」 無味乾燥に言った言葉に、事務室に残っていたパートさん達が、ぎょっとして私の方へ振り向きました。 「どうしたの?」 私がぼんやりと外を見ているのが気になって、パートさん達も歩み寄っては窓の向こうを覗きます。するとやはり、彼女達の目にも、腐った草花と一緒くたにされた材木の上、そこにぽつんと置かれている白い物が映ったのです。ゴミ捨て場の真ん中で映える唯一の白い物。遠くだったので何かは分かりませんでしたが、私も、そしてパートさん達も、分からないのになんだか不気味に感じたのでした。 「なんだろう」 「ちょっと、見てみない?」 「うん、確認してみようか」 と、皆がおそるおそる声を掛け合いながら、外階段を下ってゴミ捨て場に近づいていきます。私も後に続きました。やがて、5メートル位の距離まで近づいた時、一気に視界が開け、そ��姿と正体を知る事になりました。その瞬間、パートさんが短い悲鳴をあげました。 「な、なによ、これ」 と、その時パートさんは言いましたが、葬儀関係者として、その正体を知らぬ者はそこにはいませんでした。 その、20センチ��方の白い箱は――、紛れもなく、「骨箱」でした。 そう、火葬をしたご遺体の骨を納める骨壺を入れる箱です。本来なら、葬儀場に残されて遺族の手の中にある筈が何故、こんなゴミ捨て場に置かれているのでしょうか。 「どういう事なのよ……!」 「誰がこんな事をしたのよ!」 パートさん達は当然戸惑いましたが、そのままでは埒があきません。そこで私が前に出て、 「中身があるか確認してみる」 事にしました。驚くパートさん達を置いて、私は躊躇なく歩み寄ります。その前では、捨てられた草花やぐちゃぐちゃになったオアシス(花を挿すためのスポンジの様なもの)が積み上がって行く手を阻みますが、つま先を立てて骨箱の四隅を掴み、何とか持ちあげる事が出来ました。 その時に感じたずしりとした重さに「あ、中身があるな」と、思いました。そこからしゃがんで骨箱を太腿の上に置くと、その紐を解きます。その様子をパートさんは更に不気味に思ったらしいのですが、とにもかくにも、私はうつ病だったのです。すると、やはり、骨箱の中には真っ白な陶器の骨壺があり、そこには名前の記載もありました。 『平成二十九年七月十一日 〇崎 ◆郎 享年 八十八歳』 なるほど、それはまだ拙さの残る、私の同期の文字でした。やはりうちの会社が担当した喪家の物だった様です。 「うっわ、何それ、最近のじゃん。気持ち悪い……」 ゴミ捨て場の腐臭が生温い風で伝わります。それが余計に胸糞悪くさせるのか、パートさん達は顔を歪ませました。続いて私が、骨壺の蓋にまで手をかけようとした時、誰かが「やめて!」と、叫びましたが間に合わず、骨壺の蓋は開かれました。すると、のぞき込んだその中身は――、空でした。 「……何もなかったみたいですね」 それにパートさん達は安堵しましたが、皆怖がって近づこうとはしません。それに対して、私はあの時一体何を血迷ったか――、遠目から見ても空である事をちゃんと見せようと思ったのか――、いきなり骨壺を掲げてそれを逆さまにしたのです。「ホラ、何もなかったでしょ」と、そう言って済ませる予定でした。 そう、「空だった」と、本気で思っていたまでは。 その瞬間、「サアーーーーッ」と流れる音がしたと思いきや、真っ白い粉末が一本の線を引いて、私の太腿に零れ落ちたのです。 黒のタイトスカートが真っ白に染め上がりました。その瞬間、私は、パートさんは、それが「骨」である事に気付いたのです。暗い視界、虚ろになった目、骨壺と同じ白。私は、骨の粉末が壺の底にこびりついていた事を見抜けなかったのです。 パートさん達は、「ぎゃーっ」と悲鳴をあげながら、蜘蛛の子を散らす様に逃げていきました。私もその時ばかりはさすがに、身を強張らせ、責任者が駆けつけてくるまでその場を動く事が出来ませんでした。 どうしてゴミ捨て場に、骨の粉末が入った骨壺があったのか。実は私は、経験から既にその訳に気づいていました。動けなかったのは怖かったのではなく、その事実に「恐れて」いたからです。 そこには、おぞましい事実が待ち受けておりました。 (下に続く)
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春イトウを求めて朱鞠内湖へ 2019
今回は北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に春イトウを求めて出掛けてきました。今年で2年目を迎える朱鞠内湖でのイトウ釣り、昨シーズンは思っていた釣果に恵まれず、しかもこの釣りのヒントとなるようなモノを何も見つけられないままシーズン終了を迎えてしまいました。 (いったい今年は何処でどうやった釣りをやればいいのだろうか!?)
釣行直前までその答えが出ることはありませんでしたが、とりあえずは昨年と同じ釣りをやっていても埒が明かないだろうという事で、今年はこれまでとは少し違ったアプローチでイトウ釣りに挑んでみることにしました。
《朱鞠内湖の状況 一抹の不安》 道内各地で雪不足が叫ばれた2019年の春でしたが、それはここ朱鞠内湖周辺に於いても例外ではなかったようです。例年であれば5月末のこの時期、雪解けが進んで水位は満水に近い状態となっている筈なのですが、今年は未だ多くの地面が白く顔を出しており、水位がかなり低い状態にあることを示していました。春以降なかなか気温が上がらなかった等で、ただ単に雪解けが遅れているだけなのかとも思ったのですが、今年の春は記録的な猛暑、しかも周囲の山々に雪はほとんど残っておらず、これから直ぐに水位が上昇するとはとても思えない状況でした。地元の釣り人から『この時期にこんなに水の少ない朱鞠内湖は初めてみたよ!』 という言葉を耳にしました。〇〇年に一度の異常気象という言葉が何の意味も持たなくなって久しい昨今ですが、北の大地 北海道だけはこういった言葉とは無縁の土地だと勝手に思い込んでいました。これから先、北海道でもこういった事が当たり前のように起こるようになるのだろうか...。そんなことを考えるととても怖く悲しい気持ちになりました。 ��わくば今回のイトウ釣りへの悪影響が無ければよいのですが。
(上写真)今年はこの時期としてはあり得ないほどに水位が低い状態でした
(上写真)ピッシリ山山頂に見える雪も残りはあと僅か
《探ったポイント シャローエリアのブッシュ周り》 今回このような状況の中で私が最も多くの時間を割いて探ったポイントは、障害物が多く存在するシャローエリアでした。ここでいう障害物とは具体的には冠水したヤナギの木が密集するブッシュ周りや切り株周りのことで、イトウたちは普段こういった場所で餌となるワカサギやウグイなどの小魚がやって来るのを身を潜めてじっと待っているという話を聞いていたからでした。まぁ以前からそういった話は聞いて知ってはいたのですが、特にブッシュ周りなどあの恐ろしい見た目ですから、もし手を出そうものなら根掛かりは必至だろうと、探るのをずっと避け続けていたポイントなのでした。ですがこれまでの過去の釣行経験から、思っていたほどは根掛かりしないこと(これは間違いなくシングル&バーブレス��ックの効果だと言っていいでしょう)。さらに仮に根掛かりしたとしても今回探ろうとしている場所の水深は深くても1メートル程度なので、近づいて直接回収するか、或いは根掛かり回収器を使えば十分に回収可能であると判断したからでした。今まで探ってこなかったポイントですが、はたして結果はどうなるだろうか?不安と期待で胸が一杯でした!
(上写真)今回はその見た目も恐ろしいブッシュ(ヤナギの木)周りを探りました
(上写真)その他にもこんな切り株周りも積極的に探りました
《アプローチ とにかく静かに》 この時期のイトウは産卵のために接岸してくるウグイやワカサギなどを捕食するために、大胆に岸寄りしているといいます。相手は岸から数メートルの範囲内といったごく至近距離に居ると思って、極力静かなアプローチを心掛けました。最初は水の中には立ち込まずに(逆に少し後ろに下がるくらいの立ち位置から)、岸から届く範囲内のブッシュや切り株周りなどを撃って行きました。5投程して反応がないようならば少し横移動して隣にある障害物周りをやはり入水せずに探って行きました。���してこの作業をある程度の範囲内をひと通りやり終えた後は、膝下程度までを目安にそろりそろりと静かに入水、岸からでは探り切れなかった個所を丹念に探ってゆきました。またブッシュが目の前一面に広がっているようなポイントでは、静かに入水したうえで沖側に面したブッシュの端をそれとほぼ平行となるような形で撃って探って行ったりもしました。先にも書いたように今年は超がつくほど水位が低かったため、例年ならば恐らく水没していたであろうブッシュや切り株が多く顔を出しており、この釣りをやるにはうってつけの条件が整っていたと言えます。
(上写真)写真ではよく分かりませんが、水中にある切り株横に大型のイトウがじっと身をひそめていました
(上写真)場所にもよりますが、ブッシュ周りに沢山のワカサギの姿を見ることが出来ました
《実釣 良型個体をもたらしてくれた3つのルアー》 今年はその低い水位のため、湖岸線には広く地面が顔を出していました。例年であれば陸伝いにポイント移動することなど難しい時期ですが、今年はそれが容易に出来たのです。恐らくこんな状況はめったにないだろうということで、迷わず湖岸線をランガンして行くこと��決めました。ですがそこ��日本最大の湛水面積を誇る朱鞠内湖、探るのにも限界があります。このため今回は上でも述べたブッシュや切り株が多く存在するシャローエリアに絞って探って行くことにしました。
ここでまず最初に使用したルアーはチェリーブラッドSR90でした。潜航深度は最大で80cm程度、アクションは小刻みなローリングが主体で、頭を少し下げた姿勢でプリプリと小気味良く泳いでくれるルアーです。これをリーリングスピードがおよそ2回転/秒(2500番ノーマルギヤのスピニングリールを使用)程度の速さでただ巻きし、ブッシュのすぐ脇や切り株周りなどをトレース、障害物周りを何の警戒心もなしに泳いでいる小魚をイメージして操りました。水深がとても浅いところでは(数十センチ~1メートル程度)、ルアーがなるべく底を擦らないようにロッドティップを斜め上方に掲げて都度高さ(深さ)調整を行いながら探っていったりもしました。このやり方で探っていると、前アタリと思われるモゾッ!という違和感を感じた後の数秒後に本アタリがやってくるパターンを何度か経験しました。こんな時はたとえ違和感を感じてもハンドルを止めたりはせずに、それまでのリーリングスピードを維持したまま巻き続けるのが肝なのだと思います。
(上写真)ブッシュ脇で出た朱鞠内湖のイトウ 79cm
(上写真)チェリーブラッドSR90(No.06グリーンゴールド)にて
(上写真)とても大きくて綺麗な尾鰭でした
(上写真)この個体もブッシュ脇で釣れました。チェリーブラッドSR90(No.15ワカサギ)にて
続いて出番の多かったルアーはDDパニッシュ80Fでした。潜航深度が2メートル以上にもなるロングビルミノーであるため、今回探ったようなシャローエリアでは当然底を叩いてしまうことになります。根掛かりがとても心配でしたが、今回はこの特性を敢えて利用することにしました。ストップ&ゴーのやり方で、ルアーを湖底にボトムノックさせたら、次はリーリングを止めて少し浮かび上がらせます。その後またリーリングを再開してボトムノックさせたら、ストップしてまた浮かび上がらせる...、あとはこれの繰り返しでした。湖底の砂や砂利を舞い上げながら泳がせてやることで、産卵行動中のウグイを演出してやっているつもりでした。そしてこれはもう狙い通りといっていいかも知れません。この探り方で最もよい反応が得られたのは、産卵行動中のウグイがよく釣れるポイントでした。このような場所では水際ギリギリまでルアーをトレースしてやると、ルアーを追ってやって来たウグイ目掛けて、巨大なイトウが突進してくる姿を何度も目にしました。水面から頭や背中を出してガバガバッ!とウグイに襲い掛かる姿はとても迫力満点。その光景を今思い浮かべただけでも鼓動が速まるくらいです。
そしてこちらもルアーが必要以上に底を擦らないように、ロッドティップを斜め上方に掲げて都度高さ(深さ)調整をしながら探って行きました。ロングビルミノーというスナッグレス(根掛かり回避)性能の高いルアーになりますが、余りに根掛かりが頻発する時はベリーのフックを外してテイル側のフック1本のみで探ったりもしていました。
(上写真)DDパニッシュ80F(No.23クレイジーヤマメ)のボトムノックに出たイトウ 81cm
(上写真)イトウならではといったとても迫力ある大きな頭
(上写真)産卵行動中のウグイ溜まりに居たと思われるイトウ 80cm。DDパニッシュ80F(No.23クレイジーヤマメ)にて
(上写真)この個体もかなりの太さでした
(上写真)大型のイトウともなると、こんなサイズのウグイでも普通に襲い掛かります
そして最後にもうひとつ、とても印象に残る魚を引き出してくれたルアーにトップウォータ・ミノーペンシル CB 70DRIFT TRがありました。これはワカサギが多く生息するフィールドで特に威力を発揮するルアーで、春先に産卵を終えて瀕死の状態で水面を漂っているワカサギを演出した釣りで私はよく使用しています。今回の釣行では場所によっては岸際に沢山のワカサギを目撃することが出来ましたが、弱って水面に浮かんでいるような個体は何処にも見られませんでした。このためか水面での激しいボイルなどは無く、はたしてこの釣りに貴重な時間を割いてしまってよいものかとしばらく悩みました。ですがせっかく用意して来たのだからと、他の釣りで反応が得られなかった時間を利用して試してみることにしました。使い方は基本的にはキャストしたらあとはただ浮かべておくだけですが、時折ロッドティップを使ってルアーの周りに波紋を作り、その存在をアピールしてやったりもしました。もし反応が無ければ直ぐに止めてしまおうと思っていたのですが、なんだかんだでやめ時を失ってしまい1時間近く同じ場所を探っていた時でした。波間に見え隠れするルアーのシルエットが音もなくゆっくりと水の中へと消えてゆきました。このルアーはバスとは違って獲物を吸い込む力の弱いトラウトを対象に作られたルアーであるため、吸い込み易いよう浮力を敢えて抑え目にして作ってあります。このため大きい(重い)���ナップや、比重のある高番手のフロロリーダーを長く使ってしまうと、その重さでルアーが徐々に沈んでいってしまう事があります。このことが頭にあったため、最初はこのせいで沈んでしまったのかとも思ったのですが、それは十分注意していた筈なのでやはりおかしいぞ!ということで念のためスイープな巻き合わせを行ってみました。するとその直後でした、大きな水柱と共に太くて大きな魚体が水面で身をくねらせている姿が目に飛び込んできました。やはり釣りはやってみないと何が起こるか分からない!この魚からはこのことを改めて教えてもらった気がします。
(上写真)トップに出た朱鞠内湖のイトウ 80cm。CB 70RDIFT TR(No.51ワカサギⅡ)にて ※ ルアー背部に見えるオレンジマーカーは後付けしたものです
(上写真)この個体もそうですが、本釣行で釣り上げたほぼ全てのイトウの口元には過去に釣られた痕がありました
《今回の釣行を終えて》
���思っていた釣果の得られないまま終了を迎えてしまった昨シーズンの朱鞠内湖でのイトウ釣り、今回はこの状況を打開するべく、これまで入らなかったようなポイントを探ってみたところ、期待以上の好釣果に恵まれました。その他にも今後のイトウ釣りのヒントになるであろう、彼らの生態や行動などの一部も垣間見ることができ、大変に思い出に残る最高の釣り遠征となりました。次回はまたこれまでとは少し違ったアプローチでこの釣りに挑んでみることにより、釣りの引き出しをより多く増やして行けたらなと思っています。
(上写真)朝日を望むアングラーたち
(上写真)朱鞠内湖ならではといった景色
(上写真)水辺には沢山のアメンボの姿を見ることが出来ました
(上写真)エゾタンポポ?
