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アメリカン・ルーツ・ミュージックの概観と考察
現代のアメリカンポップスの源流と言える、ブルース、ゴスペル、カントリーミュージック、フォークソングなどのアメリカン・ルーツミュージックの特徴は、様々な地域からの移民たちがもたらした、音楽様式の多様性によって基礎づけられると言えるだろう。
ルーツミュージックを形成してきた移民として、以下の例を挙げる事ができる。
①イギリスからの移民 ②アフリカから来た黒人奴隷 ③19世紀後半から20世紀前半にかけての東ヨーロッパ、南ヨーロッパ、アイルランドからの新移民 ④20世紀に入ってからのプエルト・リコなどのカリブ海域からの移民 ⑤先住民族のネイティブ・アメリカン
こうした多民族性を背景として様々な音楽が生まれてきた。大別は以下のとおり
①ネイティブ・アメリカンの音楽 ②アパラチア山脈南部地域の白人、つまりイギリス(スコッチ・アイリッシュ系=イギリスにおけるプロテスタント長老派で英国国教会からの迫害を避けアイルランドに渡りその後アメリカに再移住した)からの移民の音楽 ③黒人のゴスペル ④黒人のブルース ⑤ヒスパニック(スペイン系)の音楽 ⑥ケイジャン(ルイジアナ州のフランス系移民)の音楽 ⑦ヒップホップ(1980年代以降新たな黒人系の都市音楽として発展)
この他ハワイの音楽など、占領支配の結果としてアメリカン・ミュージックに取り入れられる音楽もある。白人と黒人の音楽はそれぞれの独自性を保ちながらも互いに影響し合いながら発展してきた。例えば白人系の音楽でもバンジョーが広く用いれられるが、バンジョーはアフリカ起源の楽器である。時代が下るほど音楽における異種混交の度合いは深く、また複雑になる(ゴスペル→ブルース→ジャズといった黒人音楽の変遷などに顕著である)。ロックの基本的なリズム感覚もそうした白人系、黒人系の混ざり合いの中で生まれたものであって、アイルランドのリール、またポルカ、マーチなどの2,4ビートに、アフリカ起源のリズム感(スイング、跳ね、うねりなど)が加わった結果であるというのがおおまかな見方である。2、4ビートのリズム感覚はアフリカ系には存在しない。従ってアメリカ音楽のリズム感覚は本質的に白人系である。ジャズ、ブルースなどの黒人系の音楽は、時代が下るに従って寧ろ起源へと遡る、つまり本来の黒人的な音楽性を取り戻す方向へと進み、白人音楽もこういった流れを取り込む形で発展することになる。 次にアメリカのフォークソングの概観について述べる。
アメリカのフォークソングは、その起源によって白人系、黒人系に大別出来る。
白人系~イングランド スコットランド アイルランドの系統が代表的。この他、スペイン語系、フランス語系(ルイジアナ州のケイジャン)など。マイノリティだがオランダ、フィンランド系。 黒人系(アフロ=アメリカン)
白人系民謡は大部分がイギリス起源であり、概ね以下のような種類がある ①バラッド ②ソング
(1)ラブソング
(2)仕事の歌(ワークソングなど)
(3)宗教的な歌
(4)ダンスソング(ダンスチューン)
③楽器演奏のダンス音楽 ※元々歌との関係性が密接であるのでダンスも広義での民謡に含まれる
次に個別の歌の様式を詳説する。
・バラッド ~ イギリス系の民謡で最もよく知られる。個人的な感情表出よりは、情報伝達の手段としての物語歌としての機能が重要。例えばラブソングの類とは対照的。そのメディア的性格ゆえ曲よりも内容が重視され、いろいろな旋律で歌われる「バーバラ・アレン」も歌詞が同一起源と認められれば、同じバラードの派生系とみなされる。バラードの内容は語り継がれていく中で変遷し、様々な派生系(ヴァリアント)を生み出す。 カウボーイ・ソング ~ 西へ西へと開拓を進める中で、鉄道が普及するまでの間牛の大群を輸送したカウボーイたちによって歌われた歌。 ワークソング的な機能を持ったが、曲の性格は様々。 ホーボーの歌 ~ 鉄道が普及し、フロンティアを目指して鉄道で放浪する日雇い労働者が増加。こうした移動浮浪者を題材にした民謡。 ・仕事の歌 ワークソング ~ 労働時の作業効率を上げるために、労働者達によって歌われる歌。19世紀中頃のアイルランド移民の鉄道坑夫の歌が重要。実際に作業時に使われる歌ばかりではなく、当時の各職種の労働者たちの心情が反映された歌も多い。