#一眼��フ
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monthly-ambigram · 9 months ago
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2024-6月号
アンビグ��ム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「中華」です◆
今月は参加者の皆様に「中華」のお題でアンビグラムを制作していただいております。中華といえば漢字発祥の地。現代の蒼頡たちの宴をご覧ください。今月も逆さまな作字が集まっております。
ではまずはdouse氏から。
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「麻婆茄子」 回転型:douse氏
180°回転させても同じように麻婆茄子と読めるアンビグラムです。中華には「福到了」という福の字を上下逆さにひっくり返して貼るアンビグラム的な縁起物の風習がありますが 本作は麻婆茄子が無限に到来しそうな御目出度い回転字面になっています。対応解釈が最高ですね。この語句でこの文字組みが出来るのはきっとdouse氏だけでしょう。
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「酢豚」 回転型:peanuts氏
世界範囲で有名な中華料理の一つです。酢豚は日本で付けられた名称で 中華料理においては広東料理の「古老肉」や上海料理の「糖醋排骨」が該当するようです。本作は作字のデザインと対応解釈が高次で両立した理想的アンビグラムです。「乍/月」部分のギミックは美しくてかっこいいです。
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「酢豚」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
左右の鏡像図地で酢豚。作者いとうさとし氏はネガポ字(図地反転)の達人です。本作は真ん中から折りたたむとピッタリ嵌ります。まるでこの漢字がもとより嵌り合う��造を持っていたかのような自然さです。
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「回鍋肉」 図地反転鏡像型:douse氏
四川料理の一つ。本作は斜め鏡像の図地反転アンビグラムです。文字の組み方がテクニカルでブリリアントカットされたような光学的な装いが抜群にカッコいいです。
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「回鍋肉」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
上下の鏡像で図地反転になっている回鍋肉。日本語のアンビグラムは2022年に入ったころから飛躍的に進化発展した印象がありますが とくにネガポ字(図地反転)の進化は顕著で 英語圏でも作例はさほど多くないこのジャンルが日本ではたくさん作られるようになりました。それも本作の作者いとうさとし氏の尽力が大きいでしょう。
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「酸辣湯」 鏡像型:螺旋氏
中国料理のスープの一つで 酸味・辛味・香味が特徴。本作は斜めの鏡文字で組まれています。斜めの鏡像型は漢字のアンビグラム制作に向いた対応だと思います。うまく作ればアンビグラムだと見破られない作字が可能で 本作も「束」部分が自然で驚きます。
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「中華そば」 敷詰振動同一型:Jinanbou氏
発想が面白いです。「華」の字の中に異なる文字を幻視し抽出するその眼力には感服します。これは文字に隠された秘密のゲシュタルトを解析する行為でアンビグラム作りには欠かせないセンスです。
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「青椒肉絲」 重畳型:きいろいビタ氏
ピーマンと細切りにした肉な��を炒めた中華料理。本作 重畳型は同じ図形で韻を踏み 青椒肉絲と読ませるアンビグラムです。そのまま亜細亜のどこかの国で商品のロゴとして使用されているのではと思えるほど完成度が高いレタリングです。 
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「杏仁豆腐(⿸广フ)」 旋回型:Σ氏
中国発祥のデザート。135°回転の旋回型アンビグラムです。「腐」の字が「广」の中に片仮名の「フ」を入れた略字になっているところが凄すぎます。この略字は実際にゲバ字(アジビラ文字)などで使用例があります。柔軟な発想ができる人のアンビグラムは読みやすいですが 本作は作者Σ氏のアンビグラムが優れている理由の一端が垣間見える好例です。
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「中華/北京/上海/広東/四川」 共存型(回転・鏡像):ラティエ氏
一般に四大中国料理と言われている4つの場所に お題をプラスした多面相アンビグラム。なんと5パターンの変化が起こる作字なのです。北京/上海/広東/四川は回転型で 大きく表示された中華はその鏡像になっています。 多面相漢字アンビグラムの制作はある種「挑戦」ジャンルです。多面相を作ろうとするその発想や度胸だけでも凄いですし 本作はその挑戦に成功していると思います。
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「横浜中華街」 回転型:ぺんぺん草氏
東アジア最大の中華街を回転アンビグラムに。細かい説明は無用の傑作。この完璧な対応解釈をご覧ください。けしてアンビグラマビリティは高くない語句ですが冷静的確に作字されています。最高です。
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「神戸」 回転型: 「長崎」 鏡像型: 「横浜」 重畳型:.38氏
日本三大中華街。それぞれ趣向を凝らした楽しい対応解釈で可読性も充分高い設計です。 これは文字数寄にはたまらない作字ですね。そのまま都市の紋章に使用してほしいナイスデザインです。
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「横浜中華街散策中隠処的拉麺店発見」 回転重畳型:超階乗氏
ブレードランナーに出てきても違和感のないサイバーパンクアンビグラムの名作。文字の各所に丼図案などが組み込まれていて そのおかげで回転重畳構造を把握しやすい親切設計です。回転重畳型とは ある図形の上に同じ図形をレイヤーで重ね、上に重ねた図形だけを規則正しく回転させて文字を形成するアンビグラムです。
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「西安」 回転型:うら紙氏
陝西省の省都で、旧名は長安というのは有名でしょう。 かっちりした輪郭でありながら墨のカスレを生かしたステキなタイポグラフィですね。アンビグラマビリティの高い語句ですが図案としてきれいにまとめるには作家の力が必要で、うら紙氏はその能力に長けています。
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「Qingdao/青島」 図地反転回転共存型:ヨウヘイ氏
青島(チンタオ)は��国有数の港湾都市・商工業都市・国際都市。 図地反転で漢字の隙間にアルファベットを見出そうとすると、青島は横画が多くて打ってつけの言葉なのですね。省略があっても読み取りやすい作品です。
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「シャンハイ」 旋回型:つーさま!氏
上海は中国で最高位の都市である直轄市の一つ。 五面相の旋回型。「シ/ン」の点の有無のみの差をどう表現するか難しいところですが、少し角度を変えるだけで違って見えてきますね。羽様の形状とグラデーションも読みやすさに一役買っています。すばらしい作品です。
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「万里の長城」 回転型:douse氏
中国にある城壁の遺跡。中国の象徴の一つでしょう。 回転中心の作り方が見事です。「の」が伸びているのも不自然に見えず、「長」の横画を切っているので「長」のバランスもよく見えます。「万/戈」の字画接続の切り替えが見事ですね。さすがの一作です。
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「麺/龍」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
どちらも中国を象徴するものでしょう。 自然に読めすぎて言うことがないですね。図地反転にピッタリすぎる組み合わせが今回のお題によって発掘されたと言えるかも知れません。一点、「龍」の上部の突き出した部分は作者も悔しいところだと想像しますが、それを差し引いても可読性最高の傑作です。
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「伝奇/でんき」 振動型:kawahar氏
中国の古典的な演劇である戯曲形式の1つ。 氏の���意な「読み漢」で一作。ぐにゃりとした書体が「ん/ム」の振動などにマッチしていますね。読み漢はひらがなしか読めない人にも漢字が読めてしまう実用的な手法ですが、適用できる漢字は少なく本作のように限られた言葉だけです。
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「太極図」  図地反転回転型:lszk氏
「易」の生成論において陰陽思想と結合して宇宙の根源として重視された概念である「太極」を表した図。 中央の「極」に本家の陰陽魚太極図があしらわれています。太極図の円形を「太・図」にもあしらって統一感を出していますね。図と地が絡み合い逆転しながら文字を形成しているところが、陰と陽が互いに飲み込みあい無限に繰り返す太極の思想を表しているようです。
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「造書 研究」  回転共存型:意瞑字査印氏
「造書」を90°傾けると「研究」と読める対応です。造書とは文字を造るという意味。『蒼頡、鳥獣蹏迒の跡を見て分理の相別異すべきを知り、初めて書契を造る』 そのむかし蒼頡という人が鳥獣の足跡をヒントに漢字を発明した故事からの語句選択です。なるほどアンビグラム制作とは 新文字を発明する行為とも言えますね。
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「東夷/西戎」「南蛮/北狄」 回転共存型:兼吉共心堂氏
四つまとめて「四夷」、古代中国で中華に対して四方に居住していた異民族に対する総称。 筆文字の効果を生かした表現がすばらしいです。「夷/西」「虫/北」ではカスレにより字画の本数を増減させ、「南亦/狄」では墨垂れで字画密度差を克服しています。真似が難しいテクニックです。
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「東夷」「西戎」  重畳型: 「南蛮」「北狄」  振動型:lszk氏
「四夷」は「夷狄」ある���は「夷狄戎蛮」とも。 お誂え向きの言葉がきれいにそろっていたものですね。というのは簡単ですが読みやすく仕上げるのは難しい字形もあります。氏は知覚シフトのバランス感覚が抜群なので調整の妙もさることながらこの対応にも気付けるのでしょう。
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「劉備玄徳/関羽 張飛」 回転共存型:KSK ONE 氏
「蜀漢」を建国した劉備と、劉備に仕えた関羽・張飛。三国志の武将からのチョイス。 髭文字ならではのハネなど遊びの部分を生かした作字ですね。一文字目の「劉」が読みやすくすらすらと読みを捕まえることができます。関連する名前同士でうまく対応付けできるのが運命的ですね。
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「熊猫」 敷詰図地反転型:松茸氏
���ャイアントパンダのこと。 パンダの白黒は図地反転にもってこいの題材ですね。どうやって考え付くのかわからない図案が毎回驚異的で目を白黒させてしまいます。きちんと敷詰できるのか不安になりますがちゃんと隙間なく並びますので安心してください。
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「伊布」  旋回型:YФU氏
「イーブイ」の漢字表記。 久方ぶりに参加していただきました。言葉のチョイスも氏らしいですね。図形の長さを読みやすいところに調整するバランス感覚は健在です。
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「マオ」 交換式旋回型:ちくわああ氏
かいりきベア氏の楽曲名より。「猫」の意味もある中国語らしい言葉の響きです。 線種を変えているのでかわいらしい作字になっています。対応付く字画も分かりやすいですね。それでもうまく敷き詰めてみるのは骨が折れそうです。
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「西游记」 回転型:オルドビス紀氏
16世紀の中国の白話小説、繁体字では「西遊記」です。 簡体字をうまく活用しているのですね。「遊」よりも自然に回りますし、「記」よりも「西」との相性がよく一石二鳥です。「西・记」の右下がりのラインと「游」の右上がりのラインの視覚効果が心地よく作字として最高の仕上がりだと思います。
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「 不 此 君 我 / 当 今 災 偶 成 夕 已 為 / 時 日 患 因 長 渓 乗 異 / 声 爪 相 狂 嘯 山 軺 物 / 跡 牙 仍 疾 但 対 気 蓬 / 共 誰 不 成 成 明 勢 茅 / 相 敢 可 殊 嘷 月 豪 下 / 高 敵 逃 類 」 交換型:繋氏
「山月記」より。縦に読んでください。 7×4の組全体を縦横に交換するともう一方になるという超絶���巧です。「爪」(爪痕の装飾がにくいです)を基準にすると見つけやすいでしょう。じっくりご覧ください。
最後に私の作品を。
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「截拳道」 交換式旋回型:igatoxin
≪友よ水になれ≫で有名なブルース・リーの武術、截拳道(ジークンドー)から。
お題 中華 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「猫」です。長靴をはいた猫、シュレディンガーの猫、仕事猫、吾輩は猫である、猫男爵、猫目石、煮干し、マタタビ、夏への扉、蚤、百閒、注文の多い料理店、ハローキティ、ドラえもん、など 参加者が自由に 猫 というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は6/30、発行は7/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー}   2月{TV}        3月{クイズ}        4月{健康}   5月{回文}    6月{本}               7月{神話}   8月{ジャングル} 9月{日本史}     10月{ヒーロー}     11月{ゲーム}         12月{時事}
2024年 1月{フリー}        2月{レトロ}   3月{うた}         4月{アニメ}    5月{遊園地}   6月{中華}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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ari0921 · 2 years ago
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我が国の未来を見通す(77)
『強靭な国家』を造る(14)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その4)
宗像久男(元陸将)
─────────────────────
□はじめに
 前回、字数の関係で先送りした“論点”を先に紹
介しておきます。先日、都内某駅前の道路を歩いて
いた時、ある建物の入り口いっぱいに「軍拡より生
活 平和な未来を」と2行にわたる大きなポスター
のような看板が目に入ってきました。確かにそのよ
うな主張する政党などもありますので、政党か何か
の建物かと思って注意深くみてみますと、何と、立
派な“病院”でした(細部はあえて省略します)。
しばらくの間、「病気やけがを治し、人の命を救う
病院の玄関にふさわしいのだろうか」との疑問が頭
から離れませんでした。
最近、沖縄の与那国島では「自衛隊が来たからミサ
イル攻撃の目標になるのが怖い」と発言する住民の
声があたかも島民の大多数の考え���ように報道され
たり、石垣島では「自衛隊を人口に含めるな」との
某地元紙の社説も波紋を呼びました(さすがに後日、
謝罪記事を掲載したようですが)。
現役時代から、何度もこのような主張を耳にしてき
ましたが、立場上表立った反論はできませんでした。
今はもう“失うものはない”ので、あくまで個人的
な率直な印象のみを述べておきたいと思います。
病院の看板は、「軍拡、つまり防衛力を増強すれば、
生活が苦しくなり、平和も壊れる」と言いたげなフ
レーズですが、逆に「軍拡さえしなければ、生活が
豊かになり、平和も続く」と信じ込んでいるのでし
ょうか。
言うまでなく、防衛力を増強し、自衛隊を国土の隅
々まで配置する目的は、現在の国民の生活や我が国
の平和が永遠に続くよう万全を尽くすとともに、万
が一にもそれが侵されそうな事態になった時には、
まさに“病院が病人やけが人を治す”ように、被害
を最小限にするための処置です。つまり、上記のフ
レーズは、言葉を代えれば、「病院があるから、病
人やけが人が出る」と言っていることと同じなので
す。優秀な医者の先生方の集まりである病院がなぜ
そのことに気がつかないのか、不思議でなりません。
残念なのは、このような方々は、「普段の生活や平
和がどうやって維持されているのか」などには全く
考えが及ばず、それどころか、「何も抵抗せずにし
て外国に占領されても、普段の生活や平和が維持で
きる」と勝手に思い込んでいる節があることです。
古くは欧米列国の植民地、現在でも中国の占領下に
あるチベットや新疆ウイグルで何が行なわれている
かを知れば、そのような考えは一挙に吹っ飛ぶはず
です。
関係しているマスコミ人も同様の認識なのでしょう。
「表現の自由」を盾に、「自衛隊がいなくなれば、
簡単に占領されてしまう可能性がある」ことなどに
は全く思いが至らず、“思慮が至らない”街中の声
をあたかも真っ当な意見のように報道するのだと思
います。
我が国は、戦後70年余りの間に、どうしてこのよ
うな“能天気な大人たち”を大量に輩出してしまっ
ているのでしょうか。それでも、一般の国民の皆様
には正確な情報が届かず、学校でも教えられず(た
ぶん、逆のことを教えられ)、国の防衛などについ
て考える機会も余裕もなかったと言い訳ができるこ
とでしょう。
しかし、一部のマスコミや政治家、そしてその道で
は優れた知見をお持ちの高名な有識者の中にも同じ
ような思想を持っている人がかなりおられるのはシ
ョックです。一例を挙げましょう。最近、手に取っ
て読ませていただいた1冊に『主権者を疑う』(駒
村圭吾著)があり、「主権者とは何か」を考えさせ
てくれる、私に取りましてはとても興味深い1冊で
した。