(上写真)ヒグマの足跡。大自然を感じます
(上写真)2020.02.12 加筆 この度、鱒の森 3月号(No.56)に朱鞠内湖での春イトウ釣りの記事を書く機会を頂きました。この時期のイトウならではと思われる印象深かったシーンや、北海道遠征のいろはなどについて書き綴っております。
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〇 使用タックル
ロッド : IBXX-77MSD インターボロンXX (SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.2号 (MORRIS) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 16lb 長さは1ヒロ (MORRIS) ルアー : チェリーブラッドSR90 (SMITH) ※ フック変更実施 DDパニッシュ80F (SMITH) ※ フック変更実施 CB 70DRIFT TR (SMITH) ※ フック変更実施 パニッシュ85F (SMITH) ※ フック変更実施 フック : S-75M #1 (OWNER) ※ バーブは潰しました シュアーフック Wトラウトタテアイ 5B (SMITH) ※ CB 70DRIFT TR に使用。バーブは潰しました スナップ : SPスナップ #3 (SMITH) ※ CB 70DRIFT TR には#2を使用しました ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ (SMITH) ルアー回収器 : LUUBA ルーバ (S&Nインターナショナル)
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「他称しばき隊リンチ事件」がどうたらこうたら その2
前回エントリ http://kdxn.tumblr.com/post/174725678860/ のつづき。前回は第2準備書面にまとまっているものを掲載したが、ここではその他の書面に含まれていた「他称しばき隊リンチ事件」に関連する箇所を抜粋する。
主なポイントは次の2点。
(1) 室井幸彦は暴行事件の3か月も前から「エル金は逮捕されればいいのに」などと言っていた(第1準備書面)。
(2) 室井幸彦は2016年の冬になっても「エル金は右翼からカネをもらっていたかもしれない」と主張していた(第3準備書面)。
第1準備書面(2016年9月22日)
第3 プライバシー侵害、名誉毀損、侮辱等の不法行為の成立について
4 甲4のツイートについて。
(1) (略)
(2) 室井が「デマをも活用し気に入らない人物を貶めようとそのデマを吹聴した」のは事実であるから、真実性の抗弁により名誉毀損の違法性は阻却される。室井は室井が「リンチ事件」と称する暴行事件の約3か月前、後に暴行事件の加害者となる2名について「逮捕されればいいのに」と言うなど悪感情を抱いていたことが、第三者の陳述書によって明らかになっている(乙⑪号証)。この陳述書は、弁護士Fによって行われた聞き取りを記録したものである。また、同様にF弁護士によって行われた別人への聞き取り陳述書(乙⑫号証)によれば、まったくの第三者であるAが、後の暴行主犯であるエル金について「右翼からカネをもらっている疑いがある」とするデマを知っていたことがあきらかとなっている。
13 甲13のツイートについて
(1) (略)
(2) このツイートには「エル金が室井をしばいたことで」と明記されているように、暴行事件の存在自体を否定するものではなく、それが「リンチ」であるという主張に異を唱えるものである。
室井は一貫して暴行傷害事件を「リンチ」と呼んでいるが、これはネット上で2015年12月頃から「十三ベース事件」などと、あたかも連合赤軍の山岳ベース事件を想起させるかのような名称で流布されていたさまざまな流言飛語(乙⑬号証)を踏襲している。ところが実際には、この事件は梅田で起きたものであって十三は何の関係もなく、また「十三ベース」(ベースとは基地のこと)と呼ばれるような場所も実際には存在しない。しかし、ネット上の流言飛語においては、あたかもどこかのアジトに室井を呼び出して集団で暴行したかのような印象操作が行われていた。室井はそうしたネット上の流言飛語を利用して、カウンター運動そのものの組織的な動きであったかのような印象を与えるために「リンチ」という言葉を多用しているのである。
カウンター運動に参加している多くの人が自身のあずかり知らぬ事件について、隠蔽しただの組織としての自浄作用等を求められているという現状にあって、こうした「リンチ」というフレームアップを容認することはできない。
なぜなら、在日朝鮮人の犯罪事件や暴行事件は個人的な動機にもとづくものであってもしばしば総連や民団といった民族団体の組織的体質に結び付けられ、それが在日という属性そのものを非難する民族差別的言説を喚起してきたことは、論を待たないからである。実際にこの暴行事件をめぐっても、同様の言説はネット上に溢れているのであり、本来ヘイトスピーチに反対するカウンター運動に参加してきた室井はそうしたものにきちっと対抗すべき立場であるにもかかわらず、あろうことかそうした論調を利用して暴行加害者だけでなく、カウンター運動そのものを貶め、復讐しようとしているのである。これは、逆恨みと言わざるをえない。
そうしたことが「リンチなどあったのか?」という問いかけに表れているのであって、暴行事件をすなわちリンチ事件であるとする立場に野間は立っていない以上、そこに論争が生じるのは当然である。これらについて、言論で対抗することなく不法行為責任を問うことは、表現の自由の観点から言っても決して容認することはできない。
(3) (略)
第4 答弁書に対する反論への再反論
1 答弁書第2の1 (2) について
「これはリンチではなく単純な暴行にすぎない」をはじめとして、野間がネットや本件訴訟で主張してきたことのほとんどすべてについて、暴行事件主犯がこれまで主張した事実はない。暴行事件の加害者は刑事裁判で罰金刑となり罪を償ったところ、これから民事裁判でも損害賠償を請求される立場であり、事件については沈黙を守っている。また、公でない場においても暴行事件主犯が野間と同様の主張をしている事実は確認できない。
一方で、暴行事件の主犯および刑事事件で不起訴(すなわち無罪)となった人々についても、ネット上や雑誌上などで一方的に「リンチ事件」の加害者として非難されているという状況がある。そしてその多くは、レイシズムを含む非難である。
すなわち暴行事件をきっかけに、別の「ネット私刑」が行われていると見るのが妥当であって、そのことの不当性を唱えることは元の暴行事件を擁護することにはあたらない。
2 答弁書第2の2について
上記第3の13(2)および、第4の1で述べた通り、野間が了知していたのは「リンチ事件」ではなく、暴行傷害事件である。したがって、答弁書第2の1(2)において「暴行事件直後から」と記述し、事件の存在を認めていることになんの矛盾もない。
また、室井への問い合わせをツイッター上で行ったのは、すでにこの暴行事件が「十三ベース」事件などと称した事実と大きく異なる事件として広くネット上で話題になっており、大衆の関心の的になっていたからである。室井はこの暴行事件について「リンチである」という認識で告発する意図を持っており、室井を支援する人々も関係者が事件について公の場で言及しなかったことを事件の「隠蔽」として問題にしていたのだから(乙⑭号証)、これを「知られたくない私事」として隠蔽したがる室井の行動は矛盾しており、支離滅裂である。
なお対抗言論について、室井は「閲覧者が一方の言論に対する対抗言論を確認するとは限らない」と主張するが、野間のツイートは回答期限を設けたものではなく、また、ツイッターは仕様上返信があれば通知が行く仕様になっており、訴訟を提起するよりははるかに容易に反対意見を提示できるのは自明である。
3 答弁書2の3について
(1) (略)
(2) ②について
第4の1で述べた通り、野間が暴行事件主犯の主張を代弁している事実はない。主犯金の主張は謝罪文等において暴行事件の非を認め罪を償うというものであり、それ以上のことを述べていない。また、室井は「真実の発見」が意図と言いながら、いまだに事件と関係のない地名を冠した「十三ベース事件」という用語を用いる弁護士・高島章を相談役に立てており(乙⑯号証)、これは室井がいまだにこの暴行事件をフレームアップして山岳ベース事件のような組織的リンチであったと印象づける意図を持っていることを示しているにほかならない。
金展克が辛淑玉からのメールの破棄を約束したにもかかわらず実際には破棄していなかったのであれば室井が第三者に提供したとは言えないが、金展克が虚偽を述べていた以上、その誤認はこちらの責任ではない。
第3準備書面(2016年12月12日)
第2 「各論」について
4 「甲4のツイートについて」への反論
(1) (略)
(2) 名誉毀損について
「室井がデマをも利用し気に入らない人物を貶めようとそのデマを吹聴した」のは事実であり(乙㉓号証)、そのことを摘示されて室井の社会的評価が低下したとしても、野間の責任ではない。
(中略)
また「(エル金は)逮捕されればいいのに」という室井の発言について、それが事実と確認されれば室井が暴行加害者の訴外エル金に悪感情を持っていたことは証明されるので、その理由についてあれこれ説明されたところでこれも争点とは無関係である。
さらに、訴外エル金の「金銭疑惑」について室井はいまだ「明らかでない」と主張するが、室井が疑惑を持った2014年12月からおよそ2年が経過してもその真実性はなんら証明されておらず、ほかにそうした疑惑を強化する事実も見当たらない。また、室井言うところの「クソ右翼」も含め、未だに「金銭疑惑」の存在を主張しているのは室井ただ一人である。
また室井言うところの「疑惑を持つにいたった合理的な理由」についても、もとから悪感情を抱いていた相手に対して邪推を重ねたという域を出ることはなく、そのことは室井と「金��疑惑」について会話している第三者2人が、「疑問が残る」「ちと言いすぎやしないか?」「僕は乗らない」「カウンター側に金が流れたとか脅されたとかデマ飛ばすヤツがいるはず」等と室井の意見に疑問を呈し、あるいはそれをたしなめるような言動を取っていることからも明らかである(乙㉓号証)。したがってその疑いにはなんら合理性はなく、「室井がデマをも利用し気に入らない人物を貶めようとそのデマを吹聴した」との野間の記述は真実であると言える。
なお、室井は乙⑫号証をもってして金銭疑惑を関係者に流布したのは訴外Aであったと主張するが、乙⑫号証によればAは「室井がエル金が愛国矜持会の竹井から金を受領している、という話を凡にしたらしいです」と「半ば呆れながら」述べており、室井のように「どう考えてもエル金は臭い」「案外本当かもしれませんよ」「エル金を一切信用してません」等金銭疑惑の存在を強く肯定する内容のことを流布したのではない。また乙⑫号証に記載されている陳述によれば、その場で訴外Aの妻が「そんなことを言い出しているのであれば厳しく叱らないといけないよ」と述べているのであって、あらゆる意味で室井の論調とは趣を異にする。また、乙㉓号証のフェイスブックのグループメッセージにおける会話において「外では言わない���が良い」と室井をたしなめているのもAであり、むしろ「ここにいる人以外に一切大事なことは話さない」と言っている室井本人がその言に反してそれ以外の人間凡にも同様のことを伝えたことが、乙⑫号証および乙からはわかるのである。
5 「甲5のツイートについて」への反論
(1) (中略)
室井言うところの「リンチ被害」は刑事事件としては集団暴行事件(暴力行為法1条)ではなく暴行・傷害事件(刑法204・208条)として処理されたのであり、また実際に「リンチ」という言葉から想起されるような特定集団の共謀による計画的な暴行ではなかったのだから、それを「しばかれた」と表現することは単に事実を記述しているにほかならない。また、ある事実について「リンチ」の語を用いれば私生活上の事柄ではないが、それ以外の語を使えばそれが公表を欲しない私生活上の事柄になるという主張は荒唐無稽である。
そもそも訴状において室井は《リンチの事実》によって室井の《社会的評価が著しく低下させられた》と主張していたのだから、《リンチ「被害」とは異なる文脈において「しばかれた」という言葉を用いた》ことを問題にする意味が不明である。
(2) 名誉毀損について
室井が私的な悪感情からあらぬ疑いをかけ、それを複数人に吹聴した結果疑いをかけた本人を激怒させ暴行されるにいたったことについて、野間は室井に軽蔑の念を抱きつつも、暴行被害の原因が室井にあったとまでは思わないし、そのような主張をしたこともない。
ただし、加害者や関係者から謝罪文を受け取ったあとの行動について、野間は加害者とは全く違う立場で自由に論評する権利を当然に有している。とくに、暴行の現場にいた3人の在日韓国・朝鮮人にたいして一切の反差別活動から手を引くように室井が強要しようとしたことは、全く許しがたいと考えている。室井はこれを「約束を反故にしたことに抗議したのみ」と主張するが、そもそも無期限の「活動への参加自粛」「SNS等での発信の自粛」等を、現にヘイトスピーチの被害を受けている当事者たちに強いること自体が社会通念に照らして著しく不当である種の人権侵害であり、《「カウンター」を離れ、独自に差別やヘイトスピーチの問題に取り組む方途を模索して》いた室井が「カウンター」運動のリーダーとみなす在日当事者たちに対して必要以上にその活動を制限しようとしていたことは、運動上の主導権を奪取しようとしていたとみなされてもしかたがない。活動の自粛は「自発的」に申し出られたものだと室井は主張するが、であるならばその自粛期間についても彼らは当然自由に決定できるはずであり、室井はその期間についてあれこれ指示する立場にはないはずである。
とくに関係者の一人である訴外李信恵については、ヘイトスピーチ団体「在特会」元会長桜井誠、およびヘイトスピーチサイト「保守速報」管理人との民事訴訟を闘っている最中であり、これはヘイトスピーチ問題の法的解決がどのように推移するかという点において、社会的にも大きな注目を集めているものであった。この裁判が多くの支援者とともに闘われているのも、そうした社会的意義が極めて大きいからであるが、室井は《裁判支援者集会を開いたり、各所でカウンター活動に参加したり》することそのものを《勝手次第に活動してい》ると評価して、このことをあろうことか《カウンター活動全体に対する社会的評価を著しく損ない、差別意識をかえって助長する結果を招来するおそれが強い》と、いわば「自分との約束を守らなければ差別がひどくなるぞ」と、およそ合理性を欠く脅迫的論法によってたしなめようとしたのである(乙㉗号証)。
事実、この「差別意識をかえって助長する結果」は後に招来されたと言うことができるが、その主な原因は室井とその支援者の振る舞いによるものであり、そのことは現在ヘイトスピーチ本出版の代表的存在であり、在特会の元広報部長が編集部に在籍する青林堂発行の雑誌『ジャパニズム』に室井がわざわざ登場してこの「リンチ事件」の顛末を語るといったことにも具現化していると言えよう(乙⑨号証)。
室井と暴行加害者および関係者の間でどのような約束がかわされ、それがどういった推移を辿ったかについてはいわば完全に「私的な事柄」であり野間は一切口出しする立場にないが、その結果として室井が取った行動が反差別という観点から見て社会的に著しく不当である場合、公正性を重んずる立場から当然に野間はそのように論評する権利を有しているのは自明であり、これを「加害者の立場に立っている」とするのは言いがかりにすぎず、なんら正当性を有しているとは言えない。
11 「甲11のツイートについて」への反論
(1) プライバシー侵害については本書面第2-1、答弁書第2-3-①と同。
(2) 名誉毀損について
室井が「揉め事の原因をつくった」のは乙⑫㉓号証にあるように明らかである。「揉め事」とはあらぬ金銭疑惑を言い立てて当事者を怒らせ、周囲の人間を混乱させ、落胆させ、疑心暗鬼に陥れたことを指すのであるから、「揉め事の原因」とは「殴られる原因」のことではない。暴行の原因および責任は当然暴行加害者にあるが、「揉め事」は暴行以前に存在していたのであり、だからこそ室井は謝罪のために暴行加害者に会いに行ったのである。したがって、野間の記述は事実であり、名誉毀損の不法行為を構成しない。
また、野間が「多数のカウンター」関係者を扇動して多数によるネットリンチを行っているという事実はそもそも存在しない。室井は甲27号証の「ネットに引きずり出す」という文言を持って「ネットリンチを行っている」ことの証拠としているが、陰で被差別者の行動を抑圧しようと画策していた室井に対して公開の場で真意を問うことは「ネットリンチ」とは言い難く、また、野間のフォロワーの多くも反レイシズム運動となんら関係のない私的な人間関係のトラブルであるこの事件についてなんの関心も抱いていないので、扇動されてネットリンチをするということはそもそも起きようがない。室井のここしばらくのツイートは本件および関連する訴訟の告知や報告一色といってもいい状態(乙㉙号証)だが、野間は口頭弁論の告知をすることもなく、野間応援のための傍聴を呼びかけることもなく、この本件訴訟や室井言うところの「リンチ事件」について積極的に話題にすることもない。
