#レティシア・コロンマニ
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三つ編み レティシア・コロンバニ
インド・イタリア・カナダに住む3人の女性が、それぞれ厳しい環境にいながらも信念をもって道を切り開いていく様子を描くフェミニズム文学。
3人とも家族がモチベーションの源泉になっているが、「家族のため」と「自分のため」のバランスが絶妙。ミシェル・オバマの『マイ・ストーリー』も、NETFLIXの『AWAY』でも描かれていたが、「家族のため」がエンジンで「自分のため」がガソリンになって物事を成し遂げていく。
『AWAY』で「今フェミニズミ論を語るの!?」というシーンがあったが、大切な人の前では、大義もルールも習慣も今までの努力もかすむ。判断基準は「どちらが大切な人に幸せをもたらすか」。それと同時に自分の幸せも手放さない。
「家族のため」といっても3人とも少しづつ違っている。サラはずっと会社のためと言いながら自己実現のために働き、ジュリアは父母姉や従業員のための決断を迫られ、スミタは娘のためと自分のためが一致していた。最終的にはサラもジュリアも、自分も大切な人も幸せとなるような選択をしていく。その過程では3人ともどうありたいかを見失わず、環境に柔軟に向き合い一歩を踏み出す様子に惹きつけられる。作者が���画監督なので、3つの話が映画のように進行しエンディングで見事に結実する描き方がよかった。
この本を読んだのは、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が亡くなった直後だった。アメリカのサラやジュリアやスミタのような人(女性に限らず)のために戦ってきた人だ。『RBG 最強の85才』と『ビリーブ』を観ないと!
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