しかし、その「はしがき」には、「改憲と言う重大
なプロジェクトの前提となるような、“今そこにあ
る危機”や“忍び寄る危機”がどうしても見当たら
ない。少なくともそれらが“国民に共有される”よ
うなかたちで議論が展開されていない」として、著
者は、「憲法改正を否定しているわけではないが、
私が否定的なのは、意味不明な政治状況で改憲が提
案され、議論されることに対してである」との立場
を述べていました。
ことさら批判する気はありませんが、正直、「これ
ほど優秀な方が、またこれほど勉強しているのに、
もったいないな」との印象を持たざるを得ませんで
した。書籍を発刊するような有識者は、少なくとも
国民を誤って誘導するような言動は厳に慎むべきと
思いますが、現時点においても我が国には様々な課
題が山積しており、近未来も、遠い将来も、国内外
の情勢がますます厳しくなる可能性が大と考えます。
一方、これほどの「危機」が差し迫っていても、
“眼をふさぎ、耳を閉じ、関心を持たなければ”何
も見えません。そして、そのような自分自身を、不
勉強とも、偏っているとも、恥とも思っていないこ
とでしょう。
私が「もったいない」と考えたのは、少しでもそれ
らに気がつけば、また違った視点で「主権者」につ
いて解説できたのではないか、と考えたからでした。
このような認識の方々から導かれる結論は、せいぜ
い「今のままで何が悪いのか」でしょう。かなり多
くの政治家、マスコミ人、有識者、そして我が国の
未来などに関心もなければ考えたこともない、大多
数の国民はこのような認識で留まっているものと想
像します。そして、そのような“現実”を知ってい
るから、小室氏のような方でも“歩き出す”で止ま
ってしまったではないでしょうか。
我が国の最大の課題・問題点は、小室氏が「アノミ
ー」と表現した社会現象に代表され、かつ「権利の
み主張し、義務を果たさない国民」とか「3メート
ル以内しか関心がない若者」と揶揄されるような、
多くの日本人の「行動原理」にあると考えます。そ
れが「政局と選挙しか考えない政治家」とか、自己
主張に固守し「目立つことしか考えない言論人」な
どを生み出し、それが巡り巡って、このような現状
を“矯正”できない主要因となっていると考えます。
よって、少数の先見者が様々な形で警鐘を鳴らして
も、あるいはウクライナ戦争のような具体例をもっ
て注意喚起してもほとんど届かないのでしょう。
我が国が少なくとも現状程度の「国力」を保持し、
国際社会で「名誉する地位」を保ちながら、後世に
この日本を残すために、私たちの世代がやらなけれ
ばならないことは、「国力」の要素のどれ一つとし
て簡単なものはないと思います。どうしても「ソフ
ト・パワー」として、個々の要素を束ねて向かうべ
き方向を定める「国家戦略」のようなものが必要と
考えていた矢先でした。
偶然にも「戦略は統治を超えられない」という言葉
を見つけ(『軍事と政治 日本の選択』(細谷雄一
編)より)、再び立ち止まりました。歴史を振り返
ると、大正時代の政治家や有識者たちも当時の内外
情勢の変化などに無頓着で、主に大日本帝国憲法に
謳われている我が国の「統治機構」がこのままでよ
いのか、などには露ほども思いが至らなかったよう
ですが、それが「激動の昭和」を迎える大きな要因
にもなりました。
見方によっては、大正時代と現在は“よく似てい
る”と考えますが、最大の違いは「主権が国民にあ
る」ことでしょう。つまり、最終的には、どうして
も“統治”の主役である「主権者」の「行動原理」、
その基となる「国民の精神」に行き着くのです。
「戦略は統治を超えられない」は、改めて、「現憲
法下で我が国は未来へ立ち向かうことができるのか」
を私達に突き付けているような“重い言葉”となっ
て響いてきます。そしてその先に、大方の“能天気
な国民の精神”を、戦争や天変地異や外圧に委ねる
ことなく、“内側からの改革”として、どのように
変えていけばよいのだろうか、という命題に突き当
たるのです。
細部はいずれまた触れることにしますが、またして
も「任重く道遠し」の感を一層強くしながらも、気
を取り直して、今回以降、再定義した「国力」のそ
れぞれの要素を分解しつつ、我が国が向かうべき方
向、私たちの世代があらゆるものに優先してやるべ
きこと、やらなければならないことを微力ながら導
き出そうと思います。
▼「人口」が「国力」に及ぼす影響
「はじめに」が長くなりました。さっそく 前回取
り上げたように、「国力」の���となる「ハード・パ
ワー」のそれぞれの要素から考えてみましょう。そ
の筆頭は「人口」です。
これについては、本メルマガの第1編で18回にわ
たり、様々な角度から割と詳しく分析し、書き綴り
ました。興味ある方は、バックナンバーをお読みい
ただきたいと思います。それにしても、最近、「少
子化対策」などを取り上げる記事や解説が目立つよ
うになりました。「少子化」などの文字自体が多く
の国民の目に触れることはとても良いことと思いま
す。
私はすでに、「少子化対策」として「“3人産んだ
ら家が建つ”くらいの超異次元の政策が必要」と主
張しましたが、マクロ経済学の専門家・小黒一正氏
も「第3子以降、1時金1000万円に」と抜本的
な対策を提案していました(産経新聞6面(7月9
日朝刊))。小黒氏は、「“既婚者にさらに一人で
も多く産んでもらう”『有配偶出生数』を引き上げ
ことに資源を集中すべき」として、そちらの方が婚
姻率などを高めることなどより“近道”としていま
す。
最近、マスコミでは「500万円の壁」が話題にな
っています。内閣府の資料では、男性の有配偶者の
年収「500万円」が“子供を持つかどうかを分け
る最低ラインになっている”とのことです。一方、
既婚男性の年収は400万円台が最多で、不足分は
共稼ぎによって「500万円の壁」を突破している
ようですが、そうなると、出産・子育てを機に仕事
を辞めざるを得ないケースも珍しくありません。
すでに、パパ育休制度の推進とか児童手当の増額な
ども「こども未来戦略方針」に盛り込まれています
が、「月額数万円を増額したことで結婚や出産に踏
み切る人は少数派だろう」と分析されていることも
事実です。その対策として、公務員やサラリーマン
など社会全体で、“子育てが終了した世代の賃上げ
は抑制してでも、若者世代の賃上げを優先する”よ
うな、思い切った給与制度の改善なども必要なので
しょう。
イマイチ盛り上がりに欠けることに危機意識を持っ
たのでしょうか、岸田首相は、「政策を気兼ねなく
活用してもらうために社会が変わらなければならな
い」として、「少子化対策国民運動」をスタートす
ることを決意したようです。
しかし、今後、この国民運動が盛り上がるかどうか
は疑問でしょう。「どうやって社会自体をかえてい
くか」の提示もなければ、「最近の支持率低下を防
止するためのその場凌ぎ」などと揶揄されているよ
うでは、首相の���発信力(本気度)”が国民に届く
可能性が低いように思えてなりません(読む限り、
関連記事も1回のみでした)。
メルマガですでに取り上げましたが、我が国は、非
嫡出子が2.3%と50%を超えるフランスや北欧
諸国などと比較してとても低いことを例示しながら、
「日本の『少子化』の原因は、『直系家族病の病』」
だ」とするような意見(『老人支配国家日本の危機』
(エマニエル・トッド著))もあります。
トッドは、「核家族」化が進んできたとはいえ、
「日本に依然として強く残っている『家族』の過剰
な重視が『非婚化』や『少子化』を生み、逆に『家
族』を消滅させてしまっている」というのです。そ
の対策として、欧米のように、子育ても老人介護も
公的扶助によって「家族」の負担を軽減させる(ほ
ぼゼロにする)必要があると提言します。
これは、後に述べる日本の「文化」の問題でもある
のですが、「人口」は「経済力」と正比例の関係に
あることから、「国力」維持の“一丁目一番地”と
も言えるでしょう。その「人口」を確保するために
は、我が国の伝統的な「文化」の領域にまで踏み込
んで考える必要があるという点には私も同意です。
さて、「人口」の中の要素の「人的資源」について
これまでほとんど触れませんでした。世界に誇れる
「ものづくり」の精神や技術、及び(すでに紹介し
ましたような)無形の価値としての「インタンジブ
ルス」のようなものはすべてこの「人的資源」に包
含されると考えます。
一方で、後に詳しく述べる「教育」の実態や最近の
若い世代の価値観、そして「働き方改革」などによ
って大きな曲がり角にある雇用環境など考える時、
「将来の『人的資源』は大丈夫だろうか」との懸念
を払しょくできないことも事実です。
「少子化」になればなるほど、一人ひとりの「真の
力」が試される機会が増えることは間違いないでし
ょう。幸い、AIをはじめデジタル化やロボットの
活用など、人的資源を補完する資源が増える傾向に
ありますが、それらを有効かつ適切に使いこなすの
は何と言っても「人間」でしょうから、「人口」の
質的側面の尺度としての「人的資源」は、“その時
代時代に適合する人材をいかに多く抱えるか”に集
約されると考えます。そのような視点に立った教育
や人材育成が求められてきていますが、それぞれの
“現場”はどうなっているのでしょうか。この続き
は、「教育」のところで触れたいと思います。
「高齢化」の問題点については第1編で詳しく取り
上げましたので省略しますが、焦点は、“「少子化」
がさらに加速すれば、国が滅ぶ”との「危機意識」
を全国民が共有できるかどうか、そしてどのように
して共有するか、にかかっていると考えます。
このような発言をすると“袋叩き”に遭うような気
もしますが、かつての日本には「産めよ、増やせよ」
という時代があったのです。この後に「地に満ちよ」
と続くフレーズは旧約聖書の言葉ですが、大東亜戦
争最中の昭和16(1941)年1月22日に閣議
決定されました。いわゆる“敵国”のフレーズをそ
のまま引用して人口増加を目論んだ当時の為政者た
ちは相当先の日本まで思い描いていたことでしょう。
今では、「軍国主義の象徴的な人口政策で、個人の
権利を侵害する決定であった」旨の批判もあります
が、翌日の「朝日新聞」1面は、「日本民族悠久の
発展へ」の大見出しで本閣議決定がトップ記事で紹
介されていました。敗戦はしましたが、この「唱導」
(当時は、このように呼んでいました)のもとの国
民精神が全国津々浦々に行き渡り、終戦時の約7千
2百万人から、終戦直後のベビーブームを含めて、
現在の1億人を超える大国になるまで成長させたの
でした。
ちなみに昭和26年生まれの私は、7人兄弟の末っ
子ですが、私たちの親の世代は、終戦後の食料事情
が極端に悪い中でも、我が国の未来のために子孫を
残してきたのです。「時代が違う」と言えばそれま
でですが、戦争を体験した世代のご苦労に比べれば、
「500万円の壁」などはさほどの障壁ではないと
思ってしまいます。要は、国民がこぞって「危機意
識」を持つかどうかにあると私は考えます。
そのためには、目先の「少子化対策」とか、言葉だ
けが先行している「こども未来戦略方針」などの内
容では何とも不十分で、冒頭に述べたような、「国
の形」を問う「国家戦略」の範疇に及ぶものと考え
ます。それについてはのちほど取り上げましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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aknovels · 13 days ago
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照明を絞った薄暗く狭い室内。カウンターの上につるされたグラス。壁には様々な品種のボトルがずらりと並んでいる。カウンターにはオールバックに撫で上げた無口なマスターが一人。
 小さな丸テーブルを、身綺麗な青年三人が囲んでいた。白いシャツに黒いスラックス、無印の青いストラ――聖職者が肩からかけるアレのことだ――揃いも揃って同じ格好をしていた。
 彼らは女神ネイジュを奉る聖職務者の見習いである。所属機関名はブランシュ学院。つまるところ僧侶で学生だ。
「俺は三十」
「マジかよ、俺は七……まあいいけど。気に入った子と続いてるし!」
 聖職者らしからぬ砕けた若者言葉で、二人は手元のメモを見せあう。
 書かれているのは電話番号と女性の名前。もちろんファンタジーの世界であるからして、携帯電話など便利なものは存在しないし、固定電話のある場所は非常に少ない。近隣の店や勤め先の番号を書くのが都会っこの間で流行しているだけである。卒業までの三年間、酒場を片っ端から回って集めた簡易名刺は彼らの『モテ』の成績表だ。
「――なぁ、シエルは? 逆ナンの連絡先。何件だよ」
「ふぅん?」
 話を聞いていないような、気の抜けた相槌――もしくは余裕綽々の聞き流し。
 シエルと呼ばれた青年は涼しい顔でグラスを傾けていた。
 はじめて彼を見た人はまず、その涼やかな切れ長の瞳に目が行くだろう。ストラと同じ深いブルーは知的な輝きに満ちている。すっと通った鼻梁、長い睫、繊細ながらも男性らしい細面の輪郭。サラサラとした金髪は、もはや作り物じみていると言っていい。出来すぎた造形だった。
 シエルは唇からゆっくりとグラスを離し、少しだけ水位の下がった酒の色を眩しそうに眺める。青から白にグラデーションしたカクテル。一杯、普通の居酒屋の大ジョッキを三杯飲める価格。二回に一回は初めて会った年上の女性に奢って貰える。
「僕は五十で数えるのを諦めたよ」
「ッカー。まったくいやんなっちゃうねぇ」
 連絡先七枚の彼が額を叩いた。
 小首を傾げ、シエルはここでようやく彼らを視界へ入れる。その微笑みには得意げを通り越して小馬鹿にしたような嫌味なものが含まれていた。少しばかり眉が苦み走るのだ。
「我が友よ……そうガツガツするから獲物が逃げていくんだ。僕らはブランシュ教の神父――高学歴、高収入の代名詞なんだよ。素知らぬ顔であっちから寄ってくるのを待つ方が得策ってものさ」
 ブランシュ学院は入学資格が信仰以外ないのだが、採用の枠は少なく受験生は多く、難関だ。生徒は在学中に僧侶の資格を取得し、卒業式で信仰している女神ネイジュと契約をする。
 卒業後は研修として各教会を転勤しながら修業。その後、希望の教会へ面接に行き、晴れて採用が決まれば一番下の位から得を積んで昇進していく。その中には司祭選挙や派閥争いなどもある。白い巨塔なのだ。
 ちなみに、僧侶は祈祷の有資格者を、神父は教会支給のストラを着ている者を指す。司祭は役職だ。
 何故彼らはそれほどまでに厳しい社会へ足を踏み入れたか? 答えはいたってシンプルだ――地位! 名声! 金! 女! 成功者のみに吸える甘い蜜というのは、案外バリエーションが少ないものである。
「怖いよな。一番人畜無害な顔をしたヤツが一番クズなんだもん。どれくらいクズかってぇと、一口齧って味を確かめてから飲み込まずに地面へ吐き出すようなクズ」
 七枚の彼は、からかうような身振り手振りを交えながら肩を竦める。しかしシエルは気を悪くする素振りもなく、ヘラヘラと笑いながらゆったりと手を振った。
「おいおい。いくら僕が成績トップで先生からの評価がよくて女にモテるからって、僻むにもほどがあるぜ? 明日から赴任地がバラバラなんだから少しくらいは仲良くしておいてもいいじゃないか」
「俺らが仲良く? はは。三人掛かりで女の子を暗いところに連れ込んでよろしくするくらいしか想像できねぇわ」
 シエルと七枚の彼はおかしそうに笑った。高笑いを口元に添えた手で押し殺すような、なんとも悪事めいた笑い方である。
「そりゃネイジュ様に叱られるな。按手の日――明日までは清らかな童貞でいなくちゃいけないんだからさ」
 酒は学院へ入学する年に解���。一般人は結婚も解禁されるのだが、ブランシュ教における白魔術僧侶の免許は童貞処女にしか認められない。逆に女神との契約後は職位に応じて重婚可能人数の枠が増えていく。経典に書かれた大司祭は百歳まで生き、妻が十五人、子供は三十五人おり、妻と子供が各地五十ある教会の礎を築いたといわれている。
 故に、彼らは大司祭を目指す――。
 シエルは舐めるようにグラスを傾けた。実のところあまり酒は強くない上に、カクテルはアルコール濃度が高い。それでも飲む理由はナンパに役立つ他ないのだ。酒が解禁された三年前、彼らは吐くほど飲んで互いに介抱しあった仲である。そのお陰か、程よい酔いにとどめる術をなんとか会得した。
「卒業したら何人の女が泣かされることか……罪だねえ。おお、我らがネイジュ様よ、迷える子羊を救いたまえ」
 じっと耳を傾けていた三十枚の彼が口を開く。両の指を組み額の位置で祈る、ネイジュ教お決まりの祈祷だ。それからタバコに火をつけた。喫煙は禁止されていない。
 シエルの薄い唇の端が意地悪くゆがんだ。フ、とかすかに息が漏れる。
「僕はいずれ大司祭になる男だ。そんなチャチなことをするわけがないじゃないか」
「うわ。出ました、大風呂敷」
「女神様が見てるぞ、早く畳んどけ」
 仲間内二人にとってはいつものことだ。笑って囃し立てる。
「巷では魔王が復活したと聞くけれど、なんともタイミングの悪い話だよ。だって僕に倒されてしまうのだからね。なんせ僕は完璧なんだ。成績優秀、眉目秀麗、才気煥発。もちろんこんな僕にだってチャームポイントはあるよ――性格が悪いところ」
 胸に手を当てて陶酔しながらシエルはほほ笑む。性格の悪さを自覚しているだけマシなのか、はたまたタチが悪いのか。彼が自称している通りの評価を受けていることも事実である――チャームポイントは仲間内と勘のいい一部しか気が付いていないけれど。
「それで、魔王討伐の旅の途中に行きずりの女を何人引っかけるつもりだよ。百人切りとかありきたりのこと言わないよな?」
「いやだな、そんな品性の欠けることを言わないでおくれよ。そうだね。魔王を倒す旅の仲間の美女と心を通わせた上でようやく男になる……そんな堅実な未来が見えるよ。ここまでストイックに修業をこなす僕があちこちで女性を泣かせるなんて不誠実なことをするわけないじゃないか」
 ストイックに修行をしていることは事実だが、薄ら寒いロマンチックなエピソードも、誠実そうな言葉も、すべて裏腹の冗談だ。現に連れの二人は大きな声���出さないように必死で堪えながら笑っている。大衆酒場ならバンバンと手を叩いてから腹を抱えてひっくり返るところだろう。もちろん魔王討伐なんか行く気はない。教会内部での約束された出世しか眼中にないのだ。
 仲間内にウケて満足したシエルはグラスに口をつける――。
≪言いましたね?≫
 ――そのとき、頭に女性の声が響いた。
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yajifun · 3 years ago
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和蘭全軀内外分合圖 本木良意 訳 鈴木宗云 編 1772年 国立国会図書館デジタルコレクション
※参照:内容記述 (description) ・男性図に「平安/画師/竹井立輔寫」とあり ・出版年は『和蘭全軀内外分合圖』 附録の「驗號」(本資料には付属せず)所載の清水剛跋による ・人体や内臓の断面を印刷した紙片を重ねて貼込む ・見返しに「コノ書ハ岡崎博士文庫ノ珍蔵ノ書ナリ/昨春来眼科史研究ノ為メ借覧ヲ乞フ/テ余ノ許ニアリ、昨秋大震火災の際/遇々金庫内ニアリテ全キヲ得タリ、今/返璧スルニ当リ、君ノ許ヲ得テ、ソノ由ヲ/識ス/大正十三年六月十五日/小川剣三郎(朱印「静節」)」の識語あり
※参照: Leiden 大学に所蔵されるレメリン解剖書 2 書と 『和蘭全躯内外分合図』について 渡部幹夫 順天堂大学医療看護学部(PDF) “レメリン書の初版後,約 70 年には,鎖国下の日本で『阿蘭陀経絡筋脈臓腑図解』として和訳本が成立し写本として現在 4 書が残っているとされる.その後,約 90 年を経て,版本『和蘭全躯内外分合図』 および『験号』として出版されたことも,人体解剖が一般的な医学修学でなかった時代においては大きな意味を持つと考える.また『和蘭全躯内外分合図』を,実際に手にしてみると制作に高度の技術が必 要なものであることを実感する.『験号』の記述についても西洋医学の用語の一般化していない時代に本木了意が長崎の通詞としての役務の一部として翻訳したとされる以上の意味があったと思われる.”