むしろ裁判支援の会や雑誌等を駆使して大衆を「扇動」し、「私刑」を行っているのは室井の側である。その証拠に甲27号証の野間のツイートは、野間が記述した本年6月1日から室井が証拠として採取した11月4日に至る4か月の間たった1人にしか拡散されておらず、しかもその1人は室井支援の立場に立つ者である。一方で、室井が野間を訴えると告知したツイートは野間に反感を持ついわゆるネット右翼たちを中心に2100以上もリツイート(再投稿による拡散)されている(乙⑰号証)。また、室井は自身の主張にそった立場からつくられた書籍の宣伝を再三にわたって投稿しており、これらも150以上の拡散となっている(乙㉙号証)。さらに室井は「温かいメッセージをくださった方、浄財をお分けくださった方」に再三にわたって礼を述べてもおり、これらは「ネットリンチがあるので発信を控えている」という室井の主張とは大いに矛盾するどころか、むしろ「扇動」として機能しているのは明らかである。
第3 原告第2準備書面第3への反論
1 暴行事件加害者エル金が主張した内容(甲31号証)と野間の主張が同じだと主張するが、基礎的事実はひとつなのだからその点について認識が共通するのは当たり前である。むしろ室井が自身の名誉を毀損したと主張する野間の主張、すなわち甲1〜13号証における野間の記述内容、とくに甲5号証や13号証のような論評といえるものと、甲31号証には内容的に共通するものはほとんどないのであるから、「野間がネット等で主張してきたことにつき、暴行加害者が主張した事実はない」という記述は事実である。
また室井は「説明テンプレ」「声掛けリスト」の存在を問題にするが、被告第2準備書面第2-(5) で記した通り、この2つの文書について野間は不知であり、室井の証拠提出によって初めてその内容を知ったものである。したがって、これらの文書をもってして野間が「加害を矮小化しようとした」と言うことはできない。
室井は訴外伊藤健一郎が野間の指揮命令系統下にあったと主張するが、野間は伊藤に反レイシズム運動におけるカウンター行動の計画や実施においてなんらかの指示をすることはあっても(それも実際には指揮命令とはほど遠く、関西において伊藤らがカウンター行動を企画するに際して相談等があればそれに乗ったり助言をしたりする程度である)、本件は反レイシズム運動となんら関係のない人間関係のいざこざにすぎないのであるから、この件に関して野間が訴外伊藤に対してなんらかの「命令」を下すことはない。現にこの文書はC.R.A.C.のメーリング・リストには投稿されず、野間に個人的にも送信されなかった。また、野間がそのような文書の作成を指示した事実もない。
さらに、この「説明テンプレ」には野間の知らない事実が多々書かれており、野間の主張と「説明テンプレ」の内容が一致するとはとても言えず、またそれが「共有された主張」であるとも言えない。暴行事件に関する事実関係の大筋については概ね見解が一致しているが、それは事実関係を虚心坦懐に精査すれば誰でも到達する見解であり、むしろその反対側として意見が細部まで一致しているのは室井および室井を支援する組織、そして青林堂や鹿砦社といった出版社の出版物における記述である。すなわち組織的に共有された情報を「そのまま垂れ流し」ているのは、広く室井側だと言わざるをえず、これもまた室井による「ネット私刑」の一端をなすものである。
ただし、本件訴訟および関連する訴訟や雑誌記事等における「ネット私刑」での室井の立ち位置は主導者というよりは���しろ神輿であり、実際には本件訴訟の訴状内容すら把握できない状態で暴行事件の被害者であることを利用され、「カウンター運動」批判のための神輿として担ぎ上げられているにすぎないことは、被告第2準備書面「本件訴訟の背景」において詳述した通りである。
2 「被告第1準備書面第4の2について」への反論
「室井がリンチ事件を告発する意図を持っていたことは事実」であるなら、すなわちそれは室井にとって秘匿したい私生活上の事柄ではありえず、本件訴訟における室井側の主な主張はすべて崩壊する。また、野間言うところの「リンチ事件」について、野間は現実に起きた事実から正義と公正さに照らして別の評価を下しているのであって、その内容が室井の望まないものであったからといって室井の名誉を毀損する不法行為となるわけではないのは自明である。
室井はしきりに野間の言動を「加害者擁護」と非難するが、暴行事件そのものについて加害者の行為が正当であったと野間が言明したことは一度もなく、むしろ暴行事件については司法の解決と当事者間の解決にまかせるため、1年半近く沈黙を守ってきた。一方で、室井はその暴行事件の被害者であることを公表されたくない私生活上の事柄と主張するかと思えば、こちらが沈黙していたことをもって「隠蔽���だと言うのであるから、その主張はおよそ整合性のあるものとはいえず、支離滅裂である。
なお、野間が《従前より悪質な「ネット荒らし」「ネット私刑」の常習者として知られた人物》であったという事実は存在しない。室井作成の本件訴状には《野間は(中略)主として関東において、「カウンター」と呼ばれる、ヘイトスピーチに対する抗議行動において、中心的な役割を担ってきた》とあり、室井が提出した甲14号証には、野間は《朝日新聞の朝刊に大きく氏名を割いて単独インタビューを受けることもあるような高名な社会活動家であり、��作を多く出版している作家でもある》と記述されている。
また室井は2014年8月11日夕方、大阪市生野区・JR鶴橋駅前の路上で野間に対して「(ツイッターの)ブロック解除してくださいよ〜」と声をかけてきたことがあるが、野間が《従前より悪質な「ネット荒らし」「ネット私刑」の常習者として知られた人物》であるなら、室井がわざわざそのように懇願してきたことと整合性が取れていない。
3 「野間第1準備書面第4の3について」への反論
(1) (略)
(2) (中略)「十三ベース」云々については、事件となんら関係のない地名を冠したツイッターハッシュタグ(「#十三ベース事件」のように冒頭に#をつけることによって、ツイッター上では一種の簡易検索として機能し、これを「ハッシュタグ」という)を事件を指し示す俗称として室井側代理人高島章が積極的に使用してきたのであって、室井はそうした行状を知りながら弁護団の指導的人物として代理人高島を選任したのであるから(乙⑱号証)、室井がこうしたデマ情報の流布に加担したのは明白である。
また、《「カウンター」の一部によって行われた》とする、室井言うところの「リンチ事件」については、その暴行の被害者である室井もまた「カウンター」の一部であり、それは同じ「カウンター」運動において室井が暴行加害者の行状について邪推による疑いを抱き、右翼から金を受け取っているとなかば決めつけて第三者にその主張を流布したことが原因で起きたトラブルの一環である。本来組織的な正確を有していない「カウンター運動」について、自身もまたその一部であった室井が自身のみを埒外に置きながら暴行事件の原因を「カウンター運動」の性質に求めることは自家撞着であり、暴行事件とその後の顛末について周囲の「カウンター」運動参加者が自身の下す評価にもとづき、室井と異なるさまざまな評価を下したり室井の意図とは異なる動きをすることは当然のことである。
これを室井は《事後の隠蔽工作や室井の名誉を毀損する言説の流布は、野間も含めた関係者ぐるみで行われていた》と言うが、「声掛けリスト」「説明テンプレ」の件その他であきらかなように、それぞれが《カウンター》運動参加者の個人的判断による自発的な行動にすぎず、それらが《関係者ぐるみ》で行われていたという事実もなければ、《隠蔽工作》であったという事実も存在しない。また、暴行それ自体についても、事前の共謀や相談は存在せず、その場に居合わせた室井言うところの加害者のひとりがむしろ暴行を止めていたことは室井が警察に語った内容からもあきらかであるから(乙⑳号証)、これを「組織的リンチ」と流布することはむしろ多くの「カウンター」運動参加者、C.R.A.C.や旧レイシストをしばき隊、男組、友だち守る団等の参加者の名誉を著しく不当に毀損するものである。そもそも室井はその「関係者」が具体的にどのような「関係者」なのか、今にいたるまで明らかにしていない。
第4 請求の追加について
4 甲40のツイートについて
室井が虚偽の情報の流布を行なったのは事実であり(乙㉓号証)、またそれが暴行加害者に対する従前からの悪感情に起因することもまた、事実である(乙⑪、㉓号証)。対して暴行加害者は自身の名誉を大きく毀損する虚偽の情報を室井によって流布されたことに怒ったのであるから、その発露が暴行・傷害という許されないものであったとしても、怒りの感情それ自体は正当なものであることは論を待たない。 5 甲41のツイートについて
単純な論評にすぎず、野間が「室井とK3」をもとからバカだと考えていることは事実であるから、構成論評の法理にもとづく正当な意見の表明である。
第4準備書面(2017年1月31日)
第1 原告第3準備書面について
11 原告第3準備書面「第3-12」について
室井は「電話やメール、それこそTwitter上の機能によって(室井に)質問すればよい」と言うが、野間は室井の電話番号もメールアドレスも知らないために、Twitter上の機能であるメンション通知によって質問したのだから、ここで室井が何を問題にしているのか皆目見当もつかない。
なお、この「質問」が反語による不存在の主張と解釈される余地はもちろんあり、そういう意図もなかったわけではないが、これは公開の場でなされるべき「質問」であることには変わりがなかった。
なぜなら、この時点で室井が被害を受けた暴行事件について、反レイシズム運動のグループによるおどろおどろしい集団リンチ事件であるかのような言説がネット上に溢れており(乙⑦号証、乙⑬号証-1,3,4,5)、その情報源は室井宛の私信や室井が自ら録音した暴行現場の様子であったからである。またそのことによって風評被害を被っている者、やってもいないことをやったと言われている者などが多数いたのであるから、まずはネット上で沈黙している室井の認識がどのようなものであったかを尋ねるのは当然必要なプロセスだったといえる。
いわばこの質問自体が、ネット上にあふれるこの暴行事件にまつわる流言飛語(十三ベース云々等)に対する対抗言論のための事実確認の端緒であり、野間が個人的に室井に尋ねてどうこうする性質のものではなかった。
室井がその問いに答えなかったのは何か後ろめたいことがあったからであろうが、そもそも室井は情報が少しずつ不特定多数に渡るように仕向け(虚偽情報をともなう拡散に対して何もしないという不作為も含む)、それをもって世論に「運動」に対するネガティヴな感情が巻き起こるように仕向け、そのことによって暴行加害者とその友人たちに復讐しようとしていることはあきらかであった(甲59号証の3、甲59号証の5)。
暴行の被害を受けて憤りそれを公に告発するところまではよいとしても、このような卑劣な方法は全く認めがたく、またそのことによって当然喚起される無関係な在日コリアンへの差別扇動も自己の怨恨を晴らすためには眼中にないという室井の態度に対し、怒りを持って問いただすのは当然のことである。
12 原告第3準備書面「第3-14」について
通常人の読み方で「揉め事」が室井言うところの「リンチ事件」を指すのでない理由は第三準備書面第2-11-1 (2) 、本書面第1-9で反論済み。この「揉め事」は金銭疑惑とそれを複数人に吹聴したことを指すのであるから、それ以前の確執について反論されても無意味である。
なお室井は自分がネットリンチされていると主張するが、単に多くの人から言論によって批判されているだけである。こうした自分への批判や、単なる個人的な暴行被害を「リンチ」と称して自らを絶対的な被害者の立場に置こうとするのは、そのことによって批判から不可侵のポジショナリティを獲得しようという室井の卑劣な狙いによるものであって、暴行への告発を超えたそうした画策についてまで第三者が認めることはありえない。
13 室井第3準備書面「第3-17」について
室井は《野間は室井およびその支援者が「組織的に情報を共有している」旨主張するが、何らの事実にも証拠にも基づかない言いがかりに過ぎない》と言うが、室井の支援者たちは「M君の裁判(主水裁判)を支援する会」を結成して裁判費用を集金までしている(乙㉟号証)のだから、それらの会が組織として室井や室井代理人と情報を共有するのは当然のことであり、むしろやっていないとすれば支援組織としては異常である。通常、どんな裁判支援グループも当事者や代理人と密に連絡を取り、支援者に裁判の進捗や詳しい内容を報告するものである。
14 室井第3準備書面「第3-18」について
「正当な怒り」云々については第3準備書面第4-4を参照。
15 (略)
16 (略)
17 原告第3準備書面「第3-24」について
室井は自分が野間に「バカ」と評価されたことを「罵詈雑言」とし、その反論として「では訴外在特会が朝鮮人のことをゴキブリと思っていることは事実だから公正な論評の法理として正当だと主張するのであろうか」と言う。しかし、単なる罵詈雑言とヘイトスピーチの区別については、室井自身が深く関与してきた2013年以降の反レイシズム運動がもっとも強調して述べてきたことであり、室井自身もその理屈に則って《「死ね」は「暴言」であってヘイトスピーチではない》等とネット上で主張してきたのであるから(乙㊱号証)、室井が「このような主張が認められないことは言うまでも無い」と言うのは矛盾している。
おそらくこの項は代理人の作文であろうが、これは訴訟である以上、室井自身の発言である。罵詈雑言とヘイトスピーチの違いを主張しながらこれまで多くの人に向けて「俺はお前をガス室に送りたい」等と発言してきた室井は、自身が「バカ」と言われたときにはそうした罵詈雑言と在特会の醜悪なヘイトスピーチを相対化し、まるで相手が在特会と同じようなヘイトスピーチを繰り出したかのような印象操作をして自らを守ろうとするのである。これほど醜悪なことがあるであろうか。
室井準備書面第3-25以下は争点と無関係なので反論を��略し、以下結論を書く。
結び
罵詈雑言が公正論評の法理の観点からどうかという議論は当然にあってよいものの(もっとも、公正論評の法理には「いかにその用語や表現が激越辛辣であろうとも、またその結果として、被論評者が社会から受ける評価が低下することがあっても」という留保がついていることは第3準備書面第2-8で指摘した通りである)、室井も反レイシズム運動に携わってきたなら、そうした議論をするにあたって決して踏み外してはならない一線があるはずである。
野間をはじめ当初室井を暴行の被害者として支援した多くの人がなぜ室井のもとを離れ、今では室井を批判する側に回っているのか。そのことを室井は冷静に考えるべきである。自身を守るため、ヘイトスピーチの大原則すら捻じ曲げて相手を論難するその姿勢が踏みにじっているものは何か。暴行の被害を受けたというただ一点のみで、多くのマイノリティの尊厳を蹂躙するヘイトスピーチやヘイトクライムの被害を矮小化して自身の利益のために利用し、気軽にヘイトスピーチを吐き捨てながらまるで観客席で楽しむかのようにしてリンチだと囃し立てる野次馬に「支援」され、彼らからカネを集め、民族差別専門の極右雑誌やゴシップ誌まで動員して守るものがはたして正義と公正さであると本当に考えているのか。法学徒としてそれでよいのか。
よく考えてほしいと思う。
第5準備書面(2017年2月3日)
第1 原告第4準備書面について
争う。 1 原告第3準備書面「第1」について
室井は甲64号証を示して野間の本件ツイートが虚偽であると主張するが、甲64号証の野間メール本文と本件訴訟のツイート、および本件での野間の主張には特段の矛盾はない。
室井の主張は野間が2015(平成27)年3月31日の時点で暴行事件のことを知っていたため、「リンチであることを否定する内容の野間ツイートおよびそれを補強する趣旨の野間の主張は全て野間の認識に反するもので」あると言う。
しかしこの点については第1準備書面第3-13 (2) その他ですでに反駁は終わっている。結論だけを再掲すると《暴行事件をすなわちリンチ事件であるとする立場に野間は立っていない以上、そこに論争が生じるのは当然である。これらについて、言論で対抗することなく不法行為責任を問うことは、表現の自由の観点から言っても決して容認することはできな���》となる。
なお室井の録音による暴行現場音声には訴外李信恵の声は録音されておらず、李信恵はこの暴行現場にはいないので室井が「リンチ」と称するところの集団的暴行が仮にあったとしても、それに参加していたとは言えない。室井の認識によれば「平手打ち」をしたとのことである(乙㊲号証)が、この平手打ちは刑事処分としては不起訴であり、すなわち大阪地方検察庁によって可罰的違法性が認められなかったものである。
常識的に考えて、飲み屋で飲酒しているところに友人を誹謗中傷した屈強な男性が現れ、おもわず平手打ちをしてしまった女性がいたとして、その程度のことで暴行だの暴力だのと騒ぎ立てるのは、日常的で些細な個人的トラブルをなんでもかんでも司法によって解決しようという姿勢にほかならず、社会通念としては認められないものであるばかりか、それ自体が司法を使った嫌がらせの一種であり、正義にもとると考えられる。しかも室井が示している通り本人は謝罪をしているのであって、ことさらにこれを「リンチ」の一環として糾弾することは実態と大きくかけ離れていると言わざるをえない。
また、同録音および室井の検察調書によれば凡は室井の認識においても一貫して暴行を止めていた側であって(乙⑳号証)、凡の暴行もまた、エル金の暴力がやまないためにやむをえず自らが一発殴ることによって事態を収拾しようとしたものであることはあきらかである。したがって、これもまたこの暴行事件の現場で起きたことが集団的な「リンチ」とは程遠いものであったことを示している。