黒人のワークソングには、コールアンドリスポンスなどオリジナルな黒人音楽の要素が入り込んできている。 シー・シャンティ ~ 船乗りの歌。実際の作業の場面に応じて幾つかの種類がある。(1982年の英米戦争時から機関船が海上を支配する19世紀中頃まで。) チェイン・ギャングソング ~ 南部の黒人専用の刑務所の囚人が、労働作業時に歌った。奴隷制廃止以後断絶した黒人ワークソングの原型を今に伝える。 ・レリジャス・ソング (スピリチュアル)宗教歌の発展 初期(17世紀入植当時)においては世俗音楽とはっきり区別されていた。ラブソングやダンス音楽、仕事の歌といったものと対比して、一方にスピリチュアルを置くというのが初期アメリカンの基本的な考え方であった。
レリジャス・ソングの大衆化
セイクリッド・ハープ・シンギング ~ 18世紀頃、極めて民衆的な形で発達した南部の讃美歌。入植当時讃美歌は大衆的には普及していなかった。 →1721年、ジョン・タフツの「讃美歌歌唱法入門」とトーマス・ウォルターの「音楽の基礎及び法則」がボストンで出版。宗教歌を教会の外から一般家庭へ導き入れる端緒に。 →18世紀後半、各地を巡回する牧師や音楽教師が居酒屋などを臨時の教室とし(シンギング・スクール)、レリジャス・ソングの類を歌わせることで啓蒙が進む。→新しい教育法の普及 シェイプ・ノート ~ 音符の符頭を各階名ごとに異なる形を与えて(例えば菱形はミ、三角はファ、丸はソなど)、音高をわかりやすく示す記譜法。→19世紀中頃になるとシェイプ・ノートを使った通俗聖歌の楽譜が次々と出版される(シェイプ・ノート・ブック)。「ケンタッキー・ハーモニー」、「サザン・ハーモニー」、「セイクリッド・ハーモニー」などが有名。このようなシェイプノートを使った楽譜によって、次々に新しいレリジャスソングが作られ、広まっていった。シェイプ・ノート・ブックの4声部の編曲法では、もとの讃美歌に平行5度を加えるほか、フーガの形をとるものも少なくない。 黒人霊歌
イギリス人の牧師ジョン・ウェズリー(1701~92)が渡米し、メソジスト派を起こす→大規模な信仰復興運動の展開。讃美歌の歌詞をイギリスのよく知られた民謡のメロディーにあてて民衆に広める。→ワッツ聖歌など。 18世紀後半のグレイト・アウェイクニング(大いなる覚醒)と呼ばれる信仰復興運動により、各地でキャンプミーティングなどが行われ、民間へのレリジャスソングの浸透がますます深まる。→19世紀始めのデイヴィット・サンキー(1840~1909)による新しい聖歌集も重要。 黒人霊歌はワッツ聖歌、サンキー聖歌を基礎としながら、黒人音楽独自のニュアンス(シンコペーション、ポリフォニー、アクセントの移動、音色の質的変化、特有のヴィブラート効果、ブルー・ノート・スケール)などを加えながら発展。 ニグロ・スピリチュアル(黒人霊歌)〜1870年代のフィスク・ジュビリー・シンガーズを端緒として白人の間に広く認知されるようになった、コンサート・スタイル化した黒人の宗教歌。 ゴスペル・ソング ~ 対して、讃美歌が黒人共同体内に残り発展したのがゴスペル。シャウトする歌い方と、強烈なビートが特徴的な黒人独自のキリスト教音楽。
ジュビリー・ソング~男性四人の楽器伴奏無しのアカペラ。40年代以降都市化。
エヴァンジェリスト~ソロシンガーの弾き語りスタイル
サーモン~歌唱を伴う説教を行う牧師 ※アメリカでは白人のレリジャス・ソングもゴスペルと表現する場合が多い。黒人のゴスペルはソウル・ゴスペルと呼ばれる。
ブルース ~ 19世紀後半の奴隷制廃止以後発展した、歌い手の実体験と、そこから個人的な感情を反映する黒人の歌。すべてのブルースは固定的なフォームを持つ。 ブルースの基本構造 ・第三音、第七音、(第五音)をほぼ半音下げたブルー・ノート・スケールを用いる。 ・歌詞は三行詞(あるいは前半一連の繰り返しを伴う二行連とも言える)で、一行につき4小節を与え、3行で計12小節がワン・コーラスの長さ。 ・ワン・コーラス12小節内のコード進行は基本的に次のような定型を持つ →C C C C (4)/ F F C C (4)/ G G C C (4) ※ 最初の一行の後半、二行目の前半にセブンスを用いることが多い(つまりドミソシ♭→ファラドミ♭)また三行目で、G F C C のドミナント→サブドミナント→トニックという西洋和声においては禁則とされる進行をとる例も少なくない。 次のコーラスに移行するときもセブンスを用いることが多い。