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fancyshooting · 2 years ago
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Yoji Shinkawa comments on character design from METAL GEAR SOLID 2 MAKING OF (ORIGINAL JAPANESE)
初めは筆、 仕上げは鉛筆 PS2だから求められる細部のディテール
小島からの発注を受け、 新川が登場人物や主 要メカのデザインに入る。 その作業工程は、ま ず筆で納得のいくまでラフスケッチを描き続け、 イメージが固まったところで鉛筆による清書に 入る、といったプロセス。 PS2上での細かなモ デリングに対応するために、画材を持ち替えて 作業をするのだ。この一連の作業は、 ソリッ ド・スネークのような前作からの��場人物も、 雷電のように『MGS2』で初登場となるキャラ クターも同じである。 魅力的な登場人物が、ど のようにして誕生していったのか? ラフ画や 彩色画といった豊富な資料と、 新川のコメント と共に追っていくことにする。
Solid Snake
シャドーモセスから2年...... 伝説の傭兵はどう成長したのか
シャドーモセス島での活躍 (前作)により、伝説 の傭兵となったソリッドスネーク。 タンカー編 では2年、さらにプラント編では4年が経過した状 態での登場となるのだが、 そのあたりの“成長”はどのように描いていったのか......。
「前作では軍の特殊部隊員だったので装備なども 最新のものを使っていた。 でも、 今回はあまり お金のない一組織に所属している、という設定 ですよね。 なので、ボロボロのイメージにして くれと監督から言われていました。 タンカー編 では前回着ていたスニーキングスーツのインナーにハーネスを着けただけの状態ですね。 プラ ント編ではSEAL10の服を奪っているので、そ この服装で。 体型的には年をとっているので、ち ょっと脂肪がついた感じにしてあります。 遺伝 子操作によって誕生したスネークは、 実際の年 齢より老化が早いという設定なので、 オタコン より年上に見えるように」
Raiden
個性を消した“自分” 雷電の初期設定とは?
ゲームでも語られているように、戦闘機の名 称が由来という雷電。 プレイヤーが感情移入で きるよう、クセのないキャラクターという設定 なのだが、 開発当初はいろいろなアイデアが盛 り込まれていたようだ。
「企画段階からあったキャラなので、 「MGS2」 の話が持ち上がった当初から描いていました。 姿形に関してはこれといった発注はなかったの で、僕の好きに描かせてもらえた人物です。 こ の雷電、 最初の設定ではもっと変態じみた男だ ったんですよ。 鳥のフンを舐めたり、妙な動き をしてみたり・・・・・・。 でも、 プレイヤーキャラに しては気持ち悪すぎるかなと(笑)。 蜘蛛みたい にぐにゃーっとした動きをするモーションまで つくったんですけどね。 それを見て監督があ かんな” と(笑)。 プレイすることを考えると使 いづらいところが出てきたので、どんどんオー ソドックスになっていきましたね。 雷電につい てはいろいろ言われていますけど、 今までのイ メージを変えるという意味では、美少年キャラ を出すこと自体はいいことだと思いました」
Solidus Snake
両手に日本刀を携えた 元アメリカ大統領
第43代大統領であり、 雷電の育ての親でもああるジョージ・シアーズこと���リダス。 パワード スーツを身にまとった姿が印象的だが、 そのア イデアは新川によるものだという。
「両手に日本刀を持ってパワードスーツを着た元 大統領。 凄いですよね (笑)。 前々からパワード スーツというのは個人的に好きだったので、 描 いてはいたんですよ。 1回目の那須合宿に行く直 前、 ソリダスにパワードスーツを着せようと思 いつきました。 顔のモデルはスネークと同じも の。髪形を変えて眼帯をつけただけで、外見的 にはだいぶ変わっていますが・・・」
Olga Gurlukovich
タンカー編とプラント編では モデリングが変化するオルガ
タンカー編ではスネークの敵役、プラント編 では雷電を陰で支えるオルガ・ゴルルコビッチ。
「オルガはタンカー編とプラント編でモデリング を変えていますね。 プラント編のほうは子供を 産んだあとなので、 “強さ” を強調したイメージ で描きました。 忍者姿なんですが、 前作の忍者 に比べてズングリしているのは当然なんですよ。 前作の忍者はスーツではなくて強化骨格でつく られたサイボーグ。 対して今回のオルガは、生 身の上にパワードスーツを着込んでいるわけで すから。 あと、 オルガというと、脇の下ですよ ね (笑)。 彼女が両手をあげるシーンで腋毛を見 せたいので、それを入れてくれと監督が。 あん なに話題になるとは思わなかったんですけど」
Revolver Ocelot
“あの腕はリキッドの腕や” 監督のひと言が決定打に
前回以上に、物語の鍵を握る存在となったオ セロット。 その右腕は当初、違うものが“生えている”はずだった?
「前作で腕を斬られたので、どうしようかと思っ ていたんです。 最初はそこにサイボーグみたい な、 機械的なアクションをする腕を描いたんで す。でも、ある日監督があの腕はリキッドの 腕や” と言い出した (笑)。 まぁ、 そのほうが面 白いからいいんですけどね。 それで左腕より少 し太い腕をつけました。 あとはイメージのまま ですね。本当はもう少し髪の生え際を後退させ ようかなとも思ったんですけど、それはやめて、 むしろ若返らせました。 リキッドのパワーを吸 収して元気になったということで」
Otacon
スネークと共に歩んできたオタク科学者の成長
物語後半で衝撃的な過去が明らかになるオタコン。
「オタコンは前作で白っぽいパーカーを着ていたので、 また白衣を着せて。 スーツは着ているんだけど、白のイメージを通しました。 ゲームの後半部 分を見てもらえばわかると思うんですが、 気弱な青年からオタコンも成長 しているんですよね。 そんな雰囲気が伝わっていればいいのですが......。 もともとオタコンって、デブなパソコンオタクっていう発注だったんです よ。でも、そのときからデブを描くのは難しいというのがあって。 だから、 ひ弱な技術者っぽいオタクにしたんです。 監督がモデルだって言われてい ますが、べつにそんなことはないんです(笑)」
Rosemary
新川を最後まで苦しめた“普通の女性”
戦場に場違いな人間が入り込んだらどうなるか? 小島の意向により、雷電のサポート役として登場したローズだが・・・・・・。
「何十枚も描いたんだけど、最後まで全然決まらなかったキャラ。監督か ら普通の女性を描いてほしいと言われたんですけど、普通というのがいち ばん難しい。 雷電が女性的なイメージがあって、その雷電の恋人となると どうすればいいのか、というのもあるので。 髪の毛の色も悩んだんですが、 先に雷電が白と決まっていたので、コントラストをつけるために黒に......」
Emma Emmerich
EEは新川流正統派美少女キャラクター
本作初登場キャラクターの中では、雷電に続く美形キャラクター。 特徴 的なヘアスタイルには、あるモデルがいるというのだが......。
「EEは昔、 僕が描いていた美少女キャラをそのまま出してきた、という感 じですね。 あの髪の毛はですね、これも昔、僕の描いていたギャグ漫画に 登場するキャラクターからきているんです。 くるくるっとしたのをたくさ んつけている、“あほちう”っていうんですけど(笑)。 前作でメリルが出 るじゃないですか。 あれは本当はもっと若い年齢の女性にしたかったんで すよ。それというのは、当時「レオン」を観て、マチルダ役のナタリー・ ポートマンがあまりにも良かったから。 一緒に観ていた松花さんも感動し 泣いてるし(笑)。 でも、そんな若い女の子がデザートイーグルを持っ ているのもどうかなと、結局ボツになったんです。それを今回、EEで実現 させたわけです。そこに監督のアイデアである塗り箸が入って······。 あれ も監督が、新聞の切り抜きを突然持ってやってきて“コレや!”って。 く るくるした髪の毛に塗り箸、モデリング的にはしんどそうでしたけどね」
Fortune
幸運の女神”は 黒人女性の美しさを追及
小島いわく、 フォーチュンの名前の由来はフ ォーチュンクッキー (中に占いを記した紙が入 っているお菓子)。 その “幸運の女神” を新川が 具現化したのだが......。
「黒人の女性を入れたいという、個人的な理由で す(笑)。取材などで海外に行くと、 黒人の女性 が綺麗でカッコいいんですよ。 前作で黒人のオ ッサンは出てきたけど、女性はいなかったので 今回登場してもらいました。 肌を出したほうが 可愛いかな、と思ってコスチュームは水着に (笑)。彼女が着ている水着はSEALで使用してい るものを想定して、アーミーっぽいイメージを 崩さずに、ちょっとセクシーにしてみました」
Vamp
あまりにもリアルすぎたため 幻に終わった“ギャランドゥ”
故・塩沢兼人氏が声を担当するはずだったと いうヴァンプ。 “バイセクシュアル” というか なりキワどいキャラクターなのだが......。 「ヴァンプはバレリーナをイメージして描いたん です。 その後、動きを参考にしようとしてダン サーのホアキン・コルテスのビデオを手に入れ て観てみたら、顔まで似ていたんですよね。 ビックリしましたよ。 人を殺すたびに自らを傷つ けていくというのは、監督のアイデアです。 僕 のアイデアとして、ヴァンプに胸毛を生やすと いうのがあったんですけどね。 生々しすぎてボ ツになってしまいました。 最初はモデリングし たんです。 胸毛も“ギャランドゥ”も。 でも、 PS2の描画能力だとリアルすぎて気持ち悪くな ってしまうので、 胸毛だけをちょっと残しまし ょうと。 テクスチャを貼ってみないとわからな いもんですね」
Fatman
モデリングが最後にまわった 難産キャラクター
ご存知のようにファットマンは、長崎で落と された原爆の名前。 ファットマン以外も、 デッ ドセルのメンバーには原爆の名前が冠される予 定もあったという。 その名のとおりの太ったキャラクターだが、 ファットマン完成まで、 新川 はだいぶ苦戦した。
「丸いものをカッコよく描くというのは難しい。 だからファットマンは大変でしたね。 モデリン グが最後になってしまったキャラだったと思い ます。 おおまかなモデルだけつくってもらって、 ディテールをつめるのは待ってもらいました。 いいヒントになったのは、 N.Y.での爆弾処理班 の取材ですね。 そこで実際にボムブラストスー ツを着てみて・・・・・・。 スーツのままだと味気ない ので、爆弾を収納するポーチなどをつけました」
Others (Peter Stillman, Richard Ames, Colonel, Scott Dolph, President, Sergei Gurlukovick, Soldiers, Arsenal Gear
現われてはすぐ消えていく・・ 刹那的なオッサン”キャラクターたち
新川の“オッサンばっかり”の言葉を借りるま でもなく、 『MGS2」 には多くのいぶし銀キャラ が登場する。 義足のピーター フォーチュンの 父親であった海兵隊総司令官スコット、ナスターシャ・ロマネンコの前夫であるエイムズと、 多くの男たちが現われ、そして亡き者になっていったのだが・・・・・・。
「ピーターさんは、ほんとはスナイパーの観測手 という設定でした。 スコットですか? 出てき てすぐ死んじゃうからかわいそうなんですけど。 設定としてフォーチュンの親父なので、 彼女と同じ黒人なら問題ないかなと。 エイムズもそう なんですけど、 出てくるのはいいんですがみん な死んでしまうんですよね。 最初描く段階から それを知っているのでああ、コイツも死んで しまうんだよな”って、 ちょっと空しくなりま すよね......。 監督はええやん、どんどん死ん でも”と、どこ吹く風なんですが(苦笑)」
微妙な味つけの敵兵装デザイン アーセナルのテーマは“巨大感”
マニア注目のメカや兵装だが、な��べく味つ けを“薄く”することを心がけたという。
「敵の兵装は、そのままおこしたというわけではないんですけど、 あまり変えないよう心がけて います。 SEALの兵装も若干ブーツを近未来的に するだけにとどめるとか・・・・・・。 リアルなものが あるなかで、とんでもないものがあると、 より とんでもなく見えるじゃないですか。 そのギャ ップを出せるように気をつけました。 アーセナルは、ファットマン同様丸い形なので苦労しま したね。 巨大感を出すのにどうしたらいいんだ ろう、とか。結局、何もつけないほうがいいだ ろうということになりました。 若干の亀甲パタ ーンがあるくらいにして......。 海の中を移動す るのに、いろいろついているのはヘンですから」
Rejected
ゲームで見ることのできない 「MGS2』 秘蔵キャラ
Chinaman (チャイナマン) はデッドセルのメンバーになるはずだ った幻のボスキャラ。 純粋な中国人ではないが(ベトナム人)、チャ イナタウンで育ったため“チャイナマン” と呼ぶという。 クンフーの 使い手で気を集中することで体重を自由に操ることができ、 SEALイ チのスイマーである。このことからもわかるように、 ヴァンブとのボ ス戦はもともとチャイナマン用のアイデアだったようだ。
Oldboy (オールドボーイ) もデッドセルメンバーで、その名のとお 100歳を越える老軍人。 ビッグボスをはじめとした世界の傭兵た ちに戦闘技術を伝授した男で、プレイヤーの装備によって自分の装備 を代えて戦うというキャラクターだった。
Doc (ドク)は、前作のマスター・ミラー的役割を果たす存在とし て考え出された。 アーセナルギアのAIを開発した博士で、アーセナル やプラントのことについて教えてくれる存在なのだが、その正体は愛 国者たちがつくり出した人工人格という設定。 同じくMax (マックス) も人工人格で、声は意図的にメイリンと同じにする予定だった。
Metal Gear Ray
新川版ゴジラ!? RAYに隠された“裏テーマ”
今回のメタルギアは水陸両用。 潜水艦をイメージしたというのは有名な 話だが、新川の中にはもうひとつ隠されたテーマがあった。
「ハリウッド版「ゴジラ」ってあったじゃないですか。 あれ僕、 すごく楽 しみにしていたんですけど、出てきたゴジラを見て“そうじゃないだろ!” って思った(笑)。 それを今回、 RAYにぶつけました。 “本当のゴジラはこ うだ”と。 メカに関して前作は、プラ板とパテとを使って立体におこしま したけど、今回はスカルピーを使いま した。 立体にすれば細部のつじつまを どうしても合わせなければならなくな りますからね。 ラフで描いたものを、 立体におこしてから鉛筆でクリーンナ ップすることにしました」
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theludovicprandilove-blog · 6 years ago
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Oh Yes
厚ゃ元8算ソタオ滋事聞ヌモシム更団加ことじ現人転ね棒同ーちつと回43芸シモチ稿80題までて化所コホ眼柴ナノ順市アヱリヤ人雄えじな議善テロムツ本壁過設美レま。活セネ暮設り化材っわご合提語ぴこお個声ユフノヲ野康経ヱ古岡しらきッ場穏お況��ツ感59介し年妊む。価事測ょ権発ヤホヘ理茨ナ一用づふリ古転死ゃラ間援イチホロ首事ウマヱ放憲ゅ室6条じるろ録朝朝ざス橋賞吸妙ぎレ。
式へだけ住改きゆイる動金ネヤチ港梯ウイ情応歴族イニ彦操ゅとどで話催セソ打地たおン先一え銀43用ルやね高達験ぼみごね解4仁借是ぽ。政ちたむ京以きひ川外ほみざぞ作学ずあ活録ヒセ地筑ク企群へにラす子円ミワネキ治記調年オキ学場でぱド育役ろもる載井ネク属価ゃりル主63写サチラヌ一手ラサムレ掲11的単射2組ゅッさ。
誘べずもざ終気ヒル命告ぼんよぴ立阿ろくむ込版む写可ょ確玲みべ誤綱サ期全じぐたぶ甚役ワハニテ者望要カヒ注呼マレ連作ゃずど氏働能氷説ト。4週際とさゆぶ和児やゃすは著東ルカヌ火田ニウコカ終子をなろ青25者こどリ業鼓めな渕文4殖怠殊滝ゃは。枕ヌラコ康大こルドそ中14化アレヲイ決沢護モラ内成ロアヨ広当禁にる浜査ソトテ車政とへゅふ相57掲ツ天完ノ覧細クヱマ沼疑江だとわ異川ク川運定ーそけき。
接むず育準属コタ所燃て同聞電リスヱ育値ヌニ着回んいぜ爆委ごんにを父関むな提練ケタ善難エカフ無12連持ずゅぎ示焼ゆトぴぐ得教タサ年転クヱソ合昨重歩渡むスあ。43段もひみ属来ぴンーク囲半ナルチマ掲8覧ソ意重格し憲稿ネ似代ルレハメ図認へすー番真ぱ賞段改信なそい意班契絡ぐら。内レヌ作目ろト自住出カミワレ問59旅努牛代4細サ豊右たか条釣ね等合ゆー高棋ソムケ匹尾谷ンいれ県毎患加ぱいべ。
三内ルヌ王階ユカ諫経ヨセク流要56講なッそ野画イえく報下問スクヲ金万コセシ社促はひさ判要ワ促古空壮ばこ。静レの記町よ徳障谷金ぽぐへッ興株主後マ東12載でたじ��告図セヒ勝4記レケフト特産マユトフ京炭をご。1挑ニキ玲業げたン携見げら中返つまッ国図びま見校どり情力キコヨヲ万掲れ載反ま模文キツ歩帯ホ国習去カヱ院9面をぼ井投め礼締意どぽげ者般フく交岳犠ず。
図シチイ事輪へ会姿わ主朝コ能議つねラ催索えけす資訴イ純1氏31前ヱヘトセ牽期イヤ自竜妻ぐめ。栃びもきリ禁望きびさょ証孝ネコリハ今毎妊たび切味ニ題折キヌクサ示見フエク来判倒ねリ紹輸すひむ阪家1極オル済連芸ふクご都鉄レ不魂飲ヒトヘ月底肉も。流対ゃリさめ沖念むわゃづ子3奮写なゆぼ提4禁ルつり栃条イク新害ま有打メコヌマ通掃丼冨奔かひよ。