また、第2準備書面第2-(5)においても野間は《この暴行傷害事件の発生直後から加害者である訴外エル金および同席していた訴外凡からことの顛末の報告を電話で受け顛末を知っていたが、当初からこの暴行傷害事件を「個人のケンカ」「人間関係のいざこざ」としか捉えていない》と陳述しており、これは甲64号証の内容と一致する。
したがって、野間のツイートや認識、陳述は当初から一貫して「リンチなどない」であり、一切の矛盾がない。
1 原告第3準備書面「第2-1」について
ある暴行が起訴に値するかどうかはケガの態様によって決まることではなく、そのことは室井自身が起訴を逡巡していた(乙㉗号証)ことからも明らかである。なお、室井が加害者側代理人にあてたこの文書には、訴外李信恵が「拳骨をもって被害者の顔面を殴りつけた」とあるが、乙㊲号証においては「当初から平手打ちと主張している」と言っており、矛盾がある。このことは、室井が自らの受けた被害を当初、実態以上に過度に申告しようとしていたことを示している。
また、室井が情報を第三者に手渡すことで世論を煽り、ありもしない「リンチ事件」の輪郭をつくりあげようとしたことは、暴行加害者側代理人から室井代理人(当時)宛に送られた次のファックスからもあきらかである。
「当職からM先生に差し入れた謝罪文そのものがネット上に掲示されたり、本件ボイスレコーダーの音声がアップされていたり、刑事記録の情報に接していなければ知り得ない情報を用いた表現行為等も確認でき、明らかに、室井さんが代理人を通じて入手された本件文書を公開使用されています。弁護士高島章という人物から、終日にわたって質問メッセージを受けるなどしています」(乙㊳号証)
室井は野間のブログ記事をもってして「暴力是認の態度」とするが、ではこのブログ記事のような事態が起きた場合、「朝鮮人はゴミ」と目の前で言われた在日コリアンがどのような有効な反論を言論で行うことができるのか、室井の認識を明らかにされたい。
このブログ記事の事例は、ヘイトスピーチを浴びせられることが物理的暴力を受けたに匹敵するものであることをわかりやすく示したものであって、暴力を是認せよということではない。むしろ室井の態度は、怒って掴みかかった在日コリアンをことさらに「暴力的だ」と宣伝し、誹謗中傷したいわゆるネット右翼たちの態度を彷彿させるものであり、これこそがヘイトスピーチの根源的な暴力形態なのである。
チャールズ・R・ローレンス三世はその著書『傷つける 言葉 批判的人種理論、侮蔑表現、修正第一 条』(1993年)の中でヘイトスピーチについて次のように語っている。「ニガー、スピック、ジャップ、カイクなどと呼ばれるのは、顔面に平手打ちをくらうようなものである。被害は瞬時に与えられる。何故にそうした行為がなされたのかに思いを 巡らす余裕も、それに対抗しうる表現を相手に返す余裕も与えられない」。このことは、ヘイトスピーチが物理的暴力にも匹敵する暴力としてマイノリティに対して作用することを示したものである。
なお、室井が引用する甲64号証後半「今後3人がそれぞれツイッターを再開すると、室井やら金展克やらが暴行傷害の件でいろいろ騒ぎ、それにネトウヨが便乗するというめんどくさい展開になってくるとは思いますが、もう刑事事件になっていることなので基本放置がよいのではないかと(もちろん、反論してもかまいませんが)」という一文であるが、これは室井の主張とは違い、野間がこの暴行事件について隠蔽する意志も対策を取る意志もなかったことを示すものであり、訴外伊藤健一郎らがなんとか正しい事実を知人に知らせようとした「説明テンプレ」云々の背後に野間がいるという室井の主張を否定する内容である。
わざわざ説明文を作成し、送付リストをつくり、実際に送付するという訴外伊藤らの行為は「放置」とは程遠く、野間が乙64号証のメールで示した認識やアドバイス(放置あるいは室井らへのネット上での反論は自由に)と直接の関連がないことはあきらかである。
なお室井は「室井から事情を一切聞くことなく、一方的に垂れ流し」たと言うが、本件訴訟の陳述でもあきらかなように、野間の認識はこの2015年3月31日時点からなんら変更はなく、その後刑事処分の結果をへて新たに加わった認識としては「リンダさんもちょっと叩いた」は可罰的違法性を欠いた軽微な暴行であったというぐらいである。
(注)その後の別裁判で、この「軽微な暴行」自体が存在しないことが明らかになった。
むしろ室井側は陳述が二転三転しており、虚偽を述べているのは明白に室井の側であることは議論の余地がない。
訴訟活動の不誠実云々については本件訴訟と関係がないので割愛するが、第3準備書面をもって反論を終えるようにという裁判官の訴訟指揮を無視して第4準備書面を提出しているのは室井側である。
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志希晴拘束えっち
久々のR-18 えっちな描写に全振りしました tumblrって官能小説OKなんですね イベント後の楽屋に残ってしまっているのは、疲れているせいとかこの後に打ち合わせがあるとかじゃない。ソファーに座っているのだが、後ろからしっかりと抱きつかれていて、身動きがとれなくなってしまっているのだ。 「なあ、どうしたんだよ?」 「…………」 さっきからずっとこの調子だ。同じユニットの皆は既に解散してしまって、オレが残っていたところに志希がやってきた。ソファーに座って帰り支度をしていたのだが、挨拶もせずに抱きついてきてから、不機嫌な様子のまま何も言わない。とはいえこのままでは埒が明かない。どうにかこうにか志希が不機嫌な理由を考えていはいるが、これといった理由を思い出せない。確かにお互い仕事が忙しかったが、廊下ですれ違う時は挨拶したし、撮影の合間に会いに来てくれてちゃんと放したりしてたはずだ。 「なにかやなことでもあったのか?」 「…………違う」 「じゃあなんで不機嫌なんだよ……話してくれなきゃわかんねぇよ……」 つい語気が荒くなってしまう。しかし、怒っているわけではないのだ。どちらかというと不安な方が強くて、どうにかできないか悩んでいる。そんな様子を察してくれたのか、ゆっくりと志希が話し始めてくれた。 「だって……二人きりじゃなかったじゃん」 「……え?」 「あたしと晴ちゃん以外にプロデューサーやスタッフさんがいたり、他のアイドルの娘たちが必ずいたりしたじゃん……。だからこうやってぎゅーってしたり、色んなお話したりができなかった。せっかく晴ちゃんが傍にいるのにやりたいことや話したいことが全然できなくて、もどかしくて、寂しくて、辛かった」 抱きしめる力がより一層強くなる。志希の香りが鼻をくすぐって、ああ確かにこんな風に時間を過ごすことはなかったな、と思い出す。 「そっか、じゃあ今日はこれからずっと志希に付き合うよ。それならいいだろ?」 「ほんと!?ありがと晴ちゃん♪」 志希の喋り方が明るくなる。なにはともあれ、機嫌が直ったようで良かった。この時に一つ誤算があったとすれば、志希がやりたいことっていうことが自分が想像したこともないようなことで、それに付き合わされる破目になってしまったことだった。
志希につれられて、倉庫の中のラボまでやってきた。今はもうほとんど使用されてないせいか、少し埃っぽいここは滅多に人が来なくて確かに二人きりになるにはもってこいの場所だ。なぜか志希はここの合鍵を持っていて、念入りに鍵までする。過去にどうやら一度間違って入って来てしまった人がいるらしく、その際に自分の実験道具で怪我をさせてしまうかもしれなかった、とのことだった。 棚と棚の間の実験スペースは、様々な薬品を扱うせいかある程度清潔に保たれている。ただし、大きな実験机の上は資料やら機材やらでごちゃごちゃしてるし、床に敷かれている布団は折りたたまれることなく乱雑に放置されてある。いつものように上に掛かってある布団をどかして二人でそこに座り込む。椅子もあることはあるのだが、机を使わないとき以外は基本使わない。布団の上の方が気楽な姿勢でいられるし、横になったりもできるからだ。いつもとは違う感触がするような気がして、目線を布団の下に向けてみるとオレが前に来た時にはなかったマットが敷いてあった。志希なりに気を使ってくれたのかな、と思うと自然と頬が緩んでしまう。 普段通りになにか話すのかな、と顔を向けた途端に志希の綺麗な顔が目の前に映っていた。あまりに一瞬の事で驚いていると、口に触れる感覚からようやく状況を理解する、 (あ……キスされてる……) ここ一ヵ月近くこういうことをしていなかった気がする。どことなく懐かしい感触を覚えながら、ゆっくりと目を閉じる。わずかな部分に触れているだけ、それでも確かに感じる相手の愛情を長く深く受け止めあう。今までの時間を取り戻すかのように、お互いに離れようとはしなかった。 この時間がずっと続くと思っていたけど、不意に志希がオレの肩を掴んで引き離した。 「あれ……?」 目を開けると、志希はこちらをじっと見つめていた。普段の何倍も真剣な様子なのに、恥ずかしいのかほんのり顔が赤く染まっている。 「ごめん、晴ちゃん。もう抑えきれないかも」 優しくゆっくりと押し倒される。志希が望んでいることがわかるし、これから恥ずかしい目にあわされるっていうのもわかるのに、少しも嫌な気持ちにはならない。多分オレもそれを望んでいるんだろう。ああ、もうどうにでもなれ。好きな相手から求められるのは嬉しいって思ってしまうから。 「脱がせていーい?」 「……一々聞くなよ、イヤって言っても……その……」 「うん♪でもやっぱり晴ちゃんの口から聞きたいなーって」 「…………」 「んーやっぱり我慢できないっ!」 「うわあっ!」 返事を待たずに押し倒されて、着ていた服を脱がされる。あっという間に下着だけにされて、まじまじと見つめられる。 「あんまり見んなよ……」 今着てるのは無地のブラとショーツが一緒に売られてるやつだ。服は基本おさがりだし気にしないのだけれど、こうやってじっくり観察されるとちゃんとしたもの着てくれば良かった、と思ってしまう。 「ん~、今度一緒に下着買いに行かない?それかプレゼントしてあげるっ♪」 「なんかそういうの選んでもらうの、すっげぇ恥ずかしいんだけど……」 「え~?もう気にしてないでしょ?今だってわざわざ脱がせやすい体勢でいてくれたし♪」 「~~っ!?」 本当か?いやでも確かに抵抗するよりか、志希に脱がされるのが当たり前になってて、手間取らないようにそうしている……気がする。志希のなすがままになっているどころか受け入れてる自分が急に恥ずかしくなって、膝と肘を折り曲げて身体の前に持ってきて、志希の真正面から離れるように姿勢を横にする、 「ねえ、晴ちゃん。ついでにもう一個だけお願いしていい?」 「……なんだよ」 「こういうこと♪」 志希の両手がオレの手首を包み込んだかと、いつの間にかバンドのようなものが巻かれている、両手首を一つの輪っかが縛っていて、自力では外せなさそうだ。両腕を開こうとしてみるものの、手首に食い込んでいるそれは充分な強度をもっていて外れる気配さえない。なんとなく、嫌な予感がする。 「なあこれ、外れねーんだけど……」 「次は足だね♪ほら暴れなーい」 絶対にマズいことになる。しかし、抵抗しようにも腕は自由にならない上に体格の差もあるし、志希の方が自由になるポジションにいる。結局抵抗らしい抵抗さえできずに、足首に細長いロープが巻かれて近くの棚の脚と結びつけられる。そのせいで、足が開かれたまま閉じることができない。縛られたせいで、身体は仰向けの状態に引き戻され横を向くこともできない。 「な、なぁ志希、もういいだろ?このカッコすっげー恥ずかしいし……」 今まで着せられてきたどんな衣装よりよっぽど恥ずかしい。自分の身が自由にならないことがこんなに恐怖を感じるとは思わなかった。身体が熱くなって、少しずつ汗が湧いてくる。 「うん、これで最後だから安心して♪」 志希の両腕がオレの頭の後ろに回ったかと思うと、視界が深紅に包まれる。ふわりとした感触からハンカチが巻かれているのだと察する。厚手なせいか、全く前が見えなくなったかと思うと後ろできつく結ばれる。 「これでよしっ!どう?」 「どうって……動けねえし前は見えねえし……不安だよ、志希」 「大丈夫、ちゃんと気持ちよくしてあげるから♪」 「そういう問題じゃ……っ!?」 頬に柔らかくて細い感触がした。志希の指だろうか。予想がつかなかったせいか、驚いて身体が跳ねてしまう。頬��ら首へと伝う感触がいつもよりしっかり感じられてしまうせいで、こそばゆくてしょうがない。手で止めようにも自由にならないこの視界と両腕じゃどうしようもない。 「どう?いつもよりしっかりと……あたしを感じられるでしょ?」 「あっ……」 耳元でそう囁かれる。志希の綺麗な声も、いい匂いも、やわらかで繊細な指の感触も、全部全部強く感じられて心臓の高鳴りが抑えきれない。どうしようもなく不安なのに、この状況に興奮してしまっている自分がいる。 体をなぞる指が首から鎖骨へと降りてきて、胸の中心から下へと辿っていく。その位置から下着が上へとズラされて、胸が外気に晒される。自分の呼吸がいやに大きく聞こえて、身体が息に合わせて上下する。 「ねえ、晴ちゃんからは何も見えないだろうけど……すっごくいやらしいよ、今の晴ちゃん♪」 「~~っ!!」 「晴ちゃんも……どきどきしてくれてるかな?」 追い打ちのような言葉で余計に羞恥心が煽られる。思考が一瞬止まった隙に、志希の指が離れたかと思うとショーツの締めつけが緩くなって、代わりに小さな固い感触が腰の両側に当たる。 「志希、まっ……て!!」 「ここで待ってもいいけど、もっと恥ずかしくなるだけだよ?待たないんだけどね♪」 「あ、あぁ……!」 ゆっくりゆっくりと下着が下ろされていく。動かせない両足ではどうやったって抵抗なんて手出来ない。じわじわと痛めつけられるような辱められるような行為に、頭も心臓も熱くなってどうにかなってしまいそうだ。下着が膝まで下ろされて、外気が触れていた部分が入れ替わる。一番恥ずかしくて見られてほしくない場所を晒しているのに、少しも隠すことができないどころか、どうなっているかすらわからない。羞恥と恐怖と興奮で頭がぐちゃぐちゃになって、なぜか涙が出てきた。 「うっ…くっ、しき……ぃ」 「あれ……やりすぎちゃったかな?……でも、こっちは喜んでくれてるみたい♪」 「うあっ!!?」 身体に快楽の電流が流れる。足と足の間に滑り込ませた指から秘所へと与えられた刺激が、この状況によって増幅されて全身に巡る。今まで経験したことのない衝撃に体が震えて、勝手に声が出る。 「ここ、すっごいぐしょぐしょだね……晴ちゃんもすっかりえっちになっちゃったね♪」 「なっ……!?そんなんじゃ……」 指の動きが止まって、おそらく反対側の手で頭を撫でられる。 「違わないでしょ?もうあたしと変わらないぐらいえっちだって♪言ってみて、ほらっ」 「う……」 こんなのずるい。卑怯だ。恥ずかしくてどうしようもないセリフのはずなのに、頭を撫でられて、志希からおねだりされてしまうとなんでもしてしまいたくなる。それで気が済むなら、喜んでくれるなら、少しくらい恥ずかしくてもいいって思わせられる。もう十分すぎるほど恥ずかしい目にあわされてるはずなのに。 「オレは……志希と同じくらい……えっち、です……」 「……晴ちゃんさー、あたしのことを信用してくれるのは嬉しいんだけど、信用しすぎなのもどうかと思うよ?♪」 小さな音と共に耳の近くに何かが置かれる。すると、少ししてからさっき言ったセリフがオレの声で再生された。 「志希ぃっ!!けっ、消せ!!」 「え~、せっかく晴ちゃんからのあたしだけが聞けるメッセージなのに……」 「ふざけんなっ!!」 「はいはい、じゃあ消してくるから待っててね♪」 耳元に置かれていたものを拾い上げるような音がしたと思うと、足音が遠ざかっていく。 「お、おい!待てって!置いていくなよ!」 「すぐ戻ってくるよ♪」 「う、嘘だろ……からかうなよ、志希……志希?」 声が返ってこない。まさか本当に置いていかれたのだろうか。熱くてどうしようもなかった身体が、急速に熱を失っていく。いつ帰ってくるのかもわからないのに、ここに人が入ってこないとも限らない。そうなったらお終いだ。それをわからないはずがないのに、どうして行ってしまったのだろうか。焼ききれそうだった脳が、ぐるぐると不安が巡り始める。 「嫌だよ、行かないで……志希……っ」 歯を食いしばって、目頭が熱くなる。早く、早く。それ以外にはなにも考えられない。 「だから、信用しすぎちゃダメだって」 「え、あ……」 頬に温かくて柔らかい感触がする、涙と汗が混じって流れた通路を舐めとって、猫が子猫をあやしてるみたいだ。 「ごめんね、不安にさせちゃって。数分ぶりの志希ちゃんだよ♪」 はらりと目の前を覆っていたものが取り除かれて、志希の姿が視界に映る。あんなに酷いことを二回もされたのに、この笑顔を見ると安心して全部許してしまいたくなる。 抱きしめようとして両腕を伸ばして、縛られていることに気づく。 「なあ、これも外してくれよ」 「それはだめ♪まだ最後にひとつだけ試したいことがあってねー」 今度は志希の手のひらで目を覆われてしまった。手首に香水をつけているのが、匂いが一層濃くなって頭がくらっとなる。 「力抜いてくださーい♪」 「あっ……いっ!?」 下から異物が挿入ってくる。志希の指よりも、冷たくて固くて大きなものが多少は指で慣らされた場所をこじ開けるように侵入しようとしてくる。視界の代わりに他の感覚が補おうとして、体の中に入ってくるそれを深く重く感じてしまう。 「こうした方が落ち着くかな?」 目を覆っていた手が頭の方に移動して撫でてくる。志希は隣に座っていて、可愛がるような目線でこちらを見ていた。 「あ……いいっ!!?」 志希の姿が見えて、一瞬気を落ち着けた瞬間に一気にそれは身体の中に入ってきた。不意の衝撃に身体が反って、まるで身体の中に一本の長い棒が通されたみたいだ。 「あちゃー……やっぱり痛かった?大丈夫、これからはゆっくり気持ちよくなっていくよー♪」 「なっ……あっ!?ひいっ!」 刺さっていたそれが上下に動いて、中を荒らし始める。往復するたびに弱いところと擦れて、感じたことのない快楽の波に溺れてしまいそうだ。 「ああっ!!だめっ……だってぇ!!」 「気持ちいいでしょー、晴ちゃんの弱いところにちゃーんと当たるように改良したからね♪もうイっちゃいそうでしょ?」 興奮と快楽が溜まっていって、今にも吐き出しそうになる。志希の声も、いやらしい水音も、匂いも、今まで感じたことのない痛みと感触も、全部全部身体が受け入れていく。それは同時に限界を呼び寄せることになる。 「……っっ!!!!!」 声ではない音が口から漏れて、気持ちよさに溺れた身体が数回跳ねる。頭の中も身体も愛おしい気持ちも恥ずかしい気持ちも全部溢れ出すみたいにはじけ飛んだ。しかし、余韻に浸ろうとした身体はまだ動いてるそれによって再び起こされる。 「イっ……たのに、なんでっ!?」 「んっ♪」 志希が両手を開いてこちらに見せる。何も触ってないのに、中にあるそれは確かにまだ動き続けている。快楽を受けて崩壊した身体に再び波が押し寄せる。 「早く……抜いてぇっ……」 「うん、あたしが満足したらね♪」 満足したら。それは一体いつなのだろうか。快楽によって薄れゆく意識と共に、終わったら絶対に一言文句を言ってやる、と誓うことでしか抵抗なんてできなかった。