例 ロバート・ジョンソン/ アイ・ビリーヴ・アイル・ダスト・マイ・ブルーム
(First chorus) I'm going get up the moning.I believe I'll dust my broom. I'm going get up the morning.I believe I'll dust my broom. Girlfriend the Blackman you've been love'in. Girlfriend can get my room. (Second chorus) I'm gonna write a letter. Telephon everytown I know I'm gonna write a letter. Telephon everytown I know If I can't find her in West Helena, she must be in East Monroe I know ........................... 訳例 (コーラス1)朝起きたら 俺はすぐに家を出る 朝起きたら 俺はすぐに家を出る あんなに愛した女なのに 俺の友達とねんごろさ (コーラス2)手紙をかくよ 全ての街に電話する 手紙をかくよ 全ての街に電話する あの女 ミシシッピにいなけりゃ きっとイーストモンローにいるだろうさ ....................... 考察
今回アメリカのルーツ・ミュージックをざっと俯瞰してみて思ったのはバックボーンとして白人系の要素が非常に濃いこと(つまりはベースとしてのキリスト教音楽というものが深く底流している)。そのキリスト教音楽の源流がイギリスにあったとすると、イギリスの教会が清教徒革命以後音楽を弾圧してきた歴史から、アメリカのダンス・ミュージックやレリジャスソングが教会の外で発展するという特徴を説明することの一端にはなるかもしれない。(そもそもダンスは色恋沙汰に結びつきやすいから、礼拝時の楽器使用すら禁じる教会にはもっての他だったろう。)様々な大陸の音楽の要素が、場の要請に応え、地域性を帯び、その時々の局面で変容していく様は、「アウトドアの文化 」としてのアメリカ音楽の多様性を伝えている。
参考文献 〜『アメリカン・ルーツ・ミュージック:楽器と音楽の旅』/著者:奥和宏/出版:音楽之友社/出版年:2004
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ワイパーブレードを交換しようとしたら目が合いました。 #カマキリ #オオカマキリ #生向 #田平町 #平戸市 #昆虫 #蟷螂 #三菱アイ #三菱アイターボ #三菱アイG https://www.instagram.com/p/Cj0LYL2p3X0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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『愛車遍歴』 何となく振り返ってみようかなって 笑 またバイクも乗りたいなぁ。 基本的にはSUVが好きなので、次に乗る車もSUVが希望(^_^)v メイン:ヤマハ ドラッグスター → ホンダ インスパイアCB5 → トヨタ クルーガーV → Audi Q5(8R) → Audi A4アバント(B8.5) セカンド:三菱アイ(G) → 三菱アイ(G) おまけ:ビアンキ ローマ2 #ヤマハ #YAMAHA #ドラッグスター #DragStar #ホンダ #HONDA #インスパイア #INSPIRE #トヨタ #TOYOTA #クルーガー #KLUGER #アウディ #Audi #アウディQ5 #AudiQ5 #アウディA4アバント #AudiA4Avant #三菱自動車 #MITSUBISHI #アイ #i #ビアンキ #Bianchi #ローマ2 #ROMA2 #車 #car #自転車 #bicycle https://www.instagram.com/p/B8nDZrtn5je/?igshid=1k4twdx174m3e
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トヨタとマツダの資本提携で、ついにマツダの「アノ車」がフルモデルチェンジ!?