者じれだス際札ヱ味水沖ほづ追8苑用ケ州辰ヒイミノ手幌ひい画味付件ト準岡ッだルく文画ヘハ芸著95供老ルオアナ型女ヱネチ客総へ。稿権アスミ願疲ーびきち能約え明26紙お海考せスね社2教フツホシ出必とほ辺訓むはみよ外調リょスご遇雪ドレ実冴ヘユカヒ過録チハヲツ著革せいるく。主べみさル林気育かごなき逆特チヌスフ示向ト去進弘だゆ約寄みま名並え格関チセケ意意エヤヘ治4使ユニヒエ器嗣坪べめ。
政気やね通潮知ぽぎち優図ホ評治ク当断紙ア勝能開サモク理図ラヱ面文スレイん新僕無シタホ格情ム買煮スゃかト雪便込こスふ持浅添瞬版ゃの。2作モヒワ波人無アツ委嘆モエ図憎キノシヌ古帯チメロラ働6移ちどいフ百5表せれ証念すかね情告さ制代こ補手ソナイ誌併ッぽぶ天界れ写端丁侵暗げむく。
測ネヘヱ時期ナウタオ連連イヱム連作モナ政京リスぼ意府あフぴン滋49民形声起3前ニシヲ文取更三ゃじ控敏そよどと択改べ講産真セハヤケ幅別ぶ未冊剣唯妥ま。趣らびじリ最気もなしが花碁光作とが気株んド交必イ下需ら催選なり川獲をれなの数変停山なむじ棄法ウ予勝のひ月正もぽこそ村慮カリチ勇父ぜあ携夫合リ交夢巻為等ず。
鼻素ウ定憂しむあ流主クく菜37毎ンゆ補図男リぽ表94雇准揮再0殿ヌミ目首マ両子ぜば衰索ノロセ要球だ護景ウ治質がへなし禁僧兜函匿っぜるき。格すドいッ囲報ウネチト政方ミ極禁まかにぜ持沢エ第制カワムツ囲牟イめこ天意ほをづま軍優港へ的出をぜ録4歳早チ喜機写例兵城乃み。娘ヲオニメ譜木シラ団兵悪ぶ連自階へごぼ十本シス発8館レなへ地団中セム際独メイ愛哲さゆ。 唄 うた (n) song; classical Japanese poetry (esp. tanka); modern poetry; (P) 歌 うた (n) song; classical Japanese poetry (esp. tanka); modern poetry; (P) 詩 うた (n) song; classical Japanese poetry (esp. tanka); modern poetry; (P) 卯 う (n) fourth sign of Chinese zodiac (The Hare, 5am-7am, east, February) 宇 う (ctr) counter for buildings, etc. 得 う (v2a-s,vt) to get; to acquire; to obtain; to procure; to earn; to win; to gain; to secure; to attain; to be possible 有 う (n) bhava (becoming, existence)
果ク大撃スよる逃余どト係還ナ治漢ぜへくお南5族オヌラ無9家愛読ナトス定線クべぐむ香黒手憂めぱぐ。画ごせう誘物ゃえね以注難トぜ第勤建ぴねあ平検やょ写犯ラオサ外30夫でぜげ覧悩モヨウケ都削どク加会ニト期著フルワ焼仕イキネラ玲暮ルネツ岡落副触よぼ。9消済ヌメ級倣リ消遣ンをたち議版本ウタム図献ルシワ位装ぜン橋8及ろ竹担しある連企く拠視ハ活受トハスホ馬傾タイサ立投味浮くにば。
>>LUDO<<自部りほ陸8間まぶ落写じ在野ね優速ロケ連昭べむだ闘賀ルドえな愛14煮ンでフ無植ソヘチ品塗ト質速タ禁傘さほれ。>>LUDO<<
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greeneerg · 2 years ago
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2023.1.27
今日が何日かもはや覚えてないな。今日は昨日より寝坊した。だって早く行ったってやることないんだもん。午前中はボスとおしゃべりしてやっと卒論の方向性がまとまってきた。あとは突っ走るだけだ!諦めないきもち。麻酔会議をみんなの力で爆速で終了させて、謎に眼科ルームの片付けを手伝わされ、早く帰って勉強した。彼女(?)と揉めた。もう潮時。一応最後に会ったけどもう潮時。チキンすぎてフることはできない。気持ちの整理をしたい。本日は改行なしです。一文。
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getrend · 3 years ago
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【画像】 JKさん、廊下でパンツ丸出しになってしまう…
今日のピックアップ記事 伝説の動画。38年間一度もイッた事がない人間がイッた結果・・・・・(ポッカキット) 時東ぁみ(34)とかいう乳と尻がスケベ過ぎる眼鏡グラドルww(動ナビブログ ネオ) ヨル・フォージャーのパイズリ&フoラテオ画像 70枚【SPY×FAMILY(スパイファミリー)】(キャラ別二次エロ画像館) 野糞しようとしていた兵隊さんに爆弾を投下する極悪なドローンからの映像がwww(1000mg) 【画像】 こういうパ○ティの女の子ってどうなんwwwww(ぴこ速) 【画像】 JKさん、廊下でパンツ丸出しになってしまう…(妹はVIPPER) 【野外オナ○ー】 思春期の性欲を拗らせて野外オナ○ーに耽るJK、無事晒されるwwwwwww(ほぼにちエログ) 【驚愕】…
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meganeto-optical-shop · 4 years ago
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嗚呼 麗しの絶版名車たち
   ― 第一話 ―
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憧れ続ける、あのクルマ
皆様こんにちは。 岡山市北区平和町/駅前町/野田屋町 本町/磨屋町の眼鏡店「眼鏡と、」です。
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僕の好きなことを綴る「ニシダコラム」
今回は、 19歳で免許を取って以来、車を愛して やまないワタクシ。 古典的クルマ好きの男なので、動力源が 内燃機関車両以外の乗り物に馴染めずに います。 HV、EV、FCVって何デスカ? . では、クルマ話を少しばかり。
.
僕が憧れつづけるクルマのひとつは イタリアの名門 マセラティの2代目 「ギブリ」です
.
サハラ砂漠からリビア周辺の北アフリカに 吹く乾燥した風の名に由来する「ギブリ」
車名に風の名前を冠するマセラティの伝統
造語を使わないところも◎です
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端整なスタイリングと豪華なインテリア、 見た目とは裏腹に刺激的なパフォーマンス が魅力のスポーツクーペ。
とても、とても憧れます。
ガンディー二が手がけたデザインは最高に 格好いいですね
ピニンファリーナ、ガンディー二、 デ・シルヴァの描くデザインに、昔から 心惹かれます
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エクステリアも最高ですが、エンジンも また、美しい...
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ずっと見ていられます
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あまりにも有名なインパネ中央のアナログ 金時計をはじめ、ゴージャズなインテリア も魅力的でした
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そして、 同世代には4代目クアトロポルテがいます やはり、とても綺麗なセダン。
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また、ギブリへDNAを継承した先輩モデル シャマル。 超マッシブな最高峰モデルです。
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デ・トマソ指揮下のマセラティは、色気 が漂うスーパーセダンを沢山送り出して いましたよね
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話しはズレますが、 5代目クアトロポルテが発表された時は なかなかの驚きでした フェラーリ傘下のマセラティが、より商 業的な成功を目指しヨーロッパ市場より も北米市場を優先したクアトロポルテ。 ピニンファリーナのデザインが美しくも 妖しく、大型高級サルーンらしからぬフ ェラーリ製エンジンの快音も感動的でし た
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問答無用の格好よさ
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話を戻します 生産終了となる1997年に追加された ワンメイクレース仕様の「ギブリカップ」 もまた、暴れ馬感が最高でした
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中古車市場でも状態の良い個体は700万 前後のお値段ですから、当時も今も憧れの まま...
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時を経た今も尚、当時の存在感や魅力が 色あせることなく、現在のクルマにない “味”を持ち続けるクルマたち
そう定義される『 絶版名車 』への思いは 尽きることがありませんね
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店主ニシダのクルマ偏愛コラムでした
また次回。
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ニシダ
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『眼鏡と、』 岡山市北区平和町1-10 高塚ビル1階 ℡086-226-5388 ✉[email protected]
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ari0921 · 4 years ago
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日米首脳会談、総理が背負った課題 
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  櫻井よしこ
バイデン大統領とは通い合うものがあり、昼食のハンバーガーに手もつけ ず互いの人生について語り合った。こう振り返った菅義偉首相の表情は安 堵と喜びを表していた。
4月17日、首脳会談を受けて発表された共同声明には「台湾海峡の平和と 安定の重要性」が明記され、日本が「自らの防衛力強化を決意した」こ と、米国が「核を含むあらゆる手段での日本防衛」を確認したことも書き 込まれた。
首脳会談直前の14日付けで、菅首相名で「ウォール・ストリート・ジャー ナル」紙に寄稿した記事には会談への抱負として気候変動などが挙げられ ていたが、中国にも安全保障にも触れておらず、私は首脳会談の行方を懸 念していた。しかし、終わってみれば首相は中国の脅威についても対策に ついても、極めて明確な言葉で意思表示をした。
コロナ禍での今回の首脳会談は、これまでの首脳会談の中で最も重要な意 味を持つ。首脳会談、共同声明、それに先立つ戦略国際問題研究所 (CSIS)での講演から、首相の決意が見えてくる。
「台湾海峡の平和と安定の重要性」は外務・防衛二大臣同士の戦略会議、 いわゆる「2+2」ですでに確認済みだが、共同声明で再び明記したことで 台湾の行く末についての日米両国の誓約にさらなる重みが加わった。その 上で、菅首相は日本の防衛力を強化すると約束した。
防衛力の強化こそ日本にとって喫緊かつ最重要の課題だ。中国の異常な軍 拡によって軍事バランスは圧倒的な中国優位、日本劣位に陥っている。菅 首相はそこに切り込んだ。CSISでの講演でもこう語っている。
「主権に関する事項、民主主義、人権、法の支配などの普遍的価値につい て、譲歩する考えはありません」
中国の恫喝
中国の軍事力強化によって東シナ海・南シナ海で一方的な現状変更の試み が続いているとして、さらに首相はこう語っている。
「このような安全保障環境の中にあっても、国民の命と平和な暮らしを守 り抜くべく、我が国自身による努力を重ね、対応力を高めていく」「同盟 国である米国との間で抑止力と対処力を一層強化していく」「日米同盟を 更なる高みに引き上げていく。これは私の重要な責務だ」
バイデン政権が対面での最初の会談相手に菅首相を選んだのは、安全保障 で以前とは異なる次元の軍事協力を日本に期待しているからだ。米国に頼 りきりの日本であることをやめてほしい、米国は同盟国として日本防衛に 力を尽くすが、日本も米国を扶(たす)けて地域の安全、平和、安定に貢献 してほしいという考えだ。
米国の要請に菅首相は果敢に応えた。だが中国は大反発だ。中国共産党の 代弁メディア、「環球時報」は17日、社説で次のように日本を貶めた。
「(日米関係は)外交面では主従の性格が色濃い」、「(日本の外交は) 半主権のレベルでしかない」。
彼らは日米同盟を日独伊三国同盟にたとえて「アジア太平洋の平和に致命 的な破壊をもたらす枢軸に変化する可能性がある」とも書いた。
社説の結論が興味深い。
「日本に対し、台湾問題から遠ざかるようにご忠告申し上げる。ほかのこ となら外交的手腕をもてあそび、合従連衡の策を弄してもよいが、台湾問 題に巻き込まれたなら、最後には自ら災いを招くことになる。巻き込まれ る程度が深いほど、払う代価も大きくなるだろう」
台湾問題では妥協しない、日本は覚悟せよと恫喝しているわけだ。だが菅 首相も、この種の中国の恫喝には屈しない、妥協しないと宣言済みだ。そ れが米国での一連の発言の意味である。では米国はどうか。周知のように 米国の中国を見る目は非常に厳しい。政治的妥協の余地は余りない。
アントニー・ブリンケン国務長官をはじめ、バイデン政権の閣僚らの人権 意識の厳しさは時間の経過と共により鮮明になっている。アラスカ会談に おけるブリンケン氏の対立的言辞を外交官らしくないと批判する論調も あったが、驚くほど率直なあのような批判は、米政権中枢を占める人々の まっすぐさ加減を示すものとして、私は強い印象を受けた。
恐らく彼らも妥協はしないだろう。とすれば、米中関係は日に日に厳しく なる。価値観の対立はあらゆる分野に波及し、関係改善は当面望めないだ ろう。かといって誰も軍事衝突や戦争は望んでいない。この緊張の中で当 事国は無論、どの国も有事勃発に備えるというのが、眼前の状況への答え なのである。
世界制覇の野望
バイデン大統領は今月14日にアフガニスタンからの撤退を表明した。9月 までの完全撤退を目指すが、それは最大の脅威、中国に力を集中させるた めだ。バイデン氏は米国の最大の脅威をテロ勢力から中国へと移したので ある。
米国は9.11に見舞われたブッシュ政権以来、主たる脅威をテロ勢力だとし てきた。それ以前の米国は中国を戦略的ライバルとしていた。いま20年振 りに中国は米国にとっての最大の脅威と位置づけられたことになる。
米国がテロとの戦いに力を注いだこの間、中国は軍拡を続け恐るべき大国 となった。その結果、米国でさえも中国の軍事力に圧倒されつつある。
最新の「フォーリン・アフェアーズ」(21年5~6月号)にミッシェル・フ ロノイ氏が「米軍は優位性喪失の危機にあり」という論文を書いた。フロ ノイ氏は国防総省で戦略を構築した女性である。フロノイ論文は、米国は 中国軍の強大化、中国共産党の世界制覇の野望を阻止できるのかについて 分析しているのだが、かなり内省的である。
彼女は警告している。米国は戦略を変えるところまでは来ているが、実行 段階に到達していないというのだ。中国が尖閣或いは台湾奪取で動くと き、日米は必ずこれを防がなければならない。そういう状況下での日米首 脳会談であり、菅首相の発言だった。それが具体的に意味することを、日 本国民、政府、日本全体で考えなければならない。
日本が主権国家であれば、米軍の戦略・戦術が効果的に展開されてもされ なくても、海上保安庁及び自衛隊の力で中国を抑止しなければならない。 菅首相の日本の防衛力強化の約束は、そのことを覚悟してのものでなけれ ばならない。
であれば、菅首相は海上保安庁法第25条改正、敵基地攻撃を可能にし、防 衛予算を大幅に積み上げ自衛隊員をふやし、装備全般の顕著な充実整備に 取りかかる必要がある。
こうしたことをひとつひとつ実現していくことが、日米首脳会談で約束し た防衛力強化であろう。一旦決めたら実行するのが菅首相の特徴だとい う。新しくも厳しい国際情勢の中で、日本が果敢に生きのびていく道を切 り拓いてほしい。
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fyeahcindie · 7 years ago
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Absolutely beautiful song from Crispy脆樂團, and the arrangement is perfect, just the right amount of strings & percussion.