「ねー晴ちゃーん、機嫌直してよー、やりすぎたのは謝るからさー」 「………………」 結局あの後は晴ちゃんが気絶するまでしちゃっていた。さすがにやりすぎたことを反省して、すぐさま後処理をすることにした。縛っていた手はまだしも足首は少し赤くなっていて、とりあえず軽い応急処置だけしておいた。汗と涙と愛液に濡れた身体を拭いて、布団に寝かせてあげた。ただ、起きてからというもの自分の服を体育座りで抱え込んで、ずっとそっぽを向いている。 「ほら、さすがにそろそろ帰らないといけないし、服とか着ちゃったら?」 「……むこう向いてろよな」 「うん、あと一応身体は拭いておいたけど、もし使いたいなら机の上のタオルを自由に使ってね」 そう言った途端に、後頭部に柔らかいけど勢いのある感触が飛んできた。自由に使って、とはそういう意味じゃなかったんだけど、これも仕方ないだろう。 「……もういいよ」 振り返ると、晴ちゃんがもう身支度を済ませて靴を履こうとしていた。……やばい、めっちゃ怒ってる。でもしょうがない、お預けされてた分を取り返すにはあれくらいしないと気が済まなかった。それでこうやって怒らせているのだから、元も子もないのだけれど。 あたしの横を通り過ぎたかと思うと、すぐにぴたりと立ち止まった。あれ?と思っていると、右手が後ろ向きに差し出される。 「……送ってってくれるんだろ?遅くなっちまったし……」 「うん!」 左手でそれを受け取って、前へと歩き出す。晴ちゃんを引っ張るようにして、出口へと向かう。 「志希……」 「はい、なんでしょう」 ……あれ?やっぱり許してもらえてない? 「今日みたいなこと、すっげえ恥ずかしかったし、怖かったし、痛かった」 「う……ごめん……」 「でも……いいから」 「え?」 「志希がしたいなら、その……また……っっ!なんでもねえ!はやく行くぞ!!」 「は~い♪」 駆け出した晴ちゃんに置いてかれないように、一緒に走る。次があるなら今回のようなことではきっと満足できなくなってるだろうけど、晴ちゃんは許してくれるだろうか? ボイスレコーダーと棚に仕込んでおいたビデオカメラのメモリーカードは、確かにポケットの中にある。しばらくはこれで満足できるだろうと思っていたけれど、さっきのセリフを録音してないことを後悔した。 でも、本当に大事なことは記録やデータには残らないことをよく知っている。だからこそ、今はただこの愛しい恋人との二人三脚のような走り���楽しむことにした。
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いのみか(途中)
破れかぶれな一撃の軌道を正しく見極めるのは、得意分野だ。打ち込むための姿勢を決めながら、敗北の理由が伝わるように決め手を選んだのは、ほんの些細な気まぐれだ。 初めから終わりまで、殆ど無意識でやれる相手だった。だから、その星を打ち抜いたとき頭に浮かんでいたのは、いつだか紗枝が言っていた「そういうところが女を泣かせるのよ」、という言葉だった。 勝負を終えて、少しだけ大きめに後ろへと跳ねる。不快なブザー音が鳴って、それなりの距離をとったはずのあたしにもそれは届く。 目の前の星が光るのを見つめながら、呼吸が乱れていないことを確認した。問題はない。紗枝の合格ラインには乗っているだろう。そう判断して、口を開いた。 「お疲れさん」 「ありがとう、ござい、ました!」 今日の三人目の対戦相手は、一つ目の鐘から剣を振り始めて、二つ目の鐘まで戦い続けていた。三分間の必死の抵抗の末、破れて今、目の前に転がっている。新入生にしては、十分持ったほうだろう。最初の二組は逃げ惑って、それでいて文字通り瞬殺だった。 頭を下げて去っていく下級生に手を振りながら、夏の匂いのする日差しの下で額の汗を拭う。会長選の|余韻《痛み》は、もう体の中から消え去っていた。夏がこれ以上苦しくなる前に、ランクを一つ上げることができるだろう。 三分間の戦闘を三度も連続で、それを一週間も繰り返せば、星奪りへの感覚は嫌でも戻ってくる。紗枝の言うことは確かだったと改めて思いながら、これ以上の戦いは余計だろうと体を落ち着けていく。再戦をし、未来を開く。その二つが、つながっていくことを感じている。 放り投げてゼロに戻したはずの未来は、少しずつ昔とは違った形で自分の前に現れている。逃げ出さずに立ち向かうと覚悟してみて向き合うと、想像よりしだけ柔らかい世界が見えていることに落ち着くのだ。たとえ間違い続けていたとしても、最後の最後で、あたしは間違えなかったのだと。 息を乱さないほどでも、確かに存在する熱を少しずつ少しずつ逃しながら、今日の戦いを省みる。 格の違うDランクとの戦いの中に得られるものは、ほとんどない。それが驕りでも油断でもなく真実であると知っている。それでも、何度もなぞって振り返る。拾えるものはすべて拾う。二度と膝をつかないために。 そう言い聞かせて無意識でも意識でも思考を巡らせておきながら、一瞬の瞬きの向こうでは自分の姿が映る。自分の話を。 「何、考えているの?」 問われてようやくそこに、問題があることに気がつく。こんなことばかりだ。そう思いながら反射的に叫んだ。 「気配なく後ろに立つな!」 そう言いながら体ごと振り向こうとするあたしを抑えるかのように、紗枝はあたしの肩に顎を乗せた。耳にかかる息も頬に触れる髪も撫でるようで落ち着かないのを悟られたくなくて、少し体に力を入れて堪える。 あたしの体が少しだけブレるのを楽しんでいるらしい紗枝は、そのまま体重を預けたまま目を閉じた。 「後ろに立つこと、なくなっちゃったから」 「はぁ?」 「試してみただけ。好きじゃないってわかったから、それでいいの」 そういうと、紗枝はゆっくりとあたしの横に移動する。このお姫様のお望みがなんだったのか、私には今でもわからない。ただ横に立つだけで、少し幸福そうにしている瞬間は確かにあって。その幸福の正体を確かめるまでは、あたしは隣にいるつもりだ。 ぼんやりとそんな少し恥ずかしいことを考えながら立っていると、紗枝の少しだけ機嫌の悪い声が聞こえる。 「それより、何考えてたの?普通に近づいたのに、気づかないなんて」 「お前が素で気配殺し過ぎなんだよ」 「普段なら気付けるじゃない」 あたしが紗枝に口論で勝てることはまずない。そもそもあたしと紗枝の会話のほとんどは、あたしが負けるために行われているのだと、あたしだってわかっている。それでも、ほんの少しにだけ大切なことが含まれていて、それが伝わっているなら、それでいいとも思っている。そもそも莫大な時間を共にいることに費やしているのだ。その全てに意味があるわけがない。 「ちょっとな」 「会長戦?」 「いや、そうじゃない」 あれほど負けることを恐れていたはずなのに、本当に膝をついてみれば、あの戦いをもう夢にも見なくなってしまった。どこか癪だけれど、そういうものなのだろうとも思う。もう、失うことを恐れてはいない。それは真意だった。紗枝も、それを理解しているのだろう。 「今日の三組目のやつらさ」 「うん?」 「あっちから、向かってきたよな」 「そうね。熱量がすごかった。クールな神門さんは、ああいうの気に入らない?」 「お前なぁ」 あたしのことを『クール』と表現する人間は、もうこの校舎にほとんどいない。あの戦いの中で抱えていた熱量が、あの場にいる誰にでも伝わってしまったのだろう。どこか気取っていた自分を見つめ直すのはいつでも少し恥ずかしくて、そのことをわかっている紗枝にはいつも格好のおもちゃにされる。 「でも、玲も入学したときはあんなんだったわよ」 「あそこまでじゃ、ないだろ」 「あれ以上だったと思うけど」 「嘘だろ」 「上級生の女の子追いかけ回して泣かせてたのは、どこの誰だったかしら」 「あー……」 「あれ、今だから言うけど結構恥ずかしかったわよ」 「悪かった、悪かったって」 上辺だけの降参の姿勢を見せながら手を上げるあたしに、紗枝はおかしそうに笑った。彼女の口元は、前より少しだけ素直になったなと、上がった口角を眺めながら思う。 ぼんやりと見つめていたあたしに腹を立てたのか、紗枝の口角はまた元に戻ってしまった。 「結局、なに考えてたかは教えてくれないのね」 そういってわざとらしく拗ねた表情をする紗枝に内心呆れながら、言葉を選ぶ。 「大したことじゃないんだがな」 そう言いながら、彼女たちが去っていった方向を見つめる。あの怯えながらも真っ直ぐにぶつかって来た彼女たちの目の奥の色を、思い出している。 「なんとなく、あたしが持っていないもの、あいつらが持っていた気がしてさ」 夢の中で見れないことは、目を閉じてしっかりと見つめる必要がある。 だから、あれから一人になる度に、あたしは瞼をおろしてあの戦いを再生する。 何度も、何度も。痛みに慣れるかのように。 動きをなぞる。細切れになった記憶からでも、得られるものはあるはずだと、夕方の部屋で一人、西日を避けるかのようにうつむいて、思考を繰り返し続ける。 なぜ勝てなかったのか、どうなら勝てたのか。 何が十分で、何が足りなかったのか。 答えの出そうにない問に一人で向き合うことに、慣れすぎていた。 時間切れが散らつくことのない脳内はクリーンで、だからこそ真実は重い。一人で抱えることのできる質量を見極めながら、慎重に戦う。 息を吐いても、その戦いは孤独だった。十分に狭くなった寮の一室の端っこは、物音一つ聞こえない。不在の重みだけが、確かに重なっていく。 紗枝は戦後処理とでもいうべき、家族の問題に時間を割いている。込み入った家族の感情の問題に、他人であるあたしは手を差し伸べることが出来ない。そうわかっているから、不甲斐なさを殺して自分を鍛える。それが一番、二人にとって必要なことだと信じているから。 考える度に、見つけられることはある。それでも時間が経つにつれて強烈に焼き付いた紗枝がいなくなったあの瞬間と、勝ったと思い��んでいたあの瞬間だけが、次第に瞼の裏を支配していく。戦いの外側で思い知らされた自分の底に、思考は水のように収束していく。 何を得たのか。 何を失ったのか。 何が変わったのか。 確かに、確かに何かが――あたしの中のの何かが、変わった。それは確かだ。一体何が変わったのか、結局のことそればかり考えている。 手の平をそっと開くと、目にはいつもの自分の手が映る。ずっと同じ手のはずだった。 掴める���思っていた手。あの前とずっと、変わらずにあるだけの手。 考えても考えても、わかりそうになかった。実戦を繰り返しても、わかりそうにもない。もう一度、もう一度会長と戦えば、その何かがわかるのかもしれないと思うのも確かだ。それでも、それが許されることではないことも知っている。 一年以上もの間、二人で手を伸ばせば掴めそうだった彼女たちの星は、今ではこの部屋からずっとずっと遠くにある。今彼女たちと戦うことは出来ないと、それは痛いほどわかっている。 結局のところ、それも負けた罰なのだろうと思う。勝利の向こう側に見えていたものの代わりに、膝をついて見えた景色からわかることを理解する。 立ち続けて勝ち抜いた先に、見たい景色があったのかは、もうわからないけれど。 考えても埒が明かないから、諦めてベッドへと倒れ込んだ。二段ベッドの裏側を見つめることにも慣れてしまった自分を思うと、結局自分はここがお似合いなのかもしれないと、そう自分を笑う。 すべての星を失って、すべてが初めからになった。あの広い部屋も失って、この十分狭い部屋で二人やっていくことになる。それでも、今のあたしにはちょうどよかった。あの広い部屋をどこかで持て余していたことに、部屋を移してから気づく。 考えるのをやめにして、このまま眠ってしまおうと目を閉じたあたしを、無機質な携帯の音が貫いた。 「待った?」 その質問にはなんとなく答えたくなくて、代わりに傘を突きつけた。無機質なビニール傘が品のいい紗枝の服とどこか合わなくて、緊張が抜けていく。 シンプルな服装で不機嫌に見えるあたしと、上手に笑う紗枝の並びは、外から見れば姉と弟のようにも見えるのかもしれない。そういうことを考えると、ふとこの関係が好きになれない時がある。 躾けられていない感情を無視しきれないあたしを、紗枝はただ笑うだけだ。 「ありがと」 「しっかりしろよ」 「それ、紗希にも言われたわ」 「そうかよ」 あたしの携帯を鳴らしたのは紗希で、傘を届けてほしいとあいつは言った。日が傾くにつれて少しずつ厚くなっていた雲は、静かに、確かに小さく雨を降らせていた。予報に裏切られて小走りで駆け出す人たちを横目に、紗枝は少しだけ小さな歩幅で歩き出す。あたしも、それに続く。ゆっくりと、濡れることがないように。 「一つの傘でも良かったのよ?」 「よくねえよ」 「残念」 「あたしは風邪ひきたくないんだよ」 適当な軽口で埋められるはずの距離も、雨に遮られて空白が生まれてしまう。前までは気にかけることすらなかったその時間も、二人で分け合えば何かが見えるのかもしれないと、そう思って無視できない自分がいる。使い物にならないプライドが折れるまで、信号一つも持たない。 「何があったんだよ」 紗枝が、雨ぐらいどうとでもできる人間だと言うことは、ちゃんと彼女を見つめたことのある人間なら誰でもわかる。あたしも、紗希も、それはわかっているはずだ。だから、紗希が呼び出したのには、他の理由があるはずで。 赤に変わったばかりの歩行者信号をぼんやりと見つめたままの紗枝は、あたしの言葉を聞いていないわけではないようだった。口を小さく開いては閉じて、そっと息を飲む彼女を、ただ見つめ続けていると、紗枝は諦めたように話し始める。 「訴訟される可能性があるって」 「誰か?」 「私���」 「まさか、」 玲一に?そのまさかよ。信号の前で目で問い合うあたしたちの間の空気が、諦観と呆れで重くなっていくのがわかった。 情けなさと恥ずかしさで大きく吐いたあたしに、紗枝はずっと冷静に言葉を続ける。 「恥の上塗りだからやめとけって言われているみたい」 「そりゃそうだろ、どこまで馬鹿なんだよ」 「ただ、可能性でしかないけど、考えておいたほうがいいって」 信号の色が変わるかのように淡々と言葉を紡いで、紗枝は歩き始めた。雨雲の奥の太陽の色と中途半端に喧嘩をするネオンばかりの町並みで、その背中はきれいに浮かぶ。そこに、感情の色は見えない。すこしだけ歩幅を広げて、横顔が見える位置まで並んでみても、その表情にはいつもの彼女しか浮かんでいなかった。 負ける前まで、見ないふりができたそういう類の問題も、今ではあたしの前に正しく存在している。勝てば、頂点を掴めば、そう思って手を伸ばしていたはずの甘ったるい未来は消え去った。そうして現実に立たされたとき、自分の無力さに気づいて、言葉を選べなくなる瞬間がある。 ただ横顔を追いかけるだけのあたしを見ずに、紗枝はまた言葉を紡ぐ。 「まあ、訴訟は別にいいの。考慮してなかったわけじゃないし」 そういう紗枝の声は温度がない。そこにあるのは振り払ったはずの過去が亡者のように追いかけてくることへの苛立ちだけではない。その裏に隠れた感情を、今はただじっと待つことしかできない。 紗枝がもう一度口を開いたのは、角を曲がり終えたときだった。 「ただ、諌められたらやめちゃうなんて、玲一さんも結局同じような人間だったんだなって思って」 雨の音の中でも、紗枝の落ち着いた声はきちんと響く。だからそれが複雑な色をしていることは誰にでもわかるはずなのに、思わず口をついて出た言葉を飲み込みきれない。 「同情、してんのか?」 それは長く隣にいたはすの紗枝の、初めて見る甘さのように思えた。あたしの問いかけに、紗枝は首を振った。 「なんか、敵だと思っちゃってたけど。そんな単純な話でもないんだなって」 それだけ言うと、隣を走り抜けていくトラックの水はねから少しだけ体をそらしながら、また彼女はあるき出した。狭い歩道で三歩分距離をとって彼女の後ろをついていくと、その寂しげな後ろ姿に、自分が無力にであると痛感する。 「今のあたしに、できることはねぇよ」 だからそう言ってしまったのは、雨のせいだということにした。雨だから、上手に距離が取れないのだ。それだけの話だ。 「家のことだもの、もう玲に頼ったりしないわよ」 思った以上に言葉は届いてしまったから、紗枝はどこか優しく笑みを浮かべていた。 立ち止まって振り向いた彼女を追い越しながら、その微笑みに苦しさを覚える。 「そうじゃねえ」 開いていく距離を不自然だとわかっていても、あまりに情けない自分を見せることはできない。止まらない歩みに任せるかのように言葉を吐き出す。 「多分、助けられない」 どうやれば、少しでも紗枝が幸福になるのだろうか。そういうことを考えると、言葉と過去と関係とが、もつれ合って先が見えなくなる。手を伸ばすことが正しいのかも、上手にわからない。 あまりにも無力な自分をあざ笑うかのように、信号が目の前で赤に変わる。それでも、すぐ後ろにいるはずの紗枝と並び立つことはなかった。