トヨタとマツダが資本提携に関する合意を発表しました。 三菱自動車が日産の傘下になった昨年に続き、今年は実質的なGMの欧州ブランドである「オペル」がPSA(プジョー&シトロエン)買収されるなど、世界的な業界再編が相次いでいます。 昨日のスクープに続いて、 トヨタ自動車株式会社とマツダ株式会社は、 本日、持続的な協業関係のさらなる強化を目的として、業務資本提携に関する合意書を締結いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。 という書き出しのプレスリリースがトヨタとマツダの連名で発行され、記者会見もおこなわれました。 そのリリースには、具体的な合意内容も書かれているので興味本位だけでちょっと見てみましょう。 1.米国での完成車の生産合弁会社の設立 共同でアメリカに工場を作り、トヨタがカローラ、マツダは北米に投入するクロスオーバーモデルを作るそうです。トランプ大統領が聞いたら泣いて喜ぶに違いあり���せん。たくさん儲けてくださいね。 2.電気自動車の共同技術開発 電気自動車を共同で開発する……というと何だかすごいことのように思えますが、よく読むと「共同開発の詳細は今後、検討してまいります」とのこと。つまり「やろうと思っているけれど内容は先送り」ってことみたいですね。電気自動車でもスカイアクティブか? 3.コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業 まずは「マツダコネクト」にMONET、じゃなくてG-BOOK……でもなくて「Tコネクト」が搭載される、と読める気もしますがどうでしょう? 他社に対して後れを取っていた車載ナビの通信機能が強化されるのであれば、将来のマツダ車オーナーにとっては朗報です。Tコネクトはプローブカー情報が使えたりと便利ですからね。車々間通信や路車間通信に関してはトヨタが保有する技術がマツダ車にも搭載されると書いてありますね。 4.商品補完の拡充 今回注目したいのはこの項目。北米ではデミオセダンをベースにした車両をトヨタにOEM供給してトヨタ車として販売していますが、どうやらそれが日本国内でも展開されそうな気配になってきました。 海外の工場なんかの話は偉い人に任せておけばいいと思いますが、日本で新型車が発売されるとなると見過ごせませんよね。身近な話題だけに。 さらに、プレスリリースによると「日本 においてトヨタからマツダに小型商用2ボックスバンを供給いたします」とのこと。ほら、もうピンと来た人がいることでしょう。アレですよ、あれ。ついにあれが新型になるという先取り情報が、このプレスリリースから読み取れるのです。 というわけで、トヨタとの提携が生み出すマツダの新型車はコレ! ファミリアバン!やっぱり期待通り身近なクルマでしたね。写真を見て「これは日産ADバンでは?」と思ったアナタ。違いますよ。ちゃーんとマツダのエンブレムが付いているでしょ? とぃっても実は日産製で、ADバンのOEMモデルなんですけどね。10年前に発売されてマツダの屋台骨を支えてきた(!?)これがついにフルモデルされるのです。これはなんとも大きなニュース。事の重大さになんだか興奮してきました。 実は、フルモデルチェンジする新型のデザインはほぼ判明しています。それがこちら。ほぼこのまま「新型ファミリアバン」として発売されるはずです。 えっ、よく見えない? ではもうちょっと車体デザインがわかる写真を。 えっ、見たことある? そんなはずないでしょ。きっと気のせいですよ……。「Toyota Safety Sense C」だってちゃーんと付いているのですから。 以上、マツダ��トヨタの資本提携で明らかになった日本向け新型車の話題でした。こういう大切な情報、大手マスコミではちょっと見かけないでしょ? (工藤貴宏) あわせて読みたい * レストアサービス開始が発表された初代マツダロードスター。中古車相場はどう動く? * トヨタとマツダが業務資本提携を発表!! 将来さらなる資本提携強化を検討しながらも「自主独立性」を強調 * トヨタとマツダが資本提携し、EVを共同開発へ * マツダCX-5、アテンザが先進安全技術「アイ・アクティブセンス」を全車に標準装備 * 新型カムリのサイドエアバッグは新開発の「3バッグ式」。展開速度が向上し、衝撃吸収力を強化! http://dlvr.it/PbvhhS
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