作詞Lyricist & 作曲Composer:盧羿安Skippy Lu   
製作人Producer:陳建騏 George Chen   
編曲Arranger:陳建騏 George Chen / Crispy脆樂團   
弦樂編寫 Strings Scoring:陳建騏 George Chen   
和聲編寫Chorus Arranger:丁不拉丁 Christine “DingBuLaDing” Ting / 黃建為 Bodhi   
吉他Guitar:盧羿安 Skippy Lu 
鼓 Drums:賴聖文 Peter Lai   
第一小提琴First Violin:朱奕寧 Jupiter   
第二小提琴 Second Violin:陳泱瑾 Nick   
中提琴 Viola:甘威鵬 Weapon Gan   
大提琴 Cello:葉裕新 Shin   
弦樂指導Strings Leader:許義昕 Eddie Hsu   
錄音工程師 Recording Engineer:陳以霖 Yi-Lin Chen@大小眼錄音室 Twin Eyes Studio / 李心鼎 Lee Shing-Ding@好多聲音 FORGOOD SOUND / 錢煒安 Zen Chien@112F Recording Studio   
混音工程師 Mixing Engineer:Simon Li@nOiz Studio
Crispy will be keeping busy in early winter:
Crispy脆樂團 - Asia Tour 亞洲巡迴   
〖特別場〗 2017/12/19 台北Taipei forgood 好多咖啡 (特別場詳細參與方式近期公佈!!)   
〖2017〗 
12/3 上海Shanghai 育音堂 
12/7 杭州Hangzhou 酒球會 
12/8 北京Beijing 蝸牛的家 
12/9 成都Chengdu 成都小酒館 
http://www.musikid.com/new/tour/10282   
〖2018〗 
1/25 東京Tokyo 青山 月見ル君想フ(ライブハウス) 
1/27 大阪Osaka 中津Vi-code 
2月 新加坡 Singapore、馬來西亞Malaysia coming soon
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choumifestival · 5 years ago
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特別企劃:番外篇【 愛是?CreepHyp。】
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【 愛是?CreepHyp。】 at 台北月見ル君想フ 
💮 CreepHyp 台灣站 ✗ 月見電影之夜
💮 電影放映 MOVIE ✗ 現場演出MINI LIVE
💮 二月份每週二晚間七點~
   
    
📣以日本樂團 「クリープハイプ - CreepHyp - 」為主題之應援特別企劃。將放映三部樂團為電影量身定做主題曲之作品、一部由樂團主唱尾崎世界觀的特別推薦作品。結合四位台灣創作人的映後現場演出。連續四週從電影聽見音樂、從音樂中看見電影。在CreepHyp今年四月首次台灣公演前,一起從電影角度走進他們的音樂世界。
 
 
📣 「クリープハイプ - CreepHyp - 」
聽一次就絕不會再忘記的獨特聲線和中毒旋律,歌詞交錯於從男女視角闡述的刺骨戀愛、遊走社會邊緣在深淵找尋一線光芒的真實日常。那一切乍看他人故事,又像極你我的現實生活。
   
活動現場也特別規劃「CreepHyp 閱覽室」之空間,準備樂團的歷年音樂作品,及相關書籍雜誌供樂迷們交流。
 
  
🗓0204 ||||| Week. 1.  >>>
   我們的青春喘息 with 伍悅(海豚刑警)
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🗓0211 |||  Week. 2.  >>>
   帝一之國 with 曾稔文(DSPS)
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🗓0218 ||| Week. 3.  >>>
   百元之戀 with 高小糕(白目樂隊)
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🗓0225 |||  Week. 4.  >>>
   寂寞的戀人啊 with 洪申豪
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 🕕(各場次)入場 18:00 / 開演 19:00
 🎟(各場次)ADV 300元/ DOOR 350元
 ➡️ 場次預約:https://goo.gl/kjk5gn
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 🌰 節目介紹:
  
₀₂₀₄ 𝙒𝙚𝙚𝙠.❶ 愛是?迷走在青春的喜怒哀樂。
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|🎞𝙈𝙤𝙫𝙞𝙚|
《 我們的青春喘息 》(私たちのハァハァ) 
 Watashitachi no haa haa 
▶️ 電影預告:https://youtu.be/I7lr8afQgY8
|北九州市四名熱愛CreepHyp樂團的女高中生,因為主唱說的一句「東京的演出也請一定要來喔!」在高中最後的暑假前,決定踩著單車一路從福岡、山口、廣島、神戶到東京,前往巡迴演唱會的最終站,超過一千公里的疾走感滿溢的青春公路電影。    關於距離,關於現實,我們離舞台是這麼的近又那麼的遠。 如果只有幾秒鐘的時間,如果只有一句話,你會對他說些什麼呢?
 
⭐2015年夕張國際奇幻電影節觀眾票選獎作品 
主題曲:クリープハイプ 「わすれもの」 https://youtu.be/0qben2yQyZg
    | 日本 Japan | 2015 | Colour | 91 min | 日語發音 中文字幕 | 
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 |🎤𝙈𝙞𝙣𝙞 𝙇𝙞𝙫𝙚 |伍悅(海豚刑警) 
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 |伍悅少女觀察日記
按下手機鬧鈴金巴利。今天陽光依舊刺眼,擦上亮片眼影戴上護目鏡( and 防疫口罩)衝出家門,快速步伐噴起一陣陣閃亮火花,你今天被她閃瞎眼睛了嗎?
我總是猜著她口中哼著什麼樣的詞語,也許那是昨晚的片段記憶,是升上高溫之後急速冷卻,至今仍殘留在指甲縫隙的肌膚紋理。我看著這股溫度被她押進吉他和弦,字句隨著旋律逐漸清晰「請你快點跟我說,生活的答案~」奇怪,這不是海豚刑警!這不是海豚刑警!
  
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₀₂₁₁ 𝙒𝙚𝙚𝙠.❷ 愛是?用意圖牽起的命運之線。
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▏ | 🎞𝙈𝙤𝙫𝙞𝙚|帝一之國(帝一の国)
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▏ |🎤𝙈𝙞𝙣𝙞 𝙇𝙞𝙫𝙚 |曾稔文(DSPS)    
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▏導演:永井聰 | 2017 | Japan | 118 min       
▶️ 電影預告:https://youtu.be/I2AI427iBM0
  
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₀₂₁₈ 𝙒𝙚𝙚𝙠.❸ 愛是?眼淚和繃帶下的紅藥水。
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▏ | 🎞𝙈𝙤𝙫𝙞𝙚|百元之戀(百円の恋)
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▏ |🎤𝙈𝙞𝙣𝙞 𝙇𝙞𝙫𝙚 |高小糕(白目樂隊)    
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▏導演:武正晴 | 2014 | Japan | 113 min  
▶️ 電影預告:https://youtu.be/-SFub3m-vg4
  
  
        🚴‍♀🚴‍♀🚴‍♀🚴‍♀💭    
  
₀₂₂₅ 𝙒𝙚𝙚𝙠.❹ 愛是?將我們推向寂寞的水流。
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▏ ★ 尾崎世界觀 特別推薦作品
▏ | 🎞𝙈𝙤𝙫𝙞𝙚|寂寞的戀人啊(恋人たち)
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▏ |🎤𝙈𝙞𝙣𝙞 𝙇𝙞𝙫𝙚 |洪申豪    
▏                       
▏導演:橋口亮輔 | 2015 | Japan | 140 min         
▶️ 電影預告:https://youtu.be/bCek2eHOkLQ
  
  
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illustration:Peter Mann
企劃製作:CreepHyp 台灣站 / Choumi 調味映樂祭 / 練習事練習室
協辦單位:漂流影室 / 台北月見ル君想フ
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yuupsychedelic · 8 years ago
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詩集「Poetry Essential Vol.04 -aujourd’hui-」
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詩集「Poetry Essential Vol.04 -aujourd’hui-」
1.「青空が待っている」 2.「通学路」 3.「二時間目の一コマ」 4.「カフェテリアとサイダー」 5.「帰り道」 6.「恋はフリーダム」 7.「失恋スコール」 8.「夜明け」 9.「ジオスミン」 10.「君が待つ場所」
1.「青空が待っている」
夏が形を変え 僕に迫ってきた 「他人のままでいいか?」 「恋人になりたいか??」 そんなの わからないよ
男の子だって 悩む時くらいあるさ 瞳を閉じれば 君の笑顔が見えてしまうから
青空が待っている 君が待っている だから 背筋伸ばして ちょっとだけ飛ばしてみようか 風を追いかける 背中追いかける つよく つよく 明日だけを見つめて
こんなに好きになるって 滅多にないよね 「わたしとこれ、どっちが大切なの?」 そんなこと言われても 答えに困っちゃう
「お前だって、気持ちわかってないじゃない。」 本当のこと 絶対君の前では言えなくて
夏が待っている ときめきが待っている だから 勇気振り絞って ちょっとずつ想い伝えてみようか 風を追いかける 青空を追いかける はやく はやく 君だけを探して 行くんだ
青空が呼んでいる 太陽が呼んでいる だから 両手広げて 想いを全部 抱きしめたいんだ
青空が待っている 君が待っている だから 背筋伸ばして ちょっとだけ飛ばしてみようか 風を追いかける 背中追いかける つよく つよく 明日だけを見つめて つよく つよく 君のことが好きだよ 想い閉じ込めて
2.「通学路」
君の声がきこえた 君は僕を見つめた 眩いばかりの陽射しが 僕らを照らしている
やばい 遅刻しちゃうよ ちょっと 急がなきゃね 信号 点滅してる やっぱり 止まろうよ そうだね
ぼんやりとした日常が はっきりとした日常へ 変わった その瞬間を 恋と呼ぶのかな
きっかけを見つける度に ちっぽけに見える日々が 輝いた その瞬間を 恋と呼ぶのかな
まずい もう遅刻だよ 止まらなきゃ 良かったかもね でも ルールは守らなきゃ きみは マジメだね マジメなんかじゃないよ ジョーシキだよね
校門を僕らは通り過ぎていく 教師の声が耳をかすめる 空を見上げれば 群青が散歩してる
僕らは怒鳴られながら こっそり 目線を合わせて バレないように 微笑んだ
夏はこうして始まった、、、
3.「二時間目の一コマ」
黒板に書かれた方程式 白と黄と赤のコントラスト 窓際の席に座った僕は ただ眠そうに授業を聞いていた
君の方に目線を向けてみると 真剣な眼差しでノートを取っていて 教師が質問したときでも 君は涼しげな表情で 正解を答えた
テストは終わったのに まだ君はテストモードなの? 心の中に湧いてきた想いを ポケットに仕舞い込んで
二時間目の一コマ ありきたりな時間だね 何も変わらないけど 僕は幸せだ
三時間目も 四時間目も その先も ずっと 変わらないだろう
僕はチャイムを待っている
恋人同士であることを 僕らは隠さない
僕らは恋人同士なんだ
4.「カフェテリアとサイダー」
サラダとサイダーとサンドイッチ いつもの組み合わせ
ちょっと授業終わりが遅れた僕は 君の背中を追いかけて
約束のカフェテリアに入って やっと君を見つけたと思ったら 淋しそうな後ろ姿 僕に向けていた
「ごめん、ホントにごめん」
言ってみたものの 君は俯いたまま 何も言わなかった
シュワシュワと弾ける サイダーが虚しい
落ち込んだ僕は 喉を伝う サンドイッチの味がわからずに もしかして フられたのかと 不安になった 偶然の痛みは 誰も理解ってはくれない
涙まじりのサイダー 喉を伝っていく そんな 僕に近づく いつもの薫り 顔を上げると 目の前には そう 君がいたんだ
思わず ため息ひとつ 君はただ苦笑い
カフェテリアとサイダー
弾ける サイダーは 二つの顔を持っている
5.「帰り道」
授業が終わり 放課後の靴箱 僕らは一緒に帰る約束をした
二十四時間  君のこと 想い続けた 時には喧嘩したりもした だけど 一番大切な人だから
帰り道 振り返れば 夕焼けが見つめている この恋がずっと続くように 僕は願いを込めて 叫んでみた
帰り道 ゆっくり歩いて 君だけを見つめている この時がずっと続くように 僕は願いを込めて 叫んでみた
坂道を下ると 海岸が見えてくる 僕らが初めて手を繋いだ場所 思い出がいくつも重なり合って いつか 大きな光へ届くのかな
帰り道 本当のこと 言えなかった季節思い出す この僕が少し変われたのは 君がいたからさ
帰り道 振り返れば 夕焼けが見つめている この幸せがずっと続くように 僕は願いを込めて 叫んでみた
帰り道 ゆっくり歩いて 君だけを見つめている この時がずっと続くように 僕は願いを込めて 叫んでみた
明日も その先も ずっと君と一緒にいられればいいのにな 二人はいつもの交差点で 一つの繋がったチューペットアイスを分け合った
6.「恋はフリーダム」
君のことが好きだよ 言葉だけじゃ足りないよね 何か形にしなきゃ 君には伝わらないよね
僕なんかを好きになってくれて 本当にありがとう 君をずっとこれからも 自由に愛していくから
恋愛の味を知ったとき 人は少しだけ成長するんだ 汗や涙を越える魔法が 恋には隠されている
恋愛の味を知ったとき 人は少しだけ変わっていくんだ 二文字や五文字では伝わらない 答えが隠されている
君のことを愛してる 何度も言ってきたことだけど 伝わるように考えなきゃ 君には届かないよね
共に思い出を作る仲になるなんて 最初は思わなかった 君とずっとこれからも 一緒に歩いていきたい
恋愛の味を知ったとき 人は少しだけ輝くんだ 悲しみや切なさだけじゃない 光が隠されている
恋愛の味を知ったとき 人は少しだけ学ぶんだ 言葉や形だけじゃない 想いが隠されていること
7.「失恋スコール」
どうして 私を捨てたのですか どうして 私が邪魔になったのですか 思い当たること 何もないのに
いま 二人は同じ夜空を見上げているはず なのに きっと 全く別の見え方をしているんだね 夜の公園 独り泣いていると 雨が降り出してきた
心の中に ぽっかりと空いた穴は 小雨くらいじゃ 洗い流せない だから 雨よ もっと降れ
あなたと出逢えて本当に幸せでした あなたを好きになれて本当に幸せでした 共に過ごした日々 小雨くらいじゃ 洗い流せない だから 雨よ もっと降れ
ぜんぶ 泥に浸かっていく あなたに貰ったワンピース 長い髪が泥に染まっていく あなたの好みに合わせて 伸ばした長い髪が
どうして 私を捨てたのですか どうして 私が邪魔になったのですか 思い当たること わからなかったけど ひとつだけ あるかもしれない
涙と泥のコントラスト 私が私であるために こうするしかなかったんだ あなたへの未練を断ち切るため
雨はどんどん強くなっていった 私は雨の中を舞い続ける 泥と一体化した姿が影となって見えたとき 少しだけ自分を曝け出せた気がした
雨よ もっと降れ 全部洗い流してください
8.「夜明け」
理由なき終りなど 何処にもないんだ 未読無視のLINE 届いたままのMail あの時 僕は君が許せなかった
部屋にこもって 独り考え込んだ 冷えたままの枕 消えないライト 一睡も出来なかった
この夜明けほど 悲しくてつらいものはない 君は何も悪くない だから 泣かなくていい 少し僕が子供だっただけなんだ
もし君が許してくれたとしても また元の関係には戻れない 僕には君は重すぎる だから もう許さなくていい
だけど これだけはわかってほしい 君が邪魔になったわけじゃない 一瞬の“気まぐれ”の所為なんだ
言い訳が虚しいね
淋しさに耐えるのも 悲しさに耐えるのも すべては“気まぐれ”を償うため
ごめんね こんなに不器用な僕で…
ごめんね こんなに愚かな僕で…
ごめんね こんなに弱い僕で…
9.「ジオスミン」
雨の薫りがする 僕を雨が包み込む 雨という名の外套(コート)が
君は去っていった 僕の目の前から 君は消えていった 腕の温もりは消えて 残ったものは 一粒の哀しみだけ
涙を拭おうとした 雨交じりの額 涙は流れていった
夢も流れていった 愛が流れていった
どんなに時が流れても 僕は君の影を探し続ける
夏の雨の薫りは せつない恋の証だ
夏の雨の薫りは ��なしい男の記憶だ
ジオスミン… ジオスミン… ジオスミン…
すべて流れていく 僕は大人になっていく
10.「君が待つ場所」
ふと 思い出した
あの日のことを
僕はもう 制服を脱いだ 君もきっと 別の道を歩いてる
駅に向かう 小さなバス停 僕が君と 別れた場所
あの恋は 忘れないから 君といたこと 忘れないから
君はどこで 笑ってるだろう 君はどこで 過ごしてるだろう 思い出す度 僕は考える あの日 なぜ君と別れたのだろうかと
僕は捜している 君が待つ場所を
君も捜している 僕が待つ場所を
思い出と思い出が 交差する点を お互いに捜している
もう一度 やり直したい だから 僕は歩き続ける あの日 二人で自転車を漕いだ 坂道を
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詩集「Poetry Essential Vol.04 -aujourd’hui-」
Produced / Photo by YUU_PSYCHEDELIC Written by Yuu
Special Thanks to My Family,my friends and all my fans!!