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悪い夢と共寝の話
☆とうじょうじんぶつ☆ これさえ知ってりゃ読める
・スノウビーズ・モリスくん 戸口所属の魔法使い。眠ると事故の予知夢を見るので極力寝たくない。 死の感覚を生々しく覚えて起きるのでエブリデ���寝覚め最悪。 かつ、その事故に巻き込まれる誰かひとりの記憶や思い出を植えつけられ、その人物として死ぬまでを追体験するという形なのでよく伴侶や子供や兄弟や親が目の前で死んで情緒がぐちゃぐちゃになる。ひとり分の生命に無数の人生はちょっと入れない。 原則には阻止が難しい死にまつわる予知夢らしいので事故以外もたまに見る。
・エニシダくん 戸口所属の魔法使い。賭博が好き。 軽薄です!快楽で生きてます!みたいな外面と自己理解をしておいて実態がそうでもないっぽい。
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スノウビーズ・モリス■■徹目。 これは彼の頭が朦朧としたまま何故かいつの間にか迷い込んでいた異境で何故か迷子になっていた日の夜の話だ。
「ちったァ寝とけって。魔法が使えようが睡眠時間無くったってだーいじょぶってワケでもねェだろ」
エニシダは自身の肩へと遠慮なく重さをかけてきている同僚へ、責めるように声をかける。
「ぅ…、面目ない……迷惑をかけてしまった。その、引き際を…見誤って……」
呂律もいささか夢に浮かされたようになっており、足取りもおかしくなっている荷物に対してエニシダは大きくため息をつく。あくまで、パフォーマンスとして。幾ら『迷惑した』と訴え掛けるそぶりをしたところで、彼は変わらずにこれからも睡眠を極力避けるのだろうから無意味には違いない。
スノウビーズとは機関の同僚であり、個人的にも多少付き合いはある身だからと回収も、こうして部屋まで運ぶ任務も担ってはみた。気まぐれではあるが、実際彼が再起できなくなってしまってはエニシダとしても困るのだ。……機関から自身に当てられた細かで地味な雑事をスノウビーズに流していたから。
(ど~うも、実利的だな)
もっと、こう、仲間への心配や良心で動いたことにしてみたいのだが。違ったものは仕方がないと思考を打ち切った。
魔法界でスノウビーズが一応の私室としている部屋まで送り、折角の睡眠を床でとられては困るのでベッドまで運ぶ。 当の荷物本人はといえば大人しく運ばれはしたものの、体を横たえてやると何故か機械人形のようにぎしぎしとした動きで体を起こし、ベッドの縁に腰掛けた。外套を脱ぐのかと思えば、特にそれ以上行動もせず微動だにしない。
「なァにやってんの。寝ろって」 「眠る……寝はするが。もう少し……多少は、問題ない、から」 「今更悪あがきしてんじゃねェよ。魔法使い様も所詮は人間崩れだ、休息がねえまんまじゃァ記憶の情報処理が追っつかなくなっちまうんだろうぜ。 ま、オレの感覚的意見だが」
片手をひらりと動かし他人事で無責任な笑いを漏らす。しかし、一向に眠ろうとしないスノウビーズの様子を見るとふと「ああ、そーだ」と、名案でも思い立ったように人差し指を立て、彼へと笑顔を向ける。
「添い寝でもしてやろっか?人の体温ってのは安心できんだと」 「……安心」
拾った単語に対し、スノウビーズは多少焦点が合ったかのように声を漏らし顔を上げる。
「おうとも、死ぬ夢見んのがヤなんだろ?夢見、良くしてやるよ。賭けてもいいぜ。ま、オレは悪夢を見るに賭けるんだが」
にっこり、と、営業スマイルとでも言うべき笑顔の型として単純に秀逸な笑みを浮かべる。しかしそんな好印象間違いなしの表情にも、向けられた当人であるスノウビーズは一瞥もくれずに短く「あぁ」とだけ、納得したように零した。
「なるほど……試したことはなかった、な」
悪くない……どころか、いささか肯定的な声音に、どちらかといえば否定に傾いた反応を予想していたエニシダは内心面食らってしまった。必要のない行動だと一蹴し、呆れて寝てしまいでもしてくれればと希望的観測を持って口に出しただけに、想定外な流れに首を捻る。
「ん?」 「試してくれないか」 「へ?」 「添い寝」 「おォ」
結果、素っ頓狂な声を連続で挙げた。それほどに予想をしていなかったのだ。 自分で言っておいてなんだが、こんなに易々と軽口に頷かれるとは思っていなかった。エニシダはスノウビーズという男に対し、死を必要以上に警戒している点から警戒心が強そうな印象を抱いていた。だが睡眠時なんて無防備な状態を他人に晒せるとなると判断が見誤っている可能性が出てくる。そもそも、寝不足とは言え異境に迷い込んでいた時点で認識を改めるべきかもしれないが。
「あなたなら……あなたは、俺が寝ている間に、危害を加えたりする可能性もないし……。試すとしても、相手として丁度がいい……と思う」
エニシダはまた面食らった。鳩だったならば先刻からの豆鉄砲の多さに尻尾をまいて逃げている。 なんだか、想定以上に信頼を得ている。危険である可能性がない、と断言までされてしまったのは意外だ。エニシダは、聞けば聞くほどスノウビーズの中での自身への信用度をいまいち測りかねていた。自分で言うのもなんだが、賭博に明け暮れる人物を信用に足ると判断はしにくいものではないだろうか?少々狐につままれた心地になる。 顔に出ていたのだろうか、いつの間にかエニシダをじぃと見ていたスノウビーズは続ける。
「あなたは、実利主義だろう。俺は、あなたに任された仕事を……任務を、内々に処理もしている。あなたは、面白半分で……自身に利益が出る存在を、失う真似はしない……と、認識している」 「そりゃオマエ危害も加えなきゃ不貞も働かねェがよ。ソイツァ買いかぶりだ。第一実利を重んじるなら賭博やんねェって」 「少なくとも……対人関係に対しては、享楽だけには見えない」
エニシダは片眉を上げ、スノウビーズをまじまじと見る。そういった、小賢しい存在のように認識される経験はあまりなかった。不本意でもある。しかし馬鹿馬鹿しいと一蹴出来る程心当たりがないわけでもなかった。内心決まりの悪い不愉快さを催したが表面には出さず、ただおどけて肩を竦め、「心外だ」と零す。
「そんじゃま、言った手前は覆さねェし。方針は決まったんだ、サクッと寝ましょーね」
ぼんやりとしているスノウビーズの外套を取ってやり、自分でも寝転ぶには邪魔になるような装飾品や上着を脱ぎ軽い寝支度を済ませてベッドに腰掛けた。
「ホラ、入った入った」 「わかった、わかっている……」
早く行けとシーツを叩いたり体を押しやっての努力をして不承不承といった様子のスノウビーズを追いやり、毛布とシーツの間に挟む。エニシダも身を滑り込ませた。だが、予想されていた事態に対して口の端だけ上げた笑みと共に困ったように眉をハの字にして不平を零す。
「予想はしてたけどさァ。狭ェな!」 「男性が二人並ぶようには作られていない……なら、妥当だとは」
見た限り一応はセミダブル程の広さのあるベッドだった。シングルでなくて助かりはしたがどの道図体がでかい人間を二人も収納するには心許なく、目くそ鼻くそだろう。 だが寝具の広さでは夢の内容を変えられなかったのであれば、今回に限ってはさしたる問題ではない。しかし凝り固まった体勢での睡眠で熟睡を促せなかったための夢見の悪さを招いてしまっても困る。片方が少しはみ出せば片方にゆとりが出るだろうと、エニシダは多少身を外気に晒した。
「仰向けは……仰向けだと、横に場所を取る。接地面積の広さによって、狭くなる……から。であれば、横向き……ああ、けれど、互いに背を向けると……安心感の面で、不安が残る」
天井を遠い目で見ながらぶつぶつと呟く横顔を、エニシダはぼんやりと眺める。倒れるほど疲労していようがいざ寝具に包まれたら眠れる、というものでもないのか。何となく茶々を入れたい気分になり、���遠慮に口を挟む。
「対面をご所望?」
彼は投げかけられた言葉について考えているのだろうか、しばし押し黙ると納得したように顔をエニシダに向けた。
「そうなる」
そうだろうか?と、投げかけた本人は疑問を持った。片方が背を向け片方が内側を向くのはどうなのか?いい年した男同士が向かい合って寝るなんぞ人が人なら環境として劣悪だと思うのだが、こいつそれでいいのだろうか?などなど、特別聞く気はないが。
「マジ?何が悲しくて顔突き合わせて寝にゃいけねェんだろうな。構わねェが」
対処を望む側が望むのであれば、エニシダとしては構わない。しかしそうは言ったが、それでいいのか?とも思考には同時に残っていた。なんというか、全体的に警戒心が薄い。警戒心は強いのだろうと判断していた自身が馬鹿みたいになるぐらい薄い。背を向ければ有事に対応できるのかというと、それもまた否だが。他者との壁が薄いのだろうか?または懐に入ったとされる判定が緩いのか。いずれにせよ、少々危うさを感じて生温い笑みをスノウビーズへ向けた。
「……まァ、なんだ。付き合う輩は選べよ?」
スノウビーズは発言の意図を測りかねてしばし押し黙ったが、怪訝げに頷いた。その間、エニシダは子供を心配する親戚の叔父の気持ちを僅かに味わった。
狭いベッドで向き合って寝るといっても、エニシダが配慮し幾らかスノウビーズ側にゆとりを持たせるようにしているためか、人の温もりを求めて行われているわりには触れ合うような面積は少ない。 スノウビーズはやけに体を縮こませる体勢をとって寝に入るようで、エニシダから見て視線を下げた位置に頭があった。純粋な身長ではスノウビーズの方が高いため、いささか新鮮な気持ちになる。
「エニシダ」
手持ち無沙汰な気分でスノウビーズの頭頂辺りを眺めていると、スノウビーズが寝言のようなぼんやりとしたトーンで呟いた。
「んだよ。子守唄?」 「ぇ、必要性を感じない……。ではなくて……いや、あの。あなたが申し出た事ではあるが、……その、付き合ってもらって、すまない」
顔をこちらに向けるでもなく、恐らくは意識を泥に溶かすために目を閉じているだろう彼は申し訳なさを滲ませてぽつぽつと零す。その様子を見て、気にせずに寝ればいいのに、と少しの苦笑を浮かべる。
「バーカ。今更殊勝になるぐらいなら最後までふてぶてしくしてろよ。お休み」
大丈夫だと告げるかのように、柔らかに眠りの挨拶を告げた。出来うる限り『安心』をさせてやるように、背を撫でてやる。子としてあやされた記憶もなければ、子をあやした経験もないために少しぎこちなくはなったが、これでいいのだろうと勝手に納得する。文句が飛んでこないのだ、ならば問題はないはず。 「ん」とだけ、微かに零したのを最後にスノウビーズは話を振ってくることはなくなった。
寝ただろうか。暫く様子を窺っていると、静かな空間に響く時を刻む音とともに、規則正しい寝息が聞こえてきた。夢を見ている間に呼吸が乱れたりするのかは知らないが、今はたから見た限りは穏やかな眠りだ。単に身体が限界だったのか、寝かしつける行為が功を奏したのかは判断できないが、ひとまずは休息に辿りついたらしい。
さて。意識が失われている以上、その間にエニシダが共にいたのかいなかったのかの判断はスノウビーズにはつかない。起きた際に姿がなくとも、「朝まではいたが呼び出されたので抜けた」などと理由を提示すれば悪魔の証明だ。だからここでおさらばしてしまってもいい。いいのだが。
――どうしようかな。
エニシダにとっても経験のない夜だ。類似した状況自体はあっても、成熟した男女が裸で横になっているような場面であって、他人を寝かしつけるためになんて考えたこともなかった。
(誰かとマジで一緒に寝るだけって共寝、初めてかも)
くつくつと喉で笑う。幼少の頃親と共に寝た記憶すら持ち得ない禄でもない人生だ、という自嘲であり、いい大人が身を寄せ合って何の児戯だ、という滑稽さへの呆れでもある笑い。とはいえ、居心地は悪くない。生命の塊が程近くにいて、けれど用心もいらず落ち着いたままでいられるのは気楽だ。
では、改めてどうしようか。まあいいかと自身も寝てしまおうか?やっぱり手のひら返してこの場を去ってもいいな。などと朝が来るまでどうするかを思考しながらスノウビーズに毛布をかけ直す。 すっかりと眠りについたスノウビーズの前髪を軽く手で梳いた。
「――願わくば、良い夢を」
=====
夢を見た。 カーテンが開けられた窓からは木漏れ日が差し込み、柔らかな花と淹れたての紅茶の匂いが優しく漂っている家。
老婦人が“私”の手を握っている。 彼女は――長年連れ添ってくれた、“私”の妻だ。
「大丈夫。私はここにいますからね」
「いろんなことがありましたね。あの子たちも、健やかに……元気に育ってくれた」
妻は懐かしむように言葉を紡いでいく。春には雪が溶けた街路を歩き、夏には浜辺を並んで歩き貝を拾い、秋には窓から見える紅葉をキャンバスに写し取るように描き、冬には暖炉にくべた薪が爆ぜるのを身を寄せ合って眺めた。 “私”は時折咳き込みながらも思い出たちに頷く。何気ない日常も輝いていて、大切な日々だったと。まだ話を聞いていたい。いつまでも、この大切な家で思い出を増やしていきたい。けれど、もう瞼が重くなってきてしまった。
「……あなた。…お休みになるんですね」
妻は目を伏せる。拍子にぱたり、と、瞳から雫が落ちる。拭うことすら、今の“私”にはできない。 ほう、と息をつくと、また“私”へと視線を合わせる。そして漂う花の香りのように優しく、穏やかに笑んだ。
「今までも、そしてこれからも。愛していますよ、■■」
“私”が愛した笑顔だった。目の前が水気で霞み、暗闇に閉ざされて、彼女の笑顔も掻き消えた。 けれど瞼の裏にはいつまでも彼女の姿があった。 ああ、ありがとう。 最期まで、共に居てくれて、ありがとう。
=====
目を開ける。カーテンは開けられており、窓からは柔らかな日が差し込んで部屋の中を照らしている。スノウビーズにとっては、まるで先程の夢を思い出すような暖かな光。
呆然とした心地で体をのろのろと起こして部屋を見る。さほど視線を動かさずとも、近くのテーブルにマグカップを置いたエニシダの姿を見つける。
「あァ……はよ、朝だぜ。どうどう?ご気分は」
スノウビーズが起きたのを確認するやいなや、どっかりとベッドへと腰掛け様子を窺うようにスノウビーズの顔を覗き込む。面白がっているかのようなにやけ面だ。 スノウビーズの中で発生した、先に起きていたのか?寧ろ寝られたのか?というかずっとちゃんとここにいてくれたのか?といった疑問はさておき、夢見について返事をしようと口を開く。開いたのだが。どうにも、喉が張り付いたように声が出ない。息が詰まる。
「…、 っ、ぅあ」
嗚咽が漏れる。ぼろぼろと涙が溢れた。けれど、不思議と胸は満たされている。目から流れ落ちる雫は悲嘆や恐怖から生まれたものではなかった。ならば、なんなのだろう。スノウビーズは困惑を滲ませて、涙をそのままにしながら視線をさまよわせた。 泣き出したスノウビーズを見てエニシダは、慰めるでもなくただ失敗を見て困り果てたように頭を掻く。
「あー……失敗っつうことか?」
独り言程度に漏らした言葉を否定するようにスノウビーズはゆるゆると頭を振る。
「んーじゃ死んでない?」 「死んだ……」 「死んでんじゃん」 「違う……」
埒が明かないとエニシダが頬杖をつく。責めず、慰めず、ただ落ち着くのを待ちじっと眺めていた。話し出すのを待つがてらにスノウビーズが垂れ流しにしている涙を指で掬ってみる。何のリアクションもされない辺り、やっぱりこの男の判断を見誤っているのだろうかなどと思考して時を過ごす。
「……老衰だった。と、思う」 「何?死因?」
緩慢な首肯。エニシダはさらに続く話があるだろうかとしばし待ち、言葉が続かないのを確認すると話を聞くポーズを崩して話終わったら表す予定だったリアクションを一足先に取る。
「ハハ!すげェな。事故んなかったワケだ!……でも、んな様子じゃァ、ヤな夢だったのは変わんない?」
違う、と。一言だけ告げようと口を開いたスノウビーズが止まる。ふと、紅茶の匂いがしたからだ。匂いの元を辿れば、先程エニシダがテーブルへ置いていたマグカップが目に入る。なんだか眩しく感じ、目を細める���
「……暖かな家で。最期まで……寄り添い、手を離さないでいてくれた……妻がいて。穏やかだった」
夢で漂っていた紅茶の匂いとは、違ったけれど。優しい花の香りも足りないけれど。穏やかな夢の面影だけで、胸が暖かく満たされた気がした。
「――優しい、夢だった」
あの夢で訪れた死の記憶は、魔法使いとなったスノウビーズには絶対に訪れない死だ。 魔法使いに訪れるのは消失であり、穏やかな眠りが魂を天に案内することなく、厳しい戦いの中で潰えるのだろう。 だからだろうか。忘れていたのだ。死が訪れる条件は、何も事故や災害に巻き込まれてでしか起きるというものではない。苦しみが伴わなければい��ないわけではない。当たり前のことだが、いつの間にか失念していた。 穏やかな死もあるのだと、思い出せた。
少し、馬鹿ではなくなったから。今日は、悪くない日だ。
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Hello! I was wondering if you could translate 不埒な体温 by Mao? It's not translated yet as far as I know and I love it a lot and would like to know what the lyrics mean! Thanks!
Hi!
I love that song too ♡ Tonight I want to finish polishing the translations that I’ve already made from the new album (I still have to translate Yureru Natsufuku), but I’ll work on Furachina Taion as soon as I’m done with Umibe. Hopefully it’ll be up before the end of the week. Thank you for your message! (◡‿◡ ♡)
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ラフォーレ ガール Vol.40 人妻のドキュメント : 秋野千尋 - 無料動画付き(サンプル動画)
ラフォーレ ガール Vol.40 人妻のドキュメント : 秋野千尋 - 無料動画付き(サンプル動画) スタジオ: ラフォーレ ガール (DVD) 更新日: 2014/12/19 時間: 110分 女優: 秋野千尋 美熟女秋野千尋がジャポルノデビュー!1973年2月7日生まれ。身長153cm。スリーサイズはB:90cm (Gカップ)W:59cm H:85cmの極上エロボディ!そんな彼女の密着取材!人妻のドキュメント〜!!欲望ムキ出しで身体をくねらす人妻にを見せると、ヨダレを垂らしてむしゃぶりついてくるっ!本能に忠実なSEXをするのが不倫妻の特権!!「おねがい、我慢できないの・・・!!」不埒な人妻の淫声が温泉秘湯の静寂を破る!!男を欲する熟れた身体は最高にエロい!絶対にお見逃しなく。 DVD・DVD販売サイト【DVD村】 DVD正規販売のDVD村です。動画ダウンロード$1.49!サンプル動画あり、ブルーレイ、DVDあり。
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私、春ちゃんが スタッフのエミに 曲を作りました 近日 各種配信サイトで聴けるよ こんな歌詞です よろしくね! 今日も儘な私の 絶対閾欲しがってる 余裕な顔で 正論を その先が快感だってのに 不埒故に事勿れ そんな遊びもあるでしょ 体感温度上昇傾向 分かってるんでしょう? 同じくらいに好きだって 気づいてよ あなただから 許せない事もある 快楽調整したって 上手くはいかないけど 時間置いて 眠る前に 接吻して 無論、諸行無常 現状、退行傾向 行末、神経衰弱 Halo 探してるんでしょう? 同じくらいに好きだって 気づいてよ あなただけに 捧げたいものがある 勝算?無理しちゃって うまくはいかないけど 言葉なんて必要ないの 接吻して 同じくらいに好きだって 気づいてよ あなただから 許せない事もある 快楽調整したって 上手くはいかないけど 時間置いて 眠る前に 勝算?無理しちゃって うまくはいかないけど 時間かけて 最終的には接吻して (歌声酒場 春ちゃん) https://www.instagram.com/p/CF_SNEsDC5G/?igshid=nmiw61zyq34n
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落涙洞の27時間
ゲイル君といっしょ
アルシエル : さて、連日の呼び出しなのだが。ククク……今回ももう依頼は決めてあるぞ 旅人ゲイル : 得意げだな…。まぁ、迷う手間がないのは良いが。 アルマ:おかえりなさい。 今日はどうするの? アルシエル : これ。 旅人ゲイル : ほう、魔物退治か。
クエストを開始します。 ……苦労の末。落涙洞の奥深くに棲み付いた 魔物の討伐依頼を終えた あなた、もしくはあなたたちは、 暗く狭い洞窟を抜け、入口付近まで戻ってきていた。
旅人ゲイル : …などと言って気楽に出かけた時のことを思いだすな アルシエル : 意外と手間だったな……もう少し楽なのにすればよかった…… 旅人ゲイル : 全くだ……まぁ、久しぶりにサビが落ちたと思えば、良い。 アルシエル : たまには苦労せねば鈍るというわけ…… しかし、出発前から降り続いていた雨は いまや雷を伴う豪雨となり、 落涙洞がある荒野の地平線までを、 分厚くどす黒い雲が覆い尽くしている。 旅人ゲイル : しかし、この雨か。またサビが付きそうだな アルシエル : ここまでの雨だと濡れるな……やだな…… 旅人ゲイル : 雨くらい我慢しろと普段なら言いたいが…流石にこれは厳しいな、無茶はできん 時刻はこれから夕暮れ、夜に差し掛かろうというところだ。 加えて、依頼による消耗もある。 洞窟の探索を終え、魔物を討伐し、来た道を戻る。 その疲労は決して少なくない。 アルシエル : 正直疲れたし。今から帰るのは避けたいかな…… 旅人ゲイル : まぁ、よかろう。お前さんにマラソンを強いるほど鬼ではない アルシエル : どういう風の吹き回しだ……突然優しいと気持ち悪いぞ…… 旅人ゲイル : ……やはり置いて帰ろうか迷い始めたな アルシエル : あっこら置いて帰ったら呪うぞ!! 旅人ゲイル : お前は本当に呪いかねん。……野営、だな この豪雨の中、リーンまで戻るのは危険だ。 そう判断したあなたたちは、 落涙洞の内部に戻り、野営をすることに決めた。 アルシエル : 外でやる訳にもいかんな。洞窟に戻るか。 旅人ゲイル : ああ。幸い、脅威は取り除いてきたばかりだし…な。 ……入口付近にある開けた空間にキャンプを作り、 簡易なテントを張り、 焚き火の準備をする。 雨音は変わらず響き続けている。 恐らく、明朝になれば雨足も弱まっているだろう。 ここで一晩の休息を取り、夜明けに発つ。 その計画で問題ない。
……いいや。 問題ない、はずだったのだ。 ──激しい轟音が耳をつんざく! 旅人ゲイル : !? アルシエル : む、 『大雨によって洞窟のどこかで落盤が起きたのだ!』 そう思考を巡らせるよりも早く、 地鳴りと崩壊音が周囲を満たし── 旅人ゲイル : この揺れ、近―― アルシエル : まず、 ──今まさに自分たちの頭上が崩れ落ちてくるのを、 あなたたちは見た。 アルシエルに14のダメージ ([]+27)/2 アルシエルに9のダメージ ([]+27)/3 アルシエルは15のSPを失った ([]+29)/2 アルシエルは9のSPを失った ([]+29)/3 アルシエルは2のWillを失った アルシエルは[重傷]になった 旅人ゲイルに17のダメージ ([]+34)/2 旅人ゲイルに11のダメージ ([]+34)/3 旅人ゲイルは13のSPを失った ([]+25)/2 旅人ゲイルは8のSPを失った ([]+25)/3 旅人ゲイルは2のWillを失った アルシエル : ……鬱陶しい 旅人ゲイルは[重傷]になった 旅人ゲイル : クソ……
……。 ……。 ……冷たい岩肌の温度を感じる。 ……どうやら、一命は取り留めたようだ。 ……だが、……。 どうやら、土砂崩れによって 落涙洞に閉じ込められてしまったらしい。 ……周囲を見回しても、出口らしきものは見えない。 旅人ゲイル : ……(後頭部の鈍痛を耐えながら、目を開き見渡す) 旅人ゲイル : アル…アルシエル……無事か……? アルシエル : うぐ……生きてはいるぞ……お前こそ無事か…… 旅人ゲイル : 視界がハッキリせん……くそ、フラフラ、する 旅人ゲイル : ……道がふさがっている、出口が……。 アルシエル : 完全に閉じ込められたな。困ったな……可愛い娘なんかと一緒ならまだ良かったのだが…… 旅人ゲイル : 軽口が叩けてよかったな…。クソ、どうするか アルシエル : 冗談だ。……何があるか整理するべきじゃないか? ……あなた、もしくはあなたの仲間たちの状態を確認する。 土砂崩れに巻き込まれた際に、傷を負ってしまったようだ。 浅くはないが、致命傷ではない。 ……幸いなのは、この洞窟に棲む魔物は、 先の探索時にあらかた排除していることか。 旅人ゲイル : ……傷をいやす時間はありそうだ。しかし… ……どれくらいの間、気を失っていたのだろう。 光は差し込まず、雨音も聞こえない。 まるで、この洞窟だけが外界から隔絶されてしまったかのようだ。 アルシエル : ここでじっとしていたら死ぬかもな。 旅人ゲイル : …かも知れん。動く…べきだろうな ……あまりにも帰還が遅ければ、 アルマをはじめとする「羊のしっぽ」の皆が異変に気付くはずだ。 だが、捜索隊が派遣されるとして、 救助されるのがどれほど先になるか、見当もつかない……。 アルシエル : ……う~む、救助されるにしても……だな 旅人ゲイル : 俺たちがここにきたのはただの魔物退治のため。…食料が、持たんだろうな 丸一日……二日…… ひょっとすると、もっと遅くなるかもしれない。 その間、どうにかして生き抜く術を見出さなくてはならない。 アルシエル : 草の根でも食うか? 旅人ゲイル : 最悪の場合は、な…。 旅人ゲイル : 革靴を煮込まずに済むことを願うばかりだ。 アルシエル : 冗談だったのだが……お前、そういうのも食えるのか…… 旅人ゲイル : ……流石にやったことはないが。(見渡す) アルシエル : なんだ…… ……いずれにせよ、 このままうずくまって、待っているだけでは埒が明かない。 少なくとも、水と食糧。 それから、火種を探さなくては。 あなたたちは痛む身体を奮い立たせ、 洞窟内を探索することにした。 旅人ゲイル : 暗い…な。アル、灯を… 旅人ゲイル : …とは、言えんか。ボロボロだ アルシエル : 私が気絶しても良いならつけてやらんでもないぞ。 旅人ゲイル : じゃあ、お前の減らず口が我慢できなくなった時に頼むとしよう。 アルシエル : 後で寂しがって泣くなよ。 あなたたちは、泥だらけになったバックパックを発見した。 アルシエル : あ、バックパック。 旅人ゲイル : これは…俺たちのほかに誰かが? 旅人ゲイル : (泥だらけなのを確認して)……というわけでも、なさそうだな。 自分たちが持ち込んだものだ。 だが、土砂に巻き込まれ、 ほとんどの道具が使えなくなってしまっている……。 アルシエル : 自分の物くらいちゃんと覚えておかんか……うっかりさんめ。まあここまで泥だらけだとわからんのも無理はないな。うん。 旅人ゲイル : ……暗いんだ、くそ。お前さん、むしろよく判別できるな アルシエル : ………… アルシエル : お前の目が悪いだけだろ。 旅人ゲイル : しかし……ああ、くそ、ほとんどダメになっているじゃないか ……かろうじて、いくつかの食糧と、 僅かな水が無事だった。 だが、先の依頼で既に消費していたこともあり、 その量は決して多いとは言えない。 アルシエル : 少しだけなら水があるな。あと食糧……少ないけど。 旅人ゲイル : もう帰るつもりだったからな…これでは、とても 安心するにはまだまだ足りないが、 それでも、無いよりはマシだろう……。 あなたたちは、食糧と水を回収した。 [わずかな水] を手に入れた。 [なけなしの食糧] を手に入れた。 アルシエル : 無いよりマシかな…… 旅人ゲイル : (テントの跡を探す、しかし何もない) 旅人ゲイル : (焚火の跡も、ただ汚泥が溜まる場所になっているだけだ) 旅人ゲイル : 灯りを探すにしても薪が要りそうだな…。 アルシエル : 薪か。湿ってない物を探す方が難しそうだな。 ぐしゃぐしゃになったテントの跡だ。 辛うじて身を横たえられそうな部分は残っている。 ……だが、今は休んでいる場合ではない。 焚き火跡だ。 落盤の衝撃で火は消え、 薪は泥と雨水で湿っている……。 これではもう使えないだろう。 旅人ゲイル : 幸い身体を横たえるだけならできそうだ。ここを一応の拠点として…もう少し広く探索するべきだな アルシエル : そうだな……。(大袈裟に目を凝らすような仕草) アルシエル : そっちと、あっち。進めそうじゃない?(左と右を指した) 旅人ゲイル : そうだな。ええと…どっちが入り口だ? 方向がわからんな… 旅人ゲイル : 先に入り口の状態を確認しよう…。 アルシエル : 入口……がどっちかまではわからん。どっちがいい。 アルシエル : 私は左が良いのだが。 旅人ゲイル : どうしてだ? アルシエル : 深く考えてない。考えてても仕方ないでしょ。 旅人ゲイル : ……まぁそうだな。よかろう。 アルシエル : なんだ……乗るのか。良いけど。 ……地面と岩肌の隙間に、 身をよじれば進めそうな空間がある。 進みますか? アルシエル : ……奥に進んだような気もするな。うん。 旅人ゲイル : …そんな気がするな。手間が増えそうだ、一度反対���確認しておかんか。 アルシエル : じゃ、従ってやろう。いいよ。 旅人ゲイル : …。 ……地面と岩肌の隙間に、 身をよじれば進めそうな空間がある。 進みますか? *ぴちゃっ* ……水滴がしたたり落ちた。 この先が出口のようだが……。 ……落盤による土砂崩れが酷く、道は閉ざされている。 更に、土砂を退ければ別のところが崩れてくるかもしれない……。 この道を使おうとするのは危険だ。 旅人ゲイル : ……っ。 旅人ゲイル : (パラ…と落ちてきたわずかな砂欠片に冷や汗を) アルシエル : ……奥の方が正解だったかもしれんな。 旅人ゲイル : 残念だが、そのようだ。……二度目の落盤に巻き込まれたらたまらん。 アルシエル : 次は死ぬかもしれんしな。 *ぴちゃっ* ……水滴がしたたり落ちた。 どこかで小さく、石が転がり落ちる音が聞こえた。 ……地面と岩肌の隙間に、 身をよじれば進めそうな空間がある。 進みますか? 旅人ゲイル : 奥に戻るが…しかし、 旅人ゲイル : (あたりを見渡し)…入り口だけが崩れているわけではないのか? 地形が最初に来た時よりかなり変動していてまるでわからんな…。 アルシエル : おい……あまり先行するな。魔物でも出てきたらどうする。 旅人ゲイル : 案外心配屋だな…あらかた掃除してきたばかりだろう。 アルシエル : 地形が変わった、ということは穴に住んでいた物が出て来てる可能性もある。 旅人ゲイル : ……否定しきれんな。すまん 旅人ゲイル : 目がいいんだろう? 道を選んでくれんか。 アルシエル : え、……あ、ああ。良いよ。 アルシエル : こっち。進めると思う(手をちょっと引いた) 旅人ゲイル : む…(引かれるほうに少しよろめくと、続いた) ……行き止まりだ。 落盤の影響だろうか……。 アルシエル : 行き止まりだったな……すまん。 旅人ゲイル : 構わん、元よりこんな暗闇では…いや 旅人ゲイル : …なんとなく、奥に道が続いていそうだな。 アルシエル : 逆にもこっちに繋がりそうなのが見えてた。そっちに行こうか。 旅人ゲイル : うむ。 ……行き止まりのようだが……。 注意深く観察する……。 目標値:10 <= 3d+感覚補正+パーセプション 達成値:13([4,4,5]) 判定に成功しました ……! 行き止まりを調査していた者が、 奥に続く道を発見した! アルシエル : おお 旅人ゲイル : 当たり…だったようだ。 アルシエル : 進むか? 旅人ゲイル : そうしよう、崩れていた道なら、どこかに続いているかも アルシエル : 転ぶなよ。 進みますか?
旅人ゲイル : お前こそ。 アルシエル : お前じゃあるまいし…… 旅人ゲイル : …っ(足元の何かにつまずきそうになる) 旅人ゲイル : これは… アルシエル : 死体だな。ゴブリンの。 旅人ゲイル : 俺たちが倒した個体ではないな…腐敗が進んでいる これは……ゴブリンが集めたガラクタだろうか。 様々なゴミ同然の道具が、 乱雑に一ヵ所にまとめられている。 旅人ゲイル : …相変わらず、人間には見るに堪えんものを集める連中だ、チッ… アルシエル : 良いものある? ほとんどはろくに使えそうにないが、 縄と、木材の破片を見つけた。 木片は焚き火の燃料に、 縄は何かに使えるかもしれない……。 あなたたちは、縄と木片を手に入れた。 旅人ゲイル : 縄…だな、これはそこそこ丈夫そうだ。あと、この木片は乾いているな、よく燃えるだろう ゴブリンの死骸だ。 既に事切れてから時間が経過しているらしい。 恐らく、冒険者たちが洞窟を探索する前に 魔物同士の縄張り争いに敗れたのだろう。 アルシエル : じゃ、火つけて気絶なんてのは避けられそうかな。 旅人ゲイル : まだ火種がない。気絶ルートは消えていないな。 アルシエル : 私が気絶して寂しくて泣くのはお前なのだが? 旅人ゲイル : 勝手に決めつけるんじゃない…。まぁ、まだ話す相手は欲しいのでやめておこう。 進みますか? 旅人ゲイル : ここからは他に道がありそうだな…どうだ? アルシエル : そうだな……そっちとそっち。進めると思う。 旅人ゲイル : そうか、俺は右手側がいいのだが。 アルシエル : え~…… アルシエル : ……え~~……いいよ。 旅人ゲイル : …………やっぱり左が好きなのか…? アルシエル : 左利きだし? 旅人ゲイル : まぁどうでもいい、行くぞ。 旅人ゲイル : (すたすた… ……行き止まりだ。 落盤の影響だろうか……。 旅人ゲイル : (行き止まりに鼻頭をぶつけた アルシエル : 行き止まりじゃないか。やっぱり左だっただろうが(何故か得意げに) 旅人ゲイル : ……。(手で鼻を抑える 旅人ゲイル : チッ……。ならいいが、お前が前に立て、お前も鼻をぶつけろ…。 アルシエル : お前より目が良いと言っただろうが。そんなへまはしない。 ……! 遥か眼下から、水の音が聞こえる。 アルシエル : っと、 旅人ゲイル : …?(フードを外して、耳を澄ませた) 旅人ゲイル : 水音…? アルシエル : そのようだ。落ちるかと思った。 だが、切り立った崖のようになっており、 道具も無しにこれを降りるのは極めて危険だ。
旅人ゲイル : (すぽ)まさかこんな地形が… アルシエル : 崩れた時に出来たか、隠れていたのか…… ……先ほど見つけた縄を使えば。 すぐそこの岩に結び付けて垂らすことで、 崖の下に降りられるかもしれない。 旅人ゲイル : 先に見つけておいてよかったな…。他に道はない、少々危険そうだが、ここから降りるべきかもな。 アルシエル : ……うーむ、そうだな。仕方あるまい。 あなたたちは慎重に岩に縄を結び付け、 崖下へ降りて行った。
……! これは……どうやら地底湖のようだ。 アルシエル : おお……これで水には困らんかもな。 旅人ゲイル : 幸い…だな。こんな巨大な地下空洞があったとは。 水は澄んで、魚影らしきものも見える。 どこかに汲めそうな湧き水や、 魚を獲れそうなところはないだろうか……。 アルシエル : お前、釣りは得意か? 旅人ゲイル : 旅の必須スキルだ、もちろん… アルシエル : じゃ、任せよ。 旅人ゲイル : ……竿も釣り餌もないからな、文句は言うなよ アルシエル : ま、それほど期待はしてない…… 岩壁の隙間から、透き通った湧き水が流れ落ちている。 ……飲用にしても問題ないだろう。 あなたたちは、清潔な湧き水を手に入れた。 アルシエル : 水、ここで汲めそうだな。 旅人ゲイル : ……命の湧き水とはこのことだ。(水袋になみなみと補給した きれいな湧き水が流れ落ちている。 ひとまず、水に関してはここで補充すれば、 しばらくは持ちそうだ……。 アルシエル : (登る時に困らない程度に入れた) ……魚が泳ぎまわっているのが見える。 ここからなら、腕を伸ばせば獲れるかもしれない。 だが、魚はとてもすばしっこい。 捕まえるには、手先が器用なもの…… あるいは、サバイバル術に長けるもの……。 そういったものが挑戦したほうがよさそうだ。 アルシエル : じゃ、頼むぞ。頑張れ。 旅人ゲイル : こんな魚の取り方は初めてだが…。(目を凝らし) 魚を捕まえますか? (※イベント起動者のステータスで判定します) 旅人ゲイルが[はい]を選択しました 魚を捕まえろ! 目標値:12 <= 3d+器用補正+サバイバル 達成値:17([4,6,1]+6) 判定に成功しました 旅人ゲイル : 軽い。 お見事! 魚を捕まえることに成功した! 旅人ゲイル : (一匹の手ごろな魚を見定めて、サッと手掴んだ) あとは焚き火を起こすことさえできれば、 ひとまず今日の食糧はどうにかなりそうだ。 アルシエル : おー……存外上手いな。 旅人ゲイル : ……。(悪い気はしなさそうな顔)
……これで、 火を起こすための木片、 食糧と水が揃った。 旅人ゲイル : あとは火を実際に起こすだけだな…。アル、すまないがしばらく…。 アルシエル : ��……ええ~~…… 他に探索できそうな場所もない。 一度、キャンプ跡に戻ろう……。 アルシエル : まあ良い……仕方あるまい…… 旅人ゲイル : …………冗談だから。 アルシエル : お前が冗談を言うとはな。明日は槍だな。 旅人ゲイル : そんなに…か…。 アルシエル : ま、私から学んだのだなと思っておくよ。 縄を上って洞窟に戻りますか? 旅人ゲイル : ……お前に影響されてしまうとは屈辱極まりないな。 アルシエル : (わざとマントを引っ張った) 旅人ゲイル : ずっ……。(よろめく)おい、今のわざとだろう…。 アルシエル : 知らん。狭いし引っ掛かったのだろう? 旅人ゲイル : (溜息) ……地面と岩肌の隙間に、 身をよじれば進めそうな空間がある。 進みますか?