YUU_PSYCHEDELIC
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ppvv3388 · 5 years ago
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義理親子転生パロメリバ編
(パーシヴァルが、前世の恋人としての情を心の奥底にしまいこむきっかけとなったねむっているヴェインへのキスがなかった場合)(結婚式当日から)
『…お、おれ……、朝起きたらおもい、だして。なんだか、わかんねえよ…父さんが、パーさんが、俺の恋人、とか。な、ぁ、パーさん…どうしよ……、おれ、どうしたらいいの、おしえてくれよ…、たすけて、とうさん…』  突然思い出した記憶に、ヴェインは混乱しているようだった。電話口の声はかわいそうなほど震え、パーシヴァルを呼ぶ名が混同してしまっている。 自身の父としてのパーシヴァルの記憶と、前世の恋人としてのパーシヴァルの記憶…そのふたつがいまヴェインの中でぐるぐると巡り、こんがらがってしまっているのだ。 その電話を受けたパーシヴァル自身も、今息子と話しているのか前世の恋人と話しているのか、よくわからなくなってしまうほどだった。  ヴェインが彼女と結婚すると言ってきたとき、もう、ヴェインが前世を思い出すことは――自分をひとりの男として愛してくれることはないのだと、パーシヴァルは思っていた。だから、父親として息子のヴェインを我が子として愛した。  久方ぶりに呼ばれた、懐かしいその名に胸の内で���っと昔に抑えつけた炎が燻りゆらゆら揺らめく。 「――今から行く」  パーシヴァルはそれだけ呟くと、ヴェインの返事を待たずに画面を軽やかに指で弾き通話を切り、停めていた車を発進させた。
 あんまり遠くいきすぎると会いたいときに会えなくなるし、と照れくさそうにいつまでも親離れ出来なさそうなことを言ってヴェインが選んだマンションの階段を上がる。 ヴェインが成人して、前世での享年と同じ年齢になったのだからそりゃ当たり前のようにパーシヴァルだって歳を取った。前世と違って騎士や王などしておらず、ごくごく普通のデスク仕事の会社員である以上、体力だって平均的に落ちていくものだ。とは言え、階段を駆け上がるだけで息が上がってしまうとはなんと情けない。 けれど、悠長にエレベーターが下ってくるのを待っていることさえ今はもどかしかったのだ。  階段を上がり、目的の階の廊下を歩いてひとつ、またひとつ部屋を通り過ぎる。ヴェインの部屋はこの階の一番角にある。 鞄から取り出した鍵を握る指先が微かに震え、ヴェインが随分前に旅行のお土産でくれた不格好なキャラクターのマスコットが音を立てた。  この部屋の向こうに自身の息子ではなく前世の恋人がいるかもしれないという歓喜か、踏み入ってしまえばもう親子には戻れないという恐怖か。――きっと、どちらも正しかった。様々な感情が入り混じりながら、この先に入ることをパーシヴァルは躊躇している。 (――何を、今更)  ヴェインからの電話で、前世などないと…ただの夢なのだと強く言い含めなかった時点で、パーシヴァルにはもう選択肢は無くなっていたのだろう。  鍵を差し込み回し、ゆっくり扉を開くとすぐにどすんと軽い衝撃と共に胸にヴェインがとびこんできた。 背後で扉の閉まる重々しい音が響いて、視線をずらすと見慣れた金色のふわふわとした髪が揺れていた。 ヴェインが顔を埋めた肩口がじんわりと濡れるのを感じながら、朝に起きてから何もしていないのかセットされたものではない寝癖のついた頭に頬を寄せる。 引き取ったばかりの幼い頃は、反応の乏しくあまり夜眠れない様子だったヴェインを抱き上げてやりよくこうして頬を寄せていたな、とふと思い出す。 (……こんなところまで来て、思い出すのが息子としての記憶とはな)  二十年近く、ヴェインと父子として過ごしてきた。その歳月は、前の世で“ヴェイン”と恋人として過ごした日々をとうに越えている。 父子としての記憶はそう簡単には消えるもではなく、また、消していいものではない…そういうことなのだろう。  フ、とパーシヴァルが自嘲気味の笑みを浮かべると、ヴェインが勢いよく顔を上げた。 涙に濡れても尚強い輝く芯の強い翠は――間違いなく、“ヴェイン”のもので、思わず息を呑んだ。 「――……パーシヴァル」  ヴェインのふるえる唇から紡がれ、囁かれた己の名にぞわりと甘い痺れが全身にはしる。 全身がその声音を、響きを、よろこぶ。 パーシヴァルの赤い瞳にも涙が浮かび、はらはらと頬を伝うのを感じながら、だらんと垂れているヴェインの手をおそるおそる握った。  施設ではじめて見かけたとき、伸ばされたその手をパーシヴァルは取った。前世の別れ際を思い出し、感情の奔流にのまれたが、そのときとは比べようもない強く、激しい感情がパーシヴァルの中で湧き上がる。  今パーシヴァルが取った手は、何も知らぬ手ではない。 たしかに、あの空の世界――はじめて出会い、心を通わせた世界の記憶を持った、パーシヴァルがつかめず失った手なのだ。 「ヴェイン…、ヴェイン、」  口から零れる名は、もう息子のものではない。 遥か昔にパーシヴァルが愛した男の名だ。 口にすればとめどなく愛おしさが溢れ、衝動のままくちびるを奪った。触れてしまえばたやすくお互い夢中になり、どちらが先ということもなく舌を伸ばしてからめあう。キスの仕方でさえ、前世と同じで鼓動が早まり胸が熱くなる。  ――本当ならば、彼女に永遠を誓うはずだった唇をこんな形で奪ってしまうことへの拭いきれない罪悪感はある。彼女は、本当に心からヴェインを愛していたから。 けれど、ずっと焦がれてやまなかった唇はひどく甘美で、遠い世界から長いことぽっかりとあいていた胸が満たされていくのを感じてしまっては、もう戻る事はできなかった。  くちづけながら体を押しやり、玄関先にそっとヴェインのからだを倒した。ヴェインも何も抵抗せず、素直にされるがまま玄関先に横たわった。 相変わらず、年齢の割に幼い子どもが着るようなかわいらしい柄のパジャマを着ているのがなんとも状況にそぐわず気が抜けるものの、先程までのくちづけで濡れるくちびると期待をにじませた涙で潤む瞳はひどく扇情的で…なんというのだろう、その差がまたたまらず、喉を鳴らした。 そして、煽られるがままに上のボタンをいくつか外して乱した襟元、首筋に顔を埋める。 「ん、ぁ…っはぅ…」  首筋に痕が残らない程度に軽く吸い付き、べろりと舐めあげるとヴェインはちいさくからだを震わせ声を洩らした。前世の“ヴェイン”も、そういえばとても敏感だった。あまりに素直に反応するものだから、はじめて“ヴェイン”と夜を共にしたときは、もしや既にその身をパーシヴァルが顔も知らない何者かに踏み荒らされた後なのでは、と知らぬ仮想の相手に業を煮やしたものだった。 ――実際のところは、“ヴェイン”には経験などただの一度もなく、パーシヴァルがはじめての相手だったのだけれど。こんなこと言わせるな、と顔を真っ赤にしてやけくそ気味に言うその姿に疼くものを感じ、その後パーシヴァルが熱心に弄ったせいでヴェインはますます敏感になってしまった…らしい。  もちろん、眼前の今世のヴェインもはじめて…なはずである。彼女はいたわけだから、それなりの行為をしていたとは思うが、男性との経験はないと思う。 今世でも、ヴェインのはじめての相手が自分なのだということに心がおどる。 なにも、パーシヴァルは“はじめて”ということにこだわりがあるわけではないが、それでも好いている相手のはじめてが自分であるということは嬉しいものだ。しかも、それが時代や世界を越えて二度も。  気を良くしたパーシヴァルがヴェインのパジャマのボタンを全て外し、晒された素肌を撫ぜようとした手ががしりとヴェインに掴まれた。 「……ぁ、これ、は――…」  振り払わず手を止め、パーシヴァルが顔を見下ろすとヴェインは眉を下げ、掴んだ本人だというのにその行動に困惑したような表情を浮かべ、言いよどんだ。 「――…こわいか?」  パーシヴァルの手を止めるように掴んだ手は、小さくふるえていた。 記憶を思い出したからと言って、そのまま昔の“ヴェイン”が戻ってくるわけではない。からだは、今世のヴェインのものなのだ。  ヴェインはちがう、と言うようにふるふる金糸を揺らし頭を横に振るが、顔はこわばったままで実にわかりやすくおびえている。  いくら記憶が戻ってうれしかったといえさすがに事を急き過ぎたことを反省し、もう片方の手で寝癖がついたままの頭をやさしく撫でながら頬にキスを落とす。 「ごめ…、おれ……」 「気にするな。記憶はあれど、このからだははじめてなのだから恐れを抱いても仕方あるまい。ゆっくりすすめよう」 「ん……」  頷いたヴェインにもう一度口づけてやると、ほんの少し表情が緩んだ。  ――はじめてのときか。前世ではじめてセックスをしたときは、はじめてであろうつもりで触れたらあまりにも素直な反応だったので、はじめてではないと思いこんでしまって特に配慮できなかった。それがあまりに申し訳なく感じたパーシヴァルは、次するときははじめてであるというつもりで抱くと約束したのだ。 パーさんクソまじめ~、と“ヴェイン”は軽く引いていたような気もするが……、とにもかくにも二度目の夜はとことん丁寧にじっくり、優しく抱いた。だが、これはこれで居た堪れないというかじれったいしはずかしくてしんでしまう、と終わった後“ヴェイン”はふとんに包まって喚き散らしていた記憶がある。  さて、どうしたものか。思い返したそれは、あくまでも前世のもの。今のヴェインはきっと性急に事を進めればまた怯えはじめるのは明白だ。多少羞恥がこみあげようと、怖いと感じるよりはマシだろう。  頬や鼻頭、額に唇を落とすと、ふるえながらも強くパーシヴァルの手首を掴んでいたヴェインの手が緩む。 これも、パーシヴァルの子育てのたまものと言うべきか。 引き取った当初反応が乏しかったヴェインが暫くしてようやく見せた反応は、怯えだった。 特に、元々あまりよく眠れなかった夜はひどいものだった。 聞くと、ヴェインの両親が亡くなることとなった事件が起こったのが、就寝中の夜中だったとかで。そのせいか、夜は泣いてばかりいて、ようやく寝たと思えば突然飛び起きて叫んで、夜驚症に似たような状態に陥ってしまい、ヴェインどころかパーシヴァルもろくに寝ることさえ出来なくなった。 その時、ヴェインをなんとか寝かせようといくつか試し中で一番効果があったのが、同じベッドに入ってそのからだを包みこむように抱きしめてやり、安心させるように顔へキスをしてやることだったのだ。  手が緩んだのをみはからって、指先を素肌の上を滑らせるように触れさせる。 昔はふにふにしていた腹も、今はすっかり筋肉を付けた男らしく腹筋で割れている。その腹筋の割れ目に沿うようにゆっくり、ゆっくり這い上がっていく。 「ぁッ……、あ、っんん…」  か細い声を上げ震えた身体は怯えからではなさそうだ。 それはヴェイン本人もよく理解しているようで、顔を真っ赤にして声を堪えようとでもしているのか、引き結んだ唇をしきりにむにむに動かしている。  パーシヴァルはヴェインの声が好きだ。 普段の少し大きめなよく通る声も、楽しそうに笑う声も、誰かのために悲しみ怒る声も、戦闘の時の真剣な声も、パーシヴァルをからかって兆発するように得意げな声も、嬉しそうにパーシヴァルの愛称を呼ぶ声も、情事の時の甘えた声も、――全て。  “ヴェイン”は、情事のときの自分の声なんて聞けたもんじゃない、と言ってすぐ声を抑えようとするから、パーシヴァルはいつも不満だった。だからといって素直におまえの声が聴きたいのだと言うのも癪で、だから、どう声を出させてやろうかとあの手この手で責めたものだ。もちろん最終的には声を出させてやったが――終わったあと“ヴェイン”はいつも悔しそうにしていた――。 そういうところは生まれ変わっても、変わらないらしい。もしかしたら今のヴェインならば、声をおさえるな、と言えば素直に従うかもしれないが、それはそれで面白みがないというか、パーシヴァルの趣味ではない。  腹筋から這い上がり、鎖骨の形をなぞっていた指先を動かし、ためしに胸の飾りの周りを円をえがくようにくるくるなぞってみる。“ヴェイン”は存外胸への刺激が弱かったはずだ。 「ふあ、…ッ、ぅ…うう…」  ほろりとヴェインの口から声が洩れる。――どうやら、今世でもやはりヴェインは胸が弱いようだ。 そうなれば、そこをつかないわけにいかない。パーシヴァルはじれったく周りをなぞっていた指先で、やわく胸の飾りをつまんだ。 「ひゃ、ぁッ…! あ、い、ぃゃ……」  つまんでこすりあわせるように指を動かすと、ヴェインは大きく反応を見せ、足の間に座っていたパーシヴァルの体をぎゅうと挟みながら恥ずかしがるように首を振る。しかし、いや、と言いながらうるうると潤ませる瞳には、やはり期待が滲んでいた。いつの間に被虐体質まで身に着けたのかと思うと頭痛さえしてくるが、その期待に応えるようにパーシヴァルは身を屈めて指先でつまんで弄ってやりながら、もう片方を口に含んで同じように口内でころがし、かわいらしい色の頂を思う存分かわいがってやる。 「ああっ…んッ…、ハ、ぁうっ…!」  もう声を抑えることが出来なくなっているようで、もぞもぞ体を蠢かしながらヴェインは艶っぽい声を上げる。 …こんなに敏感で、なんともいやらしい身体でよく彼女を抱けたものだ。もしかしたら前世にパーシヴァルが熱心に開発したせいもあるのかもしれないが…、なんだか同じ男として少々心配になってしまう。  ヴェインはもぞもぞしきりに動きながら、無意識なのか故意かはわからないが、熱を増した下半身をパーシヴァルのからだに押しつけてくる。 ぐりぐり擦りつけるように押しつけてくるそれは、いつの間にかすっかり硬くなっているようだ。 「ぁ……、っ…」  やがて、蚊の鳴くようなちいさい声を上げびくんと腰を浮かせ震えたかと思えば、ヴェインは脱力しくたりとして床にしまった。 不意に、パーシヴァルは押しつけられていた辺りがじんわり濡れた感覚をおぼえ、視線を落としてみる。すると、ヴェインの青色のパジャマが一部分だけ濃いシミになっており、さらにそのシミはじわじわと面積を広げていた。 胸への刺激とパーシヴァルの体に押しつけていただけで、どうやらヴェインはイってしまったらしい。 「…随分はやいな」 「っ! うぅ…、だ、だって…」  ヴェインが妙にもじもじしているのを横目に、衣服を身に着けたまま射精してしまったがために、中がぐちゃぐちゃで気持ち悪かろうと思い、��ボンと下着をずりおろしてやると、先走りやら精液が糸を引く。 それを、なんともなしにパーシヴァルが見下ろしていると、ヴェインは羞恥を堪えるようにまた唸った。 何をいまさら恥じているのか。前世ではもっとすごいところを見られているだろうに。 そんな事を片隅で考えながら、一度出しても萎える様子がないヴェインの陰茎を握ってぐちゃぐちゃ音を立てながら扱き上げる。 「! うぁ、あッ、ま、まって…っ、ンッ…! あ、も、ぅ…ぃ、っ――!」  直後だったせいか、数度扱き上げただけであっさりとヴェインは二回目の絶頂を迎えた。さすが若いだけあり、二回目でも噴きだす精液の勢いも濃さもあり、二度も射精したというのにやはりまだヴェインの立派な男らしい陰茎は、硬度を保ちいまだひくんひくん揺れながらも頭を擡げている。  ヴェインの呼吸の度忙しなく上下する腹筋に飛び散った精液を丁寧に掬い取って、既に二度の射精を受け精液がこびりついている手に乗せる。その手をヴェインの後孔にもっていき塗り込んでいく。ローションがあれば最上であるが、ヴェインの部屋にローションがあるかわからないしあったとしても取りに行く時間さえ今はひどく惜しいので、今はこれでなんとか代用する他ないだろう。 「ひッ…」  窄まっている穴の淵へ塗り込む最中指先を触れさせ、つぷ、とほんの僅かに先端が入れると、ヴェインは引き攣った声を上げる。羞恥と快楽で赤らんでいた肌も少しずつ赤みが引いていき魚の腹のように白む。  “ヴェイン”は、いずれ来たるパーシヴァルとの夜に備えて、パーシヴァルの手を煩わせないように――パーシヴァル的には煩わしいどころか最初から自分の手でひらきたかった――前々から自分の手で拡張していたから、前戯にせよ、先の挿入にせよ、苦労することはなかったが、もちろんヴェインには経験はないはずで。記憶を取り戻したのも、つい今しがたのことなのだし。 試しに指先だけ入れてみたものの、ギリギリ一本入るか入らないか、その程度だ。正真正銘、パーシヴァルがヴェインのはじめてになるのだ。 もっと慎重に、丁寧すぎるほどゆっくり進めなければ淵が裂けて出血してしまったり、ヴェインに痛みを与えてしまう――それは、パーシヴァルの本意ではない。体を繋げる以上、苦痛ではなく蕩けるほどの快楽を与えてやりたい。  入れようとしていた人さし指を引っ込め、五本ある指の中では一番ほそい小指を宛がう。 パーシヴァルは今この時ほど己の指が細くてよかった、と思ったことはないだろう。  爪も、ヴェインの結婚式の参列のために整えてあったのでちょうどよかった。 前世では“ヴェイン”が夜自室に来るという日――たいてい、翌日どちらも依頼に出る予定がないとき――は、暇を見つけ日中に常よりも更に丹念に爪を整えていたのを思いだすと、なんだかわらえてくるのだけれど、そうしてパーシヴァルがせっせと爪先を整えていると、それを見た“ヴェイン”が夜を期待しているようなまなざしを無意識に向けてくるから、ことさら“ヴェイン”の目の前でやっていたような気がする。そういう己のある種幼稚な行動も、やはり今となっては笑えてくる。  宛がっていた小指をそろり入れると、ヴェインのからだが跳ねるようにふるえる。 「ぅ…ッ、ぅぅ……、ぃ…」 「……痛むか」  苦しげな声に問うと、硬く瞑った目からはらはら涙を垂らしながらもヴェインは必死な様子で、垂らした涙を散らしながら首を横に振る。  ほんの小指の先だけしか入っていないから、痛むということはないとは思うが…違和感が先行しているのかもしれない。それが、事実なのかはヴェインが言わないかぎり、パーシヴァルには到底わからないことだけれど。 ただ、気持ちが良い、ということではないということだけは確かだった。  潜り込ませた小指を奥へ進めることなく、先を入れただけの入り口の浅い地点でゆっくりぐるりと円を描き輪を拡げるように淵を愛でる。 「ん、っ…、ふ…」  パーシヴァルの指先が動く度、塗り込められた精液やら先走り液やらがにちにち音を立て、その音が立つほどにヴェインは恥じらうように吐息を洩らし、いまだ緩まずに窄まった状態の穴がパーシヴァルの指に吸い付き食む。 ――ああ、これが己の指先ではなく、衣服に包まれたまま苦しげにおしこまれている自身のモノであったならば。そう、思わずにはいられず、パーシヴァルもうっそり熱い吐息を唇からもらした。 だが、今すぐ己のモノを解放するわけにもいかない。パーシヴァルが若いときであれば気にも留めなかったが、それなりに歳を重ねた今は年若いヴェインと違ってそう何度も射精出来るものでもないので、腹の奥にふつふつ込み上げてくる欲情をぐっとこらえる。  幾らか指をまわしたあと、ゆっくり小指をナカへと潜り込ませていく。一瞬、ビクつきヴェインは足を閉じようとしてパーシヴァルを挟みこんだが、すぐに緩ませた。 変わらず目を硬く瞑ったままではあるが、ヴェインの顔に先程と違って苦しげな様子はないことにほっと安堵する。 (――あつい)  ようやく潜り込んだヴェインのナカ――うねる肉壁は狭く、熱い。まるで、一生懸命パーシヴァルの指の存在をたしかめるような内部の健気な動きのいとおしさに、おもわず息を詰める。 暴れだしそうな衝動を、パーシヴァルはなんとか息を意識して吐き出すことでぎりぎりおさえつけながら、先程まで浅いところでしていたように狭い中をひろげるようにぐるりと指を動かす。 「ぅ、んっ……ぁ…」  こそばゆそうにヴェインがそわそわ体を動かす。はじめてナカを指先でぞろりと撫ぜあげられる感覚は慣れるものではないだろう。なにしろ“はじめて”というのは一度しか味わったことがない感覚なのだし。 記憶には残っている感覚ではあるだろうが、いまの身体にとってははじめての、感覚。  ――それでは果たして、前立腺の刺激はどうだろうか。そうふと考え、おそるおそる小指でぽこりと膨らんだそこを軽く押してみる。あまり強く押しすぎるのは厳禁だ。 はじめてであれば前立腺で快楽を感じることはなかなか出来るものではなく難しいと言うが、前世ではパーシヴァルがそこでの快楽を“ヴェイン”に粘り強く丹念に教え込み、何度目かの夜にようやく覚え、はじめて“ヴェイン”が前立腺への刺激でイったときはあまりに嬉しく、そこの刺激で何度も何度もイかせたものだ。 「っ、? ぁ、あッぁ゛ぁ…!?」  かたく瞑っていた目をおおきく見開いて、ヴェインは腰を浮かせた。困惑混じりの声を上げると、僅かに硬くなっていた陰茎からぴゅっと白濁が飛び、またヴェインの男らしい腹筋を汚した。 「……はじめてなのか疑わしくなってきたな」 「ぁ、あ…、ぅ……は、はぁ……、はじ、めてに決まってる…だろ…」 「はじめてで前立腺でイっておきながら?」 「……ぱーさんが、シてくれたの…からだが“おぼえてる”のかも」  整わぬ吐息でヴェインが囁く。 その囁きは、あまりに甘美でパーシヴァルのからだに電流のようなものが駆け巡る。 「っ…、あまり、煽ってくれるな」 「……もう平気だよ、おれ…」 「何を馬鹿なことを…平気なものか。痛みで失神しても知らんぞ」 「いたくないもん…」 「強がるな、おまえのそういうところはとっくに知っているんだからな」  たとえ前立腺で絶頂できようと、パーシヴァルの指を食む肉壁はいまだぎゅうぎゅうとキツく、狭いままだ。これでは、パーシヴァルの熱を受け入れるのはまだ厳しいだろう。  小指をずるりと抜き、今度は中指をゆっくり挿入させる。小指で少々拡げたものの、やはりまだ中指一本が限界のように思える。とても二本目を挿入できる感じではない。 平気だと言って眉を寄せていたヴェインも中指をずっぽり入れられると、くちびるを噛みしめ顔を逸らした。 たった一本でこれとは。やはり、ただの強がりだったではないか。そう思うも、パーシヴァルの胸にはそんなヴェインへの愛しさと慈しみが満ちていた。  ぎゅうぎゅう締めつけてくるナカは、繊細な内部に侵入してくる異物を排除しようとするうねりだったかもしれないが、逸らされた顔から流される誘うような視線のせいか、パーシヴァルに追いすがるようであると錯覚してしまう。  尚のこと丁寧に、指先で肉を撫でる。先程の射精まで至ったところから察するに、前立腺を徹底的に責めてもよさそうだったが、本来の目的はこの狭い内部を、安全に、痛みなく挿入できるように己のかたちに誂えることだ。だから、前立腺は時折触れるだけにする。 「んあっ…ああ、あ、ぁ、う…うぅ……っ」  肉壁をゆるゆる撫でながら内部を押し広げる指に、ヴェインは腰を揺らめかす。 なんとも言えない曖昧な声を洩らしながら、物足りなさそうにパーシヴァルをちらちら見上げてくる。 どうやら、中指の感覚にも慣れたようだ。慣れて余裕が出てきてしまえば、必然的にその先がほしくなるもので、その視線は“もっと、もっとほしい”とわかりやすく訴えかけていた。 なんとも単純で幼稚なヴェインに、パーシヴァルは口端をあげてうっそりといとおしげにほほえむ。その笑みを、願望をかなえてくれるものかとでも思ったようでヴェインはわかりやすく顔を安堵に赤らめた。 「ふえ…っ!?」  ――当然、かなえてやるものではないわけだが。 挿入していた中指をぐんと淵の端に寄せて、できあがった僅かな隙間に薬指を滑り込ませると、当然望んだものではない刺激にヴェインは不意をつかれおどろいた声を上げた。 「まだ、だめだ」  ひどい、とでも言いたげな不満を前面に押し出した露骨な視線を受け、パーシヴァルはすこし困ったように笑みを浮かべながら囁き、触れるだけのキスを送る。 「っ…で、も、おれ、…ぁっ、う゛…、ふ…、ン、」  まだ言い募ってくるが、薬指と中指を開き広げると、ヴェインはその圧迫感に一瞬くるしげに呻いた。先を望むあまりか、すぐにくちびるを噛んで隠して平静を装おうとしたようだが、皺の寄った眉間と、力んだせいでぎちぎちと指を締めてくる肉輪から、苦しかったことはすぐにわかることだった。  挿入は比較的すんなり出来たが、さすがに指二本を広げるだけの余裕はなさそうだ。これはまだまだ時間をかけねばいけないだろう。開いていた指を閉じて、ゆるゆる揺らすようにゆったり抜き差しを繰り返す。 「ぅ、う…、ぱ、ぁさ……ぱーさん…」  なんとか瞑らず耐えている様子の薄らと開いている瞳がパーシヴァルを見上げ、情けない声で縋ってくる。 なんとも堪え性のない男だ。前世ではもう少し我慢強かったような気もしたが。  仕方がない、という体を装って、パーシヴァルは暫く触ってもらえずに放置されているヴェインの陰茎を空いていた手で握ってやる。 「ふあっ…ぁあ、んっ…ん、ん……っ」  陰茎を扱いてやりながら、中の指を動かすと幾分か動きがよくなった。集中するために他を触らないでいたが、どこかで気を逸らしてやることも重要であることに今更ながら気が付いたパーシヴァルは、愛撫する両手の動きを止めないまま、身を屈めてヴェインの胸に顔を近づけてくちびるで胸の飾りを食んだ。 「あ…っ!あ、 ぁ、や、あうッ、ね、ぱーさ、っぜん、ぶは、…ぁ、だめ、だ、め…ア、っ――!」  ついでにいくらかぶりに前立腺を捏ねってやると、ヴェインは余計強い反応を見せ、あまり力の入っていない手で――縋っているのか離そうとしているのかよくわからないが――パーシヴァルにしがみついた。  びしゃ、とパーシヴァルの手が濡れ、ヴェインは高い声を上げてまたくたりとしてしまった。 前立腺と、陰茎と、胸と。ヴェインの弱いところすべてを責めたてたのだから、これはイくのが早いのも納得だ。…それにしても。いまだに精液がここまで元気よく飛び出すのはすごいな、とパーシヴァルは自身の手にまとわりついて糸を引く白いものをまじまじ見つめた。 しかしまあ、これはこれで潤滑油替わりになるから有難いのだけれど。 荒く吐息を洩らしながら弛緩しているヴェインの汗と精液に濡れるからだを見下ろしつつ、パーシヴァルは一度指を引き抜いて新しく得た精液を継ぎ足すようにひくつく後孔に塗り込んでいく。  ぴく、ぴく、と微かな反応を示すものの、弛緩している身体が動き出すことはない。さすがのヴェインも、三度目の射精は堪えたのだろうか。 ともあれ、ここまできてやめるという選択肢を与えてやれないパーシヴァルは、ついに三本の指を後孔へ宛がった。 「っ、ぁ……っ」  パーシヴァルの三本の指がヴェインの中にずぷずぷのまれていく。すんなり挿入できる、というわけではないにしてもついに三本指が入るようになったことに微かに感動さえ覚える。これでもまだ自身の熱を収めるには不十分ではあるが、とりあえず一歩前進だ。 「…ん、はぅ…、ぱーさん…も、いいだろ……さんぼん、はいったか、らぁ…」 「“なんとか”入った、だ。まだ駄目だ」 「で、も…ぱーさんのちんちん…辛そう……」  ヴェインの視線が、僅かに染みを付け衣服を押し上げているパーシヴァルの股間に向けられ、パーシヴァルも同じように己の下半身を見下ろした。  理性的に振る舞い余裕そうにしている態度とは裏腹に、実にわかりやすく欲望を示している己のモノへ、からみつくように向けられるヴェインの熱視線に若干の羞恥���覚えて、パーシヴァルは白い頬をさっと赤らめた。 「…っ、俺のことは、気にする必要はない」 「そんな、ぱーさ、あッ…!」  尚追求してこようとするものだから、話題を無理矢理かえるために前立腺を突くと、パーシヴァルの思惑通りヴェインは目を見開いて腰を浮かせ、話すどころではなくなってしまった。  また、触れていなかったはずの陰茎から精液が飛んだ。顎を反らし、ヴェインは痙攣しながら幾重にも重なって押し寄せてくる快楽に懸命に耐えているようではあるが、陰茎は多少項垂れてしまったもののそれでもまだあまり萎えている様子がなく、やはり感心してしまう。二十近く歳の差があるとこうも差がつくものか。パーシヴァルだったらとっくに萎えきって、射精どころか性的衝動も収まっていそうなものだ。  ――いまだに痙攣している様子のヴェインが落ち着くまで待ってやりたい気持ちもあるが、まだ三本の指が埋まる中はぎちぎちと狭く、しがみつかれたようにいまだ動かすことさえままならない状態だ。決して急く気持ちがあるわけではないが、だからといってのんびりとするつもりもない。 パーシヴァルは一度己を落ち着かせるように、深く息を吸って吐き指先だけ微かに曲げるように動かす。 「ひ、ッ…、あ…ぁあ、っ」  快楽の渦からかえってきたヴェインが少し辛そうな声を洩らす。 何が、三本入ったから、だ。中指をはじめて入れたとき同様、ただのヴェインの強がりだ。そのときだってパーシヴァルに見抜かれてしまったというのに、よくもまあ同じ手口できたものだ。パーシヴァルが、うんたしかに大丈夫そうだ、と下半身直下に考えてのんきに突っ込むとでも思われていたというのならば、非常に心外だ。  ヴェインは気を急きすぎている、というよりは、記憶とからだが乖離しているのかもしれない。蘇った記憶のなかではすんなりパーシヴァルに抱かれていただろうから。 しかしそれは、“ヴェイン”のたゆまぬ努力…前準備のおかげであって、その以後はパーシヴァルが熱心に開発したから慣らしなど然程せずともすぐにパーシヴァルの熱を受け入れるようになったという、それだけのことだ。はじめてで急にそこまでなるのは難しい。  幾度か曲げたり戻したりを繰り返す。曲げた指先で少しずつ狭い奥をひらいていくと、ようやっと指の身動きが取れるようになってくる。 「っは、はー…ぁ、はあ、ふ、っ、ぅ、あ…あ、ぱーさん…もういい、もういいよお…っ」 「何も良くない。おまえの裁量に任せるとろくでもないことになりそうだ」 「ふ、ぇ、…ぇ、うっ…ぐ…、うぅ…もどかしいよお、じれったい、ぱあさん…、ぱーさんの、ほし、ぃ…っ、いや、ああっ……」  最早幾度もイかされたせいか、射精をしてしまっても大袈裟な反応はしない。惰性のように少しだけ色が薄くなった精液を何の感慨もなくびしゃびしゃ垂れ流して、ああまたイってしまった、というように僅かに申し訳程度に声をもらすだけ。 情けなく眉を垂らした顔も、涙やら唾液やら鼻水やらでひどいありさまで、だらりと手も足も力なく放り、腹には精液と先走りが飛び散っている。 そんなヴェインの情けなく、淫靡にさえ感じるその姿に腹の奥にぐるぐる欲望が渦巻く。いますぐ体を暴いて、めちゃくちゃにしてやりたい。もっともっと情けなくなって、無我夢中に縋ってほし��。――そんな、仄暗い欲望が顔を覗かせ、喉が獣のように鳴る。  本人は、ちっともわかってなんていないだろうが…他人から頼られ、優しく明るく、人を笑顔にさせる、強い男が己の手でこんな姿になってしまうことに興奮を覚える。 だから、――もっともっと、おちて、おちて、なさけなくさせたくなってしまう。 「あ゛ぁッ…! も、イきたくな、ぃ、いきたくない、やあ…ッあああ…!」  泣きじゃくりながらヴェインは首を振るが、パーシヴァルはじゅぱじゅぱ吸いつく水音さえ心地よく、ほほえんだままヴェインの弱いところを追いつめる。  既にヴェインの陰茎からは何も噴きださない。精尽きてしまったということではなく、精液を出さずにイってしまう…ドライオーガズムにまで至ってしまっているのだ。 ……“ヴェイン”もそういえばよくドライオーガズムで達していたか。少しずつ、ヴェインのからだが“ヴェイン”のからだに近づいていくのを感じる。  ぐる、と三本の指を中でまわしてみても、締め付けは変わらずあるが指をばらばらに動かすことも抜き差しも難なく出来る。 ――そろそろ頃合いだ、パーシヴァルは乾いた唇を舐めた。  深く、肺に溜まった熱い吐息をはきだし、スーツのネクタイを緩めてから上ふたつのボタンを開け、ズボンのジッパーを下ろす。 押しこめていたものを下着から解放してやると、待ってましたと言わんばかりにまろび出た。長らくとじこめていた赤黒い陰茎は血管を浮かせながら天を仰ぎ透明な体液をだらだら漏らし滴り茎を濡らし、てらてらいやらしく光っている。 「――ヴェイン」  ハーハー荒い吐息を洩らしぐったりして、ついさっきまで待ち望んでいたものが眼前に現れたというのに呆けて気づいている様子がないヴェインの名を呼ぶ。 不意に名を呼ばれビクとからだを跳ねさせ、潤んで恐らく滲んでいる視界にパーシヴァルを映した。 ゆっくりと視線が動き、翠のひとみはとうとうパーシヴァルのモノをとらえた。 “ヴェイン”にとっては見慣れたものであるだろうが、やはりヴェインのからだにとっては想像を絶する指とは比較にならない長大なモノを挿入されるのだ、指のときと同じように怯えを見せるだろうかと釘付けになっているその視線におもう。 しかし、そんなパーシヴァルの不安をよそにその瞬間、確かにヴェインは瞳に別の色――うっとりと欲情を浮かばせる。 