冷たい空気が頬を撫でる。 旅人ゲイル : 火口箱は泥まみれになってしまっていたが…火を起こす手段はそれだけでもなかろう 泥だらけになったバックパックだ。 もう使えそうなものは残っていない……。 アルシエル : まあ1発くらいなら。火も起こせるよ。 旅人ゲイル : …本当にどうしようもない時は頼む。だがまぁ… 焚き火を起こし、今日はもう休もうか。 アルシエル : 思いつくか?別の方法。 旅人ゲイル : ……ううむ。 旅人ゲイルのダイスロール : (3d+DEX 石を打って火花を散らしてみる 目標値22) -> ([2,1,5]+6)=14 旅人ゲイル : ……ちょっと簡単ではないかも知れんな。そもそも石がことごとく湿っぽい…。 旅人ゲイル : すまん、アル、お前を頼みにするかも知れん…。 アルシエル : じゃ、やっぱり私に頼らざるを得んというわけだ。今度何か奢れ。それで手打ちにしてやる。 旅人ゲイル : そうか……魚を奢ってやろう。なんと獲れたてだぞ。 アルシエル : …………ケチ!! アルシエルが[はい(クエストを進行します)]を選択しました ……ひとまず、他に探索できるところはなさそうだ。 いたずらに動き回っても体力を消耗してしまう。 あなたたちは、ゴブリンのガラクタから手に入れた 木片を砕いて焚き火を起こし、 捕まえた魚を焼き、野営をすることにした。 ……あたたかな焚き火が洞窟内を照らす。 旅人ゲイル : ……(焚火に手を向けている) アルシエル : (水を飲んでいる) 地底湖で獲れた魚を焼いて食べ、 水分を補給したあなたたちには、 僅かばかりの活力が戻っていた。 アルシエルは6回復��た。 アルシエルは6のSPを回復した。 アルシエルは1のWillを回復した。 旅人ゲイルは6回復した。 旅人ゲイルは6のSPを回復した。 旅人ゲイルは1のWillを回復した。 ……ひとまず、今日の分は 食糧も水も確保することができた。 だが、焚き火の燃料に使えそうなものは 偶然見つかった木片くらいしかなかった。 ……では、明日から先は? 生で魚を食べるわけにもいかない。 いや、その前に、 火が無ければ、凍え、衰弱してしまうだろう。 ……土砂崩れからどれだけの時間が経ったのだろう。 アルマたちは、今ごろ捜索を開始してくれているのだろうか。 それとも……。 ……不安が尽きることはない。 だが、それでも現状、もはやできることはない。 ……ひとまず、区切りがついたら眠ろう。 少なくとも今は、温かな中で休むことができる。 十分に休める時に休んでおかなくては、 今後、どうなるか……何も分からないのだから。 旅人ゲイル : ……アル。 アルシエル : 何。 旅人ゲイル : ……。 アルシエル : 早く言わんか。 旅人ゲイル : …いや、なんでもない。火にあたっておいた方がいいぞ、明日また薪が見つかるかわからん。 アルシエル : 気になるだろうが……思わせぶりな事を…… 旅人ゲイル : 本当に大したことじゃない。ふと不安に捕まりそうになっただけだ…。 アルシエル : はあ……?この場で無様に泣いても良いぞ。慰めてはやらんが。 旅人ゲイル : 突然優しくされても気持ち悪いから、それでいい…。 アルシエル : えっ。じゃあ泣くのか。 旅人ゲイル : 泣かんわ、阿呆め。 旅人ゲイル : ガキじゃあない…。(勝手に言い捨てると、身体を横たえた) アルシエル : ちえ……つまらんやつ…… もう休もうか。 旅人ゲイル : 見張りは要らんだろう、お前さんも休めよ…。 アルシエル : うむ…… アルシエルが[はい(クエストを進行します)]を選択しました ……不安は尽きないが、眠ろう。 あなたたちは、今、 どんな気持ちで眠りに就こうとしているのだろうか。 いずれにせよ、ただ、夜は更けていく……。
……目を覚ます。 焚き火は既に消えていた。 旅人ゲイル : ……っ(少し身を震わせた) アルシエル : 燃え尽きたか。流石に。 アルシエル : おはよう。 旅人ゲイル : おはよう…。こんな最悪のベッドでも、眠り入ってしまった…か。 アルシエル : ま、どこでも寝れるのは良いんじゃないの。 旅人ゲイル : お前さんこそ、寝言でわけのわからんことを言っていたぞ。 アルシエル : どれを言ったかな……ディードの話かそれともお前の話かフォリアか……?(真剣に悩む素振り) 旅人ゲイル : ……友人が多くて何よりだな。嘘だ。 旅人ゲイル : (立ち上がると、少し体をほぐす) アルシエル : どれも自慢の玩具だ。 旅人ゲイル : 貴様、その中に俺を入れているんじゃあない…。 アルシエル : お前だけ逃れられると思うな。 ……ごく僅かに、洞窟内の温度が上がっている気がする。 恐らくだが、夜が明けたのだろう。 しかし、光も差し込まないここでは、 時間の感覚さえも曖昧だ……。 旅人ゲイル : 辞典を引いてみろ、「不遜」という欄にお前の名前が載っているさ…。 旅人ゲイル : ……夜明けのようだな。動きやすくなった、今日も探索するか。 アルシエル : 当たり前だ。世界を支配するのだからな。良いよ。行こうか。 ……今日の方針はまだ決まっていないだろう。 だが、できることはやらなくてはならない。 まずは、地底湖まで本日分の水を取りに行こう。 冷たい空気が頬を撫でる。 ……地面と岩肌の隙間に、 身をよじれば進めそうな空間がある。 進みますか? 旅人ゲイル : (地形をもう覚えたのか、歩みはスムーズだ) 縄を使って地底湖に降りますか? 旅人ゲイルが[はい]を選択しました 澄んだ湧き水を手に入れた。 [澄んだ湧き水] を手に入れた。 ……キャンプに戻ろうか……。 アルシエル : 落ちるなよ。 旅人ゲイル : 落ちた時は、死を覚悟する。 アルシエル : お前泳げないしな。 旅人ゲイル : ……(無視) 縄を上って洞窟に戻りますか? あなたが縄に手をかけ、 崖を上ろうとした……その時。 ……! 縄が切れてしまった……! アルシエル : あ。 旅人ゲイル : …ッ"!?(思わず尻もちをつき) 幸いにして怪我はないが、 これではもうキャンプへ戻ることはおろか、 崖を上ることさえできない……。 旅人ゲイル : そ、そんな…! く、クソ、しょせんはゴブリンのゴミか…! アルシエル : 起きろ。大丈夫か?(手を貸しつつ) 旅人ゲイル : (動揺しつつも素直に手を借りて起き上がる) 旅人ゲイル : ……どうする…。考えなければ……。 ……絶望の状況。 だが、まだ何かあるはずだ。 あなたたち冒険者は、いつだってそうやって 難局を突破してきたはずだろう。 アルシエル : 水はある。まあ死にはしない。 旅人ゲイル : 魚が泳いでいた…飢えはまだ遠い…はず。 この状況を打破できる光明を探るべく、 あなたたちは再び、地底湖の探索を開始する。 旅人ゲイル : …そうだな。死にはしない…落ち着いて、探す、べきだ。 アルシエル : 何かないか探そうか。 旅人ゲイル : ……ああ。そうだな。 ……! 切り立った崖をよく観察してみると、 中腹あたりに側方へと抜ける横穴が見える。 旅人ゲイル : ……! 横穴か。 岩壁も足掛かりになりそうな突起が多く、 うまく位置取りをすれば、なんとか横穴までは進めそうだ。 しかし、現在の疲労した状態では、 更に体力(HP)を消耗してしまうことは免れないだろう。 加えて、一度上ってしまえば、降りることも難しそうだ。 ……他に探索できそうな場所はないか? それを確認し、よく考えてから行動するべきだろう。 アルシエル : お前はいいかもしれんが、私はこういう場所を登るのは苦手だぞ。 旅人ゲイル : まぁ、知っているつもりだ。……見るからに足場も不安定、今は見送ろう。 アルシエル : じゃ、別を見ようか。 ……! 地底湖をよく観察してみると、 向こう岸に道が続いているのが見える。 アルシエル : あ、向こうに…… 旅人ゲイル : …道か! どこかから光が漏れて、昨日見つけられなかったものを見つけるな…。 水深もそこまで深くない。 装備を着たままでも、なんとか対岸までは進めそうだ。 しかし、現在の疲労した状態では、 更に気力(SP)を消耗してしまうことは免れないだろう。 加えて、一度渡ってしまえば、戻ることも難しそうだ。 ……どうやら、 この地底湖を渡るか、 崖上の横穴か。 そのふたつしか、道はなさそうだ。 どちらを選ぶにしても、消耗は免れない。 よく考えて決定するとしよう。 アルシエル : さて、どちらも苦手な道しかなさそうだな…… 旅人ゲイル : ……うぐ…。 旅人ゲイル : アル…横道を進もう。 アルシエル : ……お前、そんなに泳ぎたくないの。 旅人ゲイル : そうじゃない。……いや、泳ぎたくはないが…。 アルシエル : ええ……良いが。 旅人ゲイル : 体力を消耗してもお前は動ける。しかし、気力を使い切ったお前は戦えんだろう。 アルシエル : まあそうだな。お前一人に任せるのも悪くは無いが……うん。 旅人ゲイル : 納得してくれて、正直助かる。……すまんが、気をつけてくれ。 体力(HP)は使いそうだが……。 崖を上り、横穴の道へ進みますか?
※一度進むと戻ることはできません。 旅人ゲイル : …行くぞ、構わないな? アルシエル : 良いよ。さっさと行け。 旅人ゲイル : (頷いて、先に進んだ) 旅人ゲイルが[はい(HPを消耗し、クエストを進行します)]を選択しました ……あなたたちは、切り立った崖を上り、 側面の横穴へ向かうことに決めた。 想像以上に手足に負担が掛かる。 加えて、足を滑らせれば重傷は免れない。 じわじわと体力を消耗していく……。 アルシエルに3のダメージ ([]+10)/3 旅人ゲイルに4のダメージ ([]+12)/3 ……だが、あなたたちは見事、 崖を上りきり、横穴へと辿り着いた! アルシエル : 指が痛い…… 旅人ゲイル : …なんとかなった。すまんな、食糧を摂るか? アルシエル : 良い。かえって腹が空く。 旅人ゲイル : わかった…だが、無理はするなよ。 これは……。 感じる。マナを含んだ土で育った薬草だ。 ……先程までの土壌とは違う。 何故こんなものがここに? ……とはいえ、消耗しているところには思わぬ救いだ。 あなたたちはマナを含んだ薬草を採り、体力を回復した。 アルシエルは8回復した。 旅人ゲイルは8回復した。 旅人ゲイル : 救命草…のように見える。めったに見られないが… アルシエル : 今ならちょうど良いな。使おう。 旅人ゲイル : ああ。…土壌が違うということは、外に通じる道があるかも知れん。希望が見えてきたな… アルシエル : それなら良いのだがな……
進みますか? ……暗かった洞窟内に、突然青い光が差し込む。 アルシエル : うぐ、眩しい…… 旅人ゲイル : …(手で遮光しつつ)なんだ…? 進んだ先は、大きなすり鉢状の空洞だった。 下り坂が螺旋のように続いている。 そして、その最下部にある穴から、 青白い光が漏れ出している……。 旅人ゲイル : あの穴から光が漏れているのか? 外からにも見えんが… アルシエル : 何かよくわからんが……戻るのも難しい。進むしかないな。 出口だろうか? いや、恐らく違う。 崖の地底湖から、更に下り坂。 ここは、地下の奥深くのはずだ。 加えて、この青白い光……。 マナを含んでいる。 先程のものは、これが原因だろう。 ……疑問は尽きないが、いずれにせよ。 あなたたちは、あの光に向かって進む他ない。 段差になっているが、 この程度なら問題無く降りられそうだ。 アルシエル : どう? 旅人ゲイル : ……(一歩踏み込む 旅人ゲイル : 眩しくて先が全く見えん…。アル…(片手を差し出す アルシエル : ん……(手を掴んだ) やはり、この奥から光が差し込んでいる……。 進みますか? 旅人ゲイルが[はい]を選択しました ……長いトンネルのようになっている。 ……。 ……! トンネルを……抜ける……! ……! 旅人ゲイル : …ここは。 ……青白い水晶が、いくつも生えている。 恐らくは、この空間に満ちるマナが結晶化したものだろう。 アルシエル : 魔力の気配がある。 旅人ゲイル : そんな感じだな…俺にも、やや感じられるほどだ。 きっと、何か理由があるものではない。 これは、単純な自然の神秘。 地中深くで眠っていた、落涙洞の真実の姿だ。 ……幻想的な雰囲気の大きな空洞を、 あなたたちは進んでいく。 美しい水晶が生えている。 正確には、大気中のマナが長い年月を経て結晶化したものだろう。 触ってみると、ひやりと冷たさを感じる。 硬質ではあるが、急な温度変化や聖なる光には弱そうだ。
旅人ゲイル : ……魔晶石か? こんな大きなものはそう見ないぞ…。 旅人ゲイル : それがこんなあちこちに…。 アルシエル : 今手元にあっても仕方ないがな。今じゃ無ければ良かったのだが…… 旅人ゲイル : 全くだ…。 進みますか? アルシエル : 大分奥まで進んだな。 旅人ゲイル : いったいどこまで… 水晶の通路を歩いていると、 また開けた空間に出た。 ……! 開けた空間の中心部に、 一匹の大きな獣が佇んでいる。 旅人ゲイル : !(剣を抜いた 恐らくは、この濃いマナの影響を受けて変質したのだろう。 前足が分厚い水晶に覆われ、ハンマーのように隆起している。 恐らく、この先へ進むのであれば戦闘は避けられない……。 アルシエル : む…… ……あるいは。 誰かひとりでも、奥までたどり着くことができれば、 獣は獲物が縄張りから離れたと認識し、 それ以上は追ってこないだろう。 加えて、奥に続く道は上り坂のような形状になっている。 それも、非常に長��続いているようだ。 ひょっとすると、あそこを進んでいけば、 地上に出られるかもしれない……! 旅人ゲイル : …あるいは、最後の障害かも知れん…! 旅人ゲイル : アル、いけるな…。 アルシエル : じゃ、信じるぞ。気絶しない程度にはやってあげ���。 旅人ゲイル : ああそうしてくれ……お前の減らず口はもう少し惜しいからな…! ……いずれにせよ、ここが正念場だ。 こんなところで倒れるわけにはいかない。 あなたたちは、疲れ果てた身体を奮い立たせ、 決意をその身に宿した! [決意の表れ]を覚えました。 ……あと一歩でも踏み込めば戦闘になるだろう。 温存している食糧があるのなら、 今食べてしまったほうがいいかもしれない。 [決意の表れ]を覚えました。 戦闘を開始しますか? 旅人ゲイルが[はい]を選択しました ……侵入者の存在に、獣が気付いた。 恐らく脱出に向けて、ここが最後の鬼門だ。 決意を胸に宿し──さぁ、武器を構えよ! Round 1 アルシエルは移動した。 アルシエルは[6,10]へ移動した。 クリスタルビーストは移動した。 クリスタルビーストは[5,7]へ移動した。 旅人ゲイルは移動した。 旅人ゲイルは[5,9]へ移動した。 アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく! 達成値:22 ([6,6,2]+8) クリスタルビーストに23のダメージ ([3]+20)
Round 2 旅人ゲイル : ノロマめ…来やがれ アルシエルは移動した。 アルシエルは[5,11]へ移動した。 クリスタルビーストは移動した。 クリスタルビーストは[5,8]へ移動した。 旅人ゲイルは待機した。 旅人ゲイル : バッシュ! 旅人ゲイルは剣に力を込めた! 達成値:26 ([6,6,2]+12) クリスタルビーストに31のダメージ ([2,6,4,6]+18) クリスタルビーストは[重傷]になった アルシエル : 黒曜の矢! 魔法の矢が飛んでいく! 達成値:16 ([3,2,3]+8) クリスタルビーストに22のダメージ ([2]+20) クリスタルビーストは[気絶]になった
なんとか獣を撃退したあなたたちは、 残る体力を振り絞り、奥の通路へと駆けだした! アルシエル : 他愛ないな。行くぞ。 旅人ゲイル : ああ…! 長い上り坂が続く……。 ……! 外の光だ! 長い長い上り坂を抜けると、 そこは荒野にある岩山の、 切り立った崖の上だった。 アルシエル : うえ……、眩しい…… 旅人ゲイル : 外、か……! 旅人ゲイル : (思わず、笑っている 旅人ゲイル : ……恐ろしかった。終わってしまうかと思った……。 アルシエル : うぐう……目が…… 旅人ゲイル : 大袈裟だな…フクロウのような奴め。 アルシエル : …………馴れた、もう問題無い……(よろめいた) 旅人ゲイル : ……気をつけてくれ。無理をさせた さっきまで地下の奥深くにいたはずなのに、 これは道理で上り坂が長かったわけだ。 ……雨はすっかり止み、 斜陽が頬を優しい赤に染め上げる。 穏やかな風が心地よい。 ふと崖から地上を見下ろした……その時。 アルマ:……あ!! ほ、ほら、皆さん! あそこです! あそこに……!! アルシエル : あ、 旅人ゲイル : あの声は…。 ……アルマだ! どうやら捜索隊を伴って、様子を見に来てくれたらしい。 洞窟の中の方を探していた捜索隊に声を掛けたあと、 あなたたちを見上げ、嬉しそうに手を振る。 アルマ:よかった、本当によかった……! けど、信じていました。あなたたちなら、きっと無事だって! 旅人ゲイル : ……心配をかけてしまっていたらしいな。 アルシエル : らしい。捜索してくれる程度には期待してもらえていたというわけ…… 旅人ゲイル : 不遜が消えているぞ、らしくもない…。ふ、ふふ 待っててね、今、捜索隊の方に向かってもらうから! ええと、岩山の方に回り込んで頂いて……。 ……どうやら、助かったらしい。 これでもう、一安心といったところだろう。 空が近い崖の上で、 心地好い風に身を委ねながら、 捜索隊の到着を待つとしようか。 アルシエル : 私とて疲れたのだ。腹も減ったし。眩しいし。 旅人ゲイル : 同感だ。……しばらく、休んでいよう。 ……かくして。 波乱に満ち、長時間に及んだ落涙洞での冒険は。 土砂と岩肌だらけの暗闇から一転。 幻想の景色と、美しい夕焼けを経て…… 今ようやく、幕を下ろしたのだった。 クエストをクリアしました。 50ルド 手に入れた。 65経験点 を手に入れた。 初見ボーナス 1名誉点 手に入れた。 旅人ゲイル : ……じゃあな。 アルシエル : お疲れ [報酬袋] を手に入れた。 旅人ゲイル : ……今回は無理をさせたな。 アルシエル : 別に。生きてるし良いよ。 旅人ゲイル : 魚以外のものを奢ろう。 旅人ゲイル : …だが、今日は柔らかいベッドが先だな。 アルシエル : ほーう。それじゃ今度甘い物でも奢れ。 旅人ゲイル : そんな菓子のようなものでいいのか? いいだろう。 アルシエル : 良い。あんまりディナーがどうとか拘る方じゃないし。 旅人ゲイル : つくづく、頓着のない奴だ。(息を吐く 旅人ゲイル : ……じゃあな。 アルシエル : ん、またな。 旅人ゲイル : (後ろ手に手を振った)
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