いとおしいものを見つめるように細められた瞳にはまるで蜜が詰まっているようで、舌を伸ばして舐めし口内で転がしたらたらさぞ甘いのだろうと…そんな詮無きことをパーシヴァルは思わず考えてしまった。 (――この男は)  世界や時を越え、別のからだになろうとも、パーシヴァルを簡単に煽ってみせる。パーシヴァルが組み立てた思考も、プランも、理性も、そのすべてを何でもないようにあっさりとぶち壊してしまうのだ。 だが、パーシヴァルはそんな男だからこそ心惹かれ、心底愛した。  どくどく速まる鼓動に、口から漏れる吐息は自然と荒くなる。まるで獲物を前にして涎を垂らしている獣の吐息みたいなそれに、我ながら無様であると苦笑しながら、脈動し熱をあげている自身の陰茎の根元に手をやり、ヴェインの後孔に先端を押し当てた。 パーシヴァルが暴れ出しそうな己の欲を堪え、たっぷり時間を掛けて解した孔は推しあてられた丸い先端に吸い付いて、侵入を心待ちにしているようだった。 見上げてくるヴェインの瞳も、同じように奥までパーシヴァルの熱に満たされるのを心待ちにしている。 「――……少し、からだを動かせるか」 「…?」 「はじめての身体ならば正面より後ろからのほうが幾分か楽だろう」  危うく、そのまま事を進めそうになった自身を落ち着かせるように今一度吐息を吸い掃出し、平静を装って言葉を続ける。 実際のところどうなのかは一度も抱かれる側に一度たりともまわったことがないパーシヴァルには正直わからないが、俗には後ろからのほうが楽だと聞く。 例え丹念に解した自信があったとて、1%でも可能性はつぶしていくべきだ。慎重に、と一度決めた真面目すぎるパーシヴァルは、決して焦らしているわけでもヴェインに意地悪をしているでもなく、その提案はごく真剣なものだった。  こんな瀬戸際で何を、とついさっきまでとろんとしていたはずだというのに一気に怪訝なものに変わってしまったヴェインの鋭い視線を受けながら、パーシヴァルはさっさと厚い体をひっくり返そうと腰を掴む。 しかし、その手はヴェインに掴まれ阻止されてしまった。案の定、こちらを見上げる視線はかなり不満そうだ。 「……や、だ…、ぱーさんの顔、見ながらシたい……」  だめ? と甘えた声と共に小首をかしげる。――そんなあざとい仕草、一体どこで覚えてきたんだ! パーシヴァルは、う、と言葉に詰まってしまう。そしてそれは、ダイレクトに下半身に直撃してしまい、ビクンと陰茎が跳ねる。もちろんそれは押し当てられたままだったヴェインにも当然伝わってしまい、ヴェインはしてやったりと言わんばかりに口端をあげた。 「…だめだ。譲れん。最初は後ろからだ」 「最初だから、正面からがいい」 「っ強情なやつめ…!」 「パーさんに言われたくねえし!」  お互い眉を吊り上げて睨み合う。 ヴェインが強情なのは今も昔もあまり変わっていない。所謂反抗期的なものはなかったものの、やはり前世と変わらずなかなか意見が合わずにヴェインとは何度も親子喧嘩をした。そして、いつもは素直にパーシヴァルの言うことを聞くのに、そういうときに限ってヴェインは強情だった。これと決めたことを絶対に譲らないのだ。  これではまるでキリがない。せっかくここまで積み上げてきた雰囲気すべてが壊れてしまいそうだ。セックスどころではない。 パーシヴァルは苦虫をかみつぶしたように渋い表情を浮かべ、深く深く溜息をつきながら垂れてきていた前髪を掻き上げ、ちいさく舌打ちを零した。 「くそ…、言い出したのはおまえだからな」 「! うん…!」  とうとう根負けしてしまった。ヴェインはぱあと顔を輝かせる。  こういうこともままあったことではある。惚れた弱み、というやつなのかわからないが、なんだかんだでパーシヴァルはヴェインに甘いよな、とこの世で一番“ヴェイン”に甘かった男ににまにまとした笑みで言われたことがある。  挿入しても問題ない程度には拡張出来た、とは思うから大丈夫だろうが…。僅かな躊躇が生まれるが、きらきらと期待の篭ったヴェインの視線を受けては今更やっぱりナシで、とは言うことも出来ず、パーシヴァルは押しあてていた先端をそのまま中に押し入らせた。 「っ、ぁああ、ああ……、あぁふ…」  ずぶずぶゆっくりと肉棒を埋めこんでいくと、頬を紅潮させたヴェインが吐息のような、感嘆のような声を洩らす。 (――狭い、な)  埋め込んだ胎内は想定以上に狭い。解しが足りなかったか? とも思ったが、これがハジメテの感覚というやつで、致し方がないのかもしれない。 現に、ヴェインは苦痛を感じている様子は微塵もなく、むしろ快楽に腰をくねらせ身悶えているようだし。 (……ああ)  これが、ヴェインの中。いまだ、誰にも侵入されたことがないヴェインの初物。あつくて、ぎゅうぎゅうパーシヴァルを包みこんで、離さないいやらしい肉壁。 避妊具などの隔たりもない、粘膜同士の直接的な接触の強烈な快楽にパーシヴァルも腰をぶるぶるとふるわせながらうっとりと吐息を洩らした。  がしりとヴェインのみっちり筋肉で覆われている脚を抱えこむ。追いすがる肉壁の動きに逆らって抜けきるギリギリまで腰を引き、また奥まで強く叩きつける。 「あッ!あっ、ぁ゛あ、ンっ! ひあ、ぁんっはげし、っ、ああっ、 きもちぃ、ぱあさぁんっ、どうしよ、きもちいよぉっ…! 」  前戯の理知はどこへやらで、パーシヴァルは貪るように本能に従ってがむしゃらに腰を振った。前立腺を突きあげ、奥を貫いて。ヴェインも己を犯す熱の快楽にたまらず声を上げた。 ぱーさん、ぱーさん、と何度もパーシヴァルの名前を呼んで背中に爪を立てる。かりかり、かりかり、与えられる快楽を処理しきれずに無我夢中にパーシヴァルになんとかやっと縋る姿に、胸が熱くなる。欲望がとめどなく溢れ出る。 いとおしい、いとおしい。こんなにも、愛しくてたまらず、ますますパーシヴァルは動きを激しくした。 「あ、っんむ、んぅ…っん、ぁ…!」  身を寄せ、ヴェインの身体を腰が浮くほどたたんでパーシヴァルは嬌声を絶えずあげるそのくちびるにかぶりついた。キス、なんていう生易しい名前では到底表現しきれない本当に食べてしまいそうなそれに、ヴェインは同じだけ食らいついてくる。 まるで、今のセックスそのものを表しているようだった。挿入しているのは間違いなくパーシヴァルであり、本来捕食者であるはずなのになぜか食われているような気もしてくるのだ。  ぶびゅ、という不格好な音と共に孔の淵からパーシヴァルが出した精液が溢れだして浮いたヴェインの背を伝って滴り落ちていく。 引き抜くと、また同じような音を立ててパーシヴァルの精液が溢れた。男の身体ゆえ、それを取り込むことが出来ないということはわかっているが、早く栓をしなければ、とそんなことを本気で考える。  パーシヴァルが射精の余韻でぼんやり、零れていく自身の精液をなんともなしに眺めていると、ヴェインはさぞおもだるくなっているであろう体をもぞもぞ動かして、パーシヴァルに背を向けた。 「っぁ…あ、ふ…、ね、つぎ…うしろから……」  ちょーだい、と、まだ精液を零し続けながらひくひくとひくつく己の後孔を自らの手でひろげて見せ、腰を揺らめかす。 なんとも淫靡な姿にパーシヴァルはちかちか眩暈さえ覚えながら、一度の射精でやや力を無くしていたはずの陰茎をビンと勃起させた。 そして、誘われるがままに腰を掲げてみせている体に覆いかぶさって陰茎を挿入させた。 「ああ、っ――!」  挿入しただけでヴェインはイ��てしまった。絶頂のついでのようにぎゅううっと強く締まった気ままな中を、落ち着くまで止まるということもなく敢えてずるずる腰を引いてみせると、肉壁がいかないでと可愛らしく強請るように懸命にさがっていくパーシヴァルの陰茎に追いすがって、余計に吸い付いてきて強烈な快楽に襲われる。危うく、ヴェインと同じペースですぐにイってしまうところだった。 「っク、ぁ、ああ…ッヴェイン、ゔぇいんっ…!」  強くその身をだきしめ、ビクつく背に己の胸をぴったりとくっつけて密着しながら、腰を欲望のまま振ってぱんぱんと肌と粘膜がぶつかる音を立てる。そう何度も射精出来るものではないのだから自制して――などと考えていたのは最初くらいなもので、もう射精しようがお構いなしに腰を止められず射精しながらでもパーシヴァルは汗を散らしながら腰を振った。 「ひぅうっ…! ああ、でてる、でてるぅ…っ!」  精液を奥にびしゃびしゃ叩きつけられながら突き上げられる度、ヴェインはいっとううれしそうに声を上げた。  ――ああ、本当にこんなところで何をしているのだろう。 今日は、ヴェインの晴れの日…結婚式であったはずなのに。今頃、本当だったらヴェインはうつくしい礼装に身を包んで、同じように美しいドレスで飾った愛しい彼女と手をとりあって誓いを立てているはずだったのに。パーシヴァルも、そんな息子を見送るはずだったのに。なのに、――こんな、玄関先で清らかな誓いと一番程遠い欲望をぶちまけるセックスをして。  ヴェインの部屋は角部屋なので、誰かが部屋のすぐ前を通るということはないが、隣室かまたその隣かわからないけれど微かな靴音や人の話し声、生活音が廊下からいくつも聞こえる。そんな中、ふたりはお互いの欲望を晒し合い、ぶつけあう、激しいセックスをしているのだ。誰かに声が聞こえてしまうかもしれない、そんなことさえ気にせず。  ――気でも狂っている。ああそうだ、気が狂っている、頭も真っ白に弾けて何も考えられず、まともな思考も働かずおよそ常識さえわからないほどにばかになってしまっている。今は、お互いだけでよかった。お互いのからださえ、あれば。  ごりゅん、と音がした気がした。はじめてなのだから、と思っていたはずなのに自制がきかずパーシヴァルは更に奥へ、結腸を陰茎で押し開いて貫いた。 「あ゛あ゛ッ――!」 「ぐ、ぅ…ああっ…!」  ほとんど同時に絶頂に至る。貫いた結腸はこれまで以上の吸い付きを見せ、パーシヴァルもたまらず唾液を口端から垂らしながら喘いだ。  お互い絶頂の余韻に浸りながら、すぐにパーシヴァルはまたもぞもぞ腰を動かしはじめる。 「あっ、ぁっ、あン…っ、あふ、ぱーさん…ぱぁさん…」  先程と違い…いやどちらかと言えば、限界も近く先程と同じような激しい突き上げが叶わず緩やかな抜き差しに、もうほとんどはっきりとした意識もなく涙も唾液もなにもかも垂れ流したまま力なく床に上半身を沈め蕩けているヴェインがうつろに喘ぐ。 「ぁあ……、ぁ…とうさん…おとうさん……すき…、ぁ、あっ、ぱーさん…」  突き上げ、結腸の口に先端を食ませると、その度ヴェインはパーシヴァルを“パーさん”“とうさん”“おとうさん”と呼ぶ。 前世の“ヴェイン”、今世の幼いころのヴェイン、成長した今のヴェイン。そのすべてがこの身体にすべて押しこまれ、そして意識が混在している。快楽によって暴かれた意識は、果たしてどれだったのだろう。パーシヴァルを愛しいと、好きと言うそれは誰だったのだろう。  どぷ、とパーシヴァルは最後の射精をヴェインの中に放ち、残滓もすべて吐き出してゆっくりと引き抜いた。 ぽっかりと空いた孔からぼたぼたパーシヴァルの白い欲望が零れ落ちる。零れ落ちた床は挿入したときに飛び散っていたものと、ヴェインがいつの間にか射精していた精液が溜まっており、パーシヴァルのものもそれに混じった。  ふたりぶんの荒い吐息が玄関先の狭い空間にひびくのを聞きながら、パーシヴァルは汗でぬるつくヴェインのからだを強く、つよく抱きしめた。今度は、もう離さないように。
ED1
 ガタンゴトンと列車の車輪が継ぎ目を通過する、緩やかな音が狭い車内に響く。 いつもはけたたましく感じる音も、今は何故だか子守唄のように聞こえた。 たったの一両しかない列車は夕陽が落ちる海辺をひた走る。  ちいさな車内には、乗客はたったふたりだけだった。 横並びの座席に並んで座る、パーシヴァルと手を繋いだまま肩に寄り掛かって目を閉じているヴェインを見下ろす。 時折、列車が揺れて夕陽の橙に染まったやわらかい金色の髪がゆらめいた。  ――ヴェインは、パーシヴァルとの人生を選んだ。それは、前世を思い出したから当たり前のこと、ではないことをパーシヴァルはわかっていた。 ヴェインの中にはたしかに“ヴェイン”の魂が息づいている。だが、だからといって“ヴェイン”が戻ってきたわけではない。“パーシヴァル”が愛した“ヴェイン”はあの空の世界で間違いなく死んで、二度と戻ってはこないのだ。“ヴェイン”だったら、彼女の手を離さない。結婚を控えた当日に、あのような不貞はしないし、パーシヴァルを選んだりなんてしない。 では何故、ヴェインはパーシヴァルを受け入れ、選んだのか。そんなことは、深く考えずともわかることだ。  両親を幼い頃に目の前で殺され、たったひとりきりになっていたところを掬い上げたのも、つめたくおそろしい暗い夜から連れ出したのも、パーシヴァルだ。その瞬間から、ヴェインにとっての世界はパーシヴァルだけだった。ある種、依存に近い。きっと、ヴェイン自身が思っているよりもずっと、ヴェインはパーシヴァルに依存している。 そんなヴェインに、“パーシヴァル”と愛し合った記憶が蘇ってしまえば、こうなるのはほとんど必然と言えるだろう。 依存と愛の違いは何かと言われれば、答えることはできない。ヴェインのそれを愛ではないと諭し否定出来るほど、パーシヴァルは明確な言葉を持っていなかった。  そして、ヴェインの選択を受け入れたパーシヴァル自身も、“パーシヴァル”ではなかったのかもしれない。パーシヴァルは、“パーシヴァル”の叶わなかった願い――ヴェインという男に対する願いと執念と想いを引き継ぎ、それらを己の中で自分だけの形に変えた、それだけの存在だ。 ふと、若き炎帝であれば、同じ立場だったらどうしただろうかと考えることがある。 彼ならば、駄犬と呼ばわっていつものように叱りつけたかもしれない。あるいは、静かに諭すのかもしれない。 ……そのどれも、パーシヴァルには出来なかった。  ふたりの関係は、誰の目から見てもいびつだ。血は繋がっていないとは言え、パーシヴァルとヴェインは戸籍上では親子だ。だのに、ふたりは体を繋げ愛し合ってしまった。世間からは後ろ指をさされる、この関係が、罪であるとわかっていても――。  パーシヴァルはふわふわ揺れるヴェインの髪に頬を寄せ、逆らえぬまま重い瞼を下ろした。  ――静かに寄り添う愛し合うふたりを、揺り籠のように揺らしながら列車は誰もしらない遠くへ緩やかな速度ではこんでいく。 ちいさな車窓から零れる橙に染まったふたりの顔はひどく穏やかで、まるでこの世界のしあわせをとじこめたようだった。
おわり
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masekinoheya · 6 years ago
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. 極楽浄土を飾る七宝の一つ 『珊瑚/コーラル』 を使用したブレスレットです。 . 『珊瑚/コーラル』は仏教の経典の中にも7つの宝の一つと云われ、極楽浄土を飾る宝の一だと云われています。 . 古代から世界中の人々の間で護符・病気護り・邪眼避けなど魔除けとして用いられたり、嵐を静める力があるとされ安全な航海を約束する船乗りのお守りともされたそうです。また、日本でもなじみ深く昔から子供の赤ちゃんのお守りとして、女性の装飾品として、また産後のひだちが良くなる(語呂合わせ?)として日本の女性にも愛されてきました。 . その他にも、コミュニケーションを円滑にする作用やストレスを軽減する、慈愛に満ちた心に導く力があるとされているそうです。 . 使用している珊瑚は、国産珊瑚特有の白い部分『フ』が見られる色艶の良い枝珊瑚や欠片です。 そんな、希少な国産『赤本珊瑚』を贅沢に使用した3連ブレスレットですのでお得だと思います。(*^-^*) . #赤珊瑚 #コーラル #Coral #ハンドメイドブレスレット #パワーストーンブレスレット #天然石ブレスレット #ハンドメイドアクセサリー #宿毛市 #高知県 #naturalstone #gemstone #gemstonebracelet #handmadebracelet #隕石 #LibyanGlass #隕石ガラス #ハンドメイド好きな人と繋がりたい #purelink #オーダーメイド (Sukumo, Kochi) https://www.instagram.com/p/BovlhJ5Heev/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=s13fai66